目 次 Ⅰ 研 究 の 概 要 3 1 研 究 主 題 設 定 の 理 由 と そ の 背 景 3 2 研 究 の 目 的 4 3 研 究 の 方 法 4 Ⅱ 調 査 1 < ア ン ケ ー ト 調 査 > 5 1 調 査 の 目 的 5 2 調 査 の 方 法 5 3 結 果 5 ( 1 ) 特

Size: px
Start display at page:

Download "目 次 Ⅰ 研 究 の 概 要 3 1 研 究 主 題 設 定 の 理 由 と そ の 背 景 3 2 研 究 の 目 的 4 3 研 究 の 方 法 4 Ⅱ 調 査 1 < ア ン ケ ー ト 調 査 > 5 1 調 査 の 目 的 5 2 調 査 の 方 法 5 3 結 果 5 ( 1 ) 特"

Transcription

1 研 究 報 告 書 第 371 号 彩 の 国 埼 玉 県 特 別 支 援 学 校 及 び 特 別 支 援 学 級 における 知 的 障 害 のある 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 に 関 する 調 査 研 究 Ⅱ (1か 年 研 究 ) 特 別 支 援 教 育 担 当

2 目 次 Ⅰ 研 究 の 概 要 3 1 研 究 主 題 設 定 の 理 由 と そ の 背 景 3 2 研 究 の 目 的 4 3 研 究 の 方 法 4 Ⅱ 調 査 1 < ア ン ケ ー ト 調 査 > 5 1 調 査 の 目 的 5 2 調 査 の 方 法 5 3 結 果 5 ( 1 ) 特 別 支 援 学 校 6 ( 2 ) 特 別 支 援 学 級 11 4 考 察 19 ( 1 ) 特 別 支 援 学 校 に お け る 自 立 活 動 の 指 導 の 現 状 と 課 題 19 ( 2 ) 特 別 支 援 学 級 に お け る 自 立 活 動 の 指 導 の 現 状 と 課 題 20 Ⅲ 調 査 2 < 教 育 支 援 プ ラ ン B の 作 成 状 況 調 査 > 調 査 の 目 的 21 2 調 査 の 方 法 21 3 結 果 22 4 考 察 23 Ⅳ 研 究 3 < 検 証 授 業 手 指 の 巧 緻 性 を 高 め る 指 導 > 25 1 研 究 全 体 に お け る 検 証 授 業 の 位 置 付 け 25 2 問 題 と 目 的 25 3 方 法 27 4 結 果 30 5 考 察 34 Ⅴ 総 合 考 察 36 1 個 別 の 指 導 計 画 作 成 の 作 成 に 関 し て 自 立 活 動 と 他 の 教 科 等 の 教 育 課 程 上 の 位 置 付 け の 整 理

3 Ⅵ 知 的 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 の 指 導 事 例 37 1 事 例 の 活 用 に 当 た っ て 37 1 偏 った 食 事 や 生 活 習 慣 を 改 善 し 健 康 に 過 ごす 38 2 肥 満 傾 向 の 解 消 に 向 けた 取 組 ~ 学 級 保 護 者 保 健 室 との 連 携 自 己 有 能 感 を 味 わわせ 学 習 意 欲 を 高 める 気 持 ちが 伝 わることで 情 緒 が 安 定 する 52 5 言 葉 でのやりとりに 食 い 違 いが 生 じてしまう 児 童 への 指 導 57 6 同 じ 言 葉 でも 人 により 捉 え 方 に 違 いがあることに 気 づき 行 動 を 修 正 する 61 7 自 らの 聴 覚 過 敏 を 理 解 し 対 処 方 法 を 身 に 付 ける 66 8 聴 覚 の 防 衛 反 応 を 軽 減 し 耳 をふさがずに 生 活 できる 力 を 育 てる 71 9 生 活 の 中 で 左 右 の 意 識 を 高 める 75 10ボディイメージの 形 成 を 促 す~ 見 る 触 れる 触 れられる 支 えることを 通 しして~ 落 ち 着 いて 学 習 に 向 かう 態 勢 づくり~ 足 裏 をピタッと 着 けて 歩 こう~ 相 手 意 識 をもち 自 分 の 思 いを 伝 える 状 況 や 場 面 に 応 じたコミュニケーション 能 力 の 向 上 を 図 る 絵 カードを 使 ったコミュニケーション 自 分 の 気 持 ち を 書 い て 伝 え る ~ 目 と 手 の 協 応 と 模 写 に 着 目 し て ~ Ⅶ 資 料 ア ン ケ ー ト 調 査 知 的 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 の 指 導 に 関 す る 調 査 特 別 支 援 学 校 知 的 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 の 指 導 に 関 す る 調 査 特 別 支 援 学 級 研 究 協 力 委 員 一 覧 - 2 -

4 Ⅰ 研 究 の 概 要 1 研 究 主 題 設 定 の 理 由 とその 背 景 平 成 21 年 3 月 に 特 別 支 援 学 校 学 習 指 導 要 領 が 改 訂 され 障 害 の 重 度 重 複 化 多 様 化 への 対 応 として 改 めて 自 立 活 動 の 指 導 の 重 要 性 が 指 摘 された 以 来 知 的 障 害 者 を 教 育 する 特 別 支 援 学 校 及 び 特 別 支 援 学 級 において 自 立 活 動 の 時 間 における 指 導 を 教 育 課 程 に 位 置 付 け て 指 導 する 学 校 や 学 級 が 増 え て き た よ う に 思 わ れ る その 間 自 立 活 動 の 指 導 に 関 する 多 くの 資 料 や 実 践 が 示 された 平 成 21 年 6 月 の 特 別 支 援 学 校 学 習 指 導 要 領 解 説 自 立 活 動 編 ( 文 部 科 学 省, 2009) で は 具 体 的 な 指 導 内 容 を 導 くまでの 手 順 や 六 区 分 の 具 体 的 指 導 内 容 例 が 示 された 埼 玉 県 では 平 成 2 2 年 3 月 に 埼 玉 県 特 別 支 援 教 育 教 育 課 程 編 成 要 領 ( 埼 玉 県, 2010) が 改 訂 さ れ 翌 2 3 年 3 月 に は 埼 玉 県 教 育 局 学 校 教 育 部 特 別 支 援 教 育 課 から 埼 玉 県 特 別 支 援 教 育 指 導 資 料 自 立 活 動 の 指 導 資 料 が 発 行 された ( 埼 玉 県 教 育 委 員 会, 2011) 当 総 合 教 育 センターにおいても 平 成 22 年 度 調 査 研 究 として 特 別 支 援 学 校 及 び 特 別 支 援 学 級 における 知 的 障 害 のある 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 に 関 する 調 査 研 究 に 取 り 組 み 平 成 23 年 3 月 に 研 究 報 告 書 をホームページにアップした この 報 告 書 では 自 立 活 動 の 実 施 における 現 状 と 課 題 を 明 らかにするとともに 知 的 障 害 のある 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 の1 指 導 計 画 作 成 の 手 順 2 指 導 事 例 3 具 体 的 な 指 導 内 容 ( 試 案 )を 作 成 した( 埼 玉 県 立 総 合 教 育 セ ン タ ー, 2011) こ の よ う に こ こ 数 年 で 知 的 障 害 教 育 に お い て 自 立 活 動 の 指 導 の 重 要 性 が 認 識 され 多 くの 特 別 支 援 学 校 や 特 別 支 援 学 級 で 実 施 されるよ う に な っ た と 言 え る では 自 立 活 動 の 指 導 そのものの 充 実 は 図 られてきたのであろうか 児 童 生 徒 個 々の 教 育 的 ニ ー ズ に 基 づ い た 指 導 と な っ て い る の で あ ろ う か 学 習 指 導 要 領 の 第 7 章 自 立 活 動 第 3 指 導 計 画 の 作 成 と 内 容 の 取 扱 い では 的 確 な 実 態 把 握 に 基 づ い て 指 導 目 標 及 び 具 体 的 な 指 導 内 容 を 設 定 すること 学 習 の 状 況 や 結 果 の 適 切 な 評 価 に 努 めること 他 の 教 科 等 との 密 接 な 関 連 を 保 つことなどについて 触 れられている これらを 含 めて 知 的 障 害 者 を 教 育 する 特 別 支 援 学 校 及 び 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 において 自 立 活 動 の 指 導 の 実 施 状 況 に つ い て は 明 ら か で は な い 作 成 の 手 順 を 踏 まえ た 指 導 内 容 となって いるか? 教 育 支 援 プランB は 形 骸 化 していな いだろうか? 内 容 に 偏 りやステレ オタイプな 指 導 に なっていないか? 自 立 活 動 の 指 導 は 児 童 生 徒 個 々の 教 育 的 ニーズに 基 づいた 指 導 となっているか? ( 形 骸 化 ) 根 拠 や 意 図 を 明 確 に 持 って 指 導 され ているか? 集 団 指 導 でも 個 々の 教 育 的 ニー ズは 十 分 に 反 映? 時 間 における 指 導 と 他 の 教 科 等 との 密 接 な 関 連 は? - 3 -

5 2 研 究 の 目 的 ( 1 ) 知 的 障 害 者 を 教 育 す る 特 別 支 援 学 校 及 び 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 における 自 立 活 動 の 指 導 が 児 童 生 徒 個 々 の 教 育 的 ニ ー ズ に 基 づ い た 指 導 と な っ て い る か ど う か そ の 実 施 状 況 を 以 下 の 2 点 に お い て 把 握 し 現 状 と 課 題 を 明 ら か に す る ア 自 立 活 動 の 時 間 における 指 導 の 授 業 時 数 日 課 のとり 方 指 導 内 容 指 導 体 制 指 導 計 画 作 成 状 況 及 び 他 の 教 科 等 な ど の 取 組 状 況 イ 作 成 の 手 順 を 踏 まえて 教 育 的 ニーズ 指 導 方 針 指 導 内 容 及 び 評 価 に 関 連 性 があり 一 貫 し た 指 導 と な っ て い る か ど う か ( 2 ) 知 的 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 を 実 施 す る 上 で 効 果 的 な 実 施 に 資 す る 指 導 事 例 集 を 作 成 す る 3 研 究 の 方 法 本 研 究 は 以 下 の 研 究 1 ~ 3 と そ の 成 果 を 踏 ま え た 指 導 事 例 集 で 構 成 す る ( 1 ) 研 究 1 ア ン ケ ー ト 調 査 知 的 障 害 者 を 教 育 す る 特 別 支 援 学 校 及 び 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 に お け る 自 立 活 動 の 実 施 状 況 を 把 握 す る た め の ア ン ケ ー ト 調 査 ( 2 ) 研 究 2 教 育 支 援 プ ラ ン B の 作 成 状 況 調 査 県 内 知 的 障 害 特 別 支 援 学 校 の 中 か ら 抽 出 さ れ た 学 校 を 対 象 に 教 育 支 援 プ ラ ン B ( 個 別 の 指 導 計 画 ) の 記 述 を 基 に し て 自 立 活 動 の 指 導 の 計 画 実 施 評 価 の 一 貫 性 を 調 べ る 実 地 調 査 ( 3 ) 研 究 3 検 証 授 業 研 究 協 力 員 の 協 力 の 下 事 例 研 究 を 通 し て 知 的 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 の 具 体 的 な 指 導 の あ り 方 と 指 導 モ デ ル の 検 討 を 行 う ( 4 ) 研 究 1 ~ 3 の 成 果 を 踏 ま え た 指 導 事 例 集 の 作 成 研 究 1 アンケート 調 査 自 立 活 動 の 実 施 状 況 の 把 握 研 究 2 教 育 支 援 プランBの 作 成 状 況 調 査 指 導 事 例 集 の 作 成 計 画 実 施 評 価 の 一 貫 性 の 把 握 研 究 3 検 証 授 業 事 例 を 通 して 具 体 的 な 指 導 の あ り 方 と 効 果 の 検 証 文 献 文 部 科 学 省 (2010) 特 別 支 援 学 校 学 習 指 導 要 領 解 説 自 立 活 動 編. 埼 玉 県 教 育 委 員 会 (2011) 埼 玉 県 特 別 支 援 教 育 教 育 課 程 編 成 要 領 (1) 特 別 支 援 学 校 編 教 育 課 程 編 成 指 導 計 画 作 成 のための 資 料. 埼 玉 県 教 育 委 員 会 (2012) 埼 玉 県 特 別 支 援 教 育 指 導 資 料 自 立 活 動 の 指 導 資 料. 埼 玉 県 立 総 合 教 育 センター(2012) 特 別 支 援 学 校 及 び 特 別 支 援 学 級 における 知 的 障 害 のある 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 に 関 す る 調 査 研 究,

6 Ⅱ 調 査 1<アンケート 調 査 > 1 目 的 知 的 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 の 実 施 状 況 を 把 握 し 指 導 上 の 課 題 を 明 ら か に す る 2 方 法 ( 1 ) 調 査 対 象 知 的 障 害 者 を 教 育 す る 県 立 特 別 支 援 学 校 24 校 に 勤 務 す る 教 職 員 県 内 の 公 立 小 中 学 校 ( さ い た ま 市 を 除 く ) に 勤 務 す る 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 及 び 自 閉 症 情 緒 障 害 特 別 支 援 学 級 の 担 任 ( 2 ) 調 査 依 頼 の 手 続 き ア 特 別 支 援 学 校 県 立 知 的 障 害 者 を 教 育 す る 特 別 支 援 学 校 24 校 の 小 学 部 中 学 部 及 び 高 等 部 そ れ ぞ れ の 学 部 の 代 表 者 1 名 に 回 答 を 求 め た ( 分 校 を 含 む ) イ 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 各 市 町 村 か ら 6 名 の 特 別 支 援 学 級 担 任 に 回 答 を 求 め た 回 答 す る 教 師 の 選 定 は 各 市 町 村 教 育 委 員 会 に 依 頼 し た 6 名 の 内 訳 は 以 下 の と お り で あ る 小 学 校 中 学 校 ( 3 ) 調 査 内 容 知 的 障 害 学 級 自 閉 症 情 緒 障 害 学 級 知 的 障 害 学 級 自 閉 症 情 緒 障 害 学 級 2 人 2 人 1 人 1 人 質 問 紙 調 査 を 実 施 し た 質 問 紙 は 特 別 支 援 学 校 と 特 別 支 援 学 級 と で は 別 に 用 意 し た 調 査 項 目 は 以 下 の と お り で あ る 特 別 支 援 学 校 特 別 支 援 学 級 1 教 育 課 程 の 位 置 付 け 2 専 任 教 員 の 配 置 3 指 導 計 画 の 作 成 と 評 価 4 指 導 上 の 課 題 1 回 答 者 の 属 性 2 特 別 支 援 学 級 の 状 況 3 教 育 課 程 の 位 置 付 け 4 指 導 計 画 の 作 成 と 評 価 5 指 導 上 の 課 題 な お 特 別 支 援 学 校 の 自 立 活 動 の 授 業 時 数 及 び 日 課 の 位 置 付 け を 調 べ る た め に 質 問 紙 調 査 と 併 せ て 各 特 別 支 援 学 校 の 学 校 要 覧 の 記 載 内 容 に つ い て 調 査 分 析 も 行 っ た (4) 調 査 期 間 平 成 25 年 1 1 月 上 旬 ~ 1 2 月 上 旬 ( 注 ) 平 成 22 年 度 に 実 施 の 前 回 調 査 で は 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 の み を 対 象 と し た が 自 閉 症 情 緒 障 害 学 級 に も 知 的 障 害 を 併 せ 有 す る 児 童 生 徒 が 在 籍 す る こ と か ら 今 回 の 調 査 で は 自 閉 症 情 緒 障 害 特 別 支 援 学 級 も 対 象 と し た 3 結 果 ア ン ケ ー ト の 回 収 結 果 は そ れ ぞ れ 以 下 の と お り で あ っ た 特 別 支 援 学 校 依 頼 し た 24 校 の 全 ての 学 部 か ら 回 答 が 得 ら れ た 県 内 62 市 町 村 に 依 頼 し そのうちの59 市 町 村 か ら 協 力 が 得 ら 特 別 支 援 学 級 れた(95.2% ) 回 収 したア ン ケ ー ト の 総 数 は 320 部 で あ っ た - 5 -

7 ( 1 ) 特 別 支 援 学 校 ア 時 間 に お け る 指 導 の 授 業 時 数 と 日 課 表 で の 時 間 の と り 方 (ア) 時 間 に お け る 指 導 の 実 施 の 有 無 学 校 要 覧 に 記 載 さ れ て い る 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 授 業 状 況 を 調 べ た と こ ろ 知 的 障 害 者 を 教 育 す る 全 ての 県 立 特 別 支 援 学 校 に お い て 一 般 学 級 重 複 学 級 学 部 を 問 わ ず 実 施 し て い た ( イ ) 授 業 時 数 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 授 業 時 数 を 小 学 部 低 学 年 小 学 部 高 学 年 中 学 部 高 等 部 の そ れ ぞ れ 一 般 と 重 複 を 分 け 平 均 授 業 時 数 と 標 準 偏 差 最 大 最 小 を 求 め た と こ ろ 表 1-1 の 結 果 を 得 た 一 般 学 級 の 平 均 は 1.87 単 位 時 間 重 複 学 級 は 5.71 単 位 時 間 で あ っ た 全 体 的 な 傾 向 として 1 一 般 学 級 に 比 べ て 重 複 学 級 は 3 倍 程 度 授 業 時 数 が 多 い 2 一 般 重 複 と も に 学 部 が 上 が る ほど 授 業 時 数 は 少 ない 3 一 般 学 級 重 複 学 級 と も に 学 校 に よ っ て 授 業 時 数 に 大 き な 差 が あ り 特 に 重 複 学 級 で は そ の 傾 向 が 著 し い と い っ た こ と が 読 み 取 れ た 注 1 2 表 1-1 時 間 における 指 導 の 授 業 時 数 一 般 重 複 学 部 度 数 平 均 値 ( 標 準 偏 差 ) 最 大 最 小 小 学 部 ( 低 ) ( 1.37) 小 学 部 ( 高 ) ( 1.15) 一 般 学 級 中 学 部 ( 1.81) 高 等 部 注 ( 0.69) 3.00 注 小 計 ( 1.35) 小 学 部 ( 低 ) ( 5.18) 小 学 部 ( 高 ) ( 4.91) 重 複 学 級 中 学 部 注 ( 2.93) 高 等 部 ( 2.11) 小 計 ( 4.05) 注 1 ) 時 数 は 単 位 時 間 を 表 す 1 単 位 時 間 は 小 学 部 は 45 分 中 高 等 部 は 50 分 である 注 2 ) 同 じ 学 部 の 中 で 学 年 ごとに 授 業 時 数 が 異 なる 場 合 平 均 値 をその 学 部 の 時 数 とした 注 3 ) 高 等 部 のみの 高 等 学 園 2 校 と 高 校 内 分 校 3 校 を 含 んでいるため 他 学 部 よりも 度 数 が 多 い 注 4) 今 年 度 重 複 学 級 がない 学 校 が1 校 あるため 他 学 部 よりも 度 数 が 少 ない 注 5) 学 校 要 覧 の 週 授 業 時 数 一 覧 に は 0 時 間 と な っ て い る が 脚 注 に 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 指 導 時 間 は 生 徒 の 課 題 に よ っ て 個 別 に 設 定 する と 記 されている ( ウ ) 日 課 表 の 中 で の 時 間 の と り 方 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 が 日 課 表 の 中 で ど の よ う に 時 間 設 定 さ れ て い る の か 学 校 要 覧 を 基 に 調 べ た 対 象 24 校 の 日 課 表 を 概 観 し た と こ ろ 自 立 活 動 の 時 間 に お け る - 6 -

8 指 導 の と り 方 は 3 通 りに 分 類 が 可 能 で あ る よ う に 思 わ れ た す な わ ち 基 本 が 時 間 に お け る 指 導 を 1 単 位 時 間 の コ マ で 日 課 に 位 置 付 けて い る も の ( A タ イ プ ) 基 本 が 時 間 に お け る 指 導 を 1 回 の 授 業 時 間 を 短 く し て 日 課 に 帯 で 位 置 付 けて い る も の ( B タイ プ ) 全 ての 時 間 に お け る 指 導 は 他 の 教 科 等 と 併 記 し て 日 課 に 位 置 付 けて い る もの ( C タイプ) の 3 つ の タ イ プ で あ る この ABC タ イ プ の 分 類 に 従 っ て 一 般 学 級 に お け る 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 実 施 状 況 を 集 計 し た 結 果 が 表 1-2 で あ る 最 も 多 か っ た の は 日 課 表 に コ マ で 位 置 付 け る A タイプで49 学 部 あり 全 体 の 約 半 数 であった 次 に 多 かったのは 他 教 科 等 と / な ど で 併 記 し て い る C タイプで あ り 3 1 学 部 全 体 の お よ そ 3 分 の 1 最 も 少 な か っ た の は B タ イ プ の 13 学 部 で あ っ た 授 業 時 数 を ABC タ イ プ 別 で そ れ ぞ れ の 平 均 値 を 算 出 し た と こ ろ 傾 向 と し て 1 B タ イ プ が や や 短 く A タ イ プ 及 び C タ イ プ は ほ ぼ 同 じ で あ っ た ( 図 1-1) 表 1-2 時 間 における 指 導 の 日 課 表 のタイプ 別 授 業 時 数 と 学 部 別 度 数 ( 一 般 学 級 ) 分 類 平 均 授 業 時 数 度 数 ( % ) ( 標 準 偏 差 ) 小 低 小 高 中 学 部 高 等 部 小 計 A 1.92( 1.38) 12( 54.5) 13( 59.1) 13( 59.1) 11( 40.7) 49( 52.7) B 1.45( 0.89) 1( 4.5) 2( 9.1) 5( 22.7) 5( 18.5) 13( 14.0) C 1.98( 1.45) 9( 40.1) 7( 31.8) 4( 18.2) 11( 40.7) 31( 33.3) 合 計 1.87( 1.35) 22( 100) 22( 100) 22( 100) 27( 100) 93( 100) 注 1 ) ABC タイプとは 時 間 における 指 導 を 以 下 の 基 準 で 分 類 した A: 基 本 が 時 間 における 指 導 を1 単 位 時 間 の コマ で 日 課 に 位 置 付 けているもの B: 基 本 が 時 間 における 指 導 を 1 回 の 授 業 時 間 を 短 く し て 日 課 に 帯 で 位 置 付 けているもの C: 全 ての 時 間 における 指 導 は 他 の 教 科 等 と 併 記 し て 日 課 に 位 置 付 けているもの 注 2 ) コマ と 帯 の 区 別 は 単 純 に 1 回 の 時 間 を 基 準 に し た す な わ ち 1 単 位 時 間 の 50% 以 上 の 時 間 で あ れ ば コ マ 50% 未 満 の 場 合 は 帯 で あ る な お 帯 に は 必 ず し も 複 数 の 曜 日 にまたがっていない 場 合 も 含 めた 注 3 ) 日 課 に 複 数 の タ イ プ が 重 複 す る 場 合 A> B> C の 順 に 優 先 し て 分 類 し た ( 例 え ば コ マ と 併 記 の 両 方 がある 場 合 A タイプと 分 類 した) 日 課 上 の タ イ プ A 単 位 時 間 で コマ で 取 る B 短 い 時 間 で 帯 状 に 取 る C 他 教 科 と 併 記 ( / ) 月 火 水 木 金 月 火 水 木 金 月 火 水 木 金 自 立 活 動 自 立 朝 の 会 活 動 自 立 活 動 日 常 生 活 の 指 導 / 自 立 活 動 朝 の 会 授 業 時 数 1.92( 1.32) 1.45(0.89) 1.98( 1.45) 図 1-1 日 課 上 のタイプごとの 授 業 時 数

9 イ 時 間 に お け る 指 導 の 授 業 形 態 ( ア ) 個 別 指 導 集 団 指 導 時 間 に お け る 指 導 の 授 業 形 態 に つ い て 尋 ね た と こ ろ 個 別 指 導 と 集 団 指 導 を 組 み 合 わ せ て 実 施 す る 学 部 は 52 集 団 指 導 の み 実 施 する 学 部 は 2 あり 計 54 学 部 全 体 の 76% が 集 団 で の 指 導 を 実 施 し て い た ( 図 1-2) ( イ ) 集 団 に よ る 一 斉 指 導 の 指 導 計 画 の 作 成 54 学 部 の う ち の 72% は 個 別 の 指 導 計 画 に 基 づ い て 集 団 を 編 成 し た り 指 導 計 画 を 作 成 し た り し て い た が 15 学 部 ( 28%)は 個 別 の 指 導 計 画 に 基 づ か ず 教 科 等 の 指 導 と 同 様 に 集 団 指 導 を 前 提 に 授 業 が 計 画 さ れ て い た ( 図 1-3) 図 1-2 時 間 に お け る 指 導 の 授 業 形 態 ( 個 別 か 集 団 か) 図 1-3 集 団 に よ る 一 斉 指 導 の 指 導 計 画 の 作 成 ウ 時 間 に お け る 指 導 の 対 象 者 在 籍 す る 全 て の 児 童 生 徒 を 対 象 に 実 施 す る 学 部 が 66( 93% ) 在 籍 す る 一 部 の 児 童 生 徒 を 対 象 に 実 施 する 学 部 が 3 ( 4.2 % ) そ の 他 が 2 ( 2.8% ) で あ っ た ( 図 1-4) 在 籍 す る 一 部 の 児 童 生 徒 を 対 象 と し て い る 学 校 の 日 課 表 の 表 記 は そ れ ぞ れ 自 立 活 動 / LHR 自 立 活 動 / 遊 び 保 健 体 育 ( 朝 の 運 動 ) / 自 立 活 動 と い う 示 し 方 を し て お り 他 の 教 育 活 動 の 時 間 に 一 部 の 児 童 生 徒 を 抽 出 し て 実 施 し て い る と 推 察 さ れ た 図 1-4 時 間 に お け る 指 導 の 対 象 者 エ 自 立 活 動 の 専 任 教 員 27 校 中 9 校 が 自 立 活 動 の 専 任 教 員 を 配 置 して いた 9 校 中 の 5 校 が 3 人 配 置 で あ っ た ( 図 1-5) 1 校 は 各 学 部 に 1 名 ず つ そ れ 以 外 の 8 校 は 全 校 に 1~ 3 人 の 専 任 を 置 い て い た 専 任 教 師 の 役 割 は 学 級 学 部 の 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 と 教 職 員 の 自 立 活 動 の 指 導 に 関 す る 相 談 が 27 学 部 の う ち 23 学 部 で 自 立 活 動 の 研 修 会 の 企 画 調 整 が 22 学 部 で 担 っ て い た 学 部 数 図 1-5 専 任 の 配 置 人 数

10 オ 自 立 活 動 の 指 導 計 画 の 作 成 と 評 価 ( ア ) 教 育 支 援 プ ラ ン B と 通 知 表 と の 関 係 教 育 支 援 プ ラ ン B と 通 知 表 を 兼 ね て い る 学 部 が 全 体 の 88.7% と 大 多 数 で あり 通 知 表 と は 別 の 学 部 は 7 学 部 で あ っ た ( 図 1-6) 7 学 部 は 必 ず し も 同 一 校 で は な く 学 校 の 中 で 不 統 一 で あ っ た ( イ ) 教 育 支 援 プ ラ ン B の 作 成 時 期 学 期 当 初 に 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だて を 作 成 し 学 期 末 に 評 価 を 作 成 する 学 部 が 大 多 数 で 全 体 の 84.5 % であった 学 期 末 に 評 価 だけではなく 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だて を 作 成 す る 学 部 は 2 学 部 あ っ た そ の 他 は 8 学 部 で あ っ た ( 図 1-7) 図 1-6 プラン B と 通 知 表 の 関 係 図 1-7 プラン B の 作 成 時 期 ( ウ ) 教 育 支 援 プ ラ ン B の 保 護 者 へ の 提 示 学 期 当 初 に 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だ て を 学 期 末 に 評 価 を 示 す 学 部 が 77.5 % 学 期 末 に 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だ て 評 価 を 示 す 学 部 は 13% で あ っ た ( 図 1-8) 図 1-8 保 護 者 へ の 提 示 の 時 期 ( エ ) 各 授 業 の 指 導 計 画 ( シ ラ バ ス ) の 保 護 者 へ の 提 示 各 授 業 の 指 導 計 画 ( 目 標 内 容 題 材 等 ) の 保 護 者 へ の 示 し 方 に つ い て 尋 ね た と こ ろ 表 1-3 の 結 果 を 得 た 教 育 支 援 プ ラ ン B は 8 割 を 超 え る 学 部 で 授 業 内 容 を 保 護 者 に 伝 え る 役 割 を 持 た せ て お り シ ラ バ ス 等 の 授 業 一 覧 を 示 し て い る 学 部 は 2 割 に 満 た な か っ た 表 1-3 授 業 計 画 の 提 示 の 仕 方 (N=71) 項 目 度 数 ( % ) 1 教 育 支 援 プランBで 各 授 業 の 目 標 内 容 題 材 等 を 示 している 58( 81.7) 2 学 級 通 信 や 連 絡 帳 等 を 通 じて 授 業 の 計 画 を 示 している 28( 39.4) 3 学 期 末 に 実 施 した 各 授 業 の 目 標 や 内 容 題 材 等 の 一 覧 を 示 している 13( 18.3) 4 学 期 当 初 に 予 定 している 各 授 業 の 目 標 や 内 容 題 材 等 の 計 画 の 一 覧 を 示 している 10( 14.1) 5 特 に 示 さ な い 2( 2.8) - 9 -

11 ( オ ) 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 指 導 計 画 の 作 成 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 指 導 計 画 の 作 成 に つ い て 指 導 を 主 に 担 う 教 員 が 指 導 計 画 を 立 てる 学 部 は 41% そ れ に 対 し て 会 議 を 持 ち 複 数 の 教 員 で 協 議 を し て 計 画 を 立 て る 学 部 は 52% で あ っ た ( 図 1-9) 図 1-9 時 間 に お け る 指 導 の 計 画 ( カ ) 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 評 価 時 間 に お け る 指 導 の 評 価 に つ い て 当 該 児 童 生 徒 の 指 導 を 主 に 担 当 す る 教 員 が 評 価 を 行 う は 41% 会 議 を 持 ち 複 数 の 教 員 で 協 議 を し て 評 価 を 行 う が 49% で あ っ た ( 図 1-10) 図 1-10 時 間 に お け る 指 導 の 評 価 カ 自 立 活 動 の 指 導 上 の 課 題 自 立 活 動 の 指 導 上 の 課 題 に つ い て 選 択 肢 の 中 か ら 3 つ ま で を 選 ば せ た と ころ 図 1-11 の 結 果 を 得 た 上 位 4 項 目 の 内 の3 つ が 時 間 や 場 所 指 導 体 制 な ど の 物 理 的 な 環 境 要 因 で あ っ た 個 別 の 指 導 計 画 の 作 成 が 適 切 に 作 成 できていない(14 学 部 ) 何 を 指 導 し て よ い か わ か ら な い (11 学 部 ) な ど の 指 導 者 と し て の 専 門 性 に 関 わ る も の も 少 な か ら ず 挙 げ ら れ た 個 別 の 指 導 計 画 が 適 切 に 作 成 で き て い な い と 回 答 し た 学 部 と 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 計 画 の 作 成 手 続 き と の 関 係 を 調 べ た と こ ろ 会 議 を 持 ち 複 数 の 教 員 で 協 議 す る ほ う が 少 な い 傾 向 に あ っ た ( 表 1-4) 図 1-11 指 導 上 の 課 題 表 1-4 指 導 計 画 作 成 の 手 続 き との 関 係 指 導 計 画 作 成 の 手 続 き 主 た る 教 師 複 数 で 協 議 個 別 の 指 導 計 画 が 適 切 に 作 成 できていない 24.1% 10.8%

12 ( 2 ) 特 別 支 援 学 級 ア 回 答 者 の 属 性 (ア) 勤 務 校 種 及 び 担 任 し て い る 学 級 有 効 回 答 320 人 の う ち 学 校 種 別 と 学 級 別 の 内 訳 は 表 2-1 の と お り で あ っ た 表 2-1 勤 務 校 種 及 び 担 任 し て い る 学 級 知 的 自 情 計 小 学 校 中 学 校 計 (イ) 教 職 経 験 年 数 平 均 年 (SD=12.86 年 ) 臨 時 的 任 用 期 間 も 含 めた 教 職 経 験 年 数 は 平 均 年 で あ っ た 平 成 22 年 の 調 査 と 比 較 すると 2.07 年 減 少 し て い た 学 校 種 及 び 学 級 種 別 の 平 均 年 数 は 表 2-2 に 示 す 分 布 は 2 峰 性 を 示 し た 3 年 未 満 の 経 験 の 浅 い 群 と 年 目 を 頂 点 と す る ベ テ ラ ン 群 が 多 か っ た ( 図 2-1) 学 校 種 や 学 級 種 に 拘 わ ら ず 同 様 の 傾 向 を 示 した 表 2-2 教 職 経 験 年 数 ( 平 均 ) 知 的 自 情 計 小 学 校 中 学 校 計 図 2-1 教 職 経 験 年 数 ( 度 数 ) (ウ) 特 別 支 援 学 級 等 の 経 験 年 数 平 均 7.64 年 (SD=8.29 年 ) 特 別 支 援 学 級 等 ( 通 級 及 び 特 別 支 援 学 校 を 含 む ) の 勤 務 経 験 は 1 年 目 が 最 頻 5 年 目 未 満 が 半 数 以 上 と 経 験 年 数 の 少 な い 群 が 顕 著 に 多 い 分 布 を 示 し た ( 図 2-2) 平 成 22 年 度 と 比 較 し て こ の 傾 向 は よ り 顕 著 と な っ た 図 2-2 特 別 支 援 学 級 等 の 経 験 年 数 ( 度 数 ) (エ) 年 齢 年 齢 構 成 は 6 割 弱 が 50 歳 以 上 であった ( 表 2-3 表 2-3 年 齢 年 代 小 学 校 中 学 校 合 計 20 30(14.4) 16(14.4) 46(14.4) 30 31(14.8) 8( 7.2) 39(12.2) 40 35(16.7) 17(15.3) 52(16.3) 50 96(45.9) 58(52.3) 154(48.1) 60 歳 代 9% 50 歳 代 48% 20 歳 代 15% 40 歳 代 16% 30 歳 代 12% 図 2-3) 60 17( 8.1) 12(10.8) 29( 9.1) 人 ( % ) ( H 現 在 ) 図 2-3 年 齢

13 イ 自 立 活 動 の 教 育 課 程 の 位 置 付 け (ア) 自 立 活 動 の 指 導 の 実 施 状 況 ほぼ 全 ての 学 級 で 自 立 活 動 を 実 施 してい た ( 表 2-4) 平 成 22 年 度 ( 94.9% ) と 比 べ て 4.8 ホ イント 上 がって お り 特 別 支 援 学 級 に お け る 自 立 活 動 は ほ ぼ 定 着 し て い る と 考 え ら れ た 表 2-4 自 立 活 動 の 実 施 状 況 実 施 状 況 度 数 ( % ) 行 っ て い る 319( 99.7) 行 っ て い な い 1( 0.1) (イ) 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 実 施 状 況 表 2-5 時 間 に お け る 指 導 の 実 施 状 況 自 立 活 動 を 実 施 し て い る 319 人 の 実 施 状 況 度 数 ( % ) う ち 時 間 に お け る 指 導 を 日 課 表 に 日 課 表 に 位 置 付 け て い る 265( 83.1) 位 置 付 け て い る 割 合 は 83.1% で あ っ 日 課 表 に 位 置 付 け て い な い 51( 16.0) た ( 表 2-5) 知 的 障 害 学 級 に 限 る その 他 3( 0.9) と 全 体 で 77.1% 小 学 校 80% 中 学 校 72% で あ り 小 学 校 の 方 が 中 学 校 に 比 べ て 時 間 に お け る 指 導 が 実 施 さ れ て い た ( 図 2-4) 100% 80% % 40% いない いる 20% 0% 小 学 校 中 学 校 図 2-4 時 間 に お け る 指 導 の 実 施 状 況 ~ 知 的 障 害 学 級 における 小 中 学 校 の 比 較 ~ (ウ) 自 立 活 動 の 指 導 の 形 態 ( 複 数 選 択 可 ) 表 2-6 自 立 活 動 の 指 導 の 形 態 別 実 施 状 況 ( 学 校 別 ) 指 導 の 形 態 知 的 障 害 学 級 自 閉 症 情 緒 障 害 学 級 合 計 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 131( 77.1) 134( 89.9) 265( 83.1) 領 域 教 科 を 合 わせた 指 導 の 中 で 99( 58.2) 92( 61.7) 191( 59.9) 教 育 活 動 全 体 を 通 じ て 124( 72.9) 107( 71.8) 231( 72.4) その 他 1( 0.6) 2( 1.3) 3( 0.9) 自 立 活 動 の 指 導 の 形 態 別 の 実 施 状 況 を 尋 ね た ところ 表 2-6 の 結 果 を 得 た 平 成 22 年 度 と 比 較 した と こ ろ 知 的 障 害 学 級 の 時 間 に お け る 指 導 の 実 施 率 が 平 成 22 年 度 の 59.7% か ら 77.1%と 17.4 ホ イント 上 が っ た ( 図 2-5) % 時 間 指 に 導 お け る 合 領 わ 域 導 せ 教 た 科 指 を 度 数 ( ) 内 は % 体 学 を 校 通 教 じ 育 て 全 図 2-5 指 導 の 形 態 別 自 立 活 動 実 施 状 況 H22 H25 ( 知 的 障 害 学 級 ) ( 平 成 22 年 度 と の 比 較 )

14 (エ) 時 間 に お け る 指 導 の 対 象 者 時 間 に お け る 指 導 を 表 2-7 時 間 に お け る 指 導 の 対 象 実 施 し て い る 学 級 の 95.5% が 在 籍 す る 全 員 を 対 指 導 の 対 象 度 数 ( % ) 象 に 指 導 を 行 っ て い た ( 表 学 級 全 員 251( 95.5) 2-7) 学 級 の 一 部 12( 4.5) 知 的 障 害 学 級 に 限 っ て は 94.0% で あ り 平 成 22 年 度 と 比 べ て 4.0 ホ イント 上 が っ た ( 図 2-6) % H22 H25 図 2-6 時 間 における 指 導 の 対 象 (H22 との 比 較 ) (オ) 時 間 に お け る 指 導 の 週 当 た り 指 導 時 数 (1 単 位 時 間 は 小 学 校 45 分 中 学 校 50 分 ) 自 立 活 動 の 時 間 における 指 導 の 週 当 たりの 指 導 時 数 は 1 時 間 超 ~ 2 時 間 が 30.6% と 最 頻 で あった( 表 2-8) 平 均 指 導 時 間 は 全 体 で 3.03 単 位 時 間 知 的 障 害 学 級 では 2.79 単 位 時 間 自 閉 症 情 緒 障 害 学 級 で 3.28 単 位 時 間 で あ っ た ( 図 2-7) 平 成 22 年 度 と 比 較 す る と 知 的 障 害 学 級 の 時 間 における 指 導 の 平 均 指 導 時 間 は 0.25 単 位 時 間 増 え て い た 度 数 ( % ) 1 時 間 50( 18.7) 1 時 間 超 ~ 2 時 間 82( 30.6) 2 時 間 超 ~ 3 時 間 54( 20.1) 3 時 間 超 ~ 4 時 間 31( 11.6) 4 時 間 超 ~ 5 時 間 30( 11.2) 5 時 間 超 21( 7.9) 1 時 間 表 2-8 時 間 における 指 導 の 週 授 業 時 数 2 時 間 3 時 間 4 時 間 5 時 間 6 時 間 以 上 小 知 小 自 中 知 中 自 図 2-7 学 校 及 び 学 級 種 別 週 授 業 時 数 ( 数 値 は%)

15 (カ) 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 授 業 形 態 時 間 に お け る 指 導 の 授 業 形 態 は 個 別 と 集 団 を 組 み 合 わ せ て 実 施 が 82.8%と 最 も 多 か っ た ( 表 2-9) 平 成 22 年 度 の 結 果 と 比 較 す る と 知 的 障 害 学 級 の 集 団 指 導 の み と 回 答 し た 割 合 が 13%から 7%に 減 り 個 別 指 導 を 取 り 入 れる 学 級 が 増 え て いる( 図 2-8) 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 授 業 形 態 度 数 ( % ) 個 別 指 導 の み 31( 11.6) 集 団 指 導 の み 15( 5.6) 組 み 合 わ せ て 265( 82.8) 計 H22 表 2-9 授 業 形 態 H25 集 団 のみ 個 別 のみ 組 み 合 わせ て 図 2-8 時 間 における 指 導 の 授 業 形 態 (H22 との 比 較 ) (キ) 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 集 団 に よ る 一 斉 指 導 の 指 導 計 画 の 作 成 集 団 に よ る 自 立 活 動 の 指 導 の 約 4 割 が 個 別 の 指 導 計 画 に 基 づ か ず に 計 画 され 実 施 さ れ て い た ( 表 2-10) 表 2-10 集 団 に よ る 一 斉 指 導 の 指 導 計 画 作 成 指 導 計 画 の 作 成 度 数 ( % ) 集 団 指 導 を 前 提 に 指 導 計 画 を 作 成 91( 38.6) 個 別 の 指 導 計 画 に 基 づいて 集 団 編 成 し 指 導 計 画 を 作 成 130( 55.1) その 他 15( 6.4) 計 236( 100) エ 自 立 活 動 の 指 導 計 画 と 評 価 に つ い て (ア) 教 育 支 援 プ ラ ン B の 作 成 状 況 教 育 支 援 プ ラ ン B を 在 籍 す る 全 員 に 対 し て 作 成 し て い る の は 312 件 ( 98% ) 個 別 の 指 導 計 画 を プ ラ ン B と は 別 様 式 で 在 籍 す る 児 童 生 徒 全 員 に 対 し て 作 成 し て い る の は 7 件 ( 2% ) で あ っ た ( 図 2-9) 平 成 22 年 度 の 調 査 で は 少 数 で は あ っ た が 一 部 の 児 童 生 徒 の み 個 別 の 指 導 計 画 を 作 成 や 作 成 し て い な い が あ っ た が 今 回 の 調 査 で は 全 員 を 対 象 に 個 別 の 指 導 計 画 を 作 成 し て い た 図 2-9 教 育 支 援 プ ラ ン B の 作 成

16 (イ) 教 育 支 援 プ ラ ン B の 計 画 と 評 価 の 作 成 の 時 期 全 体 の 88% が 学 期 当 初 に 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だ て を 作 成 し 学 期 末 に 評 価 を 記 述 し て い た ( 図 2-10) 6 % と 少 数 で あ っ た が 学 期 末 に 計 画 と 評 価 を 作 成 す る ケ ー ス も あ っ た 学 期 期 末 に 計 画 と 評 価, 19, 6% その 他, 17, 6% 図 2-10 プ ラ ン B の 作 成 の 時 期 学 期 当 初 に 計 画 学 期 末 に 評 価, 275, 88% (ウ) 教 育 支 援 プ ラ ン B の 保 護 者 へ の 開 示 の 仕 方 表 2-11 プ ラ ン B の 保 護 者 へ の 開 示 の 仕 方 教 育 支 援 プ ラ ン B の 保 護 者 へ の 開 示 に つ い て 尋 ね た と こ ろ 約 半 数 が 学 期 当 初 に 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だ て を 示 し 学 期 末 に 評 価 を 示 す と 回 答 で あ っ た 約 1 割 は 指 導 の 前 に 計 画 と し て 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だ て を 示 す の で は な く 実 施 後 に 示 し て い た ( 表 2-11) そ の 他 の 回 答 を 詳 細 に 分 析 し た と こ ろ 示 さ な い 又 は 求 め ら れ た 場 合 の み 示 す と い う 回 答 が 全 体 の 17% に あ た る 52 件 あ っ た ( 図 2-11) こ れ を 学 校 種 で 比 較 し た と こ ろ 小 学 校 20.0% 中 学 校 10.3%と 小 学 校 に 示 さ な い と す る 割 合 が 多 か っ た ( 図 2-12) 項 目 度 数 1 学 期 当 初 に 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だて を 示 し 学 期 末 に 評 価 を 示 す 160( 51.3) 2 学 期 末 に 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だて 評 価 を 示 す 35( 11.2) その 他 117( 37.5) % 計 312 図 2-11 プ ラ ン B の 保 護 者 へ の 開 示 の 仕 方 20.0 小 学 校 10.3 中 学 校 示 さない( 求 め られた 場 合 の み) 図 2-12 プ ラ ン B の 保 護 者 へ の 開 示 の 仕 方 示 さない と 回 答 した 割 合 の 小 中 の 比 較

17 (エ) 各 授 業 の 指 導 計 画 ( シ ラ バ ス ) の 保 護 者 へ の 提 示 の 方 法 ( 複 数 選 択 ) 授 業 計 画 ( シ ラ バ ス ) の 保 護 者 へ の 提 示 方 法 に つ い て 尋 ね た と こ ろ 約 半 数 が 学 級 通 信 や 連 絡 帳 を 通 し て 示 し て い た ( 表 2-12) 学 期 当 初 に 一 覧 を 示 し ている 学 級 は 11.9 %で あ っ た 表 2-12 授 業 計 画 の 提 示 の 仕 方 項 目 度 数 ( % ) 学 級 通 信 や 連 絡 帳 等 を 通 じて 授 業 の 計 画 を 示 している 182( 56.9) 教 育 支 援 プランBで 各 授 業 の 目 標 内 容 題 材 等 を 示 している 105( 32.8) 学 期 当 初 に 予 定 している 各 授 業 の 目 標 や 内 容 題 材 等 の 計 画 の 一 覧 を 示 している 82( 25.6) 特 に 示 さ な い 54( 16.9) 学 期 末 に 実 施 した 各 授 業 の 目 標 や 内 容 題 材 等 の 一 覧 を 示 している 38( 11.9) その 他 16( 5.0) 計 312 (オ) 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 指 導 計 画 案 の 作 成 図 2-13 時 間 に お け る 指 導 の 指 導 計 画 作 成 時 間 に お け る 指 導 の 指 導 計 画 の 作 成 に つ い 項 目 度 数 ( % ) て 尋 ね た と こ ろ 指 導 の 当 該 児 童 生 徒 の 指 導 を 主 に 担 当 する 教 員 が 計 画 を 立 てる 193( 68.7) 主 たる 教 師 が 作 成 する 会 議 を 持 ち 複 数 の 教 員 で 協 議 して 計 画 を 立 案 する 77( 27.4) ケ ー ス が 68.7 % 他 の その 他 11 ( 3.9) 教 師 と 協 議 す る ケ ー ス が 計 % で あ っ た ( 表 2-100% ) 42.7 その 他 50% 学 校 種 で 比 較 し た と こ 75.7 複 数 で 協 議 55.2 ろ 中 学 校 の ほ う が 複 数 主 たる 指 導 者 0% 教 師 で 協 議 していた 小 学 校 中 学 校 ( *p<.01 図 2-13) 図 2-13 指 導 計 画 作 成 ( 小 中 の 比 較 ) (カ) 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 評 価 時 間 に お け る 指 導 の 評 価 に つ い て 尋 ね た と こ ろ 指 導 の 主 た る 教 師 が 作 成 するケースが 73.8% 他 の 教 師 と 協 議 す る ケ ー ス が 約 24.7%で あった( 表 2-14) 学 校 種 で 比 較 し た と こ ろ 前 問 の 指 導 計 画 作 成 と 同 様 に 中 学 校 の ほ う が 複 数 教 師 で 協 議 し て い た ( **p<.01 図 2-14) 表 2-14 時 間 に お け る 指 導 の 評 価 項 目 度 数 ( % ) 当 該 児 童 生 徒 の 指 導 を 主 に 担 当 する 教 員 が 評 価 する 206( 73.8) 会 議 を 持 ち 複 数 の 教 員 で 協 議 して 評 価 する 69( 24.7) その 他 4 ( 1.4) 計 % % % 40% 20% その 他 複 数 で 協 議 主 たる 指 導 者 0% 小 学 校 中 学 校 図 2-14 評 価 ( 小 中 の 比 較 )

18 オ 自 立 活 動 の 指 導 に 対 す る 意 識 考 え 方 (ア) 時 間 に お け る 指 導 の 実 施 上 より 専 門 性 を 高 め た い 力 量 ( 3 つ 以 内 ) 時 間 における 指 導 を 実 施 す るに 当 たり より 専 門 性 を 高 めた いと 感 じている 専 門 的 力 量 につい て 3 つ 以 内 を 選 択 さ せ て 回 答 を 求 めたと こ ろ 図 2-15 の 結 果 を 得 た 児 童 生 徒 の 教 育 的 ニーズを 求 め る こ と ( 62.3% ) 教 材 や 教 具 を 作 成 したり 活 用 したりするこ と(51.0% ) 具 体 的 な 指 導 内 容 を 設 定 す る こ と ( 46.8 % ) 適 切 な 実 態 把 握 を す る こ と ( 36.4 % ) が 上 位 4 つ で あ っ た こ の 上 位 4 つ の 内 容 は 平 成 22 年 の 調 査 結 果 でも 同 様 であっ たが 前 回 3 位 の 児 童 生 徒 の 教 育 的 ニーズを 見 極 めること が 順 位 を 上 げ 1 位 と な っ た なお 知 的 障 害 学 級 と 自 閉 症 情 緒 障 害 学 級 との 間 には 有 意 な 差 が な か っ た 小 学 校 と 中 学 校 との 差 を 調 べた ところ 9つの 項 目 のうち 教 材 や 教 具 を 作 成 したり 活 用 したり すること( **p<.01 ) 他 の 教 科 領 域 と 密 接 な 関 連 を 持 たせる こと( *p<.05) の2つの 項 目 に おいて 有 意 差 が あ っ た ( 図 2-16) 特 別 支 援 教 育 に 携 わった 経 験 年 数 を 等 サ イ ズ の 4 つ の 群 に 分 類 し 比 較 したところ 自 立 活 動 の 理 解 を 深 めること の 項 目 において 有 意 な 差 があり(**p<.01 ) 経 験 年 数 が 短 い 群 ほど 高 めたい 力 量 として 挙 げられていた( 図 2-17) % % % 0 児 童 生 徒 の 教 育 的 ニ ー ズ を 見 極 め る こ と 51.0 教 材 や 教 具 を 作 成 し た り 活 用 し た り す る こ と 46.8 具 体 的 な 指 導 内 容 を 設 定 す る こ と 適 切 な 実 態 把 握 を す る こ と 自 立 活 動 の 理 解 を 深 め る こ と 他 の 教 科 領 域 と 密 接 な 関 連 を 持 た せ る こ と 具 体 的 な 指 導 目 標 を 設 定 す る こ と 12.3 適 切 な 評 価 を す る こ と 図 2-15 専 門 性 を 高 め た い 力 量 教 材 や 教 具 を 作 成 し たり 活 用 したりすること 保 護 者 に 十 分 な 説 明 責 任 を 果 た す こ と 25.7 他 の 教 科 領 域 と 密 接 な 関 連 を 持 たせること 特 に な い 図 2-16 専 門 性 を 高 めたい と 回 答 した 割 合 の 小 中 の 比 較 図 2-17 自 立 活 動 の 理 解 を 深 めること と 回 答 した 割 合 そ の 他 小 中

19 (イ) 自 立 活 動 の 指 導 を 行 う に あ た っ て 困 っ て い る こ と ( 3 つ 以 内 ) 自 立 活 動 の 指 導 を 行 う に 当 た っ て 困 っ て い る こ と に つ い て 10 項 目 を 示 し そ の 内 の 上 位 3 つ ま で 選 択 す る よ う に 回 答 を 求 め た そ の 結 果 児 童 生 徒 個 々 に 対 し て 十 分 に 時 間 が 取 れ な い 児 童 生 徒 の 個 々 の 課 題 に 応 じ た 指 導 が で き な い の 2 つ の 項 目 が 特 に 多 か っ た ( 図 2-18) こ の 上 位 2 つ は 平 成 2 2 年 度 も 同 様 の 順 位 で あ っ た が い ず れ も 数 値 が 上 が っ て い た 属 性 で 比 較 し た と こ ろ 学 校 種 と 学 級 種 による 差 はな く 特 別 支 援 教 育 に 携 わ っ た 経 験 年 数 に 差 が あ っ た す な わ ち 何 を 指 導 し て よ い か わ か ら な い 教 育 活 動 全 体 を 通 じ て 指 導 を 行 っ て い る が 具 体 的 な 成 果 が 何 か わ か らない の 2 項 目 で あ っ た 経 験 年 数 を 等 サ イ ズ の 3 群 に 分 類 し 比 較 し た と こ ろ い ず れ も 経 験 年 数 が 少 な い 群 ほ ど 困 っ て い る こ と と し て 挙 げ ら れ て い た ( *p<.05 図 2-19) % % 充 分 な 時 間 が 取 れ な い 個 々 の 課 題 に 応 じ た 指 導 が でき な い 図 2-18 指 導 を 行 う に 当 た っ て 困 っ て い る こ と 教 育 活 動 全 体 を 通 じ て 行 う 指 導 の 具 体 的 な 成 果 が 分 か ら な い 11.7 集 団 指 導 の た め 課 題 に あ っ てい な い 何 を 指 導 し て よ いか 分 からない 何 を 指 導 し てよ い のか 分 か ら な い 個 別 の 指 導 計 画 の 作 成 の 仕 方 特 に な い 8.5 指 導 体 制 が 作 れ な い 教 育 活 動 全 体 を 通 じ て 指 導 を 行 っ て い る が 具 体 的 な 成 果 が 何 かわからない 保 護 者 の 理 解 指 導 場 所 が な い 図 2-19 指 導 を 行 う に 当 た っ て 困 っ て い る こ と そ の 他 1~3 年 目 4~7 年 目 8 年 目 ~

20 4 考 察 ( 1 ) 特 別 支 援 学 校 に お け る 自 立 活 動 の 現 状 と 課 題 ア 自 立 活 動 の 指 導 の 実 施 状 況 ( ア ) 時 間 に お け る 指 導 の 授 業 時 数 と 日 課 表 で の 時 間 の 取 り 方 調 査 対 象 と し た 全 て の 県 立 知 的 障 害 特 別 支 援 学 校 に お い て 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 を 実 施 し て い た 平 成 22 年 の 前 回 調 査 で は 回 答 者 の 約 半 数 し か 実 施 し て い な か っ た こ と と 比 較 す る と こ こ 数 年 で 急 速 に 定 着 し た こ と が 分 か る 平 均 授 業 時 数 は 一 般 学 級 1.87 単 位 時 間 重 複 学 級 5.71 時 間 で あ っ た が そ れ ぞ れ 学 校 間 で 時 数 の 差 が 大 き く 特 に 重 複 学 級 で 顕 著 で あ っ た ま た 日 課 表 の 中 での 時 間 のとり 方 は 多 様 であり 本 研 究 では 便 宜 上 3つのタイプに 分 類 したところ 時 間 の 指 導 を コ マ と し て 位 置 付 け て 実 施 す る タ イ プ が 約 半 数 で 最 も 多 か っ た 学 習 指 導 要 領 に は 各 学 年 の 自 立 活 動 の 時 間 に 充 て る 授 業 時 数 は 児 童 又 は 生 徒 の 障 害 の 状 態 に 応 じて 適 切 に 定 めるものとする と 示 されている したがって 単 純 に 自 立 活 動 の 時 間 における 指 導 の 授 業 時 数 や 日 課 表 の 時 間 の 取 り 方 だけで そ の 良 し 悪 し は 語 る こ と が で き な い 学 校 の 実 態 や 編 成 さ れ た 教 育 課 程 等 の 兼 ね 合 い の 中 で 必 要 な 授 業 時 数 を 各 学 校 が 判 断 して 充 て る こ と が 重 要 で あ る ( イ ) 自 立 活 動 の 専 任 教 員 の 配 置 専 任 教 員 を 配 置 し て い る 知 的 障 害 特 別 支 援 学 校 は 全 体 の 1 / 3 で あ っ た 前 回 調 査 で は 3 割 弱 で あ り こ こ 数 年 で 専 任 を 置 く 学 校 は や や 増 え た こ と に な る 時 間 に お け る 指 導 は 急 速 に 浸 透 し た が 専 任 を 置 く 学 校 は 今 も 少 数 派 であっ た 専 任 教 員 の 配 置 と は 別 の 形 で 校 内 の 指 導 体 制 を 進 め て き た も の と 思 わ れ た ( ウ ) 通 知 表 と の 関 連 約 9 割 が 教 育 支 援 プ ラ ン B と 通 知 表 を 兼 ね て い た 通 知 表 と 兼 ね て い る が 教 育 支 援 プ ラ ン B と し て の 役 割 上 保 護 者 に は 事 前 に 計 画 を 示 し 指 導 後 に 評 価 を 書 き 加 えて 改 め て 示 し て い る 学 校 が ほ と ん ど で あ っ た ( エ ) 指 導 計 画 の 作 成 と 評 価 時 間 における 指 導 の 指 導 計 画 の 立 案 と 評 価 を 複 数 教 員 で 協 議 している 学 部 は 全 体 の 約 半 数 であり 協 議 をせずに 主 た る 教 員 が 評 価 を 行 う 学 部 に 比 べ て 多 か っ た 協 議 す る 学 部 は 個 別 の 指 導 計 画 が 適 切 に 作 成 で き て い な い と 回 答 す る 割 合 が 少 な い こ と か ら 複 数 教 師 に よ る 協 議 を 通 し て 個 別 の 指 導 計 画 の 作 成 と 指 導 の 質 を 担 保 し て い る の で は な い か と 思 わ れ た イ 自 立 活 動 の 実 施 上 の 課 題 指 導 上 の 課 題 と し て 個 別 の 対 応 が 十 分 に で き る だ け の 指 導 時 間 の 確 保 や 指 導 体 制 指 導 場 所 な ど の 物 理 的 な 環 境 要 因 が 多 く 指 摘 さ れ た こ の 課 題 を 解 決 す る に は い か に 指 導 体 制 を 工 夫 で き る か に か か っ て く る と 思 わ れ た 専 任 教 員 を 配 置 す る ほ と ん ど の 学 校 で は 各 学 部 の 時 間 に お け る 指 導 を 担 っ て い た 自 立 活 動 の 専 任 教 員 を 校 内 に 適 切 に 配 置 す る こ と も 指 導 体 制 の 工 夫 の 一 例 で は な い だ ろ う か

21 ( 2 ) 特 別 支 援 学 級 に お け る 自 立 活 動 の 現 状 と 課 題 ア 自 立 活 動 の 指 導 の 実 施 状 況 ( ア ) 特 別 支 援 学 級 担 任 特 別 支 援 学 級 担 任 は 特 別 支 援 教 育 ( 通 級 特 別 支 援 学 級 及 び 特 別 支 援 学 校 ) に 携 わる 経 験 年 数 が 浅 い 教 員 が 大 多 数 で あ っ た こ の 傾 向 は 平 成 22 年 の 前 回 調 査 と 比 べ て よ り 顕 著 と な っ た そ の 理 由 と し て こ こ 数 年 各 市 町 村 に お い て 特 別 支 援 学 級 の 設 置 が 急 速 に 進 み 新 た に 特 別 支 援 学 級 を 担 う 人 材 が 求 め ら れ て い る こ と が 背 景 に あ る と 思 わ れ る そ し て 担 任 し て い る 教 員 の 半 数 以 上 が 50 歳 代 で あ る こ と か ら 特 別 支 援 学 級 を 担 う 教 員 の 入 れ 替 わ り は 今 後 更 に 加 速 し て い く こ と と 予 想 さ れ る こ の こ と は 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 指 導 に 関 す る 専 門 性 と り わ け 自 立 活 動 の 指 導 に 関 す る 知 識 や 技 能 を 新 し い 世 代 に 積 極 的 に 伝 え 引 き 継 ぐ こ と が 不 可 欠 で あ り 喫 緊 の 課 題 で あ る こ と を 意 味 す る ( イ ) 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 の 実 施 状 況 近 年 新 し く 特 別 支 援 学 級 を 担 う 教 員 が 増 加 し て い る 中 で 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 において 自 立 活 動 の 指 導 は 着 実 に 定 着 浸 透 している 平 成 22 年 と 比 較 し て 1 時 間 に お け る 指 導 を 実 施 す る 学 級 が 大 幅 に 増 え た 2 指 導 の 対 象 が ほ ぼ 全 員 に 拡 大 さ れ た 3 授 業 時 数 が 増 加 し た 4 集 団 に よ る 一 斉 指 導 の み の 指 導 が 減 り 個 別 の 指 導 が 取 り 入 れ ら れ る 傾 向 が や や 増 え た 自 立 活 動 が 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 指 導 の 中 核 と し て の 理 解 が 深 ま っ た も の と 思 わ れ る (ウ) 自 立 活 動 の 指 導 に お け る 専 門 性 前 述 の よ う に 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 に お い て 時 間 に お け る 指 導 は 定 着 し 広 く 実 施 さ れ る よ う に な っ た と い え る で は 指 導 の 専 門 性 も 伴 っ て い る か と い う と 必 ず し も そ う と は 言 い 切 れ ない そ れ は 特 別 支 援 教 育 の 経 験 の 浅 い 教 員 ほ ど 自 身 の 自 立 活 動 の 指 導 に 対 し て 不 安 視 す る 傾 向 が う か が え る か ら で あ る 例 えば より 専 門 性 を 高 めたい 力 量 として 全 体 の 36.4%が 自 立 活 動 の 理 解 を 深 め る こ と を 挙 げ 特 に 4 年 目 ま で の 教 員 に 限 る と 4 割 超 と な っ て い る こ れ は 自 立 活 動 そ の も の の 理 解 不 足 を 自 認 し て い る 結 果 と 推 察 さ れ る ま た 自 立 活 動 の 指 導 に 当 た っ て 課 題 を 尋 ね た と こ ろ 個 々 の 課 題 に 応 じ た 指 導 が で き な い と 回 答 する 教 師 が 全 体 の 43.1% に も 及 ん で い た 経 験 年 数 の 浅 い 教 師 ほど 何 を ど う 指 導 し た ら よ い か 分 か ら ず 困 惑 す る 状 況 が 読 み 取 れ る 一 方 で 自 立 活 動 の 指 導 計 画 作 成 や 評 価 は 指 導 を 主 に 担 当 す る 教 師 に 任 さ れ る 傾 向 が あ り 複 数 担 任 で 協 議 す る 学 級 は 3 割 に 満 た な い そ の よ う な 状 況 で は 同 僚 性 を 活 か し OJT を 活 か し て 学 び 合 う こ と も 困 難 な 状 況 で あ ろ う と 推 察 さ れ る イ 自 立 活 動 の 実 施 上 の 課 題 課 題 を 整 理 す る と 特 別 支 援 学 級 の 担 任 は 特 別 支 援 教 育 の 経 験 年 数 の 浅 い 教 員 が 多 く しかも 経 験 年 数 が 短 い ほ ど 自 立 活 動 の 指 導 の 専 門 的 知 識 や 技 能 に 不 安 を 抱 え て い な が ら の 指 導 と な っ て い る 職 場 環 境 は OJT が 機 能 し に く い こ れ ら の こ と か ら 特 別 支 援 学 級 担 任 が 研 修 を 受 け ら れ る 機 会 の 確 保 が 重 要 と 考 え ら れ た

22 Ⅲ 研 究 2< 教 育 支 援 プランBの 作 成 状 況 調 査 > 1 目 的 ( 1 ) 自 立 活 動 の 指 導 が 児 童 生 徒 個 々の 教 育 的 ニーズに 応 じて 実 施 されているかどうか 教 育 支 援 プランBを 基 に 自 立 活 動 の 指 導 の 実 施 状 況 について 明 らかにする 併 せて 適 切 な 指 導 計 画 の 作 成 例 を 抽 出 す る 2 方 法 ( 1 ) 調 査 対 象 知 的 障 害 者 を 教 育 す る 県 立 特 別 支 援 学 校 の 中 か ら 5 校 を 抽 出 し 平 成 24 年 度 に 作 成 さ れ た 教 育 支 援 プ ラ ン B を 小 中 高 等 部 そ れ ぞ れ の 学 年 か ら 数 名 ず つ 無 作 為 に 抽 出 し た (2) 調 査 内 容 以 下 の3 点 に つ い て 調 査 した 教 育 支 援 プ ラ ン B ( 個 別 の 指 導 計 画 ) ア 自 立 活 動 と し て 実 施 さ れ て い る 具 体 的 な 指 導 内 容 イ 自 立 活 動 の 指 導 方 針 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だ ( 注 ) て 評 価 の 関 連 性 ( 図 1 の ) ウ 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 内 容 と 各 教 科 等 との 関 連 性 ( 図 1 の ) 本 人 氏 名 学 校 名 取 扱 注 意 学 部 学 年 組 記 入 者 名 指 導 方 針 指 導 に 結 び つ く 実 態 1 健 康 の 保 持 2 心 理 的 な 安 定 3 人 間 関 係 の 形 成 4 環 境 の 把 握 5 身 体 の 動 き 6 コミュニケーション 7 その 他 教 科 領 域 等 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だて 評 価 ( 3 ) 調 査 の 実 施 者 サ ン プ ル 抽 出 及 び 分 析 は 総 合 教 育 セ ン タ ー 指 導 主 事 2 ~ 3 名 が 対 象 校 に 訪 問 し て 実 施 し た ( 4 ) 調 査 期 間 平 成 2 5 年 7 月 下 旬 ~ 1 2 月 下 旬 ( 各 校 2 ~ 3 日 間 ) 自 立 活 動 国 語 図 工 生 活 単 元 学 習 図 1 教 育 支 援 プランBと 分 析 対 象 の 関 連 性 ( 注 ) 本 来 であれば 指 導 計 画 作 成 の 手 順 に 従 って 指 導 に 結 び 付 く 実 態 から 各 項 目 間 の 関 連 を 調 べ る べ き と こ ろ で あ る が 本 研 究 で は 児 童 生 徒 の 実 態 を 実 際 に 確 認 判 断 で き な い こ と か ら 指 導 に 結 び 付 く 実 態 との 関 連 は 調 査 対 象 から 除 いた

23 3 結 果 調 査 項 目 の 3 点 と そ の 他 特 記 事 項 1 点 に つ い て 特 徴 的 だ っ た 内 容 に つ い て 以 下 に 示 す (1) 自 立 活 動 と し て 実 施 さ れ て い る 具 体 的 な 指 導 内 容 指 導 内 容 の 六 区 分 の 中 で は 2 心 理 的 な 安 定 3 人 間 関 係 の 形 成 6 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 当 た る 内 容 が 最 も 多 く 実 施 さ れ て い た そ れ に 対 し て 1 健 康 の 保 持 の 実 施 頻 度 は 少 な い 傾 向 に あ っ た こ れ は 健 康 の 保 持 は 知 的 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 指 導 の ニ ー ズ が 少 な い と い う よ り も ニ ー ズ が あ る に も か か わ ら ず 自 立 活 動 の 指 導 と し て 取 り 上 げ ら れ に く い 傾 向 が あ る よ う に 思 わ れ た 例 え ば 指 導 に 結 び 付 く 実 態 に 肥 満 傾 向 と 記 さ れ て い て も 学 習 課 題 目 標 や 指 導 内 容 方 法 手 だ て に 食 や 運 動 に 関 わ る 生 活 習 慣 の 形 成 な ど の ( 1 ) 生 活 の リ ズ ム や 生 活 習 慣 の 形 成 に 関 す る こ と や ( 4 ) 健 康 の 維 持 改 善 に 関 す る こ と に 当 た る 具 体 的 な 指 導 内 容 の 記 述 が み ら れ る 例 は ほ と ん ど 見 当 た ら な か っ た (2) 指 導 方 針 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だ て 評 価 の 関 連 性 自 立 活 動 の 指 導 に 当 た っ て は 児 童 生 徒 個 々 の 的 確 な 実 態 把 握 に 基 づ い て 指 導 目 標 及 び 指 導 内 容 を 明 確 に し 個 別 の 指 導 計 画 を 作 成 す る こ と が 特 別 支 援 学 校 学 習 指 導 要 領 に 示 さ れ て い る ( 文 部 科 学 省, 2009) 従 っ て 児 童 生 徒 個 々 の 教 育 的 ニ ー ズ に 応 じ た 自 立 活 動 の 指 導 と な る た め に は 教 育 支 援 プ ラ ン B の 指 導 方 針 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だ て 及 び 評 価 が 有 機 的 に 関 連 し 一 貫 し た 記 述 に な っ て い る は ず で あ る 調 査 の 結 果 以 下 の ア イの2 点 が 課 題 と 思 わ れ た ア 集 団 指 導 が 前 提 の 自 立 活 動 の 指 導 計 画 は 指 導 方 針 と 時 間 に お け る 指 導 の 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だ て と の 関 連 が 希 薄 に な る 傾 向 が ある 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 が 個 別 指 導 で は な く タ イ ム と 称 さ れ た 集 団 に よ る 一 斉 指 導 の 場 合 指 導 方 針 の 記 述 と 学 習 課 題 目 標 や 指 導 内 容 方 法 手 だ て と の 関 連 が 希 薄 又 は 正 対 し て い な い 場 合 が 多 く 見 ら れ た 例 え ば 指 導 方 針 に 1 基 本 的 な 生 活 習 慣 と 生 活 の 見 通 し 2 自 分 の 気 持 ち や 要 求 を 伝 え る 3 集 団 の ル ー ル や 社 会 性 の 3 点 を 掲 げ て あ り な が ら 時 間 に お け る 指 導 の 指 導 内 容 は ( 集 団 ) バ ラ ン ス ボ ー ル 手 押 し 車 と あ り 学 習 課 題 と し て は 日 常 生 活 に 必 要 な 動 作 の 基 本 と な る 姿 勢 保 持 や 上 肢 下 肢 の 運 動 動 作 の 改 善 及 び 習 得 と な っ て い る な ど が その 一 例 で あ る こ の 場 合 同 じ 学 級 の 他 の 児 童 生 徒 と 学 習 課 題 指 導 内 容 の 記 述 が 全 く 同 じ で あ る こ と も 多 く 見 ら れ た こ の こ と か ら 児 童 生 徒 の 実 態 を 把 握 し た 上 で 個 別 に 指 導 の 目 標 や 具 体 的 な 指 導 内 容 が 導 か れ た の で は な く 最 初 か ら 集 団 で の 指 導 を 前 提 と し た 活 動 が 計 画 さ れ た の で は な いかと 考 え ら れ た イ 学 習 課 題 目 標 と 評 価 が 正 対 し て い な い 記 述 が 多 い 2 つ 目 の 傾 向 と し て 学 習 課 題 目 標 に 対 し て 評 価 が 正 対 し て お ら ず 授 業 中 の 児 童 生 徒 の 様 子 や エ ピ ソ ー ド に 終 始 し た 評 価 の 記 述 が 多 か っ た こ と が 挙 げ ら れ る 目 標 が 達 成 し た の か しなか っ た の か プ ラ ン B に 書 か れ た 文 面 からだ け で は 読 み

24 取 れ な い も の が 少 な か ら ず あ っ た (3) 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 内 容 と 各 教 科 等 と の 関 連 性 特 別 支 援 学 校 学 習 指 導 要 領 自 立 活 動 編 ( 文 部 科 学 省, 2009) で は 指 導 計 画 の 作 成 に 当 た っ て は 各 教 科 道 徳 外 国 語 活 動 総 合 的 な 学 習 の 時 間 及 び 特 別 活 動 の 指 導 と 密 接 な 関 連 を 保 つ よ う に し 計 画 的 組 織 的 に 指 導 が 行 わ れ る よ う に す る も の と す る と 示 さ れ て い る そ こ で 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 と 他 の 教 科 領 域 等 と の 関 連 を 指 導 課 題 目 標 及 び 指 導 内 容 方 法 手 だ て の 記 述 を 手 掛 か り に 調 べ た そ の 結 果 自 立 活 動 と し て 実 施 さ れ る 頻 度 の 高 い 2 心 理 的 な 安 定 3 人 間 関 係 の 形 成 6 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 当 た る 内 容 は 日 常 生 活 の 指 導 な ど 学 校 生 活 全 般 に お い て 自 立 活 動 の 指 導 内 容 と し て 位 置 付 け ら れ る 傾 向 に あ っ た ま た 手 指 の 巧 緻 性 は 図 画 工 作 又 は 美 術 の 授 業 の 中 で 自 立 活 動 の 内 容 と し て 扱 わ れ る 例 は 数 多 か っ た が 図 画 工 作 又 は 美 術 の 評 価 に 手 指 の 巧 緻 性 の 変 容 に つ い て の 記 述 は ほ と ん ど 見 当 た ら な か っ た (4)そ の 他 ( 教 育 支 援 プ ラ ン B の 記 述 の 仕 方 ) 教 育 支 援 プ ラ ン B の 記 入 例 が 示 さ れ て い る も の の 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 及 び 各 教 科 領 域 の 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 手 だ て の 各 項 目 の 記 述 の 仕 方 に ついては 学 校 や 学 部 に よ っ て 書 き 方 が 様 々 で あ っ た 例 え ば 指 導 内 容 方 法 手 だ て に 題 材 名 や 教 材 名 ( 例 手 遊 び リ ト ミ ッ ク な ど ) を 列 挙 す る 学 部 も あ れ ば 手 だてを 中 心 に 具 体 的 に 記 述 す る 学 校 学 部 も あ っ た ( 表 1) 表 1 教 育 支 援 プランBの 様 々な 記 述 の 仕 方 学 校 教 科 領 域 等 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 ( 手 だて) A 校 生 活 単 元 学 習 の 向 上 を 図 る を 豊 かにする 課 題 が 記 述 散 歩 絵 本 さつまいも 教 材 題 材 が 列 挙 掃 除 をしよう シュレッダーにかけた 紙 切 れ B 校 生 活 単 元 学 習 掃 除 機 でごみを 吸 う 単 元 名 と 子 供 の を 室 内 にまき それを 掃 除 機 で 吸 い 込 むように 促 す 手 だてが 記 述 行 動 目 標 が 記 述 4 考 察 ( 1 ) 自 立 活 動 の 指 導 内 容 に つ い て 知 的 障 害 の あ る 児 童 生 徒 を 対 象 と し た 自 立 活 動 は 近 年 急 速 に 浸 透 し て き た し か し 今 回 の 調 査 結 果 か ら 特 別 支 援 学 校 に お い て 実 施 さ れ る そ の 内 容 や 項 目 に は や や 偏 り が あ る の で は な い か と 懸 念 さ れ た 児 童 生 徒 の 実 態 と 照 合 さ せ て 検 証 し て い な い た め 知 的 障 害 と い う 障 害 特 性 か ら く る 傾 向 な の か そ れ と も ス テ レ オ タ イ プ の 指 導 に 陥 っ て い る の か は 正 確 に は 判 断 で き な い し か し な が ら 健 康 の 保 持 に 関 わ る 肥 満 指 導 は 調 査 の 結 果 特 別 支 援 学 校 に お い

25 て 個 別 の 指 導 計 画 に 基 づ い た 自 立 活 動 の 指 導 と し て は あ ま り 実 施 さ れ て い な い 様 子 が う か が え た 実 際 は 保 健 室 を 中 心 に 熱 心 に 指 導 が 実 施 さ れ て い る よ う に 思 わ れ る 実 質 的 に 指 導 が 行 わ れ て い る の も か か わ ら ず そ れ が 個 別 の 指 導 計 画 に 基 づ い た 自 立 活 動 の 指 導 と し て 明 確 に 位 置 付 い て い な い の だ と す れ ば そ の 要 因 と し て 教 師 の 意 識 の 問 題 が あ る の か も し れ な い 時 間 に お け る 指 導 を 自 立 活 動 と し て 狭 く と ら え て し ま う と 肥 満 指 導 の よ う な 日 常 生 活 の 指 導 に お い て 実 施 さ れ る 内 容 を 自 立 活 動 の 指 導 と 理 解 し に く く な る の か も し れ な い 児 童 生 徒 個 々 の 的 確 な 実 態 把 握 に 基 づ き 教 育 的 ニ ー ズ を 見 極 め る こ と 自 立 活 動 の 指 導 の 具 体 的 な 事 例 を 情 報 と し て 多 く 持 つ こ と が 重 要 で あ る と 考 え ら れ た (2) 自 立 活 動 の 指 導 の 充 実 に 向 け て ~ 児 童 生 徒 の 個 々 の 教 育 的 ニ ー ズ に 応 じ た 指 導 ~ 児 童 生 徒 個 々 の 的 確 な 実 態 把 握 に 基 づ い て 指 導 が 展 開 さ れ る は ず の 自 立 活 動 で あ る が 教 育 支 援 プ ラ ン B の 記 述 か ら そ の 一 貫 性 に 危 惧 さ れ る 2 点 の 箇 所 が 見 つ か っ た そ れ は 1 個 別 の 指 導 計 画 に 基 づ か な い 集 団 指 導 を 前 提 と し た 自 立 活 動 の 指 導 は 個 々 の 教 育 的 ニ ー ズ を 指 導 に 反 映 さ せ る と い う よ り も あ ら か じ め 設 定 さ れ て い る 指 導 内 容 や 教 材 の 制 約 を 受 け る 傾 向 が あ る こ と 2 評 価 が 個 々 の 課 題 や 指 導 目 標 に 正 対 し た 記 述 で は な く 授 業 中 の 様 子 が 中 心 に な っ て い る こ と で あ っ た 前 者 に 対 し て 自 立 活 動 は あ く ま で も 個 々 の 児 童 生 徒 の 教 育 的 ニ ー ズ に 応 じ た 学 習 活 動 で あ る こ と が 重 要 と 思 わ れ る 学 習 指 導 要 領 解 説 に も 最 初 か ら 集 団 で 指 導 す る こ と を 前 提 と す る も の で は な い 点 に 十 分 留 意 す る こ と が 重 要 で あ る と 記 さ れ て い る 個 別 の 指 導 計 画 に 基 づ か な い 集 団 指 導 を 前 提 と し た 自 立 活 動 の 指 導 を 改 め る 必 要 が あ る 改 善 の 方 向 と し て 1 個 別 に 指 導 で き る 時 間 を 確 保 す る こ と 2 作 成 し た 個 別 の 指 導 計 画 を 基 に 指 導 内 容 指 導 方 法 及 び 集 団 編 成 等 を 検 討 す る 手 続 き を 年 間 の P D C A サ イ ク ル の 中 に 組 み 入 れ る こ と な ど が 考 え ら れ よ う 後 者 の 要 因 と し て 教 育 支 援 プ ラ ン B と 通 知 表 を 兼 ね て い る こ と が 考 え ら れ る ア ン ケ ー ト 調 査 か ら 多 く の 特 別 支 援 学 校 は 教 育 支 援 プ ラ ン B に 授 業 で 取 り 組 ん で き た 内 容 や 様 子 を 伝 え る 役 割 を 持 た せ て い た 改 善 の 方 向 と し て 1 学 習 内 容 を 通 知 す る シ ラ バ ス を 別 に 作 成 し 教 育 支 援 プ ラ ン B を 個 別 の 目 標 や 配 慮 事 項 に 特 化 し て 学 習 課 題 目 標 と 指 導 内 容 方 法 手 だ て を 記 述 す る 2 評 価 が 授 業 中 の 様 子 に 終 始 し な い よ う に 事 実 レ ベ ル と 解 釈 を 分 け て 記 述 す る な ど が 考 え ら れ た ま た 今 回 の 調 査 で は 手 指 の 巧 緻 性 に 関 す る 目 標 が 図 工 美 術 の 学 習 課 題 目 標 に 記 述 さ れ て い た が そ れ に 対 応 し た 評 価 は ほ と ん ど 見 当 た ら な か っ た こ れ は 巧 緻 性 を 育 て る 指 導 の 方 略 が 不 明 確 な ま ま 手 指 を 使 う 作 業 を す れ ば 巧 緻 性 が 高 ま る と 漠 然 と 考 え ら れ て い る の か も し れ な い こ れ に つ い て は 研 究 3 の 中 で 検 証 す る

26 Ⅳ 研 究 3< 検 証 授 業 手 指 の 巧 緻 性 を 高 める 指 導 ~ 鉛 筆 の 持 ち 方 と 書 字 動 作 の 改 善 ~ > 1 研 究 全 体 に お け る 検 証 授 業 の 位 置 付 け Ⅲ 研 究 2 で は 教 育 支 援 プ ラ ン B の 記 述 を 基 に 自 立 活 動 の 実 施 状 況 を 調 査 し た 結 果 の1 つ に 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 の 指 導 と し て 手 指 の 巧 緻 性 の 向 上 を 目 的 と し た 記 述 が 比 較 的 多 く 見 ら れ た も の の そ の 評 価 に お い て 変 容 の 様 子 や 指 導 の 効 果 に 関 す る 記 述 に 具 体 性 が 乏 し い 傾 向 が あ る こ と が 挙 げ ら れ た ま た 図 工 美 術 で も 自 立 活 動 の 指 導 の 一 環 と し て 扱 わ れ る 傾 向 が あ る が 評 価 に そ れ に 関 す る 記 述 は ほ と ん ど 見 当 た ら な か っ た ( p.23~ 24 参 照 ) このこ と か ら 手 指 を 扱 う 細 か な 作 業 を す れ ば 自 然 と 巧 緻 性 は 高 ま る よ り 細 か い 物 を よ り 多 く よ り 速 く 扱 え る よ う に な る こ と が 巧 緻 性 の 向 上 で あ る と い う 指 導 観 教 材 観 が あ る の で は な い か と 推 測 さ れ た し か し 本 来 巧 緻 性 と は 運 動 の 質 的 側 面 を 表 す も の で あ り そ の 向 上 と は 指 先 の 扱 い 方 の 質 的 変 容 に 目 を 向 け る 必 要 が あ る の で は な い だ ろ う か そ こ で Ⅳ 研 究 3 < 検 証 授 業 > で は 自 立 活 動 の 指 導 の う ち 手 指 の 巧 緻 性 の 向 上 に 焦 点 を 当 て 巧 緻 性 の 発 達 や 指 先 の 扱 い 方 の 質 的 変 容 に 着 眼 し た 指 導 を 実 施 し そ の 指 導 効 果 の 検 証 を 行 う も の で あ る < 事 例 の 要 約 > 本 事 例 は 手 指 の 巧 緻 性 の 向 上 を 図 る た め に 自 立 活 動 の 時 間 に お け る 指 導 と し て 巧 緻 性 とうそく しゃっそく の 発 達 に 着 目 し 橈 側 3 指 ( 親 指 人 差 し 指 中 指 ) と 尺 側 2 指 ( 薬 指 小 指 )の 機 能 分 離 の 向 上 を 目 指 し た 指 導 を 4 か 月 間 実 施 し た そ の 結 果 指 導 前 の 鉛 筆 の 持 ち 方 が 親 指 人 差 し 指 中 指 の 三 指 で つ ま み 小 指 の 付 け 根 が 机 上 か ら 浮 い て 離 れ て い た も の が 正 し い 持 ち 方 ( 動 的 3 指 握 り )に 矯 正 さ れ た 筆 圧 も 高 ま り 指 先 の 滑 ら か な 動 き が 高 ま っ た こ と で 字 形 が 整 い 書 字 の ス ピ ー ド が 高 ま っ た こ の こ と か ら 手 指 の 巧 緻 性 を 高 め る 練 習 に は ペ グ や ビ ー ズ を よ り 多 く よ り 小 さ く 扱 う 量 的 な 向 上 を 目 指 し た 練 習 だ け で は な く 巧 緻 性 の 発 達 に 着 眼 し た 質 的 な 向 上 を 目 指 し た 指 導 が 有 効 で あ る と 考 え ら れ た 2 問 題 と 目 的 知 的 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 の 指 導 と し て 手 指 の 巧 緻 性 の 向 上 は 重 要 な テ ー マ の 1 つ で あ る 平 成 2 2 年 度 県 立 総 合 教 育 セ ン タ ー の 調 査 報 告 書 に よ る と 特 別 支 援 学 級 で 実 施 さ れ る 自 立 活 動 の 指 導 の 中 で 特 に 効 果 的 だ っ た 教 材 や 指 導 を 尋 ね た と こ ろ 自 立 活 動 の 六 区 分 の う ち 身 体 の 動 き に 関 す る 内 容 が 最 も 回 答 数 が 多 く 中 で も 手 指 の 巧 緻 性 の 向 上 を 意 図 し た ビ ー ズ 等 を 活 用 し た 指 導 が 多 か っ た ( 埼 玉 県 立 総 合 教 育 セ ン タ ー, 2011) 巧 緻 性 と は 手 指 の 動 き の 巧 み さ の こ と で あ り 巧 緻 性 の 向 上 と は 本 来 は 質 的 な 変 化 を 意 味 し て い る は ず で あ る し か し な が ら 巧 緻 性 の 向 上 を 目 指 し た 指 導 の 多 く は ア イ ロ ン ビ ー ズ や ペグな ど の 小 さ な ピ ー ス を 単 位 時 間 に で き る だ け 数 多 く 操 作 で き た か と い う 量 的 な 観 点 で 評 価 するこ と が 多 い よ う に 思 わ れ る

27 表 1 掌 握 と つまみ の 発 達 ( 長 崎,2011 )を 参 考 に 作 成 握 り つまみ の 型 月 齢 指 の 形 掌 握 尺 側 手 掌 把 握 04 か 月 手 掌 と 尺 側 手 指 を 使 って 握 り 込 む 橈 側 手 掌 把 握 06 か 月 親 指 の 指 腹 面 とその 他 の 指 腹 面 で 把 握 する 側 腹 つまみ 08 か 月 親 指 と 人 差 し 指 の 側 腹 を 使 う つまみ 指 腹 つまみ 10 か 月 親 指 と 他 の 指 ( 多 くは 人 差 し 指 か 中 指 )の 指 腹 を 使 う 指 尖 つまみ 12 か 月 指 腹 と 爪 の 間 を 使 って 細 かい 物 をつまむ 乳 幼 児 の 握 り~つまみ に 至 る 発 達 は 一 般 的 に 次 のような 段 階 を 示 すとされている すなわ ち 尺 側 手 掌 把 握 ( 生 後 4 か 月 ) 橈 側 手 掌 把 握 ( 6 か 月 ) 側 腹 つ ま み( 8 か 月 ) 指 腹 つ ま み ( 10 か 月 ) 指 尖 つ ま み ( 1 歳 ) で あ る ( 長 崎, 2011) こ れ は 乳 幼 児 が 物 を つ か む 際 の 指 の 使 い 方 という 形 態 的 特 徴 に 着 目 した 分 類 整 理 で あ る 指 先 の 巧 緻 性 を 評 価 する 視 点 は 物 をつまむ 指 の 形 態 だけではなく 橈 側 3 指 と 尺 側 2 指 を 機 能 的 に 分 離 し かつ 協 調 させ 動 かすことが 重 要 とな る 橈 側 3 指 と は 5 指 の う ち 親 指 側 の 3 本 の 指 すなわち 親 指 人 差 し 指 中 指 を 示 し それに 対 して 尺 側 2 指 と は 小 指 と 薬 指 の 2 指 を 示 す 物 を 操 作 す る 際 に つ ま む 動 か す 操 作 す る という 役 割 を 担 う 橈 側 3 指 と 握 る 支 える 固 定 する という 役 割 を 担 う 尺 側 3(2 ) 指 が 別 々 に 動 き か つ 協 力 し 合 う 分 離 協 応 動 作 が 育 ち 巧 緻 動 作 が 発 達 することとされている( 図 1 木 村,2010) この5 指 の 機 能 分 離 は 鉛 筆 の 持 ち 方 にも 影 響 を 及 ぼしている 正 しい 鉛 筆 の 持 ち 方 は 尺 側 2 指 を 握 り 込 んで 机 上 で 手 首 を 安 定 させる 役 割 を 担 い もう 一 方 の 橈 側 3 指 で 鉛 筆 を 持 ち 動 かす 役 割 を 担 う このような 橈 側 3 指 を 動 かす 鉛 筆 の 持 ち 方 は 動 的 3 指 握 り と 呼 ば れ る ( 図 2) 本 事 例 研 究 の 目 的 は 手 指 の 巧 緻 性 の 質 的 な 発 達 に 着 目 し 橈 側 3 指 と 尺 側 2 指 の 機 能 の 分 離 を 促 すことで 手 指 の 巧 緻 性 の 発 達 が 促 されるとと もに 書 字 が 向 上 するという 仮 説 を 検 証 するもの で あ る ( 図 3) 握 る 支 える 固 定 する 鉛 筆 を 持 ち 動 かす 役 割 握 り 込 み 手 首 を 安 定 させる 役 割 図 1 5 指 の 役 割 つまむ 動 かす 操 作 する 図 2 鉛 筆 を 持 つ 時 の 指 の 役 割 巧 緻 性 の 向 上 手 指 ( 橈 側 と 尺 側 )の 機 能 分 離 の 促 進 ( 動 的 3 指 握 り) 鉛 筆 の 持 ち 方 の 改 善 図 3 研 究 の 仮 説 書 字 の 改 善

28 3 方 法 (1) 対 象 児 童 対 象 児 童 A は 小 学 校 の 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 に 在 籍 す る 6 年 生 女 子 で あ る 知 的 障 害 に 随 伴 し て 困 っ た こ と が あ る と 周 囲 の 人 に 頼 っ た り 指 示 さ れ る の を 待 っ て い た り す る な ど 依 存 的 な 傾 向 が あ る 日 常 動 作 は 俊 敏 さ に 欠 け 言 動 は ゆ っ く り で あ る 全 身 の 動 き は ぎ こ ち な く 手 先 が 不 器 用 で あ る そ の た め 着 替 え や 身 支 度 書 字 な ど の 日 常 生 活 動 作 は 人 一 倍 時 間 が 掛 か る 巧 み に 指 先 を 使 う 能 力 を 引 き 出 す こ と が で き れ ば 日 常 動 作 が よ り 円 滑 に 行 え る よ う に な り 生 活 の 向 上 に つ な が る と 考 えた 特 に 書 字 は 教 科 の 学 習 に は 欠 か せ な い も の で あ り 書 字 動 作 の 向 上 と 字 形 の 改 善 は 重 要 な 学 習 課 題 と 思 わ れ た な お A は こ れ ま で に も 自 立 活 動 の 指 導 において 手 指 の 巧 緻 性 の 向 上 を 目 標 に リボ ン 結 び や ペ グ を 指 先 で 操 作 す る 学 習 を 実 施 し て き た し か し 今 回 の 橈 側 3 指 と 尺 側 2 指 の 機 能 の 分 離 を 促 す 指 導 とは 視 点 が 異 な っ て い る も の で あ っ た 表 2 つ ま み 動 作 の ア セ ス メ ン ト 表 ( 田 辺 横 田, 1984) を 参 考 に 作 成 段 階 目 安 となる 年 齢 発 達 的 特 徴 橈 側 と 尺 側 の 分 離 協 応 ( 筆 者 による 加 筆 ) a 9 か 月 未 満 準 備 期 示 指 押 さ え か ら 橈 骨 側 3 指 で か き 寄 せ る 親 指 と 人 差 し 指 の 指 腹 でのつ まみがまだできない b 9 か 月 以 上 13 か 月 未 満 橈 骨 側 4 指 で の つ ま み ~ 橈 骨 側 3 指 で の つまみ( 前 期 ) 尺 骨 側 の 指 を 1~2 指 軽 く 伸 ば し て い る 3 指 のつまみ 前 期 では 丸 く 平 らな も の を ま ず 1 枚 目 を つ ま む 時 3 指 でつ ま む が そ の 1 枚 を 手 の ひ ら と 尺 骨 側 の 3 指 で 握 らすと 次 の1 枚 がつかめず 次 をつまむ 時 は 先 のを 離 して 再 び3 指 でつまむ 親 指 と 人 差 し 指 及 び 中 指 指 腹 を 使 ってつまめる しかし 橈 側 3 指 と 尺 側 2 指 との 間 で 分 離 協 応 ができ ない( 尺 側 の 握 り 込 み 動 作 と 橈 側 のつまみ 動 作 を 同 時 にで きない) c 13 か 月 以 上 18 か 月 未 満 橈 骨 側 3 指 でのつまみ( 後 期 ) 小 指 薬 指 を 軽 く 伸 ばし 母 指 示 指 中 指 の3 指 で 最 初 の1 枚 をつまむ 次 に それを 尺 骨 側 3 指 と 手 のひらで 握 らせ 2 枚 目 をつまませると 母 指 と 示 指 をピ ンセット 状 にして2 指 でつまむ 自 由 につまませると 橈 側 3 指 ( 中 指 )を 使 う 強 制 さ れ ると 橈 側 2 指 を 使 ってつまむ ことができる 尺 側 3 指 と 橈 側 2 指 の 分 離 協 応 ができる( 尺 側 の 握 りこみ 動 作 と 橈 側 のつまみ 動 作 を 同 時 にできる) d 18 か 月 以 上 3 歳 未 満 母 指 と 示 指 のつまみ( 前 期 ) 尺 骨 側 3 指 を 軽 く 伸 ばし 母 指 と 示 指 も 伸 ばした 状 態 で 母 指 と 示 指 でつまむ 橈 側 2 指 と 尺 側 の 分 離 し た 動 きは 表 れているものの 尺 側 が 橈 側 に 同 調 する e 3 歳 以 上 母 指 と 示 指 つまみの 確 立 尺 骨 側 3 指 を 軽 く 握 りこみ 母 指 と 示 指 を 環 状 に 指 先 を 対 向 させてつまみ 微 細 な 操 作 ができる 橈 側 と 尺 側 は 機 能 的 に 完 全 に 分 離 し 協 応 してつまめ る

29 (2) 手 指 の 巧 緻 性 のアセスメント ア 評 価 の 観 点 手 指 の 巧 緻 性 の 発 達 状 況 を 把 握 す る た め に つ ま み 動 作 と 鉛 筆 の 持 ち 方 と 動 か し 方 の 2 点 に つ い て ア セ ス メ ン ト を 行 っ た つ ま み 動 作 に 関 し て は 田 辺 横 田 ( 1984) に よ る お は じ き つ ま み の 評 価 規 準 を 参 考 に 観 察 を 行 っ た ( 表 2) 鉛 筆 に 関 し て は 鉛 筆 を つ ま む 指 の 形 尺 側 2 指 の 握 り 込 み と 手 首 安 定 の た め の 使 用 の 有 無 尺 側 2 指 を 握 り こ み テ ー ブ ル 面 に 置 い た 時 の 橈 側 3 指 の 動 き に 着 目 し て 観 察 し た イ ア セ ス メ ン ト の 結 果 観 察 の 結 果 を 表 3に 示 す 発 達 段 階 と 照 ら し 合 わ せ る と 親 指 と 人 差 し 指 に よ る 橈 側 2 指 を 使 っ た つ ま み 動 作 は 可 能 で あ る が 橈 側 3 指 と 尺 側 2 指 と の 機 能 的 な 分 離 動 作 が 未 熟 で あ り 表 2 の C ~ D の 段 階 で あ る と 判 断 さ れ た こ の こ と か ら 橈 側 3 指 と 尺 側 2 指 と の 機 能 的 な 分 離 を 促 す こ と が 課 題 と 考 え ら れ た 表 3 観 察 の 結 果 評 価 項 目 つまみ 動 作 鉛 筆 の 持 ち 方 等 A の 様 子 お は じ き を つ ま む 際 に 親 指 の 腹 と 人 差 し 指 の 腹 を 使 っ て つ ま む そ の 際 尺 側 3 指 は 伸 ばしている 時 折 親 指 と 中 指 を 使 ってつまむ 時 もある 橈 側 3 指 の 指 腹 を 使 って 鉛 筆 を 持 つ( 図 4 ) 尺 側 2 指 は 握 り 込 ん で い る が 机 上 か ら 浮 い て い る( 机 上 に 接 し て い る の は 手 首 ) 橈 側 3 指 ではなく 手 首 から 先 全 てを 使 って 鉛 筆 を 動 かす 正 し い 鉛 筆 の 持 ち 方 を す る よ う に 指 示 さ れ る と 指 の 形 は 作 れ る が 鉛 筆 の 動 き が 滑 らかでなくなる (3) 指 導 の 実 際 手 指 の 巧 緻 性 の 向 上 と 書 字 の 向 上 を 目 標 に 自 立 活 動 の 指 導 に 取 り 組 ん だ 具 体 的 な 指 導 の 内 容 等 に つ い て 以 下 に 示 す ア 指 導 目 標 の 設 定 ア セ ス メ ン ト の 結 果 に 基 づ き 自 立 活 動 の 指 導 目 標 を 2 つ 設 定 し た 目 標 Ⅰ 手 指 の 巧 緻 性 の 向 上 橈 側 3 指 と 尺 側 2 指 を そ れ ぞ れ 独 立 し て 動 か し か つ 協 調 さ せ て 手 指 を 使 っ た 操 作 が で き る 図 4 指 導 前 の 鉛 筆 の 持 ち 方 目 標 Ⅱ 書 字 の 向 上 動 的 3 指 握 り で 鉛 筆 を 持 ち 整 っ た 字 が 書 け る イ 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 上 記 の 指 導 目 標 の 達 成 の た め に 具 体 的 な 指 導 内 容 を 以 下 の よ う に 設 定 し た ( ア ) 目 標 Ⅰ に 対 し て 1 おはじきを つまんで 握 る 練 習 ( 図 5) お は じ き を 親 指 と 人 差 し 指 の 指 腹 を 使 っ て 1 つ つ ま み そ の ま ま 尺 側 3 指 に 送 り お は じ き を 握 る 握 り 込 み な が ら 次 の お は じ き を つ ま み ま た 握 る これを5 個 繰 り 返 す

30 おはじきを5 個 握 っ た ら 逆 の 動 き で 尺 側 3 指 か ら 橈 側 2 指 の 指 先 に お は じ き を 1 つ ず つ 送 り つ ま ん だ ら テ ー ブ ル に 置 き 5 個 す べ て 机 上 に 戻 す < ね ら い > 橈 側 2 指 で お は じ き を つ ま む 動 作 と 尺 側 3 指 で 握 る 動 作 を 同 時 に で き る 橈 側 2 指 と 尺 側 3 指 を 協 調 さ せ お は じ き を 送 っ た り 渡 し た り で き る 図 5 おはじきを つまんで 握 る 練 習 5 個 握 ったら 逆 の 動 き ( 尺 側 3 指 から 橈 側 2 指 へ 送 り 出 す)を 続 け て 行 う ( = リ バ ー ス ) 2 鉛 筆 を 指 先 に 送 り 出 す 練 習 ( 図 6 ) 鉛 筆 の 上 端 を 持 っ た 状 態 か ら 鉛 筆 を 回 し な が ら 上 方 ( 橈 側 2 指 の 方 向 ) へ と 送 り 出 す < ね ら い > 尺 側 3 指 と 橈 側 2 指 を 独 立 か つ 協 調 し て 操 作 す る こ の 操 作 は 橈 側 2 指 を 鉛 筆 か ら 離 し て 持 ち 替 え る 時 に 尺 側 3 指 で 鉛 筆 を 固 定 し 逆 に 橈 側 2 指 で 引 き 上 げる 時 には 尺 側 3 指 は 鉛 筆 を 離 さないと 遂 行 できず 橈 側 と 尺 側 の 独 立 した 動 きと 協 調 が 試 される 図 6 鉛 筆 を 指 先 に 送 り 出 す 練 習 3 尺 側 を 机 上 に 着 け た 状 態 で つ ま む 練 習 尺 側 3 指 を 握 り 込 み 机 上 に 置 いたカッテ ィ ン グ マ ッ ト の 目 印 の 上 に 小 指 の 付 け 根 を 置 いて 固 定 さ せ た 状 態 で 橈 側 2 指 を 使 っ て 机 上 に 置 か れ た お は じ き を つ ま み 挙 げ る( 図 7) < ね ら い > 尺 側 の 付 け 根 を 机 上 に 固 定 させた 状 態 で 橈 側 2 指 を 動 か す イ メ ー ジ を つ か む (イ) 目 標 Ⅱ に 対 し て 1 ひ ら が な の 模 写 教 師 がおはじきを 1 個 ず つ 置 く 小 指 の 付 け 根 を こ の 位 置 に 置 き 固 定 する 図 7 尺 側 を 机 上 に 着 けてつまむ 練 習 鉛 筆 を 動 的 3 指 握 り で 持 ち 教 師 の 書 い た 手 本 に 習 っ て ひ ら が な の 字 形 を 整 え る こ と を 意 識 し て 模 写 す る 漢 字 練 習 用 の ノ ー ト を 用 い る ウ 指 導 体 制 毎 日 15 分 間 2 校 時 の 始 め に あ た る 9:40~ 9:55 に 担 任 教 師 と 1 対 1 で 実 施 し た エ 指 導 期 間 平 成 2 5 年 9 月 ~ 平 成 2 5 年 1 2 月

31 4 結 果 (1) 指 導 経 過 と 手 指 の 巧 緻 性 の 変 容 指 導 は 約 4 か 月 間 に 渡 っ て 継 続 し た 各 指 導 内 容 で 観 察 さ れ た 変 容 の 様 子 を 以 下 に 記 す ア 指 導 目 標 Ⅰ 具 体 的 な 内 容 A の 様 子 ( 上 段 は 当 初 下 段 は 指 導 後 ) 1 お は じ き を つ ま ん で 握 る 練 習 (5 個 1 セット) おはじきを 親 指 と 人 差 し 指 の 指 腹 を 使 っ て 1 つ つ ま み そ の ま ま 尺 側 3 指 に 送 る 握 り 込 み な が ら 次 の お はじきをつまみ また 握 る こ れ を 5 個 繰 り 返 す お は じ き を 5 個 握 っ た ら 逆 の 動 き で 尺 側 3 指 から 橈 側 2 指 の 指 先 におはじきを 1 つ ず つ 送 り つ ま ん だらテーブルに 置 く 5 個 すべて 机 上 に 戻 す (リバース) 2 鉛 筆 を 指 先 に 送 り 出 す 練 習 ( 3 本 1セット) 鉛 筆 の 上 端 を 持 っ た 状 態 か ら 鉛 筆 を 回 し な が ら 上 方 ( 橈 側 2 指 の 方 向 )へと 送 り 出 す 3 尺 側 を 机 上 に 着 け た 状 態 でつまむ 練 習 ( 5 個 1 セット) 小 指 の 付 け 根 を 黄 色 い 印 に し っ か り 付 け る 黄 色 い 印 に 置 か れ た お は じ き を 親 指 と 人 差 し 指 でつまむ お は じ き を つ ま ん で 引 き 上 げお 皿 に 入 れ る 親 指 と 人 差 し 指 と 中 指 を 使 い な が ら お は じ き を 動 かしていた つ ま み 動 作 に 中 指 を 使 っ て い る た め 橈 側 か ら 尺 側 又 は 尺 側 か ら 橈 側 へ の 送 り 出 し の 際 におはじきが 落 ちてしまうこともあった リ バ ー ス で は 滑 ら か に 人 差 し 指 に 滑 ら せ る こ とができず 中 指 も 使 ってつまんでいた 親 指 と 人 差 し 指 の 第 一 関 節 と 第 2 関 節 の 動 き が 滑 らかになり 橈 側 2 指 によるつまみ 動 作 が 安 定 し て き た つ ま み と 握 り 込 み の そ れ ぞ れ の 動 作 に 力 強 さが 出 て お は じ き の 移 動 が 安 定 し てきた 橈 側 2 指 か ら 尺 側 3 指 へ お は じ き を 送 り 出 す 指 の 動 きも 滑 らかになり おはじきを 落 とさなく なった 自 分 か ら 進 ん で 活 動 に 取 り 組 む よ う に な り 自 信 がついてきた 様 子 がうかがえた 上 に 送 り 出 す 動 きのために 親 指 と 人 差 し 指 と 中 指 等 を 使 っていた 鉛 筆 は 回 っているが 鉛 筆 は 円 滑 に 上 に 送 り 出 せ な い 状 態 だった 親 指 と 人 差 し 指 でつまめるようになってきたことで 中 指 を 必 要 と せ ず に 鉛 筆 を 上 に 押 し 出 す 感 覚 をつかめてきた 親 指 と 人 差 し 指 で 鉛 筆 を 押 し 上 げるこ と が 上 手 に なり 滑 らかにク ル ク ル 回 せ る よ う に な っ た 活 動 が 楽 しくて 自 分 から 活 動 したいという 意 思 がでてきた 取 り 組 む 時 の 表 情 は ニ コ ニ コ と し て おり 自 信 に 満 ちていた 小 指 が 机 につかず 空 中 に 浮 いている 状 態 でおは じ き を 取 り に 行 っ て い た 手 首 が 動 き バ ラ ン ス が 悪 く 安 定 せずにフ ラ フ ラ し て い る 小 指 の 付 け 根 を 机 上 に 固 定 することにより 指 先 に 力 が 入 ら ず 親 指 と 人 差 し 指 の 動 き も 悪 く な か なかおはじきが 取 れな か っ た 小 指 で 土 手 をつくることで 親 指 と 人 差 し 指 でおはじきのつまみがス ムーズになり 活 動 が 速 くなった 小 指 の 付 け 根 を し っ か り 固 定 さ せ な が ら 尺 側 3 指 を 軽 く 曲 げ て 握 り 込 め る よ う に な っ た そ れ に より 手 首 が 安 定 するようになった 手 全 体 が 柔 ら か く 柔 軟 に 動 か し て お は じ き を 取 れ るようになった

32 イ 指 導 目 標 Ⅱ 具 体 的 な 内 容 1 ひらがなの 透 写 ( な ぞり)と 模 写 ( 8 文 字 ) 鉛 筆 を 正 し く 持 ち 親 指 と 人 差 し 指 で 書 く 練 習 を す る ( 小 指 の 付 け 根 は ノ ー ト に しっかり 着 けさせる) 尺 側 を 握 り 込 み 手 首 を 安 定 させて 鉛 筆 の 動 かす 親 指 と 人 差 し 指 の 力 のバランスを 練 習 する 椅 子 の 座 り 方 も 意 識 させた 課 題 と し た ひ ら が な は ぬ ね む のように 一 画 が 大 き くかつ 細 かな 運 筆 が 必 要 とされる 文 字 を 選 んだ 児 童 A の 様 子 字 を 書 く こ と に 時 間 が か か っ た 形 が 取 れ な く 何 が 書 い て あ る の か が 分 かりにくい 文 字 も あ っ た 小 指 の 付 け 根 が 浮 き 手 首 を 支 点 に 手 首 か ら 先 全 体 を 動 かして 運 筆 している 中 指 と 親 指 が 対 向 して 鉛 筆 を 支 えている 上 記 の 持 ち 方 の 結 果 鉛 筆 が 立 ってしまっ て い る 全 体 に 字 が 小 さ く 筆 圧 も 弱 い 特 に ぬ や ね など 鉛 筆 の 先 を 大 きく 時 計 回 りに 動 かす 所 や む の2 画 目 の を 描 く 所 など 一 筆 で 大 きな 長 く 鉛 筆 を 動 かす 部 分 が 小 さく 描 かれている 教 師 の 見 本 を 正 確 に な ぞ れ ず は み 出 す 個 所 が 多 い 人 差 し 指 による 鉛 筆 の 操 作 が 円 滑 になり 筆 圧 も 出 て き て 力 強 い 文 字 になった 書 くスピードもよくなってきた 書 く 文 字 は は ら い や 曲 げ る 文 字 な ど 意 識 し て 書 け る よ う に な り 見 本 に 対 して 字 形 が 整 った 文 字 が 書 けるようになった 鉛 筆 の 持 ち 方 は 自 分 から 正 しい 持 ち 方 を 意 識 して 直 している 書 く こ と が 楽 し い よ う で プ リ ン ト 学 習 を た く さ ん す る よ う に な っ た 自 分 の 思 い 通 りに 書 けないために 書 いた 文 字 を 消 しゴムで 消 す 回 数 が 減 った 自 分 の 活 動 を 集 中 する 時 間 が 増 えた 自 分 で 椅 子 の 座 り 方 を 気 にするようになり 自 分 から 何 回 か 座 り 直 すようになった < 9 月 : 透 写 (なぞり) > 正 確 になぞれずにはみ 出 す < 9 月 : 模 写 > 文 字 が 小 さ い 特 に 一 画 を 長 く 書 く 個 所 が 小 さくなる 傾 向 にある < 12 月 : 透 写 (なぞり) > 見 本 からはみ 出 さずに 書 ける < 12 月 : 模 写 > 文 字 が 大 きく 筆 圧 が 強 い 字 形 が 整 っている 書 い て 納 得 が い か な い と 消 し て 始 め か ら 書 き 直 す 様 子 が 見 ら れ 図 8 書 字 の 比 較 ( 上 段 は 9 月 下 段 は 12 月 ) る

33 ウ そ の 他 の 変 容 本 児 へ の 指 導 を 開 始 し て か ら 他 の 学 習 や 日 常 生 活 に お い て 様 々 な 変 容 が 観 察 さ れ た そ の 中 か ら 特 に 変 容 が 著 し か っ た 箸 の 持 ち 方 描 画 と そ の 他 の 生 活 全 般 に 現 れ た 変 化 に つ い て 記 す なお 下 記 の 箸 の 持 ち 方 の 指 導 に つ い て は A の 手 指 の 動 作 の 向 上 が 顕 著 に 表 れ た こ と か ら 1 0 月 か ら 新 た に 自 立 活 動 の 指 導 と し て 取 り 入 れ た も の で あ る ( ア ) 箸 の 持 ち 方 具 体 的 な 内 容 A の 様 子 1 箸 の 持 ち 方 練 習 前 ( 3 個 1 セット) 2 本 の 箸 が 開 かず 交 差 するために 手 首 を 親 指 と 人 差 し 指 の 位 ひねってつかもうとして い た 置 が 確 認 できる 学 習 親 指 と 人 差 し 指 と 中 指 の 三 本 で 箸 を 持 っ 用 の 箸 を 使 い 正 しい て 食 べよ う と す る が 持 て な い と き は 親 持 ち 方 を 確 かめる 指 と 四 本 の 指 で 箸 を 挟 む よ う に 持 つ 持 ち 方 は 上 の 箸 は 指 に 力 か ら 入 り 過 ぎて 箸 を 滑 らかに 扱 え 鉛 筆 と 同 じに 持 つ も ず 食 べ 物 をポ ロ ポ ロ 落 と す う 一 本 の 箸 を 親 指 の なかなか 食 べられずイライラしていた 下 から 入 れて 押 さえ 練 習 後 る と 教 示 した 鉛 筆 の 持 ち 方 を 既 に 身 に 付 い て い た こと 一 口 大 の ピ ー ス を 箸 で 箸 の 持 ち 方 を 教 え る と す ぐ に 理 解 で き ではさんで 移 動 する 自 分 で 正 しく 持 てるよ う に な っ た 練 習 をする 2 本 の 箸 が 交 差 せずに ピースを 箸 先 で 挟 使 用 す る ピ ー ス は めるようになった どの 角 度 からもはさ 給 食 では 箸 を 滑 らか 扱 えるようになり みやすいように 立 方 早 く 食 べ ら れ る よ う に な っ た 時 間 に 余 裕 体 から6 角 錐 に 形 状 も 生 まれたことで お か わ り も す る よ う に な っ た 教 師 か ら の 注 意 や を 改 良 した 促 しがなくても 箸 を 正 しく 扱 っている (イ) 描 画 自 由 画 を 比 較 し た と こ ろ 手 指 の 描 き 方 に 大 き な 差 異 が 見 ら れ た 年 度 当 初 は 上 肢 の 先 に 握 り 拳 の よ う な 形 状 で 手 先 が 描 か れ て い た が 練 習 開 始 3 ヶ 月 目 の 1 1 月 で は 手 や 指 先 指 の 爪 が は っ き り と 大 き く 描 か れ て い た 本 児 の 手 指 又 は 手 指 を 使 っ た 動 作 の イ メ ー ジ が 鮮 明 に な っ た の で は な い か と 考 え ら れ た ( ウ ) 日 常 生 活 図 9 自 由 画 人 物 画 の 比 較 左 は4 月 桜 の 下 で 友 達 と 遊 んでいるところ 右 は 11 月 家 族 と 買 い 物 し て い る と こ ろ

34 具 体 的 な 内 容 < 学 校 生 活 > < 家 庭 生 活 > 母 からの 聞 き 取 り 対 象 児 童 A の 様 子 < 連 絡 帳 や 交 流 ノートの 筆 記 > 書 くのに 時 間 が 掛 かっていたのが 親 指 と 人 差 し 指 の 訓 練 を 初 めて2ヶ 月 後 か ら 変 化 が で て き た 今 ま で は 1 5 分 位 で 諦 め て い た 活 動 が ど ん な 活 動 で も 授 業 の 最 後 まで45 分 間 集 中 して 取 り 組 めるようになった < 折 る たたむ 動 作 > プリントを 折 ることや 折 り 紙 でツリーを 作 ったりベルを 折 ったりすることが 目 で 見 て 真 似 をすることができるようになった 手 紙 をたたんで 連 絡 帳 に 入 れることやパンチで 穴 を 開 け プリントをきれいに ファイルすることがス ム ー ズ に できる よ う に な っ た < 情 緒 意 欲 > 活 動 がスムーズになったことで 時 間 に 余 裕 が 出 て 次 の 活 動 に 気 持 ち 良 く 移 ることができ ニ コ ニ コ す る 表 情 が 増 えてきた 家 庭 では 集 中 力 がなく 宿 題 もダラダラしていて 学 習 意 欲 も 低 かった 11 月 中 旬 か ら 人 が 変 わ っ た よ う に 学 校 か ら 帰 宅 後 す ぐ に 宿 題 を 出 し 自 分 か ら 活 動 し だ し た 自 分 か ら 時 間 割 を 調 べ る よ う に な っ た 毎 日 持 ち 物 を 用 意 す る よ う になった 洗 濯 のたたみ 方 も 端 と 端 を 合 わせてきちんとたためるようになった 自 信 が 出 て き て 何 で も 自 分 か ら 活 動 す る よ う に な っ た お 手 伝 い を た く さ ん し て くれるようになった 一 つ 一 つ 指 示 していたことが 言 わなくできるので 親 としてと て も 嬉 し い エ 指 導 目 標 Ⅰ と Ⅱ の 実 施 時 間 の 変 容 指 導 内 容 と し て 設 定 し た 各 課 題 の 所 要 時 間 を 定 期 的 に 測 定 し た( 図 10) ど の 課 題 も 当 初 に 比 べて 第 7 回 の 測 定 値 は 時 間 が 短 縮 さ れ て い る し か し そ の 効 果 の 現 れ 方 は 当 初 の 予 想 と は 異 な る も の で あ っ た す な わ ち お は じ き や 鉛 筆 を 指 先 に 送 り 出 す な ど の 巧 緻 性 の 課 題 が 先 に そ し て そ の 後 に 日 常 動 作 の 課 題 が 続 い て 効 果 が 表 れ る も の だ と 予 想 し た が 結 果 は 必 ず し も そ う 図 10 課 題 遂 行 に 要 し た 時 間 の 推 移 で は な か っ た この 理 由 として 第 1 に もともと の A の 動 作 の 特 徴 と し て 俊 敏 性 に 欠 け る 側 面 が あ っ た こ と 第 2 に 当 初 は 授 業 者 の 顔 色 を う か が い な が ら の 実 施 で あ っ た こ と が 考 え ら れ た 秒

35 5 考 察 (1) 巧 緻 性 の 向 上 と 書 字 の 改 善 の 検 証 に つ い て 本 研 究 の 目 的 は 手 指 の 巧 緻 性 の 質 的 な 発 達 に 着 目 し 橈 側 3 指 と 尺 側 2 指 の 機 能 分 離 動 作 を 促 す こ と で 手 指 の 巧 緻 性 の 発 達 が 促 さ れ る と と も に 書 字 が 向 上 すると い う 仮 説 を 検 証 す る も の で あ っ た お は じ き 及 び 鉛 筆 を 操 作 す る 課 題 を 課 し た と こ ろ 橈 側 2 指 と 尺 側 3 指 の 機 能 分 離 と 協 調 的 な 動 き の 向 上 と と も に 当 初 と 比 べ て 発 達 段 階 の ス テ ー ジ を 上 回 る 手 指 の 動 き が 観 察 さ れ た こ の こ と か ら 指 導 目 標 Ⅰ 手 指 の 巧 緻 性 の 向 上 は 仮 説 ど お り に 達 成 さ れ た と 言 えよ う 次 に 鉛 筆 の 持 ち 方 と 字 形 の 関 係 に ついて 考 察 する 指 導 の 経 過 の 中 で 橈 側 2 指 と 尺 側 3 指 の 分 離 協 調 が 促 さ れ た こ と で 鉛 筆 の 動 的 3 指 握 り が 可 能 に な った そ う す る こ と で 鉛 筆 の 操 作 の 向 上 に つ な が り 結 果 筆 圧 の 高 い 運 筆 と 字 形 が 整 っ て き た と 考 え る こ れ ら の こ と か ら 手 指 の 巧 緻 性 向 上 に は 発 達 段 階 を 踏 ま え た 橈 側 と 尺 側 の 分 離 協 調 に 着 目 し た 指 導 が 有 効 で あ る こ と 手 指 の 巧 緻 性 の 向 上 は 書 字 の 向 上 に 結 び 付 く こ と の 2 点 が 明 ら か に な っ た よ っ て 仮 説 は 正 し と 結 論 付 け ら れ た た だ し 課 題 を 遂 行 す る 時 間 を 測 定 し た 結 果 全 て の 課 題 遂 行 の 時 間 が 当 初 よ り も 速 くな っ た が 当 初 予 想 と は 異 な り 必 ず し も 巧 緻 性 の 発 達 が 運 筆 の 改 善 に 先 行 し て い る わ け で は な か っ た こ の こ と は 単 純 に 時 間 短 縮 が 巧 緻 性 の 程 度 を 現 わ し て い る のではなく A の 動 き の 俊 敏 性 や 慎 重 さ な ど の 要 因 が 影 響 し て い る の か も し れ な い 手 指 の 巧 緻 性 の 程 度 を 課 題 遂 行 時 間 に よ っ て 測 定 す る こ と の 信 頼 性 に つ い て 検 討 す る 必 要 が あ る と 考 え ら れ た (2) 巧 緻 性 の 質 的 側 面 に 着 目 す る 指 導 の 意 義 対 象 児 童 の A は こ れ ま で に も 手 指 の 操 作 や 書 字 に つ い て 繰 り 返 し 練 習 に 取 り 組 ん で き た に も か か わ ら ず 今 回 の 検 証 授 業 の 中 で 目 に 見 え た 上 達 が 認 め ら れ た そ の 理 由 と し て 手 指 の 運 動 発 達 に つ い て 確 か な 知 見 に 基 づ い た 指 導 が 実 施 さ れ た こ と が 考 え ら れ る 自 立 活 動 の 指 導 に は 発 達 の 機 序 を 踏 ま え る こ と が 重 要 で あ り そ う す る こ と で 確 か な 効 果 が 期 待 で き る も の と 考 え ら れ た 今 回 の 検 証 で は 巧 緻 性 の 向 上 を 確 か め る 指 標 と し て 操 作 す る 指 先 の 動 か し 方 に 着 目 す る 質 的 側 面 と 課 題 遂 行 時 間 と い う 量 的 側 面 の 2 点 を 用 い た 測 定 の 信 頼 性 と い う 課 題 は 残 し つ つ も 課 題 遂 行 時 間 だ け で は 巧 緻 性 の 変 容 に つ い て 把 握 し き れ な か っ た 巧 緻 性 と い う 質 を 把 握 す る た め に は 時 間 や 個 数 な ど 量 だ け で は な く 運 動 そ の も の の 質 に 着 眼 す る こ と が 重 要 で あ る よ う に 思 わ れ た (3) 自 立 活 動 の 指 導 の 意 義 本 研 究 の 目 的 に は 挙 げ ら れ て い な か っ た が こ の 指 導 を 通 し て 様 々 な 効 果 の 波 及 が 認 め ら れ た そ れ は 対 象 児 童 A は 指 先 の 操 作 が 円 滑 に な る な ど の 直 接 の 効 果 だ け で は な く 学 校 で の 学 習 意 欲 や 自 信 の 高 ま り 更 に は 家 庭 で の 学 習 や 身 辺 処 理 手 伝 い な ど の 主 体 性 な 取 り 組 む 態 度 に ま で 広 が り が 認 め ら れ た こ と で あ る 自 立 活 動 の 指 導 は 単 に で き な い こ と を で き る よ う に す る た め の 指 導 で は な い 学

36 習 指 導 要 領 に 興 味 を も っ て 主 体 的 に 取 り 組 み 成 就 感 を 味 わ う と と も に 自 己 を 肯 定 的 に と ら え る こ と が で き る よ う な 指 導 内 容 を 取 り 上 げ る こ と が 指 導 内 容 設 定 の 留 意 点 と し て 示 さ れ て い る 自 立 活 動 の 指 導 は 児 童 生 徒 が 主 体 的 に 取 り 組 め る こ と や 活 動 を 楽 し い と 感 じ られ る こ と が 重 要 で あ り 達 成 感 が 自 信 に つ な が り 生 活 全 体 に そ の 効 果 を 広 げ て い け る と 改 め て 教 え ら れ る も の で あ っ た 文 献 川 上 康 則 ( 2010) 発 達 の つ ま ず き か ら 読 み 解 く 支 援 ア プ ロ ー チ, 学 苑 社. pp 木 村 順 ( 2010) こ れ で わ か る 気 に な る 子 の 育 て 方, 成 美 堂 出 版. pp 小 倉 尚 子 一 松 麻 実 子 武 藤 英 夫 ( 2013) 子 ど も の 発 達 に あ わ せ て 教 え る 4 イ ラ ス トで わ か る ス テ ッ プ ア ッ プ 手 指 の 使 い 方 編, 合 同 出 版. pp 長 﨑 重 信 ( 監 ) 神 作 一 実 ( 編 )( 2011) 作 業 療 法 楽 ゴ ー ル ド マ ス タ ー テ キ ス ト 7 発 達 障 害 作 業 療 法 学, メ ジ カ ル ビ ュ ー 社. pp 田 辺 正 友 横 田 多 喜 ( 1984) 発 達 に お け る 機 能 関 連 に 関 す る 研 究 ( 2 ): 話 し こ と ば 獲 得 期 の ち え お く れ 児 お よ び 自 閉 的 傾 向 児 の 発 達 的 特 徴, 奈 良 教 育 大 学 紀 要 33(1)

37 Ⅴ 総 合 考 察 1 個 別 の 指 導 計 画 作 成 の 作 成 に 関 して 自 立 活 動 の 指 導 が 児 童 生 徒 個 々 の 教 育 的 ニ ー ズ に 応 じ た 指 導 と な る た め に は ど の よ う な 対 応 が 考 え ら れ る で あ ろ う か そ れ は 自 立 活 動 に お け る 個 別 の 指 導 計 画 を 作 成 す る 際 に 丁 寧 に 手 順 を た ど る こ と に 尽 き る と 思 わ れ る 研 究 2 の 実 地 調 査 の 中 で 教 育 支 援 プ ラ ン B の 各 項 目 が 関 連 性 を も っ て 作 成 さ れ て い た 学 校 が あ っ た そ こ で そ の 特 別 支 援 学 校 に 教 育 支 援 プ ラ ン B 及 び 自 立 活 動 の 指 導 計 画 作 成 に つ い て 聞 き 取 り 調 査 を 行 っ た と こ ろ 以 下 の 特 色 が 見 い だ せ た 1 教 育 支 援 プ ラ ン B に 先 立 っ て 実 態 か ら 具 体 的 な 指 導 内 容 手 だ て を 導 く た め の シ ー ト 自 立 活 動 の 指 導 計 画 の 活 用 ( 表 ) 2 教 育 支 援 プ ラ ン 作 成 の た め の 具 体 的 な マ ニ ュ ア ル 作 成 と 研 修 会 の 実 施 3 シ ラ バ ス を 作 成 し 教 育 支 援 プ ラ ン B と の 対 応 が 図 ら れ て い る こ と が 挙 げ ら れ た 教 育 支 援 プ ラ ン B が 通 知 表 と し て で は な く 本 来 あ る べ き 役 割 す な わ ち 児 童 生 徒 個 々 の 教 育 的 ニ ー ズ を 指 導 に 反 映 さ せ る た め に 手 順 を 踏 ま え る こ と が 重 要 で あ る Ⅱ 表 1 A 校 で 活 用 している 自 立 活 動 の 指 導 計 画 ( 抜 粋 ) 1 指 導 方 針 の 設 定 2 目 標 の 設 定 3 指 導 内 容 方 法 ( 手 だて)の 設 定 困 っていること その 理 由 指 導 方 針 目 標 できないことが あっても 伝 えるこ とができずに そ れでイライラして 大 きな 声 が 出 てし まったり その 場 から 離 れたくなっ たりする できない 時 や わからな い 時 の 適 切 な 対 処 法 が 分 からない からではな いだろう か できない 時 や わ からない 時 に 助 けてもら えるコミュニ ケーションの 方 法 を 身 につ けるようにす る 手 伝 っ てカー ド を 提 示 して 困 難 な 状 況 を 回 避 する 指 導 内 容 方 法 ( 手 だ て ) 自 立 活 動 の 時 間 その 他 の 教 育 活 動 課 題 がうまくで < 日 常 生 活 の 指 導 > きない 際 に 手 着 替 えで 上 手 くでき 伝 ってカード なかった 際 に 手 伝 っ を 提 示 し 教 員 てカード を 机 の 上 に に 渡 して 伝 えら 置 いておく れるようにす 給 食 時 手 伝 って る カード をすぐに 活 用 できるように 机 の 上 に 置 いておく 2 自 立 活 動 と 他 の 教 科 等 の 教 育 課 程 上 の 位 置 付 けの 整 理 教 育 支 援 プ ラ ン B が 自 立 活 動 と 他 の 教 科 等 と 密 接 に 関 連 さ せ た 指 導 計 画 と な る た め に は 授 業 に お け る そ れ ぞ れ の 位 置 付 け を 明 確 に す る 必 要 が あ る そ の 際 に 飯 野 ( 2008) の 提 唱 す る L 字 型 の 学 習 構 造 ( 図 1 ) が 参 考 になる と 思 わ れ る 縦 軸 の 指 導 計 画 と し て シ ラ バ ス を 横 軸 の 指 導 計 画 と し て 教 育 支 援 プ ラ ン B を 位 置 付 け る の で あ る 教 育 支 援 プ ラ ン B に 各 教 科 等 の 目 標 や 教 材 を 盛 り 込 む の で は な く そ れ に つ い て は シ ラ バ ス と し て 作 成 し あ く ま で も 自 立 活 動 の 内 容 に 絞 っ て 記 述 す る こ と で 児 童 生 徒 個 々 の ニ ー ズ に 対 応 し た 指 導 計 画 及 び 評 価 に な り う る の で は な い か 図 1 L 字 型 の 学 習 構 造 ( 飯 野,2008を 基 に 改 変 ) 観 点 1 関 心 意 欲 態 度 2 思 考 判 断 3 表 現 4 知 識 理 解 技 能 目 標 の 設 定 明 確 化 重 点 化 発 達 課 題 の 観 点 学 習 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 の 観 点 自 立 活 動 の 六 区 分 26 項 目 1 健 康 の 保 持 2 心 理 的 な 安 定 3 人 間 関 係 の 形 成 4 環 境 の 把 握 5 身 体 の 動 き 6 コミュニケーション

38 Ⅵ 知 的 障 害 のある 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 の 指 導 事 例 1 事 例 の 活 用 に 当 たって 本 事 例 集 は 次 の よ う な 点 に 留 意 し て 作 成 し た ( 1 ) 指 導 内 容 の 六 区 分 で 整 理 各 事 例 は 自 立 活 動 の 指 導 内 容 の 六 区 分 に 整 理 し て 編 纂 し た 実 際 の 自 立 活 動 の 指 導 は 必 ず し も 区 分 ご と に 行 わ れ る も の で は な い 読 者 の 活 用 の し や す さ 検 索 の し や す さ を 考 慮 し て 区 分 ご と の 編 集 と し た ( 2 ) 教 育 支 援 プ ラ ン B の 作 成 の 手 順 を 踏 ま え た 記 述 各 事 例 は そ れ ぞ れ 教 育 支 援 プ ラ ン B( 個 別 の 指 導 計 画 ) の 作 成 の 手 順 に 沿 っ て 執 筆 し た す な わ ち 1 実 態 把 握 2 指 導 方 針 の 設 定 3 指 導 目 標 の 設 定 4 必 要 な 項 目 の 設 定 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 決 定 で あ る (3) 根 拠 に 基 づ いた 指 導 の ポ イ ン ト 指 導 の ポ イ ン ト を 吹 き 出 し 部 分 に 示 し た Ⅵ 知 的 障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 自 立 活 動 の 指 導 事 例 1 偏 った 食 事 や 生 活 習 慣 を 改 善 し 健 康 に 過 ごす 38 2 肥 満 傾 向 の 解 消 に 向 けた 取 組 ~ 学 級 保 護 者 保 健 室 との 連 携 自 己 有 能 感 を 味 わわせ 学 習 意 欲 を 高 める 48 4 気 持 ちが 伝 わることで 情 緒 が 安 定 する 52 5 言 葉 でのやりとりに 食 い 違 いが 生 じてしまう 児 童 への 指 導 57 6 同 じ 言 葉 でも 人 により 捉 え 方 に 違 いがあることに 気 づき 行 動 を 修 正 する 61 7 自 らの 聴 覚 過 敏 を 理 解 し 対 処 方 法 を 身 に 付 ける 66 8 聴 覚 の 防 衛 反 応 を 軽 減 し 耳 をふさがずに 生 活 できる 力 を 育 てる 71 9 生 活 の 中 で 左 右 の 意 識 を 高 める 75 10ボディイメージの 形 成 を 促 す~ 見 る 触 れる 触 れられる 支 えることを 通 して~ 足 裏 をピタッとつけて 歩 こう~ 落 ち 着 いて 学 習 に 取 り 組 むための 態 勢 作 り 相 手 意 識 をもち 自 分 の 思 いを 伝 える 状 況 や 場 面 に 応 じたコミュニケーション 能 力 の 向 上 を 図 る 絵 カードを 使 ったコミュニケーション 自 分 の 気 持 ち を 書 い て 伝 え る ~ 目 と 手 の 協 応 と 模 写 に 着 目 し て ~

39 < 健 康 の 保 持 > 1 偏 った 食 事 や 生 活 習 慣 を 改 善 し 健 康 に 過 ごす 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 に 在 籍 する 小 学 校 3 年 生 男 子 児 童 の 事 例 偏 った 食 事 や 生 活 習 慣 の 乱 れのため に 肥 満 傾 向 となった 児 童 が 適 切 な 食 事 の 管 理 や 運 動 などの 生 活 習 慣 の 形 成 を 図 るための 指 導 である 1 指 導 計 画 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 児 童 Aは 友 達 と 一 緒 に 活 動 をするのが 好 きだが 疲 れやすいため 運 動 や 遊 びなどでの 体 を 動 かす 活 動 には 消 極 的 である 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 偏 食 の 傾 向 野 菜 が 嫌 いで 炭 水 化 物 中 心 の 食 事 である 健 康 の 保 持 家 庭 では 外 遊 びは 少 なく 室 内 で 遊 ぶことがほとんどである 学 校 以 外 では 運 動 の 機 会 が 極 端 に 少 ない 心 理 的 な 安 定 活 動 の 流 れを 分 かっていれば 安 心 して 自 発 的 に 行 動 できる 新 しい 活 動 や 行 ったことのない 場 所 については 強 い 不 安 を 示 す 人 間 関 係 の 形 成 学 級 の 友 達 や 教 師 とは 積 極 的 に 関 われる 環 境 の 把 握 言 葉 による 指 示 を 理 解 して 行 動 できる 身 体 の 動 き 運 動 能 力 は 全 般 的 に 低 く 運 動 は 全 般 に 苦 手 である コミュニケーション 挨 拶 や 返 事 が 大 きな 声 でできる 学 級 の 友 達 や 大 人 には 自 分 の 思 いや 考 えを 伝 えられる 2 指 導 方 針 の 設 定 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 の 視 点 から 整 理 僕 野 菜 は 嫌 い ごはんやうどんだけ 食 べたいな! かけっこは 苦 手 前 に 膝 が 痛 くなって 体 育 を 見 学 してい たことがあるんだ 指 導 方 針 を 立 てる 適 切 な 食 事 の 管 理 や 運 動 習 慣 を 身 に 付 けることが 大 切 Aさんには 適 切 な 食 事 の 管 理 や 運 動 習 慣 を 身 に 付 けることが 大 切 エネルギーの 摂 り 過 ぎにならない 方 法 や 適 度 に 運 動 する 方 法 を 学 んだら スモー ルステップで 実 行 できるようになったことを 称 賛 し 習 慣 となるように 支 援 してあ げることが 必 要 適 切 な 食 事 は 1. 好 き 嫌 いを 無 くし 栄 養 バランスの 良 い 食 事 を 心 掛 けること 肉 油 脂 お 菓 子 類 を 控 え 野 菜 や 海 藻 きのこなどはしっかり 食 べる 2. 食 べ 方 の 悪 い 癖 を 改 める 1 日 3 食 規 則 正 しく 食 べる 3 食 ほぼ 同 じ 量 を 夕 食 が 多 いと 太 りやすいので 要 注 意 よく 噛 んで 食 事 を 味 わいながらゆっくり 食 べる 夜 遅 くに 食 べない( 寝 る3 時 間 前 に 食 べ 終 える) 適 切 な 運 動 の 習 慣 は 有 酸 素 運 動 と 筋 肉 運 動 を 習 慣 にする 38

40 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 指 導 方 針 活 動 の 流 れを 事 前 に 伝 える スモールステップで 成 功 体 験 を 積 み 重 ねる 適 切 な 食 事 の 管 理 と 運 動 の 習 慣 化 を 図 る 学 校 での 取 り 組 みを 家 庭 でも 実 施 するように 伝 え 理 解 協 力 を 仰 ぐ 3 指 導 目 標 の 設 定 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 指 導 目 標 目 標 Ⅰ 適 切 な 食 事 の 仕 方 を 身 に 付 ける 目 標 Ⅱ 適 切 な 運 動 習 慣 を 身 に 付 ける 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション (4) 健 康 状 (1) 情 緒 の 安 (1) 姿 勢 と 運 態 の 維 持 定 に 関 す る 動 動 作 の 基 こと 改 善 に 関 本 的 技 能 に 関 すること すること (3) 日 常 生 活 に 必 要 な 基 本 動 作 に 関 する こと 登 校 授 業 給 食 清 掃 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 Ⅰに 関 して 目 標 Ⅱに 関 して 自 立 活 動 の 時 間 その 他 の 教 育 活 動 食 事 の 量 とバランス 1 度 に 口 に 入 れる 量 三 角 食 べの 仕 方 野 菜 について 給 食 を 食 べるときに 約 束 を 自 分 で 思 い 出 して 実 行 する ( 給 食 ) 有 酸 素 運 動 ウォーキング サーキットトレーニング 普 段 の 動 きの 中 から 基 本 的 な 動 作 に 必 要 な 活 動 を 繰 り 返 し 行 う ( 休 み 時 間 掃 除 体 育 ) 39

41 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 時 間 における 指 導 課 題 名 : 適 切 な 食 事 の 量 とバランス ねらい: 適 切 な 食 事 の 量 とバランスについて 知 る 活 動 :1 回 の 食 事 の 量 とバランスについて 考 えたり 確 認 したりする 具 体 的 指 導 :1 日 の 食 事 量 について 絵 カードを 使 用 して 確 認 するとともに 適 切 な 食 事 量 とバラン スについても 確 認 する 支 援 : 食 事 量 を 視 覚 化 することにより 適 切 な 量 をイメージしやすいようにする 食 習 慣 (よく 噛 む 三 角 食 べ)がなぜよいか その 理 由 を 分 かりやすく 説 明 する 野 菜 を 食 べることによりバランスの 良 い 食 事 になることを 説 明 する 学 習 したことを 記 録 に 残 し 直 近 の 食 事 時 に 生 かす 課 題 名 体 を 動 かそう ねらい: 基 礎 代 謝 の 向 上 を 図 る 活 動 : 体 力 に 合 わせた 有 酸 素 運 動 と 筋 力 トレーニングを 毎 日 継 続 して 行 う 内 容 : 体 操 ストレッチ スクワット ウォーキング 踏 み 台 昇 降 の 一 連 の 内 容 を30 分 程 度 休 憩 をとりながら 行 う 支 援 : 有 酸 素 運 動 を 説 明 し 急 激 な 運 動 ではなく ゆっくり 続 けることがよいことを 説 明 する スクワットの 負 荷 を 掛 け 過 ぎないようにする ウォーキングや 踏 み 台 昇 降 は 徐 々に 時 間 を 増 やす (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 ねらい: 望 ましい 食 習 慣 (よく 噛 む 三 角 食 べをする )を 身 に 付 ける 具 体 的 指 導 : 給 食 時 に 一 口 分 の 大 きさを 小 さくし 10 回 以 上 よく 噛 んでから 飲 み 込 む 食 べたい 物 を 全 部 食 べてから 次 のものを 食 べるのではなく ご 飯 主 菜 副 菜 をそ れぞれ 少 しずつまんべんなく 食 べるようにする 支 援 : はじめに 教 師 が 手 本 を 示 す できたことをほめ 徐 々に 手 本 を 示 すことを 減 らす 自 発 的 に 適 切 な 食 べ 方 をすることができたときは 見 逃 さず 賞 賛 する ねらい: 野 菜 への 抵 抗 感 を 減 らす 具 体 的 指 導 : 季 節 の 野 菜 を 育 て 収 穫 したときに 調 理 をし 試 食 する 支 援 : 友 達 と 一 緒 に 野 菜 つくりや 調 理 をすることにより 楽 しい 雰 囲 気 の 中 で 食 べる ねらい: 自 分 の 体 重 を 把 握 し 記 録 することにより 変 化 に 気 づき 増 加 しないように 気 を 付 ける 毎 日 決 められた 仕 事 を 行 い 習 慣 化 を 図 る 具 体 的 指 導 : 毎 朝 保 健 室 へ 行 き 体 重 測 定 を 行 い 体 調 管 理 につなげる 膝 をつかないで 雑 巾 がけを 行 う 実 施 したことを 記 録 する 支 援 : 雑 巾 がけは 学 級 みんなで 行 い 一 緒 の 活 動 をする 体 重 は グラフで 分 かるように 作 成 し 保 護 者 との 情 報 交 換 に 活 用 する 3 成 功 へのポイント 家 庭 への 協 力 依 頼 ( 三 角 食 べの 仕 方 噛 む 回 数 一 口 に 入 れる 量 食 事 量 の 記 録 体 重 測 定 等 ) が 必 要 である 特 に 長 期 休 業 中 は 体 重 の 増 加 につながりやすいので 生 活 リズムが 崩 れないよう 助 言 をする また 保 護 者 の 負 担 にならないように 家 庭 でできることを 事 前 に 確 認 する 例 えば 野 菜 を 上 手 に 活 用 し 揚 げものや 油 を 多 く 使 う 料 理 を 食 べる 回 数 を 減 らすなどの 工 夫 をする そし 40

42 て 成 果 を 認 め 合 い 継 続 できるようにする 本 児 が 自 分 の 体 力 が 向 上 していることを 理 解 できるようにする 例 えば 学 校 行 事 や 体 育 の 交 流 授 業 への 参 加 のときに 交 流 学 級 の 担 任 から 称 賛 される 場 面 を 作 る これにより 交 流 学 級 での 遊 びやゲームに 積 極 的 に 参 加 できる 環 境 を 整 え 意 欲 をもたせる 毎 日 必 ず 決 まった 時 間 (15 分 ~30 分 程 度 ) 運 動 する 継 続 的 に 体 を 動 かすことが 大 切 である そのため 本 人 が 嫌 にならない 程 度 の 量 を 行 い 徐 々に 増 やしていく 参 考 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 小 学 校 学 部 学 年 組 3 年 組 記 入 者 名 指 導 方 針 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 41 取 扱 注 意 生 活 習 慣 の 乱 れから 肥 満 傾 向 になっている 新 しい 活 動 や 慣 れない 場 所 に 対 して 不 安 が 強 い そのため 基 本 的 な 生 活 習 慣 ( 特 に 食 習 慣 や 体 を 動 かすこと)の 育 成 を 図 る 交 流 学 級 の 活 動 と 同 様 の 内 容 にあらかじめ 取 り 組 み 不 安 を 軽 減 すると 共 に 成 功 体 験 を 積 み 徐 々に 大 集 団 に 慣 れるように 促 す 3 人 間 関 係 の 形 成 ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 など) 7 その 他 ( 性 格 行 動 特 徴 興 味 関 心 など) 指 導 に 結 び つ く 実 態 野 菜 が 嫌 いで 炭 水 化 物 中 心 の 食 事 である 家 では 外 出 することなく 室 内 で 遊 ぶ そのため 学 校 外 では 極 端 に 運 動 量 が 少 ない 新 しい 活 動 や 行 ったことのない 場 所 では 強 い 不 安 を 示 す 大 きな 音 が 苦 手 である 学 級 の 友 達 や 大 人 とは 積 極 的 に 関 われる しかし 他 の クラスの 児 童 とは 集 団 の 中 ではうまく 関 わることができ ない 大 人 の 力 を 借 りて 友 達 と 関 わることができる 日 常 の 流 れを 把 握 しているので 自 分 で 行 動 できる 小 学 校 2 年 生 程 度 の 学 習 内 容 の 習 得 ができている 運 動 能 力 は 全 般 に 下 回 る 鉛 筆 や 箸 の 持 ち 方 が 不 十 分 で 動 かし 方 もぎこちないこと がある 挨 拶 や 返 事 がしっかりできる 大 人 や 学 級 の 友 達 には 自 分 の 思 いや 考 えを 伝 えられる また 会 話 を 楽 しむことができる しかし 他 のクラスの 児 童 と 話 すのが 苦 手 で 話 し 掛 けられると 目 を 合 わせて 答 えることができない 休 み 時 間 の 様 子 は ごっこ 遊 びや 室 内 でバランスボールに 乗 って 体 を 動 かしていることが 多 い 教 科 領 域 等 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 ( 手 立 て) 評 価 自 立 活 動 柔 軟 性 や 持 久 力 を 付 け 友 達 と 一 緒 に 遊 ぶ 意 欲 をもち 体 を 動 かすことができ る 継 続 した 運 動 を 確 保 し 自 ら 体 を 動 かすことへの 抵 抗 感 を 減 らす 朝 マラソン(ウ ォーキング) 外 遊 びを 30 分 程 度 行 う けがの 防 止 のための 基 礎 的 な 体 力 づくりをするため 体 操 やストレッチなどを 行 う

43 生 活 単 元 学 習 季 節 の 野 菜 を 育 て 収 穫 したときに 調 理 をし 食 べることが できる 体 幹 の 筋 力 を 高 めるトレー ニングを 行 う 友 達 と 一 緒 に 野 菜 つくりや 調 理 をし 季 節 の 味 を 食 べ る 体 育 交 流 学 級 の 友 達 と 共 に 活 動 することがで きる 自 立 活 動 の 時 間 に 習 得 する 運 動 を 交 流 の 活 動 内 容 と ある 程 度 合 わせることによ り 自 信 をもって 活 動 に 参 加 できるようにする できたことを 認 めてもらえ ることにより 交 流 学 級 で の 活 動 にも 自 信 をもって 参 加 できるようにする 42

44 < 健 康 の 保 持 > 2 肥 満 傾 向 の 解 消 に 向 けた 取 組 ~ 学 級 保 護 者 保 健 室 との 連 携 ~ これは 知 的 障 害 特 別 支 援 学 校 に 在 籍 する 中 学 部 の 生 徒 が 学 級 保 健 室 家 庭 の 三 者 連 携 により 肥 満 解 消 に 取 り 組 んだ 事 例 である 指 導 の 結 果 健 康 的 な 食 習 慣 と 運 動 習 慣 が 形 成 され 体 重 の 増 加 を 抑 えることができた 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 生 徒 B は 現 在 中 学 部 3 年 生 である 中 学 部 入 学 時 に 59.5kg であった 体 重 が 1 年 後 には 体 重 79.8kg となり 約 20kg 増 と 急 激 に 体 増 加 した また 中 学 部 入 学 後 から 精 神 的 な 緊 張 が 強 くなり こだわ りやイライラから 他 傷 行 動 が 多 くなった 保 健 室 で 実 施 している 肥 満 傾 向 解 消 の 指 導 チャレンジ に 2 年 時 から 参 加 し 毎 週 金 曜 日 の 体 重 測 定 を 始 め 食 事 と 運 動 の 配 慮 した 生 活 を 送 った 結 果 2 年 終 了 時 には5kgの 体 重 増 に 抑 えられた 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する かんじょうが 健 康 の 保 持 排 泄 の 頻 度 が 多 い (こだわりと 肥 満 によるものと 推 察 ) 心 理 的 な 安 定 こだわりが 強 く 急 な 日 程 の 変 更 は 気 持 ちが 不 安 定 になることが 多 い 人 間 関 係 の 形 成 気 持 ちが 安 定 しているときには 集 団 で 行 動 することができる 環 境 の 把 握 日 課 表 を 見 て 一 日 の 流 れを 理 解 することができる 身 体 の 動 き 肥 満 傾 向 で 運 動 不 足 ではあるが 遅 いペースで 10 分 間 走 り 続 けるこ とができる コミュニケーション 教 員 からの 簡 単 な 質 問 に1~2 語 文 程 度 で 答 えられる 適 切 な 食 事 や 運 動 が 習 慣 化 するに は どうすれ ばよいだろ うか 2 指 導 方 針 の 設 定 養 護 教 諭 と 連 携 した 個 別 の 教 育 支 援 計 画 策 定 肥 満 は 生 活 習 慣 病 の 危 険 因 子 であり 知 的 障 害 者 の 健 康 に 関 する 自 己 管 理 能 力 を 高 める 取 組 の 必 要 性 が 報 告 され ています また 個 別 の 教 育 支 援 計 画 の 策 定 に 健 康 という 観 点 から 養 護 教 諭 が 積 極 的 に 参 画 することや 授 業 を 組 み 立 てる 段 階 で 肥 満 予 防 あるいは 健 康 を 意 識 した 内 容 を 展 開 するこ とが 求 められます 運 動 量 を 増 やすため 日 常 生 活 の 指 導 や 自 立 活 動 の 時 間 に 身 体 を 使 った 活 動 を 取 り 入 れた 食 事 のとり 方 に 関 してもさらに 丁 寧 に 指 導 することにした 保 健 室 との 連 携 した 取 組 を 継 続 し 肥 満 を 解 消 する 本 人 の 意 識 を 保 てるよう カードへの 記 入 を 毎 日 行 った 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 指 導 方 針 保 健 室 と 連 携 したカードへの 記 録 により 肥 満 防 止 の 指 導 を 進 める(1 毎 日 の 運 動 2 食 事 指 導 3 毎 週 末 の 体 重 測 定 ) 記 録 による 肥 満 防 止 の 指 導 を 行 う 43

45 3 指 導 目 標 の 設 定 運 動 と 食 事 体 重 測 定 に 継 続 して 取 り 組 めるように 目 標 を 3 点 設 定 した いくつかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 目 標 1 身 体 を 動 かす 活 動 を 増 やす 目 標 2 指 導 目 標 食 事 量 と 噛 む 回 数 を 意 識 できるようにする 目 標 3 保 健 室 の 肥 満 解 消 の 指 導 に 参 加 し 継 続 して 取 り 組 めるようにする 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション 生 活 のリズム 情 緒 の 安 定 に 自 己 の 理 解 と 感 覚 や 認 知 の 日 常 生 活 に 必 状 況 に 応 じた や 生 活 習 慣 の 関 すること 行 動 の 調 整 に 特 性 への 対 応 要 な 基 本 動 作 コミ ュニケー 形 成 に 関 する 関 すること に 関 すること に 関 すること ションに 関 す こと ること 給 食 日 生 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 自 立 活 動 の 時 間 における 指 導 では 身 体 の 緊 張 を 弛 緩 し 身 体 を 大 きく 動 かす 指 導 をとりいれた 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 1に 関 して 目 標 2に 関 して 目 標 3に 関 して 自 立 活 動 の 時 間 その 他 の 教 育 活 動 エアロビクス バラン スボールを 使 い 身 体 各 部 の 緊 張 と 弛 緩 を 図 る 昼 食 後 の 休 み 時 間 に 10 分 間 校 舎 周 りを 走 る 給 食 において 主 食 を 半 分 に し よく 噛 んで 食 べるよう に 指 導 する 小 分 けにした 給 食 をゆっく り 食 べる 保 健 室 で 体 重 測 定 を する 数 値 を 記 録 し 評 価 シ ー ル を も ら う 44

46 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 自 立 活 動 の 時 間 における 指 導 バランスボールとエアロビクスを 取 り 入 れた 指 導 を 行 った 身 体 各 部 の 緊 張 と 弛 緩 を 取 り 入 れた 活 動 内 容 により 身 体 を 大 き く 動 かし 基 礎 代 謝 を 高 められるようにした 心 身 の 弛 緩 と 入 力 及 び 身 体 を 適 切 に 動 かすことができる バ ラ ン ス 緊 張 をほぐすとともに 体 幹 を 鍛 える ( 業 間 休 みにもバ ボール ランスボールでのストレッチを 行 う) エ ア ロ ビ DVDを 見 ながら 真 似 て 踊 る 運 動 量 の 確 保 とともに クス 踊 ることを 通 じて 心 身 の 緊 張 がほぐれ 気 持 ちの 安 定 に もつなげたい エアロビクスの 様 子 肥 満 傾 向 の 生 徒 が 一 緒 に 取 り 組 んだ (2) 自 立 活 動 以 外 の 指 導 保 健 体 育 ( 朝 のト 基 礎 体 力 をつけることをねらいとして ラジオ 体 操 と マラソン ハードルなどのメ レーニング) ニューがあるトレーニング マラソンはなるべく 歩 かないように 指 導 したところ 約 20 分 間 走 れるようになった 日 常 生 活 の 指 導 運 動 量 を 増 やすことをねらいとして 10 分 間 歩 かずに 走 りきることを 目 標 に 走 る ( 給 食 後 のトレ 友 達 と 一 緒 に 走 ることが 励 みとなった ーニング) 日 常 生 活 の 指 導 ゆっくり 噛 んで 食 べることをねらいとして 以 下 の 三 点 について 指 導 した ( 給 食 ) 小 分 け 大 きな 食 材 はカットして 何 回 かに 分 けて 皿 に 盛 る ゆっくり 食 べる 小 分 けにするだけでも 食 事 のスピードは 落 ちるが よく 噛 んで 食 べるように 促 すなど やりとりをしながら 担 任 が 食 事 のペースを 調 整 する 主 食 を 減 らす ご 飯 パン 麺 などの 主 食 は 半 分 食 べるようにした ご 飯 は 通 常 200g で 配 食 されており 半 分 で 100g 168kcal の 減 給 食 の 平 均 カロリーが 820kcal なの で 昼 食 では 約 650kcal に 抑 えた 食 事 をしている 14 才 男 性 の 場 合 一 日 のカロリー 摂 取 量 は 2,300kcal が 基 準 ですが 体 重 の 割 には 基 礎 代 謝 量 が 少 ないと 見 込 まれました 家 庭 で1 食 800kcal 以 下 に 抑 えた 食 事 を 取 るのは 難 しいようであり 給 食 で 調 整 しています 保 健 室 との 連 携 家 庭 との 連 携 養 護 教 諭 による 肥 満 解 消 の 指 導 目 標 を 設 定 し 毎 日 取 り 組 み 週 末 保 健 室 で 体 重 を 測 定 し 1 週 間 の 成 果 を 評 価 する 振 り 返 りをもとに 次 週 への 目 標 設 定 につながる 意 欲 が 高 まる 情 報 が 記 載 されている 頑 張 ったことへの 評 価 をし モチベーションの 持 続 を 図 る 食 事 面 : 食 事 内 容 に 気 を 付 ける 小 分 けにしてゆっくり 食 べる 運 動 面 : 夕 食 後 にウォーキングをする 学 校 で 取 り 組 んだエアロビクスを 行 う 生 活 面 : 気 持 ちを 穏 やかに 過 ごせるよう 服 薬 を 含 め 医 療 機 関 への 相 談 をする 45

47 目 標 に 取 り 組 めたら 枠 にシ ー ル を 貼 っ た り 色 を 塗 った り し て 達 成 度 が 一 目 で わ か るようにする 月 1 回 発 行 の お 便 り を こ の 部 分 に 貼 る 台 紙 の 内 容 や 毎 月 の お 便 り を 読 み 返 せ る よ うにしている 学 校 と 家 庭 とが コメントを 記 入 して 連 携 を 図 る 養 護 教 諭 により 作 成 されたカード 台 紙 には 食 事 や 運 動 睡 眠 呼 吸 や 姿 勢 についての 基 礎 知 識 が 印 刷 されている そこに 体 重 記 録 表 を 貼 る 1 年 間 の 細 かい 体 重 変 化 が 記 録 できる 3 成 功 へのポイント 時 間 における 指 導 による 身 体 の 使 い 方 の 改 善 バランスボールの 運 動 で 柔 軟 性 が 高 まり 身 体 が 伸 びる 心 地 よさを 味 わえる それによりエ アロビクスでは 身 体 の 動 きが 大 きくなり マラソンの 際 に 腕 が 大 きく 振 れるようになる ラ ジオ 体 操 の 動 きも 同 様 腕 を 伸 ばす 動 きが 改 善 につながる 食 事 のとり 方 少 量 ずつ 小 分 けにしたことで 口 いっぱいに 食 べ 物 をかき 込 むことが 少 なくなる 小 分 けに 盛 られた 食 事 をよくかんで 味 わうことも 習 慣 化 しやすい 記 録 カードで 成 果 の 共 有 保 健 室 のカードを 活 用 し 運 動 食 事 体 重 に 関 する 情 報 を 担 任 養 護 教 諭 保 護 者 の 三 者 が 共 有 できることにより 成 果 や 課 題 についてそれぞれの 場 で 激 励 の 声 を 掛 けられ モチベ ーションを 保 ち 取 り 組 める 生 徒 自 身 が 日 々 取 り 組 んだことをチェックでき 目 標 の 達 成 度 を 自 己 評 価 できるようカード の 使 い 方 を 生 徒 に 合 わせて 工 夫 すると 効 果 的 である 目 標 達 成 への 意 識 が 高 まり 体 重 の 増 加 率 も 少 しずつ 下 がっており 最 高 85kg あった 体 重 が 79kg にまで 減 少 した 46

48 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 特 別 支 援 学 校 学 部 学 年 組 中 学 部 3 年 組 記 入 者 名 取 扱 注 意 指 導 方 針 1 環 境 を 整 え 担 任 が 共 感 的 な 態 度 で 指 導 することで 落 ち 着 いて 生 活 できる 2 大 人 とのやりとりを 増 やし コミュニケーションの 力 を 伸 ばしていく 3 身 体 を 使 った 活 動 (マラソン リラクゼーション)を 取 り 入 れ 健 康 の 保 持 を 図 る 4 肥 満 解 消 の 指 導 ( 体 重 測 定 運 動 食 事 指 導 )に 参 加 し 体 重 増 加 を 防 ぐ 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 3 人 間 関 係 の 形 成 ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 など) 指 導 に 結 び つ く 実 態 排 泄 は 自 立 している 排 泄 の 頻 度 が 多 く 業 間 ごとにトイレに 行 く トイレに 行 くときにはその 旨 を 伝 えることができる 人 や 物 へのこだわりがある 感 情 が 抑 えきれなくなると その 人 や 物 に 強 く 執 着 し 強 い 力 で 掴 みかかることがある 日 程 へのこだわりがある その 日 の 予 定 を 繰 り 返 し 担 任 に 確 認 する 急 な 日 程 の 変 更 があると 気 持 ちが 不 安 定 になることがあ る 積 極 的 に 人 に 関 わり 自 分 から 挨 拶 できる 一 方 でのこだわり も 見 られ 気 持 ちが 高 ぶると 不 適 切 なかかわりとなることがあ る 気 持 ちが 安 定 しているときは 集 団 で 行 動 できる 人 の 話 を 概 ね 理 解 し 行 動 に 移 すことができる 日 課 表 を 見 て 一 日 の 流 れを 理 解 することができる 平 仮 名 は ほぼ 読 むことができる 書 字 では 文 字 が 乱 雑 になる 傾 向 があるため なぞり 書 きの 練 習 をしている 教 員 が 手 を 添 えるとゆっくり 丁 寧 に 書 ける 人 の 動 きを 模 倣 することができるが やや 動 作 はぎこちない 遅 いペースであれば10 分 間 走 り 続 けることができる 手 指 の 操 作 では テグスに 小 さなビーズを 通 すことができる 自 ら 挨 拶 ができる 一 日 の 予 定 や 自 分 の 気 になることを 言 葉 で 相 手 に 伝 えることができる 教 員 からの 簡 単 な 質 問 に1~2 語 文 程 度 で 答 えられる 教 科 領 域 等 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 ( 手 立 て) 評 価 日 常 生 活 の 指 導 運 動 量 を 増 やす 食 後 のトレーニング 教 科 別 の 指 導 ( 保 健 体 育 ) ゆっくり 噛 んで 食 べ られるようにする 基 礎 的 な 体 力 を 高 め る 給 食 指 導 ラジオ 体 操 マラソン ハードル 等 自 立 活 動 心 身 の 弛 緩 と 入 力 及 び 身 体 を 適 切 に 動 か すことができる バランスボール エアロビクス 47

49 < 心 理 的 な 安 定 > 3 自 己 有 能 感 を 味 わわせ 学 習 意 欲 を 高 める 自 閉 症 情 緒 障 害 特 別 支 援 学 級 に 在 籍 する 小 学 校 5 年 生 男 子 の 事 例 書 くことが 苦 手 で 自 己 評 価 が 低 かった 本 児 が 新 聞 づくりの 成 功 体 験 で 自 己 有 能 感 を 味 わい 新 聞 の 称 賛 を 友 達 から 受 けることで 学 習 意 欲 を 高 めることができた 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 児 童 C は 人 と 関 わることが 好 きである また ゲームが 大 好 きで 登 場 するキャラクターに 詳 しい 文 字 を 想 起 することが 苦 手 で 思 い 付 いたことを 文 にするのが 困 難 である 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 健 康 の 保 持 身 の 回 りの 整 理 整 頓 が 苦 手 である 不 安 になると 活 動 を 進 めることができない 心 理 的 な 安 定 失 敗 経 験 から 自 信 を 失 っている こだわりがあり やりたいと 思 うことがあるとなかなか 切 り 替 えができない 集 団 の 中 で 待 つことや 我 慢 することが 苦 手 人 間 関 係 の 形 成 コミュニケーションを 図 ることはできるが 自 分 の 思 いを 通 したいことが 先 に 立 つ 手 本 が 近 くにあれば 模 写 することができる 環 境 の 把 握 文 字 の 形 を 正 確 に 記 憶 することが 難 しい 目 と 手 の 協 応 がうまくいかない ぎこちない 動 きもあるが 楽 しんで 運 動 をする 身 体 の 動 き ボール 遊 びなどが 好 き コミュニケーション やりたくない 気 持 ちを 伝 えることはできる 語 彙 が 少 なく 乱 暴 な 言 い 回 しになってしまう 2 指 導 方 針 の 設 定 どうせぼくはできないよ 思 ったことを 書 きたいけど 頭 に 文 字 が 浮 かんでこないんだ 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 の 視 点 から 整 理 指 導 方 針 を 立 てる C さんに 本 当 に 必 要 なのは 自 己 有 能 感 を 育 てる こと 書 くことに 自 信 を 失 っ ている C さんには 常 に 励 ます 言 葉 掛 けをしながらスモールステップで 成 功 体 験 を 積 み 重 ね ぼくにもできた やった という 達 成 感 を 味 わい 学 習 意 欲 を 高 めるこ とが 大 事 * 自 己 有 能 感 を 育 てるには 励 まされる 体 験 を 積 む 受 け 止 めてくれる 他 者 の 存 在 成 功 体 験 に 伴 う 達 成 感 自 己 選 択 自 己 決 定 できたことを 共 感 する 仲 間 が 必 要 木 村 順 監 修 (2010)これでわかる 気 になる 子 の 育 て 方 : 成 美 堂 出 版 より 引 用 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 友 達 や 先 生 の 前 で 褒 める 場 を 設 定 する 前 向 きな 励 ます 言 葉 掛 けをする 指 導 方 針 スモールステップで 成 功 体 験 を 積 み 重 ねる 自 分 で 決 めて 自 分 で 取 り 組 む 活 動 を 取 り 入 れる 48

50 3 指 導 目 標 の 設 定 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として キャラクター 新 聞 を 書 いて 発 表 することで 自 己 有 能 感 を 味 わい 学 習 意 欲 を 高 める 目 標 Ⅰ 指 導 目 標 自 分 の 考 えや 思 いを 文 章 に 書 ける 目 標 Ⅱ 自 分 で 計 画 を 立 てて 最 後 まで 取 り 組 む 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション (2) 状 況 の 理 解 と 変 化 への 対 応 に 関 するこ と (3) 自 己 の 理 解 と 行 動 の 調 整 に 関 すること (2) 言 語 の 受 容 と 表 出 に 関 すること 登 校 授 業 給 食 休 み 時 間 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 Ⅰに 関 して 自 立 活 動 の 時 間 模 写 書 くための 手 指 の 巧 緻 性 目 と 手 の 協 応 自 己 選 択 自 己 決 定 実 行 目 標 Ⅱに 関 して その 他 の 教 育 活 動 書 字 キャラクター 新 聞 作 り カタカナ ひらがなの 書 字 ( 国 語 ) 書 くことの 習 慣 化 ( 国 語 ) 作 文 の 基 礎 ( 国 語 ) 新 聞 づくりの 自 己 選 択 新 聞 づくりの 自 己 決 定 新 聞 づくりの 実 行 新 聞 を 友 達 と 共 有 する ( 国 語 交 流 及 び 共 同 学 習 休 み 時 間 等 ) 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) キャラクターはどの 学 習 に も 登 場 するよ (1) 時 間 における 指 導 課 題 名 キャラクターかるた ねらい:カードの 文 字 を 書 き 写 すことができる 活 動 :キャラクターの 名 前 を 書 いたカード( 札 や 絵 )でかるたをする 取 ったカードの 文 字 を 書 く 支 援 例 :キャラクター 絵 取 ったカードの 中 から 書 きたいもの を 自 分 で 選 ぶように 促 す カードをワークシートの 近 くに 置 く 文 字 を 書 く 位 置 に 目 印 を 付 けておく 字 数 は 少 なく 時 間 は 多 く 設 定 する 49

51 課 題 名 運 筆 切 り 紙 ねらい: 手 指 の 巧 緻 性 や 目 と 手 の 協 応 を 高 める 活 動 : 運 筆 プリントをする 切 り 紙 ( 決 められた 線 で 切 る)をする 支 援 動 かし 方 のモデルを 示 す 活 動 中 に 見 るポイントを 言 葉 掛 けしながら 指 さしする 今 日 はどのプリントをする? と 聞 き 自 分 でやるものを 決 めるように 促 す 課 題 名 作 文 の 基 礎 となる 話 し 方 書 き 方 練 習 ねらい: 体 験 したことの 話 し 方 書 き 方 を 覚 える 活 動 : 体 験 したことを 話 す 体 験 したことを 書 く 文 に 書 いたものを 写 す 支 援 いつ どこで だれが 何 をした と 質 問 形 式 で 聞 きメモをとる マス 目 の 大 きいワークシートを 用 意 する 文 字 が 浮 かばないときにはメモを 見 て 書 くように 促 す 気 持 ちを 表 す 言 葉 は 表 情 カードを 活 用 して 表 現 するようにする (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 教 科 別 の 指 導 ( 国 語 ) カタカナ ひらがなの 書 字 ねらい: 覚 えた 文 字 を 使 って 作 文 や 新 聞 を 作 ることができる 活 動 :カタカナ ひらがなを 書 く 作 文 や 新 聞 を 作 る 支 援 ヒントとなる 絵 やカードを 用 意 しておく ワークシートに 練 習 してから 作 文 や 新 聞 を 作 る 新 聞 をどこまで 作 るか 確 認 する ( 書 く 量 を 区 切 った 目 安 線 に 数 字 を 入 れておき その 中 から 選 べるよ うにしておく ) 教 科 別 の 指 導 ( 国 語 ) 書 くことの 習 慣 化 ねらい: 書 くことの 習 慣 化 を 図 り 抵 抗 感 を 減 らすことができる 活 動 : 教 科 書 を 正 しく 書 き 写 す 経 験 をする 支 援 教 科 書 と 同 じ 位 置 に 文 字 が 書 けるワークシートを 用 意 する 教 科 別 の 指 導 ( 国 語 ) 作 文 の 基 礎 となる 骨 組 ねらい: 文 型 の 基 本 を 身 に 付 け 作 文 や 新 聞 を 作 ることができる 活 動 : ぼくは が 好 きです なぜならば だからです の 作 文 や 新 聞 を 作 る 初 め 中 終 わり という 構 成 の 形 に 発 展 して 作 文 や 新 聞 を 作 る 支 援 思 ったこと を 赤 理 由 を 青 で 色 分 けしてモデルを 示 す ワークシートに 練 習 してから 作 文 や 新 聞 を 作 る 新 聞 をどこまで 作 るか 確 認 する ( 書 く 量 を 区 切 った 目 安 線 に 数 字 を 入 れておき その 中 から 選 べるよ うにしておく ) 3 成 功 へのポイント 自 己 有 能 感 を 育 てるには 学 級 や 学 校 における 仲 間 意 識 が 必 須 であった そのためには お 互 いが 認 め 合 う 学 級 学 校 が 条 件 となるため 学 級 経 営 が 柱 となる 新 聞 を 作 成 し 称 賛 される 成 功 体 験 は 大 きく 自 信 をつけることとなり 生 活 全 般 への 意 欲 付 けとなる 褒 めて 伸 ばす 教 育 は 子 供 を 大 きく 成 長 させるポイントとなる 50

52 参 考 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 小 学 校 学 部 学 年 組 5 年 組 記 入 者 名 指 導 方 針 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 友 達 や 先 生 の 前 で 褒 める 場 を 設 定 する 前 向 きな 励 ます 言 葉 掛 けをする スモールステップで 成 功 経 験 を 積 み 重 ねる 自 分 で 決 めて 自 分 で 取 り 組 む 活 動 を 取 り 入 れる 3 人 間 関 係 の 形 成 ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 など) 7 その 他 ( 性 格 行 動 特 徴 興 味 関 心 など) 指 導 に 結 び つ く 実 態 身 の 回 りの 整 理 整 頓 が 苦 手 である 取 扱 注 意 不 安 になると 活 動 を 進 めることができない 失 敗 経 験 から 自 信 を 失 っている こだわりがあり やりたいと 思 うことがあるとなかなか 切 り 替 えができない 集 団 の 中 で 待 つことや 我 慢 することが 苦 手 双 方 向 のコミュニケーションはできるが 自 分 の 思 いを 通 し たいことが 先 に 立 つ 手 本 が 近 くにあれば 模 写 することができる 文 字 の 形 を 正 確 に 記 憶 することが 難 しい 目 と 手 の 協 応 がうまくいかない ぎこちない 動 きもあるが 楽 しんで 運 動 をする ボール 遊 びなどが 好 き やりたくない 気 持 ちを 伝 えることはできる 語 彙 が 少 なく 乱 暴 な 言 い 回 しになってしまう ゲームが 大 好 きで キャラクターをよく 知 っている 教 科 領 域 等 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 ( 手 立 て) 評 価 カードの 文 字 を 書 き 写 すことができる キャラクターの 名 前 を 書 い たカード( 札 や 絵 )でかるた をする 取 ったカードの 文 字 を 書 く 自 立 活 動 手 指 の 巧 緻 性 や 目 と 手 の 協 応 を 高 める 運 筆 プリントを 活 用 する 切 り 絵 をする 国 語 自 分 で 選 んだスケジ ュールに 合 わせて 活 動 することができる キャラクター 新 聞 を 作 ることができる 自 分 で 計 画 を 立 てて 最 後 まで 取 り 組 むこと ができる 書 く 量 を 区 切 った 目 安 線 を 入 れておき その 中 から 選 べ るようにしておく カタカナ ひらがなの 書 字 書 くことの 習 慣 化 作 文 の 基 礎 書 く 量 を 区 切 った 目 安 線 を 入 れておき その 中 から 選 べ るようにしておく 51

53 < 心 理 的 な 安 定 > 4 気 持 ちが 伝 わることで 情 緒 が 安 定 する 特 別 支 援 学 校 中 学 部 に 在 籍 する 日 常 的 にパニックを 起 こすことが 多 かった 生 徒 に 言 葉 で 伝 え 意 思 が 伝 わる という 経 験 を 積 むことで パニックの 減 少 と 情 緒 の 安 定 につながった 事 例 である 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 生 徒 D は 小 学 部 のときに 大 きな 叫 び 声 をあげながら 教 室 中 の 机 を 倒 す 壁 やロッカーを 蹴 るなどの 行 動 が 見 られた そのため 学 級 では クラスメートの 安 全 確 保 にも 苦 慮 する 状 態 であった こだわりが 多 く 不 安 なことがある 場 合 嫌 なことがあった 場 合 には 対 処 することが 難 しく パニッ クを 繰 り 返 していた 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 基 本 的 な 日 常 生 活 面 は 自 立 している 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション こだわりが 多 い 不 安 なことがある 場 合 もパニックになる 好 きな 図 鑑 を 見 ることで 気 持 ちを 落 ち 着 かせることができる 落 ち 着 いているときは 集 団 活 動 ができる 特 定 の 生 徒 に 対 して 苦 手 感 を 抱 いており パニックを 起 こす 皮 膚 の 感 覚 過 敏 があり 下 着 を 付 けることができない 学 校 でも 家 庭 でも 学 校 の 指 定 ジャージで 過 ごしている 運 動 は 得 意 で バランス 感 覚 なども 優 れている 手 先 も 器 用 で 細 かい 作 業 も 行 うことができる 内 在 言 語 は 多 く 持 っているが 相 手 に 伝 えることができない 質 問 に は2~3 語 文 で 答 えることができる 2 指 導 方 針 の 設 定 どうにかしてパニックを 避 けることはできないだろうか? 不 安 なときが 多 いということは 安 心 できる 環 境 を 整 えることから 始 めているが それでもパニックになることがあるが パニックの 原 因 を 探 り 安 心 できる 環 境 を 整 える 子 供 が 示 す 気 になる 困 った 行 動 は A( 先 行 条 件 )-B( 行 動 )-C( 結 果 )の 関 係 から 見 ると 周 囲 からの 注 目 や 欲 しい 物 や 活 動 感 覚 刺 激 を 得 たり 嫌 な 注 目 や 物 活 動 感 覚 刺 激 から 逃 れたりする 機 能 があることが 分 かります 周 囲 にとって は 問 題 となる 行 動 であっても 子 供 にとっては 必 ず 意 味 のある 行 動 なのです さらに 先 行 条 件 から 望 ましい 行 動 によって 成 功 満 足 を 得 られたり 代 わりの 行 動 により 同 じ 結 果 を 得 られたりする 適 切 な 行 動 のルート を 作 ることにより 子 供 の 育 ちを 支 援 することができます 藤 原 義 博 平 澤 紀 子 (2011) 教 師 のための 気 になる 困 った 行 動 から 読 み 解 く 子 ども 支 援 ガイド: 学 苑 社 52

54 指 導 方 針 設 定 にあたり パニック 行 動 の 機 能 を 分 析 した 生 徒 D の 実 態 から 言 葉 で 大 人 に 支 援 を 求 めることを 基 本 に 据 えた 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 担 任 に 伝 える 場 面 を 意 図 的 に 設 定 する 指 導 方 針 拒 否 支 援 を 求 めるときの 言 葉 を 教 え 使 用 できるようにする 伝 えたら 自 分 の 気 持 ちが 分 かってもらえた 経 験 を 増 やす 3 指 導 目 標 の 設 定 指 導 方 針 で 伝 える 言 葉 を 具 体 的 にして 目 標 を 設 定 した 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 指 導 目 標 目 標 Ⅰ 困 ったとき 嫌 なときは 気 持 ちを 教 員 に 伝 える 目 標 Ⅱ 嫌 だ どうしよう の 言 葉 を 状 況 に 応 じて 使 えるようにする 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション (2) 状 況 の 理 解 と 変 化 への 対 応 に 関 する こと (3) 自 己 の 理 解 と 行 動 の 調 整 に 関 するこ と (5) 認 知 や 行 動 の 手 掛 かり となる 概 念 の 形 成 に 関 する こと (3) 言 語 の 形 成 と 活 用 に 関 すること 自 立 活 動 授 業 休 み 時 間 苦 手 な 状 況 では 担 任 が どうしたの? と 先 に 言 葉 を 掛 けることで パニックになる 前 に 自 分 から 伝 えられるようにした また 言 葉 で 気 持 ちを 伝 えられたときは 要 求 を 受 け 入 れ 伝 えようとするこ とへの 意 欲 を 高 めた 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 Ⅰに 関 して 目 標 Ⅱに 関 して 自 立 活 動 の 時 間 その 他 の 教 育 活 動 活 動 内 容 を 選 択 肢 の 中 から 自 分 で 決 める 苦 手 な 場 面 で 不 安 な 表 情 がみられ たら どうしたの と 声 掛 けをする エスケープルームを 活 用 し 伝 え たられた 要 求 を 受 け 止 める 気 持 ちと 言 葉 のマッチングをする 場 面 に 合 わせた 言 葉 の 使 い 方 を 学 ぶ 嫌 だったんだね 困 っているんだ ね など 本 人 の 気 持 ちを 具 体 的 な 言 葉 で 教 師 が 代 弁 したり カードで 確 認 した りすることで 表 出 する 力 を 高 める 53

55 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 時 間 における 指 導 生 徒 D が 主 体 的 に 取 り 組 めるように 課 題 数 を 絞 ることと 自 己 選 択 の 機 会 を 設 定 した 1 回 の 授 業 で3つの 課 題 に 取 り 組 む 2つの 課 題 を 写 真 カードから 自 分 で 選 択 し 残 る1つは 教 師 が 課 題 を 決 める 取 り 組 む 順 番 につ いても 自 分 で 決 める 1 表 情 と 言 葉 のマッ チング 表 情 のシンボル を 使 い 相 当 する 言 葉 とのマッチングを 行 った 楽 しい 悲 しい 怒 りなどの 比 較 的 分 かりやすいものから 始 め 困 った 悔 しい 安 心 などの 表 情 を 追 加 した 楽 しい 悲 しい 怒 り 参 考 :ドロップレットプロジェクト 視 覚 シンボルで 楽 々コミュニケーション 2 場 面 に 合 った 表 情 のシンボル や 言 葉 を 選 ぶ 絵 を 見 て 状 況 を 説 明 し いくつかの 表 情 のシンボル からふさわしいと 思 うものを 選 択 する 併 せて 言 葉 を 付 け 加 え 状 況 と 言 葉 のつながりを 目 指 した (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 日 常 生 活 の 指 導 目 標 を 段 階 的 に 設 定 し 達 成 できる 度 目 標 手 立 てを 再 設 定 し 取 り 組 んだ PDCA のサイクルで 徐 々 に 支 援 を 減 らした 結 果 パニックが 減 少 し 落 ち 着 いて 活 動 できることが 多 くなった 気 持 ちを 伝 える 力 を 育 てる 初 期 教 員 から 言 葉 掛 けをする 本 人 の 苦 手 とする 場 面 辛 いと 思 われる 表 情 を 汲 み 取 り 担 任 から どうしたの と 言 葉 を 掛 け 心 理 状 態 を 確 認 した 言 葉 で 上 手 く 表 現 できない 場 合 は いやなの? 困 ったの? と 質 問 することで 手 助 けをした 本 人 が 安 心 できる 別 室 でのクールダウンや 好 きな 図 鑑 を 見 ることを 容 認 した 定 着 のために 落 ち 着 きを 取 り 戻 し 本 人 が 活 動 の 場 へ 戻 ってきた 際 嫌 なことや 困 ったことがあった ら 先 生 の 所 へ 来 てね と 伝 えた 中 期 本 人 の 自 発 的 な 行 動 を 待 つ 教 師 が 言 葉 を 掛 ける 前 に 本 人 が 担 任 の 周 りをうろうろする 行 動 が 見 られるようになった どうしたの と 尋 ねると いやなの という 言 葉 で 伝 えられるようになった 図 鑑 や 別 54

56 室 の 活 用 は これまでと 同 様 に 要 望 があるにはそれに 応 じた 教 師 のところまで 来 るようになった 自 分 から 来 ることができるようになったため 指 導 の 言 葉 掛 けを 困 ったら 先 生 に 教 え てね と 変 更 した 後 期 本 人 の 表 出 を 待 つ 自 分 から 担 任 の 所 へ 来 て いやなの と 伝 えることができるようになった 不 安 なことがあるときやどうすればよいか 分 からないときなどには どうしよう と 本 人 なりの 言 葉 で 表 現 することができるようになった 場 が 変 わっても 同 じ 言 葉 で 安 心 冬 季 休 業 中 に 家 庭 でも どうしよう と 保 護 者 に 伝 えることができた その 結 果 パニックになることが 減 り 家 庭 生 活 においても 安 定 した 状 態 で 遅 れるようにな った 3 成 功 へのポイント 原 因 へのアプローチ 代 替 手 段 の 獲 得 をめざす 原 因 である 不 安 や 苦 手 を 緩 和 できるような 目 標 設 定 が 効 果 的 である こだわりが 多 く コミュニケ ーション 以 外 にも 細 かな 指 導 目 標 を 設 定 する 事 も 考 えられるが 担 任 間 で 話 し 合 い パニックの 減 少 を 大 きな 目 標 として 具 体 的 にコミュニケーション 目 標 に 取 り 組 むことが 有 効 であったとい える 伝 えられたときは 必 ず 要 求 を 叶 えるように 配 慮 する 言 葉 で 伝 える という 行 動 を 定 着 させるに は その 行 動 を 起 こしたことが 自 分 にとって 利 益 となるという 結 果 が 伴 う 必 要 がある そのため 初 期 は 授 業 中 でも 要 求 を 認 め そこから 教 員 への 信 頼 関 係 と 伝 えたことの 達 成 感 を 得 ることに より スムーズな 行 動 の 定 着 ができたといえる 他 の 領 域 教 科 等 との 関 連 本 人 の 不 安 に 対 する 対 応 力 が 向 上 することで 集 団 への 参 加 学 習 への 意 欲 こだわりの 減 少 につながる 共 通 理 解 による 連 携 学 部 全 体 として 指 導 方 針 について 共 通 理 解 を 図 り 連 携 することが 重 要 である 該 当 学 年 だけではなく 学 部 会 で 指 導 方 針 を 確 認 し 協 力 を 依 頼 することが 大 切 である 誰 に 伝 えても 必 ず 別 室 でクールダウンできる という 状 況 を 作 り 指 導 方 法 の 徹 底 を 図 ることが 重 要 であ る 55

57 参 考 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 特 別 支 援 学 校 学 部 学 年 組 中 学 部 1 年 記 入 者 名 指 導 方 針 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 取 扱 注 意 生 徒 の 興 味 関 心 のある 内 容 やできる 内 容 を 手 立 てとすることで 生 徒 の 自 信 を 高 め る 語 彙 や 表 現 方 法 を 増 やし 心 の 安 定 につなげる パニックになる 前 に 自 分 で 気 持 ちを 落 ち 着 ける 方 法 を 身 に 付 ける 指 導 に 結 び つ く 実 態 基 本 的 な 日 常 生 活 面 は 自 立 しているが 随 所 にこだわりが 多 く 見 られる 排 泄 に 失 敗 したり 汚 れたりすることを 極 度 に 嫌 い パニックになることがある 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 不 安 なとき 嫌 な 刺 激 に 対 してパニックを 起 こすことが 多 い 図 鑑 や 好 きな 絵 本 を 見 て 気 持 ちを 落 ち 着 かせることができる 3 人 間 関 係 の 形 成 ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 落 ち 着 いた 状 態 であれば 集 団 での 活 動 ができる 特 定 の 生 徒 に 対 して 苦 手 感 を 抱 いており パニックを 起 こすことがある 教 員 への 関 わりが 多 く 言 葉 での 簡 単 なやり 取 りをすることが できる 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 聴 覚 皮 膚 の 感 覚 過 敏 がある 小 さい 子 の 泣 き 声 や 騒 がしい 声 が 苦 手 下 着 を 着 ける 事 ができず 特 定 の 衣 服 しか 着 ることがで きない ひらがな カタカナの 読 み 書 きができる 1~10ま での 数 を 数 えられ 具 体 物 を 使 った1 桁 同 士 の 足 し 算 ができる 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 体 を 動 かすことは 好 きで 体 育 や 朝 の 運 動 には 意 欲 的 に 参 加 し ている 持 久 力 やバランス 感 覚 にも 優 れている 手 先 は 器 用 で 細 かな 絵 を 描 くことができる 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 など) 内 言 語 を 多 く 持 っているが 自 分 から 相 手 に 伝 えることが 難 し い 質 問 などには2~3 語 文 で 答 えることができる 日 常 生 活 における 指 示 はほぼ 理 解 することができる 7 その 他 ( 性 格 行 動 特 徴 興 味 関 心 など) 基 本 的 な 性 格 はとても 穏 やかだが パニックになると 大 声 で 叫 びながら 手 当 たり 次 第 に 物 を 倒 したり 蹴 ったりする 自 閉 的 傾 向 があり こだわりが 多 い 魚 電 車 に 興 味 があり 図 鑑 な どを 良 く 見 ている 56

58 < 人 間 関 係 の 形 成 > 5 言 葉 でのやりとりに 食 い 違 いが 生 じてしまう 児 童 への 指 導 自 閉 症 情 緒 障 害 特 別 支 援 学 級 に 在 籍 している 小 学 校 6 年 生 男 子 児 童 の 事 例 人 とのコミュニケーシ ョンに 課 題 がある 児 童 が 絵 カードの 読 み 取 りやロールプレイの 活 動 で 場 面 や 人 との 関 係 を 考 えた 話 し 方 のスキルを 身 に 付 けることができた 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 児 童 E は 自 閉 症 情 緒 障 害 特 別 支 援 学 級 に 在 籍 している 小 学 校 6 年 生 の 男 子 児 童 である 人 と 関 わ ることが 好 きだが 言 葉 でのやりとりに 食 い 違 いが 生 じ 周 囲 とトラブルになることが 多 かった 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 健 康 の 保 持 身 だしなみは 整 わない ( 洋 服 のすそが 出 ていても 気 づかない ) 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 心 理 的 な 安 定 状 況 から 判 断 することが 苦 手 である 他 人 の 失 敗 を 笑 うなど 人 の 気 持 ちを 察 することが 苦 手 である 人 間 関 係 の 形 成 間 違 いを 受 け 入 れることが 難 しい 大 人 と 関 われるが 同 年 代 の 友 達 との 関 わりは 苦 手 である 情 報 処 理 は 聴 覚 に 比 べて 視 覚 が 優 位 である 環 境 の 把 握 聞 き 間 違 いや 聞 き 洩 らしがある 身 体 の 動 き バランス 運 動 が 苦 手 筋 力 も 弱 い 低 学 年 の 児 童 と 関 わろうとする コミュニケーション 勝 負 にこだわり いつも 一 番 でいたい 気 持 ちが 強 い 繰 り 返 して 指 導 しても 適 切 な 行 動 を 忘 れてしまう 2 指 導 方 針 の 設 定 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 の 視 点 から 整 理 E 君 と 話 をすると 友 達 が 怒 って しまい 困 っています 具 体 的 に 人 との 関 わり 方 を 学 ぶ 人 と 関 わることが 大 好 きな E さん しかし 話 がうまく 伝 わらず 困 っています 話 が 分 からないのは 相 手 が 悪 いと 思 っているようですね なぜ 上 手 く 伝 わらないか 絵 カードで 状 況 を 見 たり ロールプレイで 体 験 し たりして 一 緒 に 考 えていこうね 自 閉 症 の 子 供 はしばしば 話 をしていて 相 手 を 不 快 にしてしまうことがありま す これは 自 分 が 話 していることが 相 手 にどう 思 われているかがわからないと いう 社 会 的 認 知 の 障 害 によることが 多 いのです 大 切 なことは こんなこと 言 ってはいけません それは 悪 いことです など と 禁 止 だけするのではなく 相 手 との 社 会 的 距 離 感 を 理 解 させることです 相 手 と 自 分 の 関 係 を 考 えて 親 しい 言 い 方 丁 寧 な 言 い 方 敬 語 などの 使 い 分 けを 具 体 的 な 場 面 や 絵 本 などを 使 って 教 えていく 必 要 があります 内 山 登 紀 夫 水 野 薫 吉 田 友 子 編 (2002) 高 機 能 自 閉 症 アスペルガー 症 候 群 入 門 : 中 央 法 規 より 引 用 57

59 指 導 方 針 を 立 てる 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 絵 や 写 真 などの 視 覚 情 報 を 活 用 することで 状 況 の 理 解 がしやすくする 指 導 方 針 よいモデルを 示 す よかったことはその 場 で 褒 める 3 指 導 目 標 の 設 定 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 目 標 Ⅰ 友 達 の 気 持 ちを 読 み 取 りながら 会 話 をすることができる 目 標 Ⅱ 指 導 目 標 集 団 の 中 で 相 手 と 自 分 の 関 係 を 考 えた 話 し 方 ができる 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション (2) 状 況 の 理 解 と 変 化 への 対 応 に 関 すること (2) 他 者 の 意 図 や 感 情 の 理 解 に 関 すること ((1)コミュニケ ーションの 基 礎 的 能 力 に 関 すること (5) 状 況 に 応 じ たコ ミュニケ ーションに 関 すること 登 校 授 業 給 食 清 掃 休 み 時 間 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 Ⅰに 関 して 目 標 Ⅱに 関 して 自 立 活 動 の 時 間 その 他 の 教 育 活 動 状 況 の 絵 カードの 読 み 取 り 表 情 の 絵 カードの 読 み 取 り ロールプレイでの 確 認 や 修 正 ゲームの 中 でスキルの 活 用 身 に 付 けたスキルの 活 用 ( 給 食 清 掃 係 活 動 等 ) 関 係 を 考 えた 話 し 方 親 しい 言 い 方 をする 人 丁 寧 な 言 い 方 をする 人 敬 語 を 使 う 人 挨 拶 返 事 お 礼 お 詫 びの 仕 方 集 団 の 中 での 言 葉 の 使 い 分 け ( 交 流 及 び 共 同 学 習 等 ) 58

60 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 時 間 における 指 導 課 題 名 絵 カードを 説 明 しよう ねらい: 状 況 の 絵 カードから 友 達 の 考 えや 気 持 ちを 読 み 取 ることができる 活 動 :1 状 況 の 絵 カードから 友 達 の 様 子 を 読 み 取 る :2 状 況 の 絵 カードに 合 った 表 情 の 絵 カードを 選 び 状 況 の 説 明 を 言 葉 でする :3 状 況 に 合 う 言 葉 を 考 える :4ロールプレイで 確 認 したり 修 正 したりする 支 援 : 実 生 活 に 対 応 できるように 児 童 E が 体 験 している 生 活 場 面 の 状 況 を 取 り 上 げる 見 るポイントを 絞 りやすいように カードは 情 報 量 の 少 ないものにし 慣 れてきたら 背 景 を 加 えていく 間 違 った 場 合 は どのように 思 っていたかを 具 体 的 に 教 える 課 題 名 会 話 しながらゲームをしよう ねらい: 状 況 に 合 った 会 話 をしながらゲームを 楽 しむことができる 活 動 :ルールのあるゲームをする 支 援 : ルールが 分 かりやすいものを 取 り 上 げる (ドッジボールやジェンガ トランプ) 表 情 の 絵 カードで 自 分 の 気 持 ちや 友 達 の 気 持 ちを 確 認 しながら 進 めるようにする 状 況 に 合 ったよい 会 話 は その 場 ですぐ 褒 め よかった 所 を 具 体 的 に 伝 える 場 にそぐわない 言 葉 を 発 したときには それは だからやめましょう と 伝 えた 後 に 好 ましい 言 葉 を 具 体 的 に 教 える (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 交 流 及 び 共 同 学 習 の 時 間 礼 儀 作 法 ねらい: 集 団 の 中 で 場 面 や 人 に 合 った 言 葉 を 使 って 会 話 することができる 活 動 : 友 達 や 交 流 学 級 の 教 師 と 会 話 をしながら 活 動 をする 支 援 : 会 話 の 使 い 分 けをしやすいように 活 動 を 始 める 前 に 親 しい 言 い 方 をする 人 丁 寧 な 言 い 方 をする 人 敬 語 を 使 う 人 を 絵 カードで 確 認 する 挨 拶 返 事 お 礼 お 詫 びを 奨 励 する 活 動 にする 教 科 別 の 指 導 ( 国 語 ) 題 材 名 スリーヒントクイズ ねらい: 友 達 を 見 て 問 題 を 楽 しんでいるかを 考 えることができる 活 動 : 友 達 の 表 情 を 見 て クイズの 問 題 やヒントを 出 す 支 援 : 思 いついたヒントを 絵 に 描 いて 伝 えて 確 認 したり 修 正 したりする 表 情 の 変 化 があったときは 言 葉 かけをして 教 える * 出 題 者 が 楽 しめる 問 題 でも 友 達 が 困 っている 様 子 があれば 話 し 合 う 清 掃 当 番 給 食 当 番 の 時 間 ねらい: 友 達 と 話 し 合 いながら 分 担 した 仕 事 ( 雑 巾 がけ 机 運 び 等 )ができる 活 動 :1 友 達 と 話 し 合 いをする :2 分 担 した 仕 事 をする 支 援 : モデルとなる 児 童 とペアを 組 んでわからないときには 59 真 似 たり 聞 いたりできるようにしておく

61 3 成 功 へのポイント 基 本 的 なソーシャルスキルを 習 得 し パターンとして 覚 えたものを 生 活 の 中 で 活 用 することで 実 践 力 が 身 に 付 く 成 功 体 験 を 積 み 人 と 関 わる 楽 しさを 感 じることは 自 分 を 理 解 してもらえないという 意 識 の 緩 和 に つながる 参 考 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 小 学 校 学 部 学 年 組 6 年 組 記 入 者 名 指 導 方 針 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 絵 や 写 真 で 理 解 しやすくする よいモデルを 示 す よかったことはその 場 で 称 賛 する 3 人 間 関 係 の 形 成 ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 など) 7 その 他 ( 性 格 行 動 特 徴 興 味 関 心 など) 取 扱 注 意 指 導 に 結 び つ く 実 態 身 だしなみは 整 わない ( 洋 服 のすそが 出 ていても 気 づかない) 状 況 から 判 断 することが 苦 手 である 間 違 いを 受 け 入 れることが 難 しく 人 の 失 敗 を 笑 ってしまっ たり 自 分 の 失 敗 を 許 せなかったりすることがある 視 覚 優 位 である そのため 聞 き 間 違 いや 聞 き 洩 らしがある 集 中 を 持 続 させることが 難 しく 特 に 書 くことが 苦 手 である 身 体 の 動 かし 方 は ぎこちない ( 器 械 運 動 走 り 方 など) 長 縄 の 回 し 手 となり リズムを 正 確 に 刻 むことができる 話 に 夢 中 になると 自 分 の 意 見 を 言 うことが 優 先 されてしま い 友 だちの 話 を 聞 くことができないことがある 低 学 年 の 児 童 とかかわろうとする 繰 り 返 し 指 導 し 適 切 な 行 動 を 身 に 付 けることができる 教 科 領 域 等 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 ( 手 立 て) 評 価 自 立 活 動 国 語 状 況 の 絵 カードから 友 達 の 考 えや 気 持 ちを 読 み 取 る こ と が で き る 場 面 や 人 に 合 った 言 葉 を 使 って 会 話 するこ とができる 友 達 を 見 て 問 題 を 楽 しんでいるかを 考 え ることができる (スリ ーヒントクイズ) 本 人 が 体 験 している 生 活 場 面 の 状 況 を 取 り 上 げる 見 るポイントを 絞 りやすい ように カードは 情 報 量 の 少 ないものにし 慣 れてきたら 背 景 を 加 えていく 間 違 った 場 合 は どのよう に 思 っていたかを 具 体 的 に 教 える 場 面 絵 人 ( 写 真 ) 会 話 例 ( 文 字 )のマッチング 思 いついたヒントを 絵 に 描 いて 伝 えて 確 認 したり 修 正 し たりする 表 情 の 変 化 があったときは 声 掛 けをして 教 える 60

62 < 人 間 関 係 の 形 成 > 6 同 じ 言 葉 でも 人 により 捉 え 方 に 違 いがあることに 気 づき 行 動 を 修 正 する 自 閉 症 情 緒 障 害 特 別 支 援 学 級 に 在 籍 している 中 学 校 3 年 生 男 子 の 事 例 人 との 関 わり 方 を 繰 り 返 し 学 んできたが 相 手 の 気 持 ちが 理 解 できない ことに 課 題 が 残 った そこで 同 じ 言 葉 でも 人 によっ て 捉 え 方 に 違 いのあることに 気 づかせる 指 導 を 行 った 結 果 少 しずつ 相 手 の 気 持 ちを 考 えた 言 動 ができ るようになってきた 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 生 徒 F は 小 さい 頃 から 友 達 と 関 わる 機 会 が 少 なく 家 で 一 人 遊 びをすることが 多 かった 精 神 的 に 幼 く 会 話 も 幼 児 的 である 自 発 的 なコミュニケーションは 少 なく 受 け 身 であることが 多 い F の 課 題 は 対 人 関 係 に 対 する 不 安 と 考 えられた これまでの 対 人 関 係 の 中 でトラブルになった 事 が いじめられ た 記 憶 として 残 り 時 々フラッシュバックして 不 安 定 になる そのため 少 しでも 自 分 にとって 不 快 な 対 応 をした 相 手 に 対 しては しつこくわざと 嫌 がることをしたり 相 手 を 困 らせて 喜 んだりする また 自 分 を 幼 く 見 せる できないと 思 わせることで 周 りの 人 に 優 しく 接 してもらえることを 期 待 している 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 身 辺 自 立 はできている 健 康 の 保 持 偏 食 が 激 しく 給 食 はほとんど 食 べない 家 では 好 きな 物 中 心 の 食 事 活 動 的 な 生 徒 の 前 では 本 来 持 っている 自 分 の 力 を 発 揮 することをせずに 周 りがや ってくれるように 自 信 のない 言 動 が 増 え 依 存 的 な 態 度 になる 心 理 的 な 安 定 自 信 がないと できない 分 からない 難 しい をアピールする 対 人 関 係 が 幼 い( 例 ちゃん 僕 のこと 好 き? ) 大 人 や 周 囲 への 依 存 傾 向 が 強 い 人 間 関 係 づくりの 未 熟 さや 経 験 値 の 低 さが 伺 われ る 人 間 関 係 の 形 成 自 分 を 注 意 又 は 非 難 した 仲 間 にしつこく 嫌 がらせをし 相 手 が 困 っているのを 見 て 喜 ぶ 小 学 校 のときに 通 常 の 学 級 でいじめられた 体 験 から 来 ていると 思 われる 大 人 ( 教 師 )とは1 対 1だと 安 心 して 会 話 ができる 状 況 判 断 はできているがわざと 反 対 の 行 動 をとり できない とアピールをする 環 境 の 把 握 状 況 は 把 握 できるが 実 際 の 行 動 の 方 法 が 分 からない 身 体 機 能 は 特 に 問 題 はないが 体 育 等 での 身 体 活 動 を 見 ると 全 身 運 動 体 験 が 少 な 身 体 の 動 き く( 小 学 校 の 体 育 の 授 業 では 課 題 に 対 する 活 動 量 が 少 なかった)ぎこちない 動 きが 多 くみられる コミュニケーシ ョン 人 との 関 わり 方 に 自 信 がなく 特 に 同 年 代 の 生 徒 達 との 会 話 による 関 わりが 少 ない 自 発 的 に 話 しかけることが 少 なく 相 手 から 聞 かれたことだけを 答 えたり 何 かを 頼 んだりするときに 関 わるだけの 状 況 である 言 葉 による 他 者 へのかかわり 方 に 課 題 がある 相 手 の 状 況 に 対 する 適 切 な 会 話 の 表 出 のやり 方 やタイミングが 分 からない 人 の 心 感 情 を 学 ぶ 一 般 的 にいう 自 然 なつき 合 いの 中 でいつのまにか 身 に 付 くといった 形 は 自 閉 症 者 にとって 極 めて 困 難 な 課 題 に 入 ります 周 りの 支 援 者 は 社 会 的 ルールを 日 常 生 活 の 中 で 教 えつつ 理 解 程 度 を 確 認 する 必 要 があります 東 條 惠 著 (2006) 自 閉 症 スペクトラムものがたり: 考 古 堂 より 引 用 61

63 2 指 導 方 針 の 設 定 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 指 導 方 針 自 分 の 行 動 を 振 り 返 り 友 達 との 適 切 な 接 し 方 に 気 づくようにする 友 達 と 仲 良 くするための 関 わり 方 を 身 に 付 ける 3 指 導 目 標 の 設 定 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 目 標 Ⅰ 仲 間 と 関 わることを 楽 しいと 思 う 経 験 を 増 やし 言 語 活 動 を 活 発 にする 指 導 目 標 目 標 Ⅱ 興 味 関 心 のある 人 に 対 して 相 手 の 気 持 ちを 考 えた 関 わり 方 ができるようにする 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション (1) 生 活 のリズ ム や 生 活 習 慣 の 形 成 に 関 す ること (1) 情 緒 の 安 定 に 関 すること (3) 自 己 の 理 解 と 行 動 の 調 整 に 関 すること (1)コミュニケ ーションの 基 礎 的 能 力 に 関 すること 登 校 朝 の 会 朝 読 書 授 業 休 み 時 間 給 食 昼 休 み 清 掃 連 絡 帳 帰 りの 会 62

64 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 Ⅰに 関 して 目 標 Ⅱに 関 して 自 立 活 動 の 時 間 その 他 の 教 育 活 動 挨 拶 簡 易 ゲーム(かるた トランプ) 手 遊 び(あっち 向 いてホイ) 等 折 り 紙 つくって 遊 ぶ 五 目 並 べ 四 肢 絵 を 見 て 話 を 作 り 人 物 の 気 持 ちを 考 え 発 表 し 合 う( 国 語 ) 自 分 でできることを 意 図 的 に 行 わせ て 自 信 を 付 ける 発 言 を 増 やし 本 人 の 知 識 を 表 出 し 存 在 意 義 を 高 める 自 分 のことを 話 す( 質 問 形 式 ) 表 情 カード 時 系 列 カード 振 り 返 りシートを 使 って 行 動 スキルの 修 正 を 図 る 連 絡 帳 作 文 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 時 間 における 指 導 コミュニケーションに 不 安 を 持 ち 相 手 の 気 持 ちを 理 解 するのが 困 難 な 生 徒 に コミュニケーションの 楽 しさを 味 わわせることによって 対 人 意 識 を 高 めコミュニケーションの 幅 を 広 げた 時 間 における 指 導 の 内 容 学 習 項 目 学 習 活 動 設 定 理 由 1 挨 拶 と 自 己 紹 介 授 業 開 始 の 挨 拶 お 願 いします 自 己 紹 介 :1 中 学 校 名 学 年 名 前 2 出 身 小 学 校 3 部 活 動 4 好 きなこと 2 今 日 の 学 習 耳 で 聞 いて 予 定 表 に 書 き 込 む 大 きな 声 で 読 む 3 今 日 の 目 標 耳 で 聞 いて 予 定 表 に 書 き 込 む 大 きな 声 で 読 む 4 簡 易 ゲーム じゃんけんゲーム(あっち 向 いてホイ 等 ) 手 遊 び オセロ 五 目 並 べ 折 り 紙 トランプ 等 5 自 分 を 語 る 教 員 が 生 育 歴 に 沿 った 質 問 をしていき それに 対 して 答 える 6 行 事 や 授 業 の 振 り 返 り 振 り 返 りシートを 使 って 行 動 と 心 情 を 確 認 する 大 きな 声 で 挨 拶 をする 自 分 に 自 信 を 持 つ 自 分 自 身 を 知 り 相 手 に 知 ってもら う よく 聞 く スキル 向 上 聴 覚 刺 激 を 動 作 に 変 える 見 通 しを 持 って 授 業 に 臨 むための 活 動 を 確 認 することによって 意 欲 を 高 める ゲームの 楽 しさから 人 とのかかわり の 楽 しさや 勝 敗 にかかわる 感 情 表 現 や 自 分 と 相 手 の 心 情 を 体 験 する 素 直 な 感 情 の 表 現 をたくさん 体 験 す る 自 分 を 知 り 自 分 を 見 つめ 直 す どうすれば 良 かったのか 行 動 の 方 法 を 考 える 63

65 7 表 情 カード いつ どこで だれが 何 をしているの かを 提 示 して どんな 気 持 ちなのかを 表 情 カードから 選 び 言 葉 で 表 現 する 状 況 に 応 じた 相 手 の 気 持 ちに 気 づく 学 習 をする マイナスの 感 情 だけで なく プラスの 感 情 (うれしい 楽 しいなど)も 学 習 する 8 時 系 列 組 立 カード 話 を 組 立 てて 説 明 をする 相 手 はなぜそういう 気 持 ちになるの か 時 系 列 や 話 の 流 れから 心 情 を 読 み 取 る (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 本 校 では 国 語 数 学 は 課 題 別 6クラスの 授 業 形 態 をとっているので F の 国 語 を 自 分 が 受 け 持 つようにした 授 業 の 中 で 絵 カードを 見 て 状 況 と 心 情 を 説 明 する 課 題 をだし 一 つずつ 順 番 に 発 表 していき 感 じ 方 考 え 方 の 違 いを 知 り 他 者 を 認 め 合 う 学 習 をした また F の 課 題 は 授 業 では 体 育 や 移 動 を 伴 う 授 業 や 休 み 時 間 や 昼 休 み 等 自 由 な 時 間 にトラブルが 起 こることが 多 い F の 実 態 を 教 師 間 で 共 通 理 解 し 指 導 方 針 を 確 認 した 上 で 自 分 でできることを 依 存 している 場 合 は 時 間 がかかってもできるだけ 自 分 で 活 動 で きるようにした また 周 りの 生 徒 が F に 対 して 不 適 切 な 言 動 をとった 場 合 には 意 図 的 に F の 前 で 相 手 の 生 徒 を 指 導 し 自 尊 心 を 高 めるようにさせた F は 自 分 より 言 語 表 現 が 乏 しかったりする 生 徒 に 対 して 執 拗 に 混 乱 させる 傾 向 がある 仲 間 と 仲 良 く したいと 思 う 気 持 ちがあるが 相 手 が 嫌 がることをしつこくしてしまう 自 分 の 行 動 に 対 して 相 手 が 反 応 することが F にとってのコミュニケーションとなっている 現 状 の 行 動 変 容 は 時 間 と 指 導 者 の 粘 り 強 いエ ネルギーが 必 要 となっている F と 関 わる 教 員 は 本 人 の 課 題 を 理 解 しているので 学 校 生 活 のそれぞれの 場 面 で 褒 める 気 づかせ る 行 動 の 仕 方 を 教 える ことを 継 続 して 指 導 している 3 年 生 になり 進 路 を 考 える 時 期 となり 少 し ずつ 自 分 の 現 状 を 客 観 的 に 考 えることができるようになり 振 り 返 りの 言 葉 に ~すれば 良 かった と 言 えるようになってきた また こうしたら 相 手 はこう 思 う ということも 見 通 しを 持 って 考 え 行 動 できる ようになってきている 3. 成 功 へのポイント 本 事 例 は 適 切 なコミュニケーションスキルの 獲 得 を 意 図 した 指 導 である 行 動 変 容 をするためには 本 人 に 関 わる 時 間 と 体 験 が 必 要 と 言 うことを 指 導 を 通 して 実 感 した その 中 で 成 功 へのポイントとして 言 えることは 以 下 の4 点 である 1 教 員 が 寄 り 沿 い 共 感 すること 2 人 との 関 わりが 楽 しいと 思 える 環 境 を 作 ること 3 人 から 褒 められる 体 験 を 増 やしてあげること 4 相 手 が 喜 ぶことを 実 践 させること 人 は 人 によって 変 容 する 関 わった 分 だけ 生 徒 の 人 格 形 成 に 影 響 すると 信 じて 上 記 の4 点 について 時 間 を 掛 けてさまざまなアプローチを 工 夫 しながら 指 導 していくことが 必 要 と 思 われる 64

66 参 考 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 中 学 校 学 部 学 年 組 3 年 組 記 入 者 名 指 導 方 針 自 分 の 行 動 を 振 り 返 り 正 しい 行 動 をスキルとして 認 識 させる 友 達 と 仲 良 くするための 関 わり 方 を 実 践 させる 指 導 に 結 び つ く 実 態 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 3 人 間 関 係 の 形 成 ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 取 扱 注 意 身 辺 自 立 はできている 偏 食 が 激 しく 給 食 はほとんど 食 べない 家 では 好 きな 物 中 心 の 食 事 活 動 的 な 生 徒 の 前 では 本 来 持 っている 自 分 の 力 を 発 揮 するこ とができずに 周 りにやってもらえるように 自 信 の 無 い 言 動 が 増 え 依 存 的 な 態 度 になる できない 分 からない 難 しい をアピールする 言 葉 づかいが 幼 い ちゃん 僕 のこと 好 き? 人 とのコミュニケーションは 人 から 自 分 のことをやっても らうことで 関 係 性 が 成 り 立 つと 思 っている 依 存 することが コミュニケーション 人 間 関 係 づくりの 未 熟 さ 経 験 値 の 低 さが 窺 われる 自 分 を 注 意 したり 非 難 したり 仲 間 にしつこく 嫌 がらせをし 相 手 が 困 っているのを 見 て 喜 ぶ ( 小 学 校 通 常 級 でいじめられ た 体 験 ) 大 人 ( 教 師 )とは1 対 1だと 安 心 して 会 話 ができる ( 本 人 の 気 持 ちに 寄 り 添 ってくれるから) 状 況 判 断 はできているがわざと 反 対 の 行 動 をとったりできな いアピールをする 状 況 は 把 握 できるが 実 際 の 行 動 の 方 法 が 分 からない 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 身 体 機 能 は 特 に 問 題 はないが 体 育 等 での 様 子 から 全 身 を 使 った 運 動 の 体 験 が 少 なく ぎこちない 動 きが 多 くみられる 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 など) 人 との 関 わり 方 に 自 信 がなく 特 に 同 年 代 の 生 徒 たちとの 会 話 による 関 わりが 少 ない 自 発 的 に 話 しかけることが 少 なく 相 手 から 聞 かれたことだ けを 答 えたり 何 かを 頼 んだりするときに 関 わる 状 況 相 手 の 状 況 に 対 する 適 切 な 会 話 の 表 出 のやり 方 やタイミング 分 からない 親 の 大 事 な 物 をすてたり 隠 したりする ゲームが 好 きで 家 ではテレビや 本 はほとんど 見 ない 7 その 他 ( 性 格 行 動 特 徴 興 味 関 心 など) 教 科 領 域 等 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 ( 手 だて) 評 価 国 語 数 学 自 立 活 動 仲 間 と 関 わることを 楽 しいと 思 う 経 験 を 増 やし 言 語 活 動 を 活 発 にする 興 味 関 心 のある 人 に 対 して 相 手 の 気 持 ち を 考 え 関 わり 方 ができ るようにする 長 文 読 解 をし 物 語 の 内 容 を 理 解 し 登 場 人 物 の 心 情 を 考 える 絵 カードを 見 て 状 況 と 気 持 ちを 書 く ゲーム 性 のある 課 題 を 取 り 入 れる 対 人 関 係 のスキルを 身 に 付 けるために 振 り 返 りカードを 使 って 自 分 の 行 動 を 客 観 的 に 見 る カードゲームやトランプ 等 のゲームを 通 して 人 との 関 わ りの 楽 しさを 味 わう カルタ 取 り 等 ゲーム 性 のあ る 課 題 に 取 り 組 む 五 目 並 べやオセロ 等 のゲー ムをやる 中 で 負 けると 馬 鹿 に されたと 受 けとる パターン 化 の 変 容 を 図 る 65

67 < 人 間 関 係 の 形 成 > 7 自 らの 聴 覚 過 敏 を 理 解 し 対 処 方 法 を 身 に 付 ける 自 閉 症 情 緒 障 害 特 別 支 援 学 級 に 在 籍 している 中 学 校 3 年 生 女 子 生 徒 の 事 例 人 と 違 っているのは 悪 いこと みんなと 同 じようにできなければ と 思 い 込 んで 自 らの 特 性 を 否 定 し 集 団 からも 孤 立 して しまうことがある 生 徒 が 自 分 の 持 つ 障 害 特 性 を 個 性 と 受 け 止 め 苦 手 さへの 対 処 方 法 を 知 り 集 団 の 中 で 自 分 らしく 生 活 できるようになった 事 例 である 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 生 徒 G は 強 いこだわりがいくつもあるため 周 囲 から 奇 異 と 映 る 行 動 をとってしまうことがある 特 に 聴 覚 が 過 敏 で 特 に 破 裂 音 に 対 する 恐 怖 心 が 強 い 体 育 祭 のピストルの 音 には 両 耳 をふさいで そ の 場 にうずくまってしまう 競 技 に 出 場 するときでも 出 発 合 図 の 音 を 聞 けないので スタートから 後 れを 取 っている 本 人 は 耳 栓 を 持 っていたが みんなと 違 う 行 動 をとるのはいけないことと 考 えていた 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 健 康 の 保 持 大 きな 音 特 に 破 裂 音 に 恐 怖 を 抱 き 聞 こえると 耳 をふさいで 固 まって 心 理 的 な 安 定 しまう 感 覚 過 敏 が 大 げさとも 思 える 反 応 で 出 てしまうので 他 の 生 徒 からから 人 間 関 係 の 形 成 かいの 対 象 とされた 環 境 の 把 握 行 動 がのんびりしていて 効 率 が 悪 く 周 囲 のペースについていけない 身 体 の 動 き コミュニケーション 的 外 れな 言 動 になることがあり それが 更 なる 自 信 喪 失 につながる 2 指 導 方 針 の 設 定 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 自 分 の 特 性 を 知 る いろいろな 特 性 の 人 がいるのが 当 たり 前 それぞれの 人 には 自 分 に 合 ったやり 方 があ 指 導 方 針 るということを 学 級 全 体 で 理 解 する 友 達 と 同 じようにしたいけど 大 きな 音 は 苦 手 我 慢 できるかな? とても 心 配 障 害 理 解 と 耐 性 感 覚 過 敏 のような 障 害 特 性 は 本 人 の 努 力 によって 過 敏 さを 軽 減 させることはで きません しかし 発 達 障 害 のある 子 も 提 携 発 達 の 子 どもたちと 同 じように 成 長 し 発 達 し 続 けています 他 人 と 折 り 合 いを 付 けながら 関 係 を 保 つことで うまく 乗 り 越 えられる 場 面 に 遭 遇 することもあるでしょう 耐 性 を 高 めることは 社 会 自 立 のための 一 助 になります 子 どもの 将 来 を 長 い 目 で 見 るならば 障 害 の 有 無 にかかわらず 耐 性 を 高 めておく ことは 本 人 にとってプラスになるといえます 上 野 一 彦 監 修 渡 辺 圭 太 郎 著 (2012):ケース 別 発 達 障 害 のある 子 へのサホ ート 実 例 集 中 学 校 編 ナツメ 社 より 引 用 66

68 3 指 導 目 標 の 設 定 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 目 標 Ⅰ 自 分 の 特 性 を 知 る どんな 性 格 か 何 が 得 意 で 何 が 苦 手 か 自 分 のことをよく 知 る 短 所 は 見 方 によっては 長 所 にもなる 目 標 Ⅱ 指 導 目 標 自 分 にあったやり 方 を 見 つける 苦 手 をかわすスキルを 見 つけ 実 践 しよう 目 標 Ⅲ 人 それぞれの 個 性 を 認 め 合 う 自 分 なりの 達 成 感 をたくさん 味 わって 自 分 に 自 信 を 持 てるようにする お 互 いを 認 め 合 える 学 級 を 作 る 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション (2) 状 況 の 理 解 と 変 化 への 対 応 に 関 するこ と (3) 自 己 の 理 解 と 行 動 の 調 整 に 関 すること (2) 感 覚 や 認 知 の 特 性 への 対 応 に 関 するこ と (5) 状 況 に 応 じたコミュニ ケーションに 関 すること ること 日 常 生 活 授 業 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 Ⅰ Ⅱに 関 して 目 標 Ⅲに 関 して 自 立 活 動 の 時 間 その 他 の 教 育 活 動 性 格 長 所 と 短 所 プラス 思 考 ソーシャルスキルトレーニング 日 常 生 活 の 指 導 授 業 / 達 成 感 を 自 信 へ 学 級 活 動 / 面 接 の 練 習 ソーシャルスキルトレーニング 日 常 生 活 の 指 導 / 学 活 / 今 日 の 頑 張 り プチハッピー 67

69 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 時 間 における 指 導 課 題 名 こんなときには どうする? ~クリスマス 会 の 企 画 会 議 から~ 課 題 設 定 の 理 由 自 分 のおかれた 状 況 を 知 り どのように 行 動 したらよいか 考 えられるようにしたい 周 囲 を 見 て 同 じように 行 動 できることも 必 要 なことではあるが 自 分 の 特 性 に 応 じた 別 のやり 方 がある 場 合 もある いつも 人 まねで 安 心 しているのではなく 自 分 だったらこうする という 判 断 ができる よう にしたい 具 体 的 な 指 導 ( 集 団 での 指 導 ) 状 況 1 クラスのお 楽 しみ 会 の 企 画 会 議 クリスマス 会 を 開 こう! 会 の 雰 囲 気 を 盛 り 上 げるために クラッカーを 鳴 らしたいという 提 案 が 出 された クラッカーの 使 用 についての 意 見 を 出 し 合 う 使 用 の 有 無 について 両 方 の 意 見 が 出 た にぎやかで 楽 しい 気 分 になるから 使 いたい クラッカーはなくてもいい 聴 覚 過 敏 のある G への 支 援 クラッカーの 音 が 怖 い 使 ってほしくない という 気 持 ちを 発 表 できる ( 自 分 の 特 徴 を 再 認 識 するとともに そのことを 周 囲 に 知 ってもらう) クラッカーが 楽 しいと 思 っている 人 がいることを 確 認 する ( 人 によって いろいろな 感 じ 方 があることを 知 る ) 学 級 への 支 援 誰 しも 得 意 不 得 意 がある 聴 覚 過 敏 も 個 性 の 一 つ 話 し 合 いでは 少 数 意 見 も 大 事 状 況 2 多 数 決 で クラッカーの 使 用 が 決 定 した 多 数 決 で 決 まったことは 反 対 の 立 場 にあった 人 も 従 うのがルール ということを 確 認 する 学 級 への 支 援 クラッカーの 音 の 軽 減 策 を 考 える BGM には にぎやかなクリスマスソングはなるべく 控 える Aさんへの 支 援 クリスマス 会 への 参 加 意 思 を 確 認 する 1クリスマス 会 には 参 加 しない 2クリスマス 会 に 参 加 したい ( 選 択 肢 から 意 思 を 確 認 する 2を 選 択 ) クラッカーへの 対 処 方 法 を 考 える 苦 手 な 音 の 回 避 耳 栓 の 使 用 少 し 離 れた 場 所 に 移 動 BGM の 係 を 担 当 (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 課 題 名 面 接 に 備 えよう 課 題 設 定 の 理 由 卒 業 後 の 進 路 として 進 学 就 職 のどれを 選 択 するにしても 面 接 と 出 会 うことになろう 自 分 を しっかりとアピールできるよう 2 学 期 に 面 接 の 練 習 に 取 り 組 む 想 定 される 質 問 にスムーズに 受 け 答 えできるようにするためだが 自 分 自 身 と 向 き 合 い 自 己 理 解 を 深 める 機 会 にもなっている 自 分 の 短 所 はたくさん 答 えられるが 長 所 はなかなか 見 つけられないことが 多 い 学 級 活 動 の 授 業 として 学 級 全 体 で 取 り 組 み 自 分 の 考 える 自 分 他 者 が 見 ている 自 分 を 出 し 合 うことで 自 己 理 解 の 幅 が 広 がり 他 者 理 解 にもつながる 具 体 的 な 指 導 ( 質 問 自 分 の 長 所 と 短 所 を 述 べよ から) 1 質 問 項 目 (プリント)に 回 答 する それぞれの 質 問 に 対 する 答 え 方 を 書 き 出 す 2 書 き 出 したこと( 長 所 と 短 所 )を 発 表 する 本 人 の 考 えた 長 所 と 短 所 68

70 クラスメイトの 考 えた 長 所 と 短 所 見 方 を 変 えたら おしゃべりでうるさい 明 るく 賑 やか 場 の 雰 囲 気 を 盛 り 上 げる ぐずぐずしている 慎 重 物 事 に 丁 寧 に 取 り 組 む 落 ち 着 きがない 好 奇 心 旺 盛 周 囲 の 変 化 に 気 づく 友 だちの 変 化 に 気 づいて 教 えてくれる すぐ 怒 る すぐ 泣 く 自 分 の 気 持 ちに 正 直 はっきりと 意 思 表 示 できるなど いろいろな 人 のいろいろな 苦 手 なことと その 対 処 方 法 に 気 づく Xくん: 素 早 く 暗 算 することができない 簡 単 な 計 算 も 筆 算 をしている 指 を 使 って 数 えている 支 援 頭 の 中 で 数 を 操 作 するより 数 字 を 目 で 見 て 考 えると 間 違 いが 少 ないので 筆 算 すればよい 指 は 常 に 持 っている 計 算 機 + -は 指 を 使 って 答 えを 出 せばよい Yくん:たくさんの 人 と 一 緒 になる 時 間 に 登 校 するのは 嫌 だから 学 校 に 行 かない 朝 の 会 の 8:20 前 後 に 登 校 し 裏 のドアから 入 室 最 終 授 業 の5 分 後 に 下 校 支 援 登 校 する 人 が 少 なくなる 時 間 帯 に 登 校 すればよい 8:15 までに 登 校 する 規 則 にな っているので 8:15~8:25 の 間 に 登 校 すれば 遅 刻 扱 いしないことにした 授 業 が 済 んだら 他 クラスが 帰 りの 会 をやっている 間 に 下 校 してもよいことに 学 校 全 体 で 共 通 理 解 を 図 った Zさん: 体 育 祭 で 集 合 整 列 のときに 並 ばない 大 勢 の 中 にずっと 入 っているのは 苦 手 なので 集 合 に 時 間 がかかってもクラスの 待 機 場 所 にいる (Z さんは 入 場 間 際 になったら 列 に 加 わることを 事 前 に 前 後 の 生 徒 に 伝 えておく ) 出 番 の 種 目 が 近 づき 入 場 する 少 し 前 に 列 に 入 る 支 援 列 の 中 で 長 く 待 機 していると イライラが 募 ってしまう 肝 心 の 種 目 で 力 を 発 揮 できるよう 安 心 していられる 待 機 場 所 で 出 番 がくるのを 待 つことにしている Aさん: 計 算 で 指 を 使 うのは 低 学 年 の 小 学 生 学 校 は 毎 日 通 う 場 所 集 合 がかかったら 整 列 して 待 つもの という 固 定 概 念 があった 彼 らの 姿 から 無 理 だったら 別 の 方 法 を 考 えればいい ということを 学 んだ 3 成 功 へのポイント 自 分 に 合 ったやり 方 があることを 理 解 する 無 理 なことは 無 理 苦 手 なことは 別 の 方 法 で 取 り 組 めばいい ということに 気 づき 納 得 した 対 処 方 法 を 知 る 堂 々と 耳 栓 を 使 用 する 苦 手 な 音 をかわすために 耳 栓 を 使 うのはいけないことではない と 納 得 し 次 年 度 の 体 育 祭 からは 堂 々と 使 用 するようになった ピストルの 音 ( 耳 栓 をしていても 小 さく 聞 こえる)を 合 図 として 受 け 止 められるようになり 顔 が 上 がり 周 囲 の 様 子 を 目 で 確 認 しようという 意 識 が 高 まった 活 動 での 活 躍 卓 球 部 に 所 属 運 動 はあまり 得 意 ではないため 卓 球 もなかなか 上 達 しない 練 習 課 題 がこな せず 落 ち 込 んでいることが 多 かった 人 は 人 自 分 は 自 分 と 考 えられるようになり 自 分 にできることを 頑 張 ろうと 気 持 ちを 切 り 替 え 球 拾 いに 精 を 出 すようになった 練 習 で 散 らば っている 球 を 黙 々と 拾 っていくようになると チームメイトの 態 度 が 好 意 的 なものに 変 わった 卓 球 部 に 入 ってよかった との 思 いを 抱 いて 引 退 の 日 を 迎 えられた お 互 いを 認 め 尊 重 し 合 う 集 団 づくり 人 はみんな 違 って 当 たり 前 いろいろな 人 がいるから 社 会 が 成 り 立 っている おたがいさま おかげさまで お 互 いのよいところに 気 づき 認 め 合 える 学 級 経 営 をする 69

71 参 考 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 中 学 校 学 部 学 年 組 3 年 組 記 入 者 名 指 導 方 針 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 自 分 の 特 性 を 知 り 認 める できたという 実 感 をたくさん 味 わい 自 分 に 自 信 を 持 つ やるべきこと できることを 考 えて 行 動 する 指 導 に 結 び つ く 実 態 取 扱 注 意 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 3 人 間 関 係 の 形 成 ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 など) 苦 手 な 音 や 物 事 に 対 して 不 安 が 大 きく 耳 をふさいだり 首 を 左 に 大 きく 傾 けて 耳 ふさぎに 代 えている 行 事 に 対 してもマイナス 方 向 にあれこれ 考 えすぎて 不 安 にな り 泣 くことが 多 い 学 習 や 行 事 では できそうなことに 対 しても 自 分 に 自 信 が 持 てずに 表 情 が 曇 りがちになる 聴 覚 過 敏 から 大 げさな 反 応 をするため 他 の 生 徒 からからか われた 経 験 を 持 つ 行 動 がのんびりしていて 一 つ 一 つの 行 動 を 効 率 よく 進 めら れない 話 や 指 示 を 部 分 的 な 言 葉 から 判 断 してしまったり 思 い 込 み で 行 動 する 傾 向 が 強 く 的 外 れな 言 動 になることがある 7 その 他 ( 性 格 行 動 特 徴 興 味 関 心 など) 自 閉 的 な 傾 向 があり こだわりや 奇 声 がある 独 りでいると きには 絶 えず 小 声 で 何 か 言 っている 自 分 に 自 信 がなく すぐに ダメだ という 気 持 ちになる 卓 球 部 に 所 属 技 能 の 習 得 にはかなりの 時 間 を 要 すが 投 げ 出 さずに 頑 張 っている 球 拾 いなど 一 人 でコツコツと 行 うので チームメイトも 面 倒 をよく 見 てくれる 教 科 領 域 等 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 ( 手 立 て) 評 価 自 立 活 動 自 分 を 好 きになる 状 況 に 合 わせて 自 分 をコントロールす る 責 任 をもって 果 たせる 係 を 担 当 する 笑 顔 の 練 習 成 功 体 験 達 成 感 を 味 わう 状 況 と それに 対 する 活 動 を 短 い 言 葉 で 確 認 する 苦 手 を 上 手 に 避 けるスキル を 知 らせる 70

72 < 環 境 の 把 握 > 8 聴 覚 の 防 衛 反 応 を 軽 減 し 耳 をふさがずに 生 活 できる 力 を 育 てる 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 に 在 籍 する 小 学 校 5 年 生 女 子 児 童 の 事 例 感 覚 に 過 敏 性 があり 特 定 の 音 に 恐 怖 心 がある 児 童 が CD やビデオを 使 った 音 を 感 じる 活 動 で 聴 覚 の 防 衛 反 応 を 軽 減 させ 生 活 を 送 れ るようになった 事 例 である 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 児 童 H は 簡 単 な 日 常 会 話 ができ 自 分 の 気 持 ちを 言 葉 で 表 現 することができる トイレのドアを 閉 める 音 ピストルの 音 や 打 ち 上 げ 花 火 の 音 等 の 特 定 の 音 が 苦 手 で 耳 をふさいだり 座 り 込 んだりして 動 かなくなる 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 健 康 の 保 持 生 活 習 慣 は 自 立 している 心 理 的 な 安 定 初 めての 場 所 や 新 しい 活 動 に 消 極 的 な 行 動 が 見 られる 落 ち 着 かないときは 急 に 怒 り 出 す 物 を 投 げる 物 を 蹴 る 等 をする 人 間 関 係 の 形 成 同 学 年 には 消 極 的 な 行 動 になってしまうことがある 低 学 年 には 積 極 的 に 関 わることができる 環 境 の 把 握 視 覚 から 情 報 を 入 手 して 修 正 することが 多 い 特 定 の 音 に 不 快 を 感 じる ( 聴 力 は 異 常 なし) 人 に 触 られることを 嫌 がる 決 まったパターンで 生 活 することで 安 定 が 図 れている 予 定 が 変 更 になっても 朝 の 会 で 連 絡 すれば 生 活 リズムは 崩 れることはない 身 体 の 動 き 指 先 を 使 った 細 かい 作 業 は 手 順 通 りに 一 人 でできる 階 段 や 段 の 差 のある 場 所 は バランスを 取 るのに 時 間 がかかる コミュニケーション 自 分 の 思 いや 感 じていることを 言 葉 で 伝 えられることができる 2 指 導 方 針 の 設 定 私 苦 手 な 音 がある 我 慢 しているけど とっても 辛 いんだ 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 の 視 点 から 整 理 安 心 できる 学 校 生 活 のために H さんには 学 校 生 活 で 安 心 できる 方 法 を 学 ぶことが 大 事 安 心 できるスキルが 身 に 付 いたら スモールステップで 耐 性 や 柔 軟 性 を 育 て 耳 をふさぐ 場 面 を 減 少 してあげることが 必 要 気 を 付 けなければいけないことは 無 理 強 いをして 恐 怖 心 を 持 たせないこと 単 純 に 慣 れさせて 耐 性 を 付 けていく 方 法 は 危 険 感 覚 過 敏 に 対 しては 刺 激 に 十 分 に 配 慮 し 調 整 する 集 団 の 規 模 を 小 さくする ヘッドフォンなどで 音 刺 激 を 遮 断 する スケジュールを 示 して 見 通 しが 持 てるよ うにする 等 の 安 心 できる 方 法 を 学 ぶ 配 慮 のもとで 行 動 できるようになったら 少 しずつ 耐 性 や 柔 軟 性 を 育 てていく というプロセスが 大 切 です 全 日 本 特 別 支 援 教 育 研 究 連 盟 編 (2011) 自 閉 症 支 援 のすべて: 日 本 文 化 科 学 社 より 引 用 指 導 方 針 を 立 てる 71

73 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 音 声 教 材 等 の 刺 激 を 調 整 する 耳 栓 で 必 要 なときにいつでも 音 を 遮 断 できる 環 境 にしておく 指 導 方 針 スケジュールを 示 して 見 通 しが 持 てるようにする 無 理 強 いはしない 怖 くなかった 成 功 体 験 を 積 み 重 ねる 3 指 導 目 標 の 設 定 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 目 標 Ⅰ 予 測 と 聞 き 分 けができれば 大 きな 音 でも 怖 くないことが 分 かる 指 導 目 標 目 標 Ⅱ 音 が 出 ることを 予 想 して 行 動 できるようにする 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション (3) 障 害 によ る 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 改 善 克 服 する 意 欲 に 関 すること (2) 感 覚 や 認 知 の 特 性 へ の 対 応 に 関 すること (5) 認 知 や 行 動 の 手 がか りとなる 概 念 の 形 成 に 関 すること (3) 日 常 生 活 に 必 要 な 基 本 動 作 に 関 すること 登 校 授 業 給 食 休 み 時 間 校 外 学 習 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 Ⅰに 関 して 自 立 活 動 の 時 間 その 他 の 教 育 活 動 聴 覚 防 衛 反 応 の 軽 減 音 の 聞 き 分 け 注 意 の 向 け 方 聴 覚 を 働 かせる 経 験 触 覚 防 衛 反 応 の 軽 減 ( 生 活 単 元 ) 触 覚 の 識 別 注 意 の 向 け 方 各 部 位 のイメージ 目 標 Ⅱに 関 して 色 々な 場 所 や 場 面 の 音 の 予 想 トイレ 運 動 会 花 火 大 会 色 々な 場 所 で 音 を 予 想 して 行 動 休 み 時 間 特 別 教 室 体 育 館 登 下 校 72

74 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 時 間 における 指 導 課 題 名 CD で 音 を 楽 しもう ねらい: 音 が 怖 くないことを 体 感 することができる 活 動 :1 好 きな 歌 や 音 を 聞 く :2 録 音 しておいた 苦 手 な 音 を 音 量 ゼロで 聞 く :3 録 音 しておいた 苦 手 な 音 を 小 音 で 聞 く 支 援 注 意 を 向 けるために 自 分 でスイッチを 入 れるようにする 楽 しく 活 動 するために 遊 びやゲーム 方 式 を 取 り 入 れる 予 想 しやすいように 音 の 大 きさを 数 値 化 したり 声 で 表 現 したりする 課 題 名 ビデオで 音 を 見 てみよう ねらい: 音 の 出 る 様 子 を 映 像 で 見 て 考 えることができる 活 動 :1 好 きなビデオを 観 る :2 録 画 しておいた 苦 手 な 音 を 音 量 ゼロで 観 てどんな 音 が 出 るが 予 想 し 言 葉 で 言 う :3 録 画 しておいた 苦 手 な 音 を 小 音 で 観 て 聞 こえ 方 の 変 化 を 考 える :4 日 々の 生 活 の 様 子 を 確 認 し 対 応 の 仕 方 を 考 える 支 援 苦 手 意 識 を 軽 減 できるように 無 音 のときにモニターを 手 で 触 れるように 促 す 安 心 して 取 り 組 めるように 音 を 出 すときは 音 の 大 きさを 予 告 したり 本 人 に 状 態 を 確 認 しながら 調 節 して 行 う (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 教 科 別 の 指 導 ( 体 育 ) 題 材 名 運 動 会 の 練 習 をしよう ねらい: 音 を 予 想 しながら 行 動 することができる 活 動 :1 音 の 合 図 でみんなと 一 緒 にスタートする 支 援 耳 栓 を 使 用 するか 本 人 に 確 認 する ( 無 理 はさせない) 安 心 して 活 動 できるように 合 図 の 音 を 出 す 前 に 予 告 する 生 活 単 元 学 習 単 元 名 シールでタッチをしよう ねらい: 体 をタッチする 活 動 を 通 じて 皮 膚 感 覚 を 感 じることができる 活 動 :1 自 分 の 目 ( 目 の 近 く) 鼻 口 耳 頭 首 脇 腹 にシールを 貼 る :2 教 師 から 目 ( 目 の 近 く) 鼻 口 耳 頭 首 脇 腹 にシールを 貼 ってもらう 支 援 安 心 して 活 動 できるように はじめに 教 師 が 楽 しくやってみせる 楽 しく 活 動 するために 遊 びやゲーム 方 式 を 取 り 入 れる 3 成 功 へのポイント 聴 覚 防 衛 とは 聴 覚 刺 激 に 対 して 本 能 的 に 防 衛 回 路 が 働 くことにほかなりません 聴 覚 防 衛 が 出 ている 子 の 多 くは 触 覚 防 衛 反 応 も 出 ている 場 合 が 多 い 感 覚 情 報 の 交 通 整 理 がうまくできてい ないという 点 では 情 報 の 入 口 が 皮 膚 か 耳 かの 違 いがあるだけで 要 は 本 能 的 に 防 衛 回 路 にス イッチが 入 りやすい 状 態 ( 感 覚 防 衛 )になっていると 考 えられる 感 覚 防 衛 を 改 善 する 際 に 触 覚 防 衛 反 応 を 改 善 するだけで 聴 覚 防 衛 のほうも 軽 減 してい くことは 実 践 上 よく 経 験 することである 木 村 順 著 (2006) 育 てにくい 子 にはわけがある: 大 月 書 店 より 引 用 73

75 参 考 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 小 学 校 取 扱 注 意 学 部 学 年 組 5 年 組 記 入 者 名 指 導 方 針 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 音 声 教 材 等 の 刺 激 を 調 整 する 耳 栓 で 必 要 なときにいつでも 音 を 遮 断 できる 環 境 にしておく スケジュールを 示 して 見 通 しが 持 てるようにする 無 理 強 いはしない 怖 くなかった 成 功 体 験 を 積 み 重 ねるようにする 指 導 に 結 び つ く 実 態 基 本 的 な 生 活 習 慣 は 自 立 している 初 めての 場 所 や 新 しい 活 動 に 消 極 的 な 行 動 が 見 られる 落 ち 着 かないときは 急 に 怒 り 出 す 物 を 投 げる 物 を 蹴 る などをする 3 人 間 関 係 の 形 成 同 学 年 には 消 極 的 な 行 動 になってしまうことがある ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 低 学 年 には 積 極 的 に 関 わることができる 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 など) 7 その 他 ( 性 格 行 動 特 徴 興 味 関 心 など) 視 覚 から 情 報 を 入 手 して 修 正 することが 多 い 特 定 の 音 に 不 快 を 感 じる ( 聴 力 は 異 常 なし) 人 に 触 られることを 嫌 がる 決 まったパターンで 生 活 することで 安 定 が 図 れている 予 定 が 変 更 になっても 朝 の 会 で 連 絡 すれば 生 活 リズムは 崩 れることはない 指 先 を 使 った 細 かい 作 業 は 手 順 通 りに 一 人 でできる 階 段 や 段 の 差 のある 場 所 はバランスを 取 るのに 時 間 がかかる 自 分 の 思 いや 感 じていることを 言 葉 で 伝 えられる オウム 返 しがある 教 科 領 域 等 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 ( 手 立 て) 評 価 音 が 怖 くないことが 分 かるようにする CDやビデオで 音 を 感 じる 場 面 を 設 ける 自 立 活 動 生 活 単 元 学 習 音 を 予 想 して 適 切 に 行 動 できるようにす る 体 の 部 位 を 意 識 する ことができるように する 場 所 や 場 面 の 絵 カードを 提 示 しな がら 予 想 される 音 を 言 語 化 して 注 意 を 向 けるようにする 遊 びやゲームの 形 で 緊 張 を 解 しな がらする 言 葉 を 添 えて 意 識 しやすくする 体 育 音 を 予 想 した 行 動 を とることができるよ うにする 耳 栓 の 使 用 は 自 分 で 判 断 するよう にする 離 れた 場 所 で 音 が 出 ることを 予 告 してリハーサルを 実 施 する 音 を 鳴 らす 前 に 事 前 に 予 告 する 74

76 < 環 境 の 把 握 > 9 生 活 の 中 で 左 右 の 意 識 を 高 める 知 的 障 害 特 別 支 援 学 級 に 在 籍 している 小 学 校 6 年 生 男 子 児 童 の 事 例 特 別 教 室 などに 移 動 するときに 遠 回 りをしたり 迷 ったりする 児 童 が 全 身 を 使 った 活 動 や 視 覚 から 位 置 や 方 向 を 学 ぶ 活 動 をすること で 左 右 の 感 覚 を 身 に 付 け 方 向 指 示 を 理 解 できるようになった 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 児 童 I は 教 師 や 友 達 に 自 分 から 笑 顔 で 話 し 掛 ける 人 懐 っこい 児 童 である ボディイメージが 未 発 達 で 動 作 がぎこちなく 運 動 全 般 や 細 かい 作 業 が 苦 手 である 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 健 康 の 保 持 てんかん 発 作 があり 朝 晩 服 薬 している 心 理 的 な 安 定 自 信 のあるときは 自 分 から 話 し 掛 ける 音 楽 には 積 極 的 で 大 きな 口 で 歌 い 楽 器 の 演 奏 を 楽 しむ 人 間 関 係 の 形 成 友 達 に 笑 顔 で 話 したり 手 を 振 ったりする 環 境 の 把 握 教 室 の 移 動 方 向 指 示 の 理 解 に 困 難 さがある 衣 服 の 前 後 を 間 違 えることが 多 い 左 右 の 理 解 が 曖 昧 である 身 体 の 動 き 先 生 の 動 きを 真 似 て 身 体 を 動 かすことが 難 しい 手 足 を 複 雑 に 絡 ませるような 動 きを 模 倣 することが 難 しい 左 側 の 動 きが 小 さく 右 側 に 傾 く 走 っていると 右 に 寄 る コミュニケーション 楽 しかったことを 大 きな 声 で 意 欲 的 に 話 す 2 指 導 方 針 の 設 定 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 の 視 点 から 整 理 ぼく 方 向 がよくわからない いつも 迷 ってしま う 曲 がる 場 所 もわからないんだ 空 間 の 位 置 関 係 を 把 握 I さんには 空 間 の 位 置 関 係 を 把 握 することが 大 事 身 体 には 左 右 上 下 などの 部 分 があることを 覚 えたり 知 ったりすることが 必 要 また 言 葉 の 左 右 上 下 などの 理 解 と 自 分 の 位 置 との 関 連 を 認 識 すること と 目 から 位 置 や 方 向 を 獲 得 することも 必 要 指 導 方 針 を 立 てる 身 体 には 上 下 左 右 の 部 分 があるということがきちんと 認 識 できていないと 外 の 世 界 の 上 下 左 右 の 位 置 感 覚 も 正 しく 理 解 できません また 左 右 を 認 識 するのが 難 しいならば 視 空 間 認 知 の 能 力 がうまく 発 達 して いない 場 合 に 起 こります 北 出 勝 也 著 (2009) 学 ぶことが 大 好 きになる ビジョントレーニング: 図 書 文 化 社 より 引 用 75

77 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 全 身 を 使 った 活 動 を 通 して 位 置 や 方 向 の 概 念 形 成 を 図 る 指 導 方 針 視 空 間 認 知 の 概 念 形 成 を 図 る 3 指 導 目 標 の 設 定 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 目 標 指 導 目 標 動 作 や 言 語 に 表 すことで 右 左 の 位 置 感 覚 を 身 に 付 けられるようにする 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション (5) 認 知 や 行 動 の 手 掛 かりとな る 概 念 の 形 成 に 関 すること (5) 作 業 に 必 要 な 動 作 と 円 滑 な 遂 行 に 関 す る こ と (3) 言 語 の 形 成 と 活 用 に 関 す ること 登 校 授 業 給 食 クラブ 委 員 会 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 自 立 活 動 の 時 間 視 空 間 認 知 外 界 での 左 右 上 下 空 間 を 表 す 言 葉 の 理 解 目 標 に 関 して ボディイメージ 自 分 の 身 体 の 真 中 左 右 上 下 の 知 覚 自 分 の 身 体 の 部 分 的 な 動 きの 知 覚 その 他 の 教 育 活 動 リトミックで 指 示 された 体 の 位 置 に 触 れる また ボディパーカッションで 左 右 等 を 意 識 した 指 示 を 受 けて 身 体 をスタンピングする ( 音 楽 ) ストレッチ 準 備 運 動 で 必 ず 右 側 から 運 動 をする ( 体 育 ) 活 動 場 所 へ 移 動 するときに 方 向 を 示 すことばを 意 識 できるようにする (クラ ブ 委 員 会 ) 給 食 では いつも 左 右 同 じ 位 置 に 決 まったものを 置 くようにする 76

78 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 時 間 における 指 導 課 題 名 どうぶつマンション ねらい: 位 置 や 方 向 を 捉 える 力 の 向 上 * 動 物 がマンションのどこの 部 屋 に 住 んでいるか 指 示 されたところにいる 動 物 を 答 えたり 指 示 された 動 物 を 左 右 上 下 の 言 葉 を 使 って 答 えたりすることができる 活 動 :1マンションに 住 んでいる 動 物 の 名 前 を1 階 から 右 から 順 に 言 う :2 階 の 右 から 番 目 左 から 番 目 という 指 示 から そこにいる 動 物 を 探 して 答 える :3 指 定 された 動 物 がマンションの 何 階?( 上 から 何 番 目?)( 下 から 何 番 目?) 右 から 何 番 目? 左 から 何 番 目? ということを 考 える :4ワークシートに 何 番 目 か 書 き 入 れて 説 明 する 支 援 場 所 を 考 える 動 物 の 部 屋 に 色 を 着 け 基 準 を 明 確 にする 右 左 上 下 はどちらにあるか 確 かめてから 探 すよう にする ワークシート どうぶつマンション (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 教 科 別 の 指 導 ( 音 楽 ) 題 材 名 ボディパーカッションを 楽 しもう ねらい:リズムにのって 模 範 演 奏 と 同 じように 右 左 を 意 識 して 身 体 の 部 分 を 手 でタッピングしたり 足 でスタンピングしたりすることができる 活 動 :1 学 習 の 最 初 にリトミックをする その 中 で くっつきむし ( こんにちは! リトミック 坂 本 真 理 子 著 オブラ パブリケーション より)に 取 り 組 み くっつきむしは 右 耳! 等 左 右 を 意 識 した 活 動 をする :22 拍 から8 拍 まで 四 分 音 符 八 分 音 符 三 連 符 等 を 組 み 合 わせて 身 体 の 部 分 を 使 ってリズムを 打 つ :3 音 楽 に 合 わせて 床 に 置 いたカードを 指 示 されたとおりにスタ くっつきむし 楽 譜 ピングする 支 援 : リトミックで 身 体 に 触 れているときは 身 体 の 上 部 から 下 部 へ 移 っていくようにして 上 下 の 意 識 もで きるようにする タッピングするときに 右 手 から 左 手 から 右 手 で 右 足 をたたくよ 左 手 で 左 の 膝 をたたくよ 等 左 右 を 意 識 してたたく 言 葉 掛 けだけでなく 左 右 を 表 示 したカードを 使 って 示 す 右 手 には 児 童 が 好 き な 動 物 の 絵 を 描 いておく 右 手 にウサギの 絵 を 付 けてタッピングする 左 右 前 後 のスタンピングシート 77

79 3 成 功 へのポイント 〇 身 体 活 動 を 通 して 学 ぶ 教 科 別 の 指 導 体 育 では 身 体 を 大 きく(ダイナミック)に 動 かす 運 動 を 行 うとよい 言 葉 を 添 えながら 繰 り 返 すと 動 きをイメージする 力 が 身 に 付 く 視 空 間 認 知 は 見 る 触 れる 動 かす また 見 る ことを 繰 り 返 すことが 近 道 である また 視 覚 だけに 偏 らず 手 や 指 の 触 感 や 運 動 感 覚 も 取 り 入 れながら 進 めると 左 右 のイメージのサポー トになる 日 常 のあらゆる 機 会 で 位 置 関 係 を 確 認 する 教 室 の 全 面 に 左 右 を 表 示 したり 児 童 の 机 に 表 示 したり 決 まったものを 置 く 場 所 を 徹 底 するな ど 目 印 やモデルがあると 覚 えやすい 参 考 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 小 学 校 取 扱 注 意 学 部 学 年 組 6 年 組 記 入 者 名 指 導 方 針 全 身 を 使 った 活 動 を 通 して 位 置 や 方 向 の 概 念 形 成 を 図 る 視 空 間 認 知 の 概 念 形 成 を 図 る 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 指 導 に 結 び つ く 実 態 てんかん 発 作 があり 朝 晩 服 薬 している ゆっくりではあるが 衣 服 の 着 脱 がほぼ 一 人 でできる 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 3 人 間 関 係 の 形 成 ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 など) 7 その 他 ( 性 格 行 動 特 徴 興 味 関 心 など) 自 信 のあるときは 自 分 から 話 し 掛 ける 音 楽 には 積 極 的 で 大 きな 口 で 歌 い 楽 器 の 演 奏 を 楽 しむ 友 達 に 笑 顔 で 話 したり 手 を 振 ったりする 教 室 の 移 動 方 向 指 示 の 理 解 に 困 難 さがある 衣 服 の 前 後 を 間 違 えることが 多 い 左 右 の 理 解 が 曖 昧 である 見 るより 聞 くことで 理 解 することの 方 が 多 い 先 生 の 動 きを 真 似 て 身 体 を 動 かすことが 難 しい 手 足 を 複 雑 に 絡 ませるような 動 きを 模 倣 することが 難 しい 左 側 の 動 きが 小 さく 右 側 に 傾 く 走 っていると 右 に 寄 る 楽 しかったことを 大 きな 声 で 意 欲 的 に 話 す 歌 を 歌 うことが 好 きで 歌 うときは 大 きな 口 を 開 けて 大 きな 声 で 歌 うことができる 教 科 領 域 等 学 習 課 題 目 標 指 導 内 容 方 法 ( 手 だて) 評 価 自 立 活 動 位 置 関 係 や 方 向 を 理 解 す る 左 右 を 意 識 して 手 でタッ ピング 足 でスタンピン グをする 指 示 された 動 物 を 左 右 上 下 の 言 葉 を 使 って 答 える 音 楽 に 合 わせたリズム 運 動 や 体 ほぐしなどの 運 動 をす る 左 右 の 順 番 があるストレッ チをする 指 先 の 巧 緻 性 を 高 める 手 本 の 動 きを 見 ながら 折 り 紙 等 をする 78

80 < 環 境 の 把 握 > 10 ボディイメージの 形 成 を 促 す~ 見 る 触 れる 触 れられる 支 えることを 通 して~ 対 象 児 J は 特 別 支 援 学 校 の 重 複 学 級 在 籍 である 標 記 課 題 の 背 景 には ボディイメージの 未 発 達 があ ると 想 定 し 触 覚 固 有 覚 平 衡 感 覚 に 働 きかける 指 導 を 進 めた その 結 果 動 きの 課 題 を 達 成 し そ れとともに 他 者 からの 働 きかけが 受 け 入 れやすくなった 事 例 である 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 事 例 児 J は 歩 行 や 立 位 が 不 安 定 であり 動 きにぎこちなさが 見 られた また 感 覚 に 過 敏 のある 面 も 見 られた 身 体 の 麻 痺 があり 運 動 経 験 が 乏 しく 歩 行 や 立 位 が 安 定 することに 課 題 がある コミュ ニケーション 手 段 が 限 られており 急 な 働 きかけや 音 声 などに 対 して 自 傷 行 動 が 見 られる 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 健 康 の 保 持 右 半 身 に 麻 痺 があり 日 常 生 活 全 般 において 介 助 を 要 する 心 理 的 な 安 定 集 団 活 動 は 苦 手 で 周 囲 の 状 況 の 変 化 に 敏 感 騒 がしさや 周 囲 の 泣 き 声 に 反 応 し 自 傷 行 為 が 始 まりやすい 環 境 を 変 え 静 かな 場 所 に 移 動 し 手 のひらを 包 むようにすると 落 ち 着 く 人 間 関 係 の 形 成 大 きな 集 団 では 不 安 になると 大 人 にしがみつく 手 をつなぎ 教 師 がそばに いると 安 定 できることが 多 い 身 体 への 関 わり( 特 にくすぐり)は 好 む 友 達 が 集 まっている 所 に 近 づこうとする 動 きが 見 られる 環 境 の 把 握 だめ ということばが 理 解 できる 不 快 なときは 声 で 伝 えようとする 口 周 りなど 触 れられることを 嫌 う 身 体 の 動 き 階 段 の 昇 降 は 転 倒 防 止 に 配 慮 しつつ 自 分 で 足 元 を 探 りながらゆっくり 降 りら れる 左 右 のバランス 差 はあるが 平 らな 坂 やなだらかな 築 山 の 昇 降 は 一 人 で できる 靴 のかかとをずらすと 左 手 を 使 って 外 せる コミュニケーション 機 嫌 の 良 いときは 笑 い 声 や 発 声 がある うれしいときは 身 体 を 前 後 に 揺 らし たり 反 らしたり 跳 びはねたり 走 ったりする 集 団 や 友 達 の 関 わりを 怖 がる ことと 音 や 声 に 驚 くことは 関 係 あるのだろうか? 大 人 からの 支 援 を 便 利 なもの 心 地 よいも のとして 受 け 入 れる 経 験 を 増 や したいのだけれど 身 体 への 関 わ りがなかなかできないが 2 指 導 方 針 の 設 定 触 角 防 衛 反 応 への 対 応 触 角 防 衛 反 応 は 生 理 的 な 症 状 身 体 症 状 に 原 因 があります よって 慣 れれば 治 る といった 捉 えによる 指 導 は 心 のゆがみに つながる 場 合 があります 発 達 が 初 期 段 階 の 子 供 達 の 場 合 は 一 定 の 圧 力 で 場 所 を 固 定 して 触 ってあげることが 大 切 です 木 村 順 著 (2006) 育 てにくい 子 にはわけがある: 大 月 書 店 参 照 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 本 人 のペースに 沿 い 身 体 を 使 った 活 動 を 増 やし 身 体 機 能 を 高 める 教 員 や 友 達 と 関 わる 時 間 を 設 定 し 集 団 活 動 に 安 心 して 参 加 する 指 導 方 針 着 替 えや 荷 物 整 理 を 中 心 に 身 辺 自 立 の 力 を 高 める 79

81 3 指 導 目 標 の 設 定 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 目 標 Ⅰ 目 的 のある 動 きをとおして 日 常 生 活 に 必 要 な 歩 く バランスをとるなど 姿 勢 保 持 や 基 本 動 作 を 安 定 させる 目 標 Ⅱ 指 導 目 標 他 者 からの 働 きかけを 受 け 止 め 体 の 力 を 抜 くことができるようにする 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション 情 緒 の 安 定 他 者 とのかかわ りの 基 礎 集 団 への 参 加 の 基 礎 保 有 する 感 覚 の 活 用 認 知 や 行 動 の 手 がかりとなる 概 念 の 形 成 姿 勢 と 運 動 動 作 の 基 本 的 技 能 日 常 生 活 に 必 要 な 基 本 動 作 コミ ュニケー ションの 基 礎 的 能 力 授 業 ( 移 動 ) 遊 び 自 立 活 動 給 食 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 いつもと 同 じで 見 通 しがもてる 安 心 できる 学 習 空 間 と 活 動 の 設 定 教 員 に 支 えてもらいながら 安 心 し て 活 動 に 取 り 組 める 雰 囲 気 作 り 歩 行 面 等 の 空 間 の 状 況 を 目 で 見 て 足 で 探 って 把 握 する 充 分 な 時 間 を とることが 必 要 と 考 えた 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 Ⅰに 関 して 自 立 活 動 の 時 間 その 他 の 教 育 活 動 リズム サーキット 運 動 を 設 定 し バランスをとりながら 歩 く 目 や 足 裏 の 感 覚 を 使 って 歩 く 握 るな どの 動 きを 経 験 する 両 手 を 使 う 動 き 左 手 を 意 識 して 使 う 操 作 する 活 動 をする 手 すりを 持 って 階 段 を 昇 降 する 目 標 Ⅱに 関 して 触 れる 感 覚 を 受 け 入 れたり 教 員 と 一 緒 に 身 体 を 動 かしたりする 中 で 視 線 を 中 心 にしたコミュニケーションをとる 他 者 からの 働 きかけを 受 け 入 れて 体 の 力 を 抜 くことができる 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 時 間 における 指 導 主 題 名 からだのべんきょう からだのべんきょう は 担 任 と 自 立 活 動 部 が 協 同 で 進 めた 児 童 の 困 難 さの 背 景 をともに 探 り 担 任 の 立 てた 指 導 目 標 を 達 成 するため 指 導 内 容 や 方 法 を 自 立 活 動 部 が 提 案 し 協 力 して 取 り 組 んだ 結 果 児 童 の 変 容 に 結 びついた 指 導 内 容 1: 姿 勢 の 保 持 と 自 分 でバランスをとる 姿 勢 の 安 定 を 図 る (リズム 運 動 サーキット) 座 る 手 を 伸 ばす 握 る つかむ 手 をつなぐ 歩 く(デコボコ ふわふわ) またぐ 昇 る 降 りる 回 る つながる くぐる 跳 ぶ * 教 科 別 の 指 導 体 育 と 関 連 づけ 本 主 題 で 扱 う 動 きは 小 学 部 体 育 1 段 階 (1)に 相 当 する 内 容 を 中 心 とした 80

82 内 容 リズム 運 動 (BGM) 円 盤 一 人 でその 場 で 回 る 手 をつないで 横 に 歩 く リズム 運 動 (BGM) 太 鼓 手 をつないで 前 後 に 歩 く 手 をつないで 跳 ぶ サーキット< 目 と 足 の 協 応 動 作 > はしご 高 低 差 なく 枠 の 中 を 歩 く 高 低 差 をつけまたいで 歩 く 巧 技 台 段 差 昇 降 一 人 で 昇 降 する 支 えを 受 けて 昇 降 する 橋 渡 り ( 巧 技 台 セット ビーム ) バランス おわん 渡 り ドレミでぴょん 一 枚 ずつ 板 の 上 を 歩 く 指 導 者 上 の 留 意 点 評 価 の 観 点 自 分 が 活 動 する 手 がかりとして 教 員 や 他 の 子 供 の 動 きをモデルとすることが できる 手 をつなぎ 動 きを 合 わせる ゆっくりでも 自 分 の 足 に 体 重 をかけて 運 動 できるよう 支 援 の 力 を 加 減 する やりたいという 意 図 を 持 って 集 団 に 移 動 できたか どの 程 度 の 支 援 でできたか 支 えとして 手 をつなぎスティックを 差 し 出 してそれにつかまるようにする つかむ 動 作 を 引 き 出 すためスティックを 使 用 する 足 を 上 げた 際 足 裏 で 高 低 差 を 把 握 できるように 支 援 する 高 低 差 は 15~20cm 程 度 から 始 め 徐 々に 高 くする 足 の 裏 や 指 で 高 さを 探 っている 場 合 は 前 進 を 促 さず 足 裏 での 把 握 が 終 わ ってから 進 める 児 童 の 足 に 体 重 が 載 るよう 引 っ 張 りあげるような 支 援 は 控 える 主 体 的 な 活 動 を 引 き 出 すよう 支 援 する スティックをつかむことができたか はしごの 段 差 をまたげたか 転 倒 しないよう 足 が 段 差 に 載 るよう 教 師 もゆっくり 進 む 段 差 を 足 の 裏 で 探 る 時 間 を 取 る 足 裏 で 高 さに 合 った 動 きがとれたか 足 裏 で 曲 面 を 把 握 できるように 支 援 する 手 つなぎやスティックを 支 えに バランスをとって 歩 く 曲 面 部 はバランスをとりながら 歩 けたか 不 安 定 な 場 所 の 歩 行 とバランス 面 に 足 を 載 せることができたか 踏 むと 音 が 鳴 ることを 意 識 し 足 下 を 見 ながら 踏 むように 支 援 する 視 線 を 合 わせつつ 共 感 しながら 前 進 できたか ツボ 板 スポンジ 人 工 芝 一 枚 ずつ 歩 く ふわふわマット 積 み 木 渡 り 隙 間 のある 面 の 歩 行 足 裏 への 刺 激 を 受 け 感 覚 の 過 敏 が 和 らぐことを 目 指 す 足 の 裏 で 感 触 を 探 りながら 進 むことができたか 体 勢 を 立 て 直 せるよう 時 間 をとりながら 前 進 できるようにする バランスをとりながら 歩 行 できたか 足 裏 で 間 隔 を 把 握 して 安 心 すると 前 進 できることが 多 いので その 時 間 を 充 分 とる 足 裏 で 空 間 を 把 握 できたか 指 導 内 容 2 体 の 動 きを 通 したコミュニケーション ( 身 体 の 動 きを 通 したかかわり) 取 り 入 れた 動 き: 腕 の 曲 げ 伸 ばし ヒップリフト 足 裏 の 踏 みしめ 足 裏 への 刺 激 (かかとと 足 指 の 付 け 根 へのタッピング) ヨガボール 乗 り( 背 中 腰 ) 視 線 を 合 わせる 内 容 足 裏 への 刺 激 歌 (のこぎり ぱんやさん)にあ わせて かかと 足 指 の 付 け 根 への タッピング 曲 (ふれあい 体 操 )に 合 わせてタ ッピング 等 の 刺 激 を 受 け 入 れる 教 指 導 者 上 の 留 意 点 評 価 の 観 点 背 中 を 着 けた 姿 勢 への 安 心 感 を 高 める 足 裏 への 刺 激 を 受 け 入 れられるよう ゆっくりと 刺 激 を 加 える 視 線 を 合 わせたコミュニケーションがとれる 関 わることが 第 一 受 け 入 れの 様 子 を 見 ながら 視 線 を 合 わせられたか 自 己 刺 激 をしているときに 足 裏 を 刺 激 し 受 け 入 れられるときにはその 刺 激 が 止 まることを 確 認 する 必 ず 表 情 を 確 認 する 81

83 員 に 身 体 を 預 け リラックスして 仰 向 けの 姿 勢 をとる 脚 の 横 揺 れ 上 下 の 揺 れ 歌 (おおなみこなみ)に 合 わせて 脚 を 揺 らす 動 きを 受 け 入 れる 脚 の 曲 げ 伸 ばし 身 体 のひねり 曲 (いきいき 体 操 )をかけながら 教 員 からの 働 きかけを 受 け 入 れて 脚 を 曲 げ 伸 ばししたり 身 体 をひね ったりする 刺 激 する 力 を 加 減 して 受 け 入 れられる 方 法 を 探 る 痛 くない 程 度 の 力 の 入 れ 方 で 刺 激 する 視 線 が 合 うよう 教 員 が 子 供 の 顔 を 覗 き 込 むようにしながら 進 める 背 中 が 着 けられないときには 無 理 に 寝 かせずに 座 位 で 指 導 する 背 中 がつけられないときは 座 位 ではじめる 寝 た 姿 勢 を 保 つために ひざを 高 めに 上 げる 支 援 もよい 力 を 抜 いて 動 きを 受 け 入 れられることを 目 標 に 心 地 よい 揺 れ 方 を 探 る 大 人 の 動 きに 合 わせて 力 を 抜 く 教 員 と 視 線 を 合 わせられる (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 指 導 内 容 右 手 を 意 識 して 使 う 場 面 を 作 る 左 腕 にふわふわスカーフを 巻 いてとる 給 食 エプロンとあわせて 着 用 する 前 腕 カバーを 取 る 教 室 移 動 時 の 階 段 で 手 すりを 持 って 移 動 する 左 端 に 誘 導 し 左 手 で 手 すりを 持 って 昇 降 する 右 端 に 誘 導 し 左 手 は 手 をつなぎ 右 手 で 手 すりを 持 って 昇 降 する 友 達 と 手 つなぎをして 移 動 する 場 面 を 増 やす 意 思 表 示 を 見 逃 さず 教 員 が 応 じ 伝 える 意 欲 を 喚 起 する 対 象 児 童 の 変 化 支 援 を 減 らしても 自 分 から 取 り 組 みバランスをとりながら 進 むことが 増 えた 不 安 定 な 場 所 で スティックを 支 えに 出 したところ 自 分 から 握 ろうとすることができた 間 隔 のある 飛 び 石 を 怖 がらず 支 えがあれば 前 進 することができた バスデッキの 上 り 下 りがスムーズになった 関 わりを 通 して 視 線 を 合 わせ 体 の 力 を 抜 いて 動 きを 受 け 入 れられることが 増 えた 支 えがなくても 手 すりを 持 ちながら 昇 降 できるようになった 仰 向 けで 力 を 抜 いて 寝 られるようになった 集 まっているところに 自 分 から 移 動 して 加 わるようになった 3 成 功 へのポイント エピソードからの 課 題 設 定 背 中 を 着 けて 横 になれない 階 段 の 昇 降 が 不 安 定 で 一 人 で 昇 降 できない 人 から 触 れられるこ とを 回 避 しようとする といった 生 活 上 の 困 難 を 感 じる 場 面 を 洗 い 出 し 担 任 自 立 活 動 担 当 者 を 中 心 に 検 討 して 課 題 を 設 定 することが 有 効 である それにより 児 童 の 成 長 や 変 化 を 評 価 できる 場 面 が 増 え 教 師 及 び 児 童 が 課 題 への 意 識 を 持 ちやすくなる 困 難 さの 背 景 に 関 する 分 析 及 び 情 報 収 集 実 態 に 対 して 環 境 要 因 と 現 状 の 背 景 を 分 析 し 効 果 的 な 指 導 事 例 等 について 情 報 収 集 し 担 当 者 で 検 討 し 指 導 を 行 う 一 定 期 間 での 評 価 改 善 一 定 期 間 の 取 組 を 経 て 取 組 に 関 する 評 価 と 改 善 を 実 施 する それにより 時 間 における 指 導 と 他 の 領 域 教 科 等 における 実 践 の 内 容 を 評 価 でき 実 際 の 場 面 で 学 習 の 成 果 を 生 かせるよう 見 直 しを 繰 り 返 す ことができる 82

84 参 考 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 特 別 支 援 学 校 学 部 学 年 組 小 学 部 記 入 者 名 指 導 方 針 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 3 人 間 関 係 の 形 成 ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 取 扱 注 意 持 ち 物 の 出 し 入 れや 決 まった 場 所 へ 運 ぶ 等 身 辺 自 立 に 向 け できることを 増 やす 身 体 を 使 った 活 動 を 増 やし 身 体 機 能 を 高 める 大 集 団 での 活 動 も 楽 しめるよう 雰 囲 気 作 りを 大 切 にしていく 指 導 に 結 び つ く 実 態 上 着 の 袖 を 抜 き 首 の 所 まで 衣 服 を 上 げると 一 人 で 脱 ぐことができる 靴 の 踵 をずらすと 左 手 を 使 って 外 せるようになる 集 団 活 動 は 苦 手 で 周 囲 の 状 況 の 変 化 に 敏 感 で 騒 がしくなり 泣 き 声 に 反 応 し 自 傷 行 為 が 始 まることが 多 い 大 人 と 手 をつないでいると 気 持 ちが 安 定 していることが 多 い 特 に 教 室 以 外 では 自 分 から 大 人 の 手 をとる 不 安 になると 大 人 にしがみつくような 素 振 りがみられる 触 れ 合 い 遊 びは 好 きで 特 にくすぐられると 身 体 をくねらせる 皆 が 集 まっている 場 所 へ 自 分 から 近 づくことがみられる 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 な ど) 7 その 他 ( 性 格 行 動 特 徴 興 味 関 心 など) ダメ ということばに 反 応 し 怒 られていることが 分 かる 不 快 なときは ウ~ ということが 多 い 普 段 の 生 活 の 中 で 使 うものについては 言 葉 の 指 示 で 動 くことができるよ うになってきている 階 段 の 昇 降 には 配 慮 を 要 する 階 段 の 降 段 は 自 分 の 足 で 探 りながら 一 人 でゆっくり 降 りる 歩 行 については バランスをとることが 難 しいものの 平 らなところや なだらかな 築 山 の 昇 降 は 一 人 でできる 機 嫌 のよい 時 笑 い 声 やの 発 声 がある 抱 っこやお 漏 らしをした 時 に 大 人 に 近 づき 動 作 で 教 える うれしいときは 身 体 を 前 後 に 揺 らしたり 跳 びはねたりする 好 きな 音 楽 がかかると 身 体 を 左 右 に 揺 らし 跳 びはね 喜 ぶ 右 の 方 にある 物 は 身 体 を 傾 けて 左 手 で 取 る キーボードの 低 音 を 好 む 83

85 < 身 体 の 動 き> 11 落 ち 着 いて 学 習 に 向 かう 態 勢 づくり~ 足 裏 をピタッと 着 けて 歩 こう~ 周 囲 から 落 ち 着 きがないと 見 られがちな 児 童 が 落 ち 着 いて 学 習 に 向 かう 態 勢 を 整 えるため 身 体 の 動 き を 学 習 の 中 心 に 取 り 組 むことで 尖 足 の 改 善 が 見 られた それにともなって 注 目 すべき 事 柄 に 注 目 できるようになったり 落 ち 着 いて 日 常 生 活 を 過 ごせるようになったりした 事 例 である 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 知 的 障 害 特 別 支 援 学 校 に 在 籍 する 小 学 部 6 年 生 の 男 子 児 童 の 事 例 K である 尖 足 気 味 であり じっと する 時 間 が 長 続 きせず 立 位 姿 勢 の 保 持 も 困 難 である 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 健 康 の 保 持 基 本 的 習 慣 はほぼ 自 立 している 心 理 的 な 安 定 突 発 的 な 行 動 に 混 乱 したり できないときや 間 違 えてしまったりしたときに 泣 くことがある 人 間 関 係 の 形 成 誰 とでも 仲 良 く 関 わることができ 友 達 を 意 識 しながら 活 動 に 取 り 組 める 環 境 の 把 握 様 々な 事 象 に 興 味 関 心 を 持 ち 気 持 ちが 先 走 ってしまったり 集 中 が 継 続 し なかったりすることがある 身 体 の 動 き 尖 足 気 味 のため 立 位 姿 勢 を 保 持 することが 難 しい 身 体 全 体 の 動 きが 滑 らかではないが 身 体 を 動 かすことは 好 きである コミュニケーション 2 語 文 程 度 の 日 常 会 話 が 可 能 であり 落 ち 着 いたときには 状 況 に 応 じた 言 葉 を 使 うことができる 2 指 導 方 針 の 設 定 そこで 落 ち 着 いて 学 習 に 向 かう 態 勢 を 整 えるために 身 体 の 動 き へアプローチすることとした 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 注 意 の 転 導 性 が 高 く 気 持 ちが 様 々な 刺 激 に 左 右 されるため 集 中 が 継 続 しない 尖 足 気 味 のため その 場 に 静 止 していることが 難 しく 常 に 身 体 が 動 いている 状 態 で ある 気 持 ちの 安 定 を 図 る 取 組 として 身 体 へアプローチする 身 体 の 動 き を 指 導 方 針 きっかけに 自 分 の 身 体 に 注 意 を 向 けたり 気 持 ちを 落 ち 着 かせたりするようにす る そして 心 身 ともにリラクセーションすることで 落 ち 着 いて 学 習 に 向 かう 態 勢 を 整 えるようにする 立 位 姿 勢 が 続 く 集 会 な どではじっとできずに 歩 きだし 指 導 を 受 けること は 本 人 もつらいはず 尖 足 の 原 因 や 効 果 的 な 指 導 を 知 りたいが 84 足 首 の 過 緊 張 を 緩 めるためには 尖 足 は 足 首 を 上 下 に 動 かす 屈 伸 の 動 きの 過 緊 張 が 原 因 といわれます 立 位 姿 勢 の 保 持 や 歩 行 跳 躍 には 足 首 のリラクセーションが 有 効 です 腱 自 体 は 硬 いため 腱 とつながる 筋 肉 組 織 の 弛 緩 が 必 要 です 足 首 の 緊 張 が 緩 んでいると 立 った 状 態 で 片 方 の 膝 を 揺 すってもらった 際 足 がピタッ と 地 面 を 捉 え 上 体 が 揺 れません 飯 嶋 正 博 著 (2010) 不 器 用 な 子 どもの 動 きづくり2 かもがわ 出 版 参 照

86 3 指 導 目 標 の 設 定 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 目 標 Ⅰ 足 裏 をつけてゆっくり 歩 くことができる 指 導 目 標 目 標 Ⅱ 一 人 で 安 定 した 立 位 姿 勢 を 一 定 時 間 保 持 することができる 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション 身 体 各 部 の 状 態 の 理 解 と 養 護 に 関 すること 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 改 善 克 服 するこ と 姿 勢 と 運 動 動 作 の 基 本 的 技 能 に 関 すること 日 常 生 活 に 必 要 な 基 本 動 作 に 関 すること 登 下 校 ( 移 動 ) 朝 自 習 授 業 遊 び 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 Ⅰに 関 して 自 立 活 動 の 時 間 そ の 他 の 教 育 活 動 身 体 への 意 識 が 向 けられるように 足 裏 や 足 首 ふくらはぎに 触 れたり 一 緒 に 動 かしたりすることを 学 習 する また 一 人 で 取 り 組 めるストレッチも 取 り 入 れる 足 裏 をつけゆっくり 歩 くことを 意 識 でき るように 言 葉 掛 けする < 登 下 校 ( 移 動 )> 見 本 を 見 せたり ときには 支 援 したりし ながら 一 人 でできるストレッチを 行 う < 朝 自 習 > 目 標 Ⅱに 関 して 気 持 ちを 落 ち 着 かせて 学 習 に 向 かう 態 勢 を 作 るため 静 かな BGM を 流 し 仰 向 け 姿 勢 の 活 動 から 導 入 する バランス 感 覚 を 養 うために 身 体 を 使 ったゲ ームを 通 して 様 々な 姿 勢 に 取 り 組 み 身 体 の 使 い 方 や 動 かし 方 を 学 習 する 立 位 姿 勢 や 座 位 姿 勢 等 様 々な 姿 勢 を 体 験 す る < 教 育 活 動 全 般 > 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 時 間 における 指 導 課 題 名 身 体 の 学 習 児 童 の 実 態 から 課 題 設 定 理 由 身 体 全 体 が 硬 く あぐら 姿 勢 や 長 坐 姿 勢 がぎこちない 尖 足 気 味 のため その 場 に 止 まることが 難 しく 常 に 身 体 が 動 いている 状 態 である 特 に 立 位 姿 勢 の 保 持 は 難 しい 様 々な 事 象 に 興 味 関 心 を 持 ち 集 中 が 継 続 しない 気 持 ちが 先 走 ってしまい 落 ち 着 いて 行 動 できないことがある できないときや 間 違 えたりしたときに 泣 くことがある 85

87 時 間 における 指 導 リラクセーション ストレッチ( 足 首 の 弛 緩 と 腰 の 動 き) 進 化 じゃんけん( 様 々な 体 勢 をとりながらじゃんけんする( 屈 伸 態 勢 片 足 立 ち 態 勢 立 位 態 勢 )) バランス 歩 行 自 立 活 動 の 主 題 を 通 して 身 体 に 触 れられたり 自 ら 動 かしたりする 経 験 を 通 して 安 定 した 歩 行 や 姿 勢 を 作 る 心 身 の 安 定 を 図 り 落 ち 着 いて 学 習 できる 態 勢 を 整 える 具 体 的 な 教 材 と 支 援 リラクセーショ ン ねらい: 気 持 ちの 安 定 を 図 り 自 分 の 身 体 と 向 き 合 う 活 動 : 仰 向 け 姿 勢 で 静 かな BGM を 聴 きながら 心 身 共 に 落 ち 着 かせる 支 援 : 落 ち 着 かない 場 合 は 胸 やお 腹 背 中 等 を 触 れ 落 ち 着 けるように 促 す ストレッチ ねらい: 筋 緊 張 のやわらかさを 引 き 出 す 活 動 : 椅 子 座 位 で 足 首 を 弛 緩 仰 向 け 姿 勢 での 踏 みしめと 腰 の 動 き 支 援 : 足 首 の 弛 緩 では かかとを 床 に 着 けた 状 態 で 足 首 を 持 ち 足 先 を 左 右 上 下 方 向 に 動 かす 踏 みしめと 腰 の 動 きでは 膝 を 床 に 対 して 垂 直 に 立 てかかとが 上 がらないこと を 確 認 しながら ゆっくり 膝 を 手 前 に 引 き 腰 を 上 下 に 動 かす 児 童 自 身 の 動 きを 引 き 出 すとともに 一 人 でできる 取 組 も 伝 える 進 化 じゃんけん ねらい: 姿 勢 保 持 を 経 験 する 活 動 :じゃんけんに3 回 勝 ち 様 々な 姿 勢 に 変 える ( 屈 伸 姿 勢 片 足 立 ち 姿 勢 ( 左 右 ) 立 位 姿 勢 ) 支 援 : バランス 能 力 を 高 めたり 静 止 姿 勢 を 経 験 したりするため 必 要 に 応 じ て 体 勢 を 保 持 するため 台 をつかまるようにする バランス 歩 行 ねらい: 足 裏 をつけてゆっくり 歩 くことを 意 識 する 活 動 : 頭 上 に 空 気 を 抜 いたボールを 乗 せ ゆっくり 歩 く 支 援 : バランスを 取 りながらゆっくり 歩 くよう 言 葉 掛 けする ボールが 落 ちた 場 合 はその 場 からやり 直 すようにする 足 裏 が 浮 いてしまったり 早 く 歩 いてしまったりしたときは ( 教 員 の 名 前 ) 歩 き と 促 す (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 ストレッチ ねらい:より 動 きやすい 身 体 を 作 る 活 動 : 椅 子 座 位 で 足 首 を 弛 める 立 位 姿 勢 でのアキレス 腱 やふくらはぎの 伸 ばし 屈 伸 運 動 支 援 : 動 きの 見 本 を 提 示 しながら 足 首 を 弛 める ( 外 と 内 のくるぶしを 固 定 し 足 先 を 左 右 上 下 方 向 に 動 かす) アキレス 腱 やふくらはぎを 意 識 できるように 触 れる 必 要 に 応 じて 身 体 のバランスが 崩 れない ように 支 える (3) 授 業 の 成 果 時 間 における 指 導 リラクセーションは BGM を 流 す 中 で 仰 向 けになり 目 をつぶり 全 身 脱 力 できた 自 分 から 伸 び ている 部 位 や 心 地 よさを 言 葉 にしていた 進 化 じゃんけんの 片 足 立 ちは 体 勢 が 崩 れないように 支 えたが 足 裏 を 床 に 着 けて 姿 勢 を 保 持 することができた バランス 歩 行 は 最 初 のうちは 気 持 ちが 先 走 りボールを 手 で 押 さえたり つま 先 で 早 く 歩 いたりした 継 続 的 に 手 立 てとした ( 教 員 の 名 前 ) 歩 き と 繰 り 返 し 言 葉 掛 けすると バランスをとりながら 足 裏 を 床 に 着 け 気 を 付 けてゆっ くりと 歩 くことができた 86

88 教 育 活 動 全 般 気 持 ちが 安 定 したことにより 身 体 への 意 識 が 高 まり 自 分 から 身 体 の 学 習 をする と 言 うよ うになった 移 動 時 には 言 葉 掛 けなくても 足 裏 を 着 けて 歩 くことができていることが 多 くなった 尖 足 気 味 のときは ( 教 員 の 名 前 ) 歩 き と 言 葉 掛 けすると 足 裏 をつけて 歩 くことできた バ ランスでは 立 位 姿 勢 や 屈 伸 姿 勢 方 足 立 ちに 取 り 組 んだ 身 体 の 使 い 方 については 今 後 も 継 続 して 学 習 していく 必 要 があるが 立 位 姿 勢 は 支 えなくても 一 人 で 30 秒 以 上 保 持 できるようになっ た 屈 伸 姿 勢 や 片 足 立 ち 姿 勢 は 教 員 を 支 えに 取 り 組 んだ 屈 伸 姿 勢 は 支 えながいとバランスを 崩 してしまうことがあったが 片 足 立 ち 姿 勢 は 少 ない 支 えでバランスをとることができた 3 成 功 へのポイント 集 団 学 習 から1 対 1の 個 別 学 習 に 指 導 体 制 を 変 更 したこと これまで 取 り 組 んでいた ( 教 員 の 名 前 ) 歩 き を 継 続 して 指 導 したこと 以 上 のことから 身 体 面 では 足 裏 を 着 けてゆっくり 歩 くことができるようになり 立 位 姿 勢 を 長 い 時 間 保 持 できるようになった 日 常 生 活 では 人 の 話 を 最 後 まで 聞 くことができたり 自 分 の 間 違 えを 素 直 に 受 け 入 れられたりすることができるようになった 参 考 教 育 支 援 プランB( 個 別 の 指 導 計 画 ) 本 人 氏 名 学 校 名 特 別 支 援 学 校 学 部 学 年 組 小 学 部 6 年 生 記 入 者 名 指 導 方 針 1 健 康 の 保 持 ( 日 常 生 活 面 健 康 面 など) 2 心 理 的 な 安 定 ( 情 緒 面 状 況 の 理 解 など) 取 扱 注 意 生 活 に 見 通 しを 持 ち 時 間 や 約 束 を 意 識 しながら 自 分 から 活 動 に 取 り 組 めるようにする 手 指 の 操 作 性 や 目 と 手 の 協 応 性 を 高 め 最 後 までやり 遂 げる 力 を 身 に 付 ける 人 との 共 感 関 係 を 深 め 言 葉 でのやりとりを 大 事 にする 中 で より 良 いコミュニケーション の 方 法 を 身 に 付 ける 3 人 間 関 係 の 形 成 ( 人 とのかかわり 集 団 への 参 加 など) 4 環 境 の 把 握 ( 感 覚 の 活 用 認 知 面 学 習 面 など) 5 身 体 の 動 き ( 運 動 動 作 作 業 面 など) 6 コミュニケーション ( 意 思 の 伝 達 言 語 の 形 成 など) 指 導 に 結 び つ く 実 態 衣 服 の 着 脱 は 概 ね 自 立 しているが 言 葉 掛 けは 必 要 ( 前 後 など) 食 事 は 食 べこぼしや 手 を 使 ってしまうこともあるが 箸 を 使 うことが 定 着 しつつある 明 るく 活 発 で 好 きな 遊 びや 興 味 のあることには 集 中 できる 興 味 関 心 が 強 く 様 々な 物 事 に 興 味 を 示 すことができる その 反 面 すぐに 気 持 ちが 移 りやすい 人 が 好 きで 自 分 から 積 極 的 に 関 わることができる 自 分 の 思 いが 強 く 先 走 ってしまうこともあるが 集 団 で 楽 しむことができる 会 話 や 指 示 は 理 解 でき 行 動 できる 目 と 手 が 協 応 していないことがあ るとともに 視 野 が 狭 いので 危 険 認 知 が 難 しい 面 がある 課 題 には 気 持 ちが 向 くと 意 欲 的 に 取 り 組 むことができる 身 体 を 動 かすことを 好 み 遊 ぶことが 大 好 きである 三 輪 車 は 足 で 漕 ぐことができる 簡 単 な 絵 や 形 を 描 くことができる 作 業 物 体 を 注 目 しないので 手 指 をうまく 使 うことが 困 難 なときもある 一 定 時 間 の 立 位 姿 勢 の 保 持 が 可 能 になった 会 話 を 楽 しむことができる 日 常 会 話 (2 語 文 程 度 )は 可 能 であり 落 ち 着 いているときは 状 況 に 応 じた 言 葉 遣 いができる 7 その 他 ( 性 格 行 動 特 徴 興 味 関 心 など) 基 本 的 に 明 るく 素 直 である 友 達 が 大 好 きで 優 しい 関 わり 方 もでき る たくさんのものに 興 味 関 心 がもてる 半 面 刺 激 に 弱 く 気 持 ちが 散 ってしまいやすい 87

89 <コミュニケーション> 12 相 手 への 意 識 をもち 自 分 の 思 いを 伝 える 特 別 支 援 学 級 に 在 籍 している 小 学 校 6 年 生 男 子 の 事 例 言 葉 を 増 やし 話 すことが 楽 しいと 意 識 でき るような 経 験 をしたり 質 問 されたことに 対 する 応 答 の 仕 方 について 繰 り 返 し 学 んだりした その 結 果 自 分 から 話 すことの 苦 手 な 児 童 が スムーズに 応 答 する 力 を 身 に 付 けるなど コミュニケーションを 図 る 力 を 高 められるようになった 1 指 導 計 画 の 作 成 の 手 順 1 実 態 把 握 児 童 L は 友 達 の 名 前 を 呼 んだり( 言 語 的 働 き 掛 け) 笑 顔 で 相 槌 を 打 ったり( 非 言 語 的 応 答 )する ことができる しかし 話 そうとすると 息 を 何 度 も 吸 ったり 吃 音 症 状 が 見 られたりする また 分 か らないときに 自 分 から 聞 いたり 話 し 掛 けようとしたりすることは 難 しい 障 害 の 状 態 発 達 や 経 験 の 程 度 興 味 関 心 生 活 や 学 習 環 境 などについての 情 報 収 集 収 集 した 情 報 を 自 立 活 動 の 区 分 に 即 して 整 理 する 健 康 の 保 持 食 事 は 好 き 嫌 いもほとんどなく 食 べられるが 汁 物 をむせるときがある 相 手 に 笑 顔 で 対 応 するが 頑 張 って 話 そうとすると 息 を 何 度 も 吸 った 心 理 的 な 安 定 り 吃 音 が 見 られたりする 背 中 をさすると 落 ち 着 く 慣 れているところでは 積 極 的 に 友 達 に 声 を 掛 けたり 近 くに 寄 って 一 人 間 関 係 の 形 成 緒 に 行 動 したりしようとする 正 しく 聞 き 取 ることが 難 しい 言 葉 がある ( ら と だ など) 環 境 の 把 握 身 近 な 動 物 や 物 の 名 前 を 聞 いてその 絵 を 選 ぶことはできるが 絵 を 見 てそ の 名 前 を 言 うことは 難 しいことが 多 い 足 腰 がしっかりしてきたことによって しゃがんだり 長 い 距 離 を 走 身 体 の 動 き ったりできるなど 持 久 力 もついてきている 使 い 慣 れた 言 葉 はスムーズに 言 うことができる コミュニケーション 話 している 内 容 を 雰 囲 気 から 理 解 しようとするが 難 しい 内 容 のとき は ただ 笑 っているだけのことが 多 い 2 指 導 方 針 の 設 定 友 達 に 言 いたいことがあるのに なんて 言 ったらいいのか 分 からないんだ どきどきするし 何 も 言 えなくなっちゃう 指 導 方 針 を 立 てる 自 己 表 現 の 力 を 高 める L さんは 友 達 とコミュニケーションをとろうとする 気 持 ちはあります だから どんな 場 面 で どのような 言 葉 を 使 ったらいいのか どんな 様 子 で 伝 えたらいいのか 実 際 に 知 って 使 えるようになることが 効 果 的 です 上 手 くやりとりできる 場 面 をたくさん 経 験 し て 自 信 をもって 友 達 と 話 すことを 通 して 楽 しい と 感 じてくれることが これからの 生 活 にとても 大 切 です 言 葉 を 媒 介 としたコミュニケーションの 育 成 には 思 考 力 や 人 への 関 心 意 欲 などの 社 会 性 を 育 て 自 分 の 考 えを 実 現 できる( 自 己 実 現 の) 力 や 高 次 認 知 機 能 を 育 てること という 側 面 が 課 題 になる 言 葉 の 概 念 づくりには 具 体 的 な 経 験 の 積 み 重 ねと その 経 験 を 言 語 化 することが 重 要 であります 小 林 芳 文 是 枝 喜 代 治 編 著 (2001) コミュニケーションを 育 てる 自 立 活 動 : 明 治 図 書 参 照 88

90 児 童 生 徒 の 障 害 による 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 を 捉 え 指 導 方 針 を 立 てる 言 葉 の 意 味 を 理 解 し 語 彙 を 増 やす 自 信 をもって 話 すためのコミュニケーションスキルを 身 に 付 けさせる 指 導 方 針 実 際 の 場 面 でやりとりができるようにする 伝 えたいという 意 欲 を 育 てる 場 面 設 定 をする 3 指 導 目 標 の 設 定 幾 つかの 指 導 目 標 の 中 で 優 先 する 目 標 として 目 標 Ⅰ 楽 しみながら 語 彙 を 増 やす 指 導 目 標 目 標 Ⅱ 決 まったやりとり( 朝 ご 飯 のメニュー 楽 しかった 学 習 給 食 での 好 きなメニューに ついての 応 答 )をすることができるようにする 4 必 要 な 項 目 の 選 定 指 導 目 標 を 達 成 するために 必 要 な 項 目 を 自 立 活 動 の 内 容 ( 六 区 分 26 項 目 ) の 中 から 選 定 する 健 康 の 保 持 心 理 的 な 安 定 人 間 関 係 の 形 成 環 境 の 把 握 身 体 の 動 き コミュニケーション (2) 他 者 の 意 図 や 感 情 の 理 解 に 関 するこ と (2) 感 覚 や 認 知 の 特 性 への 対 応 に 関 するこ と (3) 言 語 の 形 成 と 活 用 に 関 すること 授 業 休 み 時 間 学 年 での 交 流 係 活 動 5 具 体 的 な 指 導 内 容 の 設 定 選 定 された 項 目 を 関 連 付 け 設 定 する 目 標 Ⅰに 関 して 自 立 活 動 の 時 間 その 他 の 教 育 活 動 楽 しい うれしいときに 使 う 言 葉 ( わくわく やったー わーいわーい などの 言 葉 の 書 いてある 吹 き 出 し)を 選 んで ス マイルのカードに 貼 る 楽 器 のリズムに 合 わせて 発 語 練 習 をする 歌 遊 びを 楽 しむ 仲 間 の 言 葉 集 めをする ごっこ 遊 びをする (お 母 さんご っこ 先 生 ごっこ お 店 ごっこな ど) リズムのよい 詩 の 音 読 をする 劇 遊 びで 気 持 ちを 込 めて 台 詞 を 言 う 目 標 Ⅱに 関 して 好 きなもの 嫌 いなものを 伝 える 学 習 で 相 手 への 質 問 の 仕 方 を 知 るとともに 自 分 の 答 えを まとめておいて 答 える 練 習 をする 毎 日 の 日 記 で その 日 の 楽 しかったことや 頑 張 ったことをみんなの 前 で 発 表 する また 今 日 の 給 食 で 好 きなメニューは 何 ですか? と 友 達 と 質 問 し 合 うコーナーを 設 け 質 問 したり 答 え たりする 挨 拶 のきまりを 朝 の 会 で 確 かめる 生 活 単 元 学 習 での 活 動 で 担 任 以 外 の 教 員 との やりとりの 場 を 意 図 的 に 設 け 伝 えたいことを 伝 える 言 い 方 を 覚 える 大 切 な 人 ( 家 族 や 友 だち 等 )に 気 持 ちを 伝 える 手 紙 を 書 いて 渡 す 89

91 2 指 導 の 実 際 ( 学 習 活 動 例 ) (1) 時 間 における 指 導 課 題 名 うれしいきもち たのしいきもち ねらい:うれしいときや 楽 しいときの 気 持 ち 表 情 言 葉 について 理 解 し 日 常 生 活 で 使 うことがで きるようにする 活 動 :1 表 情 カードから 喜 んでいる 顔 や 楽 しそうな 顔 を 選 ぶ :2 言 葉 カードから ( 例 ; わーい やったー ラッキー うれしい 楽 しい 等 )の 書 いてある 吹 き 出 しを 選 び 合 致 する 表 情 カードの 横 に 貼 る :3 鏡 を 見 て 自 分 でも 同 じような 顔 をして 選 んだ 言 葉 を 言 う 支 援 児 童 と 教 員 で 向 かい 合 って 一 緒 に 表 情 を 作 り うれしいと 笑 顔 になるから 目 がにっこりするね 楽 しいと 口 が 大 きく 開 くね など 具 体 的 に 言 語 化 して 伝 える どんなときにうれしくなったり 楽 しい 気 持 ちになったりするのか 本 児 の 興 味 関 心 の 高 いことから 例 を 挙 げ 確 かめる 課 題 名 すきなもの なあに? きらいなもの なあに? ねらい: 質 問 の 仕 方 や 質 問 されたときの 答 え 方 を 知 り 実 際 に 友 達 や 先 生 と やりとりをすることができる 活 動 :1 教 員 の 手 本 から 質 問 の 仕 方 答 え 方 を 知 る :2 自 分 の 好 きなもの 嫌 いなもの を 質 問 シートにまとめて 書 く :3 質 問 ごっこをして 友 達 や 教 員 に 質 問 できた 項 目 にシールを 貼 る 支 援 一 人 で 言 うことが 難 しいときは 教 員 や 友 達 と 一 緒 に 質 問 する 一 人 でできたと きは 賞 賛 する 質 問 するときには 必 ず 〇 〇 さんに 質 問 してもいいですか? いいですよ 等 のやりとりを 行 い 突 然 話 し 掛 けるこ とのないように 約 束 しておく 質 問 されたときに 答 え ることを 事 前 に 考 えて 書 いておく 友 達 や 先 生 に 質 問 できたら シールを 貼 ってもらう (2) 時 間 における 指 導 以 外 での 指 導 生 活 単 元 学 習 単 元 名 野 菜 や 花 を 育 てよう ねらい: 先 生 方 に 作 った 花 や 料 理 を 渡 すときに 必 要 なこと( 渡 す 物 の 名 前 相 手 に あげたい と いう 気 持 ちを 表 す 言 葉 )を 伝 えることができる 90

92 活 動 :1 育 てた 花 を 私 たちが 育 てた 花 です 百 日 草 とひまわりです と 言 って 先 生 方 に 渡 す 2 収 穫 した 野 菜 を 料 理 し 私 たちが 育 てたジャガイモをゆでました 召 し 上 がってくださ い と 言 って 渡 す 3 ありがとう に 対 して いいえ どういたしまして と 言 葉 を 返 す 支 援 一 人 で 不 安 そうなときには 友 達 と 一 緒 に 渡 しに 行 くようにする 花 や 野 菜 を 育 てたり 調 理 をしたりしているときに 自 分 がしたことを 言 葉 で 言 う 書 く など して 確 認 しておき 自 分 の 頑 張 ったことも 意 欲 的 に 伝 えられるようにする 一 方 的 な 言 い 方 にならないように 話 し 掛 けられたときの 答 え 方 も 練 習 しておく 職 員 室 にいる 先 生 方 に ゆで たジャガイモ を 渡 している ところ 掲 示 した しあわせことば 教 科 別 の 指 導 ( 国 語 ) 題 材 名 なんの 音? ねらい: 生 活 に 身 近 なものの 音 や 動 物 の 声 を 聞 いて 動 作 化 と 合 わせて 言 葉 で 表 現 することができる 活 動 :1 音 ( 声 )を 聞 いて 何 の 音 か 考 え 写 真 と 合 わせる :2 音 ( 声 )を 言 葉 で 表 し 言 ったり 書 いたりする :3その 音 ( 声 )を 動 作 化 し それに 合 わせて 言 葉 を 言 っ て 楽 しむ 支 援 児 童 が 音 ( 声 )をどんな 言 葉 で 表 現 しても 認 める 考 えた 言 葉 や 動 作 化 の 仕 方 を 児 童 同 士 で 認 め 合 えるよう 〇 〇 さん すごいね などの 友 発 達 表 への 声 の 掛 け 方 しあわせことば ( 相 手 がうれしくなることば)を 示 しておく 軍 手 の 内 側 に 赤 の 丸 いフェルトをつ け カンカン と 言 いながら 左 右 を 交 互 に 閉 じたり 開 いたりした 3 成 功 へのポイント 場 面 に 応 じた 適 切 な 声 の 大 きさの 指 導 は 自 立 活 動 の 時 間 を 中 心 に 教 育 活 動 全 体 を 通 して 行 うこ とが 相 手 を 意 識 して 話 すことにつながるといえる 〇 相 手 を 意 識 する 楽 しく 活 動 する ということを 重 視 して 指 導 計 画 を 立 てたことが 言 葉 を 通 して 人 とコミュニケーションを 図 る 場 面 が 増 加 話 すことへの 自 信 へとつながった 継 続 的 に 相 手 を 意 識 して 言 葉 によるコミュニケーションの 必 要 性 や 伝 えたいという 意 欲 をかき たてられる 場 面 をより 多 く 体 験 できるよう 意 図 的 計 画 的 な 設 定 をすることが 重 要 である 91

Taro-学校だより学力調査号.jtd

Taro-学校だより学力調査号.jtd 第 5 号 ( H2 7. 1 1. 1 7 ) 舞 鶴 小 学 校 ま い づ る 発 行 人 大 澤 正 史 本 校 の 学 習 状 況 に つ い て ( 今 年 度 6 年 生 が 実 施 し た 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 の 結 果 ) 今 年 度 の 全 国 学 A1 2007 年 よ り 日 本 全 国 の 小 中 学 校 の 最 高 学 年 ( 小 学 6 年 力 学

More information

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 厚 生 労 働 大 臣 が 定 め る 基 準 ( 平 成 十 八 年 九 月 二 十 九 日 ) ( 厚 生 労 働 省 告 示 第 五 百 四 十 三 号 ) 障 害 者 自 立 支 援 法 に 基 づ く 指 定 障 害 福 祉 サ ー ビ ス 等 及 び 基 準 該 当 障 害 福 祉 サ ー ビ ス に 要 す る 費 用 の 額 の 算 定 に 関 す る 基 準 ( 平 成 十 八 年

More information

東京都立産業技術高等専門学校

東京都立産業技術高等専門学校 東 京 都 立 産 業 技 術 高 等 専 門 学 校 卒 業 生 を 対 象 とした 調 査 (OB OG アンケート)の 結 果 について 1 は じ め に 東 京 都 立 産 業 技 術 高 等 専 門 学 校 で は 本 校 の 教 育 水 準 の 向 上 や 教 育 内 容 の 充 実 と 改 善 を 目 的 と し て 本 校 の 前 身 校 で あ る 東 京 都 立 工 業 高 等

More information

第1回

第1回 やすだ 社 会 学 研 究 法 a( 2015 年 度 春 学 期 担 当 : 保 田 ) 基 礎 分 析 ( 1): 一 変 量 / 二 変 量 の 分 析 SPSSの 基 礎 テ キ ス ト pp.1-29 pp.255-257 デ ー タ の 入 力 [ デ ー タ ビ ュ ー ] で Excelの よ う に 直 接 入 力 で き る [ 変 数 ビ ュ ー ] で 変 数 の 情 報 を

More information

の と す る (1) 防 犯 カ メ ラ を 購 入 し 設 置 ( 新 設 又 は 増 設 に 限 る ) す る こ と (2) 設 置 す る 防 犯 カ メ ラ は 新 設 又 は 既 設 の 録 画 機 と 接 続 す る こ と た だ し 録 画 機 能 付 防 犯 カ メ ラ は

の と す る (1) 防 犯 カ メ ラ を 購 入 し 設 置 ( 新 設 又 は 増 設 に 限 る ) す る こ と (2) 設 置 す る 防 犯 カ メ ラ は 新 設 又 は 既 設 の 録 画 機 と 接 続 す る こ と た だ し 録 画 機 能 付 防 犯 カ メ ラ は 小 牧 市 地 域 防 犯 カ メ ラ 等 設 置 補 助 金 交 付 要 綱 平 成 2 8 年 3 月 2 2 日 2 7 小 市 安 第 7 5 7 号 ( 通 則 ) 第 1 条 小 牧 市 地 域 防 犯 カ メ ラ 等 設 置 補 助 金 ( 以 下 補 助 金 と い う )の 交 付 に つ い て は 市 費 補 助 金 等 の 予 算 執 行 に 関 す る 規 則 ( 昭 和

More information

<5461726F2D8179835A8362836794C5817A313230333039817988C495B6817A>

<5461726F2D8179835A8362836794C5817A313230333039817988C495B6817A> - 1 - 省 百 七 旅 客 部 改 省 令 平 成 省 令 伴 並 平 成 省 令 並 ま づ 並 令 づ く 領 平 成 月 大 臣 前 田 武 志 づ く 領 語 お 使 語 監 督 針 平 成 省 千 百 お 使 語 - 2 - 務 名 簿 款 寄 附 為 登 記 証 明 組 織 図 保 制 証 機 器 機 器 設 設 備 記 載 決 算 報 足 経 的 礎 証 績 分 証 程 七 イ 概

More information

(Microsoft Word - \203A \225\345\217W\227v\227\314 .doc)

(Microsoft Word - \203A  \225\345\217W\227v\227\314 .doc) ま ち づ く り 推 進 の た め の ア ン ケ ー ト 調 査 及 び 分 析 業 務 委 託 プ ロ ポ ー ザ ル 募 集 要 領 1 趣 旨 本 要 領 は, ま ち づ く り 推 進 の た め の ア ン ケ ー ト 調 査 及 び 分 析 業 務 委 託 の 受 託 者 を 特 定 す る た め, 企 画 提 案 型 プ ロ ポ ー ザ ル 方 式 ( 以 下 プ ロ ポ ー

More information

・モニター広告運営事業仕様書

・モニター広告運営事業仕様書 秋 田 市 新 庁 舎 動 画 広 告 放 映 事 業 仕 様 書 1 目 的 多 く の 市 民 の 目 に 触 れ る 市 役 所 の 特 性 を 活 か し 映 像 や 音 声 を 活 用 し た モ ニ タ ー に よ る 動 画 広 告 を 新 庁 舎 内 に 導 入 し 新 庁 舎 の 主 要 機 能 の 一 つ で あ る 情 報 発 信 拠 点 と し て の 役 割 を 果 た す

More information

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ Ⅰ 調 査 の 概 要 Ⅱ 札 幌 の 子 どもの 学 力 学 習 意 欲 等 について Ⅲ 学 力 調 査 の 結 果 概 要 及 び 改 善 の 方 向 等 について Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果

More information

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63> 社 会 保 険 加 入 状 況 等 の 実 態 調 査 結 果 平 成 27 年 6 月 18 日 一 般 社 団 法 人 日 本 電 設 工 業 協 会 社 会 保 険 加 入 状 況 等 の 実 態 調 査 結 果 について 1. 調 査 の 目 的 社 会 保 険 加 入 促 進 計 画 の 計 画 期 間 (H24 年 度 ~H28 年 度 までの5 年 間 )の 中 間 時 点 として 1

More information

jouhoukyouikubukai

jouhoukyouikubukai 情 報 教 育 部 会 の 取 組 に つ い て 1 は じ め に 旧 各 市 町 で 推 進 し て き た 情 報 教 育 に つ い て の 調 査 研 究 を 行 い 新 生 栃 木 市 の 情 報 教 育 の 方 向 性 を 検 討 す る と と も に 新 規 導 入 情 報 機 器 の 使 用 法 に つ い て の 周 知 を 図 り 各 学 校 で の 効 果 的 な 活 用

More information

道 内 シ ル バ ー 人 材 セ ン タ ー の 現 状 に つ い て は 契 約 金 額 に お い て は 請 負 契 約 で は 減 少 し た も の の シ ル バ ー 派 遣 事 業 の 大 幅 な 伸 び に よ り 5 年 ぶ り に 前 年 実 績 を 上 回 っ た が 会

道 内 シ ル バ ー 人 材 セ ン タ ー の 現 状 に つ い て は 契 約 金 額 に お い て は 請 負 契 約 で は 減 少 し た も の の シ ル バ ー 派 遣 事 業 の 大 幅 な 伸 び に よ り 5 年 ぶ り に 前 年 実 績 を 上 回 っ た が 会 平 成 28 年 度 事 業 計 画 我 が 国 においては 少 子 高 齢 化 が 進 展 し 65 歳 以 上 の 高 齢 者 化 率 は 2 0 6 0 年 に は 4 0 % 近 い 水 準 と な る 事 が 推 計 さ れ て おります 本 道 に お い て も 6 5 歳 以 上 の 高 齢 者 人 口 は 2 7 年 1 月 1 日 現 在 で は 1 5 1 万 人 を 超 え

More information

0605調査用紙(公民)

0605調査用紙(公民) 社 会 公 民 番 号 2 略 称 東 京 書 籍 書 名 新 編 新 し 公 民 1 基 礎 基 本 確 実 な 定 着 を 図 るため を 促 すため や 個 応 じた 3 単 元 ( 単 元 設 定 4 各 年 ( び や 考 え 展 開 5 特 徴 的 な 単 元 おけ る 課 題 関 わり 等 ア 1 単 位 時 間 ( 見 開 き 2 頁 ) 毎 課 題 を 設 定 し 課 題 関 連

More information

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知) 27 文 科 初 第 1593 号 平 成 28 年 3 月 22 日 各 都 道 府 県 知 事 各 都 道 府 県 教 育 委 員 会 各 指 定 都 市 教 育 委 員 会 殿 附 属 学 校 を 置 く 各 国 立 大 学 法 人 学 長 構 造 改 革 特 別 区 域 法 第 12 条 第 1 項 の 認 定 を 受 けた 地 方 公 共 団 体 の 長 文 部 科 学 省 初 等 中 等

More information

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか 平 成 23 年 度 自 己 報 告 書 1 理 念 目 的 (1) 大 学 学 部 研 究 科 等 の 理 念 目 的 は 適 切 に 設 定 されているか 平 成 19 年 6 月 に の 目 標 として 大 学 の 発 展 に 貢 献 する 力 のある 組 織 とい う 共 通 の 目 標 を 掲 げ この 目 標 を 常 に 念 頭 に 置 きながら 日 々の 業 務 に 当 たっている さらに

More information

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑 等 の 当 初 見 直 し 案 の 検 討 状 況 について 資 料 1-1 項 目 名 検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 都 道 府 県 担 当 者 との 意 見 交 換 では 結 果 精 度 の 低 下 に 伴 い 結 果 が 活 用 されなくなった 場 合 の 員 のモチベーション 低 下 の 可 能 性 や 員 の 配 置 換 え 等 についての 考 慮 が 必 要 との 意

More information

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 清 瀬 市 の 給 与 定 員 管 理 等 について 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (25 年 度 末 ) 25 年 度 千 74,247 27,195,534 A 768,602 千 4,616,550 B 千 17.0 B/A 昨 年 度 の 件 費 率 17.3

More information

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について 平 成 25 年 度 独 立 行 政 法 日 本 学 生 支 援 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 日 本 学 生 支 援 機 構 は 奨 学 金 貸 与 事 業 留 学 生 支 援

More information

編 5ヶ 月 6 総 論 7 抜 ピ ド ピ ド 速 永 久 繰 ロ セ 慣 容 易 結 共 通 決 々 5 照 づ 具 ご 紹 介 与 監 査 比 較 場 限 提 始 箇 提 進 ご 安 心 話 提 与 監 査 雑 把 与 締 役 緒 算 類 作 機 関 従 来 税 始 忘 生 物 繰 切 忘 葉

編 5ヶ 月 6 総 論 7 抜 ピ ド ピ ド 速 永 久 繰 ロ セ 慣 容 易 結 共 通 決 々 5 照 づ 具 ご 紹 介 与 監 査 比 較 場 限 提 始 箇 提 進 ご 安 心 話 提 与 監 査 雑 把 与 締 役 緒 算 類 作 機 関 従 来 税 始 忘 生 物 繰 切 忘 葉 編 5ヶ 月 6 総 論 7 抜 ピ ド ピ ド 速 永 久 繰 ロ セ 慣 容 易 結 共 通 決 々 5 照 づ 具 ご 紹 介 与 監 査 比 較 場 限 提 始 箇 提 進 ご 安 心 話 提 与 監 査 雑 把 与 締 役 緒 算 類 作 機 関 従 来 税 始 忘 生 物 繰 切 忘 葉 辞 引 忘 葉 聞 兆 蓄 積 科 世 正 総 論 省 略 編 5ヶ 月 98 ソ 99 王 道 事

More information

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36 独 立 行 政 法 人 駐 留 軍 等 労 働 者 労 務 管 理 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 検 証 結 果 理 事 長 は 今 中 期 計 画 に 掲 げた 新 たな 要

More information

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1 独 立 行 政 法 人 統 計 センター( 法 人 番 号 7011105002089)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 独 立 行 政 法 人 通 則 法 第 52 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づき

More information

●電力自由化推進法案

●電力自由化推進法案 第 一 八 五 回 参 第 二 号 電 力 自 由 化 推 進 法 案 目 次 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 - 第 三 条 ) 第 二 章 電 力 自 由 化 の 基 本 方 針 ( 第 四 条 - 第 九 条 ) 第 三 章 電 力 自 由 化 推 進 本 部 ( 第 十 条 - 第 十 九 条 ) 附 則 第 一 章 総 則 ( 目 的 ) 第 一 条 この 法 律 は 平 成 二 十

More information

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73> 国 立 大 学 法 人 茨 城 大 学 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 24 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 役 員 に 支 給 される 給 与 のうち 期 末 特 別 手 当 については 国 立 大 学 評 価 委 員 会

More information

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt 市 町 村 における 地 方 公 務 員 制 度 改 革 に 係 る 論 点 と 意 見 について ( 概 要 ) 神 奈 川 県 市 町 村 における 地 方 公 務 員 制 度 改 革 に 係 る 検 討 会 議 について 1 テーマ 地 方 公 務 員 制 度 改 革 ( 総 務 省 地 方 公 務 員 の 労 使 関 係 制 度 に 係 る 基 本 的 な 考 え 方 )の 課 題 の 整

More information

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc 佐 野 市 生 活 排 水 処 理 構 想 ( 案 ) 平 成 27 年 12 月 佐 野 市 目 次 1. 生 活 排 水 処 理 構 想 について 1.1 生 活 排 水 処 理 構 想 とは P.1 1.2 生 活 排 水 処 理 施 設 の 種 類 P.1 2. 佐 野 市 の 現 状 と 課 題 2.1 整 備 状 況 P.2 2.2 主 な 汚 水 処 理 施 設 P.2 2.3 生 活

More information

国 立 研 究 開 発 法 人 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 防 災 業 務 計 画 平 成 17 年 10 月 1 日 制 定 平 成 25 年 3 月 8 日 修 正 平 成 26 年 6 月 19 日 修 正 平 成 27 年 12 月 1 日 修 正 国 立 研 究 開 発 法 人 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 国 立 研 究 開 発 法 人 日 本 原 子 力

More information

●幼児教育振興法案

●幼児教育振興法案 第 一 九 〇 回 衆 第 五 〇 号 幼 児 教 育 振 興 法 案 目 次 前 文 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 - 第 八 条 ) 第 二 章 幼 児 教 育 振 興 基 本 方 針 等 ( 第 九 条 第 十 条 ) 第 三 章 基 本 的 施 策 ( 第 十 一 条 - 第 十 七 条 ) 附 則 幼 児 期 において 人 は その 保 護 者 や 周 囲 の 大 人 との 愛 情

More information

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地 ( 資 料 3) 林 地 台 帳 及 び 地 図 整 備 マニュアル( 案 ) 概 要 本 資 料 は 現 時 点 での 検 討 状 況 を 基 に 作 成 したものであり 今 後 事 務 レベルの 検 討 会 等 を 経 て 成 案 を 得 ることとしてい ます 平 成 28 年 7 月 林 野 庁 計 画 課 1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル(

More information

がん専門病院における薬剤師養成のあり方に関する調査研究

がん専門病院における薬剤師養成のあり方に関する調査研究 平 成 27 年 度 HIV 感 染 症 薬 物 療 法 認 定 薬 剤 師 養 成 研 修 実 施 要 綱 1. 基 本 的 事 項 (1) 研 修 の 目 的 本 研 修 は HIV 感 染 症 の 薬 物 療 法 に 必 要 な 高 度 な 知 識 技 能 情 報 の 収 集 評 価 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ス キ ル 臨 床 経 験 を 修 得 さ せ 各 地 域 に お い て

More information

大田市固定資産台帳整備業務(プロポーザル審査要項)

大田市固定資産台帳整備業務(プロポーザル審査要項) 大 田 市 整 備 業 務 プロポーザル 審 査 要 項 大 田 市 業 務 プロポーザルの 審 査 は 提 案 書 等 を 下 記 のとおり 審 査 評 価 するものとす る. 審 査 の 対 象 事 業 者 審 査 の 対 象 事 業 者 は 次 の()から()に 掲 げる 条 件 をすべて 満 たし 一 つでも 満 たない 場 合 は 審 査 の 対 象 事 業 者 に 該 当 しないものとする

More information

平 成 23 年 度 における 子 ども 手 当 の 支 給 等 に 関 する 特 別 措 置 法 の 概 要 配 付 資 料 趣 旨 現 下 の 子 ども 及 び 子 育 て 家 庭 をめぐる 状 況 に 鑑 み 平 成 24 年 度 からの 恒 久 的 な 子 どものための 金 銭 の 給 付 の 制 度 に 円 滑 に 移 行 できるよう 平 成 23 年 度 における 子 ども 手 当 の

More information

大学と学生第545号ビジネスモデルからみた卒業生就職支援の課題_関西学院大学(澤谷 敏行)-JASSO

大学と学生第545号ビジネスモデルからみた卒業生就職支援の課題_関西学院大学(澤谷 敏行)-JASSO 集 13 20098 じ 部 署 担 部 涯 習 始 ェ 導 入 研 修 e-learning 有 導 入 研 修 e-learning コ ツ 主 資 格 得 指 機 ざ 々 界 外 般 総 合 コ 国 際 コ 八 銘 打 始 独 専 系 下 前 提 形 稿 ~ ~ 澤 谷 敏 西 院 次 長 例 集 14 20098 内 議 論 十 分 知 斡 旋 法 制 約 優 先 観 見 送 昨 歳 満 離

More information

介護保険制度改正にかかる事業所説明会

介護保険制度改正にかかる事業所説明会 資 料 3 予 防 生 活 支 援 サー 事 業 へ 移 行 時 のポイント 杉 並 区 役 所 保 健 福 祉 部 高 齢 者 施 策 課 総 合 事 業 整 備 係 1 利 用 者 の 総 合 事 業 への 移 行 時 期 予 防 給 付 予 防 生 活 支 援 サー 事 業 給 付 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 平 成 29 年 度 保 険 法 改 正 予 防 生 活 支 援 サー

More information

01.活性化計画(上大久保)

01.活性化計画(上大久保) 別 記 様 式 第 1 号 ( 第 四 関 係 ) か み お お く ぼ 上 大 久 保 ち く 地 区 か っ せ い か 活 性 化 け い か く 計 画 栃 木 県 鹿 沼 市 平 成 26 年 2 月 1 活 性 化 計 画 の 目 標 及 び 計 画 期 間 計 画 の 名 称 上 大 久 保 地 区 活 性 化 計 画 都 道 府 県 名 栃 木 県 市 町 村 名 鹿 沼 市 地

More information

別紙3

別紙3 別 紙 3 1 総 括 平 成 26 年 度 栃 木 市 の 給 与 定 員 管 理 等 に つ い て (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 区 分 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (26 年 1 月 1 日 ) A B B / A 24 年 度 の 件 費 率 % % 25 年 度 146,544 56,331,297

More information

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務 職 場 積 立 NISAに 関 するガイドライン 第 1 章 総 則 1. 制 定 の 趣 旨 NISA 推 進 連 絡 協 議 会 は NISA 推 進 連 絡 協 議 会 に 参 加 する 業 界 団 体 等 に 属 する 金 融 商 品 取 引 業 者 及 び 金 融 機 関 等 ( 以 下 NISA 取 扱 業 者 という )が 取 り 扱 う 職 場 積 立 NISAについて 適 正 かつ

More information

Taro-H19退職金(修正版).jtd

Taro-H19退職金(修正版).jtd 調 査 結 果 の 概 要 1 退 職 金 制 度 (1) 採 用 状 況 ( 表 1) 集 計 第 1 表 第 2 表 退 職 金 制 度 の 採 用 状 況 をみると 退 職 一 時 金 制 度 のみ 14 社 ( 退 職 金 制 度 採 用 企 業 246 社 の5.7 %) 退 職 年 金 制 度 のみ 27 社 ( 同 11.0%) 退 職 一 時 金 制 度 と 退 職 年 金 制 度

More information

雇用保険被保険者資格取得届(様式)編

雇用保険被保険者資格取得届(様式)編 平 成 2 8 年 3 月 1 日 第 4 版 発 行 e-gov 電 子 申 請 実 務 マ ニ ュ ア ル 香 川 県 社 会 保 険 労 務 士 会 目 次 1. 手 続 検 索 1 2. 申 請 書 の 作 成 3 3. 被 保 険 者 資 格 取 得 届 の 作 成 7 4. 提 出 代 行 証 明 書 の 添 付 8 5. 署 名 の 実 施 1 0 6. 申 請 書 の 送 信 1 1

More information

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている. 別 紙 高 山 村 の 給 与 定 員 管 理 等 について 総 括 () 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (26 年 月 日 ) A B B/A 24 年 度 の 件 費 率 年 度 千 千 千 2,9 2,64,628 6,8 467,928 8. 2.4 (2) 職 員 給 与 費

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D203032208E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A76905682C98AD682B782E993C195CA915B9275964082C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

<4D6963726F736F667420576F7264202D203032208E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A76905682C98AD682B782E993C195CA915B9275964082C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6 様 式 租 税 特 別 措 置 等 に 係 る 政 策 の 事 前 評 価 書 1 政 策 評 価 の 対 象 とした 産 業 活 力 の 再 生 及 び 産 業 活 動 の 革 新 に 関 する 特 別 措 置 法 に 基 づく 登 録 免 租 税 特 別 措 置 等 の 名 称 許 税 の 特 例 措 置 の 延 長 ( 国 税 32)( 登 録 免 許 税 : 外 ) 2 要 望 の 内 容

More information

神の錬金術プレビュー版

神の錬金術プレビュー版 みみ 増! 神 錬 術 God's alchemy Prologue ロローグ God's alchemy 4 神 錬 術! 人 非 常 重 素 ば 必 ず 幸 わ 幸 人 極 め 少 数 派 思 ぎ 困 困 大 変 起 ぎ 直 接 原 因 命 落 充 活 保 障 取 直 ず 命 安 全 味 欠 乏 人 存 重 大 危 険 有 無 私 達 非 常 密 接 関 係 代 有 無 私 達 活 直 接 左

More information

西関東書式

西関東書式 No.1 件 名 重 度 心 身 障 害 者 医 療 費 助 成 金 の 誤 支 給 助 成 額 計 算 時 に 象 者 の 加 入 保 険 情 報 を 確 認 し な か っ た た め に 計 算 を 誤 り 過 払 い が 発 生 し た も の < 過 払 い 金 額 76,002 円 > 職 員 の 計 算 時 の 確 認 不 足 象 者 に 経 緯 を 説 明 し お 詫 び し ま し

More information

Taro-別紙1 パブコメ質問意見とその回答

Taro-別紙1 パブコメ質問意見とその回答 別 紙 1 国 際 連 合 安 全 保 障 理 事 会 決 議 第 千 二 百 六 十 七 号 等 を 踏 まえ 我 が 国 が 実 施 す る 国 際 テ ロリ スト の 財 産 の 凍 結 等 に 関 す る 特 別 措 置 法 施 行 令 案 等 に 対 す る 御 意 見 御 質 問 に 対 する 警 察 庁 の 考 え 方 について 1 国 際 連 合 安 全 保 障 理 事 会 決 議

More information

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41 の 給 与 定 員 管 理 等 について 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (22 年 度 末 ) A B B/A 21 年 度 の 件 費 率 22 年 度 158,172 44,66,25 1,13,136 7,281,69 16.3 16.7 (2) 職 員 給 与

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2087472D3188C091538AC7979D8B4B92F6814594F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2087472D3188C091538AC7979D8B4B92F6814594F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63> 飛 鳥 交 通 株 式 会 社 安 全 管 理 規 程 平 成 23 年 11 月 10 日 改 定 目 次 第 一 章 総 則 第 二 章 輸 送 の 安 全 を 確 保 するための 事 業 の 運 営 の 方 針 等 第 三 章 輸 送 の 安 全 を 確 保 するための 事 業 の 実 施 及 びその 管 理 の 体 制 第 四 章 輸 送 の 安 全 を 確 保 するための 事 業 の 実

More information

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 案 ) 目 次 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 第 二 条 ) 第 二 章 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 等 ( 第 三 条 第 六 条 ) 第 三 章 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 に 関 する 具 体 的 な 施 策 第 一 節 子 宮 頸 がん 及 び 子 宮 頸 がんの 予

More information

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾 付 議 第 3 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 に 係 る 意 見 聴 取 に 関 する 議 案 平 成 26 年 2 月 高 知 県 議 会 定 例 会 提 出 予 定 の 条 例 議 案 に 係 る 地 方 教 育 行 政 の 組 織 及 び 運 営 に 関 する 法 律 ( 昭 和 31 年 法 律 第 162 号 )

More information

一般競争入札について

一般競争入札について ( 一 般 競 争 入 札 ) 総 合 評 価 落 札 方 式 ガイドライン 平 成 21 年 4 月 ( 独 ) 工 業 所 有 権 情 報 研 修 館 1.はじめに 現 在 公 共 調 達 の 透 明 性 公 正 性 をより 一 層 めることが 喫 緊 の 課 題 とな っており 独 立 行 政 法 人 も 含 めた 政 府 全 体 で 随 意 契 約 の 見 直 しに 取 り 組 んで おります

More information

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申 資 料 3-1 小 売 全 面 自 由 化 に 関 する 進 捗 状 況 平 成 28 年 7 月 1 日 資 源 エネルギー 庁 小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全

More information

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱 高 知 県 副 業 型 林 家 育 成 支 援 事 業 募 集 要 領 第 1 趣 旨 この 要 領 は 高 知 県 副 業 型 林 家 育 成 支 援 事 業 費 補 助 金 交 付 要 綱 に 基 づき 当 該 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 事 業 者 を 公 募 して 選 定 する 手 続 等 当 該 事 業 の 円 滑 な 実 施 を 図 るために 必 要 な 事 項 を 定

More information

<31352095DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

<31352095DB8CAF97BF97A6955C2E786C73> 標 準 報 酬 月 額 等 級 表 ( 厚 生 年 金 ) 標 準 報 酬 報 酬 月 額 厚 生 年 金 保 険 料 厚 生 年 金 保 険 料 率 14.642% ( 平 成 18 年 9 月 ~ 平 成 19 年 8 月 ) 等 級 月 額 全 額 ( 円 ) 折 半 額 ( 円 ) 円 以 上 円 未 満 1 98,000 ~ 101,000 14,349.16 7,174.58 2 104,000

More information

18 国立高等専門学校機構

18 国立高等専門学校機構 様 式 1 公 表 されるべき 事 項 独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 当 機 構 役 員 給 与 規 則 で 文 部 科

More information

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66 平 成 26 年 度 健 保 組 合 予 算 早 期 集 計 結 果 の 概 要 平 成 26 年 4 月 18 日 健 康 保 険 組 合 連 合 会 問 い 合 わせ 先 : 健 保 連 企 画 部 調 査 分 析 グループ :03-3403-0926 本 概 要 は 平 成 26 年 度 における 健 保 組 合 の 財 政 状 況 等 を 早 期 に 把 握 するため 26 年 度 予 算

More information

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること 第 三 者 の 道 具 箱 訪 問 調 査 表 ( 組 織 マネジメント) 訪 問 調 査 日 訪 問 先 評 価 者 1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 1-1-1 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目

More information

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情 資 料 2-1 公 的 年 金 制 度 の 持 続 可 能 性 の 向 上 を 図 るための 国 民 年 金 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 案 の 概 要 厚 生 労 働 省 年 金 局 平 成 28 年 4 月 21 日 公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可

More information

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 11. 15. 1. 95. H.4.1 94.6 H5.4.1 15.1 H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H5.7.1 14.9 H.4.1 97.1 H5.4.1 14.5 H5.4.1 H5.7.1 13. 1. H5.4.1 ( 参 考

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 11. 15. 1. 95. H.4.1 94.6 H5.4.1 15.1 H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H5.7.1 14.9 H.4.1 97.1 H5.4.1 14.5 H5.4.1 H5.7.1 13. 1. H5.4.1 ( 参 考 石 井 町 の 給 与 定 員 管 理 等 について 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (4 年 度 末 ) A B B/A 3 年 度 の 件 費 率 4 年 度 6,69 8,136,675 373,713 1,54,11 18.95 19.18 () 職 員 給 与

More information

(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が 参 考 資 料 2 時 効 特 例 給 付 の 業 務 実 態 等 に 関 す る 調 査 結 果 に つ い て ( 報 告 書 で 取 り 上 げられた 10 ケースに 該 当 する 事 例 の 具 体 的 イメージ) (1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の

More information

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な 子 ども 子 育 て 支 援 新 制 度 に 係 る 基 準 ( 案 )の 概 要 1. 子 ども 子 育 て 新 制 度 について 平 成 24 年 8 月 幼 児 期 の 学 校 教 育 保 育 の 総 合 的 な 提 供 保 育 の 量 的 拡 大 確 保 地 域 の 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 などを 目 的 に 子 ども 子 育 て3 法 (1 子 ども 子 育 て 支 援

More information

主要生活道路について

主要生活道路について 議 題 2 資 料 1. 本 日 の 検 討 テーマ 主 要 生 活 道 路 について 基 本 構 想 ( 平 成 23 年 3 月 の 中 間 報 告 資 料 )では 主 要 生 活 道 路 A~C 主 要 生 活 道 路 D~G の2 種 類 の 主 要 生 活 道 路 整 備 を 提 言 しています 各 路 線 の 具 体 的 な 整 備 手 法 については 地 区 計 画 制 度 の 適 用

More information

m07 北見工業大学 様式①

m07 北見工業大学 様式① 国 立 大 学 法 人 北 見 工 業 大 学 ( 法 人 番 号 6460305000387)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 当 該 法 人 の 主 要 事 業 は 教 育 研 究 事 業 である 役

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D20313431323235817988C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B8343836883898343839381698A4F8D91906C8DDE8A889770816A>

<4D6963726F736F667420576F7264202D20313431323235817988C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B8343836883898343839381698A4F8D91906C8DDE8A889770816A> 外 国 人 建 設 就 労 者 受 入 事 業 に 関 する 下 請 指 導 ガイドライン 第 1 趣 旨 復 興 事 業 の 更 なる 加 速 を 図 りつつ 2020 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 の 関 連 施 設 整 備 等 による 一 時 的 な 建 設 需 要 の 増 大 に 対 応 するため 2020 年 度 までの 緊 急 かつ 時 限 的 な 措 置 として 国

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 株 式 会 社 化 に 伴 う から 特 定 の 員 への 株 式 譲 渡 に 係 る 課 税 関 係 と 手 続 きについて 平 成 20 年 2 月 商 工 中 金 当 資 料 は 貴 において 本 件 取 引 に 関 する 検 討 をされるに 際 して ご 参 考 のための 情 報 提 供 のみを 目 的 として 国 税 庁 の 確 認 を 受 けた 内 容 に 基 づき 商 工 中 金 が

More information

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改 別 紙 3 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 芽 室 町 の 給 与 定 員 管 理 等 に つ い て 区 分 住 民 基 本 台 帳 口 (21 年 度 末 ) 歳 出 額 A 21 年 度 1 9, 3 7 6 1 1, 3 4, 9 4 実 質 収 支 件 費 B 件 費 率 B / A 1 6, 3 9 3 9 9 6, 541 8. 8 1 ( 参

More information

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73> 株 式 会 社 国 際 協 力 銀 行 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 国 会 で 認 められた 予 算 に 従 い 国 家 公 務 員 指 定 職 に 準 じた 水 準 としている なお 役 員

More information

Microsoft Word - 養生学研究投稿規定(改)

Microsoft Word - 養生学研究投稿規定(改) よ う せ い 養 生 学 研 究 投 稿 規 定 2000 年 3 月 11 日 施 行 2006 年 5 月 01 日 改 正 1. 養 生 学 研 究 ( 以 下 本 誌 と い う ) の 編 集 及 び 発 行 に 関 し て は こ の 規 定 の 定 め る と こ ろ に よ る. 2. 投 稿 資 格 本 誌 に 原 稿 を 投 稿 で き る 筆 頭 著 者 は, 原 則 と し

More information

波佐見町の給与・定員管理等について

波佐見町の給与・定員管理等について 波 佐 見 町 の 給 与 定 員 管 理 等 について 1 総 括 (1) 人 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 人 口 歳 出 額 実 質 収 支 人 件 費 人 件 費 率 ( 参 考 ) (24 年 度 末 ) A B B/A 23 年 度 の 人 件 費 24 年 度 15,253 人 5,698,68 113,830 46,156 13.1 %

More information

答申第585号

答申第585号 別 紙 諮 問 第 722 号 答 申 1 審 査 会 の 結 論 平 成 23 年 月 日 区 営 業 所 で 起 きた 物 損 事 故 に 関 する 全 ての 内 容 の 文 書 の 開 示 請 求 に 対 し 終 業 点 呼 記 録 簿 ほか7 件 を 対 象 公 文 書 として 特 定 し 一 部 開 示 と した 決 定 は 妥 当 である 2 審 査 請 求 の 内 容 (1) 審 査

More information

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定 資 料 10 減 損 損 失 及 び 資 本 金 の 変 動 に 関 する 調 査 記 載 上 の 注 意 事 項 当 調 査 は 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 資 本 金 の の 変 動 等 を 把 握 するために 調 査 する ものである 調 査 対 象 は 地 方 公 営 企 業 状 況 調 査 の 対 象 となっている 法 適 用 企 業 とする Ⅰ 提 出 物 について

More information

<819A955D89BF92B28F91816989638BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

<819A955D89BF92B28F91816989638BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378> 平 成 27 年 度 施 策 評 価 調 書 施 策 の 名 称 等 整 理 番 号 22 評 価 担 当 課 営 業 戦 略 課 職 氏 名 施 策 名 ( 基 本 事 業 ) 商 業 の 活 性 化 総 合 計 画 の 位 置 づけ 基 本 目 主 要 施 策 4 想 像 力 と 活 力 にあふれたまちづくり 商 業 の 振 興 2 施 策 の 現 状 分 析 と 意 図 施 策 の 対 象 意

More information

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる 独 立 行 政 法 人 の 役 員 の 退 職 金 に 係 る 業 績 勘 案 率 の 算 定 ルールについて 平 成 27 年 5 月 25 日 総 務 大 臣 決 定 独 立 行 政 法 人 特 殊 法 人 及 び 認 可 法 人 の 役 員 の 退 職 金 について ( 平 成 27 年 3 月 24 日 閣 議 決 定 以 下 閣 議 決 定 という )に 基 づき 独 立 行 政 法 人

More information

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について 様 式 1 公 表 されるべき 事 項 国 立 研 究 開 発 法 人 土 木 研 究 所 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について 別 添 Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 当 研 究 所 は 土 木 技 術 に 関 する 研 究 開 発 技 術

More information

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学 幼 児 教 育 の 無 償 化 について 資 料 3-1 就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 (

More information

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A> 恵 庭 市 教 員 住 宅 のあり 方 基 本 方 針 平 成 25 年 2 月 恵 庭 市 教 育 委 員 会 目 次 1. 教 員 住 宅 の 現 状 (1) 教 員 住 宅 の 役 割 1 (2) 教 員 住 宅 の 実 態 1 (3) 環 境 の 変 化 1 (4) 教 員 の 住 宅 事 情 1 2 2. 基 本 方 針 の 目 的 2 3.あり 方 検 討 会 議 の 答 申 内 容

More information

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交 1 マイナンバー 制 度 の 導 について( 案 ) 平 成 27 年 7 22 日 部 会 議 資 料 総 務 部 ( 政 管 理 課 情 報 政 策 課 庶 務 課 ) 市 活 部 ( 市 窓 課 籍 住 記 録 課 ) 通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら)

More information

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j2014220_\217C\220\263\201j.doc)

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j2014220_\217C\220\263\201j.doc) 平 成 26 年 2 月 20 日 日 本 医 師 従 業 員 国 民 年 金 基 金 年 金 資 産 運 用 の 基 本 方 針 日 本 医 師 従 業 員 国 民 年 金 基 金 ( 以 下 当 基 金 という)は 年 金 給 付 等 積 立 金 ( 以 下 年 金 資 産 という)の 運 用 にあたり 以 下 の 基 本 方 針 を 定 める 当 基 金 から 年 金 資 産 の 管 理 又

More information

Microsoft Word - 02第3期計画(元データ).doc

Microsoft Word - 02第3期計画(元データ).doc 第 3 期 長 岡 市 教 育 委 員 会 特 定 事 業 主 行 動 計 画 ( 市 職 員 ) 平 成 23 年 4 月 長 岡 市 教 育 委 員 会 Ⅰ 総 論 1 目 的 急 速 な 少 子 化 の 進 行 家 庭 地 域 を 取 巻 く 環 境 の 変 化 により 次 代 の 社 会 を 担 う 子 どもが 健 やかに 生 まれ かつ 育 成 される 社 会 の 形 成 に 資 するため

More information

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定 62 (Q&A) 目 次 1 鑑 定 評 価 の 委 託 は 入 札 か 随 意 契 約 か またその 理 由 は 何 か 2 委 託 料 は 他 県 と 比 べて 妥 当 性 のある 金 額 か 3 地 価 公 示 ( 国 の 調 査 )との 違 いは 何 か また 国 の 調 査 結 果 はどう 活 用 しているか 4 路 線 価 を 利 用 しない 理 由 は 何 か 5 委 託 料 の 算

More information

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加 別 添 事 務 連 絡 平 成 27 年 12 月 18 日 日 本 年 金 機 構 厚 生 年 金 保 険 部 長 殿 厚 生 労 働 省 年 金 局 事 業 管 理 課 長 持 続 可 能 な 医 療 保 険 制 度 を 構 築 するための 国 民 健 康 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 による 健 康 保 険 法 及 び 船 員 保 険 法 改 正 内 容 の 一 部 に

More information

Microsoft PowerPoint - 14説明資料

Microsoft PowerPoint - 14説明資料 平 成 24 年 度 大 分 県 小 中 校 教 育 課 程 研 究 協 議 会 小 中 校 特 別 支 援 教 育 特 別 支 援 教 育 考 え 方 転 換 特 別 場 で 教 育 から 教 育 的 ニーズ に 応 じた 教 育 へ 特 殊 教 育 障 がい 種 類 や 程 度 に 応 じて 特 別 場 ( 盲 聾 養 護 校 特 殊 級 等 ) で を 行 う 特 別 支 援 教 育 障 がいある

More information

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的 矢 掛 町 の 給 与 定 員 管 理 等 について 総 括 () 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 区 分 住 民 基 本 台 帳 口 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) (25 年 度 末 ) A B B/A 24 年 度 の 件 費 率 25 年 度 5,055 千 7,78,45 千 48,9 千 877,259.3 2.8 (2) 職 員 給

More information

資料提供招請(登録版)

資料提供招請(登録版) 資料提供招請に関する公表 次 の と お り 物 品 の 導 入 を 予 定 し て い ま す の で 当 該 導 入 に 関 し て 資 料 等 の 提 供 を 招 請 し ま す 平 成 3 0 年 1 1 月 2 0 日 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 本 部 総 務 部 長 大 門 龍 生 調 達 機 関 番 号 5 9 7 所 在 地 番 号 1 3 Ⅰ 調 達 内 容

More information

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状 資 料 2-2 定 時 制 課 程 通 信 制 課 程 高 等 学 校 の 現 状 1 学 校 の 設 置 形 態 及 び 規 模 組 織 形 態 等 1-1 高 等 学 校 の 学 校 数 ( 校 ) 6,000 5,000 4,856 4,812 4,960 5,222 5,466 5,518 5,506 5,507 5,476 5,517 5,505 5,488 5,477 5,452 5,383

More information

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8, 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 の 給 与 定 員 管 理 等 について 歳 出 額 実 質 収 支 件 費 件 費 率 ( 参 考 ) ( 年 度 末 ) A B B/A 年 度 の 件 費 率 年 度,,1,9 1, 9,9 1.1 1. 件 費 には 村 長 副 村 長 教 育 長 の 給 与 議 会 議 員 各 種 委 員

More information

学校安全の推進に関する計画の取組事例

学校安全の推進に関する計画の取組事例 学 校 安 全 の 推 進 に 関 する 計 画 と Ⅱ 学 校 安 全 を 推 進 するための 方 策 項 目 1. 安 全 に 関 する 教 育 の 充 実 方 策 (1) 安 全 教 育 にお ける 主 体 的 に 行 動 する 態 度 や 共 助 公 助 の 視 点 (2) 教 育 手 法 の 改 善 被 災 地 へのボランティア 活 動 を 行 う 学 校 等 の 生 きる 力 をはぐくむ

More information

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等 私 立 大 学 等 研 究 設 備 整 備 費 等 補 助 金 ( 私 立 大 学 等 研 究 設 備 等 整 備 費 ) 交 付 要 綱 目 次 第 1 章 通 則 ( 第 1 条 - 第 4 条 ) 第 2 章 私 立 大 学 等 ( 第 5 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 専 修 学 校 ( 第 16 条 - 第 25 条 ) 第 4 章 補 助 金 の 返 還 ( 第 26 条 ) 第

More information

<6D33335F976C8EAE825081698CF6955C9770816A2E786C73>

<6D33335F976C8EAE825081698CF6955C9770816A2E786C73> 国 立 大 学 法 人 新 潟 大 学 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 18 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 本 学 が 定 める 役 員 に 支 給 する 期 末 特 別 手 当 (ボーナス)において, 役 員 の 本 給

More information

守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小 守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 平 成 27 年 2 月 守 口 市 教 育 委 員 会 守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学

More information

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改 柳 井 市 の 給 与 定 員 管 理 等 について 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 住 民 基 本 台 帳 口 (23 年 度 末 ) 歳 出 額 A 実 質 収 支 件 費 B 件 費 率 B/A ( 参 考 ) 22 年 度 の 件 費 率 23 年 度 34,890 16,214,109 468,464 2,650,321 16.3 16.5 (2)

More information

158 高 校 講 座 習 モ 現 ラ 習 モ 距 離 置 示 終 向 据 示 唆 与 取 ょ 第 7576 回 第 :

158 高 校 講 座 習 モ 現 ラ 習 モ 距 離 置 示 終 向 据 示 唆 与 取 ょ 第 7576 回 第 : 157 高 校 講 座 習 モ 現 第 7576 回 ラ 習 モ 全 回 杉 卓 第 : 第 : 題 高 低 違 善 善 悪 立 観 項 立 怒 始 身 近 エ ソ 訓 進 ぜ 起 客 観 姿 勢 深 ポ 身 近 来 析 視 点 批 判 リ カ リ 力 エ ソ 例 踏 ビ ラ ネ 表 隅 々 込 改 般 利 発 達 結 果 過 去 戻 標 ぼ 質 せ 反 埋 ゆ 過 知 利 益 被 ょ 少 立 止

More information

とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼 高 浜 市 生 活 困 窮 者 家 計 相 談 支 援 事 業 実 施 要 綱 平 成 27 年 9 月 1 日 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 要 綱 は 生 活 困 窮 者 自 立 支 援 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 1 05 号 以 下 法 という ) 第 6 条 第 1 項 第 3 号 の 規 定 に 基 づ き 市 が 実 施 する 生 活 困 窮 者 家 計 相 談 支 援

More information

<4D6963726F736F667420506F776572506F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A7937882CC8A549776816998568AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

<4D6963726F736F667420506F776572506F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A7937882CC8A549776816998568AE98EBA8DEC90AC816A2E707074> 第 1 回 社 会 保 障 審 議 会 後 期 高 齢 者 医 療 の 在 り 方 に 関 する 特 別 部 会 平 成 1 8 年 1 0 月 5 日 資 料 2-1 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 の 概 要 現 行 の 医 療 保 険 制 度 の 基 本 構 造 老 人 保 健 制 度 75 歳 65 歳 国 保 老 人 保 健 制 度 退 職 者 医 療 制 度 75 歳 以 上 の 人

More information

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社 北 秋 田 市 クリーンリサイクルセンターエネルギー 回 収 推 進 施 設 等 長 期 包 括 的 運 転 維 持 管 理 業 務 委 託 に 係 る 発 注 支 援 業 務 公 募 型 プロポ-ザル 実 施 要 領 1 プロポーザルの 目 的 この 要 領 は 平 成 30 年 4 月 から 運 転 を 予 定 している 北 秋 田 市 クリーンリサイクルセンター エネルギー 回 収 推 進 施

More information

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円 1 総 括 (1) 件 費 の 状 況 ( 普 通 会 計 決 算 ) 燕 市 の 給 与 定 員 管 理 等 について 住 民 基 本 台 帳 口 ( 平 成 22 年 度 末 ) 歳 出 額 A 実 質 収 支 件 費 B 件 費 率 B / A ( 参 考 ) H21 年 度 の 件 費 率 H22 年 度 83,216 33,869,103 1,012,644 4,927,440 14.5%

More information

- 目 次 - 1 被 害 状 況 (1) 特 殊 詐 欺 ( 全 体 ) 1 (2) オ レ オ レ 詐 欺 4 (3) 架 空 請 求 振 り 込 め 類 似 詐 欺 6 (4) 還 付 金 等 詐 欺 9 2 検 挙 状 況 ( 都 内 ) (1) 本 犯 11 (2) 検 挙 被 疑 者 の

- 目 次 - 1 被 害 状 況 (1) 特 殊 詐 欺 ( 全 体 ) 1 (2) オ レ オ レ 詐 欺 4 (3) 架 空 請 求 振 り 込 め 類 似 詐 欺 6 (4) 還 付 金 等 詐 欺 9 2 検 挙 状 況 ( 都 内 ) (1) 本 犯 11 (2) 検 挙 被 疑 者 の 平 成 27 年 9 月 平 成 27 年 上 半 期 における 特 殊 詐 欺 の 状 況 について 警 視 庁 - 目 次 - 1 被 害 状 況 (1) 特 殊 詐 欺 ( 全 体 ) 1 (2) オ レ オ レ 詐 欺 4 (3) 架 空 請 求 振 り 込 め 類 似 詐 欺 6 (4) 還 付 金 等 詐 欺 9 2 検 挙 状 況 ( 都 内 ) (1) 本 犯 11 (2) 検 挙

More information

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m2 4 50.40m2 昭 和 43 年 36.50m2 3 50.90m2 昭 和 44 年 36.

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m2 4 50.40m2 昭 和 43 年 36.50m2 3 50.90m2 昭 和 44 年 36. 市 営 住 宅 建 替 えPFI 等 導 入 可 能 性 調 査 業 務 委 託 仕 様 書 1. 適 用 範 囲 本 仕 様 書 は 十 和 田 市 ( 以 下 発 注 者 という )が 実 施 する 市 営 住 宅 建 替 えPFI 等 導 入 可 能 性 調 査 業 務 委 託 ( 以 下 本 業 務 委 託 という )に 適 用 するものとする 2. 業 務 目 的 十 和 田 市 営 住

More information

文化政策情報システムの運用等

文化政策情報システムの運用等 名 開 始 終 了 ( 予 定 ) 年 度 番 号 0406 平 成 25 年 行 政 レビューシート ( 文 部 科 学 省 ) 文 化 政 策 情 報 システム 運 用 等 担 当 部 局 庁 文 化 庁 作 成 責 任 者 平 成 8 年 度 なし 担 当 課 室 長 官 官 房 政 策 課 政 策 課 長 清 水 明 会 計 区 分 一 般 会 計 政 策 施 策 名 根 拠 法 令 ( 具

More information

毎 月 の 給 与 等 ( )を 一 定 の 等 級 区 分 にあてはめた 標 準 月 額 の 上 限 が 現 行 の47 等 級 から50 等 級 に 改 正 されます ( 別 紙 健 康 保 険 料 額 表 参 照 ) なお 法 改 正 に 伴 い 標 準 月 額 が 改 定 される 方 につい

毎 月 の 給 与 等 ( )を 一 定 の 等 級 区 分 にあてはめた 標 準 月 額 の 上 限 が 現 行 の47 等 級 から50 等 級 に 改 正 されます ( 別 紙 健 康 保 険 料 額 表 参 照 ) なお 法 改 正 に 伴 い 標 準 月 額 が 改 定 される 方 につい 事 業 主 殿 健 保 事 務 担 当 者 殿 平 成 28 3 月 15 日 観 光 産 業 健 康 保 険 組 合 ( 公 印 省 略 ) 健 康 保 険 法 等 の 一 部 改 正 について 時 下 ますますご 清 栄 のこととお 慶 び 申 し 上 げます 平 素 は 当 健 康 保 険 組 合 の 事 業 運 営 に 格 別 のご 協 力 を 賜 り 厚 く 御 礼 申 し 上 げます さて

More information

2016年夏のボーナス見通し

2016年夏のボーナス見通し 216 年 4 月 6 日 経 済 レポート 216 年 夏 のボーナス 見 通 し ~ 小 幅 ながらも 2 年 ぶりに 増 加 へ~ 調 査 部 研 究 員 藤 田 隼 平 216 年 夏 の 民 間 企 業 ( 調 査 産 業 計 事 業 所 規 模 人 以 上 )の ボ ー ナ ス は 2 年 ぶりに 増 加 すると 予 測 する 労 働 需 給 がタイトな 中 今 年 の 春 闘 では 基

More information

1

1 精 華 町 個 人 情 報 保 護 条 例 改 正 に 向 けての 考 え 方 ( 案 ) 平 成 27 年 4 月 精 華 町 0 1 目 次 1 個 人 情 報 保 護 に 関 する 法 体 系 と 番 号 法 における 特 定 個 人 情 報 の 保 護 措 置... 1 2 番 号 法 と 精 華 町 個 人 情 報 保 護 条 例 における 個 人 情 報 の 定 義 上 の 差 異...

More information

Microsݯft Word - 91 forܠ2009November.docx

Microsݯft Word - 91 forܠ2009November.docx 特 集 : Query & Analysis の 仕 訳 転 送 機 能 SunSystems と 連 携 し て 使 用 す る こ と が で き る Infor Performance Management Query&Analysis( 以 下 Q&A) ( 旧 : SunSystems Vision ) と い う 製 品 が あ り ま す Q&A は Microsoft Excel の

More information