ある このため 河 川 氾 濫 等 の 災 害 を 被 りやすく さらに 最 近 の 都 市 及 びその 周 辺 における 開 発 の 進 展 はすさまじいため 災 害 時 における 被 害 増 大 も 予 想 されるので これら 土 地 造 成 等 の 利 用 形 態 の 変 化 に 対 応 しつ

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1 第 1 章 河 川 防 災 計 画 ( 近 畿 地 方 整 備 局 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 本 県 北 部 には 大 台 ケ 原 を 源 とする 紀 の 川 が 西 流 し また 東 部 には 全 国 一 の 洪 水 流 量 が 予 想 される 熊 野 川 が 南 流 し 熊 野 灘 に 注 いでいる この 二 河 川 に 挟 まれて 有 田 川 日 高 川 南 部 川 左 会 津 川 富 田 川 日 置 川 古 座 川 太 田 川 などの 河 川 が 紀 州 灘 及 び 熊 野 灘 に 注 いでいる 県 内 を 流 れる 一 級 河 川 ( 大 臣 管 理 ) 一 級 河 川 ( 指 定 区 間 ) 二 級 河 川 の 河 川 数 延 長 は 次 のとおりである 区 分 河 川 数 管 理 延 長 (km) 管 理 者 1 級 河 川 ( 大 臣 管 理 ) 国 土 交 通 省 1 級 河 川 ( 指 定 区 間 ) 和 歌 山 県 小 計 級 河 川 317 1,422.0 和 歌 山 県 合 計 451 2,031.2 (H 現 在 ) 注 )1 級 河 川 の 河 川 数 は 3 河 川 重 複 している 重 要 水 防 箇 所 評 定 基 準 は 資 料 編 を 参 照 国 土 交 通 大 臣 直 轄 管 理 河 川 重 要 水 防 箇 所 総 括 調 書 個 別 調 書 は 資 料 編 を 参 照 知 事 管 理 河 川 重 要 水 防 箇 所 集 計 表 知 事 管 理 河 川 重 要 水 防 箇 所 個 別 調 書 は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 本 県 は 約 651kmにも 及 ぶ 海 岸 線 を 有 し また 県 土 の 約 8 割 が 山 地 で 占 められ 急 峻 な 河 川 が 多 数 存 在 する このため 平 地 が 少 なく 人 口 資 産 が 河 川 海 岸 の 氾 濫 域 に 集 中 している また 本 県 は 多 雨 地 帯 であり 台 風 の 経 路 となることが 多 く 過 去 幾 度 となく 風 水 害 に 見 舞 われ 尊 い 人 命 や 財 産 に 被 害 をもたらしており 洪 水 高 潮 等 に 対 する 安 全 度 を 高 める 必 要 がある そこで 次 の 基 本 方 針 により 整 備 を 進 める (1) 過 去 の 大 水 害 の 実 績 や 流 域 の 開 発 に 見 合 った 計 画 を 立 てる (2) 周 辺 土 地 の 有 効 利 用 を 勘 案 するとともに 流 域 及 び 河 川 の 現 状 課 題 を 十 分 に 踏 まえ その 超 過 洪 水 に 対 する 安 全 度 を 高 める (3) 河 口 部 については 高 潮 対 策 についても 配 慮 する (4) 治 水 安 全 度 の 向 上 のみならず 地 域 と 連 携 した 河 川 環 境 の 保 全 を 推 進 し また 河 川 浄 化 による 水 質 の 改 善 を 行 う (5) 東 南 海 南 海 地 震 に 備 え 水 門 樋 門 の 自 動 化 遠 隔 操 作 化 堤 防 の 耐 震 化 嵩 上 げ 等 実 施 し 被 害 の 防 止 軽 減 を 図 る 3 事 業 計 画 本 県 は 県 土 の 約 8 割 を 急 峻 な 山 地 によって 占 められており 年 間 降 雨 量 においても 全 国 有 数 で

2 ある このため 河 川 氾 濫 等 の 災 害 を 被 りやすく さらに 最 近 の 都 市 及 びその 周 辺 における 開 発 の 進 展 はすさまじいため 災 害 時 における 被 害 増 大 も 予 想 されるので これら 土 地 造 成 等 の 利 用 形 態 の 変 化 に 対 応 しつつ 国 営 総 合 農 地 防 災 事 業 を 始 めとする 他 事 業 との 連 携 調 整 を 図 り 県 民 の 生 命 と 財 産 を 守 り 豊 かな 生 活 ができるように 流 域 全 体 の 治 水 利 水 環 境 土 地 利 用 計 画 を 考 慮 しつつ 河 川 改 修 を 計 画 的 積 極 的 に 推 進 する これらの 河 川 については 洪 水 の 軽 減 治 水 機 能 の 改 善 河 川 環 境 の 保 全 を 図 るとともに 開 発 に 関 連 する 河 川 あるいは 被 災 の 著 しい 河 川 内 水 対 策 の 必 要 な 河 川 については 重 点 的 に 施 工 する また 水 防 管 理 団 体 の 迅 速 かつ 適 切 な 活 動 に 資 するため リアルタイム 水 位 テレメータ 情 報 の 収 集 提 供 を 行 う

3 第 2 章 砂 防 防 災 計 画 ( 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 県 下 には 保 全 対 象 人 家 戸 数 5 戸 以 上 等 の 土 石 流 危 険 渓 流 が2,526 渓 流 存 在 している また 砂 防 指 定 地 は1,242 箇 所 となっている 土 石 流 危 険 渓 流 は 資 料 編 もしくは 砂 防 課 のホームページ 参 照 2 計 画 方 針 土 砂 流 出 及 び 土 石 流 等 による 災 害 を 未 然 に 防 止 又 は 軽 減 するため 法 指 定 並 びに 砂 防 工 事 を 実 施 し 安 全 で 安 心 できる 地 域 づくりを 支 援 する また 土 石 流 災 害 に 対 する 警 戒 避 難 活 動 に 資 するため 市 町 村 等 に 対 する 情 報 提 供 等 を 進 める 3 事 業 計 画 (1) 砂 防 指 定 土 砂 の 生 産 等 に 伴 い 流 域 に 被 害 を 及 ぼす 区 域 を 指 定 地 とし 立 木 の 伐 採 土 石 の 採 取 等 の 一 定 行 為 の 禁 止 制 限 等 を 行 う (2) 砂 防 事 業 砂 防 設 備 の 整 備 を 計 画 的 に 進 める 特 に 避 難 場 所 地 域 防 災 拠 点 及 び 災 害 時 要 援 護 者 関 連 施 設 の 保 全 を 重 点 的 に 行 う (3) 総 合 的 な 土 石 流 対 策 土 石 流 による 災 害 から 人 命 を 保 護 するため 下 記 の 総 合 的 な 土 石 流 対 策 を 実 施 し 災 害 の 防 止 被 害 の 軽 減 に 努 める ア 広 報 啓 発 県 及 び 市 町 村 は 防 災 意 識 の 普 及 向 上 のため 土 石 流 危 険 渓 流 の 周 知 及 びパンフレットの 配 布 等 の 情 報 提 供 や 住 民 説 明 会 や 防 災 訓 練 防 災 教 育 等 を 実 施 する イ 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 の 指 定 県 は 土 砂 災 害 防 止 法 に 基 づく 基 礎 調 査 を 実 施 し 関 係 市 町 村 長 の 意 見 を 聴 いて 土 石 流 災 害 の 発 生 するおそれがある 区 域 を 土 砂 災 害 警 戒 区 域 に 指 定 する また 土 砂 災 害 警 戒 区 域 のう ち 住 民 等 の 生 命 又 は 身 体 に 著 しい 危 害 が 生 じるおそれがある 区 域 を 土 砂 災 害 特 別 警 戒 区 域 に 指 定 し 特 定 開 発 行 為 の 制 限 や 建 築 物 の 構 造 規 制 等 のソフト 対 策 を 行 う 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 は 砂 防 課 ホームページ 参 照 もしくは 砂 防 課 当 該 振 興 局 建 設 部 並 びに 当 該 市 町 村 役 場 にて 縦 覧 に 供 する ウ 雨 量 観 測 等 県 は 土 石 流 が 発 生 するメカニズムを 解 析 するための 資 料 及 び 市 町 村 が 警 戒 避 難 に 資 する 情 報 として 県 内 一 円 の 雨 量 観 測 及 び 情 報 の 蓄 積 等 を 実 施 する また 雨 量 情 報 及 び 土 砂 災 害 警 戒 情 報 並 びにその 補 足 情 報 として5kmメッシュ 毎 の 危 険 度 情 報 等 を 提 供 する 雨 量 観 測 箇 所 及 び 土 砂 災 害 警 戒 情 報 は 資 料 編 をそれぞれ 参 照 エ 警 戒 避 難 体 制 の 整 備 市 町 村 は 土 砂 災 害 警 戒 情 報 及 び 補 足 情 報 土 石 流 の 前 兆 現 象 ( 山 鳴 り 渓 流 の 水 位 激 減

4 濁 りや 流 木 など) 等 に 基 づき 土 砂 災 害 警 戒 区 域 や 土 石 流 危 険 渓 流 等 の 必 要 と 認 める 地 域 の 住 民 に 対 し 避 難 勧 告 等 の 防 災 対 策 が 適 時 適 切 に 行 えるよう 地 域 防 災 計 画 に 記 載 するとともに 土 石 流 に 対 して 安 全 な 避 難 場 所 の 情 報 を 明 示 する また 土 砂 災 害 警 戒 区 域 毎 に 土 砂 災 害 に 関 する 情 報 伝 達 予 警 報 の 発 令 伝 達 避 難 救 助 その 他 必 要 な 警 戒 避 難 体 制 に 関 する 事 項 につ いて 定 めるとともに これらの 事 項 を 記 載 した 印 刷 物 の 配 布 により 住 民 に 周 知 する さらに 土 砂 災 害 警 戒 区 域 内 に 主 として 高 齢 者 や 障 害 者 等 の 災 害 時 要 援 護 者 が 利 用 する 施 設 がある 場 合 に は 当 該 施 設 への 土 砂 災 害 に 関 する 情 報 の 伝 達 方 法 についても 地 域 防 災 計 画 に 記 載 し 円 滑 な 警 戒 避 難 が 行 えるようにする オ 被 害 情 報 の 収 集 市 町 村 は 人 家 等 にかかる 土 石 流 や 山 地 崩 壊 等 による 河 道 閉 塞 ( 天 然 ダム) 等 の 土 砂 災 害 が 発 生 した 場 合 総 合 防 災 情 報 システムによる 通 報 に 加 え 県 ( 各 振 興 局 建 設 部 及 び 砂 防 課 )に 対 し 第 1 報 を 送 付 する ( 送 付 様 式 は 資 料 編 を 参 照 ) また 各 振 興 局 建 設 部 は 土 砂 災 害 発 生 の 覚 知 後 速 やかに 被 害 情 報 を 把 握 し 県 砂 防 課 に 報 告 を 行 う カ 緊 急 調 査 河 道 閉 塞 による 湛 水 を 発 生 原 因 とする 土 石 流 等 重 大 な 土 砂 災 害 の 急 迫 している 状 況 において 土 砂 災 害 が 想 定 される 土 地 の 区 域 及 び 時 期 を 明 らかにするため 特 に 高 度 な 技 術 を 要 する 場 合 は 国 土 交 通 省 が その 他 の 場 合 については 県 が 緊 急 調 査 を 行 う 国 土 交 通 省 又 は 県 は 緊 急 調 査 の 結 果 に 基 づき 当 該 土 砂 災 害 が 想 定 される 土 地 の 区 域 及 び 時 期 に 関 する 情 報 ( 土 砂 災 害 緊 急 情 報 )を 関 係 市 町 村 の 長 に 通 知 するとともに 一 般 に 周 知 を 行 う

5 第 3 章 山 地 防 災 計 画 ( 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 県 農 林 水 産 部 ) 1 現 況 本 県 は 県 土 の8 割 近 くを 険 しい 山 々で 覆 われ 年 間 降 水 量 も 多 いことから 山 崩 れや 土 石 流 等 の 山 地 災 害 が 起 こりやすくなっており これまで 多 くの 人 命 財 産 が 失 われている このため 山 地 災 害 により 人 家 や 公 共 施 設 などの 被 害 を 及 ぼすおそれのある 地 区 については 山 地 災 害 危 険 地 に 指 定 し 災 害 が 起 こらないよう 防 止 対 策 を 行 うこととしている 本 県 の 山 地 災 害 危 険 地 のうち 崩 壊 の 危 険 性 がある 箇 所 は 8,029 箇 所 土 砂 流 出 の 危 険 性 のある 箇 所 は 6,097 箇 所 存 在 している 山 地 災 害 危 険 箇 所 一 覧 表 ( 山 腹 崩 壊 危 険 地 区 崩 壊 土 砂 流 出 危 険 地 区 )は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 山 地 災 害 危 険 対 策 として 集 落 に 近 接 した 山 地 における 山 地 災 害 の 防 止 荒 廃 山 地 の 復 旧 等 を 重 点 的 に 危 険 度 緊 急 性 の 高 い 箇 所 から 積 極 的 かつ 効 率 的 に 実 施 することとしている また 豪 雨 時 には 当 該 箇 所 を 点 検 し その 実 態 の 把 握 を 行 い その 結 果 危 険 と 認 められた 場 合 には 防 災 会 議 等 を 通 じて 関 係 者 へ 周 知 を 図 るとともに 必 要 に 応 じて 防 災 工 事 の 実 施 等 の 措 置 を 講 ずる 3 事 業 計 画 山 地 災 害 危 険 地 のうち1,229 箇 所 については 既 に 着 手 済 みであるが その 他 の 危 険 度 の 高 いものに ついては 重 点 的 に 森 林 整 備 保 全 事 業 計 画 ( 計 画 期 間 平 成 21 年 度 ~ 平 成 25 年 度 )により 計 画 的 に 実 施 する 新 生 の 荒 廃 危 険 箇 所 等 についても 詳 細 な 現 地 調 査 巡 視 を 続 け 治 山 事 業 が 必 要 であると 判 断 され る 場 合 は 順 次 治 山 事 業 を 実 施 する さらに 間 伐 等 の 遅 れにより 森 林 が 荒 廃 し 山 地 災 害 が 発 生 する 恐 れのある 箇 所 についても 本 数 調 整 伐 等 を 積 極 的 に 実 施 し 森 林 の 持 つ 防 災 機 能 の 強 化 を 図 る また 防 災 意 識 の 普 及 のため 土 砂 災 害 防 止 月 間 等 の 機 会 を 通 じ パンフレットの 配 布 等 情 報 提 供 の 諸 施 策 を 実 施 する

6 第 4 章 地 すべり 防 止 計 画 ( 県 農 林 水 産 部 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 県 下 には 地 すべり 危 険 箇 所 が595 箇 所 ( 農 村 振 興 局 所 管 60 箇 所 林 野 庁 所 管 40 箇 所 国 土 交 通 省 所 管 495 箇 所 ) 存 在 し うち148 箇 所 ( 農 村 振 興 局 所 管 28 箇 所 林 野 庁 所 管 19 箇 所 国 土 交 通 省 所 管 10 3 箇 所 )が 地 すべり 防 止 区 域 に 指 定 されている 地 すべり 危 険 箇 所 は 資 料 編 もしくは 砂 防 課 のホームページ 参 照 ( 林 野 庁 及 び 国 土 交 通 省 所 管 分 ) 2 計 画 方 針 地 すべりによる 災 害 を 未 然 に 防 止 または 軽 減 するため 法 指 定 並 びに 地 すべり 防 止 工 事 を 実 施 し 安 全 で 安 心 できる 地 域 づくりを 支 援 する また 地 すべり 災 害 に 対 する 警 戒 避 難 活 動 に 資 するため 市 町 村 等 に 対 する 情 報 提 供 等 を 進 める 3 事 業 計 画 (1) 地 すべり 防 止 区 域 指 定 地 すべりによる 被 害 を 除 却 又 は 軽 減 するため 地 すべり 防 止 区 域 として 指 定 し 助 長 若 しくは 誘 発 するおそれのある 行 為 の 制 限 等 を 行 う (2) 地 すべり 対 策 事 業 森 林 整 備 保 全 事 業 計 画 等 に 基 づき 計 画 的 な 事 業 実 施 を 行 う 特 に 避 難 場 所 地 域 防 災 拠 点 及 び 災 害 時 要 援 護 者 関 連 施 設 の 保 全 を 重 点 的 に 行 う (3) 総 合 的 な 地 すべり 対 策 地 すべりによる 災 害 から 人 命 を 保 護 するため 下 記 の 総 合 的 な 地 すべり 対 策 を 実 施 し 災 害 の 防 止 被 害 の 軽 減 に 努 める ア 広 報 啓 発 県 及 び 市 町 村 は 防 災 意 識 の 普 及 向 上 のため 地 すべり 危 険 箇 所 の 周 知 及 びパンフレット の 配 布 等 の 情 報 提 供 や 住 民 説 明 会 や 防 災 訓 練 防 災 教 育 等 を 実 施 する イ 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 の 指 定 県 は 土 砂 災 害 防 止 法 に 基 づく 基 礎 調 査 を 実 施 し 関 係 市 町 村 長 の 意 見 を 聴 いて 地 すべり 災 害 の 発 生 するおそれがある 区 域 を 土 砂 災 害 警 戒 区 域 に 指 定 する また 土 砂 災 害 警 戒 区 域 の うち 住 民 等 の 生 命 又 は 身 体 に 著 しい 危 害 が 生 じるおそれがある 区 域 を 土 砂 災 害 特 別 警 戒 区 域 に 指 定 し 特 定 開 発 行 為 の 制 限 や 建 築 物 の 構 造 規 制 等 のソフト 対 策 を 行 う 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 は 砂 防 課 ホームページ 参 照 もしくは 砂 防 課 当 該 振 興 局 建 設 部 並 びに 当 該 市 町 村 役 場 にて 縦 覧 に 供 する ウ 雨 量 観 測 等 県 は 地 すべりが 発 生 するメカニズムを 解 析 するための 資 料 及 び 市 町 村 が 警 戒 避 難 に 資 する 情 報 として 県 下 一 円 の 雨 量 観 測 及 び 情 報 の 蓄 積 等 を 実 施 する また 雨 量 情 報 を 提 供 する 雨 量 観 測 箇 所 は 資 料 編 を 参 照

7 エ 警 戒 避 難 体 制 の 整 備 市 町 村 は 地 すべりの 前 兆 現 象 ( 地 割 れや 地 面 の 陥 没 隆 起 水 位 の 急 変 等 )や 地 すべ り 監 視 施 設 等 のソフト 対 策 に 基 づき 土 砂 災 害 警 戒 区 域 や 地 すべり 危 険 箇 所 等 の 必 要 と 認 める 地 域 の 住 民 に 対 し 避 難 勧 告 等 の 防 災 対 策 が 適 時 適 切 に 行 えるよう 地 域 防 災 計 画 に 記 載 するとともに 地 すべりに 対 して 安 全 な 避 難 場 所 の 情 報 を 明 示 する また 土 砂 災 害 警 戒 区 域 毎 に 土 砂 災 害 に 関 する 情 報 伝 達 予 警 報 の 発 令 伝 達 避 難 救 助 その 他 必 要 な 警 戒 避 難 体 制 に 関 する 事 項 について 定 めるとともに これらの 事 項 を 記 載 した 印 刷 物 の 配 布 により 住 民 に 周 知 する さらに 土 砂 災 害 警 戒 区 域 内 に 主 として 高 齢 者 や 障 害 者 等 の 災 害 時 要 援 護 者 が 利 用 する 施 設 がある 場 合 には 当 該 施 設 への 土 砂 災 害 に 関 する 情 報 の 伝 達 方 法 についても 地 域 防 災 計 画 に 記 載 し 円 滑 な 警 戒 避 難 が 行 えるようにする オ 被 害 情 報 の 収 集 市 町 村 は 人 家 等 にかかる 地 すべりが 発 生 した 場 合 総 合 防 災 情 報 システムによる 通 報 に 加 え 県 ( 各 振 興 局 建 設 部 及 び 砂 防 課 )に 対 し 第 1 報 を 送 付 する ( 送 付 様 式 は 資 料 編 を 参 照 ) また 各 振 興 局 建 設 部 は 地 すべり 発 生 の 覚 知 後 速 やかに 被 害 情 報 を 把 握 し 県 砂 防 課 に 報 告 を 行 う カ 緊 急 調 査 大 規 模 な 地 すべりにより 重 大 な 土 砂 災 害 の 急 迫 している 状 況 において 土 砂 災 害 が 想 定 される 土 地 の 区 域 及 び 時 期 を 明 らかにするため 特 に 高 度 な 技 術 を 要 する 場 合 は 国 土 交 通 省 が その 他 の 場 合 については 県 が 緊 急 調 査 を 行 う 国 土 交 通 省 又 は 県 は 緊 急 調 査 の 結 果 に 基 づき 当 該 土 砂 災 害 が 想 定 される 土 地 の 区 域 及 び 時 期 に 関 する 情 報 ( 土 砂 災 害 緊 急 情 報 )を 関 係 市 町 村 の 長 に 通 知 するとともに 一 般 に 周 知 を 行 う

8 第 5 章 急 傾 斜 地 崩 壊 防 止 計 画 ( 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 県 下 には 保 全 対 象 人 家 戸 数 5 戸 以 上 等 の 急 傾 斜 地 崩 壊 危 険 箇 所 が3,144 箇 所 ( 自 然 がけ2,988 箇 所 人 工 がけ156 箇 所 ) 存 在 している また 急 傾 斜 地 崩 壊 危 険 区 域 に 指 定 されている 箇 所 は1,110 箇 所 となっている 急 傾 斜 地 崩 壊 危 険 箇 所 等 は 資 料 編 もしくは 砂 防 課 のホームページ 参 照 2 計 画 方 針 がけ 崩 れ 災 害 から 住 民 の 生 命 を 保 護 するため 法 指 定 並 びに 急 傾 斜 地 崩 壊 防 止 工 事 を 実 施 し 安 全 で 安 心 できる 地 域 づくりを 支 援 する また がけ 崩 れ 災 害 に 対 する 警 戒 避 難 活 動 に 資 するため 市 町 村 等 に 対 する 情 報 提 供 等 を 進 める 3 事 業 計 画 (1) 急 傾 斜 地 崩 壊 危 険 区 域 指 定 急 傾 斜 地 の 崩 壊 による 災 害 から 住 民 の 生 命 を 保 護 するため 崩 壊 する 恐 れのある 急 傾 斜 地 を 指 定 し 急 傾 斜 地 の 崩 壊 が 助 長 若 しくは 誘 発 される 恐 れがないよう 一 定 行 為 の 制 限 等 行 う (2) 急 傾 斜 地 崩 壊 対 策 事 業 急 傾 斜 地 崩 壊 防 止 施 設 の 整 備 を 計 画 的 に 進 める 特 に 避 難 場 所 地 域 防 災 拠 点 及 び 災 害 時 要 援 護 者 関 連 施 設 の 保 全 を 重 点 的 に 行 う (3) 総 合 的 ながけ 崩 れ 対 策 がけ 崩 れによる 災 害 から 人 命 を 保 護 するため 下 記 の 総 合 的 ながけ 崩 れ 対 策 を 実 施 し 災 害 の 防 止 被 害 の 軽 減 に 努 める ア 広 報 啓 発 県 及 び 市 町 村 は 防 災 意 識 の 普 及 向 上 のため 急 傾 斜 地 崩 壊 危 険 箇 所 の 周 知 及 びパンフレ ットの 配 布 等 の 情 報 提 供 や 住 民 説 明 会 や 防 災 訓 練 防 災 教 育 等 を 実 施 する イ 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 の 指 定 県 は 土 砂 災 害 防 止 法 に 基 づく 基 礎 調 査 を 実 施 し 関 係 市 町 村 長 の 意 見 を 聴 いて がけ 崩 れ による 災 害 の 発 生 するおそれがある 区 域 を 土 砂 災 害 警 戒 区 域 に 指 定 する また 土 砂 災 害 警 戒 区 域 のうち 住 民 等 の 生 命 又 は 身 体 に 著 しい 危 害 が 生 じるおそれがある 区 域 を 土 砂 災 害 特 別 警 戒 区 域 に 指 定 し 特 定 開 発 行 為 の 制 限 や 建 築 物 の 構 造 規 制 等 のソフト 対 策 を 行 う 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 は 砂 防 課 ホームページ 参 照 もしくは 砂 防 課 当 該 振 興 局 建 設 部 並 びに 当 該 市 町 村 役 場 にて 縦 覧 に 供 する ウ 雨 量 観 測 等 県 は がけ 崩 れが 発 生 するメカニズムを 解 析 するための 資 料 及 び 市 町 村 が 警 戒 避 難 に 資 する 情 報 として 県 内 一 円 の 雨 量 観 測 及 び 情 報 の 蓄 積 等 を 実 施 する また 雨 量 情 報 及 び 土 砂 災 害 警 戒 情 報 並 びにその 補 足 情 報 として5kmメッシュ 毎 の 危 険 度 情 報 等 を 提 供 する 雨 量 観 測 箇 所 及 び 土 砂 災 害 警 戒 情 報 は 資 料 編 をそれぞれ 参 照 エ 警 戒 避 難 体 制 の 整 備

9 市 町 村 は 土 砂 災 害 警 戒 情 報 及 び 補 足 情 報 がけ 崩 れの 前 兆 現 象 ( 亀 裂 や 湧 水 の 発 生 小 石 の 落 下 など) 等 に 基 づき 土 砂 災 害 警 戒 区 域 や 急 傾 斜 地 崩 壊 危 険 箇 所 等 の 必 要 と 認 める 地 域 の 住 民 に 対 し 避 難 勧 告 等 の 防 災 対 策 が 適 時 適 切 に 行 えるよう 地 域 防 災 計 画 に 記 載 するとともに がけ 崩 れに 対 して 安 全 な 避 難 場 所 の 情 報 を 明 示 する また 土 砂 災 害 警 戒 区 域 毎 に 土 砂 災 害 に 関 する 情 報 伝 達 予 警 報 の 発 令 伝 達 避 難 救 助 その 他 必 要 な 警 戒 避 難 体 制 に 関 する 事 項 に ついて 定 めるとともに これらの 事 項 を 記 載 した 印 刷 物 の 配 布 により 住 民 に 周 知 する さらに 土 砂 災 害 警 戒 区 域 内 に 主 として 高 齢 者 や 障 害 者 等 の 災 害 時 要 援 護 者 が 利 用 する 施 設 がある 場 合 には 当 該 施 設 への 土 砂 災 害 に 関 する 情 報 の 伝 達 方 法 についても 地 域 防 災 計 画 に 記 載 し 円 滑 な 警 戒 避 難 が 行 えるようにする オ 被 害 情 報 の 収 集 市 町 村 は 人 家 等 にかかるがけ 崩 れが 発 生 した 場 合 総 合 防 災 情 報 システムによる 通 報 に 加 え 県 ( 各 振 興 局 建 設 部 及 び 砂 防 課 )に 対 し 第 1 報 を 送 付 する ( 送 付 様 式 は 資 料 編 を 参 照 ) また 各 振 興 局 建 設 部 はがけ 崩 れ 発 生 の 覚 知 後 速 やかに 被 害 情 報 を 把 握 し 県 砂 防 課 に 報 告 を 行 う

10 第 6 章 内 水 排 除 計 画 ( 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 県 管 理 河 川 において 高 潮 対 策 5 河 川 及 び 河 川 の 合 流 点 の 排 水 対 策 として7 河 川 津 屋 川 七 箇 川 箕 川 出 合 川 熊 野 川 和 歌 川 紀 三 井 寺 川 杭 の 瀬 川 浮 島 川 高 山 川 お 仙 谷 川 東 裏 川 において 排 水 機 場 が 稼 動 中 ある 稼 動 しているポンプ 場 の 規 模 は 次 表 のとおりである ポンプ 場 名 和 歌 川 ポンプ 場 紀 三 井 寺 川 ポンプ 場 水 系 名 紀 の 川 ポンプ 場 排 水 機 場 の 現 況 ( 平 成 25 年 4 月 現 在 県 河 川 課 ) 所 在 地 既 設 配 水 管 規 模 管 理 者 ポ ン プ 排 水 備 考 市 町 口 径 排 水 量 計 台 台 (mm) (m3/s) (m3/s) 1, 和 歌 山 県 和 歌 山 市 塩 屋 2, 紀 の 川 和 歌 山 県 和 歌 山 市 紀 三 井 寺 1, t(1,000) 杭 ノ 瀬 川 紀 の 川 和 歌 山 県 和 歌 山 市 杭 ノ 瀬 4t(1,200) 1 ポンプ 場 t(1,350) 浮 島 川 完 成 新 宮 川 和 歌 山 県 新 宮 市 緑 ヶ 丘 1, ポンプ 場 高 山 川 ポンプ 場 有 田 川 和 歌 山 県 有 田 市 野 お 仙 谷 川 有 田 川 ポンプ 場 和 歌 山 県 有 田 市 糸 我 町 西 東 裏 川 ポンプ 場 日 高 川 和 歌 山 県 美 浜 町 和 田 津 屋 川 1, 紀 の 川 和 歌 山 県 和 歌 山 市 和 歌 浦 中 ポンプ 場 1, (15) 暫 定 共 用 七 箇 川 6.2 紀 の 川 和 歌 山 県 和 歌 山 市 梶 取 1, ポンプ 場 (35) 箕 川 ポンプ 場 有 田 川 和 歌 山 県 有 田 市 宮 崎 町 1, 完 成 出 合 川 ポンプ 場 出 合 川 和 歌 山 県 湯 浅 町 田 完 成 熊 野 川 ポンプ 場 熊 野 川 和 歌 山 県 御 坊 市 塩 屋 町 完 成 可 搬 式 ポンプ また 県 内 には 国 際 拠 点 港 湾 1 重 要 港 湾 1 地 方 港 湾 13(うち 避 難 港 2) 計 15 港 湾 が ある このうち 市 街 地 の 浸 水 防 止 のため 高 潮 対 策 事 業 により 排 水 機 場 を 整 備 している 港 湾 は 次 表 の とおりである

11 ( 平 成 25 年 4 月 現 在 県 港 湾 整 備 課 ) 所 在 地 既 設 排 水 量 ポンプ 場 名 港 湾 名 管 理 者 備 考 市 町 口 径 排 水 量 計 台 (mm) (m3/s) (m3/s) 黒 江 和 歌 山 1, 委 託 管 理 和 歌 山 県 海 南 市 船 尾 排 水 機 場 下 津 港 1, 海 南 市 内 海 和 歌 山 委 託 管 理 和 歌 山 県 海 南 市 内 海 1, 排 水 機 場 下 津 港 海 南 市 方 和 歌 山 下 津 委 託 管 理 和 歌 山 県 海 南 市 1, 排 水 機 場 下 津 港 方 海 南 市 湯 浅 広 港 湯 浅 委 託 管 理 和 歌 山 県 湯 浅 町 湯 浅 1, 排 水 機 場 広 港 湯 浅 町 由 良 港 委 託 管 理 由 良 港 和 歌 山 県 由 良 町 網 代 排 水 機 場 由 良 町 文 里 2, 委 託 管 理 文 里 港 和 歌 山 県 田 辺 市 神 子 浜 4.82 排 水 機 場 2, 田 辺 市 文 里 委 託 管 理 文 里 港 和 歌 山 県 田 辺 市 新 庄 2, 排 水 機 場 田 辺 市 2 計 画 方 針 紀 州 灘 沿 岸 ( 和 歌 山 市 田 倉 崎 ~ 東 牟 婁 郡 串 本 町 潮 岬 )の 台 風 常 襲 地 帯 では 河 川 口 高 潮 が 遡 上 し 浸 水 氾 濫 被 害 を 起 こすため その 河 川 また 合 流 する 支 川 の 本 川 堤 防 高 を 確 保 できない 河 川 につ いて 逆 流 防 止 のための 水 門 樋 門 を 設 置 し 防 護 を 図 る これらの 河 川 では 水 門 等 の 閉 鎖 時 の 降 雨 による 浸 水 被 害 を 防 止 するためポンプ 場 を 設 置 し 内 水 排 除 を 行 う 県 内 の 港 湾 海 岸 部 においては 一 般 的 に 防 潮 堤 などで 高 潮 に 対 する 一 連 の 防 護 ラインを 形 成 し ているが 河 川 流 入 部 では 水 門 で 対 応 している 箇 所 がある このような 箇 所 で 水 門 閉 鎖 時 の 内 水 排 除 施 設 として 排 水 機 場 を 整 備 している

12 第 7 章 ため 池 防 災 計 画 ( 県 農 林 水 産 部 ) 1 現 況 県 下 には 5,500 箇 所 のため 池 があり そのほとんどが 明 治 以 前 に 築 造 されていることから 年 々 堤 体 の 浸 食 や 漏 水 等 の 老 朽 化 も 進 んでいる また 受 益 地 の 減 少 や 農 家 の 高 齢 化 後 継 者 不 足 等 により ため 池 を 適 切 に 維 持 管 理 していく ことが 困 難 な 状 況 となってきている 一 方 で ため 池 周 辺 の 開 発 により 大 規 模 地 震 や 台 風 集 中 豪 雨 等 によるため 池 堤 体 の 決 壊 によ る 下 流 への 被 害 が 心 配 されている ため 池 の 老 朽 化 や 下 流 への 影 響 度 等 を 考 慮 し 地 域 防 災 上 重 要 なため 池 を 計 画 的 に 改 修 する 必 要 がある 現 在 本 県 には 重 要 水 防 区 域 に 指 定 されているため 池 が399 箇 所 ある 警 戒 を 要 するため 池 ( 市 町 村 別 集 計 市 町 村 別 内 訳 )は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 近 年 における 流 域 の 開 発 や 土 地 利 用 の 変 化 に 伴 う 流 出 量 の 増 加 並 びに 管 理 者 である 農 家 の 高 齢 化 後 継 者 不 足 により 管 理 体 制 の 弱 体 化 が 進 行 し 危 険 な 状 況 となるため 池 が 増 大 すると 考 えら れる 一 方 で 大 規 模 地 震 の 発 生 や 大 型 台 風 ゲリラ 的 に 発 生 する 集 中 豪 雨 等 によるため 池 への 影 響 も 懸 念 されている ため 池 が 決 壊 すればその 被 害 は 農 業 関 係 に 止 まらず 人 命 家 屋 公 共 施 設 等 にも 及 ぶことは 必 至 である このため 平 成 24 年 度 に 施 設 の 老 朽 化 下 流 への 影 響 度 等 を 考 慮 し 地 域 の 実 情 にあった 対 策 を 行 い 安 全 度 の 向 上 を 図 ることを 目 的 に 策 定 した ため 池 改 修 加 速 化 計 画 に 基 づき 計 画 的 に 改 修 補 強 するよう 強 力 に 推 進 する また 改 修 に 着 手 出 来 ないため 池 につ いても 市 町 村 のハザードマップ 作 成 に 対 する 支 援 保 全 管 理 などのソフト 対 策 を 推 進 し 防 災 減 災 対 策 を 充 実 させ 災 害 発 生 の 未 然 防 止 と 民 生 の 安 定 を 図 る 3 事 業 計 画 計 画 方 針 等 に 基 づき 災 害 を 未 然 に 防 止 軽 減 するため 老 朽 化 したため 池 の 全 面 的 な 改 修 及 び 部 分 的 な 改 修 を 平 成 25 年 度 は 以 下 のとおり 実 施 する 県 営 事 業 海 南 市 : 九 品 寺 新 池 紀 の 川 市 : 渋 ヶ 谷 池 西 谷 池 岩 出 市 : 大 谷 池 長 谷 の 池 橋 本 市 : 岩 倉 池 細 川 池 尾 崎 池 有 田 川 町 : 菖 蒲 谷 池 鴻 の 池 糸 野 新 池 広 川 町 : 光 明 寺 池 御 坊 市 : 花 立 池 日 高 町 : 寺 谷 池 奥 山 池 大 谷 池 正 徳 池 大 池 ( 小 池 ) 田 辺 市 : 三 栖 新 池 更 池 辺 谷 池 長 屋 谷 池 那 智 勝 浦 町 : 与 根 子 池

13 第 8 章 海 岸 防 災 計 画 ( 近 畿 地 方 整 備 局 県 農 林 水 産 部 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 本 県 の 海 岸 は 和 歌 山 市 から 串 本 町 潮 岬 に 至 る 紀 州 灘 沿 岸 と 串 本 町 潮 岬 から 新 宮 市 に 至 る 熊 野 灘 沿 岸 に 分 かれる 海 岸 に 接 する 市 町 は 和 歌 山 市 をはじめ6 市 12 町 となっており 県 人 口 の72% を 占 める 近 年 は 砂 浜 及 び 砂 礫 海 岸 の 侵 食 により 汀 線 後 退 が 進 み 以 前 に 増 して 台 風 等 の 波 浪 や 高 潮 が 沿 岸 住 民 生 活 や 財 産 の 安 全 に 脅 威 を 与 えている また 地 震 津 波 対 策 にかかる 住 民 意 識 の 高 揚 を 受 け 水 門 樋 門 等 の 自 動 化 遠 隔 操 作 化 等 の 新 た な 取 り 組 みが 課 題 となっている 紀 州 灘 沿 岸 海 岸 線 延 長 L=500km 河 口 からの 流 出 土 砂 によって 形 成 された 平 地 海 岸 である 県 北 部 の 一 部 を 除 き 多 くは 急 峻 な 山 地 が 海 岸 まで 迫 っているとともに 大 部 分 の 海 岸 線 は 複 雑 に 入 り 組 んだ 形 状 の 海 岸 となっている 海 岸 保 全 施 設 の 主 な 施 設 構 造 は 第 2 室 戸 台 風 等 の 紀 伊 水 道 を 北 上 する 台 風 で 発 生 する 波 浪 を 対 象 に 設 計 されている 熊 野 灘 海 岸 海 岸 線 延 長 L=150km 大 部 分 の 海 岸 線 は 複 雑 に 入 り 組 んだ 形 状 の 海 岸 となっている 海 岸 保 全 施 設 の 主 な 施 設 構 造 は 伊 勢 湾 台 風 等 の 熊 野 灘 沖 合 を 北 上 する 台 風 で 発 生 する 波 浪 を 対 象 に 設 計 されている 2 計 画 方 針 国 が 定 めた 海 岸 保 全 基 本 方 針 及 び 本 県 で 作 成 した 海 岸 保 全 基 本 計 画 により 海 岸 保 全 施 設 の 整 備 及 び 管 理 を 行 う (1) 津 波 高 潮 波 浪 等 からの 防 護 ア 本 県 に 甚 大 な 被 害 をもたらした 伊 勢 湾 台 風 ( 昭 和 34 年 )や 第 2 室 戸 台 風 ( 昭 和 36 年 ) 規 模 の 高 潮 や 波 浪 から 人 命 や 財 産 を 防 護 する 整 備 を 行 う イ 海 岸 侵 食 から 現 状 の 汀 線 を 維 持 する 国 土 保 全 に 併 せて 自 然 環 境 や 海 水 浴 等 の 利 用 の 状 況 か ら 侵 食 前 の 汀 線 に 回 復 する 整 備 を 行 う ウ 海 岸 部 における 津 波 浸 水 被 害 を 最 小 限 に 抑 制 するため 避 難 対 策 をはじめとするソフト 対 策 とハード 対 策 を 組 み 合 わせた 総 合 対 策 をもって 津 波 防 護 水 準 の 向 上 を 図 る (2) 海 岸 環 境 の 整 備 と 保 全 ア 本 県 特 有 の 豊 かで 多 様 な 海 岸 線 を 地 域 の 歴 史 と 景 観 の 保 全 を 踏 まえた 整 備 を 行 う イ 国 立 公 園 や 県 立 自 然 公 園 景 勝 地 の 特 性 に 配 慮 した 整 備 を 行 う ウ 海 岸 保 全 施 設 が 周 辺 環 境 にとけ 込 めるよう 人 工 リーフ 等 による 面 的 防 護 方 式 などを 活 用 す る (3) 公 衆 の 適 切 な 利 用

14 ア 海 岸 を 面 的 な 親 水 空 間 として 捉 え 県 民 が 日 常 生 活 やレクリエーションに 利 用 し 憩 いの 場 となる 海 岸 空 間 を 創 出 する イ 海 岸 の 利 用 を 高 めるとともに 利 用 マナーの 向 上 を 働 きかけ 利 用 者 の 意 向 を 踏 まえた 整 備 及 び 管 理 行 う 3 事 業 計 画 計 画 方 針 に 基 づき 平 成 24 年 度 は 以 下 の 整 備 を 実 施 する ア 高 潮 対 策 事 業 3 箇 所 イ 海 岸 環 境 整 備 事 業 1 箇 所 ウ 海 岸 堤 防 等 老 朽 化 対 策 緊 急 事 業 3 箇 所

15 第 9 章 港 湾 防 災 計 画 ( 近 畿 地 方 整 備 局 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 県 内 の 港 湾 は 国 際 拠 点 港 湾 1 重 要 港 湾 1 地 方 港 湾 13(うち 避 難 港 2) の 計 15 港 湾 である 県 管 理 港 湾 一 覧 は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 これらの 港 湾 について 防 災 上 つぎの 事 業 を 計 画 する (1) 船 舶 と 背 後 港 湾 施 設 の 安 全 を 確 保 し 安 定 した 物 流 人 流 を 支 えるための 防 波 堤 と 航 路 の 整 備 (2) 災 害 時 住 民 避 難 及 び 緊 急 物 資 輸 送 を 確 保 するための 耐 震 強 化 岸 壁 の 整 備 及 び 緊 急 輸 送 道 路 と の 連 携 (3) 親 水 空 間 としての 通 常 利 用 に 加 え 災 害 時 には 避 難 地 として 活 用 する 港 湾 緑 地 ( 避 難 緑 地 ) と 避 難 地 の 機 能 に 加 え 緊 急 物 資 輸 送 用 耐 震 強 化 岸 壁 を 併 設 した 防 災 拠 点 緑 地 の 整 備 (4) 既 存 港 湾 施 設 の 耐 震 性 強 化 として 岸 壁 ふ 頭 用 地 の 液 状 化 防 止 対 策 なお 国 有 港 湾 施 設 である 和 歌 山 下 津 港 については 国 土 交 通 省 近 畿 地 方 整 備 局 により 直 轄 事 業 として 計 画 を 進 める 3 事 業 計 画 (1) 県 土 整 備 部 計 画 方 針 に 基 づき 平 成 25 年 度 は 次 の 施 設 整 備 を 計 画 している 港 名 地 区 名 整 備 内 容 備 考 由 良 港 神 谷 地 区 防 波 堤 ( 北 ) 柏 地 区 防 波 堤 ( 南 ) 防 波 堤 ( 外 )(2) 新 宮 港 三 輪 崎 地 区 緑 地 防 災 拠 点 緑 地 (2) 近 畿 地 方 整 備 局 港 名 地 区 名 整 備 内 容 備 考 和 歌 山 下 津 港 本 港 地 区 防 波 堤 ( 外 ) 和 歌 山 下 津 港 北 港 地 区 防 波 堤 ( 南 )

16 第 10 章 漁 港 漁 村 防 災 計 画 ( 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 本 県 の 漁 村 の 大 半 は 背 後 に 山 が 迫 る 地 形 形 状 にあり また 集 落 の 形 態 は 集 密 居 の 割 合 が 高 く 集 落 内 道 路 の 幅 員 も 狭 い このため 地 震 津 波 が 発 生 した 場 合 の 直 接 の 被 害 及 び 救 援 等 の 遅 れによ る 増 災 も 懸 念 されるところである 漁 港 の 施 設 についても 耐 震 性 の 劣 る 施 設 や 老 朽 化 した 施 設 が 多 く 地 震 津 波 による 水 産 関 係 者 の 財 産 や 経 済 活 動 への 影 響 が 危 惧 される 状 態 にある なお 本 県 の 漁 港 数 は94 港 あり その 背 後 に 約 10 万 人 が 生 活 する 漁 村 が 点 在 している 2 計 画 方 針 地 震 津 波 による 被 害 を 防 ぐため 密 居 状 態 を 解 消 する 土 地 利 用 高 度 化 再 編 整 備 避 難 路 を 整 備 す る 集 落 道 整 備 避 難 地 を 整 備 する 緑 地 広 場 整 備 防 火 施 設 等 の 防 災 安 全 施 設 整 備 を 行 う 地 震 発 生 後 に 道 路 輸 送 が 困 難 となることが 予 想 される 地 域 においては 救 援 物 資 救 援 人 員 被 災 地 からの 避 難 者 等 の 緊 急 輸 送 が 海 上 輸 送 となることを 考 慮 し 耐 震 性 を 強 化 した 漁 港 施 設 の 整 備 を 行 う 漁 船 流 出 による 背 後 住 宅 への 被 害 を 防 ぐため 係 留 環 や 係 船 柱 を 充 実 する 整 備 を 行 う また 漁 港 の 臨 港 道 路 の 整 備 計 画 作 成 にあたって 避 難 及 び 救 難 機 能 の 向 上 も 含 めて 検 討 を 進 める 3 事 業 計 画 計 画 方 針 に 基 づき 平 成 24 年 度 は 以 下 の 整 備 を 実 施 する ア 漁 港 海 岸 環 境 整 備 事 業 1 箇 所 イ 津 波 高 潮 危 機 管 理 対 策 緊 急 事 業 2 箇 所

17 第 11 章 道 路 防 災 計 画 ( 近 畿 地 方 整 備 局 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 県 内 道 路 ( 高 速 道 路 国 道 県 道 )の 現 況 は 次 表 のとおりであり 山 地 が 県 土 の77%を 占 める 地 形 地 勢 条 件 から 落 石 や 地 すべり 等 の 危 険 が 予 想 される 箇 所 が 数 多 く 存 在 する 種 別 実 延 長 (km) 改 良 済 延 長 (km) 改 良 率 (%) 舗 装 済 延 長 (km) 舗 装 率 (%) 高 速 道 路 直 轄 国 道 補 助 国 道 県 道 1, , 合 計 2, , , 道 路 統 計 年 報 2012 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 道 路 危 険 予 想 箇 所 は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 道 路 の 災 害 予 防 としては 豪 雨 等 により 道 路 施 設 等 が 被 災 し 利 用 できない 状 況 を 未 然 に 防 ぐこ とを 目 的 に 高 速 道 路 をはじめとする 幹 線 道 路 ネットワークの 形 成 や 事 前 対 策 事 業 を 計 画 的 に 実 施 し 災 害 に 強 い 道 路 づくりを 推 進 する また 豪 雨 等 により 道 路 施 設 の 被 害 が 発 生 し 通 行 不 能 状 態 に 至 った 場 合 を 想 定 した 危 機 管 理 体 制 の 確 立 に 向 けて 道 路 施 設 等 の 異 常 を 迅 速 に 把 握 するための 情 報 収 集 体 制 ( 初 動 体 制 )の 構 築 関 係 各 機 関 との 情 報 交 換 体 制 相 互 支 援 体 制 の 充 実 等 を 図 り 迅 速 かつ 的 確 な 対 応 の 実 現 を 目 指 す 3 事 業 計 画 豪 雨 等 による 災 害 に 強 い 道 づくりを 推 進 するため 高 速 道 路 等 の 幹 線 道 路 ネットワークの 整 備 や 危 険 度 が 高 い 箇 所 ( 道 路 防 災 総 点 検 結 果 情 報 等 )をはじめ 緊 急 輸 送 ルート 孤 立 地 域 等 の 調 査 情 報 を 元 にプライオリティを 定 め 計 画 的 に 防 災 対 策 を 実 施 する また 危 機 管 理 体 制 の 実 現 に 向 けた 各 種 調 査 マニュアルの 検 討 策 定 支 援 資 機 材 の 配 備 訓 練 を 実 施 する (1) 幹 線 道 路 ネットワークの 整 備 豪 雨 等 による 被 害 発 生 時 の 救 助 救 援 活 動 等 命 の 道 となる 高 速 道 路 や 直 轄 国 道 の 整 備 促 進 及 び 防 災 機 能 強 化 県 内 主 要 幹 線 道 路 の 整 備 を 図 る (2) 道 路 施 設 の 被 害 情 報 収 集 体 制 の 確 立 豪 雨 発 生 時 にはヘリコプター 利 用 も 含 め 道 路 や 橋 梁 等 交 通 施 設 の 被 害 状 況 を 迅 速 に 把 握 で きる 体 制 を 構 築 し 初 動 期 の 被 害 情 報 収 集 に 備 える (3) 大 迂 回 路 や 局 地 迂 回 路 の 選 定 豪 雨 により 道 路 や 橋 梁 等 交 通 施 設 の 被 害 が 発 生 した 場 合 通 行 不 能 箇 所 に 対 する 大 迂 回 路 や 局 地 迂 回 路 を 迅 速 に 特 定 し 効 果 的 な 規 制 方 法 を 選 択 できる 体 制 を 目 指 し 交 通 施 設 の 基 礎 情 報 をはじめ 地 形 各 種 区 域 各 種 施 設 等 の 情 報 収 集 整 理 に 努 める (4) 他 機 関 との 情 報 交 換 体 制 の 確 立

18 豪 雨 により 道 路 や 橋 梁 等 交 通 施 設 の 被 害 が 発 生 した 場 合 の 被 害 情 報 通 行 の 禁 止 または 制 限 等 の 規 制 情 報 等 他 機 関 との 情 報 交 換 体 制 の 確 立 を 目 指 し 各 種 事 前 協 議 及 び 協 定 を 行 うと 共 に 通 信 手 段 の 多 ルート 化 に 努 める 4 その 他 道 の 駅 については 駅 管 理 者 等 と 連 携 して 防 災 施 設 としての 活 用 を 図 るものとし 具 体 的 な 活 用 方 法 の 内 容 について 検 討 を 行 っていく

19 第 1 節 火 災 予 防 計 画 ( 県 総 務 部 危 機 管 理 局 ) 第 12 章 火 災 予 防 計 画 1 現 況 近 年 の 機 械 文 明 の 進 展 に 伴 う 社 会 経 済 活 動 の 複 雑 多 様 化 を 反 映 して 災 害 事 象 の 様 相 も 拡 大 複 雑 化 を 呈 してきており これに 対 処 すべき 消 防 業 務 も 質 量 ともに 増 大 し 住 民 の 消 防 に 対 する 期 待 もますます 高 くなってきているのが 現 状 である このように 増 大 する 災 害 に 対 処 するため 優 秀 な 消 防 人 を 確 保 し 消 防 施 設 の 充 実 強 化 を 図 り より 効 果 的 な 消 防 技 術 消 防 体 制 を 整 備 推 進 するとともに 火 災 予 防 の 徹 底 を 図 り 地 域 全 体 とし ての 火 災 その 他 の 災 害 に 対 する 防 御 策 を 確 立 していくことが 必 要 である 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 火 災 の 発 生 を 未 然 に 防 止 し また 一 旦 火 災 が 発 生 した 場 合 被 害 の 軽 減 をはかるため 火 災 予 防 及 び 消 防 体 制 の 整 備 充 実 を 図 る 3 事 業 計 画 (1) 予 防 啓 発 の 強 化 県 民 に 対 する 防 火 思 想 の 普 及 及 び 火 災 予 防 の 徹 底 については 次 の 方 法 により 行 うものとする ア 県 及 び 市 町 村 は 法 で 設 置 が 義 務 づけられた 住 宅 用 火 災 警 報 器 の 普 及 啓 発 を 実 施 するととも に 秋 春 2 回 の 火 災 予 防 運 動 及 び 文 化 財 防 火 デー 山 火 事 予 防 運 動 等 を 通 じ 火 災 予 防 思 想 の 普 及 徹 底 を 図 る イ 市 町 村 は 火 災 警 報 を 発 令 した 場 合 広 報 車 又 は 防 災 行 政 無 線 及 び 有 線 放 送 を 通 じて 火 災 予 防 を 周 知 徹 底 させる ( 火 災 警 報 を 一 般 住 民 に 周 知 させるときは 市 町 村 火 災 予 防 条 例 に 定 める 禁 止 行 為 について もあわせて 広 報 するよう 努 める ) (2) 予 防 査 察 体 制 の 充 実 強 化 市 町 村 は 次 により 消 防 機 関 の 予 防 査 察 体 制 の 強 化 充 実 を 図 る ア 秋 春 2 回 の 火 災 予 防 運 動 期 間 中 に 予 防 査 察 を 実 施 する イ 火 災 警 報 発 令 中 には 火 を 使 用 する 施 設 設 備 及 び 物 品 を 重 点 に 予 防 査 察 を 実 施 する ウ その 他 必 要 に 応 じ 特 別 査 察 を 実 施 する (3) 防 火 対 象 物 に 対 する 火 災 予 防 の 徹 底 消 防 法 第 8 条 により 防 火 管 理 者 を 選 任 しなければならない 防 火 対 象 物 及 び 同 法 第 17 条 の 規 定 により 消 防 用 設 備 を 設 置 することを 義 務 づけられている 防 火 対 象 物 の 関 係 者 に 対 し 次 の 措 置 をとる ア 市 町 村 は 消 防 法 市 町 村 火 災 予 防 条 例 に 基 づき 学 校 病 院 事 業 場 興 行 場 等 多 数 の 者 が 出 入 りし 勤 務 し 又 は 居 住 する 防 火 対 象 物 について 防 火 管 理 の 徹 底 を 期 するため 立 入 検 査 を 励 行 し また 通 報 避 難 消 火 等 の 訓 練 の 実 施 及 び 消 防 計 画 の 作 成 の 指 導 を 強 化 する イ 県 及 び 市 町 村 は 消 防 法 第 8 条 に 規 定 する 防 火 対 象 物 には 必 ず 防 火 管 理 者 を 選 任 し その 有

20 資 格 者 を 養 成 するため 各 種 防 火 管 理 者 講 習 会 の 開 催 また 防 火 管 理 者 に 対 し 講 習 会 を 開 催 することにより その 資 質 の 向 上 を 図 るとともに 消 防 計 画 の 作 成 消 火 通 報 及 び 避 難 訓 練 の 実 施 自 衛 消 防 組 織 の 充 実 促 進 消 防 用 設 備 等 の 設 備 点 検 及 び 火 気 の 使 用 について 十 分 な 指 導 を 行 う なお 防 火 管 理 者 の 組 織 化 を 育 成 指 導 し 相 互 の 知 識 及 び 技 術 の 修 得 研 修 の 機 会 を 提 供 する また 人 命 及 び 財 産 に 多 大 の 損 害 をもたらすのみならず 大 きな 社 会 不 安 を 醸 成 し 国 民 全 体 に 深 刻 な 影 響 を 及 ぼすほどの 大 惨 事 となる 可 能 性 の 非 常 に 高 い 旅 館 ホテル 等 特 定 防 火 対 象 物 の 安 全 対 策 については 上 記 の 事 項 を 徹 底 させるほか 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 や 自 主 点 検 報 告 表 示 制 度 に 基 づく 表 示 を 推 進 し さらに 宿 泊 客 に 対 する 予 防 知 識 の 啓 発 避 難 経 路 等 の 周 知 徹 底 について 強 力 な 指 導 を 行 うとともに 毎 年 数 回 予 防 査 察 を 実 施 して 出 火 防 止 に 努 め 安 全 対 策 の 万 全 を 期 する ウ 市 町 村 は 消 防 法 第 7 条 の 規 定 による 建 築 同 意 制 度 の 効 果 的 な 運 用 を 図 り また 消 防 法 第 17 条 の14の 規 定 による 消 防 用 設 備 等 工 事 着 工 の 届 出 市 町 村 火 災 予 防 条 例 の 定 める 防 火 対 象 物 使 用 開 始 の 届 出 及 び 防 火 対 象 物 用 途 変 更 の 届 出 の 際 の 指 導 を 的 確 に 行 い 建 築 面 からの 火 災 予 防 の 強 化 を 期 する (4) 消 防 団 組 織 の 充 実 強 化 消 防 団 は 消 火 活 動 はもちろんのこと 大 規 模 災 害 時 の 救 助 救 出 活 動 災 害 防 御 活 動 など 非 常 に 重 要 な 役 割 を 果 たしており 地 域 に 密 着 した 組 織 として 住 民 に 対 するきめ 細 かい 予 防 活 動 啓 発 活 動 等 幅 広 い 分 野 でも 活 躍 している その 一 方 で 住 民 の 意 識 の 希 薄 化 や 過 疎 地 域 における 若 年 層 の 減 少 等 の 影 響 で 団 員 数 の 減 少 高 齢 化 の 問 題 が 生 じており 消 防 団 の 充 実 強 化 を 一 層 推 進 していくことが 課 題 となっている このため ポンプ 操 法 大 会 等 の 開 催 による 地 域 住 民 の 理 解 と 認 識 を 深 めるとともに 今 後 も 若 年 層 への 積 極 的 な 参 加 の 促 進 と 消 防 団 活 動 の 安 全 確 保 に 努 め 消 防 団 の 充 実 強 化 に 取 り 組 んでい く (5) 自 主 防 火 防 災 組 織 の 育 成 強 化 ア 幼 年 消 防 クラブ 少 年 消 防 クラブ 及 び 婦 人 防 火 クラブ 等 の 育 成 強 化 を 図 るとともに 和 歌 山 県 少 年 婦 人 防 火 委 員 会 及 び 和 歌 山 県 婦 人 防 火 クラブ 連 絡 協 議 会 において 各 クラブ 間 の 連 絡 調 整 及 び 指 導 を 行 う イ アの 他 地 域 に 組 織 されている 自 主 防 災 組 織 の 育 成 強 化 を 図 る ウ 市 町 村 は 火 災 予 防 思 想 の 普 及 及 び 家 庭 等 における 防 火 知 識 の 向 上 を 図 るため 幼 年 消 防 ク ラブ 少 年 消 防 クラブ 婦 人 防 火 クラブ 等 地 域 自 主 防 火 組 織 を 通 じ 防 火 研 修 会 の 開 催 その 他 防 火 思 想 の 向 上 のための 必 要 な 事 業 を 行 う (6) 初 期 消 火 活 動 体 制 の 強 化 ア 出 火 初 期 段 階 における 住 民 及 び 自 主 防 災 組 織 等 の 消 火 活 動 体 制 ( 初 期 消 火 )の 強 化 を 図 る (7) 消 防 体 制 の 充 実 強 化 市 町 村 は 次 により 消 防 体 制 の 充 実 強 化 を 推 進 し 県 は 必 要 な 助 成 等 を 行 う ア 消 防 ポンプ 自 動 車 等 消 防 施 設 の 更 新 増 強 等 により 消 防 力 の 充 実 強 化 を 図 る イ 消 防 水 利 の 確 保 及 び 水 利 の 多 元 化 のため 防 火 水 槽 等 の 整 備 を 図 る ウ 高 度 化 多 様 化 する 消 防 業 務 に 対 応 するための 充 分 な 消 防 職 員 の 確 保 と 育 成 を 図 る

21 第 2 節 林 野 火 災 予 防 計 画 ( 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 県 総 務 部 危 機 管 理 局 県 農 林 水 産 部 ) 1 現 況 本 県 における 林 野 面 積 は 県 下 総 面 積 の 約 8 割 を 占 めており 林 野 率 は 全 国 第 7 位 である このような 特 性 をもつ 本 県 において 古 くから 森 林 は 木 材 林 産 物 の 供 給 県 土 の 保 全 水 資 源 の 確 保 自 然 景 観 保 養 等 の 場 の 提 供 など 幅 広 く 県 民 生 活 に 密 着 した 関 係 を 続 けてきている 県 では このような 森 林 を 適 正 に 保 全 することはきわめて 重 要 な 課 題 として 位 置 づけ 林 野 火 災 を 未 然 に 防 止 するため 次 により 諸 事 業 を 展 開 している 2 計 画 方 針 林 野 火 災 の 発 生 を 未 然 に 防 止 し また 火 災 が 発 生 した 場 合 被 害 の 拡 大 防 止 を 図 るため 火 災 予 防 及 び 消 防 体 制 の 整 備 充 実 を 図 る 3 事 業 計 画 (1) 林 野 火 災 予 防 対 策 事 業 県 では 森 林 と 住 宅 の 近 接 化 や 近 年 のアウトドアブームによる 入 林 者 の 増 大 等 による 林 野 火 災 被 害 等 の 危 険 性 の 増 大 に 対 応 して 林 野 火 災 予 防 体 制 を 強 化 するための 林 野 火 災 予 防 資 機 材 等 配 備 を 行 う 林 野 火 災 予 防 用 資 機 材 配 置 状 況 ( 貸 与 )は 資 料 編 を 参 照 (2) 啓 発 運 動 の 推 進 和 歌 山 県 山 火 事 予 防 運 動 実 施 要 綱 により 予 防 意 識 の 普 及 啓 発 に 努 め 森 林 の 保 全 と 地 域 の 安 全 確 保 に 万 全 を 期 する また 県 下 の 小 中 高 等 学 校 の 児 童 生 徒 から 山 火 事 予 防 ポスター 原 画 標 語 等 を 募 集 するほか 各 種 団 体 に 文 章 並 びにチラシ 等 の 配 布 により 火 災 予 防 意 識 の 普 及 啓 発 を 図 る (3) 消 防 対 策 ア 消 防 計 画 の 樹 立 市 町 村 は 消 防 区 域 に 関 係 ある 森 林 管 理 署 長 森 林 組 合 長 開 拓 関 係 団 体 の 長 隣 接 市 町 村 長 等 と 消 防 計 画 に 必 要 な 事 項 について 協 議 し 次 の 事 項 について 計 画 する 林 野 火 災 消 防 計 画 を 樹 立 するものとする 1 消 防 方 針 2 特 別 警 戒 区 域 3 特 別 警 戒 時 期 4 特 別 警 戒 実 施 計 画 5 消 防 分 担 区 域 6 火 災 防 御 訓 練 7 出 動 計 画 8 資 機 材 整 備 計 画 ( 林 野 火 災 用 消 防 施 設 等 の 現 況 は 資 料 編 を 参 照 ) 9 防 護 鎮 圧 要 領 イ 共 助 協 力 体 制 の 整 備 充 実 林 野 火 災 の 予 防 警 戒 鎮 圧 活 動 は 森 林 関 係 行 政 機 関 山 林 所 有 者 山 林 作 業 従 事 者 入

22 林 入 山 者 その 他 地 域 住 民 の 協 力 によるところが 多 く 特 に 鎮 圧 活 動 には 消 防 地 域 の 接 する 市 町 村 消 防 隊 の 相 互 援 助 協 力 によって 目 的 を 達 することが 多 いので これらの 関 係 機 関 及 び 団 体 等 と 共 助 協 力 体 制 の 整 備 充 実 に 留 意 するものとする ウ 県 有 林 野 火 災 用 空 中 消 火 資 機 材 の 設 置 県 では 林 野 火 災 に 対 する 防 災 体 制 の 一 層 の 強 化 充 実 を 図 るべく 県 北 部 ( 和 歌 山 市 高 野 町 ) 県 中 部 ( 御 坊 市 ) 県 南 部 ( 田 辺 市 新 宮 市 )に 県 有 林 野 火 災 用 空 中 消 火 資 機 材 を 設 置 し 必 要 な 訓 練 を 実 施 することにより 広 域 に 及 ぶ 林 野 火 災 に 対 処 してきたところである 県 有 林 野 火 災 対 策 用 消 火 資 機 材 備 蓄 状 況 は 資 料 編 を 参 照 工 教 育 訓 練 の 実 施 林 野 火 災 の 鎖 圧 要 領 等 の 訓 練 は 林 野 火 災 の 発 生 するおそれのある 地 域 を 所 轄 する 消 防 職 団 員 に 対 して 教 育 を 行 い 特 に 重 要 警 戒 区 域 を 所 轄 する 消 防 職 団 員 に 対 しては 毎 年 1 回 以 上 現 地 において 次 の 各 号 の 教 育 訓 練 を 行 うものとする 1 火 入 許 可 地 域 の 火 入 の 際 の 総 合 防 御 訓 練 2 防 火 線 構 築 要 領 の 修 得 訓 練 3 幹 部 の 指 揮 能 力 を 養 成 するための 図 上 訓 練

23 第 13 章 建 造 物 災 害 予 防 計 画 ( 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 近 年 市 街 地 での 建 築 物 は 高 層 化 高 密 度 化 し その 用 途 設 備 も 多 種 多 様 で 複 雑 化 している また 郊 外 での 開 発 も 見 られるが これらが 無 秩 序 に 行 われると 地 震 火 災 風 水 害 等 の 災 害 発 生 時 には 人 身 事 故 につながることが 予 想 される 2 計 画 方 針 火 災 風 水 害 等 の 災 害 に 対 し 建 築 物 の 安 全 性 を 確 保 し 人 身 事 故 を 防 止 するため 各 種 災 害 に 対 応 し 未 然 防 止 及 び 円 滑 な 復 旧 を 図 り 関 係 機 関 との 協 力 等 を 図 る 総 合 的 な 防 災 対 策 を 推 進 する 3 事 業 計 画 (1) 建 築 物 の 防 災 対 策 一 般 住 民 に 対 して 建 築 物 の 災 害 予 防 の 知 識 の 普 及 徹 底 を 図 るため 関 係 機 関 と 連 携 のうえ 次 の 対 策 を 講 ずる ア 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 建 築 基 準 法 令 及 び 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 する 法 律 の 普 及 と 啓 発 を 図 るとともに 関 係 団 体 に 対 する 法 施 行 上 の 協 力 を 要 請 し 遵 法 精 神 の 高 揚 に 努 め 建 築 確 認 申 請 時 等 において 防 火 上 及 び 耐 震 上 等 の 指 導 を 行 う また 特 に 大 地 震 時 に 多 大 な 被 害 が 予 測 される 古 い 木 造 住 宅 については 耐 震 改 修 に 取 り 組 まれる 方 の 負 担 を 軽 減 するために 県 市 町 村 が 連 携 し 無 料 で 耐 震 診 断 を 実 施 するとともに 耐 震 改 修 等 に 要 する 費 用 の 一 部 を 助 成 するとにより 耐 震 改 修 を 支 援 する イ 建 築 物 の 防 災 査 察 の 実 施 適 切 な 維 持 保 全 により 建 築 物 の 安 全 性 を 確 保 するため 年 2 回 の 建 築 物 防 災 週 間 を 中 心 に 防 災 査 察 を 実 施 し 必 要 な 指 導 を 行 い 防 災 改 修 を 促 進 するとともに 現 行 の 耐 震 基 準 を 満 足 し ていない 建 築 物 に 対 して 耐 震 診 断 と 必 要 な 耐 震 改 修 を 実 施 するよう 指 導 を 行 う また 建 築 物 の 窓 ガラス 外 壁 等 の 落 下 物 の 点 検 改 修 指 導 及 びコンクリートブロック 塀 の 安 全 対 策 につ いても 点 検 改 修 指 導 を 行 う ウ 建 築 物 の 定 期 調 査 検 査 の 推 進 建 築 基 準 法 第 12 条 の 定 期 報 告 の 活 用 を 図 り ( 財 ) 県 建 築 住 宅 防 災 センターとの 連 携 を 図 りつ つ 既 存 の 対 象 建 築 物 について 適 正 な 維 持 管 理 による 防 災 性 能 の 確 保 を 図 るとともに 不 適 格 な 建 築 物 について 防 火 上 避 難 上 及 び 耐 震 上 の 改 修 を 促 進 する エ ポスター 掲 示 及 びパンフレット 配 布 建 築 物 防 災 週 間 を 中 心 に 公 共 施 設 駅 公 民 館 その 他 人 目 につきやすい 場 所 に 掲 示 する オ 官 報 ラジオ テレビ 等 の 広 報 機 関 による 普 及 カ がけ 地 近 接 等 危 険 住 宅 移 転 事 業 の 活 用 昭 和 49 年 度 より 当 事 業 を 実 施 し 相 当 の 成 果 を 収 めているが 引 続 き 市 町 村 及 び 県 民 に 働 き かけ 当 事 業 の 充 実 を 図 る キ 市 街 地 再 開 発 事 業 や 各 種 まちづくり 事 業 の 啓 発

24 第 14 章 宅 地 災 害 予 防 計 画 ( 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 一 定 規 模 以 上 の 開 発 行 為 及 び 宅 地 造 成 工 事 規 制 区 域 内 の 宅 地 造 成 工 事 については 県 及 び 市 町 村 が 災 害 防 止 に 重 点 をおいた 技 術 基 準 に 基 づき 審 査 の 上 許 可 し 更 に 完 了 検 査 を 実 施 している また 宅 地 災 害 が 発 生 するおそれがある 場 合 には 勧 告 改 善 命 令 などの 措 置 を 講 じている 現 在 宅 地 造 成 工 事 規 制 区 域 の 指 定 状 況 は 和 歌 山 市 海 南 市 橋 本 市 紀 の 川 市 田 辺 市 白 浜 町 新 宮 市 那 智 勝 浦 町 の6 市 2 町 の 全 域 面 積 233,566haのうち 指 定 面 積 は 26,838haであり11%に 相 当 する 2 計 画 方 針 宅 地 造 成 に 伴 い がけ 崩 れ 土 砂 の 流 出 擁 壁 の 倒 壊 調 整 池 の 堤 防 決 壊 等 の 災 害 を 未 然 に 防 止 するため 都 市 計 画 法 に 基 づく 開 発 許 可 制 度 宅 地 造 成 等 規 制 法 により 法 制 度 の 周 知 徹 底 を 通 じ て 安 全 かつ 良 好 な 宅 地 の 確 保 を 図 る なお 今 後 丘 陵 部 で 宅 地 造 成 工 事 が 予 想 される 地 域 においては 宅 地 造 成 工 事 規 制 区 域 の 追 加 指 定 を 検 討 する 必 要 がある 3 事 業 計 画 (1) 宅 地 防 災 月 間 の 設 定 梅 雨 期 及 び 台 風 期 の 宅 地 災 害 に 備 え 住 民 及 び 関 係 業 者 に 注 意 を 促 し 必 要 な 防 災 対 策 を 講 じ させるため5 月 及 び9 月 の2 期 を 宅 地 防 災 月 間 と 定 め 期 間 中 は 規 制 区 域 内 の 巡 視 を 計 画 的 に 行 い 現 地 で 適 切 な 指 導 を 行 う また 広 報 活 動 を 実 施 して 県 民 へのPRに 務 める (2) 宅 地 防 災 工 事 の 貸 付 金 制 度 の 活 用 改 善 を 必 要 とする 宅 地 について 住 宅 金 融 公 庫 による 貸 付 制 度 についてPR 及 び 指 導 を 行 う (3) 被 災 宅 地 危 険 度 判 定 体 制 の 整 備 大 地 震 等 ( 地 震 又 は 降 雨 )により 宅 地 が 大 規 模 かつ 広 範 囲 に 被 災 した 場 合 二 次 災 害 を 防 止 軽 減 し 住 民 の 安 全 確 保 を 目 的 として 和 歌 山 県 被 災 宅 地 危 険 度 判 定 実 施 要 綱 に 基 づき 被 災 宅 地 の 危 険 度 判 定 を 実 施 する 必 要 があるため 県 内 対 象 者 に 講 習 会 を 実 施 し 宅 地 判 定 士 を 養 成 するとともに 判 定 活 動 の 円 滑 な 実 施 を 図 るため 判 定 士 名 簿 の 管 理 市 町 村 担 当 窓 口 の 整 備 及 び 宅 地 判 定 士 への 連 絡 体 制 の 整 備 を 行 う 和 歌 山 県 被 災 宅 地 危 険 度 判 定 実 施 要 綱 は 資 料 編 を 参 照 和 歌 山 県 被 災 宅 地 危 険 度 判 定 士 登 録 要 綱 は 資 料 編 を 参 照

25 第 15 章 下 水 道 等 施 設 災 害 予 防 計 画 ( 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 下 水 道 等 は 居 住 環 境 の 改 善 浸 水 の 防 除 のための 基 幹 的 施 設 であるとともに 公 共 用 水 域 の 水 質 保 全 のためにも 重 要 な 施 設 である 県 内 の 下 水 道 等 の 普 及 率 は 低 いものの 生 活 基 盤 を 支 える 重 要 なライフラインの 一 つである 下 水 道 事 業 の 供 用 開 始 状 況 表 は 資 料 編 を 参 照 農 業 集 落 排 水 事 業 の 供 用 開 始 状 況 表 は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 豪 雨 時 において 下 水 道 施 設 が 被 災 しないよう 災 害 に 強 い 下 水 道 等 の 整 備 を 図 る また 被 災 時 においても 下 水 道 等 の 機 能 を 最 小 限 維 持 し 早 期 に 機 能 回 復 を 行 うため 関 係 機 関 との 連 携 を 図 る 3 事 業 計 画 (1) 自 家 発 電 装 置 や 設 備 の 二 元 化 など 災 害 に 強 い 施 設 整 備 を 行 う (2) 被 害 状 況 の 迅 速 な 把 握 及 び 早 急 かつ 円 滑 な 復 旧 を 図 るため 被 災 の 可 能 性 が 高 い 地 区 の 把 握 及 び 施 設 管 理 図 書 を 保 全 整 備 する (3) 施 設 の 点 検 復 旧 要 員 を 確 保 するため 近 隣 市 町 村 による 応 援 体 制 の 整 備 や 下 水 道 事 業 災 害 時 近 畿 ブロック 応 援 体 制 等 との 連 携 を 図 る

26 第 16 章 流 木 災 害 予 防 計 画 ( 県 農 林 水 産 部 県 県 土 整 備 部 ) 1 現 況 県 下 における 貯 木 場 は8 箇 所 あり 木 材 けい 留 を 許 可 している 河 川 は 築 地 川 ( 和 歌 山 市 )であ る 貯 木 場 の 所 在 面 積 及 び 貯 木 能 力 は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 津 波 台 風 高 潮 及 び 洪 水 等 に 際 し 流 木 による 被 害 の 防 止 対 策 を 講 ずるものとする 3 事 業 計 画 木 材 業 者 及 び 公 共 管 理 者 等 は 災 害 時 における 流 木 による 被 害 を 無 くするため 次 の 事 項 につい て 万 全 の 措 置 を 講 ずるものとする (1) 台 風 襲 来 前 には 貯 木 場 内 の 木 材 けい 留 を 整 理 し ロープ 等 で 固 定 し いかだの 散 乱 流 出 の 防 止 を 図 る (2) 水 中 貯 木 のものをできる 限 り 陸 上 貯 木 に 切 り 替 える (3) 河 川 にけい 留 貯 木 している 木 材 は 津 波 洪 水 高 潮 時 に 流 出 して 河 川 管 理 施 設 や 橋 梁 等 を 損 傷 するなど 災 害 の 発 生 を 助 長 するおそれがあるので 占 用 許 可 を 受 けた 者 は 常 に 区 域 内 を 監 視 し けい 留 ロープなどの 点 検 を 行 い いかだの 流 出 防 止 に 万 全 を 期 する (4) 災 害 時 における 木 材 による 被 害 防 止 のため 関 係 者 で 連 絡 調 整 を 図 る

27 第 17 章 上 水 道 施 設 災 害 予 防 計 画 ( 県 環 境 生 活 部 ) 1 計 画 方 針 大 規 模 な 風 水 害 等 災 害 の 発 生 に 備 え 水 道 施 設 の 防 災 対 策 の 強 化 を 図 るとともに 被 害 を 受 けた 施 設 の 復 旧 を 速 やかに 行 い 飲 料 水 を 確 保 することを 目 的 とする 2 事 業 方 針 (1) 市 町 村 の 水 道 施 設 について 重 要 性 緊 急 性 を 考 慮 し 優 先 順 位 を 付 けて 施 設 の 防 災 対 策 を 行 い 風 水 害 等 による 被 害 を 最 小 限 にする 施 策 を 指 導 する (2) 単 独 で 水 道 施 設 の 応 急 対 策 ができず 被 災 地 の 水 道 事 業 体 が 応 援 の 必 要 性 を 認 めた 場 合 速 や かに 県 内 水 道 事 業 体 関 係 団 体 及 び 他 の 府 県 へ 応 援 要 請 ができるよう 連 絡 調 整 の 体 制 を 指 導 する 3 実 施 計 画 (1) 水 道 施 設 は 広 い 地 域 に 分 布 し 特 に 地 質 や 地 形 等 の 立 地 条 件 に 違 いがあり また 取 水 導 水 浄 水 送 水 配 水 給 水 の 各 施 設 による 多 種 多 様 の 構 造 物 や 機 器 より 構 成 されている 既 存 施 設 の 立 地 条 件 や 老 朽 度 合 い 等 を 含 め 施 設 の 再 点 検 を 指 導 し その 結 果 に 基 づき 目 標 年 度 を 決 め 順 次 計 画 的 に 防 災 事 業 を 進 めるよう 指 導 していく (2) 水 道 事 業 体 等 が 水 道 施 設 の 被 災 予 測 を 踏 まえた 応 急 復 旧 及 び 応 急 給 水 の 行 動 指 針 を 作 成 し 公 表 することを 指 導 していく また 水 道 事 業 体 等 の 緊 急 時 の 組 織 体 制 及 び 相 互 支 援 体 制 作 りを 指 導 していく

28 第 18 章 文 化 財 災 害 予 防 計 画 ( 県 教 育 委 員 会 ) 1 現 況 文 化 財 保 護 法 により 指 定 された 重 要 文 化 財 ( 国 宝 を 含 む ) 及 び 記 念 物 ( 特 別 記 念 物 含 む ) 等 並 びに 県 文 化 財 保 護 条 例 により 指 定 された 有 形 文 化 財 及 び 記 念 物 等 は 高 野 町 をはじめ 和 歌 山 市 田 辺 市 那 智 勝 浦 町 等 に 多 く 所 在 し このほか 市 町 村 が 条 例 により 指 定 している 文 化 財 も 多 数 ある 文 化 財 の 防 災 施 設 としては 警 報 設 備 避 雷 設 備 消 火 設 備 及 び 防 災 道 路 などで これらの 設 置 等 につき 国 及 び 県 等 からの 補 助 金 により 漸 次 施 設 設 備 の 整 備 を 図 っている 国 県 指 定 文 化 財 集 計 表 は 資 料 編 を 参 照 指 定 文 化 財 国 宝 ( 建 造 物 )は 資 料 編 を 参 照 指 定 文 化 財 重 要 文 化 財 ( 建 造 物 )は 資 料 編 を 参 照 県 指 定 文 化 財 ( 建 造 物 )は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 県 内 には 歴 史 的 に 価 値 の 高 い 文 化 財 が 数 多 く 残 されており これら 文 化 財 を 保 存 し 後 世 に 伝 えるためには 万 全 の 配 慮 が 必 要 であり 現 況 を 正 確 に 把 握 し 予 想 される 災 害 に 対 して 予 防 対 策 を 計 画 し 施 設 の 整 備 を 図 るとともに 文 化 財 保 護 思 想 の 啓 発 普 及 及 び 指 導 の 強 化 を 推 進 しなければな らない 文 化 財 の 所 有 者 又 は 管 理 者 は 良 好 な 状 況 のもとに 文 化 財 の 維 持 管 理 に 当 たるものとし 県 教 育 委 員 会 及 び 市 町 村 教 育 委 員 会 は 勧 告 助 言 指 導 等 を 行 うものとする 3 事 業 計 画 県 市 町 村 ( 教 育 委 員 会 ) 消 防 機 関 及 び 文 化 財 の 所 有 者 又 は 管 理 者 は 下 記 について 具 体 的 な 事 業 計 画 を 立 て 災 害 防 止 対 策 を 実 施 する (1) 施 設 整 備 等 ア 火 災 対 策 火 気 の 使 用 制 限 たき 火 喫 煙 禁 止 区 域 の 設 定 自 動 火 災 報 知 設 備 の 設 置 漏 電 火 災 警 報 器 設 置 消 火 栓 ( 貯 水 槽 を 含 む)の 施 設 設 備 ドレンチャー 設 備 防 火 壁 防 火 設 備 等 の 設 置 防 災 進 入 道 路 の 整 備 敷 設 収 蔵 庫 保 存 庫 の 建 設 等 イ 雷 火 対 策 各 建 物 及 び 境 内 全 体 として 避 雷 設 備 の 設 置 ウ その 他 の 対 策 環 境 整 備 ( 危 険 木 除 去 排 水 設 備 擁 壁 換 気 除 湿 等 ) 薬 剤 処 理 ( 蟻 害 虫 害 腐 朽 の 予 防 ) 防 御 網 阻 止 棚 等 の 設 置 収 蔵 庫 の 建 設 施 設 への 委 託 保 管 電 気 的 安 全 性 の 定 期 検 査 の 励 行 防 災 施 設 の 定 期 的 な 点 検 の 実 施 非 常 通 報 器 の 確 認 等 (2) 現 地 指 導 文 化 財 保 護 指 導 委 員 による 現 地 指 導 及 び 現 地 巡 回 報 告 に 基 づく 防 災 上 必 要 な 指 導 等 (3) 文 化 財 保 護 思 想 の 普 及 及 び 訓 練 ア 文 化 財 保 護 強 調 月 間 文 化 財 防 火 デー 等 の 行 事 を 通 じて 防 火 防 災 の 趣 旨 の 周 知 徹 底 を 図 る

29 イ 文 化 財 についての 防 火 査 察 防 火 実 施 訓 練 あるいは 図 上 訓 練 を 随 時 行 う (4) 指 定 文 化 財 ( 建 造 物 )の 防 災 施 設 設 置 状 況 は 次 表 のとおりであるが これらのうち 昭 和 38~42 年 ごろに 設 置 した 自 動 火 災 報 知 設 備 は 消 防 法 による 失 効 及 び 経 年 劣 化 による 設 備 の 老 朽 化 に 伴 い 現 在 計 画 的 に 改 修 を 図 っている (5) 文 化 財 の 被 災 状 況 の 報 告 文 化 財 の 所 有 者 又 は 管 理 者 は 災 害 により 文 化 財 が 被 災 した 場 合 は その 被 災 状 況 を 直 ちに 市 町 村 教 育 委 員 会 に 報 告 する 市 町 村 教 育 委 員 会 は 管 内 の 文 化 財 の 被 災 状 況 を 取 りまとめて 県 教 育 委 員 会 に 報 告 する 指 定 文 化 財 ( 建 造 物 )の 防 災 施 設 設 置 状 況 ( 平 成 現 在 ) 防 災 施 設 防 災 施 設 名 指 定 別 指 定 件 数 設 置 済 件 数 設 置 率 国 % 警 報 設 備 県 % 国 % 消 火 設 備 県 % 国 % 避 雷 設 備 県 % ( 注 )1 国 指 定 建 造 物 78 件 のうち 石 造 物 2 件 収 蔵 庫 へ 収 蔵 中 の1 件 を 除 く 2 県 指 定 建 造 物 59 件 のうち 石 造 物 13 件 収 蔵 庫 へ 収 蔵 中 の1 件 を 除 く

30 第 19 章 危 険 物 等 災 害 予 防 計 画 第 1 節 危 険 物 災 害 予 防 計 画 ( 県 総 務 部 危 機 管 理 局 ) 1 現 況 産 業 活 動 の 進 展 に 伴 う 石 油 類 の 需 要 の 増 加 多 品 種 製 品 の 開 発 及 び 利 用 の 拡 大 並 びに 生 活 様 式 の 高 度 化 により 危 険 物 の 取 扱 量 は 増 加 し 石 油 類 の 貯 蔵 タンクは 大 型 化 するとともに 施 設 も 大 規 模 集 積 化 が 進 んでいる 危 険 物 製 造 所 等 数 調 ( 完 成 検 査 済 証 交 付 施 設 )は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 自 然 災 害 時 における 危 険 物 による 二 次 災 害 の 発 生 拡 大 を 防 止 するため 関 係 機 関 と 連 携 して 保 安 体 制 の 強 化 法 令 に 定 める 適 正 な 保 安 措 置 を 講 じるとともに 危 険 物 施 設 の 耐 震 性 の 強 化 保 安 教 育 及 び 訓 練 の 徹 底 自 衛 消 防 組 織 の 育 成 及 び 防 災 思 想 の 普 及 啓 発 の 徹 底 を 図 る 3 事 業 計 画 (1) 保 安 教 育 及 び 防 災 訓 練 の 実 施 ア 危 険 物 を 取 り 扱 っている 事 業 所 の 管 理 責 任 者 危 険 物 保 安 統 括 管 理 者 危 険 物 保 安 監 督 者 危 険 物 取 扱 者 危 険 物 施 設 保 安 員 に 対 し 保 安 管 理 の 向 上 を 図 るため 消 防 関 係 機 関 等 と 協 力 して 講 習 会 研 修 会 などの 保 安 教 育 を 実 施 するとともに 災 害 を 想 定 した 防 災 訓 練 を 実 施 する イ 危 険 物 安 全 週 間 に 保 安 啓 発 活 動 を 実 施 する (2) 規 制 の 強 化 危 険 物 施 設 の 立 入 調 査 を 適 時 実 施 し 強 力 な 行 政 指 導 を 行 うよう 市 町 村 の 指 導 を 図 る ア 危 険 物 施 設 の 位 置 構 造 及 び 設 備 の 維 持 管 理 に 関 する 指 導 の 強 化 イ 危 険 物 の 運 搬 積 載 の 方 法 についての 検 査 の 強 化 ウ 危 険 物 施 設 の 管 理 者 危 険 物 保 安 監 督 者 に 対 する 指 導 の 強 化 エ 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 い 等 安 全 管 理 についての 指 導 (3) 自 衛 消 防 組 織 の 強 化 促 進 ア 自 衛 消 防 隊 の 組 織 化 を 推 進 し 自 主 的 な 災 害 予 防 体 制 の 確 立 を 図 る イ 隣 接 する 危 険 物 を 取 り 扱 う 事 業 所 の 相 互 応 援 に 関 する 協 定 を 促 進 し 自 衛 消 防 力 の 確 立 を 図 る (4) 化 学 消 防 機 材 の 整 備 ア 市 町 村 に 化 学 車 等 の 整 備 を 図 り 化 学 消 防 力 の 強 化 を 促 進 する イ 危 険 物 事 業 所 における 泡 消 火 薬 剤 等 及 び 必 要 機 材 の 備 蓄 を 促 進 する (5) 避 難 救 助 及 び 救 急 市 町 村 計 画 及 び 市 町 村 消 防 計 画 の 定 めるところによる

31 第 2 節 火 薬 類 災 害 予 防 計 画 ( 県 総 務 部 危 機 管 理 局 ) 1 現 況 火 薬 類 取 締 法 に 基 づき 人 家 等 に 対 し 安 全 な 距 離 を 確 保 するとともに 公 共 の 安 全 確 保 並 びに 災 害 の 防 止 に 努 めている 火 薬 類 関 係 事 業 所 一 覧 は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 火 薬 類 による 災 害 の 発 生 及 び 拡 大 を 防 止 するため 保 安 意 識 の 高 揚 取 締 りの 強 化 自 主 保 安 体 制 の 整 備 を 重 点 に 災 害 対 策 を 推 進 する 3 事 業 計 画 (1) 保 安 思 想 の 啓 発 ア 火 薬 類 取 締 法 の 周 知 徹 底 イ 各 種 講 習 会 研 修 会 の 開 催 ウ 火 薬 類 取 扱 い 等 の 指 導 エ 危 害 予 防 週 間 における 各 種 事 業 の 開 催 (2) 規 制 の 強 化 ア 製 造 施 設 貯 蔵 所 又 は 消 費 場 所 等 の 保 安 検 査 及 び 立 入 検 査 イ 各 種 事 業 所 における 火 薬 類 の 取 扱 状 況 並 びに 保 安 管 理 体 制 等 の 実 態 把 握 と 各 種 保 安 指 導 ウ 関 係 行 政 機 関 との 密 接 な 連 携 による 保 安 維 持 の 推 進 (3) 自 主 保 安 体 制 の 整 備 ア 和 歌 山 県 火 薬 類 保 安 協 会 等 を 中 心 とした 火 薬 類 取 扱 保 安 責 任 者 及 び 従 事 者 に 対 する 保 安 教 育 の 充 実 強 化 イ 資 格 者 の 充 実 と 資 質 の 向 上 ウ 火 薬 類 保 安 協 会 の 育 成 と 自 主 保 安 活 動 の 指 導 エ 各 事 業 所 における 保 安 教 育 の 実 施 オ 各 事 業 所 における 防 災 活 動 応 急 措 置 訓 練 の 実 施 徹 底

32 第 3 節 高 圧 ガス 災 害 予 防 計 画 ( 県 総 務 部 危 機 管 理 局 ) 1 現 況 県 内 における 高 圧 ガス 製 造 事 業 所 は 大 規 模 なものは 和 歌 山 市 から 有 田 市 にかけての 海 岸 沿 いに また 一 般 高 圧 ガス 製 造 事 業 所 液 化 石 油 ガス 製 造 事 業 所 は 海 岸 沿 い 及 び 紀 の 川 沿 いに 集 中 してい るが 近 年 高 圧 ガスは 在 宅 医 療 酸 素 やスクーバダイビング 用 圧 縮 空 気 等 県 民 の 身 近 で 使 用 され る 傾 向 にある また 液 化 石 油 ガス(LPG)は 県 下 で 約 29 万 世 帯 ( 約 73%)の 家 庭 で 使 用 されており それ ぞれ 高 圧 ガス 保 安 法 並 びに 液 化 石 油 ガスの 保 安 の 確 保 及 び 取 引 の 適 正 化 に 関 する 法 律 に 基 づき 事 故 防 止 に 努 めている 高 圧 ガス 液 化 石 油 ガス 関 係 事 業 所 販 売 所 貯 蔵 所 一 覧 は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 高 圧 ガス 及 び 液 化 石 油 ガスによる 災 害 の 発 生 及 び 拡 大 を 防 止 するため 保 安 意 識 の 高 揚 立 入 検 査 等 の 強 化 を 図 るとともに 高 圧 ガス 及 び 液 化 石 油 ガスの 保 安 に 関 する 自 主 的 な 活 動 の 促 進 を 図 り 災 害 予 防 対 策 を 推 進 する 3 事 業 計 画 (1) 保 安 思 想 の 啓 発 ア 高 圧 ガス 保 安 法 の 周 知 徹 底 イ 各 種 講 習 会 研 修 会 の 開 催 ウ 高 圧 ガス 取 扱 いの 指 導 エ 保 安 活 動 促 進 週 間 における 各 種 事 業 の 開 催 オ LPガス 消 費 者 安 全 月 間 における 啓 発 活 動 の 実 施 (2) 規 制 の 強 化 ア 製 造 施 設 貯 蔵 所 又 は 消 費 場 所 等 の 保 安 検 査 及 び 立 入 検 査 の 実 施 イ 各 事 業 所 における 実 態 把 握 と 各 種 保 安 指 導 の 実 施 (3) 自 主 保 安 活 動 の 促 進 ア 各 事 業 所 における 定 期 自 主 検 査 と 自 主 保 安 体 制 の 確 立 イ 自 主 保 安 教 育 の 実 施 徹 底 ウ 有 資 格 者 の 充 実 と 資 質 の 向 上 エ 各 事 業 所 における 防 災 活 動 応 急 措 置 訓 練 の 実 施 徹 底 オ 安 全 器 具 等 の 設 置 促 進 カ 県 内 高 圧 ガス 関 係 団 体 の 育 成 と 自 主 保 安 活 動 の 促 進

33 第 4 節 毒 物 劇 物 災 害 予 防 計 画 ( 県 福 祉 保 健 部 ) 1 現 況 県 下 における 毒 物 劇 物 の 製 造 輸 入 業 者 及 び 貯 蔵 タンクは その 大 部 分 が 和 歌 山 市 小 雑 賀 地 区 及 び 湊 地 区 周 辺 の 重 化 学 工 業 地 帯 に 集 中 している 毒 物 劇 物 製 造 業 者 等 一 覧 は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 毒 物 又 は 劇 物 により 保 健 衛 生 上 に 危 害 の 生 じることを 防 止 するため 次 のことについて 計 画 実 施 する 3 事 業 計 画 毒 物 又 は 劇 物 等 の 炎 上 流 出 爆 発 漏 洩 等 により 周 辺 の 地 域 に 被 害 を 及 ぼすことを 防 止 する ため 毒 物 劇 物 等 の 製 造 貯 蔵 取 扱 い 等 を 行 う 施 設 ( 毒 物 劇 物 製 造 業 者 同 販 売 業 者 同 業 務 上 取 扱 者 )に 対 して 重 点 的 に 事 故 防 止 を 指 導 をする (1) 毒 物 劇 物 営 業 者 に 対 する 立 入 検 査 の 強 化 (2) 毒 物 劇 物 屋 外 貯 蔵 タンク 等 の 貯 蔵 施 設 調 査 の 実 施 (3) 毒 物 劇 物 関 係 業 者 に 対 する 講 習 会 等 の 開 催 (4) 和 歌 山 県 毒 物 劇 物 地 震 対 策 協 議 会 の 開 催 (5) 毒 物 劇 物 危 害 防 止 規 程 の 作 成 推 進

34 第 5 節 放 射 性 物 質 事 故 災 害 予 防 計 画 ( 県 総 務 部 危 機 管 理 局 ) 1 現 況 放 射 性 同 位 元 素 等 による 放 射 線 障 害 の 防 止 に 関 する 法 律 に 基 づき 放 射 性 同 位 元 素 等 の 使 用 の 許 可 を 受 け 又 は 使 用 の 届 出 をしている 事 業 所 は 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 県 内 に45 事 業 所 あり その 内 訳 は 医 療 機 関 10 教 育 機 関 2 研 究 機 関 2 民 間 機 関 26 その 他 5 事 業 所 である 又 放 射 性 同 位 元 素 の 装 備 された 機 器 を 購 入 し 販 売 の 届 出 をしている 事 業 所 は 県 内 に1 事 業 所 であ る 放 射 性 同 位 元 素 等 使 用 事 業 所 一 覧 は 資 料 編 を 参 照 2 計 画 方 針 放 射 性 物 質 の 取 扱 いによる 事 故 運 搬 中 の 事 故 金 属 スクラップ 等 に 混 入 した 放 射 性 物 質 が 発 見 される 等 の 事 故 の 発 生 及 び 事 故 による 被 害 の 拡 大 を 防 止 するため 関 係 法 令 の 遵 守 保 安 意 識 の 高 揚 通 報 体 制 の 整 備 防 災 関 係 資 料 の 把 握 等 の 対 策 を 推 進 する 3 事 業 計 画 (1) 放 射 性 物 質 取 扱 業 者 は 関 係 法 令 を 遵 守 するとともに 安 全 管 理 に 万 全 を 期 する (2) 放 射 性 物 質 取 扱 業 者 は 事 故 の 発 生 のおそれがあるとき 及 び 事 故 が 発 生 したときの 連 絡 通 報 体 制 及 び 防 災 関 係 機 関 への 情 報 提 供 体 制 を 確 立 する (3) 県 は 事 故 等 の 連 絡 通 報 体 制 ( 夜 間 休 日 を 含 む) 及 び 受 信 した 情 報 の 連 絡 通 報 体 制 を 確 立 す る (4) 県 は 放 射 性 物 質 使 用 事 業 所 放 射 線 防 護 資 機 材 の 保 有 状 況 等 の 防 災 対 策 資 料 の 把 握 に 努 める

35 第 6 節 危 険 物 等 積 載 船 舶 災 害 予 防 計 画 ( 和 歌 山 田 辺 海 上 保 安 部 ) 1 計 画 方 針 大 型 タンカーを 主 体 とする 危 険 物 等 積 載 船 舶 の 事 故 発 生 による 災 害 を 未 然 に 防 止 し もって 船 舶 港 湾 施 設 等 の 安 全 確 保 に 努 めるものとする 2 事 業 計 画 (1) 調 査 研 究 防 災 活 動 を 適 切 かつ 効 果 的 に 実 施 するため 次 に 掲 げる 防 災 関 係 資 料 の 収 集 及 び 調 査 研 究 に 努 める ア 災 害 発 生 状 況 及 び 災 害 の 教 訓 等 に 関 する 資 料 イ 災 害 の 予 想 に 関 する 資 料 ( 気 象 海 象 等 に 起 因 する 災 害 の 種 類 発 生 の 時 期 及 び 程 度 の 予 察 並 びに 判 断 のための 諸 資 料 ) ウ 港 湾 状 況 ( 特 に 避 難 港 避 泊 地 危 険 物 の 荷 役 場 所 貯 水 場 はしけ 溜 り 等 の 状 況 ) エ 防 災 施 設 機 材 等 の 種 類 分 布 等 の 状 況 オ 関 係 機 関 の 災 害 救 助 計 画 (2) 研 修 訓 練 平 常 業 務 を 通 じて 職 員 に 対 し 防 災 に 関 する 指 導 を 行 うとともに 随 時 次 の 研 修 訓 練 を 実 施 す る ア 災 害 関 係 法 令 及 びその 運 用 に 関 する 知 識 並 びに 海 上 災 害 の 専 門 知 識 に 関 する 研 修 イ 非 常 呼 集 防 火 捜 索 救 助 警 報 伝 達 物 資 の 緊 急 輸 送 流 出 油 事 故 対 策 等 の 防 災 に 関 する 訓 練 ウ 防 災 訓 練 の 参 加 (3) 防 災 思 想 の 啓 発 各 種 船 舶 に 対 する 海 難 防 止 運 動 を 実 施 するほか 随 時 海 難 防 止 講 習 会 を 開 催 し 資 料 の 配 布 スライド 映 写 等 により 海 上 災 害 防 止 思 想 の 普 及 に 努 め また 巡 視 船 艇 職 員 により 一 般 船 舶 へ の 訪 船 指 導 を 強 化 する (4) 流 出 油 の 災 害 防 止 対 策 油 の 流 出 による 災 害 を 防 止 するため 次 の 対 策 を 講 ずる ア 油 の 広 域 拡 散 防 止 物 品 の 整 備 (オイルフェンス) イ 油 の 回 収 装 置 の 整 備 ウ 油 の 化 学 処 理 剤 の 整 備

36 第 7 節 危 険 物 高 圧 ガス 火 薬 類 輸 送 車 両 災 害 予 防 計 画 ( 県 総 務 部 危 機 管 理 局 警 察 本 部 ) 1 現 況 危 険 物 高 圧 ガス 等 の 消 費 取 扱 量 が 増 加 しているため 危 険 物 等 積 載 車 両 による 輸 送 が 増 加 し ているが 交 通 事 情 の 悪 化 や 長 大 トンネルの 増 加 に 伴 い 事 故 発 生 の 危 険 性 は 高 く 二 次 災 害 等 大 事 故 になる 危 険 性 がある また 火 薬 類 については 消 費 取 扱 量 等 は 減 少 しているが 危 険 性 が 極 めて 高 い 2 計 画 方 針 危 険 物 高 圧 ガス 火 薬 類 等 の 車 両 による 輸 送 中 の 災 害 の 発 生 及 び 被 害 の 拡 大 を 防 止 するため 各 関 係 機 関 は 相 互 に 連 携 を 保 ち 事 故 発 生 時 における 応 急 措 置 について 万 全 の 対 策 を 講 じるととも に 関 係 機 関 による 輸 送 車 両 の 査 察 等 を 強 化 する 3 事 業 計 画 (1) 運 送 事 業 者 及 び 従 事 者 の 自 主 保 安 体 制 の 確 立 ア 車 両 の 整 備 点 検 イ 有 資 格 者 の 乗 務 ( 危 険 物 取 扱 者 移 動 監 視 者 等 ) ウ 道 路 交 通 法 規 の 遵 守 エ 標 識 警 戒 標 等 の 掲 示 オ 消 火 器 信 号 用 具 防 災 資 機 材 等 の 携 行 カ 保 安 教 育 の 徹 底 キ イエローカードの 普 及 啓 発 (2) 予 防 査 察 ア 関 係 機 関 合 同 による 街 頭 一 斉 査 察 の 実 施 イ 常 置 場 所 における 立 入 検 査 の 実 施 (3) その 他 ア 和 歌 山 県 高 圧 ガス 地 域 防 災 協 議 会 による 指 導 の 強 化 ( 高 圧 ガス) イ 和 歌 山 県 火 薬 類 保 安 協 会 による 指 導 の 強 化 ( 火 薬 類 ) ウ 運 送 事 業 者 及 び 従 事 者 に 対 する 安 全 運 行 に 関 する 講 習 会 等 の 計 画 的 実 施 エ 出 荷 業 者 による 運 送 従 事 者 に 対 する 安 全 運 行 に 関 する 教 育 の 徹 底 オ 和 歌 山 県 高 速 道 路 等 危 険 物 運 搬 車 両 事 故 防 止 等 対 策 協 議 会 による 指 導 の 強 化

37 第 20 章 公 共 的 施 設 災 害 予 防 計 画 第 1 節 公 衆 電 気 通 信 施 設 災 害 予 防 計 画 ( 西 日 本 電 信 電 話 株 式 会 社 ) 本 章 は 災 害 対 策 基 本 法 の 定 めるところにより 一 般 防 災 の 災 害 予 防 に 関 する 措 置 について 基 本 となる 事 項 を 定 めたものである 1 防 災 教 育 災 害 が 発 生 し 又 は 発 生 するおそれがある 場 合 において 社 員 の 安 全 確 保 を 図 るとともに 関 係 社 員 が 迅 速 かつ 適 切 に 防 災 業 務 を 遂 行 しうるよう 防 災 に 関 する 教 育 を 実 施 する 2 防 災 訓 練 防 災 を 円 滑 かつ 迅 速 に 実 施 するため 次 に 掲 げる 内 容 の 訓 練 を 年 1 回 以 上 実 施 する (1) 災 害 予 報 及 び 警 報 の 伝 達 (2) 非 常 招 集 (3) 災 害 時 における 通 信 そ 通 確 保 ( 災 害 用 伝 言 ダイヤル 等 安 否 確 認 のためのサービスの 運 営 を 含 む ) (4) 各 種 災 害 対 策 用 機 器 の 操 作 (5) 電 気 通 信 設 備 等 の 災 害 応 急 復 旧 (6) 消 防 及 び 水 防 (7) 避 難 及 び 救 護 3 防 災 訓 練 への 参 加 中 央 防 災 会 議 或 いは 地 方 防 災 会 議 等 が 主 催 して 行 う 防 災 訓 練 に 積 極 的 に 参 加 し これに 協 力 する 4 電 気 通 信 設 備 等 に 関 する 防 災 計 画 (1) 電 気 通 信 設 備 等 の 高 信 頼 化 災 害 の 発 生 を 未 然 に 防 止 するため 次 のとおり 電 気 通 信 設 備 と その 付 帯 設 備 ( 建 物 を 含 む 以 下 電 気 通 信 設 備 等 という )の 防 災 設 計 を 実 施 する ア 豪 雨 洪 水 高 潮 又 は 津 波 等 のおそれがある 地 域 にある 電 気 通 信 設 備 等 について 耐 水 構 造 化 を 行 うこと イ 暴 風 又 は 豪 雪 のおそれのある 地 域 にある 電 気 通 信 設 備 等 について 耐 風 又 は 耐 雪 構 造 化 を 行 うこと ウ 地 震 又 は 火 災 に 備 えて 主 要 な 電 気 通 信 設 備 等 について 耐 震 及 び 耐 火 構 造 化 を 行 うこと (2) 電 気 通 信 システムの 高 信 頼 化 災 害 が 発 生 した 場 合 においても 通 信 を 確 保 するため 次 の 各 項 に 基 づき 通 信 網 の 整 備 を 行 う ア 主 要 な 伝 送 路 を 多 ルート 構 成 若 しくはループ 構 成 とすること イ 主 要 な 中 継 交 換 機 を 分 散 設 置 すること

38 ウ 大 都 市 において とう 道 ( 共 同 溝 を 含 む ) 網 を 構 築 すること エ 通 信 ケーブルの 地 中 化 を 推 進 すること オ 主 要 な 電 気 通 信 設 備 について 必 要 な 予 備 電 源 を 設 置 すること カ 重 要 加 入 者 については 当 該 加 入 者 との 協 議 により 加 入 者 系 伝 送 路 の 信 頼 性 を 確 保 するため 2ルート 化 を 推 進 すること (3) 電 気 通 信 処 理 システムに 関 するデータベース 等 の 防 災 化 電 気 通 信 設 備 の 施 設 記 録 等 重 要 書 類 並 びに 通 信 処 理 システム 及 び 通 信 システム 等 のファイル 類 について 災 害 時 における 滅 失 若 しくは 損 壊 を 防 止 するため 保 管 場 所 の 分 散 耐 火 構 造 容 器 へ の 保 管 等 の 措 置 を 講 ずる (4) 災 害 時 措 置 計 画 災 害 時 等 において 重 要 通 信 の 確 保 を 図 るため 伝 送 措 置 交 換 措 置 及 び 網 措 置 に 関 する 措 置 計 画 を 作 成 し 現 行 化 を 図 る 5 重 要 通 信 の 確 保 (1) 災 害 時 に 備 え 重 要 通 信 に 関 するデータベースを 整 備 する (2) 常 時 そ 通 状 況 を 管 理 し 通 信 リソースを 効 率 的 に 運 用 する (3) 災 害 時 には 設 備 の 状 況 を 監 視 しつつ 必 要 に 応 じてトラヒックコントロールを 行 い 電 気 通 信 の そ 通 を 図 り 重 要 通 信 を 確 保 する 6 災 害 対 策 用 機 器 及 び 車 両 等 の 配 備 災 害 発 生 時 において 通 信 を 確 保 し 又 は 災 害 を 迅 速 に 復 旧 するため あらかじめ 保 管 場 所 及 び 数 量 を 定 め 必 要 に 応 じて 次 に 掲 げる 機 器 及 び 車 両 等 を 配 備 する (1) 非 常 用 衛 星 通 信 装 置 (2) 非 常 用 無 線 装 置 (3) 非 常 用 交 換 装 置 (4) 非 常 用 伝 送 装 置 (5) 非 常 用 電 源 装 置 (6) 応 急 ケーブル (7) 災 害 対 策 指 揮 車 (8) 雪 上 車 及 び 特 殊 車 両 (9) 携 帯 電 話 サービスカー (10) その 他 の 応 急 復 旧 用 諸 装 置 7 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 確 保 と 整 備 (1) 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 確 保 災 害 応 急 対 策 及 び 災 害 復 旧 を 実 施 するため 平 常 時 から 復 旧 用 資 材 器 具 工 具 防 災 用 機 材 消 耗 品 等 の 確 保 に 努 める (2) 災 害 対 策 用 資 機 材 の 輸 送 災 害 が 発 生 し 又 は 発 生 するおそれがある 場 合 において 災 害 対 策 用 機 器 資 材 及 び 物 資 等 の 輸 送 を 円 滑 に 行 うため 必 要 に 応 じ あらかじめ 輸 送 ルート 確 保 すべき 車 両 船 舶 ヘリ

39 コプター 等 の 種 類 及 び 数 量 並 びに 社 外 に 輸 送 を 依 頼 する 場 合 の 連 絡 方 法 等 の 輸 送 計 画 を 定 めて おくとともに 輸 送 力 の 確 保 に 努 める (3) 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 整 備 点 検 災 害 対 策 用 資 機 材 等 は 常 にその 数 量 を 把 握 しておくとともに 必 要 な 整 備 点 検 をおこない 非 常 事 態 に 備 える (4) 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 広 域 運 営 保 有 する 主 要 な 災 害 対 策 用 資 機 材 の 効 率 的 な 運 用 を 図 るため 必 要 に 応 じて 配 備 等 の 調 整 を 図 る (5) 食 糧 医 薬 品 等 生 活 必 需 品 の 備 蓄 非 常 事 態 に 備 え 食 糧 飲 料 水 医 薬 品 被 服 生 活 用 備 品 等 の 保 有 量 を 定 めて 確 保 する (6) 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 仮 置 場 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 仮 置 場 について 非 常 事 態 下 の 借 用 交 渉 の 難 航 が 予 想 されるため あ らかじめ 公 共 用 地 等 の 候 補 地 について 地 方 防 災 会 議 の 協 力 を 得 て 非 常 事 態 下 の 用 地 確 保 の 円 滑 化 を 図 る 8 設 備 事 故 の 防 止 (1) 電 気 通 信 設 備 の 点 検 調 査 電 気 通 信 設 備 を 常 に 法 令 に 定 める 技 術 基 準 に 適 合 するように 保 持 し さらに 事 故 の 未 然 防 止 を 図 るため 定 期 的 に 電 気 通 信 設 備 の 巡 視 点 検 ( 災 害 発 生 のおそれがある 場 合 等 には 特 別 の 巡 視 ) を 行 い 不 具 合 の 早 期 発 見 とその 改 修 に 努 める (2) 広 報 活 動 社 外 工 事 による 被 加 害 事 故 防 止 のため 道 路 管 理 者 等 と 緊 密 な 連 携 をとるとともに 報 道 機 関 等 を 通 じて 広 報 を 行 う

40 第 2 節 電 力 施 設 災 害 予 防 計 画 ( 関 西 電 力 株 式 会 社 ) 1 計 画 の 目 的 この 計 画 は 災 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 223 号 ) 第 39 条 に 基 づき 電 力 施 設 に 係 る 災 害 対 策 の 円 滑 かつ 適 切 な 遂 行 に 資 することを 目 的 とする 2 計 画 方 針 電 力 施 設 の 災 害 を 防 止 し 又 発 生 した 被 害 を 早 期 に 復 旧 するため 災 害 発 生 原 因 の 除 去 と 防 災 環 境 の 整 備 に 常 に 努 力 を 傾 注 する 3 現 況 各 電 力 施 設 の 所 在 地 は 資 料 編 を 参 照 4 事 業 計 画 (1) 社 外 機 関 との 協 調 ア 防 災 関 係 機 関 との 協 調 自 治 体 及 び 防 災 関 係 機 関 とは 平 常 時 から 協 調 し 防 災 情 報 の 提 供 収 集 等 相 互 連 携 体 制 を 整 備 しておく イ 他 電 力 会 社 等 との 協 調 他 電 力 会 社 電 源 開 発 株 式 会 社 請 負 会 社 電 気 工 事 店 及 び 隣 接 企 業 等 と 協 調 し 電 力 要 員 資 材 輸 送 力 等 の 相 互 融 通 等 災 害 時 における 相 互 応 援 体 制 を 整 備 しておく (2) 防 災 教 育 災 害 に 関 する 専 門 知 識 の 普 及 関 係 法 令 集 関 係 パンフレット 等 の 配 布 検 討 会 講 演 会 の 開 催 社 内 報 への 関 連 記 事 の 掲 載 等 の 方 法 により 従 業 員 に 対 する 防 災 教 育 を 実 施 し 従 業 員 の 災 害 に 対 する 認 識 を 深 めるとともに 防 災 意 識 の 高 揚 に 努 める (3) 防 災 訓 練 災 害 対 策 を 円 滑 に 推 進 するため 年 1 回 以 上 防 災 訓 練 を 実 施 し 非 常 事 態 にこの 計 画 が 有 効 に 機 能 することを 確 認 する また 国 および 地 方 公 共 団 体 等 が 実 施 する 防 災 訓 練 には 積 極 的 に 参 加 する (4) 電 力 設 備 の 災 害 予 防 措 置 に 関 する 事 項 ア 水 害 対 策 1 水 力 発 電 設 備 過 去 に 発 生 した 災 害 および 被 害 の 実 情 河 床 上 昇 等 を 加 味 した 水 位 予 想 に 各 事 業 所 の 特 異 性 を 考 慮 し 防 水 壁 の 設 置 排 水 ポンプの 設 置 機 器 の 嵩 上 げ ダム 通 信 確 保 のための 設 備 の 設 置 及 び 建 物 の 密 閉 化 ( 窓 の 密 閉 化 ケーブルダクトの 閉 鎖 等 ) 等 を 実 施 する 特 に 洪 水 に 対 する 被 害 防 止 に 重 点 をおき 次 の 箇 所 について 点 検 整 備 を 実 施 する ダム 取 水 口 の 諸 設 備 および 調 整 池 貯 水 池 の 上 下 流 護 岸 導 水 路 と 渓 流 との 交 差 地 点 及 びその 周 辺 地 形 との 関 係 護 岸 水 制 工 山 留 壁 土 捨 場 水 位 計 2 送 電 設 備 架 空 電 線 路 - 土 砂 崩 れ 洗 掘 等 が 起 こるおそれのある 箇 所 のルート 変 更 擁 壁 石 積 み

41 強 化 等 を 実 施 する 地 中 電 線 路 -ケーブルヘッドの 位 置 の 適 正 化 等 による 防 水 対 策 を 実 施 する 3 変 電 設 備 浸 冠 水 のおそれのある 箇 所 は 床 面 の 嵩 上 げ 窓 の 改 造 出 入 口 の 角 落 し 防 水 扉 の 取 付 ケーブルダクト 密 閉 化 等 を 行 うが 建 物 の 構 造 上 上 記 防 水 対 策 の 不 可 能 な 箇 所 では 屋 内 機 器 の 嵩 上 げを 実 施 する また 屋 外 機 器 は 基 本 的 に 嵩 上 げを 行 うが 嵩 上 げ 困 難 なものは 防 水 耐 水 構 造 化 又 は 防 水 壁 等 を 組 み 合 わせて 対 処 する イ 風 害 対 策 各 設 備 とも 計 画 設 計 時 に 建 築 基 準 法 および 電 気 設 備 に 関 する 技 術 基 準 等 による 風 害 対 策 を 十 分 考 慮 するとともに 既 設 設 備 の 弱 体 箇 所 は 補 強 等 により 対 処 する ウ 塩 害 対 策 塩 害 の 著 しい 地 域 は 次 のような 諸 対 策 を 実 施 する 1 火 力 発 電 設 備 活 線 がいし 洗 浄 装 置 を 設 置 するとともに 屋 外 諸 機 器 のうち 特 に 必 要 な 箇 所 には シリコン 塗 布 等 を 施 し 対 処 する 2 送 電 設 備 耐 塩 がいし がいし 増 結 で 対 処 するとともに 必 要 に 応 じがいし 清 掃 を 実 施 する 3 変 電 設 備 活 線 がいし 洗 浄 装 置 を 設 置 し 台 風 期 の 前 後 にがいし 洗 浄 を 行 うとともに 特 に 必 要 な 箇 所 は がいしにシリコン 塗 布 を 行 い 塩 害 防 止 に 努 める 4 配 電 設 備 耐 塩 用 がいし 耐 塩 用 変 圧 器 および 耐 塩 用 開 閉 器 等 を 使 用 して 対 処 する エ 高 潮 対 策 火 力 発 電 所 における 高 潮 対 策 は 設 備 毎 に 予 防 計 画 目 標 を 設 定 し 必 要 な 箇 所 には 角 落 し 防 潮 扉 または 防 潮 壁 を 設 置 し これに 対 処 する なお 諸 電 動 機 の 嵩 上 げを 行 い 非 常 事 態 の 主 要 機 器 吊 上 げ 用 機 具 の 整 備 を 行 う 水 害 対 策 についても 必 要 に 応 じ これに 準 じて 行 う オ 雪 害 対 策 雪 害 の 著 しい 地 域 は 次 のような 諸 対 策 を 実 施 する 1 水 力 発 電 設 備 雪 崩 防 護 柵 の 取 付 け 機 器 の 防 雪 カバー 取 付 け ヒーターの 取 付 け 水 中 ケーブルの 採 用 等 を 実 施 する 2 送 電 設 備 鉄 塔 にはオフセットおよび 耐 雪 結 構 を 採 用 し がいし 装 置 は 適 切 な 間 隔 で 耐 張 型 を 採 用 す るとともに 電 力 線 架 空 地 線 には 線 下 状 況 に 応 じて 難 着 雪 対 策 (リング 等 )を 実 施 する また 気 象 通 報 等 により 雪 害 を 予 知 した 場 合 は 系 統 切 替 等 により 災 害 の 防 止 または 拡 大 防 止 に 努 める 3 変 電 設 備 機 器 架 台 の 嵩 上 げ 機 器 の 防 雪 カバー 取 付 け 融 雪 装 置 等 の 設 置 を 実 施 する