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1 各 臓 器 疾 患 別 の 詳 しい 診 療 内 容 (1) 食 道 疾 患 について (2) 胃 疾 患 について (3) 腸 疾 患 について (4) 胆 道 疾 患 について (5) 膵 疾 患 について (6) 肝 臓 疾 患 について (1) 食 道 疾 患 について まず 良 性 疾 患 として 逆 流 性 食 道 炎 の 増 加 が 目 立 ちます 動 物 性 脂 肪 や 刺 激 物 (アルコー ル カフェイン)の 過 剰 摂 取 肥 満 脊 椎 の 圧 迫 骨 折 変 形 ピロリ 菌 除 菌 後 などの 方 に 起 こりやすいです 症 状 としては 胸 焼 け 胸 痛 呑 酸 (ゲップをして 酸 っぱいものが 上 がる)などです 必 要 に 応 じて 内 視 鏡 検 査 などで 診 断 し 多 くの 方 は 投 薬 で 症 状 が 改 善 さ れます 悪 性 疾 患 は メディアの 報 道 などでも 認 知 度 が 高 まりつつある 食 道 癌 ( 扁 平 上 皮 癌 )が 代 表 です 過 量 飲 酒 や 喫 煙 に 加 え 長 年 熱 いものを 飲 む 習 慣 のある 人 が 発 症 しやすいとさ れています 早 期 癌 の 場 合 は 自 覚 症 状 がほとんど 出 ませんので 無 症 状 でも 上 記 の 習 慣 を お 持 ちの 方 は 一 度 内 視 鏡 検 査 をお 勧 めします のどから 胸 の 辺 りで 食 物 のひっかかりを 自 覚 されている 場 合 は 病 状 の 進 んだ 食 道 癌 の 可 能 性 も 考 慮 して 早 期 の 検 査 をお 勧 めします 内 視 鏡 検 査 のみならず CT( 断 層 撮 影 ) PET などで 精 密 検 査 を 行 います 早 期 癌 であれば 内 視 鏡 治 療 (ESD; 内 視 鏡 的 粘 膜 下 層 剥 離 術 )が 可 能 な 場 合 もあります (2) 胃 疾 患 について 1983 年 に 発 見 されたピロリ 菌 が 近 年 では 慢 性 胃 炎 胃 十 二 指 腸 潰 瘍 胃 ポリープ 胃 癌 MALT リンパ 腫 などの 発 症 にか かわっている 事 がわかってきました ピロリ 菌 の 有 無 は 胃 粘 膜 のみならず 血 液 尿 便 呼 気 な どでも 検 査 が 可 能 です ピロリ 菌 除 菌 療 法 は 2012 年 度 までは 胃 十 二 指 腸 潰 瘍 が 証 明 されなければ 保 険 治 療 ができませんで したが 2013 年 度 より 潰 瘍 がなくても 慢 性 胃 炎 が 内 視 鏡 検 査 で 証 明 されていれば 保 険 治 療 が 可 能 となりましたので 関 心 のある 方 は 一 度 当 科 でご 相 談 ください また 胃 の 悪 性 疾 患 の 代 表 で 元 々 日 本 人 に 多 い 胃 癌 は 早 期 で あれば 多 くは 内 視 鏡 治 療 (ESD)が 可 能 で 術 後 経 過 が 良 け れば 入 院 期 間 は 1 週 間 程 度 です

2 (3) 腸 疾 患 について 中 高 年 以 降 ではやはり 大 腸 腫 瘍 ( 大 腸 癌 大 腸 ポリー プ)が 比 較 的 若 年 者 (10~40 歳 代 )では 炎 症 性 腸 疾 患 ( 潰 瘍 性 大 腸 炎 クローン 病 )を 念 頭 に 検 査 をすすめ る 必 要 があります いずれにせよ 血 液 検 査 腹 部 エコー などに 加 え 大 腸 内 視 鏡 検 査 をお 勧 めする 場 合 がありま す ポリープや 早 期 癌 の 多 くでは 内 視 鏡 治 療 (ポリペ クトミー EMR; 内 視 鏡 的 粘 膜 切 除 術 ESD)が 可 能 です さらに 2012 年 度 からは 大 腸 ステント 留 置 術 が 保 険 診 療 で 認 められました この 治 療 の 有 用 性 は 特 に 閉 塞 寸 前 の 進 行 大 腸 癌 で 手 術 前 に 癌 によって 細 くなった 部 分 を 広 げることで 緊 急 手 術 を 回 避 でき 手 術 後 の 経 過 を 良 好 にする 可 能 性 が 報 告 されています 当 科 でも 消 化 器 外 科 と 連 携 して 積 極 的 に 行 っております(ただし 治 療 の 有 効 性 や 安 全 性 に 関 しては 引 き 続 き 全 国 的 に 検 証 作 業 が 継 続 中 です) 炎 症 性 腸 疾 患 では 確 定 診 断 がつけば 薬 物 治 療 が 中 心 となります 最 近 では 治 療 の 選 択 肢 ( 生 物 学 的 製 剤 免 疫 調 整 薬 CAP 療 法 など)も 増 え 軽 症 では 外 来 で 十 分 な 病 勢 のコ ントロールができる 場 合 が 多 くなってきております 若 い 世 代 に 多 い 病 気 であるため 誰 にも 相 談 できずに 独 りで 悩 んでいる 間 に 病 状 が 進 行 していることがあります このよう な 場 合 には 回 復 までに 相 当 の 時 間 と 身 体 的 な 負 担 を 要 することがあります 長 引 く 腹 痛 便 通 異 常 ( 便 秘 下 痢 あるいは 便 秘 と 下 痢 を 繰 り 返 す) 血 便 などでお 悩 み でしたら 一 度 外 来 でご 相 談 ください (4) 胆 道 疾 患 について 肝 臓 で 作 られた 胆 汁 の 流 れる 経 路 である 胆 道 ( 肝 内 胆 管 肝 管 総 胆 管 胆 嚢 )に 発 生 する 疾 患 を 指 しますが 良 性 疾 患 の 代 表 はいわゆる 胆 石 症 です 胆 嚢 結 石 は 外 科 的 胆 嚢 切 除 となるのが 大 多 数 であるのに 対 して 胆 管 結 石 はまず 当 科 にて 内 視 鏡 治 療 (ERC 内 視 鏡 的 逆 行 性 胆 道 造 影 検 査 )を 施 行 します 胆 管 結 石 の 90%は 内 視 鏡 治 療 で 対 処 可 能 です 悪 性 疾 患 の 代 表 は 胆 嚢 癌 胆 管 癌 です 腹 部 エ コー 腹 部 CT MRI PET などの 画 像 診 断 に 加 え 内 視 鏡 検 査 ( 胆 管 造 影 胆 汁 採 取 細 胞 検 査 )を 行 い 総 合 的 に 診 断 します 外 科 的 切 除 の 対 象 にな らない 場 合 には 抗 がん 剤 による 治 療 を 行 います が 病 状 によっては 胆 汁 の 流 れを 改 善 するステ ント 治 療 を 併 用 することがあります

3 (5) 膵 疾 患 について 良 性 疾 患 の 代 表 は 急 性 または 慢 性 膵 炎 です 急 性 慢 性 いずれでも 過 量 飲 酒 が 原 因 にな る 事 が 多 く 注 意 が 必 要 です 特 に 重 症 膵 炎 では 全 身 管 理 を 行 っても 多 臓 器 不 全 を 併 発 しや すく 死 亡 率 が 10% 程 度 と 高 く 危 険 な 病 態 といえます 悪 性 疾 患 の 代 表 は 特 に 腹 部 臓 器 の 癌 でも 生 物 学 的 に 悪 性 度 の 高 いと 言 われる 膵 癌 です 腹 部 エコー 腹 部 CT MRI PET に 加 え ERP( 内 視 鏡 的 逆 行 性 膵 管 造 影 検 査 )で 膵 液 を 採 取 し 細 胞 検 査 で 確 定 診 断 を 行 う 事 もあります 最 近 では 腹 部 エ コーの 精 度 向 上 に 伴 い のう 胞 性 腫 瘤 の 発 見 が 増 加 しています 主 膵 管 に 発 症 するもの 直 径 20mm を 超 えるものは 発 癌 の 可 能 性 が 高 いとされており 定 期 的 な 画 像 診 断 による 経 過 観 察 が 必 要 です (6) 肝 臓 疾 患 について 慢 性 肝 炎 (B 型 C 型 ) 肝 硬 変 脂 肪 肝 肝 がんについて 次 のような 治 療 を 行 ってい ます 慢 性 B 型 肝 炎 慢 性 B 型 肝 炎 は 経 過 観 察 だけでよい 無 症 候 性 キャリアから 放 置 すれば 早 期 に 肝 硬 変 肝 がんに 移 行 する 活 動 性 肝 炎 までさまざまの 病 態 が 存 在 します 多 くは 自 覚 症 状 がありま せんし 通 常 の 肝 機 能 数 値 だけで 治 療 が 必 要 かどうかを 判 断 することはできません 活 動 性 肝 炎 の 場 合 あるいはすでに 肝 硬 変 になっていても インターフェロン 注 射 や 飲 み 薬 により 病 気 の 進 行 を 止 めることができます また 無 症 候 性 キャリアであっても 将 来 活 動 性 肝 炎 へ 移 行 することもありますので 定 期 的 な 経 過 観 察 は 必 須 です B 型 肝 炎 であると 診 断 された 方 は 一 度 は 専 門 医 を 受 診 して 正 確 な 病 態 診 断 を 受 け 今 後 の 治 療 方 針 を 確 認 することが 必 要 です また B 型 肝 炎 は 家 族 の 中 で 多 発 することが 多 くあります もし ご 家 族 に B 型 肝 炎 の 方 がおられて まだ 一 度 も 検 査 を 受 けていない 方 は 早 期 の 検 査 をお 勧 めします B 型 肝 炎 ウイルスは 血 液 や 体 液 で 感 染 し 感 染 した 場 合 には 急 性 B 型 肝 炎 を 発 症 します 身 体 のだるさ 食 欲 不 振 黄 疸 を 発 症 し 多 くは 入 院 が 必 要 です 以 前 はまれでしたが 最 近 は 慢 性 化 する 例 も 時 に 認 めます 近 年 急 性 B 型 肝 炎 は 性 交 渉 による 感 染 がほとんど であり 感 染 予 防 に 有 効 なワクチンがありますので 当 科 でご 相 談 ください 慢 性 C 型 肝 炎 慢 性 C 型 肝 炎 もほとんど 自 覚 症 状 がありません 全 く 症 状 がないのに すでに 肝 硬 変 に いたっていることも 珍 しくありません 血 液 検 査 の 肝 機 能 数 値 が 正 常 に 近 くても 20~30 年 の 間 にゆっくり 進 行 していきます C 型 肝 炎 と 診 断 されれば やはり 専 門 医 の 診 断 を 一

4 度 は 受 ける 必 要 があります 慢 性 C 型 肝 炎 が 自 然 に 治 ってしまうことはありません 治 療 の 必 要 のない 患 者 さんもい ますが 多 くの 方 は 何 らかの 治 療 が 必 要 です 最 もよいのはウイルスを 完 全 に 身 体 から 排 除 することです C 型 肝 炎 の 治 療 薬 はこの 1~2 年 で 大 きな 進 歩 を 遂 げています 今 まで はインターフェロンという 注 射 がどうしても 必 要 でしたが 発 熱 食 欲 不 振 などの 副 作 用 があり 体 調 の 悪 い 患 者 さんや 高 齢 の 方 には 使 いづらい 状 態 でした しかし 2014 年 9 月 に 初 めて 飲 むだけで 治 る 薬 が 登 場 しました これは 1 型 ウイルス 限 定 でしたが( C 型 肝 炎 ウイルスには 1 型 と 2 型 があ ります) 6 か 月 間 続 けるだけで 9 割 の 患 者 さんが 完 全 に 治 っ てしまいます 副 作 用 もほとんどありません その 後 2 型 ウ イルスにも 同 様 の 薬 が 使 えるようになりました 2015 年 には 服 用 期 間 が 半 分 の 3 か 月 でさらに 効 果 が 高 い 薬 も 使 えるよう になりました 今 までインターフェロンが 使 えず 様 子 をみて いただけの 患 者 さんも これらの 薬 を 飲 んで C 型 肝 炎 から 卒 業 されています また この 新 薬 にも 従 来 の 医 療 費 助 成 制 度 が 適 応 され 月 額 1~2 万 円 で 治 療 が 受 けられるようになって おり 当 院 でその 手 続 きをいたします 肝 硬 変 肝 硬 変 では その 原 因 (B 型 C 型 など)に 応 じて 適 切 な 治 療 を 行 うとともに 病 状 の 悪 化 を 防 ぐために 栄 養 療 法 が 必 要 です また 腹 水 食 道 静 脈 瘤 などの 合 併 症 にも 適 切 な 治 療 を 行 っています 脂 肪 肝 脂 肪 肝 は 生 活 習 慣 の 変 化 にともない 急 激 に 増 加 している 疾 患 です 40 代 男 性 の 約 3 割 に 認 めるとも 言 われています 肝 機 能 の 数 値 は 上 昇 しますが 多 くは 進 行 することもなく 治 療 も 不 要 と 考 えられていました ところが 最 近 は 脂 肪 肝 に 炎 症 をともなう 一 部 の 患 者 さん(NASH)では 肝 硬 変 さらに 肝 がんにまで 進 行 することがあるということがわかって きました NASH であれば 進 行 を 防 ぐ 治 療 が 必 要 ですが 単 なる 脂 肪 肝 なのか NASH なの かは 通 常 の 血 液 検 査 ではわかりません 脂 肪 肝 だと 言 われてもそのままにしないで 一 度 は 専 門 医 を 受 診 し 精 密 検 査 を 受 ける ことをお 勧 めします 肝 がん 肝 がん( 原 発 性 )は 早 期 に 発 見 できれば 完 全 に 治 す ことが 可 能 ですが 早 期 診 断 は 血 液 検 査 ではできません ましてや 自 覚 症 状 はありませんので 超 音 波 や CT など の 画 像 検 査 が 必 要 です 肝 がんは 慢 性 肝 炎 肝 硬 変 を 持 つ 患 者 さんに 多 く 発 症 しますので このような 患 者 さ んは 定 期 的 に(3~6 か 月 に1 回 )に 画 像 検 査 ができる

5 施 設 で 検 査 を 受 けることが 必 要 です 当 院 では 通 常 の 超 音 波 に 加 えて 造 影 CT 造 影 MRI 造 影 超 音 波 を 行 い 肝 がんの 早 期 発 見 に 努 めています 治 療 は 外 科, 放 射 線 科 と 十 分 な 検 討 をした 上 で 手 術 カテーテ ルによる 動 脈 塞 栓 治 療 (TACE) ラジオ 波 凝 固 療 法 (RFA)を 組 み 合 わせた 総 合 的 治 療 を 行 っ ています 高 度 進 行 例 に 対 しては リザーバー 動 注 治 療 や 飲 み 薬 の 抗 がん 剤 (ソラフェニ ブ)を 使 用 して がんの 制 御 に 努 めています

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