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1 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 のあり 方 に 関 する 検 討 報 告 書 平 成 26 年 3 月 消 防 庁 危 険 物 保 安 室

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3 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 のあり 方 に 関 する 検 討 報 告 書 目 次 はじめに 検 討 の 概 要 検 討 の 目 的 検 討 項 目 検 討 体 制 検 討 状 況 ガイドライン 作 成 のための 調 査 検 討 文 献 調 査 実 態 調 査 分 析 ワーキンググループの 開 催 ガイドラインを 活 用 した 危 険 物 施 設 における 震 災 等 対 策 の 推 進 参 考 資 料 参 考 資 料

4 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 目 次 ガイドラインの 使 い 方 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 製 造 所 編 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 屋 内 屋 外 貯 蔵 所 編 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 屋 外 タンク 貯 蔵 所 編 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 移 動 タンク 貯 蔵 所 編 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 給 油 取 扱 所 編 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 一 般 取 扱 所 編 参 考 資 料 1 参 考 となる 取 組 事 例 参 考 資 料 2 臨 時 的 対 応 の 事 例 参 考 資 料 3 文 献 調 査 ヒアリング 調 査 の 結 果 参 考 資 料 4 過 去 の 震 災 における 危 険 物 施 設 の 被 害 参 考 資 料 5 震 災 に 対 する 消 防 庁 の 施 策 ( 通 知 文 検 討 報 告 書 ) 参 考 資 料 6 参 考 文 献

5 はじめに 東 日 本 大 震 災 では 多 くの 危 険 物 施 設 が 被 災 し また 事 業 の 中 断 を 余 儀 なくされました 危 険 物 施 設 は 震 災 時 等 において 二 次 被 害 の 発 生 防 止 に 加 え 早 期 の 燃 料 等 の 供 給 の 再 開 や 避 難 支 援 等 の 役 割 も 期 待 されています このことから 消 防 庁 では 平 成 23 年 度 には 東 日 本 大 震 災 における 危 険 物 施 設 の 地 震 津 波 対 策 のあり 方 平 成 24 年 度 には 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 等 の 安 全 確 保 方 策 に 関 する 調 査 を 実 施 し 必 要 な 安 全 対 策 を 講 じてきました 消 防 庁 では これまでの 検 討 結 果 を 踏 まえ 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 のあり 方 に 関 する 検 討 会 を 開 催 することとし 本 検 討 会 において 危 険 物 施 設 の 事 業 者 が 適 切 かつ 容 易 に 震 災 等 対 策 ( 事 前 の 計 画 の 作 成 従 業 員 への 教 育 訓 練 震 災 発 生 時 の 事 業 者 等 の 対 応 発 生 後 の 被 害 の 確 認 応 急 措 置 臨 時 的 な 対 応 復 旧 対 応 等 )を 実 施 することができるよう 過 去 の 被 災 事 例 や 奏 功 事 例 から 得 られた 教 訓 や 震 災 後 に 普 及 した 技 術 や 得 られた 知 見 を 踏 まえた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 のポイン トや 留 意 点 をまとめた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン を 作 成 しました 本 検 討 会 で 作 成 された 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン が 危 険 物 施 設 の 事 業 者 が 適 切 かつ 容 易 に 震 災 等 対 策 を 実 施 するための 一 助 となることを 期 待 しています 本 報 告 書 をまとめるにあたり ご 多 忙 中 にもかかわらず 検 討 に 積 極 的 に 参 加 され 貴 重 な 意 見 をくだ さいました 各 委 員 に 厚 くお 礼 申 し 上 げます 平 成 26 年 3 月 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 のあり 方 に 関 する 検 討 会 座 長 大 谷 英 雄 - 1 -

6 1 検 討 の 概 要 1.1 検 討 の 目 的 東 日 本 大 震 災 では 多 くの 危 険 物 施 設 が 被 災 し 事 業 の 中 断 を 余 儀 なくされた 危 険 物 施 設 は 震 災 時 等 において 二 次 被 害 の 発 生 防 止 に 加 え 早 期 の 燃 料 等 の 供 給 の 再 開 や 避 難 支 援 等 の 役 割 も 期 待 されている このことから 東 日 本 大 震 災 の 実 態 を 踏 まえ 危 険 物 施 設 における 震 災 等 対 策 ( 事 前 の 計 画 の 作 成 従 業 員 への 教 育 訓 練 震 災 発 生 時 の 事 業 者 等 の 対 応 発 生 後 の 被 害 の 確 認 応 急 措 置 臨 時 的 な 対 応 復 旧 対 応 等 )を 適 切 かつ 容 易 にするためのガイドライ ンを 作 成 し 震 災 等 に 係 る 被 害 の 軽 減 及 び 早 急 な 施 設 の 復 旧 に 資 するため 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 のあり 方 について 検 討 することを 目 的 とする 1.2 検 討 項 目 (1) 危 険 物 施 設 における 東 日 本 大 震 災 時 の 事 業 者 の 対 応 等 に 関 する 事 項 (2) 危 険 物 施 設 における 地 震 等 災 害 リスクの 分 析 及 び 対 策 のあり 方 に 関 する 事 項 (3) (1) (2)を 踏 まえた 緊 急 時 対 応 マニュアルのガイドラインの 作 成 に 関 する 事 項 - 2 -

7 検 討 のフロー 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 のあり 方 に 係 る 検 討 ガイドライン 作 成 のための 調 査 検 討 文 献 調 査 実 態 調 査 アンケート 調 査 アンケート 調 査 を 踏 まえたヒアリング 調 査 分 析 ワーキンググループの 開 催 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 等 ワーキンググループ 一 般 取 扱 所 等 ワーキンググループ 給 油 取 扱 所 等 ワーキンググループ ガイドライン 作 成 のための 調 査 検 討 結 果 のとりまとめ 危 険 物 施 設 における 東 日 本 大 震 災 時 の 事 業 所 の 対 応 等 危 険 物 施 設 における 地 震 等 災 害 リスクの 分 析 及 び 対 策 のあり 方 ガイドラインの 作 成 に 関 する 検 討 ガイドライン 作 成 のための 調 査 検 討 結 果 を 踏 まえた 緊 急 時 対 応 マニュアルの ガイドラインの 作 成 に 関 する 検 討 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドラインのとりまとめ - 3 -

8 1.3 検 討 体 制 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 のあり 方 に 関 する 検 討 会 ( 五 十 音 順 敬 称 略 ) 座 長 大 谷 英 雄 横 浜 国 立 大 学 大 学 院 環 境 情 報 研 究 院 教 授 委 員 青 戸 久 明 日 本 危 険 物 倉 庫 協 会 推 薦 委 員 委 員 石 井 敦 市 原 市 消 防 局 危 険 物 保 安 課 長 委 員 石 川 悟 名 古 屋 市 消 防 局 予 防 部 指 導 課 長 委 員 亀 井 浅 道 元 横 浜 国 立 大 学 安 心 安 全 の 科 学 研 究 教 育 センター 特 任 教 授 委 員 熊 本 正 俊 一 般 社 団 法 人 日 本 化 学 工 業 協 会 環 境 安 全 部 長 委 員 小 林 恭 一 東 京 理 科 大 学 大 学 院 国 際 火 災 科 学 研 究 科 教 授 委 員 佐 藤 義 信 全 国 石 油 商 業 組 合 連 合 会 推 薦 委 員 ( 宮 城 県 石 油 商 業 組 合 理 事 長 ) 委 員 清 水 秀 樹 石 油 連 盟 給 油 所 技 術 専 門 委 員 会 委 員 長 委 員 高 橋 俊 勝 川 崎 市 消 防 局 予 防 部 危 険 物 課 長 委 員 永 野 日 出 登 仙 台 市 消 防 局 予 防 部 危 険 物 保 安 課 長 委 員 西 晴 樹 消 防 研 究 センター 火 災 災 害 調 査 部 原 因 調 査 室 長 委 員 橋 本 啓 一 公 益 社 団 法 人 全 日 本 トラック 協 会 委 員 山 口 克 己 東 京 消 防 庁 予 防 部 危 険 物 課 長 委 員 吉 田 一 史 石 油 化 学 工 業 協 会 保 安 専 門 委 員 会 消 防 防 災 専 門 委 員 長 - 4 -

9 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 等 ワーキンググループ( 五 十 音 順 敬 称 略 ) 座 長 亀 井 浅 道 元 横 浜 国 立 大 学 安 心 安 全 の 科 学 研 究 教 育 センター 特 任 教 授 委 員 大 嶋 文 彦 総 務 省 消 防 庁 危 険 物 保 安 室 課 長 補 佐 委 員 西 晴 樹 総 務 省 消 防 庁 消 防 研 究 センター 火 災 災 害 調 査 部 原 因 調 査 室 長 委 員 石 井 敦 市 原 市 消 防 局 危 険 物 保 安 課 長 委 員 高 橋 俊 勝 川 崎 市 消 防 局 予 防 部 危 険 物 課 長 委 員 伊 藤 英 男 危 険 物 保 安 技 術 協 会 事 故 防 止 調 査 研 修 センター 長 委 員 山 下 悟 石 油 連 盟 消 防 防 災 部 会 委 員 岩 岡 覚 電 気 事 業 連 合 会 工 務 部 副 部 長 一 般 取 扱 所 等 ワーキンググループ( 五 十 音 順 敬 称 略 ) 座 長 亀 井 浅 道 元 横 浜 国 立 大 学 安 心 安 全 の 科 学 研 究 教 育 センター 特 任 教 授 委 員 三 浦 宏 総 務 省 消 防 庁 危 険 物 保 安 室 課 長 補 佐 委 員 永 野 日 出 登 仙 台 市 消 防 局 予 防 部 危 険 物 保 安 課 長 委 員 石 川 悟 名 古 屋 市 消 防 局 予 防 部 指 導 課 長 委 員 熊 本 正 俊 一 般 財 団 法 人 日 本 化 学 工 業 会 環 境 安 全 部 部 長 委 員 嶋 田 喜 行 日 本 塗 料 商 業 組 合 理 事 組 合 自 主 管 理 委 員 会 委 員 給 油 取 扱 所 等 ワーキンググループ( 五 十 音 順 敬 称 略 ) 座 長 小 林 恭 一 東 京 理 科 大 学 大 学 院 国 際 火 災 科 学 研 究 科 教 授 委 員 三 浦 宏 総 務 省 消 防 庁 危 険 物 保 安 室 課 長 補 佐 委 員 松 島 早 苗 総 務 省 消 防 庁 消 防 研 究 センター 主 幹 研 究 官 委 員 永 野 日 出 登 仙 台 市 消 防 局 予 防 部 危 険 物 保 安 課 長 委 員 山 口 克 己 東 京 消 防 庁 予 防 部 危 険 物 課 長 委 員 須 磨 聖 次 公 益 財 団 法 人 全 日 本 トラック 協 会 タンクトラック 高 圧 ガス 部 会 委 員 木 元 和 夫 全 国 石 油 商 業 組 合 連 合 会 環 境 安 全 対 策 グループグループ 長 - 5 -

10 1.4 検 討 状 況 検 討 状 況 は 次 のとおりである 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 のあり 方 に 関 する 検 討 会 第 1 回 検 討 会 : 平 成 25 年 8 月 22 日 第 2 回 検 討 会 : 平 成 25 年 12 月 3 日 第 3 回 検 討 会 : 平 成 26 年 3 月 5 日 ワーキンググループの 開 催 状 況 は 次 のとおりである 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 等 ワーキンググループ 第 1 回 ワーキンググループ: 平 成 25 年 8 月 2 日 第 2 回 ワーキンググループ: 平 成 25 年 9 月 20 日 第 3 回 ワーキンググループ: 平 成 25 年 10 月 22 日 一 般 取 扱 所 等 ワーキンググループ 第 1 回 ワーキンググループ: 平 成 25 年 8 月 1 日 第 2 回 ワーキンググループ: 平 成 25 年 9 月 20 日 第 3 回 ワーキンググループ: 平 成 25 年 10 月 22 日 給 油 取 扱 所 等 ワーキンググループ 第 1 回 ワーキンググループ: 平 成 25 年 8 月 1 日 第 2 回 ワーキンググループ: 平 成 25 年 9 月 20 日 第 3 回 ワーキンググループ: 平 成 25 年 10 月 22 日 - 6 -

11 2 ガイドライン 作 成 のための 調 査 検 討 2.1 文 献 調 査 東 日 本 大 震 災 を 受 けて 各 団 体 や 消 防 機 関 等 が 実 施 した 調 査 検 討 報 告 書 等 の 文 献 を 調 査 収 集 し た 各 団 体 及 び 消 防 機 関 等 の 取 組 み 状 況 の 概 要 は 次 のとおり (1) 川 崎 市 の 取 組 みについて 市 が 主 催 し コンビナート 地 区 事 業 所 間 の 情 報 共 有 を 図 る 目 的 で 川 崎 市 コンビナート 安 全 対 策 に 係 る 地 震 対 策 調 査 検 討 会 を 実 施 (2) 名 古 屋 市 消 防 局 の 取 組 みについて 屋 外 タンク 貯 蔵 所 屋 外 貯 蔵 所 及 び 給 油 取 扱 所 に 対 し 地 震 津 波 対 策 に 関 する 立 入 検 査 を 実 施 し それぞれの 事 業 所 の 地 震 津 波 対 策 についての 現 状 把 握 を 実 施 (3) 東 京 消 防 庁 の 取 組 みについて ア 給 油 取 扱 所 に 対 し 地 震 後 の 営 業 状 況 や 帰 宅 困 難 者 への 対 応 等 について 調 査 を 実 施 イ 予 防 規 程 の 改 正 指 導 にあたり 帰 宅 困 難 者 対 策 について 具 体 的 内 容 を 示 した 資 料 を 公 開 (4) 東 京 都 危 険 物 災 害 相 互 応 援 協 議 会 の 取 組 みについて ア 危 険 物 施 設 の 耐 震 性 能 等 を 再 確 認 するための 自 己 診 断 (チェックリスト)を 実 施 イ 危 険 物 施 設 の 地 震 津 波 対 策 に 向 けた 取 組 等 の 調 査 (アンケート) ウ 東 危 協 における 地 震 津 波 対 策 の 推 進 事 項 の 検 討 (5) 日 本 塗 料 商 業 組 合 被 害 状 況 の 調 査 を 実 施 (6) 全 国 石 油 商 業 組 合 連 合 会 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 におけるSS 被 害 状 況 等 について 調 査 を 実 施 (7) 石 油 連 盟 被 災 時 の 業 界 の 対 応 今 後 の 取 り 組 みについての 提 言 等 をとりまとめ (8) 危 険 物 保 安 技 術 協 会 ア 大 型 地 下 貯 蔵 タンクに 係 る 地 震 津 波 に 対 する 有 効 な 対 策 のあり 方 に 関 する 調 査 報 告 書 を 作 成 イ 予 防 規 程 の 改 正 に 伴 う 効 果 的 な 津 波 対 策 等 のあり 方 に 関 する 検 討 報 告 書 を 作 成 (9) 東 北 電 力 株 式 会 社 被 災 時 の 応 急 対 応 やその 後 の 復 旧 対 応 についての 評 価 を 行 っている さらに これまでに 危 険 物 施 設 が 被 災 した 過 去 の 震 災 等 報 告 書 より 被 害 の 実 態 とその 後 の 対 策 による 東 日 本 大 震 災 における 被 害 への 影 響 を 検 証 した 調 査 対 象 として 収 集 した 文 献 数 28 件 - 7 -

12 2.2 実 態 調 査 ガイドライン 作 成 の 参 考 となるより 多 くの 事 例 や 具 体 的 な 対 策 の 取 組 を 収 集 するため 危 険 物 関 係 事 業 者 及 び 消 防 機 関 に 対 し アンケート 調 査 及 びヒアリング 調 査 を 行 った (1) アンケート 調 査 次 に 示 す 45 消 防 本 部 にアンケートを 送 付 し 全 消 防 本 部 より 有 効 回 答 を 得 た アンケート 調 査 の 集 計 結 果 は 参 考 資 料 1のとおり 岩 手 県 宮 城 県 福 島 県 の 全 消 防 本 部 ( 計 35 対 象 ) 青 森 県 秋 田 県 山 形 県 茨 城 県 千 葉 県 のうち 危 険 物 設 数 の 多 い 消 防 本 部 計 10 対 象 (2) ヒアリング 調 査 次 に 示 す5 事 業 所 にヒアリングを 実 施 した ヒアリング 調 査 の 結 果 は 参 考 資 料 2のとおり (1) 燃 料 輸 送 関 係 (2) 塗 料 流 通 販 売 (3) 電 力 事 業 (4) 石 油 元 売 系 列 事 業 所 (5) 下 水 処 理 施 設 2.3 分 析 2.1 及 び2.2の 調 査 結 果 を 施 設 類 型 別 に 整 理 分 析 し 被 害 形 態 等 に 応 じて 想 定 される 災 害 危 険 性 に 備 えた 具 体 的 な 対 策 のあり 方 について 分 析 した - 8 -

13 2.4 ワーキンググループの 開 催 及 び2.3で 調 査 分 析 した 結 果 をとりまとめるため 専 門 的 知 見 を 有 する 学 識 経 験 者 被 災 地 の 消 防 機 関 職 員 関 係 団 体 推 薦 者 等 により 構 成 されるワーキンググループ を 開 催 した (1) 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 等 ワーキンググループ 対 象 事 業 所 : 石 油 コンビナート 地 区 大 規 模 事 業 所 等 対 象 危 険 物 施 設 : 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 調 査 分 析 改 善 すべき 対 策 は 講 じられている 事 業 所 が 多 かった 関 連 会 社 や 来 場 者 に 対 する 対 応 も 検 討 されていた 施 設 再 開 に 向 けた 対 応 は 安 全 を 優 先 している 臨 時 的 な 対 応 を 視 野 に 入 れた 早 期 復 旧 はあまり 必 要 とされていない 燃 料 供 給 に 関 わる 油 槽 所 等 では 行 政 機 関 からの 要 請 により 早 期 に 復 旧 をした 事 業 所 もあ った 行 政 機 関 と 連 携 し 速 やかな 対 応 を 行 った 事 業 所 もあった ヘリコプターによる 被 害 状 況 確 認 等 行 政 機 関 と 連 携 が 図 れるよう 検 討 する 必 要 がある 二 次 災 害 防 止 の 面 から 点 検 等 で 施 設 に 入 る 際 には 流 出 や 可 燃 性 蒸 気 の 発 生 を 想 定 した 装 備 や 体 制 を 確 保 するなどの 課 題 はある 保 安 員 数 に 対 して 屋 外 貯 蔵 タンクが 多 いため 震 災 発 生 後 すべての 元 弁 を 閉 止 するのは 難 しい 危 険 性 の 高 いタンクだけは 閉 止 するなど あらかじめ 閉 止 する 元 弁 の 優 先 順 位 を 決 定 しておく 等 は 決 める 必 要 がある 津 波 到 達 時 間 を 考 慮 した 津 波 対 策 の 訓 練 が 必 要 である ガイドラインの 作 成 方 針 ガイドラインでは 実 態 調 査 の 内 容 を 記 載 するだけでなく 具 体 的 な 対 応 策 についても 記 載 するべき これまでの 既 存 調 査 と 重 複 することがないように 既 存 調 査 ではどの 部 分 が 不 足 している か 把 握 したうえで 検 討 を 実 施 するべき 奏 功 事 例 経 験 被 災 後 の 対 応 状 況 などをガイドラインに 盛 り 込 み 対 応 が 不 十 分 な 全 国 の 企 業 に 情 報 提 供 するべき コンビナートでは 二 次 被 害 の 影 響 があるため 緊 急 時 対 応 が 求 められるが 混 乱 した 状 況 の 中 で 対 応 すべき 内 容 の 優 先 順 位 を 把 握 したい これまでの 指 導 と 連 続 性 を 持 たせたガイドラインにするべき ガイドラインでは 他 社 事 例 を 紹 介 し 企 業 の 自 主 的 な 取 り 組 みの 参 考 にしてもらいたい また 被 害 はなくとも 緊 急 点 検 の 際 に 戸 惑 ったなどの 課 題 についても 記 載 すべき - 9 -

14 (2) 一 般 取 扱 所 等 ワーキンググループ 対 象 事 業 所 : 危 険 物 倉 庫 化 学 品 製 造 工 場 等 中 小 規 模 事 業 所 対 象 危 険 物 施 設 : 屋 内 貯 蔵 所 屋 外 貯 蔵 所 販 売 取 扱 所 一 般 取 扱 所 調 査 分 析 地 震 による 建 築 物 等 の 被 害 の 程 度 は 大 きくなかった 被 害 の 程 度 が 大 きくなかった 理 由 としては 過 去 における 震 災 対 策 の 効 果 があるものと 思 わ れる 施 設 再 開 に 向 けた 対 応 は 安 全 を 優 先 している 臨 時 的 な 対 応 を 視 野 に 入 れた 早 期 復 旧 はあまり 必 要 とされていない 津 波 等 により 被 災 した 危 険 物 ( 廃 液 ) 等 の 保 管 処 分 等 の 要 望 があった 震 災 対 策 として 津 波 被 害 までを 考 慮 していた 事 業 所 は 少 なく 参 集 や 避 難 について 課 題 が あった 事 業 所 内 に 関 連 会 社 がある 場 合 の 情 報 伝 達 に 等 総 合 的 な 震 災 対 策 を 検 討 しておく 必 要 がある ガイドラインの 作 成 方 針 事 業 者 の 規 模 及 び 事 業 形 態 に 応 じて 災 害 後 の 復 旧 に 資 する 優 良 事 例 や 対 応 の 優 先 順 位 等 を 紹 介 するべき 実 態 調 査 で 知 り 得 た 好 事 例 は 極 力 ガイドラインへ 記 載 することが 望 ましい ガイドラインはベストプラクティス 集 にするべきである 企 業 が 実 施 している 安 全 防 災 対 策 について 多 数 紹 介 するべき 事 例 の 写 真 等 はコメントの 記 入 等 により 状 況 をわかりやすくするべき

15 (3) 給 油 取 扱 所 等 ワーキンググループ 対 象 事 業 所 : 燃 料 供 給 輸 送 事 業 所 対 象 危 険 物 施 設 : 移 動 タンク 貯 蔵 所 給 油 取 扱 所 調 査 分 析 地 震 津 波 被 害 による 大 きな 被 害 があった 被 災 地 域 または 周 辺 地 域 において 燃 料 供 給 体 制 が 整 った 段 階 での 早 期 再 開 を 求 める 地 域 住 民 の 要 望 は 多 かった 消 防 法 令 の 基 準 に 適 合 していない 場 合 など 非 常 時 での 対 応 には 消 防 本 部 事 業 所 が 共 に 苦 慮 していた 給 油 再 開 のために 臨 時 的 な 対 応 については 具 体 的 な 検 討 が 必 要 である 燃 料 供 給 拠 点 として 営 業 再 開 の 判 断 をするための 点 検 項 目 等 が 整 備 されていないため 早 期 に 供 給 が 再 開 できない 等 の 課 題 があった 燃 料 を 配 送 する 移 動 タンク 貯 蔵 所 は 遠 方 からの 応 援 体 制 について 平 常 時 に 協 議 しておく 必 要 がある ガイドラインの 作 成 方 針 危 険 物 の 長 期 的 リスクと 短 期 的 リスクを 考 慮 したうえで 災 害 時 における 危 険 物 の 取 り 扱 いに ついて 踏 み 込 んだ 内 容 のガイドラインとするべき ガイドラインの 視 点 は 次 の3 点 で 整 理 するべき 1 事 故 を 発 生 させないこと 2 二 次 災 害 を 発 生 させないこと 3 給 油 継 続 のための 措 置 ガイドラインは 給 油 取 扱 所 事 業 者 だけでなく 指 導 する 消 防 機 関 にも 利 益 となる 災 害 直 後 の 対 応 について 予 防 規 程 に 具 体 的 に 記 載 しておけば 円 滑 に 対 応 することができる 東 日 本 大 震 災 を 経 験 した 被 災 地 の 消 防 本 部 の 意 見 を 最 大 限 に 取 り 入 れる 必 要 がある 実 用 的 なチェックリストを 作 成 するべき

16 3 ガイドラインを 活 用 した 危 険 物 施 設 における 震 災 等 対 策 の 推 進 ガイドラインを 活 用 した 危 険 物 施 設 における 震 災 等 対 策 を 推 進 するためには 日 頃 から 危 険 物 施 設 の 立 入 検 査 等 を 実 施 し 安 全 対 策 を 指 導 している 市 町 村 の 消 防 機 関 を 通 じて 事 業 者 にガイドラインを 普 及 することが 最 も 効 率 的 である このことから 消 防 庁 ホームページにガイドラインを 掲 載 し 誰 でもダウンロードできる 状 態 とし ておき 立 入 検 査 等 の 機 会 に 市 町 村 の 消 防 機 関 から 事 業 者 に 対 して URL を 周 知 し ガイドラインを 普 及 促 進 するとともに 危 険 物 施 設 における 震 災 等 対 策 を 推 進 する ホームページ 掲 載 ホームページ ガイドライン アクセス ダウンロード 消 防 庁 事 業 所 ガイドラインの 普 及 依 頼 消 防 機 関 立 入 検 査 等 の 機 会 に 周 知 図 ガイドラインの 普 及 促 進 のイメージ

17 参 考 資 料 1 アンケート 結 果 発 送 数 45 回 答 数 45 回 答 率 100% 設 問 1 発 災 後 1 ヶ 月 間 で 危 険 物 施 設 事 業 者 から 危 険 物 施 設 に 係 る 問 い 合 わせはありましたか ( は 一 つ) ア. あった 32 イ. なかった 13 対 象 機 関 のうち 75%が 問 い 合 わせを 受 けている 設 問 1-1 設 問 1 で ア.あった とお 答 えされた 方 のみ 問 い 合 わせがあった 施 設 の 種 類 をお 答 え 下 さい( 複 数 回 答 可 ) ア. 石 油 コンビナート 地 域 事 業 所 7 イ. 取 扱 い 主 体 の 施 設 ( 焼 入 れ 撹 拌 等 ) 7 ウ. 貯 蔵 主 体 の 施 設 ( 倉 庫 販 売 所 等 ) 8 エ. 給 油 取 扱 所 燃 料 小 売 業 22 オ. 移 動 タンク 貯 蔵 所 7 カ. その 他 ( 油 槽 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 所 有 事 業 所 原 子 力 発 電 所 等 ) 5 設 問 1 で あった と 回 答 した 32 機 関 のうち 22 機 関 が 給 油 取 扱 所 燃 料 小 売 業 より 問 合 せ をうけている 設 問 1-2 設 問 1 で ア.あった とお 答 えされた 方 のみ 問 い 合 わせの 内 容 をお 答 え 下 さい( 複 数 回 答 可 ) ア. 申 請 手 続 きについて 12 イ. 危 険 物 施 設 の 安 全 管 理 復 旧 応 急 措 置 について 29 ウ. その 他 ( 仮 貯 蔵 仮 取 扱 について 等 ) 6 設 問 1-3 設 問 1 で ア.あった とお 答 えされた 方 のみ 答 え 下 さい( は 一 つ) 問 い 合 わせにご 回 答 した 時 期 をお ア. ほとんどの 問 い 合 わせは すぐに 回 答 できた 25 イ. 回 答 に 1 週 間 以 上 要 したものもあった 6 ウ. ほとんどの 問 い 合 わせは 回 答 に 1 週 間 以 上 要 した 1 回 答 に 一 週 間 以 上 要 した 地 域 は 釜 石 大 槌 陸 前 高 田 仙 南 塩 釜 気 仙 沼 等 津 波 被 害 が 甚 大 であった 地 域 が 主 である

18 設 問 1-4 設 問 1 で ア.あった とお 答 えされた 方 のみ 慮 したものはどのようなものでしたか( 具 体 的 に) 設 問 1-3ですぐ 回 答 できた と 回 答 した 機 関 一 般 事 業 所 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 について( 有 資 格 者 不 在 の 場 合 等 ) 問 い 合 わせ 内 容 でご 回 答 に 最 も 苦 危 険 物 施 設 付 近 の 被 害 状 況 が 不 明 時 において 施 設 の 使 用 再 開 を 迫 られた 時 施 設 の 基 準 に 適 合 しない 状 態 での 貯 蔵 取 扱 いを 認 める 範 囲 の 決 定 とその 手 続 きについて 被 害 を 受 けた 給 油 取 扱 所 の 修 繕 等 の 手 続 きについて 軽 微 変 更 の 判 断 災 害 現 場 へ 対 応 する 為 危 険 物 施 設 に 対 して 遅 くなった 特 定 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 内 部 浮 き 蓋 破 損 に 対 する 対 応 ガソリンの 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いについて 廃 止 された 給 油 取 扱 所 ( 設 備 等 はそのまま)での 仮 取 扱 い 車 両 用 燃 料 の 不 足 により ドラム 缶 によるガソリンの 一 時 的 な 貯 蔵 取 扱 い( 自 動 車 への 給 油 )についての 安 全 対 策 当 消 防 本 部 管 内 は 震 災 による 施 設 破 損 の 件 数 は 少 なかったが 災 害 復 旧 と 称 し 他 の 消 防 本 部 は 軽 微 な 変 更 工 事 届 出 書 で 工 事 を 行 いましたと 本 来 であれば 変 更 許 可 となる 工 事 も 強 引 に 軽 微 な 変 更 工 事 で 行 おうとする 業 者 があり 危 険 性 の 説 明 及 び 理 解 を 得 られるまで 苦 慮 した 同 敷 地 においての 仮 貯 蔵 仮 取 扱 許 認 可 等 の 申 請 手 続 き 設 問 1-3で 一 週 間 以 上 回 答 に 時 間 を 要 した と 回 答 した 機 関 固 定 消 火 設 備 損 壊 による 代 替 設 備 の 対 応 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 移 送 中 の 品 名 表 示 庁 舎 が 被 災 し 書 類 資 料 データ 書 籍 等 すべてが 流 失 したため 回 答 に 苦 慮 した 業 務 を 再 開 するにあたっての 点 検 メンテナンス 業 者 の 確 保 が 出 来 ず 消 防 に 照 会 があった 被 災 した 施 設 の 営 業 再 開 に 向 けた 復 旧 にあたり 安 全 対 策 の 面 で 実 態 に 即 した 対 応 に 苦 慮 した 建 築 制 限 や 復 興 計 画 未 定 等 による 復 旧 までの 部 分 的 な 改 修 ( 点 検 )による 危 険 物 施 設 の 使 用 指 導 設 問 2 危 険 物 施 設 事 業 者 (および 業 界 団 体 等 )に 対 し 危 険 物 の 取 り 扱 い 等 に 関 する 注 意 喚 起 ( 口 頭 文 書 )を 行 いましたか ア. 行 った 35 イ. 行 わなかった 9 設 問 2-1 設 問 2 で ア. 行 った とお 答 えされた 方 のみ 一 つ) 行 った 時 期 はいつ 頃 でしたか( は ア. ほとんどの 注 意 喚 起 は 発 災 後 1 週 間 以 内 に 行 った 9 イ. ほとんどの 注 意 喚 起 は 発 災 後 1 ヶ 月 以 内 に 行 った 13 ウ. ほとんどの 注 意 喚 起 は 発 災 後 1 ヶ 月 以 降 に 行 った 1 エ. 内 容 により 注 意 喚 起 を 行 った 時 期 は 様 々であり 上 記 にあてはめることは 困 難

19 設 問 3 平 常 時 から 危 険 物 施 設 事 業 者 と 協 力 しておくべきと 感 じたことは 何 ですか 長 時 間 の 停 電 となった 場 合 庁 舎 用 燃 料 及 び 車 両 用 燃 料 の 確 保 が 困 難 な 状 況 が 想 定 されることから 燃 料 確 保 のための 協 力 体 制 が 必 要 である 緊 急 時 の 連 絡 体 制 危 険 物 施 設 担 当 者 へ 緊 急 時 に 連 絡 が 容 易 な 携 帯 電 話 番 号 の 把 握 震 災 時 の 対 応 について 危 険 物 施 設 事 業 者 が 行 う 訓 練 に 積 極 的 に 協 力 するべきであると 感 じた 緊 急 時 の 優 先 順 位 及 び 応 急 措 置 を 相 互 に 確 認 し 合 い 連 絡 網 等 を 保 有 すること 震 災 時 の 対 応 訓 練 等 の 実 施 及 び 震 災 後 の 連 絡 体 制 の 構 築 流 出 した 危 険 物 の 回 収 後 の 保 管 場 所 の 確 保 として 屋 内 貯 蔵 所 屋 外 貯 蔵 所 への 一 時 保 管 措 置 各 事 業 所 全 従 業 員 参 加 型 訓 練 実 施 の 呼 びかけ 計 画 的 な 教 育 訓 練 を 実 施 し 小 規 模 な 地 震 でも 出 火 防 止 の 初 動 措 置 を 行 う 習 慣 を 付 けさせておくこと 消 防 署 への 被 災 状 況 の 迅 速 な 報 告 体 制 の 構 築 津 波 対 策 ( 復 旧 応 急 対 応 等 ) 休 日 夜 間 における 代 表 者 への 連 絡 先 法 の 適 正 運 用 に 伴 う 日 常 の 点 検 異 常 現 象 の 認 識 の 共 有 施 設 事 業 所 のみならず 消 防 側 の 業 務 継 続 計 画 においては 双 方 の 協 力 体 制 がなければ 難 しいと 感 じてい ます 通 信 連 絡 体 制 災 害 時 の 緊 急 車 両 への 燃 料 補 給 津 波 による 危 険 物 容 器 流 出 に 伴 う 回 収 発 生 後 における 危 険 物 施 設 の 早 期 の 自 主 的 な 点 検 ( 休 止 中 の 施 設 を 含 む)を 実 施 し その 異 常 に 対 する 早 急 な 措 置 を 行 うこと( 平 常 時 からの 認 識 ) 大 規 模 災 害 時 の 緊 急 自 動 車 等 の 燃 料 確 保 の 為 の 協 定 復 旧 マニュアルについて 緊 急 車 両 への 燃 料 確 保 について 大 規 模 な 災 害 時 には 電 話 が 不 通 となることから メール 等 で 連 絡 が 取 れるようその 体 制 を 確 立 すること 自 衛 消 防 組 織 の 強 化 指 導 及 び 周 辺 住 民 に 対 する 広 報 や 避 難 誘 導 の 協 力 体 制 油 脂 火 災 に 使 用 する 化 学 消 火 薬 剤 は 経 済 性 保 管 場 所 火 災 頻 度 から 見 て 常 時 大 量 に 備 蓄 することは 困 難 であるので 危 険 物 取 扱 事 業 所 等 とあらかじめ 相 互 応 援 に 関 する 協 議 を 行 っておく 燃 料 の 供 給 が 滞 った 場 合 における 消 防 車 両 等 への 燃 料 確 保 について ガソリンスタンドから 消 防 車 両 の 燃 料 を 優 先 して 入 れてもらった ( 緊 急 消 防 援 助 隊 含 む) 指 導 力 の 相 違 震 災 時 等 に 想 定 される 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについて 消 防 機 関 と 危 険 物 事 業 所 との 間 で 協 議 し ておくこと 危 険 物 担 当 者 と 連 絡 体 制 の 強 化 を 図 る 相 互 連 絡 体 制 の 確 立 非 常 用 燃 料 の 提 供 依 頼 緊 急 車 両 及 び 支 援 部 隊 等 の 燃 料 補 給 の 確 保 関 係 者 等 の 緊 急 連 絡 先 の 把 握 消 防 機 関 と 合 同 訓 練 を 実 施 することにより 事 業 所 の 現 場 対 応 について 改 善 点 を 明 確 にし 安 全 対 策 の 強 化 を 図 ることが 大 切 である 災 害 時 における 通 報 体 制 の 確 保 について 自 衛 防 災 組 織 の 初 動 対 応 に 係 る 充 実 強 化 災 害 時 に 対 応 できる 様 関 係 者 とのコミュニケーションを 確 立 しておく

20 設 問 4 震 災 後 に 危 険 物 施 設 の 安 全 確 保 のために 新 たに 取 り 組 まれたことはありますか( 〇 はいくつで も) ア. 被 害 の 実 態 調 査 を 行 った 39 イ. 地 震 または 津 波 対 策 の 指 導 要 領 等 を 定 めた 1 ウ. 消 防 本 部 内 もしくは 危 険 物 事 業 者 と 安 全 対 策 について 検 討 会 等 を 行 った 1 エ. 事 業 者 向 けに 災 害 に 対 する 危 険 物 施 設 の 安 全 対 策 に 関 するガイドラインを 作 成 した 0 オ. その 他 ( 予 防 規 程 の 見 直 し) 1 実 態 調 査 は 39 機 関 で 行 われていたが 指 導 要 領 ガイドライン 作 成 までには 至 っていないところ がほとんどである 設 問 5 震 災 を 踏 まえて 地 震 津 波 の 対 策 について 他 の 危 険 物 関 係 事 業 者 の 手 本 となる 取 組 みを 行 っ ている 危 険 物 関 係 事 業 所 等 が 管 内 にありますか ア. ある 10 イ. ない 34 ある と 回 答 した 機 関 の 内 容 管 内 の 給 油 取 扱 所 において 非 常 用 発 電 設 備 の 設 置 車 両 バッテリーからの 電 源 により 計 量 機 を 作 動 させる 設 備 を 設 置 した また 危 険 物 の 出 荷 拠 点 となる 油 槽 所 において 非 常 用 発 電 設 備 ドラム 出 荷 用 設 備 を 設 置 した コンビナート 地 域 の 各 事 業 所 津 波 浸 水 対 策 として 電 気 室 ポンプ 室 の 外 壁 補 強 および 出 入 口 へのバリケード 設 置 敷 地 内 の 海 抜 を 調 査 し 避 難 場 所 の 特 定 発 電 機 室 を 1F から 2F へ 移 設 電 気 設 備 の 高 所 移 設 1 電 源 部 制 御 部 を 50m 程 離 れた 高 台 へ 移 設 ( 石 油 備 蓄 基 地 ) 2 施 設 内 でキュービクルを 上 階 等 へ 移 設 全 社 的 な 対 策 はもちろんとして 部 署 毎 に 震 災 対 策 を 強 化 している 自 家 発 電 設 備 の 設 置 をする 事 業 所 が 多 い 緊 急 用 発 電 機 及 び 緊 急 用 可 搬 式 ポンプの 準 備 津 波 警 報 時 の 緊 急 措 置 の 方 法 を 定 めると 共 に 地 震 津 波 対 応 の 訓 練 を 実 施 した 給 油 取 扱 所 に 自 家 用 発 電 設 備 を 設 け 停 電 時 でも 最 低 限 の 給 油 サービスを 行 える 措 置 を 講 じた 防 潮 堤 の 設 置 災 害 時 の 通 報 手 段 確 保 として 衛 星 電 話 を 準 備 した 液 状 化 対 策 のための 地 盤 改 良

21 参 考 資 料 2 ヒアリング 記 録 1. 施 設 類 型 種 別 訪 問 先 施 設 類 型 WG 名 給 油 取 扱 所 等 WG 施 設 種 別 移 動 タンク 貯 蔵 所 ヒアリング 先 企 業 危 険 物 輸 送 関 係 A 社 2.ヒアリング 結 果 1 災 害 時 の 状 況 移 動 貯 蔵 タンク(ローリー)に 係 る 事 項 東 日 本 大 震 災 ( 以 下 震 災 と 称 す)では 事 業 所 などに 待 機 していた 車 両 が 津 波 で 流 さ れる 被 害 を 受 けた 被 害 車 両 は 全 体 の 1/4 から 1/5 で 配 送 中 の 車 両 の 被 害 は 免 れた な お 地 震 の 揺 れで 転 倒 する 被 害 を 受 けた 車 両 はなかった 荷 卸 し 中 に 震 災 を 受 けたローリーでは 底 弁 を 閉 鎖 して 揺 れが 収 まったのちに 避 難 した 荷 主 側 のマニュアルでは 荷 卸 し 中 に 震 災 を 受 けた 場 合 は 作 業 を 中 断 することになって いる 被 災 後 の 対 応 は 荷 主 及 び 荷 卸 し 施 設 事 業 者 の 判 断 に 従 うことになる( 荷 卸 し 施 設 が 損 傷 している 場 合 等 は 別 の 事 業 所 への 配 送 指 示 がある 場 合 もある ) 他 社 では 発 災 当 初 は 盗 難 対 策 から ローリーに 警 備 員 を 同 乗 させていたと 聞 いている 被 災 地 での 通 行 許 可 は 緊 急 車 両 として 比 較 的 速 やかに 取 得 できた 現 地 への 輸 送 ルートは 道 路 地 図 で 選 定 し その 都 度 道 路 情 報 を 書 き 込 み 今 後 のルート 選 定 情 報 共 有 に 活 用 した 大 型 車 両 であるローリーの 通 行 可 否 情 報 が 得 られないため 荷 主 側 では 車 両 にナビを 搭 載 しなかった 事 業 所 ( 本 社 機 能 )に 係 る 事 項 顧 客 社 員 の 安 全 確 保 は 社 員 自 身 の 個 別 判 断 に 依 った 震 災 時 の 社 員 への 連 絡 は 安 否 確 認 メールや 上 司 と 従 業 員 が 個 別 に 連 絡 を 取 るなどで 安 否 確 認 を 図 った 当 初 は 携 帯 電 話 など 通 常 の 連 絡 手 段 が 使 用 できなかった 安 否 確 認 メールでの 把 握 率 は 全 社 員 の 50% 程 度 であった 津 波 で 被 災 した 事 業 所 は 新 潟 県 秋 田 県 青 森 県 内 の 事 業 所 に 移 転 して 業 務 を 継 続 し た 宮 城 県 や 岩 手 県 内 への 配 送 は 移 転 先 から 行 った 被 災 地 の 事 業 所 への 緊 急 物 資 の 輸 送 は 震 災 翌 日 には 第 一 陣 を 届 けることができた

22 2 災 害 対 応 マニュアル 荷 主 側 では 大 規 模 地 震 対 応 マニュアル を 作 成 している その 中 で 緊 急 連 絡 先 退 避 先 災 害 対 策 本 部 の 設 置 に 関 する 規 定 などを 定 めている 震 災 では 組 織 的 な 行 動 や 通 常 の 手 段 での 通 信 が 難 しいとの 教 訓 から 緊 急 連 絡 に 関 するマニュアルは 社 員 (ドライ バー)による 個 別 判 断 行 動 を 妨 げない 形 にするとともに 地 域 ごとに 具 体 的 な 避 難 集 合 場 所 を 定 めて 容 易 に 同 僚 と 合 流 できるしくみを 整 えた 好 事 例 大 規 模 地 震 対 応 マニュアル では 災 害 対 策 本 部 に 加 え BCP 対 策 本 部 の 編 成 も 記 されており 各 組 織 の 役 割 も 記 されている 好 事 例 また 震 災 の 教 訓 から 現 金 の 調 達 とやりくりの 実 施 も 事 業 継 続 の 観 点 から 重 要 視 されている 車 両 には 緊 急 連 絡 先 や 事 業 所 の 営 業 エリア 内 の 退 避 先 を 記 載 した 書 面 を 常 備 している 好 事 例 社 員 ドライバーの 対 応 方 法 を 記 した 地 震 災 害 マニュアル が 整 備 され 全 ての 車 両 に 常 備 されている また 神 奈 川 県 トラック 協 会 編 集 の 警 戒 宣 言 発 令 時 における 対 応 措 置 も 全 車 両 に 常 備 されている 好 事 例 3 訓 練 災 害 対 策 本 部 訓 練 を 実 施 した これは 想 定 地 震 により 決 められている 前 線 本 部 の 動 きを 確 認 するもので 訓 練 で 貴 重 な 教 訓 が 得 られた 様 子 が 確 認 できた 訓 練 は 今 後 も 年 1 ~2 回 の 頻 度 で 実 施 してゆく 予 定 である 好 事 例 本 社 機 能 が 直 下 地 震 で 機 能 しないことを 想 定 し 他 の 地 域 の 事 業 所 に 災 害 対 策 本 部 を 設 定 し 実 施 した 好 事 例 4 設 備 非 常 用 物 資 をリスト 化 して 各 事 業 所 に 常 備 した 常 備 品 の 中 には 発 電 機 衛 生 電 話 ガソリン 携 行 缶 が 含 まれている 好 事 例 優 先 用 携 帯 電 話 を 役 員 に 配 布 して 迅 速 かつ 確 実 に 連 絡 ができる 体 制 を 整 えた

23 5 その 他 停 電 時 にはデジタル 計 量 機 が 使 用 できないため 荷 主 と 協 議 のうえ 前 日 在 庫 を 確 認 し 重 力 で 地 下 タンクに 注 油 する 対 応 が 取 られるが 検 尺 ができないため 充 分 な 注 意 が 必 要 で ある 課 題 ローリーホースの 径 と 施 設 側 注 油 口 の 径 が 合 致 せずに 給 油 できなかった 事 例 が 多 数 発 生 した 石 油 元 売 系 列 によって 径 が 異 なる 等 の 経 営 戦 略 的 な 事 情 が 背 景 にあるものと 思 わ れる 災 害 時 に 備 え ローリーと 施 設 側 が 共 通 のアタッチメントを 所 持 する 等 の 対 応 が 必 要 であると 感 じている ローリーを 他 の 事 業 所 に 配 備 する 際 には 常 時 場 所 変 更 届 等 消 防 機 関 への 書 類 申 請 が 必 要 となる しかし 災 害 時 のため 事 業 者 及 び 消 防 機 関 双 方 時 間 がない 中 の 書 類 申 請 は 事 業 者 にとっての 負 荷 となる 災 害 時 緊 急 的 な 対 応 の 計 画 ( 非 常 時 のローリー 置 場 等 ) について 所 轄 消 防 機 関 との 意 思 疎 通 を 図 っておくべきである

24 1. 施 設 類 型 種 別 訪 問 先 施 設 類 型 WG 名 一 般 取 扱 所 等 WG 施 設 種 別 屋 内 貯 蔵 所 ヒアリング 先 企 業 塗 料 流 通 販 売 関 係 B 社 ヒアリング 記 録 2.ヒアリング 結 果 1 災 害 時 の 状 況 ヒアリング 企 業 情 報 当 社 は 主 に 自 動 車 船 舶 建 設 用 塗 料 を 販 売 しており 危 険 物 倉 庫 には 第 4 類 第 1 石 油 類 等 を 保 管 している ヒアリングに 伺 った 本 社 のほかに 仙 台 会 津 若 松 等 に 営 業 拠 点 がある 災 害 事 象 の 強 度 東 日 本 大 震 災 ( 以 下 震 災 という )における 石 巻 市 の 震 度 は 6 強 本 社 事 務 所 における 津 波 の 浸 水 深 は 約 2m であった ライフライン 本 社 事 務 所 周 辺 の 電 力 復 旧 は 発 災 約 1 週 間 後 であった 危 険 物 施 設 の 状 況 危 険 物 倉 庫 が 敷 地 内 に 設 置 されており 届 出 数 量 は 指 定 数 量 の 600 倍 以 上 建 屋 にはハロン 1301 消 火 設 備 が 設 置 され 起 動 は 常 時 手 動 モードとされていた 在 庫 の 塗 料 の 多 くは 18 リットル 缶 もしくは 20 リットル 缶 に 収 納 されており ドラム 缶 での 保 管 はほとんど 見 られなかった 危 険 物 倉 庫 内 のラックは 震 災 前 から 転 倒 防 止 バーを 設 置 していたため 地 震 動 による 塗 料 容 器 の 転 倒 やラックからの 落 下 危 険 物 の 漏 洩 はなかった 危 険 物 容 器 は 海 水 をかぶったため 発 錆 が 著 しかったが 内 容 物 は 使 用 販 売 が 可 能 な 状 況 であっ た 地 震 発 生 から 津 波 到 達 までの 間 に 危 険 物 倉 庫 を 施 錠 したため 津 波 により 塗 料 容 器 の 流 失 はなか った 津 波 到 達 後 危 険 物 倉 庫 内 に 消 火 ガスが 噴 射 された 津 波 漂 流 物 が 危 険 物 倉 庫 外 部 に 設 置 されて いる 起 動 装 置 もしくはガスボンベ 小 屋 内 の 機 器 に 接 触 したことが 原 因 と 推 定 される なお この 津 波 でガスボンベ 小 屋 (コンクリートブロック 造 )は 大 破 した 避 難 地 震 発 生 後 社 員 を 解 放 ( 自 由 行 動 を 許 可 )した そのため 家 族 の 安 否 確 認 等 で 本 社 より 海 側 の 自 宅 等 へ 向 かった 社 員 もいた 避 難 判 断 は 社 員 に 委 ね 避 難 場 所 を 指 示 しなかった 事 前 に 避 難 に 関 する 取 り 決 め( 避 難 場 所 避 難 基 準 等 )はなかった

25 通 信 手 段 震 災 時 の 通 信 は 主 に 携 帯 電 話 のメールで 行 った 携 帯 電 話 キャリアにより 通 信 状 況 は 異 なった ( 注 : 基 地 局 の 被 災 や 基 地 局 の 非 常 用 電 力 の 喪 失 などで 被 災 地 域 内 で 通 信 状 況 が 異 なったも の) その 他 商 品 ( 塗 料 等 )の 在 庫 データは 1 日 に 1 回 会 津 若 松 営 業 所 へデータを 送 信 しバックアップして いるため 3 月 9 日 時 点 のデータに 損 失 はなかった( 危 険 物 の 在 庫 情 報 の 消 失 は 免 れた) 財 務 データのバックアップはなく 関 係 データは 全 て 消 失 した 2 災 害 対 応 マニュアル 震 災 発 生 前 においては 緊 急 連 絡 網 は 作 成 していたが そのほかの 災 害 対 応 マニュアル 等 は 作 成 していなかった 災 害 後 に 改 訂 した 連 絡 網 は 災 害 時 の 連 絡 ( 伝 達 を 含 む)の 取 りやすさを 考 慮 し 自 宅 が 同 一 地 域 の 社 員 ごとにグループ 化 した 災 害 マニュアル 等 は 作 成 していないが 営 業 拠 点 ごとに 災 害 時 における 避 難 場 所 を 指 定 し 避 難 後 は 大 津 波 警 報 が 解 除 されるまで 指 定 した 避 難 場 所 にとどまることをルール 化 した 災 害 伝 言 ダイヤル 携 帯 電 話 の 災 害 伝 言 ダイヤルの 使 用 を 規 定 した 3 訓 練 震 災 後 2 回 の 訓 練 を 行 った その 内 容 は 以 下 のとおり 11 回 目 は 車 での 避 難 ルートの 検 証 を 実 施 した 22 回 目 は 徒 歩 での 避 難 を 実 施 し 予 め 指 定 した 避 難 場 所 までの 所 要 時 間 を 確 認 した これらから 高 さが 今 回 津 波 高 さ+2~3mで 鉄 骨 造 以 上 の 構 造 強 度 を 有 する 避 難 用 建 物 の 必 要 性 を 痛 感 したとのことである また 外 階 段 の 必 要 性 も 確 認 されたとのことである 4 設 備 非 常 用 物 資 ( 非 常 用 食 糧 飲 料 水 等 )をリスト 化 して 本 社 の 玄 関 脇 会 議 室 に 常 備 した 消 防 機 関 からの 指 導 により 危 険 物 倉 庫 だけでなく 事 務 所 内 のラックにも 落 下 防 止 措 置 を 実 施 し た 本 社 事 務 所 は 平 屋 であり 津 波 が 到 達 した 場 合 に 避 難 場 所 がないため 事 務 所 内 から 屋 上 へ 避 難 す るためのタラップを 設 置 した 5 その 他 営 業 車 は 外 出 中 に 被 災 する 危 険 性 があるため 営 業 ルート 上 で 避 難 できる 場 所 を 営 業 拠 点 ごとに 取 り 決 める 必 要 がある 直 接 被 害 の 無 かった 顧 客 からは 従 前 どおりの 需 要 があったが 被 災 事 業 所 以 外 で 対 応 した より 小 規 模 な 事 業 所 は 相 互 に 応 援 対 応 できるネットワークが 必 要 と 感 じた

26 ヒアリング 記 録 1. 施 設 類 型 種 別 訪 問 先 施 設 類 型 WG 名 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 WG 施 設 種 別 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 一 般 取 扱 所 屋 外 貯 蔵 所 等 ヒアリング 先 企 業 石 油 精 製 事 業 C 社 2.ヒアリング 結 果 1 災 害 時 の 状 況 危 険 物 施 設 の 状 況 仙 台 製 油 所 ( 以 下 製 油 所 という) 構 内 の 地 震 計 は 400 ガル 以 上 を 観 測 したため 緊 急 停 止 シー ケンス により 設 備 は 全 て 安 全 に 停 止 した DCS には UPS( 無 停 電 電 源 装 置 )が 設 置 されてお り 構 内 の 停 電 時 にも UPS の 持 続 時 間 ( 約 30 分 )は 全 プラントの 制 御 が 適 切 に 行 えたと 認 識 している 石 油 化 学 プラント(D-3 地 区 )での 制 御 不 能 による 暴 走 反 応 の 発 生 もみられなかった プロセス 設 備 :150 ガル 以 上 かつ 30 カイン 以 上 もしくは 200 ガル 以 上 ユーティリティ 設 備 :200 ガル 以 上 かつ 35 カイン 以 上 もしくは 250 ガル 以 上 津 波 による 屋 外 貯 蔵 タンク 及 び 架 空 配 管 の 損 傷 等 で 西 地 区 のアスファルトタンクが 全 滅 し 重 油 が 2 箇 所 で 約 5,000 リットル 漏 洩 した 一 方 地 震 動 による 設 備 被 害 は 極 めて 軽 微 であったと 認 識 している( 確 認 作 業 中 に 大 津 波 警 報 の 発 令 により 避 難 したため 詳 細 不 明 ) 停 電 で 屋 外 貯 蔵 タンクの 元 弁 を 閉 止 できなかった 地 区 もあった( 重 油 漏 洩 の 原 因 にもなった) 津 波 により 西 地 区 にあった 出 荷 設 備 は 全 損 した 行 政 機 関 からの 要 請 により 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 配 管 を 変 更 しガソリンなど 燃 料 のドラム 缶 によ る 出 荷 を 行 った 併 せて 消 防 機 関 に 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 を 行 った( 複 数 回 延 長 申 請 した) 余 震 による 津 波 襲 来 時 の 対 応 は 避 難 は( 当 社 からの 情 報 提 供 のうえ)ローリー 運 転 手 の 判 断 に 委 ねざるを 得 なかったが 震 度 5 弱 以 上 (100 ガル 以 上 )で 出 荷 を 自 動 的 に 停 止 できるよう 設 備 対 応 を 行 った 避 難 地 震 により 構 内 は 全 面 停 電 となったが 津 波 到 達 までは 非 常 用 電 源 が 作 動 した 構 内 放 送 により 従 業 員 及 び 協 力 会 社 従 業 員 等 に 建 物 屋 上 避 難 等 への 避 難 を 指 示 した グラウンドに 避 難 した 工 事 関 係 協 力 会 社 従 業 員 は 構 外 の 高 台 への 避 難 を 指 示 した その 他 消 防 自 動 車 を 退 避 させる 高 台 がなく 消 防 自 動 車 は 津 波 により 全 損 した 構 内 の 消 火 ポンプ 2 台 は 全 て 海 水 につかってしまい 使 用 不 能 となった

27 2 災 害 対 応 マニュアル 震 災 時 は 地 震 時 行 動 要 領 に 基 づき 対 応 したが 震 災 後 は 震 度 に 応 じたより 仔 細 な 内 容 に 改 訂 した( 従 業 員 協 力 会 社 入 構 者 消 防 自 動 車 の 避 難 基 準 など) 省 令 改 正 に 伴 い 予 防 規 程 も 津 波 を 想 定 した 具 体 的 な 内 容 に 変 更 している 予 防 規 程 の 主 な 改 定 点 は 1 従 業 員 への 連 絡 方 法 2 従 業 員 の 安 全 確 保 に 係 る 対 応 3 緊 急 停 止 方 法 手 順 などがより 仔 細 に 規 定 され 3に 関 しては 油 流 出 防 止 のために 発 災 時 には 直 ちに 屋 外 貯 蔵 タンクの 元 弁 ( 電 動 弁 )を 遠 隔 遮 断 すること 及 び 電 源 喪 失 で 自 動 閉 止 できなかった 場 合 の 従 業 員 による 手 動 での 閉 止 が 記 載 された( 公 設 消 防 の 指 導 による) 元 弁 は 管 径 が 6 インチから 8 インチ(150A から 200A)あると 推 定 されるため 手 動 での 閉 鎖 は 極 めて 困 難 であり 製 油 所 の 電 源 喪 失 時 における 最 大 の 問 題 点 と 当 社 で 認 識 されている 震 災 前 は 宮 城 県 発 表 の 津 波 ハザードマップによると 製 油 所 の 冠 水 範 囲 は 桟 橋 や 護 岸 沿 いのごく 一 部 と 認 識 していたため 震 度 5 弱 以 上 の 地 震 を 認 知 した 社 員 は 事 業 所 へ 自 動 参 集 する 規 定 であ った 今 回 の 津 波 被 害 を 受 けて 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 には 原 則 自 宅 待 機 とするよう 規 定 を 改 定 した 3 訓 練 震 災 前 から 宮 城 県 沖 地 震 を 想 定 した 訓 練 を 定 期 的 に 行 っていた しかしながら 訓 練 内 容 などは 所 管 部 門 に 任 せていた 震 災 後 は 入 構 者 教 育 で 避 難 場 所 を 通 達 することや 避 難 場 所 での 点 呼 車 両 避 難 などの 訓 練 を 実 施 した 屋 外 貯 蔵 タンク 元 弁 の 手 動 での 閉 止 は 机 上 訓 練 を 行 った 経 験 があるが 実 地 での 訓 練 はこれま で 行 っていないとのことである 4 設 備 西 地 区 にあった 出 荷 設 備 を 東 地 区 北 側 の 比 較 的 標 高 が 高 い 地 区 に 移 設 した また 当 該 地 区 には 盛 土 により 高 台 を 造 成 し 津 波 発 生 時 に 消 防 自 動 車 が 退 避 する 場 所 を 確 保 した( 標 高 は 建 物 の 1.5 階 から 2 階 に 相 当 する 高 さ) さらに 当 高 台 には 緊 急 時 に 備 えた 資 機 材 の 保 管 庫 や 可 搬 式 ( 消 防 )ポンプも 常 備 するようにした 津 波 により 海 水 と 接 触 した 配 管 類 は 腐 食 の 進 行 が 早 くなることが 想 定 される 特 に 配 管 の 保 温 材 に 吸 収 された 海 水 の 影 響 を 排 除 することが 難 しいため 保 温 材 を 撥 水 性 の 材 料 (プラスチック 製 ) に 変 更 している プラントの 緊 急 停 止 機 構 と 設 定 は 震 災 で 正 常 に 作 動 したとみられるため 設 備 の 改 善 や 設 定 の

28 見 直 しは 予 定 していない その 他 構 内 に 立 地 する 3 階 建 て 以 上 の 建 物 ( 鉄 骨 造 鉄 筋 コンクリート 造 )を 避 難 場 所 に 指 定 のうえ 遠 方 からも 視 認 できる 看 板 の 掲 示 プラント 制 御 システムおよび 重 要 電 気 設 備 の 上 層 階 へ の 移 設 が 行 われた 5 その 他 津 波 対 策 は 減 災 に 重 点 を 置 く 思 想 で 立 案 している 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 承 認 申 請 等 の 消 防 機 関 との 連 携 については 問 題 はなかったと 認 識 している 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いは 外 部 からの 供 給 体 制 が 整 ってきた 段 階 で 止 めた その 後 部 分 的 に 改 修 完 了 し た 部 分 での 取 扱 いを 開 始 した 災 害 後 敷 地 内 への 入 出 者 管 理 を 強 化 し リアルタイムでの 人 員 把 握 を 行 っている

29 ヒアリング 記 録 1. 施 設 類 型 種 別 訪 問 先 施 設 類 型 WG 名 一 般 取 扱 所 等 WG 施 設 種 別 一 般 取 扱 所 地 下 タンク 貯 蔵 所 屋 内 貯 蔵 所 ヒアリング 先 企 業 D 市 下 水 処 理 施 設 2.ヒアリング 結 果 1 災 害 時 の 状 況 危 険 物 施 設 の 概 要 当 施 設 は 1 号 2 号 焼 却 炉 棟 が 一 般 取 扱 所 で 届 出 されており 各 棟 には 地 下 タンク 貯 蔵 所 が 設 置 されている 危 険 物 は 焼 却 炉 と 非 常 用 発 電 機 の 燃 料 として 重 油 が 取 り 扱 われている 貯 蔵 量 は 発 電 機 燃 料 として 10 キロリットル 地 下 タンク 2 基 1 2 号 焼 却 炉 に 各 25 キロリッ トル( 最 大 ) 1 2 号 焼 却 炉 燃 料 として 30 キロリットル 地 下 タンク 各 1 基 である 観 測 記 録 と 震 災 当 時 の 運 転 状 況 震 度 6 強 ( 宮 城 野 区 ) 津 波 による 浸 水 深 さ GL から 10.5mから 4.0mであった 現 地 の 標 高 は 3 ~4mである 東 日 本 大 震 災 ( 以 下 震 災 と 称 す) 当 時 焼 却 炉 は 1 号 炉 が 停 止 中 であり 2 号 炉 が 稼 働 してい たが 地 震 計 との 連 動 による 停 止 状 況 は 未 確 認 である( 津 波 襲 来 による 避 難 のためと 推 定 ) 設 備 被 害 の 状 況 地 震 動 による 被 害 は 比 較 的 軽 微 であったが 津 波 により 屋 内 屋 外 設 備 や 土 木 構 築 物 に 壊 滅 的 な 損 害 が 発 生 して 全 ての 機 能 が 停 止 した 重 油 の 漏 洩 や 地 下 タンクへの 海 水 浸 入 はなく 震 災 後 も 使 用 可 能 であった 通 気 管 も 排 気 口 が 建 屋 FL から 4mの 高 さまで 設 置 され 管 口 からの 海 水 浸 入 はなかった また 通 気 管 は 建 屋 内 に 敷 設 されていたため 津 波 による 破 断 や 破 損 もなかった 構 内 に 危 険 物 倉 庫 1 棟 が 設 置 されていたが 津 波 で 扉 や 外 壁 (コンクリートブロック 造 )が 破 損 した 保 管 されていた 危 険 物 の 流 出 の 状 況 は 確 認 できなかった 外 部 の 露 出 配 管 はほとんどが 海 と 反 対 側 にあったため 建 物 が 津 波 を 緩 衝 したため 被 害 が 少 な かった 初 期 対 応 震 災 直 後 の 津 波 襲 来 では 職 員 と 協 力 会 社 社 員 が 管 理 棟 屋 上 に 緊 急 避 難 でき 人 命 損 失 はなかっ た 但 し 自 力 での 脱 出 ができず 震 災 翌 日 の 3/12 に 自 衛 隊 ヘリで 全 員 が 救 出 された 当 初 は 他 の 下 水 道 施 設 を 拠 点 に 復 旧 活 動 を 行 った( 当 施 設 は 1 週 間 で 電 力 が 復 旧 ) 震 災 当 初 は 構 内 に 瓦 礫 が 散 乱 していたため 自 衛 隊 による 除 去 が 行 われた その 後 固 形 塩 素 や 次 亜 塩 素 酸 ソーダによる 簡 易 処 理 とともに 設 備 点 検 を 開 始 した 地 下 貯 蔵 タンクの 液 面 計 は 機 能 しなくなったため 検 尺 棒 による 液 面 確 認 を 行 った

30 電 力 ユーティリティーの 確 保 非 常 用 発 電 機 は 買 電 停 電 により 自 動 起 動 され 震 災 当 初 の 1 時 間 は 電 力 が 得 られたため 情 報 収 集 に 役 立 った 設 備 の 津 波 被 害 は 免 れたが 制 御 盤 の 冠 水 や 冷 却 水 枯 渇 で 発 電 機 が 焼 きついてし まった (そのため 復 旧 に 充 分 活 用 できなかったものと 推 定 ) 公 設 水 道 の 復 旧 は 3/30 であった 図 面 資 料 の 管 理 状 況 竣 工 当 初 の 図 面 は 紙 での 図 書 が 多 くを 占 めているが 保 管 先 の 管 理 棟 2 階 が 津 波 で 冠 水 しなか ったため 全 ての 図 書 が 無 事 であった 最 近 は 図 面 の 電 子 化 によりバックアップを 取 ることが 可 能 であり 図 書 の 保 全 の 確 保 が 可 能 と なっていると 判 断 する 2 災 害 対 応 マニュアル 震 災 前 から BCP の 策 定 に 取 り 組 んでいたが 現 在 は 完 成 済 みである 内 容 の 中 には 人 命 確 保 と 救 助 についての 記 述 があるが 危 険 物 の 取 り 扱 いに 関 する 記 述 はない とのことである また BCP では 昼 間 夜 間 の 地 震 時 の 行 動 を 規 定 した 3 訓 練 津 波 を 想 定 した 避 難 訓 練 を 2013 年 6 月 に 実 施 した 当 施 設 の 周 囲 は 標 高 の 低 い 平 地 が 広 がって いるため 他 に 目 ぼしい 避 難 場 所 がなく 構 外 の 別 工 事 業 者 も 参 加 して 行 われた 4 設 備 焼 却 炉 には 地 震 計 が 設 置 されており 震 度 5 程 度 でのインターロックが 可 能 である( 震 災 当 日 の 作 動 状 況 は 未 確 認 とのこと) 地 震 計 は 焼 却 炉 棟 1 棟 あたり 2 台 設 置 され 2 台 とも 作 動 すると 設 備 の 運 転 が 自 動 停 止 される 助 燃 バーナーへの 燃 料 遮 断 も 可 能 である 非 常 用 発 電 機 や 燃 料 輸 送 ポンプの 制 御 盤 は 震 災 当 時 屋 外 に 設 置 されていた 津 波 対 策 上 は 発 電 機 室 に 移 設 したいが 原 状 復 旧 の 原 則 から 同 じ 位 置 への 設 置 となったとのことである 重 要 建 物 の 1 階 出 入 口 には 防 水 扉 が 設 置 された また 1 階 窓 の 多 くがコンクリートで 閉 塞 され た 特 高 受 電 設 備 (2012 年 6 月 復 旧 )は 収 容 建 屋 の 2 階 FL 相 当 の 位 置 に 復 旧 された 当 施 設 の 復 旧 に 際 しては 南 側 半 分 が 今 回 の 震 災 での 津 波 に 耐 えられる 高 さまで 嵩 上 げされる 予 定 である 5 その 他 当 施 設 では ひも 状 ろ 材 による 応 急 仮 復 旧 施 設 での 下 水 処 理 が 行 われている 当 地 では 本 復 旧 に 向 けた 施 設 建 設 工 事 が 実 施 中 であり 平 成 28 年 3 月 の 竣 工 を 予 定 しているとのことである 地 震 津 波 のハード 対 策 は 新 規 または 経 過 年 数 の 少 ない 設 備 を 中 心 に 対 応 している

31 1. 施 設 類 型 種 別 訪 問 先 施 設 類 型 WG 名 一 般 取 扱 所 等 WG 施 設 種 別 一 般 取 扱 所 ヒアリング 先 企 業 電 力 E 社 ヒアリング 記 録 2.ヒアリング 結 果 1 災 害 時 の 状 況 危 険 物 施 設 の 概 要 当 発 電 所 は 発 電 用 ボイラー タービンの 収 納 建 屋 が 一 般 取 扱 所 で 届 けられている 使 用 されて いる 危 険 物 はボイラー 燃 料 の 重 油 とタービンの 潤 滑 油 で 重 油 は 隣 接 の 製 油 所 から 供 給 されるた め 自 前 の 屋 外 タンクは 所 有 していない 当 発 電 所 では 届 出 の 最 大 数 量 が 10 倍 を 超 えているため 予 防 規 定 を 制 定 運 用 していると 推 定 する 現 在 は LNG を 燃 料 とする 3 号 系 列 機 (コンバインドサイクル 発 電 方 式 )が 建 設 中 で 既 存 2 号 機 が 平 成 23 年 10 月 に 廃 止 済 み 同 1 号 機 は 3 号 系 列 機 が 稼 働 を 始 める 直 前 の 平 成 28 年 3 月 に 廃 止 される 予 定 である 観 測 記 録 と 震 災 当 時 の 運 転 状 況 震 度 6 弱 地 震 加 速 度 512 ガル 津 波 による 浸 水 深 さ GL から 約 3mであった 東 日 本 大 震 災 ( 以 下 震 災 と 称 す) 当 時 2 号 機 が 56 万 キロワットで 運 転 中 であり 軸 受 での 異 常 振 動 検 知 で 発 災 から 2 分 後 の 14 時 48 分 に 中 央 制 御 室 で 運 転 員 が 遠 隔 操 作 で 停 止 させた 設 備 被 害 の 状 況 地 震 および 津 波 により 屋 内 屋 外 設 備 や 土 木 構 築 物 に 損 害 が 発 生 した 燃 料 油 供 給 ラインで 一 部 の 支 持 架 構 に 変 形 が 発 生 したが 燃 料 や 潤 滑 油 の 漏 洩 はなく 配 管 の 破 断 や 破 損 もなかった 一 方 津 波 による 冠 水 のため 送 油 管 内 に 海 水 が 混 入 してしまい ベアリン グなどの 機 器 が 腐 食 し 全 交 換 となった PCB 油 を 保 管 する 屋 内 貯 蔵 所 も 津 波 の 影 響 を 受 けたが PCB の 散 逸 等 はなく 被 害 はなかった 初 期 対 応 非 常 災 害 対 策 本 部 を 立 ち 上 げ 指 揮 命 令 系 統 の 確 立 を 図 るとともに 情 報 収 集 や 安 否 確 認 をおこ なった 非 常 災 害 対 策 本 部 は 震 度 6 以 上 の 地 震 発 生 での 自 動 的 な 立 ち 上 げが 社 内 マニュアルで 規 定 されていたものであった 震 災 当 初 より 交 通 移 動 手 段 燃 料 通 信 連 絡 手 段 の 確 保 に 努 め 人 命 と 設 備 の 安 全 確 保 を 図 った が 当 社 では 燃 料 の 確 保 に 苦 労 した 当 社 独 特 の 対 応 として ヘリコプターによる 広 域 的 な 被 害 状 況 の 把 握 や 自 転 車 による 市 街 地 の 設 備 被 害 状 況 の 把 握 が 行 われ 有 効 性 が 確 認 された 避 難 対 応 構 内 の 社 員 および 協 力 業 者 は 全 員 が 予 め 定 められていた 避 難 場 所 に 退 避 できたため 人 的 被 害

32 はなかった 構 内 の 人 員 のうち 自 社 以 外 の 出 入 り 人 員 の 確 認 が 困 難 であった 公 設 消 防 への 通 報 協 力 業 者 車 両 で 火 災 が 発 生 したため 公 設 消 防 への 通 報 を 行 った 他 発 電 所 では 油 の 漏 洩 事 故 が 発 生 したため 公 設 消 防 など 所 轄 官 庁 に 通 報 した 設 備 の 復 旧 設 備 復 旧 にあたっては 被 害 状 況 の 調 査 および 社 員 協 力 業 者 の 生 活 作 業 環 境 の 確 保 を 図 った のち 設 備 復 旧 にあたったが 当 初 は 隣 接 の 事 業 所 の 火 災 により 当 地 からの 避 難 を 余 儀 なくされ た 避 難 指 示 が 発 令 されている 間 構 外 の 社 宅 を 災 害 対 策 本 部 として 復 旧 の 指 揮 を 行 った インフラ 食 料 燃 料 交 通 手 段 の 確 保 を 図 ったのち 瓦 礫 汚 泥 の 除 去 や 発 電 機 コンプレッ サーなどを 設 置 し 設 備 復 旧 を 行 った 2 災 害 対 応 マニュアル 非 常 災 害 対 応 マニュアルが 震 災 前 から 策 定 されていたが 被 災 経 験 を 踏 まえ 以 下 の 項 目 について 見 直 しを 行 った 1 津 波 情 報 の 入 手 周 知 方 法 に 関 する 事 項 2 燃 料 油 受 入 れ 時 の 事 故 や 危 険 物 流 出 の 防 止 のための 安 全 処 置 に 関 する 事 項 3 津 波 警 報 発 令 時 の 避 難 に 関 する 事 項 ( 発 令 後 直 ちに 避 難 するよう 見 直 し ただし 避 難 時 間 を 考 慮 した 二 次 災 害 防 止 処 置 をする ) 4( 特 別 ) 管 理 職 の 出 社 に 関 する 事 項 当 発 電 所 では 津 波 警 報 発 令 時 には 特 別 管 理 職 が 出 社 する 対 応 となっていたが 沿 岸 部 に 所 在 する 発 電 所 への 出 社 は 危 険 なため 高 台 の 社 宅 に 代 替 出 社 するよう マニュアルが 見 直 され た 3 訓 練 震 災 前 から 津 波 に 備 えた 避 難 訓 練 を 年 1 回 以 上 実 施 しており 今 回 の 震 災 での 迅 速 な 避 難 人 的 被 害 なしに 役 立 った 震 災 後 新 規 およびスポットでの 入 構 作 業 者 のための 避 難 対 応 として 構 内 に 避 難 場 所 の 表 示 を 新 たに 設 置 した 4 設 備 発 電 設 備 では タービン ボイラー 電 気 機 器 ( 所 内 設 備 変 圧 器 など) のいずれか 1 要 素 が 停 止 すると 全 設 備 の 運 転 が 緊 急 停 止 するよう インターロックが 組 まれている インターロ ックが 作 動 すると ボイラーへの 燃 料 供 給 も 連 動 して 停 止 する 当 発 電 所 では 震 災 時 にインタ ーロックが 正 常 に 作 動 したとのことである 当 発 電 所 では 中 央 制 御 室 からの 遠 隔 操 作 でインターロックを 作 動 させるが 最 新 型 の 発 電 所 で

33 は 自 動 停 止 が 可 能 となっている 当 発 電 所 のインターロックは 地 震 計 (または 感 震 器 )とは 連 動 していないとのことであるが 軸 受 けでの 異 常 振 動 での 緊 急 停 止 が 可 能 となっている 津 波 により 海 水 が 引 き タービン 等 の 冷 却 水 が 確 保 できないことも 運 転 停 止 の 一 因 となった 今 回 の 津 波 被 害 では ( 半 ) 地 下 構 造 の 建 屋 やピットへの 海 水 流 入 で 排 水 作 業 に 大 きな 労 力 を 要 し 点 検 作 業 の 開 始 も 遅 れる 要 因 となった また 瓦 礫 汚 泥 の 除 去 用 水 確 保 の 苦 慮 専 用 工 具 の 流 出 が 設 備 復 旧 の 妨 げとなり これらへの 平 時 からの 備 えが 重 要 であると 認 識 した 当 発 電 所 では 建 設 中 の 3 号 系 列 機 に 対 し 重 要 設 備 設 置 位 置 の 嵩 上 げや 防 潮 堤 の 嵩 上 げ 非 常 用 予 備 発 電 設 備 の 設 置 などの 津 波 対 策 を 実 施 する 予 定 である 会 社 全 体 としては 上 記 の 他 危 険 物 施 設 に 関 して 次 のような 検 討 がなされている 1 主 要 電 気 制 御 設 備 の2 階 以 上 への 設 置 2 建 物 1 階 扉 の 高 気 密 化 3 換 気 孔 の 上 部 配 置 5 その 他 当 社 では 各 発 電 所 へのヒアリング 調 査 により 約 150 件 の 課 題 を 抽 出 し 優 先 順 位 を 付 けて 対 策 を 講 じていくとの 方 針 を 示 している その 大 きな 柱 は 以 下 の 5 項 目 である 1 非 常 用 電 源 の 確 保 ( 中 央 制 御 室 など) 2 防 災 設 備 電 源 の 非 常 用 系 統 化 ( 常 用 電 源 の 喪 失 に 備 えた 対 応 ) 3 通 信 手 段 の 確 保 ( 衛 生 電 話 の 準 備 など) 4 緊 急 時 の 交 通 手 段 の 確 保 ( 社 有 車 の 高 台 保 管 ディーゼル 車 の 配 備 燃 料 の 確 保 など) 5 防 災 用 の 資 機 材 保 管 場 所 の 見 直 し( 保 管 場 所 数 量 など) 当 社 では 原 町 火 力 発 電 所 で 最 も 大 きな 被 害 が 発 生 した そのうち 津 波 で 燃 料 油 タンクが 倒 壊 し 燃 料 油 が 漏 洩 した 被 害 について 火 災 や 環 境 汚 染 の 防 止 のためにタンクの 高 台 への 移 設 ( 海 抜 5 m 21mの 高 台 )が 行 われた

34 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン

35 ガイドラインの 使 い 方 ガイドラインの 概 要 東 日 本 大 震 災 では 多 くの 危 険 物 施 設 が 被 災 し また 事 業 の 中 断 を 余 儀 なくされました 危 険 物 施 設 は 震 災 時 等 において 二 次 被 害 の 発 生 防 止 に 加 え 早 期 の 燃 料 等 の 供 給 の 再 開 や 避 難 支 援 等 の 役 割 も 期 待 されていることから 発 災 時 に 適 切 かつ 迅 速 に 安 全 の 確 認 や 二 次 被 害 の 防 止 復 旧 等 の 対 応 を 行 うことが 重 要 ですが そのためには 危 険 物 施 設 の 事 業 者 が 震 災 等 対 策 ( 震 災 発 生 時 の 事 業 者 等 の 対 応 発 生 後 の 被 害 の 確 認 応 急 措 置 臨 時 的 な 対 応 復 旧 対 応 等 )を 適 切 に 実 施 するこ とができるよう 事 前 に 計 画 しておき 所 轄 消 防 機 関 等 と 予 め 調 整 して 予 防 規 程 やその 他 のマニュアル 等 に 明 確 にしておくとともに 資 機 材 等 の 準 備 や 従 業 員 への 教 育 訓 練 等 に 取 り 組 むことが 重 要 です これらの 取 り 組 みを 支 援 することを 目 的 として 過 去 の 被 災 事 例 や 奏 功 事 例 から 得 られた 教 訓 や 震 災 後 に 普 及 した 技 術 や 得 られた 知 見 を 踏 まえた 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 のポイントや 留 意 点 をまとめ たガイドラインを 作 成 しました このガイドラインでは 危 険 物 施 設 における 一 般 的 な 震 災 等 対 策 に 加 え 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 取 組 みや 具 体 的 事 例 についてまとめていますので 事 業 所 の 危 険 物 施 設 における 震 災 等 対 策 に 活 用 し てください ガイドラインの 特 徴 震 災 時 等 の 対 策 として 東 日 本 大 震 災 において 特 徴 的 な 被 害 があった 施 設 や 事 前 対 策 を 講 じる 必 要 がある 施 設 施 設 復 旧 に 向 けた 対 応 の 必 要 がある 危 険 物 施 設 類 型 に 分 類 して 記 載 しています 各 事 業 所 の 保 有 する 危 険 物 施 設 類 型 に 応 じて 参 考 にしてください また 少 量 危 険 物 貯 蔵 取 扱 所 を 保 有 する 事 業 所 についても 参 考 にしていただきたいと 考 えていま す ガイドラインの 構 成 1 ガイドライン 危 険 物 施 設 類 型 毎 ( 製 造 所 等 編 屋 内 屋 外 貯 蔵 所 編 屋 外 タンク 貯 蔵 所 編 移 動 タンク 貯 蔵 所 編 給 油 取 扱 所 編 一 般 取 扱 所 編 )のガイドラインとなっています 東 日 本 大 震 災 の 被 害 とその 対 応 事 前 対 策 施 設 再 開 に 向 けた 対 応 の3 部 分 から 構 成 されていま す 2 参 考 資 料 (1) 参 考 となる 取 組 事 例 を 紹 介 しています (2) 臨 時 的 対 応 の 例 を 紹 介 しています (3) 各 種 文 献 調 査 ヒアリング 調 査 の 結 果 を 紹 介 しています (4) 東 日 本 大 震 災 以 前 の 災 害 について 記 載 しています (5) 地 震 対 策 としてこれまで 消 防 庁 から 発 出 された 通 知 文 検 討 報 告 書 の 概 要 及 びURLを 記 載 し ています (6) 関 係 機 関 団 体 で 作 成 した 報 告 書 などを 記 載 しています

36 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 製 造 所 編

37 目 次 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 (1) 地 震 被 害 (2) 津 波 被 害 震 災 に 対 する 課 題 (1) ハード 面 (2) ソフト 面 第 2 章 事 前 対 策 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 (1) 危 険 物 施 設 に 共 通 する 留 意 事 項 (2) 製 造 所 に 係 る 留 意 事 項 製 造 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 製 造 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 (2) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 災 害 対 応 に 関 する 事 項 (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー (2) 安 全 確 保 (3) 緊 急 停 止 (4) 初 期 消 火 (5) 安 否 確 認 (6) 救 出 救 護 (7) 避 難 計 画 連 絡 体 制 二 次 災 害 の 防 止 避 難 (1) 行 政 等 の 公 開 情 報 で 確 認 しておく 事 項 (2) 周 辺 避 難 場 所 設 定 において 留 意 すべき 事 項 (3) その 他 留 意 すべき 事 項 教 育 訓 練 (1) 津 波 への 対 応 等 想 定 の 拡 大 (2) 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 設 備 点 検 時 等 の 留 意 事 項 点 検 等 を 行 う 必 要 がある 部 分 のチェックポイント 施 設 設 備 の 運 転 停 止 時 開 始 時 の 安 全 措 置 (1) 運 転 停 止 時

38 (2) 運 転 開 始 時 臨 時 的 対 応 (1) 許 可 内 容 への 内 包 (2) 予 防 規 程 への 記 載 等 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 (2) 申 請 方 法 (3) 繰 り 返 し 承 認 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制 (1) 協 力 体 制 (2) 相 互 通 報 に 関 する 事 項 (3) 相 互 了 解 に 関 する 事 項 (4) 資 料 等 の 相 互 交 換 に 関 する 事 項

39 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 1 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 調 査 地 域 内 の 製 造 所 数 は 2,058 施 設 ( 平 成 22 年 3 月 31 日 時 点 の 数 値 以 下 施 設 数 については 同 じ) であり うち 地 震 によるもの 津 波 によるものまたは 判 別 不 能 のものを 含 め 80 施 設 (3.9%)が 被 災 している (1) 地 震 被 害 地 震 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 68 施 設 ( 被 災 した 製 造 所 等 の 85%)で うち 60 件 が 破 損 である 破 損 件 数 が 最 も 多 い 被 災 箇 所 は 建 築 物 等 の 38 施 設 であり 主 に 壁 の 亀 裂 や 窓 ガラス 等 の 破 損 が 生 じ ている 次 いで 配 管 の 破 損 が 24 施 設 で 発 生 している 主 な 被 災 状 況 は 配 管 の 変 形 や 配 管 サポートの 脱 落 で ある 配 管 の 損 傷 はあるが 危 険 物 の 流 出 は 発 生 していない 表 1 破 損 が 発 生 した 製 造 所 における 被 災 箇 所 の 件 数 ( 地 震 ) 被 災 施 設 数 60 保 安 距 離 保 有 空 地 3 (5%) 建 築 物 等 ( 建 築 物 に 附 属 する 設 備 を 含 む ) 38 (63%) 危 険 物 を 取 り 扱 う 設 備 ( 器 具 等 を 含 む ) 19 (32%) 20 号 タンク 4 (7%) 配 管 ( 配 管 支 持 物 等 を 含 む ) 24 (40%) 消 火 設 備 警 報 設 備 5 (8%) その 他 ( 電 気 設 備 を 含 む 26 (43%) 注 1) 一 の 施 設 で 複 数 の 箇 所 に 被 害 が 発 生 したものもある 注 2) 表 中 の 括 弧 内 の 数 値 は 被 災 施 設 数 に 対 する 割 合 を 示 す (2) 津 波 被 害 津 波 による 被 害 を 受 けた 施 設 は4 施 設 (80 施 設 の5%)で うち3 件 が 破 損 である 破 損 は 建 築 物 等 配 管 で 発 生 している 2 震 災 に 対 する 課 題 (1) ハード 面 ア 地 震 対 策 東 日 本 大 震 災 では 製 造 所 の 建 築 物 等 や 配 管 の 被 害 が 報 告 されているが 火 災 や 流 出 は 発 生 し ていない また ヒアリング 等 でも 東 日 本 大 震 災 は 津 波 による 被 害 は 大 きかったが 地 震 だけで あればその 被 害 は 非 常 に 軽 微 だったという 回 答 が 多 かった 実 際 に 地 震 発 生 から 津 波 到 達 までの 間 に 製 造 施 設 は 緊 急 停 止 され 製 造 所 の 火 災 爆 発 等 は 発 生 していない このことから 基 本 的 には 施 設 の 設 計 上 講 じておくべき 耐 震 性 能 が 確 保 されているが 施 設 の 経 年 劣 化 等 が 生 じているか 等 建 築 物 や 配 管 等 の 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 再 確 認 することが 重 要 であ る イ 津 波 対 策 東 日 本 大 震 災 では 地 震 に 伴 い 発 生 した 津 波 による 製 造 所 の 被 害 は4 件 であり 他 の 危 険 物 施 設 と 比 較 し 被 害 は 軽 微 であった ヒアリングにおいても 製 造 所 設 備 等 の 具 体 的 な 被 害 は 確 認 できな かった - 1 -

40 一 方 津 波 から 製 造 所 等 を 完 全 に 防 護 するようなハード 対 策 を 個 別 事 業 所 で 取 り 組 むことは 経 済 的 技 術 的 に 困 難 であるが 事 業 所 の 実 態 に 応 じてシミュレーション 等 を 活 用 しながら 被 害 を 想 定 し 被 害 を 最 小 限 に 留 めるための 方 策 ( 主 要 配 管 の 閉 止 等 )やそのために 必 要 なハード 等 を 準 備 しておくことが 有 効 である (2) ソフト 面 ア 地 震 対 策 地 震 対 策 については 従 前 より 予 防 規 程 等 に 地 震 時 の 行 動 等 が 記 載 されている また 地 震 災 害 を 想 定 した 訓 練 等 を 実 施 している 事 業 者 も 多 かった ハード 面 でも 記 載 したとおり 地 震 によ る 影 響 に 限 ればその 被 害 は 小 さく 地 震 発 生 後 は 緊 急 停 止 した 設 備 等 の 点 検 をマニュアルどおり 実 施 している 事 業 者 が 多 かった 製 造 所 施 設 の 破 損 は 発 生 しているが 危 険 物 の 流 出 や 火 災 が 発 生 していないという 調 査 結 果 か らも 各 事 業 所 でマニュアル 等 に 沿 った 対 応 がある 程 度 できているものと 考 えられる イ 津 波 対 策 従 業 員 等 人 命 の 確 保 二 次 災 害 の 防 止 等 の 観 点 から 事 業 所 として 以 下 の 課 題 がある < 人 命 確 保 > 津 波 警 報 等 発 令 時 の 事 業 所 への 参 集 条 件 の 見 直 し 東 日 本 大 震 災 以 前 から 多 くの 事 業 所 で 地 震 の 震 度 階 ごとに 従 業 員 の 行 動 を 規 定 していた しかし ほとんどの 事 業 所 において 津 波 警 報 等 発 令 や 津 波 発 生 に 対 する 想 定 はされていなかっ た そのため 津 波 警 報 が 発 令 されたにも 関 わらず 地 震 発 生 時 の 参 集 基 準 に 従 い 従 業 員 が 津 波 到 達 範 囲 内 の 事 業 所 へ 参 集 した 事 業 所 が 見 られた 震 度 階 ごとの 従 業 員 の 行 動 規 定 につい て 津 波 警 報 等 発 令 時 における 津 波 による 浸 水 深 到 達 範 囲 を 踏 まえた 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 事 業 所 内 ) 地 震 発 生 後 は 事 業 所 内 の 規 定 に 従 い 各 設 備 等 の 点 検 及 び 復 旧 活 動 が 行 われる しかし 津 波 到 達 危 険 がある 場 合 には 人 命 確 保 を 前 提 とし 可 能 な 範 囲 で 被 害 拡 大 措 置 を 講 じたうえで 津 波 到 着 までに 避 難 を 行 う 必 要 がある 沿 岸 部 の 事 業 所 では 地 震 発 生 後 に 作 業 に 当 たってい た 従 業 員 が 津 波 被 害 を 受 けた 事 例 もある 地 震 時 には 固 定 電 話 や 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 が 想 定 されるが 従 業 員 等 に 避 難 情 報 を 確 実 に 伝 達 する 多 様 な 手 段 の 確 保 ( 停 電 時 でも 情 報 を 入 手 などすることができるラジオ 電 池 式 テレビ 等 や 電 話 が 輻 輳 等 でも 従 業 員 等 と 連 絡 をとるため の 携 帯 無 線 機 等 ) 特 に 津 波 到 達 が 想 定 される 事 業 所 においては 行 動 規 定 の 構 築 または 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 外 部 出 向 者 : 安 否 確 認 含 む) 津 波 到 達 後 は 通 信 インフラも 被 災 する 可 能 性 が 高 く 事 業 所 外 部 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 に 時 間 を 要 する 固 定 電 話 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 を 想 定 した 情 報 伝 達 手 段 の 確 保 ( 一 斉 メ ール 災 害 伝 言 ダイヤル 等 ) または 輻 輳 時 の 対 応 方 針 取 り 決 め( 外 出 中 において 被 災 した 場 合 の 行 動 従 業 員 から 事 業 所 に 連 絡 を 入 れるなど)を 定 めておくことが 望 まれる 訓 練 等 の 見 直 し 沿 岸 部 の 事 業 所 においては 震 災 訓 練 の 実 施 とともに 津 波 を 想 定 した 訓 練 実 施 が 望 まれる なお 教 育 については 外 出 中 や 出 張 中 に 津 波 によって 被 災 する 可 能 性 もあるため 津 波 の 被 - 2 -

41 害 の 有 無 にかかわらず 行 うことが 望 ましい < 二 次 災 害 防 止 > 緊 急 停 止 する 設 備 の 優 先 順 位 付 け 製 造 所 の 設 備 は 規 定 の 地 震 動 により 緊 急 遮 断 シーケンスにより 安 全 側 に 設 備 等 を 停 止 する 複 数 の 危 険 物 施 設 を 有 する 大 規 模 事 業 所 においては 製 造 工 程 には 非 常 用 電 源 が 配 備 されてお り 製 造 所 設 備 は 売 電 停 止 時 にも 安 全 に 緊 急 停 止 できる - 3 -

42 第 2 章 事 前 対 策 災 害 時 に 従 業 員 及 び 施 設 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 事 前 計 画 の 作 成 や 従 業 員 への 教 育 訓 練 非 常 用 資 機 材 の 確 保 等 の 対 策 を 講 じることが 必 要 である 事 前 対 策 の 確 立 に 当 たっては その 性 質 上 予 防 規 程 の 作 成 における 考 え 方 を 参 考 にできる 地 震 発 生 後 の 行 動 等 は 事 業 所 の 立 地 や 事 業 内 容 等 によって 決 められる 以 下 に 津 波 到 達 危 険 がある 事 業 所 の 基 本 的 な 対 応 の 一 例 を 示 す 地 震 発 生 緊 急 地 震 速 報 1 安 全 確 保 人 命 身 体 施 設 ( 商 用 電 源 による 緊 急 停 止 等 ) 大 きな 揺 れの 到 達 2 緊 急 停 止 3 安 否 確 認 6 設 備 点 検 津 波 警 報 発 令 4 避 難 対 応 可 能 な 緊 急 停 止 等 二 次 災 害 防 止 対 応 津 波 到 達 5 安 否 確 認 6 設 備 点 検 図 1 津 波 から 緊 急 避 難 が 必 要 な 場 面 における 基 本 的 な 対 応 の 一 例 大 きな 揺 れの 到 着 前 に 緊 急 地 震 速 報 が 発 表 され また 津 波 到 達 予 測 時 間 まで 比 較 的 時 間 の 猶 予 がある 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 - 4 -

43 1 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 施 設 や 設 備 機 器 の 重 要 性 や 危 険 性 の 他 耐 用 年 数 や 使 用 頻 度 を 踏 まえて 優 先 度 の 高 いものや 津 波 到 達 までの 時 間 等 を 勘 案 して 順 次 取 り 組 んでいくことが 望 まれる (1) 危 険 物 施 設 に 共 通 する 留 意 事 項 ア 建 築 物 等 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること イ 施 設 の 設 置 場 所 が 地 震 時 に 地 盤 沈 下 や 液 状 化 が 発 生 するおそれのない 場 所 かどうか 確 認 する こと 地 盤 沈 下 等 が 発 生 するおそれのある 場 合 には 被 害 を 最 小 限 に 抑 えるための 対 策 について 検 討 すること なお 確 認 にあたっては 既 存 の 情 報 を 活 用 するとともに 周 辺 地 域 の 地 盤 に 関 する 情 報 等 も 参 考 にすること ウ 配 管 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること また 腐 食 等 劣 化 により 耐 震 強 度 が 低 下 していな いかについても 併 せて 確 認 すること エ 配 管 に 可 とう 管 継 手 を 使 用 している 場 合 には 当 該 継 手 が 有 効 な 位 置 に 設 置 されているかどう か 確 認 すること オ 配 管 の 支 持 物 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること カ 支 持 物 による 配 管 の 固 定 状 況 を 確 認 し 地 震 時 に 支 持 物 から 配 管 が 外 れないよう 必 要 に 応 じ て 対 策 を 講 ずること キ 地 震 により 水 平 方 向 への 地 盤 のずれが 生 じ 配 管 の 支 持 物 に 直 近 のバルブ 等 が 接 触 し 配 管 が 破 断 する 可 能 性 があることから 配 管 の 支 持 物 の 直 近 に 水 抜 きバルブ 等 が 設 けられていないかど うか 確 認 すること ク ポンプ 設 備 が 設 けられている 場 合 は ポンプ 設 備 と 基 礎 との 固 定 状 況 について 腐 食 等 劣 化 に より 耐 震 強 度 が 低 下 していないかも 含 めて 確 認 すること ケ 建 物 や 配 管 等 のみならず 危 険 物 施 設 に 設 置 している 設 備 や 試 薬 類 等 の 転 倒 落 下 防 止 措 置 の 状 況 についても 確 認 すること (2) 製 造 所 に 係 る 留 意 事 項 ア 危 険 物 を 取 り 扱 う 設 備 等 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること イ 20 号 タンクと 基 礎 との 固 定 状 況 について 腐 食 等 劣 化 により 耐 震 強 度 が 低 下 していないかも 含 めて 確 認 すること 20 号 タンクの 架 台 が 設 けられている 場 合 には 架 台 の 設 計 上 の 耐 震 性 能 及 び 固 定 状 況 を 確 認 すること ウ 20 号 防 油 堤 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること 2 製 造 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 製 造 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 ア 防 火 塀 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 亀 裂 破 損 箇 所 はないか イ 建 築 物 の 壁 床 はり 及 び 屋 根 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 亀 裂 破 損 箇 所 はないか ウ 地 震 により 倒 れたときに 防 火 設 備 ( 防 火 戸 )の 閉 鎖 障 害 となるような 障 害 物 ( 柵 等 )が 周 囲 に ないか エ 危 険 物 を 取 り 扱 う 機 械 器 具 その 他 の 設 備 の 固 定 状 況 はよいか 構 造 強 度 の 低 下 につながるよう な 変 形 亀 裂 破 損 等 はないか - 5 -

44 オ 20 号 タンクの 基 礎 架 台 本 体 防 油 堤 等 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 変 形 亀 裂 破 損 はないか カ 換 気 設 備 排 出 設 備 のダクト 等 の 固 定 状 況 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 破 損 変 形 はな いか キ 配 電 盤 分 電 盤 しゃ 断 器 コンセント 照 明 機 器 等 の 電 気 設 備 の 固 定 状 況 はよいか 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 変 形 損 傷 はないか ク 配 管 及 び 支 持 構 造 物 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 変 形 腐 食 損 傷 箇 所 はないか (2) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 ア 消 火 設 備 の 設 置 位 置 操 作 方 法 を 熟 知 しているか また 作 動 状 態 を 確 認 しているか イ 適 応 した 消 火 設 備 が 配 置 されているか 地 震 時 の 使 いやすさを 含 め 配 置 位 置 個 数 はよいか ウ 配 管 継 手 弁 等 に 腐 食 変 形 損 傷 はないか エ 凍 結 するおそれのある 配 管 等 の 保 温 措 置 に 損 傷 ないか オ 予 備 動 力 源 の 設 置 位 置 固 定 状 態 はよいか また 常 用 電 源 との 切 替 え 及 び 電 源 容 量 は 適 正 か 変 形 損 傷 はないか カ 連 結 送 液 口 の 周 囲 には 地 震 時 の 倒 壊 時 により 消 防 車 両 の 接 近 障 害 となる 物 品 等 がないか 3 災 害 対 応 に 関 する 事 項 災 害 時 に 従 業 員 及 び 施 設 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 各 場 面 において 詳 細 な 想 定 を 行 い 対 策 を 講 じておく 必 要 がある 発 災 時 は 事 前 に 作 成 した 災 害 時 対 応 のためのマニュアル チェックリスト 等 に 従 い また 訓 練 経 験 を 生 かし 行 動 することになる 以 下 に 事 業 所 において 災 害 時 に 備 え 規 定 しておくべき 事 項 を 示 す (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー 地 震 発 生 後 の 行 動 は 地 震 の 強 さ( 例 : 震 度 6 弱 以 上 / 震 度 5 強 以 下 )や 津 波 警 報 の 有 無 事 前 の 緊 急 地 震 速 報 の 有 無 等 によって 異 なってくるため それぞれの 状 況 に 応 じて 災 害 が 発 生 した 場 合 における 行 動 フローを 作 成 しておくことが 望 ましい (2) 安 全 確 保 地 震 を 覚 知 した 時 点 で 事 業 所 内 において 従 業 員 は 自 らや 来 訪 者 等 の 安 全 確 保 を 図 る 必 要 がある 特 に 緊 急 地 震 速 報 が 発 令 された 場 合 には これを 覚 知 した 時 点 での 安 全 確 保 行 動 について 定 め ておく 必 要 がある 安 全 確 保 において 留 意 すべき 点 を 以 下 に 示 す ア 従 業 員 の 安 全 の 確 保 施 設 ( 場 所 )により 地 震 動 による 危 険 性 が 異 なり また 発 生 時 の 対 処 の 方 法 も 異 なる 危 険 物 の 流 出 及 び 出 火 危 険 がある 場 所 高 所 等 における 危 険 性 の 確 認 と 各 施 設 ( 場 所 )で 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 場 合 における 行 動 を 規 定 しておくことや 安 全 装 備 資 機 材 の 準 備 を 行 うことが 望 ま しい 製 造 所 においては 例 えば 次 のような 危 険 性 ( 及 びその 対 応 )が 考 えられる (ア) 設 備 等 において 高 所 作 業 を 実 施 している 際 に 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 際 には 安 全 帯 を 使 用 - 6 -

45 していることを 確 認 し 揺 れに 備 える (イ) 地 震 による 破 損 が 原 因 で 配 管 からの 流 出 や 可 燃 性 蒸 気 の 発 生 及 びこれに 伴 う 火 災 発 生 の 可 能 性 がある 場 所 から 退 避 する (ウ) ガス 系 消 火 設 備 の 作 動 により 酸 欠 状 態 となるおそれがあるため 放 射 区 画 内 への 立 入 りや 在 室 している 場 合 には 退 避 など 身 体 の 安 全 確 保 を 優 先 する イ 関 係 会 社 等 への 情 報 伝 達 大 規 模 事 業 所 においては 敷 地 内 に 事 業 所 管 理 者 の 権 限 が 直 接 及 ばない 複 数 の 関 係 会 社 等 が 存 在 している 場 合 がある 敷 地 内 関 係 会 社 等 に 対 しても 津 波 警 報 や 避 難 に 関 する 情 報 等 が 速 やかに 伝 達 できるよう 緊 急 時 の 連 絡 体 制 を 定 めておく 必 要 がある ウ 参 集 条 件 の 見 直 し 及 び 周 知 夜 間 や 休 日 に 災 害 が 発 生 した 場 合 の 想 定 も 含 めて 参 集 条 件 を 災 害 事 象 ごとに 整 理 する 特 に 津 波 到 達 の 危 険 性 がある 事 業 所 においては 津 波 警 報 の 発 令 状 況 等 も 考 慮 し 津 波 警 報 が 発 令 さ れた 場 合 の 自 宅 待 機 や 警 報 が 解 除 された 場 合 の 行 動 等 及 び 参 集 する 場 合 の 参 集 ルートの 危 険 性 把 握 について 規 定 しておくことが 望 ましい エ 工 事 作 業 者 等 の 安 全 の 確 保 大 規 模 事 業 所 では 事 業 所 内 に 外 部 の 工 事 業 者 等 が 立 ち 入 っている 場 合 が 多 い 地 震 発 生 時 には 事 業 所 従 業 員 も 自 身 の 安 全 確 保 により 工 事 業 者 等 への 対 応 が 十 分 でないことが 予 想 される 従 っ て 工 事 業 者 等 には 入 構 時 に 平 常 時 の 遵 守 事 項 に 加 えて 地 震 及 び 津 波 が 発 生 した 際 の 事 業 所 の 計 画 や 避 難 行 動 要 領 等 を 事 前 教 育 する 必 要 がある オ 来 訪 者 ( 顧 客 工 場 見 学 者 等 )の 安 全 の 確 保 事 業 所 内 には 一 時 的 に 来 訪 している 外 部 の 人 間 も 居 る 特 に 工 場 見 学 者 等 には 子 供 や 高 齢 者 等 も 含 まれる 可 能 性 があるため 案 内 開 始 前 において 見 学 時 に 地 震 等 が 発 生 または 緊 急 地 震 速 報 等 を 覚 知 した 場 合 の 行 動 の 説 明 や 避 難 経 路 等 の 資 料 を 配 布 閲 覧 させることが 必 要 である (3) 緊 急 停 止 危 険 性 が 高 い 重 要 設 備 等 は 各 事 業 所 において 地 震 規 模 により 自 動 的 に 緊 急 停 止 されるシーケンス が 組 まれている 場 合 がある また 重 要 設 備 等 については 非 常 用 電 源 が 確 保 されていたり 電 源 が なくても 緊 急 遮 断 される 仕 組 みの 導 入 等 の 対 策 が 施 されている 設 備 等 もある 緊 急 停 止 は 事 業 所 の 有 する 設 備 等 により 異 なるため 以 下 では 緊 急 停 止 に 係 る 着 眼 点 のみを 示 す ア 緊 急 停 止 手 順 の 確 認 各 設 備 等 における 緊 急 停 止 手 順 の 再 確 認 と 周 知 徹 底 を 図 る また 完 全 に 停 止 できない 場 合 に 代 替 手 段 がある 場 合 には その 代 替 手 段 も 併 せて 確 認 する イ 電 源 喪 失 ユーティリティ 喪 失 時 の 対 応 緊 急 停 止 をはじめ 事 業 所 としての 安 全 確 保 について 電 源 喪 失 等 の 場 面 を 想 定 し 各 部 門 を 超 えて 事 業 所 全 体 を 踏 まえた 緊 急 停 止 優 先 順 位 や 手 順 等 の 方 針 を 検 討 しておくことが 望 ましい ウ 従 業 員 の 体 制 従 業 員 が 手 動 で 停 止 させなければならない 場 合 における 手 動 停 止 に 係 る 指 示 命 令 系 統 連 絡 体 制 人 員 体 制 等 を 構 築 する エ 事 業 所 内 の 緊 急 停 止 優 先 順 位 の 選 定 - 7 -

46 手 動 停 止 させる 設 備 等 の 優 先 順 位 を 決 定 する 優 先 順 位 を 決 定 する 際 には 電 源 使 用 可 能 時 と 電 源 喪 失 の 場 合 分 け 等 も 想 定 しておくことが 必 要 である オ 移 動 タンク 貯 蔵 所 等 の 注 油 荷 卸 し 作 業 の 緊 急 停 止 移 動 タンク 貯 蔵 所 から 荷 卸 し 中 の 場 合 にも 荷 卸 しを 中 止 することが 必 要 である その 場 合 は 注 油 ホース 内 の 滞 油 に 留 意 が 必 要 であり また 必 要 に 応 じ 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 移 動 防 止 措 置 (サイ ドブレーキ 車 止 め 等 )を 確 認 する また 桟 橋 を 有 する 事 業 所 においては 船 舶 等 の 荷 役 作 業 についても 荷 役 停 止 や 切 り 離 し 離 桟 ルール 等 を 策 定 しておくことが 必 要 である カ 出 火 防 止 等 の 措 置 (ア) 災 害 時 の 対 応 措 置 要 領 等 に 従 い 火 気 使 用 設 備 器 具 等 の 使 用 停 止 電 気 設 備 の 電 気 遮 断 ガスの 元 栓 等 を 行 う なお 電 気 設 備 の 停 止 においては 可 燃 性 蒸 気 の 滞 留 による 引 火 爆 発 危 険 を 考 慮 し 慎 重 に 行 うことが 必 要 である (イ) 発 災 後 早 急 に 各 施 設 設 備 の 緊 急 点 検 を 行 う (ウ) 可 燃 性 蒸 気 の 流 出 を 防 止 し 室 内 の 窓 出 入 口 等 を 開 放 し 換 気 に 努 めること また 使 用 しているボイラーや 火 気 については 使 用 を 禁 止 する (エ) 各 装 置 設 備 等 から 危 険 物 が 流 出 した 場 合 は 吸 着 材 や 乾 燥 砂 等 により 早 期 に 危 険 物 を 回 収 し 可 燃 性 蒸 気 の 拡 散 を 抑 える (4) 初 期 消 火 ア 火 災 を 発 見 した 時 は 大 声 で 周 囲 の 人 に 知 らせる イ 火 災 の 初 期 消 火 は 消 火 器 を 集 めて 複 数 人 数 により 一 気 に 消 火 する ウ 同 時 に 火 災 が 発 生 した 場 合 は それぞれで 対 応 することになるが 同 時 に 対 応 することが 困 難 な 場 合 は 大 火 災 となる 危 険 が 大 きな 方 又 は 人 命 危 険 が 予 想 される 場 所 を 優 先 して 消 火 する エ 危 険 物 を 貯 蔵 する 場 所 付 近 の 火 災 では 危 険 物 が 収 納 された 容 器 を 可 能 な 限 り 安 全 な 場 所 に 移 動 し 延 焼 拡 大 を 防 ぐ オ 爆 発 や 毒 性 ガスの 拡 散 する 危 険 が 予 想 される 場 合 は 周 囲 に 避 難 を 呼 びかける (5) 安 否 確 認 事 業 所 内 在 勤 従 業 員 と 事 業 所 外 にいる 従 業 員 の 安 否 を 確 認 する 方 法 を 講 じる 必 要 がある ア 事 業 所 内 在 勤 従 業 員 の 安 否 確 認 事 業 所 内 在 勤 従 業 員 の 安 否 確 認 は グループや 部 門 ごとに 各 種 連 絡 手 段 ( 直 接 確 認 を 含 む )に より 確 認 し 災 害 対 策 本 部 に 連 絡 し 集 約 する イ 事 業 所 外 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 事 業 所 外 の 従 業 員 の 安 否 確 認 は あらかじめ 定 めた 災 害 時 においても 比 較 的 通 信 可 能 な 連 絡 手 段 により 確 認 し 災 害 対 策 本 部 に 集 約 する 通 信 インフラが 被 災 することを 想 定 し 複 数 の 通 信 手 段 を 準 備 し それらの 通 信 方 法 について 従 業 員 に 周 知 しておくことが 必 要 である (6) 救 出 救 護 ア 建 物 の 下 敷 きになった 人 の 発 生 と 同 時 に 火 災 が 発 生 した 場 合 は 原 則 として 火 災 を 制 圧 して から 救 出 活 動 にあたる イ 建 物 の 下 敷 きになった 場 合 は つるはしやスコップで 掘 り 出 す 方 法 や 角 材 や 車 両 のジャッキ 等 - 8 -

47 を 活 用 し 救 出 する 方 法 などがある ウ 事 業 所 に 備 えられた 防 災 資 機 材 を 有 効 に 活 用 するとともに 近 隣 の 事 業 所 等 に 協 力 を 求 めて 作 業 を 進 める エ 救 出 にあたっては 周 囲 の 人 の 協 力 を 求 めるが 二 次 的 災 害 の 発 生 を 留 意 する オ けが 人 の 応 急 処 置 は 安 全 な 場 所 で 行 う (7) 避 難 計 画 避 難 計 画 については 従 前 の 地 震 被 害 を 前 提 に 更 に 津 波 が 発 生 した 場 面 を 想 定 し 事 業 所 内 及 び 事 業 所 外 への 避 難 方 法 について 見 直 しておくことが 必 要 である ア 事 業 所 内 部 における 避 難 各 自 治 体 において 公 表 している 津 波 の 浸 水 深 や 津 波 到 達 時 間 を 参 考 に 事 業 所 内 部 における 避 難 場 所 を 指 定 する また 避 難 経 路 についても 事 業 所 内 部 の 施 設 等 の 破 損 により 通 行 できなくな る 構 内 道 路 があることを 念 頭 に 避 難 経 路 も 複 数 想 定 しておく また 津 波 警 報 解 除 まで 事 業 所 内 への 滞 留 が 長 引 く 可 能 性 も 踏 まえた 対 応 も 検 討 しておくことが 望 ましい イ 事 業 所 外 部 への 避 難 想 定 する 津 波 に 対 し 安 全 を 確 保 できる 場 所 等 が 事 業 所 内 部 にない 場 合 は 事 業 所 外 部 へ 避 難 す る 外 部 の 避 難 場 所 は 津 波 到 達 時 間 を 参 考 に 選 定 する また 避 難 経 路 は 建 物 の 破 損 道 路 の 陥 没 等 の 危 険 を 考 慮 し 複 数 想 定 しておくことが 望 ましい また 急 を 要 する 場 合 などの 避 難 行 動 につ いても 想 定 しておくことが 望 ましい また 大 規 模 事 業 所 等 においては 避 難 の 周 知 のためやむを 得 ず 車 等 で 巡 回 を 行 う 必 要 がある 場 合 があるが この 場 合 にも 巡 回 者 の 安 全 確 保 に 特 段 の 配 慮 を 行 うことが 重 要 であり また 防 災 訓 練 等 により 巡 回 を 可 能 な 限 り 必 要 としなくなるような 体 制 作 りが 望 ましい ウ 避 難 誘 導 活 動 (ア) 防 災 機 関 の 情 報 や 周 囲 の 火 災 状 況 風 向 き 等 を 考 慮 し 避 難 時 期 を 逸 しないようにする (イ) 避 難 行 動 は 事 業 所 単 位 で 行 い 指 定 された 避 難 道 路 を 使 用 して 広 域 避 難 場 所 まえ 避 難 するが 避 難 経 路 は 状 況 により 選 べるよう 複 数 定 めておく (ウ) 避 難 する 際 には 事 業 所 内 の 火 気 使 用 設 備 等 の 使 用 を 停 止 するなど 完 全 な 出 火 防 止 を 図 る (エ) 爆 発 流 出 等 を 防 止 するため 継 続 監 視 が 必 要 なものについては 必 要 最 小 限 の 保 安 要 員 を 待 機 させる (オ) 避 難 誘 導 員 は 避 難 者 の 人 数 氏 名 等 を 確 認 し 避 難 場 所 及 び 避 難 経 路 の 安 全 性 についての 情 報 を 収 集 し 誘 導 にあたる 4 連 絡 体 制 ア 構 内 における 連 絡 手 段 外 部 従 業 員 との 連 絡 手 段 は 事 業 所 の 電 源 が 喪 失 すること 公 共 インフ ラの 通 信 状 況 が 悪 化 することを 想 定 して 準 備 しておくことが 望 ましい イ 災 害 後 の 緊 急 な 場 面 において 通 信 相 手 と 意 思 疎 通 が 迅 速 にできる 通 話 が 確 保 できれば 災 害 対 策 本 部 等 が 意 思 決 定 をする 際 に 有 用 である ウ 震 災 直 後 や 電 力 の 供 給 不 能 により 通 信 手 段 が 利 用 できない 場 合 に 備 え 従 業 員 と 直 接 連 絡 を 取 ることが 出 来 る 手 段 を 講 じておくことが 望 ましい - 9 -

48 エ 大 規 模 事 業 所 では 従 業 員 だけでなく 工 事 業 者 や 見 学 者 等 の 当 該 地 に 詳 しくない 外 部 の 人 間 が 滞 在 していることが 多 い オ 広 い 構 内 に 対 して 津 波 到 達 危 険 及 び 避 難 指 示 を 迅 速 かつ 確 実 に 伝 達 できる 構 内 放 送 システムが 望 まれる カ テレビ ラジオ 地 域 防 災 無 線 等 により 正 確 な 情 報 の 収 集 に 努 め 業 務 用 無 線 のある 事 業 所 で はこれを 有 効 に 活 用 する また 事 業 所 相 互 間 にて 防 災 無 線 ネットワークを 整 備 しておくことも 情 報 収 集 に 役 立 つ キ 入 手 した 情 報 は 整 理 し 確 実 なものについて 事 業 所 内 の 連 絡 員 社 内 放 送 等 を 通 じて 周 知 する ク 事 業 所 における 人 的 被 害 及 び 危 険 物 施 設 の 被 害 状 況 を 一 覧 表 にまとめて 措 置 対 応 資 料 として 活 用 する ケ 事 業 所 内 の 危 険 物 施 設 の 流 出 火 災 等 については その 大 小 を 問 わず 消 防 署 に 災 害 の 内 容 講 じた 措 置 内 容 拡 大 危 険 の 有 無 等 について 通 報 する 5 二 次 災 害 の 防 止 地 震 や 津 波 からの 避 難 により 人 命 を 保 護 することが 最 優 先 であるが 可 能 な 範 囲 で 短 時 間 かつ 容 易 に 行 うことができる 二 次 災 害 防 止 措 置 を 講 じることが 必 要 である 6 避 難 津 波 到 達 の 可 能 性 がある 地 域 にある 事 業 所 では 迅 速 な 避 難 が 必 要 である 適 切 な 避 難 指 示 をするためには 各 自 治 体 の 地 域 防 災 計 画 等 の 記 載 事 項 を 確 認 し 事 業 所 が 津 波 の 浸 水 深 を 想 定 し 津 波 到 達 可 能 性 がある 場 合 の 避 難 行 動 指 針 を 策 定 する 必 要 がある 大 規 模 事 業 所 では 構 内 に 避 難 可 能 な 建 物 がある 場 合 が 多 い 東 日 本 大 震 災 では 構 内 の 建 物 に 避 難 した 事 例 が 多 く 見 られたことから 事 前 に 避 難 可 能 な 建 物 を 明 確 にし 看 板 を 掲 示 する 等 明 示 してお くことが 必 要 である また 津 波 到 達 危 険 に 関 しては 構 内 放 送 等 で 伝 達 したが 一 部 連 絡 が 行 きわ たらず 死 亡 者 を 出 した 事 業 所 もあったことから 連 絡 体 制 の 確 保 も 必 要 である 津 波 到 達 が 予 測 される 事 業 所 では 平 常 時 から 以 下 事 項 について 確 認 し 事 業 所 の 方 針 を 策 定 して おく 必 要 がある (1) 行 政 等 の 公 開 情 報 で 確 認 しておく 事 項 ア 事 業 所 への 津 波 到 達 時 間 イ 事 業 所 の 浸 水 予 測 ウ 周 辺 避 難 場 所 ( 避 難 ビル 等 も 含 む ) (2) 周 辺 避 難 場 所 設 定 において 留 意 すべき 事 項 ア 避 難 場 面 の 想 定 夜 間 悪 天 候 時 及 び 構 内 の 見 学 者 に 高 齢 者 等 がいる 場 合 には 避 難 に 要 する 時 間 がかかることを 想 定 した 避 難 計 画 とする イ 避 難 経 路 の 設 定 災 害 時 には 道 路 及 び 周 辺 建 物 の 被 災 により 想 定 した 経 路 を 使 用 できない 可 能 性 がある また 夜 間 の 停 電 状 況 下 で 避 難 する 場 合 にはより 危 険 性 が 高 くなる 事 業 所 近 隣 に 住 む 従 業 員 等 から 意

49 見 を 聴 取 し 建 物 の 倒 壊 危 険 や 道 路 の 陥 没 危 険 が 少 ない 避 難 経 路 を 設 定 する 必 要 がある (3) その 他 留 意 すべき 事 項 事 業 所 の 規 模 業 種 等 により 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 場 合 がある 利 用 者 は 一 時 的 な 来 客 や 工 事 作 業 者 等 が 挙 げられる 避 難 が 必 要 となった 場 合 には 少 数 の 従 業 員 により 避 難 誘 導 を 行 わなけ ればならず 被 誘 導 人 数 が 多 ければ 避 難 行 動 に 支 障 がでる 可 能 性 もある 一 時 的 な 来 客 に 対 して は 避 難 場 所 や 方 向 を 示 す 表 示 を 掲 示 しておくことが 望 ましい 7 教 育 訓 練 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 訓 練 の 課 題 として 以 下 事 項 が 挙 げられる (1) 津 波 への 対 応 等 想 定 の 拡 大 想 定 していない 事 業 所 が 多 かった 津 波 への 対 応 工 事 事 業 者 及 び 見 学 者 等 来 訪 者 への 対 応 等 細 かい 場 面 を 想 定 した 訓 練 を 実 施 することが 望 ましい (2) 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 災 害 時 用 に 準 備 している 緊 急 用 資 機 材 が 訓 練 不 足 及 びメンテナンス 不 足 により 操 作 起 動 でき ない 事 例 が 多 く 見 られたことから 通 信 機 器 も 含 めた 緊 急 用 資 機 材 に 係 る 訓 練 は 定 期 的 に 実 施 する ことが 望 ましい

50 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 被 災 後 応 急 措 置 や 臨 時 的 な 対 応 を 経 て 危 険 物 施 設 の 復 旧 定 常 運 転 へと 移 行 していくにあたり これらをスムースに 進 めるための 留 意 事 項 をとりまとめた これらは 事 業 所 単 独 で 取 り 組 めるものだけ ではなく 行 政 機 関 や 業 界 団 体 及 び 他 事 業 所 と 協 力 し 進 めていく 必 要 がある 1 設 備 点 検 時 等 の 留 意 事 項 建 物 内 への 立 入 り 電 気 設 備 の 使 用 その 他 設 備 点 検 に 係 る 留 意 事 項 を 次 に 示 す ア 津 波 警 報 や 避 難 指 示 が 解 除 された 後 危 険 物 施 設 へ 立 ち 入 る 際 には 危 険 物 の 流 出 等 を 想 定 した 態 勢 で 立 入 ること イ 点 検 を 行 い 位 置 構 造 及 び 設 備 が 従 前 の 許 可 内 容 どおりで 異 常 がないことが 確 認 できた 場 合 は 定 常 運 転 に 復 帰 して 差 し 支 えないこと ウ 浸 水 被 害 を 受 けた 電 気 設 備 は 原 則 使 用 しないこと( 防 水 性 が 確 保 されており 異 常 がないものを 除 く ) エ 海 水 につかった 設 備 は 早 期 に 洗 浄 すること(これに 伴 い 洗 浄 用 水 の 確 保 が 必 要 ) オ 海 水 につかった 設 備 については その 後 は 点 検 の 強 化 更 新 時 期 の 見 直 し 等 を 検 討 すること 危 険 物 施 設 においては 目 視 等 により 設 備 異 常 を 確 認 し 専 門 業 者 へ 修 理 等 の 依 頼 をしたくても 連 絡 が 取 れず また 連 絡 が 取 れた 場 合 でも 多 数 の 同 業 施 設 が 被 災 しているため 専 門 業 者 がすぐに 対 応 できない 等 設 備 等 の 健 全 性 の 確 認 に 時 間 を 要 することが 想 定 される このような 場 合 においては 異 常 の 程 度 に 応 じて 監 視 等 の 対 応 を 行 うとともに 位 置 構 造 及 び 設 備 の 健 全 性 が 確 認 できない 状 態 での 施 設 の 使 用 再 開 は 原 則 として 行 うことができない 2 点 検 等 を 行 う 必 要 がある 部 分 のチェックポイント ア 基 礎 地 盤 の 沈 下 等 により 建 築 物 タンク 等 の 傾 斜 破 損 がないか 確 認 する イ 建 築 物 の 壁 屋 根 柱 床 窓 等 の 破 損 亀 裂 がないか 確 認 する ウ 建 築 物 内 に 設 置 されている 付 属 設 備 ( 照 明 換 気 電 気 等 )の 取 付 状 態 に 異 常 がないか 確 認 す る エ 20 号 タンク 等 の 貯 蔵 取 扱 いタンクの 本 体 の 損 傷 亀 裂 はないか また 付 属 する 配 管 の 損 傷 がないかを 確 認 するとともに 付 属 設 備 の 機 能 が 正 常 に 作 動 するか 確 認 する オ 保 安 設 備 ( 温 度 制 御 装 置 等 )は 正 常 に 作 動 するか 各 システムの 機 能 試 験 を 行 う カ 配 管 の 接 続 部 (フランジ エルボ 等 )からの 危 険 物 の 流 出 がないか 確 認 する キ 危 険 物 の 基 礎 架 台 に 損 傷 がないか また 配 管 に 変 形 亀 裂 等 がないか 確 認 する ク 地 下 に 埋 設 されるタンク 及 び 配 管 は 気 密 試 験 を 実 施 し 流 出 がないか 確 認 する ケ 地 盤 排 水 溝 油 分 離 装 置 に 亀 裂 破 損 がないか 確 認 する コ 危 険 物 容 器 の 転 倒 落 下 による 変 形 ずれ 等 が 発 生 していないか 確 認 する サ 防 油 堤 の 目 地 部 分 角 部 分 等 に 亀 裂 ずれがないか 確 認 する シ 消 火 設 備 の 泡 薬 剤 水 源 タンクの 基 礎 地 盤 に 損 傷 亀 裂 がないか 確 認 し 併 せて 消 火 配 管 等 の 接 続 部 分 架 台 と 固 定 している 部 分 等 に 変 形 破 損 がないか 確 認 する ス その 他 の 設 備 ( 消 防 用 設 備 火 気 設 備 通 信 設 備 )に 異 常 がないか 確 認 する セ 防 災 資 機 材 の 保 管 状 況 に 異 常 がないか 確 認 する

51 3 施 設 設 備 の 運 転 停 止 時 開 始 時 の 安 全 措 置 (1) 運 転 停 止 時 ア 危 険 物 の 特 性 に 応 じた 抜 取 り 方 法 について 確 認 する イ 自 動 バルブのみの 閉 鎖 でなく 前 後 に 設 けられている 手 動 バルブも 閉 鎖 する 等 バルブ 開 閉 状 態 を 確 認 する ウ 冷 却 窒 素 パージ 等 による 残 留 危 険 物 の 暴 走 反 応 防 止 措 置 について 確 認 する エ 危 険 物 の 完 全 パージについて 確 認 する オ 関 連 バルブの 確 認 等 により 危 険 物 が 漏 洩 していないか 確 認 する カ 誤 認 による 配 管 切 断 開 放 のないことを 確 認 する キ 作 業 マニュアルに 基 づく 作 業 手 順 の 省 略 及 び 無 理 な 時 間 短 縮 を 禁 止 する ク 複 数 のマニュアルがある 場 合 に 誤 認 のないことを 十 分 に 確 認 する (2) 運 転 開 始 時 ア 残 工 事 の 内 容 と 方 法 について 確 認 する イ 仕 切 板 押 入 箇 所 と 除 去 箇 所 について 確 認 する ウ 爆 発 原 因 となるおそれのある 機 器 内 のスケール 等 が 除 去 されていることを 確 認 する エ リークの 有 無 や 各 機 器 の 正 常 性 について 確 認 する オ バルブの 誤 操 作 がないことを 確 認 する カ 誤 操 作 と 誤 判 断 を 防 止 する キ バルブを 開 放 したまま 送 油 等 をすることによって 危 険 物 が 流 出 していないか 確 認 する ク 危 険 物 の 放 出 ラインの 位 置 について 確 認 する ケ 設 備 に 異 常 が 発 生 した 場 合 の 原 因 の 究 明 と 修 理 完 了 について 確 認 する コ 関 連 する 課 との 連 絡 徹 底 について 確 認 する 4 臨 時 的 対 応 技 術 基 準 は 平 常 時 における 施 設 の 利 用 形 態 に 応 じて 火 災 発 生 類 焼 危 険 物 の 流 出 等 を 防 止 または 軽 減 することを 目 的 としている したがって 臨 時 的 に 緊 急 性 や 社 会 的 な 必 要 に 迫 られた 一 定 の 制 限 のもとで 危 険 物 の 取 扱 い 等 を 行 おうとする 場 合 には 代 替 的 な 対 策 により 安 全 を 確 保 して 危 険 物 を 取 り 扱 うことが 考 えられる また 災 害 時 に 平 常 時 とは 異 なる 立 地 環 境 ( 例 : 津 波 により 隣 接 建 物 が 流 失 した 場 合 等 )になった 場 合 には 類 焼 等 の 危 険 性 は 平 常 時 よりも 軽 減 しているため 平 常 時 に 必 要 な 構 造 等 が 不 要 となる 場 面 も 想 定 される 震 災 時 等 に 危 険 物 施 設 において 必 要 となる 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについては 設 備 等 が 故 障 した 場 合 に 備 えて 予 め 準 備 された 代 替 機 器 の 使 用 や 停 電 時 における 非 常 用 電 源 や 手 動 機 器 の 活 用 等 予 め 想 定 される 震 災 時 等 における 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについて 具 体 的 にその 内 容 を 計 画 し 許 可 内 容 との 整 合 を 図 っておくことが 必 要 であり 次 に 掲 げる 事 前 の 対 応 が 必 要 である ただし 危 険 物 施 設 の 許 可 外 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いや 利 用 方 法 が 全 く 異 なる 設 備 等 の 利 用 等 は 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 又 は 法 令 による 変 更 許 可 が 必 要 となる (1) 許 可 内 容 への 内 包 代 替 手 段 として 用 いる 設 備 等 についても 消 防 法 第 11 条 第 1 項 により 許 可 する 内 容 に 含 めておく

52 こと (2) 予 防 規 程 への 記 載 等 発 災 時 の 緊 急 対 応 や 施 設 の 応 急 点 検 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いの 手 順 等 を 定 めておき 予 防 規 程 及 びそれに 基 づくマニュアル 等 に 位 置 付 けておくこと また 定 期 的 に 従 業 員 に 対 して 当 該 対 応 の 教 育 を 行 い 訓 練 等 を 行 っておくこと 5 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いは 市 町 村 長 等 の 許 可 を 受 けて 設 置 された 危 険 物 施 設 以 外 の 場 所 で 行 ってはならないことが 消 防 法 第 10 条 第 1 項 に 定 められているが 同 条 第 1 項 ただし 書 きにお いて 所 轄 消 防 長 等 の 承 認 を 受 けて 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を 10 日 以 内 の 期 間 に 仮 に 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 うことができるとされている 危 険 物 施 設 が 被 災 する 等 により 平 常 時 と 同 様 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 困 難 な 場 合 において 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 運 用 により 当 該 取 り 扱 いについて 必 要 な 安 全 対 策 を 確 保 したうえで 実 施 することが 考 えられる 具 体 的 な 安 全 対 策 については 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 等 の 安 全 対 策 及 び 手 続 きについて( 平 成 25 年 10 月 3 日 付 け 消 防 災 第 364 号 防 危 第 171 号 ) を 参 考 とする (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 震 災 時 等 において 施 設 において 具 体 的 な 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 が 想 定 される 場 合 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 手 続 きを 迅 速 に 行 うためには 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 者 と 消 防 機 関 との 間 で 事 前 に 想 定 される 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いに 応 じた 安 全 対 策 や 必 要 な 資 機 材 等 の 準 備 方 法 等 の 具 体 的 な 実 施 計 画 事 務 手 続 きについて 事 前 に 協 議 し 合 意 しておくことが 重 要 である (2) 申 請 方 法 発 災 直 後 等 により 消 防 機 関 へ 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 を 直 接 行 ういとまがない 場 合 や 交 通 手 段 の 確 保 が 困 難 である 場 合 における 消 防 機 関 への 申 請 方 法 について 予 め 消 防 機 関 と 相 談 し ておく 必 要 がある (3) 繰 り 返 し 承 認 平 常 時 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 繰 り 返 し 承 認 については 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 制 度 の 趣 旨 から 抑 制 的 に 扱 われるべきものであるが 震 災 時 等 においては 広 範 囲 で 危 険 物 施 設 に 被 害 が 生 じている 場 合 があること 発 災 後 当 分 の 間 は 燃 料 の 需 要 が 増 加 し 既 存 の 稼 働 可 能 な 燃 料 供 給 施 設 の 燃 料 供 給 能 力 が 不 足 する 場 合 があること 長 期 間 の 停 電 により 非 常 用 発 電 機 等 の 燃 料 の 継 続 的 な 供 給 が 必 要 な 場 合 があること 等 により 10 日 間 に 収 まらない 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 必 要 となることがある このような 状 況 においては 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 を 繰 り 返 すことにより 対 応 するこ とが 考 えられるが 以 下 の 留 意 事 項 に 注 意 し 管 轄 の 消 防 機 関 と 事 前 に 相 談 する 必 要 がある ア 1 回 の 承 認 の 期 間 は 法 令 上 10 日 以 内 となること イ 繰 り 返 し 承 認 は 必 要 な 期 間 に 留 めること

53 6 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制 (1) 協 力 体 制 施 設 の 復 旧 には 事 業 規 模 に 応 じた 自 社 ネットワークまたは 他 事 業 所 との 協 力 体 制 が 必 要 であ る ア 事 業 再 開 継 続 のため 同 種 事 業 者 間 における 資 材 融 通 イ 事 業 所 間 の 協 定 地 域 との 協 定 他 業 種 との 協 力 ( 発 電 機 手 配 など) ウ 同 業 種 組 合 等 の 連 携 協 力 (2) 相 互 通 報 に 関 する 事 項 特 定 事 業 所 においては 次 の 事 項 について あらかじめ 通 報 しておくものとする ア 連 絡 導 管 による 輸 送 時 イ 連 絡 導 管 輸 送 物 質 の 成 分 圧 力 流 量 等 の 変 動 が 生 じた 場 合 及 びそのおそれのある 場 合 ウ 隣 接 事 業 所 境 界 並 びに 他 事 業 所 連 絡 導 管 設 置 場 所 から 接 近 した 距 離 内 の 火 気 の 使 用 塔 槽 類 の 据 付 け 解 体 及 びその 他 の 作 業 を 行 う 場 合 エ 隣 接 事 業 所 に 影 響 を 及 ぼすおそれのある 多 量 の 可 燃 性 ガス 等 を 放 出 する 場 合 オ ばい 煙 ばいじん 等 を 異 常 に 発 生 させるおそれのある 場 合 カ 異 常 騒 音 の 発 生 が 予 想 される 場 合 キ 装 置 の 稼 動 を 停 止 又 は 再 開 することにより 関 連 事 業 所 へ 影 響 を 与 える 可 能 性 のある 場 合 (3) 相 互 了 解 に 関 する 事 項 特 定 事 業 所 においては 次 の 事 項 について 保 安 上 必 要 がある 場 合 隣 接 事 業 所 に 連 絡 し 了 解 を 得 るものとする ア 貯 蔵 能 力 10,000kl 以 上 の 貯 槽 を 事 業 所 境 界 に 接 近 した 位 置 に 設 置 する 場 合 イ 製 造 施 設 を 事 業 所 境 界 から 接 近 にした 位 置 に 設 置 する 場 合 ウ 連 絡 導 管 を 設 置 する 場 合 エ フレアースタックを 設 置 する 場 合 オ その 他 必 要 な 事 項 (4) 資 料 等 の 相 互 交 換 に 関 する 事 項 隣 接 事 業 所 との 間 で 次 の 事 項 につき 年 一 回 以 上 必 要 な 資 料 等 の 相 互 交 換 を 行 う ア 危 険 物 高 圧 ガス 施 設 を 設 置 している 位 置 と 取 扱 う 物 質 の 名 称 イ 危 険 物 その 他 の 危 険 性 物 質 を 貯 蔵 する 貯 槽 の 位 置 と 貯 蔵 物 質 の 名 称 ウ 火 気 を 使 用 する 設 備 の 位 置 エ 災 害 によって 可 燃 性 ガス 毒 性 ガスを 放 出 するおそれのある 設 備 の 位 置 と 放 出 ガスの 名 称 オ 連 絡 導 管 の 敷 設 位 置 カ 保 安 施 設 の 位 置 キ 消 火 栓 その 他 の 防 災 設 備 の 位 置 ク その 他 保 安 上 特 に 必 要 と 思 われるものの 位 置

54 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 屋 内 屋 外 貯 蔵 所 編

55 目 次 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 ( 屋 内 貯 蔵 所 ) (1) 地 震 被 害 (2) 津 波 被 害 震 災 に 対 する 課 題 ( 屋 内 貯 蔵 所 ) (1) ハード 面 (2) ソフト 面 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 ( 屋 外 貯 蔵 所 ) (1) 地 震 被 害 (2) 津 波 被 害 震 災 に 対 する 課 題 ( 屋 外 貯 蔵 所 ) (1) ハード 面 (2) ソフト 面 第 2 章 事 前 対 策 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 (1) 危 険 物 施 設 に 共 通 する 留 意 事 項 (2) 屋 内 屋 外 貯 蔵 所 に 係 る 留 意 事 項 屋 内 貯 蔵 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 屋 内 貯 蔵 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 (2) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 屋 外 貯 蔵 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 屋 外 貯 蔵 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 (2) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 災 害 対 応 に 関 する 事 項 (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー (2) 安 全 確 保 (3) 初 期 消 火 (4) 安 否 確 認 (5) 救 出 救 護 (6) 避 難 計 画 連 絡 体 制 二 次 災 害 防 止 避 難 (1) 行 政 等 の 公 開 情 報 で 確 認 しておく 事 項 (2) 周 辺 避 難 場 所 設 定 において 留 意 すべき 事 項 教 育 訓 練

56 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 設 備 点 検 点 検 等 を 行 う 必 要 がある 部 分 のチェックポイント 臨 時 的 対 応 (1) 許 可 内 容 への 内 包 (2) 予 防 規 程 への 記 載 等 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 (2) 申 請 方 法 (3) 繰 り 返 し 承 認 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制

57 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 1 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 ( 屋 内 貯 蔵 所 ) 調 査 地 域 内 の 屋 内 貯 蔵 所 数 は 20,762 施 設 であり うち 地 震 によるもの 津 波 によるものまたは 判 別 不 能 のものを 含 め 217 施 設 (1.0%)が 被 災 している (1) 地 震 被 害 地 震 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 80 施 設 (217 施 設 の 37%)で 破 損 が 48 件 及 び 危 険 物 の 流 出 が 18 件 である 破 損 が 発 生 した 施 設 において 最 も 多 い 被 災 箇 所 は 建 築 物 であり 44 施 設 で 被 災 している 主 な 被 災 状 況 は 壁 及 び 床 等 の 亀 裂 である 危 険 物 の 流 出 が 発 生 した 施 設 において 最 も 多 い 被 災 箇 所 は 危 険 物 の 容 器 等 であり 15 施 設 で 被 災 している 危 険 物 の 容 器 等 の 被 害 は ラック 等 に 保 管 されている 容 器 等 が 落 下 して 発 生 している 表 1 破 損 が 発 生 した 屋 内 貯 蔵 所 所 における 被 災 箇 所 の 件 数 ( 地 震 ) 被 災 施 設 数 48 保 安 距 離 保 有 空 地 0 (0%) 建 築 物 等 ( 建 築 物 に 付 随 する 設 備 を 含 む ) 44 (92%) 架 台 等 1 (2%) 危 険 物 の 容 器 等 2 (4%) 消 火 設 備 警 報 設 備 1 (2%) その 他 ( 電 気 設 備 を 含 む ) 4 (8%) 注 1) 一 の 施 設 で 複 数 の 箇 所 に 被 害 が 発 生 したものもある 注 2) 表 中 の 括 弧 内 の 数 値 は 被 災 施 設 数 に 対 する 割 合 を 示 す (2) 津 波 被 害 津 波 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 136 施 設 (217 施 設 の 63%)で 破 損 が 127 件 危 険 物 の 流 出 が1 件 である 地 震 と 異 なり 津 波 では 施 設 全 体 に 被 害 が 生 じ 破 損 が 生 じた 施 設 における 被 災 箇 所 は 建 築 物 が 120 件 消 火 設 備 警 報 設 備 が 91 件 危 険 物 の 容 器 等 が 73 件 架 台 等 が 28 件 となってい る 表 2 破 損 が 発 生 した 屋 内 貯 蔵 所 所 における 被 災 箇 所 の 件 数 ( 津 波 ) 被 災 施 設 数 127 保 安 距 離 保 有 空 地 17 (13%) 建 築 物 等 ( 建 築 物 に 付 随 する 設 備 を 含 む ) 120 (94%) 架 台 等 28 (22%) 危 険 物 の 容 器 等 73 (57%) 消 火 設 備 警 報 設 備 91 (72%) その 他 ( 電 気 設 備 を 含 む ) 54 (43%) 注 1) 一 の 施 設 で 複 数 の 箇 所 に 被 害 が 発 生 したものもある 注 2) 表 中 の 括 弧 内 の 数 値 は 被 災 施 設 数 に 対 する 割 合 を 示 す - 1 -

58 津 波 により 破 壊 された 外 壁 ( 出 典 : 消 防 庁 ) 津 波 により 破 壊 された 外 壁 ( 出 典 : 消 防 庁 ) 地 震 により 落 下 した 貯 蔵 庫 内 の 容 器 ( 出 典 : 消 防 庁 ) 津 波 により 土 砂 が 堆 積 した 様 子 ( 出 典 : 消 防 庁 ) 写 真 1 屋 内 貯 蔵 所 の 被 災 状 況 写 真 2 震 災 に 対 する 課 題 ( 屋 内 貯 蔵 所 ) (1) ハード 面 ア 地 震 対 策 東 日 本 大 震 災 では 屋 内 貯 蔵 所 の 建 築 物 等 の 被 害 が 報 告 されているが 破 損 した 施 設 は 全 施 設 数 の 0.2%であることから 基 本 的 には 施 設 の 設 計 上 講 じておくべき 耐 震 性 能 が 確 保 されているが 施 設 の 経 年 劣 化 等 が 生 じているか 等 建 築 物 や 配 管 等 の 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 再 確 認 することが 重 要 である 一 方 で 少 ないながらも 流 出 が 18 件 発 生 しており その 原 因 がラックの 転 倒 やラック 内 のドラ ム 缶 等 危 険 物 の 容 器 が 落 下 したものであることから 地 震 の 基 本 的 な 対 策 は 必 要 であると 考 えら れる イ 津 波 対 策 東 日 本 大 震 災 では 地 震 に 伴 い 発 生 した 津 波 による 屋 内 貯 蔵 所 の 被 害 の 93%は 破 損 被 害 である 一 方 津 波 から 製 造 所 等 を 防 護 するようなハード 対 策 を 個 別 事 業 所 で 取 り 組 むことは 経 済 的 - 2 -

59 技 術 的 に 困 難 である (2) ソフト 面 ア 地 震 対 策 地 震 対 策 については 従 前 より 予 防 規 程 等 に 地 震 時 の 行 動 等 が 記 載 されている また 地 震 災 害 を 想 定 した 訓 練 等 を 実 施 している 事 業 者 も 多 かった ハード 面 でも 記 載 したとおり 地 震 に 限 ればその 被 害 は 小 さく 地 震 発 生 後 は 緊 急 停 止 した 設 備 等 の 点 検 をマニュアルどおり 実 施 してい る 事 業 者 が 多 かった 製 造 所 施 設 の 破 損 は 発 生 しているが 危 険 物 の 流 出 や 火 災 が 発 生 していないという 調 査 結 果 か らも 各 事 業 所 でマニュアル 等 に 沿 った 対 応 がある 程 度 できているものと 考 えられる イ 津 波 対 策 従 業 員 等 人 命 の 確 保 二 次 災 害 の 防 止 等 の 観 点 から 事 業 所 ( 屋 内 貯 蔵 所 以 外 の 危 険 物 施 設 も 含 む )として 以 下 の 課 題 がある < 人 命 確 保 > 津 波 警 報 等 発 令 時 の 事 業 所 への 参 集 条 件 の 見 直 し 東 日 本 大 震 災 以 前 から 多 くの 事 業 所 で 地 震 の 震 度 階 ごとに 従 業 員 の 行 動 を 規 定 していた しかし ほとんどの 事 業 所 において 津 波 警 報 等 発 令 や 津 波 発 生 に 対 する 想 定 はされていなかっ た そのため 津 波 警 報 が 発 令 されたにも 関 わらず 地 震 発 生 時 の 参 集 基 準 に 従 い 従 業 員 が 津 波 到 達 範 囲 内 の 事 業 所 へ 参 集 した 事 業 所 が 見 られた 震 度 階 ごとの 従 業 員 の 行 動 規 定 につい て 津 波 警 報 等 発 令 時 における 津 波 による 浸 水 深 到 達 範 囲 を 踏 まえた 見 直 しが 必 要 である 地 震 発 生 後 は 事 業 所 内 の 規 定 に 従 い 各 設 備 等 の 点 検 及 び 復 旧 活 動 が 行 われる しかし 津 波 到 達 危 険 がある 場 合 には 人 命 確 保 を 前 提 とし 可 能 な 範 囲 で 被 害 拡 大 措 置 を 講 じたうえで 津 波 到 着 までに 避 難 を 行 う 必 要 がある 沿 岸 部 の 事 業 所 では 地 震 発 生 後 に 作 業 に 当 たってい た 従 業 員 が 津 波 被 害 を 受 けた 事 例 もある 地 震 時 には 固 定 電 話 や 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 が 想 定 されるが 従 業 員 等 に 避 難 情 報 を 確 実 に 伝 達 する 多 様 な 手 段 の 確 保 ( 停 電 時 でも 情 報 を 入 手 などすることができるラジオ 電 池 式 テレビ 等 や 電 話 が 輻 輳 等 でも 従 業 員 等 と 連 絡 をとるため の 携 帯 無 線 機 等 ) 特 に 津 波 到 達 が 想 定 される 事 業 所 においては 行 動 規 定 の 構 築 または 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 外 部 出 向 者 : 安 否 確 認 含 む) 津 波 到 達 後 は 通 信 インフラも 被 災 する 可 能 性 が 高 く 事 業 所 外 部 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 に 時 間 を 要 する 固 定 電 話 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 を 想 定 した 情 報 伝 達 手 段 の 確 保 ( 一 斉 メ ール 災 害 伝 言 ダイヤル 等 ) または 輻 輳 時 の 対 応 方 針 取 り 決 め( 外 出 中 において 被 災 した 場 合 の 行 動 従 業 員 から 事 業 所 に 連 絡 を 入 れるなど)を 定 めておくことが 望 まれる 訓 練 等 の 見 直 し 沿 岸 部 の 事 業 所 においては 震 災 訓 練 の 実 施 とともに 津 波 を 想 定 した 訓 練 実 施 が 望 まれる なお 教 育 については 外 出 中 や 出 張 中 に 津 波 によって 被 災 する 可 能 性 もあるため 津 波 の 被 害 の 有 無 にかかわらず 行 うことが 望 ましい - 3 -

60 3 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 ( 屋 外 貯 蔵 所 ) 調 査 地 域 内 の 屋 外 貯 蔵 所 数 は 4,704 施 設 であり うち 地 震 によるもの 津 波 によるものまたは 判 別 不 能 のものを 含 め 60 施 設 (1.3%)が 被 災 している (1) 地 震 被 害 地 震 による 被 害 を 受 けた 施 設 は3 施 設 (60 施 設 の5%)で 破 損 が3 件 である 3 件 全 て 床 面 の 被 害 であり その 状 況 は 床 面 の 亀 裂 等 である (2) 津 波 被 害 津 波 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 57 施 設 (60 施 設 の 95%)で 破 損 が 52 件 危 険 物 の 流 出 が2 件 である 危 険 物 の 容 器 の 流 失 が 多 数 発 生 しているが 危 険 物 の 流 出 は2 件 にとどまっている 4 震 災 に 対 する 課 題 ( 屋 外 貯 蔵 所 ) (1) ハード 面 ア 地 震 対 策 東 日 本 大 震 災 では 屋 外 貯 蔵 所 の 地 盤 面 の 被 害 が 報 告 されているが 破 損 した 施 設 は 全 施 設 数 の 1.3%であることから 基 本 的 には 施 設 の 設 計 上 講 じておくべき 耐 震 性 能 が 確 保 されているが 施 設 の 経 年 劣 化 等 が 生 じているか 等 建 築 物 や 配 管 等 の 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 再 確 認 することが 重 要 である イ 津 波 対 策 東 日 本 大 震 災 では 地 震 に 伴 い 発 生 した 津 波 による 屋 外 貯 蔵 所 の 被 害 の 91%は 破 損 被 害 であり 危 険 物 の 容 器 の 流 失 である 流 出 は 少 ないが 危 険 物 の 容 器 が 流 失 しているため 二 次 災 害 防 止 の 観 点 からも 危 険 物 容 器 に 係 る 流 失 対 策 が 望 まれる 一 方 津 波 から 製 造 所 等 を 防 護 するようなハード 対 策 を 個 別 事 業 所 で 取 り 組 むことは 経 済 的 技 術 的 に 困 難 である (2) ソフト 面 ア 地 震 対 策 地 震 対 策 については 従 前 より 予 防 規 程 等 に 地 震 時 の 行 動 等 が 記 載 されている また 地 震 災 害 を 想 定 した 訓 練 等 を 実 施 している 事 業 者 も 多 かった ハード 面 でも 記 載 したとおり 地 震 によ る 影 響 に 限 ればその 被 害 は 小 さく 地 震 発 生 後 は 緊 急 停 止 した 設 備 等 の 点 検 をマニュアルどおり 実 施 している 事 業 者 が 多 かった 製 造 所 施 設 の 破 損 は 発 生 しているが 流 出 や 火 災 が 発 生 していない 調 査 結 果 からも 各 事 業 所 でマニュアル 等 に 沿 った 対 応 がある 程 度 できているものと 考 えられる イ 津 波 対 策 従 業 員 等 人 命 の 確 保 二 次 災 害 の 防 止 等 の 観 点 から 事 業 所 ( 屋 外 貯 蔵 所 以 外 の 危 険 物 施 設 も 含 む )として 以 下 の 課 題 がある < 人 命 確 保 > 津 波 警 報 等 発 令 時 の 事 業 所 への 参 集 条 件 の 見 直 し 東 日 本 大 震 災 以 前 から 多 くの 事 業 所 で 地 震 の 震 度 階 ごとに 従 業 員 の 行 動 を 規 定 していた しかし ほとんどの 事 業 所 において 津 波 警 報 等 発 令 や 津 波 発 生 に 対 する 想 定 はされていなかっ - 4 -

61 た そのため 津 波 警 報 が 発 令 されたにも 関 わらず 地 震 発 生 時 の 参 集 基 準 に 従 い 従 業 員 が 津 波 到 達 範 囲 内 の 事 業 所 へ 参 集 した 事 業 所 が 見 られた 震 度 階 ごとの 従 業 員 の 行 動 規 定 につい て 津 波 警 報 等 発 令 時 における 津 波 による 浸 水 深 到 達 範 囲 を 踏 まえた 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 事 業 所 内 ) 地 震 発 生 後 は 事 業 所 内 の 規 定 に 従 い 各 設 備 等 の 点 検 及 び 復 旧 活 動 が 行 われる しかし 津 波 到 達 危 険 がある 場 合 には 人 命 確 保 を 前 提 とし 可 能 な 範 囲 で 被 害 拡 大 措 置 を 講 じたうえで 津 波 到 着 までに 避 難 を 行 う 必 要 がある 沿 岸 部 の 事 業 所 では 地 震 発 生 後 に 作 業 に 当 たってい た 従 業 員 が 津 波 被 害 を 受 けた 事 例 もある 地 震 時 には 固 定 電 話 や 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 が 想 定 されるが 従 業 員 等 に 避 難 情 報 を 確 実 に 伝 達 する 多 様 な 手 段 の 確 保 ( 停 電 時 でも 情 報 を 入 手 などすることができるラジオ 電 池 式 テレビ 等 や 電 話 が 輻 輳 等 でも 従 業 員 等 と 連 絡 をとるため の 携 帯 無 線 機 等 ) 特 に 津 波 到 達 が 想 定 される 事 業 所 においては 行 動 規 定 の 構 築 または 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 外 部 出 向 者 : 安 否 確 認 含 む) 津 波 到 達 後 は 通 信 インフラも 被 災 する 可 能 性 が 高 く 事 業 所 外 部 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 に 時 間 を 要 する 固 定 電 話 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 を 想 定 した 情 報 伝 達 手 段 の 確 保 ( 一 斉 メ ール 災 害 伝 言 ダイヤル 等 ) または 輻 輳 時 の 対 応 方 針 取 り 決 め( 外 出 中 において 被 災 した 場 合 の 行 動 従 業 員 から 事 業 所 に 連 絡 を 入 れるなど)を 定 めておくことが 望 まれる 訓 練 等 の 見 直 し 沿 岸 部 の 事 業 所 においては 震 災 訓 練 の 実 施 とともに 津 波 を 想 定 した 訓 練 実 施 が 望 まれる なお 教 育 については 外 出 中 や 出 張 中 に 津 波 によって 被 災 する 可 能 性 もあるため 津 波 の 被 害 の 有 無 にかかわらず 行 うことが 望 ましい - 5 -

62 第 2 章 事 前 対 策 災 害 時 に 従 業 員 及 び 施 設 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 事 前 計 画 の 作 成 や 従 業 員 への 教 育 訓 練 非 常 用 資 機 材 の 確 保 等 の 対 策 を 講 じることが 必 要 であ る 事 前 対 策 の 確 立 に 当 たっては その 性 質 上 予 防 規 程 の 作 成 における 考 え 方 を 参 考 にできる 地 震 発 生 後 の 行 動 等 は 事 業 所 の 立 地 や 事 業 内 容 等 によって 決 められる 以 下 に 津 波 到 達 危 険 がある 事 業 所 の 基 本 的 な 対 応 の 一 例 を 示 す 地 震 発 生 緊 急 地 震 速 報 1 安 全 確 保 人 命 身 体 施 設 ( 商 用 電 源 による 緊 急 停 止 等 ) 大 きな 揺 れの 到 達 2 緊 急 停 止 3 安 否 確 認 6 設 備 点 検 津 波 警 報 発 令 4 避 難 対 応 可 能 な 緊 急 停 止 等 二 次 災 害 防 止 対 応 津 波 到 達 5 安 否 確 認 6 設 備 点 検 図 1 津 波 から 緊 急 避 難 が 必 要 な 場 面 における 基 本 的 な 対 応 の 一 例 大 きな 揺 れの 到 着 前 に 緊 急 地 震 速 報 が 発 表 され また 津 波 到 達 予 測 時 間 まで 比 較 的 時 間 の 猶 予 がある 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 - 6 -

63 1 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 施 設 や 設 備 機 器 の 重 要 性 や 危 険 性 の 他 耐 用 年 数 や 使 用 頻 度 を 踏 まえて 優 先 度 の 高 いものや 津 波 到 達 までの 時 間 等 を 勘 案 して 順 次 取 り 組 んでいくことが 望 まれる (1) 危 険 物 施 設 に 共 通 する 留 意 事 項 ア 建 築 物 等 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること イ 施 設 の 設 置 場 所 が 地 震 時 に 地 盤 沈 下 や 液 状 化 が 発 生 するおそれのない 場 所 かどうか 確 認 する こと 地 盤 沈 下 等 が 発 生 するおそれのある 場 合 には 被 害 を 最 小 限 に 抑 えるための 対 策 について 検 討 すること なお 確 認 にあたっては 既 存 の 情 報 を 活 用 するとともに 周 辺 地 域 の 地 盤 に 関 する 情 報 等 も 参 考 にすること ウ 配 管 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること また 腐 食 等 劣 化 により 耐 震 強 度 が 低 下 していな いかについても 併 せて 確 認 すること エ 配 管 に 可 とう 管 継 手 を 使 用 している 場 合 には 当 該 継 手 が 有 効 な 位 置 に 設 置 されているかどう か 確 認 すること オ 配 管 の 支 持 物 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること カ 支 持 物 による 配 管 の 固 定 状 況 を 確 認 し 地 震 時 に 支 持 物 から 配 管 が 外 れないよう 必 要 に 応 じ て 対 策 を 講 ずること キ 地 震 により 水 平 方 向 への 地 盤 のずれが 生 じ 配 管 の 支 持 物 に 直 近 のバルブ 等 が 接 触 し 配 管 が 破 断 する 可 能 性 があることから 配 管 の 支 持 物 の 直 近 に 水 抜 きバルブ 等 が 設 けられていないかど うか 確 認 すること ク ポンプ 設 備 が 設 けられている 場 合 は ポンプ 設 備 と 基 礎 との 固 定 状 況 について 腐 食 等 劣 化 に より 耐 震 強 度 が 低 下 していないかも 含 めて 確 認 すること (2) 屋 内 屋 外 貯 蔵 所 に 係 る 留 意 事 項 ア 架 台 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること イ 架 台 と 基 礎 との 固 定 状 況 はよいか 腐 食 等 劣 化 により 耐 震 強 度 が 低 下 していないかも 含 めて 確 認 すること ウ 架 台 に 貯 蔵 された 容 器 の 落 下 防 止 対 策 が 有 効 に 講 じられているか 確 認 すること 2 屋 内 貯 蔵 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 屋 内 貯 蔵 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 ア 建 築 物 の 壁 柱 はり 及 び 床 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 亀 裂 破 損 等 はないか イ 地 震 により 倒 れたときに 防 火 設 備 ( 防 火 戸 )の 閉 鎖 障 害 となるような 障 害 物 ( 柵 等 )が 周 囲 に ないか ウ 貯 蔵 倉 庫 に 架 台 を 設 けている 場 合 堅 固 に 固 定 されているか また 腐 食 変 形 破 損 はして いないか エ 貯 蔵 容 器 の 落 下 防 止 措 置 は 適 正 か (2) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 ア 消 火 設 備 の 設 置 位 置 操 作 方 法 を 熟 知 しているか また 作 動 状 態 を 確 認 しているか イ 適 応 した 消 火 設 備 が 配 置 されているか 地 震 時 の 使 いやすさを 含 め 配 置 位 置 個 数 はよいか - 7 -

64 ウ 予 備 動 力 源 の 設 置 位 置 固 定 状 態 はよいか また 常 用 電 源 との 切 替 え 及 び 電 源 容 量 は 適 正 か 変 形 損 傷 はないか 3 屋 外 貯 蔵 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 屋 外 貯 蔵 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 ア 架 台 は 堅 固 に 固 定 されているか また 腐 食 変 形 破 損 はしてないか イ 貯 蔵 容 器 の 落 下 防 止 措 置 は 適 正 か (2) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 ア 消 火 設 備 の 設 置 位 置 操 作 方 法 を 熟 知 しているか また 作 動 状 態 を 確 認 しているか イ 適 応 した 消 火 設 備 が 配 置 されているか 地 震 時 の 使 いやすさを 含 め 配 置 位 置 個 数 はよいか 4 災 害 対 応 に 関 する 事 項 災 害 時 に 従 業 員 及 び 施 設 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 各 場 面 において 詳 細 な 想 定 を 行 い 対 策 を 講 じておく 必 要 がある 発 災 時 は 事 前 に 作 成 した 災 害 時 対 応 のためのマニュアル チェックリスト 等 に 従 い また 訓 練 経 験 を 生 かし 行 動 することになる 以 下 に 事 業 所 において 災 害 時 に 備 え 規 定 しておくべき 事 項 を 示 す (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー 地 震 発 生 後 の 行 動 は 地 震 の 強 さ( 例 : 震 度 6 弱 以 上 / 震 度 5 強 以 下 )や 津 波 警 報 の 有 無 事 前 の 緊 急 地 震 速 報 の 有 無 等 によって 異 なってくるため それぞれの 状 況 に 応 じて 災 害 が 発 生 した 場 合 における 行 動 フローを 作 成 しておくことが 望 ましい (2) 安 全 確 保 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 時 点 で 事 業 所 内 における 従 業 員 は 自 らの 安 全 確 保 及 び 来 訪 者 等 の 安 全 確 保 を 行 う 必 要 がある 安 全 確 保 において 留 意 すべき 点 を 以 下 に 示 す ア 従 業 員 の 安 全 の 確 保 施 設 ( 場 所 )により 地 震 動 による 危 険 性 が 異 なり また 発 生 時 の 対 処 の 方 法 も 異 なる 危 険 物 の 流 出 及 び 出 火 危 険 がある 場 所 高 所 等 における 危 険 性 の 確 認 と 各 施 設 ( 場 所 )で 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 場 合 における 行 動 を 規 定 しておくことや 安 全 装 備 資 機 材 の 準 備 を 行 うことが 望 ま しい また ラック 式 倉 庫 等 で 高 所 作 業 中 に 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 際 には 安 全 帯 を 使 用 している ことを 確 認 し 揺 れに 備 えることが 必 要 である 一 方 ガス 系 消 火 設 備 の 作 動 により 酸 欠 状 態 となるおそれがあるため 放 射 区 画 内 への 立 入 り や 在 室 している 場 合 には 退 避 など 身 体 の 安 全 確 保 を 優 先 する イ 搬 出 入 の 出 入 業 者 等 の 安 全 の 確 保 搬 出 入 等 のために 外 部 の 出 入 業 者 等 が 立 ち 入 っている 場 合 が 多 い 地 震 発 生 時 には 事 業 所 従 業 員 も 自 身 の 安 全 確 保 により 外 部 出 入 業 者 等 への 対 応 が 十 分 でないことが 予 想 される 従 って 出 入 業 者 等 には 平 時 から 地 震 及 び 津 波 が 発 生 した 際 の 事 業 所 の 計 画 や 避 難 行 動 要 領 等 を 事 前 教 育 - 8 -

65 する 必 要 がある (3) 初 期 消 火 ア 火 災 を 発 見 した 時 は 大 声 で 周 囲 の 人 に 知 らせる イ 火 災 の 初 期 消 火 は 消 火 器 を 集 めて 複 数 人 数 により 一 気 に 消 火 する ウ 同 時 に 火 災 が 発 生 した 場 合 は それぞれで 対 応 することになるが 同 時 に 対 応 することが 困 難 な 場 合 は 大 火 災 となる 危 険 が 大 きな 方 又 は 人 命 危 険 が 予 想 される 場 所 を 優 先 して 消 火 する エ 危 険 物 を 貯 蔵 する 場 所 付 近 の 火 災 では 危 険 物 が 収 納 された 容 器 を 可 能 な 限 り 安 全 な 場 所 に 移 動 し 延 焼 拡 大 を 防 ぐ オ 爆 発 や 毒 性 ガスの 拡 散 する 危 険 が 予 想 される 場 合 は 周 囲 に 避 難 を 呼 びかける (4) 安 否 確 認 事 業 所 内 在 勤 従 業 員 と 事 業 所 外 にいる 従 業 員 の 安 否 を 確 認 する 方 法 を 講 じる 必 要 がある 事 業 所 外 の 従 業 員 の 安 否 確 認 は あらかじめ 定 めた 災 害 時 においても 比 較 的 通 信 可 能 な 連 絡 手 段 により 確 認 し 災 害 対 策 本 部 に 集 約 する 通 信 インフラが 被 災 することを 想 定 し 複 数 の 通 信 手 段 を 準 備 し それらの 通 信 方 法 について 従 業 員 に 周 知 しておくことが 必 要 である (5) 救 出 救 護 ア 建 物 の 下 敷 きになった 人 の 発 生 と 同 時 に 火 災 が 発 生 した 場 合 は 原 則 として 火 災 を 制 圧 して から 救 出 活 動 にあたる イ 建 物 の 下 敷 きになった 場 合 は つるはしやスコップで 掘 り 出 す 方 法 や 角 材 や 車 両 のジャッキ 等 を 活 用 し 救 出 する 方 法 などがある ウ 事 業 所 に 備 えられた 防 災 資 機 材 を 有 効 に 活 用 するとともに 近 隣 の 事 業 所 等 に 協 力 を 求 めて 作 業 を 進 める エ 救 出 にあたっては 周 囲 の 人 の 協 力 を 求 めるが 二 次 的 災 害 の 発 生 を 留 意 する オ けが 人 の 応 急 処 置 は 安 全 な 場 所 で 行 う (6) 避 難 計 画 避 難 計 画 については 従 前 の 地 震 被 害 を 前 提 に 更 に 津 波 が 発 生 した 場 面 を 想 定 し 事 業 所 内 及 び 事 業 所 外 への 避 難 方 法 について 見 直 しておくことが 必 要 である 想 定 する 津 波 に 対 し 安 全 を 確 保 できる 場 所 等 が 事 業 所 内 部 にない 場 合 は 事 業 所 外 部 へ 避 難 する 外 部 の 避 難 場 所 は 津 波 到 達 時 間 を 参 考 に 選 定 する また 避 難 経 路 は 建 物 の 破 損 道 路 の 陥 没 等 の 危 険 を 考 慮 し 複 数 想 定 しておくことが 望 ましい また 急 を 要 する 場 合 などの 避 難 行 動 についても 想 定 しておくことが 望 ましい 5 連 絡 体 制 構 内 における 連 絡 手 段 外 部 従 業 員 との 連 絡 手 段 は 事 業 所 の 電 源 が 喪 失 すること 公 共 インフラの 通 信 状 況 が 悪 化 することを 想 定 して 準 備 しておくことが 望 ましい 6 二 次 災 害 防 止 地 震 や 津 波 からの 避 難 により 人 命 を 保 護 することが 最 優 先 であるが 可 能 な 範 囲 で 短 時 間 かつ 容 易 に 行 うことができる 二 次 災 害 防 止 措 置 を 講 じることが 必 要 である - 9 -

66 7 避 難 津 波 到 達 の 可 能 性 がある 地 域 にある 事 業 所 では 迅 速 な 避 難 が 必 要 である 適 切 な 避 難 指 示 をするためには 各 自 治 体 の 地 域 防 災 計 画 等 の 記 載 事 項 を 確 認 し 事 業 所 が 津 波 の 浸 水 深 を 想 定 し 津 波 到 達 可 能 性 がある 場 合 の 避 難 行 動 指 針 を 策 定 する 必 要 がある 津 波 到 達 が 予 測 される 事 業 所 では 平 常 時 から 以 下 事 項 について 確 認 し 事 業 所 の 方 針 を 策 定 して おく 必 要 がある (1) 行 政 等 の 公 開 情 報 で 確 認 しておく 事 項 ア 事 業 所 への 津 波 到 達 時 間 イ 事 業 所 の 浸 水 予 測 ウ 周 辺 避 難 場 所 ( 避 難 ビル 等 も 含 む ) (2) 周 辺 避 難 場 所 設 定 において 留 意 すべき 事 項 ア 避 難 場 面 の 想 定 夜 間 悪 天 候 時 の 場 合 には 避 難 に 要 する 時 間 がかかることを 想 定 した 避 難 計 画 とする イ 避 難 経 路 の 設 定 災 害 時 には 道 路 及 び 周 辺 建 物 の 被 災 により 想 定 した 経 路 を 使 用 できない 可 能 性 がある また 夜 間 の 停 電 状 況 下 で 避 難 する 場 合 にはより 危 険 性 が 高 くなる 事 業 所 近 隣 に 住 む 従 業 員 等 から 意 見 を 聴 取 し 建 物 の 倒 壊 危 険 や 道 路 の 陥 没 危 険 が 少 ない 避 難 経 路 を 設 定 する 必 要 がある 8 教 育 訓 練 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 訓 練 の 課 題 として 想 定 していない 事 業 所 が 多 かった 津 波 への 対 応 工 事 事 業 者 及 び 見 学 者 等 来 訪 者 への 対 応 等 細 かい 場 面 を 想 定 した 訓 練 を 実 施 することが 望 ましい

67 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 被 災 後 応 急 措 置 や 臨 時 的 な 対 応 を 経 て 危 険 物 施 設 の 復 旧 定 常 運 転 へと 移 行 していくにあたり これらをスムースに 進 めるための 留 意 事 項 をとりまとめた これらは 事 業 所 単 独 で 取 り 組 めるものだけ ではなく 行 政 機 関 や 業 界 団 体 及 び 他 事 業 所 と 協 力 し 進 めていく 必 要 がある 1 設 備 点 検 建 物 内 への 立 入 り 電 気 設 備 の 使 用 その 他 設 備 点 検 に 係 る 留 意 事 項 を 次 に 示 す ア 津 波 警 報 や 避 難 指 示 が 解 除 された 後 危 険 物 施 設 へ 立 ち 入 る 際 には 危 険 物 の 流 出 等 を 想 定 した 態 勢 で 立 入 ること イ 点 検 を 行 い 位 置 構 造 及 び 設 備 が 従 前 の 許 可 内 容 どおりで 異 常 がないことが 確 認 できた 場 合 は 定 常 運 転 に 復 帰 して 差 し 支 えないこと ウ 浸 水 被 害 を 受 けた 電 気 設 備 は 原 則 使 用 しないこと( 防 水 性 が 確 保 されており 異 常 がないものを 除 く ) エ 海 水 につかった 設 備 は 早 期 に 洗 浄 すること(これに 伴 い 洗 浄 用 水 の 確 保 が 必 要 ) オ 海 水 につかった 設 備 については その 後 は 点 検 の 強 化 更 新 時 期 の 見 直 し 等 を 検 討 すること 危 険 物 施 設 においては 目 視 等 により 設 備 異 常 を 確 認 し 専 門 業 者 へ 修 理 等 の 依 頼 をしたくても 連 絡 が 取 れず また 連 絡 が 取 れた 場 合 でも 多 数 の 同 業 施 設 が 被 災 しているため 専 門 業 者 がすぐに 対 応 できない 等 設 備 等 の 健 全 性 の 確 認 に 時 間 を 要 することが 想 定 される このような 場 合 においては 異 常 の 程 度 に 応 じて 監 視 等 の 対 応 を 行 うとともに 位 置 構 造 及 び 設 備 の 健 全 性 が 確 認 できない 状 態 での 施 設 の 使 用 再 開 は 原 則 として 行 うことができない 2 点 検 等 を 行 う 必 要 がある 部 分 のチェックポイント ア 基 礎 地 盤 の 沈 下 等 により 建 築 物 の 傾 斜 破 損 等 がないか 確 認 する イ 建 築 物 の 壁 屋 根 柱 床 窓 等 の 破 損 亀 裂 がないか 確 認 する ウ 建 築 物 内 に 設 置 されている 付 属 設 備 ( 照 明 換 気 電 気 等 )の 取 付 状 態 に 異 常 がないか 確 認 す る キ 危 険 物 の 基 礎 架 台 に 損 傷 がないか 確 認 する ケ 地 盤 排 水 溝 油 分 離 装 置 に 亀 裂 破 損 がないか 確 認 する コ 危 険 物 容 器 の 転 倒 落 下 による 変 形 ずれ 等 が 発 生 しているか 確 認 する シ 消 火 器 消 火 設 備 の 変 形 破 損 がないか 確 認 する ス その 他 の 設 備 ( 消 防 用 設 備 火 気 設 備 通 信 設 備 )に 異 常 がないか 確 認 する 3 臨 時 的 対 応 技 術 基 準 は 平 常 時 における 施 設 の 利 用 形 態 に 応 じて 火 災 発 生 類 焼 危 険 物 の 流 出 等 を 防 止 または 軽 減 することを 目 的 としている したがって 臨 時 的 に 緊 急 性 や 社 会 的 な 必 要 に 迫 られた 一 定 の 制 限 のもとで 危 険 物 の 取 扱 い 等 を 行 おうとする 場 合 には 代 替 的 な 対 策 により 安 全 を 確 保 して 危 険 物 を 取 り 扱 うことが 考 えられる また 災 害 時 に 平 常 時 とは 異 なる 立 地 環 境 ( 例 : 津 波 により 隣 接 建 物 が 流 失 した 場 合 等 )になった 場 合 には 類 焼 等 の 危 険 性 は 平 常 時 よりも 軽 減 しているため 平 常 時 に 必 要 な 構 造 等 が 不 要 となる 場 面 も 想 定 される

68 震 災 時 等 に 危 険 物 施 設 において 必 要 となる 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについては 設 備 等 が 故 障 した 場 合 に 備 えて 予 め 準 備 された 代 替 機 器 の 使 用 や 停 電 時 における 非 常 用 電 源 や 手 動 機 器 の 活 用 等 予 め 想 定 される 震 災 時 等 における 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについて 具 体 的 にその 内 容 を 計 画 し 許 可 内 容 との 整 合 を 図 っておくことが 必 要 であり 次 に 掲 げる 事 前 の 対 応 が 必 要 である ただし 危 険 物 施 設 の 許 可 外 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いや 利 用 方 法 が 全 く 異 なる 設 備 等 の 利 用 等 は 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 又 は 法 令 による 変 更 許 可 が 必 要 となる (1) 許 可 内 容 への 内 包 代 替 手 段 として 用 いる 設 備 等 についても 消 防 法 第 11 条 第 1 項 により 許 可 する 内 容 に 含 めておく こと (2) 予 防 規 程 への 記 載 等 発 災 時 の 緊 急 対 応 や 施 設 の 応 急 点 検 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いの 手 順 等 を 定 めておき 予 防 規 程 及 びそれに 基 づくマニュアル 等 に 位 置 付 けておくこと また 定 期 的 に 従 業 員 に 対 して 当 該 対 応 の 教 育 を 行 い 訓 練 等 を 行 っておくこと 4 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いは 市 町 村 長 等 の 許 可 を 受 けて 設 置 された 危 険 物 施 設 以 外 の 場 所 で 行 ってはならないことが 消 防 法 第 10 条 第 1 項 に 定 められているが 同 条 第 1 項 ただし 書 きにお いて 所 轄 消 防 長 等 の 承 認 を 受 けて 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を 10 日 以 内 の 期 間 に 仮 に 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 うことができるとされている 危 険 物 施 設 が 被 災 する 等 により 平 常 時 と 同 様 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 困 難 な 場 合 において 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 運 用 により 当 該 取 り 扱 いについて 必 要 な 安 全 対 策 を 確 保 したうえで 実 施 することが 考 えられる 具 体 的 な 安 全 対 策 については 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 等 の 安 全 対 策 及 び 手 続 きについて( 平 成 25 年 10 月 3 日 付 け 消 防 災 第 364 号 防 危 第 171 号 ) を 参 考 とする (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 震 災 時 等 において 施 設 において 具 体 的 な 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 が 想 定 される 場 合 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 手 続 きを 迅 速 に 行 うためには 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 者 と 消 防 機 関 との 間 で 事 前 に 想 定 される 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いに 応 じた 安 全 対 策 や 必 要 な 資 機 材 等 の 準 備 方 法 等 の 具 体 的 な 実 施 計 画 事 務 手 続 きについて 事 前 に 協 議 し 合 意 しておくことが 重 要 である (2) 申 請 方 法 発 災 直 後 等 により 消 防 機 関 へ 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 を 直 接 行 ういとまがない 場 合 や 交 通 手 段 の 確 保 が 困 難 である 場 合 における 消 防 機 関 への 申 請 方 法 について 予 め 消 防 機 関 と 相 談 し ておく 必 要 がある (3) 繰 り 返 し 承 認 平 常 時 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 繰 り 返 し 承 認 については 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 制 度 の 趣 旨 から 抑 制 的 に 扱 われるべきものであるが 震 災 時 等 においては 広 範 囲 で 危 険 物 施 設 に 被 害 が 生 じている 場 合 があること 発 災 後 当 分 の 間 は 燃 料 の 需 要 が 増 加 し 既 存 の 稼 働 可 能 な 燃 料 供 給 施 設 の 燃 料 供 給 能 力 が 不 足 する 場 合 があること 長 期 間 の 停 電 により 非 常 用 発 電 機 等 の

69 燃 料 の 継 続 的 な 供 給 が 必 要 な 場 合 があること 等 により 10 日 間 に 収 まらない 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 必 要 となることがある このような 状 況 においては 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 を 繰 り 返 すことにより 対 応 するこ とが 考 えられるが 以 下 の 留 意 事 項 に 注 意 し 管 轄 の 消 防 機 関 と 事 前 に 相 談 する 必 要 がある ア 1 回 の 承 認 の 期 間 は 法 令 上 10 日 以 内 となること イ 繰 り 返 し 承 認 は 必 要 な 期 間 に 留 めること 5 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制 施 設 の 復 旧 には 事 業 規 模 に 応 じた 自 社 ネットワークまたは 他 事 業 所 との 協 力 体 制 が 必 要 である ア 事 業 再 開 継 続 のため 同 種 事 業 者 間 における 資 材 融 通 イ 事 業 所 間 の 協 定 地 域 との 協 定 他 業 種 との 協 力 ( 発 電 機 手 配 など) ウ 同 業 種 組 合 等 の 連 携 協 力

70 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 屋 外 タンク 貯 蔵 所 編

71 目 次 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 (1) 地 震 被 害 (2) 津 波 被 害 震 災 に 対 する 課 題 (1) ハード 面 (2) ソフト 面 第 2 章 事 前 対 策 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 (1) 危 険 物 施 設 に 共 通 する 留 意 事 項 (2) 屋 外 タンク 貯 蔵 所 に 係 る 留 意 事 項 (3) 耐 震 基 準 に 適 合 しない 準 特 定 屋 外 貯 蔵 タンクの 耐 震 安 全 性 の 確 保 方 策 について (4) 予 防 規 程 に 盛 り 込 むべき 事 項 について 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 (2) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 災 害 対 応 に 関 する 事 項 (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー (2) 安 全 確 保 (3) 緊 急 停 止 (4) 安 否 確 認 (5) 救 出 救 護 (6) 避 難 計 画 連 絡 体 制 二 次 災 害 の 防 止 避 難 (1) 行 政 等 の 公 開 情 報 で 確 認 しておく 事 項 (2) 周 辺 避 難 場 所 設 定 において 留 意 すべき 事 項 (3) その 他 留 意 すべき 事 項 教 育 訓 練 (1) 津 波 への 対 応 等 想 定 の 拡 大 (2) 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 設 備 点 検 時 等 の 留 意 事 項 点 検 等 を 行 う 必 要 がある 部 分 のチェックポイント 施 設 設 備 の 運 転 停 止 時 開 始 時 の 安 全 措 置

72 (1) 運 転 停 止 時 (2) 運 転 開 始 時 臨 時 的 対 応 (1) 許 可 内 容 への 内 包 (2) 予 防 規 程 への 記 載 等 (3) 破 損 した 浮 き 屋 根 の 浮 き 室 に 危 険 物 の 浸 入 等 が 生 じた 場 合 の 緊 急 的 な 対 応 について 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 (2) 申 請 方 法 (3) 繰 り 返 し 承 認 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制 (1) 協 力 体 制 (2) 相 互 通 報 に 関 する 事 項 (3) 相 互 了 解 に 関 する 事 項 (4) 資 料 等 の 相 互 交 換 に 関 する 事 項

73 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 1 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 調 査 地 域 内 の 屋 外 タンク 貯 蔵 所 数 は 26,572 施 設 であり うち 地 震 によるもの 津 波 によるものまた は 判 別 不 能 のものを 含 め 841 施 設 (3.2%)が 被 災 している (1) 地 震 被 害 地 震 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 378 施 設 (841 施 設 の 45%)で うち 328 件 が 破 損 危 険 物 の 27 件 が 流 出 である 危 険 物 の 流 出 箇 所 としては 浮 き 屋 根 浮 き 蓋 16 件 付 属 配 管 6 件 その 他 3 件 及 び 底 板 2 件 となっている 破 損 件 数 が 最 も 多 い 被 災 箇 所 は 防 油 堤 の 178 施 設 であり 主 にひび 割 れ 亀 裂 等 の 一 部 破 損 沈 下 に 伴 う 変 形 や 傾 斜 被 害 が 生 じている 浮 き 屋 根 浮 き 蓋 の 破 損 は 67 件 ( 流 出 16 件 ) 付 属 配 管 の 破 損 46 件 ( 流 出 6 件 )となっている 表 1 地 震 による 屋 外 タンク 貯 蔵 所 における 被 災 箇 所 の 件 数 被 災 施 設 数 378 側 板 底 板 防 油 堤 基 礎 地 盤 13 (3.4%) 9 (2.4%) 178 (47.1%) 104 (27.5%) 浮 き 屋 根 浮 き 蓋 67 (17.7%) 附 属 配 管 46 (12.2%) 注 1) 一 の 施 設 で 複 数 の 箇 所 に 被 害 が 発 生 したものもある その 他 94 (24.9%) 注 2) 表 中 の 括 弧 内 の 数 値 は 被 災 施 設 数 に 対 する 割 合 を 示 す 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 地 震 被 害 の 主 な 特 徴 を 以 下 に 示 す ア 側 板 及 び 底 板 の 被 害 の 多 くは 容 量 1,000kL 未 満 のタンクで 発 生 したが 地 震 によるタンク 本 体 からの 危 険 物 の 流 出 は1 件 ( 滲 み 程 度 )であった イ 耐 震 基 準 に 適 合 している 屋 外 貯 蔵 タンクの 浮 き 屋 根 では ポンツーン 破 損 に 伴 う 浮 き 屋 根 の 沈 下 傾 斜 等 の 浮 き 性 能 を 損 なうような 被 害 はなかった ウ 防 油 堤 被 害 178 件 のうち 大 半 (153 件 )がひび 割 れ 亀 裂 等 の 一 部 損 傷 である (2) 津 波 被 害 津 波 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 398 施 設 (841 施 設 の 47%)で うち 219 件 (タンクや 配 管 の 移 動 80 件 その 他 の 破 損 139 件 )が 破 損 92 件 が 危 険 物 の 流 出 火 災 は1 件 発 生 している 表 2 津 波 による 屋 外 タンク 貯 蔵 所 における 破 損 件 数 ( 被 害 部 位 別 ) 被 災 施 設 数 139 側 板 底 板 防 油 堤 基 礎 地 盤 15 (11%) 7 (5%) 50 (36%) 49 (35%) 浮 き 屋 根 浮 き 蓋 7 (5%) 付 属 配 管 97 (70%) 注 1) 一 の 施 設 で 複 数 の 箇 所 に 被 害 が 発 生 したものもある その 他 62 (45%) 注 2) 表 中 の 括 弧 内 の 数 値 は 被 災 施 設 数 に 対 する 割 合 を 示 す 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 津 波 被 害 の 主 な 特 徴 を 以 下 に 示 す ア タンクの 移 動 及 び 配 管 の 破 損 の 被 害 が 発 生 しているが 配 管 の 被 害 は 津 波 浸 水 深 が 概 ね3m( 津 波 高 さ 約 6m)を 超 えたところから 発 生 し 津 波 浸 水 深 が7m( 津 波 高 さ 約 10m)を 超 えるとほとん - 1 -

74 どのタンクに 移 動 の 被 害 が 発 生 している イ 容 量 10,000kL 以 上 のタンクには 緊 急 遮 断 弁 の 設 置 が 義 務 付 けられているが 緊 急 遮 断 弁 を 有 し ていたにもかかわらず 配 管 から 流 出 したものは 常 用 電 源 と 非 常 用 電 源 の 両 方 が 喪 失 したことに よるとされている - 2 -

75 配 管 の 破 損 により 防 油 堤 内 に 重 油 が 大 量 に 流 出 ( 出 典 : 仙 台 市 消 防 局 ) 配 管 の 破 損 により 重 油 が 流 出 したタンク ( 出 典 : 仙 台 市 消 防 局 ) スロッシングにより 原 油 が 溢 流 した 浮 き 屋 根 上 部 の 状 況 ( 出 典 : 消 防 研 究 センター) スロッシングにより 破 損 したタンク 側 板 付 近 の 浮 き 蓋 の 損 傷 状 況 ( 出 典 : 消 防 研 究 センター) 写 真 1 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 被 災 状 況 写 真 - 3 -

76 液 状 化 による 防 油 堤 の 沈 下 破 断 状 況 ( 出 典 : 危 険 物 保 安 技 術 協 会 ) 地 盤 の 不 等 沈 下 によるタンクの 沈 下 アニュラ 板 付 近 の 変 形 状 況 ( 出 典 : 消 防 研 究 センター) スロッシングにより 浮 き 屋 根 上 に 溢 出 し た 油 がルーフドレン 配 管 から 流 出 ( 出 典 : 消 防 研 究 センター) 津 波 により 浮 上 移 動 したタンク ( 地 震 時 は 空 ) ( 出 典 : 消 防 研 究 センター) 写 真 2 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 被 災 状 況 写 真 - 4 -

77 配 管 の 破 断 部 拡 大 ( 出 典 : 消 防 研 究 センター) 配 管 の 破 断 部 から 噴 出 するガソリン ( 出 典 : 仙 台 市 消 防 局 ) 津 波 によりタンクが 移 動 した タンク 基 礎 ( 出 典 : 消 防 研 究 センター) 津 波 によりタンクが 移 動 した タンクヤード ( 出 典 : 消 防 研 究 センター) 写 真 3 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 被 災 状 況 写 真 2 震 災 に 対 する 課 題 (1) ハード 面 ア 地 震 対 策 タンク 本 体 については 地 震 によるタンク 本 体 の 被 害 は 特 異 な 地 盤 条 件 のもので 危 険 物 の 流 出 が1 件 ( 滲 み 程 度 ) 発 生 しているが 地 震 に 対 する 現 行 基 準 は 妥 当 とされている 平 成 17 年 の 浮 き 屋 根 耐 震 基 準 に 適 合 したタンクでは 浮 き 屋 根 の 沈 下 傾 斜 及 びスロッシングに よる 危 険 物 の 流 出 を 伴 う 被 害 もなく 浮 き 屋 根 の 耐 震 基 準 の 有 効 性 が 確 認 されている したがっ て 浮 き 屋 根 の 耐 震 基 準 に 適 合 しないタンクは 基 準 適 合 に 向 け 計 画 的 に 改 修 を 進 めていく 必 要 がある また 防 油 堤 等 について 目 地 部 等 に 被 害 が 生 じたが これらの 被 害 を 防 止 するためには 引 - 5 -

78 き 続 き 可 とう 性 材 の 設 置 を 促 進 していくことが 必 要 である( 防 油 堤 の 漏 えい 防 止 措 置 等 につい て ( 平 成 10 年 3 月 20 日 付 け 消 防 危 第 32 号 )) 一 方 で 防 油 堤 が 大 きく 損 傷 した 場 合 には 可 とう 性 材 でも 対 応 できない 場 合 も 見 受 けられ 土 のうを 積 み 上 げ 対 応 することが 考 えられるが この 場 合 において 土 のう 単 体 では 止 波 機 能 が 不 十 分 であるため 防 水 シート 不 乾 性 パテを 必 ず 併 用 することが 必 要 である また 土 のうを 運 搬 するための 車 両 をあらかじめ 準 備 しておくことや 設 置 時 間 を 短 縮 するため 一 定 量 を 袋 詰 めし 定 期 的 に 詰 め 替 えを 行 うことに 留 意 する 必 要 がある このほか 地 盤 条 件 が 良 好 とは 言 い 難 い 防 油 堤 等 については 大 型 土 のうの 配 備 やクレーン 等 の 重 機 の 手 順 について 確 認 しておく 必 要 がある イ 津 波 対 策 東 日 本 大 震 災 では 津 波 浸 水 深 の 違 いにより 被 害 に 違 いがみられ 津 波 浸 水 深 が3m 未 満 ( 津 波 高 さが 約 6m 未 満 )であれば 屋 外 貯 蔵 タンク 本 体 に 被 害 がなく 津 波 浸 水 深 が3m 以 上 になると タンク 本 体 は 移 動 等 がなかったが 付 属 配 管 に 被 害 が 生 じる 可 能 性 が 確 認 された その 結 果 を 踏 まえ 従 来 の 地 震 対 策 に 加 え 津 波 浸 水 深 が3m 以 上 になると 想 定 される 特 定 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 付 属 配 管 には 配 管 を 通 じた 当 該 タンクからの 危 険 物 の 流 出 を 防 止 する 措 置 として 緊 急 遮 断 弁 の 設 置 などを 含 む 津 波 対 策 に 関 する 事 項 を 予 防 規 程 に 規 定 する 必 要 がある この 場 合 において 緊 急 遮 断 弁 の 閉 止 を 行 うための 配 慮 が 必 要 である 予 備 動 力 源 は 地 震 等 により 喪 失 することが ないよう 信 頼 性 に 対 する 配 慮 が 必 要 である (2) ソフト 面 ア 地 震 対 策 地 震 対 策 については 従 前 より 予 防 規 程 等 に 地 震 時 の 行 動 等 が 記 載 されている また 地 震 災 害 を 想 定 した 訓 練 等 を 実 施 している 事 業 者 も 多 かった ハード 面 でも 記 載 したとおり 地 震 によ る 影 響 に 限 ればその 被 害 は 小 さく 地 震 発 生 後 は 緊 急 停 止 した 設 備 等 の 点 検 をマニュアルどおり 実 施 している 事 業 者 が 多 かった イ 津 波 対 策 従 業 員 等 人 命 の 確 保 二 次 災 害 の 防 止 等 の 観 点 から 事 業 所 ( 屋 外 タンク 貯 蔵 所 以 外 の 危 険 物 施 設 も 含 む )として 以 下 の 課 題 がある < 人 命 確 保 > 津 波 警 報 等 発 令 時 の 事 業 所 への 参 集 条 件 の 見 直 し 東 日 本 大 震 災 以 前 から 多 くの 事 業 所 で 地 震 の 震 度 階 ごとに 従 業 員 の 行 動 を 規 定 していた しかし ほとんどの 事 業 所 において 津 波 警 報 等 発 令 や 津 波 発 生 に 対 する 想 定 はされていなかっ た そのため 津 波 警 報 が 発 令 されたにも 関 わらず 地 震 発 生 時 の 参 集 基 準 に 従 い 従 業 員 が 津 波 到 達 範 囲 内 の 事 業 所 へ 参 集 した 事 業 所 が 見 られた 震 度 階 ごとの 従 業 員 の 行 動 規 定 につい て 津 波 警 報 等 発 令 時 における 津 波 による 浸 水 深 到 達 範 囲 を 踏 まえた 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 事 業 所 内 ) 地 震 発 生 後 は 事 業 所 内 の 規 定 に 従 い 各 設 備 等 の 点 検 及 び 復 旧 活 動 が 行 われる しかし 津 波 到 達 危 険 がある 場 合 には 人 命 確 保 を 前 提 とし 可 能 な 範 囲 で 被 害 拡 大 措 置 を 講 じたうえで 津 波 到 着 までに 避 難 を 行 う 必 要 がある 沿 岸 部 の 事 業 所 では 地 震 発 生 後 に 作 業 に 当 たってい - 6 -

79 た 従 業 員 が 津 波 被 害 を 受 けた 事 例 もある 地 震 時 には 固 定 電 話 や 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 が 想 定 されるが 従 業 員 等 に 避 難 情 報 を 確 実 に 伝 達 する 多 様 な 手 段 の 確 保 ( 停 電 時 でも 情 報 を 入 手 などすることができるラジオ 電 池 式 テレビ 等 や 電 話 が 輻 輳 等 でも 従 業 員 等 と 連 絡 をとるため の 携 帯 無 線 機 等 ) 特 に 津 波 到 達 が 想 定 される 事 業 所 においては 行 動 規 定 の 構 築 または 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 外 部 出 向 者 : 安 否 確 認 含 む) 津 波 到 達 後 は 通 信 インフラも 被 災 する 可 能 性 が 高 く 事 業 所 外 部 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 に 時 間 を 要 する 固 定 電 話 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 を 想 定 した 情 報 伝 達 手 段 の 確 保 ( 一 斉 メ ール 災 害 伝 言 ダイヤル 等 ) または 輻 輳 時 の 対 応 方 針 取 り 決 め( 外 出 中 において 被 災 した 場 合 の 行 動 従 業 員 から 事 業 所 に 連 絡 を 入 れるなど)を 定 めておくことが 望 まれる 訓 練 等 の 見 直 し 沿 岸 部 の 大 規 模 事 業 所 においては 東 日 本 大 震 災 以 前 から 津 波 を 想 定 した 訓 練 を 実 施 してい る 事 業 所 は 一 部 のみであった また 中 小 規 模 以 下 の 事 業 所 においては 震 災 訓 練 そのものを 実 施 していない 事 業 所 もあった 津 波 による 被 害 が 想 定 される 場 合 には 震 災 訓 練 の 実 施 ととも に 津 波 を 想 定 した 訓 練 実 施 が 望 まれる なお 教 育 については 外 出 中 や 出 張 中 に 津 波 によっ て 被 災 する 可 能 性 もあるため 津 波 の 被 害 の 有 無 にかかわらず 行 うことが 望 ましい < 二 次 災 害 防 止 > 緊 急 停 止 する 設 備 の 優 先 順 位 付 け 屋 外 タンク 貯 蔵 所 等 においては 緊 急 遮 断 弁 が 設 置 されているタンクもあるが 通 常 の 遮 断 弁 では 非 常 用 電 源 まで 確 保 されているものは 少 なく 停 電 時 には 自 動 で 緊 急 遮 断 できないこと がある このような 場 合 には 手 動 で 閉 止 することになるが 限 られた 保 安 要 員 と 津 波 到 達 まで の 時 間 において 全 てのタンクを 緊 急 遮 断 することは 難 しいことが 想 定 される このため 常 用 電 源 喪 失 時 でも 感 震 計 と 連 動 し 遮 断 可 能 な 機 械 的 遮 断 弁 設 置 の 検 討 や 危 険 物 ( 第 1 石 油 類 等 ) が 流 出 した 場 合 の 火 災 及 び 爆 発 危 険 性 を 踏 まえた 緊 急 遮 断 する 設 備 の 優 先 順 位 を 検 討 するこ とが 望 まれる ウ その 他 予 防 規 程 には 地 震 発 生 から 津 波 襲 来 までの 間 に 行 動 すべき 内 容 を 事 前 に 定 めておく 必 要 があ るが これについては 被 害 想 定 を 整 理 したうえで 従 業 員 の 避 難 や 施 設 の 安 全 な 停 止 等 について 盛 り 込 んでいく 必 要 がある また 被 害 想 定 にあたっては 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 津 波 被 害 シミュレ ーションツールを 活 用 して 被 害 想 定 を 整 理 していく 必 要 がある 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 津 波 対 策 としては 津 波 被 害 シミュレーションを 用 いて 浮 き 上 がりや 滑 動 の 安 全 率 が1( 津 波 の 影 響 で 屋 外 タンク 貯 蔵 所 が 浮 き 上 がりや 滑 動 をはじめる 限 界 値 ) 以 下 と なる 貯 蔵 量 を 最 低 貯 蔵 量 として 液 面 管 理 する 方 法 などが 考 えられる 余 震 の 状 況 によってはタンク 上 部 からの 状 況 確 認 は 難 しいが 二 次 災 害 防 止 のためには 可 能 な 限 り 安 全 を 確 保 しながら 高 所 カメラ 等 により 早 期 に 被 害 状 況 を 確 認 することが 望 まれる - 7 -

80 第 2 章 事 前 対 策 災 害 時 に 従 業 員 及 び 施 設 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 事 前 計 画 の 作 成 や 従 業 員 への 教 育 訓 練 非 常 用 資 機 材 の 確 保 等 の 対 策 を 講 じることが 必 要 である 事 前 対 策 の 確 立 に 当 たっては その 性 質 上 予 防 規 程 の 作 成 における 考 え 方 を 参 考 にできる 地 震 発 生 後 の 行 動 等 は 事 業 所 の 立 地 や 事 業 内 容 等 によって 決 められる 以 下 に 津 波 到 達 危 険 がある 事 業 所 の 基 本 的 な 対 応 の 一 例 を 示 す 地 震 発 生 緊 急 地 震 速 報 1 安 全 確 保 人 命 身 体 施 設 ( 商 用 電 源 による 緊 急 停 止 等 ) 大 きな 揺 れの 到 達 2 緊 急 停 止 3 安 否 確 認 6 設 備 点 検 津 波 警 報 発 令 4 避 難 対 応 可 能 な 緊 急 停 止 等 二 次 災 害 防 止 対 応 津 波 到 達 5 安 否 確 認 6 設 備 点 検 図 1 津 波 から 緊 急 避 難 が 必 要 な 場 面 における 基 本 的 な 対 応 の 一 例 大 きな 揺 れの 到 着 前 に 緊 急 地 震 速 報 が 発 表 され また 津 波 到 達 予 測 時 間 まで 比 較 的 時 間 の 猶 予 がある 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 - 8 -

81 1 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 施 設 や 設 備 機 器 の 重 要 性 や 危 険 性 の 他 耐 用 年 数 や 使 用 頻 度 を 踏 まえて 優 先 度 の 高 いものや 津 波 到 達 までの 時 間 等 を 勘 案 して 順 次 取 り 組 んでいくことが 望 まれる (1) 危 険 物 施 設 に 共 通 する 留 意 事 項 ア 建 築 物 等 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること イ 施 設 の 設 置 場 所 が 地 震 時 に 地 盤 沈 下 や 液 状 化 が 発 生 するおそれのない 場 所 かどうか 確 認 する こと 地 盤 沈 下 等 が 発 生 するおそれのある 場 合 には 被 害 を 最 小 限 に 抑 えるための 対 策 について 検 討 すること なお 確 認 にあたっては 既 存 の 情 報 を 活 用 するとともに 周 辺 地 域 の 地 盤 に 関 する 情 報 等 も 参 考 にすること ウ 配 管 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること また 腐 食 等 劣 化 により 耐 震 強 度 が 低 下 していな いかについても 併 せて 確 認 すること エ 配 管 に 可 とう 管 継 手 を 使 用 している 場 合 には 当 該 継 手 が 有 効 な 位 置 に 設 置 されているかどう か 確 認 すること オ 配 管 の 支 持 物 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること カ 支 持 物 による 配 管 の 固 定 状 況 を 確 認 し 地 震 時 に 支 持 物 から 配 管 が 外 れないよう 必 要 に 応 じ て 対 策 を 講 ずること キ 地 震 により 水 平 方 向 への 地 盤 のずれが 生 じ 配 管 の 支 持 物 に 直 近 のバルブ 等 が 接 触 し 配 管 が 破 断 する 可 能 性 があることから 配 管 の 支 持 物 の 直 近 に 水 抜 きバルブ 等 が 設 けられていないかど うか 確 認 すること ク ポンプ 設 備 が 設 けられている 場 合 は ポンプ 設 備 と 基 礎 との 固 定 状 況 について 腐 食 等 劣 化 に より 耐 震 強 度 が 低 下 していないかも 含 めて 確 認 すること (2) 屋 外 タンク 貯 蔵 所 に 係 る 留 意 事 項 ア 東 日 本 大 震 災 での 被 害 を 踏 まえ 地 盤 の 液 状 化 に 係 る 基 準 に 適 合 した 特 定 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の うち タンクの 設 置 場 所 が 河 川 の 流 路 付 近 であるもの 又 は 当 該 場 所 がかつて 河 川 の 流 路 又 は 流 路 付 近 であったものについては ボーリング 調 査 結 果 及 び 液 状 化 指 数 について 確 認 すること イ 特 定 屋 外 貯 蔵 タンクの 浮 き 屋 根 については 次 の(ア)から(ウ)に 定 める 基 準 に 係 る 適 合 状 況 につい て 確 認 すること なお すでに 当 該 基 準 に 適 合 しているものにあってはこの 限 りではない (ア) 外 周 浮 き 部 分 に 生 じる 応 力 に 関 する 事 項 (イ) 浮 き 機 能 に 関 する 事 項 (ウ) 溶 接 部 の 溶 接 方 法 に 関 する 事 項 確 認 にあたっては 過 去 の 補 修 に 伴 う 浮 き 屋 根 重 量 の 増 加 等 の 影 響 を 反 映 すること また 確 認 の 結 果 上 記 (ア)から(ウ)の 基 準 のいずれかを 満 たしていない 浮 き 屋 根 については 出 来 る 限 り 早 期 にこれらの 基 準 に 適 合 するよう 工 事 に 関 する 計 画 の 見 直 しを 検 討 すること 耐 震 安 全 性 が 確 保 されていない 浮 き 屋 根 の 浮 力 確 保 方 策 例 と 浮 き 屋 根 の 浮 き 室 に 危 険 物 が 浸 入 等 した 場 合 の 緊 急 的 な 対 策 について 耐 震 安 全 性 が 確 保 されていない 浮 き 屋 根 の 浮 き 室 に 浮 力 を 確 保 させることを 目 的 とした 浮 力 体 を 挿 入 することは 浮 き 屋 根 の 沈 下 事 故 を 防 止 するために 有 効 であると 考 えられるため - 9 -

82 必 要 に 応 じて 耐 震 基 準 に 適 合 するまでの 間 の 応 急 対 策 として 検 討 することが 望 ましい なお 浮 き 室 に 浮 力 体 を 挿 入 する 作 業 では 保 安 上 の 観 点 から タンクの 内 容 物 を 抜 いた 状 態 で 必 要 に 応 じた 安 全 対 策 を 実 施 し 施 工 することが 望 ましいこと ただし やむをえずタン ク 供 用 中 に 当 該 作 業 を 行 う 場 合 は 当 該 作 業 時 の 安 全 対 策 等 を 十 分 に 検 討 したうえで 実 施 する 必 要 があり 具 体 的 な 安 全 対 策 としては 次 の 事 項 をはじめ 火 災 発 生 時 に 備 えた 作 業 員 の 退 避 体 制 や 初 期 消 火 体 制 の 確 立 等 が 考 えられる 可 燃 性 蒸 気 濃 度 の 測 定 酸 素 濃 度 の 測 定 帯 電 防 止 措 置 等 また 浮 力 体 による 浮 力 確 保 対 策 を 実 施 した 浮 き 屋 根 において その 浮 き 室 を 含 めた 破 損 や 危 険 物 の 滲 み 等 の 異 常 が 発 見 された 場 合 は そのまま 放 置 することなく 安 全 に 十 分 留 意 しつ つ 速 やかに 恒 久 的 な 補 修 を 行 うことが 必 要 であること 浮 き 屋 根 の 浮 き 室 に 危 険 物 が 浸 入 等 が 生 じた 場 合 には 直 ちに 恒 久 的 な 補 修 を 行 うことが 原 則 であるが これが 困 難 な 場 合 に 浮 き 室 の 浮 力 確 保 を 目 的 とした 浮 力 体 を 挿 入 することは 有 効 であると 考 えられるが 恒 久 的 な 補 修 を 実 施 するまでの 間 の 緊 急 対 策 として 必 要 に 応 じ 検 討 い ただきたいこと ウ 特 定 屋 外 貯 蔵 タンク 以 外 の 一 枚 板 構 造 の 浮 き 屋 根 については 上 記 イ(イ)に 定 める 基 準 に 係 る 適 合 状 況 について 確 認 すること 確 認 にあたっては 過 去 の 補 修 に 伴 う 浮 き 屋 根 重 量 の 増 加 等 の 影 響 を 反 映 し 確 認 の 結 果 基 準 を 満 たしていない 浮 き 屋 根 については 速 やかに 基 準 に 適 合 する ための 改 修 を 行 うこと なお 当 該 浮 き 屋 根 においても 上 記 イ(ア) 及 び(ウ)に 定 める 基 準 に 係 る 適 合 状 況 について 評 価 することが 望 ましいこと エ 浮 き 蓋 付 特 定 屋 外 タンク 貯 蔵 所 については 浮 き 蓋 付 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 技 術 上 の 基 準 への 適 合 状 況 を 早 急 に 確 認 する 必 要 があること 浮 き 蓋 の 耐 震 性 能 を 満 たしていないことが 確 認 された 場 合 には 出 来 る 限 り 早 期 に 浮 き 蓋 の 耐 震 基 準 に 適 合 するよう 工 事 に 関 する 計 画 を 策 定 し 改 修 を 進 める 必 要 があること (3) 耐 震 基 準 に 適 合 しない 準 特 定 屋 外 貯 蔵 タンクの 耐 震 安 全 性 の 確 保 方 策 について ア 耐 震 安 全 性 の 確 認 及 び 評 価 について 耐 震 基 準 に 適 合 しない 準 特 定 屋 外 貯 蔵 タンクの 所 有 者 等 にあっては 個 々のタンク 本 体 で 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 う 危 険 物 の 最 大 容 量 ( 最 高 液 面 高 さ)において 次 の3 要 件 を 確 認 及 び 評 価 する こと (ア) 側 板 に 発 生 する 円 周 方 向 引 張 応 力 が 許 容 応 力 以 下 であること (イ) 側 板 に 発 生 する 軸 方 向 圧 縮 応 力 が 許 容 応 力 以 下 であること (ウ) 隅 角 部 の 保 有 水 平 耐 力 が 必 要 保 有 水 平 耐 力 以 上 であること イ 耐 震 安 全 性 の 確 保 方 策 について 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 う 危 険 物 の 容 量 ( 液 面 高 さ)を 低 下 させることにより 側 板 に 発 生 する 円 周 方 向 引 張 応 力 及 び 軸 方 向 圧 縮 応 力 の 減 少 並 びに 隅 角 部 の 保 有 水 平 耐 力 の 増 加 及 び 必 要 保 有 水 平 耐 力 の 減 少 による 耐 震 安 全 性 の 向 上 が 図 られる このことから アの3 要 件 の 評 価 結 果 において

83 いずれかの 要 件 を 満 足 しない 場 合 は 耐 震 基 準 に 適 合 させるまでの 間 の 対 策 として 当 該 3 要 件 の 全 てを 満 足 させるような 液 面 管 理 を 検 討 すること (4) 予 防 規 程 に 盛 り 込 むべき 事 項 について 津 波 による 屋 外 貯 蔵 タンクの 被 害 形 態 は 津 波 浸 水 深 タンクの 自 重 タンクの 内 径 貯 蔵 危 険 物 の 重 量 等 の 状 況 により 異 なることから 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 所 有 者 等 は それぞれの 状 況 を 踏 ま え 具 体 的 な 被 害 予 測 を 行 った 上 で 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 津 波 対 策 に 関 する 事 項 について 予 防 規 程 に 定 める 必 要 があること この 被 害 予 測 の 実 施 に 当 たっては 消 防 庁 ホームページにおいて 提 供 して いる 屋 外 貯 蔵 タンクの 津 波 被 害 シミュレーションツールを 活 用 すること 東 日 本 大 震 災 による 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 被 害 事 例 を 分 析 した 結 果 タンク 底 板 から3メートル 以 上 の 津 波 浸 水 被 害 を 受 けた 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 付 属 配 管 の 多 くが 破 損 したことが 明 らかとなったこ とから 予 防 規 程 に 以 下 の 項 目 を 盛 り 込 むこと ア 特 定 屋 外 タンク 貯 蔵 所 津 波 により 特 定 屋 外 貯 蔵 タンクの 付 属 配 管 が 破 損 した 場 合 は タンク 内 に 貯 蔵 された 危 険 物 が 配 管 の 破 損 箇 所 から 流 出 するおそれが 高 いことから タンク 底 板 から3メートル 以 上 の 津 波 浸 水 が 想 定 された 特 定 屋 外 貯 蔵 タンクにあっては 配 管 を 通 じた 当 該 タンクからの 危 険 物 の 流 出 を 防 止 する 措 置 について 予 防 規 程 に 定 める 必 要 があること 当 該 措 置 については 以 下 のいずれかによることが 適 当 である (ア) 津 波 が 到 達 する 時 間 及 び 従 業 員 等 の 避 難 を 考 慮 した 上 で 休 日 夜 間 を 問 わずに 従 業 員 がタ ンク 元 弁 を 手 動 で 閉 止 できる 体 制 を 構 築 すること この 場 合 においては 従 業 員 等 への 連 絡 方 法 弁 の 閉 止 作 業 に 伴 う 他 の 施 設 への 影 響 及 び 弁 の 閉 止 に 要 する 時 間 等 について 具 体 的 な 検 討 が 必 要 であること (イ) 配 管 とタンクとの 結 合 部 分 の 直 近 に 予 備 動 力 源 が 確 保 された 遠 隔 操 作 によって 閉 鎖 する 機 能 を 有 する 弁 ( 緊 急 遮 断 弁 等 )を 設 置 すること この 場 合 においては 従 業 員 等 への 連 絡 方 法 弁 の 閉 止 作 業 に 伴 う 他 の 施 設 への 影 響 及 び 弁 の 閉 止 に 要 する 時 間 等 について 具 体 的 な 検 討 が 必 要 であるとともに 地 震 時 における 予 備 動 力 源 の 信 頼 性 について 十 分 な 検 討 が 必 要 であること なお 配 管 とタンクとの 結 合 部 分 の 直 近 にタンク 内 の 危 険 物 が 配 管 に 逆 流 することを 防 止 す る 弁 ( 逆 止 弁 )が 設 けられている 場 合 や 屋 外 貯 蔵 タンクの 屋 根 上 から 危 険 物 の 受 入 れ 及 び 払 出 しを 行 う 等 配 管 が 最 高 液 面 高 さよりも 上 部 に 設 けられている 場 合 のように 津 波 により 配 管 が 破 損 した 場 合 においても タンクに 貯 蔵 された 危 険 物 が 当 該 破 損 箇 所 から 流 出 するおそれが ない 場 合 については (ア) 及 び(イ)の 対 策 は 不 要 であること また 津 波 浸 水 の 想 定 がタンク 底 板 から3メートル 未 満 となる 特 定 屋 外 貯 蔵 タンクにあっては 津 波 により 配 管 が 破 損 するおそれ が 低 いことから 危 険 物 の 流 出 を 最 小 限 にとどめることは 必 要 であるものの 原 則 として 上 記 (ア) 及 び(イ)の 対 策 までは 要 しないものであること イ 特 定 屋 外 タンク 貯 蔵 所 以 外 の 屋 外 タンク 貯 蔵 所 容 量 が 千 キロリットル 未 満 の 屋 外 貯 蔵 タンクにあっては 津 波 によりタンク 本 体 が 移 動 等 の 被 害 を 受 けるおそれが 高 いことから 所 有 者 等 は 津 波 被 害 シミュレーションの 結 果 を 踏 まえ 可 能 な 限 り 危 険 物 の 流 出 を 最 小 限 にとどめるための 具 体 的 な 対 策 について 検 証 を 行 い 予 防 規 程 に 定 めること

84 2 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 ア タンクの 不 等 沈 下 等 が 生 じていないか イ タンクの 底 板 の 張 り 出 し 部 の 変 形 亀 裂 腐 食 がないか ウ タンクの 底 板 の 固 定 ボルトの 腐 食 緩 みはないか エ タンクの 側 板 の 変 形 亀 裂 腐 食 がないか オ 防 油 堤 に 破 損 亀 裂 箇 所 がないか カ 防 油 堤 の 目 地 の 脱 落 等 がないか キ 敷 地 内 距 離 の 特 例 措 置 として 定 めた 防 火 塀 等 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 亀 裂 破 損 等 はないか (2) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 ア 消 火 設 備 の 設 置 位 置 操 作 方 法 を 熟 知 しているか また 作 動 状 態 を 確 認 しているか イ 適 応 した 消 火 設 備 が 配 置 されているか 地 震 時 の 使 いやすさを 含 め 配 置 位 置 個 数 はよいか ウ 泡 消 火 薬 剤 は 変 質 等 がなく 適 切 に 管 理 されているか エ 配 管 継 手 弁 等 に 腐 食 変 形 損 傷 はないか オ 予 備 動 力 源 の 設 置 位 置 固 定 状 態 はよいか また 常 用 電 源 との 切 替 え 及 び 電 源 容 量 は 適 正 か 変 形 損 傷 はないか カ 連 結 送 液 口 の 周 囲 には 地 震 時 の 倒 壊 時 により 消 防 車 両 の 接 近 障 害 となる 物 品 等 がないか 3 災 害 対 応 に 関 する 事 項 災 害 時 に 従 業 員 及 び 施 設 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 各 場 面 において 詳 細 な 想 定 を 行 い 対 策 を 講 じておく 必 要 がある 発 災 時 は 事 前 に 作 成 した 災 害 時 対 応 のためのマニュアル チェックリスト 等 に 従 い また 訓 練 経 験 を 生 かし 行 動 することになる 以 下 に 事 業 所 において 災 害 時 に 備 え 規 定 しておくべき 事 項 を 示 す (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー 地 震 発 生 直 後 は 身 の 安 全 を 守 ることが 第 一 であるが 地 震 発 生 後 の 行 動 は 地 震 の 強 さ( 例 : 震 度 6 弱 以 上 / 震 度 5 強 以 下 )や 津 波 警 報 の 有 無 事 前 の 緊 急 地 震 速 報 の 有 無 等 によって 異 なってく るため それぞれの 状 況 に 応 じて 災 害 が 発 生 した 場 合 における 行 動 フローを 作 成 しておくことが 望 ましい (2) 安 全 確 保 地 震 を 覚 知 した 時 点 で 事 業 所 内 において 従 業 員 は 自 らや 来 訪 者 等 の 安 全 確 保 を 図 る 必 要 がある 特 に 緊 急 地 震 速 報 が 発 令 された 場 合 には これを 覚 知 した 時 点 での 安 全 確 保 行 動 について 定 め ておく 必 要 がある 安 全 確 保 において 留 意 すべき 点 を 以 下 に 示 す ア 従 業 員 の 安 全 の 確 保 施 設 ( 場 所 )により 地 震 動 による 危 険 性 が 異 なり また 発 生 時 の 対 処 の 方 法 も 異 なる 危 険 物 の 流 出 及 び 出 火 危 険 がある 場 所 高 所 等 における 危 険 性 の 確 認 と 各 施 設 ( 場 所 )で 緊 急 地 震 速

85 報 を 覚 知 した 場 合 における 行 動 を 規 定 しておくことや 安 全 装 備 資 機 材 の 準 備 を 行 うことが 望 ま しい また けがの 発 生 や 避 難 通 路 の 支 障 となるオフィス 家 具 等 の 転 倒 防 止 にも 配 慮 する 必 要 が ある このほか 懐 中 電 灯 ( 予 備 電 池 を 含 む)や 応 急 手 当 用 品 飲 料 水 等 の 備 蓄 などの 必 要 があ るが 備 蓄 場 所 についても 津 波 の 被 害 を 受 けない 場 所 とするなどの 配 信 が 必 要 である 屋 外 タンク 貯 蔵 所 においては 例 えば 次 のような 危 険 性 ( 及 びその 対 応 )が 考 えられる (ア) 屋 外 貯 蔵 タンク 外 周 階 段 で 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 際 には 安 全 帯 を 使 用 していることを 確 認 し 揺 れに 備 える (イ) 地 震 による 破 損 が 原 因 で 配 管 からの 流 出 や 可 燃 性 蒸 気 の 発 生 及 びこれに 伴 う 火 災 発 生 の 可 能 性 がある 場 所 から 退 避 する イ 関 係 会 社 等 への 情 報 伝 達 大 規 模 事 業 所 においては 敷 地 内 に 事 業 所 管 理 者 の 権 限 が 直 接 及 ばない 複 数 の 関 係 会 社 等 が 存 在 している 場 合 がある 敷 地 内 関 係 会 社 等 に 対 しても 津 波 警 報 や 避 難 に 関 する 情 報 等 が 速 やかに 伝 達 できるよう 緊 急 時 の 連 絡 体 制 を 定 めておく 必 要 がある ウ 参 集 条 件 の 見 直 し 及 び 周 知 夜 間 や 休 日 に 災 害 が 発 生 した 場 合 の 想 定 も 含 めて 参 集 条 件 を 災 害 事 象 ごとに 整 理 する 特 に 津 波 到 達 の 危 険 性 がある 事 業 所 においては 津 波 警 報 の 発 令 状 況 等 も 考 慮 し 津 波 警 報 が 発 令 さ れた 場 合 の 自 宅 待 機 や 警 報 が 解 除 された 場 合 の 行 動 等 及 び 参 集 する 場 合 の 参 集 ルートの 危 険 性 把 握 について 規 定 しておくことが 望 ましい エ 工 事 作 業 者 等 の 安 全 の 確 保 大 規 模 事 業 所 では 事 業 所 内 に 外 部 の 工 事 業 者 等 が 立 ち 入 っている 場 合 が 多 い 地 震 発 生 時 には 事 業 所 従 業 員 も 自 身 の 安 全 確 保 により 工 事 業 者 等 への 対 応 が 十 分 でないことが 予 想 される 従 っ て 工 事 業 者 等 には 入 構 時 に 平 常 時 の 遵 守 事 項 に 加 えて 地 震 及 び 津 波 が 発 生 した 際 の 事 業 所 の 計 画 や 避 難 行 動 要 領 等 を 事 前 教 育 する 必 要 がある オ 来 訪 者 ( 顧 客 工 場 見 学 者 等 )の 安 全 の 確 保 事 業 所 内 には 一 時 的 に 来 訪 している 外 部 の 人 間 も 居 る 特 に 工 場 見 学 等 は 子 供 や 高 齢 者 等 も 含 まれる 可 能 性 があるため 案 内 開 始 前 において 見 学 時 に 地 震 等 が 発 生 または 緊 急 地 震 速 報 等 を 覚 知 した 場 合 の 行 動 の 説 明 や 避 難 経 路 等 の 資 料 を 配 布 閲 覧 させることが 必 要 である (3) 緊 急 停 止 危 険 性 が 高 い 重 要 設 備 等 は 各 事 業 所 において 地 震 規 模 により 自 動 的 に 緊 急 停 止 されるシーケンス が 組 まれている 場 合 がある また 重 要 設 備 等 については 非 常 用 電 源 が 確 保 されていたり 電 源 が なくても 緊 急 遮 断 される 仕 組 みの 導 入 等 の 対 策 が 施 されている 設 備 等 もある 緊 急 停 止 は 事 業 所 の 有 する 設 備 等 により 異 なるため 以 下 では 緊 急 停 止 に 係 る 着 眼 点 のみを 示 す ア 緊 急 停 止 手 順 の 確 認 各 設 備 等 における 緊 急 停 止 手 順 の 再 確 認 と 周 知 徹 底 を 図 る また 完 全 に 停 止 できない 場 合 に 代 替 手 段 がある 場 合 には その 代 替 手 段 も 併 せて 確 認 する イ 電 源 喪 失 ユーティリティ 喪 失 時 の 対 応 緊 急 停 止 をはじめ 事 業 所 としての 安 全 確 保 について 電 源 喪 失 等 の 場 面 を 想 定 し 各 部 門 を 超 えて 事 業 所 全 体 を 踏 まえた 緊 急 停 止 優 先 順 位 や 手 順 等 の 方 針 を 検 討 しておくことが 望 ましい

86 ウ 従 業 員 の 体 制 重 要 なタンク 等 の 元 弁 については 発 災 時 に 電 動 で 閉 止 する もしくは 機 械 的 に 閉 止 する 仕 組 みとしておくことが 望 ましいが 津 波 到 達 までの 時 間 的 余 裕 があると 想 定 される 場 合 で 手 動 で 元 弁 を 閉 める 場 合 には 休 日 夜 間 等 で 人 員 が 少 ない 状 況 でも 手 動 で 元 弁 を 閉 止 することができる かどうかについても 検 討 すべきである タンクによっては 配 管 径 が 大 きく 複 数 で 閉 止 作 業 にあたらなければならない 場 合 も 想 定 され るが その 場 合 には 電 源 喪 失 時 に 手 動 で 閉 止 しなければならないタンクに 優 先 順 位 をつけ 重 要 性 の 高 いタンクの 元 弁 等 から 閉 止 する 等 の 対 応 も 求 められるが 津 波 到 達 までに 元 弁 を 閉 止 で きないと 想 定 される 場 合 には 元 弁 の 閉 止 の 自 動 化 などを 検 討 しておく 必 要 がある エ 事 業 所 内 の 緊 急 停 止 優 先 順 位 の 選 定 手 動 停 止 させる 設 備 等 の 優 先 順 位 を 決 定 する 優 先 順 位 を 決 定 する 際 には 電 源 使 用 可 能 時 と 電 源 喪 失 の 場 合 分 け 等 も 想 定 しておくことが 必 要 である オ 移 動 タンク 貯 蔵 所 等 の 注 油 荷 卸 し 作 業 の 緊 急 停 止 移 動 タンク 貯 蔵 所 から 荷 卸 し 中 の 場 合 にも 荷 卸 しを 中 止 することが 必 要 である その 場 合 は 注 油 ホース 内 の 滞 油 に 留 意 が 必 要 であり また 必 要 に 応 じ 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 移 動 防 止 措 置 (サイ ドブレーキ 車 止 め 等 )を 確 認 する また 桟 橋 を 有 する 事 業 所 においては 船 舶 等 の 荷 役 作 業 についても 荷 役 停 止 や 切 り 離 し 離 桟 ルール 等 を 策 定 しておくことが 必 要 である (4) 安 否 確 認 事 業 所 内 在 勤 従 業 員 と 事 業 所 外 にいる 従 業 員 の 安 否 を 確 認 する 方 法 を 講 じる 必 要 がある ア 事 業 所 内 在 勤 従 業 員 の 安 否 確 認 事 業 所 内 在 勤 従 業 員 の 安 否 確 認 は グループや 部 門 ごとに 各 種 連 絡 手 段 ( 直 接 確 認 を 含 む )に より 確 認 し 災 害 対 策 本 部 に 連 絡 し 集 約 する イ 事 業 所 外 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 事 業 所 外 の 従 業 員 の 安 否 確 認 は あらかじめ 定 めた 災 害 時 においても 比 較 的 通 信 可 能 な 連 絡 手 段 により 確 認 し 災 害 対 策 本 部 に 集 約 する 通 信 インフラが 被 災 することを 想 定 し 複 数 の 通 信 手 段 を 準 備 し それらの 通 信 方 法 について 従 業 員 に 周 知 しておくことが 必 要 である また 安 否 確 認 にあたっては 事 業 所 からの 確 認 するのではなく 従 業 員 が 事 業 所 に 連 絡 させる ことや 災 害 伝 言 ダイヤル 等 の 活 用 なども 有 効 と 考 えられる (5) 救 出 救 護 ア 建 物 の 下 敷 きになった 人 の 発 生 と 同 時 に 火 災 が 発 生 した 場 合 は 原 則 として 火 災 を 制 圧 して から 救 出 活 動 にあたる イ 建 物 の 下 敷 きになった 場 合 は つるはしやスコップで 掘 り 出 す 方 法 や 角 材 や 車 両 のジャッキ 等 を 活 用 し 救 出 する 方 法 などがある ウ 事 業 所 に 備 えられた 防 災 資 機 材 を 有 効 に 活 用 するとともに 近 隣 の 事 業 所 等 に 協 力 を 求 めて 作 業 を 進 める エ 救 出 にあたっては 周 囲 の 人 の 協 力 を 求 めるが 二 次 的 災 害 の 発 生 を 留 意 する オ けが 人 の 応 急 処 置 は 安 全 な 場 所 で 行 う

87 (6) 避 難 計 画 避 難 計 画 については 従 前 の 地 震 被 害 を 前 提 に 更 に 津 波 が 発 生 した 場 面 を 想 定 し 事 業 所 内 及 び 事 業 所 外 への 避 難 方 法 について 見 直 しておくことが 必 要 である ア 事 業 所 内 部 における 避 難 各 自 治 体 において 公 表 している 津 波 の 浸 水 深 や 津 波 到 達 予 測 時 間 を 参 考 に 事 業 所 内 部 におけ る 避 難 場 所 を 指 定 する また 避 難 経 路 についても 事 業 所 内 部 の 施 設 等 の 破 損 により 通 行 できな くなる 構 内 道 路 があることを 念 頭 に 避 難 経 路 も 複 数 想 定 しておく また 津 波 警 報 解 除 まで 事 業 所 内 への 滞 留 が 長 引 く 可 能 性 も 踏 まえた 対 応 も 検 討 しておくことが 望 ましい イ 事 業 所 外 部 への 避 難 想 定 する 津 波 に 対 し 安 全 を 確 保 できる 場 所 等 が 事 業 所 内 部 にない 場 合 は 事 業 所 外 部 へ 避 難 す る 外 部 の 避 難 場 所 は 津 波 到 達 予 測 時 間 を 参 考 に 選 定 することとし 避 難 経 路 は 建 物 の 破 損 道 路 の 陥 没 等 の 危 険 を 考 慮 し 複 数 想 定 しておくことが 望 ましい このほか 急 を 要 する 場 合 などの 避 難 行 動 についても 想 定 しておくことが 望 ましい また 大 規 模 事 業 所 等 においては 避 難 の 周 知 のためやむを 得 ず 車 等 で 巡 回 を 行 う 必 要 がある 場 合 があるが この 場 合 にも 巡 回 者 の 安 全 確 保 に 特 段 の 配 慮 を 行 うことが 重 要 であり 防 災 訓 練 等 により 巡 回 を 可 能 な 限 り 必 要 としなくなるような 体 制 作 りが 望 ましい ウ 避 難 誘 導 活 動 (ア) 防 災 機 関 の 情 報 や 周 囲 の 火 災 状 況 風 向 き 等 を 考 慮 し 避 難 時 期 を 逸 しないようにする (イ) 避 難 行 動 は 事 業 所 単 位 で 行 い 指 定 された 避 難 道 路 を 使 用 して 広 域 避 難 場 所 まえ 避 難 するが 避 難 経 路 は 状 況 により 選 べるよう 複 数 定 めておく (ウ) 避 難 する 際 には 事 業 所 内 の 火 気 使 用 設 備 等 の 使 用 を 停 止 するなど 完 全 な 出 火 防 止 を 図 る (エ) 爆 発 流 出 等 を 防 止 するため 継 続 監 視 が 必 要 なものについては 必 要 最 小 限 の 保 安 要 員 を 待 機 させる (オ) 避 難 誘 導 員 は 避 難 者 の 人 数 氏 名 等 を 確 認 し 避 難 場 所 及 び 避 難 経 路 の 安 全 性 についての 情 報 を 収 集 し 誘 導 にあたる 4 連 絡 体 制 ア 構 内 における 連 絡 手 段 外 部 従 業 員 との 連 絡 手 段 は 事 業 所 の 電 源 が 喪 失 すること 公 共 インフ ラの 通 信 状 況 が 悪 化 することを 想 定 して 準 備 しておくことが 望 ましい イ 災 害 後 の 緊 急 な 場 面 において 通 信 相 手 と 意 思 疎 通 が 迅 速 にできる 通 話 が 確 保 できれば 災 害 対 策 本 部 等 が 意 思 決 定 をする 際 に 有 用 である ウ 震 災 直 後 や 電 力 の 供 給 不 能 により 通 信 手 段 が 利 用 できない 場 合 に 備 え 従 業 員 と 直 接 連 絡 を 取 ることが 出 来 る 多 様 な 手 段 を 準 備 しておくことが 望 ましい エ 大 規 模 事 業 所 では 従 業 員 だけでなく 工 事 業 者 や 見 学 者 等 の 当 該 地 に 詳 しくない 外 部 の 人 間 が 滞 在 していることが 多 く 事 業 教 育 や 見 学 者 の 案 内 で 緊 急 時 の 対 応 や 避 難 について 周 知 しておく ことがのぞましい オ 広 い 構 内 に 対 して 津 波 到 達 危 険 及 び 避 難 指 示 を 迅 速 かつ 確 実 に 伝 達 できる 構 内 放 送 システムが 望 まれる

88 カ テレビ ラジオ 地 域 防 災 無 線 等 により 正 確 な 情 報 の 収 集 に 努 め 業 務 用 無 線 のある 事 業 所 で はこれを 有 効 に 活 用 する また 事 業 所 相 互 間 にて 防 災 無 線 ネットワークを 整 備 しておくことも 情 報 収 集 に 役 立 つ なお 停 電 の 場 合 には テレビが 使 用 できないことが 想 定 され 電 池 式 テレ ビやワンセグなどの 活 用 も 考 慮 しておくことが 望 ましい また 長 期 の 停 電 を 想 定 した 場 合 には 携 帯 電 話 の 乾 電 池 式 充 電 器 などの 活 用 が 必 要 となる 可 能 性 もある キ 入 手 した 情 報 は 整 理 し 確 実 なものについて 事 業 所 内 の 連 絡 員 社 内 放 送 等 を 通 じて 周 知 する ク 事 業 所 における 人 的 被 害 及 び 危 険 物 施 設 の 被 害 状 況 を 一 覧 表 にまとめて 措 置 対 応 資 料 として 活 用 する ケ 事 業 所 内 の 危 険 物 施 設 の 流 出 火 災 等 については その 大 小 を 問 わず 消 防 署 に 災 害 の 内 容 講 じた 措 置 内 容 拡 大 危 険 の 有 無 等 について 通 報 する 5 二 次 災 害 の 防 止 地 震 や 津 波 からの 避 難 により 人 命 を 保 護 することが 最 優 先 であるが 可 能 な 範 囲 で 短 時 間 かつ 容 易 に 行 うことができる 二 次 災 害 防 止 措 置 を 講 じることが 必 要 である 6 避 難 津 波 到 達 の 可 能 性 がある 地 域 にある 事 業 所 では 迅 速 な 避 難 が 必 要 である 適 切 な 避 難 指 示 をするためには 事 業 所 が 津 波 の 浸 水 深 を 想 定 し 津 波 到 達 可 能 性 がある 場 合 の 避 難 行 動 指 針 を 策 定 する 必 要 がある 大 規 模 事 業 所 では 構 内 に 避 難 可 能 な 建 物 がある 場 合 が 多 い 東 日 本 大 震 災 では 構 内 の 建 物 に 避 難 した 事 例 が 多 く 見 られたことから 事 前 に 避 難 可 能 な 建 物 を 明 確 にし 看 板 を 掲 示 する 等 明 示 してお くことが 必 要 である また 津 波 到 達 危 険 に 関 しては 構 内 放 送 等 で 伝 達 したが 一 部 連 絡 が 行 きわ たらず 死 亡 者 を 出 した 事 業 所 もあったことから 連 絡 体 制 の 確 保 も 必 要 である 津 波 到 達 が 予 測 される 事 業 所 では 平 常 時 から 以 下 事 項 について 確 認 し 事 業 所 の 方 針 を 策 定 して おく 必 要 がある (1) 行 政 等 の 公 開 情 報 で 確 認 しておく 事 項 ア 事 業 所 への 津 波 到 達 予 測 時 間 イ 事 業 所 の 浸 水 予 測 ウ 周 辺 避 難 場 所 ( 避 難 ビル 等 も 含 む ) (2) 周 辺 避 難 場 所 設 定 において 留 意 すべき 事 項 ア 避 難 場 面 の 想 定 夜 間 悪 天 候 時 及 び 構 内 の 見 学 者 に 高 齢 者 等 がいる 場 合 には 避 難 に 要 する 時 間 がかかることを 想 定 した 避 難 計 画 とする イ 避 難 経 路 の 設 定 災 害 時 には 道 路 及 び 周 辺 建 物 の 被 災 により 想 定 した 経 路 を 使 用 できない 可 能 性 がある また 夜 間 の 停 電 状 況 下 で 避 難 する 場 合 にはより 危 険 性 が 高 くなる 事 業 所 近 隣 に 住 む 従 業 員 等 から 意 見 を 聴 取 し 建 物 の 倒 壊 危 険 や 道 路 の 陥 没 危 険 が 少 ない 避 難 経 路 を 設 定 する 必 要 がある

89 (3) その 他 留 意 すべき 事 項 事 業 所 の 規 模 業 種 等 により 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 場 合 がある 利 用 者 は 一 時 的 な 来 客 や 工 事 作 業 者 等 が 挙 げられる 避 難 が 必 要 となった 場 合 には 少 数 の 従 業 員 により 避 難 誘 導 を 行 わなけ ればならず 被 誘 導 人 数 が 多 ければ 避 難 行 動 に 支 障 がでる 可 能 性 もある 一 時 的 な 来 客 に 対 して は 事 前 に 避 難 経 路 等 を 案 内 することや 避 難 場 所 や 方 向 を 示 す 表 示 を 掲 示 しておくことが 望 ましい また 長 期 間 の 停 電 を 想 定 した 場 合 には 非 常 用 発 電 機 の 燃 料 の 補 給 や 携 帯 発 電 機 の 活 用 などが 必 要 となる 7 教 育 訓 練 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 教 育 訓 練 の 課 題 として 以 下 事 項 が 挙 げられる (1) 津 波 への 対 応 等 想 定 の 拡 大 想 定 していない 事 業 所 が 多 かった 津 波 への 対 応 工 事 事 業 者 及 び 見 学 者 等 来 訪 者 への 対 応 等 細 かい 場 面 を 想 定 した 教 育 訓 練 を 実 施 することが 望 ましい (2) 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 災 害 時 用 に 準 備 している 緊 急 用 資 機 材 が 訓 練 不 足 及 びメンテナンス 不 足 により 操 作 起 動 でき ない 事 例 が 多 く 見 られたことから 通 信 機 器 も 含 めた 緊 急 用 資 機 材 に 係 る 訓 練 は 定 期 的 に 実 施 する ことが 望 ましい

90 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 被 災 後 応 急 措 置 や 臨 時 的 な 対 応 を 経 て 危 険 物 施 設 の 復 旧 定 常 運 転 へと 移 行 していくにあたり これらをスムースに 進 めるための 留 意 事 項 をとりまとめた これらは 事 業 所 単 独 で 取 り 組 めるものだけ ではなく 行 政 機 関 や 業 界 団 体 及 び 他 事 業 所 と 協 力 し 進 めていく 必 要 がある 1 設 備 点 検 時 等 の 留 意 事 項 建 物 内 への 立 入 り 電 気 設 備 の 使 用 その 他 設 備 点 検 に 係 る 留 意 事 項 を 次 に 示 す ア 津 波 警 報 や 避 難 指 示 が 解 除 された 後 危 険 物 施 設 へ 立 ち 入 る 際 には 危 険 物 の 流 出 等 を 想 定 した 態 勢 で 立 入 ること イ 点 検 を 行 い 位 置 構 造 及 び 設 備 が 従 前 の 許 可 内 容 どおりで 異 常 がないことが 確 認 できた 場 合 は 定 常 運 転 に 復 帰 して 差 し 支 えないこと ウ 浸 水 被 害 を 受 けた 電 気 設 備 は 原 則 使 用 しないこと( 防 水 性 が 確 保 されており 異 常 がないものを 除 く ) エ 海 水 につかった 設 備 は 早 期 に 洗 浄 すること(これに 伴 う 洗 浄 用 水 の 確 保 が 必 要 ) オ 海 水 につかった 設 備 については 腐 食 等 の 影 響 も 想 定 されることから 点 検 の 強 化 更 新 時 期 の 見 直 し 等 を 検 討 すること 危 険 物 施 設 においては 目 視 等 により 設 備 異 常 を 確 認 し 専 門 業 者 へ 修 理 等 の 依 頼 をしたくても 連 絡 が 取 れず また 連 絡 が 取 れた 場 合 でも 多 数 の 同 業 施 設 が 被 災 しているため 専 門 業 者 がすぐに 対 応 できない 等 設 備 等 の 健 全 性 の 確 認 に 時 間 を 要 することが 想 定 される このような 場 合 においては 異 常 の 程 度 に 応 じて 監 視 等 の 対 応 を 行 うとともに 位 置 構 造 及 び 設 備 の 健 全 性 が 確 認 できない 状 態 での 施 設 の 使 用 再 開 は 原 則 として 行 うことができない 2 点 検 等 を 行 う 必 要 がある 部 分 のチェックポイント ア 基 礎 地 盤 の 沈 下 等 によりタンクの 傾 斜 破 損 がないか 確 認 する イ タンク 本 体 に 損 傷 等 がないか 確 認 する ウ 浮 き 屋 根 の 損 傷 等 がないか 次 の 方 法 等 により 確 認 する (ア) 目 視 による 危 険 物 の 滞 留 及 び 滲 みの 有 無 の 確 認 (イ) 浮 き 室 内 の 臭 気 の 確 認 (ウ) ガス 検 知 器 を 利 用 した 可 燃 性 蒸 気 濃 度 の 測 定 エ 配 管 の 接 続 部 (フランジ エルボ 等 )からの 危 険 物 の 流 出 がないか 確 認 する オ 配 管 に 変 形 亀 裂 等 がないか 確 認 する カ 地 盤 排 水 溝 油 分 離 装 置 に 亀 裂 破 損 がないか 確 認 する キ 防 油 堤 の 目 地 部 分 角 部 分 等 に 亀 裂 ずれがないか 確 認 する ク 消 火 設 備 の 泡 薬 剤 水 源 タンクの 基 礎 地 盤 に 損 傷 亀 裂 がないか 確 認 し 併 せて 消 火 配 管 等 の 接 続 部 分 架 台 と 固 定 している 部 分 等 に 変 形 破 損 がないか 確 認 する ケ その 他 の 設 備 に 異 常 がないか 確 認 する コ 防 災 資 機 材 の 保 管 状 況 に 異 常 がないか 確 認 する

91 3 施 設 設 備 の 運 転 停 止 時 開 始 時 の 安 全 措 置 (1) 運 転 停 止 時 ア 危 険 物 の 特 性 に 応 じた 抜 取 り 方 法 について 確 認 する イ 自 動 バルブのみの 閉 鎖 でなく 前 後 に 設 けられている 手 動 バルブも 閉 鎖 する 等 バルブ 開 閉 状 態 を 確 認 する ウ 冷 却 窒 素 パージ 等 による 残 留 危 険 物 の 暴 走 反 応 防 止 措 置 について 確 認 する エ 危 険 物 の 完 全 パージについて 確 認 する オ 関 連 バルブの 確 認 等 により 危 険 物 が 漏 洩 していないか 確 認 する カ 誤 認 による 配 管 切 断 開 放 のないことを 確 認 する キ 作 業 マニュアルに 基 づく 作 業 手 順 の 省 略 及 び 無 理 な 時 間 短 縮 を 禁 止 する ク 複 数 のマニュアルがある 場 合 に 誤 認 のないことを 十 分 に 確 認 する (2) 運 転 開 始 時 ア 残 工 事 の 内 容 と 方 法 について 確 認 する イ 仕 切 板 押 入 箇 所 と 除 去 箇 所 について 確 認 する ウ 爆 発 原 因 となるおそれのある 機 器 内 のスケール 等 が 除 去 されていることを 確 認 する エ リークの 有 無 や 各 機 器 の 正 常 性 について 確 認 する オ バルブの 誤 操 作 がないことを 確 認 する カ 誤 操 作 と 誤 判 断 を 防 止 する キ バルブを 開 放 したまま 送 油 等 をすることによって 危 険 物 が 流 出 していないか 確 認 する ク 危 険 物 の 放 出 ラインの 位 置 について 確 認 する ケ 設 備 に 異 常 が 発 生 した 場 合 の 原 因 の 究 明 と 修 理 完 了 について 確 認 する コ 関 連 する 課 との 連 絡 徹 底 について 確 認 する 4 臨 時 的 対 応 技 術 基 準 は 平 常 時 における 施 設 の 利 用 形 態 に 応 じて 火 災 発 生 類 焼 危 険 物 の 流 出 等 を 防 止 または 軽 減 することを 目 的 としている したがって 臨 時 的 に 緊 急 性 や 社 会 的 な 必 要 に 迫 られた 一 定 の 制 限 のもとで 危 険 物 の 取 扱 い 等 を 行 おうとする 場 合 には 代 替 的 な 対 策 により 安 全 を 確 保 して 危 険 物 を 取 り 扱 うことが 考 えられる また 災 害 時 に 平 常 時 とは 異 なる 立 地 環 境 ( 例 : 津 波 により 隣 接 建 物 が 流 失 した 場 合 等 )になった 場 合 には 類 焼 等 の 危 険 性 は 平 常 時 よりも 軽 減 しているため 平 常 時 に 必 要 な 構 造 等 が 不 要 となる 場 面 も 想 定 される 震 災 時 等 に 危 険 物 施 設 において 必 要 となる 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについては 設 備 等 が 故 障 した 場 合 に 備 えて 予 め 準 備 された 代 替 機 器 の 使 用 や 停 電 時 における 非 常 用 電 源 や 手 動 機 器 の 活 用 等 予 め 想 定 される 震 災 時 等 における 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについて 具 体 的 にその 内 容 を 計 画 し 許 可 内 容 との 整 合 を 図 っておくことが 必 要 であり 次 に 掲 げる 事 前 の 対 応 が 必 要 である ただし 危 険 物 施 設 の 許 可 外 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いや 利 用 方 法 が 全 く 異 なる 設 備 等 の 利 用 等 は 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 又 は 法 令 による 変 更 許 可 が 必 要 となる

92 (1) 許 可 内 容 への 内 包 代 替 手 段 として 用 いる 設 備 等 についても 消 防 法 第 11 条 第 1 項 により 許 可 する 内 容 に 含 めておく こと (2) 予 防 規 程 への 記 載 等 発 災 時 の 緊 急 対 応 や 施 設 の 応 急 点 検 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いの 手 順 等 を 定 めておき 予 防 規 程 及 びそれに 基 づくマニュアル 等 に 位 置 付 けておくこと また 定 期 的 に 従 業 員 に 対 して 当 該 対 応 の 教 育 を 行 い 訓 練 等 を 行 っておくこと (3) 破 損 した 浮 き 屋 根 の 浮 き 室 に 危 険 物 の 浸 入 等 が 生 じた 場 合 の 緊 急 的 な 対 応 について 破 損 した 浮 き 屋 根 の 浮 き 室 に 危 険 物 の 浸 入 等 が 生 じた 場 合 には 直 ちに 恒 久 的 な 補 修 を 行 うこと が 原 則 であること しかしながら 直 ちに 恒 久 的 な 補 修 を 行 うことが 困 難 な 場 合 において 浮 き 室 に 浮 力 を 確 保 させることを 目 的 とした 浮 力 体 を 挿 入 することは 浮 き 屋 根 の 沈 下 事 故 を 防 止 する 上 では 有 効 であると 考 えられることから 恒 久 的 な 補 修 を 実 施 するまでの 間 の 緊 急 対 策 として 必 要 に 応 じ 活 用 が 考 えられること その 際 には タンク 供 用 中 に 当 該 作 業 を 行 うことが 想 定 されるため 当 該 作 業 時 の 安 全 対 策 等 を 十 分 に 検 討 したうえで 実 施 する 必 要 があること 5 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いは 市 町 村 長 等 の 許 可 を 受 けて 設 置 された 危 険 物 施 設 以 外 の 場 所 で 行 ってはならないことが 消 防 法 第 10 条 第 1 項 に 定 められているが 同 条 第 1 項 ただし 書 きにお いて 所 轄 消 防 長 等 の 承 認 を 受 けて 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を 10 日 以 内 の 期 間 に 仮 に 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 うことができるとされている 危 険 物 施 設 が 被 災 する 等 により 平 常 時 と 同 様 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 困 難 な 場 合 において 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 運 用 により 当 該 取 り 扱 いについて 必 要 な 安 全 対 策 を 確 保 したうえで 実 施 することが 考 えられる 具 体 的 な 安 全 対 策 については 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 等 の 安 全 対 策 及 び 手 続 きについて( 平 成 25 年 10 月 3 日 付 け 消 防 災 第 364 号 防 危 第 171 号 ) を 参 考 とする (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 震 災 時 等 において 施 設 において 具 体 的 な 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 が 想 定 される 場 合 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 手 続 きを 迅 速 に 行 うためには 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 者 と 消 防 機 関 との 間 で 事 前 に 想 定 される 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いに 応 じた 安 全 対 策 や 必 要 な 資 機 材 等 の 準 備 方 法 等 の 具 体 的 な 実 施 計 画 事 務 手 続 きについて 事 前 に 協 議 し 合 意 しておくことが 重 要 である (2) 申 請 方 法 発 災 直 後 等 により 消 防 機 関 へ 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 を 直 接 行 ういとまがない 場 合 や 交 通 手 段 の 確 保 が 困 難 である 場 合 における 消 防 機 関 への 申 請 方 法 について 予 め 消 防 機 関 と 相 談 し ておく 必 要 がある (3) 繰 り 返 し 承 認 平 常 時 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 繰 り 返 し 承 認 については 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 制 度 の 趣 旨 から 抑 制 的 に 扱 われるべきものであるが 震 災 時 等 においては 広 範 囲 で 危 険 物 施 設 に 被 害 が 生 じている 場 合 があること 発 災 後 当 分 の 間 は 燃 料 の 需 要 が 増 加 し 既 存 の 稼 働 可 能

93 な 燃 料 供 給 施 設 の 燃 料 供 給 能 力 が 不 足 する 場 合 があること 長 期 間 の 停 電 により 非 常 用 発 電 機 等 の 燃 料 の 継 続 的 な 供 給 が 必 要 な 場 合 があること 等 により 10 日 間 に 収 まらない 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 必 要 となることがある このような 状 況 においては 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 を 繰 り 返 すことにより 対 応 するこ とが 考 えられるが 以 下 の 留 意 事 項 に 注 意 し 管 轄 の 消 防 機 関 と 事 前 に 相 談 する 必 要 がある ア 1 回 の 承 認 の 期 間 は 法 令 上 10 日 以 内 となること イ 繰 り 返 し 承 認 は 必 要 な 期 間 に 留 めること 6 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制 石 油 コンビナート 等 災 害 防 止 法 による 特 別 防 災 区 域 の 特 定 事 業 所 は その 規 模 に 応 じて 消 火 用 屋 外 給 水 施 設 等 の 特 定 防 災 施 設 及 び 化 学 消 防 自 動 車 泡 消 火 薬 剤 オイルフェンス 油 回 収 船 等 の 防 災 資 機 材 の 設 置 が 義 務 づけられている 一 方 これらの 特 定 防 災 施 設 及 び 防 災 資 機 材 を 活 用 するため 各 事 業 所 では 防 災 訓 練 を 単 独 又 は 合 同 で 実 施 し 災 害 の 発 生 又 は 拡 大 の 防 止 に 関 する 自 主 基 準 作 成 及 びこれらに 関 する 技 術 の 共 同 研 究 合 同 訓 練 などを 行 うことを 目 的 とした 協 議 会 を 設 立 し 広 域 的 な 相 互 応 援 活 動 が 円 滑 に 行 われる 体 制 を 確 立 することが 望 まれる (1) 協 力 体 制 施 設 の 復 旧 には 事 業 規 模 に 応 じた 自 社 ネットワークまたは 他 事 業 所 との 協 力 体 制 が 必 要 であ る ア 事 業 再 開 継 続 のため 同 種 事 業 者 間 における 資 材 融 通 イ 事 業 所 間 の 協 定 地 域 との 協 定 他 業 種 との 協 力 ( 発 電 機 手 配 など) ウ 同 業 種 組 合 等 の 連 携 協 力 (2) 相 互 通 報 に 関 する 事 項 特 定 事 業 所 においては 次 の 事 項 について あらかじめ 通 報 しておくものとする ア 連 絡 導 管 による 輸 送 時 イ 連 絡 導 管 輸 送 物 質 の 成 分 圧 力 流 量 等 の 変 動 が 生 じた 場 合 及 びそのおそれのある 場 合 ウ 隣 接 事 業 所 境 界 並 びに 他 事 業 所 連 絡 導 管 設 置 場 所 から 接 近 した 距 離 内 の 火 気 の 使 用 塔 槽 類 の 据 付 け 解 体 及 びその 他 の 作 業 を 行 う 場 合 エ 隣 接 事 業 所 に 影 響 を 及 ぼすおそれのある 多 量 の 可 燃 性 ガス 等 を 放 出 する 場 合 オ ばい 煙 ばいじん 等 を 異 常 に 発 生 させるおそれのある 場 合 カ 異 常 騒 音 の 発 生 が 予 想 される 場 合 キ 装 置 の 稼 動 を 停 止 又 は 再 開 することにより 関 連 事 業 所 へ 影 響 を 与 える 可 能 性 のある 場 合 (3) 相 互 了 解 に 関 する 事 項 特 定 事 業 所 においては 次 の 事 項 について 保 安 上 必 要 がある 場 合 隣 接 事 業 所 に 連 絡 し 了 解 を 得 るものとする ア 貯 蔵 能 力 10,000kl 以 上 の 貯 槽 を 事 業 所 境 界 に 接 近 した 位 置 に 設 置 する 場 合 イ 製 造 施 設 を 事 業 所 境 界 から 接 近 にした 位 置 に 設 置 する 場 合 ウ 連 絡 導 管 を 設 置 する 場 合

94 エ フレアースタックを 設 置 する 場 合 オ その 他 必 要 な 事 項 (4) 資 料 等 の 相 互 交 換 に 関 する 事 項 隣 接 事 業 所 との 間 で 次 の 事 項 につき 年 一 回 以 上 必 要 な 資 料 等 の 相 互 交 換 を 行 う ア 危 険 物 高 圧 ガス 施 設 を 設 置 している 位 置 と 取 扱 う 物 質 の 名 称 イ 危 険 物 その 他 の 危 険 性 物 質 を 貯 蔵 する 貯 槽 の 位 置 と 貯 蔵 物 質 の 名 称 ウ 火 気 を 使 用 する 設 備 の 位 置 エ 災 害 によって 可 燃 性 ガス 毒 性 ガスを 放 出 するおそれのある 設 備 の 位 置 と 放 出 ガスの 名 称 オ 連 絡 導 管 の 敷 設 位 置 カ 保 安 施 設 の 位 置 キ 消 火 栓 その 他 の 防 災 設 備 の 位 置 ク その 他 保 安 上 特 に 必 要 と 思 われるものの 位 置

95 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 移 動 タンク 貯 蔵 所 編

96 目 次 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 (1) 地 震 被 害 (2) 津 波 被 害 震 災 に 対 する 課 題 (1) ハード 面 (2) ソフト 面 第 2 章 事 前 対 策 災 害 対 応 に 関 する 事 項 (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー (2) 安 全 確 保 (3) 緊 急 停 止 (4) 安 否 確 認 連 絡 体 制 避 難 教 育 訓 練 (1) 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 (2) 荷 卸 中 の 緊 急 停 止 手 順 の 再 確 認 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 (2) 申 請 方 法 (3) 繰 り 返 し 承 認 (4) 移 動 タンク 貯 蔵 所 に 特 有 の 方 策 (5) 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 常 置 場 所 の 位 置 の 変 更 に 係 る 手 続 き

97 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 1 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 調 査 地 域 内 の 移 動 タンク 貯 蔵 所 数 は 36,037 施 設 であり うち 366 施 設 (1.0%)が 被 災 している (1) 地 震 被 害 地 震 による 被 害 を 受 けた 施 設 はなかった (2) 津 波 被 害 津 波 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 358 施 設 (366 施 設 の 98%)で うち 230 件 が 破 損 火 災 は 28 件 発 生 したが 危 険 物 の 流 出 はなかった 火 災 の 28 件 は 全 て 同 一 の 製 油 所 内 の 火 災 が 移 動 タンク 貯 蔵 所 に 類 焼 したものである 破 損 被 害 の 詳 細 は 不 明 であるが 津 波 により 流 されタンクを 破 損 したものや 電 気 設 備 等 が 海 水 に 浸 かり 破 損 す る 等 の 被 害 が 生 じている 津 波 により 破 損 した 移 動 タンク 貯 蔵 所 ( 出 典 : 消 防 庁 ) 津 波 により 破 損 した 移 動 タンク 貯 蔵 所 ( 出 典 : 消 防 庁 ) 写 真 1 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 被 災 状 況 写 真 2 震 災 に 対 する 課 題 (1) ハード 面 ア 地 震 対 策 地 震 による 被 害 はない イ 津 波 対 策 東 日 本 大 震 災 では 地 震 に 伴 い 発 生 した 津 波 による 移 動 タンク 貯 蔵 所 被 害 の 64%は 破 損 被 害 であ る 津 波 から 移 動 タンク 貯 蔵 所 を 防 護 する 対 策 は 考 えられないため 被 害 を 受 けないよう 浸 水 予 想 区 域 に 移 動 することが 考 えられるが 一 時 避 難 場 所 となる 目 標 地 点 までの 距 離 やその 間 の 道 路 状 況 と 運 転 者 の 安 全 確 保 に 留 意 する 必 要 がある その 他 の 課 題 として 移 動 タンク 貯 蔵 所 のローリーホースと 荷 卸 し 先 の 注 入 口 のカップリング 不 適 合 が 一 部 で 問 題 となった 通 常 の 荷 卸 し 先 であれば カップリングは 適 合 するが 緊 急 配 送 要 請 があった 場 合 や 応 援 の 移 動 タンク 貯 蔵 所 等 の 場 合 には 荷 卸 し 先 の 注 入 口 に 適 合 するカッ プリングがないため 荷 卸 しできない 場 面 があった - 1 -

98 (2) ソフト 面 ア 地 震 対 策 地 震 だけであればその 被 害 は 小 さかった イ 津 波 対 策 < 人 命 確 保 > 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 外 部 出 向 者 : 安 否 確 認 含 む) 津 波 到 達 後 は 通 信 インフラも 被 災 する 可 能 性 が 高 く 外 部 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 に 時 間 を 要 する 携 帯 電 話 等 の 通 信 ができない 場 合 を 想 定 した 情 報 伝 達 手 段 の 確 保 または 不 通 時 の 対 応 方 針 取 り 決 めを 定 めておくことが 望 まれる ウ その 他 移 動 タンク 貯 蔵 所 固 有 の 課 題 として 以 下 のように 移 動 タンク 貯 蔵 所 が 一 時 的 に 移 動 する 場 面 が 想 定 される この 場 合 において 常 置 場 所 の 変 更 が 問 題 となるが 短 期 間 の 変 更 であることから 簡 易 的 な 方 法 で 移 動 タンク 貯 蔵 所 を 手 配 できるよう 滞 留 場 所 及 び 管 理 方 法 について 消 防 機 関 と あらかじめ 協 議 しておくことが 望 ましい < 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 移 動 が 想 定 される 場 面 > 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 常 置 場 所 ( 事 業 所 )が 被 災 したり 津 波 警 報 の 到 達 範 囲 内 となる 場 合 におけ る 一 時 的 避 難 場 所 での 滞 留 被 災 地 等 への 応 援 のために 常 置 場 所 以 外 の 場 所 を 活 動 拠 点 とした 際 の 当 該 場 所 での 滞 留 - 2 -

99 第 2 章 事 前 対 策 災 害 時 に 従 業 員 及 び 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 前 計 画 の 作 成 や 従 業 員 への 教 育 訓 練 非 常 用 資 機 材 の 確 保 等 の 対 策 を 講 じることが 必 要 である 1 災 害 対 応 に 関 する 事 項 災 害 時 に 従 業 員 及 び 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 各 場 面 において 詳 細 な 想 定 を 行 い 対 策 を 講 じておく 必 要 がある 発 災 時 は 事 前 に 作 成 した 災 害 時 対 応 のためのマニュアル チェックリスト 等 に 従 い また 訓 練 経 験 を 生 かし 行 動 することになる 以 下 に 事 業 所 において 災 害 時 に 備 え 規 定 しておくべき 事 項 を 示 す (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー 地 震 発 生 後 の 行 動 は 地 震 の 強 さ( 例 : 震 度 6 弱 以 上 / 震 度 5 強 以 下 )や 津 波 警 報 の 有 無 事 前 の 緊 急 地 震 速 報 の 有 無 等 によって 異 なってくるため それぞれの 状 況 に 応 じて 災 害 が 発 生 した 場 合 における 行 動 フローを 作 成 しておくことが 望 ましい (2) 安 全 確 保 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 時 点 で 運 転 者 等 は 自 らの 身 体 及 び 車 両 の 安 全 確 保 を 行 う 必 要 がある (3) 緊 急 停 止 移 動 タンク 貯 蔵 所 から 荷 卸 し 中 の 場 合 は 荷 卸 しを 中 止 することが 必 要 である その 場 合 は 注 油 ホース 内 の 帯 油 に 留 意 が 必 要 であり また 必 要 に 応 じ 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 移 動 防 止 措 置 (サイ ドブレーキ 車 止 め 等 )を 確 認 する (4) 安 否 確 認 移 送 中 の 移 動 タンク 貯 蔵 所 及 びその 従 業 員 の 安 否 を 確 認 する 方 法 を 講 じる 必 要 がある 移 送 中 以 外 の 従 業 員 の 安 否 確 認 は あらかじめ 定 めた 災 害 時 においても 比 較 的 通 信 可 能 な 連 絡 手 段 により 確 認 し 事 務 所 等 の 災 害 対 策 本 部 に 集 約 する 通 信 インフラが 被 災 することを 想 定 し 複 数 の 通 信 手 段 を 準 備 し それらの 通 信 方 法 について 従 業 員 に 周 知 しておくことが 必 要 である 2 連 絡 体 制 外 部 従 業 員 との 連 絡 手 段 は 事 業 所 の 電 源 が 喪 失 すること 公 共 インフラの 通 信 状 況 が 悪 化 すること を 想 定 して 準 備 しておくことが 望 ましい 3 避 難 津 波 到 達 の 可 能 性 がある 地 域 にある 事 業 所 では 迅 速 な 避 難 が 必 要 である 適 切 な 避 難 指 示 をするためには 事 業 所 が 地 域 の 津 波 の 浸 水 ハザードマップ 等 把 握 しておくととも に 津 波 到 達 可 能 性 がある 場 合 の 避 難 行 動 指 針 を 策 定 する 必 要 がある 特 に 頻 度 の 高 い 配 送 ルート 等 においては 避 難 時 の 方 向 や 一 時 的 な 避 難 集 合 場 所 等 地 震 津 波 時 の 一 般 的 な 行 動 指 針 を 検 討 しておくことが 有 効 である 4 教 育 訓 練 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 訓 練 の 課 題 として 以 下 事 項 が 挙 げられる - 3 -

100 (1) 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 災 害 時 用 に 準 備 している 緊 急 用 資 機 材 が 訓 練 不 足 及 びメンテナンス 不 足 により 操 作 起 動 でき ない 事 例 が 多 く 見 られた 通 信 機 器 も 含 めた 緊 急 用 資 機 材 に 係 る 訓 練 は 定 期 的 に 実 施 することが 望 ましい (2) 荷 卸 中 の 緊 急 停 止 手 順 の 再 確 認 地 震 発 生 時 や 津 波 警 報 発 令 時 における 底 弁 の 緊 急 閉 止 注 入 口 とホースの 遮 断 移 動 タンク 貯 蔵 所 が 移 動 しない 措 置 の 実 施 安 全 な 場 所 への 停 止 等 の 緊 急 時 の 取 扱 い 再 度 徹 底 する 必 要 がある - 4 -

101 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 被 災 後 応 急 措 置 や 臨 時 的 な 対 応 を 経 て 危 険 物 施 設 の 復 旧 定 常 運 転 へと 移 行 していくにあたり これらをスムースに 進 めるための 留 意 事 項 をとりまとめた これらは 事 業 所 単 独 で 取 り 組 めるものだけ ではなく 行 政 機 関 や 業 界 団 体 及 び 他 事 業 所 と 協 力 し 進 めていく 必 要 がある 1 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制 施 設 の 復 旧 には 事 業 規 模 に 応 じた 自 社 ネットワークまたは 他 事 業 所 との 協 力 体 制 が 必 要 である また 災 害 時 の 円 滑 な 燃 料 供 給 のため 平 常 利 用 しない 移 動 タンク 貯 蔵 所 からの 荷 卸 しを 受 けるこ とも 想 定 し カップリング 規 格 情 報 の 共 有 や 他 規 格 の 荷 卸 し 用 ホースと 結 合 するための 媒 介 金 具 等 を 用 意 しておくことも 有 効 である 2 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いは 市 町 村 長 等 の 許 可 を 受 けて 設 置 された 危 険 物 施 設 以 外 の 場 所 で 行 ってはならないことが 消 防 法 第 10 条 第 1 項 に 定 められているが 同 条 第 1 項 ただし 書 きにお いて 所 轄 消 防 長 等 の 承 認 を 受 けて 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を 10 日 以 内 の 期 間 に 仮 に 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 うことができるとされている 危 険 物 施 設 が 被 災 する 等 により 平 常 時 と 同 様 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 困 難 な 場 合 において 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 運 用 により 当 該 取 り 扱 いについて 必 要 な 安 全 対 策 を 確 保 したうえで 実 施 することが 考 えられる 具 体 的 な 安 全 対 策 については 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 等 の 安 全 対 策 及 び 手 続 きについて( 平 成 25 年 10 月 3 日 付 け 消 防 災 第 364 号 防 危 第 171 号 ) を 参 考 とする (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 震 災 時 等 において 施 設 において 具 体 的 な 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 が 想 定 される 場 合 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 手 続 きを 迅 速 に 行 うためには 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 者 と 消 防 機 関 との 間 で 事 前 に 想 定 される 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いに 応 じた 安 全 対 策 や 必 要 な 資 機 材 等 の 準 備 方 法 等 の 具 体 的 な 実 施 計 画 事 務 手 続 きについて 事 前 に 協 議 し 合 意 しておくことが 重 要 である 防 油 堤 を 設 け 漏 え い 防 止 シートで 覆 い 流 出 防 止 措 置 をする 吹 きこぼし 防 止 に 細 心 の 注 意 を 払 う 保 有 空 地 の 周 囲 にバリケードを 立 て 空 地 を 確 保 する 保 有 空 地 6m 確 保 する バリケード 約 200m2 6m ドラム 本 体 だけでなく 給 油 に 使 用 するドラムポンプ 等 からもアースを 確 保 する 移 動 タンク 貯 蔵 所 x 移 動 タンク 貯 蔵 所 6m 6m 6m 重 機 等 詰 め 替 え 後 ドラム 缶 は 順 次 運 び 出 すこと とし この 場 所 で 保 管 は 行 わない 注 油 場 所 6m 吸 着 マット 第 5 種 消 火 設 備 給 油 場 所 6m 標 識 掲 示 板 を 設 置 し 関 係 者 に 注 意 喚 起 を 行 う 高 温 になること を 避 けるため 必 要 に 応 じて 通 気 性 を 確 保 した 日 除 けを 設 置 6m 貯 蔵 場 所 6m 給 油 場 所 重 機 等 火 気 厳 禁 6m 約 180m2 6m 危 険 物 仮 貯 蔵 仮 取 扱 所 品 名 : 第 4 類 第 2 石 油 類 ( 軽 油 ) 数 量 : 20,000リットル 倍 数 : 20 倍 管 理 者 : 図 1 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 実 施 計 画 書 ( 移 動 タンク 貯 蔵 所 等 による 軽 油 の 給 油 及 び 注 油 等 の 安 全 対 策 の 例 ) - 5 -

102 (2) 申 請 方 法 発 災 直 後 等 により 消 防 機 関 へ 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 を 直 接 行 ういとまがない 場 合 や 交 通 手 段 の 確 保 が 困 難 である 場 合 における 消 防 機 関 への 申 請 方 法 について 予 め 消 防 機 関 と 相 談 し ておく 必 要 がある (3) 繰 り 返 し 承 認 平 常 時 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 繰 り 返 し 承 認 については 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 制 度 の 趣 旨 から 抑 制 的 に 扱 われるべきものであるが 震 災 時 等 においては 広 範 囲 で 危 険 物 施 設 に 被 害 が 生 じている 場 合 があること 発 災 後 当 分 の 間 は 燃 料 の 需 要 が 増 加 し 既 存 の 稼 働 可 能 な 燃 料 供 給 施 設 の 燃 料 供 給 能 力 が 不 足 する 場 合 があること 長 期 間 の 停 電 により 非 常 用 発 電 機 等 の 燃 料 の 継 続 的 な 供 給 が 必 要 な 場 合 があること 等 により 10 日 間 に 収 まらない 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 必 要 となることがある このような 状 況 においては 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 を 繰 り 返 すことにより 対 応 するこ とが 考 えられるが 以 下 の 留 意 事 項 に 注 意 し 管 轄 の 消 防 機 関 と 事 前 に 相 談 する 必 要 がある ア 1 回 の 承 認 の 期 間 は 法 令 上 10 日 以 内 となること イ 繰 り 返 し 承 認 は 必 要 な 期 間 に 留 めること (4) 移 動 タンク 貯 蔵 所 に 特 有 の 方 策 移 動 タンク 貯 蔵 所 から 直 接 給 油 又 は 容 器 への 詰 め 替 え( 危 険 物 の 規 制 に 関 する 政 令 第 27 条 第 6 項 第 4 号 イ 及 びロで 認 められている 取 扱 いを 除 く )を 行 う 場 合 には 原 則 としてガソリン 以 外 の 危 険 物 とするとともに 特 に 周 囲 の 安 全 確 保 及 び 流 出 対 策 として 次 の 事 項 に 留 意 すること ア 危 険 物 を 取 り 扱 う 場 所 を 明 確 に 定 め 空 地 の 確 保 や 標 識 の 設 置 等 を 行 うとともに 給 油 や 詰 め 替 えに 関 係 ない 者 の 立 ち 入 りを 厳 に 禁 ずること イ 吸 着 マット 等 危 険 物 の 流 出 時 の 応 急 資 機 材 を 準 備 しておくこと ウ 移 動 タンク 貯 蔵 所 から 移 動 タンク 貯 蔵 所 への 注 入 を 行 う 場 合 は 注 入 口 と 注 入 ホースを 緊 結 する こと ただし 注 入 される 側 のタンク 容 量 が1,000リットル 未 満 で 引 火 点 が40 以 上 の 危 険 物 に 限 り 注 入 ホースの 先 端 部 に 手 動 開 閉 装 置 を 備 えた 注 入 ノズル( 手 動 開 閉 装 置 を 開 放 の 状 態 で 固 定 する 装 置 を 備 えたものを 除 く )により 注 入 を 行 うことができる エ ホース 等 に 残 った 危 険 物 の 処 理 を 適 切 に 行 うこと オ 移 動 タンク 貯 蔵 所 から 直 接 給 油 する 形 態 では 吹 きこぼしが 発 生 するおそれがあるので 吹 きこ ぼれ 防 止 に 細 心 の 注 意 を 払 って 給 油 すること (5) 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 常 置 場 所 の 位 置 の 変 更 に 係 る 手 続 き 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 常 置 場 所 の 位 置 の 変 更 は 変 更 許 可 申 請 を 要 するものであり 当 該 申 請 は 変 更 後 の 常 置 場 所 を 管 轄 する 市 町 村 長 等 に 行 うこと なお 常 置 場 所 の 位 置 の 変 更 に 際 し 変 更 後 の 常 置 場 所 を 管 轄 する 市 町 村 長 等 が 変 更 前 と 異 なる 場 合 には 変 更 許 可 申 請 に 当 たって 変 更 前 の 最 新 の 許 可 書 これに 添 付 されて 返 戻 された 申 請 図 書 ( 常 置 場 所 に 係 る 図 書 を 除 く ) タンク 検 査 済 証 及 び 完 成 検 査 済 証 のそれぞれの 写 しを 添 付 すること( 平 成 9 年 3 月 26 日 付 け 消 防 危 第 33 号 ) また 前 述 のような 一 時 的 な 移 動 である 場 合 は その 期 間 や 状 況 に 応 じて 常 置 場 所 の 変 更 とする かどうか 判 断 されることとなるが 常 置 場 所 の 変 更 にならない 場 合 であってもその 管 理 に 留 意 が 必 - 6 -

103 要 であり 災 害 時 の 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 移 動 が 予 想 される 事 業 所 にあっては その 取 扱 いについて 管 轄 する 消 防 機 関 とあらかじめ 相 談 しておくことが 望 ましい - 7 -

104 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 給 油 取 扱 所 編

105 目 次 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 (1) 地 震 被 害 (2) 津 波 被 害 震 災 に 対 する 課 題 (1) ハード 面 (2) ソフト 面 第 2 章 事 前 対 策 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 (1) 危 険 物 施 設 に 共 通 する 留 意 事 項 (2) 給 油 取 扱 所 に 係 る 留 意 事 項 給 油 取 扱 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 給 油 取 扱 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 (2) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 災 害 対 応 に 関 する 事 項 (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー (2) 安 全 確 保 (3) 緊 急 停 止 (4) 初 期 消 火 (5) 安 否 確 認 (6) 救 出 救 護 (7) 避 難 計 画 連 絡 体 制 避 難 (1) 行 政 等 の 公 開 情 報 で 確 認 しておく 事 項 (2) 周 辺 避 難 場 所 設 定 において 留 意 すべき 事 項 (3) その 他 留 意 すべき 事 項 教 育 訓 練 (1) 津 波 への 対 応 等 想 定 の 拡 大 (2) 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 (3) 店 頭 混 乱 を 想 定 した 訓 練 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 設 備 点 検 臨 時 的 対 応 (1) 許 可 内 容 への 内 包 (2) 予 防 規 程 への 記 載 等

106 (3) 緊 急 時 対 応 用 資 機 材 の 用 意 (4) 給 油 取 扱 所 に 特 有 の 対 応 (5) 行 政 機 関 との 協 力 体 制 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 (2) 申 請 方 法 (3) 繰 り 返 し 承 認 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制

107 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 1 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 調 査 地 域 内 の 給 油 取 扱 所 数 は 29,187 施 設 ( 平 成 22 年 3 月 31 日 時 点 の 数 値 以 下 施 設 数 については 同 じ)であり うち 地 震 によるもの 津 波 によるものまたは 判 別 不 能 のものを 含 め 823 施 設 (2.8%) が 被 災 している (1) 地 震 被 害 地 震 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 506 施 設 (823 施 設 の 61%)で うち 493 件 が 破 損 である 破 損 件 数 が 最 も 多 い 被 災 箇 所 は 建 築 物 等 の 393 施 設 であり 主 に 防 火 塀 の 倒 壊 事 務 所 等 の 壁 及 びガラス の 損 傷 となっている 次 いで 給 油 空 地 等 が 93 件 あり 地 盤 面 の 亀 裂 が 主 な 被 災 内 容 である 配 管 の 破 損 は 75 件 専 用 タンクの 破 損 は 24 件 発 生 しているが 危 険 物 の 流 出 件 数 は4 件 である 配 管 の 破 損 内 容 は 主 に 配 管 接 続 部 の 破 損 である 専 用 タンクの 破 損 は 液 状 化 と 思 われるタンクの 浮 上 及 び 傾 斜 である 表 1 地 震 により 破 損 が 発 生 した 給 油 取 扱 所 における 被 災 箇 所 の 件 数 被 災 施 設 数 493 建 築 物 そ の 他 の 工 作 物 ( 防 火 塀 等 を 含 む ) 393 (80%) 給 油 空 地 注 油 空 地 ( 舗 装 等 ) 93 (19%) 固 定 給 油 設 備 等 59 (12%) 専 用 タン ク 24 (5%) 配 管 ( 付 属 する 設 備 を 含 む ) 75 (15%) 付 随 設 備 ( 洗 車 機 等 を 含 む ) 26 (5%) 消 火 設 備 警 報 設 備 5 (1%) その 他 ( 電 気 設 備 を 含 む ) 49 (10%) 注 1) 一 の 施 設 で 複 数 の 箇 所 に 被 害 が 発 生 したものもある 注 2) 表 中 の 括 弧 内 の 数 値 は 被 災 施 設 数 に 対 する 割 合 を 示 す - 1 -

108 地 震 によりパネルが 落 下 した 建 築 物 ( 出 典 : 仙 台 市 消 防 局 ) 地 盤 面 及 びアイランドに 入 った 地 震 によ る 亀 裂 ( 出 典 : 全 国 危 険 物 安 全 協 会 ) 自 家 用 給 油 取 扱 所 が 崩 落 ( 出 典 : 消 防 庁 ) 地 震 により 破 損 した 懸 垂 式 固 定 給 油 設 備 ( 出 典 : 全 国 危 険 物 安 全 協 会 ) 写 真 1 給 油 取 扱 所 の 被 災 状 況 写 真 ( 地 震 ) - 2 -

109 地 震 により 傾 斜 した 防 火 塀 ( 出 典 : 全 国 危 険 物 安 全 協 会 ) 地 震 により 倒 壊 した 防 火 塀 ( 出 典 : 仙 台 市 消 防 局 ) 液 状 化 による 上 部 スラブの 浮 き 上 がり ( 出 典 : 全 国 危 険 物 安 全 協 会 ) 液 状 化 による 上 部 スラブの 浮 き 上 がり ( 出 典 : 全 国 危 険 物 安 全 協 会 ) 写 真 2 給 油 取 扱 所 の 被 災 状 況 写 真 ( 地 震 ) - 3 -

110 (2) 津 波 被 害 津 波 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 307 施 設 (823 施 設 の 37.4%)で うち 破 損 が 281 件 流 出 が1 件 である 地 震 と 異 なり 津 波 では 施 設 全 体 に 被 害 が 生 じ 固 定 給 油 設 備 が 265 件 消 火 設 備 警 報 設 備 が 200 件 建 築 物 等 が 212 件 配 管 が 134 件 附 随 設 備 が 130 件 及 び 専 用 タンクが 103 件 となっ ている 表 2 津 波 により 破 損 が 発 生 した 給 油 取 扱 所 における 被 災 箇 所 の 件 数 被 災 施 設 数 281 建 築 物 そ の 他 の 工 作 物 ( 防 火 塀 等 を 含 む ) 212 (75%) 給 油 空 地 注 油 空 地 ( 舗 装 等 ) 76 (27%) 固 定 給 油 設 備 等 265 (94%) 専 用 タンク 103 (37%) 配 管 ( 付 属 する 設 備 を 含 む ) 134 (48%) 付 随 設 備 ( 洗 車 機 等 を 含 む ) 130 (46%) 消 火 設 備 警 報 設 備 200 (71%) その 他 ( 電 気 設 備 を 含 む ) 125 (44%) 注 1) 一 の 施 設 で 複 数 の 箇 所 に 被 害 が 発 生 したものもある 注 2) 表 中 の 括 弧 内 の 数 値 は 被 災 施 設 数 に 対 する 割 合 を 示 す 倒 壊 した 防 火 塀 と 曲 げられた 通 気 管 ( 出 典 : 危 険 物 保 安 技 術 協 会 ) 七 ヶ 浜 町 の 被 災 状 況 ( 出 典 : 全 国 石 油 商 業 組 合 連 合 会 ) いわき 市 内 の 被 害 SS ( 出 典 : 全 国 石 油 商 業 組 合 連 合 会 ) 固 定 給 油 設 備 が 欠 損 したアイランド ( 出 典 : 危 険 物 保 安 技 術 協 会 ) 写 真 3 給 油 取 扱 所 の 被 災 状 況 写 真 ( 津 波 ) - 4 -

111 固 定 給 油 設 備 が 欠 損 したアイランド ( 出 典 : 危 険 物 保 安 技 術 協 会 ) 津 波 により 破 損 した 注 入 口 ( 出 典 : 全 国 危 険 物 安 全 協 会 ) 津 波 により 破 損 した 建 築 物 (サービスルー ム)( 出 典 : 全 国 危 険 物 安 全 協 会 ) 津 波 により 破 損 した 防 火 塀 ( 出 典 : 全 国 危 険 物 安 全 協 会 ) 写 真 4 給 油 取 扱 所 の 被 災 状 況 写 真 ( 津 波 ) 2 震 災 に 対 する 課 題 (1) ハード 面 ア 地 震 対 策 東 日 本 大 震 災 では 給 油 取 扱 所 の 配 管 や 専 用 タンクの 被 害 が 報 告 されているが 危 険 物 の 流 出 は4 件 であり 火 災 は 発 生 しなかった また ヒアリング 等 でも 東 日 本 大 震 災 は 津 波 による 被 害 は 大 きかったが 地 震 だけであればその 被 害 は 非 常 に 軽 微 だったという 回 答 が 多 かった このことから 基 本 的 には 施 設 の 設 計 上 講 じておくべき 耐 震 性 能 が 確 保 されているが 施 設 の 経 年 劣 化 等 が 生 じているか 等 建 築 物 や 配 管 等 の 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 再 確 認 することが 重 要 であ る イ 津 波 対 策 東 日 本 大 震 災 では 地 震 に 伴 い 発 生 した 津 波 による 給 油 取 扱 所 の 被 害 の 92%は 破 損 被 害 である 一 方 津 波 から 製 造 所 等 を 防 護 するようなハード 対 策 を 個 別 事 業 所 で 取 り 組 むことは 経 済 的 - 5 -

112 技 術 的 に 困 難 である (2) ソフト 面 ア 地 震 対 策 地 震 対 策 については 従 前 より 予 防 規 程 等 に 地 震 時 の 行 動 等 が 記 載 されている また 地 震 災 害 を 想 定 した 訓 練 等 を 実 施 している 事 業 者 も 多 かった ハード 面 でも 記 載 したとおり 地 震 によ る 影 響 に 限 ればその 被 害 は 小 さかった 給 油 取 扱 所 設 備 の 破 損 は 発 生 しているが 流 出 は 極 めて 軽 微 であり 火 災 が 発 生 していない 調 査 結 果 からも 各 事 業 所 において 適 切 な 対 応 がある 程 度 できているものと 考 えられる イ 津 波 対 策 従 業 員 等 人 命 の 確 保 二 次 災 害 の 防 止 等 の 観 点 から 事 業 所 ( 給 油 取 扱 所 以 外 の 危 険 物 施 設 も 含 む )として 以 下 の 課 題 がある < 人 命 確 保 > 津 波 警 報 等 発 令 時 の 事 業 所 への 参 集 条 件 の 見 直 し 東 日 本 大 震 災 以 前 から 多 くの 事 業 所 で 地 震 の 震 度 階 ごとに 従 業 員 の 行 動 を 規 定 していた しかし ほとんどの 事 業 所 において 津 波 警 報 等 発 令 や 津 波 発 生 に 対 する 想 定 はされていなかっ た そのため 津 波 警 報 が 発 令 されたにも 関 わらず 地 震 発 生 時 の 参 集 基 準 に 従 い 従 業 員 が 津 波 到 達 範 囲 内 の 事 業 所 へ 参 集 した 事 業 所 が 見 られた 震 度 階 ごとの 従 業 員 の 行 動 規 定 につい て 津 波 警 報 等 発 令 時 における 津 波 による 浸 水 深 到 達 範 囲 を 踏 まえた 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 事 業 所 内 ) 地 震 発 生 後 は 事 業 所 内 の 規 定 に 従 い 各 設 備 等 の 点 検 及 び 復 旧 活 動 が 行 われる しかし 津 波 到 達 危 険 がある 場 合 には 人 命 確 保 を 前 提 とし 可 能 な 範 囲 で 被 害 拡 大 措 置 を 講 じたうえで 津 波 到 着 までに 避 難 を 行 う 必 要 がある 沿 岸 部 の 事 業 所 では 地 震 発 生 後 に 作 業 に 当 たってい た 従 業 員 が 津 波 被 害 を 受 けた 事 例 もある 地 震 時 には 固 定 電 話 や 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 が 想 定 されるが 従 業 員 等 に 避 難 情 報 を 確 実 に 伝 達 する 多 様 な 手 段 の 確 保 ( 停 電 時 でも 情 報 を 入 手 などすることができるラジオ 電 池 式 テレビ 等 や 電 話 が 輻 輳 等 でも 従 業 員 等 と 連 絡 をとるため の 携 帯 無 線 機 等 ) 特 に 津 波 到 達 が 想 定 される 事 業 所 においては 行 動 規 定 の 構 築 または 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 外 部 出 向 者 : 安 否 確 認 含 む) 津 波 到 達 後 は 通 信 インフラも 被 災 する 可 能 性 が 高 く 事 業 所 外 部 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 に 時 間 を 要 する 固 定 電 話 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 を 想 定 した 情 報 伝 達 手 段 の 確 保 ( 一 斉 メ ール 災 害 伝 言 ダイヤル 等 ) または 輻 輳 時 の 対 応 方 針 取 り 決 め( 外 出 中 において 被 災 した 場 合 の 行 動 従 業 員 から 事 業 所 に 連 絡 を 入 れるなど)を 定 めておくことが 望 まれる 訓 練 の 見 直 し 沿 岸 部 の 給 油 取 扱 所 においては 震 災 訓 練 の 実 施 とともに 津 波 を 想 定 した 訓 練 実 施 が 望 まれ る - 6 -

113 第 2 章 事 前 対 策 災 害 時 に 従 業 員 及 び 施 設 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 事 前 計 画 の 作 成 や 従 業 員 への 教 育 訓 練 非 常 用 資 機 材 の 確 保 等 の 対 策 を 講 じることが 必 要 である 事 前 対 策 の 確 立 に 当 たっては その 性 質 上 予 防 規 程 の 作 成 における 考 え 方 を 参 考 にできる 地 震 発 生 後 の 行 動 等 は 事 業 所 の 立 地 や 事 業 内 容 等 によって 決 められる 以 下 に 津 波 到 達 危 険 がある 事 業 所 の 基 本 的 な 対 応 の 一 例 を 示 す 地 震 発 生 緊 急 地 震 速 報 1 安 全 確 保 人 命 身 体 施 設 ( 商 用 電 源 による 緊 急 停 止 等 ) 大 きな 揺 れの 到 達 2 緊 急 停 止 3 安 否 確 認 6 設 備 点 検 津 波 警 報 発 令 4 避 難 対 応 可 能 な 緊 急 停 止 等 二 次 災 害 防 止 対 応 津 波 到 達 5 安 否 確 認 6 設 備 点 検 図 1 津 波 から 緊 急 避 難 が 必 要 な 場 面 における 基 本 的 な 対 応 の 一 例 大 きな 揺 れの 到 着 前 に 緊 急 地 震 速 報 が 発 表 され また 津 波 到 達 予 測 時 間 まで 比 較 的 時 間 の 猶 予 がある 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 - 7 -

114 1 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 (1) 危 険 物 施 設 に 共 通 する 留 意 事 項 施 設 や 設 備 機 器 の 重 要 性 や 危 険 性 の 他 耐 用 年 数 や 使 用 頻 度 を 踏 まえて 優 先 度 の 高 いものや 津 波 到 達 までの 時 間 等 を 勘 案 して 順 次 取 り 組 んでいくことが 望 まれる ア 建 築 物 等 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること イ 施 設 の 設 置 場 所 が 地 震 時 に 地 盤 沈 下 や 液 状 化 が 発 生 するおそれのない 場 所 かどうか 確 認 する こと 地 盤 沈 下 等 が 発 生 するおそれのある 場 合 には 被 害 を 最 小 限 に 抑 えるための 対 策 について 検 討 すること なお 確 認 にあたっては 既 存 の 情 報 を 活 用 するとともに 周 辺 地 域 の 地 盤 に 関 する 情 報 等 も 参 考 にすること ウ 配 管 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること また 腐 食 等 劣 化 により 耐 震 強 度 が 低 下 していな いかについても 併 せて 確 認 すること エ 配 管 に 可 とう 管 継 手 を 使 用 している 場 合 には 当 該 継 手 が 有 効 な 位 置 に 設 置 されているかどう か 確 認 すること オ 配 管 の 支 持 物 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること カ 支 持 物 による 配 管 の 固 定 状 況 を 確 認 し 地 震 時 に 支 持 物 から 配 管 が 外 れないよう 必 要 に 応 じ て 対 策 を 講 ずること キ 地 震 により 水 平 方 向 への 地 盤 のずれが 生 じ 配 管 の 支 持 物 に 直 近 のバルブ 等 が 接 触 し 配 管 が 破 断 する 可 能 性 があることから 配 管 の 支 持 物 の 直 近 に 水 抜 きバルブ 等 が 設 けられていないかど うか 確 認 すること ク ポンプ 設 備 が 設 けられている 場 合 は ポンプ 設 備 と 基 礎 との 固 定 状 況 について 腐 食 等 劣 化 に より 耐 震 強 度 が 低 下 していないかも 含 めて 確 認 すること (2) 給 油 取 扱 所 に 係 る 留 意 事 項 ア 防 火 塀 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること イ 固 定 給 油 設 備 とアイランド( 基 礎 )との 固 定 状 況 について 腐 食 等 劣 化 により 耐 震 強 度 が 低 下 していないかも 確 認 すること 2 給 油 取 扱 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 給 油 取 扱 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 ア 上 屋 外 壁 防 火 区 画 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 亀 裂 損 傷 はないか イ 防 火 塀 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 亀 裂 損 傷 等 はないか ウ 固 定 給 油 設 備 と 基 礎 の 固 定 状 況 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 腐 食 変 形 損 傷 はないか エ ポンプ 室 の 壁 柱 はり 屋 根 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 亀 裂 損 傷 はないか オ 危 険 物 を 取 り 扱 う 設 備 は 地 震 動 等 により 容 易 に 転 倒 落 下 しないよう 措 置 されているか (2) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 ア 消 火 設 備 の 設 置 位 置 操 作 方 法 を 熟 知 しているか また 作 動 状 態 を 確 認 しているか イ 適 応 した 消 火 設 備 が 配 置 されているか 地 震 時 の 使 いやすさを 含 め 配 置 位 置 個 数 はよいか ウ 配 管 継 手 弁 等 に 腐 食 変 形 損 傷 はないか エ 非 常 電 源 等 の 予 備 動 力 源 の 設 置 位 置 固 定 状 態 はよいか また 常 用 電 源 との 切 替 え 及 び 電 源 - 8 -

115 容 量 は 適 正 か 変 形 損 傷 はないか 3 災 害 対 応 に 関 する 事 項 災 害 時 に 従 業 員 及 び 施 設 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 各 場 面 において 詳 細 な 想 定 を 行 い 対 策 を 講 じておく 必 要 がある 発 災 時 は 事 前 に 作 成 した 災 害 時 対 応 のためのマニュアル チェックリスト 等 に 従 い また 訓 練 経 験 を 生 かし 行 動 することになる 以 下 に 事 業 所 において 災 害 時 に 備 え 規 定 しておくべき 事 項 を 示 す (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー 地 震 発 生 後 の 行 動 は 地 震 の 強 さ( 例 : 震 度 6 弱 以 上 / 震 度 5 強 以 下 )や 津 波 警 報 の 有 無 事 前 の 緊 急 地 震 速 報 の 有 無 等 によって 異 なってくるため それぞれの 状 況 に 応 じて 災 害 が 発 生 した 場 合 における 行 動 フローを 作 成 しておくことが 望 ましい (2) 安 全 確 保 地 震 を 覚 知 した 時 点 で 事 業 所 内 において 従 業 員 は 自 らや 顧 客 の 安 全 確 保 を 図 る 必 要 がある 特 に 緊 急 地 震 速 報 が 発 令 された 場 合 には これを 覚 知 した 時 点 での 安 全 確 保 行 動 について 定 め ておく 必 要 がある 安 全 確 保 において 留 意 すべき 点 を 以 下 に 示 す ア 従 業 員 の 安 全 の 確 保 施 設 ( 場 所 )により 地 震 動 による 危 険 性 が 異 なり また 発 生 時 の 対 処 の 方 法 も 異 なる 危 険 物 の 流 出 及 び 出 火 危 険 がある 場 所 高 所 等 における 危 険 性 の 確 認 と 各 施 設 ( 場 所 )で 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 場 合 における 行 動 を 規 定 しておくことや 安 全 装 備 資 機 材 の 準 備 を 行 うことが 望 ま しい 給 油 取 扱 所 においては 例 えば 次 のような 危 険 性 ( 及 びその 対 応 )が 考 えられる (ア) 給 油 空 地 内 給 油 操 作 中 の 地 震 動 の 影 響 によるガソリン 等 の 流 出 ( 速 やかな 給 油 行 為 の 中 止 ) キャノピーからのパネル 照 明 等 の 落 下 ( 落 下 物 からの 安 全 行 動 ) 地 震 動 による 車 両 の 移 動 意 図 せぬ 走 行 等 による 設 備 等 への 衝 突 人 身 事 故 ( 車 外 の 者 は 車 両 等 から 離 れる) (イ) 事 務 所 内 家 具 等 の 転 倒 落 下 による 事 故 ( 事 前 に 家 具 等 は 固 定 ) 喫 煙 スペースにおける 失 火 ( 灰 皿 等 の 転 倒 落 下 防 止 ) (ウ) 整 備 室 整 備 中 の 自 動 車 使 用 中 の 設 備 器 具 の 落 下 及 び 転 倒 による 事 故 ( 危 険 場 所 からの 緊 急 待 避 落 下 防 止 措 置 ) 整 備 作 業 中 の 地 震 動 の 影 響 によるガソリン オイル 等 の 流 出 ( 速 やかな 作 業 中 止 ) (エ) その 他 洗 車 機 等 における 事 故 ( 設 備 の 緊 急 停 止 ) 看 板 等 の 転 倒 落 下 による 事 故 ( 事 前 の 確 実 な 固 定 措 置 等 ) - 9 -

116 イ 顧 客 の 安 全 の 確 保 給 油 取 扱 所 では 顧 客 が 常 時 出 入 りしているため 地 震 等 が 発 生 または 緊 急 地 震 速 報 等 を 覚 知 した 場 合 の 行 動 を 定 めておく 必 要 がある また 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 には 顧 客 に 対 して 最 寄 りの 避 難 場 所 方 向 や 道 路 状 況 の 情 報 提 供 を 行 い また 津 波 到 達 時 間 まで 猶 予 が 少 ない 場 合 や 道 路 事 情 が 悪 い 等 車 両 による 避 難 に 支 障 が 想 定 される 場 合 には 徒 歩 による 避 難 等 その 他 の 方 法 による 避 難 を 促 すことが 望 ましい (3) 緊 急 停 止 地 震 発 生 時 には 給 油 作 業 を 直 ちに 中 止 し またセルフスタンドにおいては 緊 急 停 止 スイッチによ りポンプ 停 止 を 行 う なお 固 定 給 油 設 備 等 には 地 震 により 自 動 的 に 給 油 停 止 するものもある また 移 動 タンク 貯 蔵 所 から 荷 卸 し 中 の 場 合 にも 荷 卸 しを 中 止 することが 必 要 である その 場 合 は 注 油 ホース 内 の 滞 油 に 留 意 が 必 要 であり また 必 要 に 応 じ 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 移 動 防 止 措 置 (サ イドブレーキ 車 止 め 等 )を 確 認 する (4) 初 期 消 火 ア 火 災 を 発 見 した 時 は 大 声 で 周 囲 の 人 に 知 らせる イ 火 災 の 初 期 消 火 は 消 火 器 を 集 めて 複 数 人 数 により 一 気 に 消 火 する ウ 同 時 に 火 災 が 発 生 した 場 合 は それぞれで 対 応 することになるが 同 時 に 対 応 することが 困 難 な 場 合 は 大 火 災 となる 危 険 が 大 きな 方 又 は 人 命 危 険 が 予 想 される 場 所 を 優 先 して 消 火 する エ 危 険 物 を 貯 蔵 する 場 所 付 近 の 火 災 では 危 険 物 が 収 納 された 容 器 を 可 能 な 限 り 安 全 な 場 所 に 移 動 し 延 焼 拡 大 を 防 ぐ オ 爆 発 や 毒 性 ガスの 拡 散 する 危 険 が 予 想 される 場 合 は 周 囲 に 避 難 を 呼 びかける (5) 安 否 確 認 給 油 取 扱 所 内 の 顧 客 従 業 員 の 安 否 を 確 認 する 方 法 を 講 じる 必 要 がある ア 給 油 取 扱 所 内 の 顧 客 従 業 員 の 安 否 確 認 速 やかに 事 業 所 内 の 顧 客 従 業 員 の 安 否 確 認 を 行 う イ 給 油 取 扱 所 外 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 給 油 取 扱 所 外 の 従 業 員 の 安 否 確 認 は あらかじめ 定 めた 災 害 時 においても 比 較 的 通 信 可 能 な 連 絡 手 段 により 確 認 し 災 害 対 策 本 部 に 集 約 する 通 信 インフラが 被 災 することを 想 定 し 複 数 の 通 信 手 段 を 準 備 し それらの 通 信 方 法 について 従 業 員 に 周 知 しておくことが 必 要 である (6) 救 出 救 護 ア 建 物 の 下 敷 きになった 人 の 発 生 と 同 時 に 火 災 が 発 生 した 場 合 は 原 則 として 火 災 を 制 圧 して から 救 出 活 動 にあたる イ 建 物 の 下 敷 きになった 場 合 は つるはしやスコップで 掘 り 出 す 方 法 や 角 材 や 車 両 のジャッキ 等 を 活 用 し 救 出 する 方 法 などがある ウ 事 業 所 に 備 えられた 防 災 資 機 材 を 有 効 に 活 用 するとともに 近 隣 の 事 業 所 等 に 協 力 を 求 めて 作 業 を 進 める エ 救 出 にあたっては 周 囲 の 人 の 協 力 を 求 めるが 二 次 的 災 害 の 発 生 を 留 意 する オ けが 人 の 応 急 処 置 は 安 全 な 場 所 で 行 う

117 (7) 避 難 計 画 地 震 被 害 のみの 場 合 には 火 災 流 出 事 故 等 の 発 生 がなければ 基 本 的 には 給 油 取 扱 所 内 で 身 の 安 全 を 図 ることが 基 本 であるが 津 波 浸 水 想 定 区 域 内 にある 給 油 取 扱 所 において 津 波 警 報 が 発 令 され た 場 合 には 想 定 する 津 波 に 対 し 安 全 を 確 保 できる 場 所 等 がない 場 合 は 敷 地 外 部 の 避 難 場 所 等 へ 避 難 する 避 難 場 所 は 基 本 的 には 地 域 防 災 計 画 等 における 避 難 場 所 となるが 津 波 到 達 予 想 時 間 や 避 難 経 路 の 危 険 ( 建 物 の 破 損 道 路 の 陥 没 等 )も 考 慮 し 複 数 想 定 しておくことが 望 ましい また 急 を 要 する 場 合 などの 避 難 行 動 ( 屋 上 等 への 緊 急 避 難 : 後 述 )についても 想 定 しておくことが 望 まし い 4 連 絡 体 制 外 部 従 業 員 取 引 先 等 との 連 絡 手 段 については 停 電 や 通 信 状 況 の 悪 化 することを 想 定 して 準 備 し ておくことが 望 ましい 5 避 難 津 波 到 達 の 可 能 性 がある 地 域 にある 事 業 所 では 迅 速 な 避 難 が 必 要 である 適 切 な 避 難 指 示 をするためには 事 業 所 が 津 波 の 浸 水 深 を 想 定 し 津 波 到 達 可 能 性 がある 場 合 の 避 難 行 動 指 針 を 策 定 する 必 要 がある 津 波 到 達 が 予 測 される 事 業 所 では 平 常 時 から 以 下 事 項 について 確 認 し 事 業 所 の 方 針 を 策 定 して おく 必 要 がある (1) 行 政 等 の 公 開 情 報 で 確 認 しておく 事 項 ア 事 業 所 への 津 波 到 達 時 間 イ 事 業 所 の 浸 水 予 測 ウ 周 辺 避 難 場 所 ( 避 難 ビル 等 も 含 む ) (2) 周 辺 避 難 場 所 設 定 において 留 意 すべき 事 項 ア 避 難 場 面 の 想 定 夜 間 悪 天 候 時 の 場 合 には 避 難 に 要 する 時 間 がかかることを 想 定 した 避 難 計 画 とする イ 避 難 経 路 の 設 定 災 害 時 には 道 路 及 び 周 辺 建 物 の 被 災 により 想 定 した 経 路 を 使 用 できない 可 能 性 がある また 夜 間 の 停 電 状 況 下 で 避 難 する 場 合 にはより 危 険 性 が 高 くなる 事 業 所 近 隣 に 住 む 従 業 員 等 から 意 見 を 聴 取 し 建 物 の 倒 壊 危 険 や 道 路 の 陥 没 危 険 が 少 ない 避 難 経 路 を 設 定 する 必 要 がある (3) その 他 留 意 すべき 事 項 事 業 所 の 規 模 業 種 等 により 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 場 合 がある 利 用 者 は 一 時 的 な 来 客 や 工 事 作 業 者 等 が 挙 げられる 避 難 が 必 要 となった 場 合 には 少 数 の 従 業 員 により 避 難 誘 導 を 行 わなけ ればならず 被 誘 導 人 数 が 多 ければ 避 難 行 動 に 支 障 がでる 可 能 性 もある 一 時 的 な 来 客 に 対 して は 避 難 場 所 や 方 向 を 示 す 表 示 を 掲 示 しておくことが 望 ましい 6 教 育 訓 練 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 訓 練 の 課 題 として 以 下 事 項 が 挙 げられる

118 (1) 津 波 への 対 応 等 想 定 の 拡 大 想 定 していない 事 業 所 が 多 かった 津 波 への 対 応 従 業 員 及 び 顧 客 への 対 応 等 細 かい 場 面 を 想 定 した 訓 練 を 実 施 することが 望 ましい (2) 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 災 害 時 用 に 準 備 している 緊 急 用 資 機 材 が 訓 練 不 足 及 びメンテナンス 不 足 により 操 作 起 動 でき ない 事 例 が 多 く 見 られたことから 通 信 機 器 も 含 めた 緊 急 用 資 機 材 に 係 る 訓 練 は 定 期 的 に 実 施 する ことが 望 ましい (3) 店 頭 混 乱 を 想 定 した 訓 練 給 油 待 ちの 行 列 等 や 緊 急 車 両 への 優 先 給 油 等 を 想 定 した 準 備 を 行 い 店 頭 における 混 乱 軽 減 を 図 る 訓 練 を 定 期 的 に 実 施 することが 望 ましい

119 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 被 災 後 応 急 措 置 や 臨 時 的 な 対 応 を 経 て 危 険 物 施 設 の 復 旧 定 常 運 転 へと 移 行 していくにあたり これらをスムースに 進 めるための 留 意 事 項 をとりまとめた これらは 事 業 所 単 独 で 取 り 組 めるものだけ ではなく 行 政 機 関 や 業 界 団 体 及 び 他 事 業 所 と 協 力 し 進 めていく 必 要 がある 1 設 備 点 検 地 震 発 生 後 から 約 1 週 間 は 通 信 電 気 ガス 水 道 等 インフラ 設 備 の 復 旧 が 十 分 ではない 状 況 が 想 定 される 給 油 取 扱 所 においては 目 視 等 により 設 備 異 常 を 確 認 し 専 門 業 者 へ 修 理 等 の 依 頼 をしたくても 連 絡 が 取 れず また 連 絡 が 取 れた 場 合 でも 多 数 の 給 油 取 扱 所 が 被 災 しているため 専 門 業 者 がすぐに 対 応 できない 等 給 油 取 扱 所 の 設 備 等 の 健 全 性 の 確 認 に 時 間 を 要 することが 想 定 される このような 場 合 においても 位 置 構 造 及 び 設 備 の 健 全 性 が 確 認 できない 場 合 は 営 業 再 開 できない 一 方 東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 では 地 震 発 生 直 後 から 緊 急 用 車 両 等 への 給 油 の 必 要 性 から 行 政 機 関 等 が 給 油 取 扱 所 に 営 業 再 開 を 求 める 場 面 が 見 られた 地 震 発 生 直 後 においては 給 油 取 扱 所 は 専 門 業 者 による 点 検 を 受 けていない 状 況 であり 危 険 物 保 安 監 督 者 は 位 置 構 造 及 び 設 備 の 健 全 性 を 自 ら 確 認 した 後 に 営 業 再 開 の 判 断 を 余 儀 なくされている このように 危 険 物 保 安 監 督 者 が 営 業 再 開 の 判 断 をするための 点 検 項 目 等 が 整 備 されていない 状 況 で 健 全 性 が 確 認 されない 設 備 等 により 営 業 再 開 すれば 二 次 災 害 を 引 き 起 こす 可 能 性 が 懸 念 される 以 上 のことから 本 項 では 地 震 発 生 直 後 から 専 門 業 者 による 点 検 を 受 けるまでの 期 間 における 危 険 物 保 安 監 督 者 が 行 うべき 点 検 項 目 応 急 措 置 及 び 考 えられる 対 策 の 例 を 示 す

120 地 下 貯 蔵 タンク 表 3 危 険 物 保 安 監 督 者 による 点 検 項 目 チェックリストの 例 (1/3) 構 造 設 備 等 確 認 方 法 状 況 配 管 上 部 スラブ タンク 本 体 漏 えい 検 査 管 注 入 口 マンホール 内 地 震 前 には 見 られなかった 亀 裂 及 び 隆 起 等 がないか 確 認 する ウォーターリボンにより 地 下 貯 蔵 タ ンク 内 の 検 水 を 行 い 平 常 時 より 水 量 が 増 加 していないか 確 認 する 在 庫 状 況 を 確 認 する 漏 えい 検 査 管 に 検 知 棒 を 差 し 込 み 流 出 した 油 がないか 及 び 油 臭 がないか 確 認 する 注 入 口 ピットの 破 損 及 び 配 管 の 変 形 等 がないか 確 認 する 固 定 給 油 設 備 等 から 地 下 貯 蔵 タン ク 底 部 までの 吸 引 管 長 さ 分 の 油 を 固 定 給 油 設 備 等 から 払 い 出 し エ アーを 噛 まないか 確 認 する 在 庫 状 況 を 確 認 する 目 視 できる 配 管 類 等 から 油 の 流 出 及 び 滲 み 等 がないか 確 認 する 目 視 できる 配 管 フランジ 等 から 油 の 流 出 及 びにじみ 等 がないか 確 認 す る 給 油 等 や 車 両 の 出 入 りに 支 障 のある 段 差 等 が 生 じている 上 記 以 外 水 の 混 入 がある 在 庫 量 の 減 少 が 確 認 できる (タンクからの 流 出 の 疑 い) 検 査 管 の 範 囲 等 により 確 認 でき ない 状 況 注 入 口 の 破 損 配 管 の 破 断 脱 落 等 エアー 混 入 にじみ 配 管 の 破 断 脱 落 等 にじみ 給 油 等 の 可 否 及 び 留 意 事 項 給 油 可 能 ( 可 能 な 範 囲 で 亀 裂 の 補 修 ) 流 出 の 有 無 が 確 認 できるまで 原 則 使 用 不 可 ただし 安 全 が 確 認 できる 範 囲 の 払 出 し ( 給 油 注 油 )は 可 給 油 可 能 ( 在 庫 量 の 確 認 強 化 ) 給 油 可 能 ( 荷 卸 し 不 可 ) 当 該 配 管 は 使 用 不 可 マンホールから 手 回 しポンプ 等 による 当 該 配 管 を 経 由 しない 給 油 は 可 能 給 油 可 能 ( 増 し 締 め 実 施 油 吸 着 マット 等 を 敷 く) 当 該 配 管 は 使 用 不 可 安 全 が 確 認 できる 範 囲 でマンホールか ら 手 回 しポンプ 等 による 当 該 配 管 を 用 い ない 給 油 等 は 可 給 油 可 能 ( 増 し 締 め 実 施 マンホール 内 に 油 吸 着 マット 等 を 敷 いた 上 で 異 常 がないことを 確 認 しながら 実 施 ) 対 応 例 参 考 資 料 2 P2 事 例 1 2 参 考 資 料 2 P2 事 例

121 表 3 危 険 物 保 安 監 督 者 による 点 検 項 目 チェックリストの 例 (2/3) 構 造 設 備 等 確 認 方 法 状 況 給 油 等 の 可 否 及 び 留 意 事 項 対 応 例 消 失 または 折 損 していて タンク からの 通 気 が 確 保 できていない 給 油 可 能 ( 荷 卸 し 不 可 給 油 によるタンク 内 の 負 圧 対 策 を 講 ずる) 参 考 資 料 2 P3 事 例 4 通 気 管 目 視 により 著 しい 破 損 があるか 確 認 する 消 失 または 折 損 しているが タ ンクからの 通 気 が 確 保 できてい る 給 油 可 能 ( 荷 卸 し 不 可 ) (パイプ 等 を 活 用 した 補 修 も 可 能 ) 亀 裂 給 油 可 能 (テープ 等 による 補 修 ) 建 築 物 等 販 売 室 等 柱 屋 根 梁 等 に 地 震 前 にはなか った 大 きなヒビや 変 形 がないか 確 認 する 建 物 使 用 不 能 給 油 可 能 ( 建 物 への 立 入 禁 止 ) 参 考 資 料 2 P3 事 例 5 キャノピー サイン ポール 等 キャノピーパネルのはがれ 等 パネ ルの 落 下 危 険 がないか 確 認 する パネル 等 の 落 下 危 険 給 油 可 能 ( 落 下 危 険 範 囲 内 への 進 入 禁 止 ) 固 定 給 油 設 備 等 外 観 機 能 目 視 により 著 しい 破 損 があるか 確 認 する 携 行 缶 等 に 給 油 し 給 油 に 必 要 な 機 能 に 支 障 がないか 確 認 する 破 損 がある 給 油 機 能 に 異 常 がある 当 該 給 油 設 備 は 使 用 不 可 マンホールから 手 回 しポンプ 等 による 当 該 設 備 を 使 用 しない 給 油 は 可 能 当 該 給 油 設 備 は 使 用 不 可 マンホールから 手 回 しポンプ 等 による 当 該 設 備 を 使 用 しない 給 油 は 可 能 防 火 塀 防 火 塀 が 亀 裂 破 損 倒 壊 してい ないか 確 認 する 防 火 塀 の 倒 壊 一 部 損 壊 給 油 可 能 ( 離 隔 の 確 保 仮 設 の 塀 等 の 応 急 措 置 ) 給 油 可 能 ( 不 燃 シート 等 による 補 修 ) ( 軽 微 な 亀 裂 なら 後 日 対 応 で 良 い) 参 考 資 料 2 P4 事 例 7 参 考 資 料 2 P4 事 例

122 表 3 危 険 物 保 安 監 督 者 による 点 検 項 目 チェックリストの 例 (3/3) 空 地 等 消 火 設 備 電 気 設 備 構 造 設 備 等 確 認 方 法 状 況 地 盤 面 油 分 離 装 置 排 水 溝 消 火 器 POS 等 照 明 地 震 前 には 見 られなかった 亀 裂 段 差 陥 没 等 がないか 確 認 する 地 震 前 には 見 られなかった 亀 裂 及 び 破 損 がないか 確 認 する 水 位 高 さが 十 分 か 確 認 する 適 正 な 本 数 があるか 破 損 がない か 確 認 する POS が 転 倒 等 していないか 確 認 す る 破 損 や 落 下 危 険 がないか 確 認 する 給 油 や 車 両 の 出 入 りに 支 障 のあ る 段 差 等 が 生 じている 上 記 以 外 機 能 に 支 障 のある 亀 裂 破 損 が ある 消 火 器 が 全 くない 消 火 器 が 一 部 あるが 適 正 な 本 数 が 確 保 されていない 地 盤 面 上 60cm 以 下 に 通 電 した 電 気 設 備 がない 照 明 の 落 下 危 険 がある 照 明 が 不 点 灯 電 力 商 用 電 源 が 使 用 可 能 か 確 認 する 停 電 給 油 等 の 可 否 欄 : 可 能 : 代 替 手 段 を 用 いれば 可 能 : 不 可 本 チェックリストは 地 震 直 後 から 専 門 業 者 による 点 検 前 までの 間 の 対 応 について 定 める 給 油 等 の 可 否 及 び 留 意 事 項 給 油 可 能 ( 地 下 タンク 配 管 に 破 損 がないか 注 意 し 可 能 な 範 囲 での 亀 裂 の 補 修 ) 給 油 可 能 ( 上 流 側 へ 油 吸 着 マットの 設 置 荷 卸 し 時 の 監 視 強 化 ) 給 油 可 能 ( 消 火 器 を 保 持 した 従 業 員 を 1 名 を 常 に 確 保 し 消 火 態 勢 を 取 ることで 迅 速 に 消 火 が 行 える 範 囲 の 固 定 給 油 設 備 等 ま で 使 用 可 ) 給 油 可 能 給 油 可 能 ( 落 下 危 険 範 囲 内 への 進 入 禁 止 ) 給 油 可 能 ( 危 険 範 囲 外 に 仮 設 照 明 の 設 置 または 夜 間 の 給 油 不 可 ) 給 油 可 能 ( 手 回 しポンプもしくは 非 常 用 電 源 等 を 利 用 した 給 油 ) 対 応 例 参 考 資 料 2 P2 事 例 1 2 参 考 資 料 2 P5 事 例 9 参 考 資 料 2 P5 事 例

123 2 臨 時 的 対 応 技 術 基 準 は 平 常 時 における 施 設 の 利 用 形 態 に 応 じて 火 災 発 生 類 焼 危 険 物 の 流 出 等 を 防 止 または 軽 減 することを 目 的 としている したがって 臨 時 的 に 緊 急 性 や 社 会 的 な 必 要 に 迫 られた 一 定 の 制 限 のもとで 危 険 物 の 取 扱 い 等 を 行 おうとする 場 合 には 代 替 的 な 対 策 により 安 全 を 確 保 して 危 険 物 を 取 り 扱 うことが 考 えられる また 災 害 時 に 平 常 時 とは 異 なる 立 地 環 境 ( 例 : 津 波 により 隣 接 建 物 が 流 失 した 場 合 等 )になった 場 合 には 類 焼 等 の 危 険 性 は 平 常 時 よりも 軽 減 しているため 平 常 時 に 必 要 な 構 造 等 が 不 要 となる 場 面 も 想 定 される 震 災 時 等 に 危 険 物 施 設 において 必 要 となる 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについては 設 備 等 が 故 障 した 場 合 に 備 えて 予 め 準 備 された 代 替 機 器 の 使 用 や 停 電 時 における 非 常 用 電 源 や 手 動 機 器 の 活 用 等 予 め 想 定 される 震 災 時 等 における 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについて 具 体 的 にその 内 容 を 計 画 し 許 可 内 容 との 整 合 を 図 っておくことが 必 要 であり 次 に 掲 げる 事 前 の 対 応 が 必 要 である ただし 危 険 物 施 設 の 許 可 外 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いや 利 用 方 法 が 全 く 異 なる 設 備 等 の 利 用 等 は 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 又 は 法 令 による 変 更 許 可 が 必 要 となる (1) 許 可 内 容 への 内 包 代 替 手 段 として 用 いる 設 備 等 についても 消 防 法 第 11 条 第 1 項 により 許 可 する 内 容 に 含 めておく こと (2) 予 防 規 程 への 記 載 等 発 災 時 の 緊 急 対 応 や 施 設 の 応 急 点 検 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いの 手 順 等 を 定 めておき 予 防 規 程 及 びそれに 基 づくマニュアル 等 に 位 置 付 けておくこと また 定 期 的 に 従 業 員 に 対 して 当 該 対 応 の 教 育 を 行 い 訓 練 等 を 行 っておくこと (3) 緊 急 時 対 応 用 資 機 材 の 用 意 その 他 必 要 に 応 じて 緊 急 用 可 搬 式 ポンプ 非 常 用 発 電 機 等 の 緊 急 時 対 応 用 の 資 機 材 を 予 め 用 意 すること (4) 給 油 取 扱 所 に 特 有 の 対 応 一 般 市 民 の 生 活 と 密 着 している 給 油 取 扱 所 は 災 害 時 において 燃 料 供 給 の 強 い 要 請 を 受 けること が 想 定 される 点 検 の 結 果 給 油 等 に 係 る 設 備 ( 地 下 貯 蔵 タンク 配 管 等 )に 破 損 等 がないことが 確 認 できれば 給 油 作 業 そのものは 可 能 である 一 方 防 火 塀 等 施 設 の 安 全 性 を 確 保 するための 構 造 が 破 損 等 して いれば 当 該 給 油 取 扱 所 は 法 令 に 規 定 される 技 術 基 準 を 満 たしておらず 十 分 な 安 全 性 が 確 保 され ているとは 言 えない ただし 代 替 的 な 手 段 や 利 用 方 法 の 制 限 出 火 防 止 対 策 の 徹 底 初 期 消 火 体 制 の 拡 充 等 により 一 定 の 安 全 性 を 確 保 したうえで 社 会 的 に 必 要 な 給 油 等 の 取 扱 いを 臨 時 的 に 行 うことは 可 能 である また 周 囲 の 被 災 状 況 等 により 例 えば 防 火 塀 等 に 要 求 される 機 能 については 弾 力 的 な 対 応 も 可 能 と 考 えられる なお 災 害 時 における 危 険 物 の 臨 時 的 な 取 り 扱 いの 期 間 については 点 検 及 び 補 修 の 手 配 等 が 可 能 となるまでの 期 間 を 基 本 として 考 える 具 体 的 な 目 安 としては 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いが 認 められて いる 期 間 と 同 様 に 10 日 間 程 度 と 考 えられる また 周 囲 の 状 況 により 点 検 等 までに 時 間 がかかり かつ 燃 料 供 給 の 継 続 が 要 請 される 場 合 を 想 定 し 臨 時 的 な 取 扱 いの 期 間 の 延 長 も 併 せて 検 討 してお

124 くことが 望 ましい (5) 行 政 機 関 との 協 力 体 制 震 災 時 にどのような 臨 時 的 な 取 り 扱 いが 可 能 かどうか 事 業 者 は 管 轄 する 消 防 機 関 と 事 前 に 協 議 しておくことが 望 まれる 震 災 発 生 時 は 通 信 設 備 等 が 破 損 している 場 合 もあること 消 防 機 関 も 人 命 優 先 で 救 助 活 動 を 行 う こと 危 険 物 施 設 事 業 者 も 被 災 者 であること 等 から 危 険 物 の 取 り 扱 い 判 断 は 難 しくなることが 予 想 される 平 常 時 から 消 防 機 関 と 危 険 物 施 設 事 業 者 が 被 害 想 定 を 行 い 各 想 定 における 臨 時 対 応 を 取 り 決 めておけば 災 害 後 の 市 民 からの 要 請 に 対 し より 安 全 に 対 応 できるものと 考 えられる また あらかじめ 予 防 規 程 等 に 災 害 時 に 想 定 される 事 例 への 対 応 例 を 記 載 しておくことが 望 まし い 特 に 複 数 箇 所 に 被 害 が 生 じた 場 合 の 想 定 を 考 慮 しておくことが 望 ましい 3 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いは 市 町 村 長 等 の 許 可 を 受 けて 設 置 された 危 険 物 施 設 以 外 の 場 所 で 行 ってはならないことが 消 防 法 第 10 条 第 1 項 に 定 められているが 同 条 第 1 項 ただし 書 きにお いて 所 轄 消 防 長 等 の 承 認 を 受 けて 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を 10 日 以 内 の 期 間 に 仮 に 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 うことができるとされている 危 険 物 施 設 が 被 災 する 等 により 平 常 時 と 同 様 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 困 難 な 場 合 において 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 運 用 により 当 該 取 り 扱 いについて 必 要 な 安 全 対 策 を 確 保 したうえで 実 施 することが 考 えられる 具 体 的 な 安 全 対 策 については 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 等 の 安 全 対 策 及 び 手 続 きについて( 平 成 25 年 10 月 3 日 付 け 消 防 災 第 364 号 防 危 第 171 号 ) を 参 考 とする (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 震 災 時 等 において 施 設 において 具 体 的 な 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 が 想 定 される 場 合 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 手 続 きを 迅 速 に 行 うためには 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 者 と 消 防 機 関 との 間 で 事 前 に 想 定 される 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いに 応 じた 安 全 対 策 や 必 要 な 資 機 材 等 の 準 備 方 法 等 の 具 体 的 な 実 施 計 画 事 務 手 続 きについて 事 前 に 協 議 し 合 意 しておくことが 重 要 である (2) 申 請 方 法 発 災 直 後 等 により 消 防 機 関 へ 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 を 直 接 行 ういとまがない 場 合 や 交 通 手 段 の 確 保 が 困 難 である 場 合 における 消 防 機 関 への 申 請 方 法 について 予 め 消 防 機 関 と 相 談 し ておく 必 要 がある (3) 繰 り 返 し 承 認 平 常 時 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 繰 り 返 し 承 認 については 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 制 度 の 趣 旨 から 抑 制 的 に 扱 われるべきものであるが 震 災 時 等 においては 広 範 囲 で 危 険 物 施 設 に 被 害 が 生 じている 場 合 があること 発 災 後 当 分 の 間 は 燃 料 の 需 要 が 増 加 し 既 存 の 稼 働 可 能 な 燃 料 供 給 施 設 の 燃 料 供 給 能 力 が 不 足 する 場 合 があること 長 期 間 の 停 電 により 非 常 用 発 電 機 等 の 燃 料 の 継 続 的 な 供 給 が 必 要 な 場 合 があること 等 により 10 日 間 に 収 まらない 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 必 要 となることがある このような 状 況 においては 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 を 繰 り 返 すことにより 対 応 するこ

125 とが 考 えられるが 以 下 の 留 意 事 項 に 注 意 し 管 轄 の 消 防 機 関 と 事 前 に 相 談 する 必 要 がある ア 1 回 の 承 認 の 期 間 は 法 令 上 10 日 以 内 となること イ 繰 り 返 し 承 認 は 必 要 な 期 間 に 留 めること 4 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制 施 設 の 復 旧 には 事 業 規 模 に 応 じた 自 社 ネットワークまたは 他 事 業 所 との 協 力 体 制 が 必 要 である ア 事 業 再 開 継 続 のため 同 種 事 業 者 間 における 資 材 融 通 イ 事 業 所 間 の 協 定 地 域 との 協 定 他 業 種 との 協 力 ( 発 電 機 手 配 など) ウ 同 業 種 組 合 等 の 連 携 協 力 また 災 害 時 の 円 滑 な 燃 料 供 給 のため 平 常 利 用 しない 移 動 タンク 貯 蔵 所 からの 荷 卸 しを 受 けるこ とも 想 定 し 他 規 格 の 荷 卸 し 用 ホースと 結 合 するための 媒 介 金 具 等 を 用 意 しておくことも 有 効 である

126 危 険 物 施 設 の 震 災 等 対 策 ガイドライン 一 般 取 扱 所 編

127 目 次 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 (1) 地 震 被 害 (2) 津 波 被 害 震 災 に 対 する 課 題 (1) ハード 面 (2) ソフト 面 第 2 章 事 前 対 策 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 (1) 危 険 物 施 設 に 共 通 する 留 意 事 項 (2) 一 般 取 扱 所 に 係 る 留 意 事 項 一 般 取 扱 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 一 般 取 扱 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 (2) 焼 入 れ 作 業 等 ( 放 電 加 工 )の 一 般 取 扱 所 に 関 する 事 項 (3) ボイラー 等 で 危 険 物 を 消 費 する 一 般 取 扱 所 に 関 する 事 項 (4) 熱 媒 体 油 循 環 装 置 を 設 置 する 一 般 取 扱 所 に 関 する 事 項 (5) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 災 害 対 応 に 関 する 事 項 (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー (2) 安 全 確 保 (3) 緊 急 停 止 (4) 初 期 消 火 (5) 安 否 確 認 (6) 救 出 救 護 (7) 避 難 計 画 連 絡 体 制 二 次 災 害 の 防 止 避 難 (1) 行 政 等 の 公 開 情 報 で 確 認 しておく 事 項 (2) 周 辺 避 難 場 所 設 定 において 留 意 すべき 事 項 (3) その 他 留 意 すべき 事 項 教 育 訓 練 (1) 津 波 への 対 応 等 想 定 の 拡 大 (2) 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 設 備 点 検 時 等 の 留 意 事 項

128 2 点 検 等 を 行 う 必 要 がある 部 分 のチェックポイント 施 設 設 備 の 運 転 停 止 時 開 始 時 の 安 全 措 置 (1) 運 転 停 止 時 (2) 運 転 開 始 時 臨 時 的 対 応 (1) 許 可 内 容 への 内 包 (2) 予 防 規 程 への 記 載 等 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 (2) 申 請 方 法 (3) 繰 り 返 し 承 認 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制

129 第 1 章 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 課 題 1 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 調 査 地 域 内 の 一 般 取 扱 所 数 は 33,557 施 設 ( 平 成 22 年 3 月 31 日 時 点 の 数 値 以 下 施 設 数 については 同 じ)であり うち 地 震 によるもの 津 波 によるものまたは 判 別 不 能 のものを 含 め 561 施 設 (1.7%) が 被 災 している (1) 地 震 被 害 地 震 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 212 施 設 (561 施 設 の 38%)で 破 損 が 186 件 危 険 物 の 流 出 が 13 件 及 び 火 災 5 件 である 破 損 件 数 が 最 も 多 い 被 災 箇 所 は 建 築 物 等 の 124 施 設 であり 主 に 外 壁 及 び 天 井 等 に 亀 裂 が 生 じている 次 いで 配 管 の 破 損 が 43 施 設 で 発 生 している 主 な 被 災 状 況 は 配 管 の 屈 曲 及 び 破 断 である なお 火 災 の5 件 は 一 般 取 扱 所 で 貯 蔵 または 取 り 扱 う 危 険 物 に 起 因 するものが2 件 焼 入 れ 炉 が 焼 損 したものが1 件 等 となっている また 危 険 物 の 流 出 の 13 件 のうち 11 件 は 配 管 の 破 断 等 に より 発 生 したものである 表 1 破 損 が 発 生 した 一 般 取 扱 所 における 被 災 箇 所 の 件 数 ( 地 震 ) 被 災 施 設 数 186 保 安 距 離 保 有 空 地 12 (6%) 建 築 物 等 ( 建 築 物 に 付 随 する 設 備 を 含 む ) 124 (67%) 危 険 物 を 取 り 扱 う 設 備 ( 器 具 等 を 含 む ) 38 (20%) 20 号 タンク 18 (10%) 配 管 (ローデ ィングアーム や 配 管 支 持 物 を 含 む ) 43 (23%) 消 火 設 備 警 報 設 備 20 (11%) その 他 ( 電 気 設 備 を 含 む ) 36 (19%) 注 1) 一 の 施 設 で 複 数 の 箇 所 に 被 害 が 発 生 したものもある 注 2) 表 中 の 括 弧 内 の 数 値 は 被 災 施 設 数 に 対 する 割 合 を 示 す (2) 津 波 被 害 津 波 による 被 害 を 受 けた 施 設 は 344 施 設 (561 施 設 の 61%)で 破 損 が 275 件 危 険 物 の 流 出 が4 件 及 び 火 災 7 件 である 地 震 と 異 なり 津 波 では 施 設 全 体 に 被 害 が 生 じ 危 険 物 を 取 り 扱 う 設 備 が 195 件 消 火 設 備 警 報 設 備 が 191 件 建 築 物 等 が 170 件 配 管 が 149 件 となっている なお 火 災 の7 件 は 全 て 同 一 の 製 油 所 内 で 発 生 した 火 災 が 一 般 取 扱 所 に 類 焼 したものである また 危 険 物 の 流 出 の4 件 は 津 波 により 設 備 及 び 配 管 が 破 損 し 生 じたものである 表 2 破 損 が 発 生 した 一 般 取 扱 所 における 被 災 箇 所 の 件 数 ( 津 波 ) 被 災 施 設 数 275 保 安 距 離 保 有 空 地 54 (62%) 建 築 物 等 ( 建 築 物 に 付 随 する 設 備 を 含 む ) 170 (62%) 危 険 物 を 取 り 扱 う 設 備 ( 器 具 等 を 含 む ) 195 (71%) 20 号 タンク 29 (11%) 配 管 (ローデ ィングアーム や 配 管 支 持 物 を 含 む ) 149 (54%) 消 火 設 備 警 報 設 備 191 (69%) その 他 ( 電 気 設 備 を 含 む ) 140 (51%) 注 1) 一 の 施 設 で 複 数 の 箇 所 に 被 害 が 発 生 したものもある 注 2) 表 中 の 括 弧 内 の 数 値 は 被 災 施 設 数 に 対 する 割 合 を 示 す - 1 -

130 ボイラー 等 の 一 般 取 扱 所 の 津 波 による 被 災 状 況 ( 出 典 : 消 防 庁 ) ポンプ 設 備 の 津 波 による 被 災 状 況 ( 出 典 : 消 防 庁 ) 写 真 1 一 般 取 扱 所 等 の 被 災 状 況 写 真 2 震 災 に 対 する 課 題 (1) ハード 面 ア 地 震 対 策 東 日 本 大 震 災 では 一 般 取 扱 所 の 建 築 物 等 や 配 管 の 被 害 が 報 告 されているが 破 損 の 被 害 で 最 も 多 かった 建 築 物 等 が 破 損 した 施 設 数 も 全 施 設 数 の 0.3%である このことから 基 本 的 には 施 設 の 設 計 上 講 じておくべき 耐 震 性 能 が 確 保 されているが 施 設 の 経 年 劣 化 等 が 生 じているか 等 建 築 物 や 配 管 等 の 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 再 確 認 することが 重 要 であ る 火 災 は 類 焼 によるものであるが 流 出 は 配 管 の 亀 裂 や 破 断 によるものである 事 業 所 ごとに 配 管 等 設 備 の 耐 震 性 能 の 確 認 や 耐 震 対 策 を 確 保 する 必 要 がある イ 津 波 対 策 東 日 本 大 震 災 では 地 震 に 伴 い 発 生 した 津 波 による 一 般 取 扱 所 の 被 害 の 80%は 破 損 被 害 である 一 方 津 波 から 製 造 所 等 を 完 全 に 防 護 するようなハード 対 策 を 個 別 事 業 所 で 取 り 組 むことは 経 済 的 技 術 的 に 困 難 であるが 事 業 所 の 実 態 に 応 じてシミュレーション 等 を 活 用 しながら 被 害 を 想 定 し 被 害 を 最 小 限 に 留 めるための 方 策 ( 主 要 配 管 の 閉 止 等 )やそのために 必 要 なハード 等 を 準 備 しておくことが 有 効 である (2) ソフト 面 ア 地 震 対 策 地 震 対 策 については 従 前 より 予 防 規 程 等 に 地 震 時 の 行 動 等 が 記 載 されている また 地 震 災 害 を 想 定 した 訓 練 等 を 実 施 している 事 業 者 も 多 かった ハード 面 でも 記 載 したとおり 地 震 によ る 影 響 に 限 ればその 被 害 は 小 さかったが 地 震 発 生 後 に 緊 急 停 止 した 設 備 等 の 点 検 をマニュアル どおり 実 施 する 等 地 震 直 後 の 対 応 について 継 続 的 に 検 証 見 直 しをする 必 要 がある イ 津 波 対 策 従 業 員 等 人 命 の 確 保 二 次 災 害 の 防 止 等 の 観 点 から 事 業 所 として 以 下 の 課 題 がある - 2 -

131 < 人 命 確 保 > 津 波 警 報 等 発 令 時 の 事 業 所 への 参 集 条 件 の 見 直 し 東 日 本 大 震 災 以 前 から 多 くの 事 業 所 で 地 震 の 震 度 階 ごとに 従 業 員 の 行 動 を 規 定 していた しかし ほとんどの 事 業 所 において 津 波 警 報 等 発 令 や 津 波 発 生 に 対 する 想 定 はされていなかっ た そのため 津 波 警 報 が 発 令 されたにも 関 わらず 地 震 発 生 時 の 参 集 基 準 に 従 い 従 業 員 が 津 波 到 達 範 囲 内 の 事 業 所 へ 参 集 した 事 業 所 が 見 られた 震 度 階 ごとの 従 業 員 の 行 動 規 定 につい て 津 波 警 報 等 発 令 時 における 津 波 による 浸 水 深 到 達 範 囲 を 踏 まえた 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 事 業 所 内 ) 地 震 発 生 後 は 事 業 所 内 の 規 定 に 従 い 各 設 備 等 の 点 検 及 び 復 旧 活 動 が 行 われる しかし 津 波 到 達 危 険 がある 場 合 には 人 命 確 保 を 前 提 とし 可 能 な 範 囲 で 被 害 拡 大 措 置 を 講 じたうえで 津 波 到 着 までに 避 難 を 行 う 必 要 がある 沿 岸 部 の 事 業 所 では 地 震 発 生 後 に 作 業 に 当 たってい た 従 業 員 が 津 波 被 害 を 受 けた 事 例 もある 地 震 時 には 固 定 電 話 や 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 が 想 定 されるが 従 業 員 等 に 避 難 情 報 を 確 実 に 伝 達 する 多 様 な 手 段 の 確 保 ( 停 電 時 でも 情 報 を 入 手 などすることができるラジオ 電 池 式 テレビ 等 や 電 話 が 輻 輳 等 でも 従 業 員 等 と 連 絡 をとるため の 携 帯 無 線 機 等 ) 特 に 津 波 到 達 が 想 定 される 事 業 所 においては 行 動 規 定 の 構 築 または 見 直 しが 必 要 である 情 報 伝 達 手 段 の 見 直 し( 外 部 出 向 者 : 安 否 確 認 含 む) 津 波 到 達 後 は 通 信 インフラも 被 災 する 可 能 性 が 高 く 事 業 所 外 部 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 に 時 間 を 要 する 固 定 電 話 携 帯 電 話 が 輻 輳 する 場 合 を 想 定 した 情 報 伝 達 手 段 の 確 保 ( 一 斉 メ ール 災 害 伝 言 ダイヤル 等 ) または 輻 輳 時 の 対 応 方 針 取 り 決 め( 外 出 中 において 被 災 した 場 合 の 行 動 従 業 員 から 事 業 所 に 連 絡 を 入 れるなど)を 定 めておくことが 望 まれる 訓 練 等 の 見 直 し 沿 岸 部 の 事 業 所 においては 震 災 訓 練 の 実 施 とともに 津 波 を 想 定 した 訓 練 実 施 が 望 まれる なお 教 育 については 外 出 中 や 出 張 中 に 津 波 によって 被 災 する 可 能 性 もあるため 津 波 の 被 害 の 有 無 にかかわらず 行 うことが 望 ましい < 二 次 災 害 防 止 > 緊 急 停 止 する 設 備 の 優 先 順 位 付 け 一 般 取 扱 所 の 設 備 は 規 定 の 地 震 動 により 緊 急 遮 断 シーケンスにより 安 全 側 に 設 備 等 を 停 止 する 複 数 の 危 険 物 施 設 を 有 する 大 規 模 事 業 所 においては 製 造 工 程 には 非 常 用 電 源 が 配 備 さ れており 製 造 所 設 備 は 売 電 停 止 時 にも 安 全 に 緊 急 停 止 できる - 3 -

132 第 2 章 事 前 対 策 災 害 時 に 従 業 員 及 び 施 設 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 や 事 前 計 画 の 作 成 従 業 員 への 教 育 訓 練 非 常 用 資 機 材 の 確 保 等 の 対 策 を 講 じ ることが 必 要 である 事 前 対 策 の 確 立 に 当 たっては その 性 質 上 予 防 規 程 の 作 成 における 考 え 方 を 参 考 にできる 地 震 発 生 後 の 行 動 等 は 事 業 所 の 立 地 や 事 業 内 容 等 によって 決 められる 以 下 に 事 業 所 の 基 本 的 な 対 応 の 一 例 を 示 す 地 震 発 生 緊 急 地 震 速 報 1 安 全 確 保 人 命 身 体 施 設 ( 商 用 電 源 による 緊 急 停 止 等 ) 大 きな 揺 れの 到 達 2 緊 急 停 止 3 安 否 確 認 6 設 備 点 検 津 波 警 報 発 令 4 避 難 対 応 可 能 な 緊 急 停 止 等 二 次 災 害 防 止 対 応 津 波 到 達 5 安 否 確 認 6 設 備 点 検 図 1 津 波 から 緊 急 避 難 が 必 要 な 場 面 における 基 本 的 な 対 応 の 一 例 大 きな 揺 れの 到 着 前 に 緊 急 地 震 速 報 が 発 表 され また 津 波 到 達 予 測 時 間 まで 比 較 的 時 間 の 猶 予 がある 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 - 4 -

133 1 危 険 物 施 設 の 保 安 措 置 施 設 や 設 備 機 器 の 重 要 性 や 危 険 性 の 他 耐 用 年 数 や 使 用 頻 度 を 踏 まえて 優 先 度 の 高 いものや 津 波 到 達 までの 時 間 等 を 勘 案 して 順 次 取 り 組 んでいくことが 望 まれる (1) 危 険 物 施 設 に 共 通 する 留 意 事 項 ア 建 築 物 等 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること イ 施 設 の 設 置 場 所 が 地 震 時 に 地 盤 沈 下 や 液 状 化 が 発 生 するおそれのない 場 所 かどうか 確 認 する こと 地 盤 沈 下 等 が 発 生 するおそれのある 場 合 には 被 害 を 最 小 限 に 抑 えるための 対 策 について 検 討 すること なお 確 認 にあたっては 既 存 の 情 報 を 活 用 するとともに 周 辺 地 域 の 地 盤 に 関 する 情 報 等 も 参 考 にすること ウ 配 管 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること また 腐 食 等 劣 化 により 耐 震 強 度 が 低 下 していな いかについても 併 せて 確 認 すること エ 配 管 に 可 とう 管 継 手 を 使 用 している 場 合 には 当 該 継 手 が 有 効 な 位 置 に 設 置 されているかどう か 確 認 すること オ 配 管 の 支 持 物 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること カ 支 持 物 による 配 管 の 固 定 状 況 を 確 認 し 地 震 時 に 支 持 物 から 配 管 が 外 れないよう 必 要 に 応 じ て 対 策 を 講 ずること キ 地 震 により 水 平 方 向 への 地 盤 のずれが 生 じ 配 管 の 支 持 物 に 直 近 のバルブ 等 が 接 触 し 配 管 が 破 断 する 可 能 性 があることから 配 管 の 支 持 物 の 直 近 に 水 抜 きバルブ 等 が 設 けられていないかど うか 確 認 すること ク ポンプ 設 備 が 設 けられている 場 合 は ポンプ 設 備 と 基 礎 との 固 定 状 況 について 腐 食 等 劣 化 に より 耐 震 強 度 が 低 下 していないかも 含 めて 確 認 すること ケ 建 物 や 配 管 等 のみならず 危 険 物 施 設 に 設 置 している 設 備 や 試 薬 類 等 の 転 倒 落 下 防 止 措 置 の 状 況 についても 確 認 すること (2) 一 般 取 扱 所 に 係 る 留 意 事 項 ア 危 険 物 を 取 り 扱 う 設 備 等 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること イ 20 号 タンクと 基 礎 との 固 定 状 況 について 腐 食 等 劣 化 により 耐 震 強 度 が 低 下 していないかも 含 めて 確 認 すること 20 号 タンクの 架 台 が 設 けられている 場 合 には 架 台 の 設 計 上 の 耐 震 性 能 及 び 固 定 状 況 を 確 認 すること ウ 20 号 防 油 堤 が 設 計 上 の 耐 震 性 能 を 有 していること 2 一 般 取 扱 所 の 日 常 点 検 時 のチェックポイント (1) 一 般 取 扱 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 に 関 する 事 項 ア 防 火 塀 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 亀 裂 破 損 箇 所 はないか イ 建 築 物 の 壁 床 はり 及 び 屋 根 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 亀 裂 破 損 箇 所 はないか ウ 地 震 により 倒 れたときに 防 火 設 備 ( 防 火 戸 )の 閉 鎖 障 害 となるような 障 害 物 ( 柵 等 )が 周 囲 に ないか エ 危 険 物 を 取 り 扱 う 機 械 器 具 その 他 の 設 備 の 固 定 状 況 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 変 形 亀 裂 破 損 等 はないか - 5 -

134 オ 20 号 タンクの 基 礎 架 台 本 体 防 油 堤 等 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 変 形 亀 裂 破 損 はないか キ 換 気 設 備 排 出 設 備 のダクト 等 の 固 定 状 況 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 破 損 変 形 はな いか ク 配 電 盤 分 電 盤 しゃ 断 器 コンセント 照 明 機 器 等 の 電 気 設 備 の 固 定 状 況 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 変 形 損 傷 はないか ケ 配 管 及 び 支 持 構 造 物 に 構 造 強 度 の 低 下 につながるような 変 形 腐 食 損 傷 箇 所 はないか (2) 焼 入 れ 作 業 等 ( 放 電 加 工 )の 一 般 取 扱 所 に 関 する 事 項 地 震 時 等 に 作 動 する 自 動 停 止 機 能 はよいか (3) ボイラー 等 で 危 険 物 を 消 費 する 一 般 取 扱 所 に 関 する 事 項 ア 地 震 時 等 に 作 動 する 燃 料 遮 断 装 置 の 機 能 はよいか イ サービスタンクの 過 剰 供 給 防 止 装 置 (フロートスイッチ 等 )の 機 能 はよいか (4) 熱 媒 体 油 循 環 装 置 を 設 置 する 一 般 取 扱 所 に 関 する 事 項 ア バーナー サーモ ヒーターは 正 常 に 機 能 するか イ 地 震 時 に 作 動 する 燃 料 遮 断 装 置 の 機 能 はよいか (5) 消 火 設 備 に 関 する 事 項 ア 消 火 設 備 の 設 置 位 置 操 作 方 法 を 熟 知 しているか また 作 動 状 態 を 確 認 しているか イ 適 応 した 消 火 設 備 が 配 置 されているか 地 震 時 の 使 いやすさを 含 め 配 置 位 置 個 数 はよいか ウ 配 管 継 手 弁 等 に 腐 食 変 形 損 傷 はないか エ 凍 結 するおそれのある 配 管 等 の 保 温 措 置 に 損 傷 はないか オ 予 備 動 力 源 の 設 置 位 置 固 定 状 態 はよいか また 常 用 電 源 との 切 替 え 及 び 電 源 容 量 は 適 正 か 変 形 損 傷 はないか カ 連 結 送 液 口 の 周 囲 には 地 震 時 の 倒 壊 時 により 消 防 車 両 の 接 近 障 害 となる 物 品 等 がないか 3 災 害 対 応 に 関 する 事 項 災 害 時 に 従 業 員 及 び 施 設 の 安 全 を 確 保 し 被 害 を 最 小 限 にするためには 平 常 時 から 事 業 所 において 各 場 面 において 詳 細 な 想 定 を 行 い 対 策 を 講 じておく 必 要 がある 発 災 時 は 事 前 に 作 成 した 災 害 時 対 応 のためのマニュアル チェックリスト 等 に 従 い また 訓 練 経 験 を 生 かし 行 動 することになる 以 下 に 事 業 所 において 災 害 時 に 備 え 規 定 しておくべき 事 項 を 示 す (1) 災 害 発 生 時 の 行 動 フロー 地 震 発 生 後 の 行 動 は 地 震 の 強 さ( 例 : 震 度 6 弱 以 上 / 震 度 5 強 以 下 )や 津 波 警 報 の 有 無 事 前 の 緊 急 地 震 速 報 の 有 無 等 によって 異 なってくるため それぞれの 状 況 に 応 じて 災 害 が 発 生 した 場 合 における 行 動 フローを 作 成 しておくことが 望 ましい (2) 安 全 確 保 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 時 点 で 事 業 所 内 における 従 業 員 は 自 らの 安 全 確 保 及 び 来 訪 者 等 の 安 全 確 保 を 行 う 必 要 がある 安 全 確 保 において 留 意 すべき 点 を 以 下 に 示 す - 6 -

135 ア 従 業 員 の 安 全 の 確 保 施 設 ( 場 所 )により 地 震 動 による 危 険 性 が 異 なり また 発 生 時 の 対 処 の 方 法 も 異 なる 危 険 物 の 流 出 及 び 出 火 危 険 がある 場 所 高 所 等 における 危 険 性 の 確 認 と 各 施 設 ( 場 所 )で 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 場 合 における 行 動 を 規 定 しておくことや 安 全 装 備 資 機 材 の 準 備 を 行 うことが 望 ま しい 一 般 取 扱 所 においては 例 えば 次 のような 対 応 が 考 えられる (ア) 設 備 等 において 高 所 作 業 を 実 施 している 際 に 緊 急 地 震 速 報 を 覚 知 した 際 には 安 全 帯 を 使 用 していることを 確 認 し 揺 れに 備 える (イ) 地 震 による 破 損 が 原 因 で 配 管 からの 流 出 や 可 燃 性 蒸 気 の 発 生 及 びこれに 伴 う 火 災 発 生 の 可 能 性 がある 場 所 から 退 避 する (ウ) ガス 系 消 火 設 備 の 作 動 により 酸 欠 状 態 となるおそれがあるため 放 射 区 画 内 への 立 入 りや 在 室 している 場 合 には 退 避 など 身 体 の 安 全 確 保 を 優 先 する イ 参 集 条 件 の 見 直 し 及 び 周 知 夜 間 や 休 日 に 災 害 が 発 生 した 場 合 の 想 定 も 含 めて 参 集 条 件 を 災 害 事 象 ごとに 整 理 する 特 に 津 波 到 達 の 危 険 性 がある 事 業 所 においては 津 波 警 報 の 発 令 状 況 等 も 考 慮 し 津 波 警 報 が 発 令 さ れた 場 合 の 自 宅 待 機 や 警 報 が 解 除 された 場 合 の 行 動 等 及 び 参 集 する 場 合 の 参 集 ルートの 危 険 性 把 握 について 規 定 しておくことが 望 ましい (3) 緊 急 停 止 危 険 性 が 高 い 重 要 設 備 等 は 各 事 業 所 において 地 震 規 模 により 自 動 的 に 緊 急 停 止 されるシーケンス が 組 まれている 場 合 がある また 重 要 設 備 等 については 非 常 用 電 源 が 確 保 されていたり 電 源 が なくても 緊 急 遮 断 される 仕 組 みの 導 入 等 の 対 策 が 施 されている 設 備 等 もある 緊 急 停 止 は 事 業 所 の 有 する 設 備 等 により 異 なるため 以 下 では 緊 急 停 止 に 係 る 着 眼 点 のみを 示 す ア 緊 急 停 止 手 順 の 確 認 各 設 備 等 における 緊 急 停 止 手 順 の 再 確 認 と 周 知 徹 底 を 図 る また 完 全 に 停 止 できない 場 合 に 代 替 手 段 がある 場 合 には その 代 替 手 段 も 併 せて 確 認 する イ 電 源 喪 失 ユーティリティ 喪 失 時 の 対 応 緊 急 停 止 をはじめ 事 業 所 としての 安 全 確 保 について 電 源 喪 失 等 の 場 面 を 想 定 し 各 部 門 を 超 えて 事 業 所 全 体 を 踏 まえた 緊 急 停 止 優 先 順 位 や 手 順 等 の 方 針 を 検 討 しておくことが 望 ましい ウ 従 業 員 の 体 制 従 業 員 が 手 動 で 停 止 させなければならない 場 合 における 手 動 停 止 に 係 る 指 示 命 令 系 統 連 絡 体 制 人 員 体 制 等 を 構 築 する エ 事 業 所 内 の 緊 急 停 止 優 先 順 位 の 選 定 手 動 停 止 させる 設 備 等 の 優 先 順 位 を 決 定 する 優 先 順 位 を 決 定 する 際 には 電 源 使 用 可 能 時 と 電 源 喪 失 の 場 合 分 け 等 も 想 定 しておくことが 必 要 である オ 移 動 タンク 貯 蔵 所 等 の 注 油 荷 卸 し 作 業 の 緊 急 停 止 移 動 タンク 貯 蔵 所 への 注 油 や 移 動 タンク 貯 蔵 所 からの 荷 卸 しが 行 われる 事 業 所 にあっては 移 動 タンク 貯 蔵 所 側 の 事 業 者 等 と 調 整 の 上 当 該 作 業 中 に 災 害 が 発 生 した 場 合 の 作 業 中 止 や 応 急 措 置 等 について 予 め 計 画 しておくことが 必 要 である - 7 -

136 また 桟 橋 を 有 する 事 業 所 においては 船 舶 等 の 荷 役 作 業 についても 荷 役 停 止 や 切 り 離 し 離 桟 ルール 等 を 策 定 しておくことが 必 要 である カ 出 火 防 止 等 の 措 置 (ア) 災 害 時 の 対 応 措 置 要 領 等 に 従 い 火 気 使 用 設 備 器 具 等 の 使 用 停 止 電 気 設 備 の 電 気 遮 断 ガスの 元 栓 等 を 行 う なお 電 気 設 備 の 停 止 においては 可 燃 性 蒸 気 の 滞 留 による 引 火 爆 発 危 険 を 考 慮 し 慎 重 に 行 うことが 必 要 である (イ) 発 災 後 早 急 に 各 施 設 設 備 の 緊 急 点 検 を 行 う (ウ) 可 燃 性 蒸 気 の 流 出 を 防 止 し 室 内 の 窓 出 入 口 等 を 開 放 し 換 気 に 努 めること また 使 用 しているボイラーや 火 気 については 使 用 を 禁 止 する (エ) 各 装 置 設 備 等 から 危 険 物 が 流 出 した 場 合 は 吸 着 材 や 乾 燥 砂 等 により 早 期 に 危 険 物 を 回 収 し 可 燃 性 蒸 気 の 拡 散 を 抑 える (4) 初 期 消 火 ア 火 災 を 発 見 した 時 は 大 声 で 周 囲 の 人 に 知 らせる イ 火 災 の 初 期 消 火 は 消 火 器 を 集 めて 複 数 人 数 により 一 気 に 消 火 する ウ 同 時 に 火 災 が 発 生 した 場 合 は それぞれで 対 応 することになるが 同 時 に 対 応 することが 困 難 な 場 合 は 大 火 災 となる 危 険 が 大 きな 方 又 は 人 命 危 険 が 予 想 される 場 所 を 優 先 して 消 火 する エ 危 険 物 を 貯 蔵 する 場 所 付 近 の 火 災 では 危 険 物 が 収 納 された 容 器 を 可 能 な 限 り 安 全 な 場 所 に 移 動 し 延 焼 拡 大 を 防 ぐ オ 爆 発 や 毒 性 ガスの 拡 散 する 危 険 が 予 想 される 場 合 は 周 囲 に 避 難 を 呼 びかける (5) 安 否 確 認 事 業 所 内 在 勤 従 業 員 と 事 業 所 外 にいる 従 業 員 の 安 否 を 確 認 する 方 法 を 講 じる 必 要 がある ア 事 業 所 内 在 勤 従 業 員 の 安 否 確 認 事 業 所 内 在 勤 従 業 員 の 安 否 確 認 は グループや 部 門 ごとに 各 種 連 絡 手 段 ( 直 接 確 認 を 含 む )に より 確 認 し 災 害 対 策 本 部 に 連 絡 し 集 約 する イ 事 業 所 外 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 事 業 所 外 の 従 業 員 の 安 否 確 認 は あらかじめ 定 めた 災 害 時 においても 比 較 的 通 信 可 能 な 連 絡 手 段 により 確 認 し 災 害 対 策 本 部 に 集 約 する 通 信 インフラが 被 災 することを 想 定 し 複 数 の 通 信 手 段 を 準 備 し それらの 通 信 方 法 について 従 業 員 に 周 知 しておくことが 必 要 である (6) 救 出 救 護 ア 建 物 の 下 敷 きになった 人 の 発 生 と 同 時 に 火 災 が 発 生 した 場 合 は 原 則 として 火 災 を 制 圧 して から 救 出 活 動 にあたる イ 建 物 の 下 敷 きになった 場 合 は つるはしやスコップで 掘 り 出 す 方 法 や 角 材 や 車 両 のジャッキ 等 を 活 用 し 救 出 する 方 法 などがある ウ 事 業 所 に 備 えられた 防 災 資 機 材 を 有 効 に 活 用 するとともに 近 隣 の 事 業 所 等 に 協 力 を 求 めて 作 業 を 進 める エ 救 出 にあたっては 周 囲 の 人 の 協 力 を 求 めるが 二 次 的 災 害 の 発 生 を 留 意 する オ けが 人 の 応 急 処 置 は 安 全 な 場 所 で 行 う - 8 -

137 (7) 避 難 計 画 避 難 計 画 については 従 前 の 地 震 被 害 を 前 提 に 更 に 津 波 が 発 生 した 場 面 を 想 定 し 事 業 所 内 及 び 事 業 所 外 への 避 難 方 法 について 見 直 しておくことが 必 要 である ア 事 業 所 内 部 における 避 難 各 自 治 体 において 公 表 している 津 波 の 浸 水 深 や 津 波 到 達 時 間 を 参 考 に 事 業 所 内 部 における 避 難 場 所 を 指 定 する また 避 難 経 路 についても 事 業 所 内 部 の 施 設 等 の 破 損 により 通 行 できなくな る 構 内 道 路 があることを 念 頭 に 避 難 経 路 も 複 数 想 定 しておく また 津 波 警 報 解 除 まで 事 業 所 内 への 滞 留 が 長 引 く 可 能 性 も 踏 まえた 対 応 も 検 討 しておくことが 望 ましい イ 事 業 所 外 部 への 避 難 想 定 する 津 波 に 対 し 安 全 を 確 保 できる 場 所 等 が 事 業 所 内 部 にない 場 合 は 事 業 所 外 部 へ 避 難 す る 外 部 の 避 難 場 所 は 津 波 到 達 時 間 を 参 考 に 選 定 する また 避 難 経 路 は 建 物 の 破 損 道 路 の 陥 没 等 の 危 険 を 考 慮 し 複 数 想 定 しておくことが 望 ましい また 急 を 要 する 場 合 などの 避 難 行 動 につ いても 想 定 しておくことが 望 ましい ウ 避 難 誘 導 活 動 (ア) 防 災 機 関 の 情 報 や 周 囲 の 火 災 状 況 風 向 き 等 を 考 慮 し 避 難 時 期 を 逸 しないようにする (イ) 避 難 行 動 は 事 業 所 単 位 で 行 い 指 定 された 避 難 道 路 を 使 用 して 広 域 避 難 場 所 まえ 避 難 するが 避 難 経 路 は 状 況 により 選 べるよう 複 数 定 めておく (ウ) 避 難 する 際 には 事 業 所 内 の 火 気 使 用 設 備 等 の 使 用 を 停 止 するなど 完 全 な 出 火 防 止 を 図 る (エ) 爆 発 流 出 等 を 防 止 するため 継 続 監 視 が 必 要 なものについては 必 要 最 小 限 の 保 安 要 員 を 待 機 させる (オ) 避 難 誘 導 員 は 避 難 者 の 人 数 氏 名 等 を 確 認 し 避 難 場 所 及 び 避 難 経 路 の 安 全 性 についての 情 報 を 収 集 し 誘 導 にあたる 4 連 絡 体 制 構 内 における 連 絡 手 段 外 部 従 業 員 との 連 絡 手 段 は 事 業 所 の 電 源 が 喪 失 すること 公 共 インフラの 通 信 状 況 が 悪 化 することを 想 定 して 準 備 しておくことが 望 ましい 災 害 後 の 緊 急 な 場 面 において 通 信 相 手 と 意 思 疎 通 が 迅 速 にできる 通 話 が 確 保 できれば 災 害 対 策 本 部 等 が 意 思 決 定 をする 際 に 有 用 である 震 災 直 後 や 電 力 の 供 給 不 能 により 通 信 手 段 が 利 用 できない 場 合 に 備 え 従 業 員 と 直 接 連 絡 を 取 るこ とが 出 来 る 手 段 を 講 じておくことが 望 ましい 5 二 次 災 害 の 防 止 地 震 や 津 波 からの 避 難 により 人 命 を 保 護 することが 最 優 先 であるが 可 能 な 範 囲 で 短 時 間 かつ 容 易 に 行 うことができる 二 次 災 害 防 止 措 置 を 講 じることが 必 要 である 6 避 難 津 波 到 達 の 可 能 性 がある 地 域 にある 事 業 所 では 迅 速 な 避 難 が 必 要 である 適 切 な 避 難 指 示 をするためには 各 自 治 体 の 地 域 防 災 計 画 等 の 記 載 事 項 を 確 認 し 事 業 所 が 津 波 の - 9 -

138 浸 水 深 を 想 定 し 津 波 到 達 可 能 性 がある 場 合 の 避 難 行 動 指 針 を 策 定 する 必 要 がある 津 波 到 達 が 予 測 される 事 業 所 では 平 常 時 から 以 下 事 項 について 確 認 し 事 業 所 の 方 針 を 策 定 して おく 必 要 がある (1) 行 政 等 の 公 開 情 報 で 確 認 しておく 事 項 ア 事 業 所 への 津 波 到 達 時 間 イ 事 業 所 の 浸 水 予 測 ウ 周 辺 避 難 場 所 ( 避 難 ビル 等 も 含 む ) (2) 周 辺 避 難 場 所 設 定 において 留 意 すべき 事 項 ア 避 難 場 面 の 想 定 夜 間 悪 天 候 時 及 び 構 内 の 見 学 者 に 高 齢 者 等 がいる 場 合 には 避 難 に 要 する 時 間 がかかることを 想 定 した 避 難 計 画 とする イ 避 難 経 路 の 設 定 災 害 時 には 道 路 及 び 周 辺 建 物 の 被 災 により 想 定 した 経 路 を 使 用 できない 可 能 性 がある また 夜 間 の 停 電 状 況 下 で 避 難 する 場 合 にはより 危 険 性 が 高 くなる 事 業 所 近 隣 に 住 む 従 業 員 等 から 意 見 を 聴 取 し 建 物 の 倒 壊 危 険 や 道 路 の 陥 没 危 険 が 少 ない 避 難 経 路 を 設 定 する 必 要 がある (3) その 他 留 意 すべき 事 項 事 業 所 の 規 模 業 種 等 により 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 場 合 がある 利 用 者 は 一 時 的 な 来 客 や 工 事 作 業 者 等 が 挙 げられる 避 難 が 必 要 となった 場 合 には 少 数 の 従 業 員 により 避 難 誘 導 を 行 わなけ ればならず 被 誘 導 人 数 が 多 ければ 避 難 行 動 に 支 障 がでる 可 能 性 もある 一 時 的 な 来 客 に 対 して は 避 難 場 所 や 方 向 を 示 す 表 示 を 掲 示 しておくことが 望 ましい 7 教 育 訓 練 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 訓 練 の 課 題 として 以 下 事 項 が 挙 げられる (1) 津 波 への 対 応 等 想 定 の 拡 大 想 定 していない 事 業 所 が 多 かった 津 波 への 対 応 工 事 事 業 者 及 び 見 学 者 等 来 訪 者 への 対 応 等 細 かい 場 面 を 想 定 した 訓 練 を 実 施 することが 望 ましい (2) 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 災 害 時 用 に 準 備 している 緊 急 用 資 機 材 が 訓 練 不 足 及 びメンテナンス 不 足 により 操 作 起 動 でき ない 事 例 が 多 く 見 られたことから 通 信 機 器 も 含 めた 緊 急 用 資 機 材 に 係 る 訓 練 は 定 期 的 に 実 施 する ことが 望 ましい

139 第 3 章 施 設 の 使 用 再 開 に 向 けた 対 応 被 災 後 応 急 措 置 や 臨 時 的 な 対 応 を 経 て 危 険 物 施 設 の 復 旧 定 常 運 転 へと 移 行 していくにあたり これらをスムースに 進 めるための 留 意 事 項 をとりまとめた これらは 事 業 所 単 独 で 取 り 組 めるものだけ ではなく 行 政 機 関 や 業 界 団 体 及 び 他 事 業 所 と 協 力 し 進 めていく 必 要 がある 1 設 備 点 検 時 等 の 留 意 事 項 建 物 内 への 立 入 り 電 気 設 備 の 使 用 その 他 設 備 点 検 に 係 る 留 意 事 項 を 次 に 示 す ア 津 波 警 報 や 避 難 指 示 が 解 除 された 後 危 険 物 施 設 へ 立 ち 入 る 際 には 危 険 物 の 流 出 等 を 想 定 した 態 勢 で 立 入 ること イ 点 検 を 行 い 位 置 構 造 及 び 設 備 が 従 前 の 許 可 内 容 どおりで 異 常 がないことが 確 認 できた 場 合 は 定 常 運 転 に 復 帰 して 差 し 支 えないこと ウ 浸 水 被 害 を 受 けた 電 気 設 備 は 原 則 使 用 しないこと( 防 水 性 が 確 保 されており 異 常 がないものを 除 く ) エ 海 水 につかった 設 備 は 早 期 に 洗 浄 すること(これに 伴 い 洗 浄 用 水 の 確 保 が 必 要 ) オ 海 水 につかった 設 備 については その 後 は 点 検 の 強 化 更 新 時 期 の 見 直 し 等 を 検 討 すること 危 険 物 施 設 においては 目 視 等 により 設 備 異 常 を 確 認 し 専 門 業 者 へ 修 理 等 の 依 頼 をしたくても 連 絡 が 取 れず また 連 絡 が 取 れた 場 合 でも 多 数 の 同 業 施 設 が 被 災 しているため 専 門 業 者 がすぐに 対 応 できない 等 設 備 等 の 健 全 性 の 確 認 に 時 間 を 要 することが 想 定 される このような 場 合 においては 異 常 の 程 度 に 応 じて 監 視 等 の 対 応 を 行 うとともに 位 置 構 造 及 び 設 備 の 健 全 性 が 確 認 できない 状 態 での 施 設 の 使 用 再 開 は 原 則 として 行 うことができない 2 点 検 等 を 行 う 必 要 がある 部 分 のチェックポイント ア 基 礎 地 盤 の 沈 下 等 により 建 築 物 タンク 等 の 傾 斜 破 損 がないか 確 認 する イ 建 築 物 の 壁 屋 根 柱 床 窓 等 の 破 損 亀 裂 がないか 確 認 する ウ 建 築 物 内 に 設 置 されている 付 属 設 備 ( 照 明 換 気 電 気 等 )の 取 付 状 態 に 異 常 がないか 確 認 す る エ 20 号 タンク 等 の 貯 蔵 取 扱 いタンクの 本 体 の 損 傷 亀 裂 はないか また 付 属 する 配 管 の 損 傷 がないかを 確 認 するとともに 付 属 設 備 の 機 能 が 正 常 に 作 動 するか 確 認 する オ 保 安 設 備 ( 温 度 制 御 装 置 )は 正 常 に 作 動 するか 各 システムの 機 能 試 験 を 行 う カ 配 管 の 接 続 部 (フランジ エルボ 等 )からの 危 険 物 の 流 出 がないか 確 認 する キ 危 険 物 の 基 礎 架 台 に 損 傷 がないか また 配 管 に 変 形 亀 裂 等 がないか 確 認 する ク 地 下 に 埋 設 されるタンク 及 び 配 管 は 気 密 試 験 を 実 施 し 流 出 がないか 確 認 する ケ 地 盤 排 水 溝 油 分 離 装 置 に 亀 裂 破 損 がないか 確 認 する コ 危 険 物 容 器 の 転 倒 落 下 による 変 形 ずれ 等 が 発 生 しているか 確 認 する サ 防 油 堤 の 目 地 部 分 角 部 分 等 に 亀 裂 ずれがないか 確 認 する シ 消 火 設 備 の 泡 薬 剤 水 源 タンクの 基 礎 地 盤 に 損 傷 亀 裂 がないか 確 認 し 併 せて 消 火 配 管 等 の 接 続 部 分 架 台 と 固 定 している 部 分 等 に 変 形 破 損 がないか 確 認 する ス その 他 の 設 備 ( 消 防 用 設 備 火 気 設 備 通 信 設 備 )に 異 常 がないか 確 認 する セ 防 災 資 機 材 の 保 管 状 況 に 異 常 がないか 確 認 する

140 3 施 設 設 備 の 運 転 停 止 時 開 始 時 の 安 全 措 置 (1) 運 転 停 止 時 ア 危 険 物 質 の 特 性 に 応 じた 抜 取 り 方 法 の 確 認 イ 自 動 バルブのみの 閉 鎖 でなく 前 後 に 設 けられている 手 動 バルブも 閉 鎖 する 等 バルブ 開 閉 状 態 の 確 認 ウ 冷 却 窒 素 パージ 等 の 不 適 による 残 留 危 険 性 物 質 の 暴 走 反 応 のないことの 確 認 エ 危 険 性 物 質 の 完 全 パージの 確 認 オ 関 連 バルブの 確 認 等 により 危 険 性 物 質 の 漏 洩 のないことの 確 認 カ 誤 認 による 配 管 切 断 開 放 のないことの 確 認 キ 作 業 マニュアルに 基 づく 作 業 手 順 の 省 略 及 び 無 理 な 時 間 短 縮 の 禁 止 ク 複 数 のマニュアルがある 場 合 に 誤 認 のないことの 十 分 な 確 認 (2) 運 転 開 始 時 ア 残 工 事 の 内 容 と 方 法 の 確 認 イ 仕 切 板 押 入 箇 所 と 除 去 箇 所 の 確 認 ウ 爆 発 原 因 となるおそれのある 機 器 内 スケール 等 の 除 去 の 確 認 エ リークの 有 無 各 機 器 の 正 常 性 の 確 認 オ バルブの 誤 操 作 開 閉 の 不 確 認 等 による 危 険 性 物 質 のないことの 確 認 カ 誤 操 作 と 誤 判 断 の 防 止 キ バルブ 開 放 のまま 送 油 等 により 危 険 物 質 の 噴 出 のないことの 確 認 ク 危 険 物 質 の 放 出 ラインの 位 置 の 確 認 ケ 原 因 の 究 明 と 修 理 完 了 の 確 認 コ 関 連 各 課 との 連 絡 徹 底 の 確 認 4 臨 時 的 対 応 技 術 基 準 は 平 常 時 における 施 設 の 利 用 形 態 に 応 じて 火 災 発 生 類 焼 危 険 物 の 流 出 等 を 防 止 または 軽 減 することを 目 的 としている したがって 臨 時 的 に 緊 急 性 や 社 会 的 な 必 要 に 迫 られた 一 定 の 制 限 のもとで 危 険 物 の 取 り 扱 い 等 を 行 おうとする 場 合 には 代 替 的 な 対 策 により 安 全 を 確 保 して 危 険 物 を 取 り 扱 うことが 考 えられる また 災 害 時 に 平 常 時 とは 異 なる 立 地 環 境 ( 例 : 津 波 により 隣 接 建 物 が 流 失 した 場 合 等 )になった 場 合 には 類 焼 等 の 危 険 性 は 平 常 時 よりも 軽 減 しているため 平 常 時 に 必 要 な 構 造 等 が 不 要 となる 場 面 も 想 定 される 震 災 時 等 に 危 険 物 施 設 において 必 要 となる 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについては 設 備 等 が 故 障 した 場 合 に 備 えて 予 め 準 備 された 代 替 機 器 の 使 用 や 停 電 時 における 非 常 用 電 源 や 手 動 機 器 の 活 用 等 予 め 想 定 される 震 災 時 等 における 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについて 具 体 的 にその 内 容 を 計 画 し 許 可 内 容 との 整 合 を 図 っておくことが 必 要 であり 次 に 掲 げる 事 前 の 対 応 が 必 要 である ただし 危 険 物 施 設 の 許 可 外 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いや 利 用 方 法 が 全 く 異 なる 設 備 等 の 利 用 等 は 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 又 は 法 令 による 変 更 許 可 が 必 要 となる

141 (1) 許 可 内 容 への 内 包 代 替 手 段 として 用 いる 設 備 等 についても 消 防 法 第 11 条 第 1 項 により 許 可 する 内 容 に 含 めておく こと (2) 予 防 規 程 への 記 載 等 発 災 時 の 緊 急 対 応 や 施 設 の 応 急 点 検 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いの 手 順 等 を 定 めておき 予 防 規 程 及 びそれに 基 づくマニュアル 等 に 位 置 付 けておくこと また 定 期 的 に 従 業 員 に 対 して 当 該 対 応 の 教 育 を 行 い 訓 練 等 を 行 っておくこと 5 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いは 市 町 村 長 等 の 許 可 を 受 けて 設 置 された 危 険 物 施 設 以 外 の 場 所 で 行 ってはならないことが 消 防 法 第 10 条 第 1 項 に 定 められているが 同 条 第 1 項 ただし 書 きにお いて 所 轄 消 防 長 等 の 承 認 を 受 けて 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を 10 日 以 内 の 期 間 に 仮 に 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 うことができるとされている 危 険 物 施 設 が 被 災 する 等 により 平 常 時 と 同 様 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 困 難 な 場 合 において 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 運 用 により 当 該 取 り 扱 いについて 必 要 な 安 全 対 策 を 確 保 したうえで 実 施 することが 考 えられる 具 体 的 な 安 全 対 策 については 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 等 の 安 全 対 策 及 び 手 続 きについて( 平 成 25 年 10 月 3 日 付 け 消 防 災 第 364 号 防 危 第 171 号 ) を 参 考 とする (1) 震 災 時 等 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 計 画 の 策 定 震 災 時 等 において 施 設 において 具 体 的 な 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 実 施 が 想 定 される 場 合 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 手 続 きを 迅 速 に 行 うためには 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 者 と 消 防 機 関 との 間 で 事 前 に 想 定 される 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いに 応 じた 安 全 対 策 や 必 要 な 資 機 材 等 の 準 備 方 法 等 の 具 体 的 な 実 施 計 画 事 務 手 続 きについて 事 前 に 協 議 し 合 意 しておくことが 重 要 である (2) 申 請 方 法 発 災 直 後 等 により 消 防 機 関 へ 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 申 請 を 直 接 行 ういとまがない 場 合 や 交 通 手 段 の 確 保 が 困 難 である 場 合 における 消 防 機 関 への 申 請 方 法 について 予 め 消 防 機 関 と 相 談 し ておく 必 要 がある (3) 繰 り 返 し 承 認 平 常 時 における 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 繰 り 返 し 承 認 については 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 制 度 の 趣 旨 から 抑 制 的 に 扱 われるべきものであるが 震 災 時 等 においては 広 範 囲 で 危 険 物 施 設 に 被 害 が 生 じている 場 合 があること 発 災 後 当 分 の 間 は 燃 料 の 需 要 が 増 加 し 既 存 の 稼 働 可 能 な 燃 料 供 給 施 設 の 燃 料 供 給 能 力 が 不 足 する 場 合 があること 長 期 間 の 停 電 により 非 常 用 発 電 機 等 の 燃 料 の 継 続 的 な 供 給 が 必 要 な 場 合 があること 等 により 10 日 間 に 収 まらない 臨 時 的 な 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いが 必 要 となることがある このような 状 況 においては 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 いの 承 認 を 繰 り 返 すことにより 対 応 するこ とが 考 えられるが 以 下 の 留 意 事 項 に 注 意 し 管 轄 の 消 防 機 関 と 事 前 に 相 談 する 必 要 がある 1 回 の 承 認 の 期 間 は 法 令 上 10 日 以 内 となること 繰 り 返 し 承 認 は 必 要 な 期 間 に 留 めること

142 6 復 旧 に 向 けた 事 業 所 相 互 の 協 力 体 制 施 設 の 復 旧 には 事 業 規 模 に 応 じた 自 社 ネットワークまたは 他 事 業 所 との 協 力 体 制 が 必 要 である ア 事 業 再 開 継 続 のため 同 種 事 業 者 間 における 資 材 融 通 イ 事 業 所 間 の 協 定 地 域 との 協 定 他 業 種 との 協 力 ( 発 電 機 手 配 など) ウ 同 業 種 組 合 等 の 連 携 協 力

143 参 考 資 料 1 参 考 となる 取 組 事 例 区 分 取 組 み 事 例 製 造 所 連 絡 体 制 二 次 災 害 防 止 避 難 教 育 訓 練 施 設 設 備 消 火 設 備 緊 急 用 資 機 材 屋 内 貯 蔵 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 移 動 タンク 貯 蔵 所 屋 外 貯 蔵 所 販 売 取 扱 所 給 油 取 扱 所 アナログ 式 固 定 電 話 の 導 入 衛 星 電 話 の 導 入 安 否 確 認 システムの 導 入 インターネットメールによる 安 否 確 認 事 業 所 外 部 の 連 絡 場 所 の 選 定 津 波 避 難 自 動 放 送 システムの 導 入 防 災 無 線 連 絡 網 の 強 化 一 般 取 扱 所 危 険 物 容 器 を 梱 包 して 保 管 地 震 後 の 固 定 給 油 設 備 のポンプ 停 止 建 築 物 等 への 立 入 判 断 タンク 等 の 元 弁 手 動 閉 止 のための 人 員 確 保 等 危 険 物 保 管 場 所 の 施 錠 事 業 所 外 部 の 避 難 場 所 の 選 定 事 務 所 建 物 に 緊 急 用 タラップの 設 置 避 難 施 設 の 表 示 設 置 ジオラマを 用 いた 机 上 シミュレーション 訓 練 見 学 者 を 想 定 した 避 難 訓 練 の 実 施 普 段 使 用 しない 機 器 の 操 作 訓 練 事 業 所 外 部 と 連 携 した 避 難 訓 練 荷 卸 中 の 緊 急 停 止 手 順 の 再 確 認 店 頭 混 乱 の 想 定 槽 類 排 出 弁 の 閉 弁 自 動 化 パイプラックの 耐 震 補 強 危 険 物 施 設 外 周 建 物 の 扉 を 水 密 扉 に 変 更 重 要 設 備 設 置 位 置 の 嵩 上 げ 屋 内 貯 蔵 所 等 のラックに 落 下 防 止 バーの 設 置 焼 入 れ 炉 の 火 災 防 止 対 策 屋 外 貯 蔵 所 の 津 波 漂 流 対 策 ポンプ 設 備 の 津 波 浸 水 対 策 通 気 管 系 統 への 手 動 弁 増 設 注 入 口 の 保 護 水 が 混 入 した 貯 蔵 油 の 復 旧 対 策 配 管 保 温 材 を 防 水 素 材 に 変 更 地 下 貯 蔵 タンクの 液 状 化 対 策 資 機 材 等 の 高 所 保 管 及 び 設 置 位 置 の 嵩 上 げ 大 容 量 泡 放 射 システム 資 機 材 の 津 波 対 策 受 水 槽 等 の 槽 類 の 耐 震 対 策 の 実 施 消 火 器 等 の 高 所 保 管 災 害 時 の 給 油 継 続 のために 緊 急 用 発 電 機 を 設 置 災 害 時 の 給 油 継 続 のために 緊 急 用 可 搬 式 ポンプを 設 置 その 他 盛 土 による 高 台 の 造 成 - 1 -

144 連 絡 体 制 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 アナログ 式 固 定 電 話 の 導 入 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 全 危 険 物 施 設 津 波 もしくは 地 震 に 伴 う 電 源 喪 失 アナログ 式 電 話 は 電 力 不 要 で 通 信 が 可 能 であるため 災 害 時 に 最 低 限 の 発 信 を 確 保 できる 解 説 NTT の HP からアナログ 回 線 の 解 説 引 用 導 入 の 背 景 当 該 事 業 所 では 東 日 本 大 震 災 時 に 停 電 となった その 際 事 業 所 内 の 全 ての 電 話 ( 震 災 時 の 経 験 ) がサーバ 経 由 であったため 電 話 が 一 切 使 用 できなくなり 通 信 は 従 業 員 個 人 の 携 帯 電 話 のメールに 頼 らなければならなかった 効 果 を 上 げ る た 停 電 時 は 事 業 所 内 の PC 等 も 使 用 できなくなるため 緊 急 連 絡 網 や 緊 急 時 連 絡 先 めの 取 り 組 み を 必 要 な 場 所 に 掲 示 する 事 例 出 典 川 崎 臨 海 部 コンビナートにおける 地 震 津 波 対 策 の 取 組 - 2 -

145 連 絡 体 制 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 衛 星 電 話 の 導 入 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 全 危 険 物 施 設 津 波 もしくは 地 震 に 伴 う 通 信 障 害 衛 星 電 話 は 地 上 の 通 信 インフラが 被 災 しても 通 信 障 害 が 起 こる 可 能 性 が 低 い ため 有 効 な 通 信 手 段 となる 解 説 衛 星 を 介 して 通 信 し かつ 地 上 設 備 が 比 較 的 少 ないことから 地 上 で 災 害 の 影 響 を 受 けにくく 確 実 な 通 信 手 段 となる また 東 日 本 大 震 災 以 降 は 衛 星 電 話 本 体 や 通 信 プランの 価 格 が 低 下 している そのため これまでは 購 入 できな かった 小 規 模 事 業 者 にも 普 及 し 始 めている 東 日 本 大 震 災 における 被 災 地 及 びその 周 辺 地 域 での 一 連 の 通 信 障 害 通 常 使 用 する 機 器 ではないため 定 期 的 に 実 施 する 訓 練 等 において 衛 星 電 話 の 使 用 訓 練 も 行 う 一 般 的 な 事 例 - 3 -

146 連 絡 体 制 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 安 否 確 認 システムの 導 入 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 全 危 険 物 施 設 - 外 部 サーバから 従 業 員 の 携 帯 電 話 に 安 否 確 認 メールを 一 斉 配 信 する 外 部 サーバであるため 事 業 所 が 被 災 した 場 合 も 機 能 し かつ 比 較 的 通 信 可 能 性 が 高 い 携 帯 電 話 のメール を 活 用 することにより 効 率 的 な 安 否 確 認 を 目 指 すもの 解 説 事 業 所 外 部 の 専 門 業 者 等 のメールサ ーバから 一 定 震 度 階 以 上 の 場 合 に 登 録 している 従 業 員 の 携 帯 電 話 のメー ルアドレスへ 一 斉 に 安 否 確 認 メール を 送 るもの 従 業 員 は 少 ない 文 字 数 で メールに 返 信 し 自 らの 安 否 を 管 理 者 に 伝 える 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 従 業 員 の 安 否 確 認 に 時 間 を 要 したことを 踏 まえ 事 業 所 外 部 に 多 くの 従 業 員 がい る 夜 間 や 休 日 等 を 想 定 したもの 定 期 的 なメール 送 信 訓 練 を 実 施 しなければ 従 業 員 からの 返 信 率 は 向 上 しない 定 期 的 な 訓 練 を 実 施 し メールアドレス 変 更 携 帯 電 話 の 機 種 変 更 等 による 安 否 確 認 メールの 不 着 を 改 善 することが 可 能 ヒアリング - 4 -

147 連 絡 体 制 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 インターネットメールによる 安 否 確 認 事 業 所 規 模 小 規 模 事 業 所 危 険 物 施 設 全 危 険 物 施 設 - 事 業 所 のメールサーバを 使 用 しない インターネットメールのアカウント を 取 得 しておき 災 害 時 の 安 否 報 告 用 に 使 用 する 解 説 災 害 後 も 通 信 可 能 性 が 高 いインターネ ットのメールアカウントを 取 得 して 安 否 確 認 用 に 使 用 するもの コストが かからず 従 業 員 が 比 較 的 少 ない 小 規 模 事 業 所 であれば 安 否 確 認 に 利 用 で きる 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 従 業 員 の 安 否 確 認 に 時 間 を 要 したことを 踏 まえ 事 業 所 外 部 に 多 くの 従 業 員 がい る 夜 間 や 休 日 等 を 想 定 したもの 効 率 的 なメール 配 信 を 行 うため 従 業 員 の 携 帯 電 話 のメールアドレスのメーリン グリスト 化 メーリングリストの 定 期 的 な 更 新 メールアカウントへのログイン パスワードの 管 理 送 信 訓 練 と 返 信 訓 練 の 実 施 等 が 必 要 ヒアリング - 5 -

148 連 絡 体 制 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 事 業 所 外 部 の 連 絡 場 所 の 選 定 事 業 所 規 模 小 規 模 事 業 所 危 険 物 施 設 全 危 険 物 施 設 主 に 津 波 事 業 所 外 部 に 連 絡 を 取 るための 場 所 を 指 定 し 従 業 員 及 び 家 族 等 に 周 知 する 解 説 事 業 所 ごとに 避 難 所 や 駅 等 の 従 業 員 が 認 識 しやすい 場 所 を 選 定 し 通 信 手 段 が 途 絶 した 際 における 従 業 員 との 連 絡 を 確 保 する 具 体 的 には 以 下 のような 場 合 を 想 定 している 事 業 所 津 波 の 浸 水 区 域 内 等 であり 大 きな 被 害 を 受 ける 可 能 性 がある 事 業 所 交 通 通 信 インフラの 停 止 により 従 業 員 と 連 絡 が 途 絶 える 可 能 性 がある 場 合 想 定 する 発 災 場 面 従 業 員 が 事 業 所 外 部 にいる 場 合 が 多 い 場 面 ( 営 業 等 で 事 業 所 外 部 で 業 務 に 従 事 するものが 多 い 事 業 所 や 休 日 夜 間 等 ) 情 報 インフラが 被 災 し 通 信 手 段 が 確 保 できない 場 面 運 用 方 法 あらかじめ 設 定 した 場 所 と 時 間 に 災 害 対 策 本 部 等 の 従 業 員 が 巡 回 をし 安 否 確 認 や 物 資 の 授 受 をする ( 例 ) 発 災 から 4 日 目 まで 10:00 小 学 校 正 門 駅 西 口 ロータリー 南 側 14:00 中 学 校 正 門 駅 北 口 ロータリー 東 側 5 日 目 以 降 東 日 本 大 震 災 時 に 通 信 手 段 が 復 旧 せず 自 宅 にいる 従 業 員 の 安 否 確 認 や 支 援 物 資 の 受 け 渡 しに 支 障 がでた 選 定 場 所 は 従 業 員 自 宅 の 位 置 関 係 燃 料 不 足 により 車 両 の 使 用 が 困 難 であること 等 を 考 慮 し 公 共 交 通 機 関 や 徒 歩 等 で 参 集 できる 場 所 とすることが 望 ましい 選 定 場 所 を 避 難 場 所 ( 避 難 所 )としてもよい ヒアリング - 6 -

149 連 絡 体 制 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 津 波 避 難 自 動 放 送 システムの 導 入 防 災 無 線 連 絡 網 の 強 化 事 業 所 規 模 大 規 模 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 一 般 取 扱 所 - 緊 急 地 震 速 報 津 波 警 報 震 度 5 強 以 上 を 感 知 した 場 合 には 構 内 に 自 動 で 放 送 するシステムを 導 入 し 逃 げ 遅 れ 防 止 等 を 図 る 解 説 緊 急 地 震 速 報 受 信 時 作 業 を 中 断 し 安 全 な 体 勢 を 確 保 する 津 波 警 報 受 信 時 退 避 準 備 をする 震 度 5 強 以 上 感 知 時 防 災 本 部 命 令 として 2 次 避 難 を 命 じる 導 入 の 背 景 東 日 本 大 震 災 時 には 津 波 の 想 定 をしておらず 急 きょインターネットやテレビに ( 震 災 時 の 経 験 ) より 情 報 収 集 を 行 うなど 想 定 外 の 行 動 が 発 生 した そのため 津 波 を 想 定 した 対 応 の 一 環 として 自 動 放 送 システムを 導 入 した 効 果 を 上 げ る た 定 期 な 通 話 訓 練 の 実 施 めの 取 り 組 み 事 例 出 典 川 崎 臨 海 部 コンビナートにおける 地 震 津 波 対 策 の 取 組 - 7 -

150 二 次 災 害 防 止 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 危 険 物 容 器 を 梱 包 して 保 管 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 屋 内 貯 蔵 所 屋 外 貯 蔵 所 販 売 取 扱 所 地 震 一 斗 缶 等 の 危 険 物 容 器 は 複 数 個 梱 包 し 振 動 への 安 定 性 を 高 めることにより 転 倒 防 止 を 図 る 解 説 一 斗 缶 等 の 危 険 物 容 器 は 転 倒 し 内 容 物 が 流 出 することにより 二 次 災 害 を 引 き 起 こす 危 険 がある 販 売 用 商 品 の 場 合 には 納 品 時 に 容 器 が 結 束 されているため 販 売 まで 結 束 したままで 保 管 しておくことにより 転 倒 防 止 対 策 となる また 結 束 されていない 容 器 についても 結 束 バンド 等 を 使 用 し 転 倒 防 止 を 図 ることが 望 ましい 結 束 されている 危 険 物 容 器 は 高 所 のラック( 転 落 防 止 バー 設 置 済 み)においても 転 倒 しなかった( 震 度 6 弱 ) 高 所 のラック 等 に 保 管 する 場 合 には 転 落 防 止 バーの 設 置 と 併 せて 実 施 する 必 要 がある また 結 束 することにより 作 業 性 は 低 下 する 地 震 等 災 害 対 策 への 従 業 員 理 解 も 必 要 ヒアリング - 8 -

151 二 次 災 害 防 止 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 地 震 後 の 固 定 給 油 設 備 のポンプ 停 止 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 給 油 取 扱 所 地 震 強 い 揺 れを 感 じた 場 合 には 固 定 給 油 設 備 等 からの 給 油 等 を 中 止 し フ ィルターの 目 詰 まりを 防 止 する 解 説 地 下 貯 蔵 タンク 内 にはスラッジが 発 生 しており 地 震 動 によりスラッジがタ ンク 内 に 巻 き 上 がる その 際 に 給 油 し ていると スラッジがフィルターに 目 詰 まりし 固 定 給 油 設 備 等 からの 吐 出 量 が 著 しく 減 少 する 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 - 災 害 直 後 から 使 用 再 開 を 求 められる 給 油 取 扱 所 等 において 吐 出 量 が 減 少 する と 災 害 復 旧 にも 影 響 を 与 える 可 能 性 がある 強 い 揺 れを 感 じた 場 合 に 給 油 等 を 継 続 すると フィルターが 目 詰 まりする 可 能 性 があることを 非 正 規 従 業 員 等 まで 周 知 しておくことが 望 ましい ヒアリング - 9 -

152 二 次 災 害 防 止 事 例 建 築 物 等 への 立 入 判 断 事 例 を 参 考 とでき 事 業 所 規 模 全 事 業 所 る 事 業 所 危 険 物 施 設 屋 内 貯 蔵 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 想 定 事 象 地 震 津 波 取 り 組 みの 特 徴 地 震 及 び 津 波 後 に 建 築 物 等 へ 入 る 場 合 の 基 準 を 作 成 し 二 次 災 害 ( 労 働 災 害 ) の 防 止 を 図 る 解 説 地 震 や 津 波 により 構 造 物 等 が 被 災 した 場 合 には 施 設 の 強 度 が 低 下 している 可 能 性 があり 余 震 等 により 建 築 物 等 が 破 損 し 二 次 災 害 が 発 生 する 危 険 がある そ のため 建 築 物 等 に 入 る 場 合 には 立 ち 入 るための 基 準 を 作 成 しておくことが 望 ま しい ( 例 ) 事 業 所 の 建 築 物 は 常 駐 している 建 設 会 社 等 による 安 全 確 認 により 安 全 が 確 認 されなければ 建 築 物 内 に 立 ち 入 ってはいけない 屋 内 貯 蔵 所 等 に 立 ち 入 る 前 には 必 ずガス 系 消 火 設 備 の 状 態 を 確 認 する ガ ス 消 火 設 備 が 破 損 している 可 能 性 がある 場 合 には 貯 蔵 所 内 を 充 分 換 気 する 等 酸 欠 による 二 次 災 害 の 防 止 措 置 を 実 施 したうえで 立 ち 入 る 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 東 日 本 大 震 災 では 本 震 後 に 大 きな 余 震 が 発 生 した 本 震 に 設 備 点 検 等 を 実 施 する ため 建 築 物 等 へ 立 ち 入 ったり 屋 外 貯 蔵 タンク 等 の 高 所 へ 登 ったりすることは 二 次 災 害 が 発 生 する 危 険 がある 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 緊 急 的 な 復 旧 や 安 全 確 認 が 要 求 される 施 設 の 安 全 確 認 方 法 については 事 業 所 内 及 び 関 係 機 関 と 協 議 しておくことが 望 ましい ( 例 ) コンビナート 地 区 にある 屋 外 貯 蔵 タンクのポンツーンの 状 況 等 については 自 治 体 等 のヘリコプターが 情 報 収 集 する 際 に タンクの 被 害 状 況 について 情 報 を 共 有 できるかを 検 討 する その 際 事 業 者 側 が 必 要 な 情 報 を 得 られるよう 上 空 からの 確 認 事 項 等 について 自 治 体 とあらかじめ 協 議 しておく 必 要 がある 事 例 出 典 ヒアリング

153 二 次 災 害 防 止 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 タンク 等 の 元 弁 手 動 閉 止 のための 人 員 確 保 等 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 屋 外 タンク 貯 蔵 所 津 波 常 用 電 源 及 び 非 常 用 電 源 が 喪 失 した 場 合 における タンク 等 の 元 弁 閉 止 のため の 取 組 み 解 説 重 要 なタンク 等 の 元 弁 については 発 災 時 に 電 動 で 閉 止 するもしくは 機 械 的 に 閉 止 する 仕 組 みとしておくことが 望 ましい しかし 津 波 到 達 までの 時 間 的 余 裕 が ある 場 合 には 手 動 で 元 弁 を 閉 止 するための 人 員 を 確 保 することも 検 討 すべきで ある タンクによっては 配 管 径 が 大 きく 複 数 で 閉 止 作 業 にあたらなければならない 場 合 も 想 定 され タンク 等 の 数 に 対 し 充 分 な 人 数 を 確 保 できない 事 業 所 もある その 場 合 には 電 源 喪 失 時 に 手 動 で 閉 止 しなければならないタンクに 優 先 順 位 を つけ 重 要 性 の 高 いタンクの 元 弁 等 から 閉 止 する 等 の 対 応 も 求 められる 東 日 本 大 震 災 時 には 電 源 が 喪 失 しタンクの 元 弁 を 閉 止 できず 防 油 堤 内 に 危 険 物 が 流 出 した 事 例 が 見 られた 停 電 時 には 手 動 閉 止 する 旨 を 予 防 規 程 に 記 載 する ことを 指 導 している 消 防 本 部 もある 手 動 閉 止 させる 場 合 には 人 員 と 対 策 本 部 との 連 絡 手 段 の 確 保 等 人 員 の 安 全 確 保 に 対 し 充 分 配 慮 する 必 要 がある また 平 常 時 からの 訓 練 により 実 効 性 を 高 める とともに 身 の 危 険 を 感 じたらすぐに 退 避 することを 教 育 する 等 も 併 せて 必 要 で ある 危 険 物 保 安 技 術 協 会 予 防 規 程 の 改 正 に 伴 う 効 果 的 な 津 波 対 策 等 のあり 方 に 関 する 検 討 報 告 書

154 二 次 災 害 防 止 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 危 険 物 保 管 場 所 の 施 錠 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 屋 内 貯 蔵 所 販 売 取 扱 所 津 波 事 業 所 外 部 へ 避 難 する 前 に 危 険 物 保 管 場 所 を 施 錠 し 危 険 物 容 器 等 の 流 出 防 止 を 図 る 解 説 屋 内 貯 蔵 所 等 の 危 険 物 の 容 器 を 保 管 する 施 設 を 施 錠 することにより 施 設 に 津 波 が 流 入 し 危 険 物 の 容 器 が 施 設 外 部 に 流 出 することを 防 止 するもの 施 錠 をして も 少 なからず 施 設 内 に 津 波 は 流 入 し 容 器 等 が 破 損 する 可 能 性 はあるが 施 設 外 部 への 容 器 の 流 失 を 軽 減 し 二 次 災 害 防 止 が 期 待 できる 屋 内 貯 蔵 所 の 津 波 被 害 では 建 築 物 の 破 損 の 次 いで 容 器 の 流 失 が 多 かった 事 業 所 から 避 難 する 前 における 行 動 チェックリスト 等 に 当 該 事 項 を 記 載 すると ともに 定 期 的 な 訓 練 においては 平 常 時 に 施 錠 しない 従 業 員 を 中 心 に 施 錠 方 法 を 確 認 させる ヒアリング

155 避 難 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 事 業 所 外 部 の 避 難 場 所 の 選 定 事 業 所 規 模 小 規 模 事 業 所 危 険 物 施 設 全 危 険 物 施 設 - 事 業 所 外 部 の 避 難 場 所 を 選 定 し 従 業 員 に 周 知 する 解 説 従 業 員 と 連 絡 が 取 れない 事 態 を 想 定 し 津 波 警 報 等 が 発 令 された 場 合 には 避 難 場 所 へ 集 合 することを 取 り 決 めた 避 難 場 所 で 他 の 従 業 員 管 理 者 等 事 業 所 関 係 者 と 会 えることを 期 待 するもの 東 日 本 大 震 災 時 に 通 信 手 段 がなく 避 難 場 所 も 決 めていなかったため 従 業 員 の 安 否 確 認 が 取 れなかったため 訓 練 の 実 施 等 により 避 難 時 間 避 難 経 路 の 確 認 等 を 行 う また 地 域 の 共 同 訓 練 等 がある 場 合 には 共 同 訓 練 に 参 加 し 自 社 単 独 で 行 う 場 合 との 注 意 点 を 確 認 す る 避 難 場 所 に 設 定 した 高 い 建 物 等 は 周 辺 住 民 や 事 業 所 も 避 難 場 所 に 選 定 して いる 可 能 性 が 高 く 災 害 時 には 混 雑 し 避 難 に 時 間 を 要 する 場 合 や 避 難 場 所 に 入 れない 可 能 性 もある あらかじめ 第 2 候 補 を 選 定 する 等 の 対 応 も 望 まれる ( 注 ) 行 政 機 関 の 指 定 する 避 難 場 所 は 地 区 の 住 民 を 対 象 に 設 定 しているため その 場 所 を 事 業 所 の 避 難 場 所 とする 場 合 には 地 区 の 行 政 機 関 との 調 整 が 必 要 である ま た 周 辺 地 区 に 高 台 がなく 事 業 所 の 建 物 が 地 区 の 避 難 場 所 になる 場 合 も 想 定 され るので 地 区 住 民 および 行 政 機 関 と 調 整 が 必 要 である ヒアリング

156 避 難 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 事 務 所 建 物 に 緊 急 用 タラップの 設 置 事 業 所 規 模 事 業 所 内 に 高 い 建 物 がない 小 規 模 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 屋 内 貯 蔵 所 給 油 取 扱 所 一 般 取 扱 所 - 平 屋 建 ての 事 務 所 に 屋 上 に 退 避 す 屋 上 への 避 難 口 るためのタラップを 事 務 所 内 に 設 置 屋 外 階 段 の 設 置 解 説 当 該 事 業 所 は 事 業 所 内 に 高 い 建 物 が ないため 津 波 危 険 がある 場 合 には 事 垂 直 タラップ 業 所 外 に 避 難 しなければならない 万 が 一 を 想 定 し 事 務 所 の 屋 上 に 避 難 で きるよう 事 務 所 の 一 部 を 改 修 し 事 1 緊 急 用 タラップ 務 所 内 から 屋 上 へ 避 難 するためのタ ラップ( 1)を 設 置 した 別 の 事 業 所 では 屋 外 階 段 ( 2)を 新 たに 設 けた 災 害 時 に 施 設 付 近 にいる 人 の 目 につきやすく 緊 急 時 には 第 三 者 の 避 難 にも 活 用 できる 2 屋 外 階 段 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 震 災 時 避 難 指 示 が 不 適 切 であったため 事 業 所 外 部 に 避 難 した 従 業 員 が 津 波 被 害 にあった 事 業 所 内 部 に 留 まっても 安 全 を 確 保 できる 可 能 性 を 高 めるために 実 施 したもの 津 波 高 さによっては 屋 上 でも 安 全 ではない 場 合 も 想 定 される 地 震 後 の 情 報 収 集 が 重 要 訓 練 は 以 下 を 想 定 して 実 施 することが 望 ましい 時 間 外 等 に 少 人 数 の 従 業 員 しかいないことも 想 定 し 全 従 業 員 がタラップ を 使 用 できるようにすること 屋 上 に 上 がってから 屋 上 高 さを 超 える 津 波 襲 来 があることを 想 定 し 屋 上 から 外 部 避 難 場 所 への 避 難 訓 練 も 必 要 ヒアリング

157 避 難 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 避 難 施 設 の 表 示 設 置 事 業 所 規 模 全 事 業 所 ( 特 に 大 規 模 事 業 所 ) 危 険 物 施 設 全 危 険 物 施 設 津 波 複 数 箇 所 の 避 難 建 物 を 選 定 し 避 難 建 物 外 部 に 避 難 建 物 である 旨 を 表 示 し 迅 速 な 避 難 を 図 る 解 説 構 内 が 広 い 事 業 所 等 では 多 くの 建 物 があり 津 波 からの 避 難 に 適 する 建 物 が 判 別 しにくい 特 に 工 事 事 業 者 や 外 来 者 にはどの 建 物 が 安 全 なのかわかりにくく 誤 った 判 断 や 判 断 までに 時 間 を 要 することにより 被 災 する 可 能 性 が 高 まること が 懸 念 される そのため 耐 震 対 策 等 を 実 施 し かつ 想 定 される 津 波 高 さに 対 し 充 分 な 高 さを 有 する 建 物 を 避 難 施 設 に 選 定 し 遠 方 からも 視 認 できる 表 示 を 行 い 迅 速 かつ 確 実 な 避 難 を 促 すもの - 構 内 の 各 場 所 からの 避 難 経 路 の 確 認 及 び 訓 練 等 により 避 難 の 実 効 性 を 高 める 必 要 がある また 構 内 の 施 設 の 増 改 築 等 により 避 難 場 所 が 変 更 される 場 合 や 増 改 築 等 により 表 示 の 視 認 性 が 低 下 した 場 合 等 には 表 示 場 所 の 見 直 し 等 も 必 要 で ある ヒアリング

158 教 育 訓 練 事 例 ジオラマを 用 いた 机 上 シミュレーション 訓 練 事 例 を 参 考 とでき 事 業 所 規 模 大 規 模 事 業 所 る 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 一 般 取 扱 所 想 定 事 象 - 取 り 組 みの 特 徴 コンビナートのジオラマを 用 い 実 際 に 即 した 被 害 を 想 定 した 机 上 訓 練 を 実 施 するもの 取 り 組 みの 特 徴 現 実 的 な 被 害 シナリオを 作 成 し そのシナリオに 基 づきコンビナート 地 区 を 表 現 したジオラマを 用 い 机 上 訓 練 を 実 施 している 防 災 資 機 材 の 配 置 や 防 災 要 員 としての 行 動 及 び 連 携 の 確 認 も 併 せて 実 施 している 導 入 の 背 景 - ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 机 上 訓 練 で 確 認 した 事 項 は 総 合 訓 練 等 で 実 際 に 実 施 行 動 し その 有 効 性 問 題 点 等 を 確 認 する 事 例 出 典 川 崎 臨 海 部 コンビナートにおける 地 震 津 波 対 策 の 取 組

159 教 育 訓 練 事 例 見 学 者 を 想 定 した 避 難 訓 練 の 実 施 事 例 を 参 考 とでき 事 業 所 規 模 大 規 模 事 業 所 る 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 一 般 取 扱 所 想 定 事 象 - 取 り 組 みの 特 徴 児 童 や 高 齢 者 など 様 々な 見 学 者 を 想 定 し 災 害 直 後 の 見 学 者 のパニック 防 止 や 搬 送 訓 練 を 実 施 するもの 解 説 大 規 模 事 業 所 では 小 学 生 や 高 齢 者 が 工 場 見 学 に 訪 問 する このような 場 面 で 災 害 が 発 生 した 場 合 は 工 場 に 不 慣 れな 多 数 を 少 人 数 の 従 業 員 が 安 全 に 避 難 誘 導 しなければならない 当 該 事 業 所 では 発 災 後 に 見 学 者 を 落 ち 着 かせるために 通 路 に 座 らせて 従 業 員 が 声 をかけコミュニケーションをとる 訓 練 や 負 傷 者 の 搬 送 訓 練 等 を 実 施 してい る 導 入 の 背 景 - ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 見 学 者 が 訪 問 する 可 能 性 のあるあらゆる 場 所 で 従 業 員 が 行 うべき 行 動 を 検 証 す る 必 要 がある( 負 傷 者 を 背 負 って 3 階 まで 階 段 を 上 がる 場 面 など) また 災 害 時 の 身 元 確 認 点 呼 等 を 迅 速 かつ 正 確 に 行 うため 見 学 者 名 簿 の 提 出 や 識 別 しや すいように 帽 子 を 持 参 してきてもらう 等 見 学 者 側 にも 協 力 を 求 めている 事 例 出 典 川 崎 臨 海 部 コンビナートにおける 地 震 津 波 対 策 の 取 組

160 教 育 訓 練 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 普 段 使 用 しない 機 器 の 操 作 訓 練 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 給 油 取 扱 所 一 般 取 扱 所 - 普 段 操 作 しない 資 機 材 の 動 作 確 認 を 含 めた 使 用 訓 練 の 実 施 し 緊 急 時 における 操 作 能 力 の 確 保 を 図 るもの 解 説 災 害 時 のために 準 備 される 非 常 用 発 電 機 衛 星 電 話 及 び 工 具 類 は 平 常 時 は 使 用 す ることがないため メンテナンス 不 良 により 災 害 時 には 使 用 できないことが 想 定 される 訓 練 はこれら 資 機 材 の 操 作 方 法 を 確 認 するだけでなく 訓 練 の 際 に 使 用 することにより 不 具 合 の 有 無 等 を 確 認 し 資 機 材 を 適 切 な 状 態 に 維 持 するこ とも 目 的 となる 東 日 本 大 震 災 時 には 停 電 のために 各 施 設 で 準 備 していた 発 電 機 が メンテナン ス 不 良 や 操 作 方 法 不 知 により 稼 動 できなかったという 事 例 が 多 数 あったこと 使 用 する 可 能 性 がある 全 従 業 員 に 操 作 させること また 資 機 材 の 簡 単 なメンテナ ンスや 使 用 時 のトラブルシューティングをまとめたマニュアル 等 を 作 成 してお くことが 望 ましい ヒアリング

161 教 育 訓 練 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 事 業 所 外 部 と 連 携 した 避 難 訓 練 事 業 所 規 模 大 規 模 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 一 般 取 扱 所 津 波 事 業 所 外 部 の 工 事 事 業 者 等 と 連 携 した 避 難 訓 練 の 実 施 解 説 被 災 地 沿 岸 地 域 では 現 在 も 復 興 工 事 が 実 施 されている 場 所 によっては 周 辺 に 避 難 場 所 となる 建 物 が 少 なく また 標 高 が 高 い 地 形 がない 等 の 場 所 がある 当 該 事 業 所 は 3 階 以 上 の 避 難 可 能 な 建 物 を 有 し 発 災 時 には 周 辺 からの 避 難 者 が 集 まることを 想 定 し 当 該 事 業 所 とは 関 係 ない 事 業 所 周 辺 で 復 興 工 事 を 実 施 し ている 事 業 者 と 共 同 で 避 難 訓 練 を 実 施 しているもの 東 日 本 大 震 災 の 経 験 から 当 該 事 業 所 の 建 物 に 避 難 者 が 集 まってくることを 想 定 したもの 事 業 所 外 部 の 工 事 従 事 者 は 常 に 同 一 の 者 とは 限 らないため 訓 練 の 頻 度 をあげ る 定 期 的 に 周 知 をする 等 が 望 まれる また 当 該 事 業 所 以 外 に 周 辺 に 避 難 場 所 がない 場 合 には 工 事 業 者 への 発 注 主 である 自 治 体 等 が 工 事 地 域 における 避 難 場 所 を 教 示 することも 必 要 である ヒアリング

162 教 育 訓 練 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 荷 卸 中 の 緊 急 停 止 手 順 の 再 確 認 事 業 所 規 模 全 移 動 タンク 貯 蔵 所 危 険 物 施 設 移 動 タンク 貯 蔵 所 地 震 津 波 緊 急 時 の 取 り 扱 いの 再 徹 底 解 説 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 危 険 物 取 扱 者 は 平 常 時 から 確 認 しておくべき 事 項 であるが 地 震 発 生 時 津 波 警 報 発 令 時 における 緊 急 手 順 を 再 確 認 させるもの 底 弁 の 緊 急 閉 止 注 入 口 とホースの 遮 断 施 設 が 移 動 しない 措 置 の 実 施 安 全 な 場 所 への 停 止 等 を 再 度 確 認 する 東 日 本 大 震 災 において 移 動 タンク 貯 蔵 所 の 取 り 扱 いの 不 備 に 起 因 する 火 災 流 出 等 は 発 生 していないが 再 度 徹 底 を 図 るもの 平 常 時 からの 継 続 的 な 教 育 が 必 要 ヒアリング

163 教 育 訓 練 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 店 頭 混 乱 の 想 定 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 給 油 取 扱 所 地 震 津 波 給 油 待 ち 行 列 等 や 緊 急 車 両 への 優 先 給 油 等 を 想 定 した 準 備 を 行 い 店 頭 におけ る 混 乱 軽 減 を 図 るもの 解 説 東 日 本 大 震 災 時 において 発 生 した 店 頭 における 様 々な 混 乱 事 例 を 取 り 上 げ 各 事 例 に 対 する 対 応 ( 必 要 な 表 示 看 板 類 給 油 取 扱 所 内 レイアウト 顧 客 に 対 する 対 応 等 の 確 認 ) 訓 練 を 実 施 している 店 頭 混 乱 により 給 油 活 動 に 支 障 が 生 じただけでなく 従 業 員 の 安 全 も 脅 かされ る 状 況 となったため 事 例 を 多 く 収 集 し 対 応 がうまくいった 事 例 とその 背 景 うまくいかなかった 事 例 とその 背 景 等 を 整 理 し 基 本 的 な 対 応 方 法 を 事 業 所 ごとに 決 めておくことが 重 要 である また 定 期 的 な 訓 練 を 実 施 することが 望 まれる 全 国 石 油 商 業 組 合 連 合 会 配 布 マニュアル

164 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 槽 類 排 出 弁 の 閉 弁 自 動 化 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 屋 外 タンク 貯 蔵 所 等 津 波 等 による 電 源 喪 失 スプリング 駆 動 によるバルブ 閉 弁 解 説 地 震 等 停 電 対 策 として 1 万 kl 未 満 の 屋 外 貯 蔵 タンク 及 び 槽 類 を 自 動 閉 弁 化 した 停 電 時 に 駆 動 空 気 が 失 われても 確 実 に 閉 弁 できるよう スプリングの 復 元 力 を 利 用 した 閉 弁 方 式 とした 導 入 の 背 景 震 災 時 における 停 電 により 他 社 が 自 動 閉 弁 を 失 敗 する 事 例 をきっかけとして 全 ( 震 災 時 の 経 験 ) 事 業 所 のタンク 及 び 槽 類 を 見 直 した また 反 応 槽 では 冷 却 水 系 統 自 動 閉 弁 化 す る 等 タンクの 内 容 物 に 応 じた 対 応 を 実 施 している 費 用 は 40 基 あたり 2,000 万 円 であった 備 考 東 日 本 大 震 災 でも 屋 外 タンク 貯 蔵 所 において 電 源 喪 失 により 閉 弁 に 失 敗 し 油 の 流 出 が 見 られた 特 に 津 波 到 達 時 には 常 用 電 源 及 び 非 常 用 電 源 が 喪 失 し 電 動 式 自 動 閉 弁 が 機 能 しなかった 事 業 所 もあった スプリング 駆 動 による 自 動 閉 弁 は 停 電 時 における 閉 弁 の 確 実 性 を 向 上 させるものである 効 果 を 上 げ る た 自 動 閉 弁 を 担 保 するためにも 定 期 的 に 駆 動 確 認 を 実 施 することが 望 ましい ま めの 取 り 組 み た 自 動 閉 弁 を 導 入 する 際 には 閉 弁 に 失 敗 した 際 の 危 険 性 を 評 価 したうえ 危 険 性 が 高 い 弁 類 を 優 先 的 に 選 定 する 必 要 がある 事 例 出 典 川 崎 臨 海 部 コンビナートにおける 地 震 津 波 対 策 の 取 組

165 施 設 設 備 事 例 パイプラックの 耐 震 補 強 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 事 業 所 規 模 危 険 物 施 設 地 震 全 事 業 所 製 造 所 屋 外 タンク 貯 蔵 所 一 般 取 扱 所 取 り 組 みの 特 徴 ラック 基 礎 部 の 連 結 柱 の 補 強 ブ レース 追 加 等 によりパイプラック の 耐 震 補 強 を 図 った 解 説 事 業 所 の 地 震 BCP の 一 環 として 事 業 所 の 耐 震 強 度 の 見 直 しを 行 ったと ころ 1960 年 代 に 建 設 したラックは 補 強 が 必 要 との 判 断 から 3 年 にわた り 耐 震 工 事 を 実 施 しているもの パイプラックの 設 計 水 平 震 度 は 他 の 構 造 物 より 大 きい 0.3 を 採 用 した 独 立 基 礎 を 連 結 基 礎 に 変 更 柱 に 12~19mm 鋼 板 を 溶 接 補 強 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 業 所 の BCP 取 組 みの 一 環 今 後 の 増 設 時 に 再 工 事 が 必 要 ないように 増 設 等 も 考 慮 した 荷 重 設 計 とする 事 例 出 典 川 崎 臨 海 部 コンビナートにおける 地 震 津 波 対 策 の 取 組

166 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 危 険 物 施 設 外 周 建 物 の 扉 を 水 密 扉 に 変 更 事 業 所 規 模 大 規 模 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 一 般 取 扱 所 津 波 重 要 施 設 1 階 部 の 扉 を 水 密 扉 に 変 更 し 重 要 施 設 の 浸 水 防 止 を 図 る 解 説 当 該 施 設 は 沿 岸 部 に 立 地 し かつ 発 災 時 にも 稼 動 することが 求 め られるインフラ 施 設 である 津 波 発 生 時 に 海 水 が 建 物 内 に 流 入 す ることを 軽 減 する 目 的 で 避 難 建 物 や 焼 却 施 設 等 と 重 要 建 物 の 1 階 部 分 は 必 要 な 開 口 部 を 除 き コンクリートで 閉 塞 すると 共 に 出 入 口 部 は 水 密 扉 としている 建 物 単 位 となると 費 用 がかかる ため 設 備 単 位 等 その 範 囲 の 局 限 化 により 対 応 することも 考 えら れる 津 波 により 焼 却 施 設 等 の 施 設 の 重 要 な 設 備 が 被 災 した 経 験 から 実 施 したもの 海 水 の 流 入 軽 減 対 策 は 実 施 しているものの 対 策 を 実 施 した 建 物 内 にある 重 要 機 器 設 備 ( 油 の 送 液 ポンプ 等 )は 地 盤 面 に 設 置 されている そのため 建 物 内 に 海 水 が 流 入 した 場 合 には これら 機 器 設 備 の 被 害 が 免 れない 海 水 流 入 軽 減 対 策 と ともに 重 要 機 器 設 備 の 嵩 上 げ 等 の 対 策 を 併 せて 実 施 することが 望 ましい ヒアリング

167 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 重 要 設 備 設 置 位 置 の 嵩 上 げ 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 一 般 取 扱 所 津 波 受 電 施 設 非 常 用 電 源 等 重 要 設 備 を 高 所 に 設 置 し 浸 水 防 止 を 図 る 解 説 浸 水 することにより 大 きな 被 害 を 受 け かつ 発 災 後 の 緊 急 停 止 応 急 対 応 等 に 必 要 な 機 器 設 備 等 に 関 しては 設 置 保 管 場 所 を 浸 水 しにくい 高 所 にするこ とで 浸 水 軽 減 を 図 り 発 災 後 の 使 用 可 能 性 を 高 めるもの 高 所 に 移 設 された 特 高 受 電 設 備 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 東 日 本 大 震 災 以 降 沿 岸 部 の 事 業 所 を 中 心 に 特 に 発 災 時 に 必 要 な 非 常 用 電 源 ポ ンプ 設 備 等 の 高 所 設 置 保 管 が 進 められている 事 業 所 によっては 想 定 津 波 高 さより 高 い 場 所 がない 事 業 所 もあるが 可 能 な 限 り 高 い 場 所 に 設 置 保 管 しておくことが 望 ましい ヒアリング

168 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 屋 内 貯 蔵 所 等 のラックに 落 下 防 止 バーの 設 置 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 屋 内 貯 蔵 所 販 売 取 扱 所 地 震 危 険 物 容 器 を 保 管 するラックに 落 下 防 止 バーを 設 置 し 危 険 物 の 流 出 軽 減 を 図 る 解 説 危 険 物 容 器 が 保 管 されるラックは 数 m の 高 さがあり 高 所 のラックから 容 器 が 落 下 した 場 合 には 危 険 物 が 流 出 する 危 険 がある そのため ラックに は 保 管 する 危 険 物 容 器 の 高 さ 等 形 状 に 応 じた 落 下 防 止 を 目 的 としたバー を 設 置 している 当 該 事 業 所 は 東 日 本 大 震 災 以 前 から 地 震 経 験 がある 地 域 であり 全 てのラックに 落 下 防 止 バーが 設 置 されていた 東 日 本 大 震 災 時 においては 高 所 のラックからの 危 険 物 容 器 の 落 下 はなく 危 険 物 の 流 出 はほとんどなかった ラックの 耐 震 補 強 を 同 時 に 実 施 するとともに 容 器 の 保 管 方 法 ( 容 器 を 結 束 して 保 管 する 等 の 転 倒 防 止 策 )や 従 業 員 への 周 知 ( 落 下 防 止 バーをすり 抜 けるよう な 容 器 の 高 所 保 管 の 禁 止 等 )も 併 せて 実 施 することが 望 ましい ヒアリング

169 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 焼 入 れ 炉 の 火 災 防 止 対 策 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 一 般 取 扱 所 地 震 焼 き 入 れを 行 う 施 設 において 電 源 喪 失 による 出 火 を 防 止 するための 対 応 を 行 った 解 説 停 電 した 際 に 焼 入 れ 炉 からの 火 災 を 防 止 する 目 的 で 以 下 の 措 置 を 施 している 非 常 用 電 源 の 確 保 : 停 電 時 の 循 環 ポンプの 稼 動 を 確 保 作 業 の 見 直 し: 被 焼 入 れ 物 の 一 部 が 液 面 から 露 出 しないオペレーションの 実 施 震 災 による 電 源 喪 失 に 伴 い 油 循 環 供 給 ポンプが 停 止 した そのため 油 温 が 高 温 となった さらに 原 因 は 特 定 されていないが 液 面 低 下 が 起 こり 被 焼 き 入 れ 物 の 高 温 部 が 露 出 し 出 火 に 至 った 電 源 喪 失 による 設 備 の 停 止 は 事 業 所 によって 様 々な 影 響 を 及 ぼす ( 制 御 装 置 監 視 装 置 換 気 等 ) 電 源 喪 失 時 にいかなる 状 況 となるのかを 工 程 や 設 備 単 位 で 想 定 し 対 応 を 取 る 必 要 がある ヒアリング

170 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 屋 外 貯 蔵 所 の 津 波 漂 流 対 策 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 屋 外 貯 蔵 所 津 波 屋 外 に 存 置 するドラム 缶 等 容 器 をネット 等 で 覆 い 浸 水 時 の 漂 流 危 険 を 軽 減 す る 解 説 地 震 発 生 後 から 津 波 に 対 する 避 難 までの 間 に 屋 外 貯 蔵 所 のドラム 等 容 器 をネッ ト 等 で 覆 う ネット 等 は 屋 外 貯 蔵 所 の 地 盤 面 に 打 ち 込 まれた 杭 に 結 束 する - 屋 外 貯 蔵 所 の 面 積 やドラム 等 容 器 の 本 数 に 応 じて 漂 流 軽 減 措 置 に 必 要 となる 作 業 人 員 を 計 画 し 定 期 的 に 訓 練 する 杭 は 定 期 的 に 外 観 等 から 損 傷 劣 化 の 有 無 等 を 点 検 し 強 度 が 保 持 されているかを 確 認 する 名 古 屋 市 消 防 局

171 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 ポンプ 設 備 の 津 波 浸 水 対 策 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 給 油 取 扱 所 一 般 取 扱 所 津 波 燃 料 供 給 の 重 要 設 備 であるポンプの 浸 水 被 害 を 軽 減 解 説 懸 垂 式 固 定 給 油 設 備 のポンプ 設 備 や 地 上 式 固 定 給 油 設 備 等 内 のポンプは 地 盤 面 付 近 に 設 置 されていることが 多 く 浸 水 被 害 を 受 けやすい 固 定 給 油 設 備 は 燃 料 供 給 の 重 要 設 備 であり 災 害 時 における 継 続 的 な 給 油 を 確 保 するためには ポン プの 浸 水 対 策 は 重 要 である 東 日 本 大 震 災 においては 鉄 筋 コンクリート 造 の 建 築 物 内 に 設 置 されていた 懸 垂 式 固 定 給 油 設 備 のポンプの 津 波 被 害 は 比 較 的 軽 微 であった したがって ポンプ 室 の 構 造 は 鉄 筋 コンクリート 造 であることが 望 ましい ポンプ 設 備 を 内 蔵 した 固 定 給 油 設 備 等 を 設 置 する 場 合 には 固 定 給 油 設 備 の 下 部 に タンク 側 配 管 と 固 定 給 油 設 備 側 配 管 の 両 方 を 遮 断 する 立 ち 上 がり 配 管 遮 断 弁 と 同 等 の 性 能 を 持 つものを 設 置 することが 考 えられる - 危 険 物 保 安 技 術 協 会

172 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 通 気 管 系 統 への 手 動 弁 増 設 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 給 油 取 扱 所 一 般 取 扱 所 津 波 通 気 管 に 弁 を 設 置 し 地 下 貯 蔵 タンクへの 海 水 混 入 を 防 止 する 解 説 人 が 常 駐 し 監 視 が 行 われている 施 設 では 地 下 貯 蔵 タンクへの 海 水 混 入 を 防 止 す るため 通 気 管 の 地 盤 面 直 上 のコンクリート 枠 内 にバルブ 等 の 手 動 閉 鎖 弁 を 設 置 することが 考 えられる コンクリート 枠 内 に 設 置 することにより 津 波 による 弁 の 破 損 防 止 も 期 待 できる 東 日 本 大 震 災 における 地 下 貯 蔵 タンクへの 海 水 混 入 事 例 が 多 数 発 生 したこと 発 災 時 における 従 業 員 の 行 動 指 針 (チェックリスト 等 )を 作 成 し 当 該 内 容 を 記 載 すると 共 に 定 期 的 な 訓 練 を 行 い 避 難 前 に 弁 を 確 実 に 閉 止 できる 体 制 を 整 える 必 要 がある 危 険 物 保 安 技 術 協 会

173 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 事 例 出 典 注 入 口 の 保 護 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 給 油 取 扱 所 一 般 取 扱 所 注 入 口 の 破 損 軽 減 措 置 により 地 下 貯 蔵 タンクへの 海 水 混 入 を 防 止 する 解 説 注 入 口 をボックス 内 コンクリート 枠 内 地 盤 面 下 等 に 設 置 することで 津 波 に よる 破 損 被 害 を 防 ぐことができ 地 下 貯 蔵 タンク 内 への 海 水 流 入 を 防 ぐ 東 日 本 大 震 災 における 地 下 貯 蔵 タンクへの 海 水 混 入 事 例 が 多 数 発 生 したこと 危 険 物 保 安 技 術 協 会

174 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 水 が 混 入 した 貯 蔵 油 の 復 旧 対 策 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 給 油 取 扱 所 一 般 取 扱 所 津 波 水 の 混 入 が 少 量 で 白 濁 ( 水 分 の 乳 化 ) 等 がなく 燃 料 油 の 品 質 に 問 題 がないと 判 断 できる 場 合 は ろ 過 フィルターを 用 いた 清 掃 機 等 の 利 用 が 考 えられる 地 下 貯 蔵 タンク 底 部 に 滞 留 している 水 及 びスラッジ 等 を 貯 蔵 燃 料 油 とともに 吸 い 上 げ 高 性 能 のろ 過 フィルターを 通 すことにより 水 やスラッジ 等 をろ 過 分 離 する この 清 掃 機 の 場 合 10kL タンクであれば 清 掃 時 間 は 30 分 ~1 時 間 程 度 の 作 業 と なる 東 日 本 大 震 災 における 地 下 貯 蔵 タンクへの 海 水 混 入 事 例 が 多 数 発 生 したこと 個 人 の 事 業 者 が 所 有 するには 費 用 負 担 が 大 きいため 地 域 の 複 数 の 事 業 者 で 共 同 所 有 することや 予 めタンク 清 掃 業 者 と 震 災 時 の 協 定 を 交 わしておくことなどが 必 要 である 危 険 物 保 安 技 術 協 会

175 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 配 管 保 温 材 を 防 水 素 材 に 変 更 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 屋 外 タンク 貯 蔵 所 海 水 接 触 による 腐 食 災 害 後 の 使 用 を 考 慮 し 海 水 が 配 管 に 接 触 することによる 腐 食 を 防 止 するた め 配 管 保 温 材 を 防 水 素 材 に 変 更 する 解 説 製 造 所 等 の 配 管 の 一 部 には 保 温 材 で 被 覆 されているものがある これら 被 覆 材 は 津 波 による 影 響 を 受 けると 海 水 を 吸 収 し 一 度 海 水 と 接 触 した 保 温 材 から 海 水 の 影 響 を 除 去 することは 難 しい 海 水 と 接 触 した 配 管 は 腐 食 しやすく 災 害 後 の 通 常 運 転 の 際 の 流 出 事 故 を 助 長 させる 懸 念 がある そのため 保 温 材 をあらかじめ 防 水 性 の 保 温 材 に 変 更 し 津 波 が 到 達 しても 配 管 と 海 水 が 接 触 することを 防 止 す るもの 東 日 本 大 震 災 から 一 定 期 間 経 過 した 後 の 定 期 修 理 時 において 破 断 等 の 被 害 がな かった 保 温 材 で 被 覆 されている 配 管 から 海 水 の 影 響 を 認 めたため 腐 食 防 止 対 策 として 実 施 したもの - ヒアリング

176 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 地 下 貯 蔵 タンクの 液 状 化 対 策 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 給 油 取 扱 所 一 般 取 扱 所 液 状 化 地 下 貯 蔵 タンクを 砕 石 で 埋 め 戻 すことにより 液 状 化 を 防 止 する 解 説 6 号 砕 石 で 埋 め 戻 すことにより 液 状 化 の 起 こりにくい 地 盤 条 件 とする また 周 辺 地 盤 で 液 状 化 で 水 圧 が 上 昇 した 場 合 でも 砕 石 の 透 水 係 数 は 大 きいため 有 効 に 水 圧 を 消 散 し タンク 本 体 にかかる 浮 力 を 軽 減 できる 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 東 日 本 大 震 災 において 事 例 は 少 なかったが 液 状 化 による 地 下 貯 蔵 タンクの 浮 上 が 見 られたこと 既 存 の 地 下 貯 蔵 タンクについて 施 工 することは 難 しいため 新 規 埋 設 時 やタンク 入 替 時 の 参 考 とする 危 険 物 保 安 技 術 協 会

177 施 設 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 資 機 材 等 の 高 所 保 管 及 び 設 置 位 置 の 嵩 上 げ 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 一 般 取 扱 所 津 波 非 常 用 発 電 機 の 緊 急 機 材 等 を 高 所 に 保 管 し 津 波 による 流 失 を 図 る 解 説 前 述 した 重 要 設 備 と 同 様 発 災 後 の 応 急 対 応 等 に 必 要 な 機 器 道 具 等 に 関 して は 浸 水 しにくい 高 所 に 保 管 することで 浸 水 軽 減 を 図 り 発 災 後 の 使 用 可 能 性 を 高 めるもの 東 日 本 大 震 災 以 降 沿 岸 部 の 事 業 所 を 中 心 に 特 に 発 災 時 に 必 要 な 緊 急 用 発 電 機 等 の 高 所 保 管 が 進 められている 事 業 所 によっては 想 定 津 波 高 さより 高 い 場 所 がない 事 業 所 もあるが 可 能 な 限 り 高 い 場 所 に 保 管 しておくことが 望 ましい なお その 際 には 発 災 後 の 稼 動 使 用 方 法 等 のマニュアル 等 も 機 器 道 具 等 の 近 傍 に 取 り 付 けておくことが 必 要 で ある ヒアリング

178 消 火 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 大 容 量 泡 放 射 システム 資 機 材 の 津 波 対 策 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 屋 外 タンク 貯 蔵 所 地 震 津 波 消 火 設 備 の 使 用 可 能 性 を 高 める 措 置 として ポンプ 等 電 動 資 機 材 の 嵩 上 げ を 実 施 したもの 解 説 前 述 した 重 要 設 備 の 嵩 上 げ 措 置 を 消 火 設 備 に 対 し 実 施 したもの 電 動 資 機 材 を 保 護 するため フロアレベルから 1.5m 嵩 上 げした 架 台 にポンプ 等 資 機 材 を 設 置 したもの 事 例 出 典 川 崎 臨 海 部 コンビナートにおける 地 震 津 波 対 策 の 取 組

179 消 火 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 事 例 出 典 受 水 槽 等 の 槽 類 の 耐 震 対 策 の 実 施 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 一 般 取 扱 所 地 震 設 計 用 標 準 水 平 震 度 を 見 直 し 安 全 性 の 高 い 槽 類 に 更 新 解 説 受 水 槽 等 の 槽 類 の 耐 震 標 準 水 平 震 度 は 0.6 で 設 計 されていることが 多 い 設 置 位 置 ( 地 上 建 築 物 屋 上 等 )によっても 望 ましい 設 計 標 準 水 平 震 度 は 異 なるが 危 険 物 を 扱 う 事 業 所 の 地 上 に 設 置 されている 消 火 用 の 槽 類 で 耐 震 標 準 水 平 震 度 を 1.5 以 上 としている 例 がある ヒアリング

180 消 火 設 備 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 消 火 器 等 の 高 所 保 管 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 給 油 取 扱 所 地 震 津 波 発 災 後 の 使 用 可 能 性 を 高 めるため ピットや 事 務 所 の 2 階 等 に 消 火 器 等 を 保 管 する 解 説 給 油 取 扱 所 には 施 設 ごとに 必 要 な 消 火 器 が 設 置 されている しかし これら 消 火 器 はほぼ 全 てが 1 階 に 設 置 されており 津 波 被 害 を 受 けた 場 合 には 流 失 する 給 油 取 扱 所 は 災 害 直 後 から 施 設 の 使 用 再 開 可 能 性 がある このため 円 滑 な 使 用 再 開 のためにも 津 波 の 影 響 が 少 ない 高 所 に 津 波 被 災 時 用 の 消 火 器 を 保 管 してお くことが 望 ましい 東 日 本 大 震 災 では 臨 時 的 な 使 用 再 開 をした 給 油 取 扱 所 があったが 消 防 機 関 は 必 要 本 数 の 消 火 器 設 置 を 求 めた 事 例 があったため 他 の 消 火 器 と 同 様 定 期 点 検 を 受 けるとともに 従 業 員 への 消 火 器 位 置 の 周 知 が 必 要 である ヒアリング

181 緊 急 用 資 機 材 事 例 災 害 時 の 給 油 継 続 のために 緊 急 用 発 電 機 を 設 置 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 事 業 所 規 模 危 険 物 施 設 地 震 津 波 全 事 業 所 給 油 取 扱 所 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 緊 急 用 発 電 機 により 固 定 給 油 設 備 を 稼 動 させ 燃 料 を 供 給 解 説 災 害 後 の 停 電 時 においても 給 油 取 扱 所 等 の 燃 料 供 給 施 設 には 市 民 等 から 燃 料 供 給 の 要 請 がある 固 定 給 油 設 備 に 取 り 付 けられて いるハンドルによる 給 油 では 労 力 がかかり 給 油 要 請 に 対 し 充 分 な 対 応 ができない 給 油 取 扱 所 内 の 設 備 において 給 油 に 最 低 限 必 要 な 設 備 である 固 定 給 設 備 のみ を 稼 動 させることを 目 的 に 緊 急 用 発 電 機 を 設 置 したもの 固 定 給 油 設 備 に 取 り 付 けられているハンドルによる 手 回 し 給 油 では 労 力 がかか り 十 分 な 燃 料 供 給 ができなかったため 緊 急 用 発 電 機 の 設 置 には 以 下 の 点 に 留 意 すること 災 害 時 に 稼 動 させる 電 気 設 備 をあらかじめ 選 定 した 上 で 必 要 な 発 電 機 容 量 を 選 定 する 災 害 時 の 配 線 を 考 慮 し 必 要 に 応 じて 分 電 盤 の 工 事 を 行 う 緊 急 用 発 電 機 を 確 実 に 使 用 するためには 以 下 の 取 り 組 みが 必 要 である 定 期 的 な 起 動 訓 練 の 実 施 オイル 等 の 交 換 が 必 要 な 部 品 等 の 点 検 管 理 起 動 マニュアル 等 の 作 成 また 安 全 管 理 の 面 では 以 下 の 点 に 留 意 すること 管 轄 の 消 防 本 部 と 協 議 し 使 用 場 所 等 を 選 定 する 事 例 出 典 使 用 場 所 使 用 方 法 安 全 管 理 等 については 予 防 規 程 に 記 載 する ヒアリング

182 緊 急 用 資 機 材 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 災 害 時 の 給 油 継 続 のために 緊 急 用 可 搬 式 ポンプを 設 置 事 業 所 規 模 全 事 業 所 危 険 物 施 設 給 油 取 扱 所 地 震 津 波 手 動 式 ポンプにより 地 下 貯 蔵 タンクから 直 接 燃 料 を 汲 み 上 げ 給 油 解 説 停 電 時 においても 燃 料 供 給 を 継 続 するため 電 力 を 要 しない 手 動 式 ポンプを 購 入 したもの 固 定 給 油 設 備 に 取 り 付 けられているハ ンドルよりも 汲 み 上 げ 効 率 が 高 い 固 定 給 油 設 備 に 取 り 付 けられているハンドルによる 手 回 し 給 油 では 労 力 がかか り 十 分 な 燃 料 供 給 ができなかったため 緊 急 用 可 搬 式 ポンプの 使 用 には 以 下 の 点 に 留 意 すること 地 下 貯 蔵 タンクに 直 接 吸 引 ホースを 入 れるため 可 燃 性 蒸 気 等 の 安 全 管 理 には 充 分 配 慮 すること 当 該 機 器 は 計 量 法 における 検 定 品 ではないことに 留 意 すること 緊 急 用 可 搬 式 ポンプを 確 実 に 使 用 するためには 以 下 の 取 り 組 みが 必 要 である 定 期 的 な 使 用 訓 練 と 点 検 の 実 施 使 用 マニュアル 等 の 作 成 また 安 全 管 理 の 面 では 以 下 の 点 に 留 意 すること 管 轄 の 消 防 本 部 と 使 用 方 法 等 を 協 議 する 事 例 出 典 使 用 場 所 使 用 方 法 安 全 管 理 等 については 予 防 規 程 に 記 載 する ヒアリング

183 その 他 事 例 事 例 を 参 考 とでき る 事 業 所 想 定 事 象 取 り 組 みの 特 徴 導 入 の 背 景 ( 震 災 時 の 経 験 ) 効 果 を 上 げ る た めの 取 り 組 み 事 例 出 典 盛 土 による 高 台 の 造 成 事 業 所 規 模 大 規 模 事 業 所 危 険 物 施 設 製 造 所 一 般 取 扱 所 津 波 ローリー 等 を 退 避 させるため の 高 台 を 設 置 し 重 要 資 機 材 の 浸 水 被 害 軽 減 を 図 るもの 解 説 当 該 事 業 所 は 事 業 所 規 模 が 大 き いため 重 要 な 資 機 材 が 多 い こ れら 資 機 材 を 退 避 させる 目 的 で 高 台 を 造 成 津 波 災 害 時 に 重 要 資 機 材 を 退 避 させる 場 所 を 確 保 す るとともに 災 害 用 の 備 品 倉 庫 を 設 置 し 災 害 時 の 応 急 的 対 応 の 確 実 性 を 高 めている 沿 岸 部 に 位 置 する 当 該 事 業 所 には 高 台 が 少 なく 移 動 タンク 貯 蔵 所 等 大 型 の 機 器 設 備 を 退 避 させる 場 所 がなかった 震 災 後 に 見 直 した 設 備 配 置 の 一 環 として 海 岸 線 から 最 も 遠 方 の 一 角 に 高 台 を 造 成 したもの 退 避 場 所 への 退 避 ルートの 確 認 や 事 業 所 外 部 の 人 間 への 周 知 等 を 図 ることが 望 まれる ヒアリング

184 参 考 資 料 2 臨 時 的 対 応 の 事 例 1 全 施 設 共 通 対 応 例 事 例 1 被 害 設 備 等 被 害 設 備 の 状 況 想 定 する 周 辺 状 況 想 定 状 況 の 概 略 図 保 安 距 離 を 短 縮 するための 塀 津 波 により 全 面 倒 壊 津 波 により 塀 と 隣 接 する 建 物 は 流 失 し 更 地 となっている 倒 壊 した 塀 残 存 する 建 物 流 失 した 隣 接 建 物 緊 急 的 に 取 扱 いを 要 する 危 険 物 施 設 m 以 上 = 保 安 距 離 応 急 措 置 危 険 物 施 設 と 倒 壊 した 塀 側 に 位 置 する 建 物 間 の 距 離 が 保 安 距 離 と 同 等 以 上 確 保 できる 場 合 には 塀 の 復 旧 措 置 なしで 取 扱 い 可 能 とする 応 急 措 置 の 期 限 復 旧 に 伴 う 期 限 塀 復 旧 に 係 る 資 材 の 手 配 もしくは 専 門 業 者 の 手 配 が 可 能 となった 段 階 で 速 やかに 復 旧 措 置 をとる 周 辺 状 況 に 伴 う 期 限 隣 接 建 物 跡 地 で 復 旧 活 動 ( 仮 設 建 築 物 の 建 設 等 )が 開 始 された 場 合 には 危 険 物 の 取 扱 いをやめる もしくは 速 やかに 不 燃 材 による 応 急 措 置 をとる 事 例 2 被 害 設 備 等 非 常 用 発 電 機 の 燃 料 を 貯 蔵 する 地 下 貯 蔵 タンク 被 害 設 備 の 状 況 ポンプの 破 損 配 管 の 破 損 による 燃 料 供 給 不 能 想 定 する 周 辺 状 況 地 下 貯 蔵 タンクの 燃 料 は 使 用 可 能 であるが 非 常 用 発 電 機 のサービスタン クへ 至 る 部 分 のポンプまたは 配 管 の 破 損 により 発 電 機 が 稼 働 できない 想 定 状 況 の 概 略 図 応 急 措 置 重 油 軽 油 等 第 1 石 油 類 以 外 の 燃 料 の 場 合 地 下 貯 蔵 タンクからドラム 容 器 やポリタンク 等 へ 抜 き 取 ってサービスタンクへ 補 給 する 抜 き 取 りに 使 用 する 手 動 ポンプ 等 をあらかじめ 用 意 する 必 要 がある 応 急 措 置 の 期 限 復 旧 に 伴 う 期 限 商 用 電 源 が 復 旧 - 1 -

185 2 給 油 取 扱 所 対 応 例 事 例 1 被 害 設 備 等 被 害 設 備 の 状 況 想 定 する 周 辺 状 況 臨 時 的 対 応 の 視 点 臨 時 的 対 応 上 部 スラブ 地 盤 面 地 震 液 状 化 等 により 地 盤 面 に 水 が 浸 透 する 亀 裂 が 固 定 給 油 設 備 等 の 近 傍 で 生 じている 周 辺 状 況 は 問 わない 地 盤 への 浸 透 防 止 地 盤 面 に 油 が 浸 透 しないよう 以 下 のような 措 置 を 講 じる モルタル 等 による 補 修 亀 裂 付 近 に 流 出 に 備 え 吸 着 マット 等 を 固 定 給 油 設 備 近 傍 に 準 備 する 土 のうにより 亀 裂 部 分 に 流 入 しないようにする 事 例 2 被 害 設 備 等 被 害 設 備 の 状 況 想 定 する 周 辺 状 況 臨 時 的 対 応 の 視 点 臨 時 的 対 応 上 部 スラブ 地 盤 面 地 震 液 状 化 等 により 地 盤 面 に 水 が 浸 透 する 亀 裂 が 固 定 給 油 設 備 等 の 遠 方 で 生 じている 周 辺 状 況 は 問 わない 地 盤 への 浸 透 防 止 地 盤 面 に 油 が 流 出 した 場 合 においても 亀 裂 に 油 が 到 達 する 可 能 性 が 極 めて 低 い 場 合 には そのままで 使 用 可 能 とする 事 例 3 被 害 設 備 等 被 害 設 備 の 状 況 想 定 する 周 辺 状 況 臨 時 的 対 応 の 視 点 臨 時 的 対 応 専 用 タンク 地 震 液 状 化 等 によりタンク 本 体 の 損 傷 により 在 庫 量 が 減 少 している 周 辺 状 況 は 問 わない 出 火 防 止 流 出 が 疑 われるが 給 油 に 支 障 がなければ 給 油 可 能 とする ただし 在 庫 量 に 著 しい 減 少 があり 可 燃 性 蒸 気 の 多 量 に 発 生 するお それのある 場 合 を 除 く 荷 卸 しは 不 可 - 2 -

186 事 例 4 被 害 設 備 等 被 害 設 備 の 状 況 想 定 する 周 辺 状 況 臨 時 的 対 応 の 視 点 臨 時 的 対 応 通 気 管 地 震 津 波 等 により 通 気 管 が 折 損 している 地 震 津 波 等 により 損 壊 しているが 流 失 はしていない 状 況 出 火 防 止 敷 地 境 界 から 1.5m 以 上 の 距 離 が 確 保 できない 場 合 には 取 り 扱 い 不 可 と する 事 例 5 被 害 設 備 等 被 害 設 備 の 状 況 想 定 する 周 辺 状 況 臨 時 的 対 応 の 視 点 臨 時 的 対 応 建 築 物 等 建 物 等 の 損 壊 により 可 燃 性 蒸 気 が 建 築 物 内 に 流 入 するおそれがある 周 辺 状 況 は 問 わない 出 火 防 止 建 築 物 等 内 部 での 火 気 の 使 用 及 び 建 築 物 床 面 60cm 以 下 の 電 気 設 備 の 使 用 を 禁 止 したうえで 取 り 扱 い 可 能 事 例 6 被 害 設 備 等 被 害 設 備 の 状 況 想 定 する 周 辺 状 況 臨 時 的 対 応 の 視 点 臨 時 的 対 応 建 築 物 等 地 震 等 よりキャノピー 幕 板 電 灯 等 が 破 損 している 周 辺 状 況 は 問 わない 二 次 災 害 ( 人 身 事 故 ) 防 止 撤 去 可 能 のものは 撤 去 する 幕 板 等 の 落 下 危 険 がある 場 所 に 立 入 禁 止 措 置 を 実 施 する 立 入 禁 止 区 域 内 の 固 定 給 油 設 備 の 使 用 は 禁 止 する - 3 -

187 事 例 7 被 害 設 備 等 被 害 設 備 の 状 況 想 定 する 周 辺 状 況 想 定 状 況 の 概 略 図 防 火 塀 地 震 津 波 等 により 全 面 倒 壊 津 波 により 防 火 塀 と 隣 接 する 建 物 は 流 失 し 更 地 となっている 倒 壊 した 防 火 塀 残 存 する 建 物 流 失 した 隣 接 建 物 給 油 取 扱 所 敷 地 給 油 空 地 4m 以 上 臨 時 的 対 応 の 視 点 臨 時 的 対 応 延 焼 防 止 給 油 空 地 と 倒 壊 した 防 火 塀 側 に 位 置 する 建 物 間 の 距 離 が 危 険 物 を 取 り 扱 う 場 合 の 保 有 空 地 と 同 等 以 上 確 保 できる 場 合 には 防 火 塀 の 復 旧 措 置 なしで 取 扱 い 可 能 とする ただし 隣 接 建 物 跡 地 で 復 旧 活 動 ( 仮 設 建 築 物 の 建 設 等 )が 開 始 され た 場 合 には 危 険 物 の 取 扱 いをやめる もしくは 速 やかに 不 燃 材 による 応 急 措 置 をとる 事 例 8 被 害 設 備 等 被 害 設 備 の 状 況 想 定 する 周 辺 状 況 臨 時 的 対 応 の 視 点 臨 時 的 対 応 防 火 塀 地 震 津 波 等 により 一 部 損 傷 地 震 津 波 等 により 損 壊 しているが 流 失 はしていない 状 況 延 焼 防 止 事 例 7に 準 ずるが 給 油 空 地 から 4m 以 内 の 防 火 塀 の 損 傷 については 不 燃 シート 等 による 応 急 措 置 を 実 施 したうえで 取 り 扱 い 可 能 - 4 -

188 事 例 9 被 害 設 備 等 被 害 設 備 の 状 況 想 定 する 周 辺 状 況 臨 時 的 対 応 の 視 点 臨 時 的 対 応 排 水 溝 油 分 離 装 置 地 震 液 状 化 等 により 油 分 離 装 置 系 統 ( 排 水 溝 含 む )に 水 が 浸 透 する 亀 裂 が 生 じている 周 辺 状 況 は 問 わない 地 盤 への 浸 透 防 止 土 のう 等 により 漏 れた 油 が 亀 裂 部 分 に 流 れないようにする 亀 裂 が 生 じている 箇 所 に 吸 着 マット 等 を 準 備 し 漏 れた 場 合 には 直 ちに 処 理 する 事 例 10 被 害 設 備 等 消 火 器 被 害 設 備 の 状 況 津 波 で 流 失 している 地 震 で 破 損 している 想 定 する 周 辺 状 況 周 辺 状 況 は 問 わない 臨 時 的 対 応 の 視 点 出 火 防 止 臨 時 的 対 応 給 油 取 扱 所 の 必 要 本 数 が 確 保 できない 場 合 には 以 下 の 措 置 等 を 行 い 取 り 扱 い 可 能 とする 1 車 両 用 消 火 器 を 複 数 用 意 する( 消 火 用 ) 2 土 のうを 準 備 する( 災 害 局 限 化 用 ) 本 例 では 複 数 箇 所 に 被 害 が 生 じる 場 面 については 想 定 していないことから 複 数 箇 所 に 被 害 が 生 じた 場 合 の 想 定 も 考 慮 しておくことが 望 ましい - 5 -

189 参 考 資 料 3 文 献 調 査 ヒアリング 調 査 の 結 果 1 連 絡 体 制 (1) 事 業 所 内 部 の 連 絡 大 規 模 事 業 所 のページングや 放 送 設 備 は 地 震 後 常 用 電 源 が 喪 失 した 場 合 でも 津 波 到 達 までの 間 非 常 用 電 源 が 使 用 できたため 津 波 到 達 までの 間 有 効 に 使 用 できた (2) 事 業 所 外 部 との 通 信 東 日 本 大 震 災 直 後 は 多 くの 通 信 インフラが 被 災 し 通 信 に 支 障 が 生 じた 東 日 本 大 震 災 後 に 連 絡 を 取 った 手 段 等 に 係 るアンケート 結 果 を 図 に 示 す メール( 携 帯 電 話 ) インターネット(SNS 等 ) 及 び 直 接 会 って については 連 絡 を 取 った( 取 ろうとした) 方 法 のうち 連 絡 が 取 れた 方 法 の 割 合 の 80%を 超 えている 出 典 : 総 務 省 大 規 模 災 害 等 緊 急 事 態 における 通 信 確 保 の 在 り 方 について( 参 考 資 料 ) 2011 年 11 月 より 抜 粋 図 東 日 本 大 震 災 時 における 通 信 を 取 った 手 段 等 ア 固 定 電 話 携 帯 電 話 東 日 本 大 震 災 では 固 定 電 話 が 約 190 万 回 線 不 通 となり 携 帯 電 話 及 び PHS 基 地 局 が 約 2.9 万 局 停 波 した また 停 電 世 帯 数 は 最 大 400 万 世 帯 であった( 平 成 23 年 度 情 報 通 信 白 書 ) 一 方 設 備 等 の 被 害 による 停 波 のほかにも 警 察 や 消 防 等 への 緊 急 通 報 や 国 民 の 生 命 財 産 の 保 護 のた めに 行 われる 緊 急 性 の 高 い 災 害 対 策 機 関 の 音 声 通 話 を 確 保 等 するために 固 定 電 話 で 最 大 80%~ 90% 携 帯 電 話 では 最 大 70%~95%の 通 信 規 制 が 実 施 された( 総 務 省 報 道 資 料 : 平 成 24 年 8 月 29 日 ) - 1 -

190 (ア) 災 害 用 伝 言 ダイヤル(171) 被 災 者 が 加 入 電 話 ISDN 公 衆 電 話 等 から 自 宅 の 電 話 番 号 を 入 力 して 安 否 情 報 ( 伝 言 ) を 音 声 で 録 音 ( 登 録 )でき また 全 国 から 被 災 者 の 電 話 番 号 を 入 力 すると 伝 言 が 確 認 できる ただし 業 務 用 としての 連 絡 使 用 は 想 定 していない (イ) 災 害 用 伝 言 板 被 災 者 が 携 帯 電 話 PHS から 安 否 情 報 ( 伝 言 )を 文 字 で 登 録 でき また 全 国 から 被 災 者 の 携 帯 電 話 PHS 番 号 を 入 力 すると 伝 言 が 確 認 できる イ 携 帯 電 話 メール 東 日 本 大 震 災 では 携 帯 電 話 におけるメール 等 のパケット 通 信 は 一 部 の 事 業 者 で 一 時 的 に 30% の 通 信 規 制 が 実 施 されたのみで ほぼ 通 信 規 制 は 実 施 されなかった( 総 務 省 報 道 資 料 : 平 成 24 年 8 月 29 日 ) そのため 電 話 に 比 べ 通 信 しやすい 状 況 であったが メールサーバの 輻 輳 により 送 信 したメールが 受 信 者 へ 届 くのに 時 間 を 要 した 通 常 よりも 送 受 信 に 時 間 を 要 するという 短 所 はあるものの 通 信 規 制 が 少 ないため 災 害 時 の 有 効 な 通 信 手 段 となり 得 る ウ インターネット インターネットは 固 定 電 話 及 び 携 帯 電 話 の 通 話 や 携 帯 電 話 のメールのパケット 通 信 のような 通 信 規 制 やメールサーバの 輻 輳 もなかったため 災 害 時 の 情 報 伝 達 手 段 として 活 用 された 特 にソ ーシャルネットワークシステム(SNS)は 知 人 等 の 安 否 確 認 公 共 交 通 機 関 の 運 行 状 況 等 の 情 報 収 集 において 非 常 に 大 きな 役 割 を 果 たした (ア) 災 害 用 伝 言 板 (web171) 災 害 用 ブロードバンド 伝 言 板 (web171) に 新 たな 機 能 が 追 加 され 平 成 24 年 8 月 30 日 よ り 災 害 用 伝 言 板 (web171) として 提 供 を 開 始 している パソコンやスマートフォン 等 から 固 定 電 話 番 号 や 携 帯 電 話 PHS 番 号 を 入 力 して 安 否 情 報 ( 伝 言 )の 登 録 確 認 ができる なお 災 害 用 伝 言 板 と 災 害 用 伝 言 板 (web171) の 連 携 により それぞれの 伝 言 板 に 登 録 された 安 否 情 報 を 横 断 的 に 検 索 可 能 となった (イ) twitter(ツイッター) twitter は 災 害 時 において 大 きく2つの 機 能 を 持 つ 1つは 情 報 の 収 集 である 最 近 は 公 共 機 関 もアカウントをもっており 災 害 時 にはこれら 機 関 から 発 信 される 正 確 な 情 報 の 確 認 が 可 能 である もう1つは 情 報 の 発 信 である 登 録 者 が つぶやく ことにより 登 録 者 の 安 否 を 家 族 及 び 友 人 等 が 確 認 できる ただし twitter 上 には 多 くの 情 報 があり その 情 報 の 真 偽 情 報 の 新 しさ 等 について 情 報 を 受 け 取 る 側 が 情 報 を 精 査 して 活 用 しなければならない twitter の 災 害 時 利 用 につい ては に 詳 しく 紹 介 されている (ウ) facebook(フェイスブック) facebook も 東 日 本 大 震 災 の 際 には 安 否 確 認 のツールとして 活 用 された 平 成 24 年 2 月 に は 世 界 に 先 駆 けて 災 害 用 伝 言 板 の 機 能 が 追 加 され 無 事 を 報 告 のリンクをクリックするこ とにより 自 らまた 友 人 知 人 等 の 安 否 を 発 信 できる Facebook の 災 害 伝 言 板 機 能 については facebook ホームページ( 詳 しく 紹 介 されている - 2 -

191 2 二 次 災 害 防 止 東 日 本 大 震 災 の 二 次 災 害 の 発 生 状 況 については 明 確 に 区 分 することは 困 難 であり かつ 詳 細 に 調 査 されているものはないが 例 えば 流 出 に 伴 う 火 災 の 発 生 や 延 焼 拡 大 または 震 災 時 に 施 設 に 立 ち 入 ったことによる 人 的 被 害 があったものと 推 定 される ヒアリングでは 消 火 設 備 が 作 動 する 前 に 屋 内 貯 蔵 所 から 退 避 していたために 危 機 を 逃 れた 例 等 が 聴 取 できた 地 震 や 津 波 からの 避 難 により 人 命 を 保 護 することが 最 優 先 であるが 可 能 な 範 囲 で 短 時 間 かつ 容 易 に 行 うことができる 二 次 災 害 防 止 措 置 を 講 じることが 必 要 である 3 避 難 津 波 到 達 の 可 能 性 がある 地 域 にある 事 業 所 では 迅 速 な 避 難 が 必 要 である 東 日 本 大 震 災 における 一 般 住 民 へのアンケート 結 果 では 半 数 以 上 が 地 震 の 揺 れが 収 まった 直 後 に 避 難 している 一 般 住 民 は 避 難 の 意 思 決 定 に 制 約 がないが 事 業 所 に 勤 務 している 場 合 には 事 業 所 から の 指 示 の 影 響 を 受 ける 適 切 な 避 難 指 示 をするためには 事 業 所 が 津 波 の 浸 水 深 を 想 定 し 津 波 到 達 可 能 性 がある 場 合 の 避 難 行 動 指 針 を 策 定 する 必 要 がある 出 典 : 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 を 教 訓 とした 地 震 津 波 対 策 に 関 する 専 門 調 査 会 第 7 回 会 合 平 成 23 年 東 日 本 大 震 災 における 避 難 行 動 等 に 関 する 面 接 調 査 ( 住 民 ) 分 析 結 果 図 東 日 本 大 震 災 直 後 における 一 般 住 民 の 避 難 行 動 (1) 大 規 模 事 業 所 大 規 模 事 業 所 では 構 内 に 避 難 可 能 な 建 物 がある 場 合 が 多 い 東 日 本 大 震 災 では 構 内 の 建 物 に 避 難 した 事 例 が 多 く 見 られたことから 事 前 に 避 難 可 能 な 建 物 を 明 確 にし 看 板 を 掲 示 する 等 明 示 し ておくことが 必 要 である また 津 波 到 達 危 険 に 関 しては 構 内 放 送 等 で 伝 達 したが 一 部 連 絡 が 行 きわたらず 死 亡 者 を 出 した 事 業 所 もあったことから 連 絡 体 制 の 確 保 も 必 要 である (2) 小 規 模 事 業 所 東 日 本 大 震 災 では 小 規 模 事 業 所 では 構 内 に 避 難 可 能 な 建 物 がない 場 合 もあり 事 業 所 外 部 へ 避 難 した 事 例 が 多 く 見 られた 事 前 に 事 業 所 における 津 波 時 の 行 動 を 策 定 していない 事 業 所 では 事 業 所 責 任 者 の 判 断 個 人 の 判 断 によって 避 難 したため 避 難 に 失 敗 した 事 例 も 見 られた ア 明 確 な 避 難 場 所 や 方 法 を 示 さずに 事 業 所 退 避 指 示 事 業 所 は 津 波 到 達 が 予 測 される 地 域 であったが 海 岸 線 からは 1km 以 上 の 距 離 があったため - 3 -

192 従 業 員 の 津 波 に 対 する 意 識 は 低 かった 津 波 警 報 が 発 令 され 付 近 の 住 民 が 避 難 を 開 始 し 始 めた 後 事 業 所 内 には 高 い 建 物 がないため 事 業 所 からの 退 避 指 示 を 出 したが 避 難 場 所 に 関 する 取 り 決 め はしていないこと 自 らの 安 全 を 確 保 することを 徹 底 させなかったこと 等 から 沿 岸 部 方 向 にあ る 自 宅 等 に 向 かった 従 業 員 が 津 波 により 死 亡 した イ 車 両 により 避 難 し 津 波 に 巻 き 込 まれた 避 難 指 示 後 車 両 により 避 難 した 従 業 員 は 道 路 の 渋 滞 に 巻 き 込 まれ 車 両 からの 避 難 が 遅 れ 津 波 により 死 亡 した 4 教 育 訓 練 東 日 本 大 震 災 前 における 災 害 に 対 する 訓 練 の 実 施 状 況 は 事 業 所 によって 異 なる 東 日 本 大 震 災 後 に 独 立 行 政 法 人 経 済 産 業 研 究 所 が 2,118 事 業 所 ( 危 険 物 施 設 以 外 も 含 む )に 対 して 行 った 調 査 ( 調 査 対 象 : 青 森 県 岩 手 県 宮 城 県 福 島 県 茨 城 県 栃 木 県 )では 定 期 的 な 訓 練 を 実 施 している 事 業 所 は 258 事 業 所 (12.2%)であった 訓 練 の 効 果 については 役 に 立 った という 回 答 が 役 に 立 たなかった という 回 答 を 上 回 るアン ケート 結 果 が 見 られる また 既 に BCP( 事 業 継 続 計 画 ) 訓 練 等 を 実 施 していた 事 業 所 が 重 要 だと 感 じ る 地 震 対 策 の 回 答 として 訓 練 が 最 も 多 いことからも 訓 練 の 重 要 性 が 伺 える 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 訓 練 の 課 題 として 以 下 事 項 が 挙 げられる ア 津 波 への 対 応 等 想 定 の 拡 大 想 定 していない 事 業 所 が 多 かった 津 波 への 対 応 工 事 事 業 者 及 び 見 学 者 等 来 訪 者 への 対 応 等 細 かい 場 面 を 想 定 した 訓 練 を 実 施 することが 望 ましい イ 緊 急 用 資 機 材 の 使 用 災 害 時 用 に 準 備 している 緊 急 用 資 機 材 が 訓 練 不 足 及 びメンテナンス 不 足 により 操 作 起 動 で きない 事 例 が 多 く 見 られた 通 信 機 器 も 含 めた 緊 急 用 資 機 材 に 係 る 訓 練 は 定 期 的 に 実 施 すること が 望 ましい 塩 竈 市 震 災 復 興 計 画 策 定 に 関 する 企 業 事 業 所 意 向 調 査 報 告 書 ( 全 体 ) 図 東 日 本 大 震 災 における 訓 練 の 効 果 - 4 -

193 図 震 災 後 に 必 要 と 感 じた 地 震 対 策 - 5 -

194 参 考 資 料 4 過 去 の 震 災 における 危 険 物 施 設 の 被 害 1 新 潟 地 震 ( 昭 和 39 年 6 月 16 日 ) M7.4 震 度 5 新 潟 地 震 では 臨 海 地 帯 の 石 油 類 の 屋 外 貯 蔵 タンクの 地 盤 基 礎 が 破 壊 したため タンクの 傾 斜 及 び 沈 下 配 管 の 破 損 などが 相 次 ぎ さらに 石 油 タンクの 火 災 が2 箇 所 で 発 生 した S 石 油 所 有 の 屋 外 貯 蔵 タンクの 火 災 は 鎮 火 するまで 15 日 間 M 金 属 所 有 の 屋 外 タンクの 火 災 は 同 じく4 日 間 燃 え 続 けた これらのタンクに 設 けられていた 消 火 設 備 は ポンプ 及 び 配 管 の 破 損 によっ て 使 用 できない 状 態 であった また 信 濃 川 沿 岸 の 給 油 取 扱 所 は 津 波 による 逆 流 で 冠 水 し 土 砂 や 流 木 などにより 多 大 な 被 害 を 受 けた この 火 災 を 受 け 屋 外 貯 蔵 タンクの 浮 き 屋 根 と 側 板 のシール 機 構 部 分 について 金 属 製 のもの を 使 用 しないようとするなど 技 術 基 準 が 改 正 された 屋 外 貯 蔵 タンクの 火 災 信 濃 川 の 逆 流 により 被 害 を 受 けた 給 油 取 扱 所 写 真 1 屋 外 タンク 貯 蔵 所 給 油 取 扱 所 の 被 災 状 況 ( 新 潟 地 震 ) - 1 -

195 2 宮 城 県 沖 地 震 ( 昭 和 53 年 6 月 12 日 ) M7.4 震 度 5 宮 城 県 沖 地 震 は 都 市 部 を 襲 った 地 震 として 新 市 街 地 の 防 災 に 対 する 脆 弱 性 建 築 物 等 の 損 壊 電 気 ガス 水 道 の 供 給 停 止 電 話 の 不 通 危 険 物 の 混 触 による 出 火 等 数 多 くの 震 災 対 策 に 対 する 教 訓 をもたらした 危 険 物 施 設 の 被 害 については 仙 台 市 内 における 危 険 物 施 設 2,359 対 象 のうちその 10%が 地 震 の 被 害 をうけ 石 油 コンビナート 地 域 の 屋 外 貯 蔵 タンクからの 流 出 給 油 取 扱 所 の 固 定 給 油 設 備 等 埋 設 配 管 の 変 形 破 損 防 火 塀 の 倒 壊 地 下 貯 蔵 タンクの 配 管 亀 裂 等 の 被 害 が 見 られた なお 昭 和 49 年 に 発 生 した 水 島 コンビナート 流 出 事 故 を 踏 まえ 昭 和 52 年 から 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 新 たな 技 術 基 準 に 適 合 させることとなった 屋 外 貯 蔵 タンクの 傾 斜 転 倒 したキャノピー 写 真 2 屋 外 タンク 貯 蔵 所 給 油 取 扱 所 の 被 災 状 況 ( 宮 城 県 沖 地 震 ) - 2 -

196 3 日 本 海 中 部 地 震 ( 昭 和 58 年 5 月 26 日 ) M7.7 震 度 5 日 本 海 中 部 地 震 は 震 源 地 が 陸 地 に 比 較 的 近 かったため 地 震 発 生 とほぼ 同 時 に 津 波 が 遅 い 被 害 を 大 きくした 特 に 津 波 による 人 的 被 害 は 大 きく 地 震 による 死 者 行 方 不 明 者 98%は 津 波 によるもの であった 地 震 による 火 災 は 昼 食 時 にもかかわらず4 件 と 少 なかったが そのうち1 件 は コンビナート 地 域 における 浮 屋 根 式 タンクから 出 火 した そのほか 危 険 物 施 設 の 被 害 については コンビナート 地 域 における 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 貯 蔵 タン クの 沈 下 傾 斜 スロッシングによる 溢 流 配 管 の 変 形 等 があり 危 険 物 の 洩 れ にじみ 等 が 見 られ た また 屋 内 貯 蔵 所 での 荷 くずれ 給 油 取 扱 所 の 専 用 タンク 上 部 の 隆 起 防 火 塀 の 亀 裂 転 倒 等 の 被 害 が 見 られた この 事 故 を 踏 まえ 側 板 内 部 の 突 出 部 分 の 禁 止 やタンクの 液 面 高 さの 基 準 策 定 など が 行 われた 屋 外 貯 蔵 タンクの 火 災 給 油 取 扱 所 のタンク 上 部 の 隆 起 写 真 3 屋 外 タンク 貯 蔵 所 給 油 取 扱 所 の 被 災 状 況 ( 日 本 海 中 部 地 震 ) - 3 -

197 防 火 塀 建 築 物 キャノピー 油 分 離 装 置 排 水 溝 地 盤 面 固 定 給 油 設 備 等 地 下 貯 蔵 タンク 配 管 電 気 設 備 洗 車 機 その 他 付 随 設 備 施 設 数 4 兵 庫 県 南 部 地 震 ( 平 成 7 年 1 月 17 日 ) M7.3 震 度 7 兵 庫 県 南 部 地 震 は 淡 路 島 北 端 部 付 近 を 震 源 とした 内 陸 型 地 震 で 兵 庫 県 を 中 心 に 甚 大 な 被 害 をもた らした 人 的 被 害 は 死 者 6,434 人 行 方 不 明 者 3 人 におよび 物 的 被 害 は 建 物 の 倒 壊 焼 失 等 を 合 わ せて 63 万 戸 を 超 え 電 気 ガス 水 道 鉄 道 と 港 湾 施 設 高 速 道 路 等 の 生 活 経 済 の 大 動 脈 を 寸 断 する 大 震 災 となった 危 険 物 施 設 の 被 害 は 敷 地 外 への 危 険 物 の 流 出 事 故 や 危 険 物 施 設 から 出 火 した 火 災 はなかったものの 多 くの 施 設 における 構 造 設 備 等 において 被 害 が 確 認 された 件 数 的 には 火 災 6 件 危 険 物 の 流 出 157 件 施 設 の 破 損 等 の 被 害 1,185 件 合 計 1,348 件 となっている 被 害 のあった 施 設 数 は 全 施 設 の 2.3%に 当 たる 施 設 区 分 別 にみると 類 焼 火 災 では 屋 内 タンク 貯 蔵 所 が1 施 設 販 売 取 扱 所 が2 施 設 及 び 一 般 取 扱 所 が3 施 設 であった また 流 出 事 故 をみると 屋 内 貯 蔵 所 が 最 も 多 く 96 施 設 であり 続 いて 屋 外 タ ンク 貯 蔵 所 が 16 施 設 一 般 取 扱 所 が 15 施 設 となっている 流 出 事 故 の 発 生 原 因 は 容 器 の 転 倒 落 下 による 破 損 や 配 管 又 は 配 管 の 接 続 部 の 破 損 によるものがほとんどである また 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 流 出 事 故 では 小 規 模 タンクで 座 屈 や 不 等 沈 下 の 発 生 が 見 られた これ らを 踏 まえ 新 たに 準 特 定 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 基 準 が 策 定 された なお 流 出 した 危 険 物 はすべて 第 4 類 であった 写 真 4 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 被 災 状 況 ( 兵 庫 県 南 部 地 震 ) 神 戸 市 内 の 給 油 取 扱 所 586 施 設 のうち 被 災 した 給 油 取 扱 所 は 139 施 設 (23.7%)であった 被 災 箇 所 別 の 施 設 数 と 被 災 箇 所 の 主 な 状 況 を 図 1 及 び 表 1 に 示 す 被 災 した 139 施 設 における 位 置 構 造 及 び 設 備 の 被 害 は 防 火 塀 78 施 設 (56.1%) 配 管 67 施 設 (48.2%) 地 盤 面 59 施 設 (42.4%) 建 築 物 等 44 施 設 (31.7%) 等 であ る 東 日 本 大 震 災 と 同 様 に 地 上 の 被 害 が 多 いが 配 管 の 被 害 が 多 いことが 東 日 本 大 震 災 と 異 なる( 配 管 被 害 があった 施 設 のうち3 施 設 で 危 険 物 の 流 出 が 発 生 ) 配 管 被 害 が 多 いの (56%) (32%) 40 被 災 施 設 数 :139 施 (48%) (42%) (17%) 14 (12%) 12 (10%) 9 (9%) 5 4 (4%) (3%) (6%) 0 図 中 括 弧 内 数 字 は 破 損 施 設 数 139 施 設 に 対 する 割 合 図 1 地 震 被 害 が 発 生 した 給 油 取 扱 所 における 被 災 箇 所 別 施 設 数 ( 地 震 )

198 に 対 し 地 下 貯 蔵 タンク 本 体 の 被 害 がないことも 特 徴 である 表 1 破 損 が 発 生 した 給 油 取 扱 所 における 被 災 箇 所 の 主 な 状 況 被 災 箇 所 主 な 被 災 状 況 防 火 塀 傾 斜 破 損 亀 裂 倒 壊 等 建 築 物 倒 壊 傾 斜 破 損 等 キャノピー 破 損 等 油 分 離 装 置 排 水 溝 破 損 亀 裂 等 地 盤 面 地 割 れ 亀 裂 沈 下 等 固 定 給 油 設 備 等 傾 斜 破 損 転 倒 アイランド 破 損 等 地 下 貯 蔵 タンク 土 間 の 浮 き 上 がり 傾 斜 上 部 スラブ 破 損 等 配 管 埋 設 配 管 異 常 変 形 破 損 配 管 ラック 及 びピット 破 損 等 電 気 設 備 破 損 切 断 等 洗 車 機 - その 他 付 随 設 備 転 倒 破 損 等 - 5 -

199 5 十 勝 沖 地 震 ( 平 成 15 年 9 月 26 日 ) M8.0 震 度 6 弱 十 勝 沖 地 震 では 多 数 の 屋 外 タンク 貯 蔵 所 でスロッシングにより 浮 き 屋 根 が 大 きく 揺 動 等 して 被 害 が 生 じた 主 なものとしては 26 日 に 地 震 が 発 生 して 間 もなく 製 油 所 内 の 原 油 を 貯 蔵 する 屋 外 タン ク 貯 蔵 所 の 浮 き 屋 根 周 辺 防 油 堤 内 同 タンク 北 側 配 管 付 近 の3 箇 所 から 出 火 して リング 火 災 等 と なり 約 7 時 間 後 に 鎮 火 した 更 にその2 日 後 に 同 製 油 所 内 におけるナフサ 貯 蔵 タンクの 浮 き 屋 根 が 沈 下 し 露 出 したナフサに 着 火 して 全 面 火 災 が 発 生 し 懸 命 の 消 火 活 動 の 末 44 時 間 後 に 鎮 火 した 発 災 タンクの 存 する 苫 小 牧 市 の 震 度 階 は 震 度 5 弱 であった このほか 長 周 期 地 震 動 に 伴 うタンク 浮 き 屋 根 のスロッシングにより タンク 浮 き 屋 根 への 滞 油 タンク 浮 き 屋 根 の 破 損 タンク 屋 根 板 側 板 の 変 形 等 が 発 生 した これらを 踏 まえ 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 浮 き 屋 根 について 設 計 入 力 地 震 動 を 100cm/s から 最 大 200cm/s に 引 き 上 げるなど 液 面 揺 動 に 耐 える 強 度 や 最 高 液 面 高 さの 規 制 を 強 化 した 原 油 タンクの 火 災 ナフサタンクの 火 災 写 真 5 屋 外 タンク 貯 蔵 所 の 被 災 状 況 ( 十 勝 沖 地 震 ) - 6 -

第 節 ○○計画

第 節 ○○計画 第 40 節 ライフライン 応 急 対 策 (ガス) 本 所 災 害 対 策 班 都 市 施 設 班 庁 舎 総 務 企 画 班 建 設 班 実 施 主 体 鶴 岡 ガス( 株 ) 庄 内 中 部 ガス( 株 ) LPガス 充 てん 事 業 所 LPガス 販 売 事 業 者 一 般 社 団 法 人 山 形 県 LPガス 協 会 山 形 県 高 圧 ガス 地 域 防 災 協 議 会 関 係 機 関 県

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