大腸ESD/EMRガイドライン 第56巻04号1598頁

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1 ESD/EMR

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5 1602 日本消化器内視鏡学会雑誌 Vol. 56 4, Apr a b c d Figure 1 LST の病型亜分類 インジゴカルミン散布像で判定する a 顆粒均一型 homogeneous type LST-G Homo b 結節混在型 nodular mixed type LST-G Mix) c 平隆起型 flat-elevated type LST-NG F d 偽陥凹型 pseudo-depressed type LST-NG PD 癌取扱い規約に従って記載するとⅡc Ⅱa Ⅱa 42) ure 1 と拡大観察による pit pattern 診断の総合 が multifocal な浸潤傾向があ 評価が必須である44) ESD 適応病変の細目に関し り どの部位で SM 浸潤しているかの予想が容易 ては 大腸 ESD 標準化検討部会案が参考となる Ⅱc と表現される ではなく またしばしば線維化を伴っているので 35) 36) 45) 47) Table 3 EMR に適さないことが多い43) ただし SM 高度 浸潤を来している確率も高いことを念頭におき Ⅱ 術前診断 外科手術適応か内視鏡治療の適応であるかを 慎 1 質的診断 重に判断する必要がある LST の ESD/EMR の棲 大腸 ESD/EMR を行う前には病変の質的診断 み分けの決定のためには LST の病型亜分類 Fig- が重要である その理由として質的診断は切除す 5 Gastroenterological Endoscopy

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13 1610 日本消化器内視鏡学会雑誌 Figure 2 EMR 標本固定の実際 Vol. 56 4, Apr Figure 3 ESD 標本固定の実際 Figure 4 切除標本切り出しの実際 除後の経過観察をリスクに応じて層別化し 3 膜が均等に平面化されるよう 粘膜面を表にして 10 個の腺腫 径 10mm 以上の腺腫 villous 成分 ゴム板やコルク板にピンで貼り付け Figure 2 を伴う腺腫 high-grade dysplasia のいずれかを ホルマリンに 室温にて 時 認めた場合 advanced adenoma は 3 年後に 10 間浸漬し固定する151) 152) 個以上の腺腫では 3 年以内に大腸内視鏡検査を行 切除後の標本は自己融解が進むため速やかに固 139) うことなどを推奨している 定する必要があるが より乾燥を防ぐために生理 食塩水を浸すとよい このときに内視鏡医は臨床 Ⅷ 病理 画像との乖離がなく かつ切除標本の断端が判別 1 検体の取り扱い できるように展開し処理する必要がある また多 病変の根治性や追加治療の必要性を判断するた 分割切除となった標本はできるだけ再構築もしく めには 正確な病理組織診断が必須であり 切除 は断端が判別できるように展開する必要がある 標本が適切に取り扱われなければならない エビ 臨床的意義のある病理組織診断を行うために デンスレベルⅥ 推奨度 C1 検体は病変周囲粘 は 適切な切り出しが必要である エビデンスレ 13 Gastroenterological Endoscopy

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