Microsoft Word - 要請書(最終)10月21日.doc

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1 要 請 書 平 成 23 年 10 月 沖 縄 県 軍 用 地 転 用 促 進 基 地 問 題 協 議 会

2 殿 軍 転 基 協 第 号 平 成 23 年 10 月 日 沖 縄 県 軍 用 地 転 用 促 進 基 地 問 題 協 議 会 会 長 ( 沖 縄 県 知 事 ) 仲 井 眞 弘 多 基 地 から 派 生 する 諸 問 題 の 解 決 促 進 に 関 する 要 請 貴 職 におかれましては 本 県 における 基 地 問 題 の 解 決 のため 平 素 より 格 別 の 御 理 解 と 御 配 慮 を 賜 り 厚 く 御 礼 申 し 上 げます さて 国 土 面 積 のわずか 0.6 パーセントに 過 ぎない 沖 縄 県 に 在 日 米 軍 専 用 施 設 面 積 の 約 74 パーセントに 及 ぶ 広 大 な 米 軍 基 地 が 存 在 し 周 辺 住 民 をはじめ 県 民 生 活 に 様 々な 影 響 を 与 えております 本 協 議 会 の 要 請 に 対 し これまでの 取 組 状 況 や 今 後 の 対 応 について 政 府 から 二 度 にわたり 回 答 が 示 されるとともに 沖 縄 政 策 協 議 会 の 下 に 設 置 された 米 軍 基 地 負 担 軽 減 部 会 においても 協 議 が 行 われていると ころでありますが 依 然 として 目 に 見 える 形 での 負 担 軽 減 が 図 られて いるとは 言 えない 状 況 にあります 沖 縄 県 民 は 戦 後 66 年 にわたって 過 重 な 基 地 負 担 を 背 負 い 続 けてお り 基 地 問 題 の 解 決 は 県 民 の 切 実 な 願 いであります つきましては 基 地 から 派 生 する 諸 問 題 の 解 決 について なお 一 層 の 御 尽 力 を 賜 りますよう 次 のとおり 要 請 いたします

3 要 請 事 項 Ⅰ 米 軍 基 地 負 担 の 軽 減 について 1 日 米 共 同 発 表 について (1) 普 天 間 飛 行 場 の 県 外 移 設 及 び 早 期 返 還 危 険 性 の 除 去 について (2) 在 沖 海 兵 隊 のグアム 移 転 と 嘉 手 納 飛 行 場 より 南 の 施 設 区 域 の 返 還 等 について (3)ホテル ホテル 訓 練 区 域 の 一 部 解 除 鳥 島 射 爆 撃 場 及 び 久 米 島 射 爆 撃 場 の 返 還 について 2 米 軍 人 軍 属 等 による 事 件 等 の 抜 本 的 防 止 対 策 について 3 米 軍 の 演 習 等 に 伴 う 事 故 等 の 防 止 及 び 安 全 管 理 の 徹 底 について 4 嘉 手 納 飛 行 場 及 び 普 天 間 飛 行 場 における 航 空 機 騒 音 等 の 軽 減 につ いて 5 米 軍 の 活 動 及 び 基 地 運 用 による 生 活 環 境 被 害 や 自 然 環 境 破 壊 の 防 止 対 策 の 強 化 について 6 日 米 地 位 協 定 の 抜 本 的 な 見 直 しについて Ⅱ 米 軍 施 設 区 域 の 返 還 及 び 跡 地 利 用 に 係 る 諸 問 題 の 解 決 促 進 につ いて 1 駐 留 軍 用 地 跡 地 利 用 推 進 法 ( 仮 称 )の 制 定 について 2 公 共 事 業 の 実 施 に 伴 う 駐 留 軍 用 地 の 一 部 返 還 手 続 の 迅 速 化 及 び 米 軍 発 注 工 事 における 県 内 建 設 業 者 による 受 注 機 会 の 拡 大 について

4 Ⅰ 米 軍 基 地 負 担 の 軽 減 について 1 日 米 共 同 発 表 について (1) 普 天 間 飛 行 場 の 県 外 移 設 及 び 早 期 返 還 危 険 性 の 除 去 について 要 請 ア 日 米 共 同 発 表 を 見 直 し 同 飛 行 場 の 県 外 移 設 及 び 早 期 返 還 に 取 り 組 むこと イ 返 還 するまでの 間 であれ 普 天 間 飛 行 場 の 危 険 性 の 除 去 及 び 騒 音 の 軽 減 について 早 急 に 抜 本 的 な 対 策 を 講 じること ウ MV-22 オスプレイの 配 備 について 政 府 の 責 任 において 県 民 生 活 への 影 響 など 十 分 な 説 明 を 行 うこと 理 由 普 天 間 飛 行 場 は 市 街 地 の 中 心 部 に 位 置 しており 住 民 生 活 に 著 しい 影 響 を 与 えていることから 周 辺 住 民 の 航 空 機 事 故 への 不 安 や 騒 音 被 害 などを 解 消 することが 喫 緊 の 課 題 となっております 特 に 平 成 16 年 8 月 には 沖 縄 国 際 大 学 構 内 に 普 天 間 飛 行 場 所 属 の 大 型 ヘリコプターが 墜 落 炎 上 する 深 刻 な 事 故 が 発 生 しており 同 飛 行 場 の 早 期 返 還 及 び 危 険 性 の 除 去 は 県 民 の 強 い 願 いでありま す 日 米 両 政 府 は 去 る6 月 21 日 の 日 米 安 全 保 障 協 議 委 員 会 におい て 沖 縄 における 再 編 等 を 含 む 共 同 発 表 を 行 い 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 について その 位 置 配 置 及 び 工 法 の 検 証 及 び 確 認 を 完 了 したとのことでありますが 平 成 21 年 9 月 以 降 の 県 内 の 諸 状 況 を 踏 まえると 地 元 の 理 解 が 得 られない 移 設 案 を 実 現 することは 事 実 上 不 可 能 であると 考 えております - 1 -

5 つきましては 代 替 施 設 を 名 護 市 辺 野 古 に 設 置 するとした 日 米 共 同 発 表 を 見 直 し 普 天 間 飛 行 場 の 県 外 移 設 及 び 早 期 返 還 に 取 り 組 んでいただく 必 要 があります また 返 還 するまでの 間 であれ その 危 険 性 を 放 置 することは できないことから 一 日 も 早 い 危 険 性 の 除 去 及 び 騒 音 の 軽 減 に 取 り 組 んでいただく 必 要 があります 政 府 においては 平 成 19 年 8 月 に 公 表 した 危 険 性 除 去 のための 諸 施 策 を 平 成 21 年 5 月 までに 全 て 完 了 したとのことでありますが 地 域 住 民 の 生 命 財 産 安 全 を 守 る 観 点 から 更 なる 抜 本 的 な 改 善 措 置 を 早 急 に 講 じていただく 必 要 があります MV-22 オスプレイの 配 備 について 当 該 機 種 が 過 去 の 開 発 段 階 に おいて 死 亡 事 故 を 起 していること 等 から 県 民 が 不 安 を 抱 いてお り 十 分 な 情 報 が 示 されない 現 状 では 配 備 について 反 対 であり ます 沖 縄 県 と 宜 野 湾 市 が 提 出 した 質 問 文 書 に 対 して 政 府 から 回 答 がありましたが 回 答 できていない 項 目 があり 引 き 続 き 県 民 生 活 への 影 響 など 十 分 な 説 明 をしていただく 必 要 があります - 2 -

6 (2) 在 沖 海 兵 隊 のグアム 移 転 と 嘉 手 納 飛 行 場 より 南 の 施 設 区 域 の 返 還 等 について 要 請 ア 在 沖 海 兵 隊 のグアム 移 転 と 嘉 手 納 飛 行 場 より 南 の 施 設 区 域 の 返 還 等 は パッケージ 論 にとらわれることなく 実 現 可 能 な ものから 一 つ 一 つ 確 実 に 実 行 すること イ SACO 関 連 事 業 等 で 協 議 が 中 断 している 事 例 について 早 急 に 協 議 を 再 開 すること また 公 共 事 業 の 推 進 に 伴 う 施 設 区 域 の 一 部 返 還 等 について 協 議 を 進 めること ウ 米 軍 の 活 動 の 沖 縄 県 外 への 移 転 拡 充 について 具 体 的 かつ 実 効 性 のある 訓 練 移 転 を 実 施 すること エ 駐 留 軍 従 業 員 の 雇 用 の 確 保 について きめ 細 かな 対 応 を 行 う こと 理 由 在 日 米 軍 兵 力 の 本 県 への 集 中 は 日 本 全 国 の 中 で 明 らかに 不 公 平 であり 応 分 の 負 担 をはるかに 超 えております 日 常 的 に 発 生 する 航 空 機 騒 音 をはじめ 実 弾 射 撃 演 習 による 原 野 火 災 や 自 然 環 境 の 破 壊 油 類 による 河 川 及 び 海 域 の 汚 染 や 土 壌 の 汚 染 航 空 機 事 故 のほか 米 軍 人 等 による 刑 法 犯 罪 等 の 発 生 などは 県 民 生 活 に 様 々な 影 響 を 及 ぼしています 本 協 議 会 としては 海 兵 隊 の 訓 練 を 県 外 へ 移 転 することを 含 めて 在 沖 米 軍 兵 力 の 削 減 を 図 ることは 米 軍 人 等 による 事 件 事 故 の 減 少 にもつながるものであり また 嘉 手 納 飛 行 場 より 南 の 施 設 区 域 の 返 還 等 は 沖 縄 の 基 地 負 担 軽 減 を 図 る 上 で 重 要 であり 沖 縄 の 新 たな 発 展 に 向 けた 大 きな 転 機 となるものと 考 えております 一 方 普 天 間 飛 行 場 の 移 設 については 平 成 21 年 9 月 以 降 の - 3 -

7 県 内 の 諸 状 況 を 踏 まえると 地 元 の 理 解 が 得 られない 移 設 案 を 実 現 することは 事 実 上 不 可 能 であります つきましては 同 飛 行 場 の 県 外 移 設 及 び 早 期 返 還 に 取 り 組 む とともに 在 沖 米 海 兵 隊 のグアム 移 転 と 嘉 手 納 飛 行 場 より 南 の 施 設 区 域 の 返 還 等 は パッケージ 論 にとらわれることなく 地 元 の 意 向 を 踏 まえた 上 で 実 現 可 能 なものから 一 つ 一 つ 確 実 に 実 施 していただく 必 要 があります とりわけ 嘉 手 納 飛 行 場 より 南 の 施 設 区 域 の 返 還 に 係 る 沖 縄 に 残 る 施 設 区 域 の 整 理 統 合 縮 小 のための 詳 細 な 計 画 につい ては 早 い 時 期 に 作 成 し 公 表 していただく 必 要 があります なお 日 本 政 府 は 米 国 政 府 との 間 で グアムにおける 施 設 及 び インフラ 整 備 経 費 として 日 本 政 府 は 60.9 億 ドル( 約 5 千 億 円 ) を 負 担 することを 確 認 しており 普 天 間 問 題 の 進 展 に 関 わらず グアムの 施 設 整 備 の 進 捗 等 に 応 じて 在 沖 海 兵 隊 の 移 転 を 速 やかに 開 始 する 必 要 があると 考 えております さらに SACO 関 連 事 業 として 採 択 されたにも 拘 わらず 再 編 実 施 のための 日 米 ロードマップで 示 された 施 設 区 域 の 統 合 が 進 展 しないことを 理 由 に キャンプ ハンセン 所 在 町 村 が 計 画 し ている 金 武 地 区 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 建 設 など 事 業 実 施 に 向 け た 協 議 が 進 んでいない 事 例 があり 地 域 の 活 性 化 生 活 に 関 わる 整 備 については 早 急 に 協 議 を 再 開 していただく 必 要 があります さらに 駐 留 軍 従 業 員 の 雇 用 の 確 保 についても 現 行 の 枠 組 み の 継 続 はもちろんのこと 新 たな 制 度 の 創 設 も 含 めきめ 細 かな 対 応 を 行 っていただく 必 要 があります - 4 -

8 (3) ホテル ホテル 訓 練 区 域 の 一 部 解 除 鳥 島 射 爆 撃 場 及 び 久 米 島 射 爆 撃 場 の 返 還 について 要 請 ホテル ホテル 訓 練 区 域 の 一 部 解 除 鳥 島 射 爆 撃 場 及 び 久 米 島 射 爆 撃 場 を 返 還 すること 理 由 ホテル ホテル 訓 練 区 域 及 びその 周 辺 のうち 沖 縄 本 島 に 近 接 した 海 域 は カツオやマグロ ソデイカの 好 漁 場 であります また 同 訓 練 区 域 には 那 覇 ~ 南 北 両 大 東 島 間 の 航 空 路 及 び 海 上 交 通 路 が 近 接 しており 生 活 航 路 の 安 全 確 保 の 観 点 からも 懸 念 があります さらに 鳥 島 射 爆 撃 場 及 び 久 米 島 射 爆 撃 場 周 辺 の 海 域 は パヤ オ 漁 が 盛 んであるとともに もずく 養 殖 場 が 隣 接 しております 沖 縄 県 周 辺 海 域 には 日 米 地 位 協 定 に 基 づく 広 大 な 米 軍 提 供 水 域 が 設 定 され 漁 場 が 制 限 されているとともに 漁 場 間 の 移 動 に 大 きな 制 約 を 受 けております また 平 成 20 年 4 月 には 鳥 島 射 爆 撃 場 の 訓 練 水 域 外 において 米 海 兵 隊 所 属 機 による 爆 弾 の 誤 投 下 事 件 が 発 生 するなど 漁 船 の 安 全 操 業 がおびやかされて おります 特 に 鳥 島 射 爆 撃 場 については 長 年 の 実 弾 射 爆 撃 訓 練 によ り 島 としての 形 状 を 失 いつつあり 我 が 国 の 領 土 保 全 上 重 大 な 問 題 であります つきましては ホテル ホテル 訓 練 区 域 の 一 部 解 除 鳥 島 射 爆 撃 場 及 び 久 米 島 射 爆 撃 場 の 返 還 により 県 民 の 生 活 と 安 全 を 確 保 し 県 土 の 均 衡 ある 発 展 を 図 る 必 要 があります - 5 -

9 2 米 軍 人 軍 属 等 による 事 件 等 の 抜 本 的 防 止 対 策 について 要 請 ア 事 件 等 の 再 発 を 防 止 するため 人 権 教 育 安 全 管 理 の 強 化 等 より 一 層 の 綱 紀 粛 正 措 置 を 図 ること イ 事 件 等 に 係 る 原 因 究 明 及 び 調 査 結 果 を 速 やかに 公 表 すること ウ 平 成 22 年 6 月 に 在 日 米 軍 沖 縄 地 域 調 整 官 が 発 表 した 事 件 等 再 発 防 止 策 の 実 効 性 の 検 証 を 含 め 抜 本 的 な 対 策 を 講 じること 理 由 これまで 本 協 議 会 では 米 軍 人 軍 属 等 による 事 件 等 の 根 絶 を 図 るため 綱 紀 粛 正 や 再 発 防 止 特 に 未 成 年 者 を 重 視 した 兵 員 家 族 への 教 育 の 徹 底 について 関 係 機 関 に 繰 り 返 し 強 く 申 し 入 れ てきたところであります しかしながら 依 然 として 事 件 事 故 が 後 を 絶 たない 状 況 が 続 いております 米 軍 構 成 員 等 による 刑 法 犯 罪 は 復 帰 から 平 成 23 年 9 月 末 現 在 で5,733 件 に 達 しており このうち 殺 人 強 盗 強 姦 といった 凶 悪 事 件 が567 件 ( 民 間 人 殺 害 事 件 12 件 を 含 む) 発 生 しております 昨 年 1 年 間 においても71 件 もの 刑 法 犯 罪 が 発 生 しており これ らの 中 には 深 夜 の 時 間 帯 や 飲 酒 に 絡 んで 発 生 した 暴 行 傷 害 窃 盗 住 居 侵 入 などが 含 まれております 県 民 に 大 きな 不 安 を 与 える このような 米 軍 人 等 による 事 件 事 故 の 再 発 を 防 止 するには 人 権 教 育 安 全 管 理 の 強 化 等 より 一 層 の 綱 紀 粛 正 措 置 がとられる 必 要 があります また 県 民 の 不 安 を 軽 減 する 観 点 から 事 件 等 の 徹 底 した 原 因 究 明 及 び 事 件 等 に 係 る 調 査 結 果 についても 速 やかに 公 表 していただく 必 要 があり ます - 6 -

10 さらに 平 成 22 年 6 月 に 在 日 米 軍 沖 縄 地 域 調 整 官 から 米 軍 人 軍 属 等 による 事 件 事 故 の 再 発 防 止 策 が 発 表 されましたが 外 出 規 制 時 間 帯 の 飲 酒 に 絡 む 事 件 事 故 が 度 々 発 生 しており こ れらの 措 置 の 実 効 性 の 検 証 も 含 め 日 米 両 政 府 において 抜 本 的 な 再 発 防 止 策 を 講 じていただく 必 要 があります - 7 -

11 3 米 軍 の 演 習 等 に 伴 う 事 故 等 の 防 止 及 び 安 全 管 理 の 徹 底 について 要 請 ア 訓 練 演 習 の 具 体 的 な 内 容 を 事 前 に 公 表 すること イ 演 習 等 による 事 故 が 発 生 した 場 合 は 事 故 調 査 結 果 を 速 やか に 公 開 し 原 因 究 明 を 徹 底 的 に 行 うとともに 安 全 管 理 におい て 抜 本 的 かつ 実 効 性 のある 措 置 を 講 じること ウ 米 原 子 力 艦 船 による 原 子 力 事 故 を 想 定 した 資 機 材 の 整 備 や 安 全 体 制 の 構 築 等 について 政 府 の 責 任 において 地 方 公 共 団 体 に 対 し 財 政 的 措 置 を 含 めた 十 分 な 支 援 を 行 うこと 理 由 本 協 議 会 は これまで 累 次 にわたり 関 係 機 関 に 対 し 米 軍 の 演 習 等 に 伴 う 事 件 事 故 の 再 発 防 止 や 安 全 管 理 の 徹 底 等 を 強 く 申 し 入 れてきましたが 現 在 も 演 習 関 係 の 事 故 等 は 後 を 絶 たたない 状 況 が 続 いております 航 空 機 関 連 事 故 については 平 成 16 年 の 沖 縄 国 際 大 学 へのヘリ コプター 墜 落 事 故 やF-15 戦 闘 機 の 空 中 接 触 事 故 平 成 18 年 のホテ ル ホテル 訓 練 区 域 でのF-15 戦 闘 機 墜 落 事 故 平 成 20 年 の 名 護 市 での 嘉 手 納 エアロクラブ 所 属 の 小 型 飛 行 機 墜 落 事 故 などを 含 め 復 帰 後 519 件 (うち43 件 が 墜 落 事 故 )が 発 生 しております( 平 成 23 年 9 月 末 現 在 ) さらに 実 弾 を 使 用 した 射 撃 砲 撃 訓 練 や 爆 破 訓 練 等 による 山 林 原 野 火 災 ( 復 帰 後 平 成 23 年 9 月 末 までに 527 件 発 生 )や 山 肌 が 裸 地 化 し そこから 赤 土 が 流 出 する 事 態 も 発 生 しているほ か ハリアー 攻 撃 機 による 訓 練 水 域 外 への 爆 弾 誤 投 下 ( 平 成

12 年 鳥 島 射 爆 撃 場 ) 提 供 施 設 外 への 米 兵 のパラシュート 降 下 ( 平 成 23 年 1 月 伊 江 島 )などの 事 故 も 相 次 いでおります 訓 練 演 習 の 実 施 にあたっては 沖 縄 防 衛 局 を 通 じ 文 書 で 事 前 に 通 報 が 行 われておりますが その 中 には 訓 練 演 習 の 内 容 や 実 施 時 間 など 詳 細 についての 情 報 は 記 載 されておらず 住 民 は 大 きな 不 安 を 抱 えております つきましては 住 民 の 不 安 を 軽 減 するためにも 演 習 訓 練 の 実 施 にあたっては その 具 体 的 内 容 を 事 前 に 公 表 していただく 必 要 があります また 事 故 が 発 生 した 場 合 は 事 故 調 査 結 果 を 速 やかに 公 開 し 原 因 究 明 を 徹 底 的 に 行 っていただくとともに 安 全 管 理 において 抜 本 的 かつ 実 効 性 のある 措 置 を 講 じていただく 必 要 があります 米 原 子 力 艦 船 が 頻 繁 に 寄 港 する 本 県 においては 万 が 一 原 子 力 事 故 が 発 生 した 場 合 に 備 えた 十 分 な 予 防 応 急 対 策 の 構 築 が 喫 緊 の 課 題 となっております つきましては 米 原 子 力 艦 船 による 原 子 力 事 故 を 想 定 した 資 機 材 の 整 備 や 安 全 体 制 の 構 築 等 について 政 府 の 責 任 において 関 係 地 方 公 共 団 体 に 対 し 財 政 的 措 置 を 含 めた 十 分 な 支 援 を 行 っていただく 必 要 があります - 9 -

13 4 嘉 手 納 飛 行 場 及 び 普 天 間 飛 行 場 における 航 空 機 騒 音 等 の 軽 減 に ついて 要 請 ア 嘉 手 納 飛 行 場 において 実 施 されている 一 部 訓 練 移 転 について 効 果 の 検 証 を 行 い 当 該 結 果 を 踏 まえ 具 体 的 かつ 実 効 性 のある 対 応 策 を 講 じること イ 環 境 基 準 の 達 成 に 向 け 嘉 手 納 飛 行 場 及 び 普 天 間 飛 行 場 に おける 航 空 機 騒 音 規 制 措 置 を 厳 格 に 運 用 すること ウ 住 宅 地 上 空 の 飛 行 を 回 避 すること エ 両 飛 行 場 周 辺 における 航 空 機 の 飛 行 高 度 飛 行 コース 等 の 飛 行 実 態 を 明 らかにするためのシステムを 設 置 し そのデータを 公 表 すること オ 住 宅 防 音 工 事 対 象 区 域 の 拡 大 区 域 指 定 告 示 後 に 建 築 された 住 宅 への 適 用 拡 大 事 務 所 店 舗 の 対 象 化 等 騒 音 対 策 の 強 化 拡 充 を 図 ること カ 太 陽 光 発 電 システム 設 置 助 成 の 早 急 な 制 度 化 を 図 ること 理 由 米 軍 の 運 用 が 周 辺 地 域 に 与 える 影 響 は 多 岐 にわたっています が とりわけ 住 宅 地 域 に 隣 接 する 嘉 手 納 飛 行 場 及 び 普 天 間 飛 行 場 を 離 発 着 する 航 空 機 による 騒 音 は 地 域 住 民 の 生 活 環 境 に 深 刻 な 影 響 を 与 えています 本 協 議 会 は 航 空 機 騒 音 及 び 騒 音 被 害 の 軽 減 について これま で 繰 り 返 し 要 請 を 行 ってきたところでありますが 依 然 として 目 に 見 える 形 での 改 善 が 図 られていない 状 況 にあります

14 嘉 手 納 飛 行 場 では F-15 戦 闘 機 等 の 常 駐 機 に 加 え 国 内 外 か ら 飛 来 するいわゆる 外 来 機 によって タッチ アンド ゴーなど の 飛 行 訓 練 や 低 空 飛 行 住 宅 地 域 に 近 い 駐 機 場 でのエンジンの 試 運 転 が 頻 繁 に 行 われているため 周 辺 地 域 における 騒 音 は 激 し く 日 常 生 活 への 影 響 はもとより 排 気 ガスによる 異 臭 聴 力 の 異 常 授 業 の 中 断 等 地 域 住 民 の 健 康 や 生 活 に 甚 大 な 被 害 を 与 え 続 けております 同 飛 行 場 においては 米 軍 再 編 に 伴 う 訓 練 の 一 部 移 転 が 実 施 さ れておりますが 目 に 見 える 効 果 が 現 れておらず 依 然 として 負 担 軽 減 が 図 られていない 状 況 であることから 訓 練 移 転 の 効 果 の 検 証 を 行 い 当 該 結 果 を 踏 まえ 早 急 に 具 体 的 かつ 実 効 性 のある 対 応 策 を 講 じていただく 必 要 があります 普 天 間 飛 行 場 周 辺 では ヘリコプターの 住 宅 地 上 空 における 低 空 旋 回 飛 行 による 恒 常 的 な 騒 音 発 生 や 低 周 波 音 が 問 題 となって おり さらに FA-18 戦 闘 攻 撃 機 等 の 外 来 機 による 離 発 着 が 頻 繁 に 行 われております 嘉 手 納 飛 行 場 及 び 普 天 間 飛 行 場 における 航 空 機 騒 音 規 制 措 置 が 合 意 された 平 成 8 年 3 月 以 降 も 航 空 機 騒 音 測 定 結 果 は 毎 年 多 くの 測 定 局 で 環 境 基 準 値 を 超 過 しており 環 境 基 準 の 達 成 に 向 け 航 空 機 騒 音 規 制 措 置 を 厳 格 に 運 用 していただく 必 要 がありま す また 嘉 手 納 飛 行 場 及 び 普 天 間 飛 行 場 を 離 発 着 する 米 軍 機 が 両 飛 行 場 周 辺 のみならず 沖 縄 本 島 の 広 い 範 囲 において 住 宅 地 上 空 を 飛 行 しており 近 年 県 内 各 地 から 苦 情 が 増 加 していること から 住 宅 地 上 空 の 飛 行 を 回 避 する 必 要 があります 航 空 機 騒 音 規 制 措 置 や 住 宅 地 上 空 の 飛 行 に 関 し 効 果 的 な 対 策

15 を 図 るためには 実 態 を 把 握 する 必 要 があることから 飛 行 高 度 や 飛 行 コース 等 の 飛 行 実 態 を 明 らかにするためのシステムを 設 置 し そのデータを 県 民 に 公 表 していただく 必 要 があります 嘉 手 納 飛 行 場 及 び 普 天 間 飛 行 場 周 辺 地 域 においては 防 衛 施 設 周 辺 の 生 活 環 境 の 整 備 等 に 関 する 法 律 に 基 づき これまで 住 宅 防 音 工 事 が 実 施 されてきましたが 区 域 指 定 後 に 建 築 された 防 音 工 事 の 対 象 とならない 住 宅 が 多 くなっているほか 騒 音 被 害 の 実 態 があるにもかかわらず 住 宅 防 音 工 事 区 域 から 外 れている 住 宅 や 防 音 工 事 の 対 象 とならない 事 務 所 店 舗 も 多 く 存 在 しており ます つきましては 住 宅 防 音 工 事 区 域 指 定 値 の 現 行 75WECPNL から 環 境 基 準 値 70WECPNL に 改 めること 等 による 対 象 区 域 の 拡 大 区 域 指 定 告 示 後 に 建 築 された 住 宅 の 防 音 工 事 対 象 化 事 務 所 店 舗 の 防 音 工 事 対 象 化 等 騒 音 対 策 の 強 化 拡 充 を 図 っていただく 必 要 があります 住 宅 防 音 工 事 が 実 施 された 住 宅 には 空 調 機 器 が 設 置 されてお りますが 当 該 空 調 機 器 の 電 気 料 金 については 原 則 住 民 の 負 担 と なっております 電 気 料 金 の 負 担 を 軽 減 するための 施 策 として 太 陽 光 発 電 シス テムの 設 置 助 成 の 可 否 について 検 討 が 行 われていると 承 知 して おりますが 当 該 システム 設 置 助 成 の 早 急 な 制 度 化 を 図 っていた だく 必 要 があります

16 5 米 軍 の 活 動 及 び 基 地 運 用 による 生 活 環 境 被 害 や 自 然 環 境 破 壊 の 防 止 対 策 の 強 化 について 要 請 ア 米 軍 の 活 動 及 び 基 地 運 用 による 生 活 環 境 被 害 や 自 然 環 境 破 壊 の 防 止 対 策 を 強 化 するとともに 事 件 事 故 の 際 の 速 やかな 基 地 内 への 立 ち 入 りを 認 めること イ 日 米 地 位 協 定 に 環 境 条 項 を 新 設 し 環 境 保 全 に 関 する 国 内 法 の 適 用 等 を 行 うこと ウ 日 米 地 位 協 定 が 改 定 されるまでの 間 も 環 境 関 連 の 事 件 事 故 について 国 内 法 の 基 準 や 手 続 きに 準 じた 対 応 を 行 い その 結 果 について 迅 速 に 地 方 自 治 体 等 に 説 明 する こと エ 米 軍 の 基 地 運 用 に 起 因 するテレビ 放 送 等 の 受 信 障 害 につい て 必 要 な 調 査 を 実 施 し 適 切 な 措 置 を 講 じること オ 普 天 間 飛 行 場 を 防 衛 施 設 周 辺 放 送 受 信 事 業 補 助 金 の 助 成 対 象 区 域 とすること カ 米 軍 の 東 日 本 大 震 災 支 援 に 伴 う 放 射 性 廃 棄 物 が 普 天 間 飛 行 場 に 保 管 されていることに 関 し 放 射 能 レベル 等 の 情 報 を 開 示 するとともに 政 府 の 責 任 において 適 切 かつ 早 期 の 処 理 を 行 う こと また 放 射 能 関 連 事 項 については 速 やかに 地 元 自 治 体 等 への 連 絡 を 行 うこと キ 過 去 に 本 県 の 米 軍 施 設 内 で 枯 葉 剤 が 使 用 されていたとする 退 役 米 軍 人 等 の 証 言 について 事 実 関 係 を 早 急 に 確 認 し 地 元 自 治 体 等 へ 説 明 を 行 うこと

17 理 由 世 界 的 に 環 境 保 護 の 重 要 性 が 叫 ばれている 今 日 自 然 環 境 の 保 全 には 特 に 力 を 注 いでいく 必 要 があります しかしながら 本 県 においては 依 然 として 米 軍 基 地 に 起 因 する 種 々の 生 活 環 境 被 害 や 自 然 環 境 破 壊 が 発 生 しており さらに 現 状 では 米 軍 の 運 用 に 対 しては 環 境 保 全 に 関 する 国 内 法 は 適 用 され ず 情 報 開 示 も 十 分 になされていないことから 多 くの 問 題 が 生 じております 特 に 油 類 及 び 汚 水 等 の 流 出 事 故 については 復 帰 後 153 件 が 確 認 されており( 平 成 23 年 9 月 末 現 在 ) 最 近 においても 汚 水 やジェット 燃 料 が 河 川 を 通 じ 民 間 地 域 へ 流 れ 出 る 事 故 が 度 々 発 生 しております これらの 河 川 や 米 軍 基 地 の 地 下 に 存 在 する 井 戸 は 県 民 の 水 道 用 水 の 貴 重 な 取 水 源 であることから このよ うな 事 故 は 環 境 の 汚 染 はもとより 県 民 の 健 康 への 影 響 の 面 か らも 懸 念 されます また 嘉 手 納 飛 行 場 では サイレン 爆 発 音 拡 声 器 放 送 を 使 用 した 訓 練 演 習 が 行 われ 日 常 的 に 航 空 機 騒 音 に 悩 まされてい る 周 辺 住 民 にさらなる 苦 痛 を 与 えております つきましては 米 軍 の 活 動 及 び 基 地 運 用 等 により 発 生 する 生 活 環 境 自 然 被 害 への 防 止 対 策 を 強 化 するとともに 事 件 事 故 の 際 の 速 やかな 基 地 内 への 立 ち 入 りを 認 めていただく 必 要 があり ます また 米 軍 の 運 用 に 対 しても 環 境 保 全 に 関 する 国 内 法 が 適 用 されるよう 日 米 地 位 協 定 に 環 境 条 項 を 新 設 していただく 必 要 が あります さらに 日 米 地 位 協 定 の 見 直 し 等 が 行 われるまでの 間 も 全 て

18 の 環 境 関 連 の 事 件 事 故 等 について 日 本 政 府 の 責 任 において 国 内 法 の 基 準 や 手 続 等 に 準 じた 対 応 を 行 い その 結 果 について 迅 速 に 地 元 自 治 体 等 に 説 明 を 行 っていただく 必 要 があります 一 方 米 軍 の 基 地 運 用 に 起 因 するテレビ 放 送 等 の 受 信 障 害 につ いて 地 上 デジタル 放 送 へ 移 行 したことを 踏 まえ 米 軍 基 地 周 辺 住 民 等 の 要 望 に 基 づき 必 要 な 調 査 を 実 施 し 影 響 が 認 められた 場 合 は 適 切 な 措 置 を 講 じていただく 必 要 があります 普 天 間 飛 行 場 は FA-18 等 のジェット 戦 闘 機 が 飛 来 する 米 海 兵 隊 の 航 空 基 地 であります 県 の 実 施 する 平 成 22 年 度 航 空 機 測 定 結 果 では 過 去 10 年 で 最 高 値 となる 123.6dB が 観 測 されるなど 航 空 機 騒 音 が 激 化 しており 防 衛 施 設 周 辺 放 送 受 信 事 業 補 助 金 の 助 成 対 象 区 域 とする 等 適 切 な 措 置 を 講 じていただく 必 要 があり ます また 米 軍 の 東 日 本 大 震 災 支 援 関 連 の 放 射 性 廃 棄 物 が 普 天 間 飛 行 場 に 保 管 されていることに 関 し 在 沖 海 兵 隊 の 本 県 への 帰 還 か ら 政 府 の 連 絡 まで 約 3 ヶ 月 経 過 しております 原 子 力 発 電 所 の 事 故 処 理 が 継 続 している 中 県 民 の 不 安 を 解 消 するためには 迅 速 かつ 十 分 な 情 報 開 示 が 不 可 欠 であり また 政 府 の 責 任 において 適 切 かつ 早 期 に 処 理 していただく 必 要 があります さらに 在 沖 米 軍 基 地 に 駐 留 していた 退 役 米 軍 人 等 が 本 県 の 米 軍 施 設 区 域 内 において 過 去 に 枯 葉 剤 が 使 用 されていたと 証 言 しているとの 報 道 により 地 元 自 治 体 では 健 康 被 害 環 境 汚 染 等 の 懸 念 が 広 がっております つきましては 住 民 の 不 安 を 解 消 す るため 引 き 続 き 当 該 証 言 について 事 実 関 係 を 早 急 に 確 認 し 地 元 自 治 体 等 へ 説 明 を 行 っていただく 必 要 があります

19 6 日 米 地 位 協 定 の 抜 本 的 な 見 直 しについて 要 請 以 下 に 示 すとおり 日 米 地 位 協 定 の 抜 本 的 な 見 直 しを 図 ること (ア) 第 2 条 関 係 ( 施 設 区 域 の 許 与 決 定 返 還 特 殊 使 用 ) a 施 設 区 域 に 関 する 協 定 の 内 容 について 関 係 地 方 公 共 団 体 から 要 請 があった 場 合 これを 検 討 する 旨 を 明 記 すること b 前 述 の 検 討 に 際 し 関 係 地 方 公 共 団 体 の 意 見 を 聴 取 し その 意 向 を 尊 重 する 旨 の 明 記 と 返 還 の 検 討 に 際 しても 同 様 に 対 応 することを 明 記 すること c 個 々の 施 設 区 域 に 関 する 協 定 には その 使 用 範 囲 使 用 目 的 使 用 条 件 等 を 記 載 する 旨 を 明 記 すること (イ) 第 3 条 関 係 ( 施 設 区 域 内 外 の 管 理 ) a 事 前 通 知 後 の 施 設 区 域 への 立 入 りを 含 め 地 方 公 共 団 体 の 公 務 遂 行 上 必 要 なあらゆる 援 助 を 与 え 緊 急 の 場 合 は 即 座 の 立 入 りを 可 能 にする 旨 を 明 記 すること b 航 空 機 事 故 山 火 事 など 施 設 区 域 内 で 発 生 した 事 件 事 故 についても 速 やかに 情 報 を 提 供 し 災 害 の 拡 大 防 止 の ため 適 切 な 措 置 を 執 る 旨 を 明 記 すること c 演 習 訓 練 施 設 整 備 等 の 諸 活 動 の 実 施 に 対 して 日 本 国 内 法 を 適 用 する 旨 を 明 記 すること (ウ) 第 3 条 A( 施 設 区 域 の 環 境 保 全 等 ) 新 設 次 の 内 容 の 環 境 条 項 を 新 設 する 旨 を 明 記 すること (a) 合 衆 国 軍 隊 の 活 動 に 伴 って 発 生 する 公 害 を 防 止 し 自 然 環 境 を 保 全 するために 必 要 な 措 置 を 講 ずる 責 務 を 有 し

20 環 境 保 全 に 関 する 日 本 国 内 法 を 適 用 する (b) 施 設 区 域 におけるすべての 計 画 策 定 に 当 たっては 人 動 植 物 等 に 及 ぼす 影 響 を 最 小 限 とし 当 該 計 画 に 基 づく 事 業 実 施 前 後 においても 影 響 を 調 査 評 価 し 当 該 結 果 を 公 表 するとともに 日 米 両 政 府 は 調 査 結 果 を 踏 ま え 環 境 保 全 上 の 措 置 について 協 議 する (c) 合 衆 国 軍 隊 の 活 動 に 起 因 して 発 生 する 環 境 汚 染 は 合 衆 国 の 責 任 において 適 切 な 回 復 措 置 を 執 り 費 用 負 担 は 日 米 両 政 府 間 で 協 議 する (エ) 第 4 条 関 係 ( 施 設 の 返 還 原 状 回 復 補 償 ) 日 米 両 政 府 は 施 設 区 域 の 返 還 に 際 し 事 前 に 環 境 汚 染 等 を 共 同 で 調 査 し 環 境 汚 染 が 確 認 されたときは 原 状 回 復 等 の 必 要 な 措 置 を 執 ること 費 用 負 担 を 日 米 両 政 府 間 で 協 議 する 旨 を 明 記 すること (オ) 第 5 条 関 係 ( 船 舶 航 空 機 の 出 入 移 動 ) a 民 間 の 空 港 及 び 港 湾 の 使 用 は 緊 急 時 以 外 は 禁 止 する 旨 を 明 記 すること b 出 入 移 動 には 演 習 等 の 実 体 を 伴 うものを 含 ま ない 旨 を 明 記 すること (カ) 第 9 条 関 係 ( 米 軍 人 軍 属 家 族 の 出 入 国 ) 人 動 物 及 び 植 物 に 対 する 検 疫 並 びに 人 の 保 健 衛 生 に 関 し 国 内 法 を 適 用 する 旨 を 明 記 すること (キ) 第 13 条 関 係 ( 課 税 ) 私 有 車 両 に 対 する 自 動 車 税 等 について 民 間 車 両 と 同 じ 税 率 で 課 税 する 旨 を 明 記 すること (ク) 第 15 条 関 係 ( 歳 出 外 資 金 諸 機 関 )

21 施 設 区 域 内 の 諸 機 関 が 提 供 する 役 務 について 日 本 人 に 対 する 提 供 を 制 限 する 旨 を 明 記 すること (ケ) 第 17 条 関 係 ( 刑 事 裁 判 権 ) 日 本 国 当 局 からの 被 疑 者 の 起 訴 前 の 拘 禁 移 転 要 請 に 応 ず る 旨 を 明 記 すること (コ) 第 18 条 関 係 ( 民 事 請 求 権 ) a 公 務 外 の 合 衆 国 軍 隊 の 構 成 員 軍 属 若 しくはそれらの 家 族 の 行 為 等 により 損 害 が 生 じた 場 合 損 害 賠 償 額 が 裁 判 所 の 確 定 判 決 に 満 たない 場 合 は 日 米 両 政 府 の 責 任 で 差 額 を 補 填 し 補 填 に 要 した 費 用 負 担 を 両 政 府 間 で 協 議 する 旨 を 明 記 す ること b 日 本 国 の 裁 判 所 の 命 令 がある 場 合 合 衆 国 軍 隊 の 構 成 員 又 は 軍 属 に 支 払 うべき 給 料 等 を 差 し 押 さえ 日 本 国 の 当 局 に 引 き 渡 さなければならない 旨 を 明 記 すること (サ) 第 25 条 関 係 ( 合 同 委 員 会 ) 日 米 合 同 委 員 会 の 合 意 事 項 を 速 やかに 公 表 する 旨 を 明 記 すること 理 由 本 県 には 米 軍 基 地 が 過 度 に 集 中 し しかも 基 地 の 多 くが 住 宅 地 域 に 近 接 しており これらの 米 軍 基 地 から 派 生 する 事 件 事 故 や 環 境 問 題 軍 人 軍 属 及 びその 家 族 による 犯 罪 等 が 県 民 生 活 に 大 きな 影 響 を 及 ぼしていることから 米 軍 基 地 の 整 理 縮 小 と 日 米 地 位 協 定 の 見 直 しが 重 要 な 課 題 となっております 本 協 議 会 は 米 軍 基 地 に 起 因 する 様 々な 事 件 事 故 等 から 県 民 生 活 や 人 権 を 守 り 県 民 の 福 祉 向 上 を 図 る 観 点 から 米 軍 基 地 の

22 運 用 のあり 方 等 についての 検 討 が 必 要 であると 考 え これまで 機 会 あるごとに 日 米 地 位 協 定 の 見 直 しを 日 本 政 府 に 求 めてまいり ました 日 米 地 位 協 定 は 締 結 から 50 年 以 上 が 経 過 し 環 境 について の 対 応 が 全 く 触 れられていないなど 人 権 や 環 境 問 題 などに 対 す る 意 識 の 高 まり 等 の 中 で 時 代 にそぐわないものとなっておりま す 政 府 は 日 米 地 位 協 定 の 改 定 を 提 起 する としているものの これまで 改 定 の 方 針 等 が 示 されていないことから 昨 年 8 月 本 協 議 会 は 緊 急 要 請 を 行 い 早 急 に 方 針 等 を 明 示 し 見 直 し 作 業 に 着 手 するよう 求 めたところでありますが 未 だ 見 直 しに 向 けた 動 きが 見 られない 状 況 にあります つきましては 基 地 の 提 供 責 任 者 である 日 本 政 府 において 早 急 に 日 米 地 位 協 定 の 見 直 し 作 業 に 着 手 し 実 務 的 な 対 応 を 行 って いただく 必 要 があります

23 Ⅱ 米 軍 施 設 区 域 の 返 還 及 び 跡 地 利 用 に 係 る 諸 問 題 の 解 決 促 進 につ いて 1 駐 留 軍 用 地 跡 地 利 用 推 進 法 ( 仮 称 )の 制 定 について 要 請 駐 留 軍 用 地 跡 地 利 用 推 進 法 ( 仮 称 ) 要 綱 県 案 を 踏 まえ 駐 留 軍 用 地 跡 地 利 用 推 進 法 ( 仮 称 ) を 制 定 すること 理 由 駐 留 軍 用 地 跡 地 利 用 に 関 する 現 行 法 制 度 である 沖 縄 振 興 特 別 措 置 法 ( 平 成 14 年 法 律 第 14 号 )と 沖 縄 県 における 駐 留 軍 用 地 の 返 還 に 伴 う 特 別 措 置 に 関 する 法 律 ( 平 成 7 年 法 律 第 102 号 )は 平 成 24 年 3 月 末 に 期 限 を 迎 えます 今 後 の 大 規 模 な 基 地 返 還 跡 地 の 利 用 は 長 年 基 地 を 提 供 してきた 国 の 責 務 として 地 元 に 過 重 な 負 担 を 生 じさせることなく 沖 縄 の 発 展 につながるものとなるよう 進 められるべきものであり 沖 縄 の 基 地 問 題 の 改 善 に 向 けての 最 優 先 事 項 であります そのため 現 行 法 制 度 の 期 限 切 れ 後 の 新 たな 法 律 については 現 行 法 を 一 元 化 し 必 要 となる 制 度 を 盛 り 込 んだ 全 ての 基 地 跡 地 の 整 備 が 終 了 するまでの 法 律 とする 必 要 があります 沖 縄 県 及 び 跡 地 関 係 11 市 町 村 で 構 成 する 跡 地 関 係 市 町 村 連 絡 調 整 会 議 においては 昨 年 国 に 要 請 した 駐 留 軍 用 地 跡 地 利 用 に 関 す る 新 たな 法 制 度 提 案 の 基 本 的 考 え をもとに 駐 留 軍 用 地 跡 地 利 用 推 進 法 ( 仮 称 ) 要 綱 県 案 を 取 りまとめ 去 る 6 月 に 要 綱 県 案 を 踏 ま えた 駐 留 軍 用 地 跡 地 利 用 推 進 法 ( 仮 称 ) の 制 定 について 国 に 要 請 をしております しかしながら 9 月 26 日 に 開 催 された 沖 縄 政 策 協

24 議 会 沖 縄 振 興 部 会 において 内 閣 府 からは 新 たな 法 律 の 整 備 は 検 討 するとされたものの 県 が 求 める 給 付 金 制 度 の 見 直 し 等 について は 既 存 の 枠 組 みの 継 続 とされており はなはだ 遺 憾 であります つきましては 今 後 要 綱 県 案 を 踏 まえた 新 たな 法 律 の 制 定 につ いての 検 討 作 業 を 遅 滞 なく 進 めていいただき 国 の 責 務 による 既 存 の 枠 組 みを 超 えた 駐 留 軍 用 地 跡 地 利 用 に 関 する 法 制 度 ( 別 枠 の 予 算 の 確 保 公 共 用 地 先 行 取 得 等 の 行 財 政 上 の 特 別 措 置 国 による 事 業 実 施 主 体 の 確 立 給 付 金 制 度 の 見 直 し 基 地 の 返 還 前 の 立 入 調 査 原 状 回 復 措 置 の 徹 底 国 営 ( 仮 ) 普 天 間 大 規 模 公 園 等 返 還 跡 地 国 家 プロジェクトの 導 入 等 )を 制 定 していただく 必 要 があります

25 2 公 共 事 業 の 実 施 に 伴 う 駐 留 軍 用 地 の 一 部 返 還 手 続 の 迅 速 化 及 び 米 軍 発 注 工 事 における 県 内 建 設 業 者 による 受 注 機 会 の 拡 大 につい て 要 請 ア 道 路 河 川 等 を 整 備 する 公 共 事 業 の 推 進 上 必 要 な 米 軍 施 設 区 域 の 一 部 返 還 手 続 を 迅 速 に 進 展 させること また 返 還 申 請 の 要 件 を 求 める 根 拠 を 明 確 に 示 すこと イ 米 軍 発 注 工 事 における 履 行 保 証 証 券 ( 履 行 ボンド)の 免 除 及 び 分 離 分 割 発 注 の 実 施 に 取 り 組 むこと 理 由 陸 上 交 通 の 大 半 を 自 動 車 交 通 に 依 存 し 台 風 や 集 中 豪 雨 による 浸 水 被 害 を 頻 繁 に 受 ける 本 県 にとって 道 路 網 の 体 系 的 整 備 及 び 治 水 等 の 河 川 整 備 は 県 民 生 活 の 利 便 性 向 上 及 び 安 全 安 心 の 県 土 づくりを 進 める 上 で 極 めて 重 要 な 公 共 事 業 であります しかしながら これらの 公 共 事 業 を 実 施 する 上 で 米 軍 施 設 区 域 の 一 部 返 還 が 必 要 となる 場 合 部 分 的 な 敷 地 境 界 線 の 変 更 であ るにも 関 わらず それに 向 けた 協 議 が 進 展 しないために 長 年 に わたり 公 共 事 業 の 進 捗 が 滞 る 事 例 が 多 く 生 じております つきましては 本 県 の 道 路 河 川 等 を 整 備 する 公 共 事 業 を 推 進 する 上 で 必 要 な 米 軍 施 設 区 域 の 一 部 返 還 手 続 を 迅 速 かつ 着 実 に 進 展 していただく 必 要 があります また 米 軍 施 設 区 域 の 一 部 返 還 申 請 の 際 要 件 として 事 業 主 体 側 に8 割 以 上 の 地 権 者 の 合 意 を 形 成 すること 等 が 求 められてお りますが このような 要 件 を 求 める 根 拠 についても 明 確 に 示 して いただく 必 要 があります

26 また 沖 縄 に 駐 留 する 米 軍 からは 毎 年 多 くの 工 事 が 米 国 予 算 で 発 注 されており 近 年 では 軍 人 軍 属 向 けの 住 宅 改 修 工 事 のよ うに 100 億 円 規 模 の 大 型 案 件 の 発 注 も 行 われています しかしながら 米 国 の 入 札 手 続 では 15 万 ドル 以 上 の 建 設 工 事 の 場 合 契 約 時 に 契 約 金 額 100%の 履 行 保 証 証 券 ( 履 行 ボンド)を 提 出 する 必 要 があることから 大 型 工 事 になる 程 県 内 建 設 業 者 では 同 証 券 の 確 保 ができず また 保 証 する 側 である 地 元 保 険 会 社 でも 対 応 できない 状 況 にあります 履 行 ボンド 提 出 の 根 拠 となっている 米 国 ミラー 法 には 外 国 で 行 われる 工 事 契 約 について 履 行 ボンドの 免 除 条 項 が 存 在 してい ますが このような 条 項 の 適 用 や 地 元 業 者 でも 参 入 可 能 な 工 事 規 模 への 分 離 分 割 など 様 々な 工 夫 を 行 うことにより 沖 縄 の 基 地 内 で 発 注 される 工 事 に 地 元 業 者 がより 参 入 しやすくしてい ただく 必 要 があります

27 沖 縄 県 軍 用 地 転 用 促 進 基 地 問 題 協 議 会 会 長 沖 縄 県 知 事 仲 井 眞 弘 多 副 会 長 那 覇 市 長 翁 長 雄 志 副 会 長 金 武 町 長 儀 武 剛 会 員 宜 野 湾 市 長 安 里 猛 石 垣 市 長 中 山 義 隆 浦 添 市 長 儀 間 光 男 名 護 市 長 稲 嶺 進 糸 満 市 長 上 原 裕 常 沖 縄 市 長 東 門 美 津 子 豊 見 城 市 長 宜 保 晴 毅 うるま 市 長 島 袋 俊 夫 宮 古 島 市 長 下 地 敏 彦 南 城 市 長 古 謝 景 春 国 頭 村 長 宮 城 馨 東 村 長 伊 集 盛 久 本 部 町 長 高 良 文 雄 恩 納 村 長 志 喜 屋 文 康 宜 野 座 村 長 東 肇 伊 江 村 長 大 城 勝 正 読 谷 村 長 石 嶺 傳 實 嘉 手 納 町 長 當 山 宏 北 谷 町 長 野 国 昌 春 北 中 城 村 長 新 垣 邦 男 中 城 村 長 浜 田 京 介 渡 名 喜 村 長 上 原 昇 北 大 東 村 長 宮 城 光 正 久 米 島 町 長 平 良 朝 幸 八 重 瀬 町 長 比 屋 根 方 次

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