事 業 を 消 滅 させる いわゆる 清 算 型 の 倒 産 手 続 きは 破 産 法 に 基 づく 破 産 と 商 法 上 の 特 別 清 算 の 二 つに 分 かれます 種 類 法 律 特 徴 対 象 は 法 人 個 人 破 産 破 産 法 申 立 権 者 は 債 務 者 債 権 者 取 締 役

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1 1 倒 産 処 理 の 種 類 倒 産 手 続 きは 裁 判 所 を 通 した 法 的 手 続 きと 裁 判 所 を 通 さない 私 的 手 続 きに 分 けられます 法 的 手 続 きと 私 的 手 続 きはそれぞれ 会 社 や 事 業 者 を 立 ち 直 らせることを 目 的 とした 再 建 型 の 手 続 きと 最 終 的 には 消 滅 させることを 目 的 とした 清 算 型 の 手 続 きに 分 かれます なお 裁 判 所 によらない 方 法 としては 任 意 整 理 があり これは 再 建 型 とし ても 清 算 型 としても どちらにも 利 用 可 能 な 方 法 です 倒 産 処 理 手 続 き 裁 判 所 を 利 用 する 裁 判 所 を 利 用 しない 任 意 整 理 事 業 を 終 結 させる ( 清 算 型 ) 事 業 を 継 続 させる ( 再 建 型 ) 破 産 特 別 会 社 民 事 特 定 清 算 更 正 再 生 調 停 Ⅳ-1

2 事 業 を 消 滅 させる いわゆる 清 算 型 の 倒 産 手 続 きは 破 産 法 に 基 づく 破 産 と 商 法 上 の 特 別 清 算 の 二 つに 分 かれます 種 類 法 律 特 徴 対 象 は 法 人 個 人 破 産 破 産 法 申 立 権 者 は 債 務 者 債 権 者 取 締 役 理 事 等 裁 判 所 が 選 任 する 管 財 人 が 破 産 者 の 総 財 産 ( 破 産 財 団 )を 換 金 し 債 権 者 に 配 当 する 裁 判 所 に 予 納 金 を 納 める 必 要 あり 法 人 の 場 合 60 万 円 程 度 ( 債 務 者 側 からの 申 し 立 てで 弁 護 士 がついていない 場 合 債 務 額 にもよる) 特 別 清 算 商 法 対 象 は 清 算 中 の 株 式 会 社 申 立 権 者 は 清 算 人 監 査 役 株 主 清 算 中 の 株 式 会 社 の 清 算 人 が 裁 判 所 の 監 督 のもとで 清 算 手 続 きを 行 う 法 定 多 数 の 債 権 者 の 同 意 を 得 た 協 定 案 に 基 づき 清 算 する 予 納 金 は 比 較 的 低 廉 であるが 協 定 案 の 可 否 の 見 通 し が 不 明 確 な 場 合 は 破 産 予 納 金 を 納 めねばならぬこと もある 県 内 企 業 の 形 態 別 倒 産 状 況 ( 負 債 額 1 千 万 円 以 上 ) 平 成 26 年 (1~12 月 ) 形 態 別 件 数 負 債 総 額 件 構 成 比 百 万 円 構 成 比 会 社 更 生 法 0 0.0% 0 0.0% 民 事 再 生 法 2 2.9% % 破 産 % 10, % 特 別 清 算 2 2.9% % 私 的 整 理 % % 計 % 12, % 会 社 更 生 法 民 事 再 生 法 は 事 業 継 続 を 前 提 にした 債 務 処 理 です 特 別 清 算 は 不 動 産 を 含 めて 清 算 するので 企 業 の 土 地 建 物 等 が 残 存 するこ とはありません Ⅳ-2

3 2 法 人 破 産 の 流 れ 破 産 法 に 基 づく 破 産 手 続 きは おおよそ 下 記 の 流 れで 進 められます 1 破 産 手 続 き 開 始 の 申 し 立 て 債 務 者 債 権 者 等 が 破 産 の 申 立 て 手 続 きをすることにより 破 産 手 続 き は 開 始 します 会 社 の 場 合 主 たる 営 業 所 の 所 在 地 を 管 轄 する 地 方 裁 判 所 に 申 立 てます 2 債 務 者 審 尋 や 保 全 処 分 裁 判 所 が 会 社 の 代 表 者 に 負 債 状 況 や 破 産 に 至 った 事 情 等 を 質 問 した 上 で 以 後 の 財 産 処 分 を 禁 止 し 保 全 命 令 を 出 すことがあります 3 破 産 手 続 き 開 始 の 決 定 裁 判 所 により 破 産 手 続 きの 開 始 が 決 定 されると 株 式 会 社 は 法 律 上 解 散 し 同 時 に 破 産 管 財 人 が 選 任 されます 破 産 管 財 人 も 弁 護 士 ですが 申 立 て 側 弁 護 士 とは 違 い 中 立 の 立 場 から 破 産 事 務 を 取 り 扱 います 破 産 手 続 き 開 始 決 定 がなされると その 旨 が 商 業 登 記 簿 に 記 載 されます 4 破 産 債 権 の 届 出 調 査 確 定 破 産 財 産 の 管 理 換 価 債 権 者 は 破 産 管 財 人 より 定 められた 期 間 内 に 破 産 債 権 の 届 け 出 をし ます 届 け 出 られた 債 権 は 破 産 管 財 人 の 調 査 を 経 た 後 確 定 されます 破 産 債 権 の 確 定 手 続 きと 並 行 して 破 産 管 財 人 は 破 産 財 団 ( 破 産 会 社 の 財 産 )を 調 査 し 善 管 注 意 義 務 を 負 いつつ 裁 量 により 財 団 の 換 価 つ まり 現 金 化 を 行 います ( 不 動 産 や 一 定 価 額 以 上 の 財 産 の 売 却 は 裁 判 所 の 許 可 が 必 要 ) この 中 で 役 員 等 に 対 する 責 任 追 及 が 行 われ 場 合 によっては 損 害 賠 償 請 求 などが 行 われることがあります この 役 員 等 からの 賠 償 金 も 破 産 財 団 に 入 ります 5 債 権 者 への 配 当 破 産 管 財 人 の 裁 量 により 換 価 が 進 んだ 破 産 財 団 を 随 時 債 権 者 に 配 当 していくことが 可 能 です 破 産 財 団 の 換 価 が 全 て 終 了 した 後 届 け 出 をした 破 産 債 権 者 に 対 して 配 当 が 行 われます 最 後 配 当 は 厳 格 な 手 続 きの 下 で 行 われますが 配 当 金 額 が 少 ない 場 合 の 簡 易 配 当 や 届 け 出 破 産 債 権 者 全 員 の 同 意 が 得 られた 場 合 の 同 意 配 当 のように 状 況 に 応 じた 簡 易 迅 速 な 配 当 方 法 を 取 ること もできます Ⅳ-3

4 6 破 産 手 続 き 終 結 の 決 定 配 当 が 終 了 した 後 債 権 者 の 異 議 申 し 立 て 期 間 が 終 了 したときには 破 産 手 続 き 終 結 が 決 定 されます 破 産 手 続 きが 終 結 すれば 会 社 は 消 滅 し 商 業 登 記 簿 も 閉 鎖 されます なお 閉 鎖 後 も 閲 覧 等 は 可 能 です 配 当 の 順 番 破 産 管 財 人 が 管 理 調 査 した 破 産 財 団 が 換 価 されると それぞれの 債 権 者 に 配 当 されます 配 当 については 債 権 の 種 類 に 応 じて 順 番 が 定 められ ています 1 財 団 債 権 破 産 手 続 きによらず 随 時 に 弁 済 が 原 則 具 体 例 破 産 管 財 人 の 報 酬 財 団 管 理 費 用 ( 交 通 費 通 信 費 等 ) 納 期 限 から 1 年 以 内 の 税 金 社 会 保 険 料 等 破 産 手 続 き 開 始 前 の3ヵ 月 間 の 給 料 債 権 退 職 金 等 2 優 先 的 破 産 債 権 財 団 債 権 とならない 租 税 等 債 権 や 労 働 債 権 等 具 体 例 納 期 限 から1 年 以 上 経 過 している 税 金 社 会 保 険 料 等 未 払 いの 給 料 ( 財 団 債 権 となるもの 以 外 の 給 料 ) 退 職 金 の 一 部 等 3 一 般 的 破 産 債 権 具 体 例 貸 付 金 や 売 掛 金 などの 債 権 4 劣 後 的 破 産 債 権 具 体 例 破 産 手 続 き 開 始 決 定 後 の 利 息 遅 延 損 害 金 延 滞 税 加 算 税 罰 金 過 料 等 ただし 破 産 する 会 社 が 持 っている 破 産 財 団 の 中 の 特 定 財 産 について 別 除 権 ( 典 型 的 には 抵 当 権 など)が 設 定 されている 場 合 には 破 産 手 続 き とは 関 係 なく 任 意 売 却 や 抵 当 権 の 実 行 等 により 債 権 を 回 収 できます Ⅳ-4

5 3 破 産 手 続 きの 終 了 原 因 実 際 の 破 産 事 件 においては 上 記 のような 一 般 債 権 者 までの 配 当 がなされ 終 結 に 至 る 例 は 少 なく 会 社 の 破 産 においても 財 団 債 権 までの 弁 済 で 破 産 手 続 きを 終 える いわゆる 異 時 廃 止 となる 事 案 が 多 い 現 状 です 同 時 廃 止 債 務 者 に 換 価 する 程 の 財 産 がないことがはじめから 明 らかな 場 合 に 破 産 手 続 き 開 始 決 定 と 同 時 に 破 産 管 財 人 を 選 任 することなく 破 産 手 続 きを 終 えてしまうことです 個 人 が 自 己 破 産 手 続 きを 行 う 場 合 財 産 がほとんどないのが 通 常 ですので 約 90%がこの 同 時 廃 止 になっています 法 人 または 個 人 事 業 者 の 場 合 は 原 則 同 時 廃 止 になることは 少 なく 破 産 管 財 人 が 選 任 され 管 財 事 件 となります 異 時 廃 止 税 金 社 会 保 険 料 未 払 い 賃 金 等 の 財 団 債 権 合 計 額 が 破 産 管 財 人 において 調 査 回 収 した 資 産 を 上 回 っている 場 合 には 貸 付 金 や 売 掛 金 等 の 債 権 を 有 する 一 般 債 権 者 には 配 当 することができません このような 場 合 破 産 手 続 き 開 始 決 定 が 出 た 後 破 産 財 団 をもって 破 産 手 続 きの 費 用 を 支 弁 するのに 不 足 する との 理 由 から 異 時 破 産 手 続 廃 止 決 定 が 出 され 破 産 事 件 は 終 了 します 破 産 手 続 き 開 始 決 定 と 廃 止 との 間 に 時 間 的 ズレがあるので 異 時 廃 止 と 言 います 4 破 産 手 続 きにおける 不 動 産 の 取 り 扱 い 法 人 所 有 の 土 地 や 建 物 については 通 常 抵 当 権 や 根 抵 当 権 が 設 定 されて おり 破 産 管 財 人 が 裁 判 所 の 許 可 や 抵 当 権 者 の 承 諾 を 得 た 上 で 任 意 売 却 を 行 うのが 一 般 的 です この 際 売 却 額 はまず 抵 当 権 の 被 担 保 債 権 への 弁 済 に 充 てられ 残 額 があ れば 破 産 財 団 に 組 み 込 まれることになります Ⅳ-5

6 なお 任 意 での 買 い 手 が 見 つからない 場 合 は 抵 当 権 者 等 が 直 接 裁 判 所 に 担 保 権 の 実 行 を 申 し 立 て 不 動 産 競 売 に 付 すこともあります 任 意 売 却 や 競 売 で 換 価 処 分 できなければ 裁 判 所 の 許 可 を 得 て 破 産 財 団 から 放 棄 され 破 産 手 続 き 終 了 後 も 残 存 することになります 5 破 産 手 続 き 終 結 後 の 不 動 産 の 処 理 破 産 終 了 後 換 価 されず 残 った 土 地 や 建 物 について 後 発 的 な 処 理 を 行 う 場 合 は 下 記 の 手 続 きが 必 要 となります 不 動 産 競 売 の 実 施 ( 抵 当 権 の 実 行 ) 特 別 代 理 人 の 選 任 申 し 立 て 抵 当 権 者 は 裁 判 所 に 不 動 産 執 行 を 申 し 立 てる 際 この 執 行 に 係 る 通 知 の 名 宛 人 となる 特 別 代 理 人 選 任 を 申 し 立 てることが 必 要 任 意 売 却 清 算 人 の 選 任 申 し 立 て 建 物 の 解 体 補 修 等 清 算 人 の 選 任 申 し 立 て 清 算 人 とは 利 害 関 係 人 からの 申 し 立 てを 受 けて 裁 判 所 が 選 任 します 中 立 性 を 確 保 するため 清 算 人 は 原 則 として 弁 護 士 が 選 任 されます 申 し 立 てにおいては 清 算 人 に 対 する 報 酬 費 用 の 支 払 いに 充 てるため 予 納 金 の 納 付 が 必 要 となります 予 納 金 額 は 事 案 ( 清 算 人 の 行 う 清 算 事 務 の 内 容 )によって 異 なりますが 不 動 産 の 任 意 売 却 を 目 的 とする 申 し 立 ての 事 案 では20 万 円 から50 万 円 程 度 が 多 いということです 利 害 関 係 人 については 残 存 不 動 産 を 買 受 けたい 人 残 存 建 物 の 敷 地 所 有 者 等 が 考 えられ 地 元 自 治 体 もなり 得 る 可 能 性 があります Ⅳ-6

7 会 社 法 ( 清 算 会 社 の 能 力 ) 第 476 条 前 条 の 規 定 により 清 算 をする 株 式 会 社 ( 以 下 清 算 株 式 会 社 という )は 清 算 の 目 的 の 範 囲 内 において 清 算 が 結 了 するまではなお 存 続 するものとみなす ( 清 算 人 の 就 任 ) 第 478 条 次 に 掲 げる 者 は 清 算 株 式 会 社 の 清 算 人 となる 一 取 締 役 ( 次 号 又 は 第 3 号 に 掲 げる 者 がある 場 合 を 除 く ) 二 定 款 で 定 める 者 三 株 式 会 社 の 決 議 によって 選 任 された 者 2 前 項 の 規 定 により 清 算 人 となる 者 がないときは 裁 判 所 は 利 害 関 係 人 の 申 し 立 てにより 清 算 人 を 選 任 する ( 清 算 人 の 職 務 ) 第 481 条 清 算 人 は 次 に 掲 げる 職 務 を 行 う 一 現 務 の 結 了 二 債 権 の 取 立 て 及 び 債 務 の 弁 済 三 残 余 財 産 の 分 配 Ⅳ-7

8 法 人 所 有 であった 空 き 建 築 物 に 係 るQ&A 1 会 社 が 倒 産 して 破 産 手 続 きも 終 了 していますが 会 社 が 所 有 していた 建 物 が 廃 屋 となって 残 っています なぜ このようなことが 起 こるのでしょうか 通 常 会 社 の 事 務 所 ビルや 工 場 等 の 建 物 は 抵 当 権 等 が 付 いている 例 がほ とんどであり 倒 産 した 場 合 破 産 手 続 きの 中 で 任 意 売 却 なり 競 売 で 換 価 されます しかし 建 物 の 利 用 価 値 がなく 買 い 手 が 現 れないような 場 合 破 産 財 団 か ら 放 棄 され 破 産 手 続 きも 終 了 して 建 物 だけが 残 ることがあります 2 このような 場 合 建 物 の 適 正 管 理 を 誰 に 言 えばよいのでしょうか 法 人 の 破 産 手 続 きが 終 結 すれば 法 人 格 は 消 滅 します つまり 会 社 は 消 滅 して 無 くなります しかし 会 社 法 人 が 消 滅 しても 建 物 等 が 残 る 場 合 清 算 法 人 は 存 続 するも のと 観 念 されるので 強 いて 言 えば 残 った 建 物 は 清 算 法 人 の 所 有 と 考 え られます ただし この 清 算 法 人 は 清 算 を 行 う 能 力 しか 有 していないので 建 物 の 管 理 を 指 示 しても 実 効 性 はありません 3 破 産 管 財 人 に 管 理 責 任 はないのでしょうか 破 産 管 財 人 の 職 務 は 破 産 手 続 きにおいて 財 産 を 管 理 し 処 分 換 価 し て 債 権 者 への 公 平 公 正 な 配 当 を 実 現 することです 破 産 手 続 が 終 了 すれば 破 産 管 財 人 の 破 産 者 財 産 に 対 する 管 理 義 務 はなく なります また 破 産 手 続 き 中 であっても 財 産 が 財 団 から 放 棄 されれば 破 産 管 財 人 の 管 理 義 務 はなくなります Ⅳ-8

9 4 建 物 には 抵 当 権 が 設 定 されています 抵 当 権 者 に 管 理 を 行 う 義 務 はないの でしょうか 抵 当 権 者 に 建 物 の 管 理 責 任 を 法 的 に 問 うことは 無 理 です 価 値 のある 建 物 であれば 抵 当 権 者 に 競 売 にかけてもらい 買 い 手 である 新 所 有 者 に 適 正 管 理 を 命 令 等 する 方 法 はあるかと 思 います 5 元 の 会 社 社 長 に 建 物 の 管 理 責 任 を 問 えないでしょうか 会 社 である 法 人 と 社 長 個 人 は 別 人 格 であり 道 義 的 責 任 を 云 々するのはと もかく 元 の 社 長 個 人 に 法 律 上 の 責 任 を 追 及 することは 不 可 能 です 6 この 建 物 の 敷 地 は 元 の 会 社 社 長 の 個 人 名 義 です 社 長 個 人 に 残 った 建 物 の 管 理 責 任 はないのでしょうか 空 家 対 策 推 進 法 における 空 家 等 には 住 宅 だけでなく 事 務 所 ビルや 工 場 などの 空 き 建 築 物 も 含 まれます 同 法 における 空 家 等 の 管 理 責 務 は 空 家 等 の 所 有 者 または 管 理 者 となってい ます 事 例 のような 敷 地 の 所 有 者 がこの 空 家 等 の 管 理 者 と 言 えるかどうかに ついては 積 極 に 解 するのは 難 しいと 考 えられます 空 家 等 対 策 の 推 進 に 関 する 特 別 措 置 法 案 ( 定 義 ) 第 2 条 この 法 律 において 空 家 等 とは 建 築 物 又 はこれに 付 属 する 工 作 物 であって 居 住 そ の 他 の 使 用 がなされていないことが 常 態 であるもの 及 びその 敷 地 ( 立 木 その 他 の 土 地 に 定 着 する 物 を 含 む )をいう ただし 国 又 は 地 方 公 共 団 体 が 所 有 し 又 は 管 理 するものを 除 く 2 この 法 律 において 特 定 空 家 等 とは そのまま 放 置 すれば 倒 壊 等 著 しく 保 安 上 危 険 とな るおそれのある 状 態 又 は 著 しく 衛 生 上 有 害 となるおそれのある 状 態 適 切 な 管 理 が 行 われ ていないことにより 著 しく 景 観 を 損 なっている 状 態 その 他 周 辺 の 生 活 環 境 の 保 全 を 図 るため に 放 置 することが 不 適 切 である 状 態 にあると 認 められる 空 家 等 をいう ( 空 家 等 の 所 有 者 等 の 責 務 ) 第 3 条 空 家 等 の 所 有 者 又 は 管 理 者 ( 以 下 所 有 者 等 という )は 周 辺 の 生 活 環 境 に 悪 影 響 を 及 ぼさないよう 空 家 等 の 適 切 な 管 理 に 努 めるものとする Ⅳ-9

10 一 方 民 法 にも 工 作 物 責 任 の 規 定 があり 工 作 物 の 瑕 疵 により 他 人 に 損 害 を 生 じたときは 工 作 物 が 存 する 土 地 の 所 有 者 にも 賠 償 責 任 が 発 生 する 可 能 性 はあるので この 条 項 を 根 拠 に 土 地 所 有 者 に 建 物 の 管 理 を 求 める 余 地 はあります 民 法 ( 土 地 の 工 作 物 等 の 占 有 者 及 び 所 有 者 の 責 任 ) 第 717 条 土 地 の 工 作 物 の 設 置 又 は 保 存 に 瑕 疵 があることによって 他 人 に 損 害 を 生 じたとき は その 工 作 物 の 占 有 者 は 被 害 者 に 対 してその 損 害 を 賠 償 する 責 任 を 負 う ただし 占 有 者 が 損 害 の 発 生 を 防 止 するのに 必 要 な 注 意 をしたときは 所 有 者 がその 損 害 を 賠 償 しなけ ればならない 2 前 項 の 規 定 は 竹 木 の 栽 植 又 は 支 持 に 瑕 疵 がある 場 合 について 準 用 する 3 前 二 項 の 場 合 において 損 害 の 原 因 について 他 にその 責 任 を 負 う 者 があるときは 占 有 者 又 は 所 有 者 は その 者 に 対 して 求 償 権 を 行 使 することができる 7 建 物 の 敷 地 が 第 三 者 である 個 人 ( 会 社 とは 無 関 係 )の 場 合 この 個 人 に 上 記 のような 責 任 追 及 が 出 来 るのでしょうか 元 社 長 と 違 い このような 個 人 は 地 代 が 入 らないなど 被 害 者 的 な 立 場 にな る 場 合 が 多 く 現 実 的 にはなかなか 難 しいと 思 われますが 法 律 的 には 上 記 のような 考 え 方 で 責 任 追 及 の 余 地 はあります 8 建 物 の 敷 地 が 破 産 した 会 社 の 所 有 の 場 合 はどうでしょうか 所 有 者 である 会 社 が 消 滅 しているので 敷 地 所 有 者 にも 責 任 追 及 できない ということです 9 会 社 が 倒 産 し 建 物 が 放 置 された 例 で 会 社 が 破 産 手 続 きを 行 わずに 登 記 簿 上 は 存 在 しているが 取 締 役 などは 行 方 不 明 であるような 場 合 建 物 を 解 体 するにはどのような 手 続 きが 必 要 でしょうか いまだ 会 社 が 存 在 しているのであれば 敷 地 の 地 権 者 であっても 勝 手 に 壊 すことは 法 律 上 許 されません Ⅳ-10

11 敷 地 の 地 権 者 において 賃 貸 料 が 入 らない 等 不 利 益 があるとして 建 物 収 去 土 地 明 け 渡 し 訴 訟 を 提 起 し 判 決 を 受 けてから 建 物 解 体 を 代 替 執 行 することになります 10 費 用 負 担 の 問 題 は 別 にして 地 元 自 治 体 において 倒 産 した 会 社 の 廃 屋 を 除 却 するにはどうしたらいいでしょうか 破 産 手 続 きが 終 結 しているのであれば 清 算 人 を 立 て 清 算 人 において 廃 屋 を 解 体 する または 建 物 を 自 治 体 に 寄 付 してもらった 上 で 解 体 する あ るいは 清 算 人 を 名 宛 人 に 除 却 を 命 令 した 上 で 行 政 代 執 行 をかける 方 法 が あります 破 産 手 続 きが 行 われておらず 法 人 格 が 残 ったままであれば 法 人 を 相 手 と して 一 連 の 行 政 代 執 行 の 手 続 きを 踏 めば 除 却 が 可 能 です このとき 建 物 に 抵 当 権 など 私 法 上 の 権 利 が 付 着 していても 行 政 庁 が 適 法 に 代 執 行 の 手 続 きを 行 っていれば 法 的 に 賠 償 義 務 を 負 うことはありません (ただ し これら 権 利 者 には 除 却 を 代 執 行 する 旨 を 事 前 に 通 知 することが 望 まし いと 考 えられます ) Ⅳ-11

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