Q: 窓 口 でトラブルになることもあるのですか A: 輸 入 食 品 については その 食 品 の 製 造 者 原 材 料 添 加 物 の 使 用 製 造 の 方 法 農 薬 や 抗 生 物 質 の 使 用 食 中 毒 を 予 防 するための 衛 生 管 理 などを 正 確 に 把 握 しなければ
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- はすな はまもり
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1 小 野 澤 由 子 (おのざわ よりこ) 厚 生 労 働 省 東 京 検 疫 所 食 品 監 視 課 食 品 衛 生 専 門 官 ( 監 視 係 長 併 任 ) ( 平 成 10 年 度 採 用 ) 食 品 衛 生 監 視 員 としての 豊 富 な 専 門 知 識 技 術 仕 事 と 家 庭 の 両 立 (1 女 の 母 ) 食 品 衛 生 監 視 員 の 仕 事 は 一 方 的 に 輸 入 者 に 指 導 をすることではなく 相 手 の 立 場 に 立 ちな がら 円 滑 にコミュニケーションを 図 り 衛 生 管 理 の 向 上 を 促 すことが 求 められます <これまでの 主 なキャリア パス> 1~2 年 目 輸 入 食 品 等 の 監 視 業 務 ( 成 田 空 港 検 疫 所 食 品 監 視 課 ) ~この 間 結 婚 3~4 年 目 輸 入 食 品 試 験 品 の 検 査 業 務 ( 同 検 査 課 ) 5 年 目 ~ 出 産 育 児 休 業 7 年 目 元 の 職 場 へ 復 職 8 年 目 輸 入 食 品 等 の 監 視 業 務 ( 横 浜 検 疫 所 食 品 監 視 課 へ 異 動 ) 9~12 年 目 違 反 食 品 の 指 導 業 務 ( 食 品 監 視 課 指 導 係 長 ) 13~14 年 目 総 合 衛 生 管 理 製 造 過 程 承 認 施 設 (HACCP) 及 び 登 録 検 査 機 関 の 監 督 及 び 査 察 業 務 ( 関 東 信 越 厚 生 局 食 品 衛 生 課 食 品 衛 生 専 門 職 ) 15 年 目 輸 入 食 品 等 の 監 視 業 務 ( 東 京 検 疫 所 食 品 監 視 課 監 視 係 長 ) 16 年 目 ~ 輸 入 食 品 等 の 監 視 指 導 の 専 門 的 事 務 処 理 業 務 ( 食 品 監 視 課 食 品 衛 生 専 門 官 ( 監 視 係 長 併 任 )) Q: 現 在 のお 仕 事 について 教 えて 下 さい A: 現 在 厚 生 労 働 省 の 施 設 機 関 である 東 京 検 疫 所 において 食 品 衛 生 監 視 員 として 輸 入 食 品 の 監 視 指 導 を 行 っています 食 品 衛 生 監 視 員 という 仕 事 をご 存 じですか? 厚 生 労 働 省 が 所 管 している 食 品 衛 生 法 は 飲 食 によって 生 じる 危 害 や 食 中 毒 を 防 止 することを 目 的 と しています 食 品 衛 生 監 視 員 は 輸 入 食 品 と 国 内 に 流 通 している 食 品 が 安 全 であるかどうかを 監 視 し 輸 入 者 や 食 品 事 業 者 に 対 して 食 品 の 衛 生 に 関 する 指 導 を 行 う 技 術 系 の 公 務 員 です 主 に 国 の 検 疫 所 と 地 方 自 治 体 の 保 健 所 に 所 属 し 輸 入 者 への 指 導 食 品 の 検 査 食 品 事 業 者 や 飲 食 店 に 対 する 監 視 指 導 を 行 っています 私 の 現 在 の 職 場 である 東 京 検 疫 所 食 品 監 視 課 では 食 品 衛 生 法 に 適 合 している 食 品 であるかどうかを 判 断 するために 輸 入 届 出 の 審 査 や 監 視 を 行 っています 販 売 用 等 の 輸 入 食 品 は 食 品 衛 生 法 において 輸 入 の 都 度 輸 入 者 が 厚 生 労 働 大 臣 宛 に 食 品 等 輸 入 届 出 書 を 届 け 出 なければならないと 定 められて います その 届 出 窓 口 が 全 国 の 検 疫 所 に 32 か 所 あります 東 京 検 疫 所 の 食 品 監 視 課 はその 窓 口 の 一 つになります 食 品 監 視 課 の 窓 口 では 食 品 等 輸 入 届 出 書 の 書 類 審 査 行 政 検 査 の 実 施 輸 入 者 へ の 改 善 の 指 導 などを 行 い 輸 入 食 品 が 食 品 衛 生 法 に 適 合 している 食 品 であるか 判 断 しています
2 Q: 窓 口 でトラブルになることもあるのですか A: 輸 入 食 品 については その 食 品 の 製 造 者 原 材 料 添 加 物 の 使 用 製 造 の 方 法 農 薬 や 抗 生 物 質 の 使 用 食 中 毒 を 予 防 するための 衛 生 管 理 などを 正 確 に 把 握 しなければなりません これらの 情 報 があっ て 初 めて 日 本 の 法 律 食 品 衛 生 法 に 適 合 しているかどうかの 審 査 を 行 う 事 ができます 輸 入 のために 必 要 な 情 報 を 入 手 することが 出 来 ない 輸 入 者 に 対 して 時 間 をかけて 説 明 をしたり 輸 入 時 の 審 査 や 検 査 に 要 する 時 間 を 早 くするよう 一 方 的 に 強 く 催 促 されたりと 窓 口 では 色 々な 事 がおきます また 食 品 衛 生 法 違 反 となり 日 本 国 内 への 輸 入 ができない 状 況 では 検 査 が 間 違 っているのでは ないか 日 本 の 基 準 がおかしいのではないか など 諸 外 国 との 制 度 の 違 いを 説 明 しなければなら ない 状 況 では その 対 応 に 苦 慮 することは 多 々あります 私 たち 食 品 衛 生 監 視 員 と 食 品 事 業 者 である 輸 入 者 とは 安 全 な 食 品 を 国 内 に 輸 入 する という 共 通 の 目 的 を 持 っている 反 面 お 互 いの 立 場 は 異 な りますから その 点 では 非 常 に 難 しさはあります 特 に 外 国 の 輸 入 者 と 対 応 する 際 には 丁 寧 なコミュニケーションが 求 められます 部 下 の 女 性 のコメント 私 は 食 品 監 視 課 での 勤 務 が3 年 目 ですが 今 でもまれに 窓 口 でトラブルになることがあります その 際 小 野 澤 さんはタイミングを 見 て 窓 口 まで 来 て 下 さり 私 たち 係 員 に 替 わって 輸 入 者 に 説 明 して 下 さいます 説 明 する 時 は こちらの 見 解 を 一 方 的 に 話 すのではなく まず 相 手 の 話 を 聞 いた 上 で 過 去 の 経 緯 等 を 含 めて 丁 寧 に 話 をされています Q: 東 京 検 疫 所 の 管 轄 区 域 は 広 いことから 業 務 量 も 多 いのでしょうか A: 輸 入 食 品 の 窓 口 である 検 疫 所 は 全 国 に 32 か 所 あります 東 京 検 疫 所 は 1 都 8 県 にわたる 海 港 と 空 港 の 検 疫 業 務 と 輸 入 食 品 監 視 業 務 を 担 当 して います 現 在 日 本 の 食 品 事 情 を 見 てみると カロリー ベースで 約 60%を 輸 入 食 品 に 依 存 しています 東 京 検 疫 所 食 品 監 視 課 は 輸 入 食 品 の 約 30%が 取 り 扱 われ 輸 入 量 業 務 量 ともに 日 本 で 最 も 多 い 現 状 です もちろん 消 費 者 の 皆 さんにとって 輸 入 食 品 の 食 中 毒 の 防 止 添 加 物 農 薬 抗 生 物 質 の 使 用 の 有 無 などは 高 い 関 心 を 集 めている 事 項 ですから 現 在 課 内 約 30 名 の 職 員 一 同 私 たちの 仕 事 が 食 の 安 全 性 を 確 保 するための 防 波 堤 になるという 高 い 意 識 を 持 って 日 々 過 ごすように 努 力 を しています 上 司 の 男 性 のコメント 東 京 検 疫 所 は 全 国 210 万 件 の 輸 入 件 数 のうち 60 万 件 を 扱 っています 最 大 の 消 費 地 である 首 都 圏 に 供 給 される 輸 入 食 品 の 安 全 性 の 監 視 を 担 当 しており 大 変 重 要 な 部 署 と 思 っています 職 員 ひとりひ
3 とりが 重 要 な 役 割 を 担 っていることを 自 覚 しつつ 持 てる 能 力 を 十 分 に 発 揮 し 一 丸 となって 業 務 に 従 事 することが 国 民 の 食 の 安 全 に 不 可 欠 という 思 いでいます Q: 輸 入 食 品 の 監 視 はどのようにされるのでしょうか A: 販 売 等 を 目 的 として 食 品 等 を 輸 入 する 際 には 輸 入 者 は 輸 入 の 都 度 食 品 衛 生 法 第 27 条 に 基 づき 食 品 等 輸 入 届 出 書 を 厚 生 労 働 大 臣 宛 に 提 出 する 必 要 があります 対 象 は 食 品 添 加 物 器 具 容 器 包 装 おもちゃです この 届 出 書 は 全 国 の 検 疫 所 の 食 品 監 視 課 に 届 出 されます 検 疫 所 では 食 品 衛 生 監 視 員 が 食 品 衛 生 法 に 基 づき 書 類 審 査 や 検 査 を 行 います ポイントは 製 造 方 法 が 適 合 しているか 添 加 物 の 使 用 基 準 は 適 切 であるか 有 毒 有 害 な 物 質 が 含 まれていないか 衛 生 上 の 問 題 がある 製 造 者 ではないか 製 造 の 方 法 が 日 本 の 国 内 法 の 規 制 を 遵 守 しているかなど 多 岐 に わたります 提 出 される 書 類 は 英 文 であることも 多 く 時 には 中 国 語 イタリア 語 ポルトガル 語 など 翻 訳 が 困 難 な 書 類 も 見 受 けられます また 見 たことも 聞 いたこともない 珍 しい 植 物 の 食 品 であったり 現 地 で 食 されている 未 知 の 食 文 化 に 触 れたりと 情 報 量 が 多 いためスピードと 適 切 な 判 断 力 が 求 められます だからこそ 食 品 に 興 味 がある 人 にとっては 毎 日 が 充 実 している 業 務 だと 思 います Q: 検 疫 所 の 仕 事 を 志 望 された 理 由 について 御 教 示 下 さい A: 大 学 では 農 学 部 において 修 士 課 程 を 修 了 しました 学 部 生 時 代 は いわゆる 農 芸 化 学 の 食 品 分 野 を 専 攻 していましたが 4 年 生 の 卒 業 時 に 食 品 の 原 料 である 農 作 物 の 生 産 への 関 心 が 強 くなり 大 学 院 では 土 壌 学 と 作 物 学 を 基 礎 とした 農 業 生 産 システムの 研 究 を2 年 間 行 い 修 士 課 程 を 修 了 しました 就 職 活 動 は 修 士 課 程 2 年 目 に 始 めましたが 大 学 6 年 間 を 通 じて 一 次 農 作 物 の 生 産 から 食 品 製 造 につ いての 全 体 像 を 学 んでいたことから 漠 然 とではありますが 安 全 な 食 品 を 継 続 的 に 生 産 し 供 給 す るシステム に 大 きな 関 心 がありました その 中 で 農 業 生 産 や 食 の 安 全 性 の 確 保 に 関 する 職 種 は 利 益 に 影 響 される 民 間 企 業 ではなく 公 務 員 を 目 指 すのが 自 分 には 良 いと 当 時 考 えました 食 や 農 に 関 す る 職 種 として 公 務 員 の 仕 事 を 選 択 することは 自 然 の 流 れだったのかもしれません とはいえ 就 職 活 動 時 期 は いわゆる 超 氷 河 期 で 公 務 員 試 験 も 非 常 に 大 変 でした いくつかの 省 庁 と 自 治 体 にチャレ ンジした 結 果 大 学 の 履 修 科 目 で 食 品 衛 生 監 視 員 の 資 格 を 取 得 していたこともあり 厚 生 労 働 省 の 検 疫 所 に 食 品 衛 生 監 視 員 として 採 用 されました Q: 採 用 されて 初 めて 配 属 された 成 田 空 港 検 疫 所 食 品 監 視 課 では 小 野 澤 さんがイメージしていたよ うには 業 務 を 遂 行 できなかったようですね A: 採 用 直 後 は 具 体 的 にどのような 仕 事 をして 毎 日 過 ごすのか?という 不 安 と いよいよ 社 会 人 にな ったぞ!というやる 気 が 入 り 乱 れ 大 きな 緊 張 と 興 奮 状 態 にありました が 仕 事 を 始 め 蓋 を 開 けて
4 みると あまりにも 何 もできませんでした( 笑 ) 今 考 えると 理 想 や 夢 ばかりを 見 ていた 学 生 気 分 が 抜 けていなかったように 思 います 公 務 員 の 業 務 は 非 常 に 地 味 で 色 々なことを 積 み 重 ねて 丁 寧 に 進 めていくことが 大 切 です しか し 書 類 の 整 理 電 話 の 対 応 上 司 への 報 告 の 順 番 職 場 の 先 輩 や 上 司 への 質 問 の 仕 方 など 業 務 の 進 め 方 の 優 先 順 位 をうまく 見 つけることができず 自 分 のふがいなさ 無 力 感 ばかりを 感 じていました 食 品 衛 生 監 視 員 の 採 用 試 験 を 受 験 するためには 大 学 において 薬 学 畜 産 学 水 産 学 等 の 課 程 を 修 め ること 等 が 必 要 とされており 食 品 衛 生 に 関 する 基 本 的 な 知 識 があることを 前 提 に 勤 務 をすることにな ります 専 門 的 な 知 識 についても 多 少 なりの 生 意 気 な 自 信 がありましたが 輸 入 者 や 事 業 者 に 対 して 食 品 衛 生 法 に 基 づいた 指 導 や 説 明 がほとんどできなかったのが 一 番 悔 しい 思 い 出 です Q:どのように 解 決 されたのでしょうか A:1 年 目 が 終 わる 頃 には いつのまにか 業 務 に 慣 れていました 何 か 大 きなきっかけがあったという 事 ではないですが 歳 の 近 い 先 輩 が 多 くいる 職 場 で 一 緒 に 食 事 に 行 ったり 休 日 に 遊 びに 行 ったりす る 機 会 を 通 じて 仕 事 の 経 験 談 からヒントをもらったり 同 じような 苦 労 話 があることが 分 かって 共 感 する 中 で 乗 り 越 えるきっかけをもらっていたように 思 います また 話 をしやすい 先 輩 がとても 多 か ったため 世 間 話 やプライベートの 話 をしながら コミュニケーションをとりやすい 人 間 関 係 を 作 って いただいたことも 大 きかったです 最 初 の1 年 が 終 わるころ 食 品 衛 生 監 視 に 関 する 知 識 という 面 では まだまだ 未 熟 でしたけれども 1 年 間 の 経 験 や 職 場 内 の 先 輩 や 上 司 の 皆 さんとのコミュニケーションを 通 じて 業 務 の 処 理 の 仕 方 手 順 について 徐 々に 理 解 していきました Q:3~4 年 目 には 検 査 課 に 異 動 されて 輸 入 食 品 試 験 品 の 検 査 業 務 に 携 われたようですね A: 異 動 後 は 職 場 の 雰 囲 気 が 一 変 し また 一 から 業 務 を 学 ぶことになりました それまでは 窓 口 において 輸 入 者 や 事 業 者 への 指 導 書 類 の 審 査 などを 行 っていましたが 検 査 課 で は 輸 入 食 品 の 検 査 を 実 施 します 検 査 業 務 には 微 生 物 検 査 と 理 化 学 検 査 がありますが 私 は 理 化 学 検 査 の 担 当 になりました 毎 日 白 衣 を 着 て 輸 入 食 品 の 検 体 を 粉 砕 し 試 験 管 やフラスコを 持 ちな がら 機 械 を 用 いて 分 析 をしていました 当 然 検 査 の 手 順 を 覚 え 記 録 を 取 り 検 査 に 関 する 書 類 を 作 成 すること 新 しい 検 査 方 法 の 検 討 など 新 しく 覚 えることは 沢 山 ありましたが 輸 入 食 品 の 監 視 という 大 きな 枠 組 みは 前 の 職 場 と 同 じでしたので 精 神 的 にはすんなりと 新 しい 業 務 や 環 境 を 受 けいれ ることができたように 思 います Q: 妊 娠 されてから 体 調 不 良 となり 先 行 きに 不 安 を 感 じることもあったようですね A: 当 時 は 検 査 課 に 在 籍 していました 体 調 不 良 が 続 く 日 々の 中 で もちろん 女 性 として 自 分 の 現 状 を 把 握 しようと 努 めていましたが 仕 事 の 面 では 今 まで 出 来 ていたことができなくなり さらに 体 力 も
5 低 下 して 自 分 の 現 実 を 受 け 止 めるのにとても 時 間 がかかりました また 職 場 の 皆 さんに 業 務 の 負 担 をたくさんかけているという 申 し 訳 ない 気 持 ちでいっぱいでした そのような 環 境 ではありましたが 妊 娠 した 職 員 が 利 用 できる 様 々な 制 度 を 総 務 課 や 先 輩 ママさんが 説 明 してくれたり 上 司 や 同 僚 の 皆 さんが 体 調 を 気 遣 う 一 言 をかけてくれるなど 出 産 や 育 児 をする 職 員 をサポートしようという 環 境 を 当 時 の 職 場 が 作 って 下 さったことに 対 して 感 謝 の 気 持 ちでいっぱい でした 妊 娠 当 初 は 仕 事 を 続 けていくことへの 不 安 でいっぱいでしたが 職 場 の 皆 さんからたくさん のサポートを 受 けたことで 出 産 後 は 頑 張 って 職 場 復 帰 して 仕 事 を 続 けようと 思 うようになりました Q: 出 産 されてから 育 児 期 間 中 は 大 変 充 実 していたようですね A: 出 産 前 は 自 分 の 時 間 は ほぼ 100% 仕 事 中 心 でしたが 出 産 後 の 生 活 は 全 く 異 なりました 子 ども を 通 じて 自 宅 近 くに 友 人 や 知 り 合 いができましたし 衣 食 住 という 基 本 的 な 生 活 の 大 切 さが 身 にしみま した それと 同 時 に 自 分 自 身 の 時 間 を 子 どもと 共 有 することで 物 事 には できないという 選 択 肢 やらないという 選 択 肢 が 自 分 にも そしてもちろん 相 手 にもあるのだと 考 えるようになりました 当 時 の 上 司 が 薦 めて 下 さったこともあって 育 児 休 業 は3 年 間 申 請 しとても 充 実 していましたが 子 どもが2 歳 になった 時 に これ 以 上 お 休 みをしていると 仕 事 に 復 帰 するタイミングを 逃 すかもしれな い と 思 い 2 年 後 に 職 場 に 復 帰 をしました Q: 職 場 復 帰 をされたら 現 実 はなかなか 大 変 だったようですね A: 自 宅 から 職 場 まで1 時 間 30 分 ほどかかりましたので 朝 保 育 園 への 子 どもの 送 りは 夫 に 担 当 し てもらいました また 育 児 短 時 間 勤 務 という 制 度 を 使 用 させていただき 他 の 職 員 より 早 い 夕 方 4 時 半 に 業 務 を 終 了 し 帰 宅 しました 職 場 の 皆 さんがとても 忙 しい 中 自 分 の 仕 事 を 同 僚 の 方 に 引 き 継 いで 帰 宅 するのは 申 し 訳 ない 気 持 ちでいっぱいでした 子 どもを 保 育 園 に 迎 えに 行 き 帰 宅 後 は 夕 食 お 風 呂 翌 日 の 準 備 と 慌 ただしく 一 日 を 過 ごしていた ので 子 どもと 正 面 から 向 き 合 う 時 間 がとれていないのでは?とも 自 問 自 答 していました お 迎 え 時 間 がギリギリになり 自 分 の 子 どもが 保 育 園 で 一 人 だけでお 迎 えを 待 っていた 時 などは 仕 事 と 育 児 の 両 方 を 選 択 した 自 分 の 判 断 が 正 しかったのかとても 不 安 になりました 子 どもが 病 気 の 時 などは 夫 と 交 代 で 仕 事 を 休 み 看 病 をし インフルエンザなど 長 期 にわたる 看 病 が 必 要 なときは 当 時 遠 方 に 住 ん でいた 私 と 夫 の 両 親 さらに 私 の 姉 妹 も 手 伝 いに 来 てくれました とにかく 夫 や 両 親 のサポートを 受 けながら 毎 日 必 死 でした( 笑 ) そのような 状 況 の 中 でも 職 場 では 上 司 や 同 僚 の 方 が 帰 宅 時 間 になると 仕 事 終 わった? 早 く 帰 らないと 待 っているよ 子 供 の 体 調 が 悪 いときには 上 司 が 明 日 は 午 前 休 をとってもいいよ と 声 をかけて 下 さいました 職 場 仲 間 からのさりげない 励 ましや 暖 かい 一 言 が いつも 自 分 を 励 ましてく れていたように 思 います
6 Q: 御 両 親 が 住 む 横 浜 に 引 っ 越 しをしてからは サポート 体 制 が 整 って 随 分 楽 になったようですね A: 横 浜 検 疫 所 への 異 動 それに 伴 う 自 宅 の 転 居 により 両 親 の 近 くに 住 むようになりました 保 育 園 の 送 迎 や 夕 方 以 降 の 育 児 を 分 担 してもらうようになり 子 どものサポート 体 制 が 整 って 仕 事 に 取 り 組 む 時 間 が 徐 々に 増 えました Q: 横 浜 検 疫 所 で 食 品 監 視 課 の 指 導 係 長 に 昇 進 されたときは 責 任 が 大 きくなったこともあって 仕 事 と 家 庭 のバランスが 悪 くなり 大 変 だったようですね A: 指 導 係 長 の 仕 事 は 主 に 輸 入 者 への 指 導 です 懸 案 事 項 を 抱 えている 事 例 や 食 品 衛 生 法 に 違 反 して いる 食 品 を 輸 入 しようとした 輸 入 者 に 対 して 直 接 コミュニケーションをとりながら 違 反 の 説 明 違 反 事 例 の 原 因 や 改 善 を 促 すなどトラブル 事 案 に 正 面 から 向 き 合 わなければなりませんでした 私 たちの 業 務 の 目 的 は 安 全 な 食 品 を 国 内 に 流 通 させることです 行 政 と 輸 入 者 という 立 場 の 違 いか ら 意 見 が 対 立 することや 十 分 な 理 解 を 得 られず 自 分 の 力 不 足 を 感 じることも 多 々ありました その 一 方 で 指 導 内 容 や 衛 生 管 理 の 改 善 の 必 要 性 について 輸 入 者 の 十 分 な 理 解 を 得 られたときなどは 大 き な 達 成 感 ややりがいを 感 じました 業 務 を 行 っていく 上 で 判 断 を 求 められることも 多 くなりました 業 務 の 量 というより 質 が 求 めら れるというのでしょうか? 一 つ 一 つの 事 例 について 判 断 を 誤 ってはいけない さらに スピードも 必 要 とされました 毎 日 プレッシャーも 感 じていましたし 当 然 責 任 も 大 きくなりました 加 えて 若 い 職 員 に 対 する 教 育 という 大 切 な 役 割 も 私 の 仕 事 の 一 つとなりました とはいえ 係 長 としての 経 験 も 少 なかったため 職 員 に 対 して 一 方 的 に 叱 ったりしていたように 思 います 当 然 のこと ながら 若 い 職 員 は 経 験 も 知 識 も 少 ないのですが そのことを 頭 では 理 解 していても なぜ できな いのだろう 自 分 の 教 え 方 がまずいのだろうか とよく 落 ち 込 んでいました 係 員 に 教 えよう 伝 え ようと 意 気 込 んではみたものの 結 局 自 分 に 出 来 ることは 若 い 職 員 と 色 々な 話 をし コミュニケーシ ョンをとることだけかもしれないと 気 持 ちを 切 り 替 えるようにしました Q: 忙 しい 日 々の 中 で とても 印 象 に 残 っていることもあるようですね A: 横 浜 検 疫 所 では 消 費 者 団 体 JICAの 研 修 生 地 方 自 治 体 開 催 講 習 会 の 講 師 依 頼 夏 休 み 等 の 施 設 一 般 公 開 など 色 々な 立 場 の 人 に 輸 入 食 品 についての 講 演 をする 機 会 に 恵 まれました 日 々の 業 務 においては 輸 入 者 とのやりとりが 中 心 となるため 自 分 たちが 行 っている 業 務 の 重 要 性 やそもそもの 役 割 を 見 失 いがちです が 講 演 を 通 じて 聴 講 された 方 特 に 消 費 者 の 方 から 輸 入 食 品 の 監 視 頑 張 ってください 行 政 の 取 組 を 聞 いて 輸 入 食 品 が 安 心 だと 感 じました などの 感 想 を 得 たときは 本 当 に 嬉 しい 気 持 ちになり 業 務 に 対 するモチベーションが 高 まりました 国 家 公 務 員 の 仕 事 は 直 接 消 費 者 の 皆 様 とコミュニケーションをする 機 会 はそれほど 多 くないこともあり とても 新 鮮 でもありま した
7 Q: 当 時 研 修 を 受 けて 地 方 公 共 団 体 の 職 員 との 交 流 や 専 門 家 の 講 義 も 受 けて モチベーションも 一 段 と 高 まったようですね A: 係 長 になって2 年 目 に 保 健 医 療 福 祉 に 従 事 する 職 員 などの 教 育 訓 練 等 を 行 う 機 関 として 設 置 されている 国 立 保 健 医 療 科 学 院 において 食 品 衛 生 監 視 員 の 研 修 を 約 5 週 間 受 講 させていただきました この 研 修 では 食 品 衛 生 分 野 に 関 する 最 新 の 行 政 の 動 向 食 品 安 全 に 関 する 最 新 の 知 識 の 習 得 リスク 分 析 の 考 え 方 食 品 製 造 施 設 ( 総 合 衛 生 管 理 製 造 過 程 (HACCP))による 衛 生 管 理 の 手 法 など 食 品 衛 生 に 関 するさまざまな 講 義 グループワークを 行 いました 私 自 身 は 入 省 以 来 輸 入 食 品 の 業 務 を 専 門 的 に 行 ってきたわけですが 研 修 を 通 じて 食 品 行 政 の 全 体 像 食 の 安 全 性 確 保 に 関 する 最 新 の 考 え 方 を 知 ることができました 自 分 が 行 っている 業 務 が 食 品 の 安 全 という 重 要 な 目 的 の 中 でどのような 位 置 にあり 世 の 中 でどのような 役 割 を 担 っているのか 改 めて 意 識 するようになりました また この 研 修 には 地 方 自 治 体 の 食 品 衛 生 監 視 員 の 方 が 多 く 参 加 していました 講 義 やグループワー クを 通 じて 親 睦 を 深 めたり 同 じ 食 品 衛 生 監 視 員 としての 悩 みや 課 題 を 共 有 したりと 良 い 出 会 いをい ただきました 現 在 でも 相 談 をしたい 事 項 を 連 絡 したり 情 報 交 換 をしたりしていますし 年 に1 回 同 窓 会 等 も 開 催 しています Q: 検 疫 所 職 員 は 研 修 の 他 に 出 向 等 の 機 会 も 充 実 しているのでしょうか A: 厚 生 労 働 省 の 食 品 衛 生 監 視 員 の 研 修 も 年 々 充 実 してきていると 感 じます 中 堅 係 員 や 係 長 研 修 地 方 自 治 体 との 交 流 研 修 私 が 参 加 した 保 健 医 療 科 学 院 での 研 修 などです また 出 向 の 機 会 も 大 変 多 く あります 厚 生 労 働 本 省 においては 医 薬 食 品 局 食 品 安 全 部 を 中 心 に 食 品 衛 生 監 視 員 としての 専 門 知 識 を 活 かした 業 務 を 行 っています その 他 地 方 厚 生 局 食 品 安 全 委 員 会 消 費 者 庁 JICAの 技 術 協 力 等 などが 挙 げられます Q: 横 浜 検 疫 所 の 業 務 にも 慣 れてきたころに 関 東 信 越 厚 生 局 への 異 動 があったようですね A: 関 東 信 越 厚 生 局 では 国 内 のHACCPの 食 品 の 製 造 や 加 工 に 係 る 承 認 指 導 の 業 務 を 行 っていま した その 他 登 録 検 査 機 関 の 登 録 監 督 対 EU 対 米 国 輸 出 水 産 食 品 施 設 の 認 定 や 査 察 等 も 行 いま した さらに 様 々な 講 習 会 を 開 催 していましたが その 中 でも 小 学 生 向 けの 説 明 会 (リスクコミュニケ ーション)について 積 極 的 に 取 り 組 みました 牛 乳 工 場 やアイスクリーム 工 場 等 の 食 品 製 造 施 設 地 方 自 治 体 と 一 緒 に 小 学 生 とその 保 護 者 を 対 象 に 食 品 衛 生 に 関 する 食 品 製 造 施 設 や 厚 生 労 働 省 の 取 組 み について 意 見 交 換 を 行 い 食 品 等 の 安 全 性 について 適 切 に 理 解 してもらう 説 明 会 です 一 生 懸 命 大 人 の 説 明 を 聞 き 施 設 を 見 学 する 子 ども 達 の 様 子 を 見 ていると 自 分 たちが 行 っている 食 品 衛 生 監 視 員 の 仕 事 を 頑 張 らなければと 強 く 思 いましたし 立 場 の 異 なる 食 品 製 造 施 設 の 方 々と 一 緒 に 説 明 会 の 企 画 運 営 を 行 うという 良 い 機 会 となりました
8 厚 生 局 での 業 務 は 全 てにおいて 一 方 的 な 指 導 ではなく 立 場 の 異 なる 事 業 者 から 話 を 聞 き 改 善 の 必 要 性 や 重 要 性 を 互 いに 共 有 することが 求 められました そのため 職 場 の 上 司 や 先 輩 の 仕 事 の 進 め 方 を 通 じて 話 を 聞 く 立 場 の 異 なる 人 とのコミュニケーション 指 導 内 容 の 優 先 順 位 の 重 要 性 を 学 びました これらは 食 品 衛 生 監 視 員 として とても 重 要 な 資 質 だと 思 います この 頃 は 関 東 信 越 圏 内 に 泊 まりの 出 張 にも 行 っておりましたが 娘 も 小 学 生 となり 親 の 仕 事 を 少 しずつ 理 解 しているようでした そのような 環 境 でしたので 厚 生 局 での 新 しい 業 務 にも 思 い 切 ってチ ャレンジすることができました Q:15 年 目 には 東 京 検 疫 所 食 品 監 視 課 監 視 係 長 に 異 動 になりますが 忙 しい 部 署 への 異 動 に 少 し 不 安 になったそうですね A: 東 京 検 疫 所 食 品 監 視 課 は 輸 入 食 品 の 監 視 業 務 において 全 国 で 最 も 輸 入 量 が 多 い 職 場 です また 食 品 衛 生 監 視 員 の 数 も 約 30 名 と 大 所 帯 です 窓 口 における 業 者 対 応 書 類 審 査 輸 入 食 品 保 管 倉 庫 へ の 現 場 検 査 など 業 務 量 が 多 く さらに 若 い 職 員 が 多 い 職 場 でしたので 自 分 自 身 の 目 標 を 何 に 設 定 して これから 過 ごしていくか 不 安 になりました そのような 時 厚 生 局 時 代 の 上 司 から 係 長 そして 30 代 にやらなければならない 仕 事 は 後 輩 の 職 員 の 教 育 や 指 導 ではないですか 本 当 に 自 分 がやりたい 仕 事 や 世 の 中 の 役 に 立 ちたいという 仕 事 は これから 色 々な 経 験 をしてから 取 り 組 むことができるので は? と 助 言 していただき 気 持 ちの 整 理 がつきました 同 僚 の 男 性 のコメント 監 視 係 長 時 代 から 部 下 へのマネジメント 力 が 大 変 高 く 小 野 澤 さんのお 陰 でかなり 楽 をさせてい ただきました( 笑 ) Q: 忙 しい 中 でも 仕 事 と 家 庭 をしっかり 両 立 されておりますが 何 か 普 段 から 心 がけていらっしゃる こと 等 はあるのでしょうか A: 仕 事 と 家 庭 を 両 立 していると 思 ったことは 正 直 一 度 もありません 仕 事 が 忙 しく 子 どもとの 時 間 が 少 ないときは 夫 や 子 ども 両 親 に 負 担 をかけて 申 し 訳 ないと 気 持 ちが 落 ち 込 みます また 家 族 の 用 事 を 優 先 しなければならないときは 職 場 に 対 して 同 じような 気 持 ちになり 振 り 子 のように 申 し 訳 ない 気 持 ち が 行 ったり 来 たりしています( 笑 ) そのような 毎 日 ですが 心 掛 けていることとい えば 休 日 はなるべく 家 族 一 緒 に 過 ごすようにし 短 い 時 間 でも 色 々な 話 をするようにしていることで しょうか 同 僚 の 男 性 のコメント まさに 当 課 のお 母 さんのような 存 在 です( 笑 ) 非 常 に 助 かっています
9 Q: 検 疫 所 は 女 性 が 大 変 多 い 職 場 のようですね A: 現 在 所 属 している 東 京 検 疫 所 食 品 監 視 課 には 約 30 名 の 職 員 が 在 籍 しておりますが そのうち 女 性 職 員 は 18 名 と 過 半 数 を 占 めています 私 が 採 用 された 時 には まだまだ 男 性 職 員 の 多 い 職 場 でした が 現 在 は 若 い 女 性 職 員 がどんどん 増 えてきています 食 品 衛 生 監 視 員 の 業 務 は 輸 入 者 への 指 導 窓 口 での 業 務 倉 庫 における 食 品 採 取 や 現 物 検 査 など 多 岐 にわたり 体 力 が 非 常 に 必 要 とされますが 職 員 は 皆 忙 しい 職 場 でもギスギスした 雰 囲 気 にならないように 職 員 同 士 で 女 子 会 や 飲 み 会 を 開 催 した り 週 末 に 遊 びに 行 ったりと コミュニケーションをとるようにしています 女 性 職 員 は 業 務 の 経 験 を 重 ねていくことと 女 性 としてのライフステージ( 結 婚 出 産 育 児 )が 時 期 的 に 重 なるのがいつも 悩 ましいことですが 現 在 は 妊 娠 中 出 産 職 場 復 帰 後 等 いずれにおいても 様 々な 制 度 が 整 備 され 育 児 休 業 復 帰 後 の 育 児 短 時 間 勤 務 などが 利 用 できます 様 々な 制 度 を 利 用 できる 権 利 と 職 場 の 理 解 を 得 ながらしっかりと 業 務 を 行 う 責 任 のバランスをとることが とて も 重 要 だと 感 じています 子 どもを 育 てながら 業 務 を 行 う 女 性 職 員 はこの 権 利 と 責 任 を 常 に 意 識 しておくべきだと 思 います そのためには 家 族 職 場 両 親 友 人 を 含 めた 周 りの 環 境 を 整 え い つも 自 分 の 状 況 を 相 談 できるよう 心 掛 けておくことが 大 事 だと 思 います 現 在 私 たちの 職 場 では 育 児 休 業 中 のサポート 体 制 として 食 品 衛 生 監 視 員 の 資 格 を 持 つ 臨 時 的 任 用 職 員 ( 育 児 休 業 等 代 替 )を 募 集 し 期 間 限 定 で 採 用 されています 上 司 の 男 性 のコメント 女 性 職 員 が 多 い 職 場 ですから 小 野 澤 さんには 女 性 職 員 のまとめ 役 も 担 っていただいています 大 変 忙 しい 職 場 ですから 職 員 の 心 身 の 健 康 の 維 持 は 大 変 重 要 です そのために ちょっとした 変 調 を 見 つけられるよう 観 察 してもらっていたり ヒアリングしたりと 多 岐 にわたる 行 動 をとっていただい ています それらも 含 めて 私 どもは 女 性 が 働 きやすい 職 場 にしていくことも 重 要 な 目 標 と 考 えています 同 僚 の 男 性 のコメント 女 子 会 があったりすると 男 性 職 員 のほうが 少 ないので 職 場 はかなり 寂 しい 光 景 になります( 笑 ) 部 下 の 女 性 のコメント 食 品 衛 生 監 視 員 は 男 性 でなければできない 仕 事 女 性 でなければできない 仕 事 という 区 別 がない 職 場 環 境 ですので 非 常 に 働 きやすいです また 先 輩 職 員 に 女 性 が 多 いので 結 婚 出 産 育 児 の イメージや 相 談 がしやすい 環 境 です Q: 今 後 食 品 衛 生 監 視 員 の 仕 事 を 目 指 す 女 子 学 生 さんへのメッセージをお 願 いします A: 食 品 衛 生 監 視 員 は 事 業 者 への 指 導 検 査 などを 行 う 食 品 衛 生 のスペシャリストです 輸 入 食 品 の 監 視 検 査 地 方 厚 生 局 での 国 内 施 設 の 監 視 厚 生 労 働 省 食 品 安 全 委 員 会 など 活 躍 の 場 は 非 常 に 多 岐 にわたります 現 在 薬 剤 師 栄 養 士 農 芸 化 学 水 産 獣 医 など 様 々な 分 野 で 学 生 時 代 を 過 ごした 多 くの 女 性 職 員 が 働 いています この 仕 事 は 食 品 衛 生 のスペシャリストとしての 知 識 だけではなく 事 業 者 や 同 僚 職 員 とのコミュニ
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