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1 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 1 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 債 務 消 滅 益 課 税 の 妥 当 性 をめぐる 検 証 青 山 修 一 郎 有 限 会 社 青 山 経 営 経 理 研 究 所 富 士 大 学 大 学 院 経 済 経 営 システム 研 究 科 修 士 課 程 修 了 目 次 はじめに 第 1 章 序 説 DES とは 何 か 第 1 節 DES の 定 義 およびその 概 要 第 2 節 DES の 基 本 スキーム 第 2 章 債 務 消 滅 益 課 税 の 発 生 のメカニズム 第 1 節 法 人 税 法 における DES の 取 扱 い 第 2 節 企 業 組 織 再 編 税 制 の 導 入 第 3 節 現 行 の 現 物 出 資 型 DES の 取 扱 い 平 成 18 年 度 税 制 改 正 を 受 けて 第 3 章 現 物 出 資 型 DES をめぐる 裁 判 例 の 検 討 東 京 地 裁 平 成 21 年 4 月 28 日 判 決 を 素 材 として 第 1 節 東 京 地 裁 平 成 21 年 4 月 28 日 判 決 の 概 要 第 1 項 本 件 の 概 略 第 2 項 平 成 15 年 5 月 期 分 の 法 人 税 の 申 告 にかかる 事 実 第 3 項 当 事 者 の 主 張 第 4 項 判 決 の 要 旨 第 2 節 本 件 判 決 の 妥 当 性 第 1 項 取 引 を 分 解 する 根 拠 とは 第 2 項 債 権 と 債 務 の 混 同 消 滅 と 益 金 との 関 係 第 4 章 現 物 出 資 型 DES におけるあるべき 課 税 の 考 え 方 第 1 節 現 物 出 資 型 DES の 現 状 における 法 解 釈

2 2 第 1 項 企 業 会 計 における 捉 え 方 第 2 項 法 人 税 法 第 2 節 現 行 税 制 の 抱 える 問 題 点 第 3 節 現 物 出 資 型 DES に 係 る 望 ましい 法 人 税 制 のあり 方 第 4 節 小 括 結 語 総 括 と 今 後 の 検 討 課 題 参 考 文 献 一 覧 凡 例 1. 法 令 は 平 成 24 年 1 月 1 日 現 在 のものによる 2. 本 文 中 かっこ 内 および 本 文 への 脚 注 において 引 用 した 法 令 名 その 他 の 略 語 は 次 の 例 による 会 社 会 社 法 民 民 法 会 更 法 会 社 更 生 法 登 免 税 法 登 録 免 許 税 法 商 登 法 商 業 登 記 法 商 登 規 則 商 業 登 記 規 則 法 税 法 人 税 法 法 税 令 法 人 税 法 施 行 令 法 基 通 法 人 税 法 基 本 通 達 訟 月 訟 務 月 報 税 資 税 務 訴 訟 資 料 税 大 論 叢 税 務 大 学 校 論 叢

3 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 3 はじめに 債 務 超 過 の 状 態 に 陥 っている 企 業 を 再 生 させるためには 当 該 企 業 の 事 業 業 務 財 務 の 三 つの 側 面 からリストラを 行 うことが 有 効 であると 考 え られている これらのリストラのうち 財 務 的 なリストラの 手 法 の 一 つに 企 業 にとっ て 一 番 の 重 荷 である 債 務 を 株 式 に 転 換 するというデット エクイティ ス ワップ(Debt Equity Swap 以 下 DES という )という 手 法 が 挙 げられ る この DES は 将 来 において 実 施 企 業 の 再 建 が 見 込 める 場 合 に 負 債 を 資 本 に 転 換 することによって 債 務 超 過 の 状 態 を 改 善 させ 事 業 継 続 を 可 能 にすることを 意 図 して 行 われる したがって 債 務 者 の 側 では 債 務 免 除 を 受 ける 代 わりに 株 式 を 発 行 する ことで 自 己 資 本 比 率 が 上 昇 し 財 務 内 容 の 改 善 といった 効 果 が 生 じる 一 方 の 債 権 者 の 側 では 債 権 を 株 式 に 転 化 することで 債 権 を 放 棄 したことに はなるが 将 来 企 業 が 再 生 し 株 価 が 上 昇 した 場 合 には 投 下 資 本 の 回 収 を 図 ることができる この DES の 手 法 には 法 的 な 構 成 の 違 いにより 大 別 して 二 つの 手 法 が 存 在 する 一 つは 債 権 を 出 資 財 産 と 見 立 てて 現 物 出 資 を 行 う 現 物 出 資 型 DES と もう 一 つは 金 銭 出 資 と 金 銭 債 務 の 弁 済 を 同 時 に 行 う 現 金 払 込 型 DES である 現 物 出 資 型 DES は 債 務 者 が 行 う 増 資 行 為 に 対 して 債 権 者 が 債 務 者 に 対 して 有 する 債 権 を 現 物 出 資 することによってこれに 応 じ 債 権 と 債 務 が 混 同 により 消 滅 ( 民 520 条 )するのと 同 時 に 新 株 の 割 当 てを 受 けると いう 手 法 である 一 般 に DES と 言 えば この 現 物 出 資 型 DES を 指 して 言 うことが 多 い 現 物 出 資 型 DES を 実 施 した 場 合 に 生 じる 課 税 問 題 で かねてより 特 に

4 4 重 要 視 されているのが 債 務 者 において 発 生 する 債 務 消 滅 益 課 税 の 問 題 で ある この 債 務 消 滅 益 課 税 を 説 明 する 上 で 現 在 有 力 視 されている 見 解 に よれば 現 物 出 資 型 DES は 資 本 取 引 の 一 種 ではあるが 税 務 上 は 資 本 等 取 引 と 損 益 取 引 の 両 方 の 性 質 を 持 ち 合 わせた 取 引 であり この 損 益 取 引 に 該 当 する 部 分 から 益 金 となる 収 益 が 発 生 するとされている すなわち 債 権 と 債 務 の 混 同 消 滅 が 損 益 取 引 に 該 当 し 消 滅 した 債 務 のうち 出 資 を 受 けた 自 己 宛 債 権 の 額 を 超 える 部 分 の 金 額 が 債 務 消 滅 益 となり 益 金 の 額 に 算 入 され 課 税 の 対 象 とされているのである しかしながら この 債 務 消 滅 益 課 税 の 問 題 については 債 権 と 債 務 の 混 同 消 滅 自 体 が 益 金 が 生 じる 取 引 を 定 めた 法 人 税 法 22 条 2 項 の 規 定 に 該 当 するのかどうか そもそも 資 本 等 取 引 の 一 種 とされている 現 物 出 資 型 DES からどのように 益 金 が 生 じるのか などの 点 につき 現 行 の 法 人 税 法 では 不 明 瞭 な 点 が 多 く その 規 定 構 造 も 複 雑 となっている 一 方 の 現 金 払 込 型 DES は 債 権 者 が 債 務 者 に 対 して 金 銭 により 出 資 を 行 い 債 務 者 は 出 資 を 受 けた 金 銭 を 原 資 として 債 務 の 弁 済 を 行 う 手 法 であ る この 手 法 は 金 銭 出 資 + 債 務 弁 済 という 二 段 階 の 取 引 行 為 によっ て 成 立 しているため これらの 取 引 に 対 して 何 らかの 課 税 関 係 を 生 じさせ うる 税 法 上 の 規 定 が 働 くことはない したがって 現 金 払 込 型 DES を 採 用 すれば 現 物 出 資 型 DES と 同 一 の 経 済 効 果 がもたらされるにもかかわ らず 債 務 消 滅 益 課 税 は 問 題 視 されないということになる しかしなが ら 現 金 払 込 型 DES は 資 金 の 動 きを 伴 うため この 必 要 資 金 を 調 達 でき ない 企 業 は 選 択 することができない 手 法 といえる 本 稿 は 企 業 再 生 支 援 のための 法 的 手 法 である 債 務 の 株 式 化 に 係 る 税 制 に 焦 点 を 当 て 被 支 援 企 業 において 生 じる 債 務 消 滅 益 課 税 を 中 心 として 租 税 負 担 を 強 いる 規 定 構 造 となっている 現 行 の 税 制 の 妥 当 性 を 検 証 し こ の 税 制 の 今 後 のあり 方 について 考 察 するものである なお 債 務 消 滅 益 課 税 は 詰 まるところ 現 物 出 資 を 受 ける 債 権 の 価 額 如

5 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 5 何 によって 生 じるものであり この 価 額 に 影 響 を 与 えるものとして 企 業 組 織 再 編 税 制 が 挙 げられる 現 物 出 資 の 場 合 この 税 制 の 適 用 を 受 けるの は 当 事 者 が 共 に 法 人 である 場 合 に 限 られるため 本 稿 においては 法 人 対 個 人 の 場 合 の DES についての 議 論 は 割 愛 し 法 人 対 法 人 の 場 合 による DES に 議 論 を 限 定 して 検 討 していくものとする 第 1 章 序 説 DESとは 何 か 第 1 節 DESの 定 義 およびその 概 要 DES(デット エクイティ スワップ Debt Equity Swap)とは 債 権 者 と 債 務 者 の 双 方 の 合 意 に 基 づき 企 業 の 債 務 (Debt)を 当 該 企 業 の 資 本 (Equity)に 交 換 する(Swap)ことをいい 債 権 放 棄 とともに 債 務 超 過 企 業 の 不 良 債 権 処 理 に 有 効 な 手 法 である 1) DES は 債 権 者 企 業 の 側 からみると 債 務 者 企 業 に 対 する 貸 付 金 から 債 務 者 企 業 に 対 する 出 資 へと 形 を 変 え 保 有 資 産 の 種 類 を 変 更 する 取 引 と なる よって 例 えば 債 務 超 過 の 状 態 にある 再 生 の 見 込 みのある 企 業 に 対 し 金 融 機 関 等 の 所 有 する 貸 付 債 権 を 債 務 者 企 業 の 株 式 に 振 り 替 えること により 再 生 企 業 の 財 務 内 容 の 改 善 を 図 る 目 的 で 利 用 されている 一 方 の 債 務 者 の 側 では 貸 借 対 照 表 の 負 債 の 部 に 計 上 されていた 長 期 借 入 金 を 純 資 産 の 部 の 資 本 金 ないしは 資 本 準 備 金 に 振 り 替 える 2) 取 引 とみる ことができ 債 務 者 企 業 はこの 増 資 に 伴 い 株 式 を 発 行 するため これをも って DES は 債 務 の 株 式 化 と 呼 ばれることもある DES を 実 行 することにより 債 務 者 企 業 のバランスシートは 具 体 的 には 以 下 の 図 1のように 変 わり 改 善 される

6 出 所 : 藤 原 総 一 郎 DES DDSの 実 務 [ 改 訂 版 ] (2009)より 作 成 上 図 に 示 すとおり DES 実 行 前 では 債 務 者 企 業 は20 億 円 の 債 務 超 過 の 状 態 にあるが 負 債 120 億 円 のうち20 億 円 につき DES を 実 施 し 資 本 に 振 り 替 えることにより 債 務 超 過 の 状 態 が 解 消 される 結 果 となる この 場 合 会 計 上 の 累 積 欠 損 金 額 30 億 円 は DES を 実 行 してもなお 残 ることとなるの だが 資 本 政 策 上 これを 処 理 するためには 欠 損 填 補 目 的 の 減 資 により 別 3) 4) 途 資 本 金 の 額 の 減 少 ないしは 資 本 準 備 金 の 額 の 減 少 といった 手 続 が 必 要 となってくる 第 2 節 DESの 基 本 スキーム 第 1 節 でも 述 べたとおり DES は 債 務 を 株 式 に 転 換 する 手 法 であるが 会 社 法 や 税 法 において この 手 法 につき 直 接 的 に 定 める 明 文 規 定 はない そこで DES が 実 施 された 場 合 の 課 税 関 係 を 考 察 する 上 で 具 体 的 な 方 式 には 主 として 以 下 の 三 種 類 の 手 法 があることを 検 討 を 行 う 上 での 前 提 と してここに 明 らかにしておきたい 一 つ 目 の 手 法 としては [1] 債 務 者 企 業 が 行 う 第 三 者 割 当 増 資 にあた り 債 権 者 企 業 がその 保 有 する 債 権 を 現 物 出 資 することにより 増 資 の 払 込 みに 充 当 する 方 法 である この 方 法 では 債 務 者 企 業 への 出 資 物 として 金 銭 の 替 わりに 金 銭 以 外 の 財 産 ( 債 権 )を 給 付 することにより 金 銭 をま ったく 動 かさずに 債 務 者 企 業 の 債 務 を 株 式 に 振 り 替 え 増 資 を 完 了 させるこ

7 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 7 とができる したがって 当 事 者 間 において 資 金 的 な 都 合 に 弱 点 が 存 在 す る 場 合 には 有 効 かつ 合 理 的 な 方 法 といえよう 以 下 本 稿 においてはこ の[1]の 手 法 を 現 物 出 資 型 DES と 呼 んでいくことにする 二 つ 目 の 手 法 としては [2]まず 債 権 者 企 業 が 債 務 者 企 業 による 第 三 者 割 当 増 資 に 応 じるため 現 金 を 払 い 込 む その 後 債 務 者 企 業 の 側 では 払 い 込 まれた 現 金 を 受 領 して 新 株 を 債 権 者 企 業 へ 発 行 し 受 領 した 資 金 を 債 権 者 企 業 への 借 入 金 の 返 済 にあてる 方 法 である なお 取 引 の 形 態 としてこ れとは 逆 の 資 金 フロー すなわち 債 権 者 企 業 が 最 初 に 債 務 者 企 業 から 債 務 の 返 済 を 受 けて その 資 金 を 株 式 の 増 資 の 払 い 込 みに 充 てる 方 法 も 考 えら れるが この 資 金 の 流 れ 方 に 基 づいた 順 フロー 方 式 や 逆 フロー 方 式 につ き 税 務 上 の 取 扱 いに 差 異 はない 従 って 本 稿 における 検 討 に 際 しては 特 に 違 いが 生 じてこないため これらを 一 括 して 取 り 扱 うこととする 本 稿 ではこの[2]の 手 法 を 現 金 払 込 型 DES と 呼 び 区 別 することとする 最 後 に 三 つ 目 の 手 法 は [3] 債 権 者 企 業 がその 有 する 債 権 をいったん 放 棄 し これと 同 時 に 債 務 者 企 業 の 側 で 第 三 者 割 当 増 資 を 行 い 債 権 者 企 業 に 現 金 による 払 い 込 みを 実 施 してもらう 方 法 である この 方 法 では 債 権 者 企 業 の 側 での 債 権 放 棄 が 前 提 となっているため 会 計 上 債 権 者 企 業 の 側 では 債 権 放 棄 に 伴 う 損 失 計 上 がなされ 債 務 者 企 業 の 側 ではこれを 受 けて 債 務 免 除 益 が 計 上 される 以 下 この 手 法 を 債 権 放 棄 + 金 銭 出 資 型 DES と 呼 んでいく これらの 三 つの DES は 実 施 するにあたって 発 生 するコストや 手 続 き が 完 了 するまでの 期 間 ないしは 法 的 なリスクの 有 無 などを 考 慮 しなが ら 実 務 上 は 具 体 的 案 件 の 意 向 に 副 うよう 合 理 的 な 手 法 が 選 択 されている なお DES は 債 務 超 過 企 業 の 債 務 を 株 式 に 転 換 する 方 法 であるから 取 引 を 行 った 結 果 債 務 が 株 式 に 転 化 されていればそれは DES と 呼 称 さ れる そして 上 述 したとおり [1] 現 物 出 資 型 DES ( 金 銭 のやりとり を 伴 わない 手 法 ) [2] 現 金 払 込 型 DES ( 金 銭 のやりとりを 伴 う 手 法 )

8 8 [3] 債 権 放 棄 + 金 銭 出 資 型 DES などいくつかの 形 態 が 考 えられる 5) ここで 例 えば[2] 現 金 払 込 型 DES と[3] 債 権 放 棄 + 金 銭 出 資 型 DES を 比 較 してみた 場 合 両 者 ともに 金 銭 の 授 受 が 伴 うという 点 では 一 致 しているが 生 じる 課 税 関 係 の 点 でそれぞれ 異 なってくる すなわち [2] 現 金 払 込 型 DES では 税 務 上 原 則 的 には 6) 課 税 関 係 は 生 じない と 考 えられている しかし [3] 債 権 放 棄 + 金 銭 出 資 型 DES における 場 合 には 債 権 者 企 業 の 債 権 放 棄 損 の 損 金 性 についてはケース バイ ケ ースであり 7) 課 税 リスクが 伴 う また 債 務 者 企 業 においては 必 然 的 に 債 務 免 除 益 課 税 がなされるため その 分 租 税 負 担 が 増 大 する したがって [3] 債 権 放 棄 + 金 銭 出 資 型 DES よりも[2] 現 金 払 込 型 DES の 方 が 実 務 上 再 生 を 目 的 とした 企 業 においては 用 いられやすい 方 法 といえる では 次 に [1] 現 物 出 資 型 DES と[2] 現 金 払 込 型 DES を 比 べて みた 場 合 どうであろうか 端 的 に 言 うと DES を 実 施 するために 資 金 を 必 要 としない 分 だけ[1] 現 物 出 資 型 DES の 方 が 実 務 上 利 用 しやすいと 8) 思 われる しかし 現 物 出 資 型 DES は 現 行 税 制 では 一 定 の 要 件 を 満 たす ものでない 限 り 債 務 者 企 業 および 債 権 者 企 業 に 課 税 関 係 が 生 じることに なる 9) DES を 実 施 した 結 果 は 両 者 ともに 債 務 が 株 式 に 転 換 され 負 債 の 部 から 純 資 産 の 部 に 金 額 がスライドする 形 をとり その 経 済 的 な 効 果 は 同 質 である それにもかかわらず 課 税 上 の 取 扱 いが 両 者 では 異 なってくる よって 本 稿 ではこれらの 三 つの 10) DES の 手 法 のうち 実 務 において 比 較 的 実 例 が 多 いと 考 えられる[1] 現 物 出 資 型 DES を 中 心 に [1] 現 物 出 資 型 DES と 同 一 の 経 済 効 果 を 得 られる[2] 現 金 払 込 型 DES との 比 較 を 整 理 しつつ [1] 現 物 出 資 型 DES の 課 税 態 様 について これ 以 降 の 章 で 検 討 を 加 えていくものとする

9 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 9 第 2 章 債 務 消 滅 益 課 税 の 発 生 のメカニズム 第 1 節 法 人 税 法 におけるDESの 取 扱 い 第 1 章 でも 述 べたとおり DES はその 法 的 な 構 成 の 違 いにより 大 別 して 現 物 出 資 型 DES と 現 金 払 込 型 DES の 二 つの 手 法 が 存 在 する 現 物 出 資 型 DES とは 債 務 者 企 業 が 第 三 者 割 当 増 資 を 行 い 債 権 者 企 業 はこれに 応 じてその 保 有 する 債 権 を 当 該 債 務 者 企 業 に 現 物 出 資 し 債 権 と 債 務 がその 見 合 いによって 消 滅 する 11) と 同 時 に 債 権 者 企 業 に 対 して 新 株 の 割 当 を 行 う 手 法 である 一 般 的 にデット エクイティ スワップと は この 現 物 出 資 型 DES を 指 して 言 うことが 多 い 現 物 出 資 型 DESを 実 施 した 場 合 に 生 ずる 課 税 問 題 で 重 要 視 されるのは 債 務 者 企 業 において 発 生 する 債 務 消 滅 益 課 税 の 問 題 であろう そもそも 債 12) 務 消 滅 益 の 発 生 理 由 としては DES 自 体 が 資 本 等 取 引 ではあるものの 損 益 取 引 としての 性 質 も 持 ち 合 わせた 取 引 であり この 損 益 取 引 の 部 分 か ら 債 務 消 滅 益 が 認 識 できると 説 明 される 13) ことが 多 い より 具 体 的 には 資 本 等 取 引 を 行 った 結 果 計 上 された 資 本 金 等 の 額 を 超 えて 債 務 が 消 滅 した 場 合 に その 超 過 した 部 分 の 金 額 が 債 務 消 滅 益 として 認 識 され 課 税 の 対 象 となる 14) 一 方 の 現 金 払 込 型 DES とは 債 権 者 企 業 が 債 務 者 企 業 に 対 して 金 銭 に より 出 資 を 行 い 債 務 者 企 業 がその 払 い 込 まれた 金 銭 を 債 務 の 弁 済 に 充 て る 手 法 である 現 金 払 込 型 DES は 金 銭 出 資 と 債 務 の 弁 済 という 二 つの 法 的 構 成 によって 成 り 立 っていることから 上 述 した 現 物 出 資 型 DES に 見 られるような 税 務 上 の 規 定 がはたらくことがないため 債 務 消 滅 益 課 税 は 問 題 視 されない そこで 本 章 においては 同 一 の 経 済 効 果 を 生 む 二 つの DES のうち 債 務 消 滅 益 課 税 が 問 題 視 される 現 物 出 資 型 DES に 重 点 を 置 き 現 行 の 法 人

10 10 税 法 の 規 定 構 造 を 確 認 し その 課 税 態 様 の 違 いを 明 らかにしていくことと する また 過 去 の 税 制 改 正 において 現 物 出 資 型 DES に 関 する 法 人 税 制 の 15) 著 しい 変 化 として 挙 げられるのは 平 成 13 年 度 の 税 制 改 正 により 導 入 さ 16) れた 企 業 組 織 再 編 税 制 と 平 成 18 年 度 の 税 制 改 正 である DES は 出 資 の 一 形 態 であることから 税 法 のみならず 商 事 法 である 会 社 法 の 規 制 も 受 け る よって 企 業 組 織 再 編 税 制 を 前 提 として 会 社 法 の 施 行 年 度 である 平 成 18 17) 年 度 の 税 制 改 正 において 現 物 出 資 型 DES に 関 する 規 定 がどのように 推 移 したかをまとめてみたい 第 2 節 企 業 組 織 再 編 税 制 の 導 入 18) 平 成 12 年 度 の 商 法 改 正 による 会 社 分 割 制 度 の 創 設 に 伴 い 平 成 13 年 度 19) の 税 制 改 正 により 企 業 組 織 再 編 成 に 係 る 税 制 の 整 備 が 図 られた 税 制 の 面 から 見 た 組 織 再 編 とは 平 成 13 年 当 時 合 併 分 割 現 物 出 資 事 後 設 立 の4 形 態 が 含 まれていた 20) そもそも 法 人 が 資 産 を 移 転 した 場 合 には その 移 転 資 産 の 譲 渡 益 に 課 税 するのが 原 則 とされている しかし 企 業 組 織 再 編 による 資 産 の 移 転 前 後 において 経 済 実 態 に 実 質 的 な 変 更 が 無 いと 考 えられる 場 合 には 課 税 関 係 を 継 続 させるのが 適 当 21) である し 移 転 資 産 に 対 する 支 配 が 再 編 成 後 も 継 続 していると 認 められるもの については 移 転 資 産 の 譲 渡 損 益 の 計 上 を 繰 り 延 べる 22) べきであるとい う 趣 旨 のもと 一 定 の 企 業 組 織 再 編 成 につき その 課 税 を 繰 り 延 べるとい う 制 度 が 設 けられた この 企 業 組 織 再 編 成 では その 組 織 再 編 が 適 格 であるか 非 適 格 であるか に 分 類 し 適 格 な 組 織 再 編 においては 簿 価 取 引 を 擬 制 し 非 適 格 な 組 織 再 編 については 時 価 取 引 とする 旨 の 規 定 を 整 備 した 現 物 出 資 型 DES の 場 合 債 権 者 企 業 が 保 有 する 債 権 による 現 物 出 資 の

11 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 11 手 続 きが 行 われるため この 企 業 組 織 再 編 税 制 の 適 用 を 受 ける すなわ ち 実 施 された 現 物 出 資 型 DES が 本 税 制 の 適 格 要 件 を 満 たすものであ った 場 合 それは 適 格 現 物 出 資 とされ 簿 価 取 引 で 税 務 上 は 認 識 される また 適 格 要 件 を 満 たすものでなかった 場 合 非 適 格 現 物 出 資 に 該 当 し 税 務 上 時 価 取 引 での 認 識 が 行 われる 現 物 出 資 についての 税 制 適 格 要 件 は 外 国 法 人 を 相 手 として 行 う 一 定 の 現 物 出 資 に 該 当 する 場 合 と 新 株 予 約 権 の 行 使 に 伴 う 当 該 新 株 予 約 権 付 社 債 の 給 付 をもってする 場 合 を 除 き 被 現 物 出 資 法 人 が 現 物 出 資 法 人 に 自 社 の 株 式 のみを 交 付 することに 加 えて 当 事 会 社 間 の 一 定 の 支 配 比 率 に 応 じ た 資 本 関 係 ごとに 要 件 が 設 けられている 第 3 節 現 行 の 現 物 出 資 型 DESの 取 扱 い 平 成 18 年 度 税 制 改 正 を 受 けて [1] 増 加 資 本 金 等 の 額 と 債 務 消 滅 益 の 発 生 23) 平 成 18 年 度 の 法 人 税 法 の 改 正 では 資 本 金 資 本 積 立 金 額 利 益 積 立 金 額 の 内 容 につき 平 成 18 年 5 月 に 施 行 された 会 社 法 の 規 定 に 合 わせて 大 きく 改 正 が 行 われた この 改 正 では 旧 法 人 税 法 のように 法 律 ( 法 人 税 法 以 下 同 じ ) 自 体 に 法 人 の 純 資 産 に 関 する 定 めを 置 くのではなく 法 律 では 基 本 的 な 事 項 のみを 定 め 詳 細 については 政 令 ( 法 人 税 法 施 行 令 )に 規 定 されることとなった また 改 正 前 の 旧 法 人 税 法 において 存 在 していた 資 本 金 と 資 本 積 立 金 額 の 区 別 が 無 くなり 資 本 等 の 金 額 という 表 現 が 資 本 金 等 の 額 と 改 められて 法 人 税 法 上 の 資 本 項 目 が 一 本 化 された 具 体 的 には 会 社 法 が 新 株 発 行 に 伴 って 増 加 する 資 本 金 及 び 資 本 準 備 金 の 額 を 株 式 会 社 に 対 して 払 込 み 又 は 給 付 をした 財 産 の 額 と 規 定 した 24) こと( 会 社 445 条 1 項 )に 対 応 し 改 正 法 人 税 法 においては 増 加 する 資 本 金 等 の 額 を 払 い 込 まれた 金 銭 の 額 及 び 給 付 を 受 けた 金 銭 以 外 の 資 産 の 価 額 その 他 の 対 価 の 額 と 定 義 された( 法 税 2 条 16 号, 法 税 令 8 条 1

12 12 項 1 号 ) これを 受 けて 非 適 格 現 物 出 資 の 場 合 に 増 加 する 資 本 金 等 の 額 は 金 銭 以 外 の 資 産 の 価 額 その 他 の 対 価 の 額 として 25) 出 資 財 産 を 法 人 税 法 上 時 価 評 価 した 値 が 資 本 の 額 とされることになった 一 方 で 適 格 現 物 出 資 の 場 合 には 現 物 出 資 法 人 より 出 資 財 産 を 簿 価 により 受 け 入 れるため 現 物 出 資 法 人 における 移 転 資 産 の 移 転 直 前 の 帳 簿 価 額 に 相 当 する 分 だけ 資 本 金 等 の 額 が 増 加 する( 法 税 令 8 条 1 項 8 号 ) この 規 定 を 現 物 出 資 型 DES に 関 連 させて 整 理 すると 下 記 の 通 りとな る ⅰ 税 制 非 適 格 の 現 物 出 資 型 DES 債 務 者 企 業 においては 出 資 債 権 の 時 価 で 資 本 金 等 の 額 が 増 加 するこ ととなり これに 対 応 して 経 理 上 増 加 資 本 金 等 の 相 手 勘 定 となる 出 資 を 受 ける 債 権 ( 自 己 宛 債 権 )の 価 額 は 時 価 で 評 価 され 経 理 することと なる そしてこの 時 債 務 の 帳 簿 価 額 と 自 己 宛 債 権 の 時 価 との 差 額 は 26) 民 法 上 の 混 同 による 消 滅 を 通 じて 債 務 消 滅 益 として 認 識 される 27) ⅱ 税 制 適 格 の 現 物 出 資 型 DES 債 務 者 企 業 が 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 現 物 出 資 型 DES を 行 った 場 合 には 移 転 を 受 けた 自 己 宛 債 権 を 債 権 者 企 業 における 移 転 直 前 の 帳 簿 価 額 で 引 き 継 ぎ( 法 税 令 123 条 の5) 同 額 の 資 本 金 等 の 額 が 計 上 され る したがって 多 くの 場 合 債 務 者 企 業 の 債 務 券 面 額 と 債 権 者 企 業 にお ける 債 権 帳 簿 価 額 は 同 額 であるから 自 己 宛 債 権 と 債 務 が 混 同 により 消 滅 しても 非 適 格 の 現 物 出 資 型 DES の 場 合 のように 債 務 消 滅 益 が 生 じ ることはない 28) このように 非 適 格 とされる 現 物 出 資 型 DES の 場 合 には 債 務 消 滅 益 の 29) 発 生 は 免 れないが 適 格 とされる 現 物 出 資 型 DES の 場 合 には 通 常 債 務 消 滅 益 は 生 じないということになる しかし 改 正 された 増 加 資 本 金 等 の 額 に 関 する 規 定 の 部 分 だけから 債 務

13 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 13 消 滅 益 という 益 金 が 発 生 するということを 直 接 的 に 解 釈 することは 困 難 で あり 課 税 要 件 を 明 確 にしているとは 言 いがたい そこで 平 成 18 年 度 の 税 制 改 正 30) では 期 限 切 れ 欠 損 金 の 損 金 算 入 に 関 する 規 定 部 分 にも 一 定 の 改 正 を 施 し 特 に 非 適 格 の 現 物 出 資 からも 債 務 消 滅 益 が 生 じることにつき 確 認 的 に 規 定 の 整 備 が 行 われたとされている 31) [2] 期 限 切 れ 欠 損 金 の 損 金 算 入 法 人 税 法 上 の 欠 損 金 とは その 事 業 年 度 の 損 金 の 額 がその 事 業 年 度 の 益 金 の 額 を 超 える 場 合 におけるその 超 える 部 分 の 金 額 とされている( 法 税 2 条 十 九 ) 法 人 税 法 では 事 業 年 度 単 位 課 税 を 前 提 としており( 法 税 22 条 1 項 ) この 考 え 方 に 基 づけば 前 事 業 年 度 以 前 に 発 生 した 欠 損 金 は 当 期 の 課 税 所 得 には 反 映 させてはならないこととなる しかし 事 業 年 度 間 における 欠 損 金 と 所 得 の 通 算 を 認 めなければ 租 税 負 担 の 公 平 (たまにしか 利 益 を 生 じない 法 人 を 毎 期 平 均 的 に 利 益 をあげ ている 法 人 等 と 同 視 して 課 税 すること)という 見 地 から 問 題 が 生 じる 32) と 考 えられるため 一 定 の 要 件 を 満 たす 欠 損 金 につき 所 得 との 通 算 を 認 め 税 負 担 の 不 均 衡 が 生 じないよう 配 慮 がなされている また 会 社 更 生 手 続 や 民 事 再 生 手 続 ないしは 一 定 の 私 的 整 理 の 手 続 の 際 に 生 じた 債 務 消 滅 益 に 対 しては 企 業 再 生 の 阻 害 を 防 止 する 観 点 から 通 常 の 欠 損 金 に 優 先 して 期 限 切 れの 欠 損 金 の 損 金 算 入 が 認 められている( 法 税 59 条 1 項, 同 条 2 項, 法 税 令 116 条 の3, 同 24 条 の2) 33) 現 物 出 資 型 DES は 債 務 超 過 に 陥 っている 会 社 をその 対 象 としている ことから 弁 済 可 能 性 を 考 慮 した 債 権 の 実 質 価 額 はその 簿 価 よりも 低 くな 34) ることは 明 らかである したがって 平 成 18 年 の 税 制 改 正 以 降 において は 現 物 出 資 型 DES を 実 施 した 債 務 者 企 業 のほとんどに 債 務 消 滅 益 が 発 生 することとなる しかし DES は 企 業 再 生 を 目 的 として 行 われるもの であり この 資 金 流 入 の 無 い 債 務 消 滅 益 に 課 税 が 行 われると 企 業 の 再 生 計 画 に 支 障 をきたすこととなる したがって 平 成 18 年 度 の 税 制 改 正 で

14 14 は 破 綻 企 業 を 救 済 する 趣 旨 から 上 記 期 限 切 れ 欠 損 金 の 損 金 算 入 の 対 象 に 会 社 更 生 手 続 及 び 民 事 再 生 手 続 に 基 づいて 現 物 出 資 型 DES が 行 われ た 場 合 に 生 じる 債 務 消 滅 益 を 加 える 旨 の 改 正 が 法 人 税 法 59 条 において 行 わ れ 会 社 法 施 行 日 である 平 成 18 年 5 月 1 日 以 後 に 債 務 の 免 除 を 受 ける 場 合 について 適 用 されることとなった 35) 法 人 税 法 59 条 1 項 1 号 では 次 のように 規 定 がなされている 当 該 更 生 手 続 開 始 の 決 定 があった 時 においてその 内 国 法 人 に 対 し 政 令 で 定 める 債 権 を 有 する 者 ( 当 該 内 国 法 人 との 間 に 連 結 完 全 支 配 関 係 が ある 連 結 法 人 を 除 く )から 当 該 債 権 につき 債 務 の 免 除 を 受 けた 場 合 ( 当 該 債 権 が 債 務 の 免 除 以 外 の 事 由 により 消 滅 した 場 合 でその 消 滅 した 債 務 に 係 る 利 益 の 額 が 生 ずるときを 含 む )その 債 務 の 免 除 を 受 けた 金 額 ( 当 該 利 益 の 額 を 含 む ) 法 人 税 法 59 条 そのものは 会 社 更 生 等 による 債 務 免 除 等 があった 場 合 の 欠 損 金 の 損 金 算 入 の 取 扱 いを 示 すもので 債 務 免 除 や 私 財 提 供 が 会 社 更 生 法 等 に 関 する 法 律 の 規 定 に 則 って 更 生 手 続 開 始 の 決 定 があった 場 合 等 に 適 用 されるものであり なおかつ 繰 越 欠 損 金 の 損 金 算 入 の 適 用 を 受 けない 欠 損 金 として 債 務 免 除 益 や 私 財 提 供 益 との 相 殺 に 充 当 されるもので あるときは 当 該 欠 損 金 (いわゆる 期 限 切 れ 欠 損 金 )を 所 得 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 できることとし 実 質 的 に 会 社 更 生 法 等 の 適 用 を 受 ける 法 人 に 課 税 関 係 が 生 じないように 考 慮 された 規 定 である 36) 37) 平 成 18 年 度 の 改 正 では この 期 限 切 れ 欠 損 金 の 損 金 算 入 の 規 定 の 適 用 を 受 けられるものの 中 に 当 該 債 権 が 債 務 の 免 除 以 外 の 事 由 により 消 滅 した 場 合 でその 消 滅 した 債 務 に 係 る 利 益 の 額 が 生 ずるときを 含 む とし た 文 言 が 加 わり この 債 務 の 免 除 以 外 の 事 由 により 消 滅 した 場 合 の 部 分 から 現 物 出 資 型 DES を 実 施 した 場 合 においても 債 務 消 滅 益 が 生 じる ことが 明 らかとなった 38) この 法 人 税 法 59 条 の 改 正 に 関 して 改 正 前 から 存 在 していた 会 社 更 生 法

15 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 15 により 生 じた 債 務 免 除 益 と 改 正 により 条 文 中 に 盛 り 込 まれた 会 社 更 生 法 等 に 基 づく 現 物 出 資 型 DES により 生 じた 債 務 消 滅 益 との 関 係 について 八 ツ 尾 順 一 教 授 は 次 のように 述 べておられる 法 人 税 法 59 条 の 条 文 の 中 に DES の 規 定 があるのだから 法 人 税 法 59 条 に 関 係 しない 一 般 的 な DES については 債 務 消 滅 益 ( 損 益 取 引 )の 適 用 はないという 考 え 方 が あると 聞 いている しかしながら 同 条 の 括 弧 書 きで DES の 債 務 消 滅 益 も 同 条 の 適 用 に 含 める と 述 べているのであるから 一 般 的 な 考 え 方 を 示 したもので 特 に 法 人 税 法 59 条 に 限 定 して DES の 債 務 消 滅 益 を 認 識 するという 考 え 方 ではないと 思 われる 途 中 省 略 今 回 の DES の 消 滅 益 の 法 人 税 法 59 条 への 挿 入 を 考 えると 法 人 税 法 59 条 に 関 係 しない 一 般 的 な DES の 消 滅 益 の 取 扱 い については 課 税 庁 は 創 設 的 な 規 定 ではなく 確 認 的 な 規 定 と 解 しているように 推 測 される 従 前 か ら 課 税 庁 の 考 え 方 を 法 人 税 法 59 条 のかっこ 書 きにそのまま 入 れたと 解 すべ きであろう もともと 課 税 関 係 が 新 たに 発 生 するような 創 設 的 な 規 定 を 既 存 の 条 文 の 中 に しかもかっこ 書 きの 中 に 挿 入 するようなことはしない であろう 39) 40) このように 平 成 18 年 度 の 税 制 改 正 では 会 社 法 の 施 行 を 契 機 として 法 人 税 法 上 の 資 本 のあり 方 につき 出 資 者 の 側 で 払 い 込 み 又 は 給 付 をした 価 額 を 元 に 資 本 金 等 の 額 を 決 定 すべき( 発 行 価 額 基 準 )ことを 要 請 した これに 基 づき 出 資 を 受 けるという 行 為 の 中 から 41) 益 金 が 生 じる 場 合 があ るとする 立 場 を 前 提 としながら その 益 金 のうち 一 定 のものに 対 して 期 限 切 れの 欠 損 金 の 充 当 を 認 め これまで 明 らかとはされてこなかった 現 物 出 資 型 DES の 場 合 にも 債 務 消 滅 益 が 発 生 するという 旨 の 規 定 を 確 認 的 に 整 備 したのである 42) しかし 法 人 税 法 では 益 金 が 生 じる 行 為 について は 具 体 的 に 規 定 を 定 めているが( 法 税 22 条 2 項 ) 現 物 出 資 型 DES を 行 っ た 場 合 についても この 益 金 が 生 じる 行 為 に 該 当 するのかについては 疑 問 が 残 る これについては 次 章 における 判 例 分 析 を 通 じて 検 討 を 行 い

16 16 明 らかにしていくこととする 第 3 章 現 物 出 資 型 DESをめぐる 裁 判 例 の 検 討 東 京 地 裁 平 成 21 年 4 月 28 日 判 決 を 素 材 として 本 章 では 現 物 出 資 型 DES をめぐる 最 近 の 判 例 である 東 京 地 裁 平 成 21 年 4 月 28 日 判 決 東 京 地 方 裁 判 所 平 成 19 年 ( 行 ウ) 第 758 号 法 人 税 更 正 処 分 取 消 請 求 事 件 を 素 材 として 法 人 税 法 における 資 本 等 取 引 と 現 物 出 資 型 DES により 生 じる 差 益 との 関 係 及 びその 差 益 の 性 格 さらには 現 行 の 法 令 に 照 らして どのようにその 差 益 を 認 識 しているのかにつき 検 討 を 行 っていくものとする 第 1 節 東 京 地 裁 平 成 21 年 4 月 28 日 判 決 の 概 要 同 族 会 社 である X 社 ( 原 告 )は 自 動 ドア エレベーター 等 の 製 作 販 売 等 を 業 とする 株 式 会 社 である 同 社 は 平 成 11 年 5 月 期 同 12 年 5 月 期 同 13 年 5 月 期 同 15 年 5 月 期 及 び 同 16 年 5 月 期 の 各 事 業 年 度 につき 法 人 税 の 確 定 申 告 を 行 った これに 対 して 行 政 庁 は [1] 平 成 11 年 5 月 期 同 12 年 5 月 期 及 び 同 13 年 5 月 期 の 各 期 の 法 人 税 について 役 員 報 酬 の 支 給 につき 仮 装 経 理 があったとして 当 該 役 員 報 酬 を 損 金 不 算 入 とする 更 正 処 分 をし [2] 平 成 15 年 5 月 期 の 法 人 税 については 関 連 会 社 から 債 権 の 43) 現 物 出 資 を 受 けて 債 務 を 株 式 に 転 化 した 際 混 同 による 債 務 消 滅 益 の 計 上 漏 れ 等 があったとする 更 正 処 分 ならびに 過 少 申 告 加 算 税 等 の 賦 課 決 定 を 行 い [3] 平 成 16 年 5 月 期 分 の 法 人 税 については 関 連 会 社 に 対 して 行 っ た 自 己 株 式 の 譲 渡 と 利 息 債 権 の 取 得 について 混 同 による 債 務 消 滅 益 の 計 上 漏 れがあったとして その 更 正 処 分 ならびに 過 少 申 告 加 算 税 の 賦 課 決 定 処 分 を 下 した X 社 は 本 件 における 上 に 掲 げた 各 処 分 を 不 服 として 国 ( 被

17 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 17 告 )を 相 手 取 り 本 件 の 各 処 分 の 取 り 消 しを 求 めて 本 訴 を 提 起 したもので ある 以 上 に 述 べた 内 容 から 本 件 における 争 点 を 集 約 すると 以 下 のようにな る [1] X 社 が 仮 装 経 理 を 行 ったとされる 役 員 報 酬 の 損 金 不 算 入 の 適 否 [2] X 社 が 行 った 本 件 の 現 物 出 資 型 DESについて 債 務 消 滅 益 が 生 じる か 否 か [3] X 社 が 行 った 本 件 自 己 株 式 の 譲 渡 から 債 務 消 滅 益 が 生 じるか 否 か なお 本 稿 は 現 物 出 資 型 DES に 関 する 検 討 を 主 として 行 っており [1] 及 び[3]の 争 点 については[2]の 争 点 とも 直 接 的 な 関 わりはなく 現 物 出 資 型 DES に 関 する 債 務 消 滅 益 についての 検 討 を 行 う 上 で 省 略 しても 差 し 支 えないと 判 断 できることから 議 論 を 集 約 させるため 割 愛 することとする 15 本 件 現 物 出 資 型 DES による 債 務 消 滅 益 の 認 定 については 平 成 15 年 5 月 期 に X 社 が 行 った 法 人 税 の 申 告 の 基 礎 として 次 の 事 実 が 認 められる [1] A 社 は X 社 に 対 して 平 成 2 年 に 数 回 に 分 けて 合 計 5 億 円 の 融 資 を 行 った( 以 下 本 件 貸 付 債 権 と 呼 ぶ )が 平 成 14 年 3 月 に A 社 は 本 件 貸 付 債 権 を B 社 に 譲 渡 した B 社 は 同 年 同 月 に 譲 り 受 け た 貸 付 金 を C 銀 行 へ 譲 渡 している [2] C 銀 行 は 平 成 14 年 11 月 に 本 件 貸 付 債 権 ( 残 高 4 億 3,044 万 円 )を 1 億 6,200 万 円 で 甲 社 (X 社 の 株 式 を 約 44%,40 万 株 保 有 代 表 取 締 役 は 甲 )に 対 して 譲 渡 を 行 った [3] 平 成 15 年 3 月 において X 社 が 普 通 株 式 80 万 株 ( 発 行 価 額 は1 株 538 円,このうち 資 本 に 組 み 入 れない 金 額 は28 円 )を 発 行 することと し 甲 社 は 既 に 有 している 本 件 貸 付 債 権 のうち4 億 3,040 万 円 の 部 分 の 債 権 につき 現 物 出 資 を 行 うことによる 第 三 者 割 当 増 資 ( 以 下 本 件

18 18 増 資 と 呼 ぶ )が 行 われた X 社 から 受 けた 請 求 ( 旧 商 法 280 条 の8 1)に 基 づいて 東 京 地 方 裁 判 所 より 選 任 された 検 査 役 は 平 成 15 年 1 月 28 日 付 で 同 裁 判 所 に 対 して 本 件 増 資 が 適 法 である 旨 の 報 告 を 行 った [4] X 社 は 本 件 貸 付 債 権 のうち4 万 2,435 円 については 甲 社 より 免 除 を 受 けたとして 平 成 15 年 3 月 3 日 付 けで 長 期 借 入 金 を4 億 3,044 万 円 余 を 減 少 させるとともに 資 本 金 4 億 円 資 本 準 備 金 3,040 万 円 雑 収 入 4 万 2,435 円 とする 経 理 処 理 を 行 った [1] 被 告 ( 国 ) 側 の 主 張 現 物 出 資 型 DES による 債 権 の 消 滅 は 1 債 権 ( 資 産 )の 移 転 及 び 資 本 金 の 増 加 2 債 権 ( 資 産 )と 債 務 ( 負 債 )の 混 同 による 消 滅 という 過 程 を 経 て 生 じるものであるが 原 告 (X 社 )の 主 張 は 現 物 出 資 型 DES が 債 権 ( 資 産 )の 移 転 及 び 資 本 金 の 増 加 であるという 過 程 部 分 を 無 視 したもので あり 債 務 ( 負 債 )の 移 転 のみで 成 り 立 っているという 独 自 の 見 解 を 根 拠 としている 本 件 貸 付 債 権 に 係 る 本 件 の 現 物 出 資 は 企 業 組 織 再 編 税 制 における 適 格 現 物 出 資 に 該 当 するものであるから 本 件 貸 付 債 権 の 原 告 (X 社 )におけ る 取 得 価 額 は 現 物 出 資 法 人 である 甲 社 の 移 転 直 前 の 帳 簿 価 額 である1 億 6,200 万 円 となるため これから 本 件 の 現 物 出 資 により 増 加 した 資 本 金 額 4 億 円 を 減 算 したマイナス2 億 3,800 万 円 が 本 件 の 現 物 出 資 により 増 加 し た 資 本 積 立 金 額 ということになる したがって 本 件 現 物 出 資 型 DES に より 増 加 した 原 告 (X 社 )の 正 規 の 資 本 等 の 金 額 は 増 加 した 資 本 金 額 4 億 円 より 減 少 した 資 本 積 立 金 額 2 億 3,800 万 円 を 減 算 した1 億 6,200 万 円 となる [2] 原 告 (X 社 ) 側 の 主 張

19 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 19 現 物 出 資 型 DES は 一 個 の 取 引 行 為 として 資 本 等 取 引 ( 法 人 の 資 本 等 の 金 額 の 増 加 又 は 減 少 を 生 ずる 取 引 )に 該 当 するため 現 物 出 資 型 DES に より 債 務 が 消 滅 したとしても 債 務 消 滅 益 は 生 じない 債 務 者 企 業 の 債 務 を 現 物 出 資 する 際 の 当 該 現 物 出 資 対 象 債 権 の 評 価 については 平 成 13 年 に 東 44) 45) 京 地 裁 商 事 部 が 券 面 額 説 を 採 用 する 旨 を 公 表 してからは 現 物 出 資 の 検 査 役 による 調 査 報 告 も 券 面 額 説 によって 行 われるようになった 課 税 実 務 においては 現 物 出 資 型 DES に 関 する 明 確 な 規 定 が 存 在 しないため 民 商 法 から 借 用 された 現 物 出 資 として 取 り 扱 われたが 債 務 者 企 業 につい ては 課 税 関 係 が 生 じないものと 解 されていた 46) また 平 成 18 年 の 税 制 改 正 により DES における 券 面 額 説 に 基 づ く 処 理 が 認 められなくなったと 解 されてはいるが この 税 制 改 正 に 関 する 規 定 が 遡 及 的 に 適 用 されることはない 被 告 は 債 権 債 務 の 混 同 を 損 益 取 引 であると 主 張 するが 混 同 それ 自 体 は 事 実 であって 取 引 ではないこ とから 損 益 取 引 に 該 当 することはない 47) 法 人 税 法 62 条 の4 第 1 項 の 規 定 の 趣 旨 は 適 格 現 物 出 資 の 場 合 で 資 産 を 現 物 出 資 した 場 合 又 は 資 産 と 併 せて 負 債 を 現 物 出 資 した 場 合 には 現 物 出 資 法 人 において 移 転 に 係 る 譲 渡 損 益 を 認 識 しないというものである この 規 定 を 受 け 法 人 税 法 施 行 令 123 条 の5 48) では 被 現 物 出 資 法 人 にお ける 資 産 及 び 負 債 の 取 得 価 額 を 法 人 税 法 62 条 の4 第 1 項 に 規 定 している 帳 簿 価 額 相 当 額 としているのである しかし 現 物 出 資 型 DES の 場 合 には 被 現 物 出 資 法 人 は 資 産 もしくは 資 産 と 負 債 を 取 得 したわけではなく 自 己 の 負 債 が 移 転 されたものにすぎ ないから 法 人 税 法 62 条 の4 第 1 項 の 適 用 はない 東 京 地 裁 は 本 件 における 現 物 出 資 から 債 務 消 滅 益 が 生 じるのか 否 かと いう 問 題 につき 概 ね 国 ( 課 税 庁 ) 側 の 主 張 を 支 持 し 債 務 消 滅 益 の 認 定

20 20 について 以 下 の 通 り 判 断 した 現 物 出 資 型 DES は 株 式 会 社 の 債 務 ( 株 式 会 社 に 対 する 債 権 )を 株 式 に 転 化 する 手 続 きであるが 我 が 国 の 会 社 法 制 では これを 直 接 実 現 する 制 度 は 設 けられていない 仮 に 株 式 会 社 の 債 務 を 株 式 へ 直 接 転 換 する 制 度 49) を 設 けるのならば これを 実 現 するための 具 体 的 規 定 が 必 要 不 可 欠 であ ると 解 されるところ 法 令 上 にそのような 規 定 が 存 在 しない 以 上 本 件 の 現 物 出 資 型 DES が 行 われた 当 時 において 現 物 出 資 型 DES を 直 接 実 現 す るための 手 法 が 実 在 していたとは 解 し 得 ない このように 法 令 上 現 物 出 資 型 DES を 直 接 実 現 させる 制 度 について 全 く 規 定 が 設 けられていない 以 上 債 務 を 株 式 に 転 換 させるためには 既 存 の 法 制 度 を 利 用 して 行 うほ かなく ゆえに 既 存 の 法 制 度 を 規 律 する 関 係 法 令 の 適 用 を 免 れることはで きないのである そして 我 が 国 の 法 制 度 の 下 では 現 物 出 資 型 DES は [1] 債 務 者 企 業 に 対 して 行 われる 会 社 債 権 者 による 債 権 の 現 物 出 資 [2] 債 権 及 び 債 務 の 混 同 による 消 滅 [3] 債 務 者 企 業 の 新 株 の 発 行 及 び 会 社 債 権 者 による 新 株 の 引 受 け といった 各 段 階 を 経 なければならず それぞれの 各 段 階 において 各 制 度 に 規 律 を 与 える 関 係 法 令 の 規 制 を 受 けることにな る そして 原 告 である X 社 は 本 件 の 現 物 出 資 型 DES は 取 引 行 為 として は 一 つであって 法 人 税 法 22 条 5 項 の 資 本 等 取 引 に 該 当 する 旨 主 張 してい る しかし 上 記 の 通 り 債 務 を 株 式 に 直 接 転 換 する 制 度 が 存 在 しないた め 本 件 の 現 物 出 資 型 DES は[1] 現 物 出 資 [2] 混 同 消 滅 [3] 新 株 発 行 と いう 複 数 の 各 段 階 の 過 程 により 構 成 された 複 合 的 行 為 であり これらを 合 わせて 一 の 取 引 行 為 とみることは 不 可 能 である また [1]の 現 物 出 資 [3]の 新 株 発 行 の 過 程 においては 資 本 等 の 金 額 の 増 減 があるため これ らについては 資 本 等 取 引 に 該 当 すると 認 められるものの [2]の 混 同 消 滅 については 資 本 等 の 金 額 が 増 減 しないため 資 本 等 取 引 に 該 当 しないこと から これらの 取 引 全 体 を 資 本 等 取 引 に 該 当 すると 考 えることはできず

21 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 21 ゆえに X 社 の 主 張 には 理 由 がない また 本 件 における 現 物 出 資 が 適 格 現 物 出 資 であれば 法 人 税 法 62 条 の 4 第 1 項 の 規 定 により 当 該 被 現 物 出 資 法 人 に 当 該 移 転 をした 資 産 及 び 負 債 の 当 該 適 格 現 物 出 資 の 直 前 の 帳 簿 価 額 による 譲 渡 をしたものとして 当 該 内 国 法 人 の 各 事 業 年 度 の 所 得 の 金 額 を 計 算 する のであって 会 社 法 制 の 上 で 現 物 出 資 の 対 象 債 権 の 評 価 を 債 権 の 券 面 で 行 うか 時 価 で 行 うか といった 議 論 は 法 人 税 法 における 適 格 現 物 出 資 の 場 合 における 現 物 出 資 の 対 象 債 権 の 価 額 の 認 定 には 影 響 を 及 ぼすことはない 本 件 では X 社 と 甲 社 との 間 に 完 全 支 配 関 係 が 継 続 する 関 係 にあったと 認 められることから X 社 は 法 人 税 法 2 条 12 号 の5 50) に 規 定 する 被 現 物 出 資 法 人 に 該 当 し かつ 本 件 の 現 物 出 資 は 同 条 12 号 の14イ 51) に 規 定 する 適 格 現 物 出 資 に 該 当 するはずである そして 同 条 の17 号 ト 52) に 従 えば 本 件 の 現 物 出 資 によって 増 加 した X 社 の 資 本 積 立 金 額 は 適 格 現 物 出 資 によ り 甲 社 から 移 転 を 受 けた 資 産 の 甲 社 の 移 転 直 前 の 帳 簿 価 額 である1 億 6,200 万 円 から 本 件 の 現 物 出 資 により 増 加 した X 社 の 資 本 金 額 である4 億 円 を 減 算 した 金 額 すなわちマイナス2 億 3,800 万 円 となる ゆえに 本 件 の 現 物 出 資 は 資 本 金 額 を4 億 円 増 加 させて 資 本 積 立 金 額 を2 億 3,800 万 円 減 少 させる 取 引 であって その 差 額 となる1 億 6,200 万 円 の 資 本 等 の 金 額 の 増 加 をもたらした 資 本 等 取 引 ということになる したがって 適 格 現 物 出 資 に 該 当 することとなる 本 件 における 現 物 出 資 のうち 資 本 等 の 金 額 の 増 減 については 主 として 適 格 現 物 出 資 に 関 す る 平 成 18 年 改 正 前 の 法 人 税 法 並 びに 同 法 の 施 行 令 において 該 当 する 各 規 定 に 従 い 算 定 されるため 原 告 が 主 張 する 現 物 出 資 の 対 象 債 権 に 関 する 評 価 方 法 ( 券 面 額 説 又 は 評 価 額 説 )についての 議 論 の 影 響 を 受 けるもの ではない なおかつ 上 記 の 各 規 定 に 則 って 行 われた 処 分 行 政 庁 による 債 務 消 滅 益 の 認 定 は 平 成 18 年 度 改 正 法 人 税 法 の 規 定 に 基 づく 遡 及 適 用 によ ったものでもない そして 適 格 現 物 出 資 により 移 転 した 資 産 の 価 額 を

22 22 現 物 出 資 法 人 の 移 転 直 前 の 帳 簿 価 額 によるとする 法 人 税 法 62 条 の4の 規 定 は 平 成 13 年 度 の 税 制 改 正 により 設 けられたものであり 平 成 18 年 度 の 改 正 においては 何 ら 内 容 上 の 変 更 は 加 えられていないのである 第 2 節 本 件 判 決 の 妥 当 性 現 物 出 資 型 DES は 法 人 の 資 本 等 の 金 額 の 増 加 又 は 減 少 を 生 ずる 取 引 として 資 本 等 取 引 に 該 当 するが この 資 本 等 取 引 から 生 じた 債 務 消 滅 益 が 益 金 の 額 に 算 入 されるといった 考 え 方 は 容 易 に 受 け 入 れられる 考 え 方 で はない 裁 判 所 は 原 告 が 行 った 現 物 出 資 型 DES の 一 連 の 取 引 を 三 つに 分 解 した そして その 内 の 一 つに 法 人 税 法 22 条 2 項 規 定 の 益 金 が 生 じ る その 他 の 取 引 への 該 当 性 を 認 めた 判 断 は 少 々 強 引 さを 感 じさせる 判 決 であったと 思 われる 繰 り 返 しになるが 本 件 の 判 決 では 本 件 現 物 出 資 型 DES の 一 連 の 取 引 を [1] 債 権 者 企 業 が 債 務 者 企 業 に 対 して 行 った 債 権 の 現 物 出 資 [2] 債 権 と 債 務 の 混 同 による 消 滅 [3] 債 務 者 企 業 による 新 株 発 行 及 び 債 権 者 企 業 による 新 株 の 引 受 け の 三 つの 取 引 に 分 解 した 点 に 大 きな 特 徴 がある そして このように 取 引 を 分 解 する 考 え 方 については 学 説 上 も 混 合 取 引 の 法 理 として 有 力 視 されてきている 53) しかし 本 件 のような 現 物 出 資 型 DES の 一 連 の 取 引 を 分 解 する 考 え 方 については 次 のような 批 判 も 存 在 する すなわち 裁 判 所 が 現 物 出 資 型 DES を 一 の 取 引 行 為 とみることができないと 判 示 したことに 対 して 藤 井 茂 男 氏 は これらの 各 段 階 は 考 え 方 の 過 程 を 示 したもので その 取 引 の 存 在 を 認 めたものではないことからすると 現 物 出 資 を 各 段 階 に 区 分 することは 無 理 があると 思 われる 54) と 述 べられ 裁 判 所 の 判 断 に 対 し て 否 定 的 な 見 解 を 示 しておられる また 小 田 修 司 氏 は DES は 債 権 者 が 債 務 者 会 社 の 株 式 を 取 得 するにあたって 現 金 を 払 い 込 む 代 わりに 債 務 者

23 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 23 会 社 への 債 権 を 債 務 者 会 社 に 引 き 渡 されることによって 債 権 債 務 が 混 同 によって 消 滅 するのであり 取 引 事 実 は 一 つのみであり 通 常 の 株 式 発 行 における 現 預 金 ***/ 資 本 ***の 代 わりに 借 入 金 ***/ 資 本 ** *となる 資 本 取 引 であると 考 えるのが 素 直 な 考 え 方 であろう 55) と 述 べて おられ 現 物 出 資 型 DES が 取 引 としては 一 つである 点 を 強 調 されている 56) また 裁 判 所 による 現 物 出 資 を 規 律 する 関 係 法 令 の 適 用 を 免 れる ことはできない 57) とする 理 屈 付 けは 現 物 出 資 型 DES の 一 連 の 取 引 を 分 解 する 際 の 根 拠 となりうるのかどうかは 疑 問 が 残 る 点 であろう すなわ ち 現 物 出 資 型 DES に 対 して 企 業 組 織 再 編 税 制 を 適 用 すべきという 根 拠 にはなりえるが 一 連 の 取 引 を 分 解 する 根 拠 にはなりえないと 考 えられる 前 項 において 述 べたように 本 件 における 判 決 の 通 り 仮 に 現 物 出 資 型 DES の 一 連 の 取 引 を 三 つに 分 解 することが 可 能 だとしても その 分 解 し た 取 引 の 内 債 権 と 債 務 の 混 同 消 滅 が 損 益 取 引 となりうるかどうかが 問 題 となる ここに 損 益 取 引 になりうるとする 判 断 とは 法 人 税 法 22 条 2 項 に 規 定 されている 益 金 が 生 じる その 他 の 取 引 に 債 券 と 債 務 の 混 同 消 滅 が 該 当 することを 指 す この 問 題 についての 解 釈 の 一 つとしては 債 権 と 債 務 の 混 同 消 滅 は 法 人 税 法 22 条 2 項 の その 他 の 取 引 には 該 当 しないため 債 務 消 滅 益 に 対 して 課 税 することは 認 められないとする 解 釈 である この 解 釈 によると 現 物 出 資 という 資 本 等 取 引 の 経 済 効 果 として 債 権 債 務 の 混 同 消 滅 が 考 えられているに 過 ぎないことから 結 果 として 現 物 出 資 型 DES の 一 連 の 流 れを 分 解 することについては 否 定 的 な 立 場 をとり 現 物 出 資 という 資 本 等 取 引 から 生 じた 収 益 についての 課 税 は 認 められないことになる また もう 一 つの 考 えられる 解 釈 としては 本 件 における 判 決 としても 示 されたとおり 法 人 税 法 22 条 2 項 に 規 定 されている その 他 の 取 引 と

24 24 は 民 商 法 上 の 取 引 に 限 らず 債 権 の 増 加 又 は 債 務 の 減 少 などの 法 人 の 収 益 の 発 生 事 由 から 簿 記 によって 反 映 できるものである 限 り 人 の 精 神 作 用 を 要 件 としない 法 律 事 実 であるものすべてを 含 むとする 解 釈 である 58) こ の 解 釈 に 従 えば 現 物 出 資 型 DES から 生 じた 債 務 免 除 益 は 損 益 取 引 か ら 生 じた 益 金 として 課 税 の 対 象 とされることになる しかし この 二 つ 目 の 解 釈 が 妥 当 であると 判 断 するのは 困 難 であると 考 えられる なぜなら 法 人 税 法 22 条 2 項 にいう その 他 の 取 引 の 概 念 に ついてその 具 体 的 定 義 規 定 が 存 在 しないことに 加 え 様 々な 意 味 を 持 つ 概 念 となっているからである この その 他 の 取 引 の 中 には 解 釈 上 特 別 の 場 合 の 評 価 益 債 務 免 除 益 税 法 上 認 められている 引 当 金 等 の 取 崩 益 等 が 該 当 するとされている 東 京 地 裁 の 判 断 は この その 他 の 取 引 か ら 生 じる 収 益 に 現 物 出 資 型 DES に 係 る 債 務 消 滅 益 も 含 まれるとする 見 解 を 採 っているが 59) 債 務 免 除 という 取 引 行 為 と 現 物 出 資 の 結 果 として 現 れる 債 権 債 務 の 混 同 消 滅 をまったく 同 一 視 することは 困 難 であろう 60) また 東 京 地 裁 のように 純 資 産 増 加 説 という 収 益 の 概 念 につい ての 解 釈 から その 他 の 取 引 の 概 念 を 全 体 的 に 捉 えただけでは 現 物 出 資 型 DES から 生 じた 債 務 消 滅 益 が 損 益 取 引 としての その 他 の 取 引 から 生 じた 益 金 なのか 資 本 等 取 引 としての その 他 の 取 引 から 生 じた 益 金 であるかを 決 定 することはできないと 考 える 第 4 章 現 物 出 資 型 DESにおけるあるべき 課 税 の 考 え 方 本 章 では これまでの 章 で 検 討 した 内 容 の 総 括 を 行 い 現 状 の 現 物 出 資 型 DES の 税 制 に 内 在 する 問 題 点 と 現 行 税 制 に 対 する 立 法 論 を 展 開 し 課 税 関 係 の 本 来 あるべき 姿 について 提 言 を 行 ってみたい

25 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 25 第 1 節 現 物 出 資 型 DESの 現 状 における 法 解 釈 現 物 出 資 型 DES が 行 われた 場 合 企 業 会 計 上 の 処 理 の 指 針 となる 金 融 商 品 に 係 る 会 計 基 準 61) においては 債 務 の 決 済 に 係 る 会 計 記 録 を 行 う 際 は 債 務 の 券 面 額 とその 債 務 の 決 済 に 充 てた 対 価 の 時 価 の 金 額 とを 並 列 させ その 差 額 部 分 を 債 務 消 滅 益 として 収 益 計 上 すべきことを 要 請 してい る すなわち100の 債 務 の 決 済 にあたり 時 価 70となる 対 価 の 物 を 債 権 者 に 供 出 した 場 合 には その 差 額 分 30は 債 務 消 滅 益 として 計 上 される 100 の 債 務 の 返 済 を70の 価 値 のもので 完 了 させたわけであるから 30 部 分 は 債 権 者 から 免 除 を 受 けたものと 考 えるわけである これを 現 物 出 資 型 DES に 当 てはめれば 100の 債 務 の 決 済 のため 帳 簿 価 額 100の 自 社 の 株 式 を 債 権 者 に 交 付 した 場 合 であっても 仮 にその 自 社 の 株 式 の 時 価 が70であれば 100と70の 差 額 30は 債 務 消 滅 益 ということになる 企 業 会 計 の 場 合 には 評 価 額 説 の 考 え 方 が 採 りいれられていると 言 える しかしながらこの 考 え 方 は 現 物 出 資 の 要 素 を 遠 ざけ 代 物 弁 済 的 な 思 考 を 会 計 理 論 に 取 り 込 んで 考 えられているものであるため 現 物 出 資 型 DES には 馴 染 まず したがって 金 融 商 品 に 係 る 会 計 基 準 は 現 物 出 資 型 DES の 指 針 となる 会 計 基 準 とはならないとする 考 え 方 も 見 られる こ うした 考 え 方 からすると 現 物 出 資 型 DES を 規 律 する 会 計 基 準 は 存 在 し ないため 券 面 額 説 と 評 価 額 説 のどちらを 採 用 することが 妥 当 性 を 有 するかは 企 業 会 計 上 明 らかとはされていないとする 立 場 を 採 って いる 62) これに 対 して 会 計 理 論 上 評 価 額 説 の 立 場 を 主 張 しておられる 野 口 章 弘 教 授 は デット エクイティ スワップにより 発 行 される 株 式 の 発 行 価 額 については 現 物 出 資 される 債 権 の 評 価 額 を 基 準 とする 評 価 額 説 と 債 権 の 券 面 額 を 基 準 とする 券 面 額 説 がある 後 者 に 基 づく 会 計 処 理 で

26 26 は 収 益 計 上 されるべき 債 務 免 除 益 が 増 加 する 払 込 資 本 の 中 に 含 まれて しまう 資 本 と 利 益 の 区 分 を 前 提 とするのであれば 払 込 資 本 の 増 加 を 発 行 される 株 式 の 時 価 で 測 定 するという 原 則 に 従 った 会 計 処 理 が 必 要 にな る 途 中 省 略 最 終 的 な 貸 借 対 照 表 の 姿 が 同 じであったとしても 損 益 計 算 書 というプロセスに 違 いがあれば 会 計 上 は 重 大 な 違 いである 債 務 の 株 式 化 により 債 務 の 券 面 額 だけ 負 債 が 減 少 し 同 じ 金 額 だけ 資 本 が 増 加 することは 確 かであるが 増 加 する 資 本 が 払 込 資 本 であるとは 限 らな い 資 本 と 利 益 を 区 別 するという 原 則 に 従 えば 払 込 資 本 の 増 加 と 債 務 免 除 益 という 収 益 の 発 生 とは 区 別 される 途 中 省 略 したがって 債 務 の 消 滅 に 伴 って その 債 務 の 券 面 額 で 負 債 の 減 少 について 借 方 記 入 が 行 わ れるとしても 発 行 される 株 式 の 公 正 な 評 価 額 を 債 務 の 券 面 額 に 求 めるこ とはできない と 述 べられ 評 価 額 説 と 会 計 理 論 との 整 合 性 を 唱 える とともに 券 面 額 説 の 採 用 に 関 しては 警 鐘 を 鳴 らしている 本 稿 では この 野 口 教 授 の 理 論 を 支 持 し 企 業 会 計 上 は 評 価 額 説 が 現 在 採 られているとする 見 解 に 立 脚 することとする 本 稿 第 2 章 及 び 第 3 章 では 法 人 税 法 における 規 定 構 造 と 過 去 の 判 例 か ら 現 物 出 資 型 DES からどのように 債 務 消 滅 益 が 捉 えられているかを 明 ら かにした 法 人 税 法 における 現 物 出 資 型 DES に 関 する 法 解 釈 は 以 下 のように 整 理 される [1] 企 業 組 織 再 編 税 制 の 適 用 現 物 出 資 型 DES が 税 制 適 格 要 件 を 満 たすか 否 かにより 1 非 適 格 現 物 出 資 と2 適 格 現 物 出 資 に 分 類 される 非 適 格 現 物 出 資 の 場 合 には 時 価 で 出 資 債 権 の 譲 渡 があったものとして 認 識 され 適 格 現 物 出 資 の 場 合 には 簿 価 で 出 資 債 権 の 移 転 がなされ 譲 渡 益 に 対 する 課 税 が 繰 り 延 べられるこ

27 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 27 ととなる [2] 債 務 者 企 業 に 対 する 自 己 宛 債 権 の 現 物 出 資 1 非 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 現 物 出 資 型 DES の 場 合 法 人 税 法 上 現 物 出 資 を 受 けた 自 己 宛 債 権 の 時 価 に 相 当 する 金 額 につい て 資 本 金 等 の 額 が 増 加 することとされており( 法 税 2 条 16, 法 税 令 8 条 1 項 1 号 ) 資 本 の 相 手 勘 定 となる 自 己 宛 債 権 の 価 額 も 時 価 で 表 現 される 2 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 現 物 出 資 型 DES の 場 合 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 場 合 には 現 物 出 資 法 人 における 現 物 出 資 財 産 の 移 転 直 前 の 帳 簿 価 額 により 移 転 がなされたと 考 える よって 債 務 者 企 業 における 現 物 出 資 を 受 けた 自 己 宛 債 権 の 取 得 価 額 は 債 権 者 における 債 権 の 移 転 直 前 の 帳 簿 価 額 が 引 き 継 がれることになり( 法 税 令 123 条 の5) この 移 転 直 前 の 帳 簿 価 額 に 相 当 する 金 額 につき 資 本 金 等 の 額 が 増 加 するこ とになる( 法 税 2 条 16, 法 税 令 8 条 1 項 8 号 ) [3] 自 己 宛 債 権 と 既 存 債 務 との 混 同 による 消 滅 債 権 と 債 務 が 同 一 人 に 帰 属 した 場 合 には その 債 権 は 消 滅 する( 民 520 条 ) 現 物 出 資 型 DES について 考 える 上 でも この 規 定 の 当 てはめが 行 われている 1 非 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 現 物 出 資 型 DES の 場 合 [2]で 述 べたとおり 非 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 場 合 には 現 物 出 資 を 受 けた 時 点 で 自 己 宛 債 権 の 価 額 には 債 権 の 時 価 が 付 されている 既 存 債 務 は 帳 簿 価 額 であるから 時 価 による 自 己 宛 債 権 と 簿 価 による 既 存 債 務 が 混 同 により 消 滅 することとなる そして この 自 己 宛 債 権 と 既 存 債 務 との 混 同 による 消 滅 は 法 人 税 法 22 条 2 項 に 規 定 されている 収 益 が 生 じる 資 本 等 取 引 以 外 の その 他 の 取 引 に 該 当 するということが 先 に 第 3 章 で 検 討 を 行 った 東 京 地 裁 の 平 成 21 年 判 決 の 判 旨 によって 明 らかにされてい る なお その 他 の 取 引 に 該 当 するか 否 かについては 条 文 や 通 達 に おいて 特 に 明 らかにされているわけではなく それまでこの 分 野 は 至 って

28 28 不 明 確 な 論 点 であったが この 判 旨 が 示 されてからは 解 釈 上 有 力 視 さ れている 見 解 のようである 以 上 のように 混 同 による 消 滅 が 法 人 税 法 22 条 規 定 の 収 益 が 生 じる 取 引 に 該 当 することになることから 時 価 で 計 上 さ れている 自 己 宛 債 権 と 簿 価 で 計 上 されている 既 存 債 務 との 差 額 につき 債 務 消 滅 益 という 収 益 が 益 金 として 認 識 されることになる そして その 益 金 とされる 金 額 すなわち 債 務 消 滅 益 が 収 益 として 測 定 される 金 額 は 先 に 述 べた 金 融 商 品 に 係 る 会 計 基 準 を 公 正 処 理 基 準 として 測 定 されると 考 えられる( 法 税 22 条 4 項 ) しかしながら こうした 債 務 消 滅 益 は 現 物 出 資 型 DES を 実 施 した 企 業 の 租 税 負 担 を 増 大 させ 企 業 再 生 の 足 かせ となる 危 険 性 を 伴 うことから この 債 務 消 滅 益 のうち 会 社 更 生 手 続 民 事 再 生 手 続 そして 一 定 の 私 的 整 理 に 基 づいて 行 われた 現 物 出 資 型 DES に よって 発 生 したものについては 通 常 の 青 色 欠 損 金 に 優 先 して 期 限 切 れの 欠 損 金 を 損 金 の 額 に 算 入 できることとされている( 法 税 59 条 1 項, 同 条 2 項, 法 税 令 24 条 の2, 同 116 条 の3) 2 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 現 物 出 資 型 DES の 場 合 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 場 合 には 債 務 者 企 業 において 受 け 入 れる 自 己 宛 債 権 の 価 額 は 債 権 者 における 移 転 直 前 の 債 権 の 帳 簿 価 額 となる この 63) 自 己 宛 債 権 の 価 額 と 既 存 債 務 の 帳 簿 価 額 については 一 定 の 場 合 を 除 き 同 額 となることが 多 い したがって 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 場 合 に は 自 己 宛 債 権 と 既 存 債 務 との 混 同 消 滅 により 債 務 消 滅 益 が 認 識 されるこ とは 殆 ど 無 いと 言 えよう 第 2 節 現 行 税 制 の 抱 える 問 題 点 前 節 において 述 べた 内 容 から 非 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 現 物 出 資 型 DES を 実 施 した 場 合 には 債 務 消 滅 益 といった 収 益 が 発 生 し 課 税 所 得 の 計 算 上 これが 益 金 の 額 に 算 入 されるとする 解 釈 が 現 行 法 上 採 られてい ることが 明 らかとなった

29 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 29 しかしながら 一 定 の 課 税 関 係 を 法 により 生 ぜしめるためには 当 該 法 によって その 課 税 要 件 を 明 確 にしなければならない こうした 観 点 から 考 えると 現 在 の 現 物 出 資 型 DES の 法 律 構 造 は 債 務 消 滅 益 の 発 生 を 必 然 的 に 捉 えられる 規 定 構 造 とはいい 難 い また 再 生 を 志 す 債 務 者 企 業 を 扶 助 するための 政 策 的 な 配 慮 に 係 る 要 請 や 現 物 出 資 型 DES という 経 済 行 為 に 着 目 した 税 法 以 外 の 法 律 に 基 づく 考 え 方 から 鑑 みても 現 行 の 法 人 税 法 のように 現 物 出 資 型 DES から 債 務 消 滅 益 が 発 生 するという 解 釈 は 現 在 の 社 会 情 勢 に 馴 染 まないのではないかと 考 える そこで 本 節 においては 現 行 の 非 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 現 物 出 資 型 DES に 係 る 税 制 に 対 する 批 判 として 上 記 で 述 べた 観 点 からそれぞれ 以 下 のような 指 摘 を 行 う 64) [1] 現 行 法 令 等 の 解 釈 上 の 不 備 1 東 京 地 裁 平 成 21 年 4 月 28 日 の 判 決 では 現 物 出 資 型 DES の 取 引 を 三 つに 分 解 できる 旨 が 判 示 されたが 一 連 の 取 引 に 分 解 可 能 性 がある かどうかは 疑 問 である 分 解 することができないとすれば 現 物 出 資 型 DES の 一 連 の 取 引 から 生 じた 債 務 消 滅 益 については 資 本 等 取 引 から 生 じた 収 益 となり 益 金 の 額 には 算 入 されないこととなる 2 仮 に 東 京 地 裁 の 判 示 の 通 り 分 解 することが 可 能 だとしても 債 務 消 滅 益 が 生 じる 債 権 と 債 務 の 混 同 消 滅 65) が 法 人 税 法 22 条 2 項 に 規 定 されている その 他 の 取 引 に 該 当 するかどうかは 明 確 ではない 東 京 地 裁 が 判 示 した 見 解 においては 解 釈 上 その 他 の 取 引 に 該 当 すると 考 えることができるとされているが その 他 の 取 引 の 具 体 的 内 容 が 税 法 上 明 文 化 されていないため その 他 の 取 引 には 含 ま れないとする 考 え 方 も 解 釈 上 成 り 立 ち 得 るのではなかろうか 3 また2のように その 他 の 取 引 には 含 まれないと 考 えることが できるとすれば 法 人 税 法 上 債 務 消 滅 益 が 生 じることを 明 らかにし ているのは 法 人 税 法 59 条 1 項 1 号 の 規 定 文 中 当 該 債 権 が 債 務 の 免

30 30 除 以 外 の 事 由 により 消 滅 した 場 合 でその 消 滅 した 債 務 に 係 る 利 益 の 額 の 部 分 だけである 本 稿 でも 述 べているとおり 本 規 定 部 分 は 確 認 的 規 定 とされている 箇 所 であり 当 該 確 認 的 規 定 部 分 から 一 つの 個 別 的 課 税 関 係 を 説 明 するのは 法 文 の 編 纂 形 式 としては 合 理 的 ではな いと 考 えられる 4 上 記 2 及 び3の 内 容 から 債 務 消 滅 益 課 税 に 対 する 課 税 要 件 が 明 確 にされているとは 言 えず 課 税 要 件 明 確 主 義 に 反 していると 考 えられ る また 課 税 要 件 法 定 主 義 の 側 面 からも 根 拠 が 弱 い [2] 商 事 法 上 の 解 釈 と 現 物 出 資 型 DES の 実 質 的 な 側 面 1 現 物 出 資 型 DES の 対 象 とされる 金 銭 債 権 は その 殆 どについて 弁 済 期 が 到 来 している 会 社 法 における 考 え 方 では 弁 済 期 が 到 来 し ている 場 合 には 株 式 会 社 が 弁 済 しなければならない 価 額 は 確 定 してお り 評 価 の 適 正 性 について 特 段 の 問 題 は 生 じないと 考 えられ 66) こ の 場 合 会 社 が 弁 済 すべき 金 額 は 債 務 の 券 面 額 で 確 定 していると 言 え る 2 現 物 出 資 型 DES は 通 常 の 現 物 出 資 とは 違 って 新 たに 払 込 みを 受 けるのではなく 金 融 機 関 等 による 融 資 などのように 既 に 払 込 み に 相 当 する 事 実 が 存 在 し これを 再 評 価 しているのである つまり 債 務 の 発 生 時 点 で その 券 面 額 相 当 の 払 込 みが 済 んでおり 現 物 出 資 型 DES が 行 われることにより 再 評 価 を 行 って 債 権 ( 債 務 )の 評 価 額 を 時 価 とする 払 込 みがなされたものとされている しかしながら 債 権 を 現 物 出 資 した 形 式 を 採 っているものの 実 質 的 には 過 去 におい て 払 込 みがなされている 融 資 と 出 資 という 時 間 軸 上 のズレはあるも のの 当 初 ( 融 資 段 階 で) 払 込 みがなされているのであり 現 物 出 資 型 DES の 実 施 に 伴 って 再 評 価 する 必 要 はなく この 払 込 みがなされ た 当 初 の 融 資 金 額 を 資 本 の 額 として 維 持 し これを 有 機 的 に 活 用 した 結 果 これを 越 える 部 分 の 金 額 について 課 税 すれば 十 分 であると 考 えら

31 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 31 れる 67) [3] 政 策 的 な 配 慮 の 必 要 性 1 DES は 債 務 超 過 となった 企 業 と 銀 行 などの 金 融 機 関 との 間 で 行 われることが 多 く 企 業 の 不 良 債 権 処 理 の 一 環 である 中 でも 現 物 出 資 型 DES は 実 行 にあたって 資 金 を 必 要 とする 現 金 払 込 型 DES に 比 べて 金 融 機 関 にとっても 非 常 に 有 効 な 再 建 支 援 策 と 言 える 債 務 者 である 企 業 は 債 務 超 過 という 悪 状 況 に 陥 っているばかりでなく そ の 資 金 的 事 情 も 悪 化 している 場 合 が 多 い また ほとんどの 再 生 企 業 においては 利 益 が 生 じるような 決 算 とはならないことが 多 く 所 得 計 算 上 も 課 税 所 得 が 生 じることはない しかしながら 現 物 出 資 型 DES を 行 った 場 合 で それが 非 適 格 現 物 出 資 に 該 当 するときは 先 に 述 べたとおり 債 務 消 滅 益 が 生 じる 可 能 性 もあり 繰 越 欠 損 金 等 との 相 殺 を 図 ることができなければ 債 務 者 企 業 に 対 して 過 剰 な 租 税 負 担 が 強 いられる しかも 現 物 出 資 型 DES の 場 合 に 発 生 するような 債 務 消 滅 益 は 資 金 流 入 を 伴 わない 収 益 である から 課 税 標 準 とされる 純 資 産 の 増 加 分 に 見 合 うだけの 資 金 が 会 社 内 部 に 留 保 されていないため 債 務 者 企 業 は 納 税 資 金 の 捻 出 にも 苦 慮 す ることとなる そもそも 現 物 出 資 型 DES を 行 う 趣 旨 には 債 務 超 過 となった 企 業 を 再 生 させるという 政 策 的 な 思 惑 が 存 在 する 再 生 を 志 す 企 業 に 対 して 租 税 負 担 を 強 いるとなれば 正 に 輸 血 をした 患 者 に 献 血 を 強 い る ようなもので その 初 志 を 貫 徹 することはできないであろう し たがって こうした 政 策 的 な 配 慮 を 債 務 消 滅 益 の 存 否 の 否 定 的 理 由 と して 挙 げることも 一 つの 見 解 として 成 り 立 ちうると 考 える これを 後 押 しする 一 つの 理 由 としては 債 務 消 滅 益 に 対 する 手 当 ての 一 つに 期 限 切 れ 欠 損 金 の 損 金 算 入 の 規 定 が 存 在 するが 法 人 税 法 上 この 制 度 を 認 めているところに 課 税 庁 側 の 一 種 の 政 策 的 な 配 慮 が 窺 い 知 ること

32 32 ができるからである しかしながら この 期 限 切 れ 欠 損 金 の 損 金 算 入 の 規 定 だけでは 配 慮 としては 不 十 分 であると 考 える 2 現 物 出 資 型 DES と 現 金 払 込 型 DES とを 比 較 した 場 合 両 者 は DES を 実 施 した 後 同 一 の 経 済 効 果 ( 借 入 金 の 資 本 への 転 換 )をもたらすも のであるが 現 物 出 資 型 DES においては 益 金 が 生 じ 現 金 払 込 型 DES については 通 常 益 金 が 生 じない 68) こととされており 課 税 態 様 に 違 いが 生 じている 益 金 が 生 じることが 予 見 されれば 当 然 納 税 を 意 識 せざるを 得 ず 現 物 出 資 型 DES の 選 択 に 対 して 躊 躇 する 企 業 も 現 れるであろう しかしながら 現 金 払 込 型 DES を 実 施 するためには 払 い 込 むための 資 金 が 必 要 であり 資 金 的 な 融 通 が 困 難 な 再 生 企 業 に とっては この 手 法 を 選 択 することも 難 しいと 言 える 結 果 税 負 担 を 負 う 可 能 性 を 考 慮 しつつ 現 物 出 資 型 DES の 方 法 を 選 択 しなければ ならないとすれば 企 業 再 生 活 動 自 体 の 足 かせとなり 企 業 再 建 の 手 法 としての 現 物 出 資 型 DES は 魅 力 的 な 手 法 とは 呼 べないであろう 以 上 現 行 の DES 税 制 が 抱 える 問 題 点 を [1] 現 行 法 令 の 解 釈 における 不 備 [2] 商 事 法 の 解 釈 と 実 質 的 側 面 [3] 政 策 的 な 配 慮 の3つの 側 面 から 批 判 的 に 指 摘 を 行 った 総 じて 現 行 税 制 は 債 務 者 企 業 の 企 業 再 生 実 現 に 対 して 政 策 的 配 慮 に 欠 ける 制 度 であると 思 われる よってこれらの 批 判 的 指 摘 を 基 に 今 後 現 物 出 資 型 DES に 係 る 税 制 がどうあるべきかについ てを 次 節 において 考 えていくこととする 第 3 節 現 物 出 資 型 DESに 係 る 望 ましい 法 人 税 制 のあり 方 本 稿 における 研 究 は そもそも 再 建 を 志 す 企 業 の 再 生 活 動 に 課 税 所 得 を 生 じさせ 過 剰 な 税 負 担 を 負 わせる 可 能 性 がある 現 行 の DES 税 制 に 対 し て 深 く 疑 問 を 抱 いたところに 端 を 発 している 前 節 まででも 述 べたが 現 物 出 資 型 DES の 実 施 にあたり 再 建 を 志 す 債 務 者 企 業 において 生 じた 債 務 消 滅 益 に 対 しては 会 社 更 生 等 一 定 の 現 物 出 資 型 DES 69) に 該 当 する 場

33 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 33 合 を 条 件 に 期 限 切 れ 欠 損 金 の 損 金 算 入 が またすべての 現 物 出 資 型 DES により 生 じた 債 務 消 滅 益 について 通 常 の 繰 越 欠 損 金 の 損 金 算 入 が 認 められ ている しかしながら DES 実 施 時 に 発 生 する 債 務 消 滅 益 は 金 額 的 に 多 額 となる 場 合 が 多 く 繰 越 欠 損 金 等 との 相 殺 をもってしても 債 務 者 企 業 の 税 負 担 の 可 能 性 が 解 消 されたとは 言 い 難 い そして そもそも 会 社 更 生 等 の 手 続 を 採 らなければならないような 状 態 に 陥 っていても こうした 法 的 な 手 続 を 採 らない もしくは 採 れない 企 業 も 多 いことから 期 限 切 れ 欠 損 金 の 損 金 算 入 の 適 用 を 会 社 更 生 等 の 法 的 事 実 が 発 生 する 場 合 に 限 定 す るのはいささか 不 合 理 であろう また 現 物 出 資 型 DES と 近 似 した 再 生 手 法 の 一 つに 現 金 払 込 型 DES が 挙 げられるが この 手 法 は 現 物 出 資 型 DES と 同 一 の 経 済 効 果 が 生 じるものの 現 物 出 資 型 DES のように 益 金 自 体 が 発 生 することはないとされている よって 再 生 企 業 に 対 して 起 こりうる 租 税 負 担 を 最 優 先 に 考 え こうし た 租 税 負 担 を 再 生 途 中 の 企 業 に 強 いることがないよう 考 慮 し 同 一 の 経 済 効 果 に 対 して 同 一 の 課 税 態 様 を 図 ることを 可 能 とするための 税 務 法 制 の 実 現 を 考 えるべきである そのためには 例 えば DES による 現 物 出 資 時 の 自 己 宛 債 権 の 取 得 価 額 を 既 存 債 務 の 券 面 額 に 相 当 する 金 額 とする 等 の 規 定 構 造 が 望 ましい 以 下 において 上 で 述 べた 見 解 を 実 現 するためのより 具 体 的 な 規 定 内 容 すなわち 現 行 法 規 に 対 する 改 正 案 についての 提 言 とそれぞれについて の 解 釈 を 示 していくこととする [1] 法 人 税 法 22 条 2 項 の 条 文 中 にある その 他 の 取 引 の 具 体 的 内 容 を 法 令 等 により 明 らかにし その 中 に 債 権 と 債 務 の 混 同 によ る 消 滅 が 含 まれる 旨 を 明 文 化 する これにより これまでは 解 釈 の 上 で 債 権 と 債 務 の 混 同 による 消 滅 が

34 34 法 人 税 法 22 条 2 項 の その 他 の 取 引 に 含 められるとされていたが この 規 定 の 創 設 によって 混 同 消 滅 からも 収 益 が 生 じうるとする 旨 の 課 税 要 件 を 明 らかにすることができる なお 本 規 定 のように 考 えるためには 現 物 出 資 型 DES の 一 連 の 取 引 の 分 解 可 能 性 が 前 提 となるが これについ ては 後 述 する[5]との 関 係 からも 取 引 を 分 解 して 考 える 方 が 妥 当 性 を 有 するであろう ただしこの 場 合 には 国 税 庁 のホームページに 設 けられて いる タックスアンサー や Q&A 等 により 周 知 のためその 詳 細 を 明 らかにする 必 要 があるであろう [2] 新 たな 別 段 の 定 め として 非 適 格 の 現 物 出 資 型 DES の 場 合 に 増 加 する 資 本 金 等 の 額 並 びに 自 己 宛 債 権 の 取 得 価 額 を 既 存 債 務 の 券 面 額 とする 旨 の 規 定 を 整 備 する 現 行 の 法 人 税 法 では 現 物 出 資 型 DES により 増 加 する 資 本 金 等 の 額 及 び 自 己 宛 債 権 の 取 得 価 額 につき 時 価 で 計 上 すべきことを 要 請 している 既 存 債 務 は 債 務 者 企 業 における 帳 簿 価 額 で 計 上 されているため 混 同 によ る 消 滅 を 通 して 時 価 と 簿 価 との 差 額 につき 債 務 消 滅 益 が 計 上 されてい る [1]の 規 定 によって 混 同 消 滅 が 収 益 を 生 じさせる その 他 の 取 引 に 該 当 することを 明 らかにし この[2]の 規 定 は 混 同 消 滅 を 受 けて 自 己 宛 債 権 と 既 存 債 務 が 相 殺 されても 差 額 が 生 じないとする 配 慮 を 規 定 とし て 表 現 する [3] 法 人 税 法 59 条 の 条 文 中 のいわゆる 確 認 的 規 定 部 分 70) を 削 除 する 法 人 税 法 59 条 の 規 定 自 体 は 会 社 更 生 等 による 債 務 免 除 等 があった 場 合 の 欠 損 金 の 損 金 算 入 に 関 する 規 定 である 同 条 において 平 成 18 年 度

35 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 35 71) の 税 制 改 正 により 現 物 出 資 型 DES により 生 じた 債 務 消 滅 益 に 対 して 通 常 の 繰 越 欠 損 金 の 額 に 優 先 して 期 限 切 れ 欠 損 金 の 額 を 損 金 算 入 できる 旨 の 規 定 が 追 加 整 備 された しかしながら 前 述 した[2]の 改 正 案 によ り 筆 者 が 提 案 したい 現 物 出 資 型 DES の 制 度 においては 債 務 消 滅 益 は 発 生 しないこととなる したがって 本 項 における 確 認 的 規 定 の 削 除 は 期 限 切 れ 欠 損 金 の 優 先 適 用 の 条 文 から 現 物 出 資 型 DES に 関 する 部 分 を 除 外 しようとする 趣 旨 である [4] 適 格 現 物 出 資 に 関 する 規 定 に 関 しては 現 行 法 の 規 定 を 留 保 す る 税 制 適 格 性 が 認 められる 現 物 出 資 型 DES の 場 合 には 出 資 財 産 となる 自 己 宛 債 権 は 債 権 者 企 業 における 債 権 の 移 転 直 前 の 帳 簿 価 額 によって 債 務 者 企 業 に 移 転 されてくる したがって 債 務 者 企 業 における 既 存 債 務 の 帳 簿 価 額 と 債 権 者 企 業 における 債 権 の 帳 簿 価 額 は 通 常 同 額 である 72) ことか ら 現 物 出 資 型 DES を 行 っても 債 務 消 滅 益 は 生 じない ゆえに 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 場 合 と 先 に 述 べた[2] 項 の 規 定 に 従 っ た 非 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 場 合 とでは 現 物 出 資 型 DES を 実 施 した 後 の 債 務 者 企 業 の 状 態 につき どちらも 債 務 消 滅 益 が 発 生 せず 借 入 金 から 資 本 金 への 金 額 的 な 振 り 替 えで 済 むことから 同 じ 財 務 状 態 となる しかしながら [2] 項 の 規 定 によって 非 適 格 現 物 出 資 に 該 当 する 現 物 出 資 型 DES に 対 して 債 務 消 滅 益 を 生 じさせないとする 考 え 方 の 趣 旨 は 再 建 企 業 に 対 して 行 われる 租 税 負 担 を 無 くすための 政 策 的 な 配 慮 であり 適 格 現 物 出 資 のように 移 転 資 産 に 対 する 経 済 的 な 支 配 関 係 から 鑑 みた 課 税 の 繰 り 延 べとは 性 格 を 異 にしているため 両 者 は 別 物 として 取 り 扱 わなけれ ばならない

36 36 [5] 租 税 回 避 を 目 的 とした DES に 対 する 対 処 税 法 では 納 税 者 が 自 身 の 税 負 担 を 不 当 に 減 少 させる 目 的 で 申 告 を 行 っ たと 認 められる 場 合 には 税 務 署 長 は 自 らの 権 限 で 納 税 者 が 行 った 行 為 若 しくは 計 算 を 否 認 し 適 正 な 税 額 計 算 を 税 務 署 長 自 らが 行 うことができる とされている これは 法 人 税 法 についても 例 外 ではなく 現 物 出 資 型 DES の 場 合 にあっては 現 物 出 資 が 企 業 組 織 再 編 税 制 の 一 端 とされてい ることから 通 常 組 織 再 編 成 に 係 る 行 為 又 は 計 算 の 否 認 ( 法 税 132 条 の 2)の 規 定 の 適 用 が 想 定 される また 当 事 者 が 同 族 会 社 である 場 合 には 前 述 した 組 織 再 編 成 に 係 る 行 為 又 は 計 算 の 否 認 の 規 定 に 加 え 同 族 会 社 等 の 行 為 又 は 計 算 の 否 認 ( 法 税 132 条 )の 規 定 の 適 用 も 想 定 できよ う 上 記 [1] 項 から[4] 項 までで 述 べた 規 定 構 造 を 採 れば 現 物 出 資 型 DES により 収 益 が 生 じるということを 明 確 化 できるとともに 善 意 での 再 生 を 意 図 した 現 物 出 資 型 DES については [2] 項 の 別 段 の 定 め によって 益 金 への 算 入 を 回 避 することができる 一 方 で 悪 意 で 行 われる 租 税 回 避 を 意 図 した 現 物 出 資 型 DES に 関 しては 上 述 した 行 為 計 算 の 否 認 規 定 を 発 動 させることにより 税 務 署 長 の 裁 量 によって[2] 項 の 規 定 の 適 用 を 否 認 できるよう 課 税 庁 の 積 極 的 な 課 税 を 妨 げるものではない 規 定 構 造 となっ ている 特 に[1] 項 の 規 定 を 考 慮 する 上 で 混 同 消 滅 を 法 人 税 法 22 条 2 項 規 定 の 収 益 を 生 じさせる 取 引 に 含 ませることで 課 税 庁 にとっても 租 税 回 避 を 意 図 した 行 為 計 算 を 否 認 できる 余 地 を 残 せるよう 十 分 に 留 意 して いる 以 上 5つの 項 目 に 分 けて 今 後 のあるべき 現 物 出 資 型 DES における 立 法 論 と 解 釈 についての 提 言 を 行 った その 中 で 一 連 の 取 引 の 分 解 可 能 性 の 議 論 に 関 しては 現 在 までのところ 分 解 可 能 とする 説 が 有 力 である 73)

37 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 37 これに 関 して 第 3 章 で 検 討 した 判 例 における 判 示 の 内 容 には 些 か 疑 問 を 覚 えるが 筆 者 も 分 解 可 能 とする 説 に 賛 同 しているため 敢 えて 立 法 的 な 側 面 ではなく 行 政 におけるサービスによって 周 知 を 促 すという 見 解 を 記 した なお 取 引 の 分 解 可 能 性 に 関 して 清 水 秀 徳 研 究 員 は 複 数 の 取 引 が 一 連 の 取 引 として 資 本 等 取 引 の 外 形 を 有 する 場 合 であっても 資 本 等 取 引 たる 取 引 と 損 益 取 引 たる 取 引 がそれぞれ 行 われたとみることができる 場 合 には これらの 取 引 はそれぞれが 資 本 等 取 引 又 は 損 益 取 引 であると 考 えることになろう 74) と 述 べておられる すなわち これは 現 物 出 資 型 DES がそれ 一 つで 単 独 の 取 引 と 見 るのではなく 複 数 の 取 引 の 集 合 体 で あるとする 考 え 方 である しかしながらこの 複 数 の 取 引 のうち 債 権 と 債 務 の 混 同 消 滅 の 部 分 について これが 法 人 税 法 22 条 2 項 規 定 の その 他 の 取 引 に 該 当 するか 否 かについては 法 人 税 法 22 条 2 項 にいう その 他 の 取 引 に 関 する 定 義 規 定 が 存 在 しないため 該 当 するか 否 かの 議 論 が 解 釈 に 拠 っている 部 分 が 大 きい そこで 本 節 においては この その 他 の 取 引 概 念 につき 法 に 明 文 化 を 図 ることで 課 税 要 件 を 明 らかにし 将 来 的 な 課 税 漏 れへの 対 処 として 現 物 出 資 型 DES 以 外 の 混 同 消 滅 を 伴 う 取 引 も 収 益 を 生 ずる 取 引 に 包 含 されることを 法 制 化 の 提 言 として 明 らかにした その 上 で 新 たな 別 段 の 定 めを 創 設 し 現 物 出 資 型 DES から 債 務 消 滅 益 が 生 ずることが 無 いよ う 配 慮 を 行 った 次 第 である 第 4 節 小 括 本 章 においては 現 行 法 令 の 現 状 分 析 を 行 った 上 で 問 題 認 識 の 確 定 解 決 のための 立 法 論 の 展 開 という 形 で 論 説 を 行 ってきた 論 じていく 過 程 の 中 で 常 に 気 に 掛 けてきたのは 再 生 を 志 す 企 業 をいかに 救 済 するかとい うことである 現 物 出 資 型 DES を 利 用 しようと 考 えている 企 業 は 赤 字

38 38 決 算 続 きの 企 業 が 多 く 想 定 される こうした 企 業 に 債 務 消 滅 益 課 税 による 納 税 を 求 めても 納 税 自 体 が 難 しいものであるばかりでなく これにより 企 業 再 生 が 頓 挫 する 可 能 性 も 大 いに 考 えられる 例 え 欠 損 金 による 債 務 消 滅 益 との 相 殺 を 認 めても 現 行 の 法 人 税 法 では 課 税 する という 立 場 に 立 脚 している そもそも 再 生 企 業 に 債 務 消 滅 益 課 税 を 行 っていること 自 体 がナンセンスであると 筆 者 は 考 えている 仮 に 黒 字 で 潤 沢 な 企 業 が 現 物 出 資 型 DES を 実 施 しても 当 該 企 業 における 債 務 ( 融 資 機 関 からみれ ば 債 権 )の 評 価 は 返 済 不 能 部 分 は 恐 らく 存 在 しないことから 債 務 ( 債 権 )の 券 面 を 割 ることは 無 く 債 務 消 滅 益 とは 無 縁 である そう 考 えれ ば 現 物 出 資 型 DES の 実 施 の 対 象 となる 企 業 の 財 務 体 質 と 債 務 消 滅 益 の 発 生 可 能 性 との 関 係 は トレード オフの 関 係 に 立 つものと 考 えられる 現 物 出 資 型 DES は 企 業 再 生 の 一 手 法 に 過 ぎない そして 現 行 法 人 税 法 では 会 社 更 生 等 の 一 定 の 法 的 枠 組 みに 則 った 現 物 出 資 型 DES を 対 象 として 再 生 を 支 援 する 配 慮 を 行 っているが 未 だこれも 十 分 な 措 置 が 採 られているとは 言 えない 昨 今 の 日 本 経 済 に 見 られる 長 引 く 不 景 気 の 状 況 や 過 去 に 類 を 見 ない 東 日 本 大 震 災 の 悲 惨 な 現 状 を 鑑 みるに 現 在 の 日 本 は 現 物 出 資 型 DES を 含 めた 企 業 再 生 を 支 援 する 新 たな 税 制 の 構 築 と これらの 制 度 を 利 用 できる 枠 組 みの 拡 充 に 向 けた 抜 本 的 な 見 直 しを 行 う 時 期 に 来 ているのではなかろうか 結 語 総 括 と 今 後 の 検 討 課 題 租 税 法 の 世 界 には 租 税 法 律 主 義 と 呼 ばれる 言 葉 がある 租 税 に 関 する 重 要 事 項 は すべて 法 律 により 定 めなければならず 法 律 の 根 拠 に 基 づくことなしに 国 家 は 租 税 を 賦 課 徴 収 することはできず また 国 民 は 租 税 の 納 付 を 要 求 されることはないとする 原 則 である 75) また この

39 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 39 租 税 法 律 主 義 を 支 える 柱 として 課 税 要 件 法 定 主 義 と 課 税 要 件 明 確 主 義 の 二 つの 内 容 が 存 在 する 課 税 要 件 法 定 主 義 とは 課 税 要 件 と 租 税 の 賦 課 徴 収 の 手 続 に 関 しては 法 律 によって 規 定 されなければ ならないことを 意 味 し 76) 課 税 要 件 明 確 主 義 とは 法 律 等 に 課 税 要 件 および 租 税 の 賦 課 徴 収 の 手 続 に 関 する 定 めをなす 場 合 には その 定 めは なるべく 一 義 的 で 明 確 であるものでなければならないとする 意 味 であ る 77) つまり 税 法 は 我 々 国 民 が 租 税 に 関 するあらゆる 手 続 きを 行 うに 当 た って その 道 標 となるべく 定 められたものであって それは 分 かり 易 くあ らねばならず 国 民 はその 定 めの 範 囲 内 で 納 税 という 義 務 を 負 い かつそ の 義 務 を 履 行 する 上 で 課 税 漏 れ 等 の 社 会 的 規 範 からの 逸 脱 を 防 止 すべく 編 纂 された 法 律 と 言 うことができよう ここで 改 めて 法 人 税 法 における 所 得 計 算 の 仕 組 みを 考 えてみたい 法 人 税 法 では 各 事 業 年 度 において 生 じた 所 得 を 課 税 所 得 として 計 算 されてい る また 各 事 業 年 度 の 課 税 所 得 は その 事 業 年 度 の 益 金 の 額 からその 事 業 年 度 の 損 金 の 額 を 差 し 引 くことにより 計 算 されている ゆえに 法 人 税 法 で は 益 金 が 生 じる 取 引 の 概 念 及 び 損 金 の 概 念 を 包 括 的 に 規 定 することによ り 課 税 漏 れを 未 然 に 防 ぎ 企 業 会 計 における 考 え 方 よりも 課 税 の 公 平 を 尊 重 すべきもの 等 に 関 しては 別 段 の 定 め を 設 けて これを 益 金 および 損 金 の 範 囲 から 除 外 しているのである 現 物 出 資 型 DES における 債 務 消 滅 益 課 税 の 問 題 については この 包 括 的 に 規 定 された 益 金 を 生 じさせる 取 引 に DES 取 引 を 分 解 し 抽 出 さ れた 債 権 と 債 務 の 混 同 消 滅 部 分 が 取 引 として 該 当 するか 否 かが 焦 点 となった 東 京 地 裁 の 平 成 21 年 の 判 決 では 該 当 説 を 採 っている しかし ながら 益 金 を 生 じさせる 取 引 の 具 体 的 内 容 については 現 在 までの ところ 明 文 化 されておらず 解 釈 に 頼 らざるを 得 ない また 債 務 消 滅 益 が 生 ずべきことを 他 の 内 容 についての 別 段 の 定 め に 関 する 規 定 中 に

40 40 追 加 挿 入 しただけでは 78) 課 税 要 件 が 明 確 にされているとは 言 い 難 い 一 方 で 東 京 地 裁 の 判 決 は 現 物 出 資 型 DES についての 課 税 判 断 につ いて 一 つの 指 標 をもたらしたと 言 えよう 包 括 規 定 とされる 益 金 を 生 じ させる 取 引 の 中 に 現 物 出 資 型 DES の 場 合 の 債 権 と 債 務 の 混 同 消 滅 を 包 含 させることにより 今 後 同 様 の 問 題 がおきたときに 生 じる 課 税 漏 れ の 恐 れを 排 除 したわけである しかし 現 物 出 資 型 DES が 実 施 される 状 況 下 を 想 定 してみるに これ を 実 施 しようと 考 える 企 業 の 多 くは 債 務 超 過 に 陥 り 資 金 的 事 情 も 儘 な らず 課 税 を 受 けても 納 税 に 困 る 企 業 が 大 半 であろう 本 稿 で 提 言 した 現 物 出 資 型 DES に 関 する 税 制 の 改 正 案 は そうした 事 情 を 考 慮 し 提 言 を 行 ったものである 課 税 の 公 平 を 保 持 するため 課 税 漏 れ があっては ならないということは 租 税 法 の 世 界 における 大 原 則 ではあるが 時 に 救 済 を 必 要 とする 企 業 に 対 する 優 遇 税 制 を 課 税 の 公 平 に 優 先 させて 考 えて も 良 いのではなかろうか それも 立 派 な 課 税 の 公 平 であろうと 考 える 脚 注 1) 松 嶋 隆 弘 会 社 法 のもとにおけるデット エクイティ スワップ 日 本 法 学 第 75 巻 第 3 号 178 頁 ( 日 本 大 学 法 学 研 究 所,2010 年 ) 藤 原 総 一 郎 DES DDSの 実 務 [ 改 訂 版 ] 2 頁 ( 社 団 法 人 金 融 財 政 事 情 研 究 会,2009 年 ) 参 照 2) 会 社 445 条 1 項 同 条 2 項 同 条 3 項 3) 会 社 447 条 1 項 2 号 4) 会 社 449 条 1 項 ただし 書 5)DES 取 引 を 債 権 者 企 業 の 立 場 から 見 た 場 合 現 金 払 込 型 DES は 金 銭 出 資 と 債 権 の 回 収 が 同 時 に 行 われる 取 引 となる したがって 債 権 放 棄 + 金 銭 出 資 型 DES との 違 い は その 有 する 債 権 の 回 収 を 受 けるか 放 棄 をするかの 違 いとなる 本 文 にて 後 述 されてい る 通 り 債 権 放 棄 の 面 で 課 税 リスクが 伴 う 以 上 前 者 の 方 が 利 用 しやすい 手 法 と 言 えよ う 6) 林 幸 一 教 授 は 現 金 払 込 型 DESを 擬 似 DESと 呼 称 し 債 務 免 除 に 通 常 の 経 済 取 引 とし て 是 認 できる 合 理 的 理 由 が 存 在 する 擬 似 DESについては 免 除 益 課 税 を 受 けることは

41 債 務 の 株 式 化 に 伴 う 課 税 問 題 に 関 する 一 考 察 41 ない なお 合 理 的 な 再 建 計 画 でなく 同 族 会 社 の 行 為 計 算 の 否 認 の 対 象 とされれば 擬 似 DESはDESと 同 様 にみなされ 免 除 益 課 税 が 行 われる 可 能 性 がある また 同 族 会 社 の 行 為 計 算 の 否 認 の 射 程 範 囲 外 であっても 寄 附 による 受 贈 益 課 税 が 行 われる 可 能 性 があ る と 述 べられ 現 金 払 込 型 DESにおいても 課 税 関 係 が 生 じる 可 能 性 について 示 唆 して おられる 林 幸 一 中 小 企 業 再 生 における 擬 似 DESに 係 る 課 税 問 題 大 阪 経 大 論 集 第 61 巻 第 3 号 128 頁 ( 大 阪 経 大 学 会,2010 年 ) 参 照 7) 法 基 通 に 該 当 しない 債 権 放 棄 損 は 損 金 不 算 入 となる 可 能 性 がある 8) 現 物 出 資 における 税 制 適 格 要 件 ( 法 税 2 条 1 項 十 二 の 十 四 )を 指 す 9) 本 稿 第 2 章 第 3 節 参 照 10) 本 稿 に 掲 げた 手 法 の 他 にも 例 えば 債 権 者 が 債 務 者 に 対 する 債 権 を 現 物 出 資 して 新 会 社 を 設 立 し 当 該 会 社 に 対 し 債 務 者 は 営 業 を 譲 渡 し 清 算 する 方 法 や 債 務 者 が 保 有 し ている 自 己 株 式 を 債 権 者 に 代 物 弁 済 する などといった 方 法 も 考 えられるが 本 稿 で 掲 げ た 手 法 とはその 性 質 を 異 にするため 紙 幅 の 関 係 上 検 討 の 対 象 からは 除 くこととする 国 税 庁 ホームページ 私 的 整 理 に 関 するガイドライン [Q.38 デットエクイティスワッ プ とは 何 ですか ] pdf( 平 成 23 年 6 月 28 日 アクセス) 11) 債 権 及 び 債 務 が 同 一 人 に 帰 属 したときは その 債 権 は 消 滅 する( 民 520 条 ) 12) 法 人 の 資 本 金 等 の 額 の 増 加 又 は 減 少 を 生 ずる 取 引 並 びに 法 人 が 行 う 利 益 又 は 剰 余 金 の 分 配 及 び 残 余 財 産 の 分 配 又 は 引 渡 しをいう( 法 税 22 条 5 項 ) 13) 金 子 宏 名 誉 教 授 は 資 本 等 取 引 と 損 益 取 引 の 両 取 引 が 同 時 に 発 生 する 現 物 出 資 型 DES のような 取 引 を 混 合 取 引 と 呼 称 し 次 のように 述 べておられる 資 本 等 取 引 の 中 に は 現 物 配 当 デット エクイティ スワップ 自 己 の 株 式 の 取 得 等 のように 損 益 取 引 の 要 素 を 含 んだ 取 引 も 存 在 する 法 人 税 法 の 解 釈 としては 資 本 等 取 引 と 損 益 取 引 を 峻 別 して これらの 取 引 も 資 本 等 取 引 であるからそこから 損 益 は 生 じないと 解 する 考 え 方 もあ りうるが ここでは 筆 者 のかねての 持 論 に 従 って これらの 取 引 は 資 本 等 取 引 と 損 益 取 引 の 混 合 取 引 ( 仮 にこのように 命 名 しておく)であるから 損 益 取 引 の 要 素 からは 損 益 が 生 ずると 解 しておきたい 金 子 宏 租 税 法 第 15 版 270 頁 ( 弘 文 堂,2010 年 ) 参 照 14) 岡 村 忠 生 法 人 税 法 講 義 第 3 版 363 頁 ( 成 文 堂,2007 年 ) 参 照 15) 法 人 税 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律, 平 成 13 年 3 月 法 律 第 6 号 16) 所 得 税 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律, 平 成 18 年 法 律 第 10 号 17) 前 掲 注 16) 18) 商 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律, 平 成 12 年 5 月 31 日 公 布 法 律 第 90 号 19) 前 掲 注 15) 20) 現 在 の 企 業 組 織 再 編 税 制 は 多 岐 にわたっており 合 併 分 割 現 物 出 資 現 物 分 配 株 式 交 換 株 式 移 転 が 挙 げられる 21) 内 閣 府 税 制 調 査 会 ホームページ 会 社 分 割 合 併 等 の 企 業 組 織 再 編 成 に 係 る 税 制 の 基

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