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1 平 成 27 年 度 地 域 志 向 教 育 研 究 プロジェクト 推 進 事 業 事 業 報 告 書 ( 全 8 ページ 以 内 ) 番 号 ( 記 入 不 要 ) 1 1プロジェクト 名 称 : エコハウス 創 造 提 案 活 動 プロジェクト (ステージ2: 住 宅 エコ 改 修 ) 2プロジェクトメンバー: 学 部 学 科 所 属 部 署 氏 名 役 割 環 境 建 築 学 部 建 築 学 科 垂 水 弘 夫 代 表 環 境 建 築 学 部 建 築 学 科 円 井 基 史 分 担 環 境 建 築 学 部 建 築 学 科 加 藤 未 佳 分 担 産 学 連 携 機 構 連 携 推 進 室 竹 内 諭 事 務 担 当 産 学 連 携 機 構 連 携 推 進 室 林 学 事 務 担 当 3プロジェクトへの 参 加 者 数 ( 補 助 期 間 終 了 時 ) 学 部 1~3 年 次 生 研 究 室 所 属 学 生 ( 大 学 院 生 含 む) 外 部 参 加 者 数 40 名 ( 講 義 を 含 め 延 べ 490 名 ) 46 名 20 名 4 関 連 した 主 要 授 業 科 目 名 授 業 科 目 名 対 象 学 年 必 修 選 択 対 象 学 科 建 築 総 合 演 習 A 3 必 修 建 築 学 科 主 な 特 徴 : 垂 水 担 当 テーマ 熱 環 境 日 射 の 計 測 と 評 価 円 井 担 当 テーマ 熱 光 環 境 の 提 案 と 評 価 加 藤 担 当 テーマ 採 光 計 画 にお ける 計 測 と 評 価 など 複 数 の 学 習 機 会 を 設 けており 学 生 が 多 面 的 な 視 点 から 建 築 やエコハウスを 見 て 分 析 する 能 力 を 演 習 実 験 測 定 などの 体 験 的 学 習 を 通 じて 養 う 授 業 科 目 名 対 象 学 年 必 修 選 択 対 象 学 科 建 築 総 合 演 習 B 3 必 修 建 築 学 科 主 な 特 徴 : 共 通 テーマとして 垂 水 担 当 の アースチューブの 設 計 と 熱 利 用 評 価 を 受 講 した 後 垂 水 担 当 テーマ 熱 負 荷 計 算 演 習 と 熱 環 境 実 測 円 井 担 当 テーマ 都 市 の 緑 熱 光 環 境 に 関 する 調 査 提 案 加 藤 担 当 テーマ 照 明 環 境 の 計 測 と 評 価 などに 取 り 組 むことにより 新 たな 提 案 に 結 びつく 実 践 的 な 専 門 実 験 の 能 力 を 身 に 付 ける 授 業 科 目 名 対 象 学 年 必 修 選 択 対 象 学 科 建 築 環 境 設 計 Ⅰ 2 必 修 建 築 学 科 主 な 特 徴 :ZEB(Net-Zero Energy Building) 及 び ZEH(Net-Zero Energy House)に 関 する 知 識 と それらを 規 定 する 一 次 エネル ギー 消 費 基 準 や 外 皮 平 均 熱 貫 流 率 の 算 定 法 などを 学 び エコハ ウスを 例 に 外 皮 平 均 熱 貫 流 率 を 求 める 演 習 に 取 り 組 んだ

2 授 業 科 目 名 対 象 学 年 必 修 選 択 対 象 学 科 建 築 環 境 設 備 Ⅱ 2 必 修 建 築 学 科 主 な 特 徴 : 建 築 の 熱 環 境 の 基 礎 や 建 築 設 備 空 気 調 和 設 備 の 基 本 について 学 ぶ 他 地 域 連 携 の 体 験 授 業 として 石 川 県 の 保 有 する いしかわエコハウス 及 び 金 沢 市 が 運 営 する 湯 涌 江 戸 村 の 金 沢 町 屋 2 棟 へのバス 見 学 を 実 施 した 訪 問 後 学 生 達 はこの 体 験 を 踏 まえ 書 籍 やネットを 通 じた 追 加 調 査 を 行 い エコハウス 及 びエコリフォー ムに 関 するレポートを 作 成 提 出 することで 断 熱 気 密 化 と 計 画 換 気 の 導 入 が 居 住 者 の 健 康 に 資 する 温 熱 環 境 形 成 やエネルギー 消 費 の 抑 制 に 繋 がることを 理 解 できるようになった 5 事 業 概 要 (800 字 以 上 1000 字 以 内 ) プロジェクト 提 案 に 至 る 動 機 : 平 成 24 年 度 より 建 築 系 の 学 科 構 成 が 建 築 デザイン 学 科 と 建 築 学 科 の 2 学 科 となり 志 願 者 数 の 増 加 など 良 い 面 が 現 れている 一 方 で 建 築 学 科 への 入 学 者 は 環 境 系 か 構 造 系 のゼミを 3 年 次 に 選 択 する 必 要 があり 夢 考 房 の 建 築 デザインプロジェクトや 月 見 光 路 などのプロジェクトにおいては どちらかというと 建 築 デザイン 学 科 の 学 生 が 中 心 的 役 割 を 果 たす 位 置 付 けになりつつある そこで 本 プロジェクトでは 建 築 学 科 に 所 属 する 学 生 が 自 分 達 の 専 攻 する 専 門 領 域 の 奥 深 さに 気 付 き 将 来 プロフェッショナルとして 創 り 出 すものが 日 本 社 会 地 域 社 会 人 々の 暮 らしに 役 立 つものであると 云 う 実 感 を 抱 けるようになることを 目 標 と して 事 業 を 推 進 する プロジェクトテーマ エコハウス 創 造 提 案 活 動 プロジェクト(ステージ2: 住 宅 エコ 改 修 ) : 活 動 対 象 とするのは これからの 時 代 に 求 められるエコハウスである 地 域 のエコハウスの 実 現 に 向 けては 様 々な 課 題 問 題 点 があると 同 時 に 遠 くない 将 来 に 自 分 達 が 住 むものでもある ことから 学 生 達 の 知 的 好 奇 心 ひいては 専 門 領 域 に 対 する 向 学 心 を 呼 び 覚 ましてくれるものと なる また スケール 及 び 生 活 体 験 の 点 で ビルよりも 住 宅 の 方 が 学 生 諸 君 の 想 像 力 & 創 造 力 を 引 き 出 しやすいと 考 えたものである 今 回 の 申 請 は 2 年 目 にあたるため ステージ 2 として 新 築 では 無 く 既 築 の 住 宅 のエコ 改 修 に 焦 点 を 当 てて 活 動 する 活 動 の 主 役 : 主 役 は 学 部 学 生 (3 2 年 生 )である 彼 らは 石 川 県 の 保 有 公 開 する 現 代 的 なエ コハウスと 金 沢 市 内 の 伝 統 的 町 屋 の 両 方 を 訪 問 し 躯 体 構 成 や 温 熱 環 境 の 調 査 を 体 験 することで 現 代 の 住 宅 ユーザーが 求 める 住 宅 性 能 や 省 エネルギー 改 修 による 効 果 に 考 えが 及 ぶようになる 関 係 する 建 築 学 科 専 門 科 目 : そうした 体 験 を 得 つつ 建 築 学 科 の 2 年 後 学 期 建 築 環 境 設 備 Ⅱ (160 名 ) 3 年 前 学 期 建 築 環 境 設 計 Ⅰ (90 名 ) 建 築 総 合 演 習 A ( 建 築 環 境 系 70 名 ) 3 年 後 学 期 建 築 総 合 演 習 B ( 建 築 環 境 系 70 名 )に 取 り 組 むことで 住 宅 の 設 計 が 単 にプランニン グ( 平 面 立 面 計 画 動 線 計 画 等 )だけでなく 躯 体 の 熱 性 能 や 採 光 性 能 外 部 空 間 半 外 部 空 間 の 設 計 住 まう 人 の 温 熱 快 適 性 をはじめとする 熱 環 境 光 環 境 の 設 計 があって 成 り 立 つことを 強 く 意 識 するようになる こうした 学 びは 将 来 彼 らと 彼 女 達 が 全 国 の 様 々な 地 でエコハウス や 省 エネルギー 建 築 の 創 造 提 案 提 供 を 行 って 行 く 上 で 大 きな 力 になると 期 待 される

3 6 地 域 志 向 教 育 研 究 プロジェクトの 活 動 実 績 1.プロジェクト 全 体 の 年 間 活 動 概 要 といしかわエコハウス 等 のバス 見 学 実 施 について 1) 平 成 27 年 度 前 学 期 (4~8 月 ): 1 建 築 環 境 設 計 Ⅰ 建 築 総 合 演 習 A においてプロジェクトに 関 連 する 専 門 分 野 の 学 習 演 習 実 験 に 取 り 組 んだ 2プロジェクトの 課 外 活 動 で エコハウス 及 びエコ 改 修 に 関 する 書 籍 資 料 を 読 み 相 互 発 表 を 行 った メンバー 会 合 を7 回 開 催 2) 平 成 27 年 度 後 学 期 期 間 (9~ 翌 1 月 ): 3 建 築 総 合 演 習 B 及 び 建 築 環 境 設 備 Ⅱ においてプロジェクトに 関 連 する 専 門 分 野 の 学 習 演 習 実 験 に 取 り 組 んだ 4 建 築 環 境 設 備 Ⅱ における 体 験 授 業 として 石 川 県 のいしかわエコハウス 及 び 金 沢 市 湯 涌 江 戸 村 の 金 沢 町 屋 2 棟 へのバス 見 学 を 実 施 した(10 月 17 日 ( 土 ) 午 前 ) 写 真 1 金 沢 湯 涌 江 戸 村 内 金 沢 町 屋 見 学 写 真 2 いしかわエコハウス 見 学 5プロジェクト 活 動 成 果 のまとめに 繋 がるテーマの 下 に 11 月 以 降 課 外 活 動 時 間 を 大 幅 に 増 やしな がらメンバー 会 合 熱 環 境 実 験 用 模 型 製 作 作 業 などを 実 施 (12 号 館 2 階 及 び 八 束 穂 キャンパスにて) 12 号 館 での 模 型 製 作 に 当 たっては 建 築 学 科 建 築 デザイン 学 科 2 年 生 10 数 名 の 協 力 があった 3) 平 成 27 年 度 春 休 み 期 間 (2 月 ): 61 年 間 のプロジェクト 活 動 で 得 られた 成 果 を 垂 水 円 井 加 藤 の 各 チームごとに 取 り 纏 め パワーポ イントのスライド 作 成 を 中 心 に 月 末 の 成 果 報 告 会 に 向 けた 準 備 作 業 を 実 施 7エコハウス 創 造 提 案 活 動 プロジェクト 住 宅 エコ 改 修 成 果 報 告 会 を 開 催 日 時 : 平 成 28 年 2 月 25 日 13:30~16:30 ( 受 付 13:00~) 会 場 : 金 沢 工 業 大 学 23 号 館 1 階 パフォーミングスタジオ 内 容 : 第 Ⅰ 部 建 築 学 科 3 年 生 による 住 宅 エコ 改 修 に 関 するチーム 発 表 13:30~15:00( 開 会 挨 拶 ( 発 表 20 分 + 質 疑 5 分 ) 3 休 憩 10 分 ) 1) 垂 水 研 究 室 チーム 断 熱 改 修 模 型 の 製 作 と 人 工 気 象 室 実 験 から 求 めた 室 間 温 度 差 2) 円 井 研 究 室 チーム 東 日 本 大 震 災 での 応 急 仮 設 住 宅 における 増 築 改 修 と 住 みこなし 温 熱 環 境 改 善 策 半 屋 外 空 間 の 快 適 性 ~ 縁 側 はエコか?

4 3) 加 藤 研 究 室 チーム 昼 光 シミュレーターを 用 いた 設 計 変 更 の 取 り 組 み 紹 介 第 Ⅱ 部 ひのでやエコライフ 研 究 所 鈴 木 靖 文 氏 講 演 住 宅 省 エネ 改 修 の 効 果 算 定 15:00~16:30( 講 演 60 分 質 疑 応 答 ) 閉 会 挨 拶 写 真 3 プロジェクト 成 果 報 告 会 写 真 4 鈴 木 靖 文 氏 講 演 このプロジェクト 成 果 報 告 会 には プロジェクト 学 生 25 人 一 般 学 生 10 人 教 職 員 5 人 学 外 参 加 者 16 人 の 計 56 人 が 参 加 した 学 外 参 加 者 の 所 属 は 石 川 県 庁 北 陸 電 力 総 合 建 設 会 社 設 計 事 務 所 ハウスメーカーなどであった 2.チーム 活 動 によるプロジェクトの 推 進 と 成 果 年 度 後 半 からは メンバーが 研 究 室 に 専 門 ゼミ 生 として 所 属 するため 各 研 究 室 の 掲 げるテー マごとにチーム 活 動 を 行 った 以 下 に 3 人 の 担 当 教 員 ごとのプロジェクト 活 動 の 様 子 をまとめ る 前 学 期 の 建 築 総 合 演 習 Aの 段 階 は 受 講 生 全 員 に 対 する 教 育 後 学 期 の 建 築 総 合 演 習 Bの 段 階 は ほぼ 各 研 究 室 の 専 門 ゼミ 生 が 主 体 の 受 講 生 チームに 対 する 教 育 指 導 ということになる ( 垂 水 担 当 ) 建 築 総 合 演 習 A 24 名 が 垂 水 の 担 当 クラスを 選 択 した テーマは 熱 環 境 日 射 の 計 測 と 評 価 である 建 築 熱 環 境 及 び 日 射 を 対 象 として 測 定 と 解 析 を 実 施 することで 建 築 における 熱 環 境 コントロールの 重 要 性 さらに 日 射 遮 蔽 調 整 の 有 効 性 を 認 識 し 将 来 プロフェッショナルとして 省 エネルギー で 環 境 負 荷 の 小 さいグリーン 建 築 やエコハウスを 計 画 できる 能 力 を 養 成 することを 目 的 としてい る 建 築 熱 環 境 の 基 本 的 な 計 測 方 法 を 学 んだ 上 で 人 体 温 冷 感 指 標 を 用 いた 評 価 に 取 り 組 み 次 に 昼 間 日 射 によって 室 内 に 侵 入 する 熱 量 の 把 握 を 試 み 屋 内 熱 環 境 形 成 における 日 射 の 影 響 の 大 きさを 理 解 するステップで 総 合 演 習 に 取 り 組 んだ 建 築 総 合 演 習 B 垂 水 は 前 半 5 週 と 後 半 10 週 の 2 テーマを 担 当 している 前 半 5 週 のテーマは アースチュー ブの 設 計 と 熱 利 用 評 価 で 受 講 生 は 27 名 であった 住 宅 や 小 規 模 建 築 の 自 然 エネルギー 活 用 手 法 の 1 つであるアースチューブを 対 象 に 地 中 に 埋 設 するアースチューブの CAD 配 管 図 の 作 成 と 夏 季 冷 却 熱 量 及 び 冬 季 加 熱 熱 量 の 算 定 法 の 学 習 を 行 った

5 後 半 10 週 の 受 講 者 数 は 15 名 であった テーマは エコハウス 提 案 のための 熱 負 荷 計 算 演 習 と 熱 環 境 実 測 であり 断 熱 改 修 住 宅 の 模 型 製 作 に 取 り 組 み 2 年 生 の 協 力 も 得 て 1/10 スケールの 住 宅 模 型 を 4 タイプ 完 成 させた 八 束 穂 キャンパスで 人 工 気 象 室 実 験 を 実 施 し 断 熱 改 修 の 領 域 設 定 による 室 間 温 度 差 の 相 違 を 把 握 した 2 月 末 に 開 催 する 成 果 報 告 会 における 発 表 を 念 頭 に 学 期 末 の 授 業 科 目 としての 発 表 を 行 ったものである ( 円 井 担 当 ) 建 築 総 合 演 習 A 昨 年 度 2 年 次 後 学 期 科 目 建 築 環 境 設 備 Ⅱ にてエコハウスと 町 屋 を 見 学 した 学 生 延 べ 52 名 が 円 井 の 担 当 クラスを 選 択 し 課 題 に 取 り 組 んだ 課 題 は 昨 年 度 と 同 様 2 年 次 科 目 建 築 設 計 Ⅰ で 設 計 した 建 築 物 を 対 象 とし 6 人 程 度 のチームを 組 んだ 上 で 熱 光 環 境 の 改 善 提 案 を 行 い さらにその 提 案 の 妥 当 性 を 評 価 するという 内 容 であった 本 課 題 は 科 目 建 築 環 境 設 計 Ⅰ に 加 え 建 築 設 計 Ⅰ ( 対 象 建 物 の 初 期 設 計 ) 建 築 CAD 演 習 ( 対 象 建 物 の CAD 図 面 化 ) 空 間 メディア ( 対 象 建 物 の 3D モデリング)と 他 科 目 との 連 携 が 図 られたものである 建 築 総 合 演 習 B 円 井 の 担 当 課 題 に 取 り 組 んだ 学 生 数 は 14 名 である 1 人 または 2-3 人 で 班 を 組 み 各 自 で 建 築 の 熱 環 境 等 に 関 するテーマを 設 定 し 問 題 解 決 や 提 案 にあたった これまでの 取 り 組 みを 受 け 本 授 業 では 地 域 の 自 然 環 境 気 候 風 土 建 築 空 間 への 適 用 住 まい 方 なども 考 慮 して 調 査 設 計 を 進 めた ( 加 藤 担 当 ) 建 築 総 合 演 習 A 加 藤 の 担 当 課 題 に 取 り 組 んだ 学 生 は 42 名 である 5 名 もしくは 6 名 のグループで 昨 年 と 同 様 の 課 題 である 8 畳 間 の 一 面 採 光 を 対 象 に 方 位 に 因 らない 天 空 光 での 採 光 計 画 に 取 り 組 んだ 全 てのグループで 開 口 面 積 は 統 一 した 上 で 設 置 位 置 と 内 装 材 を 検 討 した 判 断 基 準 として 立 体 角 投 射 率 を 用 いて 昼 光 率 を 算 出 しその 手 法 を 学 ぶと 共 に 内 装 材 についても 反 射 率 の 計 測 方 法 を 習 得 しながら 傾 向 を 把 握 した また 光 の 量 を 数 値 でとらえても 設 計 の 感 覚 に 役 立 てることが 困 難 であるため 計 画 した 空 間 を 他 の 班 の 空 間 と 併 せて 観 察 し SD 法 による 心 理 評 価 を 行 うことで 窓 の 配 置 が 空 間 の 明 るさの 分 布 に 与 える 影 響 や 印 象 の 違 いを 経 験 として 会 得 することにも 取 り 組 んだ 建 築 総 合 演 習 B 加 藤 の 担 当 課 題 に 取 り 組 んだ 学 生 数 は 8 名 である 総 合 演 習 A では 天 空 光 を 対 象 としたが 総 合 演 習 B では 直 射 日 光 を 含 めた 光 の 分 布 を 検 討 させるため 光 環 境 シミュレーターである DIALux を 用 いて 各 自 の 2 年 次 までの 設 計 課 題 を 自 由 に 選 定 し 昼 光 の 取 り 込 みの 検 討 を 行 っ た まずは 既 存 の 日 射 遮 蔽 もしくは 導 光 装 置 について 調 査 を 行 い 1 窓 装 置 による 方 法 2 意 匠 的 な 変 更 による 方 法 3 植 栽 など 外 部 の 変 更 による 方 法 に 分 類 して 理 解 した そして 当 初 の 設 計 案 での 光 環 境 を 計 算 し 各 自 の 設 計 の 問 題 点 を 抽 出 した 後 設 計 コンセプトを 維 持 しながら 変 更 する 方 法 を 検 討 した

6 7 地 域 志 向 教 育 研 究 プロジェクトの 具 体 的 な 成 果 1. 建 築 総 合 演 習 A 及 び 建 築 総 合 演 習 B における 活 動 実 績 ( 垂 水 担 当 ) 学 生 達 は 建 築 総 合 演 習 A において 携 帯 型 日 射 計 を 持 って 校 内 を 歩 き 面 に 入 射 する 日 射 観 測 を 試 みることで 日 射 エネルギーの 大 きさを 初 めて 理 解 した それと 連 動 して 屋 内 温 熱 環 境 測 定 演 習 に 取 り 組 むことで 短 時 間 的 にガラス 面 の 日 射 受 熱 が 室 温 上 昇 に 及 ぼす 影 響 を 把 握 でき るようになった 建 築 総 合 演 習 B では 住 宅 の 1/10 スケールの 模 型 製 作 と 人 工 気 象 室 実 験 から 断 熱 改 修 の 領 域 設 定 によっては 室 間 温 度 差 が 大 きくなってしまい 居 住 者 の 健 康 に 問 題 を 及 ぼす 温 熱 環 境 が 形 成 されてしまうことを 認 識 した 社 会 的 に 進 められている 住 宅 の 省 エネ 改 修 においても ただ やみくもに 断 熱 をすれば 良 いのではなく 室 間 温 度 差 を 考 慮 した 領 域 設 定 を 適 切 に 行 うべきこと を 知 る 機 会 となった 写 真 5 2 室 型 人 工 気 象 室 写 真 6 人 工 気 象 室 内 に 設 置 した 模 型 ( 円 井 担 当 ) 学 生 は 建 築 環 境 設 備 Ⅱ にてエコハウスと 町 屋 を 見 学 し そこで 得 た 知 識 知 見 を 建 築 総 合 演 習 A 建 築 総 合 演 習 B での 調 査 提 案 に 生 かすことができた 熱 光 環 境 の 改 善 提 案 に 際 して 具 体 的 な 検 討 が 行 われている( 下 図 ) 図 1 2 年 次 に 設 計 したカフェの 環 境 改 善 提 案 とその 妥 当 性 の 検 討 の 例 ( 建 築 総 合 演 習 A)

7 図 2 東 日 本 大 震 災 での 仮 設 住 宅 における 改 修 住 みこなし 調 査 の 例 ( 建 築 総 合 演 習 B) ( 加 藤 担 当 ) 直 射 日 光 を 含 めた 採 光 計 画 を 行 う 際 には 視 環 境 の 質 も 含 めて 考 える 必 要 があり シミュレー ションなどによる 詳 細 な 検 討 が 必 要 となるが そのスキルと 共 に 数 値 の 善 し 悪 しを 判 断 する 力 の 会 得 にハードルが 有 り 設 計 の 現 場 でもなかなか 進 まない 状 況 である 次 世 代 を 担 う 学 生 が 今 回 の 取 り 組 みを 通 じてこれらの 技 術 を 身 につけていくことが 広 義 でエコハウスを 普 及 させる 一 助 となると 考 える 学 生 からは 設 計 冬 至 に 考 えていた 空 間 のイメージとシミュレーション 結 果 が 全 く 違 うことに 驚 きの 反 応 があり 改 善 提 案 の 検 討 では 何 か 一 つを 変 更 すると 夏 と 冬 など 季 節 毎 で 異 なる 変 化 が 生 じ 単 純 にこうすれば 良 いという 解 が 得 られないところに 難 しさと 面 白 さが あると 言 った 意 見 が 聞 かれた 図 3 直 射 日 光 よる 中 庭 の 問 題 点 抽 出 図 4 植 栽 の 配 置 による 室 内 光 環 境 の 変 化 2.エコハウス 創 造 提 案 活 動 プロジェクトの 平 成 27 年 度 成 果 報 告 会 の 開 催 平 成 28 年 2 月 25 日 ( 木 ) 午 後 1 時 30 分 ~4 時 30 分 まで 金 沢 工 業 大 学 の 23 号 館 1 階 パフォ ーミングスタジオにおいて エコハウス 創 造 提 案 活 動 プロジェクト 住 宅 エコ 改 修 成 果 報 告 会 を 開 催 した 第 1 部 は 上 述 の 学 生 達 の 活 動 成 果 を 地 域 社 会 に 発 信 するチーム 別 成 果 発 表 であった( 垂 水 チーム 円 井 チーム 加 藤 チーム 各 25 分 ずつ) 第 2 部 は 本 プロジェクトに 関 連 してひの でやエコライフ 研 究 所 の 鈴 木 靖 文 氏 に 住 宅 省 エネ 改 修 の 効 果 算 定 と 題 する 講 演 を 行 って 頂 い た 開 発 された うちエコ 診 断 をユーザーに 適 用 した 結 果 を 中 心 に 各 種 の 省 エネ 手 法 や 設 備 の 選 択 によって 家 庭 で 削 減 される 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 見 える 化 が 可 能 であることを 提 示 頂 いた 石 川 県 環 境 部 の 職 員 をはじめ 活 発 な 質 疑 応 答 が 行 われ 参 加 者 にとって 満 足 感 のある 成 果 報 告 会 とすることができたものである

8 8 次 年 度 以 降 の 活 動 予 定 エコハウス 創 造 提 案 活 動 プロジェクトとしての 活 動 は 終 了 するが 本 プロジェクトで 活 動 した 教 員 が 個 々にプロジェクトを 進 める 形 では 継 続 し 次 の 学 年 の 学 生 諸 君 にもプロジェクト 活 動 の 機 会 を 提 供 して 行 く 予 定 である 例 えば 垂 水 は えこぷろ(エコ 建 築 カフェプロジェクト) を 立 ち 上 げ これからの 時 代 のエコ 建 築 について 学 生 同 士 がグループで 議 論 し 知 識 と 意 識 を 高 め て 行 くプロジェクトを 推 進 する 予 定 となっている 建 築 学 科 の 2 3 年 生 を 対 象 にメンバーを 募 り 12 号 館 1 階 のスペースを 借 りながら 活 動 して 行 く(スペースの 利 用 については 連 携 推 進 室 にて 了 解 済 み)