目 次 第 1 部 人 口 ビジョン 人 口 問 題 に 対 する 基 本 認 識 人 口 問 題 における 現 状 分 析... 2 (1) 総 人 口 の 推 移... 2 (2) 出 生 死 亡 の 状 況... 3 (3) 転 入 転 出 の 状 況... 5

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1 陸 前 高 田 市 人 口 ビジョン 及 び まち ひと しごと 総 合 戦 略 ( 案 ) ~ノーマライゼーションという 言 葉 のいらないまち 陸 前 高 田 ~ 平 成 28 年 1 月 陸 前 高 田 市

2 目 次 第 1 部 人 口 ビジョン 人 口 問 題 に 対 する 基 本 認 識 人 口 問 題 における 現 状 分 析... 2 (1) 総 人 口 の 推 移... 2 (2) 出 生 死 亡 の 状 況... 3 (3) 転 入 転 出 の 状 況... 5 (4) 震 災 以 降 市 外 に 転 出 した 人 の 帰 還 帰 郷 意 向... 7 (5) 産 業 雇 用 の 状 況... 8 (6) 観 光 交 流 の 状 況 人 口 の 将 来 (2060 年 ) 展 望 (1) 人 口 推 計 における 推 計 条 件 の 設 定 (2) 人 口 推 計 の 結 果 (パターンAとパターンBの 比 較 ) (3) 人 口 の 将 来 展 望 人 口 の 変 化 から 見 る 地 域 の 将 来 像 第 2 部 まち ひと しごと 総 合 戦 略 基 本 的 な 考 え 方 (1) 策 定 の 背 景 (2) 総 合 戦 略 の 位 置 づけ (3) 施 策 の 企 画 実 行 に 当 たっての 基 本 方 針 施 策 の 基 本 方 向 (1) 基 本 目 標 (2) 施 策 の 体 系 当 面 の 基 本 施 策 (1) 陸 前 高 田 への 新 たな 人 の 流 れを 創 造 し 思 民 が 集 うまちをつくる (2) 復 興 を 契 機 に 若 者 が 活 躍 できるしごとの 創 出 へつなげる (3) 結 婚 出 産 の 希 望 をかなえ 子 育 てを 協 働 で 支 える 環 境 をつくる (4) 安 心 につながる 暮 らしやすいまちをつくる... 36

3 第 1 部 人 口 ビジョン 1. 人 口 問 題 に 対 する 基 本 認 識 東 日 本 大 震 災 により 陸 前 高 田 市 は 壊 滅 的 な 被 害 を 受 けました 復 興 に 向 け 陸 前 高 田 市 では 平 成 23 年 12 月 には 陸 前 高 田 市 震 災 復 興 計 画 を 策 定 し 大 規 模 な 嵩 上 げ 工 事 や 災 害 公 営 住 宅 などの 建 設 を 進 めてきました 一 方 ここ 数 年 の 人 口 動 向 を 見 ると 東 日 本 大 震 災 の 影 響 により 総 人 口 が 大 きく 減 尐 し ており 尐 子 高 齢 化 に 拍 車 がかかるなど 厳 しい 状 況 にあります また 現 在 は 復 興 事 業 の 途 上 にあるため 直 ちに 震 災 をきっかけとして 市 外 へ 転 出 された 方 の 帰 還 帰 郷 や 新 たな 移 住 を 十 分 に 受 け 入 れられない 状 況 にあります 人 口 ビジョン ( 第 1 部 )では 今 後 5 年 間 で 取 り 組 む まち ひと しごと 総 合 戦 略 ( 第 2 部 )の 方 針 や 施 策 を 念 頭 に 置 きながら 陸 前 高 田 市 の 将 来 の 人 口 を 中 長 期 にわたっ て(2015 年 から 2060 年 まで) 展 望 します 復 興 事 業 が 途 上 にある 中 で まずは 中 心 市 街 地 の 整 備 とともに 見 込 まれる 雇 用 者 の 受 け 入 れ と 震 災 をきっかけとして 市 外 へ 転 出 された 方 の 帰 還 帰 郷 を 叶 えること を 重 視 し 将 来 人 口 の 推 計 を 行 いました 1

4 2. 人 口 問 題 における 現 状 分 析 (1) 総 人 口 の 推 移 震 災 をきっかけとして 総 人 口 が 大 きく 減 少 するとともに 高 齢 化 率 が 高 まっており 人 口 減 少 と 少 子 高 齢 化 への 対 策 が 喫 緊 の 課 題 となっています 1985 年 以 降 総 人 口 は 減 尐 し 続 けてきました 年 尐 人 口 (14 歳 以 下 )や 生 産 年 齢 人 口 (15 ~64 歳 ) 減 尐 とともに 高 齢 化 率 ( 総 人 口 に 占 める 65 歳 以 上 人 口 の 割 合 )が 高 まってお り 1985 年 時 点 で 15.0%だった 高 齢 化 率 は 2015 年 には 37.8%に 達 しています ( 人 ) 30,000 25,000 20,000 28,404 4,249 (15.0%) 27,242 4,957 26,129 25,676 5,865 6,841 24,703 7,528 23,298 8,125 19,217 15,000 10,000 5, ,085 (63.7%) 17,260 15,918 15,163 13,919 12,441 6,070 (21.4%) 5,025 4,346 3,672 3,256 2,732 7,265 (37.8%) 9,845 (51.2%) 2,107 (11.0%) 年 少 人 口 (14 歳 以 下 ) 生 産 年 齢 人 口 (15~64 歳 ) 老 年 人 口 (65 歳 以 上 ) 図 1 年 齢 3 区 分 別 人 口 の 推 移 出 所 ) 総 務 省 国 勢 調 査 2015 年 は 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 による 推 計 値 2

5 (2) 出 生 死 亡 の 状 況 人 口 減 少 の 抑 制 に 向 けては 児 童 手 当 の 拡 充 などの 経 済 的 な 支 援 保 育 所 等 の 子 育 て 環 境 の 充 実 日 々の 子 育 てを 支 援 するサポーターの 育 成 等 に 取 り 組 むことで 第 2 子 第 3 子 を 産 み 育 てやすい 環 境 を 整 えていくことが 求 められます 1 出 生 数 死 亡 数 自 然 増 減 数 1990 年 頃 より 死 亡 数 が 出 生 数 を 上 回 る 自 然 減 の 傾 向 が 続 いてきました 1980 年 には 386 人 だった 出 生 数 は 2014 年 には 100 人 を 下 回 っており この 25 年 間 で 1/3 以 下 に 減 尐 しています ( 人 ) 2,500 2,000 1,941 1,500 1, ,000-1, ,000-2,500 自 然 増 減 数 出 生 数 死 亡 数 -1, 図 2 出 生 数 死 亡 数 の 推 移 出 所 ) 岩 手 県 人 口 移 動 報 告 年 報 3

6 2 合 計 特 殊 出 生 率 ( 一 人 の 女 性 が 一 生 に 産 む 子 どもの 平 均 数 ) 合 計 特 殊 出 生 率 は 全 国 と 同 様 に 1985 年 以 降 低 下 し 続 けてきました 一 方 東 日 本 大 震 災 以 降 は 増 加 に 転 じ 2013 年 には 全 国 や 岩 手 県 よりも 高 い 水 準 となっています 陸 前 高 田 市 0.50 岩 手 県 全 国 図 3 合 計 特 殊 出 生 率 の 推 移 出 所 ) 岩 手 県 環 境 保 健 研 究 センター 人 口 動 態 統 計 データより 3 一 世 帯 当 たりの 子 ども 数 母 子 手 帳 の 発 行 履 歴 を 見 ると 一 人 っ 子 の 世 帯 が 過 半 数 を 占 めていることが 分 かります 3 人 以 上 % 2 人 % 1 人 % 図 4 子 ども 数 別 世 帯 数 出 所 ) 陸 前 高 田 市 母 子 手 帳 発 行 データ (2012 年 4 月 ~2015 年 8 月 末 ) 4

7 (3) 転 入 転 出 の 状 況 定 住 移 住 の 促 進 に 向 けては 雇 用 の 場 や 生 活 環 境 の 整 備 が 求 められます 震 災 以 降 NPO 活 動 などをきっかけとする 新 たな 移 住 交 流 も 見 られており 将 来 の 移 住 定 住 につなげていくために 市 内 外 の 交 流 を 促 進 していくことが 重 要 です 1 転 入 数 転 出 数 社 会 増 減 数 1980 年 代 より 転 出 数 が 転 入 数 を 上 回 る 傾 向 が 続 いてきました 2011 年 は 震 災 の 影 響 に より 転 出 数 が 転 入 数 を 大 きく 上 回 っていますが 徐 々にその 傾 向 は 収 束 してきており 2014 年 には 転 入 数 が 転 出 数 を 上 回 る 社 会 増 となっています ( 人 ) 2,000 1,644 1,500 1, ,000-1,500 社 会 増 減 数 転 入 数 転 出 数 図 5 転 入 数 転 出 数 の 推 移 -1, 出 所 ) 岩 手 県 人 口 移 動 報 告 年 報 5

8 2 年 齢 別 の 転 出 転 入 の 状 況 年 齢 別 の 転 出 転 入 の 状 況 を 見 ると 男 女 ともに 15~24 歳 にかけて 転 出 超 過 が 大 きく 25~39 歳 および 55~69 歳 で 転 入 超 過 となる 傾 向 があります ( 人 ) 年 1985 年 1985 年 1990 年 1990 年 1995 年 1995 年 2000 年 2000 年 2005 年 2005 年 2010 年 図 6 年 齢 階 級 別 移 動 数 ( 男 性 ) ( 人 ) 年 1985 年 1985 年 1990 年 1990 年 1995 年 1995 年 2000 年 2000 年 2005 年 2005 年 2010 年 図 7 年 齢 階 級 別 移 動 数 ( 女 性 ) 出 所 ) 総 務 省 国 勢 調 査 6

9 (4) 震 災 以 降 市 外 に 転 出 した 人 の 帰 還 帰 郷 意 向 再 び 陸 前 高 田 市 で 暮 らしたいと 思 いながら 陸 前 高 田 市 への 帰 還 帰 郷 を 実 現 できていな い 方 がいます こうした 方 たちの 希 望 を 叶 えるために 雇 用 の 場 や 生 活 環 境 の 整 備 復 興 状 況 の 情 報 発 信 などに 引 き 続 き 取 り 組 んでいく 必 要 があります 震 災 以 降 市 外 に 転 出 した 方 を 対 象 とするアンケート 調 査 ( 対 象 者 は 平 成 24 年 ~ 平 成 26 年 の 転 出 者 及 び 平 成 24 年 ~ 平 成 27 年 の 成 人 者 で 市 外 への 転 出 者 )において 再 び 陸 前 高 田 に 戻 りたいかを 聞 いたところ 全 体 の 47.1%( すぐにでも 戻 りたい 条 件 や 状 況 が 合 えば 戻 りたい 戻 りたい 気 持 ちはあるが すぐには 戻 れない を 合 わせた 割 合 ) の 人 が 戻 る 意 向 があると 回 答 しています 1.9% 4.1% 10.4% 40.5% 21.4% 21.6% すぐにでも 戻 りたい 条 件 や 状 況 が 合 えば 戻 りたい 戻 りたい 気 持 ちはあるが すぐには 戻 れない 現 在 のところ 戻 るつもりはない わからない 無 回 答 図 8 今 後 の 陸 前 高 田 市 への 居 住 意 向 ( 回 答 者 数 :365 名 ) 年 代 別 に 見 ると 10~20 代 50 代 で 戻 る 意 向 があると 回 答 した 人 が 多 くなっています 0% 20% 40% 60% 80% 100% 10 代 (N=13) 代 (N=144) 代 (N=59) 代 (N=65) 代 (N=55) 代 (N=23) すぐにでも 戻 りたい 条 件 や 状 況 が 合 えば 戻 りたい 戻 りたい 気 持 ちはあるが すぐには 戻 れない 現 在 のところ 戻 るつもりはない わからない 無 回 答 図 9 今 後 の 陸 前 高 田 市 への 居 住 意 向 ( 年 代 別 ) 出 所 ) 陸 前 高 田 市 転 出 者 アンケート 調 査 7

10 (5) 産 業 雇 用 の 状 況 進 学 を 機 に 市 外 に 転 出 する 人 が 多 い 中 で 大 学 などを 卒 業 した 若 年 層 が 再 び 陸 前 高 田 市 に 戻 ってこられるような 仕 組 みづくりや 雇 用 の 場 づくりが 求 められます 1 事 業 所 数 及 び 従 業 者 数 1996 年 以 降 事 業 所 従 業 者 ともにほぼ 横 ばい 傾 向 にありましたが 震 災 の 影 響 等 によ り 2009 年 から 2012 年 にかけて 大 きく 減 尐 しています ( 事 業 所 数 : 箇 所 ) 2,000 1,500 1,282 1,301 1,297 1,213 1,199 1,231 1,000 7,660 7,234 7,346 7,311 7,053 6,910 従 業 者 数 事 業 所 数 617 ( 従 業 者 数 : 人 ) 10,000 8,000 6,000 4, ,472 2, 図 10 事 業 所 数 および 従 業 者 数 0 出 所 ) 経 済 産 業 省 経 済 センサス 活 動 調 査 2 高 卒 予 定 者 の 進 路 状 況 高 卒 予 定 者 について 見 ると 進 学 率 が 高 まる 一 方 で 就 職 者 数 は 減 尐 する 傾 向 にあります ( 人 ) 1,500 1,250 1, 就 職 者 数 進 学 等 進 学 率 H 図 11 高 卒 予 定 者 の 進 路 状 況 ( 気 仙 管 内 ) 80.0% 70.0% 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 出 所 )ハローワーク 大 船 渡 高 卒 予 定 者 就 職 状 況 推 移 データ 8

11 3 今 後 5 年 間 で 想 定 される 市 内 企 業 の 採 用 ニーズ 2015 年 5 月 に 実 施 した 市 内 企 業 向 けニーズアンケート 調 査 の 結 果 によると アンケート に 回 答 した 179 社 のうち 71 社 が (2020 年 までに) 募 集 採 用 の 予 定 がある (2020 年 までに) 良 い 人 材 がいれば 採 用 したい と 回 答 しています 募 集 採 用 の 予 定 がある 41 23% 募 集 採 用 の 予 定 は 全 くない % 良 い 人 材 が いれば 採 用 したい 30 17% 図 12 今 後 5 年 間 での 採 用 ニーズ( 回 答 数 :179 社 単 回 答 ) 出 所 ) 陸 前 高 田 市 事 業 者 向 け 採 用 ニーズ 調 査 アンケート ( 平 成 27 年 5 月 実 施 ) 2020 年 までに 募 集 採 用 の 予 定 がある 良 い 人 材 がいれば 採 用 したい と 回 答 した 事 業 者 に 対 し 現 在 必 要 としている 人 材 雇 用 に 力 を 入 れている 人 材 を 聞 いたところ 即 戦 力 となる 中 堅 層 の 割 合 が 最 も 多 くなっています また 新 規 採 用 の 見 込 み 人 数 を 集 計 すると 2020 年 までに 200 人 以 上 が 見 込 まれています ( 社 ) 1 高 卒 24 (73 人 以 上 ) 2 専 門 大 卒 19 (72 人 以 上 ) 3 即 戦 力 となる 中 堅 層 38 (58 人 以 上 ) 4シニア 層 9 (19 人 以 上 ) 5アルバイト パートタイム 18 (52 人 以 上 ) 図 13 現 在 必 要 としている 人 材 雇 用 に 力 を 入 れている 人 材 ( 回 答 数 :55 社 複 数 回 答 ) 出 所 ) 陸 前 高 田 市 事 業 者 向 け 採 用 ニーズ 調 査 アンケート ( 平 成 27 年 5 月 実 施 ) 対 象 となる 71 社 のうち 55 社 から 回 答 を 得 た ( ) 内 は 企 業 の 回 答 に 基 づき 集 計 した 今 後 見 込 む 雇 用 人 数 を 示 す 9

12 (6) 観 光 交 流 の 状 況 2020 年 までに 三 陸 縦 貫 自 動 車 道 の 陸 前 高 田 ~ 仙 台 間 が 一 部 区 間 を 除 いて 開 通 し 仙 台 方 面 へのアクセスが 大 幅 に 向 上 すると 見 込 まれています 震 災 体 験 を 学 ぶ 教 育 旅 行 をはじ めとして 交 流 人 口 の 増 大 に 取 り 組 むことが 重 要 です 観 光 客 入 込 数 は 2000 年 以 降 減 尐 する 傾 向 にありました 東 日 本 大 震 災 の 前 後 では 観 光 客 入 込 数 は 半 分 以 下 に 減 尐 していますが ここ 数 年 は 増 加 に 転 じています ( 千 人 回 ) 2,000 1,746 1,500 1,498 1,523 1,579 1,345 1,231 1,306 1,205 1,305 1,000 1, 図 14 観 光 客 入 込 数 の 推 移 出 所 ) 岩 手 県 いわての 観 光 統 計 10

13 3. 人 口 の 将 来 (2060 年 ) 展 望 (1) 人 口 推 計 における 推 計 条 件 の 設 定 ここまで 本 市 の 人 口 の 現 状 を 見 てきました 今 後 本 市 の 人 口 はどのように 推 移 して いくのでしょうか ここでは 現 状 のすう 勢 のまま 人 口 が 推 移 した 場 合 をパターン A まち ひと しごと 総 合 戦 略 を 推 進 した 場 合 をパターン B として 本 市 の 人 口 の 将 来 を 展 望 しま す パターンA 現 状 のすう 勢 のまま 人 口 が 推 移 した 場 合 概 要 出 生 死 亡 転 入 転 出 将 来 の 地 域 の 姿 人 口 減 少 少 子 高 齢 化 への 対 策 は 現 状 のまま ( 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 による 推 計 ) 出 産 子 育 て 環 境 は 現 状 のまま 合 計 特 殊 出 生 率 が 全 国 と 同 水 準 (1.25~1.30)で 推 移 2020 年 までに 一 時 転 入 の 増 加 を 見 込 む 若 年 層 等 の 転 入 転 出 の 傾 向 が 現 状 のまま 続 く 高 齢 化 率 が 高 まり 続 け 2060 年 には 高 齢 化 率 が 50%を 超 える パターンB まち ひと しごと 総 合 戦 略 を 推 進 した 場 合 概 要 出 生 死 亡 転 入 転 出 将 来 の 地 域 の 姿 第 2 部 まち ひと しごと 総 合 戦 略 で 示 す 人 口 減 少 少 子 高 齢 化 への 対 策 復 興 まちづくりに 向 けた 各 種 施 策 を 実 行 した 場 合 ( 市 の 独 自 推 計 ) 出 産 子 育 て 環 境 の 充 実 に 向 けた 取 り 組 みを 実 践 合 計 特 殊 出 生 率 が 2030 年 に 年 に 2.07 に 上 昇 2025 年 までに 市 外 転 出 者 のうち 600 人 の 帰 還 帰 郷 を 見 込 む( 1) 毎 年 40 人 の 新 規 雇 用 を 確 保 する( 2) 出 産 子 育 ての 促 進 や 新 規 雇 用 の 確 保 により 若 い 世 代 の 人 口 減 少 に 歯 止 めがかかり バランスの 良 い 人 口 構 成 が 維 持 される 補 足 1 市 外 のみなし 仮 設 の 方 を 対 象 とした 住 宅 再 建 意 向 調 査 の 結 果 により 市 外 転 出 者 のうち 50% 程 度 の 方 が 再 び 陸 前 高 田 市 に 戻 る 意 向 があると 回 答 していることから 震 災 をきっかけとする 転 出 者 約 1,200 人 のうち 半 分 の 600 人 の 方 が 帰 還 帰 郷 されると 仮 定 しました 2 市 内 企 業 への 採 用 ニーズ 調 査 アンケート 結 果 より 今 後 5 年 間 で 最 低 でも 200 人 の 新 規 雇 用 が 見 込 ま れることから U ターン 等 による 40 人 の 新 規 雇 用 が 確 保 される 必 要 があると 仮 定 しました 11

14 (2) 人 口 推 計 の 結 果 (パターンAとパターンBの 比 較 ) 1 総 人 口 と 高 齢 化 率 の 比 較 パターンA( 現 状 のすう 勢 のまま 人 口 が 推 移 した 場 合 )では 2060 年 には 人 口 が 約 8,300 人 (2010 年 の 約 36%)まで 減 尐 し 高 齢 化 率 が 50%を 超 えると 見 込 まれます パターンB(まち ひと しごと 総 合 戦 略 を 推 進 した 場 合 )では 2060 年 の 人 口 は 約 11,700 人 高 齢 化 率 も 約 39%と パターンAと 比 較 してバランスの 良 い 人 口 構 成 の 維 持 を 見 込 みます ( 人 ) 25,000 23,298 20,000 パターンB 2010 年 の50%を 維 持 15,000 10,000 14,454 13,084 11,689 5, ,313 パターンA パターンB パターンA 2010 年 の 約 36%まで 減 少 図 15 推 計 結 果 の 比 較 : 総 人 口 (%) パターンA パターンB パターンA 2040 年 には2 人 に1 人 が 高 齢 者 に パターンB 高 齢 化 率 は40~45%で 安 定 的 に 推 移 図 16 推 計 結 果 の 比 較 : 高 齢 化 率 12

15 2 出 生 数 死 亡 数 自 然 増 減 数 の 比 較 パターンA( 現 状 のすう 勢 のまま 人 口 が 推 移 した 場 合 )では 特 に 出 生 数 の 減 尐 が 顕 著 で 2060 年 には 2010 年 の5 分 の1にまで 出 生 数 が 減 尐 すると 見 込 まれます パターンB(まち ひと しごと 総 合 戦 略 を 推 進 した 場 合 )では 2015 年 以 降 約 500 人 前 後 の 出 生 数 の 維 持 を 見 込 みます ( 人 ) 4,500 3,500 3,490 出 生 数 が 年 々 減 少 し 続 ける 2,500 1,500 1,545 1,587 1,817 1,818 1,772 1,713 1,649 1,535 1,433 1, ,500-2,500-3, ,141-1,442-1,480-1,469-1,435-1,400-1,312-1,250-1,176 自 然 増 減 数 出 生 数 死 亡 数 -2, 図 17 パターンA: 出 生 数 死 亡 数 自 然 増 減 数 の 見 込 み ( 人 ) 4,500 3,500 3,490 出 生 数 を 維 持 し 続 けている 2,500 1, ,587 1,545 1,665 1,727 1,688 1,635 1,578 1,477 1,391 1, , ,119-1,214-1,117-1,074-1, ,500-3,500-2,967 自 然 増 減 数 出 生 数 死 亡 数 図 18 パターンB: 出 生 数 死 亡 数 自 然 増 減 数 の 見 込 み 13

16 3 転 入 数 転 出 数 社 会 増 減 数 の 比 較 パターンA( 現 状 のすう 勢 のまま 人 口 が 推 移 した 場 合 )では 震 災 の 反 動 もあり 2015 年 から 2020 年 にかけては 転 入 数 が 転 出 数 を 大 きく 上 回 る 社 会 増 となるものの その 後 は 伸 び 悩 みが 見 られます パターンB(まち ひと しごと 総 合 戦 略 を 推 進 した 場 合 )では まちの 基 盤 がつく られる 2025 年 以 降 毎 5 年 間 で 約 200 人 以 上 の 社 会 増 の 維 持 を 見 込 みます ( 人 ) 1, ,000-1,250 社 会 増 も 伸 び 悩 みが 見 られる , 図 19 パターンA: 社 会 増 減 の 見 込 み ( 人 ) , 安 定 的 に200 人 以 上 の 社 会 増 を 維 持 -1,250-1, 図 20 パターンB: 社 会 増 減 の 見 込 み 14

17 4 結 果 のまとめ パターンAとパターンBでは 総 人 口 高 齢 化 率 をはじめ 将 来 の 人 口 動 向 に 大 きな 違 いがあることが 分 かりました パターンBのように 人 口 減 尐 尐 子 高 齢 化 を 抑 制 し 将 来 にわたっての 活 気 のある 地 域 づくりを 実 現 するために まち ひと しごと 総 合 戦 略 に 取 り 組 むことが 重 要 です ( 年 齢 3 区 分 別 人 口 : 人 ) 30,000 25, (23,298) (5 年 あたりの 人 口 増 減 数 : 人 ) , ,000 35% (13,084) ,000 5, % 51% (8,313) 52% % 12% 41% 7% 7% ( 実 績 値 ) ( 推 計 値 ) 0~14 歳 ( 年 少 人 口 ) 15~64 歳 ( 生 産 年 齢 人 口 ) 65 歳 以 上 ( 老 年 人 口 ) 5 年 あたりの 人 口 増 減 数 図 21 パターンA: 人 口 推 計 の 結 果 まとめ ( 年 齢 3 区 分 別 人 口 : 人 ) (5 年 あたりの 人 口 増 減 数 : 人 ) 30, ,162-1,113 (23,298) -1, ,000-1,405-1,398-1,000 20,000-1,500 15,000 10,000 5, % (14,454) (11,689) 44% 53% 39% 44% -4,081 48% 12% 12% 13% ( 実 績 値 ) ( 推 計 値 ) -2,000-2,500-3,000-3,500-4,000-4,500 0~14 歳 ( 年 少 人 口 ) 15~64 歳 ( 生 産 年 齢 人 口 ) 65 歳 以 上 ( 老 年 人 口 ) 5 年 あたりの 人 口 増 減 数 図 22 パターンB: 人 口 推 計 の 結 果 まとめ 人 口 増 減 数 は 各 年 前 5 年 間 分 の 累 計 値 実 績 値 は 総 務 省 国 勢 調 査 による 15

18 (3) 人 口 の 将 来 展 望 これまでの 人 口 推 計 の 結 果 をもとに 陸 前 高 田 市 が 目 指 す 将 来 の 人 口 を 展 望 します 現 状 のすう 勢 のまま 人 口 が 推 移 した 場 合 (パターンA) 2060 年 には 人 口 が 約 8,300 人 まで 減 尐 すると 見 込 まれます 一 方 まち ひと しごと 総 合 戦 略 の 推 進 (パターンB)により 2060 年 に 人 口 約 11,700 人 の 維 持 が 見 込 まれます このことから 以 下 の4つの 観 点 で 将 来 に 向 けた 取 り 組 みを 推 進 することにより 2060 年 に 市 の 人 口 11,700 人 を 目 指 します 1 被 災 した 市 民 の 帰 還 帰 郷 を 促 進 する 2 復 興 とともに 雇 用 の 場 づくりに 取 り 組 み 進 学 などで 転 出 した 若 者 の 帰 郷 を 促 進 する 3 安 心 して 出 産 子 育 てできる 環 境 を 整 えることで 出 生 率 の 向 上 を 図 る 4 市 内 外 の 交 流 を 促 進 し 陸 前 高 田 に 関 係 を 持 つ 思 民 を 増 やす ( 人 ) 25,000 23,298 20,000 パターンB 2010 年 の50%を 維 持 15,000 10,000 14,454 13,084 11,689 5, ,313 パターンA パターンB パターンA 2010 年 の 約 36%まで 減 少 図 23 推 計 結 果 の 比 較 : 総 人 口 ( 再 掲 ) 16

19 4. 人 口 の 変 化 から 見 る 地 域 の 将 来 像 ここでは まち ひと しごと 総 合 戦 略 の 推 進 により どのような 地 域 の 将 来 像 を 見 込 むことができるのかを 整 理 しました 人 口 減 尐 や 尐 子 高 齢 化 が 抑 制 されることで 地 域 の 産 業 生 活 に 必 要 なサービス 対 外 的 な 交 流 など 様 々な 分 野 において 担 い 手 を 確 保 することができるようになります 地 域 の 様 々な 取 り 組 みが 維 持 活 性 化 されていくことで 次 世 代 の 若 い 人 たちをはじめ 市 民 の 誰 もがいきいきと 暮 らす ノーマライゼーションという 言 葉 のいらないまち を 創 ります まち ひと しごと 総 合 戦 略 の 推 進 により 人 口 減 少 や 少 子 高 齢 化 が 抑 制 されると 産 業 地 域 産 業 を 担 う 人 材 の 確 保 暮 らし 身 近 なサービスの 確 保 交 流 交 流 人 口 の 増 大 地 域 活 性 化 地 域 経 済 を 支 える 農 林 水 産 業 や 商 業 の 担 い 手 が 確 保 される 産 官 学 金 労 言 の 連 携 により 地 域 産 品 のブランド 化 など 新 しい 取 り 組 みが 生 み 出 される 若 い 世 代 の 人 口 が 増 えることによ り 生 活 に 必 要 なサービス( 小 売 飲 食 医 療 介 護 福 祉 など)が 維 持 され 安 心 な 暮 らしが 守 られ る 津 波 防 災 文 化 の 醸 成 や 周 辺 地 域 へ のゲートウェイとしての 機 能 の 発 揮 により 多 種 多 様 な 交 流 活 動 の 活 発 なまちが 創 られる 産 業 交 流 暮 らしそれぞれの 取 り 組 みが 維 持 活 性 化 されていくことで ノーマライゼーションという 言 葉 のいらない 魅 力 のあるまちを 創 造 図 24 想 定 される 地 域 の 将 来 像 17

20 第 2 部 まち ひと しごと 総 合 戦 略 ~ノーマライゼーションという 言 葉 のいらないまち 陸 前 高 田 ~ 1. 基 本 的 な 考 え 方 (1) 策 定 の 背 景 本 市 では 平 成 23 年 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 により 壊 滅 的 な 被 害 を 受 けました こ の 震 災 により 人 口 減 尐 は 急 速 に 進 行 し 若 年 層 を 中 心 として 市 外 特 に 岩 手 県 内 の 他 市 や 宮 城 県 一 都 三 県 への 転 出 傾 向 が 見 られました さらに 全 国 的 な 潮 流 である 尐 子 高 齢 化 の 影 響 により 今 後 本 格 的 な 人 口 減 尐 が 見 込 まれます 被 災 から 本 市 が 立 ち 直 り 力 強 く 踏 み 出 すために 同 年 12 月 陸 前 高 田 市 震 災 復 興 計 画 が 策 定 されました 震 災 復 興 計 画 では 6 つの 復 興 のまちづくりの 基 本 方 向 性 ( 災 害 に 強 い 安 全 なまち 快 適 で 魅 力 のあるまち 市 民 の 暮 らしが 安 定 したまち 活 力 あふれるまち 環 境 にやさしいまち 協 働 で 築 くまち)を 掲 げております 現 在 同 計 画 に 基 づき イン フラの 復 旧 整 備 が 進 められているところであり 今 後 はこれを 活 かしながら 本 市 の ま ち ひと しごと を 再 構 築 していく 必 要 があります このような 背 景 のもと 市 民 地 域 企 業 行 政 が 一 丸 となって 人 口 減 尐 と 尐 子 高 齢 化 への 対 策 を 講 じ 定 住 や 新 たな 移 住 を 呼 び 込 むことのできる 地 域 づくりを 進 めるために 陸 前 高 田 市 まち ひと しごと 総 合 戦 略 ( 以 下 本 総 合 戦 略 )を 策 定 します 18

21 (2) 総 合 戦 略 の 位 置 づけ 1 総 合 戦 略 の 期 間 平 成 27 年 度 ~ 平 成 31 年 度 までの 5 カ 年 とします 2 国 の 創 生 総 合 戦 略 との 関 係 地 方 人 口 ビジョン 地 方 版 総 合 戦 略 (まち ひと しごと 創 生 )については 国 と 地 方 が 一 体 となり 中 長 期 的 視 点 に 立 って 取 り 組 む 必 要 があります 国 では まち ひと しごと 創 生 に 関 する 基 本 方 針 が 決 定 され 以 下 の 3 つの 基 本 的 視 点 とこれを 前 提 として 5 つの 検 討 項 目 が 掲 げられています ( 基 本 的 視 点 ) 1. 若 い 世 代 の 結 婚 出 産 子 育 ての 希 望 2. 東 京 一 極 集 中 の 歯 止 め 3. 地 域 の 特 性 に 即 した 地 域 課 題 の 解 決 ( 検 討 項 目 ) 1. 地 方 への 新 しいひとの 流 れをつくる 2. 地 方 にしごとをつくり 安 心 して 働 けるようにする 3. 若 い 世 代 の 結 婚 出 産 子 育 ての 希 望 をかなえる 4. 時 代 に 合 った 地 域 をつくり 安 心 な 暮 らしを 守 る 5. 地 域 と 地 域 を 連 携 する 参 考 : 内 閣 官 房 まち ひと しごと 創 生 本 部 事 務 局 まち ひと しごと 創 生 総 合 戦 略 ( 平 成 27 年 ) 19

22 3 総 合 計 画 との 関 係 本 市 では 平 成 31 年 度 以 降 の 次 期 総 合 計 画 の 策 定 を 予 定 しており 総 合 戦 略 は 次 期 総 合 計 画 を 先 導 する 計 画 と 位 置 づけ 次 期 総 合 計 画 を 策 定 する 際 には 整 合 を 図 るものとします 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 平 成 29 年 度 平 成 30 年 度 平 成 31 年 度 平 成 32 年 度 平 成 33 年 度 平 成 34 年 度 震 災 復 興 計 画 基 本 構 想 基 本 計 画 ノーマライゼーションという 言 葉 のいらないまちづくりアクションプラン 人 口 ビジョン 総 合 戦 略 次 期 総 合 計 画 図 25 人 口 ビジョン 総 合 戦 略 と 他 の 計 画 の 関 係 位 置 づけ 4 目 標 管 理 と 効 果 検 証 総 合 戦 略 では 分 野 ごとに 講 ずべき 具 体 的 な 施 策 を 示 すとともに 各 施 策 の 成 果 を 客 観 的 に 評 価 するための 成 果 指 標 (KPI)を 設 定 します 成 果 の 検 証 については PDCA サイクルにより 内 部 評 価 を 行 うほか 外 部 評 価 者 組 織 による 検 証 も 実 施 する 予 定 です 1Plan( 計 画 ) 総 合 戦 略 の 策 定 2Do( 実 行 ) 総 合 戦 略 に 定 めた 施 策 を 関 連 団 体 等 と 協 働 実 施 4Action( 見 直 改 善 ) 施 策 を 見 直 し 総 合 戦 略 を 改 善 3Check( 点 検 評 価 ) 施 策 の 実 施 状 況 や KPI の 達 成 状 況 を 評 価 図 26 総 合 戦 略 の 運 用 ( 目 標 管 理 と 効 果 検 証 ) 20

23 (3) 施 策 の 企 画 実 行 に 当 たっての 基 本 方 針 次 に 示 す 基 本 方 針 のもと 総 合 戦 略 の 施 策 の 企 画 実 行 を 進 めます 1 分 野 横 断 的 な 施 策 の 検 討 基 本 目 標 に 基 づいて 分 野 横 断 的 な 基 本 施 策 具 体 的 な 施 策 を 検 討 します 関 連 する 施 策 との 連 携 を 深 化 させ 効 率 的 かつ 効 果 的 な 展 開 を 目 指 します 2 市 民 産 官 学 金 労 言 の 連 携 による 新 たな 推 進 体 制 の 構 築 市 民 産 官 学 勤 労 言 の 連 携 によるそれぞれの 強 みを 生 かした 展 開 を 重 視 し 民 間 のノウ ハウやネットワークを 最 大 限 に 活 用 した 推 進 体 制 のもと 総 合 戦 略 に 取 り 組 んでいきます 21

24 2. 施 策 の 基 本 方 向 (1) 基 本 目 標 国 の 総 合 戦 略 では 次 に 示 す 4 つの 基 本 目 標 が 定 められています 1 地 方 への 新 しいひとの 流 れをつくる 2 地 方 における 安 定 した 雇 用 を 創 出 する 3 若 い 世 代 の 結 婚 出 産 子 育 ての 希 望 をかなえる 4 時 代 に 合 った 地 域 をつくり 安 心 なくらしを 守 るとともに 地 域 と 地 域 を 連 携 する これを 踏 まえ 本 市 における 総 合 戦 略 の 基 本 目 標 を 次 のとおり 設 定 しました 総 合 戦 略 の 基 本 目 標 1 陸 前 高 田 への 新 たな 人 の 流 れを 創 造 し 思 民 が 集 うまちをつくる 2 復 興 を 契 機 に 若 者 が 活 躍 できるしごとの 創 出 につなげる 3 結 婚 出 産 の 希 望 をかなえ 子 育 てを 協 働 で 支 える 環 境 をつくる 4 安 心 につながる 暮 らしやすいまちをつくる 各 基 本 目 標 に 対 する 基 本 的 な 視 点 と 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)は 次 のとおりとします 基 本 目 標 1 陸 前 高 田 への 新 たな 人 の 流 れを 創 造 し 思 民 が 集 うまちをつくる 市 外 に 転 出 した 人 の 再 転 入 や 震 災 復 興 を 契 機 として 本 市 のまちづくりやライフスタ イルに 愛 着 を 持 たれた 人 の 移 住 を 促 進 することが 求 められます また 定 住 に 限 らず 本 市 に 関 心 と 愛 着 を 持 ち 関 係 を 持 ち 続 ける 思 民 のネットワークを 広 げることが 重 要 です そのためには 住 居 情 報 の 一 元 化 や 受 入 支 援 体 制 の 強 化 地 域 資 源 を 最 大 限 に 活 用 し たサービス 商 品 開 発 を 行 うビジネス 起 業 支 援 企 業 大 学 との 交 流 促 進 等 の 検 討 を 進 めていく 必 要 があります 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 交 流 人 口 ( 観 光 客 入 込 数 ) 100 万 人 以 上 40 万 人 ( 平 成 26 年 度 ) ( 平 成 31 年 度 ) KPI 設 定 の 考 え 方 : 平 成 22 年 度 ( 震 災 前 ) 実 績 の 95 万 人 の 水 準 に 戻 すことを 想 定 22

25 基 本 目 標 2 復 興 を 契 機 に 若 者 が 活 躍 できるしごとの 創 出 につなげる 市 外 に 転 出 した 人 の 再 就 職 や 若 者 が 将 来 就 職 できる 職 場 を 確 保 することが 求 められま す そのためには 新 しい 中 心 市 街 地 等 に 立 地 する 企 業 の 採 用 ニーズに 応 えるととも に 震 災 後 連 携 を 図 ってきた 企 業 や 市 内 の 幅 広 い 主 体 との 連 携 を 進 め 雇 用 を 生 み 出 す 戦 略 企 画 実 行 体 制 を 構 築 した 上 で 地 域 産 業 の 競 争 力 を 強 化 する 必 要 があります また 本 市 の 地 域 資 源 である 農 林 水 産 資 源 のブランド 化 商 品 化 や 今 後 ニーズが 増 え る 医 療 介 護 福 祉 分 野 の 人 材 確 保 とサービスの 充 実 を 図 っていくことが 重 要 です 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): U I ターンによる 新 規 雇 用 者 数 200 人 以 上 (5 年 間 ) KPI 設 定 の 考 え 方 : 事 業 者 向 け 採 用 ニーズ 調 査 アンケート( 平 成 27 年 5 月 実 施 ) の 結 果 をもとに 新 規 雇 用 者 数 として 設 定 基 本 目 標 3 結 婚 出 産 の 希 望 をかなえ 子 育 てを 協 働 で 支 える 環 境 をつくる 市 内 の 若 い 世 代 が 安 心 して 子 どもを 出 産 し 育 てることができる 環 境 を 市 民 地 域 企 業 行 政 が 協 働 で 構 築 していくことが 求 められます そのためには 出 産 から 子 育 てまでよろず 相 談 に 対 応 できる 切 れ 目 のない 支 援 第 2 子 第 3 子 の 出 産 支 援 ワーク ライフ バランスに 対 する 家 庭 職 場 での 浸 透 を 進 めていくことが 重 要 です 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 出 生 数 522 人 ( 直 近 5 年 間 の 推 計 値 ) 600 人 以 上 (5 年 間 ) KPI 設 定 の 考 え 方 : 人 口 ビジョンに 掲 載 の 将 来 人 口 推 計 パターン B の 出 生 数 ( 平 成 28 年 度 ~ 平 成 32 年 度 )の 推 計 値 から 設 定 基 本 目 標 4 安 心 につながる 暮 らしやすいまちをつくる 今 後 の 地 域 インフラとして 生 活 弱 者 の 居 住 環 境 防 災 体 制 の 充 実 等 安 心 して 暮 ら せる 環 境 を 整 えていくことが 求 められます そのためには 中 山 間 地 域 での 持 続 可 能 な 公 共 交 通 システム コミュニティの 場 の 確 保 女 性 を 含 めた 消 防 団 員 の 入 団 促 進 大 規 模 災 害 を 想 定 した 相 互 連 携 による 防 災 訓 練 や 外 国 からの 観 光 客 等 を 対 象 とした 多 言 語 対 応 避 難 アプリ 等 の 開 発 と 普 及 を 進 めて いく 必 要 があります 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 住 民 の 活 動 組 織 ( 地 域 運 営 組 織 ) 形 成 0 団 体 ( 平 成 28 年 1 月 時 点 ) 1 団 体 (5 年 間 ) KPI 設 定 の 考 え 方 : 社 会 実 験 実 施 中 の 地 区 での 取 組 を 想 定 して 設 定 23

26 (2) 施 策 の 体 系 総 合 戦 略 の4つの 基 本 目 標 を 実 現 するために 実 施 する 7 つの 基 本 施 策 を 設 定 します さ らに 基 本 施 策 を 実 施 するために 当 面 取 り 組 む 11 の 施 策 と 計 画 期 間 内 に 取 り 組 む 施 策 を 次 のとおりとしました 24

27 表 27 本 市 における 総 合 戦 略 の 施 策 体 系 中 長 期 展 望 基 本 目 標 (4 目 標 ) 基 本 施 策 (7 施 策 ) 具 体 的 な 施 策 Ⅰ. 人 口 問 題 における 現 状 分 析 < 現 状 > 本 市 の 人 口 (2010 年 ) 23,298 人 合 計 特 殊 出 生 率 (2013 年 ) 1.77 < 問 題 > 人 口 ビ ジ ョ ン 総 合 戦 略 (2015~2019 年 度 の 5 年 間 ) 震 災 による 一 層 の 人 口 減 少 高 齢 化 進 学 を 契 機 とする 若 年 層 の 市 外 流 出 <チャンス> 震 災 後 の 交 流 人 口 の 増 大 まちづくりの 推 進 とともに 見 込 まれる 新 規 雇 用 の 創 出 Ⅱ. 人 口 の 将 来 展 望 < 将 来 目 標 > 人 口 の 将 来 目 標 (2060 年 ) 11,700 人 合 計 特 殊 出 生 率 2030 年 : 年 :2.07 <4 つの 取 組 み> 1 被 災 した 市 民 の 帰 還 帰 郷 を 促 進 2 雇 用 の 創 出 と 若 者 の 帰 郷 促 進 3 子 育 て 環 境 の 充 実 による 出 生 率 の 向 上 4 市 内 外 の 交 流 促 進 と 交 流 人 口 の 増 大 1 陸 前 高 田 への 新 たな 人 の 流 れを 創 造 し 思 民 が 集 うまちを つくる <KPI> 交 流 人 口 ( 観 光 入 込 数 ) 100 万 人 以 上 / 平 成 31 年 度 2 復 興 を 契 機 に 若 者 が 活 躍 できる しごとの 創 出 につなげる <KPI> 新 規 雇 用 者 数 200 人 以 上 /5 年 間 3 結 婚 出 産 の 希 望 をかなえ 子 育 てを 協 働 で 支 える 環 境 を つくる <KPI> 出 生 数 600 人 以 上 /5 年 間 4 安 心 につながる 暮 らしやすい まちをつくる <KPI> 住 民 の 活 動 組 織 ( 地 域 運 営 組 織 ) 形 成 1 団 体 /5 年 間 1 陸 前 高 田 思 民 の 拡 大 と 市 民 総 活 躍 の 環 境 づくり 2ふるさと 陸 前 高 田 住 みたいまち 移 住 定 住 支 援 プロジェクト 1 陸 前 高 田 まるごと ブランド 化 戦 略 2 起 業 家 新 規 事 業 者 応 援 プロジェクト 1たかたっ 子 子 育 て サポート 体 制 づくり 2 仕 事 と 生 活 の 調 和 (ワーク ライフ ハ ランス)の 確 立 1 持 続 可 能 な 公 共 交 通 システムの 構 築 と 安 心 安 全 なまちづくり 当 面 陸 前 高 田 に 関 心 と 愛 着 を 持 ち 続 けている 人 を 対 象 とした 陸 前 高 田 思 民 制 度 の 創 設 <KPI> 陸 前 高 田 思 民 登 録 数 5,000 人 以 上 /5 年 間 地 元 生 産 者 と 連 携 した 観 光 農 園 の 運 営 と 高 齢 者 障 がい 者 女 性 等 の 就 労 支 援 への 取 り 組 み <KPI> 平 成 31 年 度 までにプロジェクト 実 現 小 中 学 校 の 空 き 校 舎 を 利 用 した 市 民 と 学 生 らの 交 流 活 動 拠 点 の 設 置 <KPI> 拠 点 施 設 を 活 用 する 学 生 数 延 べ 1,000 人 以 上 /5 年 間 計 画 期 間 外 国 人 来 訪 者 受 け 入 れ 体 制 の 充 実 (VISIT TAKATA の 推 進 ) 総 合 的 なマーケティングの 実 践 ( 企 業 研 修 受 入 ノーマライセ ーションツアー 遊 休 農 地 定 期 オーナー) イベント 開 催 誘 致 による 交 流 人 口 の 拡 大 とフ ランテ ィンク 化 の 形 成 イベント 開 催 重 点 道 の 駅 のゲートウェイとしての 機 能 強 化 沿 岸 広 域 連 携 事 業 の 推 進 岩 手 県 連 携 事 業 フルーツ フラワーパーク( 仮 称 ) 構 想 の 推 進 官 民 連 携 事 業 半 農 半 漁 の 半 島 ライフの 推 進 当 面 陸 前 高 田 版 空 き 家 バンク の 設 置 <KPI> 平 成 29 年 度 までデータベース 整 備 U Iターン 者 等 の 移 住 支 援 と 奨 励 金 の 拡 充 <KPI> U I ターン 相 談 件 数 200 件 以 上 /5 年 間 計 画 期 間 空 家 対 策 等 の 推 進 に 関 する 計 画 の 策 定 市 営 住 宅 の 適 切 なストックマネジメント 就 職 情 報 サイトを 活 用 した 人 材 確 保 当 面 たかたのゆめ エゾイシカゲ 貝 の 生 産 体 制 の 強 化 生 産 者 漁 業 者 の 所 得 向 上 と 後 継 者 育 成 <KPI> 新 規 養 殖 生 産 者 と 新 規 就 業 者 の 雇 用 数 20 人 以 上 /5 年 間 エゾイシカゲ 貝 の 水 揚 げ 量 100 トン 以 上 / 平 成 31 年 度 計 画 期 間 就 農 希 望 者 の 受 入 れに 伴 う 農 地 の 集 約 化 と 研 修 体 制 の 充 実 自 伐 施 業 の 仕 組 み 作 りによる 林 業 の 活 性 化 気 仙 杉 を 活 用 した 商 品 開 発 等 への 支 援 官 民 連 携 事 業 就 漁 希 望 者 の 実 践 研 修 の 実 施 と 着 業 に 向 けた 支 援 体 制 の 整 備 水 産 加 工 関 連 産 業 の 創 出 官 民 連 携 事 業 当 面 起 業 家 の 育 成 と 雇 用 を 生 み 出 す 新 規 事 業 への 支 援 <KPI> 起 業 プランコンテスト 応 募 者 数 10 件 以 上 /5 年 間 医 療 介 護 福 祉 職 の 人 材 確 保 とサービス 事 業 の 総 合 的 な 支 援 <KPI> U I ターン 者 による 医 療 介 護 福 祉 関 係 就 職 者 数 60 人 以 上 /5 年 間 計 画 期 間 総 合 戦 略 の 推 進 ( 様 々な 分 野 の 人 が 連 携 し それぞれの 強 みを 生 かしたアイディアによる 総 合 戦 略 の 推 進 民 間 企 業 のニーズ 調 査 の 実 施 ) インターンシップ 実 施 事 業 者 への 支 援 と 情 報 発 信 の 強 化 福 祉 障 がい 者 用 機 器 関 連 産 業 の 誘 致 促 進 官 民 連 携 事 業 当 面 妊 娠 出 産 子 育 て 総 合 支 援 の 充 実 <KPI> 合 計 特 殊 出 生 率 1.77 以 上 / 平 成 31 年 度 計 画 期 間 当 面 当 面 計 画 期 間 新 市 街 地 へのまちなか 子 育 て( 託 児 )スペースの 設 置 子 育 てと 仕 事 の 両 立 への 支 援 <KPI> 仕 事 と 家 庭 の 両 立 支 援 行 動 計 画 策 定 登 録 数 10 件 以 上 /5 年 間 小 さな 拠 点 の 形 成 による 利 用 しやすい 公 共 交 通 システムの 構 築 <KPI> 住 民 の 活 動 組 織 ( 地 域 運 営 組 織 ) 形 成 1 団 体 /5 年 間 消 防 団 員 の 入 団 促 進 大 規 模 災 害 を 想 定 した 相 互 連 携 訓 練 の 実 施 多 言 語 対 応 避 難 アプリの 開 発 と 普 及 25

28 3. 当 面 の 基 本 施 策 (1) 陸 前 高 田 への 新 たな 人 の 流 れを 創 造 し 思 民 が 集 うまちをつくる 1 基 本 施 策 : 陸 前 高 田 思 民 の 拡 大 と 市 民 総 活 躍 の 環 境 づくり < 具 体 的 な 施 策 > 陸 前 高 田 に 関 心 と 愛 着 を 持 ち 続 けている 人 を 対 象 とした 陸 前 高 田 思 民 制 度 の 創 設 震 災 後 に 陸 前 高 田 市 に 視 察 やボランティアのために 訪 れた 人 々の 中 には 本 市 に 関 心 と 愛 着 を 持 ち 何 度 も 繰 り 返 し 訪 問 され 市 民 と 交 流 を 続 けている 人 や ふるさと 納 税 に 協 力 いただいた 人 など 本 市 と 関 わりを 続 ける 人 たちがいることから これら の 人 たちを 対 象 とした 陸 前 高 田 思 民 制 度 の 創 設 をめざします 陸 前 高 田 思 民 には さまざまな 本 市 の 情 報 ( 特 産 品 やイベント 等 )の 提 供 を 定 期 的 に 行 い 本 市 のPRやさまざまな 事 業 への 協 力 を 担 っていただきながら 将 来 的 な 移 住 につながるよう 交 流 を 深 めていきます 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 陸 前 高 田 思 民 登 録 数 0 人 / 平 成 28 年 1 月 時 点 5,000 人 以 上 /5 年 間 KPI 設 定 の 考 え 方 : 交 流 人 口 の 目 標 値 100 万 人 の 0.5%と 設 定 26

29 < 具 体 的 な 施 策 > 地 元 生 産 者 と 連 携 した 観 光 農 園 の 運 営 と 障 がい 者 や 女 性 等 の 就 労 支 援 への 取 り 組 み 米 崎 りんご やブランド 米 たかたのゆめ 等 の 地 元 農 業 生 産 者 等 と 連 携 した 観 光 農 園 を 運 営 首 都 圏 の 企 業 団 体 と 提 携 しての 契 約 栽 培 農 業 体 験 等 を 通 じ 陸 前 高 田 農 業 のブランド 化 を 図 っていきます また 生 産 から 加 工 販 売 を 通 じて 付 加 価 値 をつけ 農 業 生 産 者 の 所 得 向 上 を 目 指 すとともに 障 がい 者 や 女 性 若 者 の 就 労 の 場 としても 位 置 付 け 本 市 が 進 める ノ ーマライゼーションという 言 葉 のいらないまちづくり に 向 けて 高 齢 者 障 がい 者 女 性 や 若 者 の 勤 労 支 援 や 雇 用 機 会 を 創 出 します さらに 首 都 圏 からの 家 族 旅 行 や 学 校 単 位 での 研 修 旅 行 等 を 受 け 入 れながら 交 流 人 口 の 拡 大 に 取 り 組 んでいきます 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): プロジェクト 実 現 平 成 31 年 度 までにプロジェクト 実 現 KPI 設 定 の 考 え 方 : 官 民 連 携 の 方 向 の1つとして 設 定 27

30 < 具 体 的 な 施 策 > 小 中 学 校 の 空 き 校 舎 を 利 用 した 市 民 と 学 生 らの 交 流 活 動 拠 点 の 設 置 陸 前 高 田 市 内 にある 小 中 学 校 の 空 き 校 舎 を 利 用 し 県 内 外 の 大 学 生 研 究 者 が 研 究 活 動 やボランティア 活 動 を 行 う 拠 点 施 設 の 整 備 を 進 めます その 他 にも 陸 前 高 田 市 にゆかりのある 企 業 による 新 人 研 修 ボランティア 研 修 の 受 け 入 れに 継 続 して 取 り 組 むなど 地 域 に 根 差 した 企 業 や 教 育 機 関 との 連 携 の 推 進 に より 交 流 人 口 の 拡 大 をめざします 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 拠 点 施 設 を 活 用 する 学 生 数 0 人 / 平 成 28 年 1 月 時 点 延 べ 1,000 人 /5 年 間 KPI 設 定 の 考 え 方 : 大 学 関 係 者 等 のヒアリングを 参 考 に 設 定 28

31 2 基 本 施 策 : ふるさと 陸 前 高 田 住 みたいまち 移 住 定 住 支 援 プロジェクト < 具 体 的 な 施 策 > 陸 前 高 田 版 空 き 家 バンク の 設 置 空 き 家 情 報 データベース 化 ワンストップ 窓 口 の 設 置 による 相 談 員 の 配 置 新 規 事 業 者 支 援 ( 飲 食 業 宿 泊 業 の 開 業 に 対 する 支 援 ) お 試 し 居 住 の 実 施 移 住 定 住 支 援 のための 金 融 機 関 との 連 携 住 宅 建 築 支 援 ( 建 築 費 用 の 一 部 を 地 域 商 品 券 で 支 援 ) 市 内 にある 空 き 家 の 情 報 を 集 約 データベース 化 する 空 き 家 バンク を 創 設 し 空 き 家 活 用 を 促 進 し 移 住 希 望 者 のための 住 宅 を 確 保 します 移 住 相 談 者 を 対 象 としたワンストップ 窓 口 の 設 置 金 融 機 関 と 連 携 した 融 資 支 援 高 田 の 暮 らしを 体 験 できる 空 き 家 を 利 用 した お 試 し 居 住 を 実 施 し 移 住 の 受 け 入 れを 促 進 していきます 移 住 者 を 受 入 れ 後 も 先 輩 移 住 者 による 高 田 の 生 活 の 相 談 を 受 け 付 け 民 間 企 業 と 連 携 した 仕 事 の 紹 介 確 保 新 規 事 業 者 支 援 ( 飲 食 業 宿 泊 業 の 開 業 に 対 する 支 援 ) 住 宅 を 建 築 する 際 の 費 用 の 一 部 を 商 品 券 で 支 援 するなどの 住 宅 建 築 支 援 を 行 い 移 住 者 の 受 け 入 れから 受 け 入 れ 後 の 支 援 まで 切 れ 目 のない 移 住 定 住 の 促 進 に 取 り 組 みま す 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 空 き 家 バンク データベース 平 成 29 年 度 までにデータベース 整 備 KPI 設 定 の 考 え 方 : 移 住 促 進 ツールとして 活 用 することができるように 設 定 29

32 < 具 体 的 な 施 策 > U Iターン 者 等 の 移 住 支 援 と 奨 励 金 の 拡 充 U I ターン 者 への 家 賃 半 額 補 助 ( 敷 金 礼 金 移 転 費 用 含 む) U ターン 促 進 奨 励 金 の 拡 充 ( 企 業 へ 支 給 ) お 試 し 就 業 補 助 金 の 実 施 ( 給 与 社 保 転 居 費 用 の 補 助 の 他 継 続 雇 用 で 家 賃 補 助 ) 新 型 奨 学 資 金 貸 付 金 の 創 設 による 地 元 への 就 職 促 進 高 齢 移 住 者 と 地 域 コミュニティを 結 ぶ 高 田 版 CCRC 事 業 への 支 援 県 外 から 陸 前 高 田 市 に 移 住 就 業 した 人 を 対 象 に 家 賃 半 額 補 助 や 転 居 費 用 の 補 助 ( 敷 金 礼 金 移 転 費 用 含 む) U ターン 促 進 奨 学 金 の 拡 充 ( 企 業 へ 支 給 ) お 試 し 就 業 補 助 金 の 実 施 ( 給 与 社 保 転 居 費 用 の 補 助 の 他 継 続 雇 用 で 家 賃 補 助 )といった 経 済 的 支 援 を 行 います さらに 就 職 情 報 サイトなどとも 連 携 し 市 外 住 民 に 対 して 当 市 の 就 職 情 報 を 積 極 的 に 配 信 することで 移 住 の 受 け 入 れとともに 陸 前 高 田 での 就 業 長 期 的 な 定 住 の 促 進 にも 取 り 組 みます 市 内 の 進 学 者 等 に 対 しては 地 元 就 職 時 に 奨 学 金 の 負 担 を 減 らすなど 定 住 や U タ ーンを 促 進 するための 支 援 策 を 検 討 します また 高 齢 移 住 者 と 地 域 コミュニティを 結 ぶ 移 住 者 と 地 域 コミュニティを 結 ぶ 陸 前 高 田 版 CCRC 事 業 推 進 への 支 援 を 行 います 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): U Iターン 相 談 件 数 0 件 / 平 成 28 年 1 月 時 点 200 件 以 上 /5 年 間 KPI 設 定 の 考 え 方 :U I ターン 移 住 者 の 目 標 値 200 人 から 設 定 30

33 (2) 復 興 を 契 機 に 若 者 が 活 躍 できるしごとの 創 出 へつなげる 1 基 本 施 策 : 陸 前 高 田 まるごとブランド 化 戦 略 < 具 体 的 な 施 策 > たかたのゆめ エゾイシカゲ 貝 の 生 産 体 制 の 強 化 生 産 者 漁 業 者 の 所 得 向 上 と 後 継 者 育 成 たかたのゆめ や エゾイシカゲ 貝 気 仙 杉 など 陸 前 高 田 市 独 自 の 地 域 資 源 を 活 用 した 商 品 開 発 やブランド 化 生 産 体 制 づくりを 民 間 と 連 携 しながら 取 り 組 み 農 林 水 産 業 の 活 性 化 と 新 規 就 業 者 の 確 保 をめざします 生 産 商 品 化 の 取 り 組 みだけではなく 都 心 部 への 流 通 販 売 経 路 の 開 拓 もあわせ て 行 うことにより 新 たな 雇 用 創 出 も 期 待 されます 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 新 規 養 殖 生 産 者 と 新 規 就 業 者 の 雇 用 数 13 人 / 平 成 28 年 1 月 時 点 20 人 以 上 /5 年 間 KPI 設 定 の 考 え 方 :ブランド 化 に 向 けた 取 り 組 みとして 設 定 エゾイシカゲ 貝 の 水 揚 げ 量 100 トン 以 上 / 32 トン/ 平 成 27 年 平 成 31 年 度 KPI 設 定 の 考 え 方 :ブランド 化 に 向 けた 取 り 組 みとして 設 定 31

34 2 基 本 施 策 : 起 業 家 新 規 事 業 者 応 援 プロジェクト < 具 体 的 な 施 策 > 起 業 家 の 育 成 と 雇 用 を 生 み 出 す 新 規 事 業 への 支 援 起 業 プランコンテストの 実 施 チャレンジショップの 無 償 貸 与 ( 県 起 業 家 育 成 資 金 認 定 者 ) 新 規 事 業 者 及 び 業 種 転 換 事 業 者 への 設 備 投 資 補 助 地 元 雇 用 確 保 に 対 する 補 助 地 域 資 源 を 活 用 した 商 品 開 発 費 用 への 補 助 被 災 による 事 業 者 の 廃 業 等 は 深 刻 な 状 況 であり 中 心 市 街 地 をはじめとする 新 たな まちづくりにおいては 新 たな 事 業 者 が 必 要 です 新 たな 事 業 者 となり 得 る 人 材 を 発 掘 するため 起 業 プランコンテストの 実 施 チャ レンジショップの 無 償 貸 与 ( 県 起 業 家 育 成 資 金 認 定 者 )を 行 います 加 えて 新 規 事 業 者 及 び 業 種 転 換 事 業 者 への 設 備 投 資 補 助 地 元 雇 用 確 保 に 対 する 補 助 地 域 資 源 を 活 用 した 商 品 開 発 費 用 への 補 助 といった 金 銭 的 な 補 助 を 行 うことに より 起 業 家 の 育 成 や 地 域 に 新 規 雇 用 を 創 出 する 新 規 事 業 を 促 進 します 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 起 業 プランコンテスト 応 募 者 数 10 件 以 上 /5 年 間 KPI 設 定 の 考 え 方 : 起 業 家 融 資 資 金 助 成 状 況 等 から 設 定 32

35 < 具 体 的 な 施 策 > 医 療 介 護 福 祉 職 の 人 材 確 保 とサービス 事 業 の 総 合 的 な 支 援 U I ターン 者 への 生 活 支 援 ( 住 宅 確 保 家 賃 補 助 カーシェアリンク 等 ) 奨 学 金 の 返 済 支 援 資 格 試 験 のバックアップ( 講 習 会 勉 強 会 の 実 施 等 ) 高 校 への 福 祉 類 型 コースの 新 設 要 望 など 全 国 的 な 動 向 と 同 様 に 本 市 においても 医 療 介 護 福 祉 関 連 産 業 では 担 い 手 不 足 が 課 題 となっています そこで 医 療 介 護 福 祉 関 連 産 業 従 事 者 を 増 やすために U I ターン 者 への 生 活 支 援 ( 住 宅 確 保 家 賃 補 助 カーシェアリング 等 ) 資 格 取 得 の 祝 い 金 や 奨 学 金 の 支 給 といった 経 済 的 な 支 援 や 資 格 試 験 のバックアップ( 講 習 会 勉 強 会 の 実 施 等 )を 行 い 資 格 習 得 に 向 けた 環 境 整 備 に 取 り 組 みます さらに 求 職 情 報 サイトへの 求 人 掲 載 若 い 人 材 向 けに 研 修 を 行 うなどし U I ターン 者 を 含 めた 医 療 介 護 福 祉 関 連 産 業 の 担 い 手 となり 得 る 人 材 に 対 して 情 報 を 発 信 します ノーマライゼーションという 言 葉 のいらないまちづくり の 実 現 に 向 けて 今 後 見 込 まれる 求 人 に 対 する 人 材 の 確 保 法 人 への 支 援 医 療 福 祉 障 がい 者 用 機 器 関 連 産 業 の 誘 致 も 視 野 に 入 れながら 取 り 組 んでいきます 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): U Iターンによる 医 療 介 護 福 祉 関 係 就 職 者 数 60 人 以 上 /5 年 間 KPI 設 定 の 考 え 方 : 介 護 福 祉 関 係 事 業 者 へのヒアリングを 参 考 に 設 定 33

36 (3) 結 婚 出 産 の 希 望 をかなえ 子 育 てを 協 働 で 支 える 環 境 をつくる 1 基 本 施 策 : たかたっ 子 子 育 てサポート 体 制 づくり < 具 体 的 な 施 策 > 妊 娠 出 産 子 育 て 総 合 支 援 の 充 実 妊 産 婦 へのヘルパー 訪 問 による 家 事 援 助 相 談 員 によるバックアップ 体 制 確 立 ワンストップ 子 育 て 支 援 窓 口 の 設 置 乳 幼 児 歯 科 健 診 の 実 施 中 学 生 医 療 費 の 軽 減 支 援 思 春 期 青 年 期 への 保 健 講 座 の 実 施 子 ども 養 育 セット 出 産 祝 い 金 の 支 給 出 産 期 に 対 しては 妊 娠 中 や 出 産 直 後 に 日 常 生 活 で 困 りごとを 抱 える 家 庭 に 対 し ヘルパー 訪 問 による 家 庭 援 助 相 談 員 によるバックアップ 体 制 を 確 立 することにより 出 産 から 子 育 てまで 切 れ 目 のない 支 援 を 実 現 します また 同 時 に 第 2 子 第 3 子 を 産 みやすい 環 境 づくりにも 取 り 組 んでいきます さらに 新 市 街 地 の 大 型 商 店 図 書 館 といった 市 内 の 様 々な 場 所 に 親 子 で 交 流 滞 在 できるスペースを 設 置 します そこでは NPO 法 人 や 民 間 企 業 と 連 携 しながら 身 近 な 託 児 子 育 てのサービスを 提 供 します 庁 舎 内 にも 子 育 て 支 援 のワンストップ 窓 口 を 新 設 し 子 育 てに 関 連 する 補 助 ( 出 産 祝 い 金 など)に 取 り 組 むことで 子 育 てに 関 する 不 安 や 悩 み 事 を 解 決 しやすいような 環 境 を 実 現 します 市 庁 舎 内 に 子 育 て 支 援 のワンストップ 窓 口 を 新 設 するとともに ヘルパー 訪 問 による 家 事 援 助 や 相 談 の 受 付 により 困 りごとの 解 決 を 支 援 する 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 合 計 特 殊 出 生 率 1.77/ 平 成 25 年 時 点 1.77 以 上 / 平 成 31 年 度 KPI 設 定 の 考 え 方 : 現 在 の 合 計 特 殊 出 生 率 から 低 下 させないとして 設 定 34

37 2 基 本 施 策 : 仕 事 と 生 活 の 調 和 (ワーク ライフ バランス)の 確 立 < 具 体 的 な 施 策 > 子 育 てと 仕 事 の 両 立 への 支 援 働 きやすい 職 場 づくりに 取 り 組 む 事 業 所 への 支 援 ( 働 き 方 の 見 直 し 育 児 休 業 の 取 得 促 進 など 休 み 方 の 助 言 ) 仕 事 と 家 庭 が 両 立 できる 働 き 方 の 実 現 を 目 指 した 研 修 会 講 演 会 の 実 施 家 族 や 地 域 で 支 える 子 育 ての 実 践 ( 子 育 て 支 援 団 体 への 支 援 など) 子 育 てと 仕 事 の 両 立 のために 新 たな 資 格 を 取 得 した 場 合 に 対 する 支 援 の 実 施 就 業 支 援 補 助 の 実 施 ( 小 学 生 以 下 の 子 どもを 持 つ 保 護 者 を 一 定 期 間 以 上 新 規 に 雇 用 し た 事 業 所 への 支 援 ) 働 きやすい 職 場 づくりに 取 り 組 む 事 業 所 への 支 援 ( 働 き 方 の 見 直 し 育 児 休 業 の 取 得 促 進 など 休 み 方 の 助 言 )や 家 族 地 域 で 支 える 子 育 てを 実 施 するため 子 育 て 支 援 団 体 等 への 支 援 を 行 います さらに 商 工 会 や 市 内 事 業 所 を 対 象 として 子 育 てと 仕 事 の 両 立 (ワーク ライフ バランス)に 関 する 研 修 講 演 事 業 を 実 施 します 研 修 にあたっては 民 間 の 人 材 を 活 用 するなど 官 民 連 携 のもとで 環 境 の 整 備 と 意 識 の 向 上 の 両 面 から 取 り 組 むことで 子 育 てと 仕 事 を 両 立 (ワークライフバランス)の 実 現 をめざします 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 仕 事 と 家 庭 の 両 立 支 援 行 動 計 画 策 定 登 録 数 1 件 / 平 成 28 年 1 月 時 点 10 件 以 上 /5 年 間 KPI 設 定 の 考 え 方 : 市 内 事 業 者 への 普 及 啓 発 による 効 果 を 想 定 して 設 定 35

38 (4) 安 心 につながる 暮 らしやすいまちをつくる 1 基 本 施 策 : 持 続 可 能 な 公 共 交 通 システムの 構 築 と 安 心 安 全 なまちづくり < 具 体 的 な 施 策 > 小 さな 拠 点 の 形 成 による 利 用 しやすい 公 共 交 通 システムの 構 築 矢 作 地 区 など 本 線 沿 いに 立 地 しない 地 域 への 交 通 の 足 を 確 保 するため 持 続 可 能 な 新 しい 公 共 交 通 システムを 構 築 します 交 通 の 確 保 と 同 時 に 災 害 時 の 防 災 拠 点 として 活 用 できる 生 活 サービスの 利 便 性 が 高 く 地 域 の 住 民 同 士 や 地 域 外 の 新 たな 人 材 との 受 け 入 れ 交 流 の 拠 点 となるよう な 拠 点 づくりに 取 り 組 み 安 心 して 暮 らせる 地 域 をつくります 重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI): 住 民 の 活 動 組 織 ( 地 域 運 営 組 織 ) 形 成 0 団 体 / 平 成 28 年 1 月 時 点 1 団 体 /5 年 間 KPI 設 定 の 考 え 方 : 社 会 実 験 実 施 中 の 地 区 での 取 組 を 想 定 して 設 定 36