手 4 社 の 社 長 4 名 を 招 致 して,その5 人 に30 分 ずつ 質 疑 を 行 う 予 定 で あったところ, a 両 業 界 から1 名 ずつ1 時 間 の 質 疑 を 行 うことになり, b 生 命 保 険 協 会 の 会 長 を 兼 任 していた の 質 疑 時 間 は 当 初

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1 平 成 23 年 (ワ) 第 号 損 害 賠 償 請 求 事 件 原 告 被 告 渡 邉 光 一 郎 第 2 準 備 書 面 平 成 24 年 3 月 1 日 東 京 地 方 裁 判 所 民 事 第 8 部 合 議 係 御 中 原 告 訴 訟 代 理 人 弁 護 士 阪 口 徳 雄 同 金 啓 彦 同 大 住 洋 外 14 名 本 書 面 は, 被 告 準 備 書 面 (1)に 対 する 反 論 を 記 載 するものである 第 1 パーティ 券 の 購 入 等 と 便 益 供 与 の 関 係 について 1 本 件 議 員 の 行 為 が 便 益 供 与 に 該 当 すること 被 告 は, 原 告 の 主 張 する1 本 件 参 考 人 質 疑 に 関 する 情 報 の 提 供 及 び 質 疑 時 間 の 変 更,2 行 政 処 分 に 関 する 情 報 の 提 供,3 第 一 生 命 を 擁 護 する 質 問 等,4 他 の 議 員 への 働 きかけの 各 行 為 について,パーティ 券 購 入 等 と 対 価 関 係 にある 便 益 供 与 には 該 当 しないと 主 張 する しかし, 以 下 に 述 べ るとおり, 上 記 1ないし4の 各 行 為 が 便 益 供 与 に 該 当 することは, 明 らかである 1) 1 参 考 人 質 疑 に 関 する 情 報 の 提 供 及 び 質 疑 時 間 の 変 更 被 告 は,もともと 損 害 保 険 業 界 から 参 考 人 1 名, 生 命 保 険 業 界 から 大 - 1 -

2 手 4 社 の 社 長 4 名 を 招 致 して,その5 人 に30 分 ずつ 質 疑 を 行 う 予 定 で あったところ, a 両 業 界 から1 名 ずつ1 時 間 の 質 疑 を 行 うことになり, b 生 命 保 険 協 会 の 会 長 を 兼 任 していた の 質 疑 時 間 は 当 初 の30 分 の 予 定 から1 時 間 に 増 大 したことをもって, 第 一 生 命 が 利 益 を 得 たわけ ではないと 主 張 する しかし,そもそも, 生 命 保 険 業 界 から 大 手 4 社 の 社 長 4 名 を 参 考 人 と して 招 致 することとなったのは, 当 時,マスコミ 各 社 の 報 道 状 況 が 損 害 保 険 業 界 よりも, 生 命 保 険 業 界 の 不 払 問 題 を 問 題 視 していたからである そして, 大 手 4 社 の 社 長 4 名 が 合 計 2 時 間 もの 長 時 間, 参 考 人 質 疑 を 受 けることになれば,さらに 生 命 保 険 業 界 のマスコミからの 風 当 たりが 厳 しくなることは 当 然 に 予 想 されることであった そのため, 第 一 生 命 の 調 査 部 が, 乙 1に 記 載 されている だけでも3 度 にわたり, 山 本 議 員 に 対 し, 参 考 人 招 致 における 参 考 人 の 数 及 び 質 疑 時 間 を 生 命 保 険 業 界 と 損 害 保 険 業 界 を 同 等 とするよう, 要 請 したのである( 乙 1-17 頁 ないし20 頁 ) そして, が 生 命 保 険 業 界 と 損 害 保 険 業 界 を 同 等 とするよう 要 請 したのは, 生 命 保 険 業 界 に 対 し, 長 時 間, 参 考 人 質 疑 が 行 われることで, 生 命 保 険 業 界 全 体 へのイメージを 悪 化 させることを 避 ける 目 的 があった( 乙 1-17 頁 ) すると, 参 考 人 招 致 における 参 考 人 の 数 及 び 質 疑 時 間 が, 当 初 予 定 さ れていたよりも 減 少 し, 損 害 保 険 業 界 と 同 様 の 条 件 となったことで 第 一 生 命 ないし 生 命 保 険 業 界 の 目 的 を 達 したことになる そして, 第 一 生 命 ないし 生 命 保 険 業 界 が,このように 参 考 人 の 数 及 び 質 疑 時 間 の 変 更 とい う 成 果 を 得 られたのは, 参 考 人 質 疑 に 関 する 情 報 提 供 を 受 けたことで, 国 会 議 員 に 参 考 人 の 数 及 び 質 疑 時 間 の 変 更 を 要 請 することができたから である したがって, 参 考 人 質 疑 の 情 報 提 供 及 び 質 疑 時 間 の 変 更 は, 第 一 生 命 だけでなく, 生 命 保 険 業 界 にとっても 事 実 上 の 利 益 となっていたのであ るから, 便 益 供 与 に 該 当 する - 2 -

3 2) 2 行 政 処 分 に 関 する 情 報 の 提 供 被 告 は, 行 政 処 分 に 関 する 情 報 は,そもそも 第 一 生 命 が 入 手 済 の 情 報 であった 上,それを 基 に 第 一 生 命 が 何 らかの 働 きかけをして 処 分 が 軽 減 されたなどという 事 情 がない 以 上, 第 一 生 命 に 何 らの 利 益 も 発 生 してい ないと 主 張 する しかし,そもそも 行 政 処 分 の 情 報 は, 確 たる 情 報 ではなかったのであ るから(そのため, 調 査 部 は 情 報 の 入 手 を 受 けて 情 報 収 集 を 開 始 してい る, 乙 1-24 頁 ), 第 一 生 命 が 入 手 済 であった 情 報 とはいえない ま た, 事 前 に 行 政 処 分 が 発 令 されるという 情 報 を 得 ることができれば, 発 令 を 防 ぐための 対 応 の 協 議 及 び 関 係 者 の 説 得 が 可 能 となるから, 第 一 生 命 にとっては, 行 政 処 分 の 情 報 の 入 手 それ 自 体 が 事 実 上 利 益 となる したがって, 行 政 処 分 に 関 する 情 報 の 提 供 も, 便 益 供 与 に 該 当 す る 3) 3 第 一 生 命 を 擁 護 する 質 問 等 被 告 は, 山 本 議 員 の 参 考 人 質 疑 における 発 言 が, 全 体 的 にみれば 第 一 生 命 や 生 命 保 険 業 界 を 一 方 的 に 擁 護 するものではないこと, 原 告 の 主 張 が 山 本 議 員 の 発 言 の 一 部 を 恣 意 的 に 切 り 取 ったにすぎないこと 及 び 山 本 議 員 自 身 が 自 己 の 信 念 に 基 づき 発 言 したと 述 べていることを 根 拠 に, 山 本 議 員 の 発 言 は 便 益 供 与 に 該 当 しないと 主 張 するようである しかし, 山 本 議 員 の 質 問 を 全 体 的 に 見 れば, 生 命 保 険 業 界 に 対 する 好 意 的 な 姿 勢 が 見 て 取 れるのであり,このような 山 本 議 員 の 姿 勢 は, 第 一 生 命 ないしは 生 命 保 険 業 界 に 対 する 厳 しい 批 判 を 緩 和 させる 効 果 があっ た そして, 当 時 の 第 一 生 命 にとっては, 第 一 生 命 ないしは 生 命 保 険 業 界 に 対 する 厳 しい 批 判 を 緩 和 させること 自 体 が 利 益 となるのであるか ら, 上 記 の 山 本 議 員 の 第 一 生 命 ないし 生 命 保 険 業 界 に 好 意 的 な 質 問 をし たことそれ 自 体 が 便 益 供 与 にあたる そして, 参 考 人 招 致 にあたり, 金 子 議 員 が 山 本 筆 頭 ( 山 本 議 員 )に は,ずいぶん 頑 張 ってもらった という 発 言 があることからしても, 山 - 3 -

4 本 議 員 が 第 一 生 命 の 利 益 になるよう 尽 力 したことがわかるのであり, 同 議 員 は,その 一 環 として, 参 考 人 質 疑 において 第 一 生 命 を 擁 護 する 質 問 を 行 ったものである 4) 4 他 の 議 員 への 働 きかけ 被 告 は, 他 の 議 員 への 働 きかけについて, 乙 1に 現 れた 事 実 のいずれ がこれに 当 たるのか 全 く 不 明 であると 主 張 する この 点, は 尾 身 議 員 に 荷 電 し, 参 考 人 招 致 における 参 考 人 の 数 及 び 質 疑 時 間 を 生 命 保 険 業 界 と 損 害 保 険 業 界 で 同 等 とするべく, 山 本 議 員 を 説 得 するよう 依 頼 した また, は, 金 子 議 員 を 訪 問 して, 山 本 議 員 の 説 得 を 要 請 した さらに, 尾 身 議 員 及 び 金 子 議 員 は, の 希 望 どおり, 山 本 議 員 を 説 得 しようとした( 乙 1-19 頁 ないし20 頁 ) 上 述 のように, 参 考 人 の 数 及 び 質 疑 時 間 の 変 更 は, 第 一 生 命 だけでな く, 生 命 保 険 業 界 にとっても 事 実 上 の 利 益 となるものである そして, 国 会 議 員 が 他 の 国 会 議 員 を 説 得 することは, 説 得 される 国 会 議 員 の 判 断 に 事 実 上, 影 響 を 与 えることとなる 本 件 についていえば, 参 考 人 の 数 及 び 質 疑 時 間 に 関 する 山 本 議 員 の 判 断 に 影 響 を 与 えることとなった(そ のため, 山 本 議 員 は 平 成 19 年 4 月 27 日 の 協 議 において 池 田 議 員 と 合 意 した 内 容 に 反 して, 生 保 協 会 長 及 び 損 保 協 会 長 を 参 考 人 と 質 疑 時 間 を 各 1 時 間 とすることを 提 案 するに 至 ったのである, 乙 1-20 頁 ) 第 一 生 命 の 関 係 者 が 山 本 議 員 に 陳 情 したところで,このような 効 果 は 生 じ るものではない すると, 国 会 議 員 が 利 害 関 係 人 の 要 請 を 受 けて 他 の 国 会 議 員 に 働 きか け, 説 得 すること 自 体, 便 益 供 与 に 該 当 するのであり, 本 件 では, 第 一 生 命 側 の 要 請 を 受 けた 尾 身 議 員 や 金 子 議 員 が 山 本 議 員 を 説 得 したこ と 自 体 が 便 益 供 与 に 該 当 する 5) 小 括 このように, 原 告 が 主 張 する 各 行 為 が 便 益 供 与 であることは 明 ら - 4 -

5 かである そして, 被 告 は 第 一 生 命 の 取 締 役 としてパーティ 券 購 入 等 を 行 い,その 対 価 として, 第 一 生 命 ないしは 生 命 保 険 業 界 に 各 便 益 供 与 をもたらしていたものである 2 パーティ 券 の 購 入 等 と 本 件 議 員 の 各 行 為 との 関 連 性 について 被 告 は,パーティ 券 の 購 入 等 と 上 記 各 便 益 供 与 は, 別 個 に 存 在 して いる 事 実 に 過 ぎず, 両 者 は 関 連 性 を 有 するものではないと 主 張 する しかし, 以 下 に 述 べるところからすれば, 各 便 益 供 与 がパーティ 券 等 の 購 入 と 対 価 関 係 にあったことは 明 らかである 1) パーティ 券 購 入 等 の 事 実 について 被 告 は, 第 一 生 命 がパーティ 券 購 入 等 を 行 うことは, 金 融 問 題 等 に 関 する 高 い 知 見 を 有 する 議 員 との 交 流 を 通 じて 経 営 に 有 益 な 知 見 を 得 るこ とを 目 的 としているのであるから 自 然 なことであり,このことと 個 々の 国 会 議 員 との 行 為 とは 何 らの 関 連 性 もないと 主 張 する しかし, 経 営 に 有 益 な 知 見 を 得 ることが 目 的 であれば, 乙 2のように, 主 要 議 員 友 好 議 員 友 好 議 員 候 補 などと, 各 国 会 議 員 をラン ク 付 けする 必 要 はない また, 友 好 議 員 友 好 議 員 候 補 などとい う 名 称 からして, 乙 2の 表 は 第 一 生 命 にとって 有 利 な 取 り 計 らいを 期 待 できる 議 員 を 分 類 してリストアップしたものであることは 明 らかであ る 被 告 は, 乙 2の 主 要 議 員 等 の 名 称 は, 当 該 議 員 の 役 職 等 を 踏 ま えて 分 類 したもので, 生 命 保 険 会 社 に 協 力 的 という 意 味 ではないと 主 張 するが,そうであれば, 主 要 議 員 友 好 議 員 友 好 議 員 候 補 な どの 名 称 がいかなる 意 味 であり,どのような 基 準 に 従 って 分 類 されてい るのか 具 体 的 に 明 らかにされたい 2) 金 子 議 員 の 発 言 について 被 告 は, 平 成 19 年 5 月 17 日 の 面 談 において, 金 子 議 員 が くれぐ れもよろしく 頼 む などと 発 言 したことについて, 何 ら 具 体 性 のない 発 - 5 -

6 言 をもって, 癒 着 関 係 の 根 拠 とすることはできないと 主 張 する しかし, 具 体 性 のある 発 言 ( 例 えば, パーティ 券 を 購 入 してやって くれ など)があれば, 賄 賂 の 要 求 や 贈 賄 となることは 明 らかであり, そのような 具 体 的 な 発 言 がなされることはおよそ 考 えられない むしろ, くれぐれもよろしく 頼 む という 発 言 は, 将 来 的 に 第 一 生 命 にパーティ 券 購 入 等 によって, 山 本 議 員 の 取 り 計 らいに 報 いるよう 指 示 したと 考 えるのが 自 然 である そして,このような 国 会 議 員 とのギブ アンドテイクの 関 係 によって, 第 一 生 命 と 国 会 議 員 との 癒 着 関 係 が 深 ま っていったのであり,パーティ 券 の 購 入 等 と 各 便 益 供 与 には 対 価 関 係 がある 3) 関 連 性 がないことを 推 認 させる 事 実 について 被 告 は,1 平 成 19 年 度 のパーティ 券 購 入 等 の 実 績 が 他 の 年 度 と 比 し て 突 出 して 高 い 議 員 は 存 在 しないこと,2 第 一 生 命 が 生 命 保 険 協 会 の 協 会 長 会 社 となった 期 間 はパーティ 券 購 入 の 枚 数 を 例 年 より 増 やす 傾 向 に あること,3パーティ 券 購 入 等 の 方 法 について 不 透 明 な 金 員 が 用 いられ るなどの 不 自 然 な 行 為 が 介 在 した 形 跡 はないことを 根 拠 に, 各 便 益 供 与 とパーティ 券 購 入 等 との 間 に 関 連 性 がないと 主 張 する しかし,そもそも 第 一 生 命 と 各 国 会 議 員 との 関 係 は 平 素 から 継 続 的 に パーティ 券 購 入 等 を 行 うことで,その 見 返 りとして, 便 益 供 与 を 受 ける というものである すると, 便 益 供 与 を 受 けた 特 定 の 年 度 のみ 突 出 してパーティ 券 購 入 等 の 実 績 が 高 くなることはない しかも, 議 員 の 方 も 長 期 間 で 継 続 的 な 細 く 長 い 関 係 を 望 むものであるから, 特 定 の 年 度 に 突 出 した 実 績 がなく ても, 不 思 議 はない そのため, 生 命 保 険 協 会 の 協 会 長 会 社 となった 場 合 に,パーティ 券 の 購 入 枚 数 を 増 やす 傾 向 にあることは, 各 便 益 供 与 とパーティ 券 購 入 等 との 間 に 関 連 性 がないということを 推 認 させるもの ではない むしろ, 生 命 保 険 協 会 の 協 会 長 会 社 となった 場 合 に,パーテ ィ 券 の 購 入 枚 数 を 増 やしているのは, 単 に 特 定 の 生 命 保 険 会 社 単 体 だけ - 6 -

7 でなく, 生 命 保 険 業 界 への 便 益 供 与 を 期 待 してのことである(なお, 生 命 保 険 業 界 への 便 益 供 与 は,ひいては 第 一 生 命 の 利 益 となるものであ る) そして, 第 一 生 命 は 各 国 会 議 員 との 癒 着 関 係 などないように 装 っ てパーティ 券 購 入 等 を 行 う 必 要 がある 以 上,パーティ 券 購 入 等 に 不 透 明 な 資 金 が 用 いられることはない このように, 被 告 が 主 張 する 事 実 は,いずれも 各 便 益 供 与 とパー ティ 券 購 入 等 との 間 に 関 連 性 がないという 主 張 の 根 拠 とはなり 得 ない 第 2 原 告 の 主 張 について 1 民 主 主 義 の 公 序 に 反 する 憲 法 が 定 める 民 主 主 義 の 観 点 からすると, 法 人 が 特 定 の 政 治 家 と 癒 着 し, 長 期 間 かつ 継 続 的 に 経 済 的 支 援 をすることは 許 されない なぜならば,このような 癒 着 関 係 にある 政 治 家 は, 民 意 よりも 当 該 法 人 の 意 向 を 国 政 に 反 映 させることになり, 民 主 主 義 が 予 定 している 民 意 の 国 政 への 反 映 を 阻 害 するからである 2 贈 賄 罪 に 該 当 する 1) 職 務 行 為 との 対 価 関 係 について そもそも 第 一 生 命 と 各 国 会 議 員 との 関 係 は 平 素 から 継 続 的 にパーティ 券 購 入 等 を 行 うことで,その 見 返 りとして, 便 益 供 与 を 受 けるというも のである 以 上, 原 告 が 主 張 している 各 便 益 供 与 とパーティ 券 購 入 等 に 対 価 関 係 にあることは, 明 らかである 2) 職 務 行 為 該 当 性 について ア まず, 被 告 は, 本 件 で 法 案 の 審 議 が 行 われていないことを 指 摘 して, 職 務 行 為 該 当 性 を 否 定 するが, 原 告 は, 最 高 裁 昭 和 63 年 4 月 11 日 決 定 が 国 会 議 員 の 具 体 的 職 務 行 為 を 広 く 捉 えていることを 理 由 とし て, 本 件 のように 第 一 生 命 等 が 利 害 関 係 を 有 する 情 報 の 提 供 を 依 頼 し, あるいは 国 会 における 審 議 等 の 場 において 第 一 生 命 等 に 有 利 な 発 言 や - 7 -

8 提 案 を 行 い,またそのような 行 為 をするよう 他 の 議 員 を 説 得 勧 誘 等 し た 行 為 も 具 体 的 職 務 行 為 に 該 当 すると 主 張 しているのであり, 法 案 の 審 議 が 行 われたか 否 かは 関 係 ない イ また, 被 告 は, 被 告 から 第 一 生 命 に 有 利 な 発 言 や 他 の 議 員 の 説 得 勧 誘 を 行 うよう 依 頼 した 事 実 がないと 主 張 する しかし, 平 成 19 年 4 月 13 日 に 原 告 は, 山 本 議 員 に 対 し, 生 保 は 約 款, 法 令 を 超 えて 保 険 金 を 払 える 可 能 性 のあるものを 見 つけ 出 して, 払 っていこうとしている それに 行 政 処 分 を 行 って 良 いのか ということを 議 員 から 発 言 いただけないものか として, 同 内 容 を 発 言 することを 依 頼 している( 乙 1-18 頁 ) そして, 第 一 生 命 の 調 査 部 の は, 山 本 議 員 を 直 接 訪 問 して 参 考 人 の 数 及 び 質 疑 時 間 の 変 更 を 要 請 する( も 同 行 したこともあっ た), 金 子 議 員 及 び 石 原 議 員 並 びに 両 議 員 の 秘 書 に 山 本 議 員 に 対 する ものと 同 様 の 変 更 要 請 をする, 尾 身 議 員 や 金 子 議 員 に 対 し 山 本 議 員 の 説 得 を 依 頼 するなどしていたのであり( 乙 1-19 頁 ないし20 頁 ), このような 行 為 が, 上 司 であった 被 告 の 指 示 なく 行 われたと は 考 えられない したがって, 被 告 が, 特 定 の 国 会 議 員 に 対 し, 第 一 生 命 に 有 利 な 発 言 や 他 の 議 員 の 説 得 勧 誘 を 行 うよう 依 頼 していたことは 明 らかであ る そして,その 依 頼 を 受 けた 尾 身 議 員 及 び 金 子 議 員 は, 参 考 人 質 疑 の 人 数 や 質 疑 時 間 について, 山 本 議 員 と 協 議 するに 至 っており( 乙 1-20 頁 ),かかる 尾 身 議 員 及 び 金 子 議 員 の 行 為 が, 国 会 議 員 の 具 体 的 職 務 行 為 に 該 当 することは 明 らかである ウ また, 山 本 議 員 の 生 命 保 険 業 界 や 第 一 生 命 の 取 り 組 みに 対 する 好 意 的 な 発 言 も 国 会 議 員 の 具 体 的 職 務 行 為 に 該 当 することは, 第 1 準 備 書 面 15 頁 で 主 張 したとおりである エ なお, 被 告 は, 原 告 が 当 該 行 為 が 第 一 生 命 の 利 益 にならなくても 贈 賄 罪 が 成 立 する という 主 張 をしていると 指 摘 するが, 誤 りである - 8 -

9 原 告 は, 各 便 益 供 与 が 結 果 として 第 一 生 命 の 利 益 にならなくて も, 便 益 供 与 があったことをもって, 贈 賄 罪 が 成 立 すると 主 張 してい るのである 3) まとめ このように, 被 告 は, 長 期 にわたり 継 続 的 にパーティ 券 購 入 等 を 続 け ていたのであり,その 対 価 として, 国 会 議 員 より 具 体 的 職 務 行 為 に 該 当 する 行 為 によって, 第 一 生 命 や 生 命 保 険 業 界 へ 便 益 供 与 をもたらしてい たのであるから,パーティ 券 購 入 等 の 行 為 は 贈 賄 罪 に 該 当 する 3 政 治 資 金 規 正 法 に 違 反 する 1) パーティ 券 の 購 入 について 被 告 は, 国 税 庁 がパーティ 券 購 入 は 寄 附 金 に 当 たらないとしているこ とを 指 摘 するが,これは 税 法 上 の 寄 附 金 控 除 の 問 題 であり, 政 治 資 金 規 正 法 上 の 問 題 とは 異 なる また, 被 告 は, 国 会 の 審 議 において, 購 入 するパーティ 券 の 代 金 が 社 会 常 識 の 範 囲 内 をはるかに 超 えたり, 一 人 か 二 人 しか 出 席 しないにも かかわらず 百 枚, 五 百 枚 という 単 位 のパーティ 券 を 買 ったりするような 場 合 といった 極 端 なケースは 寄 附 に 該 当 するのではないかという 議 論 があったことを 指 摘 し, 本 件 はそのような 極 端 なケースではないから 寄 附 には 該 当 する 余 地 はないと 主 張 する しかし, 国 会 で 議 論 されたような 極 端 なケースが 寄 附 に 該 当 すると 考 えられるのは,このようなケースでは 政 治 資 金 規 正 法 が 定 める 寄 附 の 規 制 を 潜 脱 する 目 的 が 明 らかだからである すると,パーティ 券 の 購 入 も, 寄 附 の 規 制 を 潜 脱 する 目 的 として 行 う 場 合 には, 政 治 資 金 規 正 法 上 の 寄 附 として 取 り 扱 うべきである そして, 第 一 生 命 が 特 定 の 国 会 議 員 を 表 にしてランク 付 けし,その 表 に 挙 がっている 特 定 の 国 会 議 員 に 長 期 間 にわたり 継 続 的 にパーティ 券 を 購 入 していること(そして,パーティへの 参 加 はほとんどない),また, - 9 -

10 本 件 において, 上 述 のような 各 便 益 供 与 があったことからすると, パーティ 券 購 入 の 目 的 は,いざというときの 便 益 供 与 を 受 けるという 癒 着 関 係 を 構 築 維 持 するため, 特 定 の 国 会 議 員 に 対 し 政 治 資 金 の 寄 附 す ることにあったことは 明 らかである したがって, 第 一 生 命 の 行 ってい たパーティ 券 の 購 入 は, 実 質 的 には, 政 治 資 金 規 正 法 に 定 められた 寄 附 の 規 制 を 潜 脱 する 目 的 でパーティ 券 を 購 入 したものであるから, 政 治 資 金 規 正 法 21 条 の2に 定 める 寄 附 に 該 当 する 2) 懇 親 会 の 開 催 について ア 被 告 は 政 治 資 金 規 正 法 上 の 寄 附 に 債 務 の 履 行 は 含 まれないとい うことから, 懇 親 会 の 開 催 も, 講 演 料 と 同 様 に 寄 附 には 該 当 しな いとしている しかし, 一 般 的 に 懇 親 会 の 出 席 者 に 債 権 債 務 関 係 は 生 じない( 会 場 との 間 にレンタル 料 や 飲 食 代 といった 債 権 債 務 関 係 が 生 じるのみである) すると, 懇 親 会 の 開 催 費 用 ( 主 に, 議 員 の 飲 食 費 用 )を 講 演 料 と 同 視 することはできない イ なお, 被 告 は 収 入 の 反 対 概 念 となるのは 同 法 上 の 支 出 で ある 原 告 が 収 入 の 定 義 から 寄 附 の 範 囲 を 決 しようとして いるのは, 同 法 ( 政 治 資 金 規 正 法 )の 解 釈 を 誤 ったものである と 主 張 するが, 原 告 は 寄 附 はこれを 受 ける 議 員 の 立 場 からみれば 収 入 となることを 前 提 とした 解 釈 論 を 展 開 しているのであって,この 点 については, 議 論 がかみ 合 っていない 4 定 款 違 反 1) 八 幡 製 鉄 事 件 判 決 について 八 幡 製 鉄 事 件 は, 政 党 に 対 する 政 治 献 金 について 判 断 した 判 決 である こと, 及 び, 同 判 決 が 無 限 定 に 法 人 の 政 党 への 政 治 献 金 を 定 款 の 範 囲 内 であることを 認 めたものでないことは, 既 に 述 べたとおりである 2) 被 告 の 主 張 について

11 被 告 は 国 会 議 員 もまた 議 会 制 民 主 主 義 を 支 える 不 可 欠 の 要 素 であり, 本 件 のパーティ 券 購 入 が 社 会 貢 献 の 一 環 として 実 施 されたものであるか ら, 八 幡 製 鉄 事 件 判 決 の 射 程 が 本 件 に 及 ぶと 主 張 する しかし, 特 定 の 国 会 議 員 に 対 するパーティ 券 購 入 等 の 利 益 の 供 与 は, 直 接 的 に 当 該 議 員 の 利 益 になることから, 政 党 に 対 する 政 治 献 金 に 比 べ て, 当 該 議 員 への 影 響 力 は 当 然 に 強 くなる また, 政 党 という 集 団 であ れば,たとえ 利 益 の 供 与 があっても 特 定 の 会 社 の 利 益 のみを 追 及 し 続 け ることは 困 難 であるが, 特 定 の 議 員 個 人 であれば, 会 社 との 関 係 が 深 ま ると, 持 ちつ 持 たれつの 癒 着 関 係 が 構 築 されやすい すると, 政 党 に 対 する 政 治 献 金 と 特 定 の 議 員 に 対 する 政 治 献 金 は 自 ずと 性 質 が 異 なるもの であり, 政 党 への 政 治 献 金 と 特 定 の 国 会 議 員 への 政 治 献 金 とを 同 視 する ことはできない また, 本 件 におけるパーティ 券 購 入 等 は, 第 一 生 命 又 は 生 命 保 険 業 界 の 利 益 追 求 を 目 的 とするものであり, 社 会 貢 献 となり 得 るものではない 3) 八 幡 製 鉄 事 件 判 決 に 照 らしても 定 款 の 範 囲 外 と 考 えるべきこと 本 件 におけるパーティ 券 購 入 等 の 目 的 は, 平 素 から 継 続 的 に 特 定 の 議 員 に 対 してパーティ 券 購 入 等 を 行 うことで,その 見 返 りとして, 当 該 議 員 から 便 益 供 与 を 受 けるというものである このような 目 的 で 行 うパーティ 券 購 入 等 は, 議 会 制 民 主 主 義 の 健 全 な 発 展 に 貢 献 するどころか, 議 会 制 民 主 主 義 の 作 用 自 体 を 阻 害 するもので ある すると,このようなパーティ 券 購 入 等 は 八 幡 製 鉄 事 件 判 決 に 照 らして も 定 款 の 範 囲 外 というべきである したがって, 本 件 で 行 われたパーティ 券 購 入 等 は 定 款 の 範 囲 外 の 行 為 である 5 善 管 注 意 義 務 違 反 1) パーティ 券 購 入 等 の 目 的

12 本 件 におけるパーティ 券 購 入 等 は, 平 素 から 継 続 的 に 特 定 の 議 員 に 対 してパーティ 券 購 入 等 を 行 うことで,その 見 返 りとして, 当 該 議 員 から 便 益 供 与 を 受 けるというものである そして,このようなパーティ 券 購 入 等 が 違 法 となることは 既 に 述 べて いるとおりであり,そもそもこのような 違 法 な 目 的 でのパーティ 券 購 入 等 自 体 が 善 管 注 意 義 務 違 反 となる 2) 被 告 の 主 張 について なお, 被 告 は 原 告 が 仮 に 経 営 判 断 の 原 則 が 適 用 されるにしても 善 管 注 意 義 務 違 反 があるとの 主 張 に 対 し,パーティ 券 購 入 等 にあたり, 適 法 性 に 関 する 審 査 や 相 手 方 及 び 金 額 の 適 切 性 について 社 内 の 手 続 を 履 践 して いることを 主 張 する しかし,そもそも 本 件 のパーティ 券 購 入 等 は 目 的 からして 違 法 性 を 帯 びているものであるから, 社 内 での 審 査 は 全 く 形 式 的 なものに 過 ぎず, 意 味 のあるものではない また,パーティ 券 購 入 等 が 役 員 である 被 告 の 指 示 の 下 で 行 われていることからすると, 社 内 の 審 査 自 体 の 実 効 性 に 疑 問 があると 言 わざるを 得 ない 第 3 求 釈 明 乙 2に 記 載 の 主 要 議 員 友 好 議 員 友 好 議 員 候 補 幹 部 議 員 功 労 議 員 若 手 議 員 関 係 収 束 議 員 落 選 議 員 の 名 称 がいかな る 意 味 で 用 いられており, 乙 2に 挙 げられた 各 国 会 議 員 がどのような 基 準 に 従 って 分 類 されているのか 具 体 的 に 明 らかにされたい 以 上

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