金沢医科大学報 第163号

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1 No. 163 August 2015 病院本館解体工事進む 学事 平成 28 年度入学試験要項 医学部 平成 28 年度選抜試験要項 大学院医学研究科 大学院看護学研究科 第 37 回納骨式 学生の頁 医学部医療福祉体験実習 基礎看護学実習 国際交流 マーサ大学からの交換留学生受入 華中科技大学同済医学院からの看護実 習生受入 学術 第 17 回 KMU 研究推進セミナー 平成 27 年度科学研究費助成事業交付決定 病院 平成 27 年度緩和ケア研修会 金沢医科大学氷見市民病院 平成 27 年度健康づくり教室 管理 運営 平成 26 年度決算 再生医療センター建設工事安全祈願祭 報告 米国イェール大学留学記 同窓会 後援会 金沢医科大学北辰同窓会総会 金沢医大後援会橘会総会 金沢医科大学後援会さくら会総会 頂めざして

2 序 金沢医科大学グランドデザイン第 1 次 5 カ年計画 中央診療棟建設に向けて 病院本館解体工事進む 平成 26 年 7 月 7 日に着手した病院本館解体工事の工事出来高は 平成 27 年 7 月末現在 75.0 である 建物を取壊し 始めてから約 8 カ月が経ち かつての面影は見られなくなった 春先より建物の正面側にクローラークレーンを据え 重機や建設廃棄物を入れるコンテナボックスを上げ下げしな がら慎重に行ってきた作業は 梅雨に入りロングブームを装着した 2 台の大型重機による中抜き解体へと変わった 屋上塔屋から 13 階と 12 階の解体を終えたことで高さが低くなり 病院新館の上層階から見る金沢市街方向の眺望 が開けた 2 台の大型重機は 約 40m の腕を地上 11 階の高さまで伸ばしながら鉄骨やコンクリートの躯体を圧砕す る これにより工事は全体工程の中でも山場にさしかかり 解体の速度と作業の危険度を増している 稼働中の建 物と隣接している工事は すでに各建物の際まできており 音や振動が日に日に強まってきている 今後 夏から 秋にかけて その高さは地上付近まで低くなる予定で 病院新館の病棟から見える工事の様子も 劇的に変化して いくだろう 病院本館解体工事はメインの解体工事のほかに複数の工事を付帯しており これまで 病院第二新館バスロータ リー新設工事 病院新館 12 階レストラン改修工事 土壌汚染状況調査 なども行った 54 頁に関連記事 今後 解体工事は地下躯体や地中杭の撤去 場内の整地までを行うこととなり それらの完了時期は本年 11 月末 頃を予定している 引き続き 2016 年 1 月より中央診療棟の建設工事に着手する 工事の進行にあたり患者さんや関係各位には多大なご迷惑をおかけしておりますが 引き続きご協力をお願いい たします 施設課 病院本館 13 階の解体開始 病院新館屋上より 臨床研究棟屋上より

3 学 事 医学部 平成 28 年度 入学試験要項 一般入学試験 一般入学試験は第 1 次試験で学力試験が行われ 合格者に第 2 次試験として小論文 面接試験を課し て最終判定が行われる 1. 募集人員 65 名 2. 出願期間 平成 27 年 12 月 7 日 月 から 平成 28 年 1 月 12 日 火 まで 3. 試験期日 第 1 次試験 平成 28 年 1 月 21 日 木 第 2 次試験 平成 28 年 2 月 4 日 木 5 日 金 のうち希望する日 4. 試験科目 第 1 次試験 外国語 コミュニケーション英語Ⅰ Ⅱ Ⅲ 英語表現Ⅰ Ⅱ 数 学 数 学 Ⅰ Ⅱ Ⅲ A B 数 列 ベクトル 理科 物理基礎 物理 化学基礎 化学 生物基礎 生物から 2 科目 選択 第 2 次試験 小論文 グループ面接 5. 試験会場 第 1 次試験 本学 金沢医科大学 東京 TOC ビル本館 大阪 大阪国際会議場 名古屋 名古屋ガーデンパレス 札幌 札幌ガーデンパレス 仙台 仙台ガーデンパレス 福岡 福岡国際会議場 第 2 次試験 本学 金沢医科大学 6. 合格者発表日 第 1 次試験 平成 28 年 1 月 26 日 火 第 2 次試験 平成 28 年 2 月 9 日 火 特別推薦 AO 入学試験 学力を中心とした入学試験では評価が困難な学習 意欲 使命感 人間性の評価に重点を置いて選考が 行われる 将来への目標が明確であり かつその目 標が本学の求めるものと合致する者について 書類 選考や面接に十分な時間をかけ 人物本位で選抜を 行っている 1. 募集人員 15 名 平成 28 年度 医学部案内 と 入試ガイド 2. 出願資格 次の条件を満たす者 1 平成 27 年 4 月 1 日現在 25 歳以下の者 2 高等学校を卒業した者及び平成 28 年 3 月卒業 見込みの者またはそれと同等以上の学力がある と認めた者 3 合格した場合には必ず入学することを確約で きる者 3. 出願要件 次のいずれかに該当し かつ本学の発展 振興 に寄与する者 1 本学卒業及び研修後 地域医療の発展 向上に 貢献する意志の強固な者 2 本学卒業及び大学院修了後 本学で教育 研究 診療に従事し 本学の発展に貢献する意欲の旺 盛な者 3 本学卒業及び研修後 発展途上国への医療援助 など国際医療援助活動に貢献する意欲の旺盛な 者 4 上記以外の者で 出願動機が本学建学の精神に 合致している者 4. 出願期間 平成 27 年 9 月 9 日 水 から 平成 27 年 9 月 16 日 水 まで 5. 試験期日及び試験科目 第 1 次選考 書類選考 第 2 次選考 平成 27 年 10 月 18 日 日 基礎学力テスト 個人面接 6. 合格者発表日 3

4 学 事 第 1 次選考 第 2 次選考 平成 27 年10 月 8 日 木 平成 27 年10 月22 日 木 公募制推薦入学試験 本学の推薦入学試験は 医学に対する目的意識が 明確で 人間性豊かな人物を選抜することを目的と して実施している 学力試験のみの選抜ではなく 面接を重視し 例 えば高等学校で指導的役割を果たした実績や クラ ブ活動においてよい成績を修めた実績など 学力以 外の面でも医師としての資質を備えた人材を求めて いる 1. 募集人員 20 名 2. 出願資格 現役又は 1 浪で 19 歳以下の者 全体の 評定平均値が 3.8 以上である者 3. 出願期間 平成 27 年11 月 2 日 月 から 平成 27 年11 月 7 日 土 まで 4. 試験期日 平成 27 年11 月14 日 土 5. 試験科目 基礎学力テスト 小論文 グループ面接 6. 合格者発表日 平成 27 年 11 月 19 日 木 指定校 指定地域推薦入学試験 指定校推薦入学試験は 石川県内の全日制高等学 校で普通科または理数科を有する学校 高等専門学 校を含む を指定校として県内の地域医療を担う医 師の育成を目的としており 強い使命感と意欲のあ る人材を求めている 指定地域推薦入学試験は 富山県氷見市に在住し 氷見市の地域医療に貢献する強い意志を持った人材 の育成を目的とし 氷見市長から推薦がある者を対 象としている 1. 募集人員 5 名 2. 出願資格 上記の条件を満たし 現役又は 1 浪で 全体の評定平均値が 4.0 以上である者 3. 推薦人数 1 高等学校につき 2 名まで 4. 出願期間 平成 27 年11 月 2 日 月 から 平成 27 年11 月 7 日 土 まで 5. 試験期日 平成 27 年11 月14 日 土 6. 試験科目 基礎学力テスト 小論文 グループ面接 7. 合格者発表日 平成 27 年 11 月 19 日 木 編入学試験 平成 27 年度 第 1 学年次後期編入 編入学試験は文系 理系を問わず 4 年制以上の 大学を卒業もしくは卒業見込みの者及び 4 年制以上 の大学に 2 年以上在学し 62 単位以上修得または修 得見込みの者を対象としている 既に履修している 教養科目の一部重複履修を省いて効率的に医学の専 門教育を実施し 医学の研究及び医療の実践に貢献 する有為な人材の育成を目的としている 1. 募集人員 5 名 2. 出願期間 平成 27 年 8 月 17 日 月 から 平成 27 年 8 月 26 日 水 まで 3. 試験期日 平成 27 年 9 月 6 日 日 4. 試験科目 外国語 英語 数学 小論文 グループ面接 5. 合格発表 平成 27 年 9 月10 日 木 お問い合わせ及び入試要項請求は下記へ 石川県河北郡内灘町大学 1 1 金沢医科大学入学センター 直通電話 FAX nyusi@kanazawa-med.ac.jp ホームページ 4

5 学 事 平成 28 年度 入学試験要項 アドミッションポリシー 入学者受入方針 教育理念と目標 金沢医科大学は 人間性豊かな医療人の 育成 知識と技術の追求 人類社会への貢献という 本学の建学の精神にもとづいて 安全で質の高い信 頼される看護の実務を行うことができる人材を養成 するために設立された 本学部学生には 看護の質が医療を必要とする人 の治療の成否にきわめて重要な関係をもち かつ生 命に直接かかわるものであることを十分に心得て その理論 知識 技術を学ぶ事が求められる さら に社会における医療 保健 福祉の役割を認識して 積極的に関与しつつ学習を進め 日進月歩の医学 変化する社会的条件に的確に対応できる資質と能力 を生涯にわたって養うことが求められる 求める学生像 金沢医科大学では 上記のような条件に 沿って教育 学習を進めるため 下記のような資質 を備えた人材を求める ① 基礎学力 レベルの高い看護学を学ぶために必 要となる 高等学校までに履修した全教科 特 に国語 英語 数学及び理科の各科目 に亘る しっかりとした基礎学力を備えていること ② 知的好奇心 持続性 知的好奇心が旺盛で 学 習への集中力 忍耐力 持続性を備えていること ③ 協調性 周囲に対する協調性や思いやりの心を 持ち いつも自己啓発を怠らないこと ④ 尊重性 人の尊厳に敬意を持って接することが できること ⑤ 人間性 自分を含め 人間をいとおしむこと 編入学試験 第 3 学年次編入 1. 募集人員 2. 出願資格 名 助産師選択者 2 名以内を含む 看護師免許を有している者又は看護 師国家試験受験資格を有している者 出願期間 平成 27 年 8 月 17 日 月 から 平成 27 年 8 月 26 日 水 まで 試験期日 平成 27 年 9 月 12 日 土 試験科目 英文読解 小論文 個人面接 合格者発表日 平成 27 年 9 月 17 日 木 平成 28 年度 案内 と 入試ガイド 推薦入学試験 1. 募集人員 2. 出願資格 名 現役又は 1 浪で全体の評定平均値が 3.5 以上である者 出願期間 平成 27 年11 月 2 日 月 から 平成 27 年11 月 7 日 土 まで 試験期日 平成 27 年11 月 15 日 日 試験科目 基礎学力テスト 小論文 グループ面接 合格者発表日 平成 27 年 11 月 20 日 金 一般入学試験 1. 募集人員 2. 出願期間 50名 平成 28 年 1 月 4 日 月 から 平成 28 年 1 月 30 日 土 まで 3. 試験期日 平成 28 年 2 月 11 日 木 祝 4. 試験科目 外 国 語 コ ミ ュ 二 ケ ー シ ョ ン 英 語 Ⅰ Ⅱ 英語表現Ⅰ 数学 数学Ⅰ Ⅱ Ａ 場合の数と確率 図形の性質 理科 化学基礎 生物基礎 物理基 礎 から１科目選択 グループ面接 5. 合格者発表日 平成 28 年 2 月 16 日 火 お問い合わせ及び入試要項請求は下記へ 石川県河北郡内灘町大学 1 1 金沢医科大学入学センター 直通電話 FAX nyusi@kanazawa-med.ac.jp ホームページ 5

6 学 事 大学院医学研究科 平成 28 年度 選抜試験要項 1. 募集人員 35 名 2. 出願資格 大学の医学部 歯学部又は修業年限 6 年の獣 医学部 薬学部を卒業した者及び平成 28 年 3 月卒業見込みの者 外国において 学校教育における 18 年の課程 4. 試験期日 平成 27 年10 月29 日 木 5. 試験科目 筆記試験 英語 面接試験 6. 合格者発表日 平成 27 年11 月 13 日 金 なお 第 1 次募集で定員を充足しなかった場合は 第 2 次募集を実施する 最終の課程は医学 歯学 獣医学又は薬学 を修了した者及び平成28年3月修了見込みの者 本大学院が個別の入学資格審査を行い 大学 お問い合わせ及び募集要項請求は下記へ の医学部 歯学部又は修業年限 6 年の獣医学 石川県河北郡内灘町大学 1 1 部 薬学部を卒業した者と同等以上の学力が 金沢医科大学教学課 大学院担当 あると認めた者で 24 歳に達した者 本大学院が大学の医学部 歯学部又は修業年 限 6 年の獣医学部 薬学部を卒業した者と同 等以上の学力があると認めた者 3. 出願期間 平成 27 年10 月1 日 木 から 平成 27 年 10 月9 日 金 まで必着 電話 代表 内線 2522 FAX d-gakuin@kanazawa-med.ac.jp ホームページ graduate/top.html 大学院看護学研究科 平成 28 年度 選抜試験要項 1. 募集人員 6 名 2. 出願資格 主なもの 大学を卒業した者及び卒業見込みの者 外国において 16 年の学校教育を修了した者及 び修了見込みの者 看護師 保健師 助産師のいずれかの免許を有 し 3 年以上の看護関連の実務経験を有する者 のうち 本研究科において個別の出願資格審査 を行い 大学を卒業した者と同等以上の学力が あると認めた者で 22 歳に達した者 3. 出願資格認定申請期間 平成 27 年 7 月 27 日 月 から 平成 27 年 7 月 31 日 金 まで消印有効 4. 出願期間 平成 27 年 8 月 17 日 月 から 平成 27 年 8 月 21 日 金 まで消印有効 5. 試験期日 平成 27 年 8 月 29 日 土 6. 試験科目 外国語 英語 専門科目 面接試験 6 専門科目は 次の 7 科目 基礎看護学 公衆衛生看 護学 在宅看護学 老年看護学 精神看護学 成 人看護学 病理病態学 から 1 科目を選択する 7. 合格者発表日 平成 27 年 9 月 9 日 水 なお 第 1 次募集で定員を充足しなかった場合は 第 2 次募集を実施する お問い合わせ及び募集要項請求は下記へ 石川県河北郡内灘町大学 1 1 金沢医科大学事務課 大学院看護学研究科担当 電話 代表 内線 7733 FAX kangoin@kanazawa-med.ac.jp ホームページ graduate _nurse/top.html

7 学 事 第 109 回医師国家試験報告会 平成 27 年 6 月 3 日 水 午後 5 時から本部棟 3 階 A31 講義室において第 109 回医師国家試験報告会が開催された 報 告会では望月 隆教務部長が司会を担当し 勝田省吾学長の開会挨拶に続き 国試対策担当の飯塚秀明副学長が今回 の国試結果の概要 第 110 回医師国家試験に向けて定員増の影響 既卒未合格者に対する対策 ならびに今後の医 師国家試験の動向について述べた また 堤 幹宏国試対策室長が平成 27 年度国試対策について 前年度と異なる 点や 現在までの実施状況および今後のスケジュールについて説明し 意見交換が行われた 教学課 髙﨑正輝記 平成 27 年度 医療人養成に関する意見交換会 金沢医科大学臨床教授 学外 委嘱状授与式 平成 27 年 5 月 26 日 火 午後 6 時 30 分からホテル日航 金沢において 医療人養成に関する意見交換会および 金沢医科大学臨床教授 学外 委嘱状授与式が開催され た 意見交換会では 先ず本学医学部長 長 医学研究科長 看護学研究科長から各分野における教 育課程の編成についての説明がなされた 次に 石川 県医師会から金沢西病院の菊地 勤理事長 内灘町保健 センターから本 弘美所長 内灘町地域包括センターか ら上前久美子保健師が それぞれの立場から本学での 教育課程における問題点を述べた その後 出席され た学外臨床施設の先生方と共に活発な意見交換が展開 された 引き続き委嘱状授与式 懇談会が開催された 本学では 平成 7 年度から学生がスチューデントドク ターとして医療チームの一員となり 行動することを 目的とした Clinical Clerkship CCS を導入し 平成 11 年度からは 大学病院では得られない経験をさせる ため 学外の医療機関において臨床実習を行っている 平成 12 年度から 受入施設の指導医師の方々に対し臨 床教授 学外 等を委嘱しており 被委嘱者数は 当初 の 13 名から 学外臨床実習の充実とともに増え 今年 度は 40 名の方々が臨床教授 学外 に委嘱された 学外臨床施設の医師 26 名に加え 竹越 襄理事長をは じめ 17 名の教職員が出席し 新任の臨床教授 学外 に 竹越理事長から委嘱状が授与された 続いての懇談会 では 活発に意見交換が行われた 最後に 学外臨床 施設を代表して 金沢西病院の菊地先生がお礼の言葉 を述べられ 盛会裡に終了した 今年度 臨床教授 学外 に委嘱された先生方は下記 の方々で 任期は平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで 教学課 木村洋輔 医学部庶務課 川上英悟記 伊藤 順 岩田 章 魚谷 知佳 大島 譲二 大西 寛明 興村 哲郎 勝木 保夫 神野 正博 菊地 勤 菊池 豊 北川 清秀 北田 博久 北村 立 京井 優典 近藤 邦夫 佐久間 寛 佐藤 秀次 佐原 博之 島中 公志 清水 淳三 清水 幸裕 関 秀俊 髙田 充彦 滝川 豊 竹内 尚人 中藤 秀明 南部 澄 長谷川 充 浜田 秀剛 藤井 久丈 藤井 博之 前田 敏男 松原 三郎 丸岡 達也 三浦 利則 宮崎 誠示 村本 弘昭 山田 燦 若林 時夫 和久 祥三 伊藤病院院長 金沢赤十字病院院長 予防医学クリニック院長 医療法人くぼじまクリニック理事長 浅ノ川総合病院院長 千木病院院長 やわたメディカルセンター理事長 社会医療法人財団董仙会恵寿総合病院理事長 金沢西病院理事長 町立富来病院院長 厚生連高岡病院院長 医療法人社団らいふクリニック理事長 県立高松病院院長 国民健康保険志雄病院院長 近藤クリニック院長 芳珠記念病院院長 金沢脳神経外科病院病院長 さはらファミリークリニック院長 公立穴水総合病院院長 北陸中央病院院長 南砺市民病院院長 国立病院機構医王病院院長 医療法人社団宇野気医院理事長 公立宇出津総合病院院長 医療法人社団光仁会木島病院理事長 医療法人社団中藤クリニック理事長 なんぶこども医院院長 岡部病院院長 珠洲市総合病院病院長 医療法人社団藤聖会八尾総合病院理事長 医療法人社団博洋会藤井脳神経外科病院理事長 映寿会みらい病院院長 松原病院院長 医療法人社団まるおかクリニック理事長 公立南砺中央病院院長 特定医療法人扇翔会南ケ丘病院理事長 地域医療機構金沢病院病院長 サンクリニックやまだ院長 石川県済生会金沢病院院長 兵庫県立柏原病院小児科部長 五十音順 敬称略 7

8 学 事 新任教授紹介 医学部 みずかみ 医学部 はじめ ふくしま 水上 創 教授 法医学 平成 27 年 7 月 1 日付けで法医学教授 講座主任 を拝 命致しました 私は平成 10 年に旭川医科大学医学部を卒業 同大学 大学院で学位を取得した後 東京都監察医務院に勤務 としひろ 福島 俊洋 特任教授 血液免疫内科学 平成 27 年 7 月 1 日付けで血液免疫内科学特任教授を 拝命いたしました 私は平成 14 年 6 月に当時の講座主任 菅井 進名誉教 授のご高配により 講師として赴任いたしました し 東京 23 区の異状死体の検案 行政解剖を行って参 教育面では 1 学年の講義 医学部第 3 学年の りました その後 東京医科大学法医学教室に異動し ユニット講義 第 5 6 学年の臨床実習を担当し また 約 12 年間研究 教育に携わって参りました 堀 有行教授 医学教育学 上田善道教授 病理学Ⅱ の 主な研究テーマは 現在 行政解剖事例の遺伝子試 料約 1,000 検体のライブラリーを作成し 内因死事例で ご指導の下 PBL の運営や課題作成に携わらせていた だきました とくに多い循環器疾患に関連した遺伝子や 薬物服用 臨床面においては血液疾患 特に急性白血病や多 の突然死事例について不整脈や薬物代謝酵素の遺伝子 発性骨髄腫の診療にあたって参りました 私の赴任 の解析を進めております とほぼ同時期に当科が Japan Adult Leukemia Study 教育面では 前職では前任の教授退任の後 法医学 Group JALSG に参加することとなり 以後平成 27 の主要な講義のほとんどを担当するとともに CBT や 年 5 月まで JALSG 運営委員を担当し 様々な臨床研究 医学教育に関するワーキンググループ等に関与して参 に参加する機会をいただきました 大規模なコホート りました 法医学の教育では医学的 社会的な事象を 研究である JALSG-CS 11 研究では日本の名だたる参加 適切に処理し 臨床の現場で役立つ教育を行うことが 施設の中で上位 20% に相当する症例登録を行うなど 大切であると考えております また 死因究明制度の 当科が JALSG の active member としての地位を確立す 拡充が社会的な要求として高まっており 後進の人材 るのに微力ながら貢献できたと考えております また 育成ができる体制を確立すべく邁進したいと存じます 近年治療成績向上が目覚ましい多発性骨髄腫において これまで金沢医科大学法医学講座は主として能登地 は他施設の先生方と臨床研究を行うとともに 当科に 方の法医解剖を担当してきております 今後も社会的 おける治療成績をまとめ複数の論文として発信いたし な負託に応えるべく 実務の拡充を進めて参りたいと ました この 4 月には地域医療に貢献する目的で のと 思います 血液疾患地域包括ケア研究会 を立ち上げ 石川県から 以上 微力ではございますが 本学の発展に寄与で 多額の予算をいただきました きますよう 教育 研究 実務に取り組んで参る所存 正木康史主任教授とともに 本学の発展に微力なが です 今後とも何卒ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い ら貢献できればと考えております 今後ともご指導の 申し上げます ほど 宜しくお願い申し上げます 略歴 1998 年 3 月 旭川医科大学医学部医学科卒業 2002 年 3 月 旭川医科大学大学院医学系研究科細胞 器官系 専攻博士課程修了 2002 年 4 月 東京都監察医務院 主事 監察医 2004 年 4 月 東京医科大学法医学講座講師 東京都監察医務 院非常勤監察医 2010 年 3 月 東京医科大学法医学講座准教授 2015 年 7 月 金沢医科大学法医学教授 講座主任 8 略歴 1986 年 3 月 1986 年 4 月 1993 年 9 月 1993 年 10 月 2000 年 4 月 2002 年 6 月 2005 年 11 月 福井医科大学医学部卒業 福井医科大学第一内科入局 福井医科大学大学院医学研究科修了 福井医科大学第一内科助手 国立金沢病院内科医師 金沢医科大学血液免疫内科学講師 金沢医科大学血液免疫内科学助教授 2007 年よ り准教授 2015 年 7 月 金沢医科大学血液免疫内科学特任教授

9 学 事 名誉教授称号授与式 平成 27 年 5 月 18 日 月 本部棟 2 階会議室において 本年 3 月 31 日付けをもって教授職を定年退職された下記の 2 名に 竹越 襄理事長から金沢医科大学名誉教授の称号が授与された 名誉教授の選考は 4 月 15 日 水 開催の名誉教授選考委員会において行われ 勝田省吾学長の推薦に基づき 4 月 21 日 火 開催の第 251 回大学運営会議で承認された 称号授与された方は次のとおり 第 88 号 牧野田 知 前産科婦人科学教授 第 89 号 友杉 直久 前総合医学研究所先端医療研究領域教授 医学部庶務課 出雲淳子記 金沢医科大学 された友杉直久名誉教授および就任された 4 名の教授 教授歓送迎会 から挨拶が述べられた 歓談の後 友杉名誉教授に記念品の目録と花束が贈 呈され 神田亨勉学長補佐の閉会の挨拶をもって 盛 平成 27 年 5 月 21 日 木 午後 6 時 30 分からホテル日航 金沢において 総勢 89 名が出席し 法人役員と教授会 の共催で金沢医科大学教授歓送迎会が開催された 竹越 襄理事長 勝田省吾学長の挨拶に続いて対象者 のうち出席された方々が紹介された 続いて定年退職 会のうちに終了した 対象者は次のとおり 退 職 友杉 直久 教授 総合医学研究所先端医療研究領域 大原 義朗 教授 微生物学 山田 裕一 教授 衛生学 牧野田 知 教授 産科婦人科学 石﨑 武志 臨床教授 呼吸器内科学 田村 幸子 教授 総合看護学 就 任 平成 26 年 10 月１日 平成 27 年 4 月 1 日 西野 善一 教授 公衆衛生学 安本 和生 特任教授 腫瘍内科学 土島 睦 臨床教授 肝胆膵内科 滝内 隆子 教授 基礎看護学 正木 康史 教授 血液免疫内科学 左から友杉名誉教授 西野教授 安本教授 土島教授 滝内教授 医学部庶務課 出雲淳子記 9

10 学 事 平成 27 年度 新任教員オリエンテーション 日時 平成 27 年 6 月 18 日 木 場所 医学教育棟 6 階大会議室 標記オリエンテーションが 平成 26 年 6 月以降に新 規に採用された教員 医員等から助教に昇任した教員 ならびに看護部を含めた病院内の教育に関連する教職 員を対象に実施された 対象教員 23 名 職員 15 名 計 38 名が出席した オリエンテーションの内容は ①本学の教育方針に ついて 勝田省吾学長 ②医学部カリキュラムについ て 横山 仁医学部長 ③医師国家試験対策について 望 月 隆教務委員長 ④科研費の申請について 石垣靖人 共同利用センター長 ⑤本学の医学教育アイテムにつ いて 堀 有行医学教育センター長 であった 近年 医療安全に関する諸問題を含め 社会の医療 育の改善が必須である 日本は 医学部の質を保証す る認証制度作りが遅れていたが その制度と審査体制 はほぼ整い 全国の医学部が審査を受ける準備を進め ている 本学でも 医学教育に関する自己評価と改善 を進めてゆかなければならないが そのなかで 全て の教職員が自学の教育を知ることが求められる 今後 新任教員のみならず 教職員全体へのさらな る FD Faculty Development が求められており 教 職員各位のご協力とご理解をお願いしたい 医学教育センター長 堀 有行記 に向けられる目は厳しく 医療の質の向上には医学教 大学評価情報室 IR 室 の設置 例 患者数 医療安全教育 指導者に関する情報他 が 分析評価対象となり 学生指導では 指導の内容と 指導に直接関わった教員 スタッフに対する評価を含 本学の教育に関するさまざまな情報を調査 分析し めた情報も対象となる これらの分析 評価が PDCA 大学の機能を向上させることを目的に 平成 27 年 4 月 サイクルに乗ることで 教育の内容のみならず 教員 1 日付で大学評価情報室 Institutional Research Office スタッフの人的資源の配分や評価方法の向上にも寄与 IR 室 が設置された 本学が目標とする教育が達成さ れているかについて 入学から卒業までの教育方法 すると考えられる IR 室は 専任 2 名 黒田尚宏講師 平成 27 年 8 月 1 日 さらに卒後の社会貢献に至るまでの情報を収集し 調 より 門川事務員 併任 4 名 堀 有行教授 安田幸雄 査 分析する 教授 高村昭輝講師 島 智一担当部長の計 6 名のチー たとえば 各カリキュラムについて 授業方法 双 ムで情報収集 分析に取組む 個人情報を含めたさま 方向性の講義 PBL TBL 実習他 授業における教 ざまな重要な情報を取り扱うことから IR 室の業務に 育教材 電子シラバスの活用を含む 人的資源 学生 関わるスタッフは 知り得た情報に対する守秘義務を の評価方法 多肢選択問題 筆記試験 複数教員による 厳守し業務に当たることになる 面接 ポートフォリオ レポート他 学業成績と共用 本学では 過去の外部評価において 全学的な検証 試験や医師国家試験との相関などの調査 分析を行う 体制の構築が求められてきたが 上述のように IR 室が また 初期研修の評価 専門領域 診療 教育 研究 機能することにより 適切性の検証に基づく改善策の に関してどのように活躍しているかといった評価も卒 施行に繋げていくことができると考える 業生に対して行う 得られた評価結果は 行動計画を 大学病院を含む金沢医科大学の教職員 卒業生 さ 企画 作成する部署へ提供し PDCA サイクル PDCA らには関連病院の皆様には IR 室の意義をご理解の上 cycle Plan-Do-Check-Action cycle の 基 盤 と し て 利 ご支援をお願い申し上げます 用されることで 金沢医科大学の教育機能の向上に貢 献する 臨床実習では具体的な教育内容 経験した症 10 大学評価情報室長 堀 有行記

11 学 事 第 37 回 納骨式 平成 27 年 5 月 23 日 土 納骨式に先立ち 午前 10 時 から 本部棟 2 階会議室 2 において 平成 26 年度に献 体をしていただいた方のうち 7 名のご遺族に対して八 田稔久教授 解剖学Ⅰ から文部科学大臣感謝状が手渡 された 次に 本部棟 2 階会議室 1 において 同じく昨 年度に献体をしていただいた方のうち ご遺骨の返還 を希望された 14 名のご遺族に対して 八田教授からご 遺骨が返還され 東 伸明教授 解剖学Ⅰ から感謝の言 葉が述べられた 遺骨を抱いて入場する学生 11 時より 第 37 回納骨式が本学慰霊碑 納骨堂 前に おいて ご遺族 天寿会役員 役職教員 教職員 医 学部第 3 学年 の代表学生など 約 230 名の参 列のもと厳粛に執り行われた 今回 納骨が行われた のは 平成 26 年度の解剖学実習に供された 34 柱のご遺 骨である ご遺骨は 八田教授の先導により医学部第 3 学年 34 名一人ひとりの胸に抱かれて入場 髙崎正輝学 事部副部長によりご芳名が朗誦される中 丁重に納骨 された 納骨後 勝田省吾学長から 献体をされた方々 のご遺志とご遺族の寛容な志に敬意と謝意を表す式辞 が述べられた その後 参列者全員による献花が行わ れ 故人に敬意と感謝の念を捧げ ご冥福をお祈りし 謝辞を述べる学生代表の山本真也さん 参加した学生は 故人のご意志に報いるためにも た 続いて 学生を代表し山本真也さん 医学部第 3 学 良医をめざし生涯にわたり努力をするべく誓いを新た 年 が 解剖学実習のために尊いご遺体をお寄せいただ にし 本間 智教授 解剖学Ⅱ からご参列いただいた いた故人の崇高なるご遺志と 快く同意されたご遺族 方々への挨拶が行われ式は終了した 教学課 越井貴絵記 の皆様の深いご理解に対して 尊敬と感謝の念を捧げ る旨のお礼の言葉を述べた 第 43 回 解剖学実習解剖体 納棺式 平成 27 年 7 月 2 日 木 アナトミーセンター3 階実習室 において 第 43 回解剖体納棺式が 解剖学教室の教職 員および実習を修了した医学部第 2 学年の参列のもと 厳粛に執り行われた 司会進行を務める学生の和田彩令奈さんが開式を宣 言し 各班の学生が 31 柱の御霊に献花を行った また 各班の学生代表によるお棺の蓋に釘を打つ 〆釘 の儀 式が行われた 学生を代表して 松原大貴さんが 解剖実習で得た 多くの知識と経験を糧に 今後一層の努力を重ね 良 医の道を邁進してゆくことを誓います とお礼の言葉を 述べ 参加者全員で故人のご冥福をお祈りし黙祷を捧 学生による献花 最後に 本間 智教授 解剖学Ⅱ から実習が無事終了 したとの挨拶があり 閉式となった アナトミーセンター 芹川富美男記 げた 11

12 学 事 たちで決めたテーマについて討論した エネルギー問 題 スマートフォンとどう付き合うか キラキラネー 新入学生宿泊研修 ム Yes or No など それぞれ個性あるテーマをあげ 客観的なデータを分析したり 自らの意見を述べ他者 の意見を聞きながら 討論が深まっていく過程をみる ことができた 夕食後は学生有志が企画したジェスチ 平成 27 年 5 月 14 日 木 15 日 金 に新入 生宿泊研修を実施し 新入生 78 名全員と教職員が参加 ャーゲーム大会が行われ グループワークとは違う明 るく元気な学生の姿を見ることができた した 本研修は 集団生活をとおして学生相互および 2 日目はグループワークの発表会が行われた 短い発 学生と教職員との交流を深め 協同作業することで大 表時間であったが 簡潔で分かりやすい内容で 活発 学生活の展望を明確にすることを目的としている な質疑が行われた 学友の様々な考えを聞く機会とな ようこうじ 1 日目は 曹洞宗永光寺 羽咋市 にて座禅を体験した り 相互理解ができたものと考えている 自ら志願し警策を受ける学生が多くみられ みな真剣 お昼には内灘サイクリングターミナルで長谷川雅美 に取り組んでいた その後千里浜で昼食を摂り 宿泊 学部長はじめ現地集合した教員 上級生も交えてバー 研修先の いこいの村能登半島 に移動しグループワー ベキューを楽しんだ 学生の満足度が高く意義のある クを開始した グループワークは 12 班に分かれ 自分 研修となった ポスター作成 12 グループワーク発表会 甲野裕之記

13 学生の頁 学 事 平成 27 年度 医学部第 1 学年 医療福祉体験実習 実施期間 : 平成 27 年 5 月 11 日 15 日 医学部第 1 学年で実施される医療福祉体験実習の目的は 福祉施設などでの実体験を通して 社会における医療 と福祉 介護の接点についての理解を深め 将来医師となるために必要な学習の動機付けにすることである 今年 度も新入生全員が 入学からほぼ 1 カ月後の 5 月中旬 学外施設での 2 日間の体験実習に臨んだ 実習期間は 5 日間であるが 1 日はオリエンテーション 残りの 2 日は学内実習に充てられる 学内実習では 学 外講師の講演 障害者をテーマにした DVD の視聴 一次救命処置実習 情報検索実習が実施された 体験実習に先立ち学生たちは 障害児や高齢者看護を専門とするの教員および高齢医学の担当教員から 福祉施設の概要や実習の心構えについての授業を受けた また 実習グループごとに実習先施設の情報収集を行い 事前の準備を整えた 今年度実習を引き受けていただいた学外施設は 以下の 18 施設である 体験実習を行った施設 金沢市 医王病院 石川療育センター 木島病院 かほく市 ことぶき園 千木病院 千木町ケアセンター ひろびろ 能美市 芳珠記念病院 作業所 野々市市 金沢脳神経外科病院 穴水町 公立穴水総合病院 内灘町 内灘温泉保養館 内灘の風 夕陽ヶ丘苑 七尾市 青山彩光苑 エレガンテなぎの浦 鶴友苑 氷見市 金沢医科大学氷見市民病院 和光苑 これらの施設で学生たちは 担当職員の皆様のご指導と入所者の方々のご理解のもと 教室では決してできない 体験をし 多くのことを感じ取ったであろう 医師としての自分のあるべき姿を 改めて考え直すきっかけにして ほしい 医療福祉体験実習ユニット責任者 原 亮記 医療福祉体験実習記 実習先 千木町ケアセンター 医療の原点 切だと感じた 今回 私が実習に臨むにあたり立てていた目標は 入 居者とスタッフ両方の視点から見ることを心がけ 将 ふくだ かずき 福田 一樹 医学部第 1 学年 今回 お世話になった 千木 来 患者さんと接していく上で必要なものは何かを見 つける というものであった 入居者の視点から見てみ ると 自立を目指し 自力で出来ることは自分で行っ ている方が多いことに気づいた そのために自分で出 町ケアセンター は入院を必要 来そうなことをスタッフの方に伝えていた またスタ としない病状の安定した高齢の ッフの視点になってみると 入居者一人ひとりに最適の 方を対象に介護サービスを提供 介護を行うため 一人ひとりと頻繁にコミュニケーショ し 日常生活の自立を支援する ンをとり それぞれの介護の仕方を考えていた この 施設である ように両者が話し合い 情報を共有しているからこそ 実習の内容としては 入居者 の方々とのコミュニケーションがメインであった 私 当センターの掲げる 入居者の自立の支援 を実現でき るのだと思う は高齢者とどのように接するのが正しいのかよく理解 この 話し合い 理解しあうこと は医療の現場にお せず実習に臨んでしまったのだが 実際に高齢の方と いても極めて重要であり 将来実践していかねばなら お話をして 高齢者との正しい接し方 などというも ない 今回の実習では この医療の基本ともいえるこ のは存在しないと感じた 同じ質問をしても 一言だ とを再確認できたという点で非常に意義のあるもので け答えられる方もいれば 30 分以上話される方もいた あった 一人ひとりの性格 感情を汲み取って接することが大 13

14 学生の頁 する側の負担を重くならないようにしつつ 介護を受 実習先 芳珠記念病院 ける側の尊厳を守る方法には 未だ模索の余地がある 貴重な介護福祉の体験 みうら く と思った 第二に 出会った介護士 看護師の方々か み 三浦 公実 医学部第 1 学年 らは プロ意識を感じた 常に気をつけているのは 負の感情を施設内に持ち込まず明るく振舞うこと 高 い意識レベルを維持して介護サービスの質を落とさな 芳 珠 記 念 病 院 陽 だ ま り 棟 は いことだそうだ 現場で働く方々のプロ意識によって 自宅介護が困難な慢性期の患者 介護が成り立っているとつくづく感じた 第三に 急 が利用する福祉施設で 入居者 性期の患者だった人が入院を経て 徐々に介護施設の は全員要介護度 4 以上の方だっ 入居者へと変化していくことを医師は治療の段階で踏 た 2 日間を通し いかにして入 まえておくべきだと思った 医師の介護に対する理解 居者の身の回りを清潔に保つか が しばしば患者と介護者の負担を軽減するからであ や その生活を明るく楽しいも る そのため医師は コメディカルスタッフとのコミ のにするかを見学させてもらい 福祉施設の雰囲気や ュニケーションを大事にしなければならないと感じた 実情を知ることができた 陽だまり棟入居者の方々の姿が 自分の家族あるい まず 介護の難しさを感じた 介護者の業務はかな は自分自身の将来の姿かもしれないと思うと 改めて り忙しく 効率第一になりがちであり 時には被介護 介護について真剣に考える契機となった 貴重な経験 者を物のように扱ってしまう しかし 反応がなくて をしたと思う も被介護者が何も感知していないとは限らない 介護 14

15 学 事 平成 27 年度第 1 学年 基礎看護学実習 実施期間 平成 27 年 6 月 2 日 3 日 6 月 8 日 10 日 本実習の目標は 病院 病室環境を知ること 病棟における看護チームの構成員と看護の役割を知ることなどで ある 初学者ではあるが 早期の体験から感動を得ることで学習意欲につなげるために平成 23 年度から実施してお り 今年度は 金沢医科大学病院において第 1 学年 78 名が行った 実習で学んだことは 病院 病室環境の工夫や配慮 入院患者の思い 看護の役割 コミュニケーション技術や 解剖生理学などを学ぶ必要性など それぞれ発表やレポートで表現できていた 多くの発見や感動があった 学生 たちの貴重な体験にご協力いただいた関係各位に感謝を申し上げます 坂井恵子記 基礎看護学実習記 看護の役割 患者との交流 もりとも 看護の役割について学んだこと さちひろ みなみ 今回の実習を通して学んだこ とは 看護の役割と患者さんと のコミュニケーションである 看護師は看護を行うことで多く の役割を担い 患者のサポート を丁寧に行っていることが分か った 看護師のシャドーイングをとおして看護師の一日の仕 事内容や看護の役割について学んだ その中で一番印象 に残っていることは 看護師は患者と看護師の関係だけ ではなく 患者と医師 患者とセラピストや家族 院外 の介護職など さまざまな人をつなぐ役割を担っていた ことである そこに 看護師の技術や知識の多さ 判断 力の適確さ 患者に対する細やかな気遣いが見て取れた 朝のバイタルサインチェックのときに看護師が患者さん とコミュニケーションをとりながら身体の違和感や入 院生活の不便さなどを聞き その後に多職種者と相談 し対策を考えていた 実際に患者さんとコミュニケーションをとる機会が あったが 会話が全く続かず 患者さんの問いかけに 自分が答える形になってしまった その体験から 看 護師は広い視野と感性を持ち 患者さんの良き理解者 となる存在にならなければいけないと実感した 私は実習を通して 看護とはしっかりとした観察力 があって成り立っているのだと感じた 患者さんの細 かい異変に気づき素早い対処を行うことが最も重要だ と思った この学びを糧に これからの学習や実習を 充実したものにし しっかりとした観察力を身につけ ち え 南 智絵 第 1 学年 守友 幸広 第 1 学年 今回の基礎看護学実習の前半 では 病院 病室の環境を知る ために 照度計や温湿度計を使っ て実際に測定を行った 大部屋 では 窓側と廊下側で照度と温 湿度に差があったため 大部屋 を何ブロックかに分けて基準と 比べる方法をとった 温湿度を測定した日は 事前学 習で調べた基準よりも高かった 患者とのコミュニケー ションで体感温度について尋ねると 少し暑いけど 他の人もおるし我慢やね と言っていた 個室では自 分にあった温湿が保てるが 複数名で使用する大部屋 ではそういったことができないのが難しい点であると 感じた 後半の実習では 看護師の後をシャドーイングして 実際の看護を見学した 患者に点滴を投与する場面を 観察していると 準備の段階で幾つもの安全確認が行 われていることを知り とても感心した 点滴の内容 を指差しで確認し 他の看護師にもう一度確認しても らう そして 投与の際に患者自身に名前を言っても らうなどの取り組みがあるという点だ ニュースでよ く耳にする医療事故を防ぐには このような一つひと つの確認をしっかり行うことが重要なのだと改めて感 じることができた 私は実習を通して 看護師は医療技術を持っている だけでなく 患者の心にしっかり向き合える存在でな くてはならないと学んだ 今回の貴重な体験を次に活 かすとともに これからもしっかり学習に励みたい ていこうと思う 15

16 学生の頁 クラブ 活動 サークル ESS 金 沢 医 科 大 学 ESS English Speaking Society すずき 代 表 鈴木 あやか 綾香 医学部第 3 学年 ようになりたいという気持ちを胸に 毎週の活動を には 現在女子 27 名 男子 31 名 計 58 名が在籍し 行っています また 先輩とのかかわりからは 英 ています 今年度は 10 名という多くの新入生が入 語によるコミュニケーションの技術だけではなく 部してくれました 部員の多くは 様々な部を兼部 一般的なコミュニケーションのあり方についても学 しながら毎週の活動に参加しています 気楽に英語 んでいます を話せるいい機会ということもあり 文化系サーク 毎年 10 月には ESS ならではの盛大な ハロウィン ルの中では 在籍人数がとても多いサークルです パーティー を開催しています 部員も先生方も 英語が好きな学生だけでなく 英語があまり得意で それぞれ工夫を凝らした仮装で参加し 飲食をとも はないので 英語に触れる時間を増やしたいと入部 にしながらのとても打ち解けたパーティーとなりま する学生も少なくありません 顧問は一般教育機構 す バーク先生のお子さんたちや留学生の皆さんも 英語 の澁谷良穂先生で アドバイザーとして英語 参加してくださり なかなか体験できない雰囲気の のクレイグウッズ先生 耳鼻咽喉科学の鈴鹿有子先 中で 英語での会話やゲームを楽しみます ESS の 生 整形外科学の兼氏 歩先生 腫瘍内科学の元雄 活動の中でも最も思い出に残る 素晴らしい活動だ 良治先生にご指導いただいています と思います 活動は毎週火曜日に行っており 英語を使ったゲー 今年度の新入生歓迎会では 新しく ESS のアド ム ボードゲームやカードゲーム等 を中心に 英語 バイザーに就任していただいた兼氏先生から 様々 が苦手な人でも参加しやすい雰囲気の中で 毎回楽し な興味深いお話を聞くことができ 1 年生には励ま く活動しています ネイティブのウッズ先生が英語の しの言葉をいただきました 歓迎会を通じて 1 年 指導やアドバイスをしてくださり その中で学生は 生は入部したという実感 2 年生は先輩になったと より通じやすい発音や様々な分野の語彙 英語の豆知 いう意識が生まれたことでしょう この歓迎会を出 識など 授業だけでは得られない多くのことを学んで 発点とし これからの ESS がよりよいものになる います 英語は国際社会において絶対必要なツールの ように部員一同力を合わせて活動していきたいと思 一つなので 私たちも将来医師や看護師になった時 います 恐れることなく英語でコミュニケーションがとれる 新入生歓迎会 平成 27 年 6 月 21 日 さくら亭にて 16

17 学 事 クラブ 活動 体育系クラブ 剣道部 い ぢ ち 部 長 伊地知 金沢医科大学剣道部は 開学とほぼ同時に創部さ れました 現在の部員は 19 名 男子 7 名 女子 12 名 で 部の歴史上最多です 私が入部する以前は部員 たかはる 嵩治 医学部第 4 学年 の鈴木敬子の 3 位入賞など 徐々に結果を残すこと ができはじめました 一方 春の新入生歓迎会や夏季練習の打ち上げ会 数が規定人数より少なく 廃部の危機に陥るほどの 秋の内灘祭 冬には追い出しコンパなど 稽古以外 時期もあったそうです OB の先生方からそうした のイベントも盛りだくさんで 部員間および先生方 お話をうかがうたびに 現在の部員数になったこと との交流を深めています は大変喜ばしいことだと痛感します 同時に これ 内灘祭では 模擬店を出し バナナジュース を からも剣道部を存続させられるよう より努力して 提供しています 作り方は至ってシンプルなのです いこうと強く決意する次第です が 味の評判がとても良く 毎年たくさんの方が買 私たちは毎週水曜日と土曜日の 2 回 体育館 2 階で 稽古に励んでいます 初心者の部員が大半を占める い求めてくださいます これからもこの剣道部伝統 の味を代々伝えていってほしいと思います 中で 経験者の指導の下 それぞれが様々な場面や 最後に 学生である私たちにとって勉強は不可欠 状況を想定して身体を動かします 日ごろ稽古して です 加えて 剣道を通じて学んだこと 経験した いる技を実際の試合で出せるようにすることがねら ことは 医療従事者となる私たちを一回りも二回り いです 私たちは 団体戦での決勝トーナメント進 も人間的に大きく成長させてくれるものだと信じて 出と個人戦での 3 位以上への入賞 また全部員の段 います また 剣道をとおして得られた仲間や縁は の取得を目標としています 最近では 春季関西医 ずっと変わらない宝であり続けるものです 今後も 歯薬学生剣道大会における男子団体戦ベスト 8 男 それらを大切にしながら 稽古に励んでいきたいと 子個人戦での鈴木翔太郎の優勝と鈴木崇仁の準優 思います 勝 同大会での女子団体戦 3 位入賞 女子個人戦で 春季関西医歯薬学生剣道大会 17

18 学生の頁 島田 瑶子さん 医学部第 4 学年 天皇賜盃 第 84 回日本学生陸上競技対校選手権出場について 医学部第 4 学年島田瑶子さんが 平成 27 年 5 月 16 日 土 17 日 日 に西部緑地陸上競技場にて行われた第 89 回 北信越学生陸上競技対校選手権大会女子 400m ハードルにおいて優勝し タイム 62 秒 73 天皇賜盃第 84 回日本学 生陸上競技対校選手権に出場することが決定した 大会は大阪のヤンマースタジアム長居にて 9 月 11 日 金 から 9 月 13 日 日 に行われる 学生部 川原範夫記 天皇賜盃出場にあたって しまだ ようこ 島田 瑶子 医学部第 4 学年 今年 5 月中旬の北信越学生陸上競技対校選手権大会 にて 400m ハードルで優勝し 9 月に開催される第 84 回 天皇賜盃日本学生陸上競技対校選手権大会に出場出来 ることになりました 高校時代に同種目でインターハ イに出場してから 5 年 長い道のりでしたがようやく 走る感覚が元に戻ってきて 再び全国の舞台に立つこ とができ 今は大変わくわくしています 全国 世界 で戦う選手たちの走り方やハードルの越え方などを見 雰囲気やオーラなどを感じ 今後の自分の競技に繋げ ていきたいと思います 勉強量の多い医学部で陸上競技をするのは 正直とて も難しいことでした 週末のテストと大会が重なること 出席管理等の関係で大会に出にくいこと 高校のように 毎日の練習で指導してくれる先生やマネージャーがいな い等 苦労がたくさんありました 今まで自分がいかに 北信越学生陸上競技対校選手権大会 400m ハードルで優勝 多くの人に支えられて走ってきたか 改めて思い知らさ 最後になりますが 北信越大会出場にご尽力くださ れました 私は大会に出るために試験は一回で必ず通る った先生方 いつも練習に付き合ってくれる同期生 ように日々勉学に励み 必要な陸上用品を揃え 限られ 応援をしてくれる両親に感謝します 大会で自己ベス た時間内での効率的な練習メニューを一から考えまし トを出せるように これからも日々努力していきます た このように地道に頑張ってきた成果が出て 大変 嬉しく思っています 400m ハードル 左端が筆者島田 金沢市西部緑地公園陸上競技場にて 18

19 学 事 International Exchange 国際交流 2015 年 マーサ大学からの交換留学生受入 2015 年 4 月 6 日 月 から 17 日 金 の 2 週間 姉妹校の米国ジョージア州 マーサ大学医学部 4 年生のアトゥール ク マールさん スザンナ ハーモシュさん ジョン ヘバードさんが マーサ大学医学部単位認定プログラムとして本 国際交流センター長 赤井卓也記 学にて研修を行った Report New Insight into My Life Atul Kumar Mercer University School of Medicine The trip surpassed any expectations I had when I originally applied to the KMU exchange program. I had hoped to come to Japan to learn more about a national healthcare system that provides high level care to citizens at a low cost. I realized that the medicine taught to students is virtually the same, but the manner in which it practiced, is often very different. Throughout the KMU program, I rotated around various departments observing clinics, surgeries, and educational conferences. Each day was different, allowing me to learn a lot about the Japanese medical system. Most days began with a morning conference for the respective departments. Some conferences covered unusual cases, some cases which residents had difficulty with and required further assistance from attendings. Others reviewed research articles like a journal club conference would in the US. The day then continued with rounding. This was often a different experience for me because of the large numbers, sometimes up to 30 people, would be on rounds. An entire department would round together, including multiple attendings, all residents, and numerous medical students. This was often followed by either time in an outpatient clinic, observing small procedures done in endoscopy suites, or observing and participating in surgeries in the OR. During the last two days of the rotation, I visited a rural hospital in Anamizu. This was a memorable experience. In the morning, I toured the 100 bed hospital and found that even in a rural hospital, it still had high tech equipment such as a CT, MRI, and SPECT scanner. After the tour, I participated in home visits with the medical team. It was impressive to observe these home visits to elderly patients in rural Japan. Two out of our three patients were rural rice farmers who lived on a mountain. There was no cell signal in these locations. Roads were often closed in winter due to snow and ice, which made the roads impassable. It was impressive to see how these elderly patients and their families still tended to their fields and lived with such dignity even though they were sick. They showed warmth and compassion for us and seemed to truly value the care and 腎臓内科外来にて 左からジョン ヘバードさん 筆者 スザンナ ハーモシュさん 横山 仁教授 opinion of the doctors. It was truly a heartwarming experience. With these experiences from my time in Japan, I felt inspired as I was in China so many years ago. Prior to my rotation at KMU, I was stagnant in my medical career, even a little jaded. I had begun to view the medical system in the United States as fat and bloated. I often became frustrated with patients for not listening to physicians and thus not being compliant. I was upset with the ever rising cost of healthcare in America. It was shocking to continuously learn how affordable medical care was in Japan. How a procedure which costs $10,000 15,000 in the United States, is done in Japan for less than $400. But by visiting in Japan, I feel as if I have rediscovered my original motivations for going into medicine. Ten years ago, I desired to do anything possible to help patients. Somehow throughout the struggles of medical school, I had forgotten this. This trip has helped me once again understand why I went into medicine. By seeing Japanese physicians provide good care and work long hours for comparably little pay, I remembered that it is all about the patient. I learned how it is important for a physician to take ownership of their patient; to do everything in their power to help take care of their patient. These insights prove to me how important it is to study abroad. I had two opportunities to study outside of the United States, and each time, I returned home with new insight into my life. I feel that by studying medicine in another country, one is provided new perspectives crucial to bring home and use in practice. I hope that I can keep a positive outlook and apply it to the everyday care of my patients. I hope to study abroad again! 19

20 学 事 International Exchange 国際交流 2015 年 華中科技大学同済医学院からの看護実習生受入 2015 年 5 月 11 日 月 から 15 日 金 の 5 日間 姉妹校の中国武漢市 華中科技大学同済医学院より生の フー ワンティン ヂャン モンイン ソン スーダン フー リィァン 胡 婉婷さん 張 梦穎さん 宋 思丹さんが 引率者の国際交流部職員の胡 亮さんと来学し研修を行った 国際交流センター事務課 前垣内紀三子記 同済医学院護理学系 看護学科 の 看護実習生受入 学生を主体とした異文化交流 平成 27 年 5 月 11 日 月 より 15 日 金 までの 5 日間 の日程で 華中科技大学同済医学院護理学系 以下 同 フー ワンティン ヂャン モンイン 済医学院 の看護実習生 3 名 胡 婉婷さん 張 梦穎さん ソン スーダン フー リィァン 宋 思丹さん と引率者 胡 亮 さん 華中科技大学同済 医学院国際交流部職員 の 4 名が来学した 身体的なケアが中心の中国とは異なり 我が国の看 護は身体的なケアのみならず 精神的な介護 ケアに も重点が置かれていることや 研修中に日本人の誠実 さ 緻密性 優しさに感銘を受けたとの感想があった 日中双方が直面している高齢化社会に向けて 介護予 高齢医学病棟の見学 中央 3 名が実習生 研修日程 5 月 11 日 月 金沢医科大学紹介 12 日 火 実習 成人看護学授業見学 防の観点からの行政の取り組みを知ることも研修に盛 金沢医科大学病院説明 見学 り込んだ 右記日程参照 内灘町包括支援センターの 高齢医学病棟見学 見学では高齢者の笑顔が印象的とのことであった 13 日 水 クリニカルシュミレーションセンター 学生同士の交流を意図して 午前 8 時から学生食堂 見学 老人介護事業の概要説明 内灘 の 200 円の朝食を一緒に取ることを企画したが 日に 町包括支援センター見学 学生との交 日に参加する看護学生が増えた わずか 5 日間ではあ 流会 華中科技大学同済医学院護理学 ったが 学生同士が言葉の壁を越えて交流でき 予想 以上の成果であった 小島正美記 系紹介 14 日 木 修了書授与 15 日 金 帰国 Report An Unforgettable Trip ヂャン モ ン イ ン Mengying Zhang 張 梦穎 Tongji Medical College From May 11th to May 15th, I and another two students from Huazhong University of Science and Technology Tongji Medical College came to Kanazawa Medical University KMU. Fortunately, we received a warm welcome and really felt at home. I d like to say thank you to all the teachers and students from KMU. I took part in this program with the thought of seeing what the advanced nursing technology and 20 nursing thoughts of the foreign countries are. I hoped to learn some good ideas and techniques that I can't learn in my school. During those days we had a very tight schedule. I was really impressed by the organization. Also, the teachers as well as students were very kind. In this report, I would like to focus on the daily activities on May 12th and May 13th. We visited a class of higher grade students in the morning of May 12th. I was deeply impressed by being able to observe a phlegm sucking operation and blood back-flow operation. I was very glad to learn some professional skills in advance because not until grade three can we learn these skills in our school. In the afternoon, we visited the hospital for a while. Although it was very short, I truly understood

21 学 事 国際交流 the meaning of benevolence. For example, the nurse would help wash the hair and feet of the patients who were not able. However such things are impossible in Chinese hospitals. Instead, it is the duty of the family members of the patients. I felt that the patient had a good time under the nurse s care. So I have decided to do the same thing to make the patients feel comfortable when I become a nurse in the future. Then Dr. Kojima led us on a visit to the hospital and the classroom in the morning of May 13th and I learned the disinfection process of some medical equipment which I had never seen in China. As such, I can t explain the differences in this process between Kanazawa Medical University Hospital and Tongji Hospital. In the afternoon, Dr. Kojima took us to what is known as a Community Service Center, which is an old people s home in China. However, there are some differences between them. For example, the community service center was funded by the government. And the staffs take care of the elderly as well as teach the elderly to make pancakes, do yoga and so on. To some extent, the center enriched the life of the elderly because of its abundant programs. We also experienced a yoga class. The action was not difficult as it was designed for the elderly to learn. Moreover, the teacher always wore a smile which made people relax. During these five days in Japan, I found that Japanese were very kind and polite, so I became International Exchange 成人看護学の実習 CSC 左から筆者 胡 婉婷さん 宋 思丹さん 小島正美教授 good friends with Dr. Kojima and the KMU students. After this exchange, I decided to go abroad to study nursing knowledge and then return to China to work. I want to take the foreign advanced care spirit to the domestic hospitals. Last but not least, I really enjoyed the working time in hospital and the shopping time in the supermarket. The scenery in the park was really a visual feast for me! Thanks for your organization. If there is any chance to study in KMU, I d like to come. 21

22 学 事 International Exchange 国際交流 留学生および外国人研究者情報 留学生および外国人研究者の往来 ロシア ヤロスラブリ地域がん病院内視鏡科医師である Nataliya S. Vidyaeva 氏が 消化器 内視鏡学において 短期研修員として研修を開始した 2015 年 6 月30 日 Nataliya S. Vidyaeva 氏が 消化器内視鏡学において 2 カ月半の研修を修了し 研修証明 書を授与された 2015 年 4 月21 日 2. 留学生および外国人研究者の紹介 短期研修員 ナターリア ヴィディアエヴァ Nataliya S. Vidyaeva ロシア ヤロスラブリ地域がん病院内視鏡科医師 所属 消化器内視鏡学 研修内容 日本における消化器疾患の内視鏡診断 治療 特に早期消化器癌 また 日本の先進的施設での内視 鏡検査の運営 管理について Kaleidoscope International researchers and graduate students have the opportunity to meet once a month from 17:30 to 18:30 to enjoy a cup of tea while casually discussing in English a variety of topics. Staff and students also welcome. 毎月 1 回の 外国人研究者や留学生を中心とした 集いです 本学英語講師とともに午後 5 時 30 分から 1 時間 様々なトピックについて お茶を飲みながら 気軽に英語で話し合っています So far this year, we have discussed university entrance issues, as well as work-life and food habits. 22 第 61 回 2015 年 1 月 23 日 金 読み物 Entrance Exams Get Failing Grade 第 62 回 2015 年 2 月 25 日 水 読み物 Man Sues Women s University 第 63 回 2015 年 3 月 27 日 金 読み物 Working from Home is Good for You and Your Boss 第 64 回 2015 年 4 月 24 日 金 読み物 The Average Man 第 65 回 2015 年 5 月 29 日 金 読み物 Sayonara, sushi 21 little things that people miss after leaving Japan 第 66 回 2015 年 6 月 19 日 金 読み物 Average Man s Body Revisited 一般教育機構 Craig Woods 記

23 学 術 第 17 回 KMU 研究推進セミナー 日時 平成 27 年 6 月 12 日 金 午後 4 時 30 分 場所 医学教育棟 6 階 大会議室 学内討論 臨床医が共同利用センターを利用した経験から 中井 暖 助教 泌尿器科学 他大学における共同利用研究施設の紹介 石垣 靖人 教授 共同利用センター長 特別講演 ゲノム編集技術の基本原理とその可能性 やまもと たかし 山本 卓 先生 広島大学大学院理学研究科数理分子生命理学専攻教授 第 17 回 KMU 研 究 推 進 セ ミ ナーが 平成 27 年 6 月 12 日 金 に学内外から 77 名の参加のも と 医 学 教 育 棟 6 階 大 会 議 室 で開催された KMU 研究推進セミナーは本 学における研究の活性化を目 的に 各分野の第一人者を招 聘しての 特別講演 と本学発 の研究紹介をとりまぜて 平 成 18 年より毎年開催されてき た 今回は 次世代の研究と共 特別講演の山本 卓教授 学内討論の中井 暖助教 学内討論の石垣靖人教授 同利用センターの役割 を大き なテーマとした に関する報告をした 両大学とも個性のある共同利用 まず 共同利用センター利用者の代表として泌尿器科 研究施設と研究支援体制が構築されており 人材の育 学の中井 暖助教から 自身の利用体験について紹介が 成や機器の共同利用に独自の工夫があることが報告さ あった 中井助教は現在医学研究科 4 年生で 以前は本 れた 学の電子顕微鏡を研究に利用していた その後 培養細 特別講演では講師の山本 卓先生からゲノム編集技術 胞における遺伝子発現を解析する方向に研究テーマが進 に関して解説いただいた ゲノム編集は 従来非常に んだことから多数の装置を利用し始めた 利用の申し込 困難とされてきたヒト細胞での遺伝子改変や実験動物 み 研究所所員とのディスカッション グループウエ での迅速な変異体作製を可能にした画期的な遺伝子操 アを利用した機器予約システムの利便性等が紹介され 作技術である 山本先生のお話では ノーベル賞の有 学内の大学院生や新任教員に非常に参考になる内容で 力候補であり 今後もさまざまな画期的な応用が期待 あった されるそうである 山本先生は黎明期からゲノム編集 続いて 共同利用センター長の石垣 筆者 が 川崎 技術の可能性に着目して様々な応用技術を開発されて 医科大学と順天堂大学医学部での共同利用施設の見学 おり 現在はゲノム編集コンソーシアムの代表を務め 23

24 学 術 応用が試みられていることなど 今後の展望等につい ても期待がもてるお話をいただけた 本学の共同利用センターの将来については明確な結 論は出せなかったが 学内だけでは解決できない研究 課題を 他大学の共同施設やコンソーシアムと連携し て解決していくことも有効な解決方法の一つと考えら れる その際に 共同利用センターが窓口の役割を果 たすことも重要ではないかと思われる このような観 点から非常に有意義なセミナーであり ご協力いただ いた関係者の方々に深く感謝する次第である なお 都合により出席できなかった方は 本学イン られている 先生のお話は 単に技術の解説にとどま らず 応用に際して直面する課題についても懇切に例 示していただけた また ips 細胞の遺伝子治療にも トラネット ライブ VOD にて視聴できるので ご活 用いただければ幸いである 研究推進セミナー担当 石垣靖人記 後 半 の 部 で は 平成 27 年度 石垣靖人総合医学 研究推進ガイダンス 研究所共同利用セ ン タ ー 長 が 研 日時 平成 27 年 5 月 29 日 金 午後 4 時 30 分 究所の正しい使い 場所 医学教育棟 4 階 E41 講義室 方 と 題 し て 研 究所が管理する共 研究推進センターおよび総合医学研究所の共催によ 同利用の実験施設 る 研究推進ガイダンス が上記のとおり開催された や実験機器群の概 本ガイダンスは本学で新たに研究を始める研究者等に 略を示した また 研究を進めるうえで知っておくべき基本的な情報を提 供する機会として企画されており 例年 5 月に開催さ グループウェアに 西尾眞友総合医学研究所長 れている 今回は 4 月に新しく着任した教員 新年度 よる予約システム の 使 用 法 を 含 め から研究を開始したばかりの大学院生を中心に 40 名が 利用者に押さえておいてほしい各種の手続きや連絡先 参加した について説明した 西尾眞友総合医学研究所長によるガイダンスの趣旨 なお 上記の共同利用機器および施設に関わる詳細 説明の後 前半の部として加藤伸郎研究推進センター な情報については 研究所ホームページおよびグルー 長が 金沢医科大学における研究推進体制について と プウェアで確認するか または研究推進課 総合医学研 題して 研究者に対する大学の支援体制 研究不正を 究所担当 に直接お問い合わせください 呼び込まないための施策 研究成果の適切な公開に関 する取り組みについて説明した 24 研究推進課 畔原宏明記

25 学 術 大学院医学研究セミナー 高所性肺高血圧症と慢性閉塞性 肺疾患 講 師 日 時 場 所 担 当 Talant Sooronbaev 先生 キルギス国立心 臓病 内科センター教授 平成 27 年 4 月 21 日 火 18:00~19:30 医学教育棟 4 階 E41 講義室 呼吸機能治療学 栂 博久教授 講師紹介 キルギス国立心臓病 内科センター 呼吸器 救急 睡眠医学部長 キルギ ス胸部疾患学会会長 欧州 アジア呼 吸器学会科学部門主任世話人 主な研究分野 慢性閉塞性肺疾患 COPD 肺高 血圧症 セミナーの内容 高所性肺高血圧症は気圧の低下によって生じる肺胞 における酸素分圧低下 慢性低酸素血症により引き起 こされる低酸素性肺高血圧症 HPAH の一つである 標高 2,500m 以上の住民の 5 10% に HPAH のリスクが あるとされ HPAH は高地居住者における重要な疾患 の一つである 中央アジアのキルギス共和国は国土の 東西に山脈が走り 国土を数多くの峡谷が分断してお り 高所性肺高血圧者が多数存在する 同国において は禁煙教育の不徹底などにより喫煙率が高く 女性で は住居の薪による暖房や調理により COPD との合併症 例も多数存在している 本セミナーでは高所性肺高血 圧患者群における血管拡張剤の効果 enos などの遺 伝子多型による肺高血圧症の発症率の違い 高地居住 者における COPD の疫学調査 肺高血圧症発症による 予後 また高地居住動物における肺循環特性 遺伝子 発現について紹介された セミナーの成果 低酸素性肺高血圧症における疫学調査 臨床治療に おける知見を紹介され 低酸素や喫煙による疾患発症 機序や影響などについて分かりやすく言及された 講 演終了後には英語での活発な討議があり 大変有意義 なセミナーとなった 呼吸器内科学 水野史朗記 心循環恒常性の分子シグナル制 御と創薬への応用 講 師 日 時 場 所 担 当 西田基宏先生 自然科学研究機構岡崎総 合バイオサイエンスセンター 生理学研究 所 心循環シグナル研究部門教授 平成 27 年 5 月 15 日 金 18:00~19:30 基礎研究棟 2 階会議室 生体情報薬理学 西尾眞友教授 講師紹介 1996 年東京大学薬学部卒業 2001 年 同大学大学院修了 薬学博士 2013 年 か ら 現 職 2013 年 よ り JST さ き が け 疾患代謝研究員 2014 年より九州大 学大学院薬学研究院客員教授を兼任 主な研究分野 メカニカルストレスにより生じる局 所 Ca2+ シグナリングの時空間制御機構の解明 タンパ ク質の翻訳後修飾の可逆性 不可逆性を制御する新奇 レドックス恒常性制御基盤の構築 セミナーの内容 心臓に血行力学的負荷がかかると その代償機構と して心臓の形態構造変化 リモデリング が起きる 心 不全において心臓への負荷が持続することにより心臓 のリモデリングが進行し ポンプ機能が低下して病態 が進展すると考えられている 本講演では はじめに 心肥大のメカニズムとして心筋に発現する transient receptor potential canonical 3 TRPC3 および TRPC6 が重要な役割を果たしていることを解説された 本分 子をノックアウトした動物や本分子の阻害薬であるピ ラゾール化合物が心不全モデルにおける心肥大を抑制 することから 本分子が心不全の新たな創薬標的とな り得ることが示された また 講演の後半では TRPC チャネルを介した活性酸素種や活性窒素種の発生が親 電子分子 8-nitro cgmp の蓄積を起こし 心臓のリモデ リングに関与するがん遺伝子産物 H-Ras の不可逆的 Sグアニル化を引き起こすことが述べられた 本機構の 代謝系 ラジカル消去系に関与する化合物 特に含硫 黄化合物が 新たな心リモデリング抑制薬の創薬標的 となる可能性を解説された セミナーの成果 心不全 心筋梗塞の病態進展に関与する心臓リモデ リングの分子機構とその新規治療標的に関する興味深 い研究成果が数多く紹介された 学内から多数の聴講 ならびに活発な質疑応答があり有意義なセミナーであ った 薬理学 西尾眞友記 25

26 学 術 大学院医学研究セミナー がん診療におけるコミュニケー ションスキル 腸上皮幹細胞移植による組織再 構築 講 師 講 師 日 時 場 所 担 当 藤森麻衣子先生 国立精神 神経医療研 究センター精神保健研究所自殺予防総合 対策センター適応障害研究室室長 平成 27 年 5 月 29 日 金 18:00~19:30 医学教育棟 5 階 E51 講義室 精神神経科学 川﨑康弘教授 講師紹介 1999 年早稲田大学人間科学部人間 健康科学科卒業 2005 年同大学博士 号 人間科学 取得 財団法人がん研 究振興財団リサーチ レジデント 国 立がんセンター研究所支所精神腫瘍学 研究部 修了 2007 年日本学術振興会 特別研究員 国立がんセンター東病院 臨床開発センター精神腫瘍学開発部 シカゴ大学社会 神経科学研究室など 2013 年より現職 主な研究分野 精神腫瘍学 臨床心理学 行動科学 セミナーの内容 現在 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修 会 が全国で開催されており がん診療拠点病院であ る本学でも毎年開催されている 講師はコミュニケー ション研修プログラムに用いられる SHARE プロトコ ル の作成に関わり その有用性に関する論文を発表し ているが これらは国際的に高い評価を得ており 日 本のみならず海外でも SHARE に基づく研修が開催さ れるようになっている セミナーでは がん診療にお けるコミュニケーションの必要性が述べられ 医療に おける患者 医師間のコミュニケーションについて難 易別に解説された まず 基本的なコミュニケーショ ンスキルの概要と それを習得することにより得られ る効果について 生物 心理 社会的な諸側面から解 説された さらに 告知を含めた悪い知らせを伝える 際のコミュニケーションについても概要が説明され 患者の意向に配慮した SHARE プロトコルが開発され た経緯や その具体的な内容についても解説された セミナーの成果 医療現場でのコミュニケーションの重要性について 日本発のプロトコルの開発者から直接に講義を受ける ことができた コミュニケーションを促進する具体的 な方法についても述べられ 参加者は明日からの臨床 に役立つコミュニケーション技術を学ぶことができ 大変有意義なセミナーであった 精神神経科学 川﨑康弘記 26 日 時 場 所 担 当 中村哲也先生 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科消化管先端治療学講座 教授 平成 27 年 6 月 2 日 火 18:00~19:30 病院新館 12 階特別会議室 腫瘍病理学 清川悦子教授 講師紹介 1992 年 慶 應 義 塾 大 学 医 学 部 卒 業 同大学医学部内科学教室入局 1997 年東大医科研先端医療研究センター医 員 東京医科歯科大学消化器内科助手 米国 Cold Spring Harbor Lab 客員研 究 員 2007 年 現 所 属 講 師 2012 年 同 准教授 2014 年より現職 2012 年度日本医師会医学研究奨励賞受賞 主な研究分野 消化器内科学 組織幹細胞 上皮再生 セミナーの内容 消化管の研究分野においては 長らく正常消化管か ら細胞を単離し試験管内で培養することは困難である とされてきた 演者は 細菌などの細胞以外の成分の 混入が無く 血清成分などの未知因子を排除すること で 正常の成体から再現性の高い培養方法を確立した この培養細胞のなかには腸管上皮幹細胞を含むばかり でなく 様々な種類の細胞に分化させることも可能と なった また 腸管組織へ移植する技術も独自に開発し マウスの大腸潰瘍を修復することに成功した さらに マウス胎児から単離した幹細胞を生体マウスに移植す ると大腸になるのに対し 成体から単離した幹細胞は 同じ条件でも小腸のままであることも見出した この 方法をさらに洗練させることで 炎症性腸疾患に対す る幹細胞移植治療や 小腸の吸収不全などの重篤な小 腸疾患を治癒する可能性があることを紹介した セミナーの成果 研究の位置づけ 最終目標を明確に示し 疾患の新 規治療法を確立するという高い志を掲げ それに到達 するために オリジナルな実験手法を開発し 忍耐強 く堅実な結果を重ねることの重要性が示された 聴衆 にもそれが伝わり 多くの質問と相互作用のあるディ スカッションが展開され 大変有意義なセミナーであ った 病理学Ⅰ 清川悦子記

27 学 術 大学院医学研究セミナー プロフェッショナリズム教育 表 プロフェッショナリズムが示される 59 の行動 NBME, 2007 講 師 日 時 場 所 担 当 朝比奈真由美先生 千葉大学医学教育研 究室副室長 医学部附属病院総合医療教 育研修センター講師 平成 27 年 6 月 12 日 金 18:00~19:30 医学教育棟 4 階 E41 講義室 医学教育学 堀 有行教授 講師紹介 1980 年 千 葉 大 学 薬 学 部 卒 業 1987 年同大学医学部卒業 1995 年医学博士 1987 年千葉大学医学部医員 附属病院 神経内科 1998 年同大学医学部神経 内科助手 1999 年千葉県循環器センタ ー神経内科 2001 年千葉リハビリテー ションセンター神経内科を経て 2005 年千葉大学医学部附属病院リハビリテーション部助手 2008 年より現職 主な研究分野 医学教育 リハビリテーション医学 神経内科学 セミナーの内容 社会から 医師としての知識や技術以外の 能力 を 合わせもつ専門職としての医師に対する要請が高まっ ている このプロフェッショナリズムの具体的な行動 には 難しい人間関係のときも平静を保つ 患者が説 明を理解したかどうかを確認する質問をする 診察の 際に患者のニーズ 身体的快適 精神的快適 プライバ シーなど に配慮する 同僚や他の職種と礼儀正しく討 論する 進んで追加の仕事をするなどがある NBME National Board of Medical Examiners, 2007 では 59 の 行動 右表 が挙げられている プロフェッショナリ ズムは 昔からロール モデルを通して学んでいたが それだけでは不十分であり ロール モデルとなる医 師はプロフェッショナリズムを理解し それを明確に して教えなくてはならない プロフェッショナリズム には 専門職連携教育 interprofessional education が有用で 千葉大学では 医学部 薬学部 がともに学ぶプログラムを行い 成果が得られている セミナーの成果 プロフェッショナリズム教育の第一人者で この教育 に有用な専門職連携教育を企画 実践している先生から 具体的な情報を得ることができ 今後医療人を育成する うえで大変参考となる有意義なセミナーであった 医学教育学 堀 有行記 教育情報 試験 成績 OSCE など の秘密を守る 患者ケアのために情報技術を有効に活用する 診察の際に患者のニーズ 身体的快適 精神的快適 プ ライバシーなど に配慮する 検査のオーダー 薬の処方の際に患者の希望や価値観を 考慮する 患者の引き継ぎの際に以前の医療 介護施設から適切な 情報を得る 記録類 診療録 退院サマリー 治療計画 を遅滞なく完 成させる 開始時間を守る 診療 回診 カンファレンス 授業 わかりやすく利用しやすい記録類 診療録 退院サマリー 治療計画 を作成する 授業や回診 ミーティングの時に同僚との討論に参加する 患者が諸制度上の障壁に直面した際 支援する 医療の質や安全性の向上に貢献する 他者の過失に適切に対応する 自己学習を進める態度を示す 他の医療職と適切な業務分担をする態度を示す 患者が説明を理解したかどうかを確認する質問をする 患者が希望する範囲内での自己決定を支援する 同僚と協力して後輩の指導をする 主治医や指導医と適切なタイミングでコミュニケーションをとる 患者にわかりやすく 言語 話すスピード 情報量 情報 を伝える 進んで同僚と知識や技術を分かち合う 適切な詳しさで記録類 診療録 退院サマリー 治療計画 の作成をする 同僚や他の職種と礼儀正しく討論する 同僚に支持的かつ形成的なフィードバックをする 進んで授業やミーティング 回診の準備をする 患者ケアに際し 誠実な態度で臨む 他者の貢献を信頼する コンサルテーションした専門医と経過を診る 職場ではふさわしい服装をする 患者に触れる前に手を洗う 同僚とは簡潔に言語的コミュニケーションをする 同僚とは正確な言語的コミュニケーションをする 検査結果を遅滞なく期間内に確認する 患者に質問や心配事を尋ねるように促す 患者への共感を示す 自分の過失に責任をとる チームメンバー内のコミュニケーションを促進する 必要に応じて 同僚に診療上のアドバイスをする 葛藤がある時も平静な態度で対処する 必要に応じて 患者データの入力を依頼する 患者との間に適切な距離をとる態度を示す 授業や回診 ミーティング中は注意を持続する 謙虚な態度を示す 仕事が過重になった時は援助を求める 看護師や他職種からの依頼を受ける 仕事を平等に割り振る 医療上の過失に適切に対処する チームのために追加の仕事をする 呼び出しには迅速に応答する 患者情報の秘密を守る 難しい人間関係の時も平静を保つ 患者と礼儀正しく話し合う 進んで追加の仕事をする 自己の知識や能力の限界を知っている 授業や回診 ミーティングに初めから終わりまで参加する 診療行為や態度についてのフィードバックを求める フィードバックに対し受容的に反応する 患者のケアのために時間外の勤務をする 情報を伝える際に誠実さと手際良さのバランスを保つ 他者に対し礼儀正しく傾聴し 対応する 27

28 学 術 大学院医学研究セミナー 肺高血圧の基礎から臨床 講 師 日 時 場 所 担 当 土井庄三郎先生 東京医科歯科大学大学 院医歯学総合研究科小児 周産期治療学 講座 小児科 教授 平成 27 年 6 月 26 日 金 18:00~19:30 医学教育棟 4 階 E41 講義室 発生発達医学 犀川 太教授 講師紹介 1982 年 3 月東京医科歯科大学医学部 卒業 1982 年 5 月東京医科歯科大学小 児科研修医 1986 年 4 月東京女子医科 大学附属心臓血圧研究所循環器小児科 練士 1994 年 8 月東京医科歯科大学小 児科助手 1996 年 1 月アメリカ合衆国 クリーヴランド クリニック麻酔研究 センターResearch Fellow 2002 年 7 月東京医科歯科大 学小児科講師 2010 年 4 月より現職 主な研究分野 小児循環器学 小児肺高血圧症 医学教育 学校心 臓検診 セミナーの内容 肺高血圧モデルによる血行動態 組織的変化などか ら実際の臨床における診断 治療につながる内容であ った 次に 実際の症例を提示しながら 興味深い経 過や治療の反応性について説明された 土井先生が この分野に興味を持ち始めた頃は 治療薬がなく 診 断後数年以内に死亡していたとのことであった 現在 は 多くの肺高血圧薬剤が存在し 早期治療にて 予 後が劇的に改善するということであった 最後に 肺 高血圧の正確な診断のためには血流の変動 下大静脈バ ルーン閉鎖 や運動による負荷を与えた評価が今後必要 になる旨を説明され 会を締めくくった セミナーの効果 確立された肺高血圧モデルを用いることで 薬剤反 応性の調査や増悪因子の精査等 本学病院においても 応用可能な内容も含まれていた 今回の講演では多く の臨床医が出席し 活発な質疑応答が行われたことも 報告する 28 小児科学 中村常之記 ストレス応答からみた消化管機能 ー腸管グリア細胞と消化管運動ー 講 師 日 時 場 所 担 当 富永和作先生 大阪市立大学大学院医学 研究科消化器内科学准教授 平成 27 年 7 月 1 日 水 18:00~19:30 医学教育棟 4 階 E41 講義室 消化器機能治療学 有沢富康教授 講師紹介 1989 年 大 阪 市 立 大 学 医 学 部 卒 業 1995 年カリフォルニア大学アーバイン 校の病理学へ留学 1996 年大阪市立大 学大学院医学研究科内科系専攻内科学 修了 2001 年大阪市立大学消化器内科 学 旧第 3 内科 助手 2003 年同講師 2009 年同准教授および附属病院内視鏡 センター副部長 現在に至る 主な研究分野 消化器病学 機能性消化管障害 消化管の分子生物学 セミナーの内容 現代社会は 身体的 心理的ストレスが蔓延して いるといっても過言ではない これら外的ストレスに 対して 生体内臓器が様々な影響を受けるが 消化管 は最も影響を受ける臓器の一つであることは古くから 知られている 脳腸相関という言葉が それを如実に 表現している つまり 中枢神経系が末梢消化管の生 理機能である消化管運動に対して 自律神経系を介し て抑制的 促進的作用を及ぼしている しかし この ような下行性制御のみならず 消化管そのものにも運 動制御機能が備わっていることが知られるようになっ てきた つまり 中枢からの刺激のみならず 消化管 神経系そのものが ストレスなどの全身的刺激に対す る応答として形態的 機能的変化を示し 消化管臓器 としての運動生理機能にまで変化を及ぼす可能性が 想定されるのである 近年 演者らは消化管神経系の 構成細胞の一つであるグリア細胞が その変化の担 い手であるとの新たな知見を報告した Fujikawa Y, Tominaga K, et al. Neurogastroenterol Motil : 本講演においては 1 消化管運動とそのメカニズム 2 ストレス応答と消化管運動 3 腸管グリア細胞の ストレス環境下での変化と運動生理機能との関連性に ついて概説していただいた セミナーの成果 ストレスによる消化管の運動異常に消化管グリア細 胞の形態的 機能的変化が関与するという新しい観点 での発表であった また 幼少期のトラウマが神経発 生期におけるグリア細胞の形成に影響し ストレス応 答に過敏に反応するようになるという発見は極めて興 味深く思われた 消化器内科学 有沢富康記

29 学 術 北陸がんプロ FD 講演会 北陸がんプロ FD 講演会は がん医療に携わる教員の資質向上や能力開発を目的として 最新のがん医療専門家 を招聘し講演会を開催している 癌の病態解析セミナー メタボリックシンドロームを背景とする肝細胞癌発症モデル動物の開発と応用 講師 常山幸一先生 徳島大学大学院医歯薬学研究部疾患病理学分野教授 日時 平成 27 年 6 月 5 日 金 場所 医学教育棟 6 階大会議室 講師紹介 1992 年金沢大学医学部医学科卒 業 同 大 学 大 学 院 病 理 学 専 攻 中 沼 安 二 教 授 指 導 University of California Davis 校に肝免疫学研修 のため 2 年 6 カ月留学 Gershwin 教 授指導 1996 年同大学病理学第 2 講座助手 2002 年富山医科薬科大学付属病院病理部 助教授 2004 年富山大学医学部病理診断学講座准教 授 2015 年 2 月から現職 講演の内容 実験的腫瘍モデルをヒトの病態解析にどのように トランスレートするかを開発したモデル動物を中心 に解説された TSOD マウスは通常の食餌の飼育環 境で 肥満 糖尿病 高脂血症を自然発症するメタ ボリックシンドローム解析モデルである TSOD マ ウスはこれら諸症状を背景に 4 5 月齢以降 脂肪 性肝障害を発症し 10 月齢以降に肝腫瘍を高率発症 する これらの諸症状がヒトに近い経過で順次自然 発症することから 様々な薬物の予防や治療効果を 解析することに優れたモデルである 病理学的見地 から 病態の解析や薬物の効果を判定するために用 いられる病理学的な評価のスコア化 一個体から複 数回組織を採取するマウス肝生検法 動物用 CT 画像 との経時的比較解析について解説された 講演終了後 参加者と活発な討議が行われ 大変 有意義なセミナーであった 臨床病理学 野島孝之記 平成 27 年度 動物実験実施者等の教育訓練 組換え DNA 実験に係る教育訓練 日時 平成 27 年 5 月 25 日 月 午後 4 時 場所 医学教育棟 4 階 E41 講義室 動物実験委員会と組換え DNA 実験安全委員会の共催 で 動物実験実施者 110 名参加 および組換え DNA 実 験実施者 88 名参加 の教育訓練を行った 開会挨拶で 米倉秀人組換え DNA 実験安全委員会委員長が 全国大 学等遺伝子研究支援施設連絡協議会へ加盟申請を行い Reduction, Replacement, Refinement の重要性を訴 えた また 本学で動物実験を行うための具体的な手 関連法規等の情報提供を受け取れる体制を整えたこと を報告した 引き続き 石垣靖人組換え DNA 実験安全 順として 平成 27 年度動物実験計画書等の書き方と注 主任者が 組換え DNA 実験における学内規程およびカ 意点 施設の利用法について説明した 特に 苦痛の ルタヘナ法について解説し 組換え DNA 実験のための 定義 人道的エンドポイント 実験動物施設における 申請書類と 実験中の注意点について説明した また SPF specific pathogen free の定義 SPF 環境を維 最近の違反事例を紹介し 改めて注意を促した 持するための作業導線について詳しく述べた 動物実験実施者等への教育訓練では 田崎隆史動 なお参加できなかった者については 後日 6/15 物管理室責任者が 動物実験は実験動物の福祉を最大 6/19 基礎研究棟 2 階会議室において DVD 上映会を行 限に確保しなければならないという点を強調し 3R い 教育訓練とした 動物管理室 田崎隆史記 29

30 学 術 研究費採択状況 平成 27 年度 科学研究費助成事業交付決定 昨年 11 月に本学から新規で 172 件の研究課題を応募した結果 33 件 6,105 万円 直接経費 4,710 万円 間接経費 1,395 万円 が新たに採択された その内訳は 医学部が 23 件 が 7 件 総合医学研究所が 2 件 事務課が 1 件である これに継続分を加えると 本学全体で 101 件 直接経費 1 億 3,090 万円 間接経費 3,909 万円 総額 1 億 6,999 万円となった この数値は前年度に比べ 件数では 4 件減で 金額では 3,146 万円減となっている なお 6 月現在 転入 転出を含め 101 件 総額 1 億 6,921 万円となっている 来年度の採択向上に向け 引き続きご協力をお願いしたい 科研対策特別委員会委員長 岩淵邦芳記 総括 単位 千円 研究種目 件 数 直接経費 間接経費 金 額 新学術領域研究 1 4,200 1,260 5,460 基盤研究 B 一般 6 16,800 5,040 21,840 基盤研究 B 海外 1 2, ,770 基盤研究 C 59 73,400 22,020 95,420 挑戦的萌芽研究 14 13,700 4,110 17,810 若手研究 B 18 17,700 5,310 23, , ,300 研究活動スタート支援 ,300 38, ,210 奨励研究 合 計 内訳 職名および所属については H 現在のものを記載 研究種目 課題番号順 氏名 職名 種目名 新学術領域研究 清川 悦子 教授 基盤研究 Ｂ 一般 病理学Ⅰ 研 究 課 題 脈管内腺構造の回転と浸潤 転移 単位 千円 直接経費 4,200 4,200 石橋 浩晃 准教授 顎口腔外科学 古家 大祐 教授 糖尿病 内分泌内 科学 総合医学研究所 先端医療研究領域 小 計 1 件 おとり遺伝子による癌の血管新生抑制を標的とし た純国産型遺伝子治療法の開発 栄養応答シグナルの破綻による代謝疾患の発症機 構の理解と制御手段の確立 現代の食習慣の特徴と非アルコール性脂肪性肝障 害の発症 進展との関連性に関する研究 八田 稔久 教授 解剖学Ⅰ 母胎児間シグナルチューニング機構の分子基盤解明 長谷川 雅美 教授 精神看護学 生化学Ⅰ うつ病者の自殺予防に関する感情調整療法アプロー 2,200 チの開発 DNA 修復蛋白質 53BP1 の細胞表層への露出とアポ 2,800 トーシス細胞の腫瘍免疫原性獲得 小 計 6 件 16,800 ベトナムにおけるダイオキシンの胎児脳機能と乳 2,900 幼児脳神経発達に及ぼす影響 小 計 1 件 2,900 細胞骨格接着分子プレクチンの放射線誘発 DNA 損 1,200 傷応答における新規機能の解明 リン酸化シグナルをターゲットにした非遺伝毒性 1,200 発がん物質スクリーニング法の開発 中枢神経における細胞内 M1 ムスカリン受容体の発 1,400 現メカニズムと記憶 学習との関係 竹内 正義 教授 岩淵 邦芳 教授 基盤研究 Ｂ 西条 旨子 准教授 海外 松井 理 助教 基盤研究 Ｃ 吉崎 尚良 助教 一般 村松 郁延 客員教授 30 所 属 公衆衛生学 生化学Ⅰ 小児外科学 薬理学 間接経費 1,260 1,260 2, , ,600 1,080 2, ,

31 学 術 種目名 氏名 職名 小林 淳二 教授 所 属 総合内科学 研 究 課 題 心血管イベントの予測因子としての脂質代謝酵素 動態の解明 武市 敏明 助教 法医学 覚醒剤反復前投与による小胞体ストレスと神経障 害 黒質線条体路障害の解明に向けて 島崎 猛夫 准教授 総合医学研究所 抗がん剤による膵がん細胞の浸潤形質獲得の分子 先端医療研究領域 機構の解明とがん治療への応用 河合 康幸 准教授 循環器内科学 冠れん縮性狭心症の酸化ストレスに影響を及ぼす 新たな危険因子の特定 長内 和弘 特任教授 呼吸器内科学 急性肺傷害におけるリゾリン脂質の解析と同アシ ル基転移酵素遺伝子導入の効果 正木 康史 教授 血液免疫内科学 IgG4 関連疾患の炎症性単球発現分子および免疫グ ロブリン対応抗原の同定 岩男 悠 助教 血液免疫内科学 IgG4 関連疾患の炎症の発生と収束にかかわる脂質 メディエーターとそのバランス制御 田中 真生 臨床准教授 血液免疫内科学 関節リウマチ滑膜の上皮間葉移行の分子機構の解 析と新規治療法への応用 河南 崇典 講師 血液免疫内科学 プロテオミクスの手法を用いた IgG4 関連疾患特異 的に変動するタンパク質の機能解析 中村 常之 准教授 小児科学 川崎病性血管炎が弾性血管のウインドケッセル機 能に与える影響とその機序の解明 島田 ひろき 講師 解剖学Ⅰ 胎盤を介した分子シグナルリレーによる血液脳関 門形成制御機構の解明 的場 宗孝 特任教授 放射線医学 頭頸部癌化学放射線療法における新たな画像解析 法による効果および予後予測法の確立 市堰 徹 准教授 整形外科学 ステロイド誘発骨壊死分子機構の実証 Cre 依存性 細胞特異的遺伝子欠損マウスの応用 坂井 恵子 教授 がん患者の睡眠改善を目的としたタクティールケ 基礎看護学 ア介入と効果実証 女性冷え症の東洋医学的所見と生体指標との関連 柳原 真知子 教授 母性看護学 助産学 及び冷え症ケアの効果検証 の研究 小泉 由美 准教授 認知症家族介護者の介護技術としてタクティール 基盤研究 C 老年看護学 ケアを導入した支援プログラムの開発 一般 浜崎 優子 准教授 前期高齢者の効果的 効率的支援の為の介護予防 公衆衛生看護学 と特定保健指導との連携システムの開発 渡邉 直人 特任教授 放射線医学 放射性ヨード治療におけるリンパ球の DNA 損傷に 関する検討 村上 学 講師 医動物学 生活圏内での感染症媒介昆虫 蚊 とヒトの接触頻 度と患者数の関係 小林 誠 助教 呼吸器内科学 肺がん化学療法における交流磁場併用療法の開発 本田 康二郎 講師 一般教育機構 工学的関心に則したロボット倫理学の構築 人文科学 澁谷 良穂 特任教授 一般教育機構 音響 調音データベースに基づくバイオフィード 英語 バックによる英文リズム学習方法の開発 田崎 隆史 准教授 総合医学研究所 UBR4/p600-HPV16 E7 相互作用による発がんメカ 生命科学研究領域 ニズム 石垣 靖人 教授 総合医学研究所 神経幹細胞における新規中心体制御機構の解析 生命科学研究領域 黒瀬 望 助教 臨床病理学 IgG4 関連疾患における Thy-1 PDGF の発現に関 する解析 レンズ上皮細胞の形態維持機構の解明 清川 悦子 教授 病理学Ⅰ セリンプロテアーゼインヒビターによるアレルギー 中村 晃 教授 免疫学 反応の制御機構の解明 梶波 康二 教授 循環器内科学 栄養薬理遺伝学を用いた次世代抗凝固療法の開発 森河 裕子 教授 夜勤労働の前立腺疾患リスクにおける老化バイオ 医科学 マーカーの関連についての縦断研究 横山 仁 教授 腎臓内科学 前向き腎移植コホートにおける慢性移植腎障害関 連分子に関するプロテオミックス解析 道合 万里子 助教 放射線医学 ストロンチウム治療後におけるリンパ球の放射線 組織障害の検討 薄田 勝男 臨床教授 呼吸器外科学 MR 拡散強調画像と血管新生因子 遺伝子解析によ る肺良悪性病変の悪性度の研究 宮澤 克人 教授 泌尿器科学 尿路結石における HMGB1 と RAGE による発生機 序の解明と阻止機構の証明 直接経費 間接経費 1, , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

32 学 術 種目名 氏名 職名 三輪 高喜 教授 所 属 耳鼻咽喉科学 志賀 英明 准教授 芝本 利重 教授 耳鼻咽喉科学 生理学Ⅱ 平松 知子 教授 薗村 貴弘 講師 老年看護学 在宅看護学 解剖学Ⅱ 倉田 康孝 特任教授 生理学Ⅱ 西尾 眞友 教授 薬理学 金﨑 啓造 准教授 糖尿病 内分泌内 科学 COMT 不全がもたらす健康被害の分子機構解明 上田 善道 教授 病理学Ⅱ 姫田 敏樹 准教授 微生物学 湊 宏 特任教授 臨床病理学 石﨑 昌夫 准教授 衛生学 櫻井 勝 准教授 公衆衛生学 王 路 准教授 法医学 西澤 誠 准教授 糖尿病 内分泌内 科学 腫瘍内科学 細胞膜スフィンゴ脂質のラフト形成を介した肺腺 1,300 癌浸潤 転移への関与の解明 Saffold ウイルス感染は自己免疫疾患 特にⅠ型糖 1,200 尿病 のトリガーとなるか 悪性中皮腫における ATBF1 リン酸化状態と細胞内 1,300 局在 - 悪性度との関連性の究明 日本人労働者の職業性ストレスと脳 心血管疾患 1,300 発症の関係 体組成と健診データの疫学的関連に基づくサルコ 1,200 ペニア肥満のスクリーニング方法の開発 下垂体の病態は自殺に関与するか 自殺例にお 1,100 ける下垂体の法医病理学的解析 GLP-1 による神経性インスリン分泌促進機構の解 1,900 明と 2 型糖尿病治療への応用 スキルス胃癌の癌間質増生と癌性腹膜炎発症機構 1,100 の病態解明 胎盤栄養膜細胞の浸潤能獲得におけるガレクチン 1,400 ファミリーによる制御機構 排卵障害に対する G-CSF による治療法の確立を目 1,200 指して 後発白内障における水晶体上皮間葉系移行と水晶 1,600 体再生制御機構の解明 スキンケアの深化 スキンテア 皮膚裂傷 予防シ 1,000 ステムの構築 認知症患者の家族介護者に対する睡眠支援を目的 1,000 としたレスパイトケアの効果検証 イオンチャネルを介したオメガ - ３不飽和脂肪酸の 800 アルツハイマー病脳改善作用 小 計 59 件 73,400 コンタクトレンズの装用はミリ波ばく露誘発眼障 1,700 害を増悪させるか アポトーシス細胞におけるクロマチンの細胞表層 1,200 露出のメカニズム解明 働く世代のがん患者が抱える社会的問題の評価尺 900 度とスクリーニングによる介入法の開発 ダイオキシンによる自閉症スペクトラム障害とミ 2,300 ラーニューロン系活動との関連 母胎間シグナルトランスミッターの構造解析 500 外来化学療法を受けるがん患者の治療と就労の両 700 立支援モデルの開発 オートファジー制御による糖尿病腎症に対する新 600 たな治療薬の開発 急性肺障害に対する遺伝子修飾骨髄由来間葉系幹 800 細胞の全身投与による治療法の確立 前田 修子 教授 基盤研究 C 一般 安本 和生 特任教授 東海林 博樹 准教授 牧野田 知 非常勤講師 一般教育機構 生物学 産科婦人科学 久保 江理 特任教授 眼科学 紺家 千津子 教授 成人看護学 公衆衛生看護学 生理学Ⅰ 櫻井 志保美 准教授 田嶋 信義 助教 小島 正美 教授 岩淵 邦芳 教授 医科学 生化学Ⅰ 久村 和穂 助教 腫瘍内科学 西条 旨子 准教授 公衆衛生学 八田 稔久 教授 北村 佳子 講師 解剖学Ⅰ 成人看護学 糖尿病 内分泌内 科学 呼吸器外科学 挑戦的萌芽研究 古家 大祐 教授 田中 良 助教 32 研 究 課 題 直接経費 神経性嗅覚障害の病態解明と治療への応用 - 鍵を握 1,300 るのはエストロゲンか成長因子か 食べ方の指導による嗅神経再生効果の画像解析研究 1,000 アナフィラキシーショックにおける脳循環の統合 1,300 的研究 高齢者の転倒防止における看護実践能力育成のた 1,000 めの評価指標の開発 訪問看護師向け長期膀胱留置カテーテル閉塞予 1,500 防 対応プロトコールの開発 効果検証 霊長類コモン マーモセットを用いた味覚ブレイ 700 ン - マシン インターフェースの開発 ヒト幹細胞由来心筋細胞における自動能機序の解 800 明とバイオペースメーカーシステム設計 末梢性代謝型グルタミン酸受容体による熱痛覚過 900 敏および鈍麻の分子機構解明 1,200 間接経費 ,

33 学 術 種目名 氏名 職名 保田 ひとみ 講師 所 属 研 究 課 題 直接経費 里帰り分娩後から１か月間における初めて母親 700 母性看護学 助産学 父親となった夫婦の３人家族作りの体験 工藤 麻希子 研究員 薬理学 アセチルコリンによる細胞内受容体を介した新た 1,100 なシナプス可塑性調節機構の解明 加藤 晃一郎 助教 顎口腔外科学 スフィンゴ脂質の新規機能に着目した口腔癌に対 1,200 する新たな浸潤 転移制御法の開発 挑戦的萌芽研究 松井 優子 准教授 抗がん剤点滴静脈内注射の血管外漏出の有無の客 900 基礎看護学 観的判定基準の開発 中井 寿雄 助教 医療処置を要する在宅療養者と支援者による災害 600 在宅看護学 備えチェックシートの開発 木下 幸子 講師 深部静脈血栓症予防用弾性ストッキングにおける 500 成人看護学 皮膚障害予防ケア基準の開発 小 計 14 件 13,700 逆井 良 助教 生化学Ⅰ ユビキチン依存的 DNA-PK 活性化が導く抗がん剤 1,200 感受性のメカニズム解明 逆井 亜紀子 特定助教 総合医学研究所 生活習慣病を予見する新しい糖化蛋白質の同定 お 1,200 先端医療研究領域 よび疾患予防食品成分の探索 笹川 泰生 助教 脳神経外科学 IL-10 産生による中枢神経系悪性リンパ腫の免疫回 800 避と増殖 / 浸潤機構の解明 安全 安心な分娩管理に向けた助産師の意思決定 山崎 智里 助教 1,000 母性看護学 助産学 支援システムの開発 武田 はるな 助教 病理学Ⅰ 胃がん形成に関わる遺伝子の同定と機能評価 1,600 吉冨 泰央 助教 生化学Ⅱ 血管は神経の働きかけにどう応答するか 血管形 900 成における JunB の新しい役割の解明 翼状片発症機構の解明と予防薬の開発に関する研究 800 柴田 奈央子 助教 眼科学 寺井 孝弘 助教 養育者の心理傾向に着目した虐待へのポピュレー 500 小児看護学 ションアプローチに関する研究 長山 豊 講師 ストレングスモデルに基づく行動制限最小化看護 800 精神看護学 介入の開発に関する研究 谷口 真 講師 総合医学研究所 日本脳炎ウイルス感染におけるスフィンゴミエリ 500 若手研究 Ｂ 生命科学研究領域 ン / 脂質ラフトの役割 砂谷 優実 助教 生化学Ⅰ DNA 損傷修復蛋白質 XRCC4 の脱リン酸化がアポ 1,200 トーシス促進の引き金となるか 髙田 尊信 助教 総合医学研究所 終末糖化産物に着目した糖尿病併発膵癌促進蛋白 1,200 先端医療研究領域 質の同定及び柑橘類含有化合物の作用 津田 龍佑 講師 一般教育機構 体力づくりを配慮したゴール型教材の授業づくり 600 体育学 に関する研究 渡邉 愛 協力研究員 糖尿病 内分泌内 ミトコンドリアの恒常性維持を基盤としたサーチ 900 科学 ュインの糖尿病腎症に対する意義の解明 奥田 光一 助教 一般教育機構 レビー小体型認知症の新規画像診断システムの開 1,100 物理学 発 高解像度イメージング技術の応用 福田 守良 助教 座位褥瘡を座位で治す革新的褥瘡ケア方法の確立 600 在宅看護学 田中 浩二 講師 老年期うつ病者の レジリエンス 向上に寄与する 1,100 精神看護学 治療的看護実践の考案 谷田 守 講師 生理学Ⅱ レプチンによる肝臓及び膵臓自律神経調節と糖代 1,700 謝改善への応用 小 計 18 件 17,700 研究活動 浅野 きみ 助教 リンパ浮腫の軽減を目的としたさらに有効なケア 1,000 スタート支援 成人看護学 開発のための基礎的研究 小 計 1 件 1,000 奨励研究 三谷 真弓 事務員 医学部庶務課 グリセリン浸漬透明標本の固形基剤包埋法の開発 600 小 計 1 件 600 合 計 101 件 130,300 間接経費 , , ,910 33