Ⅰ 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 等 1. 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 (1) 現 状 ( 府 域 のエネルギー 消 費 の 現 状 ) 府 域 の 2009 年 度 におけるエネルギー 消 費 量 ( 一 次 エネルギーベース)は 1,039PJ(ペ タジュール)と 19

Transcription

1 資 料 2-2 新 たなエネルギー 社 会 づくりの 論 点 整 理 について(たたき 台 その6) 下 線 部 は 前 回 からの 追 加 変 更 箇 所 目 次 Ⅰ 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 等 1. 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 (1) 現 状 (2)キーワード/ 意 見 の 概 要 (3) 課 題 整 理 (4) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) 2. 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 普 及 (1) 現 状 (2)キーワード/ 意 見 の 概 要 (3) 課 題 整 理 (4) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) 3. 住 宅 建 築 物 の 省 エネ 省 CO 2 化 (1) 現 状 (2)キーワード/ 意 見 の 概 要 (3) 課 題 整 理 (4) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) Ⅱ 電 力 需 要 の 平 準 化 と 電 力 供 給 の 安 定 化 (1) 現 状 (2)キーワード/ 意 見 の 概 要 (3) 課 題 整 理 (4) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) Ⅲ 再 生 可 能 エネルギーの 普 及 拡 大 (1) 現 状 (2)キーワード/ 意 見 の 概 要 (3) 課 題 整 理 (4) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) Ⅳ 新 エネルギー 関 連 産 業 等 の 振 興 (1) 現 状 (2) 課 題 整 理 (3) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) -1-

2 Ⅰ 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 等 1. 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 (1) 現 状 ( 府 域 のエネルギー 消 費 の 現 状 ) 府 域 の 2009 年 度 におけるエネルギー 消 費 量 ( 一 次 エネルギーベース)は 1,039PJ(ペ タジュール)と 1990 年 度 (1,001PJ)から 1.1% 増 加 しているが 近 年 は 減 尐 傾 向 にあり 2005 年 度 からは 7.9% 減 尐 している( 図 1) 2009 年 度 のエネルギー 消 費 量 の 部 門 別 割 合 は 産 業 部 門 が 35%(366PJ)と 最 も 高 く 次 いで 民 生 ( 業 務 ) 部 門 の 26%(270PJ) 民 生 ( 家 庭 ) 部 門 の 22%(232PJ)の 順 となっており これら3 部 門 で 全 体 の8 割 以 上 を 占 めている エネルギー 消 費 量 の 推 移 を 部 門 別 でみると 産 業 部 門 は 1990 年 度 から 22% 減 尐 してい るが 民 生 部 門 は 増 加 が 顕 著 である( 業 務 は 27%の 増 加 家 庭 は 26%の 増 加 ) 1,001 図 1 府 域 の 部 門 別 エネルギー 消 費 量 ( 一 次 エネルギーベース)の 推 移 PJ(ペタジュール)=10 15 J(ジュール) 電 力 の 一 次 エネルギー 換 算 係 数 は 9,760kJ/kWh( 省 エネ 法 全 日 平 均 )とした ( 本 来 1kWh=3,600kJ のはずであるが 火 力 発 電 では 化 石 燃 料 の 持 つエネルギーの 全 てを 使 うことができない 現 在 の 技 術 水 準 で1kWh の 電 力 を 使 用 すると 9,760kJ に 相 当 する 化 石 燃 料 を 消 費 したことになる ) 資 料 : 大 阪 府 調 べ 府 温 暖 化 防 止 条 例 対 象 事 業 者 のエネルギー 消 費 量 ( 一 次 エネルギーベース)は 産 業 部 門 が 206PJ 業 務 部 門 が 108PJであり それぞれ 産 業 部 門 の 約 6 割 業 務 部 門 の 約 4 割 を 占 めている( 表 1) 2009 年 度 のエネルギー 消 費 量 は 2005 年 度 と 比 べ 産 業 部 門 及 び 業 務 部 門 について 条 例 対 象 事 業 者 はそれぞれ 約 13% 減 約 4% 増 条 例 対 象 外 事 業 者 はいずれも 約 9% 減 となっている -2-

3 表 1 産 業 業 務 部 門 のエネルギー 消 費 量 ( 一 次 エネルギーベース)の 推 移 産 業 業 務 2005 年 度 2006 年 度 2007 年 度 2008 年 度 2009 年 度 構 成 比 エネルギー 消 費 量 (PJ) ( 条 例 対 象 ) % ( 条 例 対 象 外 ) % エネルギー 消 費 量 (PJ) ( 条 例 対 象 ) % ( 条 例 対 象 外 ) % 条 例 対 象 事 業 者 当 たりのエネルギー 消 費 量 でみると 2009 年 度 は 条 例 施 行 前 の 2005 年 度 と 比 べ 産 業 部 門 で 13% 業 務 部 門 で8%それぞれ 減 尐 している( 表 2) 表 2 条 例 対 象 事 業 者 当 たりのエネルギー 消 費 量 ( 一 次 エネルギーベース)の 推 移 産 業 業 務 条 例 対 象 事 業 者 当 たりの エネルギー 消 費 量 (GJ) 条 例 対 象 事 業 者 数 条 例 対 象 事 業 者 当 たりの エネルギー 消 費 量 (GJ) 条 例 対 象 事 業 者 数 2005 年 度 2006 年 度 2007 年 度 2008 年 度 2009 年 度 2005 年 度 比 削 減 率 1,301 1,356 1,282 1,149 1,129 13% % ( 府 域 のCO 2 排 出 量 の 現 状 ) 府 域 の 2009 年 度 におけるCO 2 排 出 量 は 4,913 万 トンと 1990 年 度 (5,156 万 トン) と 比 べ 4.7% 減 尐 2005 年 度 と 比 べ 10.3% 減 尐 している( 図 2) 2009 年 度 のCO 2 排 出 量 の 部 門 別 割 合 は 産 業 部 門 が 37%(1,813 万 トン)と 最 も 高 く 次 いで 民 生 ( 家 庭 ) 部 門 の 23%(1,154 万 トン) 民 生 ( 業 務 ) 部 門 の 21%(1,035 万 トン)の 順 となっており これら3 部 門 で 全 体 の8 割 以 上 を 占 めている CO 2 排 出 量 の 推 移 を 部 門 別 でみると 産 業 部 門 は 1990 年 度 から 31% 減 尐 しているが 民 生 部 門 は 増 加 が 顕 著 である( 業 務 は 50%の 増 加 家 庭 は 30%の 増 加 ) -3-

4 図 2 府 域 の 部 門 別 CO 2 排 出 量 の 推 移 排 出 量 は 各 年 度 の 全 国 の 電 力 排 出 係 数 を 用 いて 算 定 している 資 料 : 大 阪 府 調 べ ( 家 庭 部 門 の 用 途 別 エネルギー 消 費 量 ) エネルギー 白 書 2011 ( 資 源 エネルギー 庁 )によると 家 庭 における 用 途 別 エネルギー 消 費 量 は 2009 年 では 動 力 照 明 他 給 湯 用 暖 房 用 厨 房 用 冷 房 用 の 順 となって いる( 図 3) 1973 年 と 比 べると 家 電 機 器 の 普 及 大 型 化 多 様 化 や 生 活 様 式 の 変 化 等 に 伴 い 動 力 照 明 用 のシェアが 増 加 している また エアコンの 普 及 等 により 冷 房 用 が 増 加 し 相 対 的 に 暖 房 用 厨 房 用 給 湯 用 が 減 尐 している 全 国 38.2GJ/ 世 帯 (2009 年 ) 図 3 家 庭 における 用 途 別 エネルギー 消 費 量 ( 全 国 ) 資 料 : エネルギー 白 書 2011 ( 資 源 エネルギー 庁 )から 作 成 30.3GJ/ 世 帯 (1973 年 ) 全 国 における 住 宅 の 用 途 別 エネルギー 消 費 と 地 域 特 性 に 関 する 研 究 によると 家 庭 における 用 途 別 エネルギー 消 費 量 は 大 阪 市 は 全 国 平 均 に 比 べ 冷 房 の 比 率 が 高 く 暖 房 の 比 率 が 低 くなっている( 図 4) -4-

5 大 阪 市 47 都 市 ( 平 均 ) 64.5GJ/ 世 帯 67.0GJ/ 世 帯 図 4 家 庭 における 用 途 別 エネルギー 消 費 量 資 料 : 全 国 における 住 宅 の 用 途 別 エネルギー 消 費 と 地 域 特 性 に 関 する 研 究 (1998 年 8 月 東 北 芸 術 工 科 大 学 三 浦 助 教 授 )から 作 成 大 阪 の 住 宅 における 用 途 別 エネルギー 消 費 量 の 実 態 によると 全 体 のエネルギー 消 費 量 は 集 合 住 宅 は 戸 建 住 宅 の 約 7 割 であった(ただし 戸 建 住 宅 と 集 合 住 宅 とで 床 面 積 当 たりエネルギー 消 費 量 の 差 はほとんどない ) また 用 途 別 では 給 湯 コンロ 用 が 最 も 多 く 暖 房 用 は 戸 建 住 宅 が 集 合 住 宅 の2 倍 であった( 図 5) 図 5 大 阪 の 住 宅 における 用 途 別 エネルギー 消 費 量 資 料 : 大 阪 の 住 宅 における 用 途 別 エネルギー 消 費 量 の 実 態 (1996 年 12 月 ~ 1999 年 2 月 データ 大 阪 市 立 大 学 永 村 教 授 )から 作 成 -5-

6 ( 業 務 部 門 の 用 途 別 エネルギー 消 費 量 ) 業 務 部 門 の 業 種 別 の 用 途 別 エネルギー 消 費 量 の 内 訳 は 図 6に 示 すとおりである 業 種 により 用 途 別 のエネルギー 消 費 割 合 が 異 なるが 例 えば 平 均 的 なオフィスビルで は ビル 全 体 のエネルギー 消 費 のうち 暖 房 冷 房 用 の 熱 源 としてのエネルギーの 利 用 が 約 31%を 占 めており 照 明 や OA 機 器 などの 事 務 機 器 を 利 用 するためのコンセントが 約 42%を 占 めている そのほか 飲 食 店 では 厨 房 機 器 等 の 占 める 割 合 が 高 い 病 院 では 給 湯 蒸 気 の 占 める 割 合 が 高 いという 特 徴 がある オフィスビル ホテル 病 院 動 力 9% その 他 5% 熱 源 31% 動 力 8% その 他 11% 熱 源 29% 動 力 11% その 他 6% 熱 源 32% 照 明 コンセン ト 42% 熱 搬 送 12% 給 湯 蒸 気 1% 照 明 コンセン ト 23% 給 湯 蒸 気 10% 熱 搬 送 19% 照 明 コンセン ト 21% 給 湯 蒸 気 18% 熱 搬 送 12% 動 力 8% 学 校 その 他 6% 飲 食 店 照 明 30% 熱 源 45% 厨 房 機 器 他 42% 照 明 コンセン ト 37% 熱 搬 送 4% 換 気 5% 空 調 23% 小 売 店 (コンビニエンスストア) 小 売 店 ( 家 電 量 販 店 ) 小 売 店 (ホームセンター) その 他 25% 空 調 16% その 他 熱 需 要 4% 空 調 14% 空 調 27% 照 明 18% 冷 凍 設 備 41% 照 明 コンセン ト 82% -6- 照 明 コンセン ト 73% 図 6 業 種 別 の 用 途 別 エネルギー 消 費 量 ( 全 国 ) 資 料 :(オフィスビル)オフィスビルの 省 エネルギー(( 財 ) 省 エネルギーセンター) (ホテル) ホテルの 省 エネルギー(( 財 ) 省 エネルギーセンター) ( 病 院 学 校 ) ビル 省 エネ 手 帳 ( 省 エネルギーセンター) ( 飲 食 店 ) 一 般 飲 食 店 における 省 エネルギー 実 施 要 領 ( 経 済 産 業 省 HP) ( 小 売 店 ) 各 種 商 品 小 売 業 における 省 エネルギー 実 施 要 領 ( 経 済 産 業 省 HP)

7 ( 省 エネの 可 能 性 コスト) わが 国 における 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し(2009 年 8 月 再 計 算 )においては 2020 年 度 における 最 大 導 入 ケースの 場 合 のエネルギー 消 費 量 は 2005 年 度 から 家 庭 では7% 程 度 減 尐 (2009 年 度 からみると1% 程 度 減 尐 ) 業 務 では 12% 程 度 減 尐 ( 同 6% 程 度 減 尐 ) 産 業 では3% 程 度 減 尐 ( 同 11% 程 度 増 加 )と 試 算 されている( 表 3) 部 門 表 3 最 終 エネルギー 消 費 の 試 算 結 果 1990 年 度 2005 年 度 2009 年 度 2020 年 度 2030 年 度 単 位 :PJ 最 大 導 入 ケース 2005 年 度 比 2005 年 度 比 産 業 6,993 7,064 6,154 6, % 6, % 民 生 3,679 5,176 4,837 4, % 3, % 家 庭 1,655 2,182 2,037 2, % 1, % 業 務 他 2,024 2,995 2,800 2, % 2, % 運 輸 3,217 3,756 3,403 3, % 2, % 計 最 大 導 入 ケース 13,889 15,996 14,394 14, % 13, % 資 料 :2020 年 度 2030 年 度 の 見 通 しは 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し( 再 計 算 ) (2009 年 8 月 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 需 給 部 会 )から 1990 年 度 2005 年 度 2009 年 度 の 実 績 は 平 成 21 年 度 (2009 年 度 )エネルギー 需 給 実 績 ( 確 報 )(20011 年 4 月 資 源 エネルギー 庁 )からそれぞれ 作 成 2010 年 度 環 境 省 委 託 事 業 として 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング が 大 阪 府 域 を 対 象 に 実 施 した 調 査 結 果 ( 以 下 2010 年 度 環 境 省 委 託 事 業 調 査 結 果 という )を 用 いて 最 大 限 導 入 ケースでの 家 庭 部 門 業 務 部 門 におけるエネルギー 削 減 量 等 を 府 が 試 算 した 結 果 家 庭 業 務 とも2007 年 度 から30% 程 度 のエネルギー 消 費 量 の 削 減 の 可 能 性 があり 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 で2~6% 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 普 及 で16~24%の 削 減 の 可 能 性 がある また 省 エネに 伴 う 追 加 コストでみると 家 庭 の 高 効 率 なエアコン 給 湯 器 照 明 の 導 入 と 業 務 のBEMS 高 効 率 な 照 明 の 導 入 等 がマイ ナスの 数 値 となっており 比 較 的 有 利 な 結 果 となっている( 表 4 表 5) 産 業 部 門 に ついては CO 2 排 出 量 では 大 企 業 で11% 程 度 中 小 企 業 で5% 程 度 の 削 減 の 可 能 性 があり 追 加 コストでみると 中 小 企 業 におけるポンプ ファンの 対 策 やコージェネレ ーションの 導 入 が 比 較 的 有 利 な 結 果 となっている( 表 6) 2020 年 BAUからの 削 減 量 2020 年 におけるBAUエネルギー 消 費 量 ( 機 器 の 技 術 レベルや 普 及 率 を 現 状 のままとし 人 口 などの 社 会 フレームのみの 増 減 を 想 定 した 場 合 のエネルギー 消 費 量 )からみたエネルギー 削 減 量 2007 年 比 での 削 減 率 2020 年 BAUからの 削 減 量 を 2007 年 のエネルギー 消 費 量 実 績 からみたときの 削 減 量 追 加 コスト 追 加 分 : 対 策 導 入 にかかる 費 用 のうち 従 来 導 入 されていた 機 器 等 との 差 額 エネルキ ー 削 減 分 : 対 策 導 入 により 削 減 されるエネルギー 分 の 費 用 ( 機 器 等 の 使 用 年 数 は 10 年 間 と 想 定 ) 合 計 : 追 加 分 から エネルキ ー 削 減 分 を 差 し 引 いた 費 用 -7-

8 内 容 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 省 エネナビ 等 の 導 入 省 エネ 行 動 の 推 進 表 4 家 庭 部 門 におけるエネルギー 削 減 量 等 の 試 算 結 果 省 エネ 省 CO2 機 器 の 普 及 高 効 率 な 家 庭 用 冷 暖 房 機 器 の 導 全 エアコン 数 の94%(1,054 万 台 )が 更 新 入 ヒートポンプ 給 湯 全 世 帯 の10%(38.4 万 世 帯 )が 追 加 導 入 器 の 導 入 2007 年 16.1 万 世 帯 潜 熱 回 収 型 給 湯 器 の 導 入 太 陽 熱 温 水 器 の 導 入 高 効 率 な 家 庭 用 照 明 器 具 の 導 入 テレビ 冷 蔵 庫 等 の 効 率 を 改 善 燃 料 電 池 の 導 入 ガスエンジン コージェネレーショ ン 2020 年 までの 対 策 の 導 入 量 全 世 帯 の18%(68.7 万 世 帯 )が 追 加 導 入 2007 年 6.5 万 世 帯 あまり 省 エネに 取 り 組 んでいない 世 帯 も 含 め 全 世 帯 が 積 極 的 に 省 エネに 取 り 組 んで いる 世 帯 と 同 様 の 省 エネ 行 動 を 実 施 小 計 全 世 帯 の10%(39.1 万 世 帯 )が 追 加 導 入 2007 年 1.7 万 世 帯 戸 建 住 宅 世 帯 の10%(14.6 万 世 帯 )が 追 加 導 入 2007 年 14.9 万 世 帯 全 世 帯 の62%(238.1 万 世 帯 )が 更 新 2007 年 48.1 万 世 帯 2020 年 BAUからの 2007 年 追 加 コスト( 千 円 / 世 帯 ) 削 減 量 比 での エネルキ ー 削 減 率 合 計 追 加 分 (PJ) 削 減 率 削 減 分 % % % - 1.6% % % % % % % 0.9% 0.9% % % % % 全 世 帯 の94%(356.8 万 世 帯 )が 更 新 % % 全 世 帯 の1%(4.7 万 世 帯 )が 追 加 導 入 2007 年 0.1 万 世 帯 全 世 帯 の3%(12.6 万 世 帯 )が 追 加 導 入 2007 年 2.2 万 世 帯 % % % % 小 計 % % 計 % % 住 宅 建 築 物 の 省 エネ 省 CO2 化 住 宅 の 断 熱 化 の 促 進 全 世 帯 の21%(80.1 万 世 帯 )が 次 世 代 基 準 の 断 熱 化 を 実 施 2007 年 22.9 万 世 帯 % % 太 陽 光 発 電 の 普 及 住 宅 用 太 陽 光 発 電 の 導 入 戸 建 住 宅 世 帯 の47%(14.6 万 世 帯 )が 追 加 導 入 2007 年 1.9 万 世 帯 % 5.6% 合 計 % % 1,

9 内 容 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 BEMSの 導 入 省 エネ 行 動 の 推 進 表 5 業 務 部 門 におけるエネルギー 削 減 量 等 の 試 算 結 果 2020 年 までの 対 策 の 導 入 量 全 事 業 所 の18%(16,190 事 業 所 )が 追 加 導 入 2007 年 1,529 事 業 所 あまり 省 エネに 取 り 組 んでいない 事 業 所 も 含 め 全 事 業 所 が 積 極 的 に 省 エネに 取 り 組 ん でいる 事 業 所 と 同 様 の 省 エネ 行 動 を 実 施 2020 年 BAUからの 2007 年 追 加 コスト( 千 円 / 事 業 所 ) 削 減 量 比 での エネルキ ー 削 減 率 合 計 追 加 分 (PJ) 削 減 率 削 減 分 % 2.7% 3.1% 2.9% 省 エネ 省 CO2 機 器 の 普 及 小 計 % 6.0% 高 効 率 な 業 務 用 空 調 機 器 の 導 入 ヒートポンプ 給 湯 器 の 導 入 潜 熱 回 収 型 給 湯 器 の 導 入 高 効 率 な 業 務 用 照 明 器 具 の 導 入 事 務 機 器 等 の 効 率 を 改 善 コージェネレーショ ンの 導 入 全 事 業 所 の50%(44,971 事 業 所 )が 更 新 全 事 業 所 の6%(5,379 事 業 所 )が 追 加 導 入 2007 年 769 事 業 所 全 事 業 所 の3%(2,303 事 業 所 )が 追 加 導 入 2007 年 0 事 業 所 全 事 業 所 の51%(46,140 事 業 所 )が 更 新 2007 年 5,217 事 業 所 全 事 業 所 の94%(84,096 事 業 所 )が 更 新 全 事 業 所 の0.4%(397 事 業 所 )が 追 加 導 入 2007 年 795 事 業 所 % 2.1% 0.1% 3.9% 6.7% 0.1% 2.3% % 380 1,756 1, % % % % 街 頭 照 明 のLED 化 全 てLED 街 路 灯 に 更 新 % 0.4% 小 計 % 16.5% 794 3,705 2,911 計 % 22.4% 725 4,220 3,495 住 宅 建 築 物 の 省 エネ 省 CO2 化 建 築 物 の 断 熱 化 を 促 進 全 事 業 所 の55%(49,468 事 業 所 )が99 年 基 準 の 断 熱 化 を 実 施 2007 年 10,793 事 業 所 % 2.5% 太 陽 光 発 電 の 普 及 非 住 宅 用 太 陽 光 発 電 の 導 入 公 共 系 産 業 系 施 設 の 建 築 面 積 (3871ha)の 31%に 導 入 (183.3 万 kw) 2007 年 2.2 万 kw % % ( 円 /kw) ( 円 /kw) ( 円 /kw) 合 計 % % -9-

10 内 容 表 6 産 業 部 門 におけるCO 2 削 減 量 等 の 試 算 結 果 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 省 エネ 省 CO2 機 器 の 普 及 大 企 業 における 取 組 の 継 続 省 エネ 省 CO2 機 器 の 普 及 中 小 企 業 における ボイラーにおける 対 策 の 導 入 中 小 企 業 における 工 業 炉 における 対 策 の 導 入 中 小 企 業 における 空 調 設 備 における 対 策 の 導 入 中 小 企 業 における ポンプ ファンにお ける 対 策 の 導 入 中 小 企 業 における コージェネレーショ ンの 導 入 2020 年 までの 対 策 の 導 入 量 年 1.4% 程 度 のCO 2 を 削 減 ボイラーを 保 有 する 事 業 所 の26%(873 事 業 所 )が 燃 料 転 換 を 伴 う 更 新 工 業 炉 を 保 有 する 事 業 所 の22%(343 事 業 所 )が 燃 料 転 換 を 伴 う 更 新 大 型 空 調 機 を 保 有 する 事 業 所 の61%(2,952 事 業 所 )が 更 新 全 中 小 製 造 事 業 所 の8%(1,078 事 業 所 )が 追 加 導 入 2007 年 6,024 事 業 所 2020 年 BAUからの 2007 年 追 加 コスト( 千 円 / 事 業 所 ) 削 減 量 比 での エネルキ ー 削 減 率 合 計 追 加 分 ( 万 t-co 2 ) 削 減 率 削 減 分 % % % 0.8% % 20,208 99,574 79, % % 3, % ポンプ ファンを 保 有 する 事 業 所 の25% (3,257 事 業 所 )がインハ ータ 等 の 対 策 実 施 % -10,189 6,147 16, 年 6,024 事 業 所 1.2% % % 22,197 30,627 8,431 17,561 14,347 7,287 7,677 小 計 % 35, , , % 計 % 35, , , %

11 国 のエネルギー 環 境 会 議 コスト 等 検 証 委 員 会 (2011 年 12 月 )では これまでの 発 電 コ スト 試 算 に 加 え 需 要 家 自 らが 発 電 するコージェネ 太 陽 光 発 電 ( 住 宅 用 )などの 分 散 型 電 源 LEDなどによる 省 エネについても 試 算 を 行 っており 省 エネはコストの 観 点 から 有 効 な 取 組 みが 多 いことが 示 されている( 表 7) 表 7 発 電 コストの 試 算 結 果 発 電 コスト 設 備 稼 動 ( 円 /kwh) 利 用 率 年 数 2010 年 2030 年 (%) ( 年 ) モデル モデル 原 子 力 ~ 石 炭 火 力 LNG 火 力 石 油 火 力 太 陽 光 (メカ ソーラー) 12 20(35*) 30.1~ ~26.4 太 陽 光 ( 住 宅 ) 12 20(35*) 33.4~ ~20.0 コーシ ェネ(ガス) (19.7#) 11.5(20.1#) コーシ ェネ( 石 油 ) (22.6#) 19.6(26.0#) 燃 料 電 池 46 10(15*) 18.7(109.3#) 11.5(101.9#) LED( 白 熱 電 球 ) ~0.1 冷 蔵 庫 ~13.4 エアコン ~23.4 * ( ) 内 の 数 字 は 2030 年 モデルでの 稼 動 年 数 # 熱 価 値 を 含 めない 値 ( 取 組 みの 現 状 ) 1 大 阪 府 地 球 温 暖 化 防 止 活 動 推 進 員 大 阪 府 地 球 温 暖 化 防 止 活 動 推 進 センター 等 と 連 携 しながら 環 境 家 計 簿 の 活 用 等 により 家 庭 における 省 エネ 行 動 等 の 促 進 を 図 っている(2002 年 度 ~) 中 小 事 業 者 が 安 心 して 気 軽 に 技 術 相 談 できる 窓 口 として 省 エネ 省 CO 2 相 談 窓 口 を 設 置 し 省 エネ 対 策 に 広 く 精 通 した 専 門 家 を 配 置 して 相 談 に 応 えるとともに 希 望 者 に は 必 要 に 応 じて 無 料 の 省 エネ 診 断 を 実 施 している(2012 年 1 月 ~) 温 暖 化 防 止 条 例 に 基 づき オフセット クレジット 等 の 経 済 的 手 法 も 含 めて 計 画 的 な 温 室 効 果 ガスの 排 出 抑 制 対 策 を 推 進 している(2006 年 度 ~) 家 電 販 売 店 消 費 者 団 体 等 と 連 携 し 夏 と 秋 冬 を 重 点 期 間 として 大 阪 省 エネラベルキ ャンペーン を 展 開 し 省 エネ 型 製 品 の 普 及 促 進 を 図 っている(2004 年 度 ~) 省 エネ 新 エネ 自 家 発 電 等 の 設 備 を 設 置 する 中 小 事 業 者 で 構 成 される 事 業 協 同 組 合 商 店 街 振 興 組 合 等 に 対 し 長 期 低 金 利 で 融 資 を 行 う 事 業 に 取 り 組 んでいる(

12 年 度 ~) 2 大 阪 府 地 球 温 暖 化 防 止 活 動 推 進 センター 専 用 ソフトを 用 いて 家 庭 におけるCO 2 を 見 える 化 し さらに 各 家 庭 のライフスタイル に 応 じたCO 2 削 減 対 策 を 提 案 し 削 減 対 策 を 実 施 した 場 合 の 費 用 についても 説 明 する 無 料 の うちエコ 診 断 事 業 に 取 り 組 んでいる(2010 年 度 ~) 中 小 企 業 を 対 象 に ヒアリングと 主 要 な 機 器 の 消 費 電 力 量 の 計 測 を 実 施 し データを 解 析 することにより CO 2 削 減 経 費 削 減 につながる 改 善 案 を 提 案 する 省 エネ 見 える 化 無 料 診 断 事 業 に 取 り 組 んでいる(2011 年 度 ~) 3 関 西 広 域 連 合 関 西 広 域 連 合 構 成 府 県 と 奈 良 県 域 の 居 住 者 を 対 象 に 実 施 期 間 中 内 窓 真 空 ガラス 等 による 省 エネリフォームや 太 陽 光 発 電 システム 等 の 設 置 を 行 った 者 に 対 し エコ アク ション ポイントを 付 与 する 事 業 に 取 り 組 んでいる(2011 年 度 試 行 2012 年 度 から 本 格 実 施 ) (2)キーワード/ 意 見 の 概 要 1 環 境 教 育 /スマートコンシューマー/ 府 民 参 加 / 楽 しく 取 り 組 む 環 境 教 育 でエネルギーという 視 点 を 強 化 し 将 来 学 校 から 地 域 社 会 づくりへつなげ ていけるとよい 実 際 にコミュニティを 動 かしていくのは 生 活 者 であり 便 利 快 適 な 生 活 ではなく 上 手 な 生 活 ができるスマートコンシューマーを 養 成 することが 重 要 である 府 民 がどう 参 加 して どうその 役 割 を 演 じていくかを 考 えてもらえるような 施 策 展 開 が 必 要 である 楽 しみながら 省 エネに 取 り 組 むことが 重 要 である 急 がない 社 会 使 い 捨 てない 社 会 ものと 人 を 大 切 にする 社 会 ものの 消 費 を 抑 える 社 会 など 考 え 方 の 転 換 が 必 要 である 消 費 量 を 抑 えることは 製 造 部 門 での 負 荷 低 減 に もつながる 2 見 える 化 /スマートメーターの 活 用 家 庭 でスマートメーターの 情 報 を 見 られるようにして 日 々 省 エネを 意 識 してもらえる システムづくりが 重 要 である 家 庭 用 のスマートメーターについても 翌 日 の 予 想 気 温 など 付 加 的 な 情 報 を 付 けて 機 能 を 拡 張 させることにより 市 民 の 行 動 を 促 していくべきである 個 々の 状 況 がインプッ トでき オリジナルな 自 分 のデータが 得 られるような 機 能 が 望 ましい スマートメーターのデータがしっかり 分 かる 人 がいることが 重 要 である 3 情 報 開 示 / 整 理 分 析 今 国 会 に 提 出 された 改 正 省 エネ 法 案 では 電 気 事 業 者 に 対 し 電 気 の 使 用 者 から 本 人 の 使 用 状 況 等 の 情 報 の 開 示 を 求 められたときの 開 示 義 務 が 導 入 されようとしているが ま だまだ 不 十 分 であり 何 らかの 形 で 情 報 開 示 を 進 める 仕 組 みが 必 要 である 自 治 体 がデマンドサイド サプライサイドの 情 報 を 押 さえて それを 分 析 管 理 をして いくことが 重 要 である いろいろな 分 析 をするためには 地 域 全 体 のデータだけではなく 多 様 性 のあるデータ -12-

13 が 必 要 である PRTRのように 事 業 者 毎 にデータ 開 示 されれば 事 業 者 は 自 ずと 努 力 する 4 うちエコ 診 断 / 情 報 提 供 (アドバイス)する 人 材 の 育 成 その 家 庭 に 応 じた 消 費 パターンを 出 して 何 が 効 果 的 なのかを 対 面 で 相 談 に 乗 るうちエ コ 診 断 の 取 組 みが 始 まっている うちエコ 診 断 については 個 人 のプライバシーは 守 りつつも 専 門 家 が 一 定 の 評 価 がで きる 仕 組 みが 必 要 である 省 エネ 提 案 ができるアドバイザー コミッショナーの 育 成 ( 事 業 者 向 け 市 民 向 け)と 事 業 支 援 が 必 要 である 大 阪 には 大 学 や 研 究 機 関 学 協 会 の 支 部 が 数 多 くあるという 優 位 性 を 活 かし 環 境 エネ ルギー 教 育 のカリキュラムづくりやうちエコ 診 断 省 エネ 相 談 のアドバイザー 等 の 役 割 を 担 ってもらえるのではないか 5 エネルギー 供 給 事 業 者 への 省 エネ 推 進 の 義 務 付 け エネルギー 供 給 事 業 者 に 需 要 者 の 省 エネを 推 進 する 義 務 を 課 し 省 エネ 達 成 量 に 応 じて 単 価 を 上 げられる 制 度 を 導 入 すれば 家 庭 等 における 省 エネを 推 進 できるのではないか 需 要 者 にとっては 省 エネを 行 っても 料 金 が 上 がるため エネルギーコストの 削 減 につ ながらないのではないか 6 中 小 事 業 者 の 対 策 推 進 人 材 や 情 報 が 不 足 している 中 小 企 業 中 小 ビルをどうサポートしていくかが これから の 省 エネを 進 めていく 上 で 大 きなポイントである 省 エネを 進 めるためには 会 社 の 幹 部 の 理 解 とリーダーシップが 重 要 である 省 エネによる 経 費 節 減 効 果 を 売 り 上 げに 換 算 したらどうなるかという 発 想 が 必 要 である 経 営 の 健 全 化 手 段 としての 省 エネという 観 点 が 必 要 である 中 小 ビルの 省 エネを 進 めるためには 多 くの 省 エネの 専 門 家 が 必 要 であるが 例 えばビ ルメンテ 会 社 の 人 材 を 活 用 し 専 門 家 を 養 成 する 方 法 が 考 えられるのではないか エネルギー 消 費 量 をきちんと 把 握 できていない 事 業 者 が 多 いと 思 われることから 例 え ば 中 小 事 業 者 向 けに ISO50001(エネルギーマネジメントシステム)の 簡 易 版 の 提 供 を 考 えるとよいのではないか 中 小 事 業 者 が 削 減 したCO 2 を 大 企 業 の 削 減 と 見 なすことにより 中 小 企 業 者 の 取 組 を 支 援 する 仕 組 み サプライチェーン 全 体 で 取 り 組 める 仕 組 みがあるとよい 7 産 業 部 門 の 対 策 推 進 大 阪 の 産 業 部 門 の 効 率 は 下 がっている 足 腰 が 弱 くなっている 産 業 部 門 をうまく 支 援 で きないか 対 策 の 議 論 が 民 生 部 門 に 偏 っているのではないか 全 体 の 着 眼 点 のフォーカスがあって 各 論 となるはずである 東 京 都 の 排 出 量 取 引 制 度 のような 義 務 化 は 難 しいので きめ 細 かな 対 策 が 必 要 である (3) 課 題 整 理 家 庭 部 門 やオフィスビル 等 を 中 心 とする 業 務 部 門 では 1990 年 度 からみると 世 帯 数 や 床 面 積 の 増 加 と 様 々な 家 電 製 品 やOA 機 器 等 の 普 及 が 相 まって エネルギー 消 費 量 が 増 -13-

14 加 している 産 業 部 門 は 1990 年 度 からみるとエネルギー 消 費 量 の 減 尐 幅 が 大 きいが 依 然 として 府 域 全 体 のエネルギー 消 費 量 の 35%と 最 も 高 い 割 合 を 占 めている 産 業 部 門 と 業 務 部 門 のエネルギー 消 費 量 のうち 中 小 事 業 者 がそれぞれ5 割 近 く 約 6 割 を 占 めている 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 のため 行 政 として 普 及 啓 発 以 外 にどのような 役 割 を 果 たすべきか 検 討 する 必 要 がある エネルギーに 関 する 視 点 をさらに 強 化 した 環 境 教 育 等 を 通 じて 省 エネに 意 識 を 振 り 向 けライフスタイルを 変 革 していくスマートコンシューマーを 育 成 することが 重 要 で ある(1) 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 は エネルギー 需 要 の 抑 制 効 果 が 高 いことから 府 民 が 省 エネ 省 CO 2 の 取 組 成 果 を 実 感 できれば 行 動 促 進 につながる(2 3) 例 えば スマートメーターの 設 置 などエネルギー 使 用 量 の 見 える 化 を 進 めていく 必 要 がある また 電 力 の 効 率 的 な 使 用 を 図 っていくため ホームエネルギー 管 理 システム(HEM S)やビルエネルギー 管 理 システム(BEMS)の 導 入 を 促 進 していく 必 要 がある エネルギー 供 給 事 業 者 によるエネルギーの 使 用 状 況 等 の 情 報 開 示 がまだまだ 不 十 分 であ る また 自 治 体 によるデマンドサイド サプライサイドの 情 報 の 整 理 分 析 管 理 が 不 足 しており 特 に 東 日 本 大 震 災 以 降 の 節 電 省 エネの 取 組 み 成 果 の 収 集 と 分 析 が 必 要 である(3) 得 られた 情 報 を 府 民 や 事 業 者 に 分 かりやすく 情 報 提 供 し 行 動 を 促 していく 人 材 の 育 成 が 必 要 である(4 6) 中 小 事 業 者 は 省 エネ 省 CO 2 に 取 り 組 む 人 的 時 間 的 な 余 裕 がなく 省 エネ 診 断 や 運 用 改 善 の 助 言 を 申 し 入 れても 対 応 してもらいにくい(6) エネルギーを 削 減 する 方 向 性 として エネルギー 供 給 事 業 者 にも 関 わってもらうことが 必 要 である(5) (4) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) 便 利 快 適 さの 追 及 は エネルギー 多 消 費 型 のライフスタイルを 一 般 的 なものとしたが 今 後 はエネルギー 消 費 が 尐 なく 上 手 な 生 活 ができる 省 エネ 型 に 転 換 していかなければ ならない 省 エネ 型 ライフスタイルの 転 換 に 向 けては 単 なる 普 及 啓 発 にとどまることなく エネ ルギー 使 用 状 況 等 の 現 状 を 気 づいてもらい 個 々の 状 況 に 応 じた 情 報 提 供 をできるかと いうことが 重 要 となる 家 庭 や 業 務 部 門 においては ライフスタイルの 転 換 による 省 エネ 省 CO 2 の 余 地 は 大 きく また コストの 観 点 からも 有 利 な 取 組 みが 多 いと 考 えられる ライフスタイルの 転 換 については 個 々の 府 民 や 事 業 者 が 省 エネ 省 CO 2 の 取 組 の 必 要 性 や 取 組 成 果 を 分 かりやすく 実 感 できることが 重 要 である(1) そのため エネルギー 需 給 に 関 する 詳 細 な 情 報 また 省 エネ 省 CO 2 に 有 効 で 比 較 的 取 り 組 みやすい 事 例 取 り 組 んでみたものの 継 続 が 困 難 であった 事 例 などを 継 続 的 に 収 集 分 析 する 必 要 がある(3) -14-

15 また 得 られた 情 報 を 府 民 や 事 業 者 に 分 かりやすく 情 報 提 供 し 行 動 を 促 していく 人 材 (アドバイザー)を 育 成 するとともに うちエコ 診 断 や 省 エネ 診 断 の 取 組 を 拡 充 してい く 仕 組 みを 検 討 する 必 要 がある なお 海 外 では 自 治 体 市 民 事 業 者 等 によるステ ークホルダー 会 議 を 設 けて 需 給 両 面 でのエネルギーマネジメントを 進 めている 事 例 が ある(4 6) エネルギー 事 業 者 については エネルギーの 使 用 状 況 等 の 情 報 開 示 を 進 めるほか その 社 会 的 な 役 割 として 家 庭 や 事 業 者 の 省 エネの 推 進 にも 関 与 してもらう 仕 組 みを 検 討 す る 必 要 がある(3 5) また 府 域 において 普 及 が 進 みつつあるスマートメーターは エネルギー 使 用 量 を 見 える 化 する 手 段 として 有 効 であり また ホームエネルギー 管 理 システム(HEMS) やビルエネルギー 管 理 システム(BEMS) 等 と 連 携 することによってより 詳 細 な 見 える 化 が 図 られることが 期 待 される 需 要 側 (デマンドサイド)の 主 体 的 なエネルギ ーマネジメントに 結 び 付 けていくためには スマートメーターやHEMS/BEMSの 情 報 を 正 しく 分 析 できることが 重 要 であり そのノウハウを 蓄 積 することが 必 要 である (2 4) 産 業 部 門 等 の 大 規 模 事 業 者 については 温 暖 化 防 止 条 例 の 対 策 計 画 書 実 績 報 告 書 制 度 が 一 定 の 効 果 を 上 げており 省 エネの 取 組 推 進 に 向 け 活 用 していく 必 要 がある(7) ( 具 体 的 な 施 策 メニュー イメージ) エネルギー 供 給 事 業 者 からエネルギー 使 用 状 況 等 の 情 報 や 省 エネ 推 進 の 取 組 に 関 し 報 告 を 求 める 制 度 の 創 設 デマンドサイド サプライサイドの 情 報 の 整 理 分 析 管 理 の 充 実 ( 地 球 温 暖 化 防 止 活 動 推 進 センターや 環 境 農 林 水 産 総 合 研 究 所 等 との 連 携 ) 自 治 体 府 民 エネルギー 供 給 事 業 者 学 識 経 験 者 等 のステークホルダーによる 会 議 を 開 催 し ターゲットを 絞 ってエネルギー 使 用 状 況 等 や 省 エネ 推 進 方 策 等 を 効 果 的 に 議 論 大 学 研 究 機 関 学 協 会 支 部 エネルギー 事 業 者 等 の 協 力 を 得 た 環 境 エネルギー 教 育 の カリキュラムづくりや 省 エネアドバイザー 制 度 ( 府 民 向 け 事 業 者 向 け)の 創 設 温 暖 化 防 止 条 例 において 中 小 事 業 者 への 省 エネ 取 組 支 援 等 の 内 容 を 評 価 -15-

16 2. 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 普 及 (1) 現 状 1. 省 エネ 型 ライフスタイルへの 転 換 に 記 載 している (2)キーワード/ 意 見 の 概 要 1 努 力 する 人 にメリットがある 仕 組 み( 経 済 的 手 法 の 導 入 ) 予 算 が 限 られた 中 で 努 力 する 人 にメリットがある 仕 組 み 経 済 的 手 法 が 入 れられるよ う 検 討 する 必 要 がある 補 助 金 などの 支 援 を 行 うのであれば 効 果 測 定 が 不 可 欠 であり 省 エネ 省 CO 2 効 果 の 高 いケースから 支 援 する 必 要 がある また 適 切 な 情 報 提 供 が 必 要 である 発 電 コストの 試 算 結 果 から 省 エネ 省 CO 2 機 器 への 投 資 はコストパフォーマンスが 高 く 社 会 的 にもメリットが 大 きいものが 多 い 断 熱 改 修 工 事 を 行 った 上 で 高 効 率 エアコンを 導 入 するなどして 相 乗 効 果 を 増 すような 啓 発 や 機 器 の 効 率 的 な 使 い 方 についての 啓 発 も 必 要 である 2 税 制 による 対 応 事 業 者 の 対 策 を 後 押 しするためには 環 境 投 資 の 税 額 控 除 加 速 償 却 固 定 資 産 税 の 減 免 などが 効 果 的 である 非 効 率 なエネルギー 利 用 機 器 の 使 用 に 課 税 して 利 用 を 抑 え そのお 金 を 効 率 的 なエネル ギー 利 用 促 進 に 使 ってはどうか 税 は 現 在 の 料 金 体 系 が 適 切 なのかという 問 題 につながっており 国 の 料 金 制 度 の 見 直 しとセットで 検 討 していく 必 要 がある 税 制 は 負 担 者 の 理 解 と 負 担 の 公 平 性 の 観 点 からの 検 討 が 必 要 である 税 制 をつくることに 限 らずとも 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 導 入 に 対 してお 金 が 流 れる 制 度 を 検 討 していく 必 要 がある 現 行 の 設 備 投 資 促 進 税 制 に 省 エネ 省 CO 2 の 観 点 を 入 れてはどうか (3) 課 題 整 理 省 エネ 省 CO 2 行 動 の 促 進 と 併 せて 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 導 入 促 進 を 図 っていく 必 要 がある 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 情 報 提 供 や 関 西 スタイルのエコポイント 事 業 の 実 施 など 買 換 えのインセンティブを 働 かせることが 重 要 である(1) 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 導 入 支 援 をする 際 には 効 果 測 定 が 不 可 欠 であり その 調 査 分 析 をしっかり 行 う 必 要 がある また 支 援 が 長 期 的 に 続 くことが 府 民 事 業 者 が 安 心 し て 取 り 組 む 要 素 となることから 例 えば 再 生 可 能 エネルギーの 固 定 価 格 買 取 制 度 のよう な 安 定 した 施 策 が 必 要 である(1) 税 制 により 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 導 入 が 促 進 される 可 能 性 があるが 施 策 の 方 向 性 と して 現 行 の 設 備 投 資 促 進 税 制 の 活 用 などを 検 討 する 必 要 がある(2) (4) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) 家 庭 や 業 務 部 門 においては 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 普 及 による 省 エネ 省 CO 2 の 余 地 -16-

17 は 大 きく また コストの 観 点 からも 有 利 な 取 組 みが 多 いと 考 えられる 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 普 及 については 努 力 する 人 にメリットがあるよう 経 済 的 手 法 の 活 用 を 含 めた 取 組 みが 重 要 である(1) 税 制 による 対 応 については 現 行 の 設 備 投 資 促 進 税 制 に 省 エネ 省 CO 2 の 観 点 を 入 れ た 取 組 みが 重 要 である(2) ( 具 体 的 な 施 策 メニュー イメージ) 関 西 広 域 連 合 において 平 成 24 年 度 から 本 格 実 施 している 関 西 スタイルのエコポイント 事 業 の 対 象 品 目 の 拡 充 温 暖 化 防 止 条 例 において 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 量 や 排 出 原 単 位 による 削 減 率 の 評 価 に 加 えて 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 導 入 等 の 取 組 内 容 を 総 合 的 に 評 価 省 エネ 省 CO 2 機 器 導 入 時 の 税 の 減 免 や 低 利 融 資 等 の 制 度 の 拡 充 -17-

18 3. 住 宅 建 築 物 の 省 エネ 省 CO 2 化 (1) 現 状 ( 府 域 の 住 宅 建 築 物 の 現 状 ) 住 宅 建 築 物 は ストックが 圧 倒 的 多 数 を 占 める(98~99%)( 図 7~10) 合 計 33,402 図 7 府 域 の 住 宅 床 面 積 の 合 計 ( 竣 工 年 代 用 途 別 ) 資 料 : 建 築 物 ストック 統 計 ( 国 土 交 通 省 ) 図 8 府 域 の 住 宅 の 着 工 面 積 ( 着 工 年 用 途 別 ) 資 料 : 建 築 着 工 統 計 調 査 報 告 ( 平 成 23 年 計 分 ) ( 国 土 交 通 省 ) -18-

19 合 計 11,486 図 9 府 域 の 竣 工 年 代 別 用 途 別 法 人 等 の 非 住 宅 床 面 積 の 合 計 資 料 : 建 築 物 ストック 統 計 ( 平 成 23 年 1 月 1 日 現 在 ) ( 国 土 交 通 省 ) 図 10 府 域 の 建 築 物 の 着 工 面 積 ( 着 工 年 用 途 別 ) 資 料 : 建 築 着 工 統 計 調 査 報 告 ( 平 成 23 年 計 分 ) ( 国 土 交 通 省 ) 府 域 は 全 国 と 比 較 すると 省 エネ 法 の 判 断 基 準 を 満 たしている 住 宅 建 築 物 の 割 合 が 低 い( 表 8~9) -19-

20 表 8 平 成 22 年 度 に 届 け 出 があった 300 m2 以 上 の 住 宅 の 省 エネ 基 準 適 合 率 大 阪 府 域 全 国 住 宅 新 築 増 築 新 築 増 築 届 出 件 数 適 合 件 数 適 合 率 届 出 件 数 適 合 件 数 適 合 率 届 出 件 数 適 合 件 数 適 合 率 届 出 件 数 適 合 件 数 適 合 率 第 一 種 特 定 建 築 物 % 4 0 0% 1, % % 第 二 種 特 定 建 築 物 % % 17,546 8,132 46% % 合 計 1, % % 19,466 8,900 46% % 資 料 : 大 阪 府 調 べ 表 9 平 成 22 年 度 に 届 け 出 があった 300 m2 以 上 の 建 築 物 の 省 エネ 基 準 適 合 率 大 阪 府 域 全 国 建 築 物 新 築 増 築 新 築 増 築 届 出 件 数 適 合 件 数 適 合 率 届 出 件 数 適 合 件 数 適 合 率 届 出 件 数 適 合 件 数 適 合 率 届 出 件 数 適 合 件 数 適 合 率 第 一 種 特 定 建 築 物 % % 2,258 2,109 93% % 第 二 種 特 定 建 築 物 % % 6,011 5,524 92% % 合 計 % % 8,269 7,633 92% % 資 料 : 大 阪 府 調 べ 府 域 は 全 国 と 比 較 すると 窓 の 断 熱 化 を 施 している 住 宅 の 割 合 が 低 い( 図 11~12) 図 11 府 域 の 住 宅 に 二 重 サッシ 又 は 複 層 ガラスを 設 置 している 戸 数 ( 建 築 年 別 ) 資 料 : 平 成 20 年 住 宅 土 地 統 計 調 査 確 報 集 計 大 阪 府 第 19 表 ( 総 務 省 ) -20-

21 図 12 全 国 の 住 宅 に 二 重 サッシ 又 は 複 層 ガラスを 設 置 している 戸 数 ( 建 築 年 別 ) 資 料 : 平 成 20 年 住 宅 土 地 統 計 調 査 確 報 集 計 大 阪 府 第 19 表 ( 総 務 省 ) 2001 年 から 2008 年 9 月 までに 建 築 した 住 宅 のうち 二 重 サッシ 又 は 複 層 ガラスを 設 け ている 住 宅 の 割 合 を 府 域 と 地 域 毎 及 び 省 エネ 法 の 同 じ 地 域 区 分 (Ⅳ)で 比 較 すると 府 域 の 割 合 は 九 州 沖 縄 県 と 同 程 度 となっている( 図 13) Ⅳ: 茨 城 県 群 馬 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 神 奈 川 県 富 山 県 石 川 県 福 井 県 山 梨 県 岐 阜 県 静 岡 県 愛 知 県 三 重 県 滋 賀 県 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 奈 良 県 和 歌 山 県 鳥 取 県 島 根 県 岡 山 県 広 島 県 山 口 県 徳 島 県 香 川 県 愛 媛 県 高 知 県 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 図 年 ~2008 年 8 月 に 建 設 された 住 宅 に 二 重 サッシ 又 は 複 層 ガラスを 設 置 して いる 割 合 資 料 : 平 成 20 年 住 宅 土 地 統 計 調 査 確 報 集 計 都 道 府 県 編 第 19 表 ( 総 務 省 ) -21-

22 ( 省 エネの 可 能 性 量 コスト) 2010 年 度 環 境 省 委 託 事 業 調 査 結 果 を 用 いて 最 大 限 導 入 ケースでの 家 庭 部 門 業 務 部 門 におけるエネルギー 削 減 量 を 試 算 した 結 果 家 庭 業 務 とも 2007 年 度 から3% 程 度 の エネルギー 消 費 量 の 削 減 の 可 能 性 がある また 既 存 住 宅 の 窓 の 二 重 サッシ 化 によって 現 状 から1% 程 度 のエネルギー 消 費 量 の 削 減 の 可 能 性 があると 試 算 される 高 断 熱 化 に 必 要 な 追 加 コストについては 新 築 住 宅 で 50 万 ~100 万 円 程 度 既 存 住 宅 で 170 万 ~300 万 円 程 度 床 面 積 1,000 m2の 小 規 模 オフィスビルで 2,000 万 円 程 度 との 試 算 がある 同 一 期 間 のコストで 比 較 すると 省 エネ 省 CO 2 機 器 の 導 入 に 比 べてコス トが 高 い 結 果 となっている なお 高 断 熱 化 は 住 宅 建 築 物 の 快 適 性 の 向 上 等 に 資 する 側 面 もある ( 取 組 みの 現 状 ) 大 阪 府 温 暖 化 防 止 条 例 に 基 づく 建 築 物 環 境 配 慮 制 度 で 延 べ 面 積 5,000 m2を 超 える 建 築 物 は 環 境 計 画 書 の 届 出 を 義 務 付 けている( 平 成 24 年 7 月 より 対 象 規 模 を 2,000 m2 以 上 に 拡 大 販 売 賃 貸 に 係 る 建 築 物 の 広 告 の 際 のラベル 表 示 を 義 務 化 ) 省 エネ 法 で 延 べ 面 積 が 2,000 m2 以 上 の 住 宅 建 築 物 の 新 増 改 築 や 空 調 設 備 等 の 設 置 改 修 等 を 行 う 際 には 省 エネ 措 置 の 届 出 とともに 3 年 毎 に 維 持 保 全 の 状 況 の 報 告 が 義 務 付 けられている また 延 べ 面 積 が 300 m2 以 上 の 住 宅 建 築 物 の 新 増 改 築 を 行 う 際 には 省 エネ 措 置 の 届 出 とともに 建 築 物 にあっては3 年 毎 に 維 持 保 全 の 状 況 の 報 告 が 義 務 付 けられている (2)キーワード/ 意 見 の 概 要 1 既 存 住 宅 建 築 物 の 省 エネ 省 CO 2 化 エネルギー 消 費 割 合 が 大 きい 既 存 ビルの 省 エネを 図 っていくのが 重 要 であり どこを 抑 制 すればよいかなどをきちんとアピールしていく 必 要 がある 一 定 期 間 ごとに 計 測 するとともに 簡 易 に 省 エネ 性 能 の 診 断 検 証 ( 省 エネ 診 断 コミ ッショニング)を 行 うには 計 測 方 法 や 評 価 方 法 の 定 量 化 ( 標 準 化 )が 必 要 である 省 エネを 進 めるためには 会 社 の 幹 部 の 理 解 とリーダーシップが 重 要 である 新 築 ビルの 空 室 率 が 高 くなっており ストックの 量 を 減 らして 空 室 率 を 下 げる 仕 組 みを 考 えてもよい 断 熱 することによる 快 適 性 は 口 では 分 かってもらいにくい 模 型 などで 体 験 できると 分 かってもらえる ストックにおいては 一 定 期 間 ごとに 省 エネ 性 能 を 診 断 し 最 適 な 設 定 にすることが 重 要 である 2 省 エネ 省 CO 2 の 義 務 化 等 義 務 化 するのであれば 支 援 策 も 必 要 である 大 手 だけとか 技 術 力 資 本 力 がある 所 だけを 対 象 に 義 務 化 するのは やめて 欲 しい 断 熱 基 準 は 先 進 諸 外 国 と 比 べて 低 水 準 で 運 用 も 緩 いことから 新 築 は 平 成 11 年 基 準 レ ベルの 義 務 化 と 上 位 誘 導 基 準 設 定 が 必 要 である 既 存 住 宅 建 築 物 の 義 務 化 は 特 に 中 -22-

23 小 事 業 者 には 大 きな 経 済 的 負 担 となるので 慎 重 に 進 めるべきである 新 築 の 大 規 模 住 宅 建 築 物 に 対 する 義 務 化 は 妥 当 だが 小 規 模 住 宅 建 築 物 に 対 しては 自 主 的 取 組 を 促 進 すべきである 例 えば 省 エネ 法 の 届 出 対 象 となっている 延 べ 面 積 300 m2 以 上 について 性 能 表 示 を 義 務 付 ける 方 法 もある 義 務 化 は 先 送 りするという 発 想 もあるが 国 の 動 きを 先 取 りして 強 い 誘 導 をやってい くのがよい 3 中 小 事 業 者 対 策 の 推 進 環 境 配 慮 意 識 を 相 対 的 に 上 げていくためには 大 阪 府 温 暖 化 防 止 条 例 で 対 象 としている 延 べ 面 積 2,000m 2 未 満 の 底 上 げも 必 要 である 4 テナントビルの 対 策 推 進 テナントビルの 省 エネは 共 益 費 を 明 確 にし オーナーとテナントとビルメンテ 会 社 の 三 者 共 同 で 取 り 組 むことが 重 要 である 5 中 小 工 務 店 の 支 援 中 小 工 務 店 を 底 上 げし 省 エネ 省 CO 2 対 策 の 必 要 性 を 理 解 してもらう 仕 組 みづくり が 必 要 である (3) 課 題 整 理 住 宅 建 築 物 は 使 用 期 間 が 長 いことから 新 築 時 に 断 熱 性 能 が 高 いものを 導 入 してい くことが 重 要 かつ 効 果 的 である 具 体 的 には 局 所 冷 暖 房 を 行 っている 室 の 窓 の 熱 貫 流 率 を 低 くすることや 住 宅 の 屋 根 や 外 壁 を 高 断 熱 化 することは 夏 期 の 冷 房 及 び 冬 期 の 暖 房 負 荷 を 低 減 することにつなが り 電 力 のピークカットにも 寄 与 するため これらの 対 策 は 重 要 かつ 効 果 的 である 国 交 省 は 2020 年 までに 全 ての 新 築 住 宅 建 築 物 について 段 階 的 に 省 エネ 基 準 への 適 合 を 義 務 化 することに 向 けて 円 滑 な 実 施 のための 環 境 整 備 を 図 っていくこととしており 動 向 を 注 視 しておく 必 要 がある(2) 新 築 時 には 性 能 を 確 認 して 設 計 しているが 引 渡 し 時 に 性 能 検 査 を 行 っていない また 竣 工 後 も 評 価 していないことが 多 い(2) ほとんどが 既 築 住 宅 建 築 物 であり 省 エネ 省 CO 2 の 余 地 が 多 く 残 されていること から 既 築 住 宅 建 築 物 への 対 策 も 必 要 である(1 3) テナントビルでは 省 エネ 省 CO 2 設 備 への 投 資 を 行 っても 賃 料 に 上 乗 せすることが できないため オーナーに 省 エネ 省 CO 2 化 を 行 うインセンティブが 働 きにくい(4) 住 宅 建 設 産 業 においては 中 小 工 務 店 が 占 める 割 合 が 大 きいことから 住 宅 建 築 物 の 省 エネ 省 CO 2 化 の 必 要 性 に 対 する 理 解 や 施 工 技 術 の 向 上 を 図 る 必 要 がある(5) (4) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) 住 宅 のストックについては 住 宅 の 屋 根 や 外 壁 の 断 熱 改 修 工 事 を 一 律 に 実 施 することは 難 しいが 住 宅 エコポイント 制 度 の 実 施 状 況 からも 室 の 窓 についてのみなら 二 重 サ ッシや 複 層 ガラスを 設 けることは 比 較 的 容 易 な 工 事 と 考 えられる(1) 住 宅 のフローは 省 エネ 基 準 を 満 たしていないものが 多 数 を 占 める 既 設 住 宅 を 断 熱 化 するのと 比 較 して 新 築 時 に 断 熱 化 することは 容 易 であり コスト 増 も 抑 えることができ -23-

24 る 築 30 年 以 上 のストックが 約 4 割 を 占 めることを 考 えると 新 築 時 に 高 断 熱 化 を 図 る ことは 特 に 重 要 であると 考 えられる(2) 社 団 法 人 空 気 調 和 衛 生 工 学 会 近 畿 支 部 で 検 討 しているように 既 存 建 築 物 が 持 つ 性 能 と 比 べて 実 際 のエネルギー 消 費 量 が 適 正 かどうかを 簡 便 かつ 的 確 に 判 断 できる 評 価 手 法 を 確 立 し 建 築 物 の 所 有 者 又 は 管 理 者 がこの 手 法 を 活 用 することにより 建 築 物 が 持 つ 性 能 を 活 かしているか 又 は 求 めるエネルギー 消 費 量 と 比 較 して 建 築 物 の 性 能 は 適 正 か 等 を 知 ることができることから 所 有 者 等 が 省 エネ 対 策 のうち 何 をすべきかわかる ようにする 仕 組 みを 検 討 する 必 要 があると 考 えられる(1) 一 定 規 模 以 上 のテナントビルについても 上 記 の 省 エネ 性 能 の 評 価 手 法 の 活 用 や 省 エ ネ 性 能 を 診 断 検 証 すること あるいは 省 エネ 性 能 を 診 断 検 証 することの 検 討 を 義 務 付 け その 結 果 をテナントに 説 明 することを 義 務 付 ける 等 の 制 度 化 を 検 討 する 必 要 があ ると 考 えられる(4) 中 小 規 模 の 住 宅 建 築 物 については 義 務 化 による 経 済 的 な 負 担 等 を 考 慮 し 当 面 は 自 主 的 取 組 みを 中 心 に 進 めていく 必 要 がある(2 3) 中 小 工 務 店 の 省 エネ 省 CO 2 化 の 必 要 性 に 対 する 理 解 や 施 工 技 術 の 向 上 を 図 るための 支 援 策 を 検 討 する 必 要 があると 考 えられる(5) ( 具 体 的 な 施 策 メニュー イメージ) 一 定 規 模 以 上 の 住 宅 建 築 物 について 新 築 への 断 熱 ( 省 エネ) 基 準 の 適 合 や 定 期 的 な 省 エネ 性 能 の 診 断 検 証 に 関 する 制 度 化 ア 義 務 化 - 建 築 主 が 一 定 規 模 以 上 の 住 宅 建 築 物 を 新 築 する 際 に 断 熱 ( 省 エネ) 基 準 に 適 合 させることを 義 務 付 ける また 一 定 期 間 毎 に 省 エネ 性 能 を 診 断 検 証 することを 義 務 付 ける イ 強 い 誘 導 - 一 定 規 模 以 上 の 住 宅 建 築 物 の 建 築 主 所 有 者 に 断 熱 ( 省 エネ) 基 準 に 適 合 するよ う 検 討 し その 結 果 を 報 告 ( 公 表 )するよう 義 務 付 ける また 一 定 期 間 毎 に 省 エ ネ 性 能 を 診 断 検 証 することを 検 討 し その 結 果 を 報 告 ( 公 表 )するよう 義 務 付 け る - 一 定 規 模 以 上 の 住 宅 建 築 物 の 販 売 者 所 有 者 が 販 売 賃 貸 する 際 に 断 熱 ( 省 エ ネ) 基 準 に 適 合 するよう 検 討 し その 結 果 を 購 入 者 借 主 に 説 明 するとともに 報 告 ( 公 表 )するよう 義 務 付 ける 延 べ 面 積 300m 2 以 上 の 事 業 者 を 対 象 に 省 エネ 性 能 の 評 価 手 法 の 活 用 を 前 提 とした 制 度 化 中 小 工 務 店 に 対 して 省 エネ 省 CO 2 対 策 に 関 する 講 習 会 を 耐 震 バリアフリー 等 とパッケージ 化 して 実 施 し 一 定 の 基 準 を 満 たした 者 を 認 定 する 等 の 支 援 -24-

25 Ⅱ 電 力 需 要 の 平 準 化 と 電 力 供 給 の 安 定 化 (1) 現 状 ( 月 別 の 電 力 需 要 ) 関 西 電 力 の 2010 年 4 月 1 日 ~2012 年 2 月 21 日 の 時 間 毎 の 電 力 需 要 から 算 定 した 月 別 の 平 均 電 力 需 要 は 年 2 回 8 月 と2 月 にピークがあり 概 ね 1,600 万 kw~2,200 万 kwの 範 囲 にある( 図 14) 図 14 月 別 の 平 均 電 力 需 要 資 料 : 関 西 電 力 資 料 から 作 成 また 各 月 のピーク 時 の 電 力 需 要 は 年 2 回 8 月 と2 月 にピークがあり 概 ね 2,000 万 kw~3,100 万 kwの 範 囲 にある( 図 15) 資 料 : 関 西 電 力 資 料 から 作 成 図 15 各 月 のピーク 時 の 電 力 需 要 -25-

26 ( 夏 期 の 電 力 需 要 ) 関 西 電 力 の 2010 年 度 及 び 2011 年 度 の 夏 期 (7~9 月 )における 平 均 電 力 需 要 を 時 間 帯 別 に 集 計 した 結 果 をみると 午 前 中 の 上 昇 率 が 大 きく 14 時 ~16 時 頃 にピークが みられる( 図 16) 資 料 : 関 西 電 力 資 料 から 作 成 図 16 夏 期 における 平 均 電 力 需 要 曲 線 また 2010 年 度 及 び 2011 年 度 の 夏 期 (7~9 月 )における 電 力 需 要 の 上 位 3 日 の 電 力 需 要 曲 線 の 増 減 の 傾 向 は 日 毎 に 大 きな 差 はみられない( 図 17) 資 料 : 関 西 電 力 資 料 から 作 成 図 17 夏 期 における 電 力 需 要 曲 線 ( 上 位 3 日 ) -26-

27 部 門 別 でみると 空 調 での 使 用 比 率 が 比 較 的 高 い 業 務 で ピーク 時 間 帯 に 先 鋭 化 する 傾 向 が 強 く 家 庭 では 在 宅 率 が 高 まる 夕 刻 以 降 全 体 の 電 力 に 占 める 割 合 も 高 くなる 傾 向 にある( 図 18) 図 18 夏 期 のピーク 発 生 日 ( 平 成 22 年 8 月 19 日 )における 電 力 需 要 曲 線 ( 推 計 値 ) 限 られたサンプルデータをもとに 推 計 を 重 ねて 作 成 したものであり あくまで 特 定 の 日 の 需 要 実 態 のイメージである 資 料 : 関 西 電 力 資 料 -27-

28 主 に 工 業 地 商 業 地 住 宅 地 における 変 電 所 の 電 力 需 要 曲 線 の 事 例 をみると 図 18 に 示 す 産 業 用 業 務 用 家 庭 用 の 電 力 需 要 曲 線 の 傾 向 と 概 ね 一 致 している( 図 19 図 20) 資 料 : 関 西 電 力 資 料 図 19 変 電 所 における 夏 期 の 電 力 需 要 曲 線 の 事 例 (1) -28-

29 資 料 : 関 西 電 力 資 料 図 20 変 電 所 における 夏 期 の 電 力 需 要 曲 線 の 事 例 (2) 電 力 需 要 のピーク 時 (14 時 頃 )の 用 途 別 電 力 需 要 をみると 家 庭 ( 在 宅 世 帯 )では エ アコンが 約 58%を 占 めている( 図 21) 図 21 家 庭 ( 在 宅 世 帯 )の 用 途 別 電 力 需 要 ( 夏 期 14 時 頃 ) 資 料 : 資 源 エネルギー 庁 推 計 -29-

30 一 般 的 なオフィスビルにおいては 日 中 (9~17 時 )に 高 い 電 力 消 費 が 続 き ピーク 時 では 電 力 消 費 のうち 空 調 用 電 力 が 約 48% 照 明 及 びOA 機 器 (パソコン コピー 機 等 ) が 約 40%を 占 めている( 図 22) 図 22 一 般 的 なオフィスビルにおける 用 途 別 電 力 需 要 ( 夏 期 ピーク 時 ) 資 料 : 資 源 エネルギー 庁 推 計 ( 冬 期 の 電 力 需 要 ) 関 西 電 力 の 2010 年 度 及 び 2011 年 度 の 冬 期 (12~2 月 ただし 2011 年 度 は2 月 21 日 まで)における 平 均 電 力 需 要 を 時 間 帯 別 に 集 計 した 結 果 をみると 19 時 頃 と 10 時 頃 の2 回 ピークがみられるが ピークは 夏 期 に 比 べてなだらかである( 図 23) 資 料 : 関 西 電 力 資 料 から 作 成 図 23 冬 期 における 平 均 電 力 需 要 曲 線 -30-

31 また 2010 年 度 及 び 2011 年 度 の 冬 期 (12~2 月 )における 電 力 需 要 の 上 位 3 日 の 電 力 需 要 曲 線 をみると 夏 期 と 同 様 増 減 の 傾 向 は 日 毎 に 大 きな 差 はみられ ない( 図 24) 資 料 : 関 西 電 力 資 料 から 作 成 図 24 冬 期 における 電 力 需 要 曲 線 ( 上 位 3 日 ) -31-

32 部 門 別 でみると 家 庭 部 門 では 夏 期 のピークは 夕 刻 以 降 にみられるのに 対 し 冬 期 は 早 朝 にもみられるという 特 徴 がある( 図 25) 図 25 冬 期 のピーク 発 生 日 ( 平 成 23 年 2 月 14 日 )における 電 力 需 要 曲 線 ( 推 計 値 ) 限 られたサンプルデータをもとに 推 計 を 重 ねて 作 成 したものであり あくまで 特 定 の 日 の 需 要 実 態 のイメージである 資 料 : 関 西 電 力 資 料 -32-

33 家 庭 におけるピーク 時 (19 時 頃 )の 用 途 別 電 力 需 要 をみると 電 気 による 暖 房 を 使 用 す る 家 庭 では エアコンが 約 30% 照 明 が 約 13% 冷 蔵 庫 が 約 11%を 占 めており 空 調 の 割 合 が 夏 期 に 比 べて 小 さくなっている( 図 26) 図 26 家 庭 の 用 途 別 電 力 需 要 ( 電 気 による 暖 房 を 使 用 する 家 庭 ( 冬 期 19 時 頃 )) 資 料 : 資 源 エネルギー 庁 推 計 業 務 系 のピーク 時 の 用 途 別 電 力 需 要 をみると 電 気 による 暖 房 を 中 心 とするオフィスビ ルでは 空 調 が 約 28% 照 明 が 約 33% OA 機 器 が 約 21%を 占 めており 家 庭 と 同 様 に 空 調 の 割 合 が 夏 期 に 比 べて 小 さくなっている( 図 27) 図 27 業 務 系 の 用 途 別 電 力 需 要 ( 電 気 による 暖 房 を 中 心 とするオフィスヒ ル( 冬 期 午 前 中 )) 資 料 : 資 源 エネルギー 庁 推 計 (2011 年 度 の 節 電 実 績 ) 2011 年 度 夏 期 の 最 大 電 力 の 推 移 は 2010 年 度 夏 期 と 比 べて 平 均 で 120 万 kw 程 度 減 尐 している この 傾 向 が 高 気 温 帯 でも 続 いたとすると 猛 暑 時 の 想 定 需 要 3,138 万 kwから は 約 160 万 kw( 約 5%( 家 庭 は 約 3% 業 務 は 約 5% 産 業 は 約 7%))の 減 尐 となる ( 図 28) -33-

34 資 料 : 関 西 電 力 資 料 図 年 度 夏 期 の 最 大 電 力 の 推 移 ( 参 考 )2011 年 7~9 月 の 電 力 量 実 績 関 西 電 力 の 2011 年 7~9 月 の 電 力 量 実 績 は 前 年 比 で 家 庭 用 は 90.1% 商 業 用 は 91.7% 産 業 用 は 97.3%であった( 表 13) 表 年 7~9 月 の 電 力 量 実 績 ( 単 位 : 千 kwh) H 月 H 月 対 前 年 比 家 庭 用 11,956,307 10,773, % 業 務 用 14,326,212 13,132, % 産 業 用 15,428,927 15,018, % その 他 446, , % 合 計 42,157,724 39,343, % その 他 は 公 衆 街 路 灯 農 事 用 電 力 その 他 電 力 など 資 料 : 関 西 電 力 資 料 から 作 成 2011 年 度 冬 期 の 最 大 電 力 の 推 移 (18~19 時 )は 2010 年 度 冬 期 と 比 べて 平 均 で 約 120 万 kw( 約 5%( 家 庭 は 約 4% 業 務 は 約 5% 産 業 は 約 6%)) 減 尐 している( 図 29) -34-

35 図 年 度 冬 期 の 最 大 電 力 の 推 移 (18~19 時 ) 資 料 : 関 西 電 力 資 料 ( 参 考 )2012 年 1~2 月 の 電 力 量 実 績 関 西 電 力 の 2012 年 1~2 月 の 電 力 量 実 績 は 前 年 比 で 家 庭 用 は 94.8% 商 業 用 は 96.4% 産 業 用 は 96.8%であった( 表 14) 表 年 度 1~2 月 の 電 力 量 実 績 ( 単 位 : 千 kwh) H 月 H 月 対 前 年 比 家 庭 用 9,686,964 9,181, % 業 務 用 7,865,077 7,584, % 産 業 用 9,179,599 8,881, % その 他 307, , % 合 計 27,039,560 25,944, % その 他 は 公 衆 街 路 灯 農 事 用 電 力 その 他 電 力 など 資 料 : 関 西 電 力 資 料 から 作 成 (ピークカット 対 策 ) 1デマンドレスポンス(Demand Response) デマンドレスポンスとは ピーク 時 にインセンティブを 与 えることにより 需 要 家 側 が 電 力 の 使 用 を 抑 制 することを 指 し おおまかにインセンティブベースと 電 気 料 金 ベ ースの2つに 分 けられる 2009 年 時 点 での 北 米 におけるデマンドレスポンスの 負 荷 抑 制 ポテンシャルは ピーク 需 要 の 約 7.6%に 当 たると 試 算 されており そのうちの 約 -35-

36 9 割 がインセンティブベースである( 表 13) 表 13 デマンドレスポンスの 概 要 概 要 負 荷 抑 制 ポテンシャルに 占 める 割 合 ( 北 米 の 事 例 ) 電 力 会 社 系 統 運 用 機 関 : 需 給 調 整 契 約 等 に 基 づき 需 給 ひっ 迫 時 に 負 インセンティブ 荷 抑 制 を 要 請 する ベース 需 要 家 : 負 荷 抑 制 に 協 力 することに 約 89% より 報 酬 を 得 る 電 気 料 金 ベース 電 力 会 社 : 時 間 帯 別 料 金 (TOU) ピーク 時 料 金 (CPP) リアルタ イム 料 金 (RTP)を 設 定 する 約 8% 需 要 家 : 自 らの 判 断 で 負 荷 変 動 を 行 う 資 料 : 経 済 産 業 省 資 料 から 作 成 国 内 事 例 としては スマートメーター 大 規 模 導 入 効 果 実 証 実 験 事 業 ( 経 済 産 業 省 ) において 平 成 21~23 年 度 の3 年 間 東 京 電 力 関 西 電 力 管 内 の 家 庭 約 900 件 を 対 象 に 実 証 実 験 を 実 施 している( 表 14) 表 14 時 間 帯 別 料 金 等 によるピーク 抑 制 効 果 ピーク 抑 制 メニュー ピーク 時 間 帯 抑 制 率 (1との 比 較 ) 1 見 える 化 のみ - 2 見 える 化 +TOU(ピーク 時 間 帯 料 金 を 通 常 の2 倍 に 設 定 ) 9.5% 3 見 える 化 +CPP( 電 力 逼 迫 時 ( 予 想 最 高 気 温 33 以 上 )に ピーク 時 間 帯 の 料 金 を 通 常 の3 倍 に 設 定 ) 12.4% 4 見 える 化 +CPP+エアコン 遠 隔 停 止 15.5% 資 料 : 経 済 産 業 省 資 料 から 作 成 2 自 家 発 電 設 備 資 源 エネルギー 庁 が 2011 年 3 月 末 現 在 で 電 気 事 業 法 届 出 対 象 の 自 家 発 電 設 備 5,373 万 kw( 設 備 容 量 1,000kW 以 上 非 常 用 電 源 は 対 象 外 )の 保 有 者 に 対 し 調 査 した 結 果 によると 174 万 kwについて 余 剰 あるが 売 電 不 可 と 回 答 している( 図 30) -36-

37 図 30 自 家 発 電 の 用 途 資 料 : 自 家 発 設 備 の 活 用 状 況 について (2011 年 7 月 資 源 エネルギー 庁 ) 余 剰 あるが 売 電 不 可 とした 主 な 理 由 は 燃 料 コストが 高 い や 逆 潮 できないこと などの 系 統 制 約 などとなっている( 図 31) 図 31 余 剰 あるが 売 電 不 可 とした 理 由 ( 火 力 発 電 設 備 ) 資 料 : 自 家 発 設 備 の 活 用 状 況 について (2011 年 7 月 資 源 エネルギー 庁 ) 関 西 電 力 資 料 によると 関 西 電 力 管 内 には 自 家 消 費 用 途 ( 売 電 なし)の 自 家 発 電 設 備 が 約 210 万 kw( 大 口 約 204 万 kw( 約 500 軒 ) 小 口 約 6 万 kw( 約 1,600 軒 )) 設 置 されており そのうち 大 口 については 府 域 に 約 72 万 kw( 約 150 軒 )が 設 置 されている なお 府 内 の 天 然 ガスコージェネ 及 び 燃 料 電 池 の 設 置 状 況 は 表 15 のとおりである 表 15 府 内 の 天 然 ガスコージェネ 及 び 燃 料 電 池 の 設 置 状 況 (kw) 2000 年 度 2005 年 度 2010 年 度 天 然 ガスコ-ジェネ 432, , , ,066 ( 事 業 用 513,718kW 1,953 台 ) ( 家 庭 用 26,348kW 26,348 台 ) 燃 料 電 池 4, ,178 1,480 ( 事 業 用 200kW 1 台 ) ( 家 庭 用 1,280kW 1,829 台 ) 資 料 : 大 阪 ガス 資 料 2011 年 度 -37-

38 (ピークシフト 対 策 ) 1 蓄 電 装 置 蓄 電 装 置 は 需 給 両 面 での 負 荷 平 準 化 や 自 立 分 散 型 電 源 の 導 入 促 進 を 図 っていくため には 重 要 な 技 術 である 蓄 電 池 の 使 用 用 途 としては メガソーラーの 出 力 変 動 対 策 としての 電 力 系 統 用 工 場 ビル 家 庭 などでの 余 剰 電 力 対 策 やピークシフト 対 策 としての 需 要 側 定 置 用 電 気 自 動 車 やプラグインハイブリッド 自 動 車 への 次 世 代 自 動 車 用 の 大 きく3つに 分 けられる 従 来 は コストが 比 較 的 安 価 な 鉛 蓄 電 池 が 主 流 であったが 近 年 携 帯 電 話 や 電 気 自 動 車 等 で 使 用 されるリチウムイオン 電 池 の 利 用 が 拡 大 している( 図 32) 図 32 蓄 電 池 の 生 産 数 量 の 推 移 資 料 : 蓄 電 池 システム 産 業 のあり 方 について (2010 年 5 月 資 源 エネルギー 庁 ) 国 の 日 本 再 生 戦 略 ( 平 成 24 年 7 月 31 日 )では 2020 年 までに 世 界 全 体 の 蓄 電 池 市 場 規 模 (20 兆 円 )の5 割 のシェアを 我 が 国 関 連 企 業 が 獲 得 することを 目 標 として 掲 げている -38-

39 ( 参 考 ) 蓄 電 池 の 種 類 と 特 徴 現 在 実 用 化 されている 蓄 電 池 としては 鉛 蓄 電 池 ニッケル 水 素 電 池 リチウムイオ ン 電 池 NAS 電 池 等 がある コスト 面 では NAS 電 池 鉛 蓄 電 池 が 優 位 性 がある 一 方 コンパクト 化 面 (エネルギー 密 度 )ではリチウムイオン 電 池 に 優 位 性 がある( 表 16) 表 16 蓄 電 池 の 種 類 と 特 徴 鉛 ニッケル 水 素 リチウムイオン NAS レト ックスフロー 溶 融 塩 コンパクト 化 (エネルキ ー 密 度 :Wh/kg) コスト( 円 /kwh) 5 万 円 10 万 円 20 万 円 4 万 円 評 価 中 評 価 中 大 容 量 化 充 電 状 態 の 正 確 な 計 測 監 視 ~MW 級 ~MW 級 通 常 1MW 級 まで MW 級 以 上 MW 級 以 上 評 価 中 安 全 性 資 源 運 転 時 における なし なし なし 有 り なし 有 り 加 温 の 必 要 性 ( 300 ) ( 50 ) 寿 命 (サイクル 数 ) 17 年 5~7 年 6~10 年 15 年 6~10 年 評 価 中 3,150 回 2,000 回 3,500 回 4,500 回 制 限 なし 資 料 : 蓄 電 池 戦 略 ( 平 成 24 年 7 月 経 済 産 業 省 ) 2 蓄 熱 式 空 調 システム 蓄 熱 式 空 調 システムは 夜 間 の 電 力 を 利 用 して 氷 冷 水 または 温 水 を 蓄 熱 槽 に 蓄 え 蓄 えた 熱 を 昼 間 の 冷 暖 房 に 使 うシステムである 電 力 がひっ 迫 する 夏 期 冬 期 の 時 間 帯 は 冷 暖 房 に 伴 う 電 力 の 割 合 が 高 く ピークシフ ト 対 策 の 一 つとして 重 要 な 技 術 である 蓄 熱 式 空 調 システムは 2010 年 度 末 で 31,130 台 が 設 置 されている( 図 33) 図 33 蓄 熱 式 空 調 システムの 設 置 件 数 資 料 : 一 般 財 団 法 人 ヒートポンプ 蓄 熱 センターホームページ -39-

40 ( 電 力 自 由 化 の 検 討 状 況 ) 電 力 市 場 の 自 由 化 については 経 済 産 業 省 の 電 力 システム 改 革 専 門 委 員 会 で 議 論 されている 電 力 システム 改 革 の 基 本 方 針 ( 案 )(2012 年 7 月 電 力 システム 改 革 専 門 委 員 会 )に よると 家 庭 等 の 小 口 小 売 部 門 についても 需 要 家 が 供 給 者 や 電 源 を 選 択 できるよう 小 売 全 面 自 由 化 を 実 施 するとされている 発 送 電 分 離 については 送 配 電 設 備 の 所 有 権 を 電 力 会 社 に 残 し 運 用 は 広 域 系 統 運 用 機 関 )に 委 ねる 機 能 分 離 と 送 配 電 部 門 全 体 を 別 法 人 とする 法 的 分 離 の2 案 が 示 されている ( 参 考 1) 電 力 小 売 市 場 の 自 由 化 のこれまでの 経 過 資 料 : 電 力 システム 改 革 専 門 委 員 会 資 料 図 34 電 力 小 売 市 場 の 自 由 化 のこれまでの 経 過 ( 参 考 2) 新 電 力 (PPS)の 全 体 販 売 電 力 量 に 占 めるシェアは 平 成 23 年 度 で 3.56% となっている( 図 35) 図 35 新 電 力 (PPS)の 全 体 販 売 電 力 量 に 占 めるシェア 資 料 : 電 力 調 査 統 計 総 需 要 速 報 概 要 ( 資 源 エネルギー 庁 )から 作 成 -40-

41 ( 取 組 みの 現 状 ) 1 大 阪 府 家 族 でお 出 かけキャンペーンとして 家 庭 のエアコンの 使 用 量 を 減 らすことを 目 的 に 公 共 施 設 や 商 業 施 設 の 協 力 を 得 て 家 族 全 員 で 身 近 な 施 設 に 外 出 するキャンペーンを 実 施 している(2012 年 度 ~) 家 庭 での 節 電 取 り 組 みを 促 進 するために 関 西 電 力 の 節 電 トライアル( 削 減 率 に 応 じ てQUOカード 商 品 券 をプレゼント 等 ) と 連 携 し 15% 以 上 の 削 減 をされた 方 に 抽 選 で 景 品 を 進 呈 する(2012 年 度 ~) 休 止 中 のコージェネレーションを 再 稼 動 し 電 気 事 業 者 に 電 気 を 供 給 又 は 電 気 事 業 者 か らの 買 電 に 代 えて 自 家 発 電 するものに 対 して 燃 料 費 の 一 部 を 補 助 している(2012 年 度 ~) 2 関 西 電 力 家 庭 向 けに ピーク 時 間 帯 の 電 気 料 金 を 上 げ オフピーク 時 間 帯 の 電 気 料 金 を 下 げる 料 金 制 度 季 時 別 電 灯 PS を 設 定 している(2012 年 度 ~) 事 業 者 向 けに 需 給 がひっ 迫 する 時 間 帯 の 電 力 使 用 の 抑 制 を 要 請 し 電 気 料 金 を 割 り 引 くなどの 需 給 調 整 契 約 を 設 定 している(2012 年 度 ~) BEMSを 導 入 した 複 数 のビルを 集 中 管 理 するBEMSアグリゲーターと 契 約 を 交 わし 需 給 ひっ 迫 時 の 電 力 使 用 の 抑 制 を 図 っている(2012 年 度 ~) 大 口 需 要 家 を 対 象 に 需 給 逼 迫 時 に 需 要 家 側 で 抑 制 できる 電 力 (ネガワット)を 入 札 に より 取 引 する 制 度 を 創 設 している(2012 年 度 ~) (2)キーワード/ 意 見 の 概 要 1 電 力 ピーク 需 要 の 抑 制 節 電 を 実 際 にやってみて その 結 果 を 分 析 して 活 かしていく 必 要 がある kwとkwhの 関 係 を 明 確 にした 上 で kwの 抑 制 と 消 費 量 全 体 (kwh)の 抑 制 を 総 合 的 に 検 討 していく 必 要 がある 国 レベルではなく 大 阪 関 西 のデータを 持 ち どの 対 策 をすれば どれくらい 効 果 が あるのかを 評 価 できるようにする 必 要 がある BEMSアグリゲーターを 活 用 することで 集 合 住 宅 の 取 組 みを 効 率 的 に 進 められるの ではないか エネルギー 源 の 多 様 化 に 向 けて ガスを 有 効 に 使 えば 節 電 になる 2 自 立 分 散 型 電 源 の 普 及 将 来 像 として 系 統 とローカルが 対 立 するのではなく 両 者 は 協 調 していく 必 要 がある 排 熱 の 有 効 利 用 の 余 地 があることから 例 えば 大 型 の 火 力 発 電 所 の 排 熱 の 面 的 利 用 を 検 討 していく 必 要 がある そもそも 非 常 時 にどれくらいのエネルギーがいるのかを 押 さえ 検 討 の 際 のベースにす る 必 要 がある 3 蓄 電 装 置 蓄 熱 式 空 調 システムの 普 及 国 でも 普 及 方 策 が 検 討 されている 蓄 熱 式 空 調 システムについて 検 討 する 必 要 がある -41-

42 4 多 様 な 発 電 事 業 者 の 参 入 等 競 争 を 促 進 するため 新 規 の 事 業 者 を 増 やしていく 施 策 をきちんと 考 える 必 要 がある サービスの 多 様 化 によるデマンドを 減 らすインセンティブを 高 める 仕 組 みをつくってい く 必 要 がある (3) 課 題 整 理 電 力 需 給 のひっ 迫 が 今 までの 照 明 が 過 剰 であったことなどを 反 省 し 節 電 対 策 の 取 組 みの 必 要 性 を 意 識 する 契 機 となった 節 電 の 取 組 みは 一 定 の 成 果 が 上 がっているが リバウンドさせることなく 定 着 させて いく 必 要 がある(1) ピーク 需 要 を 抑 制 することは 既 存 の 発 電 設 備 を 効 率 的 に 活 用 できるとともに 余 剰 の 既 存 設 備 をバックアップ 電 源 とすることができることから 出 力 が 不 安 定 な 再 生 可 能 エ ネルギーの 普 及 拡 大 にもつながる(1) 電 力 ピークの 抑 制 は 消 費 量 全 体 の 抑 制 にも 資 する 対 策 も 多 いことから 実 施 可 能 な 対 策 を 総 合 的 に 検 討 していく 必 要 がある(1) 府 では 今 年 度 休 止 中 の 事 業 用 自 家 発 電 (コージェネ)の 再 稼 動 を 支 援 するため 燃 料 費 補 助 の 事 業 を 実 施 しているほか 温 暖 化 防 止 条 例 対 象 事 業 者 が 自 家 発 電 を 稼 動 さ せることに 伴 うCO 2 排 出 量 増 については 実 績 報 告 時 に 特 例 を 設 ける 措 置 を 講 じるこ ととしているが 自 家 発 電 の 更 なる 効 果 的 な 普 及 方 策 の 検 討 が 必 要 である(2) なお コージェネについては 熱 負 荷 と 電 力 負 荷 のバランスを 十 分 考 慮 して 導 入 を 進 め ていく 必 要 がある(2) 自 立 分 散 型 電 源 の 普 及 に 当 たっては 系 統 との 協 調 にも 留 意 しつつ 面 的 な 利 用 の 拡 大 を 図 っていく 必 要 がある(2) 蓄 電 装 置 は 現 在 はコストが 高 いなどの 課 題 もあるが 蓄 電 容 量 が 増 加 するなどの 技 術 進 歩 や 量 産 による 低 廉 化 も 期 待 できることから 普 及 促 進 策 を 検 討 していく 必 要 がある (3) 発 電 が 不 安 定 な 風 力 発 電 や 太 陽 光 発 電 を 大 量 に 電 力 系 統 に 受 け 入 れるためには バック アップ 電 源 の 整 備 や 変 電 所 における 蓄 電 装 置 の 設 置 等 が 課 題 となる(3) 新 たな 発 電 事 業 者 の 参 入 を 促 進 するための 制 度 改 善 を 促 していく 必 要 がある(4) (4) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) 需 給 に 応 じて 供 給 側 だけでなく 需 要 側 が 調 整 する 取 組 みを 促 進 することで 供 給 側 の 電 源 設 備 を 効 率 的 に 活 用 することができる(1) 需 要 側 のピーク 対 策 を 進 めるためには 種 々の 節 電 の 取 組 み ノウハウを 分 析 した 上 で 適 切 な 対 策 を 実 施 していくとともに 自 立 分 散 型 電 源 の 導 入 やピークシフト 機 能 を 持 つ 蓄 電 装 置 蓄 熱 式 空 調 システムの 導 入 などを 進 めていく 必 要 がある(1 2 3) 家 庭 での 燃 料 電 池 オフィスビルや 工 場 での 自 家 発 電 (コージェネ 等 )など 自 立 分 散 型 電 源 の 導 入 を 促 進 することは エネルギー 源 を 多 様 化 し 災 害 に 強 い 社 会 づくりを 目 指 す 上 でも 重 要 である (2) また 地 域 の 防 災 拠 点 としての 機 能 も 期 待 される 公 共 施 設 におけるエネルギー 創 出 の 拡 -42-

43 大 についても 検 討 する 必 要 がある(2) 蓄 電 装 置 は ピーク 調 整 機 能 に 加 え 自 然 条 件 による 発 電 量 の 変 動 が 大 きい 再 生 可 能 エ ネルギーの 普 及 拡 大 への 対 応 としても 重 要 である(3) こうした 需 要 側 での 個 々の 取 組 みを 進 めるとともに 地 域 で 面 的 に 電 力 や 熱 の 融 通 をし 効 率 的 に 活 用 していくことも 重 要 である(1 2 3) そのほか インセンティブを 働 かせるための 料 金 制 度 が 重 要 となってくることから 制 度 の 状 況 を 確 認 しつつ 必 要 に 応 じて 国 や 電 力 会 社 に 対 して 提 案 していく 必 要 がある (1) 供 給 側 の 対 策 として 多 様 な 発 電 事 業 者 の 参 入 を 進 めていく 必 要 があるが 広 域 的 に 取 り 組 む 課 題 であることから 関 西 広 域 連 合 と 連 携 して 検 討 していく 必 要 がある(4) ( 具 体 的 な 施 策 メニュー イメージ) 温 暖 化 防 止 条 例 における 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 量 や 排 出 原 単 位 による 削 減 率 の 評 価 に 加 えて 自 家 発 電 の 導 入 等 の 取 組 内 容 を 総 合 的 に 評 価 防 災 拠 点 や 災 害 時 に 機 能 を 保 持 すべき 公 共 施 設 や 民 間 施 設 への 自 立 分 散 型 電 源 の 導 入 BEMSアグリゲーターの 取 組 みを 促 進 するための 支 援 -43-

44 Ⅲ 再 生 可 能 エネルギーの 普 及 拡 大 (1) 現 状 ( 導 入 ポテンシャル/ 導 入 量 の 現 状 ) 府 域 の 電 力 消 費 量 に 占 める 再 生 可 能 エネルギー( 電 気 )の 導 入 ポテンシャルの 割 合 は 7.3% 程 度 であり その 大 半 を 太 陽 光 発 電 が 占 めている( 表 17) 導 入 ポテンシャル ( 百 万 kwh) 2010 年 度 導 入 状 況 1 発 電 量 ( 推 計 ) ( 百 万 kwh) 表 17 府 域 における 再 生 可 能 エネルギー( 電 気 )の 状 況 風 力 発 電 中 小 水 力 バイオマス 発 電 太 陽 光 発 電 地 熱 発 電 計 陸 上 風 力 洋 上 風 力 発 電 木 質 農 業 4, ,298 (7.0%) (0.3%) (0.01%) (0.01%) (7.3%) (850) 出 力 (kw) 142, ,071 0 (218,829) 143,787 1 かっこ 内 は 2009 年 度 の 電 力 消 費 量 (590 億 kwh)に 占 める 割 合 バイオマス 発 電 の 木 質 は 林 地 残 材 製 材 所 廃 材 公 園 剪 定 枝 農 業 は 農 業 残 渣 ( 稲 わら もみがら 等 ) 畜 産 廃 棄 物 を 示 す 2 住 宅 やビル 工 場 等 のすべての 屋 根 に 太 陽 光 パネルを 設 置 することを 前 提 にしている 太 陽 光 発 電 の 推 計 条 件 住 宅 : 戸 建 住 宅 に 3kW 非 戸 建 住 宅 に 10kW の 太 陽 光 パネルを 設 置 した 場 合 の 発 電 量 工 場 : 建 築 面 積 に 設 置 係 数 を 乗 じた 発 電 量 公 共 施 設 業 務 用 施 設 : 延 床 面 積 に 設 置 係 数 を 乗 じた 発 電 量 未 利 用 地 :メガソーラーの 実 績 及 び 計 画 発 電 量 または 耕 作 放 棄 地 等 の 面 積 に 単 位 面 積 あたりの 設 備 容 量 を 乗 じた 発 電 量 太 陽 電 池 の 種 類 : 多 結 晶 シリコン( 変 換 効 率 :20.3%) パネル 設 置 個 所 : 屋 上 ( 壁 面 敷 地 内 空 地 には 設 置 しない ) 3 ごみ 発 電 下 水 処 理 場 の 消 化 ガス 利 用 を 含 む(2009 年 度 の 値 ) 資 料 : 緑 の 分 権 改 革 推 進 会 議 第 四 分 科 会 報 告 書 (2011 年 3 月 )から 作 成 大 阪 府 調 べ ( 太 陽 光 発 電 の 現 状 ) 府 域 における 太 陽 光 発 電 は 住 宅 用 民 間 施 設 (メガソーラーを 含 む ) 公 共 施 設 を 併 せ 平 成 22 年 度 末 現 在 で 発 電 出 力 は 約 14 万 kwとなっており これらによる 年 間 発 電 量 は 府 域 の 年 間 電 力 消 費 量 の 約 0.3%と 推 計 される( 図 36) ( 千 万 kw) 資 料 : 大 阪 府 調 べ 図 36 太 陽 光 発 電 の 導 入 実 績 の 推 移 -44-

45 北 海 道 青 森 岩 手 宮 城 秋 田 山 形 福 島 茨 城 栃 木 群 馬 埼 玉 千 葉 東 京 神 奈 川 新 潟 富 山 石 川 福 井 山 梨 長 野 岐 阜 静 岡 愛 知 三 重 滋 賀 京 都 大 阪 兵 庫 奈 良 和 歌 山 鳥 取 島 根 岡 山 広 島 山 口 徳 島 香 川 愛 媛 高 知 福 岡 佐 賀 長 崎 熊 本 大 分 宮 崎 鹿 児 島 沖 縄 北 海 道 青 森 岩 手 宮 城 秋 田 山 形 福 島 茨 城 栃 木 群 馬 埼 玉 千 葉 東 京 神 奈 川 新 潟 富 山 石 川 福 井 山 梨 長 野 岐 阜 静 岡 愛 知 三 重 滋 賀 京 都 大 阪 兵 庫 奈 良 和 歌 山 鳥 取 島 根 岡 山 広 島 山 口 徳 島 香 川 愛 媛 高 知 福 岡 佐 賀 長 崎 熊 本 大 分 宮 崎 鹿 児 島 沖 縄 このうち 住 宅 用 の 太 陽 光 発 電 についてみると 導 入 件 数 は 33,898 件 ( 出 力 : 約 11 万 4 千 kw)であり 47 都 道 府 県 中 5 位 となっている( 図 37) 件 数 60,000 50,000 40,000 2 位 4 位 1 位 5 位 平 成 19 年 度 までの 導 入 件 数 平 成 22 年 度 までの 導 入 件 数 3 位 30,000 20,000 10,000 0 図 37 住 宅 用 太 陽 光 発 電 の 導 入 件 数 資 料 :( 一 社 ) 新 エネルギー 導 入 促 進 協 議 会 資 料 太 陽 光 発 電 普 及 拡 大 センター 資 料 から 作 成 一 方 太 陽 光 発 電 の 導 入 件 数 が 持 ち 家 一 戸 建 て 戸 数 に 占 める 割 合 を 普 及 率 と 見 なして 試 算 すると 2.54%で 47 都 道 府 県 中 34 位 にとどまっている( 図 38) 7.0% 6.0% 5.0% 4.0% 34 位 3.0% 2.0% 1.0% 0.0% 図 38 住 宅 用 太 陽 光 発 電 の 普 及 率 普 及 率 は 平 成 22 年 度 末 の 導 入 件 数 平 成 20 年 持 ち 家 一 戸 建 て 戸 数 で 算 出 資 料 : 導 入 件 数 は ( 一 社 ) 新 エネルギー 導 入 促 進 協 議 会 資 料 太 陽 光 発 電 普 及 拡 大 センター 資 料 平 成 20 年 持 ち 家 一 戸 建 て 戸 数 は 平 成 20 年 住 宅 土 地 統 計 調 査 ( 総 務 省 )による (ごみ 発 電 の 現 状 ) ごみ 発 電 は 再 生 可 能 エネルギー 特 別 措 置 法 における 再 生 可 能 エネルギー には 位 置 付 けられていないが 新 エネルギー 利 用 特 別 措 置 法 (RPS 法 )の 対 象 であり 同 法 の 廃 止 に 伴 う 経 過 措 置 として 当 分 の 間 買 取 対 象 となっている -45-

46 高 効 率 ごみ 発 電 施 設 整 備 については 環 境 省 の 循 環 型 社 会 形 成 推 進 交 付 金 において 交 付 率 を 1/3 から 1/2 に 引 き 上 げるなどして 制 度 の 充 実 強 化 が 実 施 されている 府 内 のごみ 焼 却 施 設 48 施 設 のうち 発 電 施 設 を 有 する 施 設 は 24 施 設 ある( 平 成 21 年 度 のごみ 処 理 量 では 発 電 施 設 を 有 する 施 設 の 処 理 量 が 全 体 の 処 理 量 の 82%を 占 めてい る )( 表 18) 平 成 21 年 度 の 発 電 電 力 量 は8 億 1 千 8 百 万 kwhとなっている また このうち 18 施 設 が 関 西 電 力 に 売 電 しており 売 電 量 は3 億 6 千 万 kwhとなっている 今 後 平 成 32 年 度 までに 施 設 更 新 により 約 2 億 kwhの 発 電 電 力 量 の 増 加 が 見 込 まれ ている 年 度 表 18 府 内 ごみ 焼 却 施 設 の 発 電 施 設 の 状 況 発 電 施 設 を 有 する 施 設 数 焼 却 処 理 実 績 (t/ 年 ) タービン 発 電 機 出 力 ( 千 kw) 発 電 電 力 量 ( 百 万 kwh) 売 電 電 力 量 ( 百 万 kwh) 平 成 12 年 度 20 2,447, 平 成 17 年 度 23 2,771, 平 成 21 年 度 24 2,595, ( 取 組 みの 現 状 ) 金 融 機 関 との 連 携 により 住 宅 用 太 陽 光 パネルを 設 置 する 場 合 に 必 要 となる 資 金 を 融 資 する 制 度 に 取 り 組 んでいる(2012 年 度 ~) 府 民 が 安 心 して 太 陽 光 パネルを 設 置 できるよう 優 良 な 民 間 事 業 者 を 府 が 登 録 し 市 町 村 と 連 携 して 自 治 会 等 に 紹 介 する 制 度 に 取 り 組 んでいる(2012 年 度 ~) 固 定 価 格 買 取 制 度 を 活 用 し スケールメリットを 活 かしたメガソーラーの 導 入 を 促 進 し ている( 表 19) 表 19 府 が 促 進 しているメガソーラーの 主 な 設 置 計 画 設 置 予 定 年 月 事 業 者 名 立 地 市 町 村 発 電 能 力 敷 地 面 積 平 成 25 年 5 月 ( 株 )ユーラスエナジー ホールディングス 岬 町 約 8MW 約 20.2ha 平 成 24 年 度 中 シャープ( 株 ) 岬 町 約 2MW 約 3.3ha 平 成 25 年 7 月 ( 平 成 24 年 7 月 公 募 中 ) - ( 平 成 24 年 度 中 に 公 募 予 定 ) 泉 大 津 市 泉 南 市 ( 南 部 水 みら いセンター) 15MW 以 上 約 2MW 約 25ha 約 3ha ( 太 陽 光 発 電 の 将 来 推 計 等 ) 国 の 試 算 によると 固 定 価 格 買 取 制 度 導 入 に 伴 い 2012 年 度 は 大 幅 な 導 入 が 見 込 まれて いる( 表 20) -46-

47 表 20 太 陽 光 発 電 設 備 の 導 入 見 込 み 2011 年 度 時 点 2012 年 度 ( 見 込 み) 住 宅 約 400 万 kw + 約 150 万 kw 2011 年 度 の 新 規 導 入 量 110 万 kw の4 割 増 非 住 宅 約 80 万 kw + 約 50 万 kw 事 務 局 の 把 握 情 報 より 資 料 : 再 生 可 能 エネルギーの 固 定 価 格 買 取 制 度 について ( 経 済 産 業 省 ) エネルギー 環 境 に 関 する 選 択 肢 ( 平 成 24 年 7 月 ; 国 家 戦 略 室 )では 太 陽 光 発 電 につ いて2つの 試 算 がなされている( 表 21) 表 21 太 陽 光 発 電 の 導 入 シナリオ(エネルギー 環 境 に 関 する 選 択 肢 ) 2030 年 における 現 状 シナリオ (2010 年 ) 38 億 kwh 導 入 量 90 万 戸 発 電 電 力 量 に 約 0.35% 占 める 比 率 (1.1 兆 kwh) ( 発 電 電 力 量 ) 15 シナリオ 20~25 シナリオ ゼロシナリオ 721 億 kwh 1200 万 戸 666 億 kwh 1000 万 戸 ( 耐 震 性 が 弱 い 等 により ( 現 在 設 置 可 能 なほぼ 全 現 在 設 置 不 可 能 な 住 戸 に ての 住 戸 の 屋 根 に 導 入 ) も 改 修 して 導 入 ) 約 6.7% 約 7.2% ( 約 1 兆 kwh) ( 約 1 兆 kwh) シナリオの ゼロ 15 20~25 は それぞれ 2030 年 における 原 発 比 率 (%)を 示 す 資 料 :エネルギー 環 境 に 関 する 選 択 肢 ( 平 成 24 年 7 月 ; 国 家 戦 略 室 )から 作 成 2012 年 3 月 に 策 定 した 温 暖 化 対 策 おおさかアクションプラン~ 大 阪 府 地 球 温 暖 化 対 策 実 行 計 画 ( 区 域 施 策 編 ) において 太 陽 光 発 電 について 2010 年 度 の 導 入 実 績 14 万 kwに 対 し 2014 年 度 に 30 万 kwとする 導 入 目 標 を 掲 げている (2)キーワード/ 意 見 の 概 要 1 固 定 価 格 買 取 制 度 への 対 応 固 定 価 格 買 取 制 度 の 整 備 を 受 けて 事 業 者 が 大 規 模 に 入 ってくることなどが 期 待 される ので 導 入 目 標 を 定 めるとともに 施 策 をしっかりと 掲 げる 必 要 がある メガソーラーの 設 置 や 自 らの 屋 根 を 発 電 事 業 者 に 貸 す 屋 根 貸 し 等 を 進 める 場 合 にお いては 地 域 住 民 が 参 画 する 仕 組 みをつくり 地 域 住 民 が 自 ら 電 気 をつくっているとい う 意 識 を 持 つことが 重 要 である 太 陽 光 発 電 のポテンシャルは 電 力 使 用 量 全 体 の7% 程 度 だが 夏 期 のピーク 時 ( 晴 天 時 ) でみると ピークカット 効 果 は 大 きい -47-

48 2 太 陽 光 発 電 の 導 入 義 務 化 義 務 化 するのであれば 支 援 策 も 必 要 である 大 手 だけとか 技 術 力 資 本 力 がある 所 だけを 対 象 に 義 務 化 するのは やめて 欲 しい 固 定 価 格 買 取 制 度 が 始 まり 普 及 が 進 む 仕 組 みができているので 義 務 化 は 必 要 なく 太 陽 光 発 電 の 設 置 を 誘 導 する 方 策 が 重 要 であるという 意 見 がある 一 方 固 定 価 格 買 取 制 度 をより 促 進 するために 義 務 化 も 含 めてどのような 施 策 が 必 要 かという 視 点 が 重 要 で あるという 意 見 がある 義 務 化 や 強 い 誘 導 で どの 程 度 太 陽 光 発 電 の 導 入 が 進 むのかを 見 通 す 必 要 がある (3) 課 題 整 理 再 生 可 能 エネルギーの 普 及 は 東 日 本 大 震 災 原 子 力 発 電 所 の 事 故 を 契 機 に 地 球 温 暖 化 防 止 はもとより 防 災 や 安 全 性 の 面 からも 有 用 であり その 必 要 性 が 再 認 識 された 府 域 の 再 生 可 能 エネルギー( 電 気 )の 導 入 ポテンシャルは 府 域 の 電 力 使 用 量 全 体 の7% 程 度 であるが 災 害 時 の 電 力 として 活 用 できるほか 夏 期 のピーク 対 策 としても 寄 与 す るといった 視 点 も 勘 案 して 検 討 する 必 要 がある 平 成 24 年 7 月 から 導 入 された 再 生 可 能 エネルギーの 固 定 価 格 買 取 制 度 を 踏 まえ 地 域 の 特 性 を 踏 まえた 導 入 促 進 方 策 を 検 討 する 必 要 がある(1) 府 域 における 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 ポテンシャルは 太 陽 光 発 電 がその 大 半 を 占 め ていることから 特 に 太 陽 光 発 電 の 普 及 方 策 の 検 討 が 必 要 である 更 なる 導 入 を 促 すための 施 策 として 住 宅 や 事 業 所 への 導 入 義 務 付 け インセンティブ の 付 与 による 誘 導 等 を 検 討 する 必 要 がある(1 2) また メガソーラーについても スケールメリットを 活 かした 導 入 を 促 していく 必 要 が ある(1) なお 太 陽 熱 や 風 力 発 電 小 水 力 発 電 バイオマス 発 電 等 についても 費 用 対 効 果 等 も 勘 案 した 普 及 拡 大 方 策 を 検 討 していく 必 要 がある (4) 施 策 の 方 向 性 についての 考 え 方 ( 素 案 ) 府 域 における 再 生 可 能 エネルギー( 電 気 )の 導 入 ポテンシャルは 府 域 の 電 力 消 費 量 の 7% 程 度 であり 電 力 量 の 安 定 的 な 確 保 に 対 する 寄 与 は 大 きくないが ピーク 対 策 とし て 寄 与 する 可 能 性 は 大 きく また 災 害 時 の 電 力 としての 活 用 といった 視 点 も 勘 案 して 検 討 する 必 要 がある 府 域 における 再 生 可 能 エネルギー( 電 気 )の 導 入 ポテンシャルは 太 陽 光 発 電 がその 大 半 を 占 めていることから 特 に 太 陽 光 発 電 の 普 及 を 推 進 するための 仕 組 みづくりの 検 討 が 必 要 であると 考 えられる(1 2) 費 用 対 効 果 や 環 境 配 慮 への 意 識 等 多 面 的 な 観 点 から 考 えると 固 定 価 格 買 取 制 度 の 導 入 により 太 陽 光 発 電 設 備 の 設 置 に 前 向 きな 家 庭 や 事 業 者 も 多 いと 考 えられることから 設 置 を 検 討 する 機 会 をつくることが 重 要 である(1 2) そのためには 府 民 や 事 業 者 の 相 談 に 対 して 適 切 な 助 言 や 情 報 提 供 などの 支 援 を 行 う 窓 口 を 設 置 することが 考 えられる(1) また 導 入 の 義 務 付 けや 導 入 の 検 討 義 務 づけなどの 制 度 化 を 図 ることが 考 えられるが -48-

49 それぞれ 費 用 対 効 果 等 を 十 分 勘 案 する 必 要 がある 特 に 導 入 の 義 務 付 けは 自 由 権 や 財 産 権 の 制 限 に 当 たると 考 えられることから 公 共 の 福 祉 の 見 地 から 必 要 性 の 吟 味 負 担 軽 減 への 配 慮 を 尽 くし 合 理 的 な 範 囲 内 での 制 限 とするとともに 公 平 性 を 担 保 する 必 要 がある また 省 エネ 法 など 関 連 法 令 との 整 合 を 図 る 必 要 がある 公 平 性 を 担 保 す るためには 遵 守 状 況 の 確 認 遵 守 させるための 勧 告 命 令 等 の 措 置 に 要 する 行 政 コス トについても 併 せて 考 慮 する 必 要 がある(2) ( 具 体 的 な 施 策 メニュー イメージ) 一 定 規 模 以 上 の 住 宅 の 建 築 主 等 に 対 する 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 に 関 する 制 度 化 ア 義 務 化 - 一 定 規 模 以 上 の 住 宅 の 建 築 主 ( 販 売 者 を 除 く ) 所 有 者 に 再 生 可 能 エネルギー( 太 陽 光 発 電 等 )の 導 入 等 を 義 務 付 け その 結 果 を 報 告 することを 義 務 付 ける - 一 定 規 模 以 上 の 住 宅 の 販 売 者 に 設 計 時 販 売 時 に 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 省 エネ 性 能 の 向 上 を 義 務 付 け その 結 果 を 報 告 することを 義 務 付 ける イ 強 い 誘 導 - 一 定 規 模 以 上 の 住 宅 の 建 築 主 ( 販 売 者 を 除 く ) 所 有 者 に 再 生 可 能 エネルギー( 太 陽 光 発 電 等 )の 導 入 等 検 討 し その 結 果 を 報 告 ( 公 表 )することを 義 務 付 ける - 一 定 規 模 以 上 の 住 宅 の 販 売 者 に 設 計 時 販 売 時 に 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 等 を 検 討 し その 結 果 を 購 入 者 に 説 明 するとともに 報 告 ( 公 表 )することを 義 務 付 ける 府 有 施 設 を 活 用 したメガソーラーの 設 置 や 屋 根 貸 し 制 度 -49-

50 Ⅳ 新 エネルギー 関 連 産 業 等 の 振 興 ( 今 回 が 新 規 ) (1) 現 状 低 炭 素 社 会 の 実 現 に 向 けた 環 境 負 荷 の 軽 減 や 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 を 契 機 にした エネルギー 政 策 の 見 直 しにより 今 後 新 エネルギー 産 業 分 野 の 市 場 拡 大 が 想 定 されて いる また 大 阪 関 西 には 太 陽 電 池 や 蓄 電 池 をはじめとする 新 エネ 省 エネ 関 連 の 生 産 拠 点 研 究 拠 点 や 高 い 技 術 力 を 有 するものづくり 中 小 企 業 が 多 数 集 積 している リチウムイオン 電 池 の 関 西 地 域 の 国 内 シェアは 82%( 2010 年 度 ) 太 陽 電 池 は 78%( 2010 年 度 )を 占 めている( 図 39) 図 39 リチウムイオン 電 池 及 び 太 陽 電 池 の 生 産 金 額 資 料 : 近 畿 経 済 産 業 局 平 成 22 年 度 主 要 製 品 生 産 実 績 経 済 産 業 省 平 成 22 年 生 産 動 態 統 計 調 査 図 40 大 阪 関 西 の 電 池 の 生 産 拠 点 資 料 : 日 本 政 策 投 資 銀 行 バッテリースーパークラスターへの 展 開 (2010 年 ) -50-

51 図 41 大 阪 関 西 の 電 池 の 研 究 拠 点 資 料 : 日 本 政 策 投 資 銀 行 バッテリースーパークラスターへの 展 開 (2010 年 ) この 大 阪 関 西 の 高 いポテンシャルを 最 大 限 に 活 かすため 関 西 の3 府 県 ( 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 ) 及 び3 政 令 市 ( 京 都 市 大 阪 市 神 戸 市 )は 関 西 イノベーション 国 際 戦 略 総 合 特 区 の 申 請 を 行 い 2011 年 12 月 に 指 定 された 今 後 我 が 国 の 産 業 の 国 際 競 争 力 強 化 を 目 指 して 蓄 電 池 とスマートコミュニティなど 6つの 分 野 において 重 点 的 に 規 制 の 特 例 措 置 や 税 の 軽 減 財 政 支 援 などの 施 策 を 集 中 していくこととしている (2) 課 題 整 理 蓄 電 池 や 太 陽 電 池 では 日 本 はかつては 世 界 一 のシェアを 誇 り その 大 半 を 大 阪 関 西 で 生 産 しているものの 中 国 韓 国 等 のアジア 新 興 国 の 台 頭 や 円 高 の 影 響 などにより そのシェアは 大 幅 に 低 下 している 今 後 のエネルギー 関 連 施 策 の 進 展 が 大 阪 関 西 が 高 いポテンシャルを 有 する 新 エネル ギー 関 連 産 業 の 振 興 を 図 ることにつながり そのことがさらに 新 たなエネルギー 社 会 づ くりに 資 するという 好 循 環 につなげていく 必 要 がある -51-