動 し 法 の 支 配 を 重 視 することにより 紛 争 の 平 和 的 な 解 決 を 図 らなければ ならない さらに 我 が 国 自 身 の 防 衛 力 を 適 切 に 整 備 維 持 運 用 し 同 盟 国 である 米 国 との 相 互 協 力 を 強 化 するとともに 域 内 外 のパー

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1 国 の 存 立 を 全 うし 国 民 を 守 るための 切 れ 目 のない 安 全 保 障 法 制 の 整 備 について 平 成 26 年 7 月 1 日 国 家 安 全 保 障 会 議 決 定 閣 議 決 定 我 が 国 は 戦 後 一 貫 して 日 本 国 憲 法 の 下 で 平 和 国 家 として 歩 んできた 専 守 防 衛 に 徹 し 他 国 に 脅 威 を 与 えるような 軍 事 大 国 とはならず 非 核 三 原 則 を 守 るとの 基 本 方 針 を 堅 持 しつつ 国 民 の 営 々とした 努 力 により 経 済 大 国 と して 栄 え 安 定 して 豊 かな 国 民 生 活 を 築 いてきた また 我 が 国 は 平 和 国 家 としての 立 場 から 国 際 連 合 憲 章 を 遵 守 しながら 国 際 社 会 や 国 際 連 合 を 始 めとする 国 際 機 関 と 連 携 し それらの 活 動 に 積 極 的 に 寄 与 している こう した 我 が 国 の 平 和 国 家 としての 歩 みは 国 際 社 会 において 高 い 評 価 と 尊 敬 を 勝 ち 得 てきており これをより 確 固 たるものにしなければならない 一 方 日 本 国 憲 法 の 施 行 から 67 年 となる 今 日 までの 間 に 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 は 根 本 的 に 変 容 するとともに 更 に 変 化 し 続 け 我 が 国 は 複 雑 かつ 重 大 な 国 家 安 全 保 障 上 の 課 題 に 直 面 している 国 際 連 合 憲 章 が 理 想 として 掲 げたいわゆる 正 規 の 国 連 軍 は 実 現 のめどが 立 っていないことに 加 え 冷 戦 終 結 後 の 四 半 世 紀 だけをとっても グローバルなパワーバランス の 変 化 技 術 革 新 の 急 速 な 進 展 大 量 破 壊 兵 器 や 弾 道 ミサイルの 開 発 及 び 拡 散 国 際 テロなどの 脅 威 により アジア 太 平 洋 地 域 において 問 題 や 緊 張 が 生 み 出 されるとともに 脅 威 が 世 界 のどの 地 域 において 発 生 しても 我 が 国 の 安 全 保 障 に 直 接 的 な 影 響 を 及 ぼし 得 る 状 況 になっている さらに 近 年 で は 海 洋 宇 宙 空 間 サイバー 空 間 に 対 する 自 由 なアクセス 及 びその 活 用 を 妨 げるリスクが 拡 散 し 深 刻 化 している もはや どの 国 も 一 国 のみで 平 和 を 守 ることはできず 国 際 社 会 もまた 我 が 国 がその 国 力 にふさわしい 形 で 一 層 積 極 的 な 役 割 を 果 たすことを 期 待 している 政 府 の 最 も 重 要 な 責 務 は 我 が 国 の 平 和 と 安 全 を 維 持 し その 存 立 を 全 う するとともに 国 民 の 命 を 守 ることである 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 の 変 化 に 対 応 し 政 府 としての 責 務 を 果 たすためには まず 十 分 な 体 制 を もって 力 強 い 外 交 を 推 進 することにより 安 定 しかつ 見 通 しがつきやすい 国 際 環 境 を 創 出 し 脅 威 の 出 現 を 未 然 に 防 ぐとともに 国 際 法 にのっとって 行

2 動 し 法 の 支 配 を 重 視 することにより 紛 争 の 平 和 的 な 解 決 を 図 らなければ ならない さらに 我 が 国 自 身 の 防 衛 力 を 適 切 に 整 備 維 持 運 用 し 同 盟 国 である 米 国 との 相 互 協 力 を 強 化 するとともに 域 内 外 のパートナーとの 信 頼 及 び 協 力 関 係 を 深 めることが 重 要 である 特 に 我 が 国 の 安 全 及 びアジア 太 平 洋 地 域 の 平 和 と 安 定 のために 日 米 安 全 保 障 体 制 の 実 効 性 を 一 層 高 め 日 米 同 盟 の 抑 止 力 を 向 上 させることにより 武 力 紛 争 を 未 然 に 回 避 し 我 が 国 に 脅 威 が 及 ぶことを 防 止 することが 必 要 不 可 欠 である その 上 で いかなる 事 態 に おいても 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 断 固 として 守 り 抜 くとともに 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 下 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 にこれまで 以 上 に 積 極 的 に 貢 献 するためには 切 れ 目 のない 対 応 を 可 能 とする 国 内 法 制 を 整 備 しなければならない 5 月 15 日 に 安 全 保 障 の 法 的 基 盤 の 再 構 築 に 関 する 懇 談 会 から 報 告 書 が 提 出 され 同 日 に 安 倍 内 閣 総 理 大 臣 が 記 者 会 見 で 表 明 した 基 本 的 方 向 性 に 基 づき これまで 与 党 において 協 議 を 重 ね 政 府 としても 検 討 を 進 めてき た 今 般 与 党 協 議 の 結 果 に 基 づき 政 府 として 以 下 の 基 本 方 針 に 従 っ て 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 守 り 抜 くために 必 要 な 国 内 法 制 を 速 やかに 整 備 することとする 1 武 力 攻 撃 に 至 らない 侵 害 への 対 処 (1) 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 が 厳 しさを 増 していることを 考 慮 すれ ば 純 然 たる 平 時 でも 有 事 でもない 事 態 が 生 じやすく これにより 更 に 重 大 な 事 態 に 至 りかねないリスクを 有 している こうした 武 力 攻 撃 に 至 らない 侵 害 に 際 し 警 察 機 関 と 自 衛 隊 を 含 む 関 係 機 関 が 基 本 的 な 役 割 分 担 を 前 提 として より 緊 密 に 協 力 し いかなる 不 法 行 為 に 対 しても 切 れ 目 のない 十 分 な 対 応 を 確 保 するための 態 勢 を 整 備 することが 一 層 重 要 な 課 題 となっている (2) 具 体 的 には こうした 様 々な 不 法 行 為 に 対 処 するため 警 察 や 海 上 保 安 庁 などの 関 係 機 関 が それぞれの 任 務 と 権 限 に 応 じて 緊 密 に 協 力 して 対 応 するとの 基 本 方 針 の 下 各 々の 対 応 能 力 を 向 上 させ 情 報 共 有 を 含 む 連 携 を 強 化 し 具 体 的 な 対 応 要 領 の 検 討 や 整 備 を 行 い 命 令 発 出 手 続 を 迅 速 化 するとともに 各 種 の 演 習 や 訓 練 を 充 実 させるなど 各 般 の 分

3 野 における 必 要 な 取 組 を 一 層 強 化 することとする (3)このうち 手 続 の 迅 速 化 については 離 島 の 周 辺 地 域 等 において 外 部 から 武 力 攻 撃 に 至 らない 侵 害 が 発 生 し 近 傍 に 警 察 力 が 存 在 しない 場 合 や 警 察 機 関 が 直 ちに 対 応 できない 場 合 ( 武 装 集 団 の 所 持 する 武 器 等 のた めに 対 応 できない 場 合 を 含 む )の 対 応 において 治 安 出 動 や 海 上 にお ける 警 備 行 動 を 発 令 するための 関 連 規 定 の 適 用 関 係 についてあらかじめ 十 分 に 検 討 し 関 係 機 関 において 共 通 の 認 識 を 確 立 しておくとともに 手 続 を 経 ている 間 に 不 法 行 為 による 被 害 が 拡 大 することがないよう 状 況 に 応 じた 早 期 の 下 令 や 手 続 の 迅 速 化 のための 方 策 について 具 体 的 に 検 討 することとする (4)さらに 我 が 国 の 防 衛 に 資 する 活 動 に 現 に 従 事 する 米 軍 部 隊 に 対 して 攻 撃 が 発 生 し それが 状 況 によっては 武 力 攻 撃 にまで 拡 大 していくよう な 事 態 においても 自 衛 隊 と 米 軍 が 緊 密 に 連 携 して 切 れ 目 のない 対 応 を することが 我 が 国 の 安 全 の 確 保 にとっても 重 要 である 自 衛 隊 と 米 軍 部 隊 が 連 携 して 行 う 平 素 からの 各 種 活 動 に 際 して 米 軍 部 隊 に 対 して 武 力 攻 撃 に 至 らない 侵 害 が 発 生 した 場 合 を 想 定 し 自 衛 隊 法 第 95 条 によ る 武 器 等 防 護 のための 武 器 の 使 用 の 考 え 方 を 参 考 にしつつ 自 衛 隊 と 連 携 して 我 が 国 の 防 衛 に 資 する 活 動 ( 共 同 訓 練 を 含 む )に 現 に 従 事 している 米 軍 部 隊 の 武 器 等 であれば 米 国 の 要 請 又 は 同 意 があることを 前 提 に 当 該 武 器 等 を 防 護 するための 自 衛 隊 法 第 95 条 によるものと 同 様 の 極 めて 受 動 的 かつ 限 定 的 な 必 要 最 小 限 の 武 器 の 使 用 を 自 衛 隊 が 行 うことができるよう 法 整 備 をすることとする 2 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 への 一 層 の 貢 献 (1)いわゆる 後 方 支 援 と 武 力 の 行 使 との 一 体 化 ア いわゆる 後 方 支 援 と 言 われる 支 援 活 動 それ 自 体 は 武 力 の 行 使 に 当 たらない 活 動 である 例 えば 国 際 の 平 和 及 び 安 全 が 脅 かされ 国 際 社 会 が 国 際 連 合 安 全 保 障 理 事 会 決 議 に 基 づいて 一 致 団 結 して 対 応 するよ うなときに 我 が 国 が 当 該 決 議 に 基 づき 正 当 な 武 力 の 行 使 を 行 う 他 国 軍 隊 に 対 してこうした 支 援 活 動 を 行 うことが 必 要 な 場 合 がある 一 方 憲 法 第 9 条 との 関 係 で 我 が 国 による 支 援 活 動 については 他 国 の 武 力 の 行 使 と 一 体 化 することにより 我 が 国 自 身 が 憲 法 の 下 で 認 め

4 られない 武 力 の 行 使 を 行 ったとの 法 的 評 価 を 受 けることがないよ う これまでの 法 律 においては 活 動 の 地 域 を 後 方 地 域 や いわゆ る 非 戦 闘 地 域 に 限 定 するなどの 法 律 上 の 枠 組 みを 設 定 し 武 力 の 行 使 との 一 体 化 の 問 題 が 生 じないようにしてきた イ こうした 法 律 上 の 枠 組 みの 下 でも 自 衛 隊 は 各 種 の 支 援 活 動 を 着 実 に 積 み 重 ね 我 が 国 に 対 する 期 待 と 信 頼 は 高 まっている 安 全 保 障 環 境 が 更 に 大 きく 変 化 する 中 で 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 立 場 から 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 のために 自 衛 隊 が 幅 広 い 支 援 活 動 で 十 分 に 役 割 を 果 たすことができるようにすることが 必 要 である ま た このような 活 動 をこれまで 以 上 に 支 障 なくできるようにすること は 我 が 国 の 平 和 及 び 安 全 の 確 保 の 観 点 からも 極 めて 重 要 である ウ 政 府 としては いわゆる 武 力 の 行 使 との 一 体 化 論 それ 自 体 は 前 提 とした 上 で その 議 論 の 積 み 重 ねを 踏 まえつつ これまでの 自 衛 隊 の 活 動 の 実 経 験 国 際 連 合 の 集 団 安 全 保 障 措 置 の 実 態 等 を 勘 案 して 従 来 の 後 方 地 域 あるいはいわゆる 非 戦 闘 地 域 といった 自 衛 隊 が 活 動 す る 範 囲 をおよそ 一 体 化 の 問 題 が 生 じない 地 域 に 一 律 に 区 切 る 枠 組 みでは なく 他 国 が 現 に 戦 闘 行 為 を 行 っている 現 場 ではない 場 所 で 実 施 す る 補 給 輸 送 などの 我 が 国 の 支 援 活 動 については 当 該 他 国 の 武 力 の 行 使 と 一 体 化 するものではないという 認 識 を 基 本 とした 以 下 の 考 え 方 に 立 って 我 が 国 の 安 全 の 確 保 や 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 のために 活 動 す る 他 国 軍 隊 に 対 して 必 要 な 支 援 活 動 を 実 施 できるようにするための 法 整 備 を 進 めることとする (ア) 我 が 国 の 支 援 対 象 となる 他 国 軍 隊 が 現 に 戦 闘 行 為 を 行 っている 現 場 では 支 援 活 動 は 実 施 しない (イ) 仮 に 状 況 変 化 により 我 が 国 が 支 援 活 動 を 実 施 している 場 所 が 現 に 戦 闘 行 為 を 行 っている 現 場 となる 場 合 には 直 ちにそこで 実 施 している 支 援 活 動 を 休 止 又 は 中 断 する (2) 国 際 的 な 平 和 協 力 活 動 に 伴 う 武 器 使 用 ア 我 が 国 は これまで 必 要 な 法 整 備 を 行 い 過 去 20 年 以 上 にわたり 国 際 的 な 平 和 協 力 活 動 を 実 施 してきた その 中 で いわゆる 駆 け 付 け

5 警 護 に 伴 う 武 器 使 用 や 任 務 遂 行 のための 武 器 使 用 については こ れを 国 家 又 は 国 家 に 準 ずる 組 織 に 対 して 行 った 場 合 には 憲 法 第 9 条 が 禁 ずる 武 力 の 行 使 に 該 当 するおそれがあることから 国 際 的 な 平 和 協 力 活 動 に 従 事 する 自 衛 官 の 武 器 使 用 権 限 はいわゆる 自 己 保 存 型 と 武 器 等 防 護 に 限 定 してきた イ 我 が 国 としては 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 立 場 か ら 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 のために 一 層 取 り 組 んでいく 必 要 があり そ のために 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 (PKO)などの 国 際 的 な 平 和 協 力 活 動 に 十 分 かつ 積 極 的 に 参 加 できることが 重 要 である また 自 国 領 域 内 に 所 在 する 外 国 人 の 保 護 は 国 際 法 上 当 該 領 域 国 の 義 務 であるが 多 くの 日 本 人 が 海 外 で 活 躍 し テロなどの 緊 急 事 態 に 巻 き 込 まれる 可 能 性 がある 中 で 当 該 領 域 国 の 受 入 れ 同 意 がある 場 合 には 武 器 使 用 を 伴 う 在 外 邦 人 の 救 出 についても 対 応 できるようにする 必 要 がある ウ 以 上 を 踏 まえ 我 が 国 として 国 家 又 は 国 家 に 準 ずる 組 織 が 敵 対 するものとして 登 場 しないことを 確 保 した 上 で 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 などの 武 力 の 行 使 を 伴 わない 国 際 的 な 平 和 協 力 活 動 におけるいわゆ る 駆 け 付 け 警 護 に 伴 う 武 器 使 用 及 び 任 務 遂 行 のための 武 器 使 用 のほか 領 域 国 の 同 意 に 基 づく 邦 人 救 出 などの 武 力 の 行 使 を 伴 わな い 警 察 的 な 活 動 ができるよう 以 下 の 考 え 方 を 基 本 として 法 整 備 を 進 めることとする (ア) 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 等 については PKO 参 加 5 原 則 の 枠 組 みの 下 で 当 該 活 動 が 行 われる 地 域 の 属 する 国 の 同 意 及 び 紛 争 当 事 者 の 当 該 活 動 が 行 われることについての 同 意 が 必 要 とされており 受 入 れ 同 意 をしている 紛 争 当 事 者 以 外 の 国 家 に 準 ずる 組 織 が 敵 対 するものとして 登 場 することは 基 本 的 にないと 考 えられる このこと は 過 去 20 年 以 上 にわたる 我 が 国 の 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 等 の 経 験 からも 裏 付 けられる 近 年 の 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 において 重 要 な 任 務 と 位 置 付 けられている 住 民 保 護 などの 治 安 の 維 持 を 任 務 とする 場 合 を 含 め 任 務 の 遂 行 に 際 して 自 己 保 存 及 び 武 器 等 防 護 を 超 える 武 器 使 用 が 見 込 まれる 場 合 には 特 に その 活 動 の 性 格 上 紛 争 当 事 者 の 受 入 れ 同 意 が 安 定 的 に 維 持 されていることが 必 要 である (イ) 自 衛 隊 の 部 隊 が 領 域 国 政 府 の 同 意 に 基 づき 当 該 領 域 国 における

6 邦 人 救 出 などの 武 力 の 行 使 を 伴 わない 警 察 的 な 活 動 を 行 う 場 合 に は 領 域 国 政 府 の 同 意 が 及 ぶ 範 囲 すなわち その 領 域 において 権 力 が 維 持 されている 範 囲 で 活 動 することは 当 然 であり これは その 範 囲 においては 国 家 に 準 ずる 組 織 は 存 在 していないということを 意 味 する (ウ) 受 入 れ 同 意 が 安 定 的 に 維 持 されているかや 領 域 国 政 府 の 同 意 が 及 ぶ 範 囲 等 については 国 家 安 全 保 障 会 議 における 審 議 等 に 基 づき 内 閣 として 判 断 する (エ)なお これらの 活 動 における 武 器 使 用 については 警 察 比 例 の 原 則 に 類 似 した 厳 格 な 比 例 原 則 が 働 くという 内 在 的 制 約 がある 3 憲 法 第 9 条 の 下 で 許 容 される 自 衛 の 措 置 (1) 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 の 変 化 に 対 応 し いかなる 事 態 におい ても 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 守 り 抜 くためには これまでの 憲 法 解 釈 のままでは 必 ずしも 十 分 な 対 応 ができないおそれがあることから いか なる 解 釈 が 適 切 か 検 討 してきた その 際 政 府 の 憲 法 解 釈 には 論 理 的 整 合 性 と 法 的 安 定 性 が 求 められる したがって 従 来 の 政 府 見 解 における 憲 法 第 9 条 の 解 釈 の 基 本 的 な 論 理 の 枠 内 で 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 守 り 抜 くための 論 理 的 な 帰 結 を 導 く 必 要 がある (2) 憲 法 第 9 条 はその 文 言 からすると 国 際 関 係 における 武 力 の 行 使 を 一 切 禁 じているように 見 えるが 憲 法 前 文 で 確 認 している 国 民 の 平 和 的 生 存 権 や 憲 法 第 13 条 が 生 命 自 由 及 び 幸 福 追 求 に 対 する 国 民 の 権 利 は 国 政 の 上 で 最 大 の 尊 重 を 必 要 とする 旨 定 めている 趣 旨 を 踏 ま えて 考 えると 憲 法 第 9 条 が 我 が 国 が 自 国 の 平 和 と 安 全 を 維 持 し そ の 存 立 を 全 うするために 必 要 な 自 衛 の 措 置 を 採 ることを 禁 じているとは 到 底 解 されない 一 方 この 自 衛 の 措 置 は あくまで 外 国 の 武 力 攻 撃 に よって 国 民 の 生 命 自 由 及 び 幸 福 追 求 の 権 利 が 根 底 から 覆 されるという 急 迫 不 正 の 事 態 に 対 処 し 国 民 のこれらの 権 利 を 守 るためのやむを 得 ない 措 置 として 初 めて 容 認 されるものであり そのための 必 要 最 小 限 度 の 武 力 の 行 使 は 許 容 される これが 憲 法 第 9 条 の 下 で 例 外 的 に 許 容 される 武 力 の 行 使 について 従 来 から 政 府 が 一 貫 して 表 明 してき た 見 解 の 根 幹 いわば 基 本 的 な 論 理 であり 昭 和 47 年 10 月 14 日 に 参

7 議 院 決 算 委 員 会 に 対 し 政 府 から 提 出 された 資 料 集 団 的 自 衛 権 と 憲 法 と の 関 係 に 明 確 に 示 されているところである この 基 本 的 な 論 理 は 憲 法 第 9 条 の 下 では 今 後 とも 維 持 されなければ ならない (3)これまで 政 府 は この 基 本 的 な 論 理 の 下 武 力 の 行 使 が 許 容 され るのは 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 に 限 られると 考 えてき た しかし 冒 頭 で 述 べたように パワーバランスの 変 化 や 技 術 革 新 の 急 速 な 進 展 大 量 破 壊 兵 器 などの 脅 威 等 により 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 が 根 本 的 に 変 容 し 変 化 し 続 けている 状 況 を 踏 まえれば 今 後 他 国 に 対 して 発 生 する 武 力 攻 撃 であったとしても その 目 的 規 模 態 様 等 によっては 我 が 国 の 存 立 を 脅 かすことも 現 実 に 起 こり 得 る 我 が 国 としては 紛 争 が 生 じた 場 合 にはこれを 平 和 的 に 解 決 するため に 最 大 限 の 外 交 努 力 を 尽 くすとともに これまでの 憲 法 解 釈 に 基 づいて 整 備 されてきた 既 存 の 国 内 法 令 による 対 応 や 当 該 憲 法 解 釈 の 枠 内 で 可 能 な 法 整 備 などあらゆる 必 要 な 対 応 を 採 ることは 当 然 であるが それでも なお 我 が 国 の 存 立 を 全 うし 国 民 を 守 るために 万 全 を 期 す 必 要 がある こうした 問 題 意 識 の 下 に 現 在 の 安 全 保 障 環 境 に 照 らして 慎 重 に 検 討 した 結 果 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 のみならず 我 が 国 と 密 接 な 関 係 にある 他 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 し これにより 我 が 国 の 存 立 が 脅 かされ 国 民 の 生 命 自 由 及 び 幸 福 追 求 の 権 利 が 根 底 から 覆 される 明 白 な 危 険 がある 場 合 において これを 排 除 し 我 が 国 の 存 立 を 全 うし 国 民 を 守 るために 他 に 適 当 な 手 段 がないときに 必 要 最 小 限 度 の 実 力 を 行 使 することは 従 来 の 政 府 見 解 の 基 本 的 な 論 理 に 基 づく 自 衛 のための 措 置 として 憲 法 上 許 容 されると 考 えるべきであると 判 断 する に 至 った (4) 我 が 国 による 武 力 の 行 使 が 国 際 法 を 遵 守 して 行 われることは 当 然 であるが 国 際 法 上 の 根 拠 と 憲 法 解 釈 は 区 別 して 理 解 する 必 要 がある 憲 法 上 許 容 される 上 記 の 武 力 の 行 使 は 国 際 法 上 は 集 団 的 自 衛 権 が 根 拠 となる 場 合 がある この 武 力 の 行 使 には 他 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 を 契 機 とするものが 含 まれるが 憲 法 上 は あくま でも 我 が 国 の 存 立 を 全 うし 国 民 を 守 るため すなわち 我 が 国 を 防 衛 するためのやむを 得 ない 自 衛 の 措 置 として 初 めて 許 容 されるものであ る

8 (5)また 憲 法 上 武 力 の 行 使 が 許 容 されるとしても それが 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 守 るためのものである 以 上 民 主 的 統 制 の 確 保 が 求 め られることは 当 然 である 政 府 としては 我 が 国 ではなく 他 国 に 対 して 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 に 憲 法 上 許 容 される 武 力 の 行 使 を 行 うた めに 自 衛 隊 に 出 動 を 命 ずるに 際 しては 現 行 法 令 に 規 定 する 防 衛 出 動 に 関 する 手 続 と 同 様 原 則 として 事 前 に 国 会 の 承 認 を 求 めることを 法 案 に 明 記 することとする 4 今 後 の 国 内 法 整 備 の 進 め 方 これらの 活 動 を 自 衛 隊 が 実 施 するに 当 たっては 国 家 安 全 保 障 会 議 におけ る 審 議 等 に 基 づき 内 閣 として 決 定 を 行 うこととする こうした 手 続 を 含 め て 実 際 に 自 衛 隊 が 活 動 を 実 施 できるようにするためには 根 拠 となる 国 内 法 が 必 要 となる 政 府 として 以 上 述 べた 基 本 方 針 の 下 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 守 り 抜 くために あらゆる 事 態 に 切 れ 目 のない 対 応 を 可 能 とする 法 案 の 作 成 作 業 を 開 始 することとし 十 分 な 検 討 を 行 い 準 備 ができ 次 第 国 会 に 提 出 し 国 会 における 御 審 議 を 頂 くこととする ( 以 上 )

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