101 【授業例】(小)ひょっとしてコーピング

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1 小 学 校 ひょっとしてコーピング 目 標 となる 資 質 コミュニケーション 能 力 セルフコントロール 能 力 ストレスマネジメント 能 力 指 導 のねらい 出 来 事 があったときに ひょっとして かも と 一 歩 立 ち 止 まって 相 手 のことを 考 え 冷 静 に 話 したり 聞 いたりする 態 度 を 育 む 準 備 するもの 黒 板 に 貼 る 提 示 用 の 短 冊 教 育 課 程 実 施 時 期 特 別 活 動 クラスの 落 ち 着 きがなくなってきたとき 留 意 点 など スクールカウンセラー(S)とのティームティーチング()で 行 うことが 望 ましい 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 導 入 5 友 だちとの 関 わりで 楽 しかったことを 思 い 出 して 発 表 する ひょっとしてコーピング を 身 につけよう! 友 達 ともっと 楽 しく 過 ごせる 素 敵 な 言 葉 を 勉 強 する と 展 開 する 展 開 35 ま と め 5 教 師 と Sとのロールプレイ を 見 て 考 える (1)ムカムカ 1シーン 1-1 を 見 て の 心 のつぶやきを 考 え 発 表 する 2シーン1-2を 見 てとの 気 持 ちを 考 え 発 表 する (2)しょんぼり シーン で(1)と 同 様 に 行 う (3)さわやか 1シーン 3-1 を 見 て どう 考 えればムカム カもしょんぼりもしなくて 済 むかを 考 え て 発 表 する 2シーン 3-2 を 見 て と の 気 持 ちを 考 え 発 表 する 事 例 を 聞 いて ひょっとして を 使 った 心 のつぶやきを 考 えて 発 表 する 本 時 の 学 習 を 振 り 返 り 感 想 を 発 表 する ロールプレイの 内 容 事 例 につい ては 付 属 の シナリオ を 参 照 教 師 と S によるロールプレイを 見 せる 登 場 人 物 の 表 情 や 態 度 に 注 目 させ て 気 持 ちを 実 感 させる も も 嫌 な 気 持 ちになることを 共 有 させる (1)と 同 様 に 共 有 させる 上 記 の 例 は 理 由 を 決 めつけているこ とに 注 目 させる ひょっとして と 考 えることによ って 自 も 相 手 も 嫌 な 気 持 ちにな らないことを 実 感 させる 学 習 内 容 を 振 り 返 らせながら イメ ージを 湧 かせる ふと 立 ち 止 まって ひょっとして と 考 えてみることを 日 常 生 活 で 実 践 できるように 促 す

2 参 考 本 時 のねらいについて 中 学 年 になると いわゆる ギャングエイジ と 呼 ばれる 年 代 となり 教 師 や 保 護 者 よりも 友 達 との 繋 がりを 大 切 にし 始 めるようになる そこで 自 の 思 いつきや 価 値 観 で 相 手 の 行 動 の 理 由 を 判 断 するのではなく それには 色 んな 可 能 性 があるということ 体 験 的 に 感 じさせ コミュニケーション 能 力 やセルフコントロール 能 力 などの 成 長 の 支 援 となることをねらいとしている 友 だちとの 関 わりで 楽 しかったことを 思 い 出 す について 友 だちとのトラブルを 想 起 させて そうならないような 方 法 を 身 につけようという 流 れも 考 えられるが 次 のロールプレイでネガティブなシーンから 考 えさせていくので ここでは 友 だちともっと 楽 しく 過 ごしたいというポジティブな 思 いを 膨 らませて 導 入 にしたい 教 師 と Sとのロールプレイ について 付 属 のシナリオをもとに 行 うが できるだけ 自 校 の 児 童 に 共 感 を 得 られるようなアレ ンジを 加 えて 行 ってもよい Sとで 演 じることによって 児 童 とSの 距 離 を 縮 めて 身 近 な 存 在 にすることもねらいとしているが 複 数 の 学 級 が 合 同 で 実 施 するなどして それぞれの 担 任 らで 演 じてもよい シーン1は 相 手 に 怒 りを 感 じるつぶやき シーン2 は 必 要 以 上 に 自 を 責 めるつぶやきであり 児 童 たちに 共 感 させるとともに これらの 感 情 の 原 因 はその 出 来 事 ではなく 自 の 中 の 捉 え 方 にあることに 気 づかせるようにする 決 めつけて 行 動 すると 自 も 相 手 も 不 快 になることに 注 目 させ どうすれば 良 いかをし っかりと 考 える 動 機 付 けを 高 めるように 留 意 する また ムカムカ しょんぼり さ わやか 決 めつけ ひょっとして といったキーワードとなる 言 葉 や 絵 の 短 冊 を 準 備 しておくなど 視 覚 的 に 整 理 しやすい 工 夫 をしておくとよい ひょっとしてコーピング について コーピングとはストレスマネジメントでいう 対 処 方 法 の 意 であるが 子 どもたちの 印 象 に 残 る 適 切 な 語 ( ひょっとしての 術 ひょっとして 魔 法 など)を 当 てると 良 い ふと 立 ち 止 まって 自 の 心 のつぶやきに 疑 問 を 抱 かせることによって 相 手 を 思 いやっ た 言 動 や 冷 静 な 対 応 が 促 進 される この 授 業 時 だけでなく 授 業 後 の 日 常 場 面 でも ひ ょっとしてコーピング を 合 い 言 葉 のように 教 師 が 用 いて 指 導 すると 効 果 的 である 事 例 について 日 常 場 面 に 生 かすために 行 う 学 習 内 容 を 整 理 しながら ひょっとして に 続 けて どんな 言 葉 を 入 れて 心 でつぶやけばムカムカもしょんぼりもしないかという 視 点 を 明 確 にする 可 能 であるならば 児 童 にロールプレイをさせると より 効 果 が 期 待 できる 資 料 別 添 シナリオ あり

3 同 じ 出 来 事 なのに シーン1-1 が の 前 を 通 り 過 ぎる 怒 っている 態 度,, は 登 場 人 物 は 教 師 またはS はなんだかすごくムカムカしているみたいだね は 心 の 中 で 何 とつぶやいてい るでしょう? 児 童 数 名 に 聞 く 出 てきた 意 見 を 黒 板 に 書 く そうだよね 挨 拶 したのに 無 視 されて なんで 挨 拶 しないんだよ 無 視 するなよ って 思 ってムカムカしてるんだね じゃあ そんな 風 に 考 えた はこのあとどうなっちゃうんだろうね 昼 休 みの 様 子 を 見 てみよう シーン1-2 おい!!わざと 無 視 するなよ! はあ? 何 のこと? 無 視 なんかしてないし さっき 無 視 したやん! 俺 が 挨 拶 したのにわざと 無 視 してどっか 行 ったやん! はあ?そんなこと 知 らんし! とぼけるなや!! (こんな 感 じでアドリブでやりとり 最 終 的 にお 互 いにムカついた 状 態 で 別 れる) どうだろう とは 気 持 ち 良 くなれたかな? そうだね どちらもストレスたまっちゃったみたいだね じゃあもう 一 人 今 度 は の 様 子 を 見 てみようか シーン2-1 が の 前 を 通 り 過 ぎる しょんぼりしている 態 度 はなんだかしょんぼりしているみたいだね は 心 の 中 で 何 とつぶやいているで しょう?

4 児 童 数 名 に 聞 く 出 てきた 意 見 をホワイトボードに 書 く そうだよね 挨 拶 したのに 無 視 されて 僕 のこと 嫌 いなのかな 何 か 悪 いことし たかな って 思 ってしょんぼりしているんだね じゃあ そんな 風 に 考 えた はこのあとどうなっちゃうんだろうね 昼 休 みの 様 子 を 見 てみよう シーン2-2 俺 のこと 嫌 ってるんでしょ? はあ? なんで? だって さっき 挨 拶 したのに 無 視 して 行 ったから はあ?そんなこと 知 らんし いや 絶 対 に 俺 のこと 嫌 ってるんだ なんでそうなるの!もういい! (こんな 感 じでアドリブでやりとり 最 終 的 にはあきれ 果 てて 去 って 行 く) わざと 無 視 された とか 嫌 われてるんや なんて 決 めつけると すごくストレス になるね また そんな 気 持 ちになると 相 手 と 話 しにくくなって 本 当 の 理 由 も 聞 きにくくなるし うまく 解 決 できないよね ( 突 然 ) じゃあ スタート! シーン3-1 が の 前 を 通 り 過 ぎる さて このとき はどんな 風 に 考 えれば ムカムカもしょんぼりもしなくて 済 む かな? このあとお 互 いに 気 持 ちよく 話 ができるようになるかな? ちょっと 隣 同 士 で 話 し 合 ってみてください (1~2 待 つ) 何 名 かの 児 童 に 発 表 させる そうだね ひょっとして 聞 こえなかったのかな? とか 何 か 嫌 なことでもあ ったのかな って 考 えると いいかもしれないね じゃあ そう 考 えるとどうなるか 昼 休 みの 様 子 を 見 てみよう

5 シーン3-2 今 朝 におはようって 言 ったんだけど ひょっとして 気 付 かなかった? え!そうなんだ 全 然 気 付 かなかったよ 僕 の 声 が 小 さかったかもしれないね ごめんね いや たぶんそのときなら 今 日 のテストのことを 考 えながら 歩 いていたから 僕 が 気 付 かなかっただけだと 思 うよ こっちこそ 無 視 したみたいになっちゃってごめん ね ( 理 由 は 例 です 児 童 の 実 感 が 湧 くような 理 由 にしてもらっていいです ) どうだろう もも 気 持 ち 良 くなれたかな? そうだね わざと 無 視 したに 違 いない! とか 僕 は 嫌 われてるんだ って 決 め つけると 結 果 的 に 自 も 相 手 もしんどくなっちゃうけど ひょっとして って 考 えると 自 だけじゃなく 相 手 も 気 持 ち 良 くなれるよね このように 決 めつけ ではなく ひょっとして って 思 うとしょんぼりもム カムカもしなくて 済 むね しかも ちゃんと さっき 聞 こえなかった? ごめんね 何 か 思 い 悩 んでた? 大 丈 夫? って 素 直 に 聞 けるし 聞 かれた 方 も 決 めつけら れていないから 素 直 に 理 由 を 話 せるよね この ひょっとしてコーピング は すごーく 効 果 があります みんながイライラ したりしょんぼりしたりしちゃうことがすごく 減 ります みんなのイライラやしょん ぼりが 減 ると みんなの 笑 顔 が 増 えるよね <まとめ> 今 日 は ひょっとしてコーピング をみんなで 学 びました 自 の 考 え 方 を 少 し 変 えるだけで イライラやしょんぼりという 辛 い 気 持 ちにならなくて 済 む 素 晴 らしい 方 法 です この 方 法 を 使 って 最 高 のクラスをみんなで 創 っていこうね < 事 例 > 1 友 だちが 遊 びの 約 束 の 時 間 になっても 来 ない ( 例 ) ムカムカ 寝 坊 しているに 決 まっている 約 束 を 忘 れているに 決 まっている しょんぼり 本 当 は 僕 と 遊 びたくないのかな さわやか ひょっとしたら 急 用 ができたのかも ひょっとしたら 僕 が 時 間 を 間 違 えているのかも 2 隣 の 子 の 机 の 上 に 自 の 消 しゴムが 置 いてあった ( 例 ) ムカムカ 隣 の 子 に 取 られたに 決 まっている 勝 手 に 使 われたに 決 まっている しょんぼり 私 のことを 困 らせようとしているのかな さわやか ひょっとしたら 落 ちていた 消 しゴムを 誰 かが 拾 ってくれて わか らずに 隣 の 席 に 置 いたのかな

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