目 次 第 1 はじめに 1 第 2 特 捜 部 改 革 1 1 特 捜 部 の 組 織 の 在 り 方 について 1 2 捜 査 公 判 のチェック 体 制 の 構 築 2 3 特 捜 部 における 捜 査 の 姿 勢 6 第 3 被 疑 者 取 調 べの 録 音 録 画 の 拡 充 7 1 試

Size: px
Start display at page:

Download "目 次 第 1 はじめに 1 第 2 特 捜 部 改 革 1 1 特 捜 部 の 組 織 の 在 り 方 について 1 2 捜 査 公 判 のチェック 体 制 の 構 築 2 3 特 捜 部 における 捜 査 の 姿 勢 6 第 3 被 疑 者 取 調 べの 録 音 録 画 の 拡 充 7 1 試"

Transcription

1 平 成 2 6 年 6 月 最 高 検 察 庁 検 察 改 革 3 年 間 の 取 組 - 検 察 の 理 念 と そ の 実 践 -

2 目 次 第 1 はじめに 1 第 2 特 捜 部 改 革 1 1 特 捜 部 の 組 織 の 在 り 方 について 1 2 捜 査 公 判 のチェック 体 制 の 構 築 2 3 特 捜 部 における 捜 査 の 姿 勢 6 第 3 被 疑 者 取 調 べの 録 音 録 画 の 拡 充 7 1 試 行 経 緯 7 2 実 施 状 況 8 3 録 音 録 画 の 有 用 性 と 問 題 点 等 12 4 取 調 べの 録 音 録 画 に 関 する 新 たな 方 針 16 第 4 時 代 の 変 化 に 応 える 捜 査 公 判 遂 行 能 力 の 強 化 17 1 科 学 的 捜 査 手 法 の 向 上 17 2 取 調 べと 供 述 調 書 作 成 の 在 り 方 に 関 する 検 討 19 3 検 察 の 国 際 性 の 向 上 20 4 各 種 研 修 等 の 拡 充 21 第 5 刑 事 政 策 に 寄 与 する 取 組 23 1 再 犯 防 止 のための 被 疑 者 被 告 人 の 社 会 復 帰 支 援 23 2 被 害 者 支 援 24 第 6 組 織 運 営 の 充 実 強 化 のための 改 革 24 1 検 察 改 革 推 進 室 の 設 置 と 活 動 概 要 24 2 監 察 指 導 部 の 設 置 と 活 動 概 要 及 び 監 察 の 実 績 26 3 有 能 な 人 材 の 幅 広 い 採 用 と 人 事 配 置 の 工 夫 28 4 検 察 運 営 全 般 に 関 する 参 与 会 の 開 催 29

3 第 1 はじめに 最 高 検 は,いわゆる 厚 労 省 元 局 長 無 罪 事 件 等 を 契 機 に 設 置 された 検 察 の 在 り 方 検 討 会 議 の 提 言 検 察 の 再 生 に 向 けて ( 平 成 23 年 3 月 31 日 ) 及 び 法 務 大 臣 指 示 検 察 の 再 生 に 向 けての 取 組 ( 同 年 4 月 8 日 )を 受 け, 各 高 検 及 び 各 地 検 とも 必 要 な 連 携 を 図 りつつ 様 々な 取 組 を 行 い, 検 察 改 革 を 推 進 してきた その 過 程 においては, 全 国 の 検 察 職 員 が 参 加 した 議 論 を 踏 まえ, 検 察 の 使 命 と 役 割 を 明 確 にし, 検 察 職 員 が 職 務 を 遂 行 するに 当 たって 指 針 とすべき 基 本 的 な 心 構 えを 定 めた 基 本 規 程 として 検 察 の 理 念 を 策 定 した また, 検 察 改 革 の 推 進 状 況 については, 取 組 開 始 後 約 1 年 が 経 過 した 平 成 24 年 4 月 5 日, 法 務 省 の 取 組 も 合 わせて, 検 察 改 革 の 進 捗 状 況 を 公 表 した 最 高 検 は,その 後 も 検 察 の 再 生 に 向 けて 及 び 検 察 の 再 生 に 向 けての 取 組 で 指 摘 された 各 項 目 について, 検 察 の 理 念 を 基 本 に 据 えてこれを 実 践 する 観 点 から, 各 種 会 同 及 び 研 修 等 の 機 会 において, 各 高 検 及 び 各 地 検 に 対 し, 検 察 の 理 念 の 浸 透 及 びその 実 践 を 促 すとともに, 一 層 の 改 革 の 努 力 を 要 請 した その 結 果, 全 国 各 庁 において 検 察 の 理 念 に 関 する 勉 強 会 や 意 見 交 換 会 等 が 実 施 され,これにより 検 察 職 員 間 で 問 題 意 識 を 共 有 した 上, 自 らが 日 常 の 職 務 遂 行 の 中 で 検 察 の 理 念 の 実 践 に 努 めるようになり,それに 伴 い, 改 革 に 向 けた 様 々 な 具 体 的 取 組 が 実 施 されてきている 特 に, 今 般 の 改 革 の 契 機 となった 特 捜 部 の 改 革 や 取 調 べの 録 音 録 画 の 拡 充 はもとより, 社 会 全 体 が 大 きく 変 化 してい く 中 で, 時 代 の 変 化 に 応 えるための 捜 査 公 判 遂 行 能 力 の 向 上 や 刑 事 政 策 に 寄 与 する 各 種 取 組 が 拡 充 しつつあり,これらの 改 革 を 推 進 するための 組 織 運 営 の 充 実 強 化 につながる 取 組 も 着 実 に 実 施 されてきている そこで, 今 般, 検 察 の 再 生 に 向 けて 及 び 検 察 の 再 生 に 向 けての 取 組 を 受 けて3 年 が 経 過 するに 当 たり,これまでの 取 組 を 整 理 し, 今 後 の 検 察 運 営 の 基 礎 資 料 とするため, 検 察 の 理 念 の 実 践 といえる 検 察 における 取 組 を 中 心 に, 各 項 目 ごとに3 年 間 の 検 察 改 革 の 進 捗 状 況 を 取 りまとめたので,これを 公 表 す ることとした 第 2 特 捜 部 改 革 1 特 捜 部 の 組 織 の 在 り 方 について ⑴ 特 捜 部 の 組 織 の 在 り 方 については, 検 察 の 再 生 に 向 けて において, そ の 捜 査 能 力 の 向 上 とチェック 機 能 の 強 化 等 を 図 るため, 名 称, 組 織 体 制 編 成, 人 員 配 置 等 を 含 め,その 組 織 の 在 り 方 を 見 直 すための 検 討 を 行 うべきで ある と 提 言 された これを 受 け, 最 高 検 は, 平 成 23 年 7 月 8 日, 特 捜 部 について, 財 政 経 済 関 係 事 件 への 対 応 を 充 実 強 化 することとし, 金 融 証 券 分 野 を 始 めとする 専 門 委 員 会 の 活 動 と 連 携 して,その 専 門 性 の 向 上 を 図 ると ともに, 国 税 局, 証 券 取 引 等 監 視 委 員 会 及 び 警 察 等 の 関 係 機 関 との 連 携 を 一 -1-

4 層 強 め,そのための 組 織 改 編 を 行 うこととした この 方 針 に 基 づき, 東 京 地 検, 大 阪 地 検 及 び 名 古 屋 地 検 の 各 特 捜 部 におい ては, 財 政 経 済 関 係 事 件 の 捜 査 処 理 のための 体 制 を 充 実 強 化 するなどの 見 直 しを 行 った ア 東 京 地 検 特 捜 部 においては, 平 成 23 年 10 月 1 日, 従 前 の1 特 殊 1 班, 2 特 殊 2 班,3 財 政 経 済 班,4 直 告 班 の4 班 体 制 から,1 財 政 班,2 経 済 班,3 特 殊 直 告 班 ( 直 告 受 理 担 当 を 含 む )の3 班 体 制 に 変 更 した 組 織 改 編 前 は, 国 税 局 から 告 発 される 脱 税 事 件 等 及 び 証 券 取 引 等 監 視 委 員 会 から 告 発 される 金 融 商 品 取 引 法 違 反 事 件 等 を 財 政 経 済 班 において 処 理 していた ところ, 組 織 改 編 後 は, 財 政 班 が 主 に 国 税 局 からの 告 発 事 件 を, 経 済 班 が 証 券 取 引 等 監 視 委 員 会 からの 告 発 事 件 のほか, 公 正 取 引 委 員 会 からの 告 発 事 件 及 び 警 視 庁 刑 事 部 捜 査 第 二 課 からの 送 致 送 付 事 件 を 処 理 することと なった なお, 警 視 庁 刑 事 部 捜 査 第 二 課 からの 送 致 送 付 事 件 については, 従 前 は 刑 事 部 の 所 管 事 務 とされていたが,これを 特 捜 部 経 済 班 において 担 当 することとした この 組 織 改 編 に 加 え, 財 政 班 及 び 経 済 班 の 人 員 体 制 を 充 実 させることにより, 財 政 経 済 関 係 事 件 について 円 滑 な 捜 査 遂 行 が 可 能 となった また, 国 税 局 以 外 の 関 係 機 関 との 窓 口 が 経 済 班 に 一 本 化 された ことから, 例 えば, 東 京 地 検, 証 券 取 引 等 監 視 委 員 会 及 び 警 視 庁 刑 事 部 捜 査 第 二 課 において 捜 査 調 査 を 同 時 並 行 的 に 行 うような 事 件 については, 東 京 地 検 特 捜 部 において 一 括 して 把 握 することができるようになり, 組 織 改 編 前 と 比 して, 関 係 機 関 と 一 層 緊 密 な 連 携 が 図 れるようになった イ 大 阪 地 検 特 捜 部 においては, 平 成 23 年 8 月 31 日, 大 阪 府 警 本 部 捜 査 第 二 課 からの 送 致 送 付 事 件 についても 特 捜 部 の 所 管 事 務 に 含 めるととも に,それまで 班 体 制 が 存 在 しなかった 特 捜 部 を 第 1 班 及 び 第 2 班 の2 班 体 制 に 改 め, 第 1 班 を 財 政 経 済 大 阪 府 警 本 部 捜 査 第 二 課 事 件 担 当 とし, 第 2 班 を 直 告 事 件 等 担 当 とした 上, 人 員 体 制 を 充 実 させ, 国 税 局, 証 券 取 引 等 監 視 委 員 会 及 び 大 阪 府 警 本 部 捜 査 第 二 課 等 の 関 係 機 関 との 連 携 協 調 をよ り 強 化 する 方 策 を 講 じた ウ 名 古 屋 地 検 特 捜 部 においては, 従 前 は, 特 捜 部 に 所 属 する 検 事 から 直 告 係 数 名 と 財 政 経 済 係 数 名 をそれぞれ 指 名 していたところ, 平 成 23 年 8 月 1 日, 部 長 検 事 を 除 く 特 捜 部 所 属 検 事 全 員 を 財 政 経 済 係 に 指 名 し(うち1 名 は 直 告 係 を 兼 務 ), 財 政 経 済 関 係 事 件 を 担 当 する 検 事 の 範 囲 を 拡 大 した なお, 名 古 屋 地 検 特 捜 部 においては, 従 前 から, 愛 知 県 警 本 部 捜 査 第 二 課 からの 送 致 送 付 事 件 についても 担 当 しており, 体 制 面 では, 特 捜 部 の 規 模 に 照 らし, 班 体 制 に 改 めることまではしなかった 2 捜 査 公 判 のチェック 体 制 の 構 築 -2-

5 ⑴ 検 事 長 指 揮 制 度 と 高 検 最 高 検 における 特 捜 係 検 事 の 配 置 ア 平 成 23 年 2 月 28 日 から, 特 捜 部 が 取 り 扱 う 身 柄 事 件 ( 被 疑 者 を 逮 捕 し 又 は 勾 留 している 事 件 ) 等 について, 起 訴 又 は 不 起 訴 の 処 分 を 行 う 場 合, 検 事 正 は,あらかじめ 検 事 長 の 指 揮 を 受 けなければならないものとし,い わゆる 検 事 長 指 揮 制 度 を 導 入 して, 特 捜 部 が 取 り 扱 う 身 柄 事 件 等 の 処 理 の 適 正 を 図 ることとした イ また, 検 事 長 による 指 揮 を 適 切 に 補 佐 し, 証 拠 関 係 の 十 分 な 検 討 等 を 行 うため, 東 京 高 検, 大 阪 高 検 及 び 名 古 屋 高 検 に, 特 捜 部 の 独 自 捜 査 事 件 (*) を 担 当 する 特 別 捜 査 係 検 事 を 配 置 した 高 検 の 特 捜 係 検 事 は, 特 捜 部 が 取 り 扱 う 独 自 捜 査 事 件 のうち 被 疑 者 を 逮 捕 するもの 等 について, 自 ら 証 拠 物 等 の 客 観 証 拠 を 把 握 するとともに 供 述 調 書 を 確 認 し, 取 調 べの 録 音 録 画 が 実 施 されている 事 件 においては 録 音 録 画 の 記 録 媒 体 ( 以 下 DVD 等 という )を 確 認 するなどして, 証 拠 全 般 を 把 握 した 上, 必 要 に 応 じて 特 捜 部 を 指 導 し, 検 事 長 等 の 上 司 に 対 して 必 要 な 報 告 を 行 い, 検 事 長 による 指 揮 の 判 断 を 実 質 的 かつ 適 切 に 行 い 得 るよう 職 務 を 行 っている さらに, 最 高 検 にも 特 捜 係 検 事 を 配 置 し, 検 事 長 指 揮 事 件 等 について 報 告 を 受 け, 各 高 検 及 び 各 地 検 に 対 し, 捜 査 公 判 上 必 要 な 指 導 を 行 っている * ここでの 独 自 捜 査 事 件 は, 公 正 取 引 委 員 会 等 の 関 係 機 関 からの 告 発 事 件 を 含 む ウ 平 成 26 年 3 月 末 までに, 検 事 長 指 揮 事 件 は 合 計 105 件 となっている 総 括 審 査 検 察 官 制 度 ( 横 からのチェック 体 制 の 構 築 ) ア 検 察 の 再 生 に 向 けて において, 特 捜 部 が 行 う 独 自 捜 査 事 件 につい ては, 特 捜 部 内 部 において 捜 査 処 分 が 自 己 完 結 する 体 制 を 改 め, 横 か らのチェック 体 制 を 構 築 すべきである と 提 言 されたことを 受 け, 特 捜 部 の 独 自 捜 査 に 対 する 横 からのチェック 体 制 として, 総 括 審 査 検 察 官 制 度 を 創 設 し, 平 成 23 年 5 月 1 日 から 実 施 することとした イ すなわち, 東 京 地 検, 大 阪 地 検 及 び 名 古 屋 地 検 においては, 特 捜 部 が 大 規 模 又 は 複 雑 困 難 と 認 められる 事 件 の 捜 査 を 行 う 場 合, 検 事 正 が, 公 判 部 又 は 特 別 公 判 部 に 所 属 する 検 察 官 から 総 括 審 査 検 察 官 を 指 名 することとし た そして, 総 括 審 査 検 察 官 は,1 当 該 事 件 の 捜 査 の 進 行 と 並 行 して, 当 該 事 件 の 全 ての 証 拠 を 把 握 し,それらを 整 理 分 析 した 上, 捜 査 主 任 検 察 官 とは 別 の 立 場 で, 公 判 における 弁 護 人 としての 視 点 も 持 ちながら, 捜 査 主 任 検 察 官 が 事 実 認 定 上 又 は 法 令 解 釈 上 の 問 題 点 について 適 正 な 判 断 を 行 っているかを 審 査 し,2 当 該 審 査 の 結 果 を 踏 まえ, 捜 査 主 任 検 察 官 に 対 し て 必 要 な 意 見 を 述 べ,3 決 裁 官 が 当 該 事 件 における 問 題 点 を 的 確 に 把 握 し た 上 で 決 裁 をすることができるようにするため, 捜 査 主 任 検 察 官 が 当 該 事 件 の 決 裁 を 受 けるに 際 し, 決 裁 に 同 席 するなど 適 宜 の 方 法 により, 事 実 認 -3-

6 定 上 又 は 法 令 解 釈 上 の 問 題 点 の 有 無 について 意 見 を 述 べるほか, 検 事 正, 次 席 検 事, 特 捜 部 長, 同 副 部 長 若 しくは 上 級 庁 の 特 捜 係 検 事 からの 求 めが ある 場 合 又 はこれらの 者 に 対 して 報 告 すべき 事 由 があると 認 める 場 合, 適 宜 必 要 な 意 見 を 述 べ 又 は 必 要 な 報 告 をするものとした また,4 当 該 事 件 が 起 訴 されたときは, 原 則 として, 公 判 主 任 検 察 官 として 当 該 事 件 の 公 判 を 遂 行 するものとし, 起 訴 前 の 段 階 においても, 捜 査 主 任 検 察 官 の 了 解 の 下, 重 要 な 証 人 となることが 予 想 される 者 の 供 述 内 容 を 確 認 するなど, 当 該 事 件 が 起 訴 された 場 合 における 公 判 準 備 のため 必 要 な 職 務 を 行 うことが できることとした ウ 東 京 地 検, 大 阪 地 検 及 び 名 古 屋 地 検 においては, 平 成 26 年 3 月 末 まで に 処 理 された 事 件 のうち, 合 計 49 件 の 事 件 において, 総 括 審 査 検 察 官 に よる 審 査 が 行 われた 事 案 等 に 応 じて 複 数 の 総 括 審 査 検 察 官 が 指 名 される 場 合 があり,この 間 に 指 名 された 総 括 審 査 検 察 官 は, 延 べ53 名 である エ このように,これまで 相 当 数 の 事 件 で 総 括 審 査 検 察 官 が 指 名 され, 審 査 が 行 われてきている 総 括 審 査 検 察 官 の 審 査 は, 捜 査 主 任 検 察 官 と 同 じ 証 拠 を 見 つつ, 捜 査 主 任 検 察 官 等 と 密 接 なコミュニケーションを 取 りながら 行 われるので, 消 極 証 拠 や 問 題 点 を 把 握 しやすく, 捜 査 主 任 検 察 官 に 対 し 必 要 な 意 見 を 述 べることもより 容 易 になるなど, 期 待 された 横 からのチ ェック 機 能 を 果 たしていると 思 われる また, 公 判 主 任 検 察 官 が 総 括 審 査 検 察 官 に 指 名 されることで, 公 訴 提 起 前 から 当 該 事 件 の 全 体 像 や 問 題 点 の 把 握 等 が 可 能 になり, 公 判 請 求 後 速 やかに 立 証 計 画 の 策 定 や 問 題 点 への 対 処 を 行 うことができるという 利 点 も 認 められる 他 方, 総 括 審 査 検 察 官 に 指 名 される 検 察 官 は, 公 判 部 又 は 特 別 公 判 部 に 所 属 し, 通 常 は 自 己 が 担 当 する 多 数 の 事 件 の 公 判 活 動 を 行 い,あるいは 特 定 の 重 大 事 件 の 公 判 活 動 に 専 従 している 総 括 審 査 検 察 官 に 指 名 される 検 察 官 に 対 し,このように 日 常 的 に 従 事 している 業 務 のほかに 特 捜 部 が 現 に 捜 査 を 進 めている 事 件 について 審 査 を 実 施 させ, 膨 大 な 記 録 を 精 査 させる ことが, 総 括 審 査 検 察 官 にとって 多 大 の 負 担 となっているという 問 題 がみ られることから, 今 後,その 体 制 の 在 り 方 について 更 に 検 討 を 要 するもの と 思 われる 特 捜 事 件 における 専 門 的 知 見 の 活 用 ア 検 察 の 再 生 に 向 けて において, 検 察 における 捜 査 公 判 のチェック 体 制 の 一 つとして, 専 門 的 知 見 や 経 験 知 を 活 用 する 体 制 を 整 備 する べきである と 提 言 されたことを 受 け,まず, 東 京 地 検 特 捜 部 副 部 長 を 始 め, 特 捜 部 の 事 件 を 取 り 扱 うラインの 担 当 者 ( 高 検 最 高 検 の 特 捜 係 検 事 等 )の 相 当 数 は, 自 ら 金 融 証 券 専 門 委 員 会 等 の 専 門 委 員 会 に 所 属 し, 特 捜 部 が 担 当 する 事 件 の 決 裁 において, 専 門 委 員 会 で 培 った 専 門 的 知 見 や 過 -4-

7 去 の 事 件 から 得 られた 経 験 知 を 活 用 している なお, 専 門 委 員 会 で 収 集 検 討 した 資 料 や 専 門 家 による 講 演 会 の 内 容 については, 全 国 各 庁 にお いても, 捜 査 公 判 や 決 裁 の 過 程 で 活 用 している イ さらに, 情 報 通 信 技 術 の 発 達 による 電 磁 的 記 録 の 証 拠 としての 重 要 性 の 飛 躍 的 な 高 まりとフロッピーディスクの 記 録 の 改 ざん 事 件 の 反 省 から, 電 磁 的 記 録 の 適 正 な 収 集 保 全 解 析 業 務 を 担 当 する 専 門 的 な 部 署 として, 東 京 地 検, 大 阪 地 検 及 び 名 古 屋 地 検 の 各 特 捜 部 にデジタルフォレンジック ( 以 下 DF という ) 班 を 設 置 し, 押 収 した 電 磁 的 記 録 媒 体 の 内 容 の 精 査 検 討 については, 原 本 を 使 用 することなく,その 複 製 又 は 複 写 物 を 利 用 して 行 うこととした DF 班 は, 必 要 に 応 じ, 警 察 等 から 送 致 された 事 件 についても 業 務 を 行 うが, 特 に 特 捜 部 が 捜 査 を 行 う 最 近 の 事 件 では, 電 磁 的 記 録 が 関 係 しない 事 件 はないと 言 ってもよく,DF 班 の 活 動 は, 特 捜 部 が 行 う 捜 査 にとって 必 要 不 可 欠 なものとなっている 公 判 段 階 における 組 織 的 なチェック 体 制 の 構 築 ア 検 察 の 再 生 に 向 けて において, 公 判 段 階 における 引 き 返 す 勇 気 を 実 効 化 するため, 一 定 の 場 合 に 高 検 を 含 めた 協 議 を 実 施 することとする など, 公 判 段 階 における 組 織 的 なチェック 体 制 を 構 築 するべきである と 提 言 されたことを 受 け, 特 捜 部 で 起 訴 した 事 件 の 公 判 については 平 成 2 3 年 4 月 26 日 から, 以 下 のとおりの 体 制 をとることとした 1 特 捜 部 で 起 訴 した 事 件 については, 公 判 前 整 理 手 続 及 び 公 判 手 続 の 経 過 に 関 し, 公 判 主 任 検 察 官 等 は, 特 捜 部 長 に 随 時 適 宜 の 方 法 でその 状 況 を 通 知 するとともに, 高 検 の 特 捜 係 検 事 に 報 告 するほか, 必 要 に 応 じ, 最 高 検 の 特 捜 係 検 事 に 報 告 する 2 特 捜 部 で 起 訴 した 事 件 のうち, 検 事 正 が 検 事 長 の 指 揮 を 受 けた 事 件 で あり,かつ, 公 判 前 整 理 手 続 に 付 されたものについては,その 手 続 の 進 行 状 況 に 応 じ, 適 宜, 地 検 の 特 捜 部 及 び 公 判 部 の 部 長 又 は 副 部 長, 捜 査 主 任 検 察 官 及 び 公 判 主 任 検 察 官 等 において, 今 後 の 公 判 遂 行 の 方 針, 事 実 認 定 上 又 は 法 令 解 釈 上 の 問 題 点 の 有 無 及 び 弁 護 人 の 主 張 立 証 への 対 応 方 針 等 について 協 議 するとともに,その 経 過 及 び 結 果 について, 高 検 の 特 捜 係 検 事 に 報 告 するほか, 必 要 に 応 じ, 最 高 検 の 特 捜 係 検 事 に 報 告 する イ 検 察 改 革 後, 特 捜 部 で 起 訴 した 事 件 で 無 罪 判 決 を 受 けて 確 定 したものが 1 件 ある この 事 件 においては, 公 判 において 被 疑 者 の 自 白 調 書 や 参 考 人 の 供 述 調 書 の 証 拠 調 べ 請 求 が 却 下 されるなどの 事 情 はなかった ウ なお, 特 捜 部 で 起 訴 した 事 件 以 外 の 事 件 の 公 判 については, 平 成 23 年 7 月 8 日 から, 第 一 審 係 属 中 の 事 件 の 公 判 に 関 し, 一 定 の 重 大 な 問 題 が 生 -5-

8 じた 場 合 ( 公 判 前 整 理 手 続 又 は 公 判 手 続 の 過 程 で, 有 罪 立 証 の 重 大 な 柱 で ある 被 疑 者 の 捜 査 段 階 における 自 白 調 書 の 任 意 性 を 否 定 され, 証 拠 調 べ 請 求 が 却 下 された 場 合 や, 有 罪 立 証 の 重 大 な 柱 である 参 考 人 が 捜 査 段 階 とは 異 なる 証 言 をし, 当 該 参 考 人 の 検 察 官 面 前 調 書 の 証 拠 調 べ 請 求 も 却 下 され た 場 合 等 )には, 地 検 の 次 席 検 事 等 は, 速 やかに 高 検 の 担 当 検 事 に 報 告 し, 公 訴 の 取 消 し 又 は 無 罪 論 告 の 必 要 性 を 含 めた 公 判 遂 行 の 方 針 について 協 議 を 行 うとともに,その 経 過 及 び 結 果 について, 最 高 検 の 担 当 検 事 に 報 告 するとの 体 制 をとることとした 平 成 26 年 3 月 末 までに, 合 計 34 件 の 事 件 について 高 検 の 担 当 検 事 との 協 議 が 行 われ,うち6 件 につき 公 訴 が 取 り 消 され,4 件 につき 無 罪 論 告 が 行 われた(いずれも 身 代 わり 等 被 告 人 が 捜 査 機 関 に 対 して 殊 更 に 虚 偽 の 供 述 を 行 ったことが 原 因 で 公 訴 提 起 に 至 ったと 認 められるものを 除 く ) 3 特 捜 部 における 捜 査 の 姿 勢 ⑴ 検 察 の 理 念 の 反 映 ア 特 捜 部 においては, 検 察 の 理 念 に 無 実 の 者 を 罰 し,あるいは, 真 犯 人 を 逃 して 処 罰 を 免 れさせることにならないよう, 知 力 を 尽 くして, 事 案 の 真 相 解 明 に 取 り 組 む ( 第 3 項 ), 被 疑 者 被 告 人 等 の 主 張 に 耳 を 傾 け, 積 極 消 極 を 問 わず 十 分 な 証 拠 の 収 集 把 握 に 努 め, 冷 静 かつ 多 角 的 にそ の 評 価 を 行 う ( 第 4 項 )などと 明 記 されたことも 踏 まえ, 従 前 批 判 さ れてきた 供 述 調 書 に 過 度 に 依 存 した 捜 査 から 脱 却 し, 客 観 証 拠 をより 一 層 重 視 する 方 向 で 捜 査 を 行 うよう 努 めている 特 に, 電 磁 的 記 録 の 重 要 性 の 飛 躍 的 な 高 まりやDFによる 証 拠 の 保 全 能 力 の 向 上 を 背 景 に, 収 集 される 客 観 証 拠 の 容 量 も 大 きく 増 え,かつ, 消 去 されたデータをDFによって 復 元 することにより, 隠 滅 された 決 定 的 証 拠 が 発 見 されるという 事 案 も 出 て きている そのような 状 況 の 下, 特 捜 部 の 捜 査 の 在 り 方 としては, 従 前 以 上 に 客 観 証 拠 の 収 集 に 捜 査 資 源 を 投 入 し, 早 期 の 段 階 で 捜 索 差 押 等 を 実 施 して 客 観 証 拠 をできる 限 り 収 集 し, 得 られた 証 拠 を 時 間 をかけて 解 析 精 査 し, 基 本 的 に 供 述 に 依 存 することなくどこまで 客 観 証 拠 によって 立 証 できるかと いう 観 点 で 捜 査 を 行 う 方 向 に 移 行 してきている イ 取 調 べについても, 検 察 の 理 念 に 供 述 の 任 意 性 の 確 保 その 他 必 要 な 配 慮 をして, 真 実 の 供 述 が 得 られるよう 努 める ( 第 5 項 )と 明 記 される とともに, 録 音 録 画 を 大 半 の 事 件 で 実 施 しており,その 多 くで 全 過 程 の 録 音 録 画 を 実 施 している したがって, 供 述 の 任 意 性 や 信 用 性 の 確 保 と いう 観 点 においては, 取 調 べ 対 象 者 と 検 察 官 との 間 で, 言 った 言 わないと いう 無 用 な 争 いが 生 じる 場 面 は 少 なくなってきており,DVD 等 を 見 れば, -6-

9 任 意 性 や 信 用 性 に 関 する 判 断 が 容 易 にできる 事 案 が 圧 倒 的 多 数 となってい る その 一 方 で, 特 捜 部 の 場 合, 取 調 べの 録 音 録 画 を 行 うに 当 たっては, 基 本 的 にライブ 方 式 で 行 っており (*),かつ, 取 調 べ 時 間 も 十 分 に 確 保 するようにしており, 録 音 録 画 下 においても, 追 及 すべきはじっくりと 追 及 し, 真 実 の 供 述 が 得 られるよう 努 力 するという 姿 勢 で 取 調 べに 臨 むよ うにしている * 録 音 録 画 下 で 通 常 の 取 調 べを 行 うもの 勾 留 期 間 の 終 盤 にそれまでの 取 調 べの 経 過 を 録 音 録 画 下 で 確 認 するレビュー 方 式, 既 に 聴 取 した 供 述 内 容 を 録 取 した 調 書 の 内 容 を 読 み 聞 かせて 内 容 を 確 認 するなどしてそれまでの 取 調 べの 経 過 を 確 認 する 読 み 聞 かせレビュー 方 式 と 対 比 され る 意 識 の 変 化 ア 平 成 23 年 7 月 8 日 の 検 事 総 長 による 検 察 改 革 についてのメッセージ においては, 過 度 の 独 自 捜 査 優 先 の 考 え 方 が 独 自 捜 査 への 過 度 のプレッシ ャーを 産 み, 特 捜 部 の 捜 査 の 適 正 さを 歪 めかねないことを 指 摘 し, 誤 った エリート 意 識 や 傲 慢 さを 持 つことを 戒 めている イ 特 捜 部 については, 組 織 改 編 により 財 政 経 済 関 係 事 件 への 対 応 を 充 実 強 化 したことを 始 めとして 種 々の 改 革 を 行 ってきたが,これらを 通 じて, 特 捜 部 に 所 属 する 検 察 官 及 び 検 察 事 務 官 の 意 識 にも 変 化 が 生 じている す なわち, 検 察 改 革 後 は, 特 捜 部 が 関 係 機 関 の 扇 の 要 となり,その 連 携 を 調 整 して 各 関 係 機 関 ごとの 得 意 分 野 に 関 する 能 力 を 発 揮 できるよう 努 めるこ とにより, 大 型 経 済 事 件 等 を 迅 速 的 確 に 捜 査 処 理 することも 特 捜 部 の 重 要 な 役 割 であるとの 認 識 が 強 くなり,また, 電 磁 的 記 録 を 始 めとして 客 観 証 拠 の 重 要 性 を 再 認 識 するようになった ウ 意 識 改 革 は, 一 朝 一 夕 に 達 成 できるものではなく,また,その 達 成 度 を 数 値 化 して 計 測 することも 困 難 であるが, 特 捜 部 においては, 日 常 の 執 務 を 遂 行 する 過 程 において 幹 部 が 繰 り 返 しその 姿 勢 を 示 すことにより,これ を 浸 透 させるよう 努 力 している 第 3 被 疑 者 取 調 べの 録 音 録 画 の 拡 充 1 試 行 経 緯 ⑴ 検 察 においては, 平 成 21 年 4 月 1 日 から, 自 白 の 任 意 性 の 効 果 的 効 率 的 な 立 証 を 遂 げるため, 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 に 関 し, 被 疑 者 取 調 べのうち 相 当 と 認 められる 部 分 の 録 音 録 画 を 実 施 してきた また,いわゆる 厚 労 省 元 局 長 無 罪 事 件 等 を 契 機 として, 平 成 23 年 3 月 1 8 日 から, 東 京 地 検, 大 阪 地 検 及 び 名 古 屋 地 検 の 各 特 捜 部 において 検 察 官 が 被 疑 者 を 逮 捕 した 独 自 捜 査 事 件 につき, 取 調 べの 録 音 録 画 の 試 行 をするこ -7-

10 ととした ⑵ その 後, 検 察 の 再 生 に 向 けて を 受 け, 前 記 のとおり, 検 察 の 理 念 にお いて, 取 調 べにおいては, 供 述 の 任 意 性 の 確 保 その 他 必 要 な 配 慮 をして, 真 実 の 供 述 が 得 られるよう 努 める ( 第 5 項 )ことが 示 された そして, 特 捜 部 における 取 調 べの 録 音 録 画 の 試 行 に 当 たっては, 取 調 べ の 全 過 程 の 録 音 録 画 を 含 めて 試 行 の 対 象 とすることとし,さらに, 録 音 録 画 の 試 行 範 囲 を, 同 年 7 月 8 日 からは 全 国 10 庁 ( 横 浜,さいたま, 千 葉, 京 都, 神 戸, 広 島, 福 岡, 仙 台, 札 幌 及 び 高 松 )の 特 別 刑 事 部 が 取 り 扱 う 独 自 捜 査 事 件 に, 平 成 24 年 11 月 1 日 からは 特 捜 部 及 び 特 別 刑 事 部 以 外 で 取 り 扱 う 独 自 捜 査 事 件 に 順 次 拡 大 した 一 方, 平 成 23 年 4 月 からの 東 京 地 検 等 におけるパイロット 試 行 を 経 て, 同 年 7 月 8 日 から, 東 京 地 検, 大 阪 地 検 及 び 名 古 屋 地 検 を 中 心 に, 知 的 障 害 によりコミュニケーション 能 力 に 問 題 がある 被 疑 者 等 に 係 る 事 件 ( 以 下 知 的 障 害 者 に 係 る 事 件 という )の 被 疑 者 取 調 べについて, 録 音 録 画 の 試 行 を 開 始 し, 同 年 10 月 1 日 から, 全 庁 に 試 行 を 拡 大 した ⑶ また, 平 成 23 年 8 月 8 日, 法 務 大 臣 から, 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 における 被 疑 者 取 調 べの 録 音 録 画 について,その 範 囲 を 試 行 的 に 拡 大 するよう 指 示 がなされ, 自 白 事 件 に 限 らず, 否 認 事 件 や 被 疑 者 が 黙 秘 している 事 件 につい ても 録 音 録 画 の 対 象 とするほか,ライブ 方 式 も 実 施 するなどの 試 行 的 拡 大 をした ⑷ さらに, 平 成 24 年 11 月 1 日 から, 精 神 の 障 害 等 により 責 任 能 力 の 減 退 喪 失 が 疑 われる 被 疑 者 に 係 る 事 件 ( 以 下 精 神 障 害 者 に 係 る 事 件 という ) についても, 被 疑 者 取 調 べの 録 音 録 画 を 試 行 することとした 2 実 施 状 況 ⑴ 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 における 被 疑 者 取 調 べの 録 音 録 画 ア 実 施 件 数, 実 施 率 平 成 23 年 4 月 から 平 成 26 年 3 月 末 までの3 年 間 に, 対 象 事 件 として 報 告 があった 事 件 11,886 件 のうち, 取 調 べの 録 音 録 画 を 実 施 した 事 件 は10,021 件 ( 約 84.3%)であり, 録 音 録 画 を1 回 も 実 施 しなかった 事 件 は1,865 件 ( 約 15.7%)である 年 度 ごとの 実 施 件 数, 実 施 率 をみると, 平 成 23 年 4 月 から 平 成 24 年 3 月 までの 間 (1 年 目 )は2,505 件, 約 63.5%であり, 同 年 4 月 から 平 成 25 年 3 月 までの 間 (2 年 目 )は3,680 件, 約 90.8%で あり, 同 年 4 月 から 平 成 26 年 3 月 までの 間 (3 年 目 )は3,836 件, 約 98.6%である イ 録 音 録 画 の 範 囲 別 内 訳 平 成 23 年 9 月 から 平 成 26 年 3 月 末 までの 間 に 録 音 録 画 を 実 施 した -8-

11 事 件 9,173 件 について,その 録 音 録 画 を 全 過 程, 一 部 実 施 の 範 囲 別 に 分 けて 実 施 件 数 ( 実 施 率 )をみると, 全 過 程 は5,116 件 ( 全 体 の 約 55.8%), 一 部 実 施 は4,057 件 ( 全 体 の 約 44.2%)で ある これを 年 度 ごとにみると,1 年 目 (ただし, 平 成 23 年 9 月 から 平 成 2 4 年 3 月 まで )は 全 過 程 333 件 ( 約 20.1%), 一 部 実 施 1,32 4 件 ( 約 79.9%)であり,2 年 目 は 全 過 程 1,890 件 ( 約 51.4 %), 一 部 実 施 1,790 件 ( 約 48.6%)であり,3 年 目 は 全 過 程 2, 893 件 ( 約 75.4%), 一 部 実 施 943 件 ( 約 24.6%)である ウ 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 録 音 録 画 を 実 施 した 事 件 について, 全 体 の 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 をみると,1 年 目 (ただし, 平 成 23 年 9 月 から 平 成 24 年 3 月 まで)は 約 51.7%,2 年 目 は 約 74.3%,3 年 目 は 約 94. 2%である エ 小 括 このように, 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 における 被 疑 者 取 調 べの 録 音 録 画 は, 3 年 目 には 実 施 率 が 約 98.6%に 達 するとともに, 全 過 程 の 録 音 録 画 の 実 施 割 合 及 び 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 いずれについて も 年 々 増 加 しており, 録 音 録 画 が 積 極 的 に 実 施 されているものと 評 価 で きる なお, 録 音 録 画 の 不 実 施 ( 一 部 不 実 施 を 含 む ) 理 由 としては, 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 の 罪 名 で 公 判 請 求 する 見 込 みがなかったことによるほか, 1 録 音 録 画 機 器 のない 施 設 等 での 取 調 べのため 録 音 録 画 の 実 施 に 障 害 があったこと,2 被 疑 者 が 拒 否 したこと,3 組 織 や 共 犯 者 等 に 関 する 事 項 について 被 疑 者 が 供 述 しづらい 状 況 が 認 められ, 録 音 録 画 を 実 施 継 続 すれば 真 相 解 明 が 困 難 であったこと,4 被 害 者 等 の 名 誉 プライバシー 等 の 保 秘 の 必 要 性 が 大 きかったことなどが 報 告 されている 知 的 障 害 者 に 係 る 事 件 における 取 調 べの 録 音 録 画 ア 実 施 件 数, 実 施 率 平 成 23 年 4 月 から 平 成 26 年 3 月 末 までの3 年 間 に, 対 象 事 件 として 報 告 があった 事 件 2,674 件 のうち, 取 調 べの 録 音 録 画 を 実 施 した 事 件 は2,625 件 ( 約 98.2%)であり, 録 音 録 画 を1 回 も 実 施 しな かった 事 件 は49 件 ( 約 1.8%)である 年 度 ごとの 実 施 件 数, 実 施 率 をみると, 平 成 23 年 4 月 から 平 成 24 年 3 月 までの 間 (1 年 目 )は489 件, 約 97.8%であり, 同 年 4 月 から 平 成 25 年 3 月 までの 間 (2 年 目 )は1,054 件, 約 97.9%であり, 同 年 4 月 から 平 成 26 年 3 月 までの 間 (3 年 目 )は1,082 件, 約

12 6%である イ 録 音 録 画 の 範 囲 別 内 訳 平 成 23 年 4 月 から 平 成 26 年 3 月 末 までの3 年 間 に 録 音 録 画 を 実 施 した 事 件 2,625 件 について,その 録 音 録 画 を 全 過 程, 準 全 過 程 (*), 一 部 実 施 の 範 囲 別 に 分 けて 実 施 件 数 ( 実 施 率 )をみると, 全 過 程 は1,475 件 ( 全 体 の 約 56.2%), 準 全 過 程 は401 件 ( 全 体 の 約 15.3%), 一 部 実 施 は749 件 ( 全 体 の 約 28.5%)である これを 年 度 ごとにみると,1 年 目 は 全 過 程 171 件 ( 約 35.0%), 準 全 過 程 92 件 ( 約 18.8%), 一 部 実 施 226 件 ( 約 46.2%)で あり,2 年 目 は 全 過 程 619 件 ( 約 58.7%), 準 全 過 程 163 件 ( 約 15.5%), 一 部 実 施 272 件 ( 約 25.8%)であり,3 年 目 は 全 過 程 685 件 ( 約 63.3%), 準 全 過 程 146 件 ( 約 13.5%), 一 部 実 施 251 件 ( 約 23.2%)である * 準 全 過 程 とは, 事 件 送 致 を 受 けた 段 階 では, 被 疑 者 に 知 的 障 害 によりコミュニケーション 能 力 等 に 問 題 があることを 把 握 できなかったがため 録 音 録 画 を 実 施 しなかったものの, 知 的 障 害 によりコミュニケーション 能 力 等 に 問 題 があることが 判 明 した 後 の 検 察 官 による 全 ての 取 調 べについて 録 音 録 画 を 実 施 したものをいう ウ 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 録 音 録 画 を 実 施 した 事 件 について, 全 体 の 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 をみると,1 年 目 は 約 64.9%,2 年 目 は 約 83.3%, 3 年 目 は 約 91.2%である エ 心 理 福 祉 関 係 者 による 取 調 べへの 助 言 立 会 い 検 察 の 再 生 に 向 けて において, 知 的 障 害 によりコミュニケーション 能 力 に 問 題 がある 被 疑 者 等 の 取 調 べに 際 しては 心 理 福 祉 関 係 者 の 立 会 い を 求 めるなど 様 々な 試 行 を 行 うべきと 提 言 されたことを 受 け, 知 的 障 害 者 に 係 る 事 件 の 取 調 べに 際 しては, 心 理 福 祉 関 係 者 から 知 的 障 害 者 の 供 述 特 性 や 発 問 方 法 等 に 関 する 助 言 を 受 け,あるいは 取 調 べに 立 会 人 として 心 理 福 祉 関 係 者 を 同 席 させる 試 行 を 実 施 している 心 理 福 祉 関 係 者 によ る 助 言 及 び 立 会 いの 双 方 を 実 施 したとして 報 告 があった 事 例 は, 平 成 26 年 3 月 末 までに 合 計 24 件 あり,また, 助 言 のみを 受 けた 事 例 は, 網 羅 的 に 統 計 として 把 握 することは 難 しいものの, 相 当 数 の 実 施 例 がある オ 小 括 このように, 知 的 障 害 者 に 係 る 事 件 についても, 試 行 開 始 1 年 目 から 継 続 的 に 対 象 事 件 の97% 以 上 で 取 調 べの 録 音 録 画 が 実 施 されるととも に, 全 過 程 準 全 過 程 の 録 音 録 画 の 実 施 割 合 及 び 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 いずれについても 年 々 増 加 しており, 録 音 録 画 が 積 極 的 に 実 施 されているものと 評 価 できる -10-

13 なお, 録 音 録 画 の 不 実 施 ( 一 部 不 実 施 を 含 む ) 理 由 としては, 公 判 請 求 の 見 込 みがなかったことによるほか, 被 疑 者 の 取 調 べ 時 の 言 動 等 から コミュニケーション 能 力 等 に 問 題 がないと 判 断 されたため 録 音 録 画 を 実 施 する 必 要 がなかったこと,その 他, 前 記 ⑴ エ 1ないし4と 同 様 の 理 由 によることなどが 報 告 されている 精 神 障 害 者 に 係 る 事 件 における 取 調 べの 録 音 録 画 ア 実 施 件 数, 実 施 率 平 成 24 年 11 月 から 平 成 26 年 3 月 末 までの 間 に, 対 象 事 件 として 報 告 があった 事 件 3,615 件 のうち, 取 調 べの 録 音 録 画 を 実 施 した 事 件 は3,542 件 ( 約 98.0%)であり, 録 音 録 画 を1 回 も 実 施 しなか った 事 件 は73 件 ( 約 2.0%)である 実 施 の 時 期 ごとに 実 施 件 数, 実 施 率 をみると, 平 成 24 年 11 月 から 平 成 25 年 3 月 までの 間 (1 年 目 )は783 件, 約 97.5%であり, 同 年 4 月 から 平 成 26 年 3 月 までの 間 (2 年 目 )は2,759 件, 約 98.1 %である イ 録 音 録 画 の 範 囲 別 内 訳 平 成 24 年 11 月 から 平 成 26 年 3 月 末 までの 間 に 録 音 録 画 を 実 施 し た 事 件 3,542 件 について,その 録 音 録 画 を 全 過 程, 準 全 過 程 (*), 一 部 実 施 の 範 囲 別 に 分 けて 実 施 件 数 ( 実 施 率 )をみると, 全 過 程 は1, 685 件 ( 全 体 の 約 47.6%), 準 全 過 程 は612 件 ( 全 体 の 約 17. 3%), 一 部 実 施 は1,245 件 ( 全 体 の 約 35.1%)である これを 実 施 時 期 別 にみると,1 年 目 は 全 過 程 336 件 ( 約 42.9%), 準 全 過 程 135 件 ( 約 17.3%), 一 部 実 施 312 件 ( 約 39.8%) であり,2 年 目 は 全 過 程 1,349 件 ( 約 48.9%), 準 全 過 程 477 件 ( 約 17.3%), 一 部 実 施 933 件 ( 約 33.8%)である * 準 全 過 程 とは, 事 件 送 致 を 受 けた 段 階 では, 被 疑 者 に 精 神 障 害 等 により 責 任 能 力 の 減 退 喪 失 が 疑 われることが 把 握 できなかったがため 録 音 録 画 を 実 施 しなかったものの, 精 神 の 障 害 等 により 責 任 能 力 の 減 退 喪 失 が 疑 われることが 判 明 した 後 の 検 察 官 による 全 ての 取 調 べに ついて 録 音 録 画 を 実 施 したものをいう ウ 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 録 音 録 画 を 実 施 した 事 件 について, 全 体 の 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 をみると,1 年 目 は 約 80.8%,2 年 目 は 約 83.7% である エ 小 括 このように, 精 神 障 害 者 に 係 る 事 件 については, 試 行 開 始 1 年 目 から 対 象 事 件 の97% 以 上 で 取 調 べの 録 音 録 画 が 実 施 されるとともに, 全 過 程 準 全 過 程 の 録 音 録 画 の 実 施 割 合 及 び 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 -11-

14 間 の 割 合 いずれについても 高 く, 録 音 録 画 が 積 極 的 に 実 施 されているも のと 評 価 できる なお, 録 音 録 画 の 不 実 施 ( 一 部 不 実 施 を 含 む ) 理 由 としては, 前 記 オの 理 由 に 加 え, 精 神 鑑 定 等 により 責 任 能 力 の 減 退 喪 失 が 認 められ なかったため, 録 音 録 画 を 実 施 する 必 要 がなかったことなどが 報 告 され ている 独 自 捜 査 事 件 における 被 疑 者 取 調 べの 録 音 録 画 ア 実 施 件 数, 実 施 率 平 成 23 年 4 月 から 平 成 26 年 3 月 末 までの3 年 間 に, 対 象 事 件 として 報 告 があった 事 件 355 件 のうち, 取 調 べの 録 音 録 画 を 実 施 した 事 件 は 342 件 ( 約 96.3%)で, 録 音 録 画 を1 回 も 実 施 しなかった 事 件 は 13 件 ( 約 3.7%)である 年 度 ごとの 実 施 件 数, 実 施 率 をみると, 平 成 23 年 4 月 から 平 成 24 年 3 月 までの 間 (1 年 目 )は91 件, 約 92.9%であり, 同 年 4 月 から 平 成 25 年 3 月 までの 間 (2 年 目 )は128 件, 約 95.5%であり, 同 年 4 月 から 平 成 26 年 3 月 までの 間 (3 年 目 )は123 件,100%である イ 録 音 録 画 の 範 囲 別 内 訳 平 成 23 年 4 月 から 平 成 26 年 3 月 末 までの 間 に 録 音 録 画 を 実 施 した 事 件 342 件 について,その 録 音 録 画 を 全 過 程, 一 部 実 施 の 範 囲 別 に 分 けて 実 施 件 数 ( 実 施 率 )をみると, 全 過 程 は219 件 ( 全 体 の 約 64.0%)であり, 一 部 実 施 は123 件 ( 全 体 の 約 36.0%)である これを 年 度 ごとにみると,1 年 目 は 全 過 程 39 件 ( 約 42.9%), 一 部 実 施 52 件 ( 約 57.1%)であり,2 年 目 は 全 過 程 85 件 ( 約 66. 4%), 一 部 実 施 43 件 ( 約 33.6%)であり,3 年 目 は 全 過 程 95 件 ( 約 77.2%), 一 部 実 施 28 件 ( 約 22.8%)である ウ 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 録 音 録 画 を 実 施 した 事 件 について, 全 体 の 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 をみると,1 年 目 は 約 51.4%,2 年 目 は 約 73.6%, 3 年 目 は 約 90.0%である エ 小 括 このように, 独 自 捜 査 対 象 事 件 の 取 調 べの 録 音 録 画 は,3 年 目 には 実 施 率 が100%に 達 するとともに, 全 過 程 の 録 音 録 画 の 実 施 割 合 及 び 取 調 べ 時 間 に 占 める 録 音 録 画 時 間 の 割 合 いずれについても 年 々 増 加 してお り, 録 音 録 画 が 積 極 的 に 実 施 されているものと 評 価 できる なお, 録 音 録 画 の 不 実 施 ( 一 部 不 実 施 を 含 む) 理 由 としては, 前 記 ⑴ エ 1ないし4と 同 様 の 理 由 によることなどが 報 告 されている 3 録 音 録 画 の 有 用 性 と 問 題 点 等 -12-

15 ⑴ 録 音 録 画 の 有 用 性 試 行 の 結 果 として, 録 音 録 画 の 有 用 性 としては, 以 下 を 挙 げることがで きる ア 取 調 べ 官 の 発 問 内 容 やそれに 対 する 被 疑 者 の 供 述 態 度 も 含 めて 被 疑 者 の 言 動 が 客 観 的 に 記 録 されるため,これを 踏 まえた 供 述 の 吟 味 が 行 いやすい ことで, 捜 査 段 階 における 被 疑 者 供 述 の 任 意 性 信 用 性 の 判 断 に 資 するこ と 被 告 人 の 捜 査 段 階 の 供 述 調 書 の 任 意 性 が 争 われ,DVD 等 が 証 拠 採 用 された 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 の 判 決 において, 例 えば, DVDでは, 被 告 人 が, 供 述 調 書 の 内 容 を 十 分 に 確 認 し, 検 察 官 から, 事 実 と 異 なる 記 載 がないか, 遠 慮 せず 述 べるよう 告 げられて, 積 極 的 にそれがない 旨 述 べている 場 面 などが 録 画 されており, 録 画 中 の 被 告 人 の 態 度, 表 情, 声 の 調 子 等 を 見 ても,それまでの 検 察 官 による 取 調 べにおいて 任 意 に 供 述 することが 困 難 であったような 雰 囲 気 は 全 くない 旨 ( 読 み 聞 かせレビ ュー 方 式 の 事 案 ),あるいは, 被 告 人 は, 検 察 官 による 取 調 べにおい て, 取 調 べ 検 察 官 から 警 察 と 検 察 は 別 の 組 織 であるから 現 在 の 記 憶 で 思 ったとおりのことを 供 述 すればよいことや 供 述 を 拒 否 できること, 訂 正 申 立 てができることなどの 説 明 を 受 け, 実 際 にも, 検 察 官 に 対 し, 殺 意 を 否 定 したり, 罪 体 や 情 状 に 関 する 重 要 部 分 について 自 己 の 言 い 分 を 述 べたり, 署 名 指 印 に 先 立 ち 供 述 調 書 の 訂 正 を 申 し 立 てたりしていること に 加 え, 関 係 者 の 取 調 べや 自 らに 対 する 殺 意 の 有 無 への 追 及 の 仕 方 につ いて 警 察 官 の 影 響 があれば 言 えないような 警 察 官 に 対 する 苦 情 を 明 確 に 述 べていることも 認 められる その 他 取 調 べ 時 の 被 告 人 の 率 直 な 物 言 い や 表 情, 態 度 にも 照 らすと, 被 告 人 は, 検 察 官 に 対 して, 自 己 の 判 断 で 違 う 点 は 違 うと 述 べることができており, 警 察 の 取 調 べによる 影 響 を 受 けた 状 況 下 にあったとは 認 められない 旨 (ライブ 方 式 の 事 案 )の 判 断 が 示 され,いずれの 事 件 においても 供 述 調 書 の 任 意 性 が 認 められた 他 方, 強 盗 殺 人 事 件 で, 強 盗 目 的 を 認 めた 被 告 人 の 自 白 調 書 の 任 意 性 信 用 性 が 争 われた 事 案 において,DVD 等 によれば, 被 告 人 の 意 に 反 する 自 白 調 書 が 作 成 されたとは 考 えられないとして 任 意 性 は 認 められた ものの,DVD 等 に 記 録 された 被 告 人 の 饒 舌 さからは, 検 察 官 の 機 嫌 を 取 ろうとする 様 子 もうかがわれ, 被 害 者 殺 害 の 根 本 的 な 動 機 や 自 白 の 理 由 について 述 べるように 促 されると 一 転 して 口 が 重 くなり, 専 ら 検 察 官 の 誘 導 に 対 して 同 意 するだけであったり, 供 述 調 書 の 内 容 を 気 にしつつ 発 言 するような 素 振 りを 見 せ,ナイフを 取 り 出 した 時 の 気 持 ちについて は, 検 察 官 から2つの 案 を 示 され, 被 告 人 が 二 者 択 一 で 選 んだ 内 容 が 調 書 化 された 様 子 がうかがわれるなどとして, 自 白 調 書 の 信 用 性 が 否 定 さ -13-

16 れた 事 例 も 報 告 されている 知 的 障 害 者 に 係 る 事 件 において, 録 音 録 画 を 実 施 したことにより, 検 察 官 による 誘 導 や 暗 示 による 取 調 べがなかったこと, 被 疑 者 が 検 察 官 の 発 問 に 対 して 任 意 に 供 述 していること, 記 憶 にあることとないことを 明 確 に 区 別 して 供 述 していることなどを 明 らかにすることができたこと から, 供 述 の 任 意 性 及 び 信 用 性 が 担 保 された 事 例, 精 神 障 害 者 に 係 る 事 件 において, 被 疑 者 が, 勾 留 延 長 後 の 取 調 べにおいて, 突 如, 強 盗 し ろとの 声 が 聞 こえた 旨 の 不 可 解 な 供 述 を 始 めたものの, 全 過 程 の 録 音 録 画 をしていたことにより, 従 前 の 取 調 べにおいて 被 疑 者 がそのよ うな 供 述 をしておらず,そのような 供 述 をしなかった 理 由 も 不 合 理 であ ることを 明 らかにできた 事 例 などが 報 告 されている イ 録 音 録 画 下 における 取 調 べには 応 じるものの, 供 述 調 書 への 署 名 指 印 を 拒 否 する 場 合 には,その 供 述 を 記 録 できること 例 えば, 現 住 建 造 物 等 放 火 等 に 係 る 事 件 で, 被 告 人 が, 捜 査 段 階 の 当 初 は 犯 行 を 認 めていたものの, 後 に 黙 秘 否 認 に 転 じたため, 犯 行 動 機 の 形 成 経 過 や 犯 行 状 況 等 に 関 する 具 体 的 な 供 述 を 記 録 した 証 拠 は, 当 初 の 取 調 ベにおけるDVD 等 しかなかったことから, 検 察 官 が, 被 告 人 の 警 察 官 に 対 する 簡 潔 な 自 白 調 書 とともに, 犯 行 に 至 る 経 緯 及 び 犯 行 状 況 等 を 立 証 趣 旨 としてDVD 等 を 証 拠 調 べ 請 求 したところ,DVD 等 自 体 が 犯 罪 事 実 又 は 情 状 を 立 証 する 証 拠 (いわゆる 実 質 証 拠 )として 証 拠 採 用 され,これが 証 拠 の 標 目 にも 記 載 された 事 例 などが 報 告 されてい る ウ 弁 護 人 に 対 するDVD 等 の 証 拠 開 示 により, 任 意 性 に 関 する 争 点 や 供 述 調 書 に 記 載 されている 内 容 を 被 疑 者 が 供 述 したかどうか( 言 った 言 わない) という 争 点 が 主 張 されなくなり, 公 判 審 理 の 充 実 迅 速 化 に 資 する 場 合 が あること 例 えば, 録 音 録 画 下 における 取 調 べで 作 成 した 供 述 調 書 について, 署 名 指 印 を 拒 否 されたが, 当 該 供 述 調 書 を 公 判 で 証 拠 とすることに 同 意 が 得 られ, 証 拠 採 用 された 事 例 や, 共 犯 者 の 供 述 調 書 について, 弁 護 人 が 証 拠 意 見 を 留 保 していたものの, 当 該 共 犯 者 の 取 調 べのDVD 等 を 開 示 したところ, 当 該 供 述 調 書 に 同 意 が 得 られ, 信 用 性 も 争 われなかっ た 事 例 などが 報 告 されている エ 取 調 べの 状 況 が 客 観 的 に 記 録 され, 取 調 べの 適 正 確 保 に 資 すること 例 えば, 弁 護 人 から, 繰 り 返 し 供 述 調 書 の 訂 正 を 求 めても 訂 正 がな されず,また, 長 時 間 の 取 調 べに 疲 労 困 憊 して 納 得 できない 供 述 調 書 に 署 名 押 印 せざるを 得 なかった 公 判 では 任 意 性 信 用 性 を 争 うことを 予 定 している などと 記 載 された 申 入 書 が 提 出 されたが,DVD 等 を 見 -14-

17 れば,そのような 状 況 がなかったことが 明 らかであった 事 例 などが 報 告 されている オ 知 的 障 害 者 や 精 神 障 害 者 に 係 る 事 件 については, 責 任 能 力 の 有 無 程 度 の 判 断 や 立 証 のための 有 用 な 証 拠 となり 得 ること 例 えば, 供 述 調 書 では 必 ずしも 表 現 し 難 い 被 疑 者 の 供 述 態 度 等 を 録 音 録 画 することにより, 正 確 かつ 的 確 な 鑑 定 資 料 として 使 用 することが できた 事 例, 被 疑 者 が 簡 易 精 神 診 断 を 拒 否 したが, 被 疑 者 の 特 異 言 動 が 記 録 されたDVD 等 により, 被 疑 者 の 責 任 能 力 に 疑 いがある 点 が 客 観 的 に 明 らかになった 事 例, 勾 留 期 間 中 にアルコール 依 存 症 の 離 脱 症 状 によ ってあたかも 重 度 の 精 神 障 害 があるかのような 様 子 が 見 られたが,DV D 等 により 逮 捕 当 初 の 取 調 べ 時 にはそのような 様 子 が 全 くなかったこと などを 証 拠 化 することができていたため, 責 任 能 力 についての 判 断 材 料 として 有 用 であった 事 例 などが 報 告 されている カ 知 的 障 害 者 に 係 る 事 件 については,DVD 等 を 心 理 福 祉 関 係 者 に 視 聴 してもらい 取 調 べ 等 についての 助 言 等 を 得 ることができること 例 えば, 弁 解 録 取 手 続 のDVD 等 を 心 理 福 祉 関 係 者 に 視 聴 してもら うことにより, 被 疑 者 の 障 害 特 性 や 供 述 特 性 等 について 早 期 にアドバイ スを 受 けることができ,その 後 の 取 調 べにおける 被 疑 者 に 対 する 発 問 方 法 の 選 定 や 供 述 の 任 意 性 の 確 保 の 観 点 から 有 益 であった 事 例 などが 報 告 されている キ 個 々の 検 察 官 の 取 調 ベの 問 題 点 等 を 把 握 することができ, 取 調 ベの 在 り 方 等 について, 個 々の 検 察 官 の 資 質 に 応 じた 実 践 的 な 指 導 ができること ⑵ 録 音 録 画 の 問 題 点 試 行 の 結 果 として, 録 音 録 画 の 問 題 点 としては, 以 下 を 挙 げることがで きる ア 録 音 録 画 下 における 取 調 ベにおいては, 事 案 の 内 容 や 被 疑 者 の 性 格 等 にもよるが, 被 疑 者 が 緊 張 萎 縮 したり, 組 織 からの 報 復 を 恐 れたり, 供 述 態 度 内 容 がそのまま 記 録 されること(これが 将 来 人 の 目 に 触 れる 可 能 性 があること )を 警 戒 するなどし, 被 疑 者 が 自 由 な 意 思 に 基 づいて 供 述 しづらくなったり, 供 述 態 度 を 変 化 させたり, 供 述 内 容 を 後 退 させること があること 例 えば, 在 宅 段 階 で 犯 行 の 経 緯 等 について 供 述 していた 被 疑 者 が, 逮 捕 後, 録 音 録 画 を 実 施 するようになってから 事 実 関 係 を 否 認 したり 黙 秘 するようになった 事 例, 在 宅 段 階 では 自 己 の 弁 解 をとうとうと 述 べて いた 被 疑 者 が, 逮 捕 後 に 録 音 録 画 を 実 施 するようになってからほとん ど 供 述 せず 顔 を 上 げることもしなくなった 事 例, 逮 捕 後 の 取 調 べで 自 白 している 被 疑 者 であっても, 録 音 録 画 下 において 自 己 の 関 与 を 小 さく -15-

18 供 述 したり 犯 行 の 動 機 や 金 の 使 途 の 一 部 を 供 述 しなかった 事 例 などが 報 告 されている イ 録 音 録 画 下 における 取 調 べにおいては, 被 害 者 への 配 慮 その 他 から 検 察 官 が 被 疑 者 に 同 情 するような 発 言 をしにくくなるなど, 被 疑 者 との 間 で 信 頼 関 係 を 構 築 することが 困 難 となるとともに, 検 察 官 において, 自 己 の 言 動 が 事 後 的 にどう 評 価 されるかを 懸 念 するなどし, 不 自 然 不 合 理 な 主 張 を 行 う 被 疑 者 に 対 しての 矛 盾 点 の 追 及 等 が 不 十 分 となり, 事 案 の 真 相 解 明 に 支 障 を 来 たす 場 合 があること ウ 被 疑 者 が 関 係 者 のプライバシー 情 報 等 について 供 述 した 場 合 (しかも, 被 疑 者 が 虚 実 織 り 交 ぜて 供 述 することもある ), 録 音 録 画 が 実 施 され るとその 内 容 が 漏 れなく 記 録 化 されることになり,そのDVD 等 が 開 示 さ れるなどして 関 係 者 の 名 誉 プライバシーが 著 しく 毀 損 されるおそれがあ ること エ 取 調 べの 全 過 程 を 含 む 録 音 録 画 の 試 行 的 拡 大 に 取 り 組 んだ 結 果, 録 音 録 画 時 間 が 長 時 間 に 及 ぶことになり,これらを 視 聴 する 決 裁 官 や 捜 査 公 判 主 任 検 察 官 らの 負 担 が 重 くなっているとの 声 があり, 特 に 独 自 捜 査 事 件 では, 長 時 間 の 録 音 録 画 が 行 われるのが 通 例 であるため, 決 裁 官 等 が DVD 等 を 視 聴 するのに 長 時 間 を 要 し,その 負 担 が 極 めて 大 きく, 捜 査 全 体 に 与 える 影 響 を 無 視 できなくなっていること 取 調 べの 録 音 録 画 については,これらの 問 題 点 にも 留 意 しつつ, 取 り 組 んでいく 必 要 がある 4 取 調 べの 録 音 録 画 に 関 する 新 たな 方 針 現 在 の 試 行 は, 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 など4 類 型 の 事 件 について 行 っていると ころ, 一 部 に 前 記 のような 問 題 点 が 見 受 けられるものの, 検 察 官 にとっての 有 利 不 利 を 問 わず, 取 調 べの 状 況 を 客 観 的 に 記 録 した 資 料 として,DVD 等 が 捜 査 段 階 における 供 述 の 任 意 性 信 用 性 の 判 断 に 資 するなど, 適 正 な 裁 判 を 実 現 する 上 でおおむね 相 応 の 成 果 を 挙 げているものと 認 められることから,これ までの 試 行 の 成 果 を 踏 まえ, 更 に 積 極 的 に 取 調 べの 録 音 録 画 に 取 り 組 むべき ものと 考 えられる そこで, 今 後, 新 たに 以 下 の2つの 取 組 を 行 う ⑴ これまでの 試 行 の 本 格 実 施 への 移 行 ( 試 行 から 本 格 実 施 へ) 現 在 実 施 している 録 音 録 画 の 試 行 対 象 である1 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 にお ける 被 疑 者 取 調 べ,2 知 的 障 害 者 に 係 る 事 件 における 取 調 べ,3 精 神 障 害 者 に 係 る 事 件 における 取 調 べ,4 検 察 独 自 捜 査 事 件 における 被 疑 者 取 調 べの 各 録 音 録 画 について,これまでの 試 行 と 同 様 の 枠 組 みで 本 格 実 施 へ 移 行 する 新 たな 試 行 ( 対 象 事 件 の 拡 大 ) 近 時 の 実 務 において, 取 調 べ 状 況 の 立 証 のために 最 も 適 した 証 拠 は 取 調 べ のDVD 等 であると 認 識 され, 捜 査 段 階 における 供 述 の 任 意 性 信 用 性 等 を -16-

19 めぐって 争 いが 生 じた 場 合 に, 取 調 べのDVD 等 による 的 確 な 立 証 が 求 めら れること 等 に 鑑 み, 公 判 立 証 に 責 任 を 負 う 検 察 官 として,そのような 立 証 が できるようにするため,1 公 判 請 求 が 見 込 まれる 身 柄 事 件 であって, 事 案 の 内 容 や 証 拠 関 係 等 に 照 らし 被 疑 者 の 供 述 が 立 証 上 重 要 であるもの, 証 拠 関 係 や 供 述 状 況 等 に 照 らし 被 疑 者 の 取 調 べ 状 況 をめぐって 争 いが 生 じる 可 能 性 が あるものなど, 被 疑 者 の 取 調 べを 録 音 録 画 することが 必 要 であると 考 えら れる 事 件 及 び2 公 判 請 求 が 見 込 まれる 事 件 であって, 被 害 者 参 考 人 の 供 述 が 立 証 の 中 核 となることが 見 込 まれるなどの 個 々の 事 情 により, 被 害 者 参 考 人 の 取 調 べを 録 音 録 画 することが 必 要 であると 考 えられる 事 件 におい て, 取 調 べの 真 相 解 明 機 能 を 損 なわないよう 留 意 しつつ, 当 該 供 述 者 の 取 調 べの 録 音 録 画 を 行 う 第 4 時 代 の 変 化 に 応 える 捜 査 公 判 遂 行 能 力 の 強 化 近 時 の 裁 判 員 裁 判 の 導 入 や 取 調 べの 録 音 録 画 の 拡 充 に 加 え, 科 学 技 術 の 進 展 や 情 報 通 信 技 術 の 発 達,グローバル 化 の 進 展 といった 捜 査 公 判 を 取 り 巻 く 大 きな 環 境 の 変 化 の 中 で, 時 代 の 変 化 に 応 える 捜 査 公 判 遂 行 能 力 の 強 化 が 大 きな 課 題 となっており, 検 察 の 再 生 に 向 けて においても, 検 察 は 常 に 現 実 の 社 会 に 目 を 向 け,その 変 化 を 感 じ 取 って 未 来 を 指 向 する 能 力 を 培 うべきこと を 指 摘 されたことも 受 け, 検 察 においては, 検 察 の 理 念 の 中 に, 法 律 的 な 知 識, 技 能 の 修 得 とその 一 層 の 向 上 に 努 めるとともに, 多 様 な 事 象 とその 変 化 に も 対 応 し 得 る 幅 広 い 知 識 や 教 養 を 身 につけるよう 研 鑽 を 積 む ( 第 9 項 )と 明 記 し, 科 学 的 捜 査 手 法 の 向 上, 新 たな 時 代 における 取 調 べと 供 述 調 書 作 成 の 在 り 方 に 関 する 検 討 及 び 検 察 の 国 際 性 向 上 のための 様 々な 取 組 を 行 うととも に, 法 務 省 とも 協 力 しつつ,これらに 関 連 する 事 項 を 含 む 各 種 研 修 等 の 拡 充 を 図 ってきた 1 科 学 的 捜 査 手 法 の 向 上 ⑴ 法 科 学 専 門 委 員 会 の 活 動 と 捜 査 現 場 へのフィードバック 裁 判 員 裁 判 の 導 入 等 を 受 け, 裁 判 所 において 供 述 証 拠 の 信 用 性 を 厳 格 に 評 価 する 傾 向 が 見 られ,また 供 述 調 書 を 必 要 性 なしとして 採 用 しない 場 合 もあ ることから, 供 述 証 拠 に 過 度 に 依 存 しない 捜 査 が 重 要 となっており, 客 観 証 拠 の 重 要 性 が 高 まっている 他 方, 近 時, 科 学 技 術 の 進 展 に 伴 い, 鑑 定 技 術 が 向 上 して 様 々な 分 野 の 鑑 定 がなされるようになり,また, 情 報 通 信 技 術 の 発 達 により,コンピュータやスマートフォンが 社 会 生 活 上 の 基 盤 となり, 電 磁 的 記 録 等 の 多 種 多 様 な 客 観 証 拠 の 収 集 が 可 能 となっている このような 科 学 的 捜 査 手 法 により 得 られる 客 観 証 拠 は, 捜 査 段 階 における 事 実 の 解 明 と 公 判 での 立 証 に 重 要 な 役 割 を 果 たす 一 方, 被 告 人 弁 護 人 が 客 観 証 拠 とその 評 価 を 積 極 的 に 争 点 とする 事 案 も 多 くなっている こうした 客 観 証 拠 は, 積 極 証 拠 にもなる 一 方, 決 定 的 な 消 極 証 拠 にもなり 得 ることを 踏 まえ, 最 新 の 知 -17-

20 識 技 術 に 基 づいて, 適 正 な 収 集 及 び 分 析 評 価 に 努 めることが 重 要 である このような 状 況 を 踏 まえ, 平 成 23 年 7 月 8 日, 法 科 学 に 関 する 必 要 な 知 見 を 集 積 し,これを 有 効 に 活 用 することを 目 的 として, 最 高 検 に 法 科 学 専 門 委 員 会 を 設 置 した 同 専 門 委 員 会 は, 警 察 庁 犯 罪 鑑 識 部 門 に 出 向 した 経 験 を 有 する 検 事 やDF 班 に 所 属 する 検 察 事 務 官 等 専 門 的 な 知 見 や 幅 広 い 経 験 を 有 する 検 事 及 び 検 察 事 務 官 からなり,これまで, 警 察 庁 科 学 警 察 研 究 所 及 び 警 察 庁 指 紋 センター 等 の 外 部 機 関 の 視 察 や 意 見 交 換 等 を 実 施 し, 法 科 学 に 関 す る 最 新 情 報 の 収 集 に 努 めてきた また, 同 専 門 委 員 会 では, 各 庁 において 法 科 学 に 関 する 知 見 を 活 用 して 捜 査 処 理 や 公 判 立 証 が 行 われた 事 例 を 収 集 する などし,これに 基 づいて 各 種 鑑 定 等 の 基 礎 知 識 や 留 意 点 等 につき 分 かりやす い 解 説 を 付 して 各 庁 に 還 元 し, 検 察 職 員 が 法 科 学 に 関 する 先 進 的 な 知 識 を 容 易 に 習 得 できるよう 情 報 共 有 を 図 っている その 内 容 も,DNA 型, 薬 毒 物, 顔 貌, 声 紋, 指 紋, 銃 器 及 び 筆 跡 等 の 各 鑑 定 に 関 するものや,サイバー 犯 罪 やDFに 関 係 するものなど 幅 広 い 分 野 に 及 んでいる 各 庁 においては,これ ら 科 学 的 捜 査 知 識 に 関 する 知 見 を, 警 察 に 対 する 指 揮 や 大 学 教 授 からの 意 見 聴 取 等 の 際 に 参 考 にしているだけでなく, 各 庁 において 実 施 される 勉 強 会 の 題 材 として 活 用 しており, 検 察 職 員 全 般 の 法 科 学 に 関 する 専 門 的 な 知 識 の 向 上 に 役 立 てている DF 及 びサイバー 犯 罪 への 対 応 前 記 第 2 2 イのとおり, 平 成 23 年 4 月, 東 京 地 検, 大 阪 地 検 及 び 名 古 屋 地 検 の 各 特 捜 部 にDF 班 を 設 置 した DF 班 は, 特 捜 部 の 独 自 捜 査 事 件 を 中 心 として, 電 磁 的 記 録 等 の 適 正 な 収 集 保 全 解 析 業 務 を 担 当 して いるほか,これら3 地 検 のDF 班 による 情 報 交 換 会 の 実 施 及 び 関 係 機 関 主 催 のDF 担 当 者 との 協 議 会 への 出 席 等 を 通 じ,DFに 関 する 最 新 の 知 識 技 術 の 習 得 共 有 に 努 めている また, 東 京 地 検 のDF 班 に 所 属 する 検 察 事 務 官 の 一 部 は, 法 科 学 専 門 委 員 会 の 構 成 員 になっており, 同 専 門 委 員 会 の 活 動 と 連 動 しながら, 専 門 的 知 見 経 験 知 の 習 得 に 努 めている さらに, 最 高 検 に おいても, 検 察 全 体 におけるDFに 関 する 知 識 技 術 の 習 得 共 有 を 図 る 目 的 で, 平 成 24 年 4 月 1 日, 最 高 検 にDF 推 進 班 を 設 置 した 最 高 検 のDF 推 進 班 は,DFを 専 門 とする 民 間 企 業 等 が 法 執 行 機 関 向 けに 開 催 している 講 習 会 や 機 器 説 明 会 等 に 積 極 的 に 参 加 し,DFに 関 する 最 新 の 知 識 技 術 の 習 得 に 努 めるとともに, 各 庁 から 寄 せられる 相 談 等 に 対 する 助 言 や 技 術 支 援 と いう 形 で,これらの 知 識 技 術 を 還 元 している 法 務 省 では, 平 成 24 年 度 から, 最 高 検 のDF 推 進 班 の 講 師 派 遣 等 の 協 力 を 得 て, 全 国 各 庁 の 検 察 官 及 び 検 察 事 務 官 を 対 象 として, 刑 事 事 件 における DFの 基 礎 知 識 や 電 磁 的 記 録 の 適 正 な 収 集 保 全 解 析 のための 実 践 的 技 法 の 習 得 を 目 的 としたDF 研 修 を 実 施 している また, 平 成 25 年 度 から,D -18-

21 F 研 修 を 修 了 するなど 基 礎 知 識 を 有 する 検 察 事 務 官 を 対 象 に,より 専 門 的 な 知 識 や 技 術 の 習 得 を 目 的 としたDF 捜 査 実 務 研 修 を 実 施 している 一 方,いわゆるパソコン 遠 隔 操 作 事 件 の 発 生 等 を 受 け, 平 成 24 年 12 月 14 日, 最 高 検 の 法 科 学 専 門 委 員 会 にサイバー 犯 罪 担 当 検 事 を 置 くとともに, 東 京 地 検 及 び 大 阪 地 検 にサイバー 係 検 事 を 配 置 し,さらに, 平 成 25 年 7 月 末 までに, 全 国 の 部 制 庁 地 検 13 庁 ( 東 京, 横 浜,さいたま, 千 葉, 大 阪, 京 都, 神 戸, 名 古 屋, 広 島, 福 岡, 仙 台, 札 幌 及 び 高 松 の 各 地 検 )に 合 計 1 8 名 のサイバー 係 検 事 を 配 置 し,サイバー 犯 罪 に 対 処 するための 全 国 的 な 態 勢 を 整 備 した その 上 で, 最 高 検 は, 部 制 庁 地 検 のサイバー 係 検 事 の 参 加 を 得 て, 近 時 のサイバー 犯 罪 その 他 の 情 報 処 理 の 高 度 化 に 伴 う 犯 罪 等 の 実 情 を 踏 まえて 習 得 しておくべき 知 識 等 を 共 有 するための 勉 強 会 を 実 施 するととも に,サイバー 係 検 事 相 互 のネットワークを 構 築 するなどして, 個 別 事 件 の 捜 査 過 程 で 明 らかになったサイバー 犯 罪 の 手 法 や 特 質 等 に 関 する 情 報 の 共 有 や 相 互 連 携 による 的 確 な 事 件 対 応 を 目 指 し, 捜 査 手 法 の 専 門 化 高 度 化 に 対 処 し 得 る 体 制 を 整 備 している また, 平 成 26 年 3 月 には, 最 高 検 のサイバー 犯 罪 担 当 検 事 等 数 名 が, 米 国 におけるサイバー 犯 罪 対 策 の 実 情 について, 米 国 の 関 係 機 関 の 視 察 や 意 見 交 換 を 行 い, 我 が 国 におけるサイバー 犯 罪 への 対 応 についての 知 見 を 深 めた 法 務 省 では, 全 国 各 庁 の 検 事 を 対 象 として,コンピュータ ネットワーク 及 びセキュリティシステムの 基 本 的 な 仕 組 みとサイバー 犯 罪 で 利 用 される 技 術 的 手 口 の 理 解 及 びログ 解 析 等 の 捜 査 手 法 の 基 礎 知 識 の 習 得 を 目 的 とした 情 報 システム 専 門 研 修 を 実 施 しており, 民 間 の 専 門 業 者 によるコンピュータ ネットワーク 理 論, 不 正 アクセス 侵 入 手 法 とその 対 応 及 び 攻 撃 を 受 けたコ ンピュータの 検 証 ログ 解 析 等 の 講 義 実 習 や, 検 事 や 警 察 官 によるハイテ ク 犯 罪 捜 査 に 関 する 講 義 を 実 施 している 2 取 調 べと 供 述 調 書 作 成 の 在 り 方 に 関 する 検 討 最 高 検 は, 検 察 の 再 生 に 向 けて において 指 摘 された, 取 調 べ 及 び 供 述 調 書 に 過 度 に 依 存 した 捜 査 公 判 の 在 り 方 を 見 直 す 検 討 の 一 環 として, 平 成 2 4 年 7 月 4 日, 検 察 における 取 調 べの 録 音 録 画 についての 検 証 を 取 りま とめてこれを 公 表 するとともに, 新 たな 時 代 における 取 調 べの 在 り 方 検 討 チ ーム を 発 足 させた 同 検 討 チームは, 捜 査 公 判 を 取 り 巻 く 環 境 が 大 きく 変 化 し, 取 り 分 け, 科 学 的 捜 査 手 法 が 向 上 する 中 で, 検 察 の 理 念 に 掲 げられ た 被 疑 者 被 告 人 等 の 主 張 に 耳 を 傾 け, 積 極 消 極 を 問 わず 十 分 な 証 拠 の 収 集 把 握 に 努 め, 冷 静 かつ 多 角 的 にその 評 価 を 行 う こと( 第 4 項 ) 及 び 取 調 べにおいては, 供 述 の 任 意 性 の 確 保 その 他 必 要 な 配 慮 をして, 真 実 の 供 述 が 得 られるよう 努 める こと( 第 5 項 )を 具 体 的 に 実 践 しつつ, 知 力 を 尽 くして, 事 案 の 真 相 解 明 に 取 り 組 む こと( 第 3 項 )を 目 指 すため, 全 -19-

22 国 の 検 察 職 員 との 意 見 交 換 等 を 踏 まえつつ 検 討 を 重 ねた その 結 果, 平 成 2 5 年 4 月 9 日, 主 として 被 疑 者 の 取 調 べ 及 び 供 述 調 書 の 在 り 方 についての 基 本 的 考 え 方 と 一 般 的 な 留 意 点 等 について 取 りまとめた 被 疑 者 取 調 べと 供 述 調 書 の 在 り 方 について を 全 国 各 庁 へ 送 付 するとともに, 個 別 の 事 案 に 応 じ た 適 切 な 取 調 べの 実 践 を 通 じて, 取 調 べ 能 力 の 向 上 を 図 るよう 指 示 した 同 取 りまとめは, 取 調 べの 基 本 的 な 心 構 えについて, 取 調 べは, 事 案 の 真 相 を 解 明 する 上 で 重 要 ではあるが, 自 白 ( 被 疑 事 実 を 認 める 供 述 )を 獲 得 するた めに 行 うものではない, 取 調 べは,あくまでも 捜 査 手 法 のうちの 一 つにと どまるものであり, 取 調 べが 他 の 捜 査 手 法 と 密 接 に 関 連 することによっての み,その 真 相 解 明 の 機 能 を 果 たすことができる などとした 上 で, 事 前 準 備 を 十 分 に 行 うことや 被 疑 者 が 話 しやすい 関 係 を 築 くこと, 被 疑 者 から 十 分 に 話 を 聞 くべきことなどを 重 要 なポイントとして 指 摘 し, 追 及 や 説 得 の 方 法, 供 述 調 書 作 成 の 在 り 方 等 にも 検 討 を 加 えている 最 高 検 は, 同 取 りまとめを 実 際 の 取 調 べで 実 践 しつつ, 検 察 全 体 としての 取 調 べ 能 力 の 向 上 を 図 るためには, 決 裁 官 による 実 践 的 な 指 導 研 修 の 積 み 重 ねが 不 可 欠 であるとの 認 識 の 下, 同 年 10 月, 最 高 検 に 被 疑 者 取 調 べ 及 び 供 述 調 書 の 在 り 方 の 研 修 指 導 検 討 チーム を 発 足 させた 同 検 討 チーム は, 法 務 省 と 連 携 し, 検 事, 副 検 事 及 び 検 察 事 務 官 の 各 研 修 における 取 調 べ や 科 学 的 捜 査 手 法 の 向 上 に 資 するカリキュラムの 在 り 方 を 検 討 し, 各 研 修 の 内 容 を 拡 充 させた また, 録 音 録 画 下 における 取 調 べに 対 応 した 取 調 べ 技 術 の 最 適 化 を 目 指 し, 録 音 録 画 下 における 取 調 べのうち 参 考 となるDVD 等 を 用 いた 心 理 学 の 専 門 家 等 との 発 問 技 術 に 関 する 意 見 交 換 会 の 実 施, 取 調 べの 指 導 官 育 成 のための 海 外 研 修 への 参 加 ( 平 成 26 年 度 はイギリスにおけ る 取 調 べ 研 修 にシニア 検 事 が 参 加 )と 検 察 官 事 務 官 研 修 への 還 元 及 び 決 裁 官 による 指 導 方 法 の 在 り 方 の 検 討 などの 取 組 を 実 施 している 3 検 察 の 国 際 性 の 向 上 近 時,グローバル 化 の 進 展 やIT 技 術 の 進 歩 に 伴 い 国 境 を 越 えた 犯 罪 が 増 加 しており,そのような 状 況 に 対 応 するためには, 検 察 は, 国 際 的 な 犯 罪 に 適 切 に 対 応 できるよう 態 勢 を 整 備 することはもとより, 各 国 機 関 との 相 互 理 解 を 深 めるなど,その 国 際 性 をより 向 上 させる 必 要 がある そのような 状 況 を 踏 まえ, 平 成 23 年 7 月 8 日, 最 高 検 に 国 際 分 野 専 門 委 員 会 を 設 置 した 同 専 門 委 員 会 は, 検 察 の 様 々な 国 際 業 務 に 従 事 するために 必 要 な 知 見 を 集 積 し,これを 有 効 に 活 用 するための 方 策 を 検 討 するとともに, 国 際 捜 査 に 関 連 する 問 題 について も, 関 係 機 関 との 意 見 交 換 や 同 専 門 委 員 会 等 における 議 論 等 を 通 じて 検 討 して いる また, 最 高 検 は, 同 専 門 委 員 会 における 知 見 の 集 約 蓄 積 提 供 等 といった -20-

23 専 門 委 員 会 としての 活 動 を 超 えて, 検 察 の 国 際 性 を 向 上 させるための 具 体 的 な 取 組 を 企 画 立 案 することなどを 目 的 として, 平 成 25 年 10 月 1 日, 最 高 検 に 国 際 担 当 検 事 を 配 置 した 最 高 検 の 国 際 担 当 検 事 は, 検 察 の 国 際 性 を 向 上 さ せるための 具 体 的 な 取 組 の 企 画 立 案 に 加 え, 多 岐 にわたる 関 係 機 関 等 と 検 察 との 総 合 調 整 を 行 うことを 業 務 としている さらに, 平 成 26 年 1 月 31 日 に は, 全 国 の 部 制 庁 地 検 13 庁 に 合 計 17 名 の 国 際 担 当 検 事 を 配 置 し, 同 年 5 月 1 日 には, 那 覇 地 検 にも 国 際 担 当 検 事 を 配 置 した 部 制 庁 地 検 等 の 国 際 担 当 検 事 は,1 法 務 省 刑 事 局 国 際 課 又 は 最 高 検 の 国 際 担 当 検 事 等 との 連 絡 窓 口 になる こと,2 法 務 省 刑 事 局 国 際 課 又 は 最 高 検 の 国 際 担 当 検 事 等 から 提 供 された 国 際 捜 査 共 助 等 に 関 する 情 報 を 集 約 蓄 積 し,その 知 見 を 高 めるとともに, 必 要 に 応 じ, 他 の 検 察 職 員 に 周 知 すること,3 国 際 捜 査 共 助 等 が 必 要 となった 場 合, 自 らこれを 取 り 扱 って 法 務 省 刑 事 局 国 際 課 等 との 連 絡 協 議 を 行 い, 又 は 他 の 検 察 職 員 に 助 言 を 与 えること,4その 他 海 外 の 捜 査 機 関 等 の 来 庁 への 対 応 等 をそ の 職 務 内 容 としている 最 高 検 は, 部 制 庁 地 検 の 国 際 担 当 検 事 及 び 法 務 省 刑 事 局 国 際 課 等 との 密 接 な 連 絡 体 制 を 確 保 し, 国 際 的 な 犯 罪 への 対 応 策 を 検 討 するための 協 議 会 を 開 催 し, それぞれの 連 携 の 在 り 方 を 確 認 するとともに, 国 際 捜 査 共 助 に 関 する 具 体 的 な 事 例 を 基 に 各 種 の 問 題 点 に 関 する 協 議 や 意 見 交 換 を 行 い, 国 際 捜 査 共 助 等 の 手 続 や 問 題 点 等 についての 情 報 共 有 を 行 うなどして, 各 担 当 者 の 専 門 的 知 識 の 向 上 に 努 めている 4 各 種 研 修 等 の 拡 充 検 察 の 再 生 に 向 けて において, 検 察 官 の 基 礎 的 基 盤 的 能 力 強 化, 先 端 の 専 門 的 知 識 の 組 織 的 集 約 活 用 及 び 幹 部 の 意 識 変 革 やリーダーシップの 在 り 方 の 改 善 改 革 が 必 要 であると 提 言 されたことなどを 踏 まえ,また, 時 代 の 変 化 に 応 える 捜 査 公 判 遂 行 能 力 を 強 化 することなどを 目 的 として, 法 務 検 察 においては, 各 種 研 修 の 拡 充 を 進 めており,これを 受 け, 各 庁 にお いても 様 々な 取 組 を 実 施 している ⑴ 基 礎 的 基 盤 的 能 力 強 化 のための 検 事 及 び 副 検 事 に 対 する 研 修 の 拡 充 と 各 庁 の 取 組 検 事 及 び 副 検 事 に 対 する 各 研 修 においては, 検 察 の 使 命 と 役 割 を 改 めて 自 覚 し, 検 察 の 理 念 の 周 知 徹 底 を 図 る 観 点 から, 検 察 の 理 念 の 作 成 に 関 与 した 最 高 検 検 察 改 革 推 進 室 に 所 属 する 検 事 の 講 義 や 検 察 改 革 に 関 連 する 講 義 等 を 多 数 組 み 入 れている また, 新 たな 時 代 における 取 調 べの 在 り 方 検 討 チーム の 検 討 状 況 等 を 踏 まえ, 検 察 官 に 求 められる 真 相 解 明 能 力 の 基 本 は, 捜 査 段 階 において 流 動 的 な 事 件 の 争 点 と 証 拠 関 係 を 正 確 に 把 握 し, 更 に 収 集 すべき 証 拠 や 認 定 すべき 事 実 を 見 通 す 事 実 認 定 能 力,この 能 力 に 基 づき 客 観 証 拠 を 収 集 分 析 評 価 する 能 力 及 び 適 切 な 供 述 証 拠 を 得 るという 意 味 での 取 調 べ -21-

24 能 力 であるとの 認 識 の 下, 事 実 認 定 ( 無 罪 事 件 の 検 討 を 含 む ), 客 観 証 拠 収 集 方 法 ( 科 学 捜 査 鑑 識 鑑 定 関 係 を 含 む ), 取 調 べの 心 構 えや 発 問 技 術 に 関 する 講 義 や 演 習 を,いずれもコマ 数 を 増 加 したり 研 修 レベルに 応 じて 内 容 をレベルアップするなどして, 基 礎 的 基 盤 的 能 力 強 化 に 資 する 内 容 に 改 善 している さらに, 模 擬 事 件 記 録 等 を 題 材 として 捜 査 方 針 処 分 方 針 を 検 討 させたり 証 拠 整 理 等 を 行 わせたりした 上 で 討 議 や 講 評 を 行 う 演 習 型 起 案 型 カリキュラムを 取 り 入 れるなどし, 研 修 員 間 の 相 互 比 較 等 により 自 己 の 成 長 レベルを 自 覚 内 省 させ, 研 修 後 の 各 庁 におけるOJTにつなげること により 基 礎 的 基 盤 的 能 力 強 化 につなげる 取 組 も 始 めている 各 庁 においても, 検 察 の 再 生 に 向 けて において, 個 々の 検 察 官 の 職 務 遂 行 能 力 を 強 化 してスキルアップを 図 るためには, 能 力 の 高 い 検 察 官 の 職 務 能 力 を 後 進 に 伝 承 し, 組 織 として 共 有 する 方 法 を 工 夫 すべきである 旨 提 言 されたことを 踏 まえ, 多 くの 庁 において, 決 裁 官 やシニア 検 事 が 中 心 と なって 従 前 から 実 施 していた 定 期 的 な 勉 強 会 をより 一 層 充 実 させており, 検 察 官 及 び 立 会 事 務 官 の2 人 1 組 が 個 室 で 行 っていた 執 務 体 制 についても, 規 模 の 程 度 はあるにせよ, 複 数 の 検 事, 副 検 事 及 び 検 察 事 務 官 が 共 同 執 務 室 で 情 報 を 共 有 しながら 執 務 を 行 う 共 同 執 務 体 制 に 変 更 した 庁 も 増 加 しつつあ る また, 執 務 室 とは 無 関 係 にシニア 検 事 が 複 数 の 若 手 検 事 のメンター 役 と して 気 軽 に 相 談 に 応 じる 制 度 や, 班 体 制 を 取 っている 大 規 模 庁 において, 検 事, 副 検 事 及 び 検 察 事 務 官 が 定 期 的 に 担 当 する 事 件 を 持 ち 寄 り, 全 員 で 問 題 点 を 検 討 して 解 決 の 方 向 性 を 探 ることを 通 じて 各 種 捜 査 手 法 及 び 取 調 べ 技 術 等 の 知 識 経 験 を 共 有 する 取 組 も 実 施 されている ⑵ 検 事 の 外 部 派 遣 制 度 及 び 弁 護 士 職 務 経 験 制 度 の 拡 充 法 務 省 は, 検 事 を 一 定 期 間, 民 間 企 業, 公 益 的 活 動 を 行 う 民 間 団 体 又 は 地 方 自 治 体 に 派 遣 し, 多 様 な 人 々との 交 流 や 意 見 交 換 の 機 会 を 通 じて 幅 広 い 視 野 識 見 のかん 養 を 図 ることを 目 的 とした 検 事 外 部 派 遣 制 度 を 実 施 し ている 同 制 度 により, 平 成 22 年 度 は3 名, 平 成 23 年 度 は4 名, 平 成 24 年 度 は6 名, 平 成 25 年 度 は6 名 の 検 事 を 様 々な 業 種 の 民 間 企 業 や 公 益 的 活 動 を 行 う 民 間 団 体 等 ( 犯 罪 被 害 者 支 援 団 体 及 び 児 童 相 談 所 等 )に 派 遣 している また, 法 務 省 は, 検 事 を 一 定 期 間, 弁 護 士 事 務 所 に 就 職 させ, 弁 護 士 と しての 職 務 を 経 験 することを 通 じて 検 事 としての 能 力 資 質 の 一 層 の 向 上 及 び 職 務 の 一 層 の 充 実 を 図 ることを 目 的 とした 弁 護 士 職 務 経 験 制 度 を 実 施 している 同 制 度 により, 平 成 22 年 度 は5 名, 平 成 23 年 度 は6 名, 平 成 24 年 度 は7 名, 平 成 25 年 度 は8 名 の 検 事 が 弁 護 士 事 務 所 に 就 職 し, それぞれ2 年 ずつ 弁 護 士 職 務 に 従 事 している ⑶ 幹 部 研 修 の 拡 充 -22-

25 最 高 検 及 び 法 務 省 は, 新 任 検 事 正 を 対 象 とした 研 修 として 検 察 運 営 セ ミナー を 実 施 しており,その 中 で, 外 部 講 師 による 組 織 マネジメントに 関 する 講 演 等 セミナーの 目 的 であるリーダーシップのかん 養 に 資 する 内 容 の 講 義 等 を 実 施 している 平 成 25 年 度 は, 検 察 におけるリーダーシップ と 人 材 育 成 の 在 り 方 に 関 する 講 義 のほか, 外 部 の 有 識 者 等 による 講 義 とし て 裁 判 官 や 弁 護 士 から 見 た 検 察 官 の 公 判 活 動 や 被 害 者 対 応 に 関 する 講 義, サイバー 犯 罪 に 関 する 講 義, 検 察 庁 やその 他 の 関 係 機 関 における 刑 事 政 策 的 取 組 に 関 する 講 義 等 を 行 うなど, 新 任 検 事 正 が, 近 時 検 察 に 求 められて いる 様 々な 事 項 について 認 識 を 深 めるとともに, 適 正 な 捜 査 公 判 活 動 の 基 盤 を 作 る 組 織 マネジメント 能 力 を 向 上 させることができるカリキュラム 構 成 としている また, 最 高 検 及 び 法 務 省 は, 新 しく 決 裁 官 となる 検 事 を 対 象 とした 研 修 として 新 任 決 裁 官 セミナー を 実 施 しており, 部 下 の 指 導 や 決 裁 の 在 り 方 について, 実 践 的 な 講 義 (コーチング 等 )を 含 めた 講 義 を 行 っている さらに, 平 成 25 年 度 からは, 前 年 度 の 新 任 決 裁 官 セミナーの 受 講 者 のう ち, 新 任 次 席 検 事 を 対 象 として, 次 席 検 事 となってから 数 か 月 経 過 後 のフ ォローアップ 研 修 として 新 任 次 席 検 事 決 裁 官 研 修 を 実 施 しており, 決 裁 演 習 等 実 践 的 な 方 法 により, 決 裁 官 としての 職 務 遂 行 能 力 をチェックす る 仕 組 みも 組 み 入 れた 研 修 を 実 施 している 第 5 刑 事 政 策 に 寄 与 する 取 組 1 再 犯 防 止 のための 被 疑 者 被 告 人 の 社 会 復 帰 支 援 平 成 24 年 7 月 20 日, 犯 罪 対 策 閣 僚 会 議 において 再 犯 防 止 に 向 けた 総 合 対 策 が 策 定 され, 再 犯 防 止 に 向 けた 取 組 の 必 要 性 が 高 まったことに 加 え, 障 害 者 高 齢 者 等 に 対 し, 矯 正 施 設 からの 出 所 時 のみならず 被 疑 者 被 告 人 段 階 においても 福 祉 的 支 援 を 行 うことの 重 要 性 が 広 く 認 識 され, 刑 事 司 法 と 福 祉 との 連 携 が 始 まったこと, 検 察 の 理 念 においても, あたかも 常 に 有 罪 そ のものを 目 的 とし,より 重 い 処 分 の 実 現 自 体 を 成 果 とみなすかのごとき 姿 勢 となってはならない 我 々が 目 指 すのは, 事 案 の 真 相 に 見 合 った, 国 民 の 良 識 にかなう, 相 応 の 処 分, 相 応 の 科 刑 の 実 現 である こと( 前 文 )や, 関 係 機 関 とも 連 携 し, 犯 罪 の 防 止 や 罪 を 犯 した 者 の 更 生 等 の 刑 事 政 策 の 目 的 に 寄 与 する こと( 第 8 項 )と 明 記 されたことなどを 背 景 に, 検 察 においても, 再 犯 防 止 等 の 刑 事 政 策 の 目 的 に 寄 与 することを 重 要 課 題 の 一 つと 位 置 づけた このような 状 況 を 踏 まえ, 最 高 検 は, 同 年 6 月 12 日, 刑 事 政 策 専 門 委 員 会 を 設 置 して 再 犯 防 止 の 取 組 を 大 きな 柱 の 一 つとし, 関 係 機 関 と 連 携 して 様 々 な 検 討 を 行 いつつ, 再 犯 防 止 に 向 けた 各 庁 の 取 組 や 最 新 の 情 報 などを 入 手 し た 上 でこれを 取 りまとめ, 全 国 各 庁 に 還 元 している -23-

26 また, 各 庁 においては,それぞれの 庁 の 実 情 に 応 じ, 例 えば, 罪 を 犯 した 障 害 者 高 齢 者 等 について, 不 起 訴 処 分 や 執 行 猶 予 判 決 により 釈 放 する 際 に 適 切 な 受 入 先 を 確 保 するなどの 社 会 復 帰 支 援 を 充 実 させるため, 検 察 庁 に 社 会 福 祉 アドバイザーとして 社 会 福 祉 士 を 非 常 勤 職 員 として 採 用 するなどの 方 法 により, 具 体 的 事 件 における 対 象 者 の 処 遇 に 関 する 助 言 調 整 等 を 行 って いるほか, 保 護 観 察 所 や 福 祉 機 関 との 更 なる 連 携 を 図 るなどの 体 制 面 での 強 化 を 図 っている また, 捜 査 公 判 においては, 具 体 的 な 事 案 の 内 容 に 応 じ, こうした 支 援 による 再 犯 防 止 の 可 能 性 をより 一 層 個 別 的 に 検 討 し, 事 案 に 適 した 措 置 が 講 じられるよう 処 分 や 求 刑 等 を 行 っている 2 被 害 者 支 援 犯 罪 被 害 者 等 の 保 護 支 援 については, 犯 罪 被 害 者 等 基 本 法 及 び 第 2 次 犯 罪 被 害 者 等 基 本 計 画 を 踏 まえ, 全 国 各 庁 で 様 々な 取 組 を 推 進 してきたところ, 被 害 者 支 援 の 動 きが 年 々 拡 大 されている 中, 検 察 においても,その 重 要 性 に 鑑 み, 検 察 の 理 念 にも, 犯 罪 被 害 者 等 の 声 に 耳 を 傾 け,その 正 当 な 権 利 利 益 を 尊 重 する ( 第 6 項 )と 明 記 した そして, 最 高 検 は, 被 害 者 支 援 は 検 察 におけ る 最 重 要 課 題 の 一 つとの 認 識 の 下, 刑 事 政 策 専 門 委 員 会 の 取 組 内 容 として, 再 犯 防 止 とともに 被 害 者 支 援 を2 本 柱 として 取 り 上 げ, 検 察 内 外 において 実 施 さ れている 被 害 者 支 援 の 様 々な 取 組 や 新 たな 試 み 等 の 情 報 を 入 手 し,これを 分 析 評 価 した 上 で, 有 益 な 取 組 を 全 国 各 庁 に 還 元 しているほか, 被 害 者 支 援 に 関 する 研 修 や 関 係 機 関 との 連 携 を 強 化 し, 被 害 者 支 援 に 関 する 新 たな 動 きにも 迅 速 に 対 応 できるようにしている また, 各 庁 においては, 犯 罪 被 害 者 等 の 声 に 耳 を 傾 け との 検 察 の 理 念 を 実 現 すべく, 犯 罪 被 害 者 等 に 寄 り 添 い, 犯 罪 被 害 の 実 態 を 十 分 聴 取 し,これを 捜 査 処 理 に 生 かすとともに, 公 判 活 動 に 反 映 させている その 上 で, 刑 事 手 続 に 関 する 全 般 的 あるいは 各 段 階 における 説 明 や 被 害 者 支 援 のための 各 種 制 度 の 説 明, 被 害 者 支 援 員 の 配 置 や 被 害 者 ホットラインの 開 設, 被 害 者 等 通 知 制 度 の 実 施, 不 起 訴 事 件 記 録 の 閲 覧, 証 人 尋 問 における 被 害 者 等 の 保 護, 被 害 者 参 加 制 度 の 実 施, 被 害 者 支 援 に 関 する 研 修 の 充 実 及 び 被 害 者 支 援 に 関 する 関 係 機 関 等 との 連 携 等 様 々な 取 組 を 実 施 しているほか, 規 模 の 大 きな 庁 においては,こ れら 被 害 者 支 援 業 務 や 関 係 機 関 との 連 携 を 組 織 的 かつ 効 率 的 に 対 処 するため, 新 たに 専 従 の 被 害 者 支 援 組 織 を 立 ち 上 げるなどして 組 織 的 にも 被 害 者 支 援 を 強 化 しつつある 第 6 組 織 運 営 の 充 実 強 化 のための 改 革 1 検 察 改 革 推 進 室 の 設 置 と 活 動 概 要 検 察 改 革 は, 組 織 としての 継 続 的 な 取 組 によってはじめて 実 現 できるのであ って,そのためには 検 察 改 革 の 推 進 を 業 務 とする 専 門 部 署 を 設 置 する 必 要 があ り, 検 察 の 再 生 に 向 けて においてもそれが 指 摘 されたことを 受 けて, 平 成 -24-

27 23 年 4 月 8 日, 最 高 検 に 検 察 改 革 推 進 室 を 設 置 した 検 察 改 革 推 進 室 は, 検 察 改 革 を 積 極 的 かつ 着 実 に 推 進 することを 目 的 とし, 改 革 策 の 実 施 状 況 の 定 期 的 な 検 証 と 必 要 な 見 直 しを 行 いつつ 改 革 策 を 推 進 するとともに, 検 察 の 理 念 に おいて, 常 に 内 省 しつつ 経 験 から 学 び 行 動 するとともに, 自 由 闊 達 な 議 論 と 相 互 支 援 を 可 能 とする 活 力 ある 組 織 風 土 を 構 築 する ( 第 10 項 )と 明 記 し たことを 踏 まえ,これを 可 能 とする 組 織 運 営 がなされるよう 継 続 的 な 取 組 を 行 っている その 取 組 の 中 心 は, 検 察 組 織 の 全 般 的 な 改 善 向 上 を 図 るための 組 織 運 営 に 関 する 調 査 の 実 施 と 専 門 性 の 向 上 を 図 るための 分 野 別 専 門 委 員 会 の 設 置 及 び 運 営 である ⑴ 組 織 運 営 に 関 する 調 査 の 実 施 検 察 改 革 推 進 室 は, 平 成 24 年 度 から, 組 織 運 営 に 関 する 調 査 として, 組 織 運 営 状 況 調 査 と 幹 部 に 対 する 部 下 の 意 見 調 査 の2つの 調 査 を 実 施 す るとともに,それぞれの 調 査 の 結 果 の 分 析 を 行 っている 組 織 運 営 状 況 調 査 は, 上 司 部 下 間 や 職 員 間 の 意 思 疎 通,ハラスメント 行 為 への 対 応, 業 務 分 担 等 について, 各 庁 で 勤 務 する 検 察 職 員 の 意 識 や 意 見 を 調 査 することを 通 じて, 組 織 運 営 の 現 状 や 課 題 等 を 把 握 し,これを 組 織 運 営 に 責 任 のある 幹 部 にフィードバックするなどして, 組 織 運 営 の 改 善 向 上 に 資 することを 目 的 とした 調 査 である 各 庁 においては, 調 査 結 果 のフィード バックを 受 け, 幹 部 がその 結 果 を 分 析 し, 職 員 に 周 知 するとともに, 分 析 結 果 からうかがえる 組 織 運 営 の 現 状 や 課 題 等 について, 各 庁 単 位 で, 組 織 運 営 検 討 会 や 組 織 運 営 改 善 のためのプロジェクトチーム 等 を 立 ち 上 げたり 職 員 の 階 層 別 ミーティングを 実 施 するなどし, 改 善 向 上 に 向 けた 取 組 を 継 続 して 行 っている さらに, 各 高 検 単 位 でも, 管 内 地 検 との 各 種 の 会 議 等 の 機 会 に 今 後 の 組 織 運 営 の 在 り 方 等 を 協 議 意 見 交 換 するなど, 多 角 的 かつ 積 極 的 に 調 査 結 果 を 活 用 しており, 自 由 闊 達 な 議 論 と 相 互 支 援 を 可 能 とする 活 力 ある 組 織 作 りの 趣 旨 に 沿 った 改 善 がなされつつあるように 思 われる 幹 部 に 対 する 部 下 の 意 見 調 査 は, 幹 部 を 対 象 として, 業 務 遂 行 に 関 する 判 断, 助 言 指 導 の 適 切 さ, 業 務 効 率 化 への 配 慮 の 有 無, 部 下 職 員 の 意 欲 を 向 上 させているかなどについて,その 部 下 職 員 の 意 見 を 把 握 し,これを 当 該 幹 部 にフィードバックすることにより, 幹 部 としての 自 らの 日 常 の 行 動 を 内 省 し, 改 善 点 や 更 に 工 夫 すべき 点 を 考 え, 以 後 の 行 動 に 反 映 していくなど, 幹 部 としての 組 織 運 営 能 力 の 育 成 向 上 を 図 ることを 目 的 とした 調 査 である 幹 部 の 多 くは, 部 下 職 員 からの 意 見 を 真 摯 に 受 け 止 めてその 後 の 決 裁 等 に 役 立 てているようであり, 幹 部 の 人 材 育 成 にも 効 果 的 と 思 われる 組 織 運 営 に 関 する 各 調 査 の 実 施 状 況 は 以 下 のとおりである ア 平 成 24 年 度 1 組 織 運 営 状 況 調 査 -25-

28 最 高 検, 東 京 高 検, 札 幌 高 検 及 び 高 松 高 検 管 内 の23 庁 において 実 施 2 幹 部 に 対 する 部 下 の 意 見 調 査 大 阪 高 検, 名 古 屋 高 検, 広 島 高 検, 福 岡 高 検 及 び 仙 台 高 検 管 内 地 検 の 対 象 となる 幹 部 104 人 に 対 して 実 施 イ 平 成 25 年 度 1 組 織 運 営 状 況 調 査 大 阪 高 検, 名 古 屋 高 検, 広 島 高 検, 福 岡 高 検 及 び 仙 台 高 検 管 内 の36 庁 において 実 施 2 幹 部 に 対 する 部 下 の 意 見 調 査 全 地 検 の 対 象 となる 幹 部 201 人 に 対 して 実 施 ウ 平 成 26 年 度 ( 予 定 ) 1 組 織 運 営 状 況 調 査 最 高 検, 東 京 高 検, 札 幌 高 検 及 び 高 松 高 検 管 内 の23 庁 において 実 施 2 幹 部 に 対 する 部 下 の 意 見 調 査 全 地 検 の 対 象 となる 幹 部 に 対 して 実 施 ⑵ 分 野 別 専 門 委 員 会 分 野 別 専 門 委 員 会 については, 検 察 の 再 生 に 向 けて において, 先 端 の 専 門 的 知 識 を 組 織 的 に 集 積 活 用 するため, 金 融, 証 券 等 の 専 門 的 分 野 に 関 するシンクタンク 機 能 を 有 する 分 野 別 の 専 門 委 員 会 を 設 置 すべきである と 提 言 された これを 受 け, 平 成 23 年 7 月 8 日, 最 高 検 に, 金 融 証 券, 特 殊 過 失, 法 科 学, 知 的 障 がい, 国 際 及 び 組 織 マネジメントの 各 分 野 について, 検 察 職 員 を 構 成 員 とする 専 門 委 員 会 を 設 置 し,さらに, 平 成 24 年 6 月 12 日, 新 たに 刑 事 政 策 専 門 委 員 会 を 設 置 した 各 専 門 委 員 会 は, 外 部 有 識 者 で ある 参 与 等 との 意 見 交 換 や 各 種 講 演 会 の 開 催 及 び 参 考 事 例 資 料 の 収 集 分 析 等 を 通 じて, 必 要 な 専 門 的 知 見 を 集 積 し,これを 各 専 門 分 野 における 検 察 の 現 場 支 援 と 人 材 育 成 に 活 用 することを 目 的 として 様 々な 活 動 をしている 2 監 察 指 導 部 の 設 置 と 活 動 概 要 及 び 監 察 の 実 績 ⑴ 監 察 指 導 部 の 設 置 と 活 動 概 要 検 察 の 再 生 に 向 けて において, 検 察 内 部 に 違 法 不 適 正 行 為 の 監 察 を 担 当 する 部 署 を 設 置 し, 内 部 からと 外 部 からとを 問 わず, 検 察 庁 職 員 の 違 法 不 適 正 行 為 に 関 する 申 立 てを 受 け 付 け, 事 実 関 係 の 調 査 及 び 適 切 な 措 置 を 行 う 監 察 体 制 を 構 築 するとともに, 同 部 署 の 活 動 状 況 について, 外 部 の 有 識 者 らから 意 見 助 言 を 得 る 仕 組 みを 整 備 するべきである と 提 言 された ことを 受 け, 平 成 23 年 7 月 8 日, 最 高 検 に 監 察 指 導 部 を 設 置 した 監 察 指 導 部 は, 検 察 官 又 は 検 察 事 務 官 の 捜 査 公 判 上 の 違 法 不 適 正 行 為 又 はこれらの 疑 いを 抱 かせる 行 為 を 中 心 に, 職 務 上 の 非 違 行 為 全 般 に 関 する 内 外 からの 情 報 を 把 握 集 約 して 分 析 検 討 を 行 い, 必 要 に 応 じて 監 察 を 実 -26-

29 施 した 上,おおむね4 半 期 ごとの 定 期 又 は 適 時 に, 外 部 有 識 者 である 参 与 に 監 察 結 果 を 報 告 してその 意 見 助 言 を 得 つつ, 監 察 結 果 報 告 書 を 作 成 して 対 象 者 の 所 属 庁 に 送 付 し, 同 種 事 犯 の 再 発 防 止 に 向 けた 改 善 指 導 を 実 施 して いる 同 部 の 発 足 以 降 平 成 26 年 4 月 30 日 までの 約 2 年 10か 月 の 間 に, 後 記 のとおり,3,187 件 の 通 報 を 受 け 付 け, 通 報 内 容 が 不 明 確 なもの, 監 察 対 象 事 象 に 該 当 しないもの 等 を 除 き,447 件 を 監 察 案 件 として 立 件 し, 所 要 の 調 査 を 経 て, 改 善 等 の 指 示 (22 件 ), 再 発 防 止 に 向 けた 注 意 喚 起 (3 5 件 ) 等 を 行 った そして, 継 続 的 な 取 組 が 相 当 な 事 案 については,おおむ ね1 年 後 をめどに, 対 象 者 の 所 属 庁 における 取 組 状 況 及 び 改 善 状 況 の 報 告 を 求 め, 改 善 指 導 の 徹 底 を 図 っている また,4 半 期 ごとに, 監 察 結 果 報 告 書 の 要 点 を 取 りまとめた 資 料 を 作 成 し, 各 高 検 及 び 各 地 検 の 次 席 検 事 宛 て 送 付 するとともに, 各 種 会 同 等 において, 監 察 結 果 を 踏 まえ, 幹 部 として 部 下 職 員 に 対 する 指 導 監 督 を 行 う 際 に 留 意 すべき 事 項 につき 注 意 喚 起 している 後 記 のとおり, 監 察 指 導 部 への 通 報 受 付 を 類 型 別 に 見 ると, 取 調 べに 関 する 不 満 等 が 相 当 数 を 占 めていることから,この 通 報 に 係 る 調 査 において は, 通 報 内 容 以 外 の 点 についても 広 く 調 査 して 問 題 点 等 を 指 摘 し, 対 象 者 の 所 属 庁 における 改 善 策 再 発 防 止 策 についての 助 言 指 導 を 行 うなど, 取 調 べの 適 正 化 に 資 することを 主 眼 に 調 査 指 導 を 行 っている さらに, 検 事, 副 検 事 及 び 検 察 事 務 官 に 対 する 各 研 修 において, 具 体 的 事 例 に 基 づき, 取 調 べ 時 の 留 意 点, 弁 護 人 や 被 害 者 等 との 対 応 の 在 り 方 等 を 中 心 に 教 示 するなど, 監 察 結 果 の 情 報 の 共 有 とこれを 通 じた 教 育 啓 発 活 動 にも 力 点 を 置 いてい る 監 察 指 導 部 においては,このような 活 動 を 通 じて, 検 察 全 体 として 適 正 な 捜 査 公 判 活 動 の 遂 行 及 び 適 切 な 職 務 遂 行 の 確 保 に 向 けた 取 組 を 推 進 してお り,こうした 取 組 は, 全 国 各 庁 に 浸 透 して 定 着 し, 検 察 官 及 び 検 察 事 務 官 は, 監 察 指 導 部 の 調 査 指 導 の 着 眼 点 を 意 識 しつつ, 取 調 べや 捜 査 公 判 活 動 を 遂 行 するようになってきているものと 認 められる 監 察 の 実 績 等 ア 監 察 指 導 部 発 足 以 降 平 成 26 年 4 月 30 日 までの 約 2 年 10か 月 の 間 に おける 通 報 受 付 件 数 及 びその 端 緒 別 類 型 別 内 訳 については, 通 報 受 付 総 数 3,187 件 のうち,2,249 件 ( 約 71%)がメール, 投 書, 電 話 等 により 外 部 から 直 接 情 報 提 供 がなされたものであり,938 件 ( 約 29 %)が 検 察 内 部 から 報 告 がなされたものである 類 型 別 に 見 ると, 取 調 べに 関 する 不 満 等 が505 件, 捜 査 処 理 及 び 公 判 活 動 への 不 満 が5 06 件 となっており,それぞれ 約 16%を 占 めている なお, その 他 2,087 件 ( 約 65%)の 中 には, 通 報 内 容 が 不 明 確 なものなど 類 型 に 分 類 することができないものが 相 当 数 含 まれている -27-

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1 独 立 行 政 法 人 統 計 センター( 法 人 番 号 7011105002089)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 独 立 行 政 法 人 通 則 法 第 52 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づき

More information

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について 平 成 25 年 度 独 立 行 政 法 日 本 学 生 支 援 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 日 本 学 生 支 援 機 構 は 奨 学 金 貸 与 事 業 留 学 生 支 援

More information

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 例 規 整 備 * 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 例 規 整 備 公 布 年 月 日 番 号 平 成 24 年

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2087472D3188C091538AC7979D8B4B92F6814594F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2087472D3188C091538AC7979D8B4B92F6814594F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63> 飛 鳥 交 通 株 式 会 社 安 全 管 理 規 程 平 成 23 年 11 月 10 日 改 定 目 次 第 一 章 総 則 第 二 章 輸 送 の 安 全 を 確 保 するための 事 業 の 運 営 の 方 針 等 第 三 章 輸 送 の 安 全 を 確 保 するための 事 業 の 実 施 及 びその 管 理 の 体 制 第 四 章 輸 送 の 安 全 を 確 保 するための 事 業 の 実

More information

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この 現 員 退 された 元 地 方 公 務 員 の 退 管 理 の 適 正 の 確 保 について 員 のかたは ご 留 意 願 います 地 方 公 務 員 法 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 26 年 法 律 第 34 号 )が 公 布 され 地 方 公 共 団 体 における 退 管 理 の 確 保 にため 以 下 のことについて 規 定 され

More information

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt 市 町 村 における 地 方 公 務 員 制 度 改 革 に 係 る 論 点 と 意 見 について ( 概 要 ) 神 奈 川 県 市 町 村 における 地 方 公 務 員 制 度 改 革 に 係 る 検 討 会 議 について 1 テーマ 地 方 公 務 員 制 度 改 革 ( 総 務 省 地 方 公 務 員 の 労 使 関 係 制 度 に 係 る 基 本 的 な 考 え 方 )の 課 題 の 整

More information

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等 私 立 大 学 等 研 究 設 備 整 備 費 等 補 助 金 ( 私 立 大 学 等 研 究 設 備 等 整 備 費 ) 交 付 要 綱 目 次 第 1 章 通 則 ( 第 1 条 - 第 4 条 ) 第 2 章 私 立 大 学 等 ( 第 5 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 専 修 学 校 ( 第 16 条 - 第 25 条 ) 第 4 章 補 助 金 の 返 還 ( 第 26 条 ) 第

More information

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73> 国 立 大 学 法 人 茨 城 大 学 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 24 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 役 員 に 支 給 される 給 与 のうち 期 末 特 別 手 当 については 国 立 大 学 評 価 委 員 会

More information

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可 ミスミグループ コーポレートガバナンス 基 本 方 針 本 基 本 方 針 は ミスミグループ( 以 下 当 社 グループ という)のコーポレートガバナン スに 関 する 基 本 的 な 考 え 方 を 定 めるものである 1. コーポレートガバナンスの 原 則 (1) 当 社 グループのコーポレートガバナンスは 当 社 グループの 持 続 的 な 成 長 と 中 長 期 的 な 企 業 価 値 の

More information

●電力自由化推進法案

●電力自由化推進法案 第 一 八 五 回 参 第 二 号 電 力 自 由 化 推 進 法 案 目 次 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 - 第 三 条 ) 第 二 章 電 力 自 由 化 の 基 本 方 針 ( 第 四 条 - 第 九 条 ) 第 三 章 電 力 自 由 化 推 進 本 部 ( 第 十 条 - 第 十 九 条 ) 附 則 第 一 章 総 則 ( 目 的 ) 第 一 条 この 法 律 は 平 成 二 十

More information

●幼児教育振興法案

●幼児教育振興法案 第 一 九 〇 回 衆 第 五 〇 号 幼 児 教 育 振 興 法 案 目 次 前 文 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 - 第 八 条 ) 第 二 章 幼 児 教 育 振 興 基 本 方 針 等 ( 第 九 条 第 十 条 ) 第 三 章 基 本 的 施 策 ( 第 十 一 条 - 第 十 七 条 ) 附 則 幼 児 期 において 人 は その 保 護 者 や 周 囲 の 大 人 との 愛 情

More information

公表表紙

公表表紙 国 立 大 学 法 人 山 梨 大 学 の 役 の 報 酬 給 与 等 について 国 立 大 学 法 人 等 の 役 員 の 報 酬 等 及 び の 給 与 の 水 準 の 公 表 方 法 等 について(ガイドライン) ( 平 成 17 年 2 月 7 日, 総 務 大 臣 策 定 )に 基 づく 公 表 平 成 26 年 9 月 国 立 大 学 法 人 山 梨 大 学 国 立 大 学 法 人 山

More information

16 日本学生支援機構

16 日本学生支援機構 様 式 1 公 表 されるべき 事 項 独 立 行 政 法 人 日 本 学 生 支 援 機 構 ( 法 人 番 号 7020005004962)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 日 本 学 生 支 援 機

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D20313431323235817988C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B8343836883898343839381698A4F8D91906C8DDE8A889770816A>

<4D6963726F736F667420576F7264202D20313431323235817988C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B8343836883898343839381698A4F8D91906C8DDE8A889770816A> 外 国 人 建 設 就 労 者 受 入 事 業 に 関 する 下 請 指 導 ガイドライン 第 1 趣 旨 復 興 事 業 の 更 なる 加 速 を 図 りつつ 2020 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 の 関 連 施 設 整 備 等 による 一 時 的 な 建 設 需 要 の 増 大 に 対 応 するため 2020 年 度 までの 緊 急 かつ 時 限 的 な 措 置 として 国

More information

1

1 精 華 町 個 人 情 報 保 護 条 例 改 正 に 向 けての 考 え 方 ( 案 ) 平 成 27 年 4 月 精 華 町 0 1 目 次 1 個 人 情 報 保 護 に 関 する 法 体 系 と 番 号 法 における 特 定 個 人 情 報 の 保 護 措 置... 1 2 番 号 法 と 精 華 町 個 人 情 報 保 護 条 例 における 個 人 情 報 の 定 義 上 の 差 異...

More information

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 美 作 市 防 犯 カメラ 設 置 支 援 事 業 補 助 金 交 付 要 綱 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 告 示 は 地 域 の 防 犯 活 動 を 推 進 し 安 全 安 心 のまちづくりの 実 現 を 図 るため 犯 罪 等 の 防 止 を 目 的 に 防 犯 カメラの 設 置 を 行 う 住 民 団 体 に 対 し 予 算 の 範 囲 内 において その 設 置 に 要 する 経 費

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F632303133303832362E646F63>

<4D6963726F736F667420576F7264202D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F632303133303832362E646F63> リスクマネジメントおよび コンプライアンス 規 程 株 式 会 社 不 二 ビルサービス リスクマネジメントおよびコンプライアンス 規 程 1 リスクマネジメントおよびコンプライアンス 規 程 第 1 章 総 則 ( 目 的 ) 第 1 条 本 規 程 は 当 社 におけるリスクマネジメントに 関 して 必 要 な 事 項 を 定 め もってリスクの 防 止 および 会 社 損 失 の 最 小 化

More information

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情 資 料 2-1 公 的 年 金 制 度 の 持 続 可 能 性 の 向 上 を 図 るための 国 民 年 金 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 案 の 概 要 厚 生 労 働 省 年 金 局 平 成 28 年 4 月 21 日 公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可

More information

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入 入 札 公 告 次 のとおり 一 般 競 争 入 札 に 付 します なお 本 業 務 の 契 約 締 結 は 当 該 業 務 に 係 る 平 成 27 年 度 予 算 の 執 行 が 可 能 となってい ることを 条 件 とします 平 成 27 年 2 月 17 日 独 立 行 政 法 人 鉄 道 建 設 運 輸 施 設 整 備 支 援 機 構 契 約 担 当 役 鉄 道 建 設 本 部 九 州

More information

18 国立高等専門学校機構

18 国立高等専門学校機構 様 式 1 公 表 されるべき 事 項 独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 当 機 構 役 員 給 与 規 則 で 文 部 科

More information

m07 北見工業大学 様式①

m07 北見工業大学 様式① 国 立 大 学 法 人 北 見 工 業 大 学 ( 法 人 番 号 6460305000387)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 当 該 法 人 の 主 要 事 業 は 教 育 研 究 事 業 である 役

More information

Taro-データ公安委員会相互協力事

Taro-データ公安委員会相互協力事 公 安 委 員 会 相 互 協 力 事 務 処 理 要 綱 の 制 定 について( 例 規 ) 最 終 改 正 平 成 26.2.7 例 規 組 二 第 5 号 京 都 府 警 察 本 部 長 から 各 部 長 各 所 属 長 あて 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 事 務 取 扱 いに 関 する 訓 令 ( 平 成 4 年 京 都 府 警 察 本

More information

文化政策情報システムの運用等

文化政策情報システムの運用等 名 開 始 終 了 ( 予 定 ) 年 度 番 号 0406 平 成 25 年 行 政 レビューシート ( 文 部 科 学 省 ) 文 化 政 策 情 報 システム 運 用 等 担 当 部 局 庁 文 化 庁 作 成 責 任 者 平 成 8 年 度 なし 担 当 課 室 長 官 官 房 政 策 課 政 策 課 長 清 水 明 会 計 区 分 一 般 会 計 政 策 施 策 名 根 拠 法 令 ( 具

More information

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程 学 校 法 人 日 本 医 科 大 学 利 益 相 反 マネジメント 規 程 第 1 章 総 則 ( 目 的 ) 第 1 条 この 規 程 は 学 校 法 人 日 本 医 科 大 学 ( 以 下 本 法 人 という )が 本 法 人 利 益 相 反 マネジメントポリシー( 平 成 18 年 12 月 1 日 制 定 )の 精 神 に 則 り 教 職 員 等 の 産 学 官 連 携 活 動 に 伴 い

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF0957497768D6A2E646F6378>

<4D6963726F736F667420576F7264202D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF0957497768D6A2E646F6378> 山 梨 県 産 業 集 積 促 進 助 成 金 交 付 要 綱 ( 通 則 ) 第 1 条 山 梨 県 産 業 集 積 促 進 助 成 金 ( 以 下 助 成 金 という )の 交 付 については 山 梨 県 補 助 金 等 交 付 規 則 ( 昭 和 36 年 山 梨 県 規 則 第 25 号 以 下 規 則 という )に 定 め るところによるほか この 要 綱 に 定 めるところによる ( 目

More information

Microsoft Word - 140611行革PF法案-0概要

Microsoft Word - 140611行革PF法案-0概要 行 政 改 革 に 関 する 野 党 実 務 者 協 議 共 同 立 法 行 革 プラットフォーム 法 案 について ( 総 合 的 な 行 財 政 改 革 を 推 進 するための 基 盤 の 整 備 に 関 する 法 律 案 ) 1. 行 政 改 革 に 関 する 野 党 実 務 者 協 議 について (1) 構 成 ( 共 同 代 表 ) 前 原 誠 司 衆 議 院 議 員 ( 民 主 党 )

More information

●労働基準法等の一部を改正する法律案

●労働基準法等の一部を改正する法律案 第 一 八 九 回 参 第 六 号 労 働 基 準 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 案 ( 労 働 基 準 法 の 一 部 改 正 ) 第 一 条 労 働 基 準 法 ( 昭 和 二 十 二 年 法 律 第 四 十 九 号 )の 一 部 を 次 のように 改 正 する 第 三 十 五 条 第 一 項 中 少 くとも を 少 なくとも に 改 め 休 日 を の 下 に 直 前 の 休

More information

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 について ( 平 成 25 年 7 月 16 日 付 け 通 達 香 生 企 第 311 号 ) ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 25 年 法 律 第 73 号 以 下 改 正 法 という( 別 添 官 報 参

More information

国 立 研 究 開 発 法 人 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 防 災 業 務 計 画 平 成 17 年 10 月 1 日 制 定 平 成 25 年 3 月 8 日 修 正 平 成 26 年 6 月 19 日 修 正 平 成 27 年 12 月 1 日 修 正 国 立 研 究 開 発 法 人 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 国 立 研 究 開 発 法 人 日 本 原 子 力

More information

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案) 高 松 市 民 間 建 築 物 耐 震 改 修 等 事 業 補 助 金 交 付 要 綱 ( 目 的 ) 第 1 条 この 要 綱 は 耐 震 改 修 等 事 業 を 実 施 す る 要 緊 急 安 全 確 認 大 規 模 建 築 物 又 は 要 安 全 確 認 計 画 記 載 建 築 物 の 所 有 者 ( 以 下 所 有 者 という )に 対 し 予 算 の 範 囲 内 に お い て 高 松 市

More information

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる 独 立 行 政 法 人 の 役 員 の 退 職 金 に 係 る 業 績 勘 案 率 の 算 定 ルールについて 平 成 27 年 5 月 25 日 総 務 大 臣 決 定 独 立 行 政 法 人 特 殊 法 人 及 び 認 可 法 人 の 役 員 の 退 職 金 について ( 平 成 27 年 3 月 24 日 閣 議 決 定 以 下 閣 議 決 定 という )に 基 づき 独 立 行 政 法 人

More information

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること 第 三 者 の 道 具 箱 訪 問 調 査 表 ( 組 織 マネジメント) 訪 問 調 査 日 訪 問 先 評 価 者 1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 1-1-1 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目

More information

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る 第 4 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 及 びNBC 攻 撃 による 災 害 への 対 処 等 市 は 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 への 対 処 等 については 原 則 として 県 地 域 防 災 計 画 ( 原 子 力 等 防 災 計 画 ) 等 に 定 められた 措 置 に 準 じた 措 置 を 講 ずるものとし また NBC 攻 撃 による 災 害 への 対 処 については 国 の

More information

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知) 27 文 科 初 第 1593 号 平 成 28 年 3 月 22 日 各 都 道 府 県 知 事 各 都 道 府 県 教 育 委 員 会 各 指 定 都 市 教 育 委 員 会 殿 附 属 学 校 を 置 く 各 国 立 大 学 法 人 学 長 構 造 改 革 特 別 区 域 法 第 12 条 第 1 項 の 認 定 を 受 けた 地 方 公 共 団 体 の 長 文 部 科 学 省 初 等 中 等

More information

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか 平 成 23 年 度 自 己 報 告 書 1 理 念 目 的 (1) 大 学 学 部 研 究 科 等 の 理 念 目 的 は 適 切 に 設 定 されているか 平 成 19 年 6 月 に の 目 標 として 大 学 の 発 展 に 貢 献 する 力 のある 組 織 とい う 共 通 の 目 標 を 掲 げ この 目 標 を 常 に 念 頭 に 置 きながら 日 々の 業 務 に 当 たっている さらに

More information

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36 独 立 行 政 法 人 駐 留 軍 等 労 働 者 労 務 管 理 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 検 証 結 果 理 事 長 は 今 中 期 計 画 に 掲 げた 新 たな 要

More information

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73> 株 式 会 社 国 際 協 力 銀 行 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 国 会 で 認 められた 予 算 に 従 い 国 家 公 務 員 指 定 職 に 準 じた 水 準 としている なお 役 員

More information

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 1 部 改 案 旧 照 文 昭 和 百 傍 線 部 改 部 改 案 現 服 服 管 研 修 研 修 罰 罰 附 附 総 総 休 懲 戒 服 管 研 休 懲 戒 服 研 修 修 福 祉 益 保 護 福 祉 益 保 護 根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監

More information

福 山 市 では, 福 山 市 民 の 安 全 に 関 する 条 例 ( 平 成 10 年 条 例 第 12 号 )に 基 づき, 安 全 で 住 みよい 地 域 社 会 の 形 成 を 推 進 しています また, 各 地 域 では, 防 犯 を 始 め 様 々な 安 心 安 全 活 動 に 熱 心

福 山 市 では, 福 山 市 民 の 安 全 に 関 する 条 例 ( 平 成 10 年 条 例 第 12 号 )に 基 づき, 安 全 で 住 みよい 地 域 社 会 の 形 成 を 推 進 しています また, 各 地 域 では, 防 犯 を 始 め 様 々な 安 心 安 全 活 動 に 熱 心 福 山 市 防 犯 カメラの 設 置 及 び 利 用 に 関 するガイドライン 2014 年 ( 平 成 26 年 )4 月 市 民 局 市 民 部 生 活 安 全 推 進 課 福 山 市 では, 福 山 市 民 の 安 全 に 関 する 条 例 ( 平 成 10 年 条 例 第 12 号 )に 基 づき, 安 全 で 住 みよい 地 域 社 会 の 形 成 を 推 進 しています また, 各 地

More information

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc 諮 問 庁 : 国 税 庁 長 官 諮 問 日 : 平 成 19 年 9 月 6 日 ( 平 成 19 年 ( 行 個 ) 諮 問 第 86 号 ) 答 申 日 : 平 成 20 年 1 月 30 日 ( 平 成 19 年 度 ( 行 個 ) 答 申 第 94 号 ) 事 件 名 : 本 人 に 係 る 公 的 年 金 等 の 源 泉 徴 収 票 の 不 開 示 決 定 ( 存 否 応 答 拒 否

More information

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx 全 国 エリアマネジメントネットワーク 規 約 第 1 章 総 則 ( 名 称 ) 第 1 条 この 会 は 全 国 エリアマネジメントネットワーク( 以 下 本 会 という )と 称 する ( 目 的 ) 第 2 条 本 会 は 全 国 のエリアマネジメント 組 織 による 連 携 協 議 の 場 を 提 供 し エリアマネジメン トに 係 る 政 策 提 案 情 報 共 有 及 び 普 及 啓

More information

弁護士報酬規定(抜粋)

弁護士報酬規定(抜粋) はなみずき 法 律 事 務 所 弁 護 士 報 酬 規 定 ( 抜 粋 ) 2008 年 10 月 改 訂 2014 年 4 月 * 以 下 の 弁 護 士 報 酬 は いずれも 税 込 です ただし D E L の2の 表 に 基 づき 算 出 さ れた 金 額 については 消 費 税 を 上 乗 せした 額 を 弁 護 士 報 酬 とします 目 次 A 法 律 相 談 料 B 顧 問 料 C 手

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2030332D31208EC096B18F438F4B8E7793B1834B8343836883898343839381698267825182558144825789FC92F9814594BD896694C5816A2E646F6378>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2030332D31208EC096B18F438F4B8E7793B1834B8343836883898343839381698267825182558144825789FC92F9814594BD896694C5816A2E646F6378> 1 343 344 2 3 345 346 - 1-347 348-2 - - 3-349 350 分 野 別 実 務 修 習 のガイドライン 1 検 察 の 分 野 別 実 務 修 習 における 指 導 目 標 指 導 方 法 司 法 修 習 においては, 法 曹 として 活 動 を 開 始 するに 当 たり 必 要 な 事 実 調 査 能 力, 法 的 分 析 能 力, 事 実 認 定 能 力,

More information

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc 答 申 第 1 審 議 会 の 結 論 名 古 屋 市 長 ( 以 下 実 施 機 関 という )が 本 件 異 議 申 立 ての 対 象 とな る 保 有 個 人 情 報 を 一 部 開 示 とした 決 定 は 妥 当 である 第 2 異 議 申 立 てに 至 る 経 過 1 平 成 27 年 5 月 29 日 異 議 申 立 人 は 名 古 屋 市 個 人 情 報 保 護 条 例 ( 平 成 17

More information

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について 様 式 1 公 表 されるべき 事 項 国 立 研 究 開 発 法 人 土 木 研 究 所 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について 別 添 Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 当 研 究 所 は 土 木 技 術 に 関 する 研 究 開 発 技 術

More information

平 成 23 年 度 における 子 ども 手 当 の 支 給 等 に 関 する 特 別 措 置 法 の 概 要 配 付 資 料 趣 旨 現 下 の 子 ども 及 び 子 育 て 家 庭 をめぐる 状 況 に 鑑 み 平 成 24 年 度 からの 恒 久 的 な 子 どものための 金 銭 の 給 付 の 制 度 に 円 滑 に 移 行 できるよう 平 成 23 年 度 における 子 ども 手 当 の

More information

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱 川 越 市 幼 稚 園 就 園 奨 励 費 補 助 金 交 付 要 綱 川 越 市 幼 稚 園 就 園 奨 励 費 補 助 金 交 付 要 綱 ( 平 成 21 年 7 月 3 日 決 裁 )の 全 部 を 改 正 する ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 要 綱 は 保 護 者 の 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 るため 私 立 幼 稚 園 又 は 無 認 可 幼 稚 園 に 在 園 する

More information

もの( 交 通 事 故 事 件 に 係 るものを 除 く ) 3 重 大 な 交 通 事 故 事 件 とは 次 に 掲 げる 交 通 事 故 事 件 をいう (1) 死 亡 ひき 逃 げ 事 件 車 両 等 の 交 通 により 人 が 死 亡 した 場 合 において 道 路 交 通 法 ( 昭 和

もの( 交 通 事 故 事 件 に 係 るものを 除 く ) 3 重 大 な 交 通 事 故 事 件 とは 次 に 掲 げる 交 通 事 故 事 件 をいう (1) 死 亡 ひき 逃 げ 事 件 車 両 等 の 交 通 により 人 が 死 亡 した 場 合 において 道 路 交 通 法 ( 昭 和 静 岡 県 警 察 被 害 者 連 絡 実 施 要 領 の 制 定 について ( 平 成 19 年 3 月 6 日 例 規 刑 企 ほか 第 11 号 ) この 度 被 害 者 連 絡 の 一 層 の 推 進 を 図 るため 別 添 のとおり 静 岡 県 警 察 被 害 者 連 絡 実 施 要 領 を 定 めたので 通 達 する なお 身 体 犯 等 被 害 者 連 絡 実 施 要 領 の 制 定

More information

<6D33335F976C8EAE825081698CF6955C9770816A2E786C73>

<6D33335F976C8EAE825081698CF6955C9770816A2E786C73> 国 立 大 学 法 人 新 潟 大 学 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 18 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 本 学 が 定 める 役 員 に 支 給 する 期 末 特 別 手 当 (ボーナス)において, 役 員 の 本 給

More information

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法 1 0 年 保 存 平 成 35 年 12 月 31 日 満 了 FNo.-20120102 崎 安 (ス) 第 6 6 号 平 成 25 年 7 月 12 日 各 所 属 長 殿 長 崎 県 警 察 本 部 長 ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 につ いて( 通 達 ) ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する

More information

定款  変更

定款  変更 公 益 社 団 法 人 宮 崎 県 農 業 振 興 公 社 定 款 公 益 社 団 法 人 宮 崎 県 農 業 振 興 公 社 公 益 社 団 法 人 宮 崎 県 農 業 振 興 公 社 定 款 第 1 章 総 則 ( 名 称 ) 第 1 条 この 法 人 は 公 益 社 団 法 人 宮 崎 県 農 業 振 興 公 社 ( 以 下 公 社 という )と 称 する ( 事 務 所 ) 第 2 条 公

More information

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令 岡 山 県 警 察 用 航 空 機 の 運 用 等 に 関 する 訓 令 ( 平 成 6 年 3 月 22 日 警 察 訓 令 第 9 号 ) 改 正 平 成 6 年 12 月 22 日 警 察 訓 令 第 26 号 平 成 12 年 3 月 14 日 警 察 訓 令 第 8 号 平 成 13 年 7 月 2 日 警 察 訓 令 第 19 号 平 成 21 年 3 月 19 日 警 察 訓 令 第

More information

定款

定款 地 方 公 務 員 共 済 組 合 連 合 会 定 款 ( 昭 和 59 年 4 月 1 日 ) 変 更 昭 和 59 年 12 月 1 日 平 成 11 年 4 月 1 日 平 成 21 年 3 月 31 日 昭 和 60 年 3 月 31 日 平 成 12 年 5 月 12 日 平 成 21 年 8 月 7 日 昭 和 61 年 4 月 1 日 平 成 13 年 5 月 8 日 平 成 24 年

More information

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 ( 育 児 休 業 等 の 取 扱 いについての 改 正 について 平 成 23 年 8 月 1 日 通 達 ( 務 人 ) 第 44 号 地 方 公 務 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 3 年 法 律 第 110 号 以 下 法 という )の 改 正 に 鑑 み このたび 山 梨 県 職 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 条 例 ( 平 成 4 年 山 梨 県 条

More information

Microsoft Word - 070219役員選挙規程.doc

Microsoft Word - 070219役員選挙規程.doc 役 員 選 挙 規 程 昭 和 55 年 10 月 21 日 制 定 昭 和 57 年 11 月 16 日 改 正 昭 和 61 年 5 月 27 日 改 正 昭 和 62 年 2 月 23 日 改 正 昭 和 63 年 3 月 7 日 改 正 平 成 2 年 5 月 14 日 改 正 平 成 6 年 5 月 24 日 改 正 平 成 8 年 2 月 27 日 改 正 平 成 11 年 2 月 23

More information

答申第585号

答申第585号 別 紙 諮 問 第 722 号 答 申 1 審 査 会 の 結 論 平 成 23 年 月 日 区 営 業 所 で 起 きた 物 損 事 故 に 関 する 全 ての 内 容 の 文 書 の 開 示 請 求 に 対 し 終 業 点 呼 記 録 簿 ほか7 件 を 対 象 公 文 書 として 特 定 し 一 部 開 示 と した 決 定 は 妥 当 である 2 審 査 請 求 の 内 容 (1) 審 査

More information

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案) 監 督 指 針 Ⅱ 保 険 監 督 上 の 評 価 項 目 Ⅱ-2-7 商 品 開 発 に 係 る 内 部 管 理 態 勢 Ⅱ-2-7-2 主 な 着 眼 点 (1)~(4) (5) 関 連 部 門 との 連 携 1~3 4 関 連 部 門 は 販 売 量 拡 大 や 収 益 追 及 を 重 視 する 例 えば 営 業 推 進 部 門 や 収 益 部 門 から 不 当 な 影 響 を 受 けることなく

More information

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の 3 月 1 日 ( 火 )HP 公 表 基 本 関 係 社 会 保 険 等 未 加 入 対 策 に 関 する 想 定 問 答 問 1 社 会 保 険 等 とは 何 か 社 会 保 険 ( 健 康 保 険 及 び 厚 生 年 金 保 険 )と 労 働 保 険 ( 雇 用 保 険 )を 指 します 問 2 どのような 場 合 でも 元 請 と 未 加 入 業 者 との 一 次 下 請 契 約 が 禁 止

More information

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容 一 般 社 団 法 人 日 本 造 園 建 設 業 協 会 社 会 保 険 等 加 入 促 進 計 画 平 成 24 年 10 月 一 般 社 団 法 人 日 本 造 園 建 設 業 協 会 1 計 画 策 定 の 趣 旨 目 的 この 計 画 は 一 般 社 団 法 人 日 本 造 園 建 設 業 協 会 ( 以 下 日 造 協 という ) 及 び 日 造 協 の 正 会 員 ( 以 下 会 員

More information

<5461726F2D8740919D93878376838D837C815B8355838B8EC08E7B97768D80>

<5461726F2D8740919D93878376838D837C815B8355838B8EC08E7B97768D80> 飛 騨 市 立 増 島 保 育 園 調 理 室 改 修 設 計 施 工 プロポーザル( 公 募 型 ) 実 施 要 項 平 成 23 年 8 月 飛 騨 市 -1- 1 目 的 飛 騨 市 立 増 島 保 育 園 は 平 成 24 年 度 より 指 定 管 理 者 制 度 を 導 入 する 予 定 です 給 食 については 現 在 3 歳 未 満 児 ( 以 下 未 満 児 という )を 含 め 外

More information

答申書

答申書 諮 問 庁 : 法 務 大 臣 諮 問 日 : 平 成 14 年 8 月 1 日 答 申 日 : 平 成 14 年 9 月 18 日 事 件 名 : 熊 本 刑 務 所 が 本 人 に 対 して 行 った 分 類 調 査 や 累 進 審 査 の 結 果 を 記 録 し た 分 類 調 査 票 等 の 不 開 示 決 定 ( 存 否 応 答 拒 否 )に 関 する 件 ( 平 成 14 年 諮 問 第

More information

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交 1 マイナンバー 制 度 の 導 について( 案 ) 平 成 27 年 7 22 日 部 会 議 資 料 総 務 部 ( 政 管 理 課 情 報 政 策 課 庶 務 課 ) 市 活 部 ( 市 窓 課 籍 住 記 録 課 ) 通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら)

More information

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受 資 料 5-1 平 成 28 年 6 月 16 日 専 門 協 議 等 の 実 施 に 関 する 各 専 門 委 員 における 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 承 認 審 査 及 び 安 全 対 策 に 係 る 専 門 協 議 等 を 依 頼 した 専 門 委 員 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 については 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 における 専

More information

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~ 第 2 回 社 会 保 険 料 労 働 保 険 料 の 賦 課 対 象 となる 報 酬 等 の 範 囲 に 関 する 検 討 会 平 成 24 年 9 月 20 日 資 料 1 通 勤 手 当 について 1 これまでの 通 勤 に 要 する 費 用 に 関 する 考 え 方 では 通 勤 手 当 の 金 額 が 実 費 弁 償 的 に 算 定 される 場 合 でも それは 通 常 使 用 者 が 負

More information

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の 地 域 づくり 一 括 交 付 金 の 交 付 に 関 する 要 綱 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 要 綱 は 川 西 市 地 域 分 権 の 推 進 に 関 する 条 例 ( 平 成 26 年 川 西 市 条 例 第 10 号 以 下 条 例 という ) 第 14 条 の 規 定 に 基 づく 地 域 づくり 一 括 交 付 金 ( 以 下 交 付 金 という )の 交 付 に 関 し 必 要

More information

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63> 諮 問 庁 : 国 土 交 通 大 臣 諮 問 日 : 平 成 20 年 6 月 16 日 ( 平 成 20 年 ( 行 情 ) 諮 問 第 363 号 ) 答 申 日 : 平 成 21 年 4 月 8 日 ( 平 成 21 年 度 ( 行 情 ) 答 申 第 1 号 ) 事 件 名 : 引 継 書 の 一 部 開 示 決 定 に 関 する 件 答 申 書 第 1 審 査 会 の 結 論 平 成 19

More information

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社 北 秋 田 市 クリーンリサイクルセンターエネルギー 回 収 推 進 施 設 等 長 期 包 括 的 運 転 維 持 管 理 業 務 委 託 に 係 る 発 注 支 援 業 務 公 募 型 プロポ-ザル 実 施 要 領 1 プロポーザルの 目 的 この 要 領 は 平 成 30 年 4 月 から 運 転 を 予 定 している 北 秋 田 市 クリーンリサイクルセンター エネルギー 回 収 推 進 施

More information

J J.フロント リテイリング 株 式 会 社 内 部 統 制 システム 構 築 の 基 本 方 針 制 定 平 成 19 年 09 月 03 日 改 定 平 成 19 年 11 月 26 日 改 定 平 成 21 年 05 月 26 日 改 定 平 成 22 年 03 月 01 日 改 定 平 成 25 年 04 月 01 日 改 定 平 成 26 年 03 月 01 日 改 定 平 成 27 年 05

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D203032208E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A76905682C98AD682B782E993C195CA915B9275964082C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

<4D6963726F736F667420576F7264202D203032208E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A76905682C98AD682B782E993C195CA915B9275964082C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6 様 式 租 税 特 別 措 置 等 に 係 る 政 策 の 事 前 評 価 書 1 政 策 評 価 の 対 象 とした 産 業 活 力 の 再 生 及 び 産 業 活 動 の 革 新 に 関 する 特 別 措 置 法 に 基 づく 登 録 免 租 税 特 別 措 置 等 の 名 称 許 税 の 特 例 措 置 の 延 長 ( 国 税 32)( 登 録 免 許 税 : 外 ) 2 要 望 の 内 容

More information

https://www.takara-dic-net.jp/xeditor_ne/xeditor_web/html_gene.

https://www.takara-dic-net.jp/xeditor_ne/xeditor_web/html_gene. 平 成 23 年 3 月 期 第 1 四 半 期 決 算 短 信 日 本 基 準 ( 連 結 ) 平 成 22 年 8 月 11 日 上 場 会 社 名 松 井 建 設 株 式 会 社 上 場 取 引 所 東 コ ー ド 番 号 1810 URL http://www.matsui-ken.co.jp/ 代 表 者 ( 役 職 名 ) 取 締 役 社 長 ( 氏 名 ) 松 井 隆 弘 ( 役 職

More information

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議 第 6 回 税 理 士 試 験 固 定 資 産 税 はじめに 第 一 問 については 個 別 理 論 題 の 出 題 であった 1については 固 定 資 産 評 価 員 及 び 固 定 資 産 評 価 補 助 員 に 関 する 出 題 であったが 個 別 理 論 での 出 題 であり 判 断 に 迷 う 点 もなく 高 得 点 を 取 ることが 可 能 な 問 題 であった については 区 分 所

More information

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協 平 成 26 年 度 における 東 北 地 区 の 独 占 禁 止 法 の 運 用 状 況 等 について 平 成 27 年 6 月 10 日 公 正 取 引 委 員 会 事 務 総 局 東 北 事 務 所 第 1 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 処 理 状 況 1 公 正 取 引 委 員 会 は, 迅 速 かつ 実 効 性 のある 事 件 審 査 を 行 うとの 基 本 方 針 の 下, 国

More information

001-00 セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

001-00 セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用) 平 成 28 年 度 地 方 税 制 改 正 ( 税 負 担 軽 減 措 置 等 ) 要 望 事 項 ( 新 設 拡 充 延 長 その 他 ) No 1 府 省 庁 名 厚 生 労 働 省 対 象 税 目 個 人 住 民 税 法 人 住 民 税 事 業 税 不 動 産 取 得 税 固 定 資 産 税 事 業 所 税 その 他 ( ) 要 望 項 目 名 要 望 内 容 ( 概 要 ) セルフメディケーション

More information

とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼 高 浜 市 生 活 困 窮 者 家 計 相 談 支 援 事 業 実 施 要 綱 平 成 27 年 9 月 1 日 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 要 綱 は 生 活 困 窮 者 自 立 支 援 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 1 05 号 以 下 法 という ) 第 6 条 第 1 項 第 3 号 の 規 定 に 基 づ き 市 が 実 施 する 生 活 困 窮 者 家 計 相 談 支 援

More information

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63> 諮 問 庁 : 国 税 庁 長 官 諮 問 日 : 平 成 2 1 年 6 月 1 8 日 ( 平 成 2 1 年 ( 行 情 ) 諮 問 第 2 9 5 号 ) 答 申 日 : 平 成 2 2 年 2 月 8 日 ( 平 成 2 1 年 度 ( 行 情 ) 答 申 第 5 1 4 号 ) 事 件 名 : 法 人 課 税 部 門 における 消 費 税 還 付 申 告 に 係 る 事 務 処 理 手

More information

Microsoft Word - 通達(参考).doc

Microsoft Word - 通達(参考).doc 参 考 1 基 発 第 0909001 号 平 成 20 年 9 月 9 日 都 道 府 県 労 働 局 長 殿 厚 生 労 働 省 労 働 基 準 局 長 ( 公 印 省 略 ) 多 店 舗 展 開 する 小 売 業 飲 食 業 等 の 店 舗 における 管 理 監 督 者 の 範 囲 の 適 正 化 について 小 売 業 飲 食 業 等 において いわゆるチェーン 店 の 形 態 により 相 当

More information

<947A957A8E9197BF8253817C8250816082532E786C73>

<947A957A8E9197BF8253817C8250816082532E786C73> 資 料 1 資 料 2 資 料 3 資 料 4 資 料 5 資 料 6 保 護 観 察 新 規 受 理 人 員 の 推 移 資 料 7 ( 千 人 ) ( 昭 和 24 年 ~ 平 成 17 年 ) 80 70 60 保 護 観 察 処 分 少 年 50 40 30 20 10 保 護 観 察 付 執 行 猶 予 者 仮 釈 放 者 0 少 年 院 仮 退 院 者 24 年 30 35 40 45

More information

独立行政法人国立病院機構

独立行政法人国立病院機構 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 仙 台 医 療 センターにおける 医 薬 品 等 の 使 用 成 績 調 査 特 定 使 用 成 績 調 査 及 び 副 作 用 感 染 症 報 告 その 他 の 受 託 研 究 の 実 施 に 関 する 標 準 業 務 手 順 書 平 成 27 年 8 月 3 日 第 8 版 第 1 章 総 則 1. 目 的 と 適 用 範 囲 この 標 準 業 務

More information

Microsoft Word - 101 第1章 定款.doc

Microsoft Word - 101 第1章 定款.doc 第 1 章 定 款 規 約 山 梨 県 土 地 改 良 事 業 団 体 連 合 会 定 款 昭 和 33 年 8 月 1 日 制 定 昭 和 33 年 10 月 9 日 認 可 第 1 章 総 則 ( 目 的 ) 第 1 条 この 会 は 土 地 改 良 事 業 を 行 う 者 ( 国 県 及 び 土 地 改 良 法 第 95 条 第 1 項 の 規 定 により 土 地 改 良 事 業 を 行 う

More information

川崎市木造住宅耐震診断助成金交付要綱

川崎市木造住宅耐震診断助成金交付要綱 千 葉 市 耐 震 改 修 費 補 助 事 業 要 綱 第 1 章 総 則 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 要 綱 は 地 震 による 住 宅 の 倒 壊 等 の 被 害 から 市 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 保 護 するため 住 宅 の 耐 震 改 修 の 実 施 について 必 要 な 事 項 を 定 め 耐 震 改 修 に 要 する 費 用 の 一 部 を 補 助 することにより

More information

 

  障 害 者 政 策 委 員 会 第 2 小 委 員 会 ( 第 3 回 ) 資 料 一 覧 資 料 1-1 論 点 4 15 24 条 所 得 保 障 等 ( 年 金, 諸 手 当, 経 済 的 負 担 の 軽 減 等 )について に 関 する 厚 生 労 働 省 資 料 1 資 料 1-2 論 点 4 15 24 条 所 得 保 障 等 ( 年 金, 諸 手 当, 経 済 的 負 担 の 軽 減

More information

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾 付 議 第 3 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 に 係 る 意 見 聴 取 に 関 する 議 案 平 成 26 年 2 月 高 知 県 議 会 定 例 会 提 出 予 定 の 条 例 議 案 に 係 る 地 方 教 育 行 政 の 組 織 及 び 運 営 に 関 する 法 律 ( 昭 和 31 年 法 律 第 162 号 )

More information

Taro13-公示.jtd

Taro13-公示.jtd 参 加 者 の 有 無 を 確 認 する 公 募 手 続 に 係 る 参 加 意 思 確 認 書 の 提 出 を 求 める 公 示 平 成 19 年 4 月 12 日 九 州 地 方 整 備 局 熊 本 河 川 国 道 事 務 所 長 七 條 牧 生 次 のとおり 参 加 意 思 確 認 書 の 提 出 を 招 請 する 1. 業 務 概 要 (1) 業 務 名 用 地 補 償 総 合 技 術 (

More information

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf 障 精 発 0124 第 2 号 平 成 26 年 1 月 24 日 各 都 道 府 県 知 事 指 定 都 市 市 長 殿 厚 生 労 働 省 社 会 援 護 局 障 害 保 健 福 祉 部 精 神 障 害 保 健 課 長 ( 公 印 省 略 ) 精 神 障 害 者 保 健 福 祉 手 帳 の 診 断 書 の 記 入 に 当 たって 留 意 すべき 事 項 について 等 の について 今 般 精

More information

Microsoft Word - 1-3 利子補給金交付要綱

Microsoft Word - 1-3 利子補給金交付要綱 宮 城 県 新 しい 公 共 支 援 事 業 つなぎ 融 資 利 子 補 給 金 交 付 要 綱 ( 趣 旨 ) 第 1 条 県 は,NPO 等 との 協 働 業 務 を 促 進 して 新 しい 公 共 の 拡 大 と 定 着 を 図 るため, 行 政 から 受 託 した 業 務 の 実 施 に 際 して 金 融 機 関 等 からの 借 入 れ(つなぎ 融 資 )を 利 用 するNPO 等 に 対

More information

学校教育法施行令・施行規則等の改正について

学校教育法施行令・施行規則等の改正について 地 方 公 務 員 法 等 の 改 正 について 平 成 26 年 5 月 14 日 に 地 方 公 務 員 法 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 が 公 布 されました 施 行 期 日 は 公 布 の 日 から 起 算 して 2 年 を 超 えない 範 囲 内 において 政 令 で 定 める 日 となっておりますが, 現 在 未 施 行 の 状 態

More information

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし 3 会 計 基 準 の 見 直 しの 主 な 内 容 (1) 借 入 金 借 入 金 制 度 を 廃 止 し 建 設 又 は 改 良 に 要 する 資 金 に 充 てるための 企 業 債 及 び 一 般 会 計 又 は 他 の 特 別 会 計 からの 長 期 借 入 金 は に 計 上 することとなりまし た に 計 上 するに 当 たり 建 設 又 は 改 良 等 に 充 てられた 企 業 債 及

More information

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則 兵 庫 県 公 立 学 校 教 職 員 等 財 産 形 成 貯 蓄 事 務 取 扱 細 則 第 1 総 則 1 趣 旨 この 細 則 は 兵 庫 県 公 立 学 校 教 職 員 等 財 産 形 成 貯 蓄 事 務 取 扱 要 領 ( 以 下 要 領 という ) 第 26 条 の 規 定 に 基 づ き 必 要 な 事 項 を 定 めるものとする 2 財 産 形 成 貯 蓄 残 高 明 細 表 福 利

More information

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め 総 税 企 第 168 号 平 成 23 年 12 月 14 日 各 都 道 府 県 知 事 殿 総 務 省 自 治 税 務 局 長 ( 公 印 省 略 ) 東 日 本 大 震 災 に 係 る 地 方 税 の 取 扱 い 等 について 地 方 税 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 23 年 法 律 第 120 号 以 下 改 正 法 という ) 地 方 税 法 施 行 令 の 一

More information

自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令

自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令 防 衛 省 訓 令 第 2 9 号 自 衛 隊 法 ( 昭 和 2 9 年 法 律 第 1 6 5 号 ) 第 3 0 条 の 2 第 1 項 第 5 号 の 規 定 に 基 づ き 自 衛 官 以 外 の 隊 員 の 標 準 職 務 遂 行 能 力 を 定 め る 訓 令 を 次 の よ う に 定 め る 平 成 2 6 年 5 月 3 0 日 防 衛 大 臣 小 野 寺 五 典 自 衛 官 以

More information

スライド 1

スライド 1 公 的 年 金 制 度 の 健 全 性 及 び 信 頼 性 の 確 保 のための 厚 生 年 金 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 について 厚 生 労 働 省 年 金 局 公 的 年 金 制 度 の 健 全 性 及 び 信 頼 性 の 確 保 のための 厚 生 年 金 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 25 年 法 律 第 63 号 )の 概 要

More information

疑わしい取引の参考事例

疑わしい取引の参考事例 ( 別 添 ) 疑 わしい 取 引 の 参 考 事 例 記 号 記 号 記 号 記 号 預 金 取 扱 い 金 融 機 関 保 険 会 社 証 券 会 社 外 国 証 券 会 社 及 び 投 資 信 託 委 託 業 者 証 券 金 融 会 社 貸 金 業 者 抵 当 証 券 業 者 商 品 投 資 販 売 業 者 小 口 債 権 販 売 業 者 不 動 産 特 定 共 同 事 業 者 金 融 先 物

More information

スライド 1

スライド 1 社 会 保 障 税 一 体 改 革 における 年 金 関 連 法 案 について 年 金 機 能 強 化 法 案 (3 月 30 日 提 出 ) 国 会 提 出 時 の 法 案 の 内 容 1 基 礎 年 金 国 庫 負 担 2 分 の1の 恒 久 化 2 受 給 資 格 期 間 の 短 縮 (25 年 10 年 ) 3 産 休 期 間 中 の 社 会 保 険 料 免 除 4 遺 族 基 礎 年 金

More information

係 に 提 出 する 2 財 形 担 当 係 は 前 項 の 規 定 による 財 形 貯 蓄 等 の 申 込 みがあった 場 合 には 当 該 申 込 みの 内 容 を 点 検 し 財 形 貯 蓄 等 の 契 約 の 要 件 ( 第 6 条 に 規 定 する 基 準 を 含 む )を 満 たしている

係 に 提 出 する 2 財 形 担 当 係 は 前 項 の 規 定 による 財 形 貯 蓄 等 の 申 込 みがあった 場 合 には 当 該 申 込 みの 内 容 を 点 検 し 財 形 貯 蓄 等 の 契 約 の 要 件 ( 第 6 条 に 規 定 する 基 準 を 含 む )を 満 たしている 独 立 行 政 法 人 大 学 入 試 センター 財 産 形 成 貯 蓄 等 関 係 事 務 取 扱 規 則 平 成 13 年 4 月 1 日 規 則 第 4 4 号 改 正 平 成 14 年 3 月 29 日 規 則 第 11 号 改 正 平 成 18 年 4 月 1 日 規 則 第 5 号 改 正 平 成 19 年 3 月 30 日 規 則 第 18 号 改 正 平 成 23 年 9 月 22

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2097988976918A94BD837D836C83578381839383678B4B92F62E646F6378>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2097988976918A94BD837D836C83578381839383678B4B92F62E646F6378> 一 般 社 団 法 人 日 本 ジェネリック 医 薬 品 学 会 利 益 相 反 マネジメント 規 程 ( 目 的 ) 第 1 条 一 般 社 団 法 人 日 本 ジェネリック 医 薬 品 学 会 ( 以 下 本 学 会 と 略 す)は その 活 動 におい て 社 会 的 責 任 と 倫 理 性 が 求 められていることに 鑑 み 利 益 相 反 マネジメント 規 程 を 策 定 する その 目

More information

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 Ⅱ 国 地 方 公 共 団 体 公 共 公 益 法 人 等 の 消 費 税 Q&A ( 問 1) 免 税 期 間 における 起 債 の 償 還 元 金 に 充 てるための 補 助 金 等 の 使 途 の 特 定 Q 地 方 公 共 団 体 の 特 別 会 計 が 消 費 税 の 納 税 義 務 が 免 除 される 課 税 期 間

More information

消 費 生 活 センターに 関 する 条 例 の 制 定 施 行 規 則 第 8 条 地 方 消 費 者 行 政 ガイド ライン 施 行 規 則 において 都 道 府 県 及 び 消 費 生 活 センターを 設 置 する 市 町 村 が 消 費 生 活 センターの 組 織 及 び 運 営 及 び 情

消 費 生 活 センターに 関 する 条 例 の 制 定 施 行 規 則 第 8 条 地 方 消 費 者 行 政 ガイド ライン 施 行 規 則 において 都 道 府 県 及 び 消 費 生 活 センターを 設 置 する 市 町 村 が 消 費 生 活 センターの 組 織 及 び 運 営 及 び 情 資 料 2-2-1 消 費 者 安 全 法 の 改 正 に 伴 う 関 係 内 閣 府 令 及 びガイドラインの 概 要 ( 案 ) 1. 趣 旨 不 当 景 品 類 及 び 不 当 表 示 防 止 法 等 の 一 部 を 改 正 する 等 の 法 律 ( 平 成 26 年 法 律 第 71 号 以 下 景 表 法 等 改 正 等 法 という )により 消 費 者 安 全 法 ( 平 成 21 年

More information

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4,897 119 2,066 6,42

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4,897 119 2,066 6,42 独 立 行 政 法 人 北 方 領 土 問 題 対 策 協 会 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 北 方 領 土 問 題 対 策 協 会 は 北 方 領 土 問 題 その 他 北 方 地 域 に 関 する

More information

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務 職 場 積 立 NISAに 関 するガイドライン 第 1 章 総 則 1. 制 定 の 趣 旨 NISA 推 進 連 絡 協 議 会 は NISA 推 進 連 絡 協 議 会 に 参 加 する 業 界 団 体 等 に 属 する 金 融 商 品 取 引 業 者 及 び 金 融 機 関 等 ( 以 下 NISA 取 扱 業 者 という )が 取 り 扱 う 職 場 積 立 NISAについて 適 正 かつ

More information

第4回税制調査会 総4-1

第4回税制調査会 総4-1 平 成 25 年 12 月 国 際 課 税 原 則 の 総 合 主 義 から 帰 属 主 義 への 見 直 し 税 制 調 査 会 国 際 課 税 ディスカッショングループ 国 際 課 税 原 則 の 総 合 主 義 から 帰 属 主 義 への 見 直 し 1. 見 直 しの 背 景 意 義 外 国 法 人 及 び 非 居 住 者 ( 以 下 外 国 法 人 等 という )に 対 する 課 税 原

More information