目 次 0. はじめに 2 1. 先 行 研 究 主 な 要 素 現 代 クメール 語 の 呼 称 詞 に 関 する 先 行 研 究 坂 本 (1972) 岡 田 (1992) 三 人 称 代 名 詞 についての 先 行

Size: px
Start display at page:

Download "目 次 0. はじめに 2 1. 先 行 研 究 3 1.1. 主 な 要 素 3 1.2. 現 代 クメール 語 の 呼 称 詞 に 関 する 先 行 研 究 5 1.2.1. 坂 本 (1972) 5 1.2.2. 岡 田 (1992) 7 1.3. 三 人 称 代 名 詞 についての 先 行 "

Transcription

1 現 代 クメール 語 の 三 人 称 代 名 詞 平 成 21 年 1 月 提 出 外 国 語 学 部 カンボジア 語 専 攻 言 語 情 報 コース 松 岡 奈 々 子

2 目 次 0. はじめに 2 1. 先 行 研 究 主 な 要 素 現 代 クメール 語 の 呼 称 詞 に 関 する 先 行 研 究 坂 本 (1972) 岡 田 (1992) 三 人 称 代 名 詞 についての 先 行 研 究 坂 本 (2001) (1988) Huffman(1970) Jacob(1968) Khin(1999) 他 言 語 の 三 人 称 代 名 詞 についての 先 行 研 究 9 2. 原 則 出 現 する 三 人 称 代 名 詞 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 基 準 話 し 手 聞 き 手 第 三 者 の 関 係 三 人 称 代 名 詞 の 原 則 親 族 間 非 親 族 間 原 則 に 従 わない 場 合 身 分 の 差 話 し 手 - 第 三 者 の 親 疎 関 係 感 情 女 性 らしさ( 結 婚 適 齢 期 ) その 他 の 用 法 噂 話 の/kèe/ 夫 婦 の 場 合 /puok/ ~たち 三 人 称 代 名 詞 + 指 示 詞 三 人 称 代 名 詞 と 名 詞 + 三 人 称 代 名 詞 二 人 称 詞 としての/kɔət/ おわりに 32 参 考 文 献 35 付 録 1

3 0. はじめに クメール 語 も 日 本 語 と 同 様 に 敬 語 を 用 いるが クメール 語 の 敬 語 は 動 詞 よりも 人 称 詞 1 によって 表 わされると 考 えられるため 適 切 な 人 称 詞 を 選 ぶことが 必 要 とされる 人 称 詞 の 選 択 には 自 己 ( 話 し 手 )と 聞 き 手 との 関 係 会 話 で 言 及 される 第 三 者 との 関 係 が 考 慮 される 坂 本 (1972)によれば クメール 語 の 親 族 呼 称 を 選 択 する 際 には 世 代 年 齢 性 別 が 三 大 要 素 となって 考 慮 され 世 代 年 齢 性 別 の 順 に 優 先 される また 話 し 手 と 聞 き 手 第 三 者 との 親 密 さを 表 すために 非 親 族 であっても 親 族 名 称 が 転 用 されることが 多 い 親 族 呼 称 以 外 の 呼 称 については 岡 田 (1992)に 詳 しく 親 族 間 では 世 代 と 年 齢 が 非 親 族 間 では 実 年 齢 が 考 慮 すべき 要 素 とされている しかし 先 行 研 究 中 では 主 に 一 人 称 と 二 人 称 が 扱 われ ており 三 人 称 についての 言 及 は 皆 無 に 等 しい 系 統 は 異 なるが 同 じ 東 南 アジア 地 域 に 話 者 人 口 の 多 いタイ 語 とラオ 語 でも 非 親 族 間 で 親 族 呼 称 を 転 用 し さらに 人 称 詞 の 選 択 には 親 疎 関 係 が 影 響 する とくにラオ 語 では 目 上 ( 上 位 者 )については 失 礼 に 当 たるため 三 人 称 代 名 詞 を 用 いない とされている しか しながらタイ 語 の 研 究 ( 三 上 1981)でもラオ 語 の 研 究 ( 鈴 木 2007)でも 人 称 代 名 詞 の 中 でも 一 人 称 二 人 称 についての 考 察 が 中 心 で 三 人 称 についての 言 及 は 少 ない クメール 語 の 三 人 称 代 名 詞 にはどのようなものがあるのだろうか 先 行 研 究 で 三 人 称 代 名 詞 を 独 立 した 項 目 として 説 明 しているものは Khin(1999)と 坂 本 (1988)である 両 者 が 共 通 して 挙 げている 語 もあるが 全 体 としては 三 人 称 代 名 詞 として 挙 げられている 語 の 数 も 説 明 も 異 なる また 坂 本 (2001) Huffman(1970) Jacob(1968)は 入 門 書 という 性 質 もあるが 巻 末 の 索 引 でそれぞれの 語 に 辞 書 的 な 説 明 がなされているのみである 即 ち 三 人 称 代 名 詞 の 種 類 について 明 確 にされてはいない さらに 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 基 準 も 明 らかではない 尊 敬 的 代 名 詞 や ぞんざいな 代 名 詞 ( 坂 本 1988)という 定 義 はあるものの 明 確 な 選 択 基 準 は 示 されておらず 親 疎 関 係 で どのように 用 法 が 変 わるのか についての 説 明 もない 以 上 に 示 したとおり クメール 語 の 三 人 称 代 名 詞 にはどのようなものがあるのか 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 基 準 は 何 か はまだ 明 確 にされていない そこで 本 稿 では 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 基 準 用 法 を 明 らかにし 三 人 称 代 名 詞 の 体 系 を 示 すこと の2 点 を 研 究 の 目 的 と する なお 本 稿 では 岡 田 (1992)を 参 考 に 文 学 作 品 2 から 例 文 を 集 め 分 析 したが 現 代 小 説 の 会 話 文 からのみ 三 人 称 代 名 詞 を 抽 出 し 叙 述 部 分 は 扱 わなかった 個 人 名 親 族 呼 称 1 人 称 詞 とは 自 己 や 会 話 をする 相 手 会 話 に 登 場 する 第 三 者 を 呼 ぶ 語 のことである 人 称 詞 の 中 には 名 前 親 族 名 称 親 族 呼 称 職 業 名 称 人 称 代 名 詞 などがある 2 出 所 に4~6ケタの 番 号 がついているものは 東 京 外 国 語 大 学 カンボジア 語 専 攻 のデータベースを 使 用 さ せていただいた なお それぞれの 小 説 の 特 徴 やあらすじについては 付 録 を 参 照 2

4 役 割 名 称 は 三 人 称 代 名 詞 として 扱 わない また 再 帰 代 名 詞 /kluon/ 3 とゼロ 代 名 詞 4 につい ても それらを 扱 うと 対 象 が 膨 大 になりすぎること それぞれを 見 分 けることがそもそも 難 しいことから 本 稿 では 三 人 称 代 名 詞 として 扱 わなかった 以 下 出 所 の 示 されていな い 例 はすべてインフォーマント 5 から 得 た 例 である 例 の 音 韻 表 記 は 坂 本 (1988)に 従 い 先 行 研 究 からの 引 用 も 本 稿 に 掲 載 するに 当 たり 表 記 を 統 一 した 1. 先 行 研 究 1.1. 主 な 要 素 本 稿 で 扱 う 用 語 を 主 に 坂 本 (1972)と 岡 田 (1992)をもとに 以 下 に 定 義 する 三 人 称 代 名 詞 とは 名 前 や 職 業 名 詞 や 親 族 名 称 などを 用 いずに 第 三 者 を 指 すための 語 のことである 日 本 語 でいう 彼 彼 女 彼 ら あいつ あの 方 などの 語 のこと である クメール 語 の 三 人 称 代 名 詞 には 尊 敬 的 なもの 侮 蔑 的 なものなど 第 三 者 によっ て いくつかある 三 人 称 代 名 詞 を 使 い 分 けなければならない 親 族 名 称 とは 親 族 の 中 でその 人 は 自 分 から 見 て 何 に 当 たるか と 説 明 するときの 呼 び 方 である いっぽう 親 族 呼 称 とは 親 族 の 中 のある 人 を 自 己 が 呼 ぶときの 名 前 のこ とである 私 の 従 兄 (いとこ)です と 言 うときの 従 兄 は 親 族 名 称 だが お 兄 ちゃ ん 遊 びに 行 こうよ と 従 兄 に 話 しかけるときの お 兄 ちゃん は 親 族 呼 称 である クメール 語 では 一 人 称 二 人 称 三 人 称 で 親 族 間 非 親 族 間 に 関 わらず 広 範 に 親 族 呼 称 を 用 いる 非 親 族 間 では 親 族 呼 称 を 用 いることにより 親 近 感 や 尊 敬 の 意 を 表 すことができ る この 親 族 呼 称 の 転 用 はクメール 語 以 外 にタイ 語 やラオ 語 日 本 語 にみることがで 3 再 帰 代 名 詞 /kluon/の 先 行 詞 はどのように 特 定 されるのかについて 述 べた 岡 田 (1995)は /kluon/が 単 文 あるいは 主 節 にある 場 合 副 詞 節 にある 場 合 名 詞 修 飾 節 にある 場 合 補 文 にある 場 合 の4つの 場 合 に 分 け それぞれで 先 行 詞 はどこにあるのか 例 を 挙 げて 分 析 している すべての 場 合 で 先 行 詞 は 先 行 する 文 または 節 の 主 語 である しかし/kluon/が 名 詞 修 飾 節 の 一 部 である 場 合 には 例 外 的 に 先 行 する 文 節 の 主 語 以 外 も 先 行 詞 となりうる その 場 合 文 脈 で 先 行 詞 を 判 断 する 分 析 の 中 で 多 くの 例 が 挙 げられてお り その 中 では/kluon/の 先 行 詞 は 老 若 男 女 を 選 ばないということがわかる 強 いて 言 えば /kluon/が 三 人 称 代 名 詞 の 代 わりに 用 いられるのは 先 行 詞 が 人 の 名 前 であり 先 行 詞 のある 文 節 を 際 立 たせたい 場 合 に 用 いられているようである また 所 有 関 係 を 明 確 に 示 すことができるようである 4 ゼロ 代 名 詞 の 先 行 詞 はどのように 特 定 されるのかについて 述 べた 岡 田 (1994)は 主 語 でも 補 語 でもゼロ 代 名 詞 の 先 行 詞 となれるということを 証 明 し また 同 じ 構 造 の 文 でも 動 詞 や 副 詞 句 を 変 えることでゼロ 代 名 詞 の 先 行 詞 が 変 わるということを 証 明 している そこから クメール 語 のゼロ 代 名 詞 は 統 語 的 な 規 則 から ではなく 言 語 外 の 要 素 から 特 定 されるという 結 論 を 導 き 出 している その 後 先 行 詞 があいまいである 文 を 例 に 挙 げ その 先 行 詞 はクメール 語 の 話 し 手 / 聞 き 手 の 常 識 や 文 脈 などの 言 語 外 の 要 素 から 判 断 されるという 結 論 を 補 強 している /kluon/と 同 様 ゼロ 代 名 詞 も 老 若 男 女 を 問 わず 先 行 詞 にすること ができる ゼロ 代 名 詞 を 用 いる 場 合 と 用 いない 場 合 には 何 か 基 準 があるのかについての 分 析 は ここでは なされていない 5 インフォーマントとして Samreth Sothea 氏 と Sea Lida 氏 にご 協 力 いただいた Sothea 氏 は 1973 年 カンボジア 王 国 コンポンチャム 州 に 生 まれ 1980 年 にプノンペン 市 へ 移 住 した 1994 年 から 王 立 プノンペ ン 大 学 で 文 学 部 で 教 鞭 を 執 る 2003 年 にフランスへ2ヶ 月 間 留 学 したほか 2008 年 4 月 から 来 日 中 Lida 氏 は 1985 年 カンボジア 王 国 プノンペン 市 に 生 まれた 交 換 派 遣 留 学 生 として1 年 間 日 本 に 留 学 したほか 2007 年 10 月 より 来 日 中 3

5 きる 自 己 の 世 代 を 同 世 代 自 己 の 親 の 世 代 以 上 の 世 代 を 上 の 世 代 自 己 の 子 ども 以 下 の 世 代 を 下 の 世 代 と 認 識 する クメール 社 会 では 親 族 名 称 呼 称 を 選 択 する 際 年 齢 や 性 別 よりも 一 番 に 世 代 を 重 視 する 話 し 手 の 年 齢 が 相 手 もしくは 話 題 にしている 第 三 者 より 年 上 だとしても 世 代 が 下 であれば 目 下 の 者 として その 世 代 にあった 名 称 呼 称 を 選 択 しな ければならない 結 婚 した 当 事 者 同 士 は 同 世 代 と 見 なされる 三 人 称 代 名 詞 については 世 代 や 年 齢 がどのように 関 係 しているのか またはしていないのか 坂 本 (1972)での 言 及 は ない 同 世 代 間 では 年 齢 が 考 慮 される 相 手 や 第 三 者 の 年 齢 がはっきりとわからない 場 合 にはその 人 に 対 して 年 上 のほうの 親 族 名 称 を 用 いる 例 えば 年 齢 がはっきりしない 同 世 代 の 相 手 に 対 しては お 姉 さん または お 兄 さん と 呼 びかける 6 坂 本 (1972)によれば 目 上 の 者 に 対 して 二 人 称 に 代 名 詞 を 使 うことはないが あなた という 意 味 で 同 年 代 の 相 手 に 二 人 称 として 尊 敬 的 三 人 称 代 名 詞 /kɔət/が 用 いられることがある 7 男 女 差 については クメール 社 会 では 男 性 のほうが 女 性 よりも 上 位 とされる( 坂 本 1972) 上 位 者 下 位 者 同 等 については 自 己 よりも 相 手 もしくは 第 三 者 の 立 場 が 上 位 か 下 位 か 同 等 を 判 断 することはクメール 語 の 呼 称 詞 選 択 において 重 要 である 立 場 を 判 断 する 際 に 考 慮 されるのは 世 代 年 齢 性 別 で 前 から 順 に 優 勢 である クメール 語 では 親 族 呼 称 を 選 択 する 際 まずは 自 己 より 世 代 が 上 か 下 か 同 世 代 かを 判 断 し 同 世 代 ならば 自 己 よりも 年 上 か 年 下 か 同 年 齢 かを 判 断 し 同 年 齢 ならば 相 手 の 性 別 をみるのである 本 稿 では 自 己 よりも 上 位 の 人 を 上 位 者 下 位 の 人 を 下 位 者 同 じ 立 場 の 人 を 同 等 と 呼 ぶこと とする 年 長 者 同 年 代 年 少 者 については 上 位 者 下 位 者 同 等 とは 異 なり 年 齢 のみ が 考 慮 されたときの 呼 び 方 とする 同 年 代 は 同 年 齢 の 人 だけでなく 2~3 歳 年 長 年 少 の 人 も 含 めた 範 囲 を 指 す 血 縁 関 係 については 血 縁 関 係 がなくても 親 族 名 称 が 広 く 名 称 または 呼 称 として 使 われている 親 族 間 では 三 人 称 代 名 詞 /kɔət/ /kèe/を 使 うことはほとんどないが 姻 族 間 で 用 いる 義 理 の 息 子 のことは/kɔət/と 言 うが 義 理 の 娘 のことはそう 言 わない 配 偶 者 間 では 妻 が 目 上 の 人 に 夫 のことを 話 すときには/kèe/を 使 うことがあり まれに/kɔət/を 用 い ることもある 一 方 夫 は 妻 を/kèe/と 呼 ぶことがあるが/kɔət/は 用 いない 敬 意 については 日 本 語 に 敬 語 や 侮 蔑 的 な 言 葉 遣 いがあるのと 同 じように クメー ル 語 にも 敬 語 や 侮 蔑 的 な 言 葉 遣 いがある クメール 語 は 尊 敬 的 な 動 詞 もあるが どちらか といえば 名 詞 で 敬 語 をつくる 言 語 だといえる 名 詞 で 敬 語 をつくる とは 上 位 者 の 名 前 6 坂 本 (1972)によれば クメール 語 では 非 親 族 に 対 しても 親 族 呼 称 を 転 用 する 7 坂 本 (2001)では /kɔət ʔaeŋ/ 1あなた 2 彼. 彼 女 (/kɔət/より 親 しみがあり 従 って 親 しくない 人 に 対 して 使 うと 乱 暴 ) という 記 述 がある 4

6 や 職 業 名 詞 を 何 度 も 呼 ぶ 目 上 の 親 族 呼 称 で 相 手 や 第 三 者 をよぶ といった 方 法 がある 三 人 称 代 名 詞 についていえば クメール 語 の 三 人 称 代 名 詞 は 尊 敬 度 によって 使 い 分 けら れていると 先 行 研 究 では 示 されている 第 三 者 の 呼 称 を 選 択 するとき 親 族 名 称 では 話 し 手 と 聞 き 手 のうち 目 下 の 者 が 基 準 になる また 親 族 名 称 や 名 前 親 族 名 称 + 名 前 職 業 名 称 職 業 名 称 + 名 前 と 比 べ 三 人 称 代 名 詞 を 用 いる 場 合 にはそれは 失 礼 になるのかとい った 言 及 もない 結 婚 適 齢 期 については 話 し 手 が 結 婚 適 齢 期 である 場 合 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 に 影 響 がある 結 婚 適 齢 期 とは 10 代 後 半 から 20 代 のあいだを 指 す 1.2. 現 代 クメール 語 の 呼 称 詞 に 関 する 先 行 研 究 現 代 クメール 語 の 呼 称 詞 に 関 しては 坂 本 (1972)と 岡 田 (1992)が 詳 しい 坂 本 (1972)は 親 族 名 称 と 呼 称 の 体 系 を 詳 しく 明 らかにしている 岡 田 (1992)は 呼 称 詞 の 中 の 一 人 称 と 二 人 称 の 用 法 の 原 則 について 述 べている 坂 本 (1972)では 非 親 族 間 について 述 べる 際 にも 職 業 や 地 位 を 考 慮 に 入 れていなかったが 岡 田 (1992)では 職 業 を 考 慮 した 場 合 についても 論 じ ている 坂 本 (1972)では 親 族 呼 称 の 選 択 では 世 代 年 齢 性 別 の3 要 素 があり 前 から 順 番 に 重 要 とされる と 述 べている 岡 田 (1992)は 親 族 間 では 世 代 と 年 齢 と 親 疎 関 係 が 非 親 族 間 では 年 齢 と 親 疎 関 係 が 上 位 者 下 位 者 を 決 定 する 要 素 となる と 述 べている 結 婚 適 齢 期 にある 未 婚 の 男 女 間 以 外 では 性 による 上 下 関 係 はない それから 下 位 者 に 対 しては 親 疎 関 係 が 働 くが 上 位 者 に 対 しては 親 疎 関 係 が 働 かない 坂 本 (1972)と 岡 田 (1992)に 共 通 して 呼 称 詞 について 明 らかにされていることは 呼 称 詞 を 選 択 する 際 には 世 代 年 齢 性 別 が 考 慮 されるという 点 親 族 間 と 非 親 族 間 では 呼 称 詞 の 選 択 基 準 が 異 なるという 点 下 位 者 に 対 しては 親 疎 関 係 が 働 くが 上 位 者 に 対 しては 親 疎 関 係 が 働 かないという 点 の3 点 である しかしながら 坂 本 (1972)では 親 族 呼 称 について 論 じているため 人 称 代 名 詞 については 詳 しくない また 岡 田 (1992)では 人 称 代 名 詞 を 扱 っているものの 一 人 称 と 二 人 称 のみで 三 人 称 代 名 詞 の 用 法 は 明 らかにされていない 坂 本 (1972) 坂 本 (1972)では 親 族 名 称 と 呼 称 について 詳 しく 述 べている 本 稿 で 三 人 称 代 名 詞 につ いて 論 じる 前 に クメール 語 の 呼 称 詞 体 系 を 概 観 する 親 族 名 称 は 血 族 姻 族 に 分 け 血 族 の 中 でも 直 系 血 族 と 傍 系 血 族 に 分 けて 論 じている 直 系 血 族 では G+1 8 以 上 の 世 代 に 相 手 の 性 の 区 別 があり G+5 G-5まで 名 称 があ る 話 し 手 の 性 は 関 係 ない 傍 系 血 族 では 母 親 父 親 どちらの 系 統 かの 区 別 はなく 年 齢 の 大 小 による 名 称 の 区 別 が 自 己 の 世 代 以 上 にある 傍 系 血 族 は 父 の 世 代 の 血 族 ならば 8 自 己 の 世 代 を G+1 と 表 し G+1 は 自 己 よりも 1 世 代 上 G-1 は 自 己 よりも1 世 代 下 を 意 味 する 5

7 父 の 年 齢 母 の 世 代 の 血 族 ならば 母 の 年 齢 を 基 準 に 考 える 自 己 の 年 齢 は 関 係 ない イト コ マタイトコ マタイトコの 子 まで 名 称 があるがそれは 当 事 者 同 士 が 共 通 に 持 つ 直 系 親 族 について それを 共 有 する 間 柄 という 意 味 である その 共 通 に 持 つ 直 系 親 族 は 祖 父 ではなく 祖 母 であり 母 系 制 社 会 を 反 映 しているようにも 見 える 自 己 よりも 上 の 世 代 の 血 族 は ( 直 系 ):( 傍 系 )という 対 立 ではなく ( 直 系 + 直 系 の 年 長 ):( 直 系 の 年 少 )の 対 立 をしている 姻 族 では 配 偶 者 の 血 族 の 名 称 は 自 己 との 実 際 の 年 齢 関 係 ではなく 世 代 が 考 慮 される 血 族 名 称 との 本 質 的 な 差 異 はない 呼 称 では 直 系 血 族 のすべてについて 相 手 の 性 による 区 別 はない 直 系 と 傍 系 との 区 別 が 名 称 においてはG+1とG-1とに 見 られたが 呼 称 ではG+1にしか 見 られない 名 前 だけ 又 は/ʔaa/+ 名 前 の 形 の 呼 びかけは 親 族 には 限 られないので 世 代 が 下 の 者 もしくは 同 世 代 で 年 少 の 者 に 対 しては 親 族 としての 特 別 な 呼 称 はない 親 族 間 での 呼 称 の 形 式 には 以 下 の4 種 がみとめられる A) 世 代 が 上 の 年 長 者 及 び 同 世 代 の 年 長 者 ( 但 し 男 女 をのぞく)に 対 してはいわゆる 親 族 名 称 を 用 い 相 手 の 名 前 を 使 わない B) 世 代 が 上 の 年 少 者 に 対 してはAに 更 に 相 手 の 名 前 を 添 える C) 世 代 が 下 の 年 長 者 男 から 同 世 代 の 年 長 の 女 及 び 女 から 同 世 代 の 年 少 の 男 に 対 して は 相 手 の 名 前 のみを 用 いる D) 同 世 代 の 年 少 者 ( 但 し 女 男 を 除 く) 及 び 世 代 が 下 の 年 少 者 に 対 しては 相 手 の 名 前 の 前 に/ʔaa/をつける すなわち 相 手 への 呼 びかけ 方 は 先 ず 相 手 が 自 己 よりも 1) 世 代 が 上 であるか 下 であるか 2) 年 長 者 であるか 年 少 者 であるか によって 定 められ 同 世 代 の 相 手 に 対 してはさらに 3) 相 手 の 性 が 考 慮 に 入 れられる そうしてすべての 親 族 のうち 1 世 代 が 上 の 者 最 も 強 い 2 年 長 者 3 男 性 (2と 同 等 ) が 目 上 とみとめられる 姻 族 についても 以 上 の 法 則 に 従 う 結 婚 の 当 事 者 は 上 記 の 同 世 代 間 の 法 則 に 則 る 子 どもが 生 まれてからは 子 どもを 指 す 三 人 称 代 名 詞 /vèə/または 子 どもの 名 前 を 使 って ~ のお 母 さん という 意 味 で 妻 を/mae vèə/(もしくは/ʔaa/+ 子 どもの 名 前 ) /mak vèə/ (もしくは/ʔaa/+ 子 どもの 名 前 )で 呼 ぶようになることもある 姻 族 に 対 する 呼 びかけは 血 族 に 対 する 呼 びかけよりもやや 遠 慮 丁 寧 さが 現 れる 代 名 詞 的 な 場 合 一 人 称 には 相 手 が 自 己 よりも 目 上 ならば/kɲom/ 目 下 ならば/ʔaɲ/を 6

8 使 うのが 普 通 である 9 相 手 が 幼 い 場 合 は お 父 さん などと 相 手 から 見 た 自 己 の 呼 称 を 用 いることもある 二 人 称 には 親 族 には 呼 称 をそのまま 使 うほか 目 下 に 対 しては/ʔaeŋ/を 用 いることもできる 目 上 に 対 しては 代 名 詞 を 使 わない 三 人 称 には 親 族 同 士 の 会 話 中 で 第 三 の 親 族 について 話 す 場 合 会 話 をしている 者 のうち 目 下 の 方 から 見 た 親 族 名 称 又 は 呼 称 を 用 いる 呼 称 に/ʔaeŋ/を 添 えて お 前 の という 意 味 をはっきりさせることもある 妻 が 目 上 の 人 に 夫 のことを 話 す 場 合 名 称 又 は/kèe/ 又 は/kɔət/を 用 いる いっぽう 夫 は 妻 のことを 名 称 又 は/kèe/ 又 は/ʔaa/+ 名 前 を 用 いる 名 称 および 呼 称 については 常 に 世 代 が 上 のものが 基 準 に 置 かれたが 彼 女 の 場 合 には 目 下 世 代 が 下 の 者 に 基 準 が 置 か れる 岡 田 (1992) 岡 田 (1992)は 一 人 称 詞 と 二 人 称 詞 について 親 族 内 の 場 合 と 親 族 外 の 場 合 について 論 じ そして 以 上 の 二 つの 場 合 を 合 わせてみたときの 一 般 原 則 を 述 べている また 職 業 を 考 慮 した 場 合 についても 論 じている 研 究 方 法 としては 小 説 中 の 登 場 人 物 の 呼 称 詞 の 分 析 と インフォーマントによる 呼 称 用 法 の 分 析 の 二 つの 方 法 を 用 いている 前 者 は 現 代 クメール 語 の 小 説 中 に 出 てくる 呼 称 をそれぞれの 小 説 ごとに 分 析 して 表 にあらわし まとめている 特 に ゆれのある 呼 称 用 法 ( 親 子 間 結 婚 適 齢 期 にある 未 婚 の 男 女 間 )についてはより 詳 しく 分 析 している インフォーマントによる 呼 称 詞 用 法 では 多 数 のインフォーマントに 対 して 年 齢 を 12 に 区 分 し さらにその 区 分 の 中 で 親 しさを3 段 階 設 定 し それぞれの 場 合 にどのような 一 人 称 詞 二 人 称 詞 を 用 いるかインタビューを 行 った その 結 果 をまとめて いる 職 業 を 考 慮 した 場 合 では 職 業 を5 段 階 に 区 分 し 職 業 ごとによる 呼 称 用 法 の 違 い を 親 族 内 親 族 外 での 呼 称 用 法 の 原 則 に 照 らし 合 わせて 検 討 し その 職 業 がカンボジア 社 会 でどのような 位 置 を 占 めているかを 考 察 している 親 族 内 では 上 位 者 に 対 しては 一 人 称 詞 に 人 称 代 名 詞 /kɲom/ あるいは 相 手 からみた 親 族 呼 称 を 使 い 二 人 称 詞 には 親 族 呼 称 親 族 呼 称 +FN(ファーストネーム)を 使 う 下 位 者 に 対 しては 一 人 称 詞 に 人 称 代 名 詞 /kɲom/ /ʔaɲ/ あるいは 相 手 からみた 親 族 呼 称 を 使 い 二 人 称 詞 には 人 称 代 名 詞 /ʔaeŋ/ 親 族 呼 称 親 族 呼 称 +FN FN などを 使 う 特 に 小 説 内 では 一 人 称 二 人 称 ともに 親 族 呼 称 を 使 うことによってお 互 いの 親 密 さ 結 びつきの 強 さなどを 表 現 している 上 位 者 下 位 者 を 成 立 させる 基 準 は 世 代 年 齢 であり 上 位 者 と されるのは 世 代 が 上 年 長 者 である 世 代 のほうが 年 齢 という 基 準 よりも 優 勢 に 働 き 性 による 上 下 の 差 は 見 られなかった 親 疎 関 係 に 応 じて 呼 称 用 法 にゆれが 見 られることもあ るが それは 一 時 的 なものに 過 ぎない 親 族 外 での 呼 称 詞 の 使 い 方 は 親 族 内 での 使 い 方 とほぼ 同 様 である ただ 相 手 が 高 齢 に なると 相 手 の 絶 対 的 年 齢 に 応 じた 擬 似 親 族 呼 称 ( 相 手 の 世 代 年 代 を 自 分 の 親 族 の 親 族 名 称 に 当 てはめた 呼 称 )を 使 うこともある 小 説 内 では 年 齢 差 があまりなく 親 しさを 表 9 そのほか 親 しい 間 柄 での 会 話 での 一 人 称 として/knèə/や 尊 大 で 丁 寧 でない 一 人 称 /jə əŋ/がある 7

9 現 するために 関 係 語 /sɔmlaɲ/や/mɯt/を 使 うことがある 上 位 者 下 位 者 を 決 定 する 基 準 は 年 齢 のみである 結 婚 適 齢 期 にある 未 婚 の 男 女 間 での 呼 称 用 法 を 除 いて 性 による 差 異 あるいは 上 下 の 区 別 は 見 られない このほかに 年 齢 という 基 準 のほかに 親 疎 関 係 という 基 準 が 加 わり 上 位 者 は 親 疎 関 係 に 応 じて 多 種 の 二 人 称 詞 から 選 ぶことができるが 下 位 者 に 対 しては 親 疎 関 係 が 働 くが 上 位 者 に 対 しては 親 疎 関 係 が 働 かないということがいえ る 言 い 換 えれば 上 位 者 に 対 しては 親 しくしてはいけないが 下 位 者 に 対 しては 親 しくし てよいという 社 会 規 範 があるともいえる 親 族 内 親 族 外 の 呼 称 用 法 を 通 してみると 基 準 は 年 齢 と 世 代 親 疎 関 係 である 一 人 称 詞 と 二 人 称 詞 を 比 較 してみると 二 人 称 詞 の 方 が 種 類 が 圧 倒 的 に 多 い 一 人 称 詞 よりも 二 人 称 詞 によって 親 密 度 や 丁 寧 度 を 表 すことがわかる 岡 田 (1992)では 一 人 称 詞 と 二 人 称 詞 しか 扱 っておらず 三 人 称 詞 の 体 系 の 分 析 はまだし ていない 岡 田 (1992)で 言 われているように 戯 曲 や 小 説 などでは 登 場 人 物 の 感 情 や 登 場 人 物 同 士 の 関 係 を 表 すために 実 際 の 生 活 で 使 われる 呼 称 よりも 多 種 の 表 現 が 用 いられて おり また 丁 寧 な 呼 称 が 用 いられている 1.3. 三 人 称 代 名 詞 についての 先 行 研 究 クメール 語 の 三 人 称 代 名 詞 の 研 究 はほとんどされていない クメール 語 の 先 行 研 究 には 坂 本 (2001) (1988) Huffman(1970) Jacob(1968) Khin(1999)があるが それぞれ 三 人 称 代 名 詞 とみとめている 語 にも 違 いがあるうえ 三 人 称 代 名 詞 を 体 系 立 てて 説 明 している のは Khin(1999)と 坂 本 (1988)のみである /kɔət/が 尊 敬 的 だという 点 /vèə/がぞんざい だという 点 /kèe/には 不 特 定 の 人 一 般 の 人 を 指 す という 点 は 共 通 しているが 明 確 な 用 法 は 明 らかにされていない 坂 本 (2001) (1988) 坂 本 (2001)は 辞 書 である それぞれの 語 について 以 下 の 説 明 がなされている /kɔət/( 代 名 )( 丁 寧 ) 彼. 彼 女. /kèe/( 代 ) 彼. 彼 女.( のほうが 丁 寧 / 尊 敬 ).( 名 ) 一 般 の 人 々. 他 人. /lòok/( 代 )( 男 性 への2 人 称 及 び3 人 称 代 名 詞 ). /nèəŋ/( 代 名 )1あなた( 年 下 の 若 い 女 性,または 男 性 への 呼 び 掛 け)2 彼 女 ( 若 い 女 性 に). /vèə/( 代 )(3 人 称 ).あいつ.あれ.それ( 物 や 事 柄 をさす. 人 に 使 うとあまり 丁 寧 でない). 坂 本 (1988)には 三 人 称 代 名 詞 の 項 目 がある そこでは/kɔət/と/vèə/の 二 種 類 が 挙 げら れており その 違 いは/kɔət/(ていねい) /vèə/(ぞんざい)である それ 以 上 について は 言 及 がない 8

10 Huffman(1970) He, she, they (polite): /kɔət/,/kèe/; (condescending): /vèə/; (indefinite):/kèe/ Jacob(1968) /kɔət/: n. pron., he, she, they, (respectful), you(friendly) /kèe/: n. pron., one, someone, people, a person, he, she, they /vèə/: n. pron., he, she, they (familiar), it (re animal) 以 上 の3 者 に 共 通 しているのは/kèe/が 不 特 定 の 人 をあらわす という 理 解 である 坂 本 (2001)と Jacob(1968)では/kɔət/が 二 人 称 として 用 いることができると 述 べている Khin(1999) ここではほかの 先 行 研 究 と 違 って 三 人 称 代 名 詞 が 体 系 だてて 説 明 されている さらに それぞれの 語 がどのような 立 場 の 人 に 向 かって 使 われるのかも 説 明 されている /kɔət/ /kèe/ /prɛ əh ʔɔŋ/ /lòok/ /vèə/ /nɛ ək baat/ /nɛ ək muoj/が 三 人 称 代 名 詞 とし て 挙 げられているが /nɛ ək baat/については 筆 者 の 集 めた 資 料 中 に 一 度 も 登 場 しないこと /prɛ əh ʔɔŋ/については 王 族 にしか 用 いられないということが 明 らかであるため /nɛ ək muoj/については 三 人 称 代 名 詞 というより 名 詞 であるため 扱 わない /nèəŋ/は 三 人 称 代 名 詞 として 挙 げられていなかった /kɔət/ 成 人 を 指 すときに 用 いられる 礼 儀 正 しい 語 で 若 者 が 年 上 の 者 を 指 すときにはこ の 語 を 用 いなければならない /kèe/ 青 年 や 成 人 のことを 指 すときに 用 いる 子 供 について 用 いられることは 少 ない 1 人 の 人 だけでなく 複 数 の 人 についても 使 うことができる 親 しい 者 の 間 で 用 いられ ると 距 離 感 を 感 じさせる /lòok/ 王 族 の 祖 先 やなどについて 話 すときに 用 いることもできる 説 法 や 古 典 文 学 の 書 物 の 中 ではこの 語 は 経 験 豊 富 な 人 例 えば 筆 者 や 年 配 の 人 を 指 す /vèə/ 若 者 や 青 年 動 物 のことを 指 すときに 用 いられる 若 者 が 年 上 の 者 や 同 世 代 の 者 に ついて 用 いるときには 軽 蔑 の 気 持 ちを 含 むが 親 しい 者 同 士 で 用 いるときには 全 く 軽 蔑 的 な 言 い 回 しにはならない /kɔət/が 丁 寧 な( 礼 儀 正 しい) 語 だという 点 は 他 の 先 行 研 究 と 共 通 している /kèe/ が 親 しい 間 柄 で 用 いられるときには 距 離 感 を 感 じさせるという 点 には 疑 問 が 残 る 1.4. 他 言 語 の 三 人 称 代 名 詞 についての 先 行 研 究 クメール 語 の 呼 称 詞 三 人 称 代 名 詞 の 先 行 研 究 が 少 ないため 研 究 方 法 を 参 考 にするた めに 他 の 言 語 の 呼 称 詞 の 研 究 をみる 三 上 (1981)によるタイ 語 の 研 究 と 鈴 木 (2007)による ラオ 語 の 研 究 を 参 考 にした タイ 語 とラオ 語 はどちらも おもに 東 南 アジアで 話 されてい 9

11 る タイ カダイ 諸 語 のひとつである クメール 語 とは 語 族 が 異 なるが 文 法 など 似 てい る 点 が 多 くみられる タイ 語 とラオ 語 の 呼 称 詞 体 系 は 非 親 族 間 でも 親 族 呼 称 を 転 用 する 点 尊 敬 的 な 人 称 代 名 詞 とぞんざいな 人 称 代 名 詞 が3 語 以 上 あり それが 場 合 によって 上 下 関 係 を 考 慮 して 使 い 分 けられている 点 がクメール 語 と 共 通 している また 注 目 すべき 点 として ラオ 語 では 目 下 の 者 が 目 上 の 者 に 向 かって 人 称 代 名 詞 を 使 うことはなく 親 族 名 称 を 用 いる 同 世 代 間 では 人 称 代 名 詞 を 使 うとかえって 疎 遠 であることを 表 すため 一 般 的 には 目 上 から 目 下 に 向 かって もしくは 同 等 の 者 同 士 で 人 称 代 名 詞 を 使 う ということがあった また ラ オ 語 においては 人 称 代 名 詞 を 使 うことは 失 礼 であると 理 解 されていることがわかった こ れに 対 してクメール 語 では 同 様 かどうかについて 坂 本 (1972)は 明 確 な 言 及 はしていない 10 三 人 称 代 名 詞 についていえば クメール 語 とタイ 語 ラオ 語 の 三 人 称 代 名 詞 の 選 び 方 は 違 っていることが 明 らかになった クメール 語 では 話 し 手 と 聞 き 手 のうち 目 下 の 方 の 者 と 第 三 者 との 関 係 で 決 定 される ラオ 語 では 話 し 手 と 聞 き 手 のうち 第 三 者 とより 近 い 関 係 にある 方 との 関 係 で 人 称 代 名 詞 が 決 定 される タイ 語 では 話 し 手 と 聞 き 手 との 関 係 によ って 決 定 される 以 上 に 示 したとおり クメール 語 の 三 人 称 代 名 詞 にはどのようなものがあるのか 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 基 準 は 何 か はまだ 明 確 にされていない 次 の 章 から 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 基 準 用 法 はどのようであるか 三 人 称 代 名 詞 の 体 系 はどのようであるかを 分 析 してい く 2. 原 則 本 章 では 三 人 称 代 名 詞 の 用 法 の 原 則 を 見 いだすため さまざまな 例 を 用 いて 分 析 をする 2.1. 出 現 する 三 人 称 代 名 詞 登 場 したのものをすべて 挙 げる どれが 多 く どれが 少 なかったか 表 やグラフで 提 示 す る ソパート には / lòok, kèe, mɔǹuh kèe, vèə, mèe nih vèə, kluon vèə, nèəŋ, nèəŋ tɛ əŋ ʔɔh, knèə, nɛək tɛ əŋ ʔɔh knèə /の 10 種 類 が 登 場 した 10 小 説 でも 実 際 の 会 話 でも 頻 繁 に 目 下 の 者 が 目 上 の 者 に 向 かって 人 称 代 名 詞 を 使 っている 親 密 な 同 世 代 間 ( 友 人 間 )でも 人 称 代 名 詞 を 頻 繁 に 使 っているので 疎 遠 である 感 じがあるようには 思 われない 10

12 三 人 称 代 名 詞 kèe m nuh kèe vèə mèe nih vèə kluon vèə nèəŋ nèəŋ tɛ əŋ ʔɔh kluon neang lòok knèə nɛək tɛ əŋ ʔɔh knèə 萎 れた 花 には / lòok, kɔət, kèe, vèə /の4 種 類 が 登 場 した 三 人 称 代 名 詞 lòok 3% vèə 25% kɔət 25% kèe 47% kèe kɔət lòok vèə ソパート と 萎 れた 花 に 共 通 して/lòok/ /kɔət/ /kèe/ /vèə/ /nèəŋ/がみ とめられたが これらのうち/lòok/は 僧 侶 もしくは 地 位 のある 男 性 を 指 すことが 明 らか である それから/nèəŋ/も/lòok/と 同 様 比 較 的 若 い 女 性 を 表 すことが 明 らかである ま たこの 二 つの 三 人 称 代 名 詞 はどちらも 名 称 の 前 に 付 けて ~さん という 意 味 をつくる という 働 きを 持 っており 基 本 的 には ~さん のことを 指 す ほかの3 種 の 三 人 称 代 名 詞 /kɔət/ /kèe/ /vèə/と/nèəŋ/ /lòok/とは 性 質 が 異 なるため 本 稿 では 基 本 の 三 人 称 代 名 詞 を/kɔət/ /kèe/ /vèə/の3 種 と 定 めて 重 点 的 に 分 析 をし /nèəŋ/ /lòok/は 補 助 的 な 三 人 称 代 名 詞 として 扱 うこととする 11

13 2.2. 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 基 準 三 人 称 代 名 詞 3 種 の/kɔət/, /kèe/, /vèə/の 選 択 基 準 を 分 析 する なお 各 例 文 の 文 頭 に * のついたものは 非 文 であることを 示 す 話 し 手 聞 き 手 第 三 者 の 関 係 基 本 的 には 話 し 手 と 第 三 者 との 関 係 で 三 人 称 代 名 詞 が 決 定 される 三 人 称 代 名 詞 は 以 下 のようにそれぞれの 性 質 がまとめられる /kɔət/ 年 長 者 について 用 いる 性 を 問 わない 尊 敬 的 また 夫 婦 間 で 妻 が 夫 について 用 い る /kèe/ 同 年 代 の 男 女 について 用 いるほか 結 婚 適 齢 期 の 女 性 が 年 少 の 男 性 について 夫 婦 間 でそれぞれの 伴 侶 について 用 いる 三 人 称 代 名 詞 のなかで 最 も 広 い 範 囲 を 占 める 下 位 者 について 用 いることもあるが ほとんど 用 いない 第 三 者 が 会 話 の 場 に 居 合 わせ るときには 用 いない 特 定 の 人 だけでなく 世 間 一 般 の 人 不 特 定 の 人 について 用 いる こともできるため 特 定 の 人 について 用 いると 特 定 性 が 低 い あまり 自 分 と 関 係 ない 人 もしくは 関 係 を 持 ちたくない 人 という 意 味 を 含 意 する /vèə/ 年 少 者 について 用 いる 坂 本 (1972)によれば 親 族 名 称 と 呼 称 では 常 に 世 代 が 上 のものが 基 準 におかれ また 親 族 間 で 彼 女 を 用 いる 場 合 には 目 下 ( 世 代 が 下 )のものに 基 準 がおかれる とあるが そうではない 話 し 手 の 立 場 が 基 準 となる そのため 同 じ 人 のことを 話 題 にしていても それぞれ 違 う 三 人 称 代 名 詞 を 用 いることもある 以 下 は 母 親 と 息 子 による 同 じ 場 面 の 連 続 した 会 話 である (1) mak bɔɔŋ kɔət dee khao kɲom ruoc haəj nə v 母 兄 姉 kɔət 縫 う ズボン 私 成 し 遂 げる( 完 了 )( 未 完 了 ) 母 さん! 姉 さん( 彼 女 )は 僕 のズボンをもう 縫 い 終 わった? vèə dee ruoc haəj vèə kɔmpoŋ tə v ŋuut tɯk naa... vèə 縫 う 成 し 遂 げる( 完 了 )vèə ~している 行 く 水 浴 びする 水 ( 強 意 ) <あの 子 はもう 縫 い 終 わって (あの 子 は) 水 浴 びしに 行 っているところだよ! > (RCTV p.160 ll.1-2) この2 人 は 長 女 について 話 しているが 息 子 は 上 位 者 である 姉 について/kɔət/を 用 い 母 親 は 下 位 者 である 娘 について/vèə/を 用 いている 2.3. 三 人 称 代 名 詞 の 原 則 岡 田 (1992)による 一 人 称 二 人 称 の 分 析 では 親 族 間 と 非 親 族 間 でその 選 択 に 違 いが あり 親 族 間 でのみ 世 代 の 影 響 を 受 け 非 親 族 間 では 実 年 齢 のみが 選 択 の 際 に 考 慮 されて いた 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 でもその 違 いがあるかどうかを 調 べるため ここでも 親 族 間 12

14 非 親 族 間 各 世 代 に 分 けて 分 析 をする なお 話 し 手 は 三 人 称 代 名 詞 を 使 い 分 けられる 知 識 があり 話 す 場 はとくにかしこまっ た 場 でもなく 内 輪 話 をする 場 でもなく 話 し 手 は 第 三 者 のことを 知 っている という 場 合 を 基 本 とする 親 族 間 親 族 間 では 世 代 上 について/kɔət/もしくは/lòok/を 用 い 同 世 代 年 長 については/kɔət/ を 用 い 同 世 代 年 少 については/kèe/もしくは/vèə/を 用 い 世 代 下 については/vèə/を 用 いる 世 代 上 親 族 の 上 世 代 については /kɔət/ /lòok/を 用 いる 以 下 は 親 族 の 上 世 代 について/kɔət/を 用 いる 例 である (2) mae kɔət mɯn tə v tèe kɔə tə v vɔət phot tə v haəj 母 kɔət ( 否 定 ) 行 く( 否 定 )kɔət 行 く 寺 過 ぎる 行 く( 完 了 ) <お 母 さん( 彼 女 )は 行 かないわ 彼 女 はお 寺 へ 行 ってしまったわ> (PSP 4208) 10 代 後 半 の 女 性 が 母 親 も 一 緒 にお 祭 りに 行 こうと 誘 いに 来 た 同 世 代 の 男 性 に 対 して 母 親 の 不 在 を 告 げる 場 面 のせりふである /kɔət/は 女 性 の 母 親 を 指 している 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる (3) haet ʔvəj kɔɔ mɯn prɔkaek nɯŋ kɔət なぜ そうして ( 否 定 ) 反 論 する ~に kɔət <どうして 彼 女 に 反 論 しなかったの?> (RCTV p.79 l.15) ユイイー(20 代 後 半 女 性 )の 母 親 はルイチアン(23 歳 男 性 )のことを 自 分 の 息 子 だと 取 り 違 えている 息 子 になりすましているルイチアンに 向 かって ユイイーが 怒 り 気 味 に 尋 ね る 場 面 のせりふである 話 し 手 はユイイー 聞 き 手 はルイチアン /kɔət/で 指 されている 第 三 者 はユイイーの 母 親 である 1 世 代 以 上 うえの 親 族 について 話 す 場 面 は 見 つからなかった 父 親 について 話 す 場 面 は あったが 三 人 称 代 名 詞 を 用 いていなかった 三 人 称 代 名 詞 を 用 いる 場 合 には/kɔət/では なく/lòok/を 用 いていた 以 下 は/lòok/を 用 いる 例 である (4) ʔəvpòk ceɲcəm kɲom lòok srɔɔlaɲ rɔəp ʔaan kmeeŋ kmeeŋ nah 父 親 養 う 私 lòok 愛 する 親 しくする 子 どもたち とても < 僕 の 養 父 彼 は 子 どもたちが 大 好 きで とても 仲 よしなんです> (SPT 2107) 13

15 男 の 子 (10 歳 くらい)が 初 対 面 の 友 達 (10 代 後 半 男 性 )に 自 分 の 養 父 のことを 教 える 場 面 のせりふである 話 し 手 は 男 の 子 聞 き 手 は 初 対 面 の 友 達 /lòok/で 示 される 第 三 者 は 男 の 子 の 養 父 である 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる (5) rɯəŋ nih kɲom dəŋ mɯn dɔl tèe prɔ h lòok mɯn dael lɯɯ niijèəj 話 この 私 知 る ( 否 定 ) 着 く ( 否 定 ) ~だから lòok ( 否 定 ) ( 経 験 ) 聞 く 話 す dooc mdac sɔh laəj ~の 様 に どの まったく~ない ( 強 意 ) <この 話 については 私 はそこまでは 知 らないわ 彼 がどんなふうに 話 しているかまったく 聞 い たことがないんだもの> (KLP 9204) 宝 石 商 の 娘 ニアリー(10 代 後 半 女 性 )とその 使 用 人 チャット(10 代 後 半 男 性 )は 恋 仲 であ る 自 分 たちの 関 係 について 宝 石 商 は 知 っているかどうか チャットがニアリーに 尋 ねた ところ ニアリーは(5)のように 答 えた 話 し 手 はニアリー 聞 き 手 はチャット /lòok/ で 示 されているのはニアリーの 父 親 である しかしながら 以 下 にあげた 例 は 70 年 前 ( ソパート ) 55 年 前 ( パイリンの 薔 薇 )の 小 説 から 抽 出 したもので インフォーマントによると 今 の 時 代 はもっぱら 父 親 について も/kɔət/を 用 いるということであった 同 世 代 以 下 に 同 年 代 者 を 指 す 場 合 の 例 を 挙 げる 同 年 代 の 中 でも 同 年 代 年 長 同 年 齢 同 年 代 年 少 に 分 けた 同 年 代 年 長 については/kɔət/を 同 年 齢 については/kèe/を 同 年 代 年 少 に ついては/vèə/を 用 いる 同 世 代 年 長 以 下 は 同 世 代 年 長 の 親 族 について/kɔət/を 用 いる 例 である (6) jii coh bònthɯən vèə tə v naa bat tə v nɔɔ ( 感 嘆 詞 ) では ( 人 名 ) vèə 行 く どこ 消 える 行 く ( 感 嘆 詞 ) <おや じゃあブントゥアン あいつはどこに 行 っちゃったんだい なあ?> bɔɔŋ kɔə tə v cuoj stuuŋ mae cək 兄 kɔət 行 く 助 ける 田 植 えをする お 母 さん お 父 さん < 兄 さん 彼 は 母 さんが 田 植 えをするのを 手 伝 いに 行 ったわ 父 さん> (PSP 3007) ブントゥアン(10 代 後 半 男 性 )の 妹 サオポアン(10 代 女 性 )が 父 親 に 兄 の 所 在 を 聞 かれ 田 植 えに 行 ったことを 教 える 場 面 である 話 し 手 はサオポアン 聞 き 手 はサオポアンとブ ントゥアンの 父 /kɔət/で 示 されているのはブントゥアンである 14

16 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる (7) ʔoo kɔət cèə bɔɔŋ koʔsɔɔl bɔɔŋ koʔsɔɔl cèə bɔɔŋ cii doon muoj kɲom ( 感 嘆 詞 ) kɔət ~である 兄 ( 人 名 ) 兄 ( 人 名 ) ~である 従 兄 私 nɯŋ bɔɔŋ niʔsaj ~と 兄 ( 人 名 ) <ああ! 彼 はコソール 兄 さんよ 私 の 従 兄 のコソール 兄 さんとニサイ 兄 さんよ> (BDPR p.73 ll.16-17) ティダー(10 代 後 半 女 性 )が 友 人 (10 代 後 半 女 性 )と 話 しているところにちょうど 従 兄 が やって 来 たため 友 人 に やってきたのが 自 分 の 従 兄 だと 説 明 している 場 面 である 話 し 手 はティダー 聞 き 手 はティダーの 友 人 /kɔət/で 指 されている 第 三 者 は 従 兄 コソール(20 代 後 半 男 性 )である 同 世 代 年 長 者 について/kèe/を 用 いる 例 は 見 つからなかった 同 世 代 同 年 齢 データの 中 に 親 族 の 同 世 代 同 年 齢 に 三 人 称 代 名 詞 を 用 いる 例 は 見 つからなかった イ ンフォーマントによれば 普 通 は 第 三 者 の 名 前 を 用 い 名 前 を 知 らない 場 合 にのみ/kèe/を 用 いるということであった 同 世 代 年 少 以 下 は 同 世 代 年 少 について/vèə/を 用 いる 例 である (8) huh cap taŋ pii tŋaj nih tə v jòjsaŋ pɯt praakɔt lɛ ɛŋ trɔɔlɔp ( 感 嘆 詞 ) 捕 まえる ~から 日 この 行 く ( 人 名 ) 本 当 本 当 止 める 帰 る mɔ ɔk vɯɲ haəj vèə slap haəj 来 る 戻 る ( 完 了 ) vèə 死 ぬ ( 完 了 ) <ふう!この 日 からというもの ユイサンは 本 当 に 帰 って 来 なくなってしまったんだわ! 彼 は 死 んでしまったのよ!> (RCTVp.89 l.7) 家 出 していた 弟 が 殺 される 現 場 を 見 た 感 想 を 述 べている 話 し 手 はユイイー(20 代 後 半 女 性 ) 聞 き 手 はルイチアン(23 歳 男 性 ) /vèə/で 示 される 第 三 者 はユイサン(23 歳 男 性 ) で ユイサンは 話 し 手 ユイイーの 実 弟 である 世 代 下 親 族 の 下 世 代 については/vèə/を 用 いる 以 下 は 自 分 の 子 どもについて 話 す 例 である (9) pʔoon proh ʔaeŋ ʔəjləv cɛh kɯt craən nah cɔmpɔ h srəj srəj vɯɲ 弟 お 前 今 ~できる 考 える たくさん とても ~の 方 女 性 たち ~の 方 15

17 vèə mɯn crɔɔlaəh baəh dooc mòn tèe... vèə ( 否 定 ) 礼 儀 をわきまえぬ ~の 様 以 前 ( 否 定 ) <お 前 の 弟 は 今 じゃあずいぶん 考 えられるようになったじゃないか 女 性 のことについては 彼 は 以 前 のように 女 遊 びをしないし > (RCTV p.49 l.16) (9)は 長 い 間 家 出 していた 息 子 が 改 心 して 戻 ってきたのを 見 て 母 親 が 長 女 である 娘 に 向 かって 息 子 のことをほめる 場 面 のせりふである /vèə/は 息 子 (23 歳 男 性 )を 指 している 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる (10)ʔae naa kmuoj cae どこ 姪 姉 <あの 子 ( 姪 )はどこ? 姉 さん> vèə nə v cam ʔae laan ʔae nuh vèə いる 待 つ ~で 車 ~で その < 彼 女 はそっちの 車 で 待 ってるよ> (PSP 8401, 8402) 知 り 合 いの 中 年 女 性 トーが 中 年 女 性 ヌオンに ヌオンの 娘 はどこにいるのかを 聞 く 場 面 で ある ヌオンは 自 分 の 娘 のことを/vèə/を 用 いて 指 している インフォーマントによれば 年 上 の 甥 姪 については 甥 姪 の 名 前 もしくは/kɔət/を 用 いるということであった 非 親 族 間 次 に 非 親 族 間 での 三 人 称 代 名 詞 の 用 例 について 挙 げる 世 代 上 については/kɔət/が 用 いられ 同 世 代 年 長 については/kɔət/と/nèəŋ/が 用 いられ 同 世 代 年 少 については/nèəŋ/ と/vèə/が 用 いられ 世 代 下 についても/nèəŋ/と/vèə/が 用 いられていた 同 世 代 年 長 の /nèəŋ/を 例 外 と 考 えれば 非 親 族 間 では 実 年 齢 のみが 考 慮 され 上 位 者 については/kɔət/ を 下 位 者 については/nèəŋ/と/vèə/を 用 いると 整 理 することができる 世 代 上 以 下 は 世 代 上 について/kɔət/を 用 いる 例 である (11) kɲom jɔ l haəj ʔɔɲcəŋ tèe baan cèə kɲom cuop nɯŋ lòok ʔòm 私 理 解 する ( 完 了 ) そのようだ ( 強 意 ) だから~だ 私 会 う ~と 伯 父 さん saan kɔət kɔɔ mɯn hèən niijèəj rɯəŋ pɯt prap mdaaj nɛ ək nèəŋ dae ( 人 名 ) kɔət ~も ( 否 定 ) あえて~する 話 す 話 本 当 言 う 母 あなた ~も <( 僕 は 理 解 した)なるほど!そうなのか だから 僕 がサーンおじさんに 会 ったとき 彼 もあえ て 本 当 のことをあなたの 母 親 に 言 わなかったんだね!> (RCTV p.86 ll.6-7) 16

18 話 し 手 はルイチアン(23 歳 男 性 ) 聞 き 手 はユイイー(20 代 後 半 女 性 ) 第 三 者 はサーンお じさん( 中 年 男 性 )である ルイチアンは 世 代 上 のサーンおじさんについて/kɔət/を 用 い て 示 している 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる (12) kɔət cèə mɔ ɔnuh cah baə kɯt tvə ə kaa ʔəvəj niimuoj niimuoj kɔət ~である 人 年 配 の もし 考 える 働 く 何 ひとつ ひとつ səŋ tae mə əl dɔmnaə kaa nuh baan tluh vɛ ɛŋ cŋaaj ほとんど~である 見 る 成 り 行 き その ( 可 能 ) 先 を 見 通 す 長 く 遠 く < 彼 女 は 年 配 の 人 だから いろいろなことを 考 えると ほとんどいつもことの 成 り 行 きを 見 て ずっと 先 まで 見 通 すことができるんだよ> (PSP 7810( 手 紙 )) ブントゥアン(10 代 後 半 男 性 )が 恋 人 ヴィティアヴィー(10 代 後 半 女 性 )に 向 けて 書 いた 手 紙 の 一 節 である ブントゥアンはヴィティアヴィーの 母 親 ヌオン( 中 年 女 性 )が 下 した 決 断 は 正 しいから それに 従 ったほうがよいと ヴィティアヴィーに 諭 している 話 し 手 はブントゥアン 聞 き 手 はヴィティアヴィー /kɔət/で 示 されている 第 三 者 はヌオンであ る 以 上 上 世 代 については/kɔət/のみが 見 られた 同 世 代 非 親 族 間 の 同 年 代 者 を 指 す 場 合 には 親 族 間 の 同 年 代 について 用 いる 三 人 称 代 名 詞 と 同 様 のものを 用 いる なお インフォーマントによれば 同 年 代 者 についての 三 人 称 代 名 詞 は/kèe/を 用 いるが 普 通 は 第 三 者 の 名 前 を 用 い 第 三 者 の 名 前 がわからなかったときにのみ/kèe/を 用 いる そ の 理 由 は/kèe/は 名 前 を 知 っている 人 について 用 いることについては 抵 抗 を 感 じるから で ある インフォーマント 自 身 は 友 人 に 対 して 敬 意 を 持 っているため/kɔət/を 用 いるという ことであった 同 年 代 年 長 以 下 は 非 親 族 の 同 世 代 年 長 について/kɔət/を 用 いる 例 である (13) kɲom baan claəj prap kɔə thaa kɲom mɯn cɔŋ rɔ h nə v tii nih 私 ( 過 去 ) 答 える 言 う kɔət ~と 私 ( 否 定 ) ~したい 暮 らす ~で ( 場 所 ) この tèe cɔŋ ceɲ pii tii nih ( 否 定 ) ~したい 出 る ~から ( 場 所 ) この < 僕 は 彼 女 にこう 答 えました 僕 はここで 暮 らしたくはない ここから 出 て 行 きたいって> (RCTV p.129 l.7) 話 し 手 は 23 歳 男 性 聞 き 手 は 近 所 に 住 むおじさん( 中 年 男 性 ) /kɔət/で 示 される 第 三 者 17

19 は 20 代 後 半 女 性 である 以 下 は 女 性 が 非 親 族 の 同 世 代 年 長 の 女 性 について kɔət を 用 いる 同 様 の 例 である (14) kɲom cɔŋ cuop nɛ ək bɔɔŋ saophèə daəmbəj còmrèəp kɔət... 私 ~したい 会 う ~さん ( 人 名 ) ~のために 申 し 上 げる kɔət < 私 はサオピアさんに 会 いたいの 彼 女 に 申 し 上 げるために > (BDPR p.104 l.4) プリム( 当 時 20 代 前 半 女 性 )はある 事 情 からある 人 の 愛 人 になっている 愛 人 の 正 妻 サオ ピア( 当 時 20 代 半 ば 女 性 )に 会 おうとしてサオピアの 部 屋 の 前 まで 来 たのだと サオピア の 義 弟 (10 代 後 半 男 性 )に 言 う 場 面 である 話 し 手 はプリム 聞 き 手 はサオピアの 義 弟 /kɔət/で 示 されている 第 三 者 はサオピアである 同 世 代 同 年 齢 以 下 は 同 年 齢 の 男 性 について 男 性 が/kèe/を 用 いる 例 である (15) nae prɔ h ʔòm kuo tae dəŋ thaa jòjsaŋ pii mòn kèe mèən ( 呼 びかけ) ~だから 伯 父 ~するはずだ 知 る ~だと ( 人 名 ) ~から 以 前 kèe ある cmɔ h mɯn səv lʔɔɔ doocnɛh haəj tə əp kɲom lòp lèəŋ nɯŋ kae prae 名 ( 否 定 ) あまり 良 い だから したがって 私 消 す 洗 う ~と 改 める 変 える ʔaakappaʔkeʔriʔjaa nih laəŋ vɯɲ 悪 行 この 上 げる ( 方 向 の 転 換 ) <ねえ 以 前 彼 はあまりいい 名 を 持 っていなかった(そこそこに 悪 名 高 かった)ということを おじさんはご 存 知 だったはずです だから 僕 はその 悪 行 を 洗 い 落 とし 改 善 したんです > (RCTV p.149 ll.3-5) ルイチアン(19 歳 男 性 )はユイサンという 青 年 になりすましている 自 分 がにせもののユ イサンだということをおじさん( 中 年 男 性 )に 向 かって 主 人 公 が 説 明 しているせりふであ る ユイサンは 同 い 年 で おじさんは 本 物 のユイサンのことを 幼 いころから 知 っている 話 し 手 はルイチアン 聞 き 手 はおじさん /kèe/はユイサンを 指 している 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる (16) nɛ ək nèəŋ niilaa kɲom còmrèəp lèə dae haəj ( 女 性 に 対 して)~さん ( 人 名 ) 私 申 し 上 げる 別 れ ( 文 の 調 子 を 弱 める) ( 完 了 ) pdam tə v daaraa phɔɔŋ thaa kèe mèən sɔŋsaa lʔɔɔ dooc cèə nɛ ək nèəŋ 伝 える ~に ( 人 名 ) ~してください ~と kèe 持 つ 恋 人 良 い ~の 様 な あなた kɯɯ cèə sɔmnaaŋ kèe haəj ~である 幸 運 kèe ( 完 了 ) <ニラーさん 私 もおいとまします ダラーに 彼 はあなたのような 素 晴 らしい 恋 人 を 持 ってい て ( 彼 は) 幸 運 だと そうお 伝 えください> (BDPR p.202 ll.16-17) 18

20 ニサイ(20 代 男 性 )が 友 人 ダラー(20 代 男 性 )の 恋 人 ニラー(10 代 後 半 の 女 性 )に 窮 地 を 助 けられた ニサイが 別 れの 際 にニラーに 向 かってダラーへの 言 伝 を 頼 むせりふである /kèe/は 同 年 代 の 同 性 の 友 人 ダラーを 指 している 同 年 代 年 少 以 下 は 同 世 代 年 少 について/vèə/を 用 いる 例 である (17) mak vèə tə əp tae mɔ ɔk dɔl mac kɔɔ mak dəŋ 母 さん vèə ~したばかりだ 来 る 着 く どのように そうして 母 さん 知 る < 母 さん! 彼 は 来 たばかりじゃないの どうしてそうだとわかるの?> (RCTV p.49 l.16) 会 ったばかりの 若 者 (23 歳 男 性 )を 息 子 だと 取 り 違 えている 母 ( 中 年 女 性 )に 娘 (20 代 後 半 女 性 )が 問 いただす 場 面 である 話 し 手 は 娘 聞 き 手 は 母 親 /vèə/で 示 される 第 三 者 は 若 者 である 世 代 下 以 下 は 非 親 族 の 下 世 代 について/vèə/を 用 いる 例 である (18) mac kɔɔ jaaŋ nih どのよう そうして ~の 様 に この <どうして?> kɲom cɔŋ ʔaoj vèə riən tɛ əŋ pii nɛ ək tiət pʔoon kɯt nih trəv 私 ~したい ( 使 役 ) vèə 勉 強 する ~ 共 2 ~ 人 さらに ( 二 人 称 ) 考 える これ 正 しい haəj pontae bɔɔŋ jɔ l thaa soophaat vèə krɔɔ lòmbaak nah baə ( 完 了 ) しかし ( 一 人 称 ) 理 解 する ~と ( 人 名 ) vèə 貧 しい 困 窮 する とても もし jə əŋ rɔ ɔk kaa ŋèə ʔaoj vèə tvə ə vèə treek ʔɔɔ cèəŋ jə əŋ ʔaoj vèə 私 たち 探 す 仕 事 ( 使 役 ) vèə する vèə 喜 ぶ 喜 ぶ ~よりも 私 たち ( 使 役 ) vèə riən tə v tiət 勉 強 する 行 く さらに < 私 は 彼 ら 二 人 ともさらに 勉 強 させたいよ きみがそう 思 うのは 正 しい でも( 僕 は)ソパート 彼 はとても 貧 しいから もし 私 たちが 彼 がするための 仕 事 を 探 してあげたら 彼 は 私 たちがこの 先 さらに 勉 強 させてあげるよりも 喜 ぶと 思 うんだよ> (SPT 3002) ソパート(10 代 後 半 男 性 )の 主 人 であり ナルン(10 歳 くらいの 少 年 )の 養 父 である 政 府 高 官 ( 夫 )がソパートとナルンについて 妻 と 話 す 場 面 である 養 子 たちについて 相 談 があ る という 夫 に 対 し 妻 が どうして? と 聞 き 次 に 夫 が 相 談 内 容 を 話 している 1 つ 目 の/vèə/はソパートとナルンを 指 し 2 つ 目 以 降 の/vèə/はソパートのみを 指 す ナルンは ソパートよりも 身 分 が 高 いが どちらについても/vèə/を 用 いている 19

21 以 下 に 同 様 の 例 を 示 す (19) nae jòjii mèən ʔaajuu bɔɔŋ jòjsaŋ pii cnam tèe tae vèə cɛh ほら ( 人 名 ) ある 年 齢 年 上 ( 人 名 ) 2 年 ( 強 意 ) でも vèə ( 可 能 ) srɔɔlaɲ nɯŋ cɛh thae tɔəm pʔoon vèə nah 愛 する ~を ( 可 能 ) 世 話 する 弟 vèə とても <ほら!ユイイーはユイサンよりも 2 歳 しか 年 上 でないんだよ それなのに 彼 女 は 彼 女 の 弟 を 愛 して 面 倒 を 見 てやることができるんだよ > (RCTV p.138 l.18) ユイイー(20 代 後 半 女 性 )とユイサン(23 歳 男 性 )が 食 事 をするところを 見 て 近 所 のお じさん( 中 年 男 性 )がユイイーをほめている 場 面 である 話 し 手 は 近 所 のおじさん 聞 き 手 はユイイーとユイサンの 母 親 ( 中 年 女 性 ) /vèə/で 示 されているのはユイイーである 以 上 のことをまとめると 三 人 称 代 名 詞 は 原 則 的 に 親 族 間 あろうと 非 親 族 間 であろう と 選 択 の 際 に 考 慮 される 要 素 は 同 じである 年 齢 が 優 先 的 に 考 慮 され 年 長 者 について は/kɔət/ 同 年 齢 については/kèe/ 年 少 者 については/vèə/が 用 いられる 3. 原 則 に 従 わない 場 合 以 上 の 場 合 を 基 本 として 三 人 称 代 名 詞 が 選 択 されるが あえて 基 本 に 従 わないこともあ る 基 本 に 従 わないことによって 話 し 手 の 第 三 者 に 対 する 感 情 を 露 骨 に 表 し また 会 話 の 場 の 雰 囲 気 を 反 映 させているのである 基 本 に 従 わないことによって 表 せる 内 容 は 主 に 1 身 分 の 差 2 話 し 手 - 第 三 者 の 親 疎 関 係 感 情 3 女 性 らしさ( 結 婚 適 齢 期 ) である 以 上 の 要 因 とは 別 に 人 の 噂 話 をするときに 原 則 に 反 して/kèe/が 用 いられることがあ る 噂 話 の/kèe/ については 別 の 章 で 述 べる 3.1. 身 分 の 差 以 下 は 同 等 の 人 について/kèe/もしくは/kɔət/もしくは 第 三 者 の 名 前 を 用 いるべきとこ ろを あえて/vèə/を 用 いている 例 である (20) nɔ ɔ naa prap lòok thaa kɲom cool cət tə v niijèəj claəj clɔɔŋ nɯŋ vèə 誰 告 げる あなた ~と 私 好 きだ 行 く 話 す 問 答 する ~と vèə < 私 が 彼 とおしゃべりするのが 好 きだなんて いったい 誰 があなたに 言 ったというの!> (KLP 5603) 話 し 手 は 大 宝 石 商 の 一 人 娘 ニアリー(10 代 後 半 ) 聞 き 手 は 副 郡 長 ( 結 婚 適 齢 期 の 男 性 )で 20

22 ある この 前 文 で 副 郡 長 が ニアリーと 使 用 人 チャット(10 代 後 半 )が 楽 しそうに 言 い 合 いをしている とからかったのを 聞 いて ニアリーが 腹 を 立 てた 場 面 のせりふである /vèə/で 指 されているのはチャットである ニアリーは 同 世 代 のチャットをあえて/vèə/で 指 すことによって チャットの 身 分 が 低 いということを 強 調 し そんな 人 と 話 すのが 楽 し いなんてとんでもない と 高 飛 車 な 気 持 ちを 表 しているのである 3.2. 話 し 手 - 第 三 者 の 親 疎 関 係 感 情 岡 田 (1992)で 下 位 者 に 対 しては 親 疎 関 係 が 働 くが 上 位 者 に 対 しては 親 疎 関 係 が 働 か ない とあることから 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 の 際 にも 同 じ 原 則 がはたらくと 考 えられる つまり 上 位 者 について/kɔət/を 用 いていたところは いくら 親 しくても 変 わらず/kɔət/ を 用 いる ということである 以 下 はその 原 則 をあえて 守 らず /kɔət/を 用 いるべきところに/vèə/を 用 いた 例 である (21) hɯh kɲom khɔm tvə ə kaa bɔmraə vèə cɔŋ ŋɔəp vèə dooc cèə kmèən ( 感 嘆 詞 ) 私 一 生 懸 命 ~する 働 く 仕 える vèə ( 未 来 ) 死 ぬ vèə ~の 様 だ ない rɔ ɔvɔ l nɯŋ cuoj kɯt kuu chɯɯ cʔaal ʔvəj nɯŋ kɲom bɔntəc tèe 忙 しい ~で 助 ける 考 える 考 える 同 情 する 何 ~と 私 少 し ( 否 定 詞 ) <ふう! 僕 は 死 にそうになるくらい 彼 に 付 き 従 い 働 いたんだが 彼 は 僕 の 痛 みを 少 しもわかって くれようとはしなかった > (RCTV p.105 ll.10-11) ルイチアン(23 歳 男 性 )の 祖 母 が 危 篤 状 態 になったとき ルイチアンをこき 使 っていたボ ス( 中 年 男 性 )は 貧 しいルイチアンがいくら 頼 んでも 祖 母 の 治 療 費 を 貸 してくれなかっ た ルイチアンがそのときのことを 思 い 出 して ボスの 悪 口 を 言 う 場 面 のせりふである 話 し 手 はルイチアン 聞 き 手 はユイイー(20 代 後 半 女 性 ) /vèə/はルイチアンのボスを 指 す ボスはルイチアンより 上 の 世 代 だが ルイチアンは 祖 母 の 命 を 救 ってくれようとしな かったボスを 憎 んでいるため /vèə/を 用 いている 上 位 者 についての 三 人 称 代 名 詞 は 親 疎 関 係 がその 選 択 にほとんど 影 響 しないため もし /kɔət/が 他 の 三 人 称 代 名 詞 に 変 わっていた 場 合 それは 話 し 手 が 第 三 者 に 対 して 相 当 な 憎 しみや 軽 蔑 の 念 を 表 したい 場 合 である 3.3. 女 性 らしさ( 結 婚 適 齢 期 ) 結 婚 適 齢 期 の 男 女 では 例 外 が 生 じる 話 し 手 が 女 性 で 第 三 者 が 年 下 の 男 性 である 場 合 と 第 三 者 が 結 婚 適 齢 期 の 女 性 である 場 合 である 原 則 に 敢 えて 従 わないことによって 話 し 手 の 女 性 らしさ 第 三 者 の 女 性 らしさを 強 調 している 話 し 手 が 女 性 で 第 三 者 が 年 下 の 男 性 である 場 合 第 三 者 の 同 年 代 年 少 の 男 性 について /vèə/を 用 いず/kèe/を 用 いることがある その 方 が 丁 寧 な 言 い 方 だからである あえて 原 則 に 従 わずに/vèə/より 一 段 階 上 の/kèe/を 用 いることにより 男 女 の 差 を 露 骨 に 表 し 女 21

23 性 らしさを 表 している インフォーマント(23 歳 女 性 )によれば 年 下 の 叔 父 については 彼 が 幼 いうちは/vèə/と 呼 び 成 長 したら/vèə/とは 呼 ばず 名 前 などで 呼 ぶようになる とのことであった 第 三 者 が 話 し 手 よりも 年 少 の 結 婚 適 齢 期 の 女 性 である 場 合 /vèə/ではなく/nèəŋ/が 用 いられることがある 話 し 手 が 第 三 者 の 女 性 のことを 女 性 だ とはっきり 意 識 している のだと 表 すことができる 夫 婦 間 では 夫 は 妻 について/nèəŋ/を 用 いることはできない また 以 上 の2 点 以 外 にもインフォーマントによれば 同 性 同 士 の 会 話 中 で 同 性 について /vèə/を 用 いるのは 親 しみをこめた 表 現 として 受 け 入 れられるが 異 性 について 用 いると 偉 そうに 聞 こえるのでよくないので あまり 使 わない とのことであった /vèə/は 日 本 語 の あいつ にあたる 三 人 称 代 名 詞 で きれいな 言 葉 ではない と 考 えられていることが 用 いられない 理 由 である 話 し 手 か 第 三 者 が 結 婚 適 齢 期 ではない 場 合 三 人 称 代 名 詞 には 男 女 差 が 表 されない し かしながら 結 婚 適 齢 期 の 男 女 間 では 例 外 的 に 男 女 の 差 がはっきりと 意 識 され 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 に 反 映 される 一 人 称 や 二 人 称 は 結 婚 適 齢 期 の 男 女 でなければただの 親 族 呼 称 であるのに 気 婚 適 齢 期 の 男 女 が 用 いると 不 必 要 に 恋 愛 感 情 を 含 んでしまうものもある そのため とくに 気 をつけて 適 切 な 人 称 詞 が 選 ばれる( 岡 田 1992) 同 様 に 三 人 称 代 名 詞 でも 結 婚 適 齢 期 という 要 素 が 多 分 に 影 響 するのである 以 下 は 結 婚 適 齢 期 の 女 性 が 同 年 代 年 少 の 男 性 について/kèe/を 用 いる 例 である (22) ʔoon taeŋ baep nih səŋ tae rɔəl tŋaj taə bɔɔŋ ( 一 人 称 ) いつも 様 子 この ほとんど~である 毎 日 ( 文 の 調 子 を 弱 める) ( 二 人 称 ) haəj baə ʔoon jaaŋ mac jaaŋ mac jòp nih pʔoon niisaj mɯn そうして もし ( 一 人 称 ) ~の 様 だ どの ~の 様 だ どの 夜 この 弟 ( 人 名 ) ( 否 定 ) baan tə v jèəm ʔae mɔǹtii pɛ ɛt tèe kèe ʔaac nɯŋ mɔ ɔk cuoj pjèəbaal ( 過 去 ) 行 く 番 をする ~で 病 院 ( 否 定 ) kèe ( 可 能 ) ( 未 来 ) 来 る 助 ける 治 療 する ʔoon baan naa bɔɔŋ ( 一 人 称 ) ( 可 能 ) ( 強 意 ) ( 二 人 称 ) < 私 はほとんど 毎 日 いつもこんな 感 じなのよ あなた それでもし 私 がどうにかなったとし ても 今 夜 ニサイ 君 は 病 院 に 夜 勤 しに 行 かなかったから 彼 が 私 を 治 療 してくれるわ あなた> (BDPR p.98 ll.14-16) 夜 用 事 があって 出 かけなければならないが 夫 (20 代 後 半 男 性 )は 妻 (20 代 後 半 女 性 )の 体 調 を 気 遣 って 出 かけようとしないため 妻 が 心 配 無 用 だ と 告 げるせりふである /kèe/は 夫 の 弟 で 医 師 であるニサイ(20 代 前 半 男 性 )を 指 している 妻 にとっては 義 弟 に あたるため 親 族 とみなす 同 年 代 年 少 については/kèe/を 用 いることが 多 いが 結 婚 適 齢 期 の 女 性 が 同 年 代 年 下 の 男 性 について 話 すときに 限 り /kèe/を 用 いる 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる 22

24 (23) tèe mak kaa pɯt kèe cmɔ h lòjchèəŋ naa mak ( 否 定 ) 母 さん こと 本 当 kèe 名 前 を~という ( 人 名 ) ( 強 意 ) 母 さん < 違 うの 母 さん! 本 当 は 彼 はルイチアンというのよ 母 さん!> (RCTV p.211 l.19) 20 代 後 半 女 性 が 自 分 の 母 親 に 23 歳 のルイチアンという 名 の 男 性 を 紹 介 する 場 面 のせりふ である 話 し 手 は 20 代 後 半 女 性 聞 き 手 は 女 性 の 母 親 ( 中 年 女 性 ) /kèe/で 示 される 第 三 者 はルイチアンである 以 下 に 結 婚 適 齢 期 の 年 少 の 女 性 について/nèəŋ/を 用 いる 例 を 挙 げる (24) jòjsaŋ koon mèən pèək mɯn sɔɔm rɔ ɔm cɔmpɔ h nèəŋ rɯɯ ( 人 名 ) ( 二 人 称 ) ある 言 葉 ( 否 定 ) 適 切 な ~に 向 かって nèəŋ ( 疑 問 ) <ユイサン!おまえ 彼 女 によろしくない 言 葉 でも 言 ったのかい?> (RCTV p.142 l.16) 近 所 の 10 代 後 半 女 性 が 食 事 の 真 っ 最 中 に 突 然 泣 き 出 して 帰 宅 してしまった それを 見 た 母 親 が 近 所 の 10 代 後 半 女 性 が 泣 いた 理 由 は 自 分 の 息 子 にあるのではないかと 考 え 息 子 に 尋 ねる 場 面 のせりふである 話 し 手 は 母 親 ( 中 年 女 性 ) 聞 き 手 は 23 歳 男 性 /nèəŋ/で 示 さ れる 第 三 者 は 10 代 後 半 女 性 である 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる (25) ʔoon phèə bɔɔŋ mɯn prɔɔkaek tèe bɔɔŋ mèən ( 名 前 の 前 につけて 愛 称 をつくる) ( 人 名 ) ( 一 人 称 ) ( 否 定 ) 反 論 する ( 否 定 ) ( 一 人 称 ) ある cət srɔɔlaɲ nèəŋ mɛ ɛn ( 中 略 ) tae ʔoon phèə sɔmrap bɔɔŋ kɯɯ ʔoon 心 愛 する nèəŋ 本 当 ( 中 略 ) でも ( 人 名 ) ~にとって ( 一 人 称 ) ~である 伴 侶 lʔɔɔ cèəŋ nèəŋ naa 良 い ~よりも nèəŋ ( 強 意 ) <ピア! 僕 は 反 論 するつもりはないよ 僕 に 彼 女 を 愛 する 心 があるというのは 本 当 だ ( 中 略 ) でも 僕 にとってのピアは 彼 女 よりも 良 いパートナーだよ > (RCTV p.96 l.15) (25)はある 夫 婦 の 会 話 である この 夫 婦 には 子 どもがいないため 後 継 者 をつくるために 代 理 母 (20 代 前 半 女 性 )を 雇 ったが 次 第 に 夫 (20 代 後 半 男 性 )と 代 理 母 が 仲 を 深 めていく さまを 見 て 妻 (20 代 半 ば 女 性 )が 悲 しむようになる 夫 が 妻 を 慰 めようとするせりふで ある 夫 は 代 理 母 について/kèe/を/nèəŋ/を 用 いて 指 すことによって 代 理 母 は 妻 として 認 識 していないのだという 気 持 ちを 暗 に 妻 に 伝 えている 話 し 手 は 夫 聞 き 手 は 妻 /nèəŋ/ で 示 される 第 三 者 は 代 理 母 である /nèəŋ/は 女 性 であっても 年 長 者 について 用 いることはできない /nèəŋ/を 年 長 者 につい て 用 いることができない 例 を 以 下 に 挙 げる 23

25 *(26)sʔaek bɔɔŋ liidaa mɔ ɔk saalaa rɯɯ tèe 明 日 姉 (~さん) ( 人 名 ) 来 る 学 校 ( 疑 問 ) < 明 日 リダさんは 学 校 に 来 る?> ʔɔt mɔ ɔk tèe nèəŋ rɔ ɔvɔ l nah ( 否 定 ) 来 る ( 否 定 ) nèəŋ 忙 しい とても < 来 ないよ 彼 女 はとても 忙 しいから> 話 し 手 は 20 歳 男 性 聞 き 手 は 19 歳 女 性 話 題 になっているリダは 23 歳 女 性 である リダ はこの 会 話 が 聞 こえる 場 所 にいる この 文 をインフォーマントに 見 せたところ インフォ ーマントは/nèəŋ/を/kɔət/もしくは/kèe/に 直 した 直 した 理 由 としては 第 三 者 が 話 し 手 よりも 年 上 である /nèəŋ/を 用 いるのはもっぱら 高 齢 者 の 話 し 手 である の 二 つの 理 由 からであった /nèəŋ/は 年 下 の 男 性 に 対 する 二 人 称 としても 用 いられる また 結 婚 適 齢 期 を 過 ぎた 女 性 に 対 する 二 人 称 としても 用 いられる しかしながら 三 人 称 代 名 詞 としては 結 婚 適 齢 期 の 年 少 の 女 性 についてしか 用 いられない 4. その 他 の 用 法 この 章 では 三 人 称 代 名 詞 のその 他 の 用 法 について 述 べる 4.1. 噂 話 の kèe 会 話 の 人 がその 場 にいるかいないかによって 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 に 影 響 が 出 る 第 三 者 がその 場 にいない 場 合 選 択 肢 が 広 がる その 場 にいるかいないかではなく 話 の 内 容 がゴシップ 的 なものである 場 合 /kèe/を 用 いることが 多 い 以 下 は 年 下 の 男 性 について/kèe/を 用 いる 例 である (27) kèe daə lèeŋ paolae paolao kèe phək sraa srɔɔvəŋ ŋɔ ɔŋòl kèe daə caol kèe 歩 く 遊 ぶ うろうろと 遊 んでいる kèe 飲 む 酒 酔 う 耽 る kèe 歩 く 放 る prɔɔpɔǹ koon tòk ʔaoj deek tram tɯk pnɛ ɛk nə v ptɛ əh 妻 子 ども 置 く ( 使 役 ) 寝 る 我 慢 する 涙 ~で 家 < 彼 はうろうろと 遊 び 歩 いて ( 彼 は) 酒 を 飲 んで 酔 っ 払 うだろうよ ( 彼 は) 自 分 は 遊 び 歩 いて 家 に 捨 て 置 かれた 妻 子 のほうは 涙 を 我 慢 しながら 眠 ることになるだろうよ!> (PSP 2208) ヴィティアヴィー( 青 年 女 性 )に 恋 人 ブントゥアン( 青 年 )のことをあきらめさせようと 母 親 ヌオン( 中 年 女 性 )がブントゥアンの 悪 口 を 言 っているせりふである /kèe/はブント ゥアンを 指 している 24

26 以 下 は 自 分 の 娘 について/kèe/を 用 いる 例 である (28) hah hah kɔ mnɯt kmuoj lʔɔɔ tvə ə ʔaoj puu nɯk khə əɲ lbac muoj daəmbəj ( 笑 い 声 ) 考 え 甥 良 い ( 使 役 ) 叔 父 思 い 描 く 見 える 方 法 一 ~するために cuoj ʔaoj kmuoj nɯŋ kèe ʔaoj kan tae jɔ l cət pii knèə 助 ける ( 使 役 ) 甥 ~と kèe ( 使 役 ) もっと~になる 理 解 する 心 ~から 互 いに thaem tiət 加 える さらに <ハッ ハッ 君 の 考 えはいいね おかげでおじさんは 君 と 彼 女 がお 互 いの 気 持 ちをもっと 理 解 し 合 えるようになるための 方 法 を 思 いついたよ> (BDPR p.178 ll.11-12) 医 師 ニサイ( 青 年 男 性 )が 思 いを 寄 せるペイチョロナイ( 十 代 後 半 の 女 性 )を 遊 びに 連 れ 出 すためにはどうしたらいいかと ペイチョロナイの 父 親 に 相 談 に 行 く ペイチョロナイ の 父 親 がニサイを 助 けてやろうと 考 えを 伝 授 しようとするせりふである /kèe/は 娘 であ るペイチョロナイを 指 している 以 下 は 女 性 が 同 年 代 の 男 性 について/kèe/を 用 いる 例 である (29) baan cèə ʔəvpòk ʔaeŋ hèən pdacɲaa jaaŋ nih prɔ h sɔmləŋ khə əɲ だから 父 親 お 前 敢 えて~する 決 める ~の 様 に この ~だから 見 る 見 える thaa cək bònthɔn mèən trɔəp thɔǹ thèən lmɔ ɔm caek koon kèe ʔaoj ~だと 叔 父 ( 人 名 ) ある 財 産 ~するのにふさわしい 分 ける 子 ども kèe ( 使 役 ) skɔəl tae seeckdəi sok baan ~である ( 形 容 詞 の 前 につけて 抽 象 名 詞 をつくる) 健 康 だ ( 可 能 ) <だからお 前 のお 父 さんは 敢 えてこんなふうに 決 めたんだ それというのも ブン トンおじさ んには 彼 の 子 どもが 健 康 に 暮 らしていけるぐらいに 分 け 与 えられる 財 産 があるものと 見 越 して いたからだよ> (PSP 2004) 母 親 ヌオン( 中 年 女 性 )が 娘 ヴィティアヴィー( 青 年 女 性 )に ヴィティアヴィーの 恋 人 ブントゥアン( 青 年 )の 父 親 ブン トン( 中 年 男 性 )の 噂 話 をしているせりふである /kèe/ で 示 されている 第 三 者 はブン トンおじさんである 以 上 の 様 に /kèe/が 様 々な 条 件 下 で 用 いられている 世 代 や 年 齢 上 位 者 下 位 者 同 等 のくくりもない 共 通 しているのは 第 三 者 が 会 話 の 場 におらず 話 題 が 噂 話 である と いうことである ただし 噂 話 をしているときでも 親 族 の 世 代 が 上 の 年 長 者 にだけは/kèe/を 用 いること ができない 小 説 の 中 にも 親 族 の 世 代 が 上 の 年 長 者 について/kèe/を 用 いる 例 はなく イン フォーマントもそのように 話 していた 以 下 に 親 族 の 世 代 が 上 の 年 長 者 について/kèe/を 用 いることができない 例 を 挙 げる 以 下 は 親 族 の 年 長 者 について/kèe/を 用 いる 例 である 25

27 (30) bɔɔŋ srəj kɲom kèe mèən koon pii nɛ ək haəj 姉 私 kèe ある 子 ども 2 ~ 人 ( 完 了 ) < 私 の 姉 彼 女 にはもう 子 どもが2 人 いる> (30)で/kèe/は 私 の 姉 を 指 している インフォーマントによれば 姉 がこの 会 話 を 耳 に していなければ(30)は 問 題 ない とのことであった いっぽう 話 題 の 人 を 親 族 の 同 世 代 の 年 長 者 である 私 の 姉 から 親 族 の 世 代 が 上 の 年 長 者 である 私 の 叔 母 に 変 えると /kèe/を 用 いることができない 以 下 にその 例 を 挙 げ る *(31)miiŋ kɲom kèe mèən koon pii nɛ ək haəj 叔 母 私 kèe ある 子 ども 2 ~ 人 ( 完 了 ) < 私 の 叔 母 彼 女 にはもう 子 どもが2 人 いる> インフォーマントは(31)を 以 下 のように 直 した (32) miiŋ kɲom kɔət mèən koon pii nɛ ək haəj 叔 母 私 kɔət ある 子 ども 2 ~ 人 ( 完 了 ) < 私 の 叔 母 彼 女 にはもう 子 どもが2 人 いる> 世 代 が 上 の 人 については/kèe/を 用 いることはできないのである 4.2. 夫 婦 の 場 合 夫 婦 の 場 合 他 の 親 族 や 他 人 についての 三 人 称 詞 とは 違 った 体 系 をもつ 夫 婦 間 では 男 性 のほうが 上 位 とされており 三 人 称 代 名 詞 を 用 いる 場 合 には 自 分 の 夫 については/kɔət/ を 自 分 の 妻 については/kèe/を 用 いる 妻 が 夫 について/kèe/を 用 いることもある 先 行 詞 に 夫 妻 もしくは 聞 き 手 が 配 偶 者 だと 知 っている 名 前 が 出 てきていなくても/kèe/ と 言 うだけで 配 偶 者 のことを 指 すこともできる 以 下 は 妻 が 夫 について/kèe/を 用 いる 例 である (33) ʔaə ʔaeŋ dəŋ rɯəŋ bònthɯən nih kaal ʔəvpòk ʔaeŋ kèe rɔ h nə v ( 感 嘆 詞 ) お 前 知 る 話 ( 人 名 ) この ~のとき 父 親 お 前 kèe 生 きる いる kèe baan rɔəp ʔaan kruosaa bònthɯən nih nah kèe ( 過 去 ) 親 しくする 家 族 ( 人 名 ) この とても <ああ お 前 はこのブントゥアンの 話 を 知 っているだろう!お 前 のお 父 さん( 彼 )が 生 きてい たとき ( 彼 )はこのブントゥアンの 家 族 ととても 親 しくしていたね> (PSP 1909) 母 親 ヌオン( 中 年 女 性 )が 娘 ヴィティアヴィー( 青 年 女 性 )に 死 んでしまった 父 親 のこと を 話 しているせりふである 話 し 手 は 母 親 ヌオン 聞 き 手 は 娘 ヴィティアヴィー /kèe/で 示 されるのはヌオンの 夫 である 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる 26

28 (34) coh najseən kèe tə v naa tə v baan cèə kèe bɔndaal ʔaoj nèəŋ piʔbaak jaaŋ nih では ( 人 名 ) kèe 行 く どこ 行 く だから kèe ( 使 役 ) あなた 大 変 だ ~ 様 に この <じゃあ ナイスィアン( 彼 )はどこかへ 行 ったのね だから 彼 はあなたをそんなに 大 変 にさ せたのでしょう?> caah cae kèe rɔ ɔvɔ l tə v mə əl koon kuurii croot srəv ʔae cɔǹdaəsvaa はい お 姉 さん kèe 忙 しい 行 く 見 る 苦 力 たち 刈 る 稲 ~で ( 地 名 ) <はい(お 姉 さん) あの 人 はチョンダウスヴァで 苦 力 たちが 稲 刈 りをするのを 見 に 行 っていて 忙 しかったんです> (PSP ) 上 はトー( 中 年 女 性 )に 夫 の 様 子 を 聞 くヌオン( 中 年 女 性 )のせりふ 下 は 夫 が 忙 しかっ たと 答 えるトーのせりふである 話 し 手 はトー 聞 き 手 はヌオン /kèe/で 示 されている 第 三 者 はトーの 夫 ナイスィアンである 以 下 は 夫 が 妻 について/kèe/を 用 いる 例 である (35) ʔoon phèə pɯt cèə srɔɔlaɲ prɔ h pii msəl məɲ bɔɔŋ baan suo ʔoon phèə 妹 ( 人 名 ) 本 当 に 愛 する ~だから 昨 日 ( 一 人 称 ) ( 過 去 ) 尋 ねる 妹 ( 人 名 ) thaa koon rɔ ɔbɔh puok jə əŋ cèə proh taə ʔoon phèə srɔɔlaɲ tèe pèel nuh ~と 子 ども ~の ~ 達 我 々 ~である 男 ( 疑 問 ) 妹 ( 人 名 ) 愛 する ( 疑 問 ) 時 その ʔoon phèə claəj thaa kèe srɔɔlaɲ haəj nèəŋ kɯt thaa koon jə əŋ praakɔt cèə ( 人 名 ) 答 える ~と kèe 愛 する そうして 彼 女 考 える ~と 子 ども 我 々 確 かに~である mèən mòk dooc bɔɔŋ tae bɔɔŋ prap nèəŋ vɯɲ thaa... 持 つ 顔 ~に 似 ている ( 一 人 称 ) でも ( 一 人 称 ) 言 う 彼 女 ( 方 向 の 転 換 ) ~と <ピア(のこと)は 本 当 に 愛 しているよ 昨 日 僕 はピアに 僕 達 の 子 どもは 男 の 子 だけど (そ の 子 を)ピアは 愛 するかと 聞 いたら 彼 女 は 愛 すると 答 えたんだから そして 彼 女 は 僕 達 の 子 ど もの 顔 はきっと 僕 に 似 ていると 考 えていたよ でも 僕 はこう 言 ったんだ > (BDPR p.92 l.12-15) 不 妊 に 悩 む 夫 婦 が 代 理 母 を 雇 った 自 分 達 の 子 どもを 果 たして 正 妻 はいつくしみ 育 てるこ とができるかどうか と 悩 む 代 理 母 (20 女 性 )を 夫 が 慰 め 励 ますせりふである /kèe/は 正 妻 ピアを 指 している 4.3.puok ~たち どの 三 人 称 代 名 詞 も 単 数 複 数 を 問 わないが 複 数 だということをはっきりさせたいとき には/puok/を 語 頭 につけて ~たち と 言 う 日 本 語 の ~がた と ~ども ほどの 丁 寧 さや 敬 意 の 違 いはないが あまり 丁 寧 な 言 い 方 ではない 27

29 (36) puok kɲom mɔ ɔk som kaa bɔmplɯɯ rɯəŋ bɔɔŋ srəj naalin nɯŋ lòok pɛ ɛt puok 私 来 る 乞 う こと 明 らかにする 話 お 姉 さん ( 人 名 ) ~と 医 師 khaaŋ nèh taə bɔɔŋ srəj skɔəl puok kɔət tɛ əŋ pii cbah 側 nah こちら ( 疑 問 ) ( 二 人 称 ) 知 っている puok kɔət どちらも 2 はっきりと mɛ ɛn tèe とても 本 当 ( 疑 問 ) < こちらにいるナリンさんとお 医 者 さんの 話 を 明 らかにしていただきたいのですが お 姉 さ んは2 人 のことをご 存 じですか?> (BDPR p.199 ll.4-5) (36)は 主 人 公 の 女 性 ペイチョロナイが 恋 敵 ナリンに あなたの 婚 約 者 である 医 師 と 私 はも ともと 恋 人 同 士 で 私 は 一 度 医 師 の 子 を 堕 胎 させられたことがあるのだ とだまされ 自 分 医 師 ナリンの3 人 で 中 絶 の 手 術 をしたという 医 師 のもとへ 真 相 を 確 かめに 行 く 場 面 である 話 し 手 は 主 人 公 ペイチョロナイである ペイチョロナイは 医 師 にだまされていた のだと 憤 慨 している 医 師 とナリンは 年 上 であるし 初 めて 会 う 医 師 の 前 なので 二 人 に ついて 尊 敬 的 代 名 詞 /kɔət/を 用 いてはいるものの 軽 蔑 的 な 気 持 がある 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる (37) coh puok kèe mac kɔɔ mɯn rɔ ɔk rɔ ɔbɔɔ pseeŋ pii nih では puok kèe なぜ ( 否 定 ) 探 す 仕 事 他 ~から これ <それで どうして 彼 らは 他 の 仕 事 を 探 そうとしないの?> (RCTV p.101 l.5) (37)はユイイー(20 代 女 性 )が ユイサン(20 代 男 性 )と ユイサンが 以 前 不 良 に 絡 まれた 時 の 話 をしている 場 面 である 不 良 はいつもユイサンの 仕 事 を 邪 魔 しに 来 ていた とユイ サンが 話 すと ユイイーはなぜ 不 良 は 悪 さばかりするのか と 思 い 質 問 をする /puok kèe/ は 不 良 たちのことである 以 下 は 目 上 の 人 について/puok/を 用 いる 例 である (38) khə əɲ puok nɛ ək kruu mɔ ɔk taə 見 える puok 先 生 来 る ( 文 の 意 味 を 弱 める) < 先 生 達 が 来 るのが 見 えるよ> インフォーマントによれば (38)は 間 違 いではないが 先 生 方 の 耳 に 入 る 場 所 では 言 って はならない その 代 わりに/puok/をとった (39) khə əɲ nɛ ək kruu mɔ ɔk taə 見 える 先 生 来 る ( 文 の 意 味 を 弱 める) < 先 生 が 来 るのが 見 えるよ> ならば 先 生 方 の 耳 に 入 っても 問 題 ないということであった 話 し 手 は 第 三 者 である 先 生 と 同 世 代 でもあまりふさわしい 言 い 方 ではなく 下 の 世 代 の 人 が 言 うと 失 礼 であるというこ とであった 以 下 の 例 はそれを 立 証 している 28

30 (40) caah lòok paa nɯŋ mak nə v ʔae lə ə ʔae nɔ h bɔɔŋ tə v cuop kɔə tə v はい 父 ~と 母 いる ~の 方 上 ~の 方 あちら ( 二 人 称 ) 行 く 会 う kɔət 行 く ʔoon cuun mɯt tə v krav sən naa bɔɔŋ ( 一 人 称 ) 送 る 友 人 行 く 外 ちょっと ( 強 意 ) ( 二 人 称 ) <はい 父 と 母 はあちらの 方 の 上 の 方 にいるわ お 兄 さん どうぞ 彼 らに 会 いに 行 って 私 はち ょっと 友 達 を 送 ってくるから> (BDPR p.72 ll.13-14) 自 宅 を 訪 ねてきた 年 上 の 従 兄 弟 に 対 し 10 代 後 半 の 女 性 が 両 親 の 居 場 所 を 教 えている 場 面 のせりふである /kɔət/は 女 性 の 両 親 を 指 している 複 数 人 を 指 しているから/puok/を 付 けたいところだが /puok/を 付 けると 両 親 に 対 して 失 礼 になるため 付 けていないのであ る 4.4. 三 人 称 代 名 詞 + 指 示 詞 指 示 詞 は 本 来 感 情 とは 関 係 のない 語 である しかしながら 三 人 称 代 名 詞 の 語 尾 に 付 けて 使 うと 話 し 手 の 第 三 者 に 対 する 嫌 悪 や 軽 蔑 といった 感 情 を 表 す 三 人 称 代 名 詞 そのもの を 変 えるよりも 軽 く 嫌 悪 感 や 軽 蔑 感 を 表 すことができる 指 示 詞 を 三 人 称 代 名 詞 以 外 の 三 人 称 詞 つまり 名 前 親 族 名 称 職 業 名 詞 に 付 けて 用 い たときにはこの 限 りではない 以 下 に 三 人 称 代 名 詞 + 指 示 詞 を 用 いる 例 を 挙 げる (41) kɯɯ knèə sʔɔp kɔət nuh puukae diəl srəj srəj nɯŋ naa つまり 私 憎 む kɔət その( 指 示 詞 ) 上 手 だ 侮 辱 する いろいろな 女 性 ( 強 意 ) ( 強 意 ) <つまりあたしは 彼 が 女 性 を 侮 辱 するのが 上 手 いってことが 憎 らしいのよ> (BDPR P.6 l.15) こちら /nih/ あちら /nuh/ この /nɯŋ/を 用 いたとき どれが 嫌 悪 感 を 強 く 表 せるかといった 強 さの 違 いはない 以 下 に 三 人 称 代 名 詞 + 指 示 詞 を 用 いず/kɔət/を/vèə/に 変 えた 例 を 示 す (42) kɯɯ knèə sʔɔp vèə puukae diəl srəj srəj nɯŋ naa つまり 私 憎 む vèə 上 手 だ 侮 辱 する いろいろな 女 性 ( 強 意 ) ( 強 意 ) <つまりあたしは 彼 が 女 性 を 侮 辱 するのが 上 手 いってことが 憎 らしいのよ> (41)よりも 乱 暴 で 軽 蔑 感 の 強 く 表 れた 表 現 になる /ʔaa/+ 三 人 称 代 名 詞 + 指 示 詞 は 三 人 称 代 名 詞 + 指 示 詞 よりも 失 礼 な 言 い 方 である /ʔaa/は 下 位 者 の 名 前 の 語 頭 に 付 けて ~ちゃん という 愛 称 をつくる 女 性 について 使 う のは 問 題 ないが 男 性 に 対 して 使 うと ~ 野 郎 という 意 味 になり 失 礼 である 11 人 名 の 語 頭 に 付 けるのが 普 通 だが 三 人 称 代 名 詞 にも 付 けることができる 三 人 称 代 名 詞 の 中 には 尊 敬 的 な 意 味 を 持 つものがあるが どの 三 人 称 代 名 詞 に 付 けて 使 っても 非 常 に 失 礼 な 言 い 11 /ʔaa/に 対 応 する 女 性 についての 蔑 称 は/mii/である 29

31 方 になり 話 し 手 が 第 三 者 に 対 して 嫌 悪 や 憎 悪 といった 感 情 を 持 っていることがわかる こちらも 三 人 称 代 名 詞 そのものを 変 えるよりは 軽 く 嫌 悪 感 や 軽 蔑 感 を 表 す 以 下 に/ʔaa/+ 三 人 称 代 名 詞 + 指 示 詞 を 用 いる 例 を 挙 げる (43) haəj cam knèə tə v rɔ ɔk rɯəŋ ʔaa kɔət nɯŋ coh naa niilaa それで 待 つ 私 行 く 探 す 話 ʔaa kɔət nɯŋ ( 強 意 ) ( 強 意 ) ( 人 名 ) <それじゃ あたしがあいつの 話 を 探 しに 行 ってくるのを 待 っててよね ニラー> (BDPR p.8 l.7) (43)は 主 人 公 のペイチョロナイ(10 代 後 半 女 性 )が 友 人 ニラー(10 代 後 半 女 性 )と 嫌 いな 男 (20 代 男 性 )の 話 をしているところである ニラーが 男 の 住 所 をペイチョロナイに 教 え ペイチョロナイがその 住 所 に 行 ってみる と 言 うのである /ʔaa kɔət nɯŋ/はその 嫌 い な 男 のことである 以 下 に 同 様 の 例 を 挙 げる (44) ʔaa kɔət nuh vèə mɯn mɔ ɔk kluon ʔaeŋ tèe vèə praə daj cə əŋ ʔaa kɔət nuh あいつ ( 否 定 ) 来 る 自 身 自 分 ( 否 定 ) vèə ( 使 役 ) 手 足 vèə mnɛ ək cmɔ h ʔaa kmav ʔaoj mɔ ɔk cuop nɯŋ kɲom vèə 一 人 名 前 ( 人 名 ) ( 使 役 ) 来 る 会 う ~と 私 <あいつは 自 分 では 来 なかったんです!あいつは 自 分 の 手 足 であるアークマウって 奴 に 僕 に 会 いに 来 させたんです!> (RCTV p.108 ll.10-11) (44)は 主 人 公 の 男 性 ルイチアンが 女 性 ユイイーに 悪 者 と 渡 り 合 ったときの 話 をしている 場 面 である チャンイーはルイチアンと 約 束 した 取 引 の 場 に 来 なかったのだと ルイチア ンは 怒 りながら 話 している 話 し 手 はルイチアン 聞 き 手 はユイイー /ʔaa kɔət nuh/で 示 される 第 三 者 はルイチアンを 裏 切 った 悪 者 チャンイーである 4.5. 三 人 称 代 名 詞 と 名 詞 + 三 人 称 代 名 詞 名 詞 + 三 人 称 代 名 詞 といった 形 で 第 三 者 のことを 指 すことがある 会 話 の 中 で 新 たに 登 場 した 人 ( 先 行 詞 のない 第 三 者 )は 名 前 や 親 族 名 称 や 職 業 名 称 で 呼 ばれることがほとんど であるが 名 詞 + 三 人 称 代 名 詞 が 用 いられることもある この 場 合 の 名 詞 とは 名 前 や 親 族 名 称 職 業 名 称 を 言 う この 用 法 について 先 行 研 究 はないが Khin(1999)に/vèə/の 場 合 のみ 記 述 がある 話 し 言 葉 の 中 で 代 名 詞 /vèə/が 主 語 と 動 詞 の 中 にあり 主 語 が 人 間 ではない 場 合 に 現 れ る 場 合 /vèə/という 語 は 文 の 主 題 を 繰 り 返 している (45) tòmnèɲ vèə laəŋ tlaj rɔəl tŋaj 商 品 それ 上 がる 値 段 毎 日 <ものの 値 段 は 毎 日 上 がっている> この 文 の 中 での 主 題 は/tòmnə ɲ/で 述 部 は/vèə laəŋ tlaj rɔəl tŋaj/である /vèə/とい 30

32 う 語 は 主 題 /tòmnèɲ/を 繰 り 返 している 主 題 を 繰 り 返 すことにどういった 意 味 があるのか という 点 について Khin(1999)の 言 及 はない Khin(1999)の/vèə/についての 解 釈 は 他 の 三 人 称 代 名 詞 にも 応 用 できる 以 下 は 名 詞 + /kɔət/を 用 いる 例 である (46) ʔaə knèə nɯŋ mɔ ɔk mòn kèe daəmbəj mɔ ɔk cuoj kəckaa klah dɔl ʔaeŋ うん 私 ( 意 志 ) 来 る 前 人 ~のために 来 る 手 伝 う 仕 事 ( 到 達 点 ) あなた niijèəj ʔəjcəŋ lòok sɔmrac niisaj sʔəj nuh kɔət nɯŋ cool ruom knoŋ 言 う そのように ~さん ( 人 名 ) 何 それ kɔət ( 未 来 ) 参 加 する 中 piithii ʔaeŋ dae tèe 催 し 物 あなた ~も ( 疑 問 ) <うん!あたし あんたの 仕 事 を 手 伝 うために 他 の 人 より 前 に 来 てあげるつもりよ そういえ ば ソムレイニサイさんとか 何 とかいう 人 彼 もあんたのパーティーに 来 るの?> (BDPR p.70 ll.3-4) (46) 中 の/kɔət/は 先 行 する 人 名 /lòok sɔmrac niisaj sʔəi nuh/を 繰 り 返 している 花 ひ らく 心 では 名 詞 + 三 人 称 代 名 詞 を 用 いる 場 面 が(46)の 他 に4 回 あり どの 場 合 も 会 話 の 中 に 新 しい 第 三 者 を 登 場 させるとき また 話 題 ( 主 題 )を 変 えるときであり そういえ ば という 語 を 使 いたくなるような 場 面 である しかしそういった 場 面 ならばいつも 名 詞 + 三 人 称 代 名 詞 を 用 いるわけではないため 名 詞 + 三 人 称 代 名 詞 は 会 話 の 中 に 新 しい 人 物 を 登 場 させるときのマーカーであるとは 言 えない /kɔət/に 限 って 言 えば 丁 寧 さ 敬 意 という 観 点 からも 分 析 することができる クメー ル 語 には 敬 語 に 相 当 する 動 詞 や 名 詞 があるが 相 手 の 呼 称 を 文 末 につけて 呼 びかけること で 敬 意 や 丁 寧 さをプラスすることができる 以 下 は 相 手 の 呼 称 を 文 末 につけて 呼 びかけることで 敬 意 をプラスする 例 である (47) nɛ ək kruu sok sapbaaj tèe ( 女 性 の) 先 生 元 気 楽 しい ( 疑 問 ) < 先 生 ご 機 嫌 いかがですか?> (48) nɛ ək kruu sok sapbaaj tèe nɛ ək kruu ( 女 性 の) 先 生 元 気 楽 しい ( 疑 問 ) 先 生 < 先 生 ご 機 嫌 いかがですか 先 生?> 二 つのうち 後 者 の(46)のほうが 丁 寧 尊 敬 的 である この 例 からわかるように クメー ル 語 では 呼 称 を 多 く 用 いるほうが 丁 寧 尊 敬 的 だと 受 け 取 られる 三 人 称 についても 第 三 者 の 名 称 を 繰 り 返 したほうが 話 し 手 の 第 三 者 に 対 する 敬 意 を 表 すことができる しかしながらこの 解 釈 は/kɔət/ 以 外 の 三 人 称 代 名 詞 に 応 用 することはできない /kèe/ や/vèa/が 名 詞 + 三 人 称 代 名 詞 として 用 いられることもあるが /kèe/と/vèa/という 語 自 体 に 敬 意 が 含 まれないため 三 人 称 代 名 詞 の 付 加 を 敬 意 の 付 加 だと 解 釈 することはできな 31

33 いからである 4.6. 二 人 称 詞 としての kɔət 筆 者 ( 日 本 人 )は クメール 人 ( 女 性 同 年 代 )( 男 性 年 上 )や ラオス 人 の 留 学 生 ( 男 性 同 年 代 )から/kɔət/を 用 いて 呼 びかけられた 経 験 がある また プノンペン 在 住 のクメール 人 女 性 が 電 話 口 でクメール 人 男 性 に/kɔət/を 用 いて 呼 びかけているところを 目 にしたこともある 状 況 は 以 下 である クメール 人 女 性 ( 当 時 30 代 後 半 )はタクシーの 運 転 手 (20 代 半 ば)と 待 ち 合 わせをして いたが 約 束 の 時 間 になってもタクシーが 現 れなかったため 運 転 手 に 電 話 をして 今 どこ にいるのかを 尋 ねた このときクメール 人 女 性 は 今 あなたはどこにいますか と 尋 ね あなた に 相 当 する 語 として/kɔət/を 用 いた /kɔət/を 用 いた 理 由 を 尋 ねてみたところ /puu/(おじさん) よりも/kɔət/と 呼 びかけた 方 が 丁 寧 な 感 じがするから ということであった 親 族 名 称 を 用 いると 相 手 との 親 密 さをあらわすことができる ( 坂 本 1972) 反 面 それほど 親 密 でない 相 手 に 対 して 用 いるとぞんざいな 感 じがするからだろう 女 性 が 男 性 について もしくは 男 性 に 対 して 話 すとき 上 下 関 係 が 生 じる 女 性 が 年 下 の 男 性 を 指 すときに/vèə/を 用 いず /kèe/を 用 いる 例 があるように ある 意 味 女 性 は 男 性 をたてる 表 現 をすることがある 5. おわりに 以 上 クメール 語 の 三 人 称 代 名 詞 について 三 人 称 代 名 詞 にはどのようなものがあるのか 三 人 称 代 名 詞 を 使 い 分 けるときの 基 準 は 世 代 にあるのか それとも 年 齢 にあるのか 親 族 間 と 非 親 族 間 では 用 法 に 違 いがあるのかどうか 用 法 の 基 準 に 従 わない 場 合 はどのような 場 合 か またその 場 合 は 何 を 表 すのか の5 点 を 文 学 作 品 中 の 会 話 文 をみること イン フォーマント 調 査 をすることにより 検 討 した その 結 果 三 人 称 代 名 詞 にはどのようなものがあるのか について 本 稿 では 基 本 の 三 人 称 代 名 詞 を/kèe/ /kɔət/ /vèə/の3 種 類 に /nèəŋ/と/lòok/を 補 助 的 な 三 人 称 代 名 詞 と 定 義 した それから それらを 使 い 分 ける 基 準 は 親 族 非 親 族 に 共 通 して 年 齢 である 用 法 の 基 準 に 従 わない 場 合 は 話 し 手 または 第 三 者 が 結 婚 適 齢 期 の 女 性 かどうか 話 し 手 と 第 三 者 との 親 疎 関 係 会 話 が 第 三 者 の 耳 に 入 るかどうか 会 話 の 場 があらたまった 場 か どうか といった 要 素 が 影 響 し あえて 尊 敬 的 な 三 人 称 代 名 詞 を 用 いたり ぞんざいな 三 人 称 代 名 詞 を 用 いたりするのだということがわかった 現 代 クメール 語 の 三 人 称 代 名 詞 の 選 択 では 世 代 ではなく 年 齢 が 最 も 優 先 的 に 考 慮 され る 話 し 手 と 第 三 者 の 年 齢 を 比 べ 自 己 よりも 年 長 か 年 少 かそれとも 同 年 齢 かの3つのカ テゴリーに 分 ける さらに 親 疎 関 係 や 会 話 の 場 等 の 条 件 を 考 慮 に 加 え 三 人 称 代 名 詞 が 決 32

<4D6963726F736F667420576F7264202D2095BD90AC3231944E9378814094ED957D977B8ED28E918A6982C982C282A282C42E646F63>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2095BD90AC3231944E9378814094ED957D977B8ED28E918A6982C982C282A282C42E646F63> 健 康 保 険 被 扶 養 者 資 格 について 平 成 21 年 4 月 測 量 地 質 健 康 保 険 組 合 健 康 保 険 の 被 扶 養 者 資 格 について 健 康 保 険 では 被 保 険 者 だけでなく 被 扶 養 者 についても 病 気 やけが 出 産 または 死 亡 に 対 して 保 険 給 付 が 行 われ ます 被 扶 養 者 となるためには 一 定 の 条 件 ( 下 記

More information

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt 市 町 村 における 地 方 公 務 員 制 度 改 革 に 係 る 論 点 と 意 見 について ( 概 要 ) 神 奈 川 県 市 町 村 における 地 方 公 務 員 制 度 改 革 に 係 る 検 討 会 議 について 1 テーマ 地 方 公 務 員 制 度 改 革 ( 総 務 省 地 方 公 務 員 の 労 使 関 係 制 度 に 係 る 基 本 的 な 考 え 方 )の 課 題 の 整

More information

公営住宅法施行令の一部を改正する政令―公営住宅法施行令例規整備*

公営住宅法施行令の一部を改正する政令―公営住宅法施行令例規整備* 公 営 住 宅 法 施 行 令 の 一 部 を 改 正 する 政 令 公 営 住 宅 法 施 行 令 例 規 整 備 * 公 営 住 宅 法 施 行 令 の 一 部 を 改 正 する 政 令 例 規 整 備 平 成 22 年 12 月 21 日 登 録 同 年 12 月 28 日 更 新 ( 主 な 変 更 箇 所 はアミカケとしています ) 公 布 年 月 日 番 号 平 成 22 年 12 月

More information

事務連絡

事務連絡 特 別 研 究 員 の 皆 様 へ 平 成 24 年 10 月 12 日 独 立 行 政 法 人 日 本 学 術 振 興 会 総 務 部 研 究 者 養 成 課 年 末 調 整 にかかる 申 告 書 類 提 出 のお 願 い 標 題 の 件 について 平 成 24 年 の 年 末 調 整 に 必 要 な 書 類 を 送 付 いたしますので 裏 面 以 降 の 申 告 書 類 作 成 記 入 要 領

More information

Microsoft Word - 目次.doc

Microsoft Word - 目次.doc 長 寿 医 療 制 度 と 国 民 健 康 保 険 一 体 化 に 関 する 舛 添 大 臣 私 案 イメージ < 現 行 > < 見 直 し 後 > 75 歳 長 寿 医 療 制 度 ( 県 単 位 広 域 連 合 ) 長 寿 医 療 ( 都 道 府 県 ) 1 両 者 を 一 体 化 し 都 道 府 県 が 運 営 75 歳 65 歳 被 用 者 保 険 から 財 政 調 整 国 保 国 保 被

More information

昨 年 今 年 退 職 した< 雇 用 保 険 に 関 すること> 1. 雇 用 保 険 ( 失 業 給 付 )を 受 給 予 定 (または 受 給 している) 雇 用 保 険 受 給 資 格 証 のコピー ( 退 職 日 基 本 日 額 処 理 状 況 のわかる 面 ) 日 額 3,611 円 未

昨 年 今 年 退 職 した< 雇 用 保 険 に 関 すること> 1. 雇 用 保 険 ( 失 業 給 付 )を 受 給 予 定 (または 受 給 している) 雇 用 保 険 受 給 資 格 証 のコピー ( 退 職 日 基 本 日 額 処 理 状 況 のわかる 面 ) 日 額 3,611 円 未 被 扶 養 認 定 に 必 要 な 提 出 書 類 申 請 書 全 員 対 象 該 当 する 場 合 必 要 健 康 保 険 被 扶 養 ( 新 規 異 動 ) 届 被 扶 養 ( 子 ) 現 況 届 被 扶 養 ( 子 供 ) 現 況 届 被 扶 養 ( 子 外 ) 現 況 届 全 員 及 び15 歳 上 ( 中 学 除 く)の 子 供 ( が 扶 養 家 族 で 無 い 全 年 齢 の) 子 供

More information

tokutei2-7.xls

tokutei2-7.xls 出 産 育 児 に 関 する 制 度 一 覧 親 になる ことが 判 明 子 どもが 生 まれる 前 出 産 子 育 て 期 間 中 1 妊 娠 障 害 休 暇 ( 女 性 のみ) 2 妊 娠 中 の 通 勤 緩 和 職 免 ( 女 性 のみ) 3 妊 産 婦 の 就 業 制 限 ( 女 性 のみ) 4 保 健 指 導 職 免 除 ( 女 性 のみ) 5 産 前 産 後 休 暇 ( 女 性 のみ)

More information

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱 余 市 町 私 立 幼 稚 園 就 園 奨 励 費 補 助 金 交 付 要 綱 1 この 要 綱 は 私 立 幼 稚 園 の 設 置 者 が 保 育 料 等 の 減 免 をする 場 合 に 余 市 町 が 行 う 私 立 幼 稚 園 就 園 奨 励 費 補 助 金 の 交 付 について 必 要 な 事 項 を 定 めるものとする 2 この 要 綱 でいう ひとり 親 世 帯 等 とは 保 護 者 又

More information

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 例 規 整 備 * 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 例 規 整 備 公 布 年 月 日 番 号 平 成 24 年

More information

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国 高 齢 者 医 療 制 度 に 関 する Q&A ( 平 成 21 年 2 月 分 ) 今 後 逐 次 加 除 修 正 を 行 う 予 定 資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適

More information

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章 第 4 章 金 要 件 と 金 額 1 ( 高 齢 になった 場 合 に 受 け 取 れる 金 ) 要 件 1 受 資 格 期 間 保 険 料 納 付 済 期 間 と 保 険 料 免 除 期 間 を 合 わせて25 以 上 あること (ただし 金 額 には 反 映 されないが 受 資 格 期 間 には 算 入 される 合 算 対 象 期 間 があります) 消 費 税 が 引 き 上 げられる 27

More information

Microsoft PowerPoint - エントリー04_結婚TextVoice

Microsoft PowerPoint - エントリー04_結婚TextVoice エントリー04 結 婚 についてのテキスト 分 析 分 析 概 要 分 析 目 的 消 費 者 の 結 婚 観 を 把 握 する 分 析 データ MyEL19618/ 結 婚 ( 第 3 回 ) 調 査 性 年 代 構 成 に 分 析 が 影 響 されてしまう? 8ページ 以 降 では 男 女 20~60 代 が 均 等 になるように ランダムに 各 200 件 ずつ 計 2000 件 抽 出 した

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2095BD90AC3231944E398C8E323793FA95D78BAD89EFDABCDEADD22E646F6378>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2095BD90AC3231944E398C8E323793FA95D78BAD89EFDABCDEADD22E646F6378> 平 成 21 年 9 月 27 日 社 会 保 険 労 務 士 栗 原 勝 遺 族 の 年 金 について 遺 族 給 付 の 種 類 給 付 の 種 類 死 亡 した 人 の 要 件 遺 族 の 範 囲 遺 族 基 礎 年 金 11 被 保 険 者 の 死 亡 12 被 保 険 者 であった 方 で 日 本 国 内 に 住 所 を 有 する60 歳 以 上 65 歳 未 満 の 人 の 死 亡 3

More information

Microsoft Word - 12 職員退職手当規程_H 改正_

Microsoft Word - 12 職員退職手当規程_H 改正_ 全 国 健 康 保 険 協 会 職 員 退 職 手 当 規 程 ( 総 則 ) 第 1 条 全 国 健 康 保 険 協 会 ( 以 下 協 会 という )の 職 員 ( 全 国 健 康 保 険 協 会 職 員 就 業 規 則 ( 平 成 20 年 規 程 第 4 号 以 下 職 員 就 業 規 則 という ) 第 2 条 に 規 定 する 職 員 を いう )に 対 する 退 職 手 当 の 支 給

More information

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル は じ め に 合 格 (うかる) 勉 強 とは 1 試 験 に 合 格 するのに 絶 対 的 に 必 要 なことは 問 いに 正 しく 答 えることである このあたりまえのことを 考 えたこと 有 りますか 2 試 験 問 題 の 出 題 (= 作 問 )の 仕 方 から 勉 強 方 法 を 考 える 択 一 試 験 では 必 ず 正 誤 が 問 われるのでついつい 思 考 が 二 者 択 一 的

More information

らの 内 容 について 規 定 することとしております 今 回 お 示 しする 整 理 は 現 時 点 の 案 ですので あらかじめご 承 知 おき 下 さい 同 令 等 の 改 正 規 定 が 確 定 し 次 第 改 めてご 連 絡 をさせていただきます 記 1 軽 減 措 置 の 具 体 的 な

らの 内 容 について 規 定 することとしております 今 回 お 示 しする 整 理 は 現 時 点 の 案 ですので あらかじめご 承 知 おき 下 さい 同 令 等 の 改 正 規 定 が 確 定 し 次 第 改 めてご 連 絡 をさせていただきます 記 1 軽 減 措 置 の 具 体 的 な 事 務 連 絡 平 成 28 年 2 月 19 日 各 都 道 府 県 指 定 都 市 中 核 市 子 ども 子 育 て 支 援 新 制 度 担 当 部 局 御 中 内 閣 府 子 ども 子 育 て 本 部 参 事 官 ( 子 ども 子 育 て 支 援 担 当 ) 文 部 科 学 省 初 等 中 等 教 育 局 幼 児 教 育 課 厚 生 労 働 省 雇 用 均 等 児 童 家 庭 局 保 育 課

More information

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ Ⅰ 調 査 の 概 要 Ⅱ 札 幌 の 子 どもの 学 力 学 習 意 欲 等 について Ⅲ 学 力 調 査 の 結 果 概 要 及 び 改 善 の 方 向 等 について Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果

More information

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加 別 添 事 務 連 絡 平 成 27 年 12 月 18 日 日 本 年 金 機 構 厚 生 年 金 保 険 部 長 殿 厚 生 労 働 省 年 金 局 事 業 管 理 課 長 持 続 可 能 な 医 療 保 険 制 度 を 構 築 するための 国 民 健 康 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 による 健 康 保 険 法 及 び 船 員 保 険 法 改 正 内 容 の 一 部 に

More information

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

税金読本(8-5)特定口座と確定申告 と 確 申 告 8-5 複 数 の 証 券 会 社 で 源 泉 徴 収 を 開 設 している 場 合 の 損 益 通 算 の 方 法 における 株 式 債 券 投 資 信 託 と 税 金 源 泉 徴 収 と 確 申 告 源 泉 徴 収 の 場 合 内 の 譲 するか 否 かは 1つの ごとに 選 渡 益 については 確 申 告 は 不 要 です 択 することができます つまり 投 資 家 が 内 の

More information

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約 1 在 留 特 別 許 可 について 在 留 特 別 許 可 された 事 例 及 び 在 留 特 別 許 可 されなかった 事 例 について( 平 成 27 年 ) 平 成 28 年 3 月 法 務 省 入 国 管 理 局 入 管 法 第 50 条 に 規 定 する 在 留 特 別 許 可 は, 法 務 大 臣 の 裁 量 的 な 処 分 であり,その 許 否 判 断 に 当 たっては, 個 々の

More information

平成16年度

平成16年度 平 成 28 年 度 町 県 民 税 申 告 書 の 書 き 方 ( 説 明 ) ご 自 分 で 申 告 書 を 記 入 される 方 はこの 書 き 方 を 参 考 に 申 告 書 に 記 入 のうえ 申 告 会 場 にお 持 ちくだ さい 申 告 期 限 は3 月 5 日 です 説 明 をよくお 読 みになり それぞれ 記 入 のうえ 申 告 相 談 日 においで ください この 申 告 をされないと

More information

Microsoft Word - 第74号 結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税

Microsoft Word - 第74号 結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税 川 崎 市 中 原 区 小 杉 御 殿 町 1-868 電 話 044-271-6690 Fax044-271-6686 E-mail:hara@haratax.jp URL:http://www.haratax.jp 2015 年 5 月 15 日 第 74 号 haratax 通 信 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 今 年 の 4 月 から

More information

スライド 1

スライド 1 平 成 28 年 度 市 県 民 税 の 計 算 方 法 ( 鳥 取 市 ) まず 計 算 の 全 体 の 流 れを 示 すと 以 下 のようになります 総 所 得 金 - 所 得 控 除 = ( 千 円 未 満 切 り 捨 て ) 課 税 標 準 所 得 割 の 税 率 6% 所 得 割 の 税 率 4% 算 出 調 整 税 控 均 等 割 所 得 割 - - + 控 除 除 = 算 出 調 整

More information

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的 矢 掛 町 の 給 与 定 員 管 理 等 について 総 括 () 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 区 分 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (25 年 度 末 ) A B B/A 24 年 度 の 件 費 率 25 年 度 5,055 千 7,78,45 千 48,9 千 877,259.3 2.8 (2) 職 員 給

More information

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等 私 立 大 学 等 研 究 設 備 整 備 費 等 補 助 金 ( 私 立 大 学 等 研 究 設 備 等 整 備 費 ) 交 付 要 綱 目 次 第 1 章 通 則 ( 第 1 条 - 第 4 条 ) 第 2 章 私 立 大 学 等 ( 第 5 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 専 修 学 校 ( 第 16 条 - 第 25 条 ) 第 4 章 補 助 金 の 返 還 ( 第 26 条 ) 第

More information

家 簿 記 入 者 就 業 者 別 集 結 果 ( 別 紙 1 小 参 照 ) A 夫 婦 のみの 世 帯 ( 片 働 き) では 妻 が 家 簿 記 入 者 で 夫 が 就 業 している 世 帯 が 最 も 多 く 197 世 帯 (98.5%)であった B 夫 婦 のみの 世 帯 ( 共 働 き

家 簿 記 入 者 就 業 者 別 集 結 果 ( 別 紙 1 小 参 照 ) A 夫 婦 のみの 世 帯 ( 片 働 き) では 妻 が 家 簿 記 入 者 で 夫 が 就 業 している 世 帯 が 最 も 多 く 197 世 帯 (98.5%)であった B 夫 婦 のみの 世 帯 ( 共 働 き 資 料 家 の 個 別 化 の 実 態 に 関 するアンケートの 結 果 について 1 本 アンケートの 概 要 (1) 調 査 目 的 公 的 統 の 整 備 に 関 する 基 本 的 な 画 に 掲 げられた 個 化 の 状 況 のより 的 確 な 把 握 について 検 討 するための 基 礎 資 料 として 二 人 以 上 の 世 帯 における 家 管 理 の 形 態 と 収 支 の 把 握

More information

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程 学 校 法 人 日 本 医 科 大 学 利 益 相 反 マネジメント 規 程 第 1 章 総 則 ( 目 的 ) 第 1 条 この 規 程 は 学 校 法 人 日 本 医 科 大 学 ( 以 下 本 法 人 という )が 本 法 人 利 益 相 反 マネジメントポリシー( 平 成 18 年 12 月 1 日 制 定 )の 精 神 に 則 り 教 職 員 等 の 産 学 官 連 携 活 動 に 伴 い

More information

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている. 別 紙 高 山 村 の 給 与 定 員 管 理 等 について 総 括 () 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (26 年 月 日 ) A B B/A 24 年 度 の 件 費 率 年 度 千 千 千 2,9 2,64,628 6,8 467,928 8. 2.4 (2) 職 員 給 与 費

More information

Q1 4 月 から 児 童 手 当 の 支 給 額 はどうなるのですか? Q2 児 童 手 当 には 所 得 制 限 が 設 けられるとのことですが 具 体 的 な 基 準 はどのよう になるのですか? Q3 4 月 以 降 児 童 手 当 を 受 け 取 るためには 手 続 きが 必 要 ですか?

Q1 4 月 から 児 童 手 当 の 支 給 額 はどうなるのですか? Q2 児 童 手 当 には 所 得 制 限 が 設 けられるとのことですが 具 体 的 な 基 準 はどのよう になるのですか? Q3 4 月 以 降 児 童 手 当 を 受 け 取 るためには 手 続 きが 必 要 ですか? 児 童 手 当 Q&A ~ 平 成 24 年 4 月 から 新 しい 児 童 手 当 が 始 まります!~ 厚 生 労 働 省 Q1 4 月 から 児 童 手 当 の 支 給 額 はどうなるのですか? Q2 児 童 手 当 には 所 得 制 限 が 設 けられるとのことですが 具 体 的 な 基 準 はどのよう になるのですか? Q3 4 月 以 降 児 童 手 当 を 受 け 取 るためには 手

More information

退職手当とは

退職手当とは 第 3 退 職 手 当 について 1 退 職 手 当 とは 退 職 手 当 は 教 職 員 が 退 職 ( 又 は 死 亡 )した 場 合 に その 者 又 は 遺 族 に 一 時 金 として 支 給 される 給 与 で 給 料 の 補 充 的 な 性 格 をもつ 他 の 手 当 とは 異 なり 勤 続 報 償 的 な 性 格 を 有 する 手 当 であ って その 取 扱 いは 教 職 員 及 び

More information

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業 公 立 大 学 法 人 首 都 大 学 東 京 平 成 17 年 度 法 人 規 則 第 38 号 制 定 平 成 17 年 4 月 1 日 第 1 章 目 的 ( 目 的 ) 第 1 条 この 規 則 は 公 立 大 学 法 人 首 都 大 学 東 京 教 職 員 の 勤 務 時 間 休 日 休 暇 等 に 関 す る 規 則 ( 以 下 教 職 員 勤 務 時 間 等 規 則 という ) 第 36

More information

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後) 情 個 審 第 43-1 号 平 成 28 年 1 月 18 日 茨 城 県 教 育 委 員 会 教 育 長 小 野 寺 俊 殿 茨 城 県 情 報 公 開 個 人 情 報 保 護 審 査 会 委 員 長 大 和 田 一 雄 保 有 個 人 情 報 部 分 開 示 決 定 に 対 する 異 議 申 立 てについて( 答 申 ) 平 成 27 年 2 月 27 日 付 け 保 体 諮 問 第 1 号

More information

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算 7. 損 益 通 算 繰 越 控 除 損 益 通 算 の 対 象 となる 損 失 原 則 不 動 産 所 得 事 業 所 得 山 林 所 得 譲 渡 所 得 に 生 じた 損 失 ( 赤 字 ) 一 定 の 順 序 によって 他 の 黒 字 の 所 得 から 控 除 して 相 殺 できる これら4つ 以 外 の 所 得 は 赤 字 でも 控 除 できない 例 外 損 益 通 算 できる 所 得 の

More information

158 高 校 講 座 習 モ 現 ラ 習 モ 距 離 置 示 終 向 据 示 唆 与 取 ょ 第 7576 回 第 :

158 高 校 講 座 習 モ 現 ラ 習 モ 距 離 置 示 終 向 据 示 唆 与 取 ょ 第 7576 回 第 : 157 高 校 講 座 習 モ 現 第 7576 回 ラ 習 モ 全 回 杉 卓 第 : 第 : 題 高 低 違 善 善 悪 立 観 項 立 怒 始 身 近 エ ソ 訓 進 ぜ 起 客 観 姿 勢 深 ポ 身 近 来 析 視 点 批 判 リ カ リ 力 エ ソ 例 踏 ビ ラ ネ 表 隅 々 込 改 般 利 発 達 結 果 過 去 戻 標 ぼ 質 せ 反 埋 ゆ 過 知 利 益 被 ょ 少 立 止

More information

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受 資 料 5-1 平 成 28 年 6 月 16 日 専 門 協 議 等 の 実 施 に 関 する 各 専 門 委 員 における 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 承 認 審 査 及 び 安 全 対 策 に 係 る 専 門 協 議 等 を 依 頼 した 専 門 委 員 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 については 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 における 専

More information

住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために 第 6 次 出 入 国 管 理 政 策 懇 談 会 新 宿 区 1 新 宿 区 は 外 国 人 住 民 が 全 国 で 一 番 多 く 暮 らす 自 治 体 で 全 区 民 の10%を 超 えています 地 域 別 全 国 平 成 26 年 1 月 1 日 現 在 住 民 記 録 人 口 総 数 ( 人 ) 日 本 人 住 民 人 口 外 国 人 住 民 人 口 人 数 ( 人 ) 割 合 (%) 人

More information

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 Ⅱ 国 地 方 公 共 団 体 公 共 公 益 法 人 等 の 消 費 税 Q&A ( 問 1) 免 税 期 間 における 起 債 の 償 還 元 金 に 充 てるための 補 助 金 等 の 使 途 の 特 定 Q 地 方 公 共 団 体 の 特 別 会 計 が 消 費 税 の 納 税 義 務 が 免 除 される 課 税 期 間

More information

(2) 勤 続 5 年 を 超 え 10 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の140 (3) 勤 続 10 年 を 超 え 20 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の180 (4)

(2) 勤 続 5 年 を 超 え 10 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の140 (3) 勤 続 10 年 を 超 え 20 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の180 (4) 独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 職 員 退 職 手 当 支 給 規 程 ( 平 成 15 年 10 月 1 日 施 行 ) ( 平 成 19 年 3 月 1 日 改 正 ) ( 平 成 26 年 3 月 31 日 改 正 ) ( 平 成 26 年 5 月 31 日 改 正 ) ( 目 的 ) 第 1 条 独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構

More information

6. 共 有 等 に 係 る 固 定 資 産 の 判 定 3 共 有 に 係 る 固 定 資 産 については それぞれの 共 有 者 が 他 に 固 定 資 産 を 所 有 している 場 合 であっても その 資 産 とは 別 個 に 共 有 されている 固 定 資 産 を 別 の 人 格 が 所

6. 共 有 等 に 係 る 固 定 資 産 の 判 定 3 共 有 に 係 る 固 定 資 産 については それぞれの 共 有 者 が 他 に 固 定 資 産 を 所 有 している 場 合 であっても その 資 産 とは 別 個 に 共 有 されている 固 定 資 産 を 別 の 人 格 が 所 第 64 回 税 理 士 試 験 固 定 資 産 税 はじめに 第 一 問 については 免 税 点 及 び 固 定 資 産 課 税 台 帳 からの 出 題 であった 問 1の 免 税 点 については 判 断 に 迷 う 点 もないことから 高 得 点 を 取 ることが 可 能 な 問 題 であった 問 の 固 定 資 産 課 税 台 帳 については 事 例 部 分 の 解 答 方 法 に 迷 う 問

More information

平 成 23 年 度 における 子 ども 手 当 の 支 給 等 に 関 する 特 別 措 置 法 の 概 要 配 付 資 料 趣 旨 現 下 の 子 ども 及 び 子 育 て 家 庭 をめぐる 状 況 に 鑑 み 平 成 24 年 度 からの 恒 久 的 な 子 どものための 金 銭 の 給 付 の 制 度 に 円 滑 に 移 行 できるよう 平 成 23 年 度 における 子 ども 手 当 の

More information

国民年金

国民年金 国 民 年 金 の 被 保 険 者 日 本 国 内 に 住 所 のある20 歳 以 上 60 歳 未 満 の 方 は 原 則 として 国 民 年 金 に 加 入 し なければなりません 国 民 年 金 は, 職 業 などにより 次 の3 種 類 に 分 類 されます 第 1 号 被 保 険 者 自 営 業 者 や 農 林 漁 業 者 学 生 無 職 など( 第 2 号 第 3 号 被 保 険 者 を

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2091DE90458F8A93BE82C991CE82B782E98F5A96AF90C582CC93C195CA92A58EFB82CC8EE888F882AB81694832355B315D2E312E318160816A2E646F63>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2091DE90458F8A93BE82C991CE82B782E98F5A96AF90C582CC93C195CA92A58EFB82CC8EE888F882AB81694832355B315D2E312E318160816A2E646F63> 退 職 所 得 に 対 する 住 民 税 の 特 別 徴 収 の 手 引 ( 平 成 25 年 1 月 1 日 以 降 適 用 ) 愛 知 県 清 須 市 - 1 - は じ め に 個 人 の 住 民 税 は 納 税 義 務 者 の 前 年 中 の 所 得 を 課 税 標 準 としてその 翌 年 に 課 税 するいわゆる 前 年 所 得 課 税 をたてまえとしておりますが 退 職 所 得 に 対

More information

種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個

種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個 所 得 税 ( 国 税 )のあらまし 税 額 の 計 算 方 法 市 県 民 税 所 得 割 の 計 算 方 法 とほぼ 同 じです 総 合 課 税 ( 所 得 金 額 - 所 得 控 除 額 ) 税 率 - 税 額 控 除 額 ( 課 税 される 所 得 金 額 ) 分 離 課 税 退 職 所 得 山 林 所 得 土 地 建 物 株 式 等 の 譲 渡 所 得 などは 他 の 所 得 と 分 離

More information

四 勤 続 20 年 を 超 え30 年 までの 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の200 五 勤 続 30 年 を 超 える 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の100 2 基 礎 調 整 額 は 職 員 が 退 職 し 解 雇 され 又 は 死 亡 した

四 勤 続 20 年 を 超 え30 年 までの 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の200 五 勤 続 30 年 を 超 える 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の100 2 基 礎 調 整 額 は 職 員 が 退 職 し 解 雇 され 又 は 死 亡 した 独 立 行 政 法 人 都 市 再 生 機 構 職 員 退 職 手 当 規 程 ( 平 成 16 年 7 月 1 日 規 程 第 8 号 ) 最 終 改 正 平 成 27 年 4 月 1 日 ( 総 則 ) 第 1 条 独 立 行 政 法 人 都 市 再 生 機 構 ( 以 下 機 構 という )の 職 員 に 対 する 退 職 手 当 の 支 給 については この 規 程 の 定 めるところによる

More information

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41 の 給 与 定 員 管 理 等 について 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (23 年 度 末 ) A B B/A 22 年 度 の 件 費 率 23 年 度 93,8 33,985,381 9,329 5,769,881 17. 17.8 (2) 職 員 給 与 費 の

More information

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~ 第 2 回 社 会 保 険 料 労 働 保 険 料 の 賦 課 対 象 となる 報 酬 等 の 範 囲 に 関 する 検 討 会 平 成 24 年 9 月 20 日 資 料 1 通 勤 手 当 について 1 これまでの 通 勤 に 要 する 費 用 に 関 する 考 え 方 では 通 勤 手 当 の 金 額 が 実 費 弁 償 的 に 算 定 される 場 合 でも それは 通 常 使 用 者 が 負

More information

財政再計算結果_色変更.indd

財政再計算結果_色変更.indd 私 たちの 共 済 年 金 財 政 再 計 算 結 果 と 新 保 険 料 率 について 組 合 員 の 皆 さまに これまでリーフレットなどでお 知 らせしてきましたように 本 年 は 組 合 員 の 皆 さまが 加 入 している 共 済 年 金 で5 年 に 一 度 の 財 政 再 計 算 を 行 う 年 になっています 去 る5 月 27 日 に 財 務 省 から 財 政 再 計 算 に 関

More information

の 略 語 は 次 のとおりです 相 法 相 続 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 73 号 ) 措 法 租 税 特 別 措 置 法 ( 昭 和 32 年 法 律 第 26 号 ) 相 基 通 相 続 税 法 基 本 通 達 ( 昭 和 34 年 直 資 10) - 2 -

の 略 語 は 次 のとおりです 相 法 相 続 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 73 号 ) 措 法 租 税 特 別 措 置 法 ( 昭 和 32 年 法 律 第 26 号 ) 相 基 通 相 続 税 法 基 本 通 達 ( 昭 和 34 年 直 資 10) - 2 - 別 添 扶 養 義 務 者 ( 父 母 や 祖 父 母 )から 生 活 費 又 は 教 育 費 の 贈 与 を 受 けた 場 合 の 贈 与 税 に 関 するQ&A 資 金 FAQ 平 成 25 年 12 月 国 税 庁 目 次 1 生 活 費 又 は 教 育 費 の 全 般 に 関 するQ&A [Q1-1] 扶 養 義 務 者 ( 父 母 や 祖 父 母 )から 生 活 費 又 は 教 育 費 の

More information

リクナビ派遣様_生活ラボニュース_リリースPDFフォーマット.PPT

リクナビ派遣様_生活ラボニュース_リリースPDFフォーマット.PPT 生 活 ラボニュース Vol.10 Mar/2012 女 性 たちの お 仕 事 観 調 査 女 性 たちのお 仕 事 観 にフィット!? 派 遣 というワークスタイルのメリットとは? 今 女 性 たちが 仕 事 に 求 めていることとは? そしてそのニーズに 応 えることができる ぴったりのワークスタイルとは? やるからにはやりがいを 持 って 前 向 きにがんばりたい でも 自 由 に 使 える

More information

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 区 東 庄 町 の 給 与 定 員 管 理 等 について 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) 分 ( 年 度 末 ) A B B/A 1 年 度 の 件 費 率 千 千 千 年 度 15,408 5,093,505 1,033,984 517,441 0.3 0.8 ()

More information

<485020208145944E8BE08F6D2082C682B5905690DD2E786C7378>

<485020208145944E8BE08F6D2082C682B5905690DD2E786C7378> < 年 金 塾 > ( 年 金 判 例. 1/ ) 公 的 年 金 の 逸 失 利 益 性 (その-1) H.. 課 題 < 逸 失 利 益 > 1. 街 頭 相 談 会 ( 当 塾 の 主 催 や ) で 次 のような 質 問 があったとしたら 貴 方 は どう 答 えますか? < 想 定 質 問 > 年 金 受 給 中 のお 爺 さんが 横 断 歩 道 を 通 行 中 に 信 号 無 視 の 車

More information

Taro-iryouhoken

Taro-iryouhoken 医 療 保 険 制 度 2014 社 会 保 障 法 1 国 民 皆 保 険 国 民 皆 保 険 医 療 保 険 全 体 図 国 民 共 済 制 度 健 康 民 間 労 働 者 公 務 員 等 保 家 族 険 自 営 業 者 無 職 他 国 民 健 康 保 険 1961( 昭 36) 年 4 月 ~ 2 健 康 保 険 制 度 の 被 保 険 者 と 被 扶 養 者 (1) 強 制 被 保 険 者

More information

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱 川 越 市 幼 稚 園 就 園 奨 励 費 補 助 金 交 付 要 綱 川 越 市 幼 稚 園 就 園 奨 励 費 補 助 金 交 付 要 綱 ( 平 成 21 年 7 月 3 日 決 裁 )の 全 部 を 改 正 する ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 要 綱 は 保 護 者 の 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 るため 私 立 幼 稚 園 又 は 無 認 可 幼 稚 園 に 在 園 する

More information

 

  障 害 者 政 策 委 員 会 第 2 小 委 員 会 ( 第 3 回 ) 資 料 一 覧 資 料 1-1 論 点 4 15 24 条 所 得 保 障 等 ( 年 金, 諸 手 当, 経 済 的 負 担 の 軽 減 等 )について に 関 する 厚 生 労 働 省 資 料 1 資 料 1-2 論 点 4 15 24 条 所 得 保 障 等 ( 年 金, 諸 手 当, 経 済 的 負 担 の 軽 減

More information

特別徴収封入送付作業について

特別徴収封入送付作業について 特 別 徴 収 の 事 務 概 要 ( 説 明 資 料 ) 新 居 浜 市 役 所 総 務 部 市 民 税 課 電 話 (0897)65-1224( 直 通 ) 特 別 徴 収 について 所 得 税 の 源 泉 徴 収 義 務 者 は 市 の 指 定 により 市 県 民 税 の 特 別 徴 収 しなければならないと 義 務 付 け られています ( 地 方 税 法 第 321 条 の 4 新 居 浜

More information

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与 電 子 版 職 員 給 与 のあらまし < 公 営 企 業 版 > 平 成 24 年 度 目 次 公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 2 工 業 用 水 道 事 業 3 下 水 道 事 業 4 自 動 車 運 送 事 業 5 高 速 度 鉄 道 事 業 6 病 院 事 業 < 問 い 合 わせ 先 > 上 下 水 道 局 総 務 部 総 務 課 交 通 局 総 務 部 労 務 課

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D203134303232388F4390B3208A948C9493648E7189BB8CE38270819582605F8267826F8C668DDA97702E646F63>

<4D6963726F736F667420576F7264202D203134303232388F4390B3208A948C9493648E7189BB8CE38270819582605F8267826F8C668DDA97702E646F63> 株 券 電 子 化 制 度 よくあるQ&A( 改 訂 版 ) 平 成 21 年 5 月 11 日 日 本 証 券 業 協 会 (タンス 株 ) 問 1 上 場 会 社 の 株 券 が 手 元 にあります 株 券 はどうなりますか( 株 券 電 子 化 で 何 か 手 続 は 必 要 ですか) 株 券 電 子 化 までに 証 券 会 社 を 通 じて 証 券 保 管 振 替 機 構 (ほふり)に 預

More information

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1 独 立 行 政 法 人 統 計 センター( 法 人 番 号 7011105002089)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 独 立 行 政 法 人 通 則 法 第 52 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づき

More information

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上 蕨 市 三 世 代 ふれあい 家 族 住 宅 取 得 補 助 金 交 付 要 綱 ( 目 的 ) 第 1 条 この 要 綱 は 子 育 て 中 の 子 世 帯 及 びその 親 世 帯 の 同 居 又 は 近 居 ( 以 下 同 居 等 と い う ) を 促 進 す る た め 住 宅 の 取 得 に 係 る 費 用 の 一 部 を 補 助 す る こ と に よ り 三 世 代 の 市 内 定 住

More information

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提 国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 財 務 省 主 計 局 給 与 共 済 課 長 調 査 主 任 土 谷 晃 浩 加 塩 雄 斗 1.はじめに ( 以 下 19 年 一 元 化 法 案 という )において 厚 退 職 給 付 ( 退 職 金 + 年 金 ( 事 業 主 分 ))の 官 民 均 衡 を 図 る 観 点 から 国 家 公 務 員 の 退 職 手

More information

資料2 利用者負担(保育費用)

資料2 利用者負担(保育費用) 新 制 度 の 保 育 料 ( 利 用 者 負 担 額 )について 資 料 2 新 制 度 における 保 育 料 については 子 ども 子 育 て 支 援 法 に 基 づき 現 行 の 保 育 制 度 と 同 様 世 帯 の 所 得 の 状 況 その 他 の 事 情 を 勘 案 し 国 が 定 める 水 準 を 上 限 として 市 町 村 が 定 めることになりま す 国 が 定 める 水 準 については

More information

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8, 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 の 給 与 定 員 管 理 等 について 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) ( 年 度 末 ) A B B/A 年 度 の 件 費 率 年 度,,1,9 1, 9,9 1.1 1. 件 費 には 村 長 副 村 長 教 育 長 の 給 与 議 会 議 員 各 種 委 員

More information

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定 62 (Q&A) 目 次 1 鑑 定 評 価 の 委 託 は 入 札 か 随 意 契 約 か またその 理 由 は 何 か 2 委 託 料 は 他 県 と 比 べて 妥 当 性 のある 金 額 か 3 地 価 公 示 ( 国 の 調 査 )との 違 いは 何 か また 国 の 調 査 結 果 はどう 活 用 しているか 4 路 線 価 を 利 用 しない 理 由 は 何 か 5 委 託 料 の 算

More information

4.2011 年 度 調 査 結 果 1 回 答 施 設 大 阪 府 内 では 年 間 約 7 万 5 千 件 の 分 娩 を 約 150の 施 設 で 行 っているが 今 回 の 調 査 ではその 全 ての 施 設 へ 調 査 依 頼 を 行 い 27の 施 設 から 計 254 件 の 未 受 診 妊 婦 の 報 告 ( 表 1)が 寄 せられた そのうち236 件 (92.9%) はOGCS

More information

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世 呉 市 有 財 産 事 業 者 提 案 型 (サウンディング 型 ) 市 場 調 査 実 施 要 項 1 調 査 の 名 称 呉 市 有 財 産 事 業 者 提 案 型 (サウンディング 型 ) 市 場 調 査 ( 以 下 市 場 調 査 という ) 2 調 査 の 目 的 等 (1) 背 景 目 的 呉 市 では, 行 政 目 的 のない 財 産 ( 土 地 建 物 )については 売 却 を 原

More information

/ 5 ページ 身 近 な 普 通 名 詞 を 覚 えさせ 絵 カードや 言 葉 絵 本 などを 使 い 身 近 な 生 活 に 関 わる 固 有 名 詞 をマッチングさせ 集 合 名 詞 の 概 念 を 身 に 付 けさせ 普 通 名 詞 の 絵 カードや 字 単 語 カードを 見 本 に 従 っ

/ 5 ページ 身 近 な 普 通 名 詞 を 覚 えさせ 絵 カードや 言 葉 絵 本 などを 使 い 身 近 な 生 活 に 関 わる 固 有 名 詞 をマッチングさせ 集 合 名 詞 の 概 念 を 身 に 付 けさせ 普 通 名 詞 の 絵 カードや 字 単 語 カードを 見 本 に 従 っ / 5 ページ 写 真 マークへの 興 味 を 持 たせ コミュニケーションの 補 助 手 段 として 日 課 生 活 習 慣 を 示 す 日 々の 活 動 カードなど を 見 せ 絵 写 真 を 用 いたコミュニケーションをはか 絵 本 の 絵 や 過 去 の 体 験 の 写 真 によってコミュニケーションを 楽 しませ カードによる 字 指 字 に 気 づかせ カードに 単 語 で 字 を 併

More information

役員退職手当規程

役員退職手当規程 役 員 退 職 手 当 規 程 平 成 15 年 10 月 1 日 規 程 第 5 号 改 正 平 成 16 年 1 月 21 日 規 程 第 21 号 改 正 平 成 23 年 9 月 30 日 規 程 第 17 号 改 正 平 成 25 年 3 月 29 日 規 程 第 10 号 改 正 平 成 27 年 6 月 4 日 規 程 第 4 号 ( 目 的 ) 第 1 条 この 規 程 は 独 立

More information

群馬県多文化共生推進指針

群馬県多文化共生推進指針 < 資 料 2> 定 住 外 国 人 実 態 調 査 結 果 概 要 1 調 査 目 的 経 済 状 況 の 悪 化 後 における 県 内 の 外 国 人 集 住 地 域 に 住 む 外 国 人 の 就 労 状 況 や 生 活 実 態 子 供 の 就 学 状 況 等 と 受 け 入 れ 側 日 本 人 の 意 識 を 調 査 し その 結 果 を 分 析 研 究 することに より 県 の 支 援 施

More information

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運 地 本 業 務 ニ ュ ー ス J R 東 海 労 静 岡 地 方 本 部 NO.1 8 2 0 1 2 年 6 月 1 9 日 発 行 者 : JR 東 海 労 静 岡 地 方 本 部 山 本 繁 明 申 6 号 に 関 する 幹 事 間 折 衝 を 開 催!! 6 月 15 日 地 本 は 静 岡 車 両 区 に お け る 構 内 運 転 士 に 対 す る 誤 支 給 及 び 戻 入 に つ

More information

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc 答 申 第 1 審 議 会 の 結 論 名 古 屋 市 長 ( 以 下 実 施 機 関 という )が 本 件 異 議 申 立 ての 対 象 とな る 保 有 個 人 情 報 を 一 部 開 示 とした 決 定 は 妥 当 である 第 2 異 議 申 立 てに 至 る 経 過 1 平 成 27 年 5 月 29 日 異 議 申 立 人 は 名 古 屋 市 個 人 情 報 保 護 条 例 ( 平 成 17

More information

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職 公 益 社 団 法 人 全 国 市 有 物 件 災 害 共 済 会 職 員 の 育 児 休 業 介 護 休 業 等 に 関 する 規 程 平 成 24 年 10 月 15 日 制 定 平 成 25 年 10 月 21 日 一 部 改 正 平 成 26 年 4 月 1 日 一 部 改 正 第 1 章 目 的 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 規 程 は 職 員 就 業 規 則 ( 以 下 規 則 という

More information

平成21年10月30日

平成21年10月30日 職 員 各 位 平 成 24 年 10 月 25 日 法 人 事 務 局 総 務 部 人 事 課 年 末 調 整 に 係 る 申 告 書 等 の 提 出 について 標 記 の 件 年 末 調 整 を 行 いますので 下 記 の 通 り 必 要 書 類 の 提 出 をお 願 いいたします 記 1. 手 続 きについて (1) 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 返 却 および 記 載 内 容 の 確

More information

<5461726F2D8E518D6C8251834183938350815B83678C8B89CA8169503531>

<5461726F2D8E518D6C8251834183938350815B83678C8B89CA8169503531> ( 参 考 Ⅱ) 千 葉 県 教 育 委 員 会 と 千 葉 大 学 教 育 学 部 との 連 携 事 業 アンケートの 結 果 A 千 葉 大 学 教 育 学 部 との 連 携 による 基 礎 教 養 講 座 受 講 者 アンケート (アンケート 回 収 数 :76 名 ).あなたは 将 来 教 員 になることを 志 望 していますか?. 教 員 になることを 目 指 している(6 名 ). 教

More information

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 ( 相 談 ~ 改 正 に 伴 い 改 めて 整 理 しておきたい~ 法 人 税 における 繰 越 欠 損 金 制 度 米 澤 潤 平 部 東 京 室 平 成 27 年 度 および28 年 度 の 税 制 改 正 による 法 人 税 率 引 き 下 げに 伴 う 課 税 ベース 拡 大 の 一 環 として 繰 越 欠 損 金 制 度 についても 大 改 正 が 行 われました 今 回 は 繰 越 欠 損

More information

事務連絡

事務連絡 特 別 研 究 員 の 皆 様 へ 平 成 25 年 10 月 11 日 独 立 行 政 法 人 日 本 学 術 振 興 会 人 材 育 成 事 業 部 研 究 者 養 成 課 年 末 調 整 にかかる 申 告 書 類 提 出 のお 願 い 標 題 の 件 について 平 成 25 年 の 年 末 調 整 に 必 要 な 書 類 を 送 付 いたしますので 裏 面 以 降 の 申 告 書 類 作 成

More information

1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合

1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合 決 済 WG 7-1 論 点 の 整 理 1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合 紙 ICチップ 等 の 有 体 物 にその 価 値 が 記

More information

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等 8 資 料 ( 1 ) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) ( 2 ) 最 近 の 主 な 制 改 正 一 覧 (1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し

More information

自 分 にあった 健 康 保 険 を 見 つけよう! それぞれの 健 康 保 険 の 特 徴 を 踏 まえ 自 分 にあった 健 康 保 険 を 選 ぶようにしましょう! 今 までの 収 入 扶 養 家 族 の 有 無 によって どの 健 康 保 険 に 加 入 するとメリットがあるか 参 考 にし

自 分 にあった 健 康 保 険 を 見 つけよう! それぞれの 健 康 保 険 の 特 徴 を 踏 まえ 自 分 にあった 健 康 保 険 を 選 ぶようにしましょう! 今 までの 収 入 扶 養 家 族 の 有 無 によって どの 健 康 保 険 に 加 入 するとメリットがあるか 参 考 にし 退 職 後 の 健 康 保 険 について 今 までは 入 社 と 同 時 に 当 健 保 組 合 に 加 入 されていましたが 退 職 後 は 再 就 職 での 加 入 以 外 は ご 自 身 で 健 康 保 険 を 選 択 して いただくことになります 自 分 にとって ベストな 判 断 をするためには それぞれの 健 康 保 険 についてご 理 解 のうえ 自 分 にメリットのある 健 康 保

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2097988976918A94BD837D836C83578381839383678B4B92F62E646F6378>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2097988976918A94BD837D836C83578381839383678B4B92F62E646F6378> 一 般 社 団 法 人 日 本 ジェネリック 医 薬 品 学 会 利 益 相 反 マネジメント 規 程 ( 目 的 ) 第 1 条 一 般 社 団 法 人 日 本 ジェネリック 医 薬 品 学 会 ( 以 下 本 学 会 と 略 す)は その 活 動 におい て 社 会 的 責 任 と 倫 理 性 が 求 められていることに 鑑 み 利 益 相 反 マネジメント 規 程 を 策 定 する その 目

More information

Taro-データ公安委員会相互協力事

Taro-データ公安委員会相互協力事 公 安 委 員 会 相 互 協 力 事 務 処 理 要 綱 の 制 定 について( 例 規 ) 最 終 改 正 平 成 26.2.7 例 規 組 二 第 5 号 京 都 府 警 察 本 部 長 から 各 部 長 各 所 属 長 あて 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 事 務 取 扱 いに 関 する 訓 令 ( 平 成 4 年 京 都 府 警 察 本

More information

日 雇 い 等 の 収 入 の 場 合 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分 所 得 額 証 勤 務 先 が 不 特 定 の 日 雇 いをしている 方 前 年 分 確 定 申 告 書 ( 控 ) 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分

日 雇 い 等 の 収 入 の 場 合 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分 所 得 額 証 勤 務 先 が 不 特 定 の 日 雇 いをしている 方 前 年 分 確 定 申 告 書 ( 控 ) 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分 書 類 審 査 に 必 要 なもの 書 類 審 査 には 次 の1~5の 該 当 する 全 ての 書 類 が 必 要 です 必 要 な 書 類 が 提 出 されない 場 合 は 失 格 になります なお 必 要 事 項 の 記 入 漏 れや 証 明 者 等 の 印 鑑 のないもの およびコピーは 無 効 な 書 類 となります また 提 出 された 書 類 はお 返 しできません 1. 世 帯 員

More information

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 の 法 令 等 に 準 拠 Up Newsletter 養 老 保 険 の 減 額 逓 増 定 期 保 険 の 取 扱 い 変 更 介 護 費 用 保 険 の 導 入 企 業 の 保 険 のポイント http://www.up-firm.com 1 養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者

More information

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 清 瀬 市 の 給 与 定 員 管 理 等 について 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (25 年 度 末 ) 25 年 度 千 74,247 27,195,534 A 768,602 千 4,616,550 B 千 17.0 B/A 昨 年 度 の 件 費 率 17.3

More information

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則 国 立 大 学 法 人 東 京 医 科 歯 科 大 学 育 児 休 業 等 規 則 平 成 16 年 4 月 1 日 規 則 第 3 3 号 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 規 則 は 国 立 大 学 法 人 東 京 医 科 歯 科 大 学 職 員 就 業 規 則 ( 平 成 16 年 規 程 第 2 号 以 下 就 業 規 則 という ) 第 37 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づき 国

More information

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc) 国 から 地 方 への 税 源 移 譲 による 税 率 構 造 の 改 正 平 成 18 年 度 税 制 改 正 で 所 得 税 から 個 人 住 民 税 への3 兆 円 規 模 の 本 格 的 な 税 源 移 譲 が 実 施 されます この 税 源 移 譲 にあたっては 所 得 税 及 び 個 人 住 民 税 の 役 割 分 担 を 明 確 化 する とともに 全 ての 納 税 者 の 負 担 が

More information

Microsoft PowerPoint - 060821 22日修正最終確定.ppt

Microsoft PowerPoint - 060821 22日修正最終確定.ppt 工 賃 控 除 の 見 直 しについて 入 所 施 設 工 賃 4 万 円 以 下 の 場 合 )の 利 用 者 負 担 見 直 し 後 ) 約 4 万 円 までの 工 賃 について 定 率 負 担 をゼロとする 食 費 負 担 を 行 った 後 の 手 元 金 が 現 行 2.5 万 円 に 加 え 最 大 約 2.4 万 円 年 額 28.8 万 円 )まで 残 ることとなる 2 級 年 金 と

More information

平成20年度 みどり市幼稚園就園奨励費補助金について

平成20年度 みどり市幼稚園就園奨励費補助金について 平 成 28 年 度 みどり 市 幼 稚 園 就 園 奨 励 費 補 助 金 について ( 私 立 幼 稚 園 ) みどり 市 では 幼 稚 園 児 の 保 護 者 に 対 し 所 得 状 況 に 応 じて 経 済 的 負 担 を 軽 減 するために 補 助 金 を 支 給 しています 平 成 28 年 度 の 変 更 点 について 平 成 28 年 度 から 国 の 方 針 により 低 所 得 の

More information

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合 個 人 県 民 税 ( 県 税 ) 個 人 市 町 村 民 税 ( 市 町 村 税 ) 県 内 に 住 所 がある 個 人 にかかります 個 人 県 民 税 と 個 人 市 町 村 民 税 をあわせて 個 人 の 住 民 税 と 呼 んでいます 住 民 税 は 市 町 村 で 賦 課 徴 収 されたあと 県 民 税 分 は 各 市 町 村 から 県 に 払 い 込 まれます 納 め る 人 毎 年

More information

21 21 10 22 2 11 PTA 2010 3 2

21 21 10 22 2 11 PTA 2010 3 2 21 PTA 22 3 15 21 21 10 22 2 11 PTA 2010 3 2 14 25 329 467 5 69 56 2 3 1 4 420 180 2 1 3 7 2009 10 16 12 147 40 27 () 70 30 100 3 6 1,800 590 33 2 2 5 1 3,586 2,293 64 500 4 =2,000 362 18 3,285 630 PTA

More information

- 目 次 - 1 被 害 状 況 (1) 特 殊 詐 欺 ( 全 体 ) 1 (2) オ レ オ レ 詐 欺 4 (3) 架 空 請 求 振 り 込 め 類 似 詐 欺 6 (4) 還 付 金 等 詐 欺 9 2 検 挙 状 況 ( 都 内 ) (1) 本 犯 11 (2) 検 挙 被 疑 者 の

- 目 次 - 1 被 害 状 況 (1) 特 殊 詐 欺 ( 全 体 ) 1 (2) オ レ オ レ 詐 欺 4 (3) 架 空 請 求 振 り 込 め 類 似 詐 欺 6 (4) 還 付 金 等 詐 欺 9 2 検 挙 状 況 ( 都 内 ) (1) 本 犯 11 (2) 検 挙 被 疑 者 の 平 成 27 年 9 月 平 成 27 年 上 半 期 における 特 殊 詐 欺 の 状 況 について 警 視 庁 - 目 次 - 1 被 害 状 況 (1) 特 殊 詐 欺 ( 全 体 ) 1 (2) オ レ オ レ 詐 欺 4 (3) 架 空 請 求 振 り 込 め 類 似 詐 欺 6 (4) 還 付 金 等 詐 欺 9 2 検 挙 状 況 ( 都 内 ) (1) 本 犯 11 (2) 検 挙

More information

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額 白 鷹 町 の 給 与 定 員 管 理 等 について( 平 成 23 年 度 ) 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (22 年 度 末 ) A H22 年 度 15,653 7,495,399 471,366 1,214,22 16.1 B B/A H21 年 度 の 件

More information

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親 第 265 回 企 業 会 計 基 準 委 員 会 資 料 番 号 日 付 審 議 事 項 (3) 2013 年 5 月 29 日 プロジェクト 項 目 企 業 結 合 (ステップ2) 公 開 草 案 に 対 するコメントへの 対 応 I. 検 討 の 経 緯 1. 平 成 25 年 1 月 に 企 業 会 計 基 準 公 開 草 案 第 49 号 企 業 結 合 に 関 する 会 計 基 準 (

More information

該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶

該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶 国 立 大 学 法 人 富 山 大 学 職 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 規 則 平 成 17 年 10 月 1 日 制 定 平 成 21 年 4 月 1 日 改 正 平 成 22 年 6 月 30 日 改 正 平 成 24 年 4 月 1 日 改 正 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 規 則 は, 国 立 大 学 法 人 富 山 大 学 職 員 就 業 規 則 ( 以 下 職 員 就

More information

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和 福 山 市 私 立 幼 稚 園 就 園 奨 励 費 補 助 金 交 付 要 綱 ( 趣 旨 ) 第 1 条 家 庭 の 所 得 状 況 に 応 じて 保 護 者 の 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 るとともに, 公 私 立 幼 稚 園 間 の 保 護 者 負 担 の 格 差 の 是 正 を 図 るため, 予 算 の 範 囲 内 において 福 山 市 が 行 う 私 立 幼 稚 園 就 園 奨

More information

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用 駐 輪 場 ( 都 市 整 備 部 総 合 交 通 課 所 管 ) 市 が 設 置 している 有 料 駐 輪 場 は 市 内 に 2か 所 あります 松 山 駅 前 駐 輪 場 基 本 情 報 施 設 名 所 在 地 敷 地 面 積 構 造 階 層 延 べ 面 積 建 築 年 管 理 形 態 敷 地 の 状 態 松 山 駅 前 駐 輪 場 三 番 町 八 丁 目 364-6 681.25 m2 軽

More information

<483233899396EC8E73904588F58B8B975E8CF6955C8CB48D652E786C73>

<483233899396EC8E73904588F58B8B975E8CF6955C8CB48D652E786C73> の 給 与 定 員 管 理 等 について ( 平 成 23 年 4 月 1 日 ) 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 (21 年 度 末 ) A 21 年 度 3,455 19,33,478 実 質 収 支 472,685 件 費 B 3,364,471 件 費 率 ( 参 考 ) B/A 2 年 度 の 件 費 率 17.7

More information

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135,600 185,800 222,900 2

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135,600 185,800 222,900 2 日 田 市 の 給 与 定 員 管 理 等 について 1 総 括 (1) 人 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 区 分 住 民 基 本 台 帳 人 口 歳 出 額 実 質 収 支 人 件 費 人 件 費 率 ( 参 考 ) 年 度 (22 年 度 末 ) A B B/A 21 年 度 の 人 件 費 率 22 71,889 39,061,738 人 % % 1,444,329 6,050,275

More information

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険 1 参 考 資 料 6 退 職 関 連 手 続 の 現 行 業 務 分 析 1. ヒアリング 対 象 2. ワンストップ 化 に 向 けて 検 討 すべき 課 題 ( 参 考 )ヒアリング 結 果 分 析 2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁

More information

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8% 認 可 保 育 所 経 営 析 参 考 指 標 ( 平 成 22 年 度 決 算 ) 1. 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) (1) 機 能 性 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 有 効 集 対 象 3,086 施 設 機 能 性 状 況 は 次 とおりです 1 平 均 認 可 定 員 数 は108.5 人 で 利 用 率 は110.0%でした 2 在 所 児 1 人

More information

1

1 精 華 町 個 人 情 報 保 護 条 例 改 正 に 向 けての 考 え 方 ( 案 ) 平 成 27 年 4 月 精 華 町 0 1 目 次 1 個 人 情 報 保 護 に 関 する 法 体 系 と 番 号 法 における 特 定 個 人 情 報 の 保 護 措 置... 1 2 番 号 法 と 精 華 町 個 人 情 報 保 護 条 例 における 個 人 情 報 の 定 義 上 の 差 異...

More information