<4D F736F F D2094F190B38B4B8F418BC F082CC94778C >

Transcription

1 非 正 規 就 業 選 択 の 背 景 : 婚 姻 履 歴 と 就 業 意 識 * 兵 庫 県 立 大 学 横 山 由 紀 子 1.はじめに 2008 年 世 界 同 時 不 況 の 影 響 で 日 本 経 済 は 大 きな 打 撃 を 受 け その 影 響 は 雇 用 環 境 にも 大 きく 波 及 した その 結 果 近 年 増 加 し 続 けていた 非 正 規 従 業 員 はこれまでになく 厳 しい 状 況 に 置 かれるようになり その 雇 用 の 不 安 定 性 がメディア 等 で 頻 繁 に 議 論 されるように なった 本 稿 で 使 用 するデータは 2008 年 9 月 に 兵 庫 県 下 で 実 施 された 働 き 方 の 多 様 化 と 生 活 意 識 に 関 するアンケート 調 査 であり 世 界 同 時 不 況 による 深 刻 な 影 響 はまだ 反 映 されていない その 後 非 正 規 従 業 員 の 活 用 状 況 や 非 正 規 従 業 員 の 雇 用 に 対 する 意 識 が 大 きく 変 化 したであろうことは 想 像 に 難 くないが 従 来 の 平 常 的 な 状 況 における 非 正 規 雇 用 についての 情 報 はむしろ 世 界 的 不 況 を 経 験 する 以 前 でしか 入 手 できない 本 稿 では 世 界 同 時 不 況 直 前 のデータを 用 いることで 非 正 規 雇 用 者 は 就 業 の 多 様 化 として 非 正 規 就 業 を 前 向 きに 捉 えてきたのかどうかという 視 点 から 分 析 を 行 う 特 に (1) 若 年 層 の 非 正 規 雇 用 者 は 今 の 雇 用 形 態 に 満 足 しているのか (2) 未 婚 者 や 離 婚 者 が 急 増 するなか 就 業 行 動 意 識 は 配 偶 関 係 によってどのように 異 なるのか (3) 近 年 母 子 家 庭 が 増 加 してい るが 子 どもを 持 つ 母 親 の 就 業 行 動 就 業 意 識 は 配 偶 者 の 有 無 によってどう 異 なるのか の3 点 に 注 目 したい 近 年 の 非 正 規 労 働 の 担 い 手 は 女 性 高 齢 者 若 年 男 性 といわれてい るが( 図 1) 年 齢 が 若 いほど 1 現 在 の 就 業 形 態 ( 非 正 規 就 業 )を 続 けたいと 考 える 人 が 少 な いことから 若 年 層 ほど 非 正 規 就 業 という 雇 用 形 態 に 対 して 不 満 を 感 じている 人 が 多 いこ とがうかがえる( 図 2) 若 年 期 の 非 正 規 就 業 の 問 題 は 人 的 資 本 形 成 や 家 族 形 成 の 側 面 から 捉 えられることが 多 く 例 えば 永 瀬 (2004)は 若 年 非 正 規 雇 用 者 は 企 業 内 訓 練 だけでなく 雇 用 保 険 を 通 じた 公 的 訓 練 機 会 からも 除 外 されていると 指 摘 している また 非 正 規 就 業 化 が 結 婚 を 抑 制 する ことが 酒 井 樋 口 (2005) 永 瀬 (2002) 等 で 指 摘 されている 非 正 規 従 業 員 の 満 足 度 に 関 しては 篠 崎 他 (2003)は パート 労 働 者 が 正 社 員 との 賃 金 格 差 に 納 得 しない 理 由 について 賃 金 格 差 の 大 きさだけでなく 職 務 上 の 責 任 度 や 勤 務 時 間 の 自 由 度 などが 正 社 員 と 変 わらない 場 合 に 格 差 への 納 得 度 が 著 しく 低 下 することを 示 す また 島 貫 (2007)は パートの 基 幹 化 を 進 めつつも 賃 金 満 足 度 を 高 めるためには 評 価 * データの 提 供 を 受 けた( 財 ) 兵 庫 勤 労 福 祉 センターに 深 く 感 謝 する 1 ただし 歳 を 除 く 1

2 や 処 遇 上 の 公 平 性 キャリア 管 理 上 の 公 正 性 の 観 点 から 人 事 管 理 のあり 方 を 検 討 すること が 必 要 だと 結 論 づける 一 方 奥 西 (2008)は 過 去 のアンケート 調 査 結 果 で 非 正 規 従 業 員 の 仕 事 満 足 度 が 正 規 従 業 員 と 比 べて 必 ずしも 劣 っているわけではないことから 両 者 の 比 較 を 単 に 賃 金 格 差 あるいはその 納 得 度 という 観 点 だけでなく 雇 用 安 定 労 働 時 間 能 力 開 発 など より 広 い 視 点 から 考 察 する 必 要 性 を 説 く 独 自 のインターネット 調 査 の 個 票 を 用 いて 分 析 した 結 果 正 社 員 と 非 正 社 員 では 仕 事 やそれに 関 連 する 側 面 に 対 する 評 価 基 準 は 基 本 的 には 共 通 しているが 両 者 の 大 きな 違 いは 年 収 額 と 賃 金 満 足 度 の 関 係 にあ ると 指 摘 する 特 にパートタイマーの 場 合 には 年 収 額 と 賃 金 満 足 度 はほとんど 無 相 関 で あり パートタイマーの 家 計 補 助 的 な 性 格 をその 原 因 としている また 女 性 の 仕 事 に 関 する 満 足 度 について 奥 津 (2009)は 主 婦 の 再 就 職 に 焦 点 を 当 て はじめての 再 就 職 でパートタイマーだったことはキャリア 満 足 度 には 関 係 がなく 結 婚 育 児 後 の 再 就 職 者 は 雇 用 形 態 による 雇 用 の 安 定 性 や 賃 金 水 準 とは 別 の 条 件 を 重 視 している と 指 摘 する すなわち 母 子 関 係 の 在 り 方 に 重 要 な 要 因 となる 労 働 時 間 通 勤 時 間 の 短 さ 職 場 への 拘 束 性 の 低 さがより 重 要 だという さらに 女 性 のパート 労 働 に 関 する 研 究 はすでに 数 多 く 蓄 積 されているものの 離 死 別 経 験 者 の 就 業 行 動 および 就 業 意 識 にまで 着 目 したものはまだ 稀 である 厚 生 労 働 省 全 国 母 子 世 帯 等 調 査 ( 平 成 18 年 ) によると 母 子 世 帯 の 母 のうち 84.5%が 就 業 しており そのう ち 約 半 数 は 非 正 規 雇 用 者 である 濱 本 (2005)は 母 子 世 帯 となる 以 前 から 常 勤 で 勤 務 し ていた 場 合 には 貧 困 率 は 低 いものの パートを 継 続 した 人 が 貧 困 から 脱 却 することが 難 し い 現 状 を 明 らかにしている しかし 非 正 規 就 業 から 正 規 就 業 への 移 行 は 必 ずしも 容 易 ではない 玄 田 (2008)は 総 務 省 統 計 局 就 業 構 造 基 本 調 査 (2002)を 用 いて 分 析 した 結 果 家 事 等 のバランスや 年 齢 を 理 由 とした 労 働 供 給 上 の 制 約 が 正 社 員 への 移 行 を 抑 制 していると 示 している 一 方 武 石 (2006)は 女 性 パート 社 員 に 関 し 基 幹 労 働 力 化 しているパート 社 員 や 所 定 労 働 時 間 や 残 業 休 日 出 勤 が 正 社 員 並 みである 場 合 には フルタイム 正 社 員 になりたい と 回 答 する 確 率 が 高 くなることを 示 している どのような 非 正 規 雇 用 者 が 今 の 雇 用 形 態 に 満 足 しているのだろうか 満 足 していないのは どのような 人 なのだろうか 本 稿 では 非 正 規 就 業 選 択 の 背 景 を 探 り フルタイム 正 規 従 業 員 への 転 職 希 望 者 の 特 徴 を 明 らかにすることで 非 正 規 という 雇 用 形 態 がどの 程 度 労 働 者 の 希 望 に 沿 ったものであるのかを 検 証 する 本 稿 の 構 成 は 以 下 のとおりである まず 第 2 節 で 使 用 データを 説 明 し 第 3 節 で 男 性 非 正 規 雇 用 者 の 状 況 およびフルタイム 正 規 従 業 員 への 転 職 希 望 状 況 を 分 析 する 第 4 節 では 女 性 について 同 様 の 分 析 を 行 い 第 5 節 はまとめである 2

3 2.データ 使 用 データは 兵 庫 県 の 委 託 を 受 けた 勤 労 者 意 識 調 査 事 業 の 下 で( 財 ) 兵 庫 勤 労 福 祉 セン ターが 2008 年 8 月 1 日 から 9 月 17 日 にかけて 実 施 した 働 き 方 の 多 様 化 と 生 活 意 識 に 関 するアンケート 調 査 の 個 票 である 2 この 調 査 の 対 象 者 は 勤 務 先 が 兵 庫 県 内 に 位 置 する 労 働 者 であり 連 合 兵 庫 における 産 業 別 労 働 組 合 を 通 じて 配 布 し 郵 送 によって 回 収 した そのため 連 合 兵 庫 に 属 する 労 働 組 合 がある 職 場 で 勤 務 する 労 働 者 を 対 象 とすることにな る 調 査 は 正 規 従 業 員 非 正 規 従 業 員 3それぞれに 対 して 行 われた 正 規 従 業 員 調 査 の 配 布 数 は 5,280 人 回 答 数 2,152 人 有 効 回 収 率 40.8% 非 正 規 従 業 員 調 査 の 配 布 数 は 4,817 人 回 収 数 1,309 人 有 効 回 収 率 27.2%である また 同 時 期 (2008 年 9 月 12 日 から 9 月 17 日 )に Web によるオンライン 調 査 4も 実 施 し 20 歳 から 59 歳 の 非 正 規 従 業 員 を 対 象 に IPSOS( 日 本 統 計 調 査 ) 提 携 web パネルの 勤 務 地 居 住 地 各 年 齢 層 の 割 合 を 考 慮 し た 上 でランダムに 抽 出 する 方 法 をとり 768 人 に 配 布 し 386 人 から 回 答 を 得 た( 有 効 回 収 率 50.3%) 本 稿 の 分 析 では 正 規 従 業 員 データは 使 用 せず web 調 査 を 含 めた 非 正 規 従 業 員 データのみを 使 用 する 3. 男 性 の 非 正 規 就 業 選 択 の 背 景 3.1. 男 性 非 正 規 雇 用 者 データの 特 徴 表 1 は 年 齢 および 婚 姻 状 態 に 欠 損 値 がない 60 歳 未 満 の 男 性 非 正 規 雇 用 者 に 限 定 して その 特 徴 をまとめたものである 年 齢 および 婚 姻 状 態 以 外 には 欠 損 値 を 含 み 不 明 の 数 を も 含 めた 人 数 に 対 する 割 合 を 示 している 例 えば 雇 用 形 態 については 表 記 以 外 にも そ の 他 不 明 があるため 表 中 の 数 字 を 足 し 合 わせても1とはならない まず 雇 用 形 態 5については 全 体 の 7 割 以 上 を 派 遣 社 員 と 契 約 社 員 が 占 めており 両 者 の 数 は 同 数 となっている 年 齢 別 でみると 50 歳 未 満 の 比 較 的 若 い 世 代 では 派 遣 契 約 社 員 が 多 いが 50 歳 代 で 急 にパート 労 働 者 の 割 合 が 増 加 している(31.3%) また 有 配 偶 者 よりも 無 配 偶 者 の 方 がパート 労 働 者 の 割 合 が 高 い 傾 向 にある 職 種 については 技 能 生 産 職 が 最 も 高 い 割 合 (35.3%)を 占 め 特 に 若 い 人 でその 割 2 データの 詳 細 については ( 財 ) 兵 庫 勤 労 福 祉 センター( )を 参 照 3 ただし 学 生 アルバイトは 除 く web 調 査 についても 同 様 である 4 web 調 査 は 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 C( 課 題 番 号 )および 若 手 研 究 (B)( 課 題 番 号 )の 助 成 を 受 けている 5 雇 用 形 態 には 5 つの 選 択 肢 があり (1) 派 遣 社 員 職 員 : 労 働 者 派 遣 法 に 基 づく 派 遣 元 事 業 所 から 派 遣 された 者 (2) 契 約 社 員 職 員 : 特 定 職 種 に 従 事 し 専 門 的 能 力 の 発 揮 を 目 的 として 雇 用 期 間 を 定 めて 契 約 している 者 (3)パート アルバイト: 一 週 間 の 所 定 労 働 時 間 が 正 規 従 業 員 より 短 いか パートタイマー 等 の 名 称 で 呼 ばれる 者 (4) 臨 時 日 雇 い 社 員 職 員 : 臨 時 的 に 日 々 雇 用 されている 者 で 一 か 月 以 内 の 雇 用 期 間 の 定 めのある 者 (5)その 他 から 選 択 して いる 3

4 合 は 高 い(30 歳 未 満 で 41.5%) また 専 門 技 術 職 は 無 配 偶 者 よりも 有 配 偶 者 でその 割 合 がやや 高 い 傾 向 にある 学 歴 に 関 しては 約 半 数 弱 は 高 卒 者 が 占 めるが 大 学 以 上 の 高 学 歴 者 も 34.0% 含 んでいる 非 正 規 雇 用 者 の 中 には 早 期 退 職 再 就 職 の 男 性 も 含 まれている 前 節 で 述 べたとおり 高 齢 者 や 早 期 退 職 者 による 非 正 規 就 業 は 若 年 者 の 非 正 規 就 業 とはその 意 味 合 いが 大 きく 異 なることに 注 意 しながら 分 析 を 行 う 必 要 がある 前 職 が 正 社 員 であった 人 は 年 齢 が 上 がる ほど 多 くなる 傾 向 にあり 30 歳 未 満 では 25.4%であるのに 対 し 50 歳 代 では 6 割 を 超 す (62.5%) また ローン 支 払 い 済 みの 持 ち 家 に 居 住 する 人 が 50 歳 以 上 では 33.3%とやや 高 くなっていることも 早 期 退 職 再 就 職 と 関 係 していると 考 えられる 住 宅 ローンの 契 約 には 安 定 した 雇 用 を 前 提 とすることが 多 いため 正 社 員 であったときに 住 宅 ローン 契 約 を 結 び その 後 非 正 規 雇 用 者 となった 可 能 性 がある 家 族 構 成 で 特 徴 的 であるのは 40 歳 未 満 の 無 配 偶 者 では 95% 以 上 の 人 に 結 婚 経 験 がな いのに 対 し 40 歳 以 上 の 無 配 偶 者 では 36.5%に 結 婚 経 験 がある 点 である また 有 配 偶 者 については 40 歳 未 満 の 場 合 中 学 生 以 下 の 子 供 がいる 人 は6 割 (65.2%)を 超 し 妻 が 無 職 の 状 態 にある 人 も 約 半 数 (46.4%)を 占 めており 扶 養 家 族 を 抱 えている 人 も 多 いこと がわかる 表 2 は 非 正 規 従 業 員 として 働 いている 理 由 ( 複 数 回 答 )を 示 している 最 も 多 い 理 由 は 正 規 従 業 員 になれなかったから(36.0%) であり 特 に 無 配 偶 40 歳 以 上 では 約 半 数 (51.9%)に 上 る また 無 配 偶 30 歳 未 満 では 正 規 従 業 員 の 職 が 見 つかるまでのつなぎ として が 多 い(30.2%) 雇 用 形 態 別 にみると 派 遣 社 員 契 約 社 員 ともに 正 規 従 業 員 になれなかったから が 約 4 割 を 占 める また 正 規 従 業 員 の 職 がみつかるまでのつなぎとして はパートと 派 遣 社 員 に 多 い パート 労 働 者 では 希 望 の 労 働 日 数 時 間 で 働 くことができるから の 回 答 も3 割 (32.9%)を 超 し また 組 織 に 縛 られないから も 25.7%となっており 自 由 度 を 重 視 した 意 見 も 見 受 けられる なお 勤 務 時 間 が 短 いから との 回 答 は 全 体 で1 割 にもならず 実 際 84.4%の 人 が 週 35 時 間 以 上 就 業 している 特 に 派 遣 社 員 や 契 約 社 員 では 週 35 時 間 以 上 勤 務 している 人 が 9 割 を 超 すが( 派 遣 社 員 95.2% 契 約 社 員 91.8%) パート 労 働 者 に 関 しては 約 半 数 (48.0%) にとどまる 3.2. 男 性 非 正 規 雇 用 者 は 今 の 雇 用 形 態 に 満 足 しているのか 男 性 非 正 規 雇 用 者 は 非 正 規 という 現 在 の 雇 用 形 態 に 満 足 しているのだろうか アンケ ート 調 査 では 非 正 規 従 業 員 として 働 き 続 けたいですか それとも 変 わりたいですか と いう 質 問 がある 表 3 はその 回 答 をまとめたものである フルタイムの 非 正 規 従 業 員 に 変 わりたい という 希 望 は 若 い 世 代 ほど 多 く 30 歳 未 満 4

5 では 約 8 割 (78.9%)にのぼる 逆 に 非 正 規 従 業 員 として 働 き 続 けたいという 人 は 年 齢 が 上 がるほど 増 え 特 に 50 歳 代 では3 割 (33.3%)を 超 す 配 偶 状 態 別 でみると 40 歳 未 満 の 有 配 偶 者 では 84.1%の 人 がフルタイムの 正 規 職 を 希 望 しており 次 に 無 配 偶 30 歳 未 満 (78.6%)が 続 く また 独 立 起 業 したい という 意 見 は 有 配 偶 者 ではほとんど 見 られないのに 対 し 無 配 偶 者 では 30 歳 代 で 13.5% 40 歳 以 上 では 21.2%となっている さらに 雇 用 形 態 別 でみると フルタイム 正 規 従 業 員 の 職 を 希 望 する 割 合 は 契 約 社 員 (80.3%) 派 遣 社 員 (73.0%)で 高 く パートでは 41.4% と 半 分 以 下 となる 非 正 規 従 業 員 から 正 規 従 業 員 ( 短 時 間 含 む)に 変 わりたいと 回 答 した 人 の 転 職 希 望 理 由 を 示 したのが 表 4である 正 規 従 業 員 ( 短 時 間 含 む)の 職 を 希 望 している 人 の 希 望 理 由 で 最 も 多 いのは 雇 用 が 不 安 定 だから 65.6%である 次 に もっと 収 入 が 必 要 だから 62.9% が 続 くが 年 齢 が 上 がるにつれ 高 い 回 答 割 合 となっている また 能 力 向 上 が 賃 金 上 昇 に 結 びついていないから 36.4%が3 番 目 に 多 い 選 択 肢 となっており 転 職 希 望 者 のうち 勤 続 年 数 の 長 い 男 性 ほどこの 理 由 を 挙 げる 人 が 多 い( 表 5) 3.3 正 規 就 業 への 転 職 希 望 :プロビット 分 析 どのような 男 性 がフルタイムの 正 規 従 業 員 に 変 わりたいと 回 答 しているのだろうか フ ルタイムの 正 規 従 業 員 に 変 わりたいと 回 答 した 人 を1 それ 以 外 の 場 合 に0をとるダミー 変 数 を 被 説 明 変 数 に 用 いて プロビット モデルによる 分 析 を 行 う 説 明 変 数 には 年 齢 学 歴 婚 姻 履 歴 ( 有 配 偶 者 未 婚 者 離 死 別 経 験 のある 無 配 偶 者 ) 職 種 ( 専 門 技 術 職 技 能 生 産 職 それ 以 外 ) 居 住 形 態 ( 住 宅 ローンの 有 無 別 の 持 ち 家 親 親 族 の 家 その 他 ) 正 規 従 業 員 からの 転 職 者 ダミー web 調 査 回 答 者 ダミーを 用 いる 年 齢 が 若 いほど 将 来 のことを 心 配 し 学 歴 が 高 いほど 仕 事 への 意 欲 が 高 く また 有 配 偶 者 ほど 扶 養 すべき 家 族 がいると 考 えれば こうした 人 々ほど 正 規 従 業 員 の 職 を 希 望 すると 予 想 される また 住 宅 ローンがある 場 合 には 返 済 の 必 要 性 から 正 規 就 業 を 希 望 し 住 宅 ローンがない 持 ち 家 の 場 合 には 正 規 就 業 への 希 望 は 少 なくなると 考 えられる ただ 住 宅 ローンを 組 むために は 今 まで 正 社 員 であった 可 能 性 が 高 いため 正 規 就 業 からの 転 職 者 ダミーとの 関 係 に 注 意 する 必 要 がある 労 働 組 合 がある 企 業 は 他 の 企 業 より 待 遇 が 良 いと 考 えれば web 調 査 ダ ミーは 正 の 値 をとると 予 想 されるが 一 方 で 調 査 会 社 のモニターとなっている 人 々の 特 性 によっては 負 の 値 もとりうる また 上 記 以 外 の 説 明 変 数 として 週 35 時 間 以 上 勤 務 し ている 場 合 に1をとるダミー 変 数 も 使 用 する ただ 正 規 従 業 員 なみに 週 35 時 間 以 上 勤 務 しているので 正 規 従 業 員 に 変 わりたい というケースも 考 えられるものの 正 規 従 業 員 に なりたいが 職 がないので 週 35 時 間 以 上 就 業 している という 同 時 決 定 の 可 能 性 もあるので 注 意 を 要 する 推 定 結 果 は 表 6に 示 してある 予 想 どおり 若 い 世 代 ほどフルタイム 正 規 従 業 員 の 職 を 5

6 希 望 する 人 が 多 く また 既 婚 者 は 未 婚 者 に 比 べて 15-19%ほどその 確 率 が 高 い 専 門 技 術 職 は 待 遇 がいいのか フルタイム 正 規 就 業 の 希 望 確 率 がその 他 の 職 種 に 比 べて2 割 程 度 低 下 する web 調 査 回 答 者 ダミーはいずれの 推 定 式 においても 負 の 効 果 を 示 しており これはモニター 登 録 者 の 特 性 によるものと 考 えられる 推 定 式 によって 異 なる 効 果 を 有 する 変 数 もある まず 前 職 正 社 員 ダミーは 50 歳 代 の 人 を 含 むサンプル 全 体 で 推 定 した 場 合 のみ 有 意 な 効 果 をもち かつ サンプル 全 体 であって も 週 35 時 間 以 上 就 業 ダミーを 加 えた 場 合 には 効 果 は 有 意 ではなくなる これは 50 歳 代 の 人 が 早 期 退 職 や 再 就 職 の 際 に 正 規 従 業 員 の 職 を 得 られなかったケースの 効 果 を 示 している と 考 えられる また 学 歴 についてはサンプル 全 体 で 推 定 した 場 合 には 大 学 卒 以 上 の 高 学 歴 の 場 合 に 正 の 効 果 (10% 水 準 )を 示 すものの 50 歳 代 の 人 をサンプルから 除 くと 有 意 な 効 果 はなくなる 興 味 深 いのは 居 住 形 態 の 効 果 である サンプルを 50 歳 未 満 に 限 定 した 場 合 および 40 未 満 に 限 定 した 場 合 のいずれにおいても 予 想 に 反 して 住 宅 ローンのない 持 ち 家 の 男 性 で フルタイム 正 規 従 業 員 への 希 望 が 高 まる 点 である(50 歳 未 満 に 限 定 した 場 合 には 有 意 水 準 5% 40 歳 未 満 の 場 合 には 有 意 水 準 10%) これらいずれの 推 定 式 においても 前 職 正 規 従 業 員 ダミーは 有 意 ではない 相 続 による 持 ち 家 の 可 能 性 もあるものの 比 較 的 若 い 段 階 で 住 宅 ローンを 完 済 しているのだとすれば 今 まで 恵 まれた 待 遇 のもと 仕 事 をしていた 可 能 性 もあり その 場 合 にフルタイム 正 規 従 業 員 の 職 を 希 望 する 傾 向 があるのかもしれない 4. 女 性 の 非 正 規 就 業 選 択 の 背 景 4.1. 女 性 非 正 規 雇 用 者 データの 特 徴 表 7は 男 性 のデータと 同 様 に 年 齢 および 婚 姻 状 態 に 欠 損 値 がない 60 歳 以 下 の 女 性 にサ ンプルを 限 定 して その 特 徴 をまとめたものである まず 配 偶 者 の 有 無 にかかわらず 子 どもいる 場 合 にはパート 子 どもがいない 場 合 に は 派 遣 の 占 める 割 合 が 最 も 高 いことがわかる また 50 歳 代 で 臨 時 日 雇 い 社 員 が 多 くな っている 最 も 多 い 職 種 は 事 務 職 (35.6%)で 特 に 40 歳 未 満 の 若 い 世 代 でその 割 合 は 高 い 続 く 営 業 販 売 職 (15.8%)は 年 齢 が 上 がるにつれ 増 加 し 50 歳 以 上 では 4 人 に 1 人 は 営 業 販 売 職 に 就 いていることになる 週 35 時 間 以 上 勤 務 している 人 は 有 配 偶 者 よりも 無 配 偶 者 で 多 く また 若 い 世 代 ほどそ の 割 合 が 高 い 特 に 30 歳 未 満 の 無 配 偶 者 の 約 8 割 以 上 (83.1%)が 週 35 時 間 以 上 就 業 し ている また 男 性 同 様 に 早 期 退 職 再 就 職 の 影 響 なのか 前 職 が 正 社 員 だった 人 は 無 配 偶 者 の 50 歳 以 上 で 最 も 多 い(39.3%) 学 歴 に 関 しては 約 半 数 (47.3%)は 高 卒 者 が 占 めるが 年 齢 が 若 いほど 高 学 歴 者 が 多 6

7 くなる web 調 査 への 回 答 者 がもっとも 多 いのは 40 歳 未 満 の 若 い 有 配 偶 者 で 45.0%を 占 め ている 家 族 構 成 および 居 住 形 態 については 無 配 偶 者 で 年 齢 が 上 がるほど 結 婚 経 験 者 の 割 合 が 上 がり 40 歳 代 で 約 半 数 (47.3%) 50 歳 代 では 75.4%の 人 に 離 死 別 経 験 があることにな る 30 歳 未 満 の 無 配 偶 者 の 大 多 数 は(98.5%)は 未 婚 者 で 約 半 数 (45.6%)の 人 は 親 親 族 の 家 に 住 んでいる 一 方 有 配 偶 者 では 年 齢 が 上 がるほど 持 家 (ローン 支 払 い 中 含 む) の 割 合 が 増 え 50 歳 以 上 では 約 9 割 (87.7%)に 達 する 40 歳 未 満 の 若 い 世 代 では 夫 が 正 社 員 である 人 が8 割 を 超 すが 年 齢 が 上 がるにつれその 割 合 は 低 くなる 次 に 子 どもの 有 無 による 差 異 に 注 目 したい 子 どもの 有 無 6によって 就 業 状 態 に 大 きな 違 いがあるが その 原 因 の 一 部 は 平 均 年 齢 の 差 であると 考 えられる 50 歳 未 満 に 限 定 した 場 合 同 居 する 子 どもがいる 女 性 の 平 均 年 齢 は 有 配 偶 者 41.7 歳 無 配 偶 者 40.9 歳 と 両 者 と も 40 歳 を 超 えているのに 対 し 子 どものいない 女 性 の 平 均 年 齢 は 有 配 偶 者 35.4 歳 無 配 偶 者 32.2 歳 と 同 居 する 子 どもがいる 女 性 よりもかなり 若 い 同 居 する 子 どもがいる 女 性 を 配 偶 者 の 有 無 で 比 較 すると もっとも 大 きな 違 いは 持 ち 家 の 割 合 が 有 配 偶 者 で 高 く (80.0%) その 中 でもとくに 住 宅 ローン 支 払 い 中 の 比 率 が 高 いことである( 有 配 偶 者 64.2% 無 配 偶 者 15.4%) 雇 用 形 態 に 関 しては 配 偶 者 の 有 無 にかかわらず 子 供 がいない 人 では 派 遣 社 員 が 最 も 多 い( 有 配 偶 42.7% 無 配 偶 47.5%)が 無 配 偶 者 では 子 どもがい る 人 についても 派 遣 社 員 が 占 める 割 合 はやや 高 い( 有 配 偶 13.3% 無 配 偶 33.8%) また 子 どもがいる 人 に 注 目 すると 長 時 間 働 く 人 の 割 合 は 無 配 偶 の 方 が 高 く 無 配 偶 者 の 60.0% は 週 35 時 間 以 上 勤 務 している( 有 配 偶 35.5%) 週 労 働 時 間 数 の 平 均 値 でみても 有 配 偶 者 が 26.9 時 間 であるのに 対 し 無 配 偶 者 では 32.8 時 間 と 長 くなっている これに 関 しては 一 見 子 どもがいる 有 配 偶 者 の 約 2 割 に 未 就 学 の 子 供 がいることと 関 係 しているようにも 見 えるが( 無 配 偶 者 6.2%) 実 際 には 未 就 学 児 の 母 親 で 労 働 時 間 の 長 い 人 が 特 別 少 ないわ けではなく( 表 8) 有 配 偶 者 で 未 就 学 児 が 多 いことが 週 あたり 労 働 時 間 が 短 い 理 由 という わけではない むしろ 有 配 偶 の 場 合 には 末 子 が 小 学 校 低 学 年 の 場 合 に 労 働 時 間 が 短 いこ とが 特 徴 的 である 表 9は 非 正 規 従 業 員 として 働 いている 理 由 ( 複 数 回 答 )を 示 したものである サンプ ル 全 体 では 通 勤 容 易 (29.1%) 勤 務 時 間 短 い(28.4%) 希 望 の 勤 務 時 間 (28.1%) 正 社 員 になれなかった(27.7%) がそれぞれ3 割 弱 となっているが 詳 しく 見 れば 年 齢 や 家 族 構 成 で 大 きく 差 があることがわかる 正 社 員 になれなかった という 回 答 は 無 配 偶 者 で 多 く 特 に 30~40 歳 代 では 半 数 近 い 人 々が 回 答 している(30 歳 代 44.4% 40 歳 代 46.2%) 30 歳 未 満 ではその 回 答 はやや 減 少 するが 正 社 員 になるまでのつなぎ (25.7%) とする 回 答 がやや 多 くなり 男 性 同 様 30 歳 未 満 では 一 時 的 な 仕 事 として 選 択 している 人 6 本 稿 では 婚 姻 履 歴 に 焦 点 を 当 て 離 死 別 経 験 者 もサンプルに 多 く 含 まれることから 以 下 で 扱 う 子 ども とは 同 居 している 場 合 に 限 定 している また 無 配 偶 者 における 末 子 中 学 生 以 下 に 該 当 するサンプルが 少 ないため 母 親 が 50 歳 未 満 でかつ 同 居 する 子 どもがいる ケースを 分 析 する 場 合 が 多 いが この 場 合 には 末 子 年 齢 は 中 学 生 以 下 とは 限 ら ないことに 注 意 されたい 7

8 も 見 受 けられる 希 望 の 勤 務 時 間 勤 務 時 間 短 い を 選 択 した 人 は 有 配 偶 者 で 多 く 特 に 子 どものいる 50 歳 未 満 の 有 配 偶 者 で 多 い(それぞれ 41.8% 39.7%) 母 子 家 庭 につい ても 子 どもと 同 居 する 50 歳 未 満 の 母 親 の 場 合 には 希 望 の 勤 務 時 間 を 回 答 する 人 の 割 合 は 33.8% (サンプルサイズが 38 と 小 さいので 注 意 すべきであるが)15 歳 以 下 の 子 どもと 同 居 している 母 親 の 場 合 には 42.1%と 有 配 偶 者 のように 高 い 割 合 で 回 答 している 一 方 で 勤 務 時 間 短 い を 選 択 する 人 は 少 なく(20.0% 15 歳 以 下 の 子 どもと 同 居 している 場 合 には 15.8%) 母 子 家 庭 の 場 合 には 長 時 間 働 かなければならない 現 実 が 示 唆 される それぞれの 雇 用 形 態 の 捉 え 方 も 配 偶 関 係 によって 大 きく 異 なる 特 に パートで 働 く 理 由 について 有 配 偶 者 では 勤 務 時 間 短 い(53.3%) 希 望 の 勤 務 時 間 (52.0%) 通 勤 容 易 (39.9%) の 順 となり 正 社 員 になれなかったから は 14.6%であるのに 対 し 無 配 偶 者 では 通 勤 容 易 (37.4%) 正 社 員 になれなかったから(33.3%) の 順 となっており 勤 務 時 間 の 短 さを 回 答 しているのは 2 割 (21.1%)にすぎない 実 際 の 勤 務 時 間 を 確 認 す ると 無 配 偶 者 の 方 が 長 時 間 勤 務 している 人 の 割 合 が 高 く たとえパート 労 働 者 であって も 半 数 以 上 (53.7%)が 週 35 時 間 以 上 就 業 しており 週 40 時 間 以 上 働 いている 人 も2 割 以 上 いる(22.8% 有 配 偶 では 9%) 週 労 働 時 間 数 も 有 配 偶 者 では 24.4 時 間 に 対 し 無 配 偶 者 では 31.0 時 間 と 長 くなっている つまり 有 配 偶 の 場 合 には 勤 務 時 間 の 融 通 がつきや すいという 理 由 からパートという 雇 用 形 態 に 満 足 している 人 も 多 いが 無 配 偶 者 の 場 合 に はパートの 選 択 は 不 本 意 である 場 合 が 多 いといえる なお 正 社 員 になれなかったから という 回 答 は 無 配 偶 の 契 約 社 員 で 最 も 多 く 半 数 以 上 を 占 める(52.7%) 4.2. 女 性 非 正 規 労 働 者 は 今 の 就 業 形 態 に 満 足 しているのか 女 性 非 正 規 雇 用 者 は 非 正 規 従 業 員 という 現 在 の 雇 用 形 態 に 満 足 しているのだろうか 表 10 は 今 後 の 希 望 について 示 したものである フルタイムの 非 正 規 従 業 員 に 変 わりた い という 希 望 は 全 体 で 37.6%で 50 歳 以 上 でその 割 合 は 下 がる 傾 向 にある 50 歳 未 満 の 無 配 偶 者 では5~6 割 の 人 がフルタイム 正 規 従 業 員 への 転 職 を 希 望 しているが 7 有 配 偶 者 ではむしろ このまま 非 正 規 を 希 望 する 人 の 方 が 多 い( 約 4 割 ) また 有 配 偶 無 配 偶 とも フルタイム 正 規 従 業 員 への 転 職 希 望 は 子 どもがいる 人 に 比 べて 子 どもがいない 人 の 方 が 約 10% 程 度 多 い 雇 用 形 態 別 では 派 遣 社 員 でフルタイム 正 規 従 業 員 への 転 職 希 望 が 多 く 有 配 偶 者 で 47.8% 無 配 偶 者 で 63.9%である 契 約 社 員 でのフルタイム 正 規 従 業 員 への 転 職 希 望 者 は 無 配 偶 者 では 6 割 近 いものの 有 配 偶 者 では 約 3 割 (33.3%)で むしろ 非 正 規 従 業 員 と して 働 き 続 けたい と 回 答 した 人 の 方 が 多 い(37.0%) また 非 正 規 従 業 員 として 働 き 続 けたい という 回 答 が 最 も 多 いのはパート 労 働 者 である( 有 配 偶 者 53.9% 無 配 偶 者 30.1%) つまり 現 在 の 雇 用 形 態 に 不 満 を 持 っている 人 が 最 も 多 いのは 派 遣 社 員 で 満 足 している 7 短 時 間 正 社 員 への 希 望 を 含 めると 50 歳 未 満 の 無 配 偶 女 性 の 6 割 以 上 が 正 規 従 業 員 の 職 を 希 望 していることになる 8

9 人 が 多 いのはパート 労 働 者 であるといえる しかし 無 配 偶 者 では 非 正 規 就 業 を 不 本 意 と する 人 が 多 く パートを 含 むすべての 雇 用 形 態 で フルタイム 正 規 従 業 員 になりたい と 考 えている 人 が 最 も 多 いのが 現 状 である 表 11 は 正 規 従 業 員 ( 短 時 間 含 む)の 職 を 希 望 している 人 の 転 職 希 望 理 由 を 示 している 最 も 多 いのは もっと 収 入 が 必 要 だから (62.7%)である 特 に 50 歳 未 満 の 結 婚 経 験 の ある 無 配 偶 者 では 80.0%と 高 い 割 合 を 示 している 転 職 希 望 理 由 として 次 に 多 いのは 雇 用 が 不 安 定 だから (60.4%)で 特 に 30 歳 以 上 の 無 配 偶 者 では7 割 以 上 が 回 答 している 50 歳 未 満 に 限 定 すると 未 婚 者 で 特 に 高 くなっている(72.5%) つまり 未 婚 者 では 雇 用 の 安 定 性 結 婚 経 験 のある 無 配 偶 者 ではよりよい 収 入 を 必 要 として 正 規 従 業 員 への 転 職 を 希 望 しているといえる さらに 3 番 目 に 多 い 理 由 は 能 力 向 上 が 賃 金 上 昇 に 結 びついてい ないから (30.4%)であり 特 に 勤 続 年 数 が 3-10 年 未 満 の 女 性 でこの 選 択 肢 を 挙 げる 人 が 多 くなっている( 表 12) 4.3 正 規 就 業 への 転 職 希 望 :プロビット 分 析 非 正 規 雇 用 者 のうち どのような 女 性 がフルタイム 正 規 従 業 員 への 転 職 を 希 望 している のかを 調 べるため プロビット 分 析 を 行 った 前 節 の 男 性 に 関 する 分 析 同 様 被 説 明 変 数 には フルタイム 正 規 従 業 員 への 転 職 を 希 望 している 場 合 に1 それ 以 外 の 場 合 には0を とるダミー 変 数 を 用 いる 説 明 変 数 には 年 齢 学 歴 婚 姻 履 歴 ( 有 配 偶 者 未 婚 者 結 婚 経 験 のある 無 配 偶 者 ) 職 種 ( 事 務 職 営 業 販 売 職 技 能 生 産 職 それ 以 外 ) 居 住 形 態 ( 住 宅 ローンの 有 無 別 の 持 ち 家 親 親 族 の 家 その 他 ) 正 規 従 業 員 からの 転 職 者 ダミー web 調 査 回 答 者 ダミ ーを 用 いる 年 齢 が 若 く 学 歴 が 高 いほど また 女 性 の 場 合 には 収 入 の 稼 ぎ 手 となって くれる 夫 がいない 無 配 偶 者 ほど 正 規 従 業 員 を 希 望 すると 予 想 される また 住 宅 ローンが ある 場 合 には 正 規 就 業 を 希 望 し 住 宅 ローンがない 持 ち 家 の 場 合 には 正 規 就 業 への 希 望 は 少 なくなると 予 想 される web 調 査 回 答 者 ダミーについては 労 働 組 合 がある 企 業 が 他 の 企 業 に 比 べて 待 遇 が 良 いと 考 えれば web 調 査 ダミーが 正 の 値 をとると 予 想 されるが 一 方 で 調 査 会 社 のモニターとなっている 人 々の 特 性 によっては 負 の 値 もとりうる また 上 記 以 外 の 説 明 変 数 として 男 性 同 様 週 35 時 間 以 上 勤 務 している 場 合 に1をとるダミー 変 数 も 使 用 する ただ 正 規 従 業 員 になりたいが 職 がないので 週 35 時 間 以 上 就 業 している とい う 同 時 決 定 の 可 能 性 もあるので 注 意 が 必 要 である また 女 性 の 場 合 には 子 供 の 有 無 や 末 子 の 年 齢 の 影 響 を 強 く 受 けると 予 想 される さら に こうした 影 響 が 配 偶 者 の 有 無 によってどう 異 なるのかを 明 らかにする 必 要 があるので 末 子 年 齢 ダミーと 配 偶 関 係 ダミーとの 交 差 項 を 入 れた 推 定 式 も 使 用 する 推 定 の 対 象 となるサンプルはあくまで 非 正 規 就 業 を 行 っている 女 性 のみであり 無 職 女 性 や 正 社 員 女 性 を 含 んでいないことを 考 慮 して 解 釈 しなければならない 例 えば 既 にみ 9

10 たように 末 子 が 小 学 校 低 学 年 の 場 合 に 長 時 間 労 働 する 女 性 が 少 ないことに 対 し 末 子 が 小 学 校 低 学 年 の 場 合 には 女 性 の 就 業 意 欲 は 低 下 する と 安 易 に 解 釈 することは 不 適 切 である むしろ この 時 期 に 母 親 の 就 業 意 欲 が 高 まり 正 規 従 業 員 として 就 業 し 始 める 女 性 が 多 いと すれば そうした 女 性 は 今 回 の 推 定 の 対 象 とはなっていないだけであり その 解 釈 は 妥 当 なものとはいえない 推 定 結 果 は 表 13 に 示 してある 週 35 時 間 以 上 勤 務 ダミーを 推 定 式 に 加 えるかどうかで 年 齢 や 学 歴 に 関 する 変 数 の 結 果 が 多 少 異 なる まず 週 35 時 間 以 上 勤 務 ダミーを 加 えない 推 定 式 を 解 釈 すると 50 歳 代 でフルタイム 正 規 従 業 員 への 希 望 は 低 下 する 傾 向 があり ま た 大 学 卒 以 上 の 高 学 歴 の 場 合 にはフルタイム 正 規 従 業 員 を 希 望 する 傾 向 にある(40 歳 代 に 限 定 したケースを 除 く) 営 業 販 売 職 では 有 意 に 負 の 効 果 を 示 しており 営 業 販 売 職 に 就 いている 人 では 現 在 の 雇 用 形 態 に 不 満 を 抱 く 人 が 少 ない 傾 向 にある 次 に 週 35 時 間 以 上 勤 務 ダミーを 入 れた 場 合 この 変 数 はいずれの 推 定 式 においても 有 意 に 正 の 効 果 を 持 つ が 年 齢 や 学 歴 ダミーの 結 果 が 非 有 意 になる 場 合 もある web 調 査 回 答 者 ダミーはすべての 推 定 式 で 有 意 に 負 の 効 果 を 示 しているが いずれの 推 定 式 においても 居 住 形 態 ダミー 前 職 正 規 従 業 員 ダミーは 有 意 ではない 点 が 男 性 の 結 果 と 異 なっている 女 性 の 就 業 行 動 を 分 析 する 上 でもっとも 重 要 となるのは 家 族 構 成 に 関 する 変 数 である まず 推 定 式 (1)(2)では 末 子 年 齢 の 差 による 違 いを 分 析 しており その 結 果 末 子 が 小 学 校 低 学 年 である 場 合 にフルタイム 正 社 員 への 希 望 が 最 も 少 なくなる 傾 向 を 示 してい る また 未 婚 者 に 比 べて 有 配 偶 者 でフルタイム 正 規 従 業 員 への 希 望 が 約 25% 少 ない 傾 向 があるが 結 婚 経 験 のある 無 配 偶 者 については 未 婚 者 との 間 に 有 意 な 差 はない さらに 末 子 年 齢 の 効 果 を 配 偶 者 の 有 無 別 で 見 た 推 定 式 (3)(4)から 無 配 偶 者 間 では 子 どもの 有 無 による 違 いはないことがわかる 言 い 換 えれば 無 配 偶 者 の 場 合 たとえ 子 どもがい たとしても 子 どもがいない 人 と 同 じ 確 率 でフルタイム 正 規 従 業 員 への 転 職 を 希 望 している ということである さらに 有 配 偶 者 では 末 子 が 小 学 校 低 学 年 の 場 合 に 転 職 希 望 が 低 くなることに 関 しては 2つの 可 能 性 が 考 えられる 1つの 可 能 性 は 末 子 が 未 就 学 児 の 時 点 ですでに 非 正 規 就 業 している 人 は 末 子 が 小 学 校 に 入 学 したころから 正 規 就 業 へ 移 行 するというものである 末 子 がまだ 幼 い 状 況 では 母 親 の 年 齢 も 比 較 的 若 いと 考 えられ 正 規 従 業 員 の 職 を 得 る 確 率 も 比 較 的 高 いと 考 えられる それゆえ 小 学 校 低 学 年 の 子 どもがいて 非 正 規 就 業 をしている 人 の 中 には 今 まで 就 業 しておらず 8 就 業 意 識 もそれほど 高 くない 女 性 が 多 いためにこのよ うな 結 果 になった 可 能 性 があるが 使 用 データがパネル データでないため 確 認 すること はできない 9 8 駿 河 西 本 (2001)は もっとも 再 就 業 に 踏 み 切 りやすいのは 末 子 が 小 学 校 低 学 年 になったときであると 報 告 してい る 9 本 稿 で 使 用 したデータに 勤 続 年 数 はあるものの 末 子 年 齢 が 正 確 にはわからないため 確 認 することはできない 10

11 もう1つの 可 能 性 は 小 学 校 低 学 年 の 頃 が 子 育 てと 仕 事 の 両 立 が 最 も 困 難 な 時 期 であり 比 較 的 両 立 させやすい 非 正 規 就 業 を 選 択 しているというものである 保 育 園 はもちろん 最 近 では 幼 稚 園 でも 預 かり 保 育 が 充 実 してきたため 未 就 学 の 時 には 就 業 しやすかったもの の 学 童 保 育 の 整 備 の 遅 れ 等 により 長 時 間 勤 務 では 子 育 てと 両 立 させにくい 環 境 にあるた めフルタイム 正 規 従 業 員 への 転 職 希 望 が 減 っている という 可 能 性 である その 後 子 ど もが 大 きくなるにつれ 仕 事 と 家 庭 の 両 立 が 容 易 になりフルタイム 正 規 従 業 員 としての 働 き 方 への 希 望 が 増 加 すると 考 えれば 推 計 結 果 が 末 子 小 学 校 低 学 年 の 時 に 限 界 効 果 が 特 に 小 さいことへの 説 明 がつく ただし どちらの 可 能 性 が 妥 当 かについては 本 稿 のデータから は 明 らかにはできない 5.おわりに 非 正 規 雇 用 者 の 就 業 形 態 の 選 択 はどのような 理 由 によるものなのか 非 正 規 雇 用 者 は 現 在 の 雇 用 形 態 に 納 得 しているのか 本 稿 ではこうした 視 点 から 分 析 を 行 い 以 下 の 結 果 を 得 た まず 有 配 偶 女 性 を 除 くと 非 正 規 就 業 の 選 択 は 不 本 意 である 場 合 が 多 いといえる 50 歳 以 下 の 場 合 有 配 偶 女 性 以 外 では 正 社 員 になりたいという 意 見 が 6 割 を 超 える 若 い 人 ほど 正 社 員 を 希 望 し 特 に 20 歳 代 の 男 性 ではフルタイム 正 規 就 業 を 希 望 する 人 は 約 8 割 に 上 る 正 社 員 を 希 望 する 理 由 として 男 女 ともに 雇 用 の 不 安 定 性 や 収 入 面 での 不 満 を 挙 げ る 人 が 多 い 雇 用 形 態 別 では 派 遣 社 員 は 不 本 意 であることが 多 く 一 方 パート 労 働 者 は 比 較 的 満 足 している 人 がいるものの それでも 有 配 偶 女 性 を 除 くと 正 社 員 希 望 者 が 最 も 多 くなって いる すなわち 有 配 偶 女 性 のパート 労 働 者 以 外 の 人 は 非 正 規 雇 用 を 就 業 の 多 様 化 として 前 向 きには 捉 えていないのが 現 実 である 次 に 婚 姻 状 態 による 就 業 行 動 就 業 意 識 の 差 における 最 大 の 特 徴 は 男 性 は 有 配 偶 者 の 方 が 正 規 就 業 を 希 望 しており 逆 に 女 性 は 無 配 偶 者 の 方 が 正 規 就 業 を 希 望 しているとい う 点 である 特 に 無 配 偶 女 性 については 正 規 就 業 を 希 望 する 理 由 として 未 婚 女 性 は 雇 用 の 安 定 性 離 死 別 経 験 のある 女 性 はよりよい 収 入 を 挙 げている さらに 子 どもを 持 つ 母 親 の 就 業 行 動 意 識 の 配 偶 関 係 による 違 いとして 母 子 家 庭 の 母 親 は 子 どもがいたとしても 就 業 行 動 を 抑 制 しない 傾 向 が 見 られた 有 配 偶 女 性 について は 子 どもがいる 場 合 に 勤 務 時 間 を 抑 制 する 傾 向 にある しかし 母 子 家 庭 の 母 親 は 子 ど もがいたとしても 長 時 間 勤 務 しており かつ 正 規 就 業 への 転 職 を 希 望 している 人 が 多 い そのほか 本 稿 のデータから 明 らかになったこととして 次 の4 点 を 挙 げたい 第 1に 年 齢 に 関 して 男 女 に 共 通 しているのは 50 歳 以 上 の 就 業 行 動 は 若 者 のそれとはかなり 性 質 が 異 なること 20 歳 代 では 正 規 従 業 員 の 職 がみつかるまでの つなぎ として 捉 えている 人 もいること 等 が 挙 げられる 第 2に 男 性 の 若 年 非 正 規 雇 用 者 のうち 有 配 偶 者 では 11

12 扶 養 すべき 子 や 家 族 がいる 人 も 多 い 第 3に 有 配 偶 女 性 で 子 供 がいる 場 合 末 子 が 小 学 校 低 学 年 の 人 でフルタイム 正 規 従 業 員 の 職 への 希 望 者 が 少 ない 第 4に 転 職 希 望 者 のう ち 男 女 ともに 約 3 割 の 人 が 転 職 理 由 として 能 力 向 上 が 賃 金 に 反 映 されない と 回 答 して いる この 回 答 は 勤 続 年 数 と 関 係 があり 男 性 では 勤 続 年 齢 が 長 い 人 ほど 多 く 女 性 では 勤 続 年 数 が 3-10 年 の 人 で 多 いという 特 徴 がある 最 後 に 今 後 の 課 題 について 述 べたい 今 まであまり 分 析 されてこなかった 若 年 男 性 非 正 規 雇 用 者 や 離 死 別 経 験 者 をも 含 めた 婚 姻 履 歴 による 違 いに 焦 点 を 当 てたものの 非 正 規 雇 用 者 のみを 分 析 対 象 にしたことで 解 明 できてない 点 も 残 されている 無 職 の 人 や 正 規 雇 用 者 自 営 業 者 等 を 含 めてより 深 い 分 析 を 行 う 必 要 がある また 家 族 形 態 による 社 会 保 障 のバイアス( 永 瀬 村 尾 ;2005) 等 も 考 慮 にいれた 分 析 も 重 要 であろう 参 考 文 献 奥 津 眞 里 (2009) 主 婦 の 再 就 職 と 働 き 方 の 選 択 結 婚 育 児 等 によるリタイアと 職 業 復 帰 日 本 労 働 研 究 雑 誌 No.586 pp 奥 西 好 夫 (2008) 正 社 員 および 非 正 社 員 の 賃 金 と 仕 事 に 関 する 意 識 日 本 労 働 研 究 雑 誌 No.576, pp 玄 田 有 史 (2008) 前 職 が 非 正 社 員 だった 離 職 者 の 正 社 員 への 移 行 について 日 本 労 働 研 究 雑 誌 No.580, pp ( 財 ) 兵 庫 勤 労 福 祉 センター(2008) 働 き 方 の 多 様 化 と 生 活 意 識 に 関 するアンケート 調 査 : 雇 用 形 態 別 性 別 集 計 10 月 ( 財 ) 兵 庫 勤 労 福 祉 センター 編 (2009) 働 き 方 の 多 様 化 と 生 活 意 識 に 関 するアンケー ト 分 析 報 告 書 3 月 酒 井 正 樋 口 美 雄 (2005) フリーターのその 後 - 就 業 所 得 結 婚 出 産 - 日 本 労 働 研 究 雑 誌 No.535 駿 河 輝 和 西 本 真 弓 (2001) 既 婚 女 性 の 再 就 業 に 関 する 実 証 分 析 季 刊 家 計 経 済 研 究 第 50 号 pp 永 瀬 伸 子 村 尾 祐 美 子 (2005) 社 会 保 障 や 税 制 等 は 家 族 家 族 形 成 に 影 響 を 与 えるか- 日 本 の 社 会 的 保 護 の 仕 組 みが 持 つ 特 定 タイプの 家 族 へのバイアス 季 刊 社 会 保 障 研 究 Vol.41 No.2 pp 永 瀬 伸 子 (2004) 非 正 規 雇 用 者 に 対 する 社 会 的 保 護 の 現 状 と 課 題 季 刊 社 会 保 障 研 究 Vol.40 No.2 pp 永 瀬 伸 子 (2002) 子 供 を 持 てない 持 たない 社 会 への 疑 問 - 仕 事 と 家 庭 の 両 立 政 策 の 現 状 と 効 果 都 市 問 題 研 究 Vol.54 No.3 pp 篠 崎 武 久 石 原 真 三 子 塩 川 崇 年 玄 田 有 史 パートが 正 社 員 との 賃 金 格 差 に 納 得 しない 12

13 理 由 は 何 か 日 本 労 働 研 究 雑 誌 No.512,pp 武 石 恵 美 子 (2006) 非 正 規 雇 用 の 拡 大 と 女 性 のキャリア 雇 用 システムと 女 性 のキャリ ア 勁 草 書 房 濱 本 知 寿 香 (2005) 母 子 世 帯 の 生 活 状 況 とその 施 策 季 刊 社 会 保 障 研 究 Vol.41 No.2 pp

14 図 1 非 正 規 雇 用 者 の 割 合 ( 平 成 19 年 ) ( % 40.0 ) 男 性 女 性 総 務 省 労 働 力 調 査 ( 平 成 19 年 )から 作 成 図 2 現 在 の 就 業 形 態 を 続 けたいとする 労 働 者 割 合 ( 正 社 員 以 外 ) ( % ) 厚 生 労 働 省 就 業 形 態 の 多 様 化 に 関 する 総 合 実 態 調 査 ( 平 成 19 年 )より 作 成 ( 注 ) 正 社 員 以 外 で 現 在 の 会 社 または 別 の 会 社 で 働 き 続 けたい 労 働 者 のうち 現 在 の 就 業 形 態 を 続 けたいとする 労 働 者 の 割 合 14

15 表 1 男 性 非 正 規 雇 用 者 データの 特 徴 全 体 30 歳 未 満 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 40 歳 未 満 40 歳 以 上 20 歳 代 30 歳 代 40 歳 以 上 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 派 遣 社 員 契 約 社 員 パート 臨 時 日 雇 い 社 員 年 齢 中 学 卒 高 校 卒 短 大 高 専 専 門 学 校 卒 大 学 大 学 院 卒 有 配 偶 者 無 配 偶 ( 結 婚 経 験 あり) 無 配 偶 者 ( 未 婚 ) 専 門 技 術 職 技 能 生 産 職 持 ち 家 ( 住 宅 ローン 支 払 い 中 ) 持 ち 家 ( 住 宅 ローンなし 支 払 い 済 み) 親 親 族 の 家 中 学 生 以 下 の 子 どもと 同 居 前 職 正 社 員 web 調 査 回 答 者 妻 : 正 社 員 妻 : 非 正 社 員 妻 : 無 職 N 表 2 非 正 規 従 業 員 として 働 く 理 由 ( 複 数 回 答 ): 男 性 40 歳 未 満 40 歳 以 上 30 歳 未 満 30 歳 代 40 歳 以 上 全 体 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 派 遣 社 員 契 約 社 員 パート 働 きたい 業 務 内 容 選 べるから 仕 事 の 範 囲 責 任 明 確 だから 責 任 軽 いから 勤 務 時 間 短 いから 希 望 の 勤 務 時 間 で 働 けるから 働 く 期 間 を 限 って 働 けるから 組 織 にしばられないから 転 勤 ない 少 ないから 専 門 的 技 能 を 生 かせるから 通 勤 容 易 だから 正 社 員 なれなかったから 正 社 員 の 職 までのつなぎとして その 他 週 35 時 間 以 上 勤 務 週 40 時 間 以 上 勤 務 N

16 表 3 今 後 の 希 望 : 男 性 全 体 30 歳 未 満 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 フルタイム 正 規 従 業 員 (69.3) (78.9) (71.8) (61.5) (43.8) 短 時 間 正 規 従 業 員 (4.8) (4.2) (4.9) (3.1) (8.3) このまま 非 正 規 従 業 員 (10.6) (6.3) (6.3) (12.3) (33.3) 独 立 起 業 (7.6) (3.5) (9.2) (15.4) (4.2) 退 職 (2.3) (1.4) (1.4) (6.2) (2.1) その 他 (2.3) (0.7) (3.5) (1.5) (4.2) 不 明 (3.3) (4.9) (2.8) (0.0) (4.2) 合 計 ( 人 ) (%) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 40 歳 未 満 40 歳 以 上 30 歳 未 満 30 歳 代 40 歳 以 上 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 派 遣 契 約 パート フルタイム 正 規 従 業 員 (84.1) (55.7) (78.6) (64.0) (51.9) (73.0) (80.3) (41.4) 短 時 間 正 規 従 業 員 (1.5) (4.9) (4.8) (6.7) (5.8) (2.0) (4.1) (14.3) このまま 非 正 規 従 業 員 (1.5) (29.5) (7.1) (9.0) (11.5) (8.2) (8.8) (20.0) 独 立 起 業 (1.5) (1.6) (4.0) (13.5) (21.2) (8.8) (2.0) (17.1) 退 職 (2.9) (3.3) (0.8) (1.1) (5.8) (0.7) (3.4) (4.3) その 他 (2.9) (1.6) (0.8) (3.4) (3.9) (3.4) (0.7) (2.9) 不 明 (5.8) (3.3) (4.0) (2.3) (0.0) (4.1) (0.7) (0.0) 合 計 ( 人 ) (%) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 16

17 表 4 転 職 希 望 理 由 : 男 性 全 体 30 歳 未 満 30 歳 代 40 歳 代 40 歳 以 上 派 遣 契 約 パート (1 部 再 掲 ) 能 力 向 上 が 賃 金 に 反 映 しないから 雇 用 不 安 定 が 不 安 定 だから 社 会 保 険 に 加 入 できないから 教 育 訓 練 の 機 会 乏 しいから 役 職 につけないから もっと 責 任 が 重 い 仕 事 につきたいから もっと 収 入 が 必 要 だから 配 置 転 換 や 異 動 したいから 専 門 的 資 格 技 能 を 活 かしたいから その 他 N 表 5 能 力 向 上 が 賃 金 に 反 映 しないから と 回 答 した 人 の 割 合 : 男 性 能 力 向 上 が 賃 金 反 映 なし 勤 続 年 数 人 数 人 数 (%) 1 年 未 満 (27.7) 1-2 年 未 満 (32.0) 2-3 年 未 満 (34.9) 3-5 年 未 満 (44.4) 5-15 年 未 満 (43.9) 15 年 以 上 5 4 全 体 (36.4) ( 注 ) 正 規 従 業 員 ( 短 時 間 含 む)への 転 職 希 望 者 のうち 能 力 向 上 が 賃 金 に 反 映 しないから を 選 択 した 人 の 割 合 17

18 表 6 プロビット 分 析 結 果 ( 被 説 明 変 数 :フルタイム 正 規 従 業 員 になりたい): 男 性 (ダミー 変 数 ) 限 界 効 果 限 界 効 果 限 界 効 果 限 界 効 果 30 歳 未 満 *** *** *** *** 30 歳 代 *** *** *** *** 40 歳 代 ** ** * ** 中 学 卒 短 大 等 大 学 卒 以 上 * * * * 有 配 偶 *** *** *** *** 無 配 偶 ( 結 婚 経 験 あり) 専 門 技 術 職 *** ** ** ** 技 能 生 産 職 持 ち 家 (ローンあり) 持 ち 家 (ローンなし) 親 親 族 の 家 前 職 正 社 員 * * web 調 査 回 答 者 * ** *** *** 週 35 時 間 以 上 勤 務 * サンプルサイズ Pseudo R Log likelihood 歳 未 満 (ダミー 変 数 ) 限 界 効 果 限 界 効 果 限 界 効 果 限 界 効 果 30 歳 未 満 *** *** *** *** 30 歳 代 ** ** ** ** 中 学 卒 短 大 等 大 学 卒 以 上 有 配 偶 *** *** *** *** 無 配 偶 ( 結 婚 経 験 あり) 専 門 技 術 職 *** ** ** *** 技 能 生 産 職 持 ち 家 (ローンあり) 持 ち 家 (ローンなし) ** ** ** 親 親 族 の 家 前 職 正 社 員 web 調 査 回 答 者 *** *** *** *** 週 35 時 間 以 上 勤 務 * サンプルサイズ Pseudo R Log likelihood 歳 未 満 (ダミー 変 数 ) 限 界 効 果 限 界 効 果 限 界 効 果 限 界 効 果 30 歳 未 満 * * 中 学 卒 短 大 等 大 学 卒 以 上 有 配 偶 *** *** *** *** 無 配 偶 ( 結 婚 経 験 あり) 専 門 技 術 職 ** ** ** ** 技 能 生 産 職 持 ち 家 (ローンあり) 持 ち 家 (ローンなし) * * * 親 親 族 の 家 前 職 正 社 員 web 調 査 回 答 者 *** *** *** *** 週 35 時 間 以 上 勤 務 サンプルサイズ Pseudo R Log likelihood ( 注 )ダミー 変 数 の 限 界 効 果 は 0 から 1 へ 変 化 した 場 合 の 効 果 を 示 す * ** ***はそれぞれ % 水 準 で 有 意 であることを 示 す 18

19 表 7 女 性 非 正 規 雇 用 者 データの 特 徴 ( 次 ページに 続 きあり) 全 体 40 歳 未 満 40 歳 代 50 歳 代 30 歳 未 満 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 派 遣 社 員 契 約 社 員 パート 臨 時 日 雇 い 社 員 その 他 週 35 時 間 以 上 勤 務 週 40 時 間 以 上 勤 務 事 務 職 営 業 販 売 職 技 能 生 産 職 前 職 正 社 員 年 齢 有 配 偶 者 無 配 偶 者 ( 結 婚 経 験 あり) 無 配 偶 者 ( 未 婚 ) 中 学 卒 高 校 卒 短 大 高 専 専 門 学 校 卒 大 学 大 学 院 卒 持 ち 家 ( 住 宅 ローン 支 払 い 中 ) 持 ち 家 ( 住 宅 ローンなし 支 払 い 済 み) 親 親 族 の 家 末 子 未 就 学 児 末 子 小 学 校 低 学 年 末 子 小 学 校 高 学 年 末 子 中 学 生 末 子 高 校 生 以 上 web 調 査 回 答 者 夫 : 正 社 員 夫 : 非 正 規 社 員 夫 : 自 営 業 夫 : 無 職 N

20 表 7 女 性 非 正 規 雇 用 者 データの 特 徴 ( 続 き) 40 歳 未 満 40 歳 代 50 歳 代 50 歳 未 満 50 歳 未 満 50 歳 未 満 50 歳 未 満 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 中 学 生 以 下 子 どもあり 子 どもなし 中 学 生 以 下 子 どもあり 子 どもなし 離 死 別 離 死 別 離 死 別 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 派 遣 社 員 契 約 社 員 パート 臨 時 日 雇 い 社 員 その 他 週 35 時 間 以 上 勤 務 週 40 時 間 以 上 勤 務 事 務 職 営 業 販 売 職 技 能 生 産 職 前 職 正 社 員 年 齢 有 配 偶 者 無 配 偶 者 ( 結 婚 経 験 あり) 無 配 偶 者 ( 未 婚 ) 中 学 卒 高 校 卒 短 大 高 専 専 門 学 校 卒 大 学 大 学 院 卒 持 ち 家 ( 住 宅 ローン 支 払 い 中 ) 持 ち 家 ( 住 宅 ローンなし 支 払 い 済 み) 親 親 族 の 家 末 子 未 就 学 児 末 子 小 学 校 低 学 年 末 子 小 学 校 高 学 年 末 子 中 学 生 末 子 高 校 生 以 上 web 調 査 回 答 者 週 35 時 間 以 上 勤 務 週 40 時 間 以 上 勤 務 労 働 時 間 数 ( 労 働 時 間 : 人 数 ) (182) (323) (88) (37) (62) (315) N ( 注 ) 労 働 時 間 数 は 週 70 時 間 以 上 と 回 答 した 人 を 除 いて 計 算 した 表 8 末 子 年 齢 と 勤 務 時 間 : 女 性 人 数 週 40 時 間 以 上 勤 務 週 35 時 間 以 上 勤 務 有 配 偶 (%) (%) 未 就 学 児 (0.190) 28 (0.444) 小 学 校 低 学 年 42 4 (0.095) 7 (0.167) 小 学 校 高 学 年 (0.300) 18 (0.450) 中 学 生 40 8 (0.200) 15 (0.375) 高 校 生 以 上 (0.187) 92 (0.331) 子 供 あり (0.190) 160 (0.346) 無 配 偶 中 学 生 以 下 (0.289) 23 (0.605) 高 校 生 以 上 49 9 (0.184) 22 (0.449) 子 供 あり (0.230) 45 (0.517) 20

21 表 9 非 正 規 従 業 員 として 働 く 理 由 ( 複 数 回 答 ): 女 性 全 体 40 歳 未 満 40 歳 代 50 歳 代 30 歳 未 満 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 働 きたい 業 務 内 容 選 べるから 仕 事 の 範 囲 責 任 明 確 だから 責 任 軽 いから 勤 務 時 間 短 いから 希 望 の 勤 務 時 間 で 働 けるから 働 く 期 間 を 限 って 働 けるから 組 織 にしばられないから 転 勤 ない 少 ないから 専 門 的 技 能 を 生 かせるから 通 勤 容 易 だから 正 社 員 なれなかったから 正 社 員 の 職 までのつなぎとして その 他 N 歳 未 満 50 歳 未 満 50 歳 未 満 50 歳 未 満 40 歳 未 満 40 歳 代 50 歳 代 中 学 生 以 下 子 どもあり 子 どもなし 中 学 生 以 下 子 どもあり 子 どもなし 離 死 別 離 死 別 離 死 別 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 働 きたい 業 務 内 容 選 べるから 仕 事 の 範 囲 責 任 明 確 だから 責 任 軽 いから 勤 務 時 間 短 いから 希 望 の 勤 務 時 間 で 働 けるから 働 く 期 間 を 限 って 働 けるから 組 織 にしばられないから 転 勤 ない 少 ないから 専 門 的 技 能 を 生 かせるから 通 勤 容 易 だから 正 社 員 なれなかったから 正 社 員 の 職 までのつなぎとして その 他 N 派 遣 契 約 パート 臨 時 派 遣 契 約 パート 臨 時 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 働 きたい 業 務 内 容 選 べるから 仕 事 の 範 囲 責 任 明 確 だから 責 任 軽 いから 勤 務 時 間 短 いから 希 望 の 勤 務 時 間 で 働 けるから 働 く 期 間 を 限 って 働 けるから 組 織 にしばられないから 転 勤 ない 少 ないから 専 門 的 技 能 を 生 かせるから 通 勤 容 易 だから 正 社 員 なれなかったから 正 社 員 の 職 までのつなぎとして その 他 週 35 以 上 勤 務 週 40 時 間 以 上 勤 務 週 労 働 時 間 数 ( 労 働 時 間 数 : 人 数 ) (89) (105) (318) (91) (179) (86) (119) (40) N ( 注 ) 労 働 時 間 数 は 週 70 時 間 以 上 と 回 答 した 人 を 除 いて 計 算 した 21

22 表 10 今 後 の 希 望 : 女 性 全 体 40 歳 未 満 40 歳 代 50 歳 代 30 歳 未 満 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 40 歳 未 満 40 歳 代 50 歳 代 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 離 死 別 離 死 別 離 死 別 フルタイム 正 規 従 業 員 短 時 間 正 規 従 業 員 このまま 非 正 規 従 業 員 独 立 起 業 退 職 不 明 ( 人 ) 歳 未 満 50 歳 未 満 50 歳 未 満 50 歳 未 満 中 学 生 以 下 子 どもあり 子 どもなし 中 学 生 以 下 子 どもあり 子 どもなし 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 フルタイム 正 規 従 業 員 短 時 間 正 規 従 業 員 このまま 非 正 規 従 業 員 独 立 起 業 退 職 不 明 ( 人 ) 派 遣 契 約 パート 臨 時 派 遣 契 約 パート 臨 時 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 フルタイム 正 規 従 業 員 短 時 間 正 規 従 業 員 このまま 非 正 規 従 業 員 独 立 起 業 退 職 不 明 ( 人 )

23 表 11 転 職 希 望 理 由 : 女 性 全 体 40 歳 未 満 40 歳 代 50 歳 代 30 歳 未 満 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 有 配 偶 有 配 偶 有 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 無 配 偶 能 力 向 上 が 賃 金 に 反 映 しないから 雇 用 不 安 定 が 不 安 定 だから 社 会 保 険 に 加 入 できないから 教 育 訓 練 の 機 会 乏 しいから 役 職 につけないから もっと 責 任 が 重 い 仕 事 につきたいから もっと 収 入 が 必 要 だから 配 置 転 換 や 異 動 したいから 専 門 的 資 格 技 能 を 活 かしたいから その 他 N 歳 未 満 50 歳 未 満 50 歳 未 満 派 遣 契 約 パート 臨 時 有 配 偶 離 死 別 未 婚 能 力 向 上 が 賃 金 に 反 映 しないから 雇 用 不 安 定 が 不 安 定 だから 社 会 保 険 に 加 入 できないから 教 育 訓 練 の 機 会 乏 しいから 役 職 につけないから もっと 責 任 が 重 い 仕 事 につきたいから もっと 収 入 が 必 要 だから 配 置 転 換 や 異 動 したいから 専 門 的 資 格 技 能 を 活 かしたいから その 他 N 表 12 能 力 向 上 が 賃 金 に 反 映 しないから と 回 答 した 人 の 割 合 : 女 性 ( 注 ) 正 規 従 業 員 ( 短 時 間 含 む)への 転 職 希 望 者 のうち 能 力 向 上 が 賃 金 に 反 映 しないから を 選 択 した 人 の 割 合 能 力 向 上 が 賃 金 反 映 なし 勤 続 年 数 人 数 人 数 (%) 6か 月 未 満 か 月 -1 年 未 満 年 未 満 年 未 満 年 未 満 年 未 満 年 未 満 年 未 満 年 以 上 14 4 N

24 表 13 プロビット 分 析 結 果 ( 被 説 明 変 数 :フルタイム 正 規 従 業 員 になりたい): 女 性 (ダミー 変 数 ) (1) 限 界 効 果 (2) 限 界 効 果 (ダミー 変 数 ) (3) 限 界 効 果 (4) 限 界 効 果 30 歳 未 満 * 歳 未 満 *** 歳 代 *** ** 30 歳 代 *** *** 40 歳 代 *** *** 40 歳 代 *** *** 中 学 卒 中 学 卒 短 大 等 短 大 等 大 学 卒 以 上 * 大 学 卒 以 上 * 有 配 偶 *** *** 有 配 偶 未 就 学 児 *** ** 無 配 偶 ( 結 婚 経 験 あり) 有 配 偶 低 学 年 *** *** 末 子 未 就 学 児 有 配 偶 高 学 年 ** ** 末 子 小 学 校 低 学 年 ** * 有 小 学 生 以 下 なし *** *** 末 子 小 学 校 高 学 年 無 配 偶 低 学 年 以 下 末 子 中 学 生 無 配 偶 高 学 年 末 子 高 校 生 以 上 無 小 学 生 以 下 なし 比 較 基 準 比 較 基 準 持 ち 家 (ローンあり) 持 ち 家 (ローンあり) 持 ち 家 (ローンなし) 持 ち 家 (ローンなし) 親 親 族 の 家 親 親 族 の 家 web 調 査 回 答 者 *** * web 調 査 回 答 者 *** * 前 職 正 社 員 前 職 正 社 員 事 務 職 事 務 職 営 業 販 売 職 *** *** 営 業 販 売 職 *** *** 技 能 生 産 職 技 能 生 産 職 週 35 時 間 勤 務 *** 週 35 時 間 勤 務 *** サンプルサイズ サンプルサイズ Pseudo R Pseudo R Log likelihood Log likelihood 歳 未 満 (ダミー 変 数 ) 限 界 効 果 限 界 効 果 (ダミー 変 数 ) 限 界 効 果 限 界 効 果 30 歳 未 満 歳 未 満 歳 代 歳 代 中 学 卒 中 学 卒 短 大 等 短 大 等 大 学 卒 以 上 ** * 大 学 卒 以 上 ** * 有 配 偶 *** *** 有 配 偶 未 就 学 児 *** ** 無 配 偶 ( 結 婚 経 験 あり) 有 配 偶 低 学 年 *** *** 末 子 未 就 学 児 有 低 学 年 以 下 なし *** *** 末 子 小 学 校 低 学 年 ** * 無 配 偶 低 学 年 以 下 末 子 小 学 校 高 学 年 無 低 学 年 以 下 なし 比 較 基 準 比 較 基 準 末 子 中 学 生 末 子 高 校 生 以 上 持 ち 家 (ローンあり) 持 ち 家 (ローンあり) 持 ち 家 (ローンなし) 持 ち 家 (ローンなし) 親 親 族 の 家 親 親 族 の 家 web 調 査 回 答 者 *** ** web 調 査 回 答 者 *** ** 前 職 正 社 員 前 職 正 社 員 事 務 職 事 務 職 営 業 販 売 職 *** *** 営 業 販 売 職 *** *** 技 能 生 産 職 技 能 生 産 職 週 35 時 間 勤 務 *** 週 35 時 間 勤 務 *** サンプルサイズ サンプルサイズ Pseudo R Pseudo R Log likelihood Log likelihood 歳 代 40 歳 未 満 限 界 効 果 限 界 効 果 限 界 効 果 限 界 効 果 年 齢 * * 年 齢 中 学 卒 中 学 卒 短 大 等 短 大 等 大 学 卒 以 上 大 学 卒 以 上 * * 有 配 偶 小 学 生 以 下 *** *** 有 配 偶 小 学 生 以 下 *** *** 有 配 偶 小 学 生 以 下 なし *** ** 有 配 偶 低 学 年 *** *** 無 配 偶 小 学 生 以 下 有 低 学 年 以 下 なし *** *** 無 配 偶 小 学 生 以 下 なし 比 較 基 準 比 較 基 準 無 配 偶 低 学 年 以 下 無 低 学 年 以 下 なし 持 ち 家 (ローンあり) 持 ち 家 (ローンあり) 持 ち 家 (ローンなし) 持 ち 家 (ローンなし) 親 親 族 の 家 親 親 族 の 家 web 調 査 回 答 者 * web 調 査 回 答 者 *** * 前 職 正 社 員 前 職 正 社 員 事 務 職 事 務 職 営 業 販 売 職 * ** 営 業 販 売 職 * 技 能 生 産 職 技 能 生 産 職 週 35 時 間 勤 務 *** 週 35 時 間 勤 務 *** サンプルサイズ サンプルサイズ Pseudo R Pseudo R Log likelihood Log likelihood ( 注 )ダミー 変 数 の 限 界 効 果 は 0 から 1 へ 変 化 した 場 合 の 効 果 を 示 す * ** ***はそれぞれ % 水 準 で 有 意 であることを 示 す 24