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1 迷 惑 メール 対 策 ハンドブック 2015 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会

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3 目 次 1 迷 惑 メールとは 1 1 節 迷 惑 メールの 定 義 2 1 迷 惑 メールの 問 題 2 2 迷 惑 メールの 特 徴 2 3 法 律 の 対 象 となる 迷 惑 メール 2 4 このハンドブックで 扱 う 迷 惑 メール 3 Topics: 電 子 メールの 仕 組 み 2 節 迷 惑 メールの 歴 史 7 1 散 発 的 な 広 告 宣 伝 メール 7 2 迷 惑 メールの 増 加 7 3 国 内 発 から 海 外 発 へ 8 Topics: 迷 惑 メールに 関 する 裁 判 例 目 次 2 迷 惑 メールの 現 状 11 1 節 量 的 傾 向 12 1 全 体 的 傾 向 12 2 国 内 発 の 迷 惑 メール 14 Topics: 迷 惑 メールによる 影 響 2 節 発 信 国 の 特 徴 16 1 国 内 着 の 迷 惑 メールでの 傾 向 16 2 世 界 全 体 での 傾 向 16 3 節 内 容 の 特 徴 17 1 国 内 着 の 迷 惑 メールでの 傾 向 17 Topics:うっかりクリックに 注 意! Topics: 迷 惑 メールの 例 4 節 送 信 手 法 の 特 徴 21 1 送 信 者 情 報 などの 偽 装 21 2 ボットネット 21 3 固 定 IP アドレスを 用 いた 送 信 22 4 迷 惑 メールフィルターの 回 避 22 3 制 度 的 な 対 策 23 1 節 法 令 による 制 度 的 な 対 策 24 1 特 定 電 子 メール 法 25 Topics: 特 定 電 子 メール 法 の 沿 革 Topics: 現 行 の 特 定 電 子 メール 法 の 詳 細 2 特 定 商 取 引 法 33 Topics: 特 定 商 取 引 法 による 電 子 メール 広 告 規 制 の 沿 革 Topics: 現 行 の 特 定 商 取 引 法 による 電 子 メール 広 告 規 制 の 詳 細 3 その 他 の 法 律 39 2 節 迷 惑 メール 関 連 法 の 執 行 状 況 40 1 特 定 電 子 メール 法 の 執 行 状 況 40 2 特 定 商 取 引 に 関 する 法 律 の 執 行 状 況 ( 電 子 メール 広 告 に 関 するもの) 43 i

4 4 技 術 的 な 対 策 45 目 次 1 節 概 要 46 1 技 術 的 な 対 策 の 概 要 46 2 節 迷 惑 メール 送 信 防 止 対 策 47 1 MSA の 踏 み 台 対 策 について 47 2 パスワード 漏 洩 防 止 対 策 49 3 転 送 メール 対 策 51 3 節 迷 惑 メール 受 信 防 止 対 策 54 1 実 際 のトラヒックを 元 にしたネットワークレベルの 制 限 54 2 ブラックリスト 54 3 ドメイン(アドレス)の 実 在 確 認 55 4 フィルタリング 56 4 節 OP25B(Outbound Port25 Blocking) 58 1 概 要 58 用 語 解 説 2 導 入 の 状 況 61 3 OP25B 導 入 後 の 課 題 61 Topics:OP25B の 効 果 5 節 送 信 ドメイン 認 証 技 術 65 1 概 要 65 Topics:エラーメール 問 題 の 仕 組 み 用 語 解 説 Topics: 送 信 ドメイン 認 証 での 記 載 例 2 課 題 71 Topics:DMARC Topics:フィードバックループ Topics: 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 普 及 状 況 Topics: 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 企 業 団 体 向 け 説 明 会 等 の 実 施 Topics:なりすまし 防 止 安 心 マーク 5 関 係 者 による 自 主 的 な 取 り 組 み 81 1 節 携 帯 電 話 事 業 者 の 取 り 組 み 82 1 迷 惑 メールの 被 害 者 を 減 少 させるための 対 策 82 2 自 社 の 契 約 者 が 迷 惑 メールの 送 信 者 にならないための 対 策 83 2 節 サービスプロバイダーの 取 り 組 み 84 1 送 信 側 での 取 り 組 み 84 2 受 信 側 での 取 り 組 み 84 3 節 セキュリティベンダーの 取 り 組 み 86 1 迷 惑 メールの 状 況 レポートの 作 成 86 2 迷 惑 メール 対 策 の 新 技 術 の 開 発 と 取 り 組 み 86 3 迷 惑 メール 対 策 製 品 の 性 能 向 上 86 4 迷 惑 メールのフィードバック 窓 口 86 4 節 配 信 サービス 事 業 者 の 取 り 組 み 87 1 契 約 時 の 確 認 87 2 送 信 リスト 適 正 化 のための 機 能 の 提 供 87 3 迷 惑 メールが 送 信 された 場 合 の 対 応 87 4 技 術 的 な 対 応 87 5 その 他 の 措 置 87 ii

5 6 国 際 的 な 取 り 組 み 89 1 多 国 間 での 取 り 組 み 90 2 二 国 間 等 での 取 り 組 み 90 3 最 近 の 国 際 連 携 の 動 向 92 Topics: 海 外 での 迷 惑 メール 対 策 法 制 の 整 備 状 況 Topics:ロンドン アクション プラン 10 回 東 京 会 合 (LAP 10 TOKYO)の 開 催 7 迷 惑 メール 対 策 に 係 る 組 織 等 における 取 り 組 み 97 1 節 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会 98 1 概 要 98 2 主 な 活 動 内 容 98 2 節 ( 一 財 ) 日 本 データ 通 信 協 会 迷 惑 メール 相 談 センター 99 1 概 要 99 2 主 な 活 動 内 容 99 3 節 ( 一 財 ) 日 本 産 業 協 会 電 子 商 取 引 モニタリングセンター 概 要 主 な 活 動 内 容 節 ( 一 財 )インターネット 協 会 迷 惑 メール 対 策 委 員 会 概 要 主 な 活 動 内 容 101 目 次 8 今 後 の 取 り 組 み 制 度 的 な 対 策 技 術 的 な 対 策 国 際 連 携 の 強 化 自 主 的 な 取 り 組 み 周 知 活 動 104 ( 参 考 1) 利 用 者 が 注 意 すべきこと 105 ( 参 考 2)メール 送 信 側 が 注 意 すべきこと 109 ( 参 考 3) 用 語 集 117 ( 参 考 4) 関 連 資 料 123 参 考 資 料 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会 設 置 要 綱 2 迷 惑 メール 追 放 宣 言 3 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会 構 成 員 索 引 135 iii

6 MEMO

7 1 迷 惑 メールとは

8 1 迷 惑 メールとは 1 節 迷 惑 メールの 定 義 1 迷 惑 メ ー ル と は 1 迷 惑 メールの 問 題 現 在 電 子 メールは コミュニケーションツー ルとして 社 会 経 済 活 動 や 市 民 生 活 において 必 要 不 可 欠 な 連 絡 伝 達 の 手 段 となっています その 一 方 で 電 子 メールの 利 用 の 飛 躍 的 な 増 大 とともに いわゆる 迷 惑 メールも 依 然 として 減 少 したとはい えない 状 況 であり 利 用 者 の 送 受 信 上 の 支 障 や 電 子 メールの 伝 送 サービスを 提 供 する 事 業 者 の 設 備 への 負 荷 は 過 大 なものとなっています 2 迷 惑 メールの 特 徴 迷 惑 メール とは 何 かについては 誰 もが 一 致 するような 確 たる 定 義 はなく 様 々な 説 明 が 行 われています まず メール については 電 子 メール で あって 郵 送 される 手 紙 や ブログへの 迷 惑 コメ ントなどは 含 まれません 電 子 メール にも SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)と 呼 ばれる 通 信 方 式 を 使 ったインターネットのメール(ウェブ メールなど 通 信 の 一 部 において SMTP を 用 いるも のもあります)や SMS( Short Message Service) と 呼 ばれる 携 帯 電 話 の 電 話 番 号 を 用 いたメッセー ジ 送 信 など 様 々なものがあります また 迷 惑 についても 様 々な 形 の 迷 惑 が 考 えられます 例 えば 友 人 からのメールであ っても 時 間 帯 によっては 迷 惑 となることも あり 得 ますが それは 迷 惑 メール の 問 題 とは 違 います 社 会 的 な 問 題 となるような 迷 惑 なメールと しては 次 のような 特 徴 が 考 えられます これら の 特 徴 については 通 常 の 電 子 メールでも 当 ては まるものもありますが 一 般 的 に 迷 惑 メール といわれているものの 多 くは これらの 特 徴 の 複 数 が 当 てはまります (1) 同 意 の 有 無 受 信 者 の 同 意 承 諾 を 得 ずに 送 信 されるも の 受 信 者 が 送 信 を 拒 否 しても 引 き 続 き 送 信 さ れるもの (2) 内 容 ウイルスなどのマルウェア 感 染 を 目 的 とす るもの 詐 欺 目 的 のもの(フィッシングメール ワ ンクリック 詐 欺 を 誘 引 するメール 架 空 請 求 メール 等 ) 有 害 情 報 を 含 むもの( 違 法 な 商 品 の 広 告 宣 伝 や 受 信 者 の 年 齢 等 を 考 慮 せずに 行 わ れる 出 会 い 系 アダルト 系 等 の 広 告 宣 伝 等 ) 個 人 情 報 を 不 正 に 取 得 する 目 的 で 送 信 され るもの チェーンメール (3) 送 信 形 態 宛 先 に 架 空 電 子 メールアドレス(プログラ ムによって 作 成 された 利 用 者 の 存 在 しな いアドレス)を 大 量 に 含 んで 送 信 されるも の 電 気 通 信 設 備 に 過 大 な 負 担 を 生 じさせるよ うな 一 時 に 大 量 に 送 信 されるもの 既 に 利 用 されていないアドレスが 宛 先 の 大 部 分 を 占 めるように 送 信 されるもの 受 信 者 の 生 活 や 業 務 に 支 障 を 及 ぼすような 頻 度 で 送 信 されるもの 携 帯 電 話 を 宛 先 とし 時 間 帯 を 考 慮 せず 無 差 別 に 送 信 されるもの 送 信 者 情 報 や 経 路 情 報 (メールが 配 送 され てきた 道 筋 (サーバー)を 示 す 情 報 )が 偽 装 されているもの(なりすましメール) (4)その 他 アドレスの 存 在 確 認 等 を 目 的 として 送 信 さ れる 空 メール 送 信 元 アドレスが 詐 称 された 送 信 で 詐 称 されたアドレス 宛 に 送 信 されてしまうエラ ーメール( 詐 称 された 送 信 元 に 対 してエラ ーメールが 大 量 に 到 達 してしまうもの) エラーメールを 悪 用 した 送 信 ( 届 けたい 宛 先 を 送 信 者 情 報 として 記 述 することで 送 りたい 内 容 をエラーメールとして 送 信 させ るもの) 3 法 律 の 対 象 となる 迷 惑 メール 我 が 国 では 迷 惑 メール について 特 定 電 子 メールの 送 信 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 ( 特 定 電 子 メール 法 ) 及 び 特 定 商 取 引 に 関 する 法 律 ( 特 定 商 取 引 法 )による 規 制 が 行 われています 特 定 電 子 メール 法 特 定 商 取 引 法 では それぞれ 次 のよう な 電 子 メールを 対 象 としています(2で 記 載 した 迷 惑 メール のうち 広 告 宣 伝 目 的 ではないも の 等 は 法 規 制 の 対 象 となっていない 一 方 で 受 信 者 が 送 信 に 同 意 している 広 告 宣 伝 メールも 法 規 制 の 対 象 になっているなどの 違 いがありますので 両 法 の 対 象 となる 電 子 メールについては 正 確 に は それぞれの 法 律 の 規 定 をご 確 認 下 さい) 特 定 電 子 メール 法 : 営 利 の 主 体 が 受 信 者 の 同 意 等 なく 送 信 する 広 告 宣 伝 の 電 子 メール(SMTP のほか SMS も 含 む) 2

9 特 定 商 取 引 法 : 通 信 販 売 等 で 事 前 の 承 諾 等 なく 個 人 に 対 して 送 信 する 電 子 メー ル 広 告 (SMTP のほか SMS も 含 む) また 例 えば 詐 欺 目 的 のメールを 送 信 し 受 信 者 から 金 品 をだまし 取 ると 刑 法 上 の 詐 欺 罪 に 該 当 するなど 迷 惑 メールに 関 して 迷 惑 メールに 特 化 した 規 定 がある 法 律 以 外 の 法 律 違 反 となるこ ともあります どのような 迷 惑 メール が 法 律 違 反 となるかについては それぞれの 法 律 により 異 なります 4 このハンドブックで 扱 う 迷 惑 メール このように いわゆる 迷 惑 メール は 様 々な ものがありますが このハンドブックでは 特 定 電 子 メール 法 特 定 商 取 引 法 で 禁 止 される 電 子 メ ールを 中 心 としつつ それに 限 らず 2で 述 べた ような 特 徴 を 持 ち 一 般 的 に 迷 惑 とされ 社 会 的 に 問 題 となっているものも 想 定 して 迷 惑 メ ール として 扱 います 1 迷 惑 メ ー ル と は 3

10 Topics: 電 子 メールの 仕 組 み 1 配 送 の 仕 組 み 電 子 メールの 送 受 信 の 仕 組 みは 郵 便 物 に 似 ています 郵 便 物 が A 市 の 太 郎 さんから B 市 の 花 子 さんに 送 られる 場 合 には 以 下 のように 配 達 されます 1 ポストに 投 函 された 郵 便 物 が A 市 の 郵 便 局 ( 正 確 には 日 本 郵 便 の 集 配 センター)に 配 送 される 2 A 市 の 郵 便 局 から B 市 の 郵 便 局 に 配 送 される 3 B 市 の 郵 便 局 から 花 子 さんの 住 所 に 配 達 される 1 図 表 1: 郵 便 物 の 配 達 迷 惑 メ ー ル と は 一 方 電 子 メールが 太 郎 さんから 花 子 さんに 送 られる 場 合 には 以 下 のように 配 送 されます 1 電 子 メールが 送 信 メールサーバーに 投 稿 される 2 投 稿 された 電 子 メールが 受 信 メールサーバーに 配 送 され 受 信 者 のメールボックスに 保 存 される このとき 送 信 メールサーバーが あて 先 の 受 信 メールサーバーがどこにあるかを DNS サーバー (Domain Name System サーバー:それぞれネットワーク 管 理 者 が サーバーの 位 置 情 報 などを 登 録 し ているサーバー)に 問 い 合 わせます 郵 便 の 場 合 は 郵 便 局 が 住 所 を 統 一 的 に 把 握 していますが イ ンターネットの 世 界 では ネットワークの 各 部 分 が 独 立 に 管 理 されており 自 らが 管 理 していないネ ットワーク 内 に 存 在 するサーバーの 位 置 情 報 は 保 有 していません このため DNS サーバーに 対 して 問 い 合 わせを 行 う 必 要 があります 3 受 信 者 が 受 信 メールサーバーに 対 して 自 らの 端 末 への 配 送 要 求 を 行 い 電 子 メールを 受 信 する 図 表 2: 電 子 メールの 配 送 インターネット 送 信 メールサーバー 受 信 メールサーバー 太 郎 1 受 信 メールサーバーの 場 所 を 問 い 合 わせ 2 メールボックス 3 花 子 DNSサーバー 4

11 2 あて 先 の 仕 組 み 封 書 の 場 合 に 封 筒 と 便 箋 にあて 先 や 差 出 人 を 書 くように 電 子 メールにおいても 封 筒 に 書 かれたあて 先 や 差 出 人 にあたる 情 報 と 便 箋 に 書 かれたあて 先 や 差 出 人 にあたる 情 報 があります 封 筒 に 書 かれたあて 先 にあたる 情 報 を Envelope-To と 言 い 封 筒 に 書 かれた 差 出 人 にあたる 情 報 を Envelope-From と 言 います(なお 電 子 メールの 通 信 プロトコルである SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) の 仕 様 を 定 めた RFC5321 では それぞれ forward path reverse path とされています) また 便 箋 に 書 かれたあて 先 にあたる 情 報 を Header-To と 言 い 便 箋 に 書 かれた 差 出 人 にあたる 情 報 を Header-From とい います 通 常 は Header-To や Header-From として 記 載 された 電 子 メールアドレスが 受 信 者 のパソコンなどの 受 信 画 面 に 表 示 されます Envelope-To や Envelope-From は メールサーバ 間 の 通 信 において 用 いられるものであり 郵 便 の 場 合 と 違 って 受 信 者 に 届 けられることはなく 通 常 は 送 信 者 が 目 にすることもありません なお この 両 者 の 違 いは 送 信 ドメイン 認 証 技 術 で 重 要 になりますので 4 の 用 語 解 説 配 送 上 の 送 信 者 情 報 とメールヘッダー 上 の 送 信 者 情 報 で より 詳 しく 解 説 します Envelope-To 花 子 東 京 都 千 代 田 区 霞 ヶ 関 図 表 3:Envelope-To と Envelope-From Envelope-From 東 京 都 新 宿 太 区 郎 西 新 宿 SMTPプロトコル MAIL FROM: <xx@example.com> 250 OK RCPT TO:<yyy@example.org> 250 OK 1 迷 惑 メ ー ル と は このアドレスが 実 在 するアドレスであ れば 配 送 が 可 能 図 表 4:Header-To と Header-From 花 子 さん Header-To メールヘッダー Date: Tue, 21 Jun :37: From: xxx@example.com To: yyy@example.org Subject: Test 太 郎 Header-From 郵 便 物 は 封 筒 に 書 かれた 住 所 が 実 在 するものであれば 誰 から 投 函 されたものであっても また 便 箋 に 書 かれた 情 報 がどんなものであっても あて 先 に 配 達 されます 電 子 メールについてもこの 点 は 同 じであり Envelope-To が 実 在 する 電 子 メールアドレスであれば 通 常 は その 電 子 メールアドレスに 配 送 されます Header-To と Envelope-To Header-From と Envelope-From には それぞれ 同 じ 電 子 メールアドレスが 記 載 される のが 一 般 的 ですが BCC での 送 信 やメールマガジンの 配 信 など そうではない 場 合 もあります さらに Header-From と Envelope-From などの 情 報 を 偽 って 記 述 することも 可 能 です 悪 質 な 送 信 者 によって 差 出 人 を 偽 装 した 迷 惑 メールが 送 信 されることがあるのはこのためです 5

12 3 電 子 メール 送 受 信 のプロトコル 1 迷 惑 メ ー ル と は 送 信 メールサーバーと 受 信 メールサーバーの 間 での 通 信 は 以 下 のような 決 まり(プロトコル)で 行 われてい ます 1 送 信 メールサーバーと 受 信 メールサーバーの 間 で 電 子 メールの 通 信 を 行 うための 接 続 が 確 立 されます 2インターネットで 用 いられる 通 信 プロトコルのうち 電 子 メールの 配 送 に 用 いられる SMTP による 通 信 が 開 始 されます (2から6までの 過 程 が SMTP による 通 信 です) 3 送 信 メールサーバーから 送 信 者 についての 情 報 として Envelope-From に 記 述 された 情 報 が 受 信 メール サーバーに 渡 されます 4 送 信 メールサーバーから 受 信 者 についての 情 報 として Envelope-To に 記 述 された 情 報 が 受 信 メールサ ーバーに 渡 されます 複 数 の 宛 先 に 送 信 を 行 う 場 合 は このやりとりを 繰 り 返 すことになります 5 送 信 メールサーバーから 受 信 メールサーバーに 対 し 次 に 送 る 内 容 が Header に 記 述 された 情 報 やメール 本 文 であることを 伝 えています 6 送 信 メールサーバーから Header に 記 述 された 情 報 やメール 本 文 を 受 信 メールサーバーに 渡 しています 受 信 者 が 見 ることができるのは このときに 渡 される 情 報 です 7 送 信 メールサーバーと 受 信 メールサーバーの 間 での 通 信 が 終 了 します 図 表 5: 送 信 メールサーバーと 受 信 メールサーバーの 間 での 通 信 送 信 メールサーバー 受 信 メールサーバー 1 2 EHLO example.org tcp connection Open 220 SMTP Server OK 3 MAIL FROM: < foo@example.org> 250 OK 送 信 者 (Envelope-From)の 情 報 を 渡 しています 受 信 者 (Envelope-To)の 情 報 を 渡 しています SMTPによる やりとり メールヘッダーと 本 文 を 見 分 ける 為 に 一 行 空 白 行 ( 厳 密 には<CR><LF>)が 入 ります RCPT TO: <bar@example.com> DATA FROM: foo@example.org TO: bar@example.com Subject: Sample Date: Tue, 09 Jun :09: メール 本 文.<CR><LF> QUIT 250 OK 354 OK 250 OK メールの 本 部 文 情 報 と と 一 一 緒 緒 に に 送 信 送 者 信 (Header- 者 (Header- From)と From)と 受 信 者 (Header-To)の (Header-To)の 情 報 を 渡 してい います 221 Bye 7 tcp connection Close 6

13 2 節 迷 惑 メールの 歴 史 1 散 発 的 な 広 告 宣 伝 メール 迷 惑 メールの 歴 史 は 古 く 世 界 最 初 の 迷 惑 メー ルは Digital Equipment Corporation(DEC)( 現 HP)が 昭 和 53 年 (1978 年 )5 月 3 日 に 製 品 発 表 会 の 案 内 を 送 信 したものと 言 われており インター ネットの 商 用 利 用 が 可 能 となった 平 成 5 年 (1993 年 ) 以 前 から 受 信 者 による 同 意 を 得 ないで 送 ら れる 広 告 宣 伝 メールがありました また パソ コン 通 信 でも 同 様 の 広 告 宣 伝 メールの 送 信 が 行 われていました しかし ブロードバンドが 普 及 する 以 前 は 通 信 速 度 が 遅 かったことやメール 送 信 にも 一 定 のコ ストがかかったこともあり 社 会 問 題 となるほど 大 量 に 送 信 され 問 題 となることはありませんで した 2 迷 惑 メールの 増 加 平 成 12 年 (2000 年 ) 頃 から ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)の 利 用 が 拡 大 したこと に 伴 い 我 が 国 における 通 信 回 線 のブロードバン ド 化 が 進 むとともに パソコンのオペレーティン グシステム(OS)が 高 度 化 し 誰 もが 容 易 にイン ターネットを 利 用 できる 環 境 が 整 いました それ に 伴 い 手 軽 に 大 量 の 電 子 メールを 送 信 できるよ うになりました また 携 帯 の 世 界 では 平 成 11 年 (1999 年 )にインターネット 接 続 可 能 なパケッ ト 通 信 サービス(NTT ドコモによる i モード)が 開 始 され その 後 各 社 から 同 様 のサービスが 提 供 されるようになり 携 帯 電 話 による 電 子 メール がより 身 近 なものになりました その 結 果 広 告 宣 伝 の 手 段 として 迷 惑 メール が 大 量 に 送 信 されるようになり 特 に 平 成 13 年 (2001 年 ) 春 頃 から 携 帯 電 話 宛 の 迷 惑 メール が 社 会 問 題 化 しました 具 体 的 には 機 械 的 に 作 成 したランダムな 電 子 メールアドレスに 宛 てて 広 告 宣 伝 メールが 大 量 に 送 信 されることにより 正 常 なメールに 大 幅 な 遅 延 が 生 じたり パケット 定 額 制 が 提 供 されていなかったため 迷 惑 メールの 受 信 にも 上 限 がなくパケット 代 がかかったり 昼 夜 の 時 間 を 問 わずに 広 告 宣 伝 メールが 送 信 され てきたりしました 1 迷 惑 メ ー ル と は 図 表 1-1: 携 帯 電 話 利 用 者 からの 苦 情 相 談 件 数 の 月 例 推 移 件 数 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 2000 年 2001 年 携 帯 電 話 PHS を 利 用 し た 電 子 メ ールサ ービスを 提 供 する 関 連 6グ ループ(NT Tドコモ KD DI 株 式 会 社 ジェ イフ ォン 株 式 会 社 アス テル ツーカ ー DDI ポケット )につ いての 集 計 ( なお 数 値 については 集 計 当 時 のもので あり 会 社 に よっては その 後 異 なる 集 計 基 準 の 数 値 を 公 表 して いると ころもあ る) 出 典 : 総 務 省 1 次 迷 惑 メ ール 研 究 会 中 間 とりまと め( 平 成 14 年 (2002 年 )1 月 )

14 3 国 内 発 から 海 外 発 へ このような 状 況 に 対 応 し 我 が 国 では 世 界 に 先 駆 けて 平 成 14 年 (2002 年 )7 月 に 迷 惑 メー ル 対 策 のための 法 律 が 整 備 されました( 特 定 電 子 メール 法 及 び 特 定 商 取 引 法 ) また 携 帯 電 話 事 業 者 やサービスプロバイダーにより 様 々な 迷 惑 メ ール 対 策 のための 措 置 が 実 施 されました その 結 果 平 成 18 年 (2006 年 ) 頃 には 我 が 国 着 の 迷 惑 メールのうち 国 内 発 のものの 割 合 は 減 少 し 大 部 分 は 海 外 から 送 信 されるようになり ました 特 に 海 外 から 送 信 される 迷 惑 メールは ウイルス 感 染 した 個 人 のパソコン(ボット)を 利 用 して 送 信 されるものが 多 いと 言 われています しかし 平 成 26 年 度 (2014 年 度 ) 以 降 は 携 帯 電 話 宛 ては 国 内 発 の 迷 惑 メールが 増 加 傾 向 にあり 注 視 が 必 要 です 1 迷 惑 メ ー ル と は 8

15 Topics: 迷 惑 メールに 関 する 裁 判 例 迷 惑 メールについての 裁 判 例 としては 次 のようなものがあります (1)ニフティサーブ スパムメール 送 信 差 止 め 事 件 ( 浦 和 地 決 H11.3.9) 判 例 タイムズ 1023 号 272 頁 事 案 の 概 要 パソコン 通 信 のニフティサーブ( 当 時 )の 不 特 定 多 数 の 会 員 に 対 し わいせつビデオ 販 売 を 内 容 とする 電 子 メールを 継 続 的 に 送 信 した 者 に 対 し ニフティサーブを 運 営 していたニフティ 株 式 会 社 が 同 社 が 有 する 権 利 ( 社 会 的 信 用 を 維 持 する 権 利 メールサービス 提 供 のためにサーバ ーを 常 に 良 好 な 状 態 に 保 つ 権 利 )を 理 由 に 同 社 会 員 に 対 する 当 該 電 子 メールの 送 信 の 差 止 めの 仮 処 分 を 申 し 立 てた 事 案 決 定 の 概 要 認 容 (ニフティサーブの 会 員 に 対 し わいせつビデオ 販 売 を 内 容 とする 電 子 メールの 送 信 をしてはなら ない) (2)NTT ドコモ 仮 処 分 事 件 ( 横 浜 地 決 H ) 判 例 時 報 1765 号 18 頁 事 案 の 概 要 NTT ドコモの i モードアドレス( 当 時 は 電 話 番 であった) 宛 てに ランダムな 数 字 を 当 てはめる 方 法 で 大 量 継 続 的 に いわゆる 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 メールを 送 信 した 者 に 対 し NTT ドコモが 電 気 通 信 設 備 への 所 有 権 侵 害 ( 機 能 障 害 )を 理 由 に 送 信 行 為 の 差 止 めの 仮 処 分 を 申 し 立 てた 事 案 決 定 の 概 要 認 容 ( 決 定 送 達 の 日 から 1 年 間 ランダムな 数 字 を 当 てはめる 等 の 方 法 で 存 在 しない 多 数 の 電 子 メー ルアドレス 宛 に 営 利 目 的 の 電 子 メールを 送 信 する 等 して 電 気 通 信 設 備 の 機 能 の 低 下 停 止 をもたらす 行 為 をしてはならない) 1 迷 惑 メ ー ル と は (3)NTT ドコモ 損 害 賠 償 請 求 事 件 ( 東 京 地 判 H ) 判 例 時 報 1831 号 132 頁 事 案 の 概 要 特 定 接 続 サービス( 迷 惑 メールを 防 止 するための 一 定 の 措 置 を 採 り 一 定 の 利 用 料 を 支 払 うことを 条 件 に 専 用 の 接 続 口 から 円 滑 かつ 確 実 に i モード 利 用 者 宛 に 電 子 メール 送 信 を 可 能 とするサービス) を 利 用 し 契 約 の 条 件 に 違 反 して 大 量 の 宛 先 不 明 メールの 送 信 をした 者 に 対 し NTT ドコモが 債 務 不 履 行 として 電 気 通 信 設 備 の 使 用 料 相 当 額 ( 宛 先 不 明 により 請 求 できなかった 通 信 料 ) 等 656 万 7,020 円 の 損 害 賠 償 請 求 を 行 った 事 案 判 決 の 概 要 認 容 9

16 MEMO 10

17 2 迷 惑 メールの 現 状

18 2 迷 惑 メールの 現 状 1 節 量 的 傾 向 1 全 体 的 傾 向 我 が 国 では 迷 惑 メールが 社 会 問 題 になった 後 様 々な 関 係 者 により 様 々な 迷 惑 メール 対 策 が 講 じられてきています しかし 依 然 として 全 体 的 に 見 ると 迷 惑 メールの 数 量 が 減 少 したとはい えない 状 況 にあります 迷 惑 メールとして 一 般 消 費 者 からの 申 立 てがあった 数 や モニター 機 での 受 信 数 などを 見 ても 時 期 的 変 動 はあるものの 現 在 に 至 るまで 依 然 として 高 水 準 にあること がわかります 図 表 2-1: 迷 惑 メールに 係 る 申 立 数 等 (2004 年 8 月 ~2015 年 3 月 ) 2 迷 惑 メ ー ル の 現 状 また 国 内 のインターネットサービスプロバイ ダー(Internet Service Provider:ISP)の 取 り 扱 う 電 子 メールのうち 迷 惑 メールの 占 める 割 合 は 56%となっています このうちのかなりの 部 分 は 電 気 通 信 事 業 者 のフィルター 等 で 対 応 され 利 用 者 図 表 2-2: 国 内 ISP における 迷 惑 メール 数 割 合 の 推 移 には 届 いていません しかし 利 用 者 に 届 かない ものも 含 め 迷 惑 メールが 全 メールの 過 半 数 を 占 め ネットワークに 対 する 負 荷 が 非 常 に 大 きくな っていることが 分 かります 電 気 通 信 事 業 者 1 0 社 の 協 力 により 総 務 省 とりま とめ 12

19 世 界 的 な 迷 惑 メールの 割 合 は 減 少 傾 向 にあり 平 成 24 年 ( 2012 年 )の 69%から 平 成 25 年 ( 2013 年 )には 66% 平 成 26 年 (2014 年 )には 60%に 減 少 しました これは 全 体 としては 良 いニュース ですが 電 子 メールによって 送 信 される 迷 惑 メー ルはまだまだ 多 く 犯 罪 者 は 今 もそれにより 利 益 を 上 げています 図 表 2-3: 世 界 的 な 迷 惑 メールの 割 合 2 迷 惑 メ ー ル の 現 状 出 典 :シマ ンテッ ク 2015 年 インタ ーネ ットセキュ リティ 脅 威 レポ ートより 13

20 2 国 内 発 の 迷 惑 メール また PC 宛 て 携 帯 電 話 宛 てとも 国 内 発 の 迷 惑 メールは 10% 程 度 という 統 計 もあります しかし 携 帯 電 話 宛 ては 平 成 26 年 度 (2014 年 度 ) 以 降 は 国 内 発 の 迷 惑 メールが 増 加 傾 向 にあり 平 成 27 年 (2015 年 )5 月 時 点 で 48%を 占 めています 図 表 2-5: 国 内 発 海 外 発 の 比 率 の 推 移 PCあて 2 迷 惑 メ ー ル の 現 状 携 帯 あて 出 典 : 日 本 データ 通 信 協 会 迷 惑 メー ル 相 談 センター 調 べ ( 相 談 センタ ーのモ ニタ ー 機 で 受 信 した 情 報 を 分 析 したもの ) 14

21 誤 検 知 スパムフィルタリング スパムの 表 示 メッセージの 格 納 受 信 メールサーバー インターネット ゾンビ 以 外 ゾンビ スパムの 作 成 メールアドレスの 収 集 Topics: 迷 惑 メールによる 影 響 1 迷 惑 メールが 日 本 経 済 に 及 ぼす 影 響 迷 惑 メールが 日 本 経 済 に 及 ぼす 影 響 については 平 成 20 年 (2008 年 )3 月 に 財 団 法 人 ( 当 時 ) 日 本 データ 通 信 協 会 が 主 催 した 迷 惑 メールの 経 済 的 影 響 調 査 研 究 会 ( 座 長 : 鵜 飼 康 東 関 西 大 学 ソシオネットワーク 戦 略 研 究 センター 長 )で 調 査 が 行 われました この 調 査 では 迷 惑 メールが 日 本 経 済 に 及 ぼす 影 響 について (a) 生 産 面 への 被 害 (b)isp 等 における 対 策 と 投 資 (c) 事 業 所 行 政 機 関 等 における 対 策 と 投 資 (d) 消 費 者 における 対 策 と 投 資 の 4 つに 分 けて 分 析 されていま す なお 消 費 者 への 被 害 として 迷 惑 メールの 削 除 等 に 伴 う 時 間 的 損 失 コンピューターウィルス 等 への 感 染 等 の 多 様 な 影 響 が 想 定 されますが この 調 査 では その 被 害 額 は 含 まれていません( 定 量 的 推 計 の 対 象 外 とされ ています) 調 査 結 果 では 我 が 国 における 迷 惑 メールによる 経 済 的 な 被 害 額 は 年 間 約 7,300 億 円 (a) また 迷 惑 メール への 対 策 額 は 年 間 約 970 億 円 (b~d の 合 計 )にものぼるとされています 経 済 的 な 被 害 額 対 策 額 (a) 生 産 面 への 被 害 (b) ISP 等 における 対 策 投 資 (c) 事 業 所 行 政 機 関 等 にお ける 対 策 投 資 (d) 消 費 者 における 対 策 投 資 図 表 1: 迷 惑 メールによる 日 本 経 済 への 影 響 額 迷 惑 メールによる 直 接 的 な 影 響 として 労 働 時 間 損 失 による 経 済 的 損 失 (GDP への 影 響 ) を 金 額 換 算 して 推 計 前 年 にアンケートを 実 施 し 各 産 業 における 迷 惑 メール 受 信 比 率 迷 惑 メール 受 信 数 迷 惑 メール 処 理 時 間 を 導 出 した 上 で 直 近 で 利 用 可 能 な GDP を 基 に 生 産 関 数 を 用 いて 生 産 面 への 被 害 を 付 加 価 値 で 計 測 推 計 迷 惑 メール 対 策 のためのメールサービス ヘルプデスク 運 用 担 当 者 の 負 荷 増 大 ホスティングサービスの 無 償 提 供 などを 推 計 情 報 システム 担 当 者 による 迷 惑 メール 対 応 コスト 迷 惑 メール 対 策 ソフ トウェアのライセンス 費 用 などを 推 計 迷 惑 メール 対 策 のためのソフトウェア 費 用 を 推 計 約 7,300 億 円 約 7,300 億 円 約 970 億 円 約 319 億 円 約 518 億 円 約 132 億 円 消 費 者 への 被 害 としては 迷 惑 メールの 削 除 等 に 伴 う 時 間 的 損 失 コンピューターウィルス 等 への 感 染 等 の 多 様 な 影 響 が 想 定 されるが それらの 消 費 者 被 害 の 定 量 的 推 計 は 今 回 の 調 査 の 対 象 外 2 迷 惑 メ ー ル の 現 状 2 迷 惑 メールが 環 境 に 及 ぼす 影 響 迷 惑 メールによるエネルギー 消 費 量 についての 試 算 結 果 が 平 成 21 年 (2009 年 )4 月 に 米 国 マカフィー 社 に より 公 表 されました その 結 果 によると 迷 惑 メールによる 年 間 のエネルギー 消 費 量 は 世 界 全 体 では 330 億 KWh で 米 国 の 240 万 世 帯 が 消 費 する 電 気 量 に 相 当 し 310 万 台 の 自 家 用 車 が 約 75 億 リットルのガソリンを 消 費 した 場 合 と 同 等 の 温 室 効 果 ガス(GHG) 排 出 量 になるものとされています また 迷 惑 メール 1 件 あたりの GHG 排 出 量 は 平 均 0.3g の CO2 であり 車 で 1m 進 んだ 場 合 の 排 出 量 に 相 当 するとされています 年 間 全 体 では 地 球 を 160 万 周 した 場 合 と 同 じ 排 出 量 になるものとされています 迷 惑 メールの GHG 排 出 量 について 要 素 ごとにみると その 大 半 ( 約 80%)は 迷 惑 メールの 表 示 と 削 除 誤 検 知 ( 誤 って 迷 惑 メールと 認 知 された 電 子 メールの 検 索 )にかかる 電 力 消 費 に 起 因 しているものとされています 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 図 表 2:スパムメッセージ1 件 当 たりの GHG 排 出 量 の 比 率 出 典 : スパムメールと 二 酸 化 炭 素 排 出 量 ( 平 成 21 年 (2009 年 )4 月 米 国 マカフィー 社 公 表 )より 15

22 2 節 発 信 国 の 特 徴 1 国 内 着 の 迷 惑 メールでの 傾 向 1 節 でみたとおり 日 本 着 の 迷 惑 メールの 大 部 分 は 海 外 発 になっています 図 表 2-6: 日 本 着 の 迷 惑 メールの 発 信 国 の 推 移 しかし 平 成 26 年 度 末 (2014 年 度 末 ) 以 降 は 国 内 発 の 迷 惑 メールが 増 加 傾 向 にあります 2 迷 惑 メ ー ル の 現 状 出 典 : 日 本 デ ータ 通 信 協 会 迷 惑 メール 相 談 センタ ー 調 べ ( 相 談 セ ンターの モニ ター 機 で 受 信 した 情 報 を 分 析 したも の) 2 世 界 全 体 での 傾 向 日 本 着 のものに 限 らず 世 界 全 体 の 迷 惑 メール の 発 信 国 をみると 北 米 やロシアのみならず ア ジア ヨーロッパ 南 米 発 と 広 がりをみせている ことがわかります 図 表 2-7: 世 界 全 体 での 迷 惑 メールの 発 信 国 の 推 移 出 典 :シマ ンテッ ク 2015 年 インタ ーネ ットセキュ リティ 脅 威 レポ ートより 16

23 3 節 内 容 の 特 徴 1 国 内 着 の 迷 惑 メールでの 傾 向 我 が 国 の 迷 惑 メールは いわゆる 出 会 い 系 サ イトの 広 告 宣 伝 が 大 半 を 占 める 状 況 が 続 いています そうした 中 2014 年 は アダルト グッズ ( 強 壮 効 果 を 謳 うサプリ 等 を 含 む)をはじめ 薬 や ア ダルト 画 像 において 増 加 を 確 認 しました 一 方 で 2013 年 に 大 幅 に 増 加 したロト 情 報 等 の ギ ャンブル や 不 正 B-CAS カード 販 売 サイトから のメールは 減 少 しました 図 表 2-8: 国 内 着 の 迷 惑 メールの 内 容 2 迷 惑 メ ー ル の 現 状 17

24 Topics うっかりクリックに 注 意! 迷 惑 メールに 含 まれる URL は クリックしないように 注 意 する 必 要 があります 下 のグラフは 同 一 のサイトからメールを 受 信 した 2 台 の 端 末 の 受 信 件 数 の 比 較 です 端 末 B のみメールの URL にアクセスしたところ メール 件 数 は 急 激 に 増 加 し 2 月 中 旬 からは 身 に 覚 えのない 請 求 メールを 毎 日 受 信 する ようになりました 一 方 何 もクリックしていない 端 末 A は 4 日 ほどで 受 信 が 停 止 しました このようにオプトインを 装 ったサイトは 不 当 な 請 求 を 行 う 場 合 もあります URL をクリックしただけで どの 受 信 者 がアクセスしたか 特 定 できるため むやみにクリックすることは 危 険 です 2 なお メールによっては 開 くだけでウィルスに 感 染 したりする 場 合 もありますので クリックしなければ 安 全 という 訳 ではありませんので 注 意 が 必 要 です 図 表 : 迷 惑 メール 内 の URL をクリックしたあとの 経 過 迷 惑 メ ー ル の 現 状 ( 件 ) 端 末 A 端 末 B 出 典 : 迷 惑 メール 送 信 リポート ( 日 本 産 業 協 会 電 子 商 取 引 モニタリングセンター 平 成 21 年 (2009 年 )2 月 公 表 )による 18

25 Topics: 迷 惑 メールの 例 1 我 が 国 での 迷 惑 メールの 例 最 近 の 傾 向 として 薬 などの 物 販 系 が 増 え また 不 正 B-CAS カードに 関 する 迷 惑 メールも 依 然 見 受 けられます 薬 に 関 する 広 告 宣 伝 の 例 不 正 B-CAS カードに 関 する 広 告 宣 伝 の 例 Q:シアリスなどED 薬 を 飲 んでから 風 俗 に 行 った 人 いますか どんな 効 果 が あったのか 教 えて 下 さい A:シアリスを 使 用 しましたが びっくりです かっちんこっちん で 持 続 も 長 くすばらしいです お 家 のテレビが...あら 不 思 議! これひとつで 衛 星 放 送 の 全 部 のチャンネルが 見 れちゃうよ! 解 除 はこちらから acbttncp@yahoo.co.jp 件 名 に 配 信 停 止 と 書 いてお 送 りください 解 除 されない 場 合 は 届 いているメールのヘッダー 情 報 も 含 めてお 送 りください ID:**** また いわゆる 出 会 い 系 サイトに 関 する 広 告 宣 伝 の 電 子 メールには 様 々なものがありますが その 一 例 は 次 のようなものです 2 迷 惑 メ ー ル の 現 状 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 の 例 "ミナミん[るんるん][るんるん]"さんからメールが 届 きまし た &password=****&toid=****&resid=**** この URL を 開 いてください タイトル 好 意 を 持 ってくれたら 活 発 に 動 きます(^-^)! 本 文 あまり 人 前 で 目 立 とうとするタイプではないので 控 えめ な 性 格 だと 思 います でも 恋 愛 経 験 が 停 止 状 態 では 何 も 始 まらないので MEI さんに 私 の 止 まってる 時 間 をスタートさせて 欲 しいな って 思 ってます(^-^) 時 間 あるようなら 少 しお 話 ししませんか? 早 く 仲 良 くなっ て 普 通 にデートとかしたいですね! SNS 会 員 向 けを 装 った 広 告 宣 伝 の 例 GUEST 様 へ 様 [ 写 真 付 き]から 新 着 メールが 届 いています タイトル 手 付 金 100 万 を 今 日 中 に 先 払 いします 続 きを 読 む 有 名 な SNS サイト 名 [PR] 大 歓 声 特 典 K^/8^J^]A,]=!!この 上 ない 特 典 を!A,]=お 見 逃 しなく!! 18 禁 Love 出 典 : 日 本 データ 通 信 協 会 迷 惑 メール 相 談 センター 提 供 資 料 より 19

26 2 海 外 での 迷 惑 メールの 例 海 外 の 迷 惑 メールでは 最 近 出 回 ったものとして 以 下 のような 例 が 報 告 されています 国 税 局 になりすました 詐 欺 メール 確 定 申 告 を 準 備 しなければならない 時 期 オーストラリアではオーストラリア 国 税 局 (ATO)になりすました 悪 質 な 詐 欺 メールが 地 元 ユーザーに 向 けて 送 られました このメールは 受 け 取 ったユーザーは 還 付 を 受 ける 資 格 があり 受 け 取 るためには 添 付 の ZIP ファイルを 解 凍 してその 中 のファイルを 開 く 必 要 があるーメールではそのように 説 明 され ています 添 付 された ZIP ファイルを 開 くと 侵 入 先 のコンピュータに 悪 質 なソフトウェアをダウンロードし 最 終 的 にはユーザーから 銀 行 口 座 などの 金 融 情 報 を 引 き 出 そうとしていました 2 迷 惑 メ ー ル の 現 状 出 典 :シマンテック セュリティレスポンスブログ 2015 年 6 月 29 日 掲 載 ( 株 式 会 社 シマンテック)より 有 名 人 の 死 亡 事 故 を 悪 用 するスパム 有 名 人 の 身 の 上 に 悲 劇 が 起 きると 必 ずと 言 っていいほどサイバー 犯 罪 者 はそれをソーシャルエンジニアリング 詐 欺 に 悪 用 します 2015 年 6 月 ブラジルのシンガーソングライターCristiano Araújo(クリスチアーノ アラウージョ)さんが 自 動 車 事 故 で 亡 くなりました アラウージョさんの 音 楽 は 本 国 ブラジルだけでなく 南 米 の 多 くの 国 そして 世 界 各 国 のファン に 愛 されています 嘆 かわしいことに アラウージョさんの 死 去 が 報 じられると 間 もなく その 訃 報 を 題 材 にした 悪 質 なスパムメールが 出 回 り 始 めたことをシマンテックでは 確 認 しました スパムメールは 事 故 の 様 子 を 写 した 動 画 をダ ウンロードするようにユーザーを 誘 導 しようとします メールに 記 載 されている Google Drive の URL をユーザーが クリックすると マルウェアがダウンロードされてしまいます 話 題 性 の 高 いニュース 記 事 を 題 材 にして 作 成 されたメ ールはスパムの 可 能 性 が 高 いので くれぐれも 用 心 してください この 手 のソーシャルエンジニアリングは メールに 限 りません 同 様 の 手 口 が 使 われる 場 合 があるため ソーシャルメディアサイトにも 注 意 が 必 要 です 出 典 :シマンテック セュリティレスポンスブログ 2015 年 6 月 28 日 掲 載 ( 株 式 会 社 シマンテック)より 20

27 4 節 送 信 手 法 の 特 徴 迷 惑 メールは そのほとんどが 広 告 宣 伝 やフィッシング 詐 欺 など 営 利 を 目 的 として 送 信 されています そのた め できる 限 り 受 信 者 に 到 達 させるために 手 法 の 巧 妙 化 悪 質 化 が 進 んできています 1 送 信 者 情 報 などの 偽 装 迷 惑 メール 送 信 者 の 多 くは 自 身 の 身 元 を 隠 して 迷 惑 メ ールを 送 信 するために 様 々な 手 法 を 用 いています 例 えば メールサーバーの 設 定 が 不 十 分 なことによりど こからでもメール 送 信 を 受 け 付 けてしまう オープンリレ ー と 呼 ばれるメールサーバーを 利 用 することで 直 接 自 分 が 使 っているネットワーク(インターネットへの 接 続 に 使 っているプロバイダー 等 )を 特 定 しづらくする 手 法 や 自 らとは 無 関 係 のメールアドレスを 発 信 元 として 表 示 さ れるようにすることでメールアドレスから 送 信 者 を 特 定 正 しい 電 子 メ ールの 送 り 方.com SMTP 兼 POP サーバー SMTP 兼 POP サーバー.ne.jp SMTP.co.jp SMTP 兼 POP サーバー HELO any-host.abc.ne.jp MAIL FROM:<taro@abc.ne.jp> RCPT TO:<jiro@xyz.co.jp>,<saburo@xyz.co.jp> DATA SMTP HELO any-host.abc.ne.jp MAIL FROM:<taro@abc.ne.jp> RCPT TO:<shiro@123.org> DATA 図 表 2-10: 送 信 者 情 報 などの 偽 装 POP SMTP 兼 POP サーバー.org SMTP HELO any-host.abc.ne.jp MAIL FROM:<taro@abc.ne.jp> RCPT TO:<jiro@xyz.co.jp>,<saburo@xyz.co.jp>,<shiro@123.org> DATA しづらくする 手 法 が 古 くから 用 いられてきました こう いった 行 為 に 対 処 するため 迷 惑 メールの 送 信 元 (IP ア ドレス)を 登 録 したブラックリスト( 後 述 の DNSBL(DNS Black List / DNS Blackhole List))や 送 信 元 のアドレ スに 含 まれるドメイン 名 の 実 在 性 を 確 認 する 手 法 正 当 な メールサーバーから 送 信 されてきているか 否 かを 確 認 す る 手 法 ( 後 述 の 送 信 ドメイン 認 証 技 術 )などによる 対 応 が 主 として 受 信 側 のプロバイダー 等 によって 行 われてきま した 三 者 中 継 を 利 用 したメ ールの 送 り 方 オープンリレーサーバー.com 踏 み 台 対 策 が きちんとなされて いないサイト SMTP 兼 POP サーバー.ne.jp SMTP 兼 POP サーバー SMTP SMTP SMTP 兼 POP サーバー POP.co.jp MAIL FROM:<foo@anon-company.com> RCPT TO:<jiro@xyz.co.jp>,<saburo@xyz.co.jp> DATA SMTP MAIL FROM:<foo@anon-company.com> RCPT TO:<shiro@123.org> DATA SMTP 兼 POP サーバー MAIL FROM:<foo@anon-company.com> RCPT TO:<jiro@xyz.co.jp>,<saburo@xyz.co.jp>,<shiro@123.org>,< DATA.org 2 迷 惑 メ ー ル の 現 状 2 ボットネット 平 成 14 年 (2002 年 ) 頃 から 新 たな 迷 惑 メールの 送 信 手 法 が 出 てきました コンピューターウィルスのような 悪 意 のあるソフトウェア(マルウェア)を 一 般 ユーザーの PC に 大 量 に 感 染 させ マルウェアに 感 染 した PC(ロボット に 擬 して ボット と 呼 ばれています)を 外 部 ネットワー クから 操 作 することによって 迷 惑 メール 送 信 などに 利 用 する 手 法 が 使 われるようになっています(こうしたボット の 集 合 は ボットネット と 呼 ばれています) ボットネットを 利 用 した 迷 惑 メールは 同 一 の 送 信 元 (IP アドレス) から 少 量 ずつ 送 信 されること 地 理 的 に 大 規 模 に 分 散 した 送 信 元 から 送 信 されることという 特 徴 が あります そのため 従 来 有 効 に 機 能 していた 迷 惑 メール の 送 信 元 を 登 録 し た DNSBL ( DNS Black List/DNS Blackhole List) や 特 定 の 送 信 元 からの 大 量 送 信 を 検 知 して 接 続 を 制 限 する 手 法 (スロットリング)が 機 能 しな い 場 合 が 出 てきました ボットネットからの 迷 惑 メールに 対 しては インターネ ット 接 続 に 利 用 する 動 的 IP アドレスから 直 接 メール 送 信 ができないように 送 信 側 のプロバイダー 等 で 制 限 する 手 法 (OP25B(Outbound Port 25 Blocking))が 有 効 です ( 詳 細 については 4 4 節 参 照 ) 21

28 指 令 サーバーはボット 化 した PCを 管 理 していて 攻 撃 者 の 指 示 に 従 い 迷 惑 メールの 送 信 命 令 等 を 行 う 指 令 サーバー 図 表 2-11:ボットネットのイメージ パソコンの 持 ち 主 は 気 づ いていません ボット ボット インターネット 2 指 示 ボット ボット 迷 惑 メール ウィルス DDoS etc メールサーバー 迷 惑 メ ー ル の 現 状 攻 撃 者 ( 迷 惑 メール 送 信 者 ) ボット ボット 化 したPCは ボットを 拡 大 させる 場 合 が 多 い メール 送 信 やブラウザ PC(OS 等 )の 脆 弱 性 を 利 用 したウィルスの 頒 布 3 固 定 IP アドレスを 用 いた 送 信 日 本 国 内 では 後 述 のとおり OP25B が 普 及 したことに より 動 的 IP アドレスから 直 接 迷 惑 メールを 送 信 しづら くなったことから 迷 惑 メールを 送 信 しようとする 者 は ISP と 固 定 IP の 使 用 契 約 ( 固 定 IP の 払 出 しの 契 約 )を 締 結 し 迷 惑 メールを 送 信 するようになってきました この 手 法 では ISP との 契 約 が 発 生 することから 本 来 であれば 送 信 元 が 特 定 可 能 なはずですが 契 約 者 情 報 を 偽 って 複 数 の 契 約 を 締 結 することで 大 量 の 固 定 IP アドレ スを 確 保 し 迷 惑 メールの 送 信 を 行 っているという 実 態 が あります また 迷 惑 メールの 送 信 行 為 が 判 明 し 契 約 する ISP から 利 用 停 止 措 置 など 受 けると すぐに 新 たな 契 約 を 締 結 して 別 の 固 定 IP アドレスを 確 保 し 迷 惑 メール 送 信 を 繰 り 返 す 迷 惑 メール 送 信 者 も 存 在 します 固 定 IP アドレスを 用 いた 迷 惑 メールの 送 信 を 防 ぐため には それらの 違 反 者 に 対 する 法 執 行 が 効 果 的 です その ために 利 用 者 において 受 信 した 迷 惑 メールに 関 する 情 報 を 関 係 機 関 に 提 供 するとともに プロバイダー 等 が 行 政 機 関 に 対 して 法 律 に 基 づき それらの 固 定 IP アドレス の 契 約 者 情 報 を 提 供 することにより 法 執 行 の 強 化 を 図 っ ていくことが 有 効 と 考 えられます 一 方 で 契 約 時 の 契 約 者 情 報 の 確 認 が 十 分 に 行 われていないと これらの 有 効 な 措 置 を 講 じることが 難 しくなること 前 述 のとおり 利 用 停 止 等 を 受 けても 新 たに 契 約 を 締 結 して 迷 惑 メールの 送 信 行 為 を 繰 り 返 す 送 信 者 も 存 在 することから プロバイ ダー 等 において 契 約 を 締 結 する 際 に 契 約 者 情 報 が 真 正 で あることを 確 認 し 水 際 で 防 止 していくことが 重 要 です 4 迷 惑 メールフィルターの 回 避 多 くの 迷 惑 メールは なんらかの 販 売 宣 伝 行 為 やホー ムページへの 誘 導 ウィルスの 配 布 などが 主 目 的 であり その 内 容 がほとんど 同 じであるという 特 徴 があります そ こで よく 使 われる 文 字 列 などメールの 内 容 を 統 計 的 に 処 理 して 迷 惑 メールかどうかを 判 定 する 手 法 が 用 いられる ようになりました この 手 法 は 一 般 的 に 迷 惑 メールフ ィルターと 呼 ばれています しかし 迷 惑 メールフィルターによる 迷 惑 メールとの 判 定 を 回 避 するため 最 近 の 迷 惑 メールでは 形 状 的 に 似 た 文 字 を 使 ってメッセージを 伝 える 手 法 や 文 字 ではなく 画 像 や PDF ファイルによってメッセージを 伝 える 手 法 など が 使 われるようになりました さらに 用 いられる 画 像 デ ータは 簡 単 に 同 一 の 画 像 と 判 定 されないように 個 々に 変 化 を 持 たせるなどの 手 法 も 用 いられるようになってき ています (1) 0 円 を 形 状 的 に 表 し た 例 メール 写 メ プロフ 閲 覧 等 も 全 てが 無 料!! 円 図 表 2-12: 形 状 的 に 似 た 文 字 を 使 った 例 (2) H を 形 状 的 に 表 した 例 (3) 文 字 の 周 りを 囲 い スペ ースも 入 れて 1 つの 言 葉 と しての 連 続 性 を 分 断 した 例 無 料 画 像 な 季 節 が 来 た! (4) 文 字 の 間 にスペースを 入 れて 1 つの 言 葉 としての 連 続 性 を 分 断 した 例 専 用 メ ー ル B O X 開 封 無 料 22

29 3 制 度 的 な 対 策

30 3 制 度 的 な 対 策 1 節 法 令 による 制 度 的 な 対 策 携 帯 電 話 による 電 子 メールの 急 速 な 普 及 などに 伴 い 平 成 13 年 (2001 年 ) 頃 から 迷 惑 メールが 大 きな 問 題 となりました このような 状 況 を 受 け 平 成 14 年 (2002 年 )に 特 定 電 子 メールの 送 信 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 ( 特 定 電 子 メール 法 )が 制 定 されるとともに 特 定 商 取 引 に 関 する 法 律 ( 特 定 商 取 引 法 )が 改 正 され 迷 惑 メールへの 制 度 的 な 対 応 がとられました 以 来 複 数 の 改 正 を 経 ながら 主 にこれら 二 法 によって 迷 惑 メール 対 策 が 実 施 されています また 架 空 請 求 メールの 送 信 が 刑 法 に 規 定 する 詐 欺 罪 や その 未 遂 罪 に 該 当 する 場 合 があるなど 迷 惑 メールの 送 信 が これら 二 法 以 外 の 法 律 による 規 制 対 象 となることもあります 図 表 3-1: 迷 惑 メール 規 制 に 関 する 特 定 電 子 メール 法 と 特 定 商 取 引 法 との 比 較 3 制 度 的 な 対 策 特 定 電 子 メール 法 電 子 メールの 送 受 信 上 の 支 障 の 防 止 の 観 点 から 送 信 を 規 制 自 己 又 は 他 人 の 営 業 につき 広 告 又 は 宣 伝 を 行 う ための 手 段 として 送 信 する 電 子 メールなど 目 的 規 制 対 象 消 費 者 保 護 と 取 引 の 公 正 の 観 点 から 広 告 を 規 制 通 信 販 売 等 の 電 子 メール 広 告 送 信 者 及 び 送 信 委 託 者 規 制 対 象 者 販 売 事 業 者 等 及 び 電 子 メール 広 告 受 託 事 業 者 あらかじめ 同 意 した 者 等 以 外 に 広 告 宣 伝 メー ルを 送 信 することを 禁 止 同 意 を 証 する 記 録 の 保 存 義 務 受 信 拒 否 者 への 再 送 信 禁 止 表 示 義 務 オプトイン 規 制 特 定 商 取 引 法 あらかじめ 承 諾 した 者 等 以 外 に 電 子 メール 広 告 をすることを 禁 止 ( 直 罰 ) 請 求 承 諾 の 保 存 義 務 ( 直 罰 ) 受 信 拒 否 者 への 電 子 メール 広 告 の 禁 止 ( 直 罰 ) 表 示 義 務 ( 直 罰 ) 架 空 電 子 メールアドレスを 宛 先 とする 送 信 の 禁 止 送 信 者 情 報 を 偽 った 送 信 の 禁 止 ( 直 罰 ) 総 務 大 臣 は 電 子 メールアドレス 等 の 契 約 者 情 報 を 保 有 する ISP などに 対 し 当 該 契 約 者 情 報 の 提 供 を 求 めることができる 架 空 電 子 メール アドレスを 宛 先 とした 電 子 メー ル 対 象 送 信 者 情 報 を 偽 装 した 電 子 メー ル 対 策 電 気 通 信 事 業 者 等 への 情 報 提 供 の 求 め - - 主 務 大 臣 は 電 子 メールアドレス 等 の 契 約 者 情 報 を 保 有 する ISP などに 対 し 当 該 契 約 者 情 報 の 提 供 を 求 めることができる 総 務 大 臣 及 び 内 閣 総 理 大 臣 主 務 大 臣 内 閣 総 理 大 臣 経 済 産 業 大 臣 及 び 事 業 等 所 管 大 臣 24

31 1 特 定 電 子 メール 法 特 定 電 子 メール 法 は 電 子 メールの 送 受 信 上 の 支 障 ( 受 信 者 や 電 気 通 信 事 業 者 における 支 障 )を 防 止 する 観 点 から 電 子 メールの 送 信 について 規 制 を 行 う 法 律 です 規 制 の 対 象 となる 電 子 メールは 主 として 広 告 宣 伝 を 行 うための 電 子 メールであり そのよう な 電 子 メールの 送 信 者 や 送 信 委 託 者 に 対 する 義 務 などが 規 定 されています 送 信 者 送 信 委 託 者 オプトイン 規 制 - 同 意 のない 者 への 原 則 送 信 禁 止 - 同 意 の 記 録 保 存 義 務 - 受 信 拒 否 者 への 再 送 信 禁 止 表 示 義 務 送 信 者 情 報 偽 装 禁 止 架 空 電 子 メールアト レスあての 送 信 禁 止 役 務 提 供 拒 否 電 気 通 信 事 業 者 電 子 メールの 送 受 信 上 の 支 障 を 防 止 するために 必 要 な 範 囲 内 で あると 認 められる 場 合 受 信 者 図 表 3-2: 特 定 電 子 メール 法 の 概 要 措 置 命 令 送 信 者 等 の 契 約 者 情 報 照 会 申 出 申 出 立 入 検 査 指 導 助 言 架 空 電 子 メールアドレスあ ての 送 信 が 認 められるとき 報 告 徴 収 オプトイン 規 制 違 反 表 示 義 務 違 反 送 信 者 情 報 を 偽 装 した 送 信 が 認 められるとき 外 国 執 行 当 局 情 報 提 供 総 務 大 臣 消 費 者 庁 長 官 登 録 監 督 情 報 提 供 等 登 録 送 信 適 正 化 機 関 3 制 度 的 な 対 策 (1) 電 子 メールの 送 信 者 に 対 する 規 制 まず 受 信 者 の 同 意 を 得 ない 広 告 宣 伝 メール の 送 信 が 原 則 として 禁 止 されています(オプト イン 方 式 による 規 制 ) 同 意 を 得 て 広 告 宣 伝 メ ールを 送 信 する 場 合 であっても 受 信 拒 否 の 通 知 先 など 一 定 の 事 項 を 表 示 する 義 務 が 課 され ているほか 受 信 者 から 受 信 拒 否 の 通 知 を 受 け た 場 合 に その 受 信 者 への 以 後 の 送 信 が 禁 止 さ れています また 迷 惑 メールの 中 には From 欄 に 表 示 される 差 出 人 アドレスなどを 偽 って 送 信 し メ ールの 発 信 元 を 突 き 止 めにくくしているもの がありますが 広 告 宣 伝 メールの 送 信 に 当 たっ ては このような 送 信 者 情 報 の 偽 装 が 禁 止 さ れています( 送 信 者 情 報 の 偽 装 についての 詳 細 は 2 4 節 1 を 参 照 ) さらに プログラムを 用 いて 自 動 的 に 大 量 の アドレスを 生 成 し それらのアドレスをあて 先 として 送 信 することで 実 在 する 電 子 メールア ドレスを 収 集 する 手 法 についても 迷 惑 メール の 送 信 を 助 長 するだけでなく 電 気 通 信 事 業 者 の 設 備 に 多 大 な 負 担 をかけることから 禁 止 さ れています 図 表 3-3:オプトイン 方 式 25

32 (2) 電 子 メールの 送 信 を 委 託 し ている 者 に 対 す る 規 制 電 子 メールの 送 信 を 委 託 した 者 ( 送 信 委 託 者 ) に 対 しても 一 定 の 規 制 が 課 されています 例 え ば 送 信 委 託 者 が 違 法 な 広 告 宣 伝 メールの 送 信 に 責 任 を 有 していた 場 合 には 送 信 委 託 者 が 行 政 処 分 の 対 象 となることがあります 図 表 3-4: 送 信 者 情 報 の 偽 装 の 例 3 制 度 的 な 対 策 図 表 3-5: 架 空 電 子 メールアドレスあての 送 信 26

33 (3) 電 気 通 信 事 業 者 に 関 する 規 定 電 子 メールの 大 量 送 信 は 電 気 通 信 事 業 者 の 設 置 する 電 子 メールの 配 送 設 備 に 負 荷 を 生 じさせま す これによって 通 常 の 電 子 メールの 配 送 が 遅 延 するなどの 被 害 が 生 じることがあります 総 務 大 臣 による 認 定 を 受 けた 電 気 通 信 事 業 者 は 法 律 によって 正 当 な 理 由 のないサービスの 提 供 拒 否 が 禁 じられており 利 用 者 に 対 して 公 平 にサ ービスを 提 供 する 義 務 を 負 っています また 通 信 の 発 信 元 などに 応 じて 差 別 的 な 取 扱 いを 行 うこ とには 通 信 の 秘 密 の 観 点 からも 問 題 が 生 じ 得 ま す このため 迷 惑 メールを 送 信 していると 思 わ れる 送 信 者 に 対 しても 電 子 メールサービスの 提 供 を 拒 否 することは 原 則 として 認 められません しかし サービスの 提 供 拒 否 が 緊 急 避 難 や 正 当 業 務 行 為 に 該 当 する 場 合 には この 限 りではあ りません 特 定 電 子 メール 法 においては このよ うな 例 外 的 にサービス 提 供 を 拒 否 することがで きる 場 合 を 規 定 しています 例 えば 大 量 の 迷 惑 メールによって 通 常 のサービス 提 供 に 支 障 が 出 る おそれがある 場 合 には このような 悪 質 な 大 量 送 信 者 に 対 して 電 子 メールサービスの 提 供 を 拒 否 す ることができます 図 表 3-6: 電 子 メールの 配 送 を 行 う 設 備 への 負 荷 3 制 度 的 な 対 策 (4) 法 の 実 効 性 の 確 保 法 律 違 反 者 に 対 しては 総 務 大 臣 と 消 費 者 庁 長 官 が 共 同 で 行 政 処 分 ( 措 置 命 令 )を 行 えます(た だし 架 空 電 子 メールアドレスをあて 先 とする 送 信 に 関 する 措 置 命 令 は 総 務 大 臣 が 単 独 で 行 いま す) また 違 反 内 容 によっては 直 接 に 刑 事 罰 が 科 されるものもあります このほか 総 務 大 臣 や 消 費 者 庁 長 官 が 法 律 違 反 が 疑 われる 送 信 者 などに 対 し 報 告 徴 収 や 職 員 による 立 入 検 査 を 実 施 できます プロバイダーな どに 対 しては 総 務 大 臣 が 迷 惑 メール 送 信 者 等 の 契 約 者 情 報 の 照 会 を 行 うことができます (5) 国 際 連 携 に 関 する 規 定 外 国 から 送 信 される 迷 惑 メールに 対 応 するため 総 務 省 と 外 国 当 局 との 連 携 に 関 する 規 定 が 設 けら れています 27

34 特 定 電 子 メール 法 の 沿 革 (1) 法 律 の 制 定 ( 平 成 14 年 (2002 年 ))-オプトアウト 方 式 による 規 制 の 導 入 携 帯 電 話 あての 迷 惑 メールが 社 会 問 題 となったことなどを 受 けて 平 成 14 年 (2002 年 )に 特 定 電 子 メール 法 が 制 定 されました 受 信 者 から 受 信 拒 否 の 通 知 があった 場 合 に 広 告 宣 伝 メールの 送 信 が 原 則 として 禁 止 される オプ トアウト 方 式 の 規 制 が 導 入 され 広 告 宣 伝 メールの 送 信 に 当 たっては 標 題 部 に 未 承 諾 広 告 と 表 示 するなどの 表 示 義 務 が 課 されました また 架 空 電 子 メールアドレスをあて 先 とする 送 信 が 禁 止 されたほか 電 気 通 信 事 業 者 がサービスの 提 供 を 拒 否 できる 場 合 についての 規 定 が 設 けられま した 3 制 度 的 な 対 策 (2) 法 律 の 平 成 17 年 (2005 年 ) 改 正 - 送 信 者 情 報 を 偽 った 送 信 の 禁 止 など 迷 惑 メール 送 信 の 悪 質 化 巧 妙 化 に 対 応 するため 平 成 17 年 (2005 年 )に 法 改 正 が 行 われまし た この 改 正 により 送 信 者 情 報 を 偽 った 送 信 が 禁 止 され 違 反 の 場 合 は 直 接 刑 事 罰 (1 年 以 下 の 懲 役 または 100 万 円 以 下 の 罰 金 )が 科 されることとされました また 規 制 対 象 が 私 用 のアドレ スだけでなく 事 業 用 のアドレスにも 拡 大 されたほか 広 告 宣 伝 メール 以 外 のメールについても 架 空 電 子 メールアドレスあての 送 信 が 禁 止 され 規 制 範 囲 が 拡 大 されました 措 置 命 令 に 違 反 した 場 合 の 罰 則 も 強 化 されています(50 万 円 以 下 の 罰 金 から 1 年 以 下 の 懲 役 または 100 万 円 以 下 の 罰 金 に) (3) 法 律 の 平 成 20 年 (2008 年 ) 改 正 -オプトイン 方 式 による 規 制 の 導 入 など 依 然 として 巧 妙 化 悪 質 化 する 迷 惑 メールや 外 国 から 送 信 される 迷 惑 メールに 対 応 するため 平 成 20 年 (2008 年 )に 更 なる 法 改 正 が 行 われました この 改 正 により a)オプトイン 方 式 による 規 制 が 導 入 されたほか b) 法 の 実 行 性 の 強 化 や c) 外 国 から 発 信 される 迷 惑 メールへの 対 策 強 化 が 図 られています それぞれの 概 要 は 以 下 のとおりです a)オプトイン 方 式 による 規 制 の 導 入 取 引 関 係 にある 者 への 送 信 など 一 定 の 場 合 を 除 き 受 信 者 の 同 意 なく 広 告 宣 伝 メールを 送 信 することが 禁 止 されました 受 信 者 の 同 意 を 証 する 記 録 の 保 存 が 義 務 づけられました 表 示 義 務 がオプトイン 方 式 による 規 制 に 対 応 したものとなりました 改 正 前 は 受 信 者 の 承 諾 を 得 ることなく 送 信 する 広 告 宣 伝 メールを 特 定 電 子 メールと 定 義 し 表 示 義 務 や 受 信 拒 否 の 通 知 を 受 けた 後 の 再 送 信 の 禁 止 が 課 されていました 法 改 正 により 広 告 宣 伝 メール 全 般 を 特 定 電 子 メールと 定 義 し 同 意 のない 送 信 が 原 則 禁 止 されるとともに 同 意 を 得 ての 送 信 や 同 意 を 得 ずに 例 外 的 に 送 信 できる 場 合 ( 取 引 関 係 にある 者 に 送 信 する 場 合 など)についても 表 示 義 務 が 課 され 受 信 拒 否 の 通 知 を 受 けた 後 の 再 送 信 が 禁 止 されるなど 規 制 の 範 囲 が 拡 大 されました b) 法 の 実 効 性 の 強 化 法 人 に 対 する 罰 金 額 が 100 万 円 以 下 から 3000 万 円 以 下 に 引 き 上 げられるなど 罰 則 が 強 化 され ました 総 務 大 臣 が 電 子 メールアドレスや IP アドレスなどの 契 約 者 情 報 を 保 有 する ISP などに 対 して 契 約 者 情 報 の 提 供 を 求 めることが 可 能 となりました 電 子 メールの 送 信 を 委 託 した 者 ( 送 信 委 託 者 )に 対 して 措 置 命 令 などを 行 えるようになりまし た c) 外 国 から 発 信 される 迷 惑 メールへの 対 応 強 化 総 務 大 臣 が 迷 惑 メール 対 策 を 行 う 外 国 執 行 当 局 に 対 し その 職 務 に 必 要 な 情 報 を 提 供 できる ようになりました 28

35 送 信 委 託 者 ( 海 外 に 送 信 を 委 託 した 者 を 含 みます)に 対 して 措 置 命 令 などを 行 えるようになり ました( 上 述 ) (4) 法 律 の 平 成 21 年 (2009 年 ) 改 正 - 消 費 者 庁 と 共 同 所 管 に 内 閣 府 の 外 局 として 消 費 者 庁 が 創 設 されるにあたり 消 費 者 庁 が 広 告 宣 伝 メールなどの 送 信 に 関 して 必 要 な 措 置 を 講 じることができるよう 法 律 が 改 正 されました 主 要 な 改 正 点 は 以 下 のとおり です 特 定 電 子 メール 法 に 基 づく 措 置 命 令 を 総 務 大 臣 と 消 費 者 庁 長 官 が 共 同 で 行 うこととなりまし た ただし 架 空 電 子 メールアドレスをあて 先 とする 送 信 に 関 する 措 置 命 令 は 通 信 ネットワー ク 環 境 の 整 備 の 観 点 から 行 われることから 引 き 続 き 総 務 大 臣 が 単 独 で 実 施 することとなりま した 総 務 大 臣 に 加 えて 消 費 者 庁 長 官 が 広 告 宣 伝 メールなどの 送 信 者 または 送 信 委 託 者 に 対 し 報 告 徴 収 や 職 員 による 立 入 検 査 を 行 うことが 可 能 になりました 特 定 電 子 メール 法 に 違 反 する 電 子 メールを 受 信 した 者 が 総 務 大 臣 だけでなく 消 費 者 庁 長 官 に 対 しても 適 当 な 措 置 をとるべきことを 申 し 出 ることが 可 能 になりました 特 定 電 子 メール 法 に 基 づく 登 録 送 信 適 正 化 機 関 ( 特 定 電 子 メール 法 の 円 滑 な 執 行 を 支 援 するた めの 登 録 機 関 )の 監 督 などを 総 務 大 臣 が 内 閣 総 理 大 臣 と 共 同 で 行 うことになりました (5) 平 成 23 年 (2011 年 ) 見 直 しの 検 討 特 定 電 子 メールの 送 信 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 の 平 成 20 年 (2008 年 ) 改 正 法 の 附 則 で 政 府 は 施 行 後 3 年 以 内 に 法 の 施 行 状 況 について 検 討 を 加 え その 結 果 に 基 づき 必 要 な 措 置 を 講 ずる 旨 が 規 定 されていること 等 を 踏 まえ 利 用 者 視 点 を 踏 まえた ICT サービスに 係 る 諸 問 題 に 関 する 研 究 会 において 平 成 22 年 (2010 年 )9 月 から 迷 惑 メールへの 対 応 の 在 り 方 に 関 する WG を 設 置 しまし た 電 気 通 信 事 業 者 消 費 者 団 体 学 識 経 験 者 等 幅 広 い 関 係 者 の 参 画 のもと 今 後 の 迷 惑 メール 対 策 の 在 り 方 について 検 討 を 行 い 平 成 23 年 (2011 年 )7 月 提 言 をとりまとめました 提 言 では 制 度 面 について 現 時 点 では 特 定 電 子 メール 法 のさらなる 改 正 が 必 要 な 状 況 ではない が 現 行 の 制 度 に 基 づき 法 執 行 の 強 化 が 必 要 であることや 法 の 運 用 が 適 切 に 行 われるようにするた め 簡 便 なオプトアウト 方 法 を 明 記 するなど ガイドラインの 改 正 を 検 討 すべきこと 等 を 提 言 してい ます これを 受 けて 平 成 23 年 (2011 年 )8 月 特 定 電 子 メールの 送 信 等 に 関 するガイドライン を 改 正 し デフォルトオンで 同 意 を 取 得 する 際 の 注 意 事 項 の 明 記 や 簡 便 なオプトアウト 方 法 の 推 奨 等 の 明 記 具 体 的 な 画 面 例 の 追 加 等 を 行 いました 3 制 度 的 な 対 策 29

36 現 行 の 特 定 電 子 メール 法 の 詳 細 (1) 法 律 の 目 的 電 子 メールの 送 受 信 上 の 支 障 を 防 止 し 電 子 メールを 利 用 することによる 効 用 を 十 分 に 享 受 でき る 環 境 を 整 備 する 観 点 から 広 告 宣 伝 メールの 送 信 についての 規 制 などが 行 われています (2) 規 制 の 対 象 となる 電 子 メール 主 として 広 告 宣 伝 を 目 的 とする 電 子 メール(SMTP を 用 いたもののほか ショートメッセージサ ービス(SMS)を 含 みます)が 規 制 の 対 象 です 3 制 度 的 な 対 策 (3) 規 制 等 の 対 象 となる 者 電 子 メールの 送 信 者 および 送 信 委 託 者 が 規 制 の 対 象 です また 電 気 通 信 事 業 者 に 関 する 規 定 や 特 定 電 子 メール 法 の 執 行 などに 資 する 業 務 を 行 う 登 録 機 関 に 関 する 規 定 も 整 備 されています (4)オプトイン 方 式 による 規 制 ( 送 信 者 送 信 委 託 者 への 規 制 ) a) 送 信 禁 止 取 引 関 係 にある 者 への 送 信 など 一 定 の 例 外 を 除 いて 受 信 者 の 同 意 を 得 ることなく 広 告 宣 伝 メ ールを 送 信 することが 禁 止 されています b) 再 送 信 禁 止 受 信 者 から 広 告 宣 伝 メールの 受 信 を 拒 否 する 旨 の 通 知 を 受 けた 場 合 は その 受 信 者 に 対 する 以 後 の 送 信 が 禁 止 されています c) 表 示 義 務 広 告 宣 伝 メールの 送 信 に 当 たって 受 信 拒 否 の 通 知 先 など 一 定 の 事 項 を 表 示 することが 義 務 づ けられています d) 同 意 を 証 する 記 録 の 保 存 義 務 広 告 宣 伝 メールの 送 信 に 当 たって 受 信 者 の 同 意 を 証 する 記 録 を 保 存 することが 義 務 づけられ ています (5) 送 信 者 情 報 を 偽 った 送 信 の 禁 止 ( 送 信 者 への 規 制 ) 送 信 者 情 報 (From 欄 に 表 示 されるメールアドレスや 発 信 元 の IP アドレスなど)を 偽 って 広 告 宣 伝 メールを 送 ることが 禁 止 されています (6) 架 空 電 子 メールアドレスあての 送 信 の 禁 止 ( 送 信 者 への 規 制 ) プログラムによって 自 動 的 に 作 成 された 電 子 メールアドレスであって 利 用 者 がいないもの( 架 空 電 子 メールアドレス)をあて 先 として 電 子 メールを 送 信 することが 禁 止 されています (7) 電 気 通 信 事 業 者 に 関 する 規 定 a) 電 子 メールサービスの 提 供 者 によるサービスの 提 供 拒 否 電 子 メールサービスを 提 供 する 電 気 通 信 事 業 者 は 特 定 電 子 メール 法 に 違 反 する 電 子 メールの 大 量 送 信 などにより 電 子 メールサービスの 円 滑 な 提 供 に 支 障 が 出 るおそれがある 場 合 は 必 要 30

37 な 範 囲 で そのような 電 子 メールの 送 信 についてサービスの 提 供 を 拒 否 することができます b) 電 気 通 信 事 業 者 による 情 報 の 提 供 技 術 の 開 発 電 気 通 信 事 業 者 は 利 用 者 に 対 し 広 告 宣 伝 メールなどによる 電 子 メールの 送 受 信 上 の 支 障 を 防 止 するためのサービスの 情 報 提 供 や 技 術 の 開 発 導 入 に 努 めることとされています c) 電 気 通 信 事 業 者 の 団 体 に 対 する 指 導 助 言 総 務 大 臣 は 電 気 通 信 事 業 者 の 団 体 に 対 し 広 告 宣 伝 メールなどによる 電 子 メールの 送 受 信 上 の 支 障 の 防 止 に 関 して 指 導 助 言 を 行 うように 努 めるものとされています d) 総 務 大 臣 による 研 究 開 発 などの 状 況 の 公 表 総 務 大 臣 は 広 告 宣 伝 メールなどによる 電 子 メールの 送 受 信 上 の 支 障 の 防 止 に 資 する 技 術 の 研 究 開 発 の 状 況 や 電 気 通 信 事 業 者 におけるその 導 入 状 況 を 少 なくとも 年 1 回 公 表 することとさ れています (8) 総 務 大 臣 または 消 費 者 庁 長 官 に 対 する 申 出 広 告 宣 伝 メールの 受 信 者 は (4)~(6)の 規 制 に 違 反 する 送 信 があると 認 めるときは 総 務 大 臣 ま たは 消 費 者 庁 長 官 に 対 し 適 当 な 措 置 をとるべきことを 申 し 出 ることができます また 電 子 メー ルサービスを 提 供 する 者 は (6)の 規 制 に 違 反 する 送 信 があると 認 めるときは 総 務 大 臣 に 対 し 必 要 な 措 置 をとるべきことを 申 し 出 ることができます 総 務 大 臣 や 消 費 者 庁 長 官 は このような 申 出 があった 場 合 は 必 要 な 調 査 を 行 わなければなりません また 調 査 結 果 に 基 づき 必 要 があると 認 めるときは 特 定 電 子 メール 法 に 基 づく 措 置 など 適 当 な 措 置 をとらなければなりません 3 制 度 的 な 対 策 (9) 登 録 送 信 適 正 化 機 関 総 務 大 臣 や 消 費 者 庁 長 官 への 申 出 を 円 滑 に 行 うことができるようにするなど 特 定 電 子 メール 法 の 執 行 を 支 援 するため 総 務 大 臣 および 内 閣 総 理 大 臣 による 登 録 機 関 ( 登 録 送 信 適 正 化 機 関 )につ いての 規 定 が 置 かれています 総 務 大 臣 および 内 閣 総 理 大 臣 は 登 録 送 信 適 正 化 機 関 に 以 下 の 業 務 を 行 わせることができます 総 務 大 臣 または 消 費 者 庁 長 官 に 対 する 申 出 をしようとする 者 に 対 する 指 導 助 言 申 出 を 受 けての 調 査 広 告 宣 伝 メールなどに 関 する 情 報 収 集 など (10) 法 律 違 反 があった 場 合 の 措 置 など a) 刑 事 罰 送 信 者 情 報 を 偽 って 広 告 宣 伝 メールを 送 信 した 場 合 は 刑 事 罰 の 対 象 となります( 図 表 参 照 ) b) 行 政 処 分 ( 措 置 命 令 ) 総 務 大 臣 および 消 費 者 庁 長 官 は 以 下 の 場 合 において 電 子 メールの 送 受 信 上 の 支 障 を 防 止 す るため 必 要 があると 認 めるときは 送 信 者 に 対 し 行 政 処 分 ( 措 置 命 令 )を 行 うことができます オプトイン 方 式 による 規 制 を 遵 守 していないと 認 める 場 合 送 信 者 情 報 を 偽 った 電 子 メールの 送 信 をしたと 認 める 場 合 架 空 電 子 メールアドレスをあて 先 とする 電 子 メールの 送 信 をしたと 認 める 場 合 また 送 信 委 託 者 が 同 意 の 取 得 を 行 っている 場 合 など 電 子 メールの 送 信 について 送 信 委 託 者 に 一 定 の 責 任 がある 場 合 には 送 信 者 に 加 えて 送 信 委 託 者 に 対 しても 措 置 命 令 を 行 うことができ ます 措 置 命 令 に 違 反 した 場 合 は 刑 事 罰 の 対 象 となります( 図 表 参 照 ) 措 置 命 令 は 総 務 大 臣 と 消 費 者 庁 長 官 が 共 同 で 行 います(ただし 架 空 電 子 メールアドレスをあて 先 とする 送 信 についての 措 置 命 令 は 総 務 大 臣 が 単 独 で 行 います) c) 報 告 徴 収 立 入 検 査 総 務 大 臣 または 消 費 者 庁 長 官 は 特 定 電 子 メール 法 の 施 行 のために 広 告 宣 伝 メールの 送 信 者 31

38 または 送 信 委 託 者 に 対 し 必 要 な 報 告 をさせることができるほか 職 員 による 立 入 検 査 を 実 施 で きます 報 告 徴 収 があった 場 合 に 報 告 をしなかった 場 合 虚 偽 の 報 告 をした 場 合 や 立 入 検 査 を 拒 んだ 場 合 は 刑 事 罰 の 対 象 となります( 図 表 参 照 ) 図 表 : 特 定 電 子 メール 法 の 主 要 な 罰 則 について 3 制 度 的 な 対 策 送 信 者 情 報 を 偽 った 送 信 違 反 事 項 架 空 電 子 メールアドレスあての 送 信 ( 電 子 メールの 送 受 信 上 の 支 障 を 防 止 する 必 要 があ ると 総 務 大 臣 が 認 めるとき) 同 意 のない 者 への 送 信 受 信 拒 否 者 への 送 信 表 示 義 務 違 反 同 意 を 称 する 記 録 の 保 存 義 務 違 反 報 告 徴 収 を 受 けた 場 合 の 報 告 の 懈 怠 立 入 検 査 に 際 しての 検 査 忌 避 罰 則 1 年 以 下 の 懲 役 または 100 万 円 以 下 の 罰 金 ( 法 人 の 場 合 は 行 為 者 を 罰 するほか 法 人 に 対 して 3000 万 円 以 下 の 罰 金 ) 行 政 処 分 ( 措 置 命 令 )の 対 象 ともなる 行 政 処 分 ( 措 置 命 令 ) 措 置 命 令 に 従 わない 場 合 1 年 以 下 の 懲 役 または 100 万 円 以 下 の 罰 金 ( 法 人 の 場 合 は 行 為 者 を 罰 するほか 法 人 に 対 して 3000 万 円 以 下 の 罰 金 ) 行 政 処 分 ( 措 置 命 令 ) 措 置 命 令 に 従 わない 場 合 100 万 円 以 下 の 罰 金 ( 法 人 の 場 合 は 行 為 者 を 罰 するほ か 法 人 に 対 して 100 万 円 以 下 の 罰 金 ) 100 万 円 以 下 の 罰 金 d)プロバイダーなどへの 情 報 提 供 の 求 め 総 務 大 臣 は 特 定 電 子 メール 法 の 施 行 のために プロバイダーなどに 対 し 電 子 メールアドレ ス IP アドレス ドメイン 名 などの 契 約 者 情 報 の 提 供 を 求 めることができます これにより 得 られた 情 報 は 迷 惑 メール 送 信 者 の 特 定 に 役 立 てられます e) 外 国 執 行 当 局 への 情 報 提 供 総 務 大 臣 は 外 国 の 迷 惑 メール 対 策 法 令 の 執 行 当 局 に 対 して 職 務 の 遂 行 に 有 用 であると 認 め る 情 報 を 提 供 できます 例 えば 外 国 からの 迷 惑 メールの 送 信 において 当 該 国 の 執 行 当 局 に 対 して 送 信 者 についての 情 報 提 供 を 行 い 措 置 を 要 請 できる 場 合 もあります (11) 省 令 ガイドライン 特 定 電 子 メール 法 の 運 用 に 当 たっての 詳 細 な 事 項 は 以 下 の 省 令 によって 定 められています a) 特 定 電 子 メールの 送 信 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 施 行 規 則 オプトイン 方 式 による 規 制 の 例 外 同 意 を 証 する 記 録 として 保 存 すべき 事 項 保 存 すべき 期 間 表 示 が 義 務 づけられる 事 項 の 詳 細 などが 規 定 されています b) 特 定 電 子 メールの 送 信 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 二 条 一 号 の 通 信 方 式 を 定 める 省 令 特 定 電 子 メール 法 の 規 律 の 対 象 となる 通 信 方 式 が 規 定 されています また 法 律 および 施 行 規 則 の 解 釈 を 明 確 化 するとともに 広 告 宣 伝 メールの 送 信 に 当 たって 推 奨 さ れる 事 項 を 示 すため 特 定 電 子 メールの 送 信 等 に 関 するガイドライン が 定 められています 32

39 2 特 定 商 取 引 法 特 定 商 取 引 法 は 消 費 者 保 護 と 取 引 の 公 正 の 観 点 から 取 引 の 形 態 などの 規 制 を 行 う 法 律 であり 通 信 販 売 などに 係 る 電 子 メール 広 告 も 規 制 の 対 象 とされています 子 メール 広 告 を 行 う 場 合 であっても 電 子 メール 広 告 の 送 信 を 拒 否 する 方 法 など 一 定 の 事 項 を 表 示 する 義 務 が 課 されているほか 電 子 メール 広 告 の 送 信 を 拒 否 した 消 費 者 への 送 信 が 禁 止 されていま す (1) 電 子 メール 広 告 を 送 信 する 事 業 者 などに 対 する 規 制 特 定 商 取 引 法 においては 通 信 販 売 連 鎖 販 売 取 引 (いわゆるマルチ 商 法 ) 業 務 提 供 誘 引 販 売 取 引 (いわゆる 内 職 商 法 資 格 商 法 モニター 商 法 など)の 形 態 で 消 費 者 と 取 引 をする 場 合 において 事 業 者 が 取 引 の 対 象 となる 商 品 や 役 務 などにつ いて 電 子 メールにより 広 告 をする 場 合 には オプ トイン 方 式 による 規 制 が 課 されます すなわち 事 業 者 が 消 費 者 に 対 してこれらの 電 子 メール 広 告 を 行 うに 当 たっては 消 費 者 による 事 前 の 請 求 ま たは 承 諾 が 必 要 です また 請 求 承 諾 を 得 て 電 図 表 3-7: 特 定 商 取 引 法 による 電 子 メール 広 告 の 規 制 (2) 電 子 メール 広 告 に 関 する 業 務 を 受 託 している 者 に 対 する 規 制 販 売 業 者 等 から 電 子 メール 広 告 に 関 する 以 下 の 業 務 を 一 括 して 受 託 している 場 合 には 販 売 業 者 等 に 課 されている 義 務 が 受 託 事 業 者 に 課 されます a) 消 費 者 から 電 子 メール 広 告 送 付 についての 請 求 を 受 け または 承 諾 を 得 る 業 務 b) 消 費 者 からの 請 求 や 承 諾 の 記 録 を 作 成 し 保 存 する 業 務 c) 送 信 する 電 子 メール 広 告 に 消 費 者 が 受 信 拒 否 の 意 思 を 表 示 するための 方 法 や 連 絡 先 など を 表 示 する 業 務 3 制 度 的 な 対 策 (3) 法 の 実 効 性 の 確 保 法 律 違 反 者 に 対 しては 直 接 刑 事 罰 が 科 される ほか 主 務 大 臣 が 行 政 処 分 ( 指 示 または 業 務 停 止 命 令 )を 行 うことができます また 主 務 大 臣 は 法 律 違 反 が 疑 われる 販 売 業 者 等 に 対 し 報 告 徴 収 や 職 員 による 立 入 検 査 を 実 施 できます プロバイ ダーなどに 対 しては 主 務 大 臣 が 電 子 メール 広 告 送 信 者 等 の 契 約 者 情 報 の 照 会 を 行 うことができ ます さらに 販 売 業 者 等 と 取 引 をする 者 に 対 す る 者 に 対 しては 主 務 大 臣 が 報 告 や 書 類 の 提 出 などを 命 じることができます 33

40 特 定 商 取 引 法 による 電 子 メール 広 告 規 制 の 沿 革 (1) 特 定 商 取 引 法 施 行 規 則 の 改 正 ( 平 成 14 年 (2002 年 )2 月 )- 表 示 義 務 の 導 入 通 信 販 売 業 者 等 が 電 子 メールにより 商 業 広 告 を 送 る 際 に 従 来 表 示 が 義 務 づけられていた 事 項 に 加 えて 表 題 部 に! 広 告! と 表 示 するなどの 義 務 が 課 されました (2) 法 律 の 改 正 ( 平 成 14 年 (2002 年 )4 月 )-オプトアウト 方 式 による 規 制 の 導 入 3 制 度 的 な 対 策 迷 惑 メールに 対 して 十 分 な 対 応 を 行 うため 消 費 者 から 電 子 メール 広 告 の 受 取 拒 否 があった 場 合 に その 消 費 者 に 対 する 再 度 の 電 子 メール 広 告 の 送 信 が 禁 止 されることとなりました 併 せて 消 費 者 が 通 信 販 売 業 者 などに 対 して 電 子 メール 広 告 を 拒 否 する 方 法 を 表 示 することが 義 務 づけられま した また 施 行 規 則 の 改 正 により 請 求 または 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 る 場 合 には 表 題 部 に 未 承 諾 広 告 と 表 示 することが 義 務 づけられました (3) 法 律 の 改 正 ( 平 成 20 年 (2008 年 )12 月 )-オプトイン 方 式 による 規 制 の 導 入 など 平 成 14 年 (2002 年 )の 法 改 正 以 降 も 迷 惑 広 告 メールに 関 する 苦 情 の 件 数 は 増 加 しており 表 示 義 務 違 反 や 誇 大 広 告 のみならず 消 費 者 が 望 まない 取 引 に 気 づかずに 誘 引 されるという 問 題 が 生 じ ていました この 状 況 に 有 効 に 対 処 し 消 費 者 が 望 まない 取 引 に 気 づかずに 誘 引 されることを 防 止 するため 平 成 20 年 (2008 年 )6 月 に 法 律 が 改 正 され オプトイン 方 式 による 規 制 が 導 入 されまし た( 同 年 12 月 1 日 施 行 ) 改 正 の 概 要 は 以 下 のとおりです a)オプトイン 方 式 による 規 制 の 導 入 通 信 販 売 事 業 者 等 が 消 費 者 からの 請 求 または 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 ることが 原 則 として 禁 止 されました 消 費 者 から 電 子 メール 広 告 を 受 けない 旨 の 意 思 表 示 を 受 けたときは その 消 費 者 に 対 する 以 後 の 送 信 が 禁 止 されています 消 費 者 からの 請 求 や 承 諾 を 証 する 記 録 の 保 存 が 義 務 づけられました 表 示 義 務 がオプトイン 方 式 による 規 制 に 対 応 したものとなりました 以 下 の 行 為 ( 特 定 商 取 引 法 施 行 規 則 で 定 められています)を 行 った 販 売 業 者 等 に 対 し 行 政 処 分 ( 指 示 )を 行 うことができる 旨 規 定 されました 消 費 者 に 分 かりにくい 形 で 電 子 メール 広 告 を 行 うことについての 請 求 承 諾 を 得 ようとす る 行 為 オプトイン 方 式 の 規 制 に 違 反 している 者 に 以 下 の 業 務 を 一 括 して 委 託 する 行 為 イ) 消 費 者 から 電 子 メール 広 告 送 付 についての 請 求 や 承 諾 を 得 る 業 務 ロ) 消 費 者 からの 請 求 や 承 諾 の 記 録 を 作 成 し 保 存 する 業 務 ハ) 送 信 する 電 子 メール 広 告 に 消 費 者 が 受 信 拒 否 の 意 思 を 表 示 するための 方 法 や 連 絡 先 な どを 表 示 する 業 務 b) 規 制 対 象 となる 電 子 メール 広 告 の 範 囲 の 拡 大 連 鎖 販 売 取 引 (マルチ 商 法 ) 業 務 提 供 誘 引 販 売 取 引 ( 内 職 商 法 など)に 係 る 電 子 メ ール 広 告 の 送 信 についても オプトイン 方 式 による 規 制 が 導 入 されました 請 求 承 諾 のない 電 子 メール 広 告 の 送 信 が 原 則 禁 止 されるとともに 請 求 承 諾 を 得 ての 送 信 や 請 求 承 諾 を 得 ずに 例 外 的 に 送 信 できる 場 合 についても 表 示 義 務 や 受 信 拒 否 の 通 知 を 受 けた 後 の 再 送 信 の 禁 止 などが 課 されることとなり 規 制 の 範 囲 が 拡 大 されました c) 法 の 実 効 性 の 強 化 以 下 の 業 務 を 一 括 して 受 託 している 事 業 者 に 対 して オプトイン 方 式 による 規 制 が 適 用 される こととされました イ) 消 費 者 から 電 子 メール 広 告 送 付 についての 請 求 や 承 諾 を 得 る 業 務 ロ) 消 費 者 からの 請 求 や 承 諾 の 記 録 を 作 成 し 保 存 する 業 務 ハ) 送 信 する 電 子 メール 広 告 に 消 費 者 が 受 信 拒 否 の 意 思 を 表 示 するための 方 法 や 連 絡 先 などを 表 示 する 業 務 34

41 主 務 大 臣 が 電 子 メールアドレスや IP アドレスなどの 契 約 者 情 報 を 保 有 する ISP などに 対 し て 契 約 者 情 報 の 提 供 を 求 めることが 可 能 となりました 主 務 大 臣 が 販 売 業 者 等 と 取 引 する 者 に 対 し 販 売 業 者 等 の 業 務 や 財 産 に 関 して 参 考 となるべ き 報 告 や 資 料 の 提 出 を 命 ずることができるようになりました オプトイン 方 式 による 規 制 への 違 反 者 に 対 して 直 接 刑 事 罰 が 科 されるなど 罰 則 が 強 化 されま した (4) 法 律 の 改 正 ( 平 成 21 年 (2009 年 )9 月 )- 消 費 者 庁 と 共 同 所 管 に 内 閣 府 の 外 局 として 消 費 者 庁 が 創 設 されるにあたり 電 子 メール 広 告 に 関 し 消 費 者 庁 が 必 要 な 措 置 を 講 じることができるよう 法 律 が 改 正 されました これにより 電 子 メール 広 告 規 制 に 係 る 事 項 の 主 務 大 臣 に 内 閣 総 理 大 臣 が 追 加 され その 権 限 を 委 任 された 消 費 者 庁 長 官 および 経 済 産 業 局 長 が 行 政 処 分 報 告 徴 収 職 員 による 立 入 検 査 プロバイダ ー 等 への 契 約 者 情 報 の 照 会 販 売 業 者 等 と 取 引 する 者 への 報 告 命 令 などを 行 うことが 可 能 となりました (5) 法 律 の 改 正 ( 平 成 21 年 (2009 年 )12 月 )-インターネット 取 引 等 の 規 制 を 強 化 これまでの 指 定 商 品 指 定 役 務 制 が 廃 止 され 訪 問 販 売 通 信 販 売 等 では 原 則 すべての 商 品 役 務 が 規 制 対 象 となりました 3 制 度 的 な 対 策 35

42 現 行 の 特 定 商 取 引 法 による 電 子 メール 広 告 規 制 の 詳 細 (1) 法 律 の 目 的 特 定 商 取 引 ( 訪 問 販 売 通 信 販 売 電 話 勧 誘 販 売 連 鎖 販 売 取 引 特 定 継 続 的 役 務 提 供 業 務 提 供 誘 引 販 売 取 引, 訪 問 購 入 )を 公 正 にし 及 び 購 入 者 等 が 受 けることのある 損 害 の 防 止 を 図 ることに より 購 入 者 等 の 利 益 を 保 護 し あわせて 商 品 等 の 流 通 及 び 役 務 の 提 供 を 適 正 かつ 円 滑 にし もっ て 国 民 経 済 の 健 全 な 発 展 に 寄 与 することを 目 的 としています (2) 規 制 の 対 象 となる 電 子 メール 広 告 3 制 度 的 な 対 策 通 信 販 売 連 鎖 販 売 取 引 (いわゆるマルチ 商 法 ) 業 務 提 供 誘 引 販 売 取 引 (いわゆる 内 職 商 法 資 格 商 法 モニター 商 法 など)の 形 態 で 消 費 者 と 取 引 をする 場 合 に おいて 事 業 者 が 取 引 の 対 象 と なる 商 品 や 役 務 などについて 電 子 メールにより 広 告 をする 場 合 が 規 制 の 対 象 です (3) 規 制 の 対 象 となる 者 消 費 者 と 契 約 を 締 結 しようとする 販 売 業 者 等 のほか 販 売 業 者 等 から 電 子 メールに 関 する 以 下 の 業 務 を 一 括 して 受 託 している 電 子 メール 広 告 受 託 事 業 者 等 も 規 制 の 対 象 です a) 消 費 者 から 電 子 メール 広 告 の 送 付 についての 請 求 や 承 諾 を 得 る 業 務 b) 消 費 者 からの 請 求 や 承 諾 の 記 録 を 作 成 し 保 存 する 業 務 c) 送 信 する 電 子 メール 広 告 に 消 費 者 が 受 信 拒 否 の 意 志 を 表 示 するための 方 法 や 連 絡 先 などを 表 示 する 業 務 (4)オプトイン 方 式 による 規 制 a) 送 信 禁 止 消 費 者 からあらかじめ 請 求 や 承 諾 を 得 ていない 限 り 電 子 メール 広 告 を 送 ることは 原 則 的 に 禁 止 されています b) 再 送 信 禁 止 電 子 メール 広 告 の 送 信 を 拒 否 した 消 費 者 に 対 しては それ 以 後 電 子 メール 広 告 を 送 ることが 禁 止 されています c) 表 示 義 務 販 売 業 者 等 が 送 信 する 電 子 メール 広 告 には 電 子 メール 広 告 を 拒 否 する 方 法 など 一 定 の 事 項 を 表 示 することが 義 務 づけられています d) 請 求 や 承 諾 の 保 存 義 務 電 子 メール 広 告 を 送 信 することについて 消 費 者 からの 請 求 や 承 諾 を 受 けた 場 合 は その 記 録 を 保 存 することが 義 務 づけられています e)その 他 以 下 の 行 為 ( 特 定 商 取 引 法 施 行 規 則 で 定 められています )も 禁 止 されています いわゆる ワンクリック 詐 欺 ( 販 売 業 者 等 が 消 費 者 から 申 込 みを 受 ける 場 合 に パソコン の 操 作 等 が 契 約 の 申 込 みとなることを 消 費 者 が 容 易 に 認 識 できるように 表 示 しない 行 為 ) 消 費 者 に 分 かりにくい 形 で 電 子 メール 広 告 を 行 うことについての 請 求 承 諾 を 得 ようとす る 行 為 オプトイン 方 式 の 規 制 に 違 反 している 者 に 上 記 (3)a)~c)の 業 務 を 一 括 して 委 託 する 行 為 (5) 法 律 違 反 があった 場 合 の 措 置 など a) 刑 事 罰 請 求 承 諾 のない 者 への 電 子 メール 広 告 の 送 信 受 信 拒 否 者 に 対 する 電 子 メール 広 告 の 送 信 36

43 請 求 承 諾 があった 旨 の 記 録 の 保 存 義 務 違 反 などの 場 合 は 刑 事 罰 の 対 象 となります( 図 表 参 照 ) b) 行 政 処 分 ( 指 示 または 業 務 停 止 命 令 ) 主 務 大 臣 は 以 下 の 場 合 において 消 費 者 の 利 益 が 害 されるおそれがあると 認 めるときは 販 売 業 者 等 に 対 して 行 政 処 分 ( 指 示 または 業 務 停 止 命 令 )を 行 うことができます 指 示 または 業 務 停 止 命 令 に 違 反 した 場 合 は 刑 事 罰 の 対 象 となります( 図 表 参 照 ) 請 求 や 承 諾 をしていない 消 費 者 に 電 子 メール 広 告 を 送 信 した 場 合 電 子 メール 広 告 の 提 供 を 拒 否 した 消 費 者 に 電 子 メール 広 告 を 送 信 した 場 合 請 求 や 承 諾 の 記 録 を 作 成 保 存 しなかった 場 合 や 虚 偽 の 記 録 を 作 成 保 存 した 場 合 上 記 (4)e) その 他 に 掲 げる 行 為 を 行 った 場 合 c) 報 告 徴 収 立 入 検 査 主 務 大 臣 は 特 定 商 取 引 法 の 施 行 のために 販 売 業 者 等 に 対 し 報 告 や 物 件 の 提 出 を 命 ずるこ とができるほか 職 員 による 立 入 検 査 を 行 うができます 報 告 徴 収 を 受 けた 場 合 に 報 告 をしなか った 場 合 虚 偽 の 報 告 をした 場 合 や 立 入 検 査 を 拒 んだ 場 合 は 刑 事 罰 の 対 象 となります( 図 表 参 照 ) d) 販 売 業 者 等 と 取 引 する 者 への 報 告 命 令 主 務 大 臣 は 特 定 商 取 引 法 の 施 行 のために 販 売 業 者 等 と 取 引 する 者 ( 上 記 a に 該 当 する 場 合 を 除 く)に 対 し 販 売 業 者 等 の 業 務 や 財 産 に 関 して 参 考 となるべき 報 告 や 資 料 の 提 出 を 命 ずるこ とができます 例 えば 販 売 業 者 等 と 取 引 をする 銀 行 に 対 し 口 座 番 号 を 手 がかりに 販 売 業 者 等 の 住 所 などの 契 約 者 情 報 の 提 出 を 命 ずることが 可 能 です e)プロバイダーなどへの 情 報 提 供 の 求 め 主 務 大 臣 は 特 定 商 取 引 法 の 施 行 のために プロバイダーなどに 対 し 電 子 メールアドレス IP アドレス ドメイン 名 などの 契 約 者 情 報 の 提 供 を 求 めることができます f) 主 要 な 罰 則 など 図 表 1: 特 定 商 取 引 法 の 主 な 罰 則 について 違 反 事 項 請 求 承 諾 のない 者 への 電 子 メール 広 告 の 送 信 罰 則 3 制 度 的 な 対 策 拒 否 者 に 対 する 電 子 メール 広 告 の 送 信 100 万 円 以 下 の 罰 金 請 求 承 諾 があった 旨 の 記 録 の 保 存 義 務 違 反 請 求 承 諾 のない 者 や 拒 否 者 へ 送 信 された 電 子 メール 広 告 における 誇 大 広 告 や 表 示 義 務 違 反 業 務 停 止 命 令 違 反 指 示 違 反 1 年 以 下 の 懲 役 又 は 200 万 円 以 下 の 罰 金 ( 又 はこれ らの 併 科 ) 2 年 以 下 の 懲 役 又 は 300 万 円 以 下 の 罰 金 ( 法 人 の 場 合 は3 億 円 以 下 の 罰 金 ) 100 万 円 以 下 の 罰 金 主 務 大 臣 について 内 閣 総 理 大 臣 経 済 産 業 大 臣 および 事 業 等 所 管 大 臣 が 主 務 大 臣 とされています また 電 子 メール 広 告 受 託 事 業 者 に 関 する 事 項 については 内 閣 総 理 大 臣 および 経 済 産 業 大 臣 が 主 務 大 臣 とされています なお 内 閣 総 理 大 臣 の 権 限 は 一 部 を 除 いて 消 費 者 庁 長 官 に 委 任 されており 消 費 者 庁 長 官 に 委 任 された 権 限 の 一 部 は 経 済 産 業 局 長 に 委 任 されています (6) 省 令 ガイドライン 特 定 商 取 引 法 の 運 用 に 当 たっての 詳 細 な 事 項 は 省 令 ( 特 定 商 取 引 に 関 する 法 律 施 行 規 則 )に 定 められています 具 体 的 には オプトイン 方 式 による 規 制 の 適 用 が 除 外 される 場 合 請 求 承 諾 が あったことを 証 する 記 録 として 保 存 すべき 事 項 保 存 すべき 期 間 表 示 が 義 務 づけられる 事 項 の 詳 細 などが 規 定 されています 37

44 また 特 定 商 取 引 法 においては 消 費 者 に 分 かりにくいやり 方 で 電 子 メール 広 告 を 受 けることに ついての 承 諾 請 求 を 行 わせようとする 行 為 が 行 政 処 分 の 対 象 とされていますが どのようなケ ースが 行 政 処 分 の 対 象 となり 得 るかを 明 確 化 するため ガイドラインが 策 定 されています( 電 子 メ ール 広 告 をすることの 承 諾 請 求 の 取 得 等 に 係 る 容 易 に 認 識 できるよう 表 示 していないこと に 係 るガイドライン ) 図 表 2: 消 費 者 が 商 品 を 購 入 したショッピングサイト 等 における 承 諾 の 取 り 方 について 3 制 度 的 な 対 策 38

45 3 その 他 の 法 律 迷 惑 メールに 関 しては 特 定 電 子 メール 法 や 特 定 商 取 引 法 による 電 子 メールに 特 化 した 規 制 に 加 えて メ ールの 内 容 などによっては 刑 法 などによる 法 規 制 の 対 象 にもなります 例 えば 架 空 請 求 を 行 うメールを 送 信 し 現 金 の 振 り 込 みなどを 行 わせた 場 合 は 刑 法 246 条 の 詐 欺 罪 が 成 立 する 可 能 性 があります また 医 薬 品 や 化 粧 品 医 療 機 器 等 について その 効 能 効 果 又 は 性 能 に 関 して 虚 偽 又 は 誇 大 な 記 事 を 広 告 する 電 子 メールを 送 信 した 場 合 には 医 薬 品 医 療 機 器 等 法 66 条 に 違 反 する 可 能 性 があり 承 認 前 の 医 薬 品 等 について その 効 能 を 広 告 する 電 子 メールを 送 信 した 場 合 には 同 法 68 条 に 違 反 する 可 能 性 があります 図 表 3-8: 電 子 メールの 送 信 に 関 わる 法 規 制 規 制 されている 電 子 メールの 送 信 根 拠 法 罰 則 1 名 誉 毀 損 侮 辱 脅 迫 人 の 名 誉 を 毀 損 する 多 数 の 者 への 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 他 人 を 侮 辱 する 多 数 の 者 への 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 刑 法 230 条 ( 名 誉 毀 損 ) 刑 法 231 条 ( 侮 辱 ) 3 年 以 下 の 懲 役 若 しくは 禁 錮 又 は 50 万 円 以 下 の 罰 金 拘 留 又 は 科 料 他 人 を 脅 迫 する 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 刑 法 222 条 ( 脅 迫 ) 2 年 以 下 の 懲 役 又 は 30 万 円 以 下 の 罰 金 2 風 説 の 流 布 業 務 妨 害 ( 信 用 毀 損 株 価 操 作 等 ) 虚 偽 の 風 説 の 流 布 等 により 信 用 を 毀 損 し 又 は 業 務 を 妨 害 する 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 有 価 証 券 等 の 相 場 の 変 動 を 図 る 目 的 をもって 風 説 を 流 布 する 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 3 わいせつ 物 頒 布 児 童 ポルノ 提 供 等 わいせつ 画 像 データを 含 む 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 人 に 児 童 買 春 をするように 勧 誘 する 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 児 童 ポルノの 画 像 等 を 含 む 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 4 著 作 権 の 侵 害 著 作 物 の 無 断 配 信 等 著 作 権 を 侵 害 する 電 子 メール の 送 信 の 禁 止 5 ネズミ 講 への 勧 誘 業 として ネズミ 講 に 加 入 することを 勧 誘 する 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 ネズミ 講 に 加 入 することを 勧 誘 する 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 6 詐 欺 架 空 請 求 等 の 詐 欺 行 為 の 実 行 の 着 手 となる 電 子 メ ールの 送 信 の 禁 止 7 個 別 分 野 における 広 告 ( 例 ) 医 薬 品 等 の 虚 偽 又 は 誇 大 広 告 承 認 前 の 医 薬 品 等 の 広 告 を 行 う 電 子 メールの 送 信 の 禁 止 刑 法 233 条 ( 信 用 毀 損 及 び 業 務 妨 害 ) 金 融 商 品 取 引 法 158 条 197 条 1 項 5 号 刑 法 175 条 (わいせつ 物 頒 布 等 ( 1)) 児 童 ポルノ 処 罰 法 6 条 1 項 児 童 ポルノ 処 罰 法 7 条 1 項 著 作 権 法 119 条 2 項 無 限 連 鎖 講 防 止 法 6 条 無 限 連 鎖 講 防 止 法 7 条 刑 法 246 条 ( 詐 欺 ( 2)) 医 薬 品 医 療 機 器 等 法 66 条 1 項 68 条 85 条 3 年 以 下 の 懲 役 又 は 50 万 円 以 下 の 罰 金 10 年 以 下 の 懲 役 若 しくは 1000 万 円 以 下 の 罰 金 又 はその 併 科 2 年 以 下 の 懲 役 若 しくは 250 万 円 以 下 の 罰 金 若 し くは 科 料 又 は 懲 役 及 び 罰 金 の 併 科 5 年 以 下 の 懲 役 若 しくは 500 万 円 以 下 の 罰 金 又 は その 併 科 3 年 以 下 の 懲 役 又 は 300 万 円 以 下 の 罰 金 5 年 以 下 の 懲 役 若 しくは 500 万 円 以 下 の 罰 金 又 は その 併 科 1 年 以 下 の 懲 役 又 は 30 万 円 以 下 の 罰 金 20 万 円 以 下 の 罰 金 10 年 以 下 の 懲 役 2 年 以 下 の 懲 役 若 しくは 200 万 円 以 下 の 罰 金 又 は これらの 併 科 8 ウイルス 作 成 提 供 保 管 等 ウイルス 作 成 提 供 供 用 の 禁 止 刑 法 168 条 の 2( 不 正 指 令 電 磁 的 記 録 作 成 等 ) 3 年 以 下 の 懲 役 又 は 50 万 円 以 下 の 罰 金 ウィルスの 取 得 保 管 の 禁 止 刑 法 168 条 の 3( 不 正 指 令 電 磁 的 記 録 取 得 等 ) 2 年 以 下 の 懲 役 又 は 30 万 円 以 下 の 罰 金 9 フィッシングメール フィッシングメールの 送 信 の 禁 止 不 正 アクセス 行 為 の 禁 止 等 に 関 する 法 律 7 条 2 号 12 条 4 号 ( 3) 1 年 以 下 の 懲 役 又 は 50 万 円 以 下 の 罰 金 3 制 度 的 な 対 策 1: 平 成 23 年 (2011 年 )6 月 の 情 報 処 理 の 高 度 化 等 に 対 処 するための 刑 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 により 電 子 メールを 含 む 電 気 通 信 の 送 信 によりわいせつな 電 磁 的 記 録 その 他 の 記 録 を 頒 布 した 行 為 等 を 処 罰 する 規 定 が 挿 入 された 2: 財 物 の 交 付 または 財 産 的 利 益 の 移 転 がなされていない 場 合 は 詐 欺 未 遂 3: 平 成 24 年 (2012 年 )3 月 の 不 正 アクセス 行 為 の 禁 止 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 により 新 たに 設 けられた 39

46 2 節 迷 惑 メール 関 連 法 の 執 行 状 況 1 特 定 電 子 メール 法 の 執 行 状 況 (1) 平 成 20 年 (2008 年 ) 改 正 までの 執 行 状 況 (オプトイン 規 制 導 入 前 ) 平 成 20 年 (2008 年 ) 改 正 までのオプトアウト 規 制 の 件 全 てに 表 示 義 務 違 反 が 絡 んでおり 措 置 命 令 件 数 は 下 で 総 務 大 臣 による 措 置 命 令 が 6 件 警 察 による 摘 年 間 平 均 約 0.94 件 でした 発 が 4 件 行 われています オプトアウト 規 制 時 には 6 図 表 3-9: 総 務 大 臣 による 措 置 命 令 3 制 度 的 な 対 策 処 分 年 月 事 業 者 名 法 違 反 の 内 容 平 成 14 年 (2002 年 )12 月 平 成 15 年 (2003 年 )11 月 平 成 16 年 (2004 年 )4 月 平 成 17 年 (2005 年 )9 月 平 成 20 年 (2008 年 )2 月 平 成 20 年 (2008 年 )6 月 東 京 都 中 野 区 の 事 業 者 ( 名 称 非 公 表 ) ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) 東 京 都 中 野 区 の 事 業 者 ( 名 称 非 公 表 ) ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )エス アイ エス ワールド ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 有 )コスモメディアサービス ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )ビューティースタイル ( 美 容 商 品 等 の 広 告 宣 伝 ) ( 株 )Botolo ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) 表 示 義 務 違 反 再 送 信 禁 止 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 図 表 3-10: 警 察 による 摘 発 摘 発 年 月 概 要 判 決 内 容 平 成 18 年 (2006 年 )5 月 千 葉 県 警 が 東 京 都 内 の 男 性 を 逮 捕 懲 役 8 ヶ 月 執 行 猶 予 3 年 法 人 については 罰 金 80 万 円 平 成 18 年 (2006 年 )8 月 大 阪 府 警 が 大 阪 市 内 の 元 会 社 社 長 等 を 書 類 送 検 元 社 長 に 罰 金 100 万 円 従 業 員 1 名 に 罰 金 50 万 円 平 成 19 年 (2007 年 )1 月 千 葉 県 警 が 東 京 都 内 の 会 社 社 長 等 を 逮 捕 2 名 に 懲 役 8 月 執 行 猶 予 4 年 1 名 に 懲 役 6 月 執 行 猶 予 5 年 1 名 に 懲 役 6 月 執 行 猶 予 3 年 平 成 20 年 (2008 年 )2 月 警 視 庁 が 東 京 都 内 の 男 性 を 逮 捕 懲 役 6 月 執 行 猶 予 3 年 送 信 者 情 報 を 偽 って 広 告 宣 伝 メールを 送 信 したことによる 直 接 刑 事 罰 (2) 平 成 20 年 (2008 年 ) 改 正 後 の 執 行 状 況 (オプトイン 規 制 導 入 後 ) 平 成 20 年 (2008 年 ) 改 正 後 のオプトイン 規 制 の 下 特 定 電 子 メール 法 7 条 に 基 づく 措 置 命 令 違 反 として で 総 務 大 臣 及 び 消 費 者 庁 長 官 ( 平 成 21 年 (2009 年 ) 全 国 初 となる 摘 発 が 行 われています オプトイン 規 制 8 月 以 前 は 総 務 大 臣 )による 措 置 命 令 は 平 成 27 年 後 は 措 置 命 令 が 年 間 平 均 約 7.5 件 とオプトアウト 規 (2015 年 )6 月 までに 48 件 行 われています また 警 制 時 の 約 7 倍 になっています 察 による 摘 発 が 5 件 行 われており 平 成 26 年 9 月 には 図 表 3-11: 総 務 大 臣 及 び 消 費 者 庁 長 官 による 措 置 命 令 (オプトイン 規 制 導 入 後 )( ) 処 分 年 月 事 業 者 名 違 反 事 項 平 成 21 年 (2009 年 )4 月 平 成 21 年 (2009 年 )6 月 平 成 21 年 (2009 年 )10 月 平 成 21 年 (2009 年 )10 月 平 成 21 年 (2009 年 )12 月 平 成 22 年 (2010 年 )3 月 個 人 事 業 者 ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )HolyAce ( 美 容 商 品 等 の 広 告 宣 伝 ) ( 株 )EIGHT ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )アルファクト ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )エレクトリックオペレーション ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) 個 人 事 業 者 ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 40

47 平 成 22 年 (2010 年 )4 月 ( 株 )スパイラルネット ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 平 成 22 年 (2010 年 )4 月 ( 株 ) 広 告 研 究 所 ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 平 成 22 年 (2010 年 )8 月 平 成 22 年 (2010 年 )12 月 平 成 23 年 (2011 年 )1 月 平 成 23 年 (2011 年 )3 月 平 成 23 年 (2011 年 )3 月 平 成 23 年 (2011 年 )4 月 平 成 23 年 (2011 年 )5 月 平 成 23 年 (2011 年 )6 月 平 成 23 年 (2011 年 )6 月 平 成 23 年 (2011 年 )6 月 平 成 23 年 (2011 年 )6 月 平 成 23 年 (2011 年 )7 月 平 成 23 年 (2011 年 )10 月 平 成 23 年 (2011 年 )12 月 平 成 24 年 (2012 年 )3 月 平 成 24 年 (2012 年 )5 月 平 成 24 年 (2012 年 )6 月 平 成 24 年 (2012 年 )7 月 平 成 24 年 (2012 年 )8 月 平 成 25 年 (2013 年 )2 月 平 成 25 年 (2013 年 )2 月 平 成 25 年 (2013 年 )3 月 平 成 25 年 (2013 年 )3 月 平 成 25 年 (2013 年 )5 月 平 成 25 年 (2013 年 )9 月 平 成 25 年 (2013 年 )9 月 平 成 25 年 (2013 年 )11 月 平 成 25 年 (2013 年 )12 月 平 成 25 年 (2013 年 )12 月 平 成 26 年 (2014 年 )2 月 ( 株 )アンビション ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )ITS ( 他 者 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )エース ( 出 会 い 系 サイト 及 び 他 者 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )フレンディア ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )エルベール ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )シックスエストレラ ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )ノブロ ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) 個 人 事 業 者 ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )FINE ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )Breeze ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )next media ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )Cyber Factory ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 有 )ライズ ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 合 )ウィンラック ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )ソル ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )ライズ( 旧 社 名 SEO) ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 有 )カリスト ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )アイエイコミュニケーションズ ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )ボアソルチ ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )シグナル ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )vivid ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 有 )ナビ-レ ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 ) 福 田 ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )Capsule ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )アップスタート ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )アレグレ ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )GNT ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )INFLUENCE ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )Neptune ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )SANS ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 3 制 度 的 な 対 策 41

48 3 制 度 的 な 対 策 平 成 26 年 (2014 年 )5 月 平 成 26 年 (2014 年 )7 月 平 成 26 年 (2014 年 )11 月 平 成 26 年 (2014 年 )12 月 平 成 27 年 (2015 年 )2 月 平 成 27 年 (2015 年 )2 月 平 成 27 年 (2015 年 )2 月 平 成 27 年 (2015 年 )5 月 平 成 27 年 (2015 年 )5 月 平 成 27 年 (2015 年 )6 月 ( 株 )ミネルバ ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )Peace ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )インペリアル ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )440 ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 合 )ネクスト ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )メテオ ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )アイコミュニケーション ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )ヒカリメディア ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )Ties ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) ( 株 )トライデント ( 出 会 い 系 サイトの 広 告 宣 伝 ) 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 送 信 記 録 保 存 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 平 成 21 年 (2009 年 )8 月 以 前 は 総 務 大 臣 による 措 置 命 令 図 表 3-12: 警 察 による 摘 発 ( 特 定 電 子 メール 法 5 条 ( 送 信 者 情 報 偽 装 ) 違 反 関 連 ) 摘 発 年 月 概 要 判 決 内 容 平 成 23 年 (2011 年 )1 月 平 成 25 年 (2013 年 )7 月 京 都 府 警 山 梨 県 警 が 東 京 都 内 の 男 女 計 7 名 を 逮 捕 法 人 (1 社 )について 罰 金 700 万 円 1 名 に 懲 役 10 ケ 月 執 行 猶 予 3 年 2 名 に 懲 役 8 ケ 月 執 行 猶 予 3 年 4 名 に 罰 金 30~50 万 円 ( 略 式 起 訴 ) 法 人 (1 社 )について 罰 金 500 万 円 1 名 に 懲 役 3 年 執 行 猶 予 5 年 罰 金 150 万 円 千 葉 県 警 が 東 京 都 内 等 の 6 名 を 逮 捕 1 名 に 懲 役 2 年 執 行 猶 予 3 年 1 名 に 懲 役 4 ケ 月 執 行 猶 予 3 年 送 信 者 情 報 を 偽 って 広 告 宣 伝 メールを 送 信 したことによる 直 接 刑 事 罰 図 表 3-13: 警 察 による 摘 発 ( 特 定 電 子 メール 法 7 条 ( 措 置 命 令 ) 違 反 関 連 ) 摘 発 年 月 概 要 判 決 内 容 等 平 成 26 年 (2014 年 )9 月 平 成 26 年 (2014 年 )10 月 警 視 庁 が 東 京 都 内 の 男 1 人 を 逮 捕 警 視 庁 北 海 道 警 が 千 葉 県 内 等 の 男 3 人 を 書 類 送 検 法 人 (1 社 )について 罰 金 100 万 円 男 について 罰 金 50 万 円 起 訴 猶 予 図 表 3-14: 警 察 による 摘 発 ( 特 定 電 子 メール 法 28 条 ( 報 告 徴 収 ) 違 反 関 連 ) 摘 発 年 月 概 要 判 決 内 容 等 平 成 27 年 (2015 年 )4 月 警 視 庁 が 東 京 都 内 の 法 人 (1 社 ) 及 び 男 1 人 を 書 類 送 検 処 分 未 了 42

49 2 特 定 商 取 引 に 関 する 法 律 の 執 行 状 況 ( 電 子 メール 広 告 に 関 するもの) (1) 平 成 20 年 (2008 年 ) 改 正 までの 執 行 状 況 (オプトイン 規 制 導 入 前 ) 平 成 20 年 (2008 年 ) 改 正 までのオプトアウト 規 制 行 政 処 分 は 8 件 行 われています の 下 で 電 子 メール 広 告 に 関 する 特 定 商 取 引 法 による 図 表 3-13: 特 定 商 取 引 法 に 基 づく 行 政 処 分 処 分 年 月 業 者 名 処 分 内 容 法 違 反 の 内 容 平 成 15 年 (2003 年 )10 月 ( 有 )アクセス コントロール 指 示 平 成 15 年 (2003 年 )10 月 ( 株 )リメイン 指 示 業 務 停 止 命 令 平 成 17 年 (2005 年 )6 月 ( 有 )アジアン オアシス 3 ヶ 月 業 務 停 止 命 令 平 成 17 年 (2005 年 )6 月 ( 有 )エス ケー アイ 3 ヶ 月 及 び 指 示 業 務 停 止 命 令 平 成 18 年 (2006 年 )3 月 個 人 事 業 者 1 ヶ 月 業 務 停 止 命 令 平 成 19 年 (2007 年 )3 月 ( 有 )アイニティプランニング 6 ヶ 月 業 務 停 止 命 令 平 成 19 年 (2007 年 )3 月 ( 株 )フィットウェブ 3 ヶ 月 法 律 に 義 務 づけられている 表 示 事 項 の 欠 落 や 不 適 切 な 表 示 を 行 っていた 法 律 に 義 務 づけられている 表 示 事 項 の 欠 落 や 不 適 切 な 表 示 を 行 っていた 表 示 義 務 違 反 表 示 義 務 違 反 および 顧 客 の 意 に 反 する 申 し 込 み(ワン クリック) 広 告 表 示 義 務 違 反 及 び 虚 偽 広 告 表 示 義 務 違 反 誇 大 広 告 および 顧 客 の 意 に 反 する 申 し 込 み 表 示 義 務 違 反 誇 大 広 告 および 顧 客 の 意 に 反 する 申 し 込 み 3 制 度 的 な 対 策 平 成 20 年 (2008 年 )5 月 ( 有 )メディアテクノロジー 指 示 誇 大 広 告 (2) 平 成 20 年 (2008 年 ) 改 正 後 の 執 行 状 況 (オプトイン 規 制 導 入 後 ) 平 成 20 年 (2008 年 ) 改 正 後 のオプトイン 規 制 の 下 に 9 件 行 われています また 警 察 による 摘 発 が 5 件 で 未 承 諾 電 子 メール 広 告 に 関 する 特 定 商 取 引 法 によ 行 われています る 行 政 処 分 ( 指 示 )は 平 成 26 年 (2014 年 )5 月 末 まで 図 表 3-14: 特 定 商 取 引 法 に 基 づく 行 政 処 分 (オプトイン 規 制 導 入 後 ) 処 分 年 月 業 者 名 処 分 内 容 法 違 反 の 内 容 平 成 21 年 (2009 年 )2 月 ( 株 )クロノス 指 示 受 信 者 の 請 求 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 信 平 成 21 年 (2009 年 )3 月 ( 合 )HAiGHA(メイヤ) 指 示 受 信 者 の 請 求 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 信 平 成 21 年 (2009 年 )5 月 ( 有 )リーテックシステムズ 指 示 受 信 者 の 請 求 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 信 平 成 21 年 (2009 年 )8 月 ニュートラルインターネット リサーチ( 株 ) 指 示 受 信 者 の 請 求 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 信 平 成 22 年 (2010 年 )8 月 ( 合 )S T 企 画 指 示 受 信 者 の 請 求 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 信 平 成 22 年 (2010 年 )8 月 ( 合 )パルク 指 示 受 信 者 の 請 求 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 信 平 成 22 年 (2010 年 )10 月 ( 株 )BEAR 指 示 受 信 者 の 請 求 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 信 平 成 23 年 (2011 年 )8 月 ( 株 )ジョインツ 指 示 受 信 者 の 請 求 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 信 平 成 23 年 (2011 年 )9 月 ( 株 )アクオリティ 指 示 受 信 者 の 請 求 承 諾 を 得 ずに 電 子 メール 広 告 を 送 信 図 表 3-15: 警 察 による 摘 発 摘 発 年 月 概 要 判 決 内 容 平 成 22 年 (2010 年 )10 月 千 葉 県 警 が 千 葉 県 内 の 男 計 3 人 を 逮 捕 1 名 に 罰 金 30 万 円 平 成 23 年 (2011 年 )4 月 埼 玉 県 警 が 埼 玉 県 内 の 男 計 2 人 を 逮 捕 2 名 に 罰 金 50 万 円 平 成 23 年 (2011 年 )5 月 警 視 庁 が 東 京 都 内 の 男 計 3 人 を 逮 捕 法 人 に 罰 金 30 万 円 1 名 に 罰 金 30 万 円 2 名 に 罰 金 20 万 円 法 人 に 起 訴 猶 予 平 成 24 年 (2012 年 )10 月 千 葉 県 警 が 千 葉 県 内 等 の 男 計 7 人 を 逮 捕 7 名 に 起 訴 猶 予 ( 別 件 詐 欺 等 で 起 訴 ) 43

50 平 成 25 年 (2013 年 )1 月 平 成 26 年 (2014 年 )8 月 平 成 26 年 (2014 年 )10 月 平 成 27 年 (2015 年 )4 月 1 名 に 罰 金 50 万 円 1 名 に 罰 金 40 万 円 愛 知 県 警 が 東 京 都 内 の 男 計 6 人 を 逮 捕 1 名 に 罰 金 30 万 円 3 名 に 起 訴 猶 予 法 人 に 罰 金 30 万 円 1 人 に 懲 役 2 年 執 行 猶 予 3 年 罰 金 30 万 円 警 視 庁 北 海 道 警 が 東 京 都 内 等 の 男 女 3 人 を 逮 捕 1 人 に 懲 役 3 年 執 行 猶 予 3 年 罰 金 20 万 円 1 人 に 懲 役 1 年 6 月 執 行 猶 予 3 年 罰 金 20 万 円 警 視 庁 北 海 道 警 が 東 京 都 内 等 の 法 人 (1 社 ) 及 起 訴 猶 予 び 男 2 人 を 書 類 送 検 ( 上 記 事 件 の 幇 助 ) 警 視 庁 が 東 京 都 内 の 法 人 (1 社 ) 及 び 男 2 人 を 書 処 分 未 了 類 送 検 事 前 に 受 信 者 の 同 意 を 得 ずに 広 告 宣 伝 メールを 送 信 したことによる 直 接 刑 事 罰 3 制 度 的 な 対 策 44

51 4 技 術 的 な 対 策

52 4 技 術 的 な 対 策 1 節 概 要 迷 惑 メールに 対 しては 様 々な 技 術 的 な 対 策 が 図 られてきています 2 でみた 送 信 手 法 の 悪 質 化 巧 妙 化 に 対 応 して 迷 惑 メールに 対 する 技 術 的 な 対 策 も 高 度 化 精 緻 化 が 進 んできています 本 節 では 迷 惑 メールに 対 する 技 術 的 な 対 策 の 概 要 について 記 述 し 次 節 以 下 で 迷 惑 メール 送 信 防 止 対 策 受 信 防 止 対 策 それらの 対 策 の 中 で 特 に 推 奨 される 対 策 として OP25B 送 信 ドメイン 認 証 について 記 述 します 1 技 術 的 な 対 策 の 概 要 迷 惑 メールに 対 する 技 術 的 な 対 策 は 送 信 側 での 迷 惑 メールを 送 信 させない 仕 組 みと 受 信 側 での 迷 惑 メールを 受 信 しない 仕 組 みの2つに 大 きく 分 けられます 実 際 の 対 策 は これらを 適 切 に 組 み 合 わせることで より 効 果 が 高 められます 図 表 4-1: 技 術 的 な 対 策 の 概 要 4 技 術 的 な 対 策 (1) 送 信 させない 仕 組 み 迷 惑 メールを 送 信 させないための 技 術 的 な 対 策 としては 1つのメールアカウントや IP アドレス からの 一 定 時 間 に 送 信 可 能 なメールの 通 数 を 制 限 する 手 法 や 一 定 の 方 法 によるメールの 送 信 を 制 限 する 手 法 ( 例 えば 4 節 で 説 明 する OP25B) などがあります また 迷 惑 メールの 多 くが BOT 化 したパソコン から 送 信 されている 状 況 から ユーザーにおける 対 策 として パソコンにセキュリティ 対 策 を 導 入 し かつ 定 期 的 に 監 査 することも 有 効 な 対 策 と なります 特 に 各 種 迷 惑 メール 対 策 が 施 されたことで 不 特 定 多 数 のユーザーが 利 用 する ISP/ASP のメー ルサーバー 等 を 経 由 して 迷 惑 メール 送 信 する 方 法 が 散 見 され 始 めています 代 表 的 な 迷 惑 メール 送 信 防 止 対 策 について 2 節 で 概 説 します (2) 受 信 しない 仕 組 み 迷 惑 メールを 受 信 しないための 技 術 的 な 対 策 と しては 受 信 側 のメールサーバーの 前 段 階 で 止 め る 方 法 (ネットワーク/サーバーでの 制 限 )と 受 信 したメールの 内 容 から 判 断 して 処 理 する 方 法 とに 分 けられます 受 信 したメールの 内 容 から 処 理 する 方 法 には メールサーバー 上 で 特 定 領 域 に 隔 離 したり 受 取 拒 否 したりする 方 法 ( メールサー バーでの 制 限 )と 受 信 者 のメールクライアント で 処 理 する 方 法 ( メールクライアントでの 制 限 ) があります これらの 制 御 にあたっては 何 が 迷 惑 メールで あるのかを 判 定 する 仕 組 みが 重 要 となります そ の 判 定 の 仕 組 みとしては 大 量 に 送 信 されている ことなど 実 トラヒックを 元 に 判 定 する 方 法 送 信 元 のドメインが 実 在 するかにより 判 定 する 方 法 事 前 に 登 録 さ れ た 迷 惑 メ ー ル の 送 信 元 の リ ス ト (ブラックリスト)により 判 定 する 方 法 ユーザ ーの 設 定 したルールにより 判 定 する 方 法 などがあ ります 迷 惑 メールの 送 信 手 法 が 悪 質 化 巧 妙 化 する 中 で それのみで 決 定 的 な 処 方 箋 的 な 対 策 は 存 在 し ないことから 複 数 の 対 策 を 組 み 合 わせて 対 応 す ることが 必 要 となります なお 提 供 するサービ スによっては 通 信 の 秘 密 等 の 法 令 により 無 条 件 で 一 律 に 設 定 できないものも 存 在 するため ISP 等 が 導 入 する 場 合 には 十 分 な 考 慮 が 必 要 となり ます 比 較 的 効 果 が 高 いと 想 定 される 迷 惑 メール 受 信 防 止 対 策 について 3 節 で 概 説 します 46

53 2 節 迷 惑 メール 送 信 防 止 対 策 迷 惑 メールの 送 信 方 法 としては 動 的 IP アドレスから 直 接 送 信 する 方 法 固 定 IP アドレスを 取 得 して 直 接 又 はメールサーバーを 立 ち 上 げて 送 信 する 方 法 ISP/ASP や 共 用 ホスティングサービスの MSA を 踏 み 台 にして 送 信 する 方 法 悪 質 なメール 配 信 業 者 のメール 配 信 サービスを 利 用 する 方 法 オープンリレー( 他 のメールサーバーから 別 のメールサーバーに 宛 てたメールの 中 継 が 可 能 となっているメールサーバーで 直 接 の 送 信 元 を 隠 蔽 するために 利 用 されることも 多 い) 可 能 なサーバーを 経 由 して 送 信 する 手 法 などがあ ります このうち 動 的 IP アドレスから 直 接 送 信 する 方 法 は 日 本 国 内 では OP25B が 広 く 普 及 したことから ほ ぼ 制 限 されつつあります また 固 定 IP アドレスを 取 得 して 送 信 する 方 法 や 悪 質 なメール 配 信 業 者 を 利 用 する 方 法 は 送 信 元 を 特 定 できることから 利 用 停 止 などの 運 用 的 な 対 処 や 法 的 対 処 が 比 較 的 しやすいと いえます また オープンリレー 可 能 なメールサーバーを 経 由 して 送 信 する 方 法 は 従 来 はセキュリティ に 問 題 があるサーバーを 乗 っ 取 り 該 当 のサーバーを 経 由 して 送 信 する 方 法 が 主 流 でした しかし 最 近 では 海 外 にサーバーを 構 築 し そのサーバーを 日 本 国 内 から 利 用 して 送 信 する 方 法 が 増 えているといわれ ています この 方 法 を 防 止 するには 海 外 との 連 携 が 不 可 欠 となります また 不 特 定 多 数 のユーザーが 利 用 する ISP/ASP や 共 用 ホスティングサービスの MSA 経 由 で 送 信 する 方 法 で 送 信 される 迷 惑 メールでは 全 体 の 通 常 のメールに 紛 れることで 迷 惑 メールの 判 断 が 困 難 となること や 逆 に 迷 惑 メール 送 信 元 と 受 信 側 から 判 断 されて 通 常 のメールも 巻 き 込 まれて 受 信 ブロックされること などの 問 題 が 出 てきます このようなことから 送 信 側 の 迷 惑 メール 対 策 としては ISP/ASP が 提 供 する MSA 経 由 の 迷 惑 メール 送 信 方 法 に 対 する 対 策 も 非 常 に 重 要 となっています 図 表 4-2 迷 惑 メールの 送 信 経 路 4 技 術 的 な 対 策 他 ISP 網 オープンリレーサーバー 受 信 メールサーバー ボットPC Port25 迷 惑 メール 送 信 者 動 的 IP Port587 ISP 提 供 送 信 メールサーバー 固 定 IP 網 悪 質 なメール 配 信 事 業 者 迷 惑 メール 送 信 者 1 MSA の 踏 み 台 対 策 について ISP/ASP や 共 用 ホスティングサービスの MSA は 該 当 のサービスに 契 約 している 不 特 定 多 数 のユー ザーの 利 用 を 前 提 にしていることから その MSA を 踏 み 台 にした 迷 惑 メールの 送 信 を 簡 単 に 抑 止 す る 方 法 は 存 在 しません したがって 実 際 には 効 果 があると 思 われる 方 法 をいくつか 組 み 合 わせ て 対 策 が 行 われています (1) 送 信 者 認 証 を 用 いたメール 送 信 制 限 送 信 者 認 証 を 用 いたメール 送 信 制 限 とは メー ルの 送 信 時 に 送 信 者 認 証 (SMTP AUTH)を 実 装 し 認 証 に 成 功 した 者 のみメールを 送 信 可 能 とする 方 法 です これにより 万 が 一 迷 惑 メールが 送 信 さ れても ISP/ASP や 共 用 ホスティングサービスの 提 供 者 が 送 信 者 を 特 定 しやすくなり 抑 止 するこ とが 可 能 となります 従 来 のメールサービスでは ( 自 ISP のネットワ ーク 内 であれば)メール 送 信 時 にユーザーの 認 証 を 必 要 としないものが 存 在 していました その 結 果 該 当 の ISP に 契 約 さえすれば 誰 もが 自 由 に メールを 送 信 することが 可 能 であり 迷 惑 メール 47

54 送 信 者 が MSA を 経 由 して 迷 惑 メールを 送 信 されて も 誰 がそのメールを 送 信 したのかの 特 定 できま せんでした これに 対 応 するための 対 策 が 送 信 者 認 証 を 用 いたメール 送 信 制 限 です 送 信 者 認 証 を 導 入 するためには ISP/ASP での 対 応 のみならず ユーザーのメールソフトの 設 定 の 変 更 も 必 要 となるため 関 係 者 が 協 力 していく ことが 必 要 になります この 点 については 最 近 のメールクライアントの 多 くはデフォルト 設 定 が 送 信 者 認 証 を 使 用 するとなっており 設 定 画 面 に て 数 カ 所 変 更 するだけで 送 信 者 認 証 の 利 用 が 可 能 となるため 利 用 に 関 する 障 壁 はほとんどなくな ってきています なお 送 信 者 認 証 を 行 っても 自 らのアカウン トからかまわず 迷 惑 メールを 送 信 する 送 信 者 も 存 在 するため この 対 策 のみならず 後 述 の 対 策 も 併 せて 行 うことが 必 要 になります 図 表 4-3 MSA を 踏 み 台 にした 迷 惑 メール 送 信 対 策 4 技 術 的 な 対 策 (2) 送 信 宛 先 数 ( 通 数 ) 制 限 送 信 宛 先 数 ( 通 数 ) 制 限 とは 1つのメールア カウントや IP アドレスからの 一 定 時 間 に 送 信 可 能 なメールの 通 数 を 制 限 する 方 法 です この 方 法 は 携 帯 発 の 迷 惑 メールが 増 えた 際 に 携 帯 キャ リア 各 社 が 導 入 して 効 果 を 得 たという 実 績 があり ます 前 述 の 送 信 者 認 証 を 用 いて 送 信 者 を 特 定 してメ ール 送 信 制 限 をしても 自 らのアカウントからか まわず 迷 惑 メール 送 信 されると 該 当 のアカウン トを 利 用 停 止 等 するまでは 迷 惑 メールを 送 信 し 続 けることが 可 能 となってしまうため 更 なる 対 策 として 有 効 なのが 送 信 宛 先 数 制 限 です 送 信 宛 先 数 制 限 は その 設 定 によっては 一 般 ユーザーの 利 用 に 影 響 を 及 ぼすおそれもあります このため 導 入 する ISP/ASP では そのような 影 響 が 出 ないように サービスごとの 特 徴 を 理 解 し て 設 定 することになります 特 に 法 人 ユーザー が 利 用 する 共 用 ホスティングサーバーでは 該 当 のサーバーを 利 用 して 広 告 メール 等 を 送 信 してい る 場 合 があるため 利 用 目 的 を 定 めて 制 限 する 等 の 工 夫 も 必 要 になります また 宛 先 数 のカウン ト 方 法 は 時 間 単 位 日 単 位 月 単 位 などが 考 え られますが これもサービスごとの 特 徴 を 理 解 し て 決 めることが 重 要 となります アカウント 単 位 で 行 う 送 信 宛 先 数 制 限 では 送 信 者 認 証 を 行 ったアカウントごとにいくつの 宛 先 にメールを 送 信 したかの 管 理 を 行 い 設 定 した 閾 値 を 超 えた 場 合 に 該 当 のアカウントからメール を 送 信 させないという 仕 組 みになります また 送 信 者 認 証 を 実 施 しておらず 送 信 ユー ザーを 特 定 できない 場 合 には IP アドレス 単 位 で メールを 送 信 させないようにする 方 法 もあります この 方 法 では IP アドレスの 再 利 用 や 同 一 IP に 複 数 ユーザーが 利 用 している 場 合 には 他 のユー ザーが 送 信 したメールが 巻 き 込 まれてブロックさ れる 可 能 性 があるため 実 施 に 際 してアクセス 形 態 を 十 分 考 慮 することが 必 要 となるものです 48

55 図 表 4-4 送 信 宛 先 通 数 制 限 (3) 詐 称 送 信 制 限 詐 称 送 信 制 限 とは 前 述 の 送 信 者 認 証 を 実 装 し かつ 送 信 時 に 認 証 した ID と 送 信 者 のアドレスを 照 合 して 異 なる 場 合 には 送 信 を 許 可 しない メ ールアドレスを 書 き 換 える 等 の 対 応 をすることに より 詐 称 を 防 止 する 方 法 です メールを 送 信 する 際 に 善 悪 は 問 わず 送 信 者 ア ドレスを 詐 称 することが 可 能 な 場 合 が 多 く 存 在 し ます メールアドレスを 詐 称 して 送 信 された 場 合 には そのメールの 送 信 者 を 特 定 しづらくなりま す これに 対 して この 方 法 により 対 応 すること が 可 能 です 一 般 のユーザーはメールアドレスを 詐 称 して 送 信 する 必 要 はなく また 後 述 の 送 信 ドメイン 認 証 技 術 が 普 及 しつつある 現 状 を 考 えると 詐 称 し たドメインのメールが 送 信 されることは 送 信 側 のドメインのレピュテーションを 低 下 させるおそ れもあることから 送 信 側 の ISP/ASP では この 方 法 を 導 入 することが 望 まれます 既 に 一 部 の サービスでは 認 証 した ID 以 外 のメールアドレス からメールの 送 信 ができない 機 能 が 提 供 されてい ます なお この 方 法 が 採 用 できない 場 合 で も ISP/ASP では メールアドレスを 詐 称 しているメ ールと 詐 称 されていないメールを 別 サーバーや 別 IP に 分 けて 送 信 することで 詐 称 していないメ ールのレピュテーションの 低 下 を 防 ぐ 効 果 を 出 す ことが 可 能 です 4 技 術 的 な 対 策 図 表 4-5 アドレス 変 換 送 信 2 パスワード 漏 洩 防 止 対 策 1では MSA を 経 由 した 迷 惑 メールを 防 止 する 方 法 を 説 明 しました そのような 対 策 が 実 施 され ている 場 合 に MSA を 経 由 してメールを 送 信 する ためには 正 規 の ID/パスワードが 必 要 となりま す したがって 迷 惑 メール 送 信 者 が ID/パスワ ードを 入 手 することを 抑 止 する 方 法 による 対 策 も 重 要 です ID/パスワードの 入 手 方 法 としては 正 規 にサー ビスに 契 約 する 方 法 があります これに 対 しては 49

56 4 技 術 的 な 対 策 加 入 時 の 審 査 を 厳 格 にする 迷 惑 メール 送 信 を 確 認 した 場 合 には 利 用 停 止 にする 等 の 運 用 的 な 対 策 があります また PC をマルウェア 等 に 感 染 させ ID/パスワ ードを 抜 き 取 る 方 法 もあります マルウェア 対 策 としては PC にセキュリティソフトを 導 入 する 等 の 対 策 が 有 効 であるため ユーザーがセキュリテ ィ 対 策 の 意 識 を 高 めることが 重 要 であり 関 係 者 によるユーザーへの 啓 発 が 必 要 です さらに メールサーバー 等 にパスワードクラッ クを 行 って ID/パスワードを 入 手 する 方 法 があり ます パスワードクラックに 対 しては サーバー の 管 理 者 が クラックされていることを 検 知 し そのアクセスを 抑 止 する 等 の 技 術 的 対 策 を 行 うこ とが 必 要 となります なお 多 くのメールサービスは メールアドレ スやメールアドレスのローカルパートを ID とし ている 場 合 が 多 く この 場 合 には 容 易 に ID が 推 測 でき 他 の 認 証 サービスと 比 較 すると セキュリ ティレベルが 低 くなります 関 係 者 は そのよう な 問 題 があることを 認 識 しておくことが 重 要 です (1) アカウントロック 機 能 アカウントロック 機 能 とは メール 送 受 信 時 に 入 力 するパスワードをあらかじめ 設 定 していた 回 数 を 超 過 して 失 敗 した 場 合 に 該 当 のアカウント を 一 時 的 に 利 用 禁 止 にする 方 法 です また アカ ウントロックした 際 にアラームを 出 力 することで 監 視 者 がアタックを 検 知 可 能 となる 場 合 もありま す パスワードクラックの 代 表 的 な 方 法 としては 該 当 の ID に 対 してパスワードをランダムに 変 え て 認 証 が 成 功 するまでアクセスを 行 い 取 得 する 方 法 (ブルートフォースアタック 等 )があります ブルートフォースアタック 等 に 対 しては このア カウントロック 機 能 等 の 対 策 が 有 効 です ただし Web メールのように 認 証 時 に 毎 回 ID/ パスワードを 入 力 するようなサービスではユーザ ー 自 身 が 誤 って 複 数 回 パスワードを 間 違 えること が 想 定 されます さらには 愉 快 犯 が 意 図 的 に ID をロックさせるために 攻 撃 をすることなども 想 定 されます したがって 導 入 にあたっては ロッ クする 際 の 認 証 失 敗 回 数 を 適 切 に 選 定 したり 一 定 時 間 過 ぎたらロックを 自 動 的 に 解 除 する 機 能 を 実 装 したりすることなどが 必 要 となります 図 表 4-6 アカウントロック 機 能 (2) IP ブロック 機 能 IP ブロック 機 能 とは 同 一 の IP アドレスから の 認 証 がある 一 定 回 数 以 上 失 敗 した 場 合 に 該 当 の IP からの 接 続 を 拒 否 する 機 能 です ユーザーがパスワードを 設 定 する 場 合 に 安 易 な 設 定 が 散 見 されるという 報 告 もあります その ため ブルートフォースアタック 等 では 1 つの ID については 数 回 ずつのアクセスとして 多 数 の ID に 攻 撃 してくるケースがあります この 方 法 を 行 うと 前 述 のアカウントロック 機 能 は 効 果 がな 50

57 くなり 繰 り 返 し 攻 撃 することでパスワードを 取 得 されてしまう 可 能 性 が 高 くなります したがっ て さらなる 対 策 として この IP ブロック 機 能 が 有 効 となります 同 一 の IP からある 単 位 時 間 に 多 数 の ID にアク セスすることは 通 常 はありえないため 複 数 の ID に 対 して 認 証 を 失 敗 した 場 合 には 該 当 の IP アド レスからのアクセスをブロックすることが 有 効 で す また 存 在 しない 複 数 の ID に 対 して 接 続 要 求 することも 通 常 はありえないため このようなア クセスが 行 われた 場 合 には 該 当 の IP アドレスか らのアクセスをブロックすることも 有 効 です 図 表 4-7 IP アドレスブロック 機 能 4 技 術 的 な 対 策 (3) その 他 の 対 策 ブルートフォースアタック 等 を 行 うためには 攻 撃 するための ID を 入 手 する 必 要 があります 多 くのメールサービスでは メールアドレスを 元 に ID を 提 供 していることが 多 いため そのサービス を 理 解 すれば 存 在 しそうなメールアドレスから 容 易 に ID を 特 定 できます これに 対 しては ID をメールアドレスに 紐 付 かないものにする 方 法 が 有 効 です この 場 合 には 併 せて 存 在 しない ID で 一 定 回 数 以 上 アクセスして 来 た 場 合 に 前 述 の IP ブロック 機 能 を 動 作 させることで その 効 果 を さらに 高 めることが 可 能 です また パスワードを 長 くすることや 英 数 字 記 号 を 組 み 合 わせたパスワードにすることで パスワ ードがマッチする 可 能 性 が 低 くなりブルートフォ ースアタック 等 の 成 功 率 は 格 段 に 下 がるといわれ ています したがって ユーザーが 長 いパスワ ードや 英 数 字 記 号 を 組 み 合 わせたパスワードなど 強 固 なパスワードを 設 定 することが 重 要 です ま た ISP 等 側 で パスワードの 最 低 長 を 定 め 短 いパスワードを 取 得 できないようにすることや パスワード 取 得 の 際 に 英 数 字 記 号 を 1 文 字 ずつ 必 須 とすることも 有 効 です また すでに 導 入 済 みのシステムで 容 易 に 変 更 できない 場 合 でも ユ ーザーに 対 して パスワード 設 定 に 関 する 注 意 喚 起 をすること( 例 えば パスワード 設 定 画 面 に 注 意 事 項 を 出 す 等 )である 程 度 の 効 果 が 期 待 できま す 3 転 送 メール 対 策 ISP/ASP のメールサービスを 始 め 多 くのメー ルサービスが メールをあらかじめ 設 定 したメー ルアドレスに 転 送 する 機 能 を 具 備 しています しかし メール 転 送 は 受 信 したメールを 転 送 す るため 転 送 するメールの 正 当 性 を 判 断 していな いケースがほとんどといえます したがって メール 転 送 設 定 しているユーザー が 多 数 の 迷 惑 メールを 受 信 した 場 合 には 迷 惑 メ ールそのものが 転 送 されることとなり 転 送 して いるメールサーバー 自 身 が 迷 惑 メール 送 信 者 にな る 可 能 性 が 出 てきます このため メール 転 送 を 行 う 場 合 にも 迷 惑 メール 対 策 を 施 すことが 望 ま れます (1) フィルタリング 転 送 メール 転 送 設 定 をしているユーザーが 多 数 の 迷 惑 メールを 受 信 した 場 合 には 転 送 メールにも 多 数 の 迷 惑 メールが 含 まれることとなり 結 果 とし て 転 送 サーバー 自 身 が 迷 惑 メール 送 信 サーバー とみなされ 転 送 先 で 受 信 拒 否 される 場 合 があり ます この 場 合 は 転 送 しているユーザーだけで はなく 該 当 の 転 送 先 と 同 じドメインに 転 送 して いる 他 のユーザーのメールも 巻 き 込 まれてブロッ クされる 可 能 性 があります 51

58 この 問 題 を 回 避 するためには ユーザーが メ ール 転 送 サービスを 利 用 する 場 合 には 迷 惑 メー ルフィルター 等 で 迷 惑 メールでないと 判 別 したメ ールのみを 転 送 する 等 の 回 避 策 が 考 えられます また ISP/ASP で メール 転 送 サービスを 提 供 す る 際 に そのような 機 能 を 提 供 したり その 機 能 の 利 用 を 必 須 としたりすることが 考 えられます (2) 転 送 設 定 解 除 機 能 転 送 先 のメールアドレスを 変 更 解 約 等 した 場 合 には ユーザーは 転 送 設 定 の 変 更 解 除 を 行 う 必 要 があります この 設 定 の 変 更 解 除 を 忘 れ ると 存 在 しないアドレスに 転 送 し 続 けることにな ります 図 表 4-8: 転 送 先 アドレス 変 更 との 問 題 4 技 術 的 な 対 策 存 在 しないメールアドレスへのメール 送 信 が 少 ない 場 合 はさほど 問 題 にはなりませんが これが 増 え 続 けると 受 信 側 では 存 在 しないあて 先 に 多 数 のメールを 送 信 してくるために 規 制 することが あります 特 に メール 転 送 用 のサーバーを 個 別 に 準 備 している 場 合 には 本 問 題 が 発 生 しやすく なります また 該 当 のユーザーが 元 のメールをサーバー に 残 さずに 転 送 する 設 定 を 行 っていた 場 合 には 該 当 ユーザーに 送 信 されたメールは 転 送 元 では なく 送 信 元 にエラーメールと 返 信 されることとな り ユーザーは 転 送 に 失 敗 しているメールがある ことを 認 識 できず 転 送 設 定 の 変 更 解 除 を 忘 れ ていることに 気 づかない 可 能 性 もあります さらには 転 送 に 失 敗 したことで 送 信 者 に 返 信 されたエラーメールは 送 信 者 が 実 際 に 送 信 し た 宛 先 のメールアドレスではなく 見 知 らぬメー ルアドレスへの 送 信 に 失 敗 したというものになる ことから 送 信 者 はエラーメールを 受 信 して 困 惑 する 可 能 性 もあります これらの 問 題 に 対 する 技 術 的 な 解 決 方 法 として 転 送 元 のメールサーバーで ある 一 定 回 数 以 上 転 送 が 失 敗 した 場 合 は 転 送 機 能 を 解 除 する 機 能 が 考 えられます (3) 転 送 アドレス 書 き 換 え 機 能 メールを 転 送 する 際 は 多 くのメールサーバー では 転 送 元 のメールアドレスをそのまま 用 いて 転 送 しています また メールサーバーでは 存 在 しないメール アドレスにメールを 送 信 された 場 合 にエラーメー ルを 返 します このエラーメールは 通 信 上 の 応 答 でエラーが 返 った 場 合 は 転 送 元 が 転 送 先 で 一 旦 受 信 した 後 にメールアドレスの 存 在 を 判 断 した 場 合 は 転 送 先 で 返 すこととなります 前 者 の 場 合 には 転 送 元 で 転 送 に 失 敗 したこと が 判 断 可 能 となり 前 述 の 転 送 設 定 解 除 機 能 で 対 応 することができます 一 方 後 者 の 場 合 には 転 送 元 では 転 送 に 失 敗 したことが 判 断 できずに 存 在 しないメールアドレスにメールを 転 送 し 続 け ることになります これに 加 え 転 送 元 では 送 信 元 のメールアドレ スを 用 いてメール 転 送 することとなるため 転 送 先 のサーバーが 後 述 する 送 信 ドメイン 認 証 技 術 を 導 入 していた 場 合 には 認 証 が 失 敗 するという 問 題 も 発 生 します もし 転 送 先 で 送 信 ドメイン 認 証 技 術 による 認 証 に 失 敗 したメールを 拒 否 する ような 機 能 を 具 備 していた 場 合 には 転 送 したメ ールは 届 かなくなります 52

59 図 表 4-9: 転 送 失 敗 時 のエラーメール 送 信 先 の 問 題 4 技 術 的 な 対 策 これらの 問 題 を 解 決 する 方 法 として メール 転 送 する 際 に メールの 送 信 元 アドレスを 転 送 元 のメールアドレス 等 で 書 き 換 えて 送 信 する 方 法 が あります これにより 転 送 に 失 敗 したことをメ ールの 転 送 をする 側 で 管 理 可 能 となり 前 述 の 転 送 設 定 解 除 機 能 で 転 送 設 定 を 外 すことなどの 対 応 が 可 能 になります 図 表 4-10: 転 送 アドレス 書 き 換 えによる 転 送 失 敗 の 検 知 対 策 53

60 3 節 迷 惑 メール 受 信 防 止 対 策 迷 惑 メールの 送 信 方 法 は 巧 妙 化 しており 受 信 側 で 一 つの 対 策 で 防 ぐことはほぼ 不 可 能 となりつつあり ます したがって 複 数 の 受 信 防 止 対 策 を 組 み 合 わせて 対 応 することが 有 効 となります 4 技 術 的 な 対 策 1 実 際 の ト ラ ヒ ッ ク を 元 に し た ネ ッ ト ワ ー ク レベルの 制 限 特 定 の 送 信 元 から 大 量 に 送 信 される 迷 惑 メール は 受 信 側 のメールサーバーの 負 担 も 大 きく 通 常 のメール 受 信 にも 影 響 を 与 えることが 多 いため 受 信 側 のメールサーバーで 実 際 のトラヒックを 元 にして 大 量 送 信 を 検 知 し 極 端 な 接 続 要 求 を 行 う 送 信 元 のメールサーバーからの 接 続 を 制 限 す る 手 法 が 採 られています この 手 法 は ネットワ ークレベルでの 制 限 として 行 われるものであり 接 続 をブロックするという 意 味 で ブロッキング と 呼 ばれるものと 接 続 を 絞 るものをという 意 味 で スロットリング と 呼 ばれますものがありま す 例 えば 特 定 の 送 信 元 (IP アドレス)から 同 時 に 多 数 の 接 続 を 要 求 する 場 合 や 短 時 間 に 接 続 要 求 を 頻 繁 に 繰 り 返 す 場 合 存 在 しないあて 先 に 多 数 のメールを 送 信 して 来 る 場 合 などには この 機 能 が 有 効 になります ただし ISP/ASP のサーバーを 踏 み 台 にして 大 量 に 送 信 された 場 合 に 本 機 能 を 実 行 すると 正 常 の メ ー ル も 巻 き 込 ま れ て 拒 否 さ れ る と い う 問 題 (お 隣 さん 問 題 )がありますので 実 際 に 機 能 さ せる 場 合 には 注 意 が 必 要 なものです また この 手 法 については 特 定 の IP アドレスからの 大 量 送 信 がある 場 合 には 有 効 ですが 通 常 1 台 の PC から は 大 量 送 信 を 行 わないボットネットを 利 用 した 迷 惑 メールの 送 信 への 対 応 が 困 難 であるという 問 題 があります なお そのような 送 信 手 法 にも 非 常 に 有 効 な 技 術 として 4 節 で 述 べる OP25B があ ります また ブロッキング 等 されないために 1 つの IP から 送 信 するメールの 量 を 制 限 し 送 信 元 の IP 数 を 増 やして 迷 惑 メールが 送 信 される 場 合 があり ます この 場 合 も この 方 法 による 迷 惑 メールへ の 対 応 が 困 難 となります ただし 送 信 元 のメー ルアドレスやドメインが 同 じ 場 合 には 該 当 のメ ールアドレスやドメイン 単 位 でブロッキングやス ロットリングすることで 対 応 が 可 能 です この 方 法 は IP アドレス 単 位 の 対 策 と 異 なり ISP/ASP のサーバーを 踏 み 台 にされても ( 前 述 の 送 信 宛 先 規 制 がされていれば) 正 常 なメールは 影 響 を 受 け ないという 利 点 もあります 2ブラックリスト 頻 繁 に 迷 惑 メールの 送 信 を 繰 り 返 す 送 信 元 に 対 応 するための 対 策 として 迷 惑 メールの 送 信 元 の IP アドレスや オープンリレー 設 定 になっている メールサーバーの IP アドレスを 収 集 し その 情 報 を 受 信 の 拒 否 や 迷 惑 メールの 判 定 基 準 の 一 部 とし て 利 用 す る 手 法 が あ り ま す こ の 手 法 は DNSBL(DNS Block List / DNS Blackhole List)と 呼 ばれています 図 表 4-11:ブラックリストによる 対 応 の 概 念 ブラックリストによる 対 策 には 様 々なものがあ り ネットワークレベルでの 制 限 メールサーバ ーでの 制 限 メーラーでの 制 限 などそれぞれの 段 階 で 使 用 することが 可 能 です ブラックリストの 多 くは 迷 惑 メールの 送 信 元 の IP アドレス 等 を 収 集 し ドメイン 名 の 名 前 解 決 などに 広 く 使 われて 実 績 のある DNS の 仕 組 みなどを 利 用 して 受 信 側 のメールサーバー 側 へ 提 供 されています これに より 受 信 側 のメールサーバーで 最 新 の 情 報 をリ アルタイムに 確 認 できるようになっています ブ ラックリストに 含 まれる 送 信 元 からのメールにつ いては 受 信 側 のメールサーバーで 受 信 の 拒 否 (ネットワークレベルでの 制 限 )やフィルターで の 破 棄 (メールサーバーでの 制 限 )のための 判 定 54

61 基 準 の 一 部 として 利 用 することができます しかし この DNSBL については 登 録 基 準 や 解 除 方 法 が 不 明 瞭 なものがあるなどの 問 題 が 指 摘 さ れています DNSBL に 一 旦 登 録 されてしまうと 登 録 さ れ た IP アドレスからの 電 子 メールは DNSBL を 利 用 している 受 信 メールサーバーに 全 く 届 かなくなってしまう 場 合 があります また ボ ットネットを 利 用 して 送 信 される 迷 惑 メールは DNSBL に 登 録 されていない 送 信 元 (IP アドレス) からの 送 信 であることも 多 く この 手 法 では 対 応 できない 場 合 があるという 問 題 もあります この 問 題 に 対 しては ボットネットなどに 使 われる 動 的 IP アドレスの 範 囲 を 収 集 しようという 動 きも あります このように DNSBL の 利 用 は 受 信 側 メールサ ーバー 等 において ネットワークレベルで 受 信 を 拒 否 できるため 受 信 側 の 負 担 を 小 さくできると いう 利 点 があります その 一 方 で 誤 って 登 録 さ れた 場 合 の 弊 害 は 登 録 された 送 信 側 だけでなく 必 要 なメールが 受 け 取 れなくなってしまう 受 信 側 にも 及 びます DNSBL を 参 照 する 機 能 は 受 信 側 で 用 いる 迷 惑 メール 対 策 製 品 の 機 能 の 一 部 として 含 まれることもあるため 判 定 基 準 の 内 容 につい ては 注 意 が 必 要 です さらに IPv4 アドレスの 枯 渇 により IP アドレ スの 再 利 用 が 頻 繁 に 行 われているため 新 たにメ ールを 送 信 しようとした 時 点 ですでに DNSBL に 登 録 されていてメールが 送 信 できないという 問 題 も 出 てきています したがって 解 除 の 更 新 が 頻 繁 に 行 われない DNSBL を 使 用 する 際 は より 注 意 が 必 要 となります 3 ドメイン(アドレス)の 実 在 確 認 メール 配 送 時 には メール 本 文 以 外 にも 幾 つか の 情 報 がやりとりされています メールの 届 け 先 である 受 信 者 のメールアドレスは メール 本 文 の ヘッダーに 指 定 されているものではなく, 別 途 メ ー ル 配 送 時 に 個 別 指 定 す る こ と に な っ て い ま す ( 1 の topics 電 子 メールの 仕 組 み を 参 照 ) 受 信 側 メールサーバーからは 宛 先 のメールアド レスが 実 在 しない 場 合 には その 旨 を 送 信 側 メー ルサーバーに 応 答 する(エラー 応 答 する)ことに なります この 仕 組 みを 悪 用 すれば メール 配 送 時 の 宛 先 の 指 定 で 宛 先 となるメールアドレスを 大 量 に 指 定 することにより それらのメールアド レスが 実 在 するかどうかを 確 認 することができま す メールアドレスを 収 集 する(harvest)という 意 味 でハーベスティングとも 呼 ばれています 4 技 術 的 な 対 策 図 表 4-12:ハーベスティング このような 行 為 に 対 しては 宛 先 や 送 信 元 のド メイン(アドレス)の 実 在 性 を 判 定 することによ り 受 信 メールサーバーで 行 うことができるいく つかの 対 策 があります まず 指 定 された 宛 先 メールアドレスが 複 数 の 場 合 であって それらのうちに 一 定 数 以 上 存 在 し ないものが 含 まれるときには そこで 処 理 を 止 め メールを 受 信 者 に 配 送 せずに 送 信 メールサーバ 55

62 4 技 術 的 な 対 策 ーに 対 してエラーを 応 答 するという 手 法 がありま す また 宛 先 メールアドレスが 実 在 しない 場 合 で も そのアドレスが 存 在 しないことを 示 すエラー の 応 答 を 送 信 メールサーバーに 返 さないことによ り アドレスの 存 否 の 確 認 ができないようにする という 手 法 もあります しかし 受 信 メールサー バーが 送 信 メールサーバーからのメール 配 送 時 に エラーを 返 さずにいったんメールを 受 け 取 ってし まった 場 合 に その 後 宛 先 不 明 などで 配 送 できな いことが 分 かれば エラーメールを 返 す 必 要 があ ります このことにより 別 の 問 題 が 発 生 しますが このエラーメールの 問 題 については 別 途 詳 しく 述 べます( 5 節 の topics エラーメール 問 題 の 図 表 4-13: 送 信 元 ドメインの 確 認 の 例 仕 組 み を 参 照 ) さらに メール 配 送 時 に 指 定 する 送 信 元 のメー ルアドレスの 実 在 性 を 確 認 する 手 法 もあります 具 体 的 には 送 信 者 情 報 を 偽 装 して 送 信 される 迷 惑 メールに 対 応 するため 送 信 元 のメールアドレ スに 含 まれるドメインの 実 在 性 を 確 認 し ドメイ ンが 存 在 しないことが 分 かった 場 合 には メール 本 文 の 受 信 をせずに 送 信 メールサーバーにエラ ーの 応 答 を 返 すものです なお この 手 法 では 実 在 するドメインを 用 いた 送 信 元 のメールアドレ スの 偽 装 には 対 応 できませんが そのような 場 合 を 含 めて 送 信 元 のドメインの 偽 装 にさらに 有 効 な 技 術 として 5 節 で 述 べる 送 信 ドメイン 認 証 技 術 があります 4 フィルタリング 受 信 したメールが 迷 惑 メールかどうかについて メールのヘッダー 情 報 (タイトルや 送 信 者 情 報 日 付 や 配 送 経 路 など) や 本 文 の 内 容 添 付 ファイ ルなどの 情 報 などから 判 定 し 該 当 するメールを 破 棄 したり 振 分 けしたりする 手 法 があります こ の 手 法 が メール 内 容 によるフィルタリングです (1) 利 用 者 設 定 のフィルタリング この 手 法 の 一 つとして 利 用 者 が 受 信 したくな い 送 信 者 のメールアドレスなどを 登 録 することに よるフィルタリングがあります 様 々なプロバイ ダ 等 において 指 定 拒 否 機 能 等 として 提 供 されて います しかし 迷 惑 メールの 送 信 者 は 送 信 元 を 頻 繁 に 変 えることが 多 いことなどから 利 用 者 が そのすべてに 事 前 に 対 応 することは 困 難 であるこ とも 指 摘 されています 利 用 者 設 定 のフィルタリングには 利 用 者 が 受 信 許 可 したメールアドレスなどからのメールのみ を 受 信 する 許 可 型 のフィルタリングもあります 許 可 型 のフィルタリングは 後 述 の 送 信 ドメイン 認 証 技 術 と 組 み 合 わせることで 迷 惑 メールを 完 全 に 遮 断 することができるようになります しか し この 方 法 では 事 前 に 許 可 したメールアドレ ス 等 以 外 からのメールが 受 信 できなくなってしま うという 問 題 があります (2) 受 信 メールサーバーでのフィルタリング( 迷 惑 メールフィルター) 利 用 者 の 設 定 により 判 断 をするのではなく セ キュリティベンダー 等 が 提 供 するソフトウェア 等 を 用 いて 判 断 をする より 高 度 なフィルタリング 56

63 の 手 法 があります 例 えば メールのヘッダーや 本 文 に 含 まれてい る 様 々な 情 報 の 中 から 迷 惑 メールに 典 型 的 な 特 徴 や 経 路 情 報 (メールが 配 送 されてきた 道 筋 (サー バー)を 示 す 情 報 )の 矛 盾 などをスコア 化 し 一 定 基 準 を 超 えるかどうかで 迷 惑 メールを 判 定 する 手 法 があります また メール 本 文 から 迷 惑 メ ールや 通 常 のメールで 使 われる 単 語 や 語 句 の 出 現 頻 度 などをそれぞれ 自 動 的 に 学 習 したり 迷 惑 メ ールに 典 型 的 に 用 いられる 文 字 列 ( 誘 導 先 の URL 情 報 など)を 自 動 的 に 学 習 したりして 確 率 的 に 迷 惑 メールらしさを 判 定 する 手 法 もあります し かし 次 のような 手 段 により フィルターの 判 定 が 回 避 されることもあります 確 率 的 手 法 により 迷 惑 メールを 判 断 するソフトウェアは オープン ソースで 提 供 されることが 多 く 迷 惑 メールの 送 信 側 が 事 前 にその 判 定 手 法 を 解 析 できるため 判 定 を 回 避 させる 新 たな 手 段 を 検 討 できることも 要 因 となっているようです 視 覚 的 に 形 が 似 ている 文 字 ( 例 えば 数 字 の 0 とアルファベットの O など) を 代 わりに 利 用 すること 一 般 的 なニュース 記 事 などを 添 付 することで 単 語 の 出 現 頻 度 を 混 乱 させること( 通 常 のメ ールで 用 いられる 単 語 の 頻 度 が 上 がる) 文 字 列 を 画 像 として 添 付 すること 最 近 新 しい 技 術 として 多 くの 迷 惑 メールから あらかじめ 迷 惑 メール 特 有 の 特 徴 を 抽 出 し 受 信 したメールと 比 較 を 行 うことで 迷 惑 メールを 判 定 する 手 法 が 用 いられています 迷 惑 メール 特 有 の 特 徴 (シグニチャー)を 抽 出 してデータベース 化 することから シグニチャーフィルターと 呼 ばれ ます メール 本 体 のどの 部 分 を 特 徴 として 取 り 出 すか それらをデータとしてどのように 表 現 する か 更 新 をどの 程 度 頻 繁 に 行 うかがフィルターの 性 能 に 大 きく 影 響 します なお 迷 惑 メールフィルターは メールの 特 徴 で 迷 惑 メールと 判 断 するため 正 常 なメールも 迷 惑 メールと 判 定 してしまう( 誤 判 定 :False Positve)おそれがあります したがって ユーザ ーは フィルタリングサービスの 利 用 の 際 には それを 十 分 に 認 識 することが 必 要 です また プ ロバイダ 等 は サービスを 提 供 する 場 合 には 誤 判 定 する 可 能 性 があることを 十 分 周 知 するととも に ユーザーが 必 ず 受 信 したいメールを 受 信 する ことを 可 能 とするために ホワイトアドレス 機 能 を 具 備 することが 必 要 となります (3) フィルターの 判 定 結 果 の 利 用 方 法 迷 惑 メールフィルターの 判 定 結 果 は メールの ヘッダー 部 分 に 迷 惑 メールと 識 別 できるような 文 字 列 ( 例 えば [meiwaku]という 文 字 列 )を 記 録 し たり(ラベリング) 迷 惑 メールと 判 定 されたメー ルを 通 常 のメール 保 管 領 域 外 ( 例 えば 隔 離 領 域 や 迷 惑 メールフォルダー)に 隔 離 したり(フィル タリング)して 利 用 されます メールヘッダーに 判 定 結 果 が 記 録 される 場 合 には 受 信 者 のメール ソフトウェアが 提 供 する 機 能 を 用 いることにより 迷 惑 メールと 判 断 されたメールを 自 動 的 に 特 定 の フォルダーに 振 り 分 けるように 設 定 することなど によって 受 信 者 のメールの 選 り 分 けの 手 間 を 軽 減 することもできます しかし 迷 惑 メールと 判 定 されたメールを 受 信 することとなり そのための 設 備 が 必 要 となるた め 迷 惑 メールと 判 定 されたメールの 保 存 期 間 を 短 くして 設 備 数 を 削 減 する 等 の 対 応 が 取 られてい ます また 迷 惑 メールと 判 定 されたメールは 全 て 破 棄 し 破 棄 されたメールのレポートを 利 用 者 に 送 信 する 対 応 もあります 迷 惑 メールの 流 量 は 日 々 増 加 しており 迷 惑 メールを 受 信 するための 設 備 という 本 来 不 要 な 投 資 が 増 えることとなるた め 結 果 の 取 扱 いについては 考 慮 が 必 要 となりま す 4 技 術 的 な 対 策 図 表 4-14: 受 信 メールサーバーでのフィルタリング 57

64 4 節 OP25B(Outbound Port25 Blocking) 4 技 術 的 な 対 策 1 概 要 (1) 動 的 IP アドレスからの 直 接 送 信 インターネットへの 接 続 するためには ISP と 契 約 を 行 い 接 続 することになります 接 続 する 際 には 接 続 する 都 度 ISP から 割 り 当 てられる ( 動 的 に 割 り 当 てられる)IP アドレス( 動 的 IP アドレス)を 用 いる 場 合 と 固 定 的 に 割 り 当 て られている IP アドレス( 固 定 IP アドレス)を 用 いる 場 合 があります ISP がユーザーに 提 供 するインターネット 接 続 サービスでは 通 常 IP アドレスが 動 的 に 割 り 当 てられますので 一 般 の 個 人 のユーザーの 多 くは 動 的 IP アドレス を 用 いています 迷 惑 メールの 送 信 に 際 しては インターネットが 広 く 普 及 し 安 価 で 容 易 に 高 速 インターネットに 接 続 可 能 になったことで 動 的 IP アドレスを 用 いることが 多 くなってい ます( 動 的 IP アドレス と 固 定 IP アドレス については 用 語 解 説 参 照 ) また ISP を 用 いてインターネットに 接 続 し ているユーザーは 通 常 メールを 送 信 する 際 には インターネット 接 続 に 用 いる ISP のメー ルサーバーを 用 いています しかし 現 在 の 迷 惑 メールの 多 くは このようなメールサーバー を 用 いずに 直 接 外 部 のメールサーバー( 受 信 側 メールサーバー)に 宛 てて 送 信 されています このような 傾 向 は 迷 惑 メールに 対 する 対 策 を 採 りづらくするために 行 われるものです 動 的 IP アドレスの 多 くは 接 続 するたびに 割 り 当 てられる IP アドレスが 変 更 されるため 受 信 側 では 誰 が 迷 惑 メールを 送 信 しているのかを 特 定 することが 困 難 になるからです また 接 続 に 用 いる ISP( 迷 惑 メール 送 信 者 と 契 約 している ISP)のメールサーバー( 投 稿 用 メールサーバー) を 経 由 せずに 受 信 側 メールサーバーに 直 接 に 送 信 を 行 うことにより 接 続 に 用 いる ISP から も 送 信 行 為 を 把 握 することが 困 難 になるもの です また ボットネットを 利 用 した 迷 惑 メールの 送 信 が 増 加 しているのも 一 つの 要 因 と 考 えら れます ボットの 多 くは 一 般 ユーザーが 使 用 する PC であり それらの 多 くには 動 的 IP アド レスが 割 り 当 てられています ボットネットを 利 用 した 送 信 では ISP のメールサーバー( 投 稿 用 メールサーバー)を 用 いず 受 信 側 メール サーバーに 直 接 送 信 されることが 多 いという 特 徴 があります このような 迷 惑 メールの 送 信 手 法 に 対 する 有 効 な 対 策 として OP25B という 技 術 があります (2) OP25B の 概 要 OP25B は 発 信 元 IP アドレスが 動 的 IP アド レスである 場 合 に 外 部 に 向 けた 通 信 のうち 当 該 ISP が 設 置 するメールサーバー( 投 稿 用 メ ールサーバー)を 用 いずに 受 信 側 メールサー バーの 25 番 ポート(Destination Port 25:メ ールの 通 信 であることを 識 別 するために 用 いら れる 番 号 )に 向 けて 行 われるものを 送 信 側 の ISP で 遮 断 する 方 法 です 送 信 側 の ISP で OP25B が 実 施 されている 場 合 には 受 信 側 メールサー バーに 直 接 送 信 される 動 的 IP アドレスを 発 信 元 とする 迷 惑 メールを 完 全 に 遮 断 することがで きます 図 表 4-15:OP25B の 概 要 58

65 なお OP25B を 実 施 した 場 合 には 動 的 IP ア ドレスを 割 り 当 てられている 送 信 者 が インタ ーネット 接 続 を 提 供 している ISP 以 外 の ISP の メールサーバーからメールが 送 信 できなくなる という 問 題 があります 例 えば 外 出 先 でイン ターネットに 接 続 して いつも 用 いている ISP のメールサーバー( 投 稿 用 メールサーバー)か らメールを 送 信 しようとした 場 合 に インター ネットへの 接 続 を 提 供 する ISP が 自 分 の 契 約 し ている ISP ではなく かつ 接 続 を 提 供 する ISP で OP25B を 実 施 していると 投 稿 用 メールサー バーに 接 続 できなくなります この 問 題 を 解 決 するために 多 くの ISP では 25 番 ポートとは 別 に 送 信 者 の 認 証 をして 用 い られるメール 投 稿 用 のポートを 準 備 し 提 供 し ています さらに 2 節 で 説 明 した 送 信 者 認 証 を 用 いたメール 送 信 制 限 送 信 宛 先 数 制 限 詐 称 送 信 制 限 を 実 施 する 事 で 迷 惑 メールの 送 信 をさらに 抑 制 出 来 る 事 になります 図 表 4-16:587 番 ポート(Submission Port) 4 技 術 的 な 対 策 59

66 用 語 解 説 1 メールアドレスとドメイン 1 メールアドレスとドメイン メールアドレスは foo@example.com というように 表 現 されます 左 側 の 部 分 (foo)は 手 紙 でい えば 名 前 にあたるもので ローカルパートと 呼 ばれます 右 側 の 部 分 (example.com)は 手 紙 でいえば 住 所 にあたるもので ドメインと 呼 ばれます 4 技 術 的 な 対 策 2 動 的 IP アドレスと 固 定 IP アドレス IP アドレスは インターネットで 通 信 を 行 う 際 に 通 信 を 行 うそれぞれの 機 器 を 判 別 するための 番 号 です ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)という 組 織 を 中 心 として 世 界 的 に 管 理 が 行 われ 使 用 権 限 の 割 当 てが 行 われています この IP アドレスのうち インターネットに 接 続 する 都 度 契 約 した ISP から 自 動 的 に 接 続 した 機 器 に 設 定 される ものを 動 的 IP アドレスと 呼 びます 動 的 IP アドレスは その ISP が 使 用 権 限 を 有 する( 所 有 する)IP アドレスの 中 から 割 り 振 られるため 接 続 する 都 度 異 なる IP アドレスが 付 与 されることが 多 いものです 個 人 の 利 用 者 のイン ターネット 接 続 では 動 的 IP アドレスが 用 いられるのが 一 般 的 です これに 対 して 固 定 IP アドレスとは 契 約 した ISP から 契 約 者 がインターネットへの 接 続 用 に 用 いるものとして 使 用 権 限 を 与 えられている( 払 い 出 される)IP アドレスです 契 約 者 は 払 い 出 されたアドレスを インターネッ トに 接 続 するために 用 いる 機 器 に 登 録 します インターネットで 提 供 しているサービス( 例 えば インターネット でのウェブページなど)では IP アドレスが 変 わると 突 然 接 続 できなくなるという 問 題 が 発 生 することや アドレ スの 管 理 が 煩 雑 になることから 固 定 IP アドレスが 使 われるのが 一 般 的 です 動 的 IP アドレスでは 同 じ IP アドレスであっても 時 間 の 経 過 により 別 の 者 が 用 いるようになっていること も 多 いため 接 続 元 の IP アドレスが 分 かったとしても 実 際 に 誰 が 使 っているか 判 りづらいという 問 題 があります 一 方 固 定 IP アドレスでは ISP がその IP アドレスを 払 い 出 した 契 約 者 が 自 明 のため 誰 が 使 っているかを 特 定 しやすくなっています 3 ポート 番 号 (25 番 ポートと 587 番 ポート) ポート 番 号 とは データ 通 信 を 行 う 際 に 通 信 の 種 類 ( 例 えば メールなのか ウェブなのか 等 )を 特 定 するた めの 番 号 です このポート 番 号 は 0 から まで(216 個 )あり このうち 0 から 1023 まで(210 個 )の 番 号 は よく 使 われる 番 号 として Internet Assigned Numbers Authority (IANA)という 機 関 で 統 一 的 に 定 義 されてい ます 例 えば メールのプロトコルである SMTP では 25 番 ポートを 使 うことが IANA で 定 義 されています メールを 送 信 する 際 に 25 番 ポートで 接 続 を 要 求 すると 接 続 先 のメールサーバーでは この 接 続 がメール 送 信 の 要 求 であると 判 断 して メールのやりとりのための 応 答 を 返 します なお メールでは ユーザーがメールクライアントを 使 ってメールの 送 信 をする 際 も メールサーバー 同 士 が 通 信 をする 際 も 同 じ SMTP プロトコルで 通 信 をするため すべて 25 番 ポートを 使 うのが 一 般 的 でしたが 最 近 では ユーザーがメールを 送 信 ( 投 稿 )する 際 には 587 番 ポートを 使 うことが 推 奨 されています この 587 番 ポートは Submission Port と 呼 ばれ IANA により メールを 投 稿 するためのポートとして 定 義 されています 60

67 2 導 入 の 状 況 OP25B は 元 々は 米 国 の 一 部 の ISP で 採 用 され ていた 技 術 です 我 が 国 では 平 成 17 年 (2005 年 )に 最 初 に 導 入 され 順 次 拡 大 してきました 特 に 最 近 では CATV 事 業 者 での 導 入 が 進 み 平 成 25 年 (2013 年 )4 月 時 点 で 148 社 の ISP で 導 入 され ています 国 内 の 大 手 ISP の 大 部 分 が OP25B を 採 用 しており 迷 惑 メール 対 策 としては 最 も 成 功 し た 事 例 の 一 つとなっています OP25B に つ い て は JEAG ( Japan Anti-Abuse Group)による OP25B 導 入 に 際 しての 技 術 的 留 意 点 をまとめた Recommendation の 発 表 各 種 講 演 における 効 果 の 説 明 などの 活 動 や 総 務 省 による OP25B の 導 入 に 関 する 法 的 な 整 理 の 公 開 が その 普 及 を 後 押 ししました 図 表 4-17:OP25B の 導 入 状 況 4 技 術 的 な 対 策 3 OP25B 導 入 後 の 課 題 日 本 国 内 では 多 くの ISP が OP25B を 導 入 して 効 果 を 上 げてきましたが まだいくつかの 課 題 が 残 っています (1)OP25B 未 実 施 の ISP 等 OP25B を 実 施 していない 一 部 の ISP からは 未 だに 迷 惑 メールが 送 信 されている 状 況 にあり ます また OP25B を 実 施 済 みの ISP でも す べての 接 続 に 対 しては 実 施 されていない 場 合 が あり これら 未 実 施 のポイントが 迷 惑 メール 送 信 者 に 狙 われていることも 確 認 されています 日 本 国 内 発 の 迷 惑 メール 削 減 のためには OP25B 未 実 施 の ISP は OP25B の 導 入 を 未 実 施 ポイン トのある ISP は OP25B の 完 全 実 施 をすることが 不 可 欠 です 海 外 等 で 迷 惑 メールをブロックする 際 に 迷 惑 メールの 受 信 を 受 けて 該 当 の IP アドレスを 含 む IP アドレスレンジで 行 う 場 合 があります この 際 に 迷 惑 メールを 送 信 した ISP のアドレ スレンジが 拒 否 されるのであれば 当 事 者 同 士 の 問 題 ですが より 大 きな IP アドレスレンジ でブロックすることで 当 該 の ISP 以 外 のアド レスが 拒 否 される 恐 れもあります したがって 迷 惑 メールの 送 信 を 見 過 ごすことは 他 社 のメ ールトラフィックに 対 して も 影 響 を 及 ぼすこ とがありますので OP25B 実 施 にあたっては 自 社 の 都 合 のみならず 他 社 への 影 響 も 考 慮 し て 実 施 の 可 否 を 検 討 することが 望 まれます (2) 海 外 への 普 及 日 本 では 大 手 ISP を 中 心 に 迷 惑 メールを 送 信 させないことが 迷 惑 メールを 減 少 させるこ とと 考 え OP25B の 導 入 が 広 がりました しか し 残 念 なことに サービスを 制 限 すること( 例 えば 通 信 を 抑 止 することなど)についての 考 え 方 の 違 いなどから 世 界 的 にみれば OP25B は まだあまり 普 及 していません 海 外 発 の 迷 惑 メ ールが 増 加 していることを 考 えると 日 本 国 内 だけではなく 海 外 の ISP における OP25B の 早 61

68 急 な 導 入 が 望 まれており このための 国 際 連 携 の 取 り 組 みの 強 化 が 必 要 となっています (3)ISP 内 のメールへの 対 応 OP25B を 採 用 している 場 合 でも 自 ISP 内 で 終 始 するメールの 送 信 に 対 して OP25B を 実 施 し ている( 自 ISP の 動 的 IP アドレスからの 自 ISP の 受 信 用 メールサーバーへのメールの 直 接 送 信 への OP25B を 実 施 している)ISP はほとんどあ りません 自 ISP 内 で 終 始 するメールの 送 信 について OP25B を 実 施 していないと 迷 惑 メール 送 信 者 が 自 ら 契 約 している ISP の 提 供 している 受 信 メールサーバーに 対 して 迷 惑 メールの 送 信 が 可 能 になってしまいます このような 事 態 を 防 ぐためには 自 ISP 内 で 終 始 するメールの 送 信 に 対 しても OP25B を 実 施 し 自 ISP のユーザーが 送 信 するメールは す べて 送 信 者 認 証 を 実 施 した 587 番 ポートを 用 いることが 最 も 効 果 的 な 対 策 です 図 表 4-18:ISP 内 のメールへの 対 応 4 技 術 的 な 対 策 (4) 利 用 者 への 周 知 等 OP25B の 実 施 にあたっては メール 送 信 にあ たって 25 番 ポートではなく 587 番 ポートを 用 いるようにメールソフトを 設 定 することにつ いての 利 用 者 に 対 する 周 知 が 課 題 となります すなわち 既 にメールを 使 っている 利 用 者 は メールソフトの 設 定 の 変 更 が 必 要 となります また 現 在 メールソフトの 初 期 設 定 が 未 だに 25 番 ポートとなっているものがあるため 新 た にメールを 使 い 始 める 利 用 者 も 設 定 変 更 を 行 う 必 要 があります メールソフトの 初 期 設 定 自 体 を 変 えていくことも 今 後 の 課 題 です この ため ISP における 利 用 者 への 周 知 のための 取 り 組 みは 当 然 のこととして メールソフトメー カーや 各 種 ガイドの 作 成 者 等 とも 協 力 し 多 方 面 で 利 用 者 への 周 知 のための 取 り 組 みを 実 施 し ていく 必 要 があります 62

69 Topics: OP25B の 効 果 OP25B の 日 本 国 内 での 最 初 の 採 用 は 平 成 17 年 ( 2005 年 )1 月 に ぷららネットワークス( 現 株 式 会 社 NTT ぷらら) が ボーダフォン( 現 ソフトバンクモバイル)の 有 する 携 帯 電 話 アドレスに 向 けた 送 信 について 実 施 したものです その 後 日 本 では 平 成 18 年 (2006 年 )6 月 頃 から OP25B を 導 入 する ISP が 増 加 しました 日 本 での OP25B は 普 及 の 初 期 段 階 には 大 手 ISP で 順 次 導 入 が 進 みました これは OP25B を 導 入 した ISP から の 迷 惑 メールの 送 信 が 難 しくなり 迷 惑 メールの 送 信 者 が OP25B を 実 施 していない 他 の ISP に 移 って 迷 惑 メールの 送 信 を 継 続 することになり その 結 果 その ISP でも OP25B が 導 入 される という 形 で 普 及 が 進 んだものです 実 際 のデータでも この 状 況 を 確 認 することができます 下 の 図 は 平 成 17 年 (2005 年 )10 月 前 後 に 日 本 データ 通 信 協 会 で 受 信 した 国 内 発 の 迷 惑 メールのうち 発 信 元 の ISP ごとの 比 率 を 表 したものです a) 当 初 迷 惑 メールの 発 信 元 として 比 率 が 高 かった ISP A で 10 月 上 旬 に OP25B が 導 入 されました b)その 直 後 から ISP A の 比 率 が 減 少 し 10 月 下 旬 にはほぼゼロになっています c) 一 方 で それと 入 れ 替 わる 形 で ISP B の 比 率 が 10 月 中 旬 から 増 加 しています d)isp B で 10 月 下 旬 に OP25B が 導 入 されました e)その 直 後 から ISP A の 比 率 が 減 少 しています( 図 では ゼロまで 減 っていませんが こののち ほぼゼロにな っています) f)それと 入 れ 替 わる 形 で ISP B の 比 率 が 10 月 中 旬 から 増 加 しています このような 普 及 の 経 緯 を 見 ても 迷 惑 メールに 対 する 技 術 的 対 策 としての OP25B の 有 効 性 がわかります 4 技 術 的 な 対 策 図 表 1:OP25B の 導 入 と 迷 惑 メール 比 率 の 推 移 (%) 各 ISP 減 少! の 迷 惑 メ ル 比 率 減 少! 15 増 加! 10 5 増 加! ISP A ISP B (2005 年 9 月 ) (2005 年 10 月 ) OP25B 導 入 ほぼ0へ ISP C ISP D 出 典 : 日 本 データ 通 信 協 会 迷 惑 メール 相 談 センター 63

70 下 図 にあるとおり 導 入 する ISP の 増 加 に 呼 応 する 形 で 迷 惑 メール 送 信 国 ランキング(ソフォス 社 公 開 )における 日 本 の 順 位 が 顕 著 に 下 がっていることが 確 認 できます( 平 成 17 年 (2005 年 )1Q で 全 体 の 9 位 であったものが 平 成 23 年 (2011 年 )2Q では 54 位 まで 下 がっています) しかし 平 成 24 年 (2012 年 )2Q 以 降 にランキングが 上 昇 し 始 め OP25B のみで 迷 惑 メールを 防 ぐことは 難 しくなっています また 日 本 着 の 迷 惑 メールのうち 国 内 発 の 迷 惑 メールの 割 合 が 減 っているというデータもあり( 日 本 データ 通 信 協 会 迷 惑 メール 相 談 センターの 調 査 データ) OP25B の 効 果 が 確 認 できます しかし 上 記 と 同 様 の 時 期 に 国 内 発 の 迷 惑 メールの 割 合 が 増 え 始 めています 4 技 術 的 な 対 策 図 表 3: 日 本 着 の 迷 惑 メールの 発 信 元 ( 国 内 国 外 )の 割 合 出 典 : 日 本 データ 通 信 協 会 迷 惑 メール 相 談 センターのモニター 受 信 機 に 着 信 したデータから 作 成 64

71 5 節 送 信 ドメイン 認 証 技 術 1 概 要 (1) 送 信 者 情 報 の 詐 称 がもたらす 被 害 迷 惑 メールの 一 部 は メールの 送 信 者 を 特 定 しづ らくするために メールの 送 信 者 情 報 を 詐 称 してい ます もともとメール 配 送 の 仕 組 みには 送 信 者 情 報 を 確 認 する 機 能 が 備 わっておらず 全 く 関 係 のな いメールアドレスを 送 信 者 情 報 として 指 定 しても 多 くの 場 合 問 題 なくメール 受 信 者 に 届 いてしまい ます それにより 送 信 者 を 特 定 しづらくする フ ィッシング 詐 欺 に 悪 用 する 等 様 々な 問 題 を 引 き 起 こすこととなります 迷 惑 メールの 送 信 手 法 に 対 する 有 効 な 対 策 の 基 盤 技 術 として 送 信 ドメイン 認 証 技 術 という 技 術 が あります (2) 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 概 要 送 信 ドメイン 認 証 技 術 は 既 存 のメール 配 送 の 仕 図 表 4-19: 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 概 要 組 みを 変 えることなく 送 信 者 情 報 が 詐 称 されてい るかどうかを 受 信 側 で 確 認 可 能 とする 技 術 です メール 配 送 における 送 信 者 情 報 は 複 数 存 在 してお り それぞれ 利 用 する 送 信 者 情 報 の 違 いや 認 証 の 仕 組 み 自 体 の 違 いから 複 数 の 送 信 ドメイン 認 証 技 術 が 規 格 として 提 案 されています 認 証 の 仕 組 みとして 分 類 すると ネットワーク 的 にメールの 送 信 元 であ る IP アドレスを 元 に 認 証 する 技 術 (ネットワーク ベースの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 )と 特 定 の 送 信 者 でなければ 作 成 できない 電 子 署 名 を 利 用 する 技 術 ( 電 子 署 名 ベースの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 )に 分 け られます この 送 信 ドメイン 認 証 技 術 は 送 信 側 メールサー バーと 受 信 側 メールサーバーの 双 方 での 対 応 が 必 要 ですが 導 入 したドメインから 順 次 利 用 することが 可 能 なものです 4 技 術 的 な 対 策 (3) 認 証 結 果 の 利 用 受 信 側 のメールサーバーでは 受 信 したメールが 送 信 に 用 いられたドメインから 正 規 に 送 信 されたも のであるかどうかを 認 証 することになります その 認 証 結 果 は 受 信 側 メールサーバーで 配 送 される メールのヘッダー 部 分 に 記 録 したり( ラベリング といいます) 認 証 されなかったメールを 通 常 のメー ル 保 管 領 域 外 に 隔 離 したり 破 棄 したり( フィルタリ ング といいます)することで 利 用 されます ISP によっては 既 に 認 証 結 果 のヘッダー 部 分 への 記 録 の 実 施 や 認 証 結 果 に 基 づく 振 分 けサービ スの 提 供 などを 行 っています また メールのヘッ ダー 部 分 に 記 録 された 認 証 結 果 を 元 に 自 動 振 分 け 処 理 を 設 定 できるメールクライアントソフトウェア (MUA: Mail User Agent) もあります 利 用 者 は 契 約 している ISP のサービスを 確 認 した 上 で 以 上 の いずれかの 方 法 で 認 証 結 果 を 活 用 することにより 認 証 されたメールだけを 優 先 して 閲 覧 したり 認 証 に 失 敗 したメールの 処 理 を 後 回 ししたりして メー ル 処 理 の 手 間 を 軽 減 させていくことが 可 能 になりま す また 認 証 結 果 と 認 証 するドメイン 名 を 組 み 合 わ せてフィルター 処 理 をしたり 何 かあった 場 合 に 認 証 された 送 信 側 に 苦 情 等 を 伝 える 仕 組 み(フィード バックループ topics を 参 照 )など 送 信 ドメイン 認 証 技 術 を 利 用 したさらなるメール 疎 通 の 仕 組 みな ども 検 討 されています なお 送 信 ドメイン 認 証 技 術 を 用 いた 認 証 結 果 の 65

72 4 技 術 的 な 対 策 メールのヘッダー 部 分 への 記 録 形 式 については 標 準 規 格 として 提 案 されています(RFC7001) 今 後 認 証 結 果 のメールのヘッダー 部 分 への 記 録 を 実 施 す る ISP が 増 加 するとともに そのヘッダー 部 分 の 認 証 結 果 の 記 録 を 用 いた 振 分 け 処 理 を 自 動 で 行 う 機 能 を 有 する MUA が 増 えることが 期 待 されます (4)ネットワークベースの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 ネットワークベースの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 は 受 信 されたメールの 送 信 元 IP アドレスが そのメー ルの 送 信 者 情 報 のメールアドレスのドメイン 名 部 分 の 管 理 者 が 宣 言 した IP アドレスと 一 致 しているか どうかにより 送 信 ドメインの 認 証 を 行 う 仕 組 みで す 送 信 側 では 送 信 者 情 報 であるメールアドレスの ドメイン 名 について それを 管 理 している DNS 上 に メールの 送 信 元 の 情 報 を 記 述 します これを SPF レ コードといいます SPF レコードには テキスト 形 式 でメールの 送 信 元 であるホスト 名 や IP アドレス などの 情 報 と それらに 該 当 した 場 合 の 認 証 結 果 を 記 号 で 示 します( 詳 細 は Topics : 送 信 ドメイン 認 証 での 記 載 例 の SPF レコードの 具 体 例 ) 受 信 側 では メール 受 信 時 に 送 信 元 の IP アド レスと 送 信 者 情 報 を 利 用 して 認 証 します まず 送 信 者 情 報 からドメイン 名 を 抽 出 し そのドメイン 名 から DNS の 仕 組 みを 利 用 して SPF レコードを 取 得 図 表 4-20:SPF と DKIM します SPF レコードを 先 頭 から 解 釈 し 送 信 元 の IP アドレスがどこに 含 まれるかを 調 べます SPF レ コードの 該 当 部 分 にある 記 号 に 従 い 認 証 結 果 が 決 まります ネットワークベースで 判 断 する 技 術 の SPF は 配 送 上 の 送 信 者 情 報 (エンベロープ From, RFC5321.From)を 認 証 します これまでネットワーク ベースの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 としては Sender ID もあり SPF とともに Experimental RFC として 仕 様 が 公 開 されていました しかし その 後 の 普 及 度 合 いの 違 いもあり SPF のみが RFC7208 として 標 準 化 に 向 けた Standard Track として 仕 様 が 改 訂 され ました Sender ID は 受 信 者 が 参 照 することができるメ ールヘッダ 情 報 を 利 用 するという 特 徴 もあったので すが 今 後 は SPF および DKIM での 認 証 情 報 と ヘ ッダ 上 の 送 信 者 情 報 (ヘッダ From, RFC5322.From) を 利 用 する DMARC へとその 役 割 が 引 き 継 がれると 思 われます なお ネットワークベースの 技 術 では メール 転 送 などメールの 配 送 経 路 が 元 々のメール 送 信 者 と 異 なる 場 合 には 認 証 に 失 敗 することがあるという 問 題 があります この 問 題 とその 解 決 方 策 については 2(2)で 詳 述 します SPF DKIM Sender Policy Framework (RFC7208) 名 称 DomainKeys Identified Mail (RFC6376) 送 信 元 をネットワーク 的 に 判 断 特 徴 送 信 時 に 電 子 署 名 をメールに 付 加 送 信 側 はほぼ 皆 無 (DNS の 記 述 のみで 1 通 ずつの 送 信 時 の 処 理 は 不 要 ) 受 信 側 では 一 定 の 処 理 が 必 要 (1 通 ずつの 確 認 が 必 要 ) (ライセンス 料 は 不 要 ) コスト 送 信 側 は 相 対 的 に 高 め(1 通 ずつ 署 名 付 加 が 必 要 ) 受 信 側 でも 一 定 の 処 理 が 必 要 (1 通 ずつ 検 証 が 必 要 ) (ライセンス 料 は 不 要 ) 送 信 側 導 入 の 容 易 さ( 特 にコスト 面 ) 普 及 が 進 展 (co.jp では 既 に 40% 超 ) メール 転 送 時 に 認 証 失 敗 となる(ホワイトリスト 等 で の 対 応 が 必 要 ) 長 所 短 所 メール 本 文 の 改 ざんも 検 知 メールヘッダ 等 を 変 更 する 一 部 のメーリングリストで 認 証 失 敗 となる(メーリングリストシステム 側 での 再 署 名 が 必 要 ) (5) 電 子 署 名 ベースの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 電 子 署 名 技 術 を 利 用 する 技 術 は 公 開 鍵 暗 号 技 術 を 使 い 秘 密 鍵 を 持 っている 者 だけが 符 号 化 できる データをメールヘッダーに 付 加 することにより 署 名 者 が 特 定 できるようにする 仕 組 みです 電 子 署 名 技 術 を 利 用 する 技 術 には DKIM(Domain Keys Identified Mail) があります 送 信 側 メールサーバーでは メールの 送 信 時 に 1 通 づつ 電 子 署 名 を 作 成 し メールのヘッダー 部 分 に 関 連 の 情 報 とともに 追 加 して 送 信 します なお 電 子 署 名 は メールの 本 文 及 びヘッダー 情 報 から 作 ら れる 要 約 データ(ハッシュデータ)を 秘 密 鍵 を 使 っ て 符 号 化 することによって 作 られます 受 信 側 では メールヘッダーからこの 電 子 署 名 情 報 を 含 む 関 連 の 情 報 を 取 得 し そこに 含 まれている DNS の 関 連 情 報 から DNS の 仕 組 みを 利 用 して 公 開 鍵 情 報 を 取 得 します 次 に 送 信 側 と 同 様 に メール 本 文 とヘッダーから 要 約 データを 作 成 します その 上 で DNS から 取 得 した 公 開 鍵 を 用 いてメールヘッ ダーに 記 述 された 電 子 署 名 を 復 号 し 作 成 した 要 約 データ(ハッシュデータ)と 比 較 することで 検 証 し ます( 両 者 が 一 致 すれば 認 証 されたことになりま す) なお DKIM では メール 転 送 などメールの 配 送 経 路 が 元 々のメール 送 信 者 と 異 なる 場 合 でも 電 子 署 名 が 崩 れないかぎり 認 証 が 正 しくできること 送 信 者 の 認 証 以 外 にもメール 本 文 の 改 竄 も 検 知 できるこ となどの 利 点 があります 66

73 Topics:エラーメール 問 題 の 仕 組 み メール 配 送 の 仕 組 みでは 一 旦 受 け 取 ったメールについて 宛 先 が 間 違 っていたりして 最 終 的 な 宛 先 に 配 送 で きない 場 合 には 配 送 できない 旨 を 示 した 警 告 メール(エラーメール: 配 達 不 能 通 知 (Non-Delivery Report)) を 元 々の 送 信 者 に 返 すことが 決 められています(RFC5321) 無 差 別 的 に 大 量 送 信 されることの 多 い 迷 惑 メールは 宛 先 が 実 在 しているかどうかにかかわらず 送 信 されてく ることも 多 いという 特 色 があります この 場 合 に メールを 受 信 する 途 中 で 存 在 しない 宛 先 のものであること が 判 明 した 場 合 には エラーコードを 返 すことで 処 理 を 終 了 することができます( 図 表 の 受 信 メールサーバーで の 応 答 参 照 ) しかし 一 旦 メールを 受 け 取 った 後 存 在 しない 宛 先 に 来 たメールであることが 判 明 した 場 合 には 送 信 元 に 対 してエラーメールを 返 すことになり 大 量 の 宛 先 不 明 であることを 伝 達 するためのエラーメールが 発 生 することになります 迷 惑 メールの 多 くは 送 信 者 情 報 を 偽 装 しているため これら 大 量 のエラーメールが 送 信 者 情 報 の 偽 装 に 使 われたメールアドレスに 宛 てて 送 信 されてしまいます 図 表 :エラーメールの 流 れ 4 技 術 的 な 対 策 このように 迷 惑 メールの 問 題 は 不 要 なメールが 単 に 大 量 に 送 信 されるメール 受 信 側 だけの 問 題 だけではな く 送 信 者 情 報 が 簡 単 に 詐 称 できてしまうことにより 直 接 関 係 のない 三 者 をも 巻 き 込 む 広 範 囲 な 問 題 となっ ています さらに 身 に 覚 えのないエラーメールが 届 く 場 合 に そのエラーメールが 迷 惑 であるとして そのメ ールの 送 信 元 を( 迷 惑 メールの 発 信 元 として)ブラックリストに 登 録 してしまうと その 送 信 元 からその 後 に 送 られてくる 通 常 のメールまで 届 かなくなってしまいます しかし エラーメールの 送 信 側 は 迷 惑 メールのター ゲットになったに 過 ぎません エラーメールも メール 配 送 の 規 格 に 従 った 通 常 どおりの 処 理 をしているだけで 悪 意 を 持 って 送 信 しているわけではありません この 問 題 は 送 信 者 情 報 が 詐 称 できてしまうことと その 送 信 者 情 報 が 詐 称 されているかどうかを 受 信 側 で 判 断 できないことによって 発 生 してしまっている 問 題 といえます 67

74 用 語 解 説 4 技 術 的 な 対 策 1 電 子 署 名 電 子 署 名 は 公 開 鍵 暗 号 技 術 とハッシュ 関 数 を 利 用 して データ 作 成 者 のなりすましやデータが 改 ざんさ れていなことを 検 証 するために 利 用 されます ハッシュ 関 数 は 一 方 向 関 数 とも 呼 ばれ あるデータから 要 約 データを 生 成 する 関 数 です 対 象 とするデー タから 生 成 された 要 約 データをハッシュ 値 と 呼 び ハッシュ 値 は 元 のデータ 長 に 関 わり 無 く 固 定 長 の 短 いデ ータであり また ハッシュ 値 からは 元 のデータを 推 測 することが 事 実 上 困 難 であるという 特 徴 があります 変 更 が 加 えられたデータから 生 成 されたハッシュ 値 は 元 のハッシュ 値 とは 異 なるものになりますので デ ータの 改 ざんも 検 知 することができます 公 開 鍵 暗 号 技 術 は 秘 密 鍵 (private key) と 公 開 鍵 (public key) という 二 つの 鍵 を 利 用 します 秘 密 鍵 で 変 換 されたデータは それと 対 となる 公 開 鍵 を 用 いて 復 号 することができます 公 開 鍵 だけでは 元 のデ ータを 推 測 することは 一 般 にはできませんので 正 しく 復 号 できたデータは 秘 密 鍵 で 変 換 されたものである ことになります 電 子 署 名 では, 署 名 対 象 となるデータのハッシュ 値 は 署 名 側 と 検 証 側 の 双 方 が 生 成 できますので そのハ ッシュ 値 を 秘 密 鍵 で 変 換 した 署 名 データを 公 開 鍵 で 復 号 し 比 較 することにより 秘 密 鍵 によって 変 換 された データか 署 名 対 象 のデータが 改 ざんされていないかを 確 かめることができます 秘 密 鍵 が 署 名 者 によって 正 しく 管 理 されているとすれば その 署 名 データを 作 成 したのは 秘 密 鍵 の 管 理 者 であることが 確 認 できます 図 表 : 電 子 署 名 のイメージ 68

75 2 配 送 上 の 送 信 者 情 報 とメールヘッダー 上 の 送 信 者 情 報 現 在 のメールシステムでは 送 信 者 を 示 す 情 報 として 配 送 上 の 送 信 者 情 報 とメールそのもののヘッダー 部 分 に 記 述 されるメールヘッダー 上 の 送 信 者 情 報 の 二 種 類 あり それぞれ 利 用 目 的 が 異 なります その 概 要 は 1 の Topics 電 子 メールの 仕 組 み (2)あて 先 の 仕 組 みで 解 説 したとおりですが ネットワーク ベースの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の2 方 式 での 取 扱 いが 異 なることになっていますので ここではもう 少 し 詳 しく 解 説 します メール 配 送 上 の 送 信 者 情 報 は メール 配 送 のための SMTP (Simple Mail Transfer Protocol, RFC5321) の MAIL コマンドで 指 定 されるメールの 送 信 者 情 報 であり reverse-path と 呼 ばれます reverse-path は そ の 名 前 のとおり 配 送 時 のエラーの 報 告 先 などに 利 用 されます メール 配 送 上 の 送 信 者 ということで envelope sender や envelope from などとも 呼 ばれることもあります メール 受 信 者 がメールクライアントソフトウェア (MUA: Mail User Agent) を 利 用 した 場 合 に 表 示 される 送 信 者 情 報 としては 一 般 に メールヘッダーの "From:" ヘッダーに 示 されている 情 報 が 使 われます メー ルの 送 信 者 を 示 すヘッダー 情 報 としては,"From:"ヘッダーのほかに "Sender:" ヘッダーや "Reply-To:" ヘッダーなどがあります "Sender:" ヘッダーは 実 際 のメール 本 文 の 作 成 者 と 送 信 者 が 異 なる 場 合 などに メール 本 文 の 作 成 者 をそのまま "From:" ヘッダーに 記 述 するのに 対 し 実 際 の 送 信 者 を 表 すために 使 われま す "Reply-To:" ヘッダーは そのメールへの 返 信 時 に 宛 先 として 指 定 して 欲 しいメールアドレスを 記 述 し ます なお この "Reply-To:" ヘッダーが 存 在 しない 場 合 には 通 常 は "From:" ヘッダーに 指 定 されたメ ールアドレスが 返 信 先 として 利 用 されます 4 技 術 的 な 対 策 整 理 すると 配 送 上 の 送 信 者 情 報 (reverse-path) は 受 信 メールサーバーがエラーなどの 報 告 先 として 利 用 する 情 報 であり メールヘッダー 上 の 送 信 者 情 報 ("From:"ヘッダー 等 )は メールクライアントソフト ウェア (MUA) がメールの 閲 覧 者 に 送 信 者 を 伝 えるとともに 返 信 メールを 作 成 する 場 合 の 宛 先 に 利 用 するた めの 情 報 ということになります 69

76 Topics: 送 信 ドメイン 認 証 での 記 載 例 1 SPF レコードの 具 体 例 DNS では ドメイン 名 に 関 連 した 各 種 情 報 を 格 納 することができます 格 納 されるデータの 種 類 に 応 じて 資 源 レコード 型 が 定 義 されることになっています SPF レコードは 新 たに 定 義 された 資 源 レコード 型 の 一 つです が これまでの DNS サーバーでも 利 用 できるように TXT 資 源 レコードに SPF レコードの 情 報 を 格 納 することも できます 以 下 に TXT 資 源 レコードに 設 定 された SPF レコードの 設 定 例 を 示 します example.com. TXT "v=spf1 +ip4: /24 -all" 4 技 術 的 な 対 策 これは "example.com" というドメインを 用 いて 送 信 されるメールに 関 するものです 先 頭 ( 左 側 ) の "v=spf1" は SPF のバージョン 情 報 を 示 します SPF では "v=spf1" Sender ID では " spf2.0" となります なお Sender ID は SPF の 上 位 互 換 的 な 仕 様 になっていますので "v=spf1"の SPF レコードでも 認 証 できるようになっています "+" や "-" は その 記 号 に 続 いて 記 載 されたメールの 出 口 についての 認 証 結 果 を 示 すものです "-" は "fail" ( 認 証 失 敗 ) を "~"は "softfail" ( 認 証 失 敗 の 可 能 性 あり) を "+" は "pass" ( 認 証 成 功 ) を 表 します 正 規 のメールの 出 口 ( 設 定 例 では "ip4: /24" )の 前 には "+"をつけます なお 認 証 結 果 を 示 す 記 号 を 省 略 した 場 合 は "+" が 付 いているものとして 扱 われます 最 後 ( 右 側 )の "all" は それまで 指 定 された 出 口 以 外 のすべてのメールの 出 口 を 示 すものです ドメインの 管 理 元 であるメールの 送 信 者 は 正 規 のメールの 出 口 以 外 から 送 信 された 場 合 の 認 証 結 果 を "all" の 前 の 記 号 によ って 指 定 することになります 通 常 の 場 合 には "-all" 又 は "~all"のいずれかの 記 述 をします 上 の 設 定 例 で は "-all" と 記 述 していますので 正 規 のメールサーバー 以 外 から 送 信 されたメールは すべて "fail" ( 認 証 失 敗 ) として 扱 うことを 示 しています 2 DKIM でのヘッダーの 記 載 例 DKIM では メール 送 信 時 に "DKIM-Signature" ヘッダーをメールに 追 加 します これは 電 子 署 名 データとそれに 関 連 した 情 報 が 含 まれます "DKIM-Signature" ヘッダーの 例 は 次 のとおりです DKIM-Signature: v=1; a=rsa-sha256; s=brisbane; d=example.com; c=simple/simple; q=dns/txt; i=joe@football.example.com; h=received:from:to:subject:date:message-id; bh=2jusoh9nhtvgcqwnr9briaprekqjo6sn7xikfjvozv8=; b=auuofefdxtdkhllxszepzj79liceps6eda7w3detvfok4yauoqob 4nujc7YopdG5dWLSdNg6xNAZpOPr+kHxt1IrE+NahM6L/LbvaHut KVdkLLkpVaVVQPzeRDI009SO2Il5Lu7rDNH6mZckBdrIx0orEtZV 4bmp/YzhwvcubU4=; 署 名 情 報 は ";" で 区 切 られた "tag=value" で 表 されるタグ 形 式 でパラメーターが 指 定 されます 各 タグの 意 味 と 用 途 は あらかじめ RFC によって 定 義 されています 署 名 検 証 に 使 われるハッシュ 関 数 と 公 開 鍵 暗 号 技 術 は "a=" タグで 示 されます 上 記 の 例 では "rsa-sha256" が 指 定 されており これはハッシュ 関 数 に SHA-256 という 関 数 を 暗 号 アルゴリズムとして RSA というアルゴリ ズムを 利 用 することを 示 しています ヘッダー 以 外 のメール 本 文 のハッシュ 値 は "bh=" タグで 示 されます ヘッダーのハッシュ 値 を 秘 密 鍵 で 変 換 し た 署 名 情 報 は "b=" タグで 示 されます これらのデータは 実 際 に 計 算 された 数 値 をさらに base64 方 式 によっ て 文 字 列 に 変 換 したものが 記 述 されます そのほかのタグでは 署 名 するドメインの 情 報 や 署 名 対 象 にするヘッダー 情 報 などが 記 述 されます 70

77 2 課 題 (1) 利 用 する 送 信 ドメイン 認 証 技 術 前 述 のとおり 送 信 ドメイン 認 証 技 術 には 複 数 の 方 式 が 存 在 しています それぞれの 方 式 は 共 存 可 能 ですので すべての 技 術 を 送 信 側 と 受 信 側 の 双 方 で 導 入 すること もできます しかし 導 入 ポイントによってはメールサ ーバーに 新 たな 機 能 追 加 が 必 要 なものもありますし 新 たな 機 能 追 加 によってメールサーバーの 負 荷 も 増 加 す ることから 設 備 増 強 が 必 要 になる 場 合 もあります a)spf の 利 用 比 較 的 簡 単 に 導 入 できる 部 分 は ネットワークベ ースの SPF の 送 信 側 への 導 入 です これは メー ル 送 信 に 使 われるドメインに 対 して SPF レコード を 設 定 することによって 導 入 できます 送 信 側 のメ ールサーバーに 変 更 が 無 い 限 り 一 度 設 定 した SPF レコードはそのまま 継 続 して 利 用 できます メール 受 信 時 の 送 信 ドメイン 認 証 を 行 うために は 既 存 のメールサーバーへの 機 能 追 加 が 必 要 にな ります ネットワークベースの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 では 送 信 元 の IP アドレスが 認 証 に 必 要 ですの で 最 初 にメールを 受 信 するメールサーバーに 認 証 処 理 を 追 加 導 入 することになります b)dkim の 利 用 電 子 署 名 技 術 を 利 用 する DKIM の 場 合 は メール の 送 信 時 に 電 子 署 名 を 作 成 し DKIM ヘッダーをメー ルに 追 加 する 機 能 の 追 加 が 必 要 になります また セキュリティの 観 点 から 電 子 署 名 を 作 成 するため に 必 要 な 秘 密 鍵 と 検 証 のための 公 開 鍵 を 定 期 的 に 更 新 していく 作 業 も 必 要 になります このため SPF に 比 べて 送 信 側 の 導 入 コストが 高 く まだ 導 入 の 割 合 が 低 いという 状 況 になっています DKIM の 受 信 側 もネットワークベースと 同 様 に 認 証 を 行 うためには 新 たな 機 能 追 加 が 必 要 になり ます DKIM の 場 合 は メール 本 体 だけあれば 検 証 ができるので 受 信 してから 最 終 的 に 受 信 者 のメー ルボックスに 保 管 されるまでの 間 でメールが 改 変 されないのであれば 受 信 者 の MUA でも 検 証 は 可 能 です c) 普 及 の 方 向 性 現 在 の 日 本 での 普 及 率 を 考 慮 すれば 普 及 の 進 ん でいる SPF について 受 信 側 で 実 効 性 のある 活 用 を 可 能 としていくために 送 信 側 での SPF レコード の 設 定 は 必 須 の 段 階 にあると 考 えられます 各 組 織 でのメールシステムの 管 理 者 と DNS の 管 理 者 は 管 理 しているドメインに 対 して まず SPF レコー ドを 宣 言 すべきです メールサービスの 運 用 者 は これだけ SPF レコードの 宣 言 率 が 高 い 状 況 なので すから ネットワークベースの 受 信 側 の 認 証 を 行 う べきです DKIM については メール 受 信 者 からの 苦 情 が 正 当 なものであるかを 判 断 するための 仕 組 み(フィー ドバックループ Topics 参 照 )ツールとして 利 用 で きますので 大 量 のメールを 送 信 する 送 信 事 業 者 な どに 導 入 の 利 点 があると 考 えられます ARF (Abuse Reporting Format) の 規 格 化 など フィードバック ループの 環 境 が 整 備 されるに 従 い 普 及 が 進 んでい く 可 能 性 があります (2)ネットワークベースの 転 送 問 題 ネットワークベースの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 (SPF) では ドメイン 認 証 を 行 う 直 前 のメールサーバーの IP アドレスを 利 用 します そのため メール 転 送 を 行 うこ とにより 直 前 のメールサーバーと 転 送 されてもそのま ま 利 用 される 送 信 者 情 報 に 不 一 致 が 生 じてしまう とい う 問 題 が 起 こります 本 問 題 の 解 決 方 法 としては 2つの 方 法 が 存 在 します 一 つは 2 節 で 説 明 した 転 送 アドレスを 書 き 換 える 方 法 です 転 送 時 に 転 送 元 のメールアドレスやドメイ ンで 送 信 元 を 書 き 換 えて 送 信 すれば 受 信 側 では 転 送 元 のドメインで 認 証 することとなりますので 転 送 元 のド メインが SPF に 対 応 していれば 認 証 可 能 となります し かし 受 信 したメールをすべて 受 信 時 のメールアドレス に 書 き 換 えて 転 送 すると 転 送 先 で 宛 先 不 明 になったエ ラーメールも 転 送 してしまうことになり 転 送 元 と 転 送 先 でループが 発 生 する 可 能 性 があります そのため 転 送 時 に 書 き 換 えるメールアドレスは 受 信 時 のメールア ドレスとは 別 のメールアドレスを 利 用 し そのメールア ドレス 宛 に 受 信 したメールは 単 純 に 転 送 しない といっ た 処 理 が 必 要 になります もう 一 つの 方 法 は 転 送 元 のメールアドレスをホワイ トリストに 入 れて 送 信 ドメイン 認 証 をせず 又 はその 結 果 を 利 用 しないで 受 信 するという 手 法 です 一 般 に メ ールの 転 送 元 と 転 送 先 はそのメールアドレスの 管 理 者 ( 利 用 者 )が 同 一 であることが 多 いため メール 転 送 に よって 認 証 が 失 敗 する 場 合 は 管 理 者 ( 利 用 者 ) 自 身 で 把 握 できているはずです この 管 理 者 ( 利 用 者 )が メ ール 受 信 時 に 特 定 の 送 信 元 からのメールをホワイトリ ストに 入 れることにより 認 証 結 果 の 影 響 を 受 けないと いう 特 別 扱 いができれば この 問 題 は 回 避 することがで きます 送 信 ドメイン 認 証 技 術 によるフィルターを 提 供 している 多 くの ISP では 本 機 能 を 具 備 していますので 管 理 者 ( 利 用 者 )は 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 利 用 にあ たっては そのような 機 能 も 併 せて 活 用 することが 考 え られます (3) 電 子 署 名 ベースにおける 認 証 されないメールの 取 扱 い 問 題 電 子 署 名 ベースの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 (DKIM)では DKIM シグネチャが 付 与 されていない 場 合 には その 認 証 結 果 は シグネチャが 存 在 しない(none)ということ になります あるドメインでメールを 送 信 する 際 に 全 てのメールに DKIM シグネチャが 付 与 されていれば 問 題 ありませんが 付 与 されていない 場 合 があると シグネ チャがないメールに 問 題 があるか 否 かを 判 断 できない ということになります 本 問 題 を 解 決 するために DKIM シグネチャが 付 与 さ れていない 場 合 の 振 る 舞 いを 定 義 した DKIM Author Domain Signing Practice(DKIM ADSP)という 技 術 があ ります 本 技 術 を 用 いると DKIM シグネチャが 付 与 さ れていないメールの 正 当 性 を 定 義 することが 可 能 にな 4 技 術 的 な 対 策 71

78 り DKIM の 実 用 性 がより 高 くなります さらに DMARC を 利 用 する という 方 法 もあります しかし メールの 配 送 経 路 によっては 容 易 に 使 えない 等 の 問 題 をかかえ ており 今 後 の 改 善 が 期 待 されているものです 4 (4) 普 及 に 向 けて メールの 送 信 者 情 報 を 詐 称 できてしまうことにより 様 々な 問 題 が 発 生 しており それらは 迷 惑 メールの 増 大 とともにメール 利 用 者 に 大 きな 負 担 を 与 えています ま た 迷 惑 メールの 割 合 が 通 常 のコミュニケーションに 利 用 されるメールの 量 を 超 えている 現 在 行 き 過 ぎた 対 策 によって 本 来 届 くべきメールにまで 悪 影 響 を 与 えるよ うな 状 況 も 発 生 しかねません 本 来 受 け 取 るべきメール を 受 信 側 で 正 しく 区 別 できるようにするために 送 信 側 と 受 信 側 の 双 方 での 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 普 及 をよ り 進 めていく 必 要 があります 技 術 的 な 対 策 72

79 Topics:DMARC 送 信 ドメイン 認 証 技 術 には ネットワークベースの SPF と 電 子 署 名 ベースの DKIM の 複 数 の 技 術 が 共 存 しています これは メールの 転 送 によるネットワークベース 方 式 の 認 証 失 敗 やメール 配 送 経 路 上 のメール 本 文 の 変 更 などによる 電 子 署 名 の 不 一 致 など 個 々の 要 因 によって 認 証 が 失 敗 した 場 合 でも 両 方 の 技 術 を 併 用 することで 全 く 認 証 できない メールの 機 会 を 減 らすことが 可 能 になります DMARC (Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)は これら 独 立 した 規 格 である SPF と DKIM を 利 用 して メールの 送 信 者 がドメイン 単 位 でメールの 受 信 ポリシーや 認 証 が 失 敗 した 場 合 のレポート 先 を 指 定 す ることができる 技 術 です これにより メールの 送 信 者 が メールの 送 信 者 が 予 期 せずに 受 信 側 で 認 証 が 失 敗 している ケースや フィッシングなど 明 らかにドメインを 詐 称 して 送 信 しているメールの 存 在 を 把 握 することができるようにな ります こうした 送 信 側 のポリシーなどの 情 報 は 対 象 とするドメイン 上 の "_dmarc" サブドメインにあるテキスト 資 源 レコード (TXT RR) に 設 定 します このテキスト 資 源 レコードは DMARC のバージョン 番 号 "v=dmarc1" からはじま る 決 められた 書 式 で 記 述 された DMARC レコードとなります 図 表 1 DMARC 利 用 の 流 れ (dmarc.org サイトより 引 用 ) 4 技 術 的 な 対 策 SPF と DKIM では 誰 が 送 信 者 であるかを 認 証 するドメインの 取 り 出 し 方 に 違 いがあります DMARC では それぞれ の 技 術 で 認 証 したドメインとヘッダ 上 の From: ドメイン (RFC5322.From) とが 強 く 関 連 していることを 期 待 します 具 体 的 には RFC5322.From ドメインとそれぞれの 技 術 で 認 証 したドメインとが 同 じドメインであるか 同 じ 上 位 ドメイ ンからのサブドメインの 関 係 になっているか どちらかが 上 位 ドメインとなっている という 関 係 であることが 求 めら れます DMARC では こうしたドメイン 間 の 関 係 を "Identifier Alignmet"と 呼 びます この 仕 様 により 作 成 者 ドメ インに 対 してのみポリシーを 表 明 できる DKIM ADSP よりは ドメインの 使 い 方 に 関 して 多 少 の 自 由 度 が 得 られることに なります DMARC レコードは RFC5322.From ドメインを 利 用 して 取 り 出 されます テキスト 形 式 で 記 述 されており "tag=value" で 示 されるパラメータが ";" で 区 切 られた 形 式 となっています DMARC レコードの 主 なパラメータを 以 下 に 示 します 図 表 2 DMARC レコードのパラメータ パラメータ 意 味 設 定 例 v バージョン v=dmarc1 pct DMARC が 適 用 される 割 合 pct=100 adkim DKIM の 署 名 ドメインとの 関 係 relaxed または strict adkim=s aspf SPF のドメインとの 関 係 relaxed または strict aspf=r ruf 認 証 失 敗 時 のフィードバック 先 ruf=mailto:dmarc-authfail@example.com rua 集 約 されたレポートのフィードバック 先 rua=mailto:dmarc-aggrep@example.com rf 認 証 失 敗 レポートの 形 式 afrf または iodef rf=afrf ri 集 約 レポートの 送 信 間 隔 ( 秒 ) ri=86400 fo 認 証 失 敗 時 のレポート 生 成 条 件 0: 全 ての 認 証 失 敗 1: いずれかの 認 証 失 敗 fo=0 d: DKIM の 認 証 失 敗 s: SPF の 認 証 失 敗 p メール 受 信 者 がとるべきポリシー none, quarantine, reject のいずれか p=quarantine sp サブドメインに 対 するポリシー sp=reject DMARC の 仕 様 は これまで DMARC を 推 進 する 組 織 の dmarc.org によって 検 討 されてきました 平 成 27 年 (2015 年 )3 月 に IETF から Informational というカテゴリですが RFC7489 として 仕 様 が 公 開 されました 標 準 を 目 指 す Standards Track とならなかったのは メーリングリストなどのメール 再 配 送 時 にうまく 認 証 ができない 場 合 があるためと 考 えらえま す IETF では 引 き 続 き DMARC WG でこうしたメール 再 配 送 時 の 問 題 について 検 討 しています 73

80 Topics: フィードバックループ メールシステムにおける フィードバックループ とは メールの 受 信 者 が 送 信 者 に 対 して 迷 惑 メールの 苦 情 等 の 情 報 を 伝 える 仕 組 みのことをいいます メールの 送 信 者 (メールの 配 信 事 業 者 などが 該 当 します)は フィードバックループ により 自 社 のサービスをより 向 上 させることができるようになります 例 えば もう 送 信 を 必 要 としない 宛 先 を 識 別 し て 宛 先 リストを 整 理 することや 送 信 間 隔 や 頻 度 の 調 整 苦 情 の 多 かった 送 信 内 容 を 識 別 できるなど メール 受 信 者 に 快 適 なサービスの 提 供 に 貢 献 することができます フィードバックループで 情 報 を 受 け 取 る 送 信 者 ( 配 信 事 業 者 )にとっては 受 け 取 る 情 報 の 形 式 が 統 一 されていること が 望 まれます 苦 情 等 の 情 報 の 送 り 元 が 実 際 に 送 った 送 信 先 リストに 含 まれているかどうか 苦 情 等 の 対 象 となったメ ールがどれなのか 苦 情 等 の 種 類 が 何 であるかなどが 簡 単 に 抽 出 できるようになっていれば より 迅 速 に 対 応 することが 可 能 になるからです また 苦 情 等 を 連 絡 する 側 としても 連 絡 先 ごとにそれぞれ 異 なった 手 段 での 連 絡 を 求 められるよ り 同 じような 手 段 や 形 式 が 決 められていれば 便 利 なはずです 4 技 術 的 な 対 策 現 在 フィードバックループをメールで 通 知 することを 前 提 に 対 象 のメールそのものを 電 子 メールでファイルを 添 付 する 場 合 などに 一 般 的 に 用 いられている MIME(Multipurpose Internet Mail Extension) 形 式 で 取 り 込 む ARF(Abuse Reporting Format) と 呼 ばれる 方 式 の 標 準 化 作 業 が 行 われています MIME のそれぞれのパートとして 内 容 の 説 明 やフ ィードバックの 種 別 を 指 定 し 対 象 としているメールそのものなども 取 り 込 みます フィードバックの 種 別 には 迷 惑 メ ールを 示 す "spam" や 詐 称 やフィッシングの 場 合 を 示 す "fraud" オプトアウト を 示 す"opt-out" などが 示 されていま す フィードバックループに ARF を 利 用 することで 送 信 者 ( 配 信 事 業 者 )は 送 信 したメール 本 文 が 得 られることになり 自 身 が 実 際 に 送 信 したものであるかどうかを 判 断 することができます また 送 信 者 ( 配 信 事 業 者 )がメール 配 送 時 にそ れぞれのメールに DKIM の 署 名 を 付 加 している 場 合 には フィードバックとして 戻 ってきたメールの 署 名 部 分 を 確 認 する ことで より 厳 密 に 自 身 が 実 際 に 送 信 したものであるかどうかを 確 認 できます 図 表 :ARF の 概 要 既 に 米 国 などでは 大 手 のメールサービス 提 供 事 業 者 (ISP や ASP など) がこのフィードバックループの 仕 組 みを 導 入 し 始 めています これらのメールサービス 事 業 者 は 事 前 に 登 録 された 配 信 事 業 者 へメール 受 信 者 からの 苦 情 を 伝 える などの 仕 組 みを 運 用 しています これまで 日 本 では メールの 送 信 者 情 報 を 詐 称 できてしまうことにより 送 られてきたメールがいわゆる 迷 惑 メール なのか 自 分 が 送 信 を 同 意 した 正 規 の 広 告 宣 伝 メールなのかの 判 断 が 難 しいという 問 題 がありました そのため 迷 惑 な メールに 対 してやみくもに 苦 情 を 連 絡 することは 逆 に 相 手 に 実 在 するメールアドレスを 通 知 してしまうことになるので あまり 推 奨 されてきませんでした 送 信 ドメイン 認 証 技 術 を 利 用 することにより 連 絡 しても 問 題 がない 正 規 の 送 信 者 か どうかの 判 断 がしやすくなり さらにフィードバックループを 普 及 させることにより メール 配 信 事 業 者 とそれを 受 け 取 るメール 受 信 者 双 方 にとって 快 適 なメール 環 境 を 実 現 することが 可 能 となります フィードバックループ 以 外 の 方 法 としては ユーザーが 設 定 した 迷 惑 メールフィルターで 受 信 拒 否 をした 際 に SMTP セッションで 5xx のエラーを 返 し 該 当 のメールを 受 信 する 意 思 がないことを 伝 えることも 可 能 です ただし 5xx エラ ーを 返 す 事 由 として 受 信 拒 否 以 外 である 可 能 性 も 高 いため 一 回 のエラーで 受 信 する 意 思 がないと 判 断 することは 問 題 と なる 可 能 性 があり 複 数 回 失 敗 した 場 合 に 一 時 的 に 送 信 を 止 めるなどの 工 夫 が 必 要 となります 74

81 Topics: 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 普 及 状 況 送 信 ドメイン 認 証 技 術 に 関 して.jp ドメインでの 送 信 側 の 導 入 状 況 については WIDE プロジェクト 及 び JPRS が 行 っ ている 調 査 結 果 によると ネットワーク 方 式 の 送 信 ドメイン 技 術 である SPF/SenderID は 全 体 で 約 40%のドメインで 導 入 されており co.jp では 50% 超 のドメインで 導 入 されているなど 一 定 の 普 及 が 進 んできていることがわかります 電 子 署 名 方 式 の 送 信 ドメイン 認 証 技 術 である DKIM については 平 成 24 年 (2012 年 )5 月 時 点 で 約 0.5%のドメインで 導 入 されています 図 表 1 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 導 入 状 況 115% 110% 105% 100% 95% 90% 85% 80% 75% 70% 65% 60% 55% 50% 45% 40% 35% 30% 25% 20% 15% 10% 登 録 型 登 録 数 MX SPF DK AD(JPNIC 会 員 ) (11) AC( 大 学 系 教 育 機 関 ) (47) CO( 一 般 企 業 ) (1672) GO( 政 府 機 関 ) (14) OR( 会 社 以 外 の 団 体 ) (139) NE(ネットワークサービス) (133) GR( 任 意 団 体 ) (34) ED( 小 中 高 校 など 主 に18 歳 未 満 を 対 象 とする 各 種 学 校 ) (12) 地 域 型 ( 都 道 府 県 名 政 令 指 定 都 市 名 市 町 村 名 ) (8) 汎 用 JPドメイン (4668) 合 計 (6739) 登 録 数 JPRSが 登 録 しているドメイン( 以 下 調 査 ドメイン)の 総 数 JPRS の 統 計 情 報 に 準 じる MX 調 査 ドメインのうち MXレコードが 存 在 するドメインの 数 SPF 調 査 ドメインのうち SPF/SenderID の 記 述 があるドメインの 数 DK 調 査 ドメインのうち DKIM/DomainKeysのポリシが 記 述 されているドメインの 数 括 弧 内 はDKIM/DomainKeysに 使 われるサブドメインが 存 在 するとDNS 応 答 から 推 測 される ドメインの 数 (ポリシが 存 在 するドメインを 含 む) SPF/SenderID 43.89% (2012 年 5 月 時 点 ) 5% 0% 0.50% 05 月 11 月 05 月 11 月 05 月 11 月 05 月 11 月 05 月 11 月 05 月 11 月 05 月 11 月 05 月 (2012 年 5 月 時 点 ) 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 AD AC CO GO OR NE GR ED 地 域 型 汎 用 合 計 (SPF) 合 計 (DK) DKIM/DomainKeys 4 技 術 的 な 対 策 年 5 月 時 点 )より 作 成 また 我 が 国 で 実 際 に 流 通 しているメールの 送 信 ドメイン 認 証 技 術 への 対 応 状 況 については 総 務 省 が 電 気 通 信 事 業 者 の 協 力 により 行 っている 調 査 結 果 によると SPF では 約 92%のメールがこれに 対 応 したドメインから 送 信 されてきてい ることがわかります また 約 89%が 正 規 の 送 信 元 から 送 信 されたメールとなっています DKIM については 約 41%が 対 応 しています 75

82 図 表 2 実 際 に 流 通 している 電 子 メールにおける 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 対 応 状 況 SPF 送 信 ドメイン 認 証 結 果 の 集 計 (SPF)( 2015 年 6 月 時 点 ) 4 技 術 的 な 対 策 DKIM 送 信 ドメイン 認 証 結 果 の 集 計 (DKIM)( 2015 年 6 月 時 点 ) 76

83 Topics: 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 企 業 団 体 向 け 説 明 会 等 の 実 施 我 が 国 の jp ドメインの 送 信 側 での SPF/SenderID の 対 応 状 況 は 平 成 22 年 (2010 年 )5 月 時 点 で 約 40%でした そこで 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会 では 平 成 22 年 (2010 年 ) 夏 以 降 電 気 通 信 事 業 者 や 広 告 関 係 者 など 本 協 議 会 の 主 要 な 構 成 員 の 会 員 等 に 対 する 説 明 会 を 精 力 的 に 開 催 し 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 導 入 方 法 や 課 題 への 対 応 方 法 等 につ いて 周 知 を 図 っています さらに 高 いドメインの 信 頼 性 が 求 められると 考 えられる 自 治 体 金 融 機 関 等 の 業 界 団 体 等 にご 協 力 いただき 説 明 会 やリーフレット 配 布 等 の 活 動 を 行 っています 図 表 企 業 団 体 向 け 説 明 会 等 の 実 施 状 況 1 協 議 会 関 係 主 催 者 等 期 日 概 要 一 般 社 団 法 人 日 本 広 告 業 協 会 2010/9/17 インターネット 広 告 小 委 員 会 で 説 明 ( 約 10 名 ) 一 般 社 団 法 人 日 本 インタ ーネットプロバイダー 協 2010/10/18 地 域 ISP 部 会 で 説 明 ( 約 20 名 ) 会 一 般 社 団 法 人 モバイル コンテンツ フォーラム 2010/12/21 会 員 向 けセミナーで 説 明 ( 約 50 名 ) 一 般 財 団 法 人 インターネ ット 協 会 2011/3/8 電 子 メールセキュリティーセミナー in 熊 本 で 紹 介 一 般 社 団 法 人 日 本 広 告 業 協 会 2011/4/20 EDI 小 委 員 会 で 説 明 ( 約 10 名 ) 事 業 者 向 けセミナーで 説 明 2011/4/25 違 法 有 害 情 報 相 談 セン 25 日 : 東 京 2011/4/26 ター 通 信 4 団 体 26 日 : 名 古 屋 2011/4/28 28 日 : 大 阪 一 般 財 団 法 人 インターネ ット 協 会 2011/11/25 迷 惑 メール 対 策 セミナー[ 新 潟 ]で 説 明 ( 約 30 名 ) 4 技 術 的 な 対 策 リーフレット 配 布 主 催 者 等 期 日 概 要 一 般 社 団 法 人 全 国 消 費 者 団 体 連 絡 会 2011/3/3 団 体 会 合 で 会 員 に 配 布 (50 部 ) 一 般 財 団 法 人 インターネ ット 協 会 2011/5/27 迷 惑 メール 対 策 カンファレンスで 配 布 (100 部 ) 2 協 議 会 以 外 主 催 者 等 期 日 概 要 一 般 社 団 法 人 全 国 銀 行 協 会 2010/11/8 E コマース 検 討 部 会 で 説 明 ( 約 20 名 ) 一 般 社 団 法 人 全 国 地 方 銀 行 協 会 2010/11/22 EB 関 連 業 務 部 会 で 説 明 ( 約 20 名 ) 特 別 区 情 報 システム 勉 強 会 2011/2/25 特 別 区 情 報 システム 勉 強 会 で 説 明 ( 約 20 名 ) 一 般 社 団 法 人 生 命 保 険 協 会 2011/3/4 情 報 システム 部 会 で 説 明 ( 約 50 名 ) 日 本 証 券 業 協 会 2011/4/5 証 券 会 社 最 高 情 報 責 任 者 (CIO) 会 議 にて 説 明 ( 約 20 名 ) 一 般 社 団 法 人 日 本 クレジ ット 協 会 2011/7/21 カード 取 引 対 応 研 究 部 会 にて 説 明 ( 約 30 名 ) 大 阪 電 子 自 治 体 推 進 協 議 三 次 LGWAN 整 備 等 説 明 会 において 大 阪 府 及 び 大 阪 府 下 市 町 村 に 2011/8/24 会 説 明 ( 約 60 名 ) 都 道 府 県 CIO フォーラム 2011/9/2 都 道 府 県 の CIO 等 に 説 明 ( 約 50 名 ) 一 般 社 団 法 人 日 本 マーケ ティング リサーチ 協 会 2012/1/30 会 員 対 象 の 説 明 会 にて 説 明 ( 約 20 名 ) 77

84 4 技 術 的 な 対 策 主 催 者 等 期 日 概 要 財 団 法 人 地 方 自 治 情 報 セ ンター 内 閣 官 房 情 報 セキュリテ ィセンター(NISC) 一 般 社 団 法 人 金 融 先 物 取 引 業 協 会 公 益 社 団 法 人 日 本 通 信 販 売 協 会 公 益 社 団 法 人 全 国 学 習 塾 協 会 財 団 法 人 地 方 自 治 情 報 セ ンター 財 団 法 人 地 方 自 治 情 報 セ ンター 財 団 法 人 地 方 自 治 情 報 セ ンター 2011/10/12 ~ 2011/10/ /2/16 都 道 府 県 市 町 村 の 情 報 セキュリティ 担 当 者 を 対 象 とした 情 報 セキ ュリティ 研 修 会 で 説 明 ( 合 計 約 500 名 ) 12 日 : 東 京 17 日 : 大 阪 18 日 : 福 岡 19 日 : 名 古 屋 21 日 : 札 幌 府 省 庁 等 の 情 報 セキュリティ 担 当 職 員 対 象 の 標 的 型 メール 攻 撃 対 策 等 についての 車 座 集 会 で 説 明 2012/2/24 会 員 セミナーにて 説 明 ( 約 110 名 ) 2012/3/2 会 員 対 象 のセミナーにて 説 明 ( 約 20 名 ) 2012/6/10 協 会 の 通 常 総 会 にて 説 明 ( 約 30 名 ) 2012/10/ /10/22 ~ 2012/11/2 2013/7/31 ~ 2013/8/27 地 方 自 治 情 報 化 推 進 フェア 2012 のオープンセミナーで 説 明 (285 名 ) 都 道 府 県 市 町 村 の 情 報 セキュリティ 担 当 者 を 対 象 とした 情 報 セキ ュリティ 研 修 会 で 説 明 ( 合 計 約 500 名 ) 10/22: 東 京 10/26: 仙 台 10/30: 大 阪 10/31: 名 古 屋 11/2 : 福 岡 都 道 府 県 市 町 村 の 情 報 セキュリティ 担 当 者 を 対 象 とした 情 報 セキ ュリティ 研 修 会 で 説 明 7/31: 東 京 8/6: 福 岡 8/22: 岡 山 8/23: 大 阪 8/27: 仙 台 会 員 誌 への 周 知 記 事 の 掲 載 等 主 催 者 等 期 日 概 要 一 般 社 団 法 人 日 本 クレジ ット 協 会 2011/6 会 員 に 周 知 文 をメールで 送 付 一 般 社 団 法 人 日 本 フラン チャイズチェーン 協 会 2011/7 会 員 専 用 サイトに 周 知 文 を 掲 載 株 式 会 社 東 京 証 券 取 引 所 2011/11 広 報 誌 Exchange Square vol.35 (11 月 発 行 )に 周 知 記 事 を 掲 載 一 般 社 団 法 人 日 本 冷 凍 食 品 協 会 2011/12 会 員 向 け 機 関 誌 冷 凍 食 品 情 報 に 周 知 記 事 を 掲 載 一 般 社 団 法 人 投 資 信 託 協 会 2012/2 会 員 専 用 サイトに 周 知 文 を 掲 載 一 般 社 団 法 人 全 国 信 用 金 庫 協 会 2012/3 会 員 向 け 機 関 誌 信 用 金 庫 (3 月 号 )に 周 知 記 事 を 掲 載 公 益 社 団 法 人 日 本 パブリ ックリレーションズ 協 会 2012/3 協 会 ニュース(3 月 号 )に 周 知 記 事 を 掲 載 リーフレット 配 布 主 催 者 等 期 日 概 要 財 団 法 人 地 方 自 治 情 報 セ ンター 一 般 社 団 法 人 投 資 信 託 協 会 一 般 社 団 法 人 日 本 投 資 顧 問 業 協 会 2011/1/26 ~ 2011/2/28 株 式 会 社 フロムページ 2012/6/23 期 間 に 開 催 された 自 治 体 向 けセミナーにおいて 配 布 (330 部 ) 2012/3/5 研 修 会 において 配 布 (300 部 ) 大 阪 で 開 催 されたイベント 夢 ナビライブ 2013 において 協 議 会 構 成 員 の 講 演 時 に 配 布 (100 部 ) 78

85 Topics:なりすまし 防 止 安 心 マーク DKIM 等 の 送 信 ドメイン 認 証 技 術 では 送 信 元 のメールアドレスやドメインが 偽 装 されていないことを 保 証 できますが 発 信 者 が 確 かに 実 在 するかや 信 用 に 足 るかなどの 安 全 性 の 判 断 は 受 信 者 側 に 依 存 しているため なりすましメール の 被 害 を 完 全 に 防 止 することはできません そこで 信 用 できる 送 信 者 からのメールについてはマークを 表 示 することにより 受 信 者 側 に 対 して DKIM に PASS して いること また 発 信 者 が 誰 なのかを 明 示 するしくみを 考 案 したものが なりすまし 防 止 安 心 マーク です 安 心 マークが 始 まったきっかけは 平 成 25 年 (2013 年 )7 月 にネット 選 挙 運 動 の 解 禁 です 政 党 や 候 補 者 が 電 子 メール による 選 挙 運 動 を 行 うにあたり 送 信 者 側 と 受 信 者 側 の 双 方 が 安 心 して 電 子 メールを 利 用 できる 環 境 の 整 備 の 必 要 性 から まず 各 政 党 からのメールマガジンに 安 心 マーク をつけました DKIM で 認 証 したドメインがどの 組 織 のものであるかの 確 認 は サイバー 法 人 台 帳 ROBINS を 用 いて 行 います ROBINS は JIPDEC( 一 般 財 団 法 人 日 本 情 報 経 済 社 会 推 進 協 会 )が 公 益 事 業 として 整 備 しているもので 法 人 団 体 個 人 事 業 者 の 名 称 メール 送 信 に 使 うドメインのほか Web サイトのドメイン SNS のアカウント 英 字 名 称 などのオフィシャルな 情 報 を 提 供 しています また 平 成 26 年 (2014 年 )8 月 からは 銀 行 を 装 ったなりすましメールによって 虚 偽 の Web サイトへ 誘 導 され 暗 証 番 号 やパスワード 等 を 詐 取 されるフィッシング 詐 欺 などの 被 害 への 対 応 として 銀 行 からのメールにも 安 心 マーク をつ けることが 始 まりました なりすましメールの 被 害 を 減 らせるというメリット 以 外 に ユーザー 安 心 してメールを 開 いていただけるということで 開 封 率 が 向 上 した また ユーザーからのメールの 真 偽 に 関 するコールセンタでの 問 い 合 わせ 対 応 工 数 が 減 ったという 効 果 も 出 ています 4 技 術 的 な 対 策 今 後 他 業 界 の 送 信 者 への 拡 大 に 向 けて マークをつける 送 信 者 を 登 録 する 際 の 審 査 基 準 の 策 定 DMARC への 対 応 フ ィードバックループの 実 装 等 を 進 めていく 予 定 です 図 表 なりすまし 防 止 安 心 マーク のしくみ 79

86 MEMO 5 関 係 者 に よ る 自 主 的 な 取 り 組 み 88

87 5 関 係 者 による 自 主 的 な 取 り 組 み

88 5 関 係 者 による 自 主 的 な 取 り 組 み 1 節 携 帯 電 話 事 業 者 の 取 り 組 み 5 我 が 国 における 携 帯 電 話 の 契 約 数 は 1 億 回 線 を 超 え 普 及 率 は 実 に 日 本 全 人 口 の 80%を 超 えるレベルに 達 しています その 中 で 携 帯 電 話 によるインターネットの 利 用 者 は 90% 近 くに 及 び メールやコンテン ツなどにより 世 界 に 先 駆 けて 日 本 独 特 の 新 しいコミュニケーション 文 化 が 創 造 されてきました しかし 携 帯 電 話 のメールサービスは いつも 身 近 にある 便 利 なコミュニケーションツールですが 負 の 側 面 も 問 題 となってきました 特 に 迷 惑 メールは 平 成 13 年 (2001 年 ) 春 頃 から 主 に 出 会 い 系 サイ トの 宣 伝 を 中 心 としたメールが 増 加 し 多 くの 苦 情 相 談 が 寄 せられるようになったほか 利 用 者 が 金 銭 的 な 被 害 を 受 けるなど 社 会 的 に 大 きな 問 題 となってきました 携 帯 電 話 事 業 者 では 携 帯 電 話 発 携 帯 電 話 着 の 迷 惑 メールの 根 絶 を 図 ることを 目 的 とし 以 下 のよう な 迷 惑 メールを 送 信 させない 受 信 させない ための 対 策 を 実 施 しています 関 係 者 に よ る 自 主 的 な 取 り 組 み 1 迷 惑 メ ー ル の 被 害 者 を 減 少 さ せ る た め の 対 策 (1)メールアドレス 変 更 機 能 初 期 の 段 階 では 携 帯 電 話 のメールアドレス が 電 話 番 号 と 同 一 だった 携 帯 電 話 事 業 者 もあ り 迷 惑 メール 送 信 者 が 容 易 にアドレスを 推 測 することが 可 能 でした そこで メールアドレ スの 変 更 機 能 を 提 供 し 迷 惑 メール 送 信 者 に 類 推 されづらいメールアドレスへの 変 更 が 推 奨 されています メールアドレスの 変 更 は 友 人 や 購 読 しているメールマガジンの 発 行 元 など 関 係 者 への 周 知 の 手 間 はかかりますが それ 自 体 が 有 効 な 迷 惑 メール 対 策 といえます (2) 受 信 機 能 の 拡 充 利 用 者 に 届 いてしまう 迷 惑 メールを 携 帯 電 話 事 業 者 側 で 一 律 に 制 限 することは 困 難 であ るため 携 帯 電 話 事 業 者 各 社 では 利 用 者 の 意 思 で 特 定 のドメインやアドレスから 送 信 され るメールのみを 受 信 する 機 能 ( 指 定 受 信 機 能 ) や それらのメールの 受 信 を 拒 否 する 機 能 ( 指 定 拒 否 機 能 )を 提 供 しています 代 表 的 な 受 信 拒 否 機 能 として 携 帯 電 話 のド メインになりすまして 送 信 されるメールを 拒 否 する 機 能 や 受 信 者 が 指 定 したアドレスから のみメールを 受 信 する 指 定 受 信 機 能 などがあ り 迷 惑 メール 対 策 として 大 きな 効 果 をあげて います その 他 にも 各 社 から 様 々なメール 受 信 機 能 が 提 供 されています なお 携 帯 電 話 になりすましたメール 送 信 の 抑 止 を 目 的 として 携 帯 電 話 事 業 者 各 社 では 送 信 ドメイン 認 証 の SPF レコードが 記 述 され ています 近 年 スマートフォンが 急 速 に 普 及 しつつあ りますが これら 受 信 機 能 については 同 様 に 利 用 可 能 となっています (3) 利 用 者 への 啓 発 以 上 のような 迷 惑 メール 対 策 の 利 用 方 法 等 について 携 帯 電 話 事 業 者 各 社 では 契 約 後 の 確 認 通 知 書 や 請 求 書 同 封 物 店 頭 配 布 ツール ホームページなどを 通 じて 長 期 間 に 渡 り 継 続 的 な 啓 発 を 実 施 しています また 各 社 では それに 加 えて 新 聞 雑 誌 等 の 各 種 媒 体 で 迷 惑 メール 対 策 機 能 の 紹 介 を 行 っているほか ショ ップ 店 頭 でも 適 切 な 迷 惑 メール 対 策 の 設 定 を 行 うことができるよう 利 用 者 に 対 する 補 助 を 実 施 しています さらに 携 帯 電 話 事 業 者 各 社 では ケータイ 安 全 教 室 を 開 催 し 小 中 高 等 学 校 の 生 徒 に 加 え 保 護 者 教 員 向 けに 携 帯 電 話 を 使 う 際 のマナー やトラブルへの 対 処 方 法 の 啓 発 を 行 っていま す (4) 送 信 者 への 啓 発 携 帯 電 話 事 業 者 各 社 では 存 在 しない 宛 先 へ のメール 送 信 や 短 時 間 での 大 量 メール 送 信 を 控 えること また 宛 先 アドレスのスクリーニン グ( 宛 先 リストに 存 在 しないアドレスが 含 まれ ないようにすること)の 励 行 など 送 信 者 がメ ール 送 信 にあたって 注 意 すべき 点 をホームペ ージを 通 じて 周 知 し 適 切 な 方 法 でのメール 送 信 を 要 請 しています これは 送 信 方 法 が 適 切 でない 場 合 には 設 備 保 護 の 観 点 から 該 当 のメール 送 信 を 行 った ISP/ASP 等 からのメールの 受 信 が 一 時 的 に 相 手 に 届 かなくなることもあるので そのような 事 態 を 減 らすために 送 信 者 への 啓 発 を 行 って いるものです 82

89 2 自 社 の 契 約 者 が 迷 惑 メ ー ル の 送 信 者 に な ら ないための 対 策 (1) 送 信 通 数 制 限 迷 惑 メールが 社 会 問 題 化 していく 中 で 平 成 15 年 (2003 年 ) 頃 から 携 帯 電 話 から 発 信 され る 迷 惑 メールが 顕 著 化 しました このような 状 況 に 対 応 するために 携 帯 電 話 事 業 者 各 社 によ り 自 社 の 契 約 者 が 迷 惑 メール 送 信 者 とならな いよう 一 定 期 間 に 送 信 できる 電 子 メールの 数 を 制 限 する 措 置 ( 送 信 通 数 制 限 )が 導 入 されま した これによって 携 帯 電 話 から 送 信 される 迷 惑 メールが 抑 制 されました (2) 利 用 停 止 措 置 携 帯 電 話 事 業 者 各 社 では 自 社 の 契 約 者 から 送 信 された 迷 惑 メールに 関 する 申 告 窓 口 を 設 け 迷 惑 メール 送 信 が 確 認 された 契 約 者 に 関 し て 利 用 停 止 等 の 積 極 的 な 対 処 を 実 施 していま す また 平 成 18 年 (2006 年 )3 月 1 日 以 降 迷 惑 メール 送 信 を 行 い 利 用 停 止 となった 利 用 者 の 情 報 を 携 帯 電 話 事 業 者 間 で 交 換 すること で 携 帯 電 話 事 業 者 を 行 き 来 して 迷 惑 メールを 送 信 する 行 為 を 未 然 に 防 ぐ 取 り 組 みが 行 われ ています さらに 平 成 18 年 ( 2006 年 )4 月 1 日 以 降 携 帯 電 話 不 正 利 用 防 止 法 に 基 づき 架 空 名 義 や 名 義 貸 しでの 契 約 を 防 ぐために 厳 格 な 契 約 者 の 本 人 確 認 が 行 われています 具 体 的 には 新 規 の 申 込 みや 名 義 の 変 更 に 際 して 契 約 者 本 人 であることが 確 認 できる 書 類 の 原 本 に より 契 約 者 本 人 であることを 確 認 しています 5 関 係 者 に よ る 自 主 的 な 取 り 組 み 83

90 2 節 サービスプロバイダーの 取 り 組 み サービスプロバイダーには インターネット 接 続 とともにメールサービスを 同 時 に 提 供 することの 多 い ISP と メールサービスだけを 提 供 するホスティングサービスやフリーメールサービスなどの 提 供 者 であ る ESP ( Service Provider) などがあります サービスプロバイダーは メールの 受 信 側 だけではなく メールの 送 信 側 としての 立 場 もありますので それぞれの 立 場 での 取 り 組 みについて 紹 介 します 5 関 係 者 に よ る 自 主 的 な 取 り 組 み 1 送 信 側 での 取 り 組 み 提 供 するサービスが 迷 惑 メールの 送 信 に 利 用 されることがあるため サービスプロバイダーで は 迷 惑 メールを 送 信 させないための 取 り 組 みを 実 施 してきています (1)OP25B の 実 施 迷 惑 メールの 送 信 者 が サービスプロバイダ ーの 提 供 するインターネット 接 続 回 線 を 利 用 して 直 接 受 信 メールサーバーへ 大 量 に 迷 惑 メ ールを 送 信 するケースがあります この 場 合 4 で 述 べた OP25B などの 技 術 的 な 対 策 に よって 動 的 IP アドレスから 送 信 される 迷 惑 メールを 防 止 できるようになりました (2) 利 用 停 止 等 の 取 り 組 み しかし 近 年 は OP25B の 対 象 外 である 固 定 IP アドレスを 契 約 して 送 信 するケースも 多 く みられるようになりました また 直 接 受 信 メ ールサーバーへ 送 信 するのではなく サービス プロバイダーが 提 供 するメールサービスを 踏 み 台 にして 送 信 する 手 法 も 従 来 から 行 われて います 特 に 近 年 は メール 送 信 時 の 認 証 に 利 用 する ID とパスワードを 何 らかの 方 法 で 搾 取 あるいは 不 正 利 用 し 迷 惑 メール 送 信 に 正 規 の 送 信 メールサーバを 踏 み 台 に 利 用 する 手 法 が 大 きな 問 題 となっています 不 正 利 用 され たメールサーバは ブラックリストに 登 録 され てしまうことによって ほかの 利 用 者 のメール も 届 かなくなってしまうなど 大 きな 影 響 を 与 えることになります サービスプロバイダーの 多 くは 自 社 の 契 約 者 から 送 信 された 迷 惑 メールに 関 する 申 告 窓 口 を 設 け 意 図 的 に 迷 惑 メールを 送 信 している 場 合 はサービスの 不 正 利 用 として 迷 惑 メール の 送 信 が 確 認 された 利 用 者 に 対 して 利 用 停 止 や 契 約 の 解 除 を 行 っています さらに こうい った 迷 惑 メール 送 信 者 が 契 約 を 解 除 されても 再 度 契 約 し 迷 惑 メールを 送 信 し 続 けることを 防 止 するため 契 約 者 情 報 に 基 づいた 事 前 確 認 を 行 うなど 虚 偽 の 情 報 で 契 約 しようとしてい ないかをチェックするサービスプロバイダー もあります また 意 図 せず ID などを 搾 取 され 迷 惑 メー ルを 送 信 している 利 用 者 には 一 時 的 にパスワ ードを 強 制 変 更 することで 送 信 をできないよ うにし 利 用 者 に 確 認 をとったうえで 対 策 をお 願 いしたうえで 利 用 再 開 しています こうし たケースでは 一 時 的 に 大 量 に 迷 惑 メールが 送 信 される 傾 向 があるため サービスプロバイダ ーによっては アカウント( ID)あたりのメー ル 送 信 数 に 上 限 を 設 け 大 量 送 信 があった 場 合 に 自 動 的 に 送 信 できなくするなどの 対 策 を 行 っているところがあります (3) 利 用 者 への 啓 発 多 くのサービスプロバイダーでは こうした 不 正 利 用 に 自 社 のサービスが 使 われることを 防 ぐため また 不 正 利 用 された 場 合 に 契 約 解 除 を 行 いやすくするために サービスの 提 供 条 件 を 約 款 として 記 述 し あらかじめ 同 意 を 得 てい ます 不 正 利 用 とされる 行 為 の 具 体 的 な 内 容 と して サービスプロバイダーによっては 具 体 的 な 事 例 を 示 し 法 律 違 反 となる 行 為 のほか 自 社 や 他 社 の 設 備 に 著 しく 悪 影 響 を 与 えるよう な 行 為 などを 禁 止 しています また サービスプロバイダ-によっては 不 正 利 用 が 行 われたことを 利 用 者 が 簡 単 に 報 告 できるように ウェブによる 問 合 せフォームを 用 意 するなどの 取 り 組 みを 行 っています 2 受 信 側 での 取 り 組 み 大 量 に 送 られる 迷 惑 メールは サービスプロバ イダーの 受 信 メールサーバーに 過 大 な 負 荷 を 与 え ることになり これにより 正 規 のメールが 受 信 で きない 配 送 遅 延 が 発 生 するなどの 問 題 が 発 生 し ます さらに 本 来 不 要 である 迷 惑 メールを 格 納 することによるメールを 保 管 する 設 備 (ストレー ジ)の 不 足 は より 深 刻 な 問 題 となっています 顧 客 の 大 事 なメールを 保 管 するために サービス プロバイダーが 利 用 しているストレージは 費 用 をかけて 耐 障 害 性 が 高 められた 高 価 なものですが 増 加 し 続 ける 迷 惑 メールによって 大 部 分 が 無 駄 に 消 費 されているのです (1) 迷 惑 メールフィルターの 提 供 多 くのサービスプロバイダーでは 迷 惑 メー ルの 混 入 を 防 ぐため 迷 惑 メールフィルタ( 84

91 4 3 節 4 参 照 )を 提 供 しています サービスプロバイダー 各 社 では ネットワー クレベルのフィルターやメール 内 容 によるフ ィルターなど 様 々な 迷 惑 メールフィルタを 提 供 しています メールは 社 会 にとって 重 要 なコ ミュニケーション 基 盤 となっているため こう いった 悪 質 なメール 配 送 要 求 によって 通 常 の メール 配 送 に 支 障 が 出 ることは 防 がれなけれ ばなりません 安 定 したサービス 提 供 の 維 持 の ため サービスプロバイダーはこうした 設 備 保 護 的 な 対 策 を 今 後 も 継 続 していく 必 要 があり ます (2) 送 信 ドメイン 認 証 の 利 用 幾 つかのサービスプロバイダーでは メール 受 信 時 に 送 信 ドメイン 認 証 を 実 施 しています 送 信 ドメイン 認 証 により メールが 正 当 なドメ インから 送 信 されているかどうかを 確 認 でき るため これらの 情 報 をうまく 利 用 すれば 正 しいメールの 受 信 に 役 立 てることができます そのためには 送 信 側 の 送 信 ドメイン 認 証 の 導 入 割 合 を 高 めることが 必 要 ですが 既 にサービ スプロバイダーや 一 般 企 業 などを 中 心 に 送 信 側 の 導 入 率 は 増 加 傾 向 にあるため サービスプ ロバイダーにおいても 送 信 側 と 受 信 側 双 方 で 簡 単 に 利 用 できるような 環 境 作 りを 今 後 進 め て 行 くことが 望 まれます (3) 利 用 者 への 啓 発 近 年 メールを 利 用 して 偽 装 サイトへ 誘 導 し 個 人 情 報 や 金 銭 などを 搾 取 するフィッシング 詐 欺 の 被 害 が 報 告 されるようになりました ま た メールを 通 じてウイルスなどのマルウェア に 感 染 するなどの 事 例 も 多 く 発 生 するように なっています 利 用 者 がこうした 被 害 にあわな いようにするため 多 くのサービスプロバイダ ーでは 安 全 にインターネットを 利 用 するため の 手 引 きや セキュリティベンダーのウイルス 情 報 へ 容 易 にアクセスできるリンク 情 報 など をウェブに 掲 載 することなどによる 利 用 者 啓 発 の 取 り 組 みを 行 っています 特 に 不 正 プログラムを 誤 って 実 行 してしま うことにより 利 用 者 の PC が 感 染 し 外 部 か ら 遠 隔 操 作 されて 内 部 情 報 を 搾 取 されたり ボットネットの 一 部 として 外 部 への 不 正 攻 撃 に 悪 用 されたりするなどの 手 口 が 深 刻 な 問 題 となっています また 迷 惑 メールの 増 加 とともに サービス プロバイダーに 対 する 問 合 せも 増 えてきまし た サービスプロバイダーの 中 には これらの 問 合 せに 対 応 するため 迷 惑 メールの 概 要 やそ の 特 徴 などを 説 明 し ヘッダー 情 報 の 閲 覧 方 法 や それらの 情 報 から 実 際 の 送 信 者 が 誰 である かを 確 認 するための 手 法 の 解 説 などを 行 って いるものもあります また 迷 惑 メールへの 対 策 として 迷 惑 メールフィルターの 利 用 を 推 奨 したり 迷 惑 メールフィルターの 設 定 方 法 など の 説 明 を 行 っているサービスプロバイダーも あります 5 関 係 者 に よ る 自 主 的 な 取 り 組 み 85

92 3 節 セキュリティベンダーの 取 り 組 み 迷 惑 メール 対 策 製 品 を 開 発 販 売 するセキュリティベンダー 各 社 においては 迷 惑 メールの 減 少 及 び 迷 惑 メールにより 発 生 する 被 害 の 縮 小 を 目 的 として 迷 惑 メール 対 策 製 品 のサポート 活 動 や M 3 AAWG などの 迷 惑 メール 対 策 について 議 論 する 場 における 活 動 などを 行 っています 5 関 係 者 に よ る 自 主 的 な 取 り 組 み 1 迷 惑 メールの 状 況 レポートの 作 成 セキュリティベンダー 各 社 は 製 品 開 発 や 迷 惑 メール 対 策 フィルターで 利 用 するデータの 作 成 の た め に 収 集 し た 情 報 を も と に 迷 惑 メ ー ル の 流 量 内 容 の 傾 向 や 被 害 の 状 況 などをレポートとし てまとめ 定 期 的 に 公 開 しています これらには 刻 々と 変 化 する 迷 惑 メールの 内 容 や 送 信 方 法 など 迷 惑 メール 対 策 に 役 立 てることのできる 情 報 が 含 まれています また より 迅 速 に 迷 惑 メール 関 連 情 報 を 提 供 す るため Web サイト 上 で 最 新 の 情 報 を 逐 次 報 告 し ているセキュリティベンダーや 迷 惑 メールを 送 信 しているホストや 送 信 する 可 能 性 のあるホスト の 情 報 について 自 社 の Web サイトや DNS サーバ ーなどで 公 開 し 一 般 ユーザーが 自 由 に 参 照 利 用 できるようにしているセキュリティベンダーも あります 2 迷 惑 メール 対 策 の 新 技 術 の 開 発 と 取 り 組 み セキュリティベンダーの 多 くは SPF Sender ID DKIM 等 の 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 開 発 や 標 準 化 な ど を 行 っ て い る IETF( Internet Engineering Task Force)に 属 し 各 種 技 術 の 開 発 や 標 準 化 を 進 めています これらの 技 術 は 迷 惑 メール 対 策 に 役 立 つことから 各 社 が 提 供 する 製 品 に 積 極 的 に 導 入 されています また セキュリティベンダー 各 社 は IETF にお ける 標 準 化 活 動 以 外 にも MAAWG や JEAG などの 迷 惑 メール 対 策 を 行 う 組 織 の 活 動 に 参 加 し 新 技 術 の 紹 介 迷 惑 メール 対 策 についてのユーザーか らの 要 望 のヒアリング ベンダー 間 を 超 えた 協 調 などを 行 っています 3 迷 惑 メール 対 策 製 品 の 性 能 向 上 セキュリティベンダー 各 社 が 提 供 する 製 品 サ ービスにおいては 迷 惑 メールの 検 出 性 能 向 上 が 図 られています 特 に 日 本 語 の 迷 惑 メールへの 対 策 については 従 来 行 われてきた 特 定 の 単 語 を 検 知 する 方 法 ではなく 数 値 データをパターン 認 識 する 方 法 など 言 語 に 依 存 しない 検 出 技 術 が 開 発 さ れており 実 際 に 日 本 で 流 通 している 迷 惑 メール の 収 集 解 析 を 通 じ 性 能 向 上 が 図 られています 最 近 の 傾 向 としては 迷 惑 メールであるか 否 か の 判 断 にあたって 単 一 の 迷 惑 メール 検 知 技 術 の みに 依 るのではなく 複 数 の 検 知 技 術 を 総 合 的 に 用 いるものや 実 際 に 送 信 されている 迷 惑 メール のデータをリアルタイムで 収 集 して 特 徴 を 分 析 し その 分 析 結 果 をもとに 検 知 を 行 うものが 多 くみら れます また 昨 今 の 携 帯 電 話 スマートフォンの 普 及 に 伴 い 携 帯 メール 宛 ての 迷 惑 メールを 収 集 解 析 し 日 本 の 携 帯 電 話 向 け 迷 惑 メールへの 検 知 率 の 性 能 向 上 が 図 られています 4 迷 惑 メールのフィードバック 窓 口 実 際 に 流 通 している 迷 惑 メールを 収 集 し その 分 析 結 果 を 利 用 して 迷 惑 メールの 検 出 を 実 施 して いる 製 品 を 提 供 しているセキュリティベンダーで は 迷 惑 メールのフィードバック 窓 口 を 設 け 利 用 者 からの 当 該 製 品 では 検 知 できなかった 新 種 の 迷 惑 メールについての 情 報 提 供 を 受 け 付 けてい ます 各 社 はそれらのデータを 分 析 し 迷 惑 メー ルの 検 出 精 度 の 向 上 に 役 立 てています 図 表 5-1:フィードバックを 受 けた 迷 惑 メールの 検 出 精 度 向 上 86

93 4 節 配 信 サービス 事 業 者 の 取 り 組 み 配 信 サービス 事 業 者 は メールマーケティングを 行 う 者 など(メール 送 信 者 )に 対 して メール 配 信 の システム 等 を 提 供 しています 各 社 では それぞれのサービス 提 供 にあたって サービスが 迷 惑 メールの 送 信 に 利 用 されないようにするとともに より 適 切 なメール 配 信 が 行 われるようにするなど 迷 惑 メール 対 策 の 取 り 組 みを 実 施 しています 1 契 約 時 の 確 認 メール 配 信 サービスが 悪 用 され 迷 惑 メールの 送 信 に 用 いられることがないようにするために 契 約 時 に 申 込 み 企 業 が 実 在 するかどうかの 確 認 やその 企 業 の 事 業 内 容 等 の 確 認 送 信 に 用 いるド メインの 登 録 確 認 ( 申 込 み 企 業 がそのドメインを 使 う 権 限 を 有 しているかどうかの 確 認 ) 等 を 行 っ ている 配 信 サービス 事 業 者 があります また 特 定 電 子 メール 法 や 特 定 商 取 引 法 上 の 表 示 義 務 など 関 係 法 令 に 反 した 運 用 が 行 われないよ うにするため 送 信 するメールの 内 容 の 確 認 やコ ンサルタントによる 導 入 支 援 を 行 っている 配 信 サ ービス 事 業 者 もあります 2 送 信 リスト 適 正 化 のための 機 能 の 提 供 メールマーケティング 等 のメールの 送 付 先 のリ ストが 適 正 に 管 理 されていないと アドレス 変 更 等 により 使 われなくなった 電 子 メールアドレスが 残 っていることもあります そのような 場 合 には 配 信 された 電 子 メールが 受 信 者 に 到 達 しない 配 信 エラーになります 配 信 エラーを 大 量 に 含 んだメ ール 配 信 は 受 信 事 業 者 の 負 担 になるとともに 受 信 制 限 の 対 象 となる 場 合 もある 為 配 信 エラー 率 を 低 下 させるための 取 り 組 みが 求 められます 個 々の 配 信 サービス 事 業 者 では 配 信 エラー 率 を 低 下 させ 不 要 なメールの 送 受 信 を 削 減 するた めに エラーメール( 配 信 エラーの 際 に 受 信 側 の メールサーバーから 返 送 されてくるエラーの 通 知 のメール)の 分 析 配 信 停 止 機 能 を 提 供 するとと もに 配 信 エラー 率 の 高 い 送 信 者 に 対 する 送 信 リ ストの 適 正 化 の 啓 発 や 一 定 以 上 のエラーメール が 送 信 された 場 合 の 送 信 者 への 改 善 要 請 等 の 措 置 を 行 っています また メール 受 信 者 から 迷 惑 メールとフィード バックがあった 場 合 に 自 動 で 退 会 処 理 を 行 う 機 能 を 提 供 しています 3 迷 惑 メールが 送 信 された 場 合 の 対 応 契 約 時 の 確 認 等 にもかかわらず メール 配 信 サ ービスを 利 用 して 迷 惑 メールの 送 信 が 行 われてし まうような 事 態 に 対 応 するため 大 手 のほとんど の 配 信 サービス 事 業 者 では 迷 惑 メールの 送 信 行 為 は 約 款 上 の 禁 止 行 為 に 該 当 することとして 規 定 し 迷 惑 メールの 送 信 が 確 認 された 場 合 には 送 信 者 への 警 告 利 用 停 止 契 約 解 除 等 の 措 置 を 実 施 しています 4 技 術 的 な 対 応 大 手 のほとんどの 配 信 サービス 事 業 者 では 迷 惑 メールに 対 する 技 術 的 な 対 策 の 一 つである 送 信 ドメイン 認 証 に 関 し サービスを 利 用 するメール マーケティング 等 を 行 う 事 業 者 等 が 容 易 に 設 定 で きるように SPF や DKIM DMARC に 関 する 設 定 方 法 の 周 知 や 設 定 内 容 の 無 料 確 認 を 実 施 しています また 送 信 ドメイン 認 証 が 正 しく 設 定 されてお らず なりすましメールと 誤 解 されないように メール 配 信 用 の 操 作 画 面 上 で 送 信 ドメイン 認 証 の 設 定 状 況 を 自 動 判 定 し 適 切 でない 場 合 警 告 を 表 示 し 正 しく 設 定 されている 状 態 でのみメール 配 信 ができる 安 全 装 置 のようなチェック 機 能 等 も 提 供 しております さらに 事 前 に 申 請 されていない From アドレス からの 送 信 の 制 限 や 不 適 切 な 内 容 を 含 むメール が 送 信 されていないかの 確 認 等 を 行 っている 配 信 サービス 事 業 者 もあります 5 その 他 の 措 置 迷 惑 メール 関 係 の 法 改 正 において オプトイン 規 制 が 導 入 されたことに 対 応 し ダブルオプトイ ン 機 能 オプトインの 記 録 保 存 機 能 等 を 提 供 して いる 配 信 サービス 事 業 者 もあります 5 関 係 者 に よ る 自 主 的 な 取 り 組 み 87

94 MEMO 5 関 係 者 に よ る 自 主 的 な 取 り 組 み 88

95 6 国 際 的 な 取 り 組 み

96 6 国 際 的 な 取 り 組 み 2 で 見 たとおり 我 が 国 に 着 信 する 迷 惑 メールの 約 90%が 外 国 から 送 信 されており 諸 外 国 との 連 携 が 不 可 欠 となっています 我 が 国 では 総 務 省 消 費 者 庁 による 国 際 連 携 のほか 民 間 部 門 においても 積 極 的 な 連 携 が 進 められています 6 国 際 的 な 取 り 組 み 1 多 国 間 での 取 り 組 み (1) 国 際 機 関 を 通 じた 連 携 国 際 電 気 通 信 連 合 ( ITU : International Telecommunication Union) 経 済 協 力 開 発 機 構 ( OECD: Organization for Economic Co-operation and Development) アジア 太 平 洋 経 済 協 力 ( APEC: Asia-Pacific Economic Cooperation)などの 国 際 機 関 において 迷 惑 メール 対 策 に 係 る 技 術 的 方 策 制 度 的 方 策 国 際 連 携 枠 組 みなどについての 議 論 が 行 われて います (2) 迷 惑 メール 対 策 に 特 化 した 連 携 枠 組 み 迷 惑 メール 対 策 を 行 う 執 行 当 局 などが 平 成 16 年 (2004 年 )に 国 際 的 スパム 執 行 協 力 に 図 表 6-1: 多 国 間 での 連 携 の 状 況 関 す る ロ ン ド ン 行 動 計 画 ( London Action Plan :LAP) に 合 意 し 以 後 定 期 的 に 執 行 機 関 相 互 の 情 報 交 換 など を 行 っています 平 成 26 年 (2014 年 )10 月 には アジア 地 域 で 初 め て LAP の 10 回 会 合 (LAP 10 TOKYO)が 東 京 で 開 催 され アジア 諸 国 の 迷 惑 メール 対 策 強 化 についても 議 論 が 行 われました さらに 米 国 を 中 心 とした 世 界 各 国 の 民 間 事 業 者 が M 3 AAWG(Messaging,Malware and Mobile Anti-Abuse Working Group)を 組 織 し 迷 惑 メ ール ウイルス 攻 撃 DoS 攻 撃 などへの 解 決 策 について 主 として 技 術 的 側 面 から 検 討 を 行 っ ています 会 合 は 高 頻 度 で 開 かれており 構 成 員 による 総 会 が 年 に 三 度 開 催 されています 2 二 国 間 等 での 取 り 組 み (1) 共 同 声 明 など 総 務 省 および 経 済 産 業 省 が フランス イギ リス カナダ ドイツとの 間 で 迷 惑 メール 対 策 における 連 携 について 個 別 に 共 同 声 明 や 共 同 宣 言 を 策 定 しています また 日 本 とスイス と の 間 で 結 ば れ た 経 済 連 携 協 定 ( EPA: Economic Partnership Agreement)の 協 力 条 項 において 迷 惑 メール 対 策 における 連 携 が 言 及 されています 90

97 (2) 送 信 者 情 報 の 交 換 消 費 者 庁 ( 一 般 財 団 法 人 日 本 産 業 協 会 )およ び 一 般 財 団 法 人 日 本 データ 通 信 協 会 迷 惑 メー ル 相 談 センターが 中 国 インターネット 協 会 (ISC)との 間 で 迷 惑 メールの 発 信 元 IP アドレ スの 交 換 を 行 っています 交 換 された 発 信 元 情 報 は 両 国 の ISP による 迷 惑 メール 送 信 者 へ の 措 置 に 役 立 てられています 一 般 財 団 法 人 日 本 データ 通 信 協 会 は 香 港 通 信 管 理 局 (OFCA) 台 湾 通 信 放 送 委 員 会 (NCC) ブラジル CERT.br および 韓 国 情 報 保 護 振 興 院 (KISA)との 間 でも 同 様 の 取 り 組 みを 行 って おり さらに 平 成 25 年 (2013 年 )5 月 から は ベトナムコンピューター 緊 急 対 応 チーム (VNCERT)との 間 においても 同 様 の 取 り 組 み を 開 始 しました 図 表 6-2: 二 国 間 等 での 連 携 の 状 況 6 国 際 的 な 取 り 組 み 91

98 図 表 6-3: 相 手 国 との 送 信 元 IP アドレスの 交 換 6 国 際 的 な 取 り 組 み 3 最 近 の 国 際 連 携 の 動 向 (1) 多 国 間 での 取 り 組 み a) London Action Plan 平 成 25 年 (2013 年 )10 月 カナダ モ ントリオールで 9 回 会 合 が 開 催 され ア メリカ カナダ イギリス オーストラリ ア ニュージーランド 南 アフリカ 日 本 等 各 国 のスパムメール 対 策 機 関 からスパ ム 対 策 の 取 組 状 況 に 関 する 説 明 及 び 情 報 交 換 が 行 われました その 中 で 発 展 途 上 国 がスパム 送 信 の 中 心 になる 事 を 防 止 す る 為 に 発 展 途 上 国 へのスパム 対 策 啓 発 活 動 を 行 うことや 参 加 各 国 がスパム 対 策 状 況 を Anti-Spam Index として 作 成 し LAP メンバー 間 で 常 時 共 有 することが 確 認 さ れました また 次 回 会 合 をアジアで 初 め て 日 本 で 開 催 することを 決 定 しました 平 成 25 年 (2014 年 )10 月 東 京 で 10 回 会 合 (LAP 10 TOKYO)が 開 催 され 日 本 のほか 中 国 韓 国 香 港 台 湾 シン ガポール インドネシアなどアジアからも 多 数 の 国 地 域 が 参 加 し 各 スパムメール 対 策 機 関 からスパム 対 策 の 取 組 状 況 に 関 する 説 明 及 び 情 報 交 換 が 行 われました 同 会 合 に お い て 総 務 省 か ら 提 案 し た Anti-Spam Library( 各 国 の 関 係 機 関 が 相 互 に 参 照 可 能 な 迷 惑 メール 対 策 に 関 する ポータルサイト)の 構 築 を 含 む 迷 惑 メー ル 対 策 の 取 組 強 化 等 を 内 容 とする 東 京 宣 言 が 全 会 一 致 で 採 択 されました 平 成 27 年 (2015 年 )6 月 には M3AAWG の 定 期 会 合 に 併 せてダブリンで 11 回 会 合 が 開 催 され 欧 米 地 域 から 多 数 の 官 民 の 参 加 者 を 得 て 今 後 の LAP での 議 論 の 方 向 性 や 更 なる 国 際 連 携 の 強 化 の 在 り 方 等 に ついても 議 論 が 行 われました b)asean 平 成 25 年 ( 2013 年 )12 月 に 開 催 された 日 ASEAN 特 別 首 脳 会 議 において 日 ASEAN 友 好 協 力 に 関 するビジョン ステー トメント 実 施 計 画 が 採 択 され 日 ASEAN サイバーセキュリティ 協 力 に 関 する 閣 僚 政 策 会 議 の 共 同 閣 僚 声 明 に 基 づき 日 ASEAN 情 報 セキュリティ 政 策 会 議 の 下 スパム 対 策 に 関 する 情 報 交 換 を 含 めサイ バーセキュリティ 分 野 の 協 力 を 強 化 する ことが 確 認 されました 平 成 26 年 (2014 年 )10 月 には 東 京 で 7 回 目 となる 政 策 会 議 が 開 催 され 日 ASEAN における 重 要 インフラ 防 護 に 関 するガイドラインの 策 定 など 日 ASEAN の 国 際 的 な 連 携 を 更 に 強 化 していくことで 合 意 されました c)eu 平 成 25 年 (2013 年 )12 月 日 EU ICT セキュリティワークショップ において スパム 対 策 を 含 む 双 方 の 更 なる 協 力 深 化 が 確 認 されました また 同 月 に 開 催 され た 日 EU ICT 政 策 対 話 においては ス パム 対 策 を 含 む ICT 分 野 に 関 する 幅 広 い 意 見 交 換 が 行 われました 92

99 (2) 二 国 間 での 取 り 組 み a) 韓 国 平 成 27 年 ( 2015 年 )6 月 の LAP 11 回 会 合 の 際 韓 国 KISA( 情 報 保 護 振 興 院 )と の 間 で 迷 惑 メールの 送 信 元 情 報 の 交 換 の 更 なる 取 組 強 化 について 意 見 交 換 を 実 施 しました b) 米 国 平 成 24 年 (2012 年 )4 月 に 開 催 された 日 米 首 脳 会 談 において 成 果 文 書 が 公 表 さ れ ファクトシート: 日 米 協 力 イニシア ティブ の 中 で インターネットエコノ ミーに 関 する 政 策 協 力 対 話 は インターネ ットのオープン 性 ( 略 ) スパムメールの 削 減 に 関 し 焦 点 を 当 てる との 文 言 が 盛 り 込 まれました また 同 年 10 月 に 開 催 された インタ ーネットエコノミーに 関 する 日 米 政 策 協 力 対 話 局 長 級 会 合 の 場 や 平 成 25 年 ( 2013 年 )4 月 の 総 務 副 大 臣 の 連 邦 取 引 委 員 会 訪 問 の 際 にもスパム 対 策 に 関 する 意 見 交 換 を 実 施 しました C) ベトナム 平 成 24 年 (2012 年 )4 月 ベトナム 情 報 通 信 副 大 臣 が 来 日 し スパム 対 策 を 含 む 日 本 における ICT 政 策 について 説 明 意 見 交 換 を 実 施 しました また 平 成 25 年 (2013 年 )1 月 ベト ナム 情 報 通 信 省 等 サイバーセキュリティ チームが 来 日 した 際 両 国 におけるスパム の 現 状 等 に 関 する 意 見 交 換 が 行 われまし た その 中 で 日 本 側 から 提 案 した 日 越 双 方 で 受 信 した 相 手 国 発 スパムの 発 信 者 情 報 等 の 交 換 について 合 意 に 至 り 同 年 5 月 から 情 報 交 換 が 開 始 されました d)インド 平 成 25 年 (2013 年 )2 月 のインド 通 信 IT 省 審 議 官 の 来 日 時 同 年 4 月 の 通 信 IT 兼 海 運 担 当 閣 外 大 臣 の 来 日 時 に 両 国 にお けるスパムの 現 状 等 に 関 する 意 見 交 換 が 行 われました また 平 成 26 年 (2014 年 )1 月 の 総 務 副 大 臣 のインド 訪 問 時 インド 通 信 IT 大 臣 と 会 談 し 迷 惑 メール 対 策 が 含 まれる 包 括 的 な 日 印 ICT 協 力 枠 組 み に 合 意 し ました 同 年 2 月 日 本 で 開 催 された 日 印 合 同 作 業 部 会 参 加 のため 来 日 したインド 通 信 IT 省 委 員 との 間 で 迷 惑 メール 対 策 連 携 プロジェクト に 大 筋 合 意 し 同 年 3 月 のドバイにおける 2 国 間 会 談 において 同 プロジェクトの 推 進 を 確 認 しました その 後 一 般 財 団 法 人 日 本 データ 通 信 協 会 もインド CERT-IN を 訪 問 し 迷 惑 メール 送 信 者 情 報 の 交 換 の 具 体 的 な 手 法 等 につ いての 確 認 が 行 われました 平 成 27 年 (2015 年 )6 月 の LAP 11 回 定 期 会 合 の 際 インド 電 気 通 信 庁 のハイ レベルと 意 見 交 換 を 行 い 迷 惑 メール 送 信 者 情 報 の 交 換 の 推 進 について インド 側 の 取 組 の 強 化 を 要 請 しました e) マレーシア 平 成 26 年 (2014 年 )5 月 総 務 大 臣 政 務 官 が 通 信 マルチメディア 副 大 臣 と 会 談 スパム 対 策 を 含 む 両 国 の ICT 分 野 での 協 力 に 関 し 意 見 交 換 を 行 いました f) シンガポール 平 成 26 年 (2014 年 )6 月 総 務 省 とシン ガポール 情 報 通 信 開 発 庁 は シンガポール ICT 政 策 対 話 を 開 催 スパム 対 策 を 含 む 両 国 の ICT 分 野 での 協 力 関 係 強 化 について 意 見 交 換 を 行 いました g) オーストラリア 平 成 26 年 (2014 年 )7 月 日 豪 両 政 府 は スパム 対 策 を 含 む 経 済 上 の 連 携 に 関 する 日 本 国 とオーストラリアとの 間 の 協 定 ( 日 オーストラリア 経 済 連 携 協 定 )に 署 名 いたしました h) 香 港 平 成 27 年 (2015 年 )6 月 の LAP 11 回 会 合 の 際 香 港 OFCA( 通 信 事 務 管 理 局 事 務 室 )との 間 で 迷 惑 メールの 送 信 元 情 報 の 交 換 の 更 なる 取 組 強 化 について 意 見 交 換 を 実 施 しました 6 国 際 的 な 取 り 組 み 93

100 Topics: 海 外 での 迷 惑 メール 対 策 法 制 の 整 備 状 況 平 成 14 年 (2002 年 )に 特 定 商 取 引 法 および 特 定 電 子 メール 法 により 我 が 国 においてオプトアウト 規 制 が 導 入 された 時 点 では 迷 惑 メールへの 法 規 制 は 世 界 的 にも 先 駆 的 なものでした その 後 EU 指 令 によ りオプトイン 規 制 が 導 入 されたことを 受 け 欧 州 各 国 でオプトイン 方 式 による 法 規 制 が 進 みました 米 国 では 連 邦 法 (CAN-SPAM 法 )によりオプトアウト 規 制 が 課 されたほか FCC( 連 邦 通 信 委 員 会 ) 規 則 により 携 帯 電 話 をあて 先 としたものについてはオプトイン 規 制 が 課 されました また オーストラリア ニュー ジーランド アジア 諸 国 においても オプトイン 規 制 を 中 心 とした 立 法 がなされています 平 成 22 年 (2010 年 )12 月 には カナダでオプトイン 規 制 を 中 心 とした 法 律 が 成 立 し 平 成 26 年 (2014 年 ) 7 月 から 施 行 されました 6 図 表 : 主 要 国 における 迷 惑 メール 対 策 法 制 の 整 備 状 況 国 際 的 な 取 り 組 み 94

101 Topics:ロンドン アクション プラン 10 回 東 京 会 合 (LAP 10 TOKYO)の 開 催 平 成 26 年 (2014 年 )10 月 アジアでは 初 開 催 となるロンドン アクション プラン(LAP)の 10 回 会 合 が 東 京 で 開 催 されました(LAP 10 TOKYO) 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会 は LAP 10 TOKYO において 国 内 外 へ 協 議 会 の 活 動 をアピールすべく その 具 体 的 な 方 策 を 協 議 する 目 的 で 同 年 4 月 に LAP 10 TOKYO 委 員 会 を 設 置 しました 同 委 員 会 はのべ 3 回 の 会 合 を 重 ね LAP 10 TOKYO の 開 催 に 際 し 日 本 の 迷 惑 メール 対 策 の 取 組 の 展 示 を 行 うこと 及 び LAP の 場 で 協 議 会 の 取 組 を 紹 介 するプレゼンを 行 うこと 等 を 決 定 し 総 務 省 及 び 関 係 各 機 関 の 協 力 を 得 て 以 下 のとおり 実 施 しました 1 日 本 の 迷 惑 メール 対 策 の 取 組 の 展 示 LAP 10 TOKYO の 開 催 期 間 中 同 会 合 が 開 催 された 京 王 プラザホテル 新 宿 において 総 務 省 と LAP 10 TOKYO 委 員 会 が 中 心 となり 日 本 の 迷 惑 メール 対 策 の 取 組 を 紹 介 する 展 示 を 行 いました 展 示 には 迷 惑 メール 対 策 情 報 セキュリティ 及 び 消 費 者 保 護 等 に 取 り 組 む 日 本 の 関 係 団 体 企 業 ( 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会 及 び 構 成 員 総 務 省 消 費 者 庁 及 び 警 察 庁 NICT 等 公 的 機 関 フィッシング 対 策 協 議 会 安 心 ネットづくり 促 進 協 議 会 及 びスマートフォンの 利 用 者 情 報 等 に 関 する 連 絡 協 議 会 等 )が 参 画 し それぞれの 取 組 について 出 展 しました これまでの LAP の 会 合 では 大 規 模 な 展 示 が 行 われることがなかったため LAP 10 TOKYO の 参 加 者 は 日 本 の 迷 惑 メール 対 策 の 取 組 の 展 示 に 高 い 関 心 を 示 し 会 議 の 休 憩 時 間 を 利 用 して 展 示 の 会 場 を 何 度 も 訪 れていました 2 協 議 会 の 取 組 の 紹 介 協 議 会 の 櫻 庭 秀 次 座 長 代 理 (IIJ)が 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会 のこれまでの 活 動 の 経 緯 OP25B 導 入 推 進 に 向 けた 取 組 及 び 携 帯 電 話 事 業 者 の 取 組 等 について LAP 参 加 者 に 対 してプレゼンを 行 いました LAP 参 加 者 からは 日 本 が 官 民 連 携 して 迷 惑 メール 対 策 に 取 り 組 んでいることについて 称 賛 が 寄 せられま した 3 その 他 LAP 10 TOKYO の 開 催 に 併 せて 一 般 財 団 法 人 インターネット 協 会 の 迷 惑 メール 対 策 委 員 会 が 11 回 迷 惑 メール 対 策 カンファレンスを LAP の 会 場 と 同 じホテル 内 で 開 催 し 上 記 の 協 議 会 の 取 組 との 相 乗 効 果 に より 国 内 外 の 多 数 の 方 々に 向 け 迷 惑 メール 対 策 の 取 組 の 重 要 性 を 広 く 発 信 しました 6 国 際 的 な 取 り 組 み 95

102 MEMO 96

103 7 迷 惑 メール 対 策 に 係 る 組 織 等 における 取 り 組 み

104 7 迷 惑 メール 対 策 に 係 る 組 織 等 における 取 り 組 み 1 節 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会 7 迷 惑 メ ー ル 対 策 に 係 る 組 織 等 に お け る 取 り 組 み 1 概 要 平 成 20 年 ( 2008 年 )11 月 27 日 に 迷 惑 メール 対 策 に 関 する 関 係 者 が 幅 広 く 集 まり 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会 ( 座 長 : 新 美 育 文 明 治 大 学 教 授 ) を 設 立 しました 本 協 議 会 では 迷 惑 メール 対 策 に 関 する 関 係 者 間 の 緊 密 な 連 絡 を 確 保 し 最 新 の 情 報 共 有 対 応 方 策 の 検 討 対 外 的 な 情 報 提 供 な どを 行 うことを 目 的 としています 平 成 27 年 ( 2015 年 )8 月 現 在 協 議 会 構 成 員 は 51 名 ( 実 務 的 な 問 題 に 係 る 情 報 共 有 対 策 の 検 討 等 を 目 的 として 設 置 された 幹 事 会 の 構 成 員 は 32 名 )となっています 2 主 な 活 動 内 容 平 成 20 年 ( 2008 年 )11 月 27 日 に 開 催 された 1 回 会 合 で 迷 惑 メールの 追 放 に 向 けた 決 意 と 具 体 的 に 講 ずるべき 措 置 等 をまとめた 迷 惑 メール 追 放 宣 言 を 採 択 しました 平 成 21 年 (2009) 年 には 幹 事 会 の 活 動 を 中 心 と 図 表 7-1: 迷 惑 メール 対 策 推 進 協 議 会 7 回 会 合 の 模 様 して 送 信 ドメイン 認 証 技 術 など 効 果 的 な 迷 惑 メ ール 対 策 技 術 の 普 及 や 迷 惑 メール 対 策 ハンドブ ックの 策 定 による 啓 発 活 動 などを 進 めました 平 成 22 年 (2010 年 )7 月 には 迷 惑 メール 対 策 ハ ンドブックに 最 新 動 向 を 反 映 して 改 訂 するととも に 送 信 ドメイン 認 証 技 術 導 入 行 程 を 明 確 にし 導 入 のためのマニュアルを 作 成 し 公 開 しました その 後 平 成 23 年 (2011 年 )8 月 には 迷 惑 メー ル 対 策 ハンドブックに 送 信 ドメイン 認 証 技 術 普 及 促 進 の 特 集 を 組 むとともに よりわかりやすいハ ンドブック マニュアルに 改 訂 しております さ らに 迷 惑 メール 対 策 ハンドブックについては 平 成 24 年 (2012 年 )7 月 平 成 25 年 ( 2013)9 月 平 成 26 年 ( 2014 年 )9 月 にも 最 新 動 向 を 反 映 して 改 訂 し 平 成 27 年 度 も 改 訂 を 予 定 しています また 送 信 ドメイン 認 証 技 術 については 平 成 22 年 (2010 年 )9 月 より 金 融 流 通 広 告 等 の 業 界 団 体 を 中 心 に 説 明 会 の 実 施 や 会 員 誌 への 記 事 掲 載 資 料 配 布 等 を 行 い 普 及 を 推 進 しています 98

105 2 節 ( 一 財 ) 日 本 データ 通 信 協 会 迷 惑 メール 相 談 センター 1 概 要 一 般 財 団 法 人 日 本 データ 通 信 協 会 では 平 成 14 年 (2002 年 )7 月 に 迷 惑 メール 相 談 センターを 設 置 しました 迷 惑 メール 相 談 センターでは 現 在 までに 以 下 の 業 務 を 通 じて 電 子 メールの 快 適 な 利 用 環 境 作 りに 取 り 組 んでいます 2 主 な 活 動 内 容 ( 数 値 は 平 成 26 年 度 (2014 年 度 )の 実 績 ) (1) 迷 惑 メール 受 信 者 からの 電 話 相 談 迷 惑 メールを 受 信 して 困 っている 者 や トラ ブルに 巻 き 込 まれそうになっている 者 などか らの 相 談 を 電 話 で 受 け 付 け 対 処 方 法 をアドバ イスしたり 適 切 な 相 談 窓 口 を 案 内 したりして います なお 最 近 では 架 空 請 求 に 関 する 相 談 が 多 くなっており ウィルスメールなどに 関 する 相 談 も 寄 せられています (2) 迷 惑 メールの 収 集 迷 惑 メール 相 談 センターに 設 置 したモニタ ー 機 (パソコン 携 帯 電 話 )で 迷 惑 メールを 収 集 しています( 約 67 万 件 ) また センターの ホームページで 迷 惑 メールの 受 信 者 から 迷 惑 メールに 関 する 情 報 提 供 を 受 け 付 けています ( 約 2,538 万 件 ) (3) 特 定 電 子 メール 法 違 反 等 の 調 査 分 析 収 集 した 迷 惑 メールについて その 内 容 等 を 確 認 し 特 定 電 子 メール 法 に 関 する 違 反 の 有 無 の 分 析 を 行 っています また 収 集 した 迷 惑 メールについて 発 信 元 ISP や 発 信 国 等 の 分 析 を 行 っています (4) 関 係 機 関 への 情 報 提 供 収 集 分 析 した 結 果 特 定 電 子 メール 法 に 違 反 すると 判 断 された 電 子 メールについては 総 務 省 に 違 反 内 容 等 についての 情 報 提 供 を 行 っ ています また 発 信 国 が 日 本 であるものについては 総 務 省 経 済 産 業 省 が 平 成 17 年 (2005 年 )1 月 に 発 表 した 迷 惑 メール 追 放 支 援 プロジェク ト の 一 環 として 総 務 省 とともに 送 信 元 ISP に 情 報 提 供 を 行 い 約 款 に 基 づく 措 置 を 促 しています 発 信 国 が 外 国 であるもののうち 中 国 香 港 台 湾 ブラジル 韓 国 ベトナム 発 のものにつ いては それらの 国 の 関 連 機 関 へ 情 報 提 供 を 行 い 送 信 者 に 対 する 対 応 の 依 頼 をしています ( 中 国 及 び 香 港 には 平 成 19 年 (2007 年 )12 月 から 台 湾 には 平 成 20 年 (2008 年 )5 月 か ら ブラジルには 平 成 22 年 (2010 年 )1 月 から 韓 国 には 平 成 23 年 (2011 年 )5 月 から ベト ナムには 平 成 25 年 (2013 年 )5 月 から 情 報 提 供 を 実 施 しています) (5)セキュリティベンダー 等 への 情 報 提 供 平 成 20 年 (2008 年 )1 月 に 迷 惑 メール 情 報 共 有 アソシエーションを 設 立 し 迷 惑 メール 情 報 を 参 加 事 業 者 に 提 供 しています( 約 60 万 件 ) このアソシエーションでは 情 報 提 供 に 同 意 さ れた 方 から ヘッダー 情 報 付 の 迷 惑 メールを 収 集 し セキュリティベンダーなどの 参 加 事 業 者 に 提 供 することで 迷 惑 メールのフィルタリン グ 製 品 の 開 発 等 に 役 立 てることを 目 的 にして います (6) 利 用 者 等 への 周 知 啓 発 迷 惑 メール 対 策 の 周 知 啓 発 活 動 として 迷 惑 メール 相 談 センターのウェブサイトにおい て 迷 惑 メール 対 策 の 紹 介 調 査 研 究 成 果 の 公 表 迷 惑 メールに 関 するアンケート 調 査 の 実 施 公 表 などを 行 っています また 迷 惑 メール 対 策 やチェーンメール 対 策 などについての 各 種 パンフレットの 作 成 配 布 を 行 っています 7 迷 惑 メ ー ル 対 策 に 係 る 組 織 等 に お け る 取 り 組 み 図 表 7-2: 迷 惑 メール 相 談 センター 活 動 模 様 99

106 3 節 ( 一 財 ) 日 本 産 業 協 会 電 子 商 取 引 モニタリングセンター 7 迷 惑 メ ー ル 対 策 に 係 る 組 織 等 に お け る 取 り 組 み 1 概 要 一 般 財 団 法 人 日 本 産 業 協 会 の 電 子 商 取 引 モニタ リングセンターでは 平 成 13 年 ( 2001 年 )8 月 に インターネット 通 信 販 売 のモニタリング 事 業 を 開 始 平 成 14 年 (2002 年 )2 月 には 消 費 者 からの 情 報 提 供 窓 口 を 設 置 し 迷 惑 メールについても 調 査 を 開 始 しました 現 在 は 平 成 17 年 (2005 年 )1 月 に 経 済 産 業 省 が 発 表 した 迷 惑 メール 追 放 支 援 プロジェクト に 基 づく 調 査 に 加 え 危 険 ドラッ グ 販 売 サイトや 外 貨 決 済 を 利 用 する 出 会 い 系 サイ トの 調 査 インターネットオークション テレビ 通 販 等 の 調 査 を 実 施 しています なお 当 センター では 消 費 生 活 アドバイザー 有 資 格 者 の 調 査 員 が 当 事 業 を 通 じて 電 子 商 取 引 の 円 滑 な 推 進 と 消 費 者 被 害 の 防 止 のための 監 視 を 行 っています 2 主 な 活 動 内 容 ( 数 値 は 平 成 26 年 度 (2014 年 度 )の 実 績 ) (1) 迷 惑 メールの 収 集 センターに 設 置 したモニター 機 (パソコン 携 帯 電 話 )で 迷 惑 メールを 収 集 するとともに ( 約 460 万 件 ) ホームページを 通 じて 消 費 者 からの 情 報 提 供 を 受 け 付 けています( 約 420 万 件 ) (2) 特 定 商 取 引 法 違 反 等 の 調 査 分 析 収 集 した 迷 惑 メールについて その 広 告 元 で 図 表 7-3: 電 子 商 取 引 モニタリングセンター 活 動 模 様 あるサイト 事 業 者 の 調 査 を 行 い 特 定 商 取 引 法 に 関 する 違 反 の 有 無 を 判 定 しています また モニター 機 で 受 信 した 迷 惑 メールにつ いては 発 信 元 ISP や 発 信 国 を 分 析 しています (3) 関 係 機 関 への 情 報 提 供 特 定 商 取 引 法 違 反 と 判 断 された 電 子 メー ル 広 告 サイトについては 違 反 内 容 及 び 事 業 者 情 報 等 の 詳 細 を 消 費 者 庁 へ 報 告 しています その 情 報 をもとに 消 費 者 庁 より 事 業 者 へ 是 正 を 求 めるとともに 迷 惑 メール 追 放 支 援 プロ ジェクト の 一 環 として 消 費 者 庁 から 違 反 事 業 者 と 取 引 関 係 のある ISP に 通 知 を 行 うこと で 事 業 者 の 利 用 停 止 等 の 措 置 を 促 進 すること が 可 能 となっています また 同 様 に 不 当 請 求 を 行 っている 悪 質 事 業 者 については 消 費 者 庁 から 金 融 庁 へ 口 座 情 報 の 提 供 を 行 っています さらに 日 本 の 消 費 者 に 向 けた 中 国 発 の 広 告 メールの 急 増 を 受 け 平 成 19 年 (2007 年 )10 月 より 消 費 者 庁 を 通 じて 中 国 の 関 連 機 関 へ 情 報 を 提 供 しています (4) 一 般 消 費 者 への 啓 発 情 報 提 供 されたメールを 分 析 し 最 新 の 迷 惑 メールの 動 向 や 悪 質 サイトの 仕 組 みをホーム ページで 公 表 し 一 般 消 費 者 への 注 意 喚 起 を 行 っています 100

107 4 節 ( 一 財 )インターネット 協 会 迷 惑 メール 対 策 委 員 会 1 概 要 一 般 財 団 法 人 インターネット 協 会 では 平 成 16 年 (2004 年 )9 月 から ISP 一 般 企 業 学 識 経 験 者 を 含 むメンバーにより 迷 惑 メール 対 策 委 員 会 を 構 成 し 迷 惑 メール 対 策 活 動 を 行 いました 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 普 及 も 一 段 落 し 平 成 23 年 度 (2011 年 度 )でい ったん 活 動 を 完 了 しました が その 後 も 迷 惑 メール 関 連 で 新 たな 動 きも 起 きて いることから 平 成 25 年 度 (2013 年 度 )に 活 動 を 再 開 しました 2 主 な 活 動 内 容 (1) 委 員 会 ミーティング 委 員 会 では 月 一 回 の 定 例 の 会 合 を 開 催 していま す 平 成 26 年 度 (2014 年 度 )は 迷 惑 メール 関 連 の 最 近 情 報 の 交 換 と BoF やカンファレンスなどの 企 画 を 行 いました (2) 迷 惑 メール 対 策 カンファレンス 委 員 会 のメインイベントとして 主 にメール 管 理 者 を 対 象 とした 迷 惑 メール 対 策 カンファレンス を 開 催 しています 平 成 26 年 度 (2014 年 度 )はロ ンドン アクション プラン 10 回 東 京 会 合 (LAP 10 TOKYO)の 関 連 イベントとして 10 月 8 日 と 9 日 の 二 日 間 にわたり 同 じホテルを 会 場 として 開 催 しました 二 日 目 には LAP 10 TOKYO にも 参 加 していた ISOC ( Internet Society ) spam project の Karen Mulberry さんの 招 待 講 演 も 行 い 両 日 でのべ 約 150 人 の 参 加 者 が 集 まり 活 発 な 議 論 を 行 いました また カンファレンスで 用 いた 資 料 は ウェブページで 公 開 しています (3) 地 方 セミナー 委 員 会 では これまで 年 2 回 程 度 地 方 セミナーを 実 施 してきましたが 平 成 25 年 度 (2013 年 度 )の 活 動 再 開 以 降 は 開 催 できない 状 況 が 続 きました 平 成 27 年 度 (2015 年 度 ) は ESC( Security Conference)との 共 催 により 大 阪 での 開 催 を 予 定 して います 委 員 会 では 推 進 する 対 策 を 広 く 普 及 させるた めにも 地 方 セミナーは 重 要 と 考 えています 引 き 続 き 関 連 する 組 織 と 連 携 することなどで 地 方 セミナーを 継 続 して 実 施 していきたいと 考 えています (4) Internet Week 2014 昨 年 に 引 き 続 き Internet Week 2014 でも 迷 惑 メー ル 対 策 BoF を 開 催 しました 今 回 はメールに 深 く 関 連 する DNS に 焦 点 をあて ドメイン 名 不 正 利 用 問 題 と 日 本 国 内 におけるドメインレピュテーションの 運 用 をテーマに 活 発 な 議 論 を 行 いました 参 加 者 から は フィッシングメールの 被 害 が 深 刻 であることから 受 信 側 での 対 策 の 強 化 を 求 める 声 があり DMARC とレ ピュテーションによる 対 策 が 急 務 であることを 伺 わ せる 内 容 となりました (5) 迷 惑 メール 対 策 情 報 ポータルサイト 委 員 会 のウ ェブページでは 引 き 続 き 技 術 情 報 の 観 点 から 関 連 する URL の 翻 訳 や 送 信 ドメイン 認 証 技 術 関 連 解 説 メールサーバー 運 用 に 関 する 情 報 などを 提 供 してい きたいと 考 えています (6) 国 際 連 携 迷 惑 メールは 海 外 から 送 信 されてくるケースも 多 いため 国 際 連 携 は 重 要 な 活 動 と 言 えます さらに 近 年 は 日 本 が 迷 惑 メール 送 信 地 域 として 上 位 となるデ ータも 発 表 されていることから 送 信 側 の 対 策 につい ても 検 討 が 必 要 と 考 えています 7 迷 惑 メ ー ル 対 策 に 係 る 組 織 等 に お け る 取 り 組 み 図 表 7-4: 迷 惑 メール 対 策 カンファレンス(LAP 10 TOKYO 併 設 )の 模 様 101

108 102 MEMO

109 8 今 後 の 取 り 組 み

110 8 今 後 の 取 り 組 み 前 までにみたように 迷 惑 メールについては 電 気 通 信 事 業 者 配 信 サービス 事 業 者 広 告 関 係 者 その 他 様 々な 関 係 者 が その 撲 滅 に 向 けて 制 度 的 な 対 策 技 術 的 な 対 策 自 主 的 な 取 り 組 み 国 際 連 携 のための 取 り 組 みなど 様 々な 取 り 組 みを 行 ってきています しかし 迷 惑 メール 対 策 のた めの 取 り 組 みが 強 化 されるのに 対 応 して 迷 惑 メ ールの 送 信 手 法 も 巧 妙 化 悪 質 化 してきており 依 然 として その 問 題 が 解 決 されたとは 言 えませ ん このため 今 後 も 関 係 者 が 協 力 し 引 き 続 き 次 のような 措 置 を 有 機 的 に 連 携 させ 総 合 的 な 迷 惑 メール 対 策 を 推 進 していくことにより 我 が 国 からの 迷 惑 メールの 追 放 に 向 けた 取 り 組 みを 強 化 していくことが 必 要 とされています 最 終 的 には 全 世 界 からの 迷 惑 メールの 追 放 を 目 指 して 国 際 連 携 の 強 化 をはじめとする 取 り 組 みを 一 層 進 めて いく 必 要 があります 8 今 後 の 取 組 1 制 度 的 な 対 策 (1) 特 定 電 子 メール 法 特 定 商 取 引 法 をはじめとした 関 係 法 律 の 適 切 な 執 行 (2) 必 要 に 応 じた 制 度 の 見 直 しの 検 討 等 2 技 術 的 な 対 策 (1)フィルタリング OP25B や 送 信 ドメイン 認 証 などの 対 策 の 開 発 導 入 の 促 進 (2)セキュリティベンダーによる 効 果 的 な 迷 惑 メール 対 策 製 品 等 の 提 供 等 3 国 際 連 携 の 強 化 (1) 迷 惑 メール 対 策 を 行 う 諸 外 国 の 行 政 機 関 や 関 連 組 織 との 連 携 の 強 化 (2) 諸 外 国 の 電 気 通 信 事 業 者 との 連 携 の 強 化 4 自 主 的 な 取 り 組 み (1) 契 約 約 款 に 基 づいた 迷 惑 メール 送 信 者 の 利 用 停 止 や 契 約 解 除 などの 電 気 通 信 事 業 者 等 による 自 主 的 な 取 り 組 み (2) 利 用 者 からの 適 正 な 同 意 の 取 得 など 広 告 関 係 者 による 健 全 性 を 確 保 したメールマーケティングの 実 施 (3) 配 信 サービス 事 業 者 によるメールの 適 切 な 配 信 確 保 のための 取 り 組 み 5 周 知 活 動 利 用 者 をはじめとした 関 係 者 に 対 する 迷 惑 メール 対 策 に 関 する 情 報 提 供 図 表 8-1: 総 合 的 な 迷 惑 メール 対 策 の 実 施 自 主 的 な 取 り 組 み 利 用 停 止 契 約 解 除 等 の 電 気 通 信 事 業 者 等 の 取 り 組 み 広 告 関 係 者 による 健 全 性 を 確 保 したメールマーケティングの 実 施 配 信 サービス 事 業 者 によるメールの 適 正 な 配 信 確 保 の 取 り 組 み 技 術 的 な 対 策 フィルタリング OP25B 送 信 ドメイン 認 証 等 の 開 発 導 入 の 促 進 セキュリティベンダーによる 効 果 的 な 対 策 製 品 の 提 供 等 配 信 ASP 広 告 関 係 者 送 信 者 インターネット 受 信 者 迷 惑 メール 送 信 者 ( 海 外 ) 迷 惑 メール 送 信 者 ( 国 内 ) 送 信 側 プロバイダ- 等 受 信 側 プロバイダー 等 国 際 連 携 の 強 化 諸 外 国 の 行 政 機 関 関 係 組 織 との 連 携 強 化 諸 外 国 の 電 気 通 信 事 業 者 との 連 携 強 化 制 度 的 な 対 応 関 係 法 律 の 適 切 な 執 行 必 要 に 応 じた 制 度 の 見 直 し 等 周 知 活 動 迷 惑 メール 対 策 に 関 する 情 報 提 供 104

111 参 考 1 利 用 者 が 注 意 すべき こと

112 ( 参 考 1) 利 用 者 が 注 意 すべきこと 迷 惑 メールについては 行 政 機 関 や 携 帯 電 話 事 業 者 サービスプロバイダー 等 関 係 組 織 その 他 の 関 係 者 により 様 々な 取 り 組 みが 行 われてきています ここでは 迷 惑 メールに 対 して 利 用 者 が 行 える 対 策 や 利 用 者 が 注 意 すべき 点 について ポイントを 簡 単 にお 示 しします なお 迷 惑 メール 対 策 のために 利 用 者 が 注 意 すべき 点 については 様 々な 関 係 者 によりパンフレットやウェブサイト 等 にまとめられています ので 詳 細 については それぞれのパンフレット 等 をご 覧 ください ( 参 考 1 ) 利 用 者 が 注 意 す べ き こ と 1 迷 惑 メールを 受 け 取 らないための 対 策 (1)アドレスを 安 易 に 公 表 しない メールアドレスを 不 必 要 に 公 開 しないよう にしましょう ホームページ 上 や 掲 示 板 で 公 開 したメールアドレスを 迷 惑 メール 送 信 者 が 収 集 している 場 合 がありますので メールアドレ スを 不 必 要 に 公 開 すると 迷 惑 メールが 増 加 す る 可 能 性 があります 特 に メールアドレスの 収 集 を 目 的 とした 懸 賞 サイトや 占 いサイト 等 もあるため 注 意 することが 必 要 です また プロフィールサイトなどで 初 期 設 定 のまま 利 用 すると アドレスが 公 開 される 場 合 もあるた め 注 意 しましょう (2) 推 測 されにくい 数 字 や 記 号 を 使 った 複 雑 で 長 いメールアドレスを 使 う 数 字 や 記 号 を 組 み 合 わせた 複 雑 で 長 いメー ルアドレスを 用 いましょう 迷 惑 メール 送 信 者 は プログラムなどでメールアドレスとして 使 用 できる 文 字 列 を 作 成 し 無 差 別 にメールを 送 信 している 場 合 があります 単 純 なメールアド レスの 場 合 には その 送 信 先 に 含 まれてしまう 可 能 性 が 高 くなります このため 複 雑 で 長 い メールアドレスを 用 いることが 有 効 です (3) 不 用 意 に 同 意 しない 運 営 者 が 誰 かもよく 知 らないウェブサイト 等 を 利 用 して 当 該 ウェブサイト 等 の 中 に 記 載 されている 今 後 当 サイトや 関 連 サイト から 広 告 宣 伝 メールを 送 信 する 旨 の 表 記 に よくわからないまま 同 意 をして メールアド レス 等 を 開 設 者 に 通 知 すると 必 要 もない 広 告 宣 伝 メールが 大 量 に 送 信 されてくることに つながることがあります 広 告 宣 伝 メールの 送 信 に 同 意 をする 際 には 十 分 注 意 した 上 で 同 意 をすることを 心 がけましょう (4) 携 帯 電 話 事 業 者 やサービスプロバイダー 等 の 対 策 サービスを 利 用 する 携 帯 電 話 事 業 者 やサービスプロバイダー 等 の 提 供 するフィルタリング 等 のサービスを 活 用 しましょう 携 帯 電 話 事 業 者 や 多 くのサービ スプロバイダー 等 で 迷 惑 メールフィルターサ ービスが 提 供 されています 具 体 的 な 内 容 や 利 用 の 条 件 等 は 携 帯 電 話 事 業 者 やサービスプロ バイダー 等 により 異 なっているため 利 用 して いる 携 帯 電 話 事 業 者 やサービスプロバイダー 等 に 確 認 してください また 技 術 的 な 対 策 と しての OP25B や 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 携 帯 電 話 事 業 者 やサービスプロバイダー 等 の 導 入 状 況 については ( 一 財 ) 日 本 データ 通 信 協 会 のウェブページでもご 確 認 いただけます (5)セキュリティソフト 等 の 機 能 を 利 用 する セキュリティソフトやメールソフトの 迷 惑 メール 対 策 機 能 も 活 用 しましょう お 使 いのセ キュリティソフトやメールソフトには 独 自 の 迷 惑 メール 対 策 機 能 を 持 っているものもある ため そのような 機 能 を 活 用 することも 有 効 で す 2 迷 惑 メ ー ル を 受 け 取 っ て し ま っ た と き の 対 策 (1) 開 かない 受 け 取 った 迷 惑 メールは 開 かないようにし ましょう メールを 開 くだけでウィルス 感 染 す ることもありますので メールを 自 動 的 に 開 く プレビュー 機 能 は 停 止 しておくようにしまし ょう また HTML メールでは メールを 開 く だけでウェブアクセスが 行 われ メールを 閲 覧 したことなどの 情 報 が 伝 わってしまうことも ありますので HTML メールを 自 動 的 に 開 くプ レビュー 機 能 を 停 止 しておくことも 重 要 です (2)クリックしない URL 等 は クリックしないようにしましょう 迷 惑 メールに 記 載 された URL に 不 用 意 にアク セスしたら 後 日 高 額 な 使 用 料 を 請 求 するメ ールが 届 くようになったケースもあります ま た URL にアクセスすることで メールを 閲 覧 したことなどの 情 報 が 伝 わってしまい そのメ ールアドレスに 宛 てて さらに 迷 惑 メールが 増 える 可 能 性 もあります (3) 個 人 情 報 は 入 力 しない 個 人 情 報 は 入 力 しないようにしましょう 迷 惑 メールからウェブページ 等 に 誘 導 し そこで 巧 妙 に 個 人 情 報 を 入 力 させる 手 口 も 出 てきて いますので 注 意 しましょう (4) 送 信 者 が 不 明 なメールには 返 信 しない 身 に 覚 えのないメールには 返 信 しないよう にしましょう そのようなメールの 中 にある 連 絡 先 に 返 信 すると 実 在 するメールアドレス 106

113 のリストに 登 録 され より 多 くの 迷 惑 メールが 届 くようになる 可 能 性 がありますので 注 意 し ましょう (5)チェーンメールは 転 送 しない チェーンメールは 転 送 しないようにしまし ょう チェーンメールでは 善 悪 さまざまな 内 容 により メールを 転 送 させようとしますが チェーンメールを 転 送 しなくても 何 も 起 こり ません 逆 に 友 達 に 転 送 することにより 相 手 にいやな 思 いをさせてしまうことにもなり かねません どうしても 不 安 な 場 合 には 一 般 財 団 法 人 日 本 データ 通 信 協 会 で 転 送 先 アドレ スを 提 供 しているので その 転 送 先 アドレスを 使 いましょう (6) 関 連 組 織 に 情 報 提 供 する 迷 惑 メール 対 策 に 生 かすために 受 け 取 った 迷 惑 メールに 関 する 情 報 を 提 供 しましょう 日 本 データ 通 信 協 会 迷 惑 メール 相 談 センターや 日 本 産 業 協 会 電 子 商 取 引 モニタリングセンタ ーで 法 律 違 反 の 迷 惑 メールに 関 する 情 報 提 供 を 受 け 付 けています また 携 帯 電 話 事 業 者 各 社 でも 専 用 の 連 絡 先 を 設 けて 迷 惑 メールに 関 する 情 報 提 供 を 受 け 付 けています 3 自 ら 同 意 した 広 告 宣 伝 メールへの 対 応 (1)オプトアウトを 確 実 に 実 施 する 受 信 不 要 になったメールマガジンなどについ ては フィルタリングなどによって 受 信 拒 否 設 定 をするのではなく きちんと 登 録 の 解 除 (オ プトアウト)を 行 いましょう フィルタリング などによって 受 信 拒 否 設 定 をした 場 合 には 送 信 側 では そのメールが 利 用 者 にとって 不 要 で あることがわからず 受 け 取 られることのない 電 子 メールが 延 々と 送 信 され 続 けることになり 送 受 信 側 のプロバイダー 等 で 無 用 な 処 理 が 必 要 になり 余 計 な 設 備 負 荷 がかかることになるた めです (2)メールアドレスの 変 更 を 広 告 宣 伝 メール 発 行 者 にきちんと 通 知 する メールアドレスを 変 更 したら 広 告 宣 伝 メー ルの 発 行 者 にも 変 更 したメールアドレスを 通 知 しましょう 通 知 をしないと 必 要 な 広 告 宣 伝 メールが 届 か なくなるだけでなく 存 在 しないメールアドレ ス 宛 の 広 告 宣 伝 メールが 延 々と 送 信 され 続 ける ことになり プロバイダー 等 に 余 計 な 設 備 負 荷 がかかることにもなります (3)ID パスワードが 送 信 者 から 付 与 されてい る 場 合 は 忘 れないようにする 広 告 宣 伝 メールの 送 信 に 同 意 をすると 広 告 宣 伝 メールの 受 信 のために 登 録 しているメール アドレスを 三 者 が 受 信 者 になりすまして 変 更 することや 広 告 宣 伝 メールの 送 信 を 解 除 するこ と 等 を 防 止 するため 送 信 者 から ID パスワ ードが 付 与 されることがあります この ID パスワードは メールアドレスの 変 更 オプトアウト 等 に 必 要 となるので 忘 れな いようにしましょう 4 迷 惑 メ ー ル の 送 信 者 に な ら な い よ う に す る ための 対 策 ウィルス 感 染 しないようにする ウィルス 感 染 すると 気 づかないうちに 自 分 の PC から 迷 惑 メール 送 信 が 行 われてしまう こともあります(ボット) ウィルス 感 染 しない ようにするため セキュリティソフトの 利 用 オペレーティングシステム 等 のソフトウェアの アップデートの 実 施 (セキュリティ 上 の 脆 弱 性 を 修 正 してくれます)するとともに 信 頼 でき ないソフトウェアを 使 用 しないことなどに 注 意 しましょう なお セキュリティソフトは 未 知 の 問 題 に 対 しては 効 果 がありません 効 果 を 過 信 して 危 険 なサイトにアクセスしたり 添 付 ファイル をむやみに 開 いたりしないようにしましょう また セキュリティソフトの 更 新 データを 定 期 的 に 導 入 するよう 心 がけましょう 5 その 他 の 対 応 メール 送 信 に 587 番 ポートを 利 用 する 利 用 しているサービスプロバイダー 等 が 587 番 ポートでの 接 続 を 提 供 しているときには 587 番 ポートを 利 用 するようにしましょう インターネットへの 接 続 のために 利 用 してい るサービスプロバイダー 等 以 外 のサービスプロ バイダー 等 から 電 子 メールを 送 る 場 合 に OP25B が 実 施 されていると メール 送 信 に 25 番 ポート が 利 用 されているとメールの 送 信 ができないこ とがあります( 一 部 のサービスでは 25 番 ポート へのアクセスが 完 全 に 遮 断 されている 場 合 もあ ります) インターネットへの 接 続 のために 利 用 してい るサービスプロバイダー 等 のウェブページ 等 で 対 応 方 法 を 確 認 し 587 番 ポートを 利 用 するよ うにメールソフトの 設 定 の 変 更 などを 行 いまし ょう ( 参 考 1 ) 利 用 者 が 注 意 す べ き こ と 107

114 資 料 名 概 要 入 手 方 法 撃 退! 迷 惑 メール ( 最 新 版 2015 年 5 月 ) 撃 退!チェーンメール ( 最 新 版 2015 年 3 月 ) あんしん BOOK ( 最 新 版 2014 年 7 月 ) 設 定 &サービスガイドブック ( 最 新 版 2013 年 3 月 ) ケータイあんしんナビ BOOK ( 最 新 版 2013 年 1 月 ) 受 信 者 が 気 をつけることをまとめた 冊 子 ( 日 本 データ 通 信 協 会 作 成 ) チェーンメール 対 策 をまとめたパンフレット ( 日 本 データ 通 信 協 会 作 成 ) 迷 惑 メール 対 策 も 含 む 利 用 者 向 けのリーフレット (NTT ドコモ 作 成 ) 迷 惑 メール 対 策 も 含 む 利 用 者 向 けのリーフレット (KDDI 作 成 ) 迷 惑 メール 対 策 も 含 む 利 用 者 向 けのリーフレット (ソフトバンクモバイル 作 成 ) 日 本 データ 通 信 協 会 のウェブ ページからダウンロード 可 能 日 本 データ 通 信 協 会 のウェブ ページからダウンロード 可 能 店 頭 で 配 布 店 頭 で 配 布 店 頭 で 配 布 ( 参 考 1 ) 利 用 者 が 注 意 す べ き こ と 108

115 参 考 2 メール 送 信 側 が 注 意 すべきこと

116 ( 参 考 2) メール 送 信 側 が 注 意 すべきこと 迷 惑 メール 送 信 者 は 迷 惑 メールが 届 けられるように 送 信 手 法 を 悪 質 化 巧 妙 化 してきており それ に 対 応 して 受 信 側 でも 様 々な 技 術 的 な 対 策 が 図 られてきています そのような 迷 惑 メールではありませんが メールを 利 用 しているサービス 提 供 者 の 中 で メールサーバ ーやメールアドレス 等 の 管 理 が 行 き 届 いておらず 結 果 として 大 量 に 送 信 されるメールや 存 在 しない あて 先 を 多 く 含 むメールなど 迷 惑 メールよりも 負 荷 の 高 いメール 等 の 送 信 が 行 われている 場 合 が 存 在 し ています その 結 果 設 備 保 護 の 観 点 で 受 信 側 が 実 施 する 規 制 条 件 に 該 当 して メールが 受 信 拒 否 された り 遅 延 したりする 等 の 問 題 が 発 生 しています ここでは これらの 問 題 の 発 生 を 防 ぐために 主 としてメールの 送 信 側 として 最 低 限 考 慮 すべき 点 につ いてお 示 ししますので メールシステムの 開 発 や 運 用 管 理 に 関 わる 方 は 是 非 とも 参 考 にしてください ( 参 考 2 ) メ ー ル 送 信 側 が 注 意 す べ き こ と 1 お 隣 さん 問 題 と Backscatter 問 題 (1) 共 用 サーバーを 利 用 した 迷 惑 メール 送 信 に よる お 隣 さん 問 題 ISP や ASP の 提 供 するメールシステムや 共 用 ホスティングサーバは 不 特 定 多 数 のユーザー により 利 用 されています これらのメールサー バーからは 比 較 的 多 量 のメールが 送 信 され かつ 一 般 ユーザーに 宛 てたメールが 送 信 され る 場 合 が 多 いため これに 紛 れて それらのメ ールサーバーを 利 用 して 迷 惑 メールを 送 信 す る 者 も 存 在 しています それらのメールサーバーを 利 用 して 迷 惑 メ ールが 送 信 された 場 合 に 迷 惑 メールを 受 け 取 ったユーザーが 該 当 の 送 信 元 (メールサーバ ー)から 迷 惑 メールが 送 信 されたと 認 識 し 該 当 の 送 信 元 の 情 報 (IP アドレスなど)をブラ ックリストを 提 供 している 企 業 へ 通 知 し それ がブラックリストに 登 録 されることがありま す もし 受 信 側 で そのブラックリストを 利 用 してメール 受 信 ブロックをするシステムが 存 在 した 場 合 には 該 当 の 送 信 元 からのメール の 受 信 が 制 限 されることになります また ブラックリストを 利 用 していない 場 合 でも 短 時 間 に 大 量 の 送 信 や 存 在 しないあて 先 を 多 く 含 むメールの 送 信 が 行 われたときに は 設 備 保 護 の 観 点 から 受 信 側 で 一 時 的 に 受 信 を 制 限 する 場 合 があり この 場 合 も 該 当 の 送 信 元 からメールの 受 信 が 拒 否 されることに なります このような 形 で 受 信 側 でのメールの 受 信 の 制 限 が 行 われる 場 合 には 受 信 制 限 の 原 因 とな った 迷 惑 メールだけではなく 該 当 の 送 信 元 (メールサーバー)から 送 信 される 通 常 のメー ルも 巻 き 込 まれて 受 信 制 限 されることになり 同 じ 送 信 元 を 利 用 している 多 くのユーザ ーの メールに 多 大 な 影 響 が 出 ることになります このような 問 題 は 同 じ 送 信 元 を 利 用 してい る( 同 居 している)ユーザーの 影 響 を 受 けるこ とから お 隣 さん 問 題 と 呼 ばれます 図 表 1 お 隣 さん 問 題 110

117 (2) ア ド レス 詐 称 メー ルによる Backscatter 問 題 存 在 しないあて 先 にメールが 送 信 された 場 合 には 一 般 的 には 送 信 元 に 該 当 のあて 先 が 存 在 しませんでした という 内 容 のエラーメ ールが 送 信 されます このエラーメールには 2 つの 送 信 方 法 があ り どちらを 使 わなくてはいけないというルー ルはありません 1は メール 送 信 時 に 受 信 側 からエラー 応 答 を 受 信 した 送 信 側 のサーバーが エラーメー ルを 作 成 して 送 信 するものです 2 は 受 信 側 でメールをいったん 受 信 した 後 に 該 当 のユ ーザーが 存 在 しない 等 の 理 由 でメール 保 存 先 がない 場 合 に 受 信 側 でエラーメールを 作 成 し て 送 信 するものです この 2 のケースはメー ルサーバーがユーザー 情 報 を 保 持 していなか ったり ハーベスティング 対 策 等 が 必 要 だった りするために すべてのメールを 一 旦 受 信 する 等 している 場 合 に 多 く 発 生 します ここで 送 信 したメールアドレスが 詐 称 され ていた 場 合 には エラーメールはこの 詐 称 され たアドレスにあてて 送 信 されることとなりま 図 表 2 Backscatter 問 題 す 送 信 側 でエラーメールを 送 信 している 場 合 には 送 信 側 が 管 理 しているドメイン 以 外 のア ドレスを 使 っていた 場 合 には エラーメールの あて 先 が 詐 称 された 存 在 しないアドレスであ る 可 能 性 があるということは 認 識 できますが 受 信 側 でエラーメールを 送 信 している 場 合 に は 送 信 ドメイン 認 証 技 術 などを 用 いない 限 り そのことを 検 知 することは 通 常 できません エラーメールが 大 量 に 送 信 された 場 合 や エ ラーメールの 送 信 先 となった 詐 称 されたアド レスが 存 在 しないアドレスだった 場 合 には エ ラーメールの 受 信 側 では このエラーメール 送 信 元 からのメールを 一 時 的 に 受 信 制 限 するこ とがあります このように 受 信 側 での 制 限 が 行 われた 場 合 には 該 当 の 送 信 元 から 送 信 される 通 常 のメー ルも 巻 き 込 まれて 受 信 が 制 限 されることにな ります この 問 題 はメールが 拡 散 して 制 限 されると いうことから Backscatter 問 題 と 呼 ばれ ます ( 参 考 2 ) メ ー ル 送 信 側 が 注 意 す べ き こ と 111

118 また Backscatter 問 題 の 変 化 版 として MSA を 踏 み 台 にして 送 信 する 場 合 もあります 図 表 3 MSA を 踏 み 台 にした Backscatter 問 題 ( 参 考 2 ) メ ー ル 送 信 側 が 注 意 す べ き こ と (3) お 隣 さん 問 題 や Backscatter 問 題 対 策 これらの 問 題 に 対 して いくつかの 技 術 的 な 対 策 が 存 在 します お 隣 さん 問 題 では 送 信 者 認 証 を 導 入 し た 上 で 1 ユーザーあたりの 単 位 時 間 のメール 送 信 通 数 を 制 限 し 送 信 できるメールの 通 数 を 制 限 することで 受 信 側 で 受 信 制 限 されにくく することが 可 能 です Backscatter 問 題 では 詐 称 されたドメ インについて 送 信 側 として 送 信 ドメイン 認 証 技 術 を 導 入 し 受 信 側 で 送 信 ドメイン 認 証 技 術 の 認 証 を 実 施 することで 詐 称 されたメールで あるかどうかを 判 断 し 詐 称 されたアドレスか ら 存 在 しないアドレスに 送 信 された 場 合 には エラーメールを 返 信 せずに 破 棄 するという 対 応 が 可 能 になります また 存 在 しないあて 先 へメールが 送 信 され た 場 合 には SMTP セッションでエラー 応 答 を 返 すことで 受 信 側 でエラーメールを 返 さない ようにすることも 可 能 です その 他 にも 送 信 側 で 送 信 者 認 証 を 導 入 し 送 信 する 際 に 認 証 したアカウントのアドレス を 自 動 的 に 送 信 アドレスとして 付 与 すること で アドレスを 詐 称 した 送 信 をできなくすると いう 対 応 も 可 能 です また MSA を 踏 み 台 にされた Backscatter 問 題 に 対 しては 自 ドメイン 以 外 のメールの 送 信 を 禁 止 することでも 対 応 可 能 です さらに 4 2 節 で 説 明 した 詐 称 送 信 制 限 機 能 を 用 いることで 本 問 題 の 発 生 を 防 ぐことができ ます しかし これらの 対 策 をするには 新 規 にそ の 機 能 を 導 入 する 必 要 があり 費 用 がかかるこ とのほか 導 入 までの 時 間 がかかることや ユ ーザーへの 周 知 が 必 要 なことなどいくつかの 課 題 が 発 生 します したがって これらに 代 わる 対 策 として 日 々のログを 分 析 し 問 題 が 発 生 した 場 合 には 速 やかに 検 知 して 運 用 で 対 応 する 方 法 が 考 え られます ただし 不 特 定 多 数 のユーザーが 収 容 されているシステムから 送 信 されるメール のあて 先 は 非 常 に 種 類 が 多 く 集 計 するにも 何 らか 基 準 が 必 要 となります ここでは 調 査 の 一 例 として 次 のような 方 法 について 説 明 します 受 信 側 で 規 制 されるのは 通 常 は 大 量 に 送 信 される 場 合 や 存 在 しないあて 先 が 多 く 含 むメ ールが 送 信 される 場 合 になりますので 送 信 先 の IP ごとに 送 信 通 数 (あて 先 数 )と 存 在 しな い 宛 先 の 数 送 信 元 の IP アドレスの 集 計 を 行 います ここで ある 送 信 先 IP に 対 して 通 112

119 数 が 多 い 存 在 しないあて 先 へのメールが 多 い ある 送 信 元 IP からのメール 送 信 数 が 多 い 等 に 該 当 した 場 合 は 受 信 側 で 規 制 される 可 能 性 が あるメールを 送 信 していると 考 えることがで きます これらを 組 み 合 わせて 分 析 することで 規 制 されるメールが 送 信 されていたか 否 かを 判 断 できるようになります これらを 継 続 的 に 行 うことで 受 信 側 に 規 制 される( 規 制 される 可 能 性 がある)メールを 送 信 していたかの 判 断 が 可 能 になり 必 要 に 応 じ て 該 当 の 送 信 元 を 規 制 することで 外 部 へのメ ールの 送 信 の 抑 止 が 可 能 になります メール 送 信 が 遅 延 する 理 由 は 結 果 として 受 信 側 で 制 限 されている 場 合 でも その 理 由 は 送 信 側 の 問 題 である 場 合 も 多 くありますので 送 信 側 はまず 送 り 方 に 問 題 がないか 調 査 するこ とも 重 要 になります 送 信 側 で 問 題 発 生 の 原 因 がわかれば 該 当 の 送 信 者 に 注 意 等 を 行 うこと で 問 題 回 避 も 可 能 になり よりよいメール 疎 通 環 境 を 築 くことができます 2 アドレス 未 管 理 による 問 題 (1) 登 録 アドレスの 変 更 解 除 漏 れによる 問 題 広 告 宣 伝 メールにおけるユーザーのアドレス 管 理 は 関 係 者 の 取 り 組 みによりかなり 厳 格 にな ってきていますが 一 部 の 広 告 メールや 緊 急 時 の 連 絡 に 使 われる 防 災 系 のメールや 災 害 時 に 用 いられる 安 否 確 認 メール 等 では 依 然 として アドレス 管 理 の 必 要 性 が 十 分 認 知 されておらず 適 切 な 管 理 がされていない 場 合 があります これらの 問 題 は 前 述 に 説 明 した 問 題 と 同 様 受 信 者 がアドレス 変 更 や 削 除 した 場 合 に 設 定 を 随 時 変 更 する 必 要 がありますが その 変 更 を 怠 ることで 徐 々に 存 在 しないあて 先 が 多 いメー ルを 送 信 することになり 場 合 によっては 受 信 側 で 制 限 されてメールが 遅 延 するおそれがあり ます 防 災 メールであっても 通 信 の 秘 密 からその 内 容 を 見 て 特 別 な 対 応 することは 不 可 能 である ため 送 信 側 ではこのような 問 題 が 発 生 しない ように 対 処 しておかないと 万 一 の 場 合 に 大 事 なメールが 届 かないという 事 象 が 発 生 しかね ません 本 問 題 は メーリングリストでも 同 様 に 発 生 するおそれがあります メーリングリストのア ドレス 管 理 は 多 くの 場 合 には 登 録 したユー ザーが 自 ら 行 うことになりますが 登 録 してい ることを 忘 れたり 変 更 方 法 がわからなかった りして アドレス 変 更 や 削 除 があっても その まま 放 置 されるケースがあります この 状 態 で 送 信 されたメールは 送 信 不 可 となり その 結 果 送 信 失 敗 の 通 知 がメーリングリスト 管 理 者 に 送 信 されます ここで 管 理 者 がメンテナンスを 行 えば 問 題 が 肥 大 化 することはありませんが 管 理 者 が 放 置 し 続 けた 場 合 には 存 在 しないア ドレスへのメールの 送 信 が 続 くことになります 複 数 のメーリングリストを 管 理 しているサーバ ーでは このような 送 信 先 が 重 畳 することによ り 多 数 の 存 在 しないあて 先 にメールを 送 信 す ることとなってしまうおそれがさらに 高 くなり ます (2) アドレス 管 理 方 法 について 前 述 のとおり 本 来 はそのサービスの 利 用 者 が 変 更 する 必 要 がありますが 一 部 の 利 用 者 は その 変 更 を 行 わないという 事 実 があります し たがって サービス 提 供 側 が 自 主 的 に 管 理 をす る 必 要 が 出 てきます 多 くのメールサーバーは RFC5321 で 定 義 さ れているように SMTP セッションの 中 で 550 の エラー 応 答 を 返 します ので メール 送 信 時 に 550 エラーになった 送 信 先 のアドレスを 抽 出 し ておきます また 一 部 のメールサーバーでは 一 旦 受 信 した 後 エラーメールを 返 信 する 場 合 がありま すので 受 信 したエラーメールから 存 在 しな いものとされた 送 信 先 のアドレスを 抽 出 してお きます なお エラーメールは その 送 信 元 に より 形 式 がまちまちであるため どのようなエ ラーメールのパターンがあるかを 考 慮 して 対 応 することが 必 要 です このように 抽 出 したアドレスに 対 して アド レス 管 理 簿 から 削 除 したり 一 時 的 に 送 信 を 停 止 したりするようにして 次 回 配 信 からは 送 信 しないようにすることで 存 在 しないあて 先 へ 送 信 メールを 抑 止 することが 可 能 となります なお 何 回 の 送 信 失 敗 でこの 対 応 をするかは そのサービス 仕 様 ( 配 信 間 隔 等 )に 加 えて 送 信 先 の 仕 様 も 考 慮 して 決 めることが 望 ましいもの です なぜならば 送 信 できない 理 由 の 一 つに 一 時 的 にメールアカウントが 利 用 停 止 になって いたり メール BOX がいっぱいで 受 信 できなか ったりする 場 合 等 があるからです ( 参 考 2 ) メ ー ル 送 信 側 が 注 意 す べ き こ と 113

120 図 表 4 アドレス 管 理 方 法 ( 参 考 2 ) メ ー ル 送 信 側 が 注 意 す べ き こ と また メールの 配 信 間 隔 が 非 常 に 長 いシステ ムでは その 間 に 送 信 先 アドレスが 変 更 や 削 除 されているものが 含 まれる 可 能 性 が 高 くなるた め 定 期 的 にアドレスの 存 在 を 確 認 するメール を 送 るなどの 工 夫 も 必 要 になってきます また メールアドレスを 再 利 用 している 場 合 は その 間 に 別 のユーザーのアドレスに 変 更 されている 可 能 性 もあり こうなると 契 約 していないユー ザーあてにメールを 送 信 してしまうという 問 題 も 出 てきます 存 在 しないアドレスにあてて 送 信 されるメー ルは 送 信 側 受 信 側 のどちらからみても 無 駄 なメールであることから できる 限 り 対 処 する ことが 望 まれます さらに いくつかのメールサービスでは メ ールアドレスの 再 利 用 を 行 う 場 合 があります 正 しくアドレスのメンテナンスが 行 われていな いと 該 当 のアドレスについてメールサービス の 解 約 変 更 がされ 存 在 しないアドレスにな った 後 一 定 期 間 後 に 別 のユーザーにより 再 利 用 された 際 に 身 に 覚 えのないメールを 受 信 することになります したがって 送 信 不 可 と なったアドレスに 対 しては 速 やかにメール 送 信 を 停 止 することが 重 要 です 3 時 間 バーストメールによる 重 畳 問 題 (1) 時 間 集 中 のメール いわゆるメルマガなど 多 くの 受 信 者 に 対 し て 情 報 や 広 告 などを 提 供 するためのメールが 非 常 に 増 えています これらのメールについて いくつかの 配 信 元 では 決 まった 時 間 に 送 信 を 行 う 場 合 がありま す この 決 まった 時 間 に 送 信 されるメールの 特 徴 として 毎 時 0 分 にメールの 送 信 を 開 始 し 極 短 時 間 に 送 り 続 けるというものが 多 々 見 受 け られます このようなメールの 送 信 方 法 は ある 特 定 の 送 信 元 が 行 うのであれば 設 備 に 与 える 負 荷 は それほど 大 きくありませんが 同 様 の 方 法 で 送 信 する 送 信 元 が 多 数 存 在 することで 通 数 が 重 畳 され 受 信 側 からみると 極 短 時 間 にバース ト 的 に 大 量 のメールが 送 信 されることとなりま す このようなメールを 受 信 した 場 合 には 受 信 側 では 設 備 保 護 の 観 点 から 受 信 制 限 をせざる 得 なくなる 場 合 がありますが 送 信 元 が 多 岐 に 渡 っていると 1 つの 送 信 元 から 送 信 されるメ ールは 多 量 とはならないため 特 定 の 送 信 元 の メールを 制 限 することができず 結 果 として メール 全 体 の 受 信 数 を 制 限 せざるを 得 なくなり ます この 場 合 には 受 信 側 で 総 量 規 制 をする こととなり すべての 送 信 元 からのメールが 制 限 される 可 能 性 が 出 てきます 万 が 一 総 量 制 限 された 場 合 は このようなメールを 送 信 して いない 送 信 元 でも 送 信 失 敗 となる 可 能 性 があり もし 送 信 失 敗 となった 場 合 には 最 低 でも 送 信 側 のメール 再 送 のタイミングの 時 間 分 だけ 遅 延 が 発 生 することとなります また 携 帯 メールでは メールを 受 信 したこ とを 携 帯 側 に 通 知 し 自 動 受 信 するため 受 信 負 荷 に 加 えてメールの 受 信 要 求 の 負 荷 も 同 時 間 に 114

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