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1 高 齢 者 施 設 における 感 染 対 策 マニュアル 高 齢 者 施 設 感 染 対 策 マニュアル 作 成 検 討 会 ( 奈 良 県 郡 山 保 健 所 管 内 ) 平 成 21 年 1 月

2 目 次 1. はじめに 1 2. 高 齢 者 施 設 と 感 染 対 策 2 (1) 注 意 すべき 主 な 感 染 症 (2) 感 染 対 策 の 基 礎 知 識 1) 感 染 源 2) 感 染 経 路 3) 感 染 経 路 の 遮 断 3. 高 齢 者 施 設 における 感 染 管 理 体 制 4 (1) 施 設 内 感 染 対 策 委 員 会 の 設 置 1) 委 員 会 の 設 置 とその 構 成 2) 委 員 会 の 役 割 (2) 感 染 対 策 のマニュアル 整 備 (3) 職 員 の 健 康 管 理 (4) 高 齢 者 の 健 康 管 理 ( 早 期 発 見 の 方 策 日 常 の 健 康 観 察 ) 1) 入 所 時 の 健 康 状 態 の 把 握 2) 入 所 後 の 健 康 管 理 3) 定 期 の 健 康 診 断 ( 結 核 ) (5) 職 員 研 修 の 実 施 4. 平 常 時 の 感 染 対 策 9 (1) 日 頃 の 標 準 的 予 防 策 の 実 施 (2) 集 団 感 染 発 生 を 想 定 した 連 絡 網 の 整 備 と 訓 練 研 修 の 実 施 (3) 施 設 内 の 環 境 整 備 及 び 来 客 者 への 対 応 1) 環 境 整 備 2) 来 客 者 への 対 応 (4) 血 液, 体 液 の 処 理 (5) 手 洗 い,うがい (6) 食 事 介 助 及 び 口 腔 ケア (7) 排 泄 物 の 処 理 及 び 排 泄 介 助 (おむつ 交 換 を 含 む) (8) 医 療 処 置 ( 痰 吸 引,チューブ,カテーテル 等 の 処 置 )

3 5. 感 染 症 発 生 時 の 対 応 15 (1) 感 染 症 の 発 生 状 況 の 把 握 1) 記 録 2) 報 告 (2) 感 染 拡 大 の 防 止 1) 職 員 の 対 応 2) 医 師 及 び 看 護 職 員 の 対 応 3) 施 設 長 の 対 応 (3) 医 療 処 置 (4) 関 係 者 との 連 携 ( 職 員 への 周 知 家 族 への 情 報 提 供 ) (5) 行 政 への 報 告 6. 感 染 経 路 別 予 防 策 ( 特 徴 感 染 予 防 発 生 時 の 対 応 ) 18 (1) 空 気 感 染 予 防 策 1) 結 核 (2) 飛 沫 かいせん 感 染 予 防 策 1)インフルエンザ 2)レジオネラ 症 (3) 接 触 感 染 予 防 策 1) 感 染 性 胃 腸 炎 (ノロウイルス 等 ) 2) 疥 癬 資 料 1: 感 染 症 法 に 規 定 のある 高 齢 者 にみられる 主 な 感 染 症 23 資 料 2: 平 常 時 のチェックリスト, 感 染 症 発 生 時 のチェックリスト 24 資 料 3: 消 毒 方 法 27 資 料 4: 集 団 感 染 発 生 (ノロウイルス 等 ) 発 生 状 況 について 書 式 の 例 ( 施 設 から 保 健 所 等 への 報 告 用 ) 29 資 料 5: 感 染 性 胃 腸 炎 等 集 団 発 生 ( 疑 い 含 む) 健 康 調 査 票 ( 施 設 から 保 健 所 への 報 告 用 ) 30 資 料 6: 厚 生 労 働 大 臣 が 定 める 感 染 症 又 は 食 中 毒 の 発 生 が 疑 われる 際 の 対 処 に 関 する 手 順 ( 平 成 18 年 3 月 31 日 厚 生 労 働 省 告 示 第 二 百 六 十 八 号 ) 31 資 料 7:ノロウイルス 感 染 症 とその 対 応 予 防 ( 施 設 スタッフ 一 般 啓 発 用 ) 32 資 料 8: 関 係 機 関 一 覧 36

4 1.はじめに 高 齢 者 施 設 は, 感 染 症 に 対 する 抵 抗 力 が 弱 い 高 齢 者 が, 集 団 で 生 活 し 活 動 する 場 である このため, 高 齢 者 施 設 は 感 染 が 広 がりやすい 状 況 にあることを 認 識 しなければならない また, 感 染 自 体 を 完 全 になくすことはできないことを 踏 まえ, 感 染 の 被 害 を 最 小 限 にする ことが 求 められる 施 設 において 高 齢 者 が 安 心 して 生 活 できるために 感 染 症 から 高 齢 者 を 守 り, 感 染 症 を 予 防 する 体 制 を 整 備 し, 平 常 時 から 対 策 を 実 施 するとともに, 感 染 症 発 生 時 には 迅 速 で 適 切 な 対 応 を 図 ることが 必 要 となる 本 資 料 は, 京 都 市 作 成 の 高 齢 者 介 護 施 設 における 感 染 症 対 策 のすすめ 方 - 集 団 感 染 を 起 こさないために- を 原 本 にして 高 齢 者 施 設 のみなさんと 検 討 し,より 現 場 で 活 用 しや すい 基 本 マニュアルとして 作 成 した 高 齢 者 施 設 における 感 染 のリスクとその 対 策 に 関 す る 基 本 的 な 知 識 や, 押 さえるべきポイントを 示 している 各 施 設 の 実 情 を 考 慮 しながら, 具 体 的 な 対 策 を 考 える 際 の 参 考 として 活 用 してほしい 感 染 対 策 を 効 果 的 に 実 施 するためには, 職 員 一 人 一 人 が 自 ら 考 え 実 践 することが 重 要 と なるので 各 施 設 の 実 情 に 合 わせた 独 自 のマニュアルを 作 成 し 感 染 対 策 の 徹 底 を 図 る 感 染 対 策 のために 必 要 なこと 職 員 は 高 齢 者 の 特 性, 高 齢 者 施 設 の 特 性, 施 設 における 感 染 症 の 特 徴 の 理 解 感 染 に 対 する 知 識 ( 予 防, 発 生 時 の 対 応 )の 習 得 と 日 常 業 務 における 実 践 自 身 の 健 康 管 理 ( 感 染 源 媒 介 者 にならないこと,など) さらに 管 理 者 は 施 設 内 活 動 の 推 進 ( 感 染 対 策 委 員 会 の 設 置,マニュアルの 策 定, 研 修 の 実 施, 施 設 整 備 など) 施 設 外 活 動 の 実 施 ( 情 報 収 集, 発 生 時 の 行 政 への 届 出 など) 職 員 の 労 務 管 理 ( 職 員 の 健 康 管 理, 職 員 が 罹 患 したときに 療 養 できる 人 的 環 境 の 整 備 など) 1

5 2. 高 齢 者 施 設 と 感 染 対 策 (1) 注 意 すべき 主 な 感 染 症 高 齢 者 は 抵 抗 力 が 低 下 しているため 感 染 しやすい 状 態 にあるが, 病 院 の 患 者 ほど 感 染 のリスクは 高 くない また, 高 齢 者 施 設 で 問 題 となる 感 染 症 や 感 染 対 策 のあり 方 は, 生 活 の 場 である 点 でも 病 院 とは 異 なる しかし, 感 染 一 般 に 関 する 基 本 知 識 は 同 じである 高 齢 者 施 設 において, 集 団 感 染 を 起 こす 可 能 性 が 高 いため 予 め 対 応 策 を 検 討 しておくべ き 主 な 感 染 症 として 以 下 のものが 挙 げられる( 資 料 1を 参 照 ) 1) 入 所 者 のみならず 職 員 にも 感 染 が 起 こり, 媒 介 者 となる 感 染 症 かいせん, インフルエンザ, 結 核,ノロウイルス 感 染 症, 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症, 疥 癬 肺 炎 球 菌 感 染 症,レジオネラ 症 など(レジオネラは 人 から 人 への 感 染 はない) 2) 健 康 な 人 に 感 染 を 起 こすことは 少 ないが, 抵 抗 性 の 減 弱 した 人 に 発 生 する 感 染 症 メチシリン 耐 性 黄 色 ブドウ 球 菌 (MRSA) 感 染 症, 緑 膿 菌 感 染 症,VRE(バンコマ イシン 耐 性 腸 球 菌 )など 3) 血 液, 体 液 を 介 して 感 染 する 感 染 症 肝 炎 (B 型,C 型 ), 後 天 性 免 疫 不 全 症 候 群 (AIDS)など ただし 通 常 の 集 団 生 活 上 では, 人 から 人 へ 感 染 する 可 能 性 は 少 ない (2) 感 染 対 策 の 基 礎 知 識 1) 感 染 源 感 染 症 の 原 因 となる 微 生 物 ( 細 菌,ウイルスなど)を 含 んでいるものを 感 染 源 といい, 次 のものは 感 染 源 となる 可 能 性 がある 1 排 泄 物 ( 吐 しゃ 物, 便, 尿 など) 2 血 液, 体 液, 分 泌 物 ( 痰, 膿 など) 3 使 用 した 器 具, 器 材 ( 刺 入 挿 入 したもの) 4 上 記 に 触 れた 手 指 で 取 り 扱 った 食 品 など 1,2,3は, 素 手 で 触 らず, 必 ず 使 い 捨 て 手 袋 (ゴム ビニール)を 着 用 して 取 り 扱 う また, 手 袋 を 脱 いだ 後 は, 手 洗 い, 手 指 消 毒 が 必 要 である 2

6 2) 感 染 経 路 感 染 経 路 には,1 空 気 感 染,2 飛 沫 感 染,3 接 触 感 染, 及 び4 針 刺 し 事 故 などによる 血 液 媒 介 感 染 などがある 感 染 経 路 に 応 じた 適 切 な 対 策 をとることが 大 切 である ( P 感 染 経 路 別 予 防 策 ( 特 徴 感 染 予 防 発 生 時 の 対 応 ) 参 照 ) 3) 感 染 経 路 の 遮 断 感 染 経 路 の 遮 断 とは,1 感 染 源 ( 病 原 体 )を 持 ち 込 まない 2 感 染 源 ( 病 原 体 )を 拡 げない 3 感 染 源 ( 病 原 体 )を 持 ち 出 さない である そのためには, 手 洗 いの 励 行,うがいの 励 行, 環 境 の 清 掃 が 重 要 となる また, 血 液 体 液 分 泌 物 排 泄 物 などを 扱 うときは, 使 い 捨 て 手 袋 を 着 用 するとともに,これらが 飛 び 散 る 可 能 性 のある 場 合 に 備 えて,マスクやエプロン ガウンの 着 用 についても 検 討 しておくことが 必 要 である 高 齢 者 施 設 における 感 染 症 は, 施 設 内 でまったく 新 規 に 発 生 することはまれであると 考 えられる つまり, 新 規 入 所 者 ( 高 齢 者 施 設 に 併 設 のショートステイ,デイサービス センター 利 用 者 も 含 む), 職 員, 面 会 者 などが 施 設 外 で 罹 患 して 施 設 内 に 持 ち 込 むことが 多 い したがって, 高 齢 者 施 設 における 感 染 対 策 では, 施 設 の 外 部 から 感 染 症 の 病 原 体 を 持 ち 込 まないようにすることが 重 要 である 具 体 的 には, 新 規 の 入 所 者 ( 高 齢 者 施 設 に 併 設 のショートステイ,デイサービスセン ター 利 用 者 も 含 む)への 対 策 と 職 員, 委 託 業 者, 面 会 者,ボランティア, 実 習 生 な どに 対 する 対 策 が 重 要 となる 3

7 3. 高 齢 者 施 設 における 感 染 管 理 体 制 (1) 施 設 内 感 染 対 策 委 員 会 の 設 置 1) 委 員 会 の 設 置 とその 構 成 施 設 内 感 染 対 策 委 員 会 は, 他 の 委 員 会 と 独 立 して 設 置 運 営 する 感 染 対 策 は, 入 所 者 の 安 全 管 理 の 視 点 から 極 めて 重 要 であり, 入 所 者 の 安 全 確 保 は 施 設 の 責 務 といえる 委 員 会 は, 以 下 のような 幅 広 い 職 種 により 構 成 する 1 施 設 長 ( 施 設 全 体 の 管 理 責 任 者 ) 2 事 務 長 ( 事 務 関 係 ) 3 医 師 ( 医 療 面 ) 4 看 護 師 ( 医 療 面 ) 5 介 護 職 員 ( 現 場 ) 6 栄 養 士 ( 食 事 面 ) 7 その 他 メンバーの 役 割 分 担 を 明 確 にし, 担 当 者 を 決 めておく 実 務 の 責 任 者 は 看 護 職 員 あるい は これに 代 わる 感 染 対 策 の 知 識 を 有 する 職 員 が 望 ましい また, 施 設 内 に 感 染 症 に 詳 し い 医 師 がいない 場 合 は, 協 力 病 院 や 保 健 所 と 連 携 をとって 助 言 を 得 る 2) 委 員 会 の 役 割 施 設 内 感 染 対 策 委 員 会 の 主 な 役 割 としては, 感 染 症 の 予 防 と 感 染 症 発 生 時 の 対 応 がある 特 に 予 防 に 重 点 を 置 いた 活 動 が 重 要 である たとえば, 1 施 設 内 感 染 対 策 の 立 案 2 指 針 マニュアル 等 の 作 成 3 施 設 内 感 染 対 策 に 関 する 職 員 への 研 修 4 新 入 所 者 の 感 染 症 の 既 往 の 把 握 5 入 所 者 職 員 の 健 康 状 態 の 把 握 6 感 染 症 発 生 時 の 対 応 と 報 告 7 各 部 署 での 感 染 対 策 実 施 状 況 の 把 握 と 評 価 ( 資 料 2.チェックリスト 参 照 ) 感 染 対 策 を 検 討 する 基 礎 として 日 頃 から 施 設 内 の 感 染 のリスクを 把 握 しておく 必 要 があ る その 方 法 としては, 普 段 から 下 痢 や 発 熱 咳 などの 症 状 が 見 られる 人 数 を 把 握 して, 集 団 感 染 を 疑 うべき 基 本 ラインを 設 定 しておくことなどが 考 えられる さらに, 類 似 施 設 で 発 生 した 過 去 の 事 例 を 分 析 しておくことも 感 染 症 発 生 時 の 対 応 のために 有 益 である 4

8 (2) 感 染 対 策 のマニュアル 整 備 感 染 対 策 のマニュアルを 作 成 する 際 には, 平 常 時 と 発 生 時 の2つの 対 応 を 定 める 作 成 されたマニュアルは, 実 際 に 日 常 業 務 の 中 で 遵 守, 徹 底 されなければ 意 味 がない そのためには, 次 の 点 に 留 意 する 1) 記 載 内 容 が 現 実 に 実 践 できる また, 実 施 状 況 を 踏 まえ, 適 宜 内 容 を 見 直 す 2) 関 係 各 所 の 職 員 全 員 に 提 示 され, 日 常 業 務 の 際, 必 要 なときに 参 照 できるようにいつ も 手 に 取 りやすい 場 所 に 置 く 3) 内 容 については, 講 習 会 や 研 修 などにより 周 知 徹 底 され, 職 員 全 員 が 確 実 に 理 解 する 4) 遵 守 状 況 を 定 期 的 に 確 認 ( 自 己 確 認, 相 互 確 認 )する (3) 職 員 の 健 康 管 理 職 員 は, 施 設 の 外 部 との 出 入 りの 機 会 が 多 いことから, 施 設 に 病 原 体 を 持 ち 込 む 可 能 性 が 最 も 高 いことを 認 識 する 必 要 がある また, 日 々の 介 護 行 為 において, 入 所 者 に 密 接 に 接 触 する 機 会 が 多 く, 入 所 者 間 の 病 原 体 の 媒 介 者 となるおそれが 高 いことから, 日 常 から の 健 康 管 理 が 重 要 となる 職 員 が 感 染 症 の 症 状 を 呈 した 場 合 には, 施 設 の 実 情 を 踏 まえた 上 で, 症 状 が 改 善 するま で 就 業 を 停 止 することを 検 討 する 必 要 がある 職 員 が 病 原 体 を 施 設 内 に 持 ち 込 むリスクは 極 めて 高 いため, 蔓 延 させる 可 能 性 がなくなるまで 休 業 させることは, 感 染 経 路 の 遮 断 のための 有 効 な 方 法 といえる 有 症 状 の 時 の 際 には 速 やかに 言 える 職 場 風 土 や 感 染 症 に 罹 患 した 際 には 休 むことができる 職 場 環 境 づくりも 必 要 である 定 期 的 な 健 康 診 断 は 必 ず 受 診 する また, 自 身 の 普 段 の 健 康 管 理 に 注 意 する ワクチンで 予 防 可 能 な 疾 患 については,できるだけ 予 防 接 種 を 受 け, 感 染 症 への 罹 患 を 予 防 し, 施 設 内 での 感 染 症 の 媒 介 者 にならないようにすることが 重 要 である 予 防 接 種 の 実 施 に 当 たっては, 職 員 に 対 して 予 防 接 種 の 意 義, 有 効 性, 副 反 応 の 可 能 性 等 を 十 分 に 説 明 して, 同 意 を 得 た 上 で 積 極 的 に 予 防 接 種 の 機 会 を 提 供 する また, 接 種 を 希 望 する 職 員 に 円 滑 に 接 種 がなされるように 配 慮 する なお, 定 期 的 に 活 動 するボランティアや, 頻 繁 に 面 会 に 来 られる 家 族 にも 職 員 に 準 じた 健 康 管 理 あるいは 体 調 把 握 が 必 要 である 5

9 (4) 高 齢 者 の 健 康 管 理 ( 早 期 発 見 の 方 策 日 常 の 健 康 観 察 ) 1) 入 所 時 の 健 康 状 態 の 把 握 入 所 時 点 での 健 康 状 態 を 確 認 することが 必 要 である 入 所 時 の 健 康 診 断 を 行 うほか, 感 染 症 に 関 する 既 往 歴 などについても 確 認 する かいせん, 注 意 が 必 要 な 疾 患 としては, 疥 癬 結 核 などがある 結 核 については 感 染 性 の 結 核 で はないことを 確 認 する 必 要 がある 基 本 的 には, 感 染 症 既 往 者 の 入 所 は 感 染 管 理 上 特 に 問 題 はないので, 既 往 のある 入 所 申 込 者 に 不 利 益 が 生 じないように 配 慮 する 2) 入 所 後 の 健 康 管 理 重 要 なのは 衛 生 管 理 の 徹 底 だけでなく, 日 常 から 入 所 者 の 抵 抗 力 を 高 め, 感 染 予 防 を 進 める 視 点 である できるだけチューブを 外 す,おむつを 外 すなど, 入 所 者 の 健 康 状 態 の 維 持 向 上 に 寄 与 する 取 り 組 みを 行 うことが 必 要 である 質 の 高 いケアは そのまま 感 染 対 策 につながる 健 康 状 態 を 把 握 するためには, 栄 養 状 態 の 把 握 (アルブミンの 値 などを 指 標 とする), 食 事 摂 取 状 況 ( 体 重 測 定 による)や, 定 期 的 なバイタルサイン 測 定 などが 有 効 である これ らの 指 標 から 異 常 の 兆 候 を 発 見 して, 早 めに 対 処 することにより 抵 抗 力 を 保 持 することが 可 能 となる 感 染 症 を 発 見 しやすくするために, 発 生 の 状 況 を 定 期 的 に 分 析 することにより, 日 常 的 な 発 生 状 況 を 把 握 し, 現 時 点 での 発 生 状 況 との 比 較 を 行 う 異 常 の 兆 候 をできるだけ 早 く 発 見 するために, 入 所 者 の 健 康 状 態 を 常 に 注 意 深 く 観 察 す る 体 の 動 きや 声 の 調 子 大 きさ, 食 欲 などがいつものその 人 らしくない,と 感 じたら 要 注 意 である また, 熱 があるかどうかは, 検 温 するまでもなく,トイレ 誘 導 やおむつ 交 換 などのケアの 際, 入 所 者 の 体 に 触 れたときに 分 かる また, 入 所 者 の 健 康 状 態 を 記 録 し, 早 期 に 体 調 の 悪 い 人 がいないかを 把 握 することが 必 要 である 次 のような 症 状 に 注 意 して 観 察 し, 記 録 する 日 常 的 に 発 生 しうる 割 合 を 超 え た 場 合 には, 速 やかに 対 応 しなければならない 吐 き 気 嘔 吐 の 回 数 内 容 及 び 量 下 痢 の 有 無 性 状 回 数 発 熱 時 の 体 温 6

10 主 な 症 状 チェック 内 容 要 注 意 のサイン 発 熱 発 熱 時 の 体 温 全 身 状 態 が 悪 い(ぐったりしている, 意 識 がはっきり しない, 呼 吸 がおかしい) 発 熱 以 外 に, 嘔 吐 や 下 痢 などの 症 状 が 激 しい 嘔 吐 吐 き 気 嘔 吐 の 有 無, 回 数, 内 容 ( 性 状 ) 及 び 量 発 熱, 腹 痛, 下 痢 もあり, 便 に 血 が 混 じることもある 発 熱 し, 体 に 赤 い 発 疹 も 出 ている 発 熱 し, 意 識 がはっきりしていない 下 痢 下 痢 の 有 無, 性 状 及 び 回 数 便 に 血 が 混 じっている 尿 が 少 ない, 口 が 渇 いている 咳, 咽 頭 咳, 咽 頭 痛, 鼻 水 の 熱 があり, 痰 のからんだ 咳 がひどい 痛, 鼻 水 出 現 発 疹 ( 皮 膚 の 異 常 ) 発 疹 ( 皮 膚 の 異 常 ) など 牡 蠣 殻 状 の 厚 い 鱗 屑 が, 体 幹, 四 肢 の 関 節 の 外 側, 骨 の 突 出 した 部 分 など, 圧 迫 や 摩 擦 が 起 こりやすいとこ ろに 多 く 見 られる 非 常 に 強 いかゆみがある 場 合 も,まったくかゆみがな い 場 合 もある また, 高 齢 者 の 特 徴 を 理 解 し, 流 行 期 には 特 に 気 をつけることが 重 要 である 日 頃 から 近 隣 地 域 の 流 行 状 況 を 把 握 できるようにしておく 高 齢 者 は 感 染 症 等 に 対 する 抵 抗 力 が 弱 いことから, 早 期 の 発 見 と 対 応 が 重 要 である 施 設 外 で 感 染 症 等 が 流 行 している 時 期 には, 予 防 接 種 や 定 期 的 な 健 康 診 断 の 実 施 が 有 効 とな る 奈 良 県 が 公 開 している 感 染 症 関 係 情 報 奈 良 県 感 染 症 情 報 センター 奈 良 県 感 染 症 週 報 / 月 報 奈 良 県 健 康 増 進 課 健 康 増 進 課 感 染 症 対 策 奈 良 県 郡 山 保 健 所 健 康 増 進 課 奈 良 県 医 師 会 感 染 症 情 報 ( 奈 良 県 医 師 会 ホームページ) 7

11 3) 定 期 の 健 康 診 断 ( 結 核 ) 結 核 に 関 しては, 施 設 ( 注 )の 従 事 者 及 び 入 所 者 に 定 期 の 健 康 診 断 が 法 律 によって 義 務 づけられている 従 事 者 は 雇 用 年 度 及 び 毎 年 度 入 所 者 は 入 所 年 度 及 び65 歳 以 上 は 毎 年 度 それぞれ 実 施 するとなっている 健 康 診 断 の 方 法 は, 胸 部 エックス 線 検 査, 喀 痰 検 査, 聴 診, 打 診 その 他 必 要 な 検 査 となっている 参 照 条 文 1 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 する 医 療 に 関 する 法 律 第 53 条 の2, 第 53 条 の3, 第 53 条 の7 2 同 法 施 行 令 第 12 条 ( 定 期 の 健 康 診 断 の 対 象 者, 定 期 及 び 回 数 ) 3 同 法 施 行 規 則 第 27 条 の2( 健 康 診 断 の 方 法 ) ( 注 ) 救 護 施 設, 養 護 老 人 ホーム, 特 別 養 護 老 人 ホーム, 軽 費 老 人 ホーム, 知 的 障 害 者 更 生 施 設, 身 体 障 害 者 療 護 施 設, 身 体 障 害 者 福 祉 ホーム, 身 体 障 害 者 授 産 施 設, 知 的 障 害 者 授 産 施 設, 知 的 障 害 者 福 祉 ホーム, 知 的 障 害 者 通 勤 療, 婦 人 保 護 施 設 (5) 職 員 研 修 の 実 施 感 染 症 のまん 延 を 防 止 する 観 点 から, 職 員 に 対 する 十 分 な 教 育 研 修 が 必 要 である 適 切 な 知 識 を 普 及 啓 発 するとともに, 衛 生 管 理 の 徹 底 と 衛 生 的 な 行 動 の 励 行 を 行 う 職 員 教 育 を 組 織 的 に 浸 透 させていくためには, 定 期 的 な 教 育 ( 年 2 回 以 上 )を 実 施 する とともに, 新 規 採 用 時 には 必 ず 感 染 対 策 教 育 を 実 施 することが 重 要 である このマニュア ルを 活 用 して 行 うのも 良 い また 施 設 内 の 意 識 を 高 めるために 施 設 外 の 研 修 へ 積 極 的 に 参 加 し, 保 健 所 で 行 われる 研 修 も 身 近 に 行 われるので 活 用 する 8

12 4. 平 常 時 の 感 染 対 策 (1) 日 頃 の 標 準 的 予 防 策 の 実 施 感 染 対 策 の 基 本 は,1 感 染 させない 2 感 染 しても 発 症 させない すなわち 感 染 制 御 であり, 適 切 な 予 防 と 治 療 を 行 うこと そのためには 1 感 染 源 ( 病 原 体 )を 持 ち 込 まない 2 感 染 源 ( 病 原 体 )を 拡 げない 3 感 染 源 ( 病 原 体 )を 持 ち 出 さない その 基 本 となるのが 標 準 的 予 防 策 と 感 染 経 路 別 予 防 策 である 標 準 的 予 防 策 とは, すべての 患 者 の 血 液, 体 液, 分 泌 物, 排 泄 物, 創 傷 皮 膚, 粘 膜 な どは, 感 染 する 危 険 性 があるものとして 取 り 扱 わなければならない という 考 え 方 に 基 づき, 日 常 的 に 標 準 的 におこなう 予 防 策 のことである 高 齢 者 施 設 では, 特 に 排 泄 物 の 処 理 の 際 に 行 う 対 策 である 標 準 的 予 防 策 の 具 体 的 な 内 容 は, 手 洗 い, 使 い 捨 て 手 袋 の 着 用 をはじめとして,マス ク エプロン ガウン 等 の 適 切 な 着 用,ケアに 使 用 した 器 具 の 洗 浄 消 毒, 環 境 対 策, リネンの 消 毒 などがある (2) 集 団 感 染 発 生 を 想 定 した 連 絡 網 の 整 備 と 訓 練 研 修 の 実 施 平 常 時 から 発 生 時 における 関 係 者 の 連 絡 網 を 整 備 するとともに, 関 係 者 が 参 加 して 発 生 を 想 定 した 訓 練 を 行 い, 一 連 の 手 順 を 確 認 するなど 教 育 研 修 などによる 徹 底 が 重 要 である 例 えば, 介 護 職 員 による 異 常 の 発 見 から 看 護 職 員 医 師 への 報 告, 施 設 長 への 報 告,さらに 施 設 長 から 行 政 への 報 告, 保 健 所 への 連 絡 などの 報 告 連 絡 系 統 を 確 認 す るとともに, 施 設 長 や 医 師, 保 健 所 などの 指 示 に 基 づく 現 場 での 対 応 方 法 についても 実 地 で 確 認 を 行 うとよい 9

13 (3) 施 設 内 の 環 境 整 備 及 び 来 客 者 への 対 応 1) 環 境 整 備 対 象 実 施 方 法 留 意 点 施 設 全 体 ( 換 気 ) ちり,ごみ,ほこりがたま らないよう 清 掃 作 業 しやす いよう 整 理 整 頓 を 心 がける 午 前, 午 後 に 各 1 回 換 気 を 行 う 環 境 の 清 潔 を 保 つことが 重 要 整 理 整 頓 を 心 がけ, 清 掃 を 行 う 冬 場 の 加 湿 器 は 清 潔 にする 床 床 の 消 毒 は 特 に 必 要 ない 1 日 1 回 湿 式 清 掃 し, 乾 燥 させることが 重 要 血 液, 分 泌 物, 排 泄 物 など が 付 着 しているときは, 使 い 捨 て 手 袋 を 着 用 し,0.1% 完 全 な 消 毒 は 不 可 能 菌 やウイルスのすみかとな るほこりやぬめりを 少 しで も 減 らす 使 用 した 雑 巾 やモップは, こまめに 洗 浄, 乾 燥 の 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムで 清 拭 後, 湿 式 清 掃 し 乾 燥 させ る ドアノブ,てすり,ベッド 柵, 水 で 汚 れを 拭 き 取 る 通 常 は 家 庭 用 洗 剤 での 拭 き テーブルなど 頻 繁 に 手 で 触 るところ アルコール, 次 亜 塩 素 酸 ナ トリウム 等 による 消 毒 も 有 取 りでよい ( 噴 霧 ではなく 拭 き 取 る) 効 手 洗 い 場,うがい 場, 消 毒 薬 水 回 りの 清 掃 では 湿 気 をお 整 備 と 充 実 を 図 る の 設 置, 汚 物 処 理 室 さえ 家 庭 用 洗 剤 を 用 いてぬ めりを 除 去 する 浴 槽, 浴 室 浴 室 用 洗 剤 でそうじ 汚 染 された 場 合 のみ 消 毒 す る お 湯 の 交 換, 浴 室 の 清 掃 消 毒 などをこまめに 行 い, 衛 生 管 理 を 徹 底 洗 濯 について 汚 れのある 場 合 は 汚 れを 落 とし, 次 亜 塩 素 酸 ナトリウ ムで 消 毒 した 後 よくすすぐ 他 のものと 別 に 洗 う 熱 湯 に 浸 すのも 有 効 通 常 は 洗 濯 機 でよい 業 者 に 清 掃 を 委 託 している 場 合 は, 業 者 に 対 する 周 知 や 指 導 も 重 要 である 2) 来 客 者 への 対 応 来 客 者 への 対 応 については, 体 調 不 良 者 への 呼 びかけなどの 張 り 紙 に 加 え, 消 毒 薬 ( 速 乾 性 手 指 消 毒 薬 )やマスクを 設 置 し, 感 染 対 策 への 協 力 を 得 る 来 客 者 に 対 しても 手 洗 い, うがいを 奨 励 する 差 し 入 れ 等 への 対 応 は 施 設 利 用 者 へ 周 知 し 理 解 を 得 る 10

14 (4) 血 液, 体 液 の 処 理 職 員 への 感 染 を 防 ぐため, 入 所 者 の 血 液 など 体 液 の 取 り 扱 いには 十 分 注 意 する 血 液 等 の 汚 染 物 が 付 着 している 場 合 は, 使 い 捨 て 手 袋 を 着 用 して,まず 清 拭 除 去 した 上 で, 適 切 な 消 毒 薬 を 用 いて 清 拭 消 毒 する 清 拭 消 毒 前 に,まず 汚 染 病 原 体 の 量 を 極 力 減 少 させておくことが 清 拭 消 毒 の 効 果 を 高 めることになる 化 膿 した 患 部 に 使 ったガーゼなどは, 他 のごみと 別 のビニール 袋 に 密 封 し, 直 接 触 れ ないように 感 染 性 廃 棄 物 として 分 別 処 理 する 手 袋, 帽 子,ガウン, 覆 布 (ドレープ)などは, 可 能 なかぎり 使 い 捨 て 製 品 を 使 用 す る 使 用 後 は, 汚 物 処 理 室 で 専 用 のビニール 袋 や 感 染 性 廃 棄 物 用 容 器 に 密 閉 するととも に, 可 能 であれば 焼 却 処 理 を 行 う 血 液 体 液 分 泌 物 排 泄 物 ( 便 )な どに 触 れるとき 傷 や 創 傷 皮 膚 に 触 れるとき 血 液 体 液 分 泌 物 排 泄 物 ( 便 ) などに 触 れたとき 血 液 体 液 分 泌 物 排 泄 物 ( 便 ) などが 飛 び 散 り, 目, 鼻, 口 を 汚 染 する 恐 れのあるとき 血 液 体 液 分 泌 物 排 泄 物 ( 便 ) などで 衣 服 が 汚 れる 恐 れがあるとき 針 刺 し 事 故 防 止 のために 手 袋 を 着 用 する 使 い 捨 て 手 袋 を 外 した ときには, 石 鹸 と 流 水 により 手 洗 いをする 手 洗 いし, 必 ず 手 指 消 毒 する マスク, 必 要 に 応 じてゴーグルなどを 着 用 する(ただし, 高 齢 者 施 設 においては, 原 則 として 日 常 的 にこのような 対 応 は 必 要 ない) ビニールエプロンを 着 用 する 注 射 針 のリキャップはやめ, 感 染 性 廃 棄 物 専 用 容 器 へ 廃 棄 する 手 袋 を 使 用 しなくてもよい 場 面 として, 一 般 に 更 衣 介 助, 食 事 の 介 助, 入 浴 のケア, 移 動, 搬 送, 散 歩 などがある (5) 手 洗 い,うがい 自 分 を 守 り,ケアを 受 ける 相 手 の 方 を 守 るために 手 洗 いの 重 要 性 をよく 理 解 し 実 践 する 感 染 を 予 防 するためには, 1ケア1 手 洗 い, ケア 前 後 の 手 洗 い が 基 本 であり その 徹 底 が 必 要 である 手 洗 いは, 1ケア1 手 洗 い, 感 染 予 防 の 基 本 戦 略 は, 手 洗 いに 始 まって 手 洗 いに 終 わる といわれるほど 重 要 である 職 員 の 手 洗 いは 出 勤 時, 退 勤 時, 勤 務 の 区 切 り( 食 事 や 休 憩 に 入 る 時 など), 施 設 に 戻 った 時,トイレに 入 った 後, 喫 煙 の 後,その 他 気 がついた 時, 手 を 洗 うか 迷 った 時 など こまめに 行 う 手 洗 いには, 石 けんと 流 水 による 手 洗 い と 消 毒 薬 による 手 指 消 毒 がある 11

15 消 毒 薬 による 手 指 消 毒 については, 資 料 3を 参 照 排 泄 物 等 の 汚 染 が 考 えられる 場 合 には, 流 水 による 手 洗 いを 行 う 介 護 職 員 の 手 指 を 介 した 感 染 は, 感 染 経 路 として 最 も 気 をつけるべき 点 である 万 が 一 汚 染 された 場 合 に も 直 ちに 流 水 下 で 洗 浄 することにより 感 染 を 防 止 することができる 下 図 に 示 した 手 洗 いミスが 起 こりやすい 箇 所 については 特 に 気 をつける また, 手 洗 いの 際 には 次 の 点 に 注 意 する 手 洗 いにおける 注 意 事 項 まず 手 を 流 水 で 軽 く 洗 う 石 けんを 使 用 するときは, 固 形 石 けんではなく, 液 体 石 けんを 使 用 する 1 手 を 洗 うときは, 時 計 や 指 輪 をはずす 2 爪 は 短 く 切 っておく 3 手 洗 いが 雑 になりやすい 部 位 は, 注 意 して 洗 う 4 使 い 捨 てのペーパータオルを 使 用 する 5 水 道 水 の 開 閉 は, 手 首, 肘 などで 簡 単 にできるものが 望 ましい 6 水 道 栓 は 洗 った 手 で 止 めるのではなく, 手 を 拭 いたペーパータオル で 止 める 7 手 を 完 全 に 乾 燥 させること 禁 止 すべき 手 洗 い 法 洗 面 器 に 水 を 溜 めて 手 を 洗 う 共 同 タオルで 手 を 拭 く 12

16 手 洗 いの 順 序 最 後 に 石 けんを 流 水 できれいに 洗 い 流 して,タオルやハンカチで 手 を 拭 いて 乾 燥 させる 入 所 者 の 手 洗 いは, 食 事 の 前,トイレの 後 は 流 水 による 手 洗 いが 基 本 手 洗 いのできな い 人 は, 明 らかに 汚 れのない 場 合,おしぼり 等 によりふきとる( 速 乾 性 手 指 消 毒 薬 で 代 用 も 可 ) うがいは, 口 やのどに 吸 い 込 んだ 病 原 体 を 洗 い 流 す 職 員 は, 基 本 的 に 出 勤 時, 勤 務 の 区 切 りの 時, 勤 務 終 了 後 に 行 う 入 所 者 は,うがいのできる 人 は 食 事 前 などお 茶 などで 行 うこともよい (6) 食 事 介 助 及 び 口 腔 ケア 食 事 介 助 の 際 は, 介 護 職 員 等 は 必 ず 手 洗 いを 行 い, 清 潔 な 器 具, 清 潔 な 食 器 で 提 供 する 特 に, 排 泄 介 助 後 の 食 事 介 助 に 関 しては, 介 護 職 員 等 が 病 原 体 の 媒 介 者 とならないように 食 事 介 助 前 に 十 分 な 手 洗 いを 行 う 高 齢 者 施 設 では, 職 員 や 入 所 者 がおしぼりを 準 備 することがあるが,おしぼりを 保 温 器 にいれておくと 細 菌 が 増 殖 拡 大 する 恐 れがあるため 保 温 器 を 利 用 する 場 合 は 常 に 清 潔 に しておく 使 用 後 のおしぼりは 洗 剤 でよく 洗 い 乾 燥 させる 必 要 に 応 じ, 次 亜 塩 素 酸 ナト リウムで 消 毒 し,よくすすぎ 乾 燥 させる 入 所 者 が 吸 飲 みによる 水 分 補 給 をする 場 合 には, 使 用 する 都 度 洗 浄 する 口 腔 ケアを 行 う 場 合 は, 手 袋 を 着 用 し, 使 用 後 のハブラシ 等 洗 浄 後 よく 乾 燥 させる 13

17 (7) 排 泄 物 の 処 理 及 び 排 泄 介 助 (おむつ 交 換 を 含 む) 入 所 者 の 排 泄 物 吐 しゃ 物 を 処 理 する 際 には, 使 い 捨 て 手 袋 やビニールエプロン,マス クを 着 用 し, 汚 染 場 所 及 びその 周 囲 を0.1%の 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムで 清 拭 し, 消 毒 す る 処 理 後 は 十 分 な 手 洗 いや 手 指 の 消 毒 を 行 う 便 には 多 くの 細 菌 が 存 在 しているため, 介 護 職 員 看 護 職 員 が 病 原 体 の 媒 介 者 となるの を 避 けるためにも 取 扱 いには 特 に 注 意 が 必 要 である おむつ 交 換 は, 必 ず 使 い 捨 て 手 袋 を 着 用 して 行 うことが 基 本 である その 場 合 は, 一 ケ アごとに 取 り 替 えることが 不 可 欠 である また, 手 袋 を 外 した 際 には 手 洗 いを 実 施 する ( 手 洗 い 場 のない 場 合, 速 乾 式 手 指 消 毒 薬 使 用 も 可 ) 排 泄 物 を 処 理 する 際 は, 新 聞 紙 にくるんでビニール 袋 で 密 閉 するとにおいが 吸 収 され, 外 にもれない (8) 医 療 処 置 ( 痰 吸 引,カテーテル,チューブの 処 置 等 ) チューブ 類 は, 感 染 のリスクが 高 いことに 留 意 し, 安 易 なチューブ 類 の 挿 入 は 避 ける 喀 痰 吸 引 の 際 には, 飛 沫 や 接 触 による 感 染 に 注 意 する 使 い 捨 て 手 袋 を 使 用 して,チュ ーブを 取 扱 う 膀 胱 留 置 カテーテルを 使 用 している 場 合, 尿 を 廃 棄 するときには 使 い 捨 て 手 袋 を 使 用 し てカテーテルや 尿 パックを 取 り 扱 う また, 尿 パックの 高 さに 留 意 しクリッピングをする など, 逆 流 させないようにする 点 滴 や 採 血 の 際 には, 素 手 での 実 施 は 避 け, 使 い 捨 て 手 袋 を 着 用 して 実 施 することが 望 ましい また, 針 刺 し 事 故 等 を 防 止 するため, 採 血 後 の 注 射 針 のリキャップはせず,その まま 医 療 廃 棄 物 容 器 ( 鋭 利 物 用 )に 廃 棄 する 介 護 職 員 等 が 入 所 者 の 健 康 状 態 の 異 常 を 発 見 したら,すぐに 看 護 職 員 や 医 師 に 知 らせる 医 師 看 護 職 員 は, 栄 養 摂 取 や 服 薬, 排 泄 状 況 なども 含 めて 全 体 的 なアセスメントをした 上 で,チューブ 類 を 抜 去 するなど 対 応 する 14

18 5. 感 染 症 発 生 時 の 対 応 発 生 時 の 対 応 として, 次 のことを 行 う (1) 感 染 症 の 発 生 状 況 の 把 握 1) 記 録 感 染 症 や 食 中 毒 が 発 生 した 場 合 やそれが 疑 われる 状 況 が 生 じた 場 合 には, 有 症 者 の 状 況 やそれぞれに 講 じた 措 置 などを 記 録 する 1 入 所 者 と 職 員 の 健 康 状 態 ( 症 状 の 有 無 )を 発 生 した 日 時, 階 及 び 居 室 ごとにまとめ る テーブル 等 での 席 順 も 把 握 する 2 受 診 状 況 と 診 断 名, 検 査, 治 療 の 内 容 を 記 録 する 2) 報 告 職 員 が 入 所 者 の 健 康 管 理 上, 感 染 症 や 食 中 毒 を 疑 ったときは, 速 やかに 施 設 長 に 報 告 感 する 体 制 を 整 えておく 施 設 長 は, 報 告 を 受 けた 場 合, 職 員 に 必 要 な 指 示 を 行 わなけれ った 染 時 症 や 施 食 設 中 長 毒 への を 報 疑 ばならない 告 体 制 を 整 備 行 関 政 係 に 機 報 関 と 告 連 携 必 要 な 指 示 職 員 施 設 長 報 告 施 設 長 は 行 政 に 報 告 するとともに, 関 係 機 関 と 連 携 をとる 施 設 医 施 設 所 管 課 への 集 団 感 染 報 告 書 の 様 式 については, 資 料 4 5などの 書 式 例 を 参 考 にする (2) 感 染 拡 大 の 防 止 感 染 症 若 しくは 食 中 毒 が 発 生 したとき, 又 はそれが 疑 われる 状 況 が 生 じたときは, 拡 大 を 防 止 するため 速 やかに 対 応 する 発 生 している 状 況 について 職 員 が 情 報 を 共 有 できるしくみをつくり 施 設 全 体 で 取 り 組 めるようにする 15

19 1) 職 員 は, 1 発 生 時 は, 手 洗 いや 排 泄 物 吐 しゃ 物 の 適 切 な 処 理 ( P.14 (7) 排 泄 物 の 処 理 及 び 排 泄 介 助 (おむつ 交 換 を 含 む)を 参 考 に 徹 底 する その 他 は P 感 染 経 路 別 の 予 防 策 を 参 考 に 対 応 する 職 員 を 媒 介 して, 感 染 を 拡 大 させることのないよう, 特 に 注 意 を 払 う 2 医 師 や 看 護 師 の 指 示 を 仰 ぎ, 必 要 に 応 じて 施 設 内 の 消 毒 を 行 う 3 必 要 に 応 じて, 感 染 した 入 所 者 の 個 室 対 応 などを 行 う 2) 医 師 及 び 看 護 職 員 は, 1 平 常 時 より 連 絡 体 制 を 整 備 し 指 示 を 受 ける 2 被 害 を 最 小 限 にするために, 職 員 に 適 切 な 指 示 ( 受 診 食 事 服 薬 移 動 制 限 など) を 出 し, 速 やかに 対 応 する 3 病 原 体 で 汚 染 された 機 械 器 具 環 境 の 消 毒 滅 菌 は, 適 切 かつ 迅 速 に 行 い, 汚 染 拡 散 を 防 止 する ( 環 境 を 消 毒 する 際 は 原 則 拭 き 取 りで 行 う ) 4 消 毒 薬 は, 対 象 病 原 体 を 考 慮 した 適 切 な 消 毒 薬 を 選 択 する 消 毒 法 については, 資 料 3を 参 考 にする 3) 施 設 長 は, 1 協 力 医 療 機 関 や 保 健 所 市 町 村 所 管 課 に 相 談 報 告 し, 技 術 的 な 応 援 や 指 示 を 受 け る 職 員 への 周 知 徹 底 も 行 う 施 設 医 ( 嘱 託 医 )との 連 携 も 緊 密 に 行 う 2 職 員 の 健 康 管 理 について 現 状 を 把 握 し 職 員 が 罹 患 した 時 に 療 養 できる 人 的 環 境 の 整 備 を 図 る (3) 医 療 処 置 施 設 職 員 は, 感 染 者 の 症 状 を 緩 和 し, 回 復 を 促 すために,すみやかに 医 師 に 連 絡 し, 必 要 な 指 示 を 仰 ぐ 必 要 に 応 じて, 医 療 機 関 への 移 送 などを 行 う 医 師 は, 感 染 者 の 重 篤 化 を 防 ぐため, 症 状 に 応 じた 医 療 処 置 をすみやかに 行 う また 診 療 後 には, 必 要 に 応 じて 保 健 所 への 報 告 を 行 う (4) 関 係 者 との 連 携 ( 職 員 への 周 知 家 族 への 情 報 提 供 ) 施 設 長 は 施 設 医 ( 嘱 託 医 ), 協 力 機 関 の 医 師, 保 健 所 市 町 村 所 管 課 等 の 関 係 機 関 に 報 告 し, 対 応 を 相 談 し 指 示 を 仰 ぐなど, 緊 密 に 連 携 をとる また, 職 員 への 周 知, 家 族 への 情 報 提 供 も 重 要 である なお 情 報 提 供 を 行 う 際 は 個 人 情 報 の 取 り 扱 いに 十 分 留 意 する 16

20 (5) 行 政 への 報 告 施 設 長 は, 次 のような 場 合, 迅 速 に, 市 の 社 会 施 設 等 所 管 部 局 に 報 告 する あわせて, 保 健 所 にも 対 応 を 相 談 する なお, 介 護 保 険 施 設 については,それぞれの 市 町 村 所 管 課 へ 報 告 する 資 料 6 厚 生 労 働 大 臣 が 定 める 感 染 症 又 は 食 中 毒 の 発 生 が 疑 われる 際 の 対 処 等 に 関 す る 手 順 を 参 照 報 告 が 必 要 な 場 合 1 同 一 の 感 染 症 や 食 中 毒 による,またはそれらが 疑 われる 死 亡 者 重 篤 患 者 が 1 週 間 以 内 に 2 名 以 上 発 生 した 場 合 2 同 一 の 感 染 症 や 食 中 毒 の 患 者,またはそれらが 疑 われる 者 が(ある 時 点 において) 10 名 以 上 又 は 全 利 用 者 の 半 数 以 上 発 生 した 場 合 ( 最 初 の 患 者 等 が 発 生 してからの 累 積 の 人 数 ではないことに 注 意 する) 3 通 常 の 発 生 動 向 を 上 回 る 感 染 症 の 発 生 等 の 発 生 が 疑 われ, 特 に 施 設 長 が 報 告 を 必 要 と 認 めた 場 合 但 し, 同 時 に 複 数 の 者 が 症 状 を 呈 するなど, 食 中 毒 を 疑 う 場 合 は, 人 数 にかかわら ず, 直 ちに 保 健 所 へ 報 告 する 報 告 する 内 容 1 感 染 症 又 は 食 中 毒 が 疑 われる 入 所 者 の 人 数 2 感 染 症 又 は 食 中 毒 が 疑 われる 症 状 3 上 記 の 入 所 者 への 対 応 や 施 設 における 対 応 状 況 等 4 経 時 的 な 発 生 状 況 施 設 所 管 課, 保 健 所 への 報 告 用 紙 書 式 については, 資 料 4.5の 書 式 例 を 参 考 にする また, 施 設 所 管 課 への 報 告 については,それぞれの 市 町 村 所 管 課 の 指 示 にしたがう なお, 医 師 が, 感 染 症 法 又 は 食 品 衛 生 法 の 届 出 基 準 に 該 当 する 患 者 又 はその 疑 いのある 者 を 診 断 した 場 合 には,これらの 法 律 に 基 づき 保 健 所 等 への 届 出 を 行 う 必 要 があるので 留 意 する 17

21 6. 感 染 経 路 別 予 防 策 ( 特 徴 感 染 予 防 発 生 時 の 対 応 ) 感 染 経 路 別 予 防 策 とは,1 空 気 感 染,2 飛 沫 感 染,3 接 触 感 染 などの 感 染 経 路 に 対 応 し た 予 防 策 である 特 定 の 感 染 症 (たとえばインフルエンザは 飛 沫 感 染 など)の 感 染 経 路 を 遮 断 するために,それぞれに 対 する 予 防 策 を 標 準 的 予 防 策 に 追 加 する (1) 空 気 感 染 予 防 策 主 な 原 因 微 生 物 結 核 菌 麻 しんウイルス 水 痘 ウイルスなど 咳 やくしゃみなどで 飛 散 した 飛 沫 核 (5μm 以 下, 落 下 速 度 0.06~1.5cm/sec 1.5 m 落 下 するのに 約 2 分 ~40 分 かかる)で 伝 播 し, 感 染 する 飛 沫 核 は 空 中 に 浮 遊 し 続 け, 空 気 の 流 れにより 飛 散 する 予 防 対 策 措 置 入 院 による 治 療 が 必 要 である 病 院 に 移 送 するまでの 間 は, 原 則 として 個 室 管 理 とする ケア 時 は, 高 性 能 マスク(N95など)を 着 用 する 免 疫 のない 職 員 は 患 者 との 接 触 を 避 ける 1) 結 核 特 徴 結 核 は 結 核 菌 による 感 染 症 である 肺 が 主 な 病 巣 であるが, 免 疫 の 低 下 した 人 では 全 身 感 染 症 となる 結 核 の 症 状 は, 呼 吸 器 症 状 ( 痰 と 咳, 時 に 血 痰 喀 血 )と 全 身 症 状 ( 発 熱, 寝 汗, 倦 怠 感, 体 重 減 少 )が 見 られる 咳 と 痰 が2 週 間 以 上 ある 場 合 は 結 核 を 疑 って 受 診 を 進 める 高 齢 者 では 肺 結 核 の 再 発 例 がみられる 全 身 の 衰 弱, 食 欲 不 振 などの 症 状 が 主 となり, 咳, 痰, 発 熱 などの 症 状 を 示 さない 場 合 もある 平 常 時 の 対 応 入 所 時 点 で 感 染 性 の 結 核 でないことを 確 認 する 年 に 一 度, 胸 部 エックス 線 検 査 を 行 っ て, 結 核 を 発 病 していないことを 確 認 する 発 生 時 の 対 応 結 核 を 疑 う 症 状 がある 場 合 には, 喀 痰 の 検 査 及 び 胸 部 X 線 検 査 を 行 い, 医 師 の 診 断 を 待 つ 検 査 の 結 果 を 待 つ 間 は, 医 師 の 指 示 に 従 い, 看 護 職 員 介 護 職 員 は,N95マスクを 着 用 し, 症 状 のある 場 合 は 通 常 のマスクを 着 用 させ, 個 室 を 利 用 する 施 設 で 結 核 患 者 の 発 生 が 明 らかとなった 場 合 には, 保 健 所 からの 指 示 に 従 い 対 応 する 接 触 者 ( 同 室 者, 濃 厚 接 触 者 : 職 員 )については, 接 触 者 をリストアップして 保 健 所 の 対 応 を 待 つ 排 菌 者 は 結 核 専 門 医 療 機 関 への 入 院, 治 療 が 原 則 である 18

22 (2) 飛 沫 感 染 予 防 策 主 な 原 因 微 生 物 インフルエンザウイルス ムンプスウイルス 風 しんウイルス レ ジオネラなど 咳,くしゃみ, 会 話 などで 飛 散 した 飛 沫 粒 子 (5μm 以 上, 落 下 速 度 30~80cm/sec) で 伝 播 し, 感 染 する 飛 沫 粒 子 は 半 径 1m 以 内 に 床 に 落 下 し 空 中 に 浮 遊 し 続 けることはな い 予 防 対 策 措 置 原 則 として 個 室 管 理 であるが, 同 病 者 の 集 団 隔 離 とする 場 合 もある 隔 離 管 理 ができないときは,ベッドの 間 隔 を2m 以 上 あけることが 必 要 である 居 室 に 特 殊 な 空 調 は 必 要 なく,ドアは 開 けたままでかまわない ケア 時 はマスクを 着 用 する 職 員 はうがいを 励 行 する 1)インフルエンザ 特 徴 インフルエンザについては, 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 する 医 療 に 関 する 法 律 ( 感 染 症 法 ) に 基 づいて 作 成 された インフルエンザに 関 する 特 定 予 防 指 針 において, インフルエンザ 施 設 内 感 染 予 防 の 手 引 き ( 厚 生 労 働 省 ホームページに 掲 載 )の 策 定 が 定 められており, 高 齢 者 等 の 入 所 施 設 におけるインフルエンザ 感 染 防 止 に 対 する 対 策 がまと められている から 手 引 き Q&A やポスター(PDF ファイル)をダウンロードすることができる 平 常 時 の 対 応 インフルエンザウイルスは 感 染 力 が 非 常 に 強 いことから,できるだけウイルスが 施 設 内 に 持 ち 込 まれないようにすることが 施 設 内 感 染 防 止 の 基 本 とされている 施 設 内 に 感 染 が 発 生 した 場 合 には, 感 染 の 拡 大 を 可 能 な 限 り 阻 止 し, 被 害 を 最 小 限 に 抑 えることが, 施 設 内 感 染 防 止 対 策 の 目 的 になる このためには,まず 施 設 内 感 染 を 想 定 した 十 分 な 検 討 を 行 い, 1 日 常 的 に 行 うべき 対 策 ( 事 前 対 策 ) 2 実 際 に 発 生 した 際 の 対 策 ( 行 動 計 画 ) について 手 引 きを 作 成 しておくことが 重 要 とされている 事 前 対 策 としては, 入 所 者 と 職 員 にワクチン 接 種 を 行 うことが 有 効 である 入 所 者 に 対 しては,インフルエンザが 流 行 するシーズン( 通 常 11 月 ~4 月 )を 前 に, 予 防 接 種 の 必 要 性, 有 効 性, 副 反 応 について 十 分 説 明 する 同 意 が 得 られ 接 種 を 希 望 する 入 所 者 には, 安 全 に 接 種 が 受 けられるよう 配 慮 する 19

23 発 生 時 の 対 応 施 設 内 の 感 染 対 策 委 員 会 において 策 定 された 行 動 計 画 ( 実 際 に 発 生 した 際 の 具 体 的 な 対 策 ) に 従 って 対 応 する 平 常 時 から 発 生 を 想 定 した 一 定 の 訓 練 を 行 っておくことが 必 要 である 特 に 関 係 機 関 との 連 携 が 重 要 であることから, 日 頃 から 保 健 所, 協 力 医 療 機 関, 施 設 所 管 課 等 と 連 携 体 制 を 構 築 しておく 2)レジオネラ 症 特 徴 レジオネラ 症 は,レジオネラ 属 の 細 菌 によっておこる 感 染 症 である レジオネラ 属 菌 は 自 然 界 の 土 壌 に 生 息 し,レジオネラ 属 菌 によって 汚 染 された 空 調 冷 却 塔 水 などにより, 飛 散 したエアロゾル( 気 体 中 に 浮 遊 する 微 小 な 液 体 または 固 体 の 粒 子 )を 吸 入 することで 感 染 する その 他, 施 設 内 における 感 染 源 として 多 いのは, 循 環 式 浴 槽 水, 加 湿 器 の 水 等 で ある レジオネラ 属 菌 による 感 染 症 には, 急 激 に 重 症 となって 死 亡 する 場 合 もあるレジオネラ 肺 炎 と, 数 日 で 自 然 治 癒 するポンティアック 熱 とがある 平 常 時 の 対 応 レジオネラ 属 菌 が 増 殖 しないように, 施 設 の 管 理 を 徹 底 することが 必 要 である 浴 槽 水 は, 遊 離 残 留 塩 素 濃 度 を1リットル 中 0.2~0.4 ミリグラム 程 度 に 保 つこととし, 循 環 式 浴 槽 の 場 合, 浴 槽 湯 水 をシャワーや 打 たせ 湯 などに 再 利 用 してはいけない 浴 槽 水 は,1 日 に1 回 以 上 ( 循 環 ろ 過 装 置 を 使 用 している 場 合 は,1 週 間 に1 回 以 上 ) 完 全 に 排 出 し,その 都 度 清 掃 及 び 消 毒 すること,また, 配 管 については, 定 期 的 に 薬 品 に よる 洗 浄 等 を 行 い,ぬめりや 汚 れを 除 去 することが 必 要 である 発 生 時 の 対 応 患 者 が 発 生 したときは, 施 設 設 備 の 現 状 を 保 持 したまま, 速 やかに 保 健 所 に 連 絡 す る 浴 槽 が 感 染 源 とは 限 らないが, 感 染 源 である 可 能 性 が 高 いので, 浴 槽 は 直 ちに 使 用 禁 止 とすることが 必 要 である レジオネラ 症 は, 人 から 人 への 感 染 はない レジオネラ 症 は,4 類 感 染 症 であり 医 師 は 診 断 後 直 ちに 届 け 出 る (3) 接 触 感 染 予 防 策 ( 経 口 感 染,および 接 触 感 染 ( 創 傷 感 染, 皮 膚 感 染 を 含 む)) 主 な 原 因 微 生 物 ノロウイルス 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 メチシリン 耐 性 黄 色 ブドウ 球 菌 (MRSA), 緑 膿 菌 など このうち 経 口 感 染 を 引 き 起 こす 病 原 体 には,ノロウイルス, 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 がある 接 触 感 染 には,MRSA, 緑 膿 菌, 疥 かいせんがある 癬 手 指 食 品 器 具 を 介 して 起 こる 最 も 頻 度 の 高 い 伝 播 である 汚 染 物 ( 排 泄 物, 分 泌 物 な 20

24 ど)との 接 触 で 環 境 を 汚 染 し, 手 指 を 介 して 拡 がるので 注 意 が 必 要 である 予 防 対 策 措 置 原 則 として 個 室 管 理 であるが, 同 病 者 の 集 団 隔 離 とする 場 合 もある 居 室 は 特 殊 な 空 調 の 必 要 はない ケア 時 は, 手 袋 を 着 用 する 便 や 創 部 排 膿 に 触 れたら 手 袋 を 交 換 する 手 洗 いを 励 行 し, 適 宜 手 指 消 毒 をする 可 能 な 限 り 個 人 専 用 の 医 療 器 具 を 使 用 する 汚 染 物 との 接 触 が 予 想 されるときは,ガウンを 着 用 する ガウンを 脱 いだあとは, 衣 服 が 環 境 表 面 や 物 品 に 触 れないよう 注 意 する 1) 感 染 性 胃 腸 炎 (ノロウイルス 等 ) 特 徴 ノロウイルスは, 冬 季 の 感 染 性 胃 腸 炎 の 主 要 な 原 因 となるウイルスで, 集 団 感 染 を 起 こ すことがある ノロウイルスの 感 染 は,ほとんどが 経 口 感 染 で, 主 に 汚 染 された 貝 類 (カ キなどの 二 枚 貝 )を, 生 あるいは 十 分 加 熱 調 理 しないで 食 べた 場 合 に 感 染 する (ノロウイ ルスは 調 理 の 過 程 で 85 以 上 1 分 間 の 加 熱 を 行 えば 感 染 性 はなくなるとされている ) 高 齢 者 施 設 においては, 入 所 者 の 便 や 吐 しゃ 物 に 触 れた 手 指 で 取 り 扱 う 食 品 などを 介 し て, 二 次 感 染 を 起 こす 場 合 が 多 くなっている 特 に,おむつや 吐 しゃ 物 の 処 理 には 注 意 が 必 要 である 主 症 状 は, 吐 き 気, 嘔 吐, 腹 痛, 下 痢 で, 通 常 は1~2 日 続 いた 後, 治 癒 する 平 常 時 の 対 応 1 食 中 毒 対 策 ノロウイルスによる 食 中 毒 は, 二 枚 貝 (カキ)などによるものだけでなく, 様 々な 食 材 がノロウイルスに 汚 染 されている 場 合 や 調 理 従 事 者 からの 二 次 感 染 の 可 能 性 もある 生 も のは 避 け, 食 品 は 十 分 加 熱 ( 中 心 温 度 85 1 分 以 上 )したものを 提 供 する 2 感 染 対 策 下 痢 の 便 や 吐 しゃ 物 などに 多 量 のウイルスが 含 まれている 可 能 性 があり, 処 理 するとき には, 使 い 捨 て 手 袋 を 着 用 することが 必 要 である おむつの 処 理 も 同 様 である さらに, 吐 しゃ 物 の 場 合 には, 広 がりやすいのでマスク,ビニールエプロンを 着 用 する 吐 しゃ 物 は, 布 や 濡 れた 新 聞 で 被 い, 確 実 に 集 めてビニール 袋 に 入 れ, 乾 燥 する 前 に, 吐 しゃ 物 が あった 面 積 より 広 く0.1% 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムをかけた 後,ペーパータオル 等 で 拭 き 取 り,それらもビニール 袋 に 入 れる 汚 物 の 入 ったビニール 袋 は 口 をしっかり 縛 り, 二 重 にして 戸 外 に 出 しておく 感 染 防 止 には,まず 正 しい 手 洗 いを 実 行 することが 大 切 である 職 員 はウイルスを 残 さないように 手 洗 い 消 毒 をすることが 必 要 である 介 助 後 配 膳 前 食 事 介 助 時 には 必 ず 手 を 洗 う 手 袋 を 脱 いだときも 必 ず 手 を 洗 う 発 生 時 の 対 応 P 感 染 症 発 生 時 の 対 応 の (5) 行 政 への 報 告 の 項 を 参 照 資 料 7 ノロウイルス 感 染 症 とその 対 応 予 防 を 参 照 21

25 感 染 性 胃 腸 炎 発 生 時 の 必 要 グッズ 次 亜 塩 素 酸 ナトリウム 入 りの 消 毒 液 ( 資 料 6 消 毒 液 参 照 ) ビニール 袋, 使 い 捨 て 手 袋, エプロン,マスク, 布, 新 聞 紙 など すぐ 活 用 できるように 施 設 で 工 夫 する! かいせん 2) 疥 癬 特 徴 疥 かいせんは,ダニの 癬 一 種 であるヒゼンダニが 皮 膚 に 寄 生 することで 発 生 する 皮 膚 病 で, 腹 部, 胸 部, 大 腿 内 側 などに 激 しいかゆみを 伴 う 感 染 症 である 直 接 的 な 接 触 感 染 の 他 に, 衣 類 やリネン 類 などから 間 接 的 に 感 染 する 例 もある 疥 癬 の 病 型 には 通 常 の 疥 癬 と 重 症 のノルウエー 疥 癬 ( 痂 皮 型 疥 癬 ともいわれる)がある ノルウエー 疥 癬 の 感 染 力 は 強 く, 集 団 感 染 を 起 こす 可 能 性 がある 通 常 の 疥 癬 は, 本 人 に 適 切 な 治 療 がなされれば 過 剰 な 対 応 は 必 要 ない 疥 癬 は 皮 膚 から 離 れると 比 較 的 短 時 間 で 死 滅 する また, 熱 に 弱 く,50 10 分 間 で 死 滅 する 平 常 時 の 対 応 疥 癬 予 防 のためには, 早 期 発 見 に 努 め, 適 切 な 治 療 を 行 うことが 必 要 である 疥 癬 が 疑 われる 場 は 医 師 の 診 察 を 受 ける 衣 類 やリネン 類 は 熱 水 (50 10 分 間 )での 洗 濯 が 必 要 である ダニ を 駆 除 するため, 布 団 なども 定 期 的 に 日 光 消 毒 もしくは 乾 燥 させる 介 護 職 員 の 感 染 予 防 としては, 手 洗 いを 励 行 することが 大 切 である 発 生 時 の 対 応 かいせんの ノルウエー 疥 癬 場 合 は, 施 設 内 集 団 発 生 することがあり, 以 下 のような 対 応 が 必 要 で ある 個 室 管 理 する 介 護 職 員 が 入 室 する 際 には,ガウン, 使 い 捨 て 手 袋 等 を 着 用 し,ケア 後 は 石 けんと 流 水 で 手 を 洗 う 衣 類 リネン 類 は, 毎 日 交 換 し, 熱 水 洗 濯 機 で 洗 濯 する トイレの 便 座 はアルコール 清 拭 する 居 室 の 清 掃 は, 湿 式 清 掃 を 行 う ほこりを 舞 い 上 げないことが 必 要 なので, 普 通 の 電 気 掃 除 機 の 使 用 は 控 える 22

26 (VRE) 資 疾 料 患 1: は 各 感 論 染 (P.18~P.22 症 法 に 規 疾 定 のある 患 6. 高 齢 名 感 者 染 にみられる 経 路 別 予 防 主 策 な ( 感 特 染 徴 症 ( 感 全 染 感 予 染 主 防 症 な の 対 発 一 応 生 部 時 ) 措 の 置 対 応 ) 参 照 ) 2 結 核 合 て 感 的 染 な 力 観 罹 点 患 からみた した 場 合 危 の 険 重 性 篤 が 性 高 などに く, 状 基 況 に づく 応 総 となる 入 院, 就 業 制 限, 消 毒 などの 対 物 措 置 が 必 じ要 3 類 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 の 特 生 対 を 定 物 起 の 措 こし 職 置 業 が 得 への 必 る 要 感 就 となる 染 業 症 によって で, 就 業 制 限 症, の 消 集 毒 団 など発 4 類 レジオネラ 症 健 動 康, 飲 影 食 響 を などを 与 えるおそれがある 介 して 人 に 感 染 感 し, 染 症 国, 媒 民 物 の 輸 入 規 制, 消 毒, 蚊 ネズミなどの 駆 除 介 対 件 物 に 措 関 置, わる 物 件 措 の 置 廃 が 棄 必 などの 要 なもので, 物 的 措 消 置 毒, などの 動 物 の, 輸 入 禁 止 が 必 要 となる 5 ( 類 ウイルス 数 告 全 報 急 く) 性 脳 炎 性 (ウエストナイル 肝 炎 肝 炎 脳 炎, 日 肝 本 炎 脳 を 炎 除 ) クロイツフェルト ヤコブ 劇 を 除 く) 後 症 型 溶 血 性 レンサ 球 菌 感 病 天 性 免 疫 不 全 症 候 群 染 症 バンコマイシン 耐 性 黄 腸 色 球 ブドウ 菌 球 菌 梅 毒 感 染 症 て 5 ( 点 類 インフルエンザ( 高 病 原 性 鳥 インフルエン 公 感 染 症 の 発 生 動 向 調 査 から,その 結 果 に 基 づい 告 定 ザを 除 く) する 必 開 していくことによって 感 要 な 染 情 症 報 を 国 民 医 療 発 従 生 事,まん 者 に 情 延 報 を 提 防 供 止 報 胃 腸 炎 急 性 出 血 性 結 膜 炎 ) 流 ペニシリン メチシリン 行 性 角 結 膜 耐 炎 性 肺 黄 炎 色 クラミジア 球 ブドウ 菌 感 染 球 症 菌 肺 炎 他 薬 疥 感 剤 染 癬 耐 症 性 緑 膿 菌 感 染 症 上 記 の 疾 患 1 類 ( 全 数 報 告 )を 診..., 断 した 医 ノルウエー 能 師 性 はがある 最 寄 疥 りの 癬 は 保 感 健 染 所 力 に が 届 強 出 く 集 報 団 告 感 する 染 の 義 可 式, 届 出 基 類 準 ( は, 定 厚 点 生 報 労 告 働 )の 省 ( 疾 患 結 については, 核 感 染 症 対 定 策 点 で 医 療 検 機 索 関 )のHPからダウンロードできる からの 報 告 が 必 要 である 届 出 書 務 がある 5 類 ~5 型 (A 型,E (MRSA) 23

27 確 認 日 1. 1 組 管 織 理 があるか 体 制 年 月 日 資 料 2: 平 常 時 のチェックリスト, 感 染 症 発 生 時 のチェックリスト 2 設 置 要 綱 や 事 務 所 掌 などがあるか 平 常 時 のチェックリスト( できている できていない) 3 4 2) 定 記 期 研 録 的 があり 修 に 会 開 催 されているか 外 部 研 修 に を 派 遣 がされているか 研 修 での 内 容 研 が 修 職 が 員 に 開 周 催 知 しているか 3)マニュアル 1 施 設 として 作 成 されているか されているか 職 標 見 員 準 直 に 予 しがされているか 周 防 知 策 や 感 染 経 路 別 対 策 が 記 載 されているか 2. 1) 1 標 準 予, 防 褥 策 と 瘡 ケア 感 染 等 経 の 路 際 別 に 予 手 防 袋 策 2 3 食 排 事 泄 物 介 等 助 に の 触 前 れた に 手 後 洗 に 手 洗 いをしているか を 着 用 しているか 一 手 共 人 袋 用 をはずした の タオルを 介 助 終 使 わるごとに 後 用 していないか に 手 洗 いをしているか 7 口 や 鼻 が 汚 染 されそうなときはマスクを 手 洗 いをしているか 8 9 体 液 で 衣 服 が されたガウンはすぐ 汚 染 されそうなときはガウンを 脱 いで 適 切 に 処 着 着 理 用 しているか( しているか 用 ガウン 10 汚 染 使 された 用 ) 衣 類 リネンは 環 境 や 他 の 患 者 を 汚 染 しないように 必 処 要 理 によりディスポの 11 2) 環 接 境 を 触 汚 する 恐 れのある 下 痢 患 吐 しゃ 者 は 個 発 室 対 疹 ) 応 しているか しているか 3) 入 状 室 飛 況 時 沫 に 感 応 手 染 じて 袋 予 を 個 防 着 室 策 ( 対 用 咳 1 以 内 で 作 応 業 ) しているか 2 3 患 適 者 切 に にマスクを 隔 離 しているか ( 着 用 させているか するときはサージカルマスクを 個 室 隔 離 が 無 理 な 場 合 着 以 用 上 しているか ベッドを 離 す) の2m は2m 1) 感 染 対 策 委 員 会 24

28 1. 1) 管 情 理 報 伝 制 達 委 員 会 開 催 入 所 感 者 染 症 家 発 族 生 への 時 のチェックリスト 1 2 職 員 全 内 の 体 での 責 任 情 者 に 報 や 情 対 報 は 応 の 伝 共 わっているか 有 はできているか 説 明 施 感 市 の 設 染 所 管 対 管 理 策 医 課 委 師 員 への 保 会 健 は 連 所 開 絡 へ 催 相 したか 相 談 はしたか 談 はされたか 6 2. 情 現 報 状 が 把 整 理 握 された に 必 要 段 な 階 情 で, 報 は 整 入 所 理 者 したか 家 族 への 説 明 はしたか 1) 1 2 必 要 な 名 数 ( 情 入 報 3 4 発 居 症 室 ( 職 員 発 は 病 担 所 時 者 期 当 部 署 職 ) 員 ) 症 新 規 状 の 患 経 者 過 8 医 受 療 診 機 の 関 の 受 診 発 診 察 の 結 生 有 果 状 無 況 発 検 有 査 症 を 状 者 受 ( 職 員 けた 入 の 所 場 勤 者 )にかかわった 合 務, 状 日 況 時 と 内 容 職 員 結 の 果 氏 名,その 職 員 の 体 調 3. 1) 1 標 感 準 予 染 拡 防 大 策 ( 防 平 止 の 常 時 対 参 策 はとられているか 2 3 入 有 症 所 者 状 者 に 職 員 対 の して 日 々の 適 切 な 健 照 )は 医 康 療 状 態 徹 を は 底 提 把 されているか 供 4. 個 々の 感 染 症 に 応 じた 対 策 握 したか 1) 1スタッフのマスク 2うがいを 飛 沫 感 励 染 を 行 しているか ( 疑 った 着 場 用 はされているか 合 3 4 換 室 気 内 は の 適 湿 切 度 にされているか 調 整 適 切 入 所 者, 面 会 者, 職 員 ) 5 6 個 有 症 室 対 状 の 応 または 面 会 人 集 は 団 制 での 限 されているか 部 屋 対 応 がなされているか 25

29 2) 1 2 吐 接 の しゃ 処 触 感 物 理 をするときは 染 の を 処 疑 理 をするときは った 場 使 合 い ( 疥 捨 かいせんについては 癬 て 使 い 捨 袋 を て 着 手 用 袋 別 しているか を 着 掲 用 ) しているか 状 汚 物 や 況 はその 吐 に しゃ 応 じてガウンの 場 物 でビニール の 処 理 後 は 着 袋 衛 用 に 生 をしているか ( 密 的 手 閉 されているか 洗 い 必 をしているか 濃 6 便 器,ドアノブ, 手 すり 等 の 消 毒 について 消 毒 要 薬 によりディスポのガウン は 適 切 に 使 用 されているか ( 使 用 ) 7 度 共 ) 有 する 器 具 (ワゴン 体 温 計 等 )は 使 用 前 後 に 消 毒 しているか 成 分 8 9 3) 物 汚 品 れた のワゴンに 衣 類 リネンは 使 用 後 のものと 適 切 に 消 新 毒 しいものが した 後, 他 混 のものと 在 していないか 1 個 疥 室 かいせんを 癬 隔 離 疑 または った 集 場 合 団 隔 離 がなされているか 分 けて 洗 っているか 軟 回 膏 診 塗 処 布 置 等 は 等 は 医 師 患 の 者 指 を 最 示 後 どおりにできているか 5ガウンはディスポのものを 部 屋 では,ガウン, にしているか 履 使 物 用 を するか, 専 用 にしているか 6 患 に 浸 者 の しているか 衣 類 リネンは 熱 湯 以 上 毎 日 交 以 換 上 し, )に 熱 浸 湯 してから 以 洗 上 濯 しているか 以 上 ) るか 7 8シーツ 衣 類 乾 交 燥 機 換 は 利 毎 日 用 しているか 9 掃 除 機 は 排 気 が 外 行 に い, 出 ないタイプ( 埃 が 舞 い 上 がらないようにくるみ,ビニール 紙 パック 式 )のものを 使 用 しているか 袋 等 に 入 れてい 10 入 浴 は 最 後 にしているか 度 (50 分 10 度 (50 分 10 26

30 理 消 毒 とは, 微 生 物 の 感 染 性 をなくすか, 微 生 物 の 数 を 減 少 させることをいう その 方 には, 熱 で 処 資 手 する 料 指 方 の 法 ( 煮 沸, 熱 水 )と 消 毒 薬 による 方 法 がある 3:, 排 消 毒 には, 洗 浄 法 (スクラブ 法 ), 擦 式 法 (ラビング 法 ), 清 拭 法 (ワイピング 法 )がある 泄 物 方 吐 法 とも 適 切 な 消 毒 法 を しゃ 選 ぶ また, 物, 使 用 した 微 生 用 物 具 の リネン, 種 類 によって, 環 境 など, 効 果 のある 消 毒 する 消 毒 対 薬 象 が 物 異 の なる 種 類 に 応 じて,もっ 種 消 毒 方 法 の 種 類 と 作 用 時 間 煮 熱 沸 水 消 毒 ウォッシャーディスインフェクター 間 間 熱 水 洗 濯 機 80~ 分 間 3~10 分 間 消 毒 擦 清 式 (ラビング 法 浸 拭 漬 法 (ワイピング 法 )) アルコール 秒 30 分 間 含 浸 綿 消 毒 方 法 手 指 の 消 毒 方 法 洗 浄 (スクラブ さらに 流 水 で 洗 い,ペーパータオルでふき 方 法 消 毒 薬 を 約 3ml, 手 に 取 りよく 取 る 擦 す 擦 り 込 秒 以 上 乾 か ゲル ジェルによるもの 清 式 拭 法 (ラビング (ワイピング 法 法 )) アルコール み,30 秒 含 以 浸 上 有 綿 乾 のゲル ジェル で かす 拭 き 取 る 消 毒 薬 を, 約 2ml 手 に 取 り,よく 擦 り 込 み,30 ラビング う 法 は, 手 が 汚 れているときには 無 効 である 手 が 汚 れている 場 合 には, 石 けんと 流 水 で 洗 ったあとに 行 消 手 毒 が 薬 目 は に 油 見 分 えて やタンパク 汚 染 していない 成 分 があると 時 近 効 くに かない 手 洗 い 場 がない 場 合 は アルコール 含 有 消 毒 薬 を 使 う 類 毒 シンメルブッシュ 消 毒 煮 方 沸 法 消 毒 器 作 分 用 時 薬 洗 浄 法 (スクラブ 法 ) 液 体 石 けんを 約 3ml 手 に 取 りよく 泡 立 てながら 洗 浄 する(30 秒 以 上 ) 27

31 (5,85 1,0.1% 対 象 対 象 物 による 消 消 毒 毒 方 方 法 法 手 指 き アルコール (30 取 り 秒 法 間 ) の 擦 含 式 有 ),ワイピング 消 毒 薬 :ラビング 法 ( 法 拭 または スクラブ る30 秒 間 の 洗 浄 と 剤 流 による 水 ) 洗 浄 ( 消 毒 薬 によ 差 排 吐 し 泄 しゃ 込 み 物, 物 便 器 排 拭 泄 する 物 や 吐 しゃ 物 で 汚 染 された 床 は, 手 袋 をして0.1% 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムで 清 (ベッドパン) ー)で 処 消 毒 理 (90 1 器 (ベッドパンウォッシャ ) または 洗 浄 後 次 亜 塩 素 酸 ナトリウ リネン 衣 類 洗 熱 浄 水 後 洗 乾 濯 燥 機 させる 分 間 )で 処 理 し,ムで 処 理 分 間 ) まな 板,ふきん 洗 剤 で 十 分 洗 い, 熱 水 消 毒 する または 次 濯 亜, 塩 乾 素 燥 酸 させる ドアノブ, 便 座 消 毒 用 エタノールで 清 拭 する ノロの 浸 漬 後 発, 生 洗 時 浄 は する 次 亜 塩 素 ナトリウム(0.05~0.1%) カーテン 浴 槽 手 一 袋 般 を に 着 感 用 染 し, の 危 洗 険 剤 性 で は 洗 低 い, い 温 汚 水 ( れのあるときは 熱 水 流 し, 洗 乾 濯 燥 させる する 酸 含 を 使 用 体 液 などが 付 着 したときは, 消 毒 次 薬 亜 の 塩 選 素 択 酸 ナトリウム(0.1%)で 清 拭 する 消 水 毒 準 消 毒 薬 主 な 商 品 名 ウイルス (ノロ) 病 結 核 原 大 体 腸 管 菌 出 ( 血 細 性 菌 ) 環 境 対 金 属 象 高 グルタラール ステリハイド 手 指 中 次 消 亜 毒 塩 用 エタノール 素 酸 ナトリウム ミルトン,ハイター 消 毒 用 エタノール 低 塩 化 ベンザルコニウム オスバン ウエルパス クロルヘキシジン ヒビテン 衣 服 等 のノロウイルス 腸 管 出 血 性 大 : 腸 菌 効 の 果 消 あり 毒 は, 水 : 洗 いの 効 果 後 なし 分 : の 熱 使 処 用 理 可 でも 可 : 不 可 分 病 次 後 原 に 亜 体 水 塩 の 拭 素 環 きが 酸 境 ナトリウムは, 汚 必 染 要 に 対 する 噴 金 霧 属 消 腐 毒 食 は, 作 用 消 があるため,ドアノブ 毒 効 果 の 不 確 実 性 と 吸 等 引 の 等 金 による 属 器 具 健 を 康 消 被 毒 害 の を 際 生 には, わない じるため 行 消 毒 用 エタノール ウエルパス ヒビテン オスバン (80 10 約 10 28

32 連 絡 日 平 成 年 月 日 AM PM : 資 料 4 集 団 感 染 発 生 (ノロウィルス 等 疑 いも 含 む) 発 生 状 況 について ( 施 正 設 式 住 名 ) 連 絡 先 (FAX)) 全 入 所 ( 入 院 ) 者 職 員 入 所 者 幅 * 状 況 施 発 設 症 全 者 員 だけでなく の 状 況 職 員 その 他 ~ 歳 窓 口 担 当 者 ( 嘱 有 託 医 療 無 機 ) 関 電 療 話 ) 機 関 名 ) 給 食 ( 医 師 名 ) 施 設 内 外 にて 関 連 調 施 理 設 にて 調 理 調 理 人 の 有 ( 症 状 者 名 ) 直 近 主 な 行 事 * 初 発 患 者 発 生 前 後 1 週 間 以 内 の 状 況 ( 例 :お 誕 生 日 会 調 理 実 習 等 ) 報 告 日 の 有 症 状 数 者 特 記 事 項 所 院 長 施 設 長 ( 電 話 ( 入 院 者 ) 全 数 男 女 年 齢 歳 名 重 症 者 数 名 死 亡 者 数 名 29

33 番 号 患 資 者 料 区 5 分 感 染 性 腸 炎 等 集 団 発 生 ( 疑 い 含 む) 健 康 調 査 票 病 棟 室 名 前 年 性 齢 別 行 動 食 排 事 泄 状 況 /////// 日 付 /////// 検 検 査 査 日 結 ( 検 果 便 ) 治 療 内 < 施 設 名 > * 下 痢 嘔 吐 は 回 数 発 熱 は 測 定 値 をご 記 入 下 さい 容 備 考 テ イサーヒ ス 入 院 患 者 全 車 介 いす 助 その 自 立 おむつ その 発 熱 他 ノロウイルス o-157 その 点 滴 その 職 員 他 男 女 その 他 その 一 部 介 助 全 介 助 受 勤 診 務 その 他 他 テ イサーヒ ス 入 職 員 車 全 介 いす 助 その 自 立 おむつ その 発 熱 他 ノロウイルス o-157 その 点 滴 その 院 患 他 者 男 女 その 他 その 一 部 介 助 全 介 助 受 勤 診 務 その 他 他 テ イサーヒ ス 入 職 員 車 全 介 いす 助 その 自 立 おむつ その 発 熱 他 ノロウイルス o-157 その 点 滴 その 院 患 他 者 男 女 その 他 その 一 部 介 助 全 介 助 受 勤 診 務 その 他 他 テ イサーヒ ス 入 職 員 車 全 介 いす 助 その 自 立 おむつ その 発 熱 他 ノロウイルス o-157 その 点 滴 その 院 患 他 者 男 女 その 他 その 一 部 介 助 全 介 助 受 勤 診 務 その 他 他 テ イサーヒ ス 入 職 員 車 全 介 いす 助 その 自 立 おむつ その 発 熱 他 ノロウイルス o-157 その 点 滴 その 院 患 他 者 男 女 その 他 その 一 部 他 介 ( 助 全 介 助 ) 受 勤 診 務 その 他 他 ショートステイ 入 所 者 一 自 部 立 介 助 一 部 介 助 自 立 全 介 助 下 嘔 痢 吐 検 結 査 果 日 判 明 : 日 : 有 無 * 下 日 剤 常 内 下 服 剤 中 使 止 用 日 (( 有 / 無 )) ショートステイ 入 所 者 一 自 部 立 介 助 一 部 介 助 自 立 全 介 助 下 嘔 痢 吐 検 結 査 果 日 判 明 : 日 : 有 無 * 下 日 剤 常 内 下 服 剤 中 使 止 用 日 (( 有 / 無 )) ショートステイ 入 所 者 一 自 部 立 介 助 一 部 介 助 自 立 全 介 助 下 嘔 痢 吐 検 結 査 果 日 判 明 : 日 : 有 無 * 下 日 剤 常 内 下 服 剤 中 使 止 用 日 (( 有 / 無 )) ショートステイ 入 所 者 一 自 部 立 介 助 一 部 介 助 自 立 全 介 助 下 嘔 痢 吐 検 結 査 果 日 判 明 : 日 : 有 無 * 下 日 剤 常 内 下 服 剤 中 使 止 用 日 (( 有 / 無 )) ショートステイ 入 所 者 一 自 部 立 介 助 一 部 介 助 自 立 全 介 助 下 嘔 痢 吐 検 結 査 果 日 判 明 : 日 : 有 無 * 下 日 剤 常 内 下 服 剤 中 使 止 用 日 (( 有 / 無 )) 30

34 資 一 料 6: 厚 生 労 働 大 臣 が める 感 染 症 又 は 食 中 ( 毒 平 の 発 生 が 年 疑 われる 月 際 日 の 対 厚 処 生 等 労 に 働 関 省 する 告 示 手 第 順 別 養 護 老 人 ホーム, 又 指 は 定 指 介 定 護 地 老 域 人 密 福 着 祉 型 施 介 設 護, 老 介 人 護 福 老 祉 人 施 保 設 健 ( 施 以 設 下 若 しくは 養 護 老 指 人 定 ホーム 介 護 療 等 養 という )の 型 医 二 療 百 施 六 設 十, 八 特 従 号 ) 業 に 管 者 理 が, 者 入 所 施 者 設, 長 入 ( 居 以 者 下 又 は 管 入 理 院 者 患 等 者 という )に について, 感 染 報 症 告 又 する は 食 体 中 制 毒 の 整 発 えること 生 を 疑 ったときは, 速 やか 二 ったとき 介 又 ホーム は 前 号 の 報 管 告 理 を 者 受 等 けたときは, 当 該 養 護 従 老 業 人 者 ホーム に 対 し 等 必 における 要 な 指 示 感 染 行 症 わなければならないこと 若 しくは 食 中 毒 の 発 生 を 疑 三 健 講 養 康 ずるとともに, 護 管 老 理 人 を ホーム 徹 底 し, 等 従 においては, 従 業 業 者 者, 来 利 訪 用 感 者 染 に 等 症 の 対 又 健 して は 康 食 手 状 中 洗 態 毒 によっては いやうがいを の 発 生 又 はまん 利 励 用 行 者 延 との するなど を 防 接 止 触 する を 衛 制 生 観 限 教 点 する 育 から, の 等 徹 の 底 従 を 措 業 図 置 者 をるの 四 こと の 発 生 又 はそれが ホーム 疑 われる 医 師 及 状 び 況 看 が 護 生 職 じたときは, 員 当 該 養 速 護 やかな 老 人 ホーム 対 応 を 等 行 内 わなければならないこと において 感 染 症 若 しくは 食 中 毒 五 者 地 又 域 はそれらの の 医 療 ホーム 機 関 疑 との いのある の 管 連 理 携 者 を 等 ( 図 及 以 ることその び 下 医 師 有, 症 看 者 他 護 等 職 という )の 適 員 切 をその な 措 置 他 を の 講 状 従 じなければならないこと 態 業 に 者 応 は, じ, 感 協 染 症 力 若 病 しくは 院 をはじめとする 食 中 毒 の 患 六 等 の 状 況 及 ホーム び 各 有 症 は, 者 等 感 染 講 症 じた 若 しくは 措 置 等 食 を 中 記 毒 録 の しなければならないこと 患 者 又 はそれが 疑 われる 状 況 が 生 じたときの 有 症 者 七 況 の 養 他 等 護 の を 老 適 市 人 切 町 ホーム な 村 措 及 置 び 等 を 保 の 講 健 管 じなければならないこと 所 理 に 者 迅 等 速 は,イからハまでに に 報 告 するとともに, 掲 げる 市 町 場 村 合 又 には, は 保 健 有 所 症 からの 等 の 指 人 示 数 を, 求 症 めることそ 状, 対 応 状 ロ イ 内 同 に 一 二 の 名 有 感 以 症 染 上 状 症 発 者 若 生 が しくは した 十 名 以 食 上 中 又 毒 は による 全 利 用 又 者 はそれによると の 半 数 以 発 生 疑 した われる 場 合 死 亡 者 又 は 重 篤 な 患 者 が 一 週 間 ハ が イ 報 但 及 告 し, びロに を 必 同 要 時 掲 と に げる 認 複 めた 数 場 の 合 場 者 のほか, 合 が 症 状 を 通 呈 常 すなど, の 発 生 動 食 向 中 を 毒 上 を 回 疑 る う 感 場 染 合 症 は, 等 の 人 発 数 生 にかかわらず, が 疑 われ, 特 に 直 管 ちに 理 者 保 等 八 前 号 健 の 所 報 へ 告 報 を 告 行 する 医 師 等 と 連 携 の 上 った, 血 養 液 護, 老 便 人, ホーム 吐 しゃ 等 物 は,その 等 の 検 体 原 を 因 確 の 保 究 するよう 明 に 資 するため, 努 めなければならないこと 当 該 有 症 者 等 を 診 察 する 成

35 32

36 33

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39 資 郡 料 機 8 関 名 関 係 機 関 担 一 当 覧 課 係 電 話 番 住 所 山 保 健 所 健 康 増 進 課 県 健 長 康 寿 増 社 進 会 課 感 地 染 域 症 支 係 援 大 奈 和 良 郡 市 山 登 市 大 植 路 槻 大 市 町 村 名 担 当 課 電 話 番 住 所 生 和 駒 郡 山 市 福 保 祉 険 大 和 郡 山 市 北 郡 山 天 総 支 務 援 課 生 駒 東 新 平 理 市 介 護 福 祉 天 理 市 川 原 城 三 群 郷 福 健 祉 康 平 群 町 吉 斑 鳩 福 祉 福 祉 保 健 三 センター 郷 町 勢 内 野 安 堵 町 健 康 斑 鳩 法 隆 寺 丁 目 山 添 村 保 生 駒 祉 保 安 健 堵 町 大 字 東 安 郡 事 山 務 保 局 住 健 民 福 祉 山 辺 郡 山 添 村 大 字 大 センター) 健 所 主 所 幹 長 有 山 埜 田 みや 全 啓 子 健 感 水 康 染 谷 増 症 奈 進 係 美 課 係 高 主 長 橋 幹 西 由 村 崎 起 井 貞 子 孝 子 小 行 東 松 村 雅 倫 代 伸 アドバイザー 天 理 よろづ 相 談 所 病 院 臨 床 病 理 部 部 長 松 尾 収 二 係 係 課 課 課 課 号 FAX 号 町 町 FAX 新 町 山 ( 福 町 3-16 町 西 西 堵 3 西

40 参 考 文 献 2008 年 における 2 月 京 都 市 症 保 対 健 策 福 のすすめ 祉 局 保 健 方 衛 生 - 推 進 集 室 団 地 感 域 染 医 をおこさないために 療 課 - 高 齢 平 高 者 齢 介 者 護 介 年 施 護 度 設 施 厚 における 設 生 における 労 働 科 感 学 染 感 研 対 染 究 策 管 費 マニュアル 理 補 のあり 助 金 ( 方 厚 に 生 関 労 する 働 科 研 学 究 特 別 研 究 事 業 ) 保 染 健 平 症 所 等 における 予 防 年 指 度 導 厚 介 マニュアル 生 護 労 保 働 険 科 施 学 設 研 の 究 感 費 染 補 予 助 防 金 の ( 企 健 画 康 立 科 案 学 に 総 関 合 する 研 究 研 事 究 業 ) 介 護 保 険 施 設 に 対 する 感 地 域 ケアにおける 2005 年 2 感 月 染 25 対 策 日 在 医 宅 歯 ケア 薬 出 版 施 株 設 式 ケア 会 社 統 一 マニュアル 第 2 版 成 成 ~ 編 集 後 記 ~ 高 齢 者 施 設 における 感 染 対 策 マニュアルを 作 成 するにあたり 多 くの 施 設 から 具 体 的 な 状 況 を 踏 まえた 貴 重 な 意 見 を 頂 きありが とうございました さて このマニュアルは 京 都 市 作 成 の 高 齢 者 介 護 施 設 におけ る 感 染 症 対 策 のすすめ 方 - 集 団 感 染 をおこさないために - をもとにマニュアル 作 成 検 討 会 の 皆 さんと 施 設 の 状 況 に 応 じ 具 体 的 な 対 応 ができるように 作 成 しました しかし 現 実 は 施 設 によ り 設 備 や 体 制 マンパワーなども 異 なるので 自 分 の 施 設 では ど のような 対 応 が 可 能 か またどこを 見 直 せばいいのかなど それぞ れが 実 施 可 能 な 対 応 策 を 検 討 する 必 要 あります このマニュアル を 活 用 し 職 員 ひとり 一 人 が 対 応 できる 独 自 の 感 染 対 策 マニュアル の 作 成 及 び 充 実 に 取 り 組 んで 頂 きたいと 思 います 今 後 も 引 き 続 き 高 齢 者 施 設 及 び 市 町 村 関 係 課 を 含 めた 関 係 機 関 の 連 携 や 協 力 のもと 高 齢 者 施 設 における 感 染 対 策 の 資 質 向 上 に 向 けた 取 り 組 みを 行 いますのでご 協 力 よろしくお 願 い 申 し 上 げます 最 後 になりましたが 施 設 の 資 質 向 上 を 図 るため 本 マニュアル 作 成 の 必 要 性 を 助 言 し 終 始 具 体 的 な 指 導 を 頂 いたアドバイザー の 天 理 よろづ 相 談 所 病 院 臨 床 病 理 部 部 長 松 尾 先 生 に 厚 くお 礼 申 し 上 げます 郡 山 保 健 所 事 務 局 37