目 次 第 1 章 農 地 保 有 合 理 化 事 業 制 度 第 1 節 農 地 保 有 合 理 化 事 業 の 創 設 と 変 遷 1 農 地 保 有 合 理 化 事 業 とは 何 か 1 P 2 の 創 設 と 変 遷 1 3 の 事 業 内 容 2 第 2 節 農 地 保 有 合 理 化 法

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1 平 成 23 年 度 版 2011( 平 成 23) 年 8 月 ( 社 ) 岩 手 県 農 業 公 社

2 目 次 第 1 章 農 地 保 有 合 理 化 事 業 制 度 第 1 節 農 地 保 有 合 理 化 事 業 の 創 設 と 変 遷 1 農 地 保 有 合 理 化 事 業 とは 何 か 1 P 2 の 創 設 と 変 遷 1 3 の 事 業 内 容 2 第 2 節 農 地 保 有 合 理 化 法 人 と 農 地 保 有 合 理 化 事 業 1 農 地 保 有 合 理 化 法 人 ( 都 道 府 県 公 社 )の 概 要 3 2 農 地 保 有 合 理 化 事 業 3 第 3 節 農 地 売 買 等 事 業 1 農 地 売 買 等 事 業 の 概 要 6 2 の 実 施 原 則 6 3 売 買 事 業 7 4 貸 借 事 業 8 5 売 渡 し 等 の 相 手 方 9 6 交 換 10 7 管 理 等 10 8 目 的 外 処 分 10 9 未 墾 地 の 取 得 等 都 道 府 県 公 社 による 買 入 協 議 制 度 10 第 4 節 農 地 保 有 合 理 化 事 業 関 連 の 特 例 措 置 1 税 制 13 第 2 章 農 地 保 有 合 理 化 事 業 等 関 係 補 助 事 業 農 地 保 有 合 理 化 事 業 等 関 連 と 補 助 事 業 との 体 系 図 16 第 1 節 担 い 手 支 援 農 地 保 有 合 理 化 事 業 1 農 用 地 等 貸 付 事 業 17 2 農 用 地 等 売 渡 事 業 17 3 農 業 生 産 法 人 出 資 事 業 18 4 農 作 業 受 託 促 進 事 業 19 5 簡 易 土 地 基 盤 整 備 事 業 19 6 農 業 用 機 械 施 設 導 入 事 業 20 第 2 節 農 地 保 有 合 理 化 促 進 事 業 1 農 地 継 承 円 滑 化 事 業 21 2 経 営 再 生 支 援 事 業 23 第 3 章 農 地 保 有 合 理 化 事 業 による 土 地 利 用 調 整 等 第 1 節 活 用 ケースの 例 示 24 第 2 節 遊 休 農 地 対 策 への 取 組 み 28

3 第 1 章 農 地 保 有 合 理 化 事 業 制 度 第 1 節 農 地 保 有 合 理 化 事 業 の 創 設 と 変 遷 1 農 地 保 有 合 理 化 事 業 とは 何 か 農 地 保 有 合 理 化 という 言 葉 は 昭 和 36 年 の 旧 農 業 基 本 法 で 初 めて 使 われた すなわち 農 業 経 営 の 規 模 の 拡 大 農 地 の 集 団 化 家 畜 の 導 入 機 械 化 その 他 農 地 保 有 の 合 理 化 及 び 農 業 経 営 の 近 代 化 を 図 ること と 規 定 ( 農 業 基 本 法 第 2 条 第 1 項 第 3 号 ) その 意 図 するところは 日 本 農 業 の 宿 命 である 零 細 経 営 零 細 土 地 保 有 をより 効 率 的 な 農 業 生 産 が 展 開 できるような 保 有 形 態 に 合 理 化 ( 経 営 規 模 の 拡 大 農 地 の 集 団 化 )することにある つ まり 農 地 保 有 の 合 理 化 とは 経 営 規 模 の 拡 大 農 地 の 集 団 化 等 の 概 念 を 含 んだより 広 い 概 念 その 中 で 農 地 保 有 合 理 化 事 業 は 昭 和 45 年 の 農 地 法 の 改 正 により 創 設 されたが 農 地 保 有 の 合 理 化 を 促 進 するために 営 利 を 目 的 としない 法 人 ( 農 地 保 有 合 理 化 法 人 以 下 合 理 化 法 人 という )が 農 地 を 買 い 入 れ 又 は 借 り 入 れ 中 間 保 有 した 後 担 い 手 農 家 に 売 渡 し 又 は 貸 付 け( 再 配 分 )するもので この 中 間 保 有 再 配 分 機 能 が 他 の 農 地 流 動 化 施 策 と 異 なり 農 地 保 有 合 理 化 事 業 の 特 徴 2 農 地 保 有 合 理 化 事 業 の 創 設 と 変 遷 (1) 昭 和 45 年 農 地 法 の 一 部 改 正 により 農 地 保 有 合 理 化 促 進 事 業 が 制 度 化 農 林 省 は 昭 和 40 年 構 造 政 策 の 基 本 課 題 である 農 業 経 営 の 規 模 拡 大 のため 公 的 機 関 の 介 入 による 農 地 移 動 の 方 向 付 けを 行 い 自 立 経 営 を 目 標 とする 経 営 規 模 の 拡 大 を 図 るため 政 府 全 額 出 資 の 特 殊 法 人 ( 農 地 管 理 事 業 団 )が 自 ら 農 地 の 売 買 貸 借 等 を 行 って 農 業 経 営 の 規 模 拡 大 に 結 びつけるもので 農 地 を 売 ろうとしたり 貸 したりする 場 合 には 事 業 団 への 通 知 を 義 務 づけることにより 経 営 規 模 拡 大 のための 農 地 を 優 先 的 に 取 得 するという 今 日 の 合 理 化 事 業 に 通 じる 仕 組 み( 昭 和 40 年 41 年 の 国 会 で 不 成 立 ) 昭 和 42 年 農 林 省 は 構 造 政 策 を 積 極 的 に 推 進 するため 農 地 の 流 動 化 の 促 進 土 地 基 盤 整 備 の 充 実 経 営 規 模 拡 大 に 対 する 総 合 的 な 助 成 指 導 機 械 化 技 術 の 確 立 と 普 及 等 重 点 的 政 策 課 題 とするして 構 造 政 策 の 基 本 方 針 を 決 定 特 に 農 地 流 動 化 の 促 進 のための 措 置 として 借 地 による 農 地 流 動 化 を 進 めるために 賃 借 権 保 護 に 関 する 規 制 を 緩 和 この 基 本 方 針 に 基 づき 昭 和 45 年 農 地 法 の 改 正 農 業 振 興 地 域 の 整 備 に 関 する 法 律 農 業 者 年 金 制 度 の 創 設 等 の 制 度 の 創 設 改 正 この 農 地 法 の 改 正 により 農 業 経 営 の 規 模 拡 大 農 地 の 集 団 化 その 他 農 地 保 有 の 合 理 化 を 促 進 するため 農 地 採 草 放 牧 地 又 は 開 発 して 農 地 とすることが 適 当 な 土 地 を 買 い 入 れ 又 は 借 り 受 けて これらの 土 地 ( 開 発 して 農 地 とすることが 適 当 な 土 地 については,その 開 発 をし た 場 合 にあっては 開 発 後 の 土 地 )を 売 り 渡 し 交 換 し 又 は 貸 し 付 ける 事 業 をいう と 定 義 ( 第 3 条 第 2 項 ただし 書 )され 農 地 保 有 合 理 化 促 進 事 業 が 誕 生 (2) 平 成 5 年 農 業 経 営 基 盤 強 化 促 進 法 の 農 地 保 有 合 理 化 事 業 に 移 行 農 地 保 有 合 理 化 促 進 事 業 は 平 成 5 年 の 農 業 経 営 基 盤 強 化 促 進 法 ( 以 下 基 盤 強 化 法 とい う )に 法 根 拠 を 移 行 し 事 業 名 も 促 進 をとり 農 地 保 有 合 理 化 事 業 ( 以 下 合 理 化 事 業 という )と 改 称 した その 合 理 化 事 業 の 定 義 は 農 業 経 営 の 規 模 の 拡 大 農 地 の 集 団 化 その 他 農 地 保 有 の 合 理 化 を 促 進 するため 合 理 化 法 人 が 行 う 農 地 売 買 等 事 業 農 地 信 託 等 事 業 農 業 生 産 法 人 出 資 育 成 事 業 研 修 等 事 業 とされた すなわち 合 理 化 事 業 に 制 度 改 正 されても 事 業 目 的 実 施 主 体 は 引 き 継 がれ 農 地 保 有 合 理 化 促 進 事 業 は 売 買 貸 借 事 業 のみであったものに 対 し 合 理 化 事 業 では 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 -1-

4 農 業 生 産 法 人 出 資 育 成 事 業 研 修 等 事 業 の 事 業 メニューが 拡 大 された ( 平 成 17 年 の 基 盤 強 化 法 の 一 部 改 正 で 農 地 貸 付 信 託 事 業 を 追 加 ) (3) 平 成 21 年 の 農 地 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 による 基 盤 強 化 法 の 一 部 改 正 で 合 理 化 事 業 の 実 施 主 体 は 都 道 府 県 公 社 のみになる 農 業 環 境 の 直 面 する 課 題 としての 担 い 手 の 減 少 と 高 齢 化 優 良 農 地 の 確 保 と 担 い 手 への 集 積 耕 作 放 棄 地 発 生 防 止 と 利 用 の 向 上 等 に 向 けて 1 農 地 情 報 のデータベース 化 2 耕 作 放 棄 地 の 解 消 に 向 けたきめ 細 やかな 取 組 の 実 施 3 優 良 農 地 の 確 保 対 策 の 充 実 強 化 4 農 地 の 面 的 集 積 を 促 進 する 仕 組 みの 全 国 展 開 5 所 有 から 利 用 への 展 開 による 農 地 の 有 効 利 用 の 促 進 等 を 農 地 政 策 の 展 開 方 向 とし 農 地 法 等 の 一 部 改 正 を 行 い 平 成 21 年 12 月 15 日 に 法 施 行 された この 中 で 基 盤 強 化 法 の 改 正 において 効 率 的 かつ 安 定 的 な 農 業 経 営 を 営 む 者 への 農 地 の 面 的 利 用 集 積 の 円 滑 な 促 進 を 図 るため 市 町 村 段 階 に 設 立 する 農 地 利 用 集 積 円 滑 化 団 体 ( 以 下 円 滑 化 団 体 という )が 農 用 地 等 の 所 有 者 から 委 任 を 受 けて その 者 を 代 理 して 農 地 の 貸 付 け 等 を 行 うこと 等 を 内 容 とする 農 地 利 用 集 積 円 滑 化 事 業 ( 以 下 円 滑 化 事 業 という )が 創 設 された このことにより 合 理 化 事 業 は 市 町 村 段 階 の 合 理 化 法 人 ( 市 町 村 公 社 JA 市 町 村 ) 制 度 は 廃 止 され 都 道 府 県 公 社 のみが 実 施 することになった 3 農 地 保 有 合 理 化 事 業 の 事 業 内 容 合 理 化 事 業 は 次 の5つの 事 業 メニューがあり 基 盤 強 化 法 第 4 条 ( 定 義 ) 第 2 項 で 位 置 付 け 事 業 名 内 容 1 農 地 売 買 等 事 業 合 理 化 法 人 が 規 模 縮 小 農 家 等 の 農 用 地 等 を 買 入 れ 又 は 借 入 れて ( 法 第 4 条 第 2 項 担 い 手 農 家 等 に 売 渡 し 交 換 し 又 は 貸 付 ける 事 業 で 合 理 化 事 業 の 中 第 1 号 ) 心 となるもの 2 農 地 売 渡 信 託 等 農 地 価 格 の 下 落 等 により 農 地 売 買 等 事 業 によっては 売 買 を 行 うこと 事 業 ( 同 項 第 2 号 ) が 困 難 な 農 用 地 等 の 売 渡 信 託 を 合 理 化 法 人 が 引 受 けると 同 時 に 信 託 の 委 託 者 に 対 し 当 該 農 用 地 等 の 評 価 額 の7 割 以 内 の 無 利 子 資 金 を 貸 付 け 農 用 地 等 が 売 れたときにその 売 却 収 入 により 精 算 するもの 3 農 地 貸 付 信 託 事 合 理 化 法 人 が 土 地 持 ち 非 農 家 や 不 在 村 農 地 所 有 者 から 所 有 農 用 地 業 ( 同 項 第 2 号 の 等 の 貸 付 けによる 信 託 の 引 受 けを 行 い 当 該 農 用 地 等 を 担 い 手 への 賃 2) 貸 借 による 利 用 集 積 を 促 進 するもの 4 農 業 生 産 法 人 出 農 業 生 産 法 人 の 自 己 資 本 充 実 と 経 営 規 模 拡 大 の 支 援 によりその 経 営 資 育 成 事 業 ( 同 項 体 質 の 強 化 を 図 るため 合 理 化 法 人 が 一 定 の 要 件 に 該 当 する 農 業 生 産 第 3 号 ) 法 人 に 次 のいずれかの 出 資 を 行 い 当 出 資 により 付 与 された 持 分 等 をその 構 成 員 に 分 割 譲 渡 するもの イ 号 事 業 農 地 売 買 等 事 業 により 買 入 れた 農 用 地 等 の 現 物 出 資 ロ 号 事 業 農 地 売 買 等 事 業 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 農 地 貸 付 信 託 事 業 により 売 渡 し 貸 付 け 等 した 農 用 地 等 又 はイ 号 事 業 に 係 る 農 用 地 等 を 利 用 して 当 該 農 業 生 産 法 人 が 行 う 農 業 経 営 の 改 善 に 必 要 な 資 金 の 出 資 5 研 修 等 事 業 ( 同 合 理 化 法 人 が 中 間 保 有 している 農 用 地 等 を 利 用 して 農 業 の 技 術 項 第 4 号 ) 経 営 方 法 の 実 地 研 修 を 行 わせながら 新 規 就 農 希 望 者 の 生 活 基 盤 が 確 立 されたところでこれらの 農 用 地 等 を 売 渡 等 を 行 うもの -2-

5 第 2 節 農 地 保 有 合 理 化 法 人 と 農 地 保 有 合 理 化 事 業 1 農 地 保 有 合 理 化 法 人 ( 都 道 府 県 公 社 )の 概 要 (1) 基 盤 強 化 法 第 5 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づき 都 道 府 県 知 事 が 定 める 農 業 経 営 基 盤 の 強 化 の 促 進 に 関 する 基 本 方 針 ( 以 下 基 本 方 針 という )において 合 理 化 事 業 を 行 う 法 人 として 位 置 づけられた 農 地 保 有 合 理 化 法 人 で 農 地 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 ( 平 成 21 年 12 月 15 日 )により 当 該 法 人 は 都 道 府 県 公 社 のみとなった 農 地 法 等 の 一 部 改 正 法 の 施 行 前 には 市 町 村 段 階 に 一 般 社 団 法 人 又 は 一 般 財 団 法 人 であ る 市 町 村 公 社 と 市 町 村 及 び JA の 合 理 化 法 人 があったが 当 該 改 正 法 の 施 行 によ り 諸 手 続 を 経 て 市 町 村 段 階 の 合 理 化 法 人 合 理 化 事 業 制 度 は 廃 止 となった (2) 要 件 等 ア 基 本 方 針 での 位 置 付 け 都 道 府 県 における 効 率 的 かつ 安 定 的 な 農 業 経 営 の 育 成 方 向 に 即 して 合 理 化 事 業 が 円 滑 かつ 適 正 に 実 施 されるようにするため 都 道 府 県 知 事 は 基 本 方 針 に 都 道 府 県 公 社 を 都 道 府 県 の 区 域 を 事 業 実 施 地 域 として 合 理 化 事 業 を 行 う 主 体 として 位 置 付 ける イ 要 件 等 1 基 本 方 針 において 合 理 化 事 業 を 行 う 一 般 社 団 法 人 又 は 一 般 財 団 法 人 ( 注 : 都 道 府 県 公 社 の 設 立 時 は 民 法 第 34 条 の 規 定 により 設 立 された 法 人 と 規 定 )であって 次 の 要 件 を 満 た すこと( 基 盤 強 化 法 第 5 条 第 2 項 第 4 号 ロ 同 法 施 行 規 則 第 1 条 及 び 同 法 第 7 条 第 1 項 ) (1) 組 織 要 件 a 一 般 社 団 法 人 の 場 合 都 道 府 県 が 社 員 となっている 一 般 社 団 法 人 でその 有 する 議 決 権 (その 社 員 のうちに 市 町 村 が 含 まれている 場 合 には 当 該 市 町 村 の 有 する 議 決 権 を 含 む )の 数 が 議 決 権 の 総 数 の 過 半 を 占 めること b 一 般 財 団 法 人 の 場 合 都 道 府 県 が 寄 附 財 産 の 拠 出 者 となっている 一 般 財 団 法 人 でその 拠 出 した 寄 附 財 産 (そ の 寄 附 財 産 の 拠 出 者 のうちに 市 町 村 が 含 まれている 場 合 には 当 該 市 町 村 の 拠 出 した 寄 附 財 産 を 含 む )の 額 が 寄 附 財 産 の 総 額 の 過 半 を 占 めること (2) 事 業 要 件 都 道 府 県 区 域 の 農 業 振 興 地 域 を 事 業 実 施 地 域 とし 主 として 合 理 化 事 業 その 他 農 業 構 造 の 改 善 に 資 するための 事 業 を 行 うと 認 められること 2 農 地 保 有 合 理 化 事 業 規 程 ( 以 下 合 理 化 事 業 規 程 という )について 都 道 府 県 知 事 の 承 認 を 受 けた 法 人 であること 2 農 地 保 有 合 理 化 事 業 合 理 化 事 業 とは 農 業 経 営 の 規 模 の 拡 大 農 地 の 集 団 化 その 他 農 地 保 有 の 合 理 化 を 促 進 す るため 都 道 府 県 公 社 が 行 う 次 の5つの 事 業 の 総 称 で 対 象 土 地 は 次 の 農 用 地 等 である 農 用 地 等 ( 基 盤 強 化 法 第 4 条 第 1 項 の 第 1~ 第 4 号 ) 1 農 地 ( 耕 作 の 目 的 に 供 される 土 地 をいう 以 下 同 じ ) 又 は 農 地 以 外 の 土 地 で 主 として 耕 作 若 しくは 養 畜 の 事 業 のための 採 草 若 しくは 家 畜 の 放 牧 の 目 的 に 供 される 土 地 ( 以 下 農 用 地 という ) -3-

6 2 木 竹 の 生 育 に 供 され 併 せて 耕 作 又 は 養 畜 の 事 業 のための 採 草 又 は 家 畜 の 放 牧 の 目 的 に 供 される 土 地 3 農 業 用 施 設 の 用 に 供 される 土 地 4 開 発 して 農 用 地 又 は 農 業 用 施 設 の 用 に 供 される 土 地 とすることが 適 当 な 土 地 (1) 農 地 売 買 等 事 業 ( 基 盤 強 化 法 第 4 条 第 2 項 第 1 号 ) 本 事 業 は 農 用 地 等 を 買 入 れ 又 は 借 受 けて 当 該 農 用 地 等 を 売 渡 し 交 換 し 又 は 貸 付 け る 事 業 で 合 理 化 事 業 の 基 本 的 な 事 業 ( 本 章 第 3 節 参 照 ) (2) 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 ( 同 法 第 4 条 第 2 項 第 2 号 ) 本 事 業 は 農 地 売 買 等 事 業 を 補 完 し 離 農 農 家 や 規 模 縮 小 農 家 が 保 有 する 農 用 地 等 を 担 い 手 に 再 配 分 するため 都 道 府 県 公 社 が 離 農 農 家 や 規 模 縮 小 農 家 から 農 用 地 等 を 売 り 渡 すことを 目 的 とする 信 託 の 引 受 けを 行 い 及 び 当 該 信 託 の 委 託 者 に 対 し 当 該 農 用 地 等 の 価 格 の 一 部 に 相 当 する 金 額 の 無 利 子 貸 付 けを 行 う 事 業 信 託 期 間 は5 年 以 内 とし 金 銭 消 費 貸 借 契 約 を 締 結 する 際 には 信 託 農 地 に 都 道 府 県 公 社 を 第 1 順 位 とする 抵 当 権 設 定 契 約 を 締 結 し 債 権 を 保 全 また 本 事 業 による 信 託 の 委 託 者 に 対 する 貸 付 金 の 額 は 信 託 財 産 の 評 価 額 の70%が 限 度 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 の 仕 組 み ( 注 ) 都 道 府 県 又 は 金 融 機 関 資 金 貸 付 償 還 農 1 売 渡 信 託 委 託 3 売 渡 用 ( 所 有 権 移 転 ) 都 担 地 道 い 等 委 2 無 利 子 資 金 貸 付 府 手 所 託 県 農 有 者 5 土 地 代 金 公 4 土 地 代 金 業 者 社 者 6 借 入 金 の 償 還 ( 注 ) 所 要 資 金 については 21 年 度 まで 農 地 保 有 合 理 化 支 援 資 金 として 国 が2/3 都 道 府 県 が1/3の 負 担 による 無 利 子 貸 付 金 制 度 があったが 22 年 度 に 国 の 助 成 措 置 が 廃 止 となった (3) 農 地 貸 付 信 託 事 業 ( 同 法 第 4 条 第 2 項 第 2 号 の2) 本 事 業 は 土 地 持 ち 非 農 家 や 不 在 村 農 地 所 有 者 が 保 有 する 農 用 地 等 を 担 い 手 に 賃 貸 借 によ る 貸 付 けを 行 うため 都 道 府 県 公 社 がこれらの 農 用 地 等 所 有 者 から 貸 付 けの 方 法 により 運 用 す ることを 目 的 とする 信 託 の 引 受 けを 行 う 事 業 都 道 府 県 公 社 は 委 託 者 ( 農 用 地 等 の 所 有 者 )と 貸 付 信 託 契 約 を 締 結 すれば 当 該 農 用 地 等 の 所 有 権 は 都 道 府 県 公 社 に 移 転 するので 都 道 府 県 公 社 は 当 該 農 用 地 等 を 担 い 手 に 貸 付 ける 場 合 の 委 託 者 の 同 意 は 不 要 となる 等 のメリットがある また 都 道 府 県 公 社 は 当 該 事 業 に 係 る 都 道 府 県 公 社 が 負 担 した 経 費 ( 例 えば 公 租 公 課 事 務 管 理 費 等 )は 賃 料 収 入 から 差 引 いて 残 額 を 収 益 金 として 委 託 者 に 支 払 うことができる -4-

7 農 地 貸 付 信 託 事 業 の 仕 組 み 農 1 貸 付 信 託 契 約 2 貸 付 用 ( 所 有 権 移 転 ) 都 担 地 等 委 4 収 益 金 府 道 い 3 賃 料 手 借 所 託 県 受 農 受 有 者 6 信 託 期 間 満 了 によ 公 託 業 者 者 る 信 託 財 産 の 返 還 社 者 (5 貸 借 期 間 満 了 ) 者 ( 所 有 権 移 転 ) (4) 農 業 生 産 法 人 出 資 育 成 事 業 ( 同 法 第 4 条 第 2 項 第 3 号 ) 本 事 業 は 一 般 的 に 農 業 生 産 法 人 は 自 己 資 本 比 率 が 低 く その 経 営 体 質 が 脆 弱 であることか ら 認 定 農 業 者 である 農 業 生 産 法 人 を 対 象 として 都 道 府 県 公 社 が 経 営 体 質 の 強 化 を 手 助 けす ることで 効 率 的 かつ 安 定 的 な 農 業 経 営 の 育 成 に 資 することを 目 的 とした 事 業 具 体 的 には 一 定 の 要 件 に 該 当 する 農 業 生 産 法 人 に 次 のいずれかの 出 資 を 行 い 当 該 出 資 により 付 与 された 持 分 等 をその 構 成 員 に 計 画 的 に 分 割 して 譲 渡 する 事 業 である ア 農 地 売 買 等 事 業 により 買 入 れた 農 用 地 等 の 現 物 出 資 イ 農 地 売 買 等 事 業 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 農 地 貸 付 信 託 事 業 により 売 渡 し 貸 付 け 等 した 農 用 地 等 又 はアの 事 業 に 係 る 農 用 地 等 を 利 用 して 当 該 農 業 生 産 法 人 が 行 う 農 業 経 営 の 改 善 に 必 要 な 資 金 の 出 資 農 業 生 産 法 人 出 資 育 成 事 業 の 仕 組 み 2 農 地 買 入 れ 1 資 金 貸 付 け 農 用 地 等 所 有 者 (10/10) 都 3 代 金 支 払 い 全 道 農 業 生 産 法 人 国 府 4 現 物 出 資 等 協 県 都 道 府 県 公 社 の 持 分 会 公 4 金 銭 出 資 社 5 持 分 の 譲 渡 7 償 還 6 持 分 の 対 価 構 成 員 1. 出 資 等 の 対 象 は 1 農 地 売 買 等 事 業 により 買 入 れた 農 用 地 等 の 現 物 出 資 又 は2 農 地 売 買 等 事 業 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 農 地 貸 付 信 託 事 業 により 売 渡 し 貸 付 け 等 した 農 用 地 等 2. 所 要 資 金 については 21 年 度 まで 農 地 保 有 合 理 化 支 援 資 金 として 国 が2/3 都 道 府 県 が1/3の 負 担 による 無 利 子 貸 付 金 制 度 があったが 22 年 度 に 国 の 助 成 措 置 が 廃 止 となった (5) 研 修 等 事 業 ( 同 法 第 4 条 第 2 項 第 4 号 ) 研 修 等 事 業 は 都 道 府 県 公 社 が 農 地 売 買 等 事 業 により 買 入 れ 又 は 借 受 けて 保 有 している 農 用 地 等 を 利 用 して 新 たに 農 業 経 営 を 営 もうとする 者 に 対 して 農 業 技 術 や 経 営 方 法 を 実 地 に 習 得 を 目 的 とした 研 修 などを 行 う 事 業 -5-

8 第 3 節 農 地 売 買 等 事 業 1 農 地 売 買 等 事 業 の 概 要 農 地 売 買 等 事 業 は 圃 場 の 分 散 保 有 を 解 消 しつつ 農 業 経 営 の 規 模 拡 大 を 促 進 することにより 効 率 的 かつ 安 定 的 な 農 業 経 営 の 育 成 に 資 することを 目 的 とした 事 業 である 都 道 府 県 公 社 が 農 用 地 等 所 有 者 から 農 用 地 等 を 買 い 入 れ 又 は 借 り 受 けて 一 定 期 間 保 有 ( 中 間 保 有 機 能 )し 経 営 規 模 の 拡 大 を 志 向 する 農 業 者 等 に 面 的 利 用 集 積 に 配 慮 し 売 り 渡 し 又 は 貸 し 付 ける( 再 配 分 機 能 ) 事 業 をいう 仕 組 み 農 用 地 等 所 有 者 都 道 府 県 公 社 認 定 農 業 者 等 売 りたい 市 町 村 1 買 入 市 町 村 買 いたい 農 業 委 員 会 2 借 入 農 業 委 員 会 貸 したい あっせん 売 渡 3 あっせん 借 りたい 利 用 調 整 貸 付 4 利 用 調 整 離 農 したい 交 換 5 交 換 したい 2 農 地 売 買 等 事 業 の 実 施 原 則 原 則 として 農 業 委 員 会 が 行 うあっせん 又 は 国 県 市 町 村 農 業 委 員 会 新 規 就 農 相 談 セン ター 県 農 業 会 議 県 JA 中 央 会 JA 土 地 改 良 区 普 及 指 導 センター 等 の 機 関 若 しくは 団 体 の 申 出 により 行 うものとし 利 用 権 設 定 等 促 進 事 業 の 活 用 を 図 ること( 農 地 保 有 合 理 化 事 業 規 程 例 ( 以 下 事 業 規 程 例 という ) 第 7 条 ) (1) 実 施 地 域 実 施 地 域 は 農 業 振 興 地 域 であるが 国 の 助 成 対 象 として 実 施 するのは 原 則 として 農 用 地 区 域 内 である (2) 対 象 農 用 地 等 対 象 となる 土 地 は 基 盤 強 化 法 第 4 条 第 1 項 第 1~4 号 に 規 定 する 農 用 地 等 なお 農 業 用 施 設 の 用 に 供 される 土 地 又 は 開 発 して 農 業 用 施 設 の 用 に 供 されることが 適 当 な 土 地 について 実 施 する 農 地 売 買 等 事 業 は 農 用 地 につき 実 施 するこれらの 事 業 を 併 せ 行 う 場 合 に 限 られている( 基 盤 強 化 法 施 行 規 則 第 10 条 第 3 号 及 び 事 業 規 程 例 第 3 条 ) (3) 実 施 に 当 たっての 調 整 等 都 道 府 県 公 社 が 農 地 売 買 等 事 業 を 行 うに 当 たっては その 円 滑 な 実 施 を 図 るため 国 県 市 町 村 農 業 委 員 会 新 規 就 農 相 談 センター 県 農 業 会 議 県 JA 中 央 会 JA 土 地 改 良 区 普 及 指 導 センター 県 農 業 大 学 校 県 青 年 農 業 者 等 育 成 センター 日 本 政 策 金 融 公 庫 等 の 関 係 機 関 団 体 と 十 分 連 絡 調 整 を 行 うこととされ 更 に 円 滑 化 団 体 が 行 う 円 滑 化 事 業 市 町 村 が 行 う 農 業 経 営 基 盤 強 化 促 進 事 業 その 他 の 農 地 流 動 化 施 策 と 連 携 して 行 うものとされている ( 事 業 規 程 例 第 4 条 ) -6-

9 農 地 売 買 等 事 業 の 実 施 地 域 の 概 念 図 市 町 村 の 区 域 実 施 可 農 業 振 興 地 域 農 用 地 区 域 都 市 計 画 区 域 市 街 化 調 整 区 域 非 線 引 都 市 計 画 区 域 ( 用 途 白 地 ) 市 街 化 区 域 国 庫 補 助 対 象 用 途 地 域 3 売 買 事 業 (1) 買 入 れ( 事 業 規 程 例 第 8 条 など) 1 都 道 府 県 公 社 は 農 業 委 員 会 からのあっせんなどにより 買 入 れる 農 用 地 等 の 情 報 があった ときには 必 要 に 応 じ 実 地 調 査 を 行 う 2 調 査 の 結 果 買 入 れを 相 当 と 認 めたときは 買 入 れの 決 定 を 行 う 3 農 用 地 等 の 所 有 者 と 買 入 契 約 を 締 結 ( 利 用 権 設 定 等 促 進 事 業 を 活 用 する 場 合 は 農 用 地 利 用 集 積 計 画 への 同 意 )する 利 用 権 設 定 等 促 進 事 業 を 活 用 しない 場 合 は 農 地 法 第 3 条 第 1 項 第 13 号 の 規 定 に 基 づき 農 業 委 員 会 に 届 け 出 る 4 所 有 権 移 転 登 記 手 続 き 対 価 の 支 払 いを 行 う (2) 買 入 価 格 ( 事 業 規 程 例 第 10 条 ) 買 入 価 格 は 土 地 の 種 類 及 び 農 業 上 の 利 用 目 的 毎 にそれぞれの 近 傍 類 似 の 土 地 の 通 常 の 取 引 ( 転 用 のために 農 地 を 売 却 した 者 が その 農 地 に 代 わるべき 農 地 の 所 有 権 を 取 得 するため 高 額 の 対 価 により 行 う 取 引 その 他 特 殊 な 事 情 の 下 で 行 われる 取 引 を 除 く )の 価 額 に 比 準 して 算 定 される 額 を 基 礎 とし その 土 地 の 生 産 力 等 を 勘 案 した 上 で 必 要 に 応 じて 農 業 委 員 会 の 意 見 を 聴 いて 定 める また 土 地 の 買 入 価 格 が その 農 用 地 等 の 収 益 性 からみて 著 しく 高 額 であると 認 められる 場 合 には その 土 地 の 買 入 れは 行 わない なお 事 業 規 程 例 第 10 条 第 3 項 では 買 入 対 価 は 原 則 として 買 入 れに 係 る 農 用 地 等 の 所 有 権 移 転 登 記 完 了 の 日 までに 支 払 う とされているが 都 道 府 県 公 社 への 所 有 権 移 転 登 記 の 完 了 を 確 認 後 速 やかに 支 払 う が 大 半 の 都 道 府 県 公 社 の 対 応 である (3) 売 渡 し( 事 業 規 程 例 第 9 条 など) 1 農 業 委 員 会 からのあっせんなどにより 都 道 府 県 公 社 は 合 理 化 事 業 規 程 に 定 める 売 渡 し 等 の 相 手 方 の 基 準 に 基 づいて 売 渡 しの 相 手 方 を 選 定 し その 者 と 当 該 農 用 地 等 の 売 渡 契 約 を -7-

10 締 結 ( 利 用 権 設 定 等 促 進 事 業 を 活 用 する 場 合 は 農 用 地 利 用 集 積 計 画 への 同 意 )する 2 対 価 の 徴 収 土 地 の 引 渡 し 所 有 権 移 転 登 記 手 続 きを 行 う 3 なお 担 い 手 農 業 者 等 の 経 営 規 模 の 拡 大 による 初 期 投 資 の 軽 減 を 図 るため 都 道 府 県 公 社 が 買 入 れた 農 用 地 等 を 売 渡 し 相 手 方 に10 年 以 内 の 貸 付 けを 行 い 経 営 が 安 定 した 後 に 売 渡 す 一 時 貸 付 タイプや 割 賦 売 買 契 約 により 対 価 を10 年 以 内 の 年 賦 払 い 方 式 による 分 割 払 い 型 の 売 渡 方 法 も 取 組 んでいる (4) 売 渡 価 格 ( 事 業 規 程 例 第 11 条 ) 売 渡 価 格 は 原 則 としてその 取 得 価 格 に 当 該 農 用 地 等 に 係 る 農 地 売 買 等 事 業 の 実 施 に 要 した 経 費 を 加 えた 額 を 基 準 とし 当 該 農 用 地 等 につき(2)の 買 入 価 格 の 算 定 方 式 と 同 様 の 方 式 で 算 定 される 額 を 勘 案 した 上 で 必 要 に 応 じ 農 業 委 員 会 の 意 見 を 聴 いて 定 める また 売 渡 対 価 は 原 則 として 売 渡 しに 係 る 農 用 地 等 の 所 有 権 移 転 登 記 完 了 の 日 までに 徴 収 する 4 貸 借 事 業 農 用 地 等 の 借 受 け 及 び 貸 付 けの 手 続 きは 3の 売 買 事 業 の 場 合 とほぼ 同 様 (ただし 登 記 対 価 の 授 受 等 の 手 続 きはない )であるが 次 の 点 に 留 意 する 必 要 がある 借 受 期 間 は 利 用 権 設 定 等 促 進 事 業 を 活 用 する 場 合 は 原 則 として3 年 以 上 とし 利 用 権 設 定 促 進 事 業 を 活 用 しない 場 合 は10 年 以 上 とする ( 事 業 規 程 例 第 13 条 ) 貸 付 期 間 は 利 用 権 設 定 等 促 進 事 業 を 活 用 する 場 合 は 農 地 保 有 の 合 理 化 を 促 進 する 上 で 必 要 な 期 間 の 定 期 賃 貸 借 で 利 用 権 設 定 等 促 進 事 業 を 活 用 しない 場 合 は10 年 以 上 とする ( 事 業 規 程 例 第 14 条 ) (1) 借 賃 及 び 貸 賃 ( 事 業 規 程 例 第 15 条 ) 当 事 者 間 で 定 めることとなるが 農 地 法 第 52 条 の 規 定 により 農 業 委 員 会 が 提 供 を 行 ってい る 借 賃 等 の 情 報 や 生 産 条 件 等 からみて 適 切 てあると 判 断 される 賃 借 料 とする (2) 借 賃 の 前 払 い( 事 業 規 程 例 第 16 条 ) 3 年 以 上 の 期 間 を 定 めた 賃 貸 借 に 関 する 契 約 を 行 う 場 合 賃 貸 人 が3 年 から10 年 間 借 賃 の 額 を 増 額 しない 旨 を 特 約 したときは 3 年 から10 年 分 の 借 賃 の 合 計 額 を 前 払 いすること ができる (3) 貸 賃 の 改 訂 ( 事 業 規 程 例 第 22 条 ) 借 賃 の 前 払 いをした 場 合 においても 賃 貸 借 契 約 期 間 中 に 賃 料 を 改 訂 した 場 合 には その 改 訂 額 のうち 別 に 定 めるところにより 賃 貸 人 に 交 付 又 は 賃 貸 人 に 負 担 させるものとする (4) 貸 付 け( 事 業 規 程 例 第 14 条 ) 貸 借 事 業 の 貸 付 けの 他 に 買 入 れた 農 用 地 等 を 1 担 い 手 の 農 業 経 営 の 安 定 を 確 保 するため 売 渡 しを 予 定 している 者 に 対 して 売 渡 しまで 間 の 貸 付 け(いわゆる 売 渡 し 前 提 の 一 時 貸 付 け) 及 び2 新 規 就 農 者 等 の 育 成 及 び 農 地 保 有 の 合 理 化 を 促 進 する 観 点 から 特 に 必 要 と 認 めら れる 場 合 貸 付 けができる ( 注 : 次 の(5)の 一 時 的 貸 付 けとは 異 なる ) (5) 一 時 的 貸 付 け( 事 業 規 程 例 第 17 条 ) 農 地 売 買 等 事 業 の 目 的 に 従 い 農 用 地 等 を 売 り 渡 し 又 は 貸 し 付 けるまでの 間 当 該 農 用 地 等 を 使 用 することを 相 当 と 認 める 者 ( 売 渡 しを 予 定 している 者 新 規 就 農 希 望 者 等 を 含 む)に 一 時 的 に 貸 し 付 けることができる -8-

11 5 売 渡 し 等 の 相 手 方 ( 事 業 規 程 例 第 19 条 ) (1) 農 地 売 買 等 事 業 の 実 施 により 農 用 地 等 を 売 り 渡 し 交 換 し 又 は 貸 し 付 けることのできる 者 は 認 定 農 業 者 を 優 先 するものとし 次 に 掲 げる(ア)から(ウ)までのすべての 要 件 を 満 たしている 個 人 又 は 農 業 生 産 法 人 であること ただし 貸 付 けを 行 う 場 合 には (ア)を 除 き 農 地 法 第 3 条 第 3 項 各 号 に 掲 げる 要 件 をすべて 満 たす 法 人 も 対 象 となる ( 第 1 項 ) (ア)その 農 業 経 営 における 当 該 農 用 地 等 の 権 利 の 取 得 後 の 経 営 面 積 (その 経 営 面 積 に 係 る 土 地 が 農 業 生 産 法 人 の 営 む 経 営 に 供 される 場 合 にあっては その 経 営 面 積 をその 常 時 従 事 者 たる 構 成 員 の 属 する 世 帯 数 で 除 した 面 積 その 経 営 面 積 に 係 る 土 地 が 畜 産 経 営 に 供 される 場 合 にあっては 飼 養 規 模 以 下 同 じ )が 都 道 府 県 公 社 が 当 該 地 域 における 営 農 類 型 ごとに 農 家 の 平 均 経 営 面 積 以 上 で 市 町 村 及 び 農 業 委 員 会 の 意 見 を 聴 いて 定 める 面 積 (そ の 面 積 に 係 る 土 地 が 畜 産 経 営 に 供 される 場 合 にあっては 飼 養 規 模 以 下 基 準 面 積 とい う )を 超 えるものであること ただし 権 利 を 取 得 させるべき 者 が 新 規 就 農 希 望 者 ( 農 業 後 継 者 を 含 む ) 又 は 新 たな 分 野 の 農 業 を 始 めようとする 農 業 者 であって 当 該 地 域 における 基 準 面 積 によることが 相 当 でないと 認 められる 場 合 若 しくは 少 数 の 大 規 模 農 家 のため 当 該 地 域 の 平 均 面 積 を 基 礎 と して 基 準 面 積 を 定 めることが 適 当 でない 場 合 については 基 本 構 想 を 踏 まえ 市 町 村 及 び 農 業 委 員 会 の 意 見 を 聴 いて 行 うものとする ( 注 ) 基 準 面 積 は 必 要 に 応 じて 当 該 地 域 を2 以 上 の 区 域 に 区 分 して 差 し 支 えない (イ)その 農 業 経 営 の 資 本 装 備 が 農 用 地 等 の 効 率 的 利 用 の 観 点 からみて 適 当 な 水 準 であるか 又 は 近 く 適 当 な 水 準 になる 見 込 みがあると 認 められること (ウ)その 者 が 取 得 する 農 用 地 等 を 農 業 振 興 地 域 整 備 計 画 に 定 める 農 用 地 利 用 計 画 に 従 って 利 用 することが 確 実 であると 認 められること (2) 上 記 (1)のすべての 要 件 を 備 えている 者 が2 人 以 上 いる 場 合 における 優 先 順 位 は 次 の (ア)から(オ)までを 総 合 勘 案 して 定 められる ( 第 2 項 ) (ア) 農 用 地 等 の 権 利 の 取 得 後 における 経 営 面 積 と 都 道 府 県 公 社 が 効 率 的 かつ 安 定 的 な 農 業 経 営 の 育 成 の 観 点 から 規 模 拡 大 の 目 標 として 基 本 構 想 の 農 業 経 営 の 指 標 を 勘 案 しつつ 市 町 村 及 び 農 業 委 員 会 の 意 見 を 聴 いて 当 該 地 域 における 営 農 類 型 ごとに 具 体 的 な 数 値 をもっ て 定 める 面 積 ( 以 下 目 標 面 積 という 基 本 構 想 を 策 定 していない 市 町 村 については 農 業 振 興 地 域 整 備 計 画 において 定 められた 経 営 の 目 標 に 即 して 市 町 村 及 び 農 業 委 員 会 の 意 見 を 聴 いて 作 目 別 及 び 経 営 形 態 別 に 具 体 的 数 値 をもって 定 める 面 積 )との 格 差 が 小 さ いこと (イ) 基 本 構 想 等 において 育 成 しようとする 農 業 経 営 を 行 おうとすること( 基 本 構 想 が 定 めら れていない 市 町 村 にあっては 農 業 振 興 地 域 整 備 計 画 農 業 構 造 改 善 計 画 等 とする ) (ウ) 売 り 渡 し 交 換 し 又 は 貸 し 付 けようとする 農 用 地 等 の 位 置 その 他 の 利 用 条 件 からみて その 農 用 地 等 を 最 も 効 率 的 に 利 用 することができると 認 められること (エ) 農 用 地 等 の 集 団 化 に 資 する 程 度 が 最 も 大 きいと 認 められること (オ) 高 齢 農 家 兼 業 農 家 等 を 含 む 地 域 の 関 係 者 との 連 携 が 図 られていること (3) 上 記 の(1) 又 は(2)の 規 定 にかかわらず 農 業 農 村 整 備 事 業 経 営 構 造 対 策 農 用 地 開 発 事 業 等 の 計 画 に 基 づき 農 用 地 等 を 売 り 渡 し 交 換 し 又 は 貸 付 けを 行 おうとする 場 合 には 別 の 定 めをすることができる ( 第 3 項 ) (4) 上 記 の(1)から(3)の 規 定 にかかわらず 別 に 定 める 場 合 により 国 地 方 公 共 団 体 -9-

12 JA JA 連 合 会 及 び 農 事 組 合 法 人 農 地 法 施 行 令 第 6 条 第 2 項 第 3 号 に 規 定 する 一 般 社 団 法 人 等 土 地 改 良 区 等 (いわゆる 適 格 団 体 )に 農 用 地 等 を 売 渡 し 交 換 し 又 は 貸 し 付 ける ( 第 4 項 ) 6 交 換 ( 事 業 規 程 例 第 12 条 ) 農 用 地 等 の 交 換 に 当 たっては 売 渡 し 等 の 相 手 方 の 基 準 に 基 づいて 交 換 の 相 手 方 を 選 定 し 交 換 の 対 象 となる 農 用 地 等 の 実 地 調 査 等 を 行 った 上 これを 相 当 と 認 めたときは 3と 同 様 の 手 続 きにより 行 う 7 管 理 等 ( 事 業 規 程 例 第 20 条 ) 都 道 府 県 公 社 は 農 用 地 等 の 売 渡 し 等 を 行 うまでの 間 当 該 土 地 等 を 善 良 なる 管 理 者 の 注 意 を もって 管 理 ( 農 用 地 にあっては 近 傍 類 似 地 の 農 用 地 等 で 一 般 に 行 われており かつ 従 来 の 当 該 農 用 地 の 形 質 を 基 本 的 に 変 更 しない 範 囲 内 において 行 われる 耕 作 を 含 む )する この 管 理 の ための 耕 作 は 一 時 的 に 貸 し 付 ける 相 手 方 が 当 面 いない 場 合 に 限 り 行 うことができる 8 目 的 外 処 分 ( 事 業 規 程 例 第 21 条 ) 農 地 売 買 等 事 業 の 実 施 により 買 い 入 れた 農 用 地 等 が 本 事 業 の 目 的 以 外 の 目 的 に 供 することが 相 当 となった 場 合 には 当 該 農 用 地 等 を 適 正 かつ 合 理 的 な 土 地 利 用 の 確 保 に 配 慮 しつつ 他 の 目 的 に 供 することができる 9 未 墾 地 の 取 得 等 ( 事 業 規 程 例 第 23 条 ) 未 墾 地 ( 開 発 して 農 用 地 又 は 農 業 用 施 設 の 用 に 供 される 土 地 とすることが 適 当 な 土 地 をいう ) の 買 入 れ 又 は 借 受 けは 農 業 農 村 整 備 事 業 経 営 構 造 対 策 事 業 農 用 地 開 発 事 業 等 の 実 施 が 確 実 と 見 込 まれる 地 域 内 の 土 地 につき 関 係 機 関 団 体 からの 買 い 入 れ 又 は 借 り 受 けるべき 旨 の 申 出 を 受 けた 場 合 に 限 り 行 い 当 該 事 業 への 参 加 又 は 都 道 府 県 公 社 自 ら 当 該 事 業 を 実 施 することによ り 売 り 渡 し 交 換 し 又 は 貸 し 付 ける 10 都 道 府 県 公 社 による 買 入 協 議 制 度 (1) 買 入 協 議 の 内 容 とフロー 図 ( 後 掲 参 照 ) (2) 買 入 協 議 制 度 の 対 象 農 用 地 対 象 となる 農 用 地 ( 注 : 農 用 地 等 ではない )の 判 断 基 準 については 農 業 経 営 基 盤 強 化 促 進 法 第 13 条 の2に 基 づく 農 地 保 有 合 理 化 法 人 による 買 入 協 議 制 度 の 運 用 について ( 平 成 7 年 6 月 23 日 7-16 農 林 水 産 省 農 政 課 長 通 知 )により 次 のように 指 導 されている 申 出 があった 農 用 地 が 買 入 協 議 の 対 象 となるかどうかは 当 該 農 用 地 の 集 積 を 受 ける 認 定 農 業 者 が 当 該 農 用 地 を 取 得 した 場 合 機 械 装 備 や 労 働 力 を 効 率 的 に 利 用 し 結 果 として 低 コスト 高 所 得 の 実 現 を 図 ることができるかどうかにより 判 断 する 対 象 となる 農 用 地 として 例 えば ア 土 地 改 良 事 業 の 実 施 により 区 画 整 理 がなされている 農 用 地 イ 土 地 改 良 事 業 は 実 施 されてはいないが 集 団 的 にまとまっている 農 用 地 ウ ア 又 はイには 該 当 しないが 認 定 農 業 者 の 経 営 農 用 地 に 隣 接 するなど 一 団 の 農 用 地 とし て 利 用 することが 可 能 な 農 用 地 等 々 対 象 としてなじまないものとして 例 えば ア 農 道 が 未 整 備 である 等 により 認 定 農 業 者 の 保 有 する 高 能 率 の 機 械 が 入 らないため 効 率 的 な 作 業 ができない 農 用 地 -10-

13 イ 山 間 谷 地 田 のように 孤 立 しているために 効 率 的 な 利 用 を 図 ることが 困 難 な 農 用 地 など (3) 買 入 手 続 き 等 買 入 協 議 が 調 った 場 合 における 農 用 地 の 買 入 れは 合 理 化 事 業 の 農 地 売 買 等 事 業 として 行 わ れるものであり 都 道 府 県 公 社 が 定 める 合 理 化 事 業 規 程 の 実 施 地 域 および 農 用 地 等 の 買 入 手 続 きを 準 用 当 該 農 用 地 の 価 格 は その 土 地 の 近 傍 類 似 の 取 引 きや 生 産 力 等 からみて 適 切 であると 判 断 さ れなければならない (4) 買 入 れた 農 用 地 の 売 渡 し 等 都 道 府 県 公 社 は 買 入 れた 農 用 地 を 優 先 的 に 認 定 農 業 者 に 利 用 集 積 することとされている これは 効 率 的 かつ 安 定 的 な 農 業 経 営 を 育 成 するため 将 来 的 に 育 成 すべき 農 業 経 営 の 規 模 拡 大 に 寄 与 することを 目 的 として 農 用 地 の 所 有 者 に 譲 渡 制 限 を 課 しながら 協 議 を 通 じて 買 い 入 れた 農 用 地 が 協 議 の 目 的 に 沿 って 利 用 されるように 担 保 する 必 要 があるからである したがって 農 用 地 の 売 渡 しに 際 しては 農 業 生 産 法 人 出 資 育 成 事 業 の 用 に 供 する 場 合 を 除 き 買 入 協 議 の 目 的 を 担 保 するため 当 該 農 用 地 を 都 道 府 県 公 社 の 承 認 を 得 ないで 利 用 権 の 設 定 等 を 行 うことのないよう 買 戻 しの 期 間 を 当 該 引 渡 しの 日 から5 年 を 経 過 する 日 までの 期 間 とする 買 戻 しの 特 約 を 付 するものとする( 農 業 経 営 基 盤 強 化 促 進 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 運 用 について ( 平 成 7 年 4 月 1 日 付 け7 構 改 B 第 297 号 構 造 改 善 局 長 通 知 )の 第 1の2の(3)) なお 認 定 農 業 者 以 外 の 者 に 利 用 させる 場 合 は 当 該 農 用 地 を 利 用 する 認 定 農 業 者 が 当 面 見 込 まれず 認 定 農 業 者 以 外 の 者 に 一 時 的 に 貸 し 付 ける 場 合 土 地 収 用 法 の 適 用 事 業 の 用 に 供 さ れる 場 合 等 事 情 止 むを 得 ない 場 合 に 限 られる( 農 業 経 営 基 盤 強 化 促 進 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 について ( 平 成 7 年 4 月 1 日 付 け7 構 改 B 第 296 号 農 林 水 産 事 務 次 官 通 知 )の 第 2 の3の(4)) (5) 譲 渡 所 得 の 特 別 控 除 買 入 協 議 により 都 道 府 県 公 社 に 農 用 地 を 譲 渡 した 場 合 は 1,500 万 円 までの 特 別 控 除 が 受 けられる( 租 税 特 別 措 置 法 第 34 条 の2 第 2 項 第 25 号 ) -11-

14 買 入 協 議 制 度 の 内 容 とフロー 図 提 供 者 ( 譲 渡 人 ) 農 業 委 員 会 市 町 村 長 都 道 府 県 公 社 内 容 コメント 1 農 業 委 員 会 は 認 定 農 業 者 から 利 用 権 の 設 定 等 を 受 けたい 旨 の 申 出 があ 1 農 用 地 のあっせん った 場 合 又 は 農 用 地 の 所 有 者 から 利 用 権 の 設 定 等 についてのあっせんを 申 出 ( 法 13 条 第 1 項 ) 受 けたい 旨 の 申 出 があった 場 合 には それらの 申 出 の 内 容 を 勘 案 して 認 定 農 業 者 に 対 して 利 用 権 の 設 定 等 が 行 われるよう 農 用 地 の 利 用 関 係 の 調 整 に 1 申 出 から 買 入 努 める 協 議 開 始 の 通 知 ま 2 申 出 内 容 の 調 査 23 農 業 委 員 会 は 1の 農 用 地 の 所 有 者 からの 申 出 の 内 容 が 当 該 農 用 地 に で3 週 間 検 討 ついての 売 却 希 望 であり かつ 都 道 府 県 公 社 を 含 めた 調 整 において 認 定 ( 法 13 条 の2 第 3 項 ) 農 業 者 に 対 する 利 用 権 の 設 定 等 が 困 難 な 場 合 であって 当 該 農 用 地 につい 3 認 定 農 業 者 ( 買 受 希 望 者 ) 都 道 府 県 公 社 を 含 めた 利 用 調 整 て 周 辺 の 地 域 における 農 用 地 の 保 有 及 び 利 用 の 現 況 及 び 将 来 の 見 通 し 等 ( 法 13 条 第 2 項 ) からみて 認 定 農 業 者 等 に 対 する 農 用 地 の 利 用 の 集 積 を 図 るため 都 道 府 ( 認 定 農 業 者 に 対 する 利 用 権 の 設 定 等 が 困 難 な 場 合 ) 県 公 社 による 買 入 れが 特 に 必 要 であると 認 めるときは 4により 市 町 村 長 に 対 し 要 請 4 買 入 協 議 の 要 請 5 市 町 村 長 は 4による 要 請 を 受 けた 場 合 に 基 本 構 想 の 達 成 の 見 地 から ( 法 13 条 の2 第 1 項 ) みて 当 該 要 請 に 係 る 農 用 地 の 買 入 れが 特 に 必 要 であると 認 めたときは ( 総 会 等 の 決 定 ) 5 買 入 協 議 開 始 の 通 都 道 府 県 公 社 が 買 入 協 議 を 行 う 旨 を 当 該 農 用 地 の 所 有 者 に 通 知 (1の 申 出 知 から3 週 間 以 内 1) この 通 知 を 受 けた 農 用 地 の 所 有 者 は 正 当 な 理 ( 法 13 条 の2 第 2 項 ) 由 ( 例 えば 天 災 重 病 等 )がなければ 当 該 通 知 に 係 る 農 用 地 の 買 入 協 議 を 拒 んではならない( 法 13 条 の2 第 4 項 ) 6 買 入 協 議 の 実 施 ( ) 67 都 道 府 県 公 社 は 通 知 を 受 けた 農 用 地 の 所 有 者 と 買 入 れについて 協 議 通 知 を 受 けた 農 用 地 の 有 者 は 当 該 通 知 があった 日 から 起 算 して3 週 間 を 2 経 過 するまでの 間 (その 期 間 内 に 協 議 が 成 立 しないことが 明 らかになった 3 週 間 の 譲 渡 制 限 7 協 議 結 果 ( 成 立 ときは その 時 までの 間 )は 当 該 通 知 に 係 る 農 用 地 を 買 入 協 議 を 行 うこ ( 法 13 条 の2 第 5 項 ) 不 成 立 )の 連 絡 ととされた 都 道 府 県 公 社 以 外 の 者 に 譲 り 渡 してはならない( 2) 3 この 規 定 に 違 反 して 農 用 地 を 譲 り 渡 した 者 には 過 料 が 課 される( 3) 10 万 円 以 下 の 過 料 ( ) 都 道 府 県 公 社 と 農 用 地 の 所 有 者 との 協 議 の 期 間 については 特 に 制 限 は ( 法 39 条 ) ないので 都 道 府 県 公 社 は 5の 通 知 から3 週 間 を 経 過 した 後 も 協 議 を 続 けることができる 8 認 定 農 業 者 へ 売 渡 8 当 該 農 用 地 を 買 入 協 議 により 買 入 れた 都 道 府 県 公 社 は 優 先 的 に 認 定 農 業 者 に 売 渡 し 又 は 貸 付 ける( 法 13 条 の2 第 6 項 ) ( 注 ) 農 地 利 用 集 積 円 滑 化 事 業 も 合 理 化 事 業 と 同 様 の 措 置 がとられている

15 第 4 節 農 地 保 有 合 理 化 事 業 関 連 の 特 例 措 置 Ⅰ 税 制 1 譲 渡 所 得 の 特 別 控 除 1 合 理 化 事 業 800 万 円 控 除 個 人 租 税 特 別 措 置 法 ( 租 特 法 ) 第 34 条 の3 第 2 項 第 1 号 法 人 租 特 法 第 65 条 の5 2 買 入 協 議 制 度 による 合 理 化 事 業 1,500 万 円 控 除 個 人 租 特 法 第 34 条 の2 第 2 項 第 25 号 法 人 第 65 条 の4 第 1 項 25 号 2 登 録 免 許 税 ( 所 有 権 の 移 転 の 登 記 ) 本 則 ( 登 録 免 許 税 別 表 第 1) 税 率 20/1000 時 限 軽 減 ( 租 特 法 第 72 条 第 1 項 ) 10/1000 適 用 期 限 H21 年 4 月 1 日 ~H23 年 3 月 31 日 13/1000 H23 年 4 月 1 日 ~H24 年 3 月 31 日 15/1000 H24 年 4 月 1 日 ~H25 年 3 月 31 日 特 例 1 特 定 農 業 法 人 ( 農 地 法 第 35 条 第 1 項 に 規 定 する 法 人 )が 基 盤 強 化 法 に 規 定 する 利 用 権 の 設 定 等 に 関 する 協 議 ( 農 地 法 第 35 条 第 2 項 に 規 定 する 遊 休 農 地 の 所 有 権 の 移 転 等 に 関 す る 協 議 )により 農 用 地 区 域 内 の 農 地 を 取 得 した 場 合 租 特 法 第 76 条 8/1000 適 用 期 限 H23 年 6 月 30 日 2 農 業 を 営 む 者 ( 注 )が 基 盤 強 化 法 に 規 定 する 利 用 権 設 定 等 促 進 事 業 により 農 用 地 区 域 内 の 土 地 ( 農 業 用 施 設 用 地 を 除 く )を 取 得 した 場 合 租 特 法 第 77 条 第 1 項 8/1000( 農 用 地 利 用 集 積 計 画 ) 適 用 期 限 H23 年 6 月 30 日 ( 注 ) 本 特 例 の 適 用 対 象 者 の 範 囲 は 農 業 を 営 む 者 で 効 率 的 かつ 安 定 的 な 農 業 経 営 を 行 う 者 としての 農 林 水 産 大 臣 が 定 める 基 準 を 満 たす 者 ( ) 租 特 法 施 行 令 第 42 条 の5 第 1 項 H23 年 3 月 31 日 H24 年 3 月 31 日 H25 年 3 月 31 日 本 則 20/1000 時 限 軽 減 10/ / /1000 特 例 8/1000 租 税 特 別 措 置 法 施 行 令 第 42 条 の5 第 1 項 の 農 林 水 産 大 臣 が 定 める 基 準 を 定 める 件 ( 平 成 19 年 3 月 30 日 農 林 水 産 省 告 示 第 399 号 )の 概 要 農 林 水 産 大 臣 が 定 める 基 準 は 次 のいずれかに 該 当 すること 1 農 業 経 営 改 善 計 画 の 認 定 を 受 けていること 2 特 定 農 業 法 人 として 特 定 農 用 地 利 用 規 程 に 定 められていること(1に 該 当 しない 者 に 限 る) 3 基 本 構 想 に 定 められた 営 農 類 型 ごとの 効 率 的 かつ 安 定 的 な 農 業 経 営 の 指 標 を 満 たしていること (1 2に 該 当 しない 者 に 限 る) 4 1~3に 該 当 しない 者 にあっては 経 営 規 模 の 拡 大 を 行 おうとする 者 として 次 に 掲 げる 要 件 の すべてを 満 たしていること イ その 農 業 経 営 には 専 ら 又 は 主 としてその 農 業 経 営 に 従 事 すると 認 められる16 歳 以 上 65 歳 -13-

16 未 満 の 農 業 従 事 者 ( 農 業 生 産 法 人 にあっては 常 時 従 事 者 たる 構 成 員 )がいるものであること ロ 次 に 掲 げる 者 の 区 分 に 応 じ それぞれ 次 に 定 める 要 件 を 満 たしていること (1) 個 人 現 に 農 業 に 従 事 している 農 業 経 営 の 経 営 主 農 業 後 継 者 又 は 新 規 就 農 希 望 者 であって かつ 農 業 によって 自 立 しようとする 意 欲 と 能 力 を 有 すると 認 められること( 農 業 経 営 の 経 営 主 であ って かつ 65 歳 以 上 である 場 合 には その 後 継 者 が 現 に 農 業 に 従 事 しているか 又 は 速 や かに 従 事 する 見 込 みがあると 認 められるときに 限 る ) (2) 農 業 生 産 法 人 農 業 生 産 法 人 の 理 事 等 のすべてが 当 該 農 業 生 産 法 人 を 効 率 的 かつ 安 定 的 な 農 業 経 営 に 移 行 さ せる 意 欲 と 能 力 を 有 すると 認 められること ハ 農 地 等 の 取 得 後 の 経 営 面 積 ( 飼 養 規 模 )が 次 に 掲 げる 場 合 を 除 き その 取 得 する 農 地 等 が 所 在 する 区 域 ( 以 下 所 在 区 域 という )における 農 業 を 営 む 者 の 作 目 及 び 経 営 形 態 別 の 平 均 の 経 営 面 積 以 上 で 農 業 委 員 会 が 定 める 基 準 面 積 ( 基 準 飼 養 規 模 )を 超 えるものであること (1) 農 地 等 を 交 換 する 場 合 であって その 一 方 の 当 事 者 の 経 営 面 積 が 当 該 所 在 区 域 における 基 準 面 積 に 達 していないが 他 方 の 当 事 者 の 経 営 面 積 が 当 該 所 在 区 域 における 基 準 面 積 を 超 えてい るか 又 はその 交 換 の 結 果 超 えることとなり かつ その 農 地 等 の 集 団 化 に 著 しく 寄 与 すると 認 められる 場 合 (2) 農 地 等 の 取 得 者 が 新 規 就 農 希 望 者 であると 認 められる 場 合 (3) 農 地 等 の 取 得 後 における 耕 作 の 事 業 が 草 花 等 の 栽 培 でその 経 営 が 集 約 的 に 行 われるものであ ると 認 められる 場 合 (4) 新 たな 分 野 の 農 業 を 始 めようとする 場 合 その 他 農 業 委 員 会 が 当 該 所 在 区 域 における 基 準 面 積 によることが 相 当 でない 場 合 として 定 める 場 合 ニ その 農 業 経 営 の 農 業 用 機 械 又 は 農 業 用 施 設 等 の 資 本 装 備 が 農 地 等 の 効 率 的 な 利 用 の 観 点 からみ て 適 正 な 水 準 であるか 又 は 取 得 する 農 地 等 の 農 業 上 の 利 用 を 開 始 するまでに 適 正 な 水 準 になる 見 込 みがあると 認 められること ホ その 者 が 取 得 する 農 地 等 を 農 用 地 利 用 計 画 に 従 って 利 用 することが 確 実 であると 認 められるこ と 3 印 紙 税 不 動 産 の 譲 渡 に 関 する 契 約 書 等 に 係 る 印 紙 税 の 税 率 の 軽 減 措 置 租 特 法 第 91 条 H23 年 3 月 31 日 契 約 金 額 1 千 万 円 を 超 え5 千 万 円 以 下 税 額 2 万 円 1 万 5 千 円 5 千 万 円 を 超 え1 億 円 以 下 税 額 6 万 円 4 万 5 千 円 ( 以 下 略 ) 適 用 期 限 4 不 動 産 取 得 税 納 税 義 務 の 免 除 都 道 府 県 公 社 が 取 得 後 5 年 以 内 に 売 渡 等 した 場 合 地 方 税 法 第 73 条 の27の6 都 道 府 県 公 社 が 農 用 地 区 域 内 の 農 地 等 又 は 開 発 して 農 地 とすることが 適 当 な 土 地 を 取 得 し(5 年 を 超 えて 貸 し 付 けることを 目 的 として 取 得 するものは 除 く ) 5 年 以 内 (5 年 以 内 に 土 地 改 良 事 業 等 が 開 始 され 事 業 の 完 了 の 日 が5 年 を 超 えるときは その 完 了 の 日 から1 年 以 内 )に 売 渡 し 又 は 交 換 したときは 納 税 義 務 が 免 除 される 課 税 標 準 の 特 例 ( 納 税 額 の 軽 減 ) 1 農 業 者 が 農 用 地 利 用 集 積 計 画 に 基 づき 土 地 を 取 得 した 場 合 地 方 税 法 附 則 第 11 条 第 1 項 適 用 期 限 H23 年 6 月 30 日 -14-

17 1 取 得 した 土 地 が 農 用 地 区 域 内 にある 場 合 取 得 した 農 地 等 の 価 格 の1/3に 相 当 する 額 を 価 格 から 控 除 固 定 資 産 税 評 価 額 (1-1/3) 税 率 ( 注 ) 2 土 地 の 取 得 が 農 用 地 区 域 内 にある 土 地 の 交 換 による 取 得 である 場 合 当 該 1/3に 相 当 する 額 又 は 交 換 によって 失 った 土 地 の 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 登 録 された 価 額 に 相 当 する 額 のいずれか 多 い 額 2 特 定 農 業 法 人 が 農 地 法 の 規 定 による 所 有 権 の 移 転 等 に 関 する 協 議 又 は 調 停 により 農 用 地 区 域 内 の 遊 休 農 地 を 取 得 した 場 合 農 地 法 等 の 一 部 改 正 法 の 施 行 日 ( 平 成 21 年 12 月 15 日 )から 平 成 23 年 6 月 30までの 間 に 取 得 した 場 合 に 限 り その 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 の 算 定 について 価 格 の1/3に 相 当 する 額 を 価 格 から 控 除 地 方 税 法 附 則 第 11 条 第 17 項 固 定 資 産 税 評 価 額 (1-1/3) 税 率 ( 注 ) ( 注 ) 平 成 24 年 3 月 31 日 まで 不 動 産 取 得 税 の 税 率 ( 本 則 4%)が 一 律 3%に 軽 減 ( 地 方 税 法 附 則 第 11 条 の2 第 1 項 ) 5 その 他 ( 農 業 者 ) 1 一 括 前 払 いを 受 けた 時 の 賃 借 料 の 平 均 課 税 の 特 例 所 得 税 法 90 条 ( 変 動 所 得 及 び 臨 時 所 得 の 平 均 課 税 ) 都 道 府 県 公 社 から 例 えば5 年 分 の 賃 借 料 の 前 払 金 を 受 け 取 った 場 合 に その 年 の 所 得 として 支 払 いのあった 賃 借 料 額 から 必 要 経 費 を 控 除 した 額 に 対 し 臨 時 所 得 として 課 税 される 5 年 分 の 前 払 賃 借 料 のように 臨 時 的 な 収 入 について 一 度 に 課 税 されると 超 過 累 進 税 率 の 適 用 の 関 係 から 数 年 間 に 分 かれて 発 生 する 場 合 に 比 べて 割 高 な 税 金 を 支 払 うこ ととなる この 不 均 衡 を 調 整 するために 平 均 課 税 の 方 法 により 計 算 をすることが 認 められている 2 国 民 健 康 保 険 税 の 課 税 の 特 例 地 方 税 法 附 則 36 条 ( 長 期 譲 渡 所 得 等 に 係 る 国 民 健 康 保 険 税 の 課 税 の 特 例 ) 国 民 健 康 保 険 税 の 税 額 の 算 出 において 土 地 等 に 係 る 長 期 短 期 譲 渡 所 得 について 譲 渡 所 得 の 特 別 控 除 が 適 用 される このことにより 合 理 化 事 業 による800 万 円 特 別 控 除 及 び 買 入 協 議 制 度 の1,500 万 円 特 別 控 除 が 適 用 となる -15-

18 農 地 保 有 合 理 化 事 業 等 関 連 と 補 助 事 業 との 体 系 図 (23 年 度 予 算 関 連 ) 事 業 名 補 助 事 業 農 売 買 地 基 1. 農 地 売 買 等 事 業 全 国 協 会 が 行 う 融 資 助 成 事 業 ( 保 盤 貸 借 助 成 関 連 有 強 2. 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 農 地 売 買 円 滑 化 事 業 合 化 理 法 3. 農 地 貸 付 信 託 事 業 化 4 融 資 関 連 事 条 4. 農 業 生 産 法 人 出 資 育 成 事 業 担 い 手 支 援 農 地 保 有 合 理 化 事 業 業 2 1. 農 用 地 等 貸 付 事 業 ( 賃 借 料 一 括 前 払 い) 項 5. 研 修 事 業 2. 農 用 地 等 売 渡 事 業 3. 農 業 生 産 法 人 出 資 事 業 4. 農 作 業 受 託 事 業 ( 受 託 料 一 括 貸 付 け) 5. 農 業 機 械 リース 等 事 業 そ ア. 農 業 用 施 設 等 売 買 事 業 ( 農 地 売 買 等 事 業 6. 基 盤 整 備 等 事 業 1~4の 附 帯 事 業 の 又 は 農 業 生 産 法 人 出 資 育 成 事 業 と 併 用 ) 他 構 イ. 経 営 構 造 対 策 に 係 る 事 業 国 都 道 府 県 等 が 行 う 補 助 事 業 造 農 地 保 有 合 理 化 促 進 事 業 改 ウ. 農 村 工 業 導 入 用 地 の 取 得 造 成 売 渡 1. 農 地 売 買 等 事 業 (18 年 度 まで 買 入 等 分 の 売 渡 等 ) 善 2. 農 地 継 承 円 滑 化 事 業 に エ. 経 営 指 導 農 業 用 機 械 の 貸 付 その 3. 経 営 再 生 支 援 事 業 資 他 近 代 化 に 資 する 事 業 す る オ. 担 い 手 支 援 農 地 保 有 合 理 化 事 業 事 ( 資 金 融 資 関 連 ) 業 ( 注 ) カ. 土 地 条 件 の 簡 易 な 整 備 事 業 ( 注 ) 農 地 保 有 合 理 化 法 人 制 度 の 運 用 について( 平 成 5 年 8 月 2 キ. 農 作 業 の 受 託 事 業 日 付 け5 構 改 B 第 856 号 構 造 改 善 局 長 通 知 ) で 規 定 ) 第 2 章 農 地 保 有 合 理 化 事 業 等 関 係 補 助 事 業

19 第 1 節 担 い 手 支 援 農 地 保 有 合 理 化 事 業 実 施 期 間 : 平 成 23 年 度 まで 1 事 業 概 要 (1) 都 道 府 県 公 社 が1 認 定 農 業 者 2 特 定 農 業 法 人 3 基 本 構 想 水 準 到 達 農 業 者 4 認 定 就 農 者 及 び5 特 定 農 業 団 体 に 対 して 面 的 集 積 を 行 うための 次 の6 事 業 メニュー (2) 事 業 メニュー 1 農 用 地 等 貸 付 事 業 2 農 用 地 等 売 渡 事 業 3 農 業 生 産 法 人 出 資 事 業 4 農 作 業 受 託 促 進 事 業 5 簡 易 な 土 地 基 盤 整 備 事 業 1~4と 併 せて 行 う 附 帯 事 業 6 農 業 用 機 械 施 設 導 入 事 業 (3) 事 業 メニューの 実 施 に 必 要 な 資 金 は 全 国 協 会 が 都 道 府 県 公 社 に 無 利 子 で 融 資 する 2 仕 組 み 図 等 1. 農 用 地 等 貸 付 事 業 2. 農 用 地 等 売 渡 事 業 事 業 内 容 事 業 内 容 農 用 地 等 の 借 入 れに 伴 う 賃 借 料 相 当 額 (6 農 用 地 等 及 び 農 業 用 施 設 等 の 買 入 れ 及 び 売 ~10 年 分 )の 一 括 前 払 い 渡 し 及 び 一 時 貸 付 け(10 年 以 内 ) 後 の 売 渡 事 業 要 件 し 1 6 年 以 上 の 期 間 の 定 めのある 賃 貸 借 契 約 事 業 要 件 が 締 結 されていること 1 対 象 地 は 原 則 として 現 に 耕 作 等 ( 自 2 一 括 前 払 いする 賃 借 料 相 当 額 が 当 該 契 作 地 借 入 地 受 託 地 )を 行 っている 農 用 約 の 期 間 に 応 じて6 年 分 以 上 10 年 分 以 内 地 等 と 併 せた 面 積 が おおむね1 ha 以 であること 上 の 団 地 を 形 成 する こと 3 担 い 手 からは 毎 年 賃 借 料 徴 収 2 資 金 は10 年 以 内 の 一 時 償 還 又 は 年 賦 償 4 対 象 地 は 原 則 として 現 に 耕 作 等 ( 自 還 ( 分 割 払 い 型 ) 作 地 借 入 地 受 託 地 )を 行 っている 農 用 地 等 と 併 せた 面 積 が おおむね1ha 以 上 の 団 地 を 形 成 する( ) こと 5 資 金 は10 年 以 内 の 年 賦 償 還 団 地 化 要 件 原 則 として 1の(2)の1から4の 事 業 メニューに 関 連 する 農 用 地 等 は 現 に 耕 作 等 ( 自 作 地 借 入 地 受 託 地 )を 行 っている 農 用 地 等 と 併 せた 面 積 が おおむ ね1 ha 以 上 の 団 地 を 形 成 する こととされている 団 地 を 形 成 するとは 農 地 の 利 用 集 積 する 者 の 耕 作 する 農 地 がおおむね1 ha 以 上 のまとまりを 形 成 している 状 態 をいい その 概 念 としては 農 業 用 機 械 を 利 用 する 営 農 で 一 連 の 作 業 を 継 続 して 支 障 なく 行 うことができる 状 態 をいう 団 地 を 形 成 しているかどうかについては 個 々の 担 い 手 の 経 営 耕 地 の 状 況 を 現 地 において 個 別 に 判 断 することになる

20 2 農 地 借 入 れ (2) 農 地 買 入 れ 都 農 用 地 等 所 有 者 全 1 資 金 貸 付 け 道 3 賃 借 料 ( 一 括 前 払 い) 国 (1) 資 金 貸 付 け 府 (3) 代 金 支 払 い 協 (10/10) 県 会 公 4 農 地 貸 付 け 社 (4)( 一 時 貸 付 後 の) 売 渡 し 1 認 定 農 業 者 2 特 定 農 業 法 人 6 償 還 5 毎 年 賃 借 料 の 支 払 い 3 基 本 構 想 水 準 到 達 農 業 者 (6) 償 還 (5) 代 金 支 払 い 4 認 定 就 農 者 3. 農 業 生 産 法 人 出 資 事 業 事 業 内 容 (1) 農 地 売 買 等 事 業 により 買 入 れた 農 用 地 等 の 現 物 出 資 (2) 農 地 売 買 等 事 業 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 及 び 農 地 貸 付 信 託 事 業 により 売 渡 し 若 しくは 貸 付 けた 農 用 地 等 又 は(1)の 現 物 出 資 にかかる 農 用 地 等 による 規 模 拡 大 後 の 経 営 発 展 に 必 要 な 資 本 装 備 の 増 強 のための 金 銭 出 資 事 業 要 件 (1) 一 定 の 要 件 に 該 当 する 農 業 生 産 法 人 ( 認 定 農 業 者 又 は 特 定 農 業 法 人 )に 対 して 行 う 農 用 地 等 の 現 物 出 資 等 と 併 せた 金 銭 出 資 (2) 対 象 地 は 原 則 として 現 に 耕 作 等 ( 自 作 地 借 入 地 受 託 地 )を 行 っている 農 用 地 等 と 併 せた 面 積 が おおむね1 ha 以 上 の 団 地 を 形 成 する こと (3) 資 金 は15 年 以 内 (うち 据 置 期 間 5 年 以 内 )の 年 賦 償 還 2 農 地 買 入 れ 1 資 金 貸 付 け 農 用 地 等 所 有 者 (10/10) 都 3 代 金 支 払 い 全 道 農 業 生 産 法 人 国 府 4 現 物 出 資 等 協 県 都 道 府 県 公 社 の 持 分 会 公 4 金 銭 出 資 社 5 持 分 の 譲 渡 7 償 還 6 持 分 の 対 価 構 成 員

21 4. 農 作 業 受 託 促 進 事 業 事 業 内 容 農 作 業 受 託 による 農 作 業 の 受 託 料 に 相 当 する 資 金 の 一 括 貸 付 け( 限 度 額 5 年 分 ) 事 業 要 件 (1)3 年 以 上 の 農 作 業 受 委 託 契 約 で 定 められた 受 託 料 合 計 の5 年 分 以 内 を 一 括 して 貸 付 け すること (2) 同 一 生 産 行 程 における 基 幹 的 農 作 業 のうち3 種 類 以 上 受 託 すること (3) 原 則 として 新 たに 農 作 業 受 託 を 行 う 農 用 地 等 と 現 に 耕 作 等 ( 自 作 地 借 入 地 受 託 地 ) 行 っている 農 用 地 等 と 併 せた 面 積 が おおむね1 ha 以 上 の 団 地 を 形 成 する こと (4) 資 金 は5 年 以 内 の 年 賦 償 還 都 農 作 業 受 託 者 全 1 資 金 貸 付 け 道 2 受 託 料 分 一 括 貸 付 け 1 認 定 農 業 者 国 (10/10) 府 2 特 定 農 業 法 人 協 県 3 基 本 構 想 水 準 到 達 農 業 者 会 5 年 賦 償 還 公 4 年 賦 償 還 4 認 定 就 農 者 社 5 特 定 農 業 団 体 農 作 業 受 委 託 契 約 3 農 作 業 料 金 支 払 委 託 者 5. 簡 易 土 地 基 盤 整 備 事 業 事 業 内 容 担 い 手 支 援 事 業 の1から4までの 対 象 となった 農 用 地 等 に 対 して (1) 都 道 府 県 公 社 が 行 う 基 盤 整 備 等 又 は (2) 認 定 農 業 者 等 が 自 ら 行 う 簡 易 な 基 盤 整 備 等 に 要 する 資 金 の 貸 付 け 事 業 要 件 (1) 対 象 農 用 地 等 は 担 い 手 支 援 事 業 により 新 たに 借 入 れ 買 入 れ( 農 業 生 産 法 人 への 現 物 出 資 を 含 む) 又 は 農 作 業 を 受 託 する 農 用 地 等 (2) 資 金 は5 年 以 内 の 一 時 償 還 又 は 年 賦 償 還 1 資 金 貸 付 け 都 2 整 備 等 資 金 の 貸 付 け 1~4までの 事 業 メニ 全 (10/10) 道 (10/10) ューの 事 業 対 象 者 国 府 協 4 償 還 県 3 償 還 基 盤 整 備 等 ( 自 らによ 会 公 る 基 盤 整 備 等 の 実 施 ) 社 3 基 盤 整 備 等 済 農 地 の 引 渡 し 1 ~ 4 ま で の 事 2 公 社 による 基 盤 業 メ ニ ュ ー の 事 整 備 等 の 実 施 4 整 備 等 事 業 費 の 支 払 い 業 対 象 者

22 6. 農 業 用 機 械 施 設 導 入 事 業 事 業 内 容 (1) 認 定 農 業 者 等 の 経 営 の 発 展 のために 行 う 農 業 用 機 械 施 設 等 の 貸 付 け(リース) (2) 認 定 農 業 者 等 が 農 業 用 機 械 施 設 等 を 自 ら 買 入 れするために 要 する 資 金 の 貸 付 け 事 業 要 件 (1) 担 い 手 支 援 事 業 により 新 たに 貸 付 け 一 時 貸 付 け 売 渡 し( 農 業 生 産 法 人 への 現 物 出 資 を 含 む) 又 は 農 作 業 を 受 託 する 農 用 地 等 について その 農 業 経 営 に 必 要 となる 農 業 用 機 械 施 設 等 であり 権 利 取 得 等 の 後 の 経 営 面 積 に 対 して リース 機 械 施 設 等 の 規 模 及 び 性 能 が 適 切 であること (2) 資 金 は5 年 以 内 の 一 時 償 還 又 は 年 賦 償 還 2 機 械 等 の 買 入 れ 1 資 金 貸 付 け 都 離 農 農 家 (10/10) 道 3 代 金 支 払 い 機 械 メーカー 等 全 府 国 県 4リース 1~4までの 事 業 メニ 協 公 ューの 事 業 対 象 者 会 5 償 還 社 5リース 料 支 払 い リース 利 用 者 農 業 用 機 械 等 の 2 買 入 資 金 の 貸 付 け 買 入 資 金 の 融 資 (10/10) 機 械 等 買 入 資 金 の 借 入 者 4 償 還 2 機 械 等 の 買 入 れ 3 代 金 支 払 い 機 械 メーカー 等

23 第 2 節 農 地 保 有 合 理 化 促 進 事 業 1 農 地 継 承 円 滑 化 事 業 実 施 期 間 : 平 成 26 年 度 まで (1) 事 業 の 概 要 農 地 売 買 等 事 業 により 買 入 れ 若 しくは 借 入 れた 農 地 又 は 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 若 しくは 農 地 貸 付 信 託 事 業 により 信 託 を 受 けた 農 地 について 良 好 な 状 態 で 担 い 手 に 集 積 するために 行 う 次 の 事 業 1 緑 肥 作 物 等 の 栽 培 等 による 管 理 耕 作 2 特 産 農 産 物 普 及 のための 試 験 栽 培 3 新 規 就 農 者 等 のための 実 践 研 修 用 としての 活 用 4 簡 易 な 土 地 基 盤 整 備 (2) 事 業 内 容 (1) 対 象 土 地 ア 農 地 売 買 等 事 業 により 借 受 けた 農 地 若 しくは 買 入 れた 農 地 ( 本 事 業 の 実 施 により 担 い 手 への 売 渡 しが 促 進 されると 認 められるもの) 又 は 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 若 しくは 農 地 貸 付 信 託 等 事 業 により 信 託 を 受 けた 農 地 のうち 当 面 受 け 手 がいないため 地 力 の 低 下 等 が 懸 念 される 農 用 地 区 域 内 の 農 地 イ 次 のいずれかに 該 当 する 農 地 1 土 地 改 良 事 業 等 の 公 共 投 資 の 対 象 となった 農 地 2 集 団 的 に 存 在 する 農 地 3 生 産 団 地 の 形 成 等 特 に 農 業 上 の 利 用 を 確 保 する 必 要 がある 農 地 (2) 農 地 の 維 1 緑 肥 作 物 等 の 栽 培 等 による 管 理 耕 作 持 管 理 2 特 産 農 産 物 普 及 のための 試 験 栽 培 3 農 業 後 継 者 新 規 就 農 者 等 のための 実 践 研 修 用 としての 活 用 (3) 農 業 用 機 (2)の 農 地 の 維 持 管 理 作 業 を 行 うために 必 要 な 農 業 用 機 械 施 設 を 都 道 府 械 施 設 の 県 公 社 が 借 り 入 れる 借 入 ( 注 ) 本 事 業 の 実 施 期 間 等 を 考 えると 一 般 的 にレンタル 方 式 が 有 効 と 考 える (4) 簡 易 な 土 対 象 農 地 の 適 正 管 理 のため 最 小 限 必 要 となる 簡 易 な 土 地 基 盤 整 備 地 基 盤 工 種 内 容 整 備 1 障 害 物 の 除 去 耕 作 に 支 障 となる 木 竹 の 抜 根 石 礫 の 除 去 等 2 深 耕 作 物 を 栽 培 する 上 で 必 要 な 作 土 深 の 確 保 3 整 地 切 土 盛 土 均 平 畦 畔 の 補 修 除 去 等 4 客 土 搬 入 客 土 反 転 客 土 5 暗 きょ 排 水 集 水 暗 きょ 弾 丸 暗 きょ 等 簡 易 な 暗 きょの 設 置 等 6 かんがい 排 水 末 端 の 農 業 用 用 排 水 路 の 改 良 補 修 しゅんせつ 7 農 道 整 備 農 業 用 末 端 耕 作 道 ( 有 効 幅 員 3m 以 下 のものに 限 る ) -21-

24 の 改 良 補 修 8 有 機 物 の 投 入 堆 きゅう 肥 作 物 残 さ 等 の 有 機 物 の 投 入 9 その 他 1から8までに 準 ずるものであって 地 区 の 特 性 に 即 し た 農 地 の 適 正 な 維 持 管 理 の 上 で 必 要 であり かつ 国 の 助 成 に 係 る 事 業 として 適 切 なもの (3) 助 成 対 象 経 費 : 国 が1/2 以 内 の 助 成 農 地 の 維 持 管 理 に 要 する 経 費 のうち 種 苗 代 薬 剤 費 肥 料 費 光 熱 動 力 費 農 業 用 施 設 機 械 の 借 入 料 その 他 の 資 材 費 雇 用 労 賃 農 作 業 の 委 託 費 及 び 簡 易 な 土 地 基 盤 整 備 費 等 が 助 成 対 象 なお 農 地 の 賃 借 料 及 び 土 地 代 金 研 修 生 の 生 活 費 座 学 費 用 は 除 く (4) 助 成 対 象 期 間 : 2 年 以 内 ( 都 道 府 県 知 事 特 認 あり) (5) 留 意 点 : 管 理 耕 作 試 験 栽 培 等 の 実 施 に 伴 い 生 産 物 の 販 売 収 入 がある 場 合 は その 額 (C)が 助 成 対 象 経 費 (A)から 国 庫 補 助 額 (B)を 控 除 した 額 を 超 えないよう に 留 意 する A-B Cの 場 合 A-B<Cの 場 合 国 庫 補 助 額 国 庫 補 助 額 B 35 万 円 1/2 B 50 万 円 1/2 (50-15) 15 万 円 助 成 対 象 経 費 助 成 対 象 経 費 A 100 万 円 公 社 負 担 額 A 100 万 円 公 社 負 担 額 販 売 収 入 額 30 万 円 ゼロで 15 C 65 万 円 1/2 1/2 万 円 の 利 益 (50-20) 販 売 収 入 額 50 万 円 C 20 万 円 (65-50) -22-

25 2 経 営 再 生 支 援 事 業 実 施 期 間 : 平 成 25 年 度 まで Ⅰ 事 業 概 要 農 業 経 営 を 営 むことが 困 難 となった 農 業 者 の 経 営 再 生 や その 農 用 地 等 ( 未 墾 地 は 除 く) 及 び 農 業 用 施 設 等 の 円 滑 な 承 継 を 図 るために 行 う 次 の2つの 事 業 1. 買 入 価 格 の 査 定 農 業 経 営 を 営 むことが 困 難 となった 農 業 者 から 買 い 入 れる 農 用 地 等 及 び 農 業 用 施 設 等 につい て 利 用 状 況 等 を 踏 まえた 適 正 な 買 入 価 格 を 全 国 協 会 が 査 定 2. 農 用 地 等 及 び 農 業 用 施 設 等 の 維 持 管 理 1の 査 定 価 格 に 基 づき 買 い 入 れた 農 用 地 等 及 び 農 業 用 施 設 等 について 良 好 な 状 態 で 担 い 手 に 売 渡 し 又 は 貸 付 けるために 行 う 緑 肥 作 物 等 の 栽 培 等 による 管 理 耕 作 及 び 施 設 の 整 備 補 修 Ⅱ 事 業 内 容 1. 買 入 価 格 の 査 定 (1) 全 国 協 会 は 都 道 府 県 公 社 から 買 入 価 格 の 査 定 を 求 められた 場 合 全 国 協 会 内 に 設 置 する 買 入 価 格 査 定 第 三 者 委 員 会 において 査 定 対 象 農 用 地 等 の 利 用 状 況 売 渡 し 先 の 確 保 の 見 込 み 等 を 勘 案 し 査 定 を 行 う ( 注 ) 買 入 価 格 査 定 第 三 者 委 員 会 は 価 格 査 定 に 関 する 専 門 知 識 を 有 する 者 農 業 経 営 に 関 す る 専 門 知 識 を 有 する 者 合 理 化 事 業 に 精 通 する 者 を 中 心 に 構 成 (2) 都 道 府 県 公 社 の 買 入 れは 次 の3つのタイプ 1 経 営 清 算 タイプ 離 農 する 者 の 負 債 整 理 のために 買 入 れが 求 められているもの 2 経 営 再 生 タイプ 都 道 府 県 JA 系 統 金 融 機 関 日 本 政 策 金 融 公 庫 等 の 金 融 機 関 弁 護 士 等 の 専 門 家 で 構 成 される 第 三 者 的 な 委 員 会 等 が 負 債 の 整 理 によ り 経 営 再 生 が 可 能 と 認 めている 場 合 であって 当 該 農 業 者 ( 経 営 を 承 継 した 場 合 には その 後 継 者 )に 対 し 一 時 貸 付 けを 行 った 後 に 売 渡 し を 行 うことが 求 められているもの 3 競 売 タイプ 競 売 の 対 象 となっている 農 用 地 等 及 び 農 業 用 施 設 等 であって 売 渡 し 先 が 見 つからないもの (3) 当 該 農 用 地 等 の 買 入 資 金 は 担 い 手 支 援 資 金 を 活 用 する 2. 農 用 地 等 及 び 農 業 用 施 設 等 の 維 持 管 理 (1) 維 持 管 理 の 内 容 : 1 緑 肥 作 物 の 栽 培 等 による 管 理 耕 作 2 農 業 用 施 設 等 の 整 備 補 修 (2) 助 成 対 象 経 費 : 国 が 定 額 (10/10 以 内 ) 助 成 助 成 対 象 は 維 持 管 理 に 要 する 経 費 のうち 種 苗 代 薬 剤 費 肥 料 費 光 熱 動 力 費 農 業 用 施 設 機 械 の 借 入 料 及 び 保 守 管 理 費 資 材 費 雇 用 労 賃 並 びに 農 作 業 の 委 託 費 (3) 助 成 対 象 期 間 : 1 年 以 内 ( 都 道 府 県 知 事 特 認 あり) (4) 留 意 点 : 維 持 管 理 の 実 施 に 伴 い 生 産 物 の 販 売 収 入 がある 場 合 は その 額 が 助 成 対 象 経 費 から 国 庫 補 助 額 を 控 除 した 額 を 超 えないよう 留 意 する( 前 項 の 農 地 継 承 円 滑 化 事 業 と 同 様 の 概 念 ) -23-

26 第 3 章 農 地 保 有 合 理 化 事 業 による 土 地 利 用 調 整 等 第 1 節 活 用 ケースの 例 示 (ケース1) 出 し 手 ( 規 模 縮 小 農 家 不 在 地 主 等 )と 受 け 手 ( 規 模 拡 大 農 家 等 )の 互 いの 条 件 が 合 わない 場 合 (パターン( 以 下 P)1) 出 し 手 ( 売 り 手 )は 早 く 処 分 したいが 受 け 手 ( 買 い 手 )は 自 らの 営 農 計 画 に 沿 って 規 模 拡 大 したい 公 社 が 買 い 入 れて 受 け 手 の 営 農 計 画 に 沿 った 買 入 れ 時 まで 一 時 貸 付 け 又 は 一 時 的 貸 付 ( 当 面 の 間 の 管 理 耕 作 )による 優 良 農 地 として 管 理 (P2)あの 人 には 売 り( 貸 し)たくないなど 売 り 手 ( 貸 し 手 )と 買 い 手 ( 借 り 手 )の 双 方 が 相 対 取 引 に 心 理 的 抵 抗 感 等 がある 場 合 公 社 が 仲 介 することにより 公 的 信 用 力 を 背 景 に 双 方 に 安 心 感 を 与 え 心 理 的 抵 抗 感 や 不 安 感 を 解 消 (P1) 売 渡 希 望 時 に 買 入 れ 一 時 貸 付 後 の 売 渡 し 出 し 手 都 道 府 県 公 社 受 け 手 (P2) 売 買 貸 借 希 望 売 買 貸 借 希 望 当 事 者 間 に 心 理 的 抵 抗 感 がある 場 合 (P3) 離 農 などにより 大 規 模 ( 又 は 分 散 した) 農 地 が 売 り( 貸 し)に 出 された 場 合 に 一 人 で 引 き 受 けられない 場 合 公 社 が 買 入 れ( 借 入 れ)て 集 団 化 等 に 配 慮 して 複 数 の 担 い 手 に 売 渡 し( 貸 付 け)をする 受 け 手 A 出 し 手 売 買 貸 借 都 道 府 県 公 社 売 買 貸 借 受 け 手 B ( 大 規 模 分 散 農 地 ) ( 集 団 化 等 に 配 慮 ) 受 け 手 C (P4) 貸 借 において 貸 し 手 と 借 り 手 の 希 望 する 貸 借 期 間 ( 例 えば 貸 し 手 は10 年 間 借 り 手 は3 年 間 )が 合 わない 場 合 公 社 は 出 し 手 から 長 期 ( 例 えば10 年 間 ) 借 り 入 れ 当 面 の 受 け 手 Aの 希 望 する 期 間 ( 例 えば 3 年 間 ) 貸 付 ける 次 いで 第 2 番 目 の 受 け 手 Bに 残 りの 期 問 (7 年 間 ) 貸 付 けるなどの 賃 借 期 間 の 調 整 を 行 う この 応 用 型 として 集 落 等 一 定 地 域 の 農 地 利 用 調 整 (ブロックローテーション 等 )を 総 合 的 に 実 現 できる 貸 借 1 貸 付 け( 最 初 の3 年 ) 受 け 手 A 出 し 手 ( 期 間 10 年 ) 都 道 府 県 公 社 2 貸 付 け( 残 りの7 年 ) 受 け 手 B ブロックローテーション 受 け 手 A(1~2 年 目 ) 受 け 手 B(3~4 年 目 ) 受 け 手 C(5~6 年 目 ) 受 け 手 A(7~8 年 目 ) -24-

27 (ケース2) 出 し 手 又 は 受 け 手 の 申 し 出 により 都 道 府 県 公 社 が 売 買 貸 借 を 行 う 場 合 (P1) 出 し 手 からの 申 し 出 により 受 け 手 を 探 す (P2)P1と 逆 に 受 け 手 からの 申 し 出 により 出 し 手 を 探 す (P1) 売 買 貸 借 の 申 し 出 売 買 貸 借 の 掘 起 こし 出 し 手 都 道 府 県 公 社 受 け 手 売 買 貸 借 の 掘 起 こし (P2) 売 買 貸 借 の 申 し 出 (ケース3) 担 い 手 育 成 新 規 就 農 を 円 滑 に 行 う 場 合 (P1) 担 い 手 が 経 営 拡 大 を 見 込 むに 際 し 土 地 購 入 負 担 が 大 きすぎて 営 農 計 画 に 支 障 がある 場 合 公 社 が 担 い 手 に 対 して 一 定 期 間 ( 最 長 10 年 間 ) 貸 付 けた 後 に 売 渡 す (P2) 農 地 に 永 年 性 作 物 を 作 付 けるなど 収 入 の 確 保 や 技 術 習 得 に 期 間 を 要 する 場 合 公 社 が 規 模 拡 大 農 家 に 対 して 一 定 期 間 貸 付 けた 後 に 売 り 渡 すことにより スムーズに 経 営 を 軌 道 に 乗 せることができる 出 し 手 A 受 け 手 農 家 の 希 望 時 期 に 売 渡 し 売 買 都 道 府 県 公 社 受 け 手 出 し 手 B ( 一 定 期 間 の 貸 付 け) (P3) 新 規 就 農 を 円 滑 に 行 う 場 合 公 社 が 新 規 就 農 希 望 者 等 に 対 して 一 定 期 間 貸 付 けた 後 に 売 渡 すが 就 農 直 後 の 土 地 代 金 の 負 担 を 軽 減 できる 離 農 者 の 農 地 と 農 業 用 施 設 用 地 を 活 用 して 新 規 就 農 を 円 滑 に 行 う 場 合 公 社 が 買 入 れた 農 用 地 等 を 整 備 等 をして 新 規 就 農 希 望 者 等 に 対 して 一 定 期 間 貸 付 けた( 研 修 も 含 む) 後 に 売 渡 すが 就 農 直 後 の 負 担 の 軽 減 と 離 農 者 の 施 設 等 の 有 効 利 用 が 図 れる 離 農 農 家 等 売 買 都 道 府 県 公 社 一 定 期 間 貸 付 け 後 に 売 渡 し 新 規 ( 農 地 施 設 等 ( 農 地 施 設 の 再 整 備 等 ) 就 農 者 等 を 一 括 処 分 ) ( 研 修 農 場 として 活 用 ) (P4) 農 業 生 産 法 人 が 農 地 購 入 等 のための 負 担 を 抑 えつつ 規 模 拡 大 と 自 己 資 本 の 充 実 を 行 う 場 合 公 社 の 農 地 の 現 物 出 資 等 と 併 せて 金 銭 出 資 を 行 う 農 業 生 産 法 人 出 資 育 成 事 業 1 農 地 の 現 物 出 資 等 と 併 せて 金 銭 出 資 売 買 2 持 分 権 等 の 取 得 出 し 手 都 道 府 県 公 社 3 持 分 権 等 の 計 画 的 譲 渡 農 業 生 産 法 人 4 持 分 権 等 の 譲 渡 の 対 価 の 支 払 い (ケース4) 農 地 の 保 有 利 用 の 面 からみて 合 理 的 な 農 地 利 用 を 推 進 する 場 合 (P1) 散 発 的 に 出 される 農 地 を 公 社 が 買 入 れ( 借 入 れ)して まとめて 担 い 手 に 売 渡 し( 貸 付 け)をし 集 中 的 に 担 い 手 の 規 模 拡 大 を 支 援 する -25-

28 出 し 手 A 売 買 都 道 府 県 公 社 売 渡 し 受 け 手 出 し 手 B 貸 借 ( 保 有 期 間 を 活 用 して 集 団 化 等 の 工 夫 ) 貸 付 け 出 し 手 C (P2) 不 在 村 農 地 所 有 者 が 自 ら 管 理 ができない 場 合 公 社 が 仲 介 し 不 在 村 農 地 所 有 者 ( 出 し 手 )から 農 地 を 借 入 れ( 或 いは 貸 付 信 託 の 受 託 )をし 近 隣 の 農 家 に 貸 付 ける 受 け 手 は 出 し 手 に 気 を 使 うことなく 安 定 的 な 耕 作 ができ 出 し 手 は 農 地 の 保 全 管 理 をしてもらい さらに 賃 料 ( 収 益 金 ) 収 入 が 見 込 める 今 般 の 農 地 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 においては 農 地 の 相 続 人 等 が 農 業 委 員 会 に 届 出 す ることが 義 務 化 されたことから 農 業 委 員 会 との 連 携 が 大 切 出 し 手 借 入 れ( 貸 付 信 託 ) 貸 付 け ( 不 在 村 農 地 所 有 者 ) 都 道 府 県 公 社 受 け 手 ( 貸 付 信 託 委 託 者 ) 賃 料 ( 収 益 金 ) 賃 料 (P3) 優 良 農 地 が 売 りに 出 されたが 当 面 買 受 農 家 が 見 あたらない 場 合 で しかし 出 し 手 は 売 却 代 金 がすぐ 欲 しい 場 合 公 社 は 売 渡 信 託 を 引 き 受 けた 後 農 地 の 買 い 手 の 担 い 手 を 広 く 求 める 公 社 は 信 託 引 受 け 時 に 農 地 価 格 の7 割 に 相 当 する 金 額 を 出 し 手 に 無 利 子 で 貸 付 ける( 償 還 期 限 5 年 以 内 ) 信 託 農 地 が 売 れた 時 点 で 貸 付 金 の 精 算 を 行 う ( 農 地 売 渡 信 託 等 事 業 ) 1 売 渡 信 託 委 託 出 し 手 2 無 利 子 資 金 貸 付 3 売 渡 ( 売 渡 信 託 委 託 者 ) 5 土 地 代 金 都 道 府 県 公 社 4 土 地 代 金 受 け 手 62の 貸 付 金 の 精 算 (ケース5) 遊 休 農 地 未 墾 地 を 整 備 開 発 して 担 い 手 新 規 就 農 者 の 営 農 に 資 する 場 合 (P1) 公 社 が 遊 休 農 地 を 買 入 れ( 借 入 れ) 又 は 未 墾 地 を 買 入 れてして 整 備 開 発 して 担 い 手 等 に 売 渡 す( 貸 付 ける) 必 要 に 応 じてハウス 等 を 設 置 し レンタルハウスとして 新 規 作 物 の 導 入 や 産 地 形 成 の 契 機 とする こともできる 出 し 手 売 買 都 道 府 県 公 社 売 買 受 け 手 ( 遊 休 農 地 未 墾 地 等 ) 貸 借 ( 開 発 整 備 等 ) 貸 借 (ケース6) 集 落 等 一 定 地 域 の 農 地 利 用 調 整 を 総 合 的 に 行 い 合 理 的 な 農 地 利 用 を 実 現 しよ うとする 場 合 ( 売 買 貸 借 農 作 業 受 委 託 を 併 用 ) (P1)ほ 場 整 備 事 業 等 を 契 機 として 一 定 地 域 の 農 地 利 用 調 整 を 総 合 的 に 行 う 場 合 公 社 が 仲 介 し 総 合 的 な 農 地 利 用 調 整 を 行 うことで ほ 場 整 備 事 業 の 連 担 化 要 件 担 い 手 への 集 積 要 件 などを 達 成 し 担 い 手 の 経 営 規 模 の 拡 大 や 連 担 した 農 地 の 利 用 集 積 が 実 現 できる 所 有 権 から 利 用 権 を 分 離 して 地 域 の 利 用 権 の 全 て( 又 は 大 部 分 )を 一 旦 公 社 に 設 定 し 公 社 から 受 け 手 へ 利 用 権 の 再 配 分 をして 連 担 化 した 農 地 の 利 用 集 積 が 図 れる 再 配 分 の 目 標 時 期 を 定 め この 間 公 社 が 可 能 な 限 り 集 落 内 の 農 用 地 を 逐 次 買 入 れ 借 入 れをし -26-

29 次 いで 再 配 分 目 標 時 に 地 域 の 意 向 や 土 地 利 用 計 画 に 沿 って 各 農 家 に 再 配 分 することで 担 い 手 の 規 模 拡 大 や 連 担 した 農 地 の 利 用 集 積 が 図 れる Aグループ 利 用 権 設 定 都 規 模 拡 大 連 坦 化 して 利 用 権 設 定 Aグループ ( 規 模 拡 大 志 向 ) 道 Bグループ 利 用 権 設 定 府 現 状 維 持 連 坦 化 して 利 用 権 設 定 Bグループ ( 現 状 維 持 ) 県 Cグループ 利 用 権 設 定 公 規 模 縮 小 連 坦 化 して 利 用 権 設 定 Cグループ ( 規 模 縮 小 志 向 ) 社 都 A B C A 道 A A A A B A A B 売 買 府 売 買 A A A A A B A C 貸 借 県 貸 借 A A B C B C B A 作 業 受 託 公 作 業 委 託 B B B C 社 この 応 用 型 として 転 作 に 伴 うブロックローテーションの 取 組 み 地 域 戦 略 に 伴 う 作 物 ごと の 団 地 化 担 い 手 とそれ 以 外 の 者 の 農 地 利 用 区 分 等 地 域 の 意 向 を 反 映 させた 農 地 の 利 用 集 積 が 実 現 できる 地 域 の 意 向 ブロックローテーション 農 地 所 有 者 利 用 権 設 定 都 道 府 県 公 社 利 用 権 設 定 作 物 別 団 地 化 全 員 ( 作 業 委 託 ) 担 い 手 とそれ 以 外 の 者 の 地 区 区 分 土 地 利 用 型 と 施 設 型 の 整 序 など (P2)ほ 場 整 備 事 業 等 の 実 施 に 際 して 地 区 内 に 離 農 規 模 縮 小 等 による 不 換 地 希 望 農 家 がい て これらへ 対 応 をする 必 要 がある 場 合 不 換 地 希 望 者 の 農 地 を 公 社 が 買 入 れてほ 場 整 備 事 業 に 参 加 し 規 模 拡 大 希 望 の 担 い 手 に 隣 接 した 形 で 一 時 利 用 の 指 定 を 受 けるなどして その 後 換 地 までの 間 に 当 該 担 い 手 に 売 渡 しを 行 って 連 担 した 形 で 担 い 手 の 規 模 拡 大 を 実 現 できる この 応 用 型 として 公 社 が 買 入 れた 農 地 に 見 合 う 農 地 を1カ 所 に 一 時 利 用 地 の 指 定 を 受 けて そこに 新 規 就 農 者 や 移 転 入 植 者 に 貸 付 けて 換 地 までに 当 該 者 に 売 渡 して 担 い 手 として 育 成 す る 方 式 も 考 えられる ほ 場 整 備 事 業 等 実 施 地 区 離 農 規 模 縮 小 など 不 換 地 希 望 売 渡 し 都 道 府 県 公 社 ( 貸 付 け) 売 渡 し 担 い 手 換 地 等 -27-

30 農 業 委 員 会 が 管 内 の 農 地 が 適 正 に 利 用 さ 第 2 節 遊 休 農 地 対 策 への 取 組 み れているか 調 査 をする ( 農 地 法 第 30 条 第 1 項 ) 農 業 関 係 者 ( 周 辺 の 農 業 者 JA 土 地 改 良 区 JA 共 済 等 )からの 申 出 でも 調 査 を 行 う 遊 休 農 地 の 所 在 が 判 明 農 業 委 員 会 が 所 有 者 等 に 対 して 農 地 を きちんと 利 用 するよう 指 導 ( 法 第 30 条 第 3 項 ) 指 導 対 象 農 地 は 1 現 に 耕 作 されておら ず 今 後 も 耕 作 されないと 見 込 まれる 農 地 2 周 辺 の 農 地 と 比 べて 低 利 用 となっている 所 有 者 が 不 明 な 場 合 農 地 で 荒 らし 作 り 捨 て 作 りのような 利 用 の 程 度 が 低 い 農 地 も 指 導 の 対 象 となる 遊 休 農 地 の 所 有 者 を 過 失 がなくて 通 知 指 導 に 従 わない 場 合 することができない 場 合 農 業 委 員 会 が 遊 休 農 地 であることを 通 知 農 業 委 員 会 は その 農 地 が 遊 休 農 地 であ する ( 法 第 32 条 ) る 旨 を 公 告 ( 法 第 32 条 ) 仮 登 記 などの 理 由 で 指 導 に 従 わない 意 思 を 表 明 した 場 合 には 直 ちに 通 知 する 公 告 された 遊 休 農 地 を 利 用 する 権 利 の 設 定 を 希 望 する 都 道 府 県 公 社 利 用 集 積 円 滑 所 有 者 等 が 農 地 をきちんと 利 用 すること 化 団 体 特 定 農 業 法 人 は 公 告 から6ヶ 月 を 具 体 的 に 示 した 計 画 書 を 提 出 する ( 法 第 以 内 に 都 道 府 県 知 事 に 対 し 裁 定 を 申 請 33 条 ) ( 法 第 43 条 ) 計 画 書 を 提 出 しない 虚 偽 の 届 出 をした 場 合 には 30 万 円 以 下 の 過 料 都 道 府 県 知 事 は その 遊 休 農 地 を 申 請 者 計 画 書 が 不 適 切 な 場 合 が 利 用 することが 農 業 上 の 利 用 の 増 進 のた 農 業 委 員 会 が 所 有 者 等 に 対 し 誰 かに めに 必 要 かつ 適 当 であると 認 めるときは 貸 すなど 必 要 な 措 置 をとるよう 勧 告 する 都 道 府 県 農 業 会 議 の 意 見 を 聴 いて 遊 休 農 ( 法 第 34 条 ) 地 を 利 用 する 権 利 を 設 定 すべき 旨 を 裁 定 勧 告 に 従 わない 場 合 ( 法 第 43 条 第 2 項 による 第 39 条 の 準 用 ) 指 導 対 象 農 地 のうち1については 農 業 < 裁 定 で 定 める 事 項 > 委 員 会 が 遊 休 農 地 を 利 用 したい 者 に 利 用 で 権 利 の 内 容 権 利 の 始 期 及 び 存 続 期 間 (5 きるよう 協 議 を 行 うが 協 議 が 不 成 立 の 場 年 を 限 度 とする ) 合 には 最 終 的 には 都 道 府 県 知 事 が 裁 定 補 償 金 とその 支 払 の 方 法 により その 者 が 利 用 できるようにする ( 法 第 35 条 ~ 第 40 条 ) 都 道 府 県 知 事 が 裁 定 したときは その 旨 を 申 請 者 に 通 知 し これを 公 告 ( 法 第 43 条 第 3 項 ) 公 告 があったとき 申 請 者 は 遊 休 農 地 を 利 用 する 権 利 を 取 得 ( 法 第 43 条 第 4 項 ) 申 請 者 は 権 利 の 始 期 までに 遊 休 農 地 の 所 有 者 のために 補 償 金 の 供 託 ( 法 第 43 条 第 5 項 ) 裁 定 に 定 められた 権 利 の 始 期 から 利 用 の 開 始 が 可 能 ( 法 第 43 条 第 7 項 ) 申 請 者 が 遊 休 農 地 の 占 有 を 始 めたときは 登 記 がなくても 第 三 者 に 対 抗 可 能 都 道 府 県 公 社 及 び 農 地 利 用 集 積 円 滑 化 団 体 は その 農 地 の 貸 付 け 可 能