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1 警 察 活 動 を 口 実 にした 海 外 派 兵 武 力 の 行 使 発 行 にあたって - 本 意 見 書 の 趣 旨 と 構 成 1 もくじ 2 第 Ⅰ 部 海 外 派 兵 の 新 段 階 ソマリア 沖 派 兵 と 海 賊 対 処 法 案 4 第 1 ソマリア 沖 派 兵 の 強 行 第 2 ソマリアの 事 態 と 海 賊 掃 討 作 戦 第 3 ソマリア 沖 派 兵 が 生 み 出 すもの 第 4 9 条 迂 回 論 のいきつくところ 第 5 警 察 活 動 を 口 実 にした 武 力 行 使 を 許 してはならない 第 Ⅱ 部 徹 底 批 判 海 賊 対 処 法 案 18 第 1 条 目 的 第 2 条 ~ 第 4 条 海 賊 行 為 と 海 賊 罪 第 5 条 第 6 条 海 上 保 安 庁 による 海 賊 行 為 への 対 処 第 7 条 海 賊 対 処 行 動 第 8 条 海 賊 対 処 行 動 時 の 自 衛 隊 の 権 限 第 9 条 我 が 国 の 法 令 の 適 用 第 10 条 関 係 行 政 機 関 の 協 力 第 11 条 国 等 の 責 務 第 12 条 国 際 約 束 の 誠 実 な 履 行 等 第 13 条 政 令 への 委 任 第 Ⅲ 部 ソマリア 問 題 と 解 決 の 道 42 第 1 ソマリア 問 題 の 背 景 第 2 海 賊 とソマリア 問 題 結 びにかえて 51 資 料 地 図 関 係 法 令 53 自 由 法 曹 団

2 発 行 にあたって 本 意 見 書 の 趣 旨 と 構 成 2009 年 3 月 14 日 は 恒 久 平 和 を 誓 って 日 本 国 憲 法 を 制 定 したこの 国 が 政 府 の 手 によって 再 び 戦 争 の 惨 禍 を 引 き 起 こすことになった 日 として 永 く 記 録 されることにな るかも 知 れない この 日 ソマリア 沖 の 海 賊 を 掃 討 するために2 隻 の 護 衛 艦 が 出 撃 し 国 会 には 海 賊 行 為 の 処 罰 及 び 海 賊 行 為 への 対 処 に 関 する 法 律 案 ( 海 賊 対 処 法 案 )が 提 出 された ソマリア 沖 に 向 かった 護 衛 艦 は 3 月 末 からアデン 湾 で 船 団 護 衛 の 任 務 についており 海 賊 船 の 動 き 次 第 ではいつ 発 砲 に 及 ぶとも 知 れない その ソマリア 沖 の 砲 声 こそが 平 和 憲 法 のもとでこの 国 の 軍 隊 がはじめて 戦 端 を 開 く 瞬 間 なのである そのいま 国 会 で は 海 賊 対 処 法 案 の 審 議 が 開 始 されようとしている 永 田 町 の 政 局 は 流 動 性 を 強 めつつあ り いつ 法 案 強 行 がはかれてもおかしくない 状 況 にある 全 国 1800 名 余 の 弁 護 士 で 構 成 する 自 由 法 曹 団 は あれこれの 自 衛 隊 海 外 派 兵 法 や 周 辺 事 態 法 有 事 法 制 国 民 保 護 法 制 などを 批 判 検 討 し 数 多 くの 意 見 書 を 発 表 し 続 けてき た また 自 由 法 曹 団 の 団 員 は イラク 派 兵 違 憲 訴 訟 をはじめとする 数 多 くの 自 衛 隊 や 米 軍 をめぐる 訴 訟 に 関 与 し さまざまなNGOにかかわって 飢 餓 に 苦 しむ 民 衆 の 救 援 や 紛 争 の 平 和 的 解 決 のために 力 を 尽 くしてきた 本 意 見 書 は こうした 自 由 法 曹 団 や 団 員 の 活 動 を 踏 まえて ソマリア 沖 派 兵 と 海 賊 対 処 法 案 のはらむ 問 題 点 の 全 面 的 かつ 多 面 的 な 解 明 検 討 を 試 みたものである 意 見 書 は 以 下 の3 部 構 成 になっている 第 Ⅰ 部 海 外 派 兵 の 新 段 階 ソマリア 沖 派 兵 と 海 賊 対 処 法 案 第 Ⅱ 部 徹 底 批 判 海 賊 対 処 法 案 第 Ⅲ 部 ソマリア 問 題 と 解 決 の 道 総 論 にあたる 第 Ⅰ 部 では 警 察 活 動 を 口 実 にした 武 力 行 使 が 非 対 称 の 戦 争 への 全 面 参 戦 をもたらし 憲 法 9 条 の 現 代 的 意 味 を 喪 失 させることを 論 証 している 各 論 の 第 Ⅱ 部 では 13 条 からなる 法 案 の 全 法 文 に 法 律 家 の 立 場 から 厳 正 な 解 釈 検 討 と 検 証 を 加 え 法 案 の 構 造 と 問 題 点 を 明 らかにしている 第 Ⅲ 部 では NGOでの 活 動 などを 踏 まえ 問 題 の 背 景 経 緯 からソマリア 問 題 の 本 質 をおさえ 真 の 解 決 の 方 向 を 提 起 している こうした 構 成 をとったため 一 部 に 重 複 が 生 じているが 多 面 的 な 検 討 をめざした 結 果 と してご 容 赦 をいただきたい また 急 浮 上 した 問 題 や 法 案 を 検 討 する 時 間 的 な 制 約 もあっ て すべての 問 題 の 解 明 を 尽 くしたとは 考 えていないが それでも 問 題 点 の 大 要 は 明 らか にできたものと 考 えている このいま 国 会 の 内 外 で ソマリア 沖 派 兵 と 海 賊 対 処 法 案 についての 本 格 的 な 研 究 解 明 と 検 討 批 判 が 求 められている 本 意 見 書 が そのために 寄 与 できることを 祈 念 してやまない 1

3 警 察 活 動 を 口 実 にした 海 外 派 兵 武 力 の 行 使 ソマリア 沖 派 兵 と 海 賊 新 法 案 に 反 対 する も く じ 発 行 にあたって 本 意 見 書 の 趣 旨 と 構 成 1 もくじ 2 第 Ⅰ 部 海 外 派 兵 の 新 段 階 ソマリア 沖 派 兵 と 海 賊 対 処 法 案 4 はじめに - 9 条 を 迂 回 した 武 力 行 使 の 策 動 4 第 1 ソマリア 沖 派 兵 の 強 行 4 1 出 撃 4 2 任 務 5 3 海 上 警 備 行 動 6 第 2 ソマリアの 事 態 と 海 賊 掃 討 作 戦 7 1 ソマリア 沖 海 賊 問 題 7 2 国 際 法 を 逸 脱 した 国 連 安 保 理 決 議 8 3 連 合 海 軍 の 海 賊 掃 討 作 戦 8 第 3 ソマリア 沖 派 兵 が 生 み 出 すもの 9 条 を 迂 回 しての 戦 闘 への 突 入 9 1 ソマリア 沖 の 砲 声 9 2 海 賊 対 処 法 による 戦 闘 の 拡 張 と 制 度 化 10 3 海 賊 を 口 実 にした 憲 法 9 条 の 迂 回 11 第 4 9 条 迂 回 論 のいきつくところ 日 本 国 憲 法 の 現 代 的 意 味 の 破 壊 12 1 治 安 掃 討 作 戦 と 警 察 活 動 12 2 非 対 称 の 戦 争 と 憲 法 9 条 13 3 海 賊 対 処 法 の 一 般 化 自 衛 隊 派 兵 恒 久 法 14 第 5 警 察 活 動 を 口 実 にした 武 力 行 使 を 許 してはならない 15 1 国 際 紛 争 解 決 のための 軍 事 行 動 15 2 巡 視 船 でも 本 質 は 変 わらない 16 3 平 和 憲 法 は 警 察 活 動 を 口 実 にした 武 力 行 使 を 認 めない 16 第 Ⅱ 部 徹 底 批 判 海 賊 対 処 法 案 18 はじめに - わずか13 条 の 恒 久 派 兵 法 18 第 1 条 ( 目 的 ) 19 1 目 的 条 項 の 意 味 するもの 19 2 第 1の 目 的 海 外 での 権 益 擁 護 19 3 第 2の 目 的 米 海 軍 の 従 属 下 での 海 上 治 安 の 維 持 20 4 ソマリア を 口 実 にした 派 兵 恒 久 法 第 1 号 20 第 2 条 ~ 第 4 条 ( 海 賊 行 為 と 海 賊 罪 ) 21 1 行 為 と 刑 罰 22 2 対 象 船 舶 をめぐる 問 題 24 3 対 象 海 域 をめぐる 問 題 25 4 刑 事 司 法 手 続 の 欠 如 26 2

4 第 5 条 ( 海 上 保 安 庁 による 海 賊 行 為 への 対 処 ) 27 1 政 治 判 断 による 派 兵 が 可 能 27 2 ねらいは 防 衛 省 主 導 の 海 外 派 兵 28 第 6 条 ( 海 上 保 安 庁 による 海 賊 行 為 への 対 処 ) 28 1 海 上 保 安 庁 の 武 器 使 用 の 拡 大 28 2 巡 視 船 による 武 力 による 威 嚇 武 力 の 行 使 29 第 7 条 ( 海 賊 対 処 行 動 ) 30 1 権 限 は 防 衛 大 臣 に 集 中 30 2 シビリアンコントロール の 蹂 躙 31 第 8 条 ( 海 賊 対 処 行 動 時 の 自 衛 隊 の 権 限 ) 32 1 本 条 の 意 味 と 問 題 点 32 2 臨 検 捕 獲 の 権 限 第 8 条 第 1 項 での 準 用 32 3 抵 抗 逃 亡 抑 止 の 危 害 射 撃 第 8 条 第 2 項 での 準 用 (1) 34 4 停 船 のための 船 体 射 撃 第 8 条 第 2 項 での 準 用 (2) 35 5 危 害 射 撃 船 体 射 撃 は 武 力 の 行 使 36 第 9 条 ( 我 が 国 の 法 令 の 適 用 ) 37 第 10 条 ( 関 係 行 政 機 関 の 協 力 ) 38 1 主 役 は 防 衛 大 臣 38 2 危 機 管 理 法 体 系 を 逸 脱 した 軍 部 優 位 の 思 想 38 第 11 条 ( 国 等 の 責 務 ) 39 1 国 と 運 行 事 業 者 の 責 務 39 2 派 兵 法 と 有 事 法 制 の 接 木 39 第 12 条 ( 国 際 約 束 の 誠 実 な 履 行 等 ) 40 1 米 軍 への 協 力 宣 言 40 2 国 連 安 保 理 決 議 をめぐる 問 題 40 第 13 条 ( 政 令 への 委 任 ) 41 第 Ⅲ 部 ソマリア 問 題 と 解 決 の 道 42 はじめに - ソマリア 沖 の 事 態 は 本 当 に 脅 威 か 43 第 1 ソマリア 問 題 の 背 景 43 1 ソマリアの 現 状 43 2 海 賊 (Piracy) 問 題 の 背 景 と 現 状 45 第 2 海 賊 とソマリア 問 題 46 1 問 題 解 決 の 方 向 46 2 ソマリアの 安 定 に 向 けた 取 組 み 47 結 びにかえて 51 ( 資 料 ) ソマリア(Somalia)と 日 本 (Japan) 53 関 係 法 令 54 3

5 第 Ⅰ 部 海 外 派 兵 の 新 段 階 ソマリア 沖 派 兵 と 海 賊 対 処 法 案 はじめに - 9 条 を 迂 回 した 武 力 行 使 の 策 動 2009 年 3 月 14 日 政 府 は 海 賊 問 題 を 口 実 にソマリア 沖 への 護 衛 艦 の 派 遣 に 踏 み 切 り 同 じ 日 海 賊 行 為 の 処 罰 及 び 海 賊 行 為 への 対 処 に 関 する 法 律 案 ( 海 賊 対 処 法 案 )を 国 会 に 提 出 した ソマリア 沖 派 兵 は 海 賊 行 為 を 犯 罪 行 為 とすることによって 警 察 活 動 を 口 実 に 日 本 国 憲 法 が 禁 止 する 武 力 の 行 使 に 踏 み 切 ろうとするものであり 海 賊 対 処 法 案 はそうした 9 条 迂 回 の 武 力 行 使 を 拡 張 し 恒 久 化 しようとするものである 本 論 では この 国 での 護 衛 艦 派 遣 をめぐる 事 実 ( 第 1)とソマリア 沖 で 発 生 している 事 態 ( 第 2)を 踏 まえて 今 回 の 派 兵 の 本 質 が 武 力 の 威 嚇 武 力 行 使 や 交 戦 権 を 否 認 した 憲 法 第 9 条 をすり 抜 けることにあること( 第 3) 9 条 を 迂 回 した 武 力 行 使 の 許 容 が 日 本 国 憲 法 の 現 代 的 意 味 を 喪 失 させる 策 動 であること( 第 4)を 明 らかにし 警 察 活 動 を 口 実 にした 武 力 行 使 が 許 されないことを 論 証 する( 第 5) 第 1 ソマリア 沖 派 兵 の 強 行 1 出 撃 (1) ソマリア 沖 派 兵 の 決 定 と 実 行 2009 年 1 月 28 日 政 府 は 安 全 保 障 会 議 を 開 催 し 海 上 警 備 行 動 によるソマリア 沖 の 海 賊 対 策 に 護 衛 艦 を 派 遣 することを 決 定 した これを 受 けて 浜 田 靖 一 防 衛 相 は 海 上 自 衛 隊 に 海 上 警 備 行 動 の 準 備 を 指 示 した 海 上 自 衛 隊 は 武 器 使 用 基 準 を 含 む 部 隊 行 動 基 準 (R OE)を 作 成 しているが このROEは 公 開 されていない 2 月 初 頭 防 衛 庁 自 衛 隊 は 第 4 護 衛 隊 群 ( 呉 )に 所 属 する 護 衛 艦 さざなみ さみ だれ の 派 遣 を 決 定 し 3 月 13 日 浜 田 防 衛 相 は 麻 生 首 相 の 承 認 を 得 て ソマリア 沖 での 海 上 警 備 行 動 を 発 令 した 3 月 14 日 さざなみ さみだれ の2 隻 の 護 衛 艦 は 呉 を 出 航 してソマリア 沖 に 向 かった なお 政 府 部 内 では 護 衛 艦 2 隻 の 派 遣 だけでなく 海 上 自 衛 隊 が 保 有 する 哨 戒 機 P3 Cの 派 遣 も 検 討 されており 第 2 弾 の 派 兵 が 強 行 される 可 能 性 も 大 きい (2) 護 衛 艦 の 装 備 と 戦 力 ソマリア 沖 に 向 かった2 隻 の 護 衛 艦 の 主 な 要 目 は 以 下 のとおりである さざなみ 汎 用 護 衛 艦 たかなみ 級 4 番 艦 竣 工 2005 年 2 月 基 準 排 水 量 4 650トン 全 長 151メートル 速 力 30ノット 定 員 175 名 装 備 高 性 能 20ミリ 多 銃 身 機 関 砲 2 54 口 径 127ミリ 単 装 速 射 砲 1など さみだれ 4

6 汎 用 護 衛 艦 むらさめ 級 6 番 艦 竣 工 2000 年 3 月 基 準 排 水 量 4 550トン 全 長 151メートル 速 力 30ノット 定 員 165 名 装 備 高 性 能 20ミリ 多 銃 身 機 関 砲 2 62 口 径 76ミリ 単 装 速 射 砲 1など いずれも 旧 海 軍 でいえば 軽 巡 用 艦 に 相 当 する5 千 トン 級 の 護 衛 艦 であり 艦 齢 10 年 未 満 の 新 鋭 艦 でもある 主 要 装 備 の 高 性 能 20ミリ 多 銃 身 機 関 砲 (CIWS ファランクス) は 最 大 毎 分 発 (1 秒 間 に 最 大 75 発 ) 速 射 砲 は 最 大 毎 分 80 発 (127ミリは 最 大 毎 分 40 発 )の 発 射 速 度 を 持 っている これら 最 新 式 の 火 器 が 漁 船 改 造 の 海 賊 船 に 砲 火 を 浴 びせたときになにが 発 生 するかは 容 易 に 想 像 できるだろう (3) 捜 索 会 敵 交 戦 のための 増 強 2 隻 の 護 衛 艦 には 固 有 の 乗 員 不 審 船 の 武 装 解 除 等 を 目 的 に 編 成 された 特 殊 部 隊 の 特 別 警 備 隊 (2001 年 3 月 発 足 )や 司 法 警 察 権 を 持 つ 海 上 保 安 官 8 名 も 乗 り 組 んでおり 派 遣 艦 隊 の 乗 員 は 約 400 名 に 達 している また 通 常 は 各 1 機 しか 搭 載 されていない 哨 戒 用 のSH-60Kヘリコプター 各 2 機 に 増 強 され 対 物 射 撃 銃 や 大 音 響 発 生 装 置 が 装 備 され 死 体 安 置 所 も 設 置 されている いずれも 捜 索 会 敵 交 戦 を 前 提 とした 乗 員 や 装 備 の 増 強 である 2 任 務 (1) アデン 湾 での 護 衛 作 戦 2 隻 の 護 衛 艦 は 3 月 末 から 船 団 護 衛 の 任 務 についた 一 定 数 の 船 舶 を 集 めて 船 団 を 編 成 し 2 隻 の 護 衛 艦 が 船 団 の 前 後 を 挟 んだ 隊 列 で 片 道 2 日 を 要 するアデン 湾 を 航 行 する 任 務 である 紛 争 地 域 で 自 国 の 海 上 輸 送 通 商 を 保 全 することは 海 軍 の 本 来 的 な 機 能 であ り 護 衛 作 戦 は 海 軍 の 重 要 な 作 戦 のひとつである 船 団 護 衛 はまさしく 海 軍 としての 護 衛 作 戦 であり そのための 武 器 の 使 用 は 武 力 による 威 嚇 あるいは 武 力 の 行 使 である (2) 日 本 関 係 船 舶 のための 共 同 作 戦 護 衛 の 対 象 とする 船 舶 は 1 日 本 籍 船 2 日 本 の 事 業 者 が 運 行 する 外 国 籍 船 3 日 本 人 が 乗 船 する 外 国 船 船 4 日 本 関 係 の 積 荷 を 積 んでいる 外 国 籍 船 ( 以 上 をあわせて 日 本 関 係 船 舶 )とされている 2から4はいずれも 他 国 の 船 籍 を 持 つ 船 舶 であり 1にも 他 国 の 事 業 者 が 運 行 する 日 本 籍 船 舶 が 含 まれている こうした 船 舶 の 護 衛 は 必 然 的 に 他 国 との 協 力 調 整 のうえで 実 施 することになり 海 賊 船 襲 来 ともなれば 他 国 の 艦 隊 との 共 同 作 戦 も 行 わざるを 得 ない 2 隻 の 護 衛 艦 は ソマリア 沖 に 展 開 して 海 賊 掃 討 作 成 を 展 開 している 連 合 海 軍 の 一 翼 を 担 うものとならざるを 得 ないのである (3) はじめての 会 敵 4 月 3 日 夜 ( 現 地 時 間 ) 船 団 護 衛 中 にシンガポール 船 から 通 報 を 受 けて 急 行 した さざ なみ は サーチライトで 照 射 し 大 音 響 発 生 装 置 で 大 音 響 を 発 生 させて4 隻 の 不 審 船 を 5

7 追 い 払 った 発 砲 こそなかったが これが 最 初 の 会 敵 ということになる このシンガポール 船 は 日 本 関 係 船 舶 ではなく 海 上 警 備 行 動 で 許 容 される 行 動 の 範 囲 を 逸 脱 している 防 衛 省 では 強 制 力 を 使 っていないので 問 題 はない としているが もしそうなら 停 船 命 令 などの 強 制 力 を 発 動 しなければ 海 外 の 自 衛 隊 はなにをやって もいいことになる 実 戦 海 域 に 送 られた 戦 闘 艦 艇 の 行 動 が 容 易 にエスカレートす ることを 示 すものにほかならない 3 海 上 警 備 行 動 (1) 海 上 警 備 行 動 での 権 限 ソマリア 沖 派 遣 艦 隊 の 派 兵 根 拠 は 海 上 警 備 行 動 とされている( 自 衛 隊 法 第 82 条 ) 海 上 警 備 行 動 は 海 上 における 人 命 若 しくは 財 産 の 保 護 又 は 治 安 の 維 持 のための 特 別 の 必 要 を 理 由 に 発 令 されるもので 保 護 の 対 象 はこの 国 の 人 命 若 しくは 財 産 に 限 定 される これが 護 衛 の 対 象 が 日 本 関 係 船 舶 に 限 定 された 理 由 である その 海 上 警 備 行 動 には 海 上 保 安 庁 法 第 16 条 第 17 条 第 1 項 第 18 条 と 警 察 官 職 務 執 行 法 ( 警 職 法 ) 第 7 条 が 準 用 されることになっている( 自 衛 隊 法 第 93 条 ) 準 用 される 海 上 保 安 庁 法 は 進 行 停 止 命 令 や 立 入 検 査 質 問 検 査 ( 第 17 条 第 1 項 ) 針 路 変 更 命 令 下 船 命 令 積 荷 陸 揚 げ 命 令 など( 第 18 条 )の 権 限 を 付 与 するものである( 第 16 条 は 付 近 の 船 舶 などへの 協 力 要 求 ) 警 職 法 第 7 条 は 自 己 若 しくは 他 人 に 対 する 防 護 又 は 公 務 執 行 に 対 する 抵 抗 の 抑 止 の ための 武 器 の 使 用 を 認 めている 正 当 防 衛 と 緊 急 避 難 の 場 合 を 除 いては 人 に 危 害 を 加 える 危 害 射 撃 が 禁 止 されているが 死 刑 又 は 無 期 若 しくは 長 期 3 年 以 上 の 懲 役 もしくは 禁 錮 にあたる 凶 悪 な 罪 の 被 疑 者 が 抵 抗 あるいは 逃 亡 しようとする 場 合 には 正 当 防 衛 などでなくても 危 害 射 撃 が 可 能 とされている (2) ファランクスや 速 射 砲 での 射 撃 も これらの 準 用 規 定 をかけあわせれば 1 船 団 を 護 衛 する 派 遣 艦 隊 が 海 賊 船 とおぼしき 不 審 船 に 停 船 命 令 を 発 し 2 不 審 船 が 命 令 に 従 わずに 進 行 を 続 けた 場 合 には 3 護 衛 する 船 舶 の 防 護 あるいは 抵 抗 の 抑 止 を 理 由 に 攻 撃 を 加 えることも 可 能 となる 仮 に 威 嚇 射 撃 であったとしても ファランクス( 高 性 能 20ミリ 多 銃 身 機 関 砲 ) や 速 射 砲 を 搭 載 した 護 衛 艦 の 攻 撃 は 先 制 的 な 武 力 の 行 使 ( 少 なくとも 武 力 による 威 嚇 ) 以 外 のなにものでもない 海 上 警 備 行 動 の 段 階 では 海 賊 対 処 法 案 に 盛 り 込 まれている 海 賊 罪 ( 法 案 第 3 条 第 4 条 )や 停 船 のための 船 体 射 撃 ( 法 案 第 6 条 第 8 条 )は 適 用 できない しかし 海 賊 行 為 を 強 盗 罪 ( 刑 法 第 236 条 5 年 以 上 の 有 期 懲 役 国 民 以 外 の 者 の 国 外 犯 にも 適 用 = 刑 法 第 3 条 の2)に 該 当 する 行 為 ととらえれば 抵 抗 あるいは 逃 亡 に 対 する 危 害 射 撃 6

8 も 可 能 ということになる (3) 憲 法 のみならず 自 衛 隊 法 すら 逸 脱 戦 争 放 棄 と 恒 久 平 和 を 掲 げ 戦 力 不 保 持 と 交 戦 権 否 認 を 明 記 した 日 本 国 憲 法 のもとに 存 在 する 自 衛 隊 はそれ 自 体 が 違 憲 の 存 在 であり 少 なくともその 行 動 は 専 守 防 衛 の 範 囲 に 厳 しく 限 定 されなければならない 海 上 警 備 行 動 は 日 本 の 沿 岸 付 近 に 限 定 されなければならず ソマリア 沖 に 出 向 いて 他 国 海 軍 と 共 同 で 護 衛 作 戦 を 展 開 し 海 賊 船 に 艦 砲 射 撃 を 浴 びせることすることは 許 容 されて いない ソマリア 沖 への 派 兵 は 憲 法 のみならず 自 衛 隊 法 すら 逸 脱 したものなのである 第 2 ソマリアの 事 態 と 海 賊 掃 討 作 戦 1 ソマリア 沖 海 賊 問 題 アデン 湾 などソマリア 沖 に 海 賊 が 出 現 し 航 行 する 船 舶 が 襲 われているのが 自 衛 隊 派 兵 の 理 由 とされ 海 賊 対 処 法 が 登 場 する 背 景 となっている その 海 賊 問 題 はどうして 発 生 したか ソマリア 問 題 そのものは 第 Ⅲ 部 で 明 らかにするの で 概 要 だけスケッチしておく バーレ 政 権 が 崩 壊 し ソマリアが 氏 族 間 の 内 戦 状 態 に 陥 ったのは1991 年 のこと 背 景 には 米 ソ 冷 戦 の 終 結 という 国 際 情 勢 の 変 動 が 介 在 していた 92 年 には 国 連 安 保 理 決 議 によって 米 軍 を 中 心 とした 多 国 籍 軍 が 派 遣 され 93 年 には 強 制 的 な 武 装 解 除 の 執 行 を 含 む 第 二 次 国 連 ソマリア 活 動 (UNOSOMⅡ)に 移 行 した ガリ 事 務 総 長 ( 当 時 )の 平 和 執 行 部 隊 の 提 唱 のもとで はじめて 試 みられた 人 道 目 的 のためのPKF であった そのPKFは 武 装 勢 力 アイディード 派 との 戦 闘 に 突 入 し 目 的 を 遂 げないまま95 年 に 撤 退 した 国 連 の 武 力 介 入 の 失 敗 例 とされている それから14 年 ソマリアは 国 際 社 会 から 忘 れられた 国 となってきた 内 戦 が 続 いて 国 際 的 に 認 められた 政 権 は 生 まれておらず ただですら 貧 しかった 経 済 は 崩 壊 状 態 にある 内 戦 と 略 奪 の 横 行 のもとで 多 くの 住 民 が 飢 餓 に 瀕 しており わずかに 持 ち 込 まれる 人 道 援 助 も 治 安 悪 化 のもとで 住 民 のもとには 容 易 に 届 かない 政 府 の 崩 壊 のもとで 領 海 管 理 ができず 外 国 漁 船 がソマリア 近 海 に 侵 入 して 乱 獲 を 行 う ようになった こうしたなかで 発 生 したのが ソマリア 沖 海 賊 問 題 であり 外 国 漁 船 の 乱 獲 を 生 活 の 脅 威 ととらえた 漁 民 が 海 賊 行 為 に 乗 り 出 したのが 発 端 とされている 海 賊 問 題 の 背 景 には こうした 国 際 政 治 のプロセスが 介 在 しており こうした 背 景 を 抜 きに 海 賊 行 為 はとにかく 犯 罪 などと 単 純 化 できるものではない また ソマリア 海 賊 は 身 代 金 を 目 的 に 商 用 船 やタンカーを 襲 う 商 業 的 海 賊 であり 乗 員 への 殺 戮 行 為 などは 報 告 されていない 2008 年 に 海 賊 等 の 被 害 を 受 けた 日 本 関 係 船 は10 隻 であるが うちソマリア 沖 (アデン 湾 )で 襲 われたのは3 隻 にすぎず いずれ も 回 避 操 船 等 によって 海 賊 の 追 跡 を 振 り 切 っている 7

9 2 国 際 法 を 逸 脱 した 国 連 安 保 理 決 議 2008 年 6 月 2 日 国 連 安 全 保 障 理 事 会 ( 安 保 理 )は ソマリア 情 勢 に 関 する 決 議 ( 安 保 理 決 議 第 1816 号 )を 採 択 し 海 賊 問 題 を 当 該 地 域 における 国 際 平 和 と 安 全 に 対 する 脅 威 であるとみなし 国 連 憲 章 第 7 章 の 下 に 行 動 することを 提 起 した 国 連 憲 章 第 7 章 とは 平 和 に 対 する 脅 威 平 和 の 破 壊 及 び 侵 略 行 為 に 関 する 行 動 を 規 定 した 章 で あり 安 保 理 の 決 定 によって 軍 事 的 措 置 ( 同 第 42 条 軍 事 制 裁 )をも 行 使 することが 認 められている この 安 保 理 決 議 は ソマリア 海 賊 問 題 を 単 なる 犯 罪 ではなく 平 和 に 対 す る 脅 威 ととらえて 対 処 を 提 起 したことを 意 味 している 以 後 安 保 理 は 08 年 10 月 7 日 の 1838 号 決 議 12 月 16 日 の 1851 号 決 議 09 年 1 月 16 日 の 1863 号 決 議 と4 度 にわたる 決 議 を 重 ねている 安 保 理 決 議 の 提 起 は 回 を 追 うごとにエスカレートし 1 海 賊 行 為 が 平 和 に 対 する 脅 威 であることを 前 提 に 2 海 軍 艦 艇 軍 用 機 の 展 開 による 戦 いに 積 極 的 に 参 加 すること を 提 起 し 3 武 力 行 使 を 含 めたあらゆる 手 段 を 行 使 することが 容 認 し 4 ソマリア 暫 定 政 府 の 合 意 のもとで 外 国 艦 船 がソマリア 領 海 内 まで 入 ることも 容 認 している 国 連 海 洋 法 条 約 による 海 賊 への 対 処 は 武 力 行 使 によらない 方 法 による 犯 罪 としての 海 賊 行 為 の 取 締 りであり マラッカ 沖 の 海 賊 問 題 を 解 決 に 向 かわせたのもこうした 方 法 であ る ところが 4 度 にわたる 国 連 決 議 は 軍 事 力 による 掃 討 を 掲 げ 武 力 の 行 使 (2)や 艦 船 のソマリア 領 海 内 への 進 入 (3)まで 認 めるに 至 っている これらの 国 連 決 議 は これまでの 海 賊 対 策 の 教 訓 や 国 際 法 の 枠 組 みを 大 きく 逸 脱 するも のであって 違 法 な 決 議 と 言 わざるを 得 ないのである 3 連 合 海 軍 の 海 賊 掃 討 作 戦 国 連 安 保 理 決 議 を 受 けて ソマリア 沖 に 各 国 の 艦 艇 航 空 機 が 集 結 している アフガニスタンをめぐる 不 朽 の 自 由 作 戦 に 対 応 してきた 米 軍 を 中 心 とした 多 国 籍 軍 は 海 賊 の 多 発 に 対 応 して 第 150 合 同 任 務 部 隊 (Combined Task Fo rce 150 CTF150)の 哨 戒 海 域 にアデン 湾 を 追 加 し 09 年 1 月 には 海 賊 問 題 に 専 念 する 第 151 合 同 任 務 部 隊 (CTF151)が 編 成 されている EUとNATO が 連 携 したヨーロッパ 諸 国 の 海 軍 が 展 開 し ロシア 海 軍 中 国 海 軍 韓 国 海 軍 なども 加 わ っている これらの 連 合 海 軍 は アデン 湾 を 航 行 する 船 団 の 護 衛 にあたるとともに 海 賊 への 掃 討 作 戦 を 展 開 しており 随 所 で 海 賊 との 海 戦 を 行 って 犠 牲 者 も 発 生 している こう した 海 軍 活 動 は インド 洋 と 地 中 海 を 結 ぶ 戦 略 上 の 要 衝 たる ソマリアの 角 を 扼 する 海 域 の 軍 事 プレゼンスをめぐる つばぜりあい の 観 を 呈 しており アフリカ 市 場 への 橋 8

10 頭 堡 を 確 保 しようとする 経 済 戦 争 の 影 すら 見 え 隠 れする 自 衛 隊 のソマリア 沖 派 兵 が 08 年 暮 になって 急 浮 上 したのは 中 国 海 軍 の 参 戦 を 抜 きには 考 えられないのである 安 保 理 決 議 と 連 合 海 軍 の 掃 討 作 戦 は 軍 事 的 介 入 の 失 敗 によってソマリアを 荒 廃 に 追 いやったことへの 責 任 を 放 棄 したまま 再 び 軍 事 力 の 行 使 による 鎮 圧 をはかろうとする ものであって 真 の 解 決 の 方 向 とも 乖 離 している 現 に 安 保 理 決 議 による 海 賊 掃 討 作 戦 が 展 開 された 後 も 海 賊 は 減 少 するどころかかえって 増 加 しており 軍 事 力 での 対 応 に 実 効 性 がないことは 明 らかになっている 他 方 ソマリア 沖 で 安 保 理 決 議 を 受 けた 連 合 海 軍 による 軍 事 行 動 が 展 開 されている ことは 厳 然 たる 事 実 であり このことを 抜 きに 海 賊 は 犯 罪 だからやっているのは 警 察 活 動 だ などとはできないのである 第 3 ソマリア 沖 派 兵 が 生 み 出 すもの 9 条 を 迂 回 しての 戦 闘 への 突 入 1 ソマリア 沖 の 砲 声 (1) 海 外 派 兵 20 年 史 の 限 界 自 衛 隊 の 海 外 派 兵 が 強 行 されてすでに20 年 近 くになる 海 上 自 衛 隊 の 艦 艇 がはじめて 戦 地 に 向 けて 送 り 出 されたのは1991 年 4 月 湾 岸 戦 争 終 結 後 のペルシャ 湾 への 掃 海 艇 の 派 遣 であった 以 後 自 衛 隊 派 兵 は 1 PKO 法 による 陸 上 自 衛 隊 のカンボジアへの 派 遣 (92 年 9 月 ) 等 2 アフガン 報 復 戦 争 に 突 入 した 米 艦 隊 を 支 援 するためのテロ 特 措 法 による 補 給 艦 等 の 派 遣 (01 年 11 月 ) 3 イラク 特 措 法 によるイラク 戦 争 への 陸 海 空 三 自 衛 隊 の 派 遣 (04 年 2 月 ) と 続 き イラク 派 兵 は 終 了 したものの 現 在 もアラビア 海 では 新 テロ 特 措 法 による 補 給 艦 の 燃 料 補 給 が 続 いている 海 外 派 兵 の 恒 久 化 とも 言 うべきこの 間 の 事 態 は 恒 久 平 和 を 宣 言 した 日 本 国 憲 法 の 理 念 を 踏 みにじるものであるが 同 時 に 大 きな 憲 法 的 制 約 も 受 けてきた 担 当 したのは 掃 海 設 営 補 給 輸 送 といった 兵 站 あるいは 後 方 任 務 であり 政 府 の 説 明 に よれば 敵 と 直 接 対 峙 することは 想 定 していないとされてきた 湾 岸 カンボジア イラク は 正 規 軍 の 戦 争 が 終 結 した 後 の 派 遣 であり アフガン は 戦 闘 中 ではあったが タリバーンやアルカイダに 補 給 艦 を 攻 撃 できる 艦 艇 や 航 空 機 はなかったからである また 海 上 警 備 行 動 は 能 登 半 島 沖 不 審 船 事 件 (1999 年 )と 漢 級 原 子 力 潜 水 艦 領 海 侵 犯 (2004 年 )で 発 令 されているが 護 衛 艦 は 発 砲 していない( 能 登 沖 事 件 では 海 上 保 安 庁 の 巡 視 船 が 発 砲 ) その 結 果 自 衛 隊 法 海 外 派 兵 が20 年 近 く 続 けられたにもかかわらず 自 衛 隊 は 一 発 の 発 砲 もすることもなく 殺 すことも 殺 されることもなく 現 在 に 至 っている 9

11 (2) 戦 端 を 開 くことを 目 的 とした 戦 闘 艦 の 派 兵 ソマリア 沖 派 兵 はこうしたこれまでの 派 遣 とはおおきく 様 相 が 違 っている ソマリア 沖 は 実 戦 海 域 であり 派 遣 された 護 衛 艦 はまごうことなき 戦 闘 艦 であ る しかも 目 的 は 船 団 護 衛 と 海 賊 討 伐 であるから 敵 と 対 峙 し 戦 端 を 開 くこと を 直 接 の 目 的 とした 派 兵 ということになる すでに 述 べたとおり 現 行 法 でも 防 護 又 は 公 務 執 行 に 対 する 抵 抗 の 抑 止 のため の 武 器 の 使 用 は 可 能 とされており 4 月 から 船 団 護 衛 作 戦 を 開 始 する2 隻 の 護 衛 艦 は 海 賊 船 の 行 動 によってはいつでも 砲 火 を 浴 びせることができることになる そのソマリア 沖 の 砲 声 は この 国 の 軍 隊 が 平 和 憲 法 のもとではじめて 戦 端 を 開 いた 瞬 間 として 記 録 されるだろう その 瞬 間 日 本 軍 = 自 衛 隊 は 文 字 どおり 敵 を 殺 傷 する 軍 隊 となるのである 2 海 賊 対 処 法 による 戦 闘 の 拡 張 と 制 度 化 (1) 海 賊 対 処 法 案 の 特 徴 2 隻 の 護 衛 艦 がソマリア 沖 に 向 かった3 月 14 日 政 府 は 海 賊 行 為 の 処 罰 及 び 海 賊 行 為 への 対 処 に 関 する 法 律 案 ( 海 賊 対 処 法 案 )を 国 会 に 提 出 した 第 Ⅱ 部 で 逐 条 的 な 批 判 検 討 を 行 うので ここでは 法 案 の 特 徴 だけ 摘 示 する 法 案 の 主 な 特 徴 は 以 下 の 点 に 求 められる 1 外 国 貿 易 の 重 要 度 が 高 い というこの 国 の 経 済 利 権 の 擁 護 を 掲 げる 一 方 で 海 上 における 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 を 掲 げていること( 第 1 条 ) 2 保 護 の 対 象 とする 船 舶 にいっさい 限 定 を 付 していないこと( 第 2 条 ) 3 停 船 命 令 に 従 わないで 船 舶 に 接 近 する 海 賊 船 (とおぼしき 船 )を 停 船 させるための 船 体 射 撃 を 認 めていること( 第 8 条 ) 4 海 賊 対 処 行 動 の 発 令 には 防 衛 相 が 首 相 の 承 認 を 得 ればよく( 危 急 の 場 合 には 通 知 で 足 りる) 国 会 の 承 認 は 不 要 としていること( 第 7 条 ) 5 ソマリア 沖 との 限 定 も 施 行 期 間 の 定 めももうけていないこと (2) 構 造 と 問 題 点 これまで 内 海 又 は 領 海 ( 海 上 保 安 庁 法 第 20 条 第 2 項 自 衛 隊 法 第 91 条 2 項 で 準 用 犯 罪 準 備 船 舶 に 対 して)あるいは 我 が 国 周 辺 の 公 海 ( 武 力 攻 撃 事 態 における 海 上 輸 送 規 制 法 第 37 条 第 2 項 )でしか 認 められていなかった 停 船 させるための 船 体 射 撃 を 世 界 中 の 海 に 拡 大 するとともに(3) 保 護 するする 船 舶 に 限 定 がなく 無 制 限 の 共 同 作 戦 に 道 を 開 くものになっている(2) また ソマリア 沖 海 賊 対 策 を 理 由 に 提 出 された 法 案 でありながら 地 域 や 期 間 の 限 定 の ない 一 般 法 恒 久 法 とされ(5) 防 衛 相 の 判 断 だけで 派 兵 できる 最 も 簡 略 な 派 兵 手 続 のものになっている(4) 10

12 さらに 経 済 利 権 の 擁 護 と 世 界 の 海 の 警 察 官 を 自 認 するに 等 しい 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 を 掲 げ(1) 世 界 展 開 する 米 日 資 本 の 利 権 のために アメリカ 艦 隊 とともに 世 界 の 海 上 覇 権 の 確 保 に 乗 り 出 すことを 宣 言 した 法 案 ともなっている 法 案 は 海 上 警 備 行 動 で 実 施 されている 海 賊 討 伐 のための 戦 闘 行 為 をさらに 拡 張 すると ともに 先 制 攻 撃 や 共 同 作 戦 を 制 度 として 固 定 化 し 海 外 派 兵 法 制 を 新 たな 段 階 に 進 化 させるものにほかならない (3) わずか13 条 の 簡 素 な 法 案 こうした 重 大 な 問 題 をかかえた 法 案 でありながら わずか13 条 の 簡 略 なもので 多 く の 定 義 規 定 や 法 概 念 は 曖 昧 なままになっており 憲 法 はもとより 国 際 法 や 国 内 法 との 抵 触 すら 引 き 起 こすものとなっている( 詳 細 は 第 Ⅱ 部 を 参 照 ) 法 案 の 簡 略 さと 粗 雑 さは 海 外 派 兵 恒 久 法 第 一 号 とも 言 うべき 法 案 を ソマリア 沖 へ の 派 兵 にあわせて 急 ごしらえで 組 み 上 げたことによるものと 思 われる こうした 立 法 過 程 の 欠 陥 は 海 賊 対 処 法 の 発 動 をいっそう 危 険 なものにせざるを 得 ないのである 3 海 賊 を 口 実 にした 憲 法 9 条 の 迂 回 (1) 先 制 攻 撃 と 共 同 作 戦 の 許 容 日 本 国 憲 法 第 9 条 は 武 力 による 威 嚇 と 武 力 の 行 使 を 放 棄 し 戦 力 不 保 持 と 交 戦 権 の 否 認 を 明 記 している この 憲 法 をどのように 理 解 しようと 先 制 的 な 武 力 行 使 を 許 容 する 解 釈 は 導 き 出 せない また 憲 法 のもとで 集 団 的 自 衛 権 が 行 使 できないことは 政 府 が 繰 り 返 し 言 明 しているところであり 他 国 の 船 舶 を 守 るための 共 同 作 戦 もまた 許 容 されない このことは ブッシュ 政 権 とともにアフガンにいわゆる 9 11 事 件 の 報 復 攻 撃 を 加 えられたか 大 量 破 壊 兵 器 の 存 在 等 を 口 実 に 米 英 軍 とともにイラクに 侵 攻 できた か と 考 えれば 明 らかだろう こうした 先 制 攻 撃 や 共 同 作 戦 ができるのであれば 米 日 政 権 や 財 界 が9 条 改 憲 に 狂 奔 する 必 要 はないのである ところが ソマリア 沖 派 兵 や 海 賊 対 処 法 案 では 完 全 に 憲 法 違 反 のはずの 先 制 攻 撃 や 共 同 作 戦 が あたりまえのように 許 容 されている 米 日 連 合 艦 隊 が 民 間 船 舶 に 接 近 してきた 海 賊 船 らしい 船 を 追 いまわし 船 体 射 撃 で 撃 沈 することや 哨 戒 ヘリコプター( 将 来 はP 3C 哨 戒 機 )が 発 見 した 海 賊 船 とおぼしき 不 審 船 を 通 報 を 受 けた 他 国 の 艦 船 が 討 伐 する ことが 当 然 のこととして 認 められることになる (2) 警 察 活 動 を 口 実 にした9 条 の すり 抜 け これまでの 海 外 派 兵 法 は 米 軍 の 戦 争 を 後 方 支 援 する 周 辺 事 態 法 も 含 めて こうした 攻 撃 を 許 容 するものにはなっていなかった 武 力 攻 撃 を 加 えていない 相 手 を 共 同 で 攻 撃 すれ ば 憲 法 が 禁 止 する 武 力 の 行 使 や 交 戦 権 の 行 使 にあたることが あまりにも 明 白 だからである なぜそれが 海 賊 なら 認 められることになるか 11

13 これを 可 能 にする 論 理 はただひとつしかない 1 憲 法 が 禁 止 するのは 国 際 的 紛 争 を 解 決 する 手 段 としての 武 力 による 威 嚇 や 武 力 の 行 使 交 戦 権 の 行 使 だ 2 ところが 敵 は 犯 罪 行 為 をやっている 海 賊 であって 武 力 攻 撃 を 加 える 国 (もしく はそれに 準 じるもの)ではない 3 だから 海 賊 の 抑 止 は 警 察 活 動 であって 国 際 的 紛 争 を 解 決 する 手 段 としての 武 力 による 威 嚇 や 武 力 の 行 使 ではなく 交 戦 権 の 行 使 でもない こうして 海 賊 = 犯 罪 行 為 の 定 式 によって 武 力 行 使 や 交 戦 権 を 否 認 した 憲 法 第 9 条 が 巧 妙 にすり 抜 けられ 軍 事 行 動 としては 絶 対 に 合 憲 化 されない 先 制 攻 撃 や 共 同 作 戦 が 警 察 活 動 の 名 のもとに 許 容 される これは 犯 罪 行 為 と 警 察 活 動 を 口 実 に 憲 法 9 条 をすり 抜 け 9 条 迂 回 の 戦 闘 行 為 を 可 能 にしようとするものであり ソマリア 沖 派 兵 策 動 の 最 大 の 問 題 点 は このこと にあるのである 第 4 9 条 迂 回 論 のいきつくところ 日 本 国 憲 法 の 現 代 的 意 味 の 破 壊 1 治 安 掃 討 作 戦 と 警 察 活 動 (1) 背 景 と 切 り 離 した 犯 罪 = 警 察 活 動 の 単 純 化 警 察 活 動 を 口 実 に 海 賊 掃 討 作 戦 を 合 憲 化 しようとする 論 理 は 国 連 の 武 力 介 入 や 国 際 社 会 の 展 開 が 背 景 になって 発 生 し 国 連 安 保 理 が 平 和 に 対 する 脅 威 として 軍 事 討 伐 を 提 起 しているソマリア 沖 海 賊 問 題 を 歴 史 的 背 景 や 世 界 政 治 の 現 実 から 切 り 離 して 犯 罪 = 警 察 活 動 の 問 題 と 単 純 化 することが 前 提 になっている この 手 法 が 通 用 するなら テロリストとの 戦 争 や 占 領 後 の 治 安 掃 討 作 戦 などはすべて 武 力 の 行 使 にあたらず アフガニスタンでもイラクでも 自 衛 隊 はいかようにでも 先 制 攻 撃 や 共 同 作 戦 が 展 開 できることになる (2) アフガニスタン 戦 争 イラク 戦 争 の 場 合 2001 年 10 月 に 開 始 されたアフガニスタンへの 報 復 戦 争 は カブール 陥 落 やタリバ ーン 政 権 崩 壊 を 経 て 12 月 にはカルザイ 暫 定 政 権 の 発 足 国 連 安 保 理 決 議 にもとづく 国 際 治 安 支 援 部 隊 (ISAF)の 創 設 に 至 っている となると 遅 くとも2002 年 1 月 以 降 の 戦 闘 は 反 米 勢 力 反 政 府 勢 力 に 対 する 警 察 活 動 としての 治 安 掃 討 作 戦 では あっても 国 を 相 手 とした 戦 争 ではないことになる 2003 年 3 月 20 日 に 開 始 されたイラク 戦 争 も バクダッドの 陥 落 を 経 て 5 月 1 日 には 戦 闘 終 結 宣 言 が 行 われ その 後 は 連 合 国 暫 定 当 局 (CPA)のもとでの 再 建 復 興 のプロセスに 入 っている これまた 戦 闘 終 結 宣 言 後 の ファルージャの 虐 殺 (0 4 年 4 月 )などは イラクを 相 手 とした 戦 争 ではなく 警 察 活 動 としての 治 安 掃 討 作 戦 と 説 明 できることになる 12

14 こうした 反 政 府 勢 力 などへの 治 安 掃 討 作 戦 は 国 連 の 武 力 介 入 や 国 際 社 会 の 展 開 が 背 景 になって 生 み 出 された 海 賊 の 掃 討 作 戦 と 本 質 的 に 変 わるところはない 国 連 安 保 理 決 議 が 反 政 府 勢 力 の 掃 討 や 海 賊 の 掃 討 を 提 起 している 点 も 共 通 している 海 賊 掃 討 作 戦 や 海 賊 対 処 法 を 合 憲 だとする 政 府 与 党 は アフガニスタンやイラクの 治 安 掃 討 作 戦 に も 自 衛 隊 を 出 撃 させようと 言 うのだろうか 2 非 対 称 の 戦 争 と 憲 法 9 条 (1) ブッシュ ドクトリンと 非 対 称 の 戦 争 アフガン 戦 争 とイラク 戦 争 の 様 相 が 酷 似 しているのは 決 して 偶 然 ではない 圧 倒 的 な 軍 事 力 を 誇 る 米 軍 (あるいは 米 軍 を 中 心 とした 多 国 籍 軍 )は 極 めて 短 時 間 で 敵 の 正 規 軍 を 撃 破 し 政 府 を 倒 して 新 政 府 を 樹 立 する だが 米 軍 や 新 政 府 に 敵 対 する 反 米 勢 力 や 宗 派 部 族 氏 族 あるいは テロリスト などは 占 領 下 での 抵 抗 を 継 続 し 新 政 府 や 米 軍 は 長 期 にわたる 治 安 掃 討 作 戦 を 展 開 することになる これが 自 由 民 主 主 義 市 場 原 理 を 絶 対 的 公 理 とし 敵 対 者 のテロリストや 専 制 君 主 へ の 先 制 攻 撃 を 宣 言 したブッシュ ドクトリン( 国 家 安 全 保 障 戦 略 2002 年 10 月 )が 必 然 的 に 生 み 出 す 現 代 の 戦 争 にほかならない 現 代 の 戦 争 は 正 規 軍 を 擁 する 国 家 と 国 家 が 対 峙 する 古 典 的 戦 争 から 米 軍 や 多 国 籍 軍 が 反 米 勢 力 や テロリスト と 対 峙 する 非 対 称 の 戦 争 に 移 行 しているのである (2) 軍 事 と 治 安 の 液 状 化 非 対 称 の 戦 争 は 軍 事 と 治 安 の 障 壁 武 力 行 為 と 警 察 活 動 の 障 壁 を 著 しく 低 いもの にしている アフガニスタンやイラクで 依 然 として 治 安 の 維 持 を 口 実 とした 軍 事 行 動 が 続 いているのはそのためであり 犯 罪 であるはずの 海 賊 に 対 して 武 力 の 行 使 を 含 めた あらゆる 措 置 を 許 容 する 国 連 決 議 が 続 いていることもその 延 長 線 上 にある アフガニスタン 戦 争 やイラク 戦 争 を 背 景 に2003 年 に 強 行 された 有 事 法 制 = 武 力 攻 撃 事 態 法 は 武 力 攻 撃 (= 戦 争 )と 緊 急 対 処 事 態 (= テロ などの 犯 罪 )の 双 方 に 対 応 す るものとされている 国 民 保 護 法 国 民 保 護 計 画 による 民 間 防 衛 と 生 活 安 全 条 例 安 全 安 心 まちづくり 条 例 による 民 間 防 犯 は ゲリラ テロリスト 異 端 者 不 審 者 などへの 協 働 の 対 処 を 叫 ぶもので まったく 同 一 の 哲 学 と 構 造 をもってい る これらは 非 対 称 の 戦 争 による 軍 事 と 治 安 の 液 状 化 が この 国 の 法 制 において も 現 実 化 していることを 示 している (3) 憲 法 9 条 の 現 代 的 意 味 を 否 定 こうした 非 対 称 の 戦 争 の 戦 争 のもとで 敵 は 国 ではないから 戦 争 = 武 力 行 使 交 戦 権 行 使 ではない とするなら 世 界 で 発 生 している 国 際 紛 争 のほとんどは 戦 争 ではないこ とになり 武 力 行 使 や 交 戦 権 を 否 認 した 憲 法 9 条 は 現 代 的 な 意 味 を 喪 失 する 警 察 活 動 を 口 実 に9 条 を 迂 回 するソマリア 沖 派 兵 や 海 賊 対 処 法 案 は 戦 争 放 棄 の 対 13

15 象 を 国 対 国 の 古 典 的 戦 争 に 限 定 し 非 対 称 の 戦 争 への 参 戦 と 戦 闘 を 日 本 国 憲 法 の 射 程 外 におこうとするものにほかならない 3 海 賊 対 処 法 の 一 般 化 自 衛 隊 派 兵 恒 久 法 (1) 自 衛 隊 派 兵 恒 久 化 法 の 策 動 ソマリア 沖 派 兵 と 海 賊 対 処 法 を 突 破 口 に 自 衛 隊 海 外 派 兵 と 武 力 行 使 を 恒 久 化 しようと する 策 動 が 進 行 している 自 衛 隊 派 兵 恒 久 化 法 である 2006 年 8 月 自 民 党 国 防 部 会 防 衛 政 策 検 討 小 委 員 会 は 国 際 平 和 協 力 法 案 ( 海 外 派 兵 恒 久 化 法 案 石 破 試 案 )をとりまとめた 石 破 試 案 は 国 際 の 平 和 及 び 安 全 が 危 うく されている 場 合 ( 法 案 第 2 条 )の 自 衛 隊 海 外 派 兵 の 一 般 法 となることを 予 定 したもので 自 衛 隊 の 活 動 を 人 道 復 興 支 援 活 動 停 戦 監 視 活 動 安 全 確 保 活 動 警 護 活 動 船 舶 検 査 活 動 後 方 支 援 活 動 の6ジャンルとしている( 同 第 3 条 第 7 条 など) (2) 安 全 確 保 活 動 = 治 安 掃 討 作 戦 と 先 制 攻 撃 6ジャンルの 活 動 のうち 人 道 復 興 支 援 活 動 停 戦 監 視 活 動 後 方 支 援 活 動 は 特 措 法 やPKO 法 でこれまでも 行 われたことのある 活 動 のジャンルであり 停 戦 監 視 活 動 は 停 戦 後 人 道 復 興 支 援 活 動 と 後 方 支 援 活 動 は 戦 闘 地 域 を 離 れた 後 方 で 行 うことが 前 提 となっている これに 対 し 安 全 確 保 活 動 警 護 活 動 船 舶 検 査 活 動 は これまでの 特 措 法 等 には 登 場 していなかった 治 安 掃 討 作 戦 等 を 意 味 しており 正 規 軍 同 士 の 戦 争 が 終 了 した 後 の 反 政 府 勢 力 との 戦 争 や 政 府 崩 壊 のもとでの 部 族 間 戦 争 などへの 対 応 を 想 定 している こうした 活 動 でも 先 制 攻 撃 が 予 定 されていることは 石 破 試 案 が 1 安 全 確 保 活 動 警 護 活 動 船 舶 検 査 活 動 で 権 限 行 使 への 妨 害 防 止 又 は 各 活 動 の 実 施 に 対 する 抵 抗 の 抑 止 のため に 合 理 的 に 必 要 とされる 限 度 での 武 器 の 使 用 を 認 め( 同 第 25 条 5) 2 船 舶 検 査 活 動 では 停 戦 命 令 に 応 じずに 抵 抗 もしくは 逃 亡 しようとする 船 舶 へ の 停 戦 のための 船 体 射 撃 を 認 め( 同 第 25 条 6) ていることから 明 らかである これらの 活 動 が 米 軍 をはじめとする 多 国 籍 軍 との 共 同 作 戦 として 展 開 されることもまた 自 明 といっていい この 石 破 試 案 の 先 制 攻 撃 や 共 同 作 戦 もまた 警 察 活 動 であって 国 を 相 手 にした 戦 争 で はないから 憲 法 に 違 反 しない と 説 明 されるに 違 いない (3) 警 察 活 動 を 口 実 にした 限 界 の 突 破 この 間 の 自 衛 隊 派 兵 は 1 新 たな 事 態 が 発 生 するたびに 特 別 措 置 法 を 制 定 し 1~2 年 ごとに 延 長 法 を 成 立 さ せねばならない 不 安 定 なものであり 2 後 方 支 援 や 人 道 的 復 興 支 援 を 掲 げた 関 係 で 輸 送 補 給 施 設 とい 14

16 った 兵 站 分 野 が 主 なものになり 3 戦 闘 部 隊 が 前 面 に 出 ることはなく 一 発 の 発 砲 もしなかった(できなかった) ものであった これが 武 力 行 使 や 交 戦 権 を 否 認 した 憲 法 9 条 の 制 約 によるものであること は 明 らかである こうした 海 外 派 兵 の 限 界 を 突 破 するために 海 賊 問 題 の 発 生 に 乗 じて 持 ち 出 された のが 警 察 活 動 を 口 実 にしたソマリア 沖 派 兵 と 海 賊 対 処 法 案 にほかなららない ソマリ ア 沖 派 兵 と 海 賊 対 処 法 の 策 動 は 9 条 の 現 代 的 意 味 を 喪 失 させる 海 外 派 兵 恒 久 法 の 策 動 に 直 結 しているのである 第 5 警 察 活 動 を 口 実 にした 武 力 行 使 を 許 してはならない 1 国 際 紛 争 解 決 のための 軍 事 行 動 武 力 行 使 ( 少 なくとも 武 力 による 威 嚇 )のために 戦 闘 部 隊 を 派 遣 するソマリア 沖 派 兵 は 警 察 活 動 だから 武 力 の 行 使 にあたらない という 論 理 によって 支 えられている この 前 提 そのものが 根 本 的 に 誤 っている 第 1に ソマリアの 海 賊 問 題 を 生 み 出 したのは 国 際 政 治 を 背 景 とした 政 権 の 崩 壊 や 国 連 の 軍 事 介 入 の 失 敗 とその 後 の 国 際 社 会 の 放 置 であり 背 景 には 明 らかに 国 際 紛 争 が 介 在 している その 背 景 から 海 賊 行 為 だけを 切 り 取 り 海 賊 = 犯 罪 者 などという 単 純 な 定 式 を 与 えることは 問 題 の 本 質 のすり 替 えであり 真 の 解 決 を 実 現 できるものではない 第 2に 4 度 にわたる 国 連 安 保 理 の 決 議 は 国 際 平 和 と 安 全 に 対 する 脅 威 ととらえ 軍 事 力 ( 海 軍 力 )による 海 賊 討 伐 を 提 起 し 武 力 行 使 を 含 めた あらゆる 措 置 の 行 使 ま で 認 めている この 安 保 理 決 議 は 国 連 海 洋 法 などの 国 際 法 の 枠 組 みを 逸 脱 した 違 法 なも のであるが 安 保 理 決 議 が 提 起 しているのが 司 法 権 の 行 使 としての 警 察 活 動 と 乖 離 してい ることは 明 らかである 第 3に この 安 保 理 決 議 を 受 けて 各 国 が 実 施 しているのは 連 合 海 軍 による 船 団 護 衛 作 戦 と 海 賊 掃 討 作 戦 であり 数 多 くの 戦 闘 が 行 なわれ 犠 牲 者 も 出 している 現 実 に 行 なわれているのは 明 らかに 武 力 による 威 嚇 と 武 力 行 使 なのである 海 上 警 備 活 動 による2 隻 の 護 衛 艦 の 出 撃 は 連 合 海 軍 による 軍 事 行 動 への 参 戦 を 意 味 し 海 賊 対 処 法 は 護 衛 艦 の 戦 闘 行 動 をエスカレートさせることを 意 味 している 海 賊 行 為 を 生 み 出 している 経 済 の 破 綻 や 政 府 の 崩 壊 を 回 復 しながら 本 国 や 周 辺 国 の 警 察 機 能 の 強 化 で 解 決 をめざす 方 向 は 間 違 っておらず 第 Ⅲ 部 で 述 べるように そのために この 国 ができることも 多 く 存 在 する だが そのことと 現 実 に 行 なわれている 連 合 海 軍 の 船 団 護 衛 作 戦 や 海 賊 掃 討 作 戦 に 参 戦 することとは まったく 別 個 の 問 題 なのである 2 巡 視 船 でも 本 質 は 変 わらない 犯 罪 行 為 だから 海 上 保 安 庁 で 対 応 すべき 護 衛 艦 ではなく 巡 視 船 の 派 遣 を 海 上 保 15

17 安 庁 で 十 分 対 応 が 可 能 などの 主 張 が 見 受 けられる 自 衛 隊 の 派 兵 を 回 避 し 派 遣 の 合 憲 性 を 担 保 しようとする 立 場 からのものである だが この 巡 視 船 派 遣 論 は 問 題 を なにひとつ 解 決 しない 海 上 保 安 庁 (Japan Coast Guard)は 軍 隊 の 機 能 を 営 むことを 認 め るものとこれを 解 釈 してはならない ( 海 上 保 安 庁 法 第 25 条 )とはされてはいるが 巡 視 船 には 排 水 量 や 装 備 の 点 で 護 衛 艦 に 匹 敵 するものも 存 在 している 代 表 的 な 巡 視 船 の 主 な 要 目 を 掲 げる しきしま 排 水 量 7 175トン 全 長 150メートル 速 力 25ノット 以 上 装 備 35ミリ 連 装 機 関 砲 2 門 20ミリ 機 関 砲 2 門 みずほ 級 排 水 量 5 259トン 全 長 130メートル 速 力 23ノット 装 備 35ミリ 機 関 砲 1 門 多 銃 身 20ミリ 機 関 砲 1 門 排 水 量 は 派 遣 が 決 まった 護 衛 艦 に 比 べて 遜 色 がなく 速 射 砲 こそ 搭 載 されていないが3 5ミリ 機 関 砲 で 海 賊 船 を 破 壊 することは 十 分 可 能 である これらの 巡 視 船 が 海 賊 対 処 法 が 許 容 する 危 害 射 撃 を 加 えたとき 発 生 する 事 態 は 護 衛 艦 の 場 合 と 変 わらない すでに 見 たとおり 安 保 理 決 議 が 提 起 しているのは 海 賊 を 平 和 に 対 する 脅 威 ととら えての 掃 討 作 戦 であって 連 合 海 軍 が 実 施 しているのは 明 らかに 軍 事 行 動 である こう した 掃 討 作 戦 を 前 提 にした 巡 視 船 で 十 分 論 は 2つの 海 軍 の 戦 力 比 較 や 実 力 実 績 比 較 に 迷 い 込 み 救 難 活 動 の 分 野 や 犯 罪 捜 査 の 分 野 で 貴 重 な 技 術 と 実 績 を 持 つ 海 上 保 安 庁 の いっそうの 軍 隊 化 をもたらすだけである 海 上 保 安 庁 が 行 うべきは 犯 罪 を 生 まないソマリアを 再 生 させながら 本 国 や 周 辺 国 の 警 察 機 能 の 強 化 をはかるための 技 術 協 力 や 支 援 であり 船 団 護 衛 や 掃 討 作 戦 であってはな らないのである 3 平 和 憲 法 は 警 察 活 動 を 口 実 にした 武 力 行 使 を 認 めない (1) ソマリア 沖 の 事 態 は 国 際 紛 争 日 本 国 憲 法 は 平 和 的 生 存 権 の 保 障 と 紛 争 の 平 和 的 解 決 を 宣 言 し( 前 文 ) そのために 武 力 による 威 嚇 と 武 力 の 行 使 を 放 棄 し( 第 9 条 第 1 項 ) 戦 力 の 保 持 と 交 戦 権 の 行 使 を 禁 止 した( 第 9 条 第 2 項 ) そもそも 違 憲 の 存 在 である 自 衛 隊 がソマリア 沖 に 出 撃 し 連 合 海 軍 の 一 翼 を 担 って 海 賊 掃 討 作 戦 を 展 開 するなどは この 平 和 憲 法 が 許 容 するところではない すでに 明 らかにしたとおり ソマリア 沖 の 海 賊 行 為 を 国 際 政 治 の 展 開 と 切 り 離 して 理 解 することはできず ことの 当 否 はともかく 安 保 理 決 議 が 提 起 し 連 合 海 軍 が 実 施 して いるのは 海 賊 を 平 和 に 対 する 脅 威 ととらえての 掃 討 作 戦 である ソマリア 沖 の 事 態 は 国 際 紛 争 ( 憲 法 第 9 条 第 1 項 ) 以 外 のなにものでもなく 掃 討 作 戦 のための 護 衛 艦 (あ るいは 哨 戒 機 )の 派 兵 は 武 力 による 威 嚇 又 は 武 力 の 行 使 ( 同 )を 目 的 とするものであ 16

18 って 明 らかに 憲 法 に 違 反 するのである (2) 国 に 準 ずる 組 織 としての 海 賊 政 府 は 憲 法 第 9 条 第 1 項 が 禁 止 する 武 力 行 使 を 国 または 国 に 準 ずる 組 織 に 限 定 する 解 釈 をとってきている この 解 釈 そのものが 憲 法 9 条 の 射 程 を 国 対 国 の 古 典 的 な 戦 争 に 限 定 し 射 程 外 の 戦 争 を 拡 大 しようとする 政 治 的 意 図 によるもので 決 して 正 当 な 解 釈 ではない 他 方 連 合 海 軍 の 掃 討 作 戦 にもかかわらずなお 拡 大 し 続 けている ソマリア 沖 の 海 賊 集 団 は 一 定 の 地 域 や 海 域 の 実 効 的 支 配 をしているものと 考 えられ コーストガー ドが 海 賊 に 変 身 した といった 実 態 も 指 摘 されている こうしたことからすれば 海 賊 は 国 に 準 ずるもの とも 把 握 できるのであり 政 府 の 解 釈 に 立 ったとしても 海 賊 掃 討 作 戦 は 武 力 の 行 使 に 該 当 する 国 対 国 の 古 典 的 な 戦 争 が 終 結 した 後 も 国 に 準 ずるもの に 対 する 武 力 行 使 が 発 生 することがあり それが 憲 法 第 9 条 第 1 項 に 違 反 することは バクダッドへの 米 兵 空 輸 を 違 憲 とした 名 古 屋 高 等 裁 判 所 平 成 20 年 4 月 20 日 付 判 決 が 断 じているところである (3) 日 本 国 憲 法 は 治 安 掃 討 作 戦 も 放 棄 している 15 年 におよんだアジア 太 平 洋 戦 争 のなかで 古 典 的 な 戦 争 が 終 結 した 後 の 治 安 掃 討 作 戦 や 占 領 併 合 が 行 なわれた 後 の 暴 動 鎮 圧 作 戦 は 随 所 で 展 開 され アジアの 民 衆 に 甚 大 な 被 害 をもたらしてきた 盧 溝 橋 事 件 に 端 を 発 した 日 中 全 面 戦 争 では 華 北 占 領 後 の 民 衆 の 抵 抗 に 対 して 粛 正 掃 討 作 戦 (= 治 安 掃 討 作 戦 中 国 側 は 三 光 作 戦 と 呼 称 した)が 展 開 され 中 国 民 衆 に 甚 大 な 被 害 を 与 えた 傀 儡 政 権 の 満 州 国 を 樹 立 した 後 の 匪 賊 掃 討 作 戦 や 霧 社 事 件 ( 台 湾 ) 三 一 万 歳 事 件 ( 韓 国 )など 併 合 後 の 暴 動 鎮 圧 作 戦 も 展 開 された 日 本 国 憲 法 が こうした 作 戦 を 戦 争 放 棄 の らち 外 においたとはとうてい 考 えられな い もしこれらを 武 力 の 行 使 ではなく 憲 法 の 禁 じるところではない とするのであれ ば 憲 法 は 力 ずくで 併 合 してしまえばあとはなにをやってもいい と 言 っているに 等 し いことになる それは 侵 略 戦 争 や 占 領 併 合 によって 多 大 な 被 害 を 与 えたアジアの 民 衆 に 対 する 憲 法 の 裏 切 り 以 外 のなにものでもない 政 府 の 行 為 によって 再 び 惨 禍 が 起 ることのないやうにすることを 決 意 し 全 世 界 の 国 民 が ひとしく 恐 怖 と 欠 乏 から 免 れ 平 和 のうちに 生 存 する 権 利 を 宣 言 したのが 日 本 国 憲 法 である その 平 和 憲 法 は 治 安 掃 討 作 戦 や 暴 動 鎮 圧 作 戦 も 含 めて 武 力 による 威 嚇 や 武 力 の 行 使 をすべて 放 棄 したのであり それゆえに 非 対 称 の 戦 争 の 時 代 となったこのいまも 輝 きを 失 っていないのである 17

19 第 Ⅱ 部 徹 底 批 判 海 賊 対 処 法 案 はじめに - わずか13 条 の 恒 久 派 兵 法 ソマリア 沖 の 海 賊 を 掃 討 するために 2 隻 の 護 衛 艦 が 呉 から 出 航 した2009 年 4 月 1 3 日 政 府 は 海 賊 行 為 の 処 罰 及 び 海 賊 行 為 への 対 処 に 関 する 法 律 案 ( 海 賊 対 処 法 案 ) を 国 会 に 提 出 した この 海 賊 対 処 法 案 は ソマリア 沖 の 海 賊 問 題 への 対 処 を 理 由 としてい ながら 法 文 のどこにも ソマリア なる 文 言 はなく 対 象 地 域 ( 海 域 )の 面 でも 期 間 の 面 でもまったく 限 定 がない 一 般 法 恒 久 法 となっている ソマリア 沖 の 海 賊 問 題 を 契 機 に これまでなかった 海 賊 掃 討 のための 海 外 派 兵 と 海 賊 対 処 態 勢 を 生 み 出 すのが 海 賊 対 処 法 案 提 出 の 趣 旨 ということになる 自 衛 隊 のあり 方 にも この 国 の 危 機 管 理 体 制 にも 重 大 な 影 響 をもたらすこうした 法 制 に もかかわらず 法 案 はわずか13 条 ( 附 則 や 同 時 に 改 定 される 関 係 法 令 を 除 く)という 簡 素 なものになっている 1 第 1 条 で 目 的 を 定 め 2 第 2 条 から 第 4 条 で 海 賊 行 為 を 定 義 して 海 賊 罪 を 新 設 し 3 第 7 条 で 自 衛 隊 の 海 賊 対 処 行 動 の 手 続 を 規 定 し 4 第 5 条 第 6 条 および 第 8 条 で 自 衛 隊 や 海 上 保 安 庁 の 権 限 を 規 定 し 5 第 9 条 ( 我 が 国 の 法 令 の 適 用 ) 第 10 条 ( 関 係 行 政 機 関 の 協 力 ) 第 11 条 ( 国 等 の 責 務 ) 第 12 条 ( 国 際 約 束 の 誠 実 な 遵 守 ) 第 13 条 ( 政 令 への 委 任 )の 総 則 的 規 定 をおく という 単 純 な 構 造 の 法 案 でもある 数 少 ない 法 文 に 重 大 な 問 題 を 埋 め 込 んだこともあって それぞれの 法 文 は 深 刻 な 問 題 を はらまざるを 得 ず 憲 法 はもとより 国 際 法 や 各 分 野 の 国 内 法 との 間 でも 緊 張 や 衝 突 を 起 こ すものになっている また あるはずの 規 定 がなかったり 著 しくあいまいな 概 念 が 散 乱 したりしていて 実 効 性 すら 疑 わせる 欠 陥 法 案 にもなっている こうした 法 案 を 検 討 批 判 するには それぞれの 法 文 の 構 造 や 問 題 点 を 解 明 することが 不 可 欠 である この 第 Ⅱ 部 では それぞれの 法 文 の 意 味 や 問 題 点 などにつき 逐 条 的 な 検 討 批 判 を 加 えている 法 案 提 出 から1か 月 足 らずという 時 間 的 制 約 から すべての 論 点 を 究 明 したと は 言 い 切 れない 国 会 審 議 や 今 後 の 研 究 検 討 のなかで 新 たに 浮 上 した 問 題 点 論 点 につ いては 必 要 に 応 じて 追 加 意 見 書 などで 明 らかにするつもりである 逐 条 検 討 で 摘 示 した 関 係 法 令 の 主 なものは 本 文 の 後 にまとめて 掲 載 している 法 案 や 関 係 法 令 の 法 文 の 掲 載 にあたっては 漢 数 字 を 算 用 数 字 にあらため 項 ごとに 法 文 を 箇 条 書 きにして 項 番 号 (12 )を 付 し 法 文 中 の 法 律 の 番 号 ( 年 法 律 号 )を 削 除 するなどの 整 理 を 行 っている 18

20 第 1 条 ( 目 的 ) この 法 律 は 海 に 囲 まれ かつ 主 要 な 資 源 の 大 部 分 を 輸 入 に 依 存 するなど 外 国 貿 易 の 重 要 度 が 高 い 我 が 国 の 経 済 社 会 及 び 国 民 生 活 にとって 海 上 輸 送 の 用 に 供 す る 船 舶 その 他 の 海 上 を 航 行 する 船 舶 の 航 行 の 安 全 の 確 保 が 極 めて 重 要 であること 並 びに 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 においてすべての 国 が 最 大 限 に 可 能 な 範 国 で 公 海 等 における 海 賊 行 為 の 抑 止 に 協 力 するとされていることにかんがみ 海 賊 行 為 の 処 罰 について 規 定 するとともに 我 が 国 が 海 賊 行 為 に 適 切 かつ 効 果 的 に 対 処 する ために 必 要 な 事 項 を 定 め もって 海 上 における 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 を 図 ること を 目 的 とする 1 目 的 条 項 の 意 味 するもの 本 条 では 海 賊 対 処 法 の 目 的 が 掲 げられている 海 賊 対 処 法 は ソマリア 沖 海 賊 問 題 に 対 処 するための 特 別 措 置 法 ではなく 地 域 や 期 間 の 限 定 も 付 されていない こうした 一 般 法 恒 久 法 に 掲 げられた 目 的 条 項 は この 国 の 海 賊 対 策 の 基 本 理 念 ということになり 制 定 以 後 の 海 賊 対 策 行 政 や 海 賊 対 処 のための 自 衛 隊 や 海 上 保 安 庁 の 活 動 の 基 本 目 標 になることを 意 味 している その 基 本 理 念 基 本 目 標 とは 1 外 国 貿 易 の 重 要 度 が 高 い 我 が 国 の 経 済 社 会 及 び 国 民 生 活 にとって 重 要 な 海 上 輸 送 の 用 に 供 する 船 舶 等 の 安 全 を 確 保 すること 2 海 賊 行 為 の 抑 止 に 協 力 することにより 海 上 における 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 を 図 る こと の2つである この2つの 目 的 が 日 本 国 憲 法 が 宣 言 した 全 世 界 の 国 民 が ひとしく 恐 怖 と 欠 乏 か ら 免 れ 平 和 のうちに 生 存 する 権 利 の 実 現 などとは ほど 遠 いものであることは 直 ち に 見 て 取 れるだろう 海 賊 対 処 法 の 基 本 理 念 基 本 目 標 は 経 済 的 権 益 のための 海 上 輸 送 の 安 全 確 保 と 世 界 の 海 上 覇 権 による 海 賊 の 鎮 圧 なのであって 海 賊 行 為 を 生 み 出 す 社 会 的 原 因 の 解 決 の ための 国 際 協 力 などは 眼 中 にないのである 2 第 1の 目 的 海 外 での 権 益 擁 護 法 案 が 掲 げる 第 1の 目 的 は この 国 の 経 済 権 益 の 保 護 にある 朝 日 新 聞 の 報 道 によれば 海 賊 を 回 避 するために 喜 望 峰 ルートを 通 れば スエズ 運 河 ルートよりも 年 間 800 億 円 のコスト 増 になるとのことである このような 海 運 業 界 の 利 権 を 含 めた 海 外 における 日 本 の 権 益 を 軍 事 力 を 用 いてでも 守 るということを 掲 げ た 戦 後 はじめての 法 案 と 言 っていい こうした 権 益 保 護 のために 軍 事 力 を 用 いることは シーレーン 防 衛 に 一 歩 踏 み 出 すものと 言 わざるを 得 ない 19

21 自 衛 隊 は 直 接 侵 略 及 び 間 接 侵 略 に 対 して 我 が 国 を 防 衛 することを 主 たる 任 務 ( 自 衛 隊 法 第 3 条 第 1 項 )としたいわゆる 専 守 防 衛 の 部 隊 として 生 み 出 された その 後 周 辺 事 態 への 対 応 や 国 際 貢 献 など 日 本 国 憲 法 を 蹂 躙 した 海 外 での 活 動 が 拡 大 されてきたが それでも 経 済 権 益 の 保 護 を 公 然 と 掲 げた 活 動 には 踏 み 出 せていなかった 海 賊 を 口 実 にした 海 賊 対 処 法 案 は この 障 壁 を 一 気 に 突 破 し 自 衛 隊 を 海 外 権 益 を 守 るための 軍 隊 に 変 容 させようとしているのである 3 第 2の 目 的 米 海 軍 の 従 属 下 での 海 上 治 安 の 維 持 法 案 の 掲 げる 第 2の 目 的 は 海 上 における 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 すなわち 海 上 治 安 の 維 持 あるいは 海 上 覇 権 である この 海 上 には 日 本 近 海 などの 地 理 的 限 界 もなければ 日 本 関 係 船 舶 の 航 路 という 性 格 面 での 限 定 もない この 海 とはまさしく 7つの 海 であり 日 本 との 関 係 の 有 無 にかかわらず 世 界 のどこの 海 でも 海 賊 対 処 のための 活 動 を 展 開 することを 意 味 してい る 法 案 第 2 条 の 海 賊 行 為 の 定 義 には 日 本 籍 船 や 日 本 の 事 業 者 が 運 航 する 船 などの 日 本 関 連 船 舶 への 限 定 がまったくないことも このことと 対 応 している 次 に 法 案 第 12 条 には 条 約 その 他 の 国 際 約 束 の 誠 実 な 履 行 が 掲 げられている こ の 国 際 的 約 束 が なによりも 日 米 安 全 保 障 条 約 や 日 米 防 衛 協 力 の 指 針 ( 新 ガイドラ イン)をはじめとするアメリカとの 軍 事 的 約 束 を 意 味 することは 明 らかだろう 海 上 自 衛 隊 や 有 事 において 海 上 自 衛 隊 の 傘 下 に 入 る 海 上 保 安 庁 にかかわる 約 束 を 重 ね ている 相 手 は 軍 事 同 盟 関 係 にあるアメリカ 合 衆 国 以 外 にはないからである しかして 海 上 自 衛 隊 が 創 設 当 時 から 米 海 軍 の 補 助 部 隊 として 育 成 されてきたこと は 周 知 のところであり この 間 進 展 しているトランスフォーメーション= 米 軍 再 編 は 米 日 両 軍 のいっそうの 一 体 化 を 遂 げ 統 合 軍 の 道 を 進 もうとしている 法 案 が 目 的 に 掲 げる 海 上 治 安 の 維 持 海 上 覇 権 とは 米 海 軍 の 従 属 下 で 海 上 自 衛 隊 を 世 界 の 海 の 憲 兵 世 界 の 海 の 警 察 官 としようとしていることを 意 味 するのである 4 ソマリア を 口 実 にした 派 兵 恒 久 法 第 1 号 これまで 見 たように 権 益 擁 護 と 海 の 治 安 を 掲 げた 海 賊 対 処 法 案 は この 国 の 防 衛 や 自 衛 隊 のありようを 大 きく 変 容 させる そして 冒 頭 に 指 摘 したとおり その 法 案 には ソマリアなどの 地 域 的 限 定 も 期 間 の 限 定 も 存 在 しない 海 賊 対 処 法 案 は いつで も どこへでも 自 衛 隊 を 派 兵 できる 法 案 であり(しかも 後 述 のとおり 国 会 承 認 も 閣 議 決 定 も 要 さず) 海 外 派 兵 恒 久 化 法 の 第 1 号 なのである その 法 案 が ソマリア 沖 の 海 賊 問 題 を 口 実 として 突 如 浮 上 し あたかも ソマリア 沖 海 賊 対 策 法 案 であるかのように 装 って 強 行 されようとしている 法 案 制 定 の 口 実 として 語 られる 立 法 事 実 と 法 案 の 内 容 との 間 には 決 定 的 な 乖 離 が 介 在 している 国 連 海 洋 法 条 約 は 海 賊 抑 制 のための 協 力 を 各 国 に 求 めているもので 自 衛 隊 の 派 兵 を 20

22 求 めているものではなく 連 合 海 軍 による 海 賊 掃 討 作 戦 を 提 起 している 国 連 安 保 理 決 議 は 国 際 法 の 枠 組 みを 逸 脱 したものである しかも その 安 保 理 決 議 ですら ソマリア 沖 海 賊 問 題 への 武 力 行 使 を 含 めた 対 処 は 例 外 的 なものであることを 強 調 している ソマ リア 沖 海 賊 問 題 を 口 実 に 一 般 法 恒 久 法 を 制 定 しようとするのは こうしたことをこと さら 無 視 するものである 海 賊 によってタンカーが 攻 撃 されている 救 援 のために 護 衛 艦 が 向 かっている この 法 律 がないとなにもできない 一 刻 も 早 く 成 立 を 政 府 与 党 はこう 求 めるだろう だが タンカーが 攻 撃 されている というのも なにもできない というのも 正 確 ではなく この 法 律 が 生 み 出 すのは 権 益 擁 護 と 海 の 治 安 のための 自 衛 隊 の 変 容 であって 決 してソマ リア 海 族 問 題 の 解 決 ではないのである 第 2 条 ~ 第 4 条 ( 海 賊 行 為 と 海 賊 罪 ) 第 2 条 ( 定 義 ) この 法 律 において 海 賊 行 為 とは 船 舶 ( 軍 艦 及 び 各 国 政 府 が 所 有 し 又 は 運 航 す る 船 舶 を 除 く )に 乗 り 組 み 又 は 乗 船 した 者 が 私 的 目 的 で 公 海 ( 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 に 規 定 する 排 他 的 経 済 水 域 を 含 む ) 又 は 我 が 国 の 領 海 若 しくは 内 水 に おいて 行 う 次 の 各 号 のいずれかの 行 為 をいう 1 暴 行 若 しくは 脅 迫 を 用 い 又 はその 他 の 方 法 により 人 を 抵 抗 不 能 の 状 態 に 陥 れ て 航 行 中 の 他 の 船 舶 を 強 取 し 又 はほしいままにその 運 航 を 支 配 する 行 為 2 暴 行 若 しくは 脅 迫 を 用 い 又 はその 他 の 方 法 により 人 を 抵 抗 不 能 の 状 態 に 陥 れ て 航 行 中 の 他 の 船 舶 内 にある 財 物 を 強 取 し 又 は 財 産 上 不 法 の 利 益 を 得 若 し くは 他 人 にこれを 得 させる 行 為 3 第 三 者 に 対 して 財 物 の 交 付 その 他 義 務 のない 行 為 をすること 又 は 権 利 を 行 わな いことを 要 求 するための 人 質 にする 目 的 で 航 行 中 の 他 の 船 舶 内 にある 者 を 略 取 する 行 為 4 強 取 され 若 しくはほしいままにその 運 航 が 支 配 された 航 行 中 の 他 の 船 舶 内 にあ る 者 又 は 航 行 中 の 他 の 船 舶 内 において 略 取 された 者 を 人 質 にして 第 三 者 に 対 し 財 物 の 交 付 その 他 義 務 のない 行 為 をすること 又 は 権 利 を 行 わないことを 要 求 する 行 為 5 前 各 号 のいずれかに 係 る 海 賊 行 為 をする 目 的 で 航 行 中 の 他 の 船 舶 に 侵 入 し 又 はこれを 損 壊 する 行 為 6 第 1 号 から 第 4 号 までのいずれかに 係 る 海 賊 行 為 をする 目 的 で 船 舶 を 航 行 さ せて 航 行 中 の 他 の 船 舶 に 著 しく 接 近 し 若 しくはつきまとい 又 はその 進 行 を 妨 げる 行 為 7 第 1 号 から 第 4 号 までのいずれかに 係 る 海 賊 行 為 をする 目 的 で 凶 器 を 準 備 し て 船 舶 を 航 行 させる 行 為 第 3 条 ( 海 賊 行 為 に 関 する 罪 ) 1 前 条 第 1 号 から 第 4 号 までのいずれかに 係 る 海 賊 行 為 をした 者 は 無 期 又 は5 年 以 上 の 懲 役 に 処 する 2 前 項 の 罪 ( 前 条 第 4 号 に 係 る 海 賊 行 為 に 係 るものを 除 く )の 未 遂 は 罰 する 21

23 3 前 条 第 5 号 又 は 第 6 号 に 係 る 海 賊 行 為 をした 者 は 5 年 以 下 の 懲 役 に 処 する 4 前 条 第 7 号 に 係 る 海 賊 行 為 をした 者 は 3 年 以 下 の 懲 役 に 処 する ただし 第 1 項 又 は 前 項 の 罪 の 実 行 に 着 手 する 前 に 自 首 した 者 は その 刑 を 減 軽 し 又 は 免 除 す る 第 4 条 1 前 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 罪 を 犯 した 者 が 人 を 負 傷 させたときは 無 期 又 は6 年 以 上 の 懲 役 に 処 し 死 亡 させたときは 死 別 又 は 無 期 懲 役 に 処 する 2 前 項 の 罪 の 未 遂 は 罰 する 1 行 為 と 刑 罰 (1) 海 賊 行 為 第 2 条 で 海 賊 行 為 の 定 義 規 定 をおき 運 行 支 配 等 7つの 行 為 類 型 をもうけ 第 3 条 で 海 賊 罪 の 法 定 刑 を 定 め 第 4 条 でその 結 果 的 加 重 犯 の 罰 則 規 定 をおいている 法 案 の 海 賊 行 為 と 国 連 海 洋 法 条 約 シージャック 防 止 条 約 の 行 為 を 対 照 すると 以 下 のとおりである 行 為 海 賊 対 処 法 国 連 海 洋 法 条 約 シージャック 防 止 条 約 運 行 支 配 略 奪 強 要 目 的 の 略 取 人 質 による 強 要 上 記 目 的 の 船 舶 への 侵 入 等 上 記 目 的 による 航 行 妨 害 等 上 記 目 的 による 凶 器 準 備 を 伴 う 航 行 等 国 連 海 洋 法 条 約 では 単 なる 運 行 支 配 は 海 賊 行 為 とはなっていない 単 なる 船 舶 の 奪 取 損 壊 自 体 は 海 賊 行 為 としては 扱 われず いわゆる シージャック 行 為 としてシ ージャック 防 止 条 約 ( 海 洋 航 行 の 安 全 に 対 する 不 法 な 行 為 の 防 止 に 関 する 条 約 )の 規 制 の 対 象 となってきたのである 法 案 は 海 賊 行 為 のみならず シージャック 行 為 までをも 包 含 するものであって 行 為 自 体 が 広 く 規 定 されている その 結 果 例 えば 反 捕 鯨 団 体 のシーシェパードが 薬 品 を 投 げつけたり スクリューに 異 物 を 絡 ませたりして 正 常 な 操 舵 をできなくする 行 為 が 運 行 支 配 にあたるとして 海 賊 罪 の 対 象 とされることも 考 えられる (2) 海 賊 罪 と 刑 罰 法 案 の 海 賊 罪 の 刑 罰 と 刑 法 の 刑 罰 規 定 ( 国 民 以 外 の 者 への 国 外 犯 規 定 の 適 用 がある もの)を 比 較 すると 次 頁 の 表 のようになる 表 から 明 らかなように 法 案 の 海 賊 罪 は 刑 法 による 刑 罰 を 拡 大 し あるいは 加 重 するものになっている 法 案 の 海 賊 罪 の 刑 罰 が 最 も 低 いものでも 3 年 以 下 の 懲 役 になっていることには 特 別 の 意 味 がある 法 案 が 第 6 条 第 8 条 で 準 用 する 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 では 死 22

24 刑 又 は 無 期 若 しくは 長 期 3 年 以 上 の 懲 役 もしくは 禁 錮 にあたる 凶 悪 な 罪 の 被 疑 者 が 抵 抗 あるいは 逃 亡 しようとする 場 合 には 正 当 防 衛 や 緊 急 避 難 でなくても 危 害 射 撃 ( 人 に 危 害 を 与 える 射 撃 )ができることになっている その 結 果 海 賊 罪 の 嫌 疑 をかけられた 海 賊 船 とおぼしき 不 審 船 は 抵 抗 逃 亡 を 理 由 として 速 射 砲 やファランクスでの 危 害 射 撃 を 受 けかねないことになるのである 行 為 海 賊 対 処 法 案 刑 法 運 行 支 配 無 期 又 は5 年 以 上 の 懲 役 略 奪 無 期 又 は5 年 以 上 の 懲 役 5 年 以 上 の 懲 役 ( 強 盗 ) 上 記 + 致 傷 傷 害 無 期 又 は6 年 以 上 の 懲 役 無 期 又 は6 年 以 上 の 懲 役 上 記 + 致 死 殺 人 死 刑 又 は 無 期 死 刑 又 は 無 期 強 要 目 的 の 略 取 無 期 又 は5 年 以 上 の 懲 役 無 期 又 は3 年 以 上 の 懲 役 ( 身 代 金 目 的 略 取 等 ) 人 質 による 強 要 無 期 又 は5 年 以 上 の 懲 役 上 記 目 的 の 船 舶 への 侵 入 等 5 年 以 下 の 懲 役 3 年 以 下 の 懲 役 ( 艦 船 等 侵 入 ) 上 記 目 的 による 航 行 妨 害 等 5 年 以 下 の 懲 役 3 年 以 下 の 懲 役 ( 威 力 業 務 妨 害 ) 上 記 目 的 による 凶 器 準 備 を 伴 う 航 行 等 3 年 以 下 の 懲 役 (3) 人 質 による 強 要 と 運 行 支 配 刑 法 の 犯 罪 類 型 にない 人 質 による 強 要 と 運 行 支 配 は 特 別 刑 法 に 存 在 する 人 質 による 強 要 行 為 等 の 処 罰 に 関 する 法 律 ( 人 質 強 要 行 為 処 罰 法 )に 存 在 し 2 人 以 上 共 同 するなどの 方 法 で 人 質 による 強 要 行 為 を 行 った 者 は 無 期 又 は5 年 以 上 の 懲 役 に 処 さ れることになっている( 同 法 第 2 条 ) 法 案 第 2 条 4 号 は これを 海 賊 罪 にスライドさせた ものと 言 える 次 に 運 行 支 配 の 行 為 類 型 は 公 衆 等 脅 迫 目 的 の 犯 罪 行 為 のための 資 金 の 提 供 等 の 処 罰 に 関 する 法 律 ( 資 金 提 供 等 処 罰 法 )に 存 在 している 公 衆 等 脅 迫 目 的 の 犯 罪 行 為 の 定 義 を 規 定 した 同 法 第 1 条 第 1 項 のなかの 暴 行 若 しくは 脅 迫 を 用 い 又 はその 他 の 方 法 に より 人 を 抵 抗 不 能 の 状 態 に 陥 れて 航 行 中 の 航 空 機 若 しくは 船 舶 を 強 取 し 又 はほしいま まにその 運 航 を 支 配 する 行 為 ( 同 項 )2 号 ハである この 行 為 類 型 は 航 空 機 が 加 わ っていることを 除 けば 法 案 第 2 条 1 号 の 行 為 類 型 とまったく 同 じである 資 金 提 供 等 処 罰 法 は テロリズム 対 策 のための 法 律 であり 公 衆 又 は 国 若 しくは 外 国 政 府 を 脅 迫 する 目 的 をもって 行 う 航 空 機 や 船 舶 の 運 行 支 配 は 公 衆 等 脅 迫 目 的 の 犯 罪 行 為 すなわち テロ 行 為 とされている 法 案 は テロ 行 為 の 運 行 支 配 を 目 的 を 私 的 目 的 ( 第 2 条 本 文 )に 置 き 換 えて 海 賊 行 為 としたことになる 船 舶 を 運 行 支 配 のもとにおいた 海 賊 が 拘 束 された 者 の 釈 放 を 要 求 した 場 合 など 外 国 政 府 等 脅 迫 目 的 と 私 的 目 的 が 併 存 する 場 合 も 十 分 考 えられる そのとき その 運 行 支 配 は テロリズムとしての 海 賊 行 為 と 把 握 されることになるだろう このことは 海 賊 対 策 が テロ 対 策 と 連 動 していることを 意 味 しており 海 賊 対 策 の 23

25 ための 自 衛 隊 派 兵 が テロ 対 策 のための 派 兵 につながる 危 険 も 示 している (4) 目 的 犯 をめぐる 問 題 5 号 から7 号 までの 類 型 はいずれも 目 的 犯 であり 客 観 的 な 行 為 は 船 舶 への 侵 入 損 壊 (5 号 )や 接 近 つきまとい 第 6 号 )などにすぎない 現 代 の 海 賊 が どくろの 旗 を 掲 げて 接 近 してくることはなく 内 戦 などで 混 乱 した 国 家 社 会 であればあるほど 救 援 を 求 める 難 民 船 の 接 近 つきまとい や 難 民 の 侵 入 も 発 生 するだろう 外 観 からは 判 別 できない 目 的 だけで 海 賊 と 認 定 し 抵 抗 や 逃 亡 を 理 由 とする 危 害 射 撃 ( 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 法 案 第 6 条 第 8 条 で 準 用 )や 停 戦 命 令 無 視 を 理 由 とする 船 体 射 撃 ( 法 案 第 6 条 第 8 条 )まで 認 める 法 案 が 誤 射 による 被 害 を 生 み 出 す 危 険 は 現 実 のものと 言 わねばならない にもかかわらず 法 案 には 国 連 海 洋 法 条 約 が 規 定 する 根 拠 なき 拿 捕 への 賠 償 ( 条 約 第 106 条 )に 対 応 する 規 定 も 存 在 していない 2 対 象 船 舶 をめぐる 問 題 (1) 対 象 船 舶 は 無 限 定 海 賊 行 為 の 対 象 となる 船 舶 すなわち 海 賊 対 処 法 案 による 保 護 の 対 象 となる 船 舶 には いかなる 限 定 もない 現 在 海 上 自 衛 隊 に 発 令 されている 海 上 警 備 行 動 の 保 護 対 象 は 日 本 関 係 船 舶 ( 日 本 籍 船 日 本 事 業 者 の 運 行 船 日 本 人 乗 船 の 船 )とされているが 法 案 にはこのような 限 定 はおかれていない その 結 果 法 律 上 の 特 段 の 手 続 を 経 ないまま 日 常 的 に 海 賊 対 処 にあたることになる 海 上 保 安 庁 は あらゆる 国 の 船 舶 を 日 常 的 に 保 護 下 におくことになる( 第 5 条 第 1 項 ) ま た 防 衛 相 は 日 本 関 係 船 舶 にまったく 危 険 が 及 んでいなくても 海 上 自 衛 隊 の 護 衛 艦 等 を 出 撃 させる 海 賊 対 処 行 動 ( 第 7 条 )が 発 令 できることになる 法 案 の 目 的 を 海 外 利 権 の 保 護 だけでなく 海 上 治 安 の 維 持 にまで 拡 大 した 結 果 にほかならない (2) 共 同 作 戦 の 展 開 へ 海 上 治 安 の 維 持 を 目 的 とし 保 護 の 対 象 を 世 界 の 船 舶 に 拡 大 した 法 案 は 他 国 との 共 同 作 戦 を 当 然 に 予 定 している 他 国 船 についての 護 衛 作 戦 は 当 事 国 と 共 同 で 行 うことに なり 内 戦 や 暴 動 にかかわる 政 治 的 な 海 賊 対 処 となれば 同 盟 軍 の 関 係 にある 米 海 軍 と 無 関 係 には 行 えないからである そうなれば アメリカの 商 船 が 海 賊 船 に 襲 撃 されている 場 合 米 海 軍 の 艦 船 とこの 国 の 護 衛 艦 とが 共 同 で 救 援 に 向 かう 事 態 は 当 然 に 想 定 されるのであり その 海 賊 船 に 共 同 で 発 砲 という 事 態 も 生 じることになる 海 賊 を 口 実 にして 憲 法 が 認 めない 共 同 作 戦 ( 集 団 的 自 衛 権 の 行 使 )や 先 制 的 な 危 害 射 撃 に 道 を 開 くのが 法 案 のねらいなのである 24

26 3 対 象 海 域 をめぐる 問 題 (1) 排 他 的 水 域 への 進 攻 法 案 の 対 象 は 公 海 とこの 国 の 領 海 内 水 での 海 賊 行 為 であるが 法 案 がいう 公 海 には 国 連 海 洋 法 条 約 がいう 排 他 的 経 済 水 域 を 含 むものとされている 国 連 海 洋 法 条 約 の 排 他 的 経 済 水 域 とは 1 領 海 の 幅 を 測 定 するための 基 線 から200 海 里 を 超 えない 範 囲 で( 条 約 第 57 条 ) 2 沿 岸 国 に 天 然 資 源 の 開 発 人 工 島 や 人 工 施 設 の 設 置 環 境 開 発 などの 経 済 的 な 主 権 を 認 め( 同 第 56 条 第 1 項 ) 3 他 国 は 沿 岸 国 の 権 利 及 び 義 務 に 妥 当 な 考 慮 を 払 うことが 求 められる( 同 第 58 条 第 3 項 ) 水 域 とされている この 排 他 的 経 済 水 域 にまで 海 賊 行 為 を 拡 大 することは 経 済 的 主 権 のある 水 域 で 発 生 し た 海 賊 行 為 について 護 衛 艦 や 巡 視 船 が 危 害 射 撃 や 船 体 射 撃 を 含 めた 鎮 圧 行 為 を 行 うこと を 意 味 している これを 沿 岸 国 の 側 から 見 れば 自 国 の 近 海 まで 進 攻 してきた 日 本 の 艦 船 が 自 国 政 府 の 意 向 とかかわりなしに 軍 事 行 動 を 展 開 し 海 賊 罪 の 嫌 疑 を 理 由 に 武 力 の 行 使 にあたる 発 砲 を 行 うことを 意 味 している こうした 行 為 が 沿 岸 国 との 外 交 関 係 を 緊 張 させることは 言 うまでもなく 海 賊 罪 の 嫌 疑 を 受 けた 船 舶 が 沿 岸 国 の 船 だったとすれば 軍 事 的 緊 張 にも 発 展 しかねない もし 万 一 その 船 が 海 賊 船 ではなく 誤 射 だったら 一 触 即 発 の 事 態 にもなるだろう 韓 国 の 排 他 的 経 済 水 域 である 済 洲 島 沖 に 海 賊 船 とおぼしき 韓 国 船 が 出 没 し 日 本 船 舶 に 接 近 してつきまとった 急 行 した 日 本 の 巡 視 船 が 逃 亡 する 船 を 領 海 寸 前 まで 追 跡 して 危 害 射 撃 で 撃 沈 した 韓 国 船 は 海 賊 船 ではなく 密 航 を 求 めるボート ピープルの 乗 った 船 だった こんな 事 態 が 発 生 したとき どんな 緊 張 が 走 るかは 容 易 に 想 像 できるだろう 排 他 的 経 済 水 域 は 沿 岸 国 と 他 国 の 複 雑 な 関 係 が 生 じる 海 域 であり 中 国 の 排 他 的 経 済 水 域 である 東 シナ 海 で 米 艦 の 調 査 活 動 ができるかをめぐって 現 に 米 中 間 で 対 立 が 生 じて いる そうした 排 他 的 経 済 水 域 を 公 海 に 取 り 込 み 危 害 射 撃 や 船 体 射 撃 まで 許 容 する 法 案 は 沿 岸 国 との 緊 張 をことさら 拡 大 する 構 造 を 持 っているのである (2) 排 他 的 経 済 水 域 と 公 海 排 他 的 経 済 水 域 と 公 海 をめぐっては それぞれの 沿 革 もあって 未 解 決 の 論 点 も 存 在 してはいる 公 海 での 海 賊 行 為 の 規 制 を 掲 げた 公 海 に 関 する 条 約 第 19 条 などを 受 けた 国 連 海 洋 法 条 約 第 100 条 が 海 賊 行 為 への 対 処 を 公 海 上 に 限 定 する 一 方 で 排 他 的 経 済 水 域 について 規 定 する 同 条 約 58 条 第 2 項 が 第 88 条 から 第 115 条 までの 規 定 及 び 国 際 法 の 他 の 関 連 する 規 則 は この 部 の 規 定 に 反 しない 限 り 排 他 的 経 済 水 域 について 適 用 する とし 25

27 ていることもそのひとつである 第 58 条 第 2 項 の 理 解 いかんによっては 第 100 条 が 排 他 的 経 済 水 域 に 適 用 されると して 海 賊 掃 討 を 理 由 とした 排 他 的 経 済 水 域 への 他 国 艦 船 の 進 攻 を 合 法 化 する 解 釈 も 成 り 立 つかもしれない だが そう 解 することは 排 他 的 経 済 水 域 をめぐる 国 際 的 緊 張 を さらに 拡 大 することを 意 味 しており 国 連 海 洋 法 条 約 の 理 念 に 合 致 したものとは 考 えられ ない 排 他 的 経 済 水 域 での 海 賊 行 為 への 対 処 は 沿 岸 国 の 警 察 力 に 委 ねるのが 本 来 の 道 筋 なの であり 前 記 の 第 58 条 第 2 項 があることによって 法 案 の 海 域 拡 大 が 正 当 化 されるもので はないのである なお 法 案 の 理 由 とされているソマリア 沖 海 賊 問 題 では ソマリア 国 土 を 実 効 支 配 する 政 府 が 存 在 しない 関 係 で 排 他 的 経 済 水 域 への 進 攻 が 問 題 にならないばかりか 国 連 安 保 理 決 議 によって 領 海 内 への 進 攻 すら 許 容 されている もし 万 一 このソマリアの 例 外 的 事 態 を 前 提 に 一 般 法 恒 久 法 である 法 案 の 対 象 海 域 を 拡 大 したのであれば とんでもない 誤 りと 言 うほかはない 4 刑 事 司 法 手 続 の 欠 如 (1) 海 賊 罪 の 特 殊 性 海 賊 罪 を 新 設 し( 第 2 条 ) 海 賊 行 為 に 対 処 する 公 務 員 への 公 務 執 行 妨 害 罪 の 適 用 を 認 めた 法 案 は これらの 刑 罰 規 定 の 嫌 疑 で 海 賊 を 検 挙 し 刑 事 司 法 手 続 によって 刑 事 責 任 を 問 おうとしているように 見 える 海 賊 行 為 そのものは 確 かに 犯 罪 行 為 であるから 適 正 な 手 続 の 保 障 のもとに 刑 事 訴 追 を 受 け 公 正 な 裁 判 によって 裁 かれることが 必 要 である 法 案 の 海 賊 罪 の 特 殊 性 は 1 護 衛 艦 や 巡 視 船 による 検 挙 では 現 行 犯 逮 捕 しか 考 えられないこと 2 海 賊 行 為 そのものが 突 発 的 に 発 生 するため 現 行 犯 逮 捕 も 突 発 的 に 発 生 すること 3 地 域 の 限 定 や 保 護 船 舶 の 限 定 がなく 世 界 中 のどの 海 域 ででも 発 生 し 得 ること などにある にもかかわらず 法 案 には こうした 海 賊 罪 で 検 挙 した 海 賊 ( 正 確 には 海 賊 罪 等 の 被 疑 者 )や 押 収 した 海 賊 船 をどう 取 り 扱 うかについての 手 続 規 定 はまったくおかれていな い このことは 検 挙 した 海 賊 に 刑 事 訴 訟 法 をそのまま 適 用 することを 意 味 している (2) 刑 事 訴 訟 手 続 と 海 賊 憲 法 の 適 正 手 続 の 要 請 を 受 けた 刑 事 訴 訟 法 には 被 疑 者 の 取 り 扱 いについての 詳 細 な 規 定 がおかれている 1 身 柄 拘 束 から48 時 間 以 内 の 検 察 官 への 送 致 ( 刑 事 訴 訟 法 第 203 条 ) 2 送 致 をうけてから24 時 間 以 内 の 検 察 官 による 勾 留 の 請 求 ( 同 第 205 条 ) 26

28 3 勾 留 質 問 を 行 ったうえでの 裁 判 官 の 勾 留 状 の 発 布 ( 同 第 207 条 ) などがその 一 例 である このとおりの 手 続 が 行 なわれるためには 身 柄 の 送 致 を 受 ける 検 察 官 や 面 接 のうえで 勾 留 の 要 否 を 決 定 する 裁 判 官 が それらが 可 能 な 時 間 的 距 離 的 位 置 にいなければなら ないことになる だが ソマリアの 事 態 ひとつとってみても そのようなことを 可 能 に する 体 制 はまったく 構 築 されておらず 現 在 の 刑 事 司 法 のシステムで 対 応 することはほ とんど 不 可 能 と 言 わざるを 得 ない 弁 護 士 法 律 家 の 立 場 から 付 言 すれば 法 案 第 2 条 の 海 賊 行 為 のうち 第 1 号 から 第 4 号 までは 現 在 でも 被 疑 者 国 選 弁 護 事 件 ( 長 期 3 年 の 懲 役 禁 錮 を 超 える 罪 )であり 第 5 号 第 6 号 も 本 年 5 月 21 日 からは 被 疑 者 国 選 弁 護 事 件 となる また 第 1 号 から 第 4 号 の 罪 を 犯 して 人 を 死 亡 させれば 死 刑 又 は 無 期 懲 役 ( 第 4 条 第 1 項 )であるから 同 じく5 月 21 日 から 開 始 される 裁 判 員 裁 判 の 対 象 事 件 ともなる 法 案 が こうした 刑 事 司 法 手 続 と 整 合 しているとは とうてい 考 えられないのである (3) ねらいは 軍 事 鎮 圧 刑 事 訴 追 は 考 えず 海 賊 対 処 法 案 には 海 賊 罪 で 検 挙 した 海 賊 についての 手 続 規 定 はおかれておらず 刑 事 訴 訟 法 による 刑 事 司 法 手 続 で 海 賊 の 刑 事 責 任 を 問 うことは 海 賊 罪 の 特 殊 性 からしてま ず 不 可 能 である これが 意 味 するところはただひとつである 法 案 は 海 賊 ( 正 確 には 海 賊 罪 の 被 疑 者 ) を 犯 罪 者 として 扱 おうとはしていない 海 賊 罪 だの 公 務 執 行 防 妨 害 罪 の 海 外 での 適 用 だのが 持 ち 込 まれたのは 犯 罪 を 口 実 に 共 同 作 戦 や 先 制 的 危 害 射 撃 を 認 めるためであ って 海 賊 に 刑 事 司 法 手 続 を 適 用 するためではない 刑 事 司 法 手 続 の 欠 如 は 法 案 のねらいが 軍 事 鎮 圧 にあって 刑 事 訴 追 を 考 えていない ことを 自 白 しているのである 第 5 条 ( 海 上 保 安 庁 による 海 賊 行 為 への 対 処 ) 1 海 賊 行 為 への 対 処 は この 法 律 海 上 保 安 庁 法 その 他 の 法 令 の 定 めるところにより 海 上 保 安 庁 がこれに 必 要 な 措 置 を 実 施 するものとする 2 項 の 規 定 は 海 上 保 安 庁 法 第 5 条 第 17 号 に 規 定 する 警 察 行 政 庁 が 関 係 法 令 の 規 定 により 海 賊 行 為 への 対 処 に 必 要 な 措 置 を 実 施 する 権 限 を 妨 げるものと 解 してはなら ない 1 政 治 判 断 による 派 兵 が 可 能 法 案 第 5 条 第 1 項 は 海 賊 行 為 への 対 処 は 海 上 保 安 庁 がこれに 必 要 な 措 置 を 実 施 する と 定 め 海 賊 対 処 の 主 体 を 第 一 義 的 には 海 上 保 安 庁 にあるとしている 他 方 法 案 第 7 条 は 自 衛 隊 の 部 隊 が 海 賊 行 為 に 対 処 するため 必 要 な 行 動 をとるのは 海 賊 行 為 に 対 処 するため 特 別 の 必 要 がある 場 合 としている このように 法 案 は 構 造 上 海 賊 対 27

29 処 の 主 体 を 第 一 義 的 には 海 上 保 安 庁 とし 自 衛 隊 が 対 処 するのは 例 外 的 な 場 面 とする もっとも 法 案 第 7 条 第 1 項 は 国 会 の 承 認 がなくとも 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 だけで 防 衛 大 臣 が 海 賊 対 処 行 動 を 発 令 できるとしている しかも 同 条 第 2 項 但 書 において 防 衛 大 臣 は 現 に 行 われている 海 賊 行 為 に 対 処 するために 急 を 要 するときは 必 要 となる 行 動 の 概 要 を 内 閣 総 理 大 臣 に 通 知 すれば 足 りる とされている すなわち 法 案 第 7 条 第 2 項 但 書 は 防 衛 大 臣 の 判 断 のみで 海 上 自 衛 隊 を 派 遣 できるとしており 海 賊 対 処 行 動 の 必 要 性 区 域 部 隊 の 規 模 構 成 装 備 期 間 その 他 の 重 要 事 項 をいずれも 防 衛 大 臣 の 独 断 で 決 定 することができるというのである 結 局 法 案 第 7 条 があることにより 実 際 には 防 衛 大 臣 の 独 自 の 判 断 において 海 上 自 衛 隊 が 海 賊 対 処 を 第 一 義 的 に 行 うことが 可 能 となる これは 国 会 や 内 閣 総 理 大 臣 よりも 防 衛 大 臣 の 判 断 が 優 先 することを 意 味 しており 軍 部 というべき 防 衛 省 と 自 衛 隊 による 独 断 を 認 めるきわめて 危 険 な 内 容 である 法 案 第 7 条 をみれば 法 案 の 眼 目 は 海 上 自 衛 隊 による 海 賊 対 処 しかも 防 衛 省 自 衛 隊 主 導 の 派 兵 にあるのであって 第 5 条 第 1 項 は 建 前 にすぎないことは 明 らかである 2 ねらいは 防 衛 省 主 導 の 海 外 派 兵 ソマリア 沖 への 海 上 自 衛 隊 の 派 兵 の 口 実 は ソマリア 周 辺 海 域 の 海 賊 に 海 上 保 安 庁 が 対 処 することは 極 めて 困 難 であるというものであった だからこそ 自 衛 隊 法 第 82 条 の 海 上 警 備 行 動 による 海 上 自 衛 隊 の 派 遣 を 強 行 したのである 政 府 与 党 は 当 初 から 自 衛 隊 法 第 82 条 の 海 上 警 備 行 動 を 根 拠 とする 海 上 自 衛 隊 の ソマリア 派 遣 を 当 面 の 応 急 措 置 とのみ 位 置 づけており 海 上 自 衛 隊 の 派 遣 および 権 限 拡 大 のために 新 法 の 制 定 を 急 ぐ 方 針 であった 法 案 は 自 衛 隊 の 海 外 派 兵 と 海 外 での 武 力 行 使 を 拡 大 のために 提 出 されたのであり 法 案 第 5 条 第 1 項 は 建 前 にすぎない 第 6 条 ( 海 上 保 安 庁 による 海 賊 行 為 への 対 処 ) 海 上 保 安 官 又 は 海 上 保 安 官 補 は 海 上 保 安 庁 法 第 20 条 第 1 項 において 準 用 する 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 規 定 により 武 器 を 使 用 する 場 合 のほか 現 に 行 われてい る 第 3 条 第 3 項 の 罪 に 当 たる 海 賊 行 為 ( 第 2 条 第 6 号 に 係 るものに 限 る )の 制 止 に 当 たり 当 該 海 賊 行 為 を 行 っている 者 が 他 の 制 止 の 措 置 に 従 わず なお 船 舶 を 航 行 させて 当 該 海 賊 行 為 を 継 続 しようとする 場 合 において 当 該 船 舶 の 進 行 を 停 止 させるために 他 に 手 段 がないと 信 ずるに 足 りる 相 当 な 理 由 のあるときには その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 において 武 器 を 使 用 することができる 1 海 上 保 安 庁 の 武 器 使 用 の 拡 大 (1) 海 賊 行 為 に 対 する 武 器 使 用 法 案 第 6 条 は 海 上 保 安 官 又 は 海 上 保 安 官 補 が 武 器 を 使 用 できる 場 合 について 警 職 法 28

30 第 7 条 が 準 用 される 場 合 に 加 えて 1 法 案 第 3 条 第 3 項 の 罪 に 当 たる 海 賊 行 為 ( 第 2 条 6 号 : 著 しく 接 近 つきまとい 進 行 妨 害 )の 制 止 に 当 たり 2 制 止 の 指 示 に 従 わず 3 船 舶 を 航 行 させて 海 賊 行 為 を 継 続 しようとする 場 合 4 船 舶 の 進 行 停 止 のために 他 に 手 段 が ないと 信 ずるに 足 りる 相 当 な 理 由 があるとき 5その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 され る 限 度 において 6 武 器 を 使 用 できるとする これにより 海 上 保 安 庁 は 海 賊 が 警 告 射 撃 などの 制 裁 措 置 に 従 わず 船 舶 に 著 し く 接 近 つきまとい 進 行 妨 害 する 行 為 を 継 続 しようとする 場 合 には 海 賊 から 発 砲 がなくても 進 行 を 停 止 させるために 他 に 手 段 がない 場 合 には 停 船 のための 射 撃 ( 船 体 射 撃 )が 可 能 になる その 結 果 船 員 が 殺 傷 され 船 舶 が 沈 没 することも 当 然 に 起 るこ とになる 著 しく 接 近 つきまとい 進 行 妨 害 海 賊 行 為 の 継 続 などの 要 件 は 曖 昧 であり 濫 用 の 危 険 はきわめて 大 きい (2) 海 上 保 安 庁 の 権 限 の 公 海 への 拡 大 海 上 保 安 庁 法 は 海 上 保 安 官 又 は 海 上 保 安 官 補 に 職 務 を 行 うため 必 要 があるときは 書 類 の 提 出 命 令 船 舶 の 進 行 の 停 止 命 令 立 入 検 査 質 問 検 査 や 強 制 措 置 を 行 うことが 認 めている( 海 上 保 安 庁 法 第 17 条 第 18 条 ) さらに 警 職 法 第 7 条 を 準 用 し 公 務 執 行 に 対 する 抵 抗 の 抑 止 のための 武 器 使 用 を 認 め 人 に 危 害 を 加 える 危 害 射 撃 も 認 め ている( 海 上 保 安 庁 法 第 20 条 1 項 ) 巡 視 船 は 停 船 のための 船 体 射 撃 や 抵 抗 抑 止 のための 危 害 射 撃 ができることになるが 海 上 保 安 庁 の 海 賊 対 処 には 地 理 的 限 定 は 付 されていないため 海 賊 対 処 の 名 目 さえあれば いずれの 公 海 でも 船 体 射 撃 や 危 害 射 撃 が 可 能 になるのである 2 巡 視 船 による 武 力 による 威 嚇 武 力 の 行 使 こうした 海 上 保 安 庁 の 権 限 の 拡 大 は 軍 隊 化 を 強 く 押 し 進 めるものとなる 海 賊 対 処 の 名 目 で 海 上 保 安 庁 の 武 器 使 用 の 権 限 を 拡 大 された 海 上 保 安 庁 の 巡 視 船 がソマリア 沖 に 派 遣 さ れた 場 合 自 衛 隊 の 護 衛 艦 をはじめとする 各 国 の 軍 艦 と 一 体 となって 武 力 による 威 嚇 ある いは 武 力 の 行 使 を 行 う 危 険 性 が 極 めて 高 い 海 上 自 衛 隊 の 護 衛 艦 ではなく 海 上 保 安 庁 の 巡 視 船 を 派 遣 すればよい あるいは 海 上 保 安 庁 で 十 分 対 応 が 可 能 などとする 意 見 もある しかし 第 Ⅰ 部 で 述 べたとおり 海 上 保 安 庁 の 巡 視 船 には 護 衛 艦 に 匹 敵 する 排 水 量 や 装 備 をもったものもあり 世 界 最 強 のコース トガード と 称 されるまでになっている こうした 巡 視 船 の 砲 撃 は 武 力 による 威 嚇 ある いは 武 力 の 行 使 とならざるを 得 ない しかも 海 上 保 安 庁 の 巡 視 船 が 海 賊 対 処 行 動 を 行 うソマリア 沖 では アメリカ 第 5 艦 隊 を 含 む 合 同 海 上 部 隊 (CTF150 CTF151)が 展 開 しており 米 軍 の 作 戦 統 制 下 にある EU 諸 国 ロシア 中 国 がソマリア 沖 に 軍 隊 を 派 遣 している 安 保 理 決 議 は 海 賊 を 平 和 に 対 する 脅 威 ととらえて 掃 討 を 提 起 しており 各 国 の 海 軍 が 行 っているのは 29

31 明 らかに 軍 事 行 動 である こうした 実 戦 海 域 に 巡 視 船 が 派 遣 されれば 各 国 の 軍 艦 と 一 体 となって 武 力 による 威 嚇 あるいは 武 力 の 行 使 を 行 う 危 険 が 極 めて 高 い 法 案 によって 海 賊 対 処 のための 権 限 を 付 与 された 海 上 保 安 庁 の 巡 視 船 の 派 遣 は 海 上 保 安 庁 のいっそうの 軍 隊 化 を 推 し 進 めるものとなる 第 7 条 ( 海 賊 対 処 行 動 ) 1 防 衛 大 臣 は 海 賊 行 為 に 対 処 するため 特 別 の 必 要 がある 場 合 には 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 自 衛 隊 の 部 隊 に 海 上 において 海 賊 行 為 に 対 処 するため 必 要 な 行 動 を とることを 命 ずることができる この 場 合 においては 自 衛 隊 法 第 82 条 の 規 定 は 適 用 しない 2 防 衛 大 臣 は 前 項 の 承 認 を 受 けようとするときは 関 係 行 政 機 関 の 長 と 協 議 して 次 に 掲 げる 事 項 について 定 めた 対 処 要 領 を 作 成 し 内 閣 総 理 大 臣 に 提 出 しなければ ならない ただし 現 に 行 われている 海 賊 行 為 に 対 処 するために 急 を 要 するときは 必 要 となる 行 動 の 概 要 を 内 閣 総 理 大 臣 に 通 知 すれば 足 りる 1 前 項 の 行 動 ( 以 下 海 賊 対 処 行 動 という )の 必 要 性 2 海 賊 対 処 行 動 を 行 う 海 上 の 区 域 3 海 賊 対 処 行 動 を 命 ずる 自 衛 隊 の 部 隊 の 規 模 及 び 構 成 並 びに 装 備 並 びに 期 間 4 その 他 海 賊 対 処 行 動 に 関 する 重 要 事 項 3 内 閣 総 理 大 臣 は 次 の 各 号 に 掲 げる 場 合 には 当 該 各 号 に 定 める 事 項 を 遅 滞 な く 国 会 に 報 告 しなければならない 1 第 1 項 の 承 認 をしたとき その 旨 及 び 各 項 各 号 に 掲 げる 事 項 2 海 賊 対 処 行 動 が 終 了 したとき その 結 果 1 権 限 は 防 衛 大 臣 に 集 中 法 案 は 防 衛 大 臣 は 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 海 賊 行 為 に 対 処 するため 必 要 な 行 動 をとることを 命 ずることができる 防 衛 大 臣 は 対 処 要 領 を 作 成 し 内 閣 総 理 大 臣 に 提 出 しなければならない ただし 急 を 要 するときは 内 閣 総 理 大 臣 に 概 要 を 通 知 すれば 足 りる 内 閣 総 理 大 臣 は 遅 滞 なく 国 会 に 報 告 しなければ ならない とし 防 衛 大 臣 に 権 限 を 集 中 し 国 会 承 認 を 必 要 としていない これまでの 海 外 派 兵 法 は 内 閣 総 理 大 臣 は 基 本 計 画 案 につき 閣 議 の 決 定 を 求 める 防 衛 大 臣 は 基 本 計 画 に 従 い 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 実 施 を 命 ずる (イラク 特 措 法 第 4 8 条 )としており 内 閣 によって 自 衛 隊 の 行 動 がコントロールできることになっていた 法 案 は 内 閣 総 理 大 臣 の 権 限 は 防 衛 大 臣 の 対 処 行 動 にたいする 承 認 だけであり 防 衛 大 臣 は 急 を 要 する 場 合 は 対 処 要 項 を 提 出 せず 行 動 の 概 要 を 内 閣 総 理 大 臣 に 通 知 をすれば 足 りることになっている ここには 国 権 の 最 高 機 関 である 国 会 や 内 閣 総 理 大 臣 にたいする 配 慮 すら 見 られない 防 衛 省 自 衛 隊 が 国 会 や 内 閣 総 理 大 臣 より 優 位 に 立 つことを 認 めるものである 30

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