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1 河 川 事 業 の 再 評 価 項 目 調 書 事 業 名 事 業 箇 所 ひ い か わ 斐 伊 川 総 合 水 系 環 境 整 備 事 業 斐 伊 川 直 轄 管 理 区 間 内 該 当 基 準 社 会 情 勢 の 急 激 な 変 化 技 術 革 新 等 により 再 評 価 の 実 施 の 必 要 が 生 じた 事 業 ( 整 備 計 画 策 定 ) 事 業 諸 元 水 環 境 整 備 中 海 浄 化 事 業 既 往 事 業 箇 所 大 崎 箇 所 ( 平 成 16 年 度 ~) 浅 場 造 成 覆 砂 1.2km 新 十 神 箇 所 ( 平 成 18 年 度 ~) 浅 場 造 成 覆 砂 1.3km 下 意 東 箇 所 ( 平 成 16 年 度 ~) 浅 場 造 成 覆 砂 3.2km 実 施 予 定 箇 所 中 海 西 岸 浅 場 造 成 1.5km 中 海 南 岸 浅 場 造 成 覆 砂 1.8km 中 海 東 岸 浅 場 造 成 覆 砂 1.3km 米 子 湾 浅 場 造 成 覆 砂 4.1km 2) 宍 道 湖 浄 化 事 業 既 往 事 業 箇 所 鹿 園 寺 箇 所 ( 平 成 16 年 度 ~) 浅 場 造 成 1.2km 秋 鹿 箇 所 ( 平 成 18 年 度 ~) 浅 場 造 成.8km 大 垣 箇 所 ( 平 成 19 年 度 ~) 浅 場 造 成.5km 宍 道 箇 所 ( 平 成 2 年 度 ~) 浅 場 造 成.5km 布 志 名 箇 所 ( 平 成 21 年 度 ~) 浅 場 造 成.4km 実 施 予 定 箇 所 宍 道 湖 北 岸 浅 場 造 成 1.8km 宍 道 湖 南 岸 浅 場 造 成 2.3km 事 業 期 間 総 事 業 費 ( 百 万 円 ) 目 的 必 要 性 水 環 境 整 備 : 平 成 16 年 度 ~ 15,643 百 万 円 残 事 業 費 ( 百 万 円 ) 8,41 百 万 円 (H21 年 度 末 進 捗 率 49%) 斐 伊 川 は 島 根 県 東 部 に 位 置 し その 源 を 島 根 県 仁 多 郡 奥 出 雲 町 の 船 通 山 ( 標 高 1,143m)に 発 し 起 伏 が 緩 やかな 中 国 山 地 を 下 り 横 田 盆 地 をゆるやかに 流 れた 後 山 間 峡 谷 部 を 急 流 になって 下 り 途 中 三 刀 屋 川 等 の 多 くの 支 川 を 合 わせながら 北 に 流 れ 山 間 部 を 抜 けて 下 流 に 広 がる 出 雲 平 野 を 東 に 貫 流 し 宍 道 湖 大 橋 川 中 海 境 水 道 を 経 て 日 本 海 へ 注 ぐ 幹 線 流 路 延 長 153km 流 域 面 積 2,54km2の 一 級 河 川 である 中 海 宍 道 湖 は 戦 後 の 経 済 成 長 にともなう 人 口 増 産 業 の 発 展 生 活 様 式 や 営 農 形 態 の 変 化 等 により 流 域 からの 負 荷 が 増 加 するとともに 埋 立 や 干 拓 などによる 浅 場 藻 場 の 減 少 や 人 工 湖 岸 化 により 湖 の 自 然 浄 化 機 能 が 低 下 し 湖 内 の 負 荷 量 バランスが 変 化 し 水 質 底 質 の 悪 化 が 進 行 した これにより 昭 和 63 年 度 に 湖 沼 水 質 保 全 特 別 措 置 法 の 指 定 湖 沼 となり 平 成 元 年 度 から 湖 沼 水 質 保 全 計 画 が 策 定 され 関 係 機 関 が 連 携 し 生 活 排 水 対 策 や 農 業 対 策 などの 流 入 の 負 荷 削 減 などと 合 わせて 湖 内 対 策 を 実 施 してきた が 未 だ 環 境 基 準 が 未 達 成 の 状 況 にある また 水 質 改 善 に 対 する 住 民 ニーズも 高 く 引 き 続 き 関 係 機 関 が 連 携 し 流 入 負 荷 削 減 と 湖 内 対 策 である 浅 場 造 成 や 覆 砂 を 行 い 水 質 改 善 を 図 るものである

2 便 益 の 主 な 根 拠 1.CVM( 仮 想 市 場 法 )による 便 益 算 定 CVM により 費 用 便 益 分 析 を 行 った 結 果 投 資 を 上 回 る 便 益 が 測 定 され 事 業 の 有 効 性 を 確 認 する 事 が できた CVM アンケート 実 施 概 要 実 施 方 法 :インターネット 調 査 と 郵 送 調 査 を 併 用 発 送 数 : 約 2, 票 ( 中 海 宍 道 湖 周 辺 2km 圏 内 の 斐 伊 川 流 域 市 町 村 ) 回 収 数 :652 票 ( 回 収 率 :32.6%) 事 業 に 要 する 費 用 ( 総 費 用 総 便 益 ) 1 評 価 期 間 便 益 :5 年 事 業 : 平 成 16 年 ~ 平 成 31 年 2 集 計 範 囲 中 海 宍 道 湖 から2km 圏 内 の 斐 伊 川 流 域 市 町 の 世 帯 数 219,654 世 帯 ( 集 計 範 囲 は プレアンケート 調 査 を 実 施 し 設 定 ) 3 支 払 意 思 額 329 円 / 世 帯 / 月 4 費 用 便 益 分 析 ( 現 在 価 値 換 算 ) 便 益 : 18,635 百 万 円 残 存 価 値 : 考 慮 しない 事 業 費 : 建 設 費 15,242 百 万 円 維 持 管 理 費 1,74 百 万 円 総 事 業 費 16,982 百 万 円 費 用 便 益 比 (B/C)= 代 替 法 による 便 益 算 定 ( 参 考 ) 参 考 として 水 環 境 整 備 について 代 替 法 による 費 用 対 効 果 分 析 を 行 った 総 便 益 B ( 下 水 道 整 備 総 事 業 費 ) 総 費 用 C ( 水 環 境 整 備 総 事 業 費 ) B/C 18,71 百 万 円 16,982 百 万 円 1.6 < 算 出 過 程 > 水 環 境 整 備 ( 浅 場 造 成 覆 砂 )を 実 施 した 場 合 に 除 去 固 定 される 窒 素 リンの 負 荷 削 減 量 を 算 定 し 同 等 の 窒 素 リン 負 荷 量 を 代 替 事 業 下 水 道 事 業 ( 高 度 処 理 ) で 除 去 する 場 合 に 必 要 となる 施 設 の 建 設 と 稼 動 に 要 する 総 費 用 を 便 益 とする 水 環 境 整 備 による 水 質 浄 化 効 果 中 海 では 全 体 で 約 15.5 kmの 浅 場 造 成 覆 砂 を 行 うとして 付 着 藻 類 藻 場 形 成 魚 介 類 (アサリのみ) による 窒 素 リン 固 定 と 底 質 改 善 による 溶 出 削 減 を 窒 素 リンについて 算 定 宍 道 湖 では 全 体 で 約 7.5 kmの 浅 場 造 成 を 行 うとして 植 生 帯 (ヨシ 帯 ) 整 備 魚 介 類 (シジミのみ)による 窒 素 リン 固 定 と 底 質 改 善 による 溶 出 削 減 砂 浜 での 浸 透 脱 窒 による 除 去 を 窒 素 リンについて 算 定 以 上 を 各 湖 沼 で 算 定 すると 下 表 のとおりである T-N 固 定 除 去 量 (t/ 年 ) T-N 固 定 除 去 量 (t/ 年 ) 中 海 宍 道 湖 計

3 便 益 の 主 な 根 拠 事 業 全 体 の 投 資 効 率 性 下 水 道 整 備 事 業 ( 総 便 益 )の 費 用 算 定 宍 道 湖 流 域 下 水 道 東 部 浄 化 センターの 流 入 水 質 及 び 放 流 水 質 の 差 より 単 位 水 量 当 たり 負 荷 削 減 量 を 算 定 水 環 境 整 備 による 水 質 浄 化 効 果 ( 浅 場 造 成 覆 砂 による 負 荷 削 減 量 )と 単 位 水 量 当 たり 負 荷 削 減 量 か ら 浅 場 造 成 覆 砂 と 同 程 度 の 負 荷 量 を 削 減 するのに 必 要 な 日 当 たり 処 理 水 量 を 算 定 し 下 水 処 理 場 の 規 模 を 算 定 流 域 別 下 水 道 整 備 総 合 計 画 調 査 指 針 と 解 説 平 成 2 年 度 版 より 該 当 する 項 目 の 費 用 関 数 をもと に ポンプ 施 設 二 次 処 理 施 設 高 度 処 理 施 設 の 建 設 費 及 び 維 持 管 理 費 を 算 定 総 便 益 =18,71 百 万 円 総 費 用 は H16~H31 年 度 の 浅 場 造 成 覆 砂 に 必 要 な 建 設 費 と 維 持 管 理 費 ( 建 設 費 の 5%)を 現 在 価 値 化 し て 算 出 総 費 用 =16,982 百 万 円 基 準 年 度 平 成 22 年 度 斐 伊 川 総 合 水 系 環 境 整 備 事 業 水 環 境 整 備 B: 総 便 益 ( 百 万 円 ) 18,635 C: 総 費 用 ( 百 万 円 ) 16,982 B/C 1.1 社 会 情 勢 等 の 変 化 B-C 1,653 EIRR(%) 4.6% 1 地 域 の 開 発 状 況 斐 伊 川 流 域 は 鳥 取 県 島 根 県 の 両 県 にまたがり 松 江 市 出 雲 市 米 子 市 他 の7 市 4 町 からなり 流 域 の 土 地 利 用 は 山 林 等 が 約 89% 水 田 や 畑 地 等 の 農 地 が 約 9% 宅 地 等 その 他 が 約 2%となっている 流 域 内 の 人 口 は 約 51 万 人 で 鳥 取 県 島 根 県 の 総 人 口 ( 約 137 万 人 )の 約 4 割 が 集 中 している また 流 域 内 では 山 陰 の 主 要 都 市 である 松 江 市 出 雲 市 米 子 市 を 抱 える 下 流 部 湖 部 に 人 口 が 集 中 している 2 河 川 の 水 質 状 況 斐 伊 川 水 系 の 水 質 は 斐 伊 川 本 川 及 び 神 戸 川 では 環 境 基 準 を 満 足 しているが 中 海 宍 道 湖 において は 水 質 測 定 開 始 の 昭 和 48 年 頃 より 環 境 基 準 を 満 足 していない 状 態 が 継 続 している また 水 質 悪 化 にと もなう 富 栄 養 化 現 象 として 宍 道 湖 ではアオコ 中 海 では 赤 潮 の 発 生 が 見 られる アオコ 赤 潮 の 原 因 である 植 物 プランクトンの 死 骸 や 流 域 からの 負 荷 等 が 湖 底 に 堆 積 され 底 質 の 悪 化 が 進 行 している 湖 底 にたまっ たヘドロが 分 解 され 酸 素 が 消 費 されることにより 貧 酸 素 が 発 生 し 数 年 に1 度 強 風 により 湖 底 の 貧 酸 素 水 塊 が 沿 岸 部 まで 這 い 上 がり 青 潮 が 発 生 し 魚 類 の 大 量 斃 死 が 確 認 されている これらの 水 質 底 質 悪 化 の 要 因 は 戦 後 の 経 済 成 長 にともなう 人 口 増 産 業 の 発 展 生 活 様 式 や 営 農 形 態 等 の 変 化 による 流 入 負 荷 の 増 大 と 埋 立 や 干 拓 などによる 浅 場 藻 場 の 減 少 や 人 工 湖 岸 化 により 湖 の 自 然 浄 化 機 能 の 低 下 により 湖 内 の 負 荷 量 収 支 が 変 化 したためと 考 えられる 3 自 然 環 境 の 状 況 宍 道 湖 は 海 水 の1/1 程 度 の 塩 分 濃 度 で 全 国 一 の 漁 獲 量 を 誇 るヤマトシジミ 貴 重 種 であるシンジコ ハゼ 宍 道 湖 を 南 限 とするワカサギ 等 が 生 息 繁 殖 している また 中 海 は 海 水 の1/2 程 度 の 塩 分 濃 度 で 年 間 を 通 じて 塩 分 躍 層 が 形 成 し 海 水 気 水 魚 のスズキ マハゼ サッパを 中 心 に 種 類 は 豊 富 である この ように 中 海 宍 道 湖 は 多 種 多 様 な 生 物 が 生 息 生 育 し これらを 餌 として 数 多 くの 水 鳥 が 集 まり 多 様 な 生 態 系 を 形 成 しており 平 成 17 年 11 月 には 国 際 的 に 重 要 な 湿 地 としてラムサール 条 約 登 録 湿 地 に 認 定 されてい る 4 関 連 事 業 との 整 合 平 成 21 年 度 に 鳥 取 県 島 根 県 において 第 5 期 湖 沼 水 質 保 全 計 画 が 策 定 された 関 係 機 関 において 生 活 排 水 対 策 や 農 業 地 域 対 策 などの 実 施 また 河 川 管 理 者 においては 湖 内 対 策 である 浅 場 造 成 覆 砂 を 本 計 画 に 位 置 づけ 関 係 機 関 が 連 携 して 目 標 達 成 に 向 けた 対 策 に 取 り 組 んでいる 5 地 域 との 協 力 連 携 体 制 中 海 宍 道 湖 の 流 域 住 民 の 環 境 意 識 は 高 く 中 海 宍 道 湖 ともにアダプトプログラムにより 沿 岸 の 環 境 美 化 活 動 が 行 われている また 平 成 18 年 から 中 海 宍 道 湖 一 斉 清 掃 が 行 われ 沿 岸 5 市 2 町 約 74 人 (H2 1 年 )の 地 域 住 民 が 参 加 している 湖 沼 の 水 環 境 改 善 については NPOや 地 域 住 民 等 と 連 携 協 働 し 中 海 ではアマモ コアマモの 移 植 宍 道 湖 ではヨシ 植 栽 を 行 い 植 生 による 水 質 浄 化 に 取 り 組 んでいる また 地 域 住 民 によるヨシの 刈 り 取 り や 漁 協 による 海 藻 の 回 収 回 収 した 海 藻 の 活 用 などの 活 動 が 行 われており 物 質 循 環 による 水 質 浄 化 につ いても 取 り 組 みが 広 がっている

4 事 業 の 効 果 事 業 の 進 捗 の 見 込 み コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 の 可 能 性 対 応 方 針 ( 原 案 ) 対 応 方 針 理 由 その 他 1 底 泥 の 巻 き 上 げ 抑 制 中 海 下 意 東 地 区 の 覆 砂 区 において 整 備 前 後 の 濁 度 調 査 より 底 泥 の 巻 き 上 げ 抑 制 による 濁 度 の 低 減 が 確 認 され 透 明 度 の 向 上 も 見 られた 2 貧 酸 素 の 影 響 範 囲 の 低 減 中 海 大 崎 地 区 の 浅 場 区 において 整 備 箇 所 と 未 整 備 箇 所 の 底 層 DO 調 査 より 未 整 備 箇 所 は 貧 酸 素 と 言 われるDO3mg/L 以 下 の 状 態 が 約 13 時 間 であったのに 対 し 整 備 箇 所 は 約 14 時 間 と 貧 酸 素 となる 時 間 が 大 幅 に 減 少 しており 貧 酸 素 の 影 響 範 囲 の 低 減 が 図 られた 3 生 物 の 生 息 生 育 環 境 の 再 生 中 海 下 意 東 地 区 において 平 成 18 年 度 移 植 したコアマモについて 波 浪 の 影 響 を 受 け 流 出 した 箇 所 が あるものの 光 環 境 の 改 善 により 定 着 しており 生 育 環 境 の 回 復 が 確 認 された 宍 道 湖 鹿 園 寺 地 区 のヨシ 植 栽 箇 所 において 自 然 の 遷 移 により 生 育 範 囲 が 拡 大 している また ヨシ 帯 の 裏 に 湿 地 環 境 が 創 出 され 沈 水 植 物 が 繁 茂 しており 植 物 の 多 様 な 環 境 が 創 出 されており 生 育 環 境 の 回 復 が 確 認 された 中 海 新 十 神 地 区 のアサリの 生 息 状 況 について 整 備 3 年 後 より 個 体 数 湿 重 量 ともに 増 加 していることが 確 認 され 生 物 の 生 息 環 境 の 回 復 が 確 認 された 宍 道 湖 鹿 園 寺 のシジミの 生 息 状 況 について 整 備 3 年 後 より 個 体 数 湿 重 量 ともに 増 加 していることが 確 認 され 生 物 の 生 息 環 境 の 回 復 が 確 認 された 地 域 住 民 の 水 環 境 改 善 に 対 する 要 望 は 強 く 流 域 対 策 と 連 携 し 湖 内 対 策 を 推 進 することが 第 5 期 湖 沼 水 質 保 全 計 画 にも 位 置 づけされている 地 域 住 民 地 域 の 学 識 者 との 情 報 共 有 情 報 交 換 を 行 い 地 域 の 理 解 と 協 働 のもとヨシやコアマモ 場 再 生 など 水 環 境 改 善 対 策 の 実 施 をしており 特 に 問 題 はない 斐 伊 川 の 河 口 維 持 掘 削 で 発 生 した 土 砂 を 浅 場 造 成 材 料 とすることでコスト 縮 減 を 図 った 事 業 の 進 捗 状 況 費 用 対 効 果 を 鑑 み 継 続 実 施 が 妥 当 であり 現 状 での 代 替 案 を 検 討 する 必 要 がないと 考 えている 継 続 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 整 備 は 地 域 の 要 請 と 協 力 が 得 られており すでに 整 備 された 箇 所 では 基 盤 の 安 定 や 透 明 度 の 向 上 により 生 物 の 生 息 生 育 環 境 の 回 復 が 見 られ 水 辺 環 境 の 改 善 が 確 認 できる 今 後 も 適 合 管 理 により 事 業 を 進 め 湖 の 自 然 浄 化 機 能 による 水 質 改 善 を 持 続 的 に 効 果 発 現 させるととも に 効 率 的 な 事 業 の 実 施 を 行 う 今 後 の 事 業 実 施 にあたっては 効 果 の 持 続 的 発 現 に 向 けて 地 域 の 学 識 者 や 地 域 住 民 NPOなどの 多 様 な 主 体 との 連 携 を 深 め コスト 縮 減 についても 取 り 組 み 効 率 的 かつ 効 果 的 な 事 業 を 継 続 する 水 環 境 改 善 の 効 果 が 確 認 でき 地 域 住 民 等 との 協 働 連 携 体 制 及 び 事 業 実 施 の 改 善 体 制 も 整 っているこ とより 本 事 業 の 継 続 が 妥 当 -

5 ひ い か わ 斐 伊 川 総 合 水 系 環 境 整 備 事 業 平 成 22 年 1 月 26 日 国 土 交 通 省 中 国 地 方 整 備 局 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

6 Ⅰ 河 川 整 備 基 本 方 針 と 河 川 整 備 計 画 河 川 整 備 基 本 方 針 ( 長 期 的 な 基 本 方 針 ) 河 川 整 備 計 画 (2~3 年 の 具 体 的 段 階 的 な 計 画 ) 内 容 1. 河 川 の 総 合 的 な 保 全 と 利 用 に 関 する 基 本 方 針 2. 河 川 の 整 備 の 基 本 となる 事 項 基 本 高 水 並 びにその 河 道 及 び 洪 水 調 節 施 設 への 配 分 に 関 する 事 項 主 要 な 地 点 の 計 画 高 水 流 量 に 関 する 事 項 主 要 な 地 点 の 計 画 高 水 位 計 画 横 断 形 に 係 る 川 幅 に 関 する 事 項 主 要 な 地 点 の 流 水 の 正 常 な 機 能 を 維 持 するために 必 要 な 流 量 に 関 する 事 項 1. 河 川 整 備 の 目 標 に 関 する 事 項 2. 河 川 の 整 備 の 実 施 に 関 する 事 項 河 川 工 事 の 目 的, 種 類 及 び 実 施 の 場 所, 設 置 される 河 川 管 理 施 設 の 機 能 の 概 要 維 持 の 目 的, 種 類 及 び 実 施 の 場 所 手 続 等 河 川 整 備 基 本 方 針 ( 案 ) の 作 成 河 川 整 備 基 本 方 針 の 作 成 公 表 意 見 国 土 交 通 大 臣 が 策 定 社 会 資 本 整 備 審 議 会 ( 一 級 水 系 ) 都 道 府 県 河 川 審 議 会 ( 二 級 水 系 ) 都 道 府 県 河 川 審 議 会 がある 場 合 原 案 河 川 整 備 計 画 ( 案 ) の 決 定 河 川 整 備 計 画 の 決 定 公 表 学 識 経 験 者 の 意 見 聴 取 公 聴 会 の 開 催 等 関 係 住 民 の 意 見 を 反 映 させるために 必 要 な 措 置 地 方 公 共 団 体 の 長 の 意 見 聴 取 地 方 整 備 局 長 等 または 都 道 府 県 知 事 が 策 定 水 系 毎 に 策 定 一 連 の 河 川 整 備 の 効 果 が 発 現 する 単 位 一 級 河 川 の 指 定 区 間 外 は 水 系 毎 一 級 河 川 の 指 定 区 間 は 水 系 毎 又 は 本 川 及 び 一 次 支 川 の 流 域 毎 二 級 河 川 は 概 ね 水 系 毎

7 Ⅱ 河 川 整 備 計 画 と 事 業 評 価 国 土 交 通 省 所 管 公 共 事 業 の 再 評 価 実 施 要 領 第 4 第 5 再 評 価 の 実 施 及 び 結 果 等 の 公 表 及 び 関 係 資 料 の 保 存 1 再 評 価 の 実 施 手 続 (4) 河 川 事 業,ダム 事 業 については, 河 川 法 に 基 づき, 学 識 経 験 者 等 から 構 成 される 委 員 会 等 での 審 議 を 経 て, 河 川 整 備 計 画 の 策 定 変 更 を 行 った 場 合 には, 再 評 価 の 手 続 きが 行 わ れたものとして 位 置 付 けるものとする 再 評 価 の 手 法 4 対 応 方 針 又 は 対 応 方 針 ( 案 ) 決 定 の 考 え 方 4 河 川 事 業,ダム 事 業 については, 河 川 整 備 計 画 策 定 変 更 にあたり, 学 識 経 験 者 から 構 成 される 委 員 会 が 設 置 され, 審 議 中 である 場 合 には,その 審 議 状 況 を 踏 まえて, 当 面 の 対 応 方 針 について 判 断 するものとする 河 川 及 びダム 事 業 の 再 評 価 実 施 要 領 細 目 第 6 事 業 評 価 監 視 委 員 会 実 施 要 領 第 4の1(4) 又 は 第 6の6の 規 定 に 基 づいて 審 議 が 行 われた 場 合 には,その 結 果 を 事 業 評 価 監 視 委 員 会 に 報 告 するものとする

8 Ⅲ 斐 伊 川 水 系 河 川 整 備 計 画 の 策 定 作 業 について 住 民 意 見 として 整 備 計 画 原 案 に 対 し 約 16 件 の 意 見 を 聴 取 ( 原 案 縦 覧 郵 送 及 び 出 雲 河 川 事 務 所 ホームページから 意 見 提 出 ) 各 分 野 の 学 識 経 験 者 による 懇 談 会 斐 伊 川 河 川 整 備 懇 談 会 を 設 置 し 専 門 分 野 に 関 する 意 見 を 伺 う 関 係 機 関 及 び 関 係 自 治 体 に 意 見 を 伺 い 策 定 策 定 フ ロ ー 斐 平 伊 成 川 水 21 年 系 河 3 月 川 整 備 基 本 方 針 変 更 斐 平 伊 成 川 水 22 年 系 河 3 月 川 整 備 計 画 ( 原 案 ) 公 表 斐 平 伊 成 川 水 22 年 系 河 6 月 川 整 備 計 画 ( 案 ) 公 表 斐 平 伊 成 川 水 22 年 系 9 河 月 川 整 3 日 備 計 画 策 定 鳥 取 島 根 両 県 知 事 からのご 意 見 鳥 取 県 知 事 から 米 子 市 長 境 港 市 長 へ 意 見 照 会 島 根 県 知 事 から 松 江 市 長 出 雲 市 長 安 来 市 長 雲 南 市 長 東 出 雲 町 長 奥 出 雲 町 長 飯 南 町 長 斐 川 町 長 へ 意 見 照 会 各 分 野 の 学 識 者 及 び 沿 川 市 町 長 からのご 意 見 平 成 21 年 7 月 ~ 平 成 22 年 5 月 第 1~7 回 斐 伊 川 河 川 整 備 懇 談 会 開 催 地 域 のみなさんからのご 意 見 平 成 21 年 8 月 ~ 平 成 22 年 3 月 アンケート 住 民 意 見 発 表 会 住 民 説 明 会 原 案 への 意 見 募 集 関 係 住 民 からの 意 見 聴 取 平 成 21 年 8 月 ~9 月 アンケート 調 査 約 2,5 通 平 成 21 年 1 月 住 民 意 見 発 表 会 (3 会 場 ) 発 表 者 計 11 名 平 成 22 年 3 月 ~4 月 原 案 への 意 見 募 集 約 16 通 平 成 22 年 3 月 原 案 の 住 民 説 明 会 (3 会 場 ) 斐 伊 川 河 川 整 備 懇 談 会 平 成 21 年 7 月 ~ 平 成 22 年 5 月 7 回 開 催 住 民 意 見 発 表 会 開 催 状 況 原 案 の 住 民 説 明 会 開 催 状 況 開 催 状 況 学 識 経 験 者 に よ る 懇 談 会 斐 伊 川 河 川 整 備 懇 談 会 斐 伊 川 河 川 整 備 懇 談 会 で 得 られた 主 な 意 見 昭 和 47 年 平 成 18 年 をはじめとする 水 害 の 被 害 を 経 験 し 住 民 は 常 に 不 安 を 感 じながら 生 活 している 3 点 セットの 整 備 が 円 滑 に 進 み 流 域 全 体 が 安 全 安 心 な 地 域 となるよう 大 橋 川 改 修 の 早 期 着 手 を 望 む 大 橋 川 宍 道 湖 中 海 では 外 水 対 策 とあわせて 内 水 対 策 を 行 っていく 必 要 がある 松 江 市 街 地 の 被 害 を 考 えると 大 橋 川 改 修 が 必 要 だが 下 流 部 にあたる 中 海 側 の 住 民 の 不 安 を 取 り 除 いてほしい 工 事 中 及 び 工 事 実 施 後 の 環 境 の 変 化 をモニタリングによりしっかり 把 握 してほしい 宍 道 湖 のシジミは 漁 業 者 だけでなく 産 業 観 光 等 に 非 常 に 大 きな 影 響 を 与 えていること からモニタリングにより 河 川 改 修 の 影 響 の 把 握 を 十 分 行 ってほしい 地 域 外 への 移 転 等 事 業 がその 地 域 を 衰 退 させる 原 因 になってはならない 斐 伊 川 からの 農 業 用 水 の 確 保 は 非 常 に 重 要 な 課 題 であり 安 定 的 な 取 水 について 協 力 をお 願 いする 宍 道 湖 中 海 は 素 晴 らしい 景 観 が 広 がっ ており 水 と 隔 離 されていないことが 価 値 のあることから そういった 特 性 を 壊 さないような 整 備 にしていただきたい 斐 伊 川 の 掃 流 土 砂 は 治 水 利 水 だけでな く 環 境 への 影 響 も 大 きいことから 一 体 的 な 総 合 管 理 が 必 要 である 施 設 の 機 能 を 保 全 するためのコストのミ ニマム 化 を 図 るためにはどのような 修 繕 計 画 が 必 要 であるかという 発 想 に 切 り 替 える 必 要 がある ハード 整 備 と 並 行 して 複 数 の 災 害 情 報 の 伝 達 手 段 複 数 の 避 難 経 路 の 計 画 など ソフト 対 策 も 実 施 する 必 要 がある 治 水 の 便 益 には 人 的 被 害 などの 間 接 便 益 が 含 まれていなかったり 環 境 の 便 益 に は 宍 道 湖 中 海 を 守 りたいという 対 象 区 域 外 の 世 帯 の 気 持 ちはカウントされてい ないなど 数 値 自 体 がアバウトなもので あるにもかかわらず 数 値 を 公 表 すること から 気 をつける 必 要 がある 費 用 便 益 比 の 公 表 にあたっては 便 益 の 対 象 を 明 示 するべきである 費 用 便 益 計 算 については 現 時 点 から 計 算 することにより 誤 解 を 招 くおそれがあ ることから 取 り 扱 いは 慎 重 にしていただ きたい 斐 伊 川 河 川 整 備 懇 談 会 委 員 名 簿 氏 名 職 名 学 識 経 験 者 淺 田 純 作 松 江 工 業 高 等 専 門 学 校 教 授 有 光 礼 子 元 島 根 県 景 観 アドバイザー 飯 野 公 央 島 根 大 学 法 文 学 部 准 教 授 岸 井 隆 幸 日 本 大 学 理 工 学 部 教 授 國 井 秀 伸 島 根 大 学 汽 水 域 研 究 センター 教 授 佐 藤 仁 志 島 根 野 生 生 物 研 究 会 清 家 泰 島 根 大 学 総 合 理 工 学 部 准 教 授 中 村 幹 雄 元 島 根 県 内 水 面 水 産 試 験 場 長 長 束 勇 島 根 大 学 生 物 資 源 科 学 部 教 授 檜 谷 治 鳥 取 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 教 授 福 岡 捷 二 中 央 大 学 研 究 開 発 機 構 教 授 福 島 律 子 松 江 市 教 育 委 員 会 教 育 長 藤 岡 大 拙 荒 神 谷 博 物 館 館 長 柗 見 吉 晴 鳥 取 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 教 授 行 政 委 員 野 坂 康 夫 米 子 市 長 中 村 勝 治 境 港 市 長 松 浦 正 敬 松 江 市 長 長 岡 秀 人 出 雲 市 長 近 藤 宏 樹 安 来 市 長 速 水 雄 一 雲 南 市 長 鞁 嶋 弘 明 東 出 雲 町 長 井 上 勝 博 奥 出 雲 町 長 山 碕 英 樹 飯 南 町 長 勝 部 勝 明 斐 川 町 長 オブザーバー 古 賀 俊 行 鳥 取 県 県 土 整 備 部 長 西 野 賢 治 島 根 県 土 木 部 長

9 Ⅳ-1 斐 伊 川 水 系 の 河 川 環 境 の 概 要 斐 伊 川 水 系 の 河 川 環 境 の 概 要 斐 伊 川 本 川 神 戸 川 上 流 部 には 鬼 の 舌 震 や 立 久 恵 峡 等 自 然 豊 かな 景 勝 地 が 多 い 斐 伊 川 本 川 下 流 部 の 堤 防 沿 いには 表 流 水 や 伏 流 水 を 取 水 するための 鯰 の 尾 と 呼 ばれる 水 路 が 存 在 し 緩 流 であることからメタ カやヤリタナコ イシカ イ 等 が 生 息 繁 殖 斐 伊 川 本 川 中 下 流 部 では 高 水 敷 の 一 部 を 運 動 公 園 河 川 公 園 等 として 利 用 宍 道 湖 中 海 では 宍 道 湖 ネイチャーランド 等 での 自 然 学 習 やバードウォッチング 散 策 等 の 自 然 環 境 を 楽 しむ 人 が 多 い 宍 道 湖 中 海 の 広 大 な 水 面 を 利 用 したボードセイリングやレガッタ 等 が 盛 ん 宍 道 湖 を 茜 色 に 染 める 嫁 ヶ 島 の 残 照 など 地 域 の 財 産 良 好 な 自 然 として 後 世 に 継 承 すべき 風 景 として 宍 道 湖 八 景 が 選 定 宍 道 湖 中 海 の 環 境 全 国 的 にも 稀 な 連 結 汽 水 湖 で 塩 分 濃 度 はそれぞれ 海 水 の 約 1/2, 約 1/1 宍 道 湖 には 比 較 的 塩 分 濃 度 の 低 い 環 境 を 好 む 生 物 が 生 息 し 中 海 には 海 水 汽 水 の 多 種 多 様 な 生 物 が 生 息 生 育 日 本 有 数 の 水 鳥 の 渡 来 地 であり 平 成 17 年 11 月 には 国 際 的 に 重 要 な 湿 地 として ラムサール 条 約 登 録 湿 地 に 認 定 宍 道 湖 塩 分 濃 度 は 海 水 の1/1 程 度 ラムサール 条 約 登 録 湿 地 大 橋 川 中 海 塩 分 濃 度 は 海 水 の1/2 程 度 ラムサール 条 約 登 録 湿 地 斐 伊 川 下 流 部 平 野 網 状 砂 州 塩 分 濃 度 の 状 況 神 戸 川 下 流 部 汽 水 域 瀬 淵 斐 伊 川 中 流 部 緩 やかに 蛇 行 砂 州 主 に 宍 道 湖 に 生 息 主 に 中 海 に 生 息 汽 水 性 海 水 魚 神 戸 川 中 上 流 部 山 地 渓 流 瀬 淵 斐 伊 川 上 流 部 山 地 渓 流 瀬 淵 淡 水 魚 キンクロハジロ ホシハジロ 鯰 の 尾 宍 道 湖 中 海 の 水 質 は 環 境 基 準 を 満 足 していない 状 況 が 継 続 中 海 では 赤 潮 宍 道 湖 ではアオコの 異 常 発 生 等 の 富 栄 養 化 現 象 が 発 生 湖 岸 堤 整 備 道 路 整 備 干 拓 等 により 湖 岸 の 人 工 化 が 進 み かつてあった 多 く の 浅 場 消 失 したため 浅 場 に 生 育 生 息 するコアマモなどの 藻 場 やアサリ 等 が 減 少 し 自 然 浄 化 機 能 が 低 下 人 工 化 した 湖 岸 赤 潮 アオコ 木 次 水 辺 の 楽 校

10 Ⅳ-2 斐 伊 川 水 系 河 川 整 備 基 本 方 針 と 斐 伊 川 水 系 河 川 整 備 計 画 の 目 標 河 川 整 備 基 本 方 針 の 概 要 斐 伊 川 水 系 河 川 整 備 計 画 における 河 川 整 備 の 基 本 理 念 および 対 象 期 間 整 備 目 標 平 成 9 年 の 河 川 法 改 正 を 受 け 斐 伊 川 水 系 では 平 成 14 年 4 月 に 斐 伊 川 水 系 河 川 整 備 基 本 方 針 を 策 定 同 時 に 島 根 県 によって 神 戸 川 水 系 河 川 整 備 基 本 方 針 が 策 定 その 後 中 海 土 地 改 良 事 業 の 計 画 変 更 神 戸 川 の 一 級 河 川 斐 伊 川 への 編 入 等 の 社 会 的 要 因 の 変 化 を 受 け 平 成 21 年 3 月 に 河 川 整 備 基 本 方 針 を 変 更 基 本 高 水 ピーク 流 量 大 ( 社 湾 ) ( 単 位 :m 3 /sec) 基 準 地 点 主 要 な 地 点 基 本 高 水 のピーク 流 量 3,1m 3 /sec 4,2 2, 河 古 菅 口 志 沢 上 島 馬 木 2,4 神 戸 川 斐 伊 川 水 系 河 川 整 備 基 本 方 針 の 概 要 大 津 1,65 三 刀 屋 川 木 次 災 害 の 発 生 の 防 止 又 は 軽 減 斐 伊 川 2,5 4,5 2, 5,1m 3 /sec( 上 島 ) 3,1m 3 /sec( 馬 木 ) 1,2 赤 川 浜 佐 陀 1,6 矢 田 計 画 高 水 流 量 を 基 準 点 上 島 において4,5m 3 /secと 設 定 神 戸 川 に2,m 3 /sec 分 派 ダム 放 水 路 大 橋 川 改 修 宍 道 湖 中 海 の 湖 岸 堤 整 備 等 の 治 水 対 策 を 実 施 河 川 の 適 正 な 利 用 及 び 流 水 の 正 常 な 機 能 の 維 持 河 川 環 境 の 整 備 と 保 全 河 口 保 湾 特 徴 的 で 良 好 な 河 川 湖 沼 の 環 境 及 び 景 観 の 保 全 を 図 るとともに 多 様 な 動 植 物 が 生 息 生 育 繁 殖 する 豊 かな 自 然 環 境 を 保 全 及 び 再 生 し 次 世 代 に 引 き 継 ぐよう 努 める 歴 史 と 文 化 に 彩 られた 景 観 と 調 和 した 河 川 景 観 の 保 全 を 図 るとともに 治 水 や 沿 川 の 土 地 利 用 状 況 などと 調 和 した 水 辺 空 間 の 維 持 形 成 に 努 める 河 川 を 通 じた 地 域 間 交 流 や 自 然 体 験 活 動 を 推 進 し 川 や 自 然 とふれあえる 親 しみや すい 河 川 空 間 となるよう 関 係 機 関 や 地 域 住 民 と 連 携 し 整 備 と 保 全 を 図 る 流 入 汚 濁 負 荷 量 の 削 減 や 湖 内 での 生 成 抑 制 等 を 関 係 機 関 と 調 整 を 図 りつつ 行 い 水 質 汚 濁 に 係 る 環 境 基 準 を 満 たすよう 水 質 改 善 に 努 める 11 宍 道 湖 湖 心 H.P.+2.5m 佐 陀 川 基 本 高 水 のピーク 流 量 5,1m 3 /sec 大 橋 川 中 海 湖 心 H.P.+1.3m 1,5 飯 梨 川 3,9 流 水 の 正 常 な 機 能 を 維 持 するため 必 要 な 流 量 は 利 水 の 現 況 動 植 物 の 保 護 等 を 考 慮 し 次 のとおり 設 定 斐 伊 川 ( 上 島 地 点 ) 概 ね16m 3 /sec 神 戸 川 ( 馬 木 地 点 ): 3 月 下 旬 ~9 月 概 ね4.4m 3 /sec 1 月 ~3 月 中 旬 概 ね3.1m 3 /sec 境 水 道 美 ( ) 基 本 理 念 対 象 期 間 整 備 目 標 治 水 安 全 安 心 な 暮 らしを 守 る 過 去 の 水 害 や 地 形 特 性 背 後 地 の 状 況 等 を 踏 まえ 河 川 整 備 基 本 方 針 で 定 めた 目 標 に 向 け 段 階 的 な 整 備 を 行 い 安 全 安 心 な 暮 らしを 守 る 利 水 豊 かな 暮 らしの 営 みを 支 える 農 業 用 水 や 都 市 用 水 等 既 得 水 利 の 安 定 供 給 と 河 川 に 生 息 生 育 繁 殖 する 動 植 物 の 保 護 等 のために 必 要 な 流 量 を 確 保 するとともに 関 係 機 関 との 連 携 により 河 川 の 適 切 な 利 用 を 促 進 し 豊 かな 暮 らしの 営 みを 支 える 河 川 環 境 特 徴 的 で 良 好 な 環 境 及 び 景 観 を 次 世 代 に 引 き 継 ぐ 斐 伊 川 神 戸 川 の 流 れのある 水 面 が 織 りなす 潤 いと 安 らぎのある 特 徴 的 な 水 辺 景 観 と 豊 かで 多 様 な 自 然 環 境 の 保 全 を 図 る 連 結 汽 水 湖 が 生 み 出 す 豊 かで 多 様 な 自 然 環 境 と 景 観 の 保 全 再 生 を 図 る とともに 関 係 機 関 との 連 携 により 環 境 基 準 を 満 たすよう 水 質 改 善 に 努 め 特 徴 的 で 良 好 な 環 境 及 び 景 観 を 次 世 代 に 引 き 継 ぐ 今 後 概 ね2 年 間 治 水 河 川 整 備 基 本 方 針 ( 長 期 な 治 水 目 標 )に 定 めた 目 標 の 達 成 には 多 大 な 時 間 を 要 するため 上 下 流 バランスを 踏 まえつつ 段 階 的 な 整 備 に より 洪 水 等 による 災 害 の 発 生 の 防 止 または 軽 減 本 計 画 の 整 備 実 施 後 には 以 下 のとおりとなる 斐 伊 川 本 川 宍 道 湖 大 橋 川 昭 和 47 年 7 月 洪 水 が 再 び 発 生 した 場 合 でも 家 屋 浸 水 を 防 止 斐 伊 川 放 水 路 神 戸 川 計 画 高 水 流 量 を 安 全 に 流 下 させ 中 海 境 水 道 浸 水 被 害 を 防 止 既 往 最 高 水 位 ( 平 成 15 年 9 月 )に 対 し 浸 水 被 害 を 防 止 利 水 適 正 な 水 利 用 を 推 進 し 現 状 の 利 水 状 況 動 植 物 の 保 護 漁 業 景 観 を 考 慮 した 流 水 の 正 常 な 機 能 を 維 持 するため 必 要 な 流 量 ( 河 川 整 備 基 本 方 針 に 定 められた 流 量 )を 確 保 斐 伊 川 ( 上 島 ) 概 ね16m3/sec 神 戸 川 ( 馬 木 ) 概 ね4.4m3/sec(3 月 下 旬 ~9 月 ) 概 ね3.1m3/sec(1 月 ~3 月 中 旬 ) 河 川 環 境 斐 伊 川 水 系 が 生 み 出 す 特 徴 的 で 良 好 な 河 川 湖 沼 の 環 境 及 び 景 観 の 保 全 を 図 るとともに 多 様 な 動 植 物 が 生 息 生 育 繁 殖 す る 豊 かな 自 然 環 境 保 全 及 び 再 生 斐 伊 川 本 川 神 戸 川 の 流 れのある 水 面 が 織 りなす 潤 いと 安 らぎ のある 特 徴 的 な 水 辺 景 観 の 保 全 を 図 り 豊 かで 多 様 な 自 然 環 境 の 再 生 に 努 める 連 結 汽 水 湖 が 生 み 出 す 独 特 な 汽 水 環 境 の 保 全 再 生 を 図 り 豊 かで 多 様 な 景 観 と 自 然 環 境 の 再 生 を 目 指 すとともに 関 係 機 関 と 連 携 を 図 りつつ 環 境 基 準 を 満 たすように 水 質 改 善 に 努 める

11 Ⅳ-3 斐 伊 川 総 合 水 系 環 境 整 備 事 業 の 概 要 浅 場 造 成 覆 砂 実 施 箇 所 浅 場 造 成 により 動 植 物 の 生 育 基 盤 ができる 透 明 度 の 向 上 栄 養 塩 の 溶 出 抑 制 その 他 の 施 策 との 連 携 ~ 湖 沼 水 質 保 全 計 画 ~ 植 物 の 浄 化 効 果 現 況 堤 防 植 物 (アマモなど)が 繁 茂 する 透 明 度 の 向 上 稚 貝 の 生 育 場 生 物 多 様 性 鳥 類 魚 介 類 の 増 加 が 向 上 魚 介 類 の 浄 化 効 果 浅 場 造 成 の 水 深 1m 程 度 底 質 の 巻 き 上 げ 抑 制 周 辺 の 波 浪 条 件 の 緩 和 鳥 類 魚 介 類 の 増 加 魚 介 類 の 浄 化 効 果 薄 層 覆 砂 の 水 深 2~4m 程 度 今 後 も 宍 道 湖 及 び 中 海 の 水 環 境 改 善 に 向 けて 湖 沼 水 質 保 全 計 画 に 基 づき 県 市 町 研 究 機 関 市 民 団 体 地 域 住 民 との 連 携 を 図 り 水 質 改 善 に 努 める 湖 沼 水 質 保 全 計 画 長 期 ビ ジ ョ ン 水 質 の 保 全 に 資 する 事 業 水 質 の 保 全 のための 規 制 その 他 の 措 置 下 水 道 の 整 備 農 業 集 落 排 水 施 設 の 整 備 浄 化 槽 の 整 備 湖 沼 等 の 浄 化 対 策 工 場 事 業 場 排 水 対 策 生 活 排 水 対 策 畜 産 業 に 係 る 汚 濁 負 荷 対 策 非 特 定 汚 染 源 対 策 ( 農 業 地 域 市 街 地 山 林 ) 流 出 水 対 策 の 推 進 ( 流 出 水 対 策 地 区 の 指 定 ) 緑 地 の 保 全 その 他 自 然 環 境 の 保 護 覆 砂 勾 配 1/4~1/1 以 下 浅 場 造 成 スロープベース 薄 層 覆 砂 厚 さ2cm 程 度 その 他 の 水 質 の 保 全 の ために 必 要 な 措 置 公 共 用 水 域 の 水 質 の 監 視 調 査 調 査 研 究 の 推 進 総 合 的 な 流 域 管 理 の 取 り 組 み 住 民 の 理 解 と 協 力 及 び 参 加 による 保 全 活 動 の 促 進 等 中 海 における 整 備 効 果 イメージ 湖 沼 水 質 保 全 計 画 の 施 策 体 系

12 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 中 海 宍 道 湖 の 水 質 は 観 測 開 始 の 昭 和 48 年 頃 よりCOD75% 値 T-N T-Pが 環 境 基 準 を 満 足 していない 状 態 が 継 続 している また 水 質 悪 化 にともなう 富 栄 養 化 現 象 が 発 生 しており 宍 道 湖 ではアオコ 中 海 では 赤 潮 が 継 続 して 確 認 されている 中 海 宍 道 湖 の 水 質 経 年 変 化 (mg/l) COD 年 75% 値 宍 道 湖 湖 心 中 海 湖 心 米 子 湾 中 央 部 環 境 基 準 湖 沼 A 類 型 :COD3mg/l 類 型 指 定. 宍 道 湖 : 昭 和 48 年 6 月 29 日 中 海 : 昭 和 47 年 1 月 31 日 S54 S56 S58 S6 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 (mg/l) 総 窒 素 年 平 均 値 宍 道 湖 湖 心 中 海 湖 心 米 子 湾 中 央 部 環 境 基 準 湖 沼 Ⅲ 類 型 :T-N.4mg/l. 類 型 指 定 : 昭 和 61 年 4 月 1 日 S54 S56 S58 S6 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 赤 潮 アオコの 発 生 日 数 ( 中 海 宍 道 湖 ) 日 数 中 海 宍 道 湖 の 赤 潮 アオコ 発 生 日 数 1 赤 潮 アオコ S58 S6 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 年 度 中 海 における 赤 潮 宍 道 湖 におけるアオコ (mg/l) 総 リン 年 平 均 値 宍 道 湖 湖 心 中 海 湖 心 米 子 湾 中 央 部 環 境 基 準 湖 沼 Ⅲ 類 型 :T-P.3mg/l. 類 型 指 定 : 昭 和 61 年 4 月 1 日 S54 S56 S58 S6 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21

13 江 島 八 束 町 美 保 関 町 中 海 中 浦 水 門 2km 境 水 道 境 港 市 弓 浜 干 拓 地 米 子 空 港 葭 津 安 来 市 美 保 湾 米 子 市 彦 名 干 拓 地 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 の 課 題 中 海 宍 道 湖 では 戦 後 の 経 済 成 長 にともなう 人 口 増 産 業 の 発 展 生 活 様 式 や 営 農 形 態 の 変 化 工 業 化 の 進 展 等 により 湖 内 への 流 入 負 荷 が 増 加 した また 湖 周 辺 地 域 の 開 発 等 による 浅 場 藻 場 の 減 少 や 人 工 湖 岸 化 により 湖 の 自 然 浄 化 機 能 が 低 下 した これらにより 湖 内 の 負 荷 量 収 支 が 変 化 し 水 質 底 質 の 悪 化 が 進 行 した 昭 和 63 年 度 に 湖 沼 水 質 保 全 特 別 措 置 法 の 指 定 湖 沼 となり 平 成 元 年 度 からは 湖 沼 水 質 保 全 計 画 が 策 定 され 関 係 機 関 連 携 のもと 下 水 道 整 備 や 湖 内 対 策 の 対 策 を 推 進 しているが 引 き 続 き 水 質 の 改 善 が 必 要 である 排 出 負 荷 量 の 推 移 埋 立 干 拓 や 道 路 整 備 等 による 地 形 の 変 化 湖 沼 水 質 保 全 計 画 策 定 湖 沼 水 質 保 全 計 画 策 定 S22 年 H15 年 (t/ 年 ) 2, T-N( 宍 道 湖 ) (t/ 年 ) 2, T-N( 中 海 ) 人 工 湖 岸 化 した 河 岸 沿 岸 域 の 底 質 の 巻 上 げ 1,5 1, 5 (t/ 年 ) ,5 1, 5 S27 S3 S4 S5 S55 S6 H1 H5 H1 H15 T-P( 宍 道 湖 ) (t/ 年 ) S27 S3 S4 S5 S55 S6 H1 H5 H1 H15 T-P( 中 海 ) S27 S3 S4 S5 S55 S6 H1 H5 H1 H15 S27 S3 S4 S5 S55 S6 H1 H5 H1 H15 山 林 系 市 街 地 系 農 地 系 畜 産 系 事 業 系 生 活 系 H1 湖 沼 水 質 保 全 計 画 の 算 定 方 法 に 準 じて 原 単 位 法 により 算 定 人 工 湖 岸 砂 浜 湖 岸 山 地 湖 岸 植 生 湖 岸 宍 道 湖 (S22) 21% 42% 2% 17% 宍 道 湖 の 湖 岸 形 態 の 変 化 水 深 ~2m 水 深 2~4m 水 深 4~1m 水 深 1m 以 上 埋 立 部 分 ( 昭 和 29 年 以 降 )(km 2 ) 中 海 の 埋 立 干 拓 実 施 状 況 宍 道 湖 (H15) 8% 15% 18% 中 海 の 水 深 帯 別 面 積 62 59% 昭 和 37 年 平 成 2 年 4m 以 浅 4m 以 深 透 明 度 の 低 下 藻 場 の 減 少 透 明 度 の 経 年 変 化 減 少 中 海 干 拓 調 査 報 告 書 ( 鳥 取 県 1957) 24-5 年 アマモ 自 生 地 コアマモ 自 生 地

14 中 海 水 環 境 整 備 事 業 人 工 湖 岸 化 された 湖 岸 前 面 の 沿 岸 部 において 浅 場 整 備 及 び 覆 砂 を 実 施 し 波 浪 による 巻 き 上 が りを 防 ぎ 透 明 度 の 向 上 を 図 るとともに 生 物 の 生 息 生 育 繁 殖 環 境 を 再 生 し 湖 の 自 然 浄 化 機 能 の 回 復 を 図 る なお 浅 場 整 備 及 び 覆 砂 は 事 業 効 果 を 鑑 み 人 工 湖 岸 のうち 生 物 の 生 息 生 育 繁 殖 環 境 の 再 生 が 期 待 できる 水 深 4m 以 浅 で 湖 内 水 質 及 び 底 質 が 悪 い 箇 所 を 対 象 とし 実 施 する 整 備 前 整 備 後 黒 字 : 完 成 または 実 施 中 赤 字 : 整 備 予 定 エリア 浅 場 藻 場 造 成 のイメージ 現 況 堤 防 浅 場 造 成 の 水 深 1m 程 度 薄 層 覆 砂 の 水 深 2~4m 程 度 西 岸 エリア L=1.5km 東 岸 エリア L=1.3km 大 崎 箇 所 覆 砂 勾 配 1/4~1/1 以 下 浅 場 造 成 スロープベース 薄 層 覆 砂 厚 さ2cm 程 度 米 子 湾 エリア L=4.1km 下 意 東 箇 所 南 岸 エリア L=1.8km 新 十 神 箇 所

15 宍 道 湖 水 環 境 整 備 事 業 人 工 湖 岸 化 された 湖 岸 前 面 の 沿 岸 部 において 浅 場 を 整 備 し 波 浪 による 巻 き 上 がりを 防 ぎ 透 明 度 の 向 上 を 図 るとともに 生 物 の 生 息 生 育 繁 殖 環 境 を 再 生 し 湖 の 自 然 浄 化 機 能 の 回 復 を 図 る なお 浅 場 整 備 は 事 業 効 果 を 鑑 み 人 工 湖 岸 のうち 地 形 条 件 から 大 規 模 な 消 波 施 設 が 不 要 であ る 箇 所 を 対 象 として 実 施 する 整 備 前 整 備 後 浅 場 造 成 のイメージ 消 波 工 浅 場 造 成 スロープベース 大 垣 箇 所 秋 鹿 箇 所 北 岸 エリア L=1.8km 鹿 園 寺 箇 所 南 岸 エリア L=2.3km 布 志 名 箇 所 宍 道 箇 所 黒 字 : 完 成 または 実 施 中 赤 字 : 整 備 予 定 エリア

16 水 環 境 整 備 の 効 果 覆 砂 により 底 泥 の 巻 き 上 げが 抑 制 され 整 備 前 に 比 べて 整 備 後 の 濁 度 が 大 幅 に 抑 制 され ている 浅 場 造 成 により 底 層 の 貧 酸 素 発 生 時 間 が 大 幅 に 減 少 しており 貧 酸 素 の 影 響 範 囲 の 低 減 効 果 が 確 認 された 底 泥 の 巻 き 上 がり 抑 制 効 果 濁 度 調 査 : 覆 砂 による 巻 き 上 げの 抑 制 ( 透 明 度 の 向 上 ) 整 備 前 整 備 後 調 査 位 置 図 濁 度 ( 度 ) 1 8 濁 度 ( 度 ) 風 速 (m/s) 風 速 (m/s) 北 北 北 東 北 東 東 北 東 東 東 南 東 南 東 南 南 東 南 南 南 西 南 西 西 南 西 西 西 北 西 北 西 北 北 西 濁 度 ( 度 ) 濁 度 ( 度 ) 1 濁 度 抑 制 8 濁 度 抑 制 濁 度 抑 制 6 濁 度 抑 制 風 速 (m/s) 風 速 (m/s) 整 備 後 の 透 明 度 向 上 イメージ 貧 酸 素 影 響 低 減 効 果 山 砂 投 入 15 大 崎 地 区 浅 場 整 備 区 対 照 区 覆 砂 区 浅 場 区 DO(mg/L) 1 5 対 照 区 底 層 DO( 水 深 1.5m) 浅 場 区 底 層 DO( 水 深 1.m>) < 貧 酸 素 発 生 時 間 > 対 照 区 調 査 位 置 図 浅 場 区 貧 酸 素 (DO:3mg/L 以 下 ) 9/6 9/8 9/1 9/12 9/14 9/16 9/18 9/2 9/22 9/24 9/26 9/28 9/3 1/2 対 照 区 約 13 時 間 浅 場 区 約 14 時 間

17 水 環 境 整 備 の 効 果 中 海 浅 場 造 成 において 透 明 度 の 向 上 により 光 環 境 が 改 善 されたため 移 植 したコアマモが 定 着 しており 生 育 環 境 の 回 復 が 確 認 された 浅 場 造 成 において 底 層 の 貧 酸 素 の 低 減 によりアサリの 生 息 が 増 加 していることが 確 認 され 生 物 の 生 息 環 境 の 回 復 が 確 認 された コアマモの 生 育 環 境 の 回 復 移 植 箇 所 2 天 然 藻 場 移 植 箇 所 1 移 植 箇 所 2 浅 場 造 成 天 然 藻 場 横 試 験 区 1 試 験 区 2 試 験 区 3 移 植 箇 所 1 天 然 藻 場 コアマモ 生 育 状 況 株 移 植 区 画 コアマモ 移 植 箇 所 アサリの 生 息 環 境 の 回 復 覆 砂 区 浅 場 区 調 査 位 置 図 地 点 3 地 点 2 地 点 1 個 体 数 (/m 2 ) 個 体 数 _1 個 体 数 _3 湿 重 量 _2 個 体 数 _2 湿 重 量 _1 湿 重 量 _3 個 体 数 湿 重 量 とも に 増 加 を 確 認 H19.2 H19.1 H2.2 H2.3 H21.1 H21.3 H21.5 H21.8 H21.1 5m 3,987g/m2 個 体 数 ( 個 /m2) 5 25 浅 場 造 成 箇 所 において アサリの 成 長 を 確 認 地 点 1( 水 深 1m) H21.5 H21.8 H 殻 長 (mm) 個 体 数 ( 個 /m2) 浅 場 造 成 箇 所 において 2 5 アサリの 成 長 を 確 認 地 点 2( 水 深 1m) H H H 殻 長 (mm) 個 体 数 浅 場 造 成 箇 所 において 8 ( 個 /m2) 5 アサリの 成 長 を 確 認 地 点 3( 水 深 1m) H H21.8 H 殻 長 (mm) 湿 重 量 (g/m 2 )

18 水 環 境 整 備 の 効 果 宍 道 湖 浅 場 造 成 にともなう 消 波 工 により 基 盤 が 安 定 したため 移 植 したヨシが 定 着 しており 生 育 環 境 の 回 復 が 確 認 された 浅 場 造 成 において 生 息 基 盤 の 再 生 により シジミの 生 息 が 増 加 していることが 確 認 され 生 物 の 生 息 環 境 の 回 復 が 確 認 された ヨシの 生 育 環 境 の 回 復 /1 9/16 9/3 11/3 11/15 3/6 12/17-18 植 生 マット 植 生 ポット 竹 ポット ヨシの 生 育 状 況 H18 年 度 H19 年 度 H2 年 度 ヨシ 広 がり 度 調 査 結 果 ( 植 栽 実 験 区 ) シジミの 生 息 環 境 の 回 復 調 査 箇 所 個 体 数 ( 個 /m2) H16.12 事 前 調 査 個 体 数 ライン1 湿 重 量 ライン1 調 査 ライン 個 体 数 湿 重 量 ともに 増 加 を 確 認 H17.9 施 工 中 調 査 H18.2 施 工 後 調 査 H19.11 施 工 後 調 査 H21.1 施 工 後 調 査 H21.5 施 工 後 調 査 H21.8 施 工 後 調 査 ( 施 工 5ヵ 月 後 )( 施 工 2 年 後 ) ( 施 工 3 年 後 )( 施 工 4 年 後 )( 施 工 4 年 後 ) 総 重 量 (g) 個 体 数 ( 個 /m2) 浅 場 造 成 箇 所 において シジミの 成 長 を 確 認 浅 場 造 成 箇 所 において シジミの 成 長 を 確 認 殻 長 (mm) 1m 2m H21.5 H21.8 H21.1 H21.5 H21.8 H21.1

19 コスト 縮 減 の 取 り 組 み 宍 道 湖 の 浅 場 造 成 に 使 用 する 材 料 を 斐 伊 川 河 口 維 持 掘 削 で 発 生 した 砂 を 使 用 している これにより 購 入 土 と 比 較 して 直 接 工 事 費 を32 百 万 円 から23 百 万 円 に 縮 減 ( 削 減 額 :9 百 万 円 ) 斐 伊 川 河 口 掘 削 状 況 浅 場 造 成 状 況 購 入 土 1,9 円 /m3 縮 減 率 26% 斐 伊 川 河 口 掘 削 土 1,4 円 /m3

20 地 域 の 協 力 (ヨシ アマモの 移 植 ) 浅 場 造 成 箇 所 や 沿 岸 部 において 中 海 ではアマモ コアマモの 移 植 宍 道 湖 ではヨシ 植 栽 がNPO や 地 元 小 学 校 地 域 住 民 等 により 行 われている また 中 海 では 漂 着 藻 を 回 収 し 海 藻 堆 肥 とし ての 利 用 宍 道 湖 沿 岸 部 ではヨシ 刈 り 取 りなど 物 質 循 環 の 取 り 組 みも 広 がっている このような 活 動 により 湖 の 自 然 浄 化 機 能 の 早 期 回 復 になるとともに 地 域 住 民 への 水 質 保 全 意 識 の 啓 発 にもつながることが 期 待 される アマモ 移 植 漁 協 による 藻 の 回 収 平 成 19 年 1 月 4 日 アマモシート 設 置 アマモ 生 育 状 況 ヨシ 植 栽 ヨシ 植 栽 状 況 ヨシ 植 栽 5 年 後 海 藻 堆 肥 平 成 22 年 2 月 23 日

21 費 用 対 効 果 分 析 について CVMを 適 用 した 河 川 環 境 整 備 事 業 の 経 済 評 価 の 指 針 ( 案 ) H2.5 および 仮 想 的 市 場 評 価 法 (CVM) 適 用 の 指 針 H21.7 に 基 づき 評 価 を 行 った CVMとは 地 域 住 民 へ 中 海 宍 道 湖 で 豊 かで 多 様 な 景 観 と 生 物 のすむ 環 境 が 再 生 され 中 海 宍 道 湖 の 水 がき れいになるための 事 業 を 実 施 するために あなたの 世 帯 は 毎 月 いくらまで 負 担 しても 良 いと 思 いますか という 内 容 でアンケートを 行 い 調 査 結 果 よりその 費 用 を 世 帯 が 支 払 ってもよいと 考 える 金 額 ( 支 払 意 思 額 )を 直 接 尋 ねるこ とで 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 改 善 に 対 する 価 値 を 計 測 する 調 査 手 法 である (1) 費 用 便 益 比 (B/C) 算 定 の 流 れ 総 便 益 B 調 査 範 囲 の 設 定 (プレテスト) 総 費 用 C 総 事 業 費 の 算 定 住 民 アンケートによる 支 払 意 思 額 の 調 査 年 便 益 の 算 定 維 持 管 理 費 の 設 定 残 存 価 値 の 設 定 総 便 益 B の 算 定 総 費 用 C の 算 定 費 用 便 益 比 B/C の 算 定

22 便 益 の 算 定 について CVM( 仮 想 市 場 法 )に 基 づき 負 担 金 の 支 払 意 思 額 (WTP)を 計 測 便 益 = 支 払 意 思 額 (WTP) 集 計 世 帯 数 評 価 期 間 ( 事 業 完 成 後 5 年 間 ) 1 住 民 アンケート 調 査 範 囲 の 設 定 プレアンケートを 実 施 し アンケート 調 査 範 囲 を 設 定 プレアンケート 結 果 より 中 海 宍 道 湖 を 身 近 に 感 じる 人 は 中 海 宍 道 湖 から2kmまでは4% 以 上 の 人 がいるが 2km 以 上 になると 少 なくなる 中 海 宍 道 湖 を 地 域 資 源 として 大 切 にしたい 人 は 中 海 宍 道 湖 から2kmまで は5% 以 上 いるが 2km 以 上 になると 少 なくなる 中 海 宍 道 湖 を 身 近 に 感 じる 人 や 地 域 資 源 として 大 切 にしたい 人 の 居 住 範 囲 を 基 本 として 設 定 1% 中 海 宍 道 湖 を 身 近 に 感 じる 1% 中 海 宍 道 湖 を 地 域 資 源 として 大 切 にしたい 8% 8% 6% 6% 4% 4% 2% 2% % ~2km 2~5km 5~1km 1~15km 15~2km 2~3km 3~4km 4~5km % ~2km 2~5km 5~1km 1~15km 15~2km 2~3km 3~4km 4~5km

23 便 益 の 算 定 について 中 海 宍 道 湖 から2km 圏 内 の 斐 伊 川 流 域 市 町 松 江 市 境 港 市 ( 旧 大 社 町 ) ( 旧 平 田 市 ) 斐 川 町 東 出 雲 町 米 子 市 出 雲 市 ( 旧 出 雲 市 ) ( 旧 加 茂 町 ) 雲 南 市 安 来 市 ( 旧 三 刀 屋 町 ) ( 旧 大 東 町 ) ( 旧 木 次 町 ) km 1km 2km 住 民 アンケート 調 査 範 囲 については 中 海 宍 道 湖 から2km 圏 内 の 斐 伊 川 流 域 市 町 村 とする 出 雲 市 及 び 雲 南 市 については 調 査 範 囲 外 の 地 域 が 多 いため 旧 市 町 単 位 で 調 査 範 囲 を 設 定 する 出 雲 市 : 旧 出 雲 市 旧 平 田 市 旧 大 社 町 雲 南 市 : 旧 木 次 町 旧 三 刀 屋 町 旧 加 茂 町 旧 大 東 町

24 便 益 の 算 定 について 2 住 民 アンケートによる 支 払 意 思 額 の 調 査 設 定 した 調 査 範 囲 において インターネット 調 査 と 郵 送 調 査 を 併 用 して アンケートを 約 2, 部 配 布 配 布 範 囲 :6 市 2 町 ( 松 江 市 米 子 市 ほか) 便 益 集 計 範 囲 約 22 万 世 帯 の 約.9% <アンケート 結 果 回 収 状 況 > 平 均 支 払 意 思 額 :329 円 / 月 / 世 帯 回 答 数 652 世 帯 ( 回 収 率 32.6%) 有 効 回 答 数 48 世 帯 (62.6%) 3 年 便 益 の 算 定 アンケート 有 効 回 答 の 平 均 支 払 意 思 額 を 基 に 年 便 益 額 を 算 定 年 便 益 額 =329 円 / 月 / 世 帯 219,654 世 帯 12ヶ 月 867 百 万 円 世 帯 数 は 中 海 宍 道 湖 から2km 圏 内 の 斐 伊 川 流 域 市 町 村 の 世 帯 数 とする 4 残 存 価 値 の 設 定 残 存 価 値 は 考 慮 しない 5 総 便 益 の 算 定 評 価 期 間 を 事 業 完 成 後 5 年 間 とし 現 在 価 値 化 を 行 った 総 便 益 =18,635 百 万 円

25 費 用 の 算 定 及 び 費 用 対 効 果 分 析 結 果 について 1 事 業 費 の 算 定 既 往 事 業 費 については 実 績 事 業 費 を 使 用 残 事 業 については 既 往 事 業 の 実 績 事 業 費 より 施 工 延 長 又 は 面 積 当 たりの 単 価 を 算 定 し 整 備 延 長 面 積 を 乗 じて 算 定 間 接 経 費 及 び 工 事 諸 費 については 治 水 経 済 マニュアル( 案 ) H17.4 に 基 づき 算 定 間 接 費 : 本 工 事 費 3% 工 事 諸 費 :( 本 工 事 費 + 間 接 経 費 ) 2% 2 維 持 管 理 費 の 設 定 全 体 事 業 費 の.5%として 算 定 3 総 費 用 の 算 定 中 海 宍 道 湖 の 既 往 事 業 費 と 残 事 業 費 と 維 持 管 理 費 より 算 定 また 評 価 期 間 を 事 業 完 成 後 5 年 間 とし 現 在 価 値 化 を 行 った 総 費 用 =16,982 百 万 円 総 便 益 総 費 用 18,635 百 万 円 16,982 百 万 円 費 用 便 益 費 (B/C) 1.1

26 費 用 便 益 費 (B/C)の 算 出 方 法 便 益 の 整 理 評 価 期 間 中 に 発 現 する 便 益 を 社 会 的 割 引 率 (4%)で 割 り 引 いた 上 で 集 計 費 用 の 整 理 既 往 投 資 額 についてはデフレータ 及 び 社 会 的 割 引 率 (4%)で 割 り 増 しに よって 現 在 価 値 化 し 今 後 見 込 まれる 事 業 費 維 持 管 理 費 については 社 会 的 割 引 率 (4%)によって 割 り 引 いた 上 で 集 計 便 益 B( 百 万 円 ) 2, 1,5 1, 5 事 業 期 間 (H16~H31) 事 業 完 了 後 の 評 価 期 間 5 年 (H32~H81) 年 便 益 年 便 益 ( 現 在 価 値 ) H16 H19 H22 H25 H28 H31 H34 H37 H4 H43 H46 H49 H52 H55 H58 H61 H64 H67 H7 H73 H76 H79 事 業 費 C( 百 万 円 ) 5 1, 1,5 2, 再 評 価 時 点 事 業 完 了 維 持 管 理 費 費 用 ( 維 持 管 理 費 含 む) 費 用 ( 現 在 価 値 )

27 費 用 対 便 益 費 総 括 表 斐 伊 川 水 系 直 轄 総 合 水 系 環 境 整 備 事 業 の 費 用 便 益 費 項 目 事 業 全 体 金 額 単 位 : 百 万 円 残 事 業 費 用 (C) 16,982 8,427 事 業 費 15,242 6,784 維 持 管 理 費 1,74 1,643 便 益 額 (B) 18,635 便 益 18,635 残 存 価 値 費 用 便 益 費 (B/C) 1.1

28 費 用 対 効 果 分 析 結 果 参 考 : 代 替 法 便 益 算 定 水 環 境 整 備 事 業 ( 浅 場 造 成 覆 砂 )を 実 施 した 場 合 に 除 去 固 定 される 窒 素 リンの 負 荷 削 減 量 を 算 定 し 同 等 の 窒 素 リン 負 荷 量 を 代 替 事 業 下 水 道 事 業 ( 高 度 処 理 ) で 除 去 する 場 合 に 必 要 と なる 施 設 の 建 設 と 稼 動 に 要 する 総 費 用 を 便 益 とする 水 環 境 整 備 事 業 による 水 質 浄 化 効 果 中 海 宍 道 湖 の 浅 場 造 成 覆 砂 において 付 着 藻 類 藻 場 や 植 生 帯 魚 介 類 による 窒 素 リン 固 定 と 底 質 改 善 による 溶 出 削 減 による 窒 素 リンの 除 去 について 算 定 下 水 道 整 備 事 業 の 費 用 算 定 水 環 境 整 備 事 業 による 水 質 浄 化 効 果 と 単 位 水 量 当 たり 負 荷 削 減 量 から 浅 場 造 成 覆 砂 と 同 程 度 の 負 荷 量 を 削 減 するのに 必 要 な 日 当 たり 汚 水 処 理 量 を 算 定 し 下 水 処 理 場 の 規 模 を 算 定 総 便 益 =18,71 百 万 円 費 用 算 定 中 海 宍 道 湖 の 既 往 事 業 費 と 残 事 業 費 と 維 持 管 理 費 より 算 定 また 評 価 期 間 を 水 環 境 整 備 事 業 完 成 後 5 年 間 とし 現 在 価 値 化 を 行 った 総 費 用 =16,982 百 万 円 費 用 便 益 費 (B/C)=1.6

29 対 応 方 針 ( 案 ) (1) 事 業 の 必 要 性 に 関 する 視 点 1 事 業 を 巡 る 社 会 情 勢 等 の 変 化 中 海 宍 道 湖 の 水 質 状 況 は 環 境 基 準 を 満 足 していない 状 態 が 継 続 しているが 湖 沼 水 質 保 全 計 画 に 基 づく 対 策 により 流 域 からの 排 出 負 荷 量 は 減 少 傾 向 である 中 海 宍 道 湖 は 平 成 17 年 11 月 に 国 際 的 に 重 要 な 湿 地 としてラムサール 条 約 登 録 湿 地 に 認 定 された 浅 場 造 成 箇 所 では 生 物 (ヨシ コアマモ シジミ アサリなど)の 生 育 生 息 環 境 が 回 復 している 2 事 業 の 投 資 効 果 費 用 便 益 費 (B/C)=1.1 代 替 法 による 費 用 便 益 費 (B/C)=1.6 3 事 業 の 進 捗 全 体 事 業 費 約 15,643 百 万 円 平 成 21 年 度 までの 事 業 費 約 7,62 百 万 円 ( 進 捗 率 49%) (2) 事 業 の 進 捗 見 込 みの 視 点 地 域 住 民 の 水 環 境 改 善 に 対 する 要 望 は 強 く 流 域 対 策 と 連 携 し 湖 内 対 策 を 推 進 することが 第 5 期 湖 沼 水 質 保 全 計 画 にも 位 置 づけされている 地 域 住 民 地 域 の 学 識 者 との 情 報 共 有 情 報 交 換 を 行 い 地 域 の 理 解 と 協 働 のもとヨシやコアマモ 場 再 生 など 水 環 境 改 善 対 策 の 実 施 をしており 特 に 問 題 はない (3)コスト 縮 減 や 代 替 立 案 等 の 可 能 性 斐 伊 川 の 河 口 維 持 掘 削 で 発 生 した 土 砂 を 浅 場 造 成 材 料 として 利 用 し コスト 縮 減 を 図 った 事 業 の 進 捗 状 況 費 用 対 効 果 を 鑑 み 継 続 実 施 が 妥 当 であり 現 状 での 代 替 案 を 検 討 する 必 要 がない と 考 える (4) 今 後 の 対 応 方 針 ( 案 ) 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 整 備 事 業 は 地 域 の 要 請 と 協 力 が 得 られており すでに 整 備 された 箇 所 では 基 盤 の 安 定 や 透 明 度 の 向 上 により 生 物 の 生 息 生 育 環 境 の 回 復 が 見 られ 水 環 境 改 善 効 果 が 確 認 できる ため 事 業 継 続 が 妥 当 今 後 の 事 業 実 施 にあたっては 効 果 の 持 続 的 発 現 に 向 けて 地 域 の 学 識 者 や 地 域 住 民 NPOなどの 多 様 な 主 体 との 連 携 を 深 め コスト 縮 減 についても 取 り 組 み 効 率 的 かつ 効 果 的 な 事 業 を 継 続 する 24

30 参 考 感 度 分 析 参 考 として 事 業 期 間 が1 年 残 事 業 費 が1 割 増 減 した 場 合 を 想 定 し 費 用 対 便 益 比 (B/C)の 試 算 を 行 った 感 度 分 析 の 結 果 要 因 上 位 事 業 全 体 下 位 上 位 残 事 業 下 位 事 業 費 事 業 期 間 事 業 費 は 残 事 業 に 対 する±1%を 設 定 ( 上 位 =+1% 下 位 =-1%) 事 業 期 間 は 残 事 業 に 対 する±1%を 設 定 ( 上 位 =+1 年 下 位 =-1 年 )

31 斐 伊 川 総 合 水 系 環 境 整 備 事 業 費 用 便 益 比 (B/C) 算 定 等 資 料

32 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 改 善 に 関 するアンケート 調 査 ご 回 答 にあたって ご 回 答 は 世 帯 主 または 世 帯 主 に 準 ずる 方 など 世 帯 の 主 な 収 入 を 得 ておられ る 方 の 立 場 でご 回 答 をお 願 いいたします このアンケート 票 にご 回 答 いただいた 内 容 は 全 て 統 計 的 に 処 理 いたしますの で 個 々の 数 字 やご 意 見 が 公 表 されることは 一 切 ありません 各 アンケート 項 目 についてありのままお 答 えください お 答 えは 回 答 欄 の 中 であてはまるものを 選 び その 番 号 を で 囲 むか 指 定 の 欄 に 文 字 や 数 字 をご 記 入 ください 文 中 に 出 てきます 中 海 宍 道 湖 は あなたのお 住 まいから 近 い 中 海 もしくは 宍 道 湖 や よく 利 用 される 場 所 に 置 き 換 えてお 答 えください 問 1.あなたは 中 海 宍 道 湖 をご 存 じですか ( 次 のうち 当 てはまるものを1つ 選 び 番 号 を で 囲 んでください ) 1) 子 供 の 頃 からよく 訪 れ 親 しんでいる 2) 子 供 の 頃 から 名 前 だけは 知 っていたが あまり 行 ったことがない 3) 大 人 になってから 知 り よく 訪 れるようになった 4) 大 人 になってから 知 ったが あまり 行 ったことがない 5) 今 でも 中 海 宍 道 湖 を 知 らない 問 2.あなたは 中 海 宍 道 湖 にどれくらい 訪 れますか ( 次 のうち 当 てはまるものを 1 つ 選 び 番 号 を で 囲 んでください ) 1) ほぼ 毎 日 4) 年 に 1 回 以 上 2) 週 に 1 回 以 上 5) ほとんど 行 ったことがない 3) 月 に 1 回 以 上 問 3.あなたのお 住 まいから 中 海 宍 道 湖 までどれくらい 距 離 がありますか 次 のうち 当 てはまるものを 1 つ 選 び 番 号 を で 囲 んでください 1) 2km 未 満 5) 1km~2km 未 満 2) 2km~5km 未 満 6) 2km 以 上 3) 5km~1km 未 満

33 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 改 善 に 関 するアンケート 調 査 問 4.あなたが 中 海 宍 道 湖 を 訪 れるときの 目 的 はなんですか ( 次 のうち 当 てはまるものを 1 つ 選 び 番 号 を で 囲 んでください ) 1) 散 策 6) 通 勤 通 学 買 い 物 で 通 りかかる 2) 釣 り 7) 自 宅 勤 務 先 学 校 から 見 える 3) バードウォッチング 8) 漁 業 などの 職 業 として 利 用 4) スポーツ 9) その 他 ( 具 体 的 に) 5) 水 遊 び 問 5.あなたは 現 在 の 中 海 宍 道 湖 についてどう 思 いますか (1)~5)それぞれについて 該 当 する 箇 所 を で 囲 んでください ) ) 湖 岸 の 散 歩 や 利 用 しやすさ しやすい しづらい 2) 水 のきれいさ きれい きたない 3) 魚 鳥 などの 生 物 の 多 さ 多 い 少 ない 4) 水 への 親 しみやすさ 親 しみやすい 親 しみづらい 5) 景 観 の 美 しさ 美 しい 美 しくない 記 入 例 1)の 記 入 例 利 用 しやすいと 思 う 場 合 しやすい しづらい やや 利 用 しやすいと 思 う 場 合 しやすい しづらい どちらとも 言 えない 場 合 しやすい しづらい

34 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 改 善 に 関 するアンケート 調 査 以 下 の 設 問 には 別 添 の 中 海 宍 道 湖 の 環 境 整 備 について をご 覧 になって お 答 えください 問 6. 中 海 宍 道 湖 では 湖 岸 域 において 生 物 のすむ 砂 浜 やヨシなどの 植 物 の 生 息 す る 浅 場 を 新 たに 作 り 出 し 湖 の 浄 化 機 能 の 回 復 を 図 る 浅 場 造 成 の 取 り 組 みが 行 われています あなたは このような 取 り 組 みが 行 われていることを 御 存 知 でしたか 次 のうち 当 てはまるものを1つ 選 び 番 号 を で 囲 んでください 1) 知 っていた 2) 知 らなかった 問 7.この 取 り 組 みが 行 われた 場 合 あなた またはあなたの 世 帯 にとって 何 か いいこと( 効 果 )があると 思 いますか 次 のうち 当 てはまるものを1つ 選 び 番 号 を で 囲 んでください 1) いいことがあると 思 う 2) いいことがあるとは 思 わない 問 8. 問 7 で 1)いいことがあると 思 う と 回 答 された 方 にうかがいます いい こと( 効 果 )があると 思 う 最 も 大 きな 理 由 を1つだけお 選 びください 1) 水 がきれいになり 散 策 や 遊 びなど 湖 水 辺 に 親 しめるようになる から 2) 生 物 がすめる 環 境 になり 生 物 を 見 たり 触 れたりできるから 3) 景 観 がよくなるから 4) いずれ 自 分 にとっていいことだと 思 うから 5) 自 分 の 親 類 や 友 人 など 他 の 人 にとっていいことだと 思 うから 6) 将 来 の 世 代 にとっていいことだと 思 うから 7) 中 海 宍 道 湖 の 環 境 が 良 くなること 自 体 がいいことだと 思 うから 8) その 他 ( 具 体 的 に: )

35 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 改 善 に 関 するアンケート 調 査 ここからの 質 問 は 仮 定 の 話 とお 考 えください 実 際 には 別 紙 に 示 すような 事 業 は 税 金 によって 実 施 されていますが ここで は 仮 に 事 業 が 税 金 ではなく 各 世 帯 から 負 担 金 を 集 めて 行 われるような 仕 組 み があったとしたら という 状 況 を 想 像 してください (これは あくまでもアンケート 上 での 仮 定 の 話 であり 実 際 にこのような 仕 組 みが 考 えられているわけではありません ) また 別 紙 の 事 業 箇 所 事 業 スケジュール 期 待 される 効 果 の 内 容 を 踏 まえてお 答 えください 問 9. 浅 場 造 成 のように 中 海 宍 道 湖 で 豊 かで 多 様 な 景 観 と 生 物 のすむ 環 境 が 再 生 され 中 海 宍 道 湖 の 水 がきれいになるための 事 業 を 実 施 するために あなたの 世 帯 は 年 間 いくらまでなら 負 担 しても 良 いと 思 いますか 負 担 金 の 金 額 を 予 め 設 定 しますので この 事 業 に 賛 同 か 反 対 かをお 考 えいた だき あてはまる 番 号 を で 囲 んでください なお 負 担 金 は あなたがこの 地 域 にお 住 まいの 間 負 担 していただくこ ととなり この 分 だけあなたの 世 帯 で 使 うことのできるお 金 が 減 ることを 十 分 念 頭 においてお 答 えください (1) 毎 月 5 円 ( 年 間 あたり 6 円 )の 負 担 となった 場 合 この 事 業 に 賛 同 しますか 1) 賛 同 2) 賛 同 しない (2) 毎 月 1 円 ( 年 間 あたり 1,2 円 )の 負 担 となった 場 合 この 事 業 に 賛 同 しますか 1) 賛 同 2) 賛 同 しない (3) 毎 月 2 円 ( 年 間 あたり 2,4 円 )の 負 担 となった 場 合 この 事 業 に 賛 同 しますか 1) 賛 同 2) 賛 同 しない (4) 毎 月 3 円 ( 年 間 あたり 3,6 円 )の 負 担 となった 場 合 この 事 業 に 賛 同 しますか 1) 賛 同 2) 賛 同 しない

36 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 改 善 に 関 するアンケート 調 査 (5) 毎 月 4 円 ( 年 間 あたり 4,8 円 )の 負 担 となった 場 合 この 事 業 に 賛 同 しますか 1) 賛 同 2) 賛 同 しない (6) 毎 月 5 円 ( 年 間 あたり 6, 円 )の 負 担 となった 場 合 この 事 業 に 賛 同 しますか 1) 賛 同 2) 賛 同 しない (7) 毎 月 7 円 ( 年 間 あたり 8,4 円 )の 負 担 となった 場 合 この 事 業 に 賛 同 しますか 1) 賛 同 2) 賛 同 しない (8) 毎 月 1, 円 ( 年 間 あたり 12, 円 )の 負 担 となった 場 合 この 事 業 に 賛 同 しますか 1) 賛 同 2) 賛 同 しない (9) 毎 月 2, 円 ( 年 間 あたり 24, 円 )の 負 担 となった 場 合 この 事 業 に 賛 同 しますか 1) 賛 同 2) 賛 同 しない 問 1. 問 9(1)で 2) 賛 同 しない と 回 答 された 方 にうかがいます あなたが 賛 同 しなかった 最 も 大 きな 理 由 を1つだけお 選 びください 1) 社 会 にとって 重 要 性 がないから 2) 自 分 や 家 族 にメリットがないから 3) 国 や 地 方 自 治 体 が 税 金 を 使 って 実 施 すべきだと 思 うから 4) 公 共 事 業 は 控 えるべきであると 思 うから 5) その 他 ( 具 体 的 に: ) 6) わからない

37 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 改 善 に 関 するアンケート 調 査 問 11. 問 9(1)で 1) 賛 同 と 回 答 された 方 にうかがいます あなたが 賛 同 した 最 も 大 きな 理 由 を1つだけお 選 びください 1) 水 がきれいになるから 2) 生 物 がすめる 環 境 になるから 3) 洪 水 の 心 配 がなくなるから 4) 自 分 や 家 族 にとっていいことがあるとは 思 わないが 他 の 世 帯 も 支 払 うのであれば 仕 方 がないから 5) その 他 ( 具 体 的 に: ) 6) わからない 以 上 で 仮 定 の 話 は 終 わりです ここからは あなた 及 びあなたの 家 族 につ いてお 聞 かせください 問 12. あなたの 性 別, 年 齢 をお 聞 きします あてはまるものを1つずつ 選 んでください 1) 男 性 1) 2 歳 未 満 4) 4 歳 代 7) 7 歳 代 以 上 2) 女 性 2) 2 歳 代 5) 5 歳 代 3) 3 歳 代 6) 6 歳 代 問 13. あなたは 現 在 のお 住 まいに 何 年 間 お 住 みですか あてはまるものを1つ 選 んでください 1) 1 年 未 満 3) 5~1 年 未 満 5) 2~3 年 未 満 2) 1~5 年 未 満 4) 1~2 年 未 満 6) 3 年 以 上 問 14.あなたの 世 帯 で 主 な 収 入 を 得 ておられる 方 のご 職 業 はなんですか あてはまるものを1つ 選 び 番 号 を で 囲 んでください 1) 農 業 4) 会 社 員 等 7) 学 生 2) 漁 業 5) 公 務 員 等 8) その 他 3) 自 営 業 6) パート アルバイト ( )

38 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 改 善 に 関 するアンケート 調 査 問 15.あなたのお 住 まいの 地 域 を 教 えてください 記 入 例 : 松 江 市 町 出 雲 市 町 宍 道 町 など 市 町 郵 便 番 号 - 問 16. 最 後 になりましたが 中 海 宍 道 湖 の 水 環 境 を 良 くしていくために どう すれば 良 いと 思 われますか ご 意 見 がございましたら 下 にご 自 由 にお 書 きください お 忙 しい 中 ご 協 力 いただき 本 当 にありがとうございました ご 記 入 いただきましたアンケートは 同 封 の 返 信 用 封 筒 に 入 れ 3 月 16 日 ( 火 ) までにご 投 函 くださいますようお 願 いいたします

39 中 海 宍 道 湖 の 環 境 整 備 について かつての 中 海 宍 道 湖 は 透 明 度 が 高 く 中 海 ではアマモなどの 海 藻 草 類 宍 道 湖 ではヨシなどの 植 生 が 湖 岸 域 に 生 育 し これらの 藻 場 や 沿 岸 の 植 生 帯 は 魚 やエビ 貝 などの 産 卵 場 やすみ 場 となり 生 物 が 豊 富 でした また アマモなどの 海 藻 草 類 は 化 学 肥 料 が 普 及 するまで 農 業 用 肥 料 として 藻 採 りが 行 われており 地 域 の 漁 業 農 業 を 支 え 快 適 に 泳 げた 美 しい 湖 でした しかし 昭 和 2 年 代 以 降 の 生 活 水 準 の 向 上 とともに 湖 に 流 入 する 生 活 排 水 や 農 業 畜 産 産 業 排 水 が 増 加 し 中 海 では 赤 潮 が 宍 道 湖 ではアオコが 頻 繁 に 発 生 し 透 明 度 が 低 下 しました また 埋 立 や 湖 岸 道 路 の 建 設 により 湖 岸 域 が 人 工 化 (コンクリート 化 )し 湖 岸 の 植 物 や 砂 浜 に 生 息 する 生 物 が 減 少 し 自 然 の 浄 化 機 能 も 低 下 しました 中 海 宍 道 湖 の 昔 の 姿 中 海 宍 道 湖 の 現 在 の 姿 砂 浜 湖 岸 海 水 浴 海 藻 の 採 取 ( 藻 採 り) コンクリート 湖 岸 化 した 河 岸 湖 岸 域 の 湖 底 の 砂 や 泥 の 巻 上 げ 赤 潮 の 発 生 事 業 の 概 要 中 海 宍 道 湖 の 環 境 を 改 善 するために 国 土 交 通 省 では コンクリート 化 された 湖 岸 の 前 の 沿 岸 域 に 浅 場 を 創 出 し 波 による 湖 底 の 砂 や 泥 などの 巻 き 上 げを 防 いで 透 明 度 の 向 上 を 図 るとともに 豊 かで 多 様 な 生 物 のすむ 砂 浜 やヨシなどの 植 物 の 生 育 する 環 境 を 再 生 し 中 海 宍 道 湖 の 浄 化 機 能 の 回 復 を 図 る 浅 場 造 成 を 実 施 しています 整 備 のイメージ 現 況 現 状 では 湖 岸 の 人 工 化 (コンクリート 化 ) や 浅 場 がなくなることで 波 が 大 きくなり 湖 底 の 砂 や 泥 が 巻 き 上 がって 透 明 度 が 低 下 しています 生 物 の 生 息 する 自 然 湖 岸 や 浅 場 がなくな ることで 生 物 が 生 息 しにくい 環 境 となり 自 然 の 浄 化 機 能 が 低 下 しています 整 備 後 整 備 により 湖 岸 域 は 波 が 穏 やかになり 湖 底 の 砂 や 泥 の 巻 上 げが 抑 えられて 透 明 度 が 向 上 します 浅 場 を 作 ることで 沿 岸 の 植 生 や 藻 類 が 生 育 するようになり 鳥 や 魚 貝 などの 生 物 が 増 加 し 多 様 な 景 観 や 自 然 の 浄 化 機 能 の 回 復 が 期 待 できます

40 事 業 実 施 箇 所 事 業 スケジュール 浅 場 造 成 は これまで 図 の 青 丸 で 示 した 7 箇 所 で 整 備 を 行 い 今 後 中 海 宍 道 湖 の 赤 丸 で 示 した 箇 所 で 整 備 を 行 っていく 予 定 です また 青 丸 で 示 した 整 備 箇 所 では それぞれ 下 の 写 真 のような 効 果 が 確 認 されています 中 海 浅 場 造 成 は 平 成 16 年 から 実 施 しており 中 海 宍 道 湖 の 9.1km 区 間 ( 左 図 の 青 丸 )の 整 備 を 行 っています 今 後 平 成 41 年 までに 12.8km 区 間 ( 左 図 の 赤 丸 )の 整 備 を 行 い 中 海 宍 道 湖 全 体 で 21.9km を 整 備 する 予 定 です 事 業 実 施 済 箇 所 事 業 実 施 予 定 箇 所 (km) 25 2 整 備 が 完 了 した 箇 所 では 下 の 写 真 で 示 すような 効 果 が 確 認 され ています 今 後 の 整 備 期 間 中 も 整 備 が 完 了 した 箇 所 から 順 次 同 様 の 効 果 が 期 待 できま す 21.9km 整 備 延 長 :7.5km 整 備 延 長 :14.4km (その 内 整 備 済 :3.4km) (その 内 整 備 済 :5.7km) 事 業 実 施 予 定 箇 所 はあくまでも 予 定 であり 当 該 地 の 状 況 等 に 応 じて 今 後 変 更 する 場 合 があります 整 備 15 区 間 1 長 5 整 備 実 施 済 整 備 予 定 整 備 期 間 12.8km H16 H19 H22 H25 H28 H31 H34 H37 H4 H41 整 備 完 了 予 定 整 備 予 定 はあくまでも 予 定 であり 現 在 事 業 の 実 施 順 序 整 備 区 間 は 今 後 決 定 します 9.1km 期 待 される 効 果 これまで 浅 場 造 成 を 実 施 した 箇 所 では 写 真 で 示 すような 効 果 が 確 認 されています 浅 場 造 成 は 整 備 した 箇 所 それぞれで 効 果 が 現 れますので 整 備 が 全 て 完 了 した 後 に 始 めて 効 果 が 現 れるものではなく 整 備 期 間 中 であっても 整 備 した 箇 所 では 順 次 効 果 が 期 待 できます 透 明 度 の 向 上 波 が 小 さくなり 穏 やかになった 湖 岸 域 浅 場 整 備 地 区 では 整 備 していない 地 区 に 比 べて 湖 岸 域 の 波 が 小 さくなり 透 明 度 が 向 上 しています 生 物 の 生 息 生 育 環 境 の 改 善 中 海 浅 場 整 備 地 区 で 生 育 するコアマモ 浅 場 整 備 地 区 では ヨシやコアマモなど の 生 育 や ヤマトシジミなどの 生 物 の 生 息 が 確 認 され 多 様 な 生 物 の 生 息 環 境 が 再 生 されています 浅 場 整 備 地 区 隣 の 未 整 備 地 区 ( 同 じ 時 刻 の 様 子 ) 浅 場 整 備 地 区 で 確 認 されたヤマトシジミ 浅 場 整 備 地 区 で 生 育 するヨシ 浅 場 整 備 地 区 は 子 供 たちの 遊 び 場 やヨ シの 植 栽 体 験 といった 環 境 学 習 の 場 と しても 利 用 されています 中 海 宍 道 湖 の 水 辺 の 利 用 浅 場 整 備 地 区 の 利 用 状 況

41 参 考 資 料 :CVM 調 査 結 果 (1)アンケート 集 計 数 配 布 数 回 収 数 回 収 率 有 効 回 答 数 有 効 回 答 率 抵 抗 回 答 無 効 回 答 1, % % (2)WTP 算 定 結 果 人 数 ( 人 ) 円 1 円 2 円 3 円 4 円 5 円 7 円 1, 円 2, 円 支 払 意 思 額 1% 9% 8% WTP:329 円 / 月 / 世 帯 7% 賛 同 率 6% 5% 4% 3% 2% 1% % 提 示 額 ( 円 ) (3) 年 便 益 算 定 結 果 年 便 益 = WTP 12ヶ 月 受 益 世 帯 数 = 329 円 12ヶ 月 219,654 世 帯 = 867 百 万 円

42 概 要 水 系 河 川 名 斐 伊 川 水 系 ( 様 式 -1) 事 業 名 斐 伊 川 総 合 水 系 環 境 整 備 事 業 ( 水 環 境 整 備 ) 事 業 主 体 出 雲 河 川 事 務 所 関 係 自 治 体 鳥 取 県 米 子 市 境 港 市 島 根 県 松 江 市 出 雲 市 安 来 市 雲 南 市 東 出 雲 町 斐 川 町 の 計 8 自 治 体 事 業 期 間 24~219 年 度 ( 平 成 16~31 年 度 ) 基 準 ( 評 価 ) 年 度 21 年 度 ( 平 成 22 年 度 ) 費 用 事 業 費 維 持 管 理 費 合 計 単 純 合 計 ( 実 質 価 格 ) 15,643 百 万 円 4,565 百 万 円 2,28 百 万 円 基 準 年 における 現 在 価 値 合 計 (C) 15,242 百 万 円 1,74 百 万 円 16,982 百 万 円 便 益 便 益 供 用 年 度 212 年 度 ( 平 成 32 年 度 ) 供 用 年 度 の 単 年 度 便 益 ( 実 質 価 格 ) 残 存 価 値 ( 実 質 価 格 ) 基 準 年 における 現 在 価 値 合 計 (B) 867 百 万 円 なし 18,635 百 万 円 費 用 便 益 分 析 結 果 費 用 便 益 費 (CBR) 1.1 純 現 在 価 値 (NPV) 1,653 百 万 円 経 済 的 内 部 収 益 率 (EIRR) 4.6%

43 費 用 便 益 算 定 シート ( 様 式 -2) 基 準 ( 評 価 ) 年 度 21 年 (H22) 供 用 年 度 22 年 (H32) 社 会 的 割 引 率 4% 年 度 便 益 :B 費 用 :C デフ 割 引 便 益 1 残 存 価 値 2 計 建 設 費 3 維 持 管 理 費 4 計 3+4 レータ 率 t 西 暦 便 益 実 質 価 格 現 在 価 値 実 質 価 格 現 在 価 値 1+2 費 用 実 質 価 格 現 在 価 値 費 用 実 質 価 格 現 在 価 値 費 用 実 質 価 格 現 在 価 値 整 備 期 間 施 設 完 成 後 の 期 間 合 計 49,864 18,635 18,635 15,643 15,42 15,242 4,565 4,56 1,74 2,28 19,962 16,982 総 便 益 B 18,635 総 費 用 C 16,982 費 用 便 益 比 B/C 1.1 純 現 在 価 値 B-C 1,652 経 済 的 内 部 収 益 率 4.6%

44 算 出 説 明 書 事 業 概 要 事 業 目 的 ( 様 式 -3) 中 海 宍 道 湖 の 水 質 は 水 質 観 測 が 開 始 された 昭 和 48 年 頃 から 環 境 基 準 を 満 足 しない 状 態 が 継 続 している また 水 質 悪 化 にともなう 富 栄 養 化 現 象 も 発 生 してお り 宍 道 湖 においてはアオコ 中 海 においては 赤 潮 が 継 続 して 確 認 されている 中 海 宍 道 湖 では 戦 後 の 経 済 成 長 に 伴 う 人 口 増 産 業 の 発 展 生 活 様 式 や 営 農 形 態 の 変 化 工 業 化 の 進 展 等 により 湖 内 への 流 入 負 荷 が 増 加 するとともに 湖 周 辺 地 域 の 開 発 等 による 浅 場 藻 場 の 減 少 や 人 工 湖 岸 化 により 湖 の 自 然 浄 化 機 能 が 低 下 したことにより 水 質 底 質 の 悪 化 が 進 行 したと 考 えられる 本 事 業 は 人 工 化 した 湖 岸 前 面 の 沿 岸 部 において 生 物 が 生 息 生 育 可 能 な 環 境 を 再 生 し 湖 の 自 然 浄 化 機 能 を 回 復 させ 水 質 の 改 善 を 図 ることを 目 的 とする 浅 場 覆 砂 整 備 中 海 人 工 化 された 湖 岸 前 面 の 沿 岸 部 において 浅 場 整 備 及 び 覆 砂 を 実 施 し 波 浪 に よる 巻 き 上 がりを 防 ぎ 透 明 度 の 向 上 を 図 るとともに 生 物 の 生 息 生 育 繁 殖 環 境 を 再 生 し 湖 の 自 然 浄 化 機 能 の 回 復 を 図 る なお 浅 場 整 備 及 び 覆 砂 は 事 業 効 果 を 鑑 み 人 工 湖 岸 のうち 生 物 の 生 息 生 育 繁 殖 環 境 の 再 生 が 期 待 できる 水 深 4m 以 浅 で 湖 内 の 水 質 及 び 底 質 が 悪 い 箇 所 を 対 象 とし 実 施 する 整 備 前 黒 字 : 完 成 または 実 施 中 赤 字 : 整 備 予 定 エリア 西 岸 エリア L=1.5km 東 岸 エリア L=1.3km 大 崎 箇 所 米 子 湾 エリア L=4.1km 整 備 後 事 業 内 容 ( 事 業 箇 所 図 ) 下 意 東 箇 所 南 岸 エリア L=1.8km 新 十 神 箇 所 宍 道 湖 人 工 化 された 湖 岸 前 面 の 沿 岸 部 に 浅 場 を 整 備 し 波 浪 による 巻 き 上 がりを 防 ぎ 透 明 度 の 向 上 を 図 るとともに 生 物 の 生 息 生 育 繁 殖 環 境 を 再 生 し 湖 の 自 然 浄 化 機 能 の 回 復 を 図 る なお 浅 場 整 備 は 事 業 効 果 を 鑑 み 人 工 湖 岸 のうち 地 形 条 件 から 大 規 模 な 消 波 施 設 が 不 要 である 箇 所 を 対 象 として 実 施 する 整 備 前 大 垣 箇 所 秋 鹿 箇 所 北 岸 エリア L=1.8km 鹿 園 寺 箇 所 南 岸 エリア L=2.3km 整 備 後 布 志 名 箇 所 宍 道 箇 所 黒 字 : 完 成 または 実 施 中 赤 字 : 整 備 予 定 エリア

45 ( 様 式 -4) 算 出 説 明 書 費 用 便 益 比 の 算 定 根 拠 評 価 手 法 CVM< 仮 想 市 場 評 価 法 >( 平 成 22 年 2 月 にCVMアンケート 実 施 ) 便 益 計 測 期 間 H32~H81( 事 業 完 了 から5 年 間 ) 年 平 均 便 益 額 : 最 大 提 示 額 で 裾 切 り 年 平 均 便 益 =867 百 万 円 (=329 円 / 月 世 帯 219,654 世 帯 12ヶ 月 ) 総 便 益 残 存 価 値 : 考 慮 しない 便 益 総 便 益 B=(Σ 単 年 度 便 益 額 + 残 存 価 値 )/(1+.4) n =18,635 百 万 円 便 益 算 定 範 囲 : 中 海 宍 道 湖 から2km 圏 内 の 斐 伊 川 流 域 市 町 村 プレアンケート 結 果 より 中 海 宍 道 湖 を 身 近 に 感 じる 人 や 地 域 資 源 とし て 大 切 にしたい 人 の 居 住 範 囲 を 基 本 として 設 定 世 帯 数 :219,654 世 帯 配 布 回 収 方 法 :インターネット 調 査 と 郵 送 調 査 を 併 用 して 実 施 アンケート 票 数 :1,999 票 配 布 回 収 数 652 票 ( 回 収 率 32.6%) 有 効 回 答 数 48 票 ( 有 効 回 答 率 62.6) WTP( 平 均 支 払 意 思 額 ):329 円 / 月 世 帯 中 海 宍 道 湖 から2km 圏 内 の 斐 伊 川 流 域 市 町 評 価 範 囲 ( 旧 大 社 町 ) ( 旧 平 田 市 ) 斐 川 町 松 江 市 東 出 雲 町 境 港 市 米 子 市 ( 旧 加 茂 町 ) 出 雲 市 雲 南 市 ( 旧 出 雲 市 ) ( 旧 三 刀 屋 町 ) ( 旧 大 東 町 ) ( 旧 木 次 町 ) 安 来 市 km 1km 2km 建 設 費 15,643 百 万 円 費 4,56 百 万 円 用 維 持 管 理 費 毎 年 全 体 事 業 費 の.5%に 設 定 (H32~H81) デフレータを 考 慮 した 実 質 価 格 総 費 用 ( 建 設 費 +Σ 年 間 維 持 管 理 費 )/(1+.4) n =16,982 百 万 円 費 用 便 益 比 (B/C) 1.1 その 他 留 意 点 等 -