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2 本 提 言 について 本 提 言 は 東 京 財 団 の 研 究 プロジェクト 税 と 社 会 保 障 の 一 体 化 における 研 究 成 果 である 消 費 税 逆 進 性 対 策 雇 用 対 策 子 育 て 支 援 など 現 在 日 本 が 抱 える 様 々な 政 策 課 題 に 適 用 可 能 な 給 付 付 き 税 額 控 除 導 入 にあたっての 課 題 とその 対 応 について 検 討 し 早 期 の 導 入 を 提 言 するものである < 研 究 会 メンバー> 森 信 茂 樹 東 京 財 団 上 席 研 究 員 (プロジェクト リーダー) 小 林 航 千 葉 商 科 大 学 政 策 情 報 学 部 准 教 授 藤 森 克 彦 みずほ 情 報 総 研 社 会 保 障 藤 森 クラスター 主 席 研 究 員 佐 藤 主 光 一 橋 大 学 経 済 学 研 究 科 教 授 度 山 徹 内 閣 府 政 策 統 括 官 ( 経 済 社 会 システム 担 当 ) 付 参 事 官 ( 個 人 の 資 格 で 参 加 ) 鎌 倉 治 子 国 立 国 会 図 書 館 ( 個 人 の 資 格 で 参 加 ) 成 田 元 男 成 田 元 男 米 国 税 理 士 事 務 所 中 本 淳 財 務 省 財 務 総 合 政 策 研 究 所 佐 藤 孝 弘 東 京 財 団 研 究 員 兼 政 策 プロデューサー 大 沼 瑞 穂 東 京 財 団 研 究 員 兼 政 策 プロデューサー 冨 田 清 行 東 京 財 団 政 策 研 究 事 業 ディレクター( 内 政 担 当 ) 兼 研 究 員 亀 井 善 太 郎 東 京 財 団 研 究 員 兼 政 策 プロデューサー < 本 提 言 に 関 するお 問 合 せ> 東 京 財 団 研 究 員 兼 政 策 プロデューサー 佐 藤 孝 弘 電 話 : sato@tkfd.or.jp はじめに 日 本 は バブルの 崩 壊 からようやく 立 ち 直 ったかと 思 うと 今 また グローバルな 経 済 危 機 に 直 面 しています この20 年 の 間 に 雇 用 については 非 正 規 雇 用 労 働 者 の 比 率 が 増 え これまで 会 社 が 正 社 員 終 身 雇 用 年 功 制 というかたちで 果 たしてきたセーフティネットから 漏 れる 人 々が 増 えてきました また 子 育 ての 問 題 など 人 間 が 生 きる 上 で 基 本 的 な 生 活 や 人 生 設 計 に 直 結 した 部 分 での 将 来 不 安 が 国 民 を 覆 っています このような 重 大 な 時 期 に 政 治 は 機 能 不 全 をきたしています 現 在 の 日 本 が 抱 える 課 題 の 解 決 の ためには 物 事 の 本 質 をしっかりと 見 極 め 的 確 な 政 策 を 打 ち 出 していく 必 要 があります しか し 残 念 ながらこれらの 問 題 に 関 する 政 策 論 議 の 多 くは 対 症 療 法 的 な 既 存 政 策 の 微 修 正 が 中 心 です わが 国 は 厳 しい 財 政 制 約 の 中 で 格 差 問 題 や 生 活 に 対 する 不 安 といった 問 題 に 対 処 していかな ければなりません そうなると 必 然 的 に 税 と 社 会 保 障 を 別 々に 議 論 するのではなく 両 者 を 一 体 にした 仕 組 みを 考 えていかざるを 得 ません そうした 要 請 を 具 体 化 するのが 本 提 言 で 掲 げる 給 付 付 き 税 額 控 除 です 東 京 財 団 では20 07 年 よりその 必 要 性 を 提 唱 し 近 年 はメディア 等 でも 頻 繁 に 取 り 上 げられるまでになりました 本 提 言 では より 詳 細 な 制 度 設 計 の 論 点 海 外 の 導 入 事 例 に 加 え 日 本 における 具 体 的 な 導 入 モ デルを 提 示 しています 本 提 言 では 制 度 導 入 にあたってクリアすべき 実 務 的 な 課 題 も 述 べていますが いずれも 解 決 可 能 なものです 政 治 の 強 いリーダーシップで 税 制 社 会 保 障 政 策 の 新 たな 地 平 が 切 り 開 かれる ことを 切 望 します 東 京 財 団 も 中 立 独 立 の 政 策 シンクタンクとして 引 き 続 きその 実 現 のために 知 恵 を 絞 ってまいります 公 益 財 団 法 人 東 京 財 団 理 事 長 加 藤 秀 樹 1

3 目 次 ( 執 筆 者 ) 第 一 部 給 付 付 き 税 額 控 除 実 現 への 道 第 1 章 民 主 党 政 権 と 給 付 付 き 税 額 控 除 ( 森 信 茂 樹 )... 2 第 2 章 諸 外 国 で 採 用 されている 制 度 設 計 とその 課 題 ( 鎌 倉 治 子 )... 8 第 3 章 日 本 での 給 付 付 き 税 額 控 除 導 入 に 伴 う 諸 課 題 と 検 討 ( 森 信 茂 樹 ) 第 二 部 具 体 的 制 度 設 計 にあたっての 課 題 と 対 策 第 4 章 ワーキングプアへの 生 活 支 援 と 給 付 付 き 税 額 控 除 英 国 の 勤 労 税 額 控 除 と 福 祉 から 就 労 へプログラム から ( 藤 森 克 彦 ) 第 5 章 家 族 政 策 の 展 開 と 児 童 税 額 控 除 ( 度 山 徹 ) 第 6 章 消 費 税 と 給 付 付 き 税 額 控 除 ( 佐 藤 主 光 ) 第 7 章 環 境 税 と 給 付 付 き 税 額 控 除 ( 小 林 航 ) 第 8 章 過 誤 不 正 受 給 の 実 態 と 対 応 ~ 米 国 を 事 例 として~( 成 田 元 男 ) おわりに( 森 信 茂 樹 ) 参 考 文 献

4 第 一 部 給 付 付 き 税 額 控 除 実 現 への 道 第 1 章 民 主 党 政 権 と 給 付 付 き 税 額 控 除 1. 給 付 付 き 税 額 控 除 の 概 要 給 付 付 き 税 額 控 除 制 度 とは 一 定 以 上 の 勤 労 所 得 のある 世 帯 に 対 して 勤 労 を 条 件 に 税 額 控 除 ( 減 税 )を 与 え 所 得 が 低 く 控 除 し 切 れない 場 合 には 還 付 ( 社 会 保 障 給 付 )する 税 額 控 除 額 は 所 得 の 増 加 とともに 増 加 するが 一 定 の 所 得 で 頭 打 ちになり それを 超 え ると 逓 減 し 最 終 的 には 消 失 する という 制 度 である 基 本 的 なメカニズムは 次 の 3 段 階 に 分 けられる 1 稼 得 所 得 が 増 加 するにつれて 控 除 額 も 増 加 する 逓 増 (phase-in) 段 階 2 所 得 が 増 加 しても 控 除 額 が( 最 高 ) 控 除 額 で 一 定 の 定 額 (flat) 段 階 3 所 得 の 増 加 に 伴 い 控 除 額 が 減 額 される 逓 減 (phase-out) 段 階 である この 制 度 に 以 下 のような 意 義 メリットがある 第 1に 所 得 控 除 から( 給 付 付 き) 税 額 控 除 への 変 更 は 所 得 税 の 課 税 ベースの 侵 食 を 食 い 止 めるということと 所 得 税 累 進 機 能 の 強 化 という2つの 効 果 を 持 っている つまり 一 定 の 所 得 以 下 の 納 税 者 世 帯 だけを 対 象 とするので 課 税 ベースの 侵 食 は 限 定 され 財 源 の 効 率 的 な 活 用 が 図 られる 同 時 にそのような 変 更 は 高 所 得 者 層 の 負 担 を 増 やし 低 所 得 者 層 の 負 担 を 軽 減 させるので 所 得 税 の 累 進 機 能 を 高 める 効 果 を 持 つ 第 2 に この 制 度 は 単 に 低 所 得 者 層 の 所 得 を 保 障 するだけでなく 労 働 による 稼 得 行 為 と 直 接 リンクさせる 事 により 労 働 インセンティブを 高 める 政 策 が 可 能 になる これは 働 かなくても 給 付 が 受 けられるという 失 業 手 当 のモラルハザードを 縮 小 させる 効 果 を 持 つ また 給 付 をセットにすることにより 社 会 保 障 との 一 体 運 営 が 可 能 となり 行 政 効 率 を 改 善 する 税 額 控 除 制 度 は 二 重 課 税 の 排 除 等 の 目 的 でわが 国 にも 存 在 するが それ 以 外 の 分 野 で は 補 助 金 的 性 格 を 持 ち 政 策 税 制 としての 色 彩 が 濃 い(したがって 多 くが 租 税 特 別 措 置 に 規 定 されている)ことから 整 理 縮 小 されてきた 歴 史 がある しかし 最 近 のわが 国 の 経 済 社 会 状 況 の 変 化 は 税 額 控 除 制 度 のメリットを 再 認 識 させてくれる 近 年 の 最 大 の 課 題 ともいえる 少 子 化 対 策 やワーキングプアの 支 援 や 雇 用 促 進 策 に 現 行 の 所 得 控 除 を 衣 替 えして 給 付 付 き 税 額 控 除 を 導 入 すれば 大 きな 政 策 効 果 が 期 待 できる 2. 給 付 付 き 税 額 控 除 の 類 型 諸 外 国 の 給 付 付 き 税 額 控 除 は 大 きく 分 類 すると (イ) 勤 労 税 額 控 除 (ロ) 児 童 税 額 控 除 (ハ) 消 費 税 逆 進 性 対 策 税 額 控 除 の 3 つに 大 別 される 2

5 また (イ)の 変 形 として 低 所 得 層 の 税 負 担 とともに 社 会 保 険 税 負 担 の 緩 和 を 主 目 的 と する 社 会 保 険 料 負 担 軽 減 税 額 控 除 がある オランダがこの 思 想 に 基 づく 制 度 を 導 入 してお り 税 額 控 除 額 は 社 会 保 険 料 負 担 ( 税 )と 相 殺 され 給 付 は 行 われていない 給 付 という 手 間 のかかる 事 務 を 相 殺 する 形 で 行 っている 点 にポイントがある 図 表 1-1 アメリカの 勤 労 税 額 控 除 のイメージ ( 出 典 ) 鎌 倉 治 子 氏 資 料 (イ) 勤 労 税 額 控 除 第 1 の 類 型 である 勤 労 税 額 控 除 とは 主 として 低 所 得 者 の 勤 労 意 欲 の 促 進 をねらいとし て 労 働 を 要 件 に 勤 労 者 に 税 額 控 除 を 与 えるものである 勤 労 税 額 控 除 の 一 般 的 な 制 度 設 計 は 勤 労 所 得 のある 者 に 対 して 勤 労 を 条 件 に 税 額 控 除 を 与 え 所 得 が 低 く 控 除 しきれない 場 合 には 給 付 する というものであるが 勤 労 への インセンティブの 与 え 方 によって さらに 2 つに 大 別 される その 1 つである 米 国 の 制 度 は 以 下 のようなものである( 図 表 1-1) 控 除 税 額 は 所 得 の 増 加 とともに 増 加 (1 逓 増 (phase-in) 段 階 )した 後 一 定 の 所 得 で 頭 打 ちになり(2 定 額 (flat) 段 階 ) それを 超 えると 逓 減 し(3 逓 減 (phase-out) 段 階 ) 最 終 的 には 消 失 する もう 1 つのイギリスの 制 度 は 1の 逓 増 段 階 を 設 ける 代 わりに 勤 労 時 間 の 要 件 を 設 けている いずれの 場 合 も 従 来 の 社 会 保 障 給 付 とは 異 なり 働 けば 働 くほど 手 取 り 額 が 増 える 仕 組 みとなっている 勤 労 税 額 控 除 を 導 入 している 国 は 多 く 2008 年 の 時 点 で アメリカ イギリス フラン ス オランダ スウェーデン カナダ ニュージーランド 韓 国 等 10 か 国 以 上 にも 及 ぶ なお 就 労 税 額 控 除 という 呼 び 方 もあるが 本 稿 では 勤 労 税 額 控 除 に 用 語 を 統 一 した (ロ) 児 童 税 額 控 除 第 2 の 類 型 である 児 童 税 額 控 除 は 母 子 家 庭 の 貧 困 対 策 や 子 育 て 家 庭 への 経 済 的 支 援 を 目 的 とするもので 一 般 に 子 どもの 数 に 応 じて 控 除 税 額 が 決 定 され 所 得 が 一 定 額 を 超 えると 逓 減 される 制 度 設 計 となっている 児 童 税 額 控 除 は アメリカ イギリス カナダ 3

6 ニュージーランド ドイツなどで 導 入 されている 児 童 に 関 する 伝 統 的 な 支 援 策 としては 扶 養 控 除 や 児 童 手 当 があるが これらと 児 童 税 額 控 除 のすみ 分 けは 国 によって 様 々であ る( 詳 しくは 第 5 章 を 参 照 ) 勤 労 税 額 控 除 の 中 にも 児 童 の 有 無 や 人 数 に 応 じて 控 除 が 増 加 する 仕 組 みを 設 けている 国 もある( 例 えば アメリカ 韓 国 ニュージーランド) (ハ) 消 費 税 逆 進 性 対 策 税 額 控 除 第 3の 類 型 である 消 費 税 逆 進 性 対 策 税 額 控 除 は 消 費 税 がもつとされる 逆 進 的 な 性 質 を 緩 和 するための 仕 組 みである 諸 外 国 の 経 験 では 消 費 税 に 軽 減 税 率 やゼロ 税 率 を 設 ける ことは 逆 進 性 の 緩 和 効 果 が 少 ないうえに 税 務 行 政 上 の 非 効 率 性 をもたらすといった 理 由 から 望 ましくないと 一 般 的 に 理 解 されている これに 対 し 消 費 税 逆 進 性 対 策 税 額 控 除 は 消 費 税 の 枠 内 ではなく 所 得 税 制 も 含 めて あるいは 社 会 保 障 も 含 めた 財 政 全 体 とし て 逆 進 性 の 緩 和 を 図 ろうというものである この 類 型 の 税 額 控 除 は カナダやシンガポ ールで 導 入 されている( 詳 しくは 第 2 章 1.(6)(10)を 参 照 ) 3. 導 入 普 及 の 背 景 世 界 的 に 普 及 した 背 景 を 整 理 すると 次 の 通 りである 第 1に 所 得 控 除 の 拡 大 による 所 得 税 の 課 税 ベースの 侵 食 を 食 い 止 めたいという 動 機 で ある さまざまな 政 策 的 理 由 から 拡 大 していく 所 得 控 除 は 高 所 得 者 に 恩 恵 が 偏 り 課 税 ベースを 大 きく 侵 食 させる これに 対 して 一 定 所 得 以 下 の 納 税 者 世 帯 だけを 対 象 とす る 税 額 控 除 は 課 税 ベースの 侵 食 を 限 定 し 財 源 の 効 率 的 な 活 用 が 図 られる ここから オランダをその 代 表 例 とする 所 得 控 除 から 税 額 控 除 へ という 政 策 が 始 まったのである 第 2に 先 進 諸 国 は ヒト モノ カネの 自 由 な 移 動 の 中 で 自 国 の 課 税 ベースの 侵 食 を 防 ぐ 効 率 的 な 税 制 をとらざるを 得 なくなっているが 他 方 で 冷 戦 終 結 後 から 始 まっ た 中 進 国 による 低 スキル 労 働 の 代 替 の 結 果 所 得 格 差 問 題 が 大 きくなる 中 で 税 制 と 社 会 保 障 を 一 体 的 に 設 計 することによって 所 得 再 分 配 機 能 の 強 化 を 迫 られたのである 低 所 得 者 に 対 して 税 額 控 除 で 負 担 軽 減 を 行 う 場 合 課 税 最 低 限 に 近 い 層 は 税 額 控 除 の 恩 典 が 限 定 されるので 社 会 保 障 給 付 と 一 体 的 に 設 計 する 必 要 がある これが 給 付 付 き になった 背 景 である 第 3に 雇 用 政 策 として 労 働 による 稼 得 行 為 と 直 接 リンクさせる 事 により 労 働 イン センティブを 高 める 政 策 の 必 要 性 である 長 年 失 業 問 題 に 悩 まされてきた 欧 州 諸 国 は 雇 用 問 題 に 対 してセーフティネットの 拡 充 という 政 策 で 臨 んできたが その 政 策 が 働 くよ り 失 業 給 付 を というモラルハザードを 生 むと 同 時 に 大 きな 政 府 による 非 効 率 を 生 みだ してきた この 反 省 に 立 ち 政 策 の 重 点 を セーフティネットの 拡 充 から 勤 労 を 通 じて 経 済 的 に 自 立 し 貧 困 から 脱 出 する という MWP 政 策 に 変 えてきたのである なお 無 条 件 に 一 定 の 所 得 を 保 障 するというベーシックインカムの 思 想 とは 異 なるもの 4

7 である 4. 我 が 国 における 議 論 の 経 緯 旧 政 府 税 調 の 議 論 と 民 主 党 アクションプログラム 22 年 度 税 制 改 正 大 綱 (1) 自 公 連 立 時 代 給 付 付 き 税 額 控 除 を 初 めて 取 り 上 げたのは 08 年 の 政 府 税 制 調 査 会 答 申 である 答 申 に は 以 下 のような 記 述 がある 近 年 アメリカ カナダ 等 の 諸 外 国 では 給 付 と 組 み 合 わされた 税 額 控 除 制 度 が 導 入 されているが 我 が 国 でもこうした 制 度 の 導 入 を 検 討 しては どうかという 議 論 がある このような 制 度 は 課 税 最 低 限 以 下 の 低 所 得 者 に 対 して 税 額 控 除 できない 分 を 給 付 するという 仕 組 みであり 若 年 層 を 中 心 とした 低 所 得 者 支 援 子 育 て 支 援 就 労 支 援 消 費 税 の 逆 進 性 対 応 といった 様 々な 視 点 から 主 張 されている また 税 と 社 会 保 障 を 一 体 的 に 捉 え 社 会 保 険 料 負 担 を 軽 減 する 観 点 から 本 制 度 を 利 用 している 国 もある 国 民 の 安 心 を 支 えるため 持 続 可 能 で 安 心 できる 社 会 保 障 制 度 の 構 築 とそのた めの 安 定 的 な 財 源 の 確 保 が 重 要 な 課 題 となっている 中 このような 視 点 から 議 論 を 行 って いくことには 意 義 がある その 後 本 年 1 月 に 国 会 提 出 された 所 得 税 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 案 の 附 則 に 個 人 所 得 税 については 給 付 付 き 税 額 控 除 の 検 討 を 含 む 歳 出 面 も 合 わせた 総 合 的 取 り 組 み の 中 で 子 育 て 等 に 配 慮 して 中 低 所 得 者 世 帯 の 負 担 の 軽 減 を 検 討 する と 記 されるところと なった (2) 民 主 党 アクションプログラムと 選 挙 マニフェスト( 民 主 党 政 策 集 INDEX2009 ) 一 方 昨 年 暮 れの 民 主 党 税 制 抜 本 改 革 アクションプログラム においても 大 きなス ペースを 割 いてこの 制 度 の 検 討 の 必 要 性 が 書 かれている やや 長 くなるが 引 用 する 所 得 再 分 配 機 能 を 高 めていくためには 所 得 控 除 を 税 額 控 除 に 替 えるだけでなく 給 付 付 き 税 額 控 除 の 導 入 を 進 める これは 税 額 控 除 を 基 本 として 控 除 額 が 所 得 税 額 を 上 回 る 場 合 には 控 除 しきれない 額 を 現 金 で 給 付 する 制 度 である 給 付 とほぼ 同 じ 効 果 を 有 する 税 額 控 除 を 基 本 とすることから 手 当 と 同 様 に 相 対 的 に 低 所 得 者 に 有 利 な 制 度 となる 給 付 付 き 税 額 控 除 は 多 くの 先 進 国 で 既 に 導 入 されており わが 国 で 導 入 する 場 合 には 所 得 把 握 のための 番 号 制 度 等 を 前 提 に 生 活 保 護 などの 社 会 保 障 制 度 の 見 直 しと 合 わせて 以 下 のいずれかの 目 的 若 しくはその 組 み 合 わせの 形 で 導 入 することを 検 討 する ア) 低 所 得 者 に 対 する 生 活 支 援 基 礎 控 除 を 給 付 付 き 税 額 控 除 に 替 えることにより 現 在 の 課 税 最 低 限 以 下 では 5

8 あるが 生 活 保 護 レベルまでには 至 らない 低 所 得 者 に 対 して 生 活 支 援 を 行 う これに より 現 行 年 金 制 度 で 低 年 金 無 年 金 かつ 他 に 所 得 がないような 高 齢 者 をはじめとして 全 世 代 で 低 所 得 者 に 対 する 生 活 支 援 を 行 うことができる イ) 消 費 税 の 逆 進 性 緩 和 消 費 税 の 逆 進 性 緩 和 対 策 としては 複 数 税 率 もあるが 複 数 税 率 の 導 入 は 実 質 的 に 消 費 税 の 物 品 税 化 につながり 消 費 税 の 特 性 である 水 平 的 な 公 平 性 を 大 きく 損 なう また 軽 減 税 率 の 対 象 を 選 択 することが 極 めて 困 難 であることに 加 え 課 税 ベー スが 大 きく 侵 食 されて 結 果 的 に 基 本 税 率 が 高 くなることにもつながるため 逆 進 性 緩 和 策 として 適 当 とはいえない むしろ 逆 進 性 緩 和 策 としては 給 付 付 き 消 費 税 額 控 除 の 導 入 が 適 当 である この 給 付 付 き 消 費 税 額 控 除 は 家 計 調 査 などの 客 観 的 な 統 計 に 基 づき 年 間 の 基 礎 的 な 消 費 支 出 にかかる 消 費 税 相 当 額 を 一 律 に 税 額 控 除 し 控 除 しきれない 部 分 については 給 付 をするものである これにより 消 費 税 の 公 平 性 を 維 持 し かつ 税 率 をできるだけ 低 く 抑 えながら 最 低 限 の 生 活 にかかる 消 費 税 につ いては 実 質 的 に 免 除 することができるようになる ウ) 就 労 促 進 職 に 就 き 自 ら 収 入 を 得 ても 同 額 の 社 会 保 障 給 付 が 減 ってしまえば 手 元 に 残 る 現 金 の 額 は 変 わらないため 就 労 の 意 欲 を 減 退 させかねない イギリスでは 就 労 時 間 の 伸 びに 合 わせて 給 付 付 き 税 額 控 除 の 額 を 増 額 させ 就 労 による 収 入 以 上 に 実 収 入 が 大 きく 伸 びるようにしている このような 形 で 給 付 付 き 税 額 控 除 を 導 入 すれば 就 労 意 欲 の 高 まりが 期 待 できる なお 税 額 控 除 額 全 額 を 控 除 するだけの 税 額 がなく 給 付 を 受 けることになる 場 合 は その 給 付 額 はまずは 年 金 や 医 療 等 の 社 会 保 険 料 負 担 分 と 相 殺 することを 検 討 す る また 平 成 21 年 9 月 の 総 選 挙 に 際 して 公 表 された 民 主 党 政 策 集 INDEX2009 の 中 には 給 付 付 き 税 額 控 除 の 導 入 の 項 目 が 設 けられ 相 対 的 に 高 所 得 者 に 有 利 な 所 得 控 除 を 整 理 し 必 要 な 人 に 確 実 に 支 援 ができる 給 付 付 き 税 額 控 除 制 度 を 導 入 します と 明 記 し た (3) 平 成 22 年 度 税 制 改 正 大 綱 このような 経 緯 を 経 て 平 成 21 年 10 月 8 日 の 鳩 山 前 総 理 から 税 制 調 会 へ 格 差 是 正 や 消 費 税 の 逆 進 性 対 策 の 観 点 から 給 付 付 き 税 額 控 除 制 度 のあり 方 について 検 討 すること との 諮 問 がなされ 民 主 党 はじめての 税 制 改 正 大 綱 である 平 成 22 年 度 税 制 改 正 大 綱 ( 以 下 大 綱 )では 以 下 のように 記 述 された 6

9 第 3 章 各 主 要 課 題 の 改 革 の 方 向 性 2. 個 人 所 得 課 税 (1) 所 得 税 4 所 得 控 除 から 税 額 控 除 給 付 付 き 税 額 控 除 手 当 へ さらに 所 得 再 分 配 機 能 を 高 めていくために 給 付 付 き 税 額 控 除 の 導 入 も 考 え られます これは 税 額 控 除 を 基 本 として 控 除 額 が 所 得 税 額 を 上 回 る 場 合 には 控 除 しきれない 額 を 現 金 で 給 付 するといった 制 度 です 給 付 とほぼ 同 じ 効 果 を 有 する 税 額 控 除 を 基 本 とすることから 手 当 と 同 様 に 相 対 的 に 低 所 得 者 に 有 利 な 制 度 です 給 付 付 き 税 額 控 除 は 多 くの 先 進 国 で 既 に 導 入 されています 我 が 国 で 導 入 する 場 合 には 所 得 把 握 のための 番 号 制 度 等 を 前 提 に 関 連 する 社 会 保 障 制 度 の 見 直 しと 併 せて 検 討 を 進 めます 以 上 で 述 べた 税 額 控 除 給 付 付 き 税 額 控 除 と 手 当 などの 社 会 保 障 政 策 のベストミック スで 支 え 合 う 社 会 を 構 築 していきます 6. 消 費 税 消 費 税 については 三 党 連 立 政 権 合 意 において 現 行 の 消 費 税 5%は 据 え 置 くこ ととし 今 回 の 選 挙 において 負 託 された 政 権 担 当 期 間 中 において 歳 出 の 見 直 し 等 の 努 力 を 最 大 限 行 い 税 率 引 き 上 げは 行 わない との 方 針 を 示 しています 消 費 税 は 景 気 に 比 較 的 左 右 されない 税 目 であり 我 が 国 の 基 幹 税 目 となっています 一 方 消 費 税 には 所 得 が 低 いほど 負 担 感 が 強 い いわゆる 逆 進 性 が 指 摘 されるところです 逆 進 性 対 策 として 軽 減 税 率 も 考 えられますが 非 常 に 複 雑 な 制 度 を 生 むこととなる 可 能 性 があることなどから 給 付 付 き 税 額 控 除 の 仕 組 みの 中 で 逆 進 性 対 策 を 行 うこと を 検 討 していきます 消 費 税 のあり 方 については 今 後 社 会 保 障 制 度 の 抜 本 改 革 の 検 討 などと 併 せて 使 途 の 明 確 化 逆 進 性 対 策 課 税 の 一 層 の 適 正 化 も 含 め 検 討 し ていきます このように 平 成 21 年 秋 に 誕 生 した 民 主 党 政 権 の 下 では 給 付 付 き 税 額 控 除 の 実 現 に 向 けて 大 きな 一 歩 が 踏 み 出 されたのである 7

10 * 第 2 章 諸 外 国 で 採 用 されている 制 度 設 計 とその 課 題 1. 諸 外 国 の 給 付 付 き 税 額 控 除 の 概 要 (1) アメリカ 給 付 付 き 税 額 控 除 と 人 的 控 除 の 見 直 し (イ) 勤 労 税 額 控 除 (Earned Income Tax Credit) (a) 導 入 の 経 緯 アメリカでは フォード 政 権 下 の 1975 年 に 勤 労 税 額 控 除 (Earned Income Tax Credit: EITC)が 導 入 された そのねらいは 社 会 保 障 税 負 担 の 引 上 げに 伴 う 負 担 の 軽 減 と 就 労 の 促 進 にあり 特 に 子 どもをもつ 低 所 得 層 が 対 象 とされた その 後 制 度 の 恒 久 化 と 数 次 の 拡 充 を 経 て クリントン 政 権 下 では 福 祉 受 給 者 の 就 労 を 促 すため 福 祉 的 給 付 の 制 限 と 併 せて EITC が 94 年 から 96 年 にかけて 大 幅 に 拡 充 された 具 体 的 には 最 低 賃 金 でフ ルタイムで 働 いた 者 が EITC を 受 ければ その( 社 会 保 障 税 ) 課 税 後 所 得 が 貧 困 ラインを 超 えていること ( 内 閣 府 (2002))が 目 標 とされた 導 入 当 初 は 少 額 の 給 付 付 き 税 額 控 除 であったものが 最 大 の 貧 困 対 策 プログラムへと 変 貌 したのであった (b) 概 要 EITC の 特 徴 は 2 点 ある 1つは 対 象 を 中 低 所 得 の 勤 労 者 に 絞 るために 前 述 の 通 り 控 除 税 額 に 逓 増 定 額 逓 減 の 部 分 が 設 けられていることである( 図 表 2-1) 2010 年 では 夫 婦 子 2 人 の 場 合 夫 婦 の 勤 労 所 得 ( 又 は 調 整 総 所 得 )が 12,590 ドルに 達 するまで 控 除 税 額 が 逓 増 する 定 額 段 階 では 5,036 ドルの 税 額 控 除 を 受 けられる その 後 夫 婦 の 所 得 ( 婚 姻 カップルの 場 合 夫 婦 共 同 申 告 をしなくてはならない)が 21,450 ドルを 超 えると 控 除 税 額 が 逓 減 し 始 め 45,373 ドルで 完 全 に 消 失 する もう1つは 適 格 な 子 (19 歳 未 満 の 子 又 は 24 歳 未 満 の 学 生 )の 数 に 応 じて 控 除 税 額 が 大 きく 変 わることである これは 導 入 当 初 の 趣 旨 が 子 をもつ 低 所 得 層 の 貧 困 対 策 であっ たことに 由 来 する 1994 年 からは 子 のない 者 についても 税 額 控 除 が 与 えられることとなっ たが 子 をもつ 場 合 の 控 除 税 額 と 比 べると 依 然 として 少 額 である 例 えば 単 身 者 の 場 合 の 最 大 控 除 税 額 は 457 ドルであるが 夫 婦 子 1 人 の 場 合 は 最 大 3,050 ドル 子 2 人 以 上 の 場 合 は 5,036 ドルとなる オバマ 政 権 下 では 2010 年 までの 時 限 措 置 として 子 3 人 以 上 の 場 合 の 控 除 税 額 が 5,666 ドルに 増 額 されている 後 述 の 児 童 税 額 控 除 とは 異 なり 子 が2 人 (2010 年 までは 3 人 )を 超 えると 控 除 税 額 は 頭 打 ちとなる なお 所 得 はないが 資 産 を 有 するものを EITC の 適 用 対 象 から 除 外 するために 外 国 所 得 を 得 ている 者 や 3,100 ドル 超 の 投 資 所 得 を 得 ている 者 は EITC を 受 けることができない * 本 章 の 見 解 等 は すべて 執 筆 者 個 人 のものであり 筆 者 の 属 する 組 織 の 見 解 を 示 すものではない また 本 章 1.の 内 容 は 鎌 倉 治 子 諸 外 国 の 給 付 付 き 税 額 控 除 の 概 要 調 査 と 情 報 -Issue Brief- 678, に 大 幅 に 依 拠 している 8

11 図 表 2-1 アメリカの 勤 労 税 額 控 除 のイメージ(2010 年 ) ( 出 典 ) 内 国 歳 入 庁 のサイト< 筆 者 作 成 (ロ) 児 童 税 額 控 除 (Child Tax Credit) 児 童 税 額 控 除 (Child Tax Credit: CTC)は 1998 年 に 子 どもを 有 する 家 庭 ( 特 に 中 所 得 世 帯 )の 負 担 を 軽 減 するために 導 入 された 適 格 な 子 (17 歳 未 満 の 子 )1 人 あたり 1,000 ドルの 税 額 控 除 が 与 えられる(2010 年 諸 外 国 の 児 童 税 額 控 除 については 第 5 章 も 参 照 さ れたい) CTC の 特 徴 は 2 点 ある 1つは EITC と 同 じように 逓 増 定 額 逓 減 の 部 分 が 設 けられていることである た だし EITC と 比 べると 控 除 税 額 の 金 額 は 低 く 比 較 的 高 い 所 得 層 まで 税 額 控 除 を 受 ける ことができる CTC は 夫 婦 共 同 申 告 の 場 合 所 得 が 110,000 ドル( 夫 婦 個 別 申 告 の 場 合 は 55,000 ドル)を 超 えると 控 除 税 額 が 逓 減 し 始 める もう1つは 所 得 税 額 を 超 える 給 付 (Additional Tax Credit と 呼 ばれる)は 一 定 以 上 の 所 得 を 有 する 場 合 にのみ 行 われることである これは もともとの 趣 旨 が 中 所 得 世 帯 の 負 担 軽 減 であったことによる 制 度 の 導 入 当 初 は 給 付 は 原 則 として 子 が3 人 以 上 の 場 合 に 限 定 されていたが 2001 年 から 子 どもの 数 に 関 わらず 10,000 ドル 超 の 勤 労 所 得 を 有 する 場 合 に 範 囲 が 拡 大 され さらに オバマ 政 権 下 で 2009 年 と 2010 年 の 時 限 措 置 として 3,000 ドル 超 の 者 にも 適 用 されることとなった (ハ)MWP 税 額 控 除 (Making Work Pay Tax Credit) オバマ 政 権 下 では 景 気 対 策 の 一 環 で 2009 年 と 2010 年 の 時 限 措 置 として 新 たな 給 付 付 き 税 額 控 除 (Making Work Pay Tax Credit 以 下 MWPTC )が 導 入 された 勤 労 世 帯 の 95%が MWPTC の 対 象 となる 控 除 税 額 は 勤 労 所 得 の 6.2%で 最 大 控 除 税 額 は 勤 労 者 1 人 あたり 400 ドル( 夫 婦 共 同 申 告 の 場 合 800 ドル)である 所 得 が 75,000 ドル( 夫 婦 共 同 申 告 の 場 合 は 150,000 ドル)を 超 えると 逓 減 する MWPTC は 源 泉 徴 収 時 に 実 施 さ 9

12 れる 控 除 税 額 が 所 得 税 額 を 超 える 場 合 連 邦 社 会 保 障 税 ( 勤 労 所 得 の 6.2%)と 相 殺 され 給 付 は 行 われない (ニ) 給 付 付 き 税 額 控 除 の 執 行 上 の 課 題 EITC については 支 給 額 全 体 の 2~3 割 にも 及 ぶという 過 誤 不 正 受 給 が 大 きな 問 題 とな っている( 税 制 調 査 会 (2009a) 第 8 章 も 参 照 されたい) その 背 景 には 制 度 の 複 雑 さに 起 因 する 過 誤 申 請 や 不 正 申 請 ( 代 行 業 者 による 組 織 的 なものを 含 む) 等 がある これら が 申 請 件 数 の 膨 大 さや 申 請 から 給 付 までの 期 間 の 短 さと 相 まって 1 件 当 たりの 額 は 少 額 でも 全 体 として 巨 額 の 過 誤 不 正 受 給 を 生 んでいる 不 正 受 給 対 策 としては 納 税 者 番 号 ( 社 会 保 障 番 号 を 納 税 者 番 号 として 活 用 )を 利 用 した 所 得 情 報 の 捕 捉 保 健 福 祉 省 を 通 じた 子 どもの 数 の 確 認 ペナルティの 導 入 ( 過 誤 申 請 の 場 合 は2 年 不 正 申 請 の 場 合 は 10 年 間 EITC の 申 請 を 認 めない)などが 行 われている (ホ) 給 付 付 き 税 額 控 除 と 人 的 諸 控 除 アメリカの 個 人 所 得 税 制 は 互 いに 重 複 する 諸 控 除 の 存 在 によって 複 雑 化 している 例 えば 児 童 に 関 連 する 負 担 軽 減 措 置 としては 人 的 控 除 としての 3,650 ドルの 所 得 控 除 ( 原 則 として 所 得 制 限 あり)に 加 えて CTC( 最 大 1,000 ドル 所 得 制 限 あり)があり さ らに EITC も 児 童 の 数 に 応 じて 控 除 税 額 が 変 化 する 勤 労 促 進 については EITC の 逓 増 部 分 だけでなく CTC の 逓 増 部 分 にも その 役 割 が 与 えられていると 見 ることもできる 納 税 者 全 員 に 認 められる 概 算 控 除 ( 夫 婦 の 場 合 11,400 ドルの 所 得 控 除 )の 性 格 もあいまいであ る こうしたことから 概 算 控 除 人 的 控 除 児 童 税 額 控 除 勤 労 税 額 控 除 等 の 再 編 簡 素 化 が 税 制 改 革 上 の 大 きなテーマとして 認 識 されている(President's Advisory Panel on Federal Tax Reform (2005)) (2) イギリス 勤 労 税 額 控 除 と 児 童 税 額 控 除 を 一 体 化 したきめ 細 かな 制 度 設 計 (イ) 導 入 の 経 緯 イギリスでは 第 三 の 道 を 標 ぼうするブレア 政 権 のもとで welfare to work( 福 祉 から 就 労 へ) が 掲 げられ 社 会 保 障 と 税 制 の 統 合 が 進 められた 1999 年 に 従 来 の 家 族 クレジ ット(Family Credit)を 拡 充 する 形 で 給 付 付 き 税 額 控 除 である 勤 労 家 族 税 額 控 除 (Working Families Tax Credit)が 導 入 され 2003 年 に 現 行 制 度 に 移 行 した このとき 併 せて 諸 制 度 に 分 散 していた 児 童 向 けの 支 援 が 児 童 手 当 を 除 いて 児 童 税 額 控 除 に 集 約 された そ の 結 果 現 在 では 低 所 得 者 の 就 労 促 進 策 ( 就 労 要 件 はあるが 有 子 要 件 のない 勤 労 税 額 控 除 Working Tax Credit: WTC)と 児 童 を 有 する 中 低 所 得 世 帯 の 支 援 ( 有 子 要 件 はある が 就 労 要 件 のない 児 童 税 額 控 除 Child tax credit: CTC)という 役 割 分 担 がなされている 10

13 (ロ) 勤 労 税 額 控 除 (Working Tax Credit) WTC の 特 徴 は 以 下 の3 点 である(より 詳 しくは 第 4 章 を 参 照 されたい) 1 点 目 は 税 額 控 除 額 に 逓 増 部 分 がなく その 代 わりに 勤 労 時 間 の 要 件 が 設 定 されている ことである 2010 年 度 では 16 歳 以 上 で 扶 養 児 童 ( 原 則 として 16 歳 未 満 の 子 )を 有 する 者 の 場 合 には 最 低 週 16 時 間 以 上 勤 労 すると( 扶 養 児 童 がいない 場 合 には 25 歳 以 上 で 最 低 週 30 時 間 以 上 勤 労 すると) 基 礎 的 要 素 として 1,920 ポンドの 税 額 控 除 が 与 えられる 2 点 目 は 様 々な 加 算 措 置 が 設 けられていることである まず フルタイムへの 移 行 を 促 すために 勤 労 時 間 が 週 30 時 間 に 達 すると 最 大 790 ポン ドが 追 加 される また 配 偶 者 がいる 場 合 又 は 一 人 親 の 場 合 は 最 大 1,890 ポンドの 控 除 税 額 が 追 加 され る ちなみに この 加 算 措 置 は わが 国 でいえば 配 偶 者 控 除 に 相 当 するものである イギ リスでは 配 偶 者 控 除 に 相 当 する 夫 婦 者 控 除 は 所 得 控 除 から 税 額 控 除 に 転 換 され さら に 中 低 所 得 者 のみを 対 象 とした 給 付 付 き 税 額 控 除 に 吸 収 された これは 課 税 ベースの 拡 大 と 所 得 再 分 配 の 強 化 が 漸 進 的 に 行 われた 象 徴 的 な 事 例 といえる さらに 配 偶 者 の 勤 労 を 促 進 するために 両 親 とも 最 低 週 16 時 間 働 くカップルや 一 人 親 については 育 児 費 用 の 税 額 控 除 が 認 められる 最 大 で 適 格 児 童 ケア 費 用 ( 子 2 以 上 の 場 合 週 あたり 300 ポンドが 上 限 )の 80% 相 当 額 が 与 えられる 3 点 目 は 世 帯 収 入 が 一 定 額 を 超 えると 後 述 の 児 童 税 額 控 除 と 連 動 して 減 額 が 行 われ ることである 夫 婦 子 2 人 のモデル 世 帯 の 場 合 最 大 控 除 税 額 は 4,600 ポンドとなる( 図 表 2-2) な お イギリスの 所 得 税 の 課 税 単 位 は 個 人 であるが WTC の 適 用 を 受 けるためには 夫 婦 は 共 同 で 申 請 する 必 要 がある 図 表 2-2 イギリスの 勤 労 税 額 控 除 等 のイメージ(2010 年 度 ) 控 除 税 額 (ポンド/ 年 ) 12,000 10,000 8,000 就 労 税 額 控 除 6,000 4,000 2,000 0 児 童 税 額 控 除 児 童 手 当 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 世 帯 収 入 (ポンド) ( 注 ) 夫 婦 子 2 人 の 給 与 所 得 者 世 帯 の 場 合 (2010 年 度 ) 勤 労 税 額 控 除 については 最 低 賃 金 ( 時 給 5.8 ポンド) で 働 いたものとし 児 童 ケア 要 素 はないものとしている ( 出 典 ) 歳 入 関 税 庁 のサイト< 筆 者 作 成 11

14 (ハ) 児 童 税 額 控 除 (Child Tax Credit) CTC は 児 童 ( 原 則 として 16 歳 未 満 )を 有 する 家 族 に 対 して 与 えられる 2010 年 度 で は CTC の 要 件 を 満 たす 家 族 の 場 合 家 族 要 素 ( 最 大 545 ポンド)は 全 家 族 に 与 えられ さ らに 児 童 1 人 あたり 最 大 2,300 ポンドが 与 えられる 児 童 が1 歳 未 満 の 場 合 には 最 大 545 ポンドが 加 算 される 世 帯 収 入 が 一 定 額 を 超 える 場 合 WTC と 連 動 して 控 除 税 額 が 減 額 さ れる なお 児 童 に 関 する 負 担 減 免 措 置 としては 所 得 制 限 のある CTC のほかに 所 得 制 限 の ない 児 童 手 当 も 存 在 する 児 童 手 当 は 原 則 として 16 歳 未 満 の 児 童 について 第 1 子 は 週 20.3 ポンド 第 2 子 以 降 は 週 13.4 ポンドが 歳 入 関 税 庁 から 支 給 される (ニ) 給 付 付 き 税 額 控 除 の 執 行 と 諸 問 題 WTC CTC のいずれも 執 行 機 関 は 内 国 歳 入 庁 である 控 除 税 額 と 所 得 税 額 との 相 殺 は なされず 控 除 税 額 の 全 額 が 歳 入 関 税 庁 から 給 付 される 給 付 の 頻 度 は 毎 週 又 は4 週 に1 度 で 控 除 税 額 は 家 族 構 成 や 育 児 費 用 といった 状 況 の 変 化 を 随 時 反 映 する 仕 組 みとなっている 世 帯 の 所 得 が 大 きく 増 減 した 場 合 には その 時 点 で 給 付 額 に 反 映 させてもよいし 年 度 末 に 総 額 を 調 整 してもよい このように イギリスの 給 付 付 き 税 額 控 除 は 適 時 に 適 切 な 給 付 が 可 能 なきめ 細 やかな 制 度 設 計 がなされている これは 低 所 得 者 を 対 象 とする 社 会 保 障 政 策 の 観 点 からは 歓 迎 すべきものといえる その 一 方 で 制 度 の 複 雑 さや 執 行 の 煩 雑 さを 招 いており アメリカ と 同 様 にイギリスでも 過 誤 不 正 受 給 (2006 年 度 の 推 計 値 は 14 億 ポンド)が 大 きな 問 題 となっている( 税 制 調 査 会 (2009b)) (3) オランダ 基 礎 控 除 の 給 付 付 き 税 額 控 除 化 (イ) 導 入 の 経 緯 オランダでは 2001 年 に 大 きな 税 制 改 革 が 行 われた この 改 革 の 主 眼 は 従 来 の 総 合 課 税 制 度 を 改 革 し 二 元 的 所 得 税 に 類 似 するボックスタックス 制 度 を 導 入 したことであり 課 税 ベースの 拡 大 と 税 率 の 引 下 げが 行 われた このとき 併 せて 基 礎 的 な 人 的 控 除 を 含 むすべての 所 得 控 除 を 税 額 控 除 に 変 更 するという 大 転 換 も 行 われた 所 得 控 除 を 税 額 控 除 に 転 換 した 理 由 としては 所 得 再 分 配 効 果 の 強 化 課 税 ベースの 拡 大 女 性 の 社 会 進 出 の 推 進 などが 挙 げられている 2001 年 の 改 革 以 降 は 児 童 税 額 控 除 の 児 童 手 当 への 転 換 (2008 年 ) 税 額 控 除 制 度 の 簡 素 化 (2009 年 )といった 改 正 が 行 われて 現 在 に 至 っている オランダの 制 度 では 控 除 税 額 は 所 得 税 及 び 社 会 保 険 料 と 相 殺 されるに 留 まり 原 則 と して 給 付 は 行 われないが 旧 来 の 税 額 控 除 ( 所 得 税 額 とのみ 相 殺 )を 超 えるという 観 点 か らは 一 種 の 給 付 付 き 税 額 控 除 とみることが 可 能 であろう 社 会 保 険 料 が 約 30%と 高 率 な ため 実 際 の 給 付 はなくとも 低 所 得 世 帯 への 負 担 軽 減 効 果 は 非 常 に 大 きいとされる( 田 近 八 塩 (2006)) 執 行 機 関 は 租 税 関 税 総 局 である 12

15 (ロ) 基 礎 税 額 控 除 わが 国 の 基 礎 控 除 に 相 当 する 基 礎 税 額 控 除 は 最 大 1,987 ユーロが 認 められる(2010 年 ) 上 述 の 通 り 所 得 税 及 び 社 会 保 険 料 と 相 殺 される 特 徴 的 な 点 は 配 偶 者 分 の 基 礎 税 額 控 除 について その 一 部 を 他 方 の 配 偶 者 に 移 転 する ことができることである すなわち 納 税 者 に 配 偶 者 がいて 配 偶 者 が 基 礎 税 額 控 除 を 使 い 切 れなかった 場 合 には 納 税 者 の 支 払 税 額 を 上 限 として 配 偶 者 に 対 して 最 大 1,722 ユ ーロの 還 付 が 行 われる ただし この 移 転 可 能 な 基 礎 税 額 控 除 は 従 来 は 全 額 を 他 方 の 配 偶 者 に 移 転 することが 可 能 とされていたが 2009 年 から 15 年 をかけて 段 階 的 に 消 滅 する ことが 決 定 されている (ハ) 勤 労 税 額 控 除 勤 労 税 額 控 除 は 勤 労 促 進 型 の 給 付 付 き 税 額 控 除 である 57 歳 未 満 の 場 合 の 最 大 控 除 税 額 は 1,489 ユーロで 勤 労 所 得 が 一 定 額 を 超 えると 56 ユーロだけ 減 額 されるが 消 失 はし ない(2010 年 図 表 2-3) 図 表 2-3 オランダの 勤 労 税 額 控 除 のイメージ(2010 年 ) ( 出 典 ) 租 税 関 税 総 局 のサイト< html#p726_10663> 等 から 筆 者 作 成 (ニ) 所 得 依 存 複 合 税 額 控 除 所 得 依 存 複 合 税 額 控 除 の 対 象 者 は 1 片 親 もしくは 夫 婦 のうち 所 得 の 低 い 配 偶 者 で 2 勤 労 所 得 が 4,706 ユーロ 超 の 給 与 収 入 者 及 び 一 定 の 自 営 業 者 3 家 庭 で 12 歳 以 下 の 児 童 を 扶 養 という 要 件 をすべて 満 たすものである 控 除 税 額 には 逓 増 段 階 が 設 けられており 勤 労 所 得 が 33,232 ユーロを 超 える 場 合 に 最 大 控 除 税 額 (1,859 ユーロ)が 与 えられる(2010 年 ) 13

16 (4) ドイツ 児 童 手 当 と 児 童 控 除 の 選 択 制 ドイツでは 1996 年 税 制 改 革 法 で 児 童 手 当 が 社 会 保 障 給 付 から 原 則 として 所 得 税 上 法 の 給 付 に 改 められた この 結 果 児 童 手 当 と 児 童 控 除 が 所 得 税 法 による 単 一 のシステム に 統 合 されることとなった 児 童 手 当 と 児 童 控 除 は 原 則 として 18 歳 未 満 の 子 を 養 育 する 者 を 対 象 とし いずれか 有 利 な 方 のみが 適 用 される 2010 年 の 場 合 児 童 手 当 は 子 1 人 あたり 月 額 184 ユーロで 第 3 子 以 降 は 増 額 される 児 童 控 除 は 7,008 ユーロ( 夫 婦 単 位 課 税 を 選 択 した 場 合 )の 所 得 控 除 である 中 低 所 得 者 の 場 合 は 児 童 手 当 が 高 所 得 者 の 場 合 は 児 童 控 除 が 有 利 となる 実 際 の 仕 組 みとしては 連 邦 雇 用 庁 の 家 族 金 庫 が 児 童 手 当 を 毎 月 支 給 し 後 に 州 の 税 務 署 が 児 童 控 除 と 精 算 する 形 をとる (5) フランス 雇 用 のための 手 当 フランスでは 2001 年 に 雇 用 のための 手 当 (Prime Pour l Emploi: PPE)が 導 入 された PPE は 雇 用 の 創 出 継 続 の 支 援 を 目 的 とした 給 付 付 き 税 額 控 除 である 低 所 得 者 の 勤 労 を 促 進 するために 控 除 税 額 には 逓 増 逓 減 段 階 が 設 けられている 図 表 2-4 フランスの PPE の 概 要 (2010 年 ) 勤 労 所 得 に 応 じた 逓 増 定 額 部 分 配 偶 者 の 所 得 が 低 い 場 合 の 加 算 扶 養 児 童 を 有 する 場 合 の 加 算 3,743~12,475 ユーロ 7.7%の 割 合 で 逓 増 83 ユーロ 子 ども1 人 あたり 12,475~17,451 ユーロ 19.3%の 割 合 で 逓 減 36 ユーロ 17,451~24,950 ユーロ - 配 偶 者 の 所 得 が 低 い 場 合 24,950~26,572 ユーロ - 5.1%の 割 合 で 逓 減 子 どもの 数 にかかわらず 36 ユーロ ( 出 典 )Code général des impôts, Art. 200 sexies < 等 から 筆 者 作 成 フランスの 個 人 所 得 税 における 課 税 単 位 は 家 族 (n 分 n 乗 )であるが PPE の 給 付 額 は 個 人 の 勤 労 所 得 を 元 に 算 出 され 家 族 で 合 算 される PPE には 勤 労 所 得 に 応 じた 逓 増 部 分 逓 減 部 分 はあるが 定 額 部 分 がない すなわち 勤 労 所 得 が 3,743 ユーロから 12,475 ユー ロまでは 控 除 税 額 が 逓 増 し 12,475 ユーロを 超 えると 直 ちに 控 除 税 額 は 逓 減 し 始 め 17,451 ユーロで 消 失 する これに 扶 養 児 童 を 有 する 場 合 には1 人 あたり 最 大 36 ユーロ 配 偶 者 の 所 得 が 少 ない 場 合 には 最 大 83 ユーロが 加 算 される( 図 表 年 ) 夫 婦 子 2 人 の 専 業 主 婦 世 帯 の 場 合 最 大 控 除 税 額 は 1,116 ユーロとなる( 図 表 2-5) PPE の 要 件 として 家 族 の 所 得 には 制 限 が 設 けられている( 例 えば 夫 婦 子 2 人 の 場 合 は 41,478 ユーロ) また 富 裕 税 の 課 税 対 象 者 も 対 象 外 となる 14

17 PPE の 執 行 機 関 は 税 務 当 局 である 公 共 財 政 総 局 である PPE は 所 得 税 の 確 定 申 告 時 に 税 額 から 控 除 される 控 除 しきれない 場 合 や 非 納 税 者 の 場 合 は 残 額 が 小 切 手 又 は 口 座 振 込 みで 給 付 される(ただし 30 ユーロ 未 満 の 給 付 は 行 われない) 図 表 2-5 フランスの PPE のイメージ(2010 年 ) ( 注 ) 夫 婦 子 2 人 の 給 与 所 得 者 世 帯 で 専 業 主 婦 世 帯 の 場 合 ( 出 典 )Codegénéraldesimpôts, Art.200sexies< 等 から 筆 者 作 成 (6) カナダ 消 費 税 逆 進 性 対 策 型 の 給 付 付 き 税 額 控 除 をはじめとする 多 様 な 制 度 カナダで 導 入 されている 給 付 付 き 税 額 控 除 には GSTクレジット カナダ 児 童 手 当 勤 労 税 額 控 除 がある 執 行 機 関 はいずれもカナダ 歳 入 庁 であるが 給 付 の 回 数 などは 相 異 な る (イ)GST クレジット(GST Credit) カナダの GST クレジットは 消 費 税 逆 進 性 対 策 型 の 給 付 付 き 税 額 控 除 である 付 加 価 値 税 である GST(Goods and Services Tax)が 1991 年 に 導 入 された 際 に 生 活 必 需 品 に 係 る GST の 負 担 を 還 付 する 目 的 で GST クレジットも 併 せて 導 入 された GST クレジットは 原 則 として 19 歳 以 上 の 者 が 申 請 できる GST クレジットの 額 は 家 族 の 人 員 構 成 と 家 族 の 所 得 によって 決 まる 2008 年 ( 給 付 期 間 は 2009 年 7 月 ~2010 年 6 月 )は 本 人 分 248 カナダドル 配 偶 者 分 248 カナダドル 18 歳 以 下 の 子 1 人 あたり 130 カナダドルが 与 えられる 一 人 親 の 場 合 は 配 偶 者 みなし 加 算 (248 カナダドル)が 単 身 者 の 場 合 は 最 高 で 130 カナダドルが それぞれ 加 算 される 夫 婦 子 2 人 の 場 合 は 最 大 756 カ ナダドルとなる 家 族 の 実 所 得 が 3 万 2,312 カナダドルを 超 えると 減 額 される( 図 表 2-6) 申 請 の 方 法 は 夫 婦 のいずれかが 税 務 申 告 時 に GSTクレジットを 申 請 する 旨 のチ ェックボックスにチェックするだけでよい 申 告 すべき 収 入 がない 場 合 でも 毎 年 夫 婦 とも 税 務 申 告 を 行 う 必 要 がある 子 どもがいる 場 合 でも カナダ 児 童 手 当 ( 後 述 ) 用 の 手 続 きをしておけば 追 加 的 な 手 続 きは 発 生 しない 税 額 との 相 殺 はなく 全 額 が 年 4 回 (7 15

18 月 10 月 翌 年 1 月 翌 年 4 月 )に 分 けて 給 付 される 図 表 2-6 カナダの GST クレジットのイメージ(2010 年 1 月 時 点 ) ( 出 典 )Canada Revenue Agency< 等 から 筆 者 作 成 (ロ)カナダ 児 童 手 当 (Canada Child Tax Benefit) 1993 年 に 導 入 された 児 童 手 当 は 税 務 当 局 であるカナダ 歳 入 庁 が 執 行 する 給 付 ( 税 額 と の 相 殺 はない)であり 給 付 付 き 税 額 控 除 の 一 種 と 見 ることができる 2008 年 ( 給 付 期 間 は 2009 年 7 月 ~2010 年 6 月 )は 18 歳 未 満 の 子 1 人 あたり 最 大 で 1,340 カナダドル( 第 3 子 以 降 は 若 干 の 加 算 あり)が 与 えられる 家 族 の 実 所 得 が 3 万 8,832 カナダドルを 超 える と 減 額 される 低 所 得 者 に 対 する 加 算 (National Child Benefit Supplement)を 合 わせると 夫 婦 子 2 人 の 場 合 で 最 大 年 額 6,593 カナダドルが 与 えられる 給 付 は 毎 月 行 われる なお 児 童 に 関 する 減 免 措 置 としては カナダ 児 童 手 当 のほかに 2006 年 に 創 設 された 普 遍 的 児 童 ケア 給 付 (Universal Child Care Benefit)や 児 童 税 額 控 除 (Child Tax Credit)もあ る UCCB には 所 得 制 限 がなく 6 歳 未 満 の 児 童 1 人 あたり 月 額 100 カナダドルが 給 付 さ れる CTC は 所 得 制 限 のない 税 額 控 除 ( 給 付 なし)で 18 歳 未 満 の 児 童 1 人 あたり 年 額 カナダドルが 与 えられる (ハ) 勤 労 税 額 控 除 (Working Income Tax Benefit) 勤 労 税 額 控 除 は 好 調 な 経 済 や 財 政 黒 字 を 背 景 として2007 年 に 導 入 された 勤 労 促 進 型 の 給 付 付 き 税 額 控 除 である 原 則 として19 歳 以 上 の 者 が 申 請 できる 2010 年 については 控 除 税 額 は 勤 労 所 得 のうち3,000カナダドルを 超 える 分 の25%で 最 大 控 除 税 額 は 単 身 者 が 925カナダドル 家 族 が1,680カナダドルである 勤 労 所 得 が10,500カナダドル( 家 族 の 場 合 は14,500カナダドル)を 超 えると 控 除 税 額 が 逓 減 する 確 定 申 告 時 に 税 額 から 控 除 し 控 除 しきれない 分 について 給 付 が 行 われる 控 除 税 額 の 見 込 み 額 のうち 一 定 部 分 について は 事 前 に 給 付 を 受 けることもできる 16

19 (7) ニュージーランド 子 どもをもつ 家 族 のための 給 付 付 き 税 額 控 除 (イ) 導 入 の 経 緯 ニュージーランドでは Working for Families 政 策 パッケージが 2004 年 から 2007 年 にかけて 導 入 された 同 政 策 は 就 労 促 進 策 によって 中 低 所 得 層 を 重 点 的 に 支 援 すること で 子 どもの 貧 困 を 削 減 することを 目 的 とするものであり その 一 環 として 既 存 の 制 度 を 改 組 する 形 で 給 付 付 き 税 額 控 除 である Working for Families Tax Credit ( 以 下 WfFTC )が 導 入 された 図 表 2-7 ニュージーランドの 勤 労 税 額 控 除 等 のイメージ(2010 年 度 ) 控 除 税 額 ( NZ ドル/ 年 ) 20,000 15,000 10,000 最 低 家 族 税 額 控 除 就 労 税 額 控 除 5,000 0 家 族 税 額 控 除 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 世 帯 所 得 ( NZドル) ( 注 ) 夫 婦 子 2 人 の 給 与 所 得 者 の 場 合 勤 労 税 額 控 除 については 最 低 賃 金 ( 時 給 12.5NZ ドル)で 働 いたもの としている ( 出 典 ) 内 国 歳 入 庁 のサイト< 筆 者 作 成 (ロ) 制 度 の 概 要 WfFTC の 特 徴 は 2 点 ある 1つは その 対 象 が 18 歳 以 下 の 扶 養 児 童 を 有 する 家 族 に 限 定 されていることである( 低 所 得 の 単 身 者 については 別 のしくみで 税 額 控 除 が 与 えら れる ) もう1つは 4つの 税 額 控 除 から 構 成 され うち3つは 連 動 して 逓 減 することで ある それぞれの 概 要 は 以 下 の 通 りである( 金 額 は 2010 年 度 図 表 2-7 参 照 ) (a) 家 族 税 額 控 除 (Family Tax Credit) 同 控 除 には 就 労 要 件 がなく 類 型 では 児 童 税 額 控 除 に 相 当 する 最 大 控 除 税 額 は 第 1 子 の 場 合 16 歳 未 満 が 4,487NZ ドル 16 歳 以 上 が 5,198NZ ドルで 第 2 子 以 降 の 場 合 は 若 干 減 額 される 17

20 (b) 勤 労 税 額 控 除 (In-Work Tax Credit) 同 控 除 は イギリスと 同 様 に 勤 労 インセンティブの 付 与 の 方 法 として 逓 増 部 分 の 代 わりに 就 労 時 間 の 要 件 を 課 している 具 体 的 には カップルで 週 当 たり 30 時 間 以 上 ( 一 人 親 の 場 合 は 20 時 間 以 上 ) 就 労 する 被 用 者 又 は 自 営 業 者 に 与 えられる 最 大 控 除 税 額 は 18 歳 以 下 の 扶 養 児 童 の 数 に 応 じて 決 まり 児 童 が 3 人 以 下 の 場 合 は 年 額 3,120NZ ドルが 与 え られ 4 人 目 以 降 については1 人 あたり 780NZ ドルが 加 算 される (c) 新 生 児 税 額 控 除 (Parental Tax Credit) 同 控 除 は 生 後 8 週 までの 新 生 児 を 有 する 家 族 に 対 して 与 えられる (d) 最 低 家 族 税 額 控 除 (Minimum Family Tax Credit) 同 控 除 は 18 歳 以 下 の 扶 養 児 童 を 有 し カップルで 週 当 たり 30 時 間 以 上 ( 一 人 親 の 場 合 は 20 時 間 以 上 ) 就 労 する 給 与 賃 金 所 得 者 に 対 して 税 引 き 後 所 得 が 20,546NZ ドルに 達 するよう 最 低 生 活 費 を 保 障 するものである 以 上 の WfFTC を 構 成 する 税 額 控 除 は イギリスの WTC や CTC と 同 様 に 一 体 として 設 計 されており 前 3 者 は 家 族 の 所 得 が 36,827NZ ドルを 超 えると 連 動 して 逓 減 する WfFTC の 執 行 機 関 は 原 則 として 内 国 歳 入 庁 である 控 除 税 額 は 所 得 税 額 と 相 殺 され 超 過 分 が 給 付 される 給 付 の 回 数 は 1 週 間 ごと 2 週 間 ごと 年 1 回 から 選 択 でき 口 座 振 込 で 給 付 される (ハ) 消 費 税 逆 進 性 対 策 ここで WfFTC について 重 要 な 点 を 指 摘 しておきたい それは WfFTC の 源 流 にあた る 家 族 扶 養 税 額 控 除 (Family Support Tax Credit)と 最 低 家 族 所 得 保 障 制 度 (Guaranteed Minimum Family Income Scheme) が 付 加 価 値 税 である GST が 1986 年 に 導 入 された 際 に 併 せて 設 けられたことである ニュージーランドの GST は 単 一 税 率 かつ 課 税 ベース がきわめて 広 いことから 理 想 的 な 付 加 価 値 税 と 考 えられている このような GST が 導 入 できた 背 景 には GST の 低 所 得 者 層 への 負 担 増 は 複 数 税 率 や 非 課 税 ではなく 租 税 制 度 と 社 会 保 障 給 付 制 度 を 含 めたシステム 全 体 の 調 整 を 通 じて 解 決 すべきものという 考 えがあ ったことがある( 大 宮 (1995)) 従 って 広 くとらえれば ニュージーランドの WfFTC を 消 費 税 逆 進 性 対 策 型 の 給 付 付 き 税 額 控 除 とみることも 可 能 であろう (8) スウェーデン 地 方 所 得 税 との 相 殺 分 を 国 が 補 てん スウェーデンでは 2007 年 に 勤 労 税 額 控 除 (In-Work Tax Credit)が 導 入 された 導 入 の 主 なねらいは 特 に 中 低 所 得 者 層 への 就 労 意 欲 の 促 進 を 図 ろうとするものであるが 控 除 税 額 には 逓 減 段 階 が 設 けられておらず すでに 職 を 得 ている 者 の 限 界 税 率 の 引 下 げという 色 合 いもある 控 除 税 額 の 基 準 となる 所 得 は 個 人 単 位 で 最 大 控 除 税 額 は 約 2.1 万 スウェーデ 18

21 ン クローネ(2010 年 )である 執 行 機 関 はスウェーデン 国 税 庁 である 控 除 税 額 の 上 限 は 地 方 所 得 税 額 (ただし 地 方 所 得 税 額 と 相 殺 するための 財 源 は 国 が 支 出 )であり 実 際 には 給 付 は 行 われない (9) 韓 国 資 産 要 件 つきの 勤 労 奨 励 税 制 韓 国 では 2008 年 に 就 労 勤 労 意 欲 の 向 上 を 目 的 として 勤 労 奨 励 税 制 が 導 入 された 2009 年 度 における 対 象 者 は 18 歳 未 満 の 子 を1 人 以 上 扶 養 する 低 所 得 ( 夫 婦 の 合 計 所 得 額 が 1,700 万 ウォン 未 満 )の 勤 労 者 である 資 産 に 関 する 要 件 があり 15,000 万 ウォン 超 の 住 宅 を 所 有 2 住 宅 を2 軒 以 上 所 有 3 住 宅 を 含 む 財 産 の 合 計 額 が1 億 ウォン 以 上 のい ずれかの 条 件 を 満 たすものは 対 象 外 となる 導 入 時 と 比 較 すると 有 子 要 件 や 資 産 要 件 が 緩 和 されている 今 後 も 有 子 要 件 の 廃 止 や 事 業 者 への 拡 大 など 適 用 範 囲 が 順 次 拡 大 される 見 込 みである 勤 労 奨 励 金 の 給 付 額 には 逓 増 定 額 逓 減 の3 段 階 があり 夫 婦 子 2 人 の 場 合 最 大 で 120 万 ウォンが 与 えられる 執 行 機 関 は 国 税 庁 である 奨 励 金 は 所 得 税 額 から 控 除 され 控 除 しきれない 分 については 給 付 される (10) シンガポール 時 限 措 置 の 消 費 税 逆 進 性 対 策 シンガポールでは 2007 年 7 月 から 付 加 価 値 税 である GST の 税 率 が5%から7%に 引 き 上 げられた 税 率 の 引 上 げにあたっては その 影 響 を 緩 和 するため 時 限 的 措 置 として GST オフセットパッケージが 実 施 された GST オフセットパッケージは 複 数 の 方 策 から なる 包 括 的 なものであり その 中 心 となる 施 策 が GST クレジットと 高 齢 者 ボーナスであ る (イ)GST クレジット(GST Credit) GST クレジットは 21 歳 以 上 の 者 を 対 象 とし 4 年 間 にわたって 最 大 で 年 額 250S ドル を 給 付 するものである 給 付 額 は 住 宅 の 年 間 資 産 価 額 と 年 間 課 税 所 得 に 応 じて 決 まる 2010 年 は 給 付 の 最 終 回 にあたるが その 給 付 額 は 図 表 2-8のとおりである なお GST クレジットの 最 大 給 付 総 額 は 当 初 は4 年 間 で 最 大 1,000S ドルの 予 定 であったが 2009 年 に 限 り 不 況 の 影 響 を 緩 和 するために GST クレジットと 高 齢 者 ボーナスは 倍 額 が 支 給 さ れた GST クレジットを 受 給 するためには 中 央 積 立 基 金 (CPF)から 送 付 される 通 知 に 対 し 登 録 手 続 きをすればよい 一 度 登 録 すれば 翌 年 以 降 の 再 登 録 は 必 要 ない 19

22 図 表 2-8 GST クレジットの 概 要 (2010 年 給 付 分 ) 住 宅 の 年 間 資 産 価 額 (2007 年 ) 5,000S ドル 以 下 5,000S ドル 超 10,000S ドル 超 10,000S ドル 以 下 年 間 課 税 所 得 29,000 S ドル 以 下 年 額 250S ドル 年 額 100S ドル (2009 年 申 告 分 ) 29,000 S ドル 超 100,000 S ドル 以 年 額 200S ドル 下 100,000 S ドル 超 100S ドル(1 年 間 のみ) ( 出 典 ) GST Offset Package Overview のサイト< 筆 者 作 成 (ロ) 高 齢 者 ボーナス(Senior Citizen s Bonus) 高 齢 者 ボーナスは 55 歳 以 上 で 年 間 課 税 所 得 が 100,000S ドル 以 下 の 者 を 対 象 とするも のである GST クレジットと 同 様 に4 年 間 の 時 限 措 置 で 給 付 額 は 年 齢 住 宅 の 年 間 資 産 価 額 年 間 課 税 所 得 に 応 じて 決 まる 2010 年 の 最 大 給 付 額 は 60 歳 以 上 の 場 合 年 額 250S ドルである GST クレジットを 受 給 するための 手 続 きをしておけば 高 齢 者 ボーナス のために 新 たな 手 続 きを 行 う 必 要 はない なお 高 齢 者 ボーナスの3 分 の2は 現 金 で 支 払 われ 3 分 の1は 中 央 積 立 基 金 の 医 療 口 座 に 積 み 立 てられる 2. 諸 外 国 の 事 例 から 見 えてくる 制 度 設 計 上 の 論 点 以 下 では 諸 外 国 の 事 例 に 即 して 給 付 付 き 税 額 控 除 を 導 入 する 際 の 論 点 をいくつかと りあげる (1) 所 得 の 単 位 ( 個 人 又 は 世 帯 ) 給 付 付 き 税 額 控 除 の 控 除 税 額 を 算 定 する 際 に 基 礎 となる 所 得 を 個 人 単 位 とするか 世 帯 単 位 とするかは 勤 労 促 進 効 果 と 所 得 再 分 配 効 果 のどちらをより 重 視 するかという 選 択 と 言 い 換 えることができる 世 帯 単 位 とすると 生 活 実 態 に 即 して 対 象 を 絞 り 込 むことができ 個 人 単 位 の 場 合 より も 低 所 得 世 帯 に 手 厚 い 支 援 を 効 果 的 に 行 うことが 可 能 となる その 反 面 世 帯 に 属 する 2 人 目 の 稼 得 者 ( 典 型 的 には 妻 )は 相 対 的 に 高 い 限 界 実 効 税 率 に 直 面 することになり 就 労 促 進 の 観 点 からは 効 果 的 でない 結 婚 へのペナルティとして 作 用 するおそれもある ま た 課 税 単 位 は 個 人 単 位 が 主 流 であり 世 帯 単 位 での 所 得 の 捕 捉 には 追 加 的 なコストが 発 生 する 個 人 単 位 とすると 勤 労 促 進 効 果 の 観 点 からは 世 帯 単 位 よりも 効 果 的 であり 基 準 とな る 所 得 も 捕 捉 しやすい その 反 面 例 えば 高 所 得 世 帯 のパート 配 偶 者 といった 者 にも 恩 恵 が 及 ぶことから 所 得 再 分 配 の 観 点 からは 効 率 的 ではなく 所 要 財 源 も 大 きくなりがちで ある 勤 労 促 進 型 の 税 額 控 除 のうち 2008 年 時 点 で 世 帯 単 位 を 採 用 している 国 には 例 えば アメリカ イギリス カナダ ニュージーランド 韓 国 がある 個 人 単 位 を 採 用 している 20

23 国 も 決 して 少 なくはなく 例 えば オランダ スウェーデン デンマーク ベルギー フ ィンランド フランスなどが 挙 げられる なお 所 得 税 の 算 定 に 個 人 単 位 を 採 用 し 給 付 付 き 税 額 控 除 の 算 定 に 世 帯 単 位 を 採 用 している 国 は 珍 しくないが フランスは 逆 に 所 得 税 の 算 定 には 世 帯 単 位 PPE の 算 定 には 個 人 単 位 を 使 用 しており これは 珍 しいパター ンである 児 童 税 額 控 除 については 世 帯 単 位 が 主 流 である 政 策 目 的 として 勤 労 促 進 効 果 よりも 児 童 の 貧 困 の 削 減 の 方 が 重 視 されていると 考 えれば 自 然 なことであろう (2) 相 殺 や 給 付 の 範 囲 相 殺 する 税 目 の 範 囲 や 相 殺 と 給 付 との 関 係 ( 全 額 給 付 相 殺 後 に 給 付 相 殺 のみで 給 付 なし 等 )も 国 によって 様 々である まず 後 者 の 相 殺 と 給 付 との 関 係 についてであるが 給 付 付 き(non-wastable) すなわち 全 額 給 付 又 は 相 殺 後 に 給 付 する 方 が 相 殺 のみで 給 付 なし(wastable)の 場 合 よりも 貧 困 の 削 減 や 勤 労 促 進 のためには 効 果 的 である 諸 外 国 では アメリカ(EITC 一 定 の 場 合 の CTC) イギリス(WTC CTC) フランス(PPE) カナダ(GST クレジット CCTB)など 勤 労 型 児 童 型 といった 類 型 に 関 わらず 給 付 付 きとしている 国 が 多 い 旧 来 の 税 額 控 除 ( 所 得 税 とのみ 相 殺 し 税 額 を 超 える 給 付 は 行 わない)の 場 合 には 課 税 最 低 限 以 下 の 低 所 得 者 層 に 対 しては 恩 恵 を 及 ぼさないことから 効 果 は 限 定 的 である その 反 面 所 要 財 源 は 少 なくてすむ 給 付 なしの 場 合 でも 一 定 の 効 果 が 期 待 できる 場 合 がある 所 得 税 以 外 の 租 税 公 課 とも 相 殺 が 可 能 な 場 合 や 低 所 得 者 の 租 税 公 課 負 担 が 高 い 場 合 などである 例 えばオランダの 場 合 給 付 こそ 行 われないものの 控 除 税 額 は 所 得 税 だけでなく 高 率 の 社 会 保 険 料 とも 相 殺 される また スウェーデンの 勤 労 税 額 控 除 では 地 方 所 得 税 ( 課 税 最 低 限 が 低 く 平 均 で 30%を 超 す 比 例 税 率 ) 額 を 上 限 に 相 殺 可 能 とされている なお 上 述 (1)の 所 得 の 単 位 との 関 連 では 世 帯 単 位 の 場 合 にはおおむね 給 付 付 きである が 個 人 単 位 の 場 合 には 租 税 公 課 との 相 殺 にとどめられている 場 合 が 多 い (3) 勤 労 促 進 の 仕 組 み 勤 労 促 進 型 の 給 付 付 き 税 額 控 除 で 勤 労 に 対 するインセンティブを 付 与 する 方 法 は 第 1 章 にあるとおり 大 別 すると2つある 1つは 控 除 税 額 に 逓 増 段 階 を 設 けることである 逓 増 段 階 の 存 在 によって 控 除 税 額 を 最 大 化 するために 勤 労 時 間 を 上 昇 させようという 強 いインセンティブが 働 く その 一 方 で 計 算 は 複 雑 化 するため アメリカのように 申 請 者 自 身 が 控 除 税 額 を 算 出 する 場 合 には 申 請 者 への 負 担 が 生 じたり 計 算 ミスが 生 じやすくなるといったデメリットがある 逓 増 段 階 は アメリカ フランス オランダ カナダ 韓 国 など 多 くの 国 の 制 度 で 採 用 されてい る 21

24 もう1つの 方 法 は 勤 労 時 間 の 要 件 を 設 けることである これによって 高 賃 金 で 短 時 間 しか 働 かないような 者 が 受 益 者 となることを 防 ぐことができる その 反 面 勤 労 時 間 と いう 追 加 的 な 情 報 を 必 要 とし 行 政 コストが 高 くなる この 方 法 は イギリス ニュージ ーランドといった 限 られた 国 でしか 採 用 されていない なお フランスでは パートタイム 労 働 者 については フルタイムで 働 く 者 の 控 除 税 額 を 基 準 として 労 働 時 間 に 応 じて 控 除 税 額 を 調 整 する 仕 組 みを 採 用 している (4) 逓 減 の 有 無 逓 減 の 傾 き 勤 労 促 進 型 の 税 額 控 除 では ほとんどの 国 で 逓 減 段 階 が 設 けられている すなわち 所 得 が 一 定 額 を 超 えると 控 除 税 額 が 減 少 し 最 終 的 には 消 失 する これは 所 要 財 源 を 減 少 させるとともに 所 得 再 分 配 効 果 を 高 めるという 利 点 がある その 反 面 逓 減 段 階 では 税 負 担 が 増 える 上 に 控 除 税 額 が 減 少 することから 限 界 実 効 税 率 が 高 くなるという 問 題 が 発 生 する これに 社 会 保 険 料 負 担 の 増 加 や 各 種 の 給 付 ( 住 宅 手 当 や 家 族 手 当 等 )の 削 減 が 組 み 合 わさることによって 実 質 的 な 限 界 実 効 税 率 がさらに 高 まると 勤 労 意 欲 を 著 しく 削 ぐ 結 果 ともなりうる 逓 減 段 階 のもたらすデメリットを 緩 和 する1つの 方 策 として そもそも 逓 減 段 階 を 設 け ないという 選 択 肢 もある この 場 合 勤 労 者 全 体 が 恩 恵 に 浴 することから 所 要 財 源 が 大 きくなるという 問 題 が 発 生 する スウェーデンとオランダでは 高 所 得 者 であっても 控 除 が 消 失 しない 仕 組 みが 採 用 されているが これはごくまれな 例 である 現 実 的 には 逓 減 段 階 における 勤 労 意 欲 の 阻 害 という 問 題 を 解 消 するために 逓 減 の 傾 きを 緩 やかにするという 方 法 がとられることがある 実 際 イギリスでは 旧 制 度 (WFTC) の 下 よりも 現 行 の WTC の 方 が 逓 減 率 が 低 く 設 定 されている (5) 控 除 税 額 の 最 大 額 控 除 税 額 の 最 大 額 をどの 水 準 に 設 定 するかは 予 算 上 の 制 約 と 大 きく 関 連 する 難 しい 問 題 である OECD(2005)によれば 主 要 な 政 策 目 的 が 非 就 労 者 の 就 労 への 移 行 ならば 控 除 税 額 は 控 え 目 にし 逓 減 率 も 相 対 的 に 低 めとすることが 望 ましく 既 に 就 労 している 者 のキャリアの 向 上 や 勤 労 時 間 の 増 加 を 主 要 な 目 的 とするならば 控 除 税 額 を 高 くし 逓 減 率 を 早 める 方 が 望 ましいという ちなみに 勤 労 促 進 型 の 税 額 控 除 について 最 大 控 除 税 額 の 水 準 (2008 年 )を 平 均 賃 金 との 比 較 で 見 てみると 図 表 2-9のようになる アメリカとイギリスが 平 均 賃 金 の 10% 超 と 突 出 しているが その 他 の 国 はおおむね 平 均 賃 金 の5% 以 下 の 水 準 である なお 控 除 税 額 の 算 定 に 世 帯 の 所 得 を 用 いている 場 合 個 人 に 対 する 最 大 控 除 税 額 は 世 帯 向 けよりも 一 般 に 低 く 設 定 されている 22

25 図 表 2-9 諸 外 国 の 勤 労 税 額 控 除 における 最 大 控 除 税 額 の 水 準 名 称 通 貨 単 位 最 大 控 除 税 額 (a) 勤 労 者 の 平 均 賃 金 (b) 最 大 控 除 税 額 の 水 準 (c)=(a)/(b) ベルギー 雇 用 ボーナス ユーロ 2,100 40, % カナダ 勤 労 税 額 控 除 カナダドル 1,019 43, % デンマーク 雇 用 手 当 クローネ 12, , % フィンランド 勤 労 税 額 控 除 ユーロ , % フランス 雇 用 のための 手 当 ユーロ 1,116 32, % 韓 国 勤 労 奨 励 税 制 ウォン 800,000 34,652, % オランダ 被 用 者 税 額 控 除 ユーロ 1,443 42, % ニュージーランド 勤 労 税 額 控 除 NZ ドル 3,120 47, % スウェーデン 勤 労 税 額 控 除 クローナ 14, , % イギリス 勤 労 税 額 控 除 ポンド 4,305 33, % アメリカ 勤 労 税 額 控 除 ドル 4,824 40, % ( 注 )カナダは 夫 婦 の 場 合 フランス 韓 国 イギリス アメリカは 夫 婦 子 2 人 の 場 合 ニュージーランドは 子 を 有 する 夫 婦 の 場 合 金 額 は 年 額 ( 出 典 )OECD(2009)から 作 成 (6) 資 産 の 要 件 給 付 付 き 税 額 控 除 の 主 な 対 象 は 一 般 に 所 得 が 低 い 個 人 又 は 世 帯 であるが 所 得 要 件 だけでは 所 得 は 低 いが 多 額 の 資 産 を 有 する 者 も 対 象 に 含 まれてしまう これを 避 けるために 資 産 に 関 連 する 要 件 を 設 けている 国 もある 例 えば アメリカの EITC では 一 定 程 度 の 資 産 保 有 が 推 定 されるような 外 国 所 得 を 得 ている 者 や 投 資 所 得 が 一 定 額 (2010 年 の 場 合 3,100 ドル)を 超 える 者 を 対 象 外 としている フランスの PPE では 富 裕 税 の 課 税 対 象 者 (2009 年 の 場 合 資 産 が 79 万 ユーロを 超 える 世 帯 )は 対 象 外 となる 韓 国 では 15,000 万 ウォン 超 の 住 宅 を 所 有 2 住 宅 を2 軒 以 上 所 有 3 住 宅 を 含 む 財 産 の 合 計 額 が1 億 ウォン 以 上 のいずれかを 満 たすものは 対 象 外 となる その 一 方 で 多 くの 国 では 資 産 に 関 連 する 要 件 は 設 けられていない また イギリスの ように 旧 制 度 (WFTC)の 下 では 貯 蓄 残 高 が 8,000 ポンド 以 下 といった 厳 しい 資 産 要 件 を 課 していたところ 低 所 得 者 の 貯 蓄 を 阻 害 することが 問 題 視 され 現 行 制 度 に 衣 替 えし た 際 に 資 産 要 件 を 廃 止 した 国 もある (7) 納 税 者 番 号 制 度 給 付 付 き 税 額 控 除 制 度 における 最 大 の 課 題 の 一 つは 過 誤 や 不 正 による 受 給 をいかに 防 止 するかということである これを 回 避 するための 有 効 な 手 段 の 一 つとして 納 税 者 番 号 制 度 の 活 用 が 挙 げられる 例 えば アメリカやカナダでは 社 会 保 障 番 号 が オランダ スウェーデン 韓 国 等 では 住 民 登 録 番 号 が それぞれ 納 税 者 番 号 として 税 務 全 般 に 活 用 されている イギリスでは 税 務 全 体 で 利 用 されるような 納 税 者 番 号 は 存 在 しないが 給 付 付 き 税 額 控 除 の 申 請 の 際 には 国 民 保 険 番 号 の 記 入 が 求 められる 23

26 もっとも 納 税 者 番 号 があったとしても 所 得 の 捕 捉 には 限 界 があり したがって 過 誤 や 不 正 を 完 全 に 防 げるわけではない 実 際 アメリカで 過 誤 不 正 受 給 が 深 刻 な 問 題 とな っていることは 第 8 章 で 指 摘 されているとおりである その 一 方 で EITC の 申 請 時 には 本 人 分 や 配 偶 者 分 だけでなく 子 の 分 の 社 会 保 障 番 号 も 記 入 を 求 められ EITC の 過 誤 不 正 受 給 の 事 前 防 止 に 一 定 の 役 割 を 果 たしているのも 事 実 である こうした 意 味 で 納 税 者 番 号 制 度 又 はそれに 代 替 する 番 号 制 度 の 存 在 は 過 誤 や 不 正 を 防 止 するための 十 分 条 件 で はないが 必 要 条 件 であるとはいえるであろう (8) 財 源 最 後 に 給 付 付 き 税 額 控 除 の 導 入 や 拡 充 に 必 要 とされる 財 源 がどのように 確 保 されてき たか という 点 をみてみたい 制 度 設 計 上 の 論 点 の 多 くは 予 算 上 の 制 約 があるなかで 何 を 優 先 すべきか という 選 択 の 問 題 であるためである 第 一 に 福 祉 改 革 とのパッケージで 行 われるケースがある 例 えば クリントン 政 権 下 では 1994 年 から 1996 年 にかけて 勤 労 税 額 控 除 (EITC)を 大 幅 に 拡 充 する 一 方 で 併 せ て 福 祉 制 度 改 革 による 受 給 期 間 の 制 限 等 を 行 うことで 財 政 負 担 を 緩 和 させた 第 二 に 税 制 改 革 の 一 環 として 行 われるケースがある 例 えば カナダの GST クレジッ トは 1991 年 に GST が 導 入 された 際 に その 逆 進 的 とされる 性 質 を 緩 和 する 目 的 で 設 け られた また オランダでは 2001 年 に 増 減 税 一 体 で 行 われた 大 きな 所 得 税 改 革 のなかで 従 来 の 総 合 課 税 制 度 から 二 元 的 所 得 税 に 類 似 のボックスシステムに 移 行 するとともに 基 礎 控 除 や 勤 労 控 除 が 所 得 控 除 から 税 額 控 除 に 転 換 された 第 三 に 主 として 減 税 政 策 の 一 環 として 行 われるケースがある カナダでは 近 年 好 調 な 経 済 や 財 政 黒 字 等 を 背 景 として 所 得 税 法 人 税 GST の 減 税 が 相 次 いで 実 施 されて きた 2007 年 に 導 入 された 勤 労 税 額 控 除 もこの 文 脈 の 中 で 捉 えることができる 以 上 主 要 な 論 点 を 概 観 してきたが このほかにも 基 準 となる 所 得 の 算 定 期 間 ( 前 年 又 は 現 年 ) 給 付 の 回 数 など 検 討 すべき 課 題 は 多 い 全 体 を 通 じて 言 えることは 政 策 目 的 を 明 確 化 する 必 要 性 はもちろんのこと いかに 公 平 性 と 簡 素 さのバランスをとり かつ 適 切 な 執 行 体 制 を 整 備 するかが 重 要 だということで ある 公 平 性 と 簡 素 さは 往 々にしてトレードオフの 関 係 にあり 公 平 性 を 追 求 するあまり 仕 組 みをきめ 細 かくしすぎると 簡 素 さが 失 われ 結 果 として 執 行 コストの 増 加 や 受 給 率 の 低 下 をもたらすおそれがあるからである アメリカで EITC が 導 入 されてから 30 年 以 上 が 経 過 した 現 在 諸 外 国 の 経 験 も 蓄 積 して きたところである 他 国 の 経 験 を 参 考 にしつつ 日 本 での 議 論 を 深 めるための 土 壌 は 整 っ てきているといえよう 24

27 国 制 度 の 名 称 類 型 制 度 導 入 年 図 表 2-10 諸 外 国 の 給 付 付 き 税 額 控 除 の 概 要 対 象 者 控 除 税 額 給 付 の 仕 組 み 逓 増 逓 減 控 除 税 額 の 基 準 となる 所 得 の 単 位 夫 婦 子 2 人 の 場 合 最 税 額 と 相 殺 し 残 額 を 大 5,036 ドル 給 付 子 1 人 あたり 1,000 ドル 税 額 と 相 殺 一 定 の 場 あり あり 個 人 と 世 帯 合 に 残 額 を 給 付 の 選 択 制 1 人 あたり 最 大 400 ドル 所 得 税 社 会 保 険 税 と あり あり 個 人 と 世 帯 相 殺 給 付 なし の 選 択 制 執 行 機 関 ( 参 考 ) 納 税 者 番 号 ( 参 考 ) 課 税 単 位 アメリカ 勤 労 税 額 控 除 勤 労 型 1975 年 低 所 得 勤 労 者 ( 資 産 要 件 あり) あり あり 世 帯 内 国 歳 入 庁 社 会 保 障 番 号 を 活 用 個 人 と 世 帯 の 児 童 税 額 控 除 児 童 型 1998 年 17 歳 未 満 の 子 を 養 育 する 中 所 得 者 選 択 制 で 所 得 が 一 定 額 以 上 のもの MWP 税 額 控 除 勤 労 型 2009 年 勤 労 世 帯 の 95%を 対 象 * 時 限 措 置 イギリス 勤 労 税 額 控 除 勤 労 型 2003 年 16 歳 以 上 で 子 どもを 養 育 する 就 労 夫 婦 子 2 人 の 場 合 最 全 額 給 付 なし あり 世 帯 歳 入 関 税 庁 税 務 の 一 部 個 人 者 又 は 25 歳 以 上 の 就 労 者 ( 就 労 大 4,525 ポンド 一 体 的 に 国 民 保 険 時 間 の 要 件 あり) に 逓 減 番 号 を 活 用 児 童 税 額 控 除 児 童 型 2003 年 原 則 16 歳 未 満 の 子 を 養 育 する 者 夫 婦 子 2 人 の 場 合 最 大 5,145 ポンド ドイツ 児 童 手 当 児 童 型 1996 年 原 則 18 歳 未 満 の 子 を 養 育 する 者 子 1 人 あたり 2,208 ユー 全 額 給 付 なし なし - 家 族 金 庫 が 支 税 務 識 別 番 個 人 と * 児 童 手 当 と 児 ロ 給 し 後 に 州 号 が 2009 年 世 帯 の 童 控 除 のいずれ の 税 務 署 が 児 に 導 入 選 択 制 か 一 方 のみ 適 用 童 控 除 と 清 算 フランス 雇 用 のための 手 勤 労 型 2001 年 低 所 得 勤 労 者 夫 婦 子 2 人 の 場 合 最 税 額 と 相 殺 し 残 額 を あり あり 個 人 公 共 財 政 総 局 なし 子 どもを 当 大 1,116 ユーロ 給 付 含 む 世 帯 オランダ 基 礎 税 額 控 除 年 全 納 税 義 務 者 1 人 あたり 最 大 1,987 ユ所 得 税 社 会 保 険 料 と なし なし - 租 税 関 税 総 局 市 民 サービ 個 人 ーロ( 配 偶 者 に 一 部 を相 殺 原 則 給 付 なし ス 番 号 を 活 移 転 可 能 ) 用 勤 労 税 額 控 除 勤 労 型 2001 年 全 ての 給 与 収 入 者 及 び 自 営 業 者 1 人 あたり 最 大 1,489 ユ あり あり 個 人 ーロ 消 失 なし 所 得 依 存 複 合 税 勤 労 型 2009 年 片 親 又 は 夫 婦 のうち 所 得 の 低 い 配 最 大 1,859 ユーロ あり なし 個 人 額 控 除 偶 者 で 勤 労 所 得 額 が 一 定 以 上 あ り 12 歳 以 下 の 児 童 を 扶 養 する 者 スウェー 勤 労 税 額 控 除 勤 労 型 2007 年 全 ての 給 与 収 入 者 及 び 自 営 業 者 最 大 約 2.1 万 クローネ 地 方 所 得 税 額 を 上 限 あり なし 個 人 ス ウェーデン個 人 識 別 番 個 人 デン に 相 殺 給 付 なし 国 税 庁 号 を 活 用 カナダ GST クレジット 消 費 税 1991 年 低 中 所 得 者 夫 婦 子 2 人 の 場 合 最 全 額 給 付 原 則 あり 世 帯 カナダ 歳 入 庁 社 会 保 険 番 個 人 逆 進 性 大 756 カナダドル なし 号 を 活 用 対 策 型 カナダ 児 童 手 当 児 童 型 1993 年 18 歳 未 満 の 子 を 養 育 する 者 夫 婦 子 2 人 の 場 合 最 大 6,593 カナダドル 勤 労 税 額 控 除 勤 労 型 2007 年 低 所 得 勤 労 者 夫 婦 子 2 人 の 場 合 最 税 額 と 相 殺 し 残 額 を 大 1,680 カナダドル 給 付 ニュージ 家 族 税 額 控 除 児 童 型 2007 年 18 歳 以 下 の 子 を 扶 養 する 家 族 夫 婦 子 2 人 の 場 合 最 税 額 と 相 殺 し 残 額 を ーランド 大 9,849NZ ドル 給 付 勤 労 税 額 控 除 勤 労 型 2007 年 18 歳 以 下 の 子 を 扶 養 する 家 族 夫 婦 子 2 人 の 場 合 最 ( 就 労 時 間 の 要 件 あり) 大 3,120NZ ドル 韓 国 勤 労 奨 励 税 制 勤 労 型 2008 年 原 則 18 歳 未 満 の 子 を 養 育 する 低 所 最 大 120 万 ウォン 税 額 と 相 殺 し 残 額 を 得 勤 労 者 ( 資 産 要 件 あり) 給 付 なし あり 世 帯 あり あり 世 帯 なし あり 一 体 的 に 逓 減 世 帯 原 則 として 内 国 歳 入 庁 納 税 者 番 号 あり あり 世 帯 国 税 庁 住 民 識 別 番 号 を 活 用 個 人 個 人 ( 出 典 ) 財 務 省 税 制 調 査 会 各 国 の 財 政 当 局 及 び 税 務 当 局 のサイト 等 から 筆 者 作 成 アメリカ ドイツ フランス オランダ スウェーデン カナダ( 勤 労 税 額 控 除 )は 2010 年 時 点 イギリス ニュージーランドは 2010 年 度 時 点 カナダ (GST クレジット カナダ 児 童 手 当 )は 2009 年 7 月 ~2010 年 6 月 給 付 分 韓 国 は 2009 年 度 時 点 のもの 控 除 税 額 の 算 出 に 当 たっては 納 税 者 や 子 の 年 齢 について 一 定 の 仮 定 を 置 いたうえで 試 算 している 25

28 第 3 章 日 本 での 給 付 付 き 税 額 控 除 導 入 に 伴 う 諸 課 題 と 検 討 民 主 党 マニフェスト( 民 主 党 政 策 集 INDEX2009 )や 平 成 22 年 度 税 制 大 綱 では 我 が 国 の 給 付 付 き 税 額 控 除 の 導 入 の 目 的 として 1 就 労 促 進 2 低 所 得 者 への 経 済 支 援 3 消 費 税 の 逆 進 性 対 策 の3つが 特 掲 されている 本 稿 では 主 に 勤 労 促 進 策 とワーキングプア 対 策 を 兼 ねるものとして 勤 労 税 額 控 除 を また 消 費 税 率 引 き 上 げの 逆 進 性 対 策 としての 給 付 付 き 税 額 控 除 の2つを 取 り 上 げたい 1. 日 本 の 雇 用 問 題 と 勤 労 税 額 控 除 (1) 勤 労 税 額 控 除 導 入 の 意 義 必 要 性 格 差 貧 困 が 我 が 国 で 大 きな 問 題 となる 中 勤 労 に 対 するインセンティブを 高 め 低 所 得 者 の 生 活 や 子 育 てを 支 援 する 給 付 付 き 税 額 控 除 は 1970 年 代 の 米 国 で 導 入 され 英 国 等 欧 州 で 広 まり 今 では 欧 米 の 共 通 政 策 (common policy)として 大 きな 成 果 を 上 げている 税 制 と 社 会 保 障 を 一 体 的 に 設 計 し 勤 労 を 通 じて 豊 かな 社 会 を 作 り 上 げるというワークフェ ア 思 想 に 基 づく 本 制 度 は 遅 れて 格 差 貧 困 問 題 に 直 面 した 我 が 国 にとってきわめて 参 考 になる 政 策 で 早 期 の 導 入 が 期 待 されている 我 が 国 のこれまでの 雇 用 対 策 の 思 想 は 勤 労 できない 者 は 生 活 保 護 失 業 者 で 有 資 格 者 は 失 業 保 険 制 度 ( 特 別 会 計 )での 対 応 と 区 分 けされてきた ところがリーマンショック を 契 機 に 派 遣 村 が 大 きな 注 目 を 集 める 中 で 失 業 保 険 期 間 経 過 者 や 受 給 無 資 格 者 等 失 業 手 当 を 受 けられない 人 たちへの 対 策 の 必 要 性 が 認 識 され 2009 年 4 月 の 経 済 危 機 対 策 とし て 職 業 訓 練 中 の 生 活 費 を 支 給 する 制 度 として 緊 急 人 材 育 成 就 職 支 援 基 金 ( 一 般 会 計 訓 練 生 活 支 援 給 付 )が 創 設 された この 制 度 は 第 1のセーフティネットである 失 業 保 険 と 最 後 のセーフティネットである 生 活 保 護 の 間 を 支 援 する 第 2のセーフティネット ともいうべきもので 欧 州 諸 国 では 効 果 を 上 げてきた 政 策 である この 政 策 は これまで の 失 業 中 の 所 得 保 障 と 区 別 して 職 業 訓 練 と 生 活 支 援 をリンクさせた 点 に 大 きな 特 色 があ り 勤 労 を 通 じて 豊 かな 生 活 を 送 るというワークフェア 思 想 の 走 りともいえる 2011 年 度 からは 恒 久 的 な 求 職 者 支 援 制 度 として 発 足 することが 決 まっている このように 徐 々に 拡 充 されてきた 我 が 国 の 制 度 であるが 働 いていて 所 得 があるものの その 金 額 が 低 い 者 (いわゆるワーキング プア)に 直 接 金 銭 的 な 支 援 を 行 い 労 働 インセ ンティブを 供 与 し 就 業 を 促 進 する 制 度 である 勤 労 税 額 控 除 ( 給 付 付 き 税 額 控 除 の 一 種 )は いまだ 存 在 しない 英 国 等 欧 州 の 雇 用 政 策 を 見 ると 失 業 手 当 等 の 現 金 給 付 職 業 紹 介 や 職 業 訓 練 などの 就 職 支 援 保 育 所 の 整 備 等 働 く 環 境 の 整 備 等 が 一 体 となって 積 極 的 労 働 政 策 とよばれる 総 合 的 政 策 が 形 成 されており 勤 労 税 額 控 除 は 労 働 インセンティブを 与 える 政 策 として その 重 要 な 要 素 となっている 26

29 英 国 の 勤 労 税 額 控 除 と 福 祉 から 就 労 へプログラム の 概 要 は 第 4 章 で 詳 細 するので ここではその 概 要 にとどめるが 英 国 の 政 策 パッケージは 次 のとおりである 図 表 3-1 英 国 福 祉 から 就 労 へプログラム の 概 要 1) 就 職 紹 介 支 援 と 職 業 能 力 開 発 強 化 ニューディール 政 策 2) 賃 金 を 魅 力 的 にする 政 策 (Make Work Pay) 勤 労 税 額 控 除 最 低 賃 金 3) 働 く 環 境 の 整 備 ワークライフバランス 保 育 所 整 備 労 働 規 制 ( 同 一 労 働 同 一 賃 金 ) 等 4) 所 得 保 障 の 条 件 化 所 得 調 査 付 求 職 者 手 当 を 受 給 する には 職 業 訓 練 や 就 職 活 動 が 必 要 ( 出 典 ) 藤 森 克 彦 みずほ 情 報 総 研 主 席 研 究 員 資 料 最 近 のワーキングプア 問 題 の 広 がりの 中 で わが 国 の 雇 用 政 策 も 従 来 型 のセーフティネ ット 方 式 から 市 場 経 済 からこぼれ 落 ちた 人 を 職 業 訓 練 等 を 通 じてもう 一 度 市 場 経 済 の 中 に 引 き 戻 し( トランポリン 型 社 会 保 障 ) さらに 勤 労 を 通 じて 豊 かな 生 活 を 送 れるように する( ワークフェア 思 想 )という 政 策 パッケージに 変 えていく 必 要 があり 勤 労 税 額 控 除 制 度 の 導 入 が 求 められている 導 入 するに 当 たっては 訓 練 生 活 支 援 給 付 の 対 象 とな る 失 業 保 険 切 れや 受 給 資 格 を 持 たない 求 職 者 は 勤 労 所 得 と 勤 労 時 間 がゼロである 場 合 が 多 いと 考 えられ 仕 事 がなく 職 業 訓 練 を 受 けて 就 労 チャンスを 拡 大 させる 人 への 支 援 と や むなく 低 所 得 の 仕 事 に 従 事 している 人 への 支 援 をうまく 連 続 整 合 させることが 課 題 と なる その 際 雇 用 に 与 えるインセンティブ 効 果 ディスインセンティブ 効 果 つまり 勤 労 時 間 に 与 える 効 果 マイナスのインセンティブ 雇 用 主 からの 賃 下 げ 圧 力 最 低 賃 金 との 整 合 性 を 検 討 しておく 必 要 がある また 労 働 による 稼 得 行 為 と 直 接 リンクさせる 事 により 労 働 インセンティブを 高 める という 政 策 は 働 かなくても 給 付 が 受 けられるという 失 業 手 当 のモラルハザードを 縮 小 さ せる 効 果 を 持 つ この 点 国 民 なら 誰 でも 就 労 や 婚 姻 の 有 無 あるいは 年 齢 を 問 わず(つ まり 子 供 も 老 人 も) ベーシック ニーズを 充 足 できる 一 定 の 額 の 現 金 給 付 を 受 け 取 る 権 利 があるという 思 想 である ベーシックインカム 論 との 混 同 が 指 摘 されるが 就 労 を 条 件 としている 点 で 異 なるものである また 税 制 と 社 会 保 障 給 付 をセットにし 一 体 運 営 する ことにより 徴 収 の 一 元 化 や 歳 入 庁 構 想 を 推 進 し 行 政 効 率 を 改 善 させる 効 果 が 期 待 される なお 我 が 国 の 母 子 家 庭 の 母 親 は 80% 半 ばが 就 労 しているにもかかわらず 58%が 貧 困 ラインという 状 況 にある この 点 彼 女 たちには 不 十 分 な 就 労 機 会 を 補 てんする 機 能 として 勤 労 税 額 控 除 で 経 済 支 援 していく 必 要 性 正 当 性 が 大 きいといえよう 27

30 (2) 日 本 型 勤 労 税 額 控 除 ( 具 体 案 ) 具 体 案 として 世 帯 収 入 100 万 円 から 350 万 円 の 中 低 所 得 者 層 の 勤 労 者 ( 単 身 者 )を 対 象 に 収 入 に 対 して 30 万 円 の 税 額 控 除 を 与 えることにより 所 得 税 住 民 税 社 会 保 険 料 の 負 担 軽 減 を 行 う 負 担 軽 減 額 が 税 社 会 保 険 料 合 計 額 を 超 過 する 場 合 には 超 過 分 を 給 付 する 300 万 円 を 超 えると 税 額 控 除 額 は 減 少 し 350 万 円 で 消 滅 する という 制 度 設 計 を 考 えてみた 単 身 者 を 例 にとって 税 ( 所 得 税 住 民 税 )と 社 会 保 険 料 の 負 担 と 税 額 控 除 を 計 算 すると 以 下 図 表 3-2 のようになる 収 入 100 万 円 の 者 は 税 社 会 保 険 料 負 担 合 計 で 10 万 円 ( 税 は 課 税 最 低 限 以 下 なのでゼロ) 30 万 円 の 税 額 控 除 をもらうと 差 し 引 き 20 万 円 の 給 付 200 万 円 の 者 は 税 社 会 保 険 料 負 担 が 合 計 30 万 円 控 除 と 相 殺 されて 負 担 はゼロ 以 下 300 万 では 19 万 円 の 負 担 という 計 算 になる 350 万 で 税 額 控 除 は 消 滅 する 図 表 3-2 日 本 型 勤 労 税 額 控 除 ( 具 体 案 ) 単 身 世 帯 の 税 社 会 保 険 料 負 担 ( 万 円 ) 給 与 収 入 所 得 税 額 住 民 税 額 合 計 社 会 保 険 合 計 税 額 控 除 差 し 引 き 料 (10%) 額 ( 注 ) 社 会 保 険 料 率 ( 本 人 負 担 分 )は 10%と 仮 定 これをグラフ 化 すると 以 下 ( 図 表 3-3)のようになる 28

31 図 表 3-3 日 本 型 勤 労 税 額 控 除 ( 具 体 案 イメージ 図 ) 税 額 控 除 額 ( 万 円 ) 80 具 体 案 :100 万 円 から300 万 円 まで 30 万 円 の 税 額 控 除 給 付 300 万 円 から350 万 円 60%の 逓 減 消 滅 B. 税 社 会 保 険 料 負 担 C. 税 額 控 除 後 の 負 担 (B-A) 減 税 A. 税 額 控 除 額 給 付 収 入 ( 万 円 ) 消 費 税 逆 進 性 対 策 としての 給 付 付 き 税 額 控 除 (1) 導 入 の 意 義 必 要 性 大 綱 には 消 費 税 には 所 得 が 低 いほど 負 担 感 が 強 い いわゆる 逆 進 性 が 指 摘 され るところです 逆 進 性 対 策 として 軽 減 税 率 も 考 えられますが 非 常 に 複 雑 な 制 度 を 生 む こととなる 可 能 性 があることなどから 給 付 付 き 税 額 控 除 の 仕 組 みの 中 で 逆 進 性 対 策 を 行 うことを 検 討 していきます と 記 されている 消 費 税 逆 進 性 対 策 として 欧 州 諸 国 で 導 入 されている 軽 減 税 率 は 高 額 所 得 者 にもそのメ リットが 及 ぶので 再 分 配 政 策 としての 効 果 が 乏 しいこと 何 が 軽 減 税 率 の 対 象 にすべきか 議 論 が 錯 綜 し 制 度 が 複 雑 になること 事 業 者 の 事 務 負 担 や 税 務 執 行 コストが 増 大 すること 軽 減 税 率 による 減 収 分 だけ 標 準 税 率 を 高 くせざるを 得 ないこと 等 の 批 判 がある カナダ シンガポール 等 では いわゆる 逆 進 性 対 策 として 低 所 得 者 の 基 礎 的 食 料 等 の 支 出 に 伴 う 消 費 税 負 担 分 を 税 額 控 除 給 付 する 制 度 (GST 控 除 )が 導 入 されている カナダの 制 度 の 概 要 は 家 計 調 査 から 低 所 得 者 の 基 礎 的 生 活 費 を 計 算 し その 消 費 税 率 分 を 家 族 構 成 に 応 じて 所 得 税 額 から 税 額 控 除 する 控 除 し 切 れない 分 については 還 付 ( 給 付 )する というものである 税 額 控 除 額 は 夫 婦 ( 単 身 であれば 本 人 )の 所 得 ( 社 会 保 29

32 険 料 を 除 く) 配 偶 者 の 有 無 子 どもの 数 に 基 づいて 計 算 される ( 詳 細 は 第 2 章 ) (2) 日 本 型 消 費 税 逆 進 性 対 策 税 額 控 除 第 6 章 で 詳 細 に 分 析 しているが 我 が 国 で 消 費 税 率 引 き 上 げに 伴 う 逆 進 性 の 影 響 を 給 付 付 き 税 額 控 除 を 導 入 して 緩 和 する 試 算 をしてみると 見 事 に 逆 進 性 がなくなることがわ かる 日 本 において 消 費 税 率 を 10%に 引 き 上 げると 仮 定 した 場 合 の 消 費 税 逆 進 性 対 策 給 付 付 き 税 額 控 除 の 案 は 以 下 のとおり 控 除 給 付 額 図 表 3-4 逆 進 性 対 策 税 額 控 除 (イメージ 図 ) 15 万 円 12.5 万 円 夫 婦 子 二 人 片 親 子 二 人 夫 婦 子 一 人 片 親 子 一 人 単 身 者 5 万 円 夫 婦 のみ 世 帯 10 万 円 夫 婦 子 供 二 人 片 親 子 供 一 人 世 帯 15 万 円 年 収 300 万 円 を 超 えると10%の 割 合 で 逓 減 10 万 円 夫 婦 5 万 円 単 身 者 逓 減 300 万 円 350 万 円 400 万 円 450 万 円 世 帯 収 入 基 本 設 計 は 以 下 のとおり 一 人 当 たり5 万 円 ( 年 間 )の 税 額 控 除 ( 還 付 )が 基 本 夫 婦 の 場 合 は2 倍 夫 婦 子 一 人 あるいは 片 親 で 子 一 人 家 庭 は 2.5 倍 夫 婦 子 二 人 あるいは 片 親 子 二 人 家 庭 は3 倍 ( 以 下 子 供 が 一 人 増 えるたびに 0.5 倍 を 付 け 加 える) 年 収 300 万 円 を 超 えたところで 10%の 割 合 で 逓 減 し それぞれ 350 万 円 400 万 円 425 万 円 450 万 円 で 消 滅 する 上 記 の 設 計 は カナダの GST 控 除 を 参 考 にしたもので 逆 進 性 対 策 の 必 要 な 家 庭 の 基 礎 的 生 活 費 を 100 万 円 と 想 定 し それに 消 費 税 率 (10%と 仮 定 )を 乗 じて 計 算 した 10 万 円 を 念 頭 に 平 均 世 帯 人 員 が2 人 ということから 一 人 当 たり5 万 円 と 想 定 したものである この 結 果 逆 進 性 がどの 程 度 緩 和 されるかについては 第 6 章 6-8 図 を 参 照 されたい なお 逆 進 性 という 問 題 は 環 境 税 の 導 入 によっても 生 じうる 第 7 章 で 詳 述 するが 我 が 国 で 今 後 環 境 税 が 導 入 される 場 合 を 想 定 して 給 付 付 き 税 額 控 除 によりその 逆 進 性 を 緩 和 することも 検 討 課 題 とした 30

33 3. 子 育 て 支 援 策 としての 児 童 税 額 控 除 (1) 児 童 税 額 控 除 導 入 の 意 義 必 要 性 我 が 国 では4 月 から 子 ども 手 当 が 導 入 されたことから 給 付 付 き 税 額 控 除 としては 検 討 が 予 定 されていない 子 供 への 支 援 策 に 関 する 諸 外 国 の 制 度 をみると 児 童 手 当 と 児 童 税 額 控 除 等 の 税 制 措 置 の 両 方 がある 国 ( 英 国 ドイツ フランス)と 片 方 だけの 国 (スウェ ーデンは 児 童 手 当 のみ 米 国 は 児 童 税 額 控 除 のみ)がある 手 当 の 支 給 額 は 子 供 一 人 当 た り1,2 万 円 ( 月 ) 前 後 という 水 準 で 所 得 制 限 はないのが 一 般 的 である 11 年 度 以 降 子 ども 手 当 は 満 額 支 給 の 月 額 2.6 万 円 となるが 国 際 的 にもきわめて 高 い 給 付 水 準 であること 厳 しい 財 政 事 情 の 下 で 2.8 兆 円 規 模 の 新 たな 恒 久 財 源 が 必 要 となるこ とから 所 得 制 限 の 問 題 が 出 てくることが 予 想 される 現 在 我 が 国 の 児 童 手 当 には 主 た る 生 計 維 持 者 についての 所 得 制 限 がある(もっとも 支 給 割 合 は 90%と 事 実 上 大 部 分 の 者 に 行 き 渡 る 制 度 となっている)し 児 童 扶 養 手 当 にも 所 得 制 限 に 加 えて 就 労 収 入 を 調 整 するメカニズムが 導 入 されていることも 制 限 導 入 論 につながる その 場 合 には インセ ンティブの 供 与 や 所 得 制 限 メカニズムの 点 で 優 れている 児 童 税 額 控 除 方 式 での 実 施 も 検 討 すべきである その 際 所 得 制 限 により 浮 いた 財 源 は 保 育 所 建 設 公 営 住 宅 の 家 賃 補 助 等 現 物 給 付 に 充 てていくこととする なお 当 財 団 が 2008 年 4 月 に 政 策 提 言 公 表 した 税 と 社 会 保 障 の 一 体 化 の 研 究 - 給 付 付 き 税 額 控 除 制 度 の 導 入 - の 中 で 配 偶 者 控 除 扶 養 控 除 をそれぞれ 20 万 円 削 減 する その 財 源 で 給 与 収 入 600 万 円 以 下 ( 夫 婦 子 供 2 人 )で 23 歳 未 満 の 扶 養 親 族 をもつ 納 税 者 に 扶 養 親 族 数 に 応 じた 税 額 控 除 を 行 う 税 額 控 除 が 所 得 控 除 を 上 回 る 場 合 には 還 付 す る という 内 容 の 児 童 税 額 控 除 を 提 言 した その 後 子 ども 手 当 が 創 設 されるなど 大 きな 環 境 変 化 があったが 基 本 的 な 提 言 の 柱 は 今 も 通 用 するものである ただし 子 ども 手 当 に ついて 世 界 的 に 所 得 制 限 が 導 入 されていないことを 踏 まえて フェーズアウト( 消 失 ) 部 分 を 長 くして 給 与 収 入 1,000 万 円 程 度 までその 対 象 に 含 める 方 向 で 見 直 すことが 現 実 的 であるという 結 論 に 達 した 4. 制 度 導 入 に 向 けての 具 体 的 論 点 (1) 就 労 促 進 の 仕 組 み 給 付 付 き 税 額 控 除 は 基 本 的 に 労 働 を 条 件 として 給 付 を 行 う 制 度 である そこで 勤 労 とどのようにリンクさせるか 逆 にいえば 勤 労 インセンティブをどのように 組 み 合 わせ るかという 点 が 重 要 となる 上 述 したように インセンティブの 供 与 方 法 には 米 国 型 と 英 国 型 の2つがある 米 国 の 制 度 をみると( 図 表 1-1) 1 所 得 が 増 加 するにつれて 控 除 額 が 増 加 する 逓 増 (phase-in) 31

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