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1 第 20 回 東 京 地 方 裁 判 所 委 員 会 ( 平 成 21 年 11 月 24 日 開 催 )

2 東 京 地 方 裁 判 所 委 員 会 ( 第 20 回 ) 議 事 概 要 ( 東 京 地 方 裁 判 所 委 員 会 事 務 局 ) 第 1 日 時 平 成 21 年 11 月 24 日 ( 火 )15:00~17:00 第 2 場 所 東 京 地 方 裁 判 所 第 1 会 議 室 第 3 出 席 者 ( 委 員 ) 荒 井 勉, 池 田 修, 追 川 誠, 大 谷 晃 大, 唐 津 恵 一, 菊 池 洋 一 斎 藤 義 房, 柴 田 寛 之, 島 田 一 彦, 田 頭 章 一, 田 村 浩 子, 中 野 良 一 濵 田 和 男, 深 澤 信 夫, 藤 田 和 之, 丸 山 陽 子, 村 瀬 均 ( 事 務 局 ) 丸 山 忠 雄 東 京 地 裁 事 務 局 長, 柴 野 正 博 東 京 地 裁 民 事 首 席 書 記 官, 稲 垣 誠 也 東 京 地 裁 刑 事 首 席 書 記 官, 橋 本 健 東 京 簡 裁 事 務 部 長, 継 田 剛 史 東 京 地 裁 総 務 課 長, 秋 守 良 彦 東 京 地 裁 総 務 課 専 門 官, 青 木 砂 絵 子 東 京 地 裁 総 務 課 庶 務 第 一 係 長 第 4 議 題 裁 判 員 裁 判 の 実 施 状 況 について 民 事 通 常 事 件 の 動 向 について 第 5 配 布 資 料 1 裁 判 員 裁 判 の 実 施 状 況 に 関 する 説 明 資 料 全 国 における 裁 判 員 裁 判 の 実 施 状 況 について 裁 判 員 裁 判 の 実 施 状 況 について( 資 料 2-1) 統 計 データの 集 計 結 果 について( 平 成 21 年 8 月,9 月 分 )( 資 料 2-2) 裁 判 員 制 度 の 運 用 等 に 関 するアンケート ( 平 成 21 年 8,9 月 調 査 報 告 書 ) ( 資 料 2-3) 裁 判 員 経 験 者 に 対 するアンケートの 自 由 記 載 例 ( 資 料 2-4) ( 以 上 は,11 月 17 日 に 最 高 裁 判 所 で 開 催 された 裁 判 員 制 度 の 運 用 等 に 関 する 有 識 者 懇 談 会 で 配 布 された 資 料 ) 東 京 地 裁 における 裁 判 員 裁 判 の 実 施 状 況 について ( 第 1 表 ) 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 の 罪 名 別 新 受 人 員 1

3 ( 第 2 表 ) 選 任 手 続 の 概 要 ( 第 3 表 ) 裁 判 員 裁 判 の 判 決 等 一 覧 表 ( 参 考 ) 記 者 会 見 についての 新 聞 記 事 2 最 近 の 民 事 事 件 ( 通 常 事 件 )の 動 向 (レジュメ) 3 東 京 簡 易 裁 判 所 の 民 事 通 常 事 件 の 動 向 に 関 する 表 第 6 議 事 1 新 任 委 員 の 自 己 紹 介 新 任 の 追 川 誠 委 員, 島 田 一 彦 委 員, 田 頭 章 一 委 員, 深 澤 信 夫 委 員, 藤 田 和 之 委 員 から 自 己 紹 介 があった 2 裁 判 員 裁 判 の 実 施 状 況 について 村 瀬 委 員 ( 東 京 地 方 裁 判 所 刑 事 部 所 長 代 行 者 )から, 全 国 における 裁 判 員 裁 判 の 実 施 状 況 について, 配 布 した 資 料 ( 資 料 2-1から2-4まで)に 基 づいて 説 明 がなされた 続 いて, 当 裁 判 所 における 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 について,1 事 件 の 係 属 状 況 (10 月 3 1 日 現 在 の 新 受 人 員 数 は 本 庁 69 人, 立 川 支 部 42 人 であること 等 ),2 選 任 手 続 に 関 す る 状 況 ( 裁 判 員 候 補 者 の 出 頭 率 が 高 い 水 準 にあること, 調 査 票 や 質 問 票 の 内 容 を 検 討 し, 裁 判 員 候 補 者 についてあらかじめ 呼 出 をしない 措 置 を 取 り, 既 にした 呼 出 を 取 り 消 すなど して,できるだけ 国 民 の 負 担 を 少 なくするようにしていること, 辞 退 は 比 較 的 ゆるやかに 認 められていること 等 ),3 審 理 評 議 判 決 書 に 関 する 状 況 ( 判 決 書 の 記 載 は 以 前 より 詳 しくなっているようであり,そこには 判 決 書 の 中 に 評 議 の 経 過, 判 断 のプロセスを 具 体 的 に 示 そうという 意 思 が 感 じられること, 今 までは 量 刑 を 争 うだけの 事 件 であったが, 今 後, 争 いのある 難 しい 事 件 について 判 決 書 の 中 に 評 議 の 内 容 をどれだけ 反 映 させられるか が 課 題 であること 等 ),4 分 離 併 合 に 関 する 問 題 ( 共 犯 事 件 では, 併 合 して 審 理 すると, 裁 判 員 が 被 告 人 によって 異 なる 証 拠 関 係 を 区 別 して 判 断 することには 困 難 が 予 想 され, 他 方, 分 離 して 審 理 すると, 目 撃 者 や 被 害 者 の 証 人 尋 問 を 何 回 も 実 施 しなければならなくな る 可 能 性 があることや, 被 告 人 ごとの 刑 の 均 衡 を 保 つことが 難 しいこと 等 の 問 題 があり, 今 後,どのように 運 用 していくかが 課 題 であること 等 ),5 記 者 会 見 の 状 況 (1 号 事 件 で は 裁 判 員 等 の 感 想 などが 詳 細 に 報 道 されていたが,すばらしい 記 者 会 見 であったこと, 部 総 括 裁 判 官 の 共 通 の 感 想 として, 裁 判 員 が 皆 すばらしい 方 々であったこと 等 )について 説 2

4 明 がなされた 以 上 に 引 き 続 いて, 概 要 以 下 のような 意 見 交 換 が 行 われた 発 言 者 の 表 示 =: 委 員 長,: 委 員,: 裁 判 所 委 員 性 犯 罪 事 件 については, 被 害 者 のプライバシーの 保 護 が 図 られるようにしていただきたい 最 初 の 性 犯 罪 事 件 の 裁 判 員 裁 判 は 青 森 であったが, 法 廷 で 犯 罪 行 為 を 詳 細 に 述 べたことに ついては 批 判 もされたことから, 最 近 は 犯 罪 行 為 態 様 については 黙 読 に 代 えるなどしている ようである 法 廷 では 被 害 者 の 氏 名 や 住 所 などの 特 定 事 項 は 明 らかにされないように 配 慮 さ れているが, 検 察 官 は, 被 害 者 に 対 しては, 捜 査 のときに, 今 後 の 事 件 の 処 理 の 流 れなどに ついて 詳 細 に 説 明 している 裁 判 員 裁 判 が 各 部 で 行 われているところであるが,その 経 験 について, 裁 判 官 の 間 でどの ようにしてどの 程 度 共 有 されているのか また, 裁 判 員 の 記 者 会 見 への 参 加 が 少 なくなって きていると 記 者 は 体 感 しているようであるが, 裁 判 長 は, 記 者 会 見 への 出 席 について, 裁 判 員 に 対 してどのようなかたちで 声 を 掛 けているのか 裁 判 員 裁 判 に 関 する 運 用 のノウハウを 裁 判 官 の 間 で 共 有 する 方 法 については, 月 数 回 開 か れる 裁 判 長 の 連 絡 会 などで 意 見 交 換 がなされるほか, 年 数 回 開 催 される 刑 事 部 研 究 会 におい ても 裁 判 官 同 士 の 情 報 交 換 がなされている 裁 判 員 等 の 記 者 会 見 への 参 加 の 募 り 方 について は, 裁 判 所 としても 裁 判 員 が 記 者 会 見 に 参 加 して 率 直 な 意 見 を 述 べてもらうことは 望 ましい と 考 えており,そのような 考 えのもとで, 裁 判 長 から 裁 判 員 等 に 対 して 記 者 会 見 への 参 加 の 協 力 を 要 請 している 記 者 会 見 への 参 加 者 が 少 なくなってきているということであるが,も しそのようなことがあるとすれば, 既 にかなりの 数 の 記 者 会 見 が 行 われており,もう 参 加 す る 必 要 はないと 裁 判 員 が 感 じているのかもしれないし, 何 かほかに 事 情 があって 出 られない ということなのかもしれない 裁 判 員 に 対 する 記 者 会 見 への 参 加 の 要 請 は 裁 判 員 裁 判 が 終 了 してから 行 っているのか 評 議 が 終 わり 判 決 までの 間 の 時 間 を 利 用 して 説 明 していると 聞 いている 最 終 的 には, 裁 判 員 裁 判 が 終 わってから 裁 判 長 が 確 認 している 裁 判 員 は, 新 聞 等 によって 記 者 会 見 のあることは 事 前 に 承 知 されていると 思 う 今 後 の 裁 判 員 法 の 見 直 し 作 業 でも 記 者 会 見 での 裁 判 員 の 発 言 は 重 要 だと 思 うので, 裁 判 所 側 から 誘 導 して 裁 判 員 に 参 加 してもらうということは 無 理 かもしれないが, 今 後 も 是 非 裁 判 員 が 記 者 会 見 に 参 加 していただけるように 配 慮 してもらいたい 3

5 裁 判 員 制 度 は 新 しい 制 度 であり, 国 民 の 方 々にとってどの 程 度 の 負 担 になっているかなど も 注 目 されているので, 裁 判 員 裁 判 を 経 験 した 方 々には, 都 合 のつく 限 り 是 非 記 者 会 見 に 参 加 していただきたいと 考 えている また, 守 秘 義 務 の 問 題 もあるので,どの 事 件 の 裁 判 員 で あったかが 分 からないという 段 階 になって 裁 判 員 経 験 者 の 座 談 会 が 行 われるということも 必 要 であろう 記 者 会 見 では 守 秘 義 務 が 問 題 となるようなやりとりはあるのか 当 庁 では 記 者 会 見 で 守 秘 義 務 が 問 題 となった 事 例 はないようである どこの 庁 かは 分 からないが, 裁 判 所 側 が 守 秘 義 務 を 理 由 に 記 者 会 見 で 裁 判 員 の 発 言 を 遮 っ た 事 例 も 報 道 されているようである 一 般 の 方 が 裁 判 員 裁 判 を 傍 聴 することは, 新 聞 報 道 や 記 者 会 見 を 見 聞 きするのとは 違 った, 生 の 裁 判 の 状 況 を 見 てもらうという 大 きな 意 味 があると 思 われるので,できるだけ 一 般 の 方 が 裁 判 員 裁 判 を 傍 聴 できるようにする 工 夫 が 必 要 ではないか 裁 判 員 裁 判 が 行 われるようになった 当 初 は 傍 聴 希 望 者 が 大 変 多 く, 抽 選 の 倍 率 も 高 かった が, 最 近 はかなりの 確 率 で 傍 聴 できるようである そのうちには 一 般 の 方 々にも 自 由 に 傍 聴 していただけるようになると 思 う 理 由 を 示 さない 不 選 任 について, 裁 判 官 等 から 何 か 課 題 が 示 されたということはないのか 外 から 検 証 するための 材 料 がない 裁 判 員 裁 判 のアンケートがある 程 度 まとまった 段 階 で, 裁 判 所 の 把 握 しているものについ ては 公 表 されることになると 思 う 本 日 配 布 した 資 料 の2-2の3ページの 表 6 選 任 手 続 期 日 において 不 選 任 決 定 がされた 裁 判 員 候 補 者 数 及 びその 内 訳 には, 理 由 なし 不 選 任 となった 裁 判 員 候 補 者 の 総 数 が 掲 載 さ れている 東 京 地 裁 では 選 任 手 続 の 終 了 後, 引 き 続 き 公 判 審 理 を 行 っているが, 選 任 手 続 期 日 と 公 判 期 日 とは 分 けたほうがよいのではないか 候 補 者 の 段 階 で3 日 間 の 休 暇 を 取 らなければなら ないというのは 酷 である 全 国 でも 選 任 手 続 期 日 の 翌 日 に 公 判 審 理 を 実 施 した 庁 もあるし, 金 曜 日 に 選 任 手 続 を 実 施 し, 月 曜 日 から 公 判 審 理 をした 庁 もあるが,そのどれがよいかについては, 地 域 の 事 情 によ るものもあり, 今 のところまだ 何 とも 言 えない 今 後 の 検 討 課 題 となろう 最 高 裁 判 所 でアンケートを 実 施 しているということだが,しかるべきときに 東 京 地 裁 につ いてのアンケートのまとめも 見 せてもらいたい 選 任 手 続 期 日 の 指 定 の 在 り 方 などについて 4

6 意 見 が 出 てくるのではないか 裁 判 員 候 補 者 からの 辞 任 の 申 立 てを 認 める 基 準 はどのようなものになっているのか どの ような 仕 事 の 人 がどのような 理 由 で 認 められたということは 分 かるか アンケートでは 法 律, 政 令 のどの 条 文 による 辞 退 であるかの 統 計 は 出 てくるが, 個 別 具 体 的 な 辞 退 理 由 は 出 てこない アンケートを 見 ると 評 議 については 裁 判 員 の 方 々は 絶 賛 しているようであるが,ガイドラ インのようなものはあるのか 模 擬 裁 判 を 積 み 重 ね, 協 力 していただいた 方 から 感 想 や 意 見 を 聴 き, 審 理 の 分 かりやすさ や 評 議 での 意 見 の 言 いやすさなどについて 法 曹 三 者 で 検 討 を 重 ねてきたことが 大 きいのでは ないか アンケートだけでは 分 からないところもあるので, 裁 判 員 経 験 者 数 人 に 地 裁 委 員 会 に 出 て いただいて,その 場 で 直 接 意 見 を 伺 うことはできないか そこで 東 京 地 裁 特 有 の 問 題 も 出 て くるかもしれない 個 々の 裁 判 員 が 何 の 裁 判 に 関 わったかが 分 からないという 状 況 になれば,そのようなこと も 考 えられるかもしれない 将 来, 裁 判 員 がどの 事 件 を 担 当 したかが 分 からないようになればということであったが, そのときに 裁 判 員 経 験 者 と 連 絡 を 取 ることはできるのか 検 察 審 査 協 会 のように, 裁 判 員 経 験 者 の 方 々の 集 まりができるよう 裁 判 所 から 働 きかけることはできないか 自 発 的 にそのような 会 ができればよいと 思 うが, 官 側 から 声 を 掛 けるということについて は 議 論 のあるところだと 思 う 後 で 裁 判 員 経 験 者 と 接 触 するということを 想 定 するなら, 後 日 声 を 掛 けて 良 いかを 聞 く 書 式 を 作 成 して, 最 初 から 裁 判 員 に 配 布 しておいたほうがよいのではないか 裁 判 員 経 験 者 に 後 から 連 絡 を 取 ろうとすれば, 当 人 は 裁 判 は 終 わったはずなのにというこ とにもなろう かといってホームページで 募 集 というのもどうかと 思 う 3 東 京 地 方 裁 判 所 における 民 事 通 常 訴 訟 の 動 向 について 続 いて, 荒 井 委 員 ( 東 京 地 方 裁 判 所 民 事 部 所 長 代 行 者 )より, 東 京 地 方 裁 判 所 における 民 事 通 常 訴 訟 の 動 向, 特 に 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 について 概 要 以 下 のとおり 説 明 がなされた 民 事 通 常 事 件 の 動 向 について 東 京 地 方 裁 判 所 の 民 事 部 は 全 部 で50カ 部 あり,そのうち 行 政, 労 働, 知 財, 執 行, 商 5

7 事, 建 築, 医 療 等 のいわゆる 特 殊 事 件 を 除 くいわゆる 一 般 民 事 事 件 を 担 当 するのは34カ 部 であるが, 東 京 地 方 裁 判 所 の 第 一 審 通 常 事 件 の 過 去 10 年 の 動 向 を 見 ると, 平 成 18 年 までは 大 きな 変 動 はなく,3 万 件 を 越 えることもなかったが,その 後 事 件 数 が 増 加 し, 平 成 19 年 には3 万 件 を 越 え, 平 成 20 年 には3 万 6000 件 近 くに 上 り, 平 成 21 年 は4 万 5000 件 に 迫 る 件 数 となったほか(ただし, 平 成 21 年 については10 月 までの 件 数 に12/10を 乗 じた 数 ), 平 成 21 年 7 月 の1か 月 間 の 件 数 は4400 件 近 くに 上 った このような 事 件 数 の 大 幅 な 増 加 の 要 因 として 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 の 急 増 が 考 えられるが, 過 去 10 年 の 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 の 動 向 を 見 ると, 平 成 14 年 に1000 件 程 度 の 件 数 で あったのが,その 後, 年 約 500 件 ほど 増 加 し, 平 成 16 年 以 降 は 事 件 数 が 急 激 に 伸 び 始 め, 平 成 21 年 の 事 件 数 は2 万 件 を 越 え(ただし, 平 成 21 年 については10 月 までの 件 数 に12/10を 乗 じた 数 ), 全 体 に 占 める 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 の 割 合 も 急 増 し, 平 成 2 1 年 は 約 46%となっている 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 が 急 増 した 背 景 について 利 息 制 限 法 が 定 める 制 限 利 息 ( 元 本 の 金 額 に 応 じ15%,18%,20%)を 超 える 部 分 の 利 息 は 無 効 であり,それを 超 過 する 利 息 を 支 払 った 場 合 には,その 超 過 した 分 は 元 本 に 充 当 され,それで 元 本 が 完 済 されれば,さらにそれを 超 えて 支 払 った 金 額 は 不 当 利 得 と して 貸 金 業 者 に 返 還 を 請 求 できることになる しかし, 出 資 の 受 入 れ, 預 り 金 及 び 金 利 等 の 取 締 りに 関 する 法 律 ( 出 資 法 )は, 貸 金 業 者 が29.2%を 越 える 金 利 を 課 した 場 合 に は 刑 事 罰 を 定 めていた 一 方 で, 貸 金 業 法 では, 利 息 制 限 法 に 定 める 金 利 を 超 えるが, 出 資 法 に 定 める 金 利 を 超 えない 金 利 (いわゆるグレーゾーン 金 利 )の 利 息 について 約 定 し,そ の 利 息 が 任 意 に 支 払 われた 場 合 には, 一 定 の 要 件 を 備 えれば 利 息 制 限 法 を 越 える 部 分 の 利 息 の 支 払 いは 有 効 とみなすと 定 められていたことから(いわゆるみなし 弁 済, 貸 金 業 法 4 3 条 ), 貸 金 業 者 は, 出 資 法 に 触 れない 限 度 で 上 限 に 近 い 金 利 で 貸 付 けを 行 い, 貸 金 業 者 から 借 金 をした 者 の 多 くは, 長 期 間 にわたりその 利 息 を 支 払 うこととなった これに 対 し, 最 高 裁 判 所 は, 見 なし 弁 済 の 要 件 を 厳 格 に 解 釈 する 判 決 を 次 々に 出 して, 見 なし 弁 済 が 有 効 となる 範 囲 を 狭 めていき, 平 成 18 年 1 月 の 判 決 では, 貸 付 けの 際 に 期 限 の 利 益 喪 失 特 約 を 付 けた 場 合 には, 借 り 受 けた 者 に 超 過 利 息 を 支 払 うことを 強 制 するこ とになるから 任 意 性 を 欠 くとして, 超 過 分 の 利 息 の 任 意 の 支 払 いはほとんど 認 められない ようにした その 結 果, 従 前 の 利 息 制 限 法 の 定 める 金 利 を 超 過 する 部 分 の 利 息 の 支 払 いは ほとんどが 無 効 となり, 既 に 支 払 われた 超 過 利 息 に 関 して 不 当 利 得 返 還 請 求 が 可 能 となっ 6

8 たことから, 多 数 の 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 が 提 起 されるようになった 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 の 流 れ 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 では,まず 貸 金 と 返 済 の 取 引 履 歴 を 明 らかにし, 利 息 制 限 法 に 引 き 直 して 利 息 を 計 算 して 過 払 金 額 を 確 定 し, 貸 金 業 者 に 対 し 過 払 金 の 返 還 を 命 じる 判 決 が 出 されることになる 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 に 係 る 法 律 問 題 貸 金 業 者 には の 取 引 履 歴 を 開 示 する 義 務 があるか, 過 払 金 返 還 債 務 について 年 何 %の 利 息 が 付 くのか, 時 効 の 起 算 点 はいつかなどの 問 題 があるが,ほとんどは 最 高 裁 判 例 によ り 解 決 されてきている 実 際 の 裁 判 の 進 行 裁 判 官 によって 異 なるが, 概 ね 当 事 者 間 の 話 合 いによる 取 下 げが5 割 程 度, 裁 判 官 が 入 る 和 解 が3 割 程 度, 判 決 が2 割 程 度 であり,ほかの 訴 訟 事 件 に 比 べると 裁 判 官 の 負 担 は 小 さい 近 年 の 特 徴 原 告 数 十 人, 被 告 四, 五 社 といった 組 み 合 わせで, 実 質 的 には 数 十 の 訴 訟 に 相 当 するも のが 一 件 の 訴 訟 事 件 として 提 起 される 場 合 があり,その 背 景 には, 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 事 件 を 専 門 に 扱 う 法 律 事 務 所 の 存 在 があるとみられるが,このような 事 件 では,すべてを 取 下 げや 和 解 で 終 えることは 難 しく, 何 人 かは 判 決 まで 行 くことになり, 結 果 的 に 判 決 によ り 終 局 する 事 件 が 増 えている また,その 中 には 東 京 地 方 裁 判 所 に 管 轄 のない 事 件 ( 原 告 の 住 所, 業 者 の 本 店 両 方 とも 東 京 地 方 裁 判 所 の 管 轄 地 域 に 存 在 しないもの )が 含 まれている 場 合 があるが, 被 告 が 応 訴 すれば 応 訴 管 轄 が 生 じるので, 結 果 的 には 東 京 地 裁 で 審 理 していた 最 近 は, 過 払 金 返 還 請 求 が 貸 金 業 者 の 経 営 を 圧 迫 しているようであり, 貸 金 業 者 の 状 況 が 厳 しくなる 前 であれば 訴 訟 外 での 話 合 いで 解 決 し, 訴 訟 提 起 にまで 至 らなかったような 事 案 について, 貸 金 業 者 側 から 原 告 に 訴 訟 を 起 こすよう 促 したり, 訴 訟 になっても, 取 下 げや 和 解 が 困 難 で 判 決 で 終 わるものが 多 くなり,また, 管 轄 のないの 事 件 については, 貸 金 業 者 が 応 訴 せずに 移 送 申 立 てをする 場 合 も 増 えてきている なお, 平 成 18 年 に 貸 金 業 法 が 改 正 され, 出 資 法 による 規 制 金 利 が20%に 引 き 下 げら れ,グレーゾーン 金 利 が 廃 止 され, 借 受 人 の 返 済 能 力 の 調 査 の 義 務 付 け 及 び 年 収 の1/3 を 越 える 貸 出 しの 禁 止 が 定 められたこと(ただし,グレーゾーン 金 利 の 廃 止 については1 7

9 1 月 24 日 現 在 施 行 されていないが, 来 年 6 月 までには 施 行 されることとされている ) により, 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 はいずれなくなっていくと 考 えられるが, 当 初 の 予 測 に 反 し て 本 年 になっても 事 件 増 加 が 続 いており, 今 後, 事 件 数 の 動 向 がどのようになっていくか はなお 不 透 明 である 以 上 の 説 明 に 引 き 続 いて, 委 員 らの 概 要 以 下 のような 意 見 交 換 が 行 われた 発 言 者 の 表 示 =: 委 員 長,: 委 員,: 裁 判 所 委 員 民 事 通 常 事 件 も 非 常 に 増 えているので, 東 京 地 裁 については, 裁 判 官 を 大 幅 に 増 やし, 建 物 を 増 やすことが 必 要 なのではないか 本 年 春 には 民 事 通 常 訴 訟 担 当 裁 判 官 を 内 部 からのシフトも 含 め12 名 を 増 員 して 一 人 一 人 の 負 担 を 軽 減 した 今 後 については, 事 件 数 の 動 向 も 見 ながら 検 討 することが 必 要 と 思 われ る 臨 時 に 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 の 専 門 部 をつくれば 定 型 的 な 処 理 も 可 能 になるのではないか 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 は, 今 後 減 少 していくのではないかという 見 方 もあり,また, 他 の 通 常 事 件 と 比 較 して 負 担 の 少 ないこの 種 の 事 件 だけを 専 門 に 処 理 する 裁 判 官 を 置 くと, 裁 判 官 の 志 気 にもかかわるため, 今 のところそのようなことは 想 定 していない 東 京 簡 易 裁 判 所 では 民 事 事 件 の 動 向 はどのようになっているのか 東 京 簡 易 裁 判 所 でも, 地 裁 と 同 じく 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 が 増 えており, 平 成 20 年 度 の 全 体 の 事 件 数 は13 万 件 に 上 るが, 全 体 の 約 7 割 が 貸 金 業 者 からの 貸 金 返 還 請 求 事 件,その 他 の 事 件 が3 割 であり,そのうちの 約 半 数 が 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 である 東 京 簡 易 裁 判 所 では, 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 について 調 停 制 度 を 活 用 しており, 話 合 いで 事 件 を 解 決 する 試 みをして いる 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 の 急 増 以 外 に 民 事 事 件 の 特 徴 はあるのか 労 働 審 判 事 件 の 増 加 などもあるが, 本 日 は 通 常 民 事 事 件 についてのお 話 をさせていただい た 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 以 外 の 民 事 通 常 事 件 については 大 きな 動 きはないようである 過 払 金 返 還 請 求 訴 訟 の 増 加 以 外 の 民 事 事 件 の 特 徴 については, 次 回 にまとめて 話 をさせて いただきたいと 思 う 民 事 通 常 事 件 は 平 成 17 年 には 減 少 しているようだが,ADRや 景 気 が 影 響 しているのか 過 去 十 年 を 見 ると 平 成 17 年 は 確 かに 一 番 少 ない 件 数 であるが, 概 ね2 万 5000 件 から 3 万 件 の 範 囲 に 近 いところで 収 まっている 8

10 ADRの 利 用 状 況 については, 裁 判 の 迅 速 性 とも 関 係 があるのではないか 従 前 に 比 較 す れば 改 善 されていると 思 うが, 実 際 の 裁 判 の 審 理 期 間 はどうなっているのか 裁 判 の 迅 速 化 に 関 する 法 律 が 定 められ, 最 高 裁 判 所 で 検 証 結 果 の 報 告 書 がまとめられてい る 東 京 地 裁 の 状 況 について 報 告 させてもらうことも 検 討 したい 民 事 的 な 紛 争 解 決 の 場 の 一 つとして 裁 判 所 を 見 ており, 裁 判 の 迅 速 性,ADRといったもの に 関 心 があるが, 委 員 によって 関 心 の 所 在 は 千 差 万 別 なので, 部 会 を 置 くなど, 委 員 会 の 進 め 方 についても 議 論 してはどうか 地 裁 委 員 会 の 席 では 話 すことが 難 しいが, 部 会 であれば 話 し 合 いができるのではないか と 思 う 部 会 制 も 一 つの 選 択 かもしれないが, 進 め 方 を 議 論 するためだけに 委 員 の 方 々に 集 まっ ていただいて,それだけに 時 間 を 費 やすのもどうかと 考 えている 部 会 となると 民 事, 刑 事 の 大 きく 二 つに 分 かれると 思 うが, 委 員 はどちらかに 所 属 するかとか, 両 方 所 属 したい という 場 合 はどうするかといった 問 題 がある 全 体 会 と 部 会 の 関 係 も 考 えないといけない 公 開 の 問 題 もある テーマが 何 かによると 思 うが, 簡 単 には 決 まらない 問 題 が 多 いので, 事 務 局 でも 検 討 したい 第 7 次 回 のテーマ 等 について 1 次 回 は, 引 き 続 き 最 近 の 民 事 事 件 の 動 向 や 課 題 をテーマとすることとされた 2 次 回 の 開 催 期 日 については, 日 程 を 調 整 の 上, 追 って 定 めることとされた(その 後, 次 回 委 員 会 は 平 成 22 年 4 月 13 日 に 開 催 されることが 決 まった ) 以 上 9

静 岡 県 農 業 協 同 組 合 中 央 会 定 款 第 1 章 総 則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 事 業 ( 第 7 条 - 第 10 条 ) 第 3 章 会 員 ( 第 11 条 - 第 16 条 ) 第 4 章 経 費 分 担 ( 第 17 条 - 第 19 条 ) 第

静 岡 県 農 業 協 同 組 合 中 央 会 定 款 第 1 章 総 則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 事 業 ( 第 7 条 - 第 10 条 ) 第 3 章 会 員 ( 第 11 条 - 第 16 条 ) 第 4 章 経 費 分 担 ( 第 17 条 - 第 19 条 ) 第 定 款 沿 革 昭 和 29 年 11 月 1 日 制 定 昭 和 30 年 3 月 28 日 改 正 昭 和 31 年 3 月 17 日 改 正 昭 和 32 年 3 月 13 日 改 正 昭 和 33 年 5 月 16 日 改 正 昭 和 34 年 3 月 10 日 改 正 昭 和 35 年 3 月 10 日 改 正 昭 和 39 年 3 月 29 日 改 正 昭 和 42 年 5 月 25 日

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