> 編 集 部 より 社 会 学 の 未 来 未 来 の 社 会 学 今 季 号 から 社 会 学 の 未 来 という 新 しいシリーズを 始 める ハンガリー の 著 名 な 社 会 学 者 イヴァン セレイニはアメリカ 社 会 学 の3つの 危 機 すなわち 政 治 的 方 法 論 的 理 論

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1 GLOBAL 5.2 DIALOGUE MAGAZINE グローバル ダイアログ: 国 際 社 会 学 会 ニューズレター 第 5 巻 第 2 号 (2015 年 6 月 ) 季 刊 誌 を15カ 国 で 刊 行 アメリカ 社 会 学 の 危 機 イヴァン セレイニ グローバル 社 会 学 を 問 う ガルミンダ バンバラ 我 々の 欲 する 未 来 マルクス S シュルツ シャルリ エブド 事 件 の 後 グローバル シンポジウム > パキスタン 社 会 学 > ウルリッヒ ベックを 偲 ぶ > アイルランド 社 会 学 ステファヌ ボ マベル ベレジン エリザベス ベッカー 第 5 巻 / 第 2 号 /2015 年 6 月

2 > 編 集 部 より 社 会 学 の 未 来 未 来 の 社 会 学 今 季 号 から 社 会 学 の 未 来 という 新 しいシリーズを 始 める ハンガリー の 著 名 な 社 会 学 者 イヴァン セレイニはアメリカ 社 会 学 の3つの 危 機 すなわち 政 治 的 方 法 論 的 理 論 的 危 機 についての 見 解 を 述 べる 1960 年 代 と1970 年 代 の 学 生 達 を 引 きつけて 刺 激 を 与 え たアメリカ 社 会 学 かつての 政 治 的 求 心 力 を 失 ってしまった 社 会 学 の 方 法 論 を 用 いるメリットを 強 く 打 ち 出 せず 現 在 の 政 治 学 と 経 済 学 の 間 で 盛 んなフィールド 実 験 で 因 果 関 係 を 検 証 するという 分 析 方 法 からも 遅 れをとっている そして 古 典 的 思 想 家 らの 文 献 を 読 み 込 むことで 培 った 理 論 的 想 像 力 をも 失 った アメリカ 社 会 学 は 岐 路 に 立 たされ 新 しい 世 代 には 魅 力 のない 学 問 になってしまった これは 本 当 であ ろうか? イギリスからの 投 稿 はガルミンダ バンバラである 彼 女 は 北 ( 先 進 諸 国 )だけを 取 り 上 げた(セレイニのような) 研 究 だけでなく 現 地 的 社 会 学 グローバル コスモポリ タニズム 近 代 化 理 論 に 対 しても 欧 州 中 心 主 義 をレファレンス ポイントとしてようと そ うでなかろうと 批 判 的 である これらのアプローチ 法 は 彼 女 の 主 張 する グローバル 社 会 学 に 到 達 することはできない すなわち トランスナル コネクションで 形 作 られた 植 民 地 的 ポスト 植 民 地 的 経 験 を 再 び 取 り 戻 すことである しかし 南 ( 発 展 途 上 国 )の 参 加 なくして グローバル 社 会 学 は 存 在 し 得 るのだろうか?パキスタンから2 人 の 若 い 社 会 学 者 が その2 人 とはライラ ブシュラとハッサン ジャヴィッドだが 多 くの 南 の 国 々で 社 会 学 を 確 立 させることの 難 しさを 述 べている グローバル 社 会 学 を 導 入 するの が 難 しいのは 言 うまでもない しかし パキスタンには 全 国 社 会 学 会 が 存 在 し 国 際 社 会 学 会 (ISA)には19 人 が 入 会 している また 北 の 中 に 南 が 深 く 関 っていることを 看 過 すべきではない シャルリ エブド 殺 傷 事 件 後 の 考 察 として ステファヌ ボはフランス 社 会 学 者 の 間 でどのような 論 争 があ るかを 我 々が 理 解 できるように 紹 介 する 一 方 マベル ベレジンはヨーロッパにみら れる 右 派 政 党 の 暴 動 について 述 べている ドイツ スペイン イギリスのモスクで 実 施 さ れた エリザベス ベッカーのフィールド 調 査 の 中 で ムスリム コミュニティの 人 びとの 間 には 深 い 不 安 感 があるのが 明 らかにされている ISAリサーチ 部 門 の 副 会 長 であるマルクス シュルツは 我 々を 社 会 学 の 未 来 とい う 視 点 から 未 来 の 社 会 学 へと 目 を 向 けさせている 未 来 の 社 会 学 とは ISAフォー ラム(2016 年 7 月 10 日 から14 日 ウィーンにて 開 催 )の 大 会 テーマである シュルツは 我 々の 未 来 を 検 証 することの 重 要 性 を 唱 えている また 我 々が 検 証 を 怠 ることで 我 々 に 忍 び 寄 る 危 険 性 があり それに 気 づくように 促 している つまり 未 来 は 人 間 が 掌 握 し ており 社 会 学 は 未 来 を 形 作 る 上 での 立 ち 位 置 を 認 識 すべきなのだ シュルツのヴィジ ョンは2015 年 1 月 1 日 に 亡 くなったウルリッヒ ベックから 影 響 を 受 けている ベックの 死 は 社 会 学 と 国 際 コミュニティにとって 多 大 な 損 失 である ベックの 影 響 力 とインスピレーシ ョンは 社 会 学 以 外 の 分 野 にも 及 んだ ここでは ドイツ アルゼンチン 韓 国 カナダ からの 考 察 を 交 え ベックの 先 駆 的 業 績 を 讃 える 最 後 に 各 国 の 社 会 学 の 特 集 も 続 ける 今 回 はアイルランドの 社 会 学 である グロ ーバル 化 で 牽 引 された 経 済 危 機 公 共 圏 アイルランド 家 族 のトランスナショナルな 性 質 ヨーロッパからみたアイルランドの 女 性 運 動 の 支 援 の 意 味 という4つの 論 考 でもっ て グローバル 化 時 代 におけるアイルランドの 変 化 を 考 察 する ( 翻 訳 : 山 元 里 美 ) > グローバル ダイアログ は15カ 国 語 に 翻 訳 されており ISAウェブサイトで 閲 覧 ダウ ンロードできます > 寄 稿 の 送 付 先 : burawoy@berkeley.edu ハンガリーの 著 名 な 社 会 学 者 イヴァン セレイ ニ アメリカ 社 会 学 に 長 年 携 わった 経 験 から アメリカ 社 会 学 の 崩 壊 を 予 想 イギリスの 著 名 な 社 会 学 者 ガルミンダ バンバ ラ グローバル 社 会 学 の 従 来 のアプローチ 法 を 批 判 コネクトした 社 会 学 というアプロー チ 法 を 紹 介 ISAのリサーチ 部 門 の 副 会 長 のマルクス S シ ュルツ 2016 年 7/10 16にウィーンで 開 催 さ れるISAフォーラムの 大 会 テーマ 我 々の 欲 す る 未 来 -より 良 い 世 界 を 目 指 すグローバル 社 会 学 を 紹 介 グローバル ダイアログ は SAGE 出 版 社 の 助 成 金 のもと 発 行 しており ます 2

3 > 編 集 委 員 会 > 目 次 委 員 長 : Michael Burawoy. 副 委 員 長 : Gay Seidman. 事 務 局 幹 事 : Lola Busuttil, August Bagà. 専 門 委 員 : Margaret Abraham, Markus Schulz, Sari Hanafi, Vineeta Sinha, Benjamin Tejerina, Rosemary Barbaret, Izabela Barlinska, Dilek Cindoğlu, Filomin Gutierrez, John Holmwood, Guillermina Jasso, Kalpana Kannabiran, Marina Kurkchiyan, Simon Mapadimeng, Abdul-mumin Sa ad, Ayse Saktanber, Celi Scalon, Sawako Shirahase, Grazyna Skapska, Evangelia Tastsoglou, Chin-Chun Yi, Elena Zdravomyslova. 地 域 委 員 アラブ 世 界 : Sari Hanafi, Mounir Saidani. ブラジル: Gustavo Taniguti, Andreza Galli, Renata Barreto Preturlan, Ângelo Martins Júnior, Lucas Amaral, Rafael de Souza, Benno Alves. コロンビア: María José Álvarez Rivadulla, Sebastián Villamizar Santamaría, Andrés Castro Araújo, Katherine Gaitán Santamaría. インド: Ishwar Modi, Rashmi Jain, Pragya Sharma, Jyoti Sidana, Nidhi Bansal, Pankaj Bhatnagar. イラン: Reyhaneh Javadi, Abdolkarim Bastani, Niayesh Dolati, Mitra Daneshvar, Faezeh Khajehzadeh. 日 本 : Satomi Yamamoto, Hikari Kubota, Hatsuna Kurosawa, Masahiro Matsuda, Yuka Mitani, Ayaka Ogura, Hirotaka Omatsu, Yukari Sadaoka, Fuma Sekiguchi. カザフスタン: Aigul Zabirova, Bayan Smagambet, Gulim Dosanova, Daurenbek Kuleimenov, Elmira Otar, Ramazan Salykzhanov, Adil Rodionov, Nurlan Baygabyl, Gani Madi, Anar Bilimbayeva, Galimzhanova Zhulduz. ポーランド: Adam Müller, Anna Wandzel, Jakub Barszczewski, Justyna Kościńska, Justyna Zielińska, Kamil Lipiński, Karolina Mikołajewska, Krzysztof Gubański, Mariusz Finkielsztajn, Martyna Maciuch, Mikołaj Mierzejewski, Patrycja Pendrakowska, Weronika Gawarska, Zofia Penza. ローマニア: Cosima Rughiniș, Corina Brăgaru, Andreea Acasandre, Ramona Cantaragiu, Alexandru Dutu, Ruxandra Iordache, Mihai-Bogdan Marian, Angelica Marinescu, Anca Mihai, Monica Nădrag, Balazs Telegdy, Elisabeta Toma, Elena Tudor. 編 集 部 より: 社 会 学 の 未 来 未 来 の 社 会 学 アメリカ 社 会 額 の3つの 危 機 イヴァン セレイニ, ハンガリー グローバル 社 会 学 を 問 う ガルミンダ バンバラ, イギリス 我 々が 欲 する 未 来 マルクス シュルツ, アメリカ 合 衆 国 > シャルリ エブド 事 件 の 後 シャルリ エブド 事 件 を 論 議 するフランス 社 会 学 者 ステファヌ ボ, フランス シャルリ エブド 事 件 前 後 の 過 激 派 政 治 マベル ベレジン, アメリカ 合 衆 国 フィールド ノート - 欧 州 の 恐 怖 心 の 報 い エリザベス ベッカー, ドイツ > パキスタン 社 会 学 パキスタン 社 会 学 の 探 求 ライラ ブシュラ, パキスタン パキスタン 社 会 学 の 展 望 ハッサン ジャヴィッド, パキスタン >ウルリッヒ ベックを 偲 ぶ ウルリッヒ ベック - コスモポリタンなヨーロパ 人 クラウス デューレ, ドイツ ラテンアメリカでのウルリッヒ ベック アナ=マリア バラ, アルゼンチン 東 アジアでのウルリッヒ ベック サン=ジン ハン, 韓 国 北 アメリカでのウルリッヒ ベックの 分 岐 的 影 響 フユキ クラサワ, カナダ > アイルランド 社 会 学 アイルランドの 経 済 破 綻 への 道 ショーン オリアン, アイルランド 公 的 領 域 を 守 る メアリ コーコラン, アイルランド アイルランドの 女 性 運 動 ポリーヌ カレン, アイルランド ケルトの 絆 アイルランドのグローバル 家 族 レベッカ チヨコ キング=オリアン, アイルランド ロシア: Elena Zdravomyslova, Anna Kadnikova, Asja Voronkova. 台 湾 : Jing-Mao Ho. トルコ: Gül Çorbacıoğlu, Nil Mit, Rana Çavuşoğlu. メディア コンサルタント: Gustavo Taniguti, José Reguera. 編 集 コンサルタント: Ana Villarreal.

4 >アメリカ 社 会 学 の 3つの 危 機 アメリカ 合 衆 国 ニューヨーク 大 学 イヴァン セレイニ 氏 45 年 前 に 刊 行 した 社 会 学 の 再 生 を 求 めて ( 邦 訳 は1978 年 に 出 版 )の 中 で アルヴィン グールドナ ーは タルコット パーソンズの 構 造 機 能 主 義 の 没 落 と 自 己 省 察 の 社 会 学 の 台 頭 を 予 測 していた 現 在 振 り 返 ってみると 彼 の 思 い 違 いのように 思 える なぜ なら 1970 年 にはパーソンズ 社 会 学 は 廃 れており 社 会 学 は 刺 激 的 な 時 代 へと 突 入 していたからである グールドナ ーと 共 に シーモア M リプセット C.ライト ミルズ S.M.ミ ラー リー レインウォーター ピエール ブルデュー デヴィ ッド ロックウッド ラルフ ミリバンド クラウス オッフェ ラル フ ダーレンドルフや 当 時 は 社 会 主 義 国 家 であった 東 欧 からは ジグムント バウマン レシェク コワコフスキ ユー ゴスラビアのプラクシス 派 の 集 団 などが 斬 新 な 批 判 社 会 学 を 打 ち 出 していた 皮 肉 なことに グールドナーが 予 測 していた 危 機 は 解 決 されていたようだった 社 会 学 は 構 造 機 能 主 義 の 行 き 止 まりから 抜 け 出 す 方 法 を 見 つけ 出 してお り その 代 わりに ラディカルで 非 常 に 優 秀 な 学 生 のメッカ を 生 み 出 していた かつては 不 可 解 で 実 証 できない 概 念 の 羅 列 をしていた 社 会 学 入 門 の 授 業 は 政 治 動 員 と 知 識 の 対 峙 という 活 気 のある 場 へと 変 貌 していった 4 イヴァン セレイニ イヴァン セレイニはセーチェー 二 賞 を 受 賞 し 現 代 社 会 学 の 課 題 に 多 大 な 影 響 を 及 ぼした 著 名 な 社 会 科 学 者 である 1960 年 代 にハンガリー 政 府 統 計 省 で 勤 務 した 後 科 学 アカデミーで 働 いていたが 1979 年 に 知 識 人 と 権 力 : 社 会 主 義 における 新 たな 階 級 の 台 頭 (ゲオルゲ コンラッド 共 著 )という 批 判 的 な 著 書 を 出 版 したた めに ハンガリーから 亡 命 することになった この 著 書 は 東 欧 の 国 家 社 会 主 義 に 関 する 重 要 な 文 献 である セレイニはオーストラリアに 移 住 し フリンダース 大 学 で 社 会 学 部 を 創 設 した そして オーストラリアからアメリ カへ 移 住 し ウィスコンシン 大 学 マディソン 校 ニューヨーク 市 立 大 学 大 学 院 センター カリフォルニア 大 学 ロサ ンジェルス 校 イェール 大 学 で 特 別 栄 誉 教 授 として 教 鞭 をとった 最 近 ニューヨーク 大 学 アブドゥバイ 校 の 初 代 社 会 科 学 部 長 に 就 任 した 国 家 社 会 主 義 体 制 下 における 市 場 再 配 分 効 果 に 関 する 研 究 と 社 会 主 義 体 制 における 起 業 家 行 動 の 軌 跡 の 研 究 は 今 日 でもなお パイオニア 的 な 研 究 として 評 価 されている また 国 家 社 会 主 義 体 制 から 資 本 主 義 体 制 へと 移 行 する 過 程 を 歴 史 的 経 緯 と 比 較 研 究 を 交 えて 考 察 した 数 少 ない 社 会 科 学 者 でもある この 研 究 は 弟 子 であるギル エヤルとエレノア タウンズリーとの 共 に 資 本 家 抜 きで 資 本 主 義 を 創 る ( 原 著 1998 年 刊 行 )を 上 梓 した また ポスト 共 産 主 義 のハンガリーにおける 超 富 裕 層 と 社 会 的 弱 者 ( 貧 困 層 と 被 差 別 集 団 )に 関 する 論 文 を 発 表 してきた セレイニは 世 界 中 で 活 躍 する 弟 子 に 好 かれ 崇 められており 彼 の 社 会 理 論 の 歴 史 の 講 義 は 有 名 である アメリカ 社 会 学 の 末 路 を アメリカ 国 内 海 外 か らの 視 点 で 評 価 できる 数 少 ない 人 物 の1 人 である

5 挿 絵 :アルブ 作 しかし 今 日 では グールドナーの 昔 の 予 測 は 先 見 の 明 が あったように 思 える なぜなら 社 会 科 学 は 根 本 的 に 変 化 し たからである 新 古 典 的 経 済 学 合 理 的 選 択 理 論 実 験 的 リサーチ デザインという 分 野 が 勝 利 したように 思 われる 社 会 学 者 は 未 だに 返 答 を 探 している 現 在 の 学 生 は 保 守 的 で 将 来 の 就 職 と 年 金 の 財 源 のことばかりを 心 配 しており 急 進 的 な 理 論 に 興 味 を 示 さなくなった 社 会 学 部 は 一 定 数 の 教 員 を 保 つことの 必 要 性 を 正 当 化 できるほどの 専 攻 学 生 の 数 を 確 保 できず 学 生 数 を 増 やすために 学 生 受 けの 良 い ( 単 位 が 取 得 しやすい) 授 業 を 提 供 する 場 合 が 多 い 1 我 々の 学 術 分 野 ( 社 会 学 )は3つに 危 機 に 直 面 している 1つ 目 は 社 会 学 は 政 治 的 アピール 力 (ラディカルな 使 命 ) を 失 ったことである 2つ 目 は 経 済 学 や 合 理 選 択 主 義 の 政 治 学 が 社 会 学 の 方 法 論 の 在 り 方 に 挑 んでいるが それに 対 する 適 切 な 答 えを 示 していない 点 である 3つ 目 は 社 会 学 の 中 核 が 何 なのか 分 からなくなった 点 である 果 たして 共 通 項 があるのか( 社 会 学 者 なら 知 っておくべき 偉 大 な 著 書 ) あるいは 共 通 項 そのものが 必 要 であるのかということ である > 政 治 的 危 機 40 年 前 社 会 学 は 急 進 的 な 考 えを 抱 いた 若 手 研 究 者 や 学 生 を 惹 き 付 ける 学 術 分 野 であった 社 会 学 とは 革 命 ま でもが 含 まれる 急 進 的 な 形 態 に 興 味 ある 人 々が するもの であった 1960 年 代 後 半 と1970 年 代 初 頭 にかけて 社 会 学 の 教 員 ( 特 に 年 配 者 )は 保 守 的 な 傾 向 があったが 学 生 たち は 左 派 的 な 急 進 派 であった 今 日 では 状 況 は 反 対 になっている 今 でも 急 進 的 な 大 学 教 員 はいるが 学 生 たちは 若 い 共 和 党 派 になりつつあ る そして もし 共 和 党 派 であるのならば なぜ 経 済 学 や 合 理 的 選 択 主 義 の 政 治 学 ではなく 社 会 学 を 専 攻 しようと 考 えるのか?つまり 社 会 学 の 授 業 の 教 室 の 座 席 数 が 足 りな いのではなく 教 室 の 座 席 を 埋 めつくすほどの 大 人 数 の 学 生 が 社 会 学 を 履 修 しないという 問 題 に 我 々は 突 如 直 面 した これが 私 の 考 える 政 治 的 危 機 である これには2つ の 意 味 が 含 まれている 社 会 学 を 開 講 するだけの 十 分 な 履 修 者 を 確 保 できないこと そのため 社 会 学 を 通 して 急 進 的 な 社 会 変 革 に 関 するシナリオを 提 供 する 場 を 失 いつつある ことである > 方 法 論 の 危 機 しかし 社 会 学 の 危 機 は 方 法 論 的 革 命 をも 反 映 してい る 社 会 を 科 学 する ことに 自 然 を 研 究 する 科 学 者 と 同 じくらいの 方 法 論 的 厳 密 性 を 取 り 入 れねばならぬと 主 張 し たオーギュスト コントのように 社 会 科 学 者 は 変 数 同 士 の 因 果 関 係 を 確 立 することで 自 分 たちの 学 術 分 野 の 科 学 的 な 要 素 を 正 当 化 しようとした 社 会 的 ( 経 済 的 ) 現 象 を 研 究 する 者 は 信 用 できるような 因 果 関 係 を 提 示 をすることができるだろうか?そのようなこと はできないと 考 えたマックス ウェーバーは 解 釈 の 社 会 科 学 へと 転 向 した 社 会 学 が 無 作 為 抽 出 法 を 使 った 社 会 調 査 法 ( 何 百 万 の 母 集 団 から 数 百 のサンプルを 抽 出 し 選 挙 結 果 を 予 測 するなど)で 驚 くべき 成 果 をおさめたが このことに よって 因 果 関 係 の 仮 説 を 検 証 できるようになったわけでは ない 因 果 関 係 を 検 証 するには 母 集 団 のうちの 一 部 を 実 験 集 団 とし これにある 刺 激 ( 処 置 )を 施 し 残 りにその 刺 激 を 与 えない 制 御 集 団 としておく 実 験 とは 対 照 的 に 社 会 調 査 では 選 抜 の 問 題 が 根 強 く 残 る つまり 母 集 団 Aの 結 果 と 母 集 団 Bの 結 果 が 異 なって しまう 理 由 を 科 学 的 厳 密 性 でもって 明 らかにすることはで きない なぜなら 母 集 団 Aがそもそも 異 質 であるか または 異 なる 処 置 が 施 されたからである 簡 単 な 例 を 挙 げよう 5

6 既 婚 者 の 寿 命 が 長 いことは 知 られている しかし 既 婚 者 が 長 生 きするのは 結 婚 しているからなのか それとも 健 康 な 人 の 方 が( 不 健 康 な 人 よりも) 結 婚 する 傾 向 が 高 いからなの か(そのため 長 生 きする)?つまり 因 果 関 係 を 明 確 にするこ とは 難 しい もし 将 来 結 婚 しそうな14 歳 の 人 達 を 実 験 集 団 とし その 人 達 以 外 ( 結 婚 できなさそうな14 歳 の 人 達 )を 制 御 集 団 として 1 年 後 に2つの 集 団 の 健 康 状 態 を 検 査 すること ができるのならば 因 果 関 係 に 関 する 質 問 を 科 学 的 に 厳 密 な 形 で 答 えることができよう しかし そのようなランダム 配 置 は 当 然 不 可 能 である 社 会 を 研 究 する 者 は このジレンマから 抜 け 出 そうとし てきた その 中 には x が yに 影 響 を 及 ぼす( 例 えば 既 婚 者 は 暴 飲 暴 食 を 慎 むために 長 生 きするなど) 語 り を 書 くこ とで 因 果 メカニズム を 明 らかにしようとした 者 もいる 実 際 に 自 分 の 研 究 でも 何 度 も 試 した(よく 努 力 したと 思 う) しか し 普 通 の 科 学 者 には 何 の 説 得 力 もない 社 会 調 査 士 ら は 他 の 方 法 を 試 みたが パネル 調 査 は 時 間 とともに 脱 落 者 がでること ライフ ヒストリー 調 査 は 調 査 対 象 者 の 偏 った 記 憶 に 惑 わされる という 根 本 的 な 問 題 を 解 決 することはでき ない ラボ 実 験 を 始 めた 経 済 学 者 や 政 治 学 者 もいる 完 全 に 制 御 された 環 境 の 中 での 実 験 は ランダム 配 置 問 題 の 良 い 解 決 方 法 になる しかし とてつもないコストがかかる それ には 実 験 室 の 外 でも 同 じ 結 果 が 得 られるという 外 的 妥 当 性 が 関 係 する 実 験 には ランダム 抽 出 という 欠 陥 がある 被 験 者 が 常 に 中 産 階 級 の 大 学 生 という 状 況 では 実 験 で 得 られた 結 果 を 一 般 化 することができない (もう 一 つの 解 決 法 としては ランダム 抽 出 が 適 用 できる フィールド 実 験 が ある しかし ランダム 配 置 になっているのは 稀 である ) それにもかかわらず 経 済 学 と 政 治 学 では 因 果 関 係 の 問 題 に 対 して 論 理 的 に 一 貫 性 のある 解 決 法 を 打 ち 出 して いる(だが 実 証 的 には 問 題 である) 社 会 学 は 自 己 弁 護 的 である このように 社 会 学 には 方 法 論 的 危 機 がみられるの である > 理 論 の 危 機 社 会 学 理 論 も あまり 芳 しくない 1980 年 以 降 間 違 いな くそのレベルは 下 降 し 続 けている 別 に 私 は マートンとパ ーソンズのような 一 貫 した 理 論 的 信 念 を 求 めているのでは ない 構 造 的 機 能 主 義 は 私 が 健 全 な 理 論 的 言 説 と 考 える ものに 取 って 代 わった それは 主 に マックス ウェーバーの 論 争 で 占 められていた しかし シンボリック 相 互 作 用 論 や エスノメソドロジーという その 他 の 理 論 への 言 及 が 十 分 に 行 なわれていなかった 実 は 1960 年 代 や1970 年 代 の 黄 金 期 でさえも 必 修 科 目 の 社 会 学 理 論 の 教 科 書 に 指 定 する 本 について 社 会 学 部 の 教 員 の 間 で 言 い 争 いになったこともあった 今 日 では さらに 意 見 の 不 一 致 が 拡 大 している 特 に 学 生 を 確 保 しな ければならない 状 況 から 社 会 学 は 女 性 研 究 アフリカ 系 ア メリカ 人 研 究 アジア 系 アメリカ 人 研 究 チカノ 研 究 文 化 研 究 など 学 際 分 野 の 学 生 をも 惹 き 付 けるような 内 容 にしなけ ればならない これらの 全 ては 確 固 とした 教 育 的 学 究 的 分 野 であるが このような 分 野 を 社 会 学 に 取 り 入 れることで 社 会 学 の 学 術 分 野 としての 境 界 線 を 不 明 瞭 なものとするだ ろう 政 治 学 経 済 学 に 比 較 してみよう 経 済 学 者 は 経 済 学 の 中 で 何 が 根 幹 になっているかについて 合 意 を 得 られてい るようにみえる 私 が 知 る 限 り 経 済 学 者 の 間 では ミクロ 経 済 原 論 やマクロ 経 済 原 論 を 学 生 に 履 修 させる 理 由 につい て 共 通 の 理 解 を 得 られている この2つの 授 業 の 中 で 教 えるべき 内 容 の 反 論 異 議 はほとんどみられない シラバス は 標 準 化 さているので 博 士 号 を 取 得 した 経 済 学 者 であれ ば 誰 でもその 授 業 を 教 えられるようになっている しかし こ こで 注 意 しなければならないのは 古 典 的 理 論 家 につい ての 内 容 が 看 過 されている つまり 学 生 が 長 期 にわたって 繰 り 広 げられてきた 論 争 を 学 ぶことはない 古 典 的 理 論 の 論 争 は 経 済 学 の 分 野 を 再 び 苦 しめるかもしれない ケインズ やマルクスの 理 論 が 正 しかったことが 明 らかになった 年 の 財 政 危 機 の 時 のように 対 照 的 に 社 会 学 部 のほとんどは 社 会 学 入 門 の 授 業 形 態 の 在 り 方 (さまざまな 理 論 と 認 識 論 を 幅 広 く 選 択 させる) で 合 意 を 得 られていない または 社 会 学 部 ではフルーツ サラダのような 概 論 の 授 業 を 設 けている つまり 退 屈 な 社 会 学 の 基 礎 的 な 概 念 を 羅 列 した 分 厚 い 本 に 学 生 が 飛 びつきそうなテーマを 散 りばめるのである 経 済 学 の 方 が 正 しい 取 組 みを 行 なっているのか?それとも 社 会 学 は 概 論 の 授 業 形 態 の 在 り 方 を 理 にかなった 形 で 解 決 している のだろうか?この 問 題 については 最 後 のほうで 取 り 上 げる ことにする しかし 経 済 学 原 論 の 内 容 については 経 済 学 者 の 間 で 合 意 が 得 られているようだが 社 会 学 では 今 にも 大 混 乱 を 起 こしそうな 状 態 である さらに 困 ったことは 社 会 学 の 古 典 が 何 であるべきか ということも 合 意 が 得 られないので 社 会 学 の 研 究 課 題 を どのように 設 定 すべきかについても 迷 いが 生 じている かつ て 社 会 学 者 は どの 課 題 に 取 り 組 むべきかについては 大 まかに 意 見 が 一 致 していた 例 えば 不 平 等 ( 権 力 所 得 ライフチャンス 階 級 人 種 ジェンダー) 教 育 職 業 達 成 社 会 移 動 などである しかし 現 在 では 研 究 課 題 を 明 確 に することが 難 しいだけでなく お 恥 ずかしいことだが 経 済 学 者 と 政 治 学 者 が 我 々の 縄 張 りを 荒 らし 始 めたのだ 最 近 の 社 会 不 平 等 に 関 する 代 表 的 な 本 は トーマス ピケティやジ ョーセフ スティグリッツという 経 済 学 者 によるものである こ れは 我 々にとって 痛 ましいことではないだろうか? 我 々は 遅 れをとっているのだろうか? > 危 機 から 脱 するには? 社 会 現 実 に 対 する 社 会 学 的 アプローチの 強 化 と 利 点 を 再 考 すること 私 の 同 僚 に 経 済 学 と 政 治 学 で 見 られる 新 し いトレンドを 真 似 ないようにと 忠 告 すること この 悲 観 的 な 内 容 のエッセーを この2つで 締 めくくることにしよう 社 会 学 的 アプローチの 強 みとは 省 察 である 長 年 社 会 学 では 伝 統 的 に 誰 が 話 者 か 社 会 学 者 の( 政 治 的 ) 役 割 は 何 かを 問 いかけてきた この 伝 統 は カール マルクス( 支 配 者 階 級 の 見 解 が 各 時 代 における 支 配 的 な 見 解 であ 6

7 る )やカール マンハイム( 意 見 陳 述 申 し 立 て 見 解 の 組 織 体 系 は それを 表 現 する 者 が 置 かれた 人 生 の 中 で 生 まれる 視 点 から 解 釈 される )に 始 まり アルヴィン グールド ナー( 知 識 人 の 将 来 と 新 しい 階 級 の 台 頭 )にまで 辿 ること ができる ( 世 界 で 苦 しんでいる) 声 なき 者 の 声 を 探 し 続 ける 限 り 社 会 学 者 は 自 らの 支 持 者 を 見 つけることができよ う 確 かに 学 生 は 保 守 的 になったかもしれない しか し 年 以 降 グローバル 資 本 主 義 体 制 から 生 じる 不 公 正 に 対 して 不 満 が 増 幅 している 社 会 学 が 階 級 人 種 ジェンダーの 不 公 正 権 力 貧 困 抑 圧 搾 取 偏 見 と いう 多 数 派 が 関 心 を 持 つ 課 題 へと 再 び 取 り 組 むことで 教 室 内 の 席 数 が 足 らないので 学 生 が 地 べたに 座 ってでも 社 会 学 講 義 を 聴 講 しようとした 古 き 良 き 時 代 が 再 び 訪 れるかも しれない マイケル ブラウォイの パブリック ソシオロジー は この 事 に 対 する 慎 重 な 呼 びかけでもある 確 かに カリフ ォルニア 大 学 バークレー 校 の 社 会 学 部 は 比 較 的 よくやって いる 教 室 は 有 能 な 大 学 院 生 で 溢 れている もし 社 会 学 が 政 治 的 ミッションを 失 わずにいられるのなら マルクスやウェ ーバーの 古 典 的 社 会 学 によく 見 られる 批 判 的 な 視 点 を 取 り 返 し ( 本 来 なら 社 会 学 者 が 取 り 組 むべき) 社 会 調 査 が 経 済 学 で 取 り 組 まれている 状 態 を 阻 止 することができるだろう 多 くの 同 僚 が 社 会 学 の 方 法 論 的 危 機 を 社 会 学 を 普 通 の 科 学 に 変 容 することで 解 決 しようとしている これは 経 済 学 や 合 理 的 選 択 の 政 治 学 が 行 動 を 可 能 な 限 り 正 確 に 描 写 せずに 実 験 で 行 動 をモデル 化 しようとしていることに 似 ている しかし すでに 指 摘 したように 実 験 によって 因 果 関 係 についての 仮 説 を 検 証 することはできるが 致 命 的 な 問 題 として 外 的 妥 当 性 が 挙 げられる 外 的 妥 当 性 によって 新 古 典 的 経 済 学 による 科 学 的 予 測 の 多 くが 誤 りであった 理 由 を 説 明 できよう ニューヨーク 大 学 アブドゥバイ 校 の 教 員 セミナーにおい て かつてパリ 経 済 学 院 のギレ サン=ポールは 経 済 学 は 科 学 であるのかと 尋 ねた 彼 の 返 答 には 説 得 力 があった な ぜ 経 済 学 が 科 学 であろうか 経 済 学 では 低 品 質 のデータ を 使 用 し そもそも 結 論 を 覆 すことができないようにモデルを 立 てているのに ギレは 経 済 学 とは 科 学 ではなく 文 化 的 活 動 であると 論 じた つまり 誤 った 予 測 を 提 示 するというより は 論 争 をフレーム 化 するものである 個 人 的 には どのように という 質 問 をよりも なぜ とい う 質 問 を 探 求 する 方 が 価 値 ある 行 為 であると 考 えている 良 い 社 会 調 査 ( 誰 かが 論 破 できる)は 受 入 れざるを 得 ない し かしウェーバーのように 彼 は 客 観 性 を 客 観 性 と 称 したの だが 私 も 社 会 科 学 を 科 学 と 言 ってしまう 傾 向 がある も し 科 学 が 因 果 関 係 を 検 証 しようとする 分 野 であるならば 社 会 科 学 は 科 学 ではない ホッブス 派 やパーソンズ 派 が 考 えるところの 社 会 活 動 とは 自 発 的 である ここでは 行 為 者 は 選 択 できる( 環 境 の 制 限 はあるが)ことが 前 提 となって いる マルクスが 鋭 く 観 察 していたように 人 は 自 分 で 歴 史 を 作 るが 自 分 たちが 満 足 のいくように 作 るのではない 自 分 たちが 選 んだ 状 況 で 歴 史 を 作 らない それどころか 過 去 から 与 えられ 伝 えられた 状 況 において 自 分 たちの 歴 史 を 作 る 人 々は 選 択 する そして この 選 択 肢 はラン ダムであり 各 々の 状 況 で 決 定 されるものではない ウェー バーは 正 しかった ウェーバーは 我 々は 他 人 の 行 動 を 解 釈 することはできる しかし 我 々は 人 の 行 動 が 合 理 的 で あったかは 分 からない ましてや 他 人 が 合 理 的 な 行 動 をと ることができるか またはその 意 思 があるかなどを 予 測 するこ とはできない と 言 った この 点 から 解 釈 の 社 会 学 は 合 理 的 選 択 経 済 学 (または 政 治 学 )よりも 一 歩 リードしている そして 社 会 学 者 は 経 済 学 や 政 治 学 の 科 学 的 な 同 僚 の 真 似 をしようとすること で 間 違 いを 起 こしている 社 会 学 は 他 の 社 会 科 学 よりも さらに 利 点 がある 社 会 学 者 は 批 判 的 省 察 を 使 ってデータをみる 傾 向 がある こ の 傾 向 は 定 量 的 研 究 者 よりも 定 質 的 研 究 者 に 強 くみら れる ハワード ベッカーのもとで 勉 強 したエスノグラファー は この 点 をよく 理 解 している 社 会 状 況 に 深 く 関 らなけれ ば 良 い 研 究 設 問 は 浮 かばない 慎 重 なエスノグラファー は もちろん 社 会 調 査 士 も 含 まれるが 社 会 の 現 実 を 捉 える 上 で 慎 重 さが 重 要 であることを 実 演 で 表 している 社 会 学 は 一 般 的 に 考 えられている ( 自 然 ) 科 学 より も 一 種 の 科 学 として 自 らの 立 場 を 受 け 入 れる 方 がよい 当 然 なぜ という 疑 問 がわくであろうが その 質 問 に 対 し て 妥 当 な 答 えが 見 つかるかは 慎 重 に 考 えるべきである そ して 経 済 学 と 政 治 学 は 社 会 学 の 謙 虚 さを 学 ぶことで も う 少 しよい 学 問 となるだろう 要 するに 何 が 言 いたいのか? 確 かに 社 会 学 は3つ の 危 機 に 直 面 している しかし 新 古 典 的 経 済 学 や 合 理 的 選 択 理 論 の 政 治 学 から 社 会 学 が 科 学 的 であるかという 挑 戦 に 対 して 間 違 った 対 応 をしている 現 在 の 社 会 学 は 経 済 学 や 政 治 学 の 真 似 事 をするか あるいは 社 会 学 を 専 攻 する 学 生 数 を 確 保 するために トレンディー で アピール 力 のある 学 際 分 野 に 移 行 しているのである 代 替 策 として マルクスやウェーバという 古 典 的 な 伝 統 に 舞 い 戻 ることを 提 言 したい かつて 社 会 学 がビッグな 社 会 問 題 に 直 面 していた 頃 に 新 古 典 経 済 学 と 政 治 学 は 科 学 になろうとするだろうが 社 会 学 が 政 治 的 に 正 しいナラティ ブを 捨 てることで もう 一 つの 普 通 の 科 学 になろうとするの は 馬 鹿 げている その 代 わりに 古 典 的 な 伝 統 に 戻 るという のは どうだろうか 社 会 学 が 重 要 な 質 問 を 問 いかけ 省 察 的 解 釈 的 な 方 法 で 経 済 学 ( 当 時 は 芽 生 えつつあった 政 治 学 )に 戦 いを 挑 んだ 時 のように 左 翼 的 批 判 的 新 古 典 社 会 学 はいかがだろうか? ( 翻 訳 : 山 元 里 美 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 は Ivan Szelenyi <ivan.szelenyi@nyu.edu>までお 寄 せください 1 評 論 家 によると 1965 年 から1975 年 にかけて 社 会 学 部 の 入 学 者 数 と 専 攻 者 数 は 非 常 に 増 加 したが 1980 年 代 に 入 ると 著 しく 現 象 した (See David Fabianic, Declining Enrollments of Sociology Majors, The American Sociologist, Spring 1991: Bronwen Lichtenstein, Is US Sociology in Decline? Global Dialogue 3.2, and asanet.org/research/stats/degrees/degrees_level.cfm) 年 代 の 減 少 以 降 徐 々 に 学 士 号 の 取 得 者 は 増 えたが 社 会 学 部 の 入 学 者 数 と 学 士 号 取 得 者 数 は 1970 年 代 半 ばのピーク 時 には 全 く 届 かない 7

8 >グローバル 社 会 学 を 問 う 英 国 ウォーリック 大 学 ガルミンダ バンバラ 氏 (ISA RC 35 概 念 用 語 分 析 執 行 委 員 ) ガルミンダ バンバラ. 従 来 の 社 会 学 では 欧 州 中 心 主 義 を 中 心 に 支 配 される 形 で 近 代 化 という 概 念 が 形 成 され 他 者 を 看 過 してきた この ことを 反 省 しようという 考 えのもと グロ ーバル 社 会 学 を 創 設 することが 提 案 された そして グ ローバル 化 時 代 に 社 会 学 を 活 気 づけようとする 方 針 もみ られる この 方 針 には3つの 構 成 要 素 がある 1つ 目 は 多 元 的 近 代 への 移 行 2つ 目 は 多 文 化 主 義 的 グロー バル 社 会 学 への 呼 びかけ 3つ 目 はグローバル コスモ ポリタニズムへの 賛 同 である 3つのアプローチ 法 は 表 向 きは 世 界 全 体 を 視 野 に 入 れているのだが その 方 法 が 不 十 分 と 言 わざるを 得 ないことを 指 摘 する 8 ガルミンダ K バンバラはポストコロニアル 社 会 学 の 発 展 に 貢 献 した 人 物 である 彼 女 は 植 民 地 化 された 人 々の 経 験 と 貢 献 が 歴 史 から 拭 いさられていることを 示 すことで 社 会 学 の 視 野 の 狭 さを 指 摘 している 最 近 刊 行 した コネクトした 社 会 学 (2014 年 )の 中 で 本 稿 で 議 論 されている 内 容 を 詳 しく 記 している つまり ヨーロッ パ 人 以 外 の 他 者 の 重 要 性 を 隠 すことで 今 日 我 々 が 知 っている 世 界 をねつ 造 している 欧 州 主 義 的 な 手 法 を 批 判 している 彼 女 の 業 績 の 中 には アメリカ 社 会 学 の 中 でアフリカ 系 アメリカ 人 の 社 会 学 が 周 縁 に 追 いや られていること 現 代 の 市 民 権 という 概 念 が 歴 史 的 根 底 を 看 過 していること( 植 民 地 主 義 と 奴 隷 制 への 繋 がり)に 関 する 論 文 がある また グローバル 化 時 代 における 理 論 という 業 書 の 編 者 でもある これに 対 して 私 は 欧 州 中 心 主 義 に 対 するポスト 植 民 地 脱 植 民 地 主 義 的 批 判 に 依 拠 した コネクトした 社 会 学 というアプローチ 法 を 論 じる この 方 法 は 現 在 の 共 に 分 かち 合 われている グローバル 化 時 代 を 理 解 し やすくするだろう コネクトした 社 会 学 の 主 な 関 心 事 項 は 土 地 没 収 植 民 地 主 義 奴 隷 化 横 領 の 歴 史 を 歴 史 社 会 学 と 社 会 学 全 般 のコアにおくことで 社 会 学 その ものを 考 え 直 すことである 社 会 学 の 構 成 要 素 の 中 にあ る 植 民 地 的 なグローバル の 重 要 性 を 認 識 することによ ってのみ ポスト 植 民 地 脱 植 民 地 の 現 代 を 理 解 した 上 で 我 々が 言 及 することができる その 結 果 真 に 批 判 的 な グローバル 社 会 学 という 分 野 が 創 設 されよう 社 会 学 と 近 代 化 は 2つで1つの 構 成 要 素 であると 考 えられている これは 近 代 世 界 の 台 頭 と 経 済 政 治 革 命 が 共 に 起 こることで 新 たな 近 代 的 な 説 明 様 式 が 求 められてきたからである 欧 州 向 けの 近 代 化 をベースに した 考 え 方 では ヨーロッパ 以 外 の 国 々が 世 界 の 歴 史 を 作 るプロセスに 参 加 していることを 念 頭 に 置 いていな い 近 代 化 を 発 信 してきた 地 域 では 植 民 地 的 な 関 係 性 と 過 程 を 理 解 することは 重 要 視 されなかった また 近 代

9 化 によって その 他 の 国 々でみられた 抑 圧 や 解 体 も 看 過 されてきた この 地 域 における 革 命 の 歴 史 的 説 明 ( 近 代 化 の 歴 史 的 経 緯 )は 時 とともに 変 化 しなかったわけでは ない このイベントが 起 こった 歴 史 的 フレーム( 自 発 的 内 在 的 起 因 と その 後 に 続 いた 世 界 的 拡 散 )は 未 だに 継 続 している 新 しい グローバル 社 会 学 を 求 める 地 域 で も この 傾 向 は 未 だにみられる > 多 元 的 近 代 多 元 的 近 代 論 は 1990 年 代 後 半 の 歴 史 社 会 学 の 中 で 際 立 つ 研 究 パラダイムとして モダニティ 理 論 に 取 っ て 代 わったものである モダニティ 理 論 は マルクス 的 研 究 法 従 属 理 論 後 進 国 理 論 の 学 者 からの 非 難 を 浴 びて いた 多 元 的 近 代 という 理 論 を 打 ち 出 すことで モダニテ ィ 理 論 にみられる2つ 欠 点 を 補 えると 考 えられていた ま ず1つ 目 は モダニティは 唯 一 つまり 西 洋 のモダニティ に 他 国 が 集 結 するという 考 え 方 である 2つ 目 は 西 洋 の 視 点 から 東 洋 を 分 析 することで 欧 州 中 心 主 義 的 な 見 方 にとらわれる 点 である モダニティが1つである( 欧 州 版 の モダニティに 限 定 )と 考 えるのは 欧 州 中 心 主 義 的 である のを 認 めているのだが 多 元 的 近 代 論 もまた ヨーロッパ を 基 軸 とした 上 で 他 の 地 域 の 近 代 化 を 評 価 する 論 法 で ある このように モダニティの 起 源 はヨーロッパであると いう 事 実 を 否 定 できないことを 示 唆 した 上 で モダニテ ィ 理 論 の 従 来 のアプローチ 法 を 擁 護 している それに 対 して 私 は 一 度 グローバルな 相 互 連 結 を 認 識 し それが 理 解 できたら この 事 実 をも 否 定 せねばならないと 考 え ている > 現 地 主 義 的 社 会 科 学 グローバル 多 文 化 的 社 会 学 の 最 近 の 論 争 には 社 会 科 学 の 初 期 の 頃 に 取 り 上 げられた 現 地 化 の 課 題 ( 自 治 的 代 替 的 な 社 会 科 学 の 伝 統 の 要 求 )と 関 係 がある この 長 年 に 渡 る グローバル 社 会 学 の 論 争 は 西 洋 の 社 会 学 の 主 流 派 に 影 響 を 及 ぼしたわけではないが グ ローバル ダイアログ と これを 刊 行 するにあたり 尽 力 を 注 いだ 人 達 の 間 では 活 発 な 議 論 が 繰 り 返 されてきた 主 なポイントとしては 現 地 地 域 の 経 験 や 慣 習 を 踏 まえ た 自 治 的 な 社 会 学 的 伝 統 の 発 展 または 奪 回 である 多 元 的 近 代 の 論 争 でみられたように 自 治 的 伝 統 がグロー バル 社 会 学 に 及 ぼす 影 響 についての 論 議 はされていな い もし 西 洋 以 外 の 国 々の 学 者 や 思 想 家 が 含 まれてい ないことが 既 存 のアプローチ 法 を 用 いる 問 題 点 として 挙 げられるのならば 問 題 の 所 在 は 周 縁 化 やエクスクルー ジョンだと 考 えられる 解 決 策 としては 互 いの 違 いを 認 識 し 社 会 学 の 中 で 欧 州 以 外 の 思 想 家 が 不 在 であるこ とを 改 めることで 一 般 的 に 平 等 と 考 えられるものを 要 求 することであろう 確 かに これは 重 要 な 課 題 で 将 来 は( さらに) 多 文 化 的 社 会 学 を 築 くことになるだろうが 過 去 に 社 会 学 を 学 術 分 野 として 構 築 してきた 過 程 での 問 題 点 または 過 去 に 構 築 されたものが 現 在 の 社 会 学 に 影 響 を 及 ぼし 続 けていることへの 言 及 が ほとんどされていな い >コスモポリタン 社 会 学 では 上 記 で 示 した3 番 目 のアプローチ 法 を 簡 単 に 説 明 する グローバル コスモポリタン 社 会 学 を 中 心 とした 新 たなユニバーサリズムの 主 張 である この 文 脈 におけるコ スモポリタニズムとは 将 来 の 政 治 に 影 響 を 及 ぼすことが 可 能 であろうという 絶 対 的 な 基 準 としての 意 味 が 含 まれて いる 逆 に これには 潜 在 的 なグローバルな 包 括 力 をベ ースとしたコスモポリタン パラダイムを 通 して 社 会 学 を 再 構 築 しようとする 試 みもみられる しかし 包 括 性 に 関 し ては 可 能 性 のままである コスモポリタニズムを 専 門 と する 理 論 家 のほとんどは 彼 ら が 我 々 のタームに 含 まれることに 依 存 したままである ユニバーサリズムは 西 洋 社 会 学 を 含 む 現 地 の 知 識 の 相 対 性 を 避 けるために 必 要 だと 考 えられていたが コスモポリタニズムそのものが 通 常 の 社 会 学 の 歴 史 の 中 で 欠 如 されているコスモポリタン コネクションを 考 えるパースペクティブとして 有 効 である かについて 論 議 されていない そのような 歴 史 的 経 緯 を 認 識 することによって 我 々は 社 会 学 の 概 念 と 類 型 につ いて 再 考 できる つまり 他 者 を 解 決 すべき 問 題 と 捉 える のではなく そもそも 他 者 とは 何 を 指 すのかという 類 型 の 在 り 方 について 考 え 直 すことである 今 まで 述 べてきたアプローチ 法 はグローバルを 追 加 的 な 手 法 で 概 念 化 している その 手 法 は 現 代 の 多 文 化 的 状 況 を 称 賛 し 現 代 のグローバルな 概 観 の 根 底 にある 歴 史 またその 歴 史 的 過 程 を 言 及 することなく グローバル についての 意 見 を 述 べている 3つの 手 法 は 全 て グロ ーバルとは かつて 歴 史 的 に 分 裂 した 文 明 の 文 脈 と 思 わ れるものの 間 に 現 代 の 繋 がりを 見 出 して 構 築 していると 考 えられている この 観 点 は グローバル を 発 展 する 上 で 植 民 地 主 義 と 奴 隷 化 の 歴 史 が 中 枢 にあることを 認 識 し ていない 現 代 の 事 象 として グローバル を 研 究 すること で これらの 手 法 を 活 発 に 用 いて 社 会 学 を 再 構 築 する ことは 将 来 の 試 みとされるだろう つまり 過 去 における 解 釈 と 概 念 の 理 解 が 十 分 であることを 示 している 私 には この 考 え 方 が 社 会 学 で 現 在 見 られるヒエラルキーを 保 持 しているように 思 える 単 に 周 縁 部 の 者 が 中 枢 で 行 な われている 論 争 に 参 加 しようとすることは 将 来 の 社 会 学 は 異 なるものにかわる 可 能 性 があることを 示 唆 する しか し このことが 実 際 に 起 こるには 社 会 学 そのものを 従 来 とは 異 なる 形 で 関 らなければならないことが 認 識 されてい ない (つまり 社 会 学 を 学 術 分 野 として 理 解 する 上 で 重 要 と 考 えられる 過 去 への 繋 がりである ) >コネクトした 社 会 学 最 後 に コネクトした 社 会 学 を 説 明 して この 論 考 を 9

10 終 えたい コネクトした 社 会 学 とは イベントは 選 定 され たことだけに 留 まらず さまざまな 過 程 で 常 に 構 築 され 続 けているという 考 えものとに 創 設 した 社 会 学 である コネ クトした 社 会 学 では 多 義 的 な 解 釈 と 選 択 が 認 識 されて いる つまり イベントや 過 程 を 単 に 描 写 するのではな く 我 々が 知 っていたと 思 われる 事 象 を 再 確 認 する 機 会 として 捉 えている コネクトが 必 要 な 種 々の 社 会 学 は 植 民 地 主 義 帝 国 ポスト 植 民 地 主 義 などを 含 む 時 と 空 間 に 位 置 している このような 新 しい 社 会 学 は 互 いに 不 協 和 音 を 奏 で 挑 戦 的 に 見 えるために それが 理 由 で 受 け 入 れられにくいかもしれない(この 拒 絶 は 学 術 界 の 地 政 学 的 ヒエラルキーに 依 拠 している) さまざまなパース ペクティブの 結 果 によって イベント や 過 程 を 関 わ り という 視 点 から 今 までとは 異 なる 形 で 理 解 できる 道 を 開 かねばならない 言 い 換 えるとするならば さまざまな 要 求 に 応 じることで 当 初 考 えられていた シンプルな 多 元 的 主 義 から 移 行 せねばならない 皆 が 同 じように 考 え るようになるのではなく 以 前 とは 異 なる 考 え 方 ができるよ うになることである ポリティカル コミュニティを 国 内 の 政 治 体 制 として 捉 えることは ヨーロッパ 人 の 自 己 認 識 とヨーロッパの 歴 史 社 会 学 において 重 要 であった しかし 多 くの 欧 州 国 家 は 国 民 国 家 であると 同 時 に 帝 国 主 義 的 なので( 国 民 国 家 になる 前 または 同 時 期 だが) 国 家 の 政 治 コミュニテ ィは 我 々が 考 えるよりも 幅 広 く 階 層 化 されている イギリス 帝 国 の 政 治 コミュニティが 歴 史 的 に 多 文 化 コミュニティ だったが 現 代 のポリティカル ディスコースでは この 傾 向 はあまりみられない これは ポリティカル コミュニティ の 境 界 線 が 民 族 という 意 味 での 国 家 領 土 の 境 界 線 と 一 致 していると 考 えられている 植 民 地 時 代 に 目 を 向 けな いことで ポスト 植 民 地 の 現 代 ヨーロッパ(と 西 洋 )は1つに なってしまう この 選 択 性 に 基 づいた 理 解 に 依 拠 した 政 治 的 な 影 響 力 は ヨーロッパの 国 政 選 挙 で 物 議 を 醸 す 移 民 の 問 題 に 明 らかにみられる 利 もなく 政 治 機 構 から 立 ち 去 るようにとの 要 求 もある もし 我 々が 国 民 国 家 の 歴 史 を いわゆる 現 地 の 住 民 の 活 動 よりも 幅 広 い 視 点 で 捉 えることができるのならば 歴 史 を 現 代 国 家 の 境 界 線 だけで 捉 えるのは 移 民 にな った 人 びとの 経 緯 を 誤 って 理 解 することになる つまり 移 住 者 を 適 切 な 市 民 として 見 ることができなくなる 移 住 とは 国 家 ヨーロッパ アイデンティティというナラティブを 構 築 する 上 で 内 在 するものである 移 住 を 国 家 形 成 の 歴 史 の 中 枢 として 理 解 するには 移 住 者 は 歴 史 的 には 市 民 であり 市 民 になるために 待 機 している 人 々ではないと 認 識 せねばならない つまり コネクトした 社 会 学 というアプローチ 法 には 世 界 が 起 こる 過 程 そのものに 自 己 を 位 置 づけることで 世 界 を 理 解 しようとする 視 点 が 求 められる 世 界 の 中 で そ のような 位 置 から 始 めることで その 場 所 と 世 界 とをリンク した 歴 史 を 必 然 的 に 作 ることができる そして 理 解 を 深 めようとするコネクションを 明 らかにすることは 研 究 者 が 常 日 頃 説 明 しようとするアイデンティティやイベントよりも さらに 広 大 なのだ 上 記 で 説 明 したグローバル 社 会 学 の 一 般 的 アプローチ 法 は グローバルという 歴 史 を 避 けて しまい ヨーロッパの 近 代 が 他 の 社 会 に 及 ぼしたコネクシ ョンだけが 重 要 であると 考 えがちである それに 対 して コネクトした 社 会 学 によるアプローチ 法 は ヨーロパそ のものを 広 大 な 歴 史 的 経 緯 の 中 に 位 置 づけ 植 民 地 主 義 体 制 と 奴 隷 化 の 遺 産 によって どれほどヨーロッパが 恩 恵 を 受 けたかを 問 題 として 取 り 上 げる そして 現 在 直 面 する 問 題 を 解 決 するために その 事 実 を 検 証 すること で ヨーロッパが 何 を 学 ぶべきかが 明 らかになる コネクトした 社 会 学 というアプローチ 法 は 社 会 公 正 とグローバル 社 会 につくす 社 会 学 的 想 像 力 を 再 び 盛 り 上 げる 必 要 があることを 示 している ( 翻 訳 : 山 元 里 美 ) 10 選 挙 とは 政 治 契 約 のもとで 一 つの 集 合 体 になった 人 々が その 政 治 契 約 内 容 を 交 渉 する 時 期 として 考 えら れる 政 治 契 約 は 現 在 の 状 況 を 交 渉 することだが そ の 契 約 は 特 定 の 歴 史 的 繋 がりのナラティブのなかで 起 こ る 移 民 の 定 義 とは 国 家 の 立 場 からすると 国 家 の 歴 史 から 排 除 された 存 在 である 移 民 はポリティカル コミュニティの 歴 史 から 排 除 されおり 政 治 機 構 での 権 ご 意 見 感 想 質 問 等 は Gurminder K. Bhambra <G.K.Bhambra@warwick.ac.uk>まで お 寄 せください

11 > 我 々が 欲 する 将 来 米 国 イリノイ 大 学 アーバナ シャンペーン 校 マルクス S シュルツ 氏 (ISA リサーチ 部 門 副 会 長 ) 11 日 の 出 が 見 られるのを 期 待 し 世 界 中 からの 巡 礼 者 登 山 者 観 光 客 は 地 平 線 に 太 陽 が 昇 るのを 見 るために 富 士 山 の 険 しい 道 を 上 り 切 り 頂 上 で 夜 を 過 ごした 2014 年 の 横 浜 世 界 社 会 学 国 際 会 議 不 平 等 世 界 に 立 ち 向 かう の 後 に マルクス シュルツが 撮 った 写 真 この 写 真 は 次 のISA 会 議 のテーマを 捉 えている つまり この 不 平 等 の 世 界 を 超 越 し さまざまな 社 会 アクターが 期 待 に 胸 を 膨 らませながら 闊 達 に 無 数 の 挑 戦 に 挑 むか を そしてグローバル 社 会 学 がどのように 寄 与 できるかを マルクス シュルツ(ISA リサーチ 部 門 副 会 長 )は 我 々の 欲 する 未 来 ーより 良 い 世 界 を 目 指 すグロー バル 社 会 学 を 第 3 回 ISAフォーラムの 大 会 テーマに 決 定 した 2016 年 7 月 10 日 から14 日 まで ウィーンで 開 催 この 論 考 では 大 会 テーマに 隠 されたインスピレ ーションについて 述 べる 詳 細 は 掲 載 国 際 化 された 惑 星 は 衰 えることのない 不 正 行 為 激 しい 紛 争 や 環 境 破 壊 にひどく 傷 つ けられた しかし 世 界 をより 良 くするという 望 みは 持 ち 続 けている 夢 は チャパスの ジャングルからヨハネスバーグの 町 まで アラブの 首 都 の 通 りからシカゴ 近 隣 まで 出 稼 ぎ 労 働 者 のいる 道 から 新 たなメ ディアのバーチュアル 空 間 の 勇 ましい 苦 闘 で 培 われる ユ ートピア 的 エネルギーは 枯 渇 するのではなく 科 学 的 革 新 をもたらす 先 例 のない 危 険 や 機 会 は 新 たな 考 え 方 を 要 求 する グローバリゼーションによって 巨 大 な 生 産 力 の 増 加 と 莫

12 大 な 富 の 産 出 に 制 限 がきかなくなってきた しかし グローバ リゼーションは 不 平 等 周 縁 化 貧 困 という 状 況 も 悪 化 させ た グローバリゼーションが 複 数 の 社 会 領 域 の 関 係 性 もさら に 強 く 結 び 付 けるにつれて 市 場 国 家 社 会 そして これ らの 領 域 の 関 係 性 はさらに 再 構 築 された 自 然 や 町 近 所 ま たは 共 同 体 で この 影 響 が 及 ばなかったものはない これら の 効 果 や 体 験 は かなり 不 均 衡 で 矛 盾 している 歴 史 におい て これほど 多 くの 移 住 者 が 動 き 回 ることはなく 差 し 迫 った 環 境 の 変 化 によって この 傾 向 は 益 々 強 まりそうである 新 た なトランスナショナル 空 間 は 文 化 的 な 多 様 性 を 増 幅 させる 一 方 流 動 性 はますます 格 差 を 生 じさせる 重 要 な 目 安 となる 新 しいICT 技 術 の 到 来 によって グローバリゼーションは 加 速 化 した しかし グローバル 化 は( 世 界 を) 分 割 するのと 同 様 に ( 世 界 )を 統 合 し ( 市 場 の) 自 由 交 換 を 妨 げるのと 同 じく らい( 市 場 や 他 の 物 事 を) 促 進 する 新 たな 支 配 監 査 戦 争 の 在 り 方 が 生 じている 決 定 論 的 モデルや 軍 事 的 反 応 による 論 理 的 思 考 は 平 和 と 安 全 を 維 持 するには 視 野 が 狭 く コストがかかりすぎ( 犠 牲 が 大 きすぎ) 究 極 的 に 逆 効 果 であることが 明 らかにな った 持 続 可 能 な 解 決 策 は 根 底 にある 問 題 をより 深 く 方 法 論 的 にはオープンな 形 で 分 析 することが 求 められる 新 たなトランスナショナルな 動 きから 生 じた 成 果 は 必 然 的 勢 力 からの 結 果 ではなく 組 織 的 な 条 件 付 けにより 社 会 的 に 形 作 られたものである しかし 省 察 的 な 人 間 の 行 動 は 意 図 されたものであろうとなかろうと 自 らの 決 定 と 選 択 による 結 果 によるものである 今 日 各 国 の 社 会 学 の 多 くは 将 来 を 予 想 以 上 に 視 野 に 入 れていないようだ なぜそうなのか 各 国 によって 理 由 はさまざまだが 1つの 見 方 がとりわけ 広 がっていると 思 われ る その 見 方 とは 将 来 について 考 えるのは 止 めようというも のである なぜなら 我 々は 将 来 について 知 らないからであ る 自 分 たちが 知 らないことを 話 すべきではないので 未 来 について 話 すべきではない というロジックである この 考 え 方 は 私 たちが 短 期 間 長 期 間 大 規 模 小 規 模 の 将 来 について 数 えきれないほどの 推 測 に 基 づいて 普 段 の 生 活 を 営 んでいるという 事 実 に 背 いている 可 能 かどうか 適 当 かどうか 望 ましいかどうか 思 うのは 重 大 である 予 期 切 望 希 望 想 像 計 画 立 案 洞 察 力 は 未 来 志 向 の 人 間 のふるま いの 生 まれ 持 った 側 面 である 社 会 学 が 前 向 きにならなければならないということを 認 め ると 微 妙 な 問 題 が 生 じる 私 たちはどのように 未 来 を 概 念 化 できるだろうか 最 も 有 益 な 方 法 は 何 であろうか また ど のように 関 り 方 のモードを 判 定 するか そのような 問 いの 答 えを 見 つけることで さまざまな 理 論 的 アプローチ 法 が 貢 献 できる 仕 事 である 過 去 に 未 来 はしばしば 前 もって 運 命 づけられたものであ ると 見 なされて 前 もって 決 定 づけられ または 少 なくとも 確 かな 方 向 に 向 かっており 適 切 な 方 法 で 予 測 できると 考 え られていた 社 会 学 の 黎 明 期 には 将 来 のテロス( 目 的 因 哲 学 用 語 )の 中 でみられた 宗 教 の 信 仰 は 社 会 の 規 則 を 探 す 実 証 哲 学 の 方 法 に 取 って 代 わられた (コントからデュル ケームまでの 伝 統 にあるように) 社 会 学 者 らが 社 会 を 運 営 管 理 する 上 で 有 用 だと 考 えられていた 知 識 である マルクス は 彼 の 経 験 主 義 的 な 歴 史 書 物 で 必 然 に 決 まったもので はなく 偶 然 の 行 動 を 受 ける 可 能 性 が 十 分 にあると 認 識 して いたのだが 彼 が 資 本 家 階 級 に 対 するプロレタリアートの 勝 利 の 必 然 性 に 関 する 歴 史 的 な 法 則 を 発 表 したとき 彼 は( 実 証 主 義 の 社 会 学 者 と) 似 たような 推 測 をしていた グローバ ル サウス( 発 展 途 上 国 )の 研 究 をする 学 者 は( 例 えば アミ ン カルドソ ドュッセル グーハ キジアーノ ネーデルフィ ン ピータシェ サイード サントス スピヴァック) 第 3 国 の 発 展 の 遅 れは グローバル ノース( 先 進 諸 国 )の 跡 を 辿 ること で 克 服 することができる という 世 間 一 般 の 考 えに 基 づいた 近 代 化 モデルに 挑 んだ 予 期 に 基 づいた 社 会 経 験 の 分 裂 は 根 本 的 な 不 確 かさ とともに 革 新 的 な 理 論 的 へと 導 く 何 かが 異 なる 可 能 性 が あったのだろうか 実 在 する 現 実 は 漠 然 とした 人 間 活 動 を 通 して 多 少 なりとも 省 察 的 論 争 的 協 力 的 な 形 で 作 るこ とができた この 漠 然 性 を 意 識 することは 社 会 行 為 者 や 多 様 な 歴 史 的 軌 道 を 明 白 に 含 めることを 通 じて 現 代 社 会 理 論 の 中 で ますますテーマ 化 されるようになった それは オートポイエーシス( 自 己 創 出 ) 創 造 性 構 想 力 ビジョン を 重 視 した 今 日 の 表 現 法 でみられる 社 会 学 の 将 来 に 対 する 再 配 向 によって さまざまな 経 験 的 分 析 的 標 準 的 方 法 を 用 いてミクロ インタラクションと いう 小 さな 世 界 から 全 地 球 を 影 響 するマクロ トレンドまで も 調 査 することができる 例 えば アクション 理 論 の 進 展 によ って 実 証 学 的 制 限 と 視 野 の 狭 い 道 具 主 義 的 な 考 え 方 は 克 服 されている 集 団 行 動 と 社 会 運 動 の 理 論 は 草 の 根 レ ベルで 作 られた 代 替 的 なビジョンと 政 治 的 論 争 をより 理 解 するようになることに 役 立 つ タイム ダイアグノスティックと いうアプローチ 法 によって 適 切 なトレンドを 見 分 けることがで きる 批 判 理 論 は 危 機 にある 価 値 決 定 をピンポイントで 示 し 既 得 権 が 努 めている 事 柄 を 世 間 に 伝 え 社 会 の 種 々の 階 層 ごとに 異 なる 結 果 が 生 じることを 確 認 するのに 役 立 つ 社 会 格 差 の 増 幅 人 権 侵 害 気 候 変 動 環 境 劣 化 配 分 の 失 敗 認 識 不 足 ガバナンスの 失 敗 という 基 盤 の 失 墜 という 問 題 を 主 張 することによって 狭 いビジネス 展 望 と 会 社 の 利 益 に 限 られず 持 続 可 能 な 選 択 肢 を 探 そうと 手 を 伸 ば すことができる 未 来 志 向 の 学 問 が 求 められる 現 在 の 経 済 危 機 は 1980 年 代 から 支 配 されていた 経 済 的 アプローチ 法 を 失 墜 させたようだが より 広 い 社 会 科 学 の 展 望 は 空 所 を 満 たさねばならない 新 しい 概 念 上 の 展 望 と 方 法 論 の 手 段 は 可 能 性 があり 有 望 で 予 防 可 能 で 好 ましい 将 来 の 研 究 の ために 必 要 とされる 社 会 学 がもっと 意 義 のあるものになるに は 前 向 きな 方 針 を 受 け 入 れて 多 種 多 様 な 社 会 行 為 者 を 心 に 描 くであろう さまざまな 将 来 の 在 り 方 に 関 っていく 必 要 がある ( 翻 訳 : 小 椋 彩 加 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 はMarkus S. Schulz <markus.s.schulz@gmail.com>までお 寄 せ ください 12

13 シャルリ エブド 事 件 の 後 >シャルリ エブド 事 件 を 論 議 するフランス 社 会 学 者 フランス 共 和 国 パリ 市 社 会 科 学 高 等 研 究 院 (EHESS) ステファヌ ボ 氏 社 会 科 学 は2015 年 1 月 7 日 から9 日 にか けて 発 生 した 事 件 ( 犠 牲 者 がでた パリにあるシャルリ エブド 襲 撃 事 件 とユダヤ 食 品 スーパー 襲 撃 事 件 )を 直 ちに 評 論 できるのか または 距 離 をおいてメディア 知 識 人 ( 社 会 学 的 努 力 に 対 して 敵 意 むき 出 しの 人 た ち) に 任 せるべきなのか 事 件 が 発 生 したあとの 混 乱 したフランス 社 会 や 多 くの 市 民 による1 月 11 日 のデモ 行 進 のような 活 動 が 活 発 化 するなか で 沈 黙 を 貫 いておくことはかなり 困 難 なことであった 年 のフランス 暴 動 からまもな く ジェラルド モーガンは 最 初 の 研 究 として これらの 事 件 に 関 して 社 会 学 者 の 見 解 について 調 査 すること を 提 案 した 2015 年 1 月 7 日 から9 日 に 起 きた 襲 撃 事 件 のあと 有 名 出 版 社 は 異 なる 理 論 的 な 考 え 方 をもった 社 会 学 者 が 執 筆 した 記 事 を 出 版 し た そうすることで さまざまな 社 会 学 者 の 公 的 立 場 を 検 証 する 機 会 を 与 えた 公 的 立 場 とは 理 論 的 政 治 的 姿 勢 とは 切 っても 切 れないもの である 襲 撃 事 件 直 後 に 書 かれたコ ラムには 長 年 続 いている 論 争 が 再 び 始 まっていた パリの 地 下 鉄. 写 真 :ファビエン チュオン 2015 年 1 月 12 日 社 会 学 者 は このような 事 件 のどの ような 要 素 を 重 要 視 すべきなのか? 何 が 行 為 や 社 会 的 背 景 に 大 きな 影 響 を 及 ぼすのか?

14 シャルリ エブド 事 件 の 後 事 件 が 起 きた 社 会 的 要 因 (マクロ 社 会 的 要 因 や 構 造 的 要 因 など)の 説 明 の 裏 付 けは 十 分 なのか? このような 分 析 はモラルに 反 してい ないか? 逆 に 厳 格 な 論 理 に 焦 点 をあてるこ とは 私 たちの 社 会 的 役 割 を 放 棄 する ことになるのか? 論 争 はさらに 過 熱 していった その 論 争 の 第 一 人 者 のひとりに パリ 郊 外 の 未 成 年 犯 罪 について 研 究 している 国 立 科 学 研 究 センター (CNRS)の 科 学 専 門 研 究 者 である ユーグ ラグランジュがいる 政 治 的 に 正 しい 立 場 から 非 行 を 説 明 す ることで 彼 は 主 な 要 因 として 差 別 の 産 物 や 社 会 経 済 学 の 統 合 居 住 能 力 よりも 民 族 文 化 の 始 まりであるとの 見 解 を 示 した クアシとアメディ クリ バリ 兄 弟 ( 植 民 地 からの 移 民 の 子 供 である 学 校 の 成 績 が 悪 く 都 市 部 で 不 安 定 な 環 境 の 中 で 育 つ 前 科 あり など)のプロフィールが 資 料 情 報 と 一 致 した ラグランジュがルモン ド 紙 (2015 年 1 月 14 日 )の 中 で 力 説 す る 点 である タイトルは 社 会 化 して いないマイノリティを 見 る 勇 気 をもと う である これは2つの 意 味 にとれ る 1つ 目 は フランスの 若 い 世 代 は 近 所 付 き 合 いを 重 要 視 しない さら に 社 会 から 逃 避 し 極 端 で 敵 意 のあ るサブカルチャーに 熱 中 していた このような 若 い 世 代 はサラフィー 主 義 やその 他 の 過 激 派 イスラム 組 織 な どの 新 しい 環 境 のなかで 傷 ついた 自 分 のプライドを 修 復 しようとする し かし ラグランジュが 記 すように フラ ンス 社 会 で 失 われた 一 部 の 若 者 の 問 題 傾 向 を( 男 性 優 位 主 義 性 差 別 ホモフォビア 暴 力 反 ユダヤ 主 義 ) 問 うよりも フランスの 知 識 人 は 植 民 地 主 義 がベースにある 一 種 の 罪 悪 感 に 苛 まれており 植 民 地 国 の 道 徳 的 誤 りやマイノリティの 悪 行 為 に 立 ち 向 かおうとする 気 もない 翌 日 社 会 科 学 高 等 研 究 院 (EHESS)とプリンストン 大 学 の 人 類 学 者 であるディディエ ファシンはこ の 厳 しい 状 況 を 取 り 上 げ 全 ての 社 会 学 者 は 客 観 的 に 社 会 的 要 因 を 調 査 する 義 務 がある と 再 度 明 言 し た 都 市 部 の 多 感 な 若 者 は 社 会 と 空 間 における 人 種 差 別 高 い 失 業 率 不 安 定 非 難 会 社 や 家 庭 警 察 からの 人 種 差 別 とスティグマ 化 を 経 験 したと 記 した 社 会 科 学 者 の 役 割 は 歴 史 的 にみて 社 会 が 興 奮 状 態 の 時 に 重 要 なのだが 歴 史 家 の マルク ブロックの 言 う 判 断 する 傾 向 に 流 されないようにすることを 再 度 警 鐘 し ファシンは 私 たちの 社 会 が 醜 いものを 拒 絶 する 現 代 をつく りだした と 締 めくくった ローラン ムキエリ( 国 立 科 学 研 究 センター 研 究 員 で 未 成 年 犯 罪 の 専 門 家 )も 同 様 に 長 期 的 展 望 につい て 2015 年 1 月 のネット 新 聞 メディア パート で 提 案 した フランスは1960 年 から1980 年 の 間 に 元 植 民 地 で ある 北 サハラやサブサハラアフリカ から 新 たな 大 量 の 労 働 者 の 受 け 入 れた 過 去 を 認 めなかったのには 2 つの 理 由 があった 1つ 目 は 移 民 を 受 け 入 れない 方 針 であったこと 2 つ 目 は フランス 社 会 はフランスを 完 全 な 多 民 族 社 会 で 部 分 的 な 多 文 化 社 会 であることを 認 められなかっ たことである 認 めることで フランス が イスラムを 恐 れること 疑 問 視 す ること 行 政 部 がイスラムに 反 対 する こと(2004 年 の 法 律 が 学 校 でベール を 被 ることを 禁 止 したことなど)を 一 時 的 に 止 め イスラムが 我 々の 作 り 上 げた 国 からの 基 盤 要 素 であると 捉 えることが 強 いられる ムキエリは 断 固 たる 建 設 的 な 社 会 的 立 場 が 普 通 の 市 民 権 や 社 会 のまとまり 集 団 の 独 自 性 をつくる と 訴 えた 私 の 研 究 では 貧 困 に 陥 った 社 会 や 経 済 によって 宗 教 非 難 や 人 種 差 別 が おこる 現 実 を 説 明 する 考 えを 共 有 し た これは 有 用 であり とても 重 要 な 説 明 である しかし 今 でも 不 十 分 で ある これらを 進 展 させるには2つの 方 法 がある 1つ 目 は 社 会 科 学 高 等 研 究 院 (EHESS)の 研 究 者 であるシリ ル レミュは 理 論 的 な 立 場 を 社 会 学 の 不 安 (Liberation 2015 年 1 月 3 0 日 )という 論 文 のなかで 説 明 したこ とである 最 近 台 頭 してきた 実 用 的 な 社 会 学 の 立 役 者 でもあるレミュは ある 社 会 学 者 らによって 展 開 された 説 明 的 なモデルの 限 界 に 焦 点 をあ てた おそらく ブルデューの 影 響 を 受 けたと 考 えられ 批 判 社 会 学 者 を 暗 に 指 しているのだろう 彼 の 論 文 には 社 会 学 者 の 仕 事 は 社 会 構 造 の 動 向 を 調 査 するだけでなく 若 い ジハーディストたちの 完 璧 なイスラム 教 徒 になりたいという 切 実 な 願 いを 汲 みとること であるのを このような 社 会 学 者 は 忘 れてしまった と 記 さ れている レミュは 政 治 的 象 徴 的 な 操 作 の 一 例 として 約 350 万 人 が 参 加 した 私 はシャルリーだ というスロ ーガンを 掲 げた 市 民 のデモ 行 進 を 言 及 しなかった 社 会 学 者 を 対 象 にし た その 日 市 民 が 道 路 を 占 拠 した のは レミュによると ある 意 味 モラル や 政 治 的 教 育 に 内 在 するものを 感 じ るために 何 かをする 必 要 があると 感 じたためであった そして レミュが 再 度 信 念 は 市 民 自 身 の 再 帰 能 力 であると 主 張 し 締 めくくった この 点 を 批 判 社 会 学 者 は 認 めてい なかった と 彼 は 主 張 した 2つ 目 は さらなる 経 験 的 アプロー チ 法 はマクロ 社 会 学 や 構 造 分 析 機 構 に 当 てはまらない 事 実 を 考 えるこ と 3 人 の 犯 人 の 幼 少 期 には 貧 困 や 困 難 が 多 かったという 特 徴 あった クアシ 兄 弟 は10 代 のときに 孤 児 にな り コレッツェの 子 供 支 援 施 設 に 預 けられた 彼 らは 施 設 から 支 援 を 受 けられなかったわけではなく 言 語 同 断 の 差 別 を 受 けたわけではない 例 えば アメディ クリバリはニコラ サルコジ 元 大 統 領 にエリゼ 宮 殿 で 会 った 頃 には ペプシコーラで 見 習 い として 働 き 賃 金 を 得 ていた また サイド クアシはパリの 市 役 所 でリサ イクル 大 使 として 働 いていたが2009 年 に 解 雇 されてしまった おそらく 彼 の 宗 教 規 範 を 厳 格 に 守 っていた ( 女 性 と 握 手 することを 拒 むことや 礼 拝 に1 日 5 時 間 費 やすこと)が 原 因 で 同 僚 と 距 離 ができたためであると 考 えられる 14

15 シャルリ エブド 事 件 の 後 ここで 注 意 することは 全 てのフ ランス 系 ジハーディストを 郊 外 の 貧 困 層 の 移 民 の 子 孫 の 出 身 ではない ことである 若 い 専 門 家 は( 社 会 的 差 別 をしないのも 含 む) 聖 戦 に 乗 り 出 した また 若 い 改 宗 者 の 一 部 は 都 市 から 離 れた パビリオン の 中 で 育 った 植 民 地 の 歴 史 がなく マイノ リティを(フランスとは) 異 なった 形 で 扱 ってきたデンマークは フランスと 同 じくらいに 恐 れていた これはどう いうことなのか マクロ 社 会 学 的 要 因 ( 郊 外 の 貧 困 教 育 を 受 けられてい ない 若 い 移 民 制 度 的 差 別 )に 簡 素 化 することで このような 若 い 世 代 を 危 険 なもの と 定 義 するさまざまなス テレオタイプを 強 化 してしまうのか 宗 教 社 会 学 は 若 い 世 代 が 宗 教 に 繋 がりを 求 めることの 裏 に 隠 され た 動 機 を 理 解 するのに 役 立 つかも しれない また 宗 教 改 宗 運 動 の 原 動 力 を 再 構 成 することや その 運 動 に 参 加 した 人 びとの 特 徴 を 見 出 す ことを 可 能 にしてくれる この 種 の 説 明 は 過 激 派 運 動 のロジックを 再 形 成 する 教 義 の 社 会 学 に 関 連 する 必 要 があり イスラム 教 の 習 慣 で 法 的 グレーゾーンの 支 援 でも 受 けるか もしれないことを 関 係 づける 必 要 が ある 私 たちはシャルリ エブド 襲 撃 事 件 の 一 連 の 流 れを 考 慮 し 若 いイ スラム 教 徒 のシャルリ エブドの 反 宗 教 的 ユーモアに 対 する 反 感 を 慎 重 に 調 査 することを 心 掛 けるべきであ る 反 感 は 若 い 世 代 にとっても シャ ルリ エブドの 自 称 愚 かで 残 酷 な 風 刺 画 によって 具 体 化 された1968 年 文 化 の 中 で 育 った 大 人 たちにとって も 理 解 しがたいことである 国 立 科 学 研 究 センター(CNRS)の 研 究 者 で あるジュリー パジスは 他 の 宗 教 と 比 較 してシャルリ エブドのイスラム 教 に 対 する 嘲 りの 明 確 な 意 味 の 受 け 取 り 方 に 悩 んでいた これは 若 者 が 唯 一 肯 定 的 な 所 属 先 と 捉 える 宗 教 への 攻 撃 であった その 上 この 襲 撃 は 親 の 世 代 の 植 民 地 住 民 と 労 働 階 級 であった 過 去 の 忌 まわしい 記 憶 を 思 い 出 させるものだった このように 社 会 学 者 が 抱 くさま ざまな 仮 説 と メディアも 社 会 学 を 象 徴 的 権 力 にしたことを 疑 うことがで きる もちろん 極 めて 重 要 な 論 点 は 誰 が 意 見 を 述 べるのか それと も 誰 も 述 べないのか そして この 襲 撃 について マグレブの 子 孫 や 成 功 した 企 業 家 や 俳 優 や 音 楽 家 コメ ディアン 作 家 などの 芸 術 家 やアス リートなどのアフリカ 人 移 民 が 意 見 を 述 べはじめた 同 様 に 学 者 特 に 社 会 学 者 からも 意 見 が 述 べられ 始 めた W.E.D.デュボイスはアフリカ 系 アメリカ 人 に 対 し 自 分 が 社 会 問 題 だと 言 われることに どう 思 うか と いう 疑 問 を 投 げかけた また 私 た ちは 社 会 学 者 としてクアシとA.クリバ リ 兄 弟 が 起 こしたような 深 刻 な 事 件 に 遭 遇 し 先 頭 を 切 って 研 究 するこ とは 難 しいことである パリ 都 市 部 の エスノグラフィー 調 査 は 少 ない パ リ 都 市 部 は 10 年 の 間 に 著 しく 変 化 した 私 たちがこれらの 問 題 の 研 究 を 助 成 し クアシとA.クリバリ 兄 弟 の ような 経 歴 を 持 った 社 会 学 者 を 奨 学 金 という 形 で 支 援 していく 必 要 があ る ( 翻 訳 : 関 口 楓 馬 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 は Stéphane Beaud <stephane.beaud@ens.fr>までお 寄 せください 15

16 シャルリ エブド 事 件 の 後 > 過 激 派 政 治 シャルリ エブド 事 件 前 後 米 国 イサカ 市 コーネル 大 学 マベル ベレジン 氏 (ISA RC 16 社 会 学 理 論 の 会 員 ) マリーヌ ル ペン 将 来 の 大 統 領 候 補. 16 シャルリ エブドで 起 こった 殺 人 事 件 を 世 界 中 の 政 治 的 リーダーと 公 共 報 道 機 関 は 当 初 言 論 の 自 由 に 対 する 攻 撃 だと 考 えた しかしこの 殺 人 事 件 は 広 く 政 治 的 で 社 会 的 な 意 味 を 持 っていた 事 件 の 翌 日 四 人 の 殺 人 犯 は 飲 食 店 に 立 てこもり 事 件 が 起 こり 国 際 報 道 局 は1930 年 代 について 書 くことを 求 められ た シャルリ エブドはフランスとヨーロッパのサラエボ 事 件 だった その 襲 撃 がフランスとその 先 で 政 治 的 危 機 を 引 き 起 こすかもしれない ということを 意 味 する 無 慈 悲 な 累 積 債 務 危 機 厳 しい 緊 縮 政 策 度 重 なる 難 民 危 機 特 に 若 者 の 間 の 高 い 失 業 率 シナゴーグとユ ダヤの 共 同 墓 地 に 対 する 反 ユダヤ 主 義 の 襲 撃 これ ら 全 ての 現 象 がヨーロッパを 越 えて 極 右 国 民 党 を 強 く した フランスの 国 民 戦 線 のリーダーであるマリーヌ ル ペンは この 盛 り 上 がりの 中 心 だった 2011 年 マリー ヌ ル ペンは 父 からその 党 の 指 揮 を 引 き 継 いだ 彼 女 の 父 は 非 移 民 を 修 辞 的 に 用 いて10 年 間 も 政 党 を 定 義 づけた 工 作 員 である マリーヌ ル ペンの 目 標 は 煽 動 ではなく 統 治 の 国 民 戦 線 を 作 ることである 彼 女 はイシューとして 緊 縮 財 政 ユーロ 危 機 高 失 業 に 焦 点 をあてたs 国 民 戦 線 の 歴 史 に 精 通 していない 読 者 は なぜ 彼 女 の 賢 明 な 立 場 が 不 安 を 呼 び 起 こすの かを 理 解 できないと 言 う マリーヌ ル ペンは( 最 近 ニ ューヨークタイムズ 紙 に イスラムの 根 本 主 義 は イスラ ムのガン であると 書 き それは 我 らのイスラム 教 の 同 胞 を 傷 つけた と 執 筆 ) 以 前 のヨーロッパであれば 無 視 されていた 政 党 を 普 通 だと 考 える ある 種 のトレンド である

17 シャルリ エブド 事 件 の 後 ギリシア 議 会 にみられるネオ ナチの 黄 金 の 夜 明 け 運 動 17 > 速 度 と 政 治 的 乱 高 下 しかし 強 健 なヨーロッパの 民 主 主 義 への 深 い 脅 迫 はどこか 他 の 所 にある 1つ 目 は ヨーロッパ 政 治 情 勢 の 変 化 の 速 さ 投 票 者 の 優 先 権 と 情 緒 不 安 定 さで ある 2つ 目 は シャルリ エブド 事 件 によって 生 じた 政 治 的 危 機 と 経 済 的 危 機 の 間 の 否 定 的 な 相 乗 作 用 であ る 2012 年 の 春 が 転 換 点 だった エリック ホブズボー ムの 言 葉 を 借 りるとすれば 怒 った 人 々の 春 という 政 策 表 明 ヨーロッパの 政 治 は 加 速 したように 思 われた 選 挙 の 混 乱 が 他 に 続 いた 左 翼 と 右 翼 の 政 治 の 極 端 な 状 態 が 選 挙 運 動 を 始 めた フランソア オランド がフランスの 大 統 領 選 挙 で 勝 ったけれども マリーヌ ル ペンが3 番 目 に 来 た さらに 極 左 と 極 右 からの 立 候 補 者 は 現 職 の 大 統 領 であるサルコジ つまり 彼 の 社 会 主 義 挑 戦 者 よりも 投 票 数 を 得 た 間 もなく ギリシャのネオナチ 党 明 らかに 過 激 な 移 民 反 対 を 唱 える 黄 金 の 夜 明 け 党 が 伝 統 的 な 右 翼 政 党 に 取 って 代 わった 一 方 あまり 知 られていない スィリザ 党 ( 急 進 左 派 連 合 )が 社 会 党 にとって 代 わっ た 2014 年 後 半 シャルリ エブト 事 件 の 数 週 間 後 ギ リシャは 再 び 選 挙 を 行 った そして 今 日 スリィザ 党 は ギリシャを 治 めている 黄 金 の 夜 明 け 党 が 三 番 目 の 政 党 になった 政 治 不 安 は ヨーロッパ 経 済 金 融 連 合 の 一 員 ではないスウェーデンでも 起 こった スウェーデ ンは EUの 緊 縮 経 済 政 策 の 影 響 を 受 けていない ス ウェーデンの 最 近 の 議 会 選 挙 では 右 翼 スウェーデン 民 主 党 の 支 持 が2010 年 に6%だったものが2014 年 に は13%になった 同 時 期 に イタリアの 5つ 星 運 動 が2013 年 の 選 挙 で1 位 だった 一 方 で スペインの 左 派 政 党 ポデモス 運 動 が 相 当 な 基 盤 を 得 た ドイツの 右 翼 の 反 移 民 活 動 を 繰 り 広 げる ペギーダ 運 動 は 設 立 から 数 カ 月 が 過 ぎたが まだ 支 持 者 を 得 ている 特 に2010 年 に テ ィロ ザラツィンの ドイツが 消 える は 大 ベストセラーだ った 状 況 の 中 では > 否 定 的 な 相 乗 効 果 と 政 治 情 勢 重 大 な 相 違 点 があるにも 関 わらず これらの 政 党 と 運 動 は 共 通 点 がみられる 国 民 国 家 への 献 身 ヨーロ ッパ 統 合 への 不 信 グローバリゼーションに 対 する 敵

18 シャルリ エブド 事 件 の 後 意 である 反 ユーロ 的 であり しばしば 通 貨 同 盟 から 退 くことを 賛 成 しており 緊 縮 政 策 にも 反 対 している シャルリ エブド 襲 撃 事 件 は 移 民 問 題 や 統 合 問 題 の 話 し 合 いに 新 たな 切 迫 感 を 持 ち 込 んだ 仮 にEUの 緊 縮 政 策 が ル ペンのような 政 治 家 が 新 自 由 主 義 やグローバル アジェンダを 危 険 なものとして 思 い 描 かせることができるのなら シャルリ エブド 事 件 はイス ラム 原 理 主 義 者 の 存 在 と 彼 らの 恐 ろしさを つまり 移 民 は 問 題 であるということを 世 間 に 強 いインパクトを 与 えすぎてしまった しかしこれがヨーロッパ 右 派 の 間 で 長 きにわたる 議 論 であったが フランス 首 相 がシャ ルリ エブド 事 件 の 後 に フランスにおける 民 族 的 社 会 的 なアパルトヘイトだ と 言 ったことで フランス 社 会 の 問 題 にしてしまった 1919 年 ジョン メナード ケインは 次 の 年 の 出 来 事 は 政 治 家 の 熟 考 した 行 動 ではなく 隠 された 風 潮 [ 著 者 の 強 調 ]によって 形 作 られるだろう それは 絶 えず 政 治 の 歴 史 の 表 面 のもとに 流 れていても 誰 もの 結 果 を 予 測 できない と 言 っている ケインズは 戦 後 のヨ ーロッパの 経 済 的 物 理 的 な 衰 えが 現 代 のヨーロッパ の 不 気 味 さを 引 き 起 こしたと 言 っている 1930 年 のヨーロッパとファシズムの 復 帰 の 繰 り 返 しを 私 達 は 見 ているのだろうか? 黄 金 の 夜 明 け 党 は 明 ら かにナチズムを 支 持 している フランスの 国 民 戦 線 とス ウェーデンの 民 主 党 の 両 方 の 目 標 は 権 威 主 義 ではな く 愛 国 主 義 である ノルウェーのアンネシュ ブレイヴ ィークのように 侵 害 された 個 人 の 権 利 は 一 貫 した 政 治 問 題 と 困 惑 してはいけない 1920 年 と1930 年 代 のそ れらのような 独 裁 政 権 の 復 帰 を 予 測 することは 世 間 知 らずだろう まるでタイプライターのマニュアルの 復 帰 を 予 測 するようなものだ ヨーロッパの 国 民 国 家 は 今 日 手 続 き 上 民 主 的 である ハンガリーの 大 統 領 である ビクター オーバンの 偏 狭 な 民 主 主 義 の 支 持 でさえ も なお 民 主 主 義 に 口 先 だけのリップサービスを 提 供 している どれも 心 配 する 必 要 がないとは 言 えない ヨーロッパ の 隠 された 風 潮 は 今 日 暗 く 集 合 的 な 雰 囲 気 が 歴 史 的 類 似 点 を 引 き 出 している 死 後 に 公 表 された 回 顧 録 の 中 で セバスチャン ハフナーはヒトラーが 人 気 と なる 前 兆 として 希 望 失 望 恐 れ そして 惑 わされた 怒 りであると 特 定 した 同 様 に 暗 い 気 持 ちは 今 日 ヨー ロッパに 広 がっている フランスの 最 近 の 国 民 世 論 調 査 では 信 用 の 欠 如 憂 鬱 停 滞 が 自 分 たちの 精 神 的 状 態 を 定 める 一 番 大 きなファクターだと 考 えら れていることが 明 らかになった 熱 狂 が 最 後 だった 保 守 的 なジャーナリスト エリック ゼムールの 本 フラン スの 自 殺 が 最 もよく 売 れている 中 驚 くべきことではな いかもしれない 経 済 危 機 と 緊 縮 した 治 安 の 欠 如 により 極 端 な 左 翼 右 翼 の 政 党 が 台 頭 するという 可 能 性 はほとんどな い しかし1970 年 代 から 経 済 情 勢 と 相 互 関 係 とのビジ ョンが 不 透 明 である 同 様 に 19 世 紀 の 国 粋 主 義 や 多 文 化 理 想 主 義 を 参 考 とする 移 民 と 統 合 に 関 する 政 策 は 考 え 直 されるべきである 現 時 点 よりも 先 に 進 むに は ヨーロッパの 指 導 者 は 全 市 民 が 携 われるような 社 会 団 結 の 新 たな 形 を 想 像 し 取 り 入 れなければなら ない 指 導 者 は 集 団 的 希 望 ( 将 来 を 想 像 する 力 )を 取 り 戻 さねばならない 経 済 的 再 調 整 から 始 めるべきだ が 経 済 政 策 だけでは 不 十 分 である ヨーロッパの 指 導 者 らの 視 野 は 国 内 にだけ 向 けられている 彼 らは 見 えない 現 実 に 逆 らって 進 む 必 要 がある あるいは シ ェルリ エブドのような 事 件 によって 危 険 が 発 生 する 前 に ( 翻 訳 : 三 谷 結 香 尾 松 弘 崇 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 はMabel Berezin <mmb39@cornell.edu>までお 寄 せください 18

19 シャルリ エブド 事 件 の 後 >フィールド ノート 欧 州 の 恐 怖 心 の 報 い 米 国 エール 大 学 エリザベス ベッカー 氏 19 エリザベス ベッカー 氏 モスクにて 祝 賀 モ ード エスノグラフィーと は 研 究 者 が 他 者 の 世 界 に 入 り 人 びとの 日 常 生 活 を 観 察 しながら 参 加 することである 史 料 調 査 社 会 調 査 実 験 的 方 法 とは 異 なり エスノグラフィーは 現 実 世 界 の 出 来 事 に 対 して 脆 弱 であ る というのは 現 実 世 界 の 出 来 事 によって 調 査 は 中 断 され 方 向 性 を 変 えさせられ 紐 解 かざるを 得 な いからである 以 上 のことは 私 が シャルリ エブドの 記 者 が 殺 害 され た 後 に 欧 州 3ヵ 国 のモスクを 調 査 し た 時 にみられた 欧 州 ムスリムの 精 神 文 化 の 世 界 に 入 り ムスリム アイデンティテ ィの 烙 印 にどのように 立 ち 向 われ ているかを 理 解 するために 私 は モスクをエスノグラフィーの 場 として 選 んだ 私 は ムスリムの 日 常 生 活 を 内 部 つまり 彼 らの 祈 りの 場 から 学 びたかった 現 代 のムスリムを 取 り 巻 く 複 雑 で 多 岐 に 渡 る 政 治 的 状 況 よりも 彼 らと 共 に 参 加 すること で 彼 らの 日 常 生 活 を 理 解 したか った フィールドに(ベルリン ロン ドン マドリッドのモスク) 入 るには 個 人 的 変 容 が 求 められた 私 は 流 行 に 敏 感 で フェミニストでもある ので 自 己 の 尊 厳 を 保 ちつつ 他

20 シャルリ エブド 事 件 の 後 者 にも 敬 意 を 払 うことを 全 うするの に 葛 藤 した まず スカーフの 使 い 方 がわからず 顔 からずれてしまっ たり 地 面 に 落 としてしまった でも すぐに シルクのスカーフに 身 を 包 む 自 分 がいることに 気 づいた 中 央 ベルリンのバスに 乗 車 した 時 に ヒジャーブを 緩 く 巻 いていて 周 り からの 視 線 を 集 めた ロンドン 市 の 東 オールドゲイトでは 気 楽 にカレ ーを 頼 むことができた マドリッド 近 隣 のモスクから 出 てきたら 睨 みつ けられた ムスリムと 生 活 していく 中 で さまざまな 脅 威 に 私 はさらされ た 私 のスカーフ 姿 を 見 て 驚 い て 自 転 車 から 転 げ 落 ちたドイツ 人 男 性 に 私 は 恐 怖 心 を 抱 かなかっ た 右 派 のプロ ケルン 運 動 も 怖 く なかった プロ ケルン 運 動 とは カトリック 教 徒 の 多 いケルン 市 にあ る 大 きなモスクを 閉 鎖 しようと 大 声 を 上 げる 小 さな 集 団 のことである モスクも 全 く 怖 くなかった 調 査 の 初 期 段 階 で 怖 いと 感 じたのは 私 がモスクの 中 で 何 をしているかを 理 解 できない 年 配 のムスリム 女 性 らの ジャッジメントであった 私 は 部 内 者 でも 部 外 者 でもなかった 私 は その 場 に 即 した 格 好 をしていた が 少 し 異 なった 格 好 だった しか し 私 はムスリム 男 性 と 結 婚 してい た 年 配 のムスリム 女 性 らは 私 の スカーフを 正 し スカーフをもう 一 周 巻 き 付 けた( 私 の 肩 に 厚 手 で 長 いスカーフを 巻 き 付 けることで) ま た 私 のズボンの 裾 を 下 げ 靴 下 を 上 に 引 き 上 げた 彼 女 らは 私 を かばおうとして 部 外 者 が 立 ち 入 る ことのない 空 間 にいられるようにし てくれた アラビア 語 の 文 字 を 習 お うなんて 問 題 外 である 彼 女 らは 私 をファトマーと 呼 んでもいいかと 聞 いてきた なぜなら エリザベス という 人 物 がモスクの 日 常 生 活 に 参 加 する 意 味 を 当 初 彼 女 らは 理 解 できなかったからである 私 を 改 名 することで 自 分 達 の 安 全 な 場 所 を 確 保 し 私 が 彼 女 らの 味 方 であることを 確 かめたかったのであ る しかし 当 初 の 脅 威 は 大 した 事 はなく ありふれたことであった ベ ルリンの2つの 世 界 の 端 でバランス をとろうとして フィールドワークそ のものと 研 究 者 としての 自 分 自 身 への 恐 れに 比 べれば 多 文 化 の 中 心 地 であるロンドン で(2つ 目 のフィールド) 私 は 自 分 らしさを 感 じられた 交 流 のあった 女 性 と 私 との 間 の 線 はしっかり 引 かれているように 思 えた その 女 性 の 生 活 は 礼 拝 が 中 心 だった 逆 説 的 ではあるが この 区 別 が 同 時 に 境 界 線 をぼやけさせたようだ 他 者 と 括 弧 づけされた 集 団 の 彼 方 が 私 には 容 易 く 見 えた それ は 知 り 合 った 女 性 と 共 にいること で 自 分 の 子 供 を 心 配 すること 舌 にピリッとくるカレーの 味 趣 味 が 異 なっても 美 的 センスのある 目 を していること この 女 性 たちは 私 がモスクにいる 本 当 の 動 機 を 知 りたがった ほとんどの 女 性 が 私 にとって 大 事 なのは お 腹 にいる 子 供 で 学 問 的 な 目 標 は 二 次 的 で あると 信 じ 切 っていた シャルリ エブド 事 件 が 起 こる 1 週 間 前 に 私 はマドリッドに 着 い た ミルクコーヒーを 飲 みながらレ ティーロ 公 園 を 歩 いていた モスク 調 査 は ほとんど 進 んでいなかっ た 地 元 民 にモスクについて 尋 ね たところ ほどんどの 人 が 怪 訝 そ うな 目 で 見 返 してきた マドリッド に そんなモスクがあるの?コルド バのこと? と 答 えた この 返 答 か ら 地 元 民 のモスクに 対 する 考 え が 浮 世 離 れしているのが 窺 える ムスリム 女 性 に この 事 を 漠 然 と 尋 ねたところ 彼 女 達 は 笑 って モス クは 都 市 の 中 心 部 に 建 てられない わ 首 都 に 建 てるなんて 無 理 よ と 答 えた 私 も 経 験 したが スペイ ンではムスリム コミュニティに 対 す る 長 年 の 恐 怖 感 があった この 恐 怖 心 は パリ 襲 撃 事 件 を 契 機 に 生 まれたわけではいが この 事 件 に よって 増 幅 させられたの 事 実 であ る シャルリ エブド 事 件 の 前 に 私 が 訪 れたマドリッド 北 部 のモスクで は 女 性 らは 私 を 追 い 払 った 次 に マドリッド 南 部 では 玄 関 口 の 男 性 が この 場 所 で 本 当 によいの か と 私 に 尋 ねた 私 が 頷 くと 男 性 はニコニコと 笑 って 女 性 達 が 子 供 の 遊 戯 を 見 ているところへ 案 内 した 子 供 達 は 笑 顔 で 私 の 息 子 のほっぺにキスをする 一 方 母 親 らは 私 を 怪 訝 そうな 目 で 見 ていた しかし シャルリ エブド 襲 撃 事 件 の 後 のモスクは もはや 疑 念 で 溢 れてはいなかった むしろ もぬ けの 殻 だった 数 週 間 後 礼 拝 の 時 だけに 開 くマスジッドのある 近 隣 地 域 で 私 は 独 りで 座 り 影 のよう な 女 性 らとのアポイントメントのため 待 ち 合 わせしていた 彼 女 らは 現 れることはなかった 都 市 の 最 も 大 きなモスクでさえも 空 っぽになっ た メインの 部 屋 は 礼 拝 の 時 間 以 外 は 鍵 がかかっていた 私 は 子 供 を 連 れて 来 たが 数 名 の 女 性 (2 人 は 談 話 2 人 は 礼 拝 1 人 は 寝 て る)がいるだけで 誰 も 私 に 挨 拶 し てくれなかった 背 筋 の 凍 る 思 いを しながら 私 はモスクを 足 早 に 後 に した 調 査 中 に 初 めて 何 かが 違 う 気 がした 私 はマドリッドでも 怖 い 思 いをし た それはシャルリ エブド 事 件 直 後 のことである 急 にもぬけの 殻 に なり モスクの 周 辺 及 び 内 部 での セキュリティが 強 化 された 都 市 の 中 心 部 であるプエルタ デル ソル ( 大 陽 へのドア)には カラシュニコ フを 手 にした 警 官 らが 集 まり 私 が 子 供 を 寝 かしつけようとしている 最 中 に サイレンの 音 がけたたましく 鳴 り 響 いていた 右 翼 のペギダ 運 動 のスペイン 分 派 ( 西 洋 のイスラム 化 に 反 対 する 愛 国 的 なヨーロッパ 人 )による 騒 々しい 暴 動 は 地 元 警 察 によって 禁 止 されていたにもか かわらずモスクの 周 辺 で 起 こった シャルリ エブド 事 件 の 後 スペイ ンだけでなく ヨーロッパ 中 のモス クの 壁 は 国 に 帰 れ 死 ね イスラ ム とペンキで 落 書 きされた 私 が モスクに 入 ると 私 を 怖 がり 避 ける 人 びとがいることに 気 付 いた マド リッドの 内 外 では 距 離 が 生 まれて 20

21 シャルリ エブド 事 件 の 後 いた イスラムの 人 びとは 私 がモス クにいることに 疑 念 を 抱 き 始 めた 私 が 何 の 理 由 もなくモスクにいるは ずがない つまり 調 査 子 供 自 分 自 身 のためにいるとは モスクの 人 達 には 考 えられなかったのであ る パリの 事 件 が 終 わった 後 私 は 調 査 を 打 ち 切 ることを 決 めた なぜ なら 自 分 が 直 面 する 政 治 的 状 況 を 甘 く 見 ていたことに 気 づいたから である 調 査 を 始 めた 当 初 は モス クに 通 う 人 びとの 社 会 的 文 化 的 な 世 界 を 政 治 性 と 区 別 して 考 えてみ ようと 思 っていた 現 実 には 政 治 性 によって 社 会 的 文 化 的 世 界 と その 中 にいる 私 は 揺 るがされた バックグラウンドに 関 係 なく モスク に 脅 威 は 及 んだ 私 は 初 めてモス クの 中 にいるのが 怖 いと 思 った シ ャルリ エブド 事 件 の 後 に アメリカ の 友 人 がサウジアラビアやISIS(イラ クとレバント 地 方 のイスラム 国 )によ る 残 虐 行 為 について 知 らせてくれ た そのメール 中 で なぜ 私 がムス リム 教 徒 と 深 く 付 き 合 えるのかと 尋 ねてきた 私 は 恥 ずかしく 思 わなか ったのか? 怖 くなかったのか?ス ペインの 若 いムスリム 教 徒 の 集 団 と 交 わした 会 話 が 幾 度 となく 頭 を 駆 け 巡 った その 会 話 の 中 で 彼 ら は 地 球 の 反 対 側 にいる 過 激 派 の 残 虐 行 為 の 責 任 を 取 らされないよ うに 常 に 自 分 を 守 らねばならない と 述 べていた マドリッドで 怖 い 思 いをしたが それはベルリンに 戻 っても 続 いた ヘッドスカーフを 被 っている 友 人 ら は パリでの 襲 撃 事 件 以 来 自 宅 に 留 まるようになった 彼 女 らは 地 下 鉄 に 乗 ると 周 りから 意 味 不 明 の 笑 みを 浮 かべられ ヨーロッパか ら 出 て 行 くことを 考 えているか と 聞 かれた ベルリン 在 住 の 年 配 の トルコ 人 男 性 らは( 別 の 時 代 のトル コに) 戻 ることを 話 しながら グラス を 傾 けた ベルリンのムスリム 少 年 は 彼 のヒジャーブを 被 った 姉 の 話 をしてくれた 彼 の 姉 が 身 体 に 傷 害 のある 非 ムスリムの 女 性 がバ スに 乗 るのを 手 伝 っている 時 に 周 りの 人 に 脅 された バスの 乗 客 は 車 内 で 奥 につめるのを 拒 否 し た 誰 か 彼 女 を 刺 せ と1 人 の 男 性 が 躊 躇 することなく 大 声 で 言 い 放 った 一 ヶ 月 後 同 じ 少 年 は な ぜ(アメリカの)ノースキャロライナ 州 の3 人 の 若 いムスリム 教 徒 が 殺 さ れたのかを 私 に 尋 ねた 理 由 も なく? と 少 年 は 信 じられなさそうに 聞 いてきた そして 少 年 の 目 から 涙 があふれた ルービックキューブ が 得 意 な11 歳 の 少 年 フェレロロシ ェのチョコレートが 大 好 きな 少 年 彼 までもが 怖 がっていた 我 々の 世 界 のグローバルな 外 観 は 皆 を 弱 い 立 場 にする 皆 恐 怖 や 疑 念 でいっぱいになる 国 粋 主 義 的 右 翼 の 運 動 は この 恐 怖 や 疑 念 でもって 他 者 を 貶 め それ ぞれが 異 なる 世 界 の 端 っこに 住 ん でいる 事 を 否 定 する ドイツでは 右 派 のペギダ 運 動 の 新 たな 勢 力 によって ドレスデン 市 の 路 上 は 占 拠 され 住 民 18,000 人 は 敵 意 のある イスラム 化 反 対 という 動 き を 目 の 当 たりにしているが さらに 多 くの 者 も 追 随 していると 考 えられ る アンゲラ メルケル 首 相 は ムス リム 教 徒 もドイツの 一 部 であると 言 うかもしれない 彼 女 の 象 徴 的 は 発 言 を 否 定 するつもりはないが ム スリム 教 徒 達 の 悲 しそうな 表 情 を 見 る 限 り 近 隣 のモスクに 対 する 脅 威 は つまり 今 日 のヨーロッパは 未 だに 疎 外 化 によって 定 義 し 続 けら れていることを 示 唆 する なぜか 熱 狂 者 の 行 動 (シャルリ エブド 事 件 での 殺 傷 者 や 残 額 な 殺 戮 を 行 なうISIS 武 闘 組 織 )によって 分 かり にくくされている 研 究 者 であれ 市 民 であれ 自 分 達 に 忍 び 寄 る 多 面 的 で 敵 対 的 な 脅 威 にどのように 立 ち 向 かえば よいのかわからない 安 全 性 の 強 化 と 疑 惑 の 増 幅 は 原 因 をわかりに くくするだけである 過 激 主 義 に 慎 重 に 対 応 する 一 方 共 に 守 ろうと している 市 民 的 伝 統 を 通 じて 人 種 信 条 が 異 なる 近 隣 住 民 と 手 を 結 ばねばならない たとえ 人 種 信 条 が 異 なったとしてもである 部 外 者 兼 部 内 者 として 2つの 異 な る 世 界 を 跨 いだモスクでの 研 究 者 として シャルリ エブド 襲 撃 事 件 以 降 私 の 脅 威 は 日 常 のありふれ た 世 界 から 経 験 的 なものへと 変 わ った 私 自 身 も 尻 込 んでいると 思 う 真 摯 に 架 け 橋 になろうとしつ つも 境 界 線 に 縛 られている そ の 境 界 線 を 私 はもやは 信 じては いないが その 周 辺 部 を 上 手 く 舵 取 りできるわけでもない ( 翻 訳 : 山 元 里 美 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 は Elisabeth Becker <becker.elisabeth@gmail.com>までお 寄 せください 21

22 パキスタン 社 会 学 >パキスタン 社 会 学 の 探 求 パキスタン イスラム 共 和 国 ラホール 経 営 科 学 大 学 ライラ ブシュラ 氏 西 洋 的 な 感 覚 では パキスタンの 社 会 学 はほとんど 確 立 されていない 学 問 だと 言 える 1960 年 代 から70 年 代 に かけて 重 要 な 論 文 を 発 表 したハム ザ アラヴィはパキスタンで 初 めて そして 唯 一 国 際 的 に 認 知 された 社 会 学 者 だった アラヴィ 以 後 パキス タンから 発 表 された 社 会 学 の 論 文 においても パキス タンについて 書 かれた 論 文 においても 重 要 だと 言 え るものは1つも 無 かった むしろ 重 要 な 論 文 は 歴 史 家 や 政 治 学 者 人 類 学 者 によって 投 稿 されてきたのだ 最 近 ではイスラム 教 の 攻 撃 性 とそのパキスタン 軍 や 地 政 学 とのつながりについて 書 かれた 本 が 氾 濫 してい る その 一 方 で 社 会 学 の 論 理 的 自 意 識 的 な 考 え 方 は 失 われつつあり 加 えてパキスタンは 地 方 社 会 学 会 と 機 関 紙 を 欠 く 状 況 にあるのだ 今 日 パキスタンに 唯 一 実 在 する 社 会 学 には 合 計 5 人 の 社 会 学 者 (3 人 はアメリカ 2 人 はイギリスで 教 育 をうけた)が 含 まれている さらに 恥 ずかしいことに 彼 らはラホール 経 営 科 学 大 学 ( 以 下 LUMSと 呼 ぶ)と 呼 ばれる 私 立 大 学 で 教 鞭 を 執 っている その5 人 の 内 の 2 人 は 教 育 や 研 究 の 対 象 をそれぞれ 哲 学 と 政 治 学 に 変 え 1 人 は 現 在 サバティカル 中 である 私 たちの 歴 史 や 状 況 を 考 慮 に 入 れれば 近 い 将 来 に 大 幅 な 改 善 が 見 込 める 余 地 はほとんどないのだ 1990 年 代 半 ば パキスタンで 最 も 権 威 のある 私 立 大 学 であるLUMSは 欧 米 で 教 育 を 受 けた 教 授 陣 の みが 教 鞭 を 執 る 国 家 初 の4 年 制 学 士 課 程 を 始 めた つまり 機 能 障 害 に 陥 ったパキスタンの 公 教 育 という 広 大 な 海 (システム)の 上 に 米 国 式 大 学 教 育 という 上 流 階 級 限 定 かつ 高 級 で 小 規 模 の 島 ( 大 学 )が 出 現 したのだ 当 時 LUMSのプログラムには 経 済 科 学 とコ ンピューターサイエンスの2つの 専 攻 しかなかったが カリキュラムには2 3の 人 文 社 会 系 のコースが 含 まれ ていた しかしその2つの 専 攻 がどちらも 一 連 の 通 常 コースを 持 っているのとは 違 い 人 文 社 会 系 コースは 偶 然 現 地 調 達 可 能 だった 兼 任 教 授 や( 外 交 官 や 心 理 学 者 といった) 専 門 家 たちが 教 えていて ほとん ど 供 給 側 ( 大 学 )の 都 合 によって 決 まっていた 学 生 たちも 初 めは(パキスタンの 通 常 教 育 に 対 して) 全 く 新 しい 社 会 科 学 の 指 導 方 法 に 肯 定 的 な 反 応 を 示 すものの LUMSに 来 ると 結 局 名 望 があり 専 門 的 に も 有 望 な2つの 専 攻 を 最 優 先 にすることとなっていた そして 社 会 科 学 は 長 い 時 間 をかけて 徐 々に 他 の 専 攻 の 付 属 品 から1つの 独 立 した 専 攻 へと 進 化 してき た その 中 で 社 会 科 学 は 経 済 科 学 やコンピュータサ イエンスの 厳 しい 学 位 取 得 条 件 には 答 えられないも のの LUMSの 学 位 を 切 望 している(もしくは 学 費 を 支 払 える 者 ) 学 生 の 増 加 に 対 応 することを 主 な 役 割 とし てきた そして 社 会 科 学 科 の 規 模 も 大 学 全 体 で 増 加 する 学 生 数 に 対 応 するために 拡 大 してきたのだ LUMSの 学 士 課 程 は 今 年 で20 周 年 を 迎 え 人 文 社 会 系 の 部 署 も 長 い 道 のりを 歩 んできた 常 勤 の 教 授 陣 の 中 核 的 なグループは カリキュラムに 磨 きをかけ ること 及 び 西 洋 の 学 位 のみに 基 づいた 見 境 のない 雇 用 の 代 わりに 専 門 分 野 の 統 合 によって 自 分 の 地 位 を 定 義 することに 多 大 な 努 力 を 費 やしてきた そし て 周 囲 でたった1 人 の 常 勤 の 社 会 学 者 として 私 は 当 時 人 類 学 者 の 大 きなグループに 採 用 されたのだ ま た 学 科 長 - 彼 自 身 も 人 類 学 者 なのだが-は 最 近 一 般 的 な 社 会 科 学 の 専 攻 を 政 治 学 や 経 済 学 政 治 科 学 人 類 社 会 学 歴 史 学 英 文 学 に 加 えて 副 専 攻 に 心 理 学 や 哲 学 といった 特 定 分 野 を 加 えた それか ら 私 たちは 毎 年 少 なくとも1 回 は 学 際 的 な 国 際 会 議 を 催 し 世 界 の 学 者 達 と 共 同 研 究 を 行 っている しか 22

23 パキスタン 社 会 学 社 会 学 のない 国 だが 社 会 学 的 分 析 は 緊 急 を 要 する しながら 私 たちはどうやって 教 授 陣 を 補 充 し 学 生 の 要 求 に 答 え 運 営 上 の 対 立 を 含 めた 新 たな 課 題 に 上 手 く 対 処 していくかという 従 来 からの 問 題 にも 悩 まさ れているのだ 個 人 的 な 理 由 や 研 究 のためにパキスタンに 拠 点 を 置 くわずかな 教 授 陣 を 除 けば ほとんどのスタッフは LUMSでの 教 育 職 を ヨーロッパや 北 アメリカ 最 近 で は 東 アジアや 中 東 によりよい 機 会 (ポスト)を 得 るまでの つなぎの 仕 事 として 捉 えている そして 多 くが 常 勤 の 仕 事 を 見 つけるために サバティカルをとって 海 外 で 短 期 の 助 手 として 働 いているのだ しかし 実 際 には 上 層 部 は 教 授 陣 の 離 職 率 が 深 刻 な 問 題 だとは 考 えていない 彼 らが 好 むモデルは 広 範 囲 で 一 定 の 規 定 がない 社 会 科 学 であり それは 特 定 の 分 野 や 教 授 陣 に 依 拠 するものではなく 非 常 勤 講 師 や 客 員 教 授 といったメンバーによって 全 体 が 潜 在 的 にその 恩 恵 を 受 けることができるものなのだ 確 か に LUMSの 中 央 理 事 会 は2 年 にわたって 新 しい 専 攻 の 導 入 に 抵 抗 しており 理 事 会 が 私 たちの 分 野 に 敬 意 を 払 わない 事 実 が 学 生 の 需 要 の 動 きで 定 期 的 に 強 化 される 私 たちの 分 野 に 興 味 を 持 ってくれる 学 生 は 尽 きないが その 興 味 を 強 制 されることなく 自 ら 選 んで 私 たちの 分 野 に 参 入 してくれる 学 生 はほとんどい ないのだ くる 年 もくる 年 も 学 生 が 入 学 する 際 に 選 択 し た 専 攻 分 野 に 関 する 数 字 を 理 事 会 が 送 ってきてくれ るのだが 私 たちの 専 攻 はいつも1 番 下 のランクに 位 置 している ちなみに 今 年 のランキングでは 人 類 学 社 会 学 の 下 に 位 置 する 唯 一 の 専 攻 は 歴 史 学 だった つまり 私 たちの 授 業 の 履 修 者 はいるのだが 学 生 に とってはバックアップ( 控 え 予 備 )の 学 科 であり 続 けて いる 私 たちが 唯 一 成 功 と 呼 べるのは 学 生 が 大 学 を 卒 業 して 大 学 院 に 入 学 する 時 に 多 くの 学 生 が 私 たち の 専 攻 に 変 えてくれることである しかしながら こうい った 時 でさえほとんどの 学 生 が 国 内 や 国 外 のマスメデ ィア シンクタンク 各 種 支 援 機 関 の 仕 事 につながる 保 証 を 得 ることを 期 待 して 開 発 学 やメディア 学 公 共 政 策 さらに 現 代 都 市 学 といった 応 用 プログラムを 選 択 する 私 たちの 学 生 が 賢 く やる 気 と 大 志 に 満 ち 溢 れ ているので 彼 らはそのような 実 用 的 な 選 択 をし 続 ける のだろう 学 生 たちが 純 粋 に 学 究 的 な 観 点 から 選 択 を してくれるのは1 人 か2 人 くらいである その 学 生 も め ったに 社 会 学 を 選 んでくれない もしパキスタンが 社 会 学 を 推 進 しようとしなけれ ば 恐 らく 社 会 学 がパキスタンに 根 付 くには より 多 く の 努 力 を 要 することだろう 私 は 西 洋 で 教 育 を 受 け た(パキスタン 人 を 含 む) 多 くの 社 会 学 者 たちが 海 外 に 良 い 職 に 就 けるのであれば 将 来 パキスタンに 定 住 するとは 予 想 していない ベテランの 社 会 学 者 を パキスタンで 臨 時 に 雇 おうとしても 難 しいことだっ たからだ 2008 年 から2011 年 までの 間 私 はある 国 際 弁 論 大 会 をオーガナイズした その 際 に 高 名 な 学 者 を 招 き 大 学 を 訪 問 して 学 生 や 職 員 たちを 鼓 舞 し 助 言 を 与 えてもらおうとした 私 たちは 歴 史 学 者 たちと 政 治 科 学 者 たちを 招 くことには 成 功 したが 私 がアプ ローチしたベテランの 社 会 学 者 たちには1 人 も 引 き 受 けてもらえなかった 将 来 私 たちが 学 術 的 なイベン トに 招 待 をしたときに 若 い 社 会 学 者 にもベテランの 社 会 学 者 にも もっと 肯 定 的 な 反 応 をもらいたいと 期 待 する 者 もいる また 私 たちのことについて 言 えば 私 たち 自 身 も 世 界 中 の 授 業 を 含 めISAイニシアチブ に 能 動 的 に 参 加 する 必 要 があると 言 える しかし 我 々の 希 望 は 世 界 のどこかで 社 会 科 学 を 修 めた 修 了 生 たちが 背 負 っている パキスタンは 世 界 で 最 も 危 険 な 国 ではない しかし 最 も 誤 解 されて いる 国 でもあるのだ パキスタン 国 家 やパキスタン 社 会 についての 組 織 的 分 析 は ほとんど 存 在 しない やり がいのある 博 士 論 文 のテーマを 探 す 大 学 院 生 は パ キスタンの 調 査 をすることを 考 えると 良 いだろう 最 近 の 博 士 課 程 修 了 者 についても 私 たちの 大 学 のよう な やる 気 のある 学 生 大 幅 な 指 導 裁 量 権 理 に 叶 っ た 仕 事 量 そして 他 の 分 野 を 専 門 とする 同 僚 と 共 同 研 究 をする 機 会 を 有 する 小 規 模 の 教 育 機 関 で 働 くことに 利 益 を 見 出 すことができるだろう 私 たちの 国 パキスタ ンは 社 会 学 が 無 い 国 ではあるが 社 会 学 的 な 分 析 を 緊 急 に 必 要 としている 国 でもあるのだ ( 翻 訳 : 松 田 將 宏 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 は Laila Bushra <laila@lums.edu.pk>までお 寄 せください 23

24 パキスタン 社 会 学 >パキスタン 社 会 学 の 展 望 パキスタン イスラム 共 和 国 ラホーレ 経 営 科 学 大 学 ハッサン ジャヴィッド 氏 私 がパキスタンで 職 を 探 し 求 めていた 時 私 は 社 会 学 者 にとって 職 がほと んどないことに 気 付 いた 他 の 国 々 と 同 様 歴 史 的 に 国 家 が 科 学 と 工 学 に 重 きを 置 いた 状 況 の 中 で 社 会 科 学 と 人 文 学 は 国 内 の 大 学 では 周 縁 に 追 いやられていた 社 会 学 があ る 大 学 でも 資 源 と 使 用 できるスペースに 制 限 があっ た 例 えば 公 的 機 関 では 政 府 がカリキュラム 編 成 や 教 育 の 自 由 に 干 渉 することで 教 育 や 調 査 をする のに 格 好 の 場 所 を 作 るために 政 府 ( 政 党 支 持 者 が 多 いが)から 職 を 得 るために 専 門 家 同 士 が 競 い 合 う こととなる 民 間 機 関 では 大 学 は 経 済 学 ビジネス 情 報 工 学 の 学 位 への 要 求 に 答 えるために 学 位 を 量 産 することに 力 を 注 いでいる 全 ては 卒 業 生 が 経 済 的 見 返 りを 求 めているからだ 公 的 民 間 機 関 のどち らも 調 査 は 実 質 的 にはほとんど 存 在 しない それに 従 事 するためのインセンティブは 全 く 無 く ましてや 機 関 からの 援 助 は 無 い このような 中 私 はラホール 経 営 科 学 大 学 (LUMS) の 教 員 職 に 応 募 した この 大 学 はパキスタンのトップ 校 のうちの1つと 考 えられている 私 立 大 学 で さらに 国 の 中 では 数 少 ない 社 会 科 学 と 人 文 学 に 支 援 を 行 うと はっきり 公 約 が 結 ばれている 施 設 の1つでもある 私 が LUMSに 応 募 したとき 社 会 科 学 人 文 学 部 は 再 編 成 期 間 であった 大 学 は 以 前 異 なる 学 部 の 講 義 を 履 修 した 学 生 に 社 会 科 学 の 学 士 号 を 授 与 していたが 今 は より 専 門 的 で 学 術 分 野 に 特 化 した 学 位 を 与 え ようと 努 めている そのため 私 が 社 会 学 者 として 応 募 したが 私 は 新 しく 作 られた 政 治 学 部 の 教 員 に 加 わる よう 頼 まれた 私 の 政 治 学 と 歴 史 社 会 学 の 経 歴 さらに 南 アジアに おける 国 家 階 級 制 度 民 主 化 に 対 する 疑 問 などの 関 心 事 項 を 考 慮 に 入 れれば 私 が 政 治 学 部 で 働 くこ とは 何 の 問 題 もなかった 政 治 学 部 には オフィス ス ペースがあり 教 員 採 用 の 需 要 もあった 政 治 学 は 経 済 と 金 融 に 継 ぐほど LUMSの 中 で 最 も 有 名 なカリキュ ラムの 一 つであり だいたい150 人 もの 新 入 生 が 毎 年 入 学 している 政 治 学 と 比 べて 大 きく 違 うのが 人 類 学 と 社 会 学 で 毎 年 10~20 人 ほどしか 入 学 しない このこ とは(もし 間 違 っているとしても) 政 治 学 は 他 の 社 会 科 学 分 野 よりも 市 場 向 けの 学 問 であるこよで 説 明 できる この 傾 向 が 学 部 の 教 員 採 用 に 与 える 影 響 は 明 白 で ある 学 生 の 募 集 人 員 の 増 加 という 点 を 除 けば 社 会 学 のような 人 気 のない 学 部 は 組 織 の 周 縁 に 追 いやら れ 教 員 数 が 足 らず 十 分 な 予 算 を 学 校 から 与 えられ ないだろう パキスタンで 働 くことは 制 約 が 伴 った LUMSのよう な 有 名 校 であっても( 教 育 職 は 言 論 発 言 の 自 由 が 守 られている) 教 育 的 学 問 的 リソースの 不 足 研 究 を 円 滑 に 運 ぶたに 必 要 な 物 質 的 組 織 的 サポートの 欠 如 大 学 院 生 数 と 大 学 院 を 設 置 した 機 関 の 不 足 など を 納 得 した 上 で 働 かねばならない これに 加 え 同 じ 分 野 を 研 究 する 同 僚 が 少 ないことが さらに 事 態 を 悪 化 させている パキスタンは 約 2 億 もの 人 々からなる 多 民 族 多 宗 教 国 家 だ 植 民 地 支 配 のルールの 名 残 を 負 わされ 急 激 な 都 市 化 と 経 済 発 展 を 経 験 し 手 におえない 論 争 を 行 う 政 治 の 文 化 から 民 主 制 へと 変 化 し 社 会 や 政 治 のために 人 を 駆 り 集 め 新 しい( 時 々 昔 ながらの) 形 態 の 出 現 を 目 の 当 たりにもした しかし 9/11テロ 襲 撃 事 件 の 直 後 に パキスタン 研 究 やパキスタン 国 内 での 研 究 は イスラム 教 と 好 戦 的 闘 争 に 関 するもの が 中 心 になった 多 くの 資 金 が( 特 に 西 側 から)イスラ ム 研 究 に 集 中 すると 多 くの 研 究 者 がイスラム 研 究 に 24

25 パキスタン 社 会 学 公 的 民 間 機 関 において 社 会 科 学 は 事 実 上 存 在 しない 時 間 や 労 力 を 捧 げ これ 以 外 の 研 究 内 容 な 学 術 分 野 が 停 滞 し 始 めた 政 治 学 では イスラム 研 究 が 注 目 さ れ 国 際 関 係 や 安 全 保 障 の 研 究 へと 偏 り 始 めることを 意 味 する また 数 量 的 手 法 と 研 究 の 重 視 は 海 外 助 成 団 体 と 政 府 機 関 のニーズに 合 致 した パキスタンの 多 くの 社 会 調 査 は 狭 い 範 囲 で 展 開 されており 経 済 学 者 がエコノメトリック モデルを 使 って 答 えることので きる 政 策 問 題 しかない パキスタンという 国 は 複 雑 で 多 様 的 であるにもかかわらず 暴 力 的 な 宗 教 排 斥 の 国 としか 見 られない この 国 のガバナンス 問 題 は ある 政 策 案 の 有 効 性 を 数 式 で 計 り 解 決 できると 考 えられて いる このような 先 入 観 の 多 くは 近 年 のパキスタンに 関 する 著 書 からの 影 響 である 左 翼 政 治 や 農 業 中 心 の 政 治 経 済 の 本 でさえも 明 らかにイスラム 教 が 題 名 や 物 語 に 詰 め 込 んである パキスタンの 政 治 学 部 で 働 いている 社 会 学 者 の 立 場 から 言 うのだが このような 範 疇 でしか 研 究 社 会 理 論 に 関 する 議 論 は 行 なわれていないように 思 える しかしながら 私 の 仕 事 の 上 においては 国 家 と 南 ア ジアで 確 固 とした 地 位 を 築 いたエリート 層 との 関 係 を 研 究 している 詳 しく 挙 げると 植 民 地 時 代 の 慣 習 と 介 入 が( 特 に 農 業 に 関 しての 経 済 )が 土 地 所 有 者 の 階 級 にどのように 影 響 を 及 ぼしたかである どのようにし て 土 地 所 有 者 は 自 分 たちの 利 害 を 明 白 にし 利 益 のみを 追 い 求 め 続 けられてきたのか この 観 点 から 現 代 パキスタンの 民 主 政 治 パターンを 解 釈 することに 興 味 がある また 著 しい 経 済 的 政 治 的 社 会 的 変 化 の 中 エリート 層 の 権 力 がどのように 再 構 成 され 再 生 産 されているのかを 検 証 することにも 興 味 がある イスラム 教 と 政 治 の 明 確 なつながりの 欠 損 の 中 この ような 疑 問 は 限 られたものとなっている このことは 民 族 意 識 性 別 都 市 化 などを 含 めた 他 のイシューでも 同 じである さらに 社 会 学 者 がいないことが 顕 著 であ る 私 と 似 たような 研 究 課 題 に 興 味 を 持 っている 協 力 者 や 同 じような 専 門 家 を 探 し 求 めるにあたり 経 済 学 者 や 政 治 学 者 と 一 緒 に 働 いていることに 気 づかされるこ ともあった 経 済 学 者 や 政 治 学 者 は 自 分 の 得 意 なこ とをしているのだが 経 済 学 や 政 治 学 の 狭 いパースペ クティブに 留 まることない 彼 らは 助 成 金 団 体 などか ら 出 資 された 研 究 課 題 が どのように 問 題 設 定 され 調 査 され 報 告 されているかという 制 限 があることも 分 か っていた 歴 史 学 と 人 類 学 の 友 人 も( 両 分 野 とも パキ スタンでは 主 要 な 学 術 分 野 ) 似 たような 問 題 を 言 ってい る しかし 歴 史 学 と 人 類 学 の 概 念 と 方 法 論 と 私 自 身 との 間 には 考 えられないほどの 大 きなギャップがある パキスタン 社 会 学 は 確 立 しきれてなく 助 成 金 団 体 や 政 府 と 強 固 な 関 係 を 持 つ 経 済 学 や 政 治 学 に( 活 躍 の 場 を) 譲 っている これは 近 いうちには 変 わりそうも ない 同 じ 市 場 勢 力 と 気 まぐれな 世 界 経 済 は 社 会 学 の 学 術 的 立 場 を 脆 弱 化 させたが その 一 方 で 国 内 外 の 多 くの 卒 業 生 が 社 会 学 以 外 の 分 野 で 活 躍 してい る それにもかかわらず パキスタンは 興 味 深 く 挑 戦 的 課 題 に 取 り 組 みたい 社 会 学 者 のために 肥 大 な 土 壌 を 残 してある ( 翻 訳 : 黒 澤 初 奈 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 はHassan Javid <hassan.javid@lums.edu.pk>までお 寄 せくださ い 25

26 ウルリッヒ ベックを 偲 ぶ >ウルリッヒ ベック コスモポリタンなヨーロッパ 人 1 ドイツ 共 和 国 イェーナ 市 フレドリッヒ シラー 大 学 クラウス デューレ 氏 (ISA RC 16 社 会 学 理 論 RC 30 仕 事 の 社 会 学 RC 44 労 働 運 動 RC47 社 会 階 級 と 社 会 運 動 の 会 員 ) 2014 年 のウルリッヒ ベック 国 際 社 会 学 会 (ISA) RC07 将 来 の 研 究 にて 将 来 の 研 究 について 素 晴 らしい 功 績 のある 学 者 にお くられる 特 別 功 労 賞 を 受 賞 26 ウルリッヒ ベックの 世 界 リスク 社 会 は 初 版 でドイツの 知 識 界 に 衝 撃 を 与 えた ベック は 社 会 的 現 実 に 社 会 学 の 専 門 用 語 はほとんど 当 てはまらないと 断 言 し 物 議 を 醸 した つまり 産 業 近 代 化 という 制 度 的 枠 組 みの 中 において 新 たな 近 代 化 の 異 型 に 表 面 上 は 画 期 的 に 変 化 したのだと 主 張 した この 変 化 を 完 璧 に 理 解 しようとするには 誰 であろうと 支 配 的 な マルクス 主 義 的 ウェーバ ー 主 義 的 近 代 化 に 関 するコンセン サス から 袂 を 分 かつ 必 要 がある ベックは 近 代 化 の 主 要 な 社 会 学 理 論 を( 特 にマルクスの 資 本 蓄 積 論 やウェーバーの 線 形 的 合 理 化 と 官 僚 化 の 成 長 ) 社 会 行 為 者 に 社 会 的 規 則 規 定 を 指 示 する 超 主 体 的 制 限 と 捉 えた この 社 会 的 規 則 規 定 には あらゆる 社 会 活 動 が 順 応 することが 期 待 されることであ る ベックは 再 帰 的 近 代 化 理 論 は 線 形 性 であるという 仮 定 を 捨 て 代 わりに 自 らを 危 険 に 晒 さなけれ ばならない と 主 張 する つまり 近 代 化 がさらに 進 むことは 産 業 社 会 の 輪 郭 をぼやけさせることで ある 過 度 の 自 律 した 近 代 化 の 過 程 において 産 業 化 社 会 は 行 き 過 ぎただけでなく 廃 止 された 同 様 に 産 業 社 会 の 近 代 化 は 階 級 社 会 を 外 し 封 建 的 社 会 は 自 身 を 再 度 組 み 込 めたように ベックは 別 の 形 で 近 代 化 する ための 推 移 の 指 標 として3つの 発 展 について 見 解 を 示 した 1つ 目 は 工 業 生 産 の 思 いがけない 副 作 用 である ベックは これを 実 際 の 歴 史 的 推 進 力 と 考 えている 生 態 的 リスクと 不 可 逆 的 な 効 果 は 深 刻 な 世 界 的 脅 威 と 見 なされてしまう 恐 れを 伴 っている 民 主 的 (Allebetrooffenheit) つまり 最 終 的 には 全 員 に 関 係 する 脅 威 で 労 働 者 と 資 本 家 の 間 に 差 を 作 らないことで ある 次 第 に 資 本 分 配 論 理 が 表 に でてきたところで ベックは 民 主 主 義 リスクの 分 配 論 理 は 階 級 闘 争 合 理 化 機 能 上 の 差 別 化 という 点 で もはや 理 解 できないと 主 張 し た また 貧 困 は 階 層 的 であり 実 態 が 不 透 明 のまま 国 内 の 問 題 とし て 捉 えられていると 主 張 した 第 二 に この 生 態 的 社 会 的 対 立 は 社 会 的 不 平 等 の 個 別 化 に 伴 って 起 こった 第 二 次 世 界 大 戦 後 社 会 集 団 内 の 格 差 は 縮 まって いないかもしれないが ある 種 エ レベーター 効 果 (Fahrstuhleffekt)

27 ウルリッヒ ベックを 偲 ぶ のように 彼 らは 少 しずつ 階 級 が 上 げられた どんなに 遅 いプロセスで あったとしても 大 抵 は 前 世 代 より も 良 くなっている さらに 選 択 肢 も 多 くある 従 来 の 社 会 環 境 は 次 第 に 衰 退 している 階 級 と 回 想 は もはや 人 の 人 生 の 中 で 経 験 されるものでは ない 統 計 的 な 数 字 を 代 表 するも のである 個 人 が 社 会 生 活 の 中 で 最 後 の 生 産 単 位 である 一 生 十 字 架 を 背 負 うリスクをおかさないよう に 自 分 の 伝 記 を 自 分 の 手 で 切 り 貼 りして 語 らせられるようになった ので 自 ら 好 んで 不 利 になるような ことはしない 主 体 ( 話 題 トピック) は 階 級 階 層 性 的 役 割 から 自 由 になった 代 わりに 社 会 組 織 の 習 慣 の 制 限 のなかに 入 れられた のである 第 3に ここでベックが 市 民 社 会 の 下 位 政 治 が 生 じると 指 摘 する ところである これが 政 治 と 非 政 治 の 境 界 を 無 くした 産 業 生 産 の 副 作 用 である 科 学 技 術 の 進 歩 は 社 会 的 カテゴリーでもって 正 当 化 されるようになる 問 題 が 核 エネル ギーや 遺 伝 子 工 学 であるに 関 わら ず 専 門 家 はいわゆる 素 人 に 代 わ って 討 論 に 干 渉 するために 知 識 を 身 につけておく 必 要 がある このよ うにして 生 態 的 社 会 的 対 立 は 政 治 全 体 の 仕 組 みを 変 化 させるの だ 左 派 と 右 派 の 区 別 は 廃 れて 崩 れる 新 たな 右 派 は 略 奪 の 促 進 や 市 場 緩 和 技 術 進 歩 に 拍 車 をか けた 一 方 エコロジーに 啓 蒙 され た 左 派 は 保 全 的 な 姿 勢 をとった つまり 保 全 政 策 を 人 間 の 手 が 加 えられ 社 会 化 した 自 然 環 境 に 適 用 した エコロジー 運 動 と 緑 の 政 党 の 興 りは( 他 の 政 治 勢 力 の 計 画 変 化 と 共 に) 政 治 と 非 政 治 の 間 の 境 界 線 が かなりの 程 度 だが 変 化 したことの 表 れと 考 えられる ウルリッヒ ベックは 彼 の 長 年 の 仕 事 の 中 で 時 にはリスク 社 会 の 核 となるテーマを 修 正 した という よりも より 洗 練 されたテーマにした のだ 最 終 的 にはベックは 最 後 の 最 後 まで そのテーマから 離 れな かった リスク 社 会 は ひょっとする と 特 に 社 会 リスクと 個 人 化 に 関 し て 言 えば ドイツ 向 けの 本 だったか もしれない グローバル 化 の 生 態 的 脅 威 を 分 析 した 結 果 ベックは すぐに 世 界 リスク 社 会 について 言 及 した ベックは 社 会 学 に 蔓 延 して いると 考 えた 方 法 論 的 国 家 主 義 に 反 対 していた その 代 わりに コ スモポリタン パースペクティブを 推 奨 した この 観 点 は トランスナショ ナルな 空 間 クロスボーダーな 下 位 政 治 を 考 慮 できる 複 雑 な 世 界 リスク 社 会 の 転 位 でさえも 考 察 する ことができると 主 張 した 再 帰 的 近 代 理 論 を 用 いて 現 代 社 会 を 理 論 化 するにあたり ベックはアンソニ ー ギデンズ スコット ラッシュ ブ ルーノ ラトゥールという 著 名 な 学 者 と 手 を 組 むようになった 私 たちがベックの 功 績 の 恩 恵 を 受 け 取 るとすれば 彼 の 生 態 社 会 的 対 立 に 関 する 社 会 学 的 論 文 が 最 も 説 得 力 のある 業 績 と 考 えられ る エコロジカル 危 機 を 慎 重 に 定 義 付 するところ 彼 の 知 識 も 含 めて だが そして 危 機 の 拮 抗 力 の 議 論 は 未 だに 話 題 性 がある 確 か に 気 候 変 動 に 伴 うリスクが 今 日 の 構 想 の 闘 争 と 政 治 交 渉 の 中 心 である もちろん( 今 起 きているユ ーロ 危 機 の 一 連 の 流 れのように) 一 時 的 逃 れることはできるがそれ は 再 び 社 会 変 化 という 形 で 回 帰 するであろう ベックの 功 績 はこの 現 実 を 探 し 出 し 社 会 学 的 な 専 門 用 語 に 言 い 換 えた 点 である 確 かに 階 級 のない 資 本 主 義 という 彼 の 分 析 は 正 真 正 銘 の 階 級 の 回 帰 に よって 今 日 では 疑 問 視 される な ぜなら 国 家 間 における 階 級 格 差 が 緩 和 されても 国 内 における 階 級 格 差 が 如 実 に 見 られるからであ る 社 会 的 混 乱 成 長 率 の 低 下 自 然 環 境 破 壊 は 富 の 分 配 の 論 理 と リスク 分 配 の 論 理 を 双 方 で 強 制 する 経 済 と 生 態 系 による 挟 み 撃 ちの 危 機 に 返 還 する 明 らかにベックは この 発 展 を わかっていたが( 偶 然 古 典 理 論 の1つである 資 本 主 義 論 の 中 で 述 べられている 要 素 で 現 在 でもそ の 兆 候 はみられるのだが) 彼 は 非 伝 統 的 な 方 法 で 階 級 形 成 構 造 について 分 析 できなかった あ るいは そうする 意 思 もなかった しかし ベックは 新 しく 予 想 できな い 発 展 に 対 して 素 晴 らしい 時 代 思 潮 (ツァイガイスト Zeigeist)を 持 ち 合 わせていた つい 最 近 では コ スモポリタンで 民 主 主 義 的 なヨーロ ッパ 人 として ベックは 南 欧 を 永 続 的 な 年 季 強 制 労 働 力 として 従 属 さ せる メルキャべリズム は ヨーロッ パ イデアを 脅 かすもので その 実 施 方 法 は 誤 りであると 抗 議 した ウルリッヒ ベックは 学 術 界 にお いて 偉 績 を 残 した 彼 がいなけれ ば 私 は 社 会 学 者 にならかなった だろう 彼 の 死 は 早 過 ぎる 彼 を 失 うことで 学 術 的 に 補 うことのできな い 事 柄 が 多 々あるだろう ドイツ 社 会 学 とヨーロッパ 社 会 学 では ウル リッヒ ベックを 失 うことの 重 大 さに 気 づくのに 少 し 時 間 がかかるだ ろう 再 帰 的 近 代 化 という 理 論 は 未 完 成 のままである 革 新 的 な 発 想 をするために この 理 論 の 中 に 新 たな 潜 在 性 を 見 つけ 出 すことは ウルリッヒ ベックの 知 的 遺 産 を 受 け 継 ぐことになろう ( 翻 訳 : 関 口 楓 馬 山 元 里 美 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 は Klaus Dörre <Klaus.Doerre@uni-jena.de> までお 寄 せください 1 ヤン=ペーター ヘルマンとローレン バルホルンが ドイツ 語 から 翻 訳 した 27

28 ウルリッヒ ベックを 偲 ぶ >ラテンアメリカでの ウルリッヒ ベック アルゼンチン 共 和 国 サン マルチン 国 立 大 学 アナ=マリア バラ 氏 (ISA RC24 環 境 と 社 会 の 執 行 委 員 ) ウルリッヒ ベック( 右 ) アナ バラ( 中 央 ) サ ン=ジン ハン( 左 ) 28 ウルリッヒ ベックがラテンアメリカに 与 えた 影 響 をどう 評 価 すべきか?たいそう 巧 妙 で 徹 底 的 な 彼 の 仕 事 は 人 間 環 境 そしてテ クノ 科 学 知 識 を 結 びつけた それには 自 然 や 工 業 化 の 追 求 で 定 義 づけられる 亜 大 陸 の 市 民 と 社 会 学 者 に 伝 えたい 事 はたくさんある ベックが 書 物 の 中 で30 年 に 渡 り 書 き 続 けてきたリスク 社 会 という 考 えと 20 世 紀 初 頭 から 続 くラテンアメリカの 従 属 的 立 場 を 書 き 続 けた 著 者 と 知 識 人 たちの 考 え 方 には 深 い 類 似 性 がある ラテンアメリカ 諸 国 独 立 後 の 新 植 民 地 時 代 の 実 態 を 明 らかにすることを 目 的 とし このディス コースは 発 展 という 名 のもとで 行 なわれた 非 常 に 欲 深 い 天 然 資 源 開 発 を 公 然 と 非 難 した 天 然 資 源 の 開 発 は 現 地 のエリートと 外 国 人 外 国 の 組 織 外 国 政 府 の 手 によって 行 なわれた それは 常 識 となっり 1970 年 代 の 従 属 理 論 や 今 日 の エクストラクティヴィズム ( 自 然 環 境 ( 木 や 鉱 物 など ) から 原 料 を 取 る 過 程 )や 新 エクストラク ティヴィズム の 土 台 にもなった 私 たちはベックに 彼 の 理 論 とこのディスコースについて 直 接 話 すことはできない が 互 いにポイントとなるところを 照 らし 合 わせて その 論 点 を 辿 っていきたいと 思 う ベックのリスクという 概 念 の 土 台 には テクノ 経 済 開 発 の 避 けられない 副 産 物 としての 特 徴 がある 彼 の 概 念 は こ の 過 程 のアンビバレンス(2 面 的 性 質 )に 着 目 させた ベッ クの 言 葉 の 中 に 工 業 化 の 善 に 起 因 する 悪 は 天 然 資 源 を 与 えてくれるラテンアメリカの 風 土 で 顕 著 に 見 られ る 天 然 資 源 は 社 会 的 そして 環 境 的 な 影 響 の 過 程 を 焚 き 付 けるものである リスク 再 分 配 の 問 題 は 格 差 地 域 では 目 立 ち 事 実 上 納 得 できる この 点 で ベックの 理 論 は その 地 域 での 長 きにわたる 現 象 の 理 解 に 重 要 な 貢 献 をし た また ヨーロッパとアメリカでは リスク 社 会 は 酸 性 雨 やチェルノブイリで 見 つかった 放 射 能 雲 のようなものに 国 境 がないという 事 実 を 強 調 した 形 で 民 主 的 なリスクの 性 質 を 論 じている 本 として 読 まれている しかし 当 初 からベ ックの 矛 先 はリスクと 権 力 間 の 関 係 国 内 外 のリスクの 不 平 等 な 分 配 に 向 いていた インドのボパール 科 学 工 場 事 故 やブラジルのヴィラ パリジ 市 の 重 度 の 大 気 汚 染 を 念 頭 において 彼 は 次 のように 書 いた 世 界 規 模 でリスクの 立 ち 位 置 を 平 等 化 することで 苦 痛 のリスクに 内 在 する 新 た 社 会 不 平 等 に 騙 されない ようにしなければならない これは 特 に リスクの 立 ち 位 置 と 階 級 の 立 ち 位 置 が 重 なるとこで 起 こる 国 際 レベルでも 同 様 である 世 界 リスク 社 会 のプロレタリア

29 ウルリッヒ ベックを 偲 ぶ ートは 煙 突 の 下 に 留 まることになる この 煙 突 とは 第 3 世 界 の 産 業 地 域 にある 精 製 工 場 や 化 学 工 場 の 隣 に あるものを 指 す (1992: 41, 著 者 の 強 調 あり) しかし 当 初 のベックは 課 されたリスクは 発 展 途 上 の ために 支 払 う 代 償 として 発 展 途 上 国 の 市 民 が 無 分 別 に 容 認 したと 考 えていたようだった これらの 人 々にとっ て 配 管 やタンクの 科 学 工 場 の 複 雑 な 取 り 付 けは 贅 沢 な 成 功 の 象 徴 である (1992:42) しかし 20 世 紀 にラテン アメリカで 発 展 したディスコース 分 析 は 早 期 の 頃 から こ の 種 のプロジェクトに 対 して 抗 議 していた 早 くも1930 年 キューバ 革 命 の 詩 人 となったニコラス ギ ジェンが 彼 の 詩 サトウキビ の 中 で 書 いていた 黒 人 は サトウキビ 畑 のかたわらにいる ヤンキーは サトウキビ 畑 の 上 に 君 臨 する 大 地 は サトウキビ 畑 の 下 に 広 がる 血 がおれたちの 身 体 からしたたり 落 ちる スクを 強 いられる 者 は 一 度 も 意 思 決 定 プロセスに 参 加 することはない (2014: 115, 著 者 の 強 調 あり) この 状 況 を 変 えることは 可 能 だろか? 権 力 のない 者 の 声 が 聞 こえる 日 は 来 るのだろうか?ラテンアメリカでは 新 植 民 地 主 義 が 続 く 状 態 を 克 服 できるのだろうか? 彼 の 最 後 の 論 文 の 中 で その 結 果 悪 の 肯 定 的 な 副 作 用 の 結 果 として 今 日 では 世 界 のメタモーフォシス が 進 行 していると 述 べた これは 我 々の 想 像 を 越 える 世 界 の 著 しい 変 化 を 示 唆 し 気 候 の 変 化 の 結 果 であり 私 たちを 変 化 させた つまり 世 界 での 生 き 方 世 界 の 捉 え 方 想 像 の 仕 方 政 治 のやりかた (2015a:75-76)であ る ベックは 属 国 理 論 と 世 界 主 義 化 理 論 間 の 違 いを 訴 えた が 次 のように 彼 は 警 告 した 原 理 上 は メタモーフォシスとは 永 続 的 である 終 え ることができず 制 約 がなく 逆 戻 りすることもある 権 力 関 係 が 明 らかになったとしても 平 等 (の 期 待 )と 従 属 依 存 性 が 対 照 的 に 分 配 されたとしても このこと は コスモポリタン 的 関 係 が 新 帝 国 主 義 的 戦 略 によ って 手 段 として2 度 と 利 用 できないことを 意 味 するの だろうか?いや 違 う コスモポリタン 化 は 一 方 通 行 で はない そのため 帝 国 主 義 的 権 力 構 造 も 強 化 する 可 能 性 をも 含 む (2015b: 122, 著 者 の 強 調 あり) 29 ギジェンは アメリカの 会 社 がキューバで 社 会 的 にも 環 境 的 にも 有 害 な 方 法 で 生 産 した 砂 糖 のことを 非 難 してい た これまで 私 たちはリスクの 生 産 と 分 配 について 話 し てきた しかし リスクを 定 義 することはラテンアメリカにお いて これらの 過 程 を 理 解 するためのベックのもう 一 つの 抜 本 的 な 恩 恵 である 誰 がリスクを 定 義 する 権 力 があり リスクとは 何 から 構 成 されているのか? 関 係 性 の 定 義 を 作 れる 者 は 自 分 の 権 力 的 立 場 から 恩 恵 を 受 けられる 者 である 世 界 リスク 社 会 の 中 で 国 際 的 なリスクの 不 平 等 について 議 論 する 中 で ベックは 次 のように 書 いた 世 界 リスクと 社 会 不 平 等 に 関 係 性 を 明 らかにしたい のなら 誰 でも リスクという 概 念 の 文 法 ( 規 則 性 使 用 方 法 )を 明 らかにしなければならない リスクと 社 会 不 平 等 は 確 かに リスクと 権 力 表 裏 一 体 である リス クには 決 定 事 項 が 前 提 としてある つまり 意 思 決 定 者 決 定 事 項 を 受 け 入 れる 者 リスクを 定 義 すること で 利 益 を 得 られる 者 そのリスクに 従 わねばならない 者 他 者 の 意 思 決 定 による 予 測 不 可 能 な 副 産 物 に 悩 まされる 者 恐 らく 自 分 の 生 命 を 代 償 としなければ ならない 者 の 間 に 極 端 な 非 対 称 性 を 生 み 出 す リ ベックの ポストコロニアリズムのメタモーフォシス ( 彼 がそう 呼 んでいるのだが)というアイデアは 成 熟 されてい ない (Ibid.: 121)ことを 認 めている 彼 の 突 然 の 死 によっ て この 考 えは 途 絶 えた いずれにしても ラテンアメリカ では 社 会 学 者 と 一 般 市 民 は 彼 から 学 び 続 けるだろう 多 くの 彼 の 本 が( 世 界 リスク 社 会 エリザベス ベック= ゲルンシャイムとの 共 著 離 れた 愛 ドイツヨーロッパ ) 英 語 翻 訳 よりも 早 くスペイン 語 に 翻 訳 されていることは とても 重 要 なことである 彼 は 学 者 であり 知 識 人 であり 公 共 の 場 でのディスカッションにも 積 極 的 に 参 加 した 我 々の 地 域 では 一 番 気 に 入 られるタイプの 人 である 我 々 の 称 賛 が 倍 増 する 理 由 がある 人 である ( 翻 訳 : 窪 田 暉 山 元 里 美 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 は Ana María Vara <amvara@yahoo.com.ar>までお 寄 せくださ い 参 考 資 料 Beck, U. (1992) [1986] Risk society. Towards a New Modernity. London: Sage Publications. Beck, U. (ed., 2014) Ulrich Beck. Pioneer in Cosmopolitan Sociology and Risk Society. London: Springer. Beck, U. (2015a) Emancipatory catastrophism: What does it mean to climate change and risk society? Current Sociology 63(1): Beck, U. (2015b) Author s reply. Current Sociology 63(1):

30 ウルリッヒ ベックを 偲 ぶ > 東 アジアでの ウルリッヒ ベックの 影 響 1 韓 国 ソウル 国 立 大 学 サン=ジン ハン 氏 (ISA RC47 社 会 階 級 と 社 会 運 動 の 前 執 行 委 員 ) 韓 国 で 起 きたセウォル 号 の 悲 劇 に 平 静 を 装 い ながら ベックはこう 言 った 悪 い 事 は 時 々 意 図 せぬ 善 い 結 果 をもたらすと つまり セ ウォル 号 事 件 を 契 機 に 安 全 面 に 注 目 が 集 ま り 韓 国 政 府 の 無 責 任 さが 露 呈 し 問 題 となっ たからである 30 世 間 の 注 目 は 言 説 が 構 成 している 領 域 の 中 で 形 成 され ている そして 社 会 が 変 化 していく 歴 史 的 プロセスにつ いても これと 同 じことが 言 える 東 アジア- 特 に 中 国 日 本 韓 国 -に おけるウルリッヒ ベックの 影 響 を 如 実 に 表 しているのは 今 日 の 東 アジ ア 地 域 や 地 域 問 題 および 東 アジア の 可 能 性 に 関 する 記 述 および 現 在 広 く 受 け 入 れられている 考 えとは 何 かということや 未 来 への 感 受 性 がなぜ 東 アジアにおいて 著 しく 高 い のかという 議 論 である 東 アジアは 第 二 次 世 界 大 戦 後 の 近 代 化 が 世 界 の 中 で 最 も 著 しく そ のサクセスストーリーを 象 徴 している ような 地 域 である その 成 功 は 非 常 に 重 大 で 社 会 に 変 化 を 与 えるもので あり 短 期 間 に 行 われ かつ 人 々が 自 信 やプライドを 取 り 戻 すのを 助 け た しかし 国 家 を 発 展 させていく 過 程 で 生 まれた 官 僚 的 権 威 主 義 による 急 速 な 近 代 化 の 思 いがけない 副 産 物 が 市 民 生 活 の 全 ての 部 分 に 浸 透 してきている 短 期 間 に 成 し 遂 げられ た 近 代 化 の 利 益 というものは 大 抵 その 危 険 が 悲 惨 なものになり 衆 目 が 発 展 の 光 の 部 分 から 闇 の 部 分 へと 目 まぐるしく 移 り 変 わることになっても 結 果 的 に 素 晴 らしいものだと 思 える 西 洋 の 文 化 的 な 帝 国 主 義 の 影 響 を 受 けたにも 関 わらず 儒 教 や 道 教 そして 仏 教 といった 東 アジアの 伝 統 的 な 規 範 はそのまま 生 き 残 って いる 資 本 主 義 経 済 がグローバル 化 していく 中 で 生 じた 生 活 を 脅 かすよ うな 危 険 に 目 を 向 けさせることによっ て これらの 伝 統 が もともと とても 保 守 的 なものではあったものの-- 皮 肉 にも 人 の 尊 厳 や 共 存 そして 人 道 に 基 づいた( 人 間 中 心 の) 政 治 に 対 する 侵 害 といったような 有 名 な 批 判 を 生 み 出 し 始 めたのだ ベックの 人 気 が 東 アジアにおい て 高 いことを 示 す3つの 明 らかな 理 由 がある 1つ 目 の 理 由 は リスク 社 会 に 対 するベックの 考 え 方 が 現 実 主 義 に 深 く 基 づいていると 考 え られてきたことにある その 例 として は 2011 年 に 日 本 で 起 きた 福 島 第 一 原 発 の 事 故 や2014 年 に 韓 国 で 起 きたセウォル 号 の 悲 劇 もしくは 北 京 における 黄 砂 ( 塵 のあらしと 大 気 汚 染 ) が 挙 げられる 2つ 目 の 理 由 は ベックはリスクについて 述 べただ けではなく 未 来 つまり 内 省 的 な 近 代 化 や 第 二 の 近 代 化 という 新 たな 理 想 像 を 提 供 したことにある このビジ ョンは 東 アジアが 自 身 のアイデン ティティと 近 代 西 洋 社 会 の 全 くの 模 倣 よりも 良 い 未 来 を 追 求 するのに

31 ウルリッヒ ベックを 偲 ぶ 適 していた 3つ 目 の 理 由 は ベック がリスク 管 理 のため 直 接 民 主 制 的 な アプローチに 賛 同 していることが 平 凡 な 国 政 モデルやリスクマネジメント に 対 する 技 術 的 なアプローチとは 全 く 異 なる 刺 激 的 な 考 えとして 受 け 止 められている 点 にある ベックは2014 年 の7 月 にソウルを 訪 れ 彼 の 意 見 がどれほど 多 くの 人 に 受 け 入 れられているかを 示 し そ の 影 響 力 を 拡 大 した 韓 国 では4 月 に 起 きたセウォル 号 の 事 故 がまだ 尾 を 引 いていた 政 府 の 無 策 によって 修 学 旅 行 中 の 多 くの 若 い 学 生 を 含 む 何 百 人 もの 尊 い 命 が 失 われ 悲 し みと 怒 りによる 抗 議 が 巻 き 起 こってい たのだ ベックはこのような 背 景 に 逆 らい 満 員 になった 韓 国 プレスセン ターの 国 際 会 議 室 で 講 演 を 行 った その 中 で ベックは 地 球 温 暖 化 を 話 の 中 心 に 据 えていたにも 関 わらず 変 化 の 触 媒 として 大 声 で 抗 議 する 市 民 に 向 けて 慰 めの 言 葉 を 送 ったの だ もし 悪 い 出 来 事 が 予 想 外 にも 良 い 結 果 をもたらすことがあるので あれば セウォル 号 の 大 きな 悲 劇 の おかげで 安 全 の 問 題 に 関 心 が 集 ま り 政 府 がいかに 無 責 任 に 組 織 され ているかということを 議 論 するようにな れたとも 言 えるのではないかとベック は 述 べた その 後 ベックはソウル メガシテ ィ シンクタンク 連 盟 (MeTTA)の 結 成 式 典 で 危 険 な 都 市 から 安 全 な 都 市 へ と 題 した 講 演 を 行 った ソウル 市 庁 舎 における 生 中 継 で ベックは 次 のような 新 しい 政 治 に 展 望 を 語 った 東 アジアが 共 通 して 直 面 している 全 ての 問 題 はすでに 明 らかにな っている 国 家 同 士 が 結 びつき ( 略 )しかし 東 アジアの 国 々は 歴 史 問 題 によって 互 いに 対 立 し 合 っている もし 彼 らがアジア 共 同 体 を 生 み 出 すことに 失 敗 すれ ば (アジアの) 都 市 が 取 って 代 わることができる ( 略 )ソウルのよ うな 都 市 は 国 家 というよりもむしろ 都 市 連 合 の 方 向 に 進 むことが できる 都 市 は 今 世 界 主 義 的 に なりつつあり 世 界 のメガシティ は 今 までよりも 世 界 主 義 化 されつ つある ( 略 )これは 大 都 市 間 の 協 調 の 第 一 歩 なのだ ベックの 急 死 は 韓 国 社 会 に 衝 撃 を 与 え 保 守 的 なメディアも 革 新 的 なメディアも 皆 彼 に 敬 意 を 払 った ソ ウル 市 長 のパク ウォンスンは 哀 悼 の 意 を 示 して 我 々は ソウルを 市 民 参 加 と 大 都 市 間 の 協 調 によって ベッ ク 教 授 がおっしゃったような 多 くの 危 険 を 克 服 できるようなモデル 都 市 へ と 変 えていくことに 努 力 する 所 存 であ る と 述 べた また 韓 国 大 学 のキム ムンジョ 教 授 は ジュンガン 日 報 にベ ックの 功 績 を 称 える 記 事 を 寄 せた その 一 方 ソウル 大 学 のホン チャン スク 研 究 教 授 は 彼 の 死 を 心 から 悼 み ドイツのミュンヘンにおいて 彼 に 師 事 していた 時 の 体 験 を 京 郷 新 聞 に 対 して 次 のように 語 った 彼 は 遠 く 離 れていて 馴 染 みのないような 東 洋 の 国 から 来 た 学 生 に 対 しても 常 に 手 を 差 し 伸 べ 暖 かい 言 葉 をか けてくれたのだ 私 はハンギョレ 新 聞 の 記 事 で ベ ックは 私 がこれまで 出 会 った 欧 米 の 学 者 の 中 で 最 も 暖 かく 情 熱 にあふれ た 人 物 だったと 書 いた パク 市 長 の 要 請 で ベックは2015 年 2 月 に 始 ま る 参 加 型 リスク ガバナンスのための ソウルプロジェクト の 発 足 に 賛 同 し 12 月 22 日 には 私 とのSkype 上 の 会 話 でこの 計 画 に 対 する 強 い 興 味 を 表 していた その 関 心 は 12 月 初 旬 にパリで 行 われた 研 究 会 のすぐ 後 で ブルーノ ラトゥールから 受 け 継 いだ 東 アジアにおけるリスク 管 理 の ための 行 動 者 議 会 という 構 想 を 彼 が 提 案 するほど 強 いものだった ソ ウルプロジェクトの 始 動 会 議 が 行 わ れた 今 年 3 月 高 僧 のフェン=ミョン ジン 師 (ベック 夫 妻 が2008 年 にソウ ルを 訪 問 した 時 に 面 会 した 人 物 )が ベックの 追 悼 集 会 を 主 催 した 日 本 でベックが 知 られるようになっ たのは 環 境 社 会 学 の 分 野 の 中 であ り 2000 年 代 初 めには 彼 の 個 人 化 論 が 徐 々に 有 名 になりつつあった し かし ベックの 考 えが 特 に 顕 在 化 した のは 福 島 第 一 原 発 の 事 故 の 後 だっ た 2011 年 のインタビューで 彼 は 危 険 の 本 質 について 詳 しく 述 べただけ でなく 決 定 権 を 産 業 界 や 専 門 家 に 独 占 されないように 一 般 市 民 も( 議 論 に) 参 加 するよう 警 告 を 発 した ベックのリスク 社 会 についての 理 論 がフクシマ 後 の 日 本 に 与 えた 衝 撃 は チェルノブイリ 後 に 彼 の 理 論 が 世 界 に 与 えた 衝 撃 と 酷 似 してい る 彼 が 亡 くなると 日 本 の 朝 日 新 聞 や 日 本 経 済 新 聞 毎 日 新 聞 読 売 新 聞 産 経 新 聞 といった 有 力 紙 や 多 くの 地 方 紙 が 彼 の 訃 報 の 記 事 で 彼 の 業 績 について 大 まかに 説 明 していた その 中 で ベックの 親 しい 知 人 だった 法 政 大 学 の 鈴 木 宗 徳 教 授 は ベックのことを 危 険 について 研 究 する 寛 大 な 心 を 持 った 知 の 巨 人 だと 評 した 恐 らく 中 国 社 会 においてはベック はあまり 知 られていないが 中 国 の 学 界 における 彼 の 存 在 感 は 恐 ろし いほどのものがある その 存 在 の 大 きさは 例 えば 中 国 の 学 術 雑 誌 がベッ クやリスク 社 会 に 関 する 記 事 を 少 なく とも8000 個 は 掲 載 していることからも 窺 える 中 国 社 会 における 知 名 度 と は 裏 腹 に 主 要 紙 やメディアは 彼 の 死 を 報 じた 例 えば 文 汇 日 報 は1ペ ージを 丸 ごと 使 って ベックのリスク 社 会 論 の4つのキーワード という 記 事 を 掲 載 した その 中 で 復 旦 大 学 の 孫 國 棟 教 授 はベックの 功 績 を 第 二 の 近 代 化 再 帰 性 サブ 政 治 世 界 主 義 といったキーワードを 用 いて 要 約 した そして 清 華 大 学 の 呉 強 教 授 は 新 世 紀 周 刊 にベックについ ての 記 事 を 書 いた また 多 くの 学 者 が 微 博 ( 中 国 語 版 ツイッター)でベ ックに 哀 悼 を 捧 げた 日 本 や 韓 国 と 同 じように 中 国 でもベックの 死 は 深 く 悲 しまれたのだ ( 翻 訳 : 松 田 將 宏 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 はSang-Jin Han <hansjin@snu ac.kr>までお 寄 せください 1 謝 辞 : 韓 国 日 本 中 国 から 必 要 な 情 報 をSae-Seul Park, Professor Midori Ito, Mikako Suzuki, Professor Yulin Chen and Zhifei Mao からいただきました この 場 を 借 りて お 礼 申 し 上 げます 31

32 ウルリッヒ ベックを 偲 ぶ > 北 アメリでのウルリッヒ ベックの 分 岐 的 影 響 カナダのトロント 市 ヨーク 大 学 社 会 学 部 クラサワ フユキ 氏 (ISA RC16 社 会 学 理 論 の 執 行 委 員 ) 2014 年 の 横 浜 世 界 国 際 社 会 学 会 議 での ウルリッヒ ベック 32 ウルリッヒ ベックのコスモポリタニズムに 対 する たゆみない 取 組 みを 考 えると 彼 が 北 アメリカ の 社 会 学 に 与 えた 影 響 を 記 す 追 悼 論 考 を 日 系 フランス 系 カナダ 人 の 社 会 学 者 が 書 くの は 適 切 かもしれない ベックは コスモポリタニズムを 理 論 化 することに 留 まらず コスモポリタニズムについて 深 く 考 えながら 生 活 していた 長 年 に 渡 り ベックの 業 績 は 熟 知 し ているが 私 が 彼 と 初 めて 出 会 ったのは ベックが2000 年 中 頃 にトロントに 訪 れた 時 である 私 が 鮮 明 に 覚 えているの は ベックがトロント 市 の 建 築 モダニズム 信 奉 (フィンランド 人 の 建 築 家 ヴィルヨ レベルが 設 計 した 市 庁 舎 に 象 徴 され るように)に 魅 せられている 様 子 である そして 多 元 的 な 民 族 文 化 主 義 にも 魅 せられてもいた なぜなら トロント 市 は 世 界 の 中 でも 彼 が 多 様 性 を 研 究 する 上 では 最 も 適 した 社 会 実 験 室 である もちろん このことは ベックの 主 な 研 究 課 題 の 一 つであった しかし ベックと 歩 きながら 話 すう ちに 彼 にとって 再 帰 的 近 代 化 とコスモポリタニズムとは 単 に 研 究 課 題 にであるというだけでなく 常 日 頃 疑 問 に 思 っていることであったことに 気 付 いた ベックの 業 績 が 北 アメリカの 学 術 界 に 与 えた 影 響 を 評 価 する 上 で 社 会 学 というアカデミアを 少 なくとも3つの 地 域 に( 地 理 的 領 域 と 学 問 的 領 域 ) 区 別 する 必 要 がある まず 言 えることは ベックの 業 績 はフランス 語 圏 のケベック 社 会 学 に 多 大 なる 影 響 を 及 ぼしていることだろう このことは ケベ ック 社 会 学 とヨーロッパ 社 会 学 思 想 の 歴 史 的 な 繋 がりを 考 え れば 当 然 である ベックの 提 唱 するコアな 概 念 や 論 点 は ケベック 地 方 の 著 明 な 社 会 学 者 の 間 では リファレンス ポ イントとして 使 われてきた この 社 会 学 者 の 中 には モダニ ティとポスト モダニティの 論 文 で リスク 社 会 や 再 帰 的 近 代 化 (Michel Freitag, Joseph Yvon Thériault) 個 人 化 の 台 頭 (Daniel Dagenais) ベックのコスモポリタニズムという 概 念 を 使 って 汎 アメリカン 的 なトランスカルチュラル 習 慣 慣 習 を 分 析 (Jean-François Côté)した 者 もいた 実 際 ケベック 地 方 で 最 も 権 威 ある 社 会 学 の 学 術 論 文 誌 社 会 学 と 社 会 で は ベックの 論 文 を 基 軸 としたコスモポリタニズムの 特 集 号 を 2012 年 に 刊 行 した 2つ 目 の 北 アメリカの 社 会 学 の 領 域 として イギリス 系 カナ ダ 社 会 学 が 挙 げられる この 社 会 学 は ヨーロッパ 社 会 学 と アメリカ 社 会 学 という2つの 軸 の 中 間 に 位 置 している イギリ ス 系 カナダ 社 会 学 は ベックの 業 績 には 中 程 度 関 わってい るという 特 徴 がある ケベック 地 方 と 比 べると 英 語 圏 のカナ ダでは あまりベックの 影 響 はみられないかもしれないが ベックの 論 文 は 少 なくとも 3つの 下 位 研 究 領 域 で 取 り 上 げ られている 1つ 目 は セキュリタイゼーションと 監 視 の 社 会 学 である つまり 新 たなセキュリティ レジームとリスク 評 価 との 関 係 性 に 関 する 研 究 である(David Lyon, Sean P. Hier, Daniel Béland) 2つ 目 は 環 境 社 会 学 である つまり 地 元 に 特 化 した 環 境 危 機 問 題 を 公 共 政 策 の 中 でどのように 管

33 ウルリッヒ ベックを 偲 ぶ 理 し 制 度 化 するかというケース スタディである(Harris Ali) 3つ 目 は カナダの 政 治 経 済 学 特 に 不 安 定 雇 用 に 関 する 内 容 (Leah Vosko)である アメリカ 社 会 学 は フランス 語 圏 のケベック 社 会 学 や 英 語 圏 のカナダ 社 会 学 に 比 べると 規 模 が 大 きい ところが ベ ックの 業 績 の 影 響 があまりみられない ベックがヨーロッパ アジア 南 アメリカ( グローバル ダイアログ のもう1つの 論 考 であるが)に 及 ぼした 影 響 を 考 えると アメリカ 排 他 主 義 は 健 在 で これは 特 筆 すべき 特 徴 である この 特 異 な 状 況 を 言 い 古 されたことだが アメリカ 経 験 主 義 とヨーロッパ 理 論 主 義 の 対 立 でもって 安 易 に 説 明 したくなるが もう 少 し 根 本 に まつわる 要 素 をみてみよう 大 学 ネットワークの 観 点 から 考 えてみると ベックの 同 僚 信 奉 者 らは 彼 のアイデアをアメ リカ 国 内 でトップの 社 会 学 部 (ミシガン 大 学 ウィスコンシン 大 学 シカゴ 大 学 カリフォルニア 大 学 バークレー 校 ハー バード 大 学 など)や 権 威 ある 学 術 雑 誌 (American Journal of Sociology American Sociological Reviewなど)で 紹 介 し なかった またベックも 急 速 に 変 化 する 社 会 的 歴 史 的 状 況 に 則 して 分 析 装 置 の 変 化 を 綴 ることができたにもかかわら ず 分 析 的 枠 組 みに 則 った 学 術 論 文 ではなく エッセー 形 式 で 論 文 を 書 くことを 好 んだ 彼 の 概 念 は あらゆる 社 会 生 活 を 詳 細 かつ 正 確 に 調 査 するために 利 用 できる 状 態 では なかった ベックの 存 在 が アメリカ 社 会 学 者 の 間 であまり 語 られないのは ジグムント バウマンのケースと 似 ている アメ リカ 社 会 学 に この2 人 の 思 想 家 の 影 響 力 があまり 見 られな いのは ブルデューが ある 程 度 古 典 的 存 在 として 取 り 上 げられていることとは 対 照 的 である マイケル ブラウォイの 類 型 を 使 うが ベックはアメリカのプロフェッショナル 社 会 学 の 枠 組 みに 収 まらない 伝 統 的 なパブリック ソシオロジスト であった 最 近 のベックの 仕 事 では ドイツのアンゲラ メル ケル 首 相 彼 女 のドイツを 中 心 と 考 えるヨーロッパ 像 への 批 判 などみられる このように ベックの 公 的 な 場 でのインテリ 活 動 は ブラウォイ オーランド パッターソン ミシェル ラモ ントのような 著 明 なアメリカ 社 会 学 者 らが 求 める 公 的 な 要 素 であり 政 策 に 関 心 の 向 けられた 社 会 学 と 似 ている それ にもかかわらず ベックの 存 在 はアメリカであまり 知 られてい なかった 同 時 に ベックの 業 績 はアメリカ 社 会 学 に 断 片 的 に 影 響 を 及 ぼしているように 見 受 けられる ジェフリー C アレクサ ンダー クレイグ カルフーン サスキア サッセンを 含 む 著 明 な 研 究 者 らは ベックの 業 績 を 熱 心 に 研 究 する 一 方 リス ク 社 会 という 考 え 方 は アメリカ 環 境 社 会 学 や 科 学 技 術 社 会 学 の 流 派 では( 特 に 組 織 のリスク 管 理 と 科 学 技 術 のリス ク 政 策 の 研 究 者 ) 重 要 な 教 義 になった 面 白 いことに ベッ クが 求 めた 方 法 論 的 コスモポリタニズムは この 言 葉 が 作 ら れる 前 に アメリカのフェミニストが 行 なった 支 配 のモードの 交 差 についての 社 会 学 的 考 察 世 界 システムの 理 論 家 文 明 と 帝 国 を 研 究 する 比 較 歴 史 社 会 学 者 マルチサイテッド グローバル エスノグラファ トランスナショナルな 議 論 を よぶ 政 治 を 探 求 する 政 治 社 会 学 者 らの 間 で 聞 かれた 考 え 方 である つまり 方 法 論 が 国 粋 主 義 的 になっているという ベックの 批 判 と 現 代 のアメリカ 社 会 学 の 動 向 の 間 に 暗 黙 の 思 いもよらぬ 形 で 類 似 性 が 見 られる ベックの 遺 産 を 継 承 する 上 で 彼 の 業 績 をベースとした 4つの 研 究 課 題 を 提 案 する 1つ 目 は 絶 え 間 なく 加 速 し 続 けるグローバル リスク サイクルに 関 する 社 会 的 政 治 的 解 釈 を 行 なうことである これには 組 織 が 特 定 のリスク(ex. 組 織 的 貧 困 や 構 造 的 暴 力 )を 看 過 しつつも ある 種 の 発 展 に 緊 急 を 要 するリスク(ex.テロリズム)を 象 徴 的 に 政 治 的 に 構 築 するという 選 択 的 なプロセスを 理 解 することも 含 まれる 第 二 に グローバル 勢 力 の 分 析 スケールが 何 であれ その 勢 力 が 社 会 事 象 に 及 ぼす 影 響 力 を 前 面 に 出 し そして 社 会 (と して 構 築 されるもの) を 既 知 のものとせず 社 会 そのものを 問 題 視 して 我 々の 研 究 対 象 とすることである 第 三 に コス モポリタニズムに 同 調 する 平 等 主 義 者 や 多 元 的 文 化 集 合 体 の 取 組 みを 行 なう 組 織 体 系 や 行 為 者 をよりよく 理 解 すべ きであるが グローバル 市 民 社 会 でよく 見 られる アンチ コ スモポリタニズムを 掲 げて 自 国 優 位 的 な 勢 力 を 理 解 すること も 重 要 である 第 4に 上 位 下 位 現 象 行 為 者 組 織 体 制 ( 例 えば 都 市 地 域 越 境 企 業 )を 比 較 対 比 するために 国 民 国 家 を 暗 にデフォルトの 単 位 としないデータ 収 集 方 法 や そのツールを 開 発 できよう ベックは 現 代 の 社 会 問 題 を 紐 解 く 上 で 必 要 な 課 題 と 分 析 フレームを 確 かに 提 示 し ている ベックと 私 が 最 後 に 会 ったのは 2014 年 の12 月 にパリで コスモポリタニズム データと 研 究 方 法 についてのワークシ ョップが 催 された 時 である その 時 に 彼 は 世 界 の 変 形 と いう 刊 行 予 定 の 著 書 について 熱 く 語 っていた 彼 はその 著 書 を 最 高 傑 作 だと 考 えていた 著 書 の 中 で 新 たな 科 学 世 界 観 今 日 我 々が 目 の 当 たりにしているメタモーィズムの 変 化 を 分 析 できるリファレンス フレームを 論 じている これが 少 なくとも つい 最 近 のベックのアイデアの 構 想 であるが 彼 の 知 的 活 動 における ビッグピクチャー の 証 拠 はある ワ ークショップの 最 後 の 夜 に 私 は 伝 統 的 な 小 さなビストロで 友 人 と 会 食 した このようなビストロは パリの 中 心 部 からは どんどん 消 え 失 せている レストランから 出 ようとした 時 に ベック 夫 妻 が 我 々の 先 を 歩 いているのに 気 付 いた 恐 らく 我 々と 同 じ 場 所 で 食 事 をしていたのであろう ちなみに ベ ックの 奥 方 は エリザベス ベック=ゲルンスハイムであり 彼 女 自 身 も 一 流 の 社 会 学 者 である ベック 夫 妻 は 歩 いていた ので 我 々は2 人 の 邪 魔 をしたくなかったが 少 し 垣 間 みる ことができた ベック 夫 妻 は 手 をつないで 歩 きながら パリの 肌 寒 く 霧 深 い 夜 の 闇 の 中 に 消 えて 行 った これが 私 の 覚 えているベックの 最 後 である ベックは 我 々の 社 会 という 世 界 をぶらついていた 優 しい 心 のある 偉 大 な 知 識 人 である 彼 の 死 は 個 人 的 に 悔 やまれる また 彼 の 死 は 社 会 学 そして 社 会 科 学 全 体 における 損 失 でもある ( 翻 訳 : 山 元 里 美 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 はFuyuki Kurasawa <kurasawa@yorku.ca>までお 寄 せくださ い 33

34 アイルランド 社 会 学 >アイルランドの 経 済 破 綻 への 道 アイルランド 共 和 国 メイヌース アイルランド 国 立 大 学 ショーン オリアン 氏 1990 年 アイルランドは 世 界 中 で 急 速 に 成 長 す るという ケルトの 虎 と 知 られていた 投 資 に よって 急 成 長 したが 本 当 のところ 高 失 業 と 海 外 移 住 の 歴 史 を 誇 る 国 における 雇 用 機 会 の 増 大 というのが 実 態 である 1990 年 の 経 済 ブームの 終 わり 頃 アイルランドの 社 会 は 今 まででは 考 えられな いくらい 資 源 を 得 ることができるようになり 経 済 的 制 度 的 文 化 的 に 豊 かになった アイルランドの 経 済 は 安 定 し 重 要 な 発 展 を 遂 げ 1980 年 の 返 済 できていな い 莫 大 な 金 額 の 国 債 を 払 い 終 えられそうである しかしながら2008 年 それらの 資 源 はどんどん 減 っ ていき 財 務 危 機 によって 一 見 すべてなくなってしまっ たように 見 えた 1990 年 の 世 界 の 経 済 の 進 歩 のイメー ジは 警 戒 的 なとても 無 鉄 砲 な 資 本 主 義 の 話 に 姿 を 変 えてしまった 何 によって ここまで 変 わってしまったのか? 現 代 の 資 本 主 義 には3つの 大 きなテーマ( 財 政 化 国 際 統 合 自 由 経 済 政 策 )は 互 いに 絡 み 合 い アイルラン ドの 危 機 に 特 に 多 大 な 影 響 を 及 ぼしている 最 終 的 に 銀 行 業 は 破 綻 し 大 きな 借 金 を 抱 える 人 であふれかえ ってしまった 第 2に アイルランドの 金 融 機 関 はヨーロッパ 統 合 の 動 向 の 変 化 によって 危 機 に 追 い 込 まれた 1990 年 頃 ヨーロッパの 公 共 機 関 はアイルランド 投 資 の 資 金 援 助 の 大 部 分 となった しかしながら 2000 年 頃 多 く の 民 間 の 貸 付 機 関 が 参 入 し 経 済 が 支 配 して アイル ランドの 銀 行 は 国 際 金 融 機 関 に 借 金 をした 政 策 とし ては 欧 州 委 員 会 と 他 国 の 政 府 が 社 会 的 投 資 と 文 化 的 投 資 を 削 減 したにもかかわらず ヨーロッパ 連 合 は 財 政 統 合 (ユーロを 統 一 貨 幣 としたことも 含 む)を 強 化 することを 促 進 した 第 3に アイルランドの 国 策 は 国 際 的 な 財 政 化 の 圧 力 を 国 内 の 大 惨 事 に 留 めることができた 1990 年 頃 の 政 府 は 人 民 主 義 と 新 自 由 主 義 を 一 緒 にしてしまっ た つまり ほとんどの 税 金 を 削 減 し 今 まで 以 上 に 支 出 の 増 額 分 を 不 動 産 販 売 税 の 収 益 に 頼 るようになっ た 2008 年 の 信 用 貸 し 付 けと 不 動 産 バブル 崩 壊 の 危 機 のとき アイルランドは 財 政 の 大 きな 穴 を 開 け 結 果 としてアイルランドは 劇 的 に 増 税 を 行 い 徹 底 的 に 経 費 を 削 減 した アイルランドの 話 から 我 々は 現 実 に 存 在 する 自 由 主 義 の 経 済 について 学 ぶべきことがある よくアング ロ アメリカの 自 由 派 の 資 本 主 義 に 括 られるので ア イルランドが 経 験 したことの 中 には 理 解 できるものも ある 資 本 利 得 税 を 削 減 し 投 資 を 誘 発 させるために 減 税 し その 監 視 は 株 式 市 場 を 信 頼 し 軽 い 感 触 の 銀 行 規 則 を 主 張 し 国 に 対 して 銀 行 の 行 動 に 関 す る 情 報 を 収 集 したことさえも 制 限 することである これら の 全 ては 市 場 メカニズム がアイルランドの 惨 事 に 直 接 関 係 していると どこかで 聞 いた 重 要 な 話 である ほかの 要 素 も もちろんである 中 央 集 権 化 した 政 治 システムの 中 で 主 要 な 大 臣 など 数 少 ない 人 びと に 権 力 を 与 えたために 民 主 的 ガバナンスが 弱 まる 中 視 野 の 狭 い 経 済 発 展 政 策 を 通 すことを 容 易 にし てしまった 国 税 の 基 盤 を 脆 弱 化 させつつ 投 機 的 バ ブル 経 済 をさらに 誘 発 した 財 政 政 策 によって 後 の 緊 縮 経 済 の 土 台 を 作 ってしまった ユニバーサル サービスではなく 現 金 払 いに 重 点 的 に 取 り 組 んだ 社 会 福 祉 国 家 を 作 ることで 社 会 福 祉 制 度 を 守 る 土 台 を 蝕 んでいった すべてのことは 政 治 の 主 要 な 衝 撃 を もつ 要 因 である しかし ひとつひとつが また 資 本 主 義 の 自 由 な 世 界 の 特 色 である アングロ アメリカ 版 の 自 由 経 済 は 公 的 機 関 と 民 間 機 関 との 間 や それ ぞれの 機 関 の 組 織 体 制 の 中 が 階 層 化 されており 政 党 に 権 限 を 与 えがちである この 経 済 体 制 では 財 政 赤 字 を 進 ませて ユニバーサル サービスよりも 収 入 につながる 利 益 を 強 調 する 傾 向 がある これらの 特 徴 は 市 場 の 様 相 ではない 場 合 がある しかし それら は 最 も 一 般 的 なリベラルな 資 本 主 義 体 制 である その ため 自 由 主 義 の 中 に 共 通 点 がみられる 34

35 アイルランド 社 会 学 欧 州 はかつて 将 来 に 過 剰 投 資 したが 今 は 思 いを 馳 せている 幸 福 を 押 し 上 げるために 現 在 の 支 出 削 減 と 重 要 な 投 資 計 画 とのバランスをとる 試 みを 一 貫 して 拒 絶 したこ とは 意 外 である 現 在 の 投 資 計 画 は 量 的 緩 和 ( 公 的 機 関 を 通 して 行 なわれる)の 新 しい 段 階 であり 小 さ く 見 える そして それは 個 人 的 な 金 融 に 資 金 をかき 集 めてしまう 金 融 危 機 から6 年 後 現 在 のアイルランドの 経 済 は フラジャイルで 斑 のある 回 復 の 徴 候 を 示 してい る 特 に 就 職 率 はあがっており 財 政 赤 字 が 縮 小 し 税 収 入 は 増 加 している しかしながら アイルランドが 前 進 できるかは その 衝 突 を 起 こした 原 因 である3つの 動 向 に 脅 かされる 恐 れがある 銀 行 はかつてほど 無 謀 に も 金 を 貸 さないが 生 産 性 の 高 い 企 業 には ほとんど 貸 付 けをせず 政 府 が 長 く 約 束 された 国 家 投 資 銀 行 を 設 立 しただけである 金 融 と 不 動 産 は 再 び 成 長 セ クターとして 活 性 化 している そのため 家 賃 高 騰 や 物 価 高 騰 によって 家 庭 や 零 細 企 業 に 悪 影 響 を 及 ぼし ている この 再 金 融 商 品 化 と 一 緒 に ユーロ 地 域 の 方 針 は 皆 が 知 るほどに 不 十 分 な 対 応 だった ヨーロッパ の 指 導 者 らが 緊 縮 経 済 を 続 行 したのは 驚 きに 値 し ないかもしれない なぜなら ヨーロッパの 社 会 民 主 主 義 国 家 は 歴 史 的 に 財 政 赤 字 になること 国 際 金 融 市 場 に 参 入 することを 嫌 がっていたからである しかし これらの 同 じ 社 会 民 主 主 義 国 が 成 長 または 社 会 的 最 終 的 に アイルランドの 現 在 の 政 府 は 税 を 減 ら すために 勇 み 足 である 現 在 のヨーロッパとアイルラン ドの 緊 縮 政 策 に 反 対 している 勢 力 に 挑 むことに 注 目 が 向 けられる 共 通 認 識 に 反 して 予 算 を 均 衡 しようとす る 動 きは 欧 州 の 経 済 的 リベラル 派 ではなく EUの 社 会 民 主 主 義 派 の 戦 法 であった 高 い 就 業 率 強 い 社 会 福 祉 事 業 と 平 等 主 義 の 賃 金 に 基 づく 社 会 契 約 にお いて 彼 らは 社 会 的 な 団 結 を 求 めた つまり 慎 重 な 財 源 の 保 護 殻 で 包 まれるすべてを 今 日 のアイルラン ドおよびヨーロッパは 貴 重 な 社 会 的 保 護 が 少 ししか ないが 殻 だけを 強 調 している 古 い 社 会 民 主 主 義 事 業 ( 慎 重 さ 保 護 経 済 的 に 社 会 的 に 生 産 的 な 活 動 を 含 む)を 再 発 見 するには 機 が 熟 し 過 ぎてしまってい る 古 き 時 代 の 社 会 民 主 主 義 事 業 は EU 連 合 政 策 の 論 議 の 中 で 周 縁 に 追 いやられてしまっているからで ある ( 翻 訳 : 定 岡 由 香 里 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 は Seán Ó Riain <Sean.ORiain@nuim.ie>までお 寄 せください 35

36 アイルランド 社 会 学 > 公 的 領 域 を 守 る アイルランド 共 和 国 メイヌース アイルランド 国 立 大 学 メアリ コーコラン 氏 36 市 民 社 会 再 発 の 表 明 ダブリン 郊 外 の 土 地 割 当 写 真 :メアリ コーコラン. 他 の 自 由 民 主 主 義 社 会 にみられるよ うに アイルランド では 制 度 的 な 公 共 領 域 は( 公 共 財 社 会 福 祉 教 育 公 共 メディア) 衰 退 している 同 時 に アイルランド 社 会 が 緊 縮 経 済 という 苦 境 に 立 たされるにつ れて 狭 間 の 公 共 領 域 ( 私 の 造 語 あまり 知 られていないイベン ト 公 共 性 や 公 共 精 神 を 具 現 化 し た 活 動 と 慣 習 を 指 す)が 段 々と 存 在 感 を 表 すようになった 狭 間 の 公 共 領 域 の 中 で 生 じた 価 値 観 が 制 度 的 な 公 共 領 域 に 拡 散 し アイ ルランド 共 和 国 の 改 革 を 想 像 する ことで 市 場 国 家 市 民 社 会 の 間 でのバランスを 再 び 保 つことが 強 いられよう 物 質 資 源 の 提 供 中 止 と 手 厳 しい 批 判 にさらされることで 公 共 領 域 では 数 多 くの 挫 折 がみられ た J.K.ガルブレイスの 言 葉 を 使 う とすれば これは30 年 に 渡 る 民 間 富 裕 と 公 共 の 不 快 さ の 結 果 であ る 看 護 師 介 護 士 教 育 者 公 務 員 は 政 治 家 民 間 セクターの 支 持 者 メディアから 激 しく 非 難 され た この 点 を 理 解 するには アンソ ニー カウリーが 行 なった 2008 年 から2009 年 におけるアイルランドの 公 共 セクターに 関 するメディア フ レーミング 分 析 がよいだろう カウリ ーは メディアの 報 道 が 公 共 セク ターと 民 間 セクターとでは 真 逆 の 形 で 表 象 していることを 明 らかにし た 公 共 セクターは 費 用 負 担 支 出 という 観 念 と 結 びつけられる が 民 間 セクターは 投 資 富 の 創 造 という 観 念 と 結 びつけられてい た 我 々は この 二 極 化 の 計 略 に 慣 らされてしまい 疑 問 も 抱 かなく なっている

37 アイルランド 社 会 学 (2008 年 の 金 融 ) 危 機 が 起 こる 数 年 前 に アイルランドは 財 政 化 と 市 場 化 でもって 再 建 されていた 虐 げられたのは 公 共 財 セクターだけ ではなかった 社 会 派 の 知 識 人 ら は 公 共 の 場 で 批 判 することが 非 常 に 難 しく( 自 分 達 にとって 不 都 合 な 場 合 も 含 めて) 感 じていた アイ ルランドの 政 治 生 活 と 文 化 を 苦 し めている 市 場 原 理 主 義 の 猛 威 に 対 して 十 分 に 反 発 しなかったと 批 判 された 社 会 派 の 知 識 人 らは 言 葉 巧 みなテクノクラート( 技 術 家 行 政 官 )の 脇 役 であることに 気 付 い た 実 際 に 話 した 知 識 人 の 声 は 無 視 され 一 般 市 民 の 耳 には 届 かな かった 神 権 国 家 ( 非 常 に 内 政 重 視 だが) では カトリック 教 会 が 覇 権 的 役 割 を 担 っており 市 民 社 会 が 発 展 す ることほとんどみられず 資 源 も 十 分 に 与 えられていなかった 少 なく とも この 傾 向 はヨーロッパ 諸 国 で はみられる アイルランドには 国 家 が 関 わることなく 公 共 の 価 値 観 を 作 り 上 げられる 権 威 ある 組 織 はほとんどない この 公 共 とは 公 共 財 公 共 サービス 社 会 派 知 識 人 都 市 町 の 公 共 領 域 に 該 当 する しかし 危 機 は 機 会 と 捉 えることも できる アイルランドは 経 済 縮 小 政 治 変 動 心 理 社 会 的 省 察 の 時 期 を 迎 えている 我 々は 気 が 狂 い 支 配 力 を 失 い そして 経 済 的 主 権 をも 失 った しかし 同 時 に 我 々は 立 ち 直 りが 早 くなり さらに 他 の 資 源 が 豊 かになった これは 我 々の 都 市 街 町 近 隣 にある 隙 間 的 な 公 共 領 域 でよく 見 られ る 人 びとが さまざまな 日 常 活 動 の 中 の 生 産 や 取 引 参 加 型 民 主 型 直 接 型 の 活 動 をイン ビトウ ィーンやバーチュアル 空 間 で 行 な う これを 通 じて 公 共 市 民 社 会 的 な 自 己 を 受 け 入 れる 様 子 か ら 我 々は 活 気 と 刷 新 される 兆 候 を 目 の 当 たりにしている 大 雑 把 な 日 常 生 活 の 調 査 でさえ 我 々の 狭 間 的 公 共 領 域 にみられる 潜 在 的 な 空 間 の 存 在 を 示 している これ は しばしば 草 の 根 で 作 られてお り 自 ら 働 きかける 市 民 によって 育 まれ 市 民 的 インタラクションが 人 びとに 必 要 であることに 敏 感 な 積 極 性 のある 市 民 によって 培 われて いる 近 年 都 市 部 の 土 地 割 当 にみら れる 生 産 スペースや 産 地 直 送 の 販 売 所 にみられる 物 品 取 引 のスペ ースは 都 市 部 や 内 陸 部 で 流 行 っ ており 人 びとを 再 び 自 然 環 境 に 結 びつけ 環 境 と 持 続 可 能 性 につ いての 問 題 意 識 を 高 めることに 寄 与 している また この 傾 向 は 大 量 消 費 型 モデルを 脅 かす 存 在 でもあ る 21 世 紀 に 向 けて 公 立 図 書 館 は 密 かにリニューアルし アイルラ ンド 人 であろうと 移 民 であろうと ニ ューカマーのニーズに 応 えるとい う 地 元 密 着 型 のサービス 設 備 とい う 素 晴 らしい 事 例 を 示 した 年 配 の 警 官 によると ダブリンで 最 も 一 体 化 した 空 間 は 新 しくダブリン 西 部 の 郊 外 にできた 公 立 図 書 館 だそう だ 潜 在 性 のある 活 動 を 基 点 とする 空 間 の 事 例 はいくらでもある この 空 間 はボトムアップ 方 式 で 公 共 領 域 を 活 性 化 することができよう 例 えば 年 に 一 度 のリッフィ 水 泳 大 会 ダブリン マラソン 南 ダブリン にある40フィートの 銭 湯 は 一 般 公 開 されている あらゆる 階 層 の 人 び とを 惹 き 付 け 敷 居 が 低 く 自 虐 的 に 我 々の(アイルランド 人 の) 歓 喜 を 公 共 の 場 で 表 現 できる 場 所 でも ある アイルランドでは 1 年 中 祭 りとイベントが700 近 く 企 画 されてい る 数 多 くのボランティアや 地 元 コ ミュニティの 善 意 で 行 なわれる 企 画 された 潜 在 性 の 空 間 は 我 々 に 芸 術 食 事 歴 史 音 楽 文 学 詩 から 得 られる 喜 びを 思 い 出 さ せてくれる 潜 在 性 のある イン ビトウィーン の 空 間 には ポップアートのギャラ リー 店 パフォーマンス( 地 価 が 値 崩 れして 廃 墟 となったビルなど で 行 なわれる)フラッシュ モブ イ ベント トランクセールなどがみら れる トランクセールとは 今 人 気 のある 新 しいイベントである このよ うな 即 興 イベントは 我 々の 公 共 空 間 を 活 気 づけ 我 々が 今 まで 抱 い ていた 意 識 (リサイクル アップサイ クル そしてサイクリングも 人 気 )を 考 え 直 させられる ゲーリック 体 育 協 会 には(ベッド タウンや 緑 の 多 い 郊 外 でコミュニ ティを 作 ろうとする 人 びとが 最 初 に 立 ち 寄 るボランティア 団 体 )アイ デンティティ 絆 公 共 への 責 任 感 を 育 む 重 要 な 役 割 があある 民 主 型 参 加 型 空 間 では さまざまなイ ニシアチブがみられる 例 えば 私 たちの 未 来 の 主 張 とは さらに 平 等 で 包 括 的 で 持 続 可 能 なアイ ルランド 社 会 を 作 り 出 す 方 法 を 模 索 する 市 民 社 会 団 体 連 盟 である メンズ シェッド プロジェクトは 年 配 の 男 性 が 集 まり 工 作 作 りをしな がら 余 暇 を 楽 しむ 場 を 提 供 する 非 常 に 印 象 的 な アンチ ウォータ ー では 路 上 に 人 が 溢 れるような キャンペーン 活 動 を 繰 り 広 げる こ れら 全 ての 潜 在 性 の 空 間 は アイ ルランドの 公 共 領 域 を 草 の 根 から 再 び 活 気 づける 効 果 がある シビッ ク エンゲージメント である そうす れば 一 般 市 民 も 経 済 よりも 公 共 生 活 の 中 に 何 かを 見 出 すだろう この 狭 間 の 空 間 が 増 幅 し 拡 散 する につれて(アイルランド 共 和 国 を 回 復 しようとする 種 々のプロジェクトの 一 貫 として) 制 度 的 公 共 領 域 を 奪 回 できるかもしれない ( 翻 訳 : 山 元 里 美 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 は Mary Corcoran <Mary.Corcoran@nuim.ie> までお 寄 せください 37

38 アイルランド 社 会 学 >アイルランドの 女 性 運 動 アイルランド 共 和 国 メイヌース アイルランド 国 立 大 学 ポリーヌ カレン 氏 38 アイルランド 女 性 運 動 の 第 一 波 には 200 人 の 女 性 連 盟 (Cuman na mban)が 関 与 していた これは イギリス 支 配 を 終 わらせようと 1916 年 の イースター 蜂 起 に 参 加 した 女 性 のアイルランド 統 一 主 義 議 会 である アイルランドの 父 権 社 会 の 長 い 歴 史 は この 国 で 進 化 し 続 ける 女 性 運 動 の 発 展 を 推 し 進 めている 今 日 の 複 雑 な トランスナショナル フェニミズムの 始 ま りは 奴 隷 時 代 にある 最 初 のアイルランドの 女 性 運 動 の 波 は19 世 紀 半 ばに 遡 る その 当 時 まだイギリスの 植 民 地 支 配 下 にあり 1918 年 の 女 性 の 参 政 権 が 確 立 された 頃 であった 女 性 解 放 論 者 の 第 一 波 は 民 族 主 義 運 動 で 役 割 を 果 たした しかしフェミニストらの 要 求 は 後 の 保 守 主 義 のカトリックが 植 民 地 独 立 後 にア イルランド 国 家 を 構 築 していた 間 に 妨 害 された 1970 年 代 第 二 波 は 女 性 に 対 する 暴 力 や 女 性 のリプロダ クティブ ライツ( 性 と 生 殖 に 関 する 権 利 )の 問 題 を 前 進 させることで 過 激 主 義 と 安 定 化 の 重 要 な 時 代 を 築 いた それに 対 して 1980 年 代 は 社 会 的 保 守 主 義 の 時 代 であり 高 い 失 業 率 や 海 住 移 住 者 の 増 加 がみら れ それは 憲 法 に 明 文 化 された 離 婚 禁 止 と 中 絶 禁 止 を 含 む 女 性 の 権 利 の 前 進 に 大 反 発 が 招 かれたこと に 顕 著 にみられる 1990 年 代 女 性 解 放 論 者 の 活 動 の 途 切 れを 招 い た それは 女 性 運 動 の 分 散 や 分 裂 化 から 地 域 集 団 やボランティア 団 体 のネットワークへと 変 化 したこと によって 特 徴 づけられる それにも 関 わらず 離 婚 の

39 アイルランド 社 会 学 合 法 化 同 性 愛 の 非 犯 罪 化 そして 女 性 労 働 力 の 増 加 は フェミニスト 活 動 の 証 と 社 会 の 意 識 の 変 化 へと つながった この 時 代 女 性 運 動 は 以 前 から 烙 印 を 押 されていた 多 くの 問 題 を 巧 みに 公 に 訴 えた その 一 方 で 国 から 平 等 ( 男 女 平 等 )や 避 妊 法 の 法 律 制 定 そして 様 々な 女 性 事 業 の 資 金 援 助 という 支 援 を 受 け た 1990 年 代 はまた 欧 州 司 法 裁 判 所 の 憲 法 改 正 と いう 結 果 を 混 ぜた 方 策 を 通 してリプロダクティブライツ の 論 争 にも 区 切 りがついた この 第 三 波 は 国 家 の 女 性 解 放 運 動 をプロ 化 し 主 流 派 として 運 動 を 頂 点 へと 導 いた 最 近 経 済 不 景 気 カトリック 右 派 による 運 動 の 盛 り 返 し 国 家 主 導 型 の 緊 縮 財 政 が 導 かれる 中 新 たな 一 時 的 な 集 団 がアイルランドの 社 会 背 景 に 現 れ た 2010 年 に 設 立 したIFNは 若 い 女 性 を 結 集 させるこ とを 目 指 した 中 絶 権 擁 護 派 グループは リプロダクテ ィブ ライツ( 次 のフェミニスト 世 代 の 政 治 理 解 を 起 こさ せ 続 けるイシュー)を 支 援 するよう 動 員 し 続 けた その 危 機 はまた 女 性 全 体 の 基 盤 や 何 かを 行 動 しようという 能 力 に 悪 影 響 を 及 ぼした 政 府 機 関 は 女 性 や 家 庭 に 対 する 支 援 と 同 じくらいの 男 女 平 等 を 推 進 する 組 織 や 公 共 事 業 の 一 連 の 緊 縮 政 策 を 明 示 していた 意 外 な ことに 緊 縮 財 政 によって 生 じたジェンダー 公 正 に 特 化 した 悪 影 響 は フェミストの 政 治 的 努 力 を 強 めてきた ことと 背 中 合 わせである この 中 には 不 景 気 によって ジェンダー 公 正 にもたらされた 結 果 への 抗 議 運 動 も 含 まれている 大 恐 慌 やアイルランドの 新 自 由 主 義 の 方 策 にみら れるグローバル 勢 力 によって アイルランドの 女 性 や アイルランドの 女 性 解 放 運 動 に 対 して 直 接 関 与 してい る 中 アイルランドの 女 性 運 動 における 国 際 勢 力 の 役 割 は 議 論 の 焦 点 である その 女 性 運 動 を 自 国 の 運 動 として 見 る 著 者 もいる 一 方 で その 女 性 運 動 を 国 際 的 な 要 因 を 持 つものだとみなす 者 もいる EUはアイルラ ンドの 男 女 平 等 の 議 論 をする 上 で 重 要 である 1980 年 代 と1990 年 代 アイルランドの 離 婚 や 中 絶 法 に 関 するEUの 近 代 化 の 影 響 に 対 する 保 守 的 な 抵 抗 に よって 女 性 解 放 運 動 は 形 成 し 続 けられた その 一 方 で EUがジェンダーを 主 流 化 しようとする 動 きとして 欧 州 人 権 裁 判 所 (ECHR)は 最 近 女 性 解 放 論 者 の 擁 護 グループと 男 女 共 同 参 画 のパラダイムの 発 展 の 機 会 を 一 層 開 いた アイルランドのジェンダー 政 治 の 中 で 欧 州 の 政 策 を 引 き 合 いに 出 すことは 国 策 に 挑 む フェミニストが 正 しい 取 組 みをしていることの 証 明 となっ た 一 方 で もちろん 国 内 のアイルランドの 女 性 解 放 論 者 の 積 極 的 な 活 動 は 重 要 だった アイルランドの 男 女 平 等 政 策 のヨーロッパ 化 と 本 質 的 な 進 展 は 抗 議 議 会 工 作 そして 訴 訟 を 通 して 成 し 遂 げられた 2014 年 男 女 平 等 を 達 成 するためにのっしかかっている30 以 上 の 法 律 は EU 加 盟 を 発 端 としている EUはまた 女 性 解 放 運 動 のグループにヨーロッパの 女 性 運 動 団 体 などのような 汎 ヨーロッパの 女 性 組 織 のメンバーとし て 国 家 を 超 えた 活 動 の 場 ( 仕 事 )の 機 会 を 提 供 した しかしながら EUはアイルランド 社 会 で 深 く 根 強 く 浸 透 している 男 女 不 平 等 の 解 決 策 にならなかった ヨーロッパでは 男 女 の 平 等 性 に 関 する 政 策 は 女 性 ヨ ーロッパ 市 民 に 限 定 されていた 脱 男 女 共 同 参 画 の 圧 力 がアイルランド 国 内 とEUでみられるようになってか ら 今 までに 比 べて EUが 男 女 共 同 参 画 を 進 める 機 会 が ほとんどみられなくかったとも 考 えられる 同 様 に 個 人 の 人 権 組 織 市 場 に 対 する 新 自 由 主 的 懸 念 によって 平 等 機 会 の 戦 略 を 支 援 している その 戦 略 は 古 いものを 浸 食 して ジェンダー 関 係 を 再 構 築 す るかもしれない あるいは 女 性 への 新 たな 負 担 を 作 り 出 しているかもしれない アイルランドの 場 合 女 性 の 人 的 資 本 の 質 の 向 上 そして 有 給 雇 用 への 参 加 の 向 上 が 男 女 平 等 の 進 展 の 証 として 見 られる しかし 社 会 的 再 生 医 療 福 祉 構 造 差 別 男 女 間 の 力 の 不 均 衡 は 皆 に 認 められた 社 会 構 造 の 外 に 残 ったままであ る EUの 範 囲 を 超 えて アイルランドの 女 性 集 団 はCE- DAW( 女 性 差 別 の 排 除 に 関 する 集 会 を 含 めた 国 内 会 議 の 国 連 監 視 プロセス)と 北 京 プラットホームを 通 して アイルランド 政 府 に 長 い 間 圧 力 をかけようとしてい る 2014 年 アイルランドにおける 市 民 的 及 び 政 治 的 権 利 に 関 する 国 際 委 員 会 の 報 告 書 は 男 女 平 等 と 女 性 の 社 会 参 加 への 働 きかけを 強 く 推 奨 している アイルランドは 経 済 上 政 治 上 公 共 生 活 上 の 女 性 の 代 表 制 という 点 で 低 ランクを 続 けている さらに 上 層 部 で 行 なわれる 政 治 的 経 済 的 意 思 決 定 に 成 人 女 性 を 加 えようとする 議 論 は アイルランドの 父 権 政 治 文 化 を 変 えるために 必 要 なことである それにもかか わらず ケルトの 虎 時 代 のアイルランドの 経 済 成 功 と 女 性 運 動 の 成 功 は 新 しい 可 能 性 を 切 開 いている 複 雑 で 適 応 性 のある 区 別 された 今 日 のアイルランドの 女 性 解 放 運 動 は 最 も 良 い 状 態 で 理 解 されている アイ ルランドの 女 性 解 放 運 動 は 社 会 的 で 文 化 的 で 政 治 的 な 観 点 で 携 わることができる 特 徴 がある さらに 地 域 的 国 家 的 国 を 超 えた 様 々な 運 動 と 絡 みあってい る この 複 雑 な 問 題 分 野 においてでさえ 女 性 解 放 の 政 策 を 進 める 機 関 は 男 女 平 等 の 実 現 に 極 めて 重 要 な 組 織 のままである ( 翻 訳 : 窪 田 暉 ) ご 意 見 感 想 質 問 等 は Pauline Cullen <Pauline.Cullen@nuim.ie>までお 寄 せくださ い 39

40 アイルランド 社 会 学 >ケルトの 絆 アイルランドの グローバル 家 族 アイルランド 共 和 国 メイヌース アイルランド 国 立 大 学 レベッカ チヨコ キング=オリアン 氏 40 アイルランドは グローバル ラブ で 溢 れている かつての 有 名 な 海 外 移 住 の 国 1990 年 代 と2000 年 代 のアイルランドの 急 発 展 期 によって 移 民 を 受 け 入 れた 結 果 である 多 くの 人 びとの 期 待 に 反 し て 移 民 者 は 2008 年 の 世 界 的 な 経 済 危 機 の 時 に ポーランドや 他 の 国 などの 母 国 に 戻 ったわけではな かった 実 際 多 くの 人 々がアイルランドに 留 まり 家 庭 を 築 いた アイルランド 人 に 関 しては 1980 年 代 に 多 くのアイルランド 人 が 出 国 したが その 多 くが アイル ランドの 経 済 的 急 成 長 を 契 機 に 戻 ってきた 彼 らはと りわけ より 高 い 教 育 を 身 につけ 国 際 的 な 経 験 を 培 い アイルランド 人 以 外 の 配 偶 者 や 子 供 トランスナシ ョナルなネットワークを 持 ってアイルランドへ 帰 ってき た これらのすべてがアイルランドをますます 国 際 的 な 情 報 の 中 心 にすることになった 2011 年 までに アイルランド 政 府 の 調 査 によると アイ ルランド 全 人 口 の17%は 外 国 生 まれで 2006 年 と 比 べ ると25% 増 加 した また 2011 年 人 口 の12%がアイル ランド 国 籍 を 持 っていないのが 明 らかになった 一 方 人 口 の85%は 白 人 系 アイルランド 人 であり 2006 年 と 2011 年 の 間 に 非 中 国 系 アジア 人 ( 主 にインド 人 パキ スタン 人 フィリピン 人 )の 人 口 が87% 増 加 した 彼 らの ほとんどが40 歳 以 下 であった 2011 年 アイルランドに 住 む450 万 人 の 半 分 以 上 (514,068 人 )が 家 で 外 国 語 を 話 していた 驚 くことに ポーランド 語 がはるかに 一 般 的 に 話 されており 次 にフランス 語 リトアニア 語 ドイ ツ 語 であった これらの 人 口 層 の 変 化 に 加 えて 科 学 技 術 によっては 新 しいトランスナショナルな 生 活 習 慣 も 生 まれた ネットワークサービスやアイルランドと 外 国 を 結 ぶ 無 線 機 能 の 急 激 な 拡 大 によって 2008 年 に61% だったアイルランド 人 のインターネット 普 及 率 を2012 年 には81%へあげたことを 意 味 する この 国 際 的 な 関 わりの 増 加 やアイルランド 人 と 他 国 籍 の 人 との 国 境 を 超 えた 親 密 なつながりは アイルランド 社 会 内 外 の 関 係 に 対 して 何 を 意 味 するだろうか?

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