(4)さらに 我 が 国 の 防 衛 に する 活 動 に 現 に 従 事 する 米 軍 部 隊 に 対 して 攻 撃 が 発 生 し それが 状 況 によっては 武 力 攻 撃 にま で 拡 大 していくような 事 態 においても 自 衛 隊 と 米 軍 が 緊 密 に 連 携 して 切 れ 目

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1 4 わが 国 周 辺 の 兵 力 推 移 の 概 要 ( 万 人 ) ( 万 トン) ( 作 戦 機 数 ) , 陸 上 兵 力 海 上 兵 力 航 空 兵 力 , ,000 2, 極 東 ロシア 中 国 北 朝 鮮 日 本 極 東 ロシア 中 国 北 朝 鮮 日 本 極 東 ロシア 中 国 北 朝 鮮 日 本 0 5 国 の 存 立 を 全 うし 国 民 を 守 るための 切 れ 目 のない 安 全 保 障 法 制 の 整 備 について 平 成 26 年 7 月 1 日 国 家 安 全 保 障 会 議 決 定 閣 議 決 定 我 が 国 は 戦 後 一 貫 して 日 本 国 憲 法 の 下 で 平 和 国 家 として 歩 んで きた 専 守 防 衛 に 徹 し 他 国 に 脅 威 を 与 えるような 軍 事 大 国 とはな らず 非 核 三 原 則 を 守 るとの 基 本 方 針 を 堅 持 しつつ 国 民 の 営 々と した 努 力 により 経 済 大 国 として 栄 え 安 定 して 豊 かな 国 民 生 活 を 築 いてきた また 我 が 国 は 平 和 国 家 としての 立 場 から 国 際 連 合 憲 章 を 遵 守 しながら 国 際 社 会 や 国 際 連 合 を 始 めとする 国 際 機 関 と 連 携 し それらの 活 動 に 積 極 的 に 寄 与 している こうした 我 が 国 の 平 和 国 家 としての 歩 みは 国 際 社 会 において 高 い 評 価 と 尊 敬 を 勝 ち 得 てきており これをより 確 固 たるものにしなければならない 一 方 日 本 国 憲 法 の 施 行 から67 年 となる 今 日 までの 間 に 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 は 根 本 的 に 変 容 するとともに 更 に 変 化 し 続 け 我 が 国 は 複 雑 かつ 重 大 な 国 家 安 全 保 障 上 の 課 題 に 直 面 して いる 国 際 連 合 憲 章 が 理 想 として 掲 げたいわゆる 正 規 の 国 連 軍 は 実 現 のめどが 立 っていないことに 加 え 冷 戦 終 結 後 の 四 半 世 紀 だ けをとっても グローバルなパワーバランスの 変 化 技 術 革 新 の 急 速 な 進 展 大 量 破 壊 兵 器 や 弾 道 ミサイルの 開 発 及 び 拡 散 国 際 テロ などの 脅 威 により アジア 太 平 洋 地 域 において 問 題 や 緊 張 が 生 み 出 されるとともに 脅 威 が 世 界 のどの 地 域 において 発 生 しても 我 が 国 の 安 全 保 障 に 直 接 的 な 影 響 を 及 ぼし 得 る 状 況 になっている さら に 近 年 では 海 洋 宇 宙 空 間 サイバー 空 間 に 対 する 自 由 なアク セス 及 びその 活 用 を 妨 げるリスクが 拡 散 し 深 刻 化 している もは や どの 国 も 一 国 のみで 平 和 を 守 ることはできず 国 際 社 会 もま た 我 が 国 がその 国 力 にふさわしい 形 で 一 層 積 極 的 な 役 割 を 果 たす ことを 期 待 している 政 府 の 最 も 重 要 な 責 務 は 我 が 国 の 平 和 と 安 全 を 維 持 し その 存 立 を 全 うするとともに 国 民 の 命 を 守 ることである 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 の 変 化 に 対 応 し 政 府 としての 責 務 を 果 たすため には まず 十 分 な 体 制 をもって 力 強 い 外 交 を 推 進 することによ り 安 定 しかつ 見 通 しがつきやすい 国 際 環 境 を 創 出 し 脅 威 の 出 現 を 未 然 に 防 ぐとともに 国 際 法 にのっとって 行 動 し 法 の 支 配 を 重 視 することにより 紛 争 の 平 和 的 な 解 決 を 図 らなければならない さらに 我 が 国 自 身 の 防 衛 力 を 適 切 に 整 備 維 持 運 用 し 同 盟 国 である 米 国 との 相 互 協 力 を 強 化 するとともに 域 内 外 のパート ナーとの 信 頼 及 び 協 力 関 係 を 深 めることが 重 要 である 特 に 我 が 国 の 安 全 及 びアジア 太 平 洋 地 域 の 平 和 と 安 定 のために 日 米 安 全 保 障 体 制 の 実 効 性 を 一 層 高 め 日 米 同 盟 の 抑 止 力 を 向 上 させることに より 武 力 紛 争 を 未 然 に 回 避 し 我 が 国 に 脅 威 が 及 ぶことを 防 止 す ることが 必 要 不 可 欠 である その 上 で いかなる 事 態 においても 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 断 固 として 守 り 抜 くとともに 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 下 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 にこれ まで 以 上 に 積 極 的 に 貢 献 するためには 切 れ 目 のない 対 応 を 可 能 と する 国 内 法 制 を 整 備 しなければならない 5 月 15 日 に 安 全 保 障 の 法 的 基 盤 の 再 構 築 に 関 する 懇 談 会 から 報 告 書 が 提 出 され 同 日 に 安 倍 内 閣 総 理 大 臣 が 記 者 会 見 で 表 明 した 基 本 的 方 向 性 に 基 づき これまで 与 党 において 協 議 を 重 ね 政 府 と しても 検 討 を 進 めてきた 今 般 与 党 協 議 の 結 果 に 基 づき 政 府 と して 以 下 の 基 本 方 針 に 従 って 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 守 り 抜 くために 必 要 な 国 内 法 制 を 速 やかに 整 備 することとする 1 武 力 攻 撃 に 至 らない 侵 害 への 対 処 (1) 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 が 厳 しさを 増 していること を 考 慮 すれば 純 然 たる 平 時 でも 有 事 でもない 事 態 が 生 じやす く これにより 更 に 重 大 な 事 態 に 至 りかねないリスクを 有 して いる こうした 武 力 攻 撃 に 至 らない 侵 害 に 際 し 警 察 機 関 と 自 衛 隊 を 含 む 関 係 機 関 が 基 本 的 な 役 割 分 担 を 前 提 として より 緊 密 に 協 力 し いかなる 不 法 行 為 に 対 しても 切 れ 目 のない 十 分 な 対 応 を 確 保 するための 態 勢 を 整 備 することが 一 層 重 要 な 課 題 と なっている (2) 具 体 的 には こうした 様 々な 不 法 行 為 に 対 処 するため 警 察 や 海 上 保 安 庁 などの 関 係 機 関 が それぞれの 任 務 と 権 限 に 応 じて 緊 密 に 協 力 して 対 応 するとの 基 本 方 針 の 下 各 々の 対 応 能 力 を 向 上 させ 情 報 共 有 を 含 む 連 携 を 強 化 し 具 体 的 な 対 応 要 領 の 検 討 や 整 備 を 行 い 命 令 発 出 手 続 を 迅 速 化 するとともに 各 種 の 演 習 や 訓 練 を 充 実 させるなど 各 般 の 分 野 における 必 要 な 取 組 を 一 層 強 化 することとする (3)このうち 手 続 の 迅 速 化 については 離 島 の 周 辺 地 域 等 に おいて 外 部 から 武 力 攻 撃 に 至 らない 侵 害 が 発 生 し 近 傍 に 警 察 力 が 存 在 しない 場 合 や 警 察 機 関 が 直 ちに 対 応 できない 場 合 ( 武 装 集 団 の 所 持 する 武 器 等 のために 対 応 できない 場 合 を 含 む ) の 対 応 において 治 安 出 動 や 海 上 における 警 備 行 動 を 発 令 する ための 関 連 規 定 の 適 用 関 係 についてあらかじめ 十 分 に 検 討 し 関 係 機 関 において 共 通 の 認 識 を 確 立 しておくとともに 手 続 を 経 ている 間 に 不 法 行 為 による 被 害 が 拡 大 することがないよ う 状 況 に 応 じた 早 期 の 下 令 や 手 続 の 迅 速 化 のための 方 策 につ いて 具 体 的 に 検 討 することとする 376 平 成 26 年 版 防 衛 白 書

2 (4)さらに 我 が 国 の 防 衛 に する 活 動 に 現 に 従 事 する 米 軍 部 隊 に 対 して 攻 撃 が 発 生 し それが 状 況 によっては 武 力 攻 撃 にま で 拡 大 していくような 事 態 においても 自 衛 隊 と 米 軍 が 緊 密 に 連 携 して 切 れ 目 のない 対 応 をすることが 我 が 国 の 安 全 の 確 保 にとっても 重 要 である 自 衛 隊 と 米 軍 部 隊 が 連 携 して 行 う 平 素 からの 各 種 活 動 に 際 して 米 軍 部 隊 に 対 して 武 力 攻 撃 に 至 らな い 侵 害 が 発 生 した 場 合 を 想 定 し 自 衛 隊 法 第 95 条 による 武 器 等 防 護 のための 武 器 の 使 用 の 考 え 方 を 参 考 にしつつ 自 衛 隊 と 連 携 して 我 が 国 の 防 衛 に する 活 動 ( 共 同 訓 練 を 含 む ) に 現 に 従 事 している 米 軍 部 隊 の 武 器 等 であれば 米 国 の 要 請 又 は 同 意 があることを 前 提 に 当 該 武 器 等 を 防 護 するための 自 衛 隊 法 第 95 条 によるものと 同 様 の 極 めて 受 動 的 かつ 限 定 的 な 必 要 最 小 限 の 武 器 の 使 用 を 自 衛 隊 が 行 うことができるよう 法 整 備 をすることとする 2 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 への 一 層 の 貢 献 (1)いわゆる 後 方 支 援 と 武 力 の 行 使 との 一 体 化 ア いわゆる 後 方 支 援 と 言 われる 支 援 活 動 それ 自 体 は 武 力 の 行 使 に 当 たらない 活 動 である 例 えば 国 際 の 平 和 及 び 安 全 が 脅 かされ 国 際 社 会 が 国 際 連 合 安 全 保 障 理 事 会 決 議 に 基 づいて 一 致 団 結 して 対 応 するようなときに 我 が 国 が 当 該 決 議 に 基 づき 正 当 な 武 力 の 行 使 を 行 う 他 国 軍 隊 に 対 して こうした 支 援 活 動 を 行 うことが 必 要 な 場 合 がある 一 方 憲 法 第 9 条 との 関 係 で 我 が 国 による 支 援 活 動 については 他 国 の 武 力 の 行 使 と 一 体 化 することにより 我 が 国 自 身 が 憲 法 の 下 で 認 められない 武 力 の 行 使 を 行 ったとの 法 的 評 価 を 受 けることがないよう これまでの 法 律 においては 活 動 の 地 域 を 後 方 地 域 や いわゆる 非 戦 闘 地 域 に 限 定 するなどの 法 律 上 の 枠 組 みを 設 定 し 武 力 の 行 使 との 一 体 化 の 問 題 が 生 じないようにしてきた イ こうした 法 律 上 の 枠 組 みの 下 でも 自 衛 隊 は 各 種 の 支 援 活 動 を 着 実 に 積 み 重 ね 我 が 国 に 対 する 期 待 と 信 頼 は 高 まっ ている 安 全 保 障 環 境 が 更 に 大 きく 変 化 する 中 で 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 立 場 から 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 のために 自 衛 隊 が 幅 広 い 支 援 活 動 で 十 分 に 役 割 を 果 たすことができるようにすることが 必 要 である また こ のような 活 動 をこれまで 以 上 に 支 障 なくできるようにするこ とは 我 が 国 の 平 和 及 び 安 全 の 確 保 の 観 点 からも 極 めて 重 要 である ウ 政 府 としては いわゆる 武 力 の 行 使 との 一 体 化 論 それ 自 体 は 前 提 とした 上 で その 議 論 の 積 み 重 ねを 踏 まえつつ これまでの 自 衛 隊 の 活 動 の 実 経 験 国 際 連 合 の 集 団 安 全 保 障 措 置 の 実 態 等 を 勘 案 して 従 来 の 後 方 地 域 あるいはいわ ゆる 非 戦 闘 地 域 といった 自 衛 隊 が 活 動 する 範 囲 をおよそ 一 体 化 の 問 題 が 生 じない 地 域 に 一 律 に 区 切 る 枠 組 みではな く 他 国 が 現 に 戦 闘 行 為 を 行 っている 現 場 ではない 場 所 で 実 施 する 補 給 輸 送 などの 我 が 国 の 支 援 活 動 については 当 該 他 国 の 武 力 の 行 使 と 一 体 化 するものではないという 認 識 を 基 本 とした 以 下 の 考 え 方 に 立 って 我 が 国 の 安 全 の 確 保 や 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 のために 活 動 する 他 国 軍 隊 に 対 し て 必 要 な 支 援 活 動 を 実 施 できるようにするための 法 整 備 を 進 めることとする (ア) 我 が 国 の 支 援 対 象 となる 他 国 軍 隊 が 現 に 戦 闘 行 為 を 行 っている 現 場 では 支 援 活 動 は 実 施 しない (イ) 仮 に 状 況 変 化 により 我 が 国 が 支 援 活 動 を 実 施 して いる 場 所 が 現 に 戦 闘 行 為 を 行 っている 現 場 となる 場 合 には 直 ちにそこで 実 施 している 支 援 活 動 を 休 止 又 は 中 断 する (2) 国 際 的 な 平 和 協 力 活 動 に 伴 う 武 器 使 用 ア 我 が 国 は これまで 必 要 な 法 整 備 を 行 い 過 去 20 年 以 上 にわたり 国 際 的 な 平 和 協 力 活 動 を 実 施 してきた その 中 で いわゆる 駆 け 付 け 警 護 に 伴 う 武 器 使 用 や 任 務 遂 行 のための 武 器 使 用 については これを 国 家 又 は 国 家 に 準 ずる 組 織 に 対 して 行 った 場 合 には 憲 法 第 9 条 が 禁 ずる 武 力 の 行 使 に 該 当 するおそれがあることから 国 際 的 な 平 和 協 力 活 動 に 従 事 する 自 衛 官 の 武 器 使 用 権 限 はいわゆる 自 己 保 存 型 と 武 器 等 防 護 に 限 定 してきた イ 我 が 国 としては 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 立 場 から 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 のために 一 層 取 り 組 んでいく 必 要 があり そのために 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 (PKO)などの 国 際 的 な 平 和 協 力 活 動 に 十 分 かつ 積 極 的 に 参 加 できることが 重 要 である また 自 国 領 域 内 に 所 在 する 外 国 人 の 保 護 は 国 際 法 上 当 該 領 域 国 の 義 務 であるが 多 く の 日 本 人 が 海 外 で 活 躍 し テロなどの 緊 急 事 態 に 巻 き 込 まれ る 可 能 性 がある 中 で 当 該 領 域 国 の 受 入 れ 同 意 がある 場 合 に は 武 器 使 用 を 伴 う 在 外 邦 人 の 救 出 についても 対 応 できるよ うにする 必 要 がある ウ 以 上 を 踏 まえ 我 が 国 として 国 家 又 は 国 家 に 準 ずる 組 織 が 敵 対 するものとして 登 場 しないことを 確 保 した 上 で 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 などの 武 力 の 行 使 を 伴 わない 国 際 的 な 平 和 協 力 活 動 におけるいわゆる 駆 け 付 け 警 護 に 伴 う 武 器 使 用 及 び 任 務 遂 行 のための 武 器 使 用 のほか 領 域 国 の 同 意 に 基 づく 邦 人 救 出 などの 武 力 の 行 使 を 伴 わない 警 察 的 な 活 動 ができるよう 以 下 の 考 え 方 を 基 本 として 法 整 備 を 進 めることとする (ア) 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 等 については PKO 参 加 5 原 則 の 枠 組 みの 下 で 当 該 活 動 が 行 われる 地 域 の 属 する 国 の 同 意 及 び 紛 争 当 事 者 の 当 該 活 動 が 行 われることについ ての 同 意 が 必 要 とされており 受 入 れ 同 意 をしている 紛 争 当 事 者 以 外 の 国 家 に 準 ずる 組 織 が 敵 対 するものとし て 登 場 することは 基 本 的 にないと 考 えられる このこと は 過 去 20 年 以 上 にわたる 我 が 国 の 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 等 の 経 験 からも 裏 付 けられる 近 年 の 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 において 重 要 な 任 務 と 位 置 付 けられている 住 民 保 護 な どの 治 安 の 維 持 を 任 務 とする 場 合 を 含 め 任 務 の 遂 行 に 際 して 自 己 保 存 及 び 武 器 等 防 護 を 超 える 武 器 使 用 が 見 込 ま れる 場 合 には 特 に その 活 動 の 性 格 上 紛 争 当 事 者 の 受 入 れ 同 意 が 安 定 的 に 維 持 されていることが 必 要 である (イ) 自 衛 隊 の 部 隊 が 領 域 国 政 府 の 同 意 に 基 づき 当 該 領 域 国 における 邦 人 救 出 などの 武 力 の 行 使 を 伴 わない 警 察 的 な 活 動 を 行 う 場 合 には 領 域 国 政 府 の 同 意 が 及 ぶ 範 囲 すなわち その 領 域 において 権 力 が 維 持 されている 範 囲 で 活 動 することは 当 然 であり これは その 範 囲 におい ては 国 家 に 準 ずる 組 織 は 存 在 していないということを 意 味 する (ウ) 受 入 れ 同 意 が 安 定 的 に 維 持 されているかや 領 域 国 政 府 の 同 意 が 及 ぶ 範 囲 等 については 国 家 安 全 保 障 会 議 におけ る 審 議 等 に 基 づき 内 閣 として 判 断 する (エ)なお これらの 活 動 における 武 器 使 用 については 警 察 比 例 の 原 則 に 類 似 した 厳 格 な 比 例 原 則 が 働 くという 内 在 的 制 約 がある 日 本 の 防 衛 377

3 3 憲 法 第 9 条 の 下 で 許 容 される 自 衛 の 措 置 (1) 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 の 変 化 に 対 応 し いかなる 事 態 においても 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 守 り 抜 くためには これまでの 憲 法 解 釈 のままでは 必 ずしも 十 分 な 対 応 ができない おそれがあることから いかなる 解 釈 が 適 切 か 検 討 してきた その 際 政 府 の 憲 法 解 釈 には 論 理 的 整 合 性 と 法 的 安 定 性 が 求 め られる したがって 従 来 の 政 府 見 解 における 憲 法 第 9 条 の 解 釈 の 基 本 的 な 論 理 の 枠 内 で 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 守 り 抜 くため の 論 理 的 な 帰 結 を 導 く 必 要 がある (2) 憲 法 第 9 条 はその 文 言 からすると 国 際 関 係 における 武 力 の 行 使 を 一 切 禁 じているように 見 えるが 憲 法 前 文 で 確 認 している 国 民 の 平 和 的 生 存 権 や 憲 法 第 13 条 が 生 命 自 由 及 び 幸 福 追 求 に 対 する 国 民 の 権 利 は 国 政 の 上 で 最 大 の 尊 重 を 必 要 とする 旨 定 めている 趣 旨 を 踏 まえて 考 えると 憲 法 第 9 条 が 我 が 国 が 自 国 の 平 和 と 安 全 を 維 持 し その 存 立 を 全 うす るために 必 要 な 自 衛 の 措 置 を 採 ることを 禁 じているとは 到 底 解 されない 一 方 この 自 衛 の 措 置 は あくまで 外 国 の 武 力 攻 撃 によって 国 民 の 生 命 自 由 及 び 幸 福 追 求 の 権 利 が 根 底 から 覆 さ れるという 急 迫 不 正 の 事 態 に 対 処 し 国 民 のこれらの 権 利 を 守 るためのやむを 得 ない 措 置 として 初 めて 容 認 されるものであ り そのための 必 要 最 小 限 度 の 武 力 の 行 使 は 許 容 される これが 憲 法 第 9 条 の 下 で 例 外 的 に 許 容 される 武 力 の 行 使 について 従 来 から 政 府 が 一 貫 して 表 明 してきた 見 解 の 根 幹 いわば 基 本 的 な 論 理 であり 昭 和 47 年 10 月 14 日 に 参 議 院 決 算 委 員 会 に 対 し 政 府 から 提 出 された 集 団 的 自 衛 権 と 憲 法 と の 関 係 に 明 確 に 示 されているところである この 基 本 的 な 論 理 は 憲 法 第 9 条 の 下 では 今 後 とも 維 持 され なければならない (3)これまで 政 府 は この 基 本 的 な 論 理 の 下 武 力 の 行 使 が 許 容 されるのは 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 に 限 られると 考 えてきた しかし 冒 頭 で 述 べたように パワーバ ランスの 変 化 や 技 術 革 新 の 急 速 な 進 展 大 量 破 壊 兵 器 などの 脅 威 等 により 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 が 根 本 的 に 変 容 し 変 化 し 続 けている 状 況 を 踏 まえれば 今 後 他 国 に 対 して 発 生 す る 武 力 攻 撃 であったとしても その 目 的 規 模 態 様 等 によっ ては 我 が 国 の 存 立 を 脅 かすことも 現 実 に 起 こり 得 る 我 が 国 としては 紛 争 が 生 じた 場 合 にはこれを 平 和 的 に 解 決 するために 最 大 限 の 外 交 努 力 を 尽 くすとともに これまでの 憲 法 解 釈 に 基 づいて 整 備 されてきた 既 存 の 国 内 法 令 による 対 応 や 当 該 憲 法 解 釈 の 枠 内 で 可 能 な 法 整 備 などあらゆる 必 要 な 対 応 を 採 ることは 当 然 であるが それでもなお 我 が 国 の 存 立 を 全 う し 国 民 を 守 るために 万 全 を 期 す 必 要 がある こうした 問 題 意 識 の 下 に 現 在 の 安 全 保 障 環 境 に 照 らして 慎 重 に 検 討 した 結 果 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 の みならず 我 が 国 と 密 接 な 関 係 にある 他 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 し これにより 我 が 国 の 存 立 が 脅 かされ 国 民 の 生 命 自 由 及 び 幸 福 追 求 の 権 利 が 根 底 から 覆 される 明 白 な 危 険 がある 場 合 において これを 排 除 し 我 が 国 の 存 立 を 全 うし 国 民 を 守 るために 他 に 適 当 な 手 段 がないときに 必 要 最 小 限 度 の 実 力 を 行 使 することは 従 来 の 政 府 見 解 の 基 本 的 な 論 理 に 基 づく 自 衛 のための 措 置 として 憲 法 上 許 容 されると 考 えるべきであると 判 断 するに 至 った (4) 我 が 国 による 武 力 の 行 使 が 国 際 法 を 遵 守 して 行 われる ことは 当 然 であるが 国 際 法 上 の 根 拠 と 憲 法 解 釈 は 区 別 して 理 解 する 必 要 がある 憲 法 上 許 容 される 上 記 の 武 力 の 行 使 は 国 際 法 上 は 集 団 的 自 衛 権 が 根 拠 となる 場 合 がある この 武 力 の 行 使 には 他 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 を 契 機 とするものが 含 まれるが 憲 法 上 は あくまでも 我 が 国 の 存 立 を 全 うし 国 民 を 守 るため すなわち 我 が 国 を 防 衛 する ためのやむを 得 ない 自 衛 の 措 置 として 初 めて 許 容 されるもので ある (5)また 憲 法 上 武 力 の 行 使 が 許 容 されるとしても それ が 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 守 るためのものである 以 上 民 主 的 統 制 の 確 保 が 求 められることは 当 然 である 政 府 としては 我 が 国 ではなく 他 国 に 対 して 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 に 憲 法 上 許 容 される 武 力 の 行 使 を 行 うために 自 衛 隊 に 出 動 を 命 ず るに 際 しては 現 行 法 令 に 規 定 する 防 衛 出 動 に 関 する 手 続 と 同 様 原 則 として 事 前 に 国 会 の 承 認 を 求 めることを 法 案 に 明 記 す ることとする 4 今 後 の 国 内 法 整 備 の 進 め 方 これらの 活 動 を 自 衛 隊 が 実 施 するに 当 たっては 国 家 安 全 保 障 会 議 における 審 議 等 に 基 づき 内 閣 として 決 定 を 行 うこととする こ うした 手 続 を 含 めて 実 際 に 自 衛 隊 が 活 動 を 実 施 できるようにする ためには 根 拠 となる 国 内 法 が 必 要 となる 政 府 として 以 上 述 べ た 基 本 方 針 の 下 国 民 の 命 と 平 和 な 暮 らしを 守 り 抜 くために あら ゆる 事 態 に 切 れ 目 のない 対 応 を 可 能 とする 法 案 の 作 成 作 業 を 開 始 す ることとし 十 分 な 検 討 を 行 い 準 備 ができ 次 第 国 会 に 提 出 し 国 会 における 御 審 議 を 頂 くこととする 6 国 防 の 基 本 方 針 昭 和 32 年 5 月 20 日 国 防 会 議 決 定 閣 議 決 定 国 防 の 目 的 は 直 接 及 び 間 接 の 侵 略 を 未 然 に 防 止 し 万 一 侵 略 が 行 われるときはこれを 排 除 し もって 民 主 主 義 を 基 調 とするわが 国 の 独 立 と 平 和 を 守 ることにある この 目 的 を 達 成 するための 基 本 方 針 を 次 のとおり 定 める ⑴ 国 際 連 合 の 活 動 を 支 持 し 国 際 間 の 協 調 をはかり 世 界 平 和 の 実 現 を 期 する ⑵ 民 生 を 安 定 し 愛 国 心 を 高 揚 し 国 家 の 安 全 を 保 障 するに 必 要 な 基 盤 を 確 立 する ⑶ 国 力 国 情 に 応 じ 自 衛 のため 必 要 な 限 度 において 効 率 的 な 防 衛 力 を 漸 進 的 に 整 備 する ⑷ 外 部 からの 侵 略 に 対 しては 将 来 国 際 連 合 が 有 効 にこれを 阻 止 する 機 能 を 果 し 得 るに 至 るまでは 米 国 との 安 全 保 障 体 制 を 基 調 としてこれに 対 処 する 7 国 家 安 全 保 障 戦 略 平 成 25 年 12 月 17 日 国 家 安 全 保 障 会 議 決 定 閣 議 決 定 Ⅰ 策 定 の 趣 旨 政 府 の 最 も 重 要 な 責 務 は 我 が 国 の 平 和 と 安 全 を 維 持 し その 存 立 を 全 うすることである 我 が 国 の 安 全 保 障 ( 以 下 国 家 安 全 保 障 という )をめぐる 環 境 が 一 層 厳 しさを 増 している 中 豊 かで 平 和 な 社 会 を 引 き 続 き 発 展 させていくためには 我 が 国 の 国 益 を 長 期 的 視 点 から 見 定 めた 上 で 国 際 社 会 の 中 で 我 が 国 の 進 む べき 針 路 を 定 め 国 家 安 全 保 障 のための 方 策 に 政 府 全 体 として 取 り 組 んでいく 必 要 がある 我 が 国 は これまでも 地 域 及 び 世 界 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 に 貢 献 してきた グローバル 化 が 進 む 世 界 において 我 が 国 は 国 378 平 成 26 年 版 防 衛 白 書

4 際 社 会 における 主 要 なプレーヤーとして これまで 以 上 に 積 極 的 な 役 割 を 果 たしていくべきである このような 認 識 に 基 づき 国 家 安 全 保 障 に 関 する 基 本 方 針 を 示 すため ここに 国 家 安 全 保 障 戦 略 を 策 定 する 本 戦 略 では まず 我 が 国 の 平 和 国 家 としての 歩 みと 我 が 国 が 掲 げるべき 理 念 である 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 を 明 らかにし 国 益 について 検 証 し 国 家 安 全 保 障 の 目 標 を 示 す その 上 で 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 の 動 向 を 見 通 し 我 が 国 が 直 面 する 国 家 安 全 保 障 上 の 課 題 を 特 定 する そして そ のような 課 題 を 克 服 し 目 標 を 達 成 するためには 我 が 国 が 有 す る 多 様 な 源 を 有 効 に 活 用 し 総 合 的 な 施 策 を 推 進 するととも に 国 家 安 全 保 障 を 支 える 国 内 基 盤 の 強 化 と 内 外 における 理 解 の 促 進 を 図 りつつ 様 々なレベルにおける 取 組 を 多 層 的 かつ 協 調 的 に 推 進 することが 必 要 との 認 識 の 下 我 が 国 がとるべき 外 交 政 策 及 び 防 衛 政 策 を 中 心 とした 国 家 安 全 保 障 上 の 戦 略 的 アプローチを 示 している また 本 戦 略 は 国 家 安 全 保 障 に 関 する 基 本 方 針 として 海 洋 宇 宙 サイバー 政 府 開 発 援 助 (ODA) エネルギー 等 国 家 安 全 保 障 に 関 連 する 分 野 の 政 策 に 指 針 を 与 えるものである 政 府 は 本 戦 略 に 基 づき 国 家 安 全 保 障 会 議 (NSC)の 司 令 塔 機 能 の 下 政 治 の 強 力 なリーダーシップにより 政 府 全 体 として 国 家 安 全 保 障 政 策 を 一 層 戦 略 的 かつ 体 系 的 なものとして 実 施 していく さらに 国 の 他 の 諸 施 策 の 実 施 に 当 たっては 本 戦 略 を 踏 まえ 外 交 力 防 衛 力 等 が 全 体 としてその 機 能 を 円 滑 かつ 十 全 に 発 揮 で きるよう 国 家 安 全 保 障 上 の 観 点 を 十 分 に 考 慮 するものとする 本 戦 略 の 内 容 は おおむね10 年 程 度 の 期 間 を 念 頭 に 置 いたも のであり 各 種 政 策 の 実 施 過 程 を 通 じ NSCにおいて 定 期 的 に 体 系 的 な 評 価 を 行 い 適 時 適 切 にこれを 発 展 させていくことと し 情 勢 に 重 要 な 変 化 が 見 込 まれる 場 合 には その 時 点 における 安 全 保 障 環 境 を 勘 案 し 検 討 を 行 い 必 要 な 修 正 を 行 う Ⅱ 国 家 安 全 保 障 の 基 本 理 念 1 我 が 国 が 掲 げる 理 念 我 が 国 は 豊 かな 文 化 と 伝 統 を 有 し 自 由 民 主 主 義 基 本 的 人 権 の 尊 重 法 の 支 配 といった 普 遍 的 価 値 を 掲 げ 高 い 教 育 水 準 を 持 つ 豊 富 な 人 的 源 と 高 い 文 化 水 準 を 擁 し 開 かれた 国 際 経 済 システムの 恩 恵 を 受 けつつ 発 展 を 遂 げた 強 い 経 済 力 及 び 高 い 技 術 力 を 有 する 経 済 大 国 である また 我 が 国 は 四 方 を 海 に 囲 まれて 広 大 な 排 他 的 経 済 水 域 と 長 い 海 岸 線 に 恵 まれ 海 上 貿 易 と 海 洋 源 の 開 発 を 通 じて 経 済 発 展 を 遂 げ 開 かれ 安 定 した 海 洋 を 追 求 してきた 海 洋 国 家 としての 顔 も 併 せ 持 つ 我 が 国 は 戦 後 一 貫 して 平 和 国 家 としての 道 を 歩 んできた 専 守 防 衛 に 徹 し 他 国 に 脅 威 を 与 えるような 軍 事 大 国 とはなら ず 非 核 三 原 則 を 守 るとの 基 本 方 針 を 堅 持 してきた また 我 が 国 と 普 遍 的 価 値 や 戦 略 的 利 益 を 共 有 する 米 国 との 同 盟 関 係 を 進 展 させるとともに 各 国 との 協 力 関 係 を 深 め 我 が 国 の 安 全 及 びアジア 太 平 洋 地 域 の 平 和 と 安 定 を 実 現 してきている さらに 我 が 国 は 人 間 の 安 全 保 障 の 理 念 に 立 脚 した 途 上 国 の 経 済 開 発 や 地 球 規 模 課 題 の 解 決 への 取 組 他 国 との 貿 易 投 関 係 を 通 じて 国 際 社 会 の 安 定 と 繁 栄 の 実 現 に 寄 与 している 特 に 東 南 アジア 諸 国 連 合 (ASEAN) 諸 国 を 始 めとするアジア 諸 国 は こうした 我 が 国 の 協 力 も 支 えとなって 安 定 と 経 済 成 長 を 達 成 し 多 くの 国 々が 民 主 主 義 を 実 現 してきている 加 えて 我 が 国 は 平 和 国 家 としての 立 場 から 国 連 憲 章 を 遵 守 しながら 国 連 を 始 めとする 国 際 機 関 と 連 携 し それらの 活 動 に 積 極 的 に 寄 与 している 特 に 冷 戦 の 終 結 に 伴 い 軍 事 力 の 役 割 が 多 様 化 する 中 で 国 連 平 和 維 持 活 動 (PKO)を 含 む 国 際 平 和 協 力 活 動 にも 継 続 的 に 参 加 している また 世 界 で 唯 一 の 戦 争 被 爆 国 として 軍 縮 不 拡 散 に 積 極 的 に 取 り 組 み 核 兵 器 のない 世 界 を 実 現 させるため 国 際 社 会 の 取 組 を 主 導 している こうした 我 が 国 の 平 和 国 家 としての 歩 みは 国 際 社 会 におい て 高 い 評 価 と 尊 敬 を 勝 ち 得 てきており これをより 確 固 たるも のにしなければならない 他 方 現 在 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 が 一 層 厳 しさを 増 していることや 我 が 国 が 複 雑 かつ 重 大 な 国 家 安 全 保 障 上 の 課 題 に 直 面 していることに 鑑 みれば 国 際 協 調 主 義 の 観 点 から も より 積 極 的 な 対 応 が 不 可 欠 となっている 我 が 国 の 平 和 と 安 全 は 我 が 国 一 国 では 確 保 できず 国 際 社 会 もまた 我 が 国 が その 国 力 にふさわしい 形 で 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 のため 一 層 積 極 的 な 役 割 を 果 たすことを 期 待 している これらを 踏 まえ 我 が 国 は 今 後 の 安 全 保 障 環 境 の 下 で 平 和 国 家 としての 歩 みを 引 き 続 き 堅 持 し また 国 際 政 治 経 済 の 主 要 プレーヤーとして 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 立 場 から 我 が 国 の 安 全 及 びアジア 太 平 洋 地 域 の 平 和 と 安 定 を 実 現 しつつ 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 の 確 保 にこれま で 以 上 に 積 極 的 に 寄 与 していく このことこそが 我 が 国 が 掲 げるべき 国 家 安 全 保 障 の 基 本 理 念 である 2 我 が 国 の 国 益 と 国 家 安 全 保 障 の 目 標 国 家 安 全 保 障 の 基 本 理 念 を 具 体 的 政 策 として 実 現 するに 当 たっては 我 が 国 の 国 益 と 国 家 安 全 保 障 の 目 標 を 明 確 にし 絶 えず 変 化 する 安 全 保 障 環 境 に 当 てはめ あらゆる 手 段 を 尽 くし ていく 必 要 がある 我 が 国 の 国 益 とは まず 我 が 国 自 身 の 主 権 独 立 を 維 持 し 領 域 を 保 全 し 我 が 国 国 民 の 生 命 身 体 財 産 の 安 全 を 確 保 することであり 豊 かな 文 化 と 伝 統 を 継 承 しつつ 自 由 と 民 主 主 義 を 基 調 とする 我 が 国 の 平 和 と 安 全 を 維 持 し その 存 立 を 全 うすることである また 経 済 発 展 を 通 じて 我 が 国 と 我 が 国 国 民 の 更 なる 繁 栄 を 実 現 し 我 が 国 の 平 和 と 安 全 をより 強 固 なものとすることであ る そのためには 海 洋 国 家 として 特 にアジア 太 平 洋 地 域 に おいて 自 由 な 交 易 と 競 争 を 通 じて 経 済 発 展 を 実 現 する 自 由 貿 易 体 制 を 強 化 し 安 定 性 及 び 透 明 性 が 高 く 見 通 しがつきやす い 国 際 環 境 を 実 現 していくことが 不 可 欠 である さらに 自 由 民 主 主 義 基 本 的 人 権 の 尊 重 法 の 支 配 と いった 普 遍 的 価 値 やルールに 基 づく 国 際 秩 序 を 維 持 擁 護 する ことも 同 様 に 我 が 国 にとっての 国 益 である これらの 国 益 を 守 り 国 際 社 会 において 我 が 国 に 見 合 った 責 任 を 果 たすため 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 を 我 が 国 の 国 家 安 全 保 障 の 基 本 理 念 として 以 下 の 国 家 安 全 保 障 の 目 標 の 達 成 を 図 る 第 1の 目 標 は 我 が 国 の 平 和 と 安 全 を 維 持 し その 存 立 を 全 うするために 必 要 な 抑 止 力 を 強 化 し 我 が 国 に 直 接 脅 威 が 及 ぶことを 防 止 するとともに 万 が 一 脅 威 が 及 ぶ 場 合 には これ を 排 除 し かつ 被 害 を 最 小 化 することである 第 2の 目 標 は 日 米 同 盟 の 強 化 域 内 外 のパートナーとの 信 頼 協 力 関 係 の 強 化 実 際 的 な 安 全 保 障 協 力 の 推 進 により ア ジア 太 平 洋 地 域 の 安 全 保 障 環 境 を 改 善 し 我 が 国 に 対 する 直 接 的 な 脅 威 の 発 生 を 予 防 し 削 減 することである 第 3の 目 標 は 不 断 の 外 交 努 力 や 更 なる 人 的 貢 献 により 普 日 本 の 防 衛 379

5 遍 的 価 値 やルールに 基 づく 国 際 秩 序 の 強 化 紛 争 の 解 決 に 主 導 的 な 役 割 を 果 たし グローバルな 安 全 保 障 環 境 を 改 善 し 平 和 で 安 定 し 繁 栄 する 国 際 社 会 を 構 築 することである Ⅲ 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 と 国 家 安 全 保 障 上 の 課 題 1 グローバルな 安 全 保 障 環 境 と 課 題 (1)パワーバランスの 変 化 及 び 技 術 革 新 の 急 速 な 進 展 今 世 紀 に 入 り 国 際 社 会 において かつてないほどパワー バランスが 変 化 しており 国 際 政 治 の 力 学 にも 大 きな 影 響 を 与 えている パワーバランスの 変 化 の 担 い 手 は 中 国 インド 等 の 新 興 国 であり 特 に 中 国 は 国 際 社 会 における 存 在 感 をますます 高 めている 他 方 米 国 は 国 際 社 会 における 相 対 的 影 響 力 は 変 化 しているものの 軍 事 力 や 経 済 力 に 加 え その 価 値 や 文 化 を 源 としたソフトパワーを 有 することにより 依 然 とし て 世 界 最 大 の 総 合 的 な 国 力 を 有 する 国 である また 自 ら の 安 全 保 障 政 策 及 び 経 済 政 策 上 の 重 点 をアジア 太 平 洋 地 域 に シフトさせる 方 針 (アジア 太 平 洋 地 域 へのリバランス)を 明 らかにしている こうしたパワーバランスの 変 化 は 国 際 政 治 経 済 の 重 心 の 大 西 洋 から 太 平 洋 への 移 動 を 促 したものの 世 界 貿 易 機 関 (WTO)の 貿 易 交 渉 や 国 連 における 気 候 変 動 交 渉 の 停 滞 等 国 際 社 会 全 体 の 統 治 構 造 (ガバナンス)において 強 力 な 指 導 力 が 失 われつつある 一 因 ともなっている また グローバル 化 の 進 展 や 技 術 革 新 の 急 速 な 進 展 は 国 家 間 の 相 互 依 存 を 深 める 一 方 国 家 と 非 国 家 主 体 との 間 の 相 対 的 影 響 力 の 変 化 を 助 長 するなど グローバルな 安 全 保 障 環 境 に 複 雑 な 影 響 を 与 えている 主 権 国 家 は 引 き 続 き 国 際 社 会 における 主 要 な 主 体 であ り 国 家 間 の 対 立 や 協 調 が 国 際 社 会 の 安 定 を 左 右 する 最 大 の 要 因 である しかし グローバル 化 の 進 展 により 人 物 本 情 報 等 の 国 境 を 越 えた 移 動 が 容 易 になった 結 果 国 家 以 外 の 主 体 も 国 際 社 会 における 意 思 決 定 により 重 要 な 役 割 を 果 たしつつある 同 時 に グローバル 化 や 技 術 革 新 の 進 展 の 負 の 側 面 とし て 非 国 家 主 体 によるテロや 犯 罪 が 国 家 の 安 全 保 障 を 脅 かす 状 況 が 拡 大 しつつある 加 えて こうした 脅 威 が 世 界 のど の 地 域 において 発 生 しても 瞬 時 に 地 球 を 回 り 我 が 国 の 安 全 保 障 にも 直 接 的 な 影 響 を 及 ぼし 得 る 状 況 になっている (2) 大 量 破 壊 兵 器 等 の 拡 散 の 脅 威 我 が 国 は 世 界 で 唯 一 の 戦 争 被 爆 国 として 核 兵 器 使 用 の 悲 惨 さを 最 も 良 く 知 る 国 であり 核 兵 器 のない 世 界 を 目 指 すことは 我 が 国 の 責 務 である 核 生 物 化 学 (NBC) 兵 器 等 の 大 量 破 壊 兵 器 及 びそれ らの 運 搬 手 段 となり 得 る 弾 道 ミサイル 等 の 移 転 拡 散 性 能 向 上 に 係 る 問 題 は 依 然 として 我 が 国 や 国 際 社 会 にとっての 大 きな 脅 威 となっている 特 に 北 朝 鮮 による 核 ミサイル 開 発 問 題 やイランの 核 問 題 は 単 にそれぞれの 地 域 の 問 題 とい うより 国 際 社 会 全 体 の 平 和 と 安 定 に 対 する 重 大 な 脅 威 であ る さらに 従 来 の 抑 止 が 有 効 に 機 能 しにくい 国 際 テロ 組 織 を 始 めとする 非 国 家 主 体 による 大 量 破 壊 兵 器 等 の 取 得 使 用 についても 引 き 続 き 懸 念 されている (3) 国 際 テロの 脅 威 テロ 事 件 は 世 界 各 地 で 発 生 しており 国 際 テロ 組 織 による テロの 脅 威 は 依 然 として 高 い グローバル 化 の 進 展 により 国 際 テロ 組 織 にとって 組 織 内 又 は 他 の 組 織 との 間 の 情 報 共 有 連 携 地 理 的 アクセスの 確 保 や 武 器 の 入 手 等 がより 容 易 になっている こうした 中 国 際 テロ 組 織 は 政 情 が 不 安 定 で 統 治 能 力 が 脆 弱 な 国 家 地 域 を 活 動 や 訓 練 の 拠 点 として 利 用 し テロを 実 行 している 加 えて かかる 国 際 組 織 のイデオロギーに 共 鳴 した 他 の 組 織 や 個 人 がテロ 実 行 主 体 となる 例 も 見 られるな ど 国 際 テロの 拡 散 多 様 化 が 進 んでいる また 我 が 国 が 一 部 の 国 際 テロ 組 織 から 攻 撃 対 象 として 名 指 しされている 上 現 に 海 外 において 邦 人 や 我 が 国 の 権 益 が 被 害 を 受 けるテロが 発 生 しており 我 が 国 及 び 国 民 は 国 内 外 において 国 際 テロの 脅 威 に 直 面 している こうした 国 際 テロについては 実 行 犯 及 び 被 害 者 の 多 国 籍 化 が 見 られ 国 際 協 力 による 対 処 がますます 重 要 になってい る (4) 国 際 公 共 財 (グローバル コモンズ)に 関 するリスク 近 年 海 洋 宇 宙 空 間 サイバー 空 間 といった 国 際 公 共 財 (グローバル コモンズ)に 対 する 自 由 なアクセス 及 びその 活 用 を 妨 げるリスクが 拡 散 し 深 刻 化 している 海 洋 は 国 連 海 洋 法 条 約 に 代 表 される 海 洋 に 関 する 国 際 法 によって 規 律 されているものの 既 存 の 国 際 法 を 尊 重 せずに 力 を 背 景 とした 一 方 的 な 現 状 変 更 を 図 る 動 きが 増 加 しつつある また 宇 宙 空 間 やサイバー 空 間 においては 各 国 間 の 立 場 の 違 いにより 適 用 されるべき 規 範 の 確 立 が 発 展 途 上 にある こうしたリスクに 効 果 的 に 対 処 するため 適 切 な 国 際 的 ルール 作 りを 進 め 当 該 ルールを 尊 重 しつつ 国 際 社 会 が 協 力 して 取 り 組 むことが 経 済 の 発 展 のみならず 安 全 保 障 の 観 点 からも 一 層 重 要 な 課 題 となっている 開 かれ 安 定 した 海 洋 は 世 界 の 平 和 と 繁 栄 の 基 盤 であ り 各 国 は 自 ら 又 は 協 力 して 海 賊 不 審 船 不 法 投 棄 密 輸 密 入 国 海 上 災 害 への 対 処 や 危 険 物 の 除 去 といった 様 々な 課 題 に 取 り 組 み シーレーンの 安 定 を 図 っている しかし 近 年 源 の 確 保 や 自 国 の 安 全 保 障 の 観 点 から 各 国 の 利 害 が 衝 突 する 事 例 が 増 えており 海 洋 における 衝 突 の 危 険 性 や それが 更 なる 不 測 の 事 態 に 発 展 する 危 険 性 も 高 まっている 特 に 南 シナ 海 においては 領 有 権 をめぐって 沿 岸 国 と 中 国 との 間 で 争 いが 発 生 しており 海 洋 における 法 の 支 配 航 行 の 自 由 や 東 南 アジア 地 域 の 安 定 に 懸 念 をもたらしている ま た 我 が 国 が 源 エネルギーの 多 くを 依 存 している 中 東 地 域 から 我 が 国 近 海 に 至 るシーレーンは その 沿 岸 国 における 地 域 紛 争 及 び 国 際 テロ 加 えて 海 賊 問 題 等 の 諸 問 題 が 存 在 す るため その 脆 弱 性 が 高 まっている こうした 問 題 への 取 組 を 進 めることが シーレーンの 安 全 を 維 持 する 上 でも 重 要 な 課 題 となっている さらに 北 極 海 では 航 路 の 開 通 源 開 発 等 の 様 々な 可 能 性 の 広 がりが 予 測 されている このため 国 際 的 なルール の 下 に 各 国 が 協 力 して 取 り 組 むことが 期 待 されているが 同 時 に このことが 国 家 間 の 新 たな 摩 擦 の 原 因 となるおそれも ある 宇 宙 空 間 は これまでも 民 生 分 野 で 活 用 されてきている が 情 報 収 集 や 警 戒 監 視 機 能 の 強 化 軍 事 のための 通 信 手 段 の 確 保 等 近 年 は 安 全 保 障 上 も その 重 要 性 が 著 しく 増 大 し ている 他 方 宇 宙 利 用 国 の 増 加 に 伴 って 宇 宙 空 間 の 混 雑 化 が 進 ん でおり 衛 星 破 壊 実 験 や 人 工 衛 星 同 士 の 衝 突 等 による 宇 宙 ゴ 380 平 成 26 年 版 防 衛 白 書

6 ミ(スペースデブリ)の 増 加 対 衛 星 兵 器 の 開 発 の 動 きを 始 めとして 持 続 的 かつ 安 定 的 な 宇 宙 空 間 の 利 用 を 妨 げるリス クが 存 在 している また 情 報 システムや 情 報 通 信 ネットワーク 等 により 構 成 されたグローバルな 空 間 であるサイバー 空 間 は 社 会 活 動 経 済 活 動 軍 事 活 動 等 のあらゆる 活 動 が 依 拠 する 場 となって いる 一 方 国 家 の 秘 密 情 報 の 窃 取 基 幹 的 な 社 会 インフラシス テムの 破 壊 軍 事 システムの 妨 害 を 意 図 したサイバー 攻 撃 等 によるリスクが 深 刻 化 しつつある 我 が 国 においても 社 会 システムを 始 め あらゆるものが ネットワーク 化 されつつある このため 情 報 の 自 由 な 流 通 による 経 済 成 長 やイノベーションを 推 進 するために 必 要 な 場 であるサイバー 空 間 の 防 護 は 我 が 国 の 安 全 保 障 を 万 全 とす るとの 観 点 から 不 可 欠 である (5) 人 間 の 安 全 保 障 に 関 する 課 題 グローバル 化 が 進 み 人 物 本 情 報 等 が 大 量 かつ 短 時 間 で 国 境 を 越 えて 移 動 することが 可 能 となり 国 際 経 済 活 動 が 拡 大 したことにより 国 際 社 会 に 繁 栄 がもたらされている 一 方 貧 困 格 差 の 拡 大 感 染 症 を 含 む 国 際 保 健 課 題 気 候 変 動 その 他 の 環 境 問 題 食 安 全 保 障 更 には 内 戦 災 害 等 による 人 道 上 の 危 機 といった 一 国 のみでは 対 応 できない 地 球 規 模 の 問 題 が 個 人 の 生 存 と 尊 厳 を 脅 かす 人 間 の 安 全 保 障 上 の 重 要 かつ 緊 急 な 課 題 となっている こうした 中 国 際 社 会 が 開 発 分 野 において 達 成 すべき 共 通 の 目 標 であるミレニア ム 開 発 目 標 (MDGs)は 一 部 の 地 域 分 野 において 達 成 が 困 難 な 状 況 にある また 今 後 途 上 国 の 人 口 増 大 や 経 済 規 模 の 拡 大 によるエネルギー 食 水 源 の 需 要 増 大 が 新 たな 紛 争 の 原 因 となるおそれもある これらの 問 題 は 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 に 影 響 をもたらす 可 能 性 があり 我 が 国 としても 人 間 の 安 全 保 障 の 理 念 に 立 脚 した 施 策 等 を 推 進 する 必 要 がある (6)リスクを 抱 えるグローバル 経 済 グローバル 経 済 においては 世 界 経 済 から 切 り 離 された 自 己 完 結 的 な 経 済 は 存 在 し 難 く 一 国 の 経 済 危 機 が 世 界 経 済 全 体 に 伝 播 するリスクが 高 まっている こうした 傾 向 は 金 融 経 済 において 顕 著 にみられる また 分 業 化 を 背 景 に 国 境 を 越 えてバリューチェーン サプライチェーンが 構 築 されてい る 今 日 においては 実 体 経 済 においても 同 様 の 傾 向 が 生 じて いる このような 状 況 の 下 で 財 政 問 題 の 懸 念 や 新 興 国 経 済 の 減 速 等 も 生 じており 新 興 国 や 開 発 途 上 国 の 一 部 からは 保 護 主 義 的 な 動 きや 新 たな 貿 易 ルール 作 りに 消 極 的 な 姿 勢 も 見 ら れるようになっている さらに 近 年 エネルギー 分 野 における 技 術 革 新 が 進 展 す る 中 源 国 による 源 ナショナリズムの 高 揚 や 新 興 国 を 中 心 としたエネルギー 鉱 物 源 の 需 要 増 加 とそれに 伴 う 源 獲 得 競 争 の 激 化 等 が 見 られる また 食 や 水 について も 気 候 変 動 に 伴 う 地 球 環 境 問 題 の 深 刻 化 もあり 世 界 的 な 需 給 の 逼 迫 や 一 時 的 な 供 給 問 題 発 生 のリスクが 存 在 する 2 アジア 太 平 洋 地 域 における 安 全 保 障 環 境 と 課 題 (1)アジア 太 平 洋 地 域 の 戦 略 環 境 の 特 性 グローバルなパワーバランスの 変 化 は 国 際 社 会 における アジア 太 平 洋 地 域 の 重 要 性 を 高 め 安 全 保 障 面 における 協 力 の 機 会 を 提 供 すると 同 時 に この 地 域 における 問 題 緊 張 も 生 み 出 している 特 に 北 東 アジア 地 域 には 大 規 模 な 軍 事 力 を 有 する 国 家 等 が 集 中 し 核 兵 器 を 保 有 又 は 核 開 発 を 継 続 する 国 家 等 も 存 在 する 一 方 安 全 保 障 面 の 地 域 協 力 枠 組 みは 十 分 に 制 度 化 され ていない 域 内 各 国 の 政 治 経 済 社 会 体 制 の 違 いは 依 然 と して 大 きく このために 各 国 の 安 全 保 障 観 が 多 様 である 点 も この 地 域 の 戦 略 環 境 の 特 性 である こうした 背 景 の 下 パワーバランスの 変 化 に 伴 い 生 じる 問 題 や 緊 張 に 加 え 領 域 主 権 や 権 益 等 をめぐり 純 然 たる 平 時 でも 有 事 でもない 事 態 いわばグレーゾーンの 事 態 が 生 じや すく これが 更 に 重 大 な 事 態 に 転 じかねないリスクを 有 して いる 一 方 アジア 太 平 洋 地 域 においては 域 内 諸 国 の 二 国 間 交 流 と 協 力 の 機 会 の 増 加 がみられるほか ASEAN 地 域 フォー ラム(ARF) 等 の 多 国 間 の 安 全 保 障 対 話 や 二 国 間 多 国 間 の 共 同 訓 練 等 も 行 われ 相 互 理 解 の 深 化 と 共 同 対 処 能 力 の 向 上 につながっている 地 域 の 安 定 を 確 保 するためには こう した 重 層 的 な 取 組 を 一 層 促 進 発 展 させていくことが 重 要 で ある (2) 北 朝 鮮 の 軍 事 力 の 増 強 と 挑 発 行 為 朝 鮮 半 島 においては 韓 国 と 北 朝 鮮 双 方 の 大 規 模 な 軍 事 力 が 対 峙 している 北 朝 鮮 は 現 在 も 深 刻 な 経 済 困 難 に 直 面 し ており 人 権 状 況 も 全 く 改 善 しない 一 方 で 軍 事 面 に 源 を 重 点 的 に 配 分 している また 北 朝 鮮 は 核 兵 器 を 始 めとする 大 量 破 壊 兵 器 や 弾 道 ミサイルの 能 力 を 増 強 するとともに 朝 鮮 半 島 における 軍 事 的 な 挑 発 行 為 や 我 が 国 に 対 するものも 含 め 様 々な 挑 発 的 言 動 を 繰 り 返 し 地 域 の 緊 張 を 高 めている 特 に 北 朝 鮮 による 米 国 本 土 を 射 程 に 含 む 弾 道 ミサイルの 開 発 や 核 兵 器 の 小 型 化 及 び 弾 道 ミサイルへの 搭 載 の 試 みは 我 が 国 を 含 む 地 域 の 安 全 保 障 に 対 する 脅 威 を 質 的 に 深 刻 化 さ せるものである また 大 量 破 壊 兵 器 等 の 不 拡 散 の 観 点 から も 国 際 社 会 全 体 にとって 深 刻 な 課 題 となっている さらに 金 正 恩 国 防 委 員 会 第 1 委 員 長 を 中 心 とする 体 制 確 立 が 進 められる 中 で 北 朝 鮮 内 の 情 勢 も 引 き 続 き 注 視 してい く 必 要 がある 加 えて 北 朝 鮮 による 拉 致 問 題 は 我 が 国 の 主 権 と 国 民 の 生 命 安 全 に 関 わる 重 大 な 問 題 であり 国 の 責 任 において 解 決 すべき 喫 緊 の 課 題 である また 基 本 的 人 権 の 侵 害 という 国 際 社 会 の 普 遍 的 問 題 である (3) 中 国 の 急 速 な 台 頭 と 様 々な 領 域 への 積 極 的 進 出 中 国 は 国 際 的 な 規 範 を 共 有 遵 守 するとともに 地 域 や グローバルな 課 題 に 対 して より 積 極 的 かつ 協 調 的 な 役 割 を 果 たすことが 期 待 されている 一 方 継 続 する 高 い 国 防 費 の 伸 びを 背 景 に 十 分 な 透 明 性 を 欠 いた 中 で 軍 事 力 を 広 範 か つ 急 速 に 強 化 している 加 えて 中 国 は 東 シナ 海 南 シナ 海 等 の 海 空 域 において 既 存 の 国 際 法 秩 序 とは 相 容 れない 独 自 の 主 張 に 基 づき 力 による 現 状 変 更 の 試 みとみられる 対 応 を 示 している とりわけ 我 が 国 の 尖 閣 諸 島 付 近 の 領 海 侵 入 及 び 領 空 侵 犯 を 始 めとする 我 が 国 周 辺 海 空 域 における 活 動 を 急 速 に 拡 大 活 発 化 させるとともに 東 シナ 海 において 独 自 の 防 空 識 別 区 を 設 定 し 公 海 上 空 の 飛 行 の 自 由 を 妨 げる ような 動 きを 見 せている こうした 中 国 の 対 外 姿 勢 軍 事 動 向 等 は その 軍 事 や 安 全 保 障 政 策 に 関 する 透 明 性 の 不 足 とあいまって 我 が 国 を 含 む 日 本 の 防 衛 381

7 国 際 社 会 の 懸 念 事 項 となっており 中 国 の 動 向 について 慎 重 に 注 視 していく 必 要 がある また 台 湾 海 峡 を 挟 んだ 両 岸 関 係 は 近 年 経 済 分 野 を 中 心 に 結 びつきを 深 めている 一 方 両 岸 の 軍 事 バランスは 変 化 しており 両 岸 関 係 には 安 定 化 の 動 きと 潜 在 的 な 不 安 定 性 が 併 存 している Ⅳ 我 が 国 がとるべき 国 家 安 全 保 障 上 の 戦 略 的 アプローチ 国 家 安 全 保 障 の 確 保 のためには まず 我 が 国 自 身 の 能 力 とそれ を 発 揮 し 得 る 基 盤 を 強 化 するとともに 自 らが 果 たすべき 役 割 を 着 実 に 果 たしつつ 状 況 の 変 化 に 応 じ 自 身 の 能 力 を 適 応 させて いくことが 必 要 である 経 済 力 及 び 技 術 力 の 強 化 に 加 え 外 交 力 防 衛 力 等 を 強 化 し 国 家 安 全 保 障 上 の 我 が 国 の 強 靭 性 を 高 めることは アジア 太 平 洋 地 域 を 始 めとする 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 につながるものである これは 本 戦 略 における 戦 略 的 アプローチの 中 核 をなす また 国 家 安 全 保 障 上 の 課 題 を 克 服 し 目 標 を 達 成 するために は 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 立 場 から 日 米 同 盟 を 基 軸 としつつ 各 国 との 協 力 関 係 を 拡 大 深 化 させるととも に 我 が 国 が 有 する 多 様 な 源 を 有 効 に 活 用 し 総 合 的 な 施 策 を 推 進 する 必 要 がある こうした 観 点 から 外 交 政 策 及 び 防 衛 政 策 を 中 心 とした 我 が 国 がとるべき 戦 略 的 アプローチを 以 下 のとおり 示 す 1 我 が 国 の 能 力 役 割 の 強 化 拡 大 (1) 安 定 した 国 際 環 境 創 出 のための 外 交 の 強 化 国 家 安 全 保 障 の 要 諦 は 安 定 しかつ 見 通 しがつきやすい 国 際 環 境 を 創 出 し 脅 威 の 出 現 を 未 然 に 防 ぐことである 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 下 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 の 実 現 に 我 が 国 が 一 層 積 極 的 な 役 割 を 果 たし 我 が 国 にとって 望 ましい 国 際 秩 序 や 安 全 保 障 環 境 を 実 現 してい く 必 要 がある そのために 刻 一 刻 と 変 化 する 安 全 保 障 環 境 や 国 際 社 会 の 潮 流 を 分 析 する 力 がまず 必 要 である その 上 で 発 生 する 事 象 や 事 件 への 受 け 身 の 対 応 に 追 われるのではなく 国 際 社 会 の 課 題 を 主 導 的 に 設 定 し 能 動 的 に 我 が 国 の 国 益 を 増 進 して いく 力 を 蓄 えなければならない その 中 で 我 が 国 や 我 が 国 国 民 の 有 する 様 々な 力 や 特 性 を 効 果 的 に 活 用 して 我 が 国 の 主 張 を 国 際 社 会 に 浸 透 させ 我 が 国 の 立 場 への 支 持 を 集 める 外 交 的 な 創 造 力 及 び 交 渉 力 が 必 要 である また 我 が 国 の 魅 力 を 活 かし 国 際 社 会 に 利 益 をもたらすソフトパワーの 強 化 や 我 が 国 企 業 や 国 民 のニーズを 感 度 高 く 把 握 し これらのグ ローバルな 展 開 をサポートする 力 の 充 実 が 重 要 である 加 え て 国 連 を 始 めとする 国 際 機 関 に 対 し 邦 人 職 員 の 増 強 も 含 め より 積 極 的 な 貢 献 を 行 っていくことが 積 極 的 平 和 主 義 を 進 める 我 が 国 の 責 務 である このような 力 強 い 外 交 を 推 進 し ていくため 外 交 実 施 体 制 の 強 化 を 図 っていく 外 交 の 強 化 は 国 家 安 全 保 障 の 確 保 を 実 現 するために 不 可 欠 である (2) 我 が 国 を 守 り 抜 く 総 合 的 な 防 衛 体 制 の 構 築 我 が 国 に 直 接 脅 威 が 及 ぶことを 防 止 し 脅 威 が 及 ぶ 場 合 に はこれを 排 除 するという 国 家 安 全 保 障 の 最 終 的 な 担 保 とな るのが 防 衛 力 であり これを 着 実 に 整 備 する 我 が 国 を 取 り 巻 く 厳 しい 安 全 保 障 環 境 の 中 において 我 が 国 の 平 和 と 安 全 を 確 保 するため 戦 略 環 境 の 変 化 や 国 力 国 情 に 応 じ 実 効 性 の 高 い 統 合 的 な 防 衛 力 を 効 率 的 に 整 備 し 統 合 運 用 を 基 本 とする 柔 軟 かつ 即 応 性 の 高 い 運 用 に 努 めるとと もに 政 府 機 関 のみならず 地 方 公 共 団 体 や 民 間 部 門 との 間 の 連 携 を 深 めるなど 武 力 攻 撃 事 態 等 から 大 規 模 自 然 災 害 に 至 るあらゆる 事 態 にシームレスに 対 応 するための 総 合 的 な 体 制 を 平 素 から 構 築 していく その 中 核 を 担 う 自 衛 隊 の 体 制 整 備 に 当 たっては 本 戦 略 を 踏 まえ 防 衛 計 画 の 大 綱 及 び 中 期 防 衛 力 整 備 計 画 を 含 む 計 画 体 系 の 整 備 を 図 るとともに 統 合 的 かつ 総 合 的 な 視 点 に 立 っ て 重 要 となる 機 能 を 優 先 しつつ 各 種 事 態 の 抑 止 対 処 のた めの 体 制 を 強 化 する 加 えて 核 兵 器 の 脅 威 に 対 しては 核 抑 止 力 を 中 心 とする 米 国 の 拡 大 抑 止 が 不 可 欠 であり その 信 頼 性 の 維 持 強 化 の ために 米 国 と 緊 密 に 連 携 していくとともに 併 せて 弾 道 ミ サイル 防 衛 や 国 民 保 護 を 含 む 我 が 国 自 身 の 取 組 により 適 切 に 対 応 する (3) 領 域 保 全 に 関 する 取 組 の 強 化 我 が 国 領 域 を 適 切 に 保 全 するため 上 述 した 総 合 的 な 防 衛 体 制 の 構 築 のほか 領 域 警 備 に 当 たる 法 執 行 機 関 の 能 力 強 化 や 海 洋 監 視 能 力 の 強 化 を 進 める 加 えて 様 々な 不 測 の 事 態 にシームレスに 対 応 できるよう 関 係 省 庁 間 の 連 携 を 強 化 す る また 我 が 国 領 域 を 確 実 に 警 備 するために 必 要 な 課 題 につ いて 不 断 の 検 討 を 行 い 実 効 的 な 措 置 を 講 ずる さらに 国 境 離 島 の 保 全 管 理 及 び 振 興 に 積 極 的 に 取 り 組 むとともに 国 家 安 全 保 障 の 観 点 から 国 境 離 島 防 衛 施 設 周 辺 等 における 土 地 所 有 の 状 況 把 握 に 努 め 土 地 利 用 等 の 在 り 方 について 検 討 する (4) 海 洋 安 全 保 障 の 確 保 海 洋 国 家 として 各 国 と 緊 密 に 連 携 しつつ 力 ではなく 航 行 飛 行 の 自 由 や 安 全 の 確 保 国 際 法 にのっとった 紛 争 の 平 和 的 解 決 を 含 む 法 の 支 配 といった 基 本 ルールに 基 づく 秩 序 に 支 えられた 開 かれ 安 定 した 海 洋 の 維 持 発 展 に 向 け 主 導 的 な 役 割 を 発 揮 する 具 体 的 には シーレーンにおける 様 々な 脅 威 に 対 して 海 賊 対 処 等 の 必 要 な 措 置 をとり 海 上 交 通 の 安 全 を 確 保 するとともに 各 国 との 海 洋 安 全 保 障 協 力 を 推 進 する また これらの 取 組 に 重 要 な 我 が 国 の 海 洋 監 視 能 力 につい て 国 際 的 ネットワークの 構 築 に 留 意 しつつ 宇 宙 の 活 用 も 含 めて 総 合 的 に 強 化 する さらに 海 洋 安 全 保 障 に 係 る 二 国 間 多 国 間 の 共 同 訓 練 等 の 協 力 の 機 会 の 増 加 と 質 の 向 上 を 図 る 特 にペルシャ 湾 及 びホルムズ 海 峡 紅 海 及 びアデン 湾 から インド 洋 マラッカ 海 峡 南 シナ 海 を 経 て 我 が 国 近 海 に 至 る シーレーンは 源 エネルギーの 多 くを 中 東 地 域 からの 海 上 輸 送 に 依 存 している 我 が 国 にとって 重 要 であることから これらのシーレーン 沿 岸 国 等 の 海 上 保 安 能 力 の 向 上 を 支 援 す るとともに 我 が 国 と 戦 略 的 利 害 を 共 有 するパートナーとの 協 力 関 係 を 強 化 する (5)サイバーセキュリティの 強 化 サイバーセキュリティを 脅 かす 不 正 行 為 からサイバー 空 間 を 守 り その 自 由 かつ 安 全 な 利 用 を 確 保 する また 国 家 の 関 与 が 疑 われるものを 含 むサイバー 攻 撃 から 我 が 国 の 重 要 な 社 会 システムを 防 護 する このため 国 全 体 として 組 織 分 野 横 断 的 な 取 組 を 総 合 的 に 推 進 し サイバー 空 間 の 防 護 及 びサイバー 攻 撃 への 対 応 能 力 の 一 層 の 強 化 を 図 る そこで 平 素 から リスクアセスメントに 基 づくシステム の 設 計 構 築 運 用 事 案 の 発 生 の 把 握 被 害 の 拡 大 防 止 原 因 の 分 析 究 明 類 似 事 案 の 発 生 防 止 等 の 分 野 において 官 382 平 成 26 年 版 防 衛 白 書

8 民 の 連 携 を 強 化 する また セキュリティ 人 材 層 の 強 化 制 御 システムの 防 護 サプライチェーンリスク 問 題 への 対 応 に ついても 総 合 的 に 検 討 を 行 い 必 要 な 措 置 を 講 ずる さらに 国 全 体 としてサイバー 防 護 対 応 能 力 を 一 層 強 化 するため 関 係 機 関 の 連 携 強 化 と 役 割 分 担 の 明 確 化 を 図 ると ともに サイバー 事 象 の 監 査 調 査 感 知 分 析 国 際 調 整 等 の 機 能 の 向 上 及 びこれらの 任 務 を 担 う 組 織 の 強 化 を 含 む 各 種 施 策 を 推 進 する かかる 施 策 の 推 進 に 当 たっては 幅 広 い 分 野 における 国 際 連 携 の 強 化 が 不 可 欠 である このため 技 術 運 用 両 面 にお ける 国 際 協 力 の 強 化 のための 施 策 を 講 ずる また 関 係 国 と の 情 報 共 有 の 拡 大 を 図 るほか サイバー 防 衛 協 力 を 推 進 する (6) 国 際 テロ 対 策 の 強 化 原 子 力 関 連 施 設 の 安 全 確 保 等 の 国 内 における 国 際 テロ 対 策 の 徹 底 はもとより 世 界 各 地 で 活 動 する 在 留 邦 人 等 の 安 全 を 確 保 するため 民 間 企 業 が 有 する 危 険 情 報 がより 効 果 的 かつ 効 率 的 に 共 有 されるような 情 報 交 換 協 力 体 制 を 構 築 すると ともに 平 素 からの 国 際 テロ 情 勢 に 関 する 分 析 体 制 や 海 外 に おける 情 報 収 集 能 力 の 強 化 を 進 めるなど 国 際 テロ 対 策 を 強 化 する (7) 情 報 機 能 の 強 化 国 家 安 全 保 障 に 関 する 政 策 判 断 を 的 確 に 支 えるため 人 的 情 報 公 開 情 報 電 波 情 報 画 像 情 報 等 多 様 な 情 報 源 に 関 する 情 報 収 集 能 力 を 抜 本 的 に 強 化 する また 各 種 情 報 を 融 合 処 理 した 地 理 空 間 情 報 の 活 用 も 進 める さらに 高 度 な 能 力 を 有 する 情 報 専 門 家 の 育 成 を 始 めとす る 人 的 基 盤 の 強 化 等 により 情 報 分 析 集 約 共 有 機 能 を 高 め 政 府 が 保 有 するあらゆる 情 報 手 段 を 活 用 した 総 合 的 な 分 析 (オール ソース アナリシス)を 推 進 する 加 えて 外 交 安 全 保 障 政 策 の 司 令 塔 となる NSC に 情 報 を 適 時 に 提 供 し 政 策 に 適 切 に 反 映 していくこと 等 を 通 じ 情 報 サイクルを 効 果 的 に 稼 働 させる こうした 情 報 機 能 を 支 えるため 特 定 秘 密 の 保 護 に 関 する 法 律 ( 平 成 25 年 法 律 第 108 号 )の 下 政 府 横 断 的 な 情 報 保 全 体 制 の 整 備 等 を 通 じ カウンター インテリジェンス 機 能 を 強 化 する (8) 防 衛 装 備 技 術 協 力 平 和 貢 献 国 際 協 力 において 自 衛 隊 が 携 行 する 重 機 等 の 防 衛 装 備 品 の 活 用 や 被 災 国 等 への 供 与 ( 以 下 防 衛 装 備 品 の 活 用 等 という )を 通 じ より 効 果 的 な 協 力 ができる 機 会 が 増 加 している また 防 衛 装 備 品 の 高 性 能 化 を 実 現 しつ つ 費 用 の 高 騰 に 対 応 するため 国 際 共 同 開 発 生 産 が 国 際 的 主 流 となっている こうした 中 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 観 点 から 防 衛 装 備 品 の 活 用 等 による 平 和 貢 献 国 際 協 力 に 一 層 積 極 的 に 関 与 するとともに 防 衛 装 備 品 等 の 共 同 開 発 生 産 等 に 参 画 することが 求 められている こうした 状 況 を 踏 まえ 武 器 輸 出 三 原 則 等 がこれまで 果 た してきた 役 割 にも 十 分 配 意 した 上 で 移 転 を 禁 止 する 場 合 の 明 確 化 移 転 を 認 め 得 る 場 合 の 限 定 及 び 厳 格 審 査 目 的 外 使 用 及 び 第 三 国 移 転 に 係 る 適 正 管 理 の 確 保 等 に 留 意 しつつ 武 器 等 の 海 外 移 転 に 関 し 新 たな 安 全 保 障 環 境 に 適 合 する 明 確 な 原 則 を 定 めることとする (9) 宇 宙 空 間 の 安 定 的 利 用 の 確 保 及 び 安 全 保 障 分 野 での 活 用 の 推 進 宇 宙 空 間 の 安 定 的 利 用 を 図 ることは 国 民 生 活 や 経 済 に とって 必 要 不 可 欠 であるのみならず 国 家 安 全 保 障 において も 重 要 である 宇 宙 開 発 利 用 を 支 える 科 学 技 術 や 産 業 基 盤 の 維 持 向 上 を 図 るとともに 安 全 保 障 上 の 観 点 から 宇 宙 空 間 の 活 用 を 推 進 する 特 に 情 報 収 集 衛 星 の 機 能 の 拡 充 強 化 を 図 る また 自 衛 隊 の 部 隊 の 運 用 情 報 の 収 集 分 析 海 洋 の 監 視 情 報 通 信 測 位 といった 分 野 において 我 が 国 等 が 保 有 する 各 種 の 衛 星 の 有 効 活 用 を 図 るとともに 宇 宙 空 間 の 状 況 監 視 体 制 の 確 立 を 図 る また 衛 星 製 造 技 術 等 の 宇 宙 開 発 利 用 を 支 える 技 術 を 含 め 宇 宙 開 発 利 用 の 推 進 に 当 たっては 中 長 期 的 な 観 点 か ら 国 家 安 全 保 障 に するように 配 意 するものとする (10) 技 術 力 の 強 化 我 が 国 の 高 い 技 術 力 は 経 済 力 や 防 衛 力 の 基 盤 であること はもとより 国 際 社 会 が 我 が 国 に 強 く 求 める 価 値 ある 源 で もある このため デュアル ユース 技 術 を 含 め 一 層 の 技 術 の 振 興 を 促 し 我 が 国 の 技 術 力 の 強 化 を 図 る 必 要 がある 技 術 力 強 化 のための 施 策 の 推 進 に 当 たっては 安 全 保 障 の 視 点 から 技 術 開 発 関 連 情 報 等 科 学 技 術 に 関 する 動 向 を 平 素 から 把 握 し 産 学 官 の 力 を 結 集 させて 安 全 保 障 分 野 にお いても 有 効 に 活 用 するように 努 めていく さらに 我 が 国 が 保 有 する 国 際 的 にも 優 れた 省 エネルギー や 環 境 関 連 の 技 術 等 は 国 際 社 会 と 共 に 我 が 国 が 地 球 規 模 課 題 に 取 り 組 む 上 で 重 要 な 役 割 を 果 たすものであり これらを 外 交 にも 積 極 的 に 活 用 していく 2 日 米 同 盟 の 強 化 日 米 安 全 保 障 体 制 を 中 核 とする 日 米 同 盟 は 過 去 60 年 余 に わたり 我 が 国 の 平 和 と 安 全 及 びアジア 太 平 洋 地 域 の 平 和 と 安 定 に 不 可 欠 な 役 割 を 果 たすとともに 近 年 では 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 にもより 重 要 な 役 割 を 果 たしてきた 日 米 同 盟 は 国 家 安 全 保 障 の 基 軸 である 米 国 にとっても 韓 国 オーストラリア タイ フィリピンといった 地 域 諸 国 と の 同 盟 のネットワークにおける 中 核 的 な 要 素 として 同 国 のア ジア 太 平 洋 戦 略 の 基 盤 であり 続 けてきた こうした 日 米 の 緊 密 な 同 盟 関 係 は 日 米 両 国 が 自 由 民 主 主 義 基 本 的 人 権 の 尊 重 法 の 支 配 といった 普 遍 的 価 値 や 戦 略 的 利 益 を 共 有 していることによって 支 えられている また 我 が 国 が 地 理 的 にも 米 国 のアジア 太 平 洋 地 域 への 関 与 を 支 える 戦 略 的 に 重 要 な 位 置 にあること 等 にも 支 えられている 上 記 のような 日 米 同 盟 を 基 盤 として 日 米 両 国 は 首 脳 閣 僚 レベルを 始 め 様 々なレベルで 緊 密 に 連 携 し 二 国 間 の 課 題 のみならず 北 朝 鮮 問 題 を 含 むアジア 太 平 洋 地 域 情 勢 や テロ 対 策 大 量 破 壊 兵 器 の 不 拡 散 等 のグローバルな 安 全 保 障 上 の 課 題 についても 取 り 組 んできている また 日 米 両 国 は 経 済 分 野 においても 後 述 する 環 太 平 洋 パートナーシップ(TPP) 協 定 交 渉 等 を 通 じて ルールに 基 づ く 透 明 性 が 高 い 形 でのアジア 太 平 洋 地 域 の 経 済 的 繁 栄 の 実 現 を 目 指 している このように 日 米 両 国 は 二 国 間 のみならず アジア 太 平 洋 地 域 を 始 めとする 国 際 社 会 全 体 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 のため に 多 岐 にわたる 分 野 で 協 力 関 係 を 不 断 に 強 化 拡 大 させてき た また 我 が 国 が 上 述 したとおり 安 全 保 障 面 での 取 組 を 強 化 す る 一 方 で 米 国 としても アジア 太 平 洋 地 域 を 重 視 する 国 防 戦 略 の 下 同 地 域 におけるプレゼンスの 充 実 さらには 我 が 国 日 本 の 防 衛 383

9 を 始 めとする 同 盟 国 等 との 連 携 協 力 の 強 化 を 志 向 している 今 後 我 が 国 の 安 全 に 加 え アジア 太 平 洋 地 域 を 始 めとする 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 の 維 持 増 進 を 図 るためには 日 米 安 全 保 障 体 制 の 実 効 性 を 一 層 高 め より 多 面 的 な 日 米 同 盟 を 実 現 していく 必 要 がある このような 認 識 に 立 って 我 が 国 として 以 下 の 取 組 を 進 める (1) 幅 広 い 分 野 における 日 米 間 の 安 全 保 障 防 衛 協 力 の 更 な る 強 化 我 が 国 は 我 が 国 自 身 の 防 衛 力 の 強 化 を 通 じた 抑 止 力 の 向 上 はもとより 米 国 による 拡 大 抑 止 の 提 供 を 含 む 日 米 同 盟 の 抑 止 力 により 自 国 の 安 全 を 確 保 している 米 国 との 間 で 具 体 的 な 防 衛 協 力 の 在 り 方 や 日 米 の 役 割 任 務 能 力 (RMC)の 考 え 方 等 についての 議 論 を 通 じ 本 戦 略 を 踏 まえた 各 種 政 策 との 整 合 性 を 図 りつつ 日 米 防 衛 協 力 のための 指 針 の 見 直 しを 行 う また 共 同 訓 練 共 同 の 情 報 収 集 警 戒 監 視 偵 察 (ISR) 活 動 及 び 米 軍 自 衛 隊 の 施 設 区 域 の 共 同 使 用 を 進 めるほ か 事 態 対 処 や 中 長 期 的 な 戦 略 を 含 め 各 種 の 運 用 協 力 及 び 政 策 調 整 を 緊 密 に 行 う 加 えて 弾 道 ミサイル 防 衛 海 洋 宇 宙 空 間 サイバー 空 間 大 規 模 災 害 対 応 等 の 幅 広 い 安 全 保 障 分 野 における 協 力 を 強 化 して 日 米 同 盟 の 抑 止 力 及 び 対 処 力 を 向 上 させていく さらに 相 互 運 用 性 の 向 上 を 含 む 日 米 同 盟 の 基 盤 の 強 化 を 図 るため 装 備 技 術 面 での 協 力 人 的 交 流 等 の 多 面 的 な 取 組 を 進 めていく (2) 安 定 的 な 米 軍 プレゼンスの 確 保 日 米 安 全 保 障 体 制 を 維 持 強 化 するためには アジア 太 平 洋 地 域 における 米 軍 の 最 適 な 兵 力 態 勢 の 実 現 に 向 けた 取 組 に 我 が 国 も 主 体 的 に 協 力 するとともに 抑 止 力 を 維 持 向 上 さ せつつ 沖 縄 を 始 めとする 地 元 における 負 担 を 軽 減 すること が 重 要 である その 一 環 として 在 日 米 軍 駐 留 経 費 負 担 を 始 めとする 様 々 な 施 策 を 通 じ 在 日 米 軍 の 円 滑 かつ 効 果 的 な 駐 留 を 安 定 的 に 支 えつつ 在 沖 縄 米 海 兵 隊 のグアム 移 転 の 推 進 を 始 め 在 日 米 軍 再 を 日 米 合 意 に 従 って 着 実 に 実 施 するとともに 地 元 との 関 係 に 留 意 しつつ 自 衛 隊 及 び 米 軍 による 施 設 区 域 の 共 同 使 用 等 を 推 進 する また 在 日 米 軍 施 設 区 域 の 周 辺 住 民 の 負 担 を 軽 減 するた めの 措 置 を 着 実 に 実 施 する 特 に 沖 縄 県 については 国 家 安 全 保 障 上 極 めて 重 要 な 位 置 にあり 米 軍 の 駐 留 が 日 米 同 盟 の 抑 止 力 に 大 きく 寄 与 している 一 方 在 日 米 軍 専 用 施 設 区 域 の 多 くが 集 中 していることを 踏 まえ 普 天 間 飛 行 場 の 移 設 を 含 む 負 担 軽 減 のための 取 組 に 最 大 限 努 力 していく 3 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 のためのパートナーとの 外 交 安 全 保 障 協 力 の 強 化 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 の 改 善 には 上 述 したように 政 治 経 済 安 全 保 障 の 全 ての 面 での 日 米 同 盟 の 強 化 が 不 可 欠 であるが これに 加 え そのために 重 要 な 役 割 を 果 たすアジア 太 平 洋 地 域 内 外 のパートナーとの 信 頼 協 力 関 係 を 以 下 のよう に 強 化 する (1) 韓 国 オーストラリア ASEAN 諸 国 及 びインドといっ た 我 が 国 と 普 遍 的 価 値 と 戦 略 的 利 益 を 共 有 する 国 との 協 力 関 係 を 以 下 のとおり 強 化 する - 隣 国 であり 地 政 学 的 にも 我 が 国 の 安 全 保 障 にとって 極 めて 重 要 な 韓 国 と 緊 密 に 連 携 することは 北 朝 鮮 の 核 ミ サイル 問 題 への 対 応 を 始 めとする 地 域 の 平 和 と 安 定 にとっ て 大 きな 意 義 がある このため 未 来 志 向 で 重 層 的 な 日 韓 関 係 を 構 築 し 安 全 保 障 協 力 基 盤 の 強 化 を 図 る 特 に 日 米 韓 の 三 か 国 協 力 は 東 アジアの 平 和 と 安 定 を 実 現 する 上 で 鍵 となる 枠 組 みであり 北 朝 鮮 の 核 ミサイル 問 題 への 協 力 を 含 め これを 強 化 する さらに 竹 島 の 領 有 権 に 関 す る 問 題 については 国 際 法 にのっとり 平 和 的 に 紛 争 を 解 決 するとの 方 針 に 基 づき 粘 り 強 く 外 交 努 力 を 行 ってい く - 地 域 の 重 要 なパートナーであるオーストラリアとは 普 遍 的 価 値 のみならず 戦 略 的 利 益 や 関 心 も 共 有 する 二 国 間 の 相 互 補 完 的 な 経 済 関 係 の 強 化 に 加 えて 戦 略 認 識 の 共 有 安 全 保 障 協 力 を 着 実 に 進 め 戦 略 的 パートナーシップ を 強 化 する また アジア 太 平 洋 地 域 の 秩 序 の 形 成 や 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 の 維 持 強 化 のための 取 組 において 幅 広 い 協 力 を 推 進 する その 際 日 米 豪 の 三 か 国 協 力 の 枠 組 み も 適 切 に 活 用 する - 経 済 成 長 及 び 民 主 化 が 進 展 し 文 化 的 多 様 性 を 擁 し 我 が 国 のシーレーンの 要 衝 を 占 める 地 域 に 位 置 するASEAN 諸 国 とは 40 年 以 上 にわたる 伝 統 的 なパートナーシップ に 基 づき 政 治 安 全 保 障 分 野 を 始 めあらゆる 分 野 におけ る 協 力 を 深 化 発 展 させる ASEANがアジア 太 平 洋 地 域 全 体 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 に 与 える 影 響 を 踏 まえ ASEANの 一 体 性 の 維 持 強 化 に 向 けた 努 力 を 一 層 支 援 す る また 南 シナ 海 問 題 についての 中 国 との 行 動 規 範 (COC)の 策 定 に 向 けた 動 き 等 紛 争 を 力 ではなく 法 と ルールにのっとって 解 決 しようとする 関 係 国 の 努 力 を 評 価 し 効 果 的 かつ 法 的 拘 束 力 を 持 つ 規 範 が 策 定 されるよう 支 援 する - 世 界 最 大 となることが 見 込 まれている 人 口 と 高 い 経 済 成 長 や 潜 在 的 経 済 力 を 背 景 に 影 響 力 を 増 し 我 が 国 のシー レーンの 中 央 に 位 置 する 等 地 政 学 的 にも 重 要 なインドと は 二 国 間 で 構 築 された 戦 略 的 グローバル パートナー シップに 基 づいて 海 洋 安 全 保 障 を 始 め 幅 広 い 分 野 で 関 係 を 強 化 していく (2) 我 が 国 と 中 国 との 安 定 的 な 関 係 は アジア 太 平 洋 地 域 の 平 和 と 安 定 に 不 可 欠 の 要 素 である 大 局 的 かつ 中 長 期 的 見 地 から 政 治 経 済 金 融 安 全 保 障 文 化 人 的 交 流 等 あらゆる 分 野 において 日 中 で 戦 略 的 互 恵 関 係 を 構 築 し それを 強 化 できるよう 取 り 組 んでいく 特 に 中 国 が 地 域 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 のために 責 任 ある 建 設 的 な 役 割 を 果 たし 国 際 的 な 行 動 規 範 を 遵 守 し 急 速 に 拡 大 する 国 防 費 を 背 景 とした 軍 事 力 の 強 化 に 関 して 開 放 性 及 び 透 明 性 を 向 上 させるよう 引 き 続 き 促 していく そ の 一 環 として 防 衛 交 流 の 継 続 促 進 により 中 国 の 軍 事 安 全 保 障 政 策 の 透 明 性 の 向 上 を 図 るとともに 不 測 の 事 態 の 発 生 の 回 避 防 止 のための 枠 組 みの 構 築 を 含 め た 取 組 を 推 進 する また 中 国 が 我 が 国 を 含 む 周 辺 諸 国 との 間 で 独 自 の 主 張 に 基 づき 力 による 現 状 変 更 の 試 みとみられる 対 応 を 示 していることについては 我 が 国 としては 事 態 をエスカレートさせることなく 中 国 側 に 対 して 自 制 を 求 めつつ 引 き 続 き 冷 静 かつ 毅 然 とし て 対 応 していく (3) 北 朝 鮮 問 題 に 関 しては 関 係 国 と 緊 密 に 連 携 しつつ 六 者 会 合 共 同 声 明 や 国 連 安 全 保 障 理 事 会 ( 安 保 理 ) 決 議 に 384 平 成 26 年 版 防 衛 白 書

10 基 づく 非 核 化 等 に 向 けた 具 体 的 行 動 を 北 朝 鮮 に 対 して 求 めていく また 日 朝 関 係 については 日 朝 平 壌 宣 言 に 基 づき 拉 致 核 ミサイルといった 諸 懸 案 の 包 括 的 な 解 決 に 向 けて 取 り 組 んでいく とりわけ 拉 致 問 題 に ついては この 問 題 の 解 決 なくして 北 朝 鮮 との 国 交 正 常 化 はあり 得 ないとの 基 本 認 識 の 下 一 日 も 早 いすべての 拉 致 被 害 者 の 安 全 確 保 及 び 即 時 帰 国 拉 致 に 関 する 真 相 究 明 拉 致 実 行 犯 の 引 渡 しに 向 けて 全 力 を 尽 くす (4) 東 アジア 地 域 の 安 全 保 障 環 境 が 一 層 厳 しさを 増 す 中 安 全 保 障 及 びエネルギー 分 野 を 始 めあらゆる 分 野 でロシア との 協 力 を 進 め 日 露 関 係 を 全 体 として 高 めていくこと は 我 が 国 の 安 全 保 障 を 確 保 する 上 で 極 めて 重 要 である このような 認 識 の 下 アジア 太 平 洋 地 域 の 平 和 と 安 定 に 向 けて 連 携 していくとともに 最 大 の 懸 案 である 北 方 領 土 問 題 については 北 方 四 島 の 帰 属 の 問 題 を 解 決 して 平 和 条 約 を 締 結 するとの 一 貫 した 方 針 の 下 精 力 的 に 交 渉 を 行 っていく (5)これらの 取 組 に 当 たっては APECから 始 まり EAS ASEAN+3 ARF 拡 大 ASEAN 国 防 相 会 議 (ADMM プラス) 環 太 平 洋 パートナーシップ(TPP)といった 機 能 的 かつ 重 層 的 に 構 築 された 地 域 協 力 の 枠 組 み ある いは 日 米 韓 日 米 豪 日 米 印 といった 三 か 国 間 の 枠 組 み や 地 理 的 に 近 接 する 経 済 大 国 である 日 中 韓 の 枠 組 みを 積 極 的 に 活 用 する また 我 が 国 としてこれらの 枠 組 み の 発 展 に 積 極 的 に 寄 与 していく さらに 将 来 的 には 東 アジアにおいてより 制 度 的 な 安 全 保 障 の 枠 組 みができる よう 我 が 国 としても 適 切 に 寄 与 していく (6)モンゴル 中 央 アジア 諸 国 南 西 アジア 諸 国 太 平 洋 島 嶼 国 ニュージーランド カナダ メキシコ コロンビ ア ペルー チリといったアジア 太 平 洋 地 域 の 友 好 諸 国 とアジア 太 平 洋 地 域 の 安 定 の 確 保 に 向 けて 協 力 する 太 平 洋 に 広 大 な 排 他 的 経 済 水 域 と 豊 富 な 海 洋 源 を 有 する 太 平 洋 島 嶼 国 とは 太 平 洋 島 サミット 等 を 通 じ 海 洋 協 力 を 含 む 様 々な 分 野 で 協 力 を 強 化 する (7) 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 に 向 けて 重 要 な 役 割 を 果 たすアジ ア 太 平 洋 地 域 外 の 諸 国 と 協 力 関 係 を 強 化 する - 欧 州 は 国 際 世 論 形 成 力 主 要 な 国 際 的 枠 組 みにおける 規 範 形 成 力 そして 大 きな 経 済 規 模 を 擁 しており 英 国 フランス ドイツ イタリア スペイン ポーランドを 始 めとする 欧 州 諸 国 は 我 が 国 と 自 由 民 主 主 義 基 本 的 人 権 の 尊 重 法 の 支 配 といった 普 遍 的 価 値 や 市 場 経 済 等 の 原 則 を 共 有 し 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 に 向 けて 共 に 主 導 的 な 役 割 を 果 たすパートナーである 国 際 社 会 のパ ワーバランスが 変 化 している 中 で 普 遍 的 価 値 やルールに 基 づく 国 際 秩 序 を 構 築 し グローバルな 諸 課 題 に 効 果 的 に 対 処 し 平 和 で 繁 栄 する 国 際 社 会 を 構 築 するための 我 が 国 の 政 策 を 実 現 していくために EU NATO OSCEとの 協 力 を 含 め 欧 州 との 関 係 を 更 に 強 化 していく また 我 が 国 が 民 主 化 に 貢 献 してきた 東 欧 諸 国 及 びバルト 諸 国 並 び にコーカサス 諸 国 と 関 係 を 強 化 する - ブラジル メキシコ トルコ アルゼンチン 南 アフリ カといった 新 興 国 は 国 際 経 済 のみならず 国 際 政 治 でも その 存 在 感 を 増 しつつあり 二 国 間 関 係 にとどまらず グ ローバルな 課 題 についての 協 力 を 推 進 する - 中 東 の 安 定 は 我 が 国 にとって エネルギーの 安 定 供 給 に 直 結 する 国 家 の 生 存 と 繁 栄 に 関 わる 問 題 である 湾 岸 諸 国 は 我 が 国 にとって 最 大 の 原 油 の 供 給 源 であるが 中 東 の 安 定 を 確 保 するため これらの 国 と 源 エネルギーを 中 心 とする 関 係 を 超 えた 幅 広 い 分 野 での 経 済 面 更 には 政 治 安 全 保 障 分 野 での 協 力 も 含 めた 重 層 的 な 協 力 関 係 の 構 築 に 取 り 組 む アラブの 春 に 端 を 発 するアラブ 諸 国 の 民 主 化 の 問 題 シリア 情 勢 イランの 核 問 題 中 東 和 平 アフガニスタンの 平 和 構 築 といった 中 東 の 安 定 に 重 要 な 問 題 の 解 決 に 向 けて 我 が 国 として 積 極 的 な 役 割 を 果 たす その 際 米 国 欧 州 諸 国 サウジアラビア トルコといっ た 中 東 地 域 で 重 要 な 役 割 を 果 たしている 国 と 協 調 する - 戦 略 的 源 を 豊 富 に 有 し 経 済 成 長 を 持 続 しているアフ リカは 有 望 な 経 済 フロンティアであると 同 時 に 国 際 社 会 に おける 発 言 権 を 強 めており TICAD プロセス 等 を 通 じて アフリカの 発 展 と 平 和 の 定 着 に 引 き 続 き 貢 献 する また 国 際 場 裏 での 協 力 を 推 進 していく 4 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 のための 国 際 的 努 力 への 積 極 的 寄 与 我 が 国 は 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 立 場 から 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 のため 積 極 的 な 役 割 を 果 たしていく (1) 国 連 外 交 の 強 化 国 連 は 安 保 理 による 国 際 の 平 和 及 び 安 全 の 維 持 回 復 の ための 集 団 安 全 保 障 制 度 を 中 核 として 設 置 されたが 同 制 度 は 当 初 の 想 定 どおりには 十 分 に 機 能 してきていない 他 方 国 連 は 幅 広 い 諸 国 が 参 加 する 普 遍 性 専 門 性 に 支 え られた 正 統 性 という 強 みを 活 かして 世 界 の 平 和 と 安 全 のため に 様 々な 取 組 を 主 導 している 特 に 冷 戦 終 結 以 降 国 際 の 平 和 と 安 全 の 維 持 回 復 の 分 野 における 国 連 の 役 割 はますます 高 まっている 我 が 国 として これまで 安 保 理 の 非 常 任 理 事 国 を 幾 度 も 務 めた 経 験 を 踏 まえ 国 連 における 国 際 の 平 和 と 安 全 の 維 持 回 復 に 向 けた 取 組 に 更 に 積 極 的 に 寄 与 していく また 国 連 のPKOや 集 団 安 全 保 障 措 置 及 び 予 防 外 交 や 調 停 等 の 外 交 的 手 段 のみならず 紛 争 後 の 緊 急 人 道 支 援 から 復 旧 復 興 支 援 に 至 るシームレスな 支 援 平 和 構 築 委 員 会 を 通 じ た 支 援 等 国 連 が 主 導 する 様 々な 取 組 により 積 極 的 に 寄 与 し ていく 同 時 に 集 団 安 全 保 障 機 能 の 強 化 を 含 め 国 連 の 実 効 性 と 正 統 性 の 向 上 の 実 現 が 喫 緊 の 課 題 であり 常 任 非 常 任 双 方 の 議 席 拡 大 及 び 我 が 国 の 常 任 理 事 国 入 りを 含 む 安 保 理 改 革 の 実 現 を 追 求 する (2) 法 の 支 配 の 強 化 法 の 支 配 の 擁 護 者 として 引 き 続 き 国 際 法 を 誠 実 に 遵 守 する のみならず 国 際 社 会 における 法 の 支 配 の 強 化 に 向 け 様 々 な 国 際 的 なルール 作 りに 構 想 段 階 から 積 極 的 に 参 画 する そ の 際 公 平 性 透 明 性 互 恵 性 を 基 本 とする 我 が 国 の 理 念 や 主 張 を 反 映 させていく また 国 際 司 法 機 関 に 対 する 人 材 財 政 面 の 支 援 各 国 に 対 する 法 制 度 整 備 支 援 等 に 積 極 的 に 取 り 組 む 特 に 海 洋 宇 宙 空 間 及 びサイバー 空 間 における 法 の 支 配 の 実 現 強 化 について 関 心 を 共 有 する 国 々との 政 策 協 議 を 進 めつつ 国 際 規 範 形 成 や 各 国 間 の 信 頼 醸 成 措 置 に 向 けた 動 きに 積 極 的 に 関 与 する また 開 発 途 上 国 の 能 力 構 築 に 一 層 寄 与 する - 海 洋 については 地 域 的 取 組 その 他 の 取 組 を 推 進 し 力 ではなく 法 とルールが 支 配 する 海 洋 秩 序 を 強 化 することが 日 本 の 防 衛 385

11 国 際 社 会 全 体 の 平 和 と 繁 栄 に 不 可 欠 との 国 際 的 な 共 有 認 識 の 形 成 に 向 けて 主 導 的 役 割 を 発 揮 する - 宇 宙 空 間 については 自 由 なアクセス 及 び 活 用 を 確 保 す ることが 重 要 であるとの 考 え 方 に 基 づき 衛 星 破 壊 実 験 の 防 止 や 衛 星 衝 突 の 回 避 を 目 的 とする 国 際 行 動 規 範 策 定 に 向 けた 努 力 に 積 極 的 に 参 加 し 宇 宙 空 間 の 安 全 かつ 安 定 的 な 利 用 の 確 保 を 図 る - サイバー 空 間 については 情 報 の 自 由 な 流 通 の 確 保 を 基 本 とする 考 え 方 の 下 その 考 えを 共 有 する 国 と 連 携 し 既 存 の 国 際 法 の 適 用 を 前 提 とした 国 際 的 なルール 作 りに 積 極 的 に 参 画 するとともに 開 発 途 上 国 への 能 力 構 築 支 援 を 積 極 的 に 行 う (3) 軍 縮 不 拡 散 に 係 る 国 際 努 力 の 主 導 我 が 国 は 世 界 で 唯 一 の 戦 争 被 爆 国 として 核 兵 器 のな い 世 界 の 実 現 に 向 けて 引 き 続 き 積 極 的 に 取 り 組 む 北 朝 鮮 による 核 開 発 及 び 弾 道 ミサイル 開 発 の 進 展 がもたら す 脅 威 や アジア 太 平 洋 地 域 における 将 来 の 核 戦 力 バランス の 動 向 軍 事 技 術 の 急 速 な 進 展 を 踏 まえ 日 米 同 盟 の 下 での 拡 大 抑 止 への 信 頼 性 維 持 と 整 合 性 をとりつつ 北 朝 鮮 による 核 ミサイル 開 発 問 題 やイランの 核 問 題 の 解 決 を 含 む 軍 縮 不 拡 散 に 向 けた 国 際 的 取 組 を 主 導 する また 武 器 や 軍 事 転 用 可 能 な 機 材 技 術 等 が 懸 念 国 家 等 に 拡 散 することを 防 止 するため 国 際 輸 出 管 理 レジームに おける 議 論 への 積 極 的 な 参 画 を 含 め 関 係 国 と 協 調 しつつ 安 全 保 障 の 観 点 に 立 った 輸 出 管 理 の 取 組 を 着 実 に 実 施 する さらに 小 型 武 器 や 対 人 地 雷 等 の 通 常 兵 器 に 関 する 国 際 的 な 取 組 においても 積 極 的 に 対 応 する (4) 国 際 平 和 協 力 の 推 進 我 が 国 は20 年 以 上 にわたり 国 際 平 和 協 力 のため カン ボジア ゴラン 高 原 東 ティモール ネパール 南 スーダン 等 様 々な 地 域 に 自 衛 隊 を 始 めとする 要 員 を 派 遣 し その 実 績 は 内 外 から 高 い 評 価 を 得 てきた 今 後 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 立 場 から 我 が 国 に 対 する 国 際 社 会 からの 評 価 や 期 待 も 踏 まえ PKO 等 に 一 層 積 極 的 に 協 力 する その 際 ODA 事 業 との 連 携 を 図 るなど 活 動 の 効 果 的 な 実 施 に 努 める また ODAや 能 力 構 築 支 援 の 更 なる 戦 略 的 活 用 やNGOと の 連 携 を 含 め 安 全 保 障 関 連 分 野 でのシームレスな 支 援 を 実 施 するため これまでのスキームでは 十 分 対 応 できない 機 関 への 支 援 も 実 施 できる 体 制 を 整 備 する さらに これまでの 経 験 を 活 用 した 平 和 構 築 人 材 の 育 成 や 各 国 PKO 要 員 の 育 成 も 政 府 一 体 となって 積 極 的 に 行 う これらの 取 組 を 行 うに 当 たっては 米 国 オーストラリア 欧 州 等 同 分 野 での 経 験 を 有 する 関 係 国 等 とも 緊 密 に 連 携 を 図 る (5) 国 際 テロ 対 策 における 国 際 協 力 の 推 進 テロはいかなる 理 由 をもってしても 正 当 化 できず 強 く 非 難 されるべきものであり 国 際 社 会 が 一 体 となって 断 固 とし た 姿 勢 を 示 すことが 重 要 である 国 際 テロ 情 勢 や 国 際 テロ 対 策 協 力 に 関 する 各 国 との 協 議 や 意 見 交 換 テロリストを 厳 正 に 処 罰 するための 国 際 的 な 法 的 枠 組 みの 強 化 テロ 対 処 能 力 が 不 十 分 な 開 発 途 上 国 に 対 する 支 援 等 に 積 極 的 に 取 り 組 み 国 家 安 全 保 障 の 観 点 から 国 際 社 会 と 共 に 国 際 テロ 対 策 を 推 進 していく また 不 法 な 武 器 薬 物 の 取 引 や 誘 拐 等 組 織 犯 罪 の 収 益 がテロリストの 重 要 な 金 源 になっており テロと 国 際 組 織 犯 罪 は 密 接 な 関 係 を 有 している こうした 認 識 を 踏 まえ 国 際 組 織 犯 罪 を 防 止 し これと 闘 うための 国 際 協 力 途 上 国 支 援 を 強 化 していく 5 地 球 規 模 課 題 解 決 のための 普 遍 的 価 値 を 通 じた 協 力 の 強 化 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 の 基 盤 を 強 化 するため 普 遍 的 価 値 の 共 有 開 かれた 国 際 経 済 システムの 強 化 を 図 り 貧 困 エネルギー 問 題 格 差 の 拡 大 気 候 変 動 災 害 食 問 題 といった 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 の 阻 害 要 因 となりかねない 開 発 問 題 や 地 球 規 模 課 題 の 解 決 に 向 け ODAの 積 極 的 戦 略 的 活 用 を 図 りつつ 以 下 の 取 組 を 進 める (1) 普 遍 的 価 値 の 共 有 自 由 民 主 主 義 女 性 の 権 利 を 含 む 基 本 的 人 権 の 尊 重 法 の 支 配 といった 普 遍 的 価 値 を 共 有 する 国 々との 連 帯 を 通 じグ ローバルな 課 題 に 貢 献 する 外 交 を 展 開 する 1990 年 代 に 東 欧 諸 国 やASEAN 諸 国 で 始 まり 2010 年 代 初 頭 にアラブ 諸 国 に 至 った 世 界 における 民 主 化 の 流 れは グ ローバル 化 や 市 場 経 済 化 の 急 速 な 進 展 とあいまって もはや 不 可 逆 的 なものとなっている 一 方 アラブの 春 に 見 られるように 民 主 化 は 必 ずし もスムーズに 進 んでいるわけではない 我 が 国 は 先 進 自 由 民 主 主 義 国 家 として 人 間 の 安 全 保 障 の 理 念 も 踏 まえつつ 民 主 化 支 援 法 制 度 整 備 支 援 及 び 人 権 分 野 での 支 援 にODA を 積 極 的 に 活 用 し また 人 権 対 話 等 を 通 じ 国 際 社 会 におけ る 人 権 擁 護 の 潮 流 の 拡 大 に 貢 献 する また 女 性 に 関 する 外 交 課 題 に 積 極 的 に 取 り 組 む 具 体 的 には 紛 争 予 防 平 和 構 築 における 女 性 の 役 割 拡 大 や 社 会 進 出 促 進 等 について 国 際 社 会 と 協 力 していく (2) 開 発 問 題 及 び 地 球 規 模 課 題 への 対 応 と 人 間 の 安 全 保 障 の 実 現 我 が 国 は これまでODAを 活 用 して 世 界 の 開 発 問 題 に 積 極 的 に 取 り 組 み 国 際 社 会 から 高 い 評 価 を 得 てきた 開 発 問 題 への 対 応 はグローバルな 安 全 保 障 環 境 の 改 善 にも する ものであり 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 一 つの 要 素 として 今 後 とも 一 層 強 化 する 必 要 がある こうした 点 を 踏 まえるとともに 人 間 の 安 全 保 障 の 実 現 に するため ODAを 戦 略 的 効 果 的 に 活 用 し 国 際 機 関 やNGOを 始 めとする 多 様 なステークホルダーと 連 携 を 図 りつつ ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs)の 達 成 に 向 け 貧 困 削 減 国 際 保 健 教 育 水 等 の 分 野 における 取 組 を 強 化 す る また 新 たな 国 際 開 発 目 標 (ポスト2015 年 開 発 アジェン ダ)の 策 定 にも 主 導 的 役 割 を 果 たす さらに 人 間 の 安 全 保 障 の 実 現 について これまで 我 が 国 のイニシアティブと して 国 際 社 会 でも 主 導 的 な 役 割 を 果 たしている 今 後 とも 国 際 社 会 におけるその 理 念 の 主 流 化 を 一 層 促 す 我 が 国 は 阪 神 大 震 災 東 日 本 大 震 災 を 始 めとする 幾 多 の 自 然 災 害 に 見 舞 われてきた その 教 訓 経 験 を 広 く 共 有 する とともに 世 界 各 地 において 災 害 が 巨 大 化 し 頻 発 している ことも 踏 まえ 防 災 分 野 での 国 際 協 力 を 主 導 し 災 害 に 強 い 強 靭 な 社 会 を 世 界 中 に 広 めていく (3) 開 発 途 上 国 の 人 材 育 成 に 対 する 協 力 開 発 途 上 国 から 将 来 指 導 者 となることが 期 待 される 優 秀 な 学 生 や 行 政 官 を 含 む 幅 広 い 人 材 を 我 が 国 に 招 致 し その 経 験 や 知 見 を 学 ぶとともに 我 が 国 の 制 度 や 技 術 ノウハウに 386 平 成 26 年 版 防 衛 白 書

12 関 する 教 育 訓 練 を 提 供 する こうした 取 組 により 我 が 国 と の 相 互 理 解 を 促 進 し 出 身 国 の 持 続 的 な 経 済 社 会 発 展 に 役 立 てるための 人 材 育 成 をより 一 層 推 進 する また 人 材 育 成 で 培 ったネットワークの 維 持 発 展 を 図 り 協 力 関 係 の 基 盤 の 拡 大 と 強 化 に 役 立 てる (4) 自 由 貿 易 体 制 の 維 持 強 化 開 放 的 でルールに 基 づいた 国 際 経 済 システムを 拡 大 し そ の 中 で 我 が 国 が 主 要 プレーヤーであり 続 けることは 世 界 経 済 の 発 展 や 我 が 国 の 経 済 的 繁 栄 を 確 保 していく 上 で 不 可 欠 で ある このような 観 点 を 踏 まえながら 包 括 的 で 高 い 水 準 の 貿 易 協 定 を 目 指 すTPP 協 定 日 EU 経 済 連 携 協 定 (EPA) 日 中 韓 自 由 貿 易 協 定 (FTA) 及 び 東 アジア 地 域 包 括 的 経 済 連 携 (RCEP)を 始 めとする 経 済 連 携 を 推 進 し 世 界 経 済 の 成 長 に 寄 与 するとともに その 成 長 を 取 り 込 むことによって 我 が 国 の 成 長 につなげていく また こうした 取 組 を 通 じた アジア 太 平 洋 地 域 での 貿 易 投 面 でのルール 作 りは この 地 域 の 活 力 と 繁 栄 を 強 化 するものであり 安 全 保 障 面 での 安 定 した 環 境 の 基 礎 を 強 化 する 戦 略 的 意 義 を 有 する このような21 世 紀 型 のEPAを 結 んでいくことにより 新 たな 貿 易 自 由 化 の 魅 力 的 な 先 進 事 例 を 示 すこととなり WTOを 基 盤 とする 多 角 的 貿 易 体 制 における 世 界 規 模 の 貿 易 自 由 化 も 促 進 していくことが 期 待 される (5)エネルギー 環 境 問 題 への 対 応 エネルギーを 含 む 源 の 安 定 供 給 は 活 力 ある 我 が 国 の 経 済 にとって 不 可 欠 であり 国 家 安 全 保 障 上 の 課 題 である 源 の 安 定 的 かつ 安 価 な 供 給 を 確 保 するため 必 要 な 外 交 的 手 段 を 積 極 的 に 活 用 し 各 国 の 理 解 を 得 つつ 供 給 源 の 多 角 化 等 の 取 組 を 行 っていく 気 候 変 動 分 野 では 国 内 の 排 出 削 減 に 向 けた 一 層 の 取 組 を 行 う 優 れた 環 境 エネルギー 技 術 や 途 上 国 支 援 等 の 我 が 国 の 強 みをいかした 攻 めの 地 球 温 暖 化 外 交 戦 略 ( Actions for Cool Earth(ACE:エース) )を 展 開 する また 全 ての 国 が 参 加 する 公 平 かつ 実 効 的 な 新 たな 国 際 枠 組 み 構 築 に 積 極 的 に 関 与 し 世 界 全 体 で 排 出 削 減 を 達 成 し 気 候 変 動 問 題 の 解 決 に 寄 与 する (6) 人 と 人 との 交 流 の 強 化 人 と 人 との 交 流 は 相 手 国 との 相 互 理 解 や 友 好 関 係 を 増 進 し 国 家 間 の 関 係 を 確 固 たるものとさせる 加 えて 国 際 社 会 における 我 が 国 に 対 する 適 切 な 理 解 を 深 め 安 定 的 で 友 好 的 な 安 全 保 障 環 境 を 整 備 していく 上 でも 有 意 義 である このような 観 点 から 特 に 双 方 向 の 青 少 年 の 交 流 を 拡 大 す るための 施 策 を 実 施 し 将 来 にわたって 各 国 との 関 係 を 強 化 していく 例 えば 文 化 的 多 様 性 を 残 しつつ 地 域 統 合 が 進 ん でいるASEANとは 友 好 協 力 40 周 年 を 迎 えたところであり 今 後 交 流 事 業 の 更 なる 活 性 化 を 通 じて 相 互 理 解 を 一 層 促 進 していく また 2020 年 に 開 催 される 東 京 オリンピック パラリン ピック 競 技 大 会 といった 世 界 共 通 の 関 心 を 集 めるイベントを 活 用 しつつ スポーツや 文 化 を 媒 体 とした 交 流 を 促 進 し 個 人 レベルでの 友 好 関 係 を 構 築 し 深 めていく 6 国 家 安 全 保 障 を 支 える 国 内 基 盤 の 強 化 と 内 外 における 理 解 促 進 国 家 安 全 保 障 を 十 全 に 確 保 するためには 外 交 力 及 び 防 衛 力 を 中 心 とする 能 力 の 強 化 に 加 え これらの 能 力 が 効 果 的 に 発 揮 されることを 支 える 国 内 基 盤 を 整 備 することが 不 可 欠 である また 国 家 安 全 保 障 を 達 成 するためには 国 家 安 全 保 障 政 策 に 対 する 国 際 社 会 や 国 民 の 広 範 な 理 解 を 得 ることが 極 めて 重 要 であるとの 観 点 をも 踏 まえ 以 下 の 取 組 を 進 める (1) 防 衛 生 産 技 術 基 盤 の 維 持 強 化 防 衛 生 産 技 術 基 盤 は 防 衛 装 備 品 の 研 究 開 発 生 産 運 用 維 持 整 備 等 を 通 じて 防 衛 力 を 支 える 重 要 な 要 素 である 限 られた 源 で 防 衛 力 を 安 定 的 かつ 中 長 期 的 に 整 備 維 持 及 び 運 用 していくため 防 衛 装 備 品 の 効 果 的 効 率 的 な 取 得 に 努 めるとともに 国 際 競 争 力 の 強 化 を 含 めた 我 が 国 の 防 衛 生 産 技 術 基 盤 を 維 持 強 化 していく (2) 情 報 発 信 の 強 化 国 家 安 全 保 障 政 策 の 推 進 に 当 たっては その 考 え 方 につい て 内 外 に 積 極 的 かつ 効 果 的 に 発 信 し その 透 明 性 を 高 める ことにより 国 民 の 理 解 を 深 めるとともに 諸 外 国 との 協 力 関 係 の 強 化 や 信 頼 醸 成 を 図 る 必 要 がある このため 官 邸 を 司 令 塔 として 政 府 一 体 となった 統 一 的 かつ 戦 略 的 な 情 報 発 信 を 行 うこととし 各 種 情 報 技 術 を 最 大 限 に 活 用 しつつ 多 様 なメディアを 通 じ 外 国 語 による 発 信 の 強 化 等 を 行 う また 政 府 全 体 として 教 育 機 関 や 有 識 者 シンクタンク 等 との 連 携 を 図 りつつ 世 界 における 日 本 語 の 普 及 戦 略 的 広 報 に する 人 材 の 育 成 等 を 図 る 世 界 の 安 全 保 障 環 境 が 複 雑 多 様 化 する 中 にあっては 各 国 の 利 害 が 対 立 する 状 況 も 生 じ 得 る このような 認 識 の 下 客 観 的 な 事 実 を 中 心 とする 関 連 情 報 を 正 確 かつ 効 果 的 に 発 信 することにより 国 際 世 論 の 正 確 な 理 解 を 深 め 国 際 社 会 の 安 定 に 寄 与 する (3) 社 会 的 基 盤 の 強 化 国 家 安 全 保 障 政 策 を 中 長 期 的 観 点 から 支 えるためには 国 民 一 人 一 人 が 地 域 と 世 界 の 平 和 と 安 定 及 び 人 類 の 福 祉 の 向 上 に 寄 与 することを 願 いつつ 国 家 安 全 保 障 を 身 近 な 問 題 と して 捉 え その 重 要 性 や 複 雑 性 を 深 く 認 識 することが 不 可 欠 である そのため 諸 外 国 やその 国 民 に 対 する 敬 意 を 表 し 我 が 国 と 郷 土 を 愛 する 心 を 養 うとともに 領 土 主 権 に 関 する 問 題 等 の 安 全 保 障 分 野 に 関 する 啓 発 や 自 衛 隊 在 日 米 軍 等 の 活 動 の 現 状 への 理 解 を 広 げる 取 組 これらの 活 動 の 基 盤 となる 防 衛 施 設 周 辺 の 住 民 の 理 解 と 協 力 を 確 保 するための 諸 施 策 等 を 推 進 する (4) 知 的 基 盤 の 強 化 国 家 安 全 保 障 に 関 する 国 民 的 な 議 論 の 充 実 や 質 の 高 い 政 策 立 案 に 寄 与 するため 関 係 省 庁 職 員 の 派 遣 等 による 高 等 教 育 機 関 における 安 全 保 障 教 育 の 拡 充 高 度 化 実 践 的 な 研 究 の 実 施 等 を 図 るとともに これら 機 関 やシンクタンク 等 と 政 府 の 交 流 を 深 め 知 見 の 共 有 を 促 進 する こうした 取 組 を 通 じて 現 実 的 かつ 建 設 的 に 国 家 安 全 保 障 政 策 を 吟 味 することができる 民 間 の 専 門 家 や 行 政 官 の 育 成 を 促 進 するとともに 国 家 安 全 保 障 に 知 見 を 有 する 人 材 の 層 を 厚 くする 日 本 の 防 衛 387

13 8 平 成 26 年 度 以 降 に 係 る 防 衛 計 画 の 大 綱 について 平 成 25 年 12 月 17 日 国 家 安 全 保 障 会 議 決 定 閣 議 決 定 平 成 26 年 度 以 降 に 係 る 防 衛 計 画 の 大 綱 について 別 紙 のとおり 定 める これに 伴 い 平 成 23 年 度 以 降 に 係 る 防 衛 計 画 の 大 綱 について ( 平 成 22 年 12 月 17 日 安 全 保 障 会 議 及 び 閣 議 決 定 )は 平 成 25 年 度 限 りで 廃 止 する ( 別 紙 ) 平 成 26 年 度 以 降 に 係 る 防 衛 計 画 の 大 綱 Ⅰ 策 定 の 趣 旨 我 が 国 を 取 り 巻 く 新 たな 安 全 保 障 環 境 の 下 今 後 の 我 が 国 の 防 衛 の 在 り 方 について 平 成 25 年 度 の 防 衛 力 整 備 等 について ( 平 成 25 年 1 月 25 日 安 全 保 障 会 議 及 び 閣 議 決 定 )に 基 づき 国 家 安 全 保 障 戦 略 について ( 平 成 25 年 12 月 17 日 国 家 安 全 保 障 会 議 及 び 閣 議 決 定 )を 踏 まえ 平 成 26 年 度 以 降 に 係 る 防 衛 計 画 の 大 綱 として 新 たな 指 針 を 示 す Ⅱ 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 1 グローバルな 安 全 保 障 環 境 においては 国 家 間 の 相 互 依 存 関 係 が 一 層 拡 大 深 化 し 一 国 一 地 域 で 生 じた 混 乱 や 安 全 保 障 上 の 問 題 が 直 ちに 国 際 社 会 全 体 が 直 面 する 安 全 保 障 上 の 課 題 や 不 安 定 要 因 に 拡 大 するリスクが 増 大 している また 中 国 インド 等 の 更 なる 発 展 及 び 米 国 の 影 響 力 の 相 対 的 な 変 化 に 伴 う パワーバランスの 変 化 により 国 際 社 会 の 多 極 化 が 進 行 してい るものの 米 国 は 依 然 として 世 界 最 大 の 国 力 を 有 しており 世 界 の 平 和 と 安 定 のための 役 割 を 引 き 続 き 果 たしていくと 考 え られる 国 家 間 では 地 域 紛 争 が 引 き 続 き 発 生 していることに 加 え 領 土 や 主 権 海 洋 における 経 済 権 益 等 をめぐり 純 然 たる 平 時 でも 有 事 でもない 事 態 いわばグレーゾーンの 事 態 が 増 加 す る 傾 向 にある 大 量 破 壊 兵 器 や 弾 道 ミサイルの 拡 散 については その 防 止 に 向 けた 国 際 社 会 の 取 組 にもかかわらず 依 然 として 大 きな 懸 念 となっている また 統 治 機 構 が 弱 体 化 した 国 家 や 破 綻 国 家 の 存 在 は 国 際 テロの 拡 大 拡 散 の 温 床 となっている これら は 引 き 続 き 差 し 迫 った 課 題 となっている 海 洋 においては 各 地 で 海 賊 行 為 等 が 発 生 していることに 加 え 沿 岸 国 が 海 洋 に 関 する 国 際 法 についての 独 自 の 主 張 に 基 づ いて 自 国 の 権 利 を 一 方 的 に 主 張 し 又 は 行 動 する 事 例 が 見 られ るようになっており 公 海 の 自 由 が 不 当 に 侵 害 されるような 状 況 が 生 じている また 技 術 革 新 の 急 速 な 進 展 を 背 景 として 国 際 公 共 財 とし ての 宇 宙 空 間 サイバー 空 間 といった 領 域 の 安 定 的 利 用 の 確 保 が 我 が 国 を 含 む 国 際 社 会 の 安 全 保 障 上 の 重 要 な 課 題 となって いる さらに 精 密 誘 導 兵 器 関 連 技 術 無 人 化 技 術 ステルス 技 術 ナノテクノロジー 等 の 進 歩 や 拡 散 が 進 んでおり 今 後 の 軍 事 戦 略 や 戦 力 バランスに 大 きな 影 響 を 与 えるものとなっている 2 我 が 国 周 辺 を 含 むアジア 太 平 洋 地 域 においては 安 全 保 障 上 の 課 題 等 の 解 決 のため 国 家 間 の 協 力 関 係 の 充 実 強 化 が 図 ら れており 特 に 非 伝 統 的 安 全 保 障 分 野 を 中 心 に 問 題 解 決 に 向 けた 具 体 的 かつ 実 践 的 な 協 力 連 携 の 進 展 が 見 られる 他 方 領 土 や 主 権 海 洋 における 経 済 権 益 等 をめぐるグレーゾーンの 事 態 が 長 期 化 する 傾 向 が 生 じており これらがより 重 大 な 事 態 に 転 じる 可 能 性 が 懸 念 されている 北 朝 鮮 は 軍 事 を 重 視 する 体 制 をとり 大 規 模 な 軍 事 力 を 展 開 している また 核 兵 器 を 始 めとする 大 量 破 壊 兵 器 やその 運 搬 手 段 となり 得 る 弾 道 ミサイルの 開 発 配 備 拡 散 等 を 進 行 さ せるとともに 大 規 模 な 特 殊 部 隊 を 保 持 するなど 非 対 称 的 な 軍 事 能 力 を 引 き 続 き 維 持 強 化 している さらに 北 朝 鮮 は 朝 鮮 半 島 における 軍 事 的 な 挑 発 行 為 や 我 が 国 を 含 む 関 係 国 に 対 する 挑 発 的 言 動 を 強 め 地 域 の 緊 張 を 高 める 行 為 を 繰 り 返 してきている こうした 北 朝 鮮 の 軍 事 動 向 は 我 が 国 はもとより 地 域 国 際 社 会 の 安 全 保 障 にとっても 重 大 な 不 安 定 要 因 となっており 我 が 国 として 今 後 も 強 い 関 心 を 持 って 注 視 していく 必 要 がある 特 に 北 朝 鮮 の 弾 道 ミサイル 開 発 は 累 次 にわたるミサイル 発 射 により 長 射 程 化 や 高 精 度 化 に する 技 術 の 向 上 が 図 られ ており 新 たな 段 階 に 入 ったと 考 えられる また 北 朝 鮮 は 国 際 社 会 からの 自 制 要 求 を 顧 みず 核 実 験 を 実 施 しており 核 兵 器 の 小 型 化 弾 頭 化 の 実 現 に 至 っている 可 能 性 も 排 除 できな い こうした 北 朝 鮮 の 核 ミサイル 開 発 は 我 が 国 に 対 するミ サイル 攻 撃 の 示 唆 等 の 挑 発 的 言 動 とあいまって 我 が 国 の 安 全 に 対 する 重 大 かつ 差 し 迫 った 脅 威 となっている 中 国 は 地 域 と 世 界 においてより 協 調 的 な 形 で 積 極 的 な 役 割 を 果 たすことが 強 く 期 待 されている 一 方 継 続 的 に 高 い 水 準 で 国 防 費 を 増 加 させ 軍 事 力 を 広 範 かつ 急 速 に 強 化 している ま た 中 国 は その 一 環 として 周 辺 地 域 への 他 国 の 軍 事 力 の 接 近 展 開 を 阻 止 し 当 該 地 域 での 他 国 の 軍 事 活 動 を 阻 害 する 非 対 称 的 な 軍 事 能 力 の 強 化 に 取 り 組 んでいると 見 られる 他 方 中 国 は このような 軍 事 力 の 強 化 の 目 的 や 目 標 を 明 確 にしてお らず 軍 事 や 安 全 保 障 に 関 する 透 明 性 が 十 分 確 保 されていない また 中 国 は 東 シナ 海 や 南 シナ 海 を 始 めとする 海 空 域 等 に おける 活 動 を 急 速 に 拡 大 活 発 化 させている 特 に 海 洋 にお ける 利 害 が 対 立 する 問 題 をめぐっては 力 を 背 景 とした 現 状 変 更 の 試 み 等 高 圧 的 とも 言 える 対 応 を 示 しており 我 が 国 周 辺 海 空 域 において 我 が 国 領 海 への 断 続 的 な 侵 入 や 我 が 国 領 空 の 侵 犯 等 を 行 うとともに 独 自 の 主 張 に 基 づく 東 シナ 海 防 空 識 別 区 の 設 定 といった 公 海 上 空 の 飛 行 の 自 由 を 妨 げるような 動 きを 含 む 不 測 の 事 態 を 招 きかねない 危 険 な 行 為 を 引 き 起 こし ている これに 加 えて 中 国 は 軍 の 艦 艇 や 航 空 機 による 太 平 洋 への 進 出 を 常 態 化 させ 我 が 国 の 北 方 を 含 む 形 で 活 動 領 域 を 一 層 拡 大 するなど より 前 方 の 海 空 域 における 活 動 を 拡 大 活 発 化 さ せている こうした 中 国 の 軍 事 動 向 等 については 我 が 国 として 強 く 懸 念 しており 今 後 も 強 い 関 心 を 持 って 注 視 していく 必 要 があ る また 地 域 国 際 社 会 の 安 全 保 障 上 も 懸 念 されるところと なっている ロシアは 軍 改 革 を 進 展 させ 即 応 態 勢 の 強 化 とともに 新 型 装 備 の 導 入 等 を 中 心 とした 軍 事 力 の 近 代 化 に 向 けた 取 組 が 見 ら れる また ロシア 軍 の 活 動 は 引 き 続 き 活 発 化 の 傾 向 にある 米 国 は 安 全 保 障 を 含 む 戦 略 の 重 点 をよりアジア 太 平 洋 地 域 に 置 くとの 方 針 (アジア 太 平 洋 地 域 へのリバランス)を 明 確 に し 財 政 面 を 始 めとする 様 々な 制 約 がある 中 でも 地 域 の 安 定 成 長 のため 同 盟 国 との 関 係 の 強 化 や 友 好 国 との 協 力 の 拡 大 を 図 りつつ 地 域 への 関 与 プレゼンスの 維 持 強 化 を 進 め ている また この 地 域 における 力 を 背 景 とした 現 状 変 更 の 試 みに 対 しても 同 盟 国 友 好 国 等 と 連 携 しつつ これを 阻 止 す る 姿 勢 を 明 確 にしている 3 四 面 環 海 の 我 が 国 は 長 い 海 岸 線 本 土 から 離 れた 多 くの 島 嶼 及 び 広 大 な 排 他 的 経 済 水 域 を 有 している 海 洋 国 家 であり 388 平 成 26 年 版 防 衛 白 書

14 源 や 食 の 多 くを 海 外 との 貿 易 に 依 存 する 我 が 国 にとって 法 の 支 配 航 行 の 自 由 等 の 基 本 的 ルールに 基 づく 開 かれ 安 定 した 海 洋 の 秩 序 を 強 化 し 海 上 交 通 及 び 航 空 交 通 の 安 全 を 確 保 することが 平 和 と 繁 栄 の 基 礎 である また 我 が 国 は 自 然 災 害 が 多 発 することに 加 え 都 市 部 に 産 業 人 口 情 報 基 盤 が 集 中 するとともに 沿 岸 部 に 原 子 力 発 電 所 等 の 重 要 施 設 が 多 数 存 在 しているという 安 全 保 障 上 の 脆 弱 性 を 抱 えている 東 日 本 大 震 災 のような 大 規 模 震 災 が 発 生 した 場 合 極 めて 甚 大 な 被 害 が 生 じ その 影 響 は 国 内 はもとより 国 際 社 会 にも 波 及 し 得 る 今 後 南 海 トラフ 巨 大 地 震 や 首 都 直 下 型 地 震 が 発 生 する 可 能 性 があり 大 規 模 災 害 等 への 対 処 に 万 全 を 期 す 必 要 性 が 増 している 4 以 上 を 踏 まえると 冷 戦 期 に 懸 念 されていたような 主 要 国 間 の 大 規 模 武 力 紛 争 の 蓋 然 性 は 引 き 続 き 低 いものと 考 えられる が 以 上 に 述 べたような 様 々な 安 全 保 障 上 の 課 題 や 不 安 定 要 因 がより 顕 在 化 先 鋭 化 してきており 平 成 23 年 度 以 降 に 係 る 防 衛 計 画 の 大 綱 について ( 平 成 22 年 12 月 17 日 安 全 保 障 会 議 及 び 閣 議 決 定 )の 策 定 以 降 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 は 一 層 厳 しさを 増 している こうした 安 全 保 障 上 の 課 題 や 不 安 定 要 因 は 多 様 かつ 広 範 であり 一 国 のみでは 対 応 が 困 難 で ある こうした 中 軍 事 部 門 と 非 軍 事 部 門 との 連 携 とともに それぞれの 安 全 保 障 上 の 課 題 等 への 対 応 に 利 益 を 共 有 する 各 国 が 地 域 国 際 社 会 の 安 定 のために 協 調 しつつ 積 極 的 に 対 応 す る 必 要 性 が 更 に 増 大 している Ⅲ 我 が 国 の 防 衛 の 基 本 方 針 1 基 本 方 針 我 が 国 は 国 家 安 全 保 障 戦 略 を 踏 まえ 国 際 協 調 主 義 に 基 づ く 積 極 的 平 和 主 義 の 観 点 から 我 が 国 自 身 の 外 交 力 防 衛 力 等 を 強 化 し 自 らが 果 たし 得 る 役 割 の 拡 大 を 図 るとともに 日 米 同 盟 を 基 軸 として 各 国 との 協 力 関 係 を 拡 大 深 化 させ 我 が 国 の 安 全 及 びアジア 太 平 洋 地 域 の 平 和 と 安 定 を 追 求 しつつ 世 界 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 の 確 保 に これまで 以 上 に 積 極 的 に 寄 与 していく かかる 基 本 理 念 の 下 総 合 的 な 防 衛 体 制 を 構 築 し 各 種 事 態 の 抑 止 対 処 のための 体 制 を 強 化 するとともに 外 交 政 策 と 密 接 な 連 携 を 図 りながら 日 米 同 盟 を 強 化 しつつ 諸 外 国 との 二 国 間 多 国 間 の 安 全 保 障 協 力 を 積 極 的 に 推 進 するほか 防 衛 力 の 能 力 発 揮 のための 基 盤 の 確 立 を 図 る この 際 我 が 国 は 日 本 国 憲 法 の 下 専 守 防 衛 に 徹 し 他 国 に 脅 威 を 与 えるような 軍 事 大 国 にならないとの 基 本 方 針 に 従 い 文 民 統 制 を 確 保 し 非 核 三 原 則 を 守 りつつ 実 効 性 の 高 い 統 合 的 な 防 衛 力 を 効 率 的 に 整 備 する 核 兵 器 の 脅 威 に 対 しては 核 抑 止 力 を 中 心 とする 米 国 の 拡 大 抑 止 は 不 可 欠 であり その 信 頼 性 の 維 持 強 化 のために 米 国 と 緊 密 に 協 力 していくとともに 併 せて 弾 道 ミサイル 防 衛 や 国 民 保 護 を 含 む 我 が 国 自 身 の 取 組 により 適 切 に 対 応 する 同 時 に 長 期 的 課 題 である 核 兵 器 のない 世 界 の 実 現 へ 向 けて 核 軍 縮 不 拡 散 のための 取 組 に 積 極 的 能 動 的 な 役 割 を 果 たしていく 2 我 が 国 自 身 の 努 力 安 全 保 障 政 策 において 根 幹 となるのは 自 らが 行 う 努 力 であ るとの 認 識 に 基 づき 同 盟 国 友 好 国 その 他 の 関 係 国 ( 以 下 同 盟 国 等 という )とも 連 携 しつつ 国 家 安 全 保 障 会 議 の 司 令 塔 機 能 の 下 平 素 から 国 として 総 力 を 挙 げて 主 体 的 に 取 り 組 み 各 種 事 態 の 抑 止 に 努 めるとともに 事 態 の 発 生 に 際 して は その 推 移 に 応 じてシームレスに 対 応 する (1) 総 合 的 な 防 衛 体 制 の 構 築 一 層 厳 しさを 増 す 安 全 保 障 環 境 の 下 実 効 性 の 高 い 統 合 的 な 防 衛 力 を 効 率 的 に 整 備 し 統 合 運 用 を 基 本 とする 柔 軟 かつ 即 応 性 の 高 い 運 用 に 努 めるとともに 平 素 から 関 係 機 関 が 緊 密 な 連 携 を 確 保 する また 各 種 事 態 の 発 生 に 際 しては 政 治 の 強 力 なリーダーシップにより 迅 速 かつ 的 確 に 意 思 決 定 を 行 い 地 方 公 共 団 体 民 間 団 体 等 とも 連 携 を 図 りつつ 事 態 の 推 移 に 応 じ 政 府 一 体 となってシームレスに 対 応 し 国 民 の 生 命 財 産 と 領 土 領 海 領 空 を 確 実 に 守 り 抜 く また 各 種 災 害 への 対 応 や 国 民 の 保 護 のための 各 種 体 制 を 引 き 続 き 整 備 するとともに 緊 急 事 態 において 在 外 邦 人 等 を 迅 速 に 退 避 させ その 安 全 を 確 保 するために 万 全 の 態 勢 を 整 える 以 上 の 対 応 を 的 確 に 行 うため 関 連 する 各 種 計 画 等 の 体 系 化 を 図 りつつ それらの 策 定 又 は 見 直 しを 進 めるとともに シミュレーションや 総 合 的 な 訓 練 演 習 を 拡 充 し 対 処 態 勢 の 実 効 性 を 高 める (2) 我 が 国 の 防 衛 力 - 統 合 機 動 防 衛 力 の 構 築 防 衛 力 は 我 が 国 の 安 全 保 障 の 最 終 的 な 担 保 であり 我 が 国 に 直 接 脅 威 が 及 ぶことを 未 然 に 防 止 し 脅 威 が 及 ぶ 場 合 には これを 排 除 するという 我 が 国 の 意 思 と 能 力 を 表 すものである 今 後 の 防 衛 力 の 在 り 方 を 検 討 するに 当 たっては 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 が 刻 々と 変 化 する 中 で 防 衛 力 を 不 断 に 見 直 し その 変 化 に 適 応 していかなければならない この ため 想 定 される 各 種 事 態 への 対 応 について 自 衛 隊 全 体 の 機 能 能 力 に 着 目 した 統 合 運 用 の 観 点 からの 能 力 評 価 を 実 施 し 総 合 的 な 観 点 から 特 に 重 視 すべき 機 能 能 力 を 導 き 出 す ことにより 限 られた 源 を 重 点 的 かつ 柔 軟 に 配 分 していく 必 要 がある また 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 が 一 層 厳 しさを 増 す 中 平 素 の 活 動 に 加 え グレーゾーンの 事 態 を 含 め 自 衛 隊 の 対 応 が 求 められる 事 態 が 増 加 しており かつ そのような 事 態 における 対 応 も 長 期 化 しつつある このため 平 素 か ら 常 時 継 続 的 な 情 報 収 集 警 戒 監 視 偵 察 (ISR) 活 動 ( 以 下 常 続 監 視 という )を 行 うとともに 事 態 の 推 移 に 応 じ 訓 練 演 習 を 戦 略 的 に 実 施 し また 安 全 保 障 環 境 に 即 した 部 隊 配 置 と 部 隊 の 機 動 展 開 を 含 む 対 処 態 勢 の 構 築 を 迅 速 に 行 うことにより 我 が 国 の 防 衛 意 思 と 高 い 能 力 を 示 し 事 態 の 深 刻 化 を 防 止 する また 各 種 事 態 が 発 生 した 場 合 に は 事 態 に 応 じ 必 要 な 海 上 優 勢 及 び 航 空 優 勢 を 確 保 して 実 効 的 に 対 処 し 被 害 を 最 小 化 することが 国 民 の 生 命 財 産 と 領 土 領 海 領 空 を 守 り 抜 く 上 で 重 要 である そのため 装 備 の 運 用 水 準 を 高 め その 活 動 量 を 増 加 さ せ 統 合 運 用 による 適 切 な 活 動 を 機 動 的 かつ 持 続 的 に 実 施 し ていくことに 加 え 防 衛 力 をより 強 靭 なものとするため 各 種 活 動 を 下 支 えする 防 衛 力 の 質 及 び 量 を 必 要 かつ 十 分 に 確 保 し 抑 止 力 及 び 対 処 力 を 高 めていく 同 時 に 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 立 場 か ら 我 が 国 の 安 全 保 障 と 密 接 な 関 係 を 有 するアジア 太 平 洋 地 域 の 安 定 化 に 向 け 二 国 間 多 国 間 の 協 力 関 係 を 強 化 すると ともに 防 衛 力 の 役 割 の 多 様 化 と 増 大 を 踏 まえ グローバル な 安 全 保 障 上 の 課 題 等 への 取 組 として 国 際 平 和 協 力 活 動 ( 国 連 平 和 維 持 活 動 人 道 支 援 災 害 救 援 等 の 非 伝 統 的 安 全 保 障 問 題 への 対 応 を 始 め 国 際 的 な 安 全 保 障 環 境 を 改 善 する ために 国 際 社 会 が 協 力 して 行 う 活 動 をいう 以 下 同 じ ) 等 日 本 の 防 衛 389

15 をより 積 極 的 に 実 施 していく 以 上 の 観 点 から 今 後 の 防 衛 力 については 安 全 保 障 環 境 の 変 化 を 踏 まえ 特 に 重 視 すべき 機 能 能 力 についての 全 体 最 適 を 図 るとともに 多 様 な 活 動 を 統 合 運 用 によりシームレ スかつ 状 況 に 臨 機 に 対 応 して 機 動 的 に 行 い 得 る 実 効 的 なもの としていくことが 必 要 である このため 幅 広 い 後 方 支 援 基 盤 の 確 立 に 配 意 しつつ 高 度 な 技 術 力 と 情 報 指 揮 通 信 能 力 に 支 えられ ハード 及 びソフト 両 面 における 即 応 性 持 続 性 強 靱 性 及 び 連 接 性 も 重 視 した 統 合 機 動 防 衛 力 を 構 築 する 3 日 米 同 盟 の 強 化 日 米 安 全 保 障 条 約 に 基 づく 日 米 安 全 保 障 体 制 は 我 が 国 自 身 の 努 力 とあいまって 我 が 国 の 安 全 保 障 の 基 軸 であり また 日 米 安 全 保 障 体 制 を 中 核 とする 日 米 同 盟 は 我 が 国 のみならず アジア 太 平 洋 地 域 さらには 世 界 全 体 の 安 定 と 繁 栄 のための 公 共 財 として 機 能 している 米 国 は アジア 太 平 洋 地 域 へのリバランス 政 策 に 基 づき 我 が 国 を 始 めとする 同 盟 国 等 との 連 携 協 力 を 強 化 しつつ 当 該 地 域 への 関 与 プレゼンスの 維 持 強 化 を 進 めている その 一 方 で 我 が 国 を 取 り 巻 く 安 全 保 障 環 境 は 一 層 厳 しさを 増 してお り 日 米 同 盟 を 強 化 し よりバランスのとれた より 実 効 的 な ものとすることが 我 が 国 の 安 全 の 確 保 にとってこれまで 以 上 に 重 要 となっている (1) 日 米 同 盟 の 抑 止 力 及 び 対 処 力 の 強 化 米 国 の 我 が 国 及 びアジア 太 平 洋 地 域 に 対 するコミットメン トを 維 持 強 化 し 我 が 国 の 安 全 を 確 保 するため 我 が 国 自 身 の 能 力 を 強 化 することを 前 提 として 日 米 防 衛 協 力 のた めの 指 針 の 見 直 しを 進 め 日 米 防 衛 協 力 を 更 に 強 化 し 日 米 同 盟 の 抑 止 力 及 び 対 処 力 を 強 化 していく 同 時 に 一 層 厳 しさを 増 す 安 全 保 障 環 境 に 対 応 するため 西 太 平 洋 における 日 米 のプレゼンスを 高 めつつ グレーゾー ンの 事 態 における 協 力 を 含 め 平 素 から 各 種 事 態 までのシー ムレスな 協 力 態 勢 を 構 築 する そのため 共 同 訓 練 演 習 共 同 の 情 報 収 集 警 戒 監 視 偵 察 (ISR) 活 動 及 び 米 軍 自 衛 隊 の 施 設 区 域 の 共 同 使 用 の 拡 大 を 引 き 続 き 推 進 するとともに 弾 道 ミサイル 防 衛 計 画 検 討 作 業 拡 大 抑 止 協 議 等 事 態 対 処 や 中 長 期 的 な 戦 略 を 含 め 各 種 の 運 用 協 力 及 び 政 策 調 整 を 一 層 緊 密 に 推 進 する (2) 幅 広 い 分 野 における 協 力 の 強 化 拡 大 海 賊 対 処 能 力 構 築 支 援 人 道 支 援 災 害 救 援 平 和 維 持 テロ 対 策 等 の 分 野 における 協 力 のほか 海 洋 宇 宙 サ イバー 分 野 における 協 力 を 強 化 し アジア 太 平 洋 地 域 を 含 む 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 に 寄 与 する 災 害 対 応 に 関 しては 在 日 米 軍 施 設 区 域 の 存 在 を 含 め 米 軍 が 国 民 の 安 全 に 大 いに 寄 与 した 東 日 本 大 震 災 における 事 例 を 踏 まえつつ 国 内 外 における 自 衛 隊 と 米 軍 との 連 携 を 一 層 強 化 する さらに 情 報 協 力 及 び 情 報 保 全 の 取 組 装 備 技 術 面 での 協 力 等 の 幅 広 い 分 野 での 協 力 関 係 を 不 断 に 強 化 拡 大 し 安 定 的 かつ 効 果 的 な 同 盟 関 係 を 構 築 する (3) 在 日 米 軍 駐 留 に 関 する 施 策 の 着 実 な 実 施 接 受 国 支 援 を 始 めとする 様 々な 施 策 を 通 じ 在 日 米 軍 の 円 滑 かつ 効 果 的 な 駐 留 を 安 定 的 に 支 えるとともに 在 日 米 軍 再 を 着 実 に 進 め 米 軍 の 抑 止 力 を 維 持 しつつ 地 元 の 負 担 を 軽 減 していく 特 に 沖 縄 県 については 安 全 保 障 上 極 めて 重 要 な 位 置 にあり 米 軍 の 駐 留 が 日 米 同 盟 の 抑 止 力 に 大 きく 寄 与 している 一 方 在 日 米 軍 施 設 区 域 の 多 くが 集 中 してい ることを 踏 まえ 普 天 間 飛 行 場 の 移 設 を 含 む 在 沖 縄 米 軍 施 設 区 域 の 整 理 統 合 縮 小 負 担 の 分 散 等 により 沖 縄 の 負 担 軽 減 を 図 っていく 4 安 全 保 障 協 力 の 積 極 的 な 推 進 (1)アジア 太 平 洋 地 域 における 協 力 アジア 太 平 洋 地 域 においては 災 害 救 援 を 始 めとする 非 伝 統 的 安 全 保 障 分 野 を 中 心 とする 具 体 的 な 協 力 関 係 が 進 展 して いることに 加 え ASEAN 地 域 フォーラム(ARF) 拡 大 ASEAN 国 防 相 会 議 (ADMMプラス) 東 アジア 首 脳 会 議 (EAS) 等 の 多 国 間 枠 組 みや ASEANによる 地 域 統 合 への 取 組 が 進 展 してきているものの 特 に 北 東 アジアにおける 安 全 保 障 上 の 課 題 等 は 深 刻 化 している このため 域 内 の 対 立 的 な 機 運 や 相 互 の 警 戒 感 を 軽 減 するための 協 調 的 な 各 種 取 組 を 更 に 多 層 的 に 推 進 する 我 が 国 と 共 に 北 東 アジアにおける 米 国 のプレゼンスを 支 え る 立 場 にある 韓 国 との 緊 密 な 連 携 を 推 進 し 情 報 保 護 協 定 や 物 品 役 務 相 互 提 供 協 定 (ACSA)の 締 結 等 今 後 の 連 携 の 基 盤 の 確 立 に 努 める また 安 全 保 障 上 の 利 益 を 共 有 し 我 が 国 との 安 全 保 障 協 力 が 進 展 しているオーストラリアとの 関 係 を 一 層 深 化 させ 国 際 平 和 協 力 活 動 等 の 分 野 での 協 力 を 強 化 するとともに 共 同 訓 練 等 を 積 極 的 に 行 い 相 互 運 用 性 の 向 上 を 図 る さらに 日 米 韓 日 米 豪 の 三 国 間 の 枠 組 みによる 協 力 関 係 を 強 化 し この 地 域 における 米 国 の 同 盟 国 相 互 の 連 携 を 推 進 する 中 国 の 動 向 は 地 域 の 安 全 保 障 に 大 きな 影 響 を 与 え 得 るた め 相 互 理 解 の 観 点 から 同 国 との 安 全 保 障 対 話 や 交 流 を 推 進 するとともに 不 測 の 事 態 を 防 止 回 避 するための 信 頼 醸 成 措 置 の 構 築 を 進 めていく なお 同 国 による 我 が 国 周 辺 海 空 域 等 における 活 動 の 急 速 な 拡 大 活 発 化 に 関 しては 冷 静 かつ 毅 然 として 対 応 していく ロシアに 関 しては その 軍 の 活 動 の 意 図 に 関 する 理 解 を 深 め 信 頼 関 係 の 増 進 を 図 るため 外 務 防 衛 閣 僚 協 議 ( 2 +2 )を 始 めとする 安 全 保 障 対 話 ハイレベル 交 流 及 び 幅 広 い 部 隊 間 交 流 を 推 進 するとともに 地 域 の 安 定 に するべ く 共 同 訓 練 演 習 を 深 化 させる また 東 南 アジア 諸 国 等 の 域 内 パートナー 国 との 関 係 をよ り 一 層 強 化 し 共 同 訓 練 演 習 や 能 力 構 築 支 援 等 を 積 極 的 に 推 進 するほか この 地 域 における 災 害 の 多 発 化 巨 大 化 を 踏 まえ 防 災 面 の 協 力 を 強 化 する インドとは 海 洋 安 全 保 障 分 野 を 始 めとする 幅 広 い 分 野 において 共 同 訓 練 演 習 国 際 平 和 協 力 活 動 等 の 共 同 実 施 等 を 通 じて 関 係 の 強 化 を 図 る 能 力 構 築 支 援 は 今 後 の 安 全 保 障 環 境 の 安 定 化 及 び 二 国 間 の 防 衛 協 力 強 化 に 有 効 な 取 組 であることから ODAを 含 む 外 交 政 策 との 調 整 を 十 分 に 図 りつつ 共 同 訓 練 演 習 国 際 平 和 協 力 活 動 等 と 連 携 しながら 推 進 する また 積 極 的 に 能 力 構 築 支 援 を 実 施 している 関 係 国 との 連 携 を 強 化 しつつ 能 力 構 築 支 援 の 対 象 国 及 び 支 援 内 容 を 拡 充 していく 現 在 進 展 しつつある 域 内 の 多 国 間 安 全 保 障 協 力 対 話 にお いて 米 国 やオーストラリアとも 連 携 しながら 域 内 の 協 力 関 係 の 構 築 に 主 体 的 に 貢 献 していく また 多 国 間 共 同 訓 練 演 習 に 積 極 的 に 参 加 していくとともに ARF ADMM プラス 等 の 多 国 間 枠 組 みも 重 視 し 域 内 諸 国 間 の 信 頼 醸 成 の 強 化 に 主 要 な 役 割 を 果 たす 390 平 成 26 年 版 防 衛 白 書

16 (2) 国 際 社 会 との 協 力 グローバルな 安 全 保 障 上 の 課 題 等 は 一 国 のみで 対 応 する ことが 極 めて 困 難 である また 近 年 軍 事 力 の 役 割 が 多 様 化 し 紛 争 の 抑 止 対 処 や 平 和 維 持 のみならず 紛 争 直 後 期 の 復 興 支 援 等 の 平 和 構 築 や 国 家 間 の 信 頼 醸 成 友 好 関 係 の 増 進 において 重 要 な 役 割 を 果 たす 機 会 が 増 大 している このため 我 が 国 は 平 素 から 国 際 社 会 と 連 携 しつつ グ ローバルな 安 全 保 障 環 境 の 改 善 のため 各 種 取 組 を 推 進 する 同 盟 国 や 安 全 保 障 上 の 利 益 を 共 有 する 関 係 国 及 び 国 際 機 関 等 と 平 素 から 協 力 しつつ 地 域 紛 争 国 際 テロの 拡 大 拡 散 破 綻 国 家 大 量 破 壊 兵 器 等 の 拡 散 海 洋 宇 宙 空 間 サ イバー 空 間 を 巡 る 問 題 を 始 めとするグローバルな 安 全 保 障 上 の 課 題 等 に 対 応 するため 軍 備 管 理 軍 縮 不 拡 散 能 力 構 築 支 援 等 に 関 する 各 種 取 組 を 継 続 強 化 する その 際 特 に 欧 州 連 合 (EU) 北 大 西 洋 条 約 機 構 (NATO) 及 び 欧 州 安 全 保 障 協 力 機 構 (OSCE) 並 びに 英 国 及 びフラン スを 始 めとする 欧 州 諸 国 との 協 力 を 一 層 強 化 し これらの 課 題 に 連 携 して 取 り 組 むとともに 装 備 技 術 面 での 協 力 交 流 を 推 進 する 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 下 アジア 太 平 洋 地 域 の 安 全 保 障 環 境 の 一 層 の 安 定 化 とグローバルな 安 全 保 障 環 境 の 改 善 のため 防 衛 外 交 当 局 間 の 密 接 な 連 携 を 保 ちつ つ 派 遣 の 意 義 派 遣 先 国 の 情 勢 我 が 国 との 政 治 経 済 的 関 係 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 国 際 平 和 協 力 業 務 や 国 際 緊 急 援 助 活 動 を 始 めとする 国 際 平 和 協 力 活 動 等 を 積 極 的 かつ 多 層 的 に 推 進 する 特 に 国 際 平 和 協 力 活 動 等 については 自 衛 隊 の 能 力 を 活 用 した 活 動 を 引 き 続 き 積 極 的 に 実 施 するとともに 現 地 ミッ ション 司 令 部 や 国 連 PKO 局 等 における 責 任 ある 職 域 への 自 衛 隊 員 の 派 遣 を 拡 大 する また 幅 広 い 分 野 における 派 遣 を 可 能 にするための 各 種 課 題 について 検 討 を 行 い 必 要 な 措 置 を 講 ずる 併 せて 自 衛 隊 の 経 験 知 見 を 活 かし 国 内 及 び 諸 外 国 の 平 和 構 築 のための 人 材 の 育 成 に 寄 与 する Ⅳ 防 衛 力 の 在 り 方 1 防 衛 力 の 役 割 今 後 の 我 が 国 の 防 衛 力 については 上 記 Ⅲ2(2)の 防 衛 力 を 構 築 するとの 考 え 方 の 下 以 下 の 分 野 において 求 められる 役 割 を 実 効 的 に 果 たし 得 るものとし その 役 割 に 十 分 対 応 でき る 態 勢 を 保 持 することとする (1) 各 種 事 態 における 実 効 的 な 抑 止 及 び 対 処 各 種 事 態 に 適 時 適 切 に 対 応 し 国 民 の 生 命 財 産 と 領 土 領 海 領 空 を 確 実 に 守 り 抜 くため 平 素 から 諸 外 国 の 軍 事 動 向 等 を 把 握 するとともに 各 種 兆 候 を 早 期 に 察 知 するた め 我 が 国 周 辺 を 広 域 にわたり 常 続 監 視 することで 情 報 優 越 を 確 保 する このような 活 動 等 により 力 による 現 状 変 更 を 許 容 しないと の 我 が 国 の 意 思 を 明 示 し 各 種 事 態 の 発 生 を 未 然 に 防 止 する 一 方 グレーゾーンの 事 態 を 含 む 各 種 事 態 に 対 しては そ の 兆 候 段 階 からシームレスかつ 機 動 的 に 対 応 し その 長 期 化 にも 持 続 的 に 対 応 し 得 る 態 勢 を 確 保 する また 複 数 の 事 態 が 連 続 的 又 は 同 時 並 行 的 に 発 生 する 場 合 においても 事 態 に 応 じ 実 効 的 な 対 応 を 行 う このような 取 組 に 際 しては 特 に 以 下 の 点 を 重 視 する ア 周 辺 海 空 域 における 安 全 確 保 平 素 から 我 が 国 周 辺 を 広 域 にわたり 常 続 監 視 するととも に 領 空 侵 犯 に 対 して 即 時 適 切 な 措 置 を 講 じる また グ レーゾーンの 事 態 も 含 め 我 が 国 の 主 権 を 侵 害 し 得 る 行 為 に 対 して 実 効 的 かつ 機 動 的 に 対 応 するとともに 当 該 行 為 が 長 期 化 深 刻 化 した 場 合 にも 事 態 の 推 移 に 応 じシーム レスに 対 応 し 我 が 国 周 辺 海 空 域 の 防 衛 及 び 安 全 確 保 に 万 全 を 期 す イ 島 嶼 部 に 対 する 攻 撃 への 対 応 島 嶼 部 に 対 する 攻 撃 に 対 しては 安 全 保 障 環 境 に 即 して 配 置 された 部 隊 に 加 え 侵 攻 阻 止 に 必 要 な 部 隊 を 速 やかに 機 動 展 開 し 海 上 優 勢 及 び 航 空 優 勢 を 確 保 しつつ 侵 略 を 阻 止 排 除 し 島 嶼 への 侵 攻 があった 場 合 には これを 奪 回 する その 際 弾 道 ミサイル 巡 航 ミサイル 等 による 攻 撃 に 対 して 的 確 に 対 応 する ウ 弾 道 ミサイル 攻 撃 への 対 応 弾 道 ミサイル 発 射 に 関 する 兆 候 を 早 期 に 察 知 し 多 層 的 な 防 護 態 勢 により 機 動 的 かつ 持 続 的 に 対 応 する 万 が 一 被 害 が 発 生 した 場 合 には これを 局 限 する また 弾 道 ミ サイル 攻 撃 に 併 せ 同 時 並 行 的 にゲリラ 特 殊 部 隊 による 攻 撃 が 発 生 した 場 合 には 原 子 力 発 電 所 等 の 重 要 施 設 の 防 護 並 びに 侵 入 した 部 隊 の 捜 索 及 び 撃 破 を 行 う エ 宇 宙 空 間 及 びサイバー 空 間 における 対 応 宇 宙 空 間 及 びサイバー 空 間 に 関 しては 平 素 から 自 衛 隊 の 効 率 的 な 活 動 を 妨 げる 行 為 を 未 然 に 防 止 するための 常 続 監 視 態 勢 を 構 築 するとともに 事 態 発 生 時 には 速 やか に 事 象 を 特 定 し 被 害 の 局 限 等 必 要 な 措 置 をとりつつ 被 害 復 旧 等 を 迅 速 に 行 う また 社 会 全 般 が 宇 宙 空 間 及 びサ イバー 空 間 への 依 存 を 高 めていく 傾 向 等 を 踏 まえ 関 係 機 関 の 連 携 強 化 と 役 割 分 担 の 明 確 化 を 図 る 中 で 自 衛 隊 の 能 力 を 活 かし 政 府 全 体 としての 総 合 的 な 取 組 に 寄 与 する オ 大 規 模 災 害 等 への 対 応 大 規 模 災 害 等 の 発 生 に 際 しては 所 要 の 部 隊 を 迅 速 に 輸 送 展 開 し 初 動 対 応 に 万 全 を 期 すとともに 必 要 に 応 じ 対 処 態 勢 を 長 期 間 にわたり 持 続 する また 被 災 住 民 や 被 災 した 地 方 公 共 団 体 のニーズに 丁 寧 に 対 応 するととも に 関 係 機 関 地 方 公 共 団 体 及 び 民 間 部 門 と 適 切 に 連 携 協 力 し 人 命 救 助 応 急 復 旧 生 活 支 援 等 を 行 う (2)アジア 太 平 洋 地 域 の 安 定 化 及 びグローバルな 安 全 保 障 環 境 の 改 善 我 が 国 周 辺 において 常 続 監 視 や 訓 練 演 習 等 の 各 種 活 動 を 適 時 適 切 に 実 施 することにより 我 が 国 周 辺 を 含 むアジ ア 太 平 洋 地 域 の 安 全 保 障 環 境 の 安 定 を 確 保 する また 同 盟 国 等 と 連 携 しつつ 二 国 間 多 国 間 の 防 衛 協 力 交 流 共 同 訓 練 演 習 能 力 構 築 支 援 等 を 多 層 的 に 推 進 し アジア 太 平 洋 地 域 の 域 内 協 力 枠 組 みの 構 築 強 化 を 含 む 安 全 保 障 環 境 の 安 定 化 のための 取 組 において 枢 要 な 役 割 を 実 効 的 に 果 たす 軍 事 力 の 役 割 が 多 様 化 する 中 地 域 紛 争 国 際 テロの 拡 大 拡 散 破 綻 国 家 大 量 破 壊 兵 器 等 の 拡 散 等 といったグ ローバルな 安 全 保 障 上 の 課 題 等 に 適 切 に 対 応 するため 軍 備 管 理 軍 縮 不 拡 散 に 関 する 各 種 取 組 を 強 化 するとともに 国 際 平 和 協 力 活 動 海 賊 対 処 能 力 構 築 支 援 等 の 各 種 活 動 を 積 極 的 に 推 進 し グローバルな 安 全 保 障 環 境 の 改 善 に 取 り 組 む 以 上 の 取 組 に 際 しては 特 に 以 下 の 点 を 重 視 する ア 訓 練 演 習 の 実 施 日 本 の 防 衛 391

17 自 衛 隊 による 訓 練 演 習 を 適 時 適 切 に 実 施 するととも に アジア 太 平 洋 地 域 における 二 国 間 多 国 間 による 共 同 訓 練 演 習 を 推 進 し 積 極 的 かつ 目 に 見 える 形 で 地 域 の 安 定 化 に 向 けた 我 が 国 の 意 思 と 高 い 能 力 を 示 すとともに 関 係 国 との 協 力 関 係 を 構 築 強 化 する イ 防 衛 協 力 交 流 の 推 進 各 国 及 び 国 際 機 関 との 相 互 理 解 及 び 信 頼 関 係 の 増 進 は 安 全 保 障 環 境 の 安 定 化 の 基 礎 である これに 加 え 人 道 支 援 災 害 救 援 海 洋 宇 宙 空 間 サイバー 空 間 の 安 定 的 利 用 の 確 保 等 共 通 の 関 心 を 有 する 幅 広 い 安 全 保 障 上 の 課 題 等 について 協 力 関 係 を 構 築 強 化 するなど 多 層 的 な 防 衛 協 力 交 流 を 更 に 推 進 する ウ 能 力 構 築 支 援 の 推 進 自 衛 隊 の 能 力 を 活 用 し 平 素 から 継 続 的 に 人 材 育 成 や 技 術 支 援 等 を 通 じて 途 上 国 自 身 の 能 力 を 向 上 させることによ り 主 としてアジア 太 平 洋 地 域 における 安 定 を 積 極 的 能 動 的 に 創 出 し 安 全 保 障 環 境 の 改 善 を 図 る エ 海 洋 安 全 保 障 の 確 保 海 洋 国 家 として 平 和 と 繁 栄 の 基 礎 である 開 かれ 安 定 した 海 洋 の 秩 序 を 強 化 することは 極 めて 重 要 であること から 海 上 交 通 の 安 全 確 保 に 万 全 を 期 す また 関 係 国 と 協 力 して 海 賊 に 対 応 するとともに この 分 野 における 沿 岸 国 自 身 の 能 力 向 上 の 支 援 我 が 国 周 辺 以 外 の 海 域 における 様 々な 機 会 を 利 用 した 共 同 訓 練 演 習 の 充 実 等 各 種 取 組 を 推 進 する オ 国 際 平 和 協 力 活 動 の 実 施 関 係 機 関 や 非 政 府 組 織 等 と 連 携 しつつ 平 和 維 持 から 平 和 構 築 まで 多 様 なニーズを 有 する 国 際 平 和 協 力 業 務 や 国 際 緊 急 援 助 活 動 を 始 めとする 国 際 平 和 協 力 活 動 に 積 極 的 に 取 り 組 むとともに より 主 導 的 な 役 割 を 果 たすことを 重 視 す る その 際 事 態 に 応 じて 迅 速 に 国 外 に 派 遣 できるよう 即 応 態 勢 を 充 実 するとともに 海 外 での 任 務 の 長 期 化 に 備 え て 持 続 的 に 対 処 し 得 る 態 勢 を 強 化 する カ 軍 備 管 理 軍 縮 及 び 不 拡 散 の 努 力 への 協 力 国 際 連 合 等 が 行 う 軍 備 管 理 軍 縮 の 分 野 における 諸 活 動 に 積 極 的 に 関 与 する その 際 人 的 貢 献 を 含 め 自 衛 隊 の 有 する 知 見 の 積 極 的 な 活 用 を 図 る また 大 量 破 壊 兵 器 及 びその 運 搬 手 段 となり 得 るミサイルの 拡 散 や 武 器 及 び 軍 事 転 用 可 能 な 貨 物 技 術 の 拡 散 は 我 が 国 を 含 む 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 に 対 する 重 大 な 脅 威 であることから 関 係 国 や 国 際 機 関 等 と 協 力 しつつ それらの 不 拡 散 のための 取 組 を 推 進 する 2 自 衛 隊 の 体 制 整 備 に 当 たっての 重 視 事 項 (1) 基 本 的 考 え 方 自 衛 隊 は 上 記 の 防 衛 力 の 役 割 を 実 効 的 に 果 たし 得 る 体 制 を 保 持 することとし 体 制 の 整 備 に 当 たって 今 後 の 防 衛 力 整 備 において 特 に 重 視 すべき 機 能 能 力 を 明 らかにするた め 想 定 される 各 種 事 態 について 統 合 運 用 の 観 点 から 能 力 評 価 を 実 施 した かかる 能 力 評 価 の 結 果 を 踏 まえ 南 西 地 域 の 防 衛 態 勢 の 強 化 を 始 め 各 種 事 態 における 実 効 的 な 抑 止 及 び 対 処 を 実 現 す るための 前 提 となる 海 上 優 勢 及 び 航 空 優 勢 の 確 実 な 維 持 に 向 けた 防 衛 力 整 備 を 優 先 することとし 幅 広 い 後 方 支 援 基 盤 の 確 立 に 配 意 しつつ 機 動 展 開 能 力 の 整 備 も 重 視 する 一 方 主 に 冷 戦 期 に 想 定 されていた 大 規 模 な 陸 上 兵 力 を 動 員 した 着 上 陸 侵 攻 のような 侵 略 事 態 への 備 えについては 不 確 実 な 将 来 情 勢 の 変 化 に 対 応 するための 最 小 限 の 専 門 的 知 見 や 技 能 の 維 持 継 承 に 必 要 な 範 囲 に 限 り 保 持 することとし より 一 層 の 効 率 化 合 理 化 を 徹 底 する (2) 重 視 すべき 機 能 能 力 効 果 的 な 防 衛 力 を 効 率 的 に 整 備 する 観 点 から 米 軍 との 相 互 運 用 性 にも 配 意 した 統 合 機 能 の 充 実 に 留 意 しつつ 特 に 以 下 の 機 能 能 力 について 重 点 的 に 強 化 する ア 警 戒 監 視 能 力 各 種 事 態 への 実 効 的 な 抑 止 及 び 対 処 を 確 保 するため 無 人 装 備 も 活 用 しつつ 我 が 国 周 辺 海 空 域 において 航 空 機 や 艦 艇 等 の 目 標 に 対 する 常 続 監 視 を 広 域 にわたって 実 施 する とともに 情 勢 の 悪 化 に 応 じて 態 勢 を 柔 軟 に 増 強 する イ 情 報 機 能 各 種 事 態 等 の 兆 候 を 早 期 に 察 知 し 迅 速 に 対 応 するととも に 我 が 国 周 辺 におけるものを 始 めとする 中 長 期 的 な 軍 事 動 向 等 を 踏 まえた 各 種 対 応 を 行 うため 情 報 の 収 集 処 理 体 制 及 び 収 集 した 情 報 の 分 析 共 有 体 制 を 強 化 する この 際 人 的 情 報 公 開 情 報 電 波 情 報 画 像 情 報 等 に 関 する 収 集 機 能 及 び 無 人 機 による 常 続 監 視 機 能 の 拡 充 を 図 るほか 画 像 地 図 上 において 各 種 情 報 を 融 合 して 高 度 に 活 用 するための 地 理 空 間 情 報 機 能 の 統 合 的 強 化 能 力 の 高 い 情 報 収 集 分 析 要 員 の 統 合 的 かつ 体 系 的 な 確 保 育 成 の ための 体 制 の 確 立 等 を 図 る ウ 輸 送 能 力 迅 速 かつ 大 規 模 な 輸 送 展 開 能 力 を 確 保 し 所 要 の 部 隊 を 機 動 的 に 展 開 移 動 させるため 平 素 から 民 間 輸 送 力 と の 連 携 を 図 りつつ 海 上 輸 送 力 及 び 航 空 輸 送 力 を 含 め 統 合 輸 送 能 力 を 強 化 する その 際 多 様 な 輸 送 手 段 の 特 性 に 応 じ 役 割 分 担 を 明 確 にし 機 能 の 重 複 の 回 避 を 図 る エ 指 揮 統 制 情 報 通 信 能 力 全 国 の 部 隊 を 機 動 的 かつ 統 合 的 に 運 用 し 得 る 指 揮 統 制 の 体 制 を 確 立 するため 各 自 衛 隊 の 主 要 司 令 部 に 所 要 の 陸 海 空 の 自 衛 官 を 相 互 に 配 置 し それぞれの 知 識 及 び 経 験 の 活 用 を 可 能 とするとともに 陸 上 自 衛 隊 の 各 方 面 隊 を 束 ねる 統 一 司 令 部 の 新 設 と 各 方 面 総 監 部 の 指 揮 管 理 機 能 の 効 率 化 合 理 化 等 により 陸 上 自 衛 隊 の 作 戦 基 本 部 隊 ( 師 団 旅 団 ) 等 の 迅 速 柔 軟 な 全 国 的 運 用 を 可 能 とする また 全 国 的 運 用 を 支 えるための 前 提 となる 情 報 通 信 能 力 について 島 嶼 部 における 基 盤 通 信 網 や 各 自 衛 隊 間 の データリンク 機 能 を 始 めとして その 充 実 強 化 を 図 る オ 島 嶼 部 に 対 する 攻 撃 への 対 応 島 嶼 部 への 攻 撃 に 対 して 実 効 的 に 対 応 するための 前 提 と なる 海 上 優 勢 及 び 航 空 優 勢 を 確 実 に 維 持 するため 航 空 機 や 艦 艇 ミサイル 等 による 攻 撃 への 対 処 能 力 を 強 化 する また 島 嶼 部 に 対 する 侵 攻 を 可 能 な 限 り 洋 上 において 阻 止 するための 統 合 的 な 能 力 を 強 化 するとともに 島 嶼 への 侵 攻 があった 場 合 に 速 やかに 上 陸 奪 回 確 保 するための 本 格 的 な 水 陸 両 用 作 戦 能 力 を 新 たに 整 備 する さらに 南 西 地 域 における 事 態 生 起 時 に 自 衛 隊 の 部 隊 が 迅 速 かつ 継 続 的 に 対 応 できるよう 後 方 支 援 能 力 を 向 上 さ せる なお 太 平 洋 側 の 島 嶼 部 における 防 空 態 勢 の 在 り 方 につ いても 検 討 を 行 う カ 弾 道 ミサイル 攻 撃 への 対 応 392 平 成 26 年 版 防 衛 白 書

18 北 朝 鮮 の 弾 道 ミサイル 能 力 の 向 上 を 踏 まえ 我 が 国 の 弾 道 ミサイル 対 処 能 力 の 総 合 的 な 向 上 を 図 る 弾 道 ミサイル 防 衛 システムについては 我 が 国 全 域 を 防 護 し 得 る 能 力 を 強 化 するため 即 応 態 勢 同 時 対 処 能 力 及 び 継 続 的 に 対 処 できる 能 力 を 強 化 する また 日 米 間 の 適 切 な 役 割 分 担 に 基 づき 日 米 同 盟 全 体 の 抑 止 力 の 強 化 のため 我 が 国 自 身 の 抑 止 対 処 能 力 の 強 化 を 図 るよう 弾 道 ミサイル 発 射 手 段 等 に 対 する 対 応 能 力 の 在 り 方 についても 検 討 の 上 必 要 な 措 置 を 講 ずる キ 宇 宙 空 間 及 びサイバー 空 間 における 対 応 様 々なセンサーを 有 する 各 種 の 人 工 衛 星 を 活 用 した 情 報 収 集 能 力 や 指 揮 統 制 情 報 通 信 能 力 を 強 化 するほか 宇 宙 状 況 監 視 の 取 組 等 を 通 じて 衛 星 の 抗 たん 性 を 高 め 各 種 事 態 が 発 生 した 際 にも 継 続 的 に 能 力 を 発 揮 できるよう 効 果 的 かつ 安 定 的 な 宇 宙 空 間 の 利 用 を 確 保 する こうした 取 組 に 際 しては 国 内 の 関 係 機 関 や 米 国 との 有 機 的 な 連 携 を 図 る サイバー 空 間 における 対 応 については 自 衛 隊 の 効 率 的 な 活 動 を 妨 げる 行 為 を 防 止 するため 統 合 的 な 常 続 監 視 対 処 能 力 を 強 化 するとともに 専 門 的 な 知 識 技 術 を 持 つ 人 材 や 最 新 の 機 材 を 継 続 的 に 強 化 確 保 する ク 大 規 模 災 害 等 への 対 応 南 海 トラフ 巨 大 地 震 等 の 大 規 模 自 然 災 害 や 原 子 力 災 害 を 始 めとする 特 殊 災 害 といった 各 種 の 災 害 に 際 しては 発 災 の 初 期 段 階 における 航 空 機 等 を 活 用 した 空 中 からの 被 害 情 報 の 収 集 救 助 活 動 応 急 復 旧 等 の 迅 速 な 対 応 が 死 活 的 に 重 要 であることを 踏 まえ 十 分 な 規 模 の 部 隊 を 迅 速 に 輸 送 展 開 するとともに 統 合 運 用 を 基 本 としつつ 要 員 の ローテーション 態 勢 を 整 備 することで 長 期 間 にわたり 持 続 可 能 な 対 処 態 勢 を 構 築 する ケ 国 際 平 和 協 力 活 動 等 への 対 応 国 際 平 和 協 力 活 動 等 において 人 員 部 隊 の 安 全 を 確 保 し つつ 任 務 を 遂 行 するために 必 要 な 防 護 能 力 を 強 化 する ま た アフリカ 等 の 遠 隔 地 での 長 期 間 の 活 動 も 見 据 えた 輸 送 展 開 能 力 及 び 情 報 通 信 能 力 並 びに 円 滑 かつ 継 続 的 な 活 動 実 施 のための 補 給 衛 生 等 の 体 制 整 備 に 取 り 組 む 加 えて 国 際 平 和 協 力 活 動 等 を 効 果 的 に 実 施 する 観 点 か ら 海 賊 対 処 のために 自 衛 隊 がジブチに 有 する 拠 点 を 一 層 活 用 するための 方 策 を 検 討 する さらに 活 動 に 必 要 な 情 報 収 集 能 力 を 強 化 するととも に 任 務 に 応 じた 適 切 な 能 力 を 有 する 人 材 を 継 続 的 に 派 遣 し 得 る 教 育 訓 練 人 事 管 理 体 制 を 強 化 する 3 各 自 衛 隊 の 体 制 各 自 衛 隊 の 体 制 については (1)から(3)までのとおり 整 備 することとする また 将 来 の 主 要 な 成 装 備 等 の 具 体 的 規 模 については 別 表 のとおりとする (1) 陸 上 自 衛 隊 ア 島 嶼 部 に 対 する 攻 撃 を 始 めとする 各 種 事 態 に 即 応 し 実 効 的 かつ 機 動 的 に 対 処 し 得 るよう 高 い 機 動 力 や 警 戒 監 視 能 力 を 備 え 機 動 運 用 を 基 本 とする 作 戦 基 本 部 隊 ( 機 動 師 団 機 動 旅 団 及 び 機 甲 師 団 )を 保 持 するほか 空 挺 水 陸 両 用 作 戦 特 殊 作 戦 航 空 輸 送 特 殊 武 器 防 護 及 び 国 際 平 和 協 力 活 動 等 を 有 効 に 実 施 し 得 るよう 専 門 的 機 能 を 備 え た 機 動 運 用 部 隊 を 保 持 する この 際 良 好 な 訓 練 環 境 を 踏 まえ 2(2)ウに 示 す 統 合 輸 送 能 力 により 迅 速 に 展 開 移 動 させることを 前 提 とし て 高 い 練 度 を 維 持 した 機 動 運 用 を 基 本 とする 作 戦 基 本 部 隊 の 半 数 を 北 海 道 に 保 持 する また 自 衛 隊 配 備 の 空 白 地 域 となっている 島 嶼 部 への 部 隊 配 備 上 記 の 各 種 部 隊 の 機 動 運 用 海 上 自 衛 隊 及 び 航 空 自 衛 隊 との 有 機 的 な 連 携 ネットワーク 化 の 確 立 等 によ り 島 嶼 部 における 防 衛 態 勢 の 充 実 強 化 を 図 る イ 島 嶼 部 等 に 対 する 侵 攻 を 可 能 な 限 り 洋 上 において 阻 止 し 得 るよう 地 対 艦 誘 導 弾 部 隊 を 保 持 する ウ (3)エの 地 対 空 誘 導 弾 部 隊 と 連 携 し 作 戦 部 隊 及 び 重 要 地 域 の 防 空 を 有 効 に 行 い 得 るよう 地 対 空 誘 導 弾 部 隊 を 保 持 する エ アに 示 す 機 動 運 用 を 基 本 とする 部 隊 以 外 の 作 戦 基 本 部 隊 ( 師 団 旅 団 )について 戦 車 及 び 火 砲 を 中 心 として 部 隊 の 成 装 備 を 見 直 し 効 率 化 合 理 化 を 徹 底 した 上 で 地 域 の 特 性 に 応 じて 適 切 に 配 置 する (2) 海 上 自 衛 隊 ア 常 続 監 視 や 対 潜 戦 等 の 各 種 作 戦 の 効 果 的 な 遂 行 による 周 辺 海 域 の 防 衛 や 海 上 交 通 の 安 全 確 保 及 び 国 際 平 和 協 力 活 動 等 を 機 動 的 に 実 施 し 得 るよう 多 様 な 任 務 への 対 応 能 力 の 向 上 と 船 体 のコンパクト 化 を 両 立 させた 新 たな 護 衛 艦 等 に より 増 強 された 護 衛 艦 部 隊 及 び 艦 載 回 転 翼 哨 戒 機 部 隊 を 保 持 する なお 当 該 護 衛 艦 部 隊 は (3)エの 地 対 空 誘 導 弾 部 隊 と ともに 弾 道 ミサイル 攻 撃 から 我 が 国 を 多 層 的 に 防 護 し 得 る 機 能 を 備 えたイージス システム 搭 載 護 衛 艦 を 保 持 する イ 水 中 における 情 報 収 集 警 戒 監 視 を 平 素 から 我 が 国 周 辺 海 域 で 広 域 にわたり 実 施 するとともに 周 辺 海 域 の 哨 戒 及 び 防 衛 を 有 効 に 行 い 得 るよう 増 強 された 潜 水 艦 部 隊 を 保 持 する ウ 洋 上 における 情 報 収 集 警 戒 監 視 を 平 素 から 我 が 国 周 辺 海 域 で 広 域 にわたり 実 施 するとともに 周 辺 海 域 の 哨 戒 及 び 防 衛 を 有 効 に 行 い 得 るよう 固 定 翼 哨 戒 機 部 隊 を 保 持 する エ アの 多 様 な 任 務 への 対 応 能 力 の 向 上 と 船 体 のコンパクト 化 を 両 立 させた 新 たな 護 衛 艦 と 連 携 し 我 が 国 周 辺 海 域 の 掃 海 を 有 効 に 行 い 得 るよう 掃 海 部 隊 を 保 持 する (3) 航 空 自 衛 隊 ア 我 が 国 周 辺 のほぼ 全 空 域 を 常 時 継 続 的 に 警 戒 監 視 すると ともに 我 が 国 に 飛 来 する 弾 道 ミサイルを 探 知 追 尾 し 得 る 地 上 警 戒 管 制 レーダーを 備 えた 警 戒 管 制 部 隊 のほか グ レーゾーンの 事 態 等 の 情 勢 緊 迫 時 において 長 期 間 にわた り 空 中 における 警 戒 監 視 管 制 を 有 効 に 行 い 得 る 増 強 され た 警 戒 航 空 部 隊 からなる 航 空 警 戒 管 制 部 隊 を 保 持 する イ 戦 闘 機 とその 支 援 機 能 が 一 体 となって 我 が 国 の 防 空 等 を 総 合 的 な 態 勢 で 行 い 得 るよう 能 力 の 高 い 戦 闘 機 で 増 強 さ れた 戦 闘 機 部 隊 を 保 持 する また 戦 闘 機 部 隊 警 戒 航 空 部 隊 等 が 我 が 国 周 辺 空 域 等 で 各 種 作 戦 を 持 続 的 に 遂 行 し 得 るよう 増 強 された 空 中 給 油 輸 送 部 隊 を 保 持 する ウ 陸 上 部 隊 等 の 機 動 展 開 や 国 際 平 和 協 力 活 動 等 を 効 果 的 に 実 施 し 得 るよう 航 空 輸 送 部 隊 を 保 持 する エ (1)ウの 地 対 空 誘 導 弾 部 隊 と 連 携 し 重 要 地 域 の 防 空 を 実 施 するほか (2)アのイージス システム 搭 載 護 衛 艦 と ともに 弾 道 ミサイル 攻 撃 から 我 が 国 を 多 層 的 に 防 護 し 得 る 機 能 を 備 えた 地 対 空 誘 導 弾 部 隊 を 保 持 する 日 本 の 防 衛 393

19 Ⅴ 防 衛 力 の 能 力 発 揮 のための 基 盤 防 衛 力 に 求 められる 多 様 な 活 動 を 適 時 適 切 に 行 うためには 単 に 主 要 な 成 装 備 等 を 整 備 するだけでは 十 分 ではなく 防 衛 力 が 最 大 限 効 果 的 に 機 能 するよう これを 下 支 えする 種 々の 基 盤 も 併 せて 強 化 することが 必 要 不 可 欠 である その 主 な 事 項 は 以 下 のとおりである 1 訓 練 演 習 平 素 から 訓 練 演 習 を 通 じ 事 態 に 対 処 するための 各 種 計 画 を 不 断 に 検 証 し 見 直 すとともに 各 自 衛 隊 の 戦 術 技 量 の 向 上 のため 訓 練 演 習 の 充 実 強 化 に 努 める その 際 北 海 道 の 良 好 な 訓 練 環 境 を 一 層 活 用 するとともに 関 係 機 関 や 民 間 部 門 とも 連 携 し より 実 践 的 な 訓 練 演 習 を 体 系 的 かつ 計 画 的 に 実 施 する 自 衛 隊 の 演 習 場 等 に 制 約 がある 南 西 地 域 において 日 米 共 同 訓 練 演 習 を 含 む 適 時 適 切 な 訓 練 演 習 を 実 施 し 得 るよう 地 元 との 関 係 に 留 意 しつつ 米 軍 施 設 区 域 の 自 衛 隊 による 共 同 使 用 を 進 めること 等 により 良 好 な 訓 練 環 境 を 確 保 する 2 運 用 基 盤 部 隊 等 が 迅 速 に 展 開 し 各 種 事 態 に 効 果 的 に 対 応 し 得 るよ う その 運 用 基 盤 である 各 種 支 援 機 能 を 維 持 する 観 点 から 駐 屯 地 基 地 等 の 復 旧 能 力 を 含 めた 抗 たん 性 を 高 める また 各 自 衛 隊 施 設 について その 一 部 が 老 朽 化 している 現 状 等 も 踏 まえ 着 実 な 整 備 に 努 めるとともに 各 種 事 態 に 際 し ての 迅 速 な 参 集 のため 必 要 な 宿 舎 の 整 備 を 進 め 即 応 性 を 確 保 する 民 間 空 港 及 び 港 湾 についても 事 態 に 応 じて 早 期 に 自 衛 隊 等 の 運 用 基 盤 として 使 用 し 得 るよう 平 素 からの 体 制 の 在 り 方 も 含 め 必 要 な 検 討 を 行 う さらに 任 務 に 従 事 する 隊 員 や 留 守 家 族 の 不 安 を 軽 減 するよう 各 種 家 族 支 援 施 策 を 実 施 する 必 要 な 弾 薬 を 確 保 備 蓄 するとともに 装 備 品 の 維 持 整 備 に 万 全 を 期 すことにより 装 備 品 の 可 動 率 の 向 上 等 装 備 品 の 運 用 基 盤 の 充 実 強 化 を 図 る 3 人 事 教 育 近 年 装 備 品 が 高 度 化 複 雑 化 し 任 務 が 多 様 化 国 際 化 す る 中 技 能 経 験 体 力 士 気 等 の 様 々な 要 素 を 勘 案 しつつ 精 強 性 を 確 保 し 厳 しい 財 政 事 情 の 下 で 人 材 を 有 効 に 活 用 する 観 点 から 人 事 制 度 改 革 に 関 する 施 策 を 行 う そのため 各 自 衛 隊 の 任 務 や 特 性 を 踏 まえつつ 適 正 な 階 級 構 成 及 び 年 齢 構 成 を 確 保 するための 施 策 を 実 施 する 女 性 自 衛 官 の 更 なる 活 用 や 再 任 用 を 含 む 人 材 を 有 効 に 活 用 す るための 施 策 及 び 栄 典 礼 遇 に 関 する 施 策 を 推 進 する また 統 合 運 用 体 制 を 強 化 するため 教 育 訓 練 の 充 実 統 合 幕 僚 監 部 及 び 関 係 府 省 等 における 勤 務 等 を 通 じ 広 い 視 野 発 想 や 我 が 国 の 安 全 保 障 に 関 する 幅 広 い 経 験 を 有 し 政 府 の 一 員 として 各 種 事 態 等 に 柔 軟 に 即 応 できる 人 材 を 十 分 に 確 保 する 社 会 の 少 子 化 高 学 歴 化 に 伴 う 募 集 環 境 の 悪 化 を 踏 まえ 自 衛 隊 が 就 職 対 象 として 広 く 意 識 されるよう 多 様 な 募 集 施 策 を 推 進 する さらに 一 般 の 公 務 員 より 若 年 で 退 職 を 余 儀 なくされる 自 衛 官 の 生 活 基 盤 を 確 保 することは 国 の 責 務 であることを 踏 まえ 地 方 公 共 団 体 や 関 係 機 関 との 連 携 を 強 化 すること 等 により 再 就 職 支 援 を 推 進 する より 多 様 化 長 期 化 する 事 態 における 持 続 的 な 部 隊 運 用 を 支 えるため 航 空 機 の 操 縦 等 の 専 門 的 技 能 を 要 するものを 含 め 幅 広 い 分 野 で 予 備 自 衛 官 の 活 用 を 進 めるとともに 予 備 自 衛 官 等 の 充 足 向 上 等 のための 施 策 を 実 施 する 4 衛 生 自 衛 隊 員 の 壮 健 性 を 維 持 し 各 種 事 態 や 国 際 平 和 協 力 活 動 等 の 多 様 な 任 務 への 対 応 能 力 を 強 化 するため 自 衛 隊 病 院 の 拠 点 化 高 機 能 化 等 を 進 め 防 衛 医 科 大 学 校 病 院 等 の 運 営 の 改 善 を 含 め 効 率 的 かつ 質 の 高 い 医 療 体 制 を 確 立 する また 医 官 看 護 師 救 急 救 命 士 等 の 確 保 育 成 を 一 層 重 視 する このほか 事 態 対 処 時 における 救 急 救 命 措 置 に 係 る 制 度 改 正 を 含 めた 検 討 を 行 い 第 一 線 の 救 護 能 力 の 向 上 や 統 合 機 能 の 充 実 の 観 点 を 踏 まえた 迅 速 な 後 送 態 勢 の 整 備 を 図 る 5 防 衛 生 産 技 術 基 盤 適 切 な 水 準 の 防 衛 生 産 技 術 基 盤 は 装 備 品 の 生 産 運 用 維 持 整 備 のみならず 我 が 国 の 運 用 環 境 に 適 した 装 備 品 の 研 究 開 発 にも 不 可 欠 であり 潜 在 的 に 抑 止 力 の 向 上 にも 寄 与 するも のである 一 方 厳 しい 財 政 事 情 や 装 備 品 の 高 度 化 複 雑 化 に 伴 う 単 価 の 上 昇 等 を 背 景 に 各 種 装 備 品 の 調 達 数 量 は 減 少 傾 向 にある また 国 外 において 国 境 を 越 えた 防 衛 産 業 の 大 規 模 な 再 が 進 展 した 結 果 海 外 企 業 の 競 争 力 が 増 しつつあるなど 我 が 国 の 防 衛 生 産 技 術 基 盤 を 取 り 巻 く 環 境 は 厳 しさを 増 している 以 上 の 状 況 の 下 我 が 国 の 防 衛 生 産 技 術 基 盤 の 維 持 強 化 を 早 急 に 図 るため 我 が 国 の 防 衛 生 産 技 術 基 盤 全 体 の 将 来 ビ ジョンを 示 す 戦 略 を 策 定 するとともに 装 備 品 の 民 間 転 用 等 を 推 進 する また 平 和 貢 献 国 際 協 力 において 自 衛 隊 が 携 行 する 重 機 等 の 防 衛 装 備 品 の 活 用 や 被 災 国 等 への 供 与 ( 以 下 防 衛 装 備 品 の 活 用 等 という )を 通 じ より 効 果 的 な 協 力 ができる 機 会 が 増 加 している また 防 衛 装 備 品 の 高 性 能 化 を 実 現 しつつ 費 用 の 高 騰 に 対 応 するため 国 際 共 同 開 発 生 産 が 国 際 的 主 流 となっている こうした 中 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 観 点 から 防 衛 装 備 品 の 活 用 等 による 平 和 貢 献 国 際 協 力 に 一 層 積 極 的 に 関 与 するとともに 防 衛 装 備 品 等 の 共 同 開 発 生 産 等 に 参 画 することが 求 められている こうした 状 況 を 踏 まえ 武 器 輸 出 三 原 則 等 がこれまで 果 たし てきた 役 割 にも 十 分 配 意 した 上 で 移 転 を 禁 止 する 場 合 の 明 確 化 移 転 を 認 め 得 る 場 合 の 限 定 及 び 厳 格 審 査 目 的 外 使 用 及 び 第 三 国 移 転 に 係 る 適 正 管 理 の 確 保 等 に 留 意 しつつ 武 器 等 の 海 外 移 転 に 関 し 新 たな 安 全 保 障 環 境 に 適 合 する 明 確 な 原 則 を 定 めることとする 6 装 備 品 の 効 率 的 な 取 得 研 究 開 発 を 含 め 装 備 品 の 効 果 的 効 率 的 な 取 得 を 実 現 する ため プロジェクト マネージャーの 仕 組 みを 制 度 化 し 技 術 的 視 点 も 含 め 装 備 品 のライフサイクルを 通 じたプロジェクト 管 理 を 強 化 するとともに 更 なる 長 期 契 約 の 導 入 の 可 否 や 企 業 の 価 格 低 減 インセンティブを 引 き 出 すための 契 約 制 度 の 更 なる 整 備 を 検 討 し ライフサイクルを 通 じての 費 用 対 効 果 の 向 上 を 図 る また 民 間 能 力 の 有 効 活 用 等 による 補 給 態 勢 の 改 革 により 即 応 性 及 び 対 処 能 力 の 向 上 を 目 指 す さらに 取 得 プロセスの 透 明 化 及 び 契 約 制 度 の 適 正 化 を 不 断 に 追 求 し 装 備 品 を 一 層 厳 正 な 手 続 を 経 て 取 得 するように 努 める 7 研 究 開 発 厳 しい 財 政 事 情 の 下 自 衛 隊 の 運 用 に 係 るニーズに 合 致 した 研 究 開 発 の 優 先 的 な 実 施 を 担 保 するため 研 究 開 発 の 開 始 に 当 たっては 防 衛 力 整 備 上 の 優 先 順 位 との 整 合 性 を 確 保 する 394 平 成 26 年 版 防 衛 白 書

20 また 新 たな 脅 威 に 対 応 し 戦 略 的 に 重 要 な 分 野 において 技 術 的 優 位 性 を 確 保 し 得 るよう 最 新 の 科 学 技 術 動 向 戦 闘 様 相 の 変 化 費 用 対 効 果 国 際 共 同 研 究 開 発 の 可 能 性 等 も 踏 まえつ つ 中 長 期 的 な 視 点 に 基 づく 研 究 開 発 を 推 進 する 安 全 保 障 の 観 点 から 技 術 開 発 関 連 情 報 等 科 学 技 術 に 関 す る 動 向 を 平 素 から 把 握 し 産 学 官 の 力 を 結 集 させて 安 全 保 障 分 野 においても 有 効 に 活 用 し 得 るよう 先 端 技 術 等 の 流 出 を 防 ぐための 技 術 管 理 機 能 を 強 化 しつつ 大 学 や 研 究 機 関 との 連 携 の 充 実 等 により 防 衛 にも 応 用 可 能 な 民 生 技 術 (デュアルユー ス 技 術 )の 積 極 的 な 活 用 に 努 めるとともに 民 生 分 野 への 防 衛 技 術 の 展 開 を 図 る 以 上 の 取 組 の 目 的 を 達 成 するための 防 衛 省 の 研 究 開 発 態 勢 に ついて 検 討 する 8 地 域 コミュニティーとの 連 携 各 種 事 態 において 自 衛 隊 が 的 確 に 対 処 するため 地 方 公 共 団 体 警 察 消 防 機 関 等 の 関 係 機 関 との 連 携 を 一 層 強 化 する こ うした 地 方 公 共 団 体 等 との 緊 密 な 連 携 は 防 衛 施 設 の 効 果 的 な 整 備 及 び 円 滑 な 運 営 のみならず 自 衛 官 の 募 集 再 就 職 支 援 等 の 確 保 といった 観 点 からも 極 めて 重 要 である このため 防 衛 施 設 の 整 備 運 営 のための 防 衛 施 設 周 辺 対 策 事 業 を 引 き 続 き 推 進 するとともに 平 素 から 地 方 公 共 団 体 や 地 元 住 民 に 対 し 防 衛 省 自 衛 隊 の 政 策 や 活 動 に 関 する 積 極 的 な 広 報 等 の 各 種 施 策 を 行 い その 理 解 及 び 協 力 の 獲 得 に 努 める 地 方 によっては 自 衛 隊 の 部 隊 の 存 在 が 地 域 コミュニティー の 維 持 活 性 化 に 大 きく 貢 献 し あるいは 自 衛 隊 の 救 難 機 等 による 急 患 輸 送 が 地 域 医 療 を 支 えている 場 合 等 が 存 在 すること を 踏 まえ 部 隊 の 改 や 駐 屯 地 基 地 等 の 配 置 に 当 たっては 地 方 公 共 団 体 や 地 元 住 民 の 理 解 を 得 られるよう 地 域 の 特 性 に 配 慮 する 同 時 に 駐 屯 地 基 地 等 の 運 営 に 当 たっては 地 元 経 済 への 寄 与 に 配 慮 する 9 情 報 発 信 の 強 化 自 衛 隊 の 任 務 を 効 果 的 に 遂 行 していく 上 で 必 要 な 国 内 外 の 理 解 を 得 るため 戦 略 的 な 広 報 活 動 を 強 化 し 多 様 な 情 報 媒 体 を 活 用 して 情 報 発 信 の 充 実 に 努 める 10 知 的 基 盤 の 強 化 国 民 の 安 全 保 障 危 機 管 理 に 対 する 理 解 を 促 進 するため 教 育 機 関 等 における 安 全 保 障 教 育 の 推 進 に 取 り 組 む また 防 衛 研 究 所 を 中 心 とする 防 衛 省 自 衛 隊 の 研 究 体 制 を 強 化 するとと もに 政 府 内 の 他 の 研 究 教 育 機 関 や 国 内 外 の 大 学 シンクタン ク 等 との 教 育 研 究 交 流 を 含 む 各 種 連 携 を 推 進 する 11 防 衛 省 改 革 の 推 進 文 官 と 自 衛 官 の 一 体 感 を 醸 成 するとともに 防 衛 力 整 備 の 全 体 最 適 化 統 合 運 用 機 能 の 強 化 政 策 立 案 情 報 発 信 機 能 の 強 化 等 を 実 現 するため 防 衛 省 の 業 務 及 び 組 織 を 不 断 に 見 直 し 改 革 を 推 進 する Ⅵ 留 意 事 項 1 本 大 綱 に 定 める 防 衛 力 の 在 り 方 は おおむね10 年 程 度 の 期 間 を 念 頭 に 置 いたものであり 各 種 施 策 計 画 の 実 施 過 程 を 通 じ 国 家 安 全 保 障 会 議 において 定 期 的 に 体 系 的 な 評 価 を 行 うと ともに 統 合 運 用 を 踏 まえた 能 力 評 価 に 基 づく 検 証 も 実 施 しつ つ 適 時 適 切 にこれを 発 展 させていきながら 円 滑 迅 速 的 確 な 移 行 を 推 進 する 2 評 価 検 証 の 中 で 情 勢 に 重 要 な 変 化 が 見 込 まれる 場 合 に は その 時 点 における 安 全 保 障 環 境 等 を 勘 案 して 検 討 を 行 い 所 要 の 修 正 を 行 う 3 格 段 に 厳 しさを 増 す 財 政 事 情 を 勘 案 し 防 衛 力 整 備 の 一 層 の 効 率 化 合 理 化 を 図 り 経 費 の 抑 制 に 努 めるとともに 国 の 他 の 諸 施 策 との 調 和 を 図 りつつ 防 衛 力 全 体 として 円 滑 に 十 全 な 機 能 を 果 たし 得 るようにする ( 別 表 ) 陸 上 自 衛 隊 海 上 自 衛 隊 航 空 自 衛 隊 区 分 現 状 ( 平 成 25 年 度 末 ) 将 来 成 定 数 常 備 自 衛 官 定 員 即 応 予 備 自 衛 官 員 数 基 幹 部 隊 基 幹 部 隊 主 要 装 備 基 幹 部 隊 主 要 装 備 機 動 運 用 部 隊 地 域 配 備 部 隊 約 15 万 9 千 人 約 15 万 1 千 人 約 8 千 人 中 央 即 応 集 団 1 個 機 甲 師 団 8 個 師 団 6 個 旅 団 15 万 9 千 人 15 万 1 千 人 8 千 人 3 個 機 動 師 団 4 個 機 動 旅 団 1 個 機 甲 師 団 1 個 空 挺 団 1 個 水 陸 機 動 団 1 個 ヘリコプター 団 5 個 師 団 2 個 旅 団 地 対 艦 誘 導 弾 部 隊 5 個 地 対 艦 ミサイル 連 隊 5 個 地 対 艦 ミサイル 連 隊 地 対 空 誘 導 弾 部 隊 8 個 高 射 特 科 群 / 連 隊 7 個 高 射 特 科 群 / 連 隊 護 衛 艦 部 隊 4 個 護 衛 隊 群 (8 個 護 衛 隊 ) 4 個 護 衛 隊 群 (8 個 護 衛 隊 ) 5 個 護 衛 隊 6 個 護 衛 隊 潜 水 艦 部 隊 5 個 潜 水 隊 6 個 潜 水 隊 掃 海 部 隊 1 個 掃 海 隊 群 1 個 掃 海 隊 群 哨 戒 機 部 隊 9 個 航 空 隊 9 個 航 空 隊 護 衛 艦 (イージス システム 搭 載 護 衛 艦 ) 潜 水 艦 作 戦 用 航 空 機 航 空 警 戒 管 制 部 隊 戦 闘 機 部 隊 航 空 偵 察 部 隊 空 中 給 油 輸 送 部 隊 航 空 輸 送 部 隊 地 対 空 誘 導 弾 部 隊 作 戦 用 航 空 機 うち 戦 闘 機 47 隻 (6 隻 ) 16 隻 約 170 機 8 個 警 戒 群 20 個 警 戒 隊 1 個 警 戒 航 空 隊 (2 個 飛 行 隊 ) 12 個 飛 行 隊 1 個 飛 行 隊 1 個 飛 行 隊 3 個 飛 行 隊 6 個 高 射 群 約 340 機 約 260 機 54 隻 (8 隻 ) 22 隻 約 170 機 28 個 警 戒 隊 1 個 警 戒 航 空 隊 (3 個 飛 行 隊 ) 13 個 飛 行 隊 2 個 飛 行 隊 3 個 飛 行 隊 6 個 高 射 群 約 360 機 約 280 機 ( 注 )1 戦 車 および 火 砲 の 現 状 ( 平 成 25 年 度 末 定 数 )の 規 模 はそれぞ れ 約 700 両 約 600 両 / 門 であるが 将 来 の 規 模 はそれぞれ 約 300 両 約 300 両 / 門 とする 2 弾 道 ミサイル 防 衛 にも 使 用 し 得 る 主 要 装 備 基 幹 部 隊 について は 上 記 の 護 衛 艦 (イージス システム 搭 載 護 衛 艦 ) 航 空 警 戒 管 制 部 隊 および 地 対 空 誘 導 弾 部 隊 の 範 囲 内 で 整 備 することとす る 9 中 期 防 衛 力 整 備 計 画 ( 平 成 26 年 度 ~ 平 成 30 年 度 )に ついて 平 成 25 年 12 月 17 日 国 家 安 全 保 障 会 議 決 定 閣 議 決 定 平 成 26 年 度 から 平 成 30 年 度 までを 対 象 とする 中 期 防 衛 力 整 備 計 画 について 平 成 26 年 度 以 降 に 係 る 防 衛 計 画 の 大 綱 について ( 平 成 25 年 12 月 17 日 国 家 安 全 保 障 会 議 及 び 閣 議 決 定 )に 従 い 別 紙 の とおり 定 める ( 別 紙 ) 中 期 防 衛 力 整 備 計 画 ( 平 成 26 年 度 ~ 平 成 30 年 度 ) Ⅰ 計 画 の 方 針 平 成 26 年 度 から 平 成 30 年 度 までの 防 衛 力 整 備 に 当 たっては 平 成 26 年 度 以 降 に 係 る 防 衛 計 画 の 大 綱 について ( 平 成 25 年 12 月 17 日 国 家 安 全 保 障 会 議 及 び 閣 議 決 定 以 下 25 大 綱 という ) に 従 い 特 に 重 視 すべき 機 能 能 力 についての 全 体 最 適 を 図 ると ともに 多 様 な 活 動 を 統 合 運 用 によりシームレスかつ 状 況 に 臨 機 に 対 応 して 機 動 的 に 行 い 得 る 実 効 的 な 防 衛 力 として 統 合 機 動 防 衛 力 を 構 築 する 同 時 に 幅 広 い 後 方 支 援 基 盤 の 確 立 に 配 意 しつ つ 高 度 な 技 術 力 と 情 報 指 揮 通 信 能 力 に 支 えられ ハード 及 び 日 本 の 防 衛 395

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る 第 4 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 及 びNBC 攻 撃 による 災 害 への 対 処 等 市 は 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 への 対 処 等 については 原 則 として 県 地 域 防 災 計 画 ( 原 子 力 等 防 災 計 画 ) 等 に 定 められた 措 置 に 準 じた 措 置 を 講 ずるものとし また NBC 攻 撃 による 災 害 への 対 処 については 国 の

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