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1 第 1 節 母 子 保 健 第 2 節 学 校 保 健 第 3 節 成 人 老 人 保 健 健 康 診 査 保 健 指 導 など/ 介 護 予 防 の 推 進 /がん 対 策 / 肝 炎 対 策 / 難 病 患 者 支 援 / 公 害 健 康 被 害 認 定 患 者 支 援 /アスベスト 対 策 / アレルギー 疾 患 対 策 第 4 節 医 療 安 全 薬 事 医 療 安 全 / 薬 事 第 5 節 結 核 感 染 症 結 核 /エイズ/ 感 染 症 予 防 接 種 第 6 節 生 活 衛 生 ( 食 品 環 境 動 物 ) 食 品 衛 生 / 環 境 衛 生 / 動 物 衛 生

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3 各 論 市 では 急 速 な 高 齢 化 や 出 生 率 の 低 下 生 活 習 慣 病 の 増 加 による 疾 病 構 造 の 変 化 食 品 の 安 全 性 生 活 環 境 に 対 する 市 民 の 意 識 の 高 まりといった 状 況 の 変 化 に 的 確 に 対 応 するため 市 民 の 健 康 の 保 持 及 び 増 進 を 図 る 市 地 では 域 保 健 急 対 速 策 な を 高 総 齢 合 化 的 や に 出 進 生 めています 率 の 低 下 生 活 習 慣 病 の 増 加 による 疾 病 構 造 の 変 化 食 品 の 安 全 しかし 性 市 生 民 活 ニーズは 環 境 に 対 極 する めて 市 多 民 様 の 化 意 しており それらに 識 の 高 まりといった 応 じたきめ 状 況 の 変 細 化 かなサービスが に 的 確 に 対 応 するため 求 められるとと 市 民 の 健 もに ライフステージを 康 の 保 持 及 び 増 進 通 を じた 図 る 保 地 健 域 保 医 健 療 対 策 福 を 祉 総 サービスの 合 的 に 進 めています 提 供 が 必 要 となっています 出 生 乳 しかし 幼 児 期 から 市 民 成 ニーズは 長 期 において 極 めて 多 親 様 や 化 子 しており それらに どもが 安 心 して 生 応 活 じたきめ できる 対 細 策 かなサービスが や 生 活 習 慣 が 求 形 められ 成 される 時 期 に 展 開 される 学 校 保 健 と 地 域 保 健 との 連 携 も 大 切 な 要 素 であり 健 康 診 査 や 保 健 指 導 を るとともに ライフステージを 通 じた 保 健 医 療 福 祉 サービスの 提 供 が 必 要 となっています 通 じた 生 活 習 慣 病 などへの 対 応 高 齢 者 の 生 涯 を 通 じた 健 康 づくりや 介 護 予 防 対 策 も 重 要 です 出 生 乳 幼 児 期 から 成 長 期 において 親 や 子 どもが 安 心 して 生 活 できる 対 策 や 生 活 習 慣 が 形 また 市 民 が 快 適 で 安 心 できる 生 活 環 境 の 確 保 という 観 点 から 食 品 衛 生 や 環 境 衛 生 医 事 薬 成 される 時 期 に 展 開 される 学 校 保 健 と 地 域 保 健 との 連 携 も 大 切 な 要 素 であり 健 康 診 査 や 保 健 指 事 などにおける 監 視 及 び 指 導 の 充 実 も 必 要 です 導 を 通 じた 生 活 習 慣 病 などへの 対 応 高 齢 者 の 生 涯 を 通 じた 健 康 づくりや 介 護 予 防 対 策 も 重 要 で なお これらの 地 域 保 健 対 策 を 進 めていくためには 地 域 の 医 師 会 歯 科 医 師 会 薬 剤 師 会 看 す 護 協 会 などや 医 療 関 係 機 関 職 域 の 関 係 機 関 との 連 携 及 び 協 力 を 強 化 する 必 要 があります また 市 民 が 快 適 で 安 心 できる 生 活 環 境 の 確 保 という 観 点 から 食 品 衛 生 や 環 境 衛 生 医 事 また 児 童 虐 待 高 齢 者 虐 待 自 殺 者 の 増 加 など 家 族 地 域 社 会 の 崩 壊 や 経 済 不 況 などを 背 景 薬 事 などにおける 監 視 及 び 指 導 の 充 実 も 必 要 です とする 諸 問 題 が 深 刻 化 の 一 途 を 辿 っており 既 存 のセーフティネットだけでは 対 応 困 難 な 事 例 も 急 なお これらの 保 健 対 策 を 進 めていくためには 地 域 の 医 師 会 歯 科 医 師 会 薬 剤 師 会 増 しています さらに 地 域 における 保 健 医 療 福 祉 の 包 括 的 なシステム 構 築 が 緊 急 課 題 となる 看 護 協 会 などや 医 療 関 係 機 関 職 域 の 関 係 機 関 との 連 携 及 び 協 力 を 強 化 する 必 要 があります 中 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 の 教 訓 を 踏 まえ 今 後 の 地 域 保 健 対 策 のあり 方 と して 地 域 また に 根 ざした 児 童 虐 信 待 頼 や 高 社 齢 会 者 規 虐 範 待 ネットワークといった 自 殺 者 の 増 加 など 家 族 社 会 地 関 域 係 社 資 会 本 の など(ソーシャルキャ 崩 壊 や 経 済 不 況 などを 背 ピタル)の 景 とする 核 となる 諸 問 人 題 材 が の 深 育 刻 成 化 や の 一 民 途 間 を 団 辿 体 っており ボランティア 既 存 のセーフティネットだけでは 団 体 や 自 助 グループなどへの 対 応 支 困 援 難 や な 活 事 例 用 を 通 じて も 急 増 多 しています さらに 様 化 高 度 化 する 市 民 地 ニーズや 域 における 健 康 保 課 健 題 医 に 療 対 応 福 し 祉 の 地 包 域 括 社 的 会 なシステム 全 体 で 健 康 構 を 築 支 が え 緊 急 守 課 題 ることができる となる 中 環 境 平 づくりをめざすことも 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 必 した 要 東 です 日 本 大 震 災 の 教 訓 を 踏 まえ 今 後 の 地 域 保 健 対 策 のあ 本 計 画 り の 方 各 として 論 第 2 地 章 域 では に 根 ざした 母 子 保 信 健 頼 や 学 社 校 会 保 規 健 範 ネットワークといった 成 人 老 人 保 健 といったライフステージに 社 会 関 係 資 本 など(ソーシャ 応 じた 健 ルキャピタル)の 康 づくり 対 策 と 医 核 療 となる 安 全 人 薬 材 事 の 育 結 成 核 や 感 民 染 間 団 症 体 や ボランティア 生 活 衛 生 ( 食 品 団 体 環 や 境 自 助 動 グループなどへの 物 )のそれぞ れについて 支 援 今 や 後 活 の 用 方 を 向 通 性 じて を 示 しています 多 様 化 高 度 化 する 市 民 ニーズや 健 康 課 題 に 対 応 し 地 域 社 会 全 体 で 健 康 なお を 市 支 の え 健 康 守 増 ることができる 進 計 画 であり 環 市 境 民 づくりをめざすことも の 主 体 的 な 健 康 づくりを 必 要 です 支 援 するための 計 画 である 健 康 こうべ 2017 とも 本 計 画 の 各 連 論 携 しながら 第 2 章 では 総 合 母 的 子 に 保 地 健 域 学 保 校 健 保 対 健 策 を 成 進 人 めていきます 老 人 保 健 といったライフステージに 応 じた 健 康 づくり 対 策 と 医 療 安 全 薬 事 結 核 感 染 症 や 生 活 衛 生 ( 食 品 環 境 動 物 )のそれぞ れについて 今 後 の 方 向 性 を 示 しています なお 市 の 健 康 増 進 計 画 であり 市 民 の 主 体 的 な 健 康 づくりを 支 援 するための 計 画 である 健 康 こうべ2017 とも 連 携 しながら 総 合 的 に 地 域 保 健 対 策 を 進 めていきます - 71

4 第 1 節 母 子 保 健 主 な 推 進 方 策 新 生 児 訪 問 指 導 の 実 施 率 妊 婦 健 康 診 査 と 乳 幼 児 健 康 診 査 の 受 診 率 の 向 上 を 進 めます 養 育 支 援 ネットの 活 用 など 地 域 医 療 機 関 との 連 携 を 強 化 します 妊 娠 期 出 産 育 児 期 を 通 して 家 庭 や 地 域 での 孤 立 や 不 安 を 抱 え 込 むことのないよう 支 援 します また 児 童 虐 待 につながるリスクを 持 つ 家 庭 を 早 期 発 見 早 期 支 援 します 少 子 化 核 家 族 化 地 域 でのつながりの 希 薄 化 などにより 子 どもを 産 み 育 てる 環 境 は 大 きく 変 化 しています また 妊 娠 出 産 育 児 や 児 童 虐 待 思 春 期 対 策 から 不 妊 治 療 まで 母 子 保 健 に 対 するニーズ は 大 きく 拡 大 しており それぞれの 時 期 に 必 要 なサービスが 提 供 できるよう 関 係 機 関 と 連 携 し て 総 合 的 な 母 子 保 健 対 策 を 推 進 しています 現 状 (1) 市 内 の 出 生 状 況 市 内 の 平 成 23 年 の 出 生 率 は8.2( 人 口 千 人 あたり 出 生 数 )となっており 全 国 と 同 様 に 少 子 化 傾 向 になっています 乳 児 死 亡 率 は1.5( 出 生 数 千 人 あたり 死 亡 数 )で 医 療 技 術 の 進 歩 により 減 少 傾 向 にあります 乳 児 の 出 生 死 亡 に 関 する 状 況 ( 人 %) 神 戸 市 全 国 出 生 数 出 生 率 乳 児 死 亡 率 低 出 生 体 重 児 出 生 率 ( 人 口 千 対 ) ( 人 口 千 対 ) の 割 合 ( 人 口 千 対 ) 13 年 12, 年 12, 年 12, 年 12, 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 調 査 (2) 母 子 健 康 手 帳 の 交 付 面 接 相 談 市 では 妊 娠 届 の 早 期 ( 妊 娠 11 週 以 内 ) 届 出 を 勧 奨 しています 届 出 の 際 には 母 子 健 康 手 帳 を 交 付 するとともに 保 健 師 が 面 接 相 談 を 行 い 妊 娠 出 産 に 関 する 不 安 の 解 消 ハイリス ク 妊 婦 の 早 期 把 握 と 支 援 に 努 めています 95 妊 娠 11 週 以 内 の 妊 娠 届 出 割 合 の 推 移 (%) 年 度 22 年 度 23 年 度 神 戸 市 こども 家 庭 局 作 成 - 72

5 (3) 妊 婦 健 診 と 乳 幼 児 健 診 市 では 全 ての 妊 婦 を 対 象 に 妊 婦 健 康 診 査 妊 婦 歯 科 健 康 診 査 を 行 っています また 乳 幼 児 を 対 象 に 乳 幼 児 健 康 診 査 ( 対 象 は4か 月 9か 月 1 歳 6か 月 3 歳 )と 歯 科 健 康 診 査 (1 歳 6か 月 と3 歳 )を 行 うとともに 予 防 接 種 も 行 っています なお 受 診 率 については 全 ての 乳 幼 児 健 康 診 査 で90% 以 上 となっています 乳 幼 児 健 康 診 査 受 診 率 (%) 4か 月 児 9か 月 児 1 歳 6か 月 児 3 歳 児 平 成 23 年 度 神 戸 市 こども 家 庭 局 作 成 (4) 妊 産 婦 訪 問 新 生 児 訪 問 指 導 市 では 妊 産 婦 訪 問 新 生 児 訪 問 指 導 を 実 施 しています 新 生 児 訪 問 指 導 時 には 産 後 うつ 病 のスクリーニングを 実 施 し 早 期 支 援 に 努 めています 100 新 生 児 訪 問 指 導 訪 問 率 の 推 移 (%) 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 平 成 23 年 度 神 戸 市 こども 家 庭 局 作 成 (5) 各 種 教 室 の 開 催 など 両 親 教 室 や すくすく 赤 ちゃんセミナー などの 開 催 や 子 育 てサークルの 支 援 などを 進 めています また 特 に 支 援 が 必 要 な 多 胎 児 や 障 害 児 極 低 出 生 体 重 児 発 達 のフォローが 必 要 な 親 子 を 対 象 に 子 育 て 教 室 を 開 催 しています (6) 児 童 虐 待 防 止 への 対 応 神 戸 市 こども 家 庭 センター( 児 童 相 談 所 )における 児 童 虐 待 相 談 は 平 成 23 年 度 610 件 で 平 成 20 年 度 の 約 2 倍 となっています 相 談 の 年 齢 構 成 別 割 合 は 学 齢 前 が 最 も 多 く46% 次 い で 小 学 生 中 学 生 となっています また 虐 待 者 の 内 訳 は 実 母 が80% 実 父 が16%となっています 市 では 各 区 に こども 家 庭 支 援 室 を 設 置 し 関 係 機 関 と 連 携 するとともに 医 療 機 関 と 連 携 した 養 育 支 援 ネット 1) を 活 用 して 児 童 虐 待 の 未 然 防 止 対 策 などを 進 めています また 要 保 護 児 童 対 策 地 域 協 議 会 を 設 置 し 児 童 虐 待 についての 情 報 交 換 や 個 別 事 例 の 検 討 を 行 っています - 73

6 神 戸 市 こども 家 庭 センター( 児 童 相 談 所 )における 児 童 虐 待 相 談 実 績 750 児 童 虐 待 相 談 件 数 の 推 移 ( 件 ) 相 談 の 年 齢 構 成 別 割 合 高 校 生 その 他 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 神 戸 市 こども 家 庭 局 作 成 5% 中 14% 学 生 14% 小 学 生 35% 学 齢 前 46% 平 成 23 年 度 神 戸 市 こども 家 庭 局 作 成 (7) 思 春 期 対 策 市 では 中 学 1 年 生 対 象 に 助 産 師 が 命 の 大 切 さや 性 中 学 3 年 生 対 象 に 医 師 が 性 感 染 症 予 防 について 学 校 に 訪 問 して 講 義 する デリバリー 授 業 を 行 っています ( 平 成 23 年 度 は 中 学 1 年 生 87 校 3 年 生 64 校 で 実 施 ) (8) 特 定 不 妊 治 療 費 助 成 事 業 市 では 特 定 不 妊 治 療 ( 体 外 受 精 及 び 顕 微 授 精 )に 要 する 費 用 の 一 部 を 助 成 する 特 定 不 妊 治 療 費 助 成 事 業 を 行 っています 平 成 23 年 度 の 助 成 件 数 は1,533 件 となっています また 医 療 給 付 として 小 児 慢 性 特 定 疾 患 治 療 研 究 事 業 や 未 熟 児 養 育 医 療 自 立 支 援 医 療 費 ( 育 成 医 療 ) 制 度 があり 医 療 費 の 公 費 負 担 を 行 っています 2,000 特 定 不 妊 治 療 費 助 成 件 数 の 推 移 ( 件 ) 1,500 1, ,533 1, ,360 1, 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 神 戸 市 こども 家 庭 局 作 成 課 題 (1) 地 域 での 孤 立 や 妊 娠 出 産 育 児 の 不 安 を 抱 え 込 むことのないよう 妊 娠 期 から 子 育 て 期 へ の 継 続 した 支 援 が 必 要 です (2) 産 後 うつ 病 への 対 応 支 援 が 必 要 です (3) 児 童 虐 待 につながるリスクをもつ 家 庭 の 早 期 発 見 早 期 支 援 が 必 要 です (4) 不 妊 妊 娠 出 産 未 熟 児 や 小 児 慢 性 特 定 疾 患 に 関 する 医 療 費 など 経 済 的 不 安 の 軽 減 が 必 要 です - 74

7 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 保 健 教 育 医 療 の 連 携 による 思 春 期 対 策 を 推 進 します (2) 妊 娠 期 出 産 育 児 期 を 通 して 家 庭 や 地 域 での 孤 立 や 不 安 を 抱 え 込 むことのないよう 支 援 します また 児 童 虐 待 につながるリスクを 持 つ 家 庭 を 早 期 発 見 早 期 支 援 します (3) 妊 娠 届 出 を 早 期 に 行 うよう 啓 発 を 行 うとともに 届 出 時 の 全 妊 婦 への 保 健 師 の 面 接 相 談 の 実 施 新 生 児 訪 問 指 導 乳 幼 児 健 診 時 の 相 談 の 充 実 を 進 めます (4) 新 生 児 訪 問 指 導 の 実 施 率 妊 婦 健 康 診 査 乳 幼 児 健 康 診 査 妊 婦 歯 科 健 康 診 査 の 受 診 率 の 向 上 を 進 めます (5) 発 達 障 害 児 や 多 胎 児 など 育 児 負 担 の 大 きな 保 護 者 のため 子 育 て 教 室 の 実 施 や 個 別 相 談 を 実 施 します (6) 両 親 教 室 や すくすく 赤 ちゃんセミナー などの 開 催 や 子 育 てサークルの 支 援 などを 行 います (7) 養 育 支 援 ネット の 活 用 など 地 域 医 療 機 関 との 連 携 を 強 化 します (8) 子 どもを 見 守 る 地 域 ネットワークの 強 化 を 行 います (9) 妊 婦 健 康 診 査 乳 幼 児 健 康 診 査 の 受 診 を 動 機 づけるために 診 査 について 公 費 助 成 である ことの 周 知 を 強 化 します (10) 特 定 不 妊 治 療 費 助 成 未 熟 児 養 育 医 療 給 付 小 児 慢 性 特 定 疾 患 治 療 費 研 究 事 業 についての 周 知 を 進 めます 1) 養 育 支 援 ネット 産 婦 人 科 小 児 科 などの 医 療 機 関 が 把 握 した 育 児 不 安 や 育 児 困 難 を 抱 える 親 子 (ハイリスク 親 子 ) につい て こども 家 庭 支 援 室 へ 情 報 提 供 し 保 健 師 などが 当 事 者 の 家 庭 訪 問 を 行 うシステム - 75

8 第 2 節 学 校 保 健 主 な 推 進 方 策 こうべっ 子 健 康 体 力 向 上 プラン に 基 づき 家 庭 地 域 と 連 携 しながら 健 康 体 力 の 向 上 生 活 習 慣 の 改 善 食 育 の 推 進 保 健 教 育 の 充 実 を 進 めます 不 登 校 やLD( 学 習 障 害 )などに 対 する 教 育 的 支 援 を 行 います 喫 煙 飲 酒 薬 物 乱 用 防 止 教 育 を 進 めます 児 童 生 徒 の 精 神 的 身 体 的 健 康 を 保 ち 学 校 生 活 を 健 康 に 過 ごす 能 力 や 知 識 を 発 展 させる 教 育 活 動 を 行 っています 各 学 校 では 健 康 相 談 保 健 指 導 環 境 衛 生 活 動 について 養 護 教 諭 担 任 教 諭 学 校 医 学 校 歯 科 医 学 校 薬 剤 師 などと 積 極 的 に 連 携 するとともに 日 常 的 な 観 察 など により 児 童 生 徒 の 状 況 の 把 握 を 行 うとともに 健 康 上 の 問 題 がある 時 には 遅 れのない 対 応 や 必 要 に 応 じて 地 域 の かかりつけ 医 や かかりつけ 歯 科 医 などとの 連 携 も 求 められています 現 状 (1) 学 校 での 定 期 健 康 診 断 結 果 と 児 童 生 徒 の 状 況 学 校 では 学 校 保 健 安 全 法 に 基 づく 定 期 健 康 診 断 を 実 施 しています これは 児 童 生 徒 の 健 康 状 態 や 発 育 発 達 の 実 態 を 把 握 し それに 基 づく 適 切 な 処 置 を 行 う ことで 健 康 の 保 持 増 進 と 教 育 活 動 の 効 果 を 高 めることを 目 的 としています 神 戸 市 学 校 保 健 統 計 によると 肥 満 傾 向 は 減 少 していますが 小 学 生 及 び 中 学 生 における る い 痩 傾 向 1) が 増 加 しています 肥 満 傾 向 ( 小 学 生 ) (%) 肥 満 傾 向 ( 中 学 生 ) (%) 20% 台 30% 台 40% 台 50% 以 上 20% 台 30% 台 40% 台 50% 以 上 7 年 度 年 度 年 度 年 度 年 度 年 度 年 度 年 度 るい 痩 傾 向 ( 小 学 4~6 年 別 %) るい 痩 傾 向 ( 中 学 1~3 年 別 %) 15 年 度 17 年 度 22 年 度 年 度 17 年 度 22 年 度 年 5 年 6 年 年 2 年 3 年 神 戸 市 学 校 保 健 統 計 - 76

9 また 12 歳 の DMF 歯 数 2)は 減 少 喘 息 被 患 率 については 平 成 12 年 度 に 急 上 昇 し 高 止 りも しくは 増 加 傾 向 にあり アドレナリン 自 己 注 射 (アレルギーによるアナフェラキシーショック 時 対 応 用 ) 持 参 児 童 生 徒 も 増 えています 喘 息 被 患 率 推 移 (%) アドレナリン 自 己 注 射 持 参 児 童 生 徒 数 ( 人 ) 人 数 21 年 度 12( 宿 泊 時 のみ 持 参 3 人 を 含 む) 22 年 度 20( 宿 泊 時 のみ 持 参 4 人 を 含 む) 年 度 24( 宿 泊 時 のみ 持 参 4 人 を 含 む) 年 度 12 年 度 17 年 度 22 年 度 幼 稚 園 小 学 校 中 学 校 神 戸 市 学 校 保 健 統 計 (2) 児 童 生 徒 の 生 活 状 況 近 年 全 国 的 に 児 童 生 徒 の 睡 眠 時 間 が 減 少 する 傾 向 が 見 られます 特 に 中 学 生 は 顕 著 に 減 少 しています 睡 眠 時 間 平 均 値 の 経 年 比 較 ( 学 年 別 ) ( 時 間 : 分 ) 小 学 校 1 2 年 小 学 校 3 4 年 小 学 校 5 6 年 中 学 生 昭 和 56 年 平 成 14 年 平 成 18 年 平 成 22 年 男 子 - 9:20 8:56 8:10 女 子 - 9:26 8:55 7:52 男 子 - 8:58 8:57 7:39 女 子 - 8:59 8:47 7:17 男 子 9:18 8:59 8:43 7:33 女 子 9:18 8:59 8:34 7:08 男 子 9:18 9:02 8:46 7:18 女 子 9:19 8:59 8:37 7:10 日 本 学 校 保 健 会 児 童 生 徒 の 健 康 状 態 サーベイランス 調 査 課 題 (1) 学 童 期 の 生 活 習 慣 は 将 来 の 健 康 に 及 ぼす 影 響 が 大 きいため 学 校 保 健 での 適 切 な 管 理 指 導 が 求 められています (2) 心 身 の 健 康 特 にメンタルヘルス 面 で 配 慮 を 要 する 児 童 生 徒 への 適 切 な 対 応 や 医 療 との 連 携 が 必 要 です (3) 感 染 症 への 対 応 として 早 期 発 見 早 期 対 応 が 求 められています - 77

10 (4) 喘 息 や 鼻 炎 食 物 などのアレルギー 対 応 については 関 係 機 関 との 連 携 や 学 校 における 研 修 などの 充 実 が 必 要 です (5) 喫 煙 飲 酒 薬 物 乱 用 防 止 のための 健 康 教 育 の 充 実 が 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 健 康 教 育 こうべっ 子 健 康 体 力 向 上 プラン に 基 づき 家 庭 地 域 と 連 携 しながら 健 康 体 力 の 向 上 生 活 習 慣 の 改 善 食 育 の 推 進 現 代 的 な 健 康 課 題 の 対 応 など 保 健 教 育 の 充 実 を 進 めます (2) 子 どもの 健 康 問 題 食 事 運 動 休 養 睡 眠 などのバランスのとれた 規 則 正 しい 生 活 習 慣 を 確 立 するため 学 校 関 係 者 保 護 者 児 童 生 徒 に 加 えて 学 校 医 学 校 歯 科 医 学 校 薬 剤 師 などが 参 加 して 健 康 問 題 について 話 し 合 う 学 校 保 健 委 員 会 を 全 学 校 で 開 催 するよう 取 り 組 んでいきます (3) 子 どもの 健 康 管 理 子 どもの 心 身 の 健 康 問 題 を 早 期 発 見 早 期 対 応 するため 健 康 診 断 と 保 健 指 導 や 治 療 の 指 示 などを 着 実 に 実 施 するとともに 発 育 発 達 状 況 の 把 握 潜 在 する 疾 病 の 早 期 発 見 と 適 切 な 処 置 を 行 います (4) 不 登 校 やLD( 学 習 障 害 )などに 対 する 教 育 的 支 援 1 関 係 教 職 員 が 精 神 科 医 や 臨 床 心 理 士 から 助 言 を 受 ける ケーススタディ を 行 います 2 精 神 科 医 が 子 どもの 心 の 健 康 問 題 に 対 し 相 談 活 動 を 通 して 対 応 方 法 などを 教 職 員 に 対 し てアドバイスする 心 の 健 康 相 談 を 行 います 3 教 育 相 談 事 業 を 継 続 して 実 施 し 学 校 や 家 庭 において 子 どもの 教 育 上 生 じる 悩 みや 問 題 に ついて 相 談 に 応 じ 指 導 助 言 を 行 います (5)スクールカウンセラーの 配 置 など 全 中 学 校 にスクールカウンセラーを 配 置 するとともに 幼 稚 園 小 学 校 中 学 校 高 等 学 校 特 別 支 援 学 校 を 対 象 に 児 童 生 徒 へのカウンセリングや 保 護 者 教 職 員 に 対 する 助 言 援 助 な どを 行 います (6) 感 染 症 対 策 インフルエンザや 食 中 毒 など 学 校 における 感 染 症 の 流 行 に 対 しては 神 戸 モデル- 早 期 探 知 地 域 連 携 システム- を 活 用 し 引 き 続 き 迅 速 な 対 応 を 行 います (7)アレルギーに 対 する 対 応 アレルギーに 対 する 理 解 を 深 め 平 常 時 緊 急 時 の 対 応 マニュアルの 作 成 や 医 療 機 関 などと の 連 携 を 深 め 体 制 の 充 実 を 行 います - 78

11 (8) 喫 煙 飲 酒 薬 物 乱 用 防 止 教 育 基 本 的 な 考 え 方 ( 発 達 段 階 に 沿 った 時 期 と 内 容 保 護 者 や 地 域 の 理 解 の 得 られる 内 容 集 団 指 導 と 個 別 指 導 による 相 互 補 完 を 行 うことなど)に 基 づき 関 係 機 関 の 連 携 や 指 導 用 教 材 の 活 用 などを 進 めながら 指 導 します また 学 習 指 導 要 領 に 基 づき くすり 教 育 を 進 めていきます (9) 保 健 教 育 医 療 の 連 携 正 しい 性 の 知 識 や 自 尊 感 情 を 持 ち 自 己 決 定 できるよう 保 健 教 育 医 療 の 連 携 により 学 童 期 思 春 期 対 策 を 推 進 します 1)るい 痩 傾 向 るい 痩 やせ(BMI 18.5 未 満 ) 病 的 な やせ は 標 準 体 重 を20% 以 上 下 回 る 2)DMF 歯 数 過 去 に 虫 歯 になったことがあるかどうかを 数 値 で 表 したもので 数 値 が 高 いほど 虫 歯 が 多 い DMF は 虫 歯 を 治 療 していない 歯 (Decayed teeth) 虫 歯 で 抜 いてしまった 歯 (Missing teeth because of caries) 虫 歯 を 治 した 歯 (Filled teeth) の 略 市 の12 歳 DMF 歯 数 は 平 成 7 年 度 2.97 本 で 平 成 22 年 度 には0.97 本 に 減 少 している - 79

12 各 論 第 3 節 成 人 老 人 保 健 第 3 節 成 人 老 人 保 健 な 推 進 方 策 主 な 推 進 方 策 個 別 相 談 や 健 康 教 育 などの 各 種 保 健 事 業 を 通 して 市 民 の 自 主 的 な 健 康 づくりへの 支 援 や 個 別 相 談 や 健 康 教 育 などの 各 種 保 健 事 業 を 通 して 市 民 の 自 主 的 な 健 康 づくりへの 支 援 や 働 き 働 きかけを 行 っていきます かけを 行 っていきます 健 診 制 度 などの 周 知 啓 発 を 行 うとともに 神 戸 市 国 保 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 につ 健 いては はがき 診 制 度 などの 周 知 電 話 啓 による 発 を 行 受 うとともに 診 勧 奨 を 継 神 続 戸 実 市 施 国 します 保 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 については はがき 二 次 予 防 電 事 話 業 による 対 象 者 受 の 診 介 勧 護 奨 予 を 防 継 サービスへの 続 実 施 します 参 加 を 推 進 します がん 検 診 受 診 率 の 各 目 標 値 を 設 定 し 受 診 率 の 向 上 を めます 二 次 予 防 事 業 対 象 者 の 介 護 予 防 サービスへの 参 加 を 推 進 します 肝 炎 患 者 難 病 患 者 や 公 害 健 康 被 害 認 定 患 者 の 継 続 支 援 や アレルギー 対 策 などの 充 実 を がん 進 めます 検 診 受 診 率 の 各 目 標 値 を 設 定 し 受 診 率 の 向 上 を 進 めます 肝 炎 患 者 難 病 患 者 や 公 害 健 康 被 害 認 定 患 者 の 継 続 支 援 や アレルギー 対 策 などの 充 実 を 進 めます 成 人 老 人 保 健 対 策 として 疾 病 の 早 期 発 見 早 期 治 療 生 活 習 慣 改 善 のための 健 康 診 査 保 健 成 指 人 導 老 人 地 保 域 健 での 対 策 として 訪 問 指 導 疾 病 健 の 康 早 相 期 談 発 見 健 早 康 期 教 治 育 療 を 生 行 活 っています 習 慣 改 善 のための 健 康 診 査 保 また 健 指 導 高 齢 地 者 域 に での 向 けて 訪 問 要 指 支 導 援 要 健 介 康 護 相 状 談 態 にならないよう 健 康 教 育 を 行 介 っています 護 予 防 など 市 民 が 自 主 的 に 健 また 康 づくりに 高 齢 者 取 に り 向 組 けて むことができる 要 支 援 要 環 介 境 護 づくりを 状 態 にならないよう 推 進 しています 介 護 予 防 など 市 民 が 自 主 的 に 健 さらに がん 康 づくりに 取 り 対 組 策 むことができる として 各 種 がん 環 境 検 診 づくりを の 受 診 勧 推 奨 進 や しています 肝 炎 対 策 難 病 患 者 支 援 公 害 健 康 被 さらに がん 害 認 定 患 者 支 対 援 策 アスベスト( として 各 種 がん 石 綿 検 ) 診 対 の 策 受 などによる 診 勧 奨 や 肝 健 炎 康 対 被 策 害 への 難 対 病 応 や アレルギー 患 者 支 援 公 害 疾 健 患 康 対 被 策 害 など 認 定 患 者 総 支 合 援 的 アスベスト( に 推 進 しています 石 綿 ) 対 策 などによる 健 康 被 害 への 対 応 や アレルギー 疾 患 対 策 など 総 合 的 に 推 進 しています 成 人 老 人 保 保 健 健 体 体 系 系 のイメージ 図 図 40 歳 65 歳 市 民 地 域 団 体 などの 自 主 的 な 健 康 づくりや 介 護 予 防 活 動 の 支 援 難 病 等 患 者 支 援 肝 炎 アレルギー 疾 患 等 に 対 する 取 り 組 み 受 診 受 療 支 援 介 護 予 防 事 業 医 療 機 関 健 診 機 関 職 域 保 健 など 関 係 機 関 関 係 団 体 との 連 携 1. 健 康 診 査 保 健 指 導 など 現 状 (1) 健 康 診 査 保 健 指 導 (1) 健 康 診 査 保 健 指 導 生 活 習 慣 病 予 防 のため 医 療 保 険 者 が 加 入 者 (40 歳 ~74 歳 )に 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 生 活 習 慣 病 予 防 のため 医 療 保 険 者 が 加 入 者 (40 歳 ~74 歳 )に 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 指 導 を 行 うとともに その 結 果 により 必 要 な 人 には 生 活 習 慣 改 善 のための 保 健 指 導 を 実 施 し 導 を 行 うとともに その 結 果 により 必 要 な 人 には 生 活 習 慣 改 善 のための 保 健 指 導 を 実 施 して ています います - 80

13 また 対 象 年 齢 30 歳 35 歳 から39 歳 までと75 歳 以 上 の 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 加 入 者 への 神 戸 市 健 康 診 査 も 実 施 しています 市 が 保 険 者 として 実 施 している 神 戸 市 国 保 の 特 定 健 康 診 査 受 診 率 は 平 成 23 年 度 29.9%( 前 年 比 1.3% 増 ) 特 定 保 健 指 導 実 施 率 は6.2%( 前 年 比 2.5% 減 )です 市 の 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 の 実 施 状 況 (%) 市 22 年 度 23 年 度 国 の 目 標 値 (24 年 度 ) 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 (2) 訪 問 指 導 健 康 相 談 健 康 教 育 市 では 健 康 に 関 する 不 安 や 健 診 結 果 について 個 別 に 相 談 を 受 けるとともに 家 庭 での 個 人 に 応 じた 療 養 方 法 についての 訪 問 指 導 も 実 施 しています 健 康 教 育 については 区 保 健 福 祉 部 や 地 域 団 体 が 主 体 となって 生 活 習 慣 病 予 防 教 室 がん や 歯 周 疾 患 などの 病 態 別 健 康 教 室 などを 実 施 しています 平 成 23 年 度 の 健 康 教 育 の 実 施 回 数 は 385 回 参 加 者 数 は 計 14,094 人 となっています 課 題 (1) 各 事 業 について 市 民 関 係 機 関 への 周 知 が 必 要 です また 各 事 業 の 主 催 者 や 関 係 機 関 相 互 の 情 報 共 有 や 連 携 が 必 要 です (2) 市 民 の 自 主 的 な 健 康 に 対 する 取 り 組 みや 働 きかけが 必 要 です (3) 神 戸 市 国 保 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 の 受 診 率 向 上 と 健 康 診 査 の 受 診 者 数 の 増 加 に 向 けた 取 り 組 みが 必 要 です (4) 生 活 習 慣 病 の 早 期 発 見 早 期 治 療 が 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 各 事 業 の 実 施 時 やイベント 時 などさまざまな 機 会 に 事 業 内 容 を 市 民 関 係 機 関 へ 周 知 す るとともに 各 事 業 の 主 催 者 や 関 係 者 相 互 の 情 報 共 有 や 連 携 に 努 めます (2) 健 康 相 談 や 健 康 教 育 などの 各 種 保 健 事 業 を 通 して 市 民 の 自 主 的 な 健 康 づくりへの 支 援 や 働 きかけを 行 っていきます (3) 健 診 制 度 などの 周 知 啓 発 を 行 うとともに 神 戸 市 国 保 特 定 健 診 については はがき 電 話 による 受 診 勧 奨 を 継 続 実 施 します (4) 集 団 健 診 実 施 回 数 の 増 加 及 び 土 曜 日 曜 の 実 施 健 康 診 査 の 指 定 医 療 機 関 の 確 保 に 努 めます (5) 効 果 的 な 健 康 診 査 結 果 通 知 などにより 治 療 につなげる 受 診 勧 奨 を 行 います (6) 市 医 師 会 健 康 診 査 機 関 職 域 各 医 療 保 険 者 との 連 携 を 進 めます - 81

14 2. 介 護 予 防 の 推 進 現 状 (1) 高 齢 化 の 進 行 市 内 の 介 護 保 険 の 第 1 号 被 保 険 者 数 (65 歳 以 上 )は 年 々 増 加 しており 平 成 23 年 には353,452 人 高 齢 化 率 は22.7%となっており 将 来 推 計 によると 平 成 37 年 には 第 1 号 被 保 険 者 数 は 456,439 人 に 増 加 するとともに 市 の 総 人 口 が 減 少 するため 高 齢 化 率 はさらに 高 まり 31.1% と 推 計 されています (%) 第 1 号 被 保 険 者 数 (65 歳 以 上 )の 推 移 ( 人 ) ,557,083 1,501,650 1,466,951 1,556,787 1,525, ,800,000 1,200, , , , , , , 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 27 年 平 成 32 年 平 成 37 年 0 高 齢 化 率 市 の 総 人 口 65 歳 以 上 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 平 成 年 は 各 年 10 月 1 日 の 実 績 27 年 以 降 は 各 年 10 月 1 日 の 推 計 値 (2) 要 介 護 等 認 定 高 齢 化 に 伴 い 要 介 護 等 認 定 率 も 上 昇 しています 平 成 23 年 度 の 要 介 護 等 認 定 率 19.4%に 対 し 平 成 26 年 度 の 要 介 護 等 認 定 率 の 推 計 値 は20.1%となっています また 介 護 が 必 要 になった 主 な 原 因 で 最 も 多 いのは 脳 血 管 疾 患 次 いで 認 知 症 高 齢 による 衰 弱 となっています 市 の 要 介 護 等 認 定 率 の 推 移 (%) 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 26 年 度 認 定 率 第 5 期 神 戸 市 介 護 保 険 事 業 計 画 (3) 介 護 予 防 事 業 平 成 18 年 4 月 の 介 護 保 険 法 改 正 により 介 護 予 防 の 推 進 に 向 けた 地 域 支 援 事 業 が 始 まり 介 護 予 防 型 デイサービス( 運 動 器 の 機 能 向 上 栄 養 改 善 口 腔 機 能 の 向 上 など) や いきい き 健 康 サポート 事 業 ( 地 域 団 体 の 活 動 に 看 護 職 スタッフを 派 遣 し 健 康 相 談 を 行 う) 認 知 症 予 防 教 室 などを 介 護 予 防 事 業 として 実 施 しています - 82

15 課 題 (1) 介 護 予 防 のため 地 域 の 健 康 づくりの 活 性 化 が 必 要 です (2) 二 次 予 防 事 業 対 象 者 の 早 期 発 見 早 期 対 応 が 求 められています (3) 介 護 予 防 についての 普 及 啓 発 や 市 民 主 体 の 取 り 組 み 社 会 参 加 の 促 進 が 必 要 です (4)ライフステージに 応 じた 健 康 づくり 介 護 予 防 の 取 り 組 み 支 援 が 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 各 区 役 所 などにおける 健 康 相 談 を 継 続 して 実 施 します (2) 介 護 予 防 対 策 推 進 のため 地 域 団 体 との 連 携 を 進 めます (3) 健 康 診 査 や がん 検 診 などの 受 診 勧 奨 による 疾 病 の 早 期 発 見 早 期 治 療 を 推 進 します (4) 二 次 予 防 事 業 対 象 者 の 介 護 予 防 サービスへの 参 加 を 推 進 します (5) 介 護 予 防 事 業 について ライフステージ 別 の 取 り 組 みを 進 めます 3.がん 対 策 現 状 (1)がん 検 診 がん 検 診 については 国 の 指 針 に 基 づき がんの 種 類 ごと( 肺 がん 胃 がん 大 腸 がん 乳 がん 子 宮 頸 がん)の 対 象 者 実 施 内 容 受 診 間 隔 を 定 めて 実 施 しています 受 診 率 の 目 標 値 については 平 成 24 年 度 を 目 標 年 度 として がんの 種 類 別 に50%または60%と 定 めていますが 平 成 20 年 に 実 施 した 市 民 の 健 康 に 関 するアンケート 調 査 の 結 果 によると 受 診 率 は 肺 が ん が 最 も 高 く43.3% 次 に 胃 がん が36.6%となっています ( 各 論 第 1 章 第 5 節 5 疾 病 対 策 1. がん 参 照 ) 80 がん 検 診 受 診 率 1) 現 状 値 2) 目 標 値 3) (%) 胃 がん 肺 がん 大 腸 がん 子 宮 頸 がん 乳 がん 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 1) 人 間 ドック 職 場 での 検 診 を 含 む 2) 平 成 20 年 に 実 施 した 市 民 の 健 康 に 関 するアンケート 調 査 結 果 3) 平 成 24 年 度 のがん 検 診 受 診 目 標 値 - 83

16 (2) 検 診 に 対 する 受 診 勧 奨 平 成 21 年 度 からは 乳 がん と 子 宮 頸 がん を 対 象 とした 女 性 特 有 がん 検 診 を 平 成 23 年 度 からは 大 腸 がん を 対 象 とした 働 く 世 代 への 大 腸 がん 検 診 を 実 施 しており それ ぞれ 対 象 者 を 定 めて 無 料 クーポンや 検 診 手 帳 などを 交 付 しています がん 検 診 の 受 診 機 関 については 肺 がん と 子 宮 頸 がん は 指 定 医 療 機 関 において 胃 がん と 大 腸 がん は 集 団 検 診 を 実 施 しています なお 乳 がん については 指 定 医 療 機 関 と 集 団 検 診 のどちらでも 受 診 可 能 となっていま す 平 成 23 年 度 から 各 種 集 団 検 診 の 実 施 時 には 受 診 者 数 が 多 い 会 場 を 中 心 に 保 健 師 などを が ん 検 診 推 進 員 として 配 置 し 相 談 の 受 付 や 受 診 勧 奨 を 行 っています 課 題 (1)がん 検 診 受 診 率 の 向 上 が 必 要 です (2) 検 診 受 診 後 の 要 精 検 者 が 確 実 に 受 診 するような 仕 組 みや 連 携 体 制 の 充 実 が 求 められてい ます (3) 健 康 教 育 などによるがんに 関 する 正 しい 知 識 の 普 及 啓 発 が 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1)がん 検 診 受 診 率 の 各 目 標 値 を 設 定 し 受 診 率 の 向 上 を 進 めます (2) 乳 がん 検 診 車 の 全 員 女 性 スタッフによる 検 診 を 実 施 します (3) 神 戸 市 国 保 と 連 携 したがん 検 診 案 内 の 送 付 や 企 業 団 体 などと 連 携 協 定 を 締 結 し 協 働 による 啓 発 活 動 の 実 施 や 関 係 団 体 と 連 携 したがん 検 診 の 啓 発 受 診 勧 奨 を 行 います (4) 医 療 機 関 に 対 して がん 検 診 の 指 定 医 療 機 関 への 参 加 依 頼 を 行 います (5) 女 性 特 有 がん 検 診 働 く 世 代 への 大 腸 がん 検 診 の 各 事 業 を 継 続 実 施 します また 市 内 大 学 と 連 携 し 20 歳 のがん 検 診 無 料 クーポン の 利 用 率 向 上 を 進 めます (6) 夜 間 休 日 検 診 巡 回 での 休 日 受 診 機 会 の 確 保 などを 行 います (7) がん 検 診 推 進 員 による 取 り 組 みを 継 続 して 実 施 します (8) ピンクリボン 運 動 や 子 宮 の 日 などの 各 種 キャンペーンを 関 連 団 体 や 企 業 などと 連 携 し 継 続 実 施 します (9) 検 診 結 果 に 基 づき 適 切 な 受 診 受 療 につなげるための 啓 発 及 び 支 援 を 行 います また 一 次 医 療 機 関 と 精 密 医 療 機 関 の 連 携 による 検 診 精 度 の 向 上 を 進 めます (10) 健 康 教 育 など がんの 予 防 を 含 めた 生 活 習 慣 病 予 防 の 啓 発 を 推 進 します - 84

17 4. 肝 炎 対 策 現 状 (1) 肝 がんの 死 亡 数 死 亡 率 肝 がんの 発 症 原 因 はそのほとんどが 肝 炎 ウイルスによる 感 染 と 考 えられています 市 におけ る 肝 がんの 死 亡 数 は 平 成 23 年 491 人 人 口 10 万 人 に 対 する 死 亡 率 は31.7で 全 国 値 25.3より 高 く なっています ( 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 調 査 ) (2) 市 の 肝 炎 対 策 平 成 14 年 度 から 区 保 健 福 祉 部 や 神 戸 市 健 康 診 査 の 集 団 健 診 時 指 定 医 療 機 関 では 肝 炎 ウ イルス 検 査 を 無 料 で 実 施 しています 検 査 結 果 に 基 づき 肝 炎 ウイルス 陽 性 者 に 対 しては 医 療 機 関 への 受 診 勧 奨 を 行 い その 後 未 受 診 の 場 合 は 保 健 師 の 個 別 訪 問 による 受 診 勧 奨 を 実 施 しています さらに 受 療 中 の 患 者 を 対 象 とした 療 養 支 援 も 実 施 しています また B 型 C 型 肝 炎 のインターフェロン 治 療 B 型 肝 炎 の 核 酸 アナログ 製 剤 治 療 を 対 象 と した 医 療 費 助 成 ( 県 実 施 主 体 )の 申 請 受 付 を 各 区 保 健 福 祉 部 で 行 っています 平 成 23 年 度 の 医 療 費 助 成 受 給 者 数 は942 人 です 肝 炎 ウイルス 検 査 受 検 者 陽 性 者 累 計 ( 人 ) 受 検 者 累 計 うちB 型 陽 性 者 うちC 型 陽 性 者 195,332 2,153 1,671 平 成 24 年 3 月 現 在 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 課 題 (1) 肝 炎 ウイルスやウイルス 除 去 治 療 に 関 する 情 報 発 信 の 充 実 が 必 要 です (2) 肝 炎 ウイルス 検 査 の 未 受 検 者 に 効 果 的 な 受 診 勧 奨 を 行 う 必 要 があります (3) 肝 炎 ウイルス 検 査 の 陽 性 者 を 医 療 機 関 の 受 診 治 療 へつなぐ 取 り 組 み 強 化 が 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 肝 炎 ウイルス 検 査 に 関 するポスターやチラシを 作 成 し 正 しい 知 識 の 普 及 啓 発 を 行 います (2) 肝 炎 ウイルス 陽 性 者 に 対 し 医 療 費 助 成 制 度 や 申 請 に 必 要 な 意 見 書 を 記 載 することの 可 能 な 医 師 の 情 報 を 発 信 するなど 積 極 的 な 受 診 勧 奨 を 行 うとともに 受 療 中 患 者 の 療 養 指 導 や 相 談 対 応 に 引 き 続 き 取 り 組 みます (3) 関 係 医 療 機 関 との 連 携 を 図 り 兵 庫 県 肝 炎 対 策 協 議 会 において 肝 炎 に 関 する 保 健 指 導 や 診 療 体 制 の 確 保 など 医 療 対 策 を 検 討 します - 85

18 5. 難 病 患 者 支 援 現 状 (1) 治 療 費 の 助 成 原 因 が 不 明 で 治 療 法 が 確 立 していない 難 病 は 治 療 が 非 常 に 困 難 であり 医 療 費 も 高 額 なため これらの 内 国 や 県 が 定 める 一 般 特 定 疾 患 先 天 性 血 液 凝 固 因 子 障 害 等 小 児 慢 性 特 定 疾 患 に ついて 治 療 研 究 事 業 として 患 者 医 療 費 の 自 己 負 担 分 の 全 額 あるいは 一 部 公 費 負 担 を 行 って います 市 内 では 平 成 23 年 度 国 の 指 定 する 一 般 特 定 疾 患 は 56 疾 患 で8,855 人 先 天 性 血 液 凝 固 因 子 障 害 等 は65 人 小 児 慢 性 特 定 疾 患 は11 疾 患 群 で993 人 が 認 定 されています また 県 が 単 独 で 入 院 医 療 費 を 公 費 負 担 している3 疾 患 群 では 3 人 が 認 定 されています なお 一 般 特 定 疾 患 医 療 費 受 給 者 数 は 年 々 増 加 しています 医 療 費 助 成 及 び 支 援 給 付 事 業 制 度 医 療 費 助 成 特 定 疾 患 治 療 研 究 事 業 小 児 慢 性 特 定 疾 患 (11 疾 患 ) 一 般 特 定 疾 患 ( 入 院 通 院 56 疾 患 ) ( 入 院 のみ3 疾 患 ) 先 天 性 血 液 凝 固 因 子 障 害 等 治 療 研 究 事 業 特 定 疾 患 等 在 宅 療 養 患 者 生 活 支 援 事 業 (130 疾 患 ) 在 宅 療 養 支 援 小 児 慢 性 特 定 疾 患 日 常 生 活 用 具 給 付 事 業 県 の 事 業 その 他 は 国 の 事 業 平 成 24 年 度 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 9,500 8,000 一 般 特 定 疾 患 医 療 費 受 給 者 数 の 推 移 7,838 8,381 ( 人 ) 8,855 6,500 6,617 6,897 7,186 5, 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 (2) 関 係 機 関 や 患 者 団 体 との 連 携 入 院 施 設 確 保 と 在 宅 療 養 生 活 の 体 制 強 化 を 図 る 神 経 難 病 医 療 ネットワーク 支 援 事 業 ( 県 が 実 施 主 体 ) や 難 病 団 体 連 絡 協 議 会 と 連 携 した 患 者 家 族 の 支 援 ( 医 療 相 談 患 者 交 流 会 な ど)を 実 施 しています (3) 災 害 時 対 応 災 害 に 備 え 在 宅 人 工 呼 吸 器 患 者 の 実 態 把 握 と 患 者 家 族 の 対 応 方 法 を 示 した 個 別 対 応 マ ニュアル を 作 成 しています - 86

19 課 題 (1) 難 病 患 者 家 族 への 個 別 療 養 支 援 や レスパイト( 家 族 支 援 )を 目 的 とした 入 院 施 設 の 確 保 が 必 要 です (2) 災 害 時 の 難 病 患 者 の 支 援 の 充 実 が 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 各 種 制 度 の 申 請 更 新 時 に 患 者 や 家 族 からの 相 談 に 対 応 し 必 要 に 応 じて 医 療 福 祉 な どの 関 係 機 関 と 連 携 していきます (2) 難 病 団 体 連 絡 協 議 会 への 活 動 支 援 と 連 携 による 相 談 体 制 の 充 実 患 者 の 状 況 に 合 わせた 療 養 支 援 を 行 います (3) 災 害 時 に 支 援 が 必 要 な 患 者 家 族 に 対 して 関 係 機 関 と 連 携 し 支 援 します 6. 公 害 健 康 被 害 認 定 患 者 支 援 現 状 (1) 市 内 の 公 害 認 定 患 者 数 市 では 公 害 健 康 被 害 認 定 患 者 ( 以 下 公 害 認 定 患 者 )に 対 する 補 償 業 務 公 害 保 健 福 祉 事 業 などを 実 施 しています 昭 和 62 年 9 月 に 公 害 健 康 被 害 補 償 法 が 公 害 健 康 被 害 の 補 償 等 に 関 する 法 律 に 改 正 され 全 国 一 律 に 第 一 種 地 域 の 地 域 指 定 が 解 除 となったため 昭 和 63 年 3 月 から 新 たな 患 者 の 認 定 は 行 われていませんが 補 償 給 付 などは 継 続 して 行 っています 現 在 の 公 害 認 定 患 者 は 高 齢 化 が 進 み 死 亡 や 治 癒 などにより 人 数 は 減 少 しています なお 若 年 公 害 認 定 患 者 の 認 定 更 新 申 請 がなされていないことも 公 害 認 定 患 者 数 の 減 少 の 原 因 の 一 つです (%) 認 定 患 者 数 の 推 移 と 高 齢 化 率 ( 人 ) 高 齢 化 率 認 定 患 者 数 年 度 22 年 度 23 年 度 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 課 題 (1) 公 害 認 定 患 者 の 高 齢 化 に 伴 う 合 併 症 が 多 くなっています - 87

20 (2) 公 害 認 定 患 者 の 若 年 層 への 認 定 更 新 申 請 医 療 給 付 制 度 の 周 知 の 強 化 が 必 要 です (3)ぜん 息 治 療 ガイドライン(ステロイド 吸 入 療 法 )の 普 及 が 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 公 害 認 定 患 者 の 適 正 な 医 療 の 受 診 と 保 健 師 による 効 果 的 な 指 導 が 実 施 できるよう 医 療 機 関 への 連 絡 相 談 を 実 施 します (2) 公 害 認 定 患 者 自 身 が 治 療 に 取 り 組 めるように 支 援 し 適 切 な 受 療 及 び 療 養 指 導 を 実 施 します (3) 公 害 認 定 患 者 の 若 年 層 に 対 する 十 分 な 制 度 周 知 啓 発 を 行 います (4) 最 新 のぜん 息 治 療 について 患 者 及 び 医 療 機 関 への 情 報 提 供 を 行 います 7.アスベスト 対 策 現 状 (1)アスベストによる 健 康 被 害 平 成 17 年 6 月 尼 崎 市 のアスベスト( 石 綿 )の 健 康 被 害 による 中 皮 腫 患 者 をきっかけに ア スベスト 対 策 が 全 国 的 な 課 題 となり 平 成 14 年 から16 年 の3 年 間 の 中 皮 腫 死 亡 患 者 ( 県 は218 人 うち 市 内 は73 人 )を 対 象 に 県 のアスベスト 健 康 影 響 実 態 調 査 が 行 われました これを 踏 まえ 市 では 平 成 17 年 8 月 から アスベストに 関 する 健 康 相 談 や 市 民 健 診 などを 活 用 して 必 要 な 場 合 には 専 門 医 を 紹 介 するとともに 経 過 観 察 が 必 要 な 場 合 には 健 康 管 理 手 帳 を 発 行 して 医 療 機 関 での 経 過 観 察 を 支 援 しています (2) 市 のアスベスト 健 康 被 害 への 対 応 市 では 区 保 健 福 祉 部 にアスベストに 関 する 相 談 窓 口 を 設 けています また 健 康 管 理 支 援 事 業 ( 医 療 機 関 で 精 密 検 査 を 受 診 した 結 果 経 過 観 察 が 必 要 と 診 断 され た 場 合 に アスベスト 健 康 管 理 手 帳 を 交 付 し 経 過 観 察 に 要 する 検 査 費 用 の 一 部 を 助 成 )や アスベスト 関 連 疾 患 に 罹 患 した 場 合 の 救 済 給 付 事 業 申 請 受 付 要 医 療 者 への 専 門 医 療 機 関 受 診 指 導 を 行 っています 市 のアスベスト 対 策 事 業 実 績 ( 平 成 17 年 度 ~23 年 度 累 計 ) アスベストの 検 査 として 相 談 件 数 肺 がん 検 診 受 診 件 数 結 核 検 診 受 診 件 数 1,472 件 776 人 :うち 要 精 密 検 査 46 人 581 人 :うち 要 精 密 検 査 69 人 健 康 管 理 支 援 事 業 利 用 者 数 アスベスト 関 連 疾 患 に 罹 患 した 場 合 の 救 済 給 付 事 業 申 請 受 付 件 数 15 人 193 件 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 - 88

21 課 題 (1)アスベスト 検 診 受 診 者 が 減 少 しています (2) 阪 神 淡 路 大 震 災 時 の 瓦 礫 処 理 などのばく 露 による 健 康 への 影 響 について 注 視 する 必 要 があります 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 市 のアスベスト 対 策 について リーフレットなどにより 周 知 啓 発 を 行 います (2) 検 診 による 早 期 発 見 と 早 期 受 診 支 援 を 行 うとともに 健 康 相 談 窓 口 を 継 続 実 施 します (3) 病 診 連 携 による 医 療 体 制 を 継 続 します 8.アレルギー 疾 患 対 策 現 状 (1) 総 合 的 なアレルギー 疾 患 対 策 国 内 全 人 口 の 約 2 人 に1 人 は 気 管 支 喘 息 や 花 粉 症 などのアレルギー 性 鼻 炎 アトピー 性 皮 膚 炎 など 何 らかのアレルギー 疾 患 に 罹 患 していると 推 定 されています 市 では アレルギー 性 疾 患 対 策 検 討 会 を 設 置 し 患 者 や 家 族 への 情 報 提 供 や 相 談 業 務 に 従 事 する 職 員 の 研 修 や 今 後 の 医 療 体 制 についての 検 討 を 進 めています (2)アレルギー 疾 患 に 対 する 正 しい 理 解 の 普 及 など 市 では アレルギー 疾 患 に 対 する 正 しい 理 解 の 普 及 や ぜん 息 児 童 の 体 力 づくりなどの 機 会 として ぜん 息 等 予 防 講 演 会 や ぜん 息 児 童 のサマースクール を 行 っています 乳 幼 児 健 診 時 には アレルギー 疾 患 についての 問 診 と 相 談 を 実 施 するとともに 保 育 所 入 所 児 童 を 対 象 としたアレルギー 疾 患 実 態 調 査 除 去 食 対 応 状 況 の 把 握 を 行 っています また 市 内 学 校 園 における 健 康 診 断 アレルギー 疾 患 実 態 調 査 を 実 施 し 学 校 給 食 における 除 去 食 対 応 などを 行 っています 課 題 (1)アレルギー 疾 患 罹 患 者 数 など 罹 患 者 についての 情 報 収 集 が 必 要 です (2)アレルギー 疾 患 の 正 しい 知 識 の 普 及 とアレルギー 相 談 の 強 化 が 必 要 です (3)アレルギー 疾 患 罹 患 者 を 総 合 的 に 診 療 できる 医 療 連 携 体 制 の 仕 組 みづくりが 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1)アレルギー 疾 患 に 関 する 正 しい 知 識 の 普 及 啓 発 と 重 症 化 予 防 などのための 相 談 の 継 続 体 制 の 充 実 を 行 います (2) 医 療 機 関 など 関 係 機 関 との 相 談 連 携 体 制 や 医 療 機 関 における 治 療 連 携 体 制 の 構 築 を 進 めま す - 89

22 第 4 節 医 療 安 全 薬 事 主 な 推 進 方 策 市 民 学 識 経 験 者 医 療 関 係 者 など 第 三 者 委 員 からなる 神 戸 市 医 療 安 全 推 進 協 議 会 に おいて 相 談 事 例 の 検 証 医 療 安 全 対 策 医 療 サービスのあり 方 普 及 啓 発 方 法 を 協 議 し 相 談 体 制 の 充 実 を 進 めていきます 医 薬 品 の 品 質 有 効 性 安 全 性 を 確 保 するため リスク 分 類 に 応 じた 適 切 な 情 報 提 供 がなされるよう 医 薬 品 販 売 業 者 に 対 する 効 率 的 計 画 的 監 視 を 実 施 します 医 療 に 関 する 相 談 窓 口 の 設 置 や 病 院 診 療 所 などへの 立 入 検 査 を 行 うことにより 市 民 が 安 心 して 良 質 な 医 療 を 受 けることができるよう 取 り 組 むとともに 医 薬 品 などの 安 全 性 確 保 や 毒 劇 物 に 起 因 する 事 故 防 止 や 薬 物 乱 用 防 止 対 策 にも 取 り 組 んでいます また 関 係 機 関 と 連 携 した 血 液 確 保 対 策 を 進 めています 1. 医 療 安 全 現 状 (1) 医 療 安 全 相 談 窓 口 の 設 置 市 は 市 民 と 医 療 機 関 薬 局 などとの 信 頼 関 係 を 高 め 各 機 関 における 患 者 サービスの 向 上 のため 医 療 に 関 する 苦 情 や 相 談 に 対 応 する 医 療 安 全 相 談 窓 口 を 設 置 しています 平 成 23 年 度 の 相 談 件 数 は1,562 件 で 相 談 件 数 は 毎 年 増 加 する 傾 向 にあります また 相 談 内 容 は 医 療 行 為 医 療 内 容 に 関 することが 最 も 多 く 次 いで 医 師 や 看 護 師 の 対 応 に 関 する 苦 情 高 額 な 医 療 費 に 関 することなど 年 々 複 雑 化 多 様 化 しています 2,000 1,500 相 談 件 数 の 推 移 ( 件 ) 相 談 件 数 1,499 1,562 1,000 1,331 1,263 1, 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 (2) 病 院 診 療 所 などへの 立 入 検 査 など 市 では 適 切 な 医 療 の 提 供 と 医 療 の 安 全 安 心 を 確 保 するため 病 院 診 療 所 への 立 入 検 査 及 び 介 護 老 人 保 健 施 設 の 実 地 指 導 を 行 っています 病 院 と 人 工 透 析 を 行 う 診 療 所 については 原 則 年 1 回 以 上 病 床 ( 概 ね10 床 以 上 )を 有 する 診 療 所 については 3 年 に1 回 以 上 立 入 検 査 を 実 施 しています - 90

23 看 護 や 介 護 リハビリテーションなどの 医 療 的 ケアを 提 供 している 介 護 老 人 保 健 施 設 につい ては 4 年 に1 回 以 上 実 地 指 導 を 行 っています 平 成 23 年 度 の 立 入 検 査 は 病 院 105 施 設 有 床 診 療 所 及 び 無 床 透 析 機 関 35 施 設 介 護 老 人 保 健 施 設 12 施 設 となっています 市 内 の 病 院 等 立 入 検 査 数 ( 開 設 時 苦 情 対 応 等 の 立 入 件 数 を 除 く) ( 施 設 ) 立 入 施 設 数 不 適 合 事 項 のあった 病 院 等 指 摘 事 項 1) 指 導 事 項 2) 病 院 有 床 診 療 所 及 び 無 床 透 析 機 関 介 護 老 人 保 健 施 設 ) 平 成 23 年 度 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 1) 改 善 を 要 する 事 項 で 文 書 通 知 後 に 改 善 計 画 書 の 提 出 を 要 する 事 項 2) 改 善 が 望 ましい 事 項 で 文 書 通 知 後 に 改 善 計 画 書 の 提 出 を 要 しない 事 項 3) 指 摘 事 項 と 指 導 事 項 の 区 別 はない 課 題 (1) 医 療 安 全 相 談 窓 口 の 相 談 件 数 の 増 加 内 容 の 複 雑 化 多 様 化 に 対 応 するため 体 制 の 充 実 と 専 門 性 の 向 上 が 必 要 です (2) 医 療 事 故 や 院 内 感 染 などの 問 題 が 発 生 しており 市 民 が 安 心 できる 安 全 で 質 の 高 い 医 療 の 提 供 が 求 められています 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 市 民 学 識 経 験 者 医 療 関 係 者 など 第 三 者 委 員 からなる 神 戸 市 医 療 安 全 推 進 協 議 会 に おいて 相 談 事 例 の 検 証 医 療 安 全 対 策 医 療 サービスのあり 方 普 及 啓 発 方 法 を 協 議 し 相 談 体 制 の 充 実 を 進 めるとともに 医 療 機 関 を 対 象 とした 研 修 会 を 開 催 します (2) 医 療 機 関 への 定 期 的 な 立 入 検 査 において 院 内 感 染 対 策 医 薬 品 医 療 機 器 の 安 全 使 用 な どについて 継 続 して 監 視 指 導 することで 医 療 安 全 対 策 の 向 上 を 図 ります (3) お 医 者 さんへの 上 手 なかかり 方 について 市 民 向 け 啓 発 パンフレットの 作 成 や 医 療 関 係 者 への 周 知 を 図 り 患 者 の 視 点 に 立 った 医 療 の 提 供 などを 啓 発 することにより 医 療 機 関 と 患 者 のトラブルを 減 らし 医 療 サービス 全 体 の 向 上 をめざします 2. 薬 事 現 状 (1) 薬 務 監 視 と 指 導 医 薬 品 などの 品 質 有 効 性 安 全 性 を 確 保 し その 適 正 使 用 を 推 進 するとともに 毒 物 劇 物 に 起 因 する 事 故 を 未 然 に 防 止 し 市 民 の 安 全 安 心 な 生 活 を 守 るため 市 内 医 薬 品 販 売 業 者 毒 物 劇 物 販 売 業 者 などに 対 する 監 視 を 実 施 しています - 91

24 薬 務 監 視 指 導 件 数 ( 件 ) 21 年 度 22 年 度 23 年 度 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 なお 平 成 23 年 度 の 薬 務 に 関 する 苦 情 相 談 件 数 は 278 件 になっています (2) 医 薬 分 業 の 推 進 市 では 複 数 の 医 療 機 関 を 受 診 することなどによる 医 薬 品 の 重 複 投 薬 や 薬 剤 の 相 互 作 用 によ る 副 作 用 を 未 然 に 防 止 するとともに 服 用 薬 剤 についての 適 切 な 情 報 提 供 などを 進 めるため 医 薬 分 業 を 推 進 しており 医 薬 分 業 率 は 年 々 高 まっています また 薬 局 は 医 療 法 の 改 正 により 医 療 提 供 施 設 と 位 置 づけられ 医 療 機 関 との 連 携 のもと 地 域 医 療 への 貢 献 が 期 待 されています 市 内 医 薬 分 業 率 の 推 移 (%) 21 年 度 22 年 度 23 年 度 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 (3) 薬 物 乱 用 防 止 市 内 においても 覚 せい 剤 大 麻 麻 薬 向 精 神 薬 違 法 ドラッグなど 薬 物 の 乱 用 は 常 に 問 題 となっています 特 に 違 法 ドラッグについては 法 規 制 を 回 避 するため 含 まれる 物 質 を 次 々と 変 えながら 公 然 と 販 売 されています (4) 献 血 による 血 液 の 確 保 少 子 高 齢 化 により 献 血 人 口 が 減 少 しており 日 本 赤 十 字 社 と 協 力 しながら 市 民 に 対 して 献 血 に 関 する 知 識 と 情 報 の 提 供 などを 行 い 献 血 者 の 確 保 に 努 めています 市 内 の 献 血 実 績 数 ( 人 ) 総 数 200ml 献 血 400ml 献 血 成 分 献 血 21 年 度 85,935 4,636 48,833 32, 年 度 89,916 3,733 50,525 35, 年 度 89,966 3,178 53,042 33,746 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 課 題 (1) 平 成 21 年 6 月 に 薬 事 法 が 改 正 され リスク 分 類 に 応 じた 薬 剤 師 登 録 販 売 者 による 一 般 用 医 薬 品 販 売 制 度 が 導 入 されていますが リスク 分 類 に 応 じた 陳 列 管 理 情 報 提 供 がなされ ていないケースもあるため より 一 層 の 安 全 確 保 が 求 められています - 92

25 (2) 平 成 25 年 4 月 より 県 から 市 へ 薬 局 に 係 る 権 限 が 移 譲 されるため 適 切 に 許 可 監 視 指 導 を 行 う 体 制 の 整 備 が 求 められています (3) 医 薬 分 業 かかりつけ 薬 局 の 意 義 について 認 知 度 をさらに 上 げるため 普 及 啓 発 を 行 う 必 要 があります (4) 薬 物 乱 用 防 止 対 策 については 予 断 を 許 さない 状 況 ですが 規 制 や 取 締 りを 行 う 権 限 が 都 道 府 県 や 警 察 にしかないため 市 が 主 体 的 に 対 応 できることが 広 報 啓 発 に 限 られていま す (5) 少 子 高 齢 化 社 会 の 進 展 に 伴 う 血 液 需 給 のバランス 確 保 が 重 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 医 薬 品 の 品 質 有 効 性 安 全 性 を 確 保 するため リスク 分 類 に 応 じた 適 切 な 情 報 提 供 がなされるよう 医 薬 品 販 売 業 者 に 対 する 効 率 的 計 画 的 監 視 を 実 施 します (2) 県 からの 薬 局 許 可 台 帳 の 移 行 や 神 戸 市 台 帳 システムの 構 築 適 切 な 行 政 手 続 きを 行 うため の 条 例 制 定 や 監 視 指 導 のための 基 準 づくりを 行 います (3) ハートフル 薬 局 薬 店 事 業 ( 処 方 箋 調 剤 医 薬 品 販 売 健 康 介 護 に 係 る 相 談 に 対 応 ) を 行 う 市 薬 剤 師 会 と 連 携 し 医 薬 品 の 適 正 使 用 や 健 康 づくりについての 普 及 啓 発 を 進 めます (4) 薬 物 乱 用 防 止 のため 県 や 警 察 を 始 めとした 関 係 機 関 各 地 域 の 組 織 と 連 携 し 情 報 共 有 と 啓 発 に 努 めます また 市 薬 剤 師 会 や 市 内 の 大 学 生 などと 連 携 しながら 街 頭 啓 発 など 市 民 向 けの 広 報 に 取 り 組 みます (5) 血 液 確 保 対 策 として 企 業 学 校 PTA ボランティア 団 体 などの 協 力 を 得 て 献 血 量 の 確 保 を 図 っていきます また 県 赤 十 字 血 液 センターなどと 連 携 し 市 役 所 庁 舎 内 献 血 の 実 施 や 献 血 思 想 の 普 及 啓 発 ( 対 象 に 若 年 層 も 含 む)を 強 化 していきます - 93

26 第 5 節 結 核 感 染 症 主 な 推 進 方 策 神 戸 市 結 核 予 防 計 画 2014( 平 成 22~26 年 度 ) に 基 づき 結 核 対 策 を 進 めていきます 国 の エイズ 予 防 指 針 に 基 づく 推 進 策 に 取 り 組 みます 予 防 接 種 の 正 しい 知 識 や 制 度 の 普 及 啓 発 に 努 め 過 密 化 する 乳 児 期 の 適 切 な 時 期 での 接 種 勧 奨 を 行 うなど 接 種 率 向 上 をめざし 予 防 接 種 台 帳 の 整 備 を 進 めます 結 核 対 策 については 依 然 として 結 核 が 我 が 国 における 最 大 の 慢 性 感 染 症 であることから 結 核 の 予 防 及 びまん 延 の 防 止 健 康 診 断 人 材 の 育 成 並 びに 知 識 の 普 及 啓 発 などを 総 合 的 に 推 進 し 関 係 団 体 との 連 携 を 図 り 効 果 的 に 進 めていく 必 要 があります エイズ 対 策 については 若 年 層 への 啓 発 事 業 を 中 心 に 検 査 相 談 事 業 を 進 めています また 一 般 の 感 染 症 対 策 については 発 生 状 況 を 常 に 把 握 し 早 期 探 知 に 努 めるとともに 市 民 や 医 療 機 関 などに 対 して 情 報 発 信 することで 感 染 症 の 発 生 とまん 延 防 止 に 努 めています なお 予 防 接 種 は 感 染 症 の 発 病 重 症 化 まん 延 を 予 防 するために それぞれの 感 染 症 の 免 疫 を 付 け 個 々 人 が 感 染 を 免 れる 個 人 予 防 効 果 により 感 染 症 が 流 行 することを 防 ぐ 集 団 予 防 効 果 も 期 待 される 重 要 な 役 目 を 担 っています 1. 結 核 現 状 (1) 罹 患 率 と 新 たな 発 生 状 況 平 成 23 年 結 核 登 録 者 情 報 調 査 年 報 集 計 結 果 ( 概 況 )によると 日 本 の 結 核 罹 患 率 ( 人 口 10 万 人 あたりの 新 登 録 結 核 患 者 数 )は (17.7)となっており アメリカ(4.1) カナダ(4.7) オー ストラリア(6.3) フランス(9.3)であることから 世 界 的 に 見 れば 依 然 として 日 本 は 結 核 の 中 まん 延 国 ということになっています 平 成 23 年 の 新 登 録 結 核 患 者 数 ( 全 国 )は22,681 人 で 結 核 罹 患 率 は 減 少 傾 向 にありますが 減 少 率 は 鈍 化 しています また 高 齢 者 の 割 合 が 増 加 しており 新 登 録 結 核 患 者 の 半 数 以 上 が 70 歳 以 上 となっています 市 内 の 平 成 23 年 結 核 罹 患 率 は(24.6) 新 登 録 結 核 患 者 数 は380 人 となっており 減 少 傾 向 に ありますが 全 国 値 と 比 較 すると 高 い 数 値 となっています 60 結 核 罹 患 率 の 推 移 神 戸 市 全 国 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 数 値 は 人 口 10 万 人 あたり - 94

27 (2) 結 核 罹 患 率 の 市 内 地 域 差 市 内 においても 結 核 罹 患 率 に 地 域 差 があり 兵 庫 区 が(40.8) 次 いで 長 田 区 が(33.6) 中 央 区 が(28.2)となっており 他 区 と 比 較 して 高 い 値 を 示 しています また これらの 区 で 高 い 数 値 になっている 主 な 原 因 は 高 齢 者 や 不 特 定 多 数 の 人 が 集 まる 遊 興 施 設 が 多 いことなどが 考 えられます 60 市 及 び 各 区 別 の 結 核 罹 患 率 神 戸 市 東 灘 区 灘 区 中 央 区 兵 庫 区 北 区 長 田 区 須 磨 区 垂 水 区 西 区 平 成 23 年 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 数 値 は 人 口 10 万 人 あたり (3) 潜 在 性 結 核 感 染 症 多 剤 耐 性 結 核 新 たに 結 核 に 感 染 した 時 や 結 核 既 感 染 者 で 病 気 のため 免 疫 抑 制 剤 などを 使 用 する 時 は 潜 在 性 結 核 感 染 症 として 治 療 することで 結 核 を 発 症 する 確 率 を 下 げられます 市 内 における 潜 在 性 結 核 感 染 症 の 新 登 録 患 者 数 は 平 成 22 年 に56 人 であったものが 平 成 23 年 には23 人 増 の 79 人 となっています また 多 剤 耐 性 結 核 ( 結 核 のうち 治 療 薬 である 抗 結 核 薬 が 効 き 難 くなった 状 態 )の 患 者 も 発 生 しています 課 題 (1) 結 核 罹 患 率 の 高 い 地 域 での 対 策 強 化 が 必 要 です (2) 合 併 症 など 医 学 的 社 会 的 に 診 断 や 治 療 が 困 難 な 事 例 が 増 加 しており その 対 応 が 求 めら れています (3) 外 国 人 の 結 核 患 者 や 多 剤 耐 性 結 核 の 発 生 事 例 への 適 切 な 対 応 が 必 要 です (4) 入 院 から 外 来 治 療 完 遂 まで 一 貫 した 良 質 かつ 適 正 な 医 療 提 供 体 制 の 確 保 が 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 神 戸 市 結 核 予 防 計 画 2014( 平 成 22~26 年 度 ) に 基 づき 5 年 後 に 市 の 結 核 罹 患 率 を10 台 に 肺 結 核 喀 痰 塗 抹 陽 性 罹 患 率 を8 未 満 にすることを 基 本 目 標 に 1 原 因 の 究 明 情 報 の 精 度 管 理 2 結 核 二 次 感 染 の 防 止 3 地 域 連 携 の 推 進 と 保 健 所 区 保 健 福 祉 部 事 業 の 強 化 を 三 本 柱 に 7 項 目 の 重 点 施 策 を 推 進 します - 95

28 (1) 原 因 の 究 明 調 査 研 究 の 継 続 情 報 収 集 と 情 報 の 精 度 管 理 及 び 分 析 発 生 動 向 調 査 分 子 疫 学 調 査 などを 継 続 して 実 施 し 感 染 経 路 や 感 染 拡 大 の 原 因 を 究 明 して 対 策 に 役 立 てます (2) 発 生 の 予 防 及 びまん 延 の 防 止 15 歳 以 上 の 全 ての 市 民 に 健 診 の 受 診 機 会 を 提 供 するとともに 各 区 において 重 点 対 象 者 健 診 を 地 域 の 実 情 に 応 じて 強 化 することで 患 者 を 早 期 に 発 見 し 確 実 に 医 療 につなぎます また 患 者 発 生 時 には 感 染 拡 大 を 防 止 するため 接 触 者 の 調 査 健 診 を 行 います (3) 患 者 管 理 の 充 実 治 療 の 完 遂 各 区 保 健 福 祉 部 において 患 者 管 理 を 充 実 するため 服 薬 管 理 支 援 のみでなく こころのケア や 生 活 面 の 支 援 を 市 の 他 部 局 とも 連 携 して 実 施 します また 医 療 機 関 や 薬 局 などの 関 係 機 関 と 協 力 して 入 院 時 や 退 院 後 の 地 域 での DOTS 事 業 ( 直 接 服 薬 の 確 認 及 び 包 括 的 支 援 )を 確 実 に 行 うことで 治 療 の 完 遂 に 導 き 新 たな 感 染 を 防 ぎ 結 核 菌 の 薬 剤 耐 性 化 を 防 止 します (4) 地 域 連 携 に 基 づく 適 正 医 療 地 域 連 携 クリニカルパスの 活 用 により 医 療 機 関 の 相 互 連 携 を 推 進 し 患 者 が 適 正 な 医 療 を 受 けることができる 体 制 をめざします (5) 人 材 の 養 成 医 療 機 関 向 け 研 修 の 実 施 や 保 健 所 及 び 区 保 健 福 祉 部 の 職 員 を 結 核 予 防 会 などの 研 修 に 派 遣 し 患 者 の 生 活 面 やこころのケアにも 配 慮 しながら 服 薬 支 援 を 行 える 人 材 を 養 成 します (6) 普 及 啓 発 及 び 人 権 の 尊 重 市 民 対 象 の 健 康 教 育 や 福 祉 施 設 職 員 などに 対 する 研 修 会 を 実 施 し 患 者 が 差 別 や 偏 見 を 受 け ることのないよう 啓 発 を 行 います (7) 施 設 内 ( 院 内 ) 感 染 防 止 医 療 機 関 の 院 内 感 染 対 策 委 員 会 などと 連 携 し 院 内 感 染 防 止 対 策 を 進 めるとともに 患 者 発 生 時 には 対 応 について 助 言 を 行 い 福 祉 高 齢 施 設 での 研 修 会 において 予 防 知 識 の 普 及 に 努 め 患 者 発 生 時 には 接 触 者 健 診 を 行 います 2.エイズ 現 状 (1) 市 内 の HIV 感 染 者 とエイズ 患 者 の 発 生 状 況 HIV 感 染 者 エイズ 患 者 ともに 男 性 が90% 以 上 で 20 歳 代 から40 歳 代 が77%を 占 めており 感 染 経 路 は 同 性 間 性 的 接 触 が 約 50%となっています また エイズを 発 症 してから HIV 感 染 に 気 づく 事 例 が 増 加 しています なお 抗 HIV 薬 の 開 発 や 医 療 の 進 歩 により 発 症 予 防 延 命 が 可 能 となっていますが その 一 方 で 患 者 の 高 齢 化 に 伴 う 医 療 や 介 護 の 対 応 が 必 要 となっています - 96

29 30 HIV 感 染 者 とエイズ 患 者 の 発 生 状 況 推 移 ( 人 ) HIV 感 染 者 エイズ 患 者 年 20 年 21 年 22 年 23 年 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 (2)エイズについての 検 査 状 況 各 区 保 健 福 祉 部 及 び 保 健 所 でのエイズ 検 査 件 数 は 平 成 21 年 度 以 降 減 少 し その 後 横 ばいで 推 移 していますが 患 者 等 報 告 数 は 増 加 傾 向 になっています 6,000 4,500 3,000 1,500 3,945 エイズ 検 査 件 数 の 推 移 ( 件 ) 4,709 3,172 2,967 3, 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 課 題 (1) 検 査 や 相 談 が 受 けやすい 体 制 を 充 実 し 早 期 発 見 早 期 治 療 につなぐことが 必 要 です (2) 拠 点 病 院 と 地 域 の 医 療 機 関 が 連 携 した 医 療 体 制 や 施 設 などでのケア 体 制 を 強 化 することが 必 要 です (3) 青 少 年 や 男 性 同 性 愛 者 などを 重 点 とした 予 防 啓 発 知 識 の 普 及 が 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 国 の エイズ 予 防 指 針 に 基 づく 推 進 策 に 取 り 組 みます (1) 利 便 性 に 配 慮 した 検 査 相 談 体 制 の 充 実 感 染 リスクのある 人 が 早 期 に 検 査 を 受 検 し 適 切 な 相 談 を 受 けやすいよう 利 便 性 の 高 い 場 所 や 夜 間 休 日 などの 時 間 帯 に 配 慮 した 検 査 の 実 施 や 即 日 検 査 の 充 実 を 図 ります また 検 査 と 同 時 に 正 しい 知 識 の 普 及 や 適 切 な 受 診 行 動 が 行 えるよう 必 要 な 医 療 情 報 の 提 供 など 相 談 体 制 を 充 実 します - 97

30 (2) 地 域 医 療 保 健 福 祉 の 地 域 ネットワークの 強 化 エイズ 治 療 拠 点 病 院 と 地 域 医 療 機 関 社 会 福 祉 施 設 などを 対 象 とした 研 修 会 や 連 絡 会 を 開 催 し 最 新 の 医 療 情 報 を 提 供 するとともに 患 者 などが 安 心 して 療 養 できるよう 医 療 保 健 福 祉 の 地 域 ネットワークの 構 築 強 化 を 図 ります (3) 地 域 関 係 機 関 団 体 と 連 携 した 予 防 啓 発 や 患 者 等 支 援 策 の 推 進 神 戸 エイズ 月 間 世 界 エイズデー などの 啓 発 イベント 開 催 や エイズ 予 防 サポートネッ ト 神 戸 によるボランティア 活 動 を 支 援 します また 中 学 校 などでの 健 康 教 育 や 予 防 啓 発 冊 子 の 配 布 NGO などの 関 係 団 体 と 連 携 した 予 防 啓 発 に 引 き 続 き 取 り 組 むとともに 地 域 と 連 携 して 差 別 や 偏 見 の 解 消 に 努 めます 3. 感 染 症 予 防 接 種 現 状 (1) 感 染 症 の 発 生 状 況 感 染 症 は 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 する 医 療 に 関 する 法 律 ( 以 下 感 染 症 法 ) により 感 染 力 や 重 篤 度 に 応 じて 一 類 から 五 類 に 分 類 されています 市 内 における 感 染 症 のこれまでの 発 生 状 況 は 一 類 感 染 症 の 発 生 は 無 く 二 類 感 染 症 は 平 成 22 年 にワクチン 株 由 来 の 急 性 灰 白 髄 炎 (ポリオ)がありました 三 類 感 染 症 では O157など の 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 が 例 年 90% 以 上 を 占 めており 四 類 感 染 症 では 海 外 由 来 のマラ リアやテング 熱 入 浴 設 備 などからの 水 系 感 染 症 を 主 な 感 染 原 因 とするレジネオラ 症 が 発 生 し ています また 五 類 感 染 症 では 後 天 性 免 疫 不 全 症 候 群 (HIV/エイズ)など 性 感 染 症 が 増 加 してい ます 感 染 症 : 全 数 把 握 対 象 感 染 症 発 生 状 況 ( 結 核 をのぞく) ( 件 ) 発 生 事 例 のある 種 類 のみ 記 載 21 年 22 年 23 年 一 類 二 類 急 性 灰 白 髄 炎 三 類 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 腸 チフス 細 菌 性 赤 痢 四 類 マラリア デング 熱 レジオネラ A 型 肝 炎 ライム 病 等 五 類 後 天 性 免 疫 不 全 症 候 群 梅 毒 麻 しん 風 疹 等 合 計 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 (2) 感 染 症 発 生 時 の 医 療 体 制 感 染 症 法 に 基 づき 同 法 規 定 の 一 類 感 染 症 二 類 感 染 症 及 び 新 型 インフルエンザなど 通 院 医 療 では 対 応 できない 感 染 症 患 者 に 対 し 感 染 症 指 定 医 療 機 関 において 良 質 かつ 適 切 な 医 療 を - 98

31 供 給 することにより 早 期 の 社 会 復 帰 と 感 染 症 のまん 延 防 止 を 行 うこととしています 入 院 が 必 要 な 場 合 は 人 権 尊 重 の 観 点 から 強 制 的 手 段 ではなく 説 明 と 同 意 に 基 づき 本 人 の 理 解 を 得 ながら 入 院 勧 告 を 行 い 保 健 所 の 患 者 移 送 車 で 指 定 医 療 機 関 への 移 送 を 行 います また 最 初 の 入 院 勧 告 は72 時 間 を 限 度 に 行 い さらに 入 院 が 必 要 と 認 められる 場 合 には 感 染 症 診 査 協 議 会 に 諮 問 し 最 大 10 日 以 内 の 期 限 を 定 めて 入 院 の 勧 告 を 行 います なお 勧 告 に 基 づき 入 院 した 患 者 に 対 しては その 入 院 費 の 自 己 負 担 分 を 公 費 で 負 担 してい ます 感 染 症 発 生 時 の 医 療 体 制 類 型 主 な 対 応 医 療 体 制 医 療 保 険 新 感 染 症 特 定 感 染 症 指 定 医 療 機 関 ( 1) 医 療 保 険 適 用 なし( 全 額 公 費 ) 原 則 入 院 一 類 第 一 種 指 定 医 療 機 関 ( 2) 医 療 保 険 適 用 ( 勧 告 に 基 づく 入 二 類 状 況 により 入 院 第 二 種 指 定 医 療 機 関 ( 3) 院 は 自 己 負 担 分 を 公 費 ) 三 ~ 五 類 入 院 対 応 なし 一 般 の 医 療 機 関 医 療 保 険 適 用 ( 自 己 負 担 有 ) 1( 国 が 指 定 ): 近 畿 地 方 に1か 所 :りんくう 総 合 医 療 センター2 床 ( 大 阪 府 ) 2( 県 が 指 定 ): 県 内 に2か 所 : 神 戸 市 立 医 療 センター 中 央 市 民 病 院 2 床 県 立 加 古 川 医 療 センターに2 床 3( 県 が 指 定 ):2 次 医 療 圏 域 に1か 所 : 神 戸 市 立 医 療 センター 中 央 市 民 病 院 8 床 (3) 予 防 接 種 定 期 予 防 接 種 ( 予 防 接 種 法 に 基 づく)は 乳 幼 児 児 童 対 象 ( 原 則 として 全 額 助 成 )の 四 種 混 合 (ジフテリア 百 日 せき 破 傷 風 ポリオ) 二 種 混 合 (ジフテリア 破 傷 風 ) BCG 麻 しん 風 しん 日 本 脳 炎 などや 高 齢 者 対 象 のインフルエンザがあり これらは 市 町 村 長 が 実 施 する 予 防 接 種 として 接 種 費 用 の 全 額 または 一 部 を 助 成 しています 勧 奨 予 防 接 種 ( 市 が 独 自 に 勧 める) 任 意 予 防 接 種 ( 個 人 の 判 断 で 受 ける)は 原 則 費 用 は 全 額 自 己 負 担 ですが その 一 部 については 助 成 を 実 施 しています 平 成 21 年 10 月 より 2 回 接 種 が 必 要 な1 歳 以 上 13 歳 未 満 の 人 の 季 節 性 インフルエンザについて 1 回 目 の 接 種 費 用 の 一 部 助 成 及 び 内 部 障 害 を 有 する70 歳 以 上 の 人 に 対 する 肺 炎 球 菌 ワクチン 接 種 費 用 の 一 部 助 成 平 成 23 年 1 月 より 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン ヒブワクチン(インフルエンザ 菌 b 型 の 略 称 ) 小 児 用 肺 炎 球 菌 ワクチン 接 種 の 全 額 助 成 を 実 施 しています 課 題 (1) 感 染 症 の 発 生 時 に 備 えた 体 制 整 備 として 特 に 未 知 あるいは 病 原 性 の 高 い 感 染 症 の 発 生 に 備 えた 医 療 相 談 体 制 や 迅 速 な 対 策 強 化 のための 情 報 収 集 分 析 評 価 共 有 を 図 ることが 必 要 です (2) 地 域 での 感 染 症 予 防 対 策 に 取 り 組 み 感 染 拡 大 を 防 止 するために 地 域 人 材 の 育 成 が 必 要 で す (3) 予 防 接 種 については 接 種 すべきワクチンの 増 加 により 乳 児 期 の 接 種 スケジュールの 過 密 化 が 問 題 となっています - 99

32 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 感 染 症 発 生 時 の 対 策 1 感 染 拡 大 期 の 医 療 相 談 体 制 の 確 立 とマンパワーの 確 保 及 び 患 者 入 院 病 院 と 地 域 医 療 機 関 の 連 携 強 化 を 進 めます 2 感 染 症 流 行 時 に 対 象 となるワクチン 接 種 の 勧 奨 を 実 施 し 感 染 拡 大 防 止 に 努 めます 3 医 療 機 関 からの 発 生 情 報 の 収 集 と 環 境 保 健 研 究 所 での 発 生 動 向 の 分 析 と 評 価 を 行 います 4 市 民 や 施 設 に 対 し ホームページ メーリングリストや 連 絡 網 などを 活 用 し 発 生 情 報 な どの 情 報 提 供 を 進 めます 5 神 戸 モデル( 早 期 探 知 地 域 連 携 システム)を 活 用 し 学 校 園 社 会 福 祉 施 設 などとの 連 携 による 感 染 症 発 生 の 早 期 探 知 と 情 報 共 有 を 推 進 します (2) 平 常 時 の 感 染 症 対 策 1 感 染 症 サーベイランスシステム( 感 染 症 の 発 生 状 況 を 調 査 集 計 して 予 防 に 役 立 てる 仕 組 み)や 神 戸 モデルによる 関 係 機 関 連 携 により 健 康 異 常 の 早 期 探 知 と 注 意 喚 起 に 努 めま す 2 医 師 会 学 校 園 社 会 福 祉 施 設 との 連 絡 会 議 の 開 催 によって 連 携 強 化 を 図 ります 3 感 染 症 対 策 の 人 材 育 成 として 計 画 的 に 潜 在 医 療 職 や 施 設 職 員 の 育 成 を 推 進 します (3) 予 防 接 種 1 予 防 接 種 の 制 度 改 正 やワクチンの 種 類 が 増 加 する 中 で 正 しい 知 識 の 普 及 や 啓 発 に 努 めま す 2 過 密 化 する 乳 児 期 の 予 防 接 種 スケジュールの 問 題 や 学 童 期 の 接 種 率 低 下 に 対 し 適 切 な 時 期 に 接 種 勧 奨 を 行 うなど 接 種 率 向 上 をめざし 予 防 接 種 台 帳 の 整 備 を 進 めます - 100

33 第 6 節 生 活 衛 生 ( 食 品 環 境 動 物 ) 主 な 推 進 方 策 食 品 の 信 頼 性 向 上 安 全 確 保 のため 市 民 からの 意 見 を 踏 まえて 作 成 する 神 戸 市 食 品 衛 生 監 視 指 導 計 画 に 基 づき 食 中 毒 の 発 生 防 止 のための 監 視 指 導 を 行 っていきます 環 境 衛 生 営 業 施 設 などに 対 して 監 視 指 導 とその 結 果 の 公 表 や 衛 生 知 識 の 普 及 啓 発 を 行 うとともに ホームページなどで 情 報 発 信 を 行 っていきます 地 域 猫 対 策 や 飼 い 犬 のしつけ 方 教 室 飼 い 主 への 個 別 指 導 を 通 じて 動 物 愛 護 意 識 の 普 及 啓 発 を 行 っていきます 生 活 衛 生 は 市 民 に 身 近 な 食 品 環 境 動 物 それぞれの 分 野 から 構 成 されており 食 品 の 安 全 性 確 保 と 市 民 の 健 康 被 害 を 防 止 するためには 積 極 的 に 食 品 衛 生 対 策 を 進 める 必 要 があります また 理 容 美 容 所 旅 館 などの 衛 生 水 準 を 維 持 向 上 することも 重 要 です なお 犬 猫 などの 愛 玩 動 物 については 暮 らしを 豊 かにするパートナーとして 飼 育 が 増 加 する とともに 適 切 な 飼 育 と 動 物 愛 護 意 識 の 啓 発 が 求 められています 1. 食 品 衛 生 現 状 (1) 食 品 の 監 視 指 導 検 査 市 では 神 戸 市 食 品 衛 生 監 視 指 導 計 画 に 基 づき 食 中 毒 の 発 生 防 止 や 成 分 規 格 不 適 合 異 物 混 入 などの 不 適 な 食 品 の 流 通 を 未 然 に 防 止 するため 監 視 指 導 検 査 を 行 っています 市 内 の 食 品 関 係 営 業 施 設 数 は 平 成 23 年 度 で 営 業 許 可 を 要 する 施 設 が32,886 施 設 営 業 許 可 を 要 しない 施 設 が9,399 施 設 あり 監 視 指 導 件 数 は42,285 件 食 品 などの 検 査 件 数 は7,440 件 となっています (2) 食 中 毒 の 発 生 状 況 市 では 食 中 毒 発 生 時 の 迅 速 な 調 査 指 導 措 置 により 被 害 の 拡 大 再 発 防 止 に 努 めると ともに 食 品 関 係 営 業 者 の 自 主 的 な 管 理 を 推 進 しています 平 成 23 年 は 食 肉 類 の 生 食 による カンピロバクター 食 中 毒 が 多 くを 占 めています ( 発 生 件 数 ) 100 市 内 の 食 中 毒 発 生 件 数 と 患 者 数 ( 件 人 )( 患 者 数 ) 800 発 生 件 数 患 者 数 年 20 年 21 年 22 年 23 年 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 - 101

34 (3) 食 の 安 全 安 心 市 民 モニター 事 業 食 の 安 全 や 安 心 に 対 する 社 会 的 関 心 の 高 まりもあり 市 民 食 品 関 係 営 業 者 市 が 対 話 する 機 会 として 平 成 15 年 度 から 食 の 安 全 安 心 市 民 モニター 事 業 を 実 施 しています 課 題 (1) 市 民 や 食 品 事 業 者 に 対 して 食 品 安 全 委 員 会 が 行 うリスク 評 価 ( 食 品 の 摂 取 により 人 の 健 康 におよぼす 影 響 を 科 学 的 に 評 価 すること)やリスク 管 理 ( 食 品 事 故 を 防 止 するための 監 視 指 導 など)の 考 え 方 を 分 かりやすく 情 報 提 供 することで 食 の 安 全 安 心 に 対 する 意 識 を 向 上 させることが 必 要 です (2) 市 民 食 品 事 業 者 行 政 などが 相 互 の 情 報 と 意 見 の 交 換 によって 食 の 安 全 に 取 り 組 む いわゆるリスクコミュニケーションを 推 進 することが 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 食 品 の 安 全 確 保 のため 食 品 関 係 営 業 の 監 視 指 導 を 進 めるとともに 検 査 結 果 について ホームページなどで 情 報 提 供 していきます (2) 食 の 信 頼 性 向 上 のため 食 の 安 全 安 心 市 民 モニター 事 業 やホームページによる 情 報 発 信 などのリスクコミュニケーションを 行 っていきます 2. 環 境 衛 生 現 状 (1) 環 境 衛 生 営 業 施 設 の 監 視 指 導 など 理 容 所 美 容 所 クリーニング 所 旅 館 公 衆 浴 場 興 行 場 などの 環 境 衛 生 営 業 施 設 を 対 象 に 監 視 指 導 検 査 などを 実 施 しており 監 視 指 導 件 数 は6,856 件 となっています また 市 内 の 環 境 衛 生 関 係 施 設 は 平 成 23 年 度 で13,983 施 設 となっています 市 内 の 環 境 衛 生 関 係 施 設 数 と 監 視 指 導 件 数 ( 施 設 件 ) 施 設 数 監 視 指 導 件 数 ( ) ,953 13,998 14,045 14,123 13,983 6,000 8,992 6,700 7,976 7,598 6, 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 監 視 指 導 件 数 は 延 べ 回 数 - 102

35 (2)レジオネラ 症 対 策 レジオネラ 症 1) 対 策 は 循 環 式 浴 槽 加 湿 器 などに 起 因 する 感 染 例 が 報 告 されているた め 関 係 施 設 に 対 し 監 視 指 導 採 水 検 査 を 行 うとともに 市 民 に 対 する 適 切 な 情 報 提 供 などに 努 めています 課 題 (1) 今 後 発 生 する 新 たな 健 康 被 害 のリスクについて 市 民 事 業 者 に 対 する 情 報 提 供 と 啓 発 が 求 められています 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 環 境 衛 生 営 業 施 設 などに 対 して 監 視 指 導 とその 結 果 の 公 表 や 衛 生 知 識 の 普 及 啓 発 を 行 うとともに ホームページなどで 情 報 発 信 を 行 っていきます (2) 居 住 環 境 について 市 民 からの 苦 情 相 談 に 対 し 適 切 な 情 報 提 供 助 言 を 行 っていきま す (3)シックハウス 症 候 群 ( 住 宅 などの 室 内 空 気 汚 染 などによる 健 康 影 響 )やダニ カビに 関 す る 相 談 ねずみ 衛 生 害 虫 などの 駆 除 について 継 続 して 啓 発 を 行 っていきます 1)レジオネラ 症 レジオネラ 属 菌 の 感 染 によって 起 こる 感 染 症 で 肺 炎 を 中 心 とするレジオネラ 肺 炎 と 肺 炎 にならない 自 然 治 癒 型 のポンティアック 熱 の2つの 病 型 がある レジオネラ 肺 炎 ( 海 外 ではレジオネラ 病 )では 腎 不 全 や 多 臓 器 不 全 を 起 こして 死 亡 する 場 合 がある - 103

36 3. 動 物 衛 生 現 状 (1) 動 物 衛 生 対 策 など 犬 猫 などのペットと 共 生 できる 社 会 の 実 現 に 向 けて ペットの 適 正 飼 育 や 動 物 愛 護 意 識 の 普 及 啓 発 犬 猫 の 引 取 り 犬 猫 の 譲 渡 事 業 地 域 猫 対 策 2) 動 物 取 扱 業 者 の 監 視 指 導 などを 実 施 しています 市 内 の 動 物 取 扱 業 施 設 数 は 平 成 23 年 度 は459 施 設 となっており 区 別 比 較 では 北 区 が92 施 設 で 最 も 多 く 次 いで 西 区 81 施 設 となっています (2) 犬 の 登 録 と 狂 犬 病 予 防 動 物 由 来 感 染 症 である 狂 犬 病 の 発 生 を 防 止 するため 犬 の 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 を 行 ってい ます 市 内 の 犬 の 登 録 頭 数 は 平 成 23 年 度 92,835 頭 で 年 々 増 加 傾 向 にありますが 狂 犬 病 予 防 注 射 の 注 射 済 票 交 付 数 は59,514 件 となっており 実 施 率 は64.1%となっています 犬 の 登 録 頭 数 と 狂 犬 病 予 防 注 射 済 票 交 付 数 の 推 移 ( 件 頭 ) 100,000 注 射 済 票 交 付 数 登 録 頭 数 75,000 82,993 86,090 88,972 90,965 92,835 50,000 56,709 61,419 56,047 58,520 59, 年 20 年 21 年 22 年 23 年 神 戸 市 保 健 福 祉 局 作 成 課 題 (1) 不 適 切 な 飼 育 などによる 生 活 環 境 被 害 の 苦 情 相 談 やトラブルも 少 なくないため 獣 医 師 動 物 愛 護 団 体 などと 市 が 連 携 し ペットの 適 正 飼 育 ( 狂 犬 病 予 防 注 射 の 勧 奨 を 含 む)や 動 物 愛 護 意 識 の 普 及 啓 発 を 推 進 していくことが 必 要 です 推 進 方 策 事 業 展 開 (1) 地 域 猫 対 策 や 飼 い 犬 のしつけ 方 教 室 飼 い 主 への 個 別 指 導 を 通 じて ペットの 適 正 飼 育 を 推 進 します (2) 犬 猫 の 譲 渡 事 業 や 動 物 愛 護 事 業 を 通 じて 動 物 愛 護 意 識 の 普 及 啓 発 を 推 進 します 2) 地 域 猫 対 策 地 域 住 民 の 合 意 に 基 づいて 地 域 で 野 良 猫 を 適 正 に 管 理 し これ 以 上 増 えないように 不 妊 手 術 を 行 い 将 来 に 向 け 減 らし 野 良 猫 による 迷 惑 問 題 を 解 決 していく 対 策 - 104