会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) する 本 稿 に 先 立 つ 研 究 である 岩 本 福 井 (2011b)では, 将 来 の 金 利, 成 長 率, 医 療 費, 介 護 費 用 が 確 率 的 に 変 動 するシミュレーション 分 析 をおこなった 1) 当 初 に 設 定

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1 論 文 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 * 岩 本 康 志 ( 東 京 大 学 大 学 院 経 済 学 研 究 科 教 授 ) 福 井 唯 嗣 ( 京 都 産 業 大 学 経 済 学 部 教 授 ) 1 序 論 2008 年 4 月 に 創 設 された 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 は 創 設 直 後 から 国 民 の 大 きな 反 発 を 買 い, 政 府 はすぐに 制 度 の 見 直 しを 表 明 することになり,2010 年 には 高 齢 者 医 療 制 度 改 革 会 議 において 新 たな 制 度 の 検 討 を 進 め てきた 同 年 12 月 の 最 終 とりまとめでは, 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 を 廃 止 し, 地 域 保 険 は 国 保 に 一 本 化 する という 改 革 の 方 向 性 が 示 されている 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 を 創 設 した 医 療 制 度 改 革 の 大 きな 原 動 力 となっ たのは, 増 加 を 続 ける 高 齢 者 医 療 費 が 保 険 財 政 に 深 刻 な 影 響 を 与 えていたからである しかし, 同 制 度 の 改 革 の 議 論 では 年 齢 で 区 分 した 制 度 の 是 非 が 中 心 となり, 将 来 の 費 用 負 担 の 問 題 は 明 示 的 には 取 り 上 げら れなかった 本 稿 は,Fukui and Iwamoto (2007), 岩 本 福 井 (2007)で 開 発 された 医 療 介 護 保 険 財 政 モデルの 最 新 版 (2011 年 6 月 版 )を 用 いて, 将 来 の 医 療 介 護 費 用 の 増 大 に 備 えてあらかじめ 社 会 保 険 料 を 高 めに 設 定 することで, 高 齢 者 が 現 役 時 の 貯 蓄 によってその 費 用 をまかなうような 積 立 型 保 険 へ 移 行 する 政 策 を 検 討 * 本 稿 は, 日 本 経 済 学 会 2011 年 度 秋 季 大 会 (10 月 29 日, 筑 波 大 学 )での 報 告 論 文 を 改 訂 したものである 旧 稿 には, 大 竹 文 雄 教 授, 小 塩 隆 士 教 授 から 有 益 なコメントを 頂 いた 本 稿 の 研 究 の 一 部 は, 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (B) から 助 成 を 受 けている ここに 記 して 感 謝 したい 1961 年 生 まれ 1984 年 京 都 大 学 経 済 学 部 卒 業, 大 阪 大 学 社 会 経 済 研 究 所 助 手, 大 阪 大 学 経 済 学 部 講 師, 京 都 大 学 経 済 研 究 所 助 教 授, 一 橋 大 学 大 学 院 経 済 学 研 究 科 教 授 を 経 て,2005 年 より 東 京 大 学 大 学 院 経 済 学 研 究 科 公 共 政 策 大 学 院 教 授, 現 在 に 至 る 大 阪 大 学 経 済 学 博 士 日 本 学 術 会 議 会 員 日 本 経 済 学 会 ( 代 議 員 ), 日 本 財 政 学 会 ( 理 事 ), 医 療 経 済 学 会,American Economic Association,Econometric Society に 所 属 著 書 に 経 済 政 策 とマクロ 経 済 学 ( 共 著, 日 本 経 済 新 聞 社 ), 金 融 機 能 と 規 制 の 経 済 学 ( 共 著, 東 洋 経 済 新 報 社 ), 社 会 福 祉 と 家 族 の 経 済 学 ( 編 著, 東 洋 経 済 新 報 社, 第 3 回 NIRA 大 来 政 策 研 究 賞 受 賞 ) 1972 年 生 まれ 1996 年 京 都 大 学 経 済 学 部 卒 業,2002 年 京 都 大 学 大 学 院 経 済 学 研 究 科 博 士 課 程 修 了 ( 博 士 ( 経 済 学 )),2002 年 京 都 産 業 大 学 経 済 学 部 講 師,2004 年 同 学 部 助 教 授,2007 年 同 学 部 准 教 授 ( 名 称 変 更 ),2012 年 同 学 部 教 授, 現 在 に 至 る 所 属 学 会 は, 日 本 経 済 学 会

2 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) する 本 稿 に 先 立 つ 研 究 である 岩 本 福 井 (2011b)では, 将 来 の 金 利, 成 長 率, 医 療 費, 介 護 費 用 が 確 率 的 に 変 動 するシミュレーション 分 析 をおこなった 1) 当 初 に 設 定 した 移 行 期 の 社 会 保 険 料 は 将 来 の 状 況 を 事 前 に 前 提 をおいて 設 定 するが, 現 実 の 制 度 は 将 来 を 完 全 に 見 通 すことができないので,その 後 の 状 況 次 第 で 保 険 料 は 過 小 にも 過 大 にもなり 得 る そこで, 確 率 変 数 の 実 現 状 況 に 応 じて,5 年 ごとに 保 険 料 を 見 直 す 政 策 シミュレーションをおこなっている そして, 確 率 的 要 素 を 考 慮 していなかった 筆 者 の 先 行 研 究 ( 岩 本 福 井,2009, 2011a)と 同 様 に,(1) 現 行 の 均 衡 財 政 方 式 のもとでは 高 齢 者 の 給 付 費 の 多 くを 現 役 世 代 が 負 担 することになり, 将 来 の 世 代 ほど 負 担 が 重 くなる,(2) 現 在 から 保 険 料 を 高 く 設 定 して, 高 齢 期 の 給 付 費 を 自 らの 現 役 時 の 保 険 料 でまかなう 積 立 方 式 への 移 行 を 図 ることで 世 代 間 の 負 担 の 平 準 化 を 図 れる,ことが 確 認 された また, 岩 本 福 井 (2011b)では, 保 険 料 の 激 変 緩 和 措 置 を 設 けた 場 合 には 積 立 方 式 への 移 行 が 失 敗 する 場 合 があり, 積 立 方 式 へ 移 行 を 開 始 する 時 点 だけでなく, 移 行 過 程 のなかでも 柔 軟 に 保 険 料 率 を 見 直 すことが 重 要 であることを 指 摘 した 本 稿 では, 岩 本 福 井 (2011b)の 考 察 に 加 えて, 以 下 の 2 点 について 新 たな 考 察 をおこなう 第 1 に, 保 険 財 政 と 世 代 の 生 涯 負 担 に 影 響 を 与 える 変 動 はどのような 性 質 のものかを 明 らかにするため, 確 率 過 程 の 定 常 値 からの 乖 離 の 系 列 相 関 の 設 定 についての 感 度 分 析 をおこなう 第 2 に, 確 率 シミュレーションに おける 保 険 料 のちらばりが, 主 としてどの 確 率 変 数 の 変 動 の 影 響 によって 生 じているのかを 分 析 する 本 稿 の 構 成 は 以 下 の 通 りである 2 節 では, 本 稿 で 使 用 する 医 療 介 護 保 険 財 政 モデル(2011 年 6 月 版 ) の 概 略 を 解 説 する この 最 新 版 では, 社 会 保 障 と 税 の 一 体 改 革 で 示 された 医 療 介 護 費 用 の 将 来 推 計 の 前 提 を 取 り 入 れている 3 節 では, 均 衡 財 政 方 式 と 事 前 積 立 方 式 ( 積 立 方 式 への 移 行 )の 2 つの 財 政 運 営 方 式 について, 基 準 ケースでの 確 率 シミュレーション 結 果 を 報 告 する 定 性 的 結 果 はこれまでの 版 による 分 析 と 共 通 している 4 節 では, 本 稿 の 第 1 の 主 眼 である 感 度 分 析 をおこなう 医 療 介 護 費 用 と 経 済 前 提 ( 金 利 と 成 長 率 の 差 )の 両 方 について,その 定 常 値 からの 乖 離 の 系 列 相 関 が 高 くなると, 保 険 料 と 公 費 の 負 担 のちらばりは 大 きくなることが 観 察 される ショックが 永 続 するほど, 財 政 には 大 きな 影 響 を 与 えることが 示 された 積 立 金 のちらばりへの 影 響 も 同 様 であるが, 平 均 値 への 影 響 は 違 っており, 医 療 介 護 費 用 の 系 列 相 関 が 低 いとき,また 金 利 と 成 長 率 の 差 の 系 列 相 関 が 高 くなるとき, 平 均 値 は 高 くなる 世 代 の 生 涯 負 担 率 に 関 しては, 事 前 積 立 方 式 の 方 が 均 衡 財 政 方 式 と 比 較 して 負 担 率 の 分 散 が 大 きくなる これは 医 療 介 護 費 用 の 不 確 実 性 は 両 方 式 に 影 響 を 与 えるが, 経 済 前 提 の 不 確 実 性 は 事 前 積 立 方 式 のみで 問 題 になるからである しかし,これから 生 まれてくる 世 代 では, 事 前 積 立 方 式 での 生 涯 負 担 率 の 上 位 2.5%の 値 は 均 衡 財 政 方 式 の 負 担 率 の 下 位 2.5%を 下 回 るので, 積 立 方 式 が 経 済 環 境 の 不 確 実 性 に 影 響 を 受 けることは,そこに 移 行 する 改 革 を 退 ける 理 由 とはならない また, 医 療 介 護 費 用 の 系 列 相 関 の 違 いについては, 均 衡 財 政 方 式 での 生 涯 負 担 率 の 分 布 の 動 き 方 にくらべて, 事 前 積 立 方 式 での 動 きが 小 さい これは, 均 衡 財 政 方 式 では 費 用 のショックはそのときの 負 担 に 反 映 されるが, 積 立 方 式 では 長 い 期 間 の 保 険 料 に 分 散 して 負 担 されるとい う 違 いがあるためである 5 節 では, 積 立 方 式 への 移 行 過 程 での 保 険 料 率 が 金 利 とその 時 点 での 積 立 金 水 準 にどのように 影 響 され ているのかを, 相 関 図 を 用 いて 検 討 する 移 行 過 程 のほぼ 中 間 点 である 2060 年 度 では, 金 利 が 1%ポイン ト 高 いと 医 療 ( 介 護 ) 保 険 料 率 は 0. 54(0.56)%ポイント 低 く 設 定 される,という 関 係 がある これは 現 在 の 金 利 が 高 いと, 将 来 の 金 利 も 高 く 推 移 すると 想 定 されることで 低 い 保 険 料 でも 十 分 な 積 立 金 が 蓄 積 で 1) わが 国 の 社 会 保 険 の 確 率 シミュレーションには, 鈴 木 湯 田 川 崎 (2003)による 公 的 年 金 の 分 析, 鈴 木 (2008)による 医 療 保 険 の 分 析 がある 岩 本 福 井 (2011b)と 本 稿 の 設 定 は 鈴 木 (2008)に 近 いが, 確 率 過 程 を 別 手 法 で 推 計 することで 結 果 の 頑 健 性 を 確 かめるとともに, 介 護 保 険 の 確 率 シミュレーションをおこなう 点 が 新 たな 貢 献 である

3 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 きると 判 断 されることになるからである 積 立 金 と 保 険 料 の 関 係 は, 移 行 過 程 の 早 い 段 階 では 積 立 水 準 が 低 いことから,それほど 明 瞭 にはあらわれない しかし, 中 間 点 では 相 関 関 係 が 明 瞭 にあらわれ,2060 年 度 では, 積 立 金 GDP 比 が 1%ポイント 高 いと 医 療 ( 介 護 ) 保 険 料 は 0. 15(0.17)%ポイント 低 くなる 関 係 にあることが 示 された 6 節 では, 本 稿 の 結 論 が 要 約 される 2 モデルの 設 定 医 療 介 護 保 険 財 政 モデルは 両 保 険 の 長 期 的 な 財 政 収 支 と 世 代 ごとの 将 来 の 負 担 を 推 計 するために, Fukui and Iwamoto (2007), 岩 本 福 井 (2007)で 開 発 された 本 稿 では,その 最 新 版 となる 2011 年 6 月 版 を 使 用 する モデルでは 2009 年 度 の 実 績 値 を 出 発 点 として,2105 年 度 までの 医 療 介 護 費 用 と 保 険 財 政 を 推 計 する また, 各 歳 の 人 口, 労 働 力 率, 賃 金 データも 作 成 して, 世 代 ごとに 将 来 の 負 担 を 求 めている 2) これによって, 現 行 制 度 のもとで 高 齢 化 の 進 展 による 医 療 介 護 保 険 給 付 費 の 増 加 をどの 世 代 が 負 担 する ことになるのかを 計 算 することができる 2.1 人 口 労 働 力 率 人 口 と 労 働 力 人 口 は 以 下 のように 設 定 される 3) 2009 年 度 の 年 齢 別 人 口 は, 推 計 人 口 ( 総 務 省 統 計 局 )の 10 月 人 口 を 用 いた 4) 2010 年 度 以 降 の 人 口 は, 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 による 将 来 推 計 人 口 (2006 年 12 月 推 計 )を 用 いる 将 来 推 計 人 口 には 出 生 率 と 死 亡 率 についてそれぞれ 高 位 中 位 低 位 の 設 定 を 組 み 合 わせた 9 つの 推 計 があるが, 本 稿 では, 一 般 に 基 準 ケースとして 用 いられている 出 生 中 位 死 亡 中 位 シナリオを 用 いる 2009 年 度 の 年 齢 別 労 働 力 人 口 は,2005 年 の 国 勢 調 査 ( 総 務 省 統 計 局 )の 年 齢 別 労 働 力 率 を 比 例 的 に 調 整 して, 総 労 働 力 人 口 が 2009 年 度 の 労 働 力 調 査 ( 総 務 省 統 計 局 )で 2009 年 度 の 総 労 働 力 人 口 に 等 し くなるように 設 定 した 2010 年 度 以 降 は, 厚 生 労 働 省 職 業 安 定 局 の 雇 用 政 策 研 究 会 により 公 開 されている 労 働 力 人 口 推 計 での 労 働 市 場 への 参 加 が 進 む 場 合 ( 年 齢 階 層 別 労 働 力 率 が 上 昇 すると 想 定 )の 2012, 2017,2030 年 度 の 年 齢 階 層 別 労 働 力 率 をもとに 中 間 年 は 線 形 補 間 によって 労 働 力 率 を 設 定 した 2025 年 度 以 降 は 年 齢 別 労 働 力 率 は 一 定 になると 想 定 する 労 働 の 効 率 性 は 賃 金 水 準 に 比 例 するものとして,2009 年 の 賃 金 構 造 基 本 調 査 ( 厚 生 労 働 省 )の 年 齢 階 層 性 別 の 賃 金 の 公 表 集 計 表 から, 各 年 齢 の 労 働 投 入 の 効 率 単 位 を,1 人 当 たり 賃 金 と 労 働 力 人 口 の 積 として 求 めた その 合 計 が 2009 年 度 の 労 働 力 人 口 と 一 致 するように 単 位 を 調 整 したものを 労 働 投 入 として 用 いている 2) 3) 4) 遠 い 将 来 の 世 代 の 生 涯 の 負 担 を 求 めるために, 実 際 には 2210 年 度 までの 負 担 の 計 算 をしている 鈴 木 (2008)は 人 口 の 確 率 的 変 動 は 保 険 財 政 に 大 きな 影 響 を 与 えないとしているので, 本 稿 では 人 口 の 確 率 的 変 動 は 考 えない 本 稿 では 104 歳 までの 各 歳 と 105 歳 以 上 に 分 けるが, 推 計 人 口 では 最 高 齢 層 は 100 歳 以 上 で 集 計 されているため,2005 年 の 国 勢 調 査 ( 総 務 省 統 計 局 )の 年 齢 階 層 別 人 口 の 比 率 を 用 いて, 推 計 人 口 の 100 歳 以 上 人 口 を 按 分 した

4 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) 2.2 医 療 介 護 費 用 の 設 定 医 療 介 護 費 用 は, 以 下 のような 手 順 で,2009 年 度 の 年 齢 階 層 別 の 値 ( 表 1)を 推 計 するとともに,シ ョックが 加 わる 前 の 原 初 系 列 を 設 定 した 表 1 年 齢 階 層 別 の 1 人 当 たり 医 療 介 護 費 用 (2009 年 度 ) 年 齢 階 層 医 療 費 介 護 費 用 ( 単 位 円 ) , , , , , , , , ,000 6,000 (40-64) , , , , ,000 39, ,000 86, , , , , , , ,000 1,275, ,071,000 1,749,000 (95-) 100-1,098,000 注 ) 保 険 給 付 費 と 自 己 負 担 を 合 わせた 総 費 用 の 年 齢 階 層 別 1 人 当 たり 金 額 である 千 円 以 下 は 四 捨 五 入 医 療 費 : 医 療 保 険 に 関 する 基 礎 資 料 ( 厚 生 労 働 省 )の 2008 年 度 の 年 齢 階 層 別 医 療 費 の 相 対 的 分 布 に ついて, 総 額 が MEDIAS による 2009 年 度 の 医 療 保 険 対 象 となる 医 療 費 と 一 致 するように 調 整 した 介 護 費 用 : 介 護 給 付 費 実 態 調 査 月 報 ( 厚 生 労 働 省 )の 2008 年 4 月 ~2009 年 3 月 審 査 分 の 年 齢 階 層 別 費 用 の 相 対 的 分 布 について, 総 額 が 介 護 保 険 特 別 会 計 経 理 状 況 での 2009 年 度 の 費 用 ( 地 域 支 援 事 業 費 を 含 む)の 筆 者 予 測 値 に 一 致 するように 調 整 した 資 料 では,40~64 歳,95 歳 以 上 は 一 括 して 表 示 されている

5 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 2009 年 度 の 医 療 費 は, 最 近 の 医 療 費 の 動 向 -MEDIAS- ( 厚 生 労 働 省 保 険 局 )での 保 険 適 用 医 療 費 ( 確 定 ベース)の 33 兆 1965 億 円 とした 年 齢 階 層 別 医 療 費 は,2008 年 度 の 医 療 保 険 に 関 する 基 礎 資 料 ( 厚 生 労 働 省 保 険 局 )に 示 された 年 齢 階 層 別 1 人 当 たり 医 療 費 を 比 例 的 に 調 整 して, 総 額 が 上 記 の 数 値 と 一 致 するようにした 2025 年 度 までの 1 人 当 たり 医 療 費 の 伸 び 率 は, 社 会 保 障 と 税 の 一 体 改 革 の 議 論 の 過 程 で, 社 会 保 障 改 革 に 関 する 集 中 検 討 会 議 が 2011 年 6 月 に 発 表 した 社 会 保 障 に 係 る 費 用 の 将 来 推 計 について での 改 革 シナ リオでの 総 医 療 費 の 伸 び 率 (2011 年 度 ~2025 年 度 )が 再 現 できるように, 2025 年 度 までの 1 人 当 たり 医 療 費 の 伸 び 率 を 設 定 した それ 以 降 は 年 齢 階 層 別 1 人 当 たり 費 用 が 1 人 当 たり 賃 金 の 伸 び 率 に 等 しいと 設 定 した 2009 年 度 の 介 護 費 用 は, 介 護 保 険 特 別 会 計 経 理 状 況 での 費 用 額 とし,これには 地 域 支 援 事 業 費 ( 介 護 予 防 事 業 費 包 括 的 支 援 事 業 費 任 意 事 業 費 )も 含 まれている 地 域 支 援 事 業 交 付 金 の 対 標 準 給 付 費 比 は 2008 年 度 以 降 3%を 上 限 と 定 められているが, 本 稿 では 直 近 の 実 績 値 が 将 来 も 維 持 されるものと 想 定 する 本 稿 執 筆 時 点 では,データの 出 所 である 介 護 保 険 事 業 状 況 報 告 ( 厚 生 労 働 省 )の 最 新 のものは 2008 年 度 なので, 介 護 給 付 費 実 態 調 査 月 報 ( 厚 生 労 働 省 )の 2009 年 4 月 審 査 分 から 2010 年 3 月 審 査 分 の 費 用 額 合 計 と 前 年 度 との 比 を 用 いて,2008 年 度 の 介 護 保 険 特 別 会 計 経 理 状 況 の 計 数 から 2009 年 度 の 対 応 する 値 を 推 計 したところ, 費 用 額 は 7 兆 6095 億 円 となった 将 来 の 介 護 費 用 は, 社 会 保 障 に 係 る 費 用 の 将 来 推 計 について の 伸 び 率 (2011 年 度 ~2025 年 度 )を 再 現 する 形 で 設 定 し,それ 以 降 は 年 齢 階 層 別 1 人 当 たり 費 用 が1 人 当 たり 賃 金 の 伸 び 率 に 等 しいと 設 定 した 将 来 の 医 療 費 または 介 護 費 用 は, 上 記 の 想 定 による 確 定 的 変 動 部 分 ( M t )と 確 率 的 変 動 部 分 ( a t ) の 積 になるとし, 基 本 ケースは 岩 本 福 井 (2011b)と 同 じく,a t の 確 率 過 程 は, a t 1) e ( at 1 t にしたがい,e は 平 均 0, 分 散 の 正 規 分 布 にしたがうと 想 定 した パラメータを 推 定 するにあたっ ては, 国 民 医 療 費 ( 厚 生 労 働 省 )の 医 療 費 増 加 率 の 要 因 分 解 ( 人 口 増, 価 格 変 化, 人 口 の 高 齢 化,その 他 )のなかのその 他 の 要 因 による 増 加 率 から 1983 年 から 2007 年 までの 水 準 の 変 数 を 作 成 し,そこからト レンドを 除 去 したものを a t の 定 常 値 からの 乖 離 (a t -1)として 回 帰 分 析 をおこなった 介 護 保 険 の 発 足 から 間 がなくパラメータを 推 定 するための 十 分 なデータがないため, 介 護 費 用 の 確 率 的 変 動 は 医 療 費 と 同 じモデルにしたがうとした 本 稿 の 大 きな 関 心 である 感 度 分 析 での 確 率 過 程 の 代 替 的 なケースは 4 節 で 説 明 する 5) 5) なお,Fukui and Iwamoto (2007)で 説 明 したように,シミュレーションでの 医 療 介 護 費 用 は 所 得 との 比 として 定 義 されており, 費 用 と 賃 金 が 同 じ 率 で 伸 びている 場 合 には,シミュレーションでの 費 用 は 一 定 として 表 現 されている 賃 金 以 上 に 費 用 が 伸 びる 部 分 がシミュレーシ ョンでの 費 用 の 伸 びになってあらわれる 本 稿 の 確 率 シミュレーションでは, 賃 金 の 確 率 的 変 動 は 考 慮 されていない かりに 賃 金 が 確 率 的 に 変 動 するとすれば,それはシミュレー ションでの 費 用 の 確 率 的 変 動 となって 表 現 されることになる 賃 金 の 確 率 的 変 動 を 考 慮 するとすれば, 現 在 は 比 で 表 現 されているものの 分 母 と 分 子 を 明 示 的 に 別 にして 取 り 扱 うことになる このような 方 向 への 拡 張 は, 将 来 の 研 究 課 題 としたい

6 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) 2.3 金 利 と 成 長 率 基 本 ケースでの 金 利 と 成 長 率 の 差 ( x t )の 確 率 過 程 も 岩 本 福 井 (2011b)と 同 じく, x t * * x 0.361( x x ) s t 1 t にしたがい,s は 平 均 0, 分 散 の 正 規 分 布 にしたがうと 想 定 した 定 常 値 は, 社 会 保 障 に 係 る 費 用 の 将 来 推 計 について が 2023 年 度 以 降 の 名 目 金 利 を 3.7%, 名 目 賃 金 成 長 率 を 2.5%と 置 いたことから, 1. 2%(x * = 0.012)と 設 定 した 6) パラメータの 推 定 に 用 いた 長 期 金 利 は 財 政 金 融 統 計 月 報 各 号 ( 財 務 総 合 政 策 研 究 所 )で 公 表 されている 10 年 国 債 応 募 者 利 回 り( 年 末 値 ), 経 済 成 長 率 は 国 民 経 済 計 算 ( 内 閣 府 )の 2009 年 度 確 報 の 名 目 GDP( 暦 年,93SNA) 対 前 年 比 である 1990 年 から 2008 年 までの 19 個 の 標 本 を 用 いた 感 度 分 析 での 代 替 的 なケースは 4 節 で 説 明 する 3 政 策 シミュレーションの 基 本 ケース 3 節 では,2011 年 6 月 版 モデルを 用 いた 医 療 介 護 保 険 の 保 険 料 と 公 費 負 担 のシミュレーション 方 法 を 説 明 し, 基 本 ケースの 結 果 を 示 す 3.1 シミュレーションの 方 法 シミュレーションの 初 期 値 を 決 める 際 に 用 いたデータは,2011 年 6 月 時 点 での 最 新 のものである( 表 2) 7) 6) 医 療 介 護 保 険 モデルの 最 近 までの 版 では, 厚 生 労 働 省 年 金 局 による 平 成 21 年 財 政 検 証 結 果 が 名 目 金 利 を 4.1%, 名 目 賃 金 上 昇 率 を 2.5%と 設 定 したものにしたがい,1.6%(x * = 0.016)と 設 定 していたので, 名 目 金 利 の 低 下 分 だけ 今 回 は 下 方 に 改 定 された 7) 本 稿 執 筆 時 点 で 最 新 の 統 計 のいくつかが 東 日 本 大 震 災 の 影 響 により 被 災 地 が 除 外 されているため,シミュレーションの 初 期 値 として 使 用 できない このため,2010 年 12 月 時 点 で 最 新 のデータを 用 いている

7 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 表 2 使 用 したデータ 変 数 年 度 出 所 公 表 時 期 GDP 2009 年 度 2009 年 度 確 報 2010 年 12 月 金 利, 成 長 率 前 提 社 会 保 障 に 係 る 費 用 の 将 来 推 計 について 2011 年 6 月 人 口 2009 年 10 月 推 計 人 口 2010 年 4 月 年 日 本 の 将 来 推 計 人 口 2006 年 12 月 労 働 力 率 2005 年 10 月 国 勢 調 査 2007 年 1 月 年 雇 用 政 策 研 究 会 報 告 2007 年 12 月 労 働 力 人 口 2009 年 度 労 働 力 調 査 2010 年 4 月 賃 金 2009 年 賃 金 構 造 基 本 調 査 2010 年 3 月 社 会 保 障 前 提 年 度 社 会 保 障 に 係 る 費 用 の 将 来 推 計 について 2011 年 6 月 医 療 費 2009 年 度 最 近 の 医 療 費 の 動 向 -MEDIAS 年 7 月 2008 年 度 医 療 保 険 に 関 する 基 礎 資 料 2010 年 12 月 介 護 費 用 2008 年 度 介 護 保 険 事 業 状 況 報 告 2010 年 6 月 2009 年 度 介 護 給 付 費 実 態 調 査 月 報 2010 年 6 月 シミュレーションでは, 社 会 保 険 料 と 公 費 負 担 に 向 けられる 税 は 同 じ 所 得 ベース( 国 民 経 済 計 算 におけ る 雇 用 者 報 酬 と 混 合 所 得 の 和 の 90%)に 課 されるとする 90%は,Fukui and Iwamoto (2007) が, 実 際 の 保 険 料 率 に 近 い 数 値 を 再 現 するために 採 用 したものである 簡 単 化 の 仮 定 として,これらの 所 得 はシミュレ ーション 期 間 においては GDP(および 労 働 投 入 )と 同 率 で 成 長 するものとし, 社 会 保 険 の 運 営 にかかる 事 務 費 用 は 捨 象 する 2 つの 政 策 シナリオを 考 える 政 策 A: 毎 年 の 給 付 費 をその 年 の 税 と 保 険 料 でまかなう 均 衡 財 政 方 式 ( 賦 課 方 式 ) 政 策 B: 世 代 間 負 担 格 差 を 縮 小 するため, 将 来 の 高 齢 者 の 医 療 費 と 介 護 費 用 にあてられる 社 会 保 険 料 を 事 前 積 立 する 方 式 ( 詳 細 は 3.3 節 で 説 明 する)

8 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) シミュレーションは 2009 年 度 を 起 点 とし, 将 来 推 計 人 口 が 利 用 できる 2105 年 度 を 終 点 としている ただし 世 代 ごとの 負 担 を 見 るために,2210 年 度 まで 計 算 をおこなっている 8) 3.2 現 行 制 度 での 負 担 率 の 推 移 確 率 シミュレーションでは, 医 療 費 と 介 護 費 用 それぞれについて,シミュレーション 期 間 中 の 毎 期 のシ ョック( e t )にあたる 系 列 を 正 規 分 布 に 基 づく 乱 数 発 生 により 10,000 通 り 生 成 し,2 節 で 説 明 した 確 率 過 程 に 基 づいて 計 算 した 確 率 的 変 動 系 列 ( a t )を 毎 年 度 の 確 定 的 医 療 費 あるいは 介 護 費 用 に 乗 じること で 予 測 分 布 を 生 成 している 金 利 と 成 長 率 の 差 も, 医 療 費 および 介 護 費 用 と 同 様 に 毎 期 のショック( s t )にあたる 系 列 を 10,000 通 り 発 生 させ, 上 記 の 確 率 過 程 に 基 づいて 金 利 - 賃 金 成 長 率 の 予 測 分 布 を 生 成 した シミュレーション 結 果 の 定 性 的 な 結 果 は 以 前 の 版 と 共 通 したものなので, 本 稿 では 基 本 ケースでの 結 果 を 簡 潔 に 要 約 するにとどめ, 本 稿 での 新 しい 貢 献 である 感 度 分 析 の 結 果 (4 節 )により 紙 数 を 割 くことと する 基 準 ケースの 図 による 表 示 も,4 節 での 感 度 分 析 のなかに 含 まれるので,3 節 では 省 略 する 金 利 と 成 長 率 の 差 の 分 布 は,シミュレーション 期 間 の 大 半 で 上 位 2.5%は 4.1% 程 度, 下 位 2.5%は-1.7% 程 度 という 水 準 となっている 医 療 保 険 の 保 険 料 率 の 平 均 値 は 2009 年 度 の 7.10%から 2071 年 度 の 13.19%まで 上 昇 を 続 ける 介 護 保 険 の 保 険 料 率 の 平 均 値 は,2009 年 度 の 2.02%から,2070 年 度 の 10.41%まで 上 昇 を 続 ける 保 険 料 分 布 の 幅 を 上 位 2.5%と 下 位 2.5%の 差 で 見 ると, 医 療 保 険 料 については 2072 年 度 に 最 大 2.01%, 介 護 保 険 料 につい ては 2091 年 度 に 最 大 1.57%となる 公 費 負 担 率 の 平 均 値 は, 医 療 については 2009 年 度 の 4.52%から 2070 年 度 の 11.94%へと 2.6 倍 程 度 に 上 昇 し, 介 護 についても 2009 年 度 の 1.66%から 2070 年 度 の 8.74%まで 5.3 倍 程 度 に 上 昇 する 上 位 2.5%と 下 位 2.5%の 予 測 値 の 幅 は, 医 療 については 2072 年 度 に 最 大 1.82%, 介 護 については 2091 年 度 に 最 大 1.32% となっている 3.3 積 立 方 式 への 移 行 現 行 制 度 のもとでは 将 来 の 保 険 料 負 担 と 公 費 負 担 は 上 昇 を 続 け, 結 果 として 将 来 世 代 ほど 生 涯 負 担 率 が 高 まることになる それを 避 けようとするならば, 早 い 時 期 に 負 担 を 上 げて 積 立 金 をもつことで, 負 担 を 平 準 化 することが 考 えられる Fukui and Iwamoto (2007), 岩 本 福 井 (2007)と 同 様 に, 事 前 積 立 するこ とで 医 療 介 護 保 険 を 約 100 年 後 に 積 立 方 式 に 移 行 する 政 策 を, 以 下 のように 想 定 する 医 療 保 険 につい ては,65 歳 以 上 の 高 齢 者 に 対 する 医 療 保 険 給 付 のうち, 保 険 料 によってまかなわれる 部 分 を 事 前 積 立 の 対 象 にする 保 険 料 は,すべての 年 齢 の 労 働 者 によって 支 払 われるものとする 推 計 に 使 用 する 労 働 力 率 の データは 15 歳 以 上 が 対 象 なので,シミュレーションでは,15 歳 以 上 の 労 働 者 が 支 払 うことになる 64 歳 以 下 の 医 療 保 険 給 付 については, 保 険 料 からの 給 付 分 と 公 費 負 担 分 はいずれも 均 衡 財 政 方 式 で 運 営 される ものとする 介 護 保 険 については,40 歳 以 上 の 被 保 険 者 に 対 する 給 付 のうち, 保 険 料 からの 給 付 分 を 15 歳 からの 事 前 積 立 にし, 公 費 負 担 分 を 均 衡 財 政 方 式 とする 積 立 方 式 への 移 行 については 以 下 のような 想 定 を 置 いている 医 療 費 については,まず,2000 年 生 まれ の 世 代 が 65 歳 以 降 に 受 ける 医 療 保 険 給 付 の 期 待 値 をまかなうのに 必 要 な 保 険 料 率 を 計 算 する 2000 年 以 8) 政 策 A での 負 担 率 の 推 計 には,2105 年 度 以 降 の 人 口 推 計 が 必 要 になる これは 将 来 推 計 人 口 の 基 礎 数 値 をもとに, 独 自 に 推 計 した 推 計 の 詳 細 は 岩 本 福 井 (2008)で 説 明 されている 政 策 B では,2105 年 度 の 保 険 料 率 等 の 負 担 の 数 値 がそれ 以 降 も 持 続 するものと 仮 定 し た

9 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 降 に 生 まれたすべての 世 代 がこの 率 で 保 険 料 を 拠 出 した 場 合 に 2105 年 度 時 点 で 蓄 積 される 積 立 金 総 額 を 計 算 する 2105 年 度 にその 額 の 積 立 金 が 蓄 積 されるよう,2010 年 度 から 2105 年 度 まで 一 定 の 保 険 料 率 を 設 定 する 2105 年 度 時 点 で 必 要 な 積 立 金 を 蓄 積 するためには, 移 行 過 程 においては 高 い 保 険 料 率 を 課 すこ とが 求 められる 2009 年 度 の 医 療 保 険 給 付 ( 公 費 負 担 分 を 除 く)を 均 衡 財 政 方 式 で 調 達 した 場 合 は,64 歳 以 下 の 医 療 費 について 3.4%,65 歳 以 上 について 3.7%となる 後 者 が 2010 年 度 から 7.82%に 上 昇 する ことになる 2105 年 度 に 完 全 積 立 方 式 となり,2106 年 度 以 降 の 保 険 料 率 は 3.73%となるものと 考 える 9) さらに, 医 療 費 および 金 利 と 賃 金 成 長 率 の 差 の 確 率 変 動 により 積 立 金 の 過 不 足 が 発 生 するため,2010 年 度 以 降 において 保 険 料 の 逐 次 見 直 しが 必 要 となる 本 稿 ではこれを 5 年 おきに 見 直 すものとし, 見 直 し 年 度 では 医 療 費 の 伸 び 率 および 金 利 と 成 長 率 の 差 の 過 去 5 年 分 の 平 均 値 が 今 後 も 続 くものと 想 定 して,2105 年 度 に 必 要 となる 積 立 金 に 到 達 するような 保 険 料 率 ( 見 直 し 時 点 から 2105 年 度 まで 一 定 )を 再 計 算 する 2105 年 度 に 完 全 移 行 した 後 も 確 率 変 動 は 続 くため, 完 全 移 行 後 も 保 険 料 の 逐 次 見 直 しが 必 要 である 完 全 移 行 後 の 保 険 料 見 直 しについての 設 定 は 次 のとおりである 見 直 しは 5 年 ごとに 行 われ, 新 しい 見 直 し 年 度 のたびに 完 全 移 行 世 代 を 仮 想 的 に 5 年 先 送 りし, 移 行 期 間 と 同 様 に 5 年 後 までの 保 険 料 率 とそれ 以 降 の 保 険 料 率 を 再 計 算 する 完 全 移 行 後 の 最 初 の 見 直 し 年 度 となる 2106 年 度 には,2005 年 生 まれ 以 降 の 世 代 が 完 全 移 行 するとして,2106 年 度 からの 5 年 間 と,それ 以 降 の 保 険 料 率 を 再 計 算 する その 後 は 5 年 ご とに 完 全 移 行 となる 世 代 を 5 年 ずつ 先 送 りして, 同 様 の 再 計 算 をおこなう 介 護 保 険 についても 同 様 の 方 法 で 当 初 の 保 険 料 率,また 保 険 料 率 の 逐 次 改 定 を 設 定 する 2009 年 度 の 介 護 保 険 給 付 ( 公 費 負 担 分 を 除 く)を 均 衡 財 政 方 式 で 調 達 した 場 合 は 2.0%となる 確 率 的 変 動 がなければ, 2010 年 度 に 4.8%に 上 昇 した 後 に,2105 年 度 に 完 全 積 立 方 式 となり,2106 年 度 以 降 は 2.0%となる 実 際 には 確 率 的 変 動 による 積 立 金 過 不 足 を 調 整 するため, 保 険 料 率 は 5 年 ごとに 改 定 される 2105 年 度 以 降 の 保 険 料 率 の 見 直 しも, 医 療 保 険 の 場 合 と 同 様 におこなう 積 立 方 式 への 移 行 過 程 での 医 療 保 険 料 率 の 平 均 値 は 2015 年 度 からの 5 年 間 に 7.96%で 最 大,2070 年 度 からの 5 年 間 に 7.64%で 最 小 となるが, 移 行 期 間 を 通 じて 8% 弱 で 安 定 している 上 位 2.5%は 2050 年 度 からの 5 年 間 に 11.18%で 最 大 に, 下 位 2.5%は 2060 年 度 から 4.38%で 最 小 になる 上 位 下 位 2.5%の 差 が 最 大 となるのは 2050 年 度 からの 5 年 間 (6.67%)であり, 最 小 となるのは 2100 年 度 からの 5 年 間 (3.32%) である 保 険 料 率 分 布 の 幅 は 移 行 期 間 の 半 ばごろまで 拡 大 し,それ 以 降 は 徐 々に 縮 小 に 向 かう 移 行 過 程 での 介 護 保 険 料 率 の 平 均 値 は 2015 年 度 からの 4.90%が 最 大,2080 年 度 からの 4.59%が 最 小 で ある 上 位 2.5%は 2050 年 度 からの 7.98%が 最 大 であり, 下 位 2.5%は 2065 年 度 からの 1.23%が 最 小 であ る 医 療 保 険 料 と 同 様 に, 上 位 下 位 2.5%の 差 は, 移 行 期 間 の 半 ばまで 徐 々に 拡 大 して,2065 年 度 からの 5 年 間 に 最 大 6.58%となり,その 後 縮 小 に 転 じる ただし, 上 位 下 位 2.5%の 差 が 最 小 となるのは,2015 年 度 からの 5 年 間 (3.42%)である 移 行 期 間 を 通 じて 積 立 金 は 徐 々に 蓄 積 され, 医 療 保 険 の 積 立 金 の 平 均 値 は 2105 年 度 には 115.6%となる 積 立 金 の 分 布 も 徐 々に 拡 大 し,2105 年 度 には 上 位 2.5% 点 は 156.0%, 下 位 2.5% 点 は 81.7%となり,その 差 は 74.3%と 最 大 となる 介 護 保 険 の 積 立 金 対 GDP 比 も 同 様 の 推 移 を 示 す 積 立 金 は 2105 年 度 には 平 均 で GDP 比 99.4%まで 蓄 積 される 2105 年 度 における 上 位 2.5% 点 は 125.6%, 下 位 2.5%は 76.7%となり, 9) 当 初 の 改 革 時 点 に, 高 齢 者 医 療 の 保 険 料 は 4%ポイント 以 上 ( 倍 増 以 上 )の 大 きな 上 昇 となるが, 現 実 的 にはこのような 負 担 増 を 実 現 す ることは 政 治 的 には 困 難 であるかもしれない この 点 に 配 慮 して 実 現 可 能 性 を 高 める 方 策 としては, 保 険 料 の 引 き 上 げを 段 階 的 におこなう ことが 考 えられる しかし,この 方 策 には,いくつかの 難 点 もある 第 1 に, 最 初 に 大 幅 に 引 き 上 げるのに 比 べて, 負 担 を 後 の 世 代 の 方 に 先 送 りする 形 になり, 負 担 の 世 代 間 格 差 を 是 正 する 効 果 を 弱 くする 第 2 に, 保 険 料 の 変 更 幅 を 抑 えることによって, 経 済 前 提 や 費 用 の 如 何 によっては 積 立 方 式 への 移 行 に 失 敗 する 事 態 が 生 じる 可 能 性 をはらんでいる 初 期 だけではなく, 移 行 過 程 全 体 において 保 険 料 変 更 の 幅 に 上 限 を 置 いた 政 策 について 確 率 シミュレーション 分 析 をおこなった 岩 本 福 井 (2011b)では,そのような 結 果 を 導 いている

10 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) その 差 は 48.9%と 最 大 となる 均 衡 財 政 方 式 ( 政 策 A)と 事 前 積 立 方 式 ( 政 策 B)における 生 年 別 の 生 涯 負 担 率 を 比 較 すると, 以 下 の ようになる 均 衡 財 政 方 式 では, 生 涯 負 担 率 の 平 均 値 は 2039 年 生 まれの 世 代 の 43.3%まで 上 昇 し,それ 以 降 の 世 代 では 生 涯 負 担 率 は 低 下 していく 上 位 下 位 2.5%の 幅 は 2042 年 度 に 2.2%と 最 大 となる 同 様 に, 事 前 積 立 方 式 における 生 涯 負 担 率 の 平 均 値 も 2033 年 生 まれの 世 代 まで 上 昇 したのち 低 下 に 転 じるが,その ピークは 35.2%と 均 衡 財 政 方 式 に 比 べて 低 い また,それ 以 降 の 世 代 の 生 涯 負 担 率 の 低 下 のペースは, 均 衡 財 政 方 式 に 比 べて 早 くなっている 上 位 下 位 2.5%の 幅 が 最 大 となるのは 2095 年 生 まれであり,その 幅 は 10.35%と 均 衡 財 政 方 式 よりも 広 い 均 衡 財 政 方 式 では 医 療 介 護 費 用 の 変 動 リスクの 影 響 を 受 けるが, 積 立 方 式 ではこれに 加 えて 金 利 の 変 動 リスクの 影 響 を 受 けるからではないかと 解 釈 される しかしながら, 事 前 積 立 方 式 に 移 行 することによって 将 来 世 代 の 負 担 率 を 引 き 下 げることができる 平 均 値 で 比 較 すると,1988 年 生 まれの 世 代 以 降 は 事 前 積 立 方 式 の 方 が 生 涯 負 担 率 は 低 くなるが, 予 測 分 布 の 幅 があるため 確 実 ではない 事 前 積 立 方 式 の 上 位 2.5%の 値 が 均 衡 財 政 方 式 の 下 位 2.5%の 値 を 初 めて 下 回 るのは,2001 年 生 まれの 世 代 である これ 以 降 の 世 代 については, 事 前 積 立 方 式 へと 移 行 した 方 が 生 涯 負 担 率 はほぼ 確 実 に 低 くなると 言 える 事 前 積 立 方 式 への 移 行 による 保 険 料 負 担 の 平 準 化 は, 先 に 生 まれた 世 代 の 負 担 率 の 上 昇 も 意 味 している 1974 年 生 まれの 世 代 以 前 では, 事 前 積 立 方 式 の 生 涯 負 担 率 の 下 位 2.5%の 値 が 均 衡 財 政 方 式 の 上 位 2.5%の 値 を 上 回 っている 事 前 積 立 方 式 への 移 行 により,これらの 世 代 の 負 担 率 はほぼ 確 実 に 上 昇 することにな る 4 感 度 分 析 感 度 分 析 では,3 節 でのべた 基 本 ケースでの 確 率 シミュレーション 以 外 に, 医 療 費 介 護 費 用 の 確 率 過 程 について 1 通 り, 金 利 と 成 長 率 の 差 の 確 率 過 程 について 2 通 りの 異 なる 想 定 を 組 み 合 わせ, 基 本 ケース を 含 め 合 計 6 通 りの 確 率 シミュレーションをおこなった 本 節 では,2010 年 度 から 事 前 積 立 方 式 に 移 行 す るとした 場 合 ( 政 策 B)の 結 果 を 比 較 することで, 移 行 期 間 中 の 保 険 料 が 不 確 実 性 についての 想 定 の 違 い によってどの 程 度 左 右 されるかについて 検 証 をおこなう 4.1 感 度 分 析 の 方 法 3 節 で 説 明 したように, 本 稿 における 確 率 シミュレーションでは, 医 療 費 と 介 護 費 用 それぞれについて, シミュレーション 期 間 中 の 毎 期 のショック( e t )にあたる 系 列 を 正 規 分 布 に 基 づく 乱 数 発 生 により 10,000 通 り 生 成 し, 確 率 過 程 についての 想 定 に 基 づいて 計 算 された 確 率 的 変 動 系 列 ( a t )を 毎 年 度 の 確 定 的 医 療 費 あるいは 介 護 費 用 に 乗 じることで 予 測 分 布 を 生 成 している 医 療 費 と 介 護 費 用 の 定 常 値 からの 乖 離 が 持 つ 系 列 相 関 の 係 数 が と 高 い 場 合 ( 以 下, 給 付 費 高 相 関 ケース)を 基 本 ケースにおける 確 率 変 動 としたが, 本 節 ではそれに 加 え, 系 列 相 関 がなく,( e t )が 平 均 0, 分 散 の 正 規 分 布 にしたがう 場 合 ( 以 下, 給 付 費 相 関 なしケース)を 代 替 的 な 想 定 とした 生 成 された 医 療 費 を 均 衡 財 政 方 式 でまかなうとした 場 合, 保 険 料 率 ( 雇 用 者 報 酬 と 混 合 所 得 の 和 の 90% に 対 する 比 率 以 下 同 様 )の 予 測 分 布 の 平 均 値 は,2009 年 度 の 7.1%から,2071 年 度 の 13.2%まで 上 昇 を 続 ける 保 険 料 率 の 予 測 分 布 の 差 は, 医 療 費 の 系 列 相 関 を 強 く 想 定 する 方 が 大 きくなる 実 際, 給 付 費 高

11 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 相 関 ケースでは, 予 測 分 布 の 上 位 2.5%と 下 位 2.5%の 差 ( 以 下, 上 位 下 位 の 差 )は 2070 年 度 前 後 に 2.0% で 最 大 となる 一 方, 給 付 費 相 関 なしケースでは, 上 位 下 位 の 差 は 2070 年 度 前 後 に 最 大 となるが,その 大 きさは 1.1%にとどまる 介 護 についても 医 療 と 同 様 の 特 徴 がみられる 均 衡 財 政 方 式 のもとでの 介 護 保 険 料 率 ( 均 衡 財 政 方 式 で は,40 歳 以 上 の 雇 用 者 報 酬 と 混 合 所 得 の 和 の 90%に 対 する 比 率 以 下 同 様 )の 予 測 分 布 の 平 均 値 は,2009 年 度 の 2.0%を 足 元 として,2070 年 度 の 10.4%まで 上 昇 する 予 測 分 布 の 上 位 下 位 の 差 は, 給 付 費 高 相 関 ケースでは,2070 年 度 前 後 に 最 大 1.6%となるのに 対 して, 給 付 費 相 関 なしケースでは 2070 年 度 前 後 に 最 大 0.84%と 給 付 費 高 相 関 ケースに 比 べ 予 測 値 の 散 らばりは 小 さい 保 険 料 率 の 確 率 分 布 について 確 認 された 特 徴 は, 医 療 介 護 給 付 費 に 対 する 公 費 負 担 の 予 測 分 布 につい ても 同 様 にみられる 公 費 負 担 率 ( 雇 用 者 報 酬 と 混 合 所 得 の 和 の 90%に 対 する 比 率 以 下 同 様 )の 予 測 分 布 の 平 均 値 は,ケースに 関 わらず, 医 療 については 4.5%(2009 年 度 )から 11.9%(2070 年 度 前 後 )ま で, 介 護 については 1.7%(2009 年 度 )から 8.7%(2070 年 度 前 後 )まで 上 昇 を 続 ける 一 方, 予 測 分 布 の 上 位 下 位 の 差 はケースにより 異 なり, 給 付 費 高 相 関 ケースで 分 布 の 広 がりは 最 も 大 きく, 給 付 費 相 関 なし ケースで 分 布 の 広 がりは 最 も 小 さくなる 給 付 費 高 相 関 ケースでは, 上 位 下 位 の 差 の 最 大 値 は 医 療 につい ては 2070 年 度 前 後 に 1.8%で, 介 護 については 2070 年 度 前 後 に 1.3%でそれぞれ 最 大 となる それに 対 し て, 給 付 費 相 関 なしケースでは, 上 位 下 位 の 差 の 最 大 値 は, 医 療 については 0.97%(2070 年 度 前 後 ), 介 護 については 0.70%(2070 年 度 前 後 )である 長 期 金 利 と 賃 金 成 長 率 の 差 ( 以 下, 金 利 - 成 長 率 )については, 系 列 相 関 の 係 数 が と 低 めの 場 合 ( 以 下, 金 利 低 相 関 ケース)を 基 本 ケースにおける 確 率 変 動 としている それ 以 外 に, 系 列 相 関 がなく, s t が 平 均 0, 分 散 の 正 規 分 布 にしたがうとした 場 合 ( 以 下, 金 利 相 関 なしケース), 系 列 相 関 が 基 本 ケ ースの 1.5 倍 の であると 想 定 した 場 合 ( 以 下, 金 利 高 相 関 ケース)の 2 つの 異 なる 場 合 を 取 り 上 げる 金 利 - 成 長 率 の 予 測 分 布 の 平 均 値 はシミュレーション 期 間 を 通 じておよそ 定 常 値 の 1.2%であり, 系 列 相 関 の 強 さによらない 金 利 低 相 関 ケースにおける 予 測 値 は, 上 位 2.5%が 3.9~4.2%の 範 囲 に, 下 位 2.5% が-1.8~-1.5%の 範 囲 にあり, 上 位 下 位 の 差 は 5.6~5.9%の 範 囲 内 にある 金 利 相 関 なしケースにおける 予 測 値 は, 上 位 2.5%が 3.8~4.0%の 範 囲 に, 下 位 2.5%が-1.8~-1.4%の 範 囲 にあり, 上 位 下 位 の 差 は 5.3 ~5.5%の 範 囲 内 にある 金 利 高 相 関 のケースにおいては, 予 測 値 の 上 位 2.5%が 3.8~4.5%の 範 囲 に, 下 位 2.5%が-2.1~-1.5%の 範 囲 にあり,その 差 は 期 間 を 通 じて 6.3~6.6%の 範 囲 内 にある 金 利 - 成 長 率 につ いても,より 強 い 系 列 相 関 を 想 定 することは, 将 来 の 予 測 分 布 の 広 がりをより 大 きいものと 想 定 すること を 意 味 する 以 上 のように, 医 療 費 および 介 護 費 用 の 予 測 分 布 について 2 通 り, 金 利 - 成 長 率 の 予 測 分 布 について 3 通 りの 想 定 を 組 み 合 わせ,それぞれの 想 定 のもとで 確 率 シミュレーションをおこなう 本 節 で 比 較 するの は, 本 稿 における 基 本 ケース( 金 利 低 相 関 ケース 給 付 費 高 相 関 ケース)を 含 めて 合 計 6 通 りのシミュレ ーション 結 果 である 4.2 保 険 料 と 積 立 金 の 分 布 図 1 は,2010 年 度 から 始 まる 事 前 積 立 方 式 への 移 行 期 間 中 における, 高 齢 者 医 療 給 付 のための 保 険 料 率 の 予 測 分 布 を 示 したものである 保 険 料 率 の 平 均 値 は 移 行 期 間 を 通 じて 8% 弱 で 安 定 している 煩 雑 を 避 けるため 図 には 示 していないが, 金 利 低 相 関 ケースで 7.76%, 金 利 相 関 なしケースで 7.80%, 金 利 高 相 関 ケースで 7.71%と, 金 利 - 成 長 率 の 系 列 相 関 の 強 弱 によって 平 均 値 にごくわずかな 差 が 見 られる それに

12 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) 対 して, 医 療 費 の 系 列 相 関 の 強 弱 は 平 均 値 に 影 響 しない 保 険 料 率 の 予 測 分 布 の 広 がりは,いずれのケースにおいても 移 行 期 間 の 半 ばごろまで 拡 大 し,それ 以 降 は 徐 々に 縮 小 に 向 かうが,ケースにより 定 量 的 な 違 いが 見 られる 基 本 ケースでは 上 位 2.5%は 2050 年 度 からの 5 年 間 に 11.2%で 最 大 に, 下 位 2.5%は 2060 年 度 から 4.4%で 最 小 になる 上 位 下 位 の 差 が 最 大 とな るのは 2050 年 度 からの 5 年 間 (6.7%)である 予 測 分 布 の 広 がりが 移 行 期 間 後 半 に 徐 々に 縮 小 に 向 かう 理 由 は, 積 立 の 進 行 具 合 と 関 連 がある 完 全 移 行 年 度 が 近 づくにつれ, 移 行 に 必 要 な 積 立 金 のより 大 きい 部 分 について 積 立 が 完 了 していく したがって,5 年 ごとの 保 険 料 見 直 しによって 対 処 すべき 積 立 金 過 不 足 の 絶 対 額 は 小 さくなっていき, 保 険 料 の 大 幅 な 見 直 しは 発 生 しにくくなると 解 釈 できる 予 測 分 布 は, 金 利 - 成 長 率 の 系 列 相 関 が 高 いほど,および, 医 療 費 の 系 列 相 関 が 高 いほど,その 広 がり が 大 きいことが 確 認 できる 分 布 の 広 がりが 最 も 小 さいのは 金 利 相 関 なし 給 付 費 相 関 なしのケースで, 上 位 2.5%は 最 大 で 10.0%(2045 年 度 ), 下 位 2.5%は 最 小 で 5.6%(2055 年 度 ), 上 位 下 位 の 差 は 最 大 でも 4.4%(2055 年 度 )にとどまる 反 対 に, 金 利 高 相 関 給 付 費 高 相 関 のケースでは, 上 位 2.5%が 2045 年 度 に 12.4%で 最 大 に, 下 位 2.5%が 2065 年 度 に 3.2%で 最 小 になる 上 位 下 位 の 差 は 2050 年 度 に 8.9%で 最 大 となる 12 % 図 1 医 療 保 険 料 の 推 移 金 利 低 相 関 給 付 費 高 相 関 ( 基 本 ケース) 金 利 相 関 なし 給 付 費 高 相 関 金 利 高 相 関 給 付 費 高 相 関 金 利 低 相 関 給 付 費 相 関 なし 金 利 相 関 なし 給 付 費 相 関 なし 金 利 高 相 関 給 付 費 相 関 なし ( 注 ) 横 軸 は 年 度, 縦 軸 は 雇 用 者 報 酬 と 混 合 所 得 の 和 の90%に 対 する 比 率 である 実 線 は 基 本 ケースにおける 保 険 料 率 の 平 均 値 を 示 している 図 2 は 介 護 保 険 料 率 ( 事 前 積 立 方 式 では,15 歳 以 上 の 雇 用 者 報 酬 と 混 合 所 得 の 和 の 90%に 対 する 比 率 以 下 同 様 )の 予 測 分 布 を 示 している 保 険 料 率 の 平 均 値 は 移 行 期 間 中 5% 弱 で 推 移 している 図 には 示 し ていないが, 介 護 についても, 金 利 低 相 関 のケースで 4.71%, 金 利 相 関 なしのケースで 4.75%, 金 利 高 相 関 のケースで 4.66%と, 金 利 - 成 長 率 の 系 列 相 関 の 強 弱 によって 保 険 料 率 の 平 均 値 に 若 干 の 差 が 見 られる 予 測 分 布 の 広 がりは, 医 療 保 険 料 率 と 同 様, 移 行 期 間 の 半 ばで 最 大 となっている 基 本 ケースでは, 上

13 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 位 2.5%は 2050 年 度 に 8.0%で 最 大 に, 下 位 2.5%は 2065 年 度 に 1.2%で 最 小 になり, 上 位 下 位 の 差 は 2065 年 度 には 最 大 6.6%となる 予 測 分 布 の 広 がりが 最 も 小 さいのは 金 利 相 関 なし 給 付 費 相 関 なしのケース( 上 位 下 位 の 差 の 最 大 値 は 2060 年 度 の 4.3%)であり, 反 対 に, 予 測 分 布 の 広 がりが 最 も 大 きいのは 金 利 高 相 関 給 付 費 高 相 関 のケース( 上 位 下 位 の 差 の 最 大 値 は 2060 年 度 の 8.7%)である 図 2 介 護 保 険 料 の 推 移 % 金 利 低 相 関 給 付 費 高 相 関 ( 基 本 ケース) 金 利 低 相 関 給 付 費 相 関 なし 金 利 相 関 なし 給 付 費 高 相 関 金 利 相 関 なし 給 付 費 相 関 なし 金 利 高 相 関 給 付 費 高 相 関 金 利 高 相 関 給 付 費 相 関 なし ( 注 ) 横 軸 は 年 度, 縦 軸 は 雇 用 者 報 酬 と 混 合 所 得 の 和 の90%に 対 する 比 率 である 実 線 は 基 本 ケースにおける 保 険 料 率 の 平 均 値 を 示 している 医 療 費 介 護 費 用 および 金 利 - 成 長 率 の 確 率 変 動 の 違 いは, 事 前 積 立 方 式 への 移 行 期 間 に 蓄 積 される 積 立 金 にも 影 響 を 及 ぼす 図 3 は, 高 齢 者 医 療 のための 積 立 金 ( 対 GDP 比 )の 確 率 分 布 を 示 している 積 立 金 は 徐 々に 蓄 積 され, 基 本 ケースにおける 積 立 金 は 2105 年 度 には 平 均 で 115.6%まで 積 み 上 がる 図 に は 示 していないが, 医 療 費 の 系 列 相 関 が 弱 いほど,また, 金 利 と 成 長 率 の 差 の 系 列 相 関 が 強 いほど, 積 立 金 の 平 均 値 はごくわずかながらより 高 い 推 移 を 示 す 2105 年 度 時 点 で 比 較 すると, 金 利 相 関 なし 給 付 費 高 相 関 のケースが 114.9%で 最 小, 金 利 高 相 関 給 付 費 相 関 なしのケースが 117.3%で 最 大 となる 予 測 分 布 については, 保 険 料 率 の 場 合 と 同 じく, 金 利 と 成 長 率 の 差 の 系 列 相 関 が 強 いほど,また, 医 療 費 の 系 列 相 関 が 強 いほど,その 広 がりが 大 きいことが 確 認 される 基 本 ケースにおける 上 位 下 位 の 差 は 中 間 的 (2105 年 度 に 74.3%)であり, 上 位 下 位 の 差 が 最 も 小 さいのは 金 利 相 関 なし 給 付 費 相 関 なしのケー ス(2105 年 度 に 46.1%), 最 も 大 きいのは 金 利 高 相 関 給 付 費 高 相 関 のケース(2105 年 度 に 103.1%)であ る

14 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) % 図 3 医 療 積 立 金 の 推 移 金 利 低 相 関 給 付 費 高 相 関 ( 基 本 ケース) 金 利 低 相 関 給 付 費 相 関 なし 金 利 相 関 なし 給 付 費 高 相 関 金 利 相 関 なし 給 付 費 相 関 なし 金 利 高 相 関 給 付 費 高 相 関 金 利 高 相 関 給 付 費 相 関 なし ( 注 ) 横 軸 は 年 度, 縦 軸 はGDPに 対 する 比 率 である 実 線 は 基 本 ケースにおける 平 均 値 を 示 している 介 護 保 険 の 積 立 金 対 GDP 比 も 医 療 保 険 の 場 合 と 同 様 の 推 移 を 示 す 図 4 に 見 るように, 積 立 金 は 基 本 ケースにおいて 2105 年 度 には 平 均 で GDP 比 99.4%まで 蓄 積 される 平 均 値 は 金 利 高 相 関 給 付 費 相 関 な しのケースで 最 も 高 く(2105 年 度 に 100.5%), 金 利 相 関 なし 給 付 費 高 相 関 のケースで 最 も 低 く(2105 年 度 に 98.9%)なる 2105 年 度 における 予 測 値 の 上 位 下 位 の 差 は 基 本 ケースで 48.9%, 最 も 広 がりが 小 さ い 金 利 相 関 なし 医 療 費 相 関 なしのケースで 30.6%, 最 も 広 がりが 大 きい 金 利 高 相 関 医 療 費 高 相 関 のケ ースで 68.1%となる 図 1 から 図 4 に 共 通 して 確 認 できるもうひとつの 事 実 は, 医 療 費 介 護 費 用 の 確 率 的 変 動 の 違 いに 比 べ, 金 利 と 成 長 率 の 差 の 確 率 的 変 動 の 違 いの 方 が, 予 測 分 布 の 広 がりにより 大 きな 差 異 をもたらすことである

15 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 160 % 図 4 介 護 積 立 金 の 推 移 金 利 低 相 関 給 付 費 高 相 関 ( 基 本 ケース) 金 利 低 相 関 給 付 費 相 関 なし 金 利 相 関 なし 給 付 費 高 相 関 金 利 相 関 なし 給 付 費 相 関 なし 金 利 高 相 関 給 付 費 高 相 関 金 利 高 相 関 給 付 費 相 関 なし ( 注 ) 横 軸 は 年 度, 縦 軸 はGDPに 対 する 比 率 である 実 線 は 基 本 ケースにおける 平 均 値 を 示 している 4.3 生 涯 負 担 率 の 分 布 図 5 は, 均 衡 財 政 方 式 ( 政 策 A)と 事 前 積 立 方 式 ( 政 策 B)における 生 年 別 の 生 涯 負 担 率 を 示 したもの である 平 均 値 についてはケースによる 違 いはほぼ 見 られないため, 基 本 ケースでの 平 均 値 を 代 表 して 表 示 している 予 測 分 布 については, 分 布 の 広 がりが 最 も 大 きくなる 金 利 高 相 関 給 付 費 高 相 関 のケースの みを 表 示 している 均 衡 財 政 方 式 の 場 合, 基 本 ケースでは, 生 涯 負 担 率 の 平 均 値 は 2039 年 生 まれの 世 代 の 43.3%まで 上 昇 し, それ 以 降 の 世 代 では 生 涯 負 担 率 は 低 下 していく 予 測 分 布 の 広 がりは,2037 年 生 まれ 世 代 で 最 大 2.24%と なる 事 前 積 立 方 式 における 生 涯 負 担 率 の 平 均 値 は 2033 年 生 まれの 世 代 まで 上 昇 したのち 低 下 に 転 ずるが,そ のピークは 35.2%と 均 衡 財 政 方 式 に 比 べて 低 い また,それ 以 降 の 世 代 の 生 涯 負 担 率 の 低 下 のペースは, 均 衡 財 政 方 式 に 比 べて 速 くなっている 事 前 積 立 方 式 における 生 涯 負 担 率 の 予 測 分 布 の 広 がりは 将 来 ほど 拡 大 する 傾 向 にあることが 図 から 読 み とれる 図 に 示 した 金 利 高 相 関 給 付 費 高 相 関 のケースでは,2092 年 生 まれの 12.3%が 最 大 となる 均 衡 財 政 方 式 では 医 療 費 介 護 費 用 の 変 動 リスクの 影 響 を 受 けるが, 事 前 積 立 方 式 ではこれに 加 えて 金 利 の 変 動 リスクの 影 響 も 受 ける 結 果 として, 均 衡 財 政 方 式 の 場 合 よりも 事 前 積 立 方 式 の 場 合 のほうが, 予 測 分 布 はより 大 きな 広 がりを 持 つことになる 事 前 積 立 方 式 への 移 行 により, 積 立 金 の 運 用 リスクによる 不 確 実 性 にも 対 処 が 必 要 となる しかしなが ら, 事 前 積 立 方 式 に 移 行 することによって 将 来 世 代 の 負 担 率 を 引 き 下 げることができることも 確 かである 基 本 ケースの 平 均 値 で 比 較 すると,1988 年 生 まれの 世 代 以 降 にとっては 事 前 積 立 方 式 の 方 が 生 涯 負 担 率 は

16 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) 低 くなる また, 予 測 値 の 分 布 を 考 慮 したとしても, 事 前 積 立 方 式 への 移 行 が 世 代 間 負 担 を 平 準 化 するこ とが 確 認 できる 予 測 分 布 の 広 がりが 最 も 大 きい 金 利 高 相 関 医 療 費 高 相 関 のケースでも,2005 年 生 まれ 以 降 において 事 前 積 立 方 式 の 上 位 2.5%の 値 が 均 衡 財 政 方 式 の 下 位 2.5%の 値 を 下 回 っている 少 なくとも 2010 年 代 生 まれ 以 降 の 世 代 については, 事 前 積 立 方 式 へと 移 行 した 方 が 生 涯 負 担 率 は 確 実 に 低 くなると 言 える 事 前 積 立 方 式 への 移 行 による 保 険 料 負 担 の 平 準 化 は, 先 に 生 まれた 世 代 の 負 担 率 の 上 昇 も 意 味 している 基 本 ケースでは 1974 年 生 まれの 世 代 以 前 において, 事 前 積 立 方 式 の 生 涯 負 担 率 の 下 位 2.5%の 値 が 均 衡 財 政 方 式 の 上 位 2.5%の 値 を 上 回 っている 金 利 高 相 関 医 療 費 高 相 関 のケースでは 1972 年 生 まれ 以 前 の 世 代 において, 事 前 積 立 方 式 の 下 位 2.5%の 値 が 均 衡 財 政 方 式 の 上 位 2.5%の 値 を 上 回 っている 事 前 積 立 方 式 への 移 行 により, 少 なくとも 1960 年 代 生 まれ 以 前 の 世 代 にとっては, 生 涯 負 担 率 はほぼ 確 実 に 上 昇 する ことになる なお, 煩 雑 さを 避 けるため 図 には 示 していないが, 給 付 費 の 系 列 相 関 と 生 涯 負 担 率 の 予 測 分 布 について, 次 のような 事 実 が 明 らかとなった すなわち, 医 療 費 介 護 費 用 の 系 列 相 関 の 強 さに 関 する 想 定 の 違 いに よって, 均 衡 財 政 方 式 のもとでの 生 涯 負 担 率 の 予 測 分 布 が 相 対 的 に 大 きく 左 右 されるのに 対 して, 事 前 積 立 方 式 のもとでの 生 涯 負 担 率 の 予 測 分 布 はさほど 大 きな 影 響 を 受 けない 均 衡 財 政 方 式 のもとでは,その 年 ごとの 給 付 費 の 確 率 的 変 動 が 世 代 に 関 わらず 均 等 に 負 担 されるため, 給 付 費 が 高 い 時 期 を 長 く 経 験 した 世 代 にとっては 生 涯 負 担 が 重 く, 逆 に 給 付 費 が 低 い 時 期 を 経 験 した 世 代 にとっては 生 涯 負 担 が 軽 くなる それに 対 して, 事 前 積 立 方 式 のもとでは, 直 近 の 給 付 費 の 変 動 に 応 じて 世 代 ごとの 生 涯 給 付 費 予 測 が 再 計 算 され,それに 基 づいて 保 険 料 率 が 改 定 されるため, 結 果 として 世 代 ごとの 生 涯 負 担 においては 給 付 費 の 確 率 的 変 動 は 相 殺 される このため, 事 前 積 立 方 式 のもとでは, 給 付 費 の 確 率 的 変 動 による 生 涯 負 担 率 の 不 確 実 性 を 軽 減 することができる 図 5 世 代 間 負 担 の 割 合 ( 注 ) 数 値 は 生 涯 所 得 に 対 する 割 合 (%)である 95% 予 測 分 布 は 上 位 下 位 2.5%の 差 が 最 大 となる 金 利 高 相 関 給 付 費 高 相 関 ケースにおける 結 果 のみを 表 示 している

17 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 5 保 険 料 の 決 定 要 因 医 療 介 護 費 用 および 金 利 - 成 長 率 の 差 に 不 確 実 性 がある 場 合 には, 積 立 方 式 への 完 全 移 行 のために 必 要 となる 最 終 的 な 積 立 金 の 目 標 も 移 行 期 間 の 間 に 逐 次 修 正 が 必 要 となり, 積 立 金 蓄 積 のための 保 険 料 率 も それに 応 じて 改 定 が 必 要 となる 本 節 では, 基 本 ケース( 金 利 低 相 関 給 付 費 高 相 関 )でのシミュレーシ ョン 結 果 に 基 づいて, 不 確 実 性 の 影 響 によって 保 険 料 がどのように 変 動 するのかをくわしく 検 討 する 図 6 は, 保 険 料 率 の 改 定 年 度 にあたる 2060 年 度 に 新 たに 設 定 された 保 険 料 率 と,その 前 年 度 の 金 利 と 成 長 率 の 差 の 相 関 図 である Fukui and Iwamoto (2007), 岩 本 福 井 (2007)で 示 されたように, 金 利 - 成 長 率 の 想 定 は 事 前 積 立 方 式 の 保 険 料 率 を 大 きく 左 右 する 本 稿 のシミュレーションでは, 過 去 5 年 分 の 金 利 - 成 長 率 の 実 績 値 をもとに 将 来 値 を 想 定 するとしている そのため, 改 定 年 度 までに 比 較 的 高 い 金 利 を 経 験 した 際 には, 将 来 の 金 利 見 通 しも 高 く 設 定 されるので, 低 い 保 険 料 率 であっても 十 分 な 積 立 金 を 蓄 積 で きるとの 判 断 がなされることになる 一 方, 改 定 年 度 までの 金 利 が 相 対 的 に 低 かった 場 合 には, 将 来 にお ける 積 立 金 の 金 利 分 の 成 長 速 度 の 見 通 しも 低 く 想 定 されることになり, 積 立 方 式 への 移 行 のための 保 険 料 率 は 高 く 設 定 される 図 に 見 られる 負 の 相 関 はそのことを 反 映 していると 考 えられる 図 には 示 していな いが, 線 形 近 似 で 測 ると, 金 利 - 成 長 率 が 1%ポイント 高 いと, 改 定 される 医 療 保 険 料 率 は 0.54%ポイン ト 低 くなっている 図 6 医 療 保 険 料 金 利 の 相 関 図 (2060 年 ) 改 定 保 険 料 率 とその 前 年 度 における 金 利 との 関 係 は, 介 護 保 険 についても 同 様 である 図 7 は 2060 年 度 に 再 設 定 される 介 護 保 険 料 率 とその 前 年 度 の 金 利 との 相 関 図 である 医 療 保 険 と 同 じく, 両 者 の 間 には 負 の 相 関 がみられる 両 者 の 関 係 を 線 形 近 似 で 測 ると, 金 利 と 成 長 率 の 差 が 1%ポイント 高 い 場 合 には, 改 定 される 介 護 保 険 料 率 は 0.56%ポイント 低 くなっている

18 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) 図 7 介 護 保 険 料 金 利 の 相 関 図 (2060 年 ) 移 行 期 において 逐 次 改 定 される 保 険 料 率 は, 積 立 金 の 水 準 とも 関 係 をもっている 図 8 は,2020 年 度 に おいて 再 設 定 される 医 療 保 険 料 率 と,その 前 年 度 までの 積 立 金 対 GDP 比 の 関 係 を 示 したものである 直 感 的 には, 改 定 時 点 での 積 立 金 が 多 ければ,その 後 の 保 険 料 率 は 低 く 設 定 されることが 予 想 される 保 険 料 率 と 積 立 金 対 GDP 比 の 負 の 相 関 はやや 不 明 瞭 ではあるが 観 察 される 図 8 医 療 保 険 料 積 立 金 の 相 関 図 (2020 年 )

19 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 図 8 において 負 の 相 関 が 不 明 瞭 にしか 観 察 されない 理 由 は,2020 年 度 は 移 行 期 のごく 初 期 の 段 階 である ため, 最 終 的 に 蓄 積 されるべき 積 立 金 額 に 比 べ 比 較 的 わずかな 金 額 しか 積 立 が 完 了 していないためと 考 え られる 図 9 は, 同 様 の 相 関 図 を 2060 年 度 時 点 について 描 いたものである 2105 年 度 までの 移 行 期 のほ ぼ 半 ばにあたる 2060 年 度 においては, 改 定 前 年 度 までの 積 立 金 対 GDP 比 と 改 定 された 医 療 保 険 料 率 との 間 に, 明 瞭 な 負 の 相 関 が 観 察 される 線 形 近 似 で 測 ると, 積 立 金 が 対 GDP 比 で 1%ポイント 高 い 場 合 には, 改 定 保 険 料 率 は 0.15%ポイント 低 くなっている 図 9 医 療 保 険 料 積 立 金 の 相 関 図 (2060 年 ) 改 定 保 険 料 率 と 積 立 金 の 負 の 相 関 は, 介 護 保 険 の 場 合 も 同 様 である 図 10 と 図 11 は,2020 年 度 と 2060 年 度 において 再 設 定 される 介 護 保 険 料 率 と 前 年 度 までの 積 立 金 対 GDP 比 の 相 関 図 である やはり,2020 年 度 においてはさほど 明 瞭 でなかった 両 者 の 負 の 相 関 が,2060 年 度 においてははっきりと 観 察 される 2060 年 度 においては,1%ポイント 高 い 積 立 金 対 GDP 比 に 対 して, 改 定 保 険 料 率 は 0.17%ポイント 低 くな っている

20 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) 図 10 介 護 保 険 料 積 立 金 の 相 関 図 (2020 年 ) 図 11 介 護 保 険 料 積 立 金 の 相 関 図 (2060 年 )

21 医 療 介 護 保 険 の 積 立 方 式 への 移 行 に 関 する 確 率 シミュレーション 分 析 6 結 論 本 稿 は, 岩 本 福 井 (2011b)に 引 き 続 き, 医 療 介 護 保 険 財 政 モデル(2011 年 6 月 版 )を 用 いて, 両 保 険 を 積 立 方 式 へ 移 行 させる 改 革 が 将 来 の 経 済 環 境 や 医 療 介 護 費 用 の 不 確 実 性 にどのような 影 響 を 受 け るかを, 確 率 シミュレーションにより 分 析 した 医 療 介 護 費 用 と 金 利 へのショックが 永 続 するほど, 財 政 には 大 きな 影 響 を 与 える 世 代 の 生 涯 負 担 率 に 関 しては, 積 立 方 式 への 移 行 を 図 る 場 合 には 均 衡 財 政 方 式 と 比 較 して 負 担 率 の 分 散 が 大 きくなる これ は 医 療 介 護 費 用 の 不 確 実 性 は 両 方 式 に 影 響 を 与 えるが, 経 済 前 提 の 不 確 実 性 は 積 立 方 式 への 移 行 のみで 問 題 になるからである しかし,これから 生 まれてくる 世 代 の 生 涯 負 担 率 は,ほぼ 確 実 に 積 立 方 式 へ 移 行 する 方 が 現 状 の 均 衡 財 政 方 式 に 留 まるよりも 低 くなる 積 立 方 式 が 経 済 環 境 の 不 確 実 性 に 影 響 を 受 けるこ とは,そこに 移 行 する 改 革 を 退 ける 理 由 にはならない また, 均 衡 財 政 方 式 では 費 用 のショックはそのと きの 負 担 に 反 映 されるが, 積 立 方 式 では 長 い 期 間 の 保 険 料 に 分 散 して 負 担 されるため, 生 涯 負 担 率 への 影 響 は 小 さくなる 積 立 方 式 への 移 行 過 程 での 保 険 料 率 は, 金 利 あるいは 積 立 金 が 高 いほど 低 くなるという 関 係 を 見 ること ができた 移 行 過 程 のほぼ 中 間 点 である 2060 年 度 では, 金 利 が 1%ポイント 高 いと 医 療 ( 介 護 ) 保 険 料 率 は 0.54(0.56)%ポイント 低 く 設 定 される,という 関 係 がある これは 現 在 の 金 利 が 高 いと, 将 来 の 金 利 も 高 く 推 移 すると 想 定 されることで 低 い 保 険 料 でも 十 分 な 積 立 金 が 蓄 積 できると 判 断 されることになるか らである 積 立 金 GDP 比 が 1%ポイント 高 いと 保 険 料 は 0.15(0.17)%ポイント 低 くなる 関 係 にある 岩 本 福 井 (2009, 2011a)による 確 定 的 モデルでの 主 要 な 帰 結 は, 本 稿 でも 同 様 に 成 立 する すなわち, 現 行 の 均 衡 財 政 方 式 のもとでは 高 齢 者 の 給 付 費 の 多 くを 現 役 世 代 が 負 担 することになり, 将 来 の 世 代 ほど 負 担 が 重 くなる, 現 在 から 保 険 料 を 高 く 設 定 して, 高 齢 期 の 給 付 費 を 自 らの 現 役 時 の 保 険 料 でまかなう 積 立 方 式 への 移 行 を 図 ることで 世 代 間 の 負 担 の 平 準 化 を 図 れる しかし,このような 積 立 方 式 の 利 点 に 対 しては, 積 立 金 の 運 用 にリスクがあるとの 懸 念 も 従 来 から 指 摘 されている 本 稿 の 分 析 から 示 唆 されるのは,そのようなリスクは 存 在 するものの, 現 状 の 賦 課 方 式 的 な 運 営 を 続 けていくよりも, 将 来 世 代 にとってはより 低 い 負 担 になることである 不 確 実 な 変 数 の 動 きが 財 政 にどのような 影 響 を 与 えるかを 評 価 して, 不 確 実 な 将 来 に 柔 軟 に 対 応 できる 制 度 を 設 計 していくことが 重 要 であると 考 えられる

22 会 計 検 査 研 究 No.46(2012.9) 参 考 文 献 Fukui, Tadashi and Yasushi Iwamoto (2007), Policy Options for Financing the Future Health and Long-term Care Costs in Japan, in Takatoshi Ito and Andrew Rose eds, Fiscal Policy and Management in East Asia, Chicago: University of Chicago Press, pp 岩 本 康 志 福 井 唯 嗣 (2007), 医 療 介 護 保 険 への 積 立 方 式 の 導 入, フィナンシャル レビュー, 第 87 号,2007 年 9 月,44-73 頁 岩 本 康 志 福 井 唯 嗣 (2008), 医 療 介 護 保 険 財 政 モデル(2008 年 4 月 版 )について, 未 発 表 岩 本 康 志 福 井 唯 嗣 (2009), 持 続 可 能 な 医 療 介 護 保 険 制 度 の 構 築, 津 谷 典 子 樋 口 美 雄 編 人 口 減 少 と 日 本 経 済 : 労 働 年 金 医 療 制 度 のゆくえ, 日 本 経 済 新 聞 出 版 社,2009 年 11 月, 頁 岩 本 康 志 福 井 唯 嗣 (2011a), 医 療 介 護 保 険 の 費 用 負 担 の 動 向, 京 都 産 業 大 学 論 集 社 会 科 学 系 列, 第 28 号,2011 年 3 月, 頁 岩 本 康 志 福 井 唯 嗣 (2011b), 医 療 介 護 保 険 財 政 をどう 安 定 させるか, 鈴 木 亘 八 代 尚 宏 編 成 長 産 業 としての 医 療 と 介 護, 日 本 経 済 新 聞 出 版 社,45-71 頁 鈴 木 亘 (2008), 医 療 保 険 制 度 への 積 立 方 式 導 入 と 不 確 実 性 を 考 慮 した 評 価, 貝 塚 啓 明 財 務 省 財 務 総 合 政 策 研 究 所 編 人 口 減 少 社 会 の 社 会 保 障 制 度 改 革 の 研 究, 中 央 経 済 社 鈴 木 亘 湯 田 道 生 川 崎 一 泰 (2003), 人 口 予 測 の 不 確 実 性 と 年 金 財 政 :モンテカルロシミュレーション を 用 いた 人 口 予 測 の 信 頼 区 間 算 出 と 年 金 財 政 収 支 への 影 響, 会 計 検 査 研 究, 第 28 号,2003 年 9 月, 頁

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