質の高い大学教育推進プログラム

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1 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 平 成 22 年 度 実 績 報 告 書 平 成 23 年 3 月 大 阪 大 学 大 学 院 薬 学 研 究 科

2 目 次 1. 事 業 の 内 容 1-1. 事 業 の 概 要 事 業 に 対 する 社 会 的 ニーズ 大 阪 大 学 の 教 育 理 念 と 事 業 の 実 施 基 盤 事 業 の 実 施 内 容 事 業 の 目 的 達 成 に 向 けた 実 施 体 制 事 業 の 大 学 全 体 の 中 での 位 置 づけと 期 待 される 成 果 事 業 の 実 施 計 画 事 業 の 支 援 期 間 終 了 後 の 展 開 事 業 の 実 施 状 況 2-1. 新 規 科 目 の 開 設 海 外 交 流 プログラム 学 生 提 案 型 課 題 研 究 の 支 援 プログラム 国 際 シンポジウム 及 び 学 生 フォーラムの 開 催 51 おわりに 70 資 料 資 料 1: 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 講 義 内 容 アンケート 71 資 料 2: 海 外 研 修 プログラム 安 全 管 理 マニュアル 103 資 料 3: 海 外 研 修 プログラム 誓 約 書 121 資 料 4: 海 外 研 修 プログラム 研 修 届 123 資 料 5: 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 125 資 料 6: 平 成 22 年 度 活 動 成 果 パンフレット 238

3 1. 事 業 の 内 容 1-1. 事 業 の 概 要 ( 申 請 時 ) 平 成 21 年 度 文 部 科 学 省 組 織 的 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 機 関 名 大 阪 大 学 申 請 分 野 ( 系 ) 医 療 系 教 育 プログラムの 名 称 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 主 たる 研 究 科 専 攻 名 薬 学 研 究 科 生 命 情 報 環 境 科 学 専 攻 [ 博 士 前 期 課 程 ][ 博 士 後 期 課 程 ] 取 組 実 施 担 当 者 ( 代 表 者 ) 高 木 達 也 教 育 プログラムの 概 要 大 学 院 教 育 の 使 命 は 社 会 的 なニーズに 対 して 即 戦 力 として 応 えることができる 専 門 家 の 輩 出 に ある 薬 学 が 養 成 を 目 指 す 人 材 は 人 類 の 健 康 の 維 持 増 進 に 貢 献 できる 薬 学 研 究 者 や 薬 剤 師 で あり 最 近 がんや 生 活 習 慣 病 による 死 亡 率 が 高 まる 中 特 に 大 学 院 教 育 では これらの 予 防 や 治 療 に 有 効 な 創 薬 を 担 う 研 究 者 育 成 に 重 点 が 置 かれている しかしここ 数 年 輸 入 食 品 の 有 害 物 質 汚 染 が 大 きな 社 会 問 題 となり さらに 新 型 インフルエンザや 肺 結 核 エイズなどの 新 興 再 興 感 染 症 の 世 界 的 な 流 行 も 懸 念 されるところである 今 や 国 民 の 健 康 への 関 心 は 単 にがんや 生 活 習 慣 病 などの 予 防 や 治 療 にとどまらず 有 害 物 質 汚 染 による 健 康 被 害 や 感 染 症 の 脅 威 にまで 広 がり 健 康 の 維 持 増 進 に 向 けた 国 家 レベルでの 対 策 が 強 く 望 まれるようになった 健 康 を 総 合 的 に 科 学 する 薬 学 において こういった 健 康 に 対 する 社 会 的 ニーズの 急 速 な 多 様 化 に 応 えて 真 に 健 康 の 維 持 増 進 に 貢 献 できる 人 材 を 輩 出 するためには 毒 性 学 予 防 薬 学 であ る 衛 生 化 学 や 公 衆 衛 生 学 さらには 分 析 化 学 を 基 盤 とする 環 境 薬 学 教 育 の 高 度 化 実 質 化 と 国 際 的 学 際 的 なコミュニケーション 力 の 養 成 を 図 ることにより 食 と 環 境 の 安 全 安 心 の 確 保 及 び 感 染 症 の 的 確 な 予 防 を 主 導 し 健 康 被 害 を 未 然 に 防 ぐことができる 人 材 即 ち 健 康 環 境 リ スクマネージメントの 高 度 専 門 家 を 育 成 する 必 要 がある 大 阪 大 学 では 環 境 薬 学 を 重 要 な 教 育 研 究 領 域 と 位 置 付 け 平 成 4 年 に 大 学 院 独 立 専 攻 として 環 境 生 物 薬 学 専 攻 を 設 置 し また 大 学 院 重 点 化 の 際 にこれを 生 命 情 報 環 境 科 学 専 攻 に 改 組 発 展 させることにより 他 大 学 に 先 んじて 環 境 薬 学 教 育 研 究 体 制 の 整 備 を 図 ってきた さらに 平 成 20 年 度 採 択 の 質 の 高 い 大 学 教 育 推 進 プログラム 食 と 環 境 の 安 全 安 心 を 担 う 薬 学 人 材 養 成 教 育 に より 学 部 における 環 境 薬 学 教 育 充 実 を 図 ってきた 一 方 グローバルコラボレーションセンター(G LOCOL)は 真 の 国 際 性 を 備 えた 人 材 養 成 を 目 的 とした 学 内 共 同 施 設 として 平 成 19 年 に 設 立 され 人 間 の 安 全 保 障 を 主 要 テーマとして 国 際 協 力 と 共 生 社 会 に 関 する 様 々な 教 育 研 究 活 動 を 積 積 極 的 に 推 進 し 多 くの 実 績 をあげている そこで 本 申 請 では 平 成 22 年 度 に 今 年 度 までの 博 士 前 期 課 程 3 専 攻 が 修 士 課 程 創 成 薬 学 専 攻 に 改 組 となり さらに 平 成 24 年 度 には 博 士 後 期 課 程 3 専 攻 も 創 成 薬 学 専 攻 に 改 組 となる 予 定 であることから これを 契 機 に 大 学 院 科 目 の 再 編 成 を 行 ない 環 境 薬 学 教 育 の 充 実 を 図 る 具 体 的 には 薬 学 研 究 科 及 びGLOCOLにおける 上 記 のような 教 育 研 究 実 績 を 基 盤 として 大 阪 大 学 が 海 外 に 展 開 する 教 育 研 究 拠 点 との 密 な 連 携 により 下 記 のよう な 環 境 薬 学 教 育 の 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 を 図 るプログラムを 実 施 し 健 康 環 境 リスクマネー ジメントの 高 度 専 門 家 の 育 成 を 達 成 する 有 害 物 質 の 高 感 度 解 析 に 関 する 専 門 的 な 知 識 技 能 の 修 得 を 目 的 とする 大 学 院 教 育 科 目 の 開 講 病 原 微 生 物 の 高 感 度 解 析 に 関 する 専 門 的 な 知 識 技 能 の 修 得 を 目 的 とする 大 学 院 教 育 科 目 の 開 講 国 際 的 かつ 学 際 的 視 点 に 立 った 課 題 探 究 能 力 及 び 問 題 解 決 能 力 の 養 成 を 目 的 とするグループ 演 習 1

4 国 際 的 かつ 学 際 的 視 点 に 立 った 情 報 収 集 解 析 能 力 及 びリスクコミュニケーション 能 力 の 養 成 を 目 的 とする 海 外 調 査 研 修 及 び 海 外 招 聘 研 究 員 との 合 同 研 修 自 立 的 研 究 企 画 能 力 及 び 遂 行 能 力 の 養 成 を 目 的 とする 学 生 提 案 型 課 題 研 究 の 支 援 国 際 的 競 争 力 とコミュニケーション 能 力 の 養 成 を 目 的 とする 国 際 シンポジウム 及 び 学 生 フォーラ ムの 開 催 本 事 業 は 大 学 院 高 度 副 プログラムとして 薬 学 研 究 科 の 大 学 院 生 だけでなく 文 系 理 系 の 枠 を 越 えた 履 修 を 可 能 とし さらに 社 会 人 や 留 学 生 海 外 連 携 機 関 から 招 聘 する 研 究 者 に 対 しても 広 く 提 供 する また 薬 学 部 6 年 制 の 高 学 年 教 育 にも 活 用 する これらのプログラムには 薬 学 研 究 科 生 命 情 報 環 境 科 学 専 攻 を 中 心 に3 専 攻 の 教 員 が 参 画 し また 海 外 交 流 プログラムについては GL OCOLの 担 当 教 員 が 主 導 し 学 外 関 連 機 関 との 積 極 的 な 連 携 により 実 施 する 本 事 業 では 新 た に 運 営 委 員 会 を 組 織 して 企 画 運 営 にあたり また 博 士 後 期 課 程 の 学 生 については グループ 演 習 海 外 研 修 学 生 提 案 型 課 題 研 究 学 生 フォーラム 開 催 等 において 企 画 立 案 や 運 営 へ 積 極 的 に 参 加 させ また 優 秀 な 企 画 に 対 しての 資 金 的 援 助 や TA としての 採 用 を 行 なう 本 事 業 は PDCA サイ クルに 基 づいた 見 直 し 改 善 を 行 ない 特 に 学 生 による 評 価 及 び 有 識 者 による 外 部 評 価 を 重 視 する プログラムの 内 容 や 進 捗 状 況 成 果 評 価 結 果 等 は 専 用 ホームページで 公 開 し 実 践 的 大 学 院 教 育 モデルとしての 普 及 発 展 に 努 める 補 助 終 了 後 は 関 連 機 関 組 織 との 連 携 の 強 化 や 海 外 交 流 プログラムの 拡 大 充 実 等 さらなる 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 を 図 り 学 内 で の 発 展 的 な 定 着 を 図 る 1-2. 事 業 に 対 する 社 会 的 ニーズ 大 学 院 教 育 の 使 命 は 社 会 的 なニーズに 対 して 即 戦 力 として 応 えることができる 専 門 家 の 輩 出 にある 薬 学 が 養 成 を 目 指 す 人 材 は 人 類 の 健 康 の 維 持 増 進 に 貢 献 でき る 薬 学 研 究 者 や 薬 剤 師 であり 最 近 が んや 生 活 習 慣 病 による 死 亡 率 が 高 まる 中 特 に 大 学 院 教 育 では これらの 予 防 や 治 療 に 有 効 な 創 薬 を 担 う 研 究 者 育 成 に 重 点 が 置 かれている しかしここ 数 年 輸 入 食 品 の 無 許 可 農 薬 や 有 害 重 金 属 による 汚 染 が 大 きな 社 会 問 題 となり さらに 新 型 インフルエンザや 肺 結 核 エイズなどの 新 興 再 興 感 染 症 の 世 界 的 な 流 行 も 懸 念 されるところである 今 や 国 民 の 健 康 へ の 関 心 は 単 にがんや 生 活 習 慣 病 などの 予 防 や 治 療 にとどまらず 有 害 物 質 汚 染 による 健 康 被 害 や 感 染 症 の 脅 威 にまで 広 がり 健 康 の 維 持 増 進 に 向 けた 国 家 レベルでの 対 策 が 強 く 望 まれるようになっ た 健 康 を 総 合 的 に 科 学 する 薬 学 において こういった 健 康 に 対 する 社 会 的 ニーズの 急 速 な 多 様 化 に 応 えて 真 に 健 康 の 維 持 増 進 に 貢 献 できる 人 材 を 輩 出 するためには 毒 性 学 予 防 薬 学 である 衛 生 化 学 や 公 衆 衛 生 学 さらには 分 析 化 学 を 基 盤 とする 環 境 薬 学 教 育 の 高 度 化 実 質 化 と 国 際 的 学 2

5 際 的 なコミュニケーション 力 の 養 成 を 図 ることにより 食 と 環 境 の 安 全 安 心 の 確 保 及 び 感 染 症 の 的 確 な 予 防 を 主 導 し 健 康 被 害 を 未 然 に 防 ぐことができる 人 材 即 ち 健 康 環 境 リスクマネー ジメントの 高 度 専 門 家 を 育 成 する 必 要 がある( 上 図 ) 1-3. 大 阪 大 学 の 教 育 理 念 と 事 業 の 実 施 基 盤 大 阪 大 学 は 研 究 拠 点 大 学 として 最 高 の 研 究 を 推 進 し その 成 果 にもとづいて 最 良 の 教 育 を 提 供 している これにより 社 会 が 求 め 社 会 から 信 頼 される 人 間 を 育 成 することが 大 阪 大 学 としての 最 大 の 社 会 的 責 任 であり この 責 任 を 果 たすこ とにより さらに 優 れた 大 学 へと 発 展 す る 拡 大 再 生 産 過 程 の 実 現 を 目 指 す 大 阪 大 学 が 掲 げる 三 つの 教 育 目 標 は 教 養 デザイン 力 及 び 国 際 性 であり 市 民 の 信 頼 を 得 られる 社 会 的 教 養 判 断 力 の 育 成 自 由 なイマジネー ション 横 断 的 な 構 想 力 の 育 成 及 び 異 なる 文 化 とのコミュニケーション 能 力 の 育 成 を 目 指 し ている 大 阪 大 学 では こうした 三 つの 目 標 を 達 成 するために 様 々な 特 色 ある 教 育 プログラムを 実 施 してお り その 中 のひとつに 大 学 院 教 育 における 高 度 副 プログラム がある 本 プログラムは 社 会 が 求 める 幅 広 い 分 野 の 知 識 と 柔 軟 な 思 考 力 を 持 った 人 材 を 育 成 するために 社 会 的 ニーズの 大 きい 課 題 に 対 応 した 新 規 科 目 を 設 定 し また 実 地 におけるフィールドワークによる 教 育 活 動 を 積 極 的 に 取 り 入 れ これを 研 究 科 専 門 分 野 の 枠 を 越 えた 大 学 院 生 に 広 く 提 供 することにより 学 問 分 野 の 学 際 化 融 合 化 さらには 実 践 化 を 推 進 している ( 上 図 ) 大 阪 大 学 薬 学 研 究 科 においては 環 境 薬 学 を 重 要 な 教 育 研 究 領 域 と 位 置 付 け 平 成 4 年 に 大 学 院 独 立 専 攻 として 環 境 生 物 薬 学 専 攻 を 設 置 し また 大 学 院 重 点 化 の 際 にこれを 生 命 情 報 環 境 科 学 専 攻 に 改 組 発 展 させることにより 他 大 学 に 先 んじて 環 境 薬 学 教 育 研 究 体 制 の 整 備 を 図 ってきた さらに 平 成 20 年 度 採 択 の 質 の 高 い 大 学 教 育 推 進 プログラム 食 と 環 境 の 安 全 安 心 を 担 う 薬 学 人 材 養 成 教 育 により 学 部 における 環 境 薬 学 教 育 充 実 を 図 ってきた 一 方 グローバル コラボレーションセン ター(GLOCOL)は 真 の 国 際 性 を 備 えた 人 材 養 成 を 目 的 とした 学 内 共 同 施 設 として 平 成 19 年 に 設 立 され 人 間 の 安 全 保 障 を 主 要 テーマとして 国 際 協 力 と 共 生 社 会 に 関 する 様 々な 教 育 研 究 活 動 3

6 を 積 積 極 的 に 推 進 し 多 くの 実 績 をあげている( 上 図 ) 大 阪 大 学 大 学 院 薬 学 研 究 科 は 平 成 22 年 度 に 今 年 度 までの 博 士 前 期 課 程 3 専 攻 が 修 士 課 程 創 成 薬 学 専 攻 に 改 組 となり さらに 平 成 24 年 度 には 博 士 後 期 課 程 3 専 攻 も 創 成 薬 学 専 攻 に 改 組 となる 予 定 であ る そこで 本 事 業 では こういった 大 学 院 教 育 改 革 を 契 機 として 大 学 院 科 目 の 新 設 及 び 再 編 成 を 行 ない 環 境 薬 学 教 育 の 充 実 を 図 ることにより 上 記 のような 社 会 的 ニーズに 応 えることができる 大 学 院 教 育 を 実 現 するために 食 と 環 境 の 安 全 安 心 の 確 保 と 感 染 症 の 的 確 な 予 防 に 貢 献 できる 健 康 環 境 リスクマネージメントの 専 門 家 の 育 成 を 目 指 す これは 本 研 究 科 の 重 要 な 教 育 目 標 である 薬 学 の 総 合 的 な 発 展 に 向 けて 幅 広 い 知 識 と 深 い 専 門 性 を 修 得 し 様 々な 分 野 で 責 任 ある 指 導 的 立 場 から 国 際 的 に 活 躍 できる 人 材 の 養 成 に 沿 ったものであり 本 研 究 科 が 重 点 を 置 く 環 境 薬 学 教 育 のマスタープラ ンとも 言 える また 地 域 に 生 き 世 界 に 伸 びる をモットーに 教 養 デザイン 力 国 際 性 を 身 に 付 け 市 民 社 会 においてリー ダーとなる しなやかな 専 門 家 を 育 成 する という 大 阪 大 学 の 教 育 目 標 にも 合 致 する( 左 図 ) 1-4. 事 業 の 実 施 内 容 本 事 業 で 実 施 する 教 育 プログラムの 特 徴 は 環 境 薬 学 領 域 の 大 学 院 教 育 の 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 を 図 ることにより 薬 学 に 対 する 社 会 の 強 いニーズに 応 える ことができる 優 れた 人 材 の 養 成 を 目 指 す ところにある 具 体 的 には 質 の 高 い 大 学 教 育 推 進 プログラムによる 学 部 におけ る 充 実 した 環 境 薬 学 基 礎 教 育 を 基 盤 に 有 害 物 質 や 病 原 微 生 物 の 検 出 解 析 に 関 する 最 新 の 知 識 と 技 能 の 修 得 により 専 門 性 を 深 めることで 教 育 の 高 度 化 を 達 成 する また 食 と 環 境 の 汚 染 や 感 染 症 の 脅 威 に 関 するリアルタイムの 情 報 の 収 集 と 解 析 をもとに 学 習 課 題 を 設 定 し 学 生 の 自 立 的 な 学 習 や 研 究 さらには 多 様 なグループ 構 成 での 討 論 や 研 修 を 促 すことによって 高 度 な 課 題 探 求 能 力 や 問 題 解 決 能 力 の 養 成 を 図 り 教 育 の 実 質 化 を 達 成 する さらにこれらの 教 育 を 基 盤 として 人 間 の 安 全 保 障 をテーマに 国 際 協 力 と 共 生 社 会 に 関 する 教 育 研 究 活 動 において 多 くの 実 績 があるGLOCOLの 主 導 で 我 が 国 の 主 な 食 品 輸 入 先 であり 重 篤 な 感 染 症 の 発 生 地 域 でもある 東 南 アジアとの 情 報 交 換 や 研 修 交 流 プログラムを 実 施 することにより 国 際 4

7 的 に 活 躍 するためのコミュニケーション 能 力 の 養 成 を 図 り 教 育 の 国 際 化 を 推 進 する これらの 教 育 プログラムにより 衛 生 試 験 所 や 検 疫 機 関 医 療 機 関 さらには 行 政 機 関 や 大 学 関 連 企 業 などで 即 戦 力 として 健 康 環 境 リスクマネージメント に 貢 献 できる 専 門 家 の 育 成 が 可 能 となる( 上 図 ) 本 事 業 における 教 育 プログラムは 平 成 18 年 度 から 始 まった 薬 学 部 2 学 科 併 置 に 対 応 して 平 成 22 年 度 から 設 置 する 修 士 課 程 創 成 薬 学 専 攻 における 環 境 薬 学 コース( 環 境 系 コース)において 主 に 実 施 する( 下 図 ) 本 コースでは 単 位 を 設 定 する 新 規 大 学 院 科 目 として 下 記 の5つの 特 別 講 義 を 開 講 し 同 時 に 学 内 共 通 の 高 度 副 プログラムとして 他 研 究 科 の 学 生 や 社 会 人 及 び 留 学 生 に 対 して 提 供 する また これらは 高 度 な 薬 剤 師 教 育 を 目 指 す 学 部 6 年 制 学 科 の6 年 生 に 対 するアドバンスト 教 育 科 目 と しても 活 用 する 後 期 課 程 学 生 については TA として 事 業 に 参 画 し 特 にグループ 演 習 においては 主 導 的 な 役 割 を 担 う 実 施 するプログラムは 以 下 の 通 りである 新 規 科 目 の 開 設 ( 講 義 演 習 実 習 ) 1) 毒 性 学 特 別 講 義 : 有 害 化 学 物 質 高 感 度 解 析 の 専 門 的 な 知 識 技 能 の 修 得 2) 衛 生 微 生 物 学 特 別 講 義 : 病 原 微 生 物 の 高 感 度 解 析 の 専 門 的 な 知 識 技 能 の 修 得 3) 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 : 国 際 的 学 際 的 視 点 に 立 った 課 題 探 究 能 力 問 題 解 決 能 力 の 修 得 4) 情 報 計 量 薬 学 特 別 講 義 : 国 際 的 学 際 的 視 点 に 立 った 情 報 収 集 解 析 能 力 の 修 得 5) 発 展 途 上 国 における 感 染 症 の 現 状 と 対 策 : 新 興 再 興 感 染 症 の 現 状 と 対 策 に 関 する 情 報 収 集 解 析 能 力 の 修 得 これらの 科 目 については 専 門 性 の 高 い 外 部 講 師 を 積 極 的 に 任 用 する ま た 高 度 副 プログラムの 特 徴 を 生 かし た 分 野 横 断 型 かつ 社 会 人 留 学 生 を 交 えたグループ 構 成 により 実 施 し 課 題 も 学 生 の 提 案 を 反 映 して 設 定 し さら に 海 外 での 研 修 活 動 も 促 進 する 関 連 する 技 能 の 教 育 については 環 境 薬 学 教 育 研 究 のために 計 画 的 に 整 備 して 来 た 最 新 分 析 機 器 及 びこれを 補 完 するた めに 本 事 業 で 購 入 する 低 分 子 有 害 物 質 解 析 装 置 及 び 病 原 微 生 物 高 感 度 解 析 装 置 を 用 いて 実 施 する ま たこれらとは 別 に 下 記 のプログラムを 実 施 し 同 様 に 他 の 研 究 科 学 生 や 社 会 人 留 学 生 に 広 く 提 供 す る 海 外 交 流 プログラム 国 際 性 や 使 命 感 の 涵 養 高 度 コミュニケーション 能 力 の 養 成 を 目 的 とした 海 外 調 査 研 修 及 び 海 外 招 聘 研 究 員 との 合 同 研 修 学 生 提 案 型 課 題 研 究 の 支 援 自 立 的 研 究 企 画 遂 行 能 力 の 養 成 を 目 的 とする 提 案 公 募 による 大 学 院 生 を 対 象 とした 研 究 支 援 国 際 シンポジウム 及 び 学 生 フォーラムの 開 催 5

8 国 際 動 向 に 関 する 最 新 情 報 の 収 集 を 目 的 とする 国 際 シンポジウムと 国 際 的 競 争 力 の 及 びコミュニ ケーション 能 力 の 養 成 を 目 的 とする 学 生 フォーラムの 開 催 海 外 交 流 プログラムは 高 度 副 プログラムとして3)と 組 合 せて 実 施 する 学 生 提 案 型 課 題 研 究 の 支 援 は 主 に 博 士 後 期 課 程 の 学 生 を 対 象 に 年 2 回 公 募 を 行 ない 優 秀 な 企 画 を 選 抜 して 研 究 資 金 を 支 援 する また 国 際 シンポジウム 及 び 学 生 フォーラムは 各 年 1 回 学 内 外 に 公 開 して 実 施 する 本 事 業 で 開 発 実 施 する 特 徴 的 なプロ グラムとしては 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 で 実 施 する 尐 人 数 グループでの 演 習 と 海 外 交 流 プログラムがある まず 演 習 では 高 度 副 プログラムの 特 徴 を 活 かして 社 会 人 や 留 学 生 を 含 め 文 系 理 系 の 枠 を 越 えた 領 域 横 断 的 チー ムでのPBLチュートリアル 教 育 を 行 う 具 体 的 には 最 近 の 健 康 環 境 リスク 問 題 から 取 組 課 題 を 選 択 し 情 報 の 収 集 解 析 討 論 により 問 題 解 決 策 の 立 案 を 自 立 的 な 学 習 プログラムの 設 計 により 実 施 する また 教 員 社 会 人 は チューターやメンターとして 参 画 し プログラムの 円 滑 な 実 施 を 支 援 する さらに アドバンストPBLによる 挑 戦 型 教 育 として 若 手 教 員 社 会 人 等 の 高 い 専 門 性 を 持 つ 構 成 員 が 加 わり 複 雑 な 背 景 を 持 つ 国 際 的 な 問 題 を 課 題 とし 実 地 調 査 による 情 報 収 集 やグローバルな 視 点 からの 討 論 を 加 え より 実 践 的 な 問 題 解 決 策 の 立 案 を 目 指 す この 演 習 については 海 外 調 査 研 究 や 国 内 外 の 関 連 機 関 でのインターンシップの 実 施 を 必 須 とし 学 際 的 な 課 題 探 究 能 力 の 養 成 を 図 る( 上 図 ) 海 外 交 流 プログラムについては まず GLOCOLを 中 心 として 海 外 連 携 体 制 を 構 築 し これらを 拠 点 とする 学 生 の 積 極 的 な 海 外 での 活 動 を 推 進 することによ り 国 際 性 や 使 命 感 の 涵 養 高 度 コミュ ニケーション 能 力 の 養 成 を 目 指 す まず 大 学 院 生 や 社 会 人 を 本 学 の 海 外 拠 点 やG LOCOLの 海 外 連 携 拠 点 へ 派 遣 し 食 や 環 境 の 汚 染 感 染 症 の 流 行 に 関 する 現 地 調 査 や 共 同 研 究 現 地 での 啓 発 活 動 のためのワークショップの 企 画 などを 現 地 の 大 学 院 生 や 研 究 者 と 共 同 で 実 施 す る また 海 外 連 携 拠 点 から 研 究 者 や 学 生 を 招 聘 し 合 同 研 修 として 学 内 や 国 内 の 連 携 機 関 における インターンシップや 提 案 型 共 同 研 究 などを 共 同 で 実 施 する こういった 活 動 は 先 に 示 した 演 習 科 目 におけるグループを 単 位 にして 実 施 し 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 の 統 括 的 な 実 現 を 図 る( 上 図 ) 6

9 1-5. 事 業 の 目 的 達 成 に 向 けた 実 施 体 制 薬 学 教 育 の 大 きな 特 徴 の1つは 他 の 医 療 系 教 育 では 身 に 付 けることができない 健 康 被 害 を 未 然 に 防 ぐための 術 即 ち 健 康 被 害 を 予 見 予 防 する 知 識 や 技 能 を 修 得 できる 点 にある 近 年 多 様 化 深 刻 化 かつ 国 際 化 する 食 や 環 境 の 汚 染 や 感 染 症 の 脅 威 に 対 する 最 も 効 果 的 な 対 策 は 環 境 薬 学 教 育 の 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 を 図 ることによる 健 康 環 境 リスクマネージメントの 高 度 専 門 家 の 育 成 で ある 本 事 業 はこのような 優 れた 人 材 育 成 を 目 標 とするものであり 科 学 的 根 拠 と 確 かな 情 報 に 立 脚 した 有 害 物 質 や 感 染 症 の 解 析 ができ 迅 速 かつ 的 確 な 施 策 や 情 報 発 信 ができる 高 度 専 門 家 の 養 成 が 期 待 できる この 様 な 優 れた 人 材 を 衛 生 試 験 所 検 疫 所 病 院 等 の 食 や 環 境 の 安 全 安 心 を 守 り 感 染 症 を 防 ぐ 最 前 線 の 機 関 へ 輩 出 し また 保 健 衛 生 行 政 を 担 う 省 庁 や 自 治 体 関 連 国 際 機 関 教 育 研 究 を 担 う 大 学 食 品 や 化 学 物 質 の 物 流 製 造 を 担 う 企 業 に 配 すれば 国 民 の 食 や 環 境 の 汚 染 や 重 篤 な 感 染 症 の 流 行 に 対 する 不 安 の 払 拭 や 汚 染 等 の 未 然 の 防 止 が 可 能 となり 大 きな 社 会 貢 献 が 達 成 できる そこで 本 事 業 では 環 境 薬 学 大 学 院 教 育 の 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 を 推 進 するために 実 施 する 教 育 プログラムについて 1-4.に 示 したような 教 育 プログラムを 実 施 する このうち 高 度 化 と 実 質 化 に ついては 学 内 の 関 連 組 織 と 密 に 連 携 すること 学 生 を 企 画 運 営 に 積 極 的 に 参 画 させることによっ て 達 成 を 図 る さらに 高 年 次 生 に 多 様 かつ 高 度 な 教 養 教 育 を 提 供 するために 研 究 科 専 門 分 野 横 断 型 の 科 目 を 開 設 する 本 学 独 自 の 大 学 院 教 育 プログラムである 高 度 副 プログラムの 特 徴 を 活 かして 教 育 効 果 の 高 いプログラムの 提 供 を 可 能 にすることにより 達 成 を 図 る また 国 際 化 については 国 内 にとどまら ず 国 際 的 に 指 導 的 立 場 で 健 康 環 境 リスク マネージメントを 主 導 できる 人 材 すなわ ち 国 際 的 な 研 究 協 力 関 係 の 確 立 するため のコミュニケーション 能 力 グローバルな 視 野 から 問 題 の 把 握 分 析 ができる 解 析 能 力 さらには 国 家 地 域 間 連 携 を 踏 まえた 実 現 性 の 高 い 対 策 立 案 能 力 を 備 えた 人 材 の 育 成 が 必 要 である そこで 大 阪 大 学 の 学 内 外 の 教 育 研 究 拠 点 や 連 携 拠 点 を 活 用 することにより 海 外 調 査 研 修 及 び 海 外 招 聘 研 究 員 との 合 同 研 修 といった 特 徴 的 な 教 育 プログラムを 提 供 する これらのプログラムは 食 と 環 境 の 安 全 安 心 については 本 学 海 外 拠 点 であるバンコク 教 育 研 究 センター 薬 学 研 究 科 と 教 育 研 究 に 関 する 交 流 協 定 を 締 結 しているタイ マヒドン 大 学 薬 学 部 GLOCOLの 調 査 研 究 拠 点 である 中 国 の 山 東 省 ベトナムのタイビン 省 ハ ノイ 市 等 の 大 学 や 公 的 機 関 との 連 携 また 感 染 症 予 防 は 本 学 タイ 感 染 症 共 同 研 究 センターとの 連 携 を 中 心 として 実 施 する さらに これらの 海 外 拠 点 から 研 究 者 や 学 生 を 招 いて 国 際 シンポジウムや 学 生 が 企 画 する 尐 人 数 討 論 中 心 の 学 生 フォーラムを 実 施 する( 上 図 ) 1-6. 事 業 の 大 学 全 体 の 中 での 位 置 づけと 期 待 される 成 果 先 に 示 したように 大 阪 大 学 における 教 育 目 標 は 教 養 デザイン 力 及 び 国 際 性 を 伸 ば 7

10 し しなやかな 専 門 家 を 養 成 することにある この 目 標 達 成 に 向 けて 高 学 年 次 における 教 養 教 育 を 重 視 して 大 学 院 における 研 究 科 や 専 門 分 野 を 横 断 する 高 度 副 プログラム を 積 極 的 に 推 進 し ま た 実 地 におけるフィールドワークによる 実 践 的 な 教 育 活 動 を 推 奨 している 薬 学 研 究 科 は こういっ た 大 学 の 教 育 目 標 に 沿 って 大 学 院 教 育 の 充 実 を 図 り 社 会 のニーズに 対 応 した 専 門 家 の 育 成 を 目 指 し てきた 本 事 業 もその 一 環 として 教 養 デザイン 力 国 際 性 を 重 視 した 実 践 的 な 教 育 プログラムを 企 画 し 実 施 することにより 健 康 環 境 リスクマネージメントの 高 度 専 門 家 育 成 を 図 る 本 事 業 は これまでの 他 大 学 に 先 んじた 本 学 大 学 院 薬 学 研 究 科 における 環 境 薬 学 教 育 研 究 体 制 の 整 備 と 質 の 高 い 大 学 教 育 推 進 プログラム 食 と 環 境 の 安 全 安 心 を 担 う 薬 学 人 材 養 成 教 育 による 学 部 における 環 境 薬 学 教 育 の 充 実 を 基 盤 に GLOCOLを 始 め 微 生 物 病 研 究 所 や 医 学 系 研 究 科 保 健 学 専 攻 コミュニケーションデザイン センター 等 の 学 内 共 同 教 育 研 究 組 織 との 連 携 さらにはバンコ ク 教 育 研 究 センターやタイ 感 染 症 共 同 研 究 センターなど 本 学 が 海 外 に 展 開 している 教 育 研 究 拠 点 と の 連 携 のもとに 実 施 する これらの 本 学 の 組 織 は 他 大 学 にはない 特 徴 的 な 教 育 研 究 活 動 を 実 践 するこ とにより 優 れた 業 績 をあげ 大 きな 社 会 貢 献 を 果 たしており いずれも 我 が 国 を 代 表 する 国 際 的 な 活 動 拠 点 となっている したがって これらの 組 織 の 連 携 を 得 て 実 施 する 本 事 業 は 唯 一 大 阪 大 学 でのみ 実 施 可 能 な 企 画 と 言 える また 本 事 業 のプログラムを 学 内 の 全 ての 研 究 科 学 生 が 履 修 可 能 な 高 度 副 プログラムとして 提 供 することにより 大 阪 大 学 の 学 際 的 な 大 学 院 教 育 プログラムと 位 置 付 け ることができる したがって 大 学 全 体 の 支 援 により 支 援 期 間 終 了 後 も 自 主 的 恒 常 的 な 継 続 が 可 能 であり 薬 学 研 究 科 及 び 連 携 組 織 の 教 育 研 究 の 今 後 の 発 展 を 反 映 した 改 善 充 実 も 可 能 である このような 連 携 体 制 を 効 果 的 に 活 用 した 環 境 薬 学 大 学 院 教 育 の 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 を 図 るこ とにより 3 年 間 の 事 業 期 間 内 に 目 的 とする 健 康 環 境 リスクマネージメントの 高 度 専 門 家 の 育 成 に 必 要 な 教 育 体 制 を 整 備 充 実 させることは 十 分 に 可 能 であり 期 待 される 優 れた 人 材 の 輩 出 が 達 成 できる このような 薬 学 研 究 者 や 高 度 薬 剤 師 は 食 や 環 境 の 安 全 安 心 を 確 保 し 感 染 症 を 的 確 に 予 防 するための 重 要 な 機 能 を 担 う 衛 生 試 験 所 や 検 疫 所 病 院 等 の 医 療 機 関 保 健 衛 生 行 政 を 担 う 省 庁 や 自 治 体 さらに 大 学 等 の 研 究 機 関 関 連 企 業 において 指 導 的 な 立 場 での 活 躍 が 期 待 できる こ のような 人 材 は まさに 教 養 デザ イン 力 及 び 国 際 性 を 身 につけたし なやかな 専 門 家 と 言 え 本 事 業 により 大 阪 大 学 の 人 材 教 育 目 標 を 達 成 すること ができる さらに 本 事 業 は 食 と 環 境 の 安 全 安 心 感 染 症 予 防 といった 我 が 国 の 大 学 院 教 育 が 取 り 組 まなければな らない 緊 急 課 題 に 対 する 有 効 な 人 材 育 成 教 育 プログラムを 提 供 するものであり 先 駆 的 な 教 育 実 質 化 モデルとして 高 い 波 及 効 果 が 期 待 できる( 上 図 ) それぞれの 課 程 の 学 生 において 育 成 が 期 待 される 人 材 は 下 記 の 通 りである 1) 博 士 前 期 課 程 及 び 学 部 6 年 制 学 科 即 戦 力 として 活 躍 できる 実 践 的 な 知 識 と 技 能 を 修 得 した 研 究 者 技 術 者 2) 博 士 後 期 課 程 8

11 優 れた 自 立 的 問 題 解 決 能 力 と 高 い 倫 理 観 使 命 感 を 備 え 国 際 的 に 指 導 的 な 立 場 で 活 躍 できる 研 究 者 行 政 官 3) 社 会 人 コース 現 場 業 務 の 高 度 化 多 様 化 対 応 できる 実 践 的 な 知 識 技 術 を 修 得 した 人 材 4) 留 学 生 海 外 研 修 生 自 国 で 指 導 的 な 立 場 で 健 康 環 境 のリスク 回 避 に 貢 献 できる 研 究 者 行 政 官 1-7. 事 業 の 実 施 計 画 本 事 業 は 環 境 薬 学 領 域 研 究 室 の 教 員 GLOCOLの 事 業 担 当 教 員 及 び 本 事 業 で 採 用 された 特 任 教 員 によって 構 成 される 組 織 的 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 運 営 委 員 会 ( 以 下 運 営 委 員 会 )によ り 企 画 運 営 を 行 う また 学 生 ついては グループ 演 習 海 外 研 修 学 生 提 案 型 課 題 研 究 学 生 フォ ーラム 開 催 等 において 企 画 立 案 や 運 営 へ 積 極 的 に 参 加 させる 事 業 はPDCAサイクルに 基 づいた 見 直 し 改 善 を 行 ない 特 に 学 生 による 評 価 及 び 有 識 者 による 外 部 評 価 を 重 視 する 外 部 評 価 委 員 は 以 下 の3 名 の 先 生 方 にお 願 いした 平 成 21 年 度 と22 年 度 は 年 度 末 に 作 成 する 成 果 報 告 書 に 基 づいた 評 価 をお 願 いし 最 終 年 度 である 平 成 23 年 度 には 成 果 報 告 会 に 出 席 いただき 成 果 報 告 書 及 び 成 果 発 表 内 容 に 基 づいた 書 面 審 査 及 び 面 談 による 評 価 をお 願 いする 予 定 である( 左 図 ) 外 部 評 価 委 員 西 川 淳 一 武 庫 川 女 子 大 学 薬 学 部 教 授 ( 衛 生 化 学 研 究 室 ) 渡 辺 徹 志 京 都 薬 科 大 学 薬 学 部 教 授 ( 公 衆 衛 生 学 研 究 室 ) 小 澤 孝 一 郎 広 島 大 学 大 学 院 医 歯 薬 学 総 合 研 究 科 教 授 ( 治 療 薬 効 学 研 究 室 ) 1-8. 事 業 の 支 援 期 間 終 了 後 の 展 開 支 援 期 間 終 了 後 は 学 内 に 教 育 研 究 助 成 プログラムの 補 助 終 了 後 の 発 展 的 継 続 を 支 援 する 目 的 で 設 置 された 学 際 融 合 教 育 研 究 センターの 協 力 を 得 て 3 年 間 の 事 業 の 実 績 を 基 盤 に さらに 学 内 の 連 携 の 強 化 と 海 外 を 含 めた 連 携 の 拡 大 により 大 学 院 教 育 としてのさらなる 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 を 9

12 推 進 し 本 学 における 主 要 な 高 度 副 プロ グラム としての 定 着 化 を 達 成 する これ により 海 外 でも 広 く 指 導 的 な 立 場 で 人 類 の 健 康 の 維 持 増 進 に 貢 献 できる さ らに 優 れた 健 康 環 境 リスクマネージメ ントの 高 度 専 門 家 の 輩 出 を 図 る こう いった 事 業 の 継 続 的 な 発 展 により 将 来 的 には 独 自 の 国 際 的 な 教 育 研 究 拠 点 の 形 成 を 目 指 したい( 左 図 ) 10

13 2. 事 業 の 実 施 状 況 本 事 業 の 各 教 育 プログラムの 平 成 22 年 度 の 実 施 状 況 について 以 下 報 告 する 2-1. 新 規 科 目 の 開 設 平 成 18 年 度 から 始 まった 薬 学 部 2 学 科 併 置 に 対 応 して 平 成 22 年 度 から 修 士 課 程 創 成 薬 学 専 攻 にお ける 環 境 薬 学 コース( 環 境 系 コース)が 設 置 される そこで 本 コースにおいて 健 康 環 境 リスクマネ ージメント 専 門 家 育 成 に 向 けて 新 規 大 学 院 科 目 として 下 記 の5つの 特 別 講 義 を 開 講 する また 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 及 び 発 展 途 上 国 における 感 染 症 の 現 状 と 対 策 については GLOCOL が 実 施 す る 大 学 院 高 度 副 プログラム 人 間 の 安 全 保 障 と 開 発 の 中 の 科 目 として 薬 学 研 究 科 から 他 研 究 科 の 学 生 や 社 会 人 及 び 留 学 生 が 履 修 できる 科 目 として 提 供 する これらは 高 度 な 薬 剤 師 教 育 を 目 指 す 学 部 6 年 制 学 科 の6 年 生 に 対 するアドバンスト 教 育 科 目 としても 活 用 する 後 期 課 程 学 生 については TA として 事 業 に 参 画 し 特 にグループ 演 習 においては 主 導 的 な 役 割 を 担 う 実 施 する 科 目 については 平 成 21 年 度 に 下 記 のようにシラバスを 作 成 した 平 成 22 年 度 は このシラバスに 従 って 授 業 を 行 う 平 成 23 年 度 は これら 全 5 科 目 を 新 規 に GLOCOL が 中 心 となって 実 施 する 大 学 院 高 度 副 プログラム グローバル 健 康 環 境 に 提 供 し 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 に 向 けた 教 育 基 盤 の 充 実 を 図 る 予 定 である 11

14 (1) 毒 性 学 特 別 講 義 (Advanced Topics in Toxicology) 担 当 教 員 : 堤 康 央 伊 藤 徳 夫 吉 川 友 章 単 位 :1 単 位 開 講 時 期 : 前 期 ( 後 半 ) 水 曜 日 1 時 限 授 業 の 目 的 薬 学 における 毒 性 学 は 医 薬 品 医 薬 部 外 品 化 粧 品 食 品 添 加 物 農 薬 などの 化 学 物 質 や 微 生 物 をも 含 めた 生 体 異 物 の 安 全 性 を 考 究 し ヒト 環 境 の 安 全 を 確 保 する ことを 目 指 した 学 問 研 究 領 域 であり 当 該 講 義 は 安 全 で 質 の 高 い 社 会 健 康 環 境 の 確 立 に 貢 献 できる 薬 学 人 の 育 成 教 育 を 目 的 としている 本 観 点 から 化 学 物 質 等 によ る 種 々 有 害 事 象 やその 対 応 策 などを 具 体 例 として 薬 学 領 域 における 毒 性 学 研 究 の 最 新 の 知 見 将 来 展 望 について 講 義 し PBL によりその 理 解 をさらに 深 める なお 講 義 時 点 での 最 新 かつホットな 話 題 に 随 時 更 新 し 当 該 講 義 目 的 を 達 成 する 講 義 の 内 容 医 薬 品 医 薬 部 外 品 化 粧 品 食 品 添 加 物 農 薬 微 生 物 といった 生 体 異 物 を 題 材 に ヒトの 健 康 の 確 保 や 社 会 の 健 康 環 境 の 確 保 を 考 究 しようとする 薬 学 における 毒 性 学 研 究 の 現 状 と 今 後 について 最 新 の 話 題 を 講 義 し PBL によりその 理 解 をさらに 深 める なお 適 宜 外 部 の 研 究 者 を 招 き 講 義 討 論 を 行 うと 共 に 当 該 講 義 領 域 でホット な 話 題 を 随 時 講 義 に 組 み 込 む 授 業 計 画 1) 薬 学 における 毒 性 学 の 新 潮 流 1: 概 論 医 薬 品 医 薬 部 外 品 化 粧 品 食 品 食 品 添 加 物 農 薬 などの 化 学 物 質 等 や 微 生 物 をも 含 めた 生 体 異 物 の 安 全 性 確 保 に 向 けた 最 新 の 研 究 を 概 説 すると 共 に 生 体 異 物 の リスクアセスメント リスクマネージメント リスクコミュニケーション リスクリ テラシーの 重 要 性 などについて 講 義 する 2) 薬 学 における 毒 性 学 の 新 潮 流 2: 医 薬 品 医 薬 部 外 品 の 安 全 性 研 究 の 現 状 と 今 後 医 薬 品 医 薬 部 外 品 の 安 全 性 研 究 の 現 状 と 今 後 に 関 する 最 新 の 話 題 について 講 義 し 薬 学 的 観 点 からのヒトの 健 康 環 境 の 確 保 に 向 けた 取 組 について 理 解 を 深 める 3) 薬 学 における 毒 性 学 の 新 潮 流 3: 食 品 食 品 添 加 物 の 安 全 性 研 究 の 現 状 と 今 後 食 品 食 品 添 加 物 の 安 全 性 研 究 の 現 状 と 今 後 に 関 する 最 新 の 話 題 について 講 義 し 薬 学 的 観 点 からのヒトの 健 康 環 境 の 確 保 に 向 けた 取 組 について 理 解 を 深 める 4) 薬 学 における 毒 性 学 の 新 潮 流 4: 化 粧 品 の 安 全 性 研 究 の 現 状 と 今 後 化 粧 品 の 安 全 性 研 究 の 現 状 と 今 後 に 関 する 最 新 の 話 題 について 講 義 し 薬 学 的 観 点 からのヒトの 健 康 環 境 の 確 保 に 向 けた 取 組 について 理 解 を 深 める 5) 薬 学 における 毒 性 学 の 新 潮 流 5: 環 境 毒 性 学 研 究 の 現 状 と 今 後 微 生 物 農 薬 内 分 泌 撹 乱 物 質 放 射 線 紫 外 線 アスベストといった 種 々 環 境 因 子 の 安 全 性 研 究 の 現 状 と 今 後 に 関 する 最 新 の 話 題 について 講 義 し 薬 学 的 観 点 からの ヒトの 健 康 環 境 の 確 保 に 向 けた 取 組 について 理 解 を 深 める 12

15 6) 薬 学 における 毒 性 学 の 新 潮 流 6:PBL 医 薬 品 医 薬 部 外 品 化 粧 品 食 品 添 加 物 農 薬 などの 化 学 物 質 や 微 生 物 をも 含 め た 生 体 異 物 の 安 全 性 問 題 を 事 例 に PBL を 行 い ハザードとリスク リスクアセスメ ント リスクマネージメント リスクコミュニケーション リスクリテラシーについ て 考 え 議 論 し 薬 学 における 毒 性 学 の 役 割 や 必 要 性 について PBL を 通 じて 理 解 を 深 める 13

16 (2) 衛 生 微 生 物 学 特 別 講 義 (Advanced Topics in Environmental Science and Microbiology) 担 当 教 員 : 那 須 正 夫 山 口 進 康 馬 場 貴 志 一 條 知 昭 川 井 眞 好 単 位 :1 単 位 開 講 時 期 : 前 期 ( 前 半 ) 水 曜 日 2 時 限 授 業 の 目 的 地 球 環 境 の 創 生 変 遷 において 微 生 物 が 果 たしてきた 役 割 さらに 今 日 の 微 生 物 を めぐる 課 題 現 状 を 理 解 することで 環 境 や 感 染 症 に 関 する 問 題 を 解 決 するための 基 礎 知 識 を 習 得 し その 具 体 的 解 決 策 を 考 える 講 義 の 内 容 地 球 環 境 の 恒 常 性 は 生 態 系 を 構 成 する 多 種 多 様 な 要 素 間 の 巧 みな 相 互 作 用 によっ て 維 持 されている とくに 微 生 物 は 生 態 系 の 根 幹 部 を 担 い 生 物 圏 における 物 質 循 環 や 環 境 浄 化 に 深 く 関 与 することで 上 位 の 生 物 に 大 きな 影 響 を 与 えている また 微 生 物 の もつ 多 様 な 機 能 は 医 薬 食 品 環 境 保 全 等 の 幅 広 い 分 野 で 積 極 的 に 利 用 されている そ の 一 方 で 自 然 環 境 中 には 種 々の 病 原 微 生 物 が 潜 み 人 類 への 脅 威 となっている 本 講 義 では 人 類 と 微 生 物 の 関 係 を 考 え さらに 我 々が 生 存 する 地 球 環 境 の 現 状 について 具 体 例 をもとに 紹 介 する 授 業 計 画 1) 地 球 環 境 問 題 とその 対 策 砂 漠 化 の 進 行 など 世 界 的 に 進 行 している 環 境 問 題 とその 対 策 について 現 地 の 現 状 をふまえて 概 説 する 2) 世 界 における 感 染 症 の 現 状 非 結 核 性 マイコバクテリウム 感 染 症 など その 拡 大 が 懸 念 されている 感 染 症 につい て 疫 学 的 な 知 見 をふまえて 概 説 する 3) 微 生 物 の 機 能 の 利 用 極 限 環 境 等 に 生 息 する 微 生 物 の 機 能 の 有 効 利 用 例 や 組 換 え 体 の 野 外 利 用 にともな い 発 生 する 社 会 問 題 について 概 説 する 4) 微 生 物 学 の 新 たな 展 開 環 境 微 生 物 学 病 原 微 生 物 学 分 野 における 新 たな 研 究 の 方 向 性 を 概 説 する 5) 微 生 物 と 環 境 環 境 の 改 変 と 感 染 症 の 発 生 の 因 果 関 係 について 総 括 し 新 たな 環 境 疾 患 を 防 ぐため の 方 策 を 考 える 6) 微 生 物 と 社 会 微 生 物 学 分 野 における 研 究 の 進 展 と その 成 果 の 社 会 貢 献 について 学 ぶ 7) 衛 生 薬 学 における 最 新 の 知 見 社 会 の 発 展 とともに 発 生 している 衛 生 薬 学 的 問 題 の 現 状 について 概 説 する 8) PBL(1) 14

17 講 義 内 容 をもとにテーマを 決 定 し 情 報 を 収 集 整 理 する 9) PBL(2) PBL(1)でまとめた 成 果 を 発 表 し 討 論 する 15

18 (3) 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 (Advanced Topics in Applied Environmental Biology) 担 当 教 員 : 平 田 收 正 原 田 和 生 鍋 師 裕 美 単 位 :1 単 位 開 講 時 期 : 前 期 ( 前 半 ) 水 曜 日 1 時 限 授 業 の 目 的 本 科 目 は 薬 学 研 究 科 とグローバルコラボレーションセンターが 共 同 で 実 施 する 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 の 一 環 として 開 講 する 本 科 目 では まずヒトの 健 康 に 対 して 直 接 的 間 接 的 に 悪 影 響 を 与 える 食 や 環 境 の 汚 染 感 染 症 等 について その 現 状 と 対 策 に 関 する 基 礎 知 識 基 礎 情 報 を 習 得 する さらに これをもとに 研 究 科 横 断 型 大 学 院 科 目 の 利 点 を 活 かし た 多 様 な 領 域 における 実 践 的 な 問 題 解 決 能 力 の 養 成 や 海 外 情 勢 の 調 査 活 動 を 通 して 国 際 的 な 視 野 で 指 導 的 な 立 場 で 食 と 環 境 の 安 全 安 心 の 確 保 及 び 感 染 症 の 的 確 な 予 防 を 主 導 し 健 康 被 害 を 未 然 に 防 ぐことができる 人 材 即 ち 健 康 環 境 リスクマ ネージメントの 高 度 専 門 家 の 育 成 を 目 指 す 講 義 の 内 容 健 康 環 境 リスクマネージメントの 高 度 専 門 家 の 育 成 を 目 的 として 大 阪 大 学 が 海 外 に 展 開 する 教 育 研 究 拠 点 や 薬 学 研 究 科 とグローバルコラボレーションセンターの 共 同 研 究 機 関 との 密 な 連 携 により 環 境 薬 学 教 育 の 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 を 図 るプ ログラムを 実 施 する 講 義 内 容 としては 課 題 探 究 能 力 及 び 問 題 解 決 能 力 の 養 成 に 有 効 な 小 グループ 単 位 での 講 義 や 自 己 学 習 演 習 に 加 え 国 際 的 かつ 学 際 的 視 点 に 立 っ た 情 報 収 集 解 析 能 力 及 びリスクコミュニケーション 能 力 の 養 成 に 向 けた 海 外 調 査 研 修 及 び 海 外 招 聘 研 究 員 との 合 同 研 修 等 を 実 施 する 授 業 計 画 1) 食 の 汚 染 環 境 の 汚 染 感 染 症 の 蔓 延 等 の 健 康 環 境 リスクに 関 する 講 義 及 び 自 己 学 習 による 現 状 及 びその 対 策 に 関 する 情 報 の 収 集 及 び 解 析 2) 最 新 機 器 及 び 最 新 技 術 を 用 いた 実 習 による 環 境 リスクの 実 践 的 解 析 手 法 の 修 得 3) 小 グループ 討 論 (PBL-チュートリアル 教 育 )での 健 康 環 境 リスクに 対 する 適 切 な 対 応 策 の 立 案 等 による 問 題 解 決 能 力 の 養 成 4) 国 内 及 び 海 外 における 調 査 研 究 インターンシップによる 実 践 的 情 報 収 集 解 析 能 力 及 びリスクコミュニケーション 能 力 の 養 成 なお 本 講 義 の 講 義 風 景 成 果 を 資 料 1にまとめた 16

19 (4) 情 報 計 量 薬 学 特 別 講 義 (Advanced Topics in Pharmainformatics and Pharmaceutical Metric Science) 担 当 教 員 : 高 木 達 也 単 位 :1 単 位 開 講 時 期 : 前 期 ( 後 半 ) 水 曜 日 2 時 限 授 業 の 目 的 人 体 に 与 える 有 害 事 象 として 薬 害 を 含 めた 医 療 事 故 と 環 境 問 題 はその 代 表 的 なも のであろう しかしながら この 両 者 が 情 報 という 見 地 から 顧 みられたことはそれ ほど 多 くはない これらの 問 題 に 対 して どのような 事 項 が なぜ 重 要 で また そうし た 事 項 から 何 を 学 ぶことができるか また EBM EBE(Evidence Based Environmentology) の 実 践 に 情 報 学 はどのような 役 割 を 果 たしうるか 情 報 学 から 薬 学 へ 環 境 科 学 へ どのようなアプローチが 試 みられるべきか 考 察 するため の 基 礎 知 識 を 学 び 自 ら 考 察 する 能 力 を 養 成 する 講 義 の 内 容 過 去 に 国 内 で 発 生 した 薬 害 環 境 問 題 について 歴 史 問 題 点 反 省 事 項 に 関 し 特 に 情 報 科 学 との 関 わりという 観 点 から 概 説 する.また 今 後 このような 有 害 事 象 を 防 ぐ ために 必 要 な 対 策 として 医 薬 品 情 報 学 計 量 薬 学 からのアプローチについて とりわ け 薬 剤 疫 学 計 量 科 学 における 手 法 多 変 量 解 析 機 械 学 習 法 データマイニング 法 の 詳 細 について 述 べる.また EBM EBP が 叫 ばれて 久 しいが これらの 実 践 には 医 薬 情 報 学 からのアプローチが 不 可 欠 であることを 強 調 し コクラン 共 同 計 画 や META の 果 たす 役 割 について 議 論 する 授 業 計 画 1) 国 内 における 薬 害 環 境 問 題 の 歴 史 過 去 国 内 で 発 生 した 大 規 模 な 薬 害 事 件 について どのような 経 緯 で 多 くの 被 害 者 が 発 生 するに 至 ったか どのようにして 原 因 が 究 明 されたか それぞれの 事 件 からどのよ うな 教 訓 が 読 み 取 られるべきか 等 について 概 説 する サリドマイド 事 件 ボーヴァール 事 件 イタイイタイ 病 事 件 カネミ 油 症 事 件 アスベスト 問 題 Global Warming 2) 薬 害 環 境 問 題 の 解 決 に 情 報 学 が 果 たした 役 割 薬 害 環 境 問 題 の 原 因 究 明 には 多 くの 場 合 疫 学 が 大 きな 役 割 を 果 たしてきている また 情 報 の 共 有 が 迅 速 正 確 性 において 完 全 には 到 達 されていなかったために 被 害 が 拡 大 した 例 も 尐 なくない ここでは 疫 学 の 歴 史 と 疫 学 が 果 たしてきた 歴 史 的 経 緯 に ついて 概 説 する 17

20 J. Snow とブロードストリート 事 件 疫 学 の 始 まり スモン 事 件 イタイイタイ 病 の 原 因 究 明 と 疫 学 薬 剤 疫 学 と 環 境 疫 学 情 報 の 共 有 の 必 要 性 筋 短 縮 症 事 件 の 教 訓 サスカチュワンの 保 健 データベース 大 規 模 な 医 療 情 報 データベースの 必 要 性 3) 疫 学 などで 用 いられる Advance なデータマイニング 手 法 相 関 ルール ロジスティック 回 帰 データマイニング 手 法 を 用 いた 疫 学 研 究 例 メタアナリシス 18

21 (5) 発 展 途 上 国 における 感 染 症 の 現 状 と 対 策 担 当 教 員 : 平 田 收 正 ( 薬 学 研 究 科 ) 上 田 晶 子 (GLOCOL) ヴァージル ホーキンス(GLOCOL) 堀 井 俊 宏 ( 微 生 物 病 研 究 所 ) 山 崎 伸 二 ( 大 阪 府 立 大 学 大 学 院 生 命 環 境 科 学 研 究 科 ) 単 位 :2 単 位 開 講 時 期 : 前 期 木 曜 日 2 時 限 授 業 の 目 的 発 展 途 上 国 における 感 染 症 の 広 がりは 人 間 の 安 全 を 脅 かす 主 要 な 問 題 として 国 際 社 会 が 協 働 して 取 り 組 むべき 課 題 と 認 識 されている 感 染 症 への 対 策 には 感 染 の メカニズムや 治 療 方 法 などの 医 学 の 知 識 と 同 時 に 現 地 の 保 健 医 療 サービスのシス テムの 現 状 公 衆 衛 生 の 観 点 からみた 現 地 の 社 会 国 際 支 援 の 方 針 などの 理 解 も 必 要 不 可 欠 である 本 科 目 は 人 間 の 安 全 保 障 と 開 発 の 副 プログラムの 一 部 として 途 上 国 における 感 染 症 の 問 題 について 医 学 生 物 学 的 な 理 解 と 現 地 の 状 況 を 考 慮 し た 対 策 を 考 える 上 で 役 立 つ 視 点 を 獲 得 することを 目 的 とする 本 科 目 は 保 健 医 療 分 野 での 国 際 協 力 に 関 心 を 持 つ 学 生 ( 文 系 理 系 を 問 わず) を 主 な 対 象 として 途 上 国 の 主 要 な 感 染 症 (HIV/AIDS マラリア 結 核 消 化 器 系 感 染 症 など)の 現 状 と 対 策 についての 基 礎 知 識 を 習 得 する 講 義 の 内 容 1) 総 論 途 上 国 と 感 染 症 問 題 2) 現 状 主 な 感 染 症 (マラリア デング 熱 HIV/AIDS 結 核 消 化 器 系 感 染 症 )ごとに 下 記 について 実 例 をあげながら 概 説 する 3) 感 染 のメカニズム 病 気 の 症 状 予 防 法 治 療 法 感 染 と 社 会 ( 感 染 ルート 感 染 による 社 会 的 影 響 )について 実 例 をあげながら 概 説 する 4) 対 策 マクロな 対 策 :MDGs 国 際 援 助 の 傾 向 (ワクチン 薬 プロジェクト) メゾな 対 策 : 国 内 の 医 療 制 度 ( 施 設 機 材 薬 アクセス 人 材 スキル サービ ス 提 供 ) 衛 生 環 境 ミクロな 対 策 :コミュニティ 文 化 個 人 レベルの 問 題 ( 感 染 症 の 予 防 や 治 療 に 関 する 人 々の 意 識 ) 草 の 根 の 事 業 (NGOs 住 民 組 織 ) 保 健 教 育 ( 啓 蒙 活 動 ) 授 業 計 画 1) 授 業 のオリエンテーション 2) 総 論 途 上 国 と 感 染 症 (そもそも 医 療 とは? なんで 感 染 症 なのか? 貧 困 感 染 症 衛 生 環 境 19

22 感 染 症 人 間 の 安 全 保 障 関 連 など 3) 病 原 微 生 物 の 性 状 感 染 と 発 症 ( 感 染 症 についての 医 学 的 説 明 定 義 類 型 ) 4) 現 状 1:ベクター 媒 介 性 (マラリア デング 熱 ) 医 学 的 説 明 : 感 染 のメカニズム 症 状 予 防 法 治 療 法 感 染 と 社 会 : 感 染 ルート 感 染 による 社 会 的 影 響 5) 特 別 講 義 1 ワクチンやくすりの 援 助 ワクチンの 開 発 ( 特 にマラリアワクチン) 6) 現 状 2: 水 系 食 系 ( 大 腸 菌 赤 痢 サルモネラ コレラ ロタウイルス 肝 炎 ウイ ルスなど) 医 学 的 説 明 : 感 染 のメカニズム 症 状 予 防 法 治 療 法 感 染 と 社 会 : 感 染 ルート 感 染 による 社 会 的 影 響 7) 特 別 講 義 2 発 展 途 上 国 における 新 興 再 興 感 染 症 の 現 状 8) 現 状 3: 呼 吸 器 系 ( 結 核 など) 医 学 的 説 明 : 感 染 のメカニズム 症 状 予 防 法 治 療 法 感 染 と 社 会 : 感 染 ルート 感 染 による 社 会 的 影 響 9) 現 状 4: 皮 膚 体 液 (HIV/AIDS など) 医 学 的 説 明 : 感 染 のメカニズム 症 状 予 防 法 治 療 法 感 染 と 社 会 : 感 染 ルート 感 染 による 社 会 的 影 響 10) 対 策 1:マクロ( 国 際 援 助 の 理 論 編 国 際 援 助 の 傾 向 :MDGs 実 績 ) 11) 対 策 2:メゾ( 国 内 の 医 療 制 度 ) 12) 対 策 3:メゾ( 衛 生 環 境 : 上 下 水 道 ごみ 処 理 蚊 対 策 ) 13) 対 策 4:ミクロ(コミュニティレベルの 問 題 啓 蒙 活 動 死 生 観 ) 14) 対 策 5:ミクロ(ミクロ( 草 の 根 の 実 践 NGO 住 民 組 織 ) 15) まとめ 20

23 2-2. 海 外 交 流 プログラム 上 記 の 科 目 を 履 修 する 大 学 院 生 及 び 薬 学 6 年 制 学 科 高 学 年 次 生 を 対 象 とする 海 外 調 査 研 修 (インタ ーンシップ) 及 び 海 外 招 聘 研 究 員 との 合 同 研 修 からなる 海 外 交 流 プログラムを 実 施 した 海 外 研 修 プ ログラムにおいては 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 を 履 修 している 博 士 前 期 課 程 1 年 の 大 学 院 生 を 中 心 に GLOCOL 推 薦 による 学 部 生 あるいは 昨 年 度 海 外 研 修 プログラムに 参 加 する 機 会 のなかった 博 士 前 期 課 程 2 年 の 大 学 院 生 にも 門 戸 を 広 げて 募 集 を 行 い 運 営 委 員 会 での 選 考 により 参 加 者 を 決 定 した 学 生 の 海 外 派 遣 にあたり 本 運 営 委 員 会 で 作 成 した 安 全 管 理 マニュアル( 資 料 2)を 参 加 者 に 配 布 し 事 前 学 習 会 において 安 全 管 理 についての 説 明 を 行 うとともに 誓 約 書 ( 資 料 3)および 研 修 届 ( 資 料 4)の 提 出 を 義 務 付 けた また 参 加 者 が 複 数 の 研 究 科 にわたるため 各 研 究 科 に 研 修 届 および 緊 急 連 絡 網 を 提 出 し 各 研 究 科 との 連 携 を 図 った 海 外 研 究 者 および 学 生 の 招 聘 プログラムは 海 外 研 修 プログラムでの 現 地 協 力 者 を 中 心 とした 若 手 研 究 者 および 大 学 院 生 をタイ 中 国 ベトナムの 各 国 数 名 ずつ 日 本 に 招 聘 し 国 際 シンポジウム 学 生 フォーラム 薬 学 研 究 科 環 境 系 の 基 礎 実 習 への 参 加 学 内 外 の 研 究 所 の 見 学 大 阪 大 学 学 生 との 交 流 などを 含 めた 研 修 プログラムを 実 施 した 海 外 研 修 プログラムの 成 果 は 下 記 の 通 りである また 研 修 参 加 学 生 の 報 告 書 を 資 料 5にまとめた (1)タイにおける 海 外 研 修 プログラムの 実 施 1) 訪 問 者 同 行 教 員 : 平 田 收 正 ( 薬 学 研 究 科 ) 宮 本 和 久 (グローバルコラボレーションセンター) 鍋 師 裕 美 ( 薬 学 研 究 科 ) 参 加 学 生 :(うち 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 履 修 者 4 名 ) 大 野 愛 子 ( 薬 学 研 究 科 M1) 金 田 洋 和 ( 薬 学 研 究 科 M1) 十 田 麻 衣 ( 人 間 科 学 研 究 科 M1) 藤 田 晴 子 ( 医 学 系 研 究 科 保 健 学 専 攻 M1) 住 江 訓 明 ( 薬 学 研 究 科 M2) 絹 巻 恵 子 ( 医 学 系 研 究 科 医 科 学 専 攻 M1) 中 島 綾 介 ( 外 国 語 学 部 B4) 2) 訪 問 期 間 平 成 22 年 9 月 19 日 ( 日 )~9 月 25 日 ( 土 ) 3) 主 な 訪 問 先 マヒドン 大 学 薬 学 部 マヒドン 大 学 公 衆 衛 生 学 部 21

24 マヒドン 大 学 附 属 病 院 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センター 大 阪 大 学 タイ 感 染 症 共 同 研 究 センター Wat Prabat Nampu Pharmaceutical Research and Manufacturers Association (PReMA) 4) 訪 問 目 的 タイ 王 国 ではHIVが 深 刻 な 問 題 となっている そこで タイで 感 染 症 研 究 を 行 われている 施 設 など を 訪 問 し 現 在 行 われている 国 レベルやコミュニティレベルでのHIV 対 策 HIVの 治 療 方 針 などのタイ でのHIV 対 策 治 療 の 現 状 を 調 査 する また 伝 統 的 な 医 療 を 行 っている 寺 院 や 最 新 の 医 療 設 備 が 整 っている 大 学 病 院 を 見 学 調 査 することで タイにおける 医 療 の 状 況 や 医 療 現 場 でのHIVに 対 する 意 識 を 調 査 し タイでのHIVの 取 り 組 みを 日 本 の 取 り 組 みと 比 較 調 査 することを 目 的 としている 本 研 修 の 特 色 のひとつとして 研 究 に 携 わる 大 学 院 生 のバックグラウンドの 多 様 性 が 挙 げられる HIV/AIDSの 現 状 と 対 策 および 意 識 調 査 というテーマについて 薬 学 的 視 点 公 衆 衛 生 的 視 点 社 会 科 学 的 視 点 の 多 角 的 視 点 から 調 査 を 行 い 結 果 をこれら 視 点 から 分 析 する この 研 究 では 現 地 の 方 々 に 感 染 症 に 関 わる 意 識 を 調 査 することが 可 能 であり 感 染 症 発 生 数 死 亡 数 などといった 数 値 だけで なく 現 在 のタイに 暮 らす 人 々の 感 染 症 特 にHIV/AIDSに 対 する 意 識 といった 数 値 化 することの 出 来 ない 感 染 症 の 現 状 について 把 握 する 5) 研 修 スケジュール 日 程 午 前 午 後 9:30 15:35 9 月 19 日 日 関 西 空 港 国 際 線 出 発 ロビー 集 合 バンコク 着 11:45 関 西 空 港 発 (TG623) 9:00-9:50 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センター 訪 問 引 き 続 き Glocol Bangkok Office Seminar Series 月 20 日 月 10:00-16:30 参 加 Japan Foundation Bangkok Center で Glocol Bangkok Office Seminar Series 2010 参 加 (テーマ: 感 染 症 予 防 と 実 践 ) 10:00-18:00 引 き 続 き 9 月 21 日 火 サラブリーの Wat Prabat Nampu で 研 修 Wat Prabat Nampu での 研 修 (タイ 伝 統 生 薬 によるエイズ 患 者 麻 薬 中 毒 患 者 の 治 療 に 関 する 調 査 ) 10:00-15:00 Research Collaboration Center Emerging 引 き 続 き Research Collaboration Center Emerging 9 月 22 日 水 and Re-emerging Infections(RCC-ERI)での and Re-emerging Infections(RCC-ERI)での 研 修 研 修 ( 研 究 所 見 学 エイズ 治 療 の 最 前 線 に 関 する 講 演 感 染 症 対 策 に 関 する 討 論 など) 15:00-17:00 Pharmaceutical Research and 22

25 9 月 23 日 木 10:00-13:00 マヒドン 大 学 での 研 修 ( 薬 学 部 附 属 病 院 薬 局 医 療 系 学 部 の 見 学 など) 9 月 24 日 金 10:30-19:00 バンコクの 施 設 見 学 9 月 25 日 土 7:00 関 西 空 港 到 着 8:00 解 散 Manufacturers Association (PReMA ) 訪 問 14:00-18:00 学 生 同 士 のディスカッション 引 き 続 き バンコクの 施 設 見 学 6) 研 修 の 概 要 及 び 成 果 タイ 研 修 では HIV/AIDSを 中 心 に タイにおける 感 染 症 の 状 況 や 感 染 症 に 対 する 取 り 組 みなどにつ いて 調 査 し 現 地 学 生 との 討 論 を 行 った GLOCOLバンコクセミナーでは 3 人 の 研 究 者 と1 人 のNGOメンバーの 発 表 を 聞 いた Dr. Anupong Chitwarakonには タイにおける 感 染 症 および 非 感 染 性 疾 患 の 罹 患 率 の 変 化 や HIV 感 染 防 止 のための 国 策 等 について 発 表 していただいた 近 代 化 が 進 んだタイでは 肥 満 などに 起 因 する 生 活 習 慣 病 など も 増 加 しているとのことであった 1990 年 代 のタイでは バンコクやチェンマイなどの 都 会 で 働 くSex WorkerにHIV 感 染 者 が 多 いことが 重 大 な 問 題 であったが 国 策 によりコンドームの 使 用 を 推 進 したこ とによって 感 染 者 数 が 激 減 したということであった タイでは 学 校 での 性 教 育 も 盛 んに 行 われている とのことであった 武 田 直 和 先 生 には パンデミックインフルエンザについての 発 表 をしていただい た 新 型 インフルエンザの 発 生 機 構 や 感 染 ルート 遺 伝 子 型 などについてわかりやすく 解 説 していた だいた Dr. Prasert Thingcharoenからは タイのHIV 事 情 についてお 話 しいただいた ホモセクシ ャル バイセクシャルの 人 に 感 染 者 が 多 かったが ヘテロセクシャルの 人 にまで 感 染 が 拡 大 してい ることや 母 子 感 染 薬 物 の 回 し 打 ちなどによる 血 液 感 染 なども 増 えているとのことだった また 低 収 入 者 では 治 療 にアクセスできない 人 も 多 いとのことだった タイにおけるHIV 治 療 は マヒド ン 大 学 医 学 部 やタイNIHが 中 心 となって 行 われているとのことだった 本 セミナーの 最 後 には Sex workerのhiv 感 染 予 防 の 啓 蒙 活 動 を 行 っているNGOグループSWINGのメンバーによる 活 動 の 報 告 があっ た タイには 多 くの 売 春 宿 が 存 在 し そこで 働 く 人 々のHIV 感 染 が 問 題 となっている SWINGでは Sex Workerのコミュニティに 入 って コンドームの 普 及 活 動 や 心 理 的 なケアなどを 行 っているとのことだ った 啓 蒙 活 動 としてグッズなどの 販 売 や 各 地 で 啓 蒙 イベントなども 行 っており 警 察 とも 連 携 して HIV 感 染 防 止 の 活 動 を 行 っているとのことであった 寺 院 の 中 に HIV/AIDS 患 者 のためのホスピスを 設 置 しているWat Prabat Nampuでは 施 設 を 見 学 す るとともに 働 くボランティアの 方 からその 設 立 の 目 的 や 活 動 治 療 内 容 などについてお 話 を 伺 った ここには 130 人 の 患 者 が 暮 らしており 比 較 的 軽 度 の 方 は 個 室 で 重 症 の 方 は 感 染 症 防 止 のための 管 理 がされた 棟 で 生 活 されていた 基 本 的 には 治 療 行 為 を 行 っておらず 投 薬 等 は 外 の 病 院 に 行 くと いうような 形 で 行 われているとのことであった 治 療 目 的 というより 生 活 の 安 定 およびメンタルケ アの 要 素 が 大 きいとのことだった このお 寺 では 啓 蒙 活 動 の 一 環 として この 施 設 内 で 亡 くなった 方 のご 遺 体 を 展 示 していた これは AIDSにならなようにするため 危 険 なことをしないようにとい 23

26 う 教 訓 的 な 意 味 を 込 めているとのことだった 以 前 は 職 業 や 死 因 などの 掲 示 を 行 っていたが 人 権 上 の 問 題 から 現 在 は 掲 示 を 行 っていない 他 にも ご 遺 体 から 摘 出 された 臓 器 などもホルマリン 漬 け の 状 態 で 展 示 してあった 施 設 内 には 亡 くなった 方 のための 火 葬 場 や 遺 骨 を 納 めるお 堂 などがあっ た お 寺 であるので 仏 教 ゆかりものがたくさんあり それらが 精 神 の 安 静 につながっているのだと 思 われた 基 本 的 に こちらの 運 営 はすべてお 布 施 でなされており 働 いている 人 はお 坊 さんやボラン ティアの 人 であるとのことだった 日 本 では このように 身 近 にHIV/AIDSを 感 じることはないため 貴 重 な 体 験 であった RCC-ERIには マヒドン 大 学 の 学 生 も 一 緒 に 訪 問 し 浜 田 室 長 から 研 究 所 の 概 要 を 説 明 いただき 亀 岡 先 生 からHIVに 関 する 講 義 を 受 けた さらに 研 究 室 の 見 学 もさせていただいた RCC-ERIは 大 阪 大 学 とタイが 協 力 して 設 立 した 感 染 症 研 究 の 研 究 施 設 であり およそ200 人 が 働 かれているとのこ とだった ウイルスやバクテリアによる 感 染 症 の 研 究 あるいは 感 染 症 ワクチンの 開 発 研 究 などを 行 っている 研 究 所 であり P2 P3の 実 験 施 設 を 備 えているとのことであった 実 際 に 実 験 室 を 見 学 した 際 にも 日 本 と 匹 敵 する 最 新 の 設 備 が 備 えてある 研 究 室 であった また HIVの 講 義 では 1 抗 ウイ ルス 薬 のターゲット 箇 所 2ワクチン 研 究 の 現 状 3Subtypeの 豊 富 さ4 耐 性 菌 出 現 率 の 高 さに 関 する 講 義 を 受 け HIV 治 療 薬 ワクチン 開 発 の 現 状 と 展 望 についてお 話 を 伺 った ここでは 日 本 人 の 先 生 の 発 表 ということもあり 学 生 からも 積 極 的 な 質 問 があった これらの 講 義 後 日 本 人 学 生 とマヒド ン 大 学 の 学 生 を 混 合 して2グループに 分 け 日 本 とタイでのHIV/AIDSに 対 する 取 り 組 みの 違 いについ て お 互 いの 国 の 現 状 を 紹 介 し どのような 取 り 組 みがよいのかについて 議 論 した PReMAでは タイの 医 療 制 度 や 薬 の 流 通 についてのお 話 を 伺 った タイでは 公 立 病 院 での 基 本 的 な 治 療 は 無 料 で 受 けられるという 医 療 制 度 が 施 行 されているが より 効 果 の 高 い 薬 高 度 な 治 療 にア クセスするには 私 立 病 院 に 行 く 必 要 があり それなりのお 金 が 必 要 であるということであった 流 通 する 薬 の 金 額 や 分 類 などについて 数 字 を 交 えてお 話 をしていただいた マヒドン 大 学 附 属 病 院 では HIV/AIDS 治 療 に 関 する 講 義 を 受 けた 後 HIVウイルスの 遺 伝 子 多 型 を 検 査 する 検 査 室 を 訪 問 し 遺 伝 子 型 によって 使 用 する 薬 を 変 えるといったテーラーメード 医 療 が 行 わ れているということを 聞 いた しかし 無 料 で 使 用 できる 薬 は 決 められており 治 療 費 が 支 払 えない 人 については 検 査 によってその 薬 が 効 かないことが 判 明 しても 効 果 のある 薬 を 使 えないというジ レンマがあるとのことだった これらの 一 連 の 調 査 を 踏 まえ 再 度 マヒドン 大 学 にて 学 生 同 士 のディスカッションを 行 った コ ミュニケーションは 英 語 で 行 われ 自 分 の 意 見 を 伝 えようとする 積 極 的 な 姿 勢 が 見 られた また タ イのHIV/AIDS 事 情 を 知 ったとともに 日 本 での 取 り 組 みについてあまり 知 らないことに 気 づき 国 内 のことについてもっと 知 る 必 要 があることを 感 じた 学 生 が 多 かったようである 他 の 国 の 研 修 と 比 較 すると フィールドに 出 ることは 尐 なく 講 義 中 心 の 研 修 となったが 研 究 レベルの 話 から 治 療 の 実 際 までを 知 ることができた 有 意 義 な 研 修 となったと 思 われる さらに 学 生 同 士 のディスカッショ ンの 機 会 が 多 くあり 研 修 内 容 のみならず 他 の 点 においても 交 流 を 深 められた 研 修 になったものと 考 えている (2) 中 国 における 海 外 研 修 プログラムの 実 施 1) 訪 問 者 同 行 教 員 : 24

27 思 沁 夫 (グローバルコラボレーションセンター) 三 田 貴 (グローバルコラボレーションセンター) 鍋 師 裕 美 ( 薬 学 研 究 科 ) 参 加 学 生 :(うち 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 履 修 者 3 名 ) 塩 崎 由 梨 ( 医 学 系 研 究 科 保 健 学 専 攻 M1) 手 島 麻 実 子 ( 人 間 科 学 研 究 科 M1) 岸 本 紗 也 加 ( 人 間 科 学 研 究 科 M1) 張 岩 ( 人 間 科 学 研 究 科 M2) 2) 訪 問 期 間 平 成 22 年 8 月 7 日 ( 土 )~8 月 15 日 ( 日 ) 3) 主 な 訪 問 先 蓬 莱 鑫 园 保 鮮 食 品 有 限 公 司 莱 陽 龍 大 集 団 青 島 市 撫 順 路 蔬 菜 副 食 品 批 友 市 場 海 泰 集 団 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 青 岛 国 际 啤 酒 节 一 般 家 庭 4) 訪 問 目 的 近 年 食 品 安 全 にまつわる 事 件 が 多 数 報 道 されているように 食 品 安 全 に 関 する 国 民 の 関 心 は 高 く これらの 領 域 に 精 通 した 専 門 家 の 育 成 が 期 待 されている 特 に 中 国 からの 輸 入 冷 凍 食 品 は 全 輸 入 冷 凍 食 品 の6 割 を 超 えるとされるように 我 が 国 の 食 の 安 全 と 中 国 における 安 全 管 理 は 非 常 に 密 接 に 関 係 している そこで 中 国 研 修 では 主 に 中 国 での 農 産 物 水 産 物 の 生 産 管 理 の 状 況 を 調 査 し 我 が 国 と 中 国 との 相 違 点 や 問 題 点 を 抽 出 するとともに これから 両 国 がどのように 連 携 して 食 の 安 全 に 取 り 組 むべきかを 考 察 することを 目 的 とする 5) 研 修 スケジュール 日 程 午 前 午 後 8 月 7 日 土 13:30 関 西 空 港 国 際 線 出 発 ロビー 集 合 16:10 関 西 空 港 発 17:20 煙 台 空 港 着 (MU278) 20:00 煙 台 市 市 街 地 屋 台 調 査 25

28 8 月 8 日 日 9:30-12:30 煙 台 市 郊 外 調 査 8 月 9 日 月 9:00-11:00 莱 陽 龍 大 集 団 ( 食 品 加 工 会 社 ) 調 査 8 月 10 日 火 8:30-12:00 青 島 市 撫 順 路 蔬 菜 副 食 品 批 友 市 場 調 査 8 月 11 日 水 8 月 12 日 木 10:00-12:00 海 泰 集 団 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 調 査 9:30-11:30 8 月 13 日 金 9:00-12:00 発 表 会 準 備 8 月 14 日 土 10:00-15:00 青 島 市 内 調 査 8 月 15 日 日 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 調 査 9:15 宿 舎 発 16:00-17:00 蓬 莱 鑫 园 保 鮮 食 品 有 限 公 司 (リンゴ 農 園 ) 調 査 13:00-18:00 煙 台 から 青 島 へ 移 動 13:00-22:00 ふりかえり 12:00-16:00 一 般 農 家 調 査 17:00-18:00 ふりかえり 15:00-17:00 大 学 職 員 への 聞 き 取 り 調 査 20:00 発 表 会 打 合 せ 14:00-18:00 調 査 報 告 ワークショップ 16:00-19:00 青 岛 国 际 啤 酒 节 調 査 12:15 青 島 空 港 発 15:45 関 西 空 港 着 (MU525) 6) 研 修 の 概 要 及 び 成 果 今 回 の 中 国 研 修 のテーマを グローバル 化 の 時 代 における 食 品 の 安 全 安 心 を 取 り 巻 く 現 状 ~ 食 の 生 産 流 通 消 費 に 関 する 質 的 量 的 調 査 と 分 析 ~と 決 定 し 生 産 加 工 流 通 消 費 の 各 段 階 に おける 食 品 安 全 について 調 査 を 行 った 蓬 莱 鑫 园 保 鮮 食 品 有 限 公 司 は ヨーロッパや 東 南 アジアに 有 機 栽 培 のリンゴを 輸 出 している 会 社 で あり 近 隣 の 農 民 と 契 約 して 会 社 の 敶 地 内 の 農 園 でリンゴの 有 機 栽 培 をしている ここでは まず 生 産 技 術 部 門 の 課 長 である 彭 永 波 さんに 会 社 の 設 立 の 話 や 有 機 栽 培 を 行 うようになった 経 緯 をお 話 い ただいた また 学 生 からの 質 問 にも 答 えていただいた その 後 リンゴ 栽 培 をしている 農 園 をご 案 内 いただいた 安 全 なリンゴの 栽 培 には 日 本 の 専 門 家 にも 助 言 等 を 受 けており 品 質 管 理 はヨーロ ッパギャップ(EUROPE GAP;2009 年 からGLOBAL GAPに 名 称 変 更 )の 基 準 を 満 たすような 形 で 行 われて いる この 基 準 でリンゴを 栽 培 するにあたって 管 理 者 はヨーロッパギャップの 試 験 を 受 ける 必 要 が あり 彭 さんもニュージーランドで 一 定 期 間 研 修 し 認 定 試 験 を 受 けたとのことだった 現 在 は こ の 基 準 で 中 国 国 内 はもとより 東 南 アジア ヨーロッパなどにも 輸 出 を 行 っている 輸 出 は1995 年 ご ろから 中 東 東 南 アジア ヨーロッパを 対 象 国 としてスタートしている 2005 年 までは80%が 輸 出 で あったが 徐 々にその 比 率 は 低 下 してきており 2009 年 では 輸 出 割 合 は40%である 逆 にいえば 中 国 国 内 での 消 費 が 急 増 しているとのことだった 26

29 山 東 永 益 集 団 有 限 公 司 は 莱 陽 永 昌 食 品 有 限 会 社 莱 陽 永 成 食 品 有 限 会 社 煙 台 永 昌 食 品 有 限 会 社 莱 陽 永 安 食 品 有 限 会 社 莱 陽 永 昌 包 材 製 造 有 限 会 社 煙 台 広 源 検 査 有 限 会 社 からなる 企 業 グループで 主 に 日 本 ヨーロッパを 対 象 とした 輸 出 専 門 の 野 菜 果 物 冷 凍 加 工 を 行 っており 年 間 の 輸 出 売 り 上 げは1500 万 ドルとのことだった 原 材 料 は 自 社 の 農 園 ですべて 調 達 しており 中 国 全 体 で2000ムの 農 園 で 技 術 者 の 指 導 のもと 農 民 と 連 携 して 高 品 質 の 野 菜 果 物 を 栽 培 している グループの 中 に 輸 出 品 の 検 査 をする 会 社 や 包 装 容 器 を 作 る 会 社 を 作 ることで 包 装 容 器 からの 異 物 や 化 学 物 質 の 混 入 を 回 避 し 安 全 基 準 に 引 っかからない 製 品 を 生 産 し 烟 台 港 から 世 界 各 国 に 輸 出 している 日 本 のシステムである5S 管 理 を 導 入 し 整 理 整 頓 清 掃 清 潔 しつけという5つの 項 目 を 徹 底 している 主 な 輸 出 先 は 日 本 とヨーロッパで 全 体 として 約 50%を 日 本 へ 輸 出 ( 冷 凍 野 菜 は90%が 日 本 へ 果 物 は90%がヨーロッパへ 輸 出 される) 大 半 が 冷 凍 野 菜 など 味 付 けなどの 加 工 をせずに 販 売 されており 加 工 食 品 としての 輸 出 はごくわずかとい うことであった 日 本 向 けに 輸 出 していることもあり 非 常 に 安 全 管 理 や 衛 生 管 理 に 対 する 意 識 が 高 いことを 感 じた ここでは 日 本 でもなかなか 間 近 で 見 ることができないような 野 菜 の 加 工 現 場 に 入 らせていただき 作 業 されているところを 見 学 することができた ほとんどの 作 業 を 手 作 業 でやっ ていることに 驚 いたが このような 場 で 働 く 人 々が 日 本 の 食 生 活 を 支 えていることを 強 く 感 じた ま た 日 本 は 安 全 基 準 が 高 いだけでなく 色 や 形 長 さ 等 に 対 しても 基 準 が 厳 しく 例 えば 長 さが 揃 っ ていないといけないなどというようなこだわりはヨーロッパ 等 には 見 られないという 話 であった 青 島 市 で 最 大 の 市 場 である 青 島 市 撫 順 路 蔬 菜 副 食 品 批 発 市 場 での 調 査 は2 組 に 分 かれて 行 った こ の 市 場 は 一 般 の 消 費 者 から 仲 介 業 者 レストラン 経 営 者 など 幅 広 い 人 が 利 用 する 市 場 で 食 品 か ら 調 理 器 具 包 装 容 器 など 品 ぞろえも 幅 広 い 野 菜 を 扱 うエリアは1 階 部 分 にあり 床 は 土 だった ここでは 台 の 上 に 商 品 が 並 んでいるような 整 然 とした 形 ではなく かご 等 に 野 菜 が 雑 多 においてあ り 傷 んだ 野 菜 やいらない 葉 などは 周 辺 に 捨 ててあったりと 非 常 に 雑 然 としていた また ハエ 等 が 多 い 上 犬 がうろうろしており 食 品 を 取 り 扱 う 場 所 として 非 常 に 不 衛 生 であった 精 肉 売 り 場 は 地 下 にあり 空 調 のないところで 肉 の 解 体 と 販 売 を 同 じ 所 で 行 っていた 気 温 も 高 かったことも あり 高 温 多 湿 なサウナのような 状 況 の 中 清 潔 とは 言 い 難 い 調 理 台 の 上 で 肉 が 解 体 成 形 されて いた 血 のにおい 等 も 入 り 混 じって 何 ともいい 難 い 悪 臭 が 漂 っていた 床 には 解 体 した 際 の 血 や 内 臓 の 一 部 等 が 落 ちており 脂 のせいかぬるぬるとしていた 精 肉 売 り 場 は 早 朝 3:30ごろから12:00 頃 まで 営 業 しているとのことだった 次 に 訪 れた 魚 売 り 場 にも 冷 蔵 設 備 等 はほとんど 見 られず 常 温 で 魚 を 陳 列 しているお 店 が 多 かった この 市 場 で 取 引 されている 魚 の 価 格 は 仕 入 れ 先 が 決 定 しており 1 日 の 中 での 変 動 もあるとのことであった 日 本 ほど 魚 の 見 栄 えは 気 にしないとのことで( 姿 焼 の ような 調 理 法 をとる 以 外 は) 皮 が 部 分 的 にめくれているような 魚 も 多 数 みられた 一 部 の 店 舗 では 魚 や 貝 の 入 れてある 水 の 入 った 容 器 に 酸 素 を 送 り 込 んで 新 鮮 さを 保 つ 工 夫 をしているところもあっ た 最 後 に 立 ち 寄 った 果 物 店 は 朝 の6:00ごろから 夜 の8:00ごろまで 商 売 をやっているとのことで 主 に 山 東 省 の 果 物 を 取 り 扱 っているとのことだった 日 本 と 比 較 してかなり 安 価 に 果 物 を 購 入 できる ここで 販 売 されている 果 物 の 農 薬 管 理 等 の 話 は 聞 くことができなかった この 果 物 店 は10 月 くらいま では 青 果 を 販 売 しているが 冬 になれば 木 の 実 などの 販 売 に 変 わるとのことであった 日 本 で 言 うところの 農 業 試 験 場 のような 施 設 である 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 を 訪 問 し 農 園 の 見 学 を するとともに 管 理 部 主 任 の 方 に 施 設 の 概 要 生 産 流 通 システム 食 品 安 全 に 対 する 取 り 組 みなど についてお 話 を 伺 った このモデル 地 区 は 1996 年 に 政 府 によって 設 立 された 野 菜 果 物 の 普 及 の ための 実 験 栽 培 を 行 うのが 一 番 の 目 的 であり ここで 研 究 された 植 物 の 栽 培 技 術 やノウハウを 農 民 に 普 及 していくことを 使 命 としている 現 在 1000 畝 (ム) 以 上 の 敶 地 を 持 ち 社 員 数 は 約 130 人 技 術 とノウハウを 契 約 農 家 に 伝 え 農 家 によって 栽 培 された 野 菜 は すべてこの 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 27

30 が 買 い 取 り( 市 場 よりも 高 値 で 買 い 取 り) 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 のルールで 検 査 し 独 自 のルート で 販 売 される 販 売 先 の 多 くは 大 型 スーパー 契 約 農 家 は 契 約 通 り( 栽 培 方 法 農 薬 などの 管 理 を 含 め)にやってくれる 人 を 選 んで 契 約 を 行 っている ここで 生 産 された 野 菜 はほとんどが 中 国 国 内 ( 近 隣 地 域 )で 消 費 されており 日 本 をはじめ 輸 出 はほとんど 行 っていない 過 去 には ヨーロッパ 用 に 観 賞 用 の 野 菜 を 販 売 していたこともあるが 現 在 は 行 っていない 2008 年 の 北 京 オリンピックの 際 にもここの 野 菜 が 使 用 されたとのことだった また 保 存 輸 送 に 適 したヨーロッパ 品 種 のトマトや 日 本 で 栽 培 されている 品 種 のメロンは このモデル 地 区 で 導 入 し 栽 培 方 法 を 普 及 させることに 成 功 した 野 菜 の 例 で トマトは 周 辺 地 域 の70% 程 の 農 民 が 栽 培 しており 北 京 にまで 普 及 している また メロンは 日 本 へ 逆 輸 出 するまでになったとのことであった 一 般 家 庭 を3 軒 訪 問 し 家 庭 料 理 をごちそうになりながら 食 品 安 全 に 関 する 意 識 や 生 活 の 現 状 医 療 制 度 などについての 話 を 伺 った これら3 軒 のお 宅 は もともとはすべて 農 業 を 生 業 とされていた ようだが 政 府 による 土 地 の 没 収 などで 2 軒 のお 宅 は すでに 農 業 をやめているとのことであった 残 る1 軒 は 茶 農 家 をされているが 兼 業 農 家 であり お 父 さんは 建 築 現 場 で 働 いているとのことであ った 日 本 でも 過 酷 な 労 働 や 不 安 定 な 収 入 高 齢 化 など 様 々なことが 原 因 となって 農 家 の 数 や 従 事 人 口 は 減 尐 しているが 中 国 では 農 業 をやりたくても 自 分 の 土 地 がないためできないという 日 本 と は 全 く 異 なる 現 状 があるということであった さらに 日 本 と 比 較 して 家 族 の 結 びつきが 非 常 に 強 く 孫 の 面 倒 を 祖 父 母 が 見 るというシステムが 構 築 されており 若 い 世 代 の 女 性 の 労 働 力 を 支 えてい た 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 は 漁 民 によって 設 立 された 会 社 である この 漁 村 には330 戸 の 世 帯 が 生 活 しており そのうち220 戸 が 漁 民 である 1992 年 ごろから 個 人 レベルでの 養 殖 が 始 められ たが 2008 年 に 合 同 出 資 で 養 殖 会 社 が 設 立 された 1 株 =1 万 元 で 社 長 が24 株 一 般 社 員 は5 人 で1 株 を 買 うというような 出 資 方 法 で 110 人 から80 万 元 を 集 めた もっとも 多 くの 株 を 購 入 した 人 で35 株 を 購 入 したという 人 がいるとのことだった 現 在 1000 人 以 上 の 人 がこの 会 社 に 関 連 する 仕 事 で 生 計 を 立 てている 社 員 はみな 平 等 で1 人 1 票 の 投 票 権 を 持 っているが 株 の 持 ち 数 によって 発 言 権 が 高 まるような 仕 組 みを 作 って 平 等 に 運 営 できるようにしているとのことだった 会 社 設 立 のきっかけ は 2006 年 に 新 農 村 政 策 を 政 府 が 施 行 したことにある 会 社 設 立 にあたっては 補 助 も 出 るということ で それが 追 い 風 になった 個 人 というよりは 農 村 全 体 が 豊 かになるようにという 観 点 からの 設 立 で 日 本 の 農 協 をモデルとしているとのことだった 研 修 7 日 目 には これまでに 研 修 で 学 んだことをまとめて 発 表 する 発 表 会 を 実 施 した 午 後 の 発 表 に 向 けて 午 前 中 は 発 表 資 料 の 作 成 を 全 員 で 取 り 組 んだ これまでの 振 り 返 りなどで 話 し 合 ったこと を 中 心 に 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 と 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 での 研 修 で 気 づいたところ 改 善 案 等 をまとめたプロダクト( 絵 地 図 )を 作 成 した 研 修 中 に 撮 影 した 写 真 も 織 り 交 ぜ 日 本 の 例 に した 改 善 案 を 提 案 した また 絵 地 図 は 来 ていただいた 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 と 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 の 方 にお 渡 しできるように 中 国 語 で 作 成 した 午 後 の 発 表 には 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 と 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 からそれぞれ2 名 ずつ 職 員 の 方 がご 参 加 くださり 学 生 の 発 表 を 聞 き コメントをしていただいた また 青 島 大 学 化 学 工 環 境 学 院 教 授 の 徐 紹 輝 先 生 にもご 参 加 いただき コメントをいただいた 学 生 の 発 表 をメモを 取 りながら 真 剣 に 聞 いていただいたのが 印 象 的 であった 研 修 で 我 々が 色 々なことを 学 び 学 んだことを 研 修 先 の 方 々に 還 元 できたことは 非 常 に 良 い 経 験 であった 後 日 談 であるが 今 回 の 研 修 の 手 法 やプロダクトは 青 島 大 学 や 研 修 先 でも 話 題 に なり 学 生 の 提 案 をもとに 実 際 に 改 善 して 頂 いたところもあるとのことだった このことからも 今 回 の 研 修 が 充 実 し 双 方 にとって 実 りのある 研 修 であったといえると 考 えている 28

31 (3)ベトナムにおける 海 外 研 修 プログラムの 実 施 1) 訪 問 者 同 行 教 員 : 住 村 欢 範 (グローバルコラボレーションセンター) 小 峯 茂 嗣 (グローバルコラボレーションセンター) 鍋 師 裕 美 ( 薬 学 研 究 科 ) 参 加 学 生 :(うち 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 履 修 者 3 名 ) 中 村 勇 斗 ( 薬 学 研 究 科 M1) 多 久 和 綾 子 ( 薬 学 研 究 科 M1) 岸 本 紗 也 加 ( 人 間 科 学 研 究 科 M1) 末 岡 加 奈 子 ( 人 間 科 学 研 究 科 M1) 若 林 真 美 ( 医 学 系 研 究 科 医 科 学 専 攻 M1) 本 間 なお( 外 国 語 学 部 B4) 2) 訪 問 期 間 平 成 22 年 9 月 4 日 ( 土 )~9 月 11 日 ( 土 ) 3) 主 な 訪 問 先 国 立 薬 料 院 薬 用 植 物 園 総 合 食 教 育 アクションリサーチサイト タイビン 医 科 大 学 ニンビン 農 村 地 域 の 市 場 ニンビン 農 村 地 域 の 一 般 家 庭 ハノイ 市 ロンビエン 市 場 国 立 栄 養 院 国 立 薬 料 院 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 4) 訪 問 目 的 ベトナムでは 人 々がローカルな 知 をはぐくみ 自 分 たちの 周 囲 の 環 境 を 食 と 薬 を 得 るために 利 用 し てきた しかし 急 速 な 近 代 化 の 中 で 果 物 や 野 菜 から 危 険 な 農 薬 が 魚 醤 から 発 がん 性 の 化 学 薬 品 が フォーからはホルムアルデヒドが 検 出 されるなど 食 品 の 安 全 性 に 関 する 多 くの 問 題 が 表 面 化 し ている また 薬 の 面 でも 南 薬 や 北 薬 と 呼 ばれる 伝 統 的 な 生 薬 は 現 在 も 利 用 されている ものの 近 代 的 な 薬 品 が 人 や 動 植 物 に 用 いられるようになり 人 々の 薬 に 対 する 意 識 を 変 えつつある そして 薬 の 問 題 は 抗 菌 性 物 質 耐 性 菌 の 問 題 など 食 と 複 合 した 新 たな 問 題 をも 引 き 起 こしている そこで 本 研 修 では 下 記 の5つのポイントに 絞 り ベトナムの 食 と 薬 の 現 状 を 調 査 する 食 品 添 加 物 食 品 と 水 に 対 する 微 生 物 重 金 属 汚 染 の 状 況 および それに 関 する 現 地 の 人 々の 29

32 knowledge, attitude, practice(kap) 身 の 回 りの 環 境 に 存 在 する 食 用 薬 用 植 物 資 源 の 利 用 状 況 抗 菌 性 物 質 の 利 用 状 況 と 畜 産 環 境 における 抗 生 物 質 耐 性 菌 の 状 況 近 代 的 な 卸 売 市 場 における 食 品 安 全 管 理 の 状 況 食 の 安 全 や 薬 の 使 用 に 関 わる 大 学 研 究 所 政 府 機 関 の 現 状 と 方 針 5) 研 修 スケジュール 日 程 午 前 午 後 夕 9 月 4 日 土 9 月 5 日 日 9 月 6 日 月 9 月 7 日 火 9 月 8 日 水 9 月 9 日 木 8:30 関 西 空 港 国 際 線 出 発 ロビー 集 合 10:30 関 西 空 港 発 13:30 ハノイ 着 (VN945) 8:00 総 合 食 教 育 アクションリサーチ サイトにて 活 動 に 参 加 7:00-11:30 市 場 における 食 品 添 加 物 微 生 物 汚 染 ホルモン カビに 関 する 調 査 畜 産 における 抗 生 物 質 の 使 用 および 環 境 衛 生 の 調 査 7:00-11:30 植 物 についての 伝 統 的 知 識 を 用 いた 治 療 薬 用 植 物 を 利 用 した 消 化 不 良 治 療 7:00-11:30 水 質 汚 染 についての 調 査 GAP 基 準 に 従 った 薬 料 について の 講 義 9:00-11:00 国 立 栄 養 院 (A 班 )/ 国 立 薬 料 院 (B 班 ) 訪 問 9 月 10 日 金 10:00 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 訪 15:00 薬 科 院 薬 用 植 物 園 訪 問 16:30 ニンビンへ 移 動 13:00 タイビンへ 移 動 15:30 タイビン 医 科 大 学 で 翌 日 の 研 修 内 容 説 明 14:00-17:00 午 前 中 の 意 識 調 査 の 結 果 につ いてのディスカッション 翌 日 の 植 物 利 用 関 係 の 講 義 14:00-17:00 午 前 中 の 調 査 結 果 についての ディスカッション 翌 日 の 水 質 汚 染 についての 講 義 14:00-16:00 分 析 実 験 を 伴 う 調 査 結 果 につ いてのディスカッション 全 体 総 括 17:00 ハノイへ 移 動 ホーチミン 市 へ 移 動 13:30 ハノイ 発 15:30 ホーチミン 着 (VN219) 13:00 市 中 における 医 療 用 薬 品 等 の 販 ガイダンス 阪 大 学 生 自 己 紹 介 情 報 交 換 会 ベトナム ラオス カ ンボジア 日 本 4カ 国 学 生 の 集 い 22:00 ホーチミン 市 ビンディ エン 卸 売 市 場 訪 問 18:00 総 括 会 30

33 問 ( 教 育 訓 練 プログラムや 機 材 設 備 の 説 明 ) 9 月 11 日 土 0:30 ホーチミン 発 - 7:20 関 西 空 港 着 売 購 入 状 況 調 査 など 21:30 タンソンニュット 空 港 へ 6) 研 修 の 概 要 及 び 成 果 本 研 修 では ニンビン タイビン ハノイ ホーチミンの4 都 市 を 訪 問 し 研 究 所 への 訪 問 タイ ビン 医 科 大 学 の 先 生 方 に 同 行 する 形 での 一 般 家 庭 の 訪 問 聞 き 取 り 調 査 などにより ベトナムにおけ る 薬 ( 特 に 伝 統 医 薬 )および 食 についての 調 査 を 行 った また 研 修 の 大 部 分 を 過 ごしたタイビン 医 科 大 学 では 大 学 をあげての 歓 迎 を 受 け 4か 国 学 生 の 集 いなどにより 交 流 を 深 めた 国 立 薬 料 院 の 植 物 園 は 薬 用 植 物 の 試 験 栽 培 研 究 を 行 っている 施 設 であり52 名 の 専 門 家 が 働 いて いるとのことだった 保 健 省 の 管 轄 であり 日 本 中 国 ロシア オーストラリアなどから 薬 用 植 物 を 取 り 入 れ 試 験 栽 培 を 行 っているとのことだった 種 の 保 存 も 大 きな 任 務 の 一 つであり 遺 伝 子 や 種 子 の 保 存 さらには 栽 培 することによる 保 存 を 行 っているとのことであった 国 立 薬 料 院 では 栽 培 した 薬 用 植 物 を 用 いて 健 康 食 品 や 医 薬 品 (マラリア 薬 など)を 生 産 販 売 を 行 っている 生 産 に 関 してはASEAN GAPからWHO GAPに 基 準 を 引 き 上 げ 世 界 水 準 での 生 産 を 行 っているとのことだった ま た 日 本 の 企 業 や 大 学 との 共 同 研 究 を 行 っているということであった 植 物 園 は 大 きな 敶 地 に 薬 草 が 栽 培 されていたが 説 明 書 きのようなものが 立 ててあるわけではなく 素 人 には 薬 草 かそうでない 草 なのかの 判 別 は 困 難 であった 国 立 薬 料 院 の 薬 用 植 物 園 は 今 回 訪 問 した 植 物 園 を 含 め5つ 存 在 し およそ355 種 類 の 薬 草 が 栽 培 されているとのことであった 総 合 食 教 育 アクションリサーチサイトは 村 の 集 会 場 のようなところで 2 歳 以 下 の 子 供 がいる 母 親 を 対 象 に 実 施 されている 食 教 育 プログラムで 栄 養 工 作 員 といわれる 人 が 家 庭 にある 調 味 料 などを 使 って 離 乳 食 の 作 り 方 などを 指 導 していた 母 親 は 最 低 年 に2 回 このプログラムに 参 加 するよう 決 められているとのことだった 栄 養 工 作 員 は 3 年 間 専 門 学 校 での 教 育 を 受 けた 人 物 で 村 単 位 で 定 期 的 に 食 教 育 プログラムを 実 施 している このプログラムには 他 の 村 の 栄 養 工 作 員 も 参 加 し 自 分 の 村 での 食 教 育 に 還 元 しているとのことだった 我 々が 到 着 したときには 調 理 実 演 が 行 われていたが 調 理 実 演 の 前 に 体 重 測 定 などの 子 供 の 健 康 状 態 のチェックや 食 生 活 に 関 する 理 論 的 な 教 育 を 行 って いたとのことだった 教 育 プログラムでは パンフレット 等 を 配 布 し バランスの 良 い 食 品 の 組 み 合 わせ 方 のような 食 の 基 本 的 なことを 指 導 していた ベトナムでは 家 庭 に 菜 園 があったり 家 畜 を 飼 っていたりするのに 栄 養 バランスの 良 い 食 べ 方 というのが 浸 透 しておらず それを 教 育 していると のことだった 他 にも 家 族 計 画 について(ベトナムは2 人 っ 子 政 策 )や 手 洗 いや 調 理 後 すぐに 消 費 す るというような 衛 生 管 理 についても 教 育 がなされていた 栄 養 工 作 員 は このような 食 教 育 プログラ ムで 村 の 子 供 の 成 長 記 録 などのデータをとり 医 療 センターに 報 告 をしている この 村 で 子 供 に 重 篤 な 影 響 がある 疾 患 は 下 痢 と 気 管 支 炎 ということで 衛 生 管 理 が 重 要 視 されていることが 分 かった タイビンでの 研 修 は 基 本 的 に 午 前 中 にタイビン 医 科 大 学 の 先 生 方 のフィールド 調 査 に 同 行 し 禁 止 食 品 添 加 物 の 検 査 や 水 質 検 査 家 畜 への 抗 生 物 質 の 使 用 薬 用 植 物 の 利 用 などに 関 する 一 般 家 庭 の 方 々への 聞 き 取 り 調 査 を 行 い 午 後 は 大 学 内 でそれらに 関 する 講 義 を 受 講 するという 形 で 研 修 を 行 った 禁 止 食 品 添 加 物 の 調 査 は ホウ 砂 やホルムアルデヒド 着 色 料 などについて 市 場 で 販 売 され ている 食 品 をサンプルとし 簡 易 検 査 キットを 用 いて 調 査 した 実 際 に 市 場 で 入 手 した 練 り 物 は 31

34 ホウ 砂 陽 性 の 反 応 が 出 た これらの 添 加 物 については 禁 止 されていることを 村 の 一 般 家 庭 の 人 々も 知 っており どのような 悪 影 響 があるかについても 多 くの 人 が 知 っていた そのため できるだけ 食 べないように 心 掛 けているとのことだった 食 品 を 選 ぶ 際 の 基 準 は 国 内 のものであることや 有 名 な メーカーのものであることということで 中 国 の 食 品 は 危 険 であるという 認 識 を 持 たれていた 事 実 中 国 を 含 む 国 境 周 辺 では 禁 止 食 品 添 加 物 を 加 えたような 安 い 食 品 がベトナム 内 部 に 流 通 してきてい るとのことであった 家 畜 への 医 薬 品 投 与 についての 聞 き 取 り 調 査 では 家 畜 が 病 気 になった 場 合 自 己 判 断 で 抗 生 剤 やその 他 の 薬 を 使 用 して 治 療 しているということがわかった 家 畜 場 病 気 になった 場 合 悪 くなる 前 に 殺 処 分 し 家 畜 のえさにしたり 売 ったりするということであった この 点 に 関 しては 自 分 が 食 べられないものを 人 には 売 らないという 考 え 方 の 方 もおり 生 産 者 の 良 識 次 第 なと ころがあるようであった また 家 畜 に 投 与 した 医 薬 品 の 残 留 に 関 しての 知 識 はほとんどないようで あった 水 質 調 査 では 一 般 家 庭 に 訪 問 し 生 活 用 水 として 実 生 活 上 で 利 用 している 水 のヒ 素 検 査 を 行 うとともに 水 質 汚 染 に 関 する 知 識 を 調 査 した ベトナムでは2000 年 頃 から 水 質 の 調 査 を 開 始 して おり ヒ 素 の 汚 染 については 2009 年 に 保 険 証 を 中 心 として 開 始 されたばかりということであった 訪 問 した 地 域 では 雤 水 をろ 過 して 飲 み 水 とし 井 戸 水 を 生 活 用 水 として 使 用 しているということで あるが 検 査 したろ 過 前 の 井 戸 水 からは 基 準 の2.5 倍 のヒ 素 が 検 出 された どのくらいの 深 さの 井 戸 かにもよるが 土 壌 汚 染 や 工 場 や 農 薬 に 由 来 する 水 源 の 汚 染 の 可 能 性 があるとのことだった この 調 査 の 目 的 は ベトナムにおけるヒ 素 汚 染 の 現 状 把 握 と ろ 過 装 置 の 改 善 などによる 予 防 措 置 のためと いうことである 薬 用 植 物 に 関 する 知 識 調 査 では 症 状 による 薬 草 の 使 い 分 けなどについてお 話 を 伺 った 訪 問 先 が 非 常 に 大 きな 薬 用 植 物 園 を 所 有 されており 日 本 企 業 や 大 学 などとも 研 究 協 力 して いるという 過 程 であったことから 知 識 は 豊 富 で 近 所 の 方 々にもその 知 識 を 伝 承 されているという ことであった 栽 培 や 利 用 は 学 術 的 な 知 識 というよりかは 経 験 から 得 てきた 知 識 であり 薬 という 感 覚 よりかは 体 の 調 子 を 整 えるための 食 品 として 薬 用 植 物 を 利 用 されているようであった 一 方 で 大 学 などと 協 力 しておられるだけあって 効 能 の 科 学 的 根 拠 などにも 興 味 を 持 たれており 解 明 して ほしいとおっしゃっていた また 薬 用 植 物 園 を 見 学 させていただいたが 多 種 類 の 薬 草 が 栽 培 され ており それぞれに 名 前 や 効 能 を 記 載 したプレートがかけられていた 以 前 は カオス 状 態 であっ たが 研 究 協 力 をし 始 めてから 整 備 したとのことであった 講 義 では 午 前 中 に 調 査 したことに 関 連 するような 内 容 の 講 義 を 受 け 質 問 にも 多 く 答 えていただいた 共 産 国 であるベトナムでは 日 本 と 異 なる 考 え 方 で 研 究 が 進 められている 部 分 があり そのあたりの 相 違 を 知 ることができた さらに タイビン 医 科 大 学 では 学 生 交 流 の 場 を 設 けていただき 多 くの 現 地 学 生 の 前 で 自 己 紹 介 をしたり 日 本 の 伝 統 芸 を 披 露 したりと 交 流 を 深 めることができた ハノイは 半 日 の 滞 在 となったが 2グループに 分 かれて 国 立 栄 養 院 と 国 立 薬 料 院 を 訪 問 した 両 研 究 所 では 研 究 所 の 概 要 や 目 的 使 命 などについての 説 明 を 受 けた 後 研 究 室 などを 案 内 していた だいた 国 立 栄 養 院 では 乳 幼 児 の 健 診 や 妊 婦 や 母 親 を 対 象 とした 栄 養 指 導 があり 多 くの 人 が 来 院 し ていた 研 究 室 は 様 々な 分 野 に 分 かれていたが 密 に 連 携 を 取 って 研 究 を 行 っているということで あった ホーチミンでは 近 代 的 な 中 央 卸 売 市 場 であるビンディエン 市 場 の 調 査 とホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 の 訪 問 見 学 を 行 った ビンディエン 市 場 は 5 年 ほど 前 に 作 られた 近 代 的 な 市 場 で 魚 肉 野 菜 を 幅 広 く 扱 う 国 内 最 大 級 の 市 場 であった 現 在 稼 働 しているのは 全 体 の2/5とのことで 5 ~10 年 後 には すべてが 完 成 する 予 定 であるとのことだった この 市 場 は 他 国 の 援 助 なしにベトナ ム 政 府 が 作 った 市 場 で ごみ 処 理 や 環 境 汚 染 などの 問 題 が 改 善 されたとのことであった また 食 品 の 流 通 を 一 カ 所 に 集 約 したことで 販 売 者 や 食 品 衛 生 の 管 理 がしっかりできるようになった ここで 32

35 は 肉 魚 野 菜 のそれぞれにおいて きちんと 衛 生 管 理 がされていた また 販 売 の 仕 方 について も 衛 生 的 に 取 り 扱 うように 決 められており 想 像 していた 以 上 に 近 代 化 されている 市 場 であった 実 際 の 販 売 が 始 まる 前 の 準 備 の 時 間 帯 ( 深 夜 )に 市 場 に 訪 問 したため 肉 の 搬 入 や 検 査 の 様 子 市 場 の 人 が 忙 しく 働 く 様 子 を 目 の 当 たりにすることができた ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 は オランダ WHOの 援 助 により 設 立 されたベトナム 最 先 端 の 研 究 機 関 である 特 に 食 品 衛 生 や 食 中 毒 などの 問 題 を 取 り 扱 っており 化 学 分 析 と 微 生 物 学 的 手 法 による 研 究 が 行 われている 現 在 は 分 子 生 物 学 的 手 法 を 取 り 入 れるべく 体 制 を 整 えているところであるとのこ とであった この 研 究 所 は 国 の 機 関 であるため 研 究 テーマは 保 健 省 の 興 味 のある 領 域 である 政 府 への 提 言 などを 行 っているということであった また ここには 最 先 端 の 機 器 や 設 備 がそろっている ものの それを 使 いこなせる 人 材 が 不 足 しており 目 下 のところ 人 材 の 育 成 が 課 題 であるということ であった 本 研 修 では ベトナムの 食 と 薬 というテーマのもと 農 村 地 域 のフィールド 調 査 を 中 心 に 研 修 を 行 った 地 域 の 方 との 信 頼 関 係 を 構 築 したうえでの 調 査 に 同 行 させていただけたのは このような 調 査 をこれから 行 おうとしている 文 系 の 学 生 にとっても このような 研 究 領 域 からは 離 れた 環 境 で 研 究 を 行 っている 理 系 の 学 生 にとっても 非 常 に 貴 重 な 体 験 となったものと 考 えている 33

36 (4) 海 外 研 究 者 学 生 招 聘 プログラムの 実 施 海 外 研 究 者 および 学 生 の 招 聘 プログラムは 海 外 研 修 プログラムでの 現 地 協 力 者 を 中 心 とした 若 手 研 究 者 および 大 学 院 生 をタイ 中 国 ベトナムの 各 国 数 名 ずつ 日 本 に 招 聘 し 国 際 シンポジウム 学 生 フォーラム 薬 学 研 究 科 環 境 系 の 基 礎 実 習 への 参 加 学 内 外 の 研 究 所 の 見 学 大 阪 大 学 学 生 との 交 流 などを 含 めた 研 修 プログラムを 実 施 した また 本 プログラムの 改 善 に 向 けて 招 聘 研 究 者 および 学 生 にアンケートを 実 施 した 本 プログラムの 成 果 は 下 記 の 通 りである 研 修 参 加 者 タイ Department of Manufacturing Pharmacy, Faculty of Pharmacy, Mahidol University Ms. Duangmanee Maneerojpakdee (Nook): PhD student Ms. Nevadee Somkitsiri (Ne): MS student Mr. Koson Ting (Son): PhD student Ms. Chompoonuch Sawaengsak (Nuch): PhD student Mr. Chaichanok Limwong (Dong): MS student ベトナム Food Microbiology Lab., Dept. of Food Science and Food Safety, National Institute of Nutrition Bui thi Mai Huong (M.D., M.Sc.): Chief researcher Food Safety Testing Center, Institute of Hygiene and Public Health, Ho Chi Minh City Nguyen Bach Hoa Mi (MSc Analytical Chemistry): Researcher Dept. of Scientifical Management, Thai Binh Medical University Pham Thi Dung (M.D., M.Med.): Lecturer 中 国 China Agricultural University 王 莎 莎 (Wang Shasha)( 中 国 農 業 大 学 人 文 発 展 学 院 社 会 学 研 究 科 修 士 2 年 生 ) 曲 明 椿 (Qu Mingchun)( 中 国 農 業 大 学 食 品 科 学 栄 養 学 学 院 修 士 2 年 生 ) 楊 斯 超 (Yang Sichao)( 中 国 農 業 大 学 食 品 科 学 栄 養 学 学 院 修 士 2 年 生 ) 34

37 研 修 日 程 表 タイ ベトナム 中 国 10/2 土 来 日 10/3 日 10/4 月 GLOCOL ガイダンス 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 応 環 ) 10/5 火 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 応 環 ) 10/6 水 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 応 環 ) 10/7 木 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 応 環 ) 10/8 金 薬 学 研 究 科 研 究 室 訪 問 ( 分 析 ) 10/9 土 10/10 日 10/11 月 10/12 火 ナノマテリアルの 安 全 性 研 究 の 講 義 ( 鍋 師 ) 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 衛 生 ) 10/13 水 大 阪 市 中 央 卸 売 市 場 見 学 大 阪 市 立 公 衆 衛 生 研 究 所 訪 問 10/14 木 大 阪 府 立 環 境 研 究 所 訪 問 10/15 金 茨 木 保 健 所 訪 問 大 阪 大 学 病 院 見 学 10/16 土 奈 良 訪 問 10/17 日 アサヒビール 工 場 見 学 10/18 月 来 日 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 毒 性 ) 10/19 火 研 修 の 説 明 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 毒 性 ) LC-MS の 講 習 ( 原 田 先 生 ) 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 毒 性 ) 10/20 水 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 毒 性 ) LC-MS の 講 習 ( 原 田 先 生 ) 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 毒 性 ) 35

38 10/21 木 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 毒 性 ) 薬 学 研 究 科 基 礎 実 習 見 学 ( 毒 性 ) 10/22 金 医 薬 基 盤 研 究 所 訪 問 日 本 食 品 分 析 センター 訪 問 医 薬 基 盤 研 究 所 訪 問 日 本 食 品 分 析 センター 訪 問 10/23 土 大 阪 訪 問 10/24 日 来 日 10/25 月 国 際 シンポジウム 国 際 シンポジウム 国 際 シンポジウム 10/26 火 学 生 フォーラム 学 生 フォーラム 学 生 フォーラム 10/27 水 ナノマテリアルの 安 全 性 水 俣 研 修 研 究 の 講 義 ( 鍋 師 ) 薬 学 研 究 科 研 究 室 訪 問 ( 応 環 ) 10/28 木 薬 学 研 究 科 研 究 室 見 学 ( 衛 薬 学 研 究 科 研 究 室 見 学 水 俣 研 修 生 ) 遺 伝 子 組 換 え 食 品 の 講 習 会 ( 松 浦 先 生 ) ( 衛 生 ) 遺 伝 子 組 換 え 食 品 の 講 習 会 ( 松 浦 先 生 ) 10/29 金 薬 学 研 究 科 研 究 室 見 学 ( 毒 薬 学 研 究 科 研 究 室 見 学 GLOCOL ワークショップ 性 学 薬 剤 学 ) ( 毒 性 学 薬 剤 学 ) 10/30 土 京 都 訪 問 神 戸 訪 問 10/31 日 帰 国 11/1 月 帰 国 大 阪 市 立 中 央 卸 売 市 場 訪 問 11/2 火 遺 伝 子 組 換 え 物 質 の 講 義 ( 松 浦 先 生 ) 薬 学 研 究 科 研 究 室 見 学 ( 応 環 ) 11/3 水 インスタントラーメン 記 念 館 見 学 11/4 木 水 俣 の 振 り 返 り GLOCOL セミナー( 地 元 学 吉 本 先 生 の 講 演 ) 11/5 金 薬 学 研 究 科 研 究 室 見 学 ( 毒 性 衛 生 微 生 生 薬 ) 11/6 土 11/7 日 11/8 月 研 修 成 果 発 表 会 11/9 火 帰 国 36

39 研 修 風 景 基 礎 実 習 見 学 ( 応 環 ) 基 礎 実 習 見 学 ( 応 環 ) 基 礎 実 習 見 学 ( 衛 生 ) ベトナム 保 健 省 次 官 の 薬 学 研 究 科 来 訪 基 礎 実 習 見 学 ( 毒 性 ) 基 礎 実 習 見 学 ( 毒 性 ) 基 礎 実 習 見 学 ( 毒 性 ) 医 薬 基 盤 研 究 所 訪 問 医 薬 基 盤 所 訪 問 医 薬 基 盤 研 究 所 訪 問 37

40 医 薬 基 盤 研 究 所 訪 問 医 薬 基 盤 研 究 所 訪 問 医 薬 基 盤 研 究 所 訪 問 日 本 食 品 分 析 センター 訪 問 水 俣 研 修 水 俣 研 修 水 俣 研 修 応 環 ラボ 見 学 38

41 GMO についての 講 義 地 元 学 ( 吉 本 先 生 )セミナー 地 元 学 ( 吉 本 先 生 )セミナー 毒 性 ラボ 見 学 毒 性 ラボ 見 学 研 修 まとめ 発 表 会 ( 中 国 ) 研 修 まとめ 発 表 会 ( 中 国 ) 研 修 まとめ 発 表 会 ( 中 国 ) 39

42 研 修 まとめ 発 表 会 ( 中 国 ) 研 修 まとめ 発 表 会 ( 中 国 ) 反 省 点 留 意 点 学 生 フォーラム 以 外 に 3 カ 国 の 学 生 と 日 本 の 学 生 が 一 緒 にディスカッションするようなプログ ラムを 入 れられれば もっと 充 実 した 内 容 になったように 思 う 基 礎 実 習 の 見 学 や 各 研 究 室 への 訪 問 など 来 日 前 にある 程 度 の 希 望 を 聞 き 調 整 しておく 必 要 が ある 可 能 であれば 見 学 だけではなく 尐 し 参 加 できるような 形 になればよりよいと 思 った 基 礎 実 習 の 資 料 など 英 語 で 準 備 しておく 必 要 がある (アンケートにも 複 数 人 があげていた ) 薬 局 や 病 院 製 薬 メーカー 食 品 メーカーなどについても 研 修 プログラムに 盛 り 込 み 見 学 の 後 に 自 国 との 差 良 い 点 悪 い 点 などをディスカッションするような 形 にすると より 充 実 した 内 容 になると 思 う 文 系 の 学 生 さんが 来 られた 時 の 薬 学 での 研 修 については 内 容 を 尐 し 考 える 必 要 があるように 思 った 理 系 の 研 究 を 見 たりすることは 良 い 経 験 になると 思 うが あまりに 高 度 な 内 容 になるとつ いて 行 けない 可 能 性 も 出 てくるので 食 品 安 全 や 環 境 問 題 などの 身 近 なトピックスに 関 連 する 内 容 の 講 義 や 実 習 を 特 別 に 準 備 する 必 要 があるかもしれない 学 部 で 開 講 している 環 境 安 全 学 や 食 品 安 全 学 はちょうどいい 講 義 だと 思 うが 言 葉 の 問 題 を 考 える 必 要 がある 大 阪 大 学 における 研 修 に 関 するアンケート 調 査 集 計 結 果 調 査 対 象 : 海 外 招 聘 研 修 生 (タイ 5 名 ベトナム 3 名 中 国 3 名 ) 1. 本 年 度 の 研 修 に 対 する 満 足 度 を 5 段 階 で 評 価 してください また 良 かった 点 悪 かった 点 につ いて 記 述 してください 満 足 度 : 平 均 4.5 ( 内 訳 :5;6 名 4;5 名 ) 良 かった 点 : 40

43 日 本 での 研 究 見 学 により 新 しい 知 識 視 野 が 開 けた 最 新 の 実 験 設 備 を 見 学 することができた 日 本 の 学 生 との 友 情 が 生 まれた 最 新 の 情 報 を 知 ることができた 学 習 と 討 論 の 融 合 による 教 育 システムを 学 べた 教 員 と TA が 丁 寧 活 発 かつ 熱 心 であった 良 く 準 備 されていた 学 生 フォーラムがとてもよかった 毒 性 学 や 高 度 な 技 術 に 関 する 多 くの 知 識 を 得 ることができた 日 本 の 先 生 学 生 ともに 歓 迎 してくれて 熱 心 に 助 けてくれた 宿 泊 施 設 が 良 かった 薬 学 の 中 でも 分 野 の 違 ういくつかの 研 究 室 を 見 学 することができ 薬 学 の 総 合 的 な 知 識 を 増 やすことができた 文 系 と 理 系 の 専 攻 の 違 う 学 生 と 交 流 することによって 違 う 視 点 での 考 え 方 を 学 んだ 多 角 的 にものを 考 えることによって 視 野 が 広 がった 今 回 の 研 修 では 農 村 と 都 市 の 比 較 の 研 究 だけではなく 良 い 日 本 の 友 人 を 作 ることができ た また 異 なる 文 化 や 概 念 をその 友 人 たちから 教 わった 外 国 の 学 生 と 一 緒 に 学 ぶよい 機 会 だった チームワーク 精 神 が 素 晴 らしかった 学 生 が 活 発 に 学 習 していたことがよかった 教 員 が 研 修 内 容 の 専 門 家 であったこと 色 々な 国 の 学 生 が 一 緒 に 参 加 して 意 見 を 交 換 できる 良 い 機 会 だった 日 本 の 研 究 者 の 考 え 方 を 知 ることができた 多 くの 実 生 活 にそくした 科 学 に 関 連 するトピッ クスがあり それらに 関 する 有 用 な 情 報 をたくさん 知 ることができた 悪 かった 点 : 実 習 書 など ほとんどの 資 料 が 日 本 語 だったこと 図 書 館 の 本 が 借 りられなかったこと 英 語 での 講 義 が 尐 なかったこと 研 修 の 目 的 テーマを 明 確 にすべきだった 日 本 以 外 の 他 の 国 (タイ ベトナム)の 学 生 と 一 緒 に 活 動 できる 時 間 が 尐 なかった もっと 一 緒 に 活 動 ができればより 良 かった 今 回 は 尐 人 数 でまた 女 性 ばかりだったので もっと 多 くの 学 生 男 女 混 合 のグループでこの 研 修 に 参 加 できれば 男 女 の 意 見 の 違 いなども 出 てきたのではないかと 思 う 中 央 卸 売 市 場 での 調 査 の 時 間 が 尐 なかった いくつかの 資 料 が 日 本 語 のものしかなかったこと 学 生 フォーラムの 時 間 がもう 尐 し 長 ければよかった いくつかの 研 究 室 は 専 門 外 だったので 重 要 な 点 が 分 からないところもあった 一 般 情 報 を 得 ることはできたが 重 要 な 点 に 関 しては 質 問 できなかった 41

44 2. 今 回 の 研 修 で 最 も 有 意 義 だったことは 何 ですか 大 学 院 薬 学 研 究 科 の 情 報 を 知 ることができたこと いくつかのラボでハイテクノロジーな 実 験 装 置 設 備 を 見 ることができたこと 学 生 実 習 を 行 う 方 法 を 見 ることができたこと 学 生 実 習 科 学 的 な 研 究 に 最 新 の 手 法 が 適 用 されているのを 知 れたこと 食 品 分 析 センターでアクリルアミドの 分 析 法 を 知 ることができたこと 学 生 フォーラムで 用 いた 問 題 に 対 する 議 論 と 解 決 策 を 作 りだす 方 法 多 角 的 な 視 点 を 持 って グループごとに 考 え 異 なることとの 関 連 性 を 見 つけ 出 すという 手 法 を 知 ったこと 多 視 点 から 考 えることを 学 んだこと 文 系 と 理 系 の 学 生 が 異 なる 考 え 方 を 持 っていることが 分 かるが それが お 互 いに 議 論 し 交 流 する 良 いチャンスになったこと 人 々の 生 活 の 詳 細 について 研 究 を 始 めていること 地 元 の 人 から 情 報 を 得 るだけではなく 研 究 後 に 何 を 見 つけたかを 地 元 の 人 に 還 元 する 責 任 があることを 知 ったこと 友 情 と 知 識 を 得 たこと 多 くの 学 生 教 員 とのつながりができたこと タイでは 見 ることのできない 知 識 や 技 術 知 ることができたこと 新 しい 視 点 と 多 くの 友 人 を 得 たこと 3. 日 本 滞 在 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 阪 大 の 外 で 一 般 の 日 本 人 とのコミュニケーションが 困 難 だった なし 日 本 語 が 話 せなかったが やさしい 日 本 人 に 助 けてもらった 日 本 の 文 化 や 習 慣 に 精 通 していなかった 点 と 言 葉 の 問 題 英 語 での 意 思 疎 通 が 難 しかった 言 葉 の 問 題 スムーズに 英 語 でコミュニケーションをとることが 難 しかった 自 分 の 英 語 が 十 分 でないことと 国 によって 発 音 が 異 なることが 原 因 シンポジウムの 時 に 飲 み 物 が 尐 なかった 4. 今 回 の 研 修 について これができればよかったというような 希 望 がありましたか もし 次 に 来 るチャンスがあれば 製 薬 会 社 薬 局 病 院 の 見 学 に 行 きたい テキストを 英 語 にしてほしい 参 加 証 明 の 問 題 新 しい 技 術 の 学 習 英 語 での 講 義 を 増 やしてほしい 実 習 に 一 緒 に 参 加 したかった もっと 食 品 安 全 に 関 する 講 義 を 増 やしてほしい なし 42

45 大 阪 大 学 で 学 生 や 先 生 と 一 緒 に 学 ぶ 時 間 がもっとほしかった 人 間 科 学 研 究 科 に 訪 問 したかった 再 度 研 修 に 参 加 したい もっと 薬 学 研 究 科 の 研 究 室 見 学 に 行 きたかった 時 間 があれば 製 薬 会 社 を 訪 問 したかった 5. 国 際 シンポジウムの 感 想 を 記 述 してください 国 際 レベルでの 講 演 を 聞 くことができた 異 なる 国 々の 研 究 者 に 会 って 学 ぶことができる 素 晴 らしいイベントだと 思 う 今 回 は 日 本 タイ ベトナム 中 国 の 食 と 環 境 の 現 状 の 紹 介 であったが より 食 と 環 境 の 問 題 に 特 化 した 演 題 になればもっと 良 かったと 思 う 国 際 シンポジウムでは 食 と 環 境 の 各 国 の 状 況 を 紹 介 されており 他 国 の 状 況 を 学 ぶことがで きて 興 味 深 かった たくさんの 国 の 間 で 食 の 安 全 や 環 境 研 究 についての 情 報 を 分 かち 合 えた 国 際 シンポジウムによって 異 なる 国 の 食 品 安 全 や 環 境 について 様 々なことを 学 んだ 発 展 途 上 国 を 含 む 異 なる 国 の 発 表 を 聞 けたことから それぞれの 国 の 食 品 や 環 境 の 問 題 が 異 なる ことが 分 かった このような 異 なる 国 々の 比 較 は 国 際 的 な 環 境 食 の 安 全 についての 総 合 的 な 知 識 を 与 えてくれた 国 際 シンポジウムの 内 容 は 環 境 と 食 の 様 々な 研 究 領 域 を 含 む 内 容 で 多 くの 先 生 と 学 生 が 参 加 していて 食 と 環 境 の 関 連 についてディスカッションする 良 い 機 会 だった しかし 発 表 の 先 生 方 とコミュニケーションをとれる 時 間 が 短 かったように 感 じた プレゼンテーションがとてもよかった 特 にスライドが 美 しかった ほとんどの 先 生 と 学 生 の 英 語 はあまり 上 手 でなかったため すべてを 理 解 するのが 尐 し 難 し かった 各 国 の 代 表 者 の 発 表 により 知 識 や 研 究 を 共 有 できた とても 興 味 深 く アジアの 国 々が 環 境 問 題 について 協 力 することが 重 要 だと 感 じた これまで 知 らなかった 様 々な 国 の 環 境 食 の 問 題 や 対 策 についての 情 報 を 提 供 してくれた 自 分 たちがこのような 状 況 に 直 面 した 場 合 の 解 決 策 として 自 国 でも 適 用 できると 思 った 研 究 者 が 我 々の 環 境 のことについて 懸 念 していることが 分 かった 6. 学 生 フォーラムの 感 想 を 記 述 してください 環 境 問 題 について 異 なる 国 の 間 で 議 論 し 意 見 を 分 かち 合 ったことにより これまで 知 ら なかった 各 国 の 情 報 を 得 ることができた 学 生 フォーラムは 本 当 に 興 味 深 かった フォーラムではすべての 学 生 が 自 分 の 考 えや 期 待 を 発 表 できた このフォーラムは どのようにチームとして 働 くか チームをマネージメント するかを 教 えてくれた 平 田 先 生 によるまとめ 結 論 は とても 有 用 だった 43

46 学 生 フォーラムは とてもよかった フォーラムでは どのように 働 くか どのようにチー ムをマネージメントするか どのように 学 生 を 教 えるかということを 教 えてくれた 平 田 先 生 のまとめはすべての 学 生 にとってとても 有 用 だったと 思 う KJ 法 を 学 ぶことができて 良 かった どのように 議 論 するのか どのように 情 報 を 集 めるのか どのようにマスタープランを 提 案 するのかなど 自 国 の 状 況 に 当 てはめることができる 良 い 方 法 だと 思 った 学 生 フォーラムでは 食 品 安 全 について 異 なる 国 から 来 られた 学 生 先 生 で 議 論 した メンバ ーは 異 なる 国 の 出 身 で 異 なる 専 門 であったため 食 品 安 全 の 問 題 を 理 解 し 解 決 するには 異 な った 視 点 を 持 つ 必 要 があることを 学 んだ このフォーラムは 自 分 にとって 新 しく 自 分 の 意 見 を 明 確 に 示 し 他 の 人 の 意 見 を 素 早 く 理 解 するのにとても 有 用 な 方 法 だと 感 じた 討 論 結 果 を 示 す 方 法 はこのフォーラムでとても 重 要 な 役 割 を 果 たしていた このフォーラムは 異 なる 国 の 学 生 が 専 門 知 識 を 共 有 するだけでな く 議 論 を 通 して 強 い 連 関 を 作 る 機 会 になっていると 思 う よいチーム 作 業 だった 一 つの 質 問 に 対 してたくさんの 形 の 発 表 があった 異 なる 国 の 学 生 から 多 くを 学 んだ 異 なる 国 の 学 生 が 一 緒 に 作 業 することができる 学 生 と 研 究 者 が 意 見 を 共 有 できる 良 い 方 法 だと 思 った KJ 法 は 他 の 人 が 考 えていることを 教 えてくれる 方 法 だと 感 じた グループで 問 題 を 解 決 する ためには 良 い 方 法 だと 思 う みんなが 世 界 を 救 うための 意 見 を 共 有 できた 7. 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えますか 健 康 環 境 とは 我 々の 健 康 に 良 くも 悪 くも 影 響 を 与 える 我 々を 取 り 巻 くすべてのもの( 微 生 物 化 学 物 質 植 物 など)だと 思 う なので 健 康 影 響 の 原 因 が 分 かれば 我 々は 技 術 (バ イオテクノロジー 分 子 生 物 学 微 生 物 学 薬 学 など)を 使 ってこれらを 取 り 巻 く 問 題 を 解 決 できると 思 う 健 康 環 境 とは 人 の 健 康 に 影 響 を 与 え 得 る 自 然 社 会 のすべての 状 況 を 含 むと 考 える 健 康 環 境 は 化 学 的 生 物 学 的 物 理 学 的 な 物 質 や 心 理 的 社 会 的 美 的 環 境 とも 関 連 して いる 健 康 環 境 はヒトの 健 康 とかかわるものすべて( 水 空 気 土 食 品 など) 一 般 にヒトの 体 を 除 く 人 の 生 活 を 取 り 巻 くすべてのものが 関 係 している すべての 者 に 関 してヒトの 健 康 に 良 いのか 悪 いのか 考 えていく 必 要 がある 健 康 環 境 は 環 境 が 破 壊 されない 状 況 かつ 人 の 生 活 に 適 した 状 況 のことであると 考 える 環 境 とは 空 気 や 水 植 物 動 物 を 含 むだけではなく これらに 対 するヒトの 考 え 方 や 姿 勢 をも 含 んでいると 考 える そのため 健 康 環 境 は 健 康 環 境 はきれいな 空 気 汚 染 のない 水 元 気 な 動 植 物 そして 正 しい 意 識 と 行 動 を 含 むべきだと 考 える 健 康 環 境 か 否 かは 我 々が 何 を 行 うかにかかっている 我 々が 環 境 から 消 費 すればするほど ごみを 増 やすことになる だから 健 康 環 境 は 抑 制 と 保 護 を 意 味 していると 考 える 我 々は ディスポーサブルのも 44

47 のの 使 用 を 減 らす ごみの 分 別 リサイクルなどの 日 常 生 活 の 細 かい 行 動 に 注 意 を 払 うべき である 健 康 環 境 は 世 界 中 のみんなによって 作 られると 思 う 健 康 環 境 に 最 も 重 要 なことは 人 々が 環 境 に 親 しみを 持 って 助 け 合 って 生 活 を 送 ることだと 考 えている 自 然 と 人 の 健 康 に 影 響 を 与 え 得 る 形 成 された 環 境 のすべての 側 面 が 関 連 していると 考 える みんなが 考 え 問 題 を 解 決 するべき 最 も 重 要 なことである 環 境 は 我 々の 生 活 に 影 響 を 与 えるので ヒトの 周 囲 環 境 がどのようなものかを 知 ること 健 康 環 境 は 我 々の 生 活 に 影 響 を 与 える 食 物 や 空 気 など われわれの 周 りにあるすべての 事 柄 であると 考 える 45

48 2-3. 学 生 提 案 型 課 題 研 究 の 支 援 プログラム 平 成 22 年 度 の 大 学 院 生 を 対 象 とする 自 立 的 研 究 企 画 遂 行 能 力 の 養 成 を 目 的 とする 学 生 提 案 型 課 題 研 究 の 支 援 については 7 月 に 下 記 の 公 募 要 領 ( 支 援 期 間 : 平 成 22 年 8 月 ~ 平 成 23 年 3 月 )により 薬 学 研 究 科 の 全 大 学 院 生 に 対 して 応 募 を 呼 びかけたところ 博 士 後 期 課 程 2 名 博 士 前 期 課 程 9 名 の 応 募 が あった 運 営 委 員 会 による 審 査 の 結 果 11 件 全 てを 採 択 とし 全 員 に 対 して 支 援 を 行 うことに 決 定 し た また 平 成 21 年 度 に 採 択 した10 件 の 研 究 課 題 についても 全 件 に 対 して 継 続 して 支 援 を 行 うこと に 決 定 した また 研 究 費 は 博 士 後 期 課 程 の 学 生 は30 万 円 前 期 課 程 の 学 生 は15 万 円 を 基 本 額 として 支 給 した ただし 一 部 の 応 募 に 対 してはこれを 減 額 した 平 成 22 年 7 月 に 採 択 者 に 対 する 本 プログラムの 採 択 および 継 続 に 関 する 連 絡 を 採 択 者 に 行 い 研 究 費 は 所 属 する 研 究 室 の 主 任 の 管 理 の 下 に 執 行 し 当 該 研 究 の 推 進 に 対 して 有 効 に 活 用 すること 国 際 シンポジウムでの 研 究 成 果 発 表 とポスター 掲 示 及 び 学 生 フォーラムへの 参 加 を 課 すこと 平 成 23 年 2 月 に 研 究 成 果 報 告 書 の 提 出 を 課 すこと 以 後 の 事 業 運 営 についても 積 極 的 な 参 加 を 求 めることを 通 達 した なお 平 成 22 年 度 採 択 の 9) 応 用 生 物 学 特 別 講 義 アドバンスドプログラム タイ 研 修 グル ープ 10) 応 用 生 物 学 特 別 講 義 アドバンスドプログラム ベトナム 研 修 グループ 11) 応 用 生 物 学 特 別 講 義 アドバンスドプログラム 中 国 研 修 グループの3 課 題 については 国 際 シンポジウムでの グループ 発 表 および 海 外 研 修 報 告 書 をもって 本 支 援 プログラムの 発 表 と 報 告 書 とした 研 究 成 果 報 告 書 に 関 しては 研 究 上 の 秘 密 事 項 や 特 許 等 の 関 係 上 非 公 開 とした 提 案 型 共 同 研 究 プログラム 募 集 要 項 提 案 型 共 同 研 究 プログラム 募 集 要 項 大 阪 大 学 薬 学 研 究 科 の 使 命 である 社 会 に 貢 献 できる 人 材 育 成 のための 教 育 プログラムとして 平 成 21 年 10 月 より 文 部 科 学 省 から 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラムの 支 援 を 受 け 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 プログラムを 開 始 しました 今 回 その 一 環 として 大 学 院 生 の 健 康 環 境 リスクマネージメントに 関 する 課 題 探 究 能 力 及 び 問 題 解 決 能 力 の 養 成 を 図 ることを 目 的 と した 提 案 型 共 同 研 究 推 進 プログラムを 実 施 することとなりました つきましては 下 記 のように 第 1 回 目 の 公 募 を 実 施 いたしますので 積 極 的 な 応 募 をよろしくお 願 い 致 します なお プログラムの 詳 細 は 専 用 のホームページをご 覧 下 さい ( 1. 研 究 奨 励 の 対 象 となる 研 究 課 題 健 康 環 境 リスクマネージメントに 関 する 独 創 的 かつ 先 駆 的 な 研 究 2. 応 募 の 資 格 上 記 研 究 課 題 に 取 り 組 む 大 阪 大 学 薬 学 研 究 科 に 所 属 する 大 学 院 生 但 し 指 導 教 官 の 推 薦 を 受 けら れる 方 に 限 ります (1 名 の 指 導 教 官 が 推 薦 できる 大 学 院 生 は 2 名 以 内 とします) 46

49 3. 研 究 実 施 期 間 平 成 22 年 8 月 1 日 ~ 平 成 23 年 3 月 31 日 まで 4. 助 成 金 額 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 運 営 委 員 会 にて 決 定 し 採 用 者 に 通 知 します 5. 応 募 の 方 法 申 請 書 に 必 要 事 項 を 記 入 して 平 田 收 正 (hirata@phs.osaka-u.ac.jp)まで メール( 書 類 の 添 付 ) にて 送 付 すると 共 に 1 部 を 署 名 捺 印 のうえ 直 接 提 出 して 下 さい 応 募 締 切 : 平 成 22 年 年 7 月 15 日 ( 木 ) 6. 選 考 審 査 の 方 法 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 運 営 委 員 会 にて 選 考 を 行 ない 応 募 者 に 対 して 結 果 を 通 知 します 7. 採 択 者 に 求 める 事 項 採 択 者 については 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 プログラム 本 で 実 施 するシンポジウ ムや 学 生 フォーラムでの 研 究 計 画 や 研 究 成 果 の 発 表 および 助 成 期 間 終 了 時 の 報 告 書 の 提 出 を 求 めま すので 予 め 承 知 置 き 下 さい 8. 本 件 に 関 するお 問 い 合 せ 先 大 阪 府 吹 田 市 山 田 丘 1-6 大 阪 大 学 薬 学 研 究 科 平 田 收 正 TEL(06) hirata@phs.osaka-u.ac.jp 以 上 47

50 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 運 営 委 員 会 御 中 平 成 21 年 度 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 提 案 型 共 同 研 究 推 進 プログラム 申 請 書 平 成 年 月 日 1 申 請 者 2 大 阪 大 学 研 究 科 専 攻 学 年 : 氏 名 : 印 TEL: 3 研 究 テーマ 名 4 実 施 期 間 : 平 成 年 月 ~ 平 成 年 月 5 主 たる 参 画 研 究 者 : ( 所 属 職 名 あるいは 学 年 氏 名 を 記 載 してください ) 6 現 在 までの 研 究 状 況 6 研 究 目 的 7 研 究 の 特 色 独 創 的 な 点 8 研 究 計 画 9 研 究 業 績 ( 学 会 発 表 学 術 雑 誌 特 許 など)を2ページ 以 内 で 記 載 してください 指 導 教 官 推 薦 書 平 成 年 月 日 氏 名 印 48

51 平 成 22 年 度 採 択 課 題 1) 亀 井 数 正 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 後 期 課 程 3 年 薬 剤 学 分 野 ) 研 究 課 題 : 経 皮 吸 収 型 インフルエンザワクチンの 開 発 支 援 額 :300,000 円 2) 吉 田 徳 幸 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 後 期 課 程 1 年 毒 性 学 分 野 ) 研 究 課 題 : 安 全 かつ 有 効 なナノマテリアルの 創 製 を 目 指 したリスク 解 析 基 盤 の 確 立 支 援 額 :300,000 円 3) 金 森 美 果 ( 分 子 薬 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 2 年 分 子 反 応 解 析 学 分 野 ) 研 究 課 題 :Cytochrome P450の 酵 素 反 応 に 関 与 するアミノ 酸 残 基 の 解 明 支 援 額 :150,000 円 4) 松 本 麻 希 ( 分 子 薬 科 学 専 攻 博 士 後 期 課 程 2 年 分 子 反 応 解 析 学 分 野 ) 研 究 課 題 :ヒト 薬 物 代 謝 酵 素 CYP2C19の 薬 物 代 謝 に 対 する 一 塩 基 多 型 の 影 響 支 援 額 :150,000 円 5) 李 相 儒 ( 分 子 薬 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 2 年 生 体 機 能 分 子 化 学 分 野 ) 研 究 課 題 :ナノシリカの 生 体 における 安 全 性 評 価 支 援 額 :150,000 円 6) 金 田 洋 和 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 1 年 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 研 究 課 題 : 園 芸 植 物 Portulaca oleracea 由 来 内 分 泌 撹 乱 物 質 代 謝 酵 素 の 固 定 化 支 援 額 :150,000 円 7) 原 田 昌 明 ( 生 命 情 報 環 境 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 1 年 情 報 計 量 薬 学 分 野 ) 研 究 課 題 :インフルエンザウイルスの 進 化 の 研 究 支 援 額 :150,000 円 8) 山 田 一 真 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 1 年 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 研 究 課 題 : 緑 藻 Chlamydomonas reinhardtii 由 来 プロリン 合 成 酵 素 を 用 いたストレス 耐 性 植 物 の 作 出 支 援 額 :150,000 円 9) 応 用 生 物 学 特 別 講 義 アドバンスドプログラム タイ 研 修 グループ 研 究 課 題 : 発 展 途 上 国 における 感 染 症 の 現 状 調 査 ~タイにおけるHIV/AIDSの 対 策 と 意 識 調 査 ~ 支 援 額 :200,000 円 10) 応 用 生 物 学 特 別 講 義 アドバンスドプログラム ベトナム 研 修 グループ 研 究 課 題 :ベトナムにおける 健 康 環 境 : 食 と 薬 支 援 額 :200,000 円 11) 応 用 生 物 学 特 別 講 義 アドバンスドプログラム 中 国 研 修 グループ 研 究 課 題 : 中 国 の 食 品 安 全 と 日 本 への 輸 出 について 支 援 額 :200,000 円 49

52 平 成 21 年 度 採 択 平 成 22 年 度 継 続 課 題 1) 松 尾 一 彦 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 後 期 課 程 2 年 薬 剤 学 分 野 ) 研 究 課 題 : 感 染 症 予 防 に 向 けた 画 期 的 経 皮 ワクチン 製 剤 の 開 発 支 援 額 :300,000 円 2) 山 下 琢 矢 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 後 期 課 程 1 年 毒 性 学 分 野 ) 研 究 課 題 :トキシコプロテオミクスによる 健 康 影 響 評 価 マーカーの 探 索 ~カーボンナノチュ ーブの 発 がん 性 解 析 を 例 に~ 支 援 額 :300,000 円 3) 田 雤 時 ( 生 命 情 報 環 境 科 学 専 攻 博 士 後 期 課 程 1 年 微 生 物 動 態 学 分 野 ) 研 究 課 題 :CypAの 構 造 活 性 相 関 を 用 いた 新 規 抗 HIV 薬 の 開 発 研 究 支 援 額 :300,000 円 4) 高 橋 梓 ( 分 子 薬 科 学 専 攻 博 士 後 期 課 程 1 年 生 体 機 能 分 子 化 学 分 野 ) 研 究 課 題 :バイエル 版 上 皮 細 胞 バリアに 着 目 した 食 物 アレルギーリスク 評 価 系 の 構 築 支 援 額 :300,000 円 5) 鈴 木 英 彦 ( 分 子 薬 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 1 年 生 体 機 能 分 子 化 学 分 野 ) 研 究 課 題 :Claudin binderを 利 用 した 新 規 粘 膜 ワクチンの 開 発 支 援 額 :150,000 円 6) 梅 野 明 子 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 1 年 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 研 究 課 題 :ニチニチソウCatharanthus roseusにおける 環 境 ストレスによるアルカロイド 生 合 成 促 進 機 構 の 解 析 支 援 額 :100,000 円 7) 黒 田 友 佳 子 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 1 年 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 研 究 課 題 : 園 芸 植 物 Portulaca oleraceaを 利 用 した 下 水 処 理 場 排 水 中 の 内 分 泌 攪 乱 物 質 17β-estradiol 除 去 システムの 開 発 支 援 額 :100,000 円 8) 松 田 悠 里 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 1 年 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 研 究 課 題 :Chlamydomonas sp. W80のATP 合 成 酵 素 サブユニットを 介 したストレス 耐 性 機 構 の 解 明 支 援 額 :100,000 円 9) 三 好 啓 太 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 1 年 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 研 究 課 題 : 淡 水 性 緑 藻 Chlamydomonas reinhardtiiにおける 適 合 溶 質 prolineの 生 合 成 調 節 機 構 の 解 析 支 援 額 :100,000 円 10) 村 岡 未 彩 ( 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 博 士 前 期 課 程 1 年 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 研 究 課 題 : 原 核 生 物 型 phytochelatin 合 成 酵 素 様 タンパク 質 の 機 能 解 析 支 援 額 :100,000 円 50

53 2-4. 国 際 シンポジウム 及 び 学 生 フォーラムの 開 催 (1) 国 際 シンポジウムの 開 催 健 康 環 境 の 国 際 動 向 に 関 する 最 新 情 報 の 収 集 を 目 的 とする 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログ ラム 健 康 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 第 2 回 国 際 シンポジウム 食 と 環 境 の 安 全 安 心 に 向 け たリスクマネージメント を 平 成 22 年 10 月 25 日 ( 月 )に 薬 学 研 究 科 2 号 館 特 別 講 義 室 において 開 催 した 小 林 資 正 薬 学 研 究 科 長 のあいさつ 平 田 收 正 運 営 委 員 長 による 本 事 業 の 紹 介 進 捗 状 況 の 報 告 住 村 欢 範 GLOCOL 准 教 授 による GLOCOL における 研 究 教 育 活 動 の 紹 介 に 引 き 続 き 以 下 の 招 待 講 演 者 によ る 講 演 があった < 招 待 講 演 者 > 基 調 講 演 : 池 道 彦 ( 大 阪 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 教 授 ) 招 待 講 演 : Nuttanan Sinchaipanid(タイ マヒドン 大 学 薬 学 部 教 授 ) Varapat Pakpeankitvatana(タイ マヒドン 大 学 薬 学 部 准 教 授 ) Vu Phong Tuc(ベトナム タイビン 医 科 大 学 健 康 環 境 部 門 講 師 ) Dang Ngoc Chanh(ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 化 学 環 境 技 師 ) Zhao Xudong( 中 国 農 業 大 学 人 文 発 展 学 院 社 会 学 研 究 科 研 究 科 長 ) Fang Chen( 中 国 農 業 大 学 食 品 科 学 栄 養 学 学 院 副 教 授 ) 基 調 講 演 をお 願 いした 池 道 彦 教 授 は 自 然 生 態 系 の 持 つ 自 浄 能 力 を 活 用 した 土 壌 水 系 の 環 境 保 全 及 び 浄 化 の 研 究 調 査 の 分 野 における 第 一 人 者 であり アジア 地 域 の 水 質 研 究 も 精 力 的 に 行 われて いる 本 シンポジウムでは 水 環 境 の 未 知 リスクとしての 内 分 泌 かく 乱 物 質 ~ 環 境 レチノイドに 焦 点 を 当 てて~ という 演 題 で 中 国 における 研 究 の 成 果 を 分 かりやすく 講 演 いただいた Nuttanan Sinchaipanid 教 授 および Varapat Pakpeankitvatana 准 教 授 が 所 属 するタイ マヒドン 大 学 は 本 事 業 の 海 外 交 流 プログラムにおける 拠 点 機 関 であり 両 教 授 には 平 成 22 年 9 月 に 実 施 し た 海 外 交 流 プログラム タイ 研 修 において 多 大 なご 協 力 をいただいた 本 シンポジウムでは Nuttanan Sinchaipanid 教 授 に 食 の 安 全 安 心 に 関 連 して 食 品 中 残 留 医 薬 品 の 問 題 について Varapat Pakpeankitvatana 准 教 授 に タイにおける 食 品 安 全 管 理 についてご 講 演 いただいた Vu Phong Tuc 講 師 が 所 属 するタイビン 医 科 大 学 は GLOCOL との 交 流 協 定 を 締 結 したベトナムに 7 つ ある 医 科 大 学 の 1 つであり 平 成 22 年 9 月 に 実 施 した 海 外 交 流 プログラム ベトナム 研 修 での 活 動 の 中 心 として 多 大 なご 協 力 をいただいた 本 シンポジウムでは ベトナム 北 部 のヒ 素 による 水 質 汚 染 に 関 する 問 題 をご 講 演 いただいた Dang Ngoc Chanh 化 学 環 境 技 師 からは ベトナム 南 部 における 水 の 安 全 管 理 処 理 に 関 してご 講 演 いただいた Chen Fang 副 教 授 は 中 国 農 業 大 学 食 品 科 学 栄 養 学 に 所 属 されており 中 国 における 食 品 安 全 食 品 加 工 研 究 の 主 要 な 研 究 者 である 本 シンポジウムでは 中 国 における 食 品 安 全 の 現 状 管 理 体 制 などについてご 講 演 いただいた Zhao Xudong 教 授 は 中 国 農 業 大 学 の 社 会 学 研 究 科 の 教 授 であり 中 国 伝 統 食 品 の 工 業 化 が 引 き 起 こす 食 品 汚 染 に 関 して 社 会 学 的 観 点 からご 講 演 いただいた 本 シンポジウムでは 理 系 の 先 生 方 のご 講 演 が 中 心 であったが 社 会 学 的 な 観 点 からの 講 演 もあり 文 理 融 合 型 のシンポジウムとなった また 国 際 シンポジウムということで 多 くの 発 表 者 が 英 語 で 51

54 の 発 表 を 行 った 一 部 母 国 語 の 発 表 もあり その 際 の 通 訳 は 大 阪 大 学 大 学 院 人 間 科 学 研 究 科 研 修 生 Pannee Saelim さん(タイ 語 ) 思 沁 夫 GLOCOL 特 任 准 教 授 ( 中 国 語 ) 住 村 欢 範 GLOCOL 准 教 授 (ベトナ ム 語 )が 務 めた その 後 平 成 22 年 8 月 および 9 月 に 実 施 した 海 外 交 流 プログラム 参 加 者 による 研 修 内 容 の 報 告 があった タイ 研 修 ベトナム 研 修 中 国 研 修 のそれぞれグループごとに 研 修 内 容 の 概 要 研 修 で 感 じたこと 等 オリジナリティあふれるプレゼンテーションが 行 われた また 昼 食 の 時 間 帯 を 利 用 し 本 プログラムで 実 施 している 学 生 提 案 型 課 題 研 究 支 援 プログラムに 採 択 された 合 計 17 件 ( 採 択 は 18 件 だが 1 名 欠 席 平 成 21 年 度 採 択 演 題 10 件 平 成 22 年 度 採 択 演 題 8 件 )の 研 究 計 画 及 び 成 果 のポスタープレゼンテーションを 実 施 した ポスター 作 製 および 質 疑 応 答 共 に 英 語 での 対 応 とし 国 際 交 流 を 深 めた 本 年 度 の 国 際 シンポジウムは 昨 年 度 よりも 多 くの 参 加 者 があり 薬 学 研 究 科 のみならず 人 間 科 学 研 究 科 医 学 系 研 究 科 医 科 学 専 攻 医 学 研 究 科 保 健 学 専 攻 外 国 語 学 部 の 大 学 院 生 学 部 生 の 参 加 もあった 討 論 も 非 常 に 活 発 かつ 有 意 義 であり 健 康 環 境 のリスクマネージメントに 対 する 関 心 の 高 まりを 感 じられるシンポジウムとなった また 本 年 度 の 本 プログラムの 活 動 内 容 を 広 く 周 知 できた ものと 考 えられる 以 下 にシンポジウムの 概 要 について 示 した < 出 席 者 > 合 計 86 名 の 出 席 者 があった 内 訳 は 以 下 の 通 りである 教 員 :19 名 ( 薬 学 研 究 科 :12 名 GLOCOL:6 名 工 学 研 究 科 :1 名 ) 海 外 からの 参 加 者 :18 名 ( 教 員 研 究 者 :10 名 大 学 院 生 :8 名 ) 大 学 院 生 :49 名 ( 薬 学 研 究 科 :39 名 人 間 科 学 研 究 科 :6 名 医 学 系 研 究 科 :3 名 外 国 語 学 部 : 1 名 ) < 会 場 風 景 > 小 林 研 究 科 長 あいさつ 平 田 運 営 委 員 長 : 本 事 業 の 紹 介 52

55 住 村 准 教 授 :GLOCOL の 活 動 紹 介 会 場 全 体 の 風 景 池 道 彦 教 授 : 基 調 講 演 質 疑 応 答 (1) ポスターセッション(1) ポスターセッション(2) ポスターセッション(3) ポスターセッション(4) 53

56 ポスターセッション(5) ポスターセッション(6) Nuttanan Sinchaipanid 教 授 : 招 待 講 演 Varapat Pakpeankitvatana 准 教 授 : 招 待 講 演 質 疑 応 答 (2) Vu Phong Tuc 講 師 : 招 待 講 演 Dang Ngoc Chanh 化 学 環 境 技 師 : 招 待 講 演 質 疑 応 答 (3) 54

57 Chen Fang 副 教 授 : 招 待 講 演 質 疑 応 答 (4) Zhao Xudong 教 授 : 招 待 講 演 タイ 研 修 グループ: 研 修 報 告 ベトナム 研 修 グループ: 研 修 報 告 中 国 研 修 グループ: 研 修 報 告 55

58 パンフレット 組織的な大学院教育改革推進プログラム 第2回国際シンポジウム 2010年10月25日 月 10:00 17:00 場所 大阪大学薬学研究科2号館特別講義室 1.開会のあいさつ 小林 プログラム 資正 薬学研究科 研究科長 2.プログラムの紹介 進捗状況の説明 平田 收正 薬学研究科 教授 3.グローバルコラボレーションセンターの活動 住村 欣範 グローバルコラボレーションセンター 准教授 4.基調講演 水環境の未知リスクとしての内分泌かく乱物質 環境レチノイドに焦点を当てて Endocrine Disruptors as Unknown Risk in Aquatic Environment: Focusing on Environmental Retinoides 池 道彦 大阪大学大学院工学研究科 教授 5.招待講演 Drug residues in food and current regulations. Nuttanan Sinchaipanid タイ マヒドン大学薬学部 教授 Management for food safety from farm to table. Varapat Pakpeankitvatana タイ マヒドン大学薬学部 准教授 The situation of water pollution and arsenic contamination of some Provinces in the North of Vietnam. Vu Phong Tuc ベトナム タイビン医科大学健康環境部門 講師 Water treatment safe water storange in the Mekong delta, South Vietonam. Dang Ngoc Chanh ベトナム ホーチミン市公衆衛生医療院 化学環境技師 Transformation and Contamination of traditional food due to industrialization in China 趙 旭東 中国農業大学人文 発展学院社会学研究科 研究科長 Food security in Contemporary China 陳 芳 中国農業大学食品科学 栄養学学院 副教授 6.国際交流プログラム実施報告 タイ訪問グループ ベトナム訪問グループ 中国訪問グループ 主催 大阪大学大学院薬学研究科/大阪大学グローバルコラボレーションセンター 組織的な大学院教育改革推進プログラム 健康環境リスクマネージメント専門家育成 Tel: URL: 56

59 < 日 本 語 プログラム> プログラム 10:00~10:10 (1) 開 会 の 挨 拶 小 林 資 正 ( 薬 学 研 究 科 研 究 科 長 ) 10:10~10:25 (2)プログラムの 紹 介 進 捗 状 況 平 田 收 正 ( 薬 学 研 究 科 教 授 ) 10:25~10:50 (3)グローバルコラボレーションセンターの 活 動 住 村 欢 範 (グローバルコラボレーションセンター 准 教 授 ) (4) 基 調 講 演 10:50~11:50 水 環 境 の 未 知 リスクとしての 内 分 泌 かく 乱 物 質 ~ 環 境 レチノイドに 焦 点 を 当 てて~ Endocrine Disruptors as Unknown Risk in Aquatic Environment: Focusing on Environmental Retinoides 池 道 彦 ( 大 阪 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 教 授 ) 12:30~13:30 提 案 型 共 同 研 究 プログラム 採 択 者 のポスター 発 表 (セミナー 室 ) 松 尾 一 彦 ( 薬 学 研 究 科 薬 剤 学 分 野 ) 山 下 琢 矢 ( 薬 学 研 究 科 毒 性 学 分 野 ) 田 雤 時 ( 薬 学 研 究 科 情 報 計 量 薬 学 分 野 ) 髙 橋 梓 ( 薬 学 研 究 科 生 体 機 能 分 子 化 学 分 野 ) 鈴 木 英 彦 ( 薬 学 研 究 科 生 体 機 能 分 子 化 学 分 野 ) 梅 野 明 子 ( 薬 学 研 究 科 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 黒 田 友 佳 子 ( 薬 学 研 究 科 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 松 田 悠 里 ( 薬 学 研 究 科 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 三 好 啓 太 ( 薬 学 研 究 科 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 村 岡 未 彩 ( 薬 学 研 究 科 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 吉 田 徳 幸 ( 薬 学 研 究 科 毒 性 学 分 野 ) 57

60 松 本 麻 希 ( 薬 学 研 究 科 分 子 反 応 解 析 学 分 野 ) 金 森 美 果 ( 薬 学 研 究 科 分 子 反 応 解 析 学 分 野 ) 李 相 儒 ( 薬 学 研 究 科 生 体 機 能 分 子 化 学 分 野 ) 金 田 洋 和 ( 薬 学 研 究 科 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) 原 田 昌 明 ( 薬 学 研 究 科 情 報 計 量 薬 学 分 野 ) 山 田 一 真 ( 薬 学 研 究 科 応 用 環 境 生 物 学 分 野 ) (5) 招 待 講 演 13:40~14:05 Drug residues in food and current regulations. Nuttanan Sinchaipanid(タイ マヒドン 大 学 薬 学 部 教 授 ) 14:05~14:30 Management for food safety from farm to table. Varapat Pakpeankitvatana(タイ マヒドン 大 学 薬 学 部 准 教 授 ) 14:30~14:55 The situation of water pollution and arsenic contamination of some Provinces in the North of Vietnam. Vu Phong Tuc(ベトナム タイビン 医 科 大 学 健 康 環 境 部 門 講 師 ) 14:55~15:20 Water treatment and safe water strange in the the Mekong delta, South Vietnam. Dang Ngoc Chanh(ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 化 学 環 境 技 師 ) 15:20~15:40 休 憩 15:40~16:05 中 国 伝 統 食 品 の 工 業 化 による 汚 染 について Transformation and Contamination of Traditional food due to industrialization in China. 趙 旭 東 ( 中 国 農 業 大 学 人 文 発 展 学 院 社 会 学 研 究 科 研 究 科 長 ) 16:05~16:30 中 国 における 食 品 安 全 の 現 状 Food security in Contemporary China 陳 芳 ( 中 国 農 業 大 学 食 品 科 学 栄 養 学 学 院 副 教 授 ) (6) 国 際 交 流 プログラム 実 施 報 告 16:30~16:45 タイ 訪 問 グループ 16:45~17:00 ベトナム 訪 問 グループ 58

61 17:00~17:15 中 国 訪 問 グループ (7) 情 報 交 換 会 17:30~ 59

62 < 英 語 プログラム> 2 nd International Symposium for Risk management for Food security and Environmental safety Program for Promoting Systematic University Education (Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Texhnology) October 25, :00-17:15 Graduate School of Pharmaceutical Sciences Program 10:00 Opening Remarks Motomasa Kobayashi (Dean, Graduate School of Pharmaceutical Science, Osaka Univ.) 10 : 10 Introduction of Cultivating professionals in health and environmental risk management Program Kazumasa Hirata (Graduate School of Pharmaceutical Science, Osaka Univ.) 10:25 Introduction of Global Collaboration Center activities Yoshinori Sumimura (Global Collaboration Center, Osaka Univ.) 10:50 Endocrine Disruptors as Unknown Risk in Aquatic Environment: Focusing on Environmental Retinoides Michihiko Ike (Graduate School of Engineering, Osaka Univ.) 11:50 Lunch 12:30 Poster presentation of Student-independent collaboration research program (at the Seminar room) Kazuhiko MATSUO (Lab. of Biotechnology and Therapeutics) Takuya YAMASHITA (Lab. of Toxicology and Safety Sciences) Yushi TIAN (Lab. of Environmental Pharmacometrics) Azusa TAKAHASHI (Lab. of Bio-Functiional Molecular Chemistry) Hidehiko SUZUKI (Lab. of Bio-Functiional Molecular Chemistry) Akiko UMENO (Lab. of Applied Environmental Biology) 60

63 Yukako KURODA (Lab. of Applied Environmental Biology) Yuri MATSUDA (Lab. of Applied Environmental Biology) Keita MIYOSHI (Lab. of Applied Environmental Biology) Misa MURAOKA (Lab. of Applied Environmental Biology) Tokuyuki YOSHIDA (Lab. of Toxicology and Safety Sciences) Maki MATSUMOTO (Lab. of Analytical Chemistry) Mika KANAMORI (Lab. of Analytical Chemistry) Xiangru LI (Lab. of Bio-Functiional Molecular Chemistry) Hirokazu KANEDA (Lab. of Applied Environmental Biology) Masaaki HARADA (Lab. of Environmental Pharmacometrics) Kazuma YAMADA (Lab. of Applied Environmental Biology) 13:40 Drug residues in food and current regulations Nuttanan Sinchaipanid (Faculty of Pharmacy, Mahidol Univ., Thailand) 14:05 Management for food safety from farm to table Varapat Pakpeankitvatana (Faculty of Pharmacy, Mahidol Univ., Thailand) 14:30 The situation of water pollution and arsenic contamination of some Provinces in the North of Vietnam Vu Phong Tuc (Environmental Health department, Thai Binh Medical Univ. Vietnam) 14:55 Water treatment and safe water strange in the the Mekong delta, South Vietnam Dang Ngoc Chanh (Institute of Hygiene and Public Health. Ho Chi Minh City., Vietnam) 15:20 Coffee Break 15:40 Transformation and Contamination of traditional food due to industrialization in China Zhao Xudong (College of Humanitiess and Development, China Agricultural Univ., China) 16:05 Food security in Contemporary China Fang Chen (College of Food Science and Nutritional Engineering, China Agricultural Univ., Chaina) 16:30 Reports of Oversea Visiting Program for Students 61

64 1) Visiting program in Thailand 2) Visiting program in Vietnam 3) Visiting program in China 17:30 Mixer 62

65 (2) 学 生 フォーラムの 開 催 国 際 競 争 力 およびコミュニケーション 能 力 の 養 成 を 目 的 とする 学 生 フォーラムを 平 成 22 年 10 月 26 日 ( 火 )に 薬 学 研 究 科 2 号 館 セミナー 室 において 開 催 した 本 プログラムでは 健 康 環 境 リスクマネージメント 高 度 専 門 家 養 成 の 必 要 性 - 食 と 環 境 の 安 全 安 心 の 保 証 新 興 再 興 感 染 症 の 的 確 な 予 防 のために- と 題 して タイ ベトナム 中 国 日 本 のそ れぞれの 観 点 から 食 あるいは 環 境 にまつわる 問 題 を 議 論 した 海 外 からの 招 待 者 ( 教 員 学 生 ) 提 案 型 共 同 研 究 に 採 択 された 学 生 ( 薬 学 研 究 科 ) 国 際 交 流 プログラムに 参 加 した 学 生 ( 薬 学 研 究 科 人 間 科 学 研 究 科 医 学 系 研 究 科 )が 食 あるいは 環 境 をテーマにそれぞれ 2 つの 小 グループに 分 かれ KJ 法 を 用 いることによって 国 際 的 な 視 点 から 問 題 課 題 の 抽 出 整 理 を 行 い 引 き 続 き 同 じグルー プで 解 決 すべき 最 優 先 課 題 の 決 定 とこれに 対 する 解 決 策 の 立 案 と 提 案 を 議 論 した 下 記 のように 4 つの 小 グループで 議 論 を 行 い 平 田 收 正 ( 薬 学 研 究 科 教 授 ) 小 峯 茂 嗣 (GLOCOL 特 任 助 教 ) 鍋 師 裕 美 ( 薬 学 研 究 科 特 任 助 教 )がチューター 役 を 務 めた いずれのグループも 議 論 発 表 質 疑 応 答 ともに 使 用 言 語 を 英 語 とし 通 訳 なしですべての 作 業 を 行 った E1 グループ:テーマ; 環 境 問 題 タイ:Varapad Pakpeankitvatana (マヒドン 大 学 准 教 授 ) Chompoonuch Sawaengsak (マヒドン 大 学 大 学 院 生 ) ベトナム:Vu Phong Tuc (タイビン 医 科 大 学 講 師 ) 日 本 : 黒 田 友 佳 子 ( 薬 学 研 究 科 M2) 村 岡 未 彩 ( 薬 学 研 究 科 M2) 田 雤 時 ( 薬 学 研 究 科 D2; 中 国 からの 留 学 生 ) 大 野 愛 子 ( 薬 学 研 究 科 M1) 金 田 洋 和 ( 薬 学 研 究 科 M1) E2 グループ:テーマ; 環 境 問 題 タイ:Ampol Mitrevej (マヒドン 大 学 教 授 ) Chaichanol Limwong (マヒドン 大 学 大 学 院 生 ) ベトナム:Dang Ngoc Chanh (ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 科 学 環 境 技 師 ) 日 本 : 梅 野 明 子 ( 薬 学 研 究 科 M2) 松 田 悠 里 ( 薬 学 研 究 科 M2) 原 田 昌 明 ( 薬 学 研 究 科 M1) 中 村 勇 斗 ( 薬 学 研 究 科 M1) 若 林 真 美 ( 医 学 系 研 究 科 医 科 学 専 攻 M1) F1 グループ:テーマ; 食 の 問 題 タイ:Duangmanee Maneerojpakdee (マヒドン 大 学 大 学 院 生 ) Koson Ting (マヒドン 大 学 大 学 院 生 ) ベトナム:Bui Thi Mai Huong (ベトナム 国 立 栄 養 院 主 任 研 究 員 ) Pham Thi Dung (タイビン 医 科 大 学 講 師 ) 63

66 Nguyen Bach Hoa Mi (ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 研 究 員 ) 中 国 :Wang Shasha ( 中 国 農 業 大 学 大 学 院 生 ) 日 本 : 岸 本 紗 也 加 ( 人 間 科 学 研 究 科 M1) 手 島 麻 実 子 ( 人 間 科 学 研 究 科 M1) 多 久 和 綾 子 ( 薬 学 研 究 科 M1) F2 グループ:テーマ; 食 の 問 題 タイ:Nevadee Somkitsiri (マヒドン 大 学 大 学 院 生 ) 中 国 :Zhao Xudong ( 中 国 農 業 大 学 教 授 ) Chen Fang ( 中 国 農 業 大 学 副 教 授 ) Qu Mingchun ( 中 国 農 業 大 学 大 学 院 生 ) Yang Sichao ( 中 国 農 業 大 学 大 学 院 生 ) 日 本 : 三 好 啓 太 ( 薬 学 研 究 科 M2) 山 田 一 真 ( 薬 学 研 究 科 M1) 十 田 麻 衣 ( 人 間 科 学 研 究 科 M1) 各 グループともに 活 発 な 議 論 が 行 われ 教 員 学 生 の 区 別 なくそれぞれが 自 分 の 意 見 を 述 べ 議 論 に 積 極 的 に 参 加 していた また 議 長 発 表 者 なども 大 学 院 生 が 積 極 的 に 役 割 分 担 し 英 語 でのプレ ゼンテーションを 堂 々と 行 っていた また 問 題 抽 出 解 決 策 の 立 案 など プレゼンテーション 用 の プロダクトも 各 グループが 工 夫 し 分 かりやすい 資 料 を 作 成 するなど 活 発 な 国 際 交 流 と プレゼン テーション 能 力 の 向 上 という 点 で 昨 年 度 の 学 生 フォーラムよりも 能 動 的 な 実 践 型 教 育 が 行 われたこ とがうかがえた 64

67 < 会 場 風 景 > 平 田 先 生 による KJ 法 の 説 明 E1 グループ 問 題 点 抽 出 E2 グループ 問 題 点 抽 出 F1 グループ 問 題 点 抽 出 F2 グループ 問 題 点 抽 出 E1 グループ 問 題 抽 出 プレゼンテーション E2 グループ 問 題 抽 出 プレゼンテーション F1 グループ 問 題 点 抽 出 プレゼンテーション 65

68 F2 グループ 問 題 点 抽 出 プレゼンテーション 会 場 全 体 の 様 子 E1 グループ 解 決 策 立 案 E2 グループ 解 決 策 立 案 F1 グループ 解 決 策 立 案 F2 グループ 解 決 策 立 案 E1 グループ 解 決 策 プレゼンテーション E2 グループ 解 決 策 プレゼンテーション 66

69 F1 グループ 解 決 策 プレゼンテーション F2 グループ 解 決 策 プレゼンテーション 質 疑 応 答 (1) 質 疑 応 答 (2) 平 田 先 生 によるまとめ Ampol 先 生 によるコメント Tuc 先 生 によるコメント Chen 先 生 によるコメント 67

70 全 体 集 合 写 真 68

71 <プログラム> 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 第 2 回 学 生 フォーラム 主 催 : 大 阪 大 学 大 学 院 薬 学 研 究 科 /グローバルコラボレーションセンター 健 康 環 境 リスクマネージメント 高 度 専 門 家 養 成 の 必 要 性 - 食 と 環 境 の 安 全 安 心 の 保 証 新 興 再 興 感 染 症 の 的 確 な 予 防 のために- 10:00~10:10 開 会 のあいさつ 10:10~10:25 自 己 紹 介 1.KJ 法 タイ ベトナム 中 国 で 国 際 的 に 問 題 となっている 健 康 環 境 リスクの 抽 出 と 整 理 - 調 査 研 究 の 成 果 を 参 考 にして- 10:25~10:30 作 業 説 明 10:30~11:50 作 業 11:50~12:30 発 表 討 論 12:30~13:40 昼 食 2. 問 題 点 への 対 応 最 重 要 課 題 最 優 先 課 題 の 決 定 と 対 応 策 の 提 案 13:40~13:50 作 業 説 明 13:50~15:10 作 業 15:10~15:50 発 表 討 論 15:50~16:00 閉 会 のあいさつ 69

72 おわりに 以 上 のように 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 の 平 成 22 年 度 報 告 書 を 取 りまとめた 平 成 21 年 10 月 に 本 事 業 が 採 択 されて 以 来 環 境 薬 学 領 域 の 教 員 及 びGLOCOLの 担 当 教 員 によって 運 営 委 員 会 を 組 織 し 事 業 計 画 にあげたプログラム の 実 施 に 向 けてを 協 議 を 重 ね 平 成 22 年 度 はそれを 実 践 した 本 事 業 の 大 きな 目 標 は 環 境 薬 学 領 域 の 大 学 院 教 育 の 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 を 推 進 することに ある 昨 年 度 に 薬 学 研 究 科 とGLOCOLの 連 携 のもとで 整 備 した 大 阪 大 学 の 海 外 教 育 研 究 拠 点 や 交 流 協 定 機 関 共 同 研 究 機 関 との 連 携 体 制 により 実 りの 大 きい 海 外 研 修 プログラムを 実 施 すること ができたものと 考 えている また タイ ベトナム 中 国 から 研 究 者 および 大 学 院 生 を 招 へいし 日 本 での 教 育 や 研 究 の 現 状 を 紹 介 できたことは 双 方 にとって 有 意 義 なものになったと 考 えている さ らに 健 康 環 境 リスクマネージメントに 関 して 最 前 線 で 活 躍 する 研 究 者 や 行 政 官 を 招 いて 実 施 した 国 際 シンポジウムや 学 生 フォーラムは 目 的 とする 大 学 院 生 及 び 学 部 生 の 国 際 的 な 視 点 での 解 析 能 力 や 使 命 感 の 涵 養 国 際 的 競 争 力 やコミュニケーション 能 力 の 養 成 に 対 して 非 常 に 有 効 であった したが って これらの 大 学 院 教 育 の 国 際 化 を 推 進 するプログラムについては 順 調 に 遂 行 できたものといえ る また 本 プログラムの 成 果 は ホームページ( およびパンフレット( 資 料 6)にまとめ 広 く 公 開 している しかしながら 多 くのプログラムに 関 していくつかの 問 題 反 省 点 が 残 されたことも 事 実 であり 平 成 23 年 度 は 外 部 評 価 や 自 己 評 価 学 生 による 評 価 の 結 果 を 十 分 に 反 映 させた 教 育 効 果 の 高 いプ ログラムの 企 画 運 営 を 図 り 環 境 薬 学 領 域 の 大 学 院 教 育 改 革 を 推 進 することによって 社 会 的 ニー ズが 高 い 健 康 環 境 リスクマネージメントの 専 門 家 育 成 の 達 成 を 目 指 したい 平 成 23 年 3 月 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 運 営 委 員 会 70

73 資 料 1: 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 講 義 内 容 アンケート 71

74 平 成 22 年 応 用 環 境 生 物 学 特 論 講 義 内 容 担 当 教 員 : 平 田 收 正 原 田 和 生 鍋 師 裕 美 ( 薬 学 研 究 科 ) 住 村 欣 範 思 沁 夫 (GLOCOL) 単 位 :1 単 位 開 講 期 間 : 前 期 ( 前 半 ) 水 曜 1 限 ( 平 成 22 年 4 月 14 日 ~ 平 成 22 年 6 月 2 日 ) 開 講 場 所 : 第 2 講 義 室 第 3 講 義 室 授 業 の 目 的 本 科 目 は 薬 学 研 究 科 とグローバルコラボレーションセンターが 共 同 で 実 施 する 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 の 一 環 として 開 講 する 本 科 目 では まずヒトの 健 康 に 対 して 直 接 的 間 接 的 に 悪 影 響 を 与 える 食 や 環 境 の 汚 染 感 染 症 など について その 現 状 と 対 策 に 関 する 基 礎 知 識 基 礎 情 報 を 習 得 する さらに これをもとに 研 究 科 横 断 型 大 学 院 科 目 の 利 点 を 生 かした 多 様 な 領 域 における 実 践 的 な 問 題 解 決 能 力 の 養 成 や 海 外 情 勢 の 調 査 活 動 を 通 して 国 際 的 な 視 野 で 指 導 的 な 立 場 で 食 と 環 境 の 安 全 安 心 の 確 保 及 び 感 染 症 の 的 確 な 予 防 を 主 導 し 健 康 被 害 を 未 然 に 防 ぐことができる 人 材 すなわち 健 康 環 境 リ スクマネージメントの 高 度 専 門 家 の 育 成 を 目 指 す 講 義 の 内 容 健 康 環 境 リスクマネージメントの 高 度 専 門 家 の 育 成 を 目 的 として 大 阪 大 学 が 海 外 に 展 開 する 教 育 研 究 拠 点 や 薬 学 研 究 科 とグローバルコミュニケーションセンターの 共 同 研 究 機 関 との 密 な 連 携 により 環 境 薬 学 教 育 の 高 度 化 実 質 化 及 び 国 際 化 を 図 るプログラムを 実 施 する 講 義 内 容 として は 課 題 探 求 能 力 及 び 問 題 解 決 能 力 の 養 成 に 有 効 な 小 グループ 単 位 での 講 義 や 自 己 学 習 演 習 に 加 え 国 際 的 かつ 学 際 的 視 点 にたった 情 報 収 集 解 析 能 力 及 びリスクコミュニケーション 能 力 の 養 成 に 向 けた 海 外 調 査 研 修 及 び 海 外 招 聘 研 究 員 との 合 同 研 修 等 を 実 施 する 授 業 計 画 1) 食 の 汚 染 環 境 の 汚 染 感 染 症 の 蔓 延 などの 健 康 環 境 リスクに 関 する 講 義 及 び 自 己 学 習 によ る 現 状 及 びその 対 策 に 関 する 情 報 の 収 集 および 解 析 2) 最 新 機 器 及 び 最 新 技 術 を 用 いた 実 習 による 環 境 リスクの 実 践 的 解 析 手 法 の 習 得 3) 小 グループ 討 論 (PBL:チュートリアル 教 育 )での 健 康 環 境 リスクに 対 する 適 切 な 対 応 策 の 立 案 72

75 等 による 問 題 解 決 能 力 の 養 成 4) 国 内 及 び 海 外 における 調 査 研 究 インターンシップによる 実 践 的 情 報 収 集 解 析 能 力 及 びリス クコミュニケーション 能 力 の 養 成 73

76 授 業 日 程 および 内 容 基 礎 プログラム 1. 4 月 14 日 ( 水 ): 第 2 講 義 室 出 席 人 数 :47 人 ( 薬 学 保 健 学 人 間 科 学 基 礎 工 学 研 究 科 ) ガイダンス 平 田 原 田 鍋 師 住 村 思 担 当 教 員 の 紹 介 授 業 内 容 授 業 計 画 の 説 明 など 講 義 原 田 ;40 分 食 の 汚 染 環 境 の 汚 染 感 染 症 の 蔓 延 等 の 健 康 環 境 リスク(1) ナイジェリアの 食 環 境 の 現 状 と 社 会 的 背 景 に 関 しての 概 説 2. 4 月 21 日 ( 水 ): 第 2 講 義 室 出 席 人 数 :35 人 講 義 1 鍋 師 ; 40 分 食 の 汚 染 環 境 の 汚 染 感 染 症 の 蔓 延 等 の 健 康 環 境 リスク(2) 化 学 物 質 のリスクマネージメントの 紹 介 としてナノマテリアルの 安 全 性 に 関 する 研 究 およ び 世 界 の 取 り 組 みを 概 説 感 染 症 問 題 として 結 核 の 罹 患 の 推 移 と 世 界 の 状 況 対 策 に 関 する 概 説 講 義 2 思 ; 30 分 中 国 の 現 状 の 紹 介 中 国 の 経 済 日 本 との 関 係 性 などの 概 説 海 外 研 修 での 実 習 予 定 の 紹 介 小 グループディスカッションのグループ 分 け 平 田 5 グループ(1 グループ 7 名 ~8 名 )に 配 分 各 グループに 1 人 は 薬 学 研 究 科 以 外 の 学 生 が 入 るように 調 整 グループメンバーの 決 定 は 教 員 で 実 施 3. 4 月 28 日 ( 水 ): 第 2 講 義 室 第 3 講 義 室 出 席 人 数 :32 人 74

77 講 義 住 村 : 30 分 : 第 2 講 義 室 ベトナムの 現 状 の 紹 介 ベトナムにおける 食 の 安 全 に 関 しての 概 説 海 外 研 修 での 実 習 予 定 の 紹 介 作 業 内 容 の 説 明 平 田 テーマ 決 定 に 関 する 説 明 下 記 の 点 を 網 羅 できるテーマを 設 定 すること 健 康 環 境 リスクに 関 わる 問 題 ( 感 染 症 食 の 安 全 環 境 衛 生 など)であること 国 際 的 な 視 点 で 情 報 収 集 を 行 うこと 海 外 地 域 (タイ ベトナム 中 国 あるいは 他 の 地 域 )と 日 本 との 比 較 や 関 係 性 も 調 査 解 析 すること 小 グループディスカッション(1): 第 3 講 義 室 調 査 テーマの 決 定 下 記 の 点 に 留 意 して 学 生 が 自 由 にテーマを 設 定 出 席 簿 にテーマを 記 入 して 提 出 健 康 環 境 リスクに 関 わる 問 題 ( 感 染 症 食 の 安 全 環 境 衛 生 など)であること 国 際 的 な 視 点 で 情 報 収 集 を 行 うこと 海 外 地 域 (タイ ベトナム 中 国 あるいは 他 の 地 域 )と 日 本 との 比 較 や 関 係 性 も 調 査 解 析 すること 学 生 の 様 子 ( 鍋 師 主 観 ) 全 体 的 に 感 染 症 に 関 連 する 問 題 をテーマにするグループが 多 い 日 本 と 海 外 地 域 の 比 較 は 住 居 地 域 食 生 活 水 生 活 環 境 など グループごとに 異 なる 観 点 からアプローチしようとしている 社 会 人 修 士 の 方 や 人 科 の 学 生 が 中 心 となってディスカッションしているグループが 多 い(A C E グループ) 各 グループの 大 まかなテーマ 内 容 A: 感 染 症 と 水 質 ;ベトナム B: 感 染 症 と 住 居 地 域 ( 農 村 部 都 市 部 );ベトナム C: 感 染 症 と 給 食 ; 中 国 タイなど D: 食 の 安 全 法 の 整 備 ; 中 国 E: 感 染 症 と 下 水 整 備 (トイレ); 南 アフリカ 4. 5 月 12 日 ( 水 ): 第 3 講 義 室 出 席 人 数 :32 人 75

78 作 業 内 容 の 説 明 平 田 テーマの 確 定 ( 見 直 し 可 ) 現 状 分 析 ( 主 作 業 ) 対 策 の 立 案 今 後 のスケジュールについて 平 田 5 月 19 日 対 策 の 立 案 発 表 用 プロダクトの 作 成 海 外 研 修 希 望 調 査 5 月 26 日 発 表 討 論 発 表 準 備 10 分 発 表 討 論 各 12 分 ( 発 表 9 分 質 疑 応 答 3 分 ) 総 合 討 論 20 分 小 グループディスカッション(2) テーマの 確 定 前 回 の 講 義 で 決 定 したテーマの 見 直 し) 現 状 分 析 対 策 の 立 案 各 自 持 ち 寄 った 資 料 や インターネット 検 索 を 用 いて テーマに 関 連 する 情 報 を 収 集 グループ 内 でディスカッション 学 生 の 様 子 B グループは 薬 情 の 研 究 室 に 移 動 して 作 業 他 のグループは 第 3 講 義 室 内 でイン ターネット 検 索 をしながら テーマの 見 直 しと 現 状 分 析 を 実 施 A グループは 当 初 設 定 したテーマでは 情 報 が 集 められなかったため テーマを 変 更 した 様 子 5. 5 月 19 日 ( 水 ): 第 3 講 義 室 出 席 人 数 :31 人 小 グループディスカッション(3) 情 報 収 集 解 析 対 応 策 解 決 策 の 策 定 76

79 発 表 用 パワーポイントの 作 成 海 外 研 修 の 希 望 調 査 5 月 26 日 に 希 望 者 のみ 提 出 学 生 の 様 子 B グループは 薬 情 の 研 究 室 に 移 動 して 作 業 他 のグループは 第 3 講 義 室 内 でイン ターネット 検 索 をしながら テーマの 見 直 しと 現 状 分 析 を 実 施 図 表 など スライドの 作 成 も 並 行 して 進 めているグループが 多 い 2 限 目 が 休 講 であったこともあり B グループと E グループ 以 外 は 作 業 を 続 行 各 自 分 担 を 決 めてスライド 作 成 を 宿 題 としていた 様 子 レポートについて 平 田 提 出 期 限 :6 月 2 日 ( 水 ) 内 容 : 各 グループの 研 究 テーマについて 情 報 収 集 の 結 果 策 定 した 問 題 解 決 策 対 応 策 に 関 して その 他 形 式 : 指 定 なし 6. 5 月 26 日 ( 水 ): 第 2 講 義 室 出 席 人 数 :29 人 本 日 の 内 容 に 関 して 平 田 発 表 準 備 (10 分 程 度 ) 発 表 (9 分 発 表 3 分 質 疑 ) 海 外 研 修 アンケートについて( 講 義 終 了 後 に 回 収 ) 講 義 に 関 するアンケートについて( 講 義 終 了 後 に 回 収 ) レポート 提 出 について A4 サイズ 2 枚 程 度 提 出 は 6/2 までに 教 務 係 か 平 田 先 生 のメールボックスへ 6/2 にガイダンスに 参 加 する 人 はその 時 でも 可 プロダクトを 盛 り 込 む メモリスティックの 回 収 も 6/2 に 行 う 発 表 準 備 グループごとに 集 まり 最 終 調 整 77

80 発 表 (9 分 質 疑 コメント 3 分 ) A: 水 系 感 染 症 ~ 吹 田 市 とバンコクの 比 較 ~ 発 表 内 容 タイでは 水 系 感 染 症 である 急 性 下 痢 症 の 罹 患 率 が 高 い 吹 田 市 の 上 下 水 道 と 比 較 して バンコクの 上 下 水 道 には 下 記 のような 問 題 点 が ある 上 水 道 の 普 及 率 は 高 いが 整 備 不 良 によって 汚 水 の 混 入 がある 下 水 処 理 として 日 本 のように 塩 素 消 毒 が 実 施 されていない 汚 水 と 雤 水 を 混 合 処 理 しているため 雤 季 には 汚 水 処 理 能 力 を 上 回 る 水 が 流 れ 込 む 対 策 上 水 道 の 配 管 のメンテナンスを 行 う 水 道 水 をそのまま 飲 まないように 心 掛 ける 汚 水 と 雤 水 を 分 離 して 処 理 する 処 理 した 汚 水 は 塩 素 消 毒 後 放 流 する 衛 生 教 育 を 徹 底 する 質 問 コメント 下 水 道 は 人 口 当 たりに 足 りているのか( 加 藤 さん) だれが 中 心 となってやっていくのか( 思 先 生 ) 現 地 を 調 査 し 現 状 を 知 った 上 でマスタープランを 立 案 できればよいのではな いか( 平 田 先 生 ) 78

81 B:ベトナムにおける 感 染 症 - 都 市 農 村 の 比 較 を 通 じて- 発 表 内 容 ベトナムでは 都 市 部 と 農 村 部 で 所 得 や 医 療 の 差 が 大 きいという 現 状 がある 農 村 都 市 部 で 罹 りやすい 感 染 症 も 異 なっている 農 村 部 では マラリア デング 熱 など 蚊 が 媒 介 する 感 染 症 が 多 い 原 因 : 自 然 環 境 ライフスタイル 医 療 の 不 備 など 対 策 : 衛 生 教 育 殺 虫 スプレーの 配 布 など 都 市 部 では 水 系 感 染 症 が 多 い 原 因 : 下 水 処 理 施 設 がない 川 で 物 を 洗 う 生 活 習 慣 生 野 菜 を 好 む 食 習 慣 人 口 の 急 増 川 の 氾 濫 運 河 の 利 用 など 対 策 : 上 下 水 道 の 整 備 住 民 教 育 川 の 氾 濫 の 防 止 など これらの 対 策 には ベトナムだけではなく 他 の 国 からの 援 助 が 必 要 質 問 コメント 他 国 からの 援 助 とは 具 体 的 にどのようなことを 考 えているか( 三 田 先 生 ) ベトナムのデータはどこから 得 たのか 市 場 とはどのくらいの 規 模 か( 尐 し 現 状 と 乖 離 している 情 報 があった)( 住 村 先 生 ) C:ベトナムの 食 と 衛 生 発 表 内 容 ベトナムでは 現 在 食 品 衛 生 調 査 に 力 を 入 れている 79

82 汚 染 された 食 品 の 回 収 ( 禁 止 食 品 添 加 物 が 使 用 されたアメや 漬 物 など)が 行 われている ベトナムの 上 水 道 の 整 備 と 赤 痢 上 水 道 の 普 及 率 :ベトナム 69% 赤 痢 の 発 生 が 多 い 日 本 1965 年 ごろ 69% 赤 痢 患 者 10 万 人 を 超 えていた が 現 在 では 普 及 率 98%で 赤 痢 の 発 生 は 0 日 本 の 食 に 関 する 法 律 食 品 衛 生 法 食 の 公 害 (イタイイタイ 病 や 水 俣 病 森 永 ヒ 素 ミルクなど)を 発 端 にして 食 に 関 する 法 律 の 整 備 が 進 んだという 背 景 がある 食 中 毒 の 発 生 は 日 本 の 方 が 受 診 率 が 高 いことから 食 中 毒 患 者 数 は ベトナ ムの 5 倍 多 い 対 策 持 続 可 能 な 対 策 にする 必 要 がある 法 の 整 備 を 行 う 必 要 がある 現 地 の 人 に 対 する 研 修 や 教 育 によって 現 地 の 人 自 身 が 現 状 を 正 しく 理 解 することを 援 助 していく( 日 本 の 過 去 の 経 験 を 踏 まえつつ) 質 問 コメント 日 本 とベトナムでは 民 主 主 義 と 社 会 主 義 という 大 きな 違 いがあるが それが 住 民 の 取 り 組 み( 政 府 への 要 望 活 動 )などにどのように 影 響 すると 考 えているか ( 小 峯 先 生 ) 80

83 D: 中 国 輸 入 作 物 の 残 留 農 薬 発 表 内 容 日 本 の 野 菜 輸 入 国 第 一 位 が 中 国 逆 に 中 国 の 食 品 輸 出 先 の 第 一 位 が 日 本 と 両 国 は 食 品 の 輸 出 入 で 密 接 に 関 連 している 特 に 2003 年 以 降 中 国 からの 輸 入 量 増 加 中 国 では 供 給 過 剰 の 解 消 や 高 品 質 低 コストを 目 標 に 掲 げている 中 国 食 品 による 問 題 毒 ニラ 事 件 ( 中 国 国 内 で 起 こった 残 留 農 薬 による 有 機 リン 中 毒 ) 毒 ギョーザ 事 件 ( 残 留 農 薬 ではなく 故 意 の 混 入 ) 残 留 農 薬 について 日 本 で 禁 止 されているような 毒 性 の 高 い 農 薬 が 中 国 内 では 使 用 されて いる( 例 メタミドホス) 輸 入 検 疫 で 不 適 合 となるのは 中 国 製 のものが 多 い 残 留 農 薬 の 規 制 は 規 制 項 目 が 尐 ない 検 出 感 度 検 出 技 術 レベルが 低 い 検 出 に 時 間 がかかるなどの 問 題 点 がある メタミドホスの 使 用 禁 止 後 も 闇 取 引 によって 使 用 が 続 いている 対 策 安 全 評 価 基 準 を 改 定 (より 厳 しく) 違 法 農 薬 を 取 り 締 まる 質 問 コメント 教 育 の 観 点 ではどうか( 思 先 生 ) 81

84 E: 南 アフリカ ~WC は 安 全 か~ 発 表 内 容 南 アフリカでは 黒 人 の 貧 困 が 問 題 白 人 と 黒 人 の 格 差 はアパルトヘイトなどの 歴 史 的 背 景 が 大 きく 影 響 している 南 アフリカの 三 大 感 染 症 AIDS(570 万 人 ) 結 核 (692 人 /10 万 人 ) マラリア(6615 人 ) 貧 困 治 安 の 悪 化 感 染 症 の 蔓 延 という 負 のサイクルが 形 成 されているのが 問 題 持 続 した 開 発 が 困 難 で 援 助 プロジェクトが 終 了 してしまうと 資 金 不 足 になり 継 続 ができなくなる 対 策 健 康 経 済 教 育 産 業 を 総 合 的 に 支 援 する 必 要 がある 健 康 : 医 療 サービスへのアクセスに 格 差 があり 貧 困 層 の 人 たちは 暴 力 な どによる 死 亡 率 も 高 い 国 民 皆 保 険 制 度 の 導 入 教 育 : 就 学 率 の 向 上 衛 生 教 育 の 実 施 経 済 産 業 : 農 業 中 心 から 金 などの 鉱 物 観 光 産 業 などへと 産 業 を 移 行 させ 活 性 化 させる 雇 用 の 創 出 経 済 発 展 につながり 失 業 率 の 低 下 やインフラ 整 備 治 安 の 回 復 などにつながる 質 問 コメント 現 在 治 安 の 改 善 の 妨 げになっているものは 何 か( 小 峯 先 生 ) 南 アフリカの 国 際 社 会 における 位 置 づけも 考 える 必 要 がある( 思 先 生 ) 82

85 総 合 討 論 今 回 の 対 策 に 自 分 たちの 技 術 をどのように 活 かすことができるかを 考 えてほしい( 住 村 先 生 ) 対 策 まで 考 えることが 重 要 ではあるが それを 相 手 に 押 し 付 けることがないような 形 での 提 案 をする 必 要 がある( 三 田 先 生 ) 日 本 ではどうだったかを 知 っておくことが 重 要 現 地 の 人 に 説 明 できるように( 三 田 先 生 ) 83

86 アドバンスドプログラム 7. 6 月 3 日 ( 水 ): 第 2 講 義 室 出 席 人 数 :14 人 本 日 の 内 容 に 関 して 平 田 渡 航 先 の 決 定 希 望 を 2 カ 国 出 していた 人 は 1 カ 国 にしぼる タイ:7 名 ベトナム:5 名 中 国 :2 名 研 修 国 ごとに 集 合 し 打 合 せ 担 当 教 員 タイ: 平 田 宮 本 鍋 師 ベトナム: 住 村 小 峯 原 田 鍋 師 中 国 : 思 三 田 鍋 師 渡 航 希 望 時 期 の 決 定 タイ:9/12~9/26 の 間 の 1 週 間 ベトナム:8/20~8/27 or 8/29~9/3 中 国 :8/29~9/5 or 8/8~8/14 研 修 内 容 について 参 加 者 でテーマ 訪 問 先 について 議 論 タイ: 感 染 症 中 心 病 院 の 見 学 衛 生 状 況 調 査 なども 希 望 可 能 な 訪 問 先 研 修 内 容 1 マヒドン 大 学 薬 学 部 (Ampol 教 授 ) 公 衆 衛 生 学 部 (Duangrat 准 教 授 ) 実 施 形 態 : 施 設 見 学 大 学 院 生 との 情 報 交 換 合 同 調 査 実 施 内 容 : 大 学 としての 感 染 症 対 策 への 取 り 組 み 大 学 としての 食 環 境 の 安 全 管 理 への 取 り 組 み 2 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センター( 関 センター 長 ) 実 施 形 態 : 現 地 情 報 の 取 得 見 学 施 設 の 紹 介 調 査 研 究 の 仲 介 実 施 内 容 : 現 地 企 業 における 食 環 境 の 安 全 管 理 体 制 (タイ 科 学 技 術 研 究 所 (TISTR) タイ 上 野 製 薬 株 式 会 社 K. Y. Intertrade Co., Ltd.) 84

87 3 大 阪 大 学 タイ 感 染 症 共 同 研 究 センター( 浜 田 センター 長 ) 実 施 形 態 : 施 設 見 学 現 地 研 究 者 との 情 報 交 換 国 際 機 関 に 所 属 する 日 本 人 との 情 報 交 換 実 施 内 容 :タイ 東 南 アジアにおける 感 染 症 の 現 状 とその 対 策 4 その 他 の 機 関 ラマチボディ 病 院 サミディヴェート 病 院 ベトナム: 現 地 の 生 薬 などの 調 査 も 希 望? 可 能 な 訪 問 先 研 修 内 容 1 タイビン 医 科 大 学 ホウ 砂 着 色 料 ホルムアルデヒドの 食 品 における 使 用 状 況 農 村 の 市 場 で 売 られている 食 品 における 添 加 物 の 使 用 状 況 販 売 者 の 認 識 と 村 の 医 療 センターおよび 行 政 の 対 応 井 戸 水 と 貝 類 のヒ 素 による 汚 染 状 況 と 健 康 に 対 するリスク ヒ 素 の 汚 染 の 状 況 およびこれまでにとられた 解 決 のための 方 法 村 の 医 療 センターおよび 行 政 の 対 応 消 化 器 疾 患 を 持 つ 人 に 対 する 薬 用 植 物 の 利 用 と 治 療 の 実 態 消 化 器 に 疾 病 を 持 つ 人 のために 食 事 として 処 方 する 薬 用 植 物 の 利 用 科 学 的 な 成 分 分 析 と 民 間 知 識 の 比 較 考 察 現 在 の 農 村 における 食 品 中 の 菌 類 と 細 菌 及 び 畜 産 における 予 防 用 抗 生 物 質 に 対 する 認 識 五 穀 と 豆 類 におけるアフラトキシン 市 場 で 売 られている 食 品 の 微 生 物 汚 染 状 況 と 販 売 者 消 費 者 の 認 識 農 家 世 帯 の 薬 料 生 産 と GAP ASEAN 基 準 及 び 地 方 の 指 導 者 の 方 針 農 家 世 帯 における 薬 料 の 生 産 状 況 と GAP ASEAN 基 準 の 比 較 GAP ASEAN( 農 業 適 正 規 範 ) 達 成 に 向 けた 保 健 省 の 政 策 と 支 援 工 芸 村 における 環 境 汚 染 と 関 連 する 疾 病 の 疫 学 的 調 査 生 産 環 境 における 感 染 物 質 の 排 出 状 況 および 疾 病 の 疫 学 的 データ 生 産 者 の 認 識 と 村 の 医 療 センターおよび 行 政 の 対 応 2 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 行 政 機 関 における 食 品 安 全 衛 生 に 関 する 分 析 分 析 の 設 備 技 能 の 状 況 地 方 における 分 析 機 関 の 行 政 的 な 役 割 ビンディエン 農 産 物 卸 売 市 場 大 規 模 卸 売 市 場 における 食 品 の 流 通 状 況 85

88 市 場 における 食 品 安 全 衛 生 管 理 の 状 況 3 保 健 省 食 品 安 全 衛 生 管 理 局 国 家 レベルの 食 品 安 全 管 理 政 策 改 正 食 品 安 全 管 理 法 について 安 全 管 理 体 制 と 今 後 の 課 題 4 国 立 栄 養 学 研 究 所 ハノイ 市 西 湖 における 水 質 汚 染 の 状 況 ナムディン 省 における 水 の 浄 化 ニンビン 省 における 生 物 種 と 食 品 利 用 中 国 : 食 品 の 安 全 関 連 で 農 場 の 視 察 などを 希 望 可 能 な 訪 問 先 研 修 内 容 1 北 京 大 学 2 青 島 大 学 3 中 国 農 業 大 学 86

89 平 成 22 年 応 用 環 境 生 物 学 特 論 授 業 アンケート 集 計 結 果 実 施 日 : 平 成 22 年 5 月 26 日 対 象 : 応 用 環 境 生 物 学 特 論 を 受 講 の 修 士 1 年 生 29 名 形 式 : 無 記 名 による 記 述 式 アンケート 1. 授 業 の 目 標 について このままでよい 改 善 が 必 要 である 26 名 3 名 どのような 改 善 が 必 要 か 目 標 が 高 いのに 単 位 が 1 単 位 なのは 少 ない ある 程 度 テーマの 範 囲 を 絞 った 方 がスムーズに 進 むと 思 う 異 なる 研 究 科 の 視 点 を 知 る という 点 は 良 かったが グループ 討 論 の 際 それぞれ の 視 点 をどうすればうまく 融 合 できるかという 点 に 関 して 手 助 けがほしかった 今 後 取 り 上 げてほしいテーマ 感 染 症 について 安 心 面 について 日 本 と 他 国 との 比 較 口 蹄 疫 など 家 畜 の 感 染 症 食 の 安 全 安 心 について 87

90 2. 授 業 の 形 態 について このままでよい 改 善 が 必 要 である 16 名 13 名 どのような 改 善 が 必 要 か PC の 台 数 が 少 なく 調 査 が 非 効 率 的 だった 調 査 環 境 を 整 える 調 査 の 内 容 が 薄 いものになってしまった(Wikipedia レベル) 適 切 な 情 報 収 集 ツールを 紹 介 する 調 査 資 料 作 成 などの 時 間 が 短 く 講 義 時 間 外 のグループ 内 のやり 取 りが 困 難 だっ た テーマ 決 定 であまり 迷 わないようにしてほしい テーマ 選 択 制 の 導 入 など 授 業 の 最 初 の 方 からグループ 討 論 ができたらよかった 1 グループの 人 数 が 多 く 議 論 がまとまらなかった 5 人 程 度 が 適 切 だと 思 う 遅 刻 者 が 多 くグループワークがうまく 進 まなかったことがあったので 遅 刻 者 はチェッ クしてほしい 毎 回 集 まる 意 味 がわからなかった 今 後 実 施 してほしい 授 業 形 態 講 義 の 後 に 討 論 をする グループを 少 人 数 にしたグループ 討 論 大 人 数 でのディベートを 取 り 入 れた 授 業 文 系 の 学 生 にも 理 解 できるよう 理 系 の 学 生 にとって 基 礎 的 な 事 柄 に 関 しても 説 明 を 加 える 授 業 時 間 以 外 にも 作 業 を 行 わないといけないような 形 式 は 避 けてほしい 出 席 ではなく 毎 回 の 進 捗 状 況 を 電 子 ファイルで 提 出 する 形 式 の 授 業 88

91 3. その 他 の 意 見 良 かった 点 他 学 部 の 人 と 話 をすることにより 刺 激 を 得 ることができ 良 い 経 験 になった 多 面 的 な 視 点 から 考 えることができた 色 々な 知 識 を 得 ることができた ある 国 における 問 題 を 提 起 し その 解 決 策 を 考 える 上 で 日 本 との 違 いを 考 えること の 重 要 性 を 認 識 できた 日 本 での 問 題 解 決 方 法 を 踏 まえて 発 展 途 上 国 における 問 題 解 決 に 取 り 組 んでい くことが 重 要 だと 認 識 できた 初 対 面 の 人 との 交 流 は 新 鮮 でよかった 全 体 を 通 して 教 育 の 大 切 さを 知 れた 自 分 もいつかは 教 育 できる 人 間 になりたい 他 の 授 業 と 異 なった 形 で 問 題 に 取 り 組 めて 面 白 かった グループでの 取 り 組 みだったため 足 りない 部 分 を 補 い 合 って 良 い 内 容 を 学 ぶこと ができる 良 い 授 業 だった ありがとうございました 悪 かった 点 薬 学 研 究 科 の 人 が 多 かったので もっと 他 の 研 究 科 の 人 がいればより 良 い 授 業 に なったと 思 う 海 外 研 修 に 参 加 したい 人 としたくない 人 で 授 業 に 対 する 意 気 込 みが 違 い やりにく かった より 充 実 した 発 表 をするために グループ 討 論 の 時 間 がもっとほしかった 他 研 究 科 の 人 たちともっと 深 い 議 論 をして 交 流 を 深 めることもしたかった 多 くの 先 生 に 来 ていただきていたのに あまり 活 かされていなかった(GLOCOL の 先 生 方 の 国 際 的 な 視 点 での 話 をもっと 聞 いてみたかった) スライド 作 りが 大 変 だった 人 数 が 多 く 役 割 分 担 がうまくできなかった 89

92 授 業 時 間 外 の 負 担 が 多 かった 海 外 の 状 況 など もっと 講 義 をしてほしかった 教 員 が 求 める 質 の 発 表 を 授 業 内 で 作 成 するのは 不 可 能 その 他 薬 学 の 専 門 知 識 だけを 持 って 途 上 国 に 行 ってもうまくいかないことがあることを 学 生 さんたちに 知 ってほしい 90

93 2011/2/24 タイにおける 流 行 疾 患 水 系 感 染 症 ~ 吹 田 市 とバンコクの 比 較 ~ 訪 問 予 定 国 ;タイではどのような 病 気 が 流 行 しているのか 疾 患 罹 患 人 数 ( 10 万 人 当 たり) 1 位 急 性 下 痢 症 位 出 血 性 結 膜 炎 位 原 因 不 明 熱 位 肺 炎 位 食 中 毒 急 性 下 痢 症 は 疾 患 別 死 亡 率 でも4 位 グループA 水 環 境 の 改 善 により これらの 疾 病 を 予 防 できるのでは? タイと 日 本 の 概 況 タイ 日 本 人 口 6700 万 人 1 億 3000 万 人 GDP(1 人 あたり) 8224ドル 34115ドル 気 候 熱 帯 モンスーン 温 帯 年 間 降 水 量 (mm) 年 改 善 された 水 源 と 適 切 な 衛 生 施 設 を 利 用 する 人 の 比 率 と 5 歳 未 満 児 の 死 亡 率 の 推 移 Countries and territories % of population using improved drinking-water sources ( 出 典 : ユニセフ 子 ども 白 書 2009) % of population using improved sanitation facilities Under-5 mortality rate total urban rural total urban rural China Japan Thailand Viet Nam SUMMARY INDICATORS Industrialized countries Developing countries Least developed countries World 水 環 境 は 気 候 自 然 環 境 と 密 接 にかかわっている タイ: 田 舎 と 都 会 で 大 きな 差 単 純 比 較 ができない バンコクと 吹 田 市 で 比 較 数 値 の 上 では 問 題 ないように 見 えるが 現 状 は??? 吹 田 市 ;2ヶ 所 ( 片 山 泉 )の 浄 水 場 水 環 境 の 現 状 ~ 上 水 道 ~ バンコク;3ヶ 所 (バンケン サムセン トンブリ)の 浄 水 場 吹 田 市 水 環 境 の 現 状 ~ 下 水 道 ~ ;3ヶ 所 ( 南 吹 田 川 面 正 雀 ) 下 水 処 理 場 タイの 上 水 道 設 備 は 概 ね 良 好 水 質 は 一 定 の 基 準 を 満 たしている そのため 上 水 道 は 下 痢 症 の 直 接 的 な 要 因 とはいえ ない 配 管 の 不 備 等 による 汚 水 混 入 建 物 の 屋 上 に 設 置 されている 貯 水 タンクの 汚 染 など 飲 用 に 適 していない 現 地 の 人 も 飲 まない バンコク 上 水 道 に 関 して 疾 病 を 予 防 するのは 難 しい 91 1

94 2011/2/24 水 環 境 の 現 状 ~ 下 水 道 ~ バンコク;7ヶ 所 の 下 水 処 理 場 がある 水 環 境 の 現 状 ~ 下 水 道 ~ 日 本 の 分 流 式 下 水 道 バンコクの 下 水 道 のしくみ 雨 天 時 に 汚 水 を 公 共 用 水 域 に 放 流 することがないので 水 質 汚 濁 防 止 上 有 利 在 来 の 雨 水 排 除 施 設 を 利 用 できない 場 合 には 経 済 的 に 不 利 雨 天 時 に 流 下 流 量 が 晴 天 時 の 一 定 倍 率 以 上 になると それを 超 過 した 流 入 水 ( 汚 水 + 雨 水 )は 公 共 用 水 域 に 直 接 放 流 される 晴 天 時 の 堆 積 物 も 放 流 される 下 水 管 の 勾 配 が 緩 やかで 流 れにくい ポンプもない 下 水 処 理 場 に 届 くまで 数 日 かかる 上 水 上 水 道 は 設 備 自 体 は 整 っている 配 水 管 が 老 朽 化 漏 水 率 約 30% 問 題 点 下 水 下 水 道 は 設 備 が 雨 季 に 関 して 不 十 分 上 水 配 水 管 ( 鉛 管 )のメンテナンス 下 水 水 道 水 はそのまま 飲 まない 対 策 汚 物 (し 尿 )を 下 水 道 に 合 流 する 前 に 処 理 下 水 は 雨 水 とともに 下 水 管 へ 流 入 雨 水 を 別 のルートに 逃 がす 雨 水 貯 留 施 設 雨 水 汲 水 ポンプ 降 水 量 は 雨 季 に 劇 的 に 増 加 放 流 する 直 前 に 水 を 塩 素 消 毒 する 下 水 処 理 場 の 許 容 量 を 超 過 汚 水 垂 れ 流 し 2006 年 10 月 のバンコクの 洪 水 教 育 衛 生 行 動 の 推 進 南 吹 田 下 水 処 理 場 :ポンプ 室 大 雨 時 市 街 地 の 浸 水 防 止 径 2,000mmの 雨 水 ポンプを 稼 動 ( 最 大 4 台 ) 雨 水 を 神 崎 川 に 直 接 放 流 92 2

95 2011/2/24 参 考 文 献 ユニセフ 子 ども 白 書 2009 Health& Progress 指 標 より 抜 粋 タイ 観 光 ガイド 東 京 バンコクにおけるインフラ 整 備 政 策 の 変 遷 とその 効 果 分 析 比 較 -アジア 諸 国 への 技 術 移 転 の 可 能 性 - 吹 田 市 水 道 局

96 2011/2/24 ベトナムにおける 感 染 症 - 都 市 農 村 の 比 較 を 通 じて- 国 名 :ベトナム 社 会 主 義 共 和 国 (Socialist Republic of Viet Nam) 人 口 約 8,579 万 人 (2009 年 4 月 1 日 現 在 国 勢 調 査 ) 人 口 増 加 率 1.2% ( 過 去 10 年 間 平 均 ) 地 理 的 要 因 面 積 32 万 9241km² ベトナムの 国 土 は 南 北 1,650km 東 西 600kmに 広 がる 南 と 北 に 大 規 模 なデルタが 広 がり 人 口 の 約 7 割 がその2ヶ 所 に 集 中 首 都 はハノイ 民 族 キン 族 ( 越 人 ) 約 86% 他 に53の 少 数 民 族 言 語 ベトナム 語 主 要 産 業 農 林 水 産 業 鉱 業 軽 工 業 GDP( 国 内 総 生 産 ) 915 億 米 ドル(2009 年 ) 一 人 当 たりGDPは1064 米 ドル しかし 格 差 が 大 きく 特 に 北 部 山 岳 地 帯 や 中 部 地 域 などでは 低 い 病 院 利 用 者 は 所 得 レベルが 高 い 層 ほど 多 く 貧 困 者 の 利 用 は 少 ない 傾 向 医 療 保 険 加 入 者 は 公 務 員 企 業 関 係 者 を 中 心 に 全 人 口 の20% 2003 年 より 貧 困 者 医 療 基 金 制 度 を 発 足 させた 気 候 ベトナム 全 土 は 北 回 帰 線 よりも 南 に 位 置 し 赤 道 近 くまでのびる このため 南 西 モ ンスーンの 影 響 を 強 くうける 7 月 から11 月 に 台 風 の 影 響 をうけ 特 に 国 土 の 中 央 部 が 被 害 を 受 けやすい 北 部 は 温 湿 性 の 気 候 であり4~10 月 が 雨 期 山 脈 の 影 響 で 山 岳 部 では 降 水 量 が 年 間 4000mmを 超 えるところもある 冬 は 乾 季 となる 南 部 は 熱 帯 性 気 候 下 にある 平 均 気 温 は1 月 が18 度 7 月 が33 度 だが 平 均 降 水 量 は1,000mmと 北 部 より 少 ない 年 間 を 通 して 気 温 変 化 が 少 ないのが 南 部 の 特 徴 である ベトナムの 都 市 と 農 村 都 市 ベトナム 政 府 は1986 年 市 場 経 済 導 入 を 基 本 とした 新 解 放 政 策 (ドイモイ 政 策 )を 導 入 し 1990 年 以 降 の 年 間 経 済 成 長 率 は 実 質 約 8%に 達 し 著 しい 経 済 成 長 を 遂 げ た これに 伴 い ホーチミンやハノイなどの 大 都 市 では 急 速 な 都 市 化 が 進 んだ ベトナムの 農 村 部 における 感 染 症 農 村 ベトナムの 人 口 のうち 約 8 割 は 農 村 に 居 住 しており 労 働 力 では 約 7 割 を 占 めている のに 対 し 土 地 資 源 は 概 してきわめて 僅 少 であり 特 に 紅 河 デルタ 地 域 では 一 戸 あたり 経 営 耕 地 面 積 がわずかに0.3ha 程 度 しかない さらに この 零 細 経 営 規 模 は 相 続 などによってさらに 再 分 割 されており この 結 果 農 村 過 剰 人 口 問 題 が 生 じ ベトナム 農 村 では 貧 困 が 厳 しい 状 況 である ベトナムは 都 市 と 農 村 でそれぞれ 異 なる 感 染 症 が 流 行 している ベトナムでは 都 市 と 農 村 で 所 得 格 差 や 保 健 医 療 における 格 差 が 生 じている 94 1

97 2011/2/24 ベトナムの 農 村 部 山 間 部 でみられる 感 染 症 マラリア 蚊 (ハマダラカ 属 )の 吸 血 によって 感 染 する 原 虫 ( 寄 生 虫 ) 感 染 症 有 効 なワクチンは 無 く 予 防 内 服 薬 があるが 薬 剤 耐 性 マラリアが 大 きな 問 題 となっている 特 に 熱 帯 熱 マラリアは 症 状 が 重 く 治 療 が 遅 れると 意 識 障 害 腎 不 全 などを 起 こし 死 亡 することもまれでは ない デング 熱 蚊 (ネッタイシマカ ヒトスジシマカ)の 吸 血 によって 感 染 するウイルス 感 染 症 有 効 なワクチンも 予 防 内 服 薬 も 無 い 胃 や 肝 臓 などの 内 臓 器 官 歯 ぐき 鼻 から 出 血 を 引 き 起 こし 最 悪 の 場 合 は 死 にいたる 場 合 もある 主 な 汚 染 地 域 北 部 山 岳 中 部 高 原 南 部 メコンデルタ 地 域 農 村 部 ではこれらの 感 染 症 のリスクがあるが 都 市 部 ではリスクが 極 めて 低 いとされている 農 村 部 の 状 況 自 然 環 境 感 染 原 因 となる 蚊 が 発 育 しやすい ライフスタイル 農 村 の 人 々は 農 業 に 従 事 しているため 森 林 など 蚊 に 遭 遇 しやすい 環 境 で 活 動 している 経 済 状 態 貧 困 者 が 多 く 貧 困 者 の 病 院 利 用 は 少 ない 傾 向 にある 衛 生 環 境 水 質 状 況 に 問 題 があり 感 染 原 因 の 蚊 の 繁 殖 が 促 進 される 医 療 施 設 近 代 的 な 医 療 設 備 は 整 備 されておらず 患 者 数 に 対 する 慢 性 的 な 医 療 従 事 者 の 不 足 が 医 療 サービスの 低 下 につながっている 適 切 な 衛 生 施 設 を 利 用 する 人 の 比 率 1) 都 市 部 :88% 農 村 部 :56% 1) ユニセフ 世 界 子 ども 白 書 (2009) 農 村 部 でのマラリア デング 熱 への 対 策 について 農 村 部 の 人 々は マラリア デング 熱 のような 感 染 症 を 引 き 起 こす 蚊 との 接 触 を 避 けられない 生 活 をしている ベトナムの 都 市 部 における 感 染 症 対 策 ベトナム 農 村 部 の 人 々の 感 染 症 予 防 に 対 する 意 識 を 高 めるために 感 染 症 に 関 する 教 育 の 徹 底 が 必 要 である また 農 村 部 は 貧 困 者 が 多 いため 殺 虫 剤 処 理 された 蚊 帳 防 虫 スプレーなどの 提 供 と いった 政 府 や 他 国 による 物 的 支 援 も 必 要 である さらに 農 村 部 の 貧 困 者 が 充 実 した 医 療 サービスを 受 け 感 染 症 の 治 療 を 受 けられる 必 要 がある これには 農 村 部 における 医 療 設 備 を 整 備 し 医 療 従 事 者 を 増 やす 必 要 がある また 根 本 的 に 農 業 経 営 の 改 善 などにより 貧 困 の 解 消 を 進 め 都 市 部 と 農 村 部 の 所 得 格 差 をなくすことで 国 民 が 平 等 な 医 療 サービスを 受 ける 機 会 が 与 え られるべきである ベトナムの 代 表 都 市 :ホーチミン 市 の 現 状 総 GDPの3 分 の1を 生 産 するベトナム 経 済 の 中 心 地 近 年 急 速 な 人 口 集 中 が 進 んでいる 都 市 インフラの 整 備 率 が 低 く 水 道 や 下 水 道 等 の 整 備 拡 充 が 重 要 な 課 題 となっている 都 市 部 における 感 染 症 問 題 の 概 要 都 市 部 では 蚊 の 媒 介 するマラリア デング 熱 日 本 脳 炎 などの 感 染 リスクは 極 めて 低 い 一 方 で ホーチミン 市 の 水 質 汚 染 と 水 系 感 染 症 の 現 状 ベトナムの 水 質 規 制 では 日 本 では 使 用 されていないDDTがいまだ 使 用 され その 使 用 基 準 もWHOのガイドラインの10 倍 となっており 規 制 が 甘 い 都 市 運 河 で 検 出 されたノロウイルスの 濃 度 は 日 本 の 下 水 処 理 場 流 入 水 中 のノロウイル ス 最 大 濃 度 (10 3 ~10 4 PDU/mL)と 同 程 度 であり ホーチミン 市 内 を 流 れる 都 市 運 河 は 下 水 の 放 流 渠 となっている ベトナムでは 川 で 水 浴 したり 物 を 洗 う 習 慣 があり 川 に 入 ったヒトが 高 い 水 系 感 染 症 リスク を 持 つほか 汚 濁 河 川 に 浸 したものを 街 中 に 運 ぶことで 水 系 感 染 症 のリスクを 拡 散 すること が 懸 念 されている 洪 水 発 生 時 には 生 活 排 水 による 家 屋 の 浸 水 や 飲 用 井 戸 の 汚 染 が 生 じ 水 系 感 染 症 が 蔓 延 し 下 痢 症 皮 膚 疾 患 咽 頭 痛 等 が 悪 化 増 加 する 都 市 部 では 水 系 感 染 症 のリスクが 高 まっている ホーチミン 市 の 中 心 部 では 集 められた 下 水 のほとんどが 無 処 理 のまま 近 隣 の 運 河 や 河 川 に 放 流 され 水 質 汚 染 を 引 き 起 こしている 人 口 の 増 加 とともに 汚 濁 負 荷 量 が 増 加 し 水 系 感 染 症 を 引 き 起 こす 微 生 物 濃 度 が 上 昇 ベトナム 人 は 川 で 物 を 洗 う 習 慣 がある 他 洪 水 によって 避 け 得 ない 曝 露 が 引 き 起 こる 95 2

98 2011/2/24 水 系 感 染 症 への 対 策 について 都 市 の 食 生 活 について 都 市 では 汚 濁 が 進 行 している 運 河 を 利 用 することによって また 洪 水 により 汚 水 に 曝 露 してしまうことによって 水 系 感 染 症 が 生 じている 対 策 上 下 水 システムを 改 善 し 廃 棄 物 の 回 収 除 去 を 徹 底 することにより 水 質 を 上 昇 させる 水 系 感 染 症 に 関 する 住 民 教 育 を 行 う 工 事 を 施 し 洪 水 発 生 頻 度 を 低 減 したり 洪 水 時 や 洪 水 後 に 適 切 な 対 応 を 講 じる ベトナムでは 麺 類 への 付 け 合 せやサラダなどの 形 で 日 常 的 に 非 加 熱 または 加 熱 不 十 分 のままで 多 くの 野 菜 を 食 する 習 慣 がある 生 野 菜 の 喫 食 の 経 路 が 感 染 源 の1つになっているのでは? 今 後 どのような 対 策 を 講 ずるにせよ それらの 実 現 可 能 性 や 対 費 用 効 果 期 待 される 改 善 効 果 について 実 測 データや 科 学 的 論 拠 に 基 づいた 定 量 的 検 証 が 急 務 の 課 題 であると 考 えられる 生 春 巻 き カインチュア バインミー 14 都 市 の 食 生 活 について 都 市 部 での 感 染 症 対 策 について ホーチミン 市 において レストランで 給 仕 された 生 野 菜 市 場 で 販 売 されていた 生 野 菜 農 地 で 栽 培 されていた 生 野 菜 の 微 生 物 汚 染 を 調 べた( 図 3) 都 市 域 の 運 河 や 河 川 において 下 水 と 同 等 な 濃 度 の 微 生 物 汚 染 が 起 こっている 農 地 で 栽 培 されている 野 菜 よりも 市 場 で 売 られている 野 菜 の 方 が 微 生 物 汚 染 がひどい 河 川 や 運 河 で 洗 い 物 水 浴 などを 行 う 人 々が 多 数 存 在 している ベトナム 人 は 生 野 菜 を 好 んで 食 べる レストランで 給 仕 された 生 野 菜 からも 微 生 物 が 高 濃 度 で 検 出 される ケースがある 栽 培 されている 野 菜 よりも 市 場 で 販 売 されている 野 菜 の 方 が 微 生 物 が 高 濃 度 で 検 出 される 傾 向 が 見 られた 生 野 菜 の 喫 食 が 糞 便 由 来 の 病 原 微 生 物 の 主 要 な 感 染 経 路 の 一 つとなっていることが 示 唆 された 15 水 系 感 染 症 のリスクは 都 市 近 郊 の 水 質 汚 濁 だけでなく 人 々の 習 慣 や 行 動 に 強 く 結 びついており 地 域 住 民 の 水 系 感 染 症 に 対 する 理 解 を 深 め ハイリスクな 行 動 を 変 えることで リスクの 低 減 が 図 れるのではないかと 考 え られる 16 都 市 と 農 村 の 比 較 を 通 じて 都 市 部 では 運 河 や 河 川 での 水 質 汚 濁 による 水 系 感 染 症 が 流 行 している 一 方 農 村 部 では 都 市 部 では 極 めてリスクの 少 ないマラリア デング 熱 のような 蚊 が 媒 介 する 感 染 症 が 流 行 している 都 市 部 と 農 村 部 では それぞれ 異 なる 感 染 症 が 重 要 な 問 題 となっている ( 対 策 ) 都 市 部 : 上 下 水 道 の 整 備 などにより 水 質 環 境 を 改 善 する 農 村 部 : 住 民 の 蚊 に 対 する 予 防 を 徹 底 させる 医 療 施 設 医 療 サービスにおける 都 市 部 との 格 差 をなくし 感 染 症 の 治 療 を 十 分 に 受 けられるようにする ベトナムや 他 国 の 援 助 なしでは 実 現 は 不 可 能 である 都 市 部 と 農 村 部 で 共 通 していることは 住 民 の 感 染 症 に 対 する 理 解 予 防 に 対 する 意 識 が 不 十 分 であることである ベトナム 国 民 が 健 康 を 維 持 し 安 心 した 生 活 を 送 るためには 国 民 が 感 染 症 に 対 する 理 解 を 深 め 予 防 に 対 する 意 識 を 高 めることが 非 常 に 大 切 である 96 3

99 2011/2/24 ベトナムの 現 状 ベトナムの 食 と 衛 生 Cグループ 政 府 が 旧 正 月 時 の 食 品 衛 生 調 査 に 力 を 入 れる 農 産 品 の 品 質 安 産 向 上 計 画 に1.1 億 ドル 廃 水 処 理 場 の 建 設 しかし ダムの 建 設 水 の 衛 生 状 態 光 る 棒 付 きキャンディー 発 がん 物 質 検 出 で 回 収 チョロンの 漬 物 や 乾 燥 品 から 鉛 とチクロ 検 出 食 品 添 加 物 ボトル 入 り 飲 料 水 3 商 標 から 緑 のう 菌 検 出 ハノイ コレラ 菌 による 急 性 下 痢 症 発 生 細 菌 感 染 食 品 安 全 衛 生 支 局 ほとんどに 分 析 能 力 なし 食 品 安 全 委 員 会 の 設 立 が 否 決 政 府 の 問 題 上 水 道 の 環 境 整 備 と 赤 痢 ベトナム 上 水 道 普 及 率 69パーセント(2007) 日 本 国 内 でもベトナムからの 輸 入 食 品 らの 赤 痢 発 生 が 相 次 ぎベトナム 産 水 産 食 品 に 対 して 検 査 命 令 日 本 1965 年 上 水 道 普 及 率 69.4% 赤 痢 患 者 は10 万 人 を 超 え 死 者 は2 万 人 に 及 ぶ しかし 現 在!! 上 水 道 普 及 率 97.5パーセント(2009) 赤 痢 の 国 内 患 者 数 0 日 本 の 食 品 添 加 物 対 策 チクロ( 発 がん 性 催 奇 形 性 ) 日 本 では1969 年 に 使 用 禁 止 食 品 衛 生 法 原 則 として 食 品 に 使 用 した 添 加 物 は すべて 表 示 することが 義 務 づけられてる 食 品 添 加 物 の 安 全 性 評 価 食 品 添 加 物 の 摂 取 状 況 調 査 食 品 添 加 物 規 制 の 国 際 的 整 合 化 日 本 (1950 年 代 以 降 )の 食 に 関 する 公 害 イタイイタイ( 米 ) 水 俣 病 ( 魚 介 類 ) 森 永 ヒ 素 ミルク 事 件 (ミルク) カネミ 油 症 ( 油 ) 環 境 基 本 法 によって 対 策 および 国 地 方 公 共 団 体 事 業 者 国 民 の 責 務 を 明 確 化 ( 環 境 基 本 計 画 環 境 基 準 公 害 防 止 計 画 経 済 的 処 置 を 順 次 規 定 ) 食 中 毒 の 発 生 1995 年 までの 食 中 毒 発 生 件 数 は 年 間 1000 件 以 内 1996 年 以 降 はO-157の 不 安 から 従 来 なら 診 察 を 受 けなかった 程 度 の 下 痢 や 発 熱 でも 診 察 を 受 けるように なり 患 者 数 が 急 増 患 者 数 の 増 加 というよりもむしろ 患 者 の 検 出 率 の 増 加 2009 年 の 食 中 毒 ベトナム 件 / 万 人 人 口 人 / 万 人 人 口 約 5 倍 約 2 倍 日 本 件 / 万 人 人 口 人 / 万 人 人 口 ベトナムにおいて 極 端 に 患 者 数 が 少 ないのは 患 者 の 検 出 率 が 低 いからであり 患 者 を 見 落 とし 更 なる 感 染 拡 大 の 可 能 性 がある 97 1

100 2011/2/24 協 力 日 本 ができること 研 修 政 治 予 算 法 律 (システム) 制 度 人 材 経 済 貿 易 企 業 教 育 学 校 ( 給 食 ) 環 境 資 源 ( 水 ) 建 設 いままで 述 べたように ベトナムの 現 在 の 問 題 の 多 くは 過 去 に 日 本 が 経 験 してきたこと に 酷 似 しており その 多 くを 解 決 してきた 日 本 にはたくさんの 知 恵 がある 上 記 のように 分 野 を 分 けて 考 えても 確 かに 多 くの 支 援 ができるはずであるが その 多 くにおいて 結 局 ベトナムの 人 による 現 状 の 正 しい 認 識 と 理 解 があってこそ 目 的 が 実 現 する 支 援 であ る 人 はなかなか 自 分 自 身 が 痛 い 目 を 見 なければ 反 省 しないものである だからこそ 日 々の 生 活 に 精 いっぱいの 人 々に 正 しい 認 識 と 理 解 を 促 し 改 善 を 目 指 すのは 難 しい が 最 も 重 要 な 支 援 であると 考 える そこで 我 々のグループでは 人 々に 正 しい 教 育 研 修 を 行 うという 観 点 から 日 本 ができることを 考 えてみた 研 修 教 育 個 人 の 正 し い 現 状 理 解 ベトナムの 健 康 安 全 98 2

101 2011/2/24 日 本 の 農 産 物 輸 入 の 現 状 中 国 輸 入 作 物 の 残 留 農 薬 Dチーム 北 本 真 理 十 田 麻 衣 寺 本 泉 瑠 潘 慧 燕 山 田 一 真 米 倉 正 哲 図 国 別 野 菜 輸 入 量 の 変 化 ( 参 照 ) 年 の 中 国 からの 輸 入 量 は 万 トンであり 全 体 の 56.9%を 占 めている 表 1 生 鮮 野 菜 の 主 要 輸 入 国 先 表 2 冷 凍 野 菜 の 主 要 輸 入 国 先 表 1 2 共 に 作 成 中 国 の 農 産 物 輸 出 の 現 状 とその 背 景 表 3 生 鮮 野 菜 の 主 要 輸 出 国 と 輸 出 量 ( 参 照 ) 毒 ニラ 事 件 最 近 あった 中 国 食 品 に 関 する 事 件 2010 年 4 月 1 日 以 来 山 東 省 青 島 市 でニラを 食 べた 市 民 9 人 が 頭 痛 吐 き 気 下 痢 などの 中 毒 になった 事 件 残 留 農 薬 による 有 機 リン 中 毒 で 季 節 の 変 わり 目 で 害 虫 が 多 く 農 薬 使 用 量 が 増 えたこ とが 原 因 となり 起 こった 中 国 製 冷 凍 ギョーザ 事 件 < 背 景 > 2001 年 からの 第 10ヵ 年 計 画 農 産 物 輸 出 が 中 国 農 業 の 安 定 的 発 展 への 一 段 < 目 的 > 供 給 過 剰 の 解 消 < 課 題 > 高 品 質 低 コストな 農 産 物 生 産 2007 年 12 月 から08 年 1 月 にかけ 中 国 河 北 省 石 家 荘 市 の 天 洋 食 品 が 製 造 した 冷 凍 ギョー ザを 食 べた 千 葉 と 兵 庫 両 県 の3 家 族 計 10 人 が 中 毒 になった 事 件 実 際 には 残 留 農 薬 によるものではなく 犯 人 が 注 射 器 を 使 いメタミドホスを 混 入 した ために 起 こった 中 国 製 の 食 品 に 対 する 丌 安 が 高 まる 中 国 で 使 用 されている 農 薬 について メタミドホスとは? 1970 年 に 開 発 された 有 機 リン 系 殺 虫 剤 である 全 身 性 のコリンエステラーゼ 阻 害 作 用 により 殺 虫 作 用 を 示 す 日 本 では 農 薬 として 登 録 されておらず ポジティブリスト 制 度 導 入 に 伴 う 暫 定 基 準 値 (0.01 ppm)が 設 定 されている (メタミドホスの 構 造 式 ) 参 考 文 献 : 各 国 の 農 薬 の 使 用 状 況 に 関 する 調 査 Bull.Natl.Inst.Health Sci.,125, 毒 性 の 高 いメタミドホスが 米 豆 類 雑 穀 類 などで 多 用 されていた 99 1

102 2011/2/24 メタミドホスの 中 毒 症 状 輸 入 検 疫 による 丌 適 合 食 品 と 輸 入 国 軽 症 倦 怠 感 違 和 感 頭 痛 めまい 胸 部 圧 迫 感 丌 安 感 および 軽 度 の 運 動 失 調 などの 非 特 異 的 症 状 嘔 気 嘔 吐 唾 液 分 泌 過 多 多 量 の 発 汗 下 痢 腹 痛 軽 い 縮 瞳 中 等 症 ( 軽 症 の 諸 症 状 に 加 えて) 縮 瞳 筋 線 維 性 れん 縮 歩 行 困 難 言 語 障 害 視 力 減 退 徐 脈 中 国 からの 輸 入 品 が 大 多 数 を 占 める 重 症 縮 瞳 意 識 混 濁 対 光 反 射 消 失 全 身 けいれん 肺 水 腫 血 圧 上 昇 失 禁 ここまで 中 国 製 が 多 いのはなぜなのか? 中 国 における 農 薬 の 規 制 状 況 メタミドホスの 規 制 と 現 状 各 国 の 規 制 項 目 数 中 国 :807 項 アメリカ:1 万 項 日 本 :5 万 項 EU:14.5 万 項 中 国 では 規 制 項 目 数 が 圧 倒 的 に 少 ない 中 国 農 業 省 によるメタミドホスの 規 制 2007 年 1 月 メタミドホスの 使 用 販 売 を 禁 止 2008 年 1 月 輸 出 契 約 を 既 に 結 んでいる 生 産 工 場 を 除 き メタミドホスの すべての 生 産 販 売 使 用 所 持 運 搬 行 為 を 禁 止 農 薬 残 留 に 関 して の 安 全 性 の 評 価 が 甘 い 農 薬 残 留 の 報 告 は 遅 く 農 薬 残 留 の 規 制 を 設 ける のも 遅 い 中 国 における 現 状 値 段 が 安 く 殺 虫 効 果 が 高 いメタミドホスを 使 ったことがある 農 民 は 違 法 とわかっていても 使 わざるを 得 ない 禁 止 されるまでの 約 30 年 間 広 く 使 われていたため メタミドホスの 在 庫 を 抱 えた 業 者 が 多 数 存 在 する 中 国 における 残 留 農 薬 の 規 制 はまだ 丌 十 分 である 中 国 におけるメタミドホスの 闇 取 引 使 用 があとを 絶 たない 残 留 農 薬 の 問 題 の 解 決 策 (まとめ) ( 現 状 ) 中 国 からの 輸 入 量 は 年 々 増 加 してきている にもかかわらず 中 国 作 物 の 安 全 性 は 完 全 に 保 証 されていない ( 問 題 点 ) 作 物 の 安 全 性 の 評 価 基 準 が 甘 い 生 産 者 の 意 識 が 低 く 違 法 であるにも 関 わらずメタミドホスを 使 用 して しまっている ( 解 決 策 ) 食 品 の 安 全 性 の 評 価 基 準 ( 残 留 農 薬 量 の 規 制 基 準 など)の 改 定 メタミドホスなどの 違 法 な 農 薬 の 使 用 に 対 する 取 り 締 まりの 強 化 100 2

103 2011/2/24 南 アフリカ~WCは 安 全 か~ 発 表 者 :E 班 加 藤 朋 子 金 田 洋 和 高 原 勇 介 手 島 麻 実 子 戸 田 雄 也 中 村 勇 斗 平 松 直 樹 人 口 (2009) 民 族 黒 人 : 白 人 : 混 血 (2009) 言 語 宗 教 GDP(2008) $1/day 以 下 生 活 者 (2000) 南 アフリカ 共 和 国 概 要 4930 万 人 黒 人 :バンドゥー 系 民 族 白 人 :イギリス 系 アフリカーナ 混 血 :コイサン 人 種 79.3 : 9.1 : 9.0 アフリカーンス 語 英 語 バン ドゥー 諸 語 8 割 がキリスト 教 残 りはヒンドゥー 教 イスラム 教 南 ア:2,771 億 ドル 日 本 :4 兆 9,106 億 ドル 10.7% 南 アフリカの 歴 史 1652 年 オランダ 人 (ボーア 人 )が 植 民 地 化 1806 年 イギリス 人 が 植 民 地 化 1833 年 イギリス 人 による 奴 隷 制 の 廃 止 1880 年 ボーア 戦 争 1910 年 南 アフリカ 連 邦 が 成 立 1948 年 国 民 党 内 閣 がアパルトヘイト 政 策 開 始 黒 人 がアフリカ 民 族 会 議 (ANC)を 設 立 1961 年 イギリス 連 邦 から 離 脱 し 南 アフリカ 共 和 国 として 独 立 1962 年 ネルソン マンデラ 氏 が 投 獄 される 1990 年 ネルソン マンデラ 氏 が 釈 放 1991 年 アパルトヘイト 関 連 法 の 廃 止 1994 年 マンデラ 大 統 領 誕 生 2010 年 ワールドカップ 開 催 3 大 感 染 症 発 症 者 数 AIDS 感 染 者 数 (1) 570 万 人 結 核 罹 患 率 (10 万 対 ) (2) 692 マラリア 患 者 数 (3) 6615 (1)UNAIDS/WHO 2007 (2) WHO REPORT 2009, p145 (3) STATISTICAL NOTES, DEPT of HEALTH SA, 2008 Ghana, Aflao 近 く 2008 リスク 対 策 健 康 開 南 発 経 済 治 安 教 の 問 育 悪 題 さはインフラを の 改 善 は 健 ア康 始 リスク めと 援 する の 国 改 内 善 各 にもなる? 整 備 の 政 妨 げに 助 府 産 業 国 AIDSの 蔓 延 健 康 現 状 問 題 医 療 サービス 富 裕 層 と 貧 困 層 の 格 差 都 市 部 と 農 村 部 の 格 差 しかし Mortality Country Fact Sheet 2006, WHO 南 アフリカの 犯 罪 率 (1) 殺 人 ( 未 遂 含 む):111.3 件 /10 万 人 強 姦 : 件 /10 万 人 どちらも 日 本 の100 倍 以 上 の 発 生 率!!(1) AIDS 予 防 の 啓 蒙 活 動 対 策 解 決 策 皆 保 険 の 充 実 難 民 キャンプの 環 境 整 備 国 際 機 関 の 介 入 (1)Wikipediaより: 南 アフリカ 医 師 保 健 師 等 の 人 材 教 育 101 1

104 2011/2/24 教 育 現 状 純 就 学 率 ( 小 学 校 )が86% ( ) 経 済 的 理 由 で 高 等 教 育 を 受 けられない 識 字 率 88%(2007)など 目 的 健 康 を 推 進 するため 公 衆 衛 生 教 育 を 含 め 感 染 症 について 簡 単 で 正 しい 知 識 を 普 及 対 策 基 礎 教 育 での 純 就 学 率 を100%に 近 づける 必 要 があるため 授 業 料 がないために 就 学 できない 状 況 をなくす その 上 で 識 字 の 習 得 公 衆 衛 生 教 育 を 優 先 的 に 進 める また その 時 流 行 している 感 染 症 について 感 染 方 法 予 防 方 法 症 状 対 処 法 などを 教 える 方 法 教 育 に 関 する 法 律 の 変 更 現 在 南 アフリカでは 評 価 基 点 教 育 が 定 められているため それを 考 慮 した 変 更 を 行 う 必 要 がある 教 師 を 派 遣 し 教 師 を 教 育 するとともに 教 師 を 教 育 する 教 師 を 育 てる JICA 研 究 所 ; UNICEF; UNESCO, Statistics, Core Themes: Literacy; URL: 経 済 産 業 現 状 南 アフリカは 第 一 次 産 業 が1 割 第 二 次 産 業 3 割 第 三 次 産 業 が6 割 を 占 め 経 済 成 長 率 は5 %を 維 持 している 一 方 で 高 失 業 率 (22.9 %, 2008) 所 得 格 差 ( 下 位 20 %の 人 口 の 所 得 又 は 消 費 割 合 が3.5 %, 2000) 治 安 の 悪 さ ( 高 犯 罪 率 ) 対 策 南 ア : 金 ダイアモンドなどの 鉱 山 産 業 を 拡 大 先 進 国 : 直 接 投 資 南 アフリカへの 企 業 進 出 失 業 率 の 低 下 雇 用 創 出 インフラ 整 備 経 済 発 展 治 安 の 回 復 外 務 省 ( 健 康 清 潔 なWCは 健 康 リスクの 回 避 に!! 良 好 な 治 安 経 済 安 全 なWCは 教 育 南 ア 産 業 経 済 の 回 復 に!! 犯 罪 率 の 低 下 産 業 総 括 治 安 の 向 上 健 康 リスクへの 関 心 WC 開 催 まであと14 日 治 安 環 境 の 向 上 犯 罪 率 が 低 下 すれば 健 康 教 育 産 業 経 済 の 各 問 題 を 解 決 しやすくなる 102 2

105 資 料 2: 海 外 研 修 プログラム 安 全 管 理 マニュアル 103

106 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 プログラム 安 全 管 理 マニュアル 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 運 営 委 員 会 ( 作 成 ) 104

107 I. 出 発 前 1. 渡 航 のための 手 続 き (1) パスポート 査 証 (ビザ) パスポートの 取 得 残 存 期 間 訪 問 国 によって 必 要 な 残 存 期 限 が 異 なるので 各 自 で 残 存 期 限 を 確 認 し 準 備 してくだ さい 国 内 での 申 請 は 各 都 道 府 県 の 申 請 窓 口 で 受 け 付 けている 申 請 手 続 きの 詳 細 は 下 記 を 参 照 してください 査 証 (ビザ)について 本 プログラムの 訪 問 国 においては 15 日 以 内 の 滞 在 の 場 合 査 証 は 必 要 ありません 参 考 :パスポートの 残 存 期 間 と 査 証 について 国 名 パスポート 残 存 期 間 査 証 の 要 不 要 査 証 不 要 の 条 件 中 国 入 国 時 +15 日 以 上 不 要 15 日 以 内 の 滞 在 タイ 入 国 時 6 ヶ 月 不 要 30 日 以 内 の 滞 在 ベトナム 入 国 時 3 ヶ 月 以 上 不 要 15 日 以 内 の 滞 在 (2) 航 空 券 航 空 券 の 手 配 本 プログラムの 実 施 においては 教 員 が 旅 行 代 理 店 を 通 じて 航 空 券 の 手 配 を 行 います また 航 空 券 は 本 プログラムの 研 修 費 から 支 出 しますが 立 替 え 払 いが 必 要 であるため プログラム 参 加 者 は 各 自 で 指 定 された 旅 行 代 理 店 へ 振 込 期 限 までに 必 要 経 費 を 振 り 込 ん でください 105

108 旅 行 代 理 店 振 込 先 情 報 国 名 旅 行 代 理 店 名 振 込 先 振 込 期 限 中 国 タイ ベトナム エスエムツーリスト 関 西 大 阪 市 中 央 区 南 新 町 タイムズビル TEL: FAX: 担 当 : 雷 学 鋒 様 TKC トラベル 大 阪 市 北 区 西 天 満 西 天 満 パークビル 4 号 館 5 階 TEL: FAX: 担 当 : 羽 者 家 清 人 様 全 日 本 中 国 旅 行 関 西 支 店 フェニックスツアー 係 大 阪 市 西 区 立 売 堀 立 売 堀 ビルディング 2 階 TEL: FAX: 担 当 : 内 山 路 子 様 エムエスツーリスト 関 西 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 谷 町 支 店 普 通 セ ンニッホ ンチュウコ クリョコウ(カ 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 谷 町 支 店 普 通

109 航 空 券 の 引 き 渡 し 搭 乗 の 手 順 1 出 発 の 2 時 間 前 までに 空 港 に 集 合 具 体 的 な 集 合 場 所 は 各 研 修 ごとに 事 前 に 決 め ておく 航 空 券 は 空 港 の 出 発 ロビーカウンター( 航 空 会 社 ごとにある)に 提 示 し チェ ックインを 行 い 搭 乗 券 を 受 け 取 る 2 続 いて 手 荷 物 検 査 およびボディチェックを 行 う 3 出 国 審 査 カウンターでパスポートと 搭 乗 券 を 提 示 し 出 国 審 査 を 行 う 4 搭 乗 ゲート 前 で 搭 乗 の 案 内 を 待 つ 5 搭 乗 の 際 に 残 る 搭 乗 券 の 半 券 は 必 ず 保 管 しておく ( 海 外 研 修 の 事 務 手 続 きに 必 須 となります ) 関 西 空 港 での 搭 乗 の 流 れ (3) 入 国 に 必 須 の 予 防 接 種 中 国 タイ ベトナムともに 入 国 にあたり 義 務 付 けられている 予 防 接 種 はありませんが 後 述 の 安 全 情 報 を 元 に 医 師 と 相 談 の 上 各 自 の 判 断 で 必 要 と 思 われる 場 合 には 予 防 接 種 を 受 けてください (4) 誓 約 書 研 修 届 けの 提 出 本 海 外 研 修 プログラムの 参 加 者 には 大 阪 大 学 薬 学 研 究 科 に 対 して 誓 約 書 および 研 修 届 を 提 出 することが 義 務 付 けてられています 必 要 事 項 を 記 入 し 本 人 の 署 名 と 押 印 をし たうえで 担 当 教 員 に 提 出 してください 107

110 (5) 海 外 旅 行 傷 害 保 険 への 加 入 本 海 外 研 修 プログラムの 参 加 者 は 指 定 する 海 外 旅 行 傷 害 保 険 に 加 入 するものとします 保 険 料 は 参 加 者 が 負 担 するものとします (6) 危 機 管 理 講 習 会 への 参 加 本 海 外 研 修 プログラムの 参 加 者 は 平 成 22 年 8 月 6 日 に 開 催 される 海 外 留 学 研 究 等 危 機 管 理 オリエンテーションに 参 加 してください また 別 個 で 実 施 する 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 事 前 オリエンテー ションにも 必 ず 参 加 してください 2. 費 用 (1) 航 空 券 宿 泊 費 等 のキャンセルとキャンセル 料 航 空 券 や 宿 泊 等 のキャンセルの 際 は その 時 期 によってはキャンセル 料 が 発 生 します キ ャンセル 料 額 は 出 発 宿 泊 等 を 予 定 している 日 から 起 算 した 日 数 により 旅 行 会 社 の 契 約 書 現 地 で 利 用 する 施 設 (ホテルなど)の 規 定 で 定 められた 額 に 従 います 個 人 的 な 理 由 ( 病 気 怪 我 等 )でキャンセルする 場 合 に 発 生 したキャンセル 料 は 個 人 負 担 となります 3. 安 全 衛 生 面 での 準 備 (1) 海 外 旅 行 傷 害 保 険 について 海 外 では 日 本 と 異 なる 安 全 衛 生 上 のリスクがあり 万 が 一 事 故 や 病 気 に 見 舞 われた 場 合 それを 保 証 する 準 備 は 必 須 です そのため 本 海 外 研 修 プログラムに 参 加 者 には 海 外 旅 行 傷 害 保 険 への 加 入 を 義 務 付 けています また 多 くのクレジットカードには 海 外 旅 行 保 険 が 付 帯 されていますが 一 般 的 には 保 証 内 容 が 海 外 旅 行 傷 害 保 険 と 比 較 して 不 十 分 ですので 海 外 旅 行 傷 害 保 険 への 加 入 をお 願 いします 108

111 加 入 保 険 AIU 海 外 旅 行 保 険 に 加 入 してもらう 予 定 です この 保 険 は 現 地 の 診 察 治 療 費 の 立 て 替 え 払 いが 不 要 で 帰 国 後 72 時 間 以 内 に 発 生 した 病 気 等 にも 対 応 してくれます 各 自 下 記 の HP から 保 険 に 加 入 し 保 険 番 号 を 研 修 届 に 記 載 してください また 保 険 証 の 写 しを 担 当 教 員 に 提 出 してください (2) 危 険 治 安 について 外 務 省 の 海 外 安 全 情 報 の HP をご 参 照 ください 国 別 の 情 報 が 掲 載 されています また 後 述 の 安 全 情 報 および 担 当 教 員 からの 情 報 も 参 考 にしてください (3) けが 病 気 健 康 について けが 病 気 健 康 に 関 する 注 意 については 以 下 のウェブサイトをご 参 照 ください 国 ごとの 情 報 があります 特 に エイズ 鳥 インフルエンザ SARS マラリア デング 熱 狂 犬 病 については 十 分 確 認 しておいてください 参 考 HP 海 外 渡 航 者 のための 感 染 症 情 報 (4) 予 防 接 種 について 109

112 予 防 接 種 の 要 否 については 個 々 人 の 健 康 状 況 について 差 があるので 上 記 HP を 参 考 に 主 治 医 かかりつけの 医 師 等 の 意 見 を 参 考 に 判 断 してください 予 約 が 必 要 な 場 合 もあ るので 時 間 的 に 余 裕 を 持 って 準 備 してください 大 阪 で 予 防 接 種 を 実 施 している 機 関 名 称 及 び 所 在 地 及 び 電 話 番 号 大 阪 市 立 総 合 医 療 センター 大 阪 市 都 島 区 都 島 本 通 電 話 ( 代 ) 大 阪 府 医 師 会 予 防 接 種 センター 大 阪 市 天 王 寺 区 清 水 谷 町 電 話 関 西 空 港 検 疫 所 大 阪 府 泉 南 郡 田 尻 町 泉 州 空 港 中 1 電 話 大 阪 検 疫 所 大 阪 市 港 区 築 港 電 話 ( 財 ) 大 阪 国 際 空 港 メディカルセンター 大 阪 府 豊 中 市 蛍 が 池 西 町 電 話 大 阪 大 学 保 健 センター 吹 田 分 室 大 阪 府 吹 田 市 山 田 丘 2-1 電 話 (9:00~17:00) umae.html 実 施 している 予 防 接 種 の 種 類 コ レ ラ 黄 熱 破 傷 風 狂 犬 病 A 型 肝 炎 B 型 肝 炎 ポ リ オ ジ フ テ リ ア 日 本 脳 炎 麻 疹 (5) 常 備 薬 について 110

113 現 地 には 常 備 薬 を 持 参 してください 持 参 する 医 薬 品 の 例 は 後 述 します (6) 金 品 の 管 理 について 金 品 貴 重 品 は 自 分 で 管 理 してください 基 本 的 には 身 につけておき 外 見 からはわから ないところに 保 持 しましょう いかにも 貴 重 品 を 持 っていることが 外 見 から 判 断 されるだけで 自 ら 危 険 を 誘 発 していることを 自 覚 しましょう ハンドバックなどはひったくりの 被 害 にあう 恐 れがあります 高 級 そうな 腕 時 計 なども 避 けま しょう 4. 研 修 地 域 事 情 と 持 ち 物 (1) 気 候 について 中 国 青 島 烟 台 の 8 月 は 夏 で 晴 天 が 続 きます 夕 立 がありますが 大 抵 1 時 間 程 でやみます 8 月 の 平 均 気 温 : 最 低 23 C 最 高 28 C 8 月 の 降 水 量 : mm この 時 期 の 気 候 は 大 阪 と 大 きな 差 はありません タイ バンコクの 9 月 は 雤 季 で 雤 は 降 ったりやんだりを 繰 り 返 し 高 温 多 湿 になります 9 月 の 平 均 気 温 : 最 低 25 C 最 高 33 C 9 月 の 降 水 量 : mm ベトナム ハノイのある 北 部 は 亜 熱 帯 に 属 し ホーチミンのある 南 部 は 熱 帯 モンスーンに 属 していま す ハノイの 9 月 は 暑 さも 和 らぎ 湿 度 も 下 がり 始 めます ホーチミンの 9 月 は 雤 季 で 高 温 多 湿 です 雤 は 一 日 中 降 り 続 くというより 夕 方 に 短 時 間 降 ることが 多 いです 111

114 9 月 は 台 風 が 来 ることのある 季 節 です 9 月 の 平 均 気 温 :(ハノイ) 最 低 26 C 最 高 32 C (ホーチミン) 最 低 25 C 最 高 32 C 9 月 の 降 水 量 : (ハノイ) mm (ホーチミン) mm (2) 服 装 について 中 国 8 月 の 青 島 烟 台 は 基 本 的 に 日 本 の 夏 服 と 同 じ 服 装 で 問 題 ありません 場 所 によっては 冷 房 のきついところ 日 差 しの 強 いところがありますので 長 袖 の 上 着 を 持 っていくことをお 勧 めします タイ 9 月 のバンコクは 日 本 の 夏 服 が 基 本 となります 雤 が 多 いため 常 に 雤 具 が 必 要 です 農 村 地 域 等 を 訪 れる 場 合 には 蚊 に 刺 されることを 防 ぐために 長 袖 長 ズボンのように 肌 の 露 出 の 少 ない 服 装 が 適 しています また 冷 房 対 策 紫 外 線 対 策 としても 長 袖 の 上 着 な どを 持 っていくことをお 勧 めします ベトナム 9 月 のタイビン ハノイ ホーチミン 市 は 日 本 の 夏 服 が 基 本 となります 雤 が 多 いため 雤 具 が 必 要 です( 簡 単 なビニール 製 のレインコートを 現 地 で 100 円 から 200 円 で 買 うことがで きるので 持 っていく 必 要 はありません) 農 村 地 域 等 を 訪 れる 場 合 には 蚊 に 刺 されるこ とを 防 ぐために 長 袖 長 ズボンのように 肌 の 露 出 の 少 ない 服 装 が 適 しています( 半 袖 を 基 本 とし 薄 手 の 長 袖 シャツをはおれるようにしておくといいです また タオルも 忘 れずに 持 っていってください ニンビンは 山 地 なのでかなり 涼 しくなることがあります また 日 よけと してつばの 広 い 帽 子 は 必 須 です その 他 に 靴 についても 注 意 が 必 要 です 農 村 部 に 行 112

115 く 場 合 は 特 に 水 たまりなど 多 いので 水 のしみにくい 靴 汚 れを 落 としたり 手 入 れのしや すい 靴 を 履 いていったほうがいいでしょう 今 回 の 研 修 では 現 地 で 特 別 ドレスアップが 必 要 になる 機 会 はありません (3) 通 信 事 情 について バンコクは 携 帯 電 話 ( 現 地 で 使 えるもの)が 普 及 しています インターネットカフェ( 日 本 語 も 使 用 できるものもあります) 中 国 でも 携 帯 電 話 は 普 及 しており 空 港 等 で 借 りることができます インターネットは 宿 泊 施 設 で 自 由 に 接 続 できます ベトナムでも 携 帯 電 話 は 普 及 しており 空 港 等 で 借 りることができる インターネットは 使 用 可 能 なホテルに 宿 泊 する 見 込 みですが たまに 原 因 不 明 のまま 接 続 できないことがあり ます ネットカフェはありますが 日 本 語 環 境 が 整 っていません (4) 通 貨 両 替 中 国 元 :1 元 =13.08 円 ( のレート) タイ バーツ(THB):1 バーツ=2.74 円 ( のレート) ベトナム ドン(VND):1 ドン= 円 (1 万 ドン=46.49 円 )( のレート) US ドルも 一 部 で 使 用 可 能 ですが 早 めにドンに 両 替 しておいたほうが 無 難 でしょう 中 国 元 とタイバーツは 関 西 空 港 内 の 外 貨 両 替 カウンターで 両 替 できます ベトナムドン はベトナム 国 内 でのみ 両 替 可 能 113

116 (5) 渡 航 に 関 する 装 備 について パスポート 必 須 バスポートの 写 真 ページのコピー 必 須 (パスポートとは 別 の 場 所 に 保 管 すること) 航 空 券 必 須 現 金 必 須 クレジットカード 海 外 旅 行 傷 害 保 険 の 証 書 必 須 旅 行 かばん( 移 動 に 便 利 なように 小 型 軽 量 のものがよい) ノート 筆 記 用 具 帽 子 ( 日 差 しよけ) 運 動 靴 長 袖 シャツ 長 ズボン( 防 虫 日 差 しよけ 白 めのものがよい) 変 圧 器 コンセントのプラグアタッチメント 国 ごとの 電 圧 とプラグ 形 状 については 下 記 を 参 照 常 備 薬 ( 正 露 丸 ビオフェルミン 風 邪 薬 バンドエイド 消 毒 液 その 他 の 常 用 薬 ) 洗 面 用 具 日 焼 け 止 め 蚊 取 り 線 香 虫 よけ 薬 雤 具 5. 海 外 研 修 プログラムの 中 止 決 定 について 1 プログラム 開 始 日 の 2 か 月 前 の 時 点 で 外 務 省 が 発 表 する 海 外 安 全 情 報 のレベルのう ち 渡 航 の 是 非 を 検 討 してください の 情 報 が 発 表 されている 場 合 研 修 プログラムを 延 114

117 期 または 中 止 します 2 プログラム 出 発 直 前 でも 1と 同 様 の 海 外 安 全 情 報 が 発 表 された 場 合 には 当 該 プログ ラムを 延 期 または 中 止 とします 3 プログラム 実 施 中 において1と 同 様 の 海 外 安 全 情 報 が 発 表 された 場 合 には 当 該 プログ ラムを 中 断 し 速 やかに 安 全 策 を 講 じ 緊 急 帰 国 させます 4 外 務 省 の 海 外 安 全 情 報 のレベルに 関 わらず 現 地 の 状 況 により プログラム 実 施 におい て 安 全 が 確 保 できないと 判 断 される 場 合 中 止 中 断 します 5 いずれの 場 合 も 航 空 チケット 宿 泊 のキャンセルにかかるキャンセル 料 や 変 更 に 伴 う 変 更 手 数 料 は 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラムが 負 担 します 外 務 省 海 外 安 全 情 報 のレベル プログラムの 実 施 中 止 安 全 情 報 のレベル 十 分 注 意 してください : 当 該 国 ( 地 域 )への 渡 航 滞 在 に 当 たっ 実 施 て 特 別 な 注 意 が 必 要 であることを 示 し 注 意 喚 起 の 具 体 的 内 容 に 従 って 行 動 し 危 険 を 避 けるように 勧 めるもの 渡 航 の 是 非 を 検 討 してください : 当 該 国 ( 地 域 )への 観 光 等 を 目 的 とする 不 急 の 渡 航 の 延 期 を 勧 めるもの 渡 航 の 延 期 をおすすめします : 当 該 国 ( 地 域 )への 渡 航 は ど 延 期 中 止 中 断 のような 目 的 であれ 延 期 するよう 勧 めるもの 退 避 を 勧 告 します : 当 該 国 ( 地 域 )への 渡 航 は どのような 目 的 であれ 延 期 するよう 勧 めるとともに 現 地 に 滞 在 している 全 ての 邦 人 に 対 して 当 該 国 ( 地 域 )から 安 全 な 国 ( 地 域 )への 退 避 ( 日 本 への 帰 国 も 含 む)を 勧 めるもの II. 出 発 から 現 地 滞 在 を 経 て 帰 国 まで 115

118 1. 現 地 との 往 復 の 行 程 (1) 搭 乗 拒 否 航 空 会 社 によっては 飛 沫 感 染 する 感 染 症 の 患 者 は 搭 乗 を 拒 否 される 場 合 があります その 際 はその 指 示 に 従 うようにしてください (2) 機 内 に 手 荷 物 として 持 ち 込 む 荷 物 の 制 約 刃 物 類 (カッター 裁 縫 道 具 のはさみ 眉 毛 切 りなど) スプレー ライター 化 粧 品 液 体 (ペットボトルの 飲 料 など)は 飛 行 機 内 に 手 荷 物 として 持 ち 込 むことを 禁 止 していますの で スーツケースなどに 入 れ 搭 乗 チェックイン 時 に 航 空 会 社 に 預 けます 2. 現 地 での 危 機 管 理 海 外 では 自 分 の 身 は 自 分 で 守 る のが 原 則 です またトラブルは 自 分 の 好 き 油 断 知 識 や 準 備 の 不 足 によって 招 いている ということを 自 覚 しましょう 何 か 問 題 が 発 生 したり 不 安 なことがあれば 引 率 教 員 にすぐに 連 絡 相 談 してください (1) 安 全 面 での 注 意 交 通 について: 中 国 タイ ベトナムともに 急 速 に 交 通 量 が 増 加 しており 未 整 備 な 部 分 が あったり 交 通 マナーが 悪 かったりするため 交 通 事 故 が 多 発 しています 道 路 を 横 断 す る 時 など 十 分 に 注 意 してください 夜 の 繁 華 街 : 場 所 によっては 強 盗 犯 罪 や 時 には 爆 弾 テロに 巻 き 込 まれる 危 険 性 をは らんでいるため 夜 間 の 外 出 は 慎 んでください その 他 : 事 故 や 怪 我 の 可 能 性 に 十 分 配 慮 して 行 動 してください (2) 衛 生 面 での 注 意 飲 食 : 現 地 の 井 戸 水 や 水 道 水 は 食 あたり 水 あたりの 原 因 となる 氷 も 注 意 すること 食 べ 物 は 加 熱 したものにし 生 野 菜 や 生 肉 は 食 べない( 食 あたり 肝 炎 胃 腸 炎 の 原 因 とな 116

119 る) 衛 生 状 態 の 悪 い 屋 台 や 露 店 での 飲 食 は 避 けてください 動 物 : 狂 犬 病 や 鳥 インフルエンザなどの 危 険 性 があるため 動 物 には 近 寄 らないでくださ い (3) 犯 罪 に 対 する 注 意 外 国 人 をターゲットにしたすり ひったくり 強 盗 などの 被 害 に 遭 遇 することがあるため 貴 重 品 は 肌 身 離 さずに 所 持 してください ひったくられやすいハンドバック 等 に 貴 重 品 を 入 れないでください エレベーター 車 のような 密 室 に 一 人 で 見 知 らぬ 人 と 入 らないでくださ い また 犯 罪 行 為 に 巻 き 込 まれる( 麻 薬 の 運 び 屋 持 ち 出 し 規 制 品 売 買 春 など) 場 合 も あるので 見 知 らぬ 人 の 荷 物 を 預 からないでください (4) 過 失 によるトラブルへの 注 意 自 身 の 過 失 による 金 品 の 遺 失 置 き 忘 れをしないように 常 に 緊 張 感 を 持 って 行 動 する 忘 れ 物 がないか 念 入 りにチェックする 問 題 発 生 時 の 対 応 警 察 や 役 場 に 届 け 出 をする 迅 速 に 病 院 に 移 送 する ( 病 院 にかかった 際 には 医 療 費 と 移 送 にかかった 費 用 の 領 収 書 を 取 っておく ( 帰 国 後 保 険 金 を 請 求 する 時 に 必 要 )) 3. 現 地 での 行 動 する 際 に 注 意 すること (1) 現 地 で 避 けたほうがいい 行 動 など 中 国 チップの 習 慣 はなく タクシーもホテルもチップの 必 要 はありません 軍 事 施 設 立 入 禁 止 区 域 空 港 などを 除 き 写 真 撮 影 は 原 則 自 由 です 判 断 に 迷 う 場 合 は 現 地 の 人 に 確 認 してください 人 物 を 撮 るときは 無 遠 慮 にカメラを 向 けない 117

120 で 相 手 に 断 ってください タイ タイ 国 民 は 王 室 国 王 に 対 する 敬 愛 の 念 が 強 いため 王 室 を 批 判 中 傷 するような 言 動 はトラブルのもととなります 仏 教 に 対 する 信 仰 心 が 強 いため 寺 院 等 ではしゃいだりしてはいけません 女 性 が 僧 侶 に 触 れてはいけません 頭 は 神 聖 な 部 位 とされているので 触 ってはいけません 左 手 足 は 不 浄 とされているので 左 手 で 物 をとったり 握 手 を 求 めたりしてはいけま せん タンクトップや 短 パンなど 露 出 の 多 い 服 装 ビーチサンダルやミュールなどは 寺 院 や レストランによっては 入 れない 場 合 もあります 基 本 的 にチップの 習 慣 はないが ホテルで 個 人 的 な 用 を 頼 んだら サービスに 応 じて 10~50バーツ 程 度 を 渡 すのが 慣 例 です サービス 料 が 含 まれていない 大 きなレストラ ンでは 総 額 の 10% 程 度 を 支 払 ってください タイは 禁 煙 先 進 国 です 列 車 やバスなどの 交 通 機 関 公 共 施 設 の 大 半 が 禁 煙 になっ ています 空 調 設 備 のあるレストラン オフィスも 全 面 禁 煙 です 違 反 者 には 2,000 バ ーツの 罰 金 が 科 せられるので 注 意 してください 多 くの 博 物 館 の 館 内 特 別 な 寺 院 の 内 部 や 本 尊 は 撮 影 禁 止 です タイでは 仏 像 はす べて 聖 なるものです 触 ったり 上 に 乗 ったりして 記 念 写 真 を 撮 るのも 厳 禁 です バンコクなどタイの 都 市 部 では 条 例 によって 路 上 でのタバコの 吸 殻 ゴミのポイ 捨 て 唾 吐 きが 禁 止 されています 繁 華 街 などでは 警 察 官 が 監 視 しており 見 つかると 最 高 2,000 バーツの 罰 金 です ベトナム ベトナムにチップの 習 慣 はありません( 特 別 必 要 な 場 合 は 指 示 します) 118

121 政 府 施 設 や 警 官 軍 関 係 者 などにカメラを 向 けるのはトラブルのもとになるので 注 意 してください 寺 院 や 神 社 では 撮 影 が 許 可 される 場 合 とされない 場 合 があります タンクトップや 短 パンなど 露 出 の 多 い 服 装 ビーチサンダルやミュールなどは 寺 院 や 神 社 レストランによっては 入 れない 場 合 もあります 基 本 的 に 避 けたほうがいいで しょう (2) 現 地 での 生 活 活 動 態 度 について 時 間 厳 守 ( 集 合 食 事 等 ) 人 の 話 を 聞 く 際 は まじめな 態 度 で 聞 く 集 団 行 動 を 乱 す 行 為 を 行 わない 十 分 な 睡 眠 をとる 過 度 の 飲 酒 喫 煙 はしない 夜 間 の 外 出 は 十 分 注 意 する 写 真 撮 影 時 は 常 に 許 可 を 取 る 交 通 に 注 意 する III. 帰 国 後 1. 帰 国 後 健 康 体 調 に 変 化 が 生 じたら 海 外 での 活 動 が 終 了 した 後 でも 体 調 が 悪 化 する 場 合 があります 帰 国 して 緊 張 が 緩 んだため に 疲 労 が 体 調 に 影 響 を 与 えたり 潜 伏 期 間 の 長 い 病 気 にかかった 場 合 などに 生 じます (1) 帰 国 直 後 体 調 に 変 化 が 起 きた 場 合 関 西 空 港 内 には 診 療 所 (2F 北 )がありますので 無 理 をせずに 利 用 してください (2) 帰 国 後 数 日 してから 体 調 に 変 化 が 起 きた 場 合 無 理 をしないで すぐに 病 院 に 行 って 治 療 を 受 けてください その 際 は 必 ず 医 師 に 海 119

122 外 に 行 っていたことを 説 明 してください 病 院 にかかったら 担 当 教 員 に 対 しても 連 絡 をし てください 2. 保 険 請 求 の 方 法 病 院 にかかったときは 医 療 費 と 移 送 にかかった 費 用 の 領 収 書 を 取 っておくこと 保 険 金 を 請 求 する 際 に 立 替 え 払 いをした 証 拠 として 添 付 します 120

123 資 料 3: 海 外 研 修 プログラム 誓 約 書 121

124 誓 約 書 大 阪 大 学 薬 学 研 究 科 長 小 林 資 正 殿 私 は 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 交 流 プログラム に 参 加 するにあたり 以 下 の 事 項 を 守 ることを 誓 約 いたします 誓 約 事 項 1. 本 プログラムの 参 加 中 は 大 阪 大 学 が 派 遣 する 学 生 であることを 自 覚 し 学 生 としての 品 位 と 矜 持 をもって 行 動 するとともに 研 修 先 の 機 関 の 規 則 を 守 り 学 業 に 精 励 すること 2. 本 プログラムの 参 加 に 必 要 な 各 種 手 続 き(パスポートの 取 得 海 外 旅 行 保 険 の 加 入 参 加 費 用 の 支 払 い 予 防 接 種 など)は 自 らの 責 任 において 期 限 までに 行 うこと 3. 渡 航 先 の 国 の 法 令 を 遵 守 し 社 会 秩 序 に 反 しないこと 4. 自 己 の 責 任 において 危 機 管 理 を 行 うこと 5. プログラム 参 加 中 の 自 然 災 害 テロ 災 害 航 空 機 等 交 通 機 関 にかかわる 事 故 ならびに 前 記 以 外 の 人 為 的 不 慮 不 可 抗 力 による 事 故 あるいは 本 人 の 故 意 または 不 注 意 による 事 故 ( 本 人 の 持 病 に 起 因 するものを 含 む)によって 生 じた 結 果 について 大 阪 大 学 に 対 して 損 害 賠 償 請 求 をしないこと 6. 団 体 行 動 を 離 れて 渡 航 および 帰 国 する 場 合 は 各 人 の 責 任 において 行 動 すること 7. 本 プログラム 活 動 中 に 知 り 得 た 現 地 受 入 れ 機 関 の 秘 密 について 本 活 動 中 だけでなく 活 動 終 了 後 においても 現 地 受 入 れ 機 関 の 書 面 による 同 意 なく 第 三 者 に 漏 らさないこと 年 月 日 研 究 科 学 年 氏 名 印 122

125 資 料 4: 海 外 研 修 プログラム 研 修 届 123

126 [ 様 式 1] 留 学 研 修 届 氏 名 生 年 月 日 年 月 日 生 所 属 部 局 学 籍 番 号 学 年 メールアドレス 外 国 人 留 学 生 国 籍 : 在 留 期 限 年 月 日 指 導 教 員 名 所 属 部 局 電 話 番 号 職 名 メールアドレス 留 学 ( 研 修 ) 先 大 学 学 部 研 究 科 留 学 ( 研 修 ) 期 間 200 年 月 日 ~ 200 年 月 日 パスポートNo. 発 行 月 日 年 月 日 失 効 月 日 年 月 日 ビザ 申 請 先 ビザの 種 類 学 生 教 育 研 究 災 害 傷 害 保 険 海 外 旅 行 者 傷 害 保 険 等 会 社 名 保 険 証 番 号 電 話 番 号 ビザ 照 会 番 号 加 入 未 加 入 加 入 未 加 入 電 話 番 号 保 険 タイプ 出 国 日 年 月 日 便 名 出 発 地 到 着 地 航 空 券 手 配 会 社 名 出 発 時 間 到 着 時 間 電 話 番 号 帰 国 日 年 月 日 便 名 出 発 地 到 着 地 航 空 券 手 配 会 社 名 出 発 時 間 到 着 時 間 電 話 番 号 国 内 緊 急 連 絡 先 (2 名 指 定 してください) 氏 名 続 柄 住 所 電 話 番 号 氏 名 続 柄 住 所 電 話 番 号 124

127 資 料 5: 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 125

128 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 (ふりがな) 氏 名 27D10007 ( 平 成 22 年 10 月 15 日 作 成 ) おおのあいこ 大 野 愛 子 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1986 年 4 月 27 日 生 性 別 女 所 属 大 阪 大 学 大 学 院 薬 学 研 究 科 創 成 薬 学 専 攻 細 胞 生 物 学 分 野 修 士 課 程 1 年 国 都 市 タイ バンコク 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 修 センター Japan Foundation Bangkok Center Wat Prabat Nampu Research Collaboration Center Emerging and Re-emerging Infections (RCC-ERI) Pharmaceutical Reserch and Manufacturers Association (PReMA) マヒドン 大 学 ( 薬 学 部 付 属 薬 局 付 属 病 院 ) 研 修 期 間 2010 年 9 月 19 日 ~ 2010 年 9 月 25 日 ( 7 日 間 ) Japan Foundation Bangkok Center 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センターを 訪 問 後 Japan Foundation Bangkok Center にてGlocol Bangkok Office Seminar Series 2010に 参 加 Dr. Prasert ThingcharoenのタイにおけるHIVおよびの 歴 史 と 現 状 に 関 する 講 演 武 田 直 和 RCC-ERI 特 任 教 授 による パンデミック インフルエンザ の 講 演 そして 現 地 のNGOである SWING によるセックスワーカーに 対 する 民 間 レベルでの 取 り 組 みに 関 する 講 演 を 聴 いた この 研 修 シリーズの 初 日 でタイにおけるHIVやそ の 他 感 染 症 に 関 する 知 識 の 再 確 認 とその 現 実 を 目 の 当 たりにすることができ 非 常 に 有 益 な 時 間 であったといえる Wat Prabat Nampu ( 寺 院 ) Saraburi province にある Wat Prabat Nampu に 赴 き 職 員 の 方 の 説 明 を 受 けな がら 寺 院 敷 地 内 の 様 々な 施 設 を 見 学 した この 寺 院 には 性 交 渉 薬 物 の 注 射 器 の 使 いまわし 母 子 感 染 など 様 々な 理 由 で HIV に 感 染 し AIDS を 発 症 した 患 者 が 生 活 している 人 数 は 約 130 名 であ る 入 所 方 法 は 患 者 が 直 接 寺 院 に 訪 れる もしくは 電 話 し その 時 に 空 きがあれ ば 入 所 できる 待 機 患 者 は 約 1 万 人 と 言 われているが 予 約 という 仕 組 みはな 126

129 く 順 番 もない つまり 入 所 できるかどうかは 運 しだいであると 言 える 寺 院 内 には 数 十 人 の 患 者 が 一 同 にケアをうける 建 物 もあれば 小 さな 一 戸 建 て になっており 単 身 もしくは 夫 婦 家 族 で 入 居 できる 建 物 もある 家 賃 や 食 費 水 道 代 などはかからない 疾 患 が 進 行 し 免 疫 力 が 低 下 した 患 者 が 数 十 人 入 所 している 建 物 は 入 る 者 はマスクと 手 指 消 毒 をする この 寺 院 に 医 師 はおらず 専 門 看 護 師 看 護 師 助 手 比 較 的 状 態 が 安 定 してい る 患 者 ボランティア 達 約 50 名 で 患 者 たちをケアしている 要 するにこの 寺 院 は AIDS 治 療 を 行 う 場 ではなく 改 善 を 目 指 す 場 であり AIDS により 仕 事 を 失 った 患 者 一 人 では 生 活 しづらい 患 者 が 入 所 する 場 である 症 状 がまだ 出 ていない 感 染 者 や 症 状 が 軽 い 患 者 には 自 宅 で 改 善 できるよう 助 言 を 行 い 末 期 の 患 者 をできるだけ 多 く 受 け 入 れられるようにしている 寺 院 という 宗 教 スピリチュアルな 分 野 に 深 く 結 びついた 場 ではあるが ここで 行 われている 医 療 行 為 は 抗 ウイルス 薬 の 服 薬 管 理 や 消 毒 ジェルを 用 いた 清 拭 など 科 学 的 根 拠 に 基 づいた 行 為 のみであり その 効 果 が 確 かではないクロレ ラやハーブの 服 用 などは 患 者 の 自 由 意 思 による また 問 い 合 わせをしてきたが 受 け 入 れられない 患 者 や 自 宅 に 帰 ることになっ た 患 者 へは 症 状 の 現 状 維 持 や 改 善 をするための 知 識 を 与 える 健 康 教 育 も 行 っ ており 保 健 所 的 な 役 割 も 果 たしているが 自 宅 に 赴 いてまで 様 子 を 探 ることは ないようで 患 者 の 意 思 にかかっている この 寺 院 に 入 所 することの 利 点 として まず 生 活 に 困 らないという 点 が 考 えられ る 生 活 の 場 が 提 供 され 食 事 にも 困 らない HIV/AIDS に 感 染 罹 患 して 仕 事 を 失 い もしくは 差 別 される 立 場 となってしまい 一 人 で 生 活 していくことが 身 体 的 のみならず 社 会 的 にも 困 難 になってしまった 患 者 に 生 活 の 場 を 提 供 していると いえる 第 二 に 同 じ 疾 患 で 苦 しんでいる 他 の 患 者 と 触 れ 合 う 機 会 があるという 点 では ないだろうか 励 ましあい また 他 の 人 と 現 状 維 持 改 善 という 目 標 に 向 けて 行 動 することができるという 利 点 は 大 きいと 考 えられる またこの 寺 院 の 大 きな 特 徴 の 一 つに 遺 体 展 示 という 部 分 がある 現 在 は 展 示 されている 患 者 の 氏 名 や 職 業 死 亡 原 因 などは 伏 せられているが 以 前 はこ れらの 情 報 も 公 開 されており 見 ている 者 の 恐 怖 心 をあおり HIV に 感 染 しない よう 気 をつけさせる といった 意 味 合 いをもっていたようであるが 現 在 は 社 会 的 反 対 も 受 け そのような 側 面 はない このようにこういった 寺 院 が AIDS 患 者 を 受 け 入 れる 運 営 費 用 は 寄 付 により 賄 われている ということは タイに 暮 らす 人 々の 仏 教 の 信 仰 心 に 支 えられている 部 分 が 多 いように 感 じられる タイでは 実 に 国 民 の9 割 以 上 が 仏 教 徒 である 我 が 国 のように 国 民 の 大 半 が 熱 心 に 一 つの 宗 教 を 信 仰 し 僧 侶 や 神 父 牧 師 と いった 聖 職 者 の 教 えを 絶 対 的 に 聞 き 入 れる という 習 わしがあまりない 国 でも 同 様 に 寺 院 で 患 者 を 受 け 入 れる ということが 機 能 するとは 考 えにくいと 言 えるの ではないだろうか RCC-ERI 日 本 感 染 症 共 同 研 究 センター(RCC-ERI)でHIVを 含 むウイルスや 細 菌 によ る 新 興 再 興 感 染 症 における 最 新 の 研 究 施 設 を 見 学 した また 専 門 家 の HIVに 関 して1 抗 ウイルス 薬 のターゲット 箇 所 2ワクチン 研 究 の 現 状 3 127

130 Subtypeの 豊 富 さ4 耐 性 菌 出 現 率 の 高 さに 関 する 講 義 を 受 け HIV 治 療 薬 ワクチン 開 発 の 現 状 と 展 望 を 学 んだ PReMA タイにおける 医 療 事 情 国 内 の 医 療 機 関 へのアクセスについて 1 公 的 な 機 関 (CSMBS) 2 私 的 な 機 関 (SSS) 3 一 般 の 機 関 (UCS) 利 用 者 1 個 人 営 業 働 いていない 人 :NHSS 4 千 7 百 万 人 0-65 歳 2 企 業 :SSS 9 百 万 人 歳 3 公 的 機 関 国 家 公 務 員 :CSMBB 7 百 万 人 0-65 歳 医 療 機 関 の 設 置 状 況 1 公 的 部 門 :75%( 内 訳 :PCU 公 的 病 院 ) 公 的 病 院 は 頭 割 料 金 2 私 的 部 門 :25%( 内 訳 : 私 的 病 院 20% 一 般 診 療 所 5%) 無 料 で 受 診 医 師 の 内 訳 Total:39,300 公 的 機 関 :23,500 人 ( 内 訳 : 医 師 :12,500 軍 医 :2,000 教 育 職 :4,000 研 修 医 : 4,000 その 他 1,000) 私 的 機 関 :5,000 職 に 就 いていない:4,200 海 外 赴 任 転 職 :5,000 病 気 :1,600 医 薬 品 の 供 給 状 況 製 造 業 :5% : 政 府 調 剤 製 薬 会 社 95%: 私 的 地 域 のドラッグストア 国 営 のマルチドラックストア 医 療 産 業 の 概 要 医 薬 品 の 供 給 : 直 接 分 配 代 理 分 配 流 通 経 路 顧 客 サービス 販 売 市 場 供 給 連 鎖 医 院 /PCU 薬 局 卸 売 病 院 5% 20% 75% 質 疑 応 答 Q1:OTCについて: Dangerous Durg : 抗 生 剤 など 薬 剤 師 が 販 売 指 導 一 般 販 売 できるOTCもあ る Q2: 市 場 の 上 位 を 占 める 薬 品 : 感 染 症 治 療 薬 (HIVなど)が 一 番 市 場 にあり 続 いてタイでも 生 活 習 慣 病 が 増 加 傾 向 にある 以 上 タイの 医 療 事 情 について 学 んだが 経 済 面 も 含 め 数 字 を 多 分 に 提 示 して いると 感 じた また 質 疑 応 答 では 日 本 とタイの 医 薬 品 状 況 について 活 発 に 意 見 交 換 をす 128

131 ることができた マヒドン 大 学 ( 薬 学 部 付 属 薬 局 付 属 病 院 ) マヒドン 大 学 の 病 院 薬 局 などを 訪 問 見 学 し タイでの 医 療 の 実 際 日 本 との 違 いなどについて 調 査 した マヒドン 大 学 付 属 病 院 ではMr. Wasun Chantratita,ph,Dによる 講 義 を 受 けた 病 原 体 と 宿 主 の 相 互 作 用 およびAIDS 治 療 にかかる 医 療 費 に 関 連 して First-line ARV 治 療 (NVP200mg+d4T30mg+3TC150mg) か ら 耐 性 ウ イ ル ス の 出 現 で Second-line ARV 治 療 に 移 行 することによる 2~9 倍 の 医 療 費 増 加 からも First-line ARV 治 療 の 重 要 性 を 述 べていた またSNPをマーカーで 検 出 すること によりオーダーメイド 治 療 の 導 入 を 進 めている 研 究 の 紹 介 およびHIV 患 者 を 治 療 することで 患 者 のQOLの 改 善 および 余 命 が 延 長 した 例 の 説 明 を 受 けた 自 己 紹 介 と 簡 単 な 質 疑 応 答 の 後 病 院 内 におけるCOBAS TaqManを 用 いた 血 中 の HIV 量 の 測 定 TRUGENE HIV-1を 用 いた 耐 性 ウイルス 検 出 など 実 際 に 臨 床 で 用 い ら れ て い る 最 新 の 機 器 類 の 見 学 と 説 明 を 受 け た High throughput, automated DNA sequencerを 使 用 するなど 用 いられている 技 術 の 高 さを 知 るこ とができた HIV 患 者 は 定 期 的 に 血 液 検 査 を 行 い 耐 性 ウイルスが 検 出 されると それをもとに 用 いるARVを 変 え 治 療 効 率 を 高 める 取 り 組 みがなされていた 日 本 のHIV 検 査 技 術 と 同 等 かそれ 以 上 であるような 印 象 を 受 けた 最 終 日 のディスカッションでは タイと 日 本 それぞれのAIDS 予 防 のために 行 っ ている 政 策 の 長 所 を 確 かめ 合 って 互 いの 国 がこれから 先 どのようなAIDS 対 策 を 行 っていくべきかについて 話 し 合 った タイでは 薬 物 使 用 者 が 日 本 に 比 べてとても 多 く 薬 物 を 摂 取 する 際 に 使 用 する 注 射 器 の 使 い 回 しが 原 因 で AIDSに 感 染 する 人 がたくさんいる このような 感 染 を 防 ぐためには 日 本 のように 警 察 が 薬 物 摂 取 者 を 厳 しく 取 り 締 まる 必 要 があるという 結 論 になった 一 方 日 本 は 先 進 国 の 中 で 唯 一 AIDSの 患 者 数 が 増 えている 国 だ なぜ 日 本 では 患 者 数 が 増 えるのか 話 し 合 った 結 果 タイのように 国 をあげて AIDS の 予 防 活 動 教 育 を 行 っていないからではないかという 考 えに 至 った 日 本 で は 小 中 高 においてAIDSに 関 する 教 育 を 行 っている 学 校 とそうでない 学 校 があ り また 予 防 活 動 も 行 われてはいるものの 活 動 の 情 報 がほとんど 入 ってこな いのが 現 状 だ 一 方 タイでは 学 校 の 教 育 課 程 において 必 ずAIDSに 関 する 授 業 があり また コンドームの 無 料 配 布 といった 国 による 政 策 が 行 われており そのため 国 民 のAIDSに 対 する 関 心 は 高 く 予 防 につながっているといえる AIDS 患 者 が 増 えている 日 本 においてもこのような 教 育 活 動 を 同 様 に 行 う 事 が 新 規 のAIDS 患 者 を 増 やさない 手 段 になるという 結 論 に 至 った このように 互 いの 国 の 良 い 所 を 見 習 い 自 国 に 活 かす 事 が 大 切 であるとい う 事 をこのディスカッションを 通 じて 学 ぶ 事 ができた ディスカッションの 後 マヒドン 大 学 内 にある 薬 局 を 見 学 した 調 剤 薬 局 で 薬 剤 師 がおり 一 般 医 薬 品 の 他 にOTC 医 薬 品 の 販 売 も 行 なっていた 129

132 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センターを 訪 問 後 Japan Foundation Bangkok Centerで 開 催 されたGLOCOLバンコクセミナーに 参 加 し タイにおける 感 染 症 HIVの 現 状 HIV 研 究 の 現 状 NGOによるHIV 撲 滅 のための 活 動 などに 関 する 講 義 を 受 けた 現 地 でお 話 を 伺 うことで 最 新 の 情 報 を 詳 しく 得 ることができた NGOのSWING 方 がキャンペーンで 実 際 に 使 用 されたコスチュームを 見 せてくだ さり 積 極 性 が 伺 えた カウンターパートであるマヒドン 大 学 薬 学 部 にて マヒドン 大 学 薬 学 部 の 学 生 及 び 教 員 と 本 プログラム 日 程 を 確 認 し 自 己 紹 介 を 行 った コミュニケーション は 基 本 的 に 英 語 で 行 いお 互 いに 苦 労 したものの 学 生 同 士 ということもありすぐ に 友 好 関 係 を 築 くことができた 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくだ さい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いませ ん) AIDS 重 症 患 者 のケアを 行 っているWat Prabat Nampuを 訪 問 し 寺 院 が AIDSのホスピスを 立 ち 上 げた 経 緯 や AIDS 患 者 に 対 するケアの 仕 方 などを 調 査 し 施 設 内 の 見 学 を 行 った タイにおけるHIV 治 療 の 現 状 や 医 療 制 度 などに ついても 説 明 いただき 日 本 との 違 いについて 議 論 した お 寺 といってもほぼ 日 本 のホスピスのようで 治 療 も 医 師 の 処 方 箋 のもとで 処 方 された 薬 による 治 療 を 行 なっていた 入 所 希 望 者 が 後 を 絶 たないらしく 入 所 者 の 方 もとてもリラックスし て 過 ごされた 中 にはAIDS 患 者 というのにもかかわらず 飼 い 犬 を 連 れてきてい る 方 もおり 本 人 の 精 神 状 態 を 考 慮 してあえて 認 めているといった 話 が 印 象 的 だった 議 論 にもなっていた 患 者 さんの 献 体 が 展 示 されており 衝 撃 的 だったが AIDS 患 者 数 の 増 加 を 食 い 止 めたいという 強 い 思 いが 伝 わってきた 単 身 入 居 施 設 RCC-ERIを 訪 問 し 研 究 所 の 概 要 を 講 義 していただくとともに P2 P3の 実 験 施 設 を 見 学 した 実 験 設 備 は 最 新 で 阪 大 とほぼ 同 じレベルだった 見 慣 れた 機 器 類 も 多 く 快 適 に 研 究 活 動 がなされている 印 象 だった また AIDS 患 者 の 世 界 タイ 日 本 での 推 移 や 年 齢 層 などHIV/AIDSの 概 要 さらには ウイルス 感 染 のメカニズムやAIDS 治 療 のための 抗 ウイルス 薬 の 作 用 機 構 問 題 点 などに 関 し ても 講 義 いただいた その 後 マヒドン 大 学 薬 学 部 の 学 生 と 大 阪 大 学 の 学 生 で グループを 作 り HIV AIDSに 関 する 意 見 交 換 を 行 い HIV 感 染 予 防 に 対 する 両 国 の 違 い 医 療 制 度 の 違 いなどに 関 してディスカッションした タイにおける 医 薬 品 流 通 を 行 っている 企 業 PReMAでは タイの 医 療 制 度 や 医 療 費 薬 品 のシェア 薬 品 の 販 売 に 関 して 調 査 した 実 際 に 業 務 に 携 わってお られる 方 の 話 をお 聞 きすることができ わかり 易 く 説 明 していただけた 130

133 PreMAにて マヒドン 大 学 の 病 院 薬 局 などを 訪 問 見 学 し タイでの 医 療 の 実 際 日 本 と の 違 いなどについて 調 査 した 臨 床 現 場 で 使 われているHIVの 検 査 機 器 類 のレ ベルの 高 さに 驚 いた AIDS 治 療 に 関 しては 日 本 以 上 の 技 術 があるように 思 え た その 後 今 回 の 研 修 のまとめとして 両 国 の 学 生 でHIV/AIDSや 感 染 症 医 療 制 度 HIV 感 染 を 防 ぐための 教 育 などに 関 して 情 報 交 換 機 論 を 行 い 今 後 これらの 問 題 に 我 々がどのように 関 わっていくべきかを 討 論 した 薬 局 131

134 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか 実 際 に 現 地 に 行 き 調 査 を 行 なうことで 現 地 の 施 設 や 設 備 を 視 察 し 最 新 の 情 報 を 得 ることがで きた 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 特 になし 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 日 本 語 で 気 軽 に 声 をかけてくる 人 には 注 意 が 必 要 アンケート 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか 私 たち 一 人 ひとりが 意 識 していく 中 で 達 成 されるもの 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください とても 充 実 した 研 修 だった 132

135 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 (ふりがな) 氏 名 27D10014 ( 平 成 22 年 10 月 14 日 作 成 ) かねだ ひろかず 金 田 洋 和 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 所 属 1987 年 3 月 25 日 生 性 別 薬 学 研 究 科 学 部 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 応 用 環 境 生 物 学 研 究 室 男 博 士 前 期 課 程 1 年 次 国 都 市 タイ 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 1The Japan Foundation Bangkok Center 2Wat Prabat Nampu 3Research Collaboration Center Emerging and Re-emerging Infections(RCC-ERI) 4PReMA 5マヒドン 大 学 附 属 病 院 研 修 期 間 2010 年 9 月 19 日 ~ 2010 年 9 月 25 日 ( 7 日 間 ) 1The Japan Foundation Bangkok Center 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センターを 訪 問 後 Japan Foundation Bangkok Center にてGlocol Bangkok Office Seminar Series 2010に 参 加 Dr. Prasert ThingcharoenのタイにおけるHIVおよびの 歴 史 と 現 状 に 関 する 講 演 武 田 直 和 RCC-ERI 特 任 教 授 による パンデミック インフルエンザ の 講 演 そして 現 地 のNGOである SWING によるセックスワーカーに 対 する 民 間 レベルでの 取 り 組 みに 関 する 講 演 を 聴 いた この 研 修 シリーズの 初 日 でタイにおけるHIVやその 他 感 染 症 に 関 する 知 識 の 再 確 認 とその 現 実 を 目 の 当 たりにすることができ 非 常 に 有 益 な 時 間 であったといえよう 2Wat Prabat Nampu Wat Prabat Nampu に 赴 き 職 員 の 方 の 説 明 を 受 けながら 寺 院 敷 地 内 の 様 々 133

136 な 施 設 を 見 学 した この 寺 院 には 性 交 渉 薬 物 の 注 射 器 の 使 いまわし 母 子 感 染 など 様 々な 理 由 で HIV に 感 染 し AIDS を 発 症 した 患 者 が 生 活 している 人 数 は 約 130 名 である 入 所 方 法 は 患 者 が 直 接 寺 院 に 訪 れる もしくは 電 話 し その 時 に 空 きがあ れば 入 所 できる 待 機 患 者 は 約 1 万 人 と 言 われているが 予 約 という 仕 組 み はなく 順 番 もない つまり 入 所 できるかどうかは 運 しだいであると 言 える 寺 院 内 には 数 十 人 の 患 者 が 一 同 にケアをうける 建 物 もあれば 小 さな 一 戸 建 てになっており 単 身 もしくは 夫 婦 家 族 で 入 居 できる 建 物 もある 家 賃 や 食 費 水 道 代 などはかからない 左 ; 一 人 暮 らし 向 けの 一 戸 建 て 右 ; 疾 患 が 進 行 し 免 疫 力 が 低 下 した 患 者 が 数 十 人 入 所 している 建 物 入 る 者 はマスクと 手 指 消 毒 をする この 寺 院 に 医 師 はおらず 専 門 看 護 師 看 護 師 助 手 比 較 的 状 態 が 安 定 して いる 患 者 ボランティア 達 約 50 名 で 患 者 たちをケアしている 要 するにこ の 寺 院 は AIDS 治 療 を 行 う 場 ではなく 改 善 を 目 指 す 場 であり AIDS により 仕 事 を 失 った 患 者 一 人 では 生 活 しづらい 患 者 が 入 所 する 場 である 症 状 が まだ 出 ていない 感 染 者 や 症 状 が 軽 い 患 者 には 自 宅 で 改 善 できるよう 助 言 を 行 い 末 期 の 患 者 をできるだけ 多 く 受 け 入 れられるようにしている 寺 院 という 宗 教 スピリチュアルな 分 野 に 深 く 結 びついた 場 ではあるが こ こで 行 われている 医 療 行 為 は 抗 ウイルス 薬 の 服 薬 管 理 や 消 毒 ジェルを 用 い た 清 拭 など 科 学 的 根 拠 に 基 づいた 行 為 のみであり その 効 果 が 確 かではな いクロレラやハーブの 服 用 などは 患 者 の 自 由 意 思 による また 問 い 合 わせをしてきたが 受 け 入 れられない 患 者 や 自 宅 に 帰 ることにな った 患 者 へは 症 状 の 現 状 維 持 や 改 善 をするための 知 識 を 与 える 健 康 教 育 も 行 っており 保 健 所 的 な 役 割 も 果 たしているが 自 宅 に 赴 いてまで 様 子 を 探 ることはないようで 患 者 の 意 思 にかかっている この 寺 院 に 入 所 することの 利 点 として まず 生 活 に 困 らないという 点 が 考 え られる 生 活 の 場 が 提 供 され 食 事 にも 困 らない HIV/AIDS に 感 染 罹 患 して 仕 事 を 失 い もしくは 差 別 される 立 場 となってしまい 一 人 で 生 活 してい くことが 身 体 的 のみならず 社 会 的 にも 困 難 になってしまった 患 者 に 生 活 の 場 を 提 供 しているといえる 第 二 に 同 じ 疾 患 で 苦 しんでいる 他 の 患 者 と 触 れ 合 う 機 会 があるという 点 で はないだろうか 励 ましあい また 他 の 人 と 現 状 維 持 改 善 という 目 標 に 向 134

137 けて 行 動 することができるという 利 点 は 大 きいと 考 えられる またこの 寺 院 の 大 きな 特 徴 の 一 つに 遺 体 展 示 という 部 分 がある 現 在 は 展 示 されている 患 者 の 氏 名 や 職 業 死 亡 原 因 などは 伏 せられているが 以 前 はこのいれらの 情 報 も 公 開 されており 見 ている 者 の 恐 怖 心 をあおり HIV に 感 染 しないよう 気 をつけさせる といった 意 味 合 いをもっていたようであ るが 現 在 は 社 会 的 反 対 も 受 け そのような 側 面 はない 上 ; 遺 体 展 示 このようにこういった 寺 院 が AIDS 患 者 を 受 け 入 れる 運 営 費 用 は 寄 付 によ り 賄 われている ということは タイに 暮 らす 人 々の 仏 教 の 信 仰 心 に 支 えら れている 部 分 が 多 いように 感 じられる タイでは 実 に 国 民 の9 割 以 上 が 仏 教 徒 である 我 が 国 のように 国 民 の 大 半 が 熱 心 に 一 つの 宗 教 を 信 仰 し 僧 侶 や 神 父 牧 師 といった 聖 職 者 の 教 えを 絶 対 的 に 聞 き 入 れる という 習 わしが あまりない 国 でも 同 様 に 寺 院 で 患 者 を 受 け 入 れる ということが 機 能 すると は 考 えにくいと 言 えるのではないだろうか 写 真 ; 敷 地 内 の 様 子 仏 教 と 深 く 結 びついた 施 設 である 3Research Collaboration Center Emerging and Re-emerging Infections(RCC-ERI) 135

138 日 本 感 染 症 共 同 研 究 センター(RCC-ERI)でHIVを 含 むウイルスや 細 菌 による 新 興 再 興 感 染 症 における 最 新 の 研 究 施 設 を 見 学 した また 専 門 家 のHIV に 関 して1 抗 ウイルス 薬 のターゲット 箇 所 2ワクチン 研 究 の 現 状 3Subtype の 豊 富 さ4 耐 性 菌 出 現 率 の 高 さに 関 する 講 義 を 受 け HIV 治 療 薬 ワクチン 開 発 の 現 状 と 展 望 を 学 んだ 4Pharmaceutical Research and Manufacturers Association (PReMA) タイにおける 医 療 事 情 国 内 の 医 療 機 関 へのアクセスについて 1 公 的 な 機 関 (CSMBS) 2 私 的 な 機 関 (SSS) 3 一 般 の 機 関 (UCS) 利 用 者 1 個 人 営 業 働 いていない 人 :NHSS 4 千 7 百 万 人 0-65 歳 2 企 業 :SSS 9 百 万 人 歳 136

139 3 公 的 機 関 国 家 公 務 員 :CSMBB 7 百 万 人 0-65 歳 医 療 機 関 の 設 置 状 況 1 公 的 部 門 :75%( 内 訳 :PCU 公 的 病 院 ) 公 的 病 院 は 頭 割 料 金 2 私 的 部 門 :25%( 内 訳 : 私 的 病 院 20% 一 般 診 療 所 5%) 無 料 で 受 診 医 師 の 内 訳 Total:39,300 公 的 機 関 :23,500 人 ( 内 訳 : 医 師 :12,500 軍 医 :2,000 教 育 職 :4,000 研 修 医 :4,000 その 他 1,000) 私 的 機 関 :5,000 職 に 就 いていない:4,200 海 外 赴 任 転 職 :5,000 病 気 :1,600 医 薬 品 の 供 給 状 況 製 造 業 :5% : 政 府 調 剤 製 薬 会 社 95%: 私 的 地 域 のドラッグストア 国 営 のマルチドラックスト ア 医 療 産 業 の 概 要 医 薬 品 の 供 給 : 直 接 分 配 代 理 分 配 流 通 経 路 顧 客 サービス 販 売 市 場 供 給 連 鎖 医 院 /PCU 薬 局 卸 売 病 院 5% 20% 75% 質 疑 応 答 Q1:OTCについて: Dangerous Durg : 抗 生 剤 などので 薬 剤 師 が 販 売 指 導 一 般 販 売 できるOTC もある Q2: 市 場 の 上 位 を 占 める 薬 品 : 感 染 症 治 療 薬 (HIVなど)が 一 番 市 場 にあり 続 いてタイでも 生 活 習 慣 病 が 増 加 傾 向 にある 以 上 タイの 医 療 事 情 について 学 んだが 経 済 面 も 含 め 数 字 を 多 分 に 提 示 し ていると 感 じた また 質 疑 応 答 では 日 本 とタイの 医 薬 品 状 況 について 活 発 に 意 見 交 換 を することができた 5マヒドン 大 学 附 属 病 院 137

140 マヒドン 大 学 の 病 院 薬 局 などを 訪 問 見 学 し タイでの 医 療 の 実 際 日 本 との 違 いなどについて 調 査 した マヒドン 大 学 付 属 病 院 ではMr. Wasun Chantratita,ph,Dによる 講 義 を 受 け た 病 原 体 と 宿 主 の 相 互 作 用 およびAIDS 治 療 にかかる 医 療 費 に 関 連 して First-line ARV 治 療 (NVP200mg+d4T30mg+3TC150mg)から 耐 性 ウイルスの 出 現 でSecond-line ARV 治 療 に 移 行 することによる 2~9 倍 の 医 療 費 増 加 から もFirst-line ARV 治 療 の 重 要 性 を 述 べていた またSNPをマーカーで 検 出 す ることによりオーダーメイド 治 療 の 導 入 を 進 めている 研 究 の 紹 介 およびHIV 患 者 を 治 療 することで 患 者 のQOLの 改 善 および 余 命 が 延 長 した 例 の 説 明 を 受 けた 自 己 紹 介 と 簡 単 な 質 疑 応 答 の 後 病 院 内 におけるCOBAS TaqManを 用 い た 血 中 のHIV 量 の 測 定 TRUGENE HIV-1を 用 いた 耐 性 ウイルス 検 出 など 実 際 に 臨 床 で 用 いられている 最 新 の 機 器 類 の 見 学 と 説 明 を 受 けた High throughput, automated DNA sequencerを 使 用 するなど 用 いられている 技 術 の 高 さを 知 ることができた HIV 患 者 は 定 期 的 に 血 液 検 査 を 行 い 耐 性 ウイ ルスが 検 出 されるとそれをもとに 用 いるARVを 変 え 治 療 効 率 を 高 める 取 り 組 みがなされていた 日 本 のHIV 検 査 技 術 と 同 等 かそれ 以 上 であるような 印 象 を 受 けた ディスカッションの 後 マヒドン 大 学 内 にある 薬 局 を 見 学 した 調 剤 薬 局 で 薬 剤 師 がおり 一 般 医 薬 品 の 他 にOTC 医 薬 品 の 販 売 も 行 なっていた ディスカッション 内 容 138

141 HIV 感 染 を 防 ぐ 主 な 方 法 はコンドームだけなのか タイ 日 本 共 にコンドームが 中 心 しかし 性 交 渉 の 際 にコンドームをつけ ることに 対 する 考 え 方 がタイと 日 本 では 異 なる 前 者 はHIV 感 染 予 防 のため 後 者 では 避 妊 のためという 意 識 が 強 い HIV 感 染 予 防 のためにコンドームを つけるという 意 識 が 強 いため 結 婚 を 機 に 夫 婦 で 検 査 を 受 けに 行 き 両 者 が ネガティブであると 判 明 すればコンドームをつけることはほとんどなくな る コンドームをつけるということは 相 手 を 信 用 していないという 意 思 表 示 にもなってしまう 検 査 方 法 と 検 査 にかかる 費 用 について 検 査 方 法 は 日 本 と 同 じく 抗 体 検 査 が 主 で NATはまだほとんど 普 及 してい ない 費 用 に 関 しても 日 本 の 状 況 とほとんど 変 わらず 公 立 病 院 であれば 無 料 学 校 教 育 のどの 段 階 でHIV/AIDSについて 学 習 するか タイでも 小 学 校 高 学 年 や 中 学 校 段 階 にかけて 基 礎 知 識 のみを 習 う 大 学 で 薬 学 部 や 医 学 部 の 学 生 は 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 履 修 し 細 かく 時 間 を かけて 勉 強 するという 点 は 日 本 と 大 きく 異 なる 点 HIV/AIDS 感 染 者 に 対 する 偏 見 は 強 いか またどのように 思 っているか タイではテレビ 番 組 CMやウォークラリー スポーツイベントなどの 啓 蒙 活 動 がさかんなため 偏 見 は 強 くない またそれらの 取 り 組 みのおかげで 不 治 の 病 である 感 染 者 と 接 触 しただけで 感 染 してしまうなどどの 誤 った 知 識 を 持 っている 人 はほとんどいない タイではタクシン 政 権 時 の 政 策 によりテ レビやアンテナが 農 村 部 や 山 間 部 にも 普 及 しているため テレビを 通 じた 啓 蒙 活 動 が 成 功 したと 思 われる 薬 剤 師 が 感 染 症 に 関 してどれほどの 知 識 を 有 しているか タイでは 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 薬 学 部 の 全 学 生 が 履 修 するため ほ ぼ 全 ての 薬 剤 師 が 感 染 症 に 関 する 医 学 的 薬 学 的 な 知 識 を 持 ち 合 わせてい る 139

142 現 在 タイで 感 染 者 が 増 えているのはどのような 人 たちか 隣 国 からの 移 民 の 人 々の 感 染 者 数 が 増 えている 移 民 の 人 々は 特 にセック スワーカーとして 働 く 人 が 多 いことが 主 な 理 由 と 考 えられる 近 年 のタイでのジェネリック 薬 品 に 関 する 動 向 政 府 がジェネリック 薬 品 に 関 するガイドラインを 強 化 しつつあるため 人 々のジェネリック 薬 品 に 対 する 信 頼 度 は 高 まっている 傾 向 にある 最 終 日 のディスカッションでは タイと 日 本 それぞれのAIDS 予 防 のために 行 っている 政 策 の 長 所 を 確 かめ 合 って 互 いの 国 がこれから 先 どのような AIDS 対 策 を 行 っていくべきかについて 話 し 合 いました タイでは 薬 物 使 用 者 が 日 本 に 比 べてとても 多 く 薬 物 を 摂 取 する 際 に 使 用 する 注 射 器 の 使 い 回 しが 原 因 で AIDSに 感 染 する 人 がたくさんいます こ のような 感 染 を 防 ぐためには 日 本 のように 警 察 が 薬 物 摂 取 者 を 厳 しく 取 り 締 まる 必 要 があるという 結 論 になりました 一 方 日 本 は 先 進 国 の 中 で 唯 一 AIDSの 患 者 数 が 増 えている 国 です なぜ 日 本 では 患 者 数 が 増 えるのか 話 し 合 った 結 果 タイのように 国 をあげて AIDSの 予 防 活 動 教 育 を 行 っていないからではないかという 考 えに 至 りまし た 日 本 では 小 中 高 においてAIDSに 関 する 教 育 を 行 っている 学 校 とそうで ない 学 校 があり また 予 防 活 動 も 行 われてはいるものの 活 動 の 情 報 がほ とんど 入 ってこないのが 現 状 です 一 方 タイでは 学 校 の 教 育 課 程 において 必 ずAIDSに 関 する 授 業 があり また コンドームの 無 料 配 布 といった 国 によ る 政 策 が 行 われています そのため 国 民 のAIDSに 対 する 関 心 は 高 く 予 防 につながっています このような 教 育 活 動 を AIDS 患 者 が 増 えている 日 本 においても 同 様 に 行 う 事 が 新 規 のAIDS 患 者 を 増 やさない 手 段 になるという 結 論 に 至 りました このように 互 いの 国 の 良 い 所 を 見 習 い 自 国 に 活 かす 事 が 大 切 であるとい う 事 をこのディスカッションを 通 じて 学 ぶ 事 ができました 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 ん だこと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 し てください 写 真 な どを 盛 り 込 んでも 構 いません) 私 が 今 回 の 研 修 を 通 じて 最 も 強 く 感 じたことは 文 理 の 融 合 の 重 要 性 です この 研 修 に 行 く 前 から 様 々な 所 で 聞 いたことはありましたが あまり 実 感 がありませんでした しかし 今 回 のHIV/AIDS 研 修 を 通 じて 日 本 が 今 後 世 界 を 率 いる 国 として 世 界 貢 献 するために 最 も 重 要 であると 感 じました 文 系 の 人 々はGeneralistとして 広 範 囲 に 知 識 をもち 日 頃 から 世 界 を 視 野 に 入 れ コミュニケーション 能 力 も 高 く ヒトを 心 で 動 かします 理 系 の 人 々 はSpecialistとして 専 門 の 知 識 をもち いつでも 客 観 的 に 物 事 を 捉 え 論 理 的 に 考 え 頭 脳 でヒトを 動 かします この 双 方 の 能 力 をバランスよく 保 つこと で 人 として 真 の 力 が 発 揮 できると 思 います たとえば 今 回 のHIV/AIDS 研 修 前 に 発 展 途 上 国 でHIV/AIDSをいかに 撲 滅 さ せるかという 議 論 をした 際 に 薬 学 部 出 身 の 私 は 新 薬 やワクチンの 開 発 とい った 技 術 的 な 解 決 策 しか 思 いつきませんでした 一 方 で 文 系 出 身 の 人 はHIV が 満 栄 している 国 の 宗 教 的 歴 史 的 背 景 を 理 解 した 上 で 啓 蒙 活 動 や 教 育 を 行 うという 道 徳 的 な 解 決 策 を 提 案 しました 正 直 その 時 は 実 際 の 社 会 で 役 立 つのは 技 術 的 なことであり 道 徳 的 なことは 綺 麗 ごとに 過 ぎないと 思 って いましたが タイにおけるHIV/AIDS 末 期 患 者 をケアしている 寺 院 を 訪 れた 時 に 今 回 の 研 修 でその 考 えは 覆 りました そこの 患 者 達 が 必 要 としているの は 有 効 な 薬 だけでなく 精 神 面 のケアや 抑 制 されない 自 由 な 生 活 でした 患 者 によっては 周 に 多 くの 仲 間 が 存 在 し さらに 自 分 が 信 じる 神 に 見 守 られな 140

143 がら 安 心 して 共 同 生 活 をすることで 病 状 が 良 くなる 人 もいました 研 修 後 のディスカッションでは 文 理 関 係 なく 各 々がHIV/AIDSに 関 する 数 値 やデータを 客 観 的 に 捕 らえると 同 時 に タイにおける 仏 教 や 歴 史 的 背 景 を 理 解 し 現 地 で 聞 いたことや 感 じたことを 踏 まえながら 意 見 を 出 し 合 い 各 々が 自 発 的 に 意 見 を 出 すことで 質 の 高 い 発 表 が 出 来 ました このような 経 験 から 薬 学 出 身 者 として 社 会 貢 献 する 際 には 知 識 に 頼 るだ けでなく 宗 教 政 治 などを 含 む 様 々な 観 点 から 物 事 を 捉 え Specialist かつGeneralistとして 世 界 で 活 躍 したいと 思 います 141

144 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか 実 際 に 自 分 の 目 でタイにおけるHIV/AIDSに 関 する 現 状 を 見 ることができ さらに 講 演 を 通 じて HIV AIDSに 関 する 新 薬 やワクチンの 研 究 の 現 状 を 知 れたことです 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか タイの 学 生 さんとディスカッションをする 際 に 英 語 能 力 が 足 らず 思 っていることを 相 手 に 伝 える 事 に 苦 労 しました 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 今 回 訪 れた 場 所 は 全 て 治 安 が 良 かったですが 現 地 の 学 生 に 聞 いたところによると 夜 の 繁 華 街 は 危 ないと 聞 きました アンケート 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか 必 要 な 人 には 有 効 な 新 薬 が 誰 でも 適 用 されると 同 時 に その 人 のバックグラウンドを 理 解 した 精 神 面 でのケアをすることが 重 要 だと 感 じました 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください このプログラムは 自 分 自 身 の 視 野 を 広 げ 成 長 させられる 大 変 良 い 機 会 だと 思 います 今 後 も 世 界 で 活 躍 できる 人 材 を 育 成 するためのプログラムとして 持 続 してほしいと 思 います 142

145 タイ 海 外 研 修 報 告 書 医 学 系 修 士 1 年. 絹 巻 恵 子 1.RCC-ERI 日 本 感 染 症 共 同 研 究 センター(RCC-ERI)で HIV を 含 むウイルスや 細 菌 による 新 興 再 興 感 染 症 における 最 新 の 研 究 施 設 を 見 学 した また 専 門 家 の HIV に 関 して1 抗 ウイルス 薬 のターゲット 箇 所 2ワクチン 研 究 の 現 状 3Subtype の 豊 富 さ4 耐 性 菌 出 現 率 の 高 さに 関 する 講 義 を 受 け HIV 治 療 薬 ワクチン 開 発 の 現 状 と 展 望 を 学 んだ 2.マヒドン 大 学 学 生 とのディスカッション 1HIV 感 染 を 防 ぐ 主 な 方 法 はコンドームだけなのか タイ 日 本 共 にコンドームが 中 心 しかし 性 交 渉 の 際 にコンドームをつけることに 対 する 考 え 方 が タイと 日 本 では 異 なる 前 者 はHIV 感 染 予 防 のため 後 者 では 避 妊 のためという 意 識 が 強 い HIV 感 染 予 防 のためにコンドームをつけるという 意 識 が 強 いため 結 婚 を 機 に 夫 婦 で 検 査 を 受 けに 行 き 両 者 がネガティブであると 判 明 すればコンドームをつけることはほとんどなくなる コンドームを つけるということは 相 手 を 信 用 していないという 意 思 表 示 にもなってしまう 2 検 査 方 法 と 検 査 にかかる 費 用 について 検 査 方 法 は 日 本 と 同 じく 抗 体 検 査 が 主 で NATはまだほとんど 普 及 していない 費 用 に 関 しても 日 本 の 状 況 とほとんど 変 わらず 公 立 病 院 であれば 無 料 3 学 校 教 育 のどの 段 階 でHIV/AIDSについて 学 習 するか タイでも 小 学 校 高 学 年 や 中 学 校 段 階 にかけて 基 礎 知 識 のみを 習 う 大 学 で 薬 学 部 や 医 学 部 の 学 生 は 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 履 修 し 細 かく 時 間 をかけて 勉 強 するという 点 は 日 本 と 大 きく 異 なる 点 4HIV/AIDS 感 染 者 に 対 する 偏 見 は 強 いか またどのように 思 っているか タイではテレビ 番 組 CMやウォークラリー スポーツイベントなどの 啓 蒙 活 動 がさかんなため 偏 見 は 強 くない またそれらの 取 り 組 みのおかげで 不 治 の 病 である 感 染 者 と 接 触 しただけで 感 染 して しまうなどどの 誤 った 知 識 を 持 っている 人 はほとんどいない タイではタクシン 政 権 時 の 政 策 により テレビやアンテナが 農 村 部 や 山 間 部 にも 普 及 しているため テレビを 通 じた 啓 蒙 活 動 が 成 功 したと 思 われる 5 薬 剤 師 が 感 染 症 に 関 してどれほどの 知 識 を 有 しているか タイでは 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 薬 学 部 の 全 学 生 が 履 修 するため ほぼ 全 ての 薬 剤 師 が 感 染 症 に 関 する 医 学 的 薬 学 的 な 知 識 を 持 ち 合 わせている 6 現 在 タイで 感 染 者 が 増 えているのはどのような 人 たちか 隣 国 からの 移 民 の 人 々の 感 染 者 数 が 増 えている 移 民 の 人 々は 特 にセックスワーカーとして 働 く 人 が 多 いことが 主 な 理 由 と 考 えられる 7 近 年 のタイでのジェネリック 薬 品 に 関 する 動 向 政 府 がジェネリック 薬 品 に 関 するガイドラインを 強 化 しつつあるため 人 々のジェネリック 薬 品 に 143

146 対 する 信 頼 度 は 高 まっている 傾 向 にある 3.Wat Prabat Nampu 職 員 の 方 の 説 明 を 受 けながら 寺 院 敷 地 内 の 様 々な 施 設 を 見 学 した この 寺 院 には 性 交 渉 薬 物 の 注 射 器 の 使 いまわし 母 子 感 染 など 様 々な 理 由 で HIV に 感 染 し AIDS を 発 症 した 患 者 が 生 活 している 人 数 は 約 130 名 である 入 所 方 法 は 患 者 が 直 接 寺 院 に 訪 れる もしくは 電 話 し その 時 に 空 きがあれば 入 所 できる 待 機 患 者 は 約 1 万 人 と 言 われているが 予 約 という 仕 組 みはなく 順 番 もない つまり 入 所 できるかどう かは 運 しだいであると 言 える 寺 院 内 には 数 十 人 の 患 者 が 一 同 にケアをうける 建 物 もあれば 小 さな 一 戸 建 てになっており 単 身 もしくは 夫 婦 家 族 で 入 居 できる 建 物 もある 家 賃 や 食 費 水 道 代 などはかからない この 寺 院 に 医 師 はおらず 専 門 看 護 師 看 護 師 助 手 比 較 的 状 態 が 安 定 している 患 者 ボランテ ィア 達 約 50 名 で 患 者 たちをケアしている 要 するにこの 寺 院 は AIDS 治 療 を 行 う 場 ではなく 改 善 を 目 指 す 場 であり AIDS により 仕 事 を 失 った 患 者 一 人 では 生 活 しづらい 患 者 が 入 所 する 場 であ る 症 状 がまだ 出 ていない 感 染 者 や 症 状 が 軽 い 患 者 には 自 宅 で 改 善 できるよう 助 言 を 行 い 末 期 の 患 者 をできるだけ 多 く 受 け 入 れられるようにしている 寺 院 という 宗 教 スピリチュアルな 分 野 に 深 く 結 びついた 場 ではあるが ここで 行 われている 医 療 行 為 は 抗 ウイルス 薬 の 服 薬 管 理 や 消 毒 ジェルを 用 いた 清 拭 など 科 学 的 根 拠 に 基 づいた 行 為 のみ であり その 効 果 が 確 かではないクロレラやハーブの 服 用 などは 患 者 の 自 由 意 思 による また 問 い 合 わせをしてきたが 受 け 入 れられない 患 者 や 自 宅 に 帰 ることになった 患 者 へは 症 状 の 現 状 維 持 や 改 善 をするための 知 識 を 与 える 健 康 教 育 も 行 っており 保 健 所 的 な 役 割 も 果 たしてい るが 自 宅 に 赴 いてまで 様 子 を 探 ることはないようで 患 者 の 意 思 にかかっている この 寺 院 に 入 所 することの 利 点 として まず 生 活 に 困 らないという 点 が 考 えられる 生 活 の 場 が 提 供 され 食 事 にも 困 らない HIV/AIDS に 感 染 罹 患 して 仕 事 を 失 い もしくは 差 別 される 立 場 とな ってしまい 一 人 で 生 活 していくことが 身 体 的 のみならず 社 会 的 にも 困 難 になってしまった 患 者 に 生 活 の 場 を 提 供 しているといえる 第 二 に 同 じ 疾 患 で 苦 しんでいる 他 の 患 者 と 触 れ 合 う 機 会 があるという 点 ではないだろうか 励 まし あい また 他 の 人 と 現 状 維 持 改 善 という 目 標 に 向 けて 行 動 することができるという 利 点 は 大 きいと 考 えられる またこの 寺 院 の 大 きな 特 徴 の 一 つに 遺 体 展 示 という 部 分 がある 現 在 は 展 示 されている 患 者 の 氏 名 や 職 業 死 亡 原 因 などは 伏 せられているが 以 前 はこのいれらの 情 報 も 公 開 されており 見 て いる 者 の 恐 怖 心 をあおり HIV に 感 染 しないよう 気 をつけさせる といった 意 味 合 いをもっていたよ うであるが 現 在 は 社 会 的 反 対 も 受 け そのような 側 面 はない このようにこういった 寺 院 が AIDS 患 者 を 受 け 入 れる 運 営 費 用 は 寄 付 により 賄 われている というこ とは タイに 暮 らす 人 々の 仏 教 の 信 仰 心 に 支 えられている 部 分 が 多 いように 感 じられる タイでは 実 144

147 に 国 民 の9 割 以 上 が 仏 教 徒 である 我 が 国 のように 国 民 の 大 半 が 熱 心 に 一 つの 宗 教 を 信 仰 し 僧 侶 や 神 父 牧 師 といった 聖 職 者 の 教 えを 絶 対 的 に 聞 き 入 れる という 習 わしがあまりない 国 でも 同 様 に 寺 院 で 患 者 を 受 け 入 れる ということが 機 能 するとは 考 えにくいと 言 えるのではないだろう か 4.マヒドン 大 学 の 病 院 薬 局 などを 訪 問 見 学 マヒドン 大 学 付 属 病 院 では Mr. Wasun Chantratita,ph,D による 講 義 を 受 けた 病 原 体 と 宿 主 の 相 互 作 用 お よ び AIDS 治 療 に か か る 医 療 費 に 関 連 し て First-line ARV 治 療 (NVP200mg+d4T30mg+3TC150mg)から 耐 性 ウイルスの 出 現 で Second-line ARV 治 療 に 移 行 するこ とによる 2~9 倍 の 医 療 費 増 加 からも First-line ARV 治 療 の 重 要 性 を 述 べていた また SNP をマ ーカーで 検 出 することによりオーダーメイド 治 療 の 導 入 を 進 めている 研 究 の 紹 介 および HIV 患 者 を 治 療 することで 患 者 の QOL の 改 善 および 余 命 が 延 長 した 例 の 説 明 を 受 けた 自 己 紹 介 と 簡 単 な 質 疑 応 答 の 後 病 院 内 における COBAS TaqMan を 用 いた 血 中 の HIV 量 の 測 定 TRUGENE HIV-1 を 用 いた 耐 性 ウイルス 検 出 など 実 際 に 臨 床 で 用 いられている 最 新 の 機 器 類 の 見 学 と 説 明 を 受 けた High throughput, automated DNA sequencer を 使 用 するなど 用 いられている 技 術 の 高 さを 知 ることができた HIV 患 者 は 定 期 的 に 血 液 検 査 を 行 い 耐 性 ウイルスが 検 出 されるとそれをもとに 用 いる ARV を 変 え 治 療 効 率 を 高 める 取 り 組 みがなされていた 日 本 の HIV 検 査 技 術 と 同 等 かそ れ 以 上 であるような 印 象 を 受 けた ディスカッションの 後 マヒドン 大 学 内 にある 薬 局 を 見 学 した 調 剤 薬 局 で 薬 剤 師 がおり 一 般 医 薬 品 の 他 に OTC 医 薬 品 の 販 売 も 行 なっていた 6.Japan Foundation Bangkok Center 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センターを 訪 問 後 Japan Foundation Bangkok Center にて Glocol Bangkok Office Seminar Series 2010 に 参 加 Dr. Prasert Thingcharoen のタイにおけるHIVおよび の 歴 史 と 現 状 に 関 する 講 演 武 田 直 和 RCC-ERI 特 任 教 授 による パンデミック インフルエンザ の 講 演 そして 現 地 のNGOである SWING によるセックスワーカーに 対 する 民 間 レベルでの 取 り 組 みに 関 する 講 演 を 聴 いた この 研 修 シリーズの 初 日 でタイにおけるHIVやその 他 感 染 症 に 関 す る 知 識 の 再 確 認 とその 現 実 を 目 の 当 たりにすることができ 非 常 に 有 益 な 時 間 であった 7.タイの 保 険 制 度 国 内 の 医 療 機 関 へのアクセスについて 1 公 的 な 機 関 (CSMBS) 2 私 的 な 機 関 (SSS) 3 一 般 の 機 関 (UCS) 利 用 者 1 個 人 営 業 働 いていない 人 :NHSS 4 千 7 百 万 人 0-65 歳 145

148 2 企 業 :SSS 9 百 万 人 歳 3 公 的 機 関 国 家 公 務 員 :CSMBB 7 百 万 人 0-65 歳 医 療 機 関 の 設 置 状 況 1 公 的 部 門 :75%( 内 訳 :PCU 公 的 病 院 ) 公 的 病 院 は 頭 割 料 金 2 私 的 部 門 :25%( 内 訳 : 私 的 病 院 20% 一 般 診 療 所 5%) 無 料 で 受 診 医 師 の 内 訳 Total:39,300 公 的 機 関 :23,500 人 ( 内 訳 : 医 師 :12,500 軍 医 :2,000 教 育 職 :4,000 研 修 医 :4,000 その 他 1,000) 私 的 機 関 :5,000 職 に 就 いていない:4,200 海 外 赴 任 転 職 :5,000 病 気 :1,600 医 薬 品 の 供 給 状 況 製 造 業 :5% : 政 府 調 剤 製 薬 会 社 95%: 私 的 地 域 のドラッグストア 国 営 のマルチドラックストア 医 療 産 業 の 概 要 医 薬 品 の 供 給 : 直 接 分 配 代 理 分 配 流 通 経 路 顧 客 サービス 販 売 市 場 供 給 連 鎖 医 院 /PCU 薬 局 卸 売 病 院 5% 20% 75% 質 疑 応 答 Q1:OTC について: Dangerous Durg : 抗 生 剤 などので 薬 剤 師 が 販 売 指 導 一 般 販 売 できる OTC もある Q2: 市 場 の 上 位 を 占 める 薬 品 : 感 染 症 治 療 薬 (HIV など)が 一 番 市 場 にあり 続 いてタイでも 生 活 習 慣 病 が 増 加 傾 向 にある 以 上 タイの 医 療 事 情 について 学 んだが 経 済 面 も 含 め 数 字 を 多 分 に 提 示 していると 感 じた ま た 質 疑 応 答 では 日 本 とタイの 医 薬 品 状 況 について 活 発 に 意 見 交 換 をすることができた 8.マヒドン 大 学 学 生 とのディスカッション( 最 終 日 ) タイと 日 本 それぞれの AIDS 予 防 のために 行 っている 政 策 の 長 所 を 確 かめ 合 って 互 いの 国 がこ れから 先 どのような AIDS 対 策 を 行 っていくべきかについて 話 し 合 った タイでは 薬 物 使 用 者 が 日 本 に 比 べてとても 多 く 薬 物 を 摂 取 する 際 に 使 用 する 注 射 器 の 使 い 回 しが 原 因 で AIDS に 感 染 する 人 がたくさんいる このような 感 染 を 防 ぐためには 日 本 のように 警 察 が 薬 物 摂 取 者 を 厳 しく 取 り 締 まる 必 要 があるという 結 論 になった 一 方 日 本 は 先 進 国 の 中 で 唯 一 AIDS の 患 者 数 が 増 えている 国 だ なぜ 日 本 では 患 者 数 が 増 えるのか 話 し 合 った 結 果 タイのように 国 をあげて AIDS の 予 防 活 動 教 育 を 行 っていないから ではないかという 考 えに 至 った 日 本 では 小 中 高 において AIDSに 関 する 教 育 を 行 っている 学 146

149 校 とそうでない 学 校 があり また 予 防 活 動 も 行 われてはいるものの 活 動 の 情 報 がほとんど 入 って こないのが 現 状 である 一 方 タイでは 学 校 の 教 育 課 程 において 必 ず AIDS に 関 する 授 業 があり また コンドームの 無 料 配 布 といった 国 による 政 策 が 行 われている そのため 国 民 の AIDS に 対 す る 関 心 は 高 く 予 防 につながっている このような 教 育 活 動 を AIDS 患 者 が 増 えている 日 本 にお いても 同 様 に 行 う 事 が 新 規 の AIDS 患 者 を 増 やさない 手 段 になるという 結 論 に 至 った このように 互 いの 国 の 良 い 所 を 見 習 い 自 国 に 活 かす 事 が 大 切 であるという 事 をこのディスカッ ションを 通 じて 学 ぶ 事 ができた 以 上 147

150 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 (ふりがな) 氏 名 27B09025 ( 平 成 22 年 10 月 15 日 作 成 ) すみえ のりあき 住 江 訓 明 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1986 年 12 月 3 日 生 性 別 男 所 属 薬 学 研 究 科 応 用 医 療 薬 科 学 専 攻 細 胞 生 理 学 研 究 室 / 修 士 2 年 次 国 都 市 タイ バンコク 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 Japan Foundation Bangkok Center Wat Prabat Nampu RCC-ERI マヒドン 大 学 研 修 期 間 2010 年 9 月 19 日 ~ 2010 年 9 月 25 日 ( 7 日 間 ) 9 月 20 日 ( 月 ):Glocol Bangkok Office Seminar Series 2010 参 加 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センターを 訪 問 後 Japan Foundation Bangkok Center にてGlocol Bangkok Office Seminar Series 2010に 参 加 Dr. Prasert ThingcharoenのタイにおけるHIVの 歴 史 と 現 状 に 関 する 講 演 武 田 直 和 RCC-E RI 特 任 教 授 による パンデミック インフルエンザ の 講 演 そして 現 地 のNGOであ る SWING によるセックスワーカーに 対 する 民 間 レベルでの 取 り 組 みに 関 する 講 演 を 聴 いた この 研 修 シリーズの 初 日 でタイにおけるHIVやその 他 感 染 症 に 関 す る 知 識 の 再 確 認 とその 現 実 を 目 の 当 たりにすることができ 非 常 に 有 益 な 時 間 で あった 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 9 月 21 日 ( 火 ):Wat Prabat Nampul 訪 問 Wat Prabat Nampuに 赴 き 職 員 の 方 の 説 明 を 受 けながら 寺 院 敷 地 内 の 様 々な 施 設 を 見 学 した この 寺 院 には 性 交 渉 薬 物 の 注 射 器 の 使 いまわし 母 子 感 染 な ど 様 々な 理 由 でHIVに 感 染 し AIDSを 発 症 した 患 者 が 生 活 している 人 数 は 約 13 0 名 である 待 機 患 者 は 約 1 万 人 と 言 われている 家 賃 や 食 費 水 道 代 はかからな い この 寺 院 に 医 師 はおらず 専 門 看 護 師 看 護 師 助 手 比 較 的 状 態 が 安 定 して いる 患 者 ボランティア 達 約 50 名 で 患 者 たちをケアしている 要 するにこの 寺 院 は AIDS 治 療 を 行 う 場 ではなく 改 善 を 目 指 す 場 であり AIDSにより 仕 事 を 失 った 患 者 一 人 では 生 活 しづらい 患 者 が 入 所 する 場 である 症 状 がまだ 出 ていない 感 染 者 や 症 状 が 軽 い 患 者 には 自 宅 で 改 善 できるよう 助 言 を 行 い 末 期 の 患 者 をでき るだけ 多 く 受 け 入 れられるようにしている 寺 院 という 宗 教 に 深 く 結 びついた 場 では あるが ここで 行 われている 医 療 行 為 は 抗 ウイルス 薬 の 服 薬 管 理 や 消 毒 ジェルを 用 いた 清 拭 など 科 学 的 根 拠 に 基 づいた 行 為 のみであった 148

151 9 月 22 日 ( 水 ):RCC-ERI 訪 問 日 本 感 染 症 共 同 研 究 センター(RCC-ERI)でHIVを 含 むウイルスや 細 菌 による 新 興 再 興 感 染 症 における 最 新 の 研 究 施 設 を 見 学 した また 専 門 家 のHIVに 関 して 1 抗 ウイルス 薬 のターゲット 箇 所 2ワクチン 研 究 の 現 状 3Subtypeの 豊 富 さ4 耐 性 菌 出 現 率 の 高 さに 関 する 講 義 を 受 け HIV 治 療 薬 ワクチン 開 発 の 現 状 と 展 望 を 学 んだ 9 月 23 日 ( 木 ):マヒドン 大 学 付 属 病 院 見 学 グループディスカッション 病 院 見 学 マヒドン 大 学 の 病 院 薬 局 を 見 学 し タイでの 医 療 の 実 際 日 本 との 違 いについ て 調 査 した マヒドン 大 学 付 属 病 院 ではMr. Wasun Chantratita,ph,Dによる 講 義 を 受 けた First-line ARV 治 療 (NVP200mg+d4T30mg+3TC150mg) Second-line ARV 治 療 オーダーメイド 治 療 について 講 義 して 頂 いた 病 院 見 学 においては HIVウイル ス 量 の 測 定 耐 性 ウイルス 検 出 など 臨 床 で 用 いられている 最 新 の 機 器 類 の 説 明 を 受 けた HIV 患 者 は 定 期 的 に 血 液 検 査 を 行 い 耐 性 ウイルスが 検 出 されるとそれを もとに 用 いるARVを 変 え 治 療 効 率 を 高 める 取 り 組 みがなされていた 日 本 のHIV 検 査 技 術 と 同 等 かそれ 以 上 であるような 印 象 を 受 けた グループA 検 査 方 法 と 検 査 にかかる 費 用 について 検 査 方 法 は 日 本 と 同 じく 抗 体 検 査 が 主 で NATはまだほとんど 普 及 していない 費 用 に 関 しても 日 本 の 状 況 とほとんど 変 わらず 公 立 病 院 であれば 無 料 学 校 教 育 のどの 段 階 でHIV/AIDSについて 学 習 するか タイでも 小 学 校 高 学 年 や 中 学 校 段 階 にかけて 基 礎 知 識 のみを 習 う 大 学 で 薬 学 部 や 医 学 部 の 学 生 は 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 履 修 し 細 かく 時 間 をかけて 勉 強 するという 点 は 日 本 と 大 きく 異 なる 点 HIV/AIDS 感 染 者 に 対 する 偏 見 は 強 いか またどのように 思 っているか タイではテレビ 番 組 CMやウォークラリー スポーツイベントなどの 啓 蒙 活 動 がさ かんなため 偏 見 は 強 くない またそれらの 取 り 組 みのおかげで 不 治 の 病 である 感 染 者 と 接 触 しただけで 感 染 してしまうなどどの 誤 った 知 識 を 持 っている 人 はほと んどいない タイではタクシン 政 権 時 の 政 策 によりテレビやアンテナが 農 村 山 間 部 にも 普 及 しているため テレビを 通 じた 啓 蒙 活 動 が 成 功 したと 思 われる グループB 最 終 日 のディスカッションでは タイと 日 本 それぞれのAIDS 予 防 のために 行 って いる 政 策 の 長 所 を 確 かめ 合 って 互 いの 国 がこれから 先 どのようなAIDS 対 策 を 行 っていくべきかについて 話 し 合 った タイでは 薬 物 使 用 者 が 日 本 に 比 べてとても 多 く 薬 物 を 摂 取 する 際 に 使 用 する 注 射 器 の 使 い 回 しが 原 因 で AIDSに 感 染 する 人 がたくさんいる このような 感 染 を 防 ぐためには 日 本 のように 警 察 が 薬 物 摂 取 者 を 厳 しく 取 り 締 まる 必 要 があると いう 結 論 になった 一 方 日 本 は 先 進 国 で 唯 一 AIDSの 患 者 数 が 増 えている 国 である なぜ 日 本 では 患 者 数 が 増 えるのか 話 し 合 った 結 果 タイのように 国 をあげて AIDSの 予 防 活 動 教 育 を 行 っていないからではないかという 考 えに 至 った タイでは 学 校 の 教 育 課 程 において 必 ずAIDSに 関 する 授 業 があり また コンドームの 無 料 配 布 といっ た 国 による 政 策 が 行 われている そのため 国 民 のAIDSに 対 する 関 心 は 高 く 予 防 につながっている このような 教 育 活 動 を 日 本 においても 同 様 に 行 う 事 が 新 規 のAIDS 患 者 を 増 やさない 手 段 になるという 結 論 となった このように 互 いの 国 の 良 い 所 を 見 習 い 自 国 に 活 かす 事 が 大 切 であるという 149

152 事 をこのディスカッションを 通 じて 学 ぶ 事 ができた 今 回 の 研 修 は 私 にとって とても 有 意 義 で 充 実 したものになりました 以 下 がその 主 な 理 由 になります 1AIDS 問 題 に 関 わる 様 々な 職 業 の 方 々にタイのAIDS 対 策 について 話 を 伺 えた 2 多 方 面 の 研 究 科 の 学 生 が 参 加 したので 異 なった 意 見 を 交 わす 事 ができた 3マヒドン 大 学 の 学 生 と 行 動 する 事 で AIDS 問 題 に 対 する 考 え 方 の 違 いを 知 れ た 海 外 研 修 エッセ イ (この 研 修 で 学 んだこと 感 じた こと 等 を 自 由 に 記 入 してくださ い 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いません) 私 はこのトリップに 参 加 するまでAIDSに 関 して 薬 の 事 しか 勉 強 をした 事 がなく また 関 心 をもった 事 がほとんどありませんでした それは AIDSが 日 本 では 流 行 している 病 気 とは 言 えず 自 分 自 身 にとって 身 近 な 病 気 ではなかったからです あ る 時 医 療 分 野 における 国 際 協 力 について 調 べてみました すると AIDS は3 大 感 染 症 (AIDS 結 核 マラリア)の 一 つであり 発 展 途 上 国 の 人 々の 大 きな 死 因 と なっている 事 がわかりました この 問 題 を 解 決 するために AIDS 感 染 者 の 多 い 各 国 が 国 家 レベル 草 の 根 レベルで 予 防 治 療 対 策 が 行 っている 事 を 知 りました こ れら 活 動 がどのように 行 われておりどれだけの 効 果 が 得 られているのかを 知 りた いと 思 い AIDS 対 策 の 研 修 であるタイトリップに 参 加 させて 頂 きました この 研 修 では 数 多 くの 施 設 に 訪 れ セミナーに 参 加 させて 頂 く 事 ができました 研 究 面 においては 日 本 タイ 新 興 再 興 感 染 症 共 同 研 究 センターのスタッフの 方 草 の 根 対 策 においてはSWINGと 呼 ばれる 現 地 NGOの 方 やエイズホスピスのスタッ フの 方 治 療 面 ではマヒドン 大 学 付 属 病 院 の 医 師 からお 話 を 聞 かせて 頂 けました タイの 研 究 センターでは 新 しい 機 序 を 持 った 薬 の 研 究 や エイズワクチンの 開 発 といった 今 までにないAIDS 治 療 薬 の 開 発 が 行 われていました セックスワーカー に 対 してAIDS 予 防 対 策 を 行 っているNGOのSWINGの 活 動 は セックスワーカーに 対 するコンドームの 無 料 配 布 使 用 方 法 の 指 導 予 防 のための 啓 蒙 運 動 組 織 的 な 情 報 伝 達 教 育 など 徹 底 的 に 現 地 に 密 着 したものでした ホスピスでは 無 料 で AIDS 末 期 患 者 さんの 受 け 入 れを 行 っていました また AIDS 治 療 は 国 民 保 険 によ り 無 料 となっており 患 者 さんの 国 籍 や 薬 剤 耐 性 に 合 わせた 薬 の 処 方 が 行 われて いました 日 本 では 見 られない 活 動 がタイで 行 われている 事 を 様 々な 施 設 に 訪 問 して 知 る 事 が 出 来 ました これらエイズの 研 究 治 療 対 策 面 において 日 本 よりも 優 れていると 感 じる 部 分 が 数 多 くありました AIDS 患 者 を 減 尐 させる 事 に 成 功 しているタイの 政 策 を 日 本 にも 取 り 入 れる 事 が AIDS 患 者 が 増 えている 日 本 にとって 必 要 な 事 だと 感 じまし た また 私 が 知 りたいと 思 っていたAIDSの 対 策 活 動 の 内 容 を 本 などの 媒 体 で はなく 現 地 で 実 際 に 対 策 に 取 り 組 んでおられる 方 々に 聞 かせて 頂 く 良 い 機 会 とな りました 150

153 今 回 の 研 修 には 薬 学 医 学 人 間 科 学 外 国 語 学 研 究 科 など 様 々なバックグ ラウンドを 持 った 学 生 が 参 加 しました 多 方 面 の 研 究 科 の 人 たちと 研 修 を 行 ってい く 中 で 改 めて 専 門 知 識 の 重 要 性 を 感 じました タイの 病 院 で 医 師 に タイで 広 く 用 いられているAIDS 治 療 薬 の 種 類 やAIDS 治 療 薬 の 耐 性 の 検 査 方 法 について 教 えて 頂 きました それらは 薬 学 や 医 学 の 知 識 を 持 っていなければ なかなか 理 解 できない 事 だったので 薬 学 や 医 学 研 究 科 の 学 生 たちが 人 間 科 学 や 外 国 語 研 究 科 の 学 生 に 医 師 の 話 の 内 容 を 伝 えるよう 心 がけ て 知 識 の 共 有 を 行 いました 逆 に 人 間 科 学 外 国 語 学 研 究 科 の 学 生 は 英 語 でコミュニケーションをとる 事 ができたので タイの 学 生 とディスカッションする 際 お 互 いを 理 解 するためのかけ 橋 となってくれました このように 各 自 が 専 門 を 持 ち あって 協 力 する 事 で 研 修 に 対 する 理 解 を 深 める 事 が 出 来 ました タイの 学 生 と 互 いの 国 のAIDS 問 題 の 実 情 や 対 策 について 話 し 合 い これからど のように 問 題 に 取 り 組 んでいくべきか ディスカッションしました 私 は 元 々 医 療 の 技 術 面 において 日 本 の 方 がタイよりも 進 んでいるので タイから 学 ぶ 事 はほとん どないと 考 えていました しかし Glocol Seminar の 先 生 方 やタイの 学 生 の 話 から 90 年 代 後 半 からAIDSの 患 者 数 が 激 減 している 事 を 知 りました そこで ディ スカッションの 際 タイの 学 生 に 何 故 AIDS 患 者 さんの 数 が 大 きく 減 ったのか 尋 ね ました それは SWINGなどのNGOが 行 っている 活 動 や 政 府 によるTVコマーシャ ルやチラシによる 啓 蒙 活 動 によるものでした タイでは 日 本 と 違 い 急 激 にHIV 感 染 者 が 増 えたからこその 対 策 だと 思 いました 国 ごとでAIDSに 対 する 考 え 方 考 え 方 からくる 対 策 に 違 いがある 事 を 知 り 物 事 を 色 んな 角 度 から 見 る 事 の 大 切 さを タ イの 学 生 とのディスカッションを 通 じて 学 ぶ 事 が 出 来 ました 151

154 タイトリップを 通 じて 自 分 の 専 門 以 外 の 事 に 興 味 を 持 つ 事 や 日 本 だけでなく 世 界 で 起 きている 問 題 に 目 を 向 ける 事 な ど 広 い 視 野 を 持 って 生 活 する 事 の 大 切 さを 改 めて 学 びました また 専 門 や 国 籍 など 様 々な 角 度 から 問 題 をとらえる 事 で 新 たな 解 決 方 法 を 導 き 出 せる 事 を 学 びました 学 んだ 事 をこれからの 普 段 の 研 究 生 活 に 活 かしていきます この 度 はトリップに 参 加 させて 頂 きあり がとうございました 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか これまで 大 学 では 現 在 どのような 薬 が 世 の 中 に 出 回 っており その 薬 が 体 にどのように 作 用 し ているかを 主 に 学 んできました 今 回 のトリップではAIDSに 注 目 し AIDS 治 療 薬 がタイという 実 社 会 においてどれくらいの 価 格 で どこで どのように 治 療 で 使 用 されているかを 知 る 事 ができたと 共 に AIDSという 病 気 を 予 防 するための 国 レベルかつ 草 の 根 レベルの 対 策 といった 広 い 視 野 でAIDS 問 題 の 勉 強 をする 事 ができた 事 が とても 良 かったです これからは 薬 の 知 識 をつけるという 狭 い 視 野 で 考 える 事 だけではなく 薬 がどのように 実 社 会 に 活 かされているのかという 広 い 視 点 を 持 って 勉 強 していこうと 思 います アンケート 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 大 阪 大 学 と 先 生 方 のサポートが 非 常 に 良 かったおかげで スケジュール 食 事 や 移 動 の 面 にお いて 困 った 事 は 全 くありませんでした どの 日 程 も 時 間 通 りに 研 修 が 進 み 食 あたりをすることも なく 移 動 中 に 事 故 にあったりすることもありませんでした 個 人 的 に 困 った 事 は 英 語 で 上 手 く 現 地 の 人 とコミュニケーションできなかった 事 です 簡 単 な 内 容 であれば 聞 き 取 れるのですが 専 門 的 な 単 語 が 混 じっている 複 雑 な 内 容 になるとほとんど 聞 き 取 ることができませんでした また 聞 き 取 れても 自 分 の 考 えを 相 手 に 伝 えるための 言 葉 がなかなか 出 てこず 一 つの 内 容 を 話 すのにとても 手 間 取 りました しかし この 経 験 のおかげで 英 語 を 実 践 的 に 使 えるようになりたいと 強 く 思 うようになったので とてもよかったです これからに 活 かします 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか タイ バンコクの 昼 の 治 安 は 良 かったです しかし 夜 の 治 安 には 気 をつけるべきだと 思 います 夜 になると 至 る 場 所 に 露 店 が 見 受 けられます 買 い 物 をしないのに 商 売 人 が 執 拗 についてくるの で 相 手 にしないで すぐに 立 ち 去 るようにした 方 が 良 いです また 大 きな 通 りは 明 るく 危 険 は 尐 ないのですが 狭 い 路 地 では 男 の 若 者 がグループでうろうろしているので 近 づかない 方 がいい です 夜 に 行 動 するときは 一 人 で 行 動 せず 男 性 を 含 めた 団 体 で 行 動 するべきだと 思 います 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか 環 境 が 人 々の 健 康 に 大 きな 影 響 を 及 ぼし 国 民 を 取 り 巻 く 環 境 が 良 ければ 国 民 は 健 康 的 な 生 活 を 送 れるようになるという 事 を 本 トリップで 実 感 しました タイでは1980 年 後 半 から1990 年 前 半 ま で AIDS 患 者 さんが 性 感 染 により 増 え 続 けていました しかし 1990 年 後 半 以 降 国 をあげて 性 交 渉 時 にコンドームを 付 ける 事 がAIDSの 性 感 染 を 防 ぐという 情 報 を 国 民 に 浸 透 させ また コンドーム を 無 料 で 提 供 するといった 政 策 が 行 われました 国 民 を 取 り 巻 く AIDSに 関 する 情 報 や 性 感 染 を 防 ぐための 物 といった 環 境 が 変 化 したため 1990 年 後 半 以 降 AIDS 患 者 さんが 減 尐 したのだと 思 います 152

155 ゆえに 私 が 考 える 健 康 環 境 とは 情 報 治 療 薬 や 予 防 するための 物 国 草 の 根 レベルの 政 策 により 環 境 を 改 善 する 事 で 国 民 の 健 康 を 守 る 事 ができるものだと 思 います 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 本 トリップでは 内 容 が 薬 学 に 関 する 事 が 多 かったのですが 薬 学 研 究 科 の 学 生 だけでなく 人 間 科 学 外 国 語 学 医 学 といったバックグラウンドを 持 った 様 々な 学 生 が 参 加 しました 私 自 身 は 薬 学 研 究 科 所 属 なので 薬 による 治 療 に 注 目 して 活 動 していたのですが 他 の 研 究 科 の 学 生 は 現 地 NGOがどういったAIDS 啓 蒙 運 動 をしているのか ホスピスではどのような 治 療 が 行 われているの かといった 所 に 着 眼 していました 自 分 が 着 眼 しているところにだけ 固 執 するのではなく 自 分 と 異 なるバックグラウンドを 持 った 人 がどのような 意 見 を 持 っているかを 知 る 事 は 自 分 の 考 えを 広 げて いく 上 でとても 大 切 な 事 だと この 研 修 を 通 じて 改 めて 学 ぶ 事 ができたので とても 有 意 義 な 時 間 と なりました 本 プログラムに 参 加 させて 頂 いて 本 当 にありがとうございました 153

156 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 21B10008 ( 平 成 21 年 9 月 13 日 作 成 ) (ふりがな) 氏 名 (とだ まい) 十 田 麻 衣 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1988 年 3 月 31 日 生 性 別 女 所 属 人 間 科 学 研 究 科 グローバル 人 間 学 専 攻 国 際 協 力 学 研 究 室 博 士 前 期 課 程 1 年 次 国 都 市 タイ バンコク 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 The Japan Foundation, Bangkok Wat Prabat Nampu Research Collaboration Center Emerging and Re-emerging Infectious (RCC-ERI) Pharmaceautical Research and Manufacturers Association (PReMA) マヒドン 大 学 の 病 院 薬 局 薬 学 部 研 修 期 間 2010 年 9 月 19 日 ~ 2010 年 9 月 24 日 ( 6 日 間 ) The Japan Foundation, BangkokでのGlobal Bnagkok Office Seminar Series 2010 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センターを 訪 問 後 Japan Foundation Bangkok Center にてGlocol Bangkok Office Seminar Series 2010に 参 加 Dr. Prasert ThingcharoenのタイにおけるHIVおよびの 歴 史 と 現 状 に 関 する 講 演 武 田 直 和 RCC-ERI 特 任 教 授 による パンデミック インフルエンザ の 講 演 そして 現 地 の NGOである SWING によるセックスワーカーに 対 する 民 間 レベルでの 取 り 組 みに 関 する 講 演 を 聴 いた この 研 修 シリーズの 初 日 でタイにおけるHIVやその 他 感 染 症 に 関 する 知 識 の 再 確 認 とその 現 実 を 目 の 当 たりにすることができ 非 常 に 有 益 な 時 間 であったといえよう Wat Prabat Nampu Wat Prabat Nampu に 赴 き 職 員 の 方 の 説 明 を 受 けながら 寺 院 敷 地 内 の 様 々な 施 設 を 見 学 した この 寺 院 には 性 交 渉 薬 物 の 注 射 器 の 使 いまわし 母 子 感 染 な ど 様 々な 理 由 で HIV に 感 染 し AIDS を 発 症 した 患 者 が 生 活 している 患 者 数 は 約 130 名 である 入 所 方 法 は 患 者 が 直 接 寺 院 に 訪 れる もしくは 電 話 し その 時 に 空 きがあれ ば 入 所 できる 待 機 患 者 は 約 1 万 人 と 言 われているが 予 約 という 仕 組 みはなく 154

157 順 番 もない つまり 入 所 できるかどうかは 運 しだいであると 言 える 寺 院 内 には 数 十 人 の 患 者 が 一 同 にケアをうける 建 物 もあれば 小 さな 一 戸 建 てになっており 単 身 もしくは 夫 婦 家 族 で 入 居 できる 建 物 もある 家 賃 や 食 費 水 道 代 などはか からない この 寺 院 に 医 師 はおらず 専 門 看 護 師 看 護 師 助 手 比 較 的 状 態 が 安 定 してい る 患 者 ボランティア 達 約 50 名 で 患 者 たちをケアしている 要 するにこの 寺 院 は AIDS 治 療 を 行 う 場 ではなく 改 善 を 目 指 す 場 であり AIDS により 仕 事 を 失 っ た 患 者 一 人 では 生 活 しづらい 患 者 が 入 所 する 場 である 症 状 がまだ 出 ていない 感 染 者 や 症 状 が 軽 い 患 者 には 自 宅 で 改 善 できるよう 助 言 を 行 い 末 期 の 患 者 を できるだけ 多 く 受 け 入 れられるようにしている 寺 院 という 宗 教 スピリチュアルな 分 野 に 深 く 結 びついた 場 ではあるが ここ で 行 われている 医 療 行 為 は 抗 ウイルス 薬 の 服 薬 管 理 や 消 毒 ジェルを 用 いた 清 拭 な ど 科 学 的 根 拠 に 基 づいた 行 為 のみであり その 効 果 が 確 かではないクロレラや ハーブの 服 用 などは 患 者 の 自 由 意 思 による また 問 い 合 わせをしてきたが 受 け 入 れられない 患 者 や 自 宅 に 帰 ることになった 患 者 へは 症 状 の 現 状 維 持 や 改 善 をす るための 知 識 を 与 える 健 康 教 育 も 行 っており 保 健 所 的 な 役 割 も 果 たしているが 自 宅 に 赴 いてまで 様 子 を 探 ることはないようで 患 者 の 意 思 にかかっている この 寺 院 に 入 所 することの 利 点 として まず 第 一 に 生 活 に 困 らないという 点 が 考 えられる 生 活 の 場 が 提 供 され 食 事 にも 困 らない HIV/AIDS に 感 染 罹 患 し て 仕 事 を 失 い もしくは 差 別 される 立 場 となってしまい 一 人 で 生 活 していくこと が 身 体 的 のみならず 社 会 的 にも 困 難 になってしまった 患 者 に 生 活 の 場 を 提 供 し ているといえる 第 二 に 同 じ 疾 患 で 苦 しんでいる 他 の 患 者 と 触 れ 合 う 機 会 があ るという 点 ではないだろうか 励 ましあい また 他 の 人 と 現 状 維 持 改 善 という 目 標 に 向 けて 行 動 することができるという 利 点 は 大 きいと 考 えられる またこの 寺 院 の 大 きな 特 徴 の 一 つに 遺 体 展 示 という 部 分 がある 現 在 は 展 示 されている 患 者 の 氏 名 や 職 業 死 亡 原 因 などは 伏 せられているが 以 前 は 彼 ら の 情 報 も 公 開 されており 見 ている 者 の 恐 怖 心 をあおり HIV に 感 染 しないよう 警 告 するといった 意 味 合 いをもっていたようであるが 現 在 は 社 会 的 反 対 も 受 け そのような 側 面 はない この 寺 院 が AIDS 患 者 を 受 け 入 れるための 運 営 費 用 は 寄 付 により 賄 われている ということはタイに 暮 らす 人 々の 仏 教 の 信 仰 心 に 支 えられている 部 分 が 多 いよう に 感 じられる タイでは 実 に 国 民 の9 割 以 上 が 仏 教 徒 である 我 が 国 のように 国 民 の 大 半 が 熱 心 に 一 つの 宗 教 を 信 仰 し 僧 侶 や 神 父 牧 師 といった 聖 職 者 の 教 えを 絶 対 的 に 聞 き 入 れる という 習 わしがあまりない 国 でも 同 様 に 寺 院 で 患 者 を 受 け 入 れる ということが 機 能 するとは 考 えにくいと 言 えるのではないだろうか RCC-ERI 日 本 感 染 症 共 同 研 究 センター(RCC-ERI)でHIVを 含 むウイルスや 細 菌 による 新 興 再 興 感 染 症 における 最 新 の 研 究 施 設 を 見 学 した また 専 門 家 のHIVに 関 して 1 抗 ウイルス 薬 のターゲット 箇 所 2ワクチン 研 究 の 現 状 3Subtypeの 豊 富 さ4 耐 性 菌 出 現 率 の 高 さに 関 する 講 義 を 受 け HIV 治 療 薬 ワクチン 開 発 の 現 状 と 展 望 を 学 んだ PReMA PReMA では 医 薬 品 の 流 通 に 関 することだけでなく タイ 国 内 における 医 療 に 関 す る 基 礎 情 報 から 流 通 状 況 に 及 ぶ 幅 広 い 情 報 を 得 ることができた 国 内 の 医 療 機 関 へのアクセスについて 1 公 的 な 機 関 (CSMBS) 155

158 2 私 的 な 機 関 (SSS) 3 一 般 の 機 関 (UCS) 利 用 者 1 個 人 営 業 働 いていない 人 :NHSS 4 千 7 百 万 人 0-65 歳 2 企 業 :SSS 9 百 万 人 歳 3 公 的 機 関 国 家 公 務 員 :CSMBB 7 百 万 人 0-65 歳 医 療 機 関 の 設 置 状 況 1 公 的 部 門 :75%( 内 訳 :PCU 公 的 病 院 ) 公 的 病 院 は 頭 割 料 金 2 私 的 部 門 :25%( 内 訳 : 私 的 病 院 20% 一 般 診 療 所 5%) 無 料 で 受 診 医 師 の 内 訳 Total:39,300 公 的 機 関 :23,500 人 ( 内 訳 : 医 師 :12,500 軍 医 :2,000 教 育 職 :4,000 研 修 医 :4,000 その 他 1,000) 私 的 機 関 :5,000 職 に 就 いていない:4,200 海 外 赴 任 転 職 :5,000 病 気 :1,600 医 薬 品 の 供 給 状 況 製 造 業 :5% : 政 府 調 剤 製 薬 会 社 95%: 私 的 地 域 のドラッグストア 国 営 のマルチドラックストア 医 療 産 業 の 概 要 医 薬 品 の 供 給 : 直 接 分 配 代 理 分 配 流 通 経 路 顧 客 サービス 販 売 市 場 供 給 連 鎖 医 院 /PCU 薬 局 卸 売 病 院 5% 20% 75% 質 疑 応 答 Q1:OTC について: Dangerous Drug : 抗 生 剤 などので 薬 剤 師 が 販 売 指 導 一 般 販 売 できる OTC もあ る Q2: 市 場 の 上 位 を 占 める 薬 品 : 感 染 症 治 療 薬 (HIV など)が 一 番 市 場 にあり 続 いてタイでも 生 活 習 慣 病 が 増 加 傾 向 にある タイの 医 療 事 情 について 学 んだが 経 済 面 も 含 め 数 字 を 多 分 に 提 示 していると 感 じた また 質 疑 応 答 では 日 本 とタイの 医 薬 品 状 況 について 活 発 に 意 見 交 換 をする ことができた マヒドン 大 学 の 病 院 マヒドン 大 学 の 病 院 薬 局 などを 訪 問 見 学 し タイでの 医 療 の 実 際 日 本 と の 違 いなどについて 調 査 した マヒドン 大 学 付 属 病 院 ではMr. Wasun Chantratita,ph,Dによる 講 義 を 受 けた 病 原 体 と 宿 主 の 相 互 作 用 およびAIDS 治 療 にかかる 医 療 費 に 関 連 して First-line 156

159 ARV 治 療 (NVP200mg+d4T30mg+3TC150mg)から 耐 性 ウイルスの 出 現 でSecond-line ARV 治 療 に 移 行 することによる 2~9 倍 の 医 療 費 増 加 からもFirst-line ARV 治 療 の 重 要 性 を 述 べていた またSNPをマーカーで 検 出 することによりオーダーメイド 治 療 の 導 入 を 進 めている 研 究 の 紹 介 およびHIV 患 者 を 治 療 することで 患 者 のQOLの 改 善 および 余 命 が 延 長 した 例 の 説 明 を 受 けた 自 己 紹 介 と 簡 単 な 質 疑 応 答 の 後 病 院 内 におけるCOBAS TaqManを 用 いた 血 中 のHIV 量 の 測 定 TRUGENE HIV-1を 用 い た 耐 性 ウイルス 検 出 など 実 際 に 臨 床 で 用 いられている 最 新 の 機 器 類 の 見 学 と 説 明 を 受 けた High throughput, automated DNA sequencerを 使 用 するなど 用 いられ ている 技 術 の 高 さを 知 ることができた HIV 患 者 は 定 期 的 に 血 液 検 査 を 行 い 耐 性 ウイルスが 検 出 されるとそれをもとに 用 いるARVを 変 え 治 療 効 率 を 高 める 取 り 組 みがなされていた 日 本 のHIV 検 査 技 術 と 同 等 かそれ 以 上 であるような 印 象 を 受 け た ディスカッションの 後 マヒドン 大 学 内 にある 薬 局 を 見 学 した 調 剤 薬 局 で 薬 剤 師 がおり 一 般 医 薬 品 の 他 にOTC 医 薬 品 の 販 売 も 行 なっていた マヒドン 大 学 の 学 生 とのディスカッション ディスカッション 内 容 は 主 に 以 下 の 通 りです HIV 感 染 を 防 ぐ 主 な 方 法 はコンドームだけなのか タイ 日 本 共 にコンドームが 中 心 しかし 性 交 渉 の 際 にコンドームをつけるこ とに 対 する 考 え 方 がタイと 日 本 では 異 なる 前 者 はHIV 感 染 予 防 のため 後 者 では 避 妊 のためという 意 識 が 強 い HIV 感 染 予 防 のためにコンドームをつけるという 意 識 が 強 いため 結 婚 を 機 に 夫 婦 で 検 査 を 受 けに 行 き 両 者 がネガティブであると 判 明 すればコンドームをつけることはほとんどなくなる コンドームをつけると いうことは 相 手 を 信 用 していないという 意 思 表 示 にもなってしまう 検 査 方 法 と 検 査 にかかる 費 用 について 検 査 方 法 は 日 本 と 同 じく 抗 体 検 査 が 主 で NATはまだほとんど 普 及 していない 費 用 に 関 しても 日 本 の 状 況 とほとんど 変 わらず 公 立 病 院 であれば 無 料 学 校 教 育 のどの 段 階 でHIV/AIDSについて 学 習 するか タイでも 小 学 校 高 学 年 や 中 学 校 段 階 にかけて 基 礎 知 識 のみを 習 う 大 学 で 薬 学 部 や 医 学 部 の 学 生 は 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 履 修 し 細 かく 時 間 をかけて 勉 強 するという 点 は 日 本 と 大 きく 異 なる 点 HIV/AIDS 感 染 者 に 対 する 偏 見 は 強 いか またどのように 思 っているか タイではテレビ 番 組 CMやウォークラリー スポーツイベントなどの 啓 蒙 活 動 がさかんなため 偏 見 は 強 くない またそれらの 取 り 組 みのおかげで 不 治 の 病 で ある 感 染 者 と 接 触 しただけで 感 染 してしまうなどの 誤 った 知 識 を 持 っている 人 はほとんどいない タイではタクシン 政 権 時 の 政 策 によりテレビやアンテナが 農 村 部 や 山 間 部 にも 普 及 しているため テレビを 通 じた 啓 蒙 活 動 が 成 功 したと 思 わ れる 薬 剤 師 が 感 染 症 に 関 してどれほどの 知 識 を 有 しているか タイでは 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 薬 学 部 の 全 学 生 が 履 修 するため ほぼ 全 ての 薬 剤 師 が 感 染 症 に 関 する 医 学 的 薬 学 的 な 知 識 を 持 ち 合 わせている 現 在 タイで 感 染 者 が 増 えているのはどのような 人 たちか 隣 国 からの 移 民 の 人 々の 感 染 者 数 が 増 えている 移 民 の 人 々は 特 にセックスワ ーカーとして 働 く 人 が 多 いことが 主 な 理 由 と 考 えられる 近 年 のタイでのジェネリック 薬 品 に 関 する 動 向 政 府 がジェネリック 薬 品 に 関 するガイドラインを 強 化 しつつあるため 人 々の ジェネリック 薬 品 に 対 する 信 頼 度 は 高 まっている 傾 向 にある 互 いの 国 がこれから 先 どのようなAIDS 対 策 を 行 っていくべきか タイでは 薬 物 使 用 者 が 日 本 に 比 べてとても 多 く 薬 物 を 摂 取 する 際 に 使 用 す る 注 射 器 の 使 い 回 しが 原 因 で AIDSに 感 染 する 人 がたくさんいます このような 157

160 感 染 を 防 ぐためには 日 本 のように 警 察 が 薬 物 摂 取 者 を 厳 しく 取 り 締 まる 必 要 がある 一 方 日 本 は 先 進 国 の 中 で 唯 一 AIDSの 患 者 数 が 増 えている 国 である なぜ 日 本 では 患 者 数 が 増 えるのか 話 し 合 った 結 果 タイのように 国 をあげて AIDSの 予 防 活 動 教 育 を 行 っていないからではないかという 考 えに 至 った 日 本 では 小 中 高 においてAIDSに 関 する 教 育 を 行 っている 学 校 とそうでない 学 校 があり ま た 予 防 活 動 も 行 われてはいるものの 活 動 の 情 報 がほとんど 入 ってこないのが 現 状 一 方 タイでは 学 校 の 教 育 課 程 において 必 ずAIDSに 関 する 授 業 があり ま た コンドームの 無 料 配 布 といった 国 による 政 策 が 行 われているため 国 民 のAIDS に 対 する 関 心 は 高 く 予 防 につながっている このような 教 育 活 動 を AIDS 患 者 が 増 えている 日 本 においても 同 様 に 行 う 事 が 新 規 のAIDS 患 者 を 増 やさない 手 段 になるだろう 海 外 研 修 エッセイ 今 回 の 研 修 を 通 して 世 界 的 にHIV/AIDSの 啓 蒙 予 防 活 動 に 成 功 したと 言 われ るタイが 握 る 鍵 は 感 染 率 の 高 いグループを 特 定 そのグループへの 積 極 的 な 啓 蒙 活 動 (タイでは 主 にコンドームの 使 用 を 促 進 )とテレビの 普 及 であると 考 えた まず 感 染 経 路 や 感 染 率 の 高 さにより 効 果 的 なHIVの 啓 蒙 活 動 の 方 法 は 大 きく 異 なるということをSWINGの 講 演 から 学 びました タイにおいては sex workerのグ ループが 最 もHIV/AIDS 感 染 率 が 高 い 彼 女 ら 彼 らが 集 まる 場 所 は 主 にカラオケ(カ ラオケはsex workerが 集 うところと 単 純 に 歌 うところという2 種 類 の 異 なる 意 味 を 持 ち 合 わせている)やバーは 特 定 しやすく それぞれの 場 所 でsex workerのコ ミュニティができるために コンドームの 使 用 を 促 す 啓 蒙 活 動 がしやすく また その 効 果 が 波 及 しやすいということが 分 かった SWINGではどのようなsex worker のグループがどこのカラオケやバーにいるかを 店 のオーナーなどと 協 力 して 地 図 を 作 り 順 に 啓 蒙 活 動 を 展 開 している SWINGが 啓 蒙 活 動 に 用 いるツールは 多 岐 に 渡 る( 以 下 写 真 参 照 ) 左 2つはグラスケースで 右 のものはコースターであ る これをカラオケやバーで 使 用 することにより sex workerだけでなく 利 用 客 に 対 してもコンドームの 使 用 を 呼 びかけているそうだ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくだ さい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いませ ん) 続 いて 下 の 四 角 いケースはsex workerがコンドームを 持 ち 運 びやすいように SWINGが 配 布 しているものである ケースの 表 面 にはコンドームを 使 用 して 安 全 を とるか せずにリスクをとるかということがダイレクトに 描 かれている 158

161 これは 後 のマヒドン 大 学 学 生 とのディスカッションによって 分 かったことである が タイではコンドームの 使 用 目 的 はHIV/AIDS 予 防 であり 日 本 におけるコンド ーム 使 用 に 対 する 意 識 とは 大 きな 違 いが 存 在 する 日 本 においては 避 妊 のためと いう 意 識 が 強 く HIV/AIDS 予 防 という 意 識 がほとんどないがゆえに 未 だに 性 交 渉 による( 異 性 間 同 性 間 問 わず) 感 染 が 増 加 しているということに 気 付 いた SWINGは 感 染 予 防 だけでなく 感 染 拡 大 を 防 ぐためにも 提 携 したバーやカラオケ に 通 うsex workerには 小 さい 手 帳 を 配 り( 以 下 写 真 参 照 ) 定 期 的 な 検 査 の 受 診 を 促 進 している この 手 帳 は 店 のオーナーやSWINGのメンバーが 定 期 的 にチェック をするそうだ このようにタイでは 感 染 率 の 高 い 特 定 のグループにフォーカスし そこをターゲ ットに 予 防 活 動 に 取 り 組 んだことが 感 染 率 減 尐 に 一 役 買 ったのであろう 現 在 は 周 辺 国 であるラオスやミャンマー カンボジアなどからの 移 民 が 職 を 求 めsex workerとなり 移 民 のグループ 内 での 感 染 率 が 高 まっていることが 問 題 とされて いるようである もうひとつの 成 功 の 鍵 となったのは タクシン 政 権 時 代 にとった 政 策 のひとつ でテレビやラジオなどの 通 信 機 器 の 普 及 であるだろう 地 方 や 山 間 部 にもテレビ やラジオなどの 電 波 が 行 き 届 いているタイではテレビ ラジオ 番 組 やCMを 通 じ て コンドームの 使 用 を 促 したり HIV/AIDSに 関 する 正 しい 知 識 やHIV/AIDS1に 対 する 偏 見 を 取 り 除 くような 内 容 のものを 流 したり 国 民 の 感 染 症 に 対 する 意 識 変 革 を 行 ってきた このことと Prasert Thongcharoen 教 授 がタイの 成 功 のひとつ 159

162 に community based and home care を 挙 げていたことの 両 者 を 考 慮 に 入 れれば テレビやラジオを 媒 介 することによって 家 庭 内 における 性 教 育 を 促 進 するきっ かけにもなったのではないかと 予 測 できる 通 信 機 器 の 普 及 率 の 高 さといったタ イ 独 自 の 強 みを 政 府 民 間 企 業 NGO 団 体 が 生 かしたことがHIV/AIDS 予 防 成 功 の 鍵 のひとつとなった このようなタイでの 取 り 組 みを 聴 き 現 在 HIV 感 染 者 数 が 増 加 傾 向 にある 日 本 に とって 学 べることがたくさんあるということを 実 感 したと 同 時 に 日 本 における 啓 蒙 活 動 の 遅 れも 痛 切 に 感 じた またタイならではの 取 り 組 みだなと 思 ったのはWat Prabat Nampuにおけるエイ ズホスピスケアである なぜ 病 院 ではなくお 寺 で 終 末 ケアを 行 うのか それはタ イではお 坊 さんは 人 々の 苦 しみを 取 り 除 くことができる 存 在 であると 信 じられ ているからである それを 象 徴 するのが 写 真 に 写 る 木 の 板 に 刻 まれたブッダの 言 葉 であると 言 えるだろう 特 に 印 象 に 残 ったのは 案 内 をしてくださった 職 員 の 方 の このお 寺 では 投 薬 もするし 治 療 もするが それだけが 全 てはないし 医 療 だけではできないことも 大 いにある という 言 葉 だった その 言 葉 通 り 仏 教 を 信 仰 することで 苦 痛 の 緩 和 を 望 む 患 者 の 姿 や 患 者 同 士 でお 互 いへの 理 解 を 深 め 助 け 合 う 患 者 の 姿 な どを 目 の 当 たりにして 感 染 者 に 対 するケア( 特 にメンタル 面 でのケア)は 医 者 や 看 護 師 だけができることではないということが 分 かった お 寺 でホスピスケアを 行 うことの 意 義 やタイ 国 民 の 仏 教 に 対 する 厚 い 信 仰 ( 街 中 や 空 港 にもブッダを 象 徴 する 像 などがいたるところにある 様 子 も 信 仰 の 厚 さを 表 していると 感 じた)を 目 の 前 にして 実 態 を 見 ることはできたが 私 にとってタ イ 国 民 の 芯 に 根 付 く 宗 教 や 文 化 を 理 解 することはなかなか 難 しいことであるとい うことも 実 感 した 160

163 1 本 プログラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか まず 本 学 の 薬 学 研 究 科 や 医 学 系 研 究 科 の 学 生 と 感 染 症 の 予 防 啓 蒙 活 動 など 感 染 症 に 関 するあらゆる 意 見 を 共 有 できたことです 普 段 の 学 生 生 活 では 所 属 研 究 科 以 外 の 学 生 と 交 流 する 機 会 がほとんどないので 医 療 的 見 地 からの 意 見 を 聞 くことが できたことにより 感 染 症 対 策 に 関 する 視 野 が 少 し 広 がりました また 同 年 代 のマヒドン 大 学 の 学 生 と 感 染 症 に 関 してディスカッションできたこともとて も 有 意 義 でした 現 地 の 同 年 代 の 学 生 の 感 染 症 に 対 する 考 えをインターネットや 書 籍 を 通 して 得 ることは 容 易 なことではないからです 彼 らとのディスカッションを 通 して 学 校 教 育 において 組 み 込 まれている 感 染 症 に 関 する 学 習 には 日 本 とさほど 差 はないが 政 府 の 感 染 症 予 防 の 取 り 組 み 方 には 大 きな 違 いがあり そのことが 同 年 代 の 人 たちの 感 染 症 に 対 する 偏 見 を 弱 め 同 時 に 感 染 症 に 対 する 理 解 を 深 めていることが 分 かりま した 特 に 彼 らとディスカッションをしたことによって 社 会 情 勢 が 予 防 対 策 に 大 きな 影 響 を 与 えていることを 発 見 でき 今 後 の 私 たちが 取 り 組 むべき 課 題 が 明 確 になったよう に 思 います 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 特 にありませんでした 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか アンケート ちょうどデモが 行 われているような 時 期 でしたが 治 安 が 不 安 定 だとは 感 じませんでし た しかし 昼 夜 問 わず 人 混 みでは 持 ち 物 には 細 心 の 注 意 を 払 わなければならないと 思 いました 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか 健 康 とは 必 ずしも 病 気 をしていない 状 態 を 意 味 するわけではないということと 同 時 に 人 々を 健 康 にできるのは 医 者 だけではないと 思 いました そして 健 康 環 境 は 各 国 の 情 勢 や 政 府 の 取 り 組 みにより 左 右 されるとも 考 えました 今 回 は 主 に 感 染 症 について 調 査 をしたので 他 の 病 気 に 関 しては 言 及 しませんが た とえ 感 染 症 に 感 染 発 症 していても そのことを 自 分 自 身 が 受 け 入 れ 周 囲 の 人 々もそ の 事 実 を 受 け 入 れて 感 染 者 を 支 えていれば 感 染 者 は 精 神 的 側 面 から 見 れば 健 康 で あると 感 じました Wat Prabat Nampuでの 研 修 やThe Japan Foundation, Bangkokで のNGO 団 体 SWING による 講 演 によって 感 染 者 同 士 で 支 えあったり 感 染 者 の 周 囲 にいる 人 々が 感 染 者 を 支 えたりする 様 子 を 実 際 に 目 にしたり 聴 いたりしたこ とで 心 理 的 に 健 康 でいられることが 身 体 的 に 健 康 でいることにいい 影 響 をもたらすこ と 分 かったからです 心 理 的 な 面 で 健 康 を 維 持 することは 医 者 でなくても むしろ 感 染 者 の 身 近 な 人 こそ 手 助 けできることだと 思 いました しかし 身 体 的 に 健 康 であるためにはやはり 治 療 や 投 薬 が 欠 かせないことも 事 実 で あり 感 染 者 全 員 に 治 療 が 行 き 届 くようにするためには 医 療 従 事 者 ( 研 究 者 も 含 む)だ けでなく 政 府 も 共 に その 課 題 に 取 り 組 まなければ 解 決 できないことが 大 いにあるとい うことも 分 かりました それは 治 療 や 投 薬 に 必 要 な 資 金 の 具 体 的 な 数 値 を 病 院 研 修 で 目 の 当 たりにして 政 府 による 財 政 的 な 支 援 は 欠 かすことができないと 感 じたからで す しかし 政 府 が 資 金 面 を 支 援 するということは 国 の 経 済 的 状 況 に 左 右 されることを 意 味 し 国 の 財 政 基 盤 が 整 わない 限 りは 治 療 や 薬 を 全 患 者 に 行 き 渡 らせることは 困 難 で あるだろうと 思 いました 健 康 環 境 とは 医 療 関 係 者 のみが 創 り 出 すものではなく 国 全 体 で 取 り 組 むべき 課 161

164 題 であるということを 今 回 の 研 修 を 通 じて 実 感 しました 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 訪 問 先 の 学 生 と 交 流 を 持 てたことがとてもよかったです 食 事 を 共 にしたことで 調 査 以 外 のことを 話 す 機 会 が 持 つことができ そのことによりディスカッションもしやすくな り また 今 回 の 訪 問 時 だけでなく 今 後 も 付 き 合 い 続 けられる 関 係 性 を 築 けたからです 各 日 程 の 最 後 に 日 本 人 の 学 生 同 士 で 意 見 交 換 する 時 間 があってもよかったように 思 います ( 自 分 たちで 設 けようと 思 えばできたことですが ) 毎 日 様 々な 新 しい 情 報 を 得 て 各 人 の 中 で 消 化 しきってしまっていたことがもったいなかったような 気 がしまし た プログラム 全 体 にというよりはタイ 研 修 に 関 してですが もう 少 し 日 にちがあれば 地 方 のクリニックにも 訪 問 してバンコク 市 内 の 病 院 との 連 携 方 法 や 地 方 クリニックの 長 所 短 所 なども 見 てみたかったです また タイの 場 合 は 国 やテレビ 局 が 啓 蒙 のために 多 く の 番 組 やCMを 放 映 しているとのことだったので そのような 番 組 やCMを 作 成 している 関 連 機 関 の 方 からも 話 を 伺 える 機 会 があったら また 違 った 角 度 から 啓 蒙 活 動 に 関 し て 考 えを 深 めることができたように 思 います 162

165 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 (ふりがな) 氏 名 ( 平 成 22 年 10 月 10 日 作 成 ) なかじまりょうすけ 中 島 綾 介 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1986 年 10 月 30 日 生 性 別 男 所 属 外 国 語 中 東 地 域 文 化 研 究 科 学 部 専 攻 研 究 室 4 年 次 国 都 市 タイ バンコク 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 Japan Foundation Bangkok Center Wat Prabat Nampu RCC-ERI Pharmaceutical Research and Manufactures Association (PReMA) Mahidol University 研 修 期 間 2010 年 09 月 19 日 ~ 2010 年 09 月 25 日 ( 7 日 間 ) Japan Foundation Bangkok Center 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センターを 訪 問 後 Japan Foundation Bangkok Center にてGlocol Bangkok Office Seminar Series 2010に 参 加 Dr. Prasert ThingcharoenのタイにおけるHIVおよびの 歴 史 と 現 状 に 関 する 講 演 武 田 直 和 RCC-ERI 特 任 教 授 による パンデミック インフル エンザ の 講 演 そして 現 地 のNGOである SWING によるセック スワーカーに 対 する 民 間 レベルでの 取 り 組 みに 関 する 講 演 を 聴 いた この 研 修 シリーズの 初 日 でタイにおけるHIVやその 他 感 染 症 に 関 する 知 識 の 再 確 認 とその 現 実 を 目 の 当 たりにすることができ 非 常 に 有 益 な 時 間 であ ったといえよう 寺 院 Wat Prabat Nampuに 赴 き 職 員 の 方 の 説 明 を 受 けながら 寺 院 敷 地 内 の 様 々 な 施 設 を 見 学 した この 寺 院 には 性 交 渉 薬 物 の 注 射 器 の 使 いまわし 母 子 感 染 など 様 々な 理 由 でHIVに 感 染 し AIDSを 発 症 した 患 者 が 生 活 している 人 数 は 約 130 名 である 入 所 方 法 は 患 者 が 直 接 寺 院 に 訪 れる もしくは 電 話 し その 時 に 空 きが 163

166 あれば 入 所 できる 待 機 患 者 は 約 1 万 人 と 言 われているが 予 約 という 仕 組 みはなく 順 番 もない つまり 入 所 できるかどうかは 運 しだいであると 言 える 寺 院 内 には 数 十 人 の 患 者 が 一 同 にケアをうける 建 物 もあれば 小 さな 一 戸 建 てになっており 単 身 もしくは 夫 婦 家 族 で 入 居 できる 建 物 もある 家 賃 や 食 費 水 道 代 などはかからない この 寺 院 に 医 師 はおらず 専 門 看 護 師 看 護 師 助 手 比 較 的 状 態 が 安 定 し ている 患 者 ボランティア 達 約 50 名 で 患 者 たちをケアしている 要 する にこの 寺 院 はAIDS 治 療 を 行 う 場 ではなく 改 善 を 目 指 す 場 であり AIDSに より 仕 事 を 失 った 患 者 一 人 では 生 活 しづらい 患 者 が 入 所 する 場 である 症 状 がまだ 出 ていない 感 染 者 や 症 状 が 軽 い 患 者 には 自 宅 で 改 善 できるよ う 助 言 を 行 い 末 期 の 患 者 をできるだけ 多 く 受 け 入 れられるようにしてい る 寺 院 という 宗 教 スピリチュアルな 分 野 に 深 く 結 びついた 場 ではあるが ここで 行 われている 医 療 行 為 は 抗 ウイルス 薬 の 服 薬 管 理 や 消 毒 ジェルを 用 いた 清 拭 など 科 学 的 根 拠 に 基 づいた 行 為 のみであり その 効 果 が 確 かで はないクロレラやハーブの 服 用 などは 患 者 の 自 由 意 思 による また 問 い 合 わせをしてきたが 受 け 入 れられない 患 者 や 自 宅 に 帰 ることに なった 患 者 へは 症 状 の 現 状 維 持 や 改 善 をするための 知 識 を 与 える 健 康 教 育 も 行 っており 保 健 所 的 な 役 割 も 果 たしているが 自 宅 に 赴 いてまで 様 子 を 探 ることはないようで 患 者 の 意 思 にかかっている この 寺 院 に 入 所 することの 利 点 として まず 生 活 に 困 らないという 点 が 考 えられる 生 活 の 場 が 提 供 され 食 事 にも 困 らない HIV/AIDSに 感 染 罹 患 して 仕 事 を 失 い もしくは 差 別 される 立 場 となってしまい 一 人 で 生 活 し ていくことが 身 体 的 のみならず 社 会 的 にも 困 難 になってしまった 患 者 に 生 活 の 場 を 提 供 しているといえる 第 二 に 同 じ 疾 患 で 苦 しんでいる 他 の 患 者 と 触 れ 合 う 機 会 があるという 点 ではないだろうか 励 ましあい また 他 の 人 と 現 状 維 持 改 善 という 目 標 に 向 けて 行 動 することができるという 利 点 は 大 きいと 考 えられる またこの 寺 院 の 大 きな 特 徴 の 一 つに 遺 体 展 示 という 部 分 がある 現 在 は 展 示 されている 患 者 の 氏 名 や 職 業 死 亡 原 因 などは 伏 せられているが 以 前 はこのいれらの 情 報 も 公 開 されており 見 ている 者 の 恐 怖 心 をあおり HIVに 感 染 しないよう 気 をつけさせる といった 意 味 合 いをもっていたよう であるが 現 在 は 社 会 的 反 対 も 受 け そのような 側 面 はない このようにこういった 寺 院 がAIDS 患 者 を 受 け 入 れる 運 営 費 用 は 寄 付 によ り 賄 われている ということは タイに 暮 らす 人 々の 仏 教 の 信 仰 心 に 支 え られている 部 分 が 多 いように 感 じられる タイでは 実 に 国 民 の9 割 以 上 が 仏 教 徒 である 我 が 国 のように 国 民 の 大 半 が 熱 心 に 一 つの 宗 教 を 信 仰 し 僧 侶 や 神 父 牧 師 といった 聖 職 者 の 教 えを 絶 対 的 に 聞 き 入 れる という 習 わしがあまりない 国 でも 同 様 に 寺 院 で 患 者 を 受 け 入 れる ということが 機 能 するとは 考 えにくいと 言 えるのではないだろうか RCC-ERI 日 本 感 染 症 共 同 研 究 センター(RCC-ERI)でHIVを 含 むウイルスや 細 菌 によ る 新 興 再 興 感 染 症 における 最 新 の 研 究 施 設 を 見 学 した また 専 門 家 の 164

167 HIVに 関 して1 抗 ウイルス 薬 のターゲット 箇 所 2ワクチン 研 究 の 現 状 3Subtypeの 豊 富 さ4 耐 性 菌 出 現 率 の 高 さに 関 する 講 義 を 受 け HIV 治 療 薬 ワクチン 開 発 の 現 状 と 展 望 を 学 んだ タイにおける 医 療 事 情 国 内 の 医 療 機 関 へのアクセスについて 1 公 的 な 機 関 (CSMBS) 2 私 的 な 機 関 (SSS) 3 一 般 の 機 関 (UCS) 利 用 者 1 個 人 営 業 働 いていない 人 :NHSS 4 千 7 百 万 人 0-65 歳 2 企 業 :SSS 9 百 万 人 歳 3 公 的 機 関 国 家 公 務 員 :CSMBB 7 百 万 人 0-65 歳 医 療 機 関 の 設 置 状 況 1 公 的 部 門 :75%( 内 訳 :PCU 公 的 病 院 ) 公 的 病 院 は 頭 割 料 金 2 私 的 部 門 :25%( 内 訳 : 私 的 病 院 20% 一 般 診 療 所 5%) 無 料 で 受 診 医 師 の 内 訳 Total:39,300 公 的 機 関 :23,500 人 ( 内 訳 : 医 師 :12,500 軍 医 :2,000 教 育 職 :4,000 研 修 医 :4,000 その 他 1,000) 私 的 機 関 :5,000 職 に 就 いていない:4,200 海 外 赴 任 転 職 :5,000 病 気 :1,600 医 薬 品 の 供 給 状 況 製 造 業 :5% : 政 府 調 剤 製 薬 会 社 95%: 私 的 地 域 のドラッグストア 国 営 のマルチドラックス トア 医 療 産 業 の 概 要 医 薬 品 の 供 給 : 直 接 分 配 代 理 分 配 流 通 経 路 顧 客 サービス 販 売 市 場 供 給 連 鎖 医 院 /PCU 薬 局 卸 売 病 院 5% 20% 75% 質 疑 応 答 Q1:OTCについて: Dangerous Durg : 抗 生 剤 などので 薬 剤 師 が 販 売 指 導 一 般 販 売 できるOTC もある 165

168 Q2: 市 場 の 上 位 を 占 める 薬 品 : 感 染 症 治 療 薬 (HIVなど)が 一 番 市 場 にあり 続 いてタイでも 生 活 習 慣 病 が 増 加 傾 向 にある 以 上 タイの 医 療 事 情 について 学 んだが 経 済 面 も 含 め 数 字 を 多 分 に 提 示 していると 感 じた また 質 疑 応 答 では 日 本 とタイの 医 薬 品 状 況 について 活 発 に 意 見 交 換 をすることができた グループディスカッションA HIV 感 染 を 防 ぐ 主 な 方 法 はコンドームだけなのか タイ 日 本 共 にコンドームが 中 心 しかし 性 交 渉 の 際 にコンドームをつ けることに 対 する 考 え 方 がタイと 日 本 では 異 なる 前 者 はHIV 感 染 予 防 のた め 後 者 では 避 妊 のためという 意 識 が 強 い HIV 感 染 予 防 のためにコンドー ムをつけるという 意 識 が 強 いため 結 婚 を 機 に 夫 婦 で 検 査 を 受 けに 行 き 両 者 がネガティブであると 判 明 すればコンドームをつけることはほとんど なくなる コンドームをつけるということは 相 手 を 信 用 していないとい う 意 思 表 示 にもなってしまう 検 査 方 法 と 検 査 にかかる 費 用 について 検 査 方 法 は 日 本 と 同 じく 抗 体 検 査 が 主 で NATはまだほとんど 普 及 してい ない 費 用 に 関 しても 日 本 の 状 況 とほとんど 変 わらず 公 立 病 院 であれば 無 料 学 校 教 育 のどの 段 階 でHIV/AIDSについて 学 習 するか タイでも 小 学 校 高 学 年 や 中 学 校 段 階 にかけて 基 礎 知 識 のみを 習 う 大 学 で 薬 学 部 や 医 学 部 の 学 生 は 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 履 修 し 細 かく 時 間 をかけて 勉 強 するという 点 は 日 本 と 大 きく 異 なる 点 HIV/AIDS 感 染 者 に 対 する 偏 見 は 強 いか またどのように 思 っているか タイではテレビ 番 組 CMやウォークラリー スポーツイベントなどの 啓 蒙 活 動 がさかんなため 偏 見 は 強 くない またそれらの 取 り 組 みのおかげ で 不 治 の 病 である 感 染 者 と 接 触 しただけで 感 染 してしまうなどどの 誤 っ た 知 識 を 持 っている 人 はほとんどいない タイではタクシン 政 権 時 の 政 策 によりテレビやアンテナが 農 村 部 や 山 間 部 にも 普 及 しているため テレビ を 通 じた 啓 蒙 活 動 が 成 功 したと 思 われる 薬 剤 師 が 感 染 症 に 関 してどれほどの 知 識 を 有 しているか タイでは 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 薬 学 部 の 全 学 生 が 履 修 するため ほぼ 全 ての 薬 剤 師 が 感 染 症 に 関 する 医 学 的 薬 学 的 な 知 識 を 持 ち 合 わせて いる 現 在 タイで 感 染 者 が 増 えているのはどのような 人 たちか 隣 国 からの 移 民 の 人 々の 感 染 者 数 が 増 えている 移 民 の 人 々は 特 にセッ クスワーカーとして 働 く 人 が 多 いことが 主 な 理 由 と 考 えられる 近 年 のタイでのジェネリック 薬 品 に 関 する 動 向 政 府 がジェネリック 薬 品 に 関 するガイドラインを 強 化 しつつあるため 人 々のジェネリック 薬 品 に 対 する 信 頼 度 は 高 まっている 傾 向 にある グループディスカッションB 166

169 最 終 日 のディスカッションでは タイと 日 本 それぞれのAIDS 予 防 のため に 行 っている 政 策 の 長 所 を 確 かめ 合 って 互 いの 国 がこれから 先 どのよ うなAIDS 対 策 を 行 っていくべきかについて 話 し 合 いました タイでは 薬 物 使 用 者 が 日 本 に 比 べてとても 多 く 薬 物 を 摂 取 する 際 に 使 用 する 注 射 器 の 使 い 回 しが 原 因 で AIDSに 感 染 する 人 がたくさんいます このような 感 染 を 防 ぐためには 日 本 のように 警 察 が 薬 物 摂 取 者 を 厳 し く 取 り 締 まる 必 要 があるという 結 論 になりました 一 方 日 本 は 先 進 国 の 中 で 唯 一 AIDSの 患 者 数 が 増 えている 国 です な ぜ 日 本 では 患 者 数 が 増 えるのか 話 し 合 った 結 果 タイのように 国 をあげ て AIDSの 予 防 活 動 教 育 を 行 っていないからではないかという 考 えに 至 りました 日 本 では 小 中 高 においてAIDSに 関 する 教 育 を 行 っている 学 校 とそうでない 学 校 があり また 予 防 活 動 も 行 われてはいるものの 活 動 の 情 報 がほとんど 入 ってこないのが 現 状 です 一 方 タイでは 学 校 の 教 育 課 程 において 必 ずAIDSに 関 する 授 業 があり また コンドームの 無 料 配 布 といった 国 による 政 策 が 行 われています そのため 国 民 のAIDSに 対 する 関 心 は 高 く 予 防 につながっています このような 教 育 活 動 を AIDS 患 者 が 増 えている 日 本 においても 同 様 に 行 う 事 が 新 規 のAIDS 患 者 を 増 やさ ない 手 段 になるという 結 論 に 至 りました このように 互 いの 国 の 良 い 所 を 見 習 い 自 国 に 活 かす 事 が 大 切 である という 事 をこのディスカッションを 通 じて 学 ぶ 事 ができました 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくだ さい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いませ ん) 感 染 症 との 闘 いかた HIVは 依 然 として 完 治 が 不 可 能 な 難 病 として 認 識 されているが それと 闘 うためには 医 薬 学 の 面 からだけではなく 社 会 的 側 面 からアプローチを かけることが 重 要 だと 再 認 識 することができた HIVに 感 染 しAIDSの 発 症 を 防 ぐ あるいは 将 来 的 にはそれを 治 して しまおうという 考 え 方 が 医 薬 学 の 観 点 かもしれない しかし そもそも 感 染 すること 自 体 を 防 ぎHIV 根 絶 を 目 指 そうというのが 社 会 的 アプロー チである というのもJapan Foundation Bangkok CenterにおいてのNGO 団 体 SWINGの 講 演 と Wat Prabat Nampu 訪 問 Mahidol University 訪 問 で HIV 患 者 の 経 済 的 社 会 的 環 境 と 治 療 に 関 する 経 済 的 負 担 を 目 の 当 たりにした からである タイにおいてHIVに 感 染 する 人 の 多 くはセックスワーカーであり 経 済 的 苦 境 に ある このような 人 々にHIV 医 療 費 は 高 額 すぎて 負 担 の 大 きさは 計 り 知 れない したがって HIVに 感 染 しないこと が 最 重 要 であり それが 実 現 できればHIV 根 絶 に 大 きく 近 づける 幸 いにも 予 防 に 関 してはそれほど 大 きな 経 済 的 負 担 もか からない しかしながら 一 見 して 予 防 は 簡 単 なように 思 えるが セックスワーカーが 非 合 法 であり 政 府 がそれを 表 立 って 認 めつつ 大 々 的 な 対 策 法 を 講 じることが 困 難 なので 大 きな 壁 が 存 在 している この 壁 を 乗 り 越 えることができれば 予 防 に 関 して 大 きな 前 進 が 実 現 するだろう 日 本 がHIVに 取 り 組 む 価 値 日 本 において HIVはそこまで 深 刻 な 感 染 症 ではない 新 型 インフルエンザの ほうがよほどお 金 と 時 間 をかけるべき 問 題 である ではなぜ 日 本 はHIVに 真 剣 に 取 り 組 む 必 要 があるのだろうか もちろんHIVが 日 本 という 枠 組 みを 無 視 した 167

170 人 類 という 単 位 で 貢 献 するべき 課 題 であるというのが 一 つの 理 由 であろう し かし それ 以 外 にも 重 要 な 理 由 があるということに 気 付 くことができた それは HIV 対 策 で 成 功 をあげ HIVに 関 しては 先 進 国 といえる 国 のケースを 学 習 し も しものときに 的 確 な 対 策 をとれるように 備 えることである その 価 値 に 気 付 けた ことは 大 きな 成 果 として 心 しておきたい 研 修 そのものに 関 して 外 国 語 学 部 生 として 参 加 させていただけた 今 回 の 研 修 には 特 に 以 下 のような 価 値 があった 普 段 の 学 部 の 講 義 や 生 活 の 中 ではなじみのない 分 野 に 触 れ 真 剣 に 考 えるこ とができたこと 理 系 学 生 と 生 活 をともにすることにより その 中 でお 互 いに 刺 激 しあえたこと 社 会 問 題 も 根 本 に 抱 えた 分 野 での 研 修 であったため タイ 文 化 の 表 面 だけで なく 深 い 部 分 をみることができた 最 後 に 今 回 の 研 修 は 突 然 の 参 加 にもかかわらず 平 田 先 生 宮 本 先 生 鍋 師 先 生 そして 同 行 した 大 学 院 生 の 方 々の 理 解 のおかげで 非 常 に 充 実 した 研 修 期 間 を 過 ごすことができました 願 わくは 今 後 もやる 気 ある 学 部 生 ( 特 に 文 系 の 学 部 生 )を 同 行 させていただき 価 値 ある 体 験 をさせていただけたらと 思 っています 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか 普 段 の 学 部 の 講 義 や 生 活 の 中 ではなじみのない 分 野 に 触 れ 真 剣 に 考 えるこ とができたこと 理 系 学 生 と 生 活 をともにすることにより その 中 でお 互 いに 刺 激 しあえたこと 社 会 問 題 も 根 本 に 抱 えた 分 野 での 研 修 であったため タイ 文 化 の 表 面 だけで なく 深 い 部 分 をみることができた 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか アンケート 特 にありませんでした 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 訪 問 前 に 暴 動 があり ある 程 度 の 不 安 がありましたが 実 際 に 行 ってみると 身 の 危 険 を 感 じるよ うな 場 面 はなく 海 外 における 普 通 の 心 構 えをしておけば 特 に 問 題 はないという 印 象 です 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか 168

171 一 つではない 学 問 分 野 から 健 康 に 対 してアプローチしていくことだと 考 えました 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 今 後 も 学 部 生 の 参 加 を 許 可 してください 169

172 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 (ふりがな) 氏 名 25B10058 ふじた はるこ 藤 田 晴 子 ( 平 成 22 年 10 月 15 日 作 成 ) 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1987 年 4 月 2 日 生 性 別 女 性 研 究 科 学 部 医 学 系 研 究 科 専 攻 保 健 学 専 攻 所 属 研 究 室 丸 山 研 究 室 博 士 前 期 課 程 1 年 次 国 都 市 タイ バンコク 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 Japan Foundation Bangkok Center マヒドン 大 学 薬 学 部 Wat Prabat Namp RCC-ERI PreMA マヒドン 大 学 病 院 薬 局 研 修 期 間 2010 年 9 月 20 日 ~ 2010 年 9 月 25 日 ( 6 日 間 ) 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 2010 年 9 月 20 日 大 阪 大 学 バンコク 教 育 研 究 センターを 訪 問 後 Japan Foundation Bangkok Center にてGlocol Bangkok Office Seminar Series 2010に 参 加 Dr. Prasert ThingcharoenのタイにおけるHIVおよびの 歴 史 と 現 状 に 関 する 講 演 武 田 直 和 RCC-ERI 特 任 教 授 による パンデミック インフルエンザ の 講 演 そして 現 地 のNGOである SWING によるセックスワーカ ーに 対 する 民 間 レベルでの 取 り 組 みに 関 する 講 演 を 聴 いた この 研 修 シリ ーズの 初 日 でタイにおけるHIVやその 他 感 染 症 に 関 する 知 識 の 再 確 認 と その 現 実 を 目 の 当 たりにすることができ 非 常 に 有 益 な 時 間 であったとい えよう 2010 年 9 月 22 日 Wat Prabat Nampuに 赴 き 職 員 の 方 の 説 明 を 受 けながら 寺 院 敷 地 内 の 様 々 な 施 設 を 見 学 した この 寺 院 には 性 交 渉 薬 物 の 注 射 器 の 使 いまわし 母 子 感 染 など 様 々な 理 由 でHIVに 感 染 し AIDSを 発 症 した 患 者 が 生 活 している 人 数 は 約 130 名 である 入 所 方 法 は 患 者 が 直 接 寺 院 に 訪 れる もしくは 電 話 し その 時 に 空 きが あれば 入 所 できる 待 機 患 者 は 約 1 万 人 と 言 われているが 予 約 という 仕 組 みはなく 順 番 もない つまり 入 所 できるかどうかは 運 しだいであると 言 える 170

173 寺 院 内 には 数 十 人 の 患 者 が 一 同 にケアをうける 建 物 もあれば 小 さな 一 戸 建 てになっており 単 身 もしくは 夫 婦 家 族 で 入 居 できる 建 物 もある 家 賃 や 食 費 水 道 代 などはかからない 写 真 ; 一 人 暮 らし 向 けの 一 戸 建 て 左 ; 疾 患 が 進 行 し 免 疫 力 が 低 下 し た 患 者 が 数 十 人 入 所 している 建 物 入 る 者 はマスクと 手 指 消 毒 をする この 寺 院 に 医 師 はおらず 専 門 看 護 師 看 護 師 助 手 比 較 的 状 態 が 安 定 し ている 患 者 ボランティア 達 約 50 名 で 患 者 たちをケアしている 要 する にこの 寺 院 はAIDS 治 療 を 行 う 場 ではなく 改 善 を 目 指 す 場 であり AIDSに より 仕 事 を 失 った 患 者 一 人 では 生 活 しづらい 患 者 が 入 所 する 場 である 症 状 がまだ 出 ていない 感 染 者 や 症 状 が 軽 い 患 者 には 自 宅 で 改 善 できるよ う 助 言 を 行 い 末 期 の 患 者 をできるだけ 多 く 受 け 入 れられるようにしてい る 寺 院 という 宗 教 スピリチュアルな 分 野 に 深 く 結 びついた 場 ではあるが ここで 行 われている 医 療 行 為 は 抗 ウイルス 薬 の 服 薬 管 理 や 消 毒 ジェルを 用 いた 清 拭 など 科 学 的 根 拠 に 基 づいた 行 為 のみであり その 効 果 が 確 かで はないクロレラやハーブの 服 用 などは 患 者 の 自 由 意 思 による また 問 い 合 わせをしてきたが 受 け 入 れられない 患 者 や 自 宅 に 帰 ることに なった 患 者 へは 症 状 の 現 状 維 持 や 改 善 をするための 知 識 を 与 える 健 康 教 育 も 行 っており 保 健 所 的 な 役 割 も 果 たしているが 自 宅 に 赴 いてまで 様 子 を 探 ることはないようで 患 者 の 意 思 にかかっている この 寺 院 に 入 所 することの 利 点 として まず 生 活 に 困 らないという 点 が 考 えられる 生 活 の 場 が 提 供 され 食 事 にも 困 らない HIV/AIDSに 感 染 罹 患 して 仕 事 を 失 い もしくは 差 別 される 立 場 となってしまい 一 人 で 生 活 し ていくことが 身 体 的 のみならず 社 会 的 にも 困 難 になってしまった 患 者 に 生 活 の 場 を 提 供 しているといえる 第 二 に 同 じ 疾 患 で 苦 しんでいる 他 の 患 者 と 触 れ 合 う 機 会 があるという 点 ではないだろうか 励 ましあい また 他 の 人 と 現 状 維 持 改 善 という 目 標 171

174 に 向 けて 行 動 することができるという 利 点 は 大 きいと 考 えられる またこの 寺 院 の 大 きな 特 徴 の 一 つに 遺 体 展 示 という 部 分 がある 現 在 は 展 示 されている 患 者 の 氏 名 や 職 業 死 亡 原 因 などは 伏 せられているが 以 前 はこのいれらの 情 報 も 公 開 されており 見 ている 者 の 恐 怖 心 をあおり HIVに 感 染 しないよう 気 をつけさせる といった 意 味 合 いをもっていたよう であるが 現 在 は 社 会 的 反 対 も 受 け そのような 側 面 はない 左 上 ; 遺 体 展 示 このようにこういった 寺 院 がAIDS 患 者 を 受 け 入 れる 運 営 費 用 は 寄 付 によ り 賄 われている ということは タイに 暮 らす 人 々の 仏 教 の 信 仰 心 に 支 え られている 部 分 が 多 いように 感 じられる タイでは 実 に 国 民 の9 割 以 上 が 仏 教 徒 である 我 が 国 のように 国 民 の 大 半 が 熱 心 に 一 つの 宗 教 を 信 仰 し 僧 侶 や 神 父 牧 師 といった 聖 職 者 の 教 えを 絶 対 的 に 聞 き 入 れる という 習 わしがあまりない 国 でも 同 様 に 寺 院 で 患 者 を 受 け 入 れる ということが 機 能 するとは 考 えにくいと 言 えるのではないだろうか 172

175 写 真 ; 敷 地 内 の 様 子 仏 教 と 深 く 結 びついた 施 設 である 2010 年 9 月 23 日 日 本 感 染 症 共 同 研 究 センター(RCC-ERI)でHIVを 含 むウイルスや 細 菌 に よる 新 興 再 興 感 染 症 における 最 新 の 研 究 施 設 を 見 学 した また 専 門 家 のHIVに 関 して1 抗 ウイルス 薬 のターゲット 箇 所 2ワクチン 研 究 の 現 状 3 Subtypeの 豊 富 さ4 耐 性 菌 出 現 率 の 高 さに 関 する 講 義 を 受 け HIV 治 療 薬 ワクチン 開 発 の 現 状 と 展 望 を 学 んだ その 後 マヒドン 大 学 薬 学 部 の 学 生 と 討 論 した 以 下 討 論 内 容 である HIV 感 染 を 防 ぐ 主 な 方 法 はコンドームだけなのか タイ 日 本 共 にコンドームが 中 心 しかし 性 交 渉 の 際 にコンドームをつ けることに 対 する 考 え 方 がタイと 日 本 では 異 なる 前 者 はHIV 感 染 予 防 のた め 後 者 では 避 妊 のためという 意 識 が 強 い HIV 感 染 予 防 のためにコンドー ムをつけるという 意 識 が 強 いため 結 婚 を 機 に 夫 婦 で 検 査 を 受 けに 行 き 両 者 がネガティブであると 判 明 すればコンドームをつけることはほとんど なくなる コンドームをつけるということは 相 手 を 信 用 していないとい う 意 思 表 示 にもなってしまう 検 査 方 法 と 検 査 にかかる 費 用 について 検 査 方 法 は 日 本 と 同 じく 抗 体 検 査 が 主 で NATはまだほとんど 普 及 してい ない 費 用 に 関 しても 日 本 の 状 況 とほとんど 変 わらず 公 立 病 院 であれば 無 料 学 校 教 育 のどの 段 階 でHIV/AIDSについて 学 習 するか タイでも 小 学 校 高 学 年 や 中 学 校 段 階 にかけて 基 礎 知 識 のみを 習 う 大 学 で 薬 学 部 や 医 学 部 の 学 生 は 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 履 修 し 細 かく 時 間 をかけて 勉 強 するという 点 は 日 本 と 大 きく 異 なる 点 HIV/AIDS 感 染 者 に 対 する 偏 見 は 強 いか またどのように 思 っているか タイではテレビ 番 組 CMやウォークラリー スポーツイベントなどの 啓 蒙 活 動 がさかんなため 偏 見 は 強 くない またそれらの 取 り 組 みのおかげ で 不 治 の 病 である 感 染 者 と 接 触 しただけで 感 染 してしまうなどどの 誤 っ た 知 識 を 持 っている 人 はほとんどいない タイではタクシン 政 権 時 の 政 策 によりテレビやアンテナが 農 村 部 や 山 間 部 にも 普 及 しているため テレビ を 通 じた 啓 蒙 活 動 が 成 功 したと 思 われる 薬 剤 師 が 感 染 症 に 関 してどれほどの 知 識 を 有 しているか タイでは 感 染 症 に 関 する 専 門 の 授 業 を 薬 学 部 の 全 学 生 が 履 修 するため ほぼ 全 ての 薬 剤 師 が 感 染 症 に 関 する 医 学 的 薬 学 的 な 知 識 を 持 ち 合 わせて いる 現 在 タイで 感 染 者 が 増 えているのはどのような 人 たちか 173

176 隣 国 からの 移 民 の 人 々の 感 染 者 数 が 増 えている 移 民 の 人 々は 特 にセッ クスワーカーとして 働 く 人 が 多 いことが 主 な 理 由 と 考 えられる 近 年 のタイでのジェネリック 薬 品 に 関 する 動 向 政 府 がジェネリック 薬 品 に 関 するガイドラインを 強 化 しつつあるため 人 々のジェネリック 薬 品 に 対 する 信 頼 度 は 高 まっている 傾 向 にある その 後 PreMAに 赴 き タイにおける 薬 品 の 流 通 についてお 話 を 伺 った タイの 医 療 事 情 について 学 んだが 経 済 面 も 含 め 数 字 を 多 分 に 提 示 していると 感 じた また 質 疑 応 答 では 日 本 とタイの 医 薬 品 状 況 について 活 発 に 意 見 交 換 をす ることができた 2010 年 9 月 24 日 マヒドン 大 学 の 病 院 薬 局 などを 訪 問 見 学 し タイでの 医 療 の 実 際 日 本 との 違 いなどについて 調 査 した マヒドン 大 学 付 属 病 院 ではMr. Wasun Chantratita,ph,Dによる 講 義 を 受 け た 病 原 体 と 宿 主 の 相 互 作 用 およびAIDS 治 療 にかかる 医 療 費 に 関 連 して First-line ARV 治 療 (NVP200mg+d4T30mg+3TC150mg)から 耐 性 ウイルスの 出 現 でSecond-line ARV 治 療 に 移 行 することによる 2~9 倍 の 医 療 費 増 加 から もFirst-line ARV 治 療 の 重 要 性 を 述 べていた またSNPをマーカーで 検 出 す ることによりオーダーメイド 治 療 の 導 入 を 進 めている 研 究 の 紹 介 および HIV 患 者 を 治 療 することで 患 者 のQOLの 改 善 および 余 命 が 延 長 した 例 の 説 明 を 受 けた 自 己 紹 介 と 簡 単 な 質 疑 応 答 の 後 病 院 内 におけるCOBAS TaqMan を 用 いた 血 中 のHIV 量 の 測 定 TRUGENE HIV-1を 用 いた 耐 性 ウイルス 検 出 な ど 実 際 に 臨 床 で 用 いられている 最 新 の 機 器 類 の 見 学 と 説 明 を 受 けた High throughput, automated DNA sequencerを 使 用 するなど 用 いられている 技 術 の 高 さを 知 ることができた HIV 患 者 は 定 期 的 に 血 液 検 査 を 行 い 耐 性 ウイ ルスが 検 出 されるとそれをもとに 用 いるARVを 変 え 治 療 効 率 を 高 める 取 り 組 みがなされていた 日 本 のHIV 検 査 技 術 と 同 等 かそれ 以 上 であるような 印 象 を 受 けた その 後 マヒドン 大 学 薬 学 部 の 学 生 と 討 論 した 以 下 討 論 内 容 である 最 終 日 のディスカッションでは タイと 日 本 それぞれのAIDS 予 防 のため に 行 っている 政 策 の 長 所 を 確 かめ 合 って 互 いの 国 がこれから 先 どのよ うなAIDS 対 策 を 行 っていくべきかについて 話 し 合 った タイでは 薬 物 使 用 者 が 日 本 に 比 べてとても 多 く 薬 物 を 摂 取 する 際 に 使 用 する 注 射 器 の 使 い 回 しが 原 因 で AIDSに 感 染 する 人 が 多 くいる この ような 感 染 を 防 ぐためには 日 本 のように 警 察 が 薬 物 摂 取 者 を 厳 しく 取 り 締 まる 必 要 があるという 結 論 になった 一 方 日 本 は 先 進 国 の 中 で 唯 一 AIDSの 患 者 数 が 増 えている 国 である なぜ 日 本 では 患 者 数 が 増 えるのか 話 し 合 った 結 果 タイのように 国 をあ げて AIDSの 予 防 活 動 教 育 を 行 っていないからではないかという 考 えに 至 った 日 本 では 小 中 高 においてAIDSに 関 する 教 育 を 行 っている 学 校 と そうでない 学 校 があり また 予 防 活 動 も 行 われてはいるものの 活 動 の 情 報 がほとんど 入 ってこないのが 現 状 である 一 方 タイでは 学 校 の 教 育 課 程 において 必 ずAIDSに 関 する 授 業 があり また コンドームの 無 料 配 布 といった 国 による 政 策 が 行 われている そのため 国 民 のAIDSに 対 する 関 心 は 高 く 予 防 につながっている このような 教 育 活 動 を AIDS 患 者 が 174

177 増 えている 日 本 においても 同 様 に 行 う 事 が 新 規 のAIDS 患 者 を 増 やさない 手 段 になるという 結 論 に 至 った このように 互 いの 国 の 良 い 所 を 見 習 い 自 国 に 活 かす 事 が 大 切 である という 事 をこのディスカッションを 通 じて 学 ぶ 事 ができた ディスカッションの 後 マヒドン 大 学 内 にある 薬 局 を 見 学 した 調 剤 薬 局 で 薬 剤 師 がおり 一 般 医 薬 品 の 他 にOTC 医 薬 品 の 販 売 も 行 なっていた 今 回 タイにおけるHIV/AIDS 対 策 タイの 医 療 の 実 際 を 学 び 調 査 することを 目 的 として 海 外 研 修 を 行 った タイは 日 本 とは 違 い 国 を 挙 げてコンドームの 使 用 を 大 きく 取 り 上 げ 推 奨 し HIV 感 染 防 止 運 動 を 行 っていることが 判 明 した 日 本 では 未 だにTVコマーシャルな どでコンドームを 取 り 上 げたり コンビニエンスストアのレジ 横 や 大 学 構 内 の 薬 局 でコンドームを 販 売 するといったようなことはタブーであり コンドームの 使 用 法 などは 高 校 生 になる 頃 にやっと 学 校 で 学 ぶ しかしタイの 大 学 生 は 幼 少 期 から TVコマーシャルでコンドームについて 知 っていたという 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してく ださい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いま せん) 左 ;タイにおけるコンドーム 使 用 推 進 を 推 し 進 めた 人 物 のポスター HIV 感 染 予 防 においてコンドームの 使 用 は 非 常 に 重 要 であるが それぞれの 国 地 域 には 習 慣 やタブー 宗 教 が 存 在 し 全 ての 地 域 において 同 じ 啓 蒙 活 動 が 有 効 であるとは 限 らない その 地 域 に 暮 らす 人 々がずっと 行 ってきた 生 活 に 沿 ったもの 地 域 住 民 が 納 得 した 上 で 実 施 できるもの それらを 考 慮 して 行 うこ とが 必 要 である そのためには 机 上 の 調 査 だけでなく 実 際 にその 土 地 に 赴 き その 地 域 の 人 々と 話 をしてみることが 大 切 である タイでは 仏 教 が 非 常 に 浸 透 しており 僧 侶 はいろいろな 知 識 を 人 々に 授 ける 教 師 的 な 役 割 をも 果 たしている AIDS 患 者 の 生 活 の 場 となっている 寺 院 の 見 学 も 行 ったが 遺 体 展 示 や 遺 骨 が 目 に 見 える 場 所 に 保 管 されているなど タイにお ける 仏 教 があってこそ 成 り 立 つと 考 えられる 部 分 も 多 く 見 受 けられた 寄 付 をつ のり 患 者 の 生 活 を 支 えるという 施 設 が 成 立 するためには タイのように 普 段 から の 熱 心 な 信 仰 心 が 必 要 であり 日 本 のように 普 段 宗 教 を 心 の 拠 り 所 としている 人 間 が 少 ない 地 域 ではこれだけの 施 設 を 経 営 できるほどの 資 金 は 集 められな いであろう 175

178 左 ; 遺 骨 展 示 白 い 袋 の 中 に 遺 骨 が 入 っている 国 際 化 が 進 む 現 在 国 と 国 の 交 流 は 多 くなっていく 一 方 である 医 療 の 場 にお いても 保 健 の 場 においても 相 手 の 国 地 域 がどういった 国 であるのか 何 を 信 じているのかを 理 解 した 上 で 比 較 検 討 し 自 国 でも 有 効 な 保 健 活 動 は 何 で あるのかを 考 えていくべきであると 学 んだ 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか 海 外 に 実 際 に 赴 き 日 本 にはないような 施 設 を 見 学 できたこと 同 世 代 の 他 国 の 学 生 と 討 論 できたこと 他 学 部 の 学 生 の 考 え 方 に 触 れることができたこと 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 特 にありませんでした アンケート 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか タイは 外 は 暑 いが 室 内 は 冷 房 によりかなり 寒 い 点 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか 健 康 環 境 とは その 環 境 に 暮 らす 生 物 が 他 の 生 物 や 物 質 と 共 存 し 害 があるものに 対 し それ らを 排 除 するのではなく 害 を 被 らないように 自 ら 行 動 を 起 こすことができる 環 境 また 行 動 を 起 こせるよう 教 育 が 行 き 届 いている 環 境 であると 考 えられる その 環 境 内 に 有 害 であるとされるも のがどれだけあるか ないか という 点 よりも どれだけ 回 避 できているか 回 避 できる 環 境 であ るかが 健 康 な 環 境 かどうか の 指 標 となるのではないだろうか 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 資 金 に 関 して 後 払 いであるということを 早 めにお 知 らせいただくとありがたいです また 直 前 になってキャンセルされる 方 が 多 かったので 4 月 くらいから 話 し 合 いを 始 めて スケ ジュールを 調 整 できるようにしたらよいかとも 思 います 176

179 177

180 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 (ふりがな) 氏 名 21B10006 ( 平 成 22 年 9 月 16 日 作 成 ) きしもと さやか 岸 本 紗 也 加 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1986 年 11 月 2 日 生 性 別 女 人 間 科 学 研 究 科 所 属 グローバル 人 間 学 専 攻 澤 村 研 究 室 1 年 次 研 修 先 国 都 市 主 な 訪 問 機 関 ベトナム ニンビン タイビン ハノイ ホーチミ ン 薬 科 院 薬 用 植 物 園 総 合 食 教 育 ARサイト タイビン 医 科 大 学 国 立 栄 養 院 国 立 薬 科 院 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 研 修 期 間 2010 年 9 月 4 日 ~ 2010 年 9 月 11 日 ( 8 日 間 ) 9 月 4 日 8:00 関 西 国 際 空 港 国 際 線 ロビー 集 合 10:30 関 西 国 際 空 港 発 13:00 ハノイ 着 15:40 国 立 薬 科 院 薬 用 植 物 園 植 物 園 所 長 らと 面 会 植 物 園 見 学 9 月 5 日 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 9:20 総 合 食 教 育 ARサイト( 村 の 集 会 所 ) 国 立 栄 養 院 センター 長 と 面 会 2 歳 以 下 の 子 どもを 持 つ 母 親 を 対 象 とした 栄 養 指 導 授 業 を 見 学 10:35 VAC 農 法 見 学 池 菜 園 家 畜 小 屋 の 三 位 一 体 の 状 況 を 観 察 15:30 タイビン 医 科 大 学 大 学 長 教 員 らからタイビン 医 科 大 学 の 紹 介 あいさつ 20: 日 の 活 動 のふりかえりと6 日 の 日 程 確 認 9 月 6 日 8:00 村 で 市 場 調 査 市 場 の 販 売 状 況 を 観 察 試 験 用 のサンプルを 入 手 8:50 インタビュー( 抗 生 物 質 や 食 品 添 加 物 に 関 する 調 査 ) 10:00 インタビュー 2 軒 目 ( 食 品 添 加 物 や 着 色 料 に 関 する 調 査 ) 11:25 コミュニティヘルスセンターにてサンプル 検 査 15:10 タイビン 医 科 大 学 178

181 薬 学 実 習 タイビン 医 科 大 学 歴 史 博 物 館 見 学 15:50 講 義 (ベトナムにおけるボラックスの 使 用 状 況 と 生 産 者 消 費 者 の 意 識 調 査 結 果 食 品 汚 染 の 調 査 報 告 ) 19:35 学 生 との 交 流 会 プレゼン 発 表 9 月 7 日 8:00 コミュニティヘルスセンター 試 験 用 薬 草 栽 培 園 と 薬 保 管 所 の 見 学 9:00 インタビュー 調 査 菜 園 見 学 14:15 タイビン 医 科 大 学 講 義 ( 痛 風 に 関 する 現 状 と 分 析 消 化 器 系 疾 病 に 効 果 的 な 薬 ) 19:40 4か 国 (ベトナム ラオス カンボジア 日 本 )の 集 い 空 手 と 日 本 伝 統 舞 踊 を 披 露 9 月 8 日 7:30 家 庭 の 井 戸 水 採 取 インタビュー 調 査 9:10 コミュニティヘルスセンターにて 水 質 検 査 検 査 体 験 13:20 タイビン 医 科 大 学 講 義 (テーマは 薬 用 植 物 ヒ 素 ボラックス 重 金 属 など) 15:50 総 括 会 16:30 ハノイへ 向 けて 出 発 21:05 ふりかえり タイビンでの 調 査 で 学 んだことや 感 想 を 共 有 9 月 9 日 9:30 国 立 薬 料 院 国 立 栄 養 院 訪 問 施 設 見 学 13:00 ハノイ 空 港 着 14:10 ハノイ 発 16:15 ホーチミン 着 22:30 ホーチミン 卸 売 市 場 紹 介 と 見 学 9 月 10 日 9:30 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 訪 問 見 学 13:00 自 由 行 動 大 統 領 府 戦 争 証 跡 博 物 館 ベンタイ 市 場 見 学 22:00 ホーチミン 空 港 着 22:20 ベトナム 研 修 のふりかえり まとめ 0:15 ホーチミン 発 9 月 11 日 7:10 関 西 国 際 空 港 着 解 散 179

182 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくだ さい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いませ ん) 束 の 間 のベトナム 研 修 研 修 期 間 は8 日 間 であったが 学 んだことや 印 象 深 い 出 来 事 は 枚 挙 に 遑 がない このエッセイではそのいくつかをまとめた 私 は ベトナム 研 修 前 は 日 本 で 全 国 的 に 普 及 している 食 教 育 について 研 修 中 にベトナムの 現 状 を 把 握 し 日 本 と 比 較 したいと 考 えていた しかし ベトナム で 調 査 を 進 め 先 生 方 や 学 生 らと 議 論 する 中 で 食 教 育 は 日 本 の 特 別 な 概 念 であることを 学 んだ 私 は 食 教 育 があまりにも 日 本 で 当 たり 前 になっているた め ベトナムにも 存 在 するものと 思 い 込 んでしまっていた 当 たり 前 のように 浸 透 している 現 状 をまず 疑 う 次 に 当 たり 前 だと 思 い 込 んでいる 自 分 を 客 観 的 に 捉 える そこで 思 い 込 んでいる 自 分 自 身 に 気 づかなければ 一 方 的 ではない 複 眼 的 な 視 点 で 物 事 を 捉 えられないと 深 く 反 省 した より 複 眼 的 思 考 を 養 うことに 関 連 して 研 修 期 間 中 に 様 々なバックグラウンド を 持 ち 異 分 野 を 研 究 する 人 々の 意 見 が 得 られたことは 大 変 貴 重 であった 私 を 含 め 研 修 参 加 者 6 名 の 研 究 分 野 や 興 味 関 心 は 多 様 で( 薬 用 植 物 の 治 療 概 念 食 の 安 全 グローバル 化 と 食 品 食 品 生 産 者 の 意 識 人 材 育 成 など) 一 人 ひとりの 質 問 や 感 想 が 今 後 の 研 究 を 進 めていく 上 で 新 たな 視 点 から 物 事 を 捉 え るきっかけになり 大 いに 参 考 になったといえる 同 じ 物 事 を 考 える 場 合 でも 全 体 的 に 観 察 しているのではなく 自 分 の 興 味 関 心 に 沿 ったものだけを 見 がちで あることに 気 づかせてくれたのは 誰 よりも 研 修 に 参 加 した 仲 間 たちである タイビン 医 科 大 学 で 催 されたベトナム ラオス カンボジア 日 本 の4か 国 の 集 いでは 異 文 化 と 自 文 化 を 考 えるきっかけとなった この 交 流 会 ではタイビン 医 科 大 学 の 教 員 方 や 各 国 学 生 らが 自 由 に 楽 器 演 奏 歌 や 踊 りを 披 露 した そ のときに 私 は 思 った ただ 単 に 座 ってステージを 眺 めるだけでいいのか 何 か 私 にできないか と そこで 打 っ 付 け 本 番 で 阿 波 踊 りを 踊 ることになった 衣 装 も 音 楽 も 何 も 用 意 していなかった しかし 踊 りのリズム フォーム 歌 は10 年 以 上 踊 り 続 けていたこともあり 身 体 が 覚 えていた そのため 不 安 に 襲 われた り 躊 躇 うはなく 踊 ることが 出 来 た 踊 り 終 えて 感 じたことは 様 々な 演 技 を 観 て 他 文 化 を 知 ったと 同 時 に 自 ら 踊 ることで 自 文 化 に 改 めて 気 づかされたこと である 阿 波 踊 りとは 何 なのか いつ なぜ 始 まったのか 人 に 説 明 はできない そこで 詳 細 を 調 べるきっかけとなった また 様 々な 文 化 と 文 化 との 共 通 点 も 見 え 特 に 踊 りであれば 顔 の 表 情 や 手 足 の 動 きなど 文 化 の 多 様 性 の 中 につな がりを 感 じ 取 ることが 出 来 興 味 深 かった 私 は 今 年 度 中 に 大 阪 府 内 の 高 等 学 校 で 今 回 の 海 外 研 修 について 活 動 で 学 んだことを 発 表 する 予 定 である 高 校 生 らと 異 文 化 理 解 異 文 化 交 流 について 考 え 議 論 する 絶 好 の 機 会 ではないかと 期 待 している また 私 は 現 在 インタ ーンシップ 生 として 大 阪 府 内 の 某 国 際 交 流 協 会 で 子 どもたちが 世 界 の 様 々な 国 や 文 化 について 知 るイベントの 企 画 運 営 に 携 わっている そこで 海 外 研 修 で 見 たこと 感 じたことを 子 どもたちだけでなく 保 護 者 の 方 々にも 話 したいと 思 う このように 身 近 な 地 域 の 人 々にも 海 外 研 修 の 経 験 を 発 信 したい 私 は 中 国 とベトナム 2か 国 の 研 修 に 参 加 する 機 会 に 恵 まれたことを 非 常 に 嬉 しく 思 う 研 修 の 最 初 から 最 後 まで 先 生 方 には 大 変 お 世 話 になった 改 めて 心 底 からお 礼 を 申 し 上 げたい ( 次 回 は 先 生 方 も 一 緒 にステージで 阿 波 踊 りを 踊 りませんか ) 180 次 回 は 衣 装 付 きで

183 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか タイビン 医 科 大 学 にて 交 流 会 や 歓 迎 会 があり 現 地 の 教 師 や 学 生 と 話 す 機 会 があったこと また 交 流 会 で 阿 波 踊 りを 披 露 でき 医 科 大 学 の 教 員 や 学 生 と 仲 良 くなる1つの 大 きなきっかけ ができたこと 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 一 日 目 に 滞 在 したホテルはお 湯 が 出 ず 寒 かった ( 前 向 きに 考 えると 水 が 出 ただけでも 幸 いであるが ) 研 修 期 間 後 半 にアレルギー 性 結 膜 炎 にかかってしまった アンケート 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 治 安 は 問 題 なさそうだったが 交 通 量 が 多 いため 交 通 事 故 に 気 を 付 けなければならないと 思 った 4 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 大 阪 大 学 に 在 籍 する 留 学 生 にも 積 極 的 に 募 集 を 呼 びかけてみればよいのではないか 留 学 生 の 友 人 に 研 修 後 の 話 をするととても 羨 ましがっていた 181

184 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 (ふりがな) 氏 名 21A10027 すえおか かなこ 末 岡 加 奈 子 ( 平 成 22 年 9 月 28 日 作 成 ) 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1972 年 2 月 4 日 生 性 別 女 性 人 間 科 学 研 究 科 学 部 人 間 科 学 専 攻 所 属 教 育 環 境 学 教 育 文 化 学 研 究 室 1 年 次 国 都 市 ベトナム 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 国 立 薬 料 院 薬 用 植 物 園 (Ninh Binh) Cuc Phuong 国 立 公 園 (Ninh Binh) タイビン 医 科 大 学 (Thai Binh) 国 立 栄 養 院 (Hanoi) 国 立 薬 料 院 (Hanoi) ホーチミン 市 Binh dien 卸 売 市 場 (HCM city) ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 (HCM city) 研 修 期 間 2010 年 9 月 4 日 ~ 2010 年 9 月 11 日 ( 8 日 間 ) 9/4(Sat) 国 立 薬 料 院 薬 用 植 物 園 (Ninh Binh) 15:40 到 着 植 物 園 所 長 らと 面 会 植 物 園 見 学 保 健 省 に 所 属 する 当 施 設 では 薬 用 植 物 の 栽 培 育 成 商 品 への 加 工 製 造 農 学 的 およ び 生 物 工 学 的 研 究 商 品 開 発 にいたるまで 一 連 のプロセスを 担 っており それぞれのセクション における 役 割 について 具 体 的 な 説 明 を 受 けた 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 当 附 属 植 物 園 は 国 内 に3つあるうちの 一 つで 355 種 類 の 薬 用 植 物 の 栽 培 を 行 っており ベトナ ムで 生 産 可 能 な 種 の 開 発 研 究 も 行 っている 薬 料 の 製 造 能 力 は3t/ 日 実 際 には100t/ 年 製 造 している また 摂 南 大 学 と 提 携 しベトナムの 薬 料 を 使 用 した 抗 がん 剤 の 開 発 も 行 っているとのことであっ た 9/5(Sun) Cuc Phuong 国 立 公 園 (Ninh Binh) 車 にて 国 立 公 園 内 見 学 9:20 村 の 集 会 所 ( 栄 養 教 育 センター) 到 着 ソンさんらと 面 会 し 総 合 食 教 育 アクションリサーチサイトにて 活 動 に 参 加 村 に 配 置 されている 医 療 工 作 員 と 呼 ばれるスタッフが 乳 幼 児 をもつ 母 親 を 対 象 に 母 子 への 栄 養 指 導 の 理 論 実 践 を 行 った この 社 での 乳 幼 児 の 栄 養 不 良 は25% また2/3の 女 性 が 避 妊 によって 心 身 の 不 調 を 訴 えている 実 情 があるとのことであった 通 常 この 医 療 工 作 員 は 妊 娠 中 を 含 め 出 産 後 の 乳 幼 児 の 成 長 に 合 わせて 各 家 庭 を 巡 回 して 健 康 状 態 等 をチェックしており この 日 は 近 隣 の 別 の 村 からも 同 工 作 員 が 参 加 し 私 達 メンバー の 質 問 にも 快 く 答 えていただいた 182

185 10:35 VAC 農 法 ( 畑 池 家 畜 の 三 つの 組 み 合 わせによる 有 機 農 法 ) 見 学 VAC 農 法 を 先 駆 的 に 行 っておられる 家 庭 で 敷 地 内 を 実 際 に 見 学 させて 頂 いた 9/5-9/8(Wed) タイビン 医 科 大 学 (Thai Binh) - Hanoi から 約 110km, 車 で2hrs.- (ベトナム 国 内 7つの 医 科 大 学 の 一 つで 東 洋 医 学 の 研 究 も 活 発 ) 9/5 午 後 大 学 長 各 教 員 からタイビン 医 科 大 学 の 紹 介 あいさつ 9/6 市 場 調 査 市 場 における 食 品 添 加 物 微 生 物 汚 染 ホルモン カビに 関 する 調 査 を 行 った 下 記 の 写 真 は 豚 肉 販 売 の 店 舗 皮 の 部 分 だけは 加 熱 済 の 状 態 で 販 売 していた ほどなく 完 売 するので 冷 蔵 庫 は 不 要 とのことであった 10:00 インタビュー 調 査 1 軒 目 ( 男 性 50~60 代 くらい?) 畜 産 における 抗 生 物 質 や 成 長 促 進 剤 の 使 用 および 環 境 衛 生 についての 聞 き 取 り 調 査 を 行 っ た 豚 50 頭 ニワトリ300 羽 所 有 インタビュー 調 査 1 軒 目 ( 男 性 の 妻 50 代 くらい?) 食 品 添 加 物 ( 着 色 料 ホウ 素 等 )についての 聞 き 取 り 調 査 を 行 った インタビュー 調 査 2 軒 目 ( 男 性 69 才 ) 畜 産 における 抗 生 物 質 や 成 長 促 進 剤 の 使 用 および 環 境 衛 生 についての 聞 き 取 り 調 査 を 行 っ た 豚 3 頭 ( 母 豚 のみ) 所 有 ( 子 豚 は ちょうど 出 荷 直 後 であった) 敷 地 内 のニワトリは 親 戚 の 所 有 とのこと CHC(Community Health Center)にてサンプル 検 査 午 後 タイビン 医 科 大 学 にて 薬 学 実 習 タイビン 医 科 大 学 歴 史 博 物 館 の 見 学 翌 日 の 植 物 利 用 に 関 する 講 義 夕 食 後 学 生 との 交 流 会 各 メンバーのプレゼン 発 表 若 手 研 究 者 による 研 究 発 表 9/7 8:00 村 のHerb garden 見 学 多 品 種 の 薬 用 植 物 の 栽 培 を 行 っており スタッフから 各 植 物 の 効 用 や 用 途 を 聞 くことができた また 他 地 域 から 持 ち 込 まれたサンプルの 育 成 や 栽 培 もここでおこなっている インタビュー 調 査 ( 男 性 74 才 元 教 員 ) 消 化 器 系 の 病 気 に 関 連 して 日 常 的 な 野 菜 果 物 (スターフルーツ しょうが レモン ウコン み ょうが レモングラス グァバ バナナ 等 15 品 目 )の 効 用 についての 知 識 を 問 う 聞 き 取 り 調 査 を 行 183

186 った 今 までの 経 験 と 元 教 員 ということもあり よくご 存 知 であることが 伺 えた 午 後 タイビン 医 科 大 学 にて 教 員 の 研 究 発 表 と 講 義 19:40 4ヶ 国 の 集 い 講 堂 にて ベトナム ラオス カンボジアの 学 生 がそれぞれ 歌 やダンスなどを 披 露 し 私 達 グル ープからは 空 手 を 披 露 した 即 興 で 阿 波 踊 りも 披 露 することになり 学 生 で 満 員 の 講 堂 は 大 い に 盛 り 上 がった 本 大 学 は 常 時 ラオス カンボジアからの 留 学 生 を 受 け 入 れており インドシナの 医 師 養 成 の 役 割 を 担 っているとのことであった 9/8 7:30 CHC 到 着 水 質 検 査 とインタビュー 調 査 ( 男 性 49 才 中 学 卒 ) 主 に 生 活 における 水 利 用 の 方 法 と ヒ 素 に 関 して 聞 き 取 り 調 査 を 行 った 生 活 の 中 で 井 戸 水 とろ 過 装 置 を 使 った 水 を 日 常 的 に 使 い 分 けていることや また ろ 過 システム やヒ 素 に 関 する 基 礎 知 識 の 程 度 について 詳 しく 聞 くことができた CHCに 戻 り 再 度 水 質 検 査 午 後 タイビン 医 科 大 学 にて 教 員 の 研 究 発 表 と 講 義 夕 方 Hanoi へ 移 動 9/9 (Thu) 国 立 栄 養 院 (Hanoi) A 班 国 立 薬 料 院 (Hanoi) B 班 A 班 B 班 に 分 かれて 見 学 を 行 った ( 下 記 詳 細 は 自 分 が 訪 問 した 国 立 薬 料 院 について ) < 国 立 薬 料 院 > 保 健 省 に 所 属 し 薬 用 植 物 の 生 産 加 工 と 新 薬 の 開 発 生 産 の2つの 機 能 を 持 つ 施 設 であ り 100 人 ほどのスタッフを 抱 える 管 理 部 門 と 研 究 部 門 に 分 かれており 研 究 部 門 はさらに 下 記 の4つのセクションからなる (1) 資 源 部 門 薬 用 植 物 資 源 の 探 査 保 管 保 存 を 行 う (2) 化 学 分 析 部 門 化 学 物 質 抽 出 基 準 の 制 定 検 査 等 を 行 う 184

187 (3) 薬 理 部 門 動 物 実 験 病 院 と 連 携 したヒトへの 臨 床 実 験 等 を 行 う (4) 生 産 部 門 実 際 に 製 品 の 生 産 加 工 を 行 う 午 後 ホーチミンへ 移 動 9/9 9/10(Fri) ホーチミン 市 Binh dien 卸 売 市 場 (HCM city) 22:45 会 議 室 にて あいさつと 本 施 設 についての 概 要 説 明 を 受 ける 直 近 5 年 以 内 に 創 設 された3つの 施 設 のうちの 一 つ その 中 でも 最 大 規 模 を 誇 り 食 肉 部 門 農 産 物 部 門 水 産 物 部 門 のすべてをもつ 午 前 0 時 頃 に 売 買 が 始 まる この 市 場 ができたことにより ホーチミン 市 の 交 通 事 情 ごみ 環 境 等 がより 良 くなったとのことで あった 市 場 内 をくまなく 見 学 させていただいた 9/10 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 (HCM city) 大 阪 市 でたとえると 公 衆 衛 生 研 究 所 と 同 様 の 存 在 であり 1976 年 にWHO オランダの 支 援 に より 国 家 機 関 として 設 立 された 現 在 では9 部 門 と4センターを 抱 え 外 国 からの 留 学 生 も 含 めると220 人 以 上 のスタッフが 働 いて おり 政 府 ( 保 健 省 )への 政 策 提 言 等 も 行 うまさにベトナムのブレインとのこと 日 本 と 同 レベル の 最 先 端 機 器 設 備 を 備 えているにも 関 わらず 人 材 育 成 が 追 い 付 いていないのが 目 下 の 課 題 であるとのことであった 185

188 これまでは 交 流 のなかった 異 分 野 の 学 生 や 引 率 の 先 生 方 含 め 合 計 9 名 で ベトナムで 一 週 間 行 動 を 共 にし 協 調 して 活 動 を 行 う ことは 大 きなイベントであると 思 う うまくやっていけるかな と 不 安 を 抱 くタイプの 人 は 始 めから 参 加 していない 可 能 性 が 高 く 始 めのうちは 互 いに 遠 慮 がちではあったが ほどなく 打 ち 解 け 有 意 義 な 男 女 9 人 ワゴンの 旅 となった 同 じスケジューリングの 中 でも 各 々の 行 動 や 視 点 は 千 差 万 別 で 複 眼 的 にものを 視 る ことの 訓 練 機 会 は 意 外 に 日 常 生 活 の 中 にも 溢 れていることをあらためて 感 じた 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくだ さい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いませ ん) 昨 今 ベトナムから 日 本 への 輸 入 は 品 目 を 問 わず 急 増 している どのような 環 境 で 生 産 製 造 さ れているかに 関 心 を 持 つことは 当 然 ではあるが 実 際 のところ 現 場 を 見 学 したり 検 証 したりす るような 機 会 にはなかなか 恵 まれることはない 今 回 水 質 検 査 に 立 ち 会 い ( 薬 用 ) 植 物 の 栽 培 の 様 子 を 見 学 し ハイテク 機 器 を 備 えた 施 設 を 見 学 し さらには 中 央 卸 売 市 場 の 実 際 の 夜 中 の 営 業 (?)の 様 子 を 見 学 することで 生 産 工 程 ラ インの 一 部 を 垣 間 見 ることができたのは 貴 重 な 経 験 であったと 思 う 自 国 の 日 本 でもなかなか 出 来 ないのではないだろうか それにしても 中 央 卸 売 市 場 に 入 って 間 もなくすると 私 達 メンバ ーのほとんどが 次 々に 咳 込 み 始 めたが あの 場 には 一 体 どんな 分 子 が 浮 遊 していたのだろう 匂 いは 特 に 感 じなかったが 明 らかに 扁 桃 腺 に 引 っかかる 感 触 があった < 食 肉 ( 豚 )の 搬 入 の 様 子 > 搬 送 のトラックは 冷 蔵 システムではないとのことであったが もっと 無 造 作 に 扱 われて 納 入 され ると 想 像 していたので 安 心 した しかしなぜか 柱 横 には 内 臓 が 無 造 作 に 置 かれていた < 日 本 人 に 関 わりの 深 いイカやエビ> 日 本 の 私 達 の 食 卓 に 日 常 的 にのぼるのは ベトナムで 養 殖 された 輸 入 エビである また2 日 目 に 食 事 に 行 った 海 岸 は ハマグリの 養 殖 場 であった 186

189 一 般 のベトナム 人 家 庭 で 聞 き 取 り 調 査 を 行 ったり またVAC 農 法 を 営 んでおられる 敷 地 を 見 学 させて 頂 くことができ やはり 百 聞 は 一 見 にしかず であったと 思 う 事 前 に 想 像 していたのとは 随 分 と 違 う 部 分 があり またベトナムは 植 生 が 豊 かであるとつくづく 感 じた プレゼンテーションを 行 う 際 に Power Point とプロジェクターを 使 って 行 うのは 今 ではもう 世 界 常 識 となっていることに 今 さらながらあらためて 気 付 いた 首 都 ハノイから110km 離 れている 町 の 医 科 大 学 と 聞 くだけでは その 規 模 はなかなか 想 像 し 難 かったため 率 直 に 言 うと プロジェクターなんてあるのかな?おそらく 日 本 からポケットサイズ のものを 持 っていくのだろうな と 思 っていたので 当 大 学 の 立 派 さには 驚 いた 学 生 達 の 様 子 も 想 像 していたより 遥 かに 都 会 的 であった 4ヶ 国 の 集 いの 際 にはマイケルジャ クソンを 歌 う 学 生 達 もいて 共 産 主 義 でありながらも 時 代 の 流 れを 上 手 く 取 り 入 れ 寛 容 さとした たかさを 備 えた 国 であると 感 じた 187

190 村 の 市 場 調 査 では 全 体 の 様 子 が 意 外 にアフリカと 同 じだな という 印 象 を 受 けたが 米 に 蝿 はたからないとの 認 識 があったので 下 記 のように 米 が 蝿 だらけになっていたのは 新 鮮 な 発 見 の 一 つであった また 道 端 に 美 味 しそうなバナナが 放 ったらかしになっていて 買 いたかったのだが 売 り 子 がお らず 買 えなかった 道 行 く 人 に 聞 いても 誰 も 分 からなかった というよりもほとんど 無 関 心 であっ た これはある 意 味 食 べる 物 にはそんなに 困 っておらず 心 が 豊 かであるといえるだろうか これまでに 自 分 の 体 験 した 国 々では このような 状 況 においてはどこからともなく 人 々が 走 って 駆 けつけ バナナ3 本 に 法 外 な 値 段 を 付 ける 村 人 が 現 れるだろう 最 終 日 に 訪 問 したホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 では 日 本 と 同 レベルの 最 先 端 機 器 設 備 を 備 えているということであったが 数 千 万 円 するような 機 器 が 置 かれている 部 屋 には 室 内 に 監 視 カメラが 設 置 されていたのが 印 象 的 であった 188

191 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか ベトナムにおける 最 先 端 の 施 設 ( 国 立 薬 料 院 卸 売 市 場 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 など)を 訪 問 し 担 当 者 から 直 接 具 体 的 な 内 情 についてお 話 を 聞 く 機 会 が 得 られた 事 は 貴 重 な 経 験 で あった また タイビン 医 科 大 学 の 先 生 方 に 同 行 する 形 での3 日 間 にわたる 農 村 での 調 査 は 長 年 にわ たってラポールが 形 成 されている 関 係 ならではのオーガナイズされた 聞 き 取 り 調 査 で 今 後 の 参 考 にしたい 午 後 に 大 学 に 戻 ってからの 講 義 では 先 生 方 のローカルなトピックをテーマとした 先 端 の 研 究 内 容 に 触 れることができ 非 常 に 興 味 深 く あらためて 言 葉 が 完 全 には 通 じない 状 況 の 中 でもなお 情 報 を 共 有 することの 重 要 性 や コラボレーションの 意 義 を 感 じた 有 益 な 時 間 であった これらを 経 てあらためて 専 攻 分 野 年 齢 性 別 の 異 なるさまざまな 人 間 がともに 活 動 を 行 うこと は 想 像 以 上 に 異 なる 視 点 があることに 気 付 かされた 複 眼 的 にものを 視 る ことの 訓 練 は 異 質 な 他 者 と 密 接 に 関 わることによって 始 めて 醸 成 されるものだと あらためて 感 じた 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 特 になし 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 問 題 なしと 思 われる アンケート 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか 人 が 人 らしく 生 きていく 上 で 必 要 な 空 気 水 食 物 を 含 めた 生 活 環 境 全 般 のこと 食 物 においては 特 に 食 物 連 鎖 のメカニズムに 沿 って 掘 り 下 げて 見 ていくことが 重 要 で すなわ ち 水 土 壌 生 産 加 工 プロセス 流 通 経 路 等 一 連 のすべてのステージにおいてその 状 況 が 適 切 にモニタリングされ 全 体 として 管 理 出 来 なければ 健 康 環 境 が 保 障 されないことを あらた めて 感 じた 現 在 の 日 本 においては これらの 環 境 はある 程 度 管 理 されており 特 に 強 く 意 識 して 生 活 する 必 要 はないと 思 われる しかしながら 発 展 途 上 国 においては まだまだこれらのリスクに 対 する 対 応 が 不 十 分 であることは 言 うまでもない ベトナムにおける 健 康 環 境 がどのようなものであるか これまではあまり 深 く 考 えた 事 がなか ったことと また ある 程 度 のレベルでは 管 理 されているだろう と 楽 観 的 に 見 ていた しかし 今 回 その 管 理 の 精 度 が 不 十 分 であるケースがまだ 多 いことと 同 時 に 精 度 を 高 める ことはすべての 国 民 の 生 命 線 であることを 再 認 識 させられる 機 会 となった これまで アフリカ 諸 国 や 東 南 アジア 等 数 多 くの 国 での 生 活 や 旅 行 を 経 験 したが この 視 点 にお いては 明 らかに 欠 けていたと 言 える ただ 同 時 に 個 人 レベルでは 短 期 間 ではそのリスクをコン トロールする 術 をおおよそ 持 たないこともまた 事 実 ではないだろうか おそらく 漠 然 とは 気 付 いていながらも 気 付 かぬ 振 り 見 て 見 ぬ 振 りをし やり 過 ごしていただけ かも 知 れない 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 特 になし 以 上 189

192 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 (ふりがな) 氏 名 27D10036 ( 平 成 22 年 9 月 30 日 作 成 ) たくわ あやこ 多 久 和 綾 子 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1987 年 11 月 18 日 生 性 別 女 研 究 科 学 部 薬 学 研 究 科 専 攻 創 成 薬 学 専 攻 所 属 研 究 室 高 分 子 化 学 分 野 年 次 修 士 課 程 1 年 研 修 先 国 都 市 主 な 訪 問 機 関 ベトナム ニンビン タイビン ハノイ ホーチミン 国 立 薬 料 院 薬 用 植 物 園 タイビン 医 科 大 学 国 立 栄 養 院 卸 売 市 場 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 研 修 期 間 2010 年 9 月 4 日 ~ 2010 年 9 月 11 日 ( 8 日 間 ) 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 9 月 4 日 08:00(JST) 関 西 国 際 空 港 国 際 線 ロビー 集 合 10:30 関 空 発 VN495 12:55(VST) ハノイ ノイバイ 空 港 着 15:40 国 立 薬 科 院 薬 用 植 物 園 到 着 植 物 園 所 長 らと 面 会 植 物 園 見 学 18:00 夕 食 21:00 ホテル 到 着 解 散 9 月 5 日 08:00 集 合 車 でCuc Phuong 国 立 公 園 植 物 園 見 学 09:20 村 の 集 会 所 にて 食 教 育 プログラム 見 学 ソンさんと 面 会 10:35 VAC 農 法 見 学 10:50 ソンさんの 実 家 で 休 憩 12:00 昼 食 15:00 ホテル 着 15:30 タイビン 医 科 大 学 到 着 学 長 教 員 らからタイビン 医 科 大 学 の 紹 介 あいさつ 17:15 若 林 さんと 合 流 18:15 夕 食 20:50 ホテル 着 4,5 日 の 振 り 返 り 6 日 の 日 程 確 認 解 散 9 月 6 日 06:30 朝 食 08:00 村 の 市 場 調 査 08:50 インタビュー 調 査 (1 軒 目 ) 10:00 インタビュー 調 査 (2 軒 目 ) 11:25 CHC(Community Health Center)にてサンプル 検 査 13:00 昼 食 190

193 15:10 タイビン 医 科 大 学 薬 学 実 習 タイビン 医 科 大 学 歴 史 博 物 館 見 学 15:50 講 義 18:00 夕 食 19:30 学 生 との 交 流 会 プレゼン 発 表 22:00 ホテル 着 解 散 9 月 7 日 06:30 朝 食 08:00 CHC 見 学 09:00 インタビュー 調 査 12:15 昼 食 14:15 タイビン 医 科 大 学 講 義 17:30 夕 食 19:40 4か 国 学 生 の 集 い 21:30 ホテル 着 解 散 9 月 8 日 06:20 集 合 06:30 朝 食 07:30 CHC 到 着 民 家 での 水 質 検 査 インタビュー 調 査 09:10 CHCに 戻 り 再 検 査 10:40 休 憩 12:00 昼 食 13:20 タイビン 医 科 大 学 講 義 15:50 タイビン 医 科 大 学 での 活 動 についての 総 括 会 16:30 ハノイへ 向 けて 出 発 19:30 ホテル 着 19:45 夕 食 21:05 3 日 間 の 振 り 返 り 22:00 解 散 9 月 9 日 08:30 集 合 09:30 国 立 栄 養 院 訪 問 11:00 合 流 昼 食 13:00 ハノイ ノイバイ 空 港 着 14:10 ハノイ ノイバイ 空 港 発 VN219 16:15 ホーチミン タンソンニュット 空 港 着 17:30 ホテル 着 18:30 夕 食 22:00 ホテル 発 22:30 市 場 着 トゥーさんと 面 会 市 場 紹 介 見 学 25:45 ホテル 着 解 散 9 月 10 日 09:00 集 合 09:30 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 訪 問 見 学 11:30 昼 食 13:00 自 由 行 動 21:00 ホテル 発 22:00 ホーチミン タンソンニュット 空 港 着 22:20 空 港 カフェにて 全 体 の 振 り 返 り 24:15 ホーチミン タンソンニュット 空 港 発 VN940 9 月 11 日 07:10(JST) 関 空 着 解 散 191

194 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくだ さい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いませ ん) 今 回 の 研 修 に 関 するいちばん 始 めのガイダンスを 受 けて 思 ったことは 私 になにができるん だろう?ということでした 提 示 された 内 容 は 私 の 専 門 分 野 とは 離 れており 一 方 で 一 緒 に 参 加 する 学 生 さんたちは それぞれの 研 究 分 野 に 関 連 した 思 いがあって 参 加 を 希 望 しておられるよ うで 非 常 に 焦 りを 感 じました そもそも 私 が 今 回 の 研 修 に 参 加 を 希 望 したのは 授 業 で 行 った プレゼンテーションの 課 題 として ベトナムにおける 感 染 症 の 現 状 と 対 策 を 取 り 上 げ しかし い くら 調 査 を 行 っても そこから 想 像 されるベトナムは 先 生 からお 話 を 聞 く 現 状 と 大 きなギャップが あるように 感 じられ 実 際 にこの 目 で 見 てみたい と 思 った というのが 当 初 の 理 由 でした けれ ど 研 修 を 行 っていく 中 で 今 回 の 研 修 が 行 われる 目 的 のひとつとして 文 系 理 系 問 わずさまざ まな 視 点 からひとつの 物 を 見 つめ それぞれが 違 うように 感 じ 違 う 問 題 点 をみつけそれを 共 有 する というところにあるのだろうと 感 じられ 私 がメンバーの 誰 とも 立 場 が 違 う ということは 不 安 ではなく 私 もひとつの 視 点 になれる という 自 信 をもたせてくれるものになりました 私 の 日 々の 研 究 生 活 では 同 じ 分 野 の 研 究 をしている 人 たちの 中 ですごし 薬 学 研 究 科 全 体 で 見 た としても 生 化 学 の 研 究 をしているという 共 通 の 立 場 の 人 たちとばかり 交 流 を 持 っています そ んな 中 で 今 回 違 う 分 野 それも 文 系 の 研 究 をされている 大 きく 違 った 分 野 の 学 生 さんや 先 生 方 とも 深 く 関 わり 同 じものを 見 てディスカッションを 行 えたことは わかっていたはずなのに そ れでも こういう 分 野 があるんだ こういう 見 方 があるんだ というほとんど 新 しいと 言 ってもいい くらいの 発 見 を 与 えてくれました 逆 に 私 の 見 え 方 や 感 じ 方 が 私 に 発 見 をくれたみなさんの 新 しい 発 見 になっていれば 良 いなと 感 じ 続 けた 研 修 でした この 研 修 は 主 にベトナムにおける 食 と 薬 に 関 する 研 修 で ベトナムにおいてそういっ た 研 究 をされている 学 校 や 機 関 へ 訪 問 し 講 義 や 活 動 への 同 行 を 通 じて ベトナムにお いての 食 の 安 全 性 と 薬 の 使 用 の 現 状 を 知 り 健 康 環 境 とは 何 かを 考 えていくというプロ グラムでした そのプログラムの 中 で 私 は 一 歩 引 いた 視 点 で ベトナムでそういったこ とを 研 究 されている 先 生 や 機 関 が どのような 意 識 で どんな 設 備 の 下 で どれくらい のレベルの 研 究 を 行 っているのか という 点 に 興 味 を 持 っていました そこでここでは 私 が その 私 の 視 点 から 見 て 印 象 深 かった 点 についていくつか 書 かせていただきます この 研 修 の 大 きなプログラムのひとつ として タイビン 医 科 大 学 でのプログラム がありました このプログラムでは タイ ビン 医 科 大 学 の 先 生 方 の 研 究 内 容 に 関 す る 講 義 や その 研 究 の 一 環 としての 民 家 や 市 場 でのインタビューに 同 行 させていた だきました 私 自 身 は 生 薬 や 食 の 安 全 に 関 する 知 識 も フィールドでの 活 動 の 経 験 も なにも 持 ち 合 わせていませんでした が 数 日 間 の 同 行 で その 研 究 をしている 先 生 方 を 見 つめ 大 学 で 学 んでいる 学 生 さ んたちを 見 つめてきました ベトナムで は 研 究 の 多 くは 国 からの 指 導 と 依 頼 のも とで 行 われているようで 研 究 者 たちの 意 識 は 日 本 や 多 くの 先 進 国 における 誰 よ りも 早 く 誰 も 知 らない 新 しい 成 果 を 出 し ていこう というものとは 少 し 違 っている ように 感 じました 研 究 の 内 容 は 医 科 大 学 ということもあってか 基 礎 研 究 はあま り 行 われておらず どちらかと 言 えば 生 活 に 直 結 した 内 容 で 疫 学 的 なものや 臨 床 的 なものが 多 いようでした また 検 出 キッ トによる 生 活 用 水 中 のヒ 素 濃 度 の 調 査 に 同 行 させていただいた 際 に 財 政 的 な 問 題 もあるのだと 思 いますが ディスポーザブルの 容 器 を 使 ったり そうでなければ 慎 重 に 洗 浄 を 行 ったりといったことはあまりされていないようで 私 たちを 基 準 にすると より 正 確 に 検 査 をしようという 姿 勢 に 欠 けるように 思 われました 一 方 で 学 生 さんたちは 勤 勉 で 薬 学 の 実 習 を 見 学 させていただいた 際 には 私 もこういう 実 習 をしたな と 思 いだす ような 日 本 と 変 わらない 実 習 風 景 でしたし 講 義 は 夜 遅 くまで 行 われていて 教 育 はとて も 熱 心 行 われているように 感 じました また ニンビン 医 科 大 学 では 学 生 さんとの 交 流 の 機 会 もあり 学 生 さんたちに 対 する 研 究 内 容 の 発 表 や 留 学 生 も 交 えた 文 化 交 流 を 行 い ました プレゼンテーションに 対 して 質 問 をされたり 個 人 的 に 話 をしたりする 機 会 もあ 192

195 りましたが 学 生 さんたちは 英 語 をすらすらと 話 す 方 も 多 く 私 はメンバーの 中 で 英 語 に 関 していちばん 不 自 由 でしたので こちらがたじろいでしまうこともあり このときも 英 語 教 育 がよくされているのだなぁと 感 じました そして 文 化 交 流 で 見 せていただいた ベトナムや ラオス カンボジアの 伝 統 舞 踊 や 服 装 などはとても 素 敵 で 楽 しく 交 流 する ことができ 私 には 特 別 に 披 露 できる 日 本 独 自 の 文 化 がなにもなかったことが 少 し 心 残 りです ハノイでは 国 立 の 機 関 に 訪 問 する 機 会 がありました 私 は 国 立 栄 養 院 を 見 学 させてい ただき 乳 児 や 幼 児 若 年 女 性 の 検 診 や 血 液 検 査 の 現 場 研 究 施 設 を 見 せていただきま した ここでも 行 われている 分 析 や 研 究 は 国 の 政 策 に 基 づいたものを 行 っている と いう 印 象 は 受 けましたが ニンビン 医 科 大 学 よりは 基 礎 研 究 に 近 い ケミカルな 実 験 を 行 う 設 備 があるなと 感 じました また これは 大 学 でも 感 じたことですが 大 学 の 先 生 や 研 究 所 の 職 員 の 方 は 女 性 がとても 多 く 当 然 のことのように 女 性 が 結 婚 して 出 産 しても 働 いていける 環 境 が 整 っていることがわかりました これは 日 本 が 学 んでいくべき 点 だと 思 います さらに ホーチミンで は 国 立 衛 生 医 療 院 を 見 学 させていただき 国 内 を 流 通 しているあらゆる 食 品 の 分 析 や 研 究 の 施 設 を 見 せていただきまし た ここは 今 回 の 研 修 で 訪 れた 施 設 の 中 で も っとも 設 備 が 整 っている と 感 じられ 封 鎖 レベル などの 基 準 も 決 まってい るようで しっかりとし た 体 制 で 分 析 や 研 究 が 行 われているように 思 いま した しかし 職 員 の 方 のお 話 では 分 析 機 器 などの 設 備 はどんどん 整 ってきているが それを 使 う 技 術 がまだ 職 員 になく 使 いこなせていないというのが 現 状 だということでした 今 の 時 代 では 世 界 のどこにいても 平 等 に 情 報 が 得 られ 海 外 の 良 い 機 械 を 導 入 するこ とも 難 しいことではなくなっている 一 方 で 技 術 はそういうわけにはいかず 開 発 途 上 国 の 研 究 者 が 新 しい 技 術 を 身 につけていくためには 先 進 的 な 国 へ 学 びに 行 く 体 制 を 作 って いかなければならないのかもしれません 国 によっては 外 部 の 国 から 技 術 者 が 教 えに 行 くような 援 助 が 必 要 な 国 もあると 思 いますが 今 回 実 際 に 行 ってみて ベトナムはもうそ ういった 国 ではなく 自 分 たちの 力 で 留 学 生 を 送 りだし 国 に 技 術 を 持 ち 帰 ることのでき る 先 進 国 と 対 等 につきあっていく 国 になっていると 感 じました 冒 頭 にも 書 きましたが 今 回 さまざまな 分 野 の 学 生 さんや 先 生 方 と 意 見 を 交 換 し 考 え を 共 有 できたことは この 研 修 を 通 して 得 たもっとも 大 きなものだと 思 います メンバー ひとりひとりがまったく 違 う 立 場 だったために それぞれの 意 見 をきちんととりあげ 理 解 し 合 うことができたことは 自 分 の 意 見 や 思 考 への 自 信 になりました その 一 方 で 自 分 の 意 見 が 自 分 と 同 じ 立 場 の 人 たちみんなの 意 見 として 聞 かれるということに 責 任 を 感 じ 少 し 恐 れもありました それでも 海 外 と 言 う 環 境 も 手 伝 って 恐 れていても 仕 方 な く 自 分 がしっかりしないとどうにもならないので 他 人 の 意 見 をもらさずきちんと 聞 き 自 分 の 意 見 がある 場 合 には 伝 わるように 話 し わからないなりにも 英 語 でのコミュニケー ションを 試 みて 我 ながらたくましく 活 動 しているなと 感 じ 自 分 の 今 まで 知 らなかった 一 面 を 見 たように 思 います いろいろなフィールドの 人 たちと 知 り 合 えたこと 他 国 の 研 究 者 とディスカッションができたことは 私 が 今 後 学 校 や 社 会 で 生 きていくのに 役 立 つと 思 える 良 い 経 験 になり 本 当 に 有 意 義 な 研 修 でした 193

196 1 本 プログラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか さまざまな 分 野 の 学 生 さんや 先 生 方 と 意 見 を 交 換 し 共 有 できたこと ひとりひとりバックグラウンドが 違 ったからこそ 自 分 がどういう 立 場 の 人 間 なのかを 改 めて 感 じ 自 分 を 知 るための 良 い 機 会 になりました 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 困 ったこととは 少 し 違 うかもしれませんが 英 語 が 苦 手 なことは 致 命 的 だと 思 いました 思 ったこ とがうまく 伝 えられない 向 こうの 思 いをうまく 聞 き 取 れないということは 大 きなハンディキャップ で ベトナム 語 は 使 えないにしても せめて 英 語 はできるようにしておくべきだと 感 じました アンケート 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 被 害 にはあっていないので 特 に 治 安 が 悪 いとは 思 いませんでした 荷 物 を 置 きっぱなしにしな い 夜 一 人 で 出 歩 かない など 一 般 的 に 海 外 に 行 くときに 注 意 することを 注 意 していれば 大 丈 夫 ではないかと 思 います 昼 間 は 一 人 で 街 を 歩 いても 特 に 問 題 はありませんでした 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか 人 の 健 康 に 関 わる 人 を 取 り 巻 くあらゆる 環 境 のこと 水 も 食 物 も 薬 を 正 しく 使 うことができる かどうかを 決 める 教 育 や 広 報 の 状 況 も すべて 健 康 環 境 ではないかと 思 います 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 私 が 事 前 プログラムに 参 加 できなかったからかもしれませんが 参 加 するメンバーの 顔 合 わせ をもう 少 しきちんと 行 って それぞれのバックグラウンドや 考 えを 知 ってから 研 修 に 臨 みたかった です 194

197 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 27D10045 ( 平 成 年 月 日 作 成 ) (ふりがな) 氏 名 なかむらゆうと 中 村 勇 斗 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1986 年 5 月 8 日 生 性 別 男 所 属 薬 学 研 究 科 学 部 創 成 薬 学 専 攻 伝 統 医 薬 解 析 学 研 究 室 修 士 一 年 次 国 都 市 ベトナム ハノイ ニンビン タイビン ホーチミン 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 国 立 薬 料 院 薬 用 植 物 園 Cuc Phuong 国 立 公 園 植 物 園 Thai Binh 医 科 大 学 国 立 薬 料 院 Binh Dien 卸 売 市 場 Ho Chi Minh 公 衆 衛 生 医 療 院 研 修 期 間 2010 年 9 月 4 日 ~ 2010 年 9 月 11 日 (8 日 間 ) 13:00 ハノイ 着 <9 月 4 日 > [ 国 立 薬 料 院 薬 用 植 物 園 : 施 設 紹 介 & 見 学 ] 15:40 国 立 薬 料 院 薬 用 植 物 園 着 植 物 園 所 長 らと 面 会 植 物 園 見 学 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 18;45 夕 食 21:00 宿 着 解 散 <9 月 5 日 > [ 村 : 食 教 育 プログラム 参 加 ] 9:20 村 の 集 会 所 ( 食 センター) 着 ソンさんと 面 会 10:35 VAC 農 法 実 践 農 家 見 学 10:50 ソンさんの 実 家 で 休 憩 195

198 12:00 昼 食 15:00 ホテル 着 [Thai Binh 医 科 大 学 (TBMC): 大 学 紹 介 ] 15:30 TMBC 着 大 学 長 をはじめ 教 員 の 方 々とあいさつ 大 学 の 紹 介 17:15 若 林 さんと 合 流 18:15 夕 食 [ホテル: 振 り 返 り] 20:50 ホテル 着 4,5 日 の 活 動 振 り 返 り 6 日 の 日 程 確 認 [ 村 の 市 場 : 見 学 &サンプリング] 8:00 村 の 市 場 調 査 <9 月 6 日 > [ 民 家 :インタビュー] 8:50 一 軒 目 10:00 二 軒 目 [CHC: 採 取 サンプル 検 査 ] 11:25 採 取 サンプルをCHCにて 検 査 13:00 昼 食 [TBMC: 薬 学 生 実 習 見 学 ] 15:10 TMBC 薬 学 実 習 見 学 TMBC 歴 史 博 物 館 見 学 [TBMC: 講 義 ] 15:50 講 義 18:05 夕 食 [TBMC: 自 己 紹 介 プレゼン] 19:35 TMBC 学 生 との 交 流 会 自 己 紹 介 プレゼン 22:00 ホテル 着 解 散 6:30 朝 食 <9 月 7 日 > 196

199 [CHC: 見 学 ] 8:00 CHC 着 [ 民 家 :インタビュー] 9:00 インタビュー 調 査 12:15 昼 食 [TBMC: 講 義 ] 14:15 TMBC 講 義 17:30 夕 食 [TBMC:4カ 国 の 集 い] 19:40 4ヶ 国 の 集 い 空 手 の 演 武 披 露 21:30 ホテル 着 解 散 6:20 集 合 <9 月 8 日 > 6:30 朝 食 [ 民 家 :ろ 過 装 置 見 学 &インタビュー] 7:30 CHC 着 水 質 検 査 & 民 家 の 水 事 情 見 学 インタビュー 調 査 [CHC:ヒ 素 汚 染 検 査 ] 9:10 CHC 戻 る 再 検 査 ( 中 村 & 多 久 和 実 験 ) 10:40 ホテルにて 休 憩 12:00 昼 食 [TBMC: 講 義 & 閉 会 式 ] 13:20 TMBC 講 義 15:50 総 括 会 閉 会 式 16:30 ハノイへ 出 発 19:30 ホテル 着 19:45 夕 食 197

200 [ホテル: 振 り 返 り] 21:05 振 り 返 り 22:00 解 散 8:30 ホテルロビー 集 合 <9 月 9 日 > [ 国 立 薬 料 院 : 見 学 ] 9:45 国 立 薬 料 院 着 11:00 合 流 昼 食 13:00 ハノイ 空 港 着 14:10 ハノイ 発 16:15 ホーチミン 着 17:30 ホテル 着 18:30 夕 食 22:00 ホテル 発 [Binh Dien 卸 売 市 場 : 見 学 & 質 問 ] 22:30 市 場 着 トゥーさんと 面 会 市 場 紹 介 見 学 25:45 ホテル 着 解 散 9:00 集 合 <9 月 10 日 > [Ho Chi Minh 公 衆 衛 生 医 療 院 : 見 学 ] 9:30 Ho Chi Minh 公 衆 衛 生 医 療 院 着 見 学 11:30 昼 食 13:00 自 由 行 動 元 大 統 領 府 見 学 ベトナム 戦 争 博 物 館 見 学 17:00 市 場 見 学 198

201 19:00 夕 食 22:00 ホーチミン 空 港 着 空 港 カフェにて 振 り 返 り 24:15 ホーチミン 発 7:10 関 空 着 解 散 <9 月 11 日 > 我 が 人 生 外 国 三 国 目 は 細 長 い 国 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくだ さい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いませ ん) 大 阪 と 変 わらない 気 温 は 果 たして 良 いことなのか 悪 いことなのか 緯 度 が 下 がる 旅 において 気 温 が 変 わらないのはむしろこれ 以 上 の 暑 さがないのだから 良 いことだということにしました 入 国 から 空 港 を 出 発 するまで 一 時 間 以 上 かかったのは ひとえにスーツケ ースが 流 れでてくるのが 遅 かったからでありました 荷 物 をサルベージし 終 えて 現 地 で 待 ち 構 えていた 住 村 先 生 と 晴 れて 合 流 円 をドンに 両 替 しました 円 ドン まあ なんてリッチな 気 分!!だけども20 万 ドン 札 とか 見 るとデノミなんてどうで しょう とベトナム 政 府 に 提 言 したくなるその 日 その 頃 でした ノーヘル 二 人 乗 りは 当 たり 前 三 人 までは 合 法 だよ さて 運 転 手 と 合 流 していざゆかん 最 初 の 目 的 地 は 国 立 薬 料 院 薬 用 植 物 園 であります わくわくドキドキで 道 中 初 めて 目 にするベトナムの 道 路 事 情 旅 の 間 ずっと 通 しての 感 想 では ありますが ここ 最 初 で 一 括 して 申 します バイク 多!!!!!!!!!!!!!! バイク 多 いです バイク: 自 動 車 : 自 転 車 =90:9:1くらいです ノーヘル 二 人 乗 り 当 たり 前 三 人 乗 りまでは 合 法 らしい まじすか クラクションは 止 みませ ん もう 車 での 移 動 中 ずっと 見 てました 父 - 赤 ちゃん- 母 の 並 びで 走 るバイ クを 見 たときは 健 康 環 境 マネジメントよりも 交 通 環 境 マネジメントについて 説 きた 199

202 くなったくらいです さらに 南 の 元 サイゴンことホーチミンでは 三 車 線 のうち2.5 車 線 くらいをバイ クが 占 めるという 恐 ろしさでした 日 本 人 がベトナムで 運 転 することはまず 無 理 じゃないでしょうかね お 行 儀 いいから ウコンどこだウコン( 視 線 )ウコン?( 視 線 ) 生 薬 漢 方 薬 を 学 んでいる 自 分 がとても 目 が 輝 く 場 所 国 立 薬 料 院 薬 用 植 物 園 とても 楽 しかったです 3トン/ 日 もの 生 産 能 力 がありながら 年 間 100トンし か 生 産 していないのは 植 物 の 生 産 のみが 仕 事 ではないから 3つの 部 門 があ り 1 研 究 生 物 工 学 の 部 門 2 薬 用 植 物 の 技 術 センター 3 薬 用 植 物 から 成 分 の 抽 出 する 部 門 が 計 52 人 の 専 門 家 で 毎 日 運 営 されているらしい また 日 本 の 摂 南 大 学 と 共 同 してベトナム 発 の 植 物 から 抗 癌 活 性 成 分 を 抽 出 する 研 究 をし ているらしい 摂 南 といえば 薬 剤 師 国 家 試 験 合 格 率 トップクラス だが 研 究 は まあそれなりに いやそんなことはどうでも 良 い いろいろと 所 長 をはじめセンターの 方 々から 話 を 聞 いたあと 植 物 園 を 一 部 案 内 してもらいました ウコンに 関 する 研 究 が 我 が 研 究 室 で 始 まりそうなのを 受 けて 先 生 よりウコンを 見 てこいとの 命 をうけてきた 自 分 ウコンを 見 ないわけに は 行 きません ウコンはどこですか? あれだよ ( 住 村 先 生 の 通 訳 を 介 して) あれか 視 線 はだいたい 下 めにウコンウコンと 指 す 方 向 へと 歩 みを 違 う 違 う 上 うえ 上 ってこのバカでかいのか! これ 我 が 身 長 以 上 あるし びびりました さすがはショウガ 科 の 植 物 あと 熱 帯 に 近 いからでしょうか ちなみに 下 図 は 生 薬 のウコンです 200

203 宿 は 山 奥 コヨーテはでません 宿 は 国 立 公 園 の 中 にあるここらじゃ 有 名 な 避 暑 地 だとか それは 良 いけど 運 転 手 さん わからなくて 道 迷 いました さて 宿 への 車 中 にて あ 犬 コヨーテ? ( 末 岡 さん) コヨーテって( 笑 ) ええ! まじでビビる 鍋 師 先 生 いや コヨーテって コヨーテ: 北 アメリカ 大 陸 に 広 く 分 布 (ウィキペディアより) ここアジアです ご 安 心 を 宿 への 行 路 はほぼ 山 道 にもかかわらず 地 元 民 たちはそこら 辺 にいまし た 暇 なんでしょうか 山 奥 の 暗 闇 でもかかわらずそこら 辺 に 集 まってます たく ましい 限 りです 食 教 育 プログラム:まじさいこーだぜ! ベトナム 二 日 目 栄 養 院 による 村 における 食 教 育 プログラムの 実 施 に 参 加 し ました 何 かを 教 える 教 わるって 時 に 日 本 じゃみんな 着 席 して 行 儀 よく 効 いて いるイメージがあるけどもここじゃそうではないみたいです みんな 思 い 思 いに 子 供 をあやして 母 親 同 士 の 会 話 を 楽 しみ むしろ 村 の 交 流 会 のような 雰 囲 気 どうやら 座 学 の 時 間 は 我 々の 到 着 前 に 終 わったらしく 実 践 の 部 らしい にしても 自 由 だなー 近 くにいた 子 供 が 母 親 ではない 女 性 に 料 理 を 食 べさせられて 一 言 それを 聞 いて 住 村 先 生 笑 う なんと? まじさいこーだぜ!! やって( 笑 ) 3 歳 でそんな 言 葉 遣 い 将 来 が 楽 しみじゃあないですか そんな 彼 は 一 箇 所 に 落 ち 着 くのがいやなのか 抱 かれている 腕 から 逃 げよう ともぞもぞしておりました 噂 の 彼 201

204 タイビン 医 科 大 学 カイ 先 生 はそっくりさん 薬 学 研 究 科 には 学 生 諸 君 から 仏 と 崇 められる 高 木 先 生 という 人 がいます が 今 回 のプログラムでお 世 話 になるタイビン 医 科 大 学 のカイ 先 生 は 高 木 先 生 に 瓜 二 つでした 違 いは 黒 髪 であるところとメガネをしていないところか 学 長 先 生 たちから 大 学 の 説 明 などを 聞 いて 夕 食 へ その 前 に 若 林 さんと 合 流 留 学 中 の 粟 江 さんもタイビンからハノイまでの 間 合 流 メンバーが 増 えて 先 生 たちも 同 じ 車 に 乗 って 夕 食 へ 夕 食 は 海 辺 にてエビとカニとその 他 シーフード と 美 味 でありました あとで 聞 いたことによれば タイビン 医 科 大 学 が 今 コネクションを 作 り 上 げて いるところだとか コネクションをつくればこの 場 ( 海 岸 沿 いで 貝 の 養 殖 などもや っている)での 調 査 が 進 めやすくなる とのこと こうやって 現 地 の 人 々との 協 力 体 制 を 気 づくことはフィールドワークを 行 う 上 でとても 重 要 らしい 調 査 活 動 : 市 場 アンケート 検 査 + 午 後 は 講 義 タイビン 医 科 大 学 には5 日 ~8 日 の 午 後 までいた 事 になります 5 日 は 紹 介 と 夕 食 で 終 わったから 実 際 には6 日 7 日 8 日 の 三 日 間 調 査 活 動 を 共 にさせていた だきました 6 日 の 朝 に 行 った 市 場 では 生 肉 にハエが 集 っていたり 臭 いがきつか ったり 食 料 を 買 う 意 欲 がどんどんさがっていきましたが 調 査 のためとあればし ょうがない またサンプル 採 集 後 は 民 家 へとアンケート 調 査 へ 日 によって 調 査 項 目 は 異 なり 一 日 目 は 農 薬 に 関 して 二 日 目 は 薬 用 植 物 の 利 用 に 関 して 三 日 目 はヒ 素 の 混 入 しないような 水 利 用 について 二 日 目 の 薬 用 植 物 に 関 しては 村 のコミ ュニティの 中 心 となっているおじいさんが 対 象 だったけどもこのじいちゃん うち のじいちゃんにそっくりじゃないですか 特 に 笑 った 顔 が 一 緒 じいちゃん こ んなところで 何 をしているのさ いや 違 うか そうやって 午 前 を 終 え 午 後 はタイビン 医 科 大 学 の 方 々の 講 義 的 なもの ベ トナム 語 であれば 住 村 先 生 の 通 訳 英 語 だったらそのまま というスタンスで 三 日 間 終 える 講 義 全 体 の 感 想 として これは 向 こうでも 述 べたことではありますが 研 究 に 対 する 背 景 への 理 解 が 乏 しい 人 が 結 構 いました なんでこの 研 究 をするのか? この 研 究 は 何 に 生 かされるのか?そしてその 後 の 展 望 は?どうやら 研 究 テーマ とは 国 から 降 りてきてそれをはいはいとこなすだけのことが 多 いらしく なんとも 社 会 主 義 的 な 姿 勢 でいるひとが 多 いとのことでした カイ 先 生 はそれが 嫌 でご 自 分 で 出 資 している 研 究 などもお 持 ちで そういう 人 がなんとか 体 制 を 変 えよう と 尽 力 しているが それでも 大 多 数 の 勢 力 が 強 く なんとももどかしい 思 いをして いるのではと 思 いました 事 故 紹 介 です 6 日 の 夜 事 前 に 聞 いていたとおりに 事 故 紹 介 のプレゼン 会 を 行 ないました 住 村 先 生 には 簡 単 でいいと 言 われていたので 英 語 がすこぶる 苦 手 な 自 分 は スライドよりもしゃべり 倒 すスタンスで 行 きました ここでやるらしいよ ってははははは 202

205 多!!!!!!!!!!!!!!!!!! 段 々 畑 に 埋 め 尽 くされるタイビン 医 科 大 学 の 生 徒 の 方 々 これは 簡 単 で 良 くねぇえぇぇぇぇぇぇぇ!! もう 完 全 に 開 き 直 ってやりました カラーテ!!カラーテ!! 7 日 にあった 四 ヶ 国 の 集 い そこで 私 は 空 手 の 演 武 をしました 始 まる 前 からカイ 先 生 は 楽 しみにしていただいていたようで 直 前 まで からーて!! とにこやかでした そして 本 番 場 所 はセレモニーホール 的 な 場 所 で 段 々 畑 が 二 階 にも 刮 目 せよ! 途 中 でなぜか 音 楽 が 鳴 り 出 し 不 測 の 事 態 がおこりましたが 無 事 終 了 喜 ん でもらえたようでなによりでした 終 わったあと 涼 んでいたら 向 こうの 生 徒 たちと 仲 良 くなったりしました 国 際 交 流 において 芸 は 身 を 助 ける といったところでしょうか 8 日 の 夕 食 はハノイでバイキング 8 日 の 夜 はハノイに 戻 ってきて ホテルの2 軒 隣 で 夕 食 をとりました 全 員 がハイテンションになるほどのバイキング!! 肉 野 菜 鍋 海 鮮 デザート 食 べ 放 題 しかも 安 い!! 惜 しくも 行 動 を 共 にしていた 粟 江 さんは 直 前 で 自 分 の 下 宿 へと 帰 ってしまわ れました なんということ 我 々はそんなことも 気 にせずたらふくいただきまし た 203

206 ホーチミンは 首 都 より 都 会 8 日 の 午 後 国 内 線 でいざホーチミン 市 へ さらに 緯 度 が 下 がりましたが 気 温 の 変 化 はあまり 感 じられず そんなもんな のか そしてこっちでお 世 話 になる 運 転 手 さんと 合 流 してホテルの 方 へ ホーチミンの 道 路 事 情 は 北 よりもおそろしや バイク 多 すぎます こんなトコ で 日 本 人 が 運 転 しようものなら100メートルと 生 きていられないような 気 がしま す ホテルに 着 くなりみんな 驚 愕 でした 先 生 まじっすか!! だからだんだんグレードアップしていくっていったやん いやいやいやホップステップジャンプどころかホップステップ 最 後 錐 揉 み 三 回 転 半 月 面 宙 返 りバックドロップみたいなってますけど 自 分 何 言 ってるのか はじめは 山 の 中 のボロ 宿 からスタートして 普 通 のホテル 首 都 のビジネス 的 なホテル そして 最 後 にゴージャスな 外 国 人 向 けの4つ 星 ホテル! 惜 しむらくはここには 一 泊 しかしなかったことでしょうか ホーチミンでみたおもしろい 三 人 乗 り 利 発 そうなお 子 さんです 204

207 深 夜 の 卸 売 市 場 ホーチミンの 食 を 支 えるという 近 年 できたばかりの 卸 売 市 場 そこの 見 学 に も 行 かせていただきました 深 夜 にもかかわらずみなさんもてなしていただい て 紹 介 と 質 問 を 終 えていざ 見 学 へ 借 りた 長 靴 を 履 いて 準 備 は 万 端 です い ざ さすがに 卸 売 市 場 というだけあり いろいろな 臭 いが 充 満 しています 花 が 敏 感 な 自 分 は 若 干 苦 手 でした そこの 海 鮮 担 当 のボスが 印 象 的 でした 自 信 満 々にこれ 以 上 の 検 査 はない!!と 言 わんばかり いろんな 検 査 はし ているがここの 市 場 にあるうちに 出 たことは 一 度 もない!! 流 通 してからはある がそれは 流 通 の 過 程 で 出 てきたものだ だから 我 々は 自 信 を 持 ってここで 仕 事 している!!と 言 う 感 じ たぶん 高 感 度 な 分 析 器 にかければいろいろ 出 てくると 思 いますけど だっ て 犬 いたし 市 場 に 犬 って いかんでしょ 帰 阪 あつい プログラムはあっという 間 に 終 了 した 気 がします なんやかんやのうちに 帰 阪 飛 行 機 を 降 りるとそこには あついー! ベトナムよりも 暑 く 感 じるって 今 年 の 夏 はすこぶる 異 常 だということがよくわかりました 最 後 に 集 合 写 真 を 撮 り これにて 終 了! 先 生 方 をはじめ みなさんあざっした!! 205

208 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか ベトナムの 民 家 において 薬 用 植 物 が 栽 培 されている 現 場 を 見 学 できたこと 私 は 生 薬 漢 方 薬 などの 伝 統 医 薬 を 学 んでいるので 他 国 の 伝 統 的 な 薬 用 植 物 の 栽 培 に は 非 常 に 興 味 がありました 今 回 訪 問 した 先 のタイビンでは 個 々の 家 が 栽 培 地 として 大 きな 敷 地 をもっていて その 敷 地 を 利 用 して 薬 用 食 用 植 物 の 栽 培 を 行 っていました 栽 培 と 言 っても 種 や 苗 をまいて 自 然 に 育 つがままという 感 じでした 地 元 の 人 が 言 うには 紅 河 の 付 近 ですので 土 地 が 肥 えている だから 何 もしなくても 育 つとか ただし 民 間 の 人 々には 育 てることはできて も 利 用 に 関 する 専 門 知 識 はそれほどなく ではどうするかといえば 地 域 のコミュニティで 詳 しい 人 が 中 心 となって 栽 培 している 植 物 の 食 べ 方 飲 み 方 また 何 に 効 くのか といった 情 報 を 共 有 し ているとのことでした また そのコミュニティの 中 心 となっている 人 には 大 学 などの 専 門 家 から 時 々の 知 識 調 査 などが 入 り 誤 解 のまま 使 用 が 進 まないようになされていました 我 々が 訪 問 したときは TBMCの 東 洋 医 学 の 先 生 が 直 々にそのコミュニティの 中 心 である 人 の 知 識 調 査 を 行 ない その 人 は 薬 用 植 物 の 利 用 に 関 してとても 豊 富 な 知 識 を 持 っていました 薬 用 植 物 を 自 分 たちの 健 康 のために 栽 培 から 行 ない それを 上 位 機 関 が 管 理 する とても 好 い 薬 用 植 物 の 利 用 ができているのではないかと 思 いました 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 言 葉 の 壁 重 要 な 場 所 では 同 行 の 先 生 に 通 訳 していただけたので 困 りませんでしたが 移 動 中 の 車 内 や 食 事 の 場 で 現 地 の 方 々と 一 緒 になる 場 合 が 多 く そんなときにコミュニケーションを 撮 りたいと 思 っても 言 葉 が 通 じずに 歯 がゆい 思 いをしました また 個 人 的 にモノを 購 入 したい 時 などは 物 価 の 相 場 がわからないので スーパーなどでは 心 配 ありませんが ちょっとした 個 人 商 店 では 高 く 請 求 されたりしました アンケート 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか [ 総 合 的 な 治 安 に 関 して] 私 の 知 る 限 り 今 回 のプログラム 中 に 何 かが 盗 まれたとか 脅 されたとかそういう 被 害 にあっ た 事 例 はありませんでした ただ スーパーに 入 る 際 にカバンはロッカーに 入 れなければならな いとか 現 地 の 人 々でさえ 犯 罪 防 止 に 務 めている 部 分 が 見 られたため 出 来 る 限 りの 対 応 策 ( 貴 重 品 は 持 ち 歩 く 人 気 のないところにはいかない 等 )は 講 じておくべきだと 思 います [ 交 通 事 情 に 関 して] バイクが 自 動 車 に 比 較 して 圧 倒 的 に 多 い 国 でした 道 路 も 片 側 3 車 線 あれば 半 分 から2 車 線 分 はバイクが 占 領 しているような 状 況 ですので 急 な 飛 び 出 しなどに 対 して 気 を 配 る 必 要 が 至 る 所 でありました また 歩 行 者 のために 止 まる という 意 識 が 決 定 的 に 欠 けているようにも 感 じたので 日 本 人 にとって 道 路 事 情 が 好 い という 印 象 はまずでないと 思 います 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか 健 康 環 境 とは 基 本 的 にどこの 国 でも 目 指 すところは 同 じだと 思 います 健 康 に 対 して 害 の 無 い 水 食 料 その 他 衛 生 環 境 の 確 保 充 実 した 医 療 環 境 の 整 備 どこであろうと 根 本 的 なと ころは 変 わらないでしょう 問 題 は どのレベルまで 求 めるのか どこまでが 可 能 なのか また モラルや 人 々の 意 識 に 根 付 く 問 題 もあります 例 えば 田 舎 において 重 要 な 市 場 では 商 品 にハエがたかっていましたし 臭 いも 良 いとは 言 えず 明 らかに 不 衛 生 でした だが 人 々はそんなことは 気 にしないで 毎 日 同 じように 同 じ 場 所 で 商 いを 続 けています 日 本 であれば 商 品 にハエがたかるような 市 場 では 誰 も 買 わないでし ょうし 行 政 もほっとかないでしょう 農 薬 や 重 金 属 の 検 査 にも 今 回 は 立 会 い 民 家 にそれに 対 する 意 識 調 査 も 行 ないました タ イビンではみんな 健 康 に 感 心 はあるし 自 分 の 生 活 環 境 を 良 いものにしていきたいという 気 持 ち は 持 っていてもどうすればよいのかわからない またどうしたらいいかわかってもそれを 実 行 す る 財 力 がない など 健 康 環 境 の 改 善 は 他 の 要 因 に 阻 まれていたりしました 対 照 的 に ハノイやホーチミンなどの 都 会 においては 人 々の 関 心 は 健 康 環 境 よりもむしろそ れ 以 外 の 生 活 環 境 の 向 上 に 移 っていると 感 じました 市 場 に 行 ったらタイビンで 見 たようなハエ 206

209 はあまりおらず そこでは 外 国 人 にどうやって 買 ってもらおうかと 考 えている そんな 印 象 でし た ただ やはり 衛 生 観 念 はどこでもかわらず 路 上 の 出 店 はあまり 綺 麗 でない 水 道 水 で 食 器 を 洗 ったりと 田 舎 と 変 わらない 部 分 は 国 全 体 の 観 念 的 な 問 題 だと 感 じました 一 口 に 健 康 環 境 ということはできても それを 取 り 巻 く 問 題 は 多 岐 にわたり 概 念 的 経 済 的 行 政 的 様 々な 側 面 から 解 決 し 向 上 しなければならないと 感 じました 目 指 すところは 同 じは ずです しかし 至 る 道 程 は 同 じではありません ベトナムという 国 における 健 康 環 境 は 人 々 の 生 活 に 深 くなじんだ 習 慣 が 今 の 状 況 を 作 り 出 したんだと 感 じました 国 が 発 達 し 人 々の 意 識 が 少 しずつでも 変 わりゆけば 衛 生 観 念 は 変 わり 健 康 環 境 を 改 善 しようとする 動 きにも 現 れるん じゃないかと 考 えます 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 事 前 に 現 地 語 の 簡 単 な 講 習 のようなことがあったらどうでしょうか 現 地 の 人 々にあいさつする くらいの 現 地 語 の 講 習 とかしおりとかがあれば ぼったくられ る 心 配 もないでしょうし 207

210 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 ( 平 成 22 年 9 月 20 日 作 成 ) (ふりがな) 氏 名 ほんま 本 間 なお なお 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 所 属 外 国 語 研 究 科 学 部 専 攻 研 究 室 1986 年 9 月 22 日 生 性 別 女 4 年 次 国 都 市 ベトナム 社 会 主 義 共 和 国 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 国 立 薬 料 院 タイビン 医 科 大 学 Vu thu 社 ホーチミン 市 卸 売 市 場 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 ベンタイン 市 場 研 修 期 間 2010 年 9 月 4 日 ~ 2010 年 9 月 11 日 ( 8 日 間 ) 9 月 4 日 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 8:00 関 西 国 際 空 港 国 際 線 ロビー 集 合 10:30 関 空 発 13:00 ハノイ 着 15:40 国 立 薬 科 院 薬 用 植 物 園 到 着 植 物 園 所 長 らと 面 会 植 物 園 見 学 18:45 夕 食 21:00 ホテル 到 着 解 散 9 月 5 日 8:00 集 合 車 で 植 物 園 見 学 9:20 村 の 集 会 所 ( 食 センター) 到 着 子 供 の 食 事 法 教 室 の 見 学 ソンさんと 面 会 10:35 VAC 農 法 見 学 10:50 ソンさんの 実 家 で 休 憩 12:00 昼 食 208

211 15:00 ホテル 着 15:30 タイビン 医 科 大 学 到 着 大 学 長 教 員 らからタイビン 医 科 大 学 の 紹 介 あいさつ (17:15 若 林 さんと 合 流 ) 18:15 夕 食 20:50 ホテル 着 4 5 日 の 活 動 のふりかえり 6 日 の 日 程 確 認 解 散 9 月 6 日 6:30 朝 食 8:00 村 の 市 場 調 査 午 後 からの 実 験 のサンプルをとる 8:50 インタビュー 調 査 10:00 インタビュー 調 査 (2 軒 目 ) 家 畜 の 抗 生 物 質 成 長 促 進 剤 や 食 品 添 加 物 に 関 する 知 識 につい て 11:25 CHCにてサンプル 検 査 ホウ 素 着 色 料 など 13:00 昼 食 15:10 タイビン 医 科 大 学 薬 学 実 習 タイビン 医 科 大 学 歴 史 博 物 館 見 学 15:50 講 義 ホウ 素 や 着 色 料 に 関 する 講 義 18:05 夕 食 19:35 学 生 との 交 流 会 プレゼン 発 表 22:00 ホテル 着 解 散 9 月 7 日 6:30 朝 食 8:00 CHC 見 学 9:00 インタビュー 調 査 消 化 器 系 の 病 気 治 療 と 南 薬 に 関 するインタビュー 家 庭 菜 園 見 学 12:15 昼 食 14:15 タイビン 医 科 大 学 講 義 消 化 器 系 の 病 気 治 療 と 南 薬 に 関 する 講 義 南 薬 と 北 薬 の 違 いの 講 義 17:30 夕 食 19:40 4か 国 の 集 い 21:30 ホテル 解 散 9 月 8 日 6:20 集 合 6:30 朝 食 7:30 CHC 到 着 水 質 検 査 インタビュー 調 査 井 戸 水 と 飲 料 水 のヒ 素 含 有 の 実 験 とインタビュー 9:10 CHCに 戻 り 再 検 査 10:40 ホテルで 休 憩 12:00 昼 食 13:20 タイビン 医 科 大 学 講 義 209

212 15:50 総 括 会 16:30 ハノイへ 向 けて 出 発 19:30 ホテル 着 19:45 夕 食 21:05 ふりかえり 22:00 解 散 9 月 9 日 8:30 ホテルロビー 集 合 9:30 薬 料 院 訪 問 1 日 目 に 訪 問 した 薬 料 院 の 薬 用 植 物 園 の 植 物 がどのように 加 工 されているのか また 薬 料 院 の 各 部 門 や 工 場 見 学 11:00 合 流 昼 食 13:00 ハノイ 空 港 着 14:10 ハノイ 発 16:15 ホーチミン 着 17:30 ホテル 着 18:30 夕 食 22:00 ホテル 発 22:30 市 場 着 トゥーさんと 面 会 市 場 紹 介 見 学 検 疫 調 査 の 現 場 や 食 品 がどのように 保 存 されているかなど 1:45 ホテル 着 解 散 9 月 10 日 9:00 集 合 9:30 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 訪 問 見 学 公 衆 衛 生 の 検 査 の 現 場 やラボの 見 学 11:30 昼 食 13:00 自 由 行 動 21:00 ホテル 発 22:00 ホーチミン 空 港 着 22:20 空 港 カフェにて ふりかえり 0:15 ホーチミン 発 9 月 11 日 7:10 関 空 着 解 散 210

213 海 外 研 修 エッ セイ (この 研 修 で 学 んだこと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくださ い 写 真 など を 盛 り 込 んで も 構 いませ ん) 私 がこの 研 修 を 通 して 学 んだこと 感 じたことは 南 薬 に 関 する 知 識 ベトナムに 存 在 する 公 衆 衛 生 の 意 識 とその 地 域 差 である 南 薬 に 関 する 研 修 は 自 分 にとって 非 常 に 興 味 深 く 有 意 義 なものになったと 感 じ る 私 がこの 研 修 に 参 加 するきっかけとなった 卒 業 論 文 のテーマが キン 族 の 南 薬 使 用 であるからだ タイビン 医 科 大 学 vu thu 県 での 南 薬 に 関 する 調 査 は 学 ぶことが 多 かった タイビンのような 田 舎 の 地 域 では 自 分 の 家 庭 菜 園 で 南 薬 を 育 て 昔 から 伝 えられている 知 識 や 経 験 または 本 によって 病 気 を 治 療 したり 身 体 の 調 子 を 整 えたり しているのである (ハノイのような 都 市 部 では 市 内 の 大 きな 市 場 に 南 薬 売 りがい て 患 者 がその 南 薬 を 買 いにくるという 現 状 である) 今 回 の 研 修 では 実 際 に 家 庭 菜 園 へ 行 き 家 庭 菜 園 を 見 学 しただけではなく 消 化 器 系 の 病 気 の 治 療 にはどのような 南 薬 を 用 いているのか そしてその 行 動 に 治 療 という 意 識 はあるのか それとも 生 活 の 習 慣 なのか また 東 洋 医 学 では 欠 かせない 理 論 である 熱 冷 に 即 した 南 薬 そ の 理 論 に 基 づいた 行 動 なのかというインタビューを 行 った この 結 果 ほとんどの 知 識 が 医 学 的 に 正 しく 熱 冷 の 理 論 にも 即 しているということが 分 かった そして この 行 動 は 治 療 というよりは 生 活 習 慣 の 一 部 として 行 われているようだった このことか ら ベトナムにはまだまだ 南 薬 を 使 用 した 治 療 行 動 が 一 般 的 で その 知 識 は 現 代 の 医 学 の 研 究 (タイビン 医 科 大 学 )により 医 学 的 な 根 拠 があるということが 分 かった また 普 通 の 生 活 の 中 での 体 の 不 調 だけではなく 高 血 圧 などの 慢 性 的 な 病 気 もこ の 南 薬 で 治 療 しているということも 大 きな 発 見 であった タイビンでよく 使 用 されている hoa hoeという 南 薬 はどこの 家 庭 菜 園 にも 植 えられており 庭 先 では 乾 燥 させてある この 南 薬 は 高 血 圧 の 薬 として 煎 じて 飲 まれている 庭 先 で 乾 燥 ( 加 工 )させてあるhoa hoe 211

214 これをお 茶 にして 飲 む 2つ 目 はベトナム 国 内 の 公 衆 衛 生 の 意 識 やレベルの 地 域 格 差 である ハノイでは 薬 料 院 のみの 訪 問 で 今 回 の 研 修 ではあまり 分 からなかったが タイビン 省 とホーチミ ン 市 の 市 場 や 人 の 働 く 様 子 公 衆 衛 生 に 対 する 意 識 の 差 には 驚 いた タイビンでは 市 場 で 売 られている 食 品 に 含 まれているホウ 素 や 着 色 料 また 生 活 用 水 に 含 まれ ているヒ 素 の 含 有 量 などを 調 べたが 結 果 はほとんど 含 まれていたし そこに 暮 らし ている 人 の 危 機 感 の 薄 さ また 調 査 場 所 の 衛 生 環 境 や 調 査 方 法 が 後 に 訪 問 したホ ーチミン 市 のそれとはまったく 異 なり 本 当 に 驚 いた 特 に 衝 撃 だったのはタイビンで の 水 のヒ 素 の 調 査 である 調 査 対 象 の 家 の 主 人 はヒ 素 が 含 まれていても 特 に 焦 りや 不 安 な 様 子 もなく それで 暮 らしてきた と 言 っていた 一 方 でその 家 の 息 子 は 安 全 ではない 良 くない と 不 安 がっていた 私 は 同 じ 地 域 でも 年 齢 によって(あるいは 性 別 によっても?) 意 識 が 違 うということ また 若 者 は 公 衆 衛 生 に 関 心 があり より 安 全 なものが 必 要 であることを 知 っていることを 知 った 私 は このベトナムという 国 が 全 てこういう 基 準 なのであればあまり 問 題 はないと 感 じた 問 題 なのは 同 じ 国 でこん なにも 国 民 が 口 にしているものの 安 全 が 違 うということだと 思 った ホーチミン 市 での 徹 底 した 市 場 での 検 査 公 衆 衛 生 医 療 院 での 水 の 検 査 を 目 の 当 たりにし タイビンが 別 の 国 のように 感 じた タイビンでの 生 活 用 水 ( 飲 料 用 ではない) 212

215 ホーチミン 市 での 水 の 検 査 ( 下 はラボ) ハノイよりも 機 械 や 技 術 が 遥 かに 発 達 していると 感 じた 何 よりも 各 地 域 の 衛 生 状 態 の 違 いに 驚 き ホーチミン 市 が 中 心 となって ベトナムの 公 衆 衛 生 を 管 理 するべきだと も 感 じた 留 学 中 に 農 村 の 暮 らしは 貧 乏 だ だからみんな 若 者 は 都 会 に 出 てくる と 口 をそろえ て 言 っていた 多 くのベトナム 人 に 会 ったが その 意 味 が 分 かったような 気 がした 金 銭 面 のことだけでなく こういった 公 衆 衛 生 ひとつとっても 田 舎 と 都 会 でこうも 違 ってしま っているからだ ベトナムはまだまだ 改 善 すべき 点 発 展 できる 余 地 がたくさんある 国 だと 改 めて 感 じさせられた 研 修 旅 行 だったと 感 じた この 研 修 を 通 して 南 薬 など 保 持 していかねばならない 伝 統 的 な 良 い 側 面 と 公 衆 衛 生 の 問 題 点 が 多 い 改 善 せねばならない 側 面 をしっかりと 捉 えるべきだと 感 じた また この 研 修 でお 世 話 になったベトナム 人 の 方 々 特 にタイビン 医 科 大 学 の 先 生 方 や 学 生 の 方 々には 本 当 に 温 かく 迎 えていただき また 大 変 お 世 話 になり 本 当 にあ りがたく 思 う ベトナム 人 の 温 かさを 再 認 識 できた 研 修 旅 行 でもあったと 心 から 感 じる ことができた 213

216 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか 卒 業 論 文 作 成 に 役 立 つ 情 報 が 得 られた 点 地 域 文 化 学 科 ベトナム 語 科 の 学 生 として 日 本 という 国 とはもちろんのこと ベトナム 国 内 においても 地 域 ごとの 食 をはじめとする 公 衆 衛 生 の 意 識 やレベルが 異 なるということを 知 れた 点 ベトナムの 文 化 や 習 慣 の 違 いをより 深 く 理 解 できた 点 自 分 のベトナム 語 のレベルを 高 められた 点 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 特 になし アンケート 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 全 行 程 がほぼ 車 移 動 であり 危 険 な 場 所 へ 出 かけたり 夜 中 に 出 歩 いていなかったので 治 安 は 良 かっ たと 感 じる 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか タイビン 生 まれた 時 からある 当 たり 前 の 生 活 環 境 昔 より 伝 えられている 知 識 を 用 いて 庭 に 生 え ている 草 木 を 使 用 して 病 気 を 治 療 できる 環 境 ホーチミン 定 められた 安 全 基 準 内 にある 公 衆 衛 生 の 整 った 環 境 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 特 になし 214

217 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 25A10031 ( 平 成 22 年 9 月 17 日 作 成 ) (ふりがな) 氏 名 わかばやし 若 林 まみ 真 美 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1985 年 7 月 3 日 生 性 別 女 所 属 医 学 系 研 究 科 学 部 公 衆 衛 生 学 専 攻 磯 研 究 室 修 士 1 年 次 国 都 市 ベトナム 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 タイビン 医 科 大 学 国 立 栄 養 院 ホーチミン 中 央 市 場 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 研 修 期 間 2010 年 9 月 5 日 ~ 2010 年 9 月 11 日 ( 7 日 間 ) 9 月 5 日 10:30 関 西 国 際 空 港 からハノイへ 13:20 ハノイ 着 タイビン 医 科 大 学 へ 17:15 住 村 先 生 方 と 合 流 18:15 夕 食 20:50 ホテル 着 4 5 日 の 活 動 のふりかえり 6 日 の 日 程 確 認 解 散 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 9 月 6 日 8:00 村 の 市 場 調 査 8:50 インタビュー 調 査 10:00 インタビュー 調 査 (2 軒 目 ) 11:25 CHCにてサンプル 検 査 15:10 タイビン 医 科 大 学 薬 学 実 習 タイビン 医 科 大 学 歴 史 博 物 館 見 学 15:50 講 義 19:35 学 生 との 交 流 会 プレゼン 発 表 22:00 ホテル 着 解 散 9 月 7 日 8:00 CHC 見 学 9:00 インタビュー 調 査 14:15 タイビン 医 科 大 学 講 義 19:40 4か 国 の 集 い( 日 本 ラオス ベトナム カンボジアの 学 生 たちによる 出 し 物 ) 21:30 ホテル 解 散 215

218 9 月 8 日 7:30 CHC 到 着 水 質 検 査 インタビュー 調 査 9:10 CHCに 戻 り 再 検 査 13:20 タイビン 医 科 大 学 講 義 15:50 総 括 会 16:30 ハノイへ 向 けて 出 発 19:30 ホテル 着 21:05 ふりかえり 22:00 解 散 9 月 9 日 8:30 ホテルロビー 集 合 9:30 国 立 栄 養 院 訪 問 11:00 合 流 13:00 ハノイ 空 港 着 14:10 ハノイ 発 16:15 ホーチミン 着 17:30 ホテル 着 22:00 ホテル 発 22:30 市 場 着 トゥーさんと 面 会 市 場 紹 介 見 学 1:45 ホテル 着 解 散 9 月 10 日 9:30 ホーチミン 市 公 衆 衛 生 医 療 院 訪 問 見 学 13:00 自 由 行 動 21:00 ホテル 発 22:00 ホーチミン 空 港 着 22:20 空 港 カフェにて ふりかえり 0:15 ホーチミン 発 9 月 11 日 7:10 関 空 着 解 散 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 ん だこと 感 じたこ と 等 を 自 由 に 記 入 してください 写 真 などを 盛 り 込 ん でも 構 いません) 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 の 海 外 研 修 プ ログラムに 参 加 した 動 機 や 研 修 で 特 に 印 象 に 残 ったこと 学 んだこと 自 分 への 反 省 この 研 修 を 今 後 どう 生 かすかという4 点 について 以 下 にまとめたい 参 加 動 機 私 は 発 展 途 上 国 における 保 健 医 療 サービスの 向 上 に 関 心 があり 中 でも 今 は 健 康 格 差 縮 小 に 向 けたシステム 構 築 に 興 味 を 持 っている それに 関 して 多 角 的 なアプローチ をしていくため 専 攻 分 野 である 公 衆 衛 生 に 関 する 知 識 を 高 めるとともに GLOCOL 等 のコースでグローバル 社 会 について 学 んだり 様 々な 研 修 などに 参 加 したりしてい る GLOCOL 主 催 のセミナーに 参 加 した 際 本 海 外 研 修 について 知 り これは 大 きなチ ャンスであると 参 加 希 望 をすぐに 提 出 させていただき 運 よく 今 回 の 研 修 に 参 加 させ ていただいた 研 修 中 特 に 印 象 に 残 ったこと 学 んだこと 研 修 プログラムはどれも 興 味 深 く 面 白 かったが 先 ほどあげた 自 分 の 関 心 である 健 康 格 差 から 今 回 の 海 外 研 修 を 振 り 返 ってここでは 述 べたいと 思 う 学 生 へ 自 分 たちの 研 究 紹 介 をしたこと タイビン 医 科 大 学 で 学 生 たちへ 自 分 たちの 研 究 テーマを 紹 介 する 機 会 があった 私 はまだ 研 究 といえるほどのものをしているわけではなく 単 に 自 分 がこんなことに 興 味 を 持 っているという 段 階 でまだまだ 勉 強 中 でわからないことだらけあるが 健 康 格 差 というものに 興 味 がありそれを 社 会 疫 学 の 観 点 から 研 究 していきたいということ を 述 べた その 発 表 に 興 味 を 持 って 学 生 や 先 生 方 も 聞 いてくれ 2 名 ほどの 方 からご 質 問 も 頂 いた そういった 反 応 が 返 ってくるのは 非 常 に 嬉 しく また 同 時 に 日 本 で は 医 学 の 中 で 公 衆 衛 生 分 野 はかなり 軽 視 されがちであるが ベトナムでの 公 衆 衛 生 学 に 対 する 関 心 の 大 きさを 知 り 公 衆 衛 生 そして 健 康 格 差 というテーマの 可 能 性 を 感 じることができた 216

219 農 村 での 聞 き 取 り 調 査 への 同 行 タイビン 医 科 大 学 の 先 生 方 の 農 村 への 調 査 へ 同 行 させていただいたことで 農 村 部 の 生 活 がよりイメージしやすくなり 午 後 からの 先 生 方 の 講 義 テーマも 理 解 しやすか ったと 思 う 合 計 4 件 の 家 を 回 ったが それぞれの 家 で 食 品 の 安 全 (ボラックス 食 品 添 加 物 ) 家 畜 の 飼 育 水 の 安 全 南 薬 (ベトナム 古 来 の 食 薬 草 )についての 知 識 などについて 聞 き 取 り 調 査 を 行 っているのを 聞 きながら 自 分 たちもいくつか 質 問 を させていただいた その4つの 事 例 を 通 して 当 事 者 の 知 識 の 差 による 健 康 環 境 に 対 す る 認 識 の 違 いがひとつ 健 康 格 差 の 要 因 であると 私 は 考 えた たとえば 家 畜 を 飼 育 しているおばあさんは 昔 医 者 だったらしく かなり 知 識 豊 富 で 家 畜 への 抗 生 物 質 の 使 用 方 法 も 正 しく 理 解 しており 他 の 人 にも 安 全 な 食 品 を 提 供 したいという 意 識 をもっていた 現 実 それがどの 程 度 きちんとできているかについて は 議 論 の 余 地 があると 思 うが 普 段 自 分 が 食 べる 食 品 そして 売 る 食 材 についてそう いう 高 い 意 識 をもっているということはその 知 識 からきた 自 信 であるという 風 に 私 は 感 じた 同 様 に 家 畜 を 飼 っているおじさんで 知 識 面 で 少 しあやふやな 部 分 がインタ ビュー 中 に 見 られた 方 は 病 気 になった 豚 をどうするかという 質 問 にすぐに 屠 殺 して 売 りに 出 すと 答 えるなどあまり 食 の 安 全 性 という 部 分 にまでは 関 心 が 及 んでないと いう 印 象 を 私 は 受 けた もちろん 食 の 安 全 性 の 前 にその 家 畜 を 売 って 生 計 を 立 てな ければやっていけないという 現 実 問 題 もあるのでそれを 非 難 しているわけではなく そういう 現 状 がある 点 を 踏 まえて 健 康 の 基 本 となる 食 の 安 全 をどう 確 保 していくか 考 える 必 要 があることを 学 んだ ハノイの 栄 養 院 見 学 ホーチミンの 中 央 市 場 見 学 ハノイの 国 立 栄 養 院 やホーチミン 市 で 医 療 公 衆 衛 生 大 学 院 や 建 設 途 中 の 巨 大 な 近 代 的 中 央 卸 売 市 場 を 見 学 したが この3つから 考 えたことは 公 衆 衛 生 (ここでは 食 の 安 全 や 人 々の 栄 養 状 態 )を 向 上 させシステムをどのように 構 築 していくかということ を 考 えさせられた 栄 養 院 には 栄 養 検 査 を 請 け 負 う 部 門 だけでなく 栄 養 相 談 窓 口 も 併 設 されており 乳 幼 児 の 栄 養 管 理 や 肥 満 者 の 栄 養 管 理 若 い 女 性 のやせといった 問 題 に 対 して 専 門 の 医 師 が 相 談 に 乗 っている こういった 栄 養 に 特 化 した 専 門 施 設 は 日 本 では 聞 いた 事 が なかったので 非 常 に 興 味 深 かった また ホーチミン 市 のような 大 都 市 では 公 衆 衛 生 大 学 院 でも 食 品 検 査 を 請 け 負 っ ているがそれ 以 外 のところでも 食 品 検 査 を 行 う 会 社 ができたり 近 代 的 な 中 央 卸 売 市 場 ができてきたりとシステムの 大 枠 の 部 分 では 他 の 都 市 と 比 べて 非 常 に 進 んでいる が その 中 身 例 えば 検 査 方 法 の 整 った 施 設 併 設 や 検 査 員 の 意 識 改 革 などではそのシ ステムをより 効 果 的 なものにしていくために 必 要 であると 思 った システムを 構 築 す ることはより 多 くの 人 々の 健 康 に 寄 与 できるが その 中 身 が 伴 っていないと 逆 に 市 場 に 大 量 の 汚 染 された 食 材 が 集 まってきても 素 通 りしてしまい 健 康 被 害 拡 大 にもつな がる 危 険 もあると 考 える システムの 発 展 途 中 の 段 階 を 知 ることにより 日 本 の 食 品 安 全 システムがきちんと 機 能 しているから 私 たちは 普 段 日 本 中 のどこへ 行 っても 安 全 で 安 心 した 食 事 を 楽 しむことができるのだと 改 めて 感 じることができた 食 は 健 康 にとって 欠 かせない 要 素 のひとつであるが その 安 全 性 を 確 保 するためのシステムを 考 え 国 民 全 体 へ 還 元 されていくことで 公 平 な 健 康 環 境 が 得 られると 考 える タイビン ハノイ ホーチミンという 地 方 首 都 大 都 市 の 比 較 ベトナム 研 修 ではタイビン ハノイ ホーチミンという 雰 囲 気 や 規 模 の 違 った 都 市 を 見 比 べることができた この 点 についても 非 常 に 勉 強 になった 特 にタイビンとホ ーチミンを 比 べると 食 生 活 の 変 化 による 肥 満 の 影 響 というのは 目 に 見 えてあきらか であった もともとベトナム 料 理 は 野 菜 を 中 心 とした 健 康 的 な 食 事 であるが ホーチ ミンにはKFCなどのファーストフード 店 も 多 く 見 られ 肥 満 の 人 々も 見 られた こう いった 地 域 による 差 というのも 健 康 格 差 に 大 きな 影 響 をもつという 実 感 が 持 てた 一 方 で 私 はベトナムという 国 は 健 康 格 差 が 比 較 的 小 さい 国 だと 感 じた 発 展 途 上 国 の 中 ではベトナムは 平 均 寿 命 の 伸 び 率 などから 健 康 水 準 の 高 い 国 であるというこ とを 少 し 聞 きかじっていたが それは 比 較 的 健 康 格 差 が 少 ない 国 であるからではない かという 非 常 に 大 きな 期 待 感 を 持 った 研 修 に 行 く 前 は ベトナムは 社 会 主 義 国 では ありながら 市 場 経 済 を 取 り 入 れているという 社 会 主 義 市 場 経 済 が 生 み 出 す 矛 盾 が 健 康 格 差 に 悪 い 影 響 を 与 えるのではと 考 えていた もちろんそういった 面 もあろうが 217

220 それよりも 基 本 に 社 会 主 義 という 公 平 性 を 重 視 する 姿 勢 があることが 健 康 格 差 の 比 較 的 少 ない 状 況 を 生 み さらに 中 央 集 権 型 手 法 による 公 衆 衛 生 への 介 入 しやすい 国 で あると 私 は 考 える データをきちんと 調 べられていないが あくまで 見 聞 きしたこと を 統 合 してして 考 えたことであるが 農 村 部 であっても 水 と 電 気 が 供 給 されているこ と そして 自 分 の 居 住 地 が 与 えられていることで 生 活 の 基 本 ができるので 全 体 的 に 健 康 水 準 を 押 し 上 げているのではないかと 考 える このようなことをもっとデータを 基 に 分 析 できるように 勉 強 していけたらと 思 う 反 省 反 省 すべき 点 は3つある 1つ 目 は 自 分 の 知 識 力 のなさである 例 えば 日 本 の 公 衆 衛 生 に 対 する 知 識 特 に 戦 後 の 一 旦 全 ての 機 能 が 破 壊 されてしまった 状 態 から 今 の 保 健 医 療 の 水 準 までに 積 み 上 げていった 過 程 において 行 われてきたであろう 工 夫 についてもっと 知 ることで ベトナムとの 比 較 がより 深 い 視 点 でできただろうと 思 う 2つ 目 は 事 前 準 備 としてベトナムのことを 勉 強 しておけばよかったと 思 った 現 地 に 赴 き 見 聞 きしたからこそ 湧 いてくる 興 味 というのもあるが 事 前 にベトナムに 関 する 本 の 一 冊 でも 読 んでおけばその 知 識 を 基 にした 疑 問 も 沸 いてきたかもしれない と 思 った 参 考 文 献 としていただいたGLOCOLのブックレットの 中 で ベトナムにおけ るVAC 農 法 について 書 かれた 章 を 走 り 読 みしただけであったが それだけでもベト ナムの 農 村 部 の 敷 地 の 用 途 などを 観 察 する 際 にはその 書 の 知 識 が 役 立 ったことを 思 うと 事 前 学 習 の 大 切 さを 痛 感 する 3つ 目 の 反 省 点 は 記 録 の 残 し 方 である 現 地 で 見 聞 きしたこと 考 えたこと 学 ん だことをいかに 記 憶 に 残 すために 記 録 に 残 こすことが 大 切 だと 思 った しかし 帰 国 後 見 直 すと メモは 走 り 書 き 程 度 で 整 理 させておらず 自 分 で 取 った 写 真 もそれほど 多 くなかった 一 人 で 何 役 もできないので グループワークで 役 割 分 担 するという 考 え 方 もあるが フィールドワークする 際 最 低 限 その 記 録 が 後 々 自 分 のために 使 える ようなまとめ 方 をこれから 勉 強 したいと 思 う 今 後 に 向 けて ベトナム 研 修 に 参 加 する 機 会 を 得 たことは 今 後 の 研 究 に 大 きな 影 響 があると 考 え る 自 分 の 研 究 したいテーマが 発 展 途 上 国 における 健 康 格 差 縮 小 に 向 けたシステム 作 りであるが それに 関 してはやはり 公 衆 衛 生 環 境 の 向 上 が 必 要 であると 強 く 感 じるこ とができた 公 衆 衛 生 という 分 野 は 非 常 に 漠 然 とした 分 野 であるようにも 考 えること もできるが 逆 に 健 康 を 基 軸 に 他 分 野 との 関 わりやすいもしくは 関 わっていかなけれ ば 成 り 立 たない 幅 広 い 分 野 ととらえることもできる 今 回 の 研 修 は 他 学 部 の 学 生 ( 薬 学 部 人 間 科 学 部 外 国 語 学 部 )といった 分 野 の 方 々と 研 修 という 非 常 に 密 度 の 濃 い 時 間 を 過 ごすことができ 其 々の 立 場 からの 意 見 や 疑 問 などを 聞 くことができたこと もこれからの 研 究 に 役 立 っていくと 考 える 最 後 に このような 貴 重 な 機 会 を 頂 きありがとうございます 時 間 の 融 通 の 利 く 学 生 時 代 だか らできる 経 験 であり 他 学 部 との 方 との 横 の 繋 がりを 築 き 人 とのネットワークも 広 が ったと 思 います またこのような 機 会 があれば 是 非 参 加 したいですし ほかの 大 学 院 生 の 方 々にも 積 極 的 に 参 加 していってほしいと 思 います 218

221 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか 地 域 の 人 へのインタビューから その 村 人 の 考 えを 実 際 に 聞 けたことでテキストでは 学 べない 現 地 の 声 を 聞 くことができた 点 が 良 かった また 私 の 専 攻 は 公 衆 衛 生 学 であ るが 今 回 のプログラムは 行 政 的 介 入 などシステム 的 にどのように 衛 生 状 態 を 改 善 で きるかを 食 薬 の 安 全 という 視 点 から 学 ぶには 非 常 に 見 所 の 多 い 研 修 内 容 であったと 思 う 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 困 ったというほどではないが 村 でのフィールドワーク 中 はお 手 洗 いに 行 く 暇 場 所 が 特 になかったのでいける 場 所 が 限 られているときは 事 前 にアナウンスがあると 助 かったと 思 う 慣 れてくれば 自 分 で 判 断 できるが はじめは 空 港 からタイビンまでど のくらいかかるのかも タイビンからその 村 までどのぐらいかかるのか トイレなど があるのかといったことが 分 からなかった 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 思 っていたよりもずっと 治 安 が 良 かった 先 生 方 と 一 緒 なので 特 に 心 配 すべき 点 は 何 もなかった ひとつ 自 分 個 人 が 反 省 すべき 点 としては 英 語 ならどこでも 通 じると 思 い 込 んでいたという 点 が 上 げられる 今 回 の 研 修 は 現 地 語 であるベトナム 語 のできる 先 生 と 学 生 にかなり 迷 惑 をかけてのではないかと 反 省 する アンケート 4 本 プログラムに 参 加 して 健 康 環 境 とはどういうことだと 考 えましたか 健 康 環 境 は 生 活 そのもので 改 めて 健 康 は 経 済 的 政 治 的 文 化 的 地 理 的 社 会 的 などの 様 々な 要 因 に 影 響 されているのだと 考 えた たとえば GDPという 経 済 的 指 標 だけ 見 ればベトナムもバングラディッシュ(4 年 ほど 前 に3 週 間 滞 在 したことがあ る)も 低 中 所 得 国 の 分 類 に 入 り 日 本 とベトナムほどの 違 いはないが 同 じ 発 展 途 上 国 でもバングラディッシュはベトナムよりもさらに 貧 富 の 差 が 大 きくホームレスも 多 くいた ベトナムにも 物 乞 いをしている 人 を 見 なくもなかったが バングラディシ ュに 比 べればその 数 は 格 段 に 少 なく 社 会 主 義 という 政 治 的 側 面 やVAC 農 法 による 自 給 自 足 的 な 生 活 概 念 がある 文 化 的 側 面 なども 影 響 しているのだろうかといったこと を 考 えた これらはあくまで 私 の 所 感 なので その 根 拠 となるようなものを 示 せるよ うに また 健 康 環 境 についての 知 識 を 得 たり 研 究 していきたいと 思 った 5 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 私 は 今 回 追 加 募 集 という 形 で 参 加 させていただいたが 薬 学 部 で 主 催 されている 授 業 の 延 長 上 に 本 プログラムが 位 置 していると 聞 いた 追 加 募 集 で 参 加 できた 人 が 比 較 的 多 く 授 業 受 講 者 が 半 数 程 度 だったので 授 業 の 受 講 生 は15 人 程 度 かと 思 っていたら 受 講 生 は40 人 強 はいるとのことであった あくまで 本 人 の 希 望 性 であるが 本 当 にそ んなに 希 望 者 は 少 なかったのか 疑 問 に 思 う 授 業 受 講 者 は 交 通 費 や 滞 在 費 どちらも 大 学 が 負 担 してくれるのに 経 済 的 理 由 以 外 になにか 海 外 研 修 に 行 きづらい 理 由 があっ たとしたらその 改 善 を もしくは 本 当 に 日 本 人 の 学 生 は 内 向 き 思 考 で 海 外 研 修 に 行 き たくないのかだとしたら 海 外 研 修 の 魅 力 や 意 義 について 訴 えるところから 始 める 必 要 があると 思 った 全 学 部 共 通 で 参 加 できるグループプログラムというのは 非 常 に 有 意 義 であったと 思 う 多 角 的 な 視 点 で 話 し 合 うことができ 自 分 に 足 りない 知 識 や 得 手 不 得 手 というの が 他 者 との 比 較 の 中 でよく 分 かった 219

222 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 (ふりがな) 氏 名 21B10006 きしもと さやか 岸 本 紗 也 加 ( 平 成 22 年 8 月 25 日 作 成 ) 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1986 年 11 月 2 日 生 性 別 女 人 間 科 学 研 究 科 所 属 グローバル 人 間 学 専 攻 澤 村 研 究 室 1 年 次 国 都 市 中 国 煙 台 青 島 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 蓬 莱 りんご 農 園 山 東 永 益 集 団 有 限 会 社 青 島 モデル 地 区 農 園 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 場 など 研 修 期 間 2010 年 8 月 7 日 ~ 2010 年 8 月 15 日 ( 9 日 間 ) 研 修 期 間 中 の 主 な 研 修 内 容 と 活 動 を 以 下 記 述 する 研 修 のテーマはグローバル 化 の 時 代 における 食 品 の 安 全 安 心 を 取 り 巻 く 現 状 を 把 握 し 食 の 生 産 流 通 消 費 に 関 する 質 的 量 的 調 査 と 分 析 を 行 うことで ある 8 月 7 日 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 出 国 8 月 8 日 蓬 莱 りんご 農 園 にて 責 任 者 に 聞 き 取 り 調 査 を 行 い 農 園 を 見 学 した 8 月 9 日 食 品 加 工 会 社 山 東 永 益 集 団 有 限 会 社 にてインタビュー 調 査 を 行 った 服 装 及 び 消 毒 など 衛 生 面 の 厳 重 な 管 理 体 制 の 下 検 査 場 と 加 工 場 を 見 学 した 8 月 10 日 青 島 市 内 の 市 場 へ 調 査 に 出 掛 けた 2グループに 分 かれ 野 菜 果 物 乾 220

223 物 魚 肉 などの 販 売 状 況 を 観 察 した 販 売 品 の 産 地 や 品 質 管 理 などの 現 状 を 把 握 するため 市 場 労 働 者 に 聞 き 取 り 調 査 を 行 った また 食 の 安 全 と 安 心 に 関 する 意 識 調 査 も 行 った 残 留 農 薬 検 査 場 では 厳 重 な 検 査 により 不 合 格 野 菜 は 廃 棄 され 処 分 費 用 は 生 産 者 が 負 担 することから 農 家 の 食 に 対 する 安 全 意 識 向 上 効 果 があることを 学 んだ (また 特 に 市 場 におけるインタビューでは 調 査 しやすい 環 境 作 りのため 商 品 を 購 入 してから 質 問 をするなど インタビュー 方 法 を 工 夫 した ) 青 島 大 学 で 市 場 調 査 結 果 を 話 し 合 った そこでグループごとの 学 びを 共 有 し 合 い 意 見 をまとめた 公 衆 衛 生 生 産 流 通 安 全 基 準 などの 項 目 に 分 け 生 産 者 と 消 費 者 の2つの 視 点 から 日 本 と 中 国 の 現 状 を 比 較 分 析 した 8 月 11 日 青 島 モデル 地 区 農 園 にて 野 菜 果 物 花 の 栽 培 これらの 包 装 場 を 見 学 し た モデル 地 区 設 立 時 期 の 契 機 目 的 運 営 や 廃 棄 物 処 理 状 況 などをインタビ ュー 調 査 した 農 民 宅 で 昼 食 を 取 り 合 計 3 軒 の 農 家 で 食 生 活 の 現 状 を 学 んだ 有 機 緑 茶 の 生 産 販 売 に 携 わる 畑 と 工 場 見 学 も 行 い 栽 培 方 法 や 商 品 化 の 様 子 を 観 察 し た 8 月 12 日 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 場 で 会 社 設 立 の 経 緯 や 現 状 今 後 の 課 題 などを 調 査 漁 場 を 見 学 した 漁 場 付 近 の 小 規 模 な 市 場 で 魚 介 類 の 販 売 を 行 っている 女 性 たちに 仕 入 れや 販 売 に 関 する 聞 き 取 り 調 査 も 行 った 宿 泊 先 のホテルで 職 員 ら 約 10 人 に 食 の 安 全 と 安 心 に 関 する 意 識 調 査 を 行 っ た 場 所 はホテルのロビーで 行 われた インタビューする 人 インタビューされる 人 と 立 場 を 分 離 せず 相 互 に 質 問 し 合 いながら 日 本 と 中 国 の 現 状 を 比 較 し 相 違 点 と 共 通 点 今 後 のグローバル 化 による 今 後 の 課 題 を 議 論 した 8 月 13 日 青 島 大 学 教 授 青 島 大 学 大 学 院 生 青 島 モデル 地 区 と 漁 村 責 任 者 の 方 々を 招 き 意 見 交 換 会 を 行 った 11 日 と12 日 の 現 地 調 査 での 気 づきと 発 見 をもとに 考 えられる 提 案 を 発 表 し プレゼンテーションのため 作 成 したポスターを 贈 呈 し た 8 月 14 日 青 島 国 際 ビール 祭 りにて 屋 台 の 様 子 を 観 察 食 の 安 全 性 グローバル 化 の 現 状 を 調 査 した 8 月 15 日 帰 国 221

224 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくだ さい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いませ ん) 私 が 中 国 研 修 で 学 んだこと 学 びを 活 かしていること 今 後 の 研 究 に 活 かし たい 学 びをまとめた また 感 想 や 反 省 を 交 えた 私 見 と 最 後 に 謝 辞 を 述 べたい まず 調 査 内 容 を 発 表 し 現 地 の 人 々と 情 報 共 有 し 合 う 大 切 さを 学 んだ 今 までの 経 験 上 発 表 で 使 用 した 資 料 やポスターはすぐに 捨 ててしまうというのが ほとんどであった そのため 今 回 の 研 修 で 発 表 用 の 手 作 りポスターを 贈 呈 し た 際 のモデル 地 区 漁 村 責 任 者 の 方 々の 笑 顔 を 見 たとき 達 成 感 が 一 気 に 込 み 上 げてきた 私 は 非 常 に 満 足 感 を 味 わったが 感 動 で 気 持 ちが 緩 んでしまっ ていたのも 事 実 である その 際 も 何 か 不 足 していた 点 はなかったかなど 振 り 返 り 今 後 に 活 かそうとする 余 裕 がなかったのは 反 省 すべき 点 である 今 回 学 ん だ 地 元 学 を 今 後 の 研 究 ( 例 えば 現 地 調 査 )に 活 かし 学 びを 地 元 住 民 と 共 有 し 合 う 時 間 を 確 保 したい そこで 一 度 ではなく 何 度 も 意 見 交 換 の 場 をつくり 共 有 した 気 づきと 提 案 を 現 地 に 何 らかのかたちとして 残 したい また 今 回 の 研 修 で 関 心 を 持 ったのは 食 の 安 全 安 心 と 教 育 を 融 合 した 研 究 である 特 に 注 目 したいのは 中 国 では 食 の 安 全 と 安 心 を 考 えるとき 自 分 だけ ではなく 家 族 が 視 野 に 入 っていたことである そこで 人 が 集 まり 交 流 する 家 に 注 目 し 家 庭 訪 問 を 通 じた 調 査 研 究 を 自 身 の 研 究 に 活 かせないかどう か 検 討 中 である 特 に 大 人 だけでなく 子 どもの 意 見 も 尊 重 し 研 究 を 進 めていき たい ただ 今 回 の 研 修 では 子 どもたちの 意 見 を 直 接 聞 く 機 会 を 逃 してしまい 後 悔 している また 初 めてのインタビュー 調 査 であったためか 常 時 緊 張 していた 多 くを 学 び 反 省 し 悩 んだ 中 国 語 は 理 解 できなかった そのため 表 情 や 身 振 り 手 振 りをじっくり 観 察 し 相 手 の 伝 えようとしていることを 読 み 取 ろうとしたが 大 変 困 難 であった 質 問 に 即 座 に 大 声 で 答 えていることが 必 ずしも 質 問 に 答 えてい る とは 限 らなかった また 私 の 質 問 の 仕 方 も 稚 拙 で 嘘 をつきやすいような 曖 昧 な 質 問 も 繰 り 返 してしまった 深 く 反 省 すべき 点 である 質 問 で 誰 の どの 部 分 を 知 りたいのか 明 確 に 伝 えなければ 質 問 にならないことを 学 んだ さらにい くつかの 訪 問 先 からパンフレットを 頂 いたが パンフレットに 掲 載 される 写 真 の 美 しさに 惑 わされず 何 が 本 当 で 何 が 嘘 なのか 理 解 するにはどうすればよ いのだろうか 悩 んだ しかし 何 よりもまず 会 話 の 基 本 中 の 基 本 である 言 葉 で すら 発 することが 出 来 ず 悔 しい 思 いをした その 悔 しさをばねに 現 在 はベトナ ム 研 修 に 向 け おはようございます ありがとう 私 の 名 前 は 岸 本 紗 也 加 で す これは 何 ですか を 最 低 限 ベトナム 語 で 伝 えられるよう 語 学 本 を 片 手 に 勉 強 中 である 調 査 以 外 の 時 間 でも 同 行 教 員 と 参 加 学 生 の 集 団 行 動 であった 食 事 の 時 間 や 車 で 移 動 する 時 間 には 研 究 について 将 来 について また 個 人 的 なライフ ヒストリーについて 語 り 合 えたことは 大 変 貴 重 な 時 間 であった 私 にとって 調 査 での 学 びと 同 じくらい 印 象 的 で 忘 れ 難 いひとときである 中 国 研 修 を 逃 していれ ば ここまで 語 り 合 う 機 会 は( 特 に 先 生 方 と) 二 度 とないのではと 感 じる 222

225 最 後 に この 場 をかりて 研 修 前 の 準 備 それから 研 修 期 間 中 に 大 変 お 世 話 に なった グローバルコラボレーションセンターの 思 沁 夫 特 任 准 教 授 三 田 貴 特 任 研 究 員 薬 学 研 究 科 の 鍋 師 裕 美 特 任 助 教 に 感 謝 の 念 を 表 明 させていただきた い また 中 国 で 研 修 に 協 力 してくださったすべての 方 々に 厚 くお 礼 を 申 し 上 げ たい 来 年 直 接 感 謝 の 念 を 伝 えることが 出 来 れば 幸 いである 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか 研 修 期 間 は 短 かった しかし これほどの 短 期 間 で 農 村 漁 村 都 市 などの 現 状 を 観 察 し 学 び 最 終 的 に 地 元 の 方 々( 全 員 とまではいかなかったが)に 意 見 を 述 べ 情 報 を 共 有 し 合 うこと ができた 調 査 から 発 表 まで 全 体 的 に 凝 縮 された 非 常 に 密 度 の 高 い 研 修 であったことが 良 かっ た 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか アンケート 中 国 語 が 分 からず 思 うように 自 分 の 気 持 ち 伝 えることができなかったことである ( 事 前 学 習 会 の 際 に 短 期 語 学 講 座 も 同 時 開 講 されていれば 簡 単 な 挨 拶 や 自 己 紹 介 を 中 国 語 で 出 来 たかもしれない しかし 通 訳 の 存 在 に 頼 りすぎず 自 ら 事 前 に 語 学 学 習 に 取 り 組 むべき であったと 内 省 している ) 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 治 安 は 悪 くはないと 思 った しかし 不 衛 生 さ( 特 にお 手 洗 い)が 気 になった トイレットペーパーが 設 置 されていない 場 合 がほとんどであった そのため 日 本 からトイレットペーパーを 持 参 常 備 携 帯 していればよかった また いつでもどこでも 手 洗 いのできる 場 所 があるとは 限 らない 旅 行 用 携 帯 消 毒 スプレーも 持 参 すべきだった 4 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 今 回 の 研 修 が 最 初 で 最 後 ではなく 来 年 度 授 業 を 履 修 していなくても 参 加 資 格 があれば 是 非 再 び 中 国 へ 調 査 に 行 きたい 不 可 能 であっても 初 めて 調 査 に 向 かう 学 生 の 相 談 に 応 じた り 何 かアドバイスのできる 研 修 前 の 学 生 同 士 の 交 流 会 が 開 催 されれば 喜 んで 出 席 したい 223

226 224

227 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 (ふりがな) 氏 名 25B10033 ( 平 成 22 年 8 月 20 日 作 成 ) しおざき ゆり 塩 崎 由 梨 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1985 年 4 月 21 日 生 性 別 女 性 医 学 系 研 究 科 統 合 保 健 学 専 攻 所 属 荻 野 研 究 室 修 士 一 年 次 国 都 市 中 国 ( 青 島 烟 台 ) 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 蓬 莱 鑫 园 保 鮮 食 品 有 限 公 司 烟 台 永 昌 食 品 有 限 公 司 青 島 市 撫 順 路 蔬 菜 副 食 品 批 発 市 場 海 泰 集 団 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 一 般 農 家 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 青 岛 国 际 啤 酒 节 研 修 期 間 2010 年 8 月 7 日 ~ 2010 年 8 月 15 日 ( 9 日 間 ) 8 月 7 日 13:30 関 西 空 港 国 際 線 ロビー 集 合 16:10 関 西 空 港 発 17:20 煙 台 空 港 着 18:00 亜 細 亜 大 飯 店 着 19:00 煙 台 市 内 にて 夕 食 曲 明 椿 さんと 交 流 レストラン 街 散 策 21:40 亜 細 亜 大 飯 店 着 解 散 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 8 月 8 日 9 時 集 合 10 時 烟 台 農 業 大 学 海 岸 周 辺 など 市 街 調 査 11 時 養 馬 島 周 辺 見 学 12 時 昼 食 情 報 交 換 15 時 半 りんご 園 調 査 ( 蓬 莱 鑫 园 保 鮮 食 品 有 限 公 司 ) 19 時 半 夕 食 情 報 交 換 21 時 45 ホテル 到 着 8 月 9 日 8:30 集 合 9:00 Yantai Food And Drug Administration ( 会 議 でキャンセルに) 10:45 出 発 12:30 フンチョン 着 昼 食 情 報 交 換 会 225

228 14:30 レストラン 発 15:20 山 東 永 益 集 団 有 限 会 社 着 インタビュー 16:30 検 査 場 と 加 工 場 の 見 学 17:30 青 島 に 向 けて 出 発 19:15 青 島 大 学 着 20:00 青 島 大 学 で 夕 食 21:30 振 り 返 り 22:00 解 散 8 月 10 日 8 時 55 分 集 合 9 時 半 青 島 市 撫 順 路 蔬 菜 副 食 品 批 発 市 場 調 査 12 時 昼 食 意 見 交 換 14 時 半 ホテル 到 着 14 時 45 分 振 り 返 り 19 時 夕 食 20 時 半 調 査 報 告 振 り 返 り ~23 時 8 月 11 日 9:00 集 合 10:00 農 場 見 学 11:00 会 議 室 にてインタビュー 12:00 農 民 宅 (1)へ 移 動 昼 食 インタビュー 14:00 農 民 宅 (2)へ 移 動 インタビュー 15:00 農 民 宅 (3)へ 移 動 インタビュー 16:15 青 島 茶 畑 の 見 学 17:30 移 動 18:45 青 島 大 学 教 室 にて 振 り 返 り 20:00 教 員 学 生 に 分 かれ 夕 食 8 月 12 日 9 時 集 合 10 時 半 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 見 学 12 時 半 養 殖 海 産 物 を 扱 う 外 食 産 業 の 調 査 14 時 市 場 調 査 16 時 半 ホテル 従 業 員 に 食 品 の 安 全 についてインタビュー 19 時 夕 食 21 時 半 振 り 返 り 発 表 準 備 8 月 13 日 9 時 発 表 資 料 作 成 12 時 昼 食 13 時 発 表 資 料 作 成 続 き 14 時 研 修 中 視 察 した 方 々の 前 で 発 表 18 時 発 表 終 了 18 時 半 参 加 者 で 夕 食 情 報 交 換 会 21 時 半 解 散 226

229 8 月 14 日 9:00 ロビー 集 合 9:30 于 さんと 合 流 青 島 大 学 を 出 発 旧 市 街 地 を 観 光 12:00 昼 食 15:00 カルフールで 野 菜 の 調 査 17:00 ホテル 到 着 17:45 ホテル 出 発 バスで 移 動 ビール 祭 に 参 加 20:00 移 動 20:30 青 島 市 内 で 夕 食 23:00 ホテル 帰 着 8 月 15 日 9:20 ホテル 集 合 10:00 青 島 空 港 着 12:40 青 島 空 港 発 15:50 関 西 空 港 着 16:25 解 散 1. 烟 台 では 主 に 食 品 安 全 に 関 して 先 駆 的 な 取 り 組 みを 行 っている 会 社 を 訪 問 し 中 国 における 有 機 農 業 への 取 り 組 みや 食 品 加 工 工 場 での 衛 生 管 理 に ついて 調 査 した 具 体 的 には ヨーロッパや 東 南 アジアにリンゴを 輸 出 している 蓬 莱 鑫 园 保 鮮 食 品 有 限 公 司 を 訪 問 し リンゴの 有 機 栽 培 に 関 する 説 明 を 受 け るとともに リンゴ 園 を 見 学 した また 日 本 向 けに 冷 凍 野 菜 加 工 を 行 っている 烟 台 永 昌 食 品 有 限 公 司 を 訪 問 し 会 社 の 概 要 や 食 品 安 全 に 関 する 現 状 および 意 識 の 調 査 を 行 い さらに 衛 生 管 理 された 加 工 工 場 内 の 見 学 を 行 った 2. 青 島 では 食 品 の 流 通 段 階 の 中 国 の 現 状 を 調 査 するため 青 島 最 大 の 市 場 である 青 島 市 撫 順 路 蔬 菜 副 食 品 批 発 市 場 へ 行 き 実 際 の 取 引 の 様 子 を 調 査 するとともに 販 売 側 消 費 側 の 両 者 から 食 品 安 全 についての 聞 き 取 り 調 査 を 行 った 続 いて 食 品 の 生 産 段 階 での 現 状 および 新 たな 取 り 組 みを 調 査 するた め 海 泰 集 団 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 を 訪 問 し 施 設 内 の 見 学 や 会 社 設 立 の 経 緯 地 域 に 対 する 会 社 の 役 割 等 を 概 説 いただいた さらに 食 品 安 全 や 地 域 の 農 民 との 関 係 性 などについて 質 疑 応 答 の 形 で 調 査 した また 地 元 農 民 の 一 般 的 な 食 習 慣 や 食 に 対 する 意 識 調 査 を 目 的 とした 情 報 交 換 会 にて 農 民 からの 聞 き 取 り 調 査 を 行 った 青 岛 国 际 啤 酒 节 では 国 際 的 な 食 に 関 するイベントにおける 衛 生 管 理 状 態 を 調 査 するとと もに 来 場 した 一 般 市 民 観 光 客 に 食 の 安 全 安 心 に 関 する 意 識 調 査 を 行 った 3. 青 島 大 学 において 今 回 の 調 査 にご 協 力 いただいた 青 島 大 学 化 学 化 工 環 境 学 院 徐 紹 輝 教 授 海 泰 集 団 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 の 方 に 来 ていただき 今 回 の 調 査 の 報 告 会 意 見 交 換 会 を 開 催 した 今 回 の 調 査 から 考 えた 中 国 における 食 の 安 全 や 農 業 漁 業 のあり 方 地 域 活 性 化 に 関 して 評 価 できる 点 や 問 題 と 思 われる 点 改 善 案 などを 報 告 し 意 見 交 換 を 行 った 227

230 誰 がそれをするのか? 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくだ さい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いませ ん) アイデアを 出 すのは 誰 でもできるかもしれない できないとしても 先 にしている 人 や 国 の 真 似 をすればできるからだ しかし 生 産 物 の 加 工 など 工 夫 をする 事 新 しい 方 法 を 取 り 入 れる 事 の 間 には 隔 たりがあると 分 かった 品 質 のよい 野 菜 を 作 り モデル 地 区 として 地 域 の 農 村 の 発 展 を 担 っている 所 で さえも 先 進 的 な 手 段 に 踏 み 込 むのには 勇 気 と 人 材 資 本 がいる 誰 がそれをするのかという 主 体 性 そこから 発 生 する 責 任 というものに 私 は 驚 かされた 近 年 日 本 を 省 みても 学 生 は 受 身 になっており 授 業 においても 質 問 は?と 聞 かれても 指 をさされない 限 りなかなか 発 言 に 至 らない この 消 極 的 な 態 度 と 主 体 性 のなさに 中 国 の 現 状 から 日 本 は 学 ぶ 所 が 多 いと 思 う 中 国 は 著 作 権 が 保 護 されていない 製 品 が 多 いが 私 はよい 面 もあると 思 う 特 に 子 供 の 言 語 を 習 得 していく 姿 に 似 ていると 思 う 何 でも 質 はおいといて 自 分 が 受 けたままの 姿 として 自 分 でも 真 似 て 実 践 してみる そこには 恥 じらいなど はなく 自 分 が 生 き 残 っていく 術 だと 認 識 しているし 個 々に 積 極 性 がある ただ そこには 言 語 と 子 供 の 習 得 と 違 い 保 護 されなければいけない 権 利 が 数 多 く あるのだが 今 回 の 研 修 で 中 国 の 改 善 点 と 日 本 の 今 後 の 学 ぶべき 所 が 再 発 見 できたの で 自 分 の 学 びとして 大 きい 経 験 だったと 思 う 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか 訪 問 先 の 言 語 を 話 せる 方 が 指 導 者 学 生 にそれぞれ 一 人 ずついたこと 母 国 語 以 外 の 言 語 の 大 切 さを 学 んだ 言 語 のみならず 文 化 背 景 が 違 う 人 同 士 のコミュニケーションについて 考 えさせられた 専 門 だけでなく 包 括 的 に 知 識 やスキルを 養 うことが 求 められていると 感 じた アンケート 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 自 身 が 朝 型 の 人 間 のため 夜 が 遅 いこと レストランの 飲 料 水 が 日 本 と 違 い 臭 いや 味 が 飲 みづらいこと 手 洗 い 場 が 不 衛 生 廃 棄 ガスや 粉 塵 などで 空 気 が 汚 れていると 感 じた ホテルの 掃 除 が 煩 雑 タクシーでのやりとりが 言 語 が 通 じない お 酒 を 飲 む 人 は 飲 まない 人 に 配 慮 してほしい 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 治 安 はそれほど 悪 いとは 思 わなかった 学 生 と 指 導 者 が 常 に 行 動 を 共 にするので 良 かったと 思 う 4 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください このプログラムに 参 加 できたことは 自 分 にとって 大 きな 発 見 と 今 後 の 課 題 になった 来 年 からも 同 内 容 のプログラムがあるならば 是 非 参 加 してみたいと 思 う 228

231 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 21A09070 ( 平 成 21 年 9 月 4 日 作 成 ) (ふりがな) 氏 名 ちょう がん 張 岩 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1984 年 11 月 28 日 生 性 別 女 人 間 科 学 研 究 科 学 部 所 属 人 間 科 学 専 攻 辻 研 究 室 修 士 2 年 次 国 都 市 中 国 煙 台 市 青 島 市 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 1) 蓬 莱 鑫 园 保 鮮 食 品 有 限 公 司 2) 烟 台 永 昌 食 品 有 限 公 司 3) 青 島 市 撫 順 路 蔬 菜 副 食 品 批 発 市 場 4) 海 泰 集 団 青 島 市 蔬 菜 科 技 示 苑 園 5) 一 般 農 家 6) 神 湯 淘 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 苑 基 地 7) 青 岛 国 际 啤 酒 节 研 修 期 間 2010 年 8 月 7 日 ~ 2010 年 8 月 15 日 ( 9 日 間 ) 8 月 7 日 13:30 関 西 空 港 国 際 線 ロビー 集 合 16:10 関 西 空 港 発 17:20 煙 台 空 港 着 18:00 亜 細 亜 大 飯 店 着 19:00 煙 台 市 内 にて 食 事 曲 明 椿 さんと 交 流 レストラン 街 散 策 スーパーにて 買 い 物 21:40 亜 細 亜 大 飯 店 着 解 散 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 8 月 8 日 9:00 集 合 9:30 電 化 製 品 店 10:00 煙 台 大 学 中 国 農 業 大 学 煙 台 キャンパス 海 岸 周 辺 など 市 街 調 査 11:30 養 馬 島 周 辺 見 学 12:00 昼 食 情 報 交 換 15:30~18:00 りんご 園 調 査 ( 蓬 莱 鑫 園 保 鮮 食 品 有 限 公 司 ) 19:30 夕 食 情 報 交 換 21:45 ホテル 到 着 8 月 9 日 8:30 ホテルのロビー 集 合 9:00 煙 台 市 食 品 薬 品 監 督 管 理 局 ( 会 議 が 終 了 するのを 入 口 前 で 待 機 したが 会 議 が 長 引 くためキャンセルに) 10:45 出 発 12:30 フンチョン 凰 城 着 レストランで 食 事 229

232 14:30 レストラン 発 15:20 山 東 永 益 集 団 有 限 会 社 着 インタビュー 16:30~17:15 検 査 場 と 加 工 場 の 見 学 17:30 青 島 に 向 けて 出 発 19:15 青 島 大 学 着 20:00~21:30 青 島 大 学 で 夕 食 ( 孫 さんと 彼 の 友 人 2 人 も 参 加 ) 21:30~22:00 ミーティング 解 散 8 月 10 日 8:55 集 合 9:30~11:30 青 島 市 撫 順 路 蔬 菜 副 食 品 批 友 市 場 調 査 12:00 昼 食 意 見 交 換 14:30 ホテル 到 着 14:45~18:30 振 り 返 り 19:00 夕 食 20:30~23:00 調 査 報 告 振 り 返 り 8 月 11 日 9:00 ロビー 集 合 10:00 農 場 見 学 11:00 会 議 室 にてインタビュー 12:00 農 民 宅 (1)へ 移 動 昼 食 インタビュー 14:00 農 民 宅 (2)へ 移 動 インタビュー 15:00 農 民 宅 (3)へ 移 動 インタビュー 16:15 青 島 鳌 福 茶 場 茶 畑 の 見 学 17:30 移 動 18:45 青 島 大 学 教 室 にて 振 り 返 り 20:00 教 員 学 生 に 分 かれ 自 由 行 動 で 夕 食 買 い 物 8 月 12 日 9:00 ホテルのロビー 集 合 10:00~13:30 神 湯 沟 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 範 基 地 ( 即 墨 市 ) 調 査 13:30 昼 食 意 見 交 換 14:30 神 湯 溝 村 から 出 発 15:00~16:00 市 場 調 査 ( 海 鮮 屋 台 ) インタビュー 16:40 ホテル 到 着 17:00~18:00 ホテルのロビーにて 周 辺 の 消 費 者 達 と 座 談 会 18:00~19:00 振 り 返 り 翌 日 の 発 表 の 準 備 19:00 夕 食 意 見 交 換 21:00~23:00 翌 日 の 発 表 の 準 備 8 月 13 日 9:00~12:00 ホテルの 会 議 室 にて 発 表 の 準 備 12:00 昼 食 意 見 交 換 13:00~14:00 ホテルの 会 議 室 にて 発 表 の 準 備 14:00~18:00 調 査 報 告 ワークショップ 18:30~21:00 夕 食 情 報 交 換 会 8 月 14 日 9:00 ロビー 集 合 9:30 于 さんと 合 流 青 島 大 学 を 出 発 旧 市 街 地 を 観 光 12:00 市 内 のショッピングモールで 昼 食 買 い 物 15:00 カルフールで 野 菜 の 調 査 買 い 物 17:00 ホテル 到 着 230

233 17:45 ホテル 出 発 バスで 移 動 ビール 祭 に 参 加 20:00 移 動 20:30 青 島 市 内 で 夕 食 23:30 ホテル 帰 着 8 月 15 日 9:20 宿 泊 先 発 10:00 青 島 空 港 着 12:40 青 島 空 港 発 15:50 関 西 空 港 着 16:25 解 散 今 回 の 研 修 することによって 自 分 が 非 常 に 成 長 しました 思 い 出 もいっぱいあり ます まず さまざまな 機 関 を 訪 問 することによって 長 い 間 に 帰 国 しなかった 私 によっ ては 現 在 で 行 われた 政 策 などが 非 常 に 勉 強 になりました そして 日 本 人 の 学 生 と 一 緒 に 調 査 や 議 論 を 行 い 自 分 が 今 まで 気 づかなかったこ とに 気 を 配 るようになり 中 国 と 日 本 のそれぞれの 特 徴 などを 再 発 見 しました 比 較 社 会 学 を 専 攻 している 私 にとって 今 後 の 勉 強 に 非 常 に 役 に 立 ちました また 自 分 がかなり 勉 強 不 足 と 感 じました 簡 単 の 通 訳 をやりましたが やっぱり まだ 十 分 間 に 合 わない 自 分 が 言 いたいことを 伝 えられない 時 が 何 回 ありました 今 回 本 当 に 思 先 生 の 言 語 力 と 記 憶 力 に 驚 いたので 非 常 に 励 まされました 今 後 の 勉 強 でも 仕 事 でも 日 中 両 国 の 橋 渡 しになりたい 私 は 倍 以 上 努 力 しなければならないと 実 感 しました 最 後 に 今 回 しか 出 来 ないこと 非 常 に 貴 重 な 思 い 出 になる 写 真 です 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 ん だこと 感 じたこ と 等 を 自 由 に 記 入 してください 写 真 などを 盛 り 込 ん でも 構 いません) 1) 冷 凍 食 品 工 場 の 作 業 現 場 ( 普 段 個 人 的 に 絶 対 入 られな い 場 所 に 今 回 見 学 されてい ただきまして 非 常 に 貴 重 な 思 い 出 になると 思 います 特 に 皆 さん 白 衣 の 姿 が 非 常 に かっこいいです^^) 2) 一 般 家 庭 訪 問 ( 一 般 の 農 民 達 の 家 を 訪 問 することは 自 分 の 子 供 時 代 を 思 い 出 せまして 農 民 の 素 朴 さや 大 家 族 の 暖 かさ を 再 体 験 した 日 本 人 の 学 生 さん 達 に 中 国 の 家 族 の 絆 をしてもらい 非 常 にいい 交 流 であると 思 います ) 231

234 3) かっこいいチーム (7 人 のチームがちょうどよく て 動 きやすいし 先 生 と 学 生 のバランスもよかったと 思 いま す 特 に 今 回 の 調 査 を 通 じ て 皆 非 常 に 仲 良 くなりました 調 査 中 疲 れと 感 じなかったで す 今 度 もこのような 交 流 なチ ャンスを 望 んでいます ) 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか 1) 先 生 達 は 事 前 の 準 備 が 非 常 によかったと 思 います まず 工 場 市 場 外 食 産 業 漁 村 工 場 長 管 理 者 農 民 中 間 層 など 幅 広 く 調 査 とインタビューができまし て 非 常 によかったです また 限 られている 短 時 間 でいろんなところにインタビュー ができまして 非 常 によかったです 例 えば 8/11 日 に 一 日 中 四 か 所 でインタビュ ーができました 2) 向 こうの 大 学 と 工 場 の 人 たちに 非 常 に 協 力 してくださったと 思 います 交 通 が 非 常 に 不 便 な 中 国 で 車 を 用 意 してくださいまして 調 査 が 思 った 以 上 うまくできる ようになったと 思 います 3) 発 表 の 前 に 先 生 達 の 協 力 のおかげ 様 で 非 常 にいい 発 表 できまして 漁 村 とも モデル 地 域 青 島 大 学 との 交 流 がもうしあげました 時 感 動 しました アンケート 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか 特 にありません ただ 宿 泊 費 が 自 己 負 担 なので ホテル 代 がちょっと 高 いと 感 じまし た 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 中 国 には 治 安 が 悪 いところがあるが 訪 問 した 地 域 は 比 較 的 に 治 安 がよいところで あると 思 います また 公 的 な 交 通 機 関 を 利 用 しなかったで 車 で 移 動 したので 非 常 に 安 全 でした 4 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 1) 三 田 先 生 に 誘 われて 参 加 しました このプログラムを 早 めにわかったらいいと 思 います 非 常 にいいプログラムであると 思 いますが もっと 多 く 学 生 さんが 参 加 で きればいいと 思 います 2)バスなど 公 的 な 交 通 機 関 汽 車 などで 移 動 するなら たぶんもっと 中 国 の 一 般 的 な 生 活 状 態 を 実 感 できるかもしれないと 思 います 232

235 組 織 的 な 大 学 院 教 育 改 革 推 進 プログラム 健 康 環 境 リスクマネージメント 専 門 家 育 成 応 用 環 境 生 物 学 特 別 講 義 海 外 研 修 プログラム 海 外 研 修 報 告 書 学 籍 番 号 21B10007 ( 平 成 22 年 9 月 13 日 作 成 ) (ふりがな) 氏 名 てしま 手 島 まみこ 麻 実 子 生 年 月 日 ( 西 暦 ) 1986 年 11 月 26 日 生 性 別 女 人 間 科 学 研 究 科 グローバル 人 間 学 専 攻 所 属 国 際 社 会 開 発 論 博 士 前 期 課 程 1 年 次 国 都 市 中 国 煙 台 青 島 研 修 先 主 な 訪 問 機 関 蓬 莱 鑫 園 保 鮮 食 品 有 限 公 司 ( 煙 台 市 食 品 薬 品 監 督 管 理 局 ) 山 東 永 益 集 団 有 限 会 社 青 島 大 学 青 島 市 撫 順 路 蔬 菜 副 食 品 批 友 市 場 農 民 宅 青 島 鳌 福 茶 場 神 湯 沟 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 範 基 地 ( 即 墨 市 ) 海 鮮 市 場 旧 市 街 地 青 島 ビール 祭 研 修 期 間 2010 年 8 月 7 日 ~ 2010 年 8 月 15 日 ( 9 日 間 ) 研 修 内 容 及 び その 他 活 動 内 容 8 月 7 日 13:30 関 西 空 港 国 際 線 ロビー 集 合 16:10 関 西 空 港 発 17:20 煙 台 空 港 着 18:00 亜 細 亜 大 飯 店 着 19:00 煙 台 市 内 にて 食 事 曲 明 椿 さんと 交 流 レストラン 街 散 策 スーパーにて 買 い 物 21:40 亜 細 亜 大 飯 店 着 解 散 8 月 8 日 9 時 集 合 (9 時 半 電 化 製 品 店 ) 10 時 エンタイ( 煙 台 ) 農 業 大 学 ( 煙 台 大 学 中 国 農 業 大 学 煙 台 キャンパス) 海 岸 周 辺 など 市 街 調 査 11 時 養 馬 島 周 辺 見 学 12 時 昼 食 情 報 交 換 15 時 半 りんご 園 調 査 ( 蓬 莱 鑫 園 保 鮮 食 品 有 限 公 司 ) ~18 時 233

236 19 時 半 夕 食 情 報 交 換 21 時 45 ホテル 到 着 8 月 9 日 8:30 ホテルのロビー 集 合 9:00 Yantai Food And Drug Administration 煙 台 市 食 品 薬 品 監 督 管 理 局 ( 会 議 が 終 了 するのを 入 口 前 で 待 機 したが 会 議 が 長 引 くためキャンセルに) 10:45 出 発 12:30 凰 城 着 レストランで 食 事 14:30 レストラン 発 15:20 山 東 永 益 集 団 有 限 会 社 着 インタビュー 16:30~ 17:15 検 査 場 と 加 工 場 の 見 学 17:30 青 島 に 向 けて 出 発 19:15 青 島 大 学 着 20:00~ 21:30 青 島 大 学 で 夕 食 ( 孫 さんと 彼 の 友 人 2 人 も 参 加 ) 21:30~ 22:00 ミーティング 解 散 8 月 10 日 8 時 55 分 集 合 9 時 半 青 島 市 撫 順 路 蔬 菜 副 食 品 批 友 市 場 調 査 ~11 時 半 12 時 昼 食 意 見 交 換 14 時 半 ホテル 到 着 14 時 45 分 振 り 返 り ~18 時 半 19 時 夕 食 20 時 半 調 査 報 告 振 り 返 り ~23 時 8 月 11 日 9:00 ロビー 集 合 10:00 農 場 見 学 11:00 会 議 室 にてインタビュー 12:00 農 民 宅 (1)へ 移 動 昼 食 インタビュー 14:00 農 民 宅 (2)へ 移 動 インタビュー 15:00 農 民 宅 (3)へ 移 動 インタビュー 16:15 青 島 鳌 福 茶 場 茶 畑 の 見 学 17:30 移 動 18:45 青 島 大 学 教 室 にて 振 り 返 り 20:00 教 員 学 生 に 分 かれ 自 由 行 動 で 夕 食 買 い 物 8 月 12 日 9:00 ホテルのロビー 集 合 10:00~13:30 神 湯 沟 村 漁 業 合 作 社 養 殖 示 範 基 地 ( 即 墨 市 ) 調 査 13:30 昼 食 意 見 交 換 234

237 14:30 神 湯 溝 村 から 出 発 15:00~16:00 市 場 調 査 ( 海 鮮 屋 台 ) インタビュー 16:40 ホテル 到 着 17:00~18:00 ホテルのロビーにて 周 辺 の 消 費 者 達 と 座 談 会 18:00~19:00 振 り 返 り 翌 日 の 発 表 の 準 備 19:00 夕 食 意 見 交 換 21:00~23:00 翌 日 の 発 表 の 準 備 8 月 13 日 9:00~12:00 ホテルの 会 議 室 にて 発 表 の 準 備 12:00 昼 食 意 見 交 換 13:00~14:00 ホテルの 会 議 室 にて 発 表 の 準 備 14:00~18:00 調 査 報 告 ワークショップ 18:30~21:00 夕 食 情 報 交 換 会 8 月 14 日 9:00 ロビー 集 合 9:30 于 さんと 合 流 青 島 大 学 を 出 発 旧 市 街 地 を 観 光 12:00 市 内 のショッピングモールで 昼 食 買 い 物 15:00 カルフールで 野 菜 の 調 査 買 い 物 17:00 ホテル 到 着 17:45 ホテル 出 発 バスで 移 動 ビール 祭 に 参 加 20:00 移 動 20:30 青 島 市 内 で 夕 食 23:30 ホテル 帰 着 海 外 研 修 エッセイ (この 研 修 で 学 んだ こと 感 じたこと 等 を 自 由 に 記 入 してくだ さい 写 真 などを 盛 り 込 んでも 構 いませ ん) 8 月 15 日 9:20 宿 泊 先 発 10:00 青 島 空 港 着 12:40 青 島 空 港 発 15:50 関 西 空 港 着 16:25 解 散 中 国 人 と 日 本 人 の 感 覚 の 違 い 1 商 品 サービスに 対 する 基 準 の 違 い 中 国 人 に 比 べて 日 本 人 の 求 める 基 準 はかなり 高 い 薬 品 の 濃 度 など 健 康 への 影 響 に 直 接 関 係 のある 要 素 のみならず 大 きさや キズの 有 無 等 見 た 目 も 評 価 基 準 となっていることが 分 かった また この 基 準 は 世 界 でも 特 に 高 いそ うで 欧 米 の 基 準 よりもはるかに 厳 しいそうだ そのため 中 国 の 輸 出 業 者 もヨ ーロッパ 向 けと 日 本 向 けの 商 品 の 基 準 を 別 々に 設 定 している 食 料 自 給 率 の 低 さが 危 ぶまれる 日 本 で 今 後 もこのような 厳 しい 基 準 を 要 求 し 続 けるのは 自 分 たちの 首 を 絞 めることになるのではないだろうかと 感 じた 2 物 事 に 対 する 取 り 組 み 方 の 違 い 地 道 にコツコツと 取 り 組 むことはあまり 好 まれず 一 攫 千 金 を 狙 っているとこ ろがある それを 感 じたのは 最 後 の 調 査 報 告 の 発 表 会 でのことだ 神 湯 溝 村 に 対 する 提 案 として 余 った 貝 殻 の 有 効 活 用 を 勧 めたところ それには 大 規 模 に 処 理 する 機 械 などが 必 要 だ しかし 私 たちにはそのための 資 金 がない と の 返 答 があった これに 対 して 私 たちは はじめは 機 械 を 使 わず 手 作 業 で も 良 いので 自 分 たちの 出 来 る 範 囲 で 少 しずつやっていくことも 大 切 ではないだろ うか と 言 葉 を 返 した すると 彼 らも 納 得 してくれたようで 今 後 の 実 行 していき 235

238 たいと 言 ってくれた また 青 島 大 学 の 先 生 もこのような 日 本 人 独 特 の 小 さなこ とからこつこつと 積 み 上 げる という 考 え 方 はとても 大 切 なことだとご 評 価 いただ いた 中 国 人 の 仲 間 意 識 家 族 の 絆 の 強 さ 調 査 に 協 力 して 下 さった 方 たちは 食 事 の 時 には ほぼ 毎 回 友 人 を 連 れてき てくれた 調 査 には 直 接 関 係 がある 訳 ではないが とにかくたくさんの 友 人 を 連 れて 招 き 入 れることが 彼 らにとっての 歓 迎 の 気 持 ちの 示 し 方 なのだそうだ こ のような 友 人 関 係 は 仕 事 上 の 付 き 合 いにも 深 く 関 係 し 大 事 なことを 決 める 時 もお 酒 を 飲 みながら 話 し 合 うことが 多 いそうだ 個 人 的 に 山 東 省 では 多 くの 中 年 男 性 のおなかが 出 ていることに 疑 問 を 感 じていたのだが その 謎 がここで 解 けたような 気 がする また 家 族 の 絆 も 実 感 した ホテルで 働 く 女 性 従 業 員 方 々へのインタビュー で 小 さな 子 供 のいる 家 庭 では ほぼすべての 家 庭 で 子 供 が 祖 父 祖 母 によっ て 面 倒 をみられていることが 分 かった そのため 中 国 では 両 親 の 共 働 きがと ても 多 い また 反 対 に 年 金 生 活 をしている 高 齢 者 たちも 年 金 による 収 入 は 日 本 に 比 べ 少 ないが 子 供 たちとの 同 居 によって 生 活 は 安 定 しているように 見 え た 多 世 代 が 共 に 暮 らす 家 族 構 造 によって 日 本 では 失 われてしまった 家 族 の 絆 が 今 も 中 国 の 人 々の 生 活 を 支 えていることが 感 じられた 236

239 1 本 グラムに 参 加 して 特 に 良 かった 点 は 何 ですか 市 場 の 現 状 や 農 家 の 暮 らしなど 通 常 の 観 光 では 観 ることのできない 裏 側 を 知 れたこと 異 なる 分 野 を 専 門 にした 学 生 が 集 まったことにより いろいろな 角 度 から 亜 プ ロ チができたこと 2 研 修 中 に 何 か 困 ったことがありましたか いろいろなハプニングはあったが みなさんのおかげで 特 別 に 困 ったことはなか った アンケート 3 訪 問 国 の 治 安 などはどうでしたか また 留 意 すべきと 思 う 点 がありますか 安 全 だった 危 険 を 感 じた 状 況 は 特 になかった タクシーの 運 転 は 荒 かった 4 本 プログラムに 対 する 意 見 要 望 などがあれば 記 述 してください 来 年 も ぜひ 参 加 したい 今 回 行 った 提 案 等 が 生 かされているかを 確 かめるた めに できれば 同 じ 場 所 にもう 一 度 行 きたい 237

240 資 料 6: 平 成 22 年 度 活 動 成 果 パンフレット 238

241 大 学 院 ~ 食 と 環 境 の 安 全 安 心 の 確 保 及 び 感 染 症 予 防 に 貢 献 できる 高 度 薬 学 専 門 家 育 成 プログラム~ OSAKA UNIVERSITY 大 阪 大 学 大 学 院 薬 学 研 究 科 グローバルコラボレーションセンター 239

242 プログラム概要 大阪大学では教養 デザイン力 国際性の3つの教育理念により社会が求める幅広い分 野の知識と柔軟な思考力を持った人材の育成を目指しています 大阪大学の3つの教育理念 教養 市民の信頼を得られる社会的教養 判断力の育成 デザイン力 自由なイマジネーション 横断的な構想力の育成 国際性 異なる文化とのコミュニケーション能力の育成 これからの薬学に求められる人材育成教育 健康を総合的に科学する薬学において 健康 に対する社会的ニーズの急速な多様化に応え て 真に健康の維持 増進に貢献できる人材を輩出するためには 毒性学 予防薬学である 衛生化学や公衆衛生学 さらには分析化学を基盤とする環境薬学教育の高度化 実質化と 国際的 学際的なコミュニケーション力の養成を図ることにより 食と環境の安全 安心 の確保 及び 感染症の的確な予防 を主導し 健康被害を未然に防ぐことができる人材 即ち 健康環境リスクマネージメントの高度専門家 を育成する必要があります 本プログラムにおける学内外の機関 組織との連携による教育体制 薬学研究科及びGLOCOLを中心として 学内外の機関との教育研体制を基盤として 密な連 携によって 下記のような環境薬学教育の高度化 実質化及び国際化を図るプログラムを実 施し 健康環境リスクマネージメントの高度専門家 の育成を行っています 有害物質の高感度解析に関する専門的な知識 技能の修得を目 的とする大学院教育科目の開講 病原微生物の高感度解析に関する専門的な知識 技能の修得を 目的とする大学院教育科目の開講 国際的かつ学際的視点に立った課題探究能力及び問題解決能力 の養成を目的とするグループ演習 国際的かつ学際的視点に立った情報収集 解析能力及びリスク コミュニケーション能力の養成を目的とする海外調査研修及び 海外招聘研究員との合同研修 自立的研究企画能力及び遂行能力の養成を目的とする学生提案 型課題研究の支援 国際的競争力とコミュニケーション能力の養成を目的とする国 際シンポジウム及び学生フォーラムの開催 240

243 海外交流プログラム 本プログラムでは グローバルな視点を持った健康環境健康環境リスクマネージメ ント専門家を育成することを目的に タイ ベトナム 中国の海外拠点と連携して 大学院生の海外研修プログラムを実施し 健康環境リスク に関する現地調査 国際交流を行っています 平成22年度の海外研修の概要 参加人数 テーマ 主な訪問先 タイ ベトナム 中国 7名 5名 4名 HIV/AIDS を 中 心 と し た 感染症に対するタイと日 本の取り組みの比較調査 ベ ト ナ ム の 食 と 薬 ベトナムを例に途上国 の 健康環境リスク に関 する諸事情 マネージメ ントについて理解 考察 する グローバル化の時代にお ける食品の安全 安心を 取り巻く現状 食の生 産 流通 消費に関する 質的 量的調査と分析 マヒドン大学 マヒドン大附属病院 Wat Prabat Namp RCC-ERI 他 タイビン医科大学 農村地域の一般家庭 ビンディエン卸売市場 国立栄養院 他 青島大学 食品加工会社 農業モデル地区 海産物養殖場 他 研修風景 AIDSホスピス(寺院)の見学 農村地域の市場視察 訪問先での研修成果発表会 研修紹介HP 241

244 海外交流プログラム in タイ 2010年9月19日 25日 1日目 2日目 バンコク到着 GLOCOLバンコクセミナー参加 バンに荷物を積んで バンコク市街地へ出発 タイの感染症状況 対策についての講演を聞きました 大阪大学バンコク教育研究センターにも訪問しました マヒドン大学薬学部訪問 市街地を走るBTS 車体が派手です 時間帯によって大渋滞 が起こります バンコクは想像以上に 都会でした 大学前で記念撮影 英語での自己紹介は緊張しました 3日目 4日目 AIDSホスピス寺院 Wat Prabat Namp 訪問 タイ感染症共同研究センター RCC-ERI 訪問 ボランティアの方にお話を伺いました 研究所の概要や研究内容のお話を伺い 研究室の案内もして 頂きました 見慣れた実験器具がたくさんありました 単身患者さん用の住居 日本とタイの学生でHIVに ついて議論しました 仏像などが敷地内の至る ところにありました 啓蒙のためご遺体が展示 AIDSで亡くなられた方のお骨 がお堂に収められていました されていました 開放的な研究所の食堂で昼食 を食べました Pharmaceutical research and Manufactures Association PReMA 訪問 医薬品の流通やタイの保健 医療制度について話を聞きました 242

245 海外交流プログラム in タイ 2010年9月19日 25日 5日目 6日目 バンコク市内観光 マヒドン大学附属病院訪問 大学病院の外観 AIDS治療についての講義 病院内の研究室でAIDSのテーラーメイド治療についての 研究を見学しました 薬学部附属の薬局で薬を 購入しました 仏教が人々の生活と密接に関わっていることを感じました 日本と比較して すべてが金ピカであることに驚きました 調剤室にもお邪魔しました マヒドン大学の学生との交流も深めることができた研修 となりました バンコクの風景 タイ料理の数々 トムヤムクンならぬ お米でできた麺の トムヤムオムレツ 焼きそば 肉団子のスープと 炒め物 雷魚のから揚げ こっちを見てます 焼き飯 街の風景 トムヤムクン ココナッツミルクを使ったデザート 街の至る所に王室の方 の写真がありました 国民の足 トゥクトゥク お坊さんのため の病院 タイのドナルドは 合掌しています タイ研修に参加して 人間科学研究科 博士前期課程1年 十田 麻衣 実際にタイに訪問して 政府の積極的なエイズ対策の取り組みに改めて驚か されました 中でも最も驚いたことは メディアを介しての啓蒙活動がさか んである背景には歴史的な政策が絡んでいるということです その国のイン フラ状況や宗教観 生活観などに見合った活動をしなければ 活動は根付か ず成果もあがらないのだなということを身をもって実感できました また他の研究科の学生やマヒドンの学生と議論を交わせたことで 国際協力 に関する新たな視点が発見できてとても勉強になりました この研修を通し てできたマヒドンの学生との繋がりをこれからも大切にしていきたいです 243 街角の食堂 南国フルーツ リッチな青果店

246 海外交流プログラム in ベトナム 1日目 2010年9月4日 11日 2日目 食教育プログラム見学 ハノイ到着 ニンビンへ移動 バンに荷物を積んでニンビンへ出発 南北に走る唯一の線路 栄養工作員による乳幼児検診と栄養指導の様子を見学しました 国立薬料院植物園見学 薬料院の役割や研究についてお話を聞 いた後 植物園を見学しました タイビンへ移動 タイビン医科大学訪問 良薬は口に苦し?! 大学の概要や研修プログラム 調査に使う簡易試薬キット についての講義がありました ベトナムの風景 ベトナム料理の数々 香草がたくさん出て きます ヤギのお肉がよく 食べられています フォー タイビンの風景 豚の血を塩水で 固めたもの 3日目 市場には生きた鶏が 売られていました パンの路上販売 タイビン医科大学の 下校風景 4日目 家庭薬用植物菜園の見学と調査 市場訪問と禁止食品添加物の検査 鶏の運搬 村の市場で食品サンプルを入手しました 自宅で薬用植物を栽培し利用されているお宅を訪問し 菜園 を見学するとともに 伝統的な利用法について調査しました 練り物に含まれるボラックスを簡易キットで検査しました 村の保健センターには薬草園がある一方で西洋医薬品も使われていました 一般家庭での聞き取り調査 4ヶ国 ベトナム 日本 ラオス カンボジア 学生の集い 飼われている豚 食品添加物や家畜用の抗生剤について調査しました 沢山の人が集ま りました タイビン医科大学での講義と自己紹介 午後は講義を受け 夕方には多くの学生の前で自己紹介しました 244 市街地を走るBTS 車体が派手です 各国の民族舞踊や歌が披露されました 我々は空手の演武と阿波踊りを披露しました

247 海外交流プログラム in ベトナム 5日目 2010年9月4日 11日 6日目 国立栄養院 国立薬料院訪問 水質調査 一般家庭で使用されている水のヒ素濃度を調査しました 国立栄養院には診療所と研究所が 国立栄養院にはGLOCOL オフィスがあります 併設されていました ハノイではたくさんのバイクが走っていました 見慣れたチェーン店もたくさんありました 保健センターにも調査を聞きつけた村人が水を持って来られました タイビン医科大学での最終講義 ホーチミンへ移動 卸売市場見学 飛行機で半日の滞 在となったハノイ からホーチミンへ と移動しました 4日間お世話になったタイビン医科大学で 最終講義を受け ました タイビン医科大学のご協力のおかげで 一般家庭へ の訪問という貴重な経験ができました ハノイへ移動 卸売市場の概要 を伺いました 7日目 深夜の卸売市場はたくさんの人が検査 や販売準備に追われていました 8日目 ホーチミン市公衆衛生医療院訪問 帰国 全員無事に帰国し 充実した ベトナム研修となりました 研究所の概要を伺いました 外には変わった形に剪定さ れた木がたくさんありました ベトナム研修に参加して 研究所には最新の機器も揃っていました 目下の課題は人 材の育成ということでした 人間科学研究科 博士前期課程1年 岸本 紗也加 ホーチミン市街地の調査 タイビン医科大学での学生の集いで熱烈な歓迎 を受け 感動しました 日本文化の紹介後 歌や踊りの話で盛り上がり 現地の学生さんたちとの距離がぐんと近くなり ました 伝統医薬品のお店 路上飲食店の裏側 ベトナムでは3人乗り は当たり前のようです 245

248 海外交流プログラム in 中国 2010年8月7日 15日 1日目 2日目 烟台郊外の調査 烟台到着 市街地の調査 烟台空港 タクシーのスピード には驚きました 漁村だった地域が急激に開発され ビル街や大学になっています 日本の飲食店も ありました 路上で水着が販売 されていました 有機農法のリンゴ園見学 日本では見たことの 屋台スタイルのレストラン すぐ向 ないサイズで油が かいのゴミ捨て場にはゴミが溢れて 売っていました いました ヨーロッパの基準を守って有機リンゴを栽培 しているリンゴ園でお話を伺いました EUROPE GAP の認定証 中国の風景 中国の珍しい料理の数々 烟台の風景 昆虫料理にも挑戦 ナマコも良く食べ 海腸 イカのよ イソギンチャク しました られていました うな食感でした 料理 3日目 食べきれない程の 大型電気店もあり 料理が並びます ました 海水浴場には 大勢の人が来 ていました ヘルメット着用 の人はほぼいま せんでした 4日目 烟台市内での調査 卸売市場での調査 たくさんの人に食品安全に関するお話を伺いました 食品加工会社の見学 日本に輸出しているため 衛生管理が徹底されていました 業者から一般消費者までが買い物に来る市場は活気が溢れて いました 一方で 衛生管理に不安を感じました 振り返り 野菜のカットなどが手作業で行われており 日本の食がこの ような中国の人達の手に支えられていることを感じました 青島へ移動 ここまでの研修で感じたことや気付いたことをみんなで発表 246 し合い まとめました

249 海外交流プログラム in 中国 2010年8月7日 15日 5日目 6日目 海産養殖場の見学 農業モデル地区の見学 有機野菜や外来野菜の栽培研究と生産販売している農業モ デル地区を見学し 取り組みについて話を伺いました 村民の出資で設立された海産養殖場を訪問し 会社の成り 立ちや衛生管理などについて話を伺いました 海産物の路上販売店での聞き取り調査 一般家庭訪問 聞き取り調査 店主の方に鮮度管理について話を聞きました 大学職員の方への聞き取り調査 3軒のお宅を訪問し 家庭料理を振舞っていただいたり お茶園を見学したりしながら食 生活について調査しました 所謂中流階級の方々と食の安全について意見交換しました 7日目 8日目 研修成果発表会の準備 大型スーパーの調査 モデル地区の有機野菜は その他の野菜と比べて高級感を出 した形で販売されていました 有機食品コーナーも充実して おり 食の安全に対する意識の高まりを感じました 青島国際ビール祭の見学 午後の発表会に向けて 前日の夜から全員で協力して準備 を進め 発表資料を完成させました 研修成果発表会 海外メーカーも多く出店しており食のグローバル化を感じました 9日目 帰国 過密スケジュールでしたが 現 地の学生とも交流することがで き 充実した研修になりました また 日本の食のあり方 輸入 食品に対する考え方などを考え るきっかけとなりました 訪問先の方にも発表会に参加して頂き 研修で感じたこと 提案などを聞いていただきました 我々の発表に真剣に耳を 傾けて下さっていました 247

250 国際シンポジウム 本プログラムでは 健康環境の国際動向に関する最新情報の収集と研究者 学生の国 際交流を目的として 国際シンポジウムを開催しています 平成22年度の国際シンポジウムの概要 本年度は 食と環境の安全 安心に向けたリスクマ ネージメント をテーマとした国際シンポジウムを開催 しました 基調講演 大阪大学工学研究科池道彦先 生 や招待講演 タイ ベトナム 中国の研究者 に 加え 学生による海外研修 提案型研究の成果報告を 行いました 海外からの参加者18名を含む合計86名 の参加があり 活発な議論が繰り広げられました 国際シンポジウムの様子 学生フォーラム 本プログラムでは 国際競争力およびコミュニケーション能力の養成を目的とする学 生フォーラムを開催しています 平成22年度の学生フォーラムの概要 本年度は 健康環境リスクマネージメント高度専門家養成 の必要性 食と環境の安全 安心の保証 新興 再興感染 症の的確な予防のために と題して タイ ベトナム 中 国 日本のそれぞれの観点から 食あるいは環境にまつわ る問題を議論しました 海外からの招待者 教員 学生 提案型共同研究に採択された学生 薬学研究科 国際交 流プログラムに参加した学生 薬学研究科 人間科学研究 科 医学系研究科 が 食あるいは環境をテーマにそれぞ れ2つの小グループに分かれ 国際的な視点から問題 課 題の抽出整理を行い 解決すべき最優先課題の決定とこれ に対する解決策の立案と提案を行いました 248

251 学生提案型課題研究支援プログラム 本プログラムでは 自立的研究企画能力及び遂行能力の養成を目的とする学生提案型 課題研究の支援を行っています 平成22年度の学生提案型課題研究支援プログラムの概要 本年度は 博士後期課程の学生2名 博士前期課程の学生6名 海外研修参加グループ3グ ループの計11課題を採択し 研究費の支援を行っています また 前年度に採択された10 課題についても引き続き支援を行っています また 国際シンポジウムに合わせて 採択課題の研究成果発表会を実施しました 採択課題数 採用年度 博士後期課程 博士前期課程 合計 平成21年度 4課題 6課題 10課題 平成22年度 2課題 9課題 11課題 国際シンポジウムの際に行われた成果報告会の様子 海外若手研究者 大学院生招聘プログラム 本プログラムでは 若手研究者や大学院生の国際交流を目的として 大阪大学への短 期招聘研究プログラムを実施しています 平成22年度の学生提案型課題研究支援プログラムの概要 本年度は タイから大学院生5名 ベトナムから若手研究者3名 中国から大学院生3名を招 聘し 薬学部3年生を対象とした基礎実習に参加するとともに 薬学研究科内の研究室見学 や 外部研究施設等の見学を行いました また 国際シンポジウム 学生フォーラムにも 参加し 日本も含む各国の研究者 学生と問題点の共有 議論等により交流を深めました 薬学基礎実習の見学 外部研究施設の見学 招聘プログラムに参加して 日本での最新の研究室見学により新しい知識 視野が開けた 日本の学生との友情が生まれた 学習と討論の融合による教育システムを学べた 文系と理系の学生が議論し 交流する良いチャンスとなり 多視点から 考えることの重要性を感じた 249 薬学研究科内の見学

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