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1 重 要 課 題 解 決 型 研 究 事 後 評 価 セキュリティ 情 報 の 分 析 と 共 有 システムの 開 発 責 任 機 関 名 : 慶 應 義 塾 大 学 環 境 情 報 学 部 研 究 代 表 者 名 : 徳 田 英 幸 研 究 期 間 : 平 成 16 年 度 ~ 平 成 18 年 度

2 目 次 Ⅰ. 研 究 計 画 の 概 要 1. 課 題 設 定 2. 研 究 の 趣 旨 3. 研 究 計 画 4.ミッションステートメント 5. 研 究 全 体 像 6. 研 究 体 制 7. 研 究 運 営 委 員 会 について Ⅱ. 経 費 1. 所 要 経 費 2. 使 用 区 分 Ⅲ. 研 究 成 果 1. 研 究 成 果 の 概 要 (1) 研 究 目 標 と 目 標 に 対 する 結 果 (2)ミッションステートメントに 対 する 達 成 度 (3) 当 初 計 画 どおりに 進 捗 しなかった 理 由 (4) 研 究 目 標 の 妥 当 性 について (5) 情 報 発 信 (アウトリーチ 活 動 等 )について (6) 研 究 計 画 実 施 体 制 について (7) 研 究 成 果 の 発 表 状 況 2. 研 究 成 果 :サブテーマ 毎 の 詳 細 (1) 不 正 コード 収 集 技 術 に 関 する 研 究 (2) 不 正 コード 検 出 解 析 技 術 に 関 する 研 究 (3) 不 正 コード 影 響 度 分 析 および 対 策 技 術 に 関 する 研 究 (4) 高 精 度 トレースバック 技 術 に 関 する 研 究 (5) 脆 弱 性 管 理 技 術 (6) アプリケーション 実 世 界 との 連 係 技 術 に 関 する 研 究 (7) コンピュータウィルスの 異 常 な 振 る 舞 いに 基 づく 検 出 技 術 の 実 用 化 に 関 する 研 究 (8) 接 続 属 性 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 (9) ポートアクセス 分 析 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 (10) Web システムの 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 (11) ソースコード 検 査 技 術 の 脆 弱 性 検 出 能 力 向 上 のための 研 究 (12) ソースコードの 静 的 解 析 に 基 づく 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 (13) 組 込 みソフトウェアの 耐 タンパー 性 に 関 する 研 究 (14) 組 込 みソフトウェアのセキュリティ 評 価 に 関 する 研 究 (15) 組 込 み 向 け 耐 タンパーソフトウェアの 評 価 法 および 構 成 法 に 関 する 研 究 (16) フォーマルメソッドに 基 づくセキュアプロトコルの 評 価 および 設 計 指 針 に 関 する 研 究 (17) コンポーザビリティ 概 念 に 基 づくセキュアプロトコルの 評 価 に 関 する 研 究 (18) 認 証 プロトコル 設 計 の 安 全 性 評 価 および 設 計 指 針 策 定 に 関 する 研 究

3 (19) 脆 弱 性 情 報 の 収 集 分 析 流 通 活 用 手 法 に 関 する 研 究 (20) 脆 弱 性 情 報 の 流 通 と 利 活 用 を 効 率 化 するための 連 携 手 法 に 関 する 研 究 (21) 情 報 収 集 基 盤 および 情 報 利 用 基 盤 に 関 する 研 究 (22) 不 正 アクセス 再 現 技 術 (23) 匿 名 性 のある IP モビリティ 通 信 技 術 (24) プライバシを 考 慮 した 暗 号 署 名 方 式 に 関 する 研 究 (25) 匿 名 署 名 やグループ 署 名 等 の 性 能 評 価 に 関 する 研 究 (26) 匿 名 署 名 等 を 核 とするプライバシ 関 連 の 実 装 研 究 (27) 隔 離 情 報 からのプライバシ 情 報 フィルタリングの 研 究 (28) 隔 離 情 報 へのアクセス 方 式 に 関 する 研 究 (29) 分 散 認 証 技 術 Ⅳ. 実 施 期 間 終 了 後 における 取 組 みの 継 続 性 発 展 性 Ⅴ. 自 己 評 価 1. 目 標 達 成 度 2. 情 報 発 信 3. 研 究 計 画 実 施 体 制 4. 実 施 期 間 終 了 後 における 取 り 組 みの 継 続 性 発 展 性

4 Ⅰ. 研 究 計 画 の 概 要 プログラム 名 : 重 要 課 題 解 決 型 研 究 ( 事 後 評 価 ) 課 題 名 :セキュリティ 情 報 の 分 析 と 共 有 システムの 開 発 責 任 機 関 名 : 慶 應 義 塾 大 学 環 境 情 報 学 部 研 究 代 表 者 名 ( 役 職 ): 徳 田 英 幸 ( 教 授 ) 研 究 実 施 期 間 : 3 年 間 研 究 総 経 費 : 総 額 1,805.1 百 万 円 ( 間 接 経 費 込 み) 1. 課 題 設 定 セキュリティ 情 報 の 分 析 と 共 有 システムの 開 発 2. 研 究 の 趣 旨 以 下 の 技 術 の 研 究 開 発 と その 過 程 において 府 省 横 断 的 で かつ 有 機 的 な 研 究 連 携 体 制 および 研 究 テストベッドの 構 築 を 行 い 我 が 国 の 情 報 セキュリティの 研 究 開 発 体 制 を 確 立 する これらの 成 果 を 大 学 における 人 材 育 成 と 教 育 国 による 制 度 化 業 界 団 体 との 協 力 連 携 などの 手 法 により 社 会 へ 展 開 す ることにより 国 家 レベルでの 情 報 セキュリティの 確 保 のための 体 制 を 構 築 する 1) 情 報 通 信 網 におけるサイバー 攻 撃 への 早 期 警 戒 対 策 技 術 HoneyPot と 不 正 コードの 検 出 技 術 を 組 合 せた 早 期 警 戒 と 実 際 の 攻 撃 者 の 特 定 を 目 指 す 高 精 度 トレー スバックの 実 現 2) 情 報 通 信 機 器 における 情 報 セキュリティ 事 故 の 早 期 警 戒 事 故 発 生 時 の 被 害 局 所 化 技 術 ソフトウェア 等 の 脆 弱 性 の 検 知 分 析 やオープンソースソフトウェアを 利 用 した 自 動 検 出 機 能 の 実 現 3) 脆 弱 性 情 報 の 共 有 技 術 および 不 正 アクセス 再 現 等 の 統 合 実 験 環 境 の 構 築 多 数 存 在 する 脆 弱 性 情 報 の 収 集 分 析 や 互 換 性 の 確 保 高 度 な 対 策 技 術 の 開 発 の 基 礎 となる 不 正 ア クセスの 模 倣 再 現 環 境 およびモバイル IP におけるノードの 識 別 や 追 跡 を 困 難 にする IP モビリティ 通 信 の 実 証 環 境 の 整 備 4) プライバシ 関 連 技 術 セキュリティの 確 保 とプライバシ 保 護 と 両 立 するための 情 報 の 隔 離 匿 名 化 技 術 漏 洩 に 強 い 認 証 技 術 とデータ 管 理 方 式 等 の 実 現 本 研 究 課 題 は 新 たな 技 術 的 観 点 からセキュリティ 対 策 を 高 度 化 する 本 課 題 の 研 究 成 果 の 活 用 により 重 要 インフラ 等 のネットワークシステムに 対 して 国 レベルで 一 貫 したセキュリティ 対 策 を 実 施 できるような 体 制 の 構 築 を 目 指 す そして 誰 もが 安 心 して 情 報 ネットワークを 利 用 できるような 社 会 環 境 の 創 出 を 通 して e-japan 戦 略 に 掲 げる IT を 経 済 社 会 のあらゆる 局 面 に 効 果 的 に 利 活 用 し 国 際 社 会 の 中 で 豊 かで 安 心 できる 国 民 生 活 や 事 業 活 動 が 実 現 でき それとともに 新 たな 文 化 が 興 り 感 動 が 生 み 出 される 社 会 の 実 現 に 大 きく 寄 与 する また 本 研 究 課 題 を 達 成 することにより 脆 弱 性 を 早 期 に 発 見 することで 情 報 セキュリティ 関 連 事 故 の 事 前 予 防 を 図 り ネットワークの 異 常 状 態 を 検 出 と 脆 弱 性 情 報 の 適 切 な 制 御 の 基 に 当 該 脆 弱 性 を 原 因 と する 情 報 セキュリティ 事 故 の 拡 大 の 抑 制 と 被 害 の 局 所 化 を 目 的 としており 経 済 産 業 省 産 業 構 造 審 議 会 情 報 セキュリティ 部 会 報 告 書 情 報 セキュリティ 総 合 戦 略 の 戦 略 の 1 つとして 唱 えられている しなやか 1

5 な 事 故 前 提 社 会 システム の 構 築 に 大 きく 貢 献 するものである さらには プライバシを 保 ちながら 信 頼 性 ある 形 で 人 モノ 情 報 の ID 化 を 可 能 とすることにより 真 正 な 個 人 が 信 頼 できる 情 報 を 正 しく 扱 えるようになり 情 報 化 が 健 全 に 進 むため 安 心 安 全 で 快 適 な 社 会 の 実 現 に 寄 与 するとともに 取 引 などのオンライン 化 が 進 み 経 済 活 動 に 与 える 影 響 は 極 めて 大 きいもの がある 3. 研 究 計 画 (1) 情 報 通 信 網 におけるサイバー 攻 撃 への 早 期 警 戒 対 策 技 術 情 報 通 信 基 盤 を 揺 るがすワームや 侵 入 コードなどの 不 正 コードを 積 極 的 に 収 集 捕 獲 し コード 解 析 ロ ジック 分 析 侵 入 手 法 拡 散 手 法 の 解 析 を 行 なうことにより 不 正 コードに 対 する 早 期 の 検 出 対 策 を 確 立 する また サイバー 攻 撃 は 発 信 者 情 報 のなりすましなどにより 攻 撃 元 を 特 定 することが 困 難 な 場 合 が 多 いが オープンネットワークにおける 信 頼 性 を 高 めるとともに 抑 止 力 の 向 上 に 向 けて 攻 撃 元 を 端 末 レベルまで 特 定 できる 技 術 について 実 用 的 に 運 用 可 能 となる 手 法 の 探 求 および 実 証 実 験 に 基 づく 実 現 性 を 追 及 する 1 不 正 コード 収 集 技 術 に 関 する 研 究 新 種 の 不 正 コードは 開 発 中 のコードをインターネット 上 で 試 しその 攻 撃 性 を 高 めた 後 に 発 見 されるこ とが 多 い そこで 不 正 コードによる 管 理 者 権 限 奪 取 を 防 止 しながらも OS 等 の 脆 弱 性 を 偽 装 する 偽 装 システムを 試 作 し 京 都 大 学 その 他 の 協 力 機 関 のネットワークに 配 備 して 開 発 段 階 の 不 正 コードの 収 集 を 行 う 2 不 正 コード 検 出 解 析 技 術 に 関 する 研 究 不 正 コードを 解 析 し 分 類 することで 不 正 コードを 検 出 するアルゴリズムを 開 発 する このアルゴリズム をブリッジに 埋 め 込 み ネットワーク 上 の 挙 動 および 有 用 性 を 調 べる さらに このアルゴリズムを HoneyPot に 埋 め 込 み 実 際 にインターネット 上 で 使 用 されている 不 正 コードの 収 集 解 析 を 行 う 3 不 正 コード 影 響 度 分 析 および 対 策 技 術 に 関 する 研 究 京 都 大 学 で 行 う 不 正 コード 収 集 技 術 に 関 する 研 究 セキュアウェアで 行 う 不 正 コード 検 出 解 析 技 術 に 関 する 研 究 と 連 携 し 収 集 検 出 された 不 正 コードがネットワークにどのような 負 荷 および 影 響 を 与 える かといった 観 点 から システム 内 部 およびネットワークへの 影 響 度 分 析 を 行 い 当 該 影 響 を 極 小 化 する ための 対 策 技 術 の 研 究 を 実 施 する 4 高 精 度 トレースバック 技 術 に 関 する 研 究 サービス 妨 害 攻 撃 をはじめとする 遠 隔 地 からの 不 正 アクセス 行 為 に 対 し 発 信 源 追 跡 を 行 うシステムを 開 発 する 複 数 の 事 業 者 からなるネットワークにおいて 事 業 者 をまたがる 発 信 源 追 跡 を 行 うため 事 業 者 間 事 業 者 内 のそれぞれにおけるトレースバック 方 式 を 改 良 し 追 跡 可 能 性 や 追 跡 精 度 の 向 上 に 関 する 実 験 を 行 う 5 脆 弱 性 管 理 技 術 既 存 のネットワークアクセス 制 御 技 術 に 関 する 調 査 を 行 い 脆 弱 性 管 理 に 適 用 できるかどうかの 検 討 を 行 う 次 に 実 際 に 運 用 されているネットワークに 関 する 調 査 を 行 い 想 定 するネットワーク 環 境 を 検 討 する 次 に 脆 弱 性 管 理 方 式 の 全 体 的 な 枠 組 みについて 研 究 を 行 う 6アプリケーション 実 世 界 との 連 係 技 術 に 関 する 研 究 ネットワークレベルの 攻 撃 元 特 定 技 術 と 連 動 して 実 際 の 攻 撃 に 使 用 されたツールの 特 定 IDS を 通 じた 被 害 状 況 の 把 握 などの 収 集 調 査 (アプリケーション トレースと 呼 ぶ)を 実 施 することにより より 精 度 の 高 い 攻 撃 元 のトレース 機 能 を 実 現 する 2

6 (2) 情 報 通 信 機 器 における 情 報 セキュリティ 事 故 の 早 期 警 戒 事 故 発 生 時 の 被 害 局 所 化 技 術 コンピュータウィルスに 関 して プログラムコードの 異 常 な 振 る 舞 いを 検 出 し シミュレーションによる 動 的 解 析 手 法 を 研 究 する また インターネット 上 に 配 したセンサから 収 集 したアクセス 状 況 にベイズ 推 論 等 の 統 計 的 方 法 を 応 用 することにより ネットワーク 接 続 状 態 の 早 期 異 常 を 検 出 する 方 法 を 確 立 する さら には ソフトウェアと Web アプリケーションに 関 して オープンソースソフトウェア 等 のソースコードに 着 目 し た 解 析 に 基 づく 検 出 技 術 の 確 立 と その 自 動 化 をはかる 加 えて 組 み 込 みソフトウェアに 関 して 実 装 し た 秘 密 情 報 の 露 出 ソフトウェアの 改 竄 の 検 出 や サイドチャネル 解 析 の 実 現 性 等 の 有 無 を 評 価 する 手 法 を 確 立 する セキュアプロトコルについて フォーマルメソッドなどの 手 法 を 実 装 したツールを 試 行 し そ れらの 実 用 性 について 研 究 する 1コンピュータウィルスの 異 常 な 振 る 舞 いに 基 づく 検 出 技 術 の 実 用 化 に 関 する 研 究 これまでに 開 発 を 行 ってきた 未 知 ウィルス 検 知 ツールをベースとし その 効 率 化 と 洗 練 化 を 通 じて 数 百 名 規 模 のユーザを 持 つメールサーバをウィルス 攻 撃 から 堅 牢 に 防 御 するための 実 用 技 術 を 開 発 す る 2 接 続 属 性 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 インターネットを 流 れるパケットのトラフィックについて TCP のコネクションに 基 づいて 異 常 検 出 を 行 う 方 式 について プレゼンスの 安 定 性 (Stability of Presence) という 方 式 の 有 効 性 を 検 証 し 実 用 化 を はかる 3ポートアクセス 分 析 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 インターネット 上 のポートスキャン イベントを 複 数 の 地 点 で 観 測 し IP アドレス ポート 間 等 の 多 次 元 相 関 構 造 の 変 化 を 捉 えることで 危 険 の 予 兆 を 早 期 に 自 動 検 出 し システム 管 理 者 等 にアラートを 通 知 するシステムを 開 発 するとともに 専 門 家 による 原 因 分 析 支 援 のためのユーザインターフェイスを 開 発 する 4 Web システムの 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 Web サイトのセキュリティ 脆 弱 性 を 自 動 的 に 発 見 する 手 法 について 研 究 し それを 実 現 するソフトウェ アを 開 発 する 今 年 度 は 前 年 度 に 開 発 したシステムの 脆 弱 性 判 定 アルゴリズムの 精 度 を 検 証 するた め 本 格 的 な 調 査 を 行 う この 検 証 結 果 を 元 に より 高 い 精 度 の 調 査 が 可 能 なようにシステムの 改 善 を 行 う また 次 年 度 の 調 査 の 準 備 として 別 の 種 類 の 脆 弱 性 についても 調 査 ができるよう Web ロボット 機 能 の 拡 張 を 行 う 5ソースコード 検 査 技 術 の 脆 弱 性 検 出 能 力 向 上 のための 研 究 各 種 のソースコード 検 査 技 術 に 基 づく 脆 弱 性 の 検 出 テスト 結 果 を 実 際 にソースコードを 改 善 するため に 還 元 する 過 程 を 自 動 化 支 援 する 方 式 に 関 する 研 究 を 行 う 6ソースコードの 静 的 解 析 に 基 づく 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 ANSI 準 拠 の C プログラムについて そこに 潜 在 するメモリリークを 中 心 とした 脆 弱 性 について その 形 態 や 仕 組 みを 分 析 し ソースコードの 静 的 解 析 により 検 出 する 手 法 およびツールを 開 発 する さらには これらを 反 映 した C プログラム 開 発 のためのプログラマ 向 けのガイドラインを 作 成 する 7 組 込 みソフトウェアの 耐 タンパー 性 に 関 する 研 究 組 込 みソフトウェアの 耐 タンパー 性 に 関 して その 評 価 技 術 を 中 心 に 研 究 する 組 込 みソフトウェアの 入 出 力 や 内 部 状 態 やハードウェア 上 で 得 られる 2 次 的 な 情 報 などを 手 がかりとした ソフトウェア 内 部 のデータの 解 読 や 改 変 が どれくらい 困 難 なのか 易 しいのかを 評 価 する 方 法 を ソフトウェア 解 析 暗 号 学 の 知 識 を 活 用 して 理 論 的 実 証 的 に 研 究 開 発 する 最 終 目 標 は 組 込 みソフトウェアの 耐 タンパ ー 性 評 価 技 術 の 基 本 的 枠 組 みを 確 立 することである 8 組 込 みソフトウェアのセキュリティ 評 価 に 関 する 研 究 3

7 暗 号 モジュール 評 価 基 準 試 験 基 準 があいまいな 組 込 みシステム(ソフトウェア)に 関 するセキュリティ 的 な 要 求 と 試 験 方 法 の 研 究 を 行 い 組 込 み 機 器 でのセキュリティ 評 価 基 準 とその 試 験 基 準 の 策 定 を 目 指 す IC カードを 対 象 に 現 状 調 査 課 題 抽 出 を 行 い 脅 威 の 想 定 と 評 価 を 行 う 9 組 込 み 向 け 耐 タンパーソフトウェアの 評 価 法 および 構 成 法 に 関 する 研 究 組 込 み 環 境 上 で 実 行 されるソフトウェアにおいて 耐 タンパー 性 を 確 保 するための 構 成 法 と 評 価 法 を 検 討 する 特 に 攻 撃 者 が 実 行 環 境 に 対 してあらゆるアクセスが 可 能 であっても 秘 密 情 報 を 保 持 しう るソフトウェアの 実 装 方 式 を 実 装 するとともに その 評 価 を 行 う 10フォーマルメソッドに 基 づくセキュアプロトコルの 評 価 および 設 計 指 針 に 関 する 研 究 既 発 表 のフォーマルメソッドに 基 づく 形 式 的 安 全 性 評 価 法 を 実 装 する またそのシステムを 用 いて 現 実 に 用 いられているセキュアプロトコルの 安 全 性 評 価 を 行 なう そしてその 結 果 からシステムおよび 評 価 法 の 有 用 性 問 題 点 を 確 認 する 11コンポーザビリティ 概 念 に 基 づくセキュアプロトコルの 評 価 に 関 する 研 究 安 全 性 検 証 が 難 しく 脆 弱 性 の 存 在 が 懸 念 されるセキュアプロトコルを 対 象 として プロトコルをコンポー ネント 化 し 検 証 する コンポーザビリティ 概 念 に 基 づく 検 証 手 法 を 導 入 し 設 計 レベルで 脆 弱 性 を 含 まないことを 実 用 上 十 分 な 意 味 で 保 証 できる 検 証 手 法 の 構 築 を 目 指 す 12 認 証 プロトコル 設 計 の 安 全 性 評 価 および 設 計 指 針 策 定 に 関 する 研 究 認 証 プロトコルのうち 安 全 性 が 明 らかになっていない 方 式 を 取 り 上 げ それらの 脆 弱 性 を 解 析 する 具 体 的 には 無 線 LAN で 利 用 可 能 な WEP の 解 析 を 行 い その 脆 弱 性 を 判 断 するために 必 要 なデータ の 収 集 を 行 う また PKI やパスワードに 基 づく 認 証 方 式 に 関 して 鍵 を 落 したりサーバやクライアント から 情 報 が 漏 洩 したりした 場 合 の 脆 弱 性 の 有 無 とその 克 服 手 法 に 関 する 研 究 を 行 う (3) 脆 弱 性 情 報 の 共 有 技 術 および 不 正 アクセス 再 現 等 の 統 合 実 験 環 境 の 構 築 ワーム 等 の 原 因 となる 脆 弱 性 情 報 を 収 集 分 析 する 技 術 既 存 の 脆 弱 性 情 報 データベースを XML 等 の 互 換 性 の 高 い 形 式 に 変 換 しコンピュータが 活 用 できる 情 報 として 流 通 させる 技 術 その 脆 弱 性 情 報 を 活 用 するための 技 術 及 びそれらのシステム 環 境 の 開 発 などを 行 なう また 複 雑 化 広 域 化 の 一 途 をたど る 不 正 アクセスの 正 確 な 分 析 に 必 要 となる 再 現 模 擬 模 倣 実 験 について 広 域 に 分 散 させ ネットワー クを 介 して 連 携 統 合 させることにより 限 りなく 現 実 のネットワークに 近 い 環 境 を 作 り 出 す さらにインター ネットにおいて 移 動 しながら 通 信 を 行 う 際 通 信 しているノードや 移 動 ノードの 位 置 追 跡 ができなくなるよう なプロトコルの 設 計 実 装 手 法 を 研 究 開 発 しテストネットワークにおける 実 証 実 験 を 行 う 1 脆 弱 性 情 報 の 収 集 分 析 流 通 活 用 手 法 に 関 する 研 究 脆 弱 性 情 報 の 収 集 分 析 する 技 術 既 存 の 脆 弱 性 情 報 データベースのコンテンツを XML 等 の 互 換 性 の 高 い 情 報 形 式 に 変 換 しコンピュータが 活 用 できる Web サービスとして 連 携 させる 技 術 その 脆 弱 性 情 報 を 活 用 するための 技 術 およびそれらのシステム 環 境 を 確 立 するための 基 本 設 計 を 行 う 2 脆 弱 性 情 報 の 流 通 と 利 活 用 を 効 率 化 するための 連 携 手 法 に 関 する 研 究 各 脆 弱 性 データベースを 物 理 的 に 相 互 接 続 し 各 データベース 間 での 相 互 操 作 のための 環 境 整 備 と 統 合 的 な 探 索 手 法 の 検 討 を 行 う 3 情 報 収 集 基 盤 および 情 報 利 用 基 盤 に 関 する 研 究 国 内 サイトのニーズに 適 合 するように 脆 弱 性 情 報 及 び 脆 弱 性 対 策 情 報 を 流 通 させる 基 盤 として 情 報 蓄 積 共 有 方 式 及 び 情 報 公 開 情 報 加 工 形 式 検 索 方 式 の 検 討 プロトタイピング 参 照 実 装 を 行 い 実 用 化 を 図 る 4 不 正 アクセス 再 現 技 術 不 正 アクセス 等 の 再 現 実 験 に 関 しては 3 拠 点 の 再 現 実 験 システムを 物 理 的 に 相 互 接 続 し システム 4

8 間 での 相 互 操 作 のための 環 境 整 備 と 統 合 に 関 する 手 法 の 検 討 を 行 う 5 匿 名 性 のある IP モビリティ 通 信 技 術 IPv6 における 移 動 体 通 信 プロトコルである LIN6 を 利 用 した 匿 名 通 信 方 式 を 設 計 し これを UNIX オ ペレーティングシステム 上 に 実 装 する さらに 実 験 室 内 に 構 築 した 小 規 模 実 験 ネットワークにおいて 基 本 動 作 確 認 をし 基 本 性 能 を 測 定 する (4)プライバシ 関 連 技 術 セキュリティとプライバシを 高 いレベルで 同 時 に 達 成 するため プライバシを 維 持 しつつ 匿 名 署 名 や グループ 署 名 などの 対 象 ( データ) の 信 頼 性 を 確 保 するための 理 論 と 実 装 の 研 究 を 行 うとともに 両 者 の 対 立 を 解 消 するため 情 報 隔 離 情 報 匿 名 化 情 報 漏 洩 に 強 い 認 証 およびデータ 管 理 方 式 に 関 する 研 究 を 行 う また リモートで 実 施 される 認 証 や センターで 実 行 されるアクセス 制 御 に 関 し その 安 全 性 信 頼 性 を 実 現 するため 認 証 エージェントによる 安 全 で 高 い 信 頼 性 をもった 認 証 基 盤 の 構 築 に 向 けた 研 究 を 行 う 1プライバシを 考 慮 した 暗 号 署 名 方 式 に 関 する 研 究 高 い 安 全 性 機 能 性 汎 用 性 を 持 つ 暗 号 署 名 を 実 現 するためのアルゴリズム プロトコルの 設 計 構 築 に 関 する 研 究 開 発 を 行 う また 楕 円 曲 線 上 の Pairing を 用 いた 暗 号 システムなどを 具 体 的 に 取 り 上 げ その 評 価 等 を 行 う 2 匿 名 署 名 やグループ 署 名 等 の 性 能 評 価 に 関 する 研 究 匿 名 署 名 やグループ 署 名 等 に 関 する 要 件 の 抽 出 と 機 能 性 能 安 全 性 に 関 する 分 類 これらの 署 名 方 式 を 実 現 するためのアルゴリズムの 調 査 研 究 等 を 行 う また 最 小 構 成 のシステムを 構 築 し モジュ ールレベルでの 性 能 面 を 中 心 とした 評 価 等 を 行 う 3 匿 名 署 名 等 を 核 とするプライバシ 関 連 の 実 装 研 究 匿 名 署 名 などを 核 とするプライバシを 確 保 するための 基 盤 ソフトウェアの 実 装 研 究 を 行 う 4 隔 離 情 報 からのプライバシ 情 報 フィルタリングの 研 究 メールなどの 暗 号 化 された 隔 離 情 報 の 中 にプライバシ 情 報 を 入 れて 秘 密 裏 に 送 出 するのを 防 止 する ため 善 意 のメールの 利 用 者 に 対 するセキュリティを 確 保 しつつ 第 三 者 のプライバシ 情 報 を 効 率 よく フィルタリングし 流 失 を 防 止 するためのプライバシ 情 報 フィルタリング 技 術 の 開 発 を 行 なうとともに 機 能 性 能 の 一 次 評 価 を 行 う 5 隔 離 情 報 へのアクセス 方 式 に 関 する 研 究 権 限 情 報 と 個 人 情 報 を 隔 離 するために 有 効 な 技 術 を 2 つのレイヤに 分 けて 明 らかにする 1 つはア プリケーションのレイヤでもう 1 つが 通 信 路 のレイヤである 通 信 路 のレイヤでは IP アドレスなどの 情 報 から 本 人 が 特 定 されないようにする 方 式 の 理 論 的 な 評 価 を 行 い アプリケーションのレイヤでは 匿 名 性 を 保 ちつつ ある 権 限 を 持 っていることを 認 証 する 技 術 の 検 討 を 行 う 6 分 散 認 証 技 術 個 人 認 証 を 行 う 主 体 である 認 証 者 の 手 元 に 個 人 認 証 を 受 ける 者 の 個 人 情 報 を 全 て 集 めることなく 個 人 認 証 を 行 う 分 散 認 証 技 術 につき 理 論 的 実 証 的 に 研 究 する 4.ミッションステートメント 誰 もが 安 心 して 情 報 通 信 システム( 機 器 および 網 )を 利 用 できるような 世 界 最 先 端 の IT 国 家 の 実 現 を めざし 以 下 の 技 術 を 開 発 し それらの 有 機 的 な 連 携 によって 情 報 通 信 システムに 対 して 国 レベルで 一 貫 したセキュリティレベルを 確 保 できるような 体 制 を 構 築 する 上 記 を 実 現 するために 平 成 18 年 度 は 3 つの 連 携 グループを 設 置 して それぞれ 3 つのミッションス 5

9 テートメントの 下 に 研 究 を 実 施 した 3 つの 連 携 グループとは インターネット 上 の 攻 撃 情 報 分 析 システム 構 築 セキュアソフトウェア 開 発 の 指 針 案 プライバシ 保 護 システムの 基 本 設 計 である 1インターネット 上 攻 撃 情 報 分 析 システム 構 築 インターネット 上 の 攻 撃 情 報 分 析 システム 構 築 においては 情 報 セキュリティインシデント 対 応 現 場 にお ける 作 業 効 率 の 向 上 のために ミクロ 分 析 技 術 マクロ 分 析 技 術 対 策 技 術 を 有 機 的 に 結 合 することに より 脆 弱 性 とマルウェアとインシデントの 対 応 関 係 インシデントの 広 域 的 被 害 影 響 を 迅 速 に 把 握 する 技 術 を 確 立 する 2セキュアソフトウェア 開 発 の 指 針 案 セキュアソフトウェアの 開 発 指 針 案 においては 情 報 セキュリティインシデントの 主 たる 要 因 となる 脆 弱 性 を 劇 的 に 減 少 させるため ソフトウェア 開 発 現 場 における 脆 弱 性 の 混 入 を 防 止 する 手 法 を 確 立 する 3プライバシ 保 護 システムの 基 本 設 計 プライバシを 確 保 するシステムに 対 して 個 別 の 要 素 技 術 をいかに 選 択 し 適 用 可 能 かを 明 確 にし 全 体 としてのプライバシ 保 護 システムの 実 用 化 に 役 立 てる なお 個 別 課 題 のミッションステートメントは 以 下 の 通 りである (1) 情 報 通 信 網 におけるサイバー 攻 撃 への 早 期 警 戒 対 策 技 術 新 たな 技 術 である HoneyPot や 不 正 なプログラムの 捕 集 解 析 手 法 などによる 未 知 のサイバー 攻 撃 の 早 期 警 戒 技 術 および 高 精 度 のトレースバック(ネットワーク 上 を 流 れるデータの 経 路 を 遡 って 探 索 する こと)などによるサイバー 攻 撃 元 を 特 定 する 技 術 を 確 立 する これにより 攻 撃 に 対 するネットワークの 防 御 態 勢 を 飛 躍 的 に 向 上 させる 1 不 正 コード 収 集 技 術 に 関 する 研 究 新 種 不 正 コードの 発 生 を 予 測 可 能 なシステムを 開 発 する 2 不 正 コード 検 出 解 析 技 術 に 関 する 研 究 最 終 目 標 は 不 正 コードの 99.9% 検 知 と 50Mbps の 処 理 速 度 である 3 不 正 コード 影 響 度 分 析 および 対 策 技 術 に 関 する 研 究 精 度 の 高 い 影 響 度 分 析 に 基 づく 的 確 な 対 策 を 導 出 する 技 術 を 確 立 する 4 高 精 度 トレースバック 技 術 に 関 する 研 究 複 数 事 業 者 をまたがる 高 精 度 トレースバックシステムの 構 築 を 最 終 目 標 とする 5 脆 弱 性 管 理 技 術 成 果 としては 脆 弱 性 管 理 手 法 の 全 体 的 なアーキテクチャと その 中 心 をなすソフトウェアバージョン 情 報 収 集 部 脆 弱 サーバ 遮 断 部 の 設 計 を 出 すことを 目 標 としている 6アプリケーション 実 世 界 との 連 係 技 術 に 関 する 研 究 NW のみならず AP レベルも 含 めた 総 合 的 なトレースバック 技 術 を 追 求 し 攻 撃 元 の 末 端 を 特 定 するこ とを 目 指 す (2) 情 報 通 信 機 器 における 情 報 セキュリティ 事 故 の 早 期 警 戒 事 故 発 生 時 の 被 害 局 所 化 技 術 急 増 するコンピュータウィルスや 情 報 セキュリティ 事 故 の 原 因 となるソフトウェア 暗 号 ネットワークの 脆 弱 性 や 異 常 を 早 期 に 発 見 し 予 防 保 全 し さらには 被 害 を 局 所 化 することは 社 会 的 国 家 的 喫 緊 の 課 題 で ある この 課 題 を 達 成 するために 情 報 通 信 機 器 に 潜 む 脆 弱 性 や 忍 び 寄 る 異 常 に 関 して 早 期 に 警 戒 分 析 するための 技 術 を 確 立 する 6

10 1コンピュータウィルスの 異 常 な 振 る 舞 いに 基 づく 検 出 技 術 の 実 用 化 に 関 する 研 究 最 終 的 には 平 成 18 年 度 目 中 に 出 現 する 未 知 ウィルスの 約 95% 以 上 を 検 出 可 能 とすることを 目 標 とす る 2 接 続 属 性 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 観 測 によりセキュリティ 侵 害 の 兆 候 を 捉 えられることを 最 終 目 標 とする 3ポートアクセス 分 析 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 最 終 目 標 は このデータ 分 析 方 式 およびその 専 門 家 向 けユーザインターフェイスの 確 立 である 4Web システムの 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 Web システムのセキュリティ 脆 弱 性 を 自 動 発 見 する 手 法 を 確 立 することにより わが 国 における 脆 弱 さ の 実 態 の 定 量 的 な 解 明 を 可 能 にする 実 態 解 明 により Web サイト 運 営 者 に 対 して 自 動 的 に 適 切 な 対 策 を 講 ずるよう 促 すことができる 5ソースコード 検 査 技 術 の 脆 弱 性 検 出 能 力 向 上 のための 研 究 簡 易 さと 脆 弱 性 検 出 能 力 を 両 立 させる 方 式 を 最 終 目 標 とする 6ソースコードの 静 的 解 析 に 基 づく 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 最 終 目 標 は C 言 語 におけるセキュアなプログラミングの 方 法 を 確 立 することである 7 組 込 みソフトウェアの 耐 タンパー 性 に 関 する 研 究 最 終 目 標 は 組 込 みソフトウェアの 耐 タンパー 性 評 価 技 術 の 基 本 的 枠 組 みを 確 立 することである 8 組 込 みソフトウェアのセキュリティ 評 価 に 関 する 研 究 組 込 み 機 器 のセキュリティ 評 価 基 準 と 試 験 基 準 の 策 定 を 最 終 目 標 とする 9 組 込 み 向 け 耐 タンパーソフトウェアの 評 価 法 および 構 成 法 に 関 する 研 究 最 終 目 標 は 耐 タンパーソフトウェアの 実 装 と 実 証 実 験 を 通 した 確 立 である 10フォーマルメソッドに 基 づくセキュアプロトコルの 評 価 および 設 計 指 針 に 関 する 研 究 最 終 的 には 得 られた 知 見 を 活 用 した 設 計 指 針 の 提 案 を 行 ない 安 全 であると 保 障 されたシステムを 安 心 して 利 用 できる 社 会 の 構 築 に 貢 献 する 11コンポーザビリティ 概 念 に 基 づくセキュアプロトコルの 評 価 に 関 する 研 究 設 計 レベルで 脆 弱 性 を 含 まない 検 証 手 法 の 構 築 を 最 終 目 標 とする 12 認 証 プロトコル 設 計 の 安 全 性 評 価 および 設 計 指 針 策 定 に 関 する 研 究 最 終 的 には 得 られた 結 果 を 用 いてセキュリティの 専 門 化 でなくとも 判 定 が 行 えるようなロジックを 考 え ることを 目 標 としている (3) 脆 弱 性 情 報 の 共 有 技 術 および 不 正 アクセス 再 現 等 の 統 合 実 験 環 境 の 構 築 脆 弱 性 情 報 及 び 対 策 情 報 の 収 集 流 通 活 用 手 法 各 機 関 が 個 別 に 保 有 する 情 報 の 流 通 と 利 活 用 を 効 率 化 するための 連 携 手 法 を 確 立 し 端 末 からネットワークまで 網 羅 的 に 対 処 できる 脆 弱 性 情 報 流 通 基 盤 を 実 用 化 運 用 を 開 始 する また 各 研 究 機 関 の 有 する 資 源 を 連 携 させ 実 際 のネットワーク 環 境 に 近 い 数 百 台 規 模 の 端 末 群 の 大 規 模 な 統 合 実 験 環 境 を 構 築 し 不 正 アクセス 等 への 対 策 及 び IP モビリティ 通 信 を 実 環 境 に 限 りなく 近 い 環 境 での 効 果 検 証 を 可 能 にする 1 脆 弱 性 情 報 の 収 集 分 析 流 通 活 用 手 法 に 関 する 研 究 最 終 目 標 は 脆 弱 性 情 報 の 分 析 共 有 流 通 活 用 システムのコア 部 分 で 実 運 用 可 能 なレベルのシス テムを 開 発 することである 2 脆 弱 性 情 報 の 流 通 と 利 活 用 を 効 率 化 するための 連 携 手 法 に 関 する 研 究 最 終 的 には 複 数 の 脆 弱 性 データベースの 連 携 と 再 現 実 験 環 境 との 接 続 手 法 を 確 立 し 検 証 可 能 な 形 で 大 規 模 かつ 複 雑 な 事 例 情 報 を 取 り 扱 えるようにする 7

11 3 情 報 収 集 基 盤 および 情 報 利 用 基 盤 に 関 する 研 究 国 内 サイトのニーズに 適 合 する 流 通 活 用 基 盤 を 開 発 し 実 用 化 することを 最 終 目 標 とする 4 不 正 アクセス 再 現 技 術 最 終 的 には 複 数 の 再 現 実 験 環 境 の 相 互 接 続 と 統 合 操 作 手 法 を 確 立 し 複 雑 かつ 大 規 模 な 事 例 の 再 現 解 析 を 可 能 とする 5 匿 名 性 のある IP モビリティ 通 信 技 術 IPv6 における 移 動 体 通 信 プロトコルである LIN6 を 利 用 した 匿 名 通 信 方 式 を 設 計 し これを UNIX オペ レーティングシステム 上 に 実 装 する さらに 実 験 室 内 に 構 築 した 小 規 模 実 験 ネットワークにおいて 基 本 動 作 確 認 をし 基 本 性 能 を 測 定 する (4)プライバシ 関 連 技 術 様 々な 重 要 情 報 を セキュアでプライバシを 守 った 形 で 利 用 できるようにするため 対 象 を 利 用 者 利 用 権 限 情 報 特 性 によって 特 徴 づけし それに 対 して 匿 名 性 などプライバシを 確 保 するための 機 能 を 有 する 署 名 情 報 隔 離 認 証 の 技 術 を 組 み 合 わせ 適 用 するシステムを 構 築 する 1プライバシを 考 慮 した 暗 号 署 名 方 式 に 関 する 研 究 高 い 安 全 性 機 能 性 汎 用 性 を 持 つ 暗 号 署 名 を 実 現 するためのアルゴリズム プロトコルの 設 計 構 築 に 関 する 研 究 開 発 を 行 う 2 匿 名 署 名 やグループ 署 名 等 の 性 能 評 価 に 関 する 研 究 匿 名 署 名 やグループ 署 名 を 実 現 するためのアルゴリズムの 研 究 開 発 システムの 性 能 評 価 安 全 性 評 価 等 を 行 うことを 最 終 目 標 とする 3 匿 名 署 名 等 を 核 とするプライバシ 関 連 の 実 装 研 究 プライバシを 確 保 するシステムのモデルとして 運 用 性 可 用 性 などに 留 意 して 考 察 の 上 最 適 なシステ ムアーキテクチャを 策 定 することを 最 終 目 標 とする 4 隔 離 情 報 からのプライバシ 情 報 フィルタリングの 研 究 多 様 なシステムにおいて プライバシ 対 策 とセキュリティ 対 策 の 両 立 を 達 成 する 情 報 隔 離 技 術 の 提 案 を 最 終 目 標 とする 5 隔 離 情 報 へのアクセス 方 式 に 関 する 研 究 最 終 目 標 は 匿 名 性 を 保 ちつつ ある 権 限 を 持 っていることを 認 証 する 効 率 の 良 い 方 式 を 提 案 するこ とにある 6 分 散 認 証 技 術 個 人 認 証 を 行 う 主 体 である 認 証 者 の 手 元 に 個 人 認 証 を 受 ける 者 の 個 人 情 報 を 全 て 集 めることなく 個 人 認 証 を 行 う 分 散 認 証 技 術 を 開 発 することを 最 終 目 標 とする 8

12 5. 研 究 全 体 像 本 研 究 は 2004 年 および 2005 年 の 各 研 究 機 関 における 研 究 成 果 を 2006 年 にとりまとめたため 2005 年 以 前 と 2006 年 では 研 究 の 全 体 像 および 研 究 体 制 が 異 なる 本 報 告 書 においては 2006 年 の 研 究 体 制 をもとに 研 究 成 果 をまとめた 2006 年 においては 以 下 の 3 つのサブグループにより 成 果 をとりまとめた 連 携 グループ 1: インターネット 上 の 攻 撃 情 報 分 析 システムの 開 発 連 携 グループ 2: セキュアソフトウェアの 開 発 指 針 の 策 定 連 携 グループ 3: プライバシ 保 護 システムの 基 本 設 計 (1) 2005 年 度 までの 研 究 全 体 像 研 究 運 営 委 員 会 委 員 長 : 慶 應 義 塾 大 学 徳 田 英 幸 教 授 ( 丸 の 内 にオフィスを 設 置 ) アドバイザリ 委 員 会 外 部 有 識 者 により 構 成 Aグループ ( 責 任 機 関 : 情 報 通 信 研 究 機 構 ) 情 報 通 信 網 における,サイ バー 攻 撃 への 早 期 警 戒, 対 策 技 術 の 開 発 A-1 未 知 のサイバー 攻 撃 対 策 技 術 A-2 サイバー 攻 撃 元 特 定 技 術 Cグループ ( 責 任 機 関 : 情 報 処 理 推 進 機 構 ) 脆 弱 性 情 報 の 共 有 技 術 の 確 立 および 不 正 アクセスの 再 現 等 の 統 合 実 験 環 境 の 構 築 C-1 脆 弱 性 情 報 流 通 基 盤 脆 弱 性 情 報 利 活 用 技 術 C-2 不 正 アクセス 再 現 技 術 C-3 匿 名 性 のあるIPモヒ リティ 通 信 技 術 Bグループ ( 責 任 機 関 : 産 業 技 術 総 合 研 究 所 ) 情 報 通 信 機 器 における, 情 報 セキュリティ 事 故 の 早 期 警 戒, 事 故 発 生 時 の 被 害 局 所 化 の ための 技 術 開 発 B-1 異 常 検 知 技 術 B-2 脆 弱 性 分 析 と 克 服 技 術 Pグループ ( 責 任 機 関 : 筑 波 大 ) プライバシ 関 連 技 術 P-1 匿 名 署 名 技 術 P-2 情 報 隔 離 技 術 P-3 分 散 認 証 技 術 IPA,JPCERT/CC,Telecom-ISAC 等 通 信 事 業 者,ISP 等 < 産 業 界 との 連 携 > 機 器 ベンダ 等 図 年 度 までの 研 究 全 体 像 9

13 (2) 2006 年 度 以 降 の 研 究 全 体 像 運 営 委 員 会 アドバイザリ 委 員 会 インターネット 上 の 攻 撃 情 報 分 析 システムの 開 発 セキュアソフトウェア 開 発 の 指 針 案 脆 弱 性 情 報 流 通 環 境 脆 弱 性 情 報 流 通 環 境 提 供 IPトレースバック 定 点 観 測 システム インターネット 上 の 現 在 の 攻 撃 状 況 に 関 する 情 報 交 換 不 正 アクセス 再 現 技 術 不 正 コード 収 集 コード 提 供 情 報 交 換 コード 提 供 コード 提 供 未 知 ウイルス 検 出 不 正 コード 影 響 分 析 不 正 コード 検 出 解 析 ウェブアプリケーション セキュアプログラミング セキュアプロトコル セキュアな 組 込 みソフトウェア 匿 名 署 名 の 実 装 評 価 分 散 属 性 認 証 システム プライバシ 保 護 システムの 基 本 設 計 システム 基 本 設 計 プライバシ 情 報 フィルタリング 匿 名 通 信 路 匿 名 IPモビリティ 図 年 度 以 降 の 研 究 全 体 像 10

14 6. 研 究 体 制 (1) 2005 年 度 までの 研 究 体 制 図 年 度 までの 研 究 体 制 (2) 2006 年 度 以 降 の 研 究 体 制 運 営 委 員 会 インターネット 上 の 攻 撃 情 報 分 析 システムの 開 発 脆 弱 性 情 報 流 通 環 境 ( 産 総 研 IPA 三 菱 総 研 ) IPトレースバック ( 奈 良 先 端 大 ) 脆 弱 性 情 報 流 通 環 境 提 供 インターネット 上 の 定 点 観 測 システム (IPA 三 菱 総 研 ) 現 在 の 攻 撃 状 況 に 関 する 情 報 交 換 不 正 アクセス 再 現 技 術 (NICT) 不 正 コード 収 集 ( 京 大 ) コード 提 供 情 報 交 換 コード 提 供 コード 提 供 未 知 ウイルス 検 出 不 正 コード 影 響 分 析 (NICT) 不 正 コード 検 出 解 析 ( 阪 大 ) ( 産 総 研 ) アドバイザリ 委 員 会 セキュアソフトウェア 開 発 の 指 針 案 ウェブアプリケーション ( 産 総 研 ) セキュアプログラミング セキュアプロトコル (IPA 三 菱 総 研 ) ( 産 総 研 IPA 東 大 ) セキュアな 組 込 みソフトウェア ( 横 浜 国 大 IPA 三 菱 総 研 ) 匿 名 署 名 の 実 装 評 価 ( 情 報 セキュリティ 大 学 院 大 筑 波 大 NEC) 分 散 属 性 認 証 システム ( 横 浜 国 大 ) プライバシ 保 護 システムの 基 本 設 計 システム 基 本 設 計 (NEC) プライバシ 情 報 フィルタリング ( 東 京 電 機 大 ) 匿 名 通 信 路 ( 東 大 産 総 研 ) 匿 名 IPモビリティ ( 慶 応 大 ) 図 年 度 以 降 の 研 究 体 制 11

15 表 1 実 施 体 制 一 覧 (2005 年 度 まで) 研 究 項 目 担 当 機 関 等 研 究 担 当 者 1. 情 報 通 信 網 におけるサイバー 攻 撃 への 早 期 警 戒 対 策 技 術 (1) 不 正 コード 収 集 技 術 に 関 する 研 究 京 都 大 学 高 倉 弘 喜 (2) 不 正 コード 検 出 解 析 技 術 に 関 する 研 究 ( 株 )セキュアウェア 野 川 裕 記 (3) 不 正 コード 影 響 度 分 析 および 対 策 技 術 に 関 す ( 独 ) 情 報 通 信 研 究 機 構 中 尾 康 二 る 研 究 (4) 高 精 度 トレースバック 技 術 に 関 する 研 究 奈 良 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 門 林 雄 基 (5) 脆 弱 性 管 理 技 術 奈 良 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 山 口 英 (6) アプリケーション 実 世 界 との 連 係 技 術 に 関 する 研 究 ( 独 ) 情 報 通 信 研 究 機 構 中 尾 康 二 2. 情 報 通 信 機 器 における 情 報 セキュリティ 事 故 の 早 期 警 戒 事 故 発 生 時 の 被 害 局 所 化 技 術 (1) コンピュータウィルスの 異 常 な 振 る 舞 いに 基 づく 検 ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 森 彰 出 技 術 の 実 用 化 に 関 する 研 究 (2) 接 続 属 性 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 宮 川 寧 夫 (3) ポートアクセス 分 析 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 (4) Web システムの 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 高 木 浩 光 (5) ソースコード 検 査 技 術 の 脆 弱 性 検 出 能 力 向 上 の ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 宮 川 寧 夫 ための 研 究 (6) ソースコードの 静 的 解 析 に 基 づく 脆 弱 性 分 析 法 ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 に 関 する 研 究 (7) 組 込 みソフトウェアの 耐 タンパー 性 に 関 する 研 究 横 浜 国 立 大 学 松 本 勉 (8) 組 込 みソフトウェアのセキュリティ 評 価 に 関 する 研 ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 山 岸 篤 弘 究 (9) 組 込 み 向 け 耐 タンパーソフトウェアの 評 価 法 およ ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 び 構 成 法 に 関 する 研 究 (10) フォーマルメソッドに 基 づくセキュアプロトコルの ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 渡 辺 創 評 価 および 設 計 指 針 に 関 する 研 究 (11) コンポーザビリティ 概 念 に 基 づくセキュアプロトコ ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 大 塚 玲 ルの 評 価 に 関 する 研 究 (12) 認 証 プロトコル 設 計 の 安 全 性 評 価 および 設 計 指 針 策 定 に 関 する 研 究 ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 古 原 和 邦 12

16 研 究 項 目 担 当 機 関 等 研 究 担 当 者 3. 脆 弱 性 情 報 の 共 有 技 術 および 不 正 アクセス 再 現 等 の 統 合 実 験 環 境 の 構 築 (1) 脆 弱 性 情 報 の 収 集 分 析 流 通 活 用 手 法 に 関 ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 戸 村 哲 する 研 究 (2) 脆 弱 性 情 報 の 流 通 と 利 活 用 を 効 率 化 するための ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 連 携 手 法 に 関 する 研 究 (3) 情 報 収 集 基 盤 および 情 報 利 用 基 盤 に 関 する 研 究 ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 寺 田 真 敏 (4) 不 正 アクセス 再 現 技 術 ( 独 ) 情 報 通 信 研 究 機 構 三 輪 信 介 (5) 匿 名 性 のある IP モビリティ 通 信 技 術 慶 應 義 塾 大 学 寺 岡 文 男 4. プライバシ 関 連 技 術 (1) プライバシを 考 慮 した 暗 号 署 名 方 式 に 関 する 研 筑 波 大 学 岡 本 栄 司 究 (2) 匿 名 署 名 やグループ 署 名 等 の 性 能 評 価 に 関 する 情 報 セキュリティ 大 学 院 大 学 土 井 洋 研 究 (3) 匿 名 署 名 等 を 核 とするプライバシ 関 連 の 実 装 研 日 本 電 気 ( 株 ) 小 松 文 子 究 (4) 隔 離 情 報 からのプライバシ 情 報 フィルタリングの 東 京 電 機 大 学 佐 々 木 良 一 研 究 (5) 隔 離 情 報 へのアクセス 方 式 に 関 する 研 究 東 京 大 学 松 浦 幹 太 (6) 分 散 認 証 技 術 横 浜 国 立 大 学 松 本 勉 研 究 代 表 者 慶 應 義 塾 大 学 徳 田 英 幸 研 究 代 表 者 13

17 表 2 実 施 体 制 一 覧 (2006 年 度 以 降 ) 研 究 項 目 担 当 機 関 等 研 究 担 当 者 1. インターネット 上 攻 撃 情 報 分 析 システム 構 築 ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 (1) 不 正 コード 収 集 技 術 に 関 する 研 究 京 都 大 学 高 倉 弘 喜 (2) 不 正 コード 検 出 解 析 技 術 に 関 する 研 究 ( 株 )セキュアウェア 野 川 裕 記 (3) 不 正 コード 影 響 度 分 析 および 対 策 技 術 に 関 す ( 独 ) 情 報 通 信 研 究 機 構 中 尾 康 二 る 研 究 (4) 高 精 度 トレースバック 技 術 に 関 する 研 究 奈 良 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 門 林 雄 基 (5) 脆 弱 性 管 理 技 術 奈 良 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 山 口 英 (6) アプリケーション 実 世 界 との 連 係 技 術 に 関 する ( 独 ) 情 報 通 信 研 究 機 構 中 尾 康 二 研 究 (7) コンピュータウィルスの 異 常 な 振 る 舞 いに 基 づく 検 ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 森 彰 出 技 術 の 実 用 化 に 関 する 研 究 (8) 接 続 属 性 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 宮 川 寧 夫 (9) ポートアクセス 分 析 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 (10) 脆 弱 性 情 報 の 収 集 分 析 流 通 活 用 手 法 に 関 ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 戸 村 哲 する 研 究 (11) 脆 弱 性 情 報 の 流 通 と 利 活 用 を 効 率 化 するため ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 の 連 携 手 法 に 関 する 研 究 (12) 情 報 収 集 基 盤 および 情 報 利 用 基 盤 に 関 する 研 ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 寺 田 真 敏 究 (12) 不 正 アクセス 再 現 技 術 ( 独 ) 情 報 通 信 研 究 機 構 三 輪 信 介 2. セキュアソフトウェア 開 発 の 指 針 案 ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 (1) Web システムの 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 高 木 浩 光 (2) ソースコード 検 査 技 術 の 脆 弱 性 検 出 能 力 向 上 の ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 宮 川 寧 夫 ための 研 究 (3) ソースコードの 静 的 解 析 に 基 づく 脆 弱 性 分 析 法 ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 に 関 する 研 究 (4) 組 込 みソフトウェアの 耐 タンパー 性 に 関 する 研 究 横 浜 国 立 大 学 松 本 勉 (5) 組 込 みソフトウェアのセキュリティ 評 価 に 関 する 研 ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 山 岸 篤 弘 究 (6) 組 込 み 向 け 耐 タンパーソフトウェアの 評 価 法 およ ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 び 構 成 法 に 関 する 研 究 (7) フォーマルメソッドに 基 づくセキュアプロトコルの ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 渡 辺 創 評 価 および 設 計 指 針 に 関 する 研 究 (8) コンポーザビリティ 概 念 に 基 づくセキュアプロトコ ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 大 塚 玲 ルの 評 価 に 関 する 研 究 (9) 認 証 プロトコル 設 計 の 安 全 性 評 価 および 設 計 指 針 策 定 に 関 する 研 究 ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 古 原 和 邦 14

18 研 究 項 目 担 当 機 関 等 研 究 担 当 者 3. プライバシ 保 護 システムの 基 本 設 計 日 本 電 気 ( 株 ) 小 松 文 子 (1) プライバシを 考 慮 した 暗 号 署 名 方 式 に 関 する 研 筑 波 大 学 岡 本 栄 司 究 (2) 匿 名 署 名 やグループ 署 名 等 の 性 能 評 価 に 関 する 情 報 セキュリティ 大 学 院 大 学 土 井 洋 研 究 (3) 匿 名 署 名 等 を 核 とするプライバシ 関 連 の 実 装 研 日 本 電 気 ( 株 ) 小 松 文 子 究 (4) 隔 離 情 報 からのプライバシ 情 報 フィルタリングの 東 京 電 機 大 学 佐 々 木 良 一 研 究 (5) 隔 離 情 報 へのアクセス 方 式 に 関 する 研 究 東 京 大 学 松 浦 幹 太 (6) 匿 名 性 のある IP モビリティ 通 信 技 術 慶 応 義 塾 大 学 寺 岡 文 男 (7) 分 散 認 証 技 術 横 浜 国 立 大 学 松 本 勉 研 究 代 表 者 慶 應 義 塾 大 学 徳 田 英 幸 研 究 代 表 者 15

19 7. 研 究 運 営 委 員 会 について (1) 研 究 運 営 委 員 会 の 構 成 研 究 運 営 委 員 会 の 構 成 を 下 表 に 示 す 表 3 研 究 運 営 委 員 会 委 員 一 覧 氏 名 所 属 機 関 役 職 ( 研 究 実 施 者 ) 徳 田 英 幸 山 口 英 篠 田 陽 一 大 蒔 和 仁 三 角 育 生 岡 本 栄 司 小 松 文 子 村 瀬 一 郎 慶 応 義 塾 大 学 奈 良 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 ( 内 閣 官 房 情 報 セキュリティ 補 佐 官 ) ( 独 ) 情 報 通 信 研 究 機 構 情 報 通 信 セキュリティ 研 究 センター ( 北 陸 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 ) ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 ( 独 ) 情 報 処 理 推 進 機 構 筑 波 大 学 日 本 電 気 ( 株 ) インターネットシステム 研 究 所 ( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 教 授 教 授 研 究 センター 長 ( 教 授 ) 研 究 コーディネータ( 情 報 通 信 担 当 ) セキュリティセンター 長 教 授 技 術 主 幹 グループリーダ 情 報 セキュリティ 研 究 グループ ( 外 部 有 識 者 ) 池 上 徹 彦 ( 独 ) 産 業 技 術 総 合 研 究 所 理 事 研 究 運 営 委 員 長 上 記 研 究 運 営 委 員 会 のほか アドバイザリ 委 員 会 を 開 催 している アドバイザリ 委 員 会 メンバは 研 究 運 営 委 員 会 構 成 員 に 以 下 の 構 成 員 を 加 えたものである 表 4 アドバイザリ 委 員 会 委 員 一 覧 委 員 ( 委 員 ) 岩 下 直 行 長 嶋 潔 下 村 正 洋 得 井 慶 昌 高 橋 文 昭 頓 宮 裕 貴 (オブザーバ) 堀 内 義 規 所 属 日 本 銀 行 金 融 研 究 所 情 報 技 術 研 究 センター 長 東 京 海 上 日 動 火 災 保 険 ( 株 ) 公 務 開 発 部 課 長 NPO 日 本 ネットワークセキュリティ 協 会 事 務 局 長 Telecom-ISAC Japan 副 会 長 総 務 省 情 報 通 信 政 策 局 情 報 セキュリティ 対 策 室 長 経 済 産 業 省 商 務 情 報 局 情 報 セキュリティ 政 策 室 長 文 部 科 学 省 科 学 技 術 学 術 政 策 局 調 整 企 画 室 室 長 ( 五 十 音 順 ) 16

20 (2) 運 営 委 員 会 等 の 開 催 実 績 及 び 議 題 (a) 運 営 委 員 会 第 一 回 ( 平 成 16 年 10 月 27 日 ) 議 題 : メンバ 紹 介 今 年 度 研 究 計 画 について アドバイザリ 委 員 会 について 第 二 回 ( 平 成 17 年 3 月 16 日 ) 議 題 : 課 題 参 画 機 関 の 変 更 について 平 成 16 年 度 実 施 内 容 および 平 成 17 年 度 実 施 計 画 について アドバイザリ 委 員 会 などについて 第 三 回 ( 平 成 17 年 7 月 14 日 ) ( 第 一 回 アドバイザリ 委 員 会 との 合 同 会 合 ) 議 題 : アドバイザリ 委 員 会 などについて プロジェクトの 概 要 について これまでの 進 捗 と 今 年 度 のスケジュールについて 第 四 回 ( 平 成 17 年 12 月 2 日 ) 議 題 : 来 年 度 の 連 携 推 進 について 公 開 研 究 会 について 次 回 研 究 運 営 委 員 会 について 第 五 回 ( 平 成 18 年 5 月 30 日 ) 議 題 : 研 究 運 営 委 員 会 およびアドバイザリ 委 員 会 の 委 員 変 更 について 参 画 機 関 の 変 更 について 公 開 研 究 会 開 催 報 告 平 成 18 年 度 研 究 計 画 について 今 年 度 のスケジュールについて 第 六 回 ( 平 成 19 年 2 月 27 日 ) ( 第 三 回 アドバイザリ 委 員 会 との 合 同 会 合 ) 議 題 : 連 携 テーマの 研 究 開 発 状 況 について シンポジウムの 開 催 について 事 後 評 価 について (b) アドバイザリ 委 員 会 第 一 回 ( 平 成 17 年 7 月 14 日 ) ( 第 三 回 研 究 運 営 委 員 会 との 合 同 会 合 ) 議 題 : 17

21 委 員 長 挨 拶 アドバイザリ 委 員 会 などについて プロジェクトの 概 要 について これまでの 進 捗 と 今 年 度 のスケジュールについて 第 二 回 ( 平 成 18 年 9 月 14 日 ) 議 題 : 研 究 運 営 委 員 会 およびアドバイザリ 委 員 会 の 委 員 変 更 について 公 開 研 究 会 開 催 報 告 平 成 18 年 度 研 究 計 画 について 今 年 度 のスケジュールについて 第 三 回 ( 平 成 19 年 2 月 27 日 ) ( 第 六 回 研 究 運 営 委 員 会 との 合 同 会 合 ) 議 題 : 連 携 テーマの 研 究 開 発 状 況 について シンポジウムの 開 催 について 事 後 評 価 について (c) 公 開 シンポジウム 第 一 回 ( 平 成 17 年 3 月 15 日 ~16 日 ) 公 開 シンポジウム 情 報 セキュリティ 戦 略 シンポジウム を 慶 應 義 塾 大 学 三 田 キャンパス 北 館 ホールにて 開 催 第 二 回 ( 平 成 18 年 3 月 14 日 ~15 日 ) 公 開 研 究 会 を( 株 ) 三 菱 総 合 研 究 所 セミナー 室 にて 開 催 第 三 回 ( 平 成 19 年 3 月 19 日 ~20 日 ) 公 開 シンポジウムを 慶 應 義 塾 大 学 三 田 キャンパス 北 館 ホールにて 開 催 18

22 Ⅱ. 経 費 1. 所 要 経 費 研 究 項 目 1. 情 報 通 信 網 におけるサイバー 攻 撃 への 早 期 警 戒 対 策 技 術 担 当 機 関 等 研 究 担 当 者 H16 年 度 所 要 経 費 H17 年 度 ( 単 位 : 百 万 円 ) (1) 不 正 コード 収 集 技 術 に 関 する 研 究 京 都 大 学 高 倉 弘 喜 (2) 不 正 コード 検 出 解 析 技 術 に 関 する 研 究 セキュアウェア 野 川 裕 記 (3) 不 正 コード 影 響 度 分 析 および 対 策 技 術 に 関 する 研 究 (4) 高 精 度 トレースバック 技 術 に 関 する 研 究 奈 良 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 (5) 脆 弱 性 管 理 技 術 奈 良 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 H18 年 度 合 計 情 報 通 信 研 究 機 構 中 尾 康 二 門 林 雄 基 山 口 英 (6) アプリケーション 実 世 界 との 連 係 技 術 に 関 する 研 究 情 報 通 信 研 究 機 構 中 尾 康 二 情 報 通 信 機 器 における 情 報 セキュリティ 事 故 の 早 期 警 戒 事 故 発 生 時 の 被 害 局 所 化 技 術 (1) コンピュータウィルスの 異 常 な 振 る 舞 いに 基 づく 検 出 産 業 技 術 総 合 研 究 所 森 彰 技 術 の 実 用 化 に 関 する 研 究 (2) 接 続 属 性 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 情 報 処 理 推 進 機 構 宮 川 寧 夫 (3)ポートアクセス 分 析 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 (4) Web システムの 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 産 業 技 術 総 合 研 究 所 高 木 浩 光 (5) ソースコード 検 査 技 術 の 脆 弱 性 検 出 能 力 向 上 のため 情 報 処 理 推 進 機 構 宮 川 寧 夫 の 研 究 (6) ソースコードの 静 的 解 析 に 基 づく 脆 弱 性 分 析 法 に 関 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 する 研 究 (7) 組 込 みソフトウェアの 耐 タンパー 性 に 関 する 研 究 横 浜 国 立 大 学 松 本 勉 (8) 組 込 みソフトウェアのセキュリティ 評 価 に 関 する 研 究 情 報 処 理 推 進 機 構 山 岸 篤 弘 (9) 組 込 み 向 け 耐 タンパーソフトウェアの 評 価 法 およ び 構 成 法 に 関 する 研 究 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 (10) フォーマルメソッドに 基 づくセキュアプロトコルの 評 価 および 設 計 指 針 に 関 する 研 究 (11) コンポーザビリティ 概 念 に 基 づくセキュアプロ トコルの 評 価 に 関 する 研 究 (12) 認 証 プロトコル 設 計 の 安 全 性 評 価 および 設 計 指 針 策 定 に 関 する 研 究 産 業 技 術 総 合 研 究 所 渡 辺 創 情 報 処 理 推 進 機 構 大 塚 玲 産 業 技 術 総 合 研 究 所 古 原 和 邦

23 3. 脆 弱 性 情 報 の 共 有 技 術 および 不 正 アクセス 再 現 等 の 統 合 実 験 環 境 の 構 築 (1) 脆 弱 性 情 報 の 収 集 分 析 流 通 活 用 手 法 に 関 する 産 業 技 術 総 合 研 究 所 戸 村 哲 研 究 (2) 脆 弱 性 情 報 の 流 通 と 利 活 用 を 効 率 化 するための 連 携 情 報 通 信 研 究 機 構 大 野 浩 之 手 法 に 関 する 研 究 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 (3) 情 報 収 集 基 盤 および 情 報 利 用 基 盤 に 関 する 研 究 情 報 処 理 推 進 機 構 寺 田 真 敏 (4) 不 正 アクセス 再 現 技 術 情 報 処 理 推 進 機 構 大 野 浩 之 三 輪 信 雄 (5) 匿 名 性 のある IP モビリティ 通 信 技 術 慶 應 義 塾 大 学 寺 田 文 夫 プライバシ 関 連 技 術 (1) プライバシを 考 慮 した 暗 号 署 名 方 式 に 関 する 研 究 筑 波 大 学 岡 本 栄 司 (2) 匿 名 署 名 やグループ 署 名 等 の 性 能 評 価 に 関 する 研 情 報 セキュリティ 大 学 院 土 居 洋 究 大 学 (3) 匿 名 署 名 等 を 核 とするプライバシ 関 連 の 実 装 研 究 日 本 電 気 小 松 文 子 (4) 隔 離 情 報 からのプライバシ 情 報 フィルタリングの 研 究 東 京 電 機 大 学 佐 々 木 (5) 隔 離 情 報 へのアクセス 方 式 に 関 する 研 究 東 京 大 学 松 浦 幹 太 (6) 分 散 認 証 技 術 横 浜 国 立 大 学 松 本 勉 連 携 テーマ (1) インターネット 上 攻 撃 情 報 分 析 システム 構 築 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 (2) セキュアソフトウェア 開 発 の 指 針 案 三 菱 総 合 研 究 所 村 瀬 一 郎 (3) プライバシ 保 護 システムの 基 本 設 計 日 本 電 気 小 松 文 子 運 営 委 員 会 産 業 技 術 総 合 研 究 所 三 菱 総 合 研 究 所 戸 村 哲 村 瀬 一 郎 所 要 経 費 ( 合 計 )

24 2. 使 用 区 分 ( 単 位 : 百 万 円 ) 研 究 項 目 設 備 間 接 試 作 品 費 消 耗 品 費 人 件 費 その 他 備 品 費 経 費 計 1. 情 報 通 信 網 におけるサイバー 攻 撃 への 早 期 警 戒 対 策 技 術 (1) 不 正 コード 収 集 技 術 に 関 する 研 究 (2) 不 正 コード 検 出 解 析 技 術 に 関 する 研 究 (3) 不 正 コード 影 響 度 分 析 および 対 策 技 術 に 関 する 研 究 (4) 高 精 度 トレースバック 技 術 に 関 する 研 究 (5) 脆 弱 性 管 理 技 術 (6) アプリケーション 実 世 界 との 連 係 技 術 に 関 する 研 究 情 報 通 信 機 器 における 情 報 セキュリティ 事 故 の 早 期 警 戒 事 故 発 生 時 の 被 害 局 所 化 技 術 (1) コンピュータウィルスの 異 常 な 振 る 舞 いに 基 づく 検 出 技 術 の 実 用 化 に 関 する 研 究 (2) 接 続 属 性 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 (3)ポートアクセス 分 析 に 基 づく 異 常 検 出 方 式 の 研 究 (4) Web システムの 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 (5) ソースコード 検 査 技 術 の 脆 弱 性 検 出 能 力 向 上 のため の 研 究 (6) ソースコードの 静 的 解 析 に 基 づく 脆 弱 性 分 析 法 に 関 する 研 究 (7) 組 込 みソフトウェアの 耐 タンパー 性 に 関 する 研 究 (8) 組 込 みソフトウェアのセキュリティ 評 価 に 関 する 研 究 (9) 組 込 み 向 け 耐 タンパーソフトウェアの 評 価 法 およ び 構 成 法 に 関 する 研 究 (10) フォーマルメソッドに 基 づくセキュアプロトコルの 評 価 および 設 計 指 針 に 関 する 研 究 (11) コンポーザビリティ 概 念 に 基 づくセキュアプロ トコルの 評 価 に 関 する 研 究 (12) 認 証 プロトコル 設 計 の 安 全 性 評 価 および 設 計 指 針 策 定 に 関 する 研 究 脆 弱 性 情 報 の 共 有 技 術 および 不 正 アクセス 再 現 等 の 統 合 実 験 環 境 の 構 築 (1) 脆 弱 性 情 報 の 収 集 分 析 流 通 活 用 手 法 に 関 する 研 究

25 (2) 脆 弱 性 情 報 の 流 通 と 利 活 用 を 効 率 化 するための 連 携 手 法 に 関 する 研 究 (3) 情 報 収 集 基 盤 および 情 報 利 用 基 盤 に 関 する 研 究 (4) 不 正 アクセス 再 現 技 術 (5) 匿 名 性 のある IP モビリティ 通 信 技 術 プライバシ 関 連 技 術 (1) プライバシを 考 慮 した 暗 号 署 名 方 式 に 関 する 研 究 (2) 匿 名 署 名 やグループ 署 名 等 の 性 能 評 価 に 関 する 研 究 (3) 匿 名 署 名 等 を 核 とするプライバシ 関 連 の 実 装 研 究 (4) 隔 離 情 報 からのプライバシ 情 報 フィルタリングの 研 究 (5) 隔 離 情 報 へのアクセス 方 式 に 関 する 研 究 (6) 分 散 認 証 技 術 連 携 テーマ (1) インターネット 上 攻 撃 情 報 分 析 システム 構 築 (2) セキュアソフトウェア 開 発 の 指 針 案 (3) プライバシ 保 護 システムの 基 本 設 計 運 営 委 員 会 所 要 経 費 ( 合 計 ) 備 品 費 の 内 訳 ( 購 入 金 額 5 百 万 円 以 上 の 備 品 の 購 入 状 況 ) 1 BladeCenter:2004 年 12 月,10 百 万 円,3 (5) 匿 名 性 のある IP モビリティ 通 信 技 術 2 ネットワーク 装 置 (Fastlron EdgeX448 FESX448+2XG) 平 成 16 年 12 月 7.4 百 万 円 高 精 度 トレ ースバック 技 術 に 関 する 研 究 3 サーバ 装 置 (A44-BC-GB ) 平 成 17 年 2 月 7.0 百 万 円 高 精 度 トレースバック 技 術 に 関 する 研 究 22

26 Ⅲ. 研 究 成 果 1. 研 究 成 果 の 概 要 本 研 究 課 題 においては 情 報 セキュリティインシデントの 被 害 最 小 化 および 再 発 防 止 のための 技 術 開 発 を 通 して わが 国 の 情 報 セキュリティ 確 保 に 資 するプロジェクト 全 体 の 研 究 成 果 を 残 すことができた こ れらの 成 果 は 2006 年 の 研 究 体 制 において 設 定 した 3 つの 連 携 グループにより 策 定 された 連 携 グルー プは 以 下 の 通 りである 連 携 グループ 1: インターネット 上 の 攻 撃 情 報 分 析 システムの 開 発 連 携 グループ 2: セキュアソフトウェア 開 発 の 指 針 案 の 策 定 連 携 グループ 3: プライバシ 保 護 システムの 基 本 設 計 これらの 連 携 グループにより インターネット 上 の 攻 撃 分 析 技 術 セキュアソフトウェア 開 発 の 指 針 案 プライバシ 保 護 技 術 のそれぞれに 係 わる 成 果 をとりまとた インターネット 上 の 攻 撃 分 析 技 術 では 情 報 セキュリティインシデント 発 生 時 におけるウィルスやマルウェ アの 捕 捉 やそれらの 振 る 舞 いや 影 響 の 分 析 を 含 むミクロ 分 析 技 術 定 点 観 測 システムによる 広 域 的 な 攻 撃 情 報 取 得 脆 弱 性 データベースを 中 心 とした 脆 弱 性 情 報 流 通 基 盤 脆 弱 性 情 報 流 通 円 滑 化 の 標 準 フ ォーマット 開 発 を 含 むマクロ 分 析 技 術 IP レベルやアプリケーションレベルのトレースバック 技 術 やサイト におけるトラフィック 制 御 を 含 む 対 策 技 術 などの 要 素 技 術 の 開 発 を 行 うとともに ミクロ 分 析 とマクロ 分 析 お よび 対 策 技 術 の 融 合 による 効 果 を 実 証 した MS と 呼 ばれる 脆 弱 性 が 発 生 した 際 のミクロ 分 析 技 術 とマクロ 分 析 技 術 および 対 策 技 術 の 融 合 により インシデントと 脆 弱 性 の 関 係 の 把 握 インシデントの 広 域 的 な 状 況 把 握 インシデントに 対 して 有 効 な 対 策 の 推 薦 等 において 有 効 であることが 確 認 された セキュアソフトウェア 開 発 の 指 針 案 においては 情 報 セキュリティインシデント 発 生 以 前 の 抜 本 的 対 策 技 術 の 確 立 を 目 指 し C 言 語 または C++ 言 語 を 想 定 したセキュアプログラミング セキュアなウェブアプリケ ーション セキュアプロトコル セキュア 組 込 みソフトウェアを 含 むセキュアソフトウェア 開 発 指 針 を 策 定 した これにより 情 報 セキュリティインシデント 発 生 以 前 に 情 報 機 器 を 含 む 情 報 システムにおける 脆 弱 性 の 混 入 を 防 止 する 技 術 を 確 立 した プライバシ 保 護 技 術 では プライバシ 保 護 に 必 要 な 要 件 を 策 定 すること 必 要 な 要 素 技 術 を 特 定 するこ とから プライバシ 保 護 システムのアーキテクチャの 策 定 を 内 容 とする 基 本 設 計 を 目 標 とした 基 本 設 計 は 提 供 する 機 能 の 定 義 とともに 1)サブシステムの 定 義 2)サブシステム 間 のインタフェース(プロトコルを 含 む)とし これらの 設 計 は 安 全 性 を 考 慮 したものとした 成 果 としては プライバシ 保 護 システムへの 要 件 の 抽 出 セキュリティ 対 策 機 能 の 特 定 からシステム 構 成 コンポーネントをアーキテクチャとして 策 定 し 各 コンポーネントの 機 能 定 義 コンポーネント 間 プロトコルについての 概 要 を 定 義 することができた (1) 研 究 目 標 と 目 標 に 対 する 結 果 1 目 標 : 情 報 セキュリティインシデント 発 生 時 の 機 関 横 断 的 対 応 技 術 を 確 立 する 結 果 : 本 プロジェクトにおいては 現 場 の 負 担 を 軽 くし インシデント 対 応 を 効 率 化 するためには インシデント 対 応 を 高 度 化 することが 必 要 であると 考 えた インシデント 対 応 の 高 度 化 とは ウィルス ワームの 検 出 振 る 舞 い 分 析 等 のミクロな 分 析 と 定 点 観 測 システムによる 広 域 的 なトラフィック 観 測 や 脆 弱 性 情 報 の 流 通 によるマクロな 分 析 およびトラフィック 制 御 やトレースバック 等 の 対 策 技 術 を 可 能 な 限 り 自 動 化 することによ り 融 合 し 局 所 的 な 対 策 に 局 所 的 な 分 析 と 広 域 的 な 分 析 を 活 用 することが 可 能 となった ミクロ 分 析 とマクロ 分 析 の 融 合 によるインシデント 対 応 高 度 化 により 以 下 を 確 認 した ミクロ 分 析 とマクロ 分 析 の 融 合 により インシデントの 全 体 像 の 早 期 把 握 が 可 能 となる インシデントの 全 体 像 の 早 期 把 握 により 各 サイト 毎 に 適 切 な 対 策 を 早 期 に 実 行 可 能 となる 23

27 具 体 的 には 以 下 の 通 りである インターネット 上 の 攻 撃 情 報 分 析 システムについて 以 下 に 示 す アクションレイヤ 奈 良 先 端 大 トラフィック 制 御 奈 良 先 端 大 IPトレースバック NICT アプリケーショントレースバック コード 分 析 レイヤ パケットを 送 信 ペイロードを 送 信 パケットを 送 信 インターネット Honey Netにより パケットを 収 集 京 都 大 学 データ 収 集 レイヤ 不 正 コードの 収 集 (ミクロ) ペイロードを 送 信 ペイロードを 送 信 定 点 観 測 データ の 収 集 データ 収 集 レイヤ (マクロ) IPA MRI 定 点 観 測 システム 脆 弱 性 データ の 収 集 IPA NICT 産 総 研 脆 弱 性 情 報 流 通 環 境 セキュアウェア 不 正 コード 検 出 解 析 NICT 不 正 コード 再 現 技 術 産 総 研 未 知 ウィルス 検 出 不 正 コードの 送 信 NICT 不 正 コード 影 響 分 析 不 正 コードの 送 信 図 5 インターネット 上 の 攻 撃 情 報 分 析 システムの 開 発 全 体 概 要 コード 分 析 レイヤ によるミクロス コープな 分 析 と 関 連 データ 収 集 レイ ヤによるマクロス コープな 分 析 を マッチング (a) データ 収 集 レイヤ(ミクロ) データ 収 集 レイヤ(ミクロ)では 平 成 17 年 8 月 より 不 正 コード 収 集 技 術 に 関 する 研 究 および 不 正 コー ド 検 出 解 析 技 術 に 関 する 研 究 それぞれで 開 発 したシステムを 統 合 し インターネット 実 環 境 において 評 価 実 験 を 行 なっている 不 正 コードを 収 集 する 観 測 機 器 として VMWare 等 を 利 用 した 一 般 的 な honeypot 攻 撃 に 応 じて 能 動 的 に 構 成 を 変 更 する HoneyPot さらには 観 測 機 器 の 回 避 活 動 を 検 知 するた めの 実 システムを 用 いた HoneyPot を 複 数 箇 所 に 分 散 設 置 し これらに 対 する 全 セッション 情 報 を 記 録 し ている また 記 録 された 情 報 をほぼリアルタイムで 解 析 し バッファオーバーフローを 試 みる 不 正 コード の 存 在 の 有 無 を 確 認 している 本 統 合 システムにより 開 発 途 中 のコードによる 多 数 の 試 し 打 ち を また その 後 に 管 理 権 限 を 奪 取 する 不 正 コードの 出 現 を 確 認 した さらに 管 理 権 限 を 奪 取 した 後 の 攻 撃 者 による 活 動 の 一 部 も 観 測 できた 最 近 では 観 測 機 器 を 探 って HoneyPot 色 の 強 い 機 器 に 対 しては bot プログラムといった 既 知 の 不 正 コードや 攻 撃 力 の 無 い 不 正 コードを 打 ち 込 む 一 方 で 実 マシン 色 の 強 い 機 器 には 未 知 の 不 正 コー ドを 試 す 攻 撃 も 確 認 されている これらの 情 報 は 連 携 研 究 先 に 公 開 され 随 時 検 索 できるようになっている 本 レイヤは, 複 数 箇 所 で 観 測 された 攻 撃 情 報 を 用 いた 攻 撃 元 追 跡 不 正 コードの 解 析 による 当 該 コードの 影 響 度 分 析 等 の 研 究 を 支 援 する 基 盤 となっている 図 6 攻 撃 コード 検 出 状 況 24

28 (b) コード 分 析 レイヤ コード 分 析 レイヤは データ 収 集 レイヤからペイロードを 受 け 取 り ウィルスの 振 る 舞 いや 影 響 分 析 を 行 う このレイヤにおいては ウィルスの 検 体 の 静 的 な 分 析 や 動 的 な 分 析 による 攻 撃 の 再 現 などを 行 っている 攻 撃 の 再 現 においては HoneyPot で 収 集 済 みの 攻 撃 に 関 するトラフィックパターンデータの 再 現 もしく はウィルス ワーム ボットの 検 体 を 模 擬 実 行 し その 影 響 を 再 現 させることを 行 っている (c) データ 収 集 レイヤ(マクロ) データ 収 集 レイヤ(マクロ)は 定 点 観 測 システムと 脆 弱 性 データベースから 成 る 定 点 観 測 システムは インターネット 上 の 複 数 のセンサーボックスにおける 不 正 なポートスキャン 情 報 を 収 集 することにより 広 域 的 な 攻 撃 の 状 況 を 把 握 する 脆 弱 性 データベースは NIST の 提 供 する NVD(National Vulnerability Database)における 脆 弱 性 情 報 を XML 化 し 他 のレイヤに 提 供 している 定 点 観 測 システムのシステム 構 成 を 図 7に 示 す 図 7 定 点 観 測 システムのシステム 構 成 (d) アクションレイヤ アクションレイヤは トラフィック 制 御 とトレースバックから 成 る トラフィック 制 御 は 各 サイトにおける 攻 撃 の 状 況 を 見 極 めた 上 でパケットフィルタリング 等 の 対 策 を 自 動 化 する 機 能 を 有 する トレースバックは IP トレースバックとアプリケーショントレースバックから 成 る (e) データ 収 集 レイヤ(ミクロ)とデータ 収 集 レイヤ(マクロ)の 連 携 データ 収 集 レイヤ(ミクロ)とデータ 収 集 レイヤ(マクロ)の 連 携 は データ 収 集 レイヤ(ミクロ)と 定 点 観 測 システムにより 実 施 されている 連 携 の 内 容 は 主 として 以 下 の 通 りである HoneyPot の IP アドレス 空 間 に 定 点 観 測 システムのセンサーボックスを 設 置 し 相 互 のアドレス 空 間 におけるトラフィックデータの 比 較 を 行 う 特 定 のインシデントに 関 して HoneyPot で 観 測 された 検 体 と 定 点 観 測 システムで 観 測 されたトラ フィックデータを 比 較 する 連 携 のイメージは 図 8の 通 りであり 時 系 列 データの 比 較 により 異 なる IP アドレスでの 観 測 データの 違 い 隣 接 IP アドレスでの 反 応 傾 向 の 違 いに 関 しての 分 析 を 行 っている 25

29 図 8 データ 収 集 レイヤ(ミクロ)と 定 点 観 測 システムの 連 携 イメージ また IETF で 標 準 化 が 標 準 化 が 進 んでいるインシデントデータの 標 準 データモデル IODEF を 用 いて HoneyPot からの 攻 撃 コードの 詳 細 情 報 ウィルスのコードや 影 響 の 分 析 情 報 定 点 観 測 における 観 測 情 報 を 交 換 する 構 想 も 進 めている (f) データ 収 集 レイヤ(ミクロ)とコード 分 析 レイヤの 連 携 データ 収 集 レイヤ(ミクロ)とアクションレイヤの 連 携 に 関 しては HoneyPot で 収 集 したコードを リアルタ イムコード 検 出 後 に コード 分 析 レイヤに 引 き 渡 す 環 境 が 整 えられている ウィルス 再 現 においては HoneyPot にて 収 集 分 類 された 攻 撃 コードに 係 わる 情 報 のうち 送 られてきた 通 信 の 内 容 をエンコード したもの tcpdump によって 捕 捉 したパケットをエンコードしたものを 用 いている (g) データ 収 集 レイヤ(ミクロ)とアクションレイヤの 連 携 平 成 17 年 11 月 にハニーポット 攻 撃 コード 検 出 システムと IP トレースバックシステムの 連 携 に 関 する 実 証 実 験 を 行 った 実 験 の 概 略 図 を 図 9に 示 す 実 験 では, 奈 良 先 端 大 に 疑 似 攻 撃 ノードを 置 き 京 都 大 学 の HoneyPot 配 下 の Web サーバに 対 し 疑 似 攻 撃 を 加 え( 図 9 (1)) これを HoneyPot で 捕 捉 し か つセキュアウェアのリアルタイム 攻 撃 コード 検 出 エンジンで 判 定 をおこない( 図 9 (3)) その 結 果 をもとに IP トレースバック 要 求 をおこない( 図 9 (4)) 攻 撃 ネットワークを 判 定 する( 図 9 (5)) というシナリオを 用 い た また 攻 撃 トラフィックを 経 路 途 中 で 観 測 するため ポートミラーを 用 いた( 図 9 (2)) 図 9 データ 収 集 レイヤ(ミクロ)と IP トレースバックの 連 携 なお 本 実 験 では 単 純 なネットワーク 構 成 で 検 証 おこなったが IP トレースバック 技 術 についてはより 現 実 的 なトポロジのもとで 評 価 を 行 い 動 作 を 確 認 している (h) データ 収 集 レイヤ(マクロ)とアクションレイヤの 連 携 データ 収 集 レイヤ(マクロ)とアクションレイヤの 連 携 においては 脆 弱 性 データベースの 脆 弱 性 情 報 を 26

30 活 用 し トラフィック 制 御 を 行 うシステムの 構 築 を 試 みている 脆 弱 性 管 理 技 術 の 研 究 開 発 では IEEE802.1X を 用 いたソフトウェア 脆 弱 性 の 把 握 と セキュリティポリ シーと 脆 弱 性 評 価 に 基 づいたネットワークアクセス 制 御 技 術 を 開 発 した 管 理 対 象 となる 計 算 機 では す べてのソフトウェアコンポーネントに 対 する 証 明 書 を 保 持 し ネットワーク 接 続 時 にそれらの 証 明 書 とサー バ 証 明 書 を IEEE802.1X を 用 いて 認 証 スイッチ 認 証 サーバに 送 信 する 認 証 サーバでは 管 理 対 象 の 計 算 機 から 受 け 取 ったサーバ 証 明 書 を 検 証 し ソフトウェアコンポーネントの 証 明 書 に 記 載 されたソウトウェ ア 名 バージョン 名 リリース 名 を 検 証 する さらに 各 ソフトウェアコンポーネントに 対 する 脆 弱 性 情 報 を 脆 弱 性 情 報 サーバから 取 得 し その 脆 弱 性 評 価 がサイトのセキュリティポリシーの 接 続 許 可 基 準 未 満 であれ ば 認 証 サーバのインターフェイスでの 通 信 を 可 能 とする 管 理 対 象 の 計 算 機 はこのとき 初 めて 認 証 スイ ッチを 介 した 通 信 が 可 能 となる そのため 当 該 計 算 機 の 脆 弱 性 を 評 価 する 前 には 他 の 計 算 機 と 通 信 することができない 脆 弱 性 情 報 サーバとして 産 総 研 が 開 発 している SIX 脆 弱 性 情 報 Web サービス(SIX VWS)を 利 用 している SIX VWS では 脆 弱 性 情 報 データベースと 脆 弱 性 評 価 サービスに 対 してアプリケ ーションが 利 用 可 能 な 形 態 でアクセスを 提 供 している 脆 弱 性 管 理 システムと SIX VWS の 連 携 により 脆 弱 性 情 報 とサイトのセキュリティポリシーに 従 って ネットワークを 安 全 に 保 つことが 可 能 となった (i) 実 証 実 験 における 検 証 結 果 の 概 要 データ 収 集 レイヤ(ミクロ)とデータ 収 集 レイヤ(マクロ)に 関 して 特 に HoneyPot と 定 点 観 測 システムの 連 携 により 実 証 実 験 を 行 い ミクロ 分 析 とマクロ 分 析 の 融 合 の 有 効 性 を 検 証 した MS は 平 成 18 年 8 月 8 日 に 公 開 され( 日 本 語 による 公 開 は 8 月 9 日 ) 9 月 12 日 に 内 容 が 一 部 改 訂 された 脆 弱 性 情 報 である 概 要 は Windows RPC ファイル 共 有 名 前 付 きパイプなどを 提 供 する Server サービスのバッファオーバーフローの 脆 弱 性 により リモートでコードが 実 行 可 能 となるというもの である 関 連 する OS は Windows2000 WindowsXP Windows Server 2003 となっている 攻 撃 対 象 ポ ートは TCP139 および TCP445 であり マイクロソフトによると 深 刻 度 は 緊 急 とのことである i-1)honeypot による MS に 関 連 する 攻 撃 コードの 検 出 HoneyPot においては MS を 悪 用 する 攻 撃 コードをいくつか 検 出 している 特 に 8 月 19 日 20 時 34 分 には 発 生 した 事 案 は 以 下 の 特 徴 を 有 していた Windows の 脆 弱 性 (MS06-040)を 利 用 して 攻 撃 他 のホストを 攻 撃 するためのコマンド( exploit コマンド)とリモートシェルのバックドアを tcp/4444 番 に 設 置 その 後 バックドアを 利 用 して 他 のホストへの 攻 撃 コマンドを 実 行 i-2) 定 点 観 測 システムにおける MS に 関 連 する 攻 撃 トラフィックの 検 出 定 点 観 測 システムにおける 観 測 結 果 を 図 10~ 図 15 にまとめる 27

31 図 10 年 間 の 不 正 パケット 数 上 位 ポート (2005/11~2006/11) 図 11 MS 前 後 の 関 連 ポートの 動 向 (センサー 合 計 ) 図 12 MS 前 後 の 分 布 偏 差 スコア(14 日 分 布 偏 差 ) 28

32 図 13 MS 前 後 の 分 布 偏 差 スコア(28 日 分 布 偏 差 ) 図 14 センサ 別 反 応 比 較 (TCP/445) 図 15 センサ 別 反 応 比 較 (TCP/139) MS に 関 連 する 攻 撃 は 年 間 で 見 ると 8 月 26 日 ~8 月 下 旬 頃 をピークとなっていることが 推 定 さ れる( 図 10 および 図 11) そうした 傾 向 をより 詳 細 に 分 析 すると port139 も port445 も 脆 弱 性 が 公 開 さ れた 8 月 9 日 以 降 攻 撃 が 増 え 始 め それぞれの port でやや 異 なるピークを 持 ちつつ 8 月 30 日 頃 に 最 大 ピークを 迎 えていることがわかる( 図 12 および 図 13) さらには 攻 撃 はインターネット 上 で 一 様 では なく アドレス 空 間 によりかなり 様 相 が 異 なり 1 ヶ 月 以 上 の 位 相 のずれが 発 生 している( 図 14 および 図 15) 29

33 (j) 攻 撃 再 現 実 験 HoneyPot で 検 出 される 攻 撃 コードを 利 用 し VM Nebura を 用 いた 攻 撃 再 現 実 験 を 行 った その 結 果 模 擬 攻 撃 を 受 けた 対 象 ノードには tcp/4444 番 にバックドアが 形 成 されたが 今 回 の 攻 撃 の 対 象 が 英 語 版 に 限 られていたため exploit コマンドは 正 しく 機 能 しなかった 72 時 間 計 測 した 結 果 攻 撃 に 直 接 関 連 するトラフィック 以 外 には 攻 撃 を 受 けたものと 受 けなかったものの 間 で 差 は 生 じなかった との 報 告 がなされている 2) 目 標 : 情 報 セキュリティインシデント 発 生 の 原 因 である 情 報 機 器 や 情 報 システムの 脆 弱 性 を 劇 的 に 軽 減 する 技 術 を 確 立 する 結 果 : 本 プロジェクトにおいては 多 くの 情 報 セキュリティインシデントの 原 因 となっている 脆 弱 性 の 抜 本 的 な 解 消 を 目 指 して セキュアソフトウェア 開 発 指 針 を 策 定 した セキュアソフトウェア 開 発 指 針 においては C 言 語 または C++ 言 語 を 想 定 したセキュアプログラミング セキュアなウェブアプリケーション セキュアプロト コル 耐 タンパー 性 ソフトウェアのそれぞれの 観 点 から セキュアソフトウェアの 開 発 の 方 法 を 明 示 し 情 報 機 器 や 情 報 システムの 脆 弱 性 を 劇 的 に 軽 減 する 技 術 を 確 立 した 以 下 にセキュアソフトウェアの 開 発 指 針 案 の 目 次 と 内 容 を 掲 げる 1. 背 景 と 目 的 本 指 針 では ウェブアプリケーション 組 込 み 機 器 プロトコルに 関 して セキュアなソフトウェアの 作 成 方 法 について 述 べる さらに バッファオーバーフローやメモリリーク 等 多 くのソフトウェアに 共 通 する 脆 弱 性 を 回 避 するセキュアプログラミングに 関 しても 触 れるものとする 2. 脆 弱 性 の 実 態 ソフトウェア 製 品 ウェブアプリケーションともに 届 出 は 減 っていない 組 込 み 製 品 に 係 わる 脆 弱 性 の 報 告 も 散 見 され 届 出 対 象 は 拡 大 している 3. セキュアプログラミングに 関 する 指 針 言 語 を 選 ぶ(C や C++を 選 ぶ 必 要 はない) バッファオーバーフロー 対 策 フォーマット 文 字 列 攻 撃 対 策 整 数 オーバーフロー 攻 撃 対 策 メモリリーク 対 策 体 系 的 エラーハンドリング コマンドインジェクション 対 策 子 プロセスからの 侵 害 対 策 情 報 漏 洩 対 策 30

34 4. セキュアなウェブアプリケーションに 関 する 指 針 暴 露 に 関 する 問 題 誤 ったファイルの 公 開 プログラム 経 由 のファイルの 流 出 コンテンツ 間 で 受 け 渡 されるパラメー タ 内 の 情 報 からの 漏 洩 デバッグ 情 報 からの 漏 洩 が 含 まれる エコーバックに 関 する 問 題 クロスサイト スクリプティング 脆 弱 性 の 問 題 および HTTP レスポンスによるキャッシュ 偽 造 の 問 題 が 含 まれる 入 力 に 関 する 問 題 SQL インジェクション コマンドインジェクション 等 が 含 まれる セッションに 関 する 問 題 ウェブアプリケーションのセッションの 乗 っ 取 りにつながるセッション ID の 推 測 盗 用 お 膳 立 て (fixation)が 含 まれる アクセス 制 御 に 関 する 問 題 ユーザ 認 証 やアクセス 許 可 の 実 装 なりすましを 受 けた 際 に 気 付 き 易 いような 機 構 の 実 装 の 徹 底 が 含 まれる その 他 の 問 題 ウェブアプリケーションに 実 装 されたメール 機 能 における 第 三 者 中 継 の 問 題 を 含 む 5. セキュアプロトコルに 関 する 指 針 使 用 環 境 と 安 全 性 検 証 における 前 提 の 間 に 整 合 性 のあるセキュアプロトコルを 選 択 する 実 装 したセキュアプロトコルの 安 全 性 検 証 における 前 提 が 守 られるよう 実 装 方 法 を 工 夫 する 秘 密 情 報 の 照 合 はオンラインでしか 行 えない 設 計 とする プロトコルの 安 全 性 に 関 する 最 新 の 研 究 動 向 を 確 認 し その 内 容 を 製 品 に 反 映 させる 実 装 時 に 別 の 脆 弱 性 を 生 じさせることのないよう 注 意 を 払 う 送 受 信 される 情 報 の 機 密 性 と 予 測 不 可 能 性 のレベルを 正 しく 把 握 する 入 力 データがフォーマットに 適 合 しているかどうかを 厳 格 に 確 認 する 6. セキュアな 組 込 みソフトウェアに 関 する 指 針 製 品 の 接 続 形 態 や 動 作 環 境 および 利 用 形 態 を 想 定 して リスクを 想 定 想 定 されるリスクに 対 する 対 策 方 針 を 明 確 化 ユーザによる 設 定 変 更 の 可 否 や 手 法 および 誤 操 作 誤 設 定 への 対 応 の 明 確 化 外 部 から 導 入 するソフトウェアについて セキュリティに 関 する 基 準 を 明 確 に 定 義 データを 機 密 度 に 応 じて 区 分 し ハードウェアおよびソフトウェアの 保 護 機 能 を 考 慮 し データの 物 理 的 および 論 理 的 配 置 を 決 定 機 密 度 の 異 なるデータの 扱 い 方 を 考 慮 し プログラムの 実 行 単 位 とプロセッサへの 配 置 を 決 定 特 権 モードによるプログラムの 実 行 は 必 要 最 小 限 ハードウェアの 物 理 的 な 破 壊 や 記 憶 領 域 の 覗 き 見 などの 攻 撃 にも 配 慮 組 込 みソフトウェアの 解 析 行 為 について 配 慮 攻 撃 者 が 処 理 系 のメモリ 管 理 の 弱 点 を 悪 用 して 攻 撃 コードを 実 行 することを 想 定 セキュリティの 視 点 に 係 わるテスト 組 込 ソフトウェアと 基 盤 ハードウェアの 仕 様 不 整 合 に 伴 うセキュリティ 上 の 脆 弱 性 を 回 避 31

35 また 各 章 における 想 定 読 者 は 以 下 の 通 りである 対 象 読 者 対 応 する 章 各 章 の 内 容 設 計 者 プログラマ ウェブアプリケーション 開 発 者 および 運 用 者 セキュアプロトコルを 用 いるソフ トウェアの 設 計 開 発 者 3. セキュアプログラミングに 関 する 指 針 4. セキュアなウェブアプリケ ーションの 指 針 5. セキュアプロトコルに 関 す る 指 針 プログラマが 留 意 すべき 事 項 脆 弱 性 の 混 入 を 防 止 するプログラミングの 方 法 ウェブアプリケーションを 開 発 する 際 のセキュリティ 上 の 留 意 点 暗 号 を 扱 う 通 信 プロトコルの 脆 弱 性 お よび 対 処 方 策 プロトコルの 検 証 手 法 組 込 み 機 器 のソフトウェア 設 計 者 開 発 者 6. セキュアな 組 込 みソフトウ ェアに 関 する 指 針 耐 タンパー 性 を 含 むセキュアな 組 込 みソフトウェアの 構 築 方 法 3) 目 標 :プライバシ 保 護 に 必 要 な 要 件 を 策 定 すること 必 要 な 要 素 技 術 を 特 定 することから プライバシ 保 護 システムのアーキテクチャの 策 定 を 内 容 とする 基 本 設 計 を 行 う 結 果 : 基 本 設 計 は 提 供 する 機 能 の 定 義 とともに 1)サブシステムの 定 義 2)サブシステム 間 のインタフェース(プ ロトコルを 含 む)とし これらの 設 計 は 安 全 性 を 考 慮 したものとした 成 果 としては プライバシ 保 護 システ ムへの 要 件 の 抽 出 セキュリティ 対 策 機 能 の 特 定 からシステム 構 成 コンポーネントをアーキテクチャとして 策 定 し 各 コンポーネントの 機 能 定 義 コンポーネント 間 プロトコルについての 概 要 を 定 義 することができ た プライバシ 保 護 システムのアーキテクチャについて 以 下 に 示 す プライバシ 保 護 システムのアーキテクチャとして 信 頼 ある ID 管 理 信 頼 ある 通 信 基 盤 認 証 基 盤 を 含 む 図 16 に 示 すアーキテクチャを 策 定 した サブシステムは 次 に 示 す 機 能 を 提 供 し 全 体 としてプライバ シ 保 護 のアイデンティティアクセス 管 理 を 提 供 する (a) 信 頼 機 関 (TTP) 利 用 者 とサービス 提 供 者 の 間 で 対 話 が 行 われる 場 合 に 互 いが 公 表 する 情 報 の 真 偽 を 検 証 し 認 証 す る 必 要 がある 信 頼 機 関 は 利 用 者 とサービス 提 供 者 が 互 いに 公 表 された 情 報 の 真 偽 を 証 明 するため の 基 盤 である 本 システムにおける 信 頼 機 関 は ID 管 理 機 関 と 属 性 管 理 機 関 の 2 つがある これらの 信 頼 機 関 機 能 は 1 つの 信 頼 機 関 として 振 る 舞 う 場 合 それぞれが 分 離 した 2 つの 信 頼 機 関 として 振 る 舞 う 場 合 がある ID 管 理 機 関 (Certification Authority) 利 用 者 が 登 録 することで ID 化 され クレデンシャルを 発 行 する インターネット PKI 技 術 における 認 証 局 (CA: Certification Authority/ RA: Registration Authority)は ID 管 理 機 関 に 相 当 する クレデンシャ ルは 認 証 (Authentication) 時 に 認 証 に 利 用 される グループ 署 名 を 利 用 する 場 合 は 情 報 を 配 布 す るグループマネージャ 機 能 を 併 せ 持 つ 場 合 がある ID 管 理 機 関 は 仮 名 か 実 名 かに 係 わらず ID によって 利 用 者 を 含 むシステムコンポーネントの 存 在 を 保 証 する 32

36 属 性 管 理 機 関 (Attribute Authority) 属 性 管 理 機 関 は 利 用 者 の 属 性 情 報 を 保 管 し 利 用 者 またはサービス 提 供 者 からの 要 求 に 応 じて 利 用 者 の 属 性 証 明 書 を 発 行 する 属 性 証 明 書 は 属 性 を 認 証 することでアクセス 制 御 に 利 用 される なお 属 性 情 報 は 複 数 の 管 理 機 関 に 分 散 して 秘 密 分 散 法 などを 利 用 し 保 管 することも 可 能 である ID 管 理 機 関 と 属 性 管 理 機 関 の 機 能 が 結 合 され 一 つの 管 理 基 盤 として 振 る 舞 う 状 況 では ID 登 録 と 属 性 登 録 は 同 時 に 行 われる (b) 通 信 基 盤 信 頼 機 関 サービス 提 供 者 利 用 者 の 間 で 通 信 ネットワークを 介 した 対 話 が 行 われる 場 合 に 使 用 され る 基 盤 である 対 話 に 要 求 される 秘 匿 性 レベルに 応 じた 通 信 ネットワークが 必 要 とされる 次 のような 種 類 の 通 信 が 使 用 される 通 常 通 信 通 信 路 上 を 通 過 するメッセージの 内 容 が 守 られない 通 信 である インターネットにおける 通 常 のデー タ 通 信 に 相 当 する サービス 要 求 の 初 期 に 利 用 者 とサービス 提 供 者 の 間 で 発 生 するデータ 通 信 に 使 用 される 暗 号 化 通 信 通 信 路 上 を 通 過 するメッセージの 内 容 が 暗 号 化 され 送 信 者 と 受 信 者 以 外 には 内 容 が 理 解 できない 通 信 である また 受 信 されたメッセージ 内 容 が 送 信 者 によって 作 成 されたこと 通 信 経 路 上 で 不 正 な 変 更 が 行 われていないことを 証 明 できる インターネットにおける TLS/SSL を 利 用 したデータ 通 信 に 相 当 する 通 信 基 盤 上 で 送 受 信 するメッセージに 対 して ディジタル 署 名 や 暗 号 化 を 施 すことによ り 提 供 される 利 用 者 やサービス 提 供 者 と 各 種 信 頼 機 関 の 間 で 発 生 するデータ 通 信 に 使 用 される 匿 名 通 信 通 信 路 上 を 通 過 するメッセージの 送 信 者 が 識 別 できない( 匿 名 化 ) 通 信 である 本 通 信 は onion routing などの 匿 名 通 信 機 能 を 持 つネットワーク 基 盤 で 実 現 される (c) サービス 提 供 者 (Service Provider) サービス 提 供 者 である 利 用 者 からの 要 求 に 対 応 して サービスを 提 供 する サービス 提 供 者 は 利 用 者 が 公 表 するクレデンシャルや 属 性 証 明 情 報 と サービス 提 供 者 自 身 のポリシーに 基 づいて サービス 提 供 の 可 否 提 供 レベルなどを 決 定 する サービスの 提 供 が 可 能 な 場 合 は サービスを 提 供 する ポリシ ー 判 断 はポリシー 管 理 (PIP)で 管 理 された 情 報 をもとに PDP と 呼 ばれるポリシー 判 断 部 分 が 実 行 する ID 管 理 基 盤 から 発 行 された 実 名 公 開 鍵 証 明 書 と 対 応 する 秘 密 鍵 を 持 ち 認 証 やデータ 交 換 に 使 用 する (d) 利 用 者 (User) サービスの 要 求 者 である ID 管 理 から 配 布 されたクレデンシャルを 所 有 し サービス 提 供 者 や 各 種 信 頼 機 関 へサービスを 要 求 し 消 費 する サービス 要 求 時 サービス 提 供 者 から 属 性 情 報 の 公 表 を 求 められた 場 合 それに 応 じて 自 身 の 属 性 情 報 を 公 表 する 公 開 する 属 性 情 報 は 属 性 公 表 ポリシーに 基 づいて 決 定 される コンプライアンスの 観 点 から 利 用 者 自 身 によってポリシーを 判 断 し サービス 提 供 者 と 連 携 したサービス 提 供 可 否 判 断 を 実 施 す る 場 合 がある 33

37 図 16 プライバシ 保 護 システムアーキテクチャと 要 素 技 術 (2)ミッションステートメントに 対 する 達 成 度 連 携 テーマのミッションステートメントに 対 する 達 成 度 は 下 記 のとおりである 1インターネット 上 攻 撃 情 報 分 析 システム 構 築 ウィルス 検 体 検 出 とコード 分 析 ウィルス 検 体 抽 出 と 定 点 観 測 ウィルス 影 響 分 析 と 定 点 観 測 脆 弱 性 データベースとトラフィック 制 御 技 術 IP とレースバックとウィルス 検 体 検 出 定 点 観 測 と 脆 弱 性 データベ ース 等 の ミクロ 分 析 技 術 マクロ 分 析 技 術 対 策 技 術 の 具 体 的 な 連 携 を 行 い 実 証 実 験 を 通 して 脆 弱 性 とマルウェアとインシデントの 対 応 関 係 インシデントの 広 域 的 被 害 影 響 を 迅 速 に 把 握 することが 可 能 であることを 検 証 した 以 上 によりミッションステートメントは 十 分 に 達 成 した 2セキュアソフトウェアの 開 発 指 針 案 セキュアソフトウェアの 全 体 像 を 示 し 定 義 を 行 った 上 で セキュアソフトウェア 構 築 のために セキュアプ ログラミング セキュアウェブアプリケーション セキュアプロトコル セキュア 組 込 みソフトウェアの 各 項 目 から 成 るセキュアソフトウェアの 開 発 指 針 を 策 定 した これにより ソフトウェア 開 発 現 場 において 脆 弱 性 の 混 入 を 防 止 するためのガイドラインを 提 示 できた 以 上 によりミッションステートメントは 十 分 に 達 成 した 3プライバシ 保 護 システムの 基 本 設 計 プライバシ 保 護 技 術 に 関 連 した 研 究 機 関 が 定 期 的 に 討 議 機 会 をもち それぞれの 要 素 技 術 の 連 携 を いかに 進 めるかについて 議 論 し これを 基 本 設 計 に 反 映 した 具 体 的 には ID の 管 理 認 証 の 手 法 セキュアは 情 報 保 存 等 についてシステムにおいての 位 置 づけを 確 認 した 次 に プライバシ 保 護 システ ムのアーキテクチャとして 複 数 のサブシステムを 定 義 し それぞれの 役 割 機 能 相 互 作 用 を 定 義 した 結 果 としてこれらのサブシステムは 各 要 素 技 術 を 必 要 とし 利 用 することでアーキテクチャを 構 成 する 34