第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 である 東 北 アジアと 韓 半 島 でも1988 年 のソウル オリンピック 前 後 から 新 しい 変 化 が 模 索 され 始 めた 当 時 の 米 国 レーガン 政 権 は 対 北 穏 健 政

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1 東 北 アジアにおける 脱 冷 戦 の 環 (リング) 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 の 歴 史 と 限 界 都 珍 淳 1.はじめに 1990 年 代 以 降 から 現 在 までの14 年 にかけて 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 が 行 われたが 依 然 として 国 交 正 常 化 は 達 成 されていない 世 界 的 な 次 元 では1990 年 代 以 降 を 脱 冷 戦 の 時 代 と 言 うが 東 北 アジアでは 未 だに 敵 対 と 対 立 が 消 滅 していないという 事 実 は 大 変 注 目 される 現 象 であり その 核 心 は 北 韓 と 米 国 及 び 日 本 との 国 交 がないことと 敵 対 関 係 にある 従 って 朝 日 間 の 問 題 は 両 国 双 方 の 問 題 であるのみならず 東 北 アジア 地 域 の 問 題 ひいては 世 界 的 な 次 元 に 繋 がる 重 要 な 問 題 なのである 朝 日 の 国 交 正 常 化 交 渉 を 分 析 するための 方 法 論 には 様 々あるが 本 研 究 においてはひとまず 時 系 列 的 に 進 行 の 過 程 を 総 合 する 歴 史 主 義 的 方 法 に 基 づくことにする 本 研 究 では14 年 に 渉 る 国 交 正 常 化 交 渉 の 過 程 を 次 の4つに 時 代 区 分 して 考 察 する 年 9 月 の 日 本 の 自 民 社 会 党 と 朝 鮮 労 働 党 との 三 党 共 同 宣 言 から1991 年 11 月 の8 次 に 渉 る 国 交 正 常 化 交 渉 年 3 月 1998 年 12 月 の 朝 米 間 での 一 時 的 和 解 局 面 から 対 北 国 交 正 常 化 交 渉 にまでは 進 まなかったが 日 本 連 立 三 党 代 表 団 の 訪 朝 と 対 北 韓 コメ 支 援 日 本 人 妻 の 一 時 帰 国 などを 含 む 朝 日 関 係 年 後 半 のペリー プロセスが 本 格 的 に 推 進 されるなか 韓 半 島 の 全 般 的 な 和 解 ムードの 中 で 進 行 した 第 9 11 次 国 交 正 常 化 交 渉 年 9 月 に 朝 日 首 脳 会 談 が 実 現 されたが 国 交 正 常 化 へ とは 進 まなかった 時 期 など こうした 時 系 列 的 な 整 理 に 基 づき 本 研 究 は 次 の2つの 側 面 にとりわけ 注 目 するものである ま ず 長 期 間 の 国 交 正 常 化 交 渉 が 失 敗 した 最 も 重 要 な 原 因 が 何 であり それが 繰 り 返 される 構 造 的 な 変 数 が 果 たして 存 在 するのかどうかということである これは 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 の 過 去 と 未 来 を 診 断 することにおいて 必 ず 要 請 される もうひとつは 本 研 究 は 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 を 具 体 的 な 対 象 とするが それに 対 する 評 価 はよりマクロな 次 元 で 照 射 しようとするものである 韓 半 島 の 分 断 と 冷 戦 韓 国 戦 争 とその 後 の 停 戦 体 制 は 韓 半 島 のみの 問 題 ではなく 東 北 アジア 冷 戦 と 熱 戦 の 最 前 線 地 帯 でもあり また 米 ソの 世 界 政 策 とも 結 合 していた 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 における 問 題 も 朝 日 相 互 の 問 題 にとどまるものではなく 東 北 アジアの 問 題 でもあり さらには 米 国 の 問 題 でさえあ った すなわち 本 研 究 は 朝 日 両 国 の 国 内 政 治 の 分 析 や 相 互 の 交 渉 戦 術 を 超 えた 東 北 アジアと 国 際 的 な 問 題 とを 結 合 して 検 討 するものである 年 三 党 共 同 宣 言 と 第 1-8 次 国 交 正 常 化 交 渉 1) 脱 冷 戦 期 における 朝 日 関 係 の 模 索 1980 年 代 末 ヨーロッパを 中 心 に 冷 戦 体 制 は 急 速 に 解 体 され 始 め 冷 戦 のもう 一 つの 前 線 地 帯 151

2 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 である 東 北 アジアと 韓 半 島 でも1988 年 のソウル オリンピック 前 後 から 新 しい 変 化 が 模 索 され 始 めた 当 時 の 米 国 レーガン 政 権 は 対 北 穏 健 政 策 を 模 索 しており 韓 国 の 盧 泰 愚 大 統 領 は 七 七 宣 言 において 北 韓 が 米 国 日 本 との 関 係 を 改 善 するのに 協 力 する 用 意 がある と 表 明 したのだった 同 日 日 本 政 府 は 関 係 国 と 密 接 な 協 議 を 経 て 朝 日 関 係 改 善 を 積 極 的 に 推 進 する 意 向 を 表 明 した 1 竹 下 首 相 は 北 韓 と 友 好 的 関 係 にある 社 会 党 に 関 係 改 善 のための 仲 裁 的 な 役 割 を 依 頼 し また1988 年 9 月 7-12 日 には 社 会 党 の 山 口 鶴 男 議 員 が 訪 朝 して 北 韓 の 要 人 らと 会 談 し 帰 国 後 日 本 との 関 係 改 善 を 希 望 するという 北 韓 側 の 意 志 を 竹 下 首 相 に 伝 えた 2 こうした 建 議 を 受 け 入 れ 竹 下 首 相 はソウル オリンピックの 開 幕 式 直 前 大 韓 航 空 機 爆 破 事 件 以 後 にとられていた 対 北 韓 制 裁 措 置 を 解 除 すると 発 表 した 3 一 方 社 会 党 は1989 年 1 月 21 日 -28 日 の 全 党 大 会 に 朝 鮮 労 働 党 代 表 団 を 招 待 し 日 本 の 外 務 省 は 労 働 党 代 表 団 が 入 国 する 直 前 に 北 韓 を 敵 対 視 するような 措 置 をとらず 朝 日 間 の 全 ての 問 題 に 対 して 前 提 条 件 なしに 交 渉 に 応 じる 用 意 があるとの 積 極 的 な 意 向 を 表 明 した 4 このように 日 本 の 外 務 省 と 国 会 における 自 民 党 社 会 党 は 北 韓 に 対 する 関 係 改 善 に 積 極 的 に 協 力 した 1989 年 3 月 30 日 衆 議 院 予 算 委 員 会 で 竹 下 首 相 は 北 韓 との 不 幸 な 過 去 について 深 い 反 省 と 遺 憾 の 意 を 表 明 しつつ 対 北 韓 関 係 を 進 展 させる 意 志 を 明 確 にした また 田 辺 前 社 会 党 書 記 長 が 訪 朝 し 自 民 党 の 実 力 者 である 金 丸 前 副 総 理 の 書 簡 を 金 日 成 主 席 に 伝 達 した 5 ところが 1989 年 4 月 23 日 に 竹 下 首 相 がリクルート 事 件 に 対 する 責 任 により 辞 任 するなど 日 本 国 内 の 政 治 情 勢 の 不 安 定 化 から 朝 日 関 係 の 改 善 はそれ 以 上 進 まなかった 1990 年 2 月 衆 議 院 議 員 選 挙 で 自 民 党 が 勝 利 し 政 権 が 安 定 すると 朝 日 関 係 は 再 び 社 会 党 の 仲 介 により 進 展 した 5 月 に 田 辺 の 仲 介 によって 社 会 党 の 深 田 国 民 運 動 局 長 7 月 に 社 会 党 の 久 保 副 委 員 長 が 訪 朝 し 自 民 党 社 会 党 と 朝 鮮 労 働 党 の 三 党 がまず 交 渉 し それ 以 後 に 政 府 間 交 渉 へと 移 行 する という 方 式 に 合 意 した このようにして1990 年 9 月 日 日 本 の 金 丸 田 辺 代 表 団 が 平 壌 を 訪 問 し 朝 日 三 党 共 同 宣 言 が 発 表 され 10 月 中 に 北 韓 が 抑 留 していた 第 十 八 富 士 山 丸 の 船 員 2 名 を 釈 放 し 11 月 中 に 国 交 正 常 化 交 渉 を 始 めることに 合 意 した 2) 朝 日 三 党 共 同 宣 言 と 国 交 正 常 化 交 渉 朝 日 三 党 共 同 宣 言 6 の 最 も 大 きな 特 徴 は 北 の 立 場 が 強 く 反 映 されているという 点 である 宣 言 には 日 本 が 植 民 地 支 配 の36 年 間 に 与 えた 不 幸 と 災 難 だけではなく 戦 後 45 年 間 に 朝 鮮 人 民 に 与 えた 損 失 に 対 しても 公 式 的 に 謝 罪 し 十 分 補 償 すべきである ということ(1 項 ) また 朝 鮮 が 一 つであり 北 と 南 が 対 話 を 通 じて 平 和 的 に 統 一 を 達 成 することが 朝 鮮 人 民 の 民 族 的 利 益 に 合 1 朝 日 新 聞 1988 年 7 月 7 日 付 2 朝 日 新 聞 1988 年 9 月 16 日 付 3 朝 日 新 聞 1988 年 9 月 13 日 付 4 朝 日 新 聞 1989 年 1 月 21 日 付 5 田 辺 は1985 年 5 月 社 会 党 書 記 長 として 平 壌 を 訪 問 して 以 来 許 錟 などと 接 触 を 維 持 しつつ 北 朝 鮮 指 導 部 と 自 民 党 幹 部 の 間 を 仲 裁 した 田 辺 は1989 年 の 訪 問 で 竹 下 首 相 の 謝 罪 発 言 と 金 丸 の 書 簡 が 北 側 に 対 する 姿 勢 弁 護 に 相 当 寄 与 したと 述 懐 したことがある( 田 辺 誠 これが 金 丸 訪 朝 団 の 舞 台 裏 だ 月 刊 Asahi 1990 年 12 月 号 ) 6 添 付 資 料 1を 参 照 152

3 致 する ということ(5 項 )などが 含 まれた かかる 三 党 共 同 宣 言 は 日 本 国 内 はもちろんのこと 韓 国 と 米 国 にも 深 い 波 紋 を 及 ぼした そ れは1965 年 の 韓 日 基 本 条 約 の 枠 を 遥 かに 越 えたもので 日 本 の 対 韓 半 島 政 策 の 大 々 的 な 修 正 であることを 意 味 した 日 本 国 内 では 自 民 党 内 の 一 部 公 明 党 と 民 社 党 そしてマスコミで 批 判 の 声 が 高 まった 主 務 官 庁 の 外 務 省 もこれに 大 きく 反 発 した 中 山 外 相 は 戦 後 補 償 に 対 する 拒 否 の 意 思 を 明 白 にし 7 朝 日 間 における 国 交 正 常 化 交 渉 の 日 本 側 代 表 である 中 平 大 使 も 本 会 談 で は 北 側 にIAEAの 核 査 察 を 受 容 するよう 求 め また 戦 後 45 年 間 の 賠 償 は 日 本 政 府 に 法 的 な 責 任 がない ことを 主 張 した 8 さらに 日 本 政 府 は 韓 国 政 府 と 米 国 政 府 の 批 判 に 対 しても 国 交 正 常 化 交 渉 では 三 党 共 同 宣 言 に 拘 束 されないことを 公 式 的 に 表 明 し 米 韓 との 緊 密 な 事 前 協 議 を 約 束 した こうした 波 紋 にもかかわらず 三 党 共 同 宣 言 以 降 朝 日 間 の 秘 密 折 衝 は 急 進 展 し 1990 年 11 月 の 予 備 会 談 をはじめ 1991 年 から92 年 に8 次 に 渉 る 国 交 正 常 化 交 渉 を 開 催 した 北 京 の 予 備 会 談 では 国 交 正 常 化 に 関 連 する 議 題 を1 基 本 問 題 ( 管 轄 権 併 合 条 約 の 合 法 性 の 問 題 など) 2 経 済 問 題 ( 財 産 権 の 請 求 権 戦 後 補 償 など) 3 国 際 問 題 ( 核 査 察 南 北 問 題 ) 4その 他 双 方 が 関 心 を 寄 せている 問 題 ( 在 日 朝 鮮 人 の 法 的 地 位 日 本 人 配 偶 者 問 題 など)など 4つに 決 定 した ここにおける 国 際 問 題 ( 核 査 察 南 北 問 題 )は 三 党 共 同 宣 言 では 全 く 提 起 されなかったものであ り 日 本 側 の 立 場 が 相 当 反 映 されたものであった 1991 年 1 月 の 第 1 次 平 壌 会 談 から1992 年 11 月 の 第 8 次 北 京 会 談 まで 約 2 年 間 に 渉 って 続 いた 国 交 正 常 化 交 渉 における 主 要 な 争 点 は 次 頁 の 表 のように 整 理 することができる 9 7 朝 日 新 聞 1990 年 10 月 5 日 8 朝 日 新 聞 1990 年 12 月 21 日 9 会 談 別 の 争 点 に 関 しては 金 永 椿 日 本 の 外 交 政 策 決 定 要 因 - 北 日 国 交 正 常 化 を 中 心 に(일본의 외교정책 결정요인: 북일국교정상화를 중심으로) 統 一 研 究 院 2000 年 辛 貞 和 北 日 関 係 の 歴 史 年 代 を 中 心 に (북일관계의 역사: 1990년대를 중심으로) 歴 史 批 評 歴 史 問 題 研 究 所 2002 年 冬 号 など 参 照 153

4 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 < 表 > 第 1~8 次 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 における 朝 日 の 主 張 ( ) 懸 案 北 韓 日 本 意 見 の 収 斂 の 程 度 基 本 的 歴 史 認 識 経 済 問 題 国 交 正 常 化 の 方 法 核 査 察 問 題 日 本 人 拉 致 ( 李 恩 恵 ) 問 題 併 合 条 約 解 放 謝 罪 補 償 日 韓 併 合 条 約 など 旧 条 約 は 締 結 当 時 から 不 法 であり 無 効 朝 鮮 は 抗 日 武 装 闘 争 を 展 開 し 連 合 軍 と 共 に 日 帝 を 追 い 出 して 解 放 と 独 立 した 外 交 関 係 設 定 を 前 提 日 本 国 家 及 び 総 理 大 臣 によ る 謝 罪 戦 前 交 戦 国 と しての 補 償 と 財 産 請 求 権 に よる 物 質 的 補 償 戦 後 も 補 償 国 交 樹 立 と 同 時 に 賠 償 が 第 3 次 会 談 で 先 外 交 関 係 樹 立 後 賠 償 に 変 化 朝 米 間 の 問 題 であり 日 本 が 関 与 で きない 駐 韓 米 軍 の 核 基 地 も 査 察 すべきである 北 韓 に 害 を 与 えることを 目 的 とした 捏 造 この 一 連 の 条 約 は 当 時 合 法 的 に 締 結 有 効 に 実 施 され たが 現 在 は 無 効 日 本 と 朝 鮮 の 関 係 は 宗 主 国 と 植 民 地 朝 鮮 はサン フラン シスコ 講 和 条 約 に 基 づい て 日 本 か ら 分 離 独 立 過 去 の 植 民 地 支 配 に 対 して 反 省 と 遺 憾 を 表 明 賠 償 ま たは 補 償 概 念 は 不 可 能 財 産 請 求 権 で 処 理 戦 後 は 補 償 できない 全 体 を 一 括 的 に 解 決 した 後 に 関 係 正 常 化 国 交 正 常 化 の 前 提 条 件 : 核 問 題 の 解 決 と 南 北 対 話 の 進 展 李 恩 恵 問 題 の 提 起 北 韓 がIAEA 加 盟 国 である 以 上 無 条 件 核 査 察 を 受 けるべきである 生 死 の 確 認 要 求 会 談 を 重 ねる 毎 に 意 見 差 が 縮 小 会 談 を 重 ねる 毎 に 意 見 差 が 拡 大 第 1 次 会 談 ( 平 壌 :1991 年 1 月 日 )から 朝 日 間 の 立 場 の 差 は 歴 然 と 表 出 した 北 韓 は 三 党 共 同 宣 言 に 従 い 過 去 の 清 算 問 題 を 中 心 に 日 本 側 は 三 党 共 同 宣 言 にはない 核 問 題 を 提 起 し た こうした 対 立 は 拡 大 し 続 け 第 3 次 会 談 ( 北 京 :1991 年 5 月 )で 日 本 側 は 国 交 樹 立 の 三 つの 前 提 条 件 として 1 核 査 察 2 南 北 総 理 級 会 談 の 早 期 再 開 3 南 北 韓 の 国 連 同 時 加 盟 などを 提 示 し 続 けて 拉 致 者 問 題 として 李 恩 恵 事 件 を 提 起 した これに 対 して 北 韓 側 は 発 言 の 撤 回 を 要 求 し つつ 強 く 反 発 し 会 談 は 決 裂 した 第 3 次 会 談 が 終 了 した 後 北 韓 は 従 来 の 立 場 を 変 更 して1991 年 5 月 27 日 国 連 に 加 入 することを 公 式 発 表 した これに 続 き 国 際 原 子 力 機 関 (IAEA)に 対 し 核 の 安 全 協 定 締 結 のための 協 定 文 案 交 渉 を 再 開 する 旨 を 通 報 した このような 北 韓 の 政 策 変 化 により 日 本 が 提 示 した 国 交 正 常 化 の ための 前 提 条 件 の3つのうち 南 北 対 話 を 除 く2つは 充 足 された 以 上 の 変 化 を 鑑 み 田 辺 委 員 長 は6 月 11 日 海 部 俊 樹 首 相 を 訪 問 し 北 韓 が 国 連 と 核 査 察 協 定 の 交 渉 を 再 開 する 用 意 があることから 国 交 正 常 化 交 渉 の 早 期 妥 結 のために 政 府 が 誠 実 に 対 処 すべきであると 要 求 した 10 第 3 次 交 渉 以 降 交 渉 が 暗 礁 に 乗 り 上 げた 際 に 朝 鮮 政 策 の 改 善 を 要 求 する 会 も 日 本 政 府 に 対 して 国 交 正 常 化 交 渉 を 速 やかに 再 開 するよう 要 求 した 11 朝 日 両 国 の 関 係 者 らは 国 交 正 常 化 交 渉 再 開 のために 相 互 訪 問 した 6 月 30 日 には 朝 鮮 労 働 党 国 際 部 の 宋 日 昊 日 本 課 長 と 金 日 成 の 通 訳 黄 申 徹 が 訪 日 し 金 丸 田 辺 らと 接 触 した 後 外 務 省 の 10 朝 鮮 日 報 1991 年 6 月 13 日 付 11 山 本 剛 士 日 朝 政 府 間 交 渉 への 視 点 世 界 1990 年 10 月 号 154

5 谷 野 作 太 郎 アジア 局 長 と 面 会 し 8 月 中 に 国 交 正 常 化 交 渉 を 再 開 することに 合 意 した また 北 韓 は7 月 11 日 に 南 北 高 位 級 会 談 の 開 催 を 決 定 することによって 日 本 が 第 3 次 会 談 で 提 示 した3つの 要 求 全 てを 充 足 した こうして 第 3 次 会 談 が 決 裂 してから3カ 月 ぶりに 第 4 次 会 談 が 北 京 (8 月 30 日 ~9 月 2 日 )で 開 催 さ れた 第 4 次 会 談 において 北 韓 側 は 相 当 の 部 分 の 譲 歩 をした 管 轄 権 問 題 では 朝 鮮 は 一 つ で あるが 北 韓 の 主 権 は 韓 半 島 の 北 半 部 しか 及 ばないとし 事 実 上 韓 国 の 存 在 を 認 定 した 戦 後 補 償 の 問 題 に 対 しても それは 米 国 との 問 題 であり 日 本 とは 無 関 係 との 立 場 に 後 退 した 日 本 は 第 4 次 会 談 で 日 朝 基 本 関 係 条 約 案 を 提 出 し 北 韓 は1991 年 11 月 18 日 -20 日 の 第 5 次 会 談 で 朝 日 善 隣 友 好 条 約 案 を 提 出 したという この 場 で 北 韓 は 交 戦 関 係 を 前 提 にした 賠 償 に も 戦 後 45 年 に 対 する 補 償 にも 言 及 せず 単 に 植 民 地 時 代 に 対 する 補 償 のみ 要 求 した これ により 朝 日 間 の 関 係 改 善 における 困 難 な 条 件 はほとんど 消 滅 することになった 朝 日 双 方 の 争 点 は 収 斂 したにもかかわらず 1992 年 11 月 5 日 の 第 8 次 会 談 では 日 本 側 が 李 恩 恵 問 題 を 再 び 論 じ こ れに 激 怒 した 北 韓 側 が 退 場 し 会 談 は 結 局 決 裂 した 3) 決 裂 : 会 談 場 外 の 米 国 年 の 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 は1990 年 の 三 党 共 同 宣 言 による 北 の 圧 倒 的 な 優 勢 によっ て 設 けられたが 予 備 会 談 から 日 本 の 立 場 が 強 まりはじめ 相 方 の 立 場 は 次 第 に 収 斂 していった それにもかかわらず 会 談 は 結 局 決 裂 に 終 わった 決 裂 の 表 面 的 な 契 機 は 李 恩 恵 問 題 であっ たが その 実 質 的 な 原 因 は 核 査 察 問 題 による 朝 米 間 の 対 立 であった 12 米 国 は1991 年 8 月 日 米 両 国 政 府 間 の 協 議 で 北 韓 の 核 再 処 理 施 設 廃 棄 のための 日 本 側 の 協 力 を 要 請 した 11 月 日 本 の 渡 辺 外 相 は 核 問 題 が 国 交 正 常 化 の 必 須 の 前 提 条 件 であることを 強 調 した 13 こうした 観 点 から 見 れば 年 に 渉 る 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 の 実 質 的 な 参 与 者 は 会 談 場 外 の 米 国 であった 金 日 成 も 金 丸 も 当 初 から 米 国 の 存 在 が 最 も 重 要 な 問 題 となることを 感 じ その 対 策 を 協 議 したこ とがある 金 丸 信 先 生 が 米 国 を 訪 問 し 朝 鮮 と 米 国 との 間 の 関 係 を 改 善 することにおいて 架 け 橋 の 役 割 をしよう という の は 大 変 良 いことであります 私 は 彼 が 朝 米 関 係 にかかっている 問 題 を 優 先 的 に 解 決 してこそ 朝 日 関 係 の 問 題 も 順 調 に 解 決 できるという 意 図 から 我 々に 対 する 同 情 を 抱 き そのよう な 着 想 をしたのだろう と 思 います 14 それゆえ 金 日 成 は 国 交 正 常 化 交 渉 が 中 断 された1991 年 6 月 日 本 が 米 国 の 干 渉 を 排 除 して 自 主 的 な 立 場 をとることを 要 求 したことがある 12 小 此 木 政 夫 日 朝 国 交 交 渉 と 日 本 の 役 割 ポスト 冷 戦 の 朝 鮮 半 島 東 京 日 本 国 際 問 題 研 究 所 1994 年 266 頁 13 朝 日 新 聞 1991 年 11 月 15 日 付 14 金 日 成 日 本 共 同 通 信 社 社 長 が 提 起 した 質 問 に 対 して(일본 교도통신사 사장이 제기한 질문에 대하여) (1991 年 6 月 4 日 ) 金 日 成 著 作 集 43 巻 朝 鮮 労 働 党 出 版 社 1996 年 155

6 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 今 米 国 人 の 言 葉 なら 怖 く てオドオドする 人 々が 多 いです 私 はアジアの 国 の 日 本 が 自 主 的 に 進 んでいく ことを 願 います 日 本 が 自 主 的 に 進 んでいけばアジアの 繁 栄 と 平 和 を 保 障 するのに 貢 献 できるだろう と 思 います 年 以 後 朝 米 関 係 は 核 問 題 により 対 立 し 戦 争 の 危 機 へと 至 ると 日 本 の 対 北 韓 政 策 は 完 全 に 行 き 先 を 見 失 ったのみならず 対 北 韓 交 渉 の 突 破 口 を 開 いた 金 丸 は 政 治 的 に 没 落 した だが 彼 の 没 落 においても 米 国 が 介 入 していたという 金 日 成 は 対 日 関 係 改 善 のために 日 本 の 与 党 指 導 層 にシグナルを 送 りました 自 民 党 の 実 力 者 である 金 丸 を 平 壌 に 招 待 し 大 きな 駆 け 引 きを 始 めました このよう な 金 日 成 の 対 日 和 解 の 戦 略 は 米 国 を 激 憤 させました 米 国 は 日 本 が 米 国 に 先 立 ち 北 韓 への 影 響 力 を 拡 大 することを 防 がなければなりませんでした 米 国 に 先 立 ち 中 国 と 国 交 を 結 んだため その 国 際 陰 謀 に 倒 壊 した 田 中 首 相 のよう に 米 国 に 先 立 ち 北 韓 と 駆 け 引 きをした 金 丸 も 米 国 の 国 際 戦 略 の 前 に 犠 牲 となってしまいました 年 米 国 と 中 国 がピンポン 外 交 により 電 撃 的 に 関 係 改 善 が 模 索 され 1972 年 のニクソン 訪 中 以 後 に 上 海 共 同 声 明 が 発 表 されるや 1973 年 に 田 中 角 栄 首 相 は 台 湾 と 断 交 し 一 つの 中 国 を 認 め 中 国 と 電 撃 的 に 国 交 正 常 化 した その 後 田 中 はロッキード 事 件 に 巻 き 込 まれ 首 相 職 から 退 いた しかし この 田 中 の 没 落 には 米 中 国 交 樹 立 を 推 進 したキッシンジャーが 存 在 した これに 関 連 して 文 明 子 はキッシンジャーの 生 々しい 肉 声 を 伝 えたことがある 76 年 に 私 ( 文 明 子 )は 一 つの 驚 く べき 事 実 を 確 認 した 大 統 領 の 専 用 機 であるエア フォースワン 機 上 でキッシン ジャー 国 務 長 官 と 随 行 記 者 団 が 非 公 式 会 見 を 行 ったときの 出 来 事 である 当 時 はロッキード スキャンダルに 突 然 巻 き 込 まれた 日 本 の 田 中 首 相 の 運 命 に 外 信 記 者 の 関 心 が 集 中 していた 時 期 であった 記 者 たちはキッシン ジャーを 問 い 詰 めた 田 中 は 長 く 続 けられることできるのか? キッシンジャーは 大 変 傲 慢 な 姿 勢 で 答 えた 田 中 く らいはいつでも 替 えることができる その 瞬 間 私 はとても 戸 惑 った キッシンジャーは 言 い 続 けた 彼 は 非 常 に 生 意 気 である 米 国 の 後 に 従 いながら 日 中 関 係 を 改 善 するぐらいにはよいが 米 国 に 先 立 ち 日 中 関 係 を 改 善 した ( 中 略 ) 15 金 日 成 会 談 : 日 本 共 同 通 信 社 社 長 が 提 起 した 質 問 に 対 して 1991 年 6 月 4 日 16 ジョ ドンジン 歴 史 転 換 期 における 北 韓 の 宗 教 政 策 変 化 と 我 々の 対 応 (조동진 역사 전환기에 있어서의 북한의 종교정책 변화와 우리의 대응 )2001 年 キム スングクも 金 丸 スキャンダルと 没 落 の 背 後 には 米 国 の 存 在 があると 指 摘 した(キム スングク 日 本 政 治 における 植 民 支 配 清 算 の 問 題 社 会 進 歩 連 帯 主 催 の 民 族 和 解 自 主 統 一 協 議 会 の 後 援 企 画 討 論 会 北 日 修 好 と 日 本 の 植 民 支 配 清 算 発 表 論 文 集 (김승국 일본 정치에서의 식민지배 청산의 문제 사회진보연대 주최 민족화해자주통일협의회 후원 기획토론회 북일수교와 일본의 식민지배 청산 발표 논문집 )2002 年 9 月 28 日 156

7 私 はその 瞬 間 キッシンジャーに 問 う た ヘンリー ロッキード スキャンダルも あなたが 起 したことではないですか? 私 は 未 だに 彼 が 答 えた 時 の 表 情 とイントネーショ ンを 忘 れることができない オフコース 17 この 証 言 の 真 実 性 については 現 在 ではこれ 以 上 の 証 拠 資 料 を 発 見 することができないが 田 中 の 没 落 に 米 国 が 介 入 していたということは 様 々な 人 々が 指 摘 している 金 丸 信 が 佐 川 急 便 事 件 で 没 落 したことは 田 中 の 複 写 版 のように 類 似 している ただ 田 中 は 中 国 と 国 交 正 常 化 した 後 没 落 したが 金 丸 は 北 韓 と 国 交 正 常 化 もできず 没 落 した 北 韓 側 の 人 士 らも 無 論 金 丸 が 政 治 的 にや られたのは 米 国 の 牽 制 のため であると 主 張 していた 年 間 歇 的 な 朝 日 交 渉 1) 交 渉 再 開 1992 年 11 月 以 降 日 本 の 外 務 省 は 朝 米 間 の 交 渉 が 進 展 中 であることを 理 由 に 北 韓 との 交 渉 を 進 めなかった しかしながら 1994 年 10 月 にジュネーブで 朝 米 基 本 合 意 書 が 採 択 され 1995 年 初 めにKEDOが 発 足 したことにより 朝 米 関 係 は 和 解 の 局 面 が 醸 成 された これに 伴 い 朝 日 間 の 国 交 正 常 化 のための 交 渉 再 開 が 再 び 取 り 上 げられた 1995 年 3 月 28 日 北 韓 の 招 待 により 日 本 の 自 民 党 社 会 党 新 党 さきがけの 連 立 三 与 党 代 表 団 が 訪 朝 し 19 金 容 淳 書 記 を 団 長 とする 朝 鮮 労 働 党 代 表 団 と 会 談 し 日 朝 交 渉 再 開 のための 四 党 合 意 書 を 発 表 した 合 意 書 は1990 年 の 三 党 共 同 宣 言 によって 国 交 正 常 化 が 開 始 されたことを 明 記 した 後 20 1 早 期 国 交 正 常 化 のために 積 極 努 力 すること 2 対 話 と 交 渉 に 条 件 をつけないこと 3 自 主 的 独 自 の 立 場 で 交 渉 すること 4 政 府 が 交 渉 を 積 極 的 に 推 進 することの 四 原 則 に 合 意 し た こうした 原 則 は 大 方 北 の 立 場 が 反 映 されたものであり 年 に 渉 る 国 交 正 常 化 交 渉 当 時 の 日 本 側 の 態 度 に 対 する 批 判 的 指 摘 であると 言 える この 共 同 宣 言 以 降 日 本 の 態 度 は 積 極 的 であった 4 月 4 日 日 本 は 国 交 正 常 化 交 渉 の 準 備 日 程 を 立 てることを 決 定 し 外 務 省 は 北 京 の 日 本 大 使 館 関 係 者 が 北 韓 の 関 係 者 と 接 触 したことを 明 らかにした また 6 月 21 日 には 韓 国 が 北 韓 に 対 してコメ15 万 トンを 無 償 提 供 する 合 意 書 に 署 名 す ると 直 ちに 村 山 富 市 首 相 も 北 韓 に 対 するコメ 支 援 を 決 定 し 7 月 1 日 に 日 本 は 有 償 15 万 トン 無 償 15 万 トン 合 計 30 万 トンのコメを 支 援 することに 北 韓 と 合 意 した 21 その 後 北 韓 がコメの 追 加 支 援 を 17 文 明 子 私 が 見 た 朴 正 煕 と 金 大 中 月 刊 マル ( 내가본 박정희와 김대중 월간 말 )1999 年 頁 18 韓 国 のインナーサークル22: 北 韓 のインナーサークル プレシアン ( 한국의 이너서클22: 북한의 이너서클 프레시안 )2002 年 12 月 24 日 19 三 党 代 表 団 は 渡 辺 前 副 総 理 兼 外 相 を 団 長 とする 自 民 党 代 表 団 久 保 書 記 長 を 団 長 とする 社 会 党 代 表 団 鳩 山 代 表 幹 事 を 団 長 とする 新 党 さきがけ 代 表 団 で 構 成 された 日 本 側 の 自 民 党 政 調 会 長 加 藤 紘 一 が 会 談 を 実 質 的 に 主 導 したという 徐 東 晩 (1998) 北 日 関 係 の 現 況 と 展 望 (북일 관계의 현황과 전망) 主 要 国 際 問 題 分 析 外 交 安 保 研 究 院 1998 年 3-4 頁 20 北 韓 側 は90 年 の 三 党 共 同 宣 言 で 戦 後 損 失 賠 償 を 規 定 した 内 容 を 合 意 文 に 含 めることを 要 求 したが 日 本 側 が 反 対 し 結 局 三 党 共 同 宣 言 により 国 交 正 常 化 交 渉 が 始 まった という 節 のみを 合 意 文 に 入 れた 21 韓 泳 九 日 北 韓 修 交 問 題 の 現 在 と 未 来 (일 북한 수교문제의 현재와 미래) 国 際 問 題 1995 年 8 月 号 157

8 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 要 請 すると 日 本 政 府 は10 月 3 日 に 再 びコメ20 万 トンを 10 年 据 置 30 年 の 年 払 い 方 式 で 追 加 提 供 した 2) 膠 着 へ 転 換 1995 年 の 交 渉 も 日 本 の 積 極 的 な 態 度 で 開 始 されたが 国 交 正 常 化 交 渉 までは 進 展 しなかった 今 回 も 決 裂 の 原 因 は 日 本 側 にあった 22 村 山 政 権 の 対 北 韓 政 策 は 年 の 自 民 党 政 権 より 穏 健 で 朝 日 交 渉 に 積 極 的 であったが 村 山 連 立 政 権 の 基 盤 は 非 常 に 脆 弱 なものであった 1996 年 1 月 日 本 の 政 権 は 村 山 内 閣 から 橋 本 龍 太 郎 内 閣 に 移 った 自 民 党 の 保 守 派 に 属 している 橋 本 首 相 は 村 山 首 相 とは 異 なり 北 韓 との 国 交 正 常 化 に 慎 重 であった 23 橋 本 首 相 は1996 年 1 月 25 日 北 韓 が 第 3 次 コメ 支 援 を 要 請 したこと に 対 して 人 道 的 な 支 援 は 必 要 であるが 輸 入 米 の 在 庫 もないし 韓 国 との 十 分 な 協 議 を 経 なけ ればならない と 拒 絶 した 24 一 方 1994 年 の 朝 米 間 の 和 解 は 暫 定 的 なものであり 年 にかけて 米 国 と 韓 国 では 北 韓 崩 壊 論 が 風 靡 した 25 日 本 の 外 務 省 も 当 時 の 米 国 や 韓 国 のように 北 韓 崩 壊 のシナリオを 持 ち 崩 壊 する 国 家 に 支 援 をする 必 要 がないとする 傾 向 が 明 らかに 表 れていた これに 併 せて 1996 年 4 月 17 日 には 日 米 が 会 談 を 持 ち 東 北 アジア 地 域 の 有 事 に 備 える 防 衛 協 力 とアジア 太 平 洋 地 域 の 平 和 と 安 定 に 積 極 関 与 することなどを 内 容 とする 日 米 新 安 保 共 同 宣 言 を 発 表 した これ 以 後 日 本 では 北 韓 の 崩 壊 や 韓 半 島 に 深 刻 な 有 事 の 発 生 による 難 民 問 題 が 広 く 取 り 上 げられるなど 全 般 的 に 対 北 関 係 は 行 き 詰 まっていった また 1996 年 9 月 に 韓 国 で 北 韓 潜 水 艦 事 件 が 起 こると 日 本 の 新 聞 各 紙 は 日 米 防 衛 協 力 指 針 の 日 本 周 辺 の 有 事 つま り 韓 半 島 有 事 の 際 に 対 する 法 体 系 を 整 備 すべきであると 主 張 した 26 朝 日 関 係 が 行 き 詰 まった 第 三 の 変 数 はまたも 拉 致 者 問 題 だった 1997 年 2 月 には 北 韓 による 新 潟 の 女 子 中 学 生 の 拉 致 疑 惑 が 提 起 され 日 本 の 世 論 が 北 韓 に 対 して 極 度 に 悪 化 したことにより 朝 日 国 交 正 常 化 の 問 題 は 日 本 政 府 にとって 国 内 政 治 的 に 大 きな 負 担 となった 同 時 期 日 本 人 拉 致 に 対 して 被 害 者 家 族 らは 拉 致 被 害 者 家 族 連 絡 会 を 結 成 し 日 本 政 府 に 対 して 事 件 の 究 明 を 要 求 して 北 韓 政 府 には 拉 致 された 日 本 人 たちの 身 柄 引 き 渡 しを 要 求 した 27 結 局 1997 年 2 月 23 日 に 日 本 は 北 韓 に 対 する 国 際 社 会 の 緊 急 食 糧 支 援 の 計 画 に 共 に 参 加 して 頁 22 陣 昌 洙 北 日 国 交 正 常 化 の 日 本 国 内 政 治 的 制 約 (북일 국교 정상화의 일본 국내 정치적 제약) 慶 星 統 一 論 叢 第 16 集 2000 年 12 月 21 日 23 自 民 党 内 の 橋 本 首 相 と 加 藤 幹 事 長 との 間 の 軋 轢 も 対 北 朝 鮮 政 策 の 一 つの 変 数 であったという 加 藤 は 国 交 正 常 化 という 政 治 的 業 績 を 実 現 するために 対 北 朝 鮮 交 渉 に 積 極 的 であった しかし 自 民 党 内 の 安 保 調 査 会 の 構 成 員 らは 朝 日 国 交 正 常 化 が 金 正 日 体 制 を 強 化 するという 立 場 から 反 対 し この 立 場 は 橋 本 首 相 下 で 力 を 得 た( 同 上 陣 昌 洙 ) 24 朝 日 新 聞 1996 年 1 月 26 日 付 25 都 珍 淳 1990 年 代 の 北 韓 観 統 一 論 の 虚 実 と 残 る 争 点 (1900년대 북한관 통일론의 허실과 남은 쟁점) 統 一 時 論 6 号 2000 年 4 月 青 溟 文 化 財 団 ( 分 断 の 明 日 統 一 の 歴 史 (분단의 내일, 통일의 역사) 当 代 2001 年 に 再 収 録 ) 26 例 えば 朝 日 新 聞 (1997 年 1 月 13 日 付 ) 社 説 27 加 賀 孝 英 笹 川 陽 平 金 正 日 への 衝 撃 密 書 文 藝 春 秋 1998 年 6 月 号 139 頁 158

9 欲 しいとの 米 国 の 要 請 にも 冷 淡 な 反 応 を 見 せた また 1997 年 4 月 には 北 韓 貨 物 船 の 覚 醒 剤 密 輸 事 件 及 びノドン ミサイルの 配 備 に 対 して 日 本 は 国 交 正 常 化 交 渉 の 無 条 件 再 開 方 針 を 撤 回 し 拉 致 疑 惑 問 題 の 解 決 に 進 展 がない 限 り 交 渉 は 再 開 できない との 立 場 に 旋 廻 して ここに 朝 日 関 係 は 再 び 膠 着 状 態 に 陥 ることとなった 3) 膠 着 打 開? 1997 年 6 月 膠 着 状 態 に 陥 っていた 朝 日 関 係 を 改 善 するために 笹 川 陽 平 日 本 財 団 理 事 長 が 訪 朝 し 張 成 澤 労 働 党 中 央 委 員 会 第 一 部 長 と 面 会 し 日 本 人 妻 の 里 帰 りに 合 意 した 28 これを 契 機 として 1997 年 8 月 日 にかけて 北 京 で 審 議 官 級 の 実 務 会 談 が 開 かれ 1 日 本 人 拉 致 疑 惑 事 件 2 対 北 韓 食 糧 支 援 問 題 3 覚 醒 剤 密 輸 疑 惑 事 件 4 日 本 人 妻 の 一 時 帰 国 問 題 5 国 交 正 常 化 交 渉 の 早 期 開 催 などの 問 題 について 協 議 した その 結 果 北 韓 が 否 定 している 日 本 人 拉 致 疑 惑 事 件 は 継 続 協 議 の 形 となったが 対 北 韓 食 糧 支 援 問 題 覚 醒 剤 密 輸 疑 惑 事 件 日 本 人 妻 の 一 時 帰 国 問 題 については 基 本 的 に 妥 結 の 道 筋 がつけられ 国 交 正 常 化 交 渉 の 早 期 開 催 に 関 しても 合 意 した 年 9 月 9 日 に 北 京 で 開 催 された 朝 日 赤 十 字 連 絡 協 議 会 では 日 本 人 妻 の 里 帰 りを 実 現 さ せることに 合 意 し 11 月 8 日 に 第 1 陣 15 名 が 日 本 に 到 着 した また 12 月 には 第 2 次 赤 十 字 連 絡 協 議 会 が 開 催 され その 結 果 として1998 年 1 月 27 日 から2 月 2 日 にかけて 第 2 陣 が 一 時 帰 国 した 日 本 人 妻 の 里 帰 りを 契 機 に 1997 年 10 月 9 日 日 本 は 閣 議 で 世 界 食 糧 計 画 (WFP)を 通 じた2,700 万 ド ルの 対 北 韓 食 糧 支 援 を 決 定 した さらに 10 月 7 日 の 自 民 社 民 党 さきがけ3 党 の 幹 事 長 会 談 で 国 交 正 常 化 交 渉 再 開 のための 合 同 代 表 団 を 北 韓 に 派 遣 することに 合 意 した こうして 1997 年 11 月 日 に 自 民 社 民 さきがけによる 連 立 3 党 代 表 団 が 訪 朝 し 1 政 府 間 交 渉 の 速 やかな 再 開 2 人 道 的 問 題 と 協 力 問 題 の 解 決 3 執 権 党 間 の 交 流 に 合 意 した こ こでの 核 心 は2であるといえる 人 道 主 義 的 な 問 題 とは 日 本 人 妻 の 里 帰 りを 継 続 するということと 日 本 人 拉 致 者 の 問 題 であった 北 韓 側 は 日 本 で 言 われている 行 方 不 明 者 と 朝 鮮 とはいかなる 関 連 もないことであり 完 全 に 捏 造 されたものであるが 日 本 側 の 切 実 な 提 議 を 考 慮 し 一 般 行 方 不 明 者 と 同 様 に 調 査 することは 可 能 である 旨 合 意 した 一 方 人 道 主 義 的 問 題 に 対 応 する 協 力 問 題 とは 食 糧 支 援 問 題 であった 日 本 側 は 自 然 被 害 地 域 を 見 て 回 り 食 糧 提 供 の 切 迫 性 を 認 定 したことに 基 づき 国 際 機 構 を 通 じて 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 に 食 糧 を 継 続 提 供 することに 対 して 政 府 に 要 求 することで 合 意 した 30 団 長 である 自 民 党 の 森 喜 朗 は11 月 14 日 平 壌 における 記 者 会 見 で 国 交 正 常 化 のための 環 境 が 醸 成 された ことを 強 調 した こうした 友 好 的 な 雰 囲 気 は 当 分 の 間 続 いた 11 月 19 日 小 倉 駐 韓 大 使 は 北 朝 鮮 の 態 度 が 未 来 志 向 に 変 われば 変 わるほど 日 朝 間 の 国 交 正 常 化 交 渉 が 速 やかに 再 開 される 可 能 性 が 高 い こと 28 笹 川 の 訪 朝 に 中 国 及 び 北 韓 との 貿 易 業 を 営 む 大 阪 の 実 業 家 A 氏 が 同 行 した このA 氏 が 橋 本 竹 下 村 山 の 三 人 のう ち( 誰 のも のかは 判 然 としない)1 名 の 親 書 を 金 正 日 に 秘 密 裡 に 伝 えたという 日 本 人 妻 の 里 帰 りが 合 意 され た 裏 には 日 本 が 食 糧 を 提 供 するという 密 約 があったからであった 同 上 加 賀 孝 英 笹 川 陽 平 1986 年 頁 29 朝 日 新 聞 1997 年 8 月 22 日 付 30 添 付 資 料 2を 参 照 159

10 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 に 言 及 した また 1998 年 3 月 日 に 平 壌 を 訪 問 した 自 民 党 の 訪 朝 団 は よど 号 ハイジャック 犯 の 日 本 送 還 日 本 人 拉 致 問 題 などの 懸 案 に 対 して 論 議 した 後 北 韓 側 に 平 壌 連 絡 事 務 所 の 設 置 を 提 案 し 4 月 1 日 の 東 京 における 記 者 会 見 を 通 じて 対 北 韓 食 糧 支 援 の 積 極 的 な 検 討 を 強 調 した このように 1997 年 後 半 から1998 年 序 盤 までの 朝 日 関 係 は 若 干 進 展 されそうに 思 えた これは 北 韓 側 が 非 常 に 前 向 きな 態 度 を 見 せることによって 進 展 した 結 果 であるとみられる すなわち 橋 本 首 相 が 提 起 した3つの 問 題 日 本 人 妻 の 里 帰 り 日 本 人 拉 致 問 題 麻 薬 密 輸 問 題 と 関 連 し 北 韓 側 は 日 本 人 妻 の 里 帰 りを 実 現 させ 麻 薬 密 輸 問 題 に 対 しては 前 例 のない 遺 憾 の 意 を 表 明 す る 一 方 日 本 人 拉 致 問 題 に 関 しても 一 般 行 方 不 明 者 の 次 元 ではあるが その 調 査 を 約 束 したので ある 4) 関 係 最 悪 化 北 韓 が 以 上 のような 積 極 的 な 意 思 を 表 明 することになった 背 景 には1993 年 以 降 米 国 との 第 2 の 韓 国 戦 争 中 であるという 緊 張 した 安 保 的 現 実 と 1990 年 代 中 盤 の 洪 水 被 害 などによる 食 糧 事 情 悪 化 が 大 きな 要 因 として 作 用 していた つまり 北 韓 は 日 本 人 妻 の 里 帰 り 連 立 与 党 の 北 韓 訪 問 などを 経 済 的 支 援 とリンクさせつつ 国 交 正 常 化 のための 環 境 を 醸 成 していく 戦 略 を 追 求 してい たのである しかし 今 回 も 日 本 側 の 拉 致 問 題 により 朝 日 関 係 は 逆 に 悪 化 した 1998 年 4 月 末 に 橋 本 首 相 は 衆 議 院 本 会 議 の 答 弁 を 通 じ 拉 致 疑 惑 はわが 国 の 国 民 の 安 全 と 生 命 に 直 結 する 重 要 な 問 題 であると 述 べ 北 朝 鮮 側 特 に 最 高 指 導 者 に 対 してその 問 題 解 決 のための 積 極 的 な 対 応 を 求 めた これに 対 して 北 韓 側 は6 月 5 日 赤 十 字 社 のスポークスマン 談 話 を 通 じて 5ヶ 月 間 にわたっ て 集 中 的 な 調 査 事 業 を 行 ったが 日 本 側 が 探 している 行 方 不 明 者 10 名 のうち 1 名 も 探 すことがで きなかったと 明 らかにした このような 攻 防 の 末 に1999 年 8 月 10 日 北 韓 は 祖 国 解 放 54 周 年 を 迎 え 日 本 の 対 朝 鮮 政 策 100 年 の 犯 罪 史 をいま 一 度 明 白 にするため の 強 硬 な 声 明 を 発 表 した 31 これによって 朝 日 交 渉 は 中 断 された 斯 くの 如 く 再 び 拉 致 問 題 によって 国 交 正 常 化 交 渉 は 再 開 することもできなかったが その 隠 さ れた 理 由 はやはり 朝 米 関 係 の 悪 化 であった 1998 年 前 半 期 から 朝 米 関 係 は 急 速 に 悪 化 し 始 めた 3 月 13 日 駐 韓 米 軍 は 陸 軍 構 成 軍 司 令 部 (ASCC:Army Service Component Command)を 創 設 し 駐 韓 米 軍 の 戦 力 水 準 を 高 め 竹 の 体 系 (Bamboo System) と 呼 ばれる 効 率 的 な 戦 闘 体 制 に 改 編 した 32 北 韓 は 駐 韓 米 軍 のこうした 軍 事 的 な 動 きに 対 して 敏 感 に 反 応 し 3 月 21 日 からは 大 々 的 な 軍 事 訓 練 に 突 入 し 22 日 には 平 壌 市 内 で 軍 隊 が 市 街 行 進 をするなどの 武 力 示 威 行 動 を 行 った 8 月 には タイム ニューヨーク タイムズ など 米 国 のマスコミが 金 倉 里 地 下 施 設 の 問 題 を 取 り 上 げた 31 添 付 資 料 3を 参 照 32 これは 竹 (bamboo)を 切 って 土 に 挿 すと 自 然 に 繁 殖 するよう に 平 時 に 指 揮 部 を 強 化 しておけば 戦 時 には 兵 力 のみを 補 強 すれば 軍 事 力 を 増 強 させることができるという 体 系 を 意 味 する ハン ホソク 米 国 の 韓 ( 朝 鮮 ) 半 島 政 策 は 変 わっているのか (한호석 미국의 한(조선)반도 정책은 바귀고 있는가 ) 統 一 学 研 究 所 1998 年 11 月 160

11 ため ワシントン 政 界 がざわめき 始 め 8 月 31 日 に 北 韓 は 光 明 星 1 号 を 発 射 して 全 世 界 に 衝 撃 を 与 えた このテポドン 事 件 以 後 1998 年 末 の 朝 米 間 の 軍 事 的 緊 張 は 戦 争 危 機 説 にまでエスカレ ートした 1998 年 11 月 17 日 米 国 の 韓 半 島 における 戦 争 シナリオ(OpPlan 5027)がマスコミに 公 開 され 12 月 2 日 に 朝 鮮 中 央 放 送 は 人 民 軍 総 参 謀 部 スポークスマンの 名 で 米 国 の 戦 争 計 画 を 非 難 する 声 明 文 を1 日 に10 回 放 送 し 翌 日 には 人 民 武 力 省 の 鄭 昌 烈 副 相 が 万 が 一 ついに 米 帝 が 戦 争 の 導 火 線 に 火 をつけるのであれば 我 々 人 民 軍 隊 は 米 国 本 土 を 丸 ごと 吹 き 飛 ばせる と 発 表 し た 33 労 働 新 聞 も 5027 作 戦 計 画 を 宣 戦 布 告 であると 主 張 しながら 全 面 戦 争 には 全 面 戦 争 で 侵 略 戦 争 には 解 放 戦 争 で 応 えるのみ であると 表 明 した 34 北 韓 のミサイル 発 射 事 件 は 日 本 の 世 論 を 最 悪 の 状 態 に 追 い 込 み これにより 日 本 は 早 速 (9 月 1 日 ) 北 韓 との 国 交 正 常 化 交 渉 再 開 を 凍 結 して 食 糧 などの 人 道 的 支 援 や 韓 半 島 軽 水 炉 事 業 (KED O)に 対 する 協 力 を 保 留 する 措 置 を 決 定 した 日 本 の 新 聞 やテレビは 大 々 的 に 北 韓 による 安 保 上 の 脅 威 を 報 道 した 年 第 9-11 次 国 交 正 常 化 交 渉 1) ペリー プロセスと 第 9 次 国 交 正 常 化 交 渉 1998 年 8 月 北 韓 のミサイル( 人 工 衛 星 ) 発 射 は 米 国 に 大 きな 衝 撃 を 与 えたが クリントン 大 統 領 は 対 北 韓 政 策 の 全 般 を 広 範 囲 に 再 検 討 する 調 整 官 にペリーを 任 命 した ペリーは 約 8ヶ 月 間 の 検 討 過 程 を 経 て 1999 年 10 月 12 日 に 議 会 で 対 北 韓 政 策 のマストプランを 発 表 した 35 ペリー 報 告 書 は 米 国 が 金 正 日 政 権 の 実 体 を 認 定 し これと 交 渉 し 正 常 な 外 交 関 係 (normal diplomatic relations)を 樹 立 すべきであることを 勧 告 した それと 同 時 に ペリー 報 告 書 は 対 北 韓 政 策 にお ける 韓 国 日 本 との 協 力 体 制 の 構 築 を 強 調 した 36 かかるペリー プロセスに 従 い 北 韓 と 米 国 は1999 年 9 月 12 日 ベルリン 高 位 級 会 談 でテポドン ミサイルの 発 射 猶 予 経 済 制 裁 の 解 除 並 びに 食 糧 支 援 など 双 方 のこれまでの 政 策 を 変 更 し 合 う 妥 協 案 に 合 意 した 1999 年 9 月 の 朝 米 高 位 級 会 談 以 後 日 本 政 府 も 急 ぎ 対 北 韓 制 裁 措 置 の 解 除 を 模 索 することになった 1999 年 10 月 日 朝 日 はシンガポールで 外 交 当 局 者 間 の 秘 密 接 触 を 持 ち 12 月 1-3 日 には 村 山 前 首 相 を 団 長 とする 日 本 の 超 党 派 議 員 代 表 団 が 平 壌 を 訪 問 し 朝 鮮 労 働 党 の 金 容 淳 書 記 と 国 交 正 常 化 交 渉 を 再 開 する 旨 の 声 明 を 発 表 した 37 この 合 意 の 大 きな 特 徴 は 日 本 が 積 極 的 に 接 近 し また 大 幅 に 譲 歩 したという 点 である これまで 日 本 人 拉 致 事 件 などの 人 道 的 問 題 と 北 の 核 兵 器 ミサイルなど 安 保 問 題 は 国 交 正 常 化 交 渉 の 前 提 条 件 となっても 決 裂 の 原 因 として 作 用 した しかし この 合 意 に 限 っては 日 本 が 安 保 問 33 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 1998 年 12 月 4 日 付 34 中 央 日 報 1998 年 12 月 5 日 付 都 珍 淳 分 断 についての 演 繹 と 統 一 の 前 提 (분단에 대한 연역과 통일의 전제) 分 断 の 明 日 統 一 の 歴 史 2001 年 7 月 号 当 代 35 Perry Testimony on North Korea : Perry, W. Report on North Korea 1999, 36 都 珍 淳 1990 年 代 北 韓 統 一 論 の 虚 実 と 残 る 争 点 分 断 の 明 日 統 一 の 歴 史 2001 年 当 代 37 徐 東 晩 村 山 訪 北 以 後 の 北 日 関 係 の 展 望 (무라야마 방북 이후 북일 관계 전망) 主 要 国 際 問 題 分 析 2002 年 2 月 外 交 安 保 研 究 院 161

12 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 題 はペリー プロセスを 通 じて 米 国 韓 国 と 協 議 し 共 同 で 対 処 して 拉 致 問 題 などの 人 道 的 問 題 は 国 交 正 常 化 会 談 と 分 離 して 赤 十 字 社 を 通 じ 協 力 するということに 合 意 したのである( 声 明 2 条 ) これによって 日 本 と 北 韓 は1999 年 12 月 末 に 赤 十 字 会 談 及 び 政 府 間 の 実 務 級 交 渉 を 再 開 し 2000 年 初 めに 国 交 正 常 化 交 渉 を 再 開 することで 合 意 した 1999 年 12 月 第 1 次 赤 十 字 会 談 で 北 韓 側 は 日 本 人 拉 致 疑 惑 問 題 に 対 して 調 査 を 始 めた と 表 明 し 日 本 人 妻 の 里 帰 りも4 月 頃 に 再 開 することで 合 意 した 2000 年 3 月 14 日 北 京 で 行 われた 第 2 次 赤 十 字 会 談 について 小 渕 恵 三 首 相 は 日 本 人 拉 致 疑 惑 日 本 人 妻 の 里 帰 りなどで 進 展 が あったと 評 価 しながら 北 韓 側 にコメ10 万 トンを 支 援 することを 公 式 的 に 通 報 した 38 こうして 1991 年 11 月 に 第 8 次 国 交 正 常 化 交 渉 が 決 裂 してから7 年 5ヶ 月 ぶりに 第 9 次 国 交 正 常 化 交 渉 の 本 会 談 が2000 年 4 月 4 7 日 にかけて 平 壌 で 開 かれた ここで 北 韓 側 は 日 本 の 植 民 地 支 配 に 対 する 謝 罪 と 補 償 など 過 去 の 清 算 問 題 を 優 先 的 に 解 決 するよう 求 めたが 日 本 側 は 日 本 人 拉 致 疑 惑 とミサイル 問 題 などを 含 め 一 括 解 決 すると 対 立 した だが 人 道 問 題 と 安 保 問 題 を 国 交 正 常 化 交 渉 において 分 離 することも 可 能 であったため こうした 立 場 の 相 違 が 会 談 を 霧 散 させたわけ ではなかった むしろ 問 題 は 過 去 の 清 算 の 程 度 と 方 法 であった 当 時 から 補 償 の 金 額 が 伝 え 漏 れ 出 てくること も 過 去 の 清 算 問 題 の 妥 結 が 迫 っていることを 示 唆 していた 39 両 国 は 共 同 記 者 発 表 文 を 通 じて 双 方 は 朝 日 関 係 を 改 善 発 展 させていく 必 要 があるという 認 識 に 立 脚 し 過 去 の 清 算 問 題 をはじめ とする 朝 日 国 交 正 常 化 実 現 に 関 連 する 問 題 に 関 し 真 摯 な 討 論 を 行 った と 表 明 し 第 10 次 本 会 談 は 翌 月 下 旬 に 東 京 で 開 くことにしたと 付 け 加 えた 40 2) 南 北 首 脳 会 談 と 第 10 次 国 交 正 常 化 交 渉 2000 年 5 月 に 東 京 で 開 催 される 予 定 であった 第 10 次 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 は 南 北 首 脳 会 談 のた めに 延 期 された 4 月 10 日 南 北 首 脳 会 談 の 実 現 が 発 表 された 時 河 野 洋 平 外 相 は 日 朝 関 係 に も 良 い 影 響 を 与 えるもの と 歓 迎 し 森 喜 朗 首 相 は5 月 30 日 金 大 中 大 統 領 に 対 して 日 本 が 日 朝 国 交 正 常 化 に 強 い 意 志 を 持 っている ことを 金 正 日 国 防 委 員 長 に 伝 えるよう 要 請 した 41 日 本 は 当 時 南 北 首 脳 会 談 で 南 北 が 急 速 に 近 づくなら 朝 日 国 交 正 常 化 日 本 人 拉 致 問 題 北 韓 のミサイ ル 脅 威 などの 関 心 事 が 後 延 ばしにされ 東 北 アジアの 力 学 構 図 の 再 編 における 日 本 の 持 ち 分 が 減 ることになると 心 配 していた 当 時 急 いでいたのは 日 本 であった 2000 年 8 月 日 にかけて 東 京 で 行 われる 予 定 の 第 10 次 国 交 正 常 化 交 渉 を 控 えての 日 本 側 の 積 極 的 な 姿 勢 は 様 々に 感 知 することができた 7 月 23 日 森 首 相 は 金 大 中 大 統 領 から 金 国 防 委 員 長 との 直 接 的 な 意 思 疎 通 が 何 よりも 重 要 であるという 忠 告 を 頂 いた と 述 べ 朝 日 首 脳 会 談 を 推 進 する 旨 を 明 らかにした 42 7 月 末 にタイで 開 かれたASEAN 地 域 安 保 フォーラム(ARF)で 河 野 38 朝 日 新 聞 2000 年 3 月 14 日 付 39 世 界 日 報 2000 年 4 月 11 日 付 40 東 亜 日 報 2000 年 4 月 8 日 付 41 韓 国 日 報 2000 年 5 月 30 日 付 42 朝 日 新 聞 2000 年 7 月 24 日 付 162

13 外 相 は 北 韓 の 白 南 淳 外 相 との 史 上 初 の 朝 日 外 相 会 談 で 拉 致 問 題 やミサイル 問 題 に 一 切 言 及 せ ず むしろ 逆 に 対 北 韓 コメ 支 援 はそうした 懸 案 とは 別 に 検 討 すべきであると 述 べた 同 日 自 民 党 の 野 中 広 務 幹 事 長 も 日 本 人 拉 致 疑 惑 や 北 方 領 土 問 題 などの 懸 案 の 解 決 を 前 提 とはせずに 北 韓 ロシアとの 関 係 改 善 を 図 るべきであるとの 見 解 を 表 明 した 43 それに 続 いて8 月 9 日 に 河 野 外 相 は 国 会 で 交 渉 では 相 手 の 体 制 を 認 めることが 重 要 である とし 北 朝 鮮 と 国 交 正 常 化 交 渉 妥 結 に 先 立 ち 北 朝 鮮 を 国 家 として 承 認 することもできる と 明 らかにした 44 また 8-11 日 にかけて 北 韓 を 訪 問 した 日 本 政 府 の 調 査 団 は 北 韓 に 提 供 されたコメが 本 来 の 目 的 通 りに 適 切 に 分 配 されている ことを 確 認 軍 用 へ 転 換 されているという 日 本 国 内 の 一 部 の 指 摘 に 反 論 した 年 8 月 日 にかけて 東 京 で 第 10 次 国 交 正 常 化 交 渉 が 行 われた 両 側 は 交 渉 の 最 大 の 争 点 である 交 渉 方 式 過 去 の 清 算 の 方 法 日 本 人 拉 致 疑 惑 問 題 に 対 して 相 変 わらず 意 見 の 差 を 狭 めることができなかった 46 このような 表 面 のみを 見 るならば 東 京 会 談 は 特 別 な 進 展 はなかった ように 見 える また 鄭 泰 和 北 韓 側 代 表 の 一 方 的 で 自 信 満 々な 歩 みが 連 日 続 いた 22 日 に 日 本 側 が 主 催 した 晩 餐 会 で 北 韓 側 代 表 団 をずっと 追 い 回 していた 右 翼 の 街 宣 車 を 指 して 怪 しからん 日 本 政 府 が 放 置 しているからではないのか? と 不 満 を 露 わにした 23 日 には 予 定 していた 最 高 裁 判 所 NHK 視 察 をキャンセルし 代 わりに 総 連 中 央 本 部 歓 迎 式 に 参 席 した 24 日 夜 には 会 談 を 終 え 日 本 の 取 材 陣 を 相 手 に 北 海 道 で 汽 車 に 乗 る 時 枕 木 の 一 つ 一 つが 朝 鮮 人 の 死 体 のよ うに 思 いなさい とひとしきり 演 説 をし わが 民 族 が 分 断 されたのも 日 本 の 責 任 であるから 当 然 戦 後 も 補 償 すべきである と 声 を 荒 げた 47 しかし 日 本 の 関 係 者 らは 鄭 泰 和 代 表 のこうした 表 面 的 な 強 硬 姿 勢 にもかかわらず 北 韓 側 の 早 期 妥 結 意 志 も 確 認 していた つまり それは 最 終 妥 結 のための 取 り 引 きを 控 えた 一 種 の 最 後 の 攻 勢 であった 朝 日 双 方 はこの 度 の 会 談 で 国 交 交 渉 の 妥 結 必 要 性 に 対 しては 相 互 に 共 感 してい ることを 確 認 した 本 会 談 に 先 立 ち 北 韓 代 表 団 と 面 会 した 河 野 外 相 は 朝 日 国 交 正 常 化 が 森 内 閣 の 基 本 方 針 であることを 強 調 し 鄭 泰 和 北 韓 側 団 長 は 20 世 紀 の 出 来 事 を21 世 紀 にまで 持 ち 越 し てはならない と 応 えた 23 日 の 非 公 式 接 触 と24 日 の 本 会 議 でも 双 方 はそうした 基 本 姿 勢 を 再 確 認 した 表 面 的 に 見 れば 第 10 次 国 交 正 常 化 交 渉 は 相 互 の 原 則 のみを 固 守 したように 見 えるが 非 公 式 的 には 国 交 正 常 化 交 渉 で 最 後 交 渉 となる 金 の 問 題 が 協 議 されたものと 知 られている 48 国 交 正 常 化 交 渉 は 東 京 で 最 後 の 段 階 を 迎 えていた 3) 第 11 次 国 交 正 常 化 交 渉 と 相 違 する 未 来 北 京 における 第 11 次 会 談 を 控 え 日 本 政 府 は 北 韓 に 支 援 すると 発 表 した50 万 トンのコメを 安 価 43 朝 日 新 聞 2000 年 7 月 27 日 付 44 韓 国 日 報 2000 年 8 月 10 日 付 45 調 査 団 派 遣 自 体 が 最 小 15 万 トン 規 模 の 追 加 コメ 支 援 を 控 え 北 韓 に 免 罪 符 を 与 えるためのも のであったとい う 点 で 交 渉 の 潤 滑 油 だったといえる 46 朝 日 新 聞 2000 年 8 月 25 日 付 47 東 亜 日 報 2000 年 8 月 25 日 付 48 朝 日 新 聞 2000 年 8 月 28 日 付 163

14 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 な 輸 入 米 を 含 めずに 全 量 日 本 産 を 送 る サンタクロース 外 交 政 策 を 行 った 49 しかしながら 10 月 日 の 第 11 次 国 交 正 常 化 交 渉 の 結 果 早 期 国 交 樹 立 に 合 意 したと 明 らかにされたが 共 同 発 表 文 もなく 次 回 の 交 渉 日 程 も 決 められなかった 意 外 な 決 裂 であった この 会 談 の 最 大 の 争 点 はやはり 過 去 の 清 算 であり 北 韓 側 は 補 償 を 日 本 側 は 経 済 協 力 方 式 を 繰 り 返 した しかし 当 時 において 北 韓 は 経 済 的 に 困 窮 しており 第 10 次 東 京 会 談 当 時 にお いては 経 済 協 力 方 式 に 反 対 しなかったという 点 で 日 本 側 は 自 信 を 持 っていた 当 時 日 本 政 府 は 対 北 韓 経 済 支 援 金 額 を 総 計 90 億 ドル( 約 1 兆 円 ) 程 度 と 検 討 していたといわれていた 50 ところが 過 去 の 清 算 の 方 式 と 金 額 の 相 違 があるが それだけで 会 談 を 決 裂 させる 要 因 ではな かった 朝 日 両 国 は 相 互 に 異 なった 情 勢 観 に 基 づいて 相 互 に 異 なった 未 来 に 頼 っていた 北 韓 は 予 想 外 に 強 硬 に 補 償 を 要 求 し 続 けた 51 北 韓 が 強 硬 な 姿 勢 を 見 せたのは 全 般 に 楽 観 的 な 情 勢 認 識 のためであったと 考 えられる 当 時 南 北 関 係 の 雪 解 けと 朝 米 会 談 の 進 展 で 北 韓 はいわ ゆる 全 方 位 外 交 によりヨーロッパ 各 国 と 矢 継 ぎ 早 に 国 交 を 樹 立 した さらに 第 11 次 国 交 正 常 化 交 渉 が 開 かれる 直 前 であった10 月 12 日 趙 明 録 国 防 委 員 会 第 1 副 委 員 長 がクリントン 大 統 領 と 共 同 声 明 を 発 表 し 10 月 25 日 にはオルブライト 国 務 長 官 が 訪 朝 し 金 正 日 委 員 長 と 会 談 した こうした 状 況 下 で 北 韓 は 時 間 の 経 過 を 楽 観 視 していたと 考 えられる これに 対 して 日 本 も 頑 強 だった 日 本 側 代 表 らは 北 韓 の 経 済 開 発 資 金 が 日 本 から 出 るしかない ことを 考 慮 し 日 本 は 韓 国 と 米 国 を 乗 せて 北 韓 へ 向 うバスの 時 間 に 間 に 合 わなかった しかしわ れわれが 乗 らないとバスは 出 発 できない と 述 べた 52 日 本 はクリントン 大 統 領 の 訪 朝 がかかった 朝 米 会 談 米 国 大 統 領 の 選 挙 などを 見 守 る 時 間 が 必 要 であった 日 本 政 府 はクリントン 大 統 領 の 訪 朝 が 消 滅 したことで 安 心 したというのが 事 実 である 年 9 月 朝 日 首 脳 会 談 1) 水 面 下 の 交 渉 : 北 韓 米 国 日 本 2001 年 に 出 帆 したブッシュ 政 権 はクリントン 政 権 の 対 北 韓 包 容 政 策 を 全 面 的 に 停 止 し 2002 年 の 年 頭 教 書 演 説 (State of Union)で 北 韓 を 悪 の 枢 軸 国 家 として 名 指 しし 朝 米 関 係 は 戦 争 さな がらの 対 立 で 行 き 詰 まった こうした 状 況 下 で2002 年 8 月 末 朝 日 首 脳 会 談 開 催 が 発 表 されたのは 相 当 に 電 撃 的 であり 衝 撃 的 なことであった ところで 朝 日 首 脳 会 談 は 小 泉 純 一 郎 首 相 が 約 1 年 前 から 水 面 下 で 数 次 に 渉 り 当 局 者 らの 会 談 を 経 たもの 54 であると 明 らかにしたように 相 当 期 間 準 備 された 会 談 であった 朝 日 新 聞 によ れば クリントン 大 統 領 の 訪 朝 が 消 滅 した 直 後 の2001 年 1 月 から 北 韓 は 森 首 相 の 平 壌 訪 問 を 提 49 朝 鮮 日 報 2000 年 10 月 11 日 付 これは3 月 に 日 本 がコメ10 万 トンを 支 援 する 際 にその90%が 輸 入 米 で 占 められ ていたことと 対 比 されたものであった( 毎 日 新 聞 2000 年 10 月 19 日 付 ) 50 ある 新 聞 は 総 計 90 億 ドルのう ち その60%である50 余 億 ドルは 無 償 供 与 残 りは 借 款 による 経 済 協 力 方 式 が 有 力 であると 報 道 した( 東 京 新 聞 2000 年 10 月 26 日 付 ) 51 中 央 日 報 2000 年 11 月 2 日 付 52 朝 日 新 聞 2000 年 11 月 1 日 付 53 東 亜 日 報 2001 年 7 月 5 日 付 (7 面 コラム) 54 小 泉 総 理 米 国 訪 問 及 び 第 57 回 国 連 総 会 出 席 内 外 記 者 会 見 ( 平 成 14 年 9 月 13 日 於 米 国 ) 164

15 案 していたという 1 月 27 日 にはシンガポールで 森 首 相 の 非 公 式 特 使 である 中 川 秀 直 と 北 韓 の 姜 錫 柱 外 務 部 第 一 副 相 が 極 秘 会 談 を 持 ち ここで 姜 錫 柱 外 務 部 第 一 副 相 は 国 交 正 常 化 のための 一 括 妥 結 と 首 脳 会 談 を 提 案 したという 55 しかし 2001 年 4 月 初 め 日 本 では 森 首 相 が 退 陣 し 小 泉 が 首 相 に 就 任 した 2002 年 9 月 米 国 において 小 泉 が 朝 日 の 水 面 下 での 交 渉 が 一 年 前 から 始 まったと 述 べたことは 2001 年 前 半 期 の 森 首 相 時 期 の 交 渉 を 除 く 自 らが 首 相 に 就 任 して 以 後 の 水 面 下 の 交 渉 のみを 指 すものである 小 泉 が 明 らかにした 1 年 前 とは 大 方 9 11テロ 事 件 直 後 に 当 たり 米 国 の 対 外 政 策 が 超 強 硬 に 旋 回 した 時 期 と 重 なる 当 時 北 韓 は9 11 以 降 の 米 国 の 対 外 政 策 が 超 強 硬 姿 勢 に 突 き 進 んでいることに 注 目 しながら 日 本 に 対 して 首 脳 会 談 を 提 案 したものと 考 えられる この 時 期 の 日 本 に 対 する 交 渉 は 北 韓 側 から まず 提 案 されたものといわれ 56 それ 以 前 の 交 渉 とは 異 なり この 時 は 北 韓 側 が 積 極 的 であった 北 韓 側 の 目 標 は 1 対 日 関 係 改 善 を 通 じ 米 国 の 北 韓 に 対 する 威 嚇 政 策 を 遮 断 させ 対 話 政 策 へと 誘 導 すること 2 国 交 正 常 化 を 通 じた 日 本 の 支 援 によって 深 刻 な 経 済 危 機 を 克 服 すること 57 の 2つに 要 約 できる 58 その 反 面 日 本 側 の 目 的 としては 経 済 的 支 援 と 米 国 との 対 話 斡 旋 などの 見 返 りに 北 韓 側 から 拉 致 問 題 などの 懸 案 に 対 して 譲 歩 と 実 益 を 引 き 出 すことで これを 通 じて 小 泉 政 権 の 国 内 での 支 持 率 を 回 復 すること そして 対 外 的 に 東 北 アジアにおける 脱 冷 戦 の 主 導 権 を 握 る ことであったと 考 えることができる 年 10 月 水 面 下 で 非 公 式 課 長 級 協 議 を 開 始 し 11 月 に 平 壌 12 月 に 北 京 2002 年 1 月 に 大 連 3 月 に 瀋 陽 など ほぼ 毎 月 協 議 が 続 けられた こうした 過 程 は 田 中 真 紀 子 外 相 にも 報 告 さ れないほど 秘 密 裏 に 行 われ 年 5 月 頃 にようやく 朝 日 首 脳 会 談 開 催 についての 大 筋 的 な 合 意 が 行 われたという 61 ところが 6 月 29 日 の 突 発 的 な 西 海 交 戦 により 米 国 が 特 使 の 訪 朝 を 撤 回 すると 朝 日 首 脳 会 談 の 交 渉 も 一 時 中 断 の 危 機 に 直 面 した しかし 7 月 31 日 にブルネイで 開 催 さ れたASEAN 地 域 安 保 フォーラム(ARF)でパウエル 国 務 長 官 と 白 南 淳 外 相 が 会 談 し 朝 米 政 治 交 渉 再 開 を 表 明 すると 朝 日 間 でも 最 初 の 外 相 会 談 を 開 き 首 脳 会 談 を 再 び 推 進 することとなった 62 以 上 のような 過 程 を 経 て 2002 年 8 月 日 外 務 省 局 長 級 協 議 が 平 壌 で 開 催 された このと 55 朝 日 新 聞 2002 年 9 月 12 日 付 56 毎 日 新 聞 2002 年 8 月 3 日 付 57 北 の 姜 錫 柱 第 1 外 務 第 1 次 官 は 日 本 が 米 国 と 対 話 する 際 に 北 朝 鮮 の 立 場 をよく 説 明 し 影 響 力 を 行 使 してく れるよう 願 う と 言 及 した( 毎 日 新 聞 2002 年 8 月 27 日 付 ) 58 7 月 に 北 韓 が 推 進 した 経 済 システム 改 革 は 対 外 的 に 朝 日 関 係 の 改 善 とセットである 見 なすことができる それほ ど 北 韓 の 経 済 改 革 には 日 本 の 経 済 的 支 援 が 必 須 な 要 素 として 見 なされている 日 本 経 済 新 聞 2002 年 8 月 27 日 付 同 9 月 18 日 付 ソン ジュミョ ン 危 機 の 中 の 改 革 改 革 の 中 の 危 機 : 北 日 首 脳 会 談 と 北 韓 改 革 の 国 際 的 条 件 動 向 と 展 望 (송주명 위기 속의 개혁, 개혁 속의 위기: 북일 정상회담과 북한개혁의 국제적 조건 동향과 전망 )2002 年 秋 号 59 日 本 経 済 新 聞 2002 年 8 月 25 日 付 60 この 交 渉 は 外 務 省 のアジア 大 洋 州 局 と 総 理 官 邸 の 直 接 的 連 係 の 中 で 主 導 されたという ( 朝 日 新 聞 2002 年 9 月 17 日 付 同 9 月 19 日 付 ソン ジュミョ ン 前 掲 論 文 2002 年 61 毎 日 新 聞 2002 年 8 月 31 日 付 62 朝 鮮 日 報 東 亜 日 報 韓 国 日 報 2002 年 8 月 1 日 付 同 8 月 2 日 付 165

16 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 きの 局 長 級 協 議 は 日 本 の 外 務 省 の 田 中 均 アジア 大 洋 州 局 長 と 北 韓 外 務 部 の 馬 哲 洙 第 4 局 (アジ ア 局 ) 長 間 で 行 われたが ここで 二 首 脳 間 の 親 書 外 交 が 並 行 して 行 われた 田 中 局 長 は8 月 24 日 平 壌 に 到 着 するやいなや 小 泉 首 相 の 親 書 を 洪 成 南 内 閣 総 理 に 伝 達 した 当 時 金 正 日 国 防 委 員 長 はロシア 沿 海 州 地 域 を 訪 問 していたために 姜 錫 柱 第 一 副 相 がウラジオストクに 赴 き 8 月 26 日 田 中 局 長 に 小 泉 首 相 の 勇 気 あるメッセージに 感 謝 する との 金 正 日 委 員 長 の 謝 意 を 伝 達 した 63 局 長 級 会 談 は 従 来 における 朝 日 間 の 交 渉 が 遅 延 したことの 打 開 策 として 包 括 性 時 限 性 政 治 性 を 骨 子 とする 大 妥 協 の 基 本 方 向 を 確 認 した 要 するに 拉 致 問 題 戦 後 の 清 算 などの 朝 日 間 の 懸 案 問 題 を 分 離 せずに 包 括 処 理 し 期 限 を 定 め 具 体 的 成 果 を 志 向 して 両 国 首 脳 が 政 治 的 意 志 を 持 って 最 終 決 断 をすべきであるというものである この 協 議 を 通 じて 北 韓 は 日 本 国 内 の 最 も 深 刻 な 懸 案 である 拉 致 問 題 に 対 し 画 期 的 な 措 置 を 取 るとの 確 証 を 日 本 側 に 与 えた こうした 確 信 の 下 で 日 本 は8 月 30 日 に 小 泉 首 相 の 訪 朝 と 首 脳 会 談 の 開 催 を 公 式 的 に 発 表 したのである 64 ところで 朝 日 首 脳 会 談 のもう 一 つの 重 要 な 裏 面 のプレイヤーは 米 国 である この 問 題 について は 全 く 相 反 する 主 張 がある ある 人 は 日 本 の 独 自 性 を 強 調 して またある 人 はブッシュ 政 権 の 作 品 であると 主 張 する 65 真 実 は 多 分 その2つの 中 間 にあると 思 われる 日 本 が 米 国 との 一 定 の 協 議 な しに 朝 日 首 脳 会 談 の 開 催 を 一 方 的 に 発 表 するとは 考 えられないが とはいえ 米 国 が 先 に 企 画 して 推 進 したものでは 決 してなかった 問 題 は 米 国 がいつからどこまで 知 っていたのかということであり いかなる 立 場 を 表 明 していたのかが 鍵 となる ブッシュ 政 権 の 初 期 の 対 北 韓 政 策 は 強 硬 な 無 視 政 策 であった 2000 年 11 月 31 日 当 時 大 統 領 に 当 選 したブッシュのアジア 戦 略 の 諮 問 役 を 担 当 していたアーミテージは 読 売 新 聞 との 対 談 で 北 韓 との 関 係 改 善 はまず 韓 国 が 推 進 し 次 に 日 本 が 推 進 し 米 国 は 一 番 最 後 が 良 い と 語 ったこ とがあるが これは 穏 健 派 の 中 の 一 部 の 見 解 であり それも 米 国 が 韓 国 と 日 本 を 先 に 立 てるという 積 極 的 な 意 味 合 いよりは 米 国 が 後 手 に 回 るという 消 極 的 意 味 合 いが 強 いものであったと 考 えるべ きだろう 66 日 本 が 朝 日 間 の 首 脳 会 談 推 進 を 米 国 に 通 知 したのは 2002 年 5 月 の 外 務 省 課 長 級 協 議 ではじ めて 首 脳 会 談 の 開 催 が 合 意 された 後 田 中 局 長 が 訪 米 し アーミテージらと 会 談 したときだった この 時 米 国 側 は 日 本 側 の 北 韓 との 対 話 路 線 を 遮 る 考 えはないが 米 国 が 先 に 動 くのは 難 しい という 意 見 を 表 明 したという 67 その 後 パウエル アーミテージ ケリーと 続 く 国 務 省 の 核 心 ラインも 積 極 的 な 対 北 韓 政 策 を 提 出 し 始 めた 6 月 14 日 米 国 国 務 省 はジェイムズ ケリーを 対 北 韓 特 使 と して 平 壌 に 派 遣 する 旨 を 北 韓 に 提 案 した 6 月 29 日 の 西 海 交 戦 で 米 国 国 務 省 は 特 使 の 訪 朝 提 案 を 一 時 撤 回 したが ブルネイで 行 われたASEAN 地 域 安 保 フォーラム(ARF) 以 後 特 使 外 交 の 再 開 を 表 明 した 63 朝 日 新 聞 毎 日 新 聞 2002 年 8 月 27 日 付 64 日 本 経 済 新 聞 2002 年 8 月 30 日 付 65 ハン ホソク 朝 日 首 脳 会 談 の 推 進 背 景 と 朝 日 平 壌 宣 言 の 歴 史 的 意 義 (한호석 조일 정상회담의 추진배경과 조일 평양선언의 역사적 의의 ) 年 9 月 66 アーミテージの 役 割 を 過 度 に 評 価 し 朝 日 首 脳 会 談 を 彼 の 作 品 として 評 価 する 場 合 も ある( 時 事 ジャーナル (시사저널) 2002 年 9 月 5 日 号 ハンホソク 同 上 ) 後 で 詳 しく 述 べるが このよう な 評 価 は 過 度 であると 言 える 67 朝 日 新 聞 2002 年 8 月 27 日 付 166

17 8 月 末 に 米 国 は 首 脳 会 談 のための 最 後 の 交 渉 である 朝 日 局 長 級 会 談 に 注 目 しつつ 自 らの 進 み 具 合 を 調 整 していた 8 月 25 日 に 平 壌 で 朝 日 局 長 級 会 談 が 開 かれたまさにその 時 間 に 米 国 国 務 省 のコリア 課 副 課 長 サイード(Fariel Saeed)を 含 む 実 務 代 表 団 5 名 が 訪 朝 して 核 の 廃 燃 料 棒 保 管 問 題 など 朝 米 間 で 懸 案 となっている 問 題 を 協 議 した 68 また アーミテージ 国 務 次 官 とケリー 特 使 は 平 壌 に 派 遣 した 国 務 省 実 務 代 表 団 が 帰 国 するのを 待 ちつつ 8 月 日 米 日 第 一 次 戦 略 会 議 に 参 席 するため 東 京 に 滞 留 していた 小 泉 首 相 のメッセージに 対 する 金 正 日 委 員 長 の 反 応 が 伝 達 された 直 後 の8 月 27 日 アーミテージは 小 泉 首 相 に 面 会 して 朝 日 首 脳 会 談 問 題 を 集 中 的 に 論 議 した 69 このように 朝 日 首 脳 会 談 の 準 備 過 程 で 米 日 間 の 協 力 はある 程 度 作 動 していた しかし これは アーミテージに 代 表 される 米 国 国 務 省 穏 健 派 の 一 部 との 協 議 であり 首 脳 会 談 の 協 議 が 本 格 化 さ れる5 月 頃 に 開 始 されたものである ところが 国 務 省 当 局 者 らも 朝 日 間 の 交 渉 の 急 速 な 進 展 に 衝 撃 を 受 けていたという 70 さらに 米 国 の 強 硬 派 は 日 本 が 拉 致 問 題 と 国 交 正 常 化 など 二 国 間 の 懸 案 に 執 着 する 余 り 米 国 が 関 心 を 寄 せている 大 量 破 壊 兵 器 問 題 を 回 避 し 朝 日 交 渉 が 妥 結 し 日 本 の 資 金 が 北 韓 に 流 入 されれば 米 国 の 武 力 使 用 の 威 嚇 と 政 治 的 圧 力 が 無 力 化 されること を 懸 念 した 71 結 局 米 国 は 核 問 題 やミサイル 問 題 など 米 国 の 要 求 を 日 本 が 的 確 に 代 弁 すること を 前 提 に 朝 日 首 脳 会 談 に 同 意 した 72 2) 朝 日 首 脳 会 談 と 平 壌 宣 言 朝 日 首 脳 会 談 の 直 前 に 既 に 北 韓 側 から 積 極 的 な 立 場 が 表 明 されるだろうという 兆 しが 確 認 さ れた 2002 年 5 月 北 韓 外 務 部 朴 龍 淵 第 4 局 副 局 長 が 過 去 の 清 算 問 題 と 関 連 し 既 存 の 北 韓 の 立 場 の 全 面 的 な 変 化 を 示 唆 するなど 首 脳 会 談 の 事 前 折 衝 の 過 程 で 北 韓 の 外 務 部 は 経 済 協 力 方 式 に 立 場 を 変 えたことを 伝 えた 金 正 日 国 防 委 員 長 はまた 共 同 通 信 との 書 面 インタビューにおい て 両 国 関 係 進 展 のための 画 期 的 な 措 置 を 示 唆 した 年 9 月 17 日 平 壌 で 開 かれた 朝 日 首 脳 会 談 は 長 時 間 ではなかったが(2 時 間 30 分 ) その 会 談 結 果 である 朝 日 共 同 宣 言 は 一 般 的 な 予 測 を 超 える 大 妥 協 を 生 み 出 した 74 1)まず 朝 日 間 で 最 大 の 懸 案 であった 拉 致 問 題 は 金 正 日 委 員 長 が 特 殊 機 関 内 の 英 雄 主 義 者 盲 従 主 義 者 らが 一 方 的 に 犯 したことで 全 く 不 幸 で 遺 憾 なこととして 率 直 に 謝 罪 し 11 名 の 拉 致 者 のうち7 名 が 死 亡 し 4 名 が 生 存 していると 具 体 的 に 確 認 し さらに 責 任 者 の 処 罰 と 再 発 防 止 を 68 ソウル 新 聞 (서울신문) 朝 鮮 日 報 2002 年 8 月 26 日 付 ハン ホソク 前 掲 69 この 会 合 では 朝 日 首 脳 会 談 を 集 中 論 議 したために イラク 戦 争 に 対 する 日 本 の 協 力 問 題 はほとんど 取 り 扱 う こと ができなかったという ( 朝 日 新 聞 2002 年 8 月 31 日 付 日 本 経 済 新 聞 2002 年 9 月 3 日 付 ) 70 読 売 新 聞 2002 年 9 月 1 日 付 71 朝 日 新 聞 2002 年 9 月 15 日 付 年 8 月 28 日 東 京 でのアーミテージの 記 者 会 見 9 月 12 日 の 日 米 首 脳 会 談 でのブッシュの 態 度 からこれを 確 認 できる( 毎 日 新 聞 2002 年 8 月 31 日 付 読 売 新 聞 2002 年 9 月 1 日 付 毎 日 新 聞 朝 日 新 聞 2002 年 9 月 14 日 付 ) 73 毎 日 新 聞 2002 年 9 月 10 日 付 日 本 経 済 新 聞 2002 年 9 月 12 日 付 毎 日 新 聞 2002 年 9 月 15 日 付 ソン ジュミ ョ ン 前 掲 論 文 74 平 壌 宣 言 は 添 付 資 料 4を 参 照 167

18 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 約 束 した 75 2)1990 年 の 三 党 共 同 宣 言 で 述 べられた 戦 後 補 償 を 完 全 に 排 除 し 植 民 地 時 期 に 対 する 謝 罪 問 題 も 日 本 側 が 主 張 した1995 年 村 山 談 話 方 式 で 処 理 された(2 項 ) また 植 民 地 時 期 に 対 し ては 賠 償 や 補 償 ではなく 財 産 及 び 請 求 権 を 相 互 に 放 棄 する 基 本 原 則 に 従 うことで 合 意 し 日 本 側 は 国 交 正 常 化 以 後 無 償 資 金 協 力 低 利 子 長 期 借 款 提 供 及 び 国 際 機 構 を 通 じた 人 道 主 義 的 な 支 援 などの 経 済 協 力 と 民 間 経 済 活 動 を 支 援 する 見 地 から 日 本 の 国 際 協 力 銀 行 などによる 融 資 信 用 貸 付 などの 経 済 支 援 を 約 束 した 但 し 具 体 的 な 金 額 の 規 模 は 今 後 の 交 渉 課 題 とし て 残 された 3) 米 国 が 強 く 関 心 を 抱 いている 東 北 アジアの 平 和 と 安 全 問 題 と 関 連 して 相 当 な 水 準 の 合 意 を 生 み 出 した(4 項 ) すなわち 1 東 北 アジア 地 域 の 信 頼 醸 成 を 図 るための 枠 組 み 整 備 の 重 要 性 2 核 問 題 に 対 する 北 韓 の 国 際 的 合 意 の 遵 守 3 核 ミサイルなど 安 全 保 障 問 題 に 対 する 関 係 諸 国 間 の 対 話 促 進 の 重 要 性 4 北 韓 のミサイル 発 射 の 凍 結 を2003 年 以 後 も 延 長 することなどが 決 定 された このように 北 韓 は 相 当 な 譲 歩 をすることで 国 交 正 常 化 に 積 極 的 な 意 志 を 表 明 し 日 本 はこれを 通 じて 東 北 アジアの 新 たな 安 保 の 枠 組 みに 参 与 する 契 機 を 掴 んだ 以 上 のような 首 脳 会 談 の 結 果 は10 数 年 間 対 立 していた 朝 日 間 の 基 本 論 点 がほぼ 解 消 された ものであり 一 途 に 行 き 詰 まりの 状 況 へと 進 んでいた 朝 米 関 係 を 解 決 することが 可 能 な 水 準 の 提 案 が 含 まれていた 当 時 の 国 際 情 勢 から 平 壌 宣 言 を 読 み 解 くなら 朝 米 間 における 現 在 の 差 し 迫 った 争 点 (4 項 )が 朝 日 間 の 過 去 の 色 々な 争 点 (1-3 項 )を 収 斂 させる 役 割 をしたと 言 える この 点 で ワシントンは 平 壌 会 談 の 姿 なき 主 要 な 参 加 者 であり ワシントンと 平 壌 の 対 立 が 東 京 と 平 壌 の 半 世 紀 の 対 立 を 和 解 させる 契 機 になったと 考 えられる 当 時 北 韓 は 米 国 とも 接 触 をしており 特 にケリー 特 使 の 訪 朝 を 控 えていた 金 正 日 委 員 長 は 朝 日 首 脳 会 談 を 通 じ 米 国 との 安 保 問 題 と 日 本 との 経 済 問 題 を 同 時 に 解 決 するカードを 切 り 小 泉 首 相 は 拉 致 問 題 に 対 する 北 韓 の 譲 歩 によって 国 内 の 政 治 的 立 場 を 拡 大 し さらにこれまで 脆 弱 だ った 東 アジア 地 域 の 安 保 問 題 に 意 味 ある 媒 介 者 の 地 位 に 上 がる 契 機 を 設 けた 3) 国 交 正 常 化 交 渉 の 中 断 と 米 国 (1) 日 本 の 世 論 の 反 応 朝 日 首 脳 会 談 は 小 泉 首 相 が 自 らの 政 治 生 命 を 賭 して 推 進 したものであり その 結 果 は 一 応 成 功 であった インターネット Yahoo Japan と 共 同 通 信 が 共 同 で 首 脳 会 談 の 当 日 にあたる9 月 17 日 午 後 7 時 から18 日 午 前 11 時 30 分 までオンラインで 世 論 調 査 を 実 施 した 結 果 回 答 者 7,016 名 中 65% の4,607 名 が 首 脳 会 談 の 結 果 を 歓 迎 すると 答 えた 首 脳 会 談 を 肯 定 的 に 評 価 した 人 のうちで34% は 日 本 人 拉 致 問 題 に 進 展 があるだろうと 考 え 23%は 両 国 の 国 交 正 常 化 に 役 に 立 つ 10%は 東 北 アジア 地 域 の 安 保 確 立 に 寄 与 すると 評 価 した 76 イギリスの フィナンシャル タイムズ によれば 75 日 本 が 追 及 してきた11 名 のう ち 10 名 の 身 元 を 確 認 し(6 名 死 亡 4 名 生 存 ) これ 以 外 にも 追 加 で2 名 が 死 亡 1 名 が 生 存 していたという 事 実 を 確 認 した( 日 本 経 済 新 聞 2002 年 9 月 18 日 付 ) 76 パク テギョ ン 東 北 アジアの 新 デタントに 日 中 ロ 国 連 大 歓 迎 : 憂 慮 していた 日 本 の 世 論 も3 分 の2が 肯 定 評 価 プレシアン (박태경 동북아의 신데탕트에 일 중 러 UN 대환영: 우려했던 일본 여론도 3분의 2가 168

19 朝 日 首 脳 会 談 以 前 に40% 台 に 落 ち 込 んでいた 小 泉 首 相 に 対 する 支 持 率 は 朝 日 首 脳 会 談 直 後 に は51%に 上 昇 した 77 以 上 のように 日 本 人 拉 致 問 題 でその 反 応 が 気 がかりであった 日 本 の 世 論 は 逆 風 もなくもなか ったが 次 第 に 朝 日 首 脳 会 談 に 対 する 肯 定 的 な 方 向 にまとまっていった 小 泉 首 相 をはじめとした 日 本 政 府 の 首 脳 部 も 北 韓 との 国 交 正 常 化 に 対 する 立 場 は 固 いものであった 78 小 泉 首 相 はコペン ハーゲンで 行 われたアジア ヨーロッパ 首 脳 会 議 (ASEM)に 参 席 し 9 月 22 日 に 金 大 中 大 統 領 に 対 して 今 後 推 進 する 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 の 具 体 的 計 画 を 説 明 し 日 韓 の 両 首 脳 は 速 やかな 朝 米 対 話 の 推 進 を 米 国 に 促 すことで 合 意 した 79 だが 10 月 の 初 め(6 日 )から 日 本 は 拉 致 事 件 の 真 相 究 明 を 最 優 先 の 課 題 として 挙 げつつ 突 如 北 韓 との 関 係 正 常 化 に 対 して 消 極 的 に 変 化 し 始 めた 80 それまで 朝 日 双 方 の 間 で または 日 本 国 内 では 新 たな 問 題 はまったく 発 生 していなかった それでは 何 が 問 題 だったのか それはまたし ても 米 国 であった (2) 米 国 の 強 硬 派 の 世 論 とケリー 特 使 の 訪 朝 上 で 述 べたように 日 本 の 外 務 省 が 朝 日 首 脳 会 談 以 前 に アーミテージ 国 務 次 官 などと 協 議 し たことがあるが 米 国 内 の 強 硬 派 らは 朝 日 首 脳 会 談 に 対 して 非 常 に 批 判 的 であった 彼 らの 立 場 を 代 弁 する 言 論 機 関 は 小 泉 首 相 の 訪 朝 に 対 してもっぱら 批 判 的 であり さらに 嘲 笑 的 であった 9 月 4 日 の アジアン ウォール ストリート ジャーナル (AWS J)の 社 説 小 泉 の 無 意 味 な 旅 行 (Koizumi s Pointless Pilgrimage) や 12 日 の ファー イースタン エコノミック レビュー (FEER) の 社 説 小 泉 の 危 険 な 賭 け(Koizumi s Dangerous Gambit) などはその 題 目 から 挑 発 的 であった 81 この2つの 社 説 の 内 容 を 要 約 すれば 小 泉 首 相 の 訪 朝 はますます 落 ち 込 んで 行 く 自 らの 人 気 を 回 復 するための 国 内 政 治 用 であり このような 政 治 的 目 的 に 悩 んだあまり 北 韓 の 金 正 日 の 術 策 に 引 っかかっているというものである さらに 小 泉 首 相 の 訪 朝 に 関 連 して 日 本 は 米 国 と 十 分 な 事 前 協 議 をしなかったことに 対 して 憤 りを 爆 発 させている AWSJ 社 説 は ワシントンはこの1 年 間 に 進 め られてきた 事 をわずか3 日 前 に 通 告 されたことに 対 して 不 満 であるとし この 旅 行 に 政 治 生 命 を かけた という 小 泉 の 発 言 を メロドラマ として 格 下 げしつつ 11 名 の 拉 致 被 害 者 を 同 行 せずに 帰 国 したことは 首 相 は 笑 いの 種 になるだけだろう と 揶 揄 した 82 FEER 社 説 は 日 本 の 外 務 省 がアーミテージらとある 程 度 論 議 をしたことを 指 摘 しているが それ が 穏 健 派 の 一 部 と 非 公 式 に 協 議 した 非 常 に 不 十 分 なものとして 非 難 した 긍정 평가 프레시안 ) 2002 年 9 月 18 号 77 同 上 2002 年 9 月 11 日 号 78 韓 国 日 報 2002 年 9 月 19 日 付 79 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 韓 国 日 報 2002 年 9 月 23 日 付 80 世 界 日 報 2002 年 10 月 7 日 付 81 この 新 聞 と 雑 誌 はいずれも 香 港 で 発 行 されているが 所 有 主 は 米 国 ニューヨークに 本 部 を 置 く ダウジョ ーンズ 社 で 事 実 上 米 国 のマスコミである 特 にウォール ストリート ジャーナルはブッシュ 米 大 統 領 の 最 も 好 むメディアとし て 知 られ 米 国 の 保 守 強 硬 派 の 性 向 を 最 も よく 代 弁 している 82 小 泉 訪 朝 に 米 強 硬 派 たちの 憤 り:AWSJ FEER 社 説 プレシアン ( 고이즈미 방북에 미 강경파들 분통: AWSJ FEER 사설 프레시안 )2002 年 9 月 6 日 号 169

20 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 ある 人 は 小 泉 首 相 の 訪 朝 が 米 国 の 同 意 とこの 間 に 東 京 へしばし 立 ち 寄 ったリチャード アーミテージ 国 務 省 副 長 官 のサインを 経 て 計 画 されたものであるという 説 を 主 張 している われわれはハワード ベイカー 駐 日 大 使 が 先 週 半 ばに 小 泉 首 相 から 訪 朝 の 意 思 を 通 報 されたのと 同 時 に 彼 がブッシュ 大 統 領 と 通 話 したい 意 志 を 表 したと いう 事 実 を 聞 いたも のである 83 こうした 強 硬 派 の 批 判 的 な 雰 囲 気 の 決 定 版 は ラムズフェルド 国 防 長 官 の 発 言 であった 彼 は 朝 日 首 脳 会 談 を 翌 日 に 控 えた9 月 16 日 国 防 省 のブリーフィングで 北 韓 が 核 兵 器 を 保 有 していると 発 言 した 国 務 省 側 で それはこれまでに 把 握 していた 資 料 程 度 であるということが 判 明 すると ラ ムズフェルド 国 防 長 官 は 朝 日 共 同 宣 言 が 発 表 された 翌 日 (9 月 18 日 )の 議 会 証 言 で 再 び 北 韓 の 核 兵 器 保 有 を 主 張 した 84 このような 情 勢 下 で10 月 3-5 日 の 北 韓 訪 問 を 終 えて 帰 国 した 対 北 特 使 のケリー 国 務 次 官 補 は 意 外 にも 沈 黙 を 貫 いた 彼 は5 日 にソウルに 戻 った 後 短 い 声 明 を 通 じて ワシントンに 戻 り 次 第 訪 朝 結 果 を 検 討 し 韓 国 日 本 と 協 議 を 経 た 後 に 今 後 の 行 動 を 最 終 決 定 するだろう とのみ 表 明 した 10 月 6 日 日 本 に 到 着 したケリー 国 務 次 官 補 は 川 口 外 相 らと 会 談 して 自 分 は 核 査 察 大 量 破 壊 兵 器 ミサイル 在 来 型 の 兵 器 人 権 問 題 などに 対 する 米 国 の 憂 慮 を 伝 えたが 進 展 がなかったと のみ 明 らかにした 85 彼 はソウルでの 記 者 らとの 一 問 一 答 をキャンセルしたが 続 く 日 本 では 記 者 会 見 自 体 を 取 り 止 めた ケリー 国 務 次 官 補 はこのように 言 葉 を 慎 んでいたが ニューヨーク タイム ズ ワシントン ポスト ロサンゼルス タイムズ など 米 国 のマスコミは10 月 6 日 の 東 京 発 で 否 定 的 ニュースと 論 評 を 掲 載 し 始 めた 月 6 日 ケリー 国 務 次 官 補 の 東 京 訪 問 と 日 本 の 外 相 との 会 談 以 後 朝 日 関 係 は 再 び 大 きな 難 関 にぶつかった 10 月 7 日 北 韓 は 訪 朝 時 にケリーが 核 問 題 を 提 起 して それを 朝 日 関 係 及 び 南 北 関 係 とつなげたと 非 難 した (ケリー) 特 使 はその 何 か 憂 慮 する 事 項 という ものを 取 り 上 げながら 核 及 びミサイルと 常 備 兵 力 人 権 問 題 などについて 米 国 の 一 方 的 な 要 求 をわれわれが 先 に 解 決 しなけれ ば 朝 米 関 係 はも ちろん 朝 日 関 係 と 北 南 関 係 も 順 調 に 解 決 できないだろう と 大 変 圧 力 的 で 傲 慢 な 態 度 を 見 せた 月 16 日 午 後 7 時 ホワイトハウスは 緊 急 記 者 会 見 を 通 じ 衝 撃 的 なニュースとして 北 韓 の 濃 縮 ウラニウムによる 核 開 発 を 是 認 したことを 公 表 した それ 以 降 北 韓 の 核 問 題 は 米 国 のマスコミと 強 硬 派 の 発 言 を 中 心 に 北 が1-2 個 の 核 兵 器 を 作 ることのできるプルトニウムを 保 有 している 可 能 性 がある から 始 まり 濃 縮 ウラニウムによる 核 兵 器 開 発 計 画 をもっている 1-2 個 の 核 兵 器 を 保 83 Koizumi s Dangerous Gambit, Far Eastern Economic Review, , プレシアン(프레시안) 2002 年 9 月 6 日 号 84 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 2002 年 9 月 20 日 付 同 9 月 26 日 付 85 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 2002 年 10 月 7 日 付 86 文 化 日 報 2002 年 10 月 7 日 付 87 朝 鮮 中 央 通 信 2002 年 10 月 7 日 付 170

21 有 できる 核 兵 器 を 既 に 保 有 している などへとエスカレートしていった 88 北 韓 は 核 問 題 に 対 する 米 国 の 発 表 と 主 張 を 朝 日 関 係 及 び 南 北 関 係 を 阻 止 するためのもので 政 治 的 布 石 であると 非 難 した 平 壌 にやってきた 米 国 大 統 領 特 使 は 我 々が 米 国 の 一 方 的 な 要 求 を 先 に 解 決 しなければ 朝 米 対 話 はもち ろん 朝 日 北 南 関 係 の 前 進 もないだろうとわれわれを 威 嚇 し 恐 喝 したことは 決 して 偶 然 ではなかった 89 米 国 が 核 問 題 を 今 の 時 期 に 持 ち 出 した 目 的 は すなわち 北 南 関 係 朝 日 関 係 を 破 綻 させるためのも のである 90 (3) 国 交 正 常 化 交 渉 中 断 2002 年 10 月 は 日 本 では 朝 日 間 の 国 交 正 常 化 の9 月 の 進 展 と10 月 の 新 たな 障 害 が 交 錯 して いた 時 期 である 10 月 15 日 拉 致 被 害 者 のうち 生 存 者 5 名 が 日 本 に 帰 国 し 10 月 日 にクアラ ルンプールで 国 交 正 常 化 交 渉 のための 安 保 会 議 が 行 われたのは9 月 の 進 展 に 繋 がるものであっ た しかし 全 般 的 に 状 況 は 米 国 による 障 害 要 因 が 次 第 に 主 導 していった 日 本 のマスコミは13 日 に 政 府 関 係 者 らの 言 葉 を 引 用 し 日 本 人 拉 致 事 件 で 悪 化 した 国 内 の 世 論 を 勘 案 し 金 正 日 委 員 長 からもらったマツタケを 処 理 したと 伝 えた 日 小 泉 首 相 は 北 韓 では 拉 致 被 害 者 を 殺 害 し た と 発 言 し 大 きな 物 議 を 醸 し 日 に 日 本 政 府 は 一 時 帰 国 した 拉 致 被 害 生 存 者 5 名 を 北 韓 に 送 り 返 さず 北 韓 に 残 っている 家 族 の 早 期 帰 国 を 推 進 すると 決 定 した 月 29 日 クアラルンプールでの 朝 日 安 保 会 議 を 明 日 に 控 え 第 10 次 アジア 太 平 洋 経 済 協 力 (APEC) 首 脳 会 議 が 開 かれた ブッシュ 大 統 領 金 大 中 大 統 領 小 泉 首 相 らは3カ 国 首 脳 会 談 を 持 ち 共 同 発 表 文 を 発 表 した ここで 小 泉 首 相 は 核 問 題 並 びに 拉 致 問 題 の 完 全 な 履 行 なしには 朝 日 国 交 正 常 化 会 談 が 完 了 できないと 強 調 した その 反 面 興 味 深 いことに ブッシュ 大 統 領 は 北 韓 を 攻 撃 する 意 思 を 持 たず 米 国 は 朝 米 関 係 を 変 化 させるために 果 敢 な 接 近 方 法 をとる 準 備 を 用 意 していることを 再 確 認 した 94 つまり 日 本 はムチを 米 国 はアメを 取 り 挙 げた これは 朝 日 関 係 が 朝 米 関 係 を 追 い 越 すことができないという 表 現 であった それゆえ 10 月 日 に 行 われたクアラルンプールでの 朝 日 安 保 会 議 が 決 裂 したのは 当 然 の 成 り 行 きであった 日 本 は 安 保 問 題 と 拉 致 問 題 が 解 決 された 後 に 国 交 正 常 化 を 北 韓 は 国 交 正 常 化 が 実 現 されないと 日 本 が 主 張 する 安 保 問 題 などを 順 調 に 解 決 できないとの 立 場 であった 95 北 韓 外 務 省 のスポークスマンは クアラルンプールの 国 交 正 常 化 会 談 で 日 本 側 が9 17 平 壌 宣 言 の 約 88 都 珍 淳 韓 半 島 の 平 和 定 着 あと10m 残 った (한반도 평화정착 마지막 10m 남았다 ) 民 族 年 3 月 号 民 族 労 働 新 聞 2002 年 11 月 19 日 付 90 朝 鮮 中 央 通 信 2002 年 11 月 19 日 付 91 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 世 界 日 報 2002 年 10 月 14 日 付 92 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 大 韓 毎 日 2002 年 10 月 15 日 付 93 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 世 界 日 報 2002 年 10 月 26 日 付 94 韓 国 日 報 2002 年 10 月 28 日 付 95 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 韓 国 日 報 世 界 日 報 2002 年 10 月 31 日 付 同 11 月 1 日 付 同 11 月 2 日 付 171

22 第 3 部 1945 年 以 後 の 日 韓 関 係 第 11 章 日 朝 関 係 の 諸 問 題 束 を 反 故 にすることによって 真 意 をねじ 曲 げ 折 角 設 けられた 協 力 的 な 雰 囲 気 を 破 綻 させた と 述 べると 共 に 朝 日 国 交 正 常 化 が 遅 延 した 暁 にはミサイル 発 射 の 凍 結 を 再 考 する 可 能 性 があること に 言 及 した 月 9 日 には 韓 米 日 3カ 国 の 対 北 韓 政 策 調 整 監 督 グループ(TCOG) 会 議 14 日 に は 韓 半 島 エネルギー 開 発 機 構 (KEDO) 執 行 理 事 国 会 議 がジュネーブ 基 本 合 意 に 基 づく 対 北 韓 重 油 供 給 を 論 議 し 12 月 から 北 韓 に 対 する 重 油 供 給 を 中 断 すると 決 定 した 97 こうして 1994 年 の 朝 米 ジュネーブ 基 本 合 意 書 は 完 全 に 破 綻 し 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 も 中 断 した 北 韓 外 務 省 のスポークスマンは11 月 14 日 拉 致 被 害 者 5 名 を1-2 週 後 には 北 韓 に 送 り 返 すとの 政 府 間 の 合 意 を 日 本 当 局 が 一 方 的 に 破 棄 することによって 朝 日 関 係 改 善 に 新 たな 障 害 を 作 っ た と 非 難 しつつ 両 国 の 安 保 協 議 の 無 期 延 期 を 警 告 した しかし 小 泉 首 相 は 拉 致 被 害 者 を 北 韓 に 送 り 返 さないとの 日 本 政 府 の 基 本 的 立 場 を 繰 り 返 し 強 調 した 98 こうして 日 のクアラルンプ ール 会 談 で 合 意 した11 月 予 定 の 安 保 会 議 は 消 滅 し 首 脳 会 談 で 急 進 展 した 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 も 停 止 した 日 本 は 再 び 米 国 を 追 い 越 すことができなかったのである 6.おわりに 1) 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 の 特 徴 これまで 検 討 してきたように 14 年 に 渉 る 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 の 歴 史 が 持 つ 幾 つかの 特 徴 を 整 理 すれば 以 下 の 通 りである (1) 長 期 性 : 脱 冷 戦 以 降 1990 年 に 始 まった 朝 日 間 の 国 交 正 常 化 交 渉 は2004 年 現 在 14 年 が 経 過 したものの 未 だ 国 交 が 結 ばれていないのが 実 情 である 世 界 の 外 交 史 上 においても 例 をみ ない 長 期 的 交 渉 こそが 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 史 の 第 一 の 特 徴 であると 言 える このような 長 期 性 は 朝 日 間 の 特 殊 な 関 係 が 持 つ 対 立 の 歴 史 的 な 厚 みと 重 さを 確 認 させる 近 代 以 後 のそれは 1 半 世 紀 の 植 民 地 経 験 2 半 世 紀 の 戦 後 冷 戦 体 制 3 世 界 的 次 元 の 脱 冷 戦 以 後 にも 朝 米 朝 日 間 の 対 立 を 中 心 に 続 いている 韓 半 島 と 東 北 アジアの 緊 張 など どれ 一 つとして 軽 く 処 理 できない 三 つ の 次 元 が 重 層 的 に 結 合 している 冷 戦 以 降 同 じ 資 本 主 義 陣 営 に 属 していた 韓 日 間 の 正 常 化 交 渉 が1951 年 10 月 の 交 渉 開 始 日 から1965 年 6 月 の 韓 日 条 約 締 結 に 至 るまで14 年 を 要 した 経 験 を 想 起 すれば 三 つの 次 元 の 対 立 が 重 なった 朝 日 交 渉 の14 年 間 は さらに 難 関 が 多 く 波 乱 に 満 ちた ものであった (2) 分 節 性 と 変 動 性 : 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 におけるいま 一 つの 特 徴 は 交 渉 過 程 の 結 果 が 持 続 蓄 積 されることがなく 同 じ 争 点 が 新 たに 始 まり 国 交 正 常 化 直 前 に 決 裂 する 分 節 性 が 繰 り 返 され ている 点 である また 前 と 同 じように 繰 り 返 されるのではなく 時 事 の 情 勢 によって 主 動 的 立 場 が 変 化 した つまり その 時 々において 一 方 が 積 極 的 になったり もう 一 方 が 積 極 的 に 転 じたりするな どの 変 動 性 を 見 ることができる 要 するに 年 にかけての 国 交 正 常 化 交 渉 の 場 合 は 日 本 が 積 極 的 であったが 2002 年 の 場 合 は 北 韓 が 積 極 的 であった 96 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 韓 国 日 報 2002 年 11 月 6 日 付 97 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 韓 国 日 報 2002 年 11 月 15 日 付 98 ハンギョ レ 新 聞 (한겨레신문) 世 界 日 報 2002 年 11 月 15 日 付 172

23 (3) 上 位 の 変 数 米 国 : 朝 日 関 係 で 見 られるこうした 分 節 性 と 変 動 性 は 朝 日 関 係 を 規 制 するより 上 位 の 変 数 が 介 入 作 用 するためであろうと 言 える それは 具 体 的 には 米 国 だといえ その 存 在 は 朝 米 関 係 と 米 日 関 係 の 両 面 で 朝 日 交 渉 の 問 題 に 介 入 した 既 に 述 べた 如 く 14 年 間 の 国 交 正 常 化 交 渉 で 米 国 は 最 終 局 面 においてほとんど 常 に 決 定 的 な 変 数 となった もちろん 世 界 における 超 大 国 である 米 国 の 力 は 決 して 朝 日 関 係 にのみ 固 有 なものではない とりわけ 1951 年 のサンフランシスコ 対 日 講 和 条 約 が 米 国 主 導 下 に 締 結 されたという 点 で 対 日 関 係 に 関 する 限 り 米 国 の 影 響 力 は 世 界 的 な 次 元 であったと 言 える しかし 朝 日 国 交 正 常 化 の 問 題 で 米 国 の 介 入 はより 緻 密 に 強 く 作 用 し 具 体 的 な 様 相 は 朝 米 関 係 を 行 き 詰 まらせたり 日 本 に 対 し て 圧 力 を 行 使 したりすることで 表 出 した 年 にかけての 朝 日 交 渉 の 決 裂 には 二 方 向 のいずれにも 作 用 した 1992 年 後 半 期 から 朝 米 関 係 はいわゆる 核 問 題 で 対 立 し 始 め 5 年 間 の 戦 争 状 態 に 至 り 朝 日 関 係 は 急 速 に 行 き 詰 まり 方 向 性 を 失 った さらに 米 国 は 日 本 政 界 の 有 力 者 で1990 年 に 朝 日 三 党 共 同 宣 言 を 導 き 出 した 金 丸 を 政 治 的 に 没 落 させた 年 にかけての 朝 日 交 渉 でも 朝 米 間 の 安 保 問 題 の 威 力 は 明 らかであった 1995 年 に 交 渉 が 始 まったのも 1994 年 のジュネーブにおける 朝 米 基 本 合 意 の 遺 産 であり 日 本 人 妻 の 里 帰 りとコメ 支 援 が 行 われつつ 交 渉 が 間 歇 的 に 進 行 されたが 結 局 国 交 正 常 化 交 渉 にさえ 進 むことができなかったのも 基 本 的 な 原 因 は 朝 米 関 係 が 5 年 間 の 戦 争 を 継 続 中 であったという 事 実 のためであった 年 にかけての 国 交 正 常 化 交 渉 は 米 国 の 介 入 余 地 が 相 対 的 に 少 なかった 時 期 である しかし それでも 米 国 の 情 勢 に 対 する 朝 日 間 の 見 解 の 相 違 によって 国 交 正 常 化 交 渉 は 米 国 大 統 領 選 挙 以 降 に 延 期 された ブッシュ 政 権 の 登 場 以 来 小 泉 首 相 の 訪 朝 で 頂 点 に 達 した2002 年 の 朝 日 間 の 交 渉 では 北 韓 が 非 常 に 守 勢 であり 日 本 は 非 常 に 攻 勢 であった 以 上 のような 攻 勢 と 守 勢 の 背 景 も 基 本 的 にはブッシュ 政 権 の 対 北 韓 政 策 に 始 まり それが 中 断 される 原 因 も 米 国 の 核 問 題 提 起 であった これが 朝 日 交 渉 問 題 において 日 本 外 交 が 持 つ 限 界 であると 指 摘 できる 99 (4) 現 在 が 規 制 する 過 去 または 冷 戦 が 規 制 する 植 民 地 問 題 : 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 で 米 国 の 力 は 議 題 においても 作 用 した つまり 米 国 主 導 で 形 成 された 冷 戦 的 対 立 問 題 いわゆる 現 在 の 安 保 問 題 が 韓 日 間 で 固 有 の 過 去 の 植 民 地 問 題 を 規 制 する 力 として 作 用 した それは 韓 日 国 交 正 常 化 において 既 に 作 用 していた すなわち 米 国 によって 主 導 される 冷 戦 体 制 の 安 保 論 理 が 日 韓 間 の 経 済 協 力 を 媒 介 にし 植 民 地 の 過 去 の 歴 史 の 清 算 問 題 を 解 決 する 力 として 作 用 した 100 朝 日 国 交 正 常 化 交 渉 史 は 米 国 が 主 導 する 冷 戦 的 な 安 保 問 題 が 朝 日 間 の 植 民 地 清 算 問 題 を 圧 倒 するということが 再 び 論 証 されている しかし その 作 用 の 方 向 は 韓 日 会 談 とは 反 対 であった 韓 日 会 談 では 米 国 冷 戦 安 保 の 力 が 日 韓 間 の 植 民 地 の 清 算 をめぐる 対 立 をなだめさせる 接 着 剤 として 作 用 し その 結 果 米 国 日 本 韓 国 の 東 北 アジアの 三 角 地 域 連 帯 を 誕 生 させた その 反 面 朝 日 交 渉 では 朝 日 双 方 の 過 去 の 歴 史 の 清 算 問 題 に 対 する 合 意 と 努 力 は 米 国 - 安 保 問 題 の 介 入 99 ある 者 はこれを 日 本 外 交 の 企 画 主 義 的 属 性 であると 指 摘 したことがある(ヤン ギウン 日 本 の 外 交 協 商 ソファ (양기웅 일본의 외교협상 소화) 1998 年 ) 100 李 元 徳 日 韓 過 去 史 処 理 の 原 点 ソウル 大 学 校 出 版 部 ( 한일 과거사 처리의 원점 서울대학교출판부) 1996 年 頁 173

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