はじめに

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1 平 成 21 年 度 重 要 生 態 系 監 視 地 域 モニタリング 推 進 事 業 (モニタリングサイト 1000) 沿 岸 域 調 査 業 務 報 告 書 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 平 成 22(2010) 年 3 月 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター

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3 はじめに 重 要 生 態 系 監 視 地 域 モニタリング 推 進 事 業 ( 以 下 モニタリングサイト 1000 という) は 平 成 14 年 3 月 に 地 球 環 境 保 全 に 関 する 関 係 閣 僚 会 議 にて 決 定 された 新 ( 第 二 次 ) 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 に 依 拠 して 平 成 15 年 度 から 開 始 した 平 成 19 年 11 月 に 策 定 され た 第 三 次 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 においても 重 点 的 に 取 り 組 むべき 施 策 の 基 本 戦 略 の 中 で 国 土 の 自 然 環 境 データの 充 実 のためにモニタリングサイト 1000 の 実 施 があげられてい る 本 事 業 は 全 国 の 様 々なタイプの 生 態 系 ( 高 山 帯 森 林 草 原 里 地 里 山 湖 沼 湿 原 砂 浜 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 サンゴ 礁 小 島 嶼 )に 1000 ヵ 所 程 度 の 調 査 サイトを 設 置 し 長 期 的 に 継 続 してモニタリングすることにより 生 物 種 の 減 少 等 の 生 態 系 の 変 化 を 捉 え 適 切 な 生 態 系 及 び 生 物 多 様 性 の 保 全 施 策 につなげることを 目 的 としている モニタ リングサイト 1000 全 体 の 調 査 設 計 は 各 生 態 系 において 重 要 な 機 能 を 果 たす 指 標 生 物 群 の 種 組 成 や 個 体 数 等 を 定 量 的 に 調 査 し 生 物 多 様 性 および 生 態 系 機 能 の 状 態 を 把 握 するもの である 調 査 の 実 施 に 当 たっては 関 係 する 研 究 者 や 地 域 の 専 門 家 NPO ボランティア など 多 様 な 主 体 の 参 加 を 得 ており 生 態 系 ごとに 継 続 的 に 調 査 が 実 施 できる 体 制 をとって いる 収 集 された 情 報 は 生 物 多 様 性 センターで 蓄 積 し 定 期 的 に 解 析 を 行 うこととして いる データや 解 析 結 果 は モニタリングサイト 1000 のホームページを 通 じて 広 く 提 供 す ることにより 調 査 データが 国 地 方 自 治 体 研 究 者 NPO ボランティア 学 校 などに おいて 幅 広 く 活 用 されることを 期 待 している 本 業 務 は 平 成 20 年 度 から 沿 岸 域 の 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 の 4 つの 生 態 系 を 対 象 として 本 格 調 査 を 開 始 した 前 述 のように 各 生 態 系 において 重 要 な 機 能 を 果 たす 指 標 生 物 群 の 種 組 成 や 個 体 数 等 を 定 量 的 に 調 査 し 生 物 多 様 性 および 生 態 系 機 能 の 状 態 を 把 握 することを 目 的 としている 現 在 人 間 活 動 によって 排 出 される 温 室 効 果 ガスが 増 加 している それに 伴 い 温 室 効 果 ガスが 原 因 と 思 われる 地 球 規 模 の 気 候 変 動 が 生 じている 例 えば 過 去 数 十 年 の 間 にお ける 世 界 平 均 海 洋 温 度 の 上 昇 海 水 の 酸 性 化 海 面 水 位 の 上 昇 等 である 今 後 もこれらは 続 き かつ 加 速 する 恐 れがある(IPCC( 気 候 変 動 に 関 する 政 府 間 パネル 2007) これらの 変 化 は 生 物 の 分 布 域 の 北 上 や 生 育 期 間 の 変 化 繁 殖 能 力 の 変 化 等 を 通 して 沿 岸 域 の 生 物 多 様 性 や 生 態 系 機 能 を 変 化 させる 可 能 性 が 高 い 一 方 で 沿 岸 域 の 自 然 植 生 特 にアマ モ 場 や 藻 場 は その 活 発 な 光 合 成 能 力 や 浮 遊 物 の 堆 積 作 用 により 代 表 的 な 温 室 効 果 ガス である 二 酸 化 炭 素 の 吸 収 源 としても 注 目 される そのため 我 が 国 の 沿 岸 域 において 沿 岸

4 域 の 自 然 植 生 の 状 態 をモニタリングし その 状 態 を 把 握 していくことは 重 要 である また ブラジルのクリチバで 開 催 された 生 物 多 様 性 条 約 の 第 8 回 締 約 国 会 議 (2006 年 ) において 2012 年 までに 海 洋 沿 岸 の 少 なくとも 10%が 実 効 的 に 保 全 されるべきとの 目 標 が 出 され その 目 標 達 成 が 日 本 を 含 む 締 約 国 に 求 められている このような 世 界 情 勢 を 受 け 今 年 度 国 内 でも 自 然 公 園 法 の 改 正 があり 海 域 公 園 地 区 制 度 が 創 設 された この 改 正 に より 海 中 だけを 対 象 とした 海 中 公 園 地 区 を 海 上 を 含 む 制 度 に 見 直 し 海 中 と 海 上 が 一 体 的 に 豊 かな 生 物 多 様 性 を 育 む 干 潟 岩 礁 域 等 の 保 全 の 推 進 が 図 られようとしている こ の 海 域 公 園 地 区 の 設 定 にあたっては 本 業 務 で 得 られた 磯 干 潟 アマモ 場 及 び 藻 場 生 態 系 の 情 報 が 基 礎 資 料 として 活 用 されることが 期 待 される 本 報 告 書 は 平 成 21 年 度 重 要 生 態 系 監 視 地 域 モニタリング 推 進 事 業 沿 岸 域 調 査 業 務 に ついて その 調 査 結 果 をとりまとめたものである 本 調 査 の 実 施 にあたっては 各 サイトにおける 調 査 員 の 皆 様 検 討 会 委 員 の 皆 様 に 多 大 なご 尽 力 をいただいた ここに 厚 く 御 礼 申 し 上 げる 平 成 22 年 3 月 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター

5 要 約 本 事 業 の 目 的 は 沿 岸 域 の 4 つの 生 態 系 ( 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 )について 全 国 に 調 査 サイトを 設 置 し 指 標 となる 生 物 及 び 物 理 化 学 的 特 性 の 調 査 を 実 施 し 生 物 多 様 性 及 び 生 態 系 機 能 の 状 態 を 把 握 することである この 事 業 では 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センターが 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 ( 以 後 調 査 団 体 という)に 業 務 を 委 託 し 調 査 団 体 が 研 究 者 などに 調 査 の 実 施 を 依 頼 し 必 要 な 連 絡 調 整 を 行 うとともに 調 査 結 果 のとりまとめを 行 った 4 つの 生 態 系 ごとの 分 科 会 とそれらをまとめる 検 討 会 を 設 置 し 計 8 回 の 会 議 を 開 催 した 分 科 会 検 討 会 では 昨 年 度 までの 検 討 結 果 に 基 づき 今 年 度 版 の 調 査 マニュアル 及 びデータ 取 り 扱 いルールを 作 成 した 他 調 査 の 実 施 体 制 調 査 データの 管 理 公 開 方 法 調 査 結 果 の 解 析 方 法 等 について 検 討 を 行 った 平 成 21 年 度 の 調 査 では 新 たに 5 サイト 設 置 し 沿 岸 生 態 系 の 現 況 として 基 礎 的 な 生 物 多 様 性 パターンを 記 録 することができた 磯 と 干 潟 の 調 査 では 種 数 及 び 多 様 度 が 中 程 度 の 緯 度 で 最 大 となる 山 型 のパターンが 得 られた アマモ 場 では サイト 内 で 被 度 が 大 きく ばらつく 傾 向 にあった 一 方 藻 場 では 種 数 が 南 方 ほど 多 いというパターンを 示 した また 干 潟 の 松 川 浦 サイトでは 外 来 種 のヨーロッパフジツボが 本 サイトでは 初 めて 見 つ かった 盤 洲 干 潟 サイトでは マテガイ 及 びシオフキの 死 殻 が 多 く 見 られ カイヤドリウ ミグモによる 捕 食 寄 生 の 影 響 が 疑 われた さらに 平 成 20 年 度 設 置 のサイトについては 2 年 分 の 調 査 結 果 を 統 計 解 析 により 比 較 することができた 干 潟 及 び 藻 場 の 種 数 及 び 生 物 量 に 年 変 化 を 検 出 することができ 調 査 方 法 の 有 効 性 が 確 認 できた 最 後 に 本 年 度 事 業 で の 課 題 を 整 理 し その 対 応 策 を 提 案 するなど 来 年 度 以 降 の 事 業 を 整 えた

6 Summary The aim of this project is to investigate the biodiversity and ecosystem function of four types of ecosystems (rocky shores, tidal flats, seagrass beds, and algal beds) through the assessment of index species and physical and chemical characteristics of select sites along the coastlines of Japan. Commissioned by the Biodiversity Center of Japan (BIODIC) of the Ministry of the Environment since 2008, this project is conducted by the Non-Profit Organization Wetlands International Japan (WIJ). WIJ then entrusts monitoring to field scientists and others while leading coordination and data analysis. Committees representing each of the four ecosystems and one superior committee convened for a total of 8 meetings. Based on decisions made by the committees up to 2008, a manual (2009 version), rules for data use, system for surveying, procedures for arranging, opening and analyzing collected data were revised. In the 2009 fiscal year, five new monitoring sites were established and basic biodiversity patterns recorded to determine the current state of coastal ecosystems. In the investigation of rocky shores and tidal flats, species richness and diversity of benthic organisms showed a unimodal pattern peaking at mid-latitude. Large variations were found in each site of the seagrass beds. On the other hand, for algal beds species richness increased from the north to the south. Amongst recent findings was the first record of the alien barnacle Amphibalanus improvisus in the Matsukawa-Ura tidal flat site. Numerous empty shells of the bivalves Solen strictus and Mactra veneriformis were found scattered in Banzu tidal flat site. This could be due to predatory parasitism by the pycnogonid (sea spider) Nymphonella tapetis. For sites established in 2008, this year s monitoring results were statistically compared to those of last year. Annual changes were detected in the comparison of tidal flats and algal beds, which supported the validity of monitoring methods. Finally, BIODIC, WIJ, and committee members summarized issues faced throughout the year, made suggestions on possible solutions and prepared for future projects.

7 目 次 はじめに 要 約 1. 業 務 概 要 1 2. 業 務 実 施 体 制 及 び 調 査 体 制 3 3. 業 務 実 施 スケジュール 検 討 会 等 の 開 催 及 び 結 果 概 要 調 査 サイト 調 査 方 法 結 果 及 び 解 析 総 括 及 び 提 言 193 添 付 資 料 1: 来 年 度 調 査 計 画 案 203 添 付 資 料 2: 調 査 マニュアル 205 添 付 資 料 3:データベースファイルの 説 明 書 275 添 付 資 料 4:データベースファイル 279 添 付 資 料 5: 検 討 会 分 科 会 の 議 事 概 要 341 添 付 資 料 6: 会 議 資 料 367 添 付 資 料 7: 調 査 サイトリスト 399

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9 1. 業 務 概 要 1)モニタリングサイト 1000 の 概 要 平 成 14 年 3 月 に 決 定 された 第 二 次 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 の 中 の 記 述 に 依 拠 して 平 成 15 年 度 に 開 始 された モニタリングサイト 1000 は 我 が 国 の 代 表 的 な 生 態 系 の 状 態 を 長 期 的 かつ 定 量 的 にモニタリングすることにより 種 の 減 少 種 組 成 の 変 化 等 を 検 出 し 適 切 な 自 然 環 境 保 全 施 策 に 資 することを 目 的 としている 昭 和 48 年 から 実 施 している 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 は 全 国 の 自 然 環 境 の 現 況 を 面 的 網 羅 的 に 把 握 することが 目 的 であるのに 対 し モニタリングサイト 1000 は 生 態 系 の 変 化 を 定 点 で 調 査 対 象 を 絞 って 定 量 的 継 続 的 に 把 握 する 点 が 異 なっている( 図 1-1) 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 ( 全 国 の 自 然 環 境 の 現 状 を 面 的 網 羅 的 に 把 握 ) モニタリングサイト1000 ( 生 態 系 の 状 態 変 化 を 定 点 で 対 象 を 絞 って 定 量 的 に 把 握 ) 自 然 環 境 の 状 態 とその 変 化 の 総 合 的 把 握 適 切 な 自 然 環 境 保 全 施 策 ( 種 生 態 系 保 全 自 然 再 生 保 護 区 設 定 等 ) 生 態 系 サービス(ミレニアム 生 態 系 評 価 ) 生 物 多 様 性 の 状 態 の 評 価 ( 地 球 規 模 生 物 多 様 性 概 況 ) モニタリングサイト1000の 位 置 づけ 図 1-1 モニタリングサイト 1000 の 位 置 付 け 平 成 19 年 度 までの 第 1 期 では 森 林 草 原 里 地 里 山 砂 浜 サンゴ 礁 小 島 嶼 等 にお いて 調 査 サイトの 設 置 調 査 項 目 及 び 調 査 手 法 の 選 定 調 査 体 制 の 整 備 試 行 調 査 等 を 実 施 した 平 成 20 年 度 からの 第 2 期 では 各 生 態 系 において 本 格 的 調 査 を 実 施 すると 同 時 に 新 たに 高 山 帯 湖 沼 湿 原 を 対 象 とする 調 査 を 開 始 したところである なお モニタ リングサイト 1000 は 様 々な 機 関 団 体 の 協 力 を 得 て 調 査 を 行 っており 現 在 継 続 的 にデ ータ 収 集 している 地 点 は 合 わせて 約 1000 地 点 である( 表 1-1) 各 生 態 系 においては 重 要 な 機 能 を 果 たす 指 標 生 物 群 の 種 組 成 や 個 体 数 等 を 定 量 的 に 調 査 しており 生 態 系 ごとに 調 査 内 容 や 調 査 の 頻 度 は 様 々である 1

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11 2. 業 務 実 施 体 制 及 び 調 査 体 制 1) 業 務 の 実 施 体 制 図 2-1 は モニタリングサイト 1000 沿 岸 域 調 査 における 検 討 会 と 各 分 科 会 ( 以 下 検 討 会 等 )という) 請 負 者 ( 調 査 団 体 ) 及 び 環 境 省 との 関 係 を 示 している 調 査 団 体 は 業 務 統 括 を 担 い 各 分 科 会 及 び 検 討 会 との 連 絡 調 整 等 を 行 う 図 2-1.モニタリングサイト 1000( 沿 岸 域 調 査 )の 業 務 実 施 体 制 検 討 会 は 沿 岸 域 生 態 系 を 研 究 対 象 としている 学 識 経 験 者 5 名 から 分 科 会 は 沿 岸 域 生 態 系 に 含 まれる 4 つの 生 態 系 ( 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 )それぞれに 重 点 をおいて 研 究 している 学 識 経 験 者 4~7 名 から 構 成 される 平 成 21 年 度 の 検 討 会 と 分 科 会 の 委 員 は 表 2-1-1~5 のとおりである 3

12 表 検 討 会 委 員 氏 名 所 属 白 山 義 久 ( 座 長 ) 京 都 大 学 フィールド 科 学 教 育 研 究 センター 海 域 ステーション 瀬 戸 臨 海 実 験 所 石 田 惣 ( 磯 分 科 会 ) 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 動 物 研 究 室 鈴 木 孝 男 ( 干 潟 分 科 会 ) 東 北 大 学 大 学 院 生 命 科 学 研 究 科 生 態 システム 生 命 科 学 専 攻 仲 岡 雅 裕 (アマモ 場 分 科 会 ) 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター 水 圏 ステーション 厚 岸 臨 海 実 験 所 寺 田 竜 太 ( 藻 場 分 科 会 ) 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 表 磯 分 科 会 委 員 氏 名 所 属 石 田 惣 ( 代 表 ) 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 動 物 研 究 室 飯 島 明 子 神 田 外 語 大 学 国 際 言 語 文 化 学 科 栗 原 健 夫 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 西 海 区 水 産 研 究 所 石 垣 支 所 野 田 隆 史 北 海 道 大 学 大 学 院 地 球 環 境 科 学 研 究 院 生 物 圏 科 学 部 門 山 本 智 子 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 附 属 海 洋 資 源 環 境 教 育 研 究 センター 表 干 潟 分 科 会 委 員 氏 名 所 属 鈴 木 孝 男 ( 代 表 ) 東 北 大 学 大 学 院 生 命 科 学 研 究 科 木 村 妙 子 三 重 大 学 大 学 院 生 物 資 源 学 研 究 科 生 物 資 源 学 部 生 物 圏 生 命 科 学 科 古 賀 庸 憲 和 歌 山 大 学 教 育 学 部 浜 口 昌 巳 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 風 呂 田 利 夫 東 邦 大 学 理 学 部 生 命 圏 環 境 科 学 科 逸 見 泰 久 熊 本 大 学 沿 岸 域 環 境 科 学 教 育 研 究 センター 表 アマモ 場 分 科 会 委 員 氏 名 所 属 仲 岡 雅 裕 ( 代 表 ) 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター 水 圏 ステーション 厚 岸 臨 海 実 験 所 田 中 義 幸 横 浜 市 立 大 学 国 際 総 合 科 学 部 向 井 宏 京 都 大 学 フィールド 科 学 教 育 研 究 センター 海 域 陸 域 統 合 管 理 学 研 究 部 門 / 海 の 生 き 物 を 守 る 会 堀 正 和 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 4

13 表 藻 場 分 科 会 委 員 氏 名 所 属 寺 田 竜 太 ( 代 表 ) 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 川 井 浩 史 神 戸 大 学 内 海 域 環 境 教 育 研 究 センター 倉 島 彰 三 重 大 学 生 物 資 源 学 部 坂 西 芳 彦 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 北 海 道 区 水 産 研 究 所 田 中 次 郎 東 京 海 洋 大 学 海 洋 科 学 部 村 瀬 昇 独 立 行 政 法 人 水 産 大 学 校 生 物 生 産 学 科 吉 田 吾 郎 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 2) 調 査 の 実 施 体 制 図 2-2 は 平 成 21 年 度 における 調 査 の 実 施 体 制 を 示 している 環 境 省 は 事 業 を 計 画 するとともに 自 然 環 境 保 全 施 策 に 活 用 されるよう 調 査 の 結 果 を 公 開 する 調 査 団 体 は サイト 代 表 者 への 調 査 実 施 依 頼 サイト 代 表 者 との 調 整 検 討 会 分 科 会 の 開 催 調 査 の ための 諸 手 続 業 務 のとりまとめ 等 を 行 なう サイト 代 表 者 と 調 査 者 は 調 査 団 体 からの 依 頼 を 受 けて 調 査 を 実 施 し 調 査 終 了 後 にデータを 提 出 する 図 2-2 モニタリングサイト 1000( 沿 岸 域 調 査 )の 調 査 実 施 体 制 5

14 平 成 21 年 度 における 各 サイトの 代 表 者 と 所 属 は 表 2-2 のとおり 表 2-2. 各 サイトの 代 表 者 とその 所 属 ( 平 成 21 年 度 ) 生 態 系 サイト 名 調 査 代 表 者 所 属 厚 岸 浜 中 野 田 隆 史 北 海 道 大 学 大 学 院 環 境 科 学 院 大 阪 湾 * 石 田 惣 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 磯 小 湊 飯 島 明 子 神 田 外 語 大 学 国 際 言 語 文 化 学 科 南 紀 白 浜 石 田 惣 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 天 草 山 本 智 子 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 いしがきや ら ぶ 石 垣 屋 良 部 栗 原 健 夫 ( 独 ) 水 研 セ 西 海 区 水 産 研 究 所 石 垣 支 所 厚 岸 仲 岡 雅 裕 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター 中 津 干 潟 浜 口 昌 巳 ( 独 ) 水 研 セ 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 松 川 浦 鈴 木 孝 男 東 北 大 学 大 学 院 生 命 科 学 研 究 科 干 潟 盤 洲 干 潟 風 呂 田 利 夫 東 邦 大 学 理 学 部 生 命 圏 環 境 科 学 科 汐 川 干 潟 木 村 妙 子 三 重 大 学 生 物 資 源 学 部 南 紀 田 辺 古 賀 庸 憲 和 歌 山 大 学 教 育 学 部 永 浦 干 潟 逸 見 泰 久 熊 本 大 学 沿 岸 域 環 境 科 学 教 育 研 究 センター いしがき かびらわん 石 垣 川 平 湾 岸 本 和 雄 沖 縄 県 水 産 海 洋 研 究 センター 石 垣 支 所 厚 岸 仲 岡 雅 裕 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター 大 槌 仲 岡 雅 裕 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター アマモ 場 あ き な だ いくのしま 安 芸 灘 生 野 島 堀 正 和 ( 独 ) 水 研 セ 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 富 津 田 中 義 幸 横 浜 市 立 大 学 国 際 総 合 科 学 部 指 宿 堀 正 和 ( 独 ) 水 研 セ 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 い し が き い と な 石 垣 伊 土 名 田 中 義 幸 横 浜 市 立 大 学 国 際 総 合 科 学 部 厚 岸 * 坂 西 芳 彦 ( 独 ) 水 研 セ 北 海 道 区 水 産 研 究 所 志 津 川 太 齋 彰 浩 ( 独 ) 水 研 セ 北 海 道 区 水 産 研 究 所 藻 場 竹 野 川 井 浩 史 神 戸 大 学 内 海 域 環 境 教 育 研 究 センター 由 良 川 井 浩 史 神 戸 大 学 内 海 域 環 境 教 育 研 究 センター 下 田 青 木 優 和 筑 波 大 学 下 田 臨 海 実 験 センター 長 島 寺 田 竜 太 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 * 平 成 22 年 度 に 設 置 予 定 のサイト ( 独 ) 水 研 セ: 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 6

15 表 1-1.モニタリングサイト 1000 の 主 な 調 査 項 目 とサイト 数 (2009 年 12 月 現 在 ) 分 野 調 査 サイト 主 要 調 査 項 目 サイト 数 ( ) 調 査 主 体 高 山 帯 1 物 理 環 境 調 査 ( 気 温 地 温 ) 2 植 生 調 査 ( 植 生 ハイマツ 節 間 成 長 開 花 フェノロジー) 3 昆 虫 調 査 (チョウ 類 地 表 性 甲 虫 ) 5 研 究 者 陸 域 森 林 草 原 里 地 コアサイト ( 毎 年 調 査 ) 準 コアサイト (5 年 毎 に 調 査 ) 一 般 サイト (5 年 毎 に 調 査 ) コアサイト 1 植 生 概 況 調 査 2 毎 木 調 査 3 落 葉 落 枝 調 査 4 地 上 徘 徊 性 甲 虫 類 調 査 5 陸 生 鳥 類 調 査 1 植 生 概 況 調 査 2 毎 木 調 査 3 陸 生 鳥 類 調 査 1 植 生 概 況 調 査 2 陸 生 鳥 類 調 査 1 人 為 的 インパクト 調 査 2 草 本 植 物 調 査 3 水 環 境 調 査 4 指 標 動 物 調 査 (6 項 目 ) 20 研 究 者 29 研 究 者 422 市 民 調 査 員 18 市 民 調 査 員 一 般 サイト コアサイトの9 調 査 中 から1 調 査 以 上 179 市 民 調 査 員 陸 水 域 湖 沼 湿 原 コアサイト 一 般 サイト 1 植 生 概 況 調 査 2プランクトン 調 査 3 魚 類 調 査 1 湖 沼 概 況 調 査 2ガンカモ 類 調 査 30 研 究 者 81 市 民 調 査 員 砂 浜 1 海 浜 概 況 調 査 ( 面 積 植 生 ) 2ウミガメ 産 卵 上 陸 状 況 調 査 41 市 民 調 査 員 海 域 沿 岸 浅 海 域 磯 1 底 生 生 物 調 査 6 研 究 者 コアサイト 1 底 生 生 物 調 査 等 8 研 究 者 干 潟 コアサイト 1 干 潟 概 況 調 査 123 市 民 調 査 員 一 般 サイト 2シギ チドリ 調 査 アマモ 場 1 海 草 調 査 等 6 研 究 者 藻 場 1 海 藻 調 査 等 6 研 究 者 サンゴ 礁 島 嶼 のうち 小 島 嶼 1 物 理 環 境 調 査 ( 底 質 底 質 中 懸 濁 物 含 有 量 ) 2 生 物 生 息 把 握 (サンゴ 被 度 オニヒト デ 調 査 等 ) 1 植 生 概 況 調 査 2 全 生 息 鳥 種 調 査 3 対 象 種 調 査 24 研 究 者 30 研 究 者 合 計

16 2) 本 事 業 の 目 的 沿 岸 域 の 磯 干 潟 アマモ 場 及 び 藻 場 生 態 系 については 平 成 19 年 度 に 底 生 動 物 海 草 海 藻 等 を 対 象 とした 調 査 の 手 法 検 討 試 行 調 査 を 実 施 し 平 成 20 年 度 から 本 格 調 査 を 開 始 したところである 本 業 務 では 磯 干 潟 アマモ 場 及 び 藻 場 生 態 系 を 対 象 として 全 国 に 配 置 された 調 査 サイトにおいて 指 標 となる 生 物 及 び 物 理 化 学 的 要 素 の 調 査 を 実 施 し 生 物 多 様 性 及 び 生 態 系 機 能 の 状 態 を 把 握 することを 目 的 とする 3) 調 査 対 象 の 生 態 系 の 機 能 について 底 生 動 物 と 海 草 海 藻 等 を 調 査 対 象 とする 理 由 は 次 のとおりである 底 生 動 物 は 磯 と 干 潟 において 特 に 現 存 量 が 大 きく 高 次 にある 消 費 者 の 餌 資 源 として 生 態 系 の 基 礎 を 支 え 磯 や 干 潟 の 生 態 系 や 生 物 多 様 性 の 指 標 となりうる 例 えば 干 潟 に 生 息 する 底 生 動 物 は シギ チドリ 類 等 の 渡 り 性 水 鳥 類 の 餌 資 源 の 一 部 となっている また 一 部 の 生 物 種 は 水 質 浄 化 機 能 を 担 っているなど 沿 岸 域 の 環 境 に 大 きな 影 響 を 及 ぼしていることも 指 標 とする 意 義 が 大 きい 一 方 海 草 や 海 藻 は 主 要 な 生 産 者 かつ 生 態 系 エンジニアとしてアマモ 場 藻 場 生 態 系 の 基 礎 となっている また 漁 業 資 源 種 を 含 む 多 種 多 様 な 生 物 の 生 息 場 所 採 餌 場 所 繁 殖 場 所 として 機 能 し 水 質 浄 化 機 能 も 担 っているため 生 態 系 の 構 成 要 素 としてきわめて 重 要 である そのほか アマモはその 地 下 茎 により 海 底 を 安 定 化 させる 役 割 も 有 している 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 の 4 つの 生 態 系 において 指 標 とした 生 物 種 群 についての 詳 細 は 本 稿 の 6. 調 査 方 法 で 述 べる 図 2-3 は 海 洋 生 態 系 における 一 般 的 なエネルギーの 流 れを 図 2-4 は 浅 海 域 生 態 系 の 食 物 網 の 例 を 示 したものである 各 生 態 系 で 取 り 扱 う 調 査 対 象 は 図 の 生 産 者 ( 海 草 海 藻 )や 一 次 高 次 消 費 者 若 しくは 腐 食 者 ( 底 生 動 物 )に 該 当 し 生 態 系 の 構 成 要 素 として 重 要 な 役 割 を 担 っている 8

17 図 2-3. 海 洋 生 態 系 における 一 般 的 なエネルギーの 流 れ(Sumich,1999 を 改 変 ) 図 2-4. 南 カルフォルニアのケルプ 林 における 食 物 網 (Nybakken & Bertness,2004 を 改 変 ) 9

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19 3. 業 務 実 施 スケジュール 1) 第 2 期 の 調 査 計 画 表 3-1 にモニタリングサイト 1000 の 第 2 期 ( 平 成 20~24 年 度 )における 沿 岸 域 調 査 の 調 査 計 画 を 示 す 第 2 期 の 沿 岸 域 調 査 では 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 の 4 つの 生 態 系 に 6 または 8 サイト 合 計 26 サイトの 調 査 地 を 設 ける 予 定 である 調 査 には 継 続 して 年 度 ごと に 実 施 する 毎 年 調 査 と 5 年 に 1 度 実 施 する 5 年 毎 調 査 があり 5 年 毎 調 査 は 干 潟 磯 アマモ 場 藻 場 の 順 に 平 成 20 年 度 から 順 次 実 施 している 表 3-1 沿 岸 域 調 査 における 第 2 期 ( 平 成 20~24 年 度 ) 調 査 計 画 1 年 目 2 年 目 3 年 目 4 年 目 5 年 目 サイト 数 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 合 計 磯 3 サイト 設 置 2 サイト 設 置 1 サイト 設 置 5 年 間 のまとめ 6 5 年 毎 調 査 干 潟 8 サイト 設 置 5 年 毎 調 査 5 年 間 のまとめ 8 アマモ 場 5 サイト 設 置 1 サイト 設 置 5 年 間 のまとめ 6 5 年 毎 調 査 藻 場 3 サイト 設 置 2 サイト 設 置 1 サイト 設 置 5 年 間 のまとめ 6 5 年 毎 調 査 2 年 目 に 当 たる 本 年 度 は 昨 年 度 に 予 定 の 半 数 のサイトを 設 置 した 磯 と 藻 場 で 各 2 サイト アマモ 場 で 残 りの 1 サイトを 新 たに 設 置 した 磯 と 藻 場 の 残 りの 1 サイトは 3 年 目 の 平 成 22 年 度 に 設 置 予 定 である 5 年 毎 調 査 は 本 年 度 は 磯 で 実 施 した 翌 年 度 は アマモ 場 で 実 施 予 定 である 2) 本 年 度 スジュール 本 年 度 の 調 査 実 施 スケジュールを 表 3-2 に 示 す 5 月 に 磯 と 藻 場 の 第 1 回 分 科 会 4 月 から 9 月 までに 現 地 調 査 10 月 に 干 潟 とアマモの 分 科 会 11 月 に 磯 と 藻 場 の 第 2 回 分 科 会 12 月 に 第 1 回 検 討 会 2 月 に 第 2 回 検 討 会 12 月 以 降 に 業 務 内 容 のとりまとめ 及 び 提 言 の 作 成 1 月 以 降 は 業 務 報 告 書 の 作 成 等 を 行 った 11

20 12

21 (1) 業 務 実 施 計 画 等 の 作 成 策 定 修 正 修 正 修 正 (2) 検 討 会 の 設 置 及 び 開 催 検 討 会 検 討 会 (8) 調 査 マニュアルの 改 訂 見 直 し 改 訂 承 認 (10) 業 務 報 告 書 の 作 成 第 1 稿 作 成 最 終 稿 表 3 2 沿 岸 域 調 査 における 平 成 21 年 度 の 調 査 実 施 スケジュール 平 成 21 年 平 成 22 年 項 目 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 (3) 調 査 の 実 施 磯 干 潟 アマモ 場 分 科 会 小 湊 松 川 浦 中 津 干 潟 汐 川 干 潟 盤 洲 干 潟 南 紀 田 辺 鹿 児 島 湾 安 芸 灘 生 野 島 南 紀 白 浜 石 垣 屋 良 部 厚 岸 浜 中 天 草 永 浦 厚 岸 石 垣 川 平 湾 大 槌 富 津 厚 岸 石 垣 伊 土 名 分 科 会 分 科 会 分 科 会 13 藻 場 分 科 会 由 良 竹 野 志 津 川 長 島 下 田 分 科 会 (4) 調 査 データ 標 本 等 の 収 集 集 計 解 析 調 査 データの 収 集 データベー データ 解 析 メタデータ スファイル 速 報 の 公 開 の 登 録 整 備 説 明 書 の 作 成 (5) 調 査 サイトリスト 更 新 (6) 位 置 情 報 及 び 調 査 データ のGIS 化 (7)データ 取 り 扱 い 内 部 規 約 の 作 成 等 整 備 実 施 見 直 し 改 訂 承 認 (9) 調 査 結 果 を 保 全 施 策 に 活 かすためのヒアリング 調 査 メール 電 話 面 接 等 によるヒアリング 分 科 会 でヒアリング

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23 4. 検 討 会 等 の 開 催 及 び 結 果 概 要 1) 経 緯 モニタリングサイト 1000 の 磯 干 潟 アマモ 場 及 び 藻 場 生 態 系 を 対 象 とする 調 査 は 平 成 19 年 度 モニタリングサイト 1000 全 体 とりまとめ 業 務 において 作 業 部 会 及 び 分 科 会 を 設 置 して 検 討 を 開 始 した この 事 業 では 対 象 とする 各 生 態 系 において 試 行 調 査 を 実 施 し サイト 候 補 地 の 検 討 調 査 マニュアル 案 (プロトコル 案 )の 作 成 既 往 のモニタリング 及 び 国 際 的 モニタリングとの 連 携 の 検 討 を 行 った 平 成 20 年 度 からは 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 の 各 生 態 系 調 査 に 関 わる 事 項 を 検 討 する 分 科 会 と 各 調 査 に 共 通 の 課 題 を 扱 う 検 討 会 を 設 置 している 以 下 に 平 成 21 年 度 に 開 催 した 検 討 会 及 び 分 科 会 の 議 事 次 第 とその 主 な 結 果 を 示 す なお 議 題 や 議 事 概 要 については 添 付 資 料 2 検 討 会 分 科 会 の 議 事 概 要 に 詳 細 を 示 した 2) 検 討 会 及 び 分 科 会 2-1) 第 1 回 藻 場 分 科 会 (1) 議 事 次 第 日 時 : 平 成 21 年 5 月 15 日 ( 金 )12:30~16:00 会 場 : 竹 野 スノーケルセンター ビジターセンター( 竹 野 サイト) ( 兵 庫 県 豊 岡 市 竹 野 町 切 浜 大 浦 1218) 出 席 者 : 寺 田 竜 太 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 倉 島 彰 三 重 大 学 生 物 資 源 学 部 川 井 浩 史 神 戸 大 学 内 海 域 環 境 教 育 研 究 センター 坂 西 芳 彦 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 北 海 道 区 水 産 研 究 所 田 中 次 郎 東 京 海 洋 大 学 海 洋 科 学 部 吉 田 吾 郎 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 久 保 井 喬 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 脇 山 成 二 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 中 川 雅 博 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 熊 谷 直 喜 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 欠 席 者 : 村 瀬 昇 独 立 行 政 法 人 水 産 大 学 校 生 物 生 産 学 科 議 題 : 1. 業 務 の 進 捗 状 況 ( 今 年 度 の 業 務 工 程 他 ) 2. 調 査 の 課 題 ( 方 形 枠 設 置 方 法 新 規 サイトの 設 置 他 ) 3. 調 査 マニュアルの 確 認 他 ( 調 査 に 要 する 日 数 人 員 の 確 認 他 ) 15

24 4. 速 報 結 果 票 ( 様 式 公 開 時 期 内 容 の 確 認 ) 5. その 他 (2) 主 な 結 果 サイト 設 置 地 域 への 情 報 還 元 と 調 査 者 リクルートのため 学 会 等 でのワークショップ 等 の 開 催 について 検 討 した 方 形 枠 のコーナーマーカー 設 置 方 法 についての 議 論 があり 標 準 としたボルト 法 と 代 替 法 のアイプレート 法 があるが 一 長 一 短 があり サイト 毎 に 適 した 方 法 を 採 用 すること とした 調 査 への 参 画 形 態 について 奨 学 寄 付 金 等 により 調 査 者 の 所 属 機 関 の 公 務 として 実 施 で きる 方 式 を 検 討 した 調 査 データを 適 正 に 管 理 活 用 するために データの 入 力 集 計 方 法 について 検 討 を 行 った 2-2) 第 1 回 磯 分 科 会 (1) 議 事 次 第 日 時 : 平 成 21 年 5 月 25 日 ( 月 )14:00~18:00 会 場 : 千 葉 中 央 博 物 館 分 館 海 の 博 物 館 ( 小 湊 サイト)( 千 葉 県 勝 浦 市 吉 尾 123) 出 席 者 : 石 田 惣 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 動 物 研 究 室 野 田 隆 史 北 海 道 大 学 大 学 院 地 球 環 境 科 学 研 究 院 生 物 圏 科 学 部 門 山 本 智 子 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 附 属 海 洋 資 源 環 境 教 育 研 究 センター 藤 田 道 男 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 久 保 井 喬 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 脇 山 成 二 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 中 川 雅 博 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 熊 谷 直 喜 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 欠 席 者 : 飯 島 明 子 神 田 外 語 大 学 国 際 言 語 文 化 学 科 栗 原 健 夫 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 西 海 区 水 産 研 究 所 石 垣 支 所 議 題 : 1. 業 務 の 進 捗 状 況 ( 今 年 度 の 業 務 工 程 他 ) 2. 調 査 の 課 題 ( 毎 年 調 査 の 画 像 解 析 方 法 他 ) 3. 調 査 マニュアルの 確 認 ほか( 毎 年 調 査 の 方 形 枠 の 撮 影 方 法 に 関 する 改 善 点 他 ) 4. 速 報 結 果 票 ( 様 式 公 開 時 期 内 容 の 確 認 ) 5. その 他 16

25 (2) 主 な 結 果 平 成 21 年 度 は 5 年 毎 調 査 *を 実 施 し 小 湊 サイト 天 草 サイトの 2 ヶ 所 を 新 規 設 置 する 5 年 毎 調 査 の 種 同 定 精 度 及 びデータの 集 計 管 理 の 方 法 について 検 討 した 毎 年 調 査 **の 種 同 定 における 調 査 精 度 について 議 論 し 5 年 毎 調 査 による 生 物 種 デ ータがリストアップされた 後 に 検 討 することとなった 調 査 マニュアルを 再 検 討 し 主 に 調 査 資 材 リスト 及 び 使 用 法 の 記 されていなかった 資 材 について 説 明 を 追 加 した *5 年 毎 調 査 については 6 章 調 査 方 法 を 参 照 のこと ** 毎 年 調 査 については 6 章 調 査 方 法 を 参 照 のこと 2-3) 第 1 回 干 潟 分 科 会 (1) 議 事 次 第 日 時 : 平 成 21 年 10 月 18 日 ( 日 )16:45~19:15 会 場 : 北 海 道 大 学 水 産 学 部 管 理 研 究 棟 4 階 N407 号 室 ( 北 海 道 函 館 市 港 町 3-1-1) 出 席 者 : 鈴 木 孝 男 東 北 大 学 大 学 院 生 命 科 学 研 究 科 逸 見 泰 久 熊 本 大 学 沿 岸 域 環 境 科 学 教 育 研 究 センター 古 賀 庸 憲 和 歌 山 大 学 教 育 学 部 教 育 学 研 究 科 木 村 妙 子 三 重 大 学 大 学 院 生 物 資 源 学 研 究 科 風 呂 田 利 夫 東 邦 大 学 理 学 部 生 命 圏 環 境 科 学 科 藤 田 道 男 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 脇 山 成 二 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 中 川 雅 博 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 熊 谷 直 喜 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 欠 席 者 : 浜 口 昌 巳 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 議 題 : 1. 業 務 の 進 捗 状 況 ( 今 年 度 の 業 務 工 程 他 ) 2. 今 年 度 の 各 サイトの 調 査 実 施 状 況 ( 変 更 点 及 び 課 題 点 について 他 ) 3. 調 査 マニュアルの 確 認 等 ( 平 成 20 年 度 マニュアルの 改 訂 ) 4. 種 同 定 の 問 題 について(サイト 間 や 年 度 間 での 種 名 のすり 合 わせ 他 ) 5. 速 報 結 果 票 の 結 果 票 データベースファイル( 結 果 票 の 様 式 記 入 方 法 ) 6. 解 析 ( 調 査 年 による 変 化 地 域 間 比 較 の 解 析 例 ) 17

26 7. 非 公 開 とすべき 情 報 の 検 討 ( 新 たに 保 護 すべき 情 報 の 検 討 他 ) 8. 来 年 度 の 調 査 体 制 ( 来 年 度 分 科 会 の 開 催 予 定 他 ) 9. その 他 (2) 結 果 毎 年 調 査 の 埋 在 動 物 について 明 らかに 現 場 で 種 同 定 可 能 な 種 を 除 き 現 場 で 篩 い 底 土 から 選 り 分 けたサンプルは 実 験 室 に 持 ち 帰 った 後 に 同 定 計 数 を 行 う とい う 改 訂 があった その 他 方 形 枠 のサイズや 調 査 ポイント 数 の 変 更 可 能 性 について 議 論 があった 種 レベルまで 同 定 できない 種 について 表 記 方 法 を 統 一 するための 議 論 があった また データを 統 一 的 に 集 計 管 理 するためのフォーマット 形 式 について 検 討 した 来 年 度 の 分 科 会 の 体 制 について 委 員 構 成 の 変 更 等 の 提 案 があった 2-4) 第 1 回 アマモ 場 分 科 会 (1) 議 事 次 第 日 時 : 平 成 21 年 10 月 20 日 ( 火 )13:30~17:00 会 場 :( 特 活 ) 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 会 議 室 ( 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 人 形 町 NCC 人 形 町 ビル 6 階 ) 出 席 者 : 仲 岡 雅 裕 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター 水 圏 ステーション 厚 岸 臨 海 実 験 所 田 中 義 幸 横 浜 市 立 大 学 国 際 総 合 科 学 部 向 井 宏 京 都 大 学 フィールド 科 学 教 育 研 究 センター / 海 の 生 き 物 を 守 る 会 堀 正 和 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 藤 田 道 男 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 水 落 朋 子 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 脇 山 成 二 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 佐 々 木 美 貴 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 中 川 雅 博 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 熊 谷 直 喜 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 議 題 : 1. 業 務 の 進 捗 状 況 ( 今 年 度 の 業 務 工 程 他 ) 2. 今 年 度 の 各 サイトの 調 査 実 施 状 況 ( 変 更 点 及 び 課 題 点 について 他 ) 3. 調 査 マニュアルの 確 認 等 ( 平 成 20 年 度 マニュアルの 改 訂 ) 4. 5 年 毎 調 査 の 底 生 動 物 調 査 ( 葉 上 埋 在 動 物 のソーティング 方 法 他 ) 5. 速 報 報 告 書 の 結 果 票 データベースファイル( 様 式 記 入 方 法 他 ) 18

27 6. 解 析 ( 調 査 年 による 変 化 地 域 間 比 較 の 方 法 ) 7. 来 年 度 の 調 査 体 制 ( 来 年 度 分 科 会 の 開 催 予 定 他 ) 8. その 他 (2) 結 果 来 年 度 に 実 施 予 定 の 5 年 毎 調 査 の 底 生 動 物 調 査 方 法 について 種 同 定 の 精 度 やサン プル 数 の 設 定 等 調 査 労 力 に 係 わる 事 項 を 検 討 した 来 年 度 最 初 に 調 査 を 実 施 する 指 宿 サイトに 分 科 会 メンバーが 集 合 して 調 査 するこ とを 提 案 した データベースファイルへの 集 計 方 法 について フォーマットは 現 状 維 持 するが デ ータの 集 計 管 理 をしやすくするよう 入 力 方 法 を 議 論 した 速 報 及 び 結 果 票 の 様 式 について 確 認 した また 速 報 の 記 述 内 容 について 提 案 があ った 2-5) 第 2 回 藻 場 分 科 会 (1) 議 事 次 第 日 時 : 平 成 21 年 11 月 12 日 ( 木 )13:30~17:00 会 場 :( 特 活 ) 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 会 議 室 ( 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 人 形 町 NCC 人 形 町 ビル 6 階 ) 出 席 者 : 寺 田 竜 太 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 川 井 浩 史 神 戸 大 学 内 海 域 環 境 教 育 研 究 センター 倉 島 彰 三 重 大 学 生 物 資 源 学 部 坂 西 芳 彦 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 北 海 道 区 水 産 研 究 所 田 中 次 郎 東 京 海 洋 大 学 海 洋 科 学 部 村 瀬 昇 独 立 行 政 法 人 水 産 大 学 校 生 物 生 産 学 科 吉 田 吾 郎 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 水 落 朋 子 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 脇 山 成 二 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 中 川 雅 博 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 熊 谷 直 喜 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 議 題 : 1. 業 務 の 進 捗 状 況 ( 今 年 度 の 業 務 工 程 他 ) 2. 今 年 度 の 各 サイトの 調 査 実 施 状 況 ( 変 更 点 及 び 課 題 点 について 他 ) 3. 調 査 マニュアルの 確 認 等 ( 平 成 20 年 度 マニュアルの 改 訂 ) 4. データベースファイル(サイト 間 や 年 度 間 でのデータ 統 合 方 法 の 検 討 ) 5. 速 報 報 告 書 の 結 果 票 ( 結 果 票 の 様 式 記 入 方 法 ) 19

28 6. 解 析 ( 調 査 年 による 変 化 地 域 間 比 較 の 方 法 ) 7. 来 年 度 の 調 査 体 制 ( 来 年 度 分 科 会 の 開 催 予 定 ) 8. その 他 (2) 結 果 平 成 21 年 度 に 実 施 した 全 5 サイトの 調 査 結 果 及 びサイト 代 表 者 の 変 更 等 につい て 報 告 があった サイトの 設 置 と 調 査 を 延 期 した 厚 岸 サイトの 状 況 について 報 告 があり 実 施 可 能 性 について 検 討 した 永 久 方 形 枠 のコーナーマーカーについて 平 成 20 年 度 に 設 置 したいずれのサイト においても 問 題 なく 再 発 見 することができた データを 統 一 的 に 集 計 管 理 するためのデータベースファイルのフォーマット 形 式 について 検 討 された また 種 同 定 について 調 査 者 間 で 種 の 認 識 を 統 一 する 提 案 があった 解 析 方 法 について 低 頻 度 出 現 種 の 被 度 の 取 り 扱 い 及 び 被 度 の 統 計 解 析 方 法 につ いて 検 討 を 行 った 平 成 22 年 度 の 調 査 体 制 について 奨 学 寄 付 金 等 による 参 画 を 試 みることを 検 討 し た 2-6) 第 2 回 磯 分 科 会 (1) 議 事 次 第 日 時 : 平 成 21 年 11 月 26 日 ( 木 )11:00~16:00 会 場 :( 特 活 ) 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 会 議 室 ( 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 人 形 町 NCC 人 形 町 ビル 6 階 ) 出 席 者 : 飯 島 明 子 神 田 外 語 大 学 国 際 言 語 文 化 学 科 栗 原 健 夫 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター 西 海 区 水 産 研 究 所 石 垣 支 所 野 田 隆 史 北 海 道 大 学 大 学 院 地 球 環 境 科 学 研 究 院 生 物 圏 科 学 部 門 山 本 智 子 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 附 属 海 洋 資 源 環 境 教 育 研 究 センター 水 落 朋 子 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 脇 山 成 二 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 中 川 雅 博 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 熊 谷 直 喜 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 欠 席 者 : 石 田 惣 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 動 物 研 究 室 議 題 : 1. 業 務 の 進 捗 状 況 ( 前 回 分 科 会 今 年 度 の 業 務 工 程 他 ) 20

29 2. 今 年 度 の 各 サイトの 調 査 実 施 状 況 3. 調 査 マニュアル 毎 年 調 査 方 法 の 確 認 等 ( 平 成 20 年 度 版 マニュアルの 改 訂 ) 4. データベースファイル 5. 種 同 定 の 問 題 について( 種 同 定 できない 生 物 種 の 記 述 他 ) 6. 解 析 ( 調 査 年 による 変 化 地 域 間 比 較 の 方 法 ) 7. 速 報 報 告 書 の 結 果 票 ( 記 入 方 法 他 ) 8. 来 年 度 の 調 査 予 定 等 ( 来 年 度 分 科 会 の 開 催 予 定 他 ) 9. その 他 (2) 結 果 平 成 21 年 度 に 実 施 した 全 5 サイトの 調 査 結 果 及 びサイト 代 表 者 の 変 更 等 につい て 報 告 があった 毎 年 調 査 の 解 析 方 法 を 再 検 討 した 方 形 枠 の 写 真 から 容 易 に 種 同 定 可 能 かつ 指 標 的 な 種 をサイト 毎 に 選 定 し 解 析 対 象 とした 5 年 毎 調 査 のデータについて 統 一 的 に 集 計 管 理 するため 及 び 種 同 定 のすり 合 わ せを 効 率 化 するために データベースファイルのフォーマットを 改 訂 した また 種 レベルまで 同 定 できない 種 の 取 り 扱 い 方 法 を 検 討 した 速 報 の 様 式 について 方 形 枠 写 真 を 前 年 度 分 と 当 年 度 分 を 並 べて 掲 載 する 案 が 出 さ れ 承 認 した 2-1) 第 1 回 検 討 会 (1) 議 事 次 第 日 時 : 平 成 21 年 12 月 7 日 ( 火 )13:30~17:00 会 場 :( 特 活 ) 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 会 議 室 ( 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 人 形 町 NCC 人 形 町 ビル 6 階 ) 出 席 者 : 白 山 義 久 京 都 大 学 フィールド 科 学 教 育 研 究 センター 海 域 ステーション 瀬 戸 臨 海 実 験 所 仲 岡 雅 裕 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター 水 圏 ステーション 厚 岸 臨 海 実 験 所 石 田 惣 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 動 物 研 究 室 鈴 木 孝 男 東 北 大 学 大 学 院 生 命 科 学 研 究 科 寺 田 竜 太 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 水 谷 知 生 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 藤 田 道 男 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 水 落 朋 子 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 21

30 脇 山 成 二 中 川 雅 博 熊 谷 直 喜 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 議 題 : 1. 業 務 の 進 捗 状 況 2. 今 年 度 の 各 サイトの 調 査 実 施 状 況 3. 調 査 マニュアル 改 訂 4. 報 告 書 の 構 成 案 5. 速 報 報 告 書 の 結 果 票 データベースファイル 6. 調 査 結 果 の 解 析 及 び 評 価 7. 種 名 の 表 記 方 法 8. 国 際 的 なネットワークによるデータの 公 開 についての 検 討 9. 平 成 22 年 度 の 調 査 計 画 10. その 他 (2) 主 な 結 果 各 サイトの 調 査 実 施 状 況 及 びサイト 代 表 者 の 変 更 等 の 報 告 があった 調 査 マニュアルについて 改 訂 事 項 の 承 認 を 行 った 報 告 書 の 構 成 について 環 境 保 全 への 貢 献 及 び 調 査 結 果 に 基 づく 提 言 等 を 書 き 加 えることが 提 案 された 種 名 及 び 調 査 データを 統 一 的 に 集 計 管 理 するためのデータベースファイルのフォ ーマット 形 式 について 確 認 を 行 った 解 析 方 法 について 調 査 データを 空 間 的 年 的 に 解 析 する 手 法 について 確 認 を 行 っ た 国 際 的 ネットワークへのデータ 公 開 の 方 法 について 公 開 用 データのフォーマット 及 び 保 護 情 報 を 含 むデータの 取 り 扱 いについて 検 討 された 調 査 への 参 画 形 態 及 びサイト 代 表 者 の 責 任 範 囲 等 について 検 討 された 2-10) 第 2 回 検 討 会 (1) 議 事 次 第 日 時 : 平 成 22 年 2 月 24 日 ( 月 )13:30~17:00 会 場 :( 特 活 ) 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 ( 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 人 形 町 NCC 人 形 町 ビル 6 階 ) 出 席 者 : 白 山 義 久 京 都 大 学 フィールド 科 学 教 育 研 究 センター 海 域 ステーション 瀬 戸 臨 海 実 験 所 22

31 石 田 惣 鈴 木 孝 男 仲 岡 雅 裕 寺 田 竜 太 藤 田 道 男 水 落 朋 子 脇 山 成 二 中 川 雅 博 佐 々 木 美 貴 熊 谷 直 喜 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 動 物 研 究 室 東 北 大 学 大 学 院 生 命 科 学 研 究 科 生 態 システム 生 命 科 学 専 攻 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター 水 圏 ステーション 厚 岸 臨 海 実 験 所 鹿 児 島 大 学 水 産 学 部 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 環 境 省 自 然 環 境 局 生 物 多 様 性 センター 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 議 題 : 1. 業 務 の 進 捗 状 況 2. 情 報 発 信 の 現 状 と 課 題 今 後 の 予 定 3. 平 成 21 年 度 報 告 書 の 内 容 についての 検 討 4. 国 際 的 なネットワークによるデータの 公 開 についての 検 討 5. 平 成 22 年 度 の 調 査 計 画 6. その 他 (2) 主 な 結 果 平 成 21 年 度 の 業 務 は 工 程 表 どおりにおおむね 順 調 に 進 行 し 速 報 調 査 マニュア ル 及 び 検 討 会 資 料 議 事 概 要 についてはすでに 公 開 中 であるなどの 報 告 があった 標 本 データ 及 び 調 査 サイトのメタデータ 等 は 公 開 準 備 を 進 めているとの 報 告 があ った 本 年 度 の 学 会 発 表 について これまでに 2 題 の 発 表 を 終 えており 3 月 に 2 題 の 発 表 を 予 定 しているとの 報 告 があった 調 査 データのデータベース 整 備 管 理 公 開 の 方 法 に 関 して 検 討 された 来 年 度 の 調 査 計 画 に 関 し 分 科 会 の 開 催 回 数 やアマモ 場 調 査 の 5 年 ごと 調 査 のスケ ジュールについて 検 討 された 調 査 代 表 者 への 調 査 参 加 の 形 態 について 確 認 があった 一 部 の 調 査 サイトについて 名 称 変 更 の 検 討 を 行 った 23

32 24

33 5. 調 査 サイト 1) 海 域 区 分 全 国 の 沿 岸 域 生 態 系 の 状 態 を 適 切 にモニタリングするため 緯 度 勾 配 と 海 流 を 考 慮 して 全 国 を 以 下 の 6 海 域 に 区 分 し 各 海 域 に 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 の 調 査 サイトがそれぞ れ 配 置 されるように 配 慮 した( 図 5-1) 海 域 区 分 名 は 以 下 のとおり 1 北 部 太 平 洋 沿 岸 2 日 本 海 沿 岸 3 瀬 戸 内 海 沿 岸 4 中 部 太 平 洋 沿 岸 5 西 部 太 平 洋 沿 岸 等 6 琉 球 列 島 沿 岸 図 5-1 緯 度 勾 配 と 海 流 の 違 いに 基 づく 沿 岸 域 の 海 域 区 分 2) 調 査 サイト 選 定 の 基 準 昨 年 度 事 業 で 検 討 した 調 査 サイト 候 補 地 に 基 づき 以 下 の 7 項 目 を 考 慮 して 調 査 サイ トの 選 定 を 行 った 可 能 な 限 り 6 海 域 全 ての 海 域 にサイトを 配 置 すること 又 は 南 北 東 西 に 互 いに 離 れ ていること 4 つの 生 態 系 ( 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 )それぞれにおける 重 要 な 海 域 であること 分 科 会 を 中 心 とした 調 査 者 が 在 籍 するか 利 用 実 績 のあるサイト もしくは 利 用 可 能 な 臨 海 実 験 所 等 の 施 設 に 隣 接 していること 又 は 特 に 施 設 がなくとも 調 査 を 開 始 しやす いこと 過 去 に 専 門 的 な 調 査 記 録 があること JaLTER * NaGISA ** 等 国 際 的 枠 組 みのモニタリングに 参 加 している あるいは 今 後 参 加 予 定 のあるサイトであること 近 隣 に 開 発 計 画 がなく 調 査 サイトの 継 続 性 が 期 待 されること 干 潟 については 上 記 の 基 準 を 満 たすサイトが 複 数 あった 場 合 には シギ チドリ 類 調 査 と 重 複 するサイトであること *JaLTER(Japan Long-Term Ecological Research Network)は 人 間 社 会 的 側 面 を 含 む 25

34 生 態 学 的 研 究 に 関 する 学 際 的 な 長 期 大 規 模 な 調 査 観 測 を 推 進 することにより 社 会 に 対 して 自 然 環 境 生 物 多 様 性 生 物 生 産 生 態 系 サービスの 保 全 や 向 上 持 続 可 能 性 に 寄 与 する 適 切 な 科 学 的 知 見 を 提 供 することを 目 的 としたプロジェクトである **NaGISA(Natural Geography In Shore Areas は 世 界 の 沿 岸 生 物 多 様 性 を 調 査 し その 変 化 を 継 続 的 に 観 測 することと 生 物 多 様 性 に 関 心 を 持 つ 世 界 の 人 々が 協 力 する 活 動 を 通 して 人 のつながりが 広 がることも 目 的 とした 海 洋 生 物 のセンサスの 野 外 研 究 プロジェ クトである 3) 調 査 サイト 候 補 地 調 査 サイトの 位 置 を 図 5-2 に 示 す 図 5-2 調 査 サイト 位 置 図 4) 調 査 サイトの 選 定 方 法 と 選 定 理 由 調 査 サイトの 選 定 方 法 と 選 定 理 由 を 表 5-1 に 示 す なお 選 定 基 準 は 前 述 のとおりであ るが 選 定 方 法 に 若 干 の 違 いがあるため 生 態 系 ごとにその 詳 細 を 示 した 26

35 表 5-1 調 査 サイト 候 補 地 の 特 徴 及 び 選 定 理 由 < 磯 > サイト 選 定 理 由 選 定 方 法 : 日 本 全 体 を 6 つの 海 域 に 区 分 して わが 国 に 代 表 的 な 磯 浜 を 選 出 した その 中 から 海 域 の 変 化 にしたがって 生 物 変 化 が 検 出 できるように 干 満 差 が 大 きく 調 査 のしやす い 海 域 に 6 つのサイトを 設 置 した なお 日 本 海 沿 岸 については 干 満 差 が 小 さいことによ り 潮 間 帯 の 面 積 が 狭 く 他 の 海 域 と 同 一 手 法 が 適 用 できない このため 調 査 サイト 間 で 結 果 の 比 較 方 法 に 課 題 があり 今 回 サイトの 設 置 を 見 送 った 今 後 にサイトの 設 置 を 検 討 する 親 潮 の 強 い 影 響 を 受 けるほか 数 年 に 一 度 流 氷 の 影 響 を 受 け 全 国 的 に 貴 重 な 磯 である JaLTER と NaGISA のサイトであり 1 厚 岸 浜 中 ( 北 海 道 ) 近 隣 に 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター 水 圏 ステ ーション 厚 岸 臨 海 実 験 所 もあり 利 便 性 も 高 い 暖 流 と 寒 流 が 交 わり 地 域 特 異 性 の 高 い 生 物 相 を 形 成 する 南 房 総 4 小 湊 ( 千 葉 県 ) 国 定 公 園 内 であり 継 続 的 な 調 査 が 見 込 める また 近 隣 の 研 究 施 設 へのアクセスが 容 易 である 調 査 地 一 帯 はアクセスしやすい 上 に 大 阪 湾 東 岸 で 唯 一 残 された 3 大 阪 湾 ( 大 阪 府 ) 自 然 岩 礁 である 都 市 部 にある 内 湾 の 磯 浜 として 各 種 の 人 為 的 影 響 を 検 出 する 上 でも 調 査 の 意 義 が 極 めて 高 い 黒 潮 の 影 響 を 受 ける 磯 浜 で JaLTER NaGISA のサイトでもあ 5 南 紀 白 浜 ( 和 歌 山 県 ) る 京 都 大 学 フィールド 科 学 教 育 研 究 センター 瀬 戸 臨 海 実 験 所 等 によって 多 数 の 調 査 データが 蓄 積 されている 干 満 差 が 大 きく 黒 潮 系 の 種 が 多 く 出 現 する 点 で 特 徴 的 なサイト 5 天 草 ( 熊 本 県 ) であり モニタリング 適 地 である 近 隣 に 九 州 大 学 理 学 部 附 属 天 草 臨 海 実 験 所 があり 利 便 性 が 高 い 調 査 サイトを 含 む 石 垣 島 一 帯 は 種 多 様 性 が 高 く 長 期 的 なモニタ 6 石 垣 屋 良 部 リングにより 種 々の 環 境 変 動 が 捉 えやすい また 西 表 石 垣 国 立 ( 沖 縄 県 ) 公 園 内 であり 継 続 的 な 調 査 が 見 込 める 近 年 調 査 研 究 の 文 献 も 蓄 積 されている 27

36 < 干 潟 > 選 定 方 法 : 日 本 全 体 を 6 つの 海 域 に 区 分 して わが 国 に 代 表 的 な 干 潟 を 選 出 した その 中 から 海 域 の 変 化 にしたがって 生 物 変 化 が 検 出 できるように 干 満 差 の 大 きく 調 査 がしやす い 太 平 洋 側 に 緯 度 勾 配 をつけて 8 サイトを 設 置 した なお 日 本 海 沿 岸 については 干 潮 差 が 小 さく 干 潟 が 発 達 しないため サイトを 設 置 しない 厚 岸 湖 や 厚 岸 湾 の 干 潟 は 親 潮 影 響 下 にある 北 部 太 平 洋 沿 岸 に 形 成 された 代 表 的 な 干 潟 である 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド 1 厚 岸 ( 北 海 道 ) 科 学 センター 水 圏 ステーション 厚 岸 臨 海 実 験 所 が 隣 接 し 利 便 性 が 高 い 東 北 地 方 で 最 大 級 の 干 潟 で 種 多 様 性 が 高 い 松 川 浦 県 立 自 然 公 園 に 該 当 し 開 発 の 影 響 を 受 けにくく 継 続 的 な 調 査 が 見 込 める モニタリングサイト 1000 シギ チドリ 類 調 査 のコアサイトにな 4 松 川 浦 ( 福 島 県 ) っており 総 合 的 なモニタリングが 行 える 平 成 年 度 に 実 施 された 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 生 物 多 様 性 調 査 による 総 合 調 査 等 の 既 存 資 料 も 充 実 する 東 京 湾 最 大 の 干 潟 で 自 然 地 形 の 保 存 が 良 好 である 首 都 圏 に 近 く 専 門 家 を 擁 した 大 学 や 研 究 施 設 も 多 い モニタリングサイト 4 盤 洲 干 潟 ( 千 葉 県 ) 1000 シギ チドリ 類 調 査 のコアサイトになっており 総 合 的 な モニタリングが 行 える また 当 地 を 含 めた 周 辺 の 干 潟 に 関 係 す る 多 数 の 既 存 資 料 がある 各 種 の 絶 滅 危 惧 種 を 含 む 豊 富 な 底 生 動 物 相 が 見 られる モニタリ 4 汐 川 干 潟 ( 愛 知 県 ) ングサイト 1000 シギ チドリ 類 調 査 のコアサイトになっており 総 合 的 なモニタリングを 行 える 内 湾 泥 性 動 物 が 豊 富 で 希 少 種 が 多 く JaLTER と NaGISA のサ 5 南 紀 田 辺 ( 和 歌 山 県 ) イトでもある 近 隣 の 京 都 大 学 フィールド 科 学 教 育 研 究 センター 瀬 戸 臨 海 実 験 所 に 多 数 の 調 査 データが 蓄 積 されている 瀬 戸 内 海 最 大 の 自 然 干 潟 で 多 様 な 生 物 種 が 生 息 する モニタリ 3 中 津 干 潟 ( 大 分 県 ) ングサイト 1000 シギ チドリ 類 調 査 のコアサイトになっており 総 合 的 なモニタリングが 行 える 生 物 相 が 豊 か かつ 地 域 特 異 性 が 高 い 熊 本 大 学 沿 岸 域 環 境 科 学 5 永 浦 干 潟 ( 熊 本 県 ) 教 育 研 究 センター 合 津 マリンステーションに 近 く 雲 仙 天 草 国 立 公 園 内 にあり 継 続 的 な 調 査 が 見 込 める 国 指 定 の 名 勝 及 び 西 表 石 垣 国 立 公 園 に 指 定 されているため 継 続 6 石 垣 川 平 湾 ( 沖 縄 県 ) 的 な 調 査 が 見 込 める 生 物 相 は 地 域 特 異 性 が 高 い また 既 存 資 料 も 多 い 28

37 <アマモ 場 > 選 定 方 法 : 日 本 全 体 を 6 つの 海 域 に 区 分 して わが 国 に 代 表 的 なアマモ 場 を 選 出 した そ の 中 から 重 要 な 生 態 系 であり 既 存 の 調 査 事 例 の 蓄 積 が 豊 富 で かつ 調 査 の 継 続 性 が 見 込 まれる 6 サイトを 設 置 した 日 本 海 沿 岸 海 域 では 七 尾 湾 舞 鶴 湾 を 候 補 地 とし 今 後 サイトの 設 置 を 検 討 する 国 内 最 大 のオオアマモの 群 落 が 形 成 される 貴 重 なアマモ 場 であ る JaLTER と NaGISA のサイトでもある 近 隣 に 北 海 道 大 学 1 厚 岸 ( 北 海 道 ) 北 方 生 物 圏 フィールド 科 学 センター 水 圏 ステーション 厚 岸 臨 海 実 験 所 があり 利 便 性 も 高 い 世 界 最 大 サイズのタチアマモが 生 育 し オオアマモの 分 布 南 限 に あたるなど 貴 重 な 海 草 藻 場 である 近 隣 に 東 京 大 学 海 洋 研 究 所 付 1 大 槌 ( 岩 手 県 ) 属 大 槌 臨 海 研 究 センターがあり 利 便 性 が 高 く 既 存 資 料 も 蓄 積 さ れている 東 京 湾 に 残 存 する 最 大 のアマモ 場 である 近 隣 に 千 葉 大 学 海 洋 バ 4 富 津 ( 千 葉 ) イオシステム 研 究 センター 小 湊 実 験 場 があり 利 便 性 が 高 く 既 存 資 料 も 蓄 積 されている 瀬 戸 内 海 で 最 大 のアマモ 場 群 落 である 近 隣 には( 独 ) 水 産 総 合 3 安 芸 湾 生 野 島 研 究 センター 瀬 戸 内 海 区 水 産 研 究 所 があり 利 便 性 が 高 い また ( 広 島 県 ) JaLTER のサイトでもある 1 年 生 アマモの 大 きな 群 落 が 形 成 される 鹿 児 島 湾 内 においては 5 指 宿 ( 鹿 児 島 県 ) 他 に 安 定 してアマモ 場 が 維 持 される 場 所 は 見 つからず 南 方 のア マモ 場 を 代 表 する 学 術 的 に 貴 重 なサイトである 9 種 の 海 草 類 が 共 存 するなど 沖 縄 県 において 海 草 の 種 多 様 性 が 最 も 高 い 場 所 のひとつであり モニタリングの 意 義 が 極 めて 高 6 石 垣 伊 土 名 ( 沖 縄 県 ) い 近 隣 には( 独 ) 水 産 総 合 研 究 センター 西 海 区 水 産 研 究 所 石 垣 支 所 があり 利 便 性 が 高 い 29

38 < 藻 場 > 選 定 方 法 : 日 本 全 体 を 6 つの 海 域 に 区 分 して わが 国 に 代 表 的 な 藻 場 を 選 出 した その 中 から 各 海 域 区 分 において 特 徴 的 な 藻 場 が 形 成 され かつ 調 査 の 継 続 性 が 見 込 まれる 6 サ イトを 設 置 した ただし 北 部 太 平 洋 沿 岸 には 典 型 的 なコンブ 場 を 有 する 厚 岸 及 び 地 球 温 暖 化 の 影 響 を 受 けやすい 寒 海 性 コンブ 目 と 暖 海 性 コンブ 目 の 境 界 付 近 に 位 置 する 志 津 川 の 両 海 域 とも 重 要 性 が 高 いことから 2 サイトを 選 定 し 琉 球 列 島 沿 岸 海 域 の 藻 場 はサンゴ 礁 生 態 系 に 付 随 的 にのみ 存 在 するためサイトを 選 定 しなかった 寒 海 性 コンブ 目 が 生 育 する 典 型 的 な 水 域 である JaLTER と NaGISA のサイトでもある 近 隣 に 北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィー 1 厚 岸 ( 北 海 道 ) ルド 科 学 センター 水 圏 ステーション 厚 岸 臨 海 実 験 所 があり 利 便 性 が 高 い 寒 海 性 コンブ 目 と 暖 海 性 コンブ 目 が 共 存 する 海 域 の 代 表 的 な 藻 場 として 貴 重 である また 両 者 の 分 布 境 界 付 近 にあるため 地 球 1 志 津 川 ( 宮 城 県 ) 温 暖 化 の 影 響 を 検 出 しやすい 近 隣 に 志 津 川 ネイチャーセンター ( 南 三 陸 町 自 然 環 境 活 用 センター)があり 利 便 性 が 高 い 広 大 な 藻 場 が 発 達 し かつ 天 然 アラメの 北 限 として 重 要 なサイト である 調 査 地 は 山 陰 海 岸 国 立 公 園 竹 野 海 中 公 園 地 区 内 にあり 2 竹 野 ( 兵 庫 県 ) サイトの 継 続 性 が 見 込 める また 近 隣 に 竹 野 スノーケルセンタ ー ビジターセンターがあり 利 便 性 が 高 い NaGISA のサイトで もある 紀 伊 水 道 の 北 端 に 位 置 し 急 速 な 潮 流 を 受 けて 外 海 性 と 内 海 性 の 底 生 動 植 物 相 が 豊 富 である 近 隣 には 神 戸 大 学 内 海 域 環 境 教 育 研 3 由 良 ( 兵 庫 県 ) 究 センターもあり 利 便 性 が 高 い また JaLTER のサイトでもあ る 暖 海 性 海 藻 分 布 域 の 中 心 的 地 域 である 特 にコンブ 目 のアラメと カジメから 成 る 海 中 林 の 面 積 被 度 現 存 量 は 日 本 有 数 の 規 模 で 4 下 田 ( 静 岡 県 ) ある さらにガラモ 場 も 隣 接 して 形 成 されるなど 多 様 な 生 態 系 が みられる 近 隣 に 筑 波 大 学 下 田 臨 海 実 験 センターがあり カジメ 海 中 林 の 生 態 に 関 する 調 査 データの 蓄 積 がある アマモ 場 ガラモ 場 等 が 混 生 し アカモク アントクメ ワカメ が 生 育 するなど 生 物 多 様 性 が 高 い 温 帯 と 亜 熱 帯 の 境 界 である 5 長 島 ( 鹿 児 島 県 ) ため 地 球 温 暖 化 の 影 響 を 検 出 する 上 で 重 要 である 近 隣 に 鹿 児 島 大 学 海 洋 資 源 環 境 教 育 研 究 センター 東 町 ステーションがあり 利 便 性 が 高 い 30

39 6. 調 査 方 法 調 査 方 法 については 検 討 会 及 び 分 科 会 における 検 討 の 結 果 昨 年 度 と 特 に 大 きな 変 更 はない 以 下 に 調 査 方 法 の 詳 細 を 示 す 1) 毎 年 調 査 と 5 年 毎 調 査 調 査 は 原 則 的 に 毎 年 実 施 する 毎 年 調 査 と 毎 年 調 査 に 加 えて 5 年 毎 に 実 施 する 5 年 毎 調 査 で 構 成 し 人 的 コストのかかる 調 査 を 後 者 で 実 施 する 5 年 毎 調 査 は 毎 年 各 生 態 系 で 順 番 に 実 施 する( 表 6-1) 表 年 毎 調 査 の 実 施 年 度 西 暦 平 成 磯 干 潟 アマモ 場 藻 場 表 内 の 数 字 は 年 度 を 示 す 2) 調 査 対 象 磯 調 査 では 磯 生 態 系 において 優 占 する 底 生 生 物 を 調 査 対 象 とし それらの 種 組 成 や 現 存 量 の 変 化 の 把 握 を 調 査 の 目 的 とした 底 生 生 物 のうち 定 量 的 な 測 定 を 行 いやすい 岩 表 面 に 生 息 するものを 対 象 とし 転 石 の 下 や 固 着 生 物 の 殻 の 中 等 に 生 息 する 生 物 は 定 量 的 な 測 定 を 行 うことが 困 難 であるため 対 象 としなかった 同 様 の 理 由 で 岩 表 面 に 生 息 する 底 生 動 物 のうち 移 動 速 度 の 速 い 種 も 対 象 としなかった 干 潟 調 査 では 干 潟 生 態 系 において 優 占 する 干 潟 表 面 に 生 息 する 表 在 生 物 と 底 土 中 に 生 息 する 埋 在 動 物 を 調 査 対 象 とし その 種 組 成 や 現 存 量 の 変 化 の 把 握 を 調 査 の 目 的 とした 塩 性 湿 地 マングローブ 湿 地 においては 植 物 の 根 地 下 茎 の 発 達 によって 埋 在 動 物 の 定 量 採 集 が 極 めて 困 難 であるため 表 在 生 物 のみを 対 象 とした アマモ 場 調 査 では アマモ 場 生 態 系 において 主 要 な 生 産 者 かつ 生 態 系 エンジニアである 海 草 類 及 び 消 費 者 系 腐 食 者 系 内 で 優 占 する 底 生 動 物 ( 葉 上 性 表 在 性 あるいは 埋 在 性 ) を 調 査 対 象 とし それらの 種 組 成 や 現 存 量 の 変 化 の 把 握 を 調 査 の 目 的 とした 底 生 動 物 の 調 査 は 5 年 毎 調 査 で 実 施 する 藻 場 調 査 では 藻 場 生 態 系 において 主 要 な 生 産 者 かつ 生 態 系 エンジニアである 海 藻 類 及 31

40 び 消 費 者 系 腐 食 者 系 内 で 優 占 する 大 型 底 生 動 物 を 調 査 対 象 とし それらの 種 組 成 や 現 存 量 の 変 化 の 把 握 を 調 査 の 目 的 とした 3) 調 査 方 法 以 上 の 目 的 達 成 のため 磯 干 潟 アマモ 場 及 び 藻 場 の 各 生 態 系 において 統 計 解 析 が 可 能 な 数 の 方 形 枠 を 適 切 に 配 置 した それらの 枠 内 に 出 現 する 種 の 組 成 を 記 録 し 出 現 種 の 量 を 個 体 数 または 被 度 写 真 撮 影 目 視 観 察 標 本 採 集 等 により 測 定 した また 調 査 者 が 交 替 した 際 にもモニタリングが 継 続 できるように 特 殊 な 技 術 を 必 要 としない 調 査 手 法 を 採 用 するなど 配 慮 した 既 に NaGISA プロジェクトや International Long Term Research(ILTER)と 密 接 に 連 携 している JaLTER 等 による 生 態 系 モニタリングが 始 まっている これらの 国 際 的 な 生 態 系 モニタリング 事 業 との 連 携 を 図 るため 本 事 業 では 一 部 のサイトの 設 置 場 所 やマニュ アル 等 において 事 業 間 の 整 合 を 図 った 各 生 態 系 における 調 査 方 法 や 調 査 項 目 の 概 要 は 次 のとおりである 詳 細 は 添 付 資 料 7 の 調 査 マニュアルに 記 載 している 32

41 1 磯 調 査 調 査 人 員 と 調 査 日 数 : 毎 年 調 査 は 2 人 で 1 日 5 年 毎 調 査 実 施 年 には 4 人 で 2 日 また は 8 人 で 1 日 調 査 時 期 :6~8 月 毎 年 調 査 : (1) 風 景 の 写 真 撮 影 (2 枚 ) (2) 方 形 枠 内 の 写 真 撮 影 ( 岩 礁 潮 間 帯 に 設 置 した 30 方 形 枠 を 対 象 に 1 方 形 枠 あた り 全 体 1 枚 ; 図 6-1) (3) ロガーからの 記 録 読 み 取 り( 読 み 取 り 器 を 使 用 して 温 度 データを 記 録 ) (4) その 他 の 環 境 データの 記 録 ( 必 要 に 応 じて 水 温 塩 分 波 浪 等 を Japan Oceanographic Data Center(JODC)や Nationwide Ocean Wave information network(nowphas) 等 のデータベースから 取 得 ) 5 年 毎 調 査 : (1) 生 物 定 量 調 査 ( 方 形 枠 内 の 固 着 性 生 物 移 動 性 動 物 を 記 録 点 格 子 法 で 固 着 性 生 物 の 被 度 を 記 録 移 動 性 動 物 の 個 体 密 度 を 測 定 ) (2) 標 本 用 生 物 種 の 採 集 ( 方 形 枠 内 の 優 占 種 を 固 着 性 生 物 及 び 移 動 性 動 物 各 10 種 採 集 し 標 本 とする) (3) 生 物 定 性 調 査 ( 調 査 地 に 出 現 する 生 物 種 を 可 能 な 限 り 多 く 記 録 ) 図 6-1 磯 調 査 における 方 形 枠 等 の 配 置 図 33

42 2 干 潟 調 査 調 査 人 員 と 調 査 日 数 : 毎 年 調 査 は 3~4 人 で 原 則 として 2 日 広 大 な 干 潟 に 関 しては 3 日 となる 場 合 がある 5 年 毎 調 査 実 施 年 には 4~5 人 で 2 日 調 査 時 期 : 原 則 として 4~6 月 調 査 単 位 : 各 調 査 サイト 内 に 潮 間 帯 上 部 から 下 部 までを 含 むように 調 査 エリアを 1~3 ヶ 所 設 置 各 調 査 エリアの 異 なる 潮 位 に 最 大 3 調 査 ポイントを 選 定 各 調 査 ポイントに 5 つの 方 形 枠 をランダムに 配 置 ( 図 6-2) 毎 年 調 査 : (1) 生 物 定 量 調 査 (50 cm 50 cm の 方 形 枠 内 に 出 現 する 表 在 生 物 と 埋 在 動 物 を 定 量 的 に 記 録 ;15 cm 径 20 cm 深 のコア 2 mm 篩 を 使 用 ) (2) 生 物 定 性 調 査 ( 調 査 エリアに 出 現 する 生 物 を 可 能 な 限 り 多 く 記 録 する) (3) 各 方 形 枠 風 景 (2 枚 ) 代 表 的 な 生 物 種 の 写 真 (5 枚 程 度 )を 撮 影 5 年 毎 調 査 : (1) 生 物 定 量 調 査 ( 埋 在 動 物 を 定 量 的 に 記 録 ;15 cm 径 20 cm 深 のコア 1 mm 篩 を 使 用 ) (2) 標 本 の 作 製 と 管 理 (3) 底 土 の 採 取 分 析 ( 粒 度 組 成 : 篩 分 析 法 ; 有 機 物 含 量 :JIS 法 ) 図 6-2 干 潟 調 査 における 方 形 枠 等 の 配 置 図 34

43 3アマモ 場 調 査 調 査 人 員 と 調 査 日 数 : 毎 年 調 査 は 3 人 で 1~2 日 (+1 日 予 備 日 ) 5 年 毎 調 査 実 施 年 に は 5~6 人 で 2~3 日 (+1 日 予 備 日 ) 調 査 時 期 :4~9 月 毎 年 調 査 : (1) 風 景 の 写 真 撮 影 (2 枚 ) 生 物 の 写 真 撮 影 (3 枚 程 度 ) (2) 6 地 点 以 上 で 直 径 約 20 m の 範 囲 に 50 cm 50 cm の 方 形 枠 をランダムに 20 個 設 置 し 出 現 種 と 優 占 する 海 草 種 名 及 び 全 体 被 度 等 を 記 録 ( 図 6-3) (3) 方 形 枠 外 のみに 出 現 する 海 草 種 があれば 記 録 5 年 毎 調 査 : (1) 定 量 的 な 標 本 採 集 (15 cm 径 の 円 形 コア 内 の 海 草 の 乾 燥 重 量 を 測 定 する また 葉 上 動 物 底 生 動 物 について 種 名 及 び 個 体 数 を 記 録 ) (2) 底 土 の 採 取 分 析 ( 粒 度 組 成 : 篩 分 析 法 有 機 物 含 量 : 強 熱 減 量 法 ) (3) 定 性 的 な 標 本 採 集 ( 調 査 地 周 辺 で 観 察 された 全 海 草 種 の 押 し 葉 標 本 用 サンプル を 採 集 ) 図 6-3 アマモ 場 調 査 における 方 形 枠 等 の 配 置 図 35

44 4 藻 場 調 査 調 査 人 員 と 調 査 日 数 : 毎 年 調 査 は 4~6 人 で 原 則 として 2 日 5 年 毎 調 査 の 実 施 年 も 4 ~6 日 人 で 2 日 とする ともに 海 況 を 考 慮 して 予 備 日 を 設 ける 調 査 時 期 : 海 藻 の 消 長 を 考 慮 し その 繁 茂 期 に 設 定 毎 年 調 査 : (1) 陸 上 と 水 中 の 景 観 写 真 (2 枚 ) 生 物 写 真 (3 枚 程 度 )を 撮 影 (2) 調 査 ライン 上 の 水 中 景 観 をビデオ 撮 影 (3) 調 査 ライン 上 に 配 置 した 50 cm 50 cm 方 形 枠 (10 ヵ 所 程 度 ) 内 で 優 占 する 植 物 の 種 名 及 び 全 体 の 被 度 を 記 録 ( 図 6-4) (4) 優 占 する 海 藻 種 群 により 区 別 した 調 査 帯 ごとに 代 表 的 な 海 藻 群 落 を 含 むよう に 設 置 した 2 m 2 m の 永 久 方 形 枠 内 で 植 物 の 種 名 及 び 種 ごとの 被 度 大 型 底 生 動 物 の 種 名 及 び 個 体 数 を 記 録 ( 図 6-4) 5 年 毎 調 査 : (1) 写 真 撮 影 ( 調 査 ライン 上 の 50 cm 50 cm 方 形 枠 の 全 体 を 写 真 撮 影 ) (2) 生 物 定 量 調 査 ( 調 査 ライン 上 の 50 cm 50 cm 方 形 枠 内 に 出 現 する 植 物 の 種 名 及 び 種 ごとの 被 度 を 記 録 ) (3) 坪 刈 り 調 査 ( 新 規 に 設 置 した 50 cm 50 cm 方 形 枠 内 に 出 現 する 植 物 を 刈 り 取 り 種 ごとに 乾 燥 重 量 を 測 定 ) (4) 標 本 の 採 集 と 押 し 葉 標 本 の 作 製 図 6-4 藻 場 調 査 における 方 形 枠 等 の 配 置 図 36

45 4) 調 査 時 期 調 査 は 各 調 査 サイトで 最 適 な 時 期 に 実 施 することし 調 査 結 果 のサイトごとの 年 間 比 較 を 行 うことも 考 え 可 能 な 限 り 毎 年 同 じ 時 期 に 調 査 を 実 施 する 5) 標 本 の 収 集 と 保 管 毎 年 調 査 の 一 部 と 5 年 毎 調 査 では 生 物 標 本 を 収 集 する 平 成 21 年 度 は 5 年 毎 調 査 を 実 施 した 磯 調 査 において 標 本 を 作 製 した 標 本 ごとに 標 本 番 号 を 付 し 標 本 データを 作 成 し 環 境 省 生 物 多 様 性 センターに 収 蔵 した なお これらの 標 本 のうち 種 まで 同 定 され た 標 本 については 生 物 多 様 性 センターの 収 蔵 標 本 として 登 録 し 標 本 データの GBIF*へ の 登 録 等 広 範 な 活 用 に 備 えた * GBIF (Global Biodiversity Information Facility= 地 球 規 模 生 物 多 様 性 情 報 機 構 ) は, 世 界 中 の 生 物 多 様 性 に 関 するデータを 集 積 し, 誰 でも, 何 処 からでも, 自 由 に 利 用 すること を 目 的 として,2001 年 ( 平 成 13 年 )に 発 足 した 国 際 科 学 プロジェクト 6) 位 置 情 報 及 び 調 査 データの GIS 化 本 事 業 の 調 査 サイト 等 の 位 置 情 報 は 各 地 点 の 緯 度 経 度 情 報 として 記 録 されている そ のため 位 置 情 報 及 び 調 査 データは 線 や 面 を 表 すデータを 扱 う 際 に 有 効 なシェープファ イル 形 式 ではなく GIS ソフト 以 外 の 表 計 算 ソフト 等 で 扱 う 事 ができるテキストファイル 形 式 またはエクセルファイル 形 式 で 作 成 した 7) その 他 (アンケート 調 査 の 実 施 ) 各 サイト 代 表 者 等 に 対 して 各 サイトにおける 保 全 上 の 課 題 等 についてアンケート 調 査 を 行 った 37

46 38

47 7. 結 果 及 び 解 析 1) 各 サイトの 調 査 結 果 39

48 磯 厚 岸 浜 中 モニタリングサイト 1000 沿 岸 域 調 査 磯 毎 年 調 査 結 果 票 2009( 平 成 21) 年 度 (1)サイト 名 厚 岸 浜 中 ( 北 海 道 厚 岸 郡 浜 中 町 ) 略 号 RSHMN (2) 海 域 区 分 1 北 部 太 平 洋 沿 岸 (3) 緯 度 経 度 N, E (WGS84) (4) 調 査 年 月 日 2009 年 8 月 4 日 (5) 調 査 者 氏 名 サイト 代 表 者 : 野 田 隆 史 ( 北 海 道 大 学 大 学 院 環 境 科 学 研 究 院 生 物 圏 科 学 部 門 ) 仲 岡 雅 裕 河 内 直 子 辻 野 昌 広 荻 野 友 聡 深 谷 肇 一 矢 澤 佳 子 海 老 原 良 太 ( 北 海 道 大 ) (6) 環 境 の 概 要 調 査 地 は 北 海 道 厚 岸 郡 浜 中 町 藻 散 布 で 藻 散 布 沼 の 東 方 約 1 km アイ ヌ 岬 の 南 西 約 1 km に 位 置 する 後 背 地 の 地 形 については 5~20 m の 崖 状 になっている 後 背 地 の 植 生 は 調 査 地 の 南 北 で 異 なっており 北 はクマイザサを 主 体 としたササ 原 であり 南 はミズナラ 等 からなる 落 葉 樹 林 が 主 体 となる 調 査 地 の 周 辺 の 海 岸 線 は 砂 浜 転 石 浜 及 び 崖 地 からなり その 底 質 構 成 は 潮 間 帯 から 潮 上 帯 にかけては 主 に 崖 と 転 石 で 一 方 潮 下 帯 は 転 石 混 じりの 砂 である 調 査 地 点 は 堆 積 岩 からな る 小 さな 島 状 の 岩 礁 上 ( 北 部 ) あるいは 崖 地 の 側 面 ( 南 部 )に 位 置 して いる 調 査 地 点 の 周 囲 には 潮 だまりはほとんど 存 在 しない 調 査 サイト はやや 奥 まった( 内 湾 的 ) 地 形 で かつ 遠 浅 であるため 波 当 たりは 弱 い 浜 中 町 霧 多 布 の 大 潮 時 の 月 最 大 干 満 差 は 約 120~160 cm である (7) 底 生 生 物 の (1) 各 方 形 枠 について マニュアルに 従 い 写 真 撮 影 を 行 った 概 要 特 徴 (2) 解 析 対 象 種 としてイワフジツボ フノリ マツモ ピリヒバを 選 定 した 選 定 理 由 は いずれの 種 も 優 占 種 でありかつ 写 真 からの 種 同 定 が 容 易 なことである これらの 種 について 各 方 形 枠 における 有 無 を 解 析 した (3)30 方 形 枠 中 イワフジツボは 27 フノリは 29 マツモは 23 ピ リヒバは 10 方 形 枠 で 確 認 することができた (8) 底 生 生 物 5 年 毎 調 査 の 結 果 票 (53 ページ)を 参 照 の 事 ( 磯 )の 変 化 (9) その 他 特 記 なし 事 項 40

49 磯 厚 岸 浜 中 調 査 地 の 地 図 位 置 図 ( 広 域 地 図 ) 円 内 に 調 査 地 がある スケールは 5 km を 示 す 位 置 図 ( 詳 細 地 図 ) 円 内 に 調 査 地 がある スケールは 500 m を 示 す 41

50 磯 厚 岸 浜 中 景 観 調 査 地 調 査 地 方 形 枠 写 真 RSHMN01 RSHMN02 RSHMN03 RSHMN04 42

51 磯 厚 岸 浜 中 RSHMN05 RSHMN06 RSHMN07 RSHMN08 RSHMN09 RSHMN10 43

52 磯 厚 岸 浜 中 RSHMN11 RSHMN12 RSHMN13 RSHMN14 RSHMN15 RSHMN16 44

53 磯 厚 岸 浜 中 RSHMN17 RSHMN18 RSHMN19 RSHMN20 RSHMN21 RSHMN22 45

54 磯 厚 岸 浜 中 RSHMN23 RSHMN24 RSHMN25 RSHMN26 RSHMN27 RSHMN28 46

55 磯 厚 岸 浜 中 RSHMN29 RSHMN30 47

56 磯 厚 岸 浜 中 岩 礁 温 度 ロガーのデータ 岩 礁 表 面 の 温 度 を 記 録 するため 5つの 方 形 枠 の 右 側 5~10cm の 岩 礁 上 に 設 置 した 温 度 ロガーの 2008 年 8 月 15 日 から 2009 年 8 月 3 日 までの 記 録 を 示 す 方 形 枠 RSHMN03( 潮 位 cm 方 角 145 傾 斜 20 ) 付 近 に 設 置 ( 単 位 : C 15 分 間 隔 ) 2008 年 8 月 15 日 0:00~12 月 17 日 23: 年 12 月 18 日 0:00~2009 年 4 月 21 日 23: 年 4 月 22 日 0:00~8 月 3 日 23:45 48

57 磯 厚 岸 浜 中 方 形 枠 RSHMN10( 潮 位 54.8 cm 方 角 9 傾 斜 8 ) 付 近 に 設 置 ( 単 位 : C 15 分 間 隔 ) 2008 年 8 月 15 日 0:00~12 月 17 日 23: 年 12 月 18 日 0:00~2009 年 4 月 21 日 23: 年 4 月 22 日 0:00~8 月 3 日 23:45 49

58 磯 厚 岸 浜 中 方 形 枠 RSHMN15( 潮 位 cm 方 角 48 傾 斜 30 ) 付 近 に 設 置 ( 単 位 : C 15 分 間 隔 ) 2008 年 8 月 15 日 0:00~12 月 17 日 23: 年 12 月 18 日 0:00~2009 年 4 月 21 日 23: 年 4 月 22 日 0:00~8 月 3 日 23:45 50

59 磯 厚 岸 浜 中 方 形 枠 RSHMN19( 潮 位 40.1 cm 方 角 187 傾 斜 44 ) 付 近 に 設 置 ( 単 位 : C 15 分 間 隔 ) 2008 年 8 月 15 日 0:00~12 月 17 日 23: 年 12 月 18 日 0:00~2009 年 4 月 21 日 23: 年 4 月 22 日 0:00~8 月 3 日 23:45 51

60 磯 厚 岸 浜 中 方 形 枠 RSHMN26( 潮 位 62.9 cm 方 角 132 傾 斜 14 ) 付 近 に 設 置 ( 単 位 : C 15 分 間 隔 ) 2008 年 8 月 15 日 0:00~12 月 17 日 23: 年 12 月 18 日 0:00~2009 年 4 月 21 日 23: 年 4 月 22 日 0:00~8 月 3 日 23:45 52

61 磯 厚 岸 浜 中 モニタリングサイト 1000 沿 岸 域 調 査 磯 5 年 毎 調 査 結 果 票 2009( 平 成 21) 年 度 (1)サイト 名 厚 岸 浜 中 ( 北 海 道 厚 岸 郡 浜 中 町 ) 略 号 RSHMN (2) 海 域 区 分 1 北 部 太 平 洋 沿 岸 (3) 緯 度 経 度 N, E (WGS84) (4) 調 査 年 月 日 2009 年 8 月 4 日 (5) 調 査 者 氏 名 サイト 代 表 者 : 野 田 隆 史 ( 北 海 道 大 学 大 学 院 環 境 科 学 研 究 院 生 物 圏 科 学 部 門 ) 仲 岡 雅 裕 河 内 直 子 辻 野 昌 広 荻 野 友 聡 深 谷 肇 一 矢 澤 佳 子 海 老 原 良 太 ( 北 海 道 大 ) (6) 環 境 の 概 要 調 査 地 は 北 海 道 厚 岸 郡 浜 中 町 藻 散 布 で 藻 散 布 沼 の 東 方 約 1 km アイ ヌ 岬 の 南 西 約 1 km に 位 置 する 後 背 地 の 地 形 については 5~20 m の 崖 状 になっている 後 背 地 の 植 生 は 調 査 地 の 南 北 で 異 なっており 北 はクマイザサを 主 体 としたササ 原 であり 南 はミズナラ 等 からなる 落 葉 樹 林 が 主 体 となる 調 査 地 の 周 辺 の 海 岸 線 は 砂 浜 転 石 浜 及 び 崖 地 からなり その 底 質 構 成 は 潮 間 帯 から 潮 上 帯 にかけては 主 に 崖 と 転 石 で 一 方 潮 下 帯 は 転 石 混 じりの 砂 である 調 査 地 点 は 堆 積 岩 からな る 小 さな 島 状 の 岩 礁 上 ( 北 部 ) あるいは 崖 地 の 側 面 ( 南 部 )に 位 置 して いる 調 査 地 点 の 周 囲 には 潮 だまりはほとんど 存 在 しない 調 査 サイト はやや 奥 まった( 内 湾 的 ) 地 形 で かつ 遠 浅 であるため 波 当 たりは 弱 い 浜 中 町 霧 多 布 の 大 潮 時 の 月 最 大 干 満 差 は 約 120~160 cm である (7) 底 生 生 物 の 1) 分 類 レベル: 可 能 な 限 り 種 レベルまで 同 定 した 概 要 特 徴 2) 生 物 の 被 覆 状 況 : 点 格 子 法 (7 7)で 計 測 した 結 果 平 均 62% 最 大 100% 最 小 4%であった 3) 各 機 能 群 の 出 現 状 況 : 固 着 生 物 では 懸 濁 物 食 動 物 (フジツボ) 葉 状 の 多 年 生 海 藻 有 節 サンゴモ 季 節 性 の 海 藻 が 見 られた 4) 動 植 物 の 優 占 種 :フクロフノリ キタイワフジツボ マツモ 5)その 他 : 撮 影 した 写 真 から 方 形 枠 内 には 植 食 性 のカサガイ 類 と 巻 貝 (クロタマキビガイ)の 分 布 が 確 認 できた (8) 底 生 生 物 方 形 枠 内 で 固 着 生 物 の 被 覆 状 況 は 2008 年 度 の 調 査 では 潮 位 によっ ( 磯 )の 変 化 て 異 なったのに 対 し 2009 年 度 では 顕 著 な 傾 向 は 認 められなかった 両 年 度 の 潮 位 別 の 固 着 生 物 の 被 覆 状 況 は 以 下 のとおり(カッコ 内 は 2009 年 度 ) 潮 位 120 cm 以 上 では 20% 以 下 (14~80% ) 潮 位 60~120 cm では 0~100%( 4~90% ) 潮 位 60 cm 以 下 では 60% 以 上 ( 40~100% ) 53

62 磯 厚 岸 浜 中 (8) その 他 特 記 事 項 なし 調 査 風 景 方 形 枠 調 査 1 方 形 枠 調 査 2 方 形 枠 調 査 3 54

63 磯 小 湊 モニタリングサイト 1000 沿 岸 域 調 査 磯 毎 年 調 査 結 果 票 2009( 平 成 21) 年 度 (1)サイト 名 小 湊 ( 千 葉 県 鴨 川 市 ) 略 号 RSKMN (2) 海 域 区 分 4 中 部 太 平 洋 沿 岸 (3) 緯 度 経 度 N, E (WGS84) (4) 調 査 年 月 日 2009 年 5 月 23~25 日 (5) 調 査 者 氏 名 サイト 代 表 者 : 飯 島 明 子 ( 神 田 外 語 大 ) 村 田 明 久 ( 千 葉 中 央 博 ) 多 留 聖 典 ( 東 邦 大 ) 野 田 隆 史 仲 岡 雅 裕 ( 北 海 道 大 ) 山 本 智 子 ( 鹿 児 島 大 ) 藤 田 道 男 久 保 井 喬 脇 山 成 二 ( 環 境 省 ) 中 川 雅 博 熊 谷 直 喜 ( 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 ) (6) 環 境 の 概 要 調 査 地 は 房 総 半 島 南 東 部 に 位 置 する 岩 礁 地 帯 である 後 背 地 の 地 形 は 高 さ 10~20 m の 崖 状 となっている 後 背 の 植 生 はタブノキ 等 の 常 緑 広 葉 樹 の 森 林 が 主 体 となる 海 岸 は 起 伏 に 富 んだ 岩 盤 から 成 り 岩 盤 は 砂 岩 泥 岩 を 主 体 とした 堆 積 岩 であるため 柔 らかい 調 査 地 点 の 周 囲 には 多 数 の 潮 だまりが 存 在 する 波 当 たりはやや 強 く 海 水 の 流 動 が 盛 んで ある 潮 下 帯 にはカジメ アラメ 等 が 繁 茂 する 海 藻 群 落 が 広 がっている 調 査 地 付 近 の 大 潮 時 の 最 大 干 満 差 は 約 140~180 cm である (7) 底 生 生 物 の (1) 各 方 形 枠 について マニュアルに 従 い 写 真 撮 影 を 行 った 概 要 特 徴 (2) 解 析 対 象 として 選 定 した 種 について 各 方 形 枠 における 有 無 を 解 析 した 解 析 対 象 種 とその 選 定 理 由 は 以 下 の 通 りである イワフジツボ: 潮 間 帯 上 部 で 高 密 度 に 見 られる 温 暖 化 が 進 行 した 際 にオオイワフジツボと 置 き 換 わる 可 能 性 がある 近 隣 海 域 の 工 事 等 に より 有 機 汚 濁 が 進 行 した 場 合 はシロスジフジツボ 等 と 置 き 換 わる 可 能 性 がある クロフジツボ: 波 当 たりの 強 い 潮 間 帯 上 部 で 多 く 見 られる 温 暖 化 が 進 行 した 際 に ミナミクロフジツボと 置 き 換 わる 可 能 性 がある 無 節 サンゴモ: 潮 間 帯 上 部 から 下 部 にかけて 多 く 見 られる 表 面 の 古 い 細 胞 が 常 に 剥 落 するためこの 上 には 他 の 藻 類 が 生 えず この 増 減 に より 藻 類 食 の 腹 足 類 の 個 体 密 度 に 影 響 が 出 る 可 能 性 がある ヒジキ: 潮 間 帯 中 部 以 下 で 優 占 している 巻 貝 類 やヤドカリ 類 が 干 潮 時 に 乾 燥 日 射 を 避 ける 場 にもなっている (3)30 方 形 枠 中 イワフジツボは 27 クロフジツボは 29 無 節 サンゴ モは 23 ヒジキは 10 方 形 枠 で 確 認 した (8) 底 生 生 物 2009 年 度 にサイトを 設 置 したため 記 述 事 項 なし ( 磯 )の 変 化 55

64 磯 小 湊 (9) その 他 特 記 事 項 なし 調 査 地 の 地 図 位 置 図 ( 広 域 地 図 ) 円 内 に 調 査 地 がある スケールは 5 km を 示 す 位 置 図 ( 詳 細 地 図 ) 円 内 に 調 査 地 がある スケールは 500 m を 示 す 56

65 磯 小 湊 景 観 調 査 地 調 査 地 方 形 枠 写 真 RSKMN01 RSKMN02 RSKMN03 RSKMN04 57

66 磯 小 湊 RSKMN05 RSKMN06 RSKMN07 RSKMN08 RSKMN09 RSKMN10 58

67 磯 小 湊 RSKMN11 RSKMN12 RSKMN13 RSKMN14 RSKMN15 RSKMN16 59

68 磯 小 湊 RSKMN17 RSKMN18 RSKMN19 RSKMN20 RSKMN21 RSKMN22 60

69 磯 小 湊 RSKMN23 RSKMN24 RSKMN25 RSKMN26 RSKMN27 RSKMN28 61

70 磯 小 湊 RSKMN29 RSKMN30 62

71 磯 小 湊 モニタリングサイト 1000 沿 岸 域 調 査 磯 5 年 毎 調 査 結 果 票 2009( 平 成 21) 年 度 (1)サイト 名 小 湊 ( 千 葉 県 鴨 川 市 ) 略 号 RSKMN (2) 海 域 区 分 4 中 部 太 平 洋 沿 岸 (3) 緯 度 経 度 N, E (WGS84) (4) 調 査 年 月 日 2009 年 5 月 23~25 日 (5) 調 査 者 氏 名 サイト 代 表 者 : 飯 島 明 子 ( 神 田 外 語 大 ) 村 田 明 久 ( 千 葉 中 央 博 ) 多 留 聖 典 ( 東 邦 大 ) 野 田 隆 史 仲 岡 雅 裕 ( 北 海 道 大 ) 山 本 智 子 ( 鹿 児 島 大 ) 藤 田 道 男 久 保 井 喬 脇 山 成 二 ( 環 境 省 ) 中 川 雅 博 熊 谷 直 喜 ( 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 ) (6) 環 境 の 概 要 調 査 地 は 房 総 半 島 南 東 部 に 位 置 する 岩 礁 地 帯 である 後 背 地 の 地 形 は 高 さ 10~20 m の 崖 状 となっている 後 背 の 植 生 はタブノキ 等 の 常 緑 広 葉 樹 の 森 林 が 主 体 となる 海 岸 は 起 伏 に 富 んだ 岩 盤 から 成 り 岩 盤 は 砂 岩 泥 岩 を 主 体 とした 堆 積 岩 であるため 柔 らかい 調 査 地 点 の 周 囲 には 多 数 の 潮 だまりが 存 在 する 波 当 たりはやや 強 く 海 水 の 流 動 が 盛 んで ある 潮 下 帯 にはカジメ アラメ 等 が 繁 茂 する 海 藻 群 落 が 広 がっている 調 査 地 付 近 の 大 潮 時 の 最 大 干 満 差 は 約 140~180 cm である (7) 底 生 生 物 の 1) 分 類 レベル: 可 能 な 限 り 種 レベルまで 同 定 した 概 要 特 徴 2) 生 物 の 被 覆 状 況 : 点 格 子 法 (7 7)で 計 測 した 結 果 固 着 生 物 の 被 度 は 0%から 100% までと 方 形 枠 間 の 差 が 大 きかった 潮 位 と 生 物 被 度 との 間 に 特 定 の 関 係 は 見 いだせなかった 3) 各 機 能 群 の 出 現 状 況 : 固 着 生 物 では 懸 濁 物 食 動 物 (イワフジツボ) 被 覆 性 の 海 藻 無 節 サンゴモ 小 型 の 下 草 状 海 藻 (イソダンツウ カイ ノリ 等 )が 見 られた 4) 動 植 物 の 優 占 種 :すべての 潮 位 で 無 節 サンゴモが 優 占 していた 潮 間 帯 上 部 から 中 部 にかけてはイワフジツボやイソダンツウ 等 の 固 着 性 生 物 が 目 立 つが 生 物 に 覆 われない 岩 肌 も 多 かった 潮 間 帯 下 部 はヒジキ ウミトラノオ ピリヒバ 等 が 主 に 出 現 した 5)その 他 : 移 動 性 の 動 物 は 比 較 的 多 く コガモガイやコモレビコガモガ イ ウノアシ 等 の 小 型 のカサガイ 類 及 び 小 型 巻 貝 のコビトウラウズが 多 く 見 られた 房 総 半 島 南 部 の 他 の 磯 と 比 べて 底 生 動 物 海 藻 類 ともに 多 様 性 に 富 んでいる (8) 底 生 生 物 の 2009 年 度 にサイトを 設 置 したため 記 述 事 項 なし 変 化 63

72 磯 小 湊 (9) その 他 特 記 事 項 なし 64

73 磯 南 紀 白 浜 モニタリングサイト 1000 沿 岸 域 調 査 磯 毎 年 調 査 結 果 票 2009( 平 成 21) 年 度 (1)サイト 名 南 紀 白 浜 ( 和 歌 山 県 西 牟 婁 郡 白 浜 町 ) 略 号 RSSRH (2) 海 域 区 分 5 西 部 太 平 洋 沿 岸 (3) 緯 度 経 度 N, E (WGS84) (4) 調 査 年 月 日 2009 年 7 月 5 6 日 (5) 調 査 者 氏 名 サイト 代 表 者 : 石 田 惣 ( 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 ) 山 本 智 子 ( 鹿 児 島 大 ) 渡 部 哲 也 ( 奈 良 女 子 大 学 院 ) 中 川 雅 博 ( 日 本 国 際 湿 地 保 全 連 合 ) (6) 環 境 の 概 要 調 査 地 は 和 歌 山 県 西 牟 婁 郡 白 浜 町 の 海 岸 で 田 辺 湾 の 湾 口 南 側 の 最 外 縁 に 位 置 する 後 背 地 の 地 形 について 番 所 崎 北 西 斜 面 は 高 さ 約 10~20 m の 崖 状 になっている 後 背 の 植 生 は マツ 林 が 主 体 となる 調 査 地 の 周 辺 は 大 小 の 島 状 岩 礁 が 点 在 し 調 査 サイトは 干 潮 時 に 台 地 状 の 地 形 が 露 出 する 台 地 の 立 ち 上 がり 部 分 を 中 心 に 傾 斜 が 強 く 台 地 の 上 面 は 比 較 的 緩 やかである 浸 食 により 露 出 した 礫 により 表 面 には 凹 凸 が 形 成 さ れる 調 査 サイトの 周 囲 には 潮 だまりは 点 在 するが マニュアルに 基 づ き 方 形 枠 の 設 置 場 所 には 潮 だまりは 含 まれない 底 質 構 成 は ほとんど が 礫 岩 質 である 地 質 について 番 所 崎 一 帯 は 田 辺 層 群 を 傾 斜 不 整 合 で 覆 う 塔 島 礫 岩 層 からなる 波 あたりについて 調 査 サイトは 大 小 の 島 状 岩 礁 に 囲 まれて いるが 台 風 接 近 時 など 風 雨 の 激 しい 時 は 直 接 的 に 強 い 波 浪 を 受 けると 見 られる 田 辺 湾 は 大 潮 時 の 最 大 干 満 差 は 約 180~200 cm である 2008 年 の 方 形 枠 設 置 時 点 と 比 較 して 環 境 に 大 きな 変 化 は 認 められな かった (7) 底 生 生 物 の (1) 各 方 形 枠 について マニュアルに 従 い 写 真 撮 影 を 行 った 概 要 特 徴 (2) 解 析 対 象 種 ( 本 票 執 筆 時 点 では 候 補 案 としている 7 種 )の 有 無 を 解 析 した 選 定 した 種 とその 選 定 理 由 は 以 下 の 通 りである イワフジツボ: 写 真 で 同 定 しやすい 高 潮 位 帯 での 優 占 種 他 サイト と 共 通 種 クロフジツボ: 写 真 から 同 定 しやすい 比 較 的 寿 命 が 長 いと 思 われる 無 節 サンゴモ: 優 占 種 他 サイトと 共 通 種 南 方 性 種 ( 高 水 温 の 指 標 ) 磯 焼 けの 原 因 生 物 カメノテ: 写 真 から 同 定 しやすい 比 較 的 寿 命 が 長 いと 思 われる クログチ: 写 真 から 同 定 しやすい 高 潮 位 帯 での 優 占 種 ボタンアオサ: 藻 類 の 中 では 写 真 から 同 定 しやすい ヒバリガイモドキ: 写 真 から 同 定 しやすい 南 方 性 種 ( 高 水 温 の 指 標 ) 65