市 川 市 では 環 境 基 本 条 例 の 理 念 に 基 づき 健 全 で 良 好 な 環 境 の 恵 みを 市 民 一 人 ひとりが 享 受 するとともに 将 来 世 代 に 継 承 していくために 市 民 事 業 者 市 の 協 働 のもとに 自 然 との 共 生 に 配 慮 し 地 球 環

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1 市川市環境白書 平 成 26 年 版 市制施行80周年第30回市川市民納涼花火大会 テーマ花火 ジャンプ アップ市川

2 市 川 市 では 環 境 基 本 条 例 の 理 念 に 基 づき 健 全 で 良 好 な 環 境 の 恵 みを 市 民 一 人 ひとりが 享 受 するとともに 将 来 世 代 に 継 承 していくために 市 民 事 業 者 市 の 協 働 のもとに 自 然 との 共 生 に 配 慮 し 地 球 環 境 保 全 や 循 環 型 社 会 の 形 成 に 積 極 的 に 取 り 組 み 持 続 可 能 なまちづくりを 目 指 しています このような 取 り 組 みをさらに 推 進 していくために 本 市 は 今 後 も 環 境 マネジメントシステムを 運 用 し 第 二 次 市 川 市 環 境 基 本 計 画 に 定 めた 環 境 の 保 全 及 び 創 造 のための 環 境 施 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 進 めていくとともに 市 自 らが 事 業 者 消 費 者 として 全 ての 事 務 事 業 活 動 における 環 境 負 荷 の 低 減 を 図 り その 継 続 的 な 改 善 に 努 めてまいります (1) 環 境 マネジメントシステムの 運 用 にあたっては 環 境 目 的 環 境 目 標 をできる 限 り 定 量 的 に 定 め 定 期 的 な 見 直 しを 行 うとともに システムの 継 続 的 改 善 を 通 じて 環 境 負 荷 の 低 減 及 び 環 境 の 保 全 創 造 の 推 進 に 努 めます (2) 第 二 次 市 川 市 環 境 基 本 計 画 に 定 める 自 然 が 息 づくまち 地 球 にやさしいまち 健 やか に 暮 らせるまち 資 源 を 大 切 にするまち 環 境 をみんなで 守 り 育 てる 活 力 あふれるまち の5つの 基 本 理 念 を 踏 まえ 中 長 期 的 な 展 望 のもとに 環 境 関 連 施 策 を 推 進 していきます 特 に 次 の 施 策 については 優 先 的 に 取 り 組 みます 1 地 球 温 暖 化 への 対 策 23R( 廃 棄 物 の 発 生 抑 制 物 品 の 再 使 用 資 源 リサイクル)の 推 進 3 環 境 学 習 の 推 進 (3) 事 務 事 業 に 起 因 する 環 境 負 荷 低 減 のため 特 に 次 の 事 項 については 優 先 的 に 取 り 組 みます 1 地 球 温 暖 化 対 策 及 び 省 エネルギー 対 策 の 推 進 2 省 資 源 対 策 及 びグリーン 購 入 の 推 進 3 公 共 事 業 における 環 境 負 荷 低 減 の 推 進 (4) 環 境 関 連 法 令 を 遵 守 するとともに 環 境 汚 染 の 予 防 に 努 めます (5) 環 境 方 針 及 び 環 境 マネジメントシステムに 基 づく 活 動 結 果 を 広 く 公 表 します 平 成 25 年 3 月 29 日 市 川 市 長 大 久 保 博

3 は じ め に 市 川 市 では 平 成 24 年 3 月 に 第 二 次 市 川 市 環 境 基 本 計 画 を 策 定 し 基 本 目 標 に みんなで 築 く 身 近 に 自 然 を 感 じる 文 化 のまち いちかわ を 掲 げ 自 然 環 境 地 球 環 境 生 活 環 境 資 源 循 環 廃 棄 物 協 働 の 各 分 野 における 基 本 理 念 と 施 策 の 方 向 性 を 定 め 様 々な 事 業 に 取 り 組 んでいます 平 成 23 年 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 による 原 子 力 発 電 所 の 事 故 を 契 機 に 地 球 温 暖 化 対 策 はエネルギー 問 題 とともに 国 を 挙 げた 課 題 であり 地 域 においても 災 害 に 強 い 環 境 負 荷 の 小 さなまちづくりを 構 築 していくことが 重 要 となってい ます これまで 市 川 市 では 全 国 に 先 駆 けて 公 共 工 事 等 における 自 然 への 配 慮 事 項 を 示 した 自 然 環 境 保 全 再 生 指 針 を 策 定 するなど 人 と 自 然 との 共 生 にかかる 施 策 を 展 開 してまいりました このような 中 平 成 25 年 度 に 地 域 の 自 然 を 軸 とした 人 自 然 文 化 のつなが りの 形 成 と 自 然 の 恵 沢 を 将 来 世 代 に 継 承 していくために 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 を 策 定 しました 現 在 市 川 市 では 低 炭 素 資 源 循 環 自 然 共 生 社 会 の 形 成 に 向 けた 施 策 である 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 地 域 推 進 計 画 や 市 川 市 一 般 廃 棄 物 処 理 基 本 計 画 の 見 直 しに 着 手 しており 環 境 対 策 の 推 進 とともに 地 域 の 防 災 や 経 済 の 活 性 化 な ど 安 心 で 快 適 な 活 力 あるまちづくりを 目 指 していきたいと 考 えています 今 後 とも 皆 様 におかれましては 本 市 の 環 境 施 策 の 推 進 に 一 層 のご 理 解 と ご 協 力 をお 願 い 申 し 上 げます この 白 書 は 市 川 市 環 境 基 本 条 例 に 基 づき 平 成 25 年 度 における 本 市 の 環 境 の 現 況 と 関 連 事 業 の 実 施 状 況 を 中 心 に 取 りまとめたものです 本 書 が 皆 様 の 環 境 問 題 への 関 心 と 理 解 を 深 めるものとなり 地 域 における 環 境 活 動 にご 活 用 いただければ 幸 いです 平 成 26 年 12 月 市 川 市 長 大 久 保 博

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5 目 次 序 章 市 川 市 の 概 況 1. 位 置 地 勢 3 2. 気 象 3 3. 人 口 4 4. 土 地 利 用 4 5. 産 業 4 第 1 章 環 境 基 本 計 画 の 推 進 第 1 節 市 川 市 環 境 基 本 計 画 の 概 要 7 1. 概 要 7 2. 計 画 策 定 の 経 緯 7 3. 計 画 の 体 系 8 4. 計 画 施 策 の 推 進 11 (1) 進 行 管 理 11 (2) 推 進 体 制 11 第 2 節 環 境 マネジメントシステムによる 取 組 概 要 環 境 マネジメントシステムの 取 組 状 況 13 (1) 推 進 組 織 13 (2) 環 境 方 針 13 (3) 目 的 目 標 実 施 計 画 14 (4) 取 組 結 果 14 第 3 節 環 境 の 現 況 と 施 策 事 業 の 実 施 状 況 環 境 基 本 計 画 の 実 施 状 況 16 (1) 基 本 理 念 自 然 が 息 づくまち 16 (2) 基 本 理 念 地 球 にやさしいまち 17 (3) 基 本 理 念 健 やかに 暮 らせるまち 18 (4) 基 本 理 念 資 源 を 大 切 にするまち 19 (5) 基 本 理 念 環 境 をみんなで 守 り 育 てる 活 力 あふれるまち 20

6 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 第 1 節 生 物 多 様 性 の 保 全 再 生 概 要 生 物 多 様 性 の 保 全 再 生 23 (1) 自 然 環 境 の 調 査 把 握 23 (2) 河 川 遊 水 池 等 水 生 生 物 生 態 調 査 24 (3) 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 25 (4) 斜 面 林 等 ( 樹 林 地 )の 保 全 や 確 保 26 (5) 多 様 な 動 植 物 の 保 護 保 全 生 き 物 の 生 息 の 場 の 保 全 再 生 28 (1) 樹 林 地 の 生 態 系 保 全 28 (2) 水 辺 や 湿 地 等 の 生 態 系 保 全 29 (3) 情 報 の 提 供 や 保 全 意 識 の 啓 発 活 動 30 第 2 節 自 然 とのふれあいづくり 概 要 水 や 緑 とのふれあいの 場 の 確 保 32 (1) 市 街 地 の 緑 や 樹 木 等 の 保 全 32 (2) 緑 豊 かな 公 園 等 の 整 備 33 (3) 生 垣 設 置 の 推 進 34 (4) 屋 上 等 緑 化 補 助 事 業 34 (5) 国 分 川 調 節 池 上 部 活 用 事 業 34 (6) 江 戸 川 活 用 総 合 計 画 35 (7) 多 自 然 川 づくりの 推 進 都 市 農 業 の 振 興 都 市 型 水 産 業 の 振 興 36 第 3 章 地 球 にやさしいまち 第 1 節 地 球 温 暖 化 への 対 策 概 要 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 の 削 減 41 (1) 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 プラン 41 (2) 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 協 議 会 43 (3) 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 実 行 計 画 43 (4) 市 川 市 クリーンセンターでの 廃 棄 物 発 電 45 (5) 余 熱 利 用 施 設 の 運 営 45

7 3. 再 生 可 能 エネルギー 利 用 の 推 進 46 (1) 公 共 施 設 への 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 46 (2) 住 宅 用 太 陽 光 発 電 システム 設 置 費 助 成 事 業 47 (3) 住 宅 用 省 エネルギー 設 備 設 置 費 助 成 事 業 二 酸 化 炭 素 吸 収 源 対 策 の 促 進 48 第 2 節 その 他 の 地 球 環 境 保 全 概 要 50 2.その 他 の 地 球 環 境 保 全 50 (1) オゾン 層 破 壊 の 抑 制 50 (2) 酸 性 雨 の 抑 制 50 第 4 章 健 やかに 暮 らせるまち 第 1 節 生 活 環 境 の 保 全 概 要 大 気 環 境 の 保 全 53 (1) 大 気 環 境 の 概 況 53 (2) 大 気 汚 染 防 止 対 策 水 環 境 の 保 全 67 (1) 水 環 境 の 概 況 67 (2) 水 質 汚 濁 防 止 対 策 地 質 環 境 の 保 全 72 (1) 地 質 環 境 の 概 況 72 (2) 地 質 環 境 保 全 対 策 73 (3) 土 砂 等 の 埋 立 て 等 に 関 する 規 制 騒 音 振 動 及 び 悪 臭 の 防 止 76 (1) 騒 音 振 動 環 境 の 概 況 76 (2) 騒 音 振 動 防 止 対 策 76 (3) におい 環 境 の 概 況 79 (4) 悪 臭 防 止 対 策 化 学 物 質 等 の 適 正 な 管 理 80 (1) 化 学 物 質 対 策 80 (2) アスベスト 対 策 環 境 にやさしいまちづくり 81 (1) 景 観 への 配 慮 81 (2) 下 水 道 の 整 備 81 (3) 安 全 な 都 市 環 境 の 確 保 82 (4) 水 資 源 の 有 効 利 用 84

8 (5) 環 境 美 化 の 推 進 放 射 線 量 低 減 対 策 の 推 進 87 (1) 放 射 線 量 低 減 対 策 の 概 況 87 (2) 放 射 線 量 低 減 の 取 組 方 針 87 (3) 空 間 放 射 線 量 の 測 定 88 (4) 放 射 性 物 質 検 査 調 査 88 (5) 空 間 放 射 線 量 の 低 減 対 策 89 (6) 放 射 能 対 策 の 啓 発 90 第 5 章 資 源 を 大 切 にするまち 第 1 節 3Rの 推 進 概 要 廃 棄 物 の 発 生 及 び 排 出 の 抑 制 資 源 の 循 環 的 な 利 用 の 推 進 95 (1) 一 般 廃 棄 物 の 減 量 資 源 化 事 業 95 (2) 市 川 市 リサイクルプラザでの 取 組 96 第 2 節 廃 棄 物 の 適 正 処 理 の 推 進 概 要 廃 棄 物 の 適 正 処 理 の 確 保 97 (1) 家 庭 ごみの 分 別 排 出 97 (2) 事 業 系 一 般 廃 棄 物 対 策 98 (3) 不 法 投 棄 対 策 一 般 廃 棄 物 処 理 体 制 の 整 備 99 (1) クリーンセンターにおけるごみ 処 理 99 (2) 衛 生 処 理 場 におけるし 尿 浄 化 槽 汚 泥 の 処 理 100 第 6 章 環 境 をみんなで 守 り 育 てる 活 力 あふれるまち 第 1 節 環 境 学 習 の 推 進 概 要 環 境 学 習 の 実 施 103 (1) 学 校 での 環 境 教 育 103 (2) 市 民 への 環 境 学 習 環 境 学 習 推 進 体 制 の 整 備 105 (1) 大 学 との 包 括 協 定 105 (2) 副 読 本 の 作 成 105

9 (3) 環 境 学 習 情 報 の 提 供 106 第 2 節 環 境 活 動 への 参 加 の 促 進 概 要 環 境 情 報 の 提 供 環 境 に 配 慮 した 活 動 の 促 進 107 (1) 市 川 市 環 境 活 動 推 進 員 による 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 生 活 排 水 対 策 の 啓 発 107 (2) 環 境 の 保 全 に 関 する 協 定 108 (3) 工 場 事 業 場 の 緑 化 109 (4) 公 害 防 止 管 理 者 制 度 109 (5) グリーン 購 入 の 取 組 協 働 による 環 境 活 動 の 推 進 110 (1) いちかわ 環 境 フェア 110 (2) 市 民 が 活 動 できる 場 の 提 供 111 (3) 環 境 活 動 団 体 支 援 事 業 111 参 考 資 料 市 川 市 環 境 審 議 会 市 川 市 環 境 市 民 会 議 環 境 マネジメントシステムの 運 用 結 果 環 境 基 本 計 画 の 目 標 達 成 状 況 等 市 民 の 環 境 配 慮 意 識 と 行 動 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 協 議 会 公 害 苦 情 の 現 況 一 般 環 境 測 定 局 測 定 結 果 自 動 車 排 出 ガス 測 定 局 測 定 結 果 有 害 大 気 汚 染 物 質 調 査 結 果 ダイオキシン 類 調 査 結 果 酸 性 雨 調 査 結 果 大 気 汚 染 防 止 対 策 体 系 図 届 出 状 況 立 入 検 査 結 果 光 化 学 スモッグ 注 意 報 等 発 令 状 況 水 環 境 の 現 況 調 査 公 共 用 水 域 ( 河 川 海 域 )の 水 質 に 関 する 環 境 基 準 水 質 汚 濁 防 止 対 策 体 系 図 水 質 汚 濁 防 止 法 に 係 る 特 定 事 業 場 地 下 水 に 係 る 調 査 地 点 地 図 及 び 調 査 結 果 150

10 過 去 5 年 間 における 市 内 各 地 点 の 地 盤 沈 下 の 推 移 土 壌 の 汚 染 に 係 る 環 境 基 準 土 壌 汚 染 対 策 法 における 特 定 有 害 物 質 と 指 定 基 準 土 壌 のダイオキシン 類 調 査 結 果 騒 音 振 動 調 査 地 点 騒 音 に 関 する 環 境 基 準 騒 音 振 動 に 関 する 要 請 限 度 騒 音 振 動 に 関 する 現 況 騒 音 振 動 防 止 対 策 体 系 図 におい 環 境 の 現 況 悪 臭 防 止 対 策 体 系 図 吹 付 け 材 にアスベストが 検 出 された 公 共 施 設 食 品 中 の 放 射 性 物 質 の 基 準 値 ごみ 処 理 資 源 物 の 回 収 市 民 への 環 境 学 習 大 学 との 包 括 協 定 環 境 保 全 に 関 する 協 定 の 締 結 事 業 所 環 境 活 動 団 体 支 援 事 業 176 市 川 市 環 境 基 本 条 例 177 環 境 清 掃 部 の 組 織 と 仕 事 180 環 境 行 政 の 事 業 費 内 訳 181 環 境 行 政 のあゆみ 182 用 語 の 解 説 202 下 線 が 引 かれている 用 語 には 参 考 資 料 に 用 語 の 解 説 があります

11 序 章 市 川 市 の 概 況 1

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13 序 章 1. 位 置 地 勢 序 章 市 川 市 の 概 況 市 川 市 は 千 葉 県 北 西 部 に 位 置 し 西 は 江 戸 川 を 隔 てて 東 京 都 ( 江 戸 川 区 葛 飾 区 )に 相 対 し 東 は 船 橋 市 と 鎌 ケ 谷 市 北 は 松 戸 市 南 は 浦 安 市 と 接 して 東 京 湾 に 臨 み 千 葉 県 の 中 心 部 の 千 葉 市 と 都 心 部 を 結 ぶ 幹 線 道 路 上 にあります 都 心 からは 約 20kmの 圏 内 にあり 良 好 な 住 宅 都 市 として 発 展 するとともに 高 度 経 済 成 長 期 には 市 南 部 の 埋 立 地 への 企 業 進 出 も 盛 んで 京 葉 工 業 地 帯 の 一 翼 を 担 っていましたが 湾 岸 道 路 京 葉 線 などの 開 通 により 流 通 の 基 地 とし ての 役 割 が 大 きくなってきました 地 勢 は 国 道 14 号 以 南 は 標 高 2.5m 以 下 の 低 地 で 北 上 するに 従 って 標 高 も 高 くなり 20mを 超 え 北 総 台 地 へと 続 いています 序 章 2. 気 象 最 近 10 年 間 ( 平 成 16 年 から 25 年 まで)の 年 間 平 均 気 温 は 15.7 で 月 別 の 最 低 平 均 気 温 は1 月 の4.9 最 高 平 均 気 温 は8 月 の27.4 でおおむね 温 暖 な 気 候 です 年 間 平 均 降 水 量 は1,346mmで 秋 に 多 く 冬 に 少 ない 傾 向 です 過 去 10 年 間 の 月 別 平 均 気 温 降 水 量 3

14 序 章 市 川 市 の 概 況 序 章 3. 人 口 平 成 25 年 10 月 1 日 の 常 住 人 口 は469,523 人 世 帯 数 220,993 世 帯 人 口 密 度 約 8,326 人 /km2 となっています 都 心 に 近 く 通 勤 の 便 が 良 いことなど ベ ッドタウンとしての 条 件 に 適 しているため 昭 和 40 年 代 ~60 年 代 にかけて 人 口 が 著 しく 増 加 しました しかし 全 国 的 に 生 じている 少 子 化 世 帯 人 数 の 減 少 と 景 気 低 迷 や 都 市 の 成 熟 による 建 築 動 向 の 沈 静 化 に 伴 い 近 年 は 人 口 が 減 少 に 転 じています 市 川 市 の 人 口 の 推 移 4. 土 地 利 用 市 制 施 行 当 時 ( 昭 和 9 年 11 月 )の 市 域 は22.95km2でしたが その 後 合 併 埋 立 で 市 域 が 拡 大 し 現 在 は56.39km2となっています 地 目 別 では 宅 地 が 市 域 の48.6%を 占 めています こ れは 昭 和 40 年 代 以 降 急 激 に 都 市 化 し 田 園 や 山 林 などが 減 少 したためです 北 部 一 帯 は 風 致 地 区 や 第 一 種 低 層 住 居 専 用 地 域 が 多 く 市 内 の 山 林 や 農 地 のほとんどがこ の 地 域 に 残 っています 南 部 は 土 地 区 画 整 理 事 業 により 計 画 的 な 市 街 地 が 形 成 されています また 臨 海 部 の 埋 立 地 は 工 業 専 用 地 域 に 指 定 されています 5. 産 業 工 業 は 内 陸 部 の 軽 工 業 と 臨 海 部 の 重 工 業 に 分 けることができます 内 陸 部 は 中 小 企 業 が 多 く 衣 類 食 料 品 出 版 等 の 生 活 関 連 型 産 業 や 金 属 加 工 業 等 の 事 業 所 が 住 宅 地 に 混 在 して います 一 方 大 企 業 を 中 心 とした 金 属 鉄 鋼 石 油 化 学 等 の 事 業 所 が 昭 和 32 年 から 埋 立 てが 開 始 された 市 南 部 の 臨 海 地 域 へ 進 出 し 京 葉 工 業 地 帯 の 一 翼 を 担 っています 商 業 は 市 川 駅 本 八 幡 駅 行 徳 駅 妙 典 駅 の 駅 前 周 辺 等 が 中 心 となっていますが 近 年 市 外 へ 移 転 した 工 場 跡 地 等 へ 大 型 ショッピングセンターが 進 出 しています 農 業 は 千 葉 県 内 でも 優 れた 品 質 と 生 産 量 を 誇 るナシ 栽 培 を 始 め 施 設 野 菜 花 き 園 芸 など 生 産 性 の 高 い 都 市 型 の 農 業 が 行 われています 水 産 業 は ノリ アサリを 中 心 とした 浅 海 養 殖 漁 業 を 中 心 とした 東 京 湾 内 の 漁 業 が 行 われています 4

15 第 1 章 環 境 基 本 計 画 の 推 進 5

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17 第 1 節 市 川 市 環 境 基 本 計 画 の 概 要 第 1 章 総 説 1. 概 要 今 日 地 球 温 暖 化 をはじめとする 地 球 規 模 で 発 生 している 環 境 問 題 は 世 界 における 大 き な 課 題 として 捉 えられています この 地 球 環 境 問 題 の 解 決 のため 国 際 的 な 機 関 の 設 置 や 会 議 の 開 催 地 球 温 暖 化 対 策 などに 関 する 合 意 が 行 われ 各 国 が 協 力 して 地 球 環 境 保 全 に 取 り 組 むための 枠 組 みの 整 備 が 進 められています わが 国 においても 環 境 基 本 法 の 制 定 環 境 基 本 計 画 の 策 定 環 境 影 響 評 価 法 や 地 球 温 暖 化 対 策 の 推 進 に 関 する 法 律 等 の 法 整 備 のみならず 様 々な 施 策 が 打 ち 出 されています 市 川 市 では 様 々な 環 境 問 題 に 対 応 し 持 続 可 能 な 社 会 の 形 成 に 地 域 から 取 り 組 んでいく ため 市 川 市 環 境 基 本 条 例 を 制 定 するとともに 市 川 市 環 境 基 本 計 画 を 策 定 し 環 境 の 保 全 及 び 創 造 に 関 する 施 策 の 方 向 を 定 め 法 令 等 の 整 備 や 組 織 体 制 の 充 実 を 図 り 環 境 施 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 しています 環 境 基 本 2. 計 画 策 定 の 経 緯 本 市 では 平 成 5 年 に 市 総 合 計 画 を 環 境 面 から 推 進 する 行 政 指 針 として いちかわ 環 境 プ ラン を 策 定 し それまでの 公 害 防 止 を 中 心 とした 施 策 からの 転 換 を 図 り 快 適 環 境 の 創 造 を 目 指 してきました しかしながら 自 動 車 交 通 公 害 問 題 や 生 活 排 水 による 水 質 汚 濁 ごみの 増 加 などの 深 刻 化 する 都 市 生 活 型 環 境 問 題 地 球 温 暖 化 オゾン 層 の 破 壊 酸 性 雨 などのように 地 球 レベル への 空 間 的 広 がりと 解 決 に 長 い 年 月 を 要 する 地 球 環 境 問 題 さらにダイオキシン 類 などの 有 害 化 学 物 質 による 環 境 汚 染 の 問 題 などに 対 応 し より 的 確 で 効 果 的 な 施 策 を 推 進 して いく 必 要 性 が 高 まってきました そこで 平 成 4 年 にブラジルで 開 催 された 地 球 サミットにおける 持 続 可 能 な 開 発 につ いての 国 際 的 な 合 意 や 平 成 5 年 の 環 境 基 本 法 の 制 定 など 国 内 外 における 新 たな 環 境 保 全 の 枠 組 みについての 動 向 等 を 踏 まえ 平 成 10 年 7 月 に 市 川 市 環 境 基 本 条 例 を 制 定 し 平 成 12 年 2 月 には 同 条 例 に 定 めた 基 本 理 念 の 実 現 に 向 け 環 境 の 保 全 及 び 創 造 に 関 する 施 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 するため 同 条 例 の 規 定 に 基 づき ( 第 一 次 ) 市 川 市 環 境 基 本 計 画 を 策 定 し 各 環 境 施 策 を 実 施 してきました その 間 大 気 や 河 川 の 環 境 改 善 ごみ 排 出 量 の 削 減 など いわゆる 都 市 生 活 型 の 環 境 問 題 については 一 定 の 進 展 が 図 られました その 一 方 で 地 球 規 模 で 進 行 する 温 暖 化 への 対 応 や 生 物 多 様 性 の 保 全 については 更 なる 取 り 組 みが 必 要 となってきました この 第 一 次 計 画 の 期 間 満 了 に 伴 い これまでの 計 画 を 検 証 するとともに 市 川 市 環 境 審 議 会 並 びに 第 Ⅵ 期 市 川 市 環 境 市 民 会 議 からの 提 言 や 市 民 等 の 意 見 更 に 平 成 23 年 3 月 に 発 生 し た 東 日 本 大 震 災 とこれに 伴 う 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 を 踏 まえ より 一 層 の 環 境 施 策 の 推 進 を 図 るため 平 成 24 年 3 月 新 たに 第 二 次 市 川 市 環 境 基 本 計 画 を 策 定 し 24 年 度 より 計 画 に 基 づく 取 り 組 みを 実 施 しています * 本 文 中 に が 引 いてある 用 語 は P.202~206 に 用 語 の 解 説 があります 7

18 第 1 章 総 説 3. 計 画 の 体 系 環 境 基 本 第 二 次 市 川 市 環 境 基 本 計 画 は 市 川 市 環 境 基 本 条 例 に 規 定 された 計 画 として また 市 の 総 合 計 画 を 環 境 面 から 推 進 する 個 別 計 画 として 基 本 目 標 みんなで 築 く 身 近 に 自 然 を 感 じる 文 化 のまち いちかわ の 達 成 を 目 指 し 5つの 基 本 理 念 を 実 現 するために9つの 施 策 の 分 野 を 示 しています ( 体 系 図 参 照 ) 基 本 目 標 みんなで 築 く 身 近 に 自 然 を 感 じる 文 化 のまち いちかわ 基 本 理 念 ( 概 要 ) 1 自 然 が 息 づくまち( 自 然 環 境 ) 多 様 な 自 然 及 びそこに 生 育 する 生 き 物 と 共 生 しながら 自 然 環 境 の 保 全 再 生 を 行 うと ともに 自 然 とのふれあいづくりを 推 進 し 自 然 が 息 づくまちを 築 いていきます 2 地 球 にやさしいまち( 地 球 環 境 ) 地 球 環 境 の 保 全 を 自 らの 課 題 と 認 識 し 市 民 ( 市 民 団 体 を 含 む) 事 業 者 市 のそれ ぞれが 積 極 的 に 地 球 温 暖 化 問 題 への 対 策 等 に 取 り 組 み 地 球 にやさしいまちを 築 いてい きます 3 健 やかに 暮 らせるまち( 生 活 環 境 ) 生 活 に 関 わる 大 気 や 水 土 壌 などを 良 好 な 状 態 に 保 持 し 快 適 な 生 活 環 境 を 保 全 し 健 やかに 暮 らせるまちを 築 いていきます 4 資 源 を 大 切 にするまち( 資 源 循 環 廃 棄 物 ) 資 源 の 消 費 抑 制 と 健 全 な 資 源 循 環 を 確 保 し 市 民 事 業 者 との 協 働 の 下 に3Rを 推 進 するとともに 廃 棄 物 の 適 正 処 理 を 推 進 し 資 源 を 大 切 にするまちを 築 いていきます 5 環 境 をみんなで 守 り 育 てる 活 力 あふれるまち( 協 働 ) 暮 らしや 事 業 活 動 と 環 境 との 関 わりについて 学 び 環 境 活 動 に 参 加 することにより 市 民 ( 市 民 団 体 を 含 む) 事 業 者 行 政 が 相 互 理 解 と 役 割 分 担 の 下 に 協 働 して 取 り 組 み 環 境 をみんなで 守 り 育 てる 活 力 あふれるまちを 築 いていきます 基 本 理 念 1から4の 全 ての 分 野 に 関 わるものとして 基 本 理 念 5があります 全 ての 基 本 理 念 に 基 づき 基 本 目 標 である 将 来 環 境 像 の 実 現 を 目 指 していきます 8

19 第 1 章 総 説 基 本 目 標 と 基 本 理 念 の 関 係 のイメージ みんなで 築 く 身 近 に 自 然 を 感 じる 文 化 のまち いちかわ 環 境 基 本 自 然 が 息 づくまち 健 やかに 暮 らせるまち 環 境 をみんなで 守 り 育 てる 活 力 あふれるまち 地 球 に やさしいまち 資 源 を 大 切 にするまち 計 画 の 主 体 と 役 割 市 民 : 自 らの 生 活 に 伴 う 環 境 への 負 荷 の 低 減 に 取 り 組 み 環 境 の 保 全 及 び 創 造 に 関 して 積 極 的 に 行 動 するとともに 市 が 実 施 する 施 策 に 協 力 する 事 業 者 : 環 境 法 令 等 を 遵 守 し 生 物 多 様 性 に 配 慮 した 事 業 活 動 に 努 めるとともに 製 品 の 使 用 や 廃 棄 などによる 環 境 の 負 荷 の 低 減 に 取 り 組 み 再 生 資 源 の 利 用 に 努 める さらに 環 境 の 保 全 及 び 創 造 に 関 して 積 極 的 に 行 動 し 市 が 実 施 する 施 策 に 協 力 する 市 ( 行 政 ): 環 境 の 保 全 及 び 創 造 に 関 する 施 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 し 市 民 事 業 者 と 協 力 するとともに 国 や 他 の 地 方 自 治 体 との 連 携 を 図 る 計 画 の 期 間 平 成 23 年 度 から 平 成 32 年 度 まで(2011 年 ~2020 年 ) 9

20 第 1 章 総 説 体 系 図 環 境 基 本 10

21 第 1 章 総 説 4. 計 画 施 策 の 推 進 市 川 市 環 境 基 本 計 画 を 推 進 していくために 施 策 や 事 業 の 実 施 状 況 を 点 検 評 価 し 継 続 的 な 改 善 を 図 るとともに 推 進 体 制 を 整 備 充 実 させ 計 画 の 実 効 性 を 確 保 しています (1) 進 行 管 理 環 境 基 本 計 画 の 達 成 状 況 についてPDCAサイクルを 活 用 しながら 積 極 的 に 進 行 管 理 を 行 い 目 標 の 達 成 度 の 評 価 と 改 善 を 進 めていきます 計 画 (Plan) 環 境 基 本 計 画 や 関 連 計 画 等 の 策 定 施 策 や 目 標 などの 設 定 計 画 策 定 への 参 加 ( 協 働 ) 実 施 (Do) 施 策 の 実 施 施 策 に 関 する 情 報 提 供 施 策 への 参 加 ( 協 働 ) 点 検 評 価 (Check) 環 境 の 現 況 の 把 握 と 評 価 施 策 の 実 施 状 況 の 把 握 と 評 価 アンケート 等 を 通 した 評 価 ( 協 働 ) 改 善 見 直 し(Action) 評 価 結 果 を 踏 まえた 施 策 の 見 直 し 環 境 審 議 会 などからの 意 見 の 反 映 環 境 市 民 会 議 等 からの 提 案 ( 協 働 ) (2) 推 進 体 制 資 料 ( P.115~P.116) 1 市 川 市 環 境 調 整 会 議 副 市 長 と 関 係 部 局 長 で 構 成 する 環 境 調 整 会 議 を 設 置 し 環 境 施 策 の 総 合 的 な 調 整 を 図 って います 2 市 川 市 環 境 審 議 会 環 境 施 策 に 関 する 基 本 的 事 項 について 学 識 経 験 者 や 市 民 の 代 表 者 などで 構 成 する 環 境 審 議 会 に 諮 問 報 告 し 答 申 や 提 言 を 求 めています 3 市 川 市 環 境 市 民 会 議 計 画 を 推 進 するため 必 要 に 応 じて 公 募 市 民 事 業 者 等 で 構 成 される 市 川 市 環 境 市 民 会 議 を 設 置 し 本 会 議 からの 提 案 などを 環 境 施 策 に 反 映 します ( 市 民 事 業 者 等 との 協 働 ) 4 地 域 協 議 会 計 画 を 推 進 するため 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 協 議 会 等 の 地 域 協 議 会 と 協 働 して 推 進 を 図 ります 11

22 第 1 章 総 説 環 境 基 本 5 広 域 的 連 携 東 京 湾 や 河 川 の 水 質 に 関 する 問 題 地 球 環 境 問 題 や 自 動 車 交 通 公 害 問 題 など 広 域 的 な 環 境 問 題 に 取 り 組 むため 国 や 千 葉 県 近 隣 自 治 体 等 と 連 携 し 推 進 を 図 ります 推 進 体 制 の 相 関 図 12

23 第 1 章 総 説 第 2 節 環 境 マネジメントシステムによる 取 組 1. 概 要 地 球 環 境 問 題 や 都 市 生 活 型 の 環 境 問 題 に 対 応 し 持 続 可 能 な 社 会 を 地 域 から 構 築 していく ために これらの 環 境 課 題 を 総 合 的 な 環 境 政 策 としてマネジメントしていくための 仕 組 みを 構 築 し 組 織 横 断 的 に あらゆる 施 策 事 業 の 立 案 執 行 の 過 程 において 環 境 配 慮 を 織 り 込 んでいく 必 要 があります そこで 本 市 では 環 境 マネジメントシステムに 関 する 国 際 規 格 ISO14001の 認 証 を 本 庁 舎 をはじめとする20 施 設 を 対 象 に 平 成 14 年 3 月 1 日 に 取 得 し システムの 運 用 と 継 続 的 な 改 善 に 取 り 組 んできました その 後 職 員 の 環 境 意 識 の 向 上 やシステムの 継 続 的 な 運 用 が 定 着 してきたことなどから 平 成 23 年 3 月 以 降 は 市 独 自 の 環 境 マネジメントシステムとして 取 り 組 みを 継 続 しています さらに 平 成 25 年 度 からは 適 用 範 囲 を 全 庁 に 拡 大 し 温 暖 化 対 策 と 省 エネ 対 策 の 推 進 に 取 り 組 んでいます 環 境 基 本 2. 環 境 マネジメントシステムの 取 組 状 況 資 料 ( P.117~P.121) (1) 推 進 組 織 環 境 マネジメント 統 括 者 ( 市 長 ) 管 理 組 織 環 境 調 整 会 議 内 部 環 境 監 査 チーム 環 境 マネジメント 責 任 者 ( 環 境 清 掃 部 長 ) 省 エネルギー 対 策 等 検 討 会 環 境 マネージャー 全 体 会 議 公 共 事 業 環 境 検 討 会 環 境 マネジメント 副 責 任 者 ( 環 境 清 掃 部 次 長 ) 推 進 事 務 局 環 境 マネジメント 実 行 責 任 者 ( 各 部 長 ) 実 行 組 織 環 境 マネージャー( 各 次 長 ) 環 境 マネジメント 指 導 員 ( 各 課 長 ) 環 境 マネジメント 推 進 員 ( 指 導 員 指 名 者 ) 構 成 員 (その 他 職 員 ) (2) 環 境 方 針 環 境 方 針 は 環 境 マネジメントシステムを 構 築 運 営 していく 上 での 市 長 の 決 意 表 明 であ り 第 二 次 市 川 市 環 境 基 本 計 画 に 定 める5つの 基 本 理 念 を 踏 まえ 中 長 期 的 な 展 望 の 下 に 環 境 関 連 施 策 を 推 進 していくことなどを 示 しています * 本 文 中 に が 引 いてある 用 語 は P.202~206 に 用 語 の 解 説 があります 13

24 第 1 章 総 説 (3) 目 的 目 標 実 施 計 画 環 境 基 本 環 境 マネジメントシステムでは 市 が 行 う 事 務 事 業 のうち 環 境 に 重 大 な 影 響 を 及 ぼす 要 素 を 特 定 し 具 体 的 な 環 境 目 的 ( 施 策 レベルの 達 成 目 標 ) 環 境 目 標 ( 個 別 事 業 レベルの 達 成 目 標 ) 環 境 目 的 目 標 を 達 成 するための 実 施 計 画 を 策 定 し(Plan) 実 施 し ( Do) 途 中 経 過 や 結 果 を 点 検 是 正 し(Check) システムの 運 用 自 体 を 見 直 す(Action)というPDCAサ イクルを 活 用 しながら より 効 果 的 効 率 的 な 業 務 の 執 行 体 制 を 整 え 環 境 負 荷 の 低 減 環 境 保 全 の 推 進 に 努 めています 取 組 の 区 分 取 組 の 分 野 取 組 内 容 環 境 保 全 創 造 に 関 する 取 組 1 環 境 保 全 事 業 環 境 基 本 計 画 の 理 念 の 実 現 に 向 けて 環 境 に 有 益 な 事 務 事 業 を 環 境 保 全 事 業 に 位 置 付 けて 環 境 の 保 全 創 造 に 取 り 組 んでいます 事 務 事 業 に 起 因 する 環 境 負 荷 の 低 減 に 関 する 取 組 2 省 エネルギー 省 資 源 事 務 事 業 における 電 気 ガス ガソリン 等 の 燃 料 消 費 量 の 削 減 や ごみ 排 出 量 の 削 減 などに 取 り 組 んでいます 3 グリーン 購 入 環 境 面 に 配 慮 した 製 品 等 の 購 入 を 推 進 しています 4 公 共 事 業 におけ る 環 境 負 荷 低 減 建 設 副 産 物 の 再 資 源 化 適 正 処 理 環 境 に 配 慮 した 建 設 資 材 の 使 用 資 源 循 環 に 配 慮 した 公 共 工 事 に 取 り 組 んでいます 環 境 マネジメントシステムのサイクル (4) 取 組 結 果 平 成 25 年 度 の 取 組 結 果 は 次 の 表 ( 次 ページ)のとおりでした なお 省 エネルギー 省 資 源 (エコオフィス 活 動 )の 取 り 組 みでは 二 酸 化 炭 素 排 出 量 を 平 成 23 年 度 ( 基 準 年 度 )に 比 べて 約 218トン(0.8%) 削 減 し コストに 換 算 すると 約 149 万 円 の 節 約 ( 平 成 25 年 度 の 単 価 で 算 出 )となりました また 環 境 マネジメントシステムの 取 り 14

25 第 1 章 総 説 組 みを 開 始 した 平 成 13 年 度 から 平 成 25 年 度 の 累 計 では 二 酸 化 炭 素 排 出 量 を 約 5,713トン 削 減 し コストでは 約 3 億 1 千 万 円 の 節 約 となっています 分 野 別 の 取 組 結 果 取 組 の 分 野 目 標 目 標 達 成 状 況 1 環 境 保 全 事 業 ( 対 象 49 事 業 ) 各 事 業 別 に 設 定 95.9%(47 事 業 で 目 標 を 達 成 ) 2 省 エネルギー 省 資 源 ア) 電 気 使 用 量 イ) 都 市 ガス 使 用 量 ウ)LPG 使 用 量 エ) 自 動 車 用 燃 料 使 用 量 オ) 重 油 使 用 量 カ) 灯 油 使 用 量 キ) 可 燃 ごみ 排 出 量 23 年 度 比 -1.0% 23 年 度 比 -1.0% 23 年 度 比 -2.0% 23 年 度 比 -1.0% 23 年 度 比 -6.0% 23 年 度 比 -3.0% 23 年 度 比 -1.0% - 0.2% + 3.4% - 2.3% - 0.9% -17.1% -15.7% + 6.9% 3グリーン 購 入 100% 99.0%( 平 均 調 達 率 ) 4 公 共 事 業 における 環 境 負 荷 の 低 減 ア) 建 設 副 産 物 の 再 資 源 化 適 正 処 理 コンクリート 塊 100% アスコン 塊 100% 廃 木 材 100% 土 砂 100% イ) 環 境 に 配 慮 した 建 設 資 材 の 使 用 砕 石 100% アスファルト 混 合 物 100% 土 砂 100% 建 設 機 械 100% ウ) 資 源 循 環 に 配 慮 した 公 共 工 事 の 実 施 高 炉 セメント 100% 下 塗 り 用 塗 料 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 必 要 とする 工 事 なし 環 境 基 本 15

26 第 1 章 総 説 第 3 節 環 境 の 現 況 と 施 策 事 業 の 実 施 状 況 1. 環 境 基 本 計 画 の 実 施 状 況 資 料 ( P.122~P.124) 環 境 基 本 計 画 に 掲 げる5つの 基 本 理 念 ごとに 実 施 された 平 成 25 年 度 の 施 策 や 事 業 については 次 のと おりです (1) 基 本 理 念 自 然 が 息 づくまち ( 自 然 環 境 ) 1 現 況 昭 和 30 年 代 後 半 から 首 都 圏 のベッドタウンとして 急 激 に 都 市 化 が 進 行 していきましたが 北 部 では 大 町 公 園 の 湿 地 や 斜 面 林 梨 畑 や 農 家 の 屋 敷 林 中 部 では 市 街 地 に 残 るクロマツ 南 部 では 野 鳥 観 察 舎 が 立 地 する 行 徳 近 郊 緑 地 特 別 保 全 地 区 などの 貴 重 な 自 然 が 残 されてきま した しかし 都 市 化 の 進 展 により 緑 地 や 水 辺 そして 農 地 が 失 われていった 結 果 残 された 自 然 も 市 街 地 により 分 断 され 自 然 環 境 のつながりが 薄 れてしまいました そのため 生 き 物 たちの 生 息 の 場 であるとともに 市 民 の 財 産 でもある 地 域 の 自 然 を 保 全 し ていくとともに 自 然 環 境 のつながりの 再 生 を 図 り 生 物 多 様 性 を 豊 かにしていくことが 求 められています 2 施 策 や 事 業 の 実 施 状 況 と 今 後 の 課 題 ア) 施 策 の 分 野 自 然 環 境 の 保 全 再 生 緑 地 の 公 有 地 化 や 緑 地 保 全 協 定 等 により 生 物 の 生 息 場 となる 緑 地 の 保 全 に 努 めるとともに 自 然 環 境 の 実 態 を 把 握 するための 調 査 を 実 施 しました また 環 境 省 のレッドデータブック に 絶 滅 危 惧 種 Ⅰ 類 に 指 定 された 藻 類 イノカシラフラスコモの 保 護 保 全 事 業 自 然 環 境 に 関 す る 啓 発 図 書 の 販 売 を 実 施 しました 平 成 26 年 3 月 には 地 域 における 生 物 の 保 全 と 持 続 可 能 な 利 用 に 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 を 策 定 しました 自 然 環 境 のつながり や 人 と 自 然 とのつな がり を 再 生 し 生 き 物 にも 人 にもやさしい 地 域 社 会 の 実 現 を 目 指 していきます イ) 施 策 の 分 野 自 然 とのふれあいづくり 市 川 市 みどりの 基 本 計 画 に 基 づく 公 園 緑 地 の 整 備 や 都 市 基 盤 河 川 改 修 工 事 ( 大 柏 川 )に おける 多 自 然 川 づくりの 整 備 行 徳 近 郊 緑 地 での 自 然 観 察 会 などの 事 業 を 実 施 しました 緑 地 や 水 辺 などを 再 生 していくことにより 自 然 とふれあうことのできる 機 会 を 増 やし 人 と 自 然 との 間 に 豊 かな 交 流 を 保 つことで 人 々に 潤 いと 安 らぎをもたらすことが 大 切 です さらに 身 近 な 自 然 の 恵 みを 実 感 するためには 都 市 農 業 や 水 産 業 の 振 興 も 重 要 な 要 素 とな っています 16

27 第 1 章 総 説 (2) 基 本 理 念 地 球 にやさしいまち ( 地 球 環 境 ) 1 現 況 IPCC( 気 候 変 動 に 関 する 政 府 間 パネル)が 平 成 25 年 に 公 表 した 第 5 次 評 価 報 告 書 ( 第 1 作 業 部 会 報 告 書 )では 私 たち 人 間 の 活 動 が 地 球 温 暖 化 の 主 な 要 因 である 可 能 性 が 極 めて 高 い と 述 べています 今 後 実 施 される 地 球 温 暖 化 対 策 によりますが 同 報 告 書 では 今 世 紀 末 に は 地 球 全 体 の 平 均 気 温 は 最 大 で4.8 度 上 昇 し 海 面 は 最 大 82cm 上 昇 すると 予 測 され 平 均 気 温 の 上 昇 に 伴 って 中 緯 度 の 大 陸 のほとんどと 湿 潤 な 熱 帯 域 において 極 端 な 降 水 がより 強 く 頻 繁 となる 可 能 性 が 非 常 に 高 いとされるなど 私 たちの 生 活 基 盤 そのものを 揺 るがすものに なることが 懸 念 されています このほかにも 酸 性 雨 オゾン 層 の 破 壊 などの 地 球 環 境 問 題 が 顕 在 化 しています 本 市 における 二 酸 化 炭 素 の 排 出 量 は 平 成 2 年 度 に 対 し 平 成 18 年 度 は 工 場 の 廃 止 や 市 外 への 移 転 等 により 産 業 部 門 が 著 しく 減 少 したことから 大 幅 な 減 少 となりました しかし 新 たな 対 策 が 追 加 されないと 仮 定 した 場 合 将 来 の 排 出 量 は 増 加 すると 推 計 され ており 積 極 的 な 取 り 組 みが 求 められています 環 境 基 本 2 施 策 や 事 業 の 実 施 状 況 と 今 後 の 課 題 ア) 施 策 の 分 野 地 球 温 暖 化 への 対 策 本 市 の 二 酸 化 炭 素 排 出 量 は 将 来 増 加 に 向 かうことが 予 測 されており あらゆる 主 体 がこれ らの 情 報 を 共 有 するとともに 地 球 温 暖 化 問 題 への 理 解 を 深 め 各 自 のライフスタイルの 変 革 につなげることが 必 要 となっています このため 市 域 の 温 暖 化 対 策 として 平 成 21 年 3 月 に 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 プラン を 策 定 し エコライフの 啓 発 と 推 進 エコドライブの 推 進 新 エネルギー 設 備 や 高 効 率 エネルギー 機 器 の 普 及 促 進 等 に 関 する 事 業 を 実 施 していま す 今 後 も 市 民 事 業 者 関 係 団 体 市 が 自 ら 積 極 的 に 対 策 に 取 り 組 むとともに 連 携 を 強 化 していくことが 必 要 となっています また 平 成 12 年 度 から 住 宅 用 太 陽 光 発 電 システム 設 置 助 成 事 業 を 始 め 更 に 平 成 25 年 度 よ り 住 宅 用 省 エネ 設 備 導 入 促 進 事 業 を 開 始 し 住 宅 の 低 炭 素 化 の 普 及 促 進 に 努 めています イ) 施 策 の 分 野 その 他 の 地 球 環 境 保 全 地 球 温 暖 化 のほか 地 球 環 境 問 題 としては 酸 性 雨 やオゾン 層 の 破 壊 が 比 較 的 身 近 な 問 題 で すが 酸 性 雨 については 原 因 物 質 の 排 出 抑 制 対 策 オゾン 層 の 破 壊 についてはフロン 類 の 排 出 抑 制 対 策 を 実 施 しています 17

28 第 1 章 総 説 (3) 基 本 理 念 健 やかに 暮 らせるまち ( 生 活 環 境 ) 環 境 基 本 1 現 況 人 口 集 中 や 社 会 経 済 活 動 の 活 発 化 に 伴 い 自 動 車 排 出 ガス 等 による 大 気 汚 染 や 生 活 排 水 に よる 水 質 汚 濁 など 都 市 生 活 型 の 環 境 問 題 に 加 え 近 年 では 産 業 の 高 度 化 に 伴 い 排 出 される 化 学 物 質 などによる 環 境 や 人 体 への 影 響 も 懸 念 されています 経 年 的 には 大 気 汚 染 の 状 況 や 河 川 の 水 質 などは 改 善 の 傾 向 にありますが 光 化 学 オキシダントのようにいまだに 環 境 基 準 を 達 成 していない 項 目 もあり 更 なる 改 善 への 取 り 組 みが 必 要 です また 快 適 で 住 みよい 環 境 を 実 現 するために 良 好 な 景 観 の 保 全 形 成 下 水 道 の 整 備 治 水 対 策 の 推 進 など 環 境 に 配 慮 したまちづくりが 求 められています 2 施 策 や 事 業 の 実 施 状 況 と 今 後 の 課 題 ア) 施 策 の 分 野 生 活 環 境 の 保 全 市 川 市 環 境 保 全 条 例 及 び 大 気 汚 染 防 止 法 水 質 汚 濁 防 止 法 等 の 環 境 関 係 法 令 に 基 づく 規 制 及 び 定 期 的 な 環 境 調 査 環 境 活 動 推 進 員 制 度 等 の 市 民 との 協 働 による 啓 発 事 業 公 共 下 水 道 整 備 及 び 合 併 処 理 浄 化 槽 普 及 の 促 進 に 関 する 事 業 等 を 実 施 しました これらの 結 果 大 気 環 境 ( 光 化 学 オキシダントを 除 く) 水 環 境 ( 河 川 の 水 質 )や 環 境 中 の 有 害 化 学 物 質 (ダイオキ シン 類 など) 濃 度 については 長 期 的 には 改 善 の 傾 向 にありますが 音 環 境 におい 環 境 地 質 環 境 については 目 立 った 改 善 傾 向 は 見 られず 引 き 続 き 対 策 の 推 進 が 必 要 となっています なお 大 気 環 境 調 査 については 浮 遊 粒 子 状 物 質 (SPM)のうち 直 径 が2.5μm 以 下 の 微 小 粒 子 状 物 質 について 呼 吸 器 や 循 環 器 への 影 響 が 懸 念 されることから 平 成 24 年 6 月 より 市 内 での 測 定 を 開 始 しました 18

29 第 1 章 総 説 (4) 基 本 理 念 資 源 を 大 切 にするまち ( 資 源 循 環 廃 棄 物 ) 1 現 況 廃 棄 物 処 理 の 目 的 が 従 来 の 排 出 された 後 の 廃 棄 物 処 理 を 中 心 としたものから 環 境 への 負 荷 低 減 とともに 循 環 型 社 会 の 形 成 に 重 点 を 置 いたものに 変 遷 したことを 踏 まえ 本 市 では 家 庭 ごみと 資 源 物 の12 分 別 収 集 の 導 入 やマイバッグ 運 動 の 展 開 などの 様 々な 取 り 組 みを 進 め ごみの 減 量 と 資 源 化 の 推 進 に 一 定 の 成 果 を 挙 げています 一 方 で 少 子 高 齢 化 の 進 展 などの 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 に 加 え 世 界 的 な 資 源 の 制 約 や 地 球 環 境 問 題 への 対 応 の 必 要 性 から 資 源 循 環 への 取 り 組 みの 重 要 性 は 増 し 同 時 に 廃 棄 物 処 理 に 伴 う 環 境 負 荷 の 更 なる 低 減 が 求 められています 環 境 基 本 2 施 策 や 事 業 の 実 施 状 況 と 今 後 の 課 題 ア) 施 策 の 分 野 3Rの 推 進 循 環 型 社 会 の 構 築 を 目 指 し 廃 棄 物 の3R( 発 生 抑 制 再 使 用 再 利 用 )を 推 進 するため いちかわじゅんかんプラン21 を 策 定 ( 平 成 21 年 度 改 定 )し 様 々な 取 り 組 みを 実 施 して います 特 に 地 域 における 活 動 については じゅんかんパートナー や ごみ 減 量 資 源 化 協 力 店 などと 協 働 した 取 り 組 みを 実 施 しています また 市 民 のリユース 活 動 や 意 識 啓 発 の 促 進 のためリサイクルプラザを 運 営 しています ごみの 減 量 や 資 源 のリサイクルは 資 源 循 環 型 社 会 の 構 築 のみならず 地 球 温 暖 化 対 策 とし ても 重 要 であり 今 後 も 一 層 の 推 進 が 必 要 です イ) 施 策 の 分 野 廃 棄 物 の 適 正 処 理 の 推 進 循 環 型 社 会 の 構 築 を 実 現 するため 家 庭 ごみの 分 別 排 出 促 進 のための 啓 発 事 業 所 のごみ 処 理 に 関 する 個 別 指 導 不 法 投 棄 対 策 としてのパトロールなどを 実 施 しました また クリーンセンター( 一 般 廃 棄 物 の 処 理 )や 衛 生 処 理 場 (し 尿 等 の 処 理 )の 適 切 な 維 持 管 理 に 努 めました 今 後 引 き 続 き 収 集 運 搬 体 制 の 最 適 化 や 処 理 設 備 等 の 計 画 的 な 修 繕 更 新 に 取 り 組 むとと もに 次 期 クリーンセンター 建 設 計 画 の 推 進 が 必 要 とされています 19

30 第 1 章 総 説 (5) 基 本 理 念 環 境 をみんなで 守 り 育 てる 活 力 あふれるまち ( 協 働 ) 環 境 基 本 1 現 況 身 近 な 生 活 環 境 から 地 球 環 境 に 至 るまで 良 好 な 環 境 を 守 り 未 来 に 引 き 継 いでいくため には 家 庭 地 域 職 場 団 体 活 動 の 中 で それぞれの 役 割 に 応 じて 環 境 の 保 全 及 び 創 造 に 取 り 組 んでいくことが 必 要 となっています また 主 体 別 の 取 り 組 みに 加 え 各 主 体 が 協 働 して 取 り 組 んでいくことが 重 要 となっています このような 取 り 組 みを 推 進 するため 環 境 に 対 する 意 識 を 高 めるとともに 環 境 の 保 全 と 創 造 に 関 する 取 り 組 みを 進 めるための 仕 組 みづくりが 求 められています 2 施 策 や 事 業 の 実 施 状 況 と 今 後 の 課 題 ア) 施 策 の 分 野 環 境 学 習 の 推 進 環 境 に 関 して 学 び 体 験 することによって 環 境 問 題 に 関 心 を 持 ち それぞれの 立 場 で 具 体 的 に 行 動 していく 人 材 の 育 成 を 目 指 し 学 校 教 育 や 生 涯 学 習 における 環 境 講 座 環 境 講 演 会 や 市 民 環 境 講 座 の 開 催 等 の 事 業 を 実 施 しました 今 後 も 環 境 学 習 の 推 進 とともに 取 り 組 みに 携 わる 人 材 を 育 成 していく 必 要 があります イ) 施 策 の 分 野 環 境 活 動 への 参 加 の 促 進 市 民 が 環 境 に 関 心 を 持 ち 環 境 保 全 に 取 り 組 むための 意 欲 を 増 進 していくために 市 川 市 環 境 活 動 推 進 員 によるエコライフ 等 の 啓 発 や 毎 年 6 月 の 環 境 月 間 に 合 わせて 環 境 に 配 慮 し たライフスタイルを 広 く 市 民 に 情 報 発 信 する いちかわ 環 境 フェア の 開 催 のほか 環 境 活 動 団 体 への 支 援 事 業 などを 実 施 しました また 事 業 者 に 対 しては 市 との 間 で 環 境 保 全 協 定 を 締 結 し 環 境 保 全 に 関 する 情 報 提 供 や 事 業 者 間 の 情 報 交 換 が 促 進 する 機 会 の 提 供 積 極 的 な 広 報 の 展 開 などに 取 り 組 んでいます 今 後 市 民 事 業 者 行 政 など 各 活 動 主 体 の 交 流 や 連 携 を 更 に 促 進 することが 求 められて います 20

31 第 2 章 自 然 が 息 づくまち ( 自 然 環 境 ) 21

32 22

33 第 1 節 生 物 多 様 性 の 保 全 再 生 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 1. 概 要 生 物 の 生 息 環 境 への 配 慮 や 生 態 系 の 保 全 再 生 を 図 るためのよりどころとして 平 成 18 年 3 月 に 市 川 市 自 然 環 境 保 全 再 生 指 針 を 策 定 し 市 有 林 等 の 管 理 作 業 や 整 備 等 について 適 用 を 進 めました 平 成 20 年 6 月 に 生 物 多 様 性 基 本 法 が 制 定 され 生 物 多 様 性 の 保 全 と 持 続 可 能 な 利 用 を 地 域 から 進 めていくための 基 本 的 な 計 画 ( 生 物 多 様 性 地 域 戦 略 )の 策 定 が 求 められるよう になりました そこで 自 然 環 境 に 関 する 施 策 をいっそう 効 果 的 に 推 進 するとともに 市 民 や 事 業 者 など 多 様 な 主 体 との 協 働 による 取 り 組 みを 進 めていくため 平 成 26 年 3 月 に 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 を 策 定 しました 同 戦 略 は 自 然 のサイクルを 考 えて2050 年 を 最 終 目 標 年 次 とし 短 期 (2020 年 ) 中 期 (2025 年 ) 長 期 (2050 年 )の3 段 階 の 目 標 を 設 定 し 市 民 団 体 事 業 者 教 育 研 究 機 関 など 様 々な 主 体 との 協 働 により 推 進 していくこととしています まず 短 期 目 標 としている2020 年 を 目 指 して 生 物 多 様 性 の 保 全 等 に 関 する 配 慮 を 市 の 様 々 な 施 策 に 浸 透 させるとともに 多 様 な 主 体 との 協 働 により 生 物 多 様 性 の 状 況 や 推 移 を 把 握 する ためのモニタリング 調 査 を 実 施 するなど 生 物 多 様 性 に 関 する 理 解 を 広 めていくための 取 り 組 みを 進 めていきます また 以 下 の 自 然 環 境 に 関 係 する 個 別 の 施 策 を 実 施 しています 自 然 環 境 の 現 況 の 記 録 絶 滅 危 惧 種 イノカシラフラスコモの 保 護 保 全 自 然 環 境 生 物 多 様 性 に 関 する 普 及 啓 発 自 然 環 境 2. 生 物 多 様 性 の 保 全 再 生 (1) 自 然 環 境 の 調 査 把 握 本 市 の 自 然 環 境 の 実 態 を 把 握 するために 種 々の 調 査 を 実 施 し 政 策 の 立 案 普 及 啓 発 の 基 礎 資 料 としています これまでに 実 施 した 主 な 調 査 としては 生 物 の 生 息 状 況 を 調 査 した 自 然 環 境 実 態 調 査 三 番 瀬 とその 周 辺 海 域 の 自 然 環 境 の 把 握 を 目 的 とした 底 生 生 物 等 の 調 査 カラスの 生 息 状 況 に 関 し て 繁 殖 期 の 営 巣 状 況 や 生 息 状 況 繁 殖 期 以 後 の 大 規 模 ねぐらの 状 況 などを 調 査 した 都 市 鳥 生 息 調 査 などがあります 平 成 20 年 度 からは 河 川 や 遊 水 池 等 の 水 生 生 物 生 態 調 査 を 開 始 しました この 調 査 は 平 成 22 年 度 までの3カ 年 にわたり 県 の 生 物 多 様 性 モデル 事 業 補 助 金 の 交 付 を 受 けて 実 施 していま す 平 成 21 年 度 は 夏 季 と 秋 季 に 河 川 や 水 路 の 生 物 調 査 を 行 いました 河 川 は 都 市 部 における 生 物 の 回 廊 の 機 能 を 有 しており その 生 物 の 生 息 状 況 を 知 ることは 市 内 の 生 物 多 様 性 の 状 況 を 把 握 するためにとても 重 要 です 平 成 22 年 度 は 河 川 等 水 系 に 関 する 調 査 結 果 をとりまとめた 報 告 書 を 作 成 しました * 本 文 中 に が 引 いてある 用 語 は P.202~206 に 用 語 の 解 説 があります 23

34 第 2 章 自 然 が 息 づくまち (2) 河 川 遊 水 池 等 水 生 生 物 生 態 調 査 自 然 環 境 調 査 は 平 成 20 年 11 月 平 成 21 年 2 月 8 月 10 水 生 生 物 生 態 調 査 の 調 査 地 点 月 平 成 22 月 5 月 10 月 に 実 施 しました 調 査 地 点 は 右 の 表 に 示 しました なお 平 成 22 年 5 月 調 査 は 遡 上 魚 類 稚 魚 を 対 象 とした 調 査 で す 真 間 川 水 系 で 確 認 された 水 生 動 物 の 種 類 数 は 92 種 類 で その 内 節 足 動 物 の 昆 虫 類 が35%( 30 種 類 ) 魚 類 が27%(27 種 類 ) 節 足 動 物 の 軟 甲 類 (エビ カ ニ 類 やヨコエビ 類 など)が11%(12 種 類 )と 全 体 の 73%を 占 めていました 真 間 川 国 分 川 春 木 川 大 柏 川 派 川 大 柏 川 大 柏 川 上 流 支 川 大 柏 川 中 流 支 川 大 柏 川 第 一 調 節 池 6 地 点 2 地 点 3 地 点 4 地 点 2 地 点 11 地 点 3 地 点 4 地 点 なお 27 種 の 魚 類 の 中 には ボラ スズキ トウヨシノボリ スミウキゴリなど 海 と 河 川 を 行 き 来 する 周 縁 魚 や 回 遊 魚 も 確 認 され 市 川 市 の 都 市 河 川 と 海 域 との 連 続 性 が 保 たれている ことがわかりました 確 認 された 水 生 生 物 の 分 類 群 別 種 類 数 脊 椎 動 物 節 足 動 物 環 形 動 物 軟 体 動 物 扁 形 動 物 (ウズムシ 類 ) 二 枚 貝 類 巻 貝 類 ミミズ 類 ヒル 類 軟 甲 類 昆 虫 類 魚 類 カメ 類 カエル 類 ( 種 ) 種 類 数 24

35 第 2 章 自 然 が 息 づくまち (3) 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 生 物 多 様 性 とは 生 きものたちの 豊 かな 個 性 とつながりのことといわれ 生 態 系 種 遺 伝 子 の3つのレベルの 多 様 性 があるとされています 市 川 市 は 台 地 や 谷 津 川 や 海 など 多 様 な 自 然 に 恵 まれ 個 性 豊 かな 生 きものが 暮 らす 土 地 でした 現 在 でも 市 域 の 各 所 に 特 徴 のある 自 然 が 残 され 神 社 仏 閣 などの 織 りなす 文 化 的 景 観 や 近 代 的 な 街 並 みとともに まちの 魅 力 と なっています 一 方 都 市 化 の 進 展 により 自 然 環 境 間 のつながりや 人 と 自 然 のつながりなど 自 然 に 根 差 した 地 域 のつながりが 薄 れつつあるのが 現 状 です 総 合 計 画 のまちづくりの 基 本 理 念 の 一 つに 自 然 との 共 生 を 掲 げた 市 川 市 として 大 切 な 自 然 環 境 を 将 来 の 世 代 に 伝 えるとともに 自 然 を 軸 とした 様 々な つながり の 形 成 を 進 めるため 生 物 多 様 性 基 本 法 第 13 条 に 基 づき 平 成 26 年 3 月 に 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 を 策 定 しました 自 然 環 境 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 の 概 要 基 本 理 念 都 市 化 が 進 展 した 市 川 市 において 生 物 多 様 性 の 保 全 再 生 と 持 続 可 能 な 利 用 を 進 めていくために 自 然 と 自 然 文 化 と 文 化 人 と 人 自 然 と 文 化 と 人 など 様 々なつながりの 形 成 を 進 めていく 基 本 戦 略 1 生 物 多 様 性 の 保 全 再 生 ( 自 然 と 自 然 をつなげる) 2 豊 かな 文 化 と 景 観 の 保 全 創 出 ( 文 化 と 文 化 をつなげる) 3 様 々な 人 や 組 織 との 協 働 ( 人 と 人 をつなげる) 4 生 物 多 様 性 の 持 続 可 能 な 利 用 ( 人 と 自 然 と 文 化 をつなげる) 目 標 年 次 2050 年 まで ( 短 期 目 標 :2020 年 中 期 目 標 :2025 年 長 期 目 標 :2050 年 ) 行 動 計 画 基 本 戦 略 ごとに 具 体 的 な 行 動 計 画 を 定 めるとともに 短 期 目 標 である 2020 年 に 向 けて 実 施 していく 施 策 を 列 挙 戦 略 の 推 進 市 市 民 市 民 団 体 事 業 者 教 育 研 究 機 関 の 役 割 と 協 働 による 推 進 体 制 を 記 載 25

36 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 自 然 環 境 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 策 定 の 経 緯 年 度 月 項 目 概 要 平 成 13~15 年 度 自 然 環 境 実 態 調 査 自 然 環 境 保 全 再 生 指 針 策 定 のための 基 礎 調 査 として 市 内 全 域 の 自 然 環 境 の 実 態 調 査 を 実 施 平 成 18 年 3 月 平 成 20~22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 5 月 17 日 平 成 25 年 7 月 8 日 ~8 月 6 日 平 成 25 年 8 月 27 日 平 成 26 年 1 月 28 日 平 成 26 年 3 月 市 川 市 自 然 環 境 保 全 再 生 指 針 策 定 河 川 遊 水 池 等 水 生 生 物 生 態 調 査 生 物 多 様 性 地 域 戦 略 策 定 に 着 手 生 物 多 様 性 地 域 戦 略 ( 案 )の 作 成 第 1 回 市 川 市 環 境 審 議 会 パブリックコメント の 実 施 第 2 回 市 川 市 環 境 審 議 会 第 3 回 市 川 市 環 境 審 議 会 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 策 定 全 国 的 にも 先 駆 けとなった 自 然 環 境 への 配 慮 指 針 を 策 定 生 物 の 生 息 環 境 間 の つながり の 把 握 を 目 的 に 生 物 の 回 廊 ( 移 動 経 路 )の 役 割 を 担 う 河 川 の 生 物 調 査 を 実 施 先 進 事 例 調 査 環 境 活 動 団 体 への 事 情 聴 取 (5 回 ) 素 案 の 作 成 素 案 の 修 正 市 民 への 普 及 啓 発 事 業 (3 回 ) 市 川 市 環 境 審 議 会 への 状 況 報 告 (3 回 ) 専 門 員 による 講 演 現 地 視 察 取 組 み 状 況 の 報 告 仮 称 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 ( 案 ) 諮 問 ~ 審 議 意 見 提 出 者 数 23 名 延 べ 意 見 数 82 件 仮 称 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 ( 案 ) 審 議 仮 称 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 ( 案 ) 審 議 ~ 答 申 生 物 多 様 性 の 保 全 再 生 と 持 続 可 能 な 利 用 を 進 めていくため 生 物 多 様 性 基 本 法 第 13 条 に 基 づき 策 定 (4) 斜 面 林 等 ( 樹 林 地 )の 保 全 や 確 保 樹 林 地 の 保 全 や 確 保 については 平 成 16 年 に 定 めた 市 川 市 みどりの 基 本 計 画 において 樹 林 地 を 守 り 活 用 する ことを 施 策 の 体 系 に 位 置 づけています 1 都 市 緑 地 都 市 の 自 然 的 環 境 の 保 全 並 びに 改 善 都 市 景 観 の 向 上 を 目 的 として 都 市 公 園 法 に 基 づい て 指 定 しています 本 市 では 江 戸 川 河 川 敷 緑 地 の 他 じゅん 菜 池 緑 地 や 国 府 台 緑 地 斜 面 林 を 中 心 とした 斜 面 緑 地 など これまでに41 地 区 58.13ha を 指 定 し 緑 地 の 保 全 に 努 めています 26

37 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 2 緑 地 保 全 協 定 本 市 の 樹 林 地 は 台 地 と 低 地 の 境 に 帯 状 に 分 布 する 斜 面 林 や 北 部 の 台 地 を 中 心 に 約 123.0ha ( 市 域 全 体 の 約 2.2%)あり 良 好 な 都 市 景 観 を 構 成 するうえで 重 要 な 役 割 を 果 していますが 年 々 減 少 しつつあります そこで 残 り 少 なくなった 民 有 樹 林 地 を 保 全 するため 昭 和 48 年 4 月 21 日 山 林 所 有 者 の 会 の 市 川 みどり 会 及 びその 他 の 山 林 所 有 者 と 市 との 間 で 緑 地 保 全 に 関 する 協 定 を 締 結 し ました 平 成 22 年 4 月 1 日 に 協 定 期 間 を5 年 間 延 長 して 保 全 に 努 めています (5) 多 様 な 動 植 物 の 保 護 保 全 自 然 環 境 1 天 然 記 念 物 の 指 定 学 術 上 貴 重 であると 判 断 された 動 植 物 については 文 化 財 保 護 法 に 基 づき 天 然 記 念 物 に 指 定 し 保 護 を 図 っています 現 在 市 内 で 天 然 記 念 物 の 指 定 を 受 けているものは 国 市 合 わせて 6 件 あります 内 訳 は 植 物 が4 件 昆 虫 が2 件 で いずれも 生 育 地 周 囲 の 環 境 変 化 の 影 響 を 受 けやすいものです Ⅰ. 千 本 イチョウ( 国 指 定 昭 和 6 年 2 月 20 日 ) 市 川 市 八 幡 葛 飾 八 幡 宮 境 内 Ⅱ. 伊 弉 諾 (イザナギ) 神 社 のハリギリ( 市 指 定 昭 和 54 年 4 月 24 日 ) 市 川 市 堀 之 内 伊 弉 諾 神 社 境 内 Ⅲ. 愛 宕 神 社 のイチョウ( 市 指 定 昭 和 58 年 11 月 3 日 ) 市 川 市 北 国 分 愛 宕 神 社 参 道 入 口 Ⅳ. 禅 照 庵 のマキ( 市 指 定 昭 和 58 年 11 月 3 日 ) 市 川 市 北 国 分 禅 照 庵 Ⅴ.ヒメアカネ( 市 指 定 昭 和 51 年 6 月 12 日 ) 市 川 市 大 野 大 町 地 区 ( 大 町 公 園 ) 千 本 イチョウ Ⅵ.ヒヌマイトトンボ( 市 指 定 昭 和 51 年 6 月 12 日 ) 江 戸 川 の 左 右 岸 ( 市 川 市 稲 荷 木 河 原 ) 河 川 敷 のアシ 原 2 希 少 生 物 の 保 存 :イノカシラフラスコモの 保 護 保 全 イノカシラフラスコモは 昭 和 32 年 に 東 京 都 の 井 の 頭 公 園 を 源 流 とする 神 田 川 の 上 流 部 で 発 見 された 車 軸 藻 という 藻 類 の 一 種 で 日 本 固 有 の 種 です 発 見 後 井 の 頭 公 園 では 生 育 が 見 られなくなり 絶 滅 したと 長 い 間 考 えられていました ところが 昭 和 61 年 に 市 川 市 中 国 分 の じゅん 菜 池 緑 地 にあるジュンサイ 育 成 池 において 自 生 が 確 認 されました 現 在 イノカシラフラスコモは じゅん 菜 池 緑 地 が 唯 一 の 自 生 地 で 平 成 12 年 に 発 行 された 環 境 省 のレッドデータブックにおいて 絶 滅 危 惧 種 の 絶 滅 危 惧 I 類 として 記 載 され また 平 成 11 年 に 発 行 された 千 葉 県 の 保 護 上 重 要 な 野 生 生 物 - 千 葉 県 レッドデータブック- 植 物 編 でも 最 重 要 保 護 生 物 として 記 載 されています こうしたことから その 保 護 保 全 に 努 めて います * 本 文 中 に が 引 いてある 用 語 は P.202~206 に 用 語 の 解 説 があります 27

38 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 3. 生 き 物 の 生 息 の 場 の 保 全 再 生 自 然 環 境 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 のマニュアルとして 位 置 付 けられている 市 川 市 自 然 環 境 保 全 再 生 指 針 ( 以 下 自 然 環 境 保 全 再 生 指 針 )では 地 域 を6つの 生 態 系 区 分 23の 生 物 生 息 環 境 区 分 に 分 類 評 価 し 各 区 分 ごとに 望 ましい 自 然 環 境 の 目 標 と 方 針 管 理 上 配 慮 すべき 点 を 示 しています 生 態 系 の 保 全 再 生 にあたっては 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 に 基 づいて 自 然 環 境 保 全 再 生 指 針 を 基 本 的 なマニュアルとして 活 用 し 地 域 や 事 業 ごとに 考 えていきます (1) 樹 林 地 の 生 態 系 保 全 本 市 の 樹 林 地 は 北 部 の 台 地 斜 面 を 縁 取 るようにわずかに 残 されている 小 規 模 な 斜 面 林 等 が 主 要 なものになっています これまでその 多 くは 里 山 として 人 とのかかわりや 日 常 の 手 入 れ によって 維 持 され 結 果 として 生 物 多 様 性 の 高 い 樹 林 地 生 態 系 が 保 全 されてきました しかしながら 社 会 状 況 の 変 化 によって これまでのような 日 常 の 手 入 れを 行 うのが 困 難 に なっているのが 現 状 です その 結 果 樹 林 地 の 価 値 や 管 理 のあり 方 樹 林 地 生 態 系 の 状 況 が 変 化 してきています そこで 自 然 環 境 保 全 再 生 指 針 を 適 用 し 市 有 林 の 管 理 や 整 備 民 有 林 の 取 得 を 進 めています 1 国 府 台 緑 地 新 規 取 得 緑 地 の 管 理 基 本 方 針 の 策 定 国 府 台 緑 地 は 約 5.1ha のまとまった 樹 林 地 で 平 成 16 年 度 に 一 部 取 得 を 開 始 し 平 成 17 年 度 に 都 市 緑 地 として 都 市 計 画 決 定 しました 都 市 緑 地 としての 整 備 方 針 を 定 めるにあたり 学 識 者 地 域 住 民 公 募 市 民 からなる 国 府 台 緑 地 検 討 ワークショップ を 開 催 し 提 言 を 受 けました 本 市 では その 提 言 と 指 針 を 基 に 整 備 方 針 案 を 策 定 し パブリックコメントを 経 て 整 備 方 針 を 決 定 しました 樹 林 地 としての 生 物 多 様 性 を 維 持 していくことを 基 本 として 用 地 の 取 得 などの 事 業 を 推 進 しています 2じゅん 菜 池 緑 地 既 存 の 緑 地 公 園 の 管 理 方 針 の 変 更 じゅん 菜 池 緑 地 は 本 市 の 北 西 部 に 広 がる 緑 地 のひとつで 里 見 公 園 国 府 台 緑 地 小 塚 山 公 園 ( 小 塚 山 市 民 の 森 ) 堀 之 内 貝 塚 公 園 堀 之 内 緑 地 などを 結 ぶ 緑 の 回 廊 を 形 成 しています 開 設 から30 年 近 くが 経 過 し 管 理 方 針 の 見 直 しが 課 題 となっていました 平 成 18 年 度 に じゅん 菜 池 緑 地 全 体 の 管 理 方 針 を 庁 内 プロジェクトにより 検 討 しました その 結 果 自 然 環 境 ゾーンと 位 置 づけているエリアのあり 方 について 自 然 環 境 保 全 再 生 指 針 に 基 づいた 管 理 目 標 管 理 方 針 管 理 配 慮 事 項 をとりまとめました 3 小 塚 山 公 園 ( 小 塚 山 市 民 の 森 ) 国 の 公 共 事 業 による 自 然 復 元 に 合 わせた 樹 林 地 の 管 理 目 標 の 設 定 国 が 事 業 を 進 めている 東 京 外 かく 環 状 道 路 の 道 路 施 設 の 一 部 が 公 園 北 側 の 樹 林 部 分 に 抵 触 していることから 市 では 道 路 事 業 に 影 響 を 受 ける 地 域 の 自 然 環 境 の 保 全 策 として できる 28 * 本 文 中 に が 引 いてある 用 語 は P.202~206 に 用 語 の 解 説 があります

39 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 限 りの 樹 林 の 保 全 を 要 望 しました その 結 果 工 事 にかかる 樹 林 地 部 分 の 樹 木 を 仮 移 植 し 工 事 終 了 後 に 樹 木 を 復 元 することになり 平 成 24 年 度 に 一 部 の 仮 移 植 が 完 了 しました 本 市 では 小 塚 山 公 園 全 体 の 樹 林 地 のあり 方 について 国 と 協 議 し 指 針 に 基 づき 管 理 目 標 を 定 めました さらに 市 民 ボランティアとの 協 働 によるモデル 的 な 管 理 地 を 設 け 目 標 とする 樹 林 の 姿 へ 近 づけるための 管 理 方 法 を 検 討 しています 4 柏 井 町 2 丁 目 緑 地 他 ボランティアによる 緑 地 保 全 計 画 の 策 定 平 成 18 年 度 から 平 成 23 年 度 まで 実 施 した 市 川 市 緑 と 花 の 市 民 大 学 の 修 了 生 等 による 市 民 ボランティア 団 体 と 市 が 協 働 で 緑 地 の 保 全 にあたっています ボランティアは 実 地 調 査 を 行 い 市 と 協 議 を 行 いながら 指 針 を 参 考 とした 整 備 計 画 を 作 成 し ました 計 画 には 人 と 自 然 の 触 れ 合 いと 生 物 生 息 環 境 としての 樹 林 地 生 態 系 保 全 へのバラン スの 取 れた 配 慮 を 盛 り 込 んでいます 自 然 環 境 5 大 柏 川 第 一 調 節 池 緑 地 管 理 者 による 管 理 計 画 の 策 定 調 節 池 の 掘 り 込 み 部 分 に 大 小 15 箇 所 の 池 を 整 備 して 水 辺 を 再 生 し 平 成 19 年 6 月 に 開 設 し た 大 柏 川 第 一 調 節 池 緑 地 について 市 民 団 体 などによる 管 理 作 業 等 に 活 用 するため 市 の 管 理 計 画 管 理 方 針 を 策 定 しました (2) 水 辺 や 湿 地 等 の 生 態 系 保 全 1 行 徳 近 郊 緑 地 の 生 態 系 保 全 行 徳 の 地 は かつて 広 大 な 干 潟 とそれに 接 する 湿 地 帯 になっていました この 地 域 が 開 発 されるに 際 し 宮 内 庁 新 浜 鴨 場 に 隣 接 した 一 部 を 野 鳥 の 生 息 地 として 保 全 す ることになり 昭 和 45 年 に 新 浜 鴨 場 を 含 む83ha が 首 都 圏 近 郊 緑 地 保 全 法 に 基 づく 行 徳 近 郊 緑 地 保 全 区 域 及 び 行 徳 近 郊 緑 地 特 別 保 全 地 区 に 指 定 されました さらに 昭 和 54 年 に 鴨 場 を 除 く56ha が 鳥 獣 の 保 護 及 び 狩 猟 に 関 する 法 律 に 基 づく 県 設 の 行 徳 鳥 獣 保 護 区 に 指 定 され 都 市 化 の 進 んだ 地 域 での 貴 重 な 自 然 環 境 として 今 日 まで 保 全 されています 行 徳 近 郊 緑 地 をいっそう 良 好 な 野 鳥 の 生 息 地 とするためには 海 域 部 分 の 浅 海 化 や 干 潟 の 造 成 潮 の 干 満 の 差 を 確 保 する 水 門 の 拡 張 など 多 くの 課 題 が 残 っています また 内 陸 性 湿 地 での 環 境 学 習 の 機 会 の 確 保 や 市 民 が 気 軽 に 自 然 を 楽 しめる 場 の 整 備 など 行 徳 近 郊 緑 地 の 自 然 に 親 しむ 機 会 の 提 供 については 野 鳥 の 生 息 に 影 響 を 及 ぼさない 範 囲 で 検 討 する 必 要 がありま す また この 湿 地 は 東 京 湾 三 番 瀬 の 後 背 湿 地 として 連 続 した 生 態 系 を 有 しているため 今 後 は 広 域 的 な 観 点 からあらゆる 生 物 を 含 めた 生 態 系 についても 検 討 する 必 要 があると 考 えられます 2 大 町 公 園 自 然 観 察 園 の 生 態 系 保 全 湧 き 水 ときれいな 小 川 が 流 れる 湿 地 には サワガニ ホトケドジョウ スナヤツメ ヘイケ ボタルなど 現 在 本 市 ではここにしか 生 息 していない 生 きものが 多 数 観 察 できます 谷 の 両 側 29

40 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 自 然 環 境 の 斜 面 林 は 湿 地 の 環 境 と 連 続 した 多 様 な 生 物 の 生 息 環 境 となっています 今 までにこの 自 然 観 察 園 で 観 察 記 録 された 植 物 は400 種 昆 虫 類 が380 種 鳥 類 が100 種 をそ れぞれ 超 えています 多 くの 谷 津 が 埋 立 てや 開 発 によって 本 来 の 姿 を 失 ってしまった 現 在 では 大 町 公 園 自 然 観 察 園 は 本 市 ばかりでなく 東 葛 地 域 に 残 された 数 少 ない 貴 重 な 谷 津 です 本 市 の 指 針 においては 湧 き 水 にある 湿 地 と 連 続 した 斜 面 林 の 多 様 な 生 態 系 の 組 み 合 わせを 重 要 なエリアと 位 置 づけており 今 後 も 湧 き 水 湿 地 斜 面 林 の 状 態 を 維 持 することが 必 要 で す 現 在 は 自 然 博 物 館 の 学 芸 員 の 指 導 による 市 民 ボランティアが 湿 地 の 維 持 管 理 に 参 加 する 試 みも 行 われています (3) 情 報 の 提 供 や 保 全 意 識 の 啓 発 活 動 地 域 の 自 然 環 境 生 態 系 を 保 全 していくことは 行 政 のみでなく 市 民 やNPO 法 人 民 間 事 業 者 などの 関 わりが 欠 かせません 広 く 地 域 の 自 然 環 境 に 対 する 関 心 と 理 解 を 高 めるため 様 々な 情 報 提 供 や 環 境 学 習 の 機 会 や 場 の 提 供 を 進 めています 1 啓 発 図 書 の 販 売 と 配 布 市 川 市 の 身 近 な 自 然 のガイドブックである 発 見! 市 川 の 自 然 を 環 境 政 策 課 窓 口 や 市 内 主 要 書 店 で 販 売 しています また 地 域 ごとの 自 然 を 紹 介 した いちかわ 自 然 観 察 ガイドマップ 等 を 環 境 政 策 課 窓 口 市 内 主 要 施 設 で 配 布 しています 2 観 察 会 などの 実 施 自 然 観 察 の 機 会 を 提 供 するための 観 察 会 や 生 物 多 様 性 についての 理 解 を 広 めるための 講 演 会 などを 開 催 しています 3 行 徳 野 鳥 観 察 舎 での 啓 発 事 業 行 徳 鳥 獣 保 護 区 に 開 設 されている 行 徳 野 鳥 観 察 舎 は 昭 和 51 年 に 設 置 された 千 葉 県 の 施 設 で す 設 置 開 設 当 初 から 本 市 が 県 の 委 託 をうけて 管 理 を 行 っており 利 用 者 を 対 象 とした 各 種 啓 発 事 業 を 開 催 しています 行 徳 野 鳥 観 察 舎 の 来 館 者 数 の 推 移 30

41 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 自 然 環 境 保 護 のための 講 座 の 開 催 観 察 舎 では 人 々が 自 然 に 親 しみを 覚 えてもらうために 野 鳥 を 中 心 とした 各 種 の 自 然 に 関 す る 公 開 講 座 を 夏 と 冬 に 開 催 しています 対 象 は 子 供 から 大 人 までで 楽 しく 学 べる 内 容 です 平 成 25 年 度 の 開 催 状 況 は 次 のとおりです ( 受 講 希 望 者 は 広 報 で 募 集 ) 植 物 をスケッチしよう 英 国 の 自 然 保 護 区 とバードウォッチャー 事 情 小 笠 原 諸 島 における 海 鳥 調 査 海 鳥 の 植 物 散 布 他 12 講 座 4 市 立 市 川 自 然 博 物 館 の 活 動 自 然 博 物 館 は 動 植 物 園 と 併 設 され 本 市 の 自 然 環 境 や 動 植 物 を 対 象 分 野 として 資 料 の 収 集 保 管 資 料 を 活 用 した 調 査 研 究 展 示 教 育 普 及 などを 行 っています 博 物 館 内 では 身 近 な 自 然 身 の 回 りの 自 然 をテーマとして 市 内 の 自 然 のありさまや 動 植 物 について 紹 介 しています 多 くの 標 本 や 映 像 資 料 と 共 に カエルや 昆 虫 類 などの 飼 育 展 示 を 積 極 的 に 取 り 入 れ 来 館 者 に 好 評 です また 大 町 公 園 自 然 観 察 園 に 隣 接 しているため 身 近 な 自 然 体 験 や 自 然 観 察 のための 案 内 や 紹 介 を 四 季 を 通 じて 行 っています 自 然 環 境 入 館 者 数 ( 人 ) 140, , , , , , , , ,000 95,000 90,000 85,000 80,000 75,000 70,000 82,740 自 然 博 物 館 の 利 用 者 数 の 推 移 90,113 26,504 95,128 94,320 25,948 26, , , ,579 23, 年 度 入 館 者 数 行 事 参 加 者 数 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 ( 人 ) 行 事 参 加 者 数 行 事 参 加 者 数 について 平 成 21 年 度 までは 主 催 事 業 の 参 加 者 数 のみ 平 成 22 年 度 以 降 は 主 催 事 業 の 参 加 者 数 に 学 校 や 市 民 団 体 に 対 する 自 然 体 験 支 援 や 講 師 派 遣 などの 対 象 者 全 般 の 人 数 を 加 えています 31

42 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 第 2 節 自 然 とのふれあいづくり 1. 概 要 自 然 環 境 生 物 多 様 性 いちかわ 戦 略 では 生 物 多 様 性 を 保 全 するとともに その 恵 みを 将 来 の 世 代 に 引 き 継 いでいくための 持 続 可 能 な 利 用 を 進 めていきます そこで 自 然 と 触 れ 合 う 場 や 機 会 を 提 供 していくために 身 近 な 自 然 を 大 切 にし 緑 地 や 水 辺 などを 再 生 していくことが 必 要 になり ます 緑 地 については みどり 豊 かな 施 設 や 空 間 を 保 全 するだけでなく つなげていく とい う 視 点 が 重 要 です 水 辺 については 災 害 対 策 などの 安 全 管 理 面 と 調 和 を 図 った 上 で 生 物 の 生 息 環 境 を 保 全 再 生 し 市 民 が 水 辺 の 自 然 を 楽 しめるような 環 境 の 整 備 が 求 められています ま た 市 民 に 生 物 多 様 性 の 恵 みを 実 感 していただくためには 都 市 農 業 や 水 産 業 を 振 興 するとと もに 農 業 水 産 業 の 大 切 さについて 理 解 を 広 めていくことも 必 要 となります 2. 水 や 緑 とのふれあいの 場 の 確 保 (1) 市 街 地 の 緑 や 樹 木 等 の 保 全 1 特 別 緑 地 保 全 地 区 都 市 計 画 区 域 内 で 良 好 な 自 然 環 境 を 形 成 している 緑 地 を 保 全 するために 都 市 緑 地 法 に 基 づいて 特 別 緑 地 保 全 地 区 を 指 定 しています 本 市 では 健 康 で 文 化 的 な 都 市 生 活 の 確 保 を 図 るために 昭 和 56 年 3 月 20 日 千 葉 県 初 の 特 別 緑 地 保 全 地 区 として 次 の3 地 区 を 指 定 しました 平 田 特 別 緑 地 保 全 地 区 ( 平 田 2 丁 目 の 一 部 ) 約 0.7ha 子 の 神 特 別 緑 地 保 全 地 区 ( 北 方 3 丁 目 の 一 部 ) 約 0.7ha 宮 久 保 特 別 緑 地 保 全 地 区 ( 宮 久 保 4 丁 目 の 一 部 ) 約 0.6ha 計 3 地 区 約 2ha 2 近 郊 緑 地 保 全 区 域 首 都 圏 整 備 法 に 基 づく 首 都 圏 近 郊 整 備 地 帯 において 良 好 な 自 然 環 境 を 有 し 公 害 災 害 の 防 止 及 び 無 秩 序 な 市 街 地 化 の 防 止 に 効 果 のある 緑 地 について その 周 辺 住 民 の 健 全 な 生 活 環 境 を 確 保 するため 首 都 圏 近 郊 緑 地 保 全 法 に 基 づいて 指 定 されています 本 市 では 昭 和 45 年 5 月 25 日 に 行 徳 近 郊 緑 地 保 全 区 域 ( 約 83ha)が 指 定 され 海 面 埋 立 事 業 によって 造 成 された 工 場 群 に 接 して 広 大 な 緑 地 が 保 全 されています 3 保 存 樹 林 及 び 保 存 樹 木 都 市 の 健 全 な 環 境 の 維 持 及 び 向 上 を 図 る 観 点 から 特 に 良 好 な 一 団 の 樹 木 について 都 市 の 美 観 風 致 を 維 持 するための 樹 木 の 保 存 に 関 する 法 律 に 基 づいて 指 定 しています 本 市 では 昭 和 48 年 11 月 1 日 に 第 1 号 保 存 樹 林 として 指 定 した 大 野 町 1 丁 目 の 斜 面 緑 地 ( 梨 風 東 緑 地 )をはじめ 現 在 5 箇 所 約 1.9ha を 指 定 しています また 平 成 14 年 度 には 市 街 地 に 残 された 貴 重 な 巨 木 や 市 の 木 であるクロマツを 保 存 育 成 するため 市 川 市 保 存 樹 木 協 定 制 度 を 制 定 しました これは 胸 高 幹 周 3m 以 上 の 巨 樹 及 び 胸 高 幹 周 1.5m 以 上 のクロマツについて その 所 有 者 と 樹 木 の 保 存 等 に 関 する 協 定 を 締 結 し 保 存 樹 木 の 樹 名 板 を 設 置 した 樹 木 に 対 して 管 理 費 等 の 一 部 を 補 助 するものです 32 * 本 文 中 に が 引 いてある 用 語 は P.202~206 に 用 語 の 解 説 があります

43 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 平 成 25 年 度 末 で 巨 木 38 本 クロマツ142 本 の 協 定 を 締 結 しています 保 存 樹 木 の 申 請 本 数 自 然 環 境 (2) 緑 豊 かな 公 園 等 の 整 備 若 宮 にある 協 定 樹 木 本 市 には 387 箇 所 ha の 都 市 公 園 があります 市 民 1 人 当 たりの 公 園 面 積 にすると 約 3.13m2で 千 葉 県 平 均 の6.10m2( 平 成 25 年 3 月 31 日 現 在 )を 下 回 っています 地 域 別 にみると 大 柏 国 分 国 府 台 地 区 には 総 合 公 園 運 動 公 園 都 市 緑 地 など 比 較 的 規 模 の 大 きい 公 園 がありますが 市 街 地 の 市 川 八 幡 市 川 駅 南 本 八 幡 駅 南 地 区 にはこのよう な 公 園 は 多 くありません 行 徳 南 行 徳 地 区 は 区 画 整 理 事 業 に 伴 い 計 画 的 に 公 園 が 配 置 されたため 当 初 1 人 当 たり の 公 園 面 積 が 比 較 的 多 い 地 域 でしたが 人 口 の 急 増 に 伴 い 南 行 徳 地 区 では 再 び1 人 当 たりの 公 園 面 積 が 市 平 均 を 下 回 っています 公 園 は 地 域 の 自 然 環 境 の 維 持 向 上 に 重 要 な 役 割 を 果 たすことから 市 川 市 みどりの 基 本 計 画 において 平 成 37 年 までの 都 市 公 園 整 備 目 標 を1 人 当 たり4.73m2として 公 有 地 工 場 跡 地 休 耕 地 優 良 山 林 等 の 用 地 を 確 保 し 整 備 を 進 めています また 既 設 の 公 園 については よ り 広 く 利 用 されるよう 施 設 の 充 実 を 図 っています 都 市 公 園 の 現 況 ( 平 成 26 年 3 月 31 日 現 在 ) 種 別 園 数 面 積 (ha) 代 表 的 な 公 園 の 名 称 総 数 街 区 公 園 国 府 台 児 童 公 園 東 根 公 園 基 幹 住 区 基 幹 公 園 近 隣 公 園 須 和 田 公 園 駅 前 公 園 大 洲 防 災 公 園 公 地 区 公 園 里 見 公 園 小 塚 山 公 園 広 尾 防 災 公 園 園 都 市 基 幹 公 園 総 合 公 園 大 町 公 園 運 動 公 園 国 府 台 公 園 塩 浜 1 号 公 園 歴 史 公 園 国 分 尼 寺 跡 公 園 姥 山 貝 塚 公 園 都 市 緑 地 じゅん 菜 池 緑 地 大 柏 川 第 一 調 節 池 緑 地 市 民 1 人 当 たり 公 園 面 積 (m2) 3.13 市 域 面 積 に 対 する 割 合 (%)

44 第 2 章 自 然 が 息 づくまち (3) 生 垣 設 置 の 推 進 自 然 環 境 市 街 地 における 潤 いのある 緑 豊 かな 環 境 づくりと 地 震 や 火 災 などの 災 害 に 強 い 街 づくりの 一 環 として 生 垣 づくりを 奨 励 し 費 用 の 一 部 を 補 助 しています 平 成 元 年 より 事 業 を 行 っています が 現 在 は 費 用 の 助 成 を 公 益 財 団 法 人 市 川 市 花 と 緑 のまちづくり 財 団 を 通 じて 行 っています 平 成 19 年 度 から25 年 度 の7ヵ 年 で76 件 整 備 総 延 長 mの 生 垣 が 助 成 により 設 置 されま した 生 垣 整 備 前 生 垣 整 備 後 (4) 屋 上 等 緑 化 補 助 事 業 建 築 物 の 屋 上 ベランダ 壁 面 を 緑 化 することで 都 市 の 緑 化 を 推 進 するとともに ヒートア イランド 現 象 の 緩 和 と 良 好 な 自 然 環 境 の 実 現 を 図 るため 設 置 費 用 の 一 部 を 補 助 しています 平 成 19 年 度 から 平 成 25 年 度 までの7ヵ 年 で15 件 560.0m2の 緑 地 面 積 を 推 進 しました (5) 国 分 川 調 節 池 上 部 活 用 事 業 国 分 川 調 節 池 の 整 備 は 真 間 川 流 域 の 総 合 治 水 対 策 の 一 環 として 国 分 川 および 春 木 川 の 洪 水 を 軽 減 することを 目 的 として 千 葉 県 が 事 業 主 体 となり 進 めています この 国 分 川 調 節 池 は 全 体 面 積 約 24ha 東 西 約 100~300m 南 北 約 1,200mにわたる 広 大 な 水 辺 空 間 となることから 本 市 では 平 常 時 の 有 効 利 用 を 図 るため 市 民 の 方 々とともに 検 討 を 行 っています 調 節 池 の 活 用 に 際 しては 洪 水 の 危 険 から 地 域 を 守 る 治 水 機 能 を 維 持 することを 前 提 として 多 様 な 自 然 と 触 れ 合 える 憩 いの 場 や 運 動 やイベントを 行 うことができる 場 を 確 保 していきます 平 成 19 年 度 から 調 節 池 周 辺 の 市 民 の 方 々を 中 心 とした 国 分 川 調 節 池 を 育 む 会 を 立 ち 上 げ 利 用 計 画 や 運 営 管 理 の 検 討 を 進 め 平 成 21 年 度 には 国 分 川 調 節 池 上 部 活 用 基 本 計 画 を 策 定 しました 平 成 25 年 度 から 上 部 整 備 の 工 事 に 着 工 しており 今 後 は 平 成 29 年 度 の 完 成 を 目 指 していきます また 育 む 会 においては 平 成 26 年 度 以 降 の 部 分 使 用 開 始 に 向 け 運 営 管 理 面 を 検 討 して いきます 34

45 第 2 章 自 然 が 息 づくまち (6) 江 戸 川 活 用 総 合 計 画 本 市 を 雄 大 に 流 れる 江 戸 川 は 市 民 が 選 ぶ いちかわ 景 観 100 選 で 第 一 位 になるなど 人 々 の 憩 いとやすらぎの 場 として 親 しまれています 江 戸 川 の 魅 力 をさらに 高 めるため 国 はサイクリングロードや 緊 急 用 船 着 場 そして 多 くの 方 が 利 用 できるようバリアフリーに 配 慮 したスロープなど 市 の 要 望 を 受 けて 整 備 を 行 ってき ました また 市 は 河 川 を 彩 る 桜 並 木 や 自 然 観 察 の 場 となるビオトープ そして 休 憩 施 設 等 の 環 境 整 備 を 行 ってきました 今 後 も 市 民 がより 親 しみをもてる 水 辺 空 間 となるよう 取 組 んでいきます 自 然 環 境 土 手 に 整 備 された 桜 並 木 (7) 多 自 然 川 づくりの 推 進 大 柏 川 では 平 成 2 年 度 に 建 設 省 ( 現 国 土 交 通 省 )が 新 たな 川 づくりとして 人 間 生 活 と 調 和 する 豊 かな 自 然 の 保 全 と 創 造 に 配 慮 した 河 川 事 業 を 実 施 することを 目 的 に 創 設 し 推 進 して いる 多 自 然 型 川 づくり( 現 多 自 然 川 づくり ) を 平 成 7 年 度 から 実 施 しています なお 河 川 改 修 にあたっては 瀬 と 淵 を 保 全 または 再 生 し 川 幅 を 広 くとれるところは 広 く し 護 岸 は 緩 勾 配 とし 植 生 や 自 然 石 を 利 用 した 護 岸 を 採 用 するなど 自 然 の 川 がもつ 構 造 的 な 多 様 性 を 尊 重 し 川 が 有 している 多 様 性 に 富 んだ 環 境 の 保 全 を 図 る 自 然 にやさしい 川 づく り 川 らしい 川 づくり を 実 施 しています これにより 生 物 の 良 好 な 生 活 環 境 に 配 慮 するなど 地 域 の 特 性 を 活 かした 美 しい 自 然 環 境 を 保 全 創 出 し 新 しいまちづくりと 一 体 となった 川 づくりを 進 めています 整 備 前 : 鋼 矢 板 護 岸 整 備 後 : 多 自 然 型 護 岸 * 本 文 中 に が 引 いてある 用 語 は P.202~206 に 用 語 の 解 説 があります 35

46 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 3. 都 市 農 業 の 振 興 体 験 農 園 事 業 自 然 環 境 本 市 では 昭 和 52 年 度 から 農 家 の 協 力 を 得 て 市 民 農 園 を 開 設 しており 平 成 26 年 4 月 1 日 現 在 8 箇 所 889 区 画 を 整 備 しています また 平 成 元 年 からサツマイモの 栽 培 体 験 ができる ふれあい 農 園 平 成 19 年 から 農 家 の 指 導 のもと 複 数 の 野 菜 の 栽 培 収 穫 ができる 体 験 農 園 を 実 施 しています これは 都 市 化 の 進 んだ 本 市 において 市 民 が 土 への 親 しみや 都 市 農 業 への 理 解 を 深 めるこ とができるよう また 農 作 業 を 通 じ みどりとのふれあいを 持 ってもらうために 行 っているも のです 市 民 農 園 で 栽 培 している 野 菜 体 験 農 園 での 野 菜 の 植 え 付 け 4. 都 市 型 水 産 業 の 振 興 水 産 業 に 対 する 振 興 事 業 市 川 の 水 産 業 は400 年 以 上 の 歴 史 がありますが 江 戸 時 代 には 幕 府 より 保 護 奨 励 された 製 塩 業 が 主 流 でした その 後 製 塩 業 に 代 わり 明 治 の 末 頃 よりノリの 養 殖 が 始 まり 現 在 まで 江 戸 前 の 品 質 の 良 いノリが 生 産 されています その 他 塩 浜 地 先 では アサリなどの 採 貝 漁 も 行 われており それ 以 外 には 東 京 湾 内 で 底 引 き 網 漁 刺 し 網 漁 などによってスズキ カレイ 等 が 水 揚 げされています 本 市 では 水 産 業 の 振 興 を 図 るため 平 成 25 年 度 はハマグリの 稚 貝 放 流 などの 採 貝 業 の 振 興 や 安 定 的 な 漁 獲 量 を 確 保 するための 客 土 による 漁 場 環 境 整 備 ノリ 養 殖 の 安 定 化 のためノリ 養 殖 施 設 への 船 舶 進 入 防 止 用 のブイの 設 置 など 漁 業 協 同 組 合 が 実 施 する 事 業 に 対 し 支 援 しまし た また 市 民 と 共 存 する 都 市 型 水 産 業 への 理 解 と 地 元 水 産 物 の 消 費 拡 大 を 図 るため 安 全 安 36

47 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 心 な 地 元 水 産 物 のPR 販 売 魚 のさばき 方 教 室 ノリすき 体 験 教 室 や 漁 場 体 験 会 等 の 事 業 に 対 し 支 援 しました 自 然 環 境 ノリの 陸 上 採 苗 ノリすき 体 験 教 室 37

48 第 2 章 自 然 が 息 づくまち 自 然 環 境 38

49 第 3 章 地 球 にやさしいまち ( 地 球 環 境 ) 39

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51 第 1 節 地 球 温 暖 化 への 対 策 第 3 章 地 球 にやさしいまち 1. 概 要 地 球 温 暖 化 対 策 については その 影 響 が 将 来 の 世 代 にまで 及 ぶことを 理 解 するとともに 市 民 一 人 ひとりが 自 らの 課 題 として 認 識 し 市 民 ( 市 民 団 体 を 含 む) 事 業 者 市 のそれぞれ が 積 極 的 に 温 室 効 果 ガスの 排 出 削 減 再 生 可 能 エネルギーの 利 用 緑 の 保 全 による 二 酸 化 炭 素 吸 収 源 対 策 の 推 進 などに 取 り 組 んでいく 必 要 があります 市 では 平 成 21 年 3 月 に 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 プランを 策 定 し 地 球 温 暖 化 問 題 に 関 する 情 報 の 共 有 を 図 るとともに 市 民 事 業 者 市 の 協 働 による 各 種 対 策 を 実 施 しています 2. 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 の 削 減 市 民 や 事 業 者 に 対 して 温 暖 化 による 地 球 環 境 問 題 への 理 解 を 深 めながら 温 室 効 果 ガス である 二 酸 化 炭 素 の 排 出 量 の 削 減 に 結 びつく 取 り 組 みを 実 施 しています 地 球 環 境 (1) 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 プラン( 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 地 域 推 進 計 画 ) 平 成 21 年 3 月 本 市 としての 地 球 温 暖 化 対 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 するために 地 球 温 暖 化 対 策 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づき 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 プラン( 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 地 域 推 進 計 画 ) を 策 定 しました 1 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 プランの 策 定 経 緯 本 市 では 国 の 地 球 温 暖 化 対 策 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づいて 第 Ⅴ 期 市 川 市 環 境 市 民 会 議 から 提 案 された いちかわぐるみで 取 り 組 む 地 球 温 暖 化 対 策 の 報 告 書 も 参 考 に 市 民 事 業 者 ( 地 元 企 業 ) 学 識 経 験 者 市 ( 行 政 )の 方 々で 構 成 する 策 定 検 討 委 員 会 におい て 検 討 を 進 めるとともに 環 境 審 議 会 での 審 議 を 経 て 本 計 画 を 策 定 しました 2 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 プランの 基 本 的 事 項 本 プランでは 各 主 体 の 取 り 組 みの 実 践 による 成 果 を 評 価 し 各 主 体 にとってわかりやすく かつ 取 り 組 みを 実 感 できるよう 世 帯 や 延 床 面 積 などといった 単 位 量 当 たりのエネルギー 使 用 量 についての 削 減 目 標 を 部 門 別 に 設 定 しています 41

52 第 3 章 地 球 にやさしいまち 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 プランの 基 本 的 事 項 策 定 期 間 平 成 21 年 3 月 平 成 21 年 度 ~ 平 成 28 年 度 目 標 平 成 18 年 度 比 較 産 業 部 門 のみ 平 成 2 年 度 比 較 民 生 家 庭 部 門 民 生 業 務 部 門 運 輸 部 門 廃 棄 物 部 門 産 業 部 門 家 庭 1 世 帯 当 たりのエネルギー 使 用 量 を 10% 削 減 事 業 所 床 面 積 当 たりのエネルギー 使 用 量 を5% 削 減 自 動 車 1 台 当 たりの 燃 料 使 用 量 を 10% 削 減 1 人 1 日 当 たりのごみ 排 出 量 を 10% 削 減 製 造 品 出 荷 額 当 たりのエネルギー 消 費 量 を 10% 削 減 地 球 環 境 各 主 体 の 役 割 市 民 暮 らしと 地 球 温 暖 化 の 密 接 な 関 係 を 深 く 理 解 する 日 常 生 活 における 省 エネ 省 資 源 などに 取 り 組 む 地 域 での 地 球 温 暖 化 防 止 活 動 に 参 加 協 力 する 事 業 者 事 業 活 動 における 省 エネ 省 資 源 などに 取 り 組 む 事 業 活 動 と 地 球 温 暖 化 の 密 接 な 関 係 を 従 業 員 が 理 解 できるようにする 地 域 での 地 球 温 暖 化 防 止 活 動 に 参 加 協 力 する 市 市 民 事 業 者 市 が 連 携 して 取 り 組 みを 進 めるための 仕 組 みを 整 備 します 地 球 温 暖 化 に 関 する 啓 発 や 情 報 提 供 をします 市 民 事 業 者 の 取 り 組 みを 支 援 する 施 策 を 実 施 します 事 業 者 の 模 範 となるように 率 先 して 取 り 組 みます 推 進 方 策 推 進 組 織 として 市 民 事 業 者 市 関 係 団 体 等 で 構 成 する 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 協 議 会 を 設 置 し 協 議 会 及 び 市 の 協 働 の 下 に 必 要 事 項 の 協 議 情 報 の 収 集 と 提 供 施 策 の PDCA( 立 案 実 行 評 価 見 直 し)を 行 い 着 実 な 推 進 を 図 ります 3 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 プランの 重 点 施 策 について 資 料 ( P.125) 本 プランに 関 連 する 様 々な 施 策 の 中 でも 特 に 重 要 な6つの 取 り 組 みを 重 点 施 策 として 推 進 しています 1.エコライフの 啓 発 と 推 進 2. 地 産 地 消 の 推 進 3.エコドライブの 推 進 4.3R(スリーアール)の 推 進 5. 新 エネルギー 設 備 や 高 効 率 エネルギー 機 器 の 普 及 促 進 6. 地 球 温 暖 化 防 止 の 情 報 共 有 4 重 点 施 策 に 基 づく 事 業 の 進 捗 状 況 ( 主 なもの) エコライフの 啓 発 と 推 進 市 川 市 環 境 活 動 推 進 員 制 度 によるエコライフの 啓 発 環 境 家 計 簿 の 推 進 毎 月 の 電 気 ガス 水 道 の 使 用 量 を 把 握 する 環 境 家 計 簿 の 普 及 を 図 るため イベン ト 等 さまざまな 機 会 を 通 じて 環 境 家 計 簿 の 周 知 を 行 っております 平 成 25 年 度 は 取 り 組 み 項 目 を 電 気 に 特 化 した いちかわ 節 電 チャレンジ を 42 * 本 文 中 に が 引 いてある 用 語 は P.202~206 に 用 語 の 解 説 があります

53 第 3 章 地 球 にやさしいまち 実 施 し 参 加 者 にインセンティブを 付 与 するなどゲーム 感 覚 を 取 り 入 れたキャンペー ンを 行 いました 緑 のカーテンの 推 進 建 物 の 壁 面 等 に 沿 って 栽 培 したツル 性 の 植 物 で 作 る 緑 のカーテン を 推 進 してい ます 緑 のカーテン は 太 陽 の 光 を 遮 り 葉 からの 蒸 散 作 用 によって 建 物 や 周 辺 の 温 度 上 昇 を 抑 え ヒートアイランド 対 策 とともに 地 球 温 暖 化 対 策 に 寄 与 します 平 成 25 年 度 は 公 共 施 設 約 100 施 設 で 実 施 するとともに 市 民 を 対 象 にゴーヤの 苗 を 満 点 エコボカードと 交 換 して 配 布 しました また 緑 のカーテンの 写 真 を 募 集 し 写 真 展 を 開 催 しました ( 応 募 作 品 59 件 ) クールアース 市 川 2013 国 が 定 めた クールアース デー (7 月 7 日 )に 合 わせ 午 後 8 時 から10 時 の 間 ライトダウンを 呼 びかけるとともに 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 協 議 会 と 協 働 で 七 夕 ラ イトダウンイベントを 開 催 しました 七 夕 ライトダウンイベントでは 七 夕 飾 り LED ランタン 工 作 教 室 合 唱 などを 行 い 楽 しいひと 時 を 過 ごすとともに 地 球 温 暖 化 問 題 を 考 える 機 会 となりました 参 加 者 :32 組 エコドライブの 推 進 エコドライブ とは エコロジカル と エコノミカル を ドライブ と 掛 け 合 わせた 言 葉 で 環 境 に 配 慮 した 経 済 的 な 運 転 のことを 意 味 するもので ドライバ ーの 誰 もが 取 り 組 むことができる 地 球 温 暖 化 対 策 です 平 成 25 年 度 は 市 内 事 業 者 向 け 安 全 運 転 管 理 者 等 講 習 会 にてエコドライブの 座 学 講 習 を 実 施 したほか 市 民 向 け 実 技 教 習 会 も 開 催 しました 参 加 者 : 安 全 運 転 管 理 者 等 講 習 会 ( 座 学 ) 341 名 実 技 教 習 会 27 名 地 球 環 境 (2) 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 協 議 会 資 料 ( P.126 ) 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 プランを 推 進 する 組 織 として 市 民 事 業 者 関 係 団 体 市 で 構 成 する 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 協 議 会 を 平 成 22 年 11 月 24 日 に 設 立 しました 主 に 日 常 生 活 における 温 室 効 果 ガスの 削 減 の 対 策 を 市 と 協 働 で 推 進 しています (3) 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 実 行 計 画 地 球 温 暖 化 を 防 止 するため 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 実 行 計 画 を 策 定 し 省 エネルギーや 省 資 源 対 策 など 市 の 施 設 から 排 出 される 温 室 効 果 ガスの 抑 制 に 取 り 組 んでいます 1 計 画 の 目 的 及 び 位 置 づけ 本 計 画 は 地 球 温 暖 化 対 策 の 推 進 に 関 する 法 律 第 20 条 の3に 定 める 地 方 公 共 団 体 実 行 43

54 第 3 章 地 球 にやさしいまち 計 画 等 に 基 づくものであり 市 川 市 の 事 務 及 び 事 業 に 関 し 省 エネルギーや 省 資 源 化 等 温 室 効 果 ガスの 排 出 抑 制 のための 措 置 に 関 する 計 画 を 策 定 するとともに 当 該 措 置 を 実 施 し 市 民 や 事 業 者 の 意 識 の 高 揚 を 図 り 地 球 温 暖 化 対 策 を 積 極 的 に 推 進 することを 目 的 とします 2 計 画 の 範 囲 本 計 画 の 範 囲 は 市 が 行 う 事 務 及 び 事 業 に 関 する 事 項 を 対 象 とします (ただし 外 部 へ 委 託 して 実 施 する 事 務 及 び 事 業 については 環 境 配 慮 活 動 の 協 力 を 求 め ることとします ) 地 球 環 境 3 目 標 二 酸 化 炭 素 及 び 一 酸 化 二 窒 素 ( 二 酸 化 炭 素 換 算 )の 排 出 量 を 合 わせて 平 成 23 年 度 比 で4.0% 以 上 の 削 減 を 目 指 します 市 川 市 地 球 温 暖 化 対 策 実 行 計 画 取 組 結 果 ( 二 酸 化 炭 素 換 算 単 位 :トン-CO2) 増 減 率 (%) 項 目 23 年 度 ( 基 準 年 度 ) 25 年 度 ( 基 準 年 度 比 ) 電 気 18, , 事 務 系 事 業 系 都 市 ガス 5, , LPG 重 油 灯 油 1, , 自 動 車 用 燃 料 ( ガ ソ リ ン ) ( 軽 油 ) ( C N G ) 可 燃 ごみ 小 計 27, , 廃 プラスチックの 焼 却 47, , 合 成 繊 維 の 焼 却 7, , 廃 棄 物 の 焼 却 2, , し 尿 処 理 下 水 処 理 小 計 58, , 合 計 85, , 平 成 25 年 度 に 市 有 施 設 から 排 出 された 温 室 効 果 ガス( 二 酸 化 炭 素 換 算 )は 基 準 年 度 の 平 成 23 年 度 と 比 較 して 986.7トン(1.1%) 削 減 しました 44