(2) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 東 日 本 大 震 災 ( 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 ) について( 速 報 その 2 ) 全 国 防 災 協 会 東 日 本 大 震 災 ( 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 )で 被 災 されました 皆 様 な

Transcription

1 平 成 23 年 5 月 １ 日 防 災 第 743 号 1 毎月１回１日発行 発行 社団法人 全国防災協会 東京都中央区日本橋大伝馬町 3-11 パインランドビル 5 F 電話 FAX 発行責任者 加藤浩己 印刷所 株 白 橋 東日本大震災 宮城県気仙沼市 写真提供 東北建設協会 目 次 東日本大震災 東北地方太平洋沖地震 について 速報その ２ 全国防災協会 2 東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する 法律案 について 内閣府 防災担当 9 東日本大震災における国土交通省の今後の対応方針 国土交通省 10 平成23年東日本大震災に関する災害復旧の迅速化に向けた災害査定の 簡素化について お知らせ 国土交通省 13 水防月間について 国土交通省河川局防災課 16 平成23年度災害復旧事業設計単価 歩掛について 国土交通省河川局防災課 17 各県コーナー 埼玉県 18 査定官メッセージ 有言実行 西本 靖 23 新任査定官プロフィール 26 協会だより 27

2 (2) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 東 日 本 大 震 災 ( 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 ) について( 速 報 その 2 ) 全 国 防 災 協 会 東 日 本 大 震 災 ( 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 )で 被 災 されました 皆 様 ならびに 関 係 者 の 皆 様 には 心 よりお 見 舞 い 申 し 上 げます 平 成 23 年 3 月 11 日 14 時 46 分 頃 マグニチュード 9 ( 暫 定 値 )の 日 本 史 上 でも 希 な 巨 大 地 震 が 東 北 地 方 太 平 洋 沖 ( 三 陸 沖 )で 発 生 し この 地 震 による 家 屋 の 倒 壊 や 液 状 化 によるライフラインの 被 災 また その 後 発 生 し た 想 像 を 絶 する 大 津 波 により 東 日 本 太 平 洋 沿 岸 一 帯 では 家 屋 の 流 失 や 多 数 の 死 者 行 方 不 明 者 を 出 す 等 未 曾 有 の 悲 惨 な 大 被 害 を 受 けました この 地 震 の 被 災 概 要 及 びその 対 応 等 については 日 々 更 新 されておりますので 今 月 号 でも 前 号 ( 4 月 号 )に 引 きつづきご 紹 介 させていただきます ( 数 値 等 については 速 報 値 であり 今 後 も 変 わることがあり 得 ます) 地 震 の 概 要 ⑴ 平 成 23 年 (2011 年 ) 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 日 時 平 成 23 年 3 月 11 日 14 時 46 分 頃 マグニチュード 9.0( 暫 定 値 ) 場 所 および 深 さ 三 陸 沖 ( 牡 鹿 半 島 の 東 南 東 約 130km 付 近 ) 深 さ 約 24km( 暫 定 値 ) 震 度 5 強 以 上 を 観 測 した 地 域 震 度 7 宮 城 県 北 部 震 度 6 強 宮 城 県 南 部 中 部 福 島 県 中 通 り 浜 通 り 茨 城 県 北 部 南 部 栃 木 県 北 部 南 部 震 度 6 弱 岩 手 県 沿 岸 南 部 内 陸 北 部 内 陸 南 部 福 島 県 会 津 群 馬 県 南 部 埼 玉 県 南 部 千 葉 県 北 西 部 震 度 5 強 青 森 県 三 八 上 北 岩 手 県 沿 岸 北 部 秋 田 県 沿 岸 南 部 内 陸 南 部 山 形 県 村 山 置 賜 群 馬 県 北 部 埼 玉 県 北 部 千 葉 県 北 東 部 南 部 東 京 都 23 区 新 島 神 奈 川 県 東 部 山 梨 県 中 西 部 山 梨 県 東 部 冨 士 五 湖 主 な 検 潮 所 で 観 測 した 津 波 の 観 測 値 ( 4 月 13 日 16 時 00 分 現 在 ) 津 波 の 高 さ 津 波 観 測 点 名 称 ( 最 大 波 ) 最 大 波 観 測 時 刻 相 馬 9.3m 以 上 11 日 15 時 51 分 宮 古 8.5m 以 上 11 日 15 時 26 分 大 船 渡 8.0m 以 上 11 日 15 時 18 分 石 巻 市 鮎 川 7.6m 以 上 11 日 15 時 26 分 大 洗 4.2m 11 日 16 時 52 分 釜 石 4.1m 以 上 11 日 15 時 21 分 えりも 町 庶 野 3.5m 11 日 15 時 44 分 いわき 市 小 名 浜 3.3m 11 日 15 時 39 分 むつ 市 関 根 浜 2.9m 11 日 18 時 16 分 根 室 市 花 咲 2.8m 11 日 15 時 57 分 十 勝 港 2.8m 以 上 11 日 15 時 57 分 八 戸 2.7m 以 上 11 日 16 時 51 分 浦 河 2.7m 11 日 16 時 42 分 浜 中 町 霧 多 布 港 2.6m 11 日 22 時 19 分 須 崎 港 2.6m 11 日 20 時 59 分 苫 小 牧 東 港 2.5m 以 上 11 日 16 時 17 分 太 字 は 今 回 更 新 値

3 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (3) 警 察 庁 がまとめた 大 震 災 被 害 (30 日 現 在 ) 死 者 行 方 不 明 避 難 者 避 難 所 宮 城 8,819 6,524 3 万 8, 岩 手 4,293 3,405 4 万 1, 福 島 1,486 1,086 2 万 6, その 他 万 1,285 1,523 計 1 万 4,662 1 万 1, 万 7,076 2,477 ( 数 字 は 人 数 避 難 所 は 箇 所 数 ) 宮 城 沖 海 底 50メートル 移 動 東 日 本 大 震 災 で 宮 城 県 沖 約 200キロの 日 本 海 溝 付 近 の 海 底 地 盤 が 南 東 に 約 50メートル 移 動 約 7 メ ートル 隆 起 していたことが 海 洋 研 究 開 発 機 構 の 深 海 調 査 でわかった 移 動 量 としては これまでの 観 測 史 上 最 も 大 きな 値 となっている 同 機 構 は 3 月 後 半 深 海 調 査 研 究 船 かいれい を 使 い 同 海 溝 付 近 で 地 震 に 伴 う 海 底 地 盤 の 変 化 を 調 べ 1999 年 の 調 査 時 のデータと 比 較 した 結 果 今 回 移 動 した 部 分 は 幅 40キロにわたっており こうし た 海 溝 付 近 の 大 きな 動 きが 今 回 の 巨 大 津 波 を 生 ん だとみられている 海 溝 の 最 深 部 ( 深 さ 約 7,600メートル)では 陸 側 の 地 盤 が 幅 数 キロにわたって 崩 れた 跡 も 見 つかっ ており 海 底 地 滑 りが 起 きた 証 拠 とみられ 同 機 構 では 局 所 的 とみられるが 日 本 海 溝 にある 過 去 の 海 底 地 滑 りと 比 べても 大 きい 動 きであった として いる 防 災 基 本 計 画 の 見 直 しについて 村 に 対 して 具 体 的 な 防 災 対 策 の 検 討 を 求 める また 海 溝 型 大 地 震 の 東 海 東 南 海 南 海 地 震 が 同 時 に 起 こる 三 連 動 地 震 についても 津 波 による 甚 大 な 被 害 が 予 想 されるため 災 害 規 模 の 見 直 しや 対 策 の 強 化 を 検 討 することとなった 現 在 国 の 防 災 基 本 計 画 は 自 然 災 害 を 震 災 風 水 害 火 山 災 害 雪 害 の 四 つに 分 類 し 防 災 や 応 急 対 策 を 定 めている 津 波 は 震 災 の 区 分 の 中 の 1 項 目 で 約 400ページに 及 ぶ 基 本 計 画 の 2 ペ ージに 過 ぎないが 5 本 目 の 柱 に 位 置 づけられる 可 能 性 も 出 てきた 災 害 対 策 基 本 法 では 関 係 省 庁 地 方 自 治 体 など に 国 の 防 災 計 画 に 基 づいてそれぞれの 防 災 計 画 を 策 定 し 対 策 の 強 化 を 義 務 づけており 今 まで 以 上 の 対 策 が 講 じられる 見 通 しとなった 中 央 防 災 会 議 では2006 年 1 月 明 治 三 陸 地 震 (1896 年 死 者 2 万 1,959 人 )と 同 規 模 の 地 震 では 死 者 2,700 人 と 想 定 していたが 東 日 本 大 震 災 では 予 想 をはるかに 超 える 被 害 が 出 た 官 首 相 は 同 日 官 邸 で 開 かれた 会 議 の 冒 頭 今 回 の 大 震 災 は 中 央 防 災 会 議 の 予 測 想 定 をはるかに 超 えた 大 きさだった 防 災 対 策 などを 大 きく 見 直 す 必 要 がある と 述 べた 中 央 防 災 会 議 ではこの 日 防 災 対 策 の 専 門 家 など からなる 地 震 津 波 対 策 に 関 する 専 門 調 査 会 を 新 たに 設 置 東 海 地 震 や 東 南 海 南 海 地 震 が 同 時 に 起 こる 三 連 動 地 震 では 現 時 点 では 死 者 約 2 万 5,000 人 と 想 定 されているが 関 東 から 九 州 までの 太 平 洋 側 で 津 波 による 甚 大 な 被 害 が 予 想 されるた め 被 害 想 定 を 再 検 討 することとなった また 今 回 の 震 災 では 防 災 の 中 心 となるべき 役 場 が 被 災 し 行 政 が 機 能 しなくなったため 役 所 の 設 置 場 所 や 行 政 機 能 の 維 持 の 方 策 についても 検 討 す る 現 行 の 国 の 指 針 では 3 メートルを 超 す 津 波 に 対 する 避 難 ビル の 基 準 がないため 3 メートル 超 の 津 波 が 予 想 された 際 逃 げ 込 む 建 物 の 階 数 などに ついても 明 確 な 基 準 を 設 ける 方 針 である 国 の 中 央 防 災 会 議 ( 会 長 官 首 相 )は27 日 東 日 本 大 震 災 で 死 者 行 方 不 明 者 が 2 万 5,000 人 を 超 えていることを 受 け 国 の 防 災 基 本 計 画 を 見 直 し 津 波 災 害 の 対 策 強 化 を 決 めた このため 今 秋 を めどに 専 門 家 の 意 見 を 集 約 し 国 や 都 道 府 県 市 町 中 央 防 災 会 議 : 国 の 防 災 計 画 の 策 定 に 関 する 最 高 意 思 決 定 機 関 会 長 は 首 相 が 務 め 閣 僚 や 学 識 経 験 者 ら 計 26 人 で 構 成 されている 国 の 防 災 基 本 計 画 を 作 成 するほか 防 災 に 関 する 事 項 について 首 相 や 防 災 担 当 相 に 意 見 を 述 べる

4 (4) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 液 状 化 被 害 の 認 定 基 準 の 緩 和 について 今 回 発 生 した 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 により 東 日 本 の 太 平 洋 沿 岸 地 域 では 広 範 囲 にわたって 液 状 化 現 象 による 被 害 が 発 生 した 液 状 化 によるライフライン 被 害 は 特 に 茨 城 県 千 葉 県 下 で 大 きく 4 月 末 現 在 未 だライフラインが 完 全 に 復 旧 していない 地 域 が 多 く 見 受 けられます ライフライン 被 害 と 同 様 に 一 般 住 宅 も 液 状 化 によ る 被 害 を 受 けた 政 府 は 東 日 本 大 震 災 による 液 状 化 現 象 で 起 きた 住 宅 の 被 害 認 定 について 従 来 より 基 準 を 緩 和 する ことを 発 表 しました 救 済 対 象 が 広 がる 見 通 しです 住 宅 の 被 害 認 定 をめぐっては 現 行 の 基 準 が 厳 し く 今 回 の 震 災 被 害 の 実 態 にそぐわないとの 指 摘 が あり 政 府 が 緩 和 を 検 討 していました その 結 果 住 宅 が 傾 いた 場 合 の 基 準 について 全 壊 は 現 行 通 りですが 新 たに 大 規 模 半 壊 や 半 壊 が 加 わりました また 住 宅 が 地 面 に 床 上 1メートルま で 沈 んだ 場 合 は 全 壊 とするなどの 基 準 も 追 加 さ れました 政 府 が 被 害 基 準 を 緩 和 したことで 千 葉 県 や 茨 城 県 で 液 状 化 の 被 害 を 受 けた 住 宅 のうち 被 災 者 生 活 再 建 支 援 法 の 適 用 対 象 が 増 える 見 通 しです 傾 きによる 判 定 が 追 加 された 新 基 準 と 従 来 基 準 の 比 較 新 たな 基 準 従 来 の 基 準 全 壊 傾 き20 分 の 1 同 左 以 上 大 規 模 半 壊 傾 き60 分 の 1 以 上 20 分 の 1 未 満 ( 新 設 ) 傾 き60 分 の 1 以 上 20 分 の 1 未 満 の 場 合 柱 と 基 礎 で15 % 損 壊 と 判 定 屋 根 などの 半 壊 傾 き100 分 の 1 以 上 60 分 の 損 害 を 加 算 して20% 以 上 な ら 半 壊 40% 以 上 なら 大 規 1 未 満 ( 新 設 ) 模 半 壊 など 一 部 損 壊 傾 き60 分 の 1 以 上 20 分 の 1 未 満 ( 傾 きのみ) 基 礎 と 柱 が 一 体 的 に 傾 く 場 合 20 分 の 1 の 傾 き=20セ ンチの 垂 直 高 さに 対 して 1 センチの 水 平 方 向 のずれ 液 状 化 現 象 : 地 震 の 際 に 地 下 水 位 の 高 い 砂 地 盤 が 振 動 により 液 体 状 になる 現 象 これにより 比 重 の 大 きい 構 造 物 が 埋 もれ 倒 れたり 地 中 の 比 重 の 軽 い 構 造 物 ( 下 水 管 等 )が 浮 き 上 がったりする 単 に 液 状 化 (え きじょうか)ともいう 液 状 化 は 地 表 付 近 の 含 水 状 態 の 砂 質 土 が 地 震 の 震 動 により 固 体 から 液 体 の 性 質 を 示 すことにより 上 部 の 舗 装 や 構 造 物 などが 揚 圧 力 を 受 け 破 壊 沈 み 込 み を 起 こすものである 流 砂 とも 呼 ばれていた 発 生 する 場 所 は 砂 丘 地 帯 や 三 角 州 港 湾 地 域 の 埋 め 立 て 地 などがほとんどであるが 近 年 の 研 究 では 旧 河 川 跡 や 池 跡 や 水 田 跡 なども 発 生 しやすい 地 質 である ことが 分 かってきた 近 年 都 市 化 で 該 当 地 域 が 多 い ことで 今 後 も 地 震 発 生 に 伴 う 被 害 拡 大 の 影 響 が 懸 念 される 公 共 土 木 施 設 の 災 害 復 旧 事 業 等 に 係 る 工 事 の 国 等 による 代 行 に 関 する 法 律 案 につ いて ( 国 交 省 HP より) 1. 背 景 本 年 3 月 の 我 が 国 観 測 史 上 最 大 の 地 震 及 びこれに 伴 う 大 津 波 は 東 日 本 大 震 災 として 東 北 地 方 及 び 関 東 地 方 の 太 平 洋 沿 岸 を 中 心 に 甚 大 な 被 害 をもたら したところです 被 災 した 市 町 村 の 中 には 壊 滅 的 な 被 害 を 受 け 行 政 機 能 が 麻 痺 し 災 害 復 旧 事 業 等 に 係 る 工 事 を 十 分 に 実 施 できないところが 数 多 くあります また 県 においても 大 きな 被 害 を 受 け 災 害 復 旧 事 業 等 に 係 る 工 事 の 実 施 が 極 めて 困 難 な 状 況 になっている ところがあります 2. 概 要 1.の 状 況 において 一 刻 も 早 い 災 害 復 旧 を 実 現 し 被 災 地 における 住 民 生 活 の 安 全 安 心 の 確 保 や 経 済 社 会 活 動 の 速 やかな 回 復 を 図 るため 次 のとお り 国 又 は 県 が 被 災 した 地 方 公 共 団 体 に 代 わって 公 共 土 木 施 設 の 災 害 復 旧 事 業 等 に 係 る 工 事 を 実 施 で きるようにします ⑴ 工 事 の 代 行 国 又 は 県 は 被 災 地 方 公 共 団 体 の 長 から 要 請 があ り かつ 地 域 の 実 情 を 勘 案 して 必 要 があると 認 め るときは その 事 務 の 遂 行 に 支 障 のない 範 囲 内 で 当 該 地 方 公 共 団 体 に 代 わって 自 ら 漁 港 砂 防 港 湾 道 路 海 岸 地 すべり 防 止 下 水 道 河 川 及 び 急 傾 斜 地 崩 壊 防 止 の 災 害 復 旧 事 業 等 に 係 る 工 事 を 施 行 す ることができることとします ⑵ 権 限 の 代 行 国 又 は 県 が 被 災 地 方 公 共 団 体 に 代 わって 公 共 土 木

5 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (5) 施 設 の 災 害 復 旧 事 業 等 に 係 る 工 事 を 施 行 する 場 合 に おいては 当 該 地 方 公 共 団 体 に 代 わってその 権 限 を 行 うものとすることとします ⑶ 費 用 負 担 国 又 は 県 が 被 災 地 方 公 共 団 体 に 代 わって 公 共 土 木 施 設 の 災 害 復 旧 事 業 等 に 係 る 工 事 を 施 行 する 場 合 に おける 国 又 は 県 及 び 当 該 地 方 公 共 団 体 の 費 用 負 担 に ついて 定 めることとします 3. 閣 議 決 定 日 平 成 23 年 4 月 22 日 ( 金 ) 仙 台 平 野 における 地 震 に 伴 う 地 盤 沈 下 に ついて ( 国 交 省 HP より) 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 に 伴 う 地 殻 変 動 により 仙 台 平 野 の 海 岸 及 び 平 地 部 において 広 範 な 地 盤 沈 下 が 発 生 しています また 津 波 により 海 岸 堤 防 は 全 域 にわたり 全 半 壊 し 海 岸 沿 いの 砂 丘 も 津 波 による 侵 食 等 により 部 分 的 に 失 われた 状 態 となっています このため 仙 台 平 野 においては 高 潮 等 に 対 する 安 全 性 が 著 しく 低 下 していることから 航 空 レーザ 計 測 等 1 により 得 られたデータより 面 的 に 地 盤 沈 下 の 状 況 を 把 握 し 海 面 との 高 さの 関 係 を 整 理 しまし た 地 震 前 は 既 往 最 高 潮 位 以 下 の 面 積 83km2のうち 平 均 海 面 以 下 の 面 積 が 3 km2であったものが 地 震 後 にはそれぞれ111km2 16km2と 変 化 しました 平 均 海 面 2 以 下 の 面 積 3 地 震 前 地 震 後 増 加 した 割 合 (T.P.± 0 m) 3km2 16km2 5.3 倍 4 大 潮 の 満 潮 位 以 下 の 面 積 (T.P.+0.7m) 32km2 56km2 1.8 倍 5 既 往 最 高 潮 位 以 下 の 面 積 (T.P.+1.6m) 83km2 111km2 1.3 倍 1 一 部 現 地 測 量 の 成 果 を 使 用 して 補 正 2 東 京 湾 平 均 海 面 (T.P.± 0 m) 3 面 積 は 小 数 点 第 一 位 を 四 捨 五 入 4 朔 望 平 均 満 潮 位 : 新 月 および 満 月 の 日 から 5 日 以 内 に 現 れる 各 月 の 最 高 満 潮 面 の 平 均 値 ここでは T.P.+0.7m 5 T.P.+1.58m( 観 測 所 : 仙 台 新 港 験 潮 所 の 統 計 )を T.P.+1.6mとして 算 出 ボランティア 保 険 について 今 回 の 東 日 本 大 震 災 に 伴 い 被 災 地 にボランティア で 出 かける 方 からの 保 険 に 関 するお 問 い 合 せが 全 国 防 災 協 会 に 毎 日 のようにありますが 本 協 会 が 扱 って いるボランティア 保 険 は 公 共 土 木 施 設 の 復 旧 に 係 る ボランティア 活 動 に 限 定 された 保 険 であり しかも 個 人 加 入 ではなく 団 体 での 加 入 が 保 険 に 加 入 する 要 件 となっています このため お 問 い 合 せに 対 しては 個 人 のボランティ ア 保 険 を 取 り 扱 っている 社 会 福 祉 協 議 会 をご 紹 介 さ せていただいております ボランティア 保 険 は ボランティア 活 動 中 に 事 故 に あった 被 災 者 の 家 を 清 掃 しているときに 誤 って 被 災 者 の 財 産 を 壊 した など 予 期 せぬ 病 気 やけがに 備 え 損 害 賠 償 責 任 を 果 たすための 保 険 です 多 くのボランティアは 現 地 の 社 会 福 祉 協 議 会 を 通 し て 現 地 の 社 会 福 祉 協 議 会 を 通 して 被 災 地 に 赴 きます その 際 全 国 社 会 福 祉 協 議 会 の ボランティア 活 動 保 険 に 加 入 してもらっています 1977 年 の 創 設 で ボ ランティア 活 動 の 拡 大 とともに 普 及 し 今 では 毎 年 約 170 万 人 が 加 入 しています この 保 険 には 一 般 的 なボランティア 活 動 が 対 象 の 基 本 タイプと 地 震 津 波 噴 火 といった 自 然 災 害 で のけがなども 補 償 する 天 災 タイプがあります 被 災 地 では 現 在 も 余 震 が 続 いているので 天 災 タイプを 推 奨 しています 天 災 タイプには 年 間 保 険 料 が490 円 のAプランと 720 円 のBプランがあります おおざっぱに 説 明 する と 例 えば 事 故 などでけがを 負 うと 通 院 1 日 につ きAプランは4,100 円 Bプランは6,370 円 の 保 険 金 が 下 ります 物 を 壊 すなど 損 害 賠 償 責 任 が 発 生 した 場 合 は A Bプラントともに 上 限 5 億 円 が 支 払 われます 補 償 期 間 は 4 月 1 日 3 月 31 日 と 決 まっています 途 中 加 入 の 場 合 は 当 日 ( 本 来 は 翌 日 現 在 は 特 例 適 用 中 ) 3 月 31 日 です 被 災 地 に 移 動 中 の 事 故 も 考 えら れます 最 寄 りの 社 会 福 祉 協 議 会 に 連 絡 を 取 り あら かじめ 保 険 に 加 入 してからボランティア 活 動 をお 願 い します 詳 細 については 全 国 社 会 福 祉 協 議 会 の HP をご 参 照 下 さい

6 6 防 第 743 号 災 平 成 23 年 5 月 １ 日 東北地方太平洋沖地震被災状況写真 写真提供 東北建設協会みちのく GIDAS 宮城県亘理町 宮城県岩沼市 宮城県気仙沼市 宮城県南三陸町

7 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (7) ( 国 土 交 通 省 HP より)

8 8 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 １ 日 国土交通省 HP より

9 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (9) 東 日 本 大 震 災 に 対 処 するための 特 別 の 財 政 援 助 及 び 助 成 に 関 する 法 律 案 について 内 閣 府 ( 防 災 担 当 )HP より 4 月 26 日 ( 火 ) 東 日 本 大 震 災 に 対 処 するための 特 別 の 財 政 援 助 及 び 助 成 に 関 する 法 律 案 が 閣 議 決 定 されました 同 法 律 案 は 東 日 本 大 震 災 に 対 処 するため 応 急 復 旧 等 を 迅 速 に 進 めるための 地 方 公 共 団 体 に 対 する 財 政 援 助 や 被 災 者 のための 社 会 保 険 料 の 減 免 中 小 企 業 者 に 対 する 金 融 上 の 支 援 等 の 特 別 の 助 成 措 置 について 定 めるものです < 主 な 内 容 > 中 の 下 線 は 阪 神 淡 路 財 特 法 に 盛 り 込 まれていなかったもの 1. 地 方 公 共 団 体 等 に 対 する 特 別 の 財 政 援 助 <24 項 目 ( 阪 神 淡 路 19 項 目 )> 大 地 震 又 は 大 津 波 により 甚 大 な 被 害 を 被 った 地 方 公 共 団 体 ( 政 令 で 定 める 特 定 被 災 地 方 公 共 団 体 ) 等 に 対 し 公 共 土 木 施 設 や 社 会 福 祉 施 設 等 の 復 旧 災 害 廃 棄 物 処 理 等 に 対 する 補 助 等 の 財 政 援 助 を 行 う [いわゆる 激 甚 法 の 横 出 し ] < 主 な 内 容 > 補 助 率 8 /10~ 9 /10 上 水 道 工 業 用 水 道 改 良 住 宅 等 交 通 安 全 施 設 等 都 市 施 設 ( 街 路 等 ) 一 般 廃 棄 物 処 理 施 設 集 落 排 水 施 設 以 上 の 施 設 は 事 業 費 を 合 算 して 補 助 率 を 算 出 補 助 率 1 / 2 ~ 8 /10~ 9 /10 災 害 廃 棄 物 処 理 (ガレキ 処 理 ) 国 の 負 担 率 8.5/10 仙 台 空 港 の 滑 走 路 等 補 助 率 2 / 3 警 察 施 設 消 防 施 設 公 的 医 療 施 設 被 災 市 町 村 の 臨 時 庁 舎 保 健 所 社 会 福 祉 施 設 ( 老 人 デ イサービス 施 設 社 会 事 業 授 産 施 設 等 ) 等 2. 被 災 者 等 に 対 する 特 別 の 助 成 措 置 <116 項 目 ( 阪 神 淡 路 60 項 目 )> 東 日 本 大 震 災 に 際 し 災 害 救 助 法 が 適 用 された 市 町 村 及 びこれに 準 ずる 区 域 ( 政 令 で 定 める 特 定 被 災 区 域 )における 被 災 者 等 に 対 し 社 会 保 険 料 の 免 除 農 林 漁 業 者 や 中 小 企 業 者 に 対 する 金 融 支 援 等 の 助 成 を 行 う < 主 な 内 容 > 社 会 保 険 関 係 被 災 者 事 業 主 に 対 する 社 会 保 険 料 の 免 除 被 災 者 の 医 療 費 窓 口 負 担 等 の 免 除 行 方 不 明 者 の 死 亡 推 定 による 遺 族 年 金 等 の 速 やかな 支 給 等 金 融 支 援 関 係 被 災 した 農 業 漁 業 者 及 び 中 小 企 業 者 に 対 する 信 用 保 険 の 保 険 填 補 率 の 拡 充 等 個 別 の 措 置 の 詳 細 につきましては 所 管 の 省 庁 に お 問 い 合 わせください 本 件 問 い 合 わせ 先 内 閣 府 政 策 統 括 官 ( 防 災 担 当 ) 付 参 事 官 ( 総 括 担 当 ) 参 事 官 付 : 吉 田 田 村 ( 代 表 内 線 51730) ( 直 通 )

10 (10) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 東 日 本 大 震 災 における 国 土 交 通 省 の 今 後 の 対 応 方 針 国 土 交 通 省 HP より 極 めて 多 数 の 人 命 と 莫 大 な 資 産 が 一 瞬 のうちに 失 われるという 未 曾 有 の 災 害 に 際 し 人 命 救 助 を 第 一 義 とし 被 災 者 の 救 援 救 助 陸 海 空 にわたる 緊 急 輸 送 路 の 確 保 等 に 全 力 をあげて きたところであるが 引 き 続 き 救 援 救 助 被 災 者 生 活 の 支 援 物 流 の 確 保 道 路 港 湾 空 港 鉄 道 河 川 等 の 所 管 施 設 の 復 旧 住 宅 の 確 保 被 災 自 治 体 の 支 援 等 を 強 力 に 進 め 被 災 地 域 の 復 旧 復 興 と 被 災 者 の 生 活 の 安 定 に 総 力 をあげて 取 り 組 む Ⅰ. 被 災 者 の 住 宅 の 確 保 1. 応 急 仮 設 住 宅 の 供 給 公 営 住 宅 等 の 活 用 等 の 推 進 2 カ 月 で 3 万 戸 その 後 の 3 カ 月 で 3 万 戸 供 給 す る 準 備 を 実 施 応 急 仮 設 住 宅 17,660 戸 着 工 済 み(うち2,588 戸 完 成 ) 4,497 戸 着 工 予 定 ( 4 /26) 被 災 者 へ 提 供 可 能 な 住 宅 として 公 営 住 宅 等 約 22,000 戸 のうち 約 4,100 戸 が 入 居 決 定 ( 4 /25) UR 賃 貸 住 宅 約 5,100 戸 のうち 約 670 戸 が 入 居 決 定 ( 4 /25) 県 境 を 越 えた 旅 館 ホテルの 受 入 可 能 数 ( 4 /26 42 都 道 府 県 146,000 名 ) 2. 住 宅 支 援 に 向 けた 相 談 窓 口 の 設 置 被 災 者 向 け 公 営 住 宅 等 情 報 センター ( 3 /22 ) TEL 被 災 住 宅 補 修 のための 無 料 診 断 相 談 窓 口 ( 3 /31 ) TEL 分 譲 マンション 震 災 関 係 相 談 専 用 窓 口 ( 3 /14 ) TEL 住 宅 再 建 に 向 けた 支 援 住 宅 金 融 支 援 機 構 による 災 害 復 興 住 宅 融 資 等 の 実 施 Ⅱ.インフラの 復 旧 道 路 : 直 轄 国 道 においては 国 道 45 号 の 被 災 規 模 が 大 きい 箇 所 について 仮 橋 の 設 置 等 により 広 域 迂 回 の 解 消 を 図 るとともに 片 側 交 互 通 行 の 解 消 等 順 次 本 復 旧 に 着 手 する 鉄 道 : 早 期 復 旧 に 努 力 運 転 再 開 予 定 : 東 北 新 幹 線 : 4 月 29 日 空 港 : 仙 台 空 港 の 完 全 復 旧 に 向 け 引 き 続 き 復 旧 作 業 を 継 続 港 湾 : 航 路 の 啓 開 岸 壁 の 応 急 復 旧 等 により 緊 急 物 資 等 の 輸 送 能 力 を 増 強 被 災 港 湾 の 暫 定 利 用 可 能 岸 壁 数 ( 水 深 4.5m 以 深 の 公 共 岸 壁 ): 129/367バース 航 路 : 被 害 のあった 航 路 標 識 について 緊 急 物 資 輸 送 に 供 する 港 湾 内 を 優 先 的 に 応 急 復 旧 を 実 施 航 路 障 害 物 となっている 漂 流 船 の 除 去 高 速 バス: 首 都 圏 東 北 方 面 において 震 災 前 に 比 較 して 輸 送 力 を 増 強 ( 4 /21 267%) 離 島 航 路 フェリー: 離 島 航 路 4 航 路 のうち 3 航 路 及 び 中 長 距 離 フェリーの 太 平 洋 フェリー も 限 定 的 に 運 航 を 再 開 下 水 道 : 全 国 の 自 治 体 等 の 広 域 的 な 支 援 のもとで 被 災 した 管 路 の 早 期 復 旧 に 向 けた 総 合 調 整 日 本 下 水 道 事 業 団 による 大 規 模 被 災 施 設 の 復 旧 支 援 河 川 : 特 に 緊 急 的 な 対 応 が 必 要 な 箇 所 について 出 水 期 までに 緊 急 復 旧 を 実 施 海 岸 : 特 に 緊 急 的 な 対 応 が 必 要 な 箇 所 について 緊 急

11 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (11) 復 旧 を 実 施 Ⅲ. 被 災 地 域 の 支 援 1. 海 上 保 安 庁 の 船 艇 等 による 捜 索 救 助 支 援 巡 視 船 艇 54 隻 航 空 機 19 機 特 殊 救 難 隊 6 名 機 動 救 難 士 6 名 機 動 防 除 隊 4 名 2. 被 災 地 域 の 安 全 の 確 保 湛 水 区 域 の 排 水 対 策 の 実 施 ( 4 /25 9 市 町 村 で88 台 のポンプを 稼 働 ) 土 砂 災 害 危 険 箇 所 の 点 検 ( 4 /24 対 象 30,435 所 中 20,899 箇 所 点 検 済 み) 被 災 建 築 物 応 急 危 険 度 判 定 等 の 支 援 (87,850 件 判 定 済 み) 3. 被 災 地 域 への 職 員 機 材 の 派 遣 ( 4 /25) 国 土 交 通 省 職 員 の 積 極 的 な 派 遣 (263 人 延 べ16,699 人 ) 上 記 のうち 緊 急 災 害 対 策 派 遣 隊 (TEC-FOECE) の 派 遣 (206 人 延 べ12,848 人 ) TEC-FORCE のうち 自 治 体 支 援 ( 災 対 本 部 支 援 排 水 等 )(152 人 延 べ7,398 人 ) 災 害 対 策 機 材 の 派 遣 ( 4 / 台 延 べ9,352 台 ) Ⅳ. 福 島 原 子 力 発 電 所 事 故 対 応 1 空 港 港 湾 等 の 放 射 線 に 係 る 安 全 情 報 ( 外 国 向 け 含 む)の 提 供 ( 国 関 係 機 関 ) 2 海 外 の 観 光 事 業 者 等 に 対 する 情 報 提 供 の 実 施 3 飛 行 禁 止 区 域 の 設 定 4 避 難 指 示 区 域 周 辺 海 域 の 監 視 警 戒 航 行 警 報 発 出 等 < 各 局 の 取 り 組 み( 抜 粋 )> 気 象 庁 被 災 地 の 住 民 をはじめ 国 民 や 地 方 自 治 体 関 係 機 関 が 適 切 に 判 断 し 行 動 できるよう 以 下 の 取 り 組 み を 行 う 1 地 震 津 波 の 状 況 を 引 き 続 き 的 確 に 監 視 する 2 地 震 津 波 に 関 する 警 報 注 意 報 等 を 迅 速 確 実 に 発 表 提 供 する 3 被 災 地 に 係 る 気 象 情 報 を 的 確 に 発 表 提 供 する 4 障 害 中 の 地 震 計 等 各 種 観 測 データの 迅 速 な 復 旧 に 努 める 5 JMA-MOT を 派 遣 し 地 震 津 波 に 関 する 調 査 を 引 き 続 き 速 やかに 実 施 する 6 東 京 電 力 の 計 画 停 電 時 に 発 動 発 電 機 等 の 万 全 な 運 用 を 図 り 警 報 等 の 防 災 安 全 情 報 を 適 時 的 確 に 発 表 提 供 する 緊 急 災 害 対 策 派 遣 隊 等 (TEC-FORCE) ( 4 / 人 延 べ12,848 人 ) 1 所 管 施 設 に 対 する 緊 急 調 査 及 び 応 急 復 旧 への 支 援 のため 被 災 地 域 に 北 海 道 開 発 局 全 国 の 地 方 整 備 局 国 土 技 術 政 策 総 合 研 究 所 国 土 地 理 院 等 から 緊 急 災 害 対 策 派 遣 隊 (TEC-FORCE)を 派 遣 する 2 災 害 対 策 ヘリコプター 2 機 ( 延 べ153 機 ) 災 害 対 策 機 材 ( 排 水 ポンプ 車 81 台 照 明 車 38 台 衛 星 通 信 車 6 台 対 策 本 部 車 等 60 台 ) 計 185 台 ( 延 べ9,352 台 )を 派 遣 ( 4 /26 現 在 ) 引 き 続 き 支 援 を 継 続 する 3 通 信 手 段 の 途 絶 した 自 治 体 への 支 援 のため 衛 星 通 信 車 等 を 関 係 9 市 町 等 に 派 遣 3 月 15 日 より 順 次 運 用 開 始 引 き 続 き 支 援 を 継 続 する

12 (12) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 道 路 局 1 直 轄 国 道 においては 国 道 45 号 の 被 災 規 模 が 大 きい 箇 所 について 仮 橋 の 設 置 等 により 広 域 迂 回 の 解 消 を 図 るとともに 片 側 交 互 通 行 の 解 消 等 順 次 本 復 旧 に 着 手 する 2 都 道 府 県 道 市 町 村 道 における 被 災 状 況 の 把 握 に 努 めるとともに 今 後 の 支 援 に 向 け 準 備 を 進 める 河 川 局 1 河 川 ダム 海 岸 施 設 点 検 直 轄 管 理 河 川 では 点 検 を 終 了 し 2,115 箇 所 の 損 傷 箇 所 を 発 見 必 要 な 応 急 対 策 を 継 続 実 施 都 道 府 県 管 理 河 川 については 点 検 及 び 必 要 な 応 急 対 策 を 継 続 実 施 海 岸 保 全 施 設 の 被 害 状 況 の 調 査 及 び 情 報 収 集 直 轄 管 理 河 川 における 被 災 箇 所 の 緊 急 復 旧 堤 防 が 決 壊 した 北 上 川 の 石 巻 市 釜 谷 地 先 等 東 北 地 方 整 備 局 及 び 関 東 地 方 整 備 局 において 特 に 緊 急 性 の 高 い 被 災 箇 所 20 箇 所 で 出 水 期 までに 緊 急 復 旧 工 事 を 実 施 中 これまで 東 北 地 方 整 備 局 の 9 箇 所 関 東 地 方 整 備 局 の24 箇 所 が 完 了 直 轄 管 理 ダムの 操 作 下 流 河 道 の 被 害 状 況 を 考 慮 した 操 作 手 法 の 検 討 水 力 発 電 の 効 率 を 上 げる 操 作 の 検 討 直 轄 海 岸 における 被 災 箇 所 の 緊 急 復 旧 仙 台 湾 南 部 海 岸 について 東 北 地 方 整 備 局 において 緊 急 復 旧 工 事 を 実 施 中 2 津 波 による 湛 水 への 対 応 排 水 ポンプ 車 による 堪 水 域 の 排 水 対 策 を 実 施 河 川 局 ( 砂 防 部 ) 1 砂 防 関 連 施 設 の 点 検 直 轄 事 務 所 及 び 各 都 県 による 砂 防 関 連 施 設 の 点 検 を 実 施 (19 直 轄 事 務 所 については 点 検 完 了 14 都 県 のうち12 都 県 については 点 検 完 了 ) 2 土 砂 災 害 危 険 箇 所 等 の 点 検 震 度 5 強 以 上 を 観 測 した 市 区 町 村 を 有 する14 都 県 において 優 先 度 の 高 い 土 砂 災 害 危 険 箇 所 等 の 点 検 に 着 手 10 都 県 において 点 検 完 了 3 天 然 ダム 発 生 等 の 有 無 の 現 地 調 査 12 日 よりヘリによる 天 然 ダム 発 生 等 の 有 無 のヘリ 調 査 を 実 施 中 4 震 度 6 強 以 上 のエリアを 中 心 に 地 上 からの 調 査 が 困 難 な 山 間 地 域 を 対 象 に 今 後 の 土 砂 災 害 発 生 の 可 能 性 について ヘリによる 調 査 を 実 施 中 5 再 度 災 害 防 止 への 対 応 震 災 により 発 生 した 土 砂 の 崩 壊 地 すべり 等 について 緊 急 的 に 対 処 するため 砂 防 設 備 地 すべり 防 止 施 設 等 を 設 置 する 災 害 関 連 緊 急 砂 防 事 業 等 を 実 施 ( 事 業 採 択 5 件 )

13 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (13) 平 成 23 年 東 日 本 大 震 災 に 関 する 災 害 復 旧 の 迅 速 化 に 向 けた 災 害 査 定 の 簡 素 化 について(お 知 らせ) 国 土 交 通 省 HP より 東 日 本 大 震 災 被 災 地 域 の 早 期 の 復 旧 復 興 を 支 援 するため 災 害 復 旧 の 迅 速 化 に 向 け 次 のとおり 自 治 体 の 災 害 復 旧 事 業 の 査 定 を 大 幅 に 簡 素 化 することと 通 知 しましたのでお 知 らせします [1] 設 計 図 書 の 簡 素 化 平 面 図 や 被 災 状 況 写 真 を 航 空 写 真 で 代 替 復 旧 計 画 図 を 標 準 断 面 図 で 作 成 など [2] 総 合 単 価 使 用 限 度 額 の 拡 大 積 上 げ 積 算 をしなくてもよい 限 度 額 を 通 常 の 1 千 万 円 未 満 から 1 億 円 未 満 に 拡 大 [3] 机 上 査 定 額 の 拡 大 実 地 によらずに 査 定 ができる 限 度 額 を 通 常 の 3 百 万 円 未 満 から 5 千 万 円 未 満 に 拡 大 なお 自 治 体 の 災 害 復 旧 工 事 は 応 急 工 事 として 国 の 災 害 査 定 を 待 たず 被 災 直 後 から 可 能 で 既 に 多 くの 箇 所 で 実 施 されています

14 14 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 １ 日

15 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (15)

16 16 防 第 743 号 災 平 成 23 年 5 月 １ 日 水 防 月 間 に つ い て 洪水から守ろうみんなの地域 ５ 月 １ 日 ５ 月31日 北海道 ６ 月 １ 日 ６ 月30日 国土交通省河川局防災課 ５ 月 １ 日から ５ 月３１日 北海道にあっては ６ 月 １ と共に 出水を想定した情報伝達演習の実施 水防 日から ６ 月３０日 は 水防の意義及び重要性につい 資器材 河川管理施設等の点検 整備を行うほか てご理解を深めていただくための 水防月間 です 水防訓練 水防に関する展示会 講演会等の行事を 我が国は 地形 気象などの自然的条件に加え 全国各地において開催することとしております 急速な河川流域の開発という社会的要因により 洪 水防は皆様のご協力を得ることによって その効 水等による災害が起こりやすい環境にあり 毎年 果を最大限に発揮できるものであり 皆様の積極的 豪雨や台風などにより幾多の尊い人命と多くの資産 な参加をお願いしますとともに 水防月間 への が失われております ご理解とご協力をお願いいたします これらの水害を未然に防止し 安全で安心で きる地域社会を実現するためには 治水施設の 早急な整備が望まれるところですが その整備 には莫大な費用と長い年月が必要であり 水害 の根絶が難しい現状のなかで 洪水時に応急対 策として行われる水防活動は ますます重要な ものとなっております 昨年も局地的な豪雨などにより 全国各地で 激甚な災害が発生しましたが その際にも 地 元水防団 消防団 の方々が 昼夜を分かたず 水防活動を実施され 被害の軽減にあたられた ところです 国土交通省では 関係機関と協力し 国民全 般に水防の重要性と水防に関する基本的考え方 の普及を図り 水防に対する理解を深め 広く 協力を求めることにより 水害の未然防止又は 軽減に資することを目的として 水防月間を定 めております これは 昭和６１年の台風１０号に よる出水の際における懸命な水防活動により 水防活動が極めて重要であることが再認識され たことを契機として 昭和６２年度より実施され ているものです 水防月間中においては ポスタ リーフレ ット等を活用して広報活動を積極的に展開する とともに 都道府県 水防管理団体 市町村等

17 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (17) 平 成 23 年 度 災 害 復 旧 事 業 設 計 単 価 歩 掛 について 国 土 交 通 省 河 川 局 防 災 課 基 準 第 一 係 災 害 復 旧 事 業 費 の 決 定 を 申 請 しようとするとき は あらかじめ 当 該 災 害 復 旧 事 業 の 設 計 単 価 及 び 歩 掛 について 主 務 大 臣 に 協 議 し その 同 意 を 得 なけれ ばならない( 公 共 土 木 施 設 災 害 復 旧 事 業 費 国 庫 負 担 法 施 行 令 第 六 条 第 二 項 ) これに 基 づき 今 年 度 同 意 された 平 成 23 年 度 災 害 復 旧 事 業 設 計 単 価 歩 掛 についての 概 要 を 以 下 に 示 す 1. 平 成 23 年 度 同 意 単 価 ⑴ 労 務 単 価 労 務 単 価 は 農 林 運 輸 建 設 の 三 省 協 定 ( 昭 和 45 年 8 月 )に 基 づき 直 轄 工 事 都 道 府 県 工 事 市 町 村 工 事 等 の 労 務 賃 金 の 実 態 調 査 により 定 め た 公 共 工 事 設 計 労 務 単 価 を 災 害 査 定 用 労 務 単 価 として 運 用 している 災 害 査 定 用 労 務 単 価 は 基 本 的 に 年 度 途 中 で 見 直 しを 行 っていない 主 要 職 種 における 平 成 23 年 度 の 労 務 単 価 は 表 - 1 のとおり 表 1 主 要 職 種 の 労 務 単 価 ( 全 国 平 均 ) ( 単 位 : 円 / 人 ) 職 種 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 対 前 年 度 比 普 通 作 業 員 12,600 12, 特 殊 作 業 員 15,400 15, 鉄 筋 工 15,500 15, 運 転 手 ( 特 殊 ) 15,700 15, 型 わ く 工 15,700 15, ⑵ 資 材 単 価 各 都 道 府 県 毎 に 物 価 資 材 や 市 場 調 査 等 をもとに 災 害 査 定 用 資 材 単 価 を 作 成 し 同 意 を 得 ることになっ ている 災 害 査 定 用 資 材 単 価 は 基 本 的 に 年 度 途 中 で 見 直 しを 行 っていない 平 成 23 年 度 の 主 要 資 材 の 状 況 を 見 ると 一 昨 年 ま で 下 落 傾 向 であった 異 形 棒 鋼 綱 矢 板 については 昨 年 から 上 昇 する 方 向 にある また コンクリート 製 品 等 については ほぼ 横 ばいで 推 移 している 平 成 23 年 度 の 主 要 資 材 単 価 は 表 - 2 のとおり 資 材 名 表 2 主 要 資 材 の 単 価 ( 全 国 平 均 ) ( 単 位 : 円 ) 単 位 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 対 前 年 度 比 異 形 棒 鋼 t 52,400 64, 鋼 矢 板 t 116, , 積 ブ ロ ッ ク m2 4,530 4, 生 コンクリート (18N) 生 コンクリート (21N) m3 11,800 11, m3 12,300 12, 平 成 23 年 度 災 害 査 定 用 歩 掛 の 主 な 改 正 点 災 害 査 定 用 歩 掛 は 文 字 通 り 災 害 査 定 設 計 書 を 作 成 するための 歩 掛 であるが 実 施 設 計 書 との 乖 離 が 生 じないようにとの 配 慮 から 平 成 5 年 7 月 より 土 木 工 事 標 準 歩 掛 に 準 拠 したものとなっている 土 木 工 事 標 準 歩 掛 は 施 工 形 態 の 変 動 への 対 応 及 び 歩 掛 の 合 理 化 簡 素 化 の 観 点 からの 歩 掛 の 改 正 制 定 が 行 われている 平 成 23 年 度 の 災 害 査 定 用 歩 掛 の 主 な 改 正 点 は 次 のとおり 主 要 な 改 正 内 容 ⑴ 歩 掛 について 災 害 査 定 用 設 計 歩 掛 が 準 拠 している 土 木 工 事 標 準 歩 掛 ( 国 土 交 通 省 )において 平 成 23 年 度 は 機 械 土 工 ( 土 砂 ) など10 工 種 の 歩 掛 見 直 し 等 が 行 われた ⑵ 間 接 工 事 費 について 共 通 仮 設 費 現 場 管 理 費 の 間 接 工 事 費 率 の 大 都 市 補 正 について 適 用 地 区 に 相 模 原 市 が 追 加 された

18 18 防 第 743 号 災 平 成 23 年 5 月 １ 日 各県コーナー 平成22年災第１号 一級河川柳瀬川 所沢市下安松 埼玉県河川砂防課 １ はじめに ける災害復旧事業は件数 金額ともに平成１０年以 ３ 月１１日に発生した東北地方太平洋沖地震で被 降では過去最少で 県管理河川の災害 ２ 件のみで 災された皆様には 心からお見舞い申し上げます した 図 １ 今回の地震では 埼玉県においても最大震度 ６ 今回は そのうちの １ 件 一級河川柳瀬川 所 弱を観測し 県東部地域を中心に液状化現象や家 沢市下安松 の事例を紹介します 屋の損壊等の被害が発生しました また公共土木 施設においては 道路 河川の他に下水道や公園 ２ 概 要 等の施設も被害を受け 災害復旧事業として国庫 位 置 埼玉県所沢市下安松 負担申請事務を進めています 河 川 名 一級河川柳瀬川 埼玉県は比較的災害が少なく 災害復旧事業に 被災年月日 平成２２年 ７ 月 ５ 日の豪雨 ついては年々減少傾向にあります 平成２２年にお ３ 地域の概要 أ Ҹ ঝ ח ƻ أ ೨ ñ ۀ ਙઑò Ҹ (%% '*% أ ೨¾ৰѤ (!%%%!%%% '!*%%!%%% ')' '%% '!%%%!%%% &*% &+% &'& &%&%% &. *% %,(,' ). Ŝ &% ޥ Ŝ && ޥ Ŝ &' ޥ. * Ŝ &( ޥ Ŝ &) ޥ Ŝ &* ޥ Ŝ &+ ޥ Ŝ &, ޥ, Ŝ & ޥ Ŝ &. ޥ Ŝ '% ޥ * Ŝ '& ޥ ' Ŝ '' ޥ 所沢市は 埼玉県の南中部 武蔵野台地のほぼ 中央に位置し 市の南西部には緑豊かな狭山丘陵 が広がっています 面積約72 人口約34万人の &!*%%!%%% 中核都市です &!%%%!%%% また 本市は航空発祥の地として市の中心部に *%%!%%% 広大な航空公園が整備されており 市民の憩いの % 場や観光地として多くの人々に親しまれていま す さらに プロ野球チーム 埼玉西武ライオン 図 １ 過去の災害復旧事業 図 ２ 位置図 写真 １ 柳瀬川最上流部 大鐘橋

19 防 平 成 23 年 5 月 １ 日 災 第 743 号 19 各県コーナー 柳瀬川は 特徴的な河岸段丘崖がみられ 斜面 樹林と合わせて多様な地形景観を形成していま す さらに川沿いには河畔林も多く残されており 自然環境が良好に保全されています ４ 被災の状況 ⑴ 気象概況 ７ 月 ５ 日１７時頃から降り始めた雨は 前線が停 滞し大気の状態が不安定となったことにより 短 期間に局地的な豪雨となりました 写真 ２ 柳瀬川下流部 ふれあい橋付近 ７ 月 ５ 日の降雨量は日最大１５２ 時間最大７３ であり 被災地の水位は１０分間で最大約５０ 上昇 しました ズ の本拠地である西武ドームがあり スポーツ 面でも活気にあふれています ⑵ 被災状況 市域には ３ つの一級河川 柳瀬川 東川 不老川 降雨により水位が上昇し 流速が速くなったこ が流れており 今回被災した柳瀬川は 狭山湖を とで河床が洗掘され コンクリートブロック積護 水源として新河岸川に合流する流路延長19 流 岸及び玉石積護岸が 延長約６０ｍ 高さ約 ５ ｍの 域面積95 の荒川水系の河川です 規模で崩壊しました 図 3 ７ 月 ５ 日の等雨量曲線図 日降雨量

20 20 防 第 743 号 災 平 成 23 年 5 月 １ 日 各県コーナー 写真 3 被災状況 ５ 復旧工事の概要 ⑵ 本復旧工事 ⑴ 応急仮工事 復旧工法の検討 被災箇所は水衝部であり 護岸の浸食や河床の 復旧工法の選定にあたり 以下に述べる点につ 洗掘が著しく このまま放置しておくと次の出水 いて検討しました でさらに護岸が崩壊する恐れがありました 護岸工法の選定 護岸上部には 新築家屋を含めた住宅が近接し 既設護岸は コンクリートブロック積及び玉 ており 早急に応急対策を講じる必要がありまし た 応急工事としては まず瀬替えを行い 護岸崩 壊部に大型土のうと袋詰玉石を設置しました 写真 ４ 図 ４ 応急工事の概要 河川土工 瀬替え等 一式 大型土のう工 ２０８袋 袋詰め玉石工 ８６袋 構造物撤去工 一式 図 ４ 応急工事 断面図 写真 4 応急復旧状況

21 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (21) 各 県 コーナー 図 5 本 復 旧 工 事 平 面 図 図 6 本 復 旧 工 事 断 面 図

22 (22) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 各 県 コーナー 石 積 護 岸 であったが 設 計 流 速 及 び 背 後 地 の 利 用 状 況 等 から コンクリートブロック 積 を 採 用 しました 生 態 系 景 観 への 配 慮 被 災 箇 所 は 住 宅 地 を 流 れており 川 沿 いの 河 畔 林 は 野 鳥 等 の 生 態 系 を 保 全 するほか 地 域 の 憩 いの 場 になる 等 緑 豊 かな 景 観 を 形 成 しています 従 って 復 旧 にあたっては こ の 河 畔 林 を 極 力 保 全 するよう 配 慮 しました コスト 縮 減 応 急 工 事 で 使 用 した 袋 詰 玉 石 については 本 復 旧 工 事 で 洗 掘 防 止 の 根 固 めとして 転 用 しま した なお 詰 石 材 については 現 地 で 採 取 し た 玉 石 を 利 用 しコスト 縮 減 を 図 りました 替 えをした 後 に 大 型 土 のうと 袋 詰 玉 石 により 十 分 な 処 置 を 施 しました 結 果 的 には 本 復 旧 まで の 間 に 台 風 の 接 近 による 豪 雨 等 にも 耐 え 得 ること ができ 査 定 においても 応 急 仮 工 事 として 認 めら れました また 復 旧 工 事 に 際 しては 地 元 から 河 畔 林 を 残 してほしいという 声 も 聞 かれ コンクリートブ ロック 護 岸 の 施 工 位 置 範 囲 を 工 夫 することによ り 河 畔 林 を 残 しつつ 復 旧 工 事 を 進 めることができ ました 本 復 旧 工 事 の 概 要 復 旧 延 長 L=55.5m コンクリートブロック 積 工 A=292m2 袋 詰 玉 石 工 41 袋 仮 設 工 一 式 6.おわりに 今 回 の 被 災 については まず 応 急 工 事 をどの 程 度 まで 実 施 するかについて 検 討 を 要 しました 瀬 写 真 5 完 成 状 況

23 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (23) 査 定 官 メッセージ 有 言 実 行? 国 土 交 通 省 河 川 局 防 災 課 災 害 査 定 官 西 本 靖 1.ちょうど 一 年 前 平 成 22 年 5 月 防 災 に 掲 載 される 新 任 査 定 官 プロフィールの 趣 味 を 何 にしようかと 考 えていま した 特 にこれといった 趣 味 はありませんでした が 何 も 書 かないわけにもいかず 紹 介 する 限 り においては ある 程 度 実 行 が 可 能 である 必 要 もあ ることから 悩 んだ 末 にこれから 2 年 間 の 自 分 の 課 題 ということで ウォーキングと 読 書 というこ とにしました ウォーキングについては 災 害 査 定 の 現 場 にお いて 申 請 者 の 皆 さんの 足 手 まといにならないた め 健 康 診 断 でメタボと 言 われ 続 けた 体 をなんと かしなければという 思 いから また 読 書 につい ては 最 近 益 々 漢 字 が 書 けなくなったり 読 め なくなってきているので なんとかしなければと いう 思 いからこの 二 つに 決 めました 2.この 一 年 ウォーキングと 言 っても 毎 日 歩 く 自 信 がなか ったので 休 日 を 利 用 して 歩 くことに 決 め 思 い つくところから 歩 き 始 めました 河 川 局 に 勤 務 し ているのだから 河 川 からだろうということで まず 神 田 川 を 井 の 頭 公 園 から 隅 田 川 との 合 流 点 ま で 約 25kmと 荒 川 の 下 流 部 を 東 京 湾 まで 約 30kmをそ れぞれ 2 日 間 かけて 歩 きました 神 田 川 は 都 会 の 建 物 と 建 物 の 間 を 縫 うように 流 れるイメージでしたが 上 流 部 は 両 岸 に 桜 等 が 植 樹 された 遊 歩 道 ( 管 理 用 通 路 かもしれませんが) が 整 備 され 周 囲 には 高 層 の 建 物 も 少 なく イメ ージとは 全 然 違 っていました また ちょうど 葉 桜 の 季 節 だったこともあり 多 くの 方 が 散 策 してい ました 荒 川 は 荒 川 知 水 資 料 館 でいただいたマ ップを 頼 りに 右 岸 側 を 歩 きました 梅 雨 前 の 蒸 し 暑 い 日 だったので 歩 いている 人 はあまりいませ んでしたが 高 水 敷 では 大 勢 の 人 が 野 球 やサッカ ーをしていましたし 驚 くほど 多 くの 人 がサイク リングを 楽 しんでいました その 他 地 図 やガイド 本 を 片 手 に 街 歩 きをしま したが 東 京 でも 行 こうと 思 えば JR や 地 下 鉄 を 使 わなくても 歩 いて 行 ける 範 囲 が 意 外 に 広 いな と 感 じました 読 書 については 父 親 は 読 書 家 でしたが 私 自 身 は これまであまり 本 を 読 んでこなかったので 取 り 敢 えず 映 画 化 やテレビでドラマ 化 されたも のから 読 み 始 めることにし 日 本 航 空 がモデルと される 山 崎 豊 子 署 沈 まぬ 太 陽 ( 公 開 ) NHK 大 河 ドラマとなった 司 馬 遼 太 郎 著 竜 馬 が ゆく ( 放 送 開 始 ) 仙 台 を 舞 台 にした 伊 坂 幸 太 郎 著 ゴールデンスランバー ( 公 開 ) 国 土 交 通 本 省 のすぐ 近 くが 事 件 の 舞 台 とな った 吉 村 昭 著 桜 田 門 外 ノ 変 ( 公 開 )な どを 読 みました 仕 事 に 関 係 したものでは 映 画 化 ( 公 開 ) もされましたが 明 治 時 代 末 期 の 陸 軍 参 謀 本 部 陸 地 測 量 部 による 剣 岳 への 三 角 点 設 置 を 扱 った 新 田 次 郎 著 劔 岳 点 の 記 ( 新 装 版 )や 同 じく 新 田 次 郎 著 の 富 士 山 の 宝 永 大 噴 火 を 題 材 に 復 旧 と 復 興 に 当 たった 関 東 郡 代 伊 奈 半 左 衛 門 を 主 人 公 にした 怒 る 富 士 ( 新 装 版 )などを 読 みました 次 は 2010 年 本 屋 大 賞 を 受 賞 し 日 本 独 自 の 太 陰 歴 ( 貞 享 暦 )を 作 った 渋 川 春 海 の 生 涯 を 描 いた 沖 方 丁 著 天 地 明 察 ( )を 読 もうと 思 って います これも2012 年 に 映 画 化 の 予 定 だそうです

24 (24) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 3. 5 時 間 29 分 50 秒 この 数 字 を 見 てすぐに 分 かる 人 は 東 京 箱 根 間 往 復 大 学 駅 伝 競 走 (いわゆる 箱 根 駅 伝 )の 熱 烈 なフ ァンかもしれません 今 年 の 第 87 回 大 会 (2011) で 東 洋 大 学 が 記 録 した 往 路 (108.0km)の 新 記 録 です 箱 根 駅 伝 は 正 月 におせちを 食 べながらこたつで 見 るもの( 調 べてみると 第 63 回 大 会 (1987)から 全 国 ネットの 本 格 的 なテレビ 中 継 が 開 始 されたそ うですから もう20 年 以 上 です )というように 思 っていましたが 荒 川 の 次 のウォーキングコー スを 考 えるにあたり 1 日 で100km 以 上 歩 くのは 無 理 でも 5 区 に 分 かれているので 平 均 すれば 約 20km 今 まで 歩 いた 神 田 川 や 荒 川 とそんなに 違 わ ないだろうという 安 易 な 気 持 ちとテレビ 中 継 で 見 る 風 景 を 実 際 自 分 で 見 てみたいという 思 いから 次 の 目 標 に 決 めました 目 標 が 決 まると どれくらいの 時 間 で 歩 けるだ ろうかという 興 味 も 湧 いてきてストップウォッチ を 用 意 し スタート 地 点 や 鶴 見 戸 塚 平 塚 小 田 原 の 各 中 継 点 の 下 見 も 事 前 に 行 いました スタ ート 地 点 や 各 中 継 所 は 水 色 の 線 が 歩 道 等 に 引 かれ ているだけで 特 に 案 内 看 板 等 があるわけではあ りませんでした 1 区 (21.4km)は 東 京 ~ 鶴 見 ( 横 浜 市 )の 区 間 で 大 手 町 読 売 新 聞 東 京 本 社 前 をスタートする とすぐに 左 折 し 右 手 に 皇 居 左 手 に 東 京 駅 や 日 比 谷 公 園 東 京 タワー 増 上 寺 などを 見 ながら 南 に 進 み JR 田 町 駅 付 近 で 右 折 し 国 道 15 号 ( 第 一 京 浜 )に 入 り 多 摩 川 鶴 見 川 を 越 えて 鶴 見 中 継 所 までのコースです 途 中 蒲 田 では 京 浜 急 行 の 往 路 スタート 地 点 を 示 すしるし( 青 色 ピンと 青 線 です) 1 区 3.5km 付 近 から 見 た 東 京 タワー 高 架 工 事 が 実 施 されており 工 事 が 完 了 するとコ ース 中 残 る 踏 切 は 箱 根 登 山 鉄 道 の 一 つだけとなり ます また 蒲 田 から 川 崎 市 あたりは 歩 道 も 広 く 歩 きやすくなっていました 信 号 が 多 く 所 要 時 間 は 4 時 間 9 分 46 秒 と 最 も 時 間 がかかりました 2 区 (23.2km)は 鶴 見 ~ 戸 塚 ( 横 浜 市 )の 区 間 で 国 道 15 号 を 進 み JR 横 浜 駅 付 近 からは 国 道 1 号 を 南 西 に 進 み 戸 塚 中 継 所 まで 横 浜 市 内 のみを 走 るコースです 権 太 坂 が 難 所 として 有 名 ですが 歩 いてみると 中 継 所 手 前 の 坂 の 方 が 急 勾 配 のように 思 えました 近 くの 旧 道 には 大 坂 とい う 地 名 があり 昔 からこの 辺 りも 難 所 であったの ではないかと 想 像 されました また 一 部 歩 行 者 の 通 行 が 禁 止 されている 区 間 があり 本 番 のコー スとは 異 なりましたが この 区 間 の 所 要 時 間 は 4 時 間 5 分 10 秒 でした 3 区 (21.5km)は 戸 塚 ~ 平 塚 ( 平 塚 市 )の 区 間 で 国 道 1 号 県 道 30 号 を 南 西 に 進 み 湘 南 海 岸 に 出 て 国 道 134 号 を 西 に 進 み 平 塚 中 継 所 ま でのコースです 横 浜 市 藤 沢 市 茅 ヶ 崎 市 平 塚 市 と 4 市 を 走 り 抜 けるコースで 途 中 の JR 東 海 道 線 を 跨 ぐ 藤 沢 跨 線 橋 から 始 めて 富 士 山 を 望 む ことが 出 来 ました また 後 半 の 国 道 134 号 は 湘 南 海 岸 沿 いの 道 路 ですが 松 林 に 遮 られてほとん ど 海 は 見 えませんでしたが 松 林 を 横 切 れば 湘 南 の 海 や 江 ノ 島 烏 帽 子 岩 が 望 まれました 所 要 時 間 は 3 時 間 27 分 13 秒 でした 4 区 (18.5km)は 平 塚 ~ 小 田 原 ( 小 田 原 市 ) の 区 間 で 国 道 134 号 から 国 道 1 号 に 入 り ほぼ 西 に 進 み 東 海 道 の 松 並 木 が 残 る 大 磯 町 二 宮 町 を 通 り 酒 匂 川 を 越 えて 小 田 原 中 継 所 までのコー

25 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (25) 藤 沢 跨 線 橋 からの 富 士 山 スです 西 湘 バイパスが 平 行 して 走 っているので 交 通 量 があまり 多 くなく 適 当 なアップダウンも あり 歩 くには 一 番 歩 きやすいコースでした 所 要 時 間 も 2 時 間 57 分 32 秒 と 距 離 が 短 いこともあ り 唯 一 3 時 間 を 切 りました 5 区 (23.4km)は 小 田 原 ~ 箱 根 ( 箱 根 町 )の 区 間 で 国 道 1 号 を 最 高 点 の874mまで 上 り そ の 後 下 って 芦 ノ 湖 の 往 路 ゴールを 目 指 すコースで す 小 田 原 から 箱 根 湯 本 を 過 ぎるあたりまでは 早 川 の 川 面 も 間 近 に 見 え せせらぎも 聞 こえ また 旭 橋 函 嶺 洞 門 や 千 歳 橋 などの 土 木 遺 産 もあり 快 適 なコースでしたが そこから 先 はまさしく 山 上 り でした 特 に 塔 ノ 沢 温 泉 を 過 ぎたあたりと 宮 ノ 下 温 泉 を 過 ぎたあたりは 体 が 後 ろに 引 っ 張 ら れているように 感 じましたが 一 歩 一 歩 登 って 行 国 道 1 号 の 最 高 地 点 を 示 す 標 識 往 路 ゴールを 示 す 石 柱 ( 裏 面 は 復 路 スタートと 示 されています) くとだんだん 山 の 頂 が 近 づいてくるのが 実 感 さ れ なんとか 芦 ノ 湖 に 到 着 することが 出 来 ました 距 離 も 最 も 長 く 800m 以 上 を 登 るコースでした が 所 要 時 間 は 3 時 間 51 分 20 秒 と 予 想 よりは 早 く 4 時 間 を 切 りました 1 区 からの 合 計 時 間 は18 時 間 31 分 1 秒 という 結 果 でした 4.これから 一 年 これまで この 一 年 のことを 思 いつくままに 書 いてきましたが この 一 年 を 振 り 返 って 見 ると なんとか 申 請 者 の 皆 さんの 足 手 まといにならず 災 害 査 定 を 行 うことが 出 来 たのではないかと 思 いま す また 肥 満 度 は 多 少 ですが 改 善 され 読 書 へ の 抵 抗 感 も 薄 らいできたように 思 いますが 漢 字 の 読 み 書 きには 相 変 わらず 苦 戦 しています これから 一 年 も 新 たな 目 標 を 決 めてウォーキ ングと 読 書 を 続 けていきたいと 思 います また 災 害 査 定 においては 申 請 者 の 皆 さんのご 意 見 を 聞 かせていただくとともに しっかり 見 させてい ただき 早 期 復 旧 が 図 られるようにがんばりたい と 思 いますので ご 協 力 よろしくお 願 いします

26 (26) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 新 任 査 定 官 プロフィール 氏 名 井 上 清 敬 出 生 地 兵 庫 県 主 な 経 歴 平 13. 国 土 交 通 省 採 用 ( 土 木 研 究 所 配 属 ) 家 族 5 人 平 19. 四 国 地 方 整 備 局 徳 島 河 川 国 道 事 務 所 河 川 調 査 課 長 趣 味 剣 道 平 20. 四 国 地 方 整 備 局 企 画 部 企 画 課 長 補 佐 平 21. 四 国 地 方 整 備 局 企 画 部 企 画 課 長 平 23. 河 川 局 防 災 課 災 害 査 定 官 東 日 本 大 震 災 の 未 曾 有 の 被 害 を 見 るにつけ 改 めて 安 全 安 心 の 地 域 づくりの 重 要 性 を 痛 感 しております 微 力 ではありますが 災 害 査 定 を 通 して よりよい 地 域 づくりに 貢 献 でき ればと 考 えています よろしくお 願 い 致 します 氏 名 川 端 道 雄 出 生 地 埼 玉 県 主 な 経 歴 昭 53. 建 設 省 採 用 家 族 4 人 平 15. 関 東 地 方 整 備 局 道 路 部 道 路 工 事 課 長 補 佐 趣 味 散 歩 平 17. 関 東 地 方 整 備 局 東 京 外 かく 環 状 道 路 調 査 事 務 所 副 所 長 平 20. 関 東 地 方 整 備 局 横 浜 国 道 事 務 所 副 所 長 平 23. 河 川 局 防 災 課 災 害 査 定 官 入 省 以 来 道 路 改 築 と 道 路 管 理 に 携 わっておりました 道 路 改 築 管 理 の 視 点 に 災 害 復 旧 の 視 点 を 加 えて 安 全 で 速 やかな 復 旧 が 出 来 るよう 努 力 していきたいと 思 います よろしくお 願 いします 氏 名 鈴 木 和 弘 出 生 地 新 潟 県 主 な 経 歴 昭 55. 建 設 省 採 用 家 族 4 人 平 17. 北 陸 地 方 整 備 局 河 川 部 建 設 専 門 官 趣 味 ジョギング 平 19. 北 陸 地 方 整 備 局 企 画 部 建 設 専 門 官 平 20. 北 陸 地 方 整 備 局 黒 部 河 川 事 務 所 副 所 長 平 23. 河 川 局 防 災 課 災 害 査 定 官 災 害 査 定 を 通 して 地 域 の 早 期 復 旧 復 興 のお 役 に 立 てるようがんばりますのでよろしくお 願 いします つ 氏 名 九 く 十 も 九 出 生 地 徳 島 県 家 族 4 人 趣 味 読 書 聡 主 な 経 歴 昭 58. 徳 島 県 採 用 平 17. 徳 島 県 県 土 整 備 部 建 設 管 理 課 主 査 兼 係 長 平 20. 徳 島 県 県 土 整 備 部 都 市 計 画 課 課 長 補 佐 平 23. 河 川 局 防 災 課 災 害 査 定 官 人 々の 命 と 暮 らしを 守 る 公 共 土 木 施 設 その 早 期 復 旧 に 少 しでもお 役 に 立 てればと 思 いま す どうぞよろしくお 願 いします

27 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (27) 協 会 だより 平 成 23 年 度 通 常 総 会 開 催 要 領 ( 案 ) 1. 日 時 平 成 23 年 6 月 1 日 ( 水 ) 14:00~15:30( 受 付 開 始 13 時 ) ( 今 回 は 功 労 者 表 彰 防 災 特 別 講 演 及 び 現 地 視 察 は 行 いません ) 2. 会 場 東 京 都 千 代 田 区 平 河 町 砂 防 会 館 別 館 1 階 (シェーンバッハ サボー) 木 曽 の 間 TEL 参 加 人 員 正 会 員 賛 助 会 員 とも 2 名 程 度 ご 出 席 下 さい 4. 申 込 方 法 及 び 締 切 各 都 道 府 県 毎 に 様 式 に 必 要 事 項 を 記 入 して 5 月 20 日 ( 金 )までにお 申 し 込 み 下 さい 平 成 23 年 度 通 常 総 会 議 事 次 第 ( 案 ) 1. 開 会 2. 会 長 挨 拶 3. 議 長 推 挙 4. 議 事 録 署 名 人 指 名 5. 議 案 審 議 議 案 第 1 号 平 成 22 年 度 事 業 報 告 の 承 認 について 議 案 第 2 号 平 成 22 年 度 収 支 報 告 の 承 認 について ( 監 事 より 監 査 結 果 報 告 ) 議 案 第 3 号 平 成 23 年 度 事 業 計 画 の 承 認 について 議 案 第 4 号 平 成 23 年 度 収 支 予 算 の 承 認 について 議 案 第 5 号 当 協 会 の 今 後 の 方 向 性 について ( 公 益 社 団 法 人 又 は 一 般 社 団 法 人 ) そ の 他 6. 閉 会 会 場 案 内 図 地 下 鉄 地 下 鉄 永 田 町 駅 ( 有 楽 町 線 半 蔵 門 線 南 北 線 ) 4 番 出 口 徒 歩 1 分

28 (28) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 協 会 だより 水 防 専 門 家 派 遣 制 度 の 活 用 について 水 防 活 動 の 支 援 の 充 実 5 月 は 水 防 月 間 です( 北 海 道 は 6 月 ) 従 前 より 水 災 防 止 を 図 るため 治 水 事 業 と 水 防 活 動 が 車 の 両 輪 として 重 要 な 役 割 を 担 ってきまし た しかし 水 防 活 動 の 核 となる 水 防 団 等 において は 団 員 数 の 減 少 や 社 会 全 体 と 同 様 に 進 む 高 齢 化 サラリーマン 団 員 の 増 加 による 平 日 の 参 集 人 員 の 不 足 等 により 充 分 な 活 動 ができない 状 況 が 生 じるな ど 地 域 自 らが 行 うことを 原 則 としてきた 水 防 活 動 の 基 盤 や 環 境 の 整 備 に 関 わる 課 題 が 指 摘 されてお り 特 に 水 防 技 術 に 関 しては 指 導 者 の 不 足 実 践 経 験 の 不 足 等 により 水 防 知 識 技 能 の 伝 承 習 得 が 困 難 な 状 況 となっています 一 方 近 年 の 梅 雨 前 線 や 台 風 による 豪 雨 災 害 にも 見 られるように これまでの 記 録 を 超 える 降 雨 量 等 が 各 地 で 観 測 されており 自 然 の 外 力 は 施 設 能 力 を 超 える 可 能 性 が 常 にあることを 踏 まえた 備 えが 必 要 となっています 即 ち 災 害 が 発 生 した 場 合 でも 被 害 を 最 小 化 する 減 災 を 図 ることが 今 後 の 災 害 対 策 の 基 本 的 命 題 となっています これを 実 現 するためには 地 域 防 災 力 の 再 構 築 が 重 要 であり 特 に 水 害 においては 水 防 活 動 の 重 要 性 がますます 高 まっており 更 なる 水 災 防 止 力 の 強 化 を 図 るためには 水 防 活 動 の 技 術 向 上 等 を 図 ってい くことが 必 要 不 可 欠 と 考 えられます このような 状 況 を 踏 まえ 社 団 法 人 全 国 防 災 協 会 では 水 防 団 等 の 知 識 技 能 の 向 上 を 支 援 するため 水 防 専 門 家 を 人 材 登 録 し 水 防 管 理 団 体 等 の 要 請 に 応 じて 水 防 訓 練 講 習 会 に 派 遣 し 出 前 講 座 等 を 行 う 水 防 専 門 家 派 遣 制 度 を 平 成 19 年 2 月 に 創 設 し 水 防 活 動 の 支 援 をさせていただいております 水 防 専 門 家 とは 水 防 団 消 防 団 国 土 交 通 省 の OB を 中 心 として 水 防 関 係 業 務 に 携 わった 経 験 を 有 し 水 防 知 識 技 能 の 伝 承 指 導 を 行 うことが 可 能 な 方 です 水 防 専 門 家 の 活 動 内 容 水 防 専 門 家 は 出 前 講 座 で 以 下 の 指 導 を 行 います 1 水 防 訓 練 における 水 防 工 法 の 指 導 2 水 防 に 関 する 講 習 等 任 期 水 防 専 門 家 の 任 期 は 3 年 です 事 務 局 は 3 年 ごと に 登 録 の 更 新 を 行 います 派 遣 費 用 水 防 専 門 家 派 遣 に 要 する 費 用 ( 交 通 費 宿 泊 費 日 当 )は 原 則 として 要 請 した 市 町 村 等 において 負 担 して 頂 きます 活 用 状 況 について 平 成 22 年 度 の 活 用 状 況 は 表 2 の 通 りでした 水 防 管 理 団 体 等 の 皆 様 には 是 非 とも 本 制 度 のご 活 用 をご 検 討 下 さい 本 制 度 の 概 要 等 については 全 国 防 災 協 会 にお 問 い 合 わせいただくか 本 協 会 のホ ームページにも 掲 載 されておりますのでご 参 照 下 さ い 水 防 専 門 家 登 録 者 数 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 水 防 専 門 家 登 録 者 数 は 115 名 です 水 防 専 門 家 登 録 者 名 簿 については 本 協 会 のホー ムページにも 掲 載 しております

29 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (29) 表 1 これまでの 水 防 専 門 家 派 遣 実 績 一 覧 表 ( 平 成 22 年 3 月 31 日 現 在 ) 年 度 派 遣 先 機 関 数 派 遣 回 数 延 べ 員 数 ( 人 日 ) 19 年 度 中 国 地 方 整 備 局 河 川 管 理 課 ほか 備 考 20 年 度 中 国 地 方 整 備 局 河 川 管 理 課 ほか 21 年 度 四 国 地 方 整 備 局 高 知 河 川 国 道 事 務 所 ほか 22 年 度 四 国 地 方 整 備 局 徳 島 河 川 国 道 事 務 所 ほか 計 制 度 の 発 足 は19 年 2 月 表 2 平 成 22 年 度 水 防 専 門 家 派 遣 実 績 一 覧 表 ( 平 成 23 年 3 月 31 日 現 在 ) 派 遣 要 請 機 関 派 遣 目 的 派 遣 場 所 派 遣 要 請 日 派 遣 者 数 水 防 専 門 家 名 備 考 1 四 国 地 方 整 備 局 徳 島 河 川 国 道 事 務 所 ロープワークの 指 導 徳 島 県 徳 島 市 ( 徳 島 大 学 工 学 部 ) 名 山 本 邦 一 派 遣 済 み 2 鳥 取 県 県 土 整 備 部 河 川 課 水 防 技 術 講 習 会 鳥 取 県 鳥 取 市 ( 千 代 川 スポーツ 広 場 ) 名 江 角 俊 明 竹 下 一 郎 派 遣 済 み 3 日 野 川 河 川 事 務 所 ロープワークの 指 導 鳥 取 県 米 子 市 ( 公 会 堂 前 駐 車 場 ) 名 永 田 瑞 穂 福 田 洲 夫 派 遣 済 み 4 信 濃 川 下 流 水 防 連 絡 会 水 防 演 習 新 潟 県 新 潟 市 ( 信 濃 川 左 岸 河 川 敷 ) 名 土 田 和 男 植 木 英 仁 派 遣 済 み 5 関 東 地 方 整 備 局 甲 府 河 川 国 道 事 務 所 水 防 講 習 会 山 梨 県 甲 府 市 ( 笛 吹 川 河 川 敷 ) 名 河 野 俊 彦 芦 沢 義 仁 天 野 久 一 中 村 信 明 派 遣 済 み 6 滋 賀 県 土 木 交 通 部 河 港 課 水 防 研 修 会 滋 賀 県 守 山 市 今 浜 町 名 柗 永 正 光 福 井 保 派 遣 済 み 7 手 取 川 梯 川 石 川 海 岸 水 防 連 絡 会 水 防 工 法 技 術 研 究 会 石 川 県 能 美 郡 川 北 町 ( 手 取 川 右 岸 ) 名 本 田 武 井 上 明 野 沢 寛 派 遣 済 み 8 兵 庫 県 県 土 整 備 部 河 川 整 備 課 水 防 技 術 講 習 会 兵 庫 県 三 木 市 ( 県 立 広 域 防 災 セン ター) 名 柗 永 正 光 福 井 保 派 遣 済 み 9 東 北 地 方 整 備 局 河 川 部 水 防 技 術 競 技 大 会 秋 田 県 能 代 市 ( 米 代 川 左 岸 河 川 敷 ) 名 井 上 博 泰 浦 部 康 悦 佐 藤 努 派 遣 済 み 10 信 濃 川 下 流 水 防 連 絡 会 水 防 演 習 新 潟 県 新 潟 市 ( 信 濃 川 左 岸 河 川 敷 ) 名 土 田 和 男 植 木 英 仁 派 遣 済 み 11 秋 田 県 秋 田 市 水 防 訓 練 12 秋 田 県 横 手 市 水 防 訓 練 秋 田 市 金 足 片 田 ( 旧 小 学 校 グランド) 名 浦 部 康 悦 黒 沢 宇 一 派 遣 済 み 秋 田 県 横 手 市 大 雄 ( 雄 物 川 右 岸 河 川 敷 ) 名 浦 部 康 悦 黒 沢 宇 一 派 遣 済 み 13 中 国 地 方 整 備 局 出 雲 河 川 事 務 所 水 防 演 習 島 根 県 出 雲 市 ( 斐 伊 川 河 川 敷 ) 名 江 角 俊 明 竹 下 一 郎 派 遣 済 み 14 北 海 道 開 発 局 旭 川 開 発 建 設 部 水 防 公 開 演 習 北 海 道 旭 川 市 ( 河 川 防 災 ステーシ ョン) ~19 1 名 出 蔵 諭 派 遣 済 み 15 兵 庫 県 篠 山 市 水 防 工 法 訓 練 兵 庫 県 篠 山 市 名 柗 永 正 光 福 井 保 派 遣 済 み

30 (30) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 派 遣 要 請 機 関 派 遣 目 的 派 遣 場 所 派 遣 要 請 日 派 遣 者 数 水 防 専 門 家 名 備 考 16 神 流 川 水 害 予 防 組 合 水 防 技 術 研 修 埼 玉 県 児 玉 郡 神 川 町 ( 神 川 町 B&G 海 洋 センター) 名 茂 木 弘 派 遣 済 み 17 四 国 地 方 整 備 局 徳 島 河 川 国 道 事 務 所 防 災 講 習 会 徳 島 県 吉 野 川 市 名 山 本 邦 一 派 遣 済 み 18 山 形 県 中 山 町 水 防 工 法 講 習 会 山 形 県 東 村 山 郡 中 山 町 名 鈴 木 好 彦 佐 藤 努 派 遣 済 み 19 岩 手 県 県 北 広 域 振 興 局 土 木 部 水 防 訓 練 岩 手 県 久 慈 市 ( 久 慈 川 河 川 敷 ) 名 井 上 博 泰 派 遣 済 み 20 四 国 地 方 整 備 局 徳 島 河 川 国 道 事 務 所 水 防 講 習 会 徳 島 県 藍 住 町 名 山 本 邦 一 武 市 寛 派 遣 済 み 21 富 山 県 南 砺 市 総 合 防 災 訓 練 富 山 県 南 砺 市 ( 小 矢 部 川 河 川 敷 ) 名 高 島 潤 一 長 田 光 徳 派 遣 済 み 22 北 海 道 消 防 協 会 上 川 地 方 支 部 名 寄 分 会 消 防 団 員 現 地 教 育 訓 練 ( 水 防 工 法 ) 北 海 道 名 寄 市 名 出 蔵 諭 派 遣 済 み ボランティアフ ェスティバル (ロープワーク の 指 導 ) 23 徳 島 県 つるぎ 町 ボラ ンティアセンター 徳 島 県 つるぎ 町 名 山 本 邦 一 武 市 寛 髙 﨑 信 三 派 遣 済 み 24 滋 賀 県 多 賀 町 防 災 訓 練 ( 水 防 講 習 会 ) 滋 賀 県 犬 上 郡 多 賀 町 名 柗 永 正 光 福 井 保 派 遣 済 み 25 東 北 地 方 整 備 局 河 川 部 水 防 技 術 講 習 会 山 形 県 南 陽 市 川 西 町 ( 最 上 川 右 岸 河 川 敷 ) 名 鈴 木 好 彦 佐 藤 努 派 遣 済 み 派 遣 回 数 :25 回 派 遣 機 関 :22 機 関 延 べ 派 遣 者 日 数 :50 名 表 3 水 防 専 門 家 登 録 者 名 簿 登 録 者 115 名 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ブロック 氏 名 ふりがな 得 意 分 野 活 動 希 望 地 域 北 海 道 1 星 喜 友 ほし よしとも 2 出 蔵 諭 でくら さとし 3 佐 藤 明 正 さとう あきまさ 4 葛 西 正 喜 かさい まさき 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 低 地 河 川 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 低 地 河 川 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 低 地 河 川 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 低 地 河 川 北 海 道 内 北 海 道 内 北 海 道 内 北 海 道 内 東 北 1 井 上 博 泰 いのうえ ひろやす 実 地 指 導 水 防 工 法 水 防 体 制 岩 手 県 内 2 幸 谷 庨 文 こうたに たかふみ 実 地 指 導 水 防 工 法 低 地 河 川 岩 手 県 ( 内 陸 部 県 央 ~ 県 南 ) 3 曽 根 昭 夫 そね あきお 実 地 指 導 講 演 水 防 工 法 水 防 体 制 主 に 宮 城 県 内 ( 東 北 地 方 整 備 局 管 内 は 可 能 ) 4 佐 々 木 護 ささき まもる 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 秋 田 県 内 5 浦 部 康 悦 うらべ こうえつ 実 地 指 導 水 防 工 法 秋 田 県 内 6 加 賀 谷 富 二 かがや とみじ 実 地 指 導 水 防 工 法 秋 田 県 ( 中 央 県 南 地 区 )

31 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (31) ブロック 氏 名 ふりがな 得 意 分 野 活 動 希 望 地 域 東 北 7 山 﨑 道 男 やまざき みちお 実 地 指 導 水 防 工 法 秋 田 県 ( 県 南 地 区 ) 8 黒 沢 宇 一 くろさわ ういち 実 地 指 導 水 防 工 法 秋 田 県 ( 県 南 地 区 ) 9 高 橋 富 雄 たかはし とみお 水 防 工 法 秋 田 県 ( 湯 沢 雄 勝 地 域 ) 10 早 坂 正 雄 はやさか まさお 実 地 指 導 水 防 工 法 東 北 管 内 ( 主 に 山 形 県 内 ) 11 鈴 木 好 彦 すずき よしひこ 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 山 形 県 内 12 佐 藤 努 さとう つとむ 水 防 工 法 水 防 体 制 低 地 河 川 山 形 県 内 関 東 1 上 岡 勝 治 かみおか かつじ 実 地 指 導 水 防 工 法 栃 木 県 南 西 部 2 茂 木 弘 もてぎ ひろし 実 地 指 導 講 演 水 防 工 法 低 地 河 川 埼 玉 県 内 及 び 近 県 3 関 根 利 勝 せきね としかつ 水 防 工 法 急 流 河 川 埼 玉 県 北 西 部 4 野 中 清 司 のなか せいじ 実 地 指 導 水 防 工 法 その 他 ( 縄 の 結 び 方 ) 行 田 杉 戸 県 土 北 本 県 土 整 備 事 務 所 管 内 群 馬 県 ( 館 林 板 倉 町 ) 栃 木 県 ( 藤 岡 町 野 木 町 古 河 市 ) 5 渡 邉 貞 夫 わたなべ さだお 実 地 指 導 水 防 工 法 茨 城 県 ( 那 珂 川 久 慈 川 沿 川 ) 6 白 石 明 しらいし あきら 水 防 工 法 千 葉 県 内 7 鈴 木 薫 すずき かおる 水 防 工 法 千 葉 県 茨 城 県 東 京 都 8 杉 田 昭 一 すぎた しょういち 水 防 工 法 千 葉 県 茨 城 県 東 京 都 9 中 村 信 明 なかむら のぶあき 実 地 指 導 水 防 工 法 山 梨 県 内 及 び 近 県 10 芦 沢 義 仁 あしざわ よしひと 実 地 指 導 水 防 工 法 山 梨 県 内 及 び 近 県 11 天 野 久 一 あまの ひさかず 実 地 指 導 水 防 工 法 山 梨 県 内 及 び 近 県 12 河 野 俊 彦 こうの としひこ 実 地 指 導 水 防 工 法 山 梨 県 内 及 び 近 県 13 有 泉 和 人 ありいずみ かずひと 実 地 指 導 水 防 工 法 山 梨 県 内 及 び 近 県 14 佐 々 木 秀 樹 ささき ひでき 実 地 指 導 水 防 工 法 山 梨 県 内 及 び 近 県 北 陸 1 土 田 和 男 つちだ かずお 実 地 指 導 水 防 工 法 その 他 ( 川 倉 工 の 模 型 20ヶ 作 成 北 陸 地 方 整 備 局 河 川 部 河 川 系 事 務 所 に 配 布 ) 新 潟 地 域 2 植 木 英 仁 うえき ひでひと 実 地 指 導 水 防 工 法 水 防 体 制 新 潟 県 内 ( 中 越 地 方 ) 3 水 澤 清 春 みずさわ きよはる 講 演 水 防 工 法 水 防 体 制 新 潟 県 ( 上 中 越 地 域 ) 4 本 田 武 ほんだ たけし 水 防 工 法 急 流 河 川 石 川 県 内 5 井 上 明 いのうえ あきら 水 防 工 法 急 流 河 川 石 川 県 内 6 中 田 進 なかだ すすむ 実 地 指 導 水 防 工 法 石 川 県 内 7 野 沢 寛 のざわ ひろし 水 防 工 法 急 流 河 川 石 川 県 内 8 藤 田 明 ふじた あきら 実 地 指 導 講 演 水 防 体 制 急 流 河 川 低 地 河 川 新 潟 県 富 山 県 9 高 島 潤 一 たかしま じゅんいち 実 地 指 導 水 防 工 法 水 防 体 制 富 山 県 内 10 大 日 方 正 幸 おびなた まさゆき 水 防 工 法 急 流 河 川 長 野 県 ( 中 信 地 区 ) 11 鈴 木 隆 三 すずき りゅうぞう 実 地 指 導 水 防 工 法 福 島 県 内 12 佐 竹 勝 さたけ まさる 実 地 指 導 水 防 工 法 福 島 県 内 13 佐 藤 久 恵 さとう きゅうい 実 地 指 導 水 防 工 法 福 島 県 内 14 渡 辺 英 吉 わたなべ えいきち 実 地 指 導 水 防 工 法 福 島 県 内 15 河 村 忠 次 かわむら ちゅうじ 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 富 山 県 内

32 (32) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 ブロック 氏 名 ふりがな 得 意 分 野 活 動 希 望 地 域 北 陸 16 長 田 光 徳 ながた みつのり 急 流 河 川 富 山 県 西 部 地 区 ( 呉 西 地 区 ) 17 高 橋 利 雄 たかはし としお 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 福 島 県 阿 賀 川 流 域 ( 会 津 地 域 ) 18 新 田 昇 にった のぼる 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 福 島 県 会 津 地 方 近 畿 1 桜 井 庄 二 さくらい しょうじ 実 地 指 導 その 他 ( 土 のう 作 り) 福 井 県 嶺 北 地 区 2 柗 永 正 光 まつなが まさみつ 実 地 指 導 講 演 水 防 工 法 大 阪 府 内 3 竹 田 道 雄 たけだ みちお 実 地 指 導 水 防 工 法 大 阪 府 内 4 福 井 保 ふくい たもつ 実 地 指 導 水 防 工 法 低 地 河 川 兵 庫 県 内 5 飯 田 憲 三 いいだ けんぞう 水 防 体 制 奈 良 県 内 6 中 岡 一 晃 なかおか かずあき 水 防 体 制 奈 良 県 内 7 岩 崎 好 生 いわさき よしお 実 地 指 導 水 防 工 法 水 防 体 制 和 歌 山 県 内 中 国 1 筏 津 純 一 いかだつ じゅんいち 水 防 工 法 鳥 取 県 ( 中 部 地 区 ) 2 原 洋 信 はら よしのぶ 水 防 工 法 鳥 取 県 西 部 地 方 3 永 田 瑞 穂 ながた みずほ 水 防 工 法 急 流 河 川 低 地 河 川 鳥 取 県 内 4 米 田 明 徳 よねだ あきのり 水 防 体 制 鳥 取 県 内 5 竺 原 章 之 じくはら ふみゆき 水 防 体 制 低 地 河 川 鳥 取 県 内 6 福 田 洲 夫 ふくだ くにお 水 防 体 制 鳥 取 県 内 7 竹 下 一 郎 たけした いちろう 実 地 指 導 水 防 工 法 島 根 県 内 8 江 角 俊 明 えずみ としあき 水 防 工 法 水 防 体 制 低 地 河 川 島 根 県 内 9 大 輝 勝 おおてる まさる 水 防 工 法 水 防 体 制 島 根 県 内 10 加 納 節 夫 かのう せつお 水 防 体 制 出 雲 市 周 辺 11 稲 田 一 三 いなだ かずみ 水 防 体 制 島 根 県 内 12 西 村 明 にしむら あきら 水 防 工 法 島 根 県 内 13 松 崎 恭 久 まつざき やすひさ 水 防 工 法 島 根 県 内 14 陶 山 幸 夫 すやま ゆきお 水 防 体 制 島 根 県 内 15 土 江 秀 治 つちえ ひではる 水 防 体 制 島 根 県 内 16 大 月 浩 おおつき ひろし 実 地 指 導 水 防 工 法 岡 山 県 内 17 大 戸 清 おおと きよし 実 地 指 導 水 防 工 法 岡 山 県 ( 南 部 地 域 ) 18 木 下 善 雄 きのした よしお 実 地 指 導 低 地 河 川 岡 山 県 倉 敷 市 岡 山 市 地 域 19 伊 藤 孝 二 いとう こうじ 講 演 水 防 体 制 広 島 県 内 20 赤 木 茂 臣 あかぎ しげおみ 実 地 指 導 水 防 工 法 広 島 県 備 後 地 域 21 荒 川 輝 昭 あらかわ てるあき 実 地 指 導 水 防 体 制 広 島 県 内 22 井 上 宏 司 いのうえ ひろし 実 地 指 導 水 防 工 法 水 防 体 制 低 地 河 川 広 島 県 内 23 岡 﨑 宅 二 おかざき たくじ 水 防 体 制 広 島 県 内 24 片 岡 孝 次 かたおか こうじ 水 防 体 制 広 島 県 東 部 四 国 1 岡 田 周 三 おかだ しゅうぞう 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 低 地 河 川 愛 媛 県 内 2 曽 我 正 富 そが まさとみ 実 地 指 導 愛 媛 県 東 予 地 方 3 髙 橋 徹 馬 たかはし てつま 実 地 指 導 水 防 工 法 愛 媛 県 内 4 武 智 進 たけち すすむ 実 地 指 導 水 防 工 法 水 防 体 制 愛 媛 県 内 5 原 田 重 信 はらだ しげのぶ 実 地 指 導 水 防 工 法 水 防 体 制 低 地 河 川 愛 媛 県 内

33 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (33) ブロック 氏 名 ふりがな 得 意 分 野 活 動 希 望 地 域 四 国 6 三 橋 守 みつはし まもる 実 地 指 導 水 防 工 法 吉 野 川 沿 川 7 阿 部 正 利 あべ まさとし 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 低 地 河 川 徳 島 県 南 地 方 8 高 﨑 信 三 たかさき しんぞう 実 地 指 導 水 防 工 法 徳 島 県 内 9 田 村 猛 たむら たけし 水 防 工 法 低 地 河 川 徳 島 県 阿 南 地 方 10 武 市 寛 たけいち ゆたか 実 地 指 導 水 防 工 法 低 地 河 川 徳 島 県 及 び 香 川 県 内 11 山 本 邦 一 やまもと くにいち 実 地 指 導 講 演 水 防 工 法 急 流 河 川 四 国 地 方 整 備 局 管 内 徳 島 県 内 12 毛 利 元 強 もうり もとよし 実 地 指 導 水 防 工 法 低 地 河 川 高 知 県 幡 多 地 方 13 田 村 嘉 範 たむら よしのり その 他 ( 水 防 活 動 とダム 管 理 に 関 する 事 項 ) 高 知 県 中 部 地 域 14 古 屋 賢 二 ふるや けんじ 実 地 指 導 水 防 工 法 高 知 県 内 15 岡 﨑 健 一 郎 おかざき けんいちろう 実 地 指 導 水 防 工 法 高 知 県 内 16 小 松 隆 こまつ たかし 水 防 工 法 高 知 県 ( 中 部 地 域 ) 17 立 石 耕 一 たていし こういち 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 低 地 河 川 高 知 県 ( 香 美 香 南 高 知 土 佐 各 市 いの 町 春 野 町 等 ) 中 部 地 方 18 森 岡 正 男 もりおか まさお 実 地 指 導 水 防 工 法 高 知 県 内 19 前 中 良 啓 まえなか よしひろ 実 地 指 導 水 防 工 法 ダム 管 理 低 地 河 川 仁 淀 川 物 部 川 流 域 20 文 野 博 隆 ぶんの ひろたか その 他 ( 水 防 訓 練 工 法 指 導 ) 高 知 県 ( 仁 淀 川 物 部 川 ) 21 濃 野 千 秋 のうの ちあき 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 愛 媛 県 中 予 地 方 22 桝 田 久 雄 ますだ ひさお 水 防 工 法 徳 島 県 阿 南 市 内 地 方 23 山 﨑 宏 教 やまさき ひろみち 実 地 指 導 水 防 工 法 高 知 県 内 九 州 1 大 串 好 春 おおぐし よしはる 水 防 体 制 低 地 河 川 福 岡 県 内 佐 賀 県 内 2 山 下 洋 征 やました ひろゆき 3 松 延 正 外 まつのぶ まさと 実 地 指 導 水 防 工 法 急 流 河 川 低 地 河 川 低 地 河 川 その 他 ( 現 役 の 時 に 水 防 体 制 に 従 事 経 験 有 り) 福 岡 県 内 福 岡 県 県 南 地 域 4 城 戸 達 則 きど たつのり 実 地 指 導 水 防 工 法 福 岡 県 内 5 矢 野 日 出 東 やの ひでと 水 防 工 法 水 防 体 制 低 地 河 川 福 岡 県 内 6 小 塚 柾 こづか まさき 実 地 指 導 水 防 工 法 低 地 河 川 佐 賀 県 内 7 井 原 邦 明 いはら くにあき 実 地 指 導 講 演 水 防 工 法 急 流 河 川 低 地 河 川 その 他 ( 雲 仙 土 砂 対 策 経 験 昭 和 34 年 諫 早 大 水 害 経 験 ) 九 州 管 内 ただし 長 崎 県 及 び 福 岡 市 内 8 田 上 幸 男 たのうえ ゆきお 実 地 指 導 講 演 水 防 工 法 菊 池 川 流 域 内 9 鶴 野 秀 登 つるの ひでと 実 地 指 導 水 防 工 法 水 防 体 制 熊 本 県 内 10 首 藤 敏 和 しゅと としかず 実 地 指 導 水 防 体 制 大 分 県 内 中 心 11 赤 木 宣 威 あかき のぶたけ 水 防 工 法 宮 崎 県 内 ~ 鹿 児 島 県 まで 12 佐 藤 徳 雄 さとう のりお 実 地 指 導 水 防 工 法 低 地 河 川 宮 崎 県 内 13 柳 元 裕 市 やなぎもと ゆういち 水 防 工 法 水 防 体 制 低 地 河 川 鹿 児 島 県 内

34 (34) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 図 書 ご 案 内 平 成 22 年 5 月 改 訂 版 公 共 土 木 施 設 災 害 復 旧 技 術 講 習 テキスト A 4 判 約 440 頁 頒 価 5,000 円 ( 消 費 税 込 み) 送 料 協 会 負 担 近 年 公 共 土 木 施 設 の 災 害 復 旧 業 務 については 建 設 コンサルタント 等 への 委 託 に 負 うところが 大 きくなってき ております 本 書 は 適 切 な 災 害 復 旧 業 務 を 円 滑 に 推 進 するため 建 設 コンサルタント 等 災 害 復 旧 業 務 を 担 当 する 技 術 者 向 けに 災 害 採 択 の 基 本 原 則 工 種 別 の 復 旧 工 法 等 災 害 復 旧 業 務 に 関 する 技 術 論 を 集 大 成 したもので 技 術 者 必 読 のテキストです 改 訂 版 では 内 容 の 一 層 の 充 実 を 図 るとともに 災 害 状 況 と 採 択 事 例 について 大 幅 な 更 新 を 行 っております 内 容 案 内 1. 平 成 21 年 発 生 災 害 の 概 要 2. 災 害 採 択 の 基 本 原 則 について 3. 環 境 に 配 慮 した 災 害 復 旧 について 4. 改 良 復 旧 事 業 について 5. 災 害 復 旧 事 業 の 技 術 上 の 実 務 について 6. 災 害 復 旧 工 法 1. 道 路 橋 梁 2. 河 川 海 岸 3. 砂 防 地 すべり 急 傾 斜 地 7. 被 災 状 況 と 採 択 事 例 1. 道 路 橋 梁 6 事 例 2. 河 川 海 岸 13 事 例 3. 砂 防 地 すべり 急 傾 斜 地 4 事 例 お 知 らせ 平 成 23 年 度 災 害 復 旧 実 務 講 習 会 再 延 期 のお 知 らせ 6 月 日 に 延 期 し 開 催 する 予 定 でありました 平 成 23 年 度 災 害 復 旧 実 務 講 習 会 については 諸 般 の 事 情 により 9 月 以 降 に 再 延 期 させてい ただきます

35 平 成 23 年 5 月 1 日 防 災 第 743 号 (35) 新 刊 ご 案 内 あなたはお 持 ちですか!! 災 害 査 定 上 手 放 せない 本 書 をぜひお 手 元 に 一 冊!! 平 成 23 年 版 災 害 査 定 の 手 引 き A 5 版 145 頁 カラー 印 刷 頒 価 3,100 円 ( 税 込 み) 発 送 料 協 会 負 担 本 書 は 災 害 復 旧 事 業 の 円 滑 適 正 な 実 施 のため 災 害 査 定 業 務 に 係 る 基 本 的 な 事 項 を 図 面 写 真 査 定 設 計 書 ポンチ 絵 等 を 簡 潔 に 分 り 易 くとりまとめたもので 災 害 復 旧 事 業 に 関 する 研 修 講 習 会 の テキスト 等 として 幅 広 く 活 用 されるものと 確 信 いたしております 災 害 査 定 の 手 引 き 目 次 1. 災 害 発 生 から 工 事 完 結 まで 災 害 復 旧 事 業 関 係 法 令 災 害 発 生 から 工 事 完 結 まで 2. 災 害 復 旧 事 業 の 採 択 要 件 及 び 範 囲 採 択 要 件 の 基 本 災 害 の 要 件 ( 異 常 天 然 現 象 の 基 準 ) 災 害 復 旧 事 業 の 対 象 ( 公 共 土 木 施 設 ) 適 用 除 外 ( 法 第 6 条 ) 災 害 復 旧 事 業 の 範 囲 応 急 工 事 3. 査 定 設 計 書 の 作 成 積 み 上 げによる 積 算 総 合 単 価 による 積 算 4. 査 定 業 務 査 定 業 務 の 流 れ 現 地 査 定 机 上 査 定 決 定 金 額 等 再 調 査 査 定 現 場 における 技 術 的 留 意 事 項 河 川 環 境 の 保 全 に 配 慮 した 復 旧 工 法 5. 橋 梁 災 害 等 橋 梁 災 の 採 択 砂 防 区 域 内 の 準 用 普 通 河 川 の 災 害 採 択 ( 砂 防 法 第 3 条 の 2 の 規 定 によって 同 法 が 準 用 される 天 然 の 河 岸 ) 6. 改 良 復 旧 事 業 改 良 復 旧 事 業 の 枠 組 一 定 災 と 災 害 関 連 事 業 7. 災 害 復 旧 事 例 8. 財 務 省 立 会 制 度 立 会 制 度 について 財 務 検 査 要 綱 検 査 官 と 立 会 官 9. 災 害 査 定 の 心 がまえ 査 定 時 における 検 査 官 の 心 得 立 会 官 との 関 係 現 場 申 請 主 義 採 択 率 査 定 官 回 し 随 行 員 の 役 割 参 考 資 料 詳 細 については 全 国 防 災 協 会 ホームページの 出 版 図 書 案 内 をご 参 照 下 さい

36 (36) 第 743 号 防 災 平 成 23 年 5 月 1 日 平 成 23 年 発 生 主 要 異 常 気 象 別 被 害 報 告 平 成 23 年 4 月 15 日 現 在 ( 単 位 : 千 円 )