本 冊 子 の 利 用 の 留 意 事 項 問 合 せ 先 各 品 目 の 経 営 収 支 の 内 訳 は 取 り 扱 いの 多 い 農 協 の 平 成 24 年 ~ 26 年 の3か 年 の 平 均 値 です なお 機 械 や 施 設 等 の 減 価 償 却 費 光 熱 動 力 費 は 含 まれて

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1 複 合 経 営 に 取 り 組 む 農 家 のための 野 菜 栽 培 の 手 引 き 平 成 28 年 4 月 西 北 地 域 県 民 局 地 域 農 林 水 産 部

2 本 冊 子 の 利 用 の 留 意 事 項 問 合 せ 先 各 品 目 の 経 営 収 支 の 内 訳 は 取 り 扱 いの 多 い 農 協 の 平 成 24 年 ~ 26 年 の3か 年 の 平 均 値 です なお 機 械 や 施 設 等 の 減 価 償 却 費 光 熱 動 力 費 は 含 まれていません また 各 品 目 の 栽 培 ごよみ は つ がるにしきた 農 業 協 同 組 合 の 作 物 別 栽 培 暦 を 基 本 に 加 筆 修 正 し 作 成 しています 野 菜 栽 培 の 手 引 き に 関 する 問 合 せ 西 北 地 域 県 民 局 地 域 農 林 水 産 部 りんご 農 産 課 ( 内 線 238) 野 菜 の 作 り 方 及 び 農 薬 肥 料 等 に 関 する 問 合 せ 西 北 地 域 県 民 局 地 域 農 林 水 産 部 農 業 普 及 振 興 室 園 芸 果 樹 班 ( 直 通 ) 西 北 地 域 県 民 局 地 域 農 林 水 産 部 農 業 普 及 振 興 室 分 室 ( 直 通 ) 農 薬 は 容 器 等 のラベルの 記 載 内 容 に 従 い 使 用 しましょう また 農 薬 の 登 録 内 容 ( 使 用 方 法 )は 変 更 されていることがあるので 記 のホームページにて 必 ず 最 新 の 登 録 内 容 を 確 認 してから 使 用 し てください なお ホームページアドレスはハイパーリンクにしていますので 必 要 に 応 じてクリックしてください 農 林 水 産 省 農 薬 情 報 独 立 行 政 法 人 農 林 水 産 消 費 安 全 技 術 センター 農 薬 登 録 情 報 提 供 システム 本 手 引 きは 平 成 28 年 5 月 20 日 現 在 の 農 薬 登 録 内 容 に 基 づいて 作 成 しています

3 目 次 1 複 合 経 営 のすすめ 1 2 野 菜 を 経 営 に 取 り 入 れる 時 の 留 意 点 2~3 (1) 野 菜 栽 培 は 土 づくりから (2) 水 田 を 利 用 する 場 合 の 留 意 点 3 主 な 支 援 策 3~5 (1) 補 助 事 業 (2) 産 地 交 付 金 ( 経 営 所 得 安 定 対 策 ) (3) 野 菜 の 価 格 安 定 事 業 4 初 めて 野 菜 栽 培 に 取 り 組 む 生 産 者 向 け 品 目 6~19 (1)ブロッコリー (2)えだまめ (3)さやえんどう (4)さやいんげん(つる 有 り) (5)とうもろこし(スイートコーン) (6)オクラ (7)ばれいしょ 5 野 菜 の 栽 培 経 験 がある 生 産 者 向 け 品 目 20~35 (1)ねぎ (2)アスパラガス (3) 夏 秋 トマト (4)ミニトマト (5)きゅうり (6)にんにく 6 農 業 経 営 収 支 試 算 36~37

4 1 複 合 経 営 のすすめ( 水 稲 心 から 水 稲 + 野 菜 へ) 国 の 新 たな 米 政 策 や 米 の 価 格 の 低 迷 などにより 稲 作 農 家 の 経 営 は 厳 しさを 増 していま す 西 北 地 域 県 民 局 では 稲 作 を 心 とした 経 営 から 野 菜 などの 収 益 性 の 高 い 作 物 を 導 入 した 経 営 への 転 換 を 促 進 するため 平 成 27 年 度 から 西 北 型 意 欲 ある 小 規 模 稲 作 農 家 の 経 営 ステップアップ 支 援 事 業 を 実 施 しています この 野 菜 栽 培 の 手 引 きは この 事 業 の 一 環 として 作 成 したもので 野 菜 栽 培 の 経 験 が 少 ない 農 家 の 方 々でも 容 易 に 導 入 が 可 能 で 比 較 的 初 投 資 が 少 なく 軽 作 業 で 農 協 による 苗 の 供 給 や 選 果 が 行 われている 野 菜 を 心 に 掲 載 しました 当 県 民 局 では 市 町 農 協 などと 一 体 となって 栽 培 指 導 や 経 営 改 善 への 取 組 を 支 援 して いきます 栽 培 の 手 引 きに 掲 載 している 品 目 品 目 価 格 安 定 農 協 による 農 協 による 初 投 資 事 業 ( ) 苗 供 給 ( ) 共 選 ( ) が 少 ない 軽 作 業 ブロッコリー 特 定 野 菜 えだまめ 特 定 野 菜 スナッフ えんどう さやえんどう ( 一 部 ) さやいんげん とうもろこし ( 一 部 ) オクラ ばれいしょ 指 定 野 菜 ね ぎ 指 定 野 菜 アスパラガス 夏 秋 トマト 指 定 野 菜 ミニトマト きゅうり 県 単 野 菜 にんにく 特 定 野 菜 価 格 安 定 事 業 は 野 菜 の 価 格 安 定 事 業 を 参 照 してください(P5) 農 協 による 苗 供 給 共 選 はつがるにしきた 農 協 が 実 施 トマトの 栽 培 講 習 会 の 様 子 1 ブロッコリーの 栽 培 講 習 会 の 様 子

5 2 野 菜 を 経 営 に 取 り 入 れる 時 の 留 意 点 野 菜 を 経 営 に 取 り 入 れる 時 には 土 づくりや 排 水 対 策 が 重 要 になりますので 記 の 事 項 について 十 分 検 討 してください (1) 野 菜 栽 培 は 土 づくりから 野 菜 づくりには 生 産 力 が 高 く 活 力 のある 土 壌 が 必 要 です 水 はけが 良 く 適 度 な 酸 度 があり 土 壌 の 微 生 物 の 活 発 な 働 きが 重 要 な 要 素 となります そのためには 土 壌 を 深 耕 (30cm 以 の 深 さ)して 土 を 軟 らかくし 微 生 物 の 食 物 原 となる 堆 肥 などの 有 機 物 を 施 用 するとともに 微 生 物 が 活 動 しやすい 環 境 ( 弱 酸 性 から 性 )づくりのための 土 壌 診 断 を 行 って 地 力 の 維 持 対 策 を 講 じていく 必 要 があります (2) 水 田 を 利 用 する 場 合 の 留 意 点 一 般 的 に 野 菜 は 湿 害 に 弱 く 排 水 不 良 のほ 場 では 生 育 不 良 となります 特 に 水 田 転 換 畑 で は 排 水 の 良 否 が 生 育 を 大 きく 左 右 します 排 水 不 良 のほ 場 では 土 づくり( 堆 肥 や 土 壌 改 良 資 材 の 投 入 )や 耕 盤 の 破 砕 などによる 排 水 の 改 善 が 効 果 的 ですが 明 きょを 掘 ってほ 場 内 の 排 水 を 進 めることも 有 効 です また 地 水 位 の 高 いほ 場 では 作 物 根 が 十 分 伸 長 し 活 動 できるよう 高 畦 栽 培 とし 地 水 位 から 畦 の 頂 部 まで30~50cmになるよう 畦 を 作 ります 2

6 野 菜 の 耐 湿 性 程 度 種 類 普 通 きゅうり えんどう スイートコーン えだまめ にんにく 弱 い トマト ねぎ アスパラガス いんげん ばれいしょ ブロッコリー オクラ 3 主 な 支 援 策 野 菜 栽 培 を 支 援 するため 国 県 市 町 及 び 農 協 ではさまざまな 補 助 事 業 などを 行 って いますので 参 考 にしてください (1) 補 助 事 業 ア 国 の 事 業 事 業 名 : 産 地 パワーアップ 事 業 ( 平 成 28 年 度 ~) TPPの 大 筋 合 意 を 受 けて 水 田 畑 作 野 菜 果 樹 等 の 産 地 が 創 意 工 夫 と 地 域 の 強 みを 活 かした 取 組 を 促 進 するため 地 域 農 業 再 生 協 議 会 などが 地 域 の 営 農 戦 略 を 定 めた 産 地 パワーアップ 計 画 に 基 づいて 実 施 する 産 地 の 高 収 益 化 に 向 けた 取 組 を 支 援 します 詳 しくは 市 町 または 地 域 農 林 水 産 部 までおたずねください 区 分 内 容 取 組 主 体 補 助 率 整 備 事 業 穀 類 乾 燥 調 整 施 設 等 都 道 府 県 市 町 1/2 以 内 公 社 農 業 者 生 産 支 援 事 業 1 農 業 機 械 の 導 入 (リース 方 式 ) 農 業 者 が 組 織 す 本 体 価 格 1/2 以 内 る 団 体 民 間 事 2 生 産 資 材 等 の 導 入 暗 渠 明 業 者 1/2 以 内 渠 の 作 業 労 賃 3 果 樹 の 同 一 品 種 の 改 植 定 額 1/2 以 内 イ 県 の 事 業 事 業 名 : 青 森 県 野 菜 等 産 地 強 化 総 合 対 策 事 業 (~ 平 成 29 年 度 ) 市 町 農 協 営 農 集 団 (3 戸 以 ) 農 業 法 人 認 定 農 業 者 認 定 就 農 者 認 定 新 規 就 農 者 などが 記 の 対 象 品 目 を 作 付 けする 場 合 機 械 簡 易 パイプハウスなど の 導 入 に 係 る 経 費 の 一 部 を 助 成 します 詳 しくは 市 町 または 地 域 農 林 水 産 部 までお たずねください 対 象 品 目 : 指 定 産 地 野 菜 (3 品 目 :トマト ねぎ ばれいしょ) 特 定 産 地 野 菜 (4 品 目 :えだまめ にんにく ブロッコリー すいか) 冬 の 農 業 の 推 進 品 目 (アスパラガス ほうれんそう いちごなど) 3

7 区 分 補 助 対 象 補 助 金 の 額 1 高 品 質 型 簡 易 選 別 機 予 冷 装 置 簡 易 冷 蔵 庫 等 補 助 対 象 経 費 の1/4 商 品 の 高 品 質 化 に 必 要 な 機 械 設 備 等 以 内 の 額 2 省 エネ 低 コスト 型 3 省 力 化 型 暖 房 機 内 張 カーテン 地 加 温 設 備 植 付 機 収 穫 機 管 理 機 等 省 力 化 に 必 要 な 機 械 等 4 施 設 園 芸 型 低 コスト 簡 易 ハウス 耐 雪 型 ハウス 及 1m2 当 たり4,300 円 ( 税 抜 ) び 施 設 と 同 時 に 整 備 する 灌 水 装 置 など これに 付 帯 施 設 の 額 を 加 えて の 付 帯 設 備 1/4に 相 当 する 額 以 内 ウ 市 町 農 協 の 支 援 策 野 菜 の 移 植 機 などの 導 入 に 係 る 経 費 や 肥 料 農 薬 などの 生 産 費 の 一 部 を 助 成 して いますので 詳 しくは 市 町 農 協 におたずねください (2) 産 地 交 付 金 ( 経 営 所 得 安 定 対 策 ) 水 田 において 野 菜 等 の 地 域 振 興 作 物 の 作 付 けを 行 った 生 産 者 に 対 して 産 地 交 付 金 が 国 から 支 払 われます 産 地 交 付 金 は 各 市 町 にある 地 域 農 業 再 生 協 議 会 毎 に 対 象 作 物 や 交 付 単 価 が 決 められています 各 地 域 農 業 再 生 協 議 会 が 設 定 した 産 地 交 付 金 の 単 価 (28 年 度 :10a 当 たり 円 ) 作 物 名 五 所 川 原 市 つがる 市 鰺 ヶ 沢 町 深 浦 町 鶴 田 町 板 柳 町 泊 町 ブロッコリー 13,000 対 象 外 えだまめ 30,000 15,000 18,000 さやえんどう さやいんげん 対 象 外 対 象 外 10,000 9,470 とうもろこし 15,000 20,000 15,000 対 象 外 オクラ 対 象 外 対 象 外 ばれいしょ 10,000 30,000 15,000 ねぎ 対 象 外 アスパラガス 初 ~2 年 30,000 40,000 40,000 9,470 18,000 3 年 目 17,000 トマト ミニトマト 40,000 9,470 15,000 きゅうり 10,000 対 象 外 20,000 30,000 にんにく 40,000 9,470 単 価 はすべて 限 ( 単 価 調 整 有 り) 板 柳 町 は 町 単 独 の 助 成 あり 詳 しくは 各 市 町 の 農 業 担 当 課 または 地 域 農 業 再 生 協 議 会 事 務 局 におたずねください 4

8 (3) 野 菜 の 価 格 安 定 事 業 野 菜 や 花 きの 価 格 が 著 しく 低 したときに あらかじめ 国 県 市 町 村 生 産 者 等 が 事 業 の 種 類 に 応 じた 負 担 割 合 で 造 成 した 資 金 から 生 産 者 へ 補 給 金 が 交 付 されます 当 管 内 では 記 の 品 目 が 交 付 対 象 となり それぞれの 事 業 における 関 係 市 町 内 か ら 出 荷 されたものが 事 業 の 対 象 になります 詳 しくは 各 農 協 におたずねください 1 指 定 野 菜 価 格 安 定 対 策 事 業 ( 平 成 28 年 4 月 現 在 ) 品 目 産 地 名 関 係 市 町 備 考 津 軽 北 西 部 五 所 川 原 市 つがる 市 鰺 板 柳 町 は 産 地 名 津 軽 トマト( 夏 秋 ) ヶ 沢 町 深 浦 町 鶴 田 町 部 に 加 入 泊 町 ねぎ 津 軽 北 西 部 五 所 川 原 市 つがる 市 ( 夏 秋 冬 ) 泊 町 ばれいしょ 津 軽 北 部 五 所 川 原 市 泊 町 2 特 定 野 菜 等 供 給 産 地 育 成 価 格 差 補 給 事 業 ( 平 成 28 年 4 月 現 在 ) 品 目 農 協 名 関 係 市 町 ブロッコリー つがる 市 ( 全 域 ) つがるにしきた えだまめ つがる 市 ( 旧 森 田 村 ) つがるにしきた つがる 市 ( 旧 木 造 町 旧 稲 垣 村 旧 森 田 村 旧 柏 村 ) にんにく ごしょつがる つがる 市 ( 旧 木 造 町 旧 稲 垣 村 旧 森 田 村 旧 柏 村 ) 津 軽 みらい 板 柳 町 すいか つがるにしきた つがる 市 ( 旧 木 造 町 ) 鰺 ヶ 沢 町 ながいも つがるにしきた 五 所 川 原 市 ( 旧 金 木 町 ) つがる 市 ( 旧 車 力 村 ) 3 県 単 野 菜 花 き 価 格 安 定 対 策 事 業 ( 平 成 28 年 4 月 現 在 ) 品 目 農 協 名 関 係 市 町 すいか ごしょつがる つがる 市 ( 旧 木 造 町 ) 小 玉 すいか つがるにしきた つがる 市 ( 旧 木 造 町 ) ごしょつがる 五 所 川 原 市 ( 旧 五 所 川 原 市 ) つがる 市 ( 旧 木 造 町 ) きゅうり つがるにしきた つがる 市 ( 旧 木 造 町 ) ごしょつがる 五 所 川 原 市 ( 旧 五 所 川 原 市 ) メロン つがるにしきた つがる 市 ( 旧 木 造 町 ) ごしょつがる つがる 市 ( 旧 木 造 町 ) 5

9 ねぎの 講 習 会 の 様 子 アスパラガスの 講 習 会 の 様 子 ブロッコリー 苗 の 定 植 の 様 子 アスパラガスの 目 揃 い 会 の 様 子 ブロッコリーの 目 揃 い 会 の 様 子 とうもろこしの 目 揃 い 会 の 様 子 6

10 4 初 めて 野 菜 栽 培 に 取 り 組 む 生 産 者 向 け 品 目 (1)ブロッコリー おすすめのポイント 栽 培 のポイント 栽 培 暦 経 営 収 支 経 営 収 支 の 内 訳 (10a 当 たり) 原 産 地 :アジア 地 海 沿 ブロッコリーはキャベツの 仲 間 で 野 生 キャベツは2 千 年 以 前 の 古 代 ローマ 時 代 には 普 及 していたと 考 えられています 17 世 紀 にイタリ ア 人 がブロッコリーを 栽 培 し 始 め ヨーロッパに 広 がり 日 本 で 栽 培 が 本 格 的 に 普 及 したのは 昭 和 30 年 代 のことです 最 近 では 長 く 伸 びた 茎 を 収 穫 する 茎 ブロッコリーも 人 気 があります ブロッコリーは 代 表 的 な 緑 黄 色 野 菜 で 非 常 に 栄 養 価 が 高 く ミネラル やβカロチン ビタミンCを 豊 富 に 含 み がん 予 防 抗 酸 化 作 用 等 が 待 されています ブロッコリーは 代 表 的 な 緑 黄 色 野 菜 で カルシウム 初 投 資 が 少 なく, 栽 培 技 術 も 比 較 的 優 しいので 初 心 者 でも 取 り 組 みやすい 品 目 です 農 協 の 育 苗 センターから 苗 の 供 給 が 受 けられるほか 定 植 機 の 借 り 受 けができます 収 穫 したブロッコリーは 農 協 で 共 同 選 果 しています 機 械 を 導 入 するときは 補 助 事 業 が 利 用 できます 価 格 安 定 事 業 ( 特 定 野 菜 )に 加 入 できますので 価 格 が がっても 安 心 です ッコリーは / 土 壌 の 適 応 性 は 高 いが 特 に 耕 土 が 深 く 排 水 の 良 い 土 壌 が 適 します 根 こぶ 病 が 発 生 すると 収 穫 量 が 著 しく 減 少 するので 連 作 は 避 けましょう 作 型 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 労 働 時 間 6 7 月 収 穫 定 植 収 穫 労 働 時 間 (10a) 月 収 穫 労 働 時 間 (10a) (10a 当 たり) 収 穫 量 750 kg 粗 収 益 365,000 円 年 間 労 働 時 間 (6 7 月 収 穫 ) 94 時 間 待 される 所 得 122,561 円 1 時 間 当 たりの 所 得 1,304 円 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 365, kg/10a 487 円 経 営 費 2 種 苗 費 30,780 セル 苗 (30トレイ) 1,026 円 肥 料 費 29,184 農 薬 費 34,582 諸 材 料 費 0 流 通 経 費 147,893 手 数 料 資 材 費 運 賃 予 冷 選 果 料 氷 代 合 計 242,439 所 得 1-2 所 得 率 122,561 34% 7

11 月 旬 管 理 作 業 6 7 月 収 穫 9 10 月 収 穫 ブロッコリーの 栽 培 ごよみ 栽 培 の 要 点 3 1 品 種 名 栽 植 様 式 (10a 当 たり cm 本 ) 項 目 作 型 6 7 月 収 穫 9 10 月 収 穫 品 種 名 ピクセル おはよう すばる ファイター 栽 植 様 式 畦 幅 株 間 条 数 栽 植 本 数 種 子 量 ( 粒 ) ,786 5, 施 肥 量 (kg/10a) 定 植 収 穫 定 植 肥 料 名 基 肥 追 肥 窒 素 りん 酸 加 里 堆 肥 3,000 M 高 度 FTE 6 S 合 計 育 苗 農 協 から 苗 を 購 入 する 4 本 畑 の 準 備 と 定 植 (1) 畑 の 選 定 根 こぶ 病 の 発 生 畑 には 植 えない 堆 肥 石 灰 類 FTE 等 の 土 壌 改 良 資 材 は 植 付 け10 日 前 に 施 用 する 苦 土 重 焼 りんや 基 肥 は 植 付 け5~7 日 前 に 施 用 する (2) 定 植 定 植 は 本 葉 3~4 枚 (は 種 後 20~30 日 頃 )が 適 である 植 付 け 作 業 は 曇 りの 風 のない 日 や 日 射 が 弱 くなる 午 後 に 行 う 朝 にかん 水 を 行 い 根 土 をできるだけ 落 とさないように 抜 き 取 る 深 植 えは 活 着 が 劣 るのでさける ただし 定 植 時 にほ 場 が 乾 燥 している 場 合 は ロータリーをかけて 深 植 えにする 9 (3) 追 肥 耕 1 回 目 は 株 元 から10cm 離 して 追 肥 する( 雑 草 が 多 い 場 合 は 耕 する) 2 回 目 は 通 路 に 施 用 し 除 草 も 兼 ねて 土 寄 せを 行 う 収 穫 (4) 追 肥 回 数 量 回 数 現 物 量 追 肥 時 1 10kg 定 植 後 10 日 2 30kg 定 植 後 30 日 ( 土 寄 せ 時 ) (5) 収 穫 花 蕾 が 十 分 に 発 育 し 花 蕾 群 表 面 が 一 様 になっている 開 花 直 前 のものを 収 穫 する 収 穫 は 朝 の 涼 しい 時 に 行 う 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 8

12 (2)えだまめ 原 産 地 : 国 おすすめのポイント 栽 培 のポイント 栽 培 暦 経 営 収 支 経 営 収 支 の 内 訳 (10a 当 たり) 大 豆 (えだまめは 大 豆 の 未 熟 種 子 )はマメ 科 の 植 物 で 原 産 地 の 国 では 今 から4000 年 前 に 栽 培 されていたと 考 えられ 日 本 には3800 年 ほど 前 の 縄 文 時 代 後 頃 に 入 ってきたと 考 え られています 大 豆 はタンパク 質 やカルシウムを 多 く 含 むため 栄 養 源 として 重 要 な 品 目 です えだまめはビールのつまみとして 周 年 で 需 要 があり 在 来 品 種 や 独 自 品 種 などは 食 味 がよいことから 産 地 ブランド 化 を 図 る 取 組 が 行 われています 経 営 費 2 種 苗 費 肥 料 費 農 薬 費 諸 材 料 初 投 資 が 少 なく 栽 培 も 比 較 的 優 しいので 初 心 者 でも 取 り 組 みやすい 品 目 です もぎ 取 り 機 や 選 別 機 などの 導 入 により 省 力 化 が 可 能 です 生 育 間 が 短 く 鮮 度 と 熟 度 が 重 視 されるので 産 地 のブラ ンド 化 を 進 めやすい 品 目 です 価 格 安 定 事 業 ( 特 定 野 菜 )に 加 入 できますので 価 格 が が っても 安 心 です 経 営 費 2 種 苗 費 肥 料 費 マメ 類 は 根 に 根 粒 菌 ( 窒 素 固 定 菌 )が 共 生 し 根 粒 菌 がつくった 固 定 窒 素 を 利 用 できるので 窒 素 肥 料 は 比 較 的 少 なめにできます 高 温 乾 燥 に 強 く 昼 夜 の 寒 暖 差 が 大 きい 時 によく 生 育 します ま た 土 壌 の 適 応 性 が 高 いので あまり 土 を 選 びません 費 農 薬 費 諸 材 料 費 や 流 通 経 費 合 計 所 得 1-2 所 得 率 作 型 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 労 働 時 間 直 播 又 は 移 植 は 種 収 穫 労 働 時 間 (10a) (10a 当 たり) 収 穫 量 400 kg 粗 収 益 255,000 円 年 間 労 働 時 間 85 時 間 待 される 所 得 135,461 円 1 時 間 当 たりの 所 得 1,594 円 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 255, kg/10a 638 円 経 営 費 2 種 苗 費 11,400 あおもり 福 丸 肥 料 費 14,070 農 薬 費 19,835 諸 材 料 費 0 流 通 経 費 74,234 手 数 料 資 材 費 運 賃 予 冷 選 果 料 合 計 119,539 所 得 1-2 所 得 率 135,461 53% 9

13 えだまめの 栽 培 ごよみ 月 旬 生 育 状 況 管 理 作 業 ほ 場 の 選 定 と 準 備 1 作 型 と 品 種 作 型 栽 培 の 要 点 は 種 定 植 収 穫 適 応 品 種 名 は 種 開 花 タネバエ 防 除 種 子 消 毒 は 種 除 草 剤 散 布 2 ほ 場 の 選 定 と 準 備 発 地 水 位 のやや 高 い 畑 を 選 び 10a 当 たり 完 熟 堆 肥 1t 苦 土 炭 カル100~140kg 芽 苦 土 重 焼 燐 60kgを 全 面 施 用 し 耕 起 砕 土 後 60cmの 畦 幅 に 30cm 幅 で 基 肥 を 施 肥 し ロータリー 耕 後 作 畦 する また アブラムシとタネバエ 防 除 剤 を 基 肥 と 一 緒 に 施 す 茎 施 肥 基 準 ( 成 分 量 kg/10a) 3 施 肥 全 量 基 肥 葉 伸 全 量 基 肥 として 施 用 するが 晩 生 種 (つるの 子 窒 素 5~7 りん 酸 10~15 長 緑 光 等 )は 窒 素 量 を2 割 くらい 減 ずる 加 里 10~14 耕 培 土 4 は 種 登 熟 収 穫 収 穫 始 め 普 通 栽 培 マルチ 移 植 直 播 又 は 移 植 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 4/ ~ 5/ 5/ ~ 5/ 8/ ~ 8/ サッポロミドリ( 極 早 生 ) 5/ ~ 5/ 5/ ~ 5/ 8/ 青 森 みどり( 極 早 生 ) サッポロミドリ 豊 丸 4/ ~ 5/ 5/ ~ 5/ 8/ ~ 8/ 5/ ~ 5/ 5/ ~ 5/ 8/ 5/ ~ 5/ 5/ ~ 5/ 8/ ~ 9/ 湯 あがり 娘 つがる 娘 湯 あがり 娘 つがる 娘 錦 秋 ( 晩 生 ) 5/ ~ 5/ 5/ ~ 5/ 9/ ~ 9/ 錦 秋 緑 光 ( 晩 生 ) 福 丸 津 軽 毛 まめ 5/ ~ 6/ 6/ ~ 6/ 9/ ~ 10/ 津 軽 毛 まめ 緑 光 は 種 は4 月 旬 ~6 月 旬 であるが 長 間 継 続 して 出 荷 する 場 合 は 早 生 と 晩 生 の 品 種 を 組 み 合 わせる (1) 品 種 と 作 型 記 表 を 参 照 (2)は 種 量 1か 所 あたり2 粒 まきとする 10a 当 り 種 子 必 要 量 4l~6l (3) 栽 植 密 度 品 種 畦 幅 条 間 株 間 仕 立 て 10a 当 り 本 数 条 数 (cm) (cm) (cm) 本 数 ( 本 ) 備 考 サッポロミドリ ~ ,540 ~ マルチ 20,050 移 植 栽 培 錦 秋 ~ ,030 ~ 11,700 移 植 栽 培 可 緑 光 ~20 1 8,330 ~ 11,110 (4) 除 草 剤 散 布 は 種 後 ( 発 芽 前 )に えだまめに 登 録 のある 土 壌 処 理 除 草 剤 を 使 用 する 5 栽 培 管 理 (1) 耕 培 土 (ア) 直 播 栽 培 の 場 合 第 1 回 目 本 葉 2~3 枚 時 本 葉 第 2 回 目 本 葉 5~6 枚 時 ( 第 1 複 葉 節 まで 培 土 する) (イ) 移 植 マルチ 栽 培 の 場 合 第 1 回 目 活 着 後 ( 本 葉 2~3 枚 時 ) 第 2 回 目 本 葉 4~5 枚 時 6 収 穫 第 2 回 目 第 1 回 目 (1) 時 葉 枝 莢 が 青 く しかも 莢 が 硬 くならずに 充 実 しきった 頃 で 頂 部 に 多 少 未 熟 な 莢 がみられる 程 度 の 時 が 良 い (2) 方 法 朝 つゆのある 早 朝 は 避 けて 抜 きとるか 刈 り 取 って 収 穫 する 日 の 高 温 時 の 収 穫 は 品 質 が 低 するので 避 ける また 増 収 のため 立 木 から1~2 回 充 実 した 莢 をもぎとり 最 後 に 枝 つき 収 穫 する 方 法 もある 10

14 (3)さやえんどう 原 産 地 : 央 アジア 近 東 えんどうの 原 産 地 は エチオピアから 央 アジア 近 東 で 古 代 ローマ 時 代 には 栽 培 が 始 まっていたといわれています 日 本 へは 平 安 時 代 に 伝 わったと 言 われています 品 種 は 実 がふくらむ 前 の 若 い 莢 を 利 用 するさやえんどう 莢 と 実 を 利 用 するスナップえんどう 実 とり 用 のグリーンピースがあります えんどうは タンパク 質 カロテン ビタミンCを 豊 富 に 含 む 緑 黄 色 野 菜 です おすすめのポイント 初 投 資 が 少 なく 栽 培 技 術 も 比 較 的 簡 単 なので 初 心 者 でも 取 り 組 みやすい 品 目 です 栽 培 のポイント 連 作 による 生 育 障 害 が 出 やすく 連 作 障 害 が 発 生 すると 収 量 が 大 きく 減 るので 5 年 以 の 輪 作 体 系 とします 堆 肥 苦 土 炭 力 ル 苦 土 重 焼 燐 を 十 分 施 し 土 壌 改 良 をする ことが 安 定 生 産 につながります 一 度 肥 料 が 切 れると 追 肥 を 行 ってもなかなか 生 育 が 回 復 しな いので 肥 料 切 れしないように 注 意 しましょう 所 得 1-2 栽 培 暦 作 型 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 労 働 時 間 露 地 ( 春 まき) は 種 収 穫 労 働 時 間 (10a) 露 地 ( 夏 まき) 労 働 時 間 (10a) 経 営 収 支 (10a 当 たり) 収 穫 量 500kg 粗 収 益 1,224,000 円 年 間 労 働 時 間 ( 露 地 夏 まき) 720 時 間 待 される 所 得 602,729 円 1 時 間 当 たりの 所 得 837 円 経 営 収 支 (10a 当 たり) 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 1,224, kg/10a 2448 円 経 営 費 2 種 苗 費 51,667 肥 料 費 44,787 農 薬 費 54,574 諸 材 料 費 流 通 経 費 所 合 計 621, ,729 49% 得 1-2 所 得 率 204,082 直 管 パイプ ネット フックなど 266,161 手 数 料 資 材 費 運 賃 予 冷 選 果 料 11

15 月 旬 4 5 夏 まき 栽 培 管 理 作 業 生 育 状 況 栽 培 準 備 さやえんどうの 栽 培 ごよみ 1 作 型 と 品 種 作 型 春 まき 栽 培 夏 まき 栽 培 は 種 収 穫 3/ ~ 5/ 6/ ~ 7/ 5/ ~ 6/ 7/ ~ 8/ 6/ ~ 7/ 7/ ~ 9/ 7/ ~ 7/ 8/ ~ 10/ 2 ほ 場 の 選 定 と 準 備 栽 培 の 要 点 適 応 品 種 名 あずみ 野 30 日 肥 沃 地 で 排 水 の 良 好 なところを 選 び 酸 性 に 弱 いので 石 灰 などでpH6.0~6.9に 矯 正 する また 連 作 を 嫌 う 作 物 なので 5 年 以 の 輪 作 体 系 を 組 むことが 大 切 である は 種 の2~3 週 間 位 前 に 堆 肥 石 灰 ようりんを 全 面 散 布 し 耕 起 する は 種 10 日 前 に 基 肥 を 施 肥 基 準 に 基 づき 全 面 に 施 し 土 とよく 混 和 し 整 地 うね 立 てを 行 う ほ 場 の 選 定 と 準 備 タネバエ 防 除 は 種 追 肥 収 穫 始 め 追 肥 追 肥 3 施 肥 基 準 ( 夏 まき 成 分 量 :kg/10a) 4 は 種 10 収 穫 終 了 6 収 穫 施 肥 支 柱 立 て 間 引 き ほ 場 の 整 理 は 種 茎 葉 伸 長 花 芽 分 化 収 穫 追 肥 合 計 基 肥 3~5 回 分 施 窒 素 15~16 8~10 5~6 りん 酸 15~20 15~20 - 加 里 15~16 8~10 5~6 (3) 誘 引 地 10cm 位 の 所 にポリテープを 張 っておき 以 後 つるの 伸 長 に 合 わせて 30cm 位 ごとにテープ 等 で 誘 引 固 定 し 倒 伏 を 防 ぐようにする (4) 追 肥 耕 培 土 ア 株 元 から15cm 位 離 して 軽 く 耕 土 寄 せする マルチ 栽 培 では 1~2 回 目 ともマルチに 穴 を あけ( 深 さ15cm 位 ) 穴 肥 とし 水 をかける 3 回 目 以 降 は 通 路 に 施 用 する 肥 料 が 切 れると 追 肥 しても 生 育 が 回 復 しにくいので 注 意 する イ 時 第 1 回 目 : 開 花 始 め 第 2 回 目 : 収 穫 始 め 第 3 回 目 以 降 収 穫 最 盛 頃 から10 日 位 おきに 行 う 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 完 熟 堆 肥 2,000kg 苦 土 炭 カル 140~160kg 苦 土 重 焼 燐 40~60kg (1)は 種 表 を 参 照 のこと 収 穫 の 労 力 を 分 散 し 長 安 定 出 荷 を 図 るため は 種 は2~3 回 に 分 ける (2)は 種 量 10a 当 り 種 子 必 要 量 8~10リットル (3)は 種 方 法 1か 所 当 り3 粒 播 きとし 深 さは1~2cmとする (4) 栽 培 距 離 うね 幅 100~120cm 株 間 17cm 条 間 10cm 2 条 千 鳥 植 え (5)マルチ パンダマルチまたはシルバーマルチを 使 用 する (0.02mm 95cm 200m 10a 当 り4~5 本 ) 5 生 育 管 理 (1) 支 柱 立 て は 種 後 長 さ240cm 位 の 杭 を 180~ 200cm 間 隔 に 立 ててシングルネットを 張 る また つる がりを 良 くするため に 地 10cm 位 の 所 にテープまたは 細 ナワを 張 る(ネットの 網 目 は18cmを 使 用 する) つるが 倒 れると 節 位 の 着 莢 が 劣 り 初 収 量 が がらないので 支 柱 立 て の 時 は 遅 れないようにする (2) 間 引 き 草 丈 が10cm 位 になるまでに 間 引 きを 行 い2 本 立 とする 間 引 き 時 隣 の 株 が 抜 けないように 注 意 する 出 荷 基 準 に 基 づき 毎 日 収 穫 を 行 う 豆 の 実 が 入 ったものは 商 品 価 値 がないので 十 分 注 意 する また 収 穫 後 の 呼 吸 量 が 大 きく 熱 をもちやすいので 予 冷 し 鮮 度 を 保 持 する 12

16 (4)さやいんげん(つる 有 り) 原 産 地 : 央 アメリカ おすすめのポイント 初 投 資 が 少 なく 栽 培 も 比 較 的 簡 単 で 初 心 者 でも 取 り 組 みやすい 品 目 です 軽 作 業 が 多 いので 女 性 や 高 齢 者 にも 簡 単 に 取 り 組 むことができます 栽 培 のポイント さやいんげんはマメ 科 の 植 物 で 央 アメリカが 原 産 地 とさ れ 日 本 には 江 戸 時 代 に 国 から 伝 わりました さやいんげんは つるが 伸 びるつる 有 種 とつるが 伸 びにくい つる 無 種 ( 矮 性 種 )に 分 かれます また タンパク 質 リボフラボン ビタミンB6 カルシウ ム 鉄 食 物 繊 維 が 豊 富 です 温 暖 な 気 候 を 好 みます 低 温 で 発 芽 不 良 を 起 こす 時 がありますので 注 意 してください いんげんは 根 粒 菌 の 着 生 が 少 ないので 追 肥 が 必 要 です 霜 に 弱 く また 30 を 超 える 高 温 は 落 花 や 落 莢 が 多 くなります 栽 培 暦 作 型 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 労 働 時 間 露 地 は 種 収 穫 労 働 時 間 (10a ) 経 営 収 支 (10a 当 たり) 収 穫 量 1,000 kg 粗 収 益 1,195,000 円 年 間 労 働 時 間 632 時 間 待 される 所 得 574,619 円 1 時 間 当 たりの 所 得 909 円 経 営 収 支 (10a 当 たり) 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 1,195,000 1,000kg/10a 1,195 円 経 営 費 2 種 苗 費 19,750 スーパーステイヤー 肥 料 費 57,456 農 薬 費 31,384 諸 材 料 費 299,545 黒 マルチ 直 管 パイプ きゅうりネットなど 流 通 経 費 212,246 手 数 料 資 材 費 運 賃 予 冷 選 果 料 合 計 620,381 所 得 ,619 所 得 率 48% 13

17 月 旬 作 業 管 理 支 柱 立 て 4 移 植 基 肥 は 種 間 引 き 追 肥 敷 わら 収 穫 始 め さやいんげん(つる 有 り)の 栽 培 ごよみ 5 支 柱 立 て 6 は 種 栽 培 の 要 点 1 作 型 と 品 種 区 分 作 型 は 種 定 植 収 穫 適 応 品 種 名 トンネル 早 熟 4/ ~ 4/ 5/ ~ 5/ 7/ ~ 9/ 丸 莢 ステイヤー 露 地 4 月 まき( 移 植 ) 4/ 5/ 6/ ~ 8/ 平 莢 うんとなる 5 月 まき( 直 播 ) 5/ ~ 6/ 7/ ~ 9/ 菜 豆 2 ほ 場 の 選 定 と 準 備 肥 沃 で 排 水 の 良 い 所 が 良 く 完 熟 堆 肥, 苦 土 炭 カル 苦 土 重 焼 燐 等 を 全 面 施 用 し 耕 起 する 基 肥 は は 種 7~10 日 前 に 全 面 又 は 溝 施 用 とし 耕 起 整 地 する なお 苦 土 石 灰 はpH6.0を 目 標 とした 施 用 量 とする 3 施 肥 基 準 ( 成 分 kg/10a) 追 肥 ( 時 ) 合 計 基 肥 1 回 目 2 回 目 以 降 窒 素 完 熟 堆 肥 2000kg (2~3 回 畑 の 選 定 と 準 備 り ん 酸 苦 土 炭 カ ル 120~140kg に 分 施 ) 加 里 苦 土 重 焼 リ ン 60~80kg ポット 育 苗 し 早 植 え(5/ )すると 直 播 きより 収 穫 間 が 拡 大 し 約 60% 増 収 する (1) 育 苗 準 備 9cmポット( 2,700 個 /10a)かペーパーポット ( 6 号 16 冊 /10a)に 床 土 を 詰 め かん 水 後 ポリフィルム 被 覆 し 地 温 をあげておく 床 土 ( 土 と 完 熟 堆 肥 1: 1)は 1m3 当 たり 窒 素 加 里 100g,りん 酸 250g を 入 れ 1.5m3 位 準 備 する ph 6.5を 目 標 に 石 灰 を 入 れる (2) 育 苗 管 理 ポットに 1 粒 まきし トンネル 被 覆 する 日 は20~25 夜 間 は15~18 に 管 理 し 育 苗 間 にかん 水 を2~3 回 行 う (3) 定 植 定 植 7 日 位 前 に 黒 ポリマルチを 行 い 地 温 をあげておく 定 植 苗 は 本 葉 1 枚 の 複 葉 が 確 認 できる 頃 とする (は 種 後 25 日 位 ) (4)その 他 本 畑 の 施 肥 管 理 は 直 播 栽 培 に 準 ずる 支 柱 立 ては は 種 前 に 行 う パイプ 支 柱 170セット(きゅうり 用 パイプ 使 用 ) ネット20 枚 ( 幅 4.2m 18m) (1) 作 型 と 品 種 記 の 表 を 参 照 ( 晩 霜 の 被 害 のない 時 とする) (2)は 種 量 10a 当 り 種 子 必 要 量 5 ~ 6 リットル (3)は 種 方 法 1か 所 当 り 2 粒 播 きとし 深 さ 2 ~ 3 cmとする (4) 栽 植 距 離 畦 幅 30 cm 条 間 90 cm 株 間 30cm(2 条 植 ) 追 肥 7 生 育 管 理 (1) 間 引 き 本 葉 2 枚 が 出 たとき 1 本 に 間 引 くとともに 欠 株 は 補 植 する 摘 芯 (2) 除 草 剤 散 布 は 種 直 後 さやいんげんに 登 録 のある 土 壌 処 理 除 草 剤 を 全 面 散 布 する (3) 敷 わら 梅 雨 あけ 後 乾 燥 防 止 と 泥 のはねあがり 防 止 のため 行 う 2~3 cmの 厚 さで 通 路 に 敷 わらをする (4) 追 肥 畦 間 に 施 し 耕 を 同 時 に 行 う 1 回 目 は 開 花 始 めの 頃 第 2 回 目 以 降 収 穫 始 め 頃 から2 週 間 位 おきに2~3 回 生 育 収 穫 量 をみて 行 う (5) 摘 芯 つるが 支 柱 の 頂 部 から10~15cm まで 伸 長 した 頃 行 う また 収 穫 に 頂 部 が 過 繁 茂 になると 日 射 量 が 不 足 し 側 枝 の 発 生 や 着 莢 が 劣 るので 随 時 つるの 整 理 を 行 い 全 体 に 光 線 が 当 たるようにする 収 穫 終 わり 8 収 穫 収 穫 は は 種 60~70 日 後 頃 から 始 まるが 収 穫 が 遅 れると 子 実 が 硬 くなり また 莢 が 黄 変 し 出 荷 に 適 さなくなるので 若 莢 を 適 に 収 穫 する 収 穫 は 規 格 の M 級 ( 莢 の 長 さ 15 ~ 18cm )を 心 に ハサミで 茎 葉 をいためないように 収 穫 する 鮮 度 保 持 のため 収 穫 は 朝 タ 方 の 気 温 の 低 いときに 行 う 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 14

18 (5)とうもろこし(スイートコーン) 原 産 地 : 南 北 アメリカ とうもろこしはイネ 科 の1 年 草 で 南 北 アメリカが 原 産 地 とされてい います とうもろこしは 歴 史 が 長 く8000 年 以 前 に 栽 培 化 されてお り 紀 元 2000 年 ~1500 年 ごろマヤ 部 族 の 主 食 であった 記 録 が 残 っています 日 本 には 江 戸 時 代 以 前 に 伝 えられ 明 治 以 降 多 くの 品 種 が 導 入 されま した 温 暖 な 気 候 を 好 み 甘 みのある 甘 味 種 ポップコーンなどに 使 用 する 爆 裂 種 家 畜 の 飼 料 として 作 られる 馬 歯 種 モチモチとした 食 感 の モチ 種 などがあります おすすめのポイント 栽 培 が 容 易 で 初 心 者 でも 取 り 組 みやすい 品 目 です 農 協 で 共 同 選 果 を 行 っています は 代 表 的 な 緑 黄 色 野 菜 で 栽 培 のポイント とうもろこしの 受 精 は, 風 媒 で 他 家 受 精 するので, 飼 料 用 や 他 品 種 が 近 くに 栽 培 されていると, 種 実 の 形 質 が 変 り (キセニア), 商 品 価 値 を 失 うので, 300m 以 離 して 集 団 栽 培 しましょう 吸 肥 力 が 高 いので クリーニングクロップ( 清 浄 作 物 )と して 輪 作 体 系 に 組 むことが 可 能 です を 行 う とうも とうもろこしの 受 精 は, 風 媒 で 他 花 受 精 するので, 栽 培 暦 作 型 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 労 働 時 間 普 通 無 マルチ は 種 収 穫 労 働 時 間 (10a) 経 営 収 支 (10a 当 たり) 収 穫 量 1,000 kg 粗 収 益 243,000 円 年 間 労 働 時 間 32 時 間 待 される 所 得 60,885 円 1 時 間 当 たりの 所 得 1,903 円 経 営 収 支 の 内 訳 (10a 当 たり) 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 243,000 1,000kg/10a 243 円 経 営 費 2 種 苗 費 27,500 ゴールドラッシュ88 肥 料 費 16,002 農 薬 費 11,718 諸 材 料 費 0 流 通 経 費 126,895 手 数 料 資 材 費 運 賃 予 鈴 選 果 料 氷 代 合 計 182,115 所 得 ,885 所 得 率 25% 15

19 月 4 5 旬 生 育 状 況 畑 の 準 備 とうもろこし(スイートコーン)の 栽 培 ごよみ 作 業 管 理 本 畑 の 準 備 施 肥 マ ル チ 1 作 型 と 品 種 地 帯 平 坦 地 2 本 畑 の 選 定 と 基 準 栽 培 の 要 点 作 型 は 種 定 植 収 穫 適 応 品 種 名 (バイカラー) トンネル マルチ 移 植 3/ ~ 4/ 4/ ~ 5/ 7/ ~ 7/ ゆめのコーン 早 熟 4/ ~5/ 7/ ~ 8/ ゴールドラッシュ86 マルチ 4/ ~6/ 8/ ~ 10/ ゴールドラッシュ88 普 通 無 マルチ 5/ ~6/ 8/ ~ 10/ 味 来 390 肥 沃 で 排 水 保 水 の 良 い 耕 土 の 深 いほ 場 を 選 び 10a 当 たり 完 熟 堆 肥 2t は 種 苦 土 炭 カル100~120 kg 苦 土 重 焼 燐 60kgを 全 面 施 用 し 耕 起 砕 土 する その 後 施 肥 基 準 に 基 づき 基 肥 を 施 し ロータリー 耕 後 作 畦 しマルチする は 種 (5/ ~5/ ) 3 施 肥 基 準 ( 成 分 量 kg/10a) 発 芽 マルチ 栽 培 無 マルチ 栽 培 間 引 き 培 土 基 肥 基 肥 追 肥 ( 注 )マルチ 栽 培 のと 窒 素 きは 緩 効 性 肥 料 の 全 量 りん 酸 基 肥 とする 加 里 幼 穗 形 成 雌 穂 分 化 絹 糸 抽 出 4 マルチング 耕 起 施 肥 うね 立 てを 早 めに 行 い 降 雨 後 充 分 湿 りをもったところで 早 め にマルチし 4~ 5 日 間 おいて 地 温 昇 を 図 る 5 は 種 (1)は 種 表 を 参 照 (2)は 種 量 10a 当 り 種 子 必 要 量 3~4l (3)は 種 方 法 1 か 所 当 たり 3 ~ 4 粒 播 きとし 深 さは 2 ~ 3 cm 位 とする (4) 栽 植 株 数 うね 幅 140cm 株 間 35cm 2 条 植 え 10a 当 たり4,080 株 (5) 欠 株 対 策 補 植 用 の 苗 をペーパーポットなどで 10 a 当 たり 400 ~ 500 本 程 度 育 苗 しておき 本 葉 2 ~ 3 枚 時 に 補 植 する 6 生 育 管 理 (1) 間 引 き 本 葉 2 ~ 3 枚 時 に 1 本 立 てとする その 際 根 が 大 きく 広 く 張 って いるので 残 す 株 の 根 をいためないように 注 意 し 間 引 いた 後 は 空 い た 穴 に 土 を 入 れて 軽 く 押 えるようにする (2) 除 穂 1 株 に3 本 程 度 雌 穂 が 出 るが 絹 糸 の 出 る 前 に 最 位 の 雌 穂 1 本 を 残 して の 雌 穂 はかきとる 9 10 収 穫 7 収 穫 (1) 収 穫 適 絹 糸 抽 出 後 20 ~ 25 日 位 を 目 安 とし, 外 観 的 には 絹 糸 が 褐 色 に 枯 れ 苞 皮 の 外 から 指 で 押 しつぶれる 程 度 の 頃 が 良 い この 時 に 数 本 の 苞 皮 を 全 部 はいでみて 果 粒 の 色 熟 度 で 判 断 する 適 をのがすと 果 粒 がへこんで 品 質 が 低 するので 注 意 する (2) 収 穫 収 穫 は 早 に 行 うようにし 収 穫 後 はできるだけ 早 く 日 陰 に 運 び 調 整 出 荷 する 8 その 他 (トンネル 栽 培 移 植 栽 培 の 育 苗 管 理 除 草 剤 の 使 用 ) 早 出 荷 の 場 合 は 温 床 や 冷 床 で ペーパーポットを 利 用 し 20 日 位 育 苗 す る ポットは 前 もって 準 備 して 地 温 を げておき 1 か 所 当 たり 2 ~ 3 粒 まき 発 芽 後 1 本 立 てとし 育 苗 の 温 度 は 発 芽 まで28~30 で 発 芽 揃 い 後 20 位 で 管 理 する 移 植 時 の 地 温 は15 ~ 18 とし 本 葉 2 ~ 3 枚 頃 の 若 苗 を 晴 天 の 日 に 深 植 え せずに 移 植 し トンネルをかける トンネル 内 の 温 度 が 30 を 超 えないように 適 時 換 気 を 行 い 晩 霜 の 心 配 がなくなってから 外 気 にならしながらトンネルをとり 根 元 に 土 寄 せをする は 種 後 とうもろこし(スイートコーン)に 登 録 のある 土 壌 処 理 又 は 雑 草 茎 葉 処 理 の 除 草 剤 を 使 用 する 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 16

20 (6)オ ク ラ 原 産 地 :アフリカ オクラはアオイ 科 の 植 物 で 原 産 地 のアフリカからエジプト 央 アジア インドなどの 亜 熱 帯 地 域 に 広 がったとされています 日 本 へ は 国 を 経 て 江 戸 時 代 末 に 伝 わったとされています 野 菜 として 利 用 する 部 位 は 若 い 莢 で 免 疫 力 の 維 持 や 骨 の 強 化 に 不 可 欠 な 抗 酸 化 物 質 であるビタミン 類 やカルシウム 鉄 などのミネラル を 含 んでいます 粘 りの 成 分 はムチンと 呼 ばれる 糖 とタンパクが 結 び ついたもので 肝 臓 や 腎 臓 の 働 きを 助 けて 細 胞 を 活 性 化 させます おすすめのポイント 軽 作 業 が 多 いため 女 性 や 高 齢 者 でも 簡 単 に 取 り 組 む ことができます 経 営 費 2 種 苗 費 肥 料 費 農 薬 費 諸 材 料 費 や 流 通 経 費 合 計 所 得 1-2 所 得 率 栽 培 のポイント 暑 さに 強 い 一 方 で 寒 さに 弱 く 10 以 の 低 温 では 生 育 が 停 止 するので 温 度 管 理 が 重 要 です 経 営 費 2 種 苗 費 肥 料 費 農 薬 費 諸 材 料 費 や 流 通 経 費 合 計 所 得 1-2 所 得 率 栽 培 暦 作 型 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 労 働 時 間 ハウス 直 播 は 種 収 獲 労 働 時 間 (10a) 経 営 収 支 (10a 当 たり) 収 穫 量 600 kg 粗 収 益 658,000 円 年 間 労 働 時 間 642 時 間 待 される 所 得 381,389 円 1 時 間 当 たりの 所 得 594 円 経 営 収 支 の 内 訳 (10a 当 たり) 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 658, kg/10a 1,097 円 経 営 費 2 種 苗 費 38,000 ブルースカイZ 肥 料 費 24,933 農 薬 費 17,921 諸 材 料 費 6,870 マルチ 流 通 経 費 188,887 手 数 料 資 材 費 運 賃 予 冷 料 合 計 276,611 所 得 1-2 所 得 率 381,389 58% 17

21 月 旬 作 ハウス 直 播 型 露 地 直 播 オクラの 栽 培 ごよみ 栽 培 の 要 点 1 土 づくり 畑 の 準 備 4 5 は 種 は 種 ほ 場 条 件 土 性 は 選 ばないが ネコブセンチュウによる 被 害 が 懸 念 されるため 畑 地 より 水 田 転 作 地 が 適 している 直 根 性 のため 耕 土 が 深 く 排 水 のよい 土 壌 が 適 する (1) 土 壌 改 良 資 材 と 基 肥 量 (10a 当 たり) 土 壌 改 良 資 材 投 入 量 堆 肥 2,000 kg アヅミン 石 灰 100 kg BMようりん 40 kg 基 肥 施 用 量 チッソ 成 分 そさい 配 合 ( ) 100 kg 10 kg 又 はCDUタマゴ 化 成 S555( ) 80 kg 12 kg 6 ト ン ネ ル 被 服 (2) 栽 植 様 式 ( 図 を 参 照 ) うね 幅 160~180cm 株 間 35cm 条 間 45cm 2 条 植 え 1 穴 3 粒 まき(135cm 幅 穴 あけマルチ 使 用 ) 栽 植 本 数 8,550~10,260 本 /10a (3) 保 温 マルチを 早 めに 張 り 地 温 を げておく 条 間 45cm 通 路 60~80cm 株 間 35cm 収 穫 収 穫 2 は 種 品 種 :ブルースカイZ グリーンソード うね 幅 160~180cm (1) 種 子 量 約 1l(10a) (2) 催 芽 種 子 を1 昼 夜 浸 水 する 芽 が 見 え 始 めた 頃 は 種 する (3)は 種 1 穴 3 粒 まき 覆 土 1cm (4) 発 芽 適 温 25~30 (5) 温 度 管 理 は 種 後 発 芽 まで 不 織 布 (パオパオ パスライト) 等 をべたがけ 露 地 はビニールトンネ ルで 被 覆 する 発 芽 後 はヤケに 注 意 し 温 度 にあわせて 開 閉 する 3 栽 培 管 理 生 育 適 温 : 昼 温 25~30 夜 温 20~23 (1) 整 枝 摘 葉 5 節 以 についた 蕾 は 除 去 する 収 穫 が 始 まったら 収 穫 した 節 の 葉 を 残 し それより 1 節 の 葉 を 全 部 葉 かきする 草 勢 が 弱 い 場 合 は 葉 を 数 枚 残 す (2) 追 肥 草 勢 をみながら 追 肥 を 行 う 1 回 当 りの 施 用 量 は 窒 素 成 分 で2~3kg 程 度 とする 4 収 穫 資 材 名 1 回 当 たり 投 入 量 備 考 わかみどり( ) 20 kg/10a 又 はスーパーノルチッソ(15.5) 20 kg/10a 200 倍 にして 散 布 (3) 生 育 診 断 開 花 節 位 から 生 長 点 までの 長 さで 診 断 する 開 花 節 位 と 生 長 点 の 距 離 が 近 い と 生 育 が 弱 く 離 れていると 強 い 短 い 生 育 が 弱 い 8cm 程 度 になったら 果 実 をハサミで 収 穫 する 生 育 が 強 い 長 い 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 18

22 (7)ばれいしょ 原 産 地 : 央 アメリカ おすすめのポイント 栽 培 のポイント 栽 培 暦 経 営 収 支 経 営 収 支 の 内 訳 ばれいしょはナス 科 の 植 物 で 央 アメリカが 原 産 地 です 紀 元 前 5000 年 頃 にはアンデスで 栽 培 されていたと 考 えられています 16 世 紀 にスペインの 探 検 家 がヨーロッパに 持 ち 帰 り 広 く 普 及 した のは18 世 紀 後 半 です 食 物 繊 維 やビタミンB6などのビタミンとミネラルが 摂 取 できます ビタミンB6は 神 経 系 を 正 常 にし 倦 怠 感 や 疲 労 を 軽 減 する 作 用 が あるといわれています 農 協 で 共 同 選 果 を 行 っています 栽 培 間 が3~4か 月 と 短 いため 後 作 の 導 入 がで きるなど 経 営 的 に 有 利 な 品 目 です 価 格 安 定 事 業 ( 指 定 野 菜 )に 加 入 できますので 価 格 が がっても 安 心 です 連 作 を 避 け ほ 場 は 土 づくりと 排 水 対 策 を 十 分 に 行 いましょう 種 芋 は 縦 に 切 断 しましょう メークインは 目 の 数 が 少 ないので 気 をつけましょう 植 付 けが 遅 れると 肥 大 が 遅 れるので4 月 旬 までに 終 えましょう 作 型 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 労 働 時 間 7~8 月 収 穫 は 種 収 穫 労 働 時 間 (10a) (10a 当 たり) 収 穫 量 2,000 kg 粗 収 益 292,000 円 年 間 労 働 時 間 41 時 間 待 される 所 得 131,680 円 1 時 間 当 たりの 所 得 3,212 円 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 292,000 2,000kg/10a 146 円 経 営 費 2 種 苗 費 31,017 男 爵 種 いも 肥 料 費 12,591 農 薬 費 20,693 諸 材 料 費 0 流 通 経 費 96,019 手 数 料 資 材 費 運 賃 選 果 料 合 計 160,320 所 得 1-2 所 得 率 131,680 45% 19

23 月 旬 栽 培 準 備 催 芽 植 付 萌 芽 茎 葉 伸 長 い も 肥 大 作 業 管 理 種 いもの 準 備 本 畑 選 定 種 いも 消 毒 催 芽 施 肥 マルチング 1 品 種 と 作 型 作 型 催 芽 植 付 収 穫 適 応 品 種 名 普 通 3/ ~ 3/ 4/ ~ 7/ ~ 男 爵 薯 メークイン 2 種 いもの 準 備 (1) 種 いもは 採 種 ほ 産 のものを 使 い 毎 年 種 子 更 新 する (2) 種 いも 標 準 使 用 量 10a 当 り 180~200kg (3) 種 いもの 切 断 と 種 子 消 毒 植 付 3 催 芽 ( 浴 光 催 芽 ) (1) 催 芽 場 所 パイプハウス 内 (2)パイプハウス 内 に 稲 わらまたはムシロなどを 敷 き,その に 種 いもを 並 べ 浴 光 催 芽 する 芽 か き 追 培 肥 土 茎 葉 処 理 ( 男 爵 メークイン) ば れ い し ょ の 栽 培 ご よ み 栽 培 の 要 点 1 個 の 重 さが30~40gになるようにする メークインは 目 の 数 が 少 ないので 注 意 して 行 う 植 付 けの4 日 前 に 行 う 切 断 して 長 間 放 置 すると 収 縮 がひどく 出 芽 不 良 になる 種 子 消 毒 は ばれいしょに 登 録 のある 農 薬 を 使 用 する 催 芽 (3/ ) 約 30 日 間 (3) 注 意 点 室 温 が 高 温 になると 黒 色 心 腐 病 が 発 生 しやすくなるので 注 意 する 夕 方 にはムシロをかけ 保 温 し 凍 らせないようにする 4 本 畑 の 準 備 (1) 土 作 り 肥 沃 で 耕 土 の 深 い 畑 を 選 び 連 作 は 行 わないようにする 10a 当 り 完 熟 堆 肥 1,500kg 石 灰 (ph5.0~6.0を 目 標 ) 苦 土 重 焼 燐 60kg 等 の 土 壌 改 良 資 材 を 十 分 に 入 れる (2) 施 肥 基 準 ( 施 肥 成 分 量 kg/10a) 基 肥 量 追 肥 量 適 応 品 種 窒 素 りん 酸 加 里 窒 素 りん 酸 加 里 男 爵 薯 ~5-3~5 メークイン ~4-2~4 5 植 付 け (1) 植 付 け 時 4 月 旬 ( 植 え 付 けが 遅 れると 徒 長 し 肥 大 が 遅 れる ) (2) 栽 植 距 離 品 目 畦 幅 株 間 栽 植 本 数 メークイン 男 爵 薯 70~75cm 22~25cm 5,700~6,060 本 (3) 植 付 方 法 切 口 を に 向 けて5~6cmの 深 さに 植 付 ける 収 穫 6 生 育 管 理 収 (1) 芽 かき 発 芽 後 草 丈 5~7cm 位 のとき 丈 夫 な 茎 を2 本 残 してかき 取 る 穫 (2) 追 肥 耕 培 土 着 蕾 (6 月 旬 )にマルチの 裾 を げ 培 土 と 追 肥 を 同 時 に 行 い 再 び 被 覆 する 7 病 害 虫 対 策 高 温 で 湿 度 が 高 いと(6 月 旬 頃 から) 疫 病 が 発 生 するので 発 生 前 から1 週 間 おきに 予 防 散 布 を 行 う 同 時 に アブラムシ オオニジュウヤホシテントウの 防 除 も 行 う 8 早 掘 り 栽 培 における 茎 葉 の 処 理 早 掘 り 栽 培 では 皮 むけ 防 止 のため 収 穫 前 7~10 日 頃 に 茎 葉 を 刈 り 取 るか 茎 葉 黄 変 に 登 録 のある 農 薬 を 茎 葉 散 布 する 9 収 穫 (1) 晴 天 の 続 いた 日 で 土 が 乾 燥 しているときに 行 う 掘 り 取 ったいもは 直 射 日 光 に 当 てないように するとともに 早 めに 風 通 しのよい 冷 暗 所 に 収 納 し あまり 厚 く 積 まずに 広 げておく (30cm 以 ) (2) 早 掘 り 栽 培 では 皮 がむけやすいのでていねいに 行 う 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 種 いもの 切 断 本 畑 の 植 付 (4/ ) 20 3つ 切 り 4つ 切 り する 場 合 も 頂 部 を 縦 に 分 割 する ( 芽 がコンペイトウ 状 になったもの) 頂 部 を 縦 に2 分 する 追 肥 時 備 考 追 肥 時 が 遅 れ 6 月 1 日 ~5 日 ると 二 次 生 長 い ( 着 蕾 ) もが 増 加 する

24 5 野 菜 の 栽 培 経 験 のある 生 産 者 向 け 品 目 (1)ね ぎ 原 産 地 :アジア 国 おすすめのポイント ねぎはユリ 科 の 植 物 で 国 が 原 産 とされています 日 本 にはか なり 古 くに 伝 わり 耐 寒 性 があるので 地 方 に 根 付 いた 品 種 が 多 くあ ります 関 東 では 白 根 を 伸 ばし 食 用 にする 根 深 系 が 発 達 し 関 西 では 青 葉 を 食 用 にする 葉 ネギ 系 が 発 達 しました 長 ネギの 白 い 部 分 にはビタミンCが 緑 色 の 部 分 には カロテン ビタミンC ミネラル 等 が 含 まれています また 強 烈 な 香 りはア リシンという 成 分 で ビタミンB1の 吸 収 を 促 すほか 血 行 促 進 や 疲 労 回 復 の 効 果 があるといわれています 比 較 的 作 業 が 楽 で 作 型 を 組 み 合 わせることで 年 間 を 通 して 収 入 が 得 られます 農 協 の 育 苗 センターから 苗 の 供 給 が 受 けられます また 定 植 機 の 借 り 受 けができます 価 格 安 定 事 業 ( 指 定 野 菜 )に 加 入 できますので 価 格 が がっても 安 心 です 栽 培 のポイント 酸 性 の 土 壌 を 嫌 う 作 物 で phの 低 い 畑 では 葉 先 が 枯 れ たりします また 耐 湿 性 も 低 いので 排 水 の 良 いほ 場 を 選 びましょう チェーンポット 苗 定 植 機 を 使 うことで 慣 行 作 業 に 比 べて 定 植 の 労 力 が 大 幅 に 省 力 できます 栽 培 暦 作 型 露 地 定 植 収 穫 経 営 収 支 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 経 営 収 支 の 内 訳 (10a 当 たり) 労 働 時 間 労 働 時 間 (10a) (10a 当 たり) 収 穫 量 kg 粗 収 益 670,000 円 年 間 労 働 時 間 216 時 間 待 される 所 得 187,647 円 1 時 間 当 たりの 所 得 869 円 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 670,000 2,500kg/10a 268 円 種 苗 費 82,350 チェーンポット(268 穴 ) 肥 料 費 68,764 経 営 費 2 農 薬 費 52,758 諸 材 料 費 0 流 通 経 費 278,481 手 数 料 資 材 費 運 賃 予 冷 料 箱 詰 め 代 ( 選 別 料 含 む) 合 計 482,353 所 得 1-2 所 得 率 187,647 28% 21

25 ね ぎ の 栽 培 ご よ み 月 旬 作 業 管 理 栽 培 の 要 点 作 型 と 品 種 2 育 苗 土 改 剤 散 布 基 肥 定 植 5 作 溝 3 本 畑 の 準 備 肥 沃 で 耕 土 が 深 く 保 水 及 び 排 水 の 良 いところを 選 び 定 植 予 定 2~3 週 間 前 に10a 当 たり 完 熟 堆 肥 2t 苦 土 炭 カル140~160kg 苦 土 重 焼 燐 100~120kgを 全 面 施 用 し 耕 起 整 地 する 4 施 肥 量 ( 成 分 kg/10a) 追 肥 1 6 定 植 (1) 定 植 時 :6 月 旬 ~7 月 旬 追 肥 2 培 土 1 (2) 定 植 苗 : 苗 の 大 きさは 草 丈 30cm 葉 数 3~4 枚 太 さ8mm 位 のもの (3) 定 植 方 法 : 手 植 えでは 植 え 溝 の 壁 面 に 株 間 3~4 cm 位 の 間 隔 でにまっすぐに 立 てて 倒 れない 追 肥 3 培 土 2 程 度 に 覆 土 する また 苗 の 葉 の 展 開 方 向 が 畦 に 直 角 になるようにする 培 土 3 7 追 肥 時 と 土 寄 せ チェーンポットによる 定 植 収 穫 作 型 育 苗 は 種 定 植 収 穫 適 応 品 種 名 ハウス 栽 培 3/ 5/ 8/ ~10/ 白 滝 夏 扇 パワー ハウス 2/ ~3/ 5/ ~5/ 9/ ~10/ 夏 扇 4 号 春 まき 栽 培 ハウス 又 は トンネル 3/ 森 の 奏 で ~3/ 5/ ~6/ 9/ ~11/ 夏 扇 パワー 露 地 4/ ~4/ 6/ 10/ ~11/ 夏 扇 2 号 森 の 奏 で 関 羽 子 ネギ 栽 培 4/ ~6/ 6/ ~8/ T-Iスリム 苗 は 農 協 から 購 入 するか 個 人 で 育 苗 する 場 合 は 農 協 の 指 導 を 受 けてから 作 業 に 取 り 組 む 基 肥 追 肥 3 回 計 窒 素 10~ ~24 リン 酸 20~25-20~25 加 里 10~ ~24 畦 幅 100~120cm 溝 幅 15cm 深 さ15~20cmに 植 え 溝 を 掘 る 追 肥 土 寄 せ 1 回 目 定 植 後 30 日 頃 2 回 目 の 追 肥 時 2 回 目 50 日 頃 3 回 目 の 追 肥 時 3 回 目 70 日 頃 収 穫 30~40 日 前 8 収 穫 12 軟 白 長 は 最 終 土 寄 せ 時 で36cm 以 を 目 標 とする 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 22

26 (2)アスパラガス 原 産 地 : 東 地 海 沿 岸 おすすめのポイント アスパラガスはユリ 科 の 植 物 で 南 ヨーロッパからロシア 南 部 が 原 産 とされていて 一 度 植 えると 何 年 も 収 穫 することが 出 来 ます 日 本 には 江 戸 時 代 に 伝 わったとされ 初 めは 観 賞 用 として 植 えら れていましたが 明 治 以 降 になってから 食 用 として 利 用 されるよう になりました アスパラガスは 多 くのビタミン 類 やアミノ 酸 を 含 み 栄 養 価 の 高 い 野 菜 です 1 回 定 植 すると10 年 以 収 穫 が 可 能 です 軽 作 業 で 女 性 や 高 齢 者 も 取 り 組 みやすい 品 目 です 農 協 で 共 同 選 果 を 行 っています 栽 培 のポイント アスパラガスは 畑 を 選 ばずに 栽 培 が 出 来 ますが 数 年 以 植 付 けているため 通 気 性 や 保 水 性 の 良 い 耕 土 の 深 いほ 場 が 適 しています 作 付 を 行 う 時 には 1 年 程 度 育 苗 してから 定 植 します 栽 培 暦 作 型 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 1 年 目 は 種 定 植 労 働 時 間 (10a) 年 目 収 穫 3 年 目 収 穫 労 働 時 間 (10a) 労 働 時 間 経 営 収 支 (10a 当 たり) 収 穫 量 360 kg 粗 収 益 326,000 円 年 間 労 働 時 間 (3 年 目 ) 145 時 間 待 される 所 得 137,445 円 1 時 間 当 たりの 所 得 948 円 経 営 収 支 の 内 訳 (10a 当 たり) 金 額 項 目 初 年 目 粗 収 益 1 備 3 年 目 以 降 0 326, kg/10a 907 円 経 営 費 2 種 苗 費 96,000 ウエルカム(7.5cmポット 苗 購 入 ) 肥 料 費 99,334 49,182 農 薬 費 15,747 23,290 諸 材 料 費 82,985 5,778 流 通 経 費 0 110,305 手 数 料 資 材 費 運 賃 予 冷 選 果 料 合 計 294, ,555 所 得 1-2 所 得 率 -294, ,445 42% 考 23

27 月 旬 年 目 2 年 目 3 年 目 ( 育 苗 ) ( 定 植 2 年 目 ) ( 定 植 3 年 目 ) 苗 床 準 備 は 種 (5/ ~5/ ) 本 畑 準 備 基 肥 苗 の 掘 げ 定 植 苗 床 準 備 補 植 10 除 草 剤 散 布 茎 葉 除 去 除 草 耕 収 穫 始 め 追 追 除 草 剤 散 布 追 施 肥 基 準 (kg/10a) 年 度 窒 素 リン 酸 加 里 定 植 1 年 目 10 20~ 年 目 年 目 年 目 年 目 年 目 年 目 年 目 以 降 は 有 効 態 リン 酸 20~ 30mg/100gを 目 標 に 苦 土 重 焼 リンで 追 加 施 用 する 石 灰 類 はPH6.0~6.5を 目 標 に 施 用 する 肥 茎 葉 除 去 茎 葉 除 去 アスパラガスの 栽 培 ごよみ 1 育 苗 2 本 畑 の 準 備 アスパラガスは 根 群 の 発 育 が 大 切 で 通 気 に 富 み 耕 土 が 深 いほ 場 を 好 む 日 当 たりが 良 く 排 水 の 良 いところを 選 び 定 植 1 週 間 位 前 に 完 熟 堆 肥 4~5t 土 壌 改 良 資 材 ( 目 標 ph6.0~6.5 有 効 態 りん 酸 20~30mg/100g 目 標 量 をヨウリンで 施 用 )を 全 面 施 用 し 深 耕 (50cm 以 ) 整 地 する 肥 3 施 肥 と 畦 つくり 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 栽 培 の 要 点 (1) 苗 床 面 積 10a 当 たり40m2 苗 床 は 排 水 の 良 いところを 選 び 完 熟 堆 肥 苦 土 重 焼 リン 苦 土 炭 カルを 入 れ 深 耕 する 窒 素 リン 酸 加 里 完 熟 堆 肥 80kg 成 分 量 400g 400~500g 400g 石 灰 ph6.0 矯 正 量 苦 土 重 焼 リン 4kg (2) 品 種 ウエルカム グリーンタワー ゼンユウガリバー スーパーウエルカム (3)は 種 量 10a 当 たり2~2.5dl (4)は 種 2 月 旬 ~ 旬 (5)は 種 方 法 セルトレイに 深 さ1cmの 穴 をあけ 一 粒 ずつは 種 し 覆 土 は1cmとする 鎮 圧 後 十 分 かん 水 し 新 聞 紙 や 不 織 布 等 で 覆 いをする (6) 育 苗 管 理 発 芽 したら 新 聞 紙 を 除 去 する 乾 燥 を 防 ぐため 適 宜 かん 水 し 生 育 の 後 半 になって 葉 色 が 薄 い 場 合 は 液 肥 (200~500 培 )を 散 布 する 128トレイで30 日 程 度 育 苗 し 苗 が 抜 き 取 れるようになったら 9cmポリポットに 鉢 げする 植 え 溝 は20cm 位 の 深 さに 掘 り 基 肥 と 土 をよく 混 和 し 深 さ15cm 程 になるよう 埋 め 戻 す 4 定 植 (1) 定 植 時 5 月 旬 (2) 栽 植 距 離 畦 幅 180cm 株 間 35cm 10a 当 たり1,590 株 (3) 苗 の 掘 り げ 肥 定 植 苗 は 根 を 切 らないように 注 意 して 掘 り げる 時 は 若 茎 の 動 く 前 の4 月 ~ 旬 とする (4) 定 植 定 植 する 苗 は できるだけ 大 株 を 使 用 し 根 が 乾 燥 しないようその 日 に 定 植 する 定 植 方 法 は 植 え 溝 に 根 を 十 分 に 広 げ 地 茎 を 一 定 の 方 向 にそろえ 深 さ7cm 位 に 植 え 付 ける 覆 土 は 根 と 根 の 間 に 土 を 十 分 に 入 れるよう 行 う 2 年 目 は 土 の 厚 さが10~15cmになるように 培 土 する 5 定 植 後 の 施 肥 ( 追 肥 ) (1) 定 植 2 年 目 の 施 肥 は 4 回 に 分 けて 行 う 1 回 目 が5 月 ~ 旬 2 回 目 が6 月 ~ 旬 3 回 目 が7 月 ~ 旬 4 回 目 が8 月 ~ 旬 とする 1 回 当 たり 窒 素 加 里 は10a 当 たり 各 4kg 全 面 施 用 する (2) 定 植 3 年 目 以 降 の 施 肥 は 5 月 旬 から9 月 旬 にかけて5 回 ほどに 分 け 行 う 1 回 当 たり 窒 素 加 里 は10a 当 たり 各 4kg 全 面 施 用 する 6 定 植 後 の 管 理 (1) 雑 草 対 策 のため 早 めに 耕 除 草 を 行 う アスパラガスの 萌 芽 前 雑 草 発 生 前 にアスパラガスに 登 録 のある 土 壌 処 理 除 草 剤 を 使 用 する また 秋 の 枯 れた 茎 葉 除 去 後 に 発 生 した 雑 草 に 除 草 剤 を 散 布 する (2) 春 又 は 秋 の 枯 葉 に 枯 れた 茎 葉 を 集 めて 処 分 する 7 収 穫 出 荷 (1) 若 茎 が30cm 位 に 伸 びた 頃 を 目 安 に 収 穫 調 整 出 荷 する なお 細 い 若 茎 や 奇 形 のものも 同 時 に 収 穫 する (2) 収 穫 間 の 目 安 はは 定 植 2 年 目 で15 日 位 3 年 目 で30 日 位 4 年 目 で45 日 位 5 年 目 以 降 は60 日 位 である 24

28 (3) 夏 秋 トマト 原 産 地 :アンデス 高 原 地 帯 おすすめのポイント 栽 培 のポイント 栽 培 暦 経 営 収 支 経 営 収 支 の 内 訳 (10a 当 たり) トマトはナス 科 の 植 物 で 原 産 地 は 南 アメリカのアンデス 高 原 地 帯 です 16 世 紀 スペインの 探 検 家 たちがヨーロッパに 持 ち 込 み 特 にイタリアでは 生 食 用 から 加 工 用 に 至 るまで 急 速 に 発 展 しました 日 本 で 栽 培 が 一 般 化 され たのは 昭 和 10 年 頃 で 青 森 県 では 昭 和 51 年 から 本 格 的 に 栽 培 されまし た 東 京 都 央 卸 売 市 場 の8 月 と9 月 のトマトは 5 個 に1 個 が 青 森 県 産 で す トマトはベータカロチン ビタミンC リコピン グルタミン 酸 を 多 く 含 んでおり がん 予 防 高 血 圧 予 防 が 待 されています 農 協 で 苗 の 供 給 と 共 同 選 果 を 行 っています 水 稲 育 苗 ハウスを 利 用 して 栽 培 できます 市 場 価 格 が 安 定 した 品 目 で 特 に 盛 夏 から 初 秋 にかけて 高 値 で 取 引 されます 価 格 安 定 事 業 ( 指 定 野 菜 )に 加 入 できますので 価 格 が がっても 安 心 です トマトは 耕 土 が 深 く 保 水 排 水 性 の 良 い 畑 を 好 むので 排 水 の 悪 いほ 場 は 高 畦 栽 培 にします 生 育 には 強 い 光 を 必 要 としますが 30 を 超 える 環 境 で は 着 果 が 劣 ります 弱 光 では 生 理 障 害 ( 落 花 空 洞 果 など) が 発 生 しやすくなります 生 育 間 を 通 じてかん 水 の 影 響 を 大 きく 受 けます 作 型 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 労 働 時 間 早 植 え 播 種 移 植 定 植 収 穫 遅 植 え 労 働 時 間 (10a) (10a 当 たり) 収 穫 量 8,500 kg 粗 収 益 2,737,000 円 年 間 労 働 時 間 717 時 間 待 される 所 得 773,051 円 1 時 間 当 たりの 所 得 1,078 円 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 2,737,000 8,500kg/10a 322 円 経 営 費 2 種 苗 費 306,000 桃 太 郎 エイト 接 ぎ 木 成 苗 肥 料 費 85,635 農 薬 費 95,501 諸 材 料 費 22,497 黒 マルチ かん 水 チューブなど 建 物 費 506,250 雨 よけハウス(8 年 償 却 ) 流 通 経 費 948,066 手 数 料 資 材 費 運 賃 予 冷 選 果 料 合 計 1,963,949 所 得 1-2 所 得 率 773,051 28% 25

29 夏 秋 トマト( 桃 太 郎 ) 雨 よけ 栽 培 ごよみ 月 旬 管 理 作 業 追 肥 追 肥 7 追 肥 追 肥 収 穫 始 め 追 肥 追 肥 8 摘 心 追 肥 9 雨 よけハウス 準 備 5 定 植 (6/1~5) 6 追 肥 1 品 種 桃 太 郎 8 桃 太 郎 セレクト 2 本 畑 の 準 備 3 施 肥 基 準 4 定 植 栽 培 の 要 点 (1) 畑 の 選 定 耕 土 が 深 く 保 水 排 水 日 当 たりの 良 い 場 所 を 選 び 雨 よけハウスを 設 置 する (2) 土 づくり phは6.5 位 を 目 標 に 石 灰 を 施 用 する 火 山 灰 土 壌 は 苦 土 重 焼 燐 等 を 十 分 施 すと ともに 完 熟 堆 肥 も 十 分 施 し 深 耕 する (3) 基 肥 施 肥 と 畦 づくり 定 植 の2~3 週 間 前 に 土 壌 改 良 資 材 を 全 面 施 用 後 耕 起 し 1~2 週 間 前 には 基 肥 を 施 用 後 耕 起 し 畝 立 てをしておく (4)マルチング 定 植 の1 週 間 前 にかん 水 チューブを 入 れ 適 湿 時 にマルチし 地 温 を げておく (5) 支 柱 立 て 直 立 仕 立 てとし 倒 れないように 補 強 する 施 肥 基 準 ( 成 分 量 kg/10a) 窒 素 りん 酸 加 里 基 肥 15 30~35 15 完 熟 堆 肥 2,000kg 追 肥 苦 土 炭 カル 150kg(pH6.5 矯 正 量 ) 合 計 30 30~35 30 苦 土 重 焼 燐 80~100kg 追 肥 回 数 7~8 回 - 7~8 回 基 肥 は 緩 効 性 肥 料 を 使 用 し 草 勢 維 持 と 根 群 の 発 達 を 促 すために 深 耕 するととも に 深 さ50~60cmに 基 肥 施 肥 量 の3~5 割 程 度 を 施 用 し 残 りを 表 層 に 施 用 する ま た 完 熟 堆 肥 の 肥 料 成 分 およびほ 場 の 肥 沃 度 を 考 慮 して 表 層 の 施 肥 量 を 減 ずる (1) 定 植 時 5 月 旬 ~6 月 旬 地 10cmの 地 温 が15 以 になった 暖 かい 日 を 選 んで 定 植 する (2) 苗 の 大 きさ 育 苗 日 数 は60 日 位 で 育 苗 床 で 第 1 花 房 の 第 1 花 が10~20% 開 花 した 頃 が 適 苗 である (3) 栽 植 距 離 株 間 50cm(10a 当 り2,200 本 程 度 )2 条 植 えとする (4) 定 植 方 法 花 房 の 着 生 方 向 を 通 路 側 に 向 け 株 元 を 心 もち 高 く 植 付 ける(やや 浅 植 え) 苗 に は 植 付 2~3 時 間 前 に 鉢 に 直 接 かん 水 しておく ( 適 湿 を 保 つ) (5)かん 水 定 植 直 後 のかん 水 は 株 元 に 軽 く 行 う 水 分 過 多 は 根 張 りが 弱 くなるので 根 が 広 く 深 く 入 るように 適 湿 を 保 つ (6)ハウス 内 の 温 度 日 の 最 高 気 温 30 以 夜 間 の 最 低 気 温 17 以 にしないようにビニールを 開 閉 して 換 気 および 保 温 に 努 める 60cm 90cm 60cm 排 水 溝 80cm 540cm 26

30 10 収 穫 終 了 後 片 付 け 5 定 植 後 の 管 理 (1)ホルモン 処 理 着 果 を 確 実 にし また 果 実 の 肥 大 をはかるために 行 う 処 理 適 は 開 花 2 日 前 から 開 花 3 日 後 までであるが 1 花 房 の 第 3~4 花 が 開 花 した 頃 とする 1 花 房 当 たり 約 1mlを 花 房 に 均 一 に 散 布 する 2 度 処 理 防 止 のため 食 紅 をいれる 涼 しいとき(20 位 が 理 想 )を 選 んで 行 い 日 の 高 温 時 (30 以 )は 避 ける 11 表 1 20 時 の 濃 度 (2)ホルモン 剤 と 濃 度 段 数 トマトトーン 20 以 の 低 温 時 は50 倍 で 20 以 の 高 温 1~2 100 倍 時 は100 倍 にする また 空 洞 果 防 止 のためのジベ 3~4 - レリン(10ppm)を 加 える 5~7 - トマトトーン100 倍 液 の 作 り トマトトーン 水 1lに 対 して 薬 を10cc 加 える (3)かん 水 定 植 後 1 週 間 位 は 適 湿 に 保 ち その 後 第 2 段 着 果 まではやや 少 なめにする 3 段 ホルモン 処 理 後 は 適 湿 を 保 ち 肥 効 が 順 調 にいくようにする 夏 の 高 温 乾 燥 は 積 極 的 にかん 水 し 8 月 旬 以 降 は 裂 果 が 増 えるので 控 えめにする ホルモ ン 処 理 する 前 日 にかん 水 し 適 湿 を 保 つ 水 分 不 足 は 空 洞 果 等 の 障 害 につながる (4)えき 芽 とり 作 業 は 晴 天 日 に 過 湿 時 をさけ 小 さいうちにとる 8 月 に 入 り 部 の 不 要 な 葉 は 摘 葉 し 株 元 の 通 風 を 良 くし 病 害 の 予 防 に 努 める 病 株 の 取 扱 は 最 後 とし 傷 口 にふれない (5) 誘 引 各 花 房 の をテープナーで 誘 引 結 束 する (6) 摘 果 玉 揃 いを 良 くするため 奇 形 果 や 果 房 先 端 の 肥 大 不 良 果 は 早 めに 摘 果 する (7) 追 肥 液 肥 と 燐 焼 安 加 里 S646と 組 み 合 わせて 行 う 1~2 段 各 段 とも 着 果 始 め( 花 房 の 第 1 番 果 が 果 径 1cm 位 ) 3 段 以 降 各 段 の 着 果 始 めを 目 安 に 草 勢 をみながら 液 肥 と 化 成 ( 穴 肥 )を 組 み 合 わせて 行 う 6 収 穫 (1) 開 花 後 夏 では45~55 日 秋 は55~60 日 位 要 する (2) 未 熟 や 過 熟 にならないよう 注 意 し 着 色 度 合 いが 斉 一 になるように 努 める (3) 時 別 の 着 色 程 度 は 天 候 を 勘 案 し 農 協 等 の 指 示 に 従 う 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう < 参 考 > 1. 窒 素 減 肥 基 準 作 付 前 硝 酸 態 窒 素 施 肥 量 (No 3 -N mg/10a) (10a 当 り) 10 以 慣 行 施 肥 量 11~15 5kg 減 肥 16~20 10kg 減 肥 21~25 15kg 減 肥 26~30 20kg 減 肥 31~35 25kg 減 肥 36~ 無 施 肥 1 硝 酸 態 窒 素 は 降 雨 等 により 流 亡 しやすいため 施 肥 直 前 に 土 壌 の 硝 酸 態 窒 素 含 量 を 指 標 とする 2 健 全 な 種 子 土 壌 物 理 性 の 良 好 な ほ 場 で 実 施 する 2.りん 酸 減 肥 基 準 ( 施 設 ) 有 効 態 りん 酸 含 量 (mg/100g) 施 肥 管 理 50mg 未 満 慣 行 施 肥 量 50~100mg 50% 減 肥 100mg~ 無 施 肥 根 域 や 吸 肥 力 等 が 低 するので 健 全 な 種 子 土 壌 物 理 性 の 良 好 なほ 場 で 実 施 する 3. 加 里 減 肥 基 準 交 換 性 カリ CEC(me) (mg/100g) 10 以 11~15 16~20 21 以 対 応 するカリ 飽 和 度 (%) 施 肥 管 理 25 未 5 未 満 慣 行 施 肥 量 25~50 満 未 5~11 未 満 50% 減 肥 50 満 ~ 11 ~ 無 施 肥 35 未 5 未 満 慣 行 施 肥 量 35~70 満 未 5~10 未 満 50% 減 肥 70 満 ~ 10 ~ 無 施 肥 45 未 5 未 満 慣 行 施 肥 量 45~70 満 未 5~ 7 未 満 50% 減 肥 70 満 ~ 7~ 無 施 肥 60 未 5 未 満 慣 行 施 肥 量 60~70 満 未 5~ 6 未 満 50% 減 肥 70 満 ~ 6 ~ 無 施 肥 27

31 (4)ミニトマト 原 産 地 :アンデス 高 原 地 おすすめのポイント 栽 培 のポイント 果 実 の 大 きさが5g~30g 程 の 小 さなトマトを 総 称 して ミニ トマト といっています ミニトマトにはたくさんの 品 種 があり 果 色 が 赤 や 黄 色 など また 形 が 丸 いものだけでなく 卵 型 やイチ ゴ 型 など 色 々あります 甘 さは トマトの 大 きさと 関 係 があり 小 ぶりになるほど 糖 度 が 高 くなる 傾 向 にあることから ミニトマトは 甘 味 が 強 く 栄 養 価 も 普 通 のトマトより 高 い 傾 向 にあります 農 協 で 苗 の 供 給 と 共 同 選 果 を 行 っています 水 稲 育 苗 ハウスを 利 用 して 栽 培 できます 市 場 価 格 が 安 定 した 品 目 で 軽 作 業 で 女 性 や 高 齢 者 でも 取 り 組 みやすい 品 目 です 生 育 には 強 い 光 が 必 要 ですが 30 を 超 える 環 境 では 着 果 が 劣 ります 弱 光 では 生 理 障 害 ( 異 常 茎 落 果 空 洞 果 など)が 発 生 しやすくなります 生 育 間 を 通 じてかん 水 の 影 響 を 大 きく 受 けます 栽 培 暦 作 型 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 労 働 時 間 早 植 え 定 植 収 穫 遅 植 え 労 働 時 間 (10a) 経 営 収 支 (10a 当 たり) 収 穫 量 5,500 kg 粗 収 益 3,718,000 円 年 間 労 働 時 間 640 時 間 待 される 所 得 1,546,648 円 1 時 間 当 たりの 所 得 2,417 円 経 営 収 支 の 内 訳 (10a 当 たり) 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 3,718,000 5,500kg 676 円 経 営 費 2 種 苗 費 315,000 サンチェリーヒ ュア 接 ぎ 木 成 苗 肥 料 費 63,637 農 薬 費 49,844 諸 材 料 費 68,317 黒 マルチ かん 水 テープなど 建 物 費 506,250 雨 よけハウス(8 年 償 却 ) 流 通 経 費 1,168,304 手 数 料 資 材 費 運 賃 選 果 料 合 計 2,171,352 所 得 1-2 所 得 率 1,546,648 42% 28

32 月 旬 早 植 は 種 移 植 育 苗 間 定 植 生 育 間 植 は 種 移 植 育 苗 間 定 植 生 育 間 遅 植 播 種 定 植 ミ ニ ト マ ト の 栽 培 ご よ み 1 品 種 栽 培 の 要 点 (1) 千 果 果 色 は 濃 赤 色 で 美 しく 光 沢 がある 果 重 は15~20gで 粒 揃 いが 良 い 糖 度 は8~10 度 で 低 段 から 安 定 している 草 勢 は 強 で 節 間 は 短 めで 長 栽 培 に 向 く 1 花 房 当 たり30~40 花 で 果 房 整 理 の 必 要 がない 省 力 品 種 (2) サンチェリーピュア CF 千 果 アイコ イエローミニ 果 実 は 粒 揃 いが 良 く 耐 裂 果 性 に 優 れている 糖 度 は 初 から 後 まで 一 貫 して9~10 度 以 を 維 持 することができ 適 度 の 酸 味 も 持 っている 草 勢 は 強 で 収 量 の 波 が 少 ない (3) キャロル10 高 品 質 で 耐 病 性 があり 夏 秋 どりに 適 している (4) 苗 は 農 協 から 購 入 する 2 本 畑 の 準 備 (1) 堆 肥 の 施 用 未 熟 な 堆 肥 を 多 く 施 用 するとエチレンガスが 発 生 しやすく 3~4 段 花 房 が 開 花 する 頃 に 生 長 点 が 萎 れたり 5~6 段 花 房 に 弱 小 な 蕾 が 発 生 しやすいので 使 用 しない 完 熟 堆 肥 であっても10a 当 たり3t 以 内 とし 極 端 な 施 用 は 控 える (2) 石 灰 (カルシウム) ミニトマトは 要 求 量 が 高 く 欠 乏 すると 尻 腐 れ 果 が 発 生 したり 過 剰 に 吸 収 すると 糖 度 が 低 し 軟 果 が 多 くなる 石 灰 資 材 は 苦 土 の 補 給 を 兼 ねて 苦 土 入 りのものを 使 用 する なお 有 機 石 灰 は 苦 土 の 入 っているものが 少 なく 連 用 すると 苦 土 欠 乏 が 発 生 しやすい (3)リン 酸 質 要 求 量 は 石 灰 ほど 高 くないが 根 の 伸 長 などに 関 与 している 過 剰 に 施 用 するとチャック 果 等 の 果 実 障 害 が 現 れやすい 早 効 きの 水 溶 性 リン 酸 と 遅 効 きのく 溶 性 リン 酸 が 入 っている 資 材 を 使 用 する (4) 微 量 要 素 苦 土 (マグネシウム)やホウ 素 鉄 欠 乏 が 発 生 しやすい 特 に ホウ 素 は 花 芽 分 化 に 関 与 してお り 欠 乏 すると 芯 止 まりなどが 多 くなる 毎 年 堆 肥 等 の 有 機 物 を 施 用 すると 問 題 はない 3 施 肥 冬 間 にビニールを 除 覆 し 雨 や 雪 にさらした 場 合 は 肥 料 が 流 亡 しているため 基 準 施 肥 量 でよい が ビニールを 除 覆 しなかったり 野 菜 を 作 付 けした 跡 地 では 肥 料 が 残 っているので 必 ず 土 壌 のEC 測 定 を 行 ない その 測 定 値 によって 施 肥 量 を 決 める また 基 肥 は6 段 花 房 開 花 ( 樹 勢 維 持 ) 頃 まで 肥 効 させるため 基 肥 は 窒 素 成 分 で12~15kg/ 10a は 必 要 である 初 の 茎 葉 過 繁 茂 を 防 ぐため 緩 効 性 肥 料 を 使 用 する 肥 料 名 現 物 量 (kg/10a) 成 分 量 (kg/10a) 基 肥 追 肥 窒 素 りん 酸 加 里 完 熟 堆 肥 4,000~ 5,000 CDUタマゴ 化 成 S 苦 土 炭 カル10 またはキングシェル BMようりん またはパワーリン

33 7 8 9 収 穫 間 収 穫 間 生 育 間 収 穫 間 4 定 植 早 めにマルチし 深 さ10cmの 地 温 15 以 を 確 保 してから 定 植 する 定 植 方 法 は (1) 深 植 えにならないよう 畦 面 と 同 じ 高 さに 植 える (2) 果 房 を 外 側 に 向 けて 植 え 鉢 の 回 りを 両 手 で 押 して 土 と 根 鉢 を 密 着 させる (3) 掘 った 穴 の 土 を 株 元 の 周 囲 に 置 き マルチ 内 の 熱 が 逃 げないようにする (4) 定 植 後 株 元 に1 株 0.2~0.5lかん 水 して 土 と 根 鉢 の 隙 間 を 埋 める その 時 の 根 付 け 肥 として 液 肥 (OK-F 培 を1 株 当 たり200~500cc)を 加 えると 活 着 が 早 くなる 5 定 植 後 の 管 理 (1)わき 芽 取 り 大 玉 トマトに 比 べて わき 芽 の 伸 長 が 早 いので 取 り 遅 れのないようできるだけ 早 く 取 る (2)かん 水 と 追 肥 2 段 花 房 開 花 頃 に 試 しかん 水 (1 株 1l)を 行 い 生 育 状 況 を 確 認 するが 試 しかん 水 以 外 は 根 を 張 らせるためできるだけ 行 わない 本 格 的 には 3 段 花 房 開 花 始 めから 追 肥 と 合 わせて 行 うが 5 段 花 房 開 花 までは 根 を 深 く 張 らせるため 一 定 の 水 量 で 生 育 状 況 を 確 認 しながら 間 隔 を 空 けて 行 う (3) 追 肥 方 法 3 段 花 房 開 花 始 めから 定 的 に 追 肥 するが 使 用 する 肥 料 は 天 候 によって 使 い 分 ける 肥 料 の 濃 度 が 濃 かったり 過 剰 な 追 肥 は 肥 料 が 蓄 積 して 根 焼 けを 起 こし 水 分 や 肥 料 の 吸 収 が 悪 くなる 10a 当 たりの 窒 素 成 分 量 は1か 月 で5~6kgである (4)トマトトーン 処 理 月 別 に 濃 度 を 変 えて 行 うこととし 4 月 旬 ~5 月 旬 は150~160 倍 5 月 旬 ~ 旬 は160 ~180 倍 6 月 旬 ~9 月 旬 は200 倍 とする (5) 摘 葉 ミニトマトの 葉 は 老 化 が 早 いので 定 的 に 摘 葉 する 10 5 収 穫 着 色 後 約 30~40 日 で 収 穫 となるが 完 熟 果 で 糖 度 が 最 高 となるので 鮮 明 な 赤 色 に 着 色 して から 収 穫 する 11 農 薬 を 選 ぶ 際 のポイント ミニトマトとトマトでは 使 用 できる 農 薬 が 違 うことがあります 使 用 の 際 はラベル 等 を 十 分 確 認 しましょう トマト ミニトマト については 直 径 3cmを 境 目 として 分 類 しており 直 径 が 3cmより 大 きい 種 を トマト 直 径 が3cm 以 の 種 を ミニトマト としています また 玉 トマトの 場 合 直 径 3cmより 大 きい 種 であるか 直 径 3cm 以 の 種 で あるかによって トマト ミニトマト どちらの 登 録 農 薬 を 使 用 するかを 選 択 して さい 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 30

34 (5)きゅうり 原 産 地 :インド 北 西 部 おすすめのポイント 栽 培 のポイント きゅうりはウリ 科 の 植 物 で 原 産 地 はインド 北 西 ヒマラヤ 山 麓 地 帯 で す 栽 培 の 歴 史 は 古 く インドでは3,000 年 以 前 から 栽 培 されてい たそうです 日 本 へは10 世 紀 頃 に 入 ってきたようです きゅうりは カリウム βカロチンを 豊 富 に 含 む 野 菜 で 血 圧 を げ る 効 果 や 免 疫 力 の 低 を 防 ぐ 効 果 が 待 されます 経 営 費 2 種 苗 費 肥 料 費 農 薬 費 諸 価 格 が 安 定 しており 野 菜 の では 収 益 性 の 高 い 品 目 です 農 協 で 苗 の 供 給 と 共 同 選 果 を 行 っています 価 格 安 定 事 業 ( 県 単 野 菜 花 き)に 加 入 できますの で 価 格 が がっても 安 心 です 合 計 所 得 1-2 所 得 率 排 水 が 悪 いと 立 ち 枯 れ 性 病 害 が 発 生 しやすいので 排 水 の 良 いところを 選 びましょう 費 農 薬 費 諸 材 料 費 や 流 通 経 費 合 計 所 得 1-2 所 得 率 栽 培 暦 作 型 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 労 働 時 間 ハ ウ ス 定 植 収 穫 露 地 労 働 時 間 (10a) 経 営 収 支 (10a 当 たり) 収 穫 量 8,000 kg 粗 収 益 2,256,000 円 年 間 労 働 時 間 ( 露 地 ) 608 時 間 待 される 所 得 885,840 円 1 時 間 当 たりの 所 得 1,457 円 経 営 収 支 (10a 当 たり) 金 額 項 目 備 考 露 地 ( 共 選 ) ハウス( 個 選 ) 粗 収 益 1 2,256,000 3,113,000 露 地 :8,000kg/10a 282 円 ハウス:10,000kg/10a 311 円 経 営 費 2 種 苗 費 23, ,200 露 地 :ほっきこう ハウス:クラーシ ュ 接 ぎ 木 苗 肥 料 費 101,174 68,236 農 薬 費 52,815 64,973 諸 材 料 費 306, ,865 黒 マルチ かん 水 チューブ きゅうりネットなど 建 物 費 506,250 雨 よけハウス(8 年 償 却 ) 所 流 通 経 費 885, ,939 合 計 1,370,160 1,528,463 得 ,840 1,584,537 所 得 率 39% 51% 露 地 : 手 数 料 資 材 費 運 賃 予 冷 箱 詰 め 料 ハウス: 手 数 料 資 材 費 鮮 度 パック 運 賃 31

35 月 旬 管 理 作 業 ( 露 地 栽 培 ) 床 土 作 り 苗 床 作 り 1 作 型 と 品 種 作 型 催 芽 植 付 収 穫 適 応 品 種 名 露 地 栽 培 4/ ~ 5/ 5/ ~ 6/ 7/ ~ 10/ 夏 のめぐみ プロジェクトX Vシャイン 2 育 苗 準 備 パイプハウス 作 り (1) 床 土 準 備 ( 鉢 土 ) 保 水 力 があり 肥 沃 で 水 はけが 良 く 無 病 の 土 であること 床 土 は 2m3 位 を 準 備 する は 種 (2) 育 苗 床 作 り パイプハウスを 利 用 し ハウス 内 に 苗 床 を 設 置 し 温 度 管 理 に 注 意 する は 種 床 :12m2 移 植 床 :45m2 定 植 準 備 マ ル チ ン グ 支 柱 立 て ネ ッ ト 張 り 定 植 整 枝 敷 わ ら 摘 芯, 収 穫 始 め 追 追 肥 肥 追 肥 3 ほ 場 の 選 定 と 準 備 (1) 排 水 が 良 くかん 水 が 出 来 るところを 選 ぶ 転 作 畑 では 20~30cmの 高 畦 や 明 きょの 設 置 などにより 排 水 性 を 高 める (2) 風 当 たりの 少 ないところを 選 び 周 囲 に 防 風 網 を 設 置 する (3) 土 壌 改 良 では 深 耕 phの 矯 正 ( 目 標 ph6.5) りん 酸 質 資 材 の 施 用 完 熟 堆 肥 の 施 用 が 大 切 である (4) 定 植 の2 週 間 位 前 に10a 当 り 完 熟 堆 肥 3~4t 1 週 間 位 前 に 基 肥 の 半 量 を 深 さ30cm 幅 30~40cmに 深 層 施 用 し 残 り 半 量 を 全 面 施 用 後 耕 起 整 地 を 行 う 4 施 肥 基 準 ( 成 分 量 kg/10a) 5 マルチ 張 りと 支 柱 立 て きゅうりの 栽 培 ごよみ 栽 培 の 要 点 種 類 合 計 基 肥 追 肥 窒 素 35~ 15~20 20~ 追 肥 は8 回 位 に 分 施 する りん 酸 25~30 25~30 加 里 35~ 15~20 20~ 注 1 基 肥 は 緩 効 性 肥 料 とする 注 2 肥 沃 地 では 基 肥 を30% 位 減 らす 定 植 の1 週 間 位 前 の 降 雨 後 か またはかん 水 をして 適 湿 (60%)のときに マルチし 支 柱 を 立 てておく 8 追 肥 追 肥 追 肥 6 定 植 (1) 定 植 時 と 苗 の 大 きさ 9 追 肥 5 月 旬 ~6 月 旬 本 葉 3~4 枚 ( 育 苗 日 数 30~35 日 ) (2) 定 植 方 法 地 温 が17 以 のときに 行 う 温 暖 で 風 のない 日 を 選 び 接 木 部 分 が 土 に 埋 まら 追 肥 ないように 注 意 して 植 える (3) 栽 培 距 離 うね 幅 300cm アーチ 幅 220cm 条 間 80cm 株 間 60~80cmとする 収 穫 終 り 80cm 植 付 本 数 の 目 安 10 60~80cm 株 間 60cmの 場 合 1,110 本 株 間 80cmの 場 合 840 本 32

36 7 管 理 作 業 (1) 整 枝 1 本 仕 立 ての 場 合 ( 親 づる1 本 立 て) 親 づるの 第 1 果 の 着 果 節 位 は9~10 節 とし 8 節 以 の 子 づるは 全 部 摘 除 する 短 節 間 の 場 合 は 地 部 30cmまでの 子 づるを 除 去 する 段 以 の 子 づるは2 節 で 摘 除 する 段 以 の 子 づるは 生 育 状 況 を 見 ながら 適 宜 除 去 する また 更 新 枝 と して 低 ~ 段 から 出 る 子 づるを2~3 本 残 しておく (2) 過 繁 茂 防 止 のための 摘 芯 つるが 支 柱 のアーチの 肩 まで 伸 びた 頃 摘 芯 し 過 繁 茂 を 防 ぐ (3) 敷 わら 敷 わらは 乾 燥 防 止 地 温 昇 防 止 土 壌 固 結 防 止 雑 草 の 抑 制 降 雨 による 土 砂 のはね がりによる 病 害 からの 回 避 に 効 果 があるが 株 元 に 密 着 しないよう 行 うこと が 大 切 である (4) 摘 葉 摘 芯 部 の 老 化 葉 病 葉 を 重 点 的 に 摘 葉 する 1 回 に 大 量 の 摘 葉 を 行 うとクズ 果 が 多 く なるので 注 意 する 作 業 は 温 暖 で 風 のない 日 に 行 う 過 繁 茂 になると 通 風 採 光 が 悪 く アーチ 内 が 加 湿 となって 落 花 クズ 果 の 発 生 が 多 くなるので 注 意 する 曲 り 果 尻 太 果 などは 早 めに 摘 果 する (5) 追 肥 ア. 第 1 回 目 は 初 収 穫 のときにうねの 肩 に 施 用 する イ. 第 2 回 目 以 降 は10 日 間 隔 で 行 い 全 面 施 用 とする 収 穫 最 盛 には 草 勢 や 収 穫 量 を 見 て5~7 日 間 隔 で 行 う ウ.1 回 の 追 肥 量 は 10a 当 り 窒 素 2~4kg 加 里 2~4kg 位 とする (6)かん 水 収 穫 が 始 まったら 適 宜 を 行 う 整 枝 と 摘 芯 の 留 意 点 3 基 本 的 には 1 段 の4~5 節 ( 高 さ30cmくらい) までは 全 て 芽 かきする 2 段 までの 子 づるは 2 節 摘 芯 を 基 本 とし 草 勢 等 により 摘 芯 する 節 数 を 加 減 する 株 元 は すっきり させる 段 以 の 子 づるは 生 育 が 弱 い 又 は 混 んでいない 場 合 は 半 放 任 とし 混 ん でいる 場 合 は1 節 で 摘 芯 する 茎 葉 が 混 みすぎると 病 害 が 発 生 しやすく また 強 い 摘 芯 を 行 うと 草 勢 が 弱 まり 果 形 が 乱 れやすくなるので 注 意 して 行 う 8 収 穫 出 荷 規 格 に 基 づき 朝 夕 の 涼 しいときに イボを 落 とさないよう きゅうりの 首 を 押 えて 切 る 収 穫 最 盛 には 1 日 2 回 行 うと 大 きさがよく 揃 う 9 病 害 虫 防 除 薬 剤 散 布 は 葉 の 裏 から 行 うようにし 雨 の 多 いときは 散 布 回 数 を 多 くする 耐 性 菌 の 出 現 を 防 ぐため 同 一 薬 剤 の 連 用 はできるだけ 避 ける 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう 33

37 < 参 考 > 1. 窒 素 減 肥 基 準 作 付 前 硝 酸 態 窒 素 (No 3 -N mg/10a) 施 肥 量 (10a 当 り) 10 以 慣 行 施 肥 量 11~15 5kg 減 肥 16~20 10kg 減 肥 21~25 15kg 減 肥 26~30 20kg 減 肥 31~35 25kg 減 肥 36~ 無 施 肥 1 硝 酸 態 窒 素 は 降 雨 等 により 流 亡 しやすいため 施 肥 直 前 に 土 壌 の 硝 酸 態 窒 素 含 量 を 指 標 とする 2.りん 酸 減 肥 基 準 有 効 態 りん 酸 含 量 (mg/100g) 施 肥 管 理 50mg 未 満 慣 行 施 肥 量 50~100mg 50% 減 肥 100mg~ 無 施 肥 根 域 や 吸 肥 力 等 が 低 するので 健 全 な 種 子 土 壌 物 理 性 の 良 好 なほ 場 で 実 施 する 2 健 全 な 種 子 土 壌 物 理 性 の 良 好 な ほ 場 で 実 施 する 3. 加 里 減 肥 基 準 CEC(me) 10 以 11~15 16~20 21 以 交 換 性 カリ (mg/100g) 対 応 するカリ 飽 和 度 (%) 施 肥 管 理 25 未 満 5 未 満 慣 行 施 肥 量 25~50 未 満 5~11 未 満 50% 減 肥 50 ~ 11 ~ 無 施 肥 35 未 満 5 未 満 慣 行 施 肥 量 35~70 未 満 5~10 未 満 50% 減 肥 70 ~ 10 ~ 無 施 肥 45 未 満 5 未 満 慣 行 施 肥 量 45~70 未 満 5~ 7 未 満 50% 減 肥 70 ~ 7~ 無 施 肥 60 未 満 5 未 満 慣 行 施 肥 量 60~70 未 満 5~ 6 未 満 50% 減 肥 70 ~ 6 ~ 無 施 肥 34

38 (6)にんにく 原 産 地 : 央 アジア にんにくはユリ 科 の 植 物 です 原 産 地 は 央 アジアで 起 源 は 7,000 年 以 前 にさかのぼります 古 代 エジプト 人 はニンニクを 崇 め 土 製 の 鱗 茎 をツタンカーメンの 墓 に 納 めたとされています 日 本 に 入 ってきたのは 戦 後 のことです 青 森 県 の 生 産 量 は 日 本 一 で 国 内 出 荷 量 の 約 70%を 占 めていま す にんにくは 優 れた 健 康 食 品 で 特 有 のにおいはアリシンと 呼 ば れる 硫 黄 化 合 物 で 殺 菌 抗 菌 作 用 があるといわれています さら に ビタミンB 1 とともに 疲 労 回 復 に 役 立 つとされています スタミ おすすめのポイント 農 協 による 定 植 機 や 収 穫 機 の 貸 出 と 共 同 選 果 が 行 われています 冷 蔵 庫 保 管 により 1 年 を 通 して 安 定 して 出 荷 されます 価 格 安 定 事 業 ( 特 定 野 菜 )に 加 入 できますので 価 格 が がっても 安 心 です 栽 培 のポイント にんにくは 大 きい 種 球 を 用 いることが 良 質 多 収 のために 重 要 で 大 きいリン 片 ほど 生 産 性 が 高 くな ります また ウイルス 病 に 感 染 していない 種 球 を 使 うこ とが 重 要 です 栽 培 暦 作 型 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 労 働 時 間 露 地 栽 培 収 穫 は 種 労 働 時 間 (10a) 経 営 収 支 (10a 当 たり) 収 穫 量 1,000 kg 粗 収 益 1,087,000 円 年 間 労 働 時 間 219 時 間 待 される 所 得 444,105 円 1 時 間 当 たりの 所 得 2,028 円 経 営 収 支 の 内 訳 (10a 当 たり) 項 目 金 額 備 考 粗 収 益 1 1,087,000 1,000kg/10a 1,087 円 経 営 費 2 種 苗 費 306,667 白 玉 王 (2 年 採 種 球 )4 千 球 肥 料 費 68,374 農 薬 費 41,040 諸 材 料 費 14,388 マルチ 流 通 経 費 212,426 手 数 料 資 材 費 運 賃 冷 蔵 料 合 計 642,895 所 得 1-2 所 得 率 444,105 41% 35

39 月 旬 9 10 越 冬 畑 の 準 備 植 付 萌 芽 越 冬 茎 葉 伸 長 収 穫 乾 燥 作 業 管 理 畑 の 準 備 種 子 の 準 備 ( 除 草 剤 散 布 ) マルチング 種 子 消 毒 植 付 (9/20~ 10/10) 除 け つ 収 乾 穫 燥 にんにくの 栽 培 ごよみ(マルチ 栽 培 ) 1 種 子 の 準 備 2 畑 の 準 備 3 施 肥 基 準 球 と う 摘 み 5 生 育 管 理 肥 大 栽 培 の 要 点 (1) 品 種 白 玉 王 園 試 系 (2) 種 子 量 10a 当 たり260~300kg (3)リン 片 重 10~15gのものとする (4) 種 子 消 毒 にんにくに 登 録 のある 農 薬 で 湿 粉 衣 後 陰 干 しする (1) 耕 土 は 深 く 排 水 を 良 好 にする (2) 適 正 酸 度 ( 目 標 ph6.0~6.5)に 矯 正 する (3) 堆 肥 石 灰 ようりんなどを 全 面 施 用 後 耕 起 整 地 し 基 肥 を 施 し 耕 起 作 畦 をする 完 熟 堆 肥 2,000kg 以 /10a 苦 土 炭 カル ph6.0~6.5 矯 正 量 りん 酸 資 材 有 効 態 りん 酸 (トルオーグ 法 ) 50~70mg ( 成 分 量 kg/10a) 追 肥 マ ル チ 栽 培 作 型 基 肥 合 計 1 回 目 2 回 目 全 窒 素 20~ ~25 量 基 りん 酸 20~ ~25 肥 加 里 20~ ~25 追 窒 素 10~ ~25 肥 体 りん 酸 20~ ~25 系 加 里 10~ ~25 4 植 付 け (1) 時 9 月 旬 ~10 月 旬 (2) 方 法 種 子 リン 片 重 を5~7cm 位 の 深 さに 発 根 部 を にして 植 えつける (3) 栽 植 距 離 (cm) 畦 幅 株 間 条 間 条 数 栽 植 株 数 (10a) ~ ,700~18, ~ ,100~17, ~ ,800~16,670 透 明 マルチ 黒 マルチ 1 回 目 4 月 旬 2 回 目 りん 片 分 化 後 10 日 頃 りん 片 分 化 から 同 後 10 日 6 収 穫 及 び 乾 燥 (1) 収 穫 適 は 葉 が30~50%くらい 黄 変 した 頃 が 目 安 となる なお マルチ 栽 培 で は 肥 大 が 早 いので 株 を 抜 き 取 り 盤 茎 部 とりん 片 の 尻 部 が 水 平 になった 頃 を 目 安 とする (2) 収 穫 したにんにくは 早 めに 根 を 切 り 乾 燥 室 に 入 れる 農 薬 の 使 用 に 当 たっては 容 器 等 のラベルを 確 認 しましょう マルチ 栽 培 の 全 量 施 肥 は 緩 効 性 肥 料 を 使 用 する (1) 除 草 剤 散 布 植 付 けの 前 又 は 後 に にんにくに 登 録 のある 土 壌 処 理 除 草 剤 を 均 一 に 散 布 する (2) 除 けつ 球 が 変 形 しないよう 2 本 以 萌 芽 している 株 は 早 めに 除 けつして1 本 立 てとする (3)とう 摘 み 球 の 肥 大 を 促 すため 抽 台 したとうは 早 めに 摘 み 取 る (4) 追 肥 追 肥 が 遅 れると 球 割 れの 原 因 となるので 注 意 する (3) 直 射 日 光 や 雨 水 に 当 てると 青 みがつき 球 割 れが 増 えたり つやがなくなり 品 質 が 低 するので 注 意 する (4) 乾 燥 は 重 量 で30% 位 の 減 量 を 目 標 に 行 う (5) 萌 芽 抑 制 対 策 として 乾 燥 終 了 後 休 眠 覚 醒 前 のなるべく 早 い 時 に マイナス2 の 冷 蔵 庫 に 入 庫 する 36

40 6 農 業 経 営 収 支 試 算 (1) 作 物 別 の 経 営 試 算 (10a 当 たり) 作 物 名 水 稲 (3~6ha 規 模 ) 飼 料 用 米 ( 疎 植 ) ブロッコリー(6,7 月 収 穫 ) えだまめ さやえんどう( 夏 まき) さやいんげん(つる 有 り) スイートコーン オクラ(ハウス 直 播 ) ばれいしょ(7~8 月 収 穫 ) ねぎ(6 月 旬 定 植 ) アスパラガス(3 年 目 以 降 ) 夏 秋 トマト(6 月 定 植 ) ミニトマト(6 月 定 植 ) きゅうり( 露 地 ) きゅうり(ハウス) にんにく 目 標 販 売 量 (kg) 単 価 ( 円 ) 販 売 金 額 ( 千 円 ) 経 営 費 ( 千 円 ) 所 得 額 ( 千 円 ) 労 働 時 間 1 時 間 当 たりの 所 得 ( 円 ) , , ,448 1, ,000 1,195 1, , , , , ,212 2, , ,737 1, ,078 5, ,718 2,171 1, ,417 8, ,256 1, ,457 10, ,113 1,528 1, ,824 1,000 1,087 1, ,028 水 稲 及 び 飼 料 用 米 は 主 要 作 目 の 技 術 経 営 指 標 ( 平 成 27 年 9 月 )から 引 用 飼 料 用 米 には 水 田 活 用 の 直 接 支 払 い 交 付 金 と 多 収 性 品 種 の 取 組 野 菜 は 取 り 扱 いの 多 い 農 協 の 平 成 24 年 ~26 年 の3か 年 の 平 均 野 菜 の 経 営 費 には 機 械 施 設 などの 減 価 償 却 費 光 熱 動 力 費 は 含 んでいません (2) 農 業 収 支 試 算 家 族 労 働 人 数 限 労 働 時 間 (1 年 ) 限 労 働 時 間 ( 旬 ) 2 人 4,000 時 間 / 人 160 時 間 /2 人 4 月 ~11 月 の 間 3 人 6,000 時 間 / 人 240 時 間 /3 人 10 時 間 /1 日 8 日 =80 時 間 / 人 / 旬 ア 家 族 労 働 人 数 2 人 (ア) 事 例 1 作 物 名 目 標 販 売 量 単 価 販 売 金 額 経 営 費 所 得 額 面 積 (a) (kg) ( 円 ) ( 千 円 ) ( 千 円 ) ( 千 円 ) 労 働 時 間 水 稲 100 6, , 飼 料 用 米 100 6, , ミニトマト 15 8, ,577 3,257 2, 合 計 215 7,889 5,105 2,784 1,537 (イ) 事 例 2 作 物 名 目 標 販 売 量 単 価 販 売 金 額 経 営 費 所 得 額 面 積 (a) (kg) ( 円 ) ( 千 円 ) ( 千 円 ) ( 千 円 ) 労 働 時 間 水 稲 100 6, , 飼 料 用 米 100 6, , アスパラガス 30 1, にんにく 20 2,000 1,087 2,174 1, さやいんげん ,448 1, ねぎ 25 6, ,675 1, 合 計 285 8,334 5,526 2,808 2,622 37