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1 No. 中 華 人 民 共 和 国 省 エネルギー 第 2 次 プロジェクト 形 成 調 査 報 告 書 平 成 19 年 3 月 (2007 年 ) 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 経 済 開 発 部 アジア 第 二 部 経 済 JR

2 中 華 人 民 共 和 国 省 エネルギー 第 2 次 プロジェクト 形 成 調 査 報 告 書 平 成 19 年 3 月 (2007 年 ) 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 経 済 開 発 部 アジア 第 二 部

3 目 次 略 語 表 第 1 章 調 査 概 要 調 査 背 景 調 査 目 的 調 査 団 員 構 成 調 査 日 程 主 要 面 談 者 3 第 2 章 調 査 結 果 対 処 方 針 団 長 所 感 協 議 結 果 概 要 8 第 3 章 中 国 の 省 エネルギーの 現 状 と 取 組 み 中 国 のエネルギー 消 費 とエネルギー 効 率 部 門 別 のエネルギー 消 費 とエネルギー 効 率 中 国 の 省 エネルギー 関 連 政 策 省 エネルギー 法 の 改 定 規 制 中 心 からインセンティブ 導 入 へ 民 生 運 輸 部 門 が 省 エネルギー 政 策 の 対 象 へ 政 府 の 省 エネルギー 業 績 考 課 への 反 映 と 率 先 行 動 の 推 進 へ 日 本 の 省 エネルギー 法 の 枠 組 みを 参 考 省 エネルギーを 推 進 する 循 環 経 済 社 会 への 取 組 み 28 第 4 章 省 エネルギー 推 進 における 課 題 整 理 部 門 別 の 省 エネルギーに 関 する 現 状 認 識 部 門 別 の 課 題 抽 出 89 第 5 章 各 国 ドナーの 取 組 み 国 際 機 関 及 び 二 国 間 協 力 日 本 の 公 的 機 関 93 第 6 章 省 エネルギー 分 野 での 協 力 案 プロジェクトの 絞 込 み 国 家 標 準 化 管 理 委 員 会 との 協 議 結 果 日 本 の 省 エネルギー 法 における 工 場 の 省 エネルギー 基 準 整 備 中 国 の 省 エネルギー 法 改 定 草 案 における 基 準 の 考 え 方 99

4 6-5 工 場 の 省 エネルギー 基 準 整 備 導 入 プロジェクト 推 進 時 に 想 定 される 課 題 協 力 案 100

5 略 語 表 略 語 英 語 日 本 語 訳 AQSIQ General Administration of Quality Supervision, Inspection and Quarantine of the People s Republic of China 国 家 質 量 監 督 検 験 検 疫 総 局 CDM Clean Development Mechanism クリーン 開 発 メカニズム ECCJ Energy Conservation Center, Japan 省 エネルギーセンター EMC Energy Management Company (China) ESCO( 中 国 ) ESCO Energy Service Company GDP Gross Domestic Product 国 内 総 生 産 GEF Global Environmental Facility 地 球 環 境 ファシリティ IEA International Energy Agency 国 際 エネルギー 機 関 JETRO Japan External Trade Organization 日 本 貿 易 振 興 機 構 JBIC Japan Bank for International Cooperation 国 際 協 力 銀 行 JICA Japan International Cooperation Agency 国 際 協 力 機 構 LNG Liquefied Natural Gas 液 化 天 然 ガス MST Ministry of Science and Technology (China) 科 学 技 術 部 ( 中 国 ) NDRC National Development and Reform Commission (China) 国 家 発 展 改 革 委 員 会 ( 中 国 ) NEDO New Energy and Industrial Technology Development Organization 新 エネルギー 産 業 技 術 総 合 開 発 機 構 SAC Standardization Administration of People s Republic of China 国 家 標 準 化 管 理 委 員 会 UNDP United Nations Development Programme 国 連 開 発 計 画 UNEP United Nations Environmental Programme 国 連 環 境 計 画

6 第 1 章 調 査 概 要 1-1 調 査 背 景 中 国 人 民 共 和 国 ( 以 下 中 国 と 記 す)は 近 年 急 速 な 経 済 成 長 に 伴 いエネルギー 需 要 が 急 増 して おり 世 界 第 2 位 のエネルギー 消 費 国 となっている 伸 び 続 ける 巨 大 な 中 国 のエネルギー 需 要 は 世 界 経 済 の 安 定 的 成 長 エネルギー 安 全 保 障 地 球 温 暖 化 等 の 観 点 から 脅 威 となっており 国 際 的 な 関 心 が 集 まっている 中 国 にとってもエネルギー 需 要 の 過 剰 な 伸 びは 国 家 の 安 定 的 な 経 済 成 長 を 阻 害 す るものであり 対 策 が 急 務 になっている 中 国 は 以 前 より 省 エネ 法 の 制 定 それに 基 づく 各 種 細 則 の 制 定 世 界 銀 行 等 の 支 援 を 受 けた Energy Service Company(ESCO) 事 業 市 場 の 拡 充 等 省 エネに 関 して 政 府 として 取 り 組 んできた 近 年 では 第 11 次 5ヵ 年 計 画 においてエネルギー 利 用 率 の 向 上 を 重 要 課 題 と 位 置 づけ GDP 当 たりのエネ ルギー 消 費 を 第 10 次 5ヵ 年 計 画 の 末 期 に 比 べ 約 20% 削 減 し 資 源 節 約 型 社 会 を 構 築 することを 提 起 している また 1998 年 に 制 定 された 省 エネ 法 の 実 効 性 を 高 めるため 2007 年 末 発 効 を 目 処 に 全 人 代 主 導 で 省 エネ 法 改 正 の 作 業 を 進 めている さらに こうした 国 家 レベルの 政 策 に 基 づき 地 方 政 府 レベルでも 省 エネに 関 する 具 体 的 な 目 標 が 設 定 され 取 り 組 みが 始 められている 一 方 政 策 を 具 体 化 する 際 に 政 府 及 び 民 間 の 省 エネの 担 い 手 は 十 分 な 省 エネ 意 識 や 能 力 を 備 えて いるとは 言 い 難 く 法 制 度 は 整 備 されているが 十 分 に 機 能 していない 状 況 にある 特 に 全 国 200 か 所 にあるといわれる 省 エネセンターは 中 国 経 済 の 体 制 改 革 の 進 化 に 伴 って 活 動 経 費 の 不 足 人 員 構 成 の 老 齢 化 先 進 的 な 省 エネ 管 理 の 経 験 と 技 術 知 識 の 欠 如 さらに 省 エネ 計 測 手 段 と 設 備 の 陳 腐 化 老 朽 化 が 生 じており 既 に 現 実 的 なニーズに 応 えることが 困 難 となっている かかる 状 況 下 中 国 は 省 エネ 最 先 進 国 である 我 が 国 と 同 分 野 における 政 策 対 話 を 強 めてきている 2006 年 5 月 末 に 実 施 された 日 中 省 エネルギー 環 境 総 合 フォーラムでは 我 が 国 経 済 産 業 省 と 中 国 国 家 発 展 改 革 委 員 会 National Development and Reform Commission (China):NDRC の 間 で 合 意 文 書 が 交 わされ 我 が 国 は 経 済 産 業 省 省 エネルギーセンター(Energy Conservation Center, Japan:ECCJ 新 エ ネルギー 産 業 技 術 総 合 開 発 機 構 New Energy and Industrial Technology Development Organization: NEDO) JICA 等 のもつ 各 スキームを 活 用 して 中 国 の 省 エネに 協 力 することとなった JICA は 本 合 意 文 書 をもとに 2006 年 6 月 に 省 エネルギープロジェクト 形 成 調 査 団 ( 第 1 次 )を 派 遣 し 関 係 機 関 と 協 力 のあり 方 について 協 議 を 行 った 1-2 調 査 目 的 本 調 査 団 は 2006 年 6 月 に 派 遣 したプロジェクト 形 成 調 査 ( 第 1 次 )に 基 づき 中 国 の 省 エネにかか わる 機 関 組 織 について 各 機 関 の 実 施 業 務 政 策 上 の 役 割 技 術 レベルや 実 施 能 力 に 関 する 情 報 データの 収 集 分 析 を 行 う また 中 国 側 の 省 エネ 推 進 に 係 る 課 題 や 障 害 について 確 認 検 証 を 行 う さらに それらの 検 討 結 果 をもとに 日 本 のリソースを 勘 案 しつつ JICA としてどのような 協 力 が 可 能 であるか 協 力 の 方 向 性 について 中 国 側 と 協 議 を 行 う -1-

7 1-3 調 査 団 員 構 成 氏 名 担 当 分 野 現 職 派 遣 期 間 足 立 文 緒 Ms. ADACHI Fumio 小 林 悟 Mr. KOBAYASHI Satoshi 小 島 元 Mr. KOJIMA Gen 団 長 / 総 括 国 際 協 力 機 構 経 済 開 発 部 第 二 グループ グループ 長 2006 年 12 月 9 日 ~ 12 月 13 日 調 査 企 画 国 際 協 力 機 構 経 済 開 発 部 第 二 グループ 資 源 省 エネルギーチーム 職 員 2006 年 12 月 10 日 ~ 12 月 13 日 協 力 企 画 国 際 協 力 機 構 中 国 事 務 所 主 査 2006 年 12 月 11 日 ~ 12 月 13 日 天 野 宏 欣 Mr. AMANO, Hiroyasu 青 野 雅 和 Mr. AONO, Masakazu 省 エネ 政 策 野 村 総 合 研 究 所 2007 年 3 月 5 日 ~ 3 月 6 日 省 エネ 技 術 三 菱 UFJ リサーチ&コンサルティング 2007 年 3 月 5 日 ~ 3 月 6 日 1-4 調 査 日 程 (1) 第 1 次 現 地 調 査 月 日 工 程 宿 泊 地 1 12/9( 土 ) 足 立 団 長 21:25(12/8)デリー 発 10:00 北 京 着 (MU564) 北 京 2 12/10( 日 ) 小 林 団 員 10:20 成 田 発 13:30 北 京 着 (JL781) 同 上 3 12/11( 月 ) 08:45-09:30 JICA 中 国 事 務 所 打 合 せ 大 連 10:30-11:30 日 中 環 境 保 全 センター 是 澤 専 門 家 打 合 せ 13:30-15:00 NDRC 環 境 総 合 利 用 司 打 合 せ 19:10 北 京 発 20:25 大 連 着 (CZ6140) 4 12/12( 火 ) 大 連 省 エネルギー 教 育 センター 打 合 せ 同 上 5 12/13( 水 ) 足 立 団 長 小 林 団 員 大 連 成 田 小 島 団 員 大 連 北 京 (2) 第 2 次 現 地 調 査 月 日 工 程 宿 泊 地 1 3/5( 月 ) 事 前 打 合 せ 天 野 団 員 青 野 団 員 19:30 上 海 22:00 北 京 2 3/6( 火 ) AM 国 家 標 準 化 管 理 委 員 会 (SAC) 打 合 せ PM JICA 中 国 事 務 所 打 合 せ 天 野 団 員 青 野 団 員 18:55 北 20:55 上 海 北 京 -2-

8 1-5 主 要 面 談 者 (1) 中 国 側 1) 国 家 発 展 改 革 委 員 会 環 境 和 資 源 総 合 利 用 司 謝 极 助 理 巡 視 員 蔡 治 华 2) 大 連 市 経 済 委 員 会 勇 長 亮 助 理 巡 視 員 張 立 志 資 源 処 処 長 3) 大 連 中 国 節 能 教 育 中 心 孙 公 廉 主 任 郑 丽 萍 培 訓 部 部 長 4) 工 交 部 交 通 能 源 処 楊 澤 世 処 長 于 茜 5) 中 国 標 準 化 研 究 所 成 建 宏 研 究 員 陳 梅 紅 研 究 員 (2) 日 本 側 1) 在 中 国 日 本 大 使 館 小 林 浩 史 一 等 書 記 官 2) 日 中 友 好 環 境 保 全 センター 須 藤 和 男 リーダー 是 澤 裕 二 専 門 家 位 坂 和 隆 調 整 員 3)JICA 中 国 事 務 所 古 賀 重 成 所 長 渡 辺 雅 人 次 長 -3-

9 第 2 章 調 査 結 果 2-1 対 処 方 針 (1) 中 国 における 省 エネ 関 連 情 報 収 集 分 析 中 国 の 省 エネにかかわる 中 央 政 府 及 び 地 方 の 関 係 機 関 組 織 の 業 務 や 役 割 人 材 財 政 技 術 レベル 能 力 等 について 情 報 収 集 分 析 を 行 う また その 中 で 特 に JICA が 支 援 を 行 うことが 効 果 的 であるキーポイント キーパーソン カウンターパート(C/P)とすべき 重 要 な 組 織 省 エネ 推 進 の 障 害 となっている 制 度 意 識 等 について 分 析 を 行 う (2) 中 国 における 改 正 省 エネ 法 の 進 捗 確 認 2006 年 11 月 経 済 産 業 省 主 導 で 中 国 中 央 政 府 及 び 地 方 政 府 関 係 者 の 省 エネ 法 研 修 が 実 施 され たが 中 国 の 省 エネ 法 は 今 後 JICA が 立 ち 上 げる 省 エネプロジェクトに 深 くかかわってくるもの であるため 2007 年 末 発 効 を 目 処 に 作 業 が 進 められている 省 エネ 法 の 改 正 について 改 正 のポイ ントや 進 捗 状 況 に 関 する 情 報 収 集 を 行 う (3) 現 地 日 本 側 関 係 者 との 省 エネ 分 野 の 技 術 協 力 の 方 向 性 について 協 議 現 地 の JICA 中 国 事 務 所 在 中 国 日 本 大 使 館 NEDO 日 本 貿 易 振 興 機 構 (Japan External Trade Organization:JETRO) 等 の 関 係 機 関 と 中 国 における 今 後 の 省 エネ 分 野 の 技 術 協 力 の 方 向 性 につい て 協 議 する 国 別 事 業 実 施 計 画 に 基 づく 援 助 重 点 分 野 開 発 課 題 との 位 置 づけを 確 認 する 中 国 に 対 しては 2006 年 5 月 末 の 日 中 省 エネルギー 環 境 総 合 フォーラム 等 で 経 済 産 業 省 等 が 主 導 で 省 エネ 協 力 の 枠 組 みを 検 討 していることもあり 日 本 側 が 一 体 となって 相 乗 効 果 を 出 せるよう 十 分 な 連 携 を 図 る 各 機 関 の 関 係 者 からプロジェクト 形 成 に 必 要 な 情 報 の 収 集 を 行 う (4) 中 国 における 省 エネ 過 去 案 件 の 現 況 確 認 JICA が 1992 年 7 月 ~1997 年 7 月 に 実 施 した 技 術 協 力 プロジェクト 大 連 省 エネルギー 教 育 セ ンタープロジェクト のその 後 の 状 況 を 確 認 し 中 国 における 省 エネプロジェクトのあり 方 自 立 発 展 性 のあるプロジェクトの 進 め 方 等 について 検 証 する (5) 日 中 友 好 環 境 保 全 センターとの 連 携 可 能 性 の 検 討 専 門 家 を 派 遣 している 日 中 友 好 環 境 保 全 センター( 協 力 期 間 2002 年 4 月 ~2008 年 3 月 )との 省 エネプロジェクトに 関 する 連 携 可 能 性 について 検 討 する 2-2 団 長 所 感 (1) 総 論 1)NDRC は 省 エネ 分 野 での JICA との 協 力 にきわめて 意 欲 的 であった 2006 年 11 月 上 旬 NDRC 謝 助 理 巡 視 員 ( 日 本 の 審 議 官 級 )が 経 済 産 業 省 が 提 供 した 省 エネ 法 研 修 へ 参 加 するため に 来 日 した 際 当 資 源 エネルギーグループから 省 エネ 分 野 における4つの 協 力 案 を 示 しつつ 予 算 及 び 専 門 家 の 手 当 ての 制 約 上 このうちの1 2 件 のみを 実 施 することが 可 能 であると 伝 達 してあったことを 受 け 謝 助 理 巡 視 員 は NDRC の 上 層 部 から JICA との 協 力 により2 件 (1 省 エネルギー 監 察 官 の 育 成 2エネルギー 管 理 士 プロジェクト)の 協 力 を 実 施 する 旨 の 了 解 を -4-

10 取 付 け 済 みであるとの 説 明 があった 2)NDRC としては 今 後 の JICA によるプロジェクト 形 成 調 査 の 実 施 は 協 力 分 野 を 特 定 する ための 調 査 ではなく 2つの 協 力 分 野 につき 協 力 内 容 を 固 めていくための 調 査 であるべきであ り 2 件 の 協 力 の 実 施 を JICA と 科 学 技 術 部 Ministry of Science and Technology(China):MST ( 中 国 政 府 側 の 対 日 技 術 協 力 の 窓 口 )との 間 で 合 意 文 書 を 交 わしたうえで 進 めてほしいとの 強 い 要 請 があった 3) 調 査 団 としては 対 中 国 の 省 エネ 協 力 は 強 力 に 進 めるべき 分 野 であることから 同 2 件 の 協 力 を 進 める 方 向 で 国 内 の 調 整 にあたりたいと 返 答 した (2) 専 門 家 及 び 予 算 の 手 当 て 等 執 行 上 の 注 意 点 1) 協 力 内 容 a) 省 エネルギー 監 察 官 の 育 成 は 技 術 協 力 プロジェクトにふさわしい 内 容 である 2006 年 11 月 の 面 談 の 際 には 研 修 に 供 する 古 いプラントを 有 するモデル 工 場 を 中 国 側 が 提 供 するよ うに 依 頼 した しかしながら このようなモデル 工 場 の 手 当 てに 時 間 を 要 する 可 能 性 がある 一 方 今 回 調 査 を 行 った 大 連 省 エネルギー 教 育 センターは 1992~2003 年 の JICA による 協 力 以 降 地 道 に 発 展 してきていること 今 後 同 センターの 研 修 設 備 を 増 強 する 計 画 もほぼ 実 現 する 見 通 しになっていること 同 センターはかつての 日 本 からの 協 力 に 深 く 感 謝 し 更 な る 協 力 を 期 待 していること NDRC も 同 センターを 今 後 の 日 中 間 協 力 の 一 拠 点 にしようとし ている 節 があること(NDRC 入 省 6か 月 目 の 担 当 職 員 の 弁 であるため 不 確 か) JICA として も 軌 道 に 乗 っている 同 センターを 更 に 支 援 することによって 日 中 間 の 省 エネ 協 力 のシンボ ル 的 存 在 をつくりあげることができることから 同 センターを 省 エネルギー 監 察 官 の 育 成 プロジェクトの 拠 点 とすることが 適 当 であると 考 えられる 同 センターでは 半 年 後 に 上 述 の 研 修 設 備 の 増 強 が 終 了 している 予 定 であることから 今 後 の 同 センターに 対 する 協 力 の 可 否 を 検 討 するにあたって いずれかの 時 点 で 再 度 研 修 設 備 を 含 め 同 センターの 調 査 にい くことが 適 切 である なお 同 センターの 問 題 点 については 以 下 の (4)2) 以 降 を 参 照 b) エネルギー 管 理 士 プロジェクト は 2006 年 11 月 の 面 談 の 際 には 中 国 にふさわしいエ ネルギー 管 理 士 の 法 制 度 を 日 中 間 で 共 同 研 究 し 最 終 成 果 としてエネルギー 管 理 士 のあり 方 についての 提 案 書 を 取 りまとめるということで 大 まかな 協 力 内 容 の 摺 り 合 わせを 行 った 今 般 明 らかにされた 改 正 省 エネ 法 原 案 では エネルギー 管 理 士 制 度 を 確 立 する 旨 規 定 され ているが 今 後 同 制 度 についての 政 省 令 を 中 国 政 府 自 らが 独 自 に 策 定 する 用 意 があるのか その 場 合 には 他 にどのような 協 力 がありうるのかにつき プロジェクト 形 成 時 に 確 認 する 必 要 がある( 入 省 6か 月 目 の 担 当 職 員 は 政 省 令 は 政 府 自 らが 策 定 すると 説 明 していたが 確 認 の 必 要 がある) 管 理 士 の 試 験 制 度 や 研 修 の 内 容 についての 開 発 調 査 であるのか 管 理 士 を 実 際 に 育 成 する 技 術 協 力 プロジェクトであるのかによって JICA 側 の 対 応 が 大 きく 異 なって くる 2) 専 門 家 の 手 当 て a) 省 エネルギー 監 察 官 の 育 成 ( 技 術 協 力 プロジェクト) については 直 営 型 であろうが 一 括 業 務 委 託 型 であろうが 我 が 国 の 省 エネの 専 門 家 が 多 くの 負 担 を 負 わざるを 得 ない 協 力 内 容 である 2006 年 8 月 の 海 外 経 済 協 力 会 議 で 対 中 国 とともに 省 エネ 協 力 を 進 めていくべ -5-

11 きとの 申 し 合 わせがなされた 対 インドの 協 力 も 立 ち 上 げていかなければならない 状 況 のなか 省 エネの 専 門 家 の 負 担 が 少 しでも 軽 減 される 方 法 を 検 討 していかなければならない b) エネルギー 管 理 士 プロジェクト については 上 記 (2)1)b) のとおり 開 発 調 査 で 対 応 可 能 な 内 容 であれば 総 合 コンサルタント 企 業 でも 対 応 可 能 な 内 容 ではないかと 考 え る 他 方 技 術 協 力 プロジェクトとする 場 合 には 監 察 官 育 成 プロジェクトとの 重 複 を 排 除 する 等 の 工 夫 をし 省 エネ 専 門 家 の 負 担 を 軽 減 する 協 力 内 容 を 検 討 する 必 要 がある 3) 予 算 の 手 当 て a)ndrc は 2007 年 中 に 協 力 が 開 始 されることを 強 く 望 み 2 3 年 の 協 力 期 間 を 想 定 して いる b) 省 エネルギー 監 察 官 の 育 成 ( 技 術 協 力 プロジェクト) 及 び エネルギー 管 理 士 プロジェ クト( 技 術 協 力 プロジェクトの 場 合 ) については 19 年 度 交 付 金 の 配 分 を 期 待 したい c) エネルギー 管 理 士 プロジェクト( 開 発 調 査 ) については 経 済 産 業 省 からの 19 年 度 委 託 費 の 配 分 がほぼ 終 了 段 階 にあるが 委 託 費 の 配 分 を 期 待 したい 4) 研 修 生 の 旅 費 等 の 負 担 a)2006 年 11 月 の 面 談 の 際 研 修 を 実 施 する 際 の 研 修 生 の 旅 費 宿 泊 費 日 当 につき 中 国 側 から JICA にて 一 部 負 担 するよう 要 請 があった 今 般 旅 費 等 の 負 担 は 最 貧 国 に 限 ってい る 旨 及 び 研 修 の 対 象 とすべき 地 域 は 旅 費 を 負 担 できる 財 政 があるようなエネルギー 消 費 の 多 い 省 とすべき 旨 伝 達 した しかしながら 中 国 側 から 旅 費 等 の 一 部 負 担 がなければ 西 部 地 域 からの 研 修 生 の 参 加 が 見 込 めないこと 西 部 地 域 もエネルギー 消 費 が 多 いこと JICA によ る 費 用 負 担 は 西 部 地 域 のみと 考 えているとの 説 明 があり 再 度 旅 費 等 の 負 担 の 申 し 入 れがあ った 例 えば 2006 年 度 から 実 施 されている 西 部 行 政 実 務 者 育 成 プロジェクト では プ ロジェクトの 立 上 げ 時 のみ 旅 費 等 の 一 部 負 担 をしている この 事 例 を 超 えない 範 囲 で 負 担 率 を 検 討 する 必 要 がある なお この 後 訪 問 した 大 連 省 エネルギー 教 育 センターで 聴 取 したと ころ 省 エネ 対 策 を 目 的 に 相 対 的 に 貧 困 である 西 部 地 域 からも 同 センターでの 省 エネ 研 修 へ の 参 加 需 要 があるとのことであった (3) 今 後 の 進 め 方 1) 第 2 回 日 中 エネルギーフォーラムにおける 署 名 第 2 回 日 中 エネルギーフォーラムが 2007 年 の6~9 月 頃 にかけて 北 京 にて 開 催 される 予 定 となっている NDRC としては 同 フォーラム 時 に2つのプロジェクトにつき 署 名 したいとし ている JICA にとっても 日 中 間 の 協 力 を 記 念 するよい 機 会 になると 考 える このため 同 フォ ーラムの 日 本 政 府 側 主 催 者 に 了 解 を 得 ていく 必 要 がある (4) 大 連 省 エネルギー 教 育 センターの 活 用 1) 大 連 省 エネルギー 教 育 センターでは 1JICA からの 技 術 協 力 後 自 立 的 な 発 展 が 進 んでいる か 2 技 術 協 力 時 に 供 与 した 設 備 はどうなっているか 3 今 後 の 日 中 間 の 省 エネプロジェクト の 受 け 皿 となりえるかの3つの 視 点 から 検 証 を 行 った 2) 上 記 1の 観 点 からは 上 記 (2)1)a) に 言 及 したとおり 同 センターは その 後 自 立 的 に 発 展 を 続 けているといえる JIAC の 協 力 が 終 了 した 2004 年 以 降 3,500 人 に 対 し 3~ 7 日 程 度 のテーマ 別 の 研 修 を 実 施 してきており 研 修 生 は 大 連 市 内 の 企 業 のみならず 全 国 の -6-

12 州 市 の 省 エネセンターや 中 央 政 府 モンゴルからも 参 加 している かつての 研 修 生 が 新 たな 研 修 生 を 参 加 させるという 好 循 環 が 生 まれており 特 に 研 修 の 市 場 開 拓 をしなくとも 過 去 3 年 間 は 毎 年 1,000 人 の 研 修 生 が 参 加 してきている 日 本 の 省 エネセンターのノウハウを 吸 収 し 外 部 から 一 級 の 講 師 を 招 聘 する 工 夫 もしている 3) 他 方 1)の2の 観 点 からは かつて 供 与 した 設 備 のうち 一 部 の 設 備 は 据 付 け 当 時 に 日 本 か らもエンジニアに 来 てもらい 試 運 転 を 繰 り 返 したが 結 局 作 動 しなかったものがあり その 後 も 作 動 を 試 みたが 機 能 しなかったため 近 年 まで 保 管 し 廃 棄 した 経 緯 がある また 多 くの 設 備 は 供 与 後 14 年 が 経 過 しているため 十 分 に 活 用 したあと 廃 棄 されている 残 されている 設 備 に ついては どのような 設 備 がどこに 保 管 されているのかをリスト 化 し 提 出 してもらうこととし た 一 部 の 設 備 は 大 連 工 科 大 学 に 設 置 し( 所 有 権 は 同 センター) 活 用 してもらっている 4)1)の3の 観 点 からは 大 連 経 済 委 員 会 のバックアップを 得 ながら 半 年 後 にも 研 修 施 設 の 充 実 を 図 るための 最 終 調 整 を 行 っている 現 在 8 名 の 技 術 者 を 35 名 まで 拡 充 する 希 望 があり う ち2 名 が 内 定 している このため 現 在 毎 年 1,000 人 程 度 の 研 修 生 を 受 け 入 れているが 更 に 数 百 名 の 研 修 生 を 受 け 入 れる 余 地 があるとしている 当 初 のセンター 主 任 ( 所 長 )は まじ めな 方 で 半 年 前 に 大 連 経 済 委 員 会 助 理 巡 視 員 ( 副 委 員 長 )となり 引 き 続 き 同 センターを 支 援 する 立 場 にある 新 主 任 は 2006 年 度 の 10 名 の 大 連 市 十 大 経 済 人 物 として 表 彰 されること がほぼ 決 定 している 5)これまで 同 センターは 優 良 案 件 ではないと 評 価 されていたが 今 般 の 検 証 では 順 調 に 業 務 が 進 展 していることが 確 認 された この 乖 離 がなぜ 生 まれたかにつき 記 述 したい ひとつには 据 付 け 当 時 から 設 備 が 稼 動 せず 廃 棄 に 至 ったこと これは 大 きな 問 題 であり 別 途 問 題 点 の 整 理 が 必 要 であるが 同 センターの 責 めのみに 帰 する 事 項 ではない 1998 年 の 終 了 時 評 価 では 1 併 設 するホテル( 研 修 宿 泊 施 設 )との 会 計 分 離 が 必 要 2 大 連 市 の 省 エネ 規 制 がないことが 研 修 生 集 めのネガティブ 要 因 となっている 可 能 性 がある 3 有 料 による 研 修 や 工 場 診 断 により 事 業 収 入 を 確 保 すべき 等 が 指 摘 された また 2002 年 の 事 後 評 価 時 では 4 供 与 機 材 を 保 守 し 活 用 すべき 5 企 業 の 省 エネ 診 断 に 着 手 し 市 場 開 拓 すべき 6 国 からの 委 託 業 務 を 受 注 すべき 等 が 指 摘 された なお 両 評 価 とも 上 記 のような 指 摘 はあるものの プロジェクト 目 標 の 達 成 と 自 立 的 発 展 については 高 く 評 価 されている 1はその 後 ホテルと 分 離 した 2はネガティ ブ 要 因 にはなるが 研 修 生 は 十 分 確 保 できている 4は 上 述 のとおり 別 途 問 題 点 の 整 理 が 必 要 で ある 6は 同 センターとしても 省 エネ 普 及 事 業 は 公 的 色 彩 も 強 いことから 公 的 機 関 からの 委 託 を 強 く 希 望 しており 委 託 費 については 今 後 エネルギー 管 理 士 制 度 が 確 立 されれば 管 理 士 認 定 機 関 として 指 定 されるよう NDRC に 相 談 中 である なお 同 センターの 位 置 づけは 大 連 市 の 行 政 と 連 動 しているため 同 教 育 センターには 他 に 省 エネ 研 究 所 省 エネサービスセンター 省 エネモニタリングセンターの 看 板 も 有 している 後 者 3 件 は 今 後 統 一 し 監 督 検 査 センター と 名 称 を 変 更 し 省 エネ 法 の 執 行 という 行 政 からの 受 託 事 業 を 想 定 している 35については これまで 27 社 の 省 エネ 診 断 を 行 っているが 教 育 センターという 名 の 非 営 利 団 体 であ るため 研 修 事 業 を 中 心 に いずれの 事 業 も 赤 字 が 出 ない 程 度 の 費 用 を 徴 収 して 実 施 している 上 記 のとおり 現 在 同 センターは4 枚 看 板 であり うち3 枚 の 看 板 は 統 一 するが 同 センター については 日 中 協 力 のモデルであるためそのままの 名 称 で 残 しておくとのことであった 教 育 という 名 称 が 省 エネ 診 断 事 業 を 拡 大 する 足 枷 となっているのであれば 今 後 エネルギ ー 監 察 官 育 成 プロジェクトを 同 センターで 実 施 する 際 日 本 側 から 名 称 の 変 更 を 提 案 してあげ -7-

13 ることが 適 切 ではないかと 考 える 以 上 のとおり 研 修 機 能 は 十 分 に 発 揮 されており 評 価 時 の 指 摘 事 項 にも 対 処 してきている 供 与 機 材 の 当 初 の 経 緯 が 問 題 点 であること また4 枚 看 板 に 至 る 行 程 で 施 設 が3か 所 に 増 加 したことが 日 本 からみて 不 可 解 な 行 為 と 映 っていたことが 本 プロジェクトの 評 価 を 下 げていた 要 因 と 考 えられる 2-3 協 議 結 果 概 要 (1) 国 家 発 展 改 革 委 員 会 (NDRC) 1)プロジェクトについて 省 エネルギー 監 察 官 育 成 とエネルギー 管 理 士 に 関 する2つのプロジェクトを 実 施 したい (NDRC) 日 本 側 はプロジェクト 形 成 調 査 後 にプロジェクトを 実 施 するという 考 え 方 だが NDRC とし てはプロジェクト 実 施 を 決 定 してから 調 査 をしてほしい (NDRC) 調 査 の 前 に MST と JICA の 間 で2つのプロジェクト 実 施 について 合 意 文 書 を 交 わしてほし い (NDRC) MST は1 部 門 からの2つのプロジェクト 要 請 を 基 本 的 に 受 け 付 けない (JICA 中 国 事 務 所 ) MST の 要 請 取 付 けはパターン 化 している プロジェクトを2つ 実 施 するかどうかは 中 国 内 部 の 問 題 であるので MST と NDRC で 調 整 してほしい (JICA 中 国 事 務 所 ) プロジェクトの 実 施 について 第 2 回 日 中 省 エネルギー 環 境 総 合 フォーラムで R/D の 署 名 ができれば 理 想 的 である (NDRC) 2) 調 査 の 進 め 方 について 2つのプロジェクトを 実 施 するなら それぞれ C/P を 設 置 する 中 国 側 の 実 施 機 関 は NDRC ではなく より 適 切 な 機 関 であるほうが 好 ましいと 思 っている (NDRC) プロジェクト 実 施 機 関 が 多 数 考 えられる 場 合 などは プロジェクトごとに 委 員 会 の 設 置 も 検 討 する (JICA) 日 本 側 の 調 査 対 象 機 関 ( 案 )について 加 除 筆 し 当 方 よりリストを 提 示 する (NDRC) 3)ローカルコスト 負 担 について 過 去 の 技 術 協 力 で 相 手 国 のローカルコスト 負 担 をしたのはアフリカの 最 貧 国 のみ 省 エネプ ロジェクトは 対 象 を 中 国 全 土 ではなく エネルギー 消 費 の 多 い 地 域 に 絞 ることとしたい (JICA) 旅 費 や 日 当 を 中 国 側 が 支 出 する 場 合 100 近 くある 省 エネセンターに 意 見 を 求 めなければな らず 時 間 を 要 する 費 用 負 担 は 西 部 地 域 を 重 点 的 にしてもらいたい 西 部 地 域 は 所 得 が 低 い が 環 境 汚 染 がひどく エネルギー 消 費 も 多 い (NDRC) 費 用 負 担 については どの 費 目 に 対 してどのような 負 担 率 がありうるか 持 ち 帰 って 検 討 す る (JICA) (2) 日 中 友 好 環 境 保 全 センター 本 プロジェクトでは 中 国 における 循 環 型 経 済 の 政 策 研 究 支 援 のため 企 業 環 境 監 督 員 制 度 の 構 築 や 工 場 における 環 境 管 理 制 度 づくりを 行 っている 国 家 環 境 保 護 総 局 は 省 エネに 関 する 業 務 は 行 っていない 環 境 保 全 センターとしては 省 エネと 直 接 的 な 関 係 はないが 省 エネ 診 断 技 術 者 の 育 成 研 修 へ 当 -8-

14 センターの 技 術 者 を 参 加 させるという 程 度 の 連 携 は 考 えられる (3) 大 連 市 経 済 委 員 会 大 連 省 エネルギー 教 育 センター 現 在 の 職 員 数 は 16 人 で 内 訳 は 高 級 工 程 師 4 人 日 中 通 訳 2 人 工 程 師 2 人 経 理 担 当 2 人 行 政 管 理 2 人 化 学 担 当 2 人 運 転 手 2 人 省 エネルギー 教 育 センターの 主 な 機 能 は 研 修 モニタリング( 熱 電 気 石 油 水 の 利 用 ) 企 業 の 省 エネ 診 断 評 価 日 本 の 協 力 終 了 後 も 独 自 に 十 数 回 研 修 を 実 施 し これまで 約 3,500 名 に 研 修 を 実 施 した 研 修 生 は 大 連 市 内 のみならず 全 国 から 参 加 してくる 西 部 の 貧 困 州 からの 参 加 もある ま た モンゴルからも 参 加 したことがある これらの 参 加 者 が 更 に 次 の 研 修 生 を 送 り 出 すとい う 好 循 環 を 生 んでいるため 特 に 研 修 の PR は 行 っていないが 毎 年 1,000 人 程 度 の 参 加 者 が ある 状 況 省 エネルギー 教 育 センターの 収 入 は 研 修 と 企 業 の 省 エネ 診 断 等 市 政 府 からの 費 用 支 援 はない が 建 屋 は 市 政 府 から 無 償 で 提 供 されており 最 近 も 市 政 府 近 くに 新 しいセンターを 寄 贈 され たところ また 設 備 更 新 も 自 己 資 金 で 行 っている 大 連 理 工 大 学 と 連 係 し 業 務 強 化 を 図 っている 大 学 は 主 にソフト 面 (データ 処 理 計 算 )の 支 援 を 行 う 同 大 学 からは 研 修 の 講 師 にも 来 てもらっている 研 修 の 講 師 には 当 センターの 技 術 者 も 担 当 しているが 清 華 大 学 の 教 授 をはじめ 外 部 の 一 流 の 専 門 家 にあたってもらって いる 2007 年 を 目 標 に 市 政 府 所 有 の 利 用 率 の 悪 い 別 の 研 修 施 設 を 譲 り 受 けて 更 に 業 務 を 拡 大 する 予 定 寄 贈 されたばかりの 上 述 のセンターは モニタリングや 各 種 分 析 事 務 を 行 う 場 所 であ り 研 修 施 設 はない 研 修 は 従 来 どおり 日 華 ホテルに 使 用 料 を 支 払 い そこで 研 修 及 び 宿 泊 のスペースを 確 保 している 2007 年 このような 研 修 施 設 を 譲 り 受 ければ 賃 料 の 支 払 いも 不 要 になる 省 エネルギー 教 育 センターは 省 エネ 研 修 の 中 国 全 土 の 中 心 的 存 在 としての 地 位 を 確 立 してい きたい 毎 年 の 研 修 生 の 受 入 人 数 も 拡 大 することが 可 能 である 今 後 は 技 術 者 を 35 名 まで 増 やし 研 修 に 対 応 していきたい また 徐 々に 設 備 更 新 をして 省 エ ネルギー 教 育 センターの 機 能 を 整 え エネルギーデータベースの 構 築 や 企 業 のエネルギー 診 断 省 エネ 法 普 及 に 係 る 政 府 の 省 エネ 政 策 への 協 力 を 行 っていきたい (4) 国 家 標 準 化 管 理 委 員 会 (Standardization Administration of People s Republic of China:SAC) 1)SAC の 位 置 づけ SAC は 国 家 質 量 監 督 検 験 検 疫 総 局 (General Administration of Quality Supervision, Inspection and Quarantine of the People s Republic of China:AQSIQ)の 下 部 組 織 で 国 務 院 が 授 権 する 標 準 化 管 理 機 関 2) 協 力 の 範 囲 と 方 式 について SAC の 職 能 範 囲 内 に 収 めることが 重 要 つまり 国 家 標 準 の 予 備 研 究 起 案 修 正 等 にかか わることであり 技 術 的 な 研 究 検 討 を 通 じて 国 家 標 準 を 整 備 することである よって 監 督 実 施 など SAC の 管 轄 外 のことは 難 しい -9-

15 3) 協 力 の 方 式 について SAC の 知 識 や 技 術 向 上 のための 協 力 であってほしい 4)プロジェクト 案 について 最 初 の JICA との 合 作 であるので まずは 工 場 の 省 エネ 判 断 基 準 に 絞 って 進 めてみたい た だし 判 断 基 準 という 言 葉 はきわめてわかりにくいので プロジェクトタイトルは 例 え ば 工 業 企 業 の 省 エネルギー 評 価 基 準 ( 工 業 企 業 節 能 評 価 標 準 ) としてはどうか 現 在 開 かれている 全 国 人 民 代 表 大 会 において 温 家 宝 総 理 が 2007 年 以 降 の 重 要 取 組 みとし て 節 能 減 排 ( 省 エネと 汚 染 排 出 の 削 減 ) を 掲 げたが 工 場 の 省 エネ 基 準 整 備 プロジェ クトの 実 施 は 時 宜 を 得 ており SAC もちょうど 進 めようとしている 内 容 である プロジェクトの 開 始 がすぐでなくとも 工 場 の 省 エネ 基 準 の 精 緻 化 や 更 新 のニーズはあるの で 是 非 日 本 の 経 験 を 参 考 にしたい 活 動 を 行 うにあたって 以 下 のことを 考 慮 してほしい - 日 本 の 省 エネ 基 準 管 理 制 度 の 中 国 への 紹 介 技 術 移 転 - 日 本 の 省 エネ 基 準 が 包 含 している 範 囲 の 紹 介 技 術 移 転 - 日 本 の 省 エネ 基 準 の 修 正 過 程 指 標 の 選 択 に 関 する 紹 介 技 術 移 転 - 日 本 の 省 エネ 基 準 の 実 施 関 連 人 材 の 育 成 広 報 宣 伝 に 関 する 紹 介 技 術 移 転 -10-

16 第 3 章 中 国 の 省 エネルギーの 現 状 と 取 組 み 3-1 中 国 のエネルギー 消 費 とエネルギー 効 率 東 部 沿 海 地 域 を 中 心 とした 経 済 発 展 により 中 国 は 1978 年 の 改 革 開 放 以 来 平 均 9%を 超 える 高 い 経 済 成 長 を 続 けてきている 高 度 経 済 成 長 に 加 え 広 大 な 国 土 と 約 13 億 人 の 人 口 が 増 加 し 続 けているな か エネルギー 消 費 も 増 大 の 一 途 をたどってきており 現 在 は 米 国 に 次 ぐ 世 界 第 2 位 のエネルギー 消 費 大 国 となっている 特 に 2000 年 以 降 のエネルギー 消 費 は モータリゼーションの 加 速 の 影 響 から 顕 著 に 伸 びている 標 準 炭 換 算 百 万 トン % 2, 一 次 エネルギー 消 費 実 質 GDP 成 長 率 18 2, , , 出 所 :IMF World Economic Outlook Database 中 国 統 計 年 鑑 図 3-1 中 国 の 実 質 GDP 成 長 と 一 次 エネルギー 消 費 一 次 エネルギー 供 給 の 内 訳 をみてみると 国 内 供 給 が 主 力 の 石 炭 が 現 状 で7 割 近 くを 占 めている 国 際 エネルギー 機 関 (International Energy Agency:IEA)の 一 次 エネルギー 供 給 見 通 しでは 2030 年 の 石 炭 供 給 は 2002 年 の 倍 に 増 加 すると 予 測 されている(IEA Energy Balances of Non-OECD) 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 72% 76% 76% 75% 68% 69% 0% 出 所 : 中 国 統 計 年 鑑 図 3-2 中 国 の 一 次 エネルギー 供 給 内 訳 水 力 原 子 力 風 力 天 然 ガス 石 油 石 炭 -11-

17 また 中 国 のエネルギー 消 費 量 の 推 移 をみると 2001 年 から 急 速 に 上 昇 が 続 いていることがうかがえ る 2005 年 のエネルギー 消 費 量 は 2001 年 比 1.55 倍 である 一 方 IEA の 2004 年 時 の 試 算 によると 世 界 の 2030 年 のエネルギー 消 費 量 の 予 測 値 は 2002 年 比 1.59 倍 であり 中 国 ではこの5 年 間 で 急 伸 し ていることがわかる 万 トン 標 準 炭 石 油 石 炭 天 然 ガス 電 力 年 で1.55 倍! 143, 年 で1.47 倍! 151, 出 所 : 中 国 エネルギー 統 計 年 鑑 2006 より 作 成 図 3-3 中 国 のエネルギー 消 費 量 の 推 移 中 国 は 世 界 最 大 の 石 炭 生 産 消 費 国 である 一 方 で エネルギー 転 換 効 率 は 低 く また 生 産 されて いる 石 炭 は 良 質 の 瀝 青 炭 だけではなくて カロリーの 低 い 低 品 位 炭 や 褐 炭 が 大 きな 比 率 を 占 めている さらに 発 電 所 や 工 業 用 ボイラー 等 への 脱 硫 脱 硝 装 置 の 設 置 が 十 分 なされていないため 全 国 範 囲 で 深 刻 な 環 境 汚 染 を 引 き 起 こしている このようにエネルギー 源 を 効 率 の 悪 い 石 炭 に 大 きく 依 存 している 構 造 があるため 中 国 のエネルギ ー 効 率 は GDP 当 たりのエネルギー 消 費 で 比 較 してみると 日 本 の 約 9 倍 効 率 が 悪 い 計 算 になる 石 炭 を 中 心 とするエネルギー 源 構 成 は 中 国 の 所 有 資 源 とエネルギー 戦 略 にかかわる 事 項 であるが 消 費 端 のエネルギー 効 率 が 世 界 においてもきわめて 高 い 日 本 の 省 エネ 技 術 やそれを 後 押 ししている 省 エネ 政 策 を 中 国 に 合 った 形 で 導 入 することは 中 国 の 持 続 的 な 発 展 にとって 非 常 に 意 義 深 い 石 油 換 算 トン/2000 年 価 格 百 万 米 ドル 3,000 2,500 2,000 中 国 米 国 日 本 1,500 1, 出 所 :エネルギー 経 済 統 計 要 覧 図 3-4 GDP 当 たりエネルギー 消 費 からみた 日 中 米 のエネルギー 効 率 比 較 -12-

18 こうしたエネルギー 効 率 の 低 い 現 状 から 脱 却 する 措 置 として 2005 年 6 月 6 日 から 最 終 エネルギ ー 消 費 効 率 化 プロジェクト を 実 施 している 1 期 を3 年 とし 4 期 まで 全 12 年 の 実 施 である 第 1 期 の CO 2 削 減 量 4200 万 トン 全 期 で 2.79 億 トンの CO 2 を 削 減 するものである 第 1 期 分 は 2006 年 4 月 に 入 札 が 実 施 され 16 件 が 採 択 されている 地 球 環 境 ファシリティ GEF 第 1 期 技 術 援 助 借 款 1700 万 米 ドル 国 連 開 発 計 画 国 家 発 展 改 革 委 員 会 UNDP 共 同 実 施 中 国 政 府 第 1 期 注 入 資 金 3100 万 米 ドル 中 国 端 末 エネルギー 効 率 プロジェクト 民 間 資 本 3200 万 米 ドルを 誘 致 予 定 2005 年 6 月 6 日 第 1 期 (3 (3 年 間 )スタート 工 業 省 エネ 分 野 建 築 省 エネ 分 野 総 合 省 エネ 能 力 開 発 分 野 1 技 術 省 エネ 基 準 を 開 発 2 家 庭 用 電 気 製 品 エネルギー 効 率 基 準 と 標 識 の 普 及 など 1 建 築 物 省 エネ 消 費 統 計 のパイロット 事 業 を 実 施 2 高 エネルギー 使 用 効 率 又 はグリーン 建 築 の 奨 励 体 制 を 研 究 3 新 型 省 エネ 建 築 材 料 の 開 発 など 1エネルギー 診 断 の 能 力 開 発 2 省 エネ 融 資 政 策 の 研 究 など 図 3-5 最 終 エネルギー 消 費 効 率 化 プロジェクト 概 要 番 号 表 3-1 最 終 エネルギー 消 費 効 率 化 プロジェクトのプロジェクト 詳 細 金 額 子 契 約 名 称 ( 米 ドル) 通 し 番 号 落 札 予 定 機 関 セメント 生 産 工 芸 の 省 エネ 設 計 規 範 開 発 139,900 A05 中 国 セメント 協 会 現 有 と 新 規 増 加 モーターシステム 優 良 化 設 計 基 準 の 制 定 とモ デル 実 施 264,800 A06 清 華 大 学 電 機 工 程 と 応 用 電 子 技 術 学 部 / 中 国 科 学 院 電 工 研 究 所 / 中 国 省 エネ 協 会 節 電 とグリーン 電 気 エネルギー 委 員 会 モーターシステム 省 エネサービス 機 関 の 能 力 開 発 409,900 A07 中 国 省 エネ 協 会 省 エネサービス 産 業 委 員 会 エネルギー 情 報 管 理 システムの 開 発 とテスト 用 用 のツール 技 術 プログラム A12 市 場 経 済 体 制 に 合 う 建 築 省 エネ 経 済 激 励 政 策 の 研 究 と 評 価 新 築 住 宅 建 築 エネルギー 消 費 等 級 体 系 の 研 究 と 制 定 213,000 B05 85,900 B06 上 海 市 エネルギー 標 準 の 実 施 情 況 に 関 する 評 価 及 び 経 験 普 及 70,000 B11 北 京 交 通 大 学 北 京 建 筑 工 程 学 院 清 華 大 学 ( 建 築 学 院 ) 建 設 部 住 宅 産 業 化 促 進 センター 所 在 地 の 気 候 と 資 源 条 件 に 合 う 太 陽 建 築 概 念 の 研 究 51,000 B20 建 設 部 科 技 発 展 促 進 センター 重 慶 市 建 築 書 上 年 審 査 登 録 制 度 パイロット 事 業 119,250 B22 建 設 部 科 技 発 展 促 進 センター モーターシステム 省 エネテキスト 開 発 ( 高 効 率 モーター 変 速 駆 動 ポンプ 送 風 機 コンプレッサーを 含 む) 16,000 C01 国 際 銅 業 協 会 工 業 ボイラと 蒸 気 システム 効 率 向 上 に 関 するテキスト 開 発 25,000 C02 中 国 省 エネ 協 会 建 築 省 エネと 中 央 空 調 システム 効 率 向 上 に 関 するテキストの 12 21,740 C03 ハルピン 工 業 大 学 開 発 区 域 A 地 域 における 省 エネセンター 情 報 普 及 の 能 力 開 発 13 30,000 C08 上 海 市 省 エネ 監 察 センター 14 区 域 B 地 域 省 エネセンター 情 報 普 及 の 能 力 建 設 29,300 C09 山 東 省 エネルギー 利 用 監 測 センター 15 区 域 C 地 域 省 エネセンター 情 報 普 及 の 能 力 開 発 28,500 C10 16 中 国 省 エネ 融 資 現 状 の 調 査 分 析 78,000 C15 エネルギー 研 究 所 中 国 は 第 11 次 5ヵ 年 計 画 において 2010 年 までに 単 位 GDP(1 万 元 ) 当 たりエネルギー 消 費 量 20% 削 減 の 目 標 値 を 掲 げている 2006 年 6 月 30 日 には 現 状 の 数 値 を 把 握 するものとして 2005 年 度 の 単 位 GDP エネルギー 消 費 量 (トン 標 準 石 炭 /1 万 元 ) 及 び 単 位 GDP 電 力 消 費 量 (kwh/1 万 元 )を 公 表 ( 表 3-2 参 照 )し 沿 岸 部 及 び 北 京 で 省 エネが 進 んでいることを 示 した しかし 8 月 1 日 には 中 国 国 家 統 計 局 などが 統 計 を 公 表 その 中 で 2006 年 上 半 期 (1 月 から6 月 ) -13-

19 までの 実 質 削 減 率 は+0.8%であることを 公 表 した 2006 年 の 削 減 目 標 である-4%は 達 成 できない とされている そのため 9 月 17 日 に 直 轄 都 市 省 単 位 の 個 別 削 減 目 標 を 公 表 した 表 年 の GDP 当 たりの 省 エネ 率 実 績 値 と 2010 年 までの 省 エネ 率 の 目 標 値 2005 年 2010 年 2005 年 2010 年 2005 年 2010 年 地 区 基 数 目 標 削 減 目 標 基 数 目 標 削 減 目 標 基 数 目 標 削 減 目 標 地 区 地 区 ( 標 準 炭 / ( 標 準 炭 / 値 (%) ( 標 準 炭 / ( 標 準 炭 / 値 (%) ( 標 準 炭 / ( 標 準 炭 / 値 (%) 万 元 ) 万 元 ) 万 元 ) 万 元 ) 万 元 ) 万 元 ) 全 国 浙 江 重 庆 北 京 安 徽 四 川 天 津 福 建 贵 州 河 北 江 西 云 南 山 西 山 东 西 藏 内 蒙 古 河 南 陕 西 辽 宁 湖 北 甘 肃 吉 林 湖 南 青 海 黑 龙 江 广 东 宁 夏 上 海 广 西 新 疆 江 苏 海 南 出 所 :2006 年 9 月 17 日 公 表 の 第 11 次 5ヵ 年 計 画 GDP エネルギー 削 減 指 標 前 述 の 単 位 GDP エネルギー 消 費 量 20% 削 減 の 数 値 を 中 国 のエネルギー 換 算 係 数 である 標 準 石 炭 に 換 算 し 示 すと 6.5 億 トン 標 準 炭 に 該 当 する このうち 産 業 転 換 により 4.55 億 トン 標 準 炭 を 直 接 投 資 により 1.95 億 トン 標 準 相 当 のエネルギーを 削 減 することとしている しかし この 直 接 投 資 には 6000 億 元 ( 約 9 兆 円 )を 必 要 としており 資 金 調 達 先 が 課 題 とされている さて 中 国 は 1993 年 以 降 に 石 油 の 純 輸 入 国 に 転 じ それ 以 来 石 油 の 輸 入 量 は 急 速 に 増 加 してきてお り 2003 年 には 日 本 を 抜 いて 米 国 に 次 ぐ 世 界 第 2 位 の 石 油 消 費 国 となっている IEA の 一 次 エネルギ ー 供 給 見 通 しでは 石 油 の 一 次 供 給 量 は 2020 年 までに 2002 年 比 で 倍 増 し 2030 年 には3 倍 弱 に 達 す ると 見 込 まれている 石 油 資 源 を 海 外 に 依 存 している 日 本 にとって 中 国 での 省 エネが 進 み 国 際 市 場 からの 石 油 調 達 が 緩 和 されることは 日 本 のエネルギー 安 全 保 障 において 重 要 な 意 味 をもつので 積 極 的 に 中 国 の 省 エネに 関 する 協 力 の 実 施 は 日 本 の 国 益 にもプラスの 効 果 がある 万 トン 20,000 18,000 16,000 輸 入 量 輸 出 量 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2, 出 所 : 中 国 統 計 年 鑑 図 3-6 中 国 の 石 油 輸 出 入 量 の 推 移 -14-

20 天 然 ガスは 中 国 全 体 で 消 費 が 増 加 しており 中 国 の 西 北 部 及 び 北 京 市 天 津 市 上 海 市 広 東 省 全 域 及 び 沿 岸 部 での 需 要 が 増 加 している 特 に 石 炭 火 力 から 天 然 ガス 火 力 への 転 換 が 進 みつつあ り 大 気 への 環 境 負 荷 を 削 減 する 燃 料 として 配 管 整 備 が 進 んでいる 一 方 生 産 は 四 川 省 新 疆 ウイグル 自 治 区 など 西 北 部 で 盛 んである 既 に 西 気 東 輸 の 計 画 によ り 新 疆 ウイグル 自 治 区 から 上 海 までの 配 管 が 整 備 され 天 然 ガスが 供 給 されている その 他 2009 年 からトルクメニスタンからウズベキスタン カザフスタンを 経 由 し 中 国 に 300 億 m3の 天 然 ガスを 西 気 東 輸 に 結 ぶ 計 画 や 四 川 省 から 上 海 市 まで 天 然 ガス 管 を 整 備 する 計 画 が 存 在 する 億 m 生 産 量 消 費 量 出 所 : 広 東 省 エネルギー 経 済 研 究 センター 資 料 3-7 中 国 の 天 然 ガス 需 給 の 推 移 その 他 29% 新 疆 ウイグル 自 治 区 14% 北 京 市 0% 出 所 : 中 国 エネルギー 年 鑑 黒 龍 江 省 5% 上 海 市 1% 陜 西 省 18% 河 南 省 4% 海 南 省 0% 重 慶 市 1% 四 川 省 28% その 他 26% 新 疆 ウイグル 自 治 区 13% 陜 西 省 8% 北 京 市 7% 黒 龍 江 省 5% 上 海 市 3% 河 南 省 5% 海 南 省 6% 四 川 省 20% 重 慶 市 7% 図 年 における 中 国 の 天 然 ガス 生 産 地 域 ( 左 図 )と 消 費 地 域 ( 右 図 ) しかし 需 給 予 測 については 今 後 急 速 な 消 費 の 伸 びを 示 すとされ 2010 年 には 需 要 が 逼 迫 すると 予 測 されており 海 外 からの 液 化 天 然 ガス(Liquefied Natural Gas:LNG) 輸 入 が 活 発 化 すると 推 察 され る -15-

21 年 2010 年 2020 年 出 所 :2005 中 国 石 油 天 然 ガス 企 業 分 析 報 告 国 内 生 産 量 国 内 需 給 量 需 給 不 足 図 3-9 中 国 の 天 然 ガス 需 給 の 将 来 予 測 2006 年 8 月 からは LNG がオーストラリアから 深 圳 に 輸 入 開 始 された 2009 年 には 上 海 でもマレ ーシアからの 受 入 れが 開 始 する 現 在 タンクの 建 設 は 丸 紅 IHI グループが 実 施 する 予 定 である 今 後 沿 岸 部 の 多 くの 地 域 で LNG 基 地 が 建 設 される 計 画 である また 中 国 国 産 の LNG 船 を 建 造 していく 計 画 であり 上 海 滬 東 中 華 造 船 ( 集 団 ) 有 限 公 司 がこれま でに2 隻 の LNG 船 を 建 造 同 社 は 2008 年 までに 新 たに 広 東 省 や 福 建 省 の 企 業 と5 隻 の 建 造 を 契 約 し ている 表 年 までの 輸 入 LNG 計 画 量 ( 百 万 トン/ 年 ) 海 口 ( 海 南 ) 深 圳 ( 広 東 ) 秀 屿 寧 波 上 海 如 東 青 島 河 北 天 津 大 連 北 海 出 所 :IEA/International Energy Outlook

22 3-2 部 門 別 のエネルギー 消 費 とエネルギー 効 率 中 国 の 部 門 別 のエネルギー 消 費 は 工 業 部 門 の 消 費 量 が 全 エネルギー 消 費 の 約 7 割 を 占 めているこ とが 特 徴 である その 工 業 部 門 のエネルギー 消 費 の 内 訳 をみると 鉄 鋼 化 学 非 金 属 鉱 物 石 油 加 工 等 が 消 費 量 の 上 位 を 占 めている その 他 業 界 4% 農 林 牧 畜 漁 業 3% 交 通 運 輸 倉 庫 及 び 郵 政 業 7% 電 力 ガス 及 び 水 の 生 産 供 給 業 7% 生 活 消 費 10% 卸 売 小 売 ホテル レスト ラン 業 2% 工 業 66% 建 築 業 1% 電 力 ガス 及 び 水 の 生 産 供 給 業 11% 非 鉄 金 属 精 錬 圧 延 加 工 業 5% その 他 製 造 業 20% 採 鉱 業 8% 石 油 加 工 コークス 原 子 力 燃 料 加 工 業 8% 鉄 鋼 精 錬 圧 延 加 工 業 22% 非 金 属 鉱 物 製 造 業 12% 化 学 原 料 及 び 化 学 製 品 製 造 業 14% 製 造 業 出 所 : 中 国 統 計 年 鑑 図 年 の 部 門 別 エネルギー 消 費 ( 左 ) うち 工 業 の 内 訳 ( 右 ) 工 業 のエネルギー 消 費 が 大 半 を 占 めるうえ エネルギー 効 率 が 悪 いことは 過 去 から 明 らかであった ため 工 業 部 門 の 省 エネ 対 策 は 多 く 実 施 されてきた 工 業 総 生 産 当 たりのエネルギー 消 費 をみてみる とエネルギー 効 率 は 徐 々に 改 善 され 続 けてきている 後 述 する 今 後 の 重 点 施 策 においても 工 業 の 省 エネは 重 視 されている 万 トン 標 準 炭 / 億 元 注 : 工 業 総 生 産 は GDP を 構 成 する 工 業 部 門 の 金 額 当 年 価 格 出 所 : 中 国 統 計 年 鑑 各 年 を 加 工 図 3-11 工 業 総 生 産 当 たりのエネルギー 消 費 量 の 推 移 一 方 で 生 活 部 門 のエネルギー 効 率 を 一 人 当 たりの 生 活 エネルギー 消 費 でみてみると 80 年 代 以 降 ほぼ 横 ばいで 推 移 してきたが 2000 年 以 降 に 急 激 に 増 加 していることがわかる モータリゼーションの 進 行 生 活 水 準 の 上 昇 による 電 化 製 品 の 使 用 が 各 家 庭 で 増 加 してきたことが 原 因 と 考 えられる 中 国 の -17-

23 省 エネを 考 える 際 に 民 生 部 門 運 輸 部 門 の 重 要 性 は 今 後 も 一 層 増 していくことが 想 定 される 標 準 炭 換 算 1000g/ 人 出 所 : 中 国 統 計 年 鑑 図 3-12 一 人 当 たり 生 活 エネルギー 消 費 量 の 推 移 3-3 中 国 の 省 エネルギー 関 連 政 策 中 国 の 省 エネに 関 する 政 策 は 第 9 次 5ヵ 年 計 画 (1996~2000 年 )において 節 約 と 開 発 を 堅 持 しつつ 節 約 を 重 視 する ことが 位 置 づけられて 以 降 徐 々に 本 格 的 な 政 策 整 備 が 進 められてきた 1996 年 には 省 エネルギー 技 術 政 策 大 綱 ( 中 国 節 能 技 術 政 策 大 綱 ) が 改 正 公 布 1998 年 には 省 エネルギー 法 ( 中 華 人 民 共 和 国 節 約 能 源 法 ) が 施 行 された 省 エネを 促 進 するために 国 務 院 は 2004 年 4 月 に 資 源 節 約 活 動 推 進 に 関 する 通 知 ( 関 于 開 展 資 源 節 約 活 動 的 通 知 ) を 公 布 同 年 6 月 に エネルギー 中 長 期 発 展 計 画 要 綱 ( 能 源 中 長 期 (2004~2020) 発 展 規 画 綱 要 ) を 採 択 し 省 エ ネを 第 一 の 施 策 として8つの 重 点 施 策 を 盛 り 込 んだ これを 受 けて 2004 年 11 月 に NDRC が 省 エ ネルギー 中 長 期 計 画 ( 節 能 中 長 期 専 項 規 画 ) を 公 表 した その 中 で 省 エネは 経 済 と 社 会 発 展 の 長 期 戦 略 であり 目 下 におけるきわめて 喫 緊 の 任 務 である と 位 置 づけられている また 今 後 再 生 可 能 エネルギーによる 発 電 を 大 幅 に 増 加 させることが 目 標 に 掲 げられ 再 生 可 能 エネルギーで 発 電 され た 電 力 の 購 入 を 送 配 電 会 社 に 義 務 付 けることを 内 容 とする 再 生 可 能 エネルギー 法 ( 中 華 人 民 共 和 国 可 再 生 能 源 法 ) が 2006 年 1 月 から 施 行 された しかしながら 様 々な 省 エネの 推 進 が 図 られてきた 一 方 で 中 国 ではエネルギー 消 費 の 増 加 率 が 経 済 成 長 率 を 超 える 状 況 が 続 いてきた その 中 で 2006 年 3 月 に 採 択 された 11 次 5ヵ 年 計 画 (2006~ 2010)において 今 後 の 中 国 の 発 展 モデルを 人 口 資 源 環 境 と 経 済 成 長 が 調 和 した 省 資 源 型 環 境 配 慮 型 の 成 長 への 転 換 をシフトすることが 目 標 とされた これを 受 けて 2006 年 8 月 には 国 務 院 か ら 省 エネの 取 組 みを 強 化 する 通 知 ( 国 務 院 関 于 加 強 節 能 工 作 的 通 知 ) が 公 布 され 関 係 部 局 の 一 層 の 取 組 みが 促 された また 省 エネ 技 術 政 策 大 綱 の 改 正 も 進 み 同 年 9 月 に 2006 年 版 省 エネルギ ー 技 術 政 策 大 綱 草 案 が 公 開 された 更 には 2007 年 内 の 法 案 審 議 をめざして 省 エネ 法 の 改 定 作 業 が 2006 年 3 月 から 始 まった -18-

24 以 下 中 国 の 省 エネに 関 する 重 要 な 政 策 をまとめる 中 華 人 民 共 和 国 節 約 能 源 法 ( 省 エネ 法 ) < 文 書 の 性 格 > 1997 年 11 月 に 全 国 人 民 代 表 大 会 常 務 委 員 会 を 通 過 し 1998 年 初 から 施 行 された エネルギーの 合 理 的 使 用 に 関 する 義 務 責 任 と 省 エネ 技 術 の 進 歩 奨 励 を 推 進 することを 目 的 とする 基 本 的 法 律 < 概 要 > 省 エネ 管 理 : 国 家 政 府 地 方 政 府 が 省 エネに 関 する 制 度 整 備 予 算 措 置 製 品 認 証 淘 汰 統 計 の 管 理 に 責 任 をもち 年 間 エネルギー 総 消 費 1 万 トン 標 準 炭 の 事 業 所 あるいは 関 係 部 門 が 指 定 した 消 費 量 5,000~1 万 トン 標 準 炭 の 事 業 所 に 対 して 重 点 的 な 指 導 を 行 う エネルギーの 合 理 的 な 使 用 :エネルギーを 使 用 する 事 業 所 その 従 業 員 や 個 人 はエネルギー 使 用 量 の 管 理 分 析 省 エネ 活 動 省 エネ 製 品 の 積 極 的 な 利 用 を 進 める 重 点 事 業 所 は 定 期 的 な 報 告 と エネルギー 管 理 者 による 省 エネ 管 理 を 行 う 省 エネ 技 術 の 推 進 : 国 家 政 府 は 省 エネ 技 術 モデルプロジェクト 研 究 プロジェクトに 対 して 優 遇 措 置 や 支 援 措 置 を 行 い 地 方 政 府 も 各 種 省 エネ 技 術 の 導 入 に 予 算 措 置 を 行 う 法 的 責 任 : 事 業 所 の 停 止 閉 鎖 罰 金 民 事 責 任 行 政 処 分 等 中 華 人 民 共 和 国 節 約 能 源 法 修 訂 草 案 ( 省 エネ 法 改 定 ドラフト) < 文 書 の 性 格 > 2006 年 3 月 から 開 始 された 上 述 現 行 省 エネ 法 の 改 正 ドラフト( 第 三 稿 ) 2007 年 内 の 審 議 をめざ して 改 定 作 業 が 進 められている < 概 要 > 省 エネ 管 理 とサービス: 地 方 政 府 の 省 エネ 監 察 機 構 の 設 置 と 重 点 部 門 の 監 督 管 理 エネルギー 消 費 機 器 の 原 単 位 基 準 の 確 立 固 定 資 産 投 資 の 省 エネ 設 計 基 準 審 査 エネルギー 効 率 ラベリング 制 度 の 全 面 執 行 省 エネ 製 品 認 証 制 度 の 実 行 エネルギー 消 費 統 計 の 強 化 ESCO サービスに 対 す る 国 や 地 方 政 府 の 支 援 エネルギーの 合 理 的 な 使 用 重 点 事 業 所 : 重 点 エネルギー 消 費 部 門 ( 年 間 エネルギー 消 費 3,000 トン 標 準 炭 以 上 の 大 型 公 共 建 築 物 を 含 む)の 管 理 監 督 強 化 重 点 エネルギー 消 費 部 門 でのエネルギー 管 理 士 制 度 の 導 入 工 業 : 工 業 企 業 の 省 エネ 活 動 責 任 制 と 国 による 技 術 政 策 奨 励 政 策 の 整 備 建 築 : 建 築 省 エネに 係 る 各 種 制 度 の 整 備 と 監 督 管 理 奨 励 の 強 化 交 通 : 交 通 省 エネの 各 種 制 度 整 備 公 共 交 通 機 関 整 備 の 優 先 実 行 低 エネルギー 消 費 型 交 通 機 器 に 対 する 奨 励 省 エネ 技 術 の 普 及 公 共 機 関 : 政 府 機 関 の 率 先 行 動 グリーン 調 達 の 徹 底 省 エネ 技 術 の 推 進 : 国 による 省 エネ 技 術 の 支 援 と 推 進 奨 励 政 策 : 省 エネを 奨 励 促 進 する 財 政 税 収 価 格 貸 付 と 政 府 調 達 の 政 策 を 国 が 実 行 重 点 プロジェクト 向 けの 省 エネ 基 金 の 設 立 税 制 価 格 政 策 による 省 エネインセンティブの 確 立 法 的 責 任 : 事 業 所 の 停 止 閉 鎖 罰 金 民 事 責 任 行 政 処 分 等 -19-

25 能 源 中 長 期 (2004~2020) 発 展 規 画 綱 要 (エネルギー 中 長 期 発 展 計 画 要 綱 ) < 文 書 の 性 格 > 2004 年 6 月 に 国 務 院 の 審 議 を 通 過 した 中 長 期 的 なエネルギーの 生 産 消 費 と 産 業 に 関 する 発 展 方 針 を 示 す 文 書 < 概 要 > 省 エネを 最 優 先 することを 堅 持 し 全 面 的 かつ 厳 格 な 省 エネ 制 度 と 措 置 を 施 行 し エネルギーの 利 用 効 率 を 顕 著 に 高 める 全 力 でエネルギー 構 造 を 調 整 改 善 し 石 炭 を 主 体 電 力 を 中 心 として 石 油 天 然 ガスと 新 エ ネルギーを 全 面 的 に 開 発 するという 戦 略 を 堅 持 する エネルギー 発 展 の 合 理 的 配 置 を 目 めざし 東 部 地 域 と 中 西 部 地 域 都 市 と 農 村 の 経 済 社 会 発 展 に 伴 う 需 要 の 両 方 に 配 慮 し エネルギー 生 産 運 輸 と 消 費 の 合 理 的 配 置 を 総 合 的 に 考 慮 し エネル ギーと 交 通 の 協 調 発 展 を 促 進 する 国 内 外 の 資 源 と 市 場 を 十 分 に 利 用 し 国 内 エネルギーの 探 査 開 発 と 建 設 に 重 点 を 置 くととも に 積 極 的 に 国 際 的 なエネルギー 協 力 と 開 発 に 参 画 する 科 学 技 術 革 新 を 拠 り 所 とする エネルギーの 開 発 であれ 省 エネであれ 科 学 技 術 理 論 の 革 新 を 重 視 し 幅 広 く 先 端 技 術 を 採 用 し 遅 れた 設 備 技 術 を 淘 汰 し 科 学 的 管 理 を 強 化 しなければな らない 着 実 に 環 境 保 護 を 強 化 し 十 分 に 資 源 制 約 と 環 境 の 許 容 量 に 配 慮 し エネルギー 生 産 と 消 費 の 環 境 に 与 える 影 響 を 減 少 するように 努 力 する エネルギーの 安 全 面 を 重 視 し エネルギー 供 給 の 多 様 化 を 進 め 石 油 の 戦 略 的 備 蓄 施 設 の 建 設 を 早 め エネルギーの 安 全 確 保 のための 早 期 警 戒 体 制 を 整 備 する エネルギー 発 展 を 確 保 する 措 置 を 制 定 し エネルギー 資 源 政 策 とエネルギー 開 発 政 策 を 改 善 し 十 分 に 市 場 メカニズムを 活 用 し エネルギー 部 門 への 投 入 を 拡 大 する 改 革 を 深 化 し 全 面 的 な 小 康 社 会 ( 少 しゆとりのある 社 会 )の 建 設 と 社 会 主 義 市 場 経 済 発 展 のニーズに 応 じることが できるエネルギー 管 理 体 制 とエネルギー 管 理 体 系 を 設 立 するように 努 力 する 節 能 中 長 期 専 項 規 画 ( 省 エネ 中 長 期 計 画 ) < 文 書 の 性 格 > 2004 年 11 月 に NDRC が 発 表 した 中 長 期 的 な 省 エネ 方 針 と 施 策 を 示 す 文 書 これに 従 い 2006 年 7 月 には NDRC から 十 大 省 エネプロジェクト 実 施 意 見 ( 十 一 五 十 大 重 点 節 能 工 程 実 施 法 案 ) が 公 表 された < 概 要 > 中 国 の 省 エネ 実 施 の 課 題 :1 省 エネの 重 要 性 に 対 する 認 識 不 足 2 省 エネ 法 規 の 未 完 備 3 有 効 なインセンティブ 措 置 の 欠 如 4 市 場 経 済 的 な 省 エネメカニズムの 未 完 備 5 省 エネ 技 術 と 推 進 不 足 6 省 エネ 管 理 監 督 とサービス 能 力 の 不 足 省 エネ 目 標 :マクロ 的 には 2010 年 の GDP 当 たりエネルギー 消 費 を 2002 年 の 2.68 トン 標 準 炭 から 2.25 トン 標 準 炭 へ 改 善 (GDP は 1990 年 価 格 );2020 年 は 同 1.54 トン 標 準 炭 へ 改 善 2003~2010 年 の 年 平 均 省 エネ 率 目 標 は 2.2% 2003~2020 年 の 年 平 均 省 エネ 率 目 標 は3%(そ の 他 個 別 機 器 の 目 標 あり) 重 点 分 野 :1 重 点 工 業 : 電 力 鉄 鋼 非 鉄 金 属 石 油 化 学 化 学 建 材 石 炭 機 械 工 業 2 交 通 : 道 路 輸 送 自 動 車 都 市 交 通 鉄 道 輸 送 航 空 輸 送 水 上 輸 送 農 業 漁 業 機 械 3 建 築 商 用 と 民 用 : 建 築 物 家 庭 オフィス 用 電 気 製 品 照 明 器 具 -20-

26 十 大 重 点 プロジェクト: 工 業 用 石 炭 ボイラー 改 造 地 域 コージェネレーション 廃 熱 廃 圧 利 用 石 油 節 約 と 石 油 代 替 省 エネ 設 備 導 入 エネルギーシステム 改 善 建 築 省 エネ グリーン 照 明 政 府 機 関 省 エネ 省 エネ 監 視 と 技 術 サービス 保 障 措 置 :1 省 エネ 優 先 方 針 の 実 施 2 統 一 的 かつ 協 調 的 な 省 エネと 環 境 政 策 の 策 定 と 実 施 の 促 進 3 産 業 構 造 調 整 促 進 の 産 業 政 策 の 策 定 と 実 施 4 省 エネ 強 化 のインセンティブ 政 策 の 策 定 と 実 施 5 法 律 に 基 づく 省 エネ 管 理 の 強 化 6 省 エネ 技 術 開 発 モデル 事 業 と 普 及 の 加 速 7 市 場 ベースの 省 エネの 新 たなメカニズムの 推 進 8 主 なエネルギー 使 用 組 織 に 対 する 省 エネ 管 理 の 強 化 9 省 エネの 宣 伝 教 育 及 びトレーニングの 強 化 10 組 織 リーダシップの 強 化 計 画 実 施 の 促 進 国 務 院 関 于 加 強 節 能 工 作 的 決 定 ( 国 務 院 の 省 エネの 取 組 みを 強 化 する 決 定 ) < 文 書 の 性 格 > 2006 年 8 月 に 国 務 院 が 関 係 部 局 に 11 次 5ヵ 年 計 画 期 における 省 エネの 取 組 みを 一 層 進 めるよう 促 した 行 政 法 規 < 概 要 > 省 エネの 緊 迫 性 と 重 要 性 を 十 分 に 理 解 し 科 学 的 な 発 展 観 のもとに 以 下 の 取 組 みを 一 層 進 めて いくべき 産 業 構 造 の 転 換 : 国 務 院 の 産 業 構 造 調 整 暫 定 規 定 に 従 った 産 業 構 造 の 転 換 サービス 産 業 の 促 進 エネルギー 多 消 費 型 工 業 のコントロール クリーンエネルギーの 発 展 等 を 促 す 重 点 分 野 の 省 エネ: 工 業 部 門 は 電 力 鉄 鋼 非 鉄 金 属 石 油 化 学 化 学 建 材 等 の 企 業 の 省 エネ 活 動 を 千 社 企 業 の 省 エネ 行 動 の 実 施 等 により 実 施 建 築 省 エネ 交 通 運 輸 省 エネ 商 業 と 民 用 省 エネ 農 村 省 エネと 政 府 機 構 の 省 エネを 進 める 省 エネ 技 術 の 発 展 : 省 エネ 技 術 製 品 の 推 奨 と 応 用 の 促 進 ;11 次 5ヵ 年 計 画 の 重 点 省 エネプロ ジェクトの 実 施 ;ESCO サービス 体 系 の 整 備 ; 国 際 協 力 の 実 施 省 エネ 監 督 管 理 の 強 化 : 法 律 法 規 と 基 準 体 系 の 整 備 ; 計 画 的 指 導 の 強 化 ; 年 間 の 省 エネ 目 標 値 を 地 方 政 府 の 業 績 評 価 の1 基 準 として 盛 り 込 む;すべての 固 定 資 産 投 資 プロジェクトについてエネ ルギー 消 費 の 審 査 を 実 施 ; 省 エネラベリングと 認 証 制 度 の 完 備 ; 電 力 需 要 端 発 電 端 の 管 理 ; 室 内 空 調 温 度 の 管 理 ; 省 エネ 検 査 の 強 化 健 全 な 省 エネ 保 障 制 度 の 整 備 : 一 層 のエネルギー 価 格 改 革 ; 政 府 の 省 エネ 支 援 の 強 化 ; 金 融 的 手 法 の 規 制 緩 和 ; 都 市 熱 供 給 体 制 の 改 革 ; 省 エネ 奨 励 制 度 の 実 施 省 エネ 体 制 の 整 備 : 人 的 体 制 統 計 教 育 啓 蒙 体 制 の 整 備 各 地 方 政 府 の 組 織 幹 部 の 取 組 み 強 化 と 国 務 院 への 報 告 中 国 節 能 技 術 政 策 大 綱 2006 年 版 (2006 年 版 省 エネ 技 術 政 策 大 綱 ) 草 案 < 文 書 の 性 格 > 2006 年 11 月 に 公 開 された 省 エネ 技 術 政 策 大 綱 のドラフト 案 パブリックコメントを 募 集 するも の < 概 要 > 2010 年 までに 推 進 する 省 エネ 技 術 の 導 入 や 研 究 開 発 そのための 保 障 措 置 について 明 示 したも の 工 業 省 エネルギー:エネルギー 高 効 率 開 発 と 合 理 的 配 置 に 関 する 技 術 生 産 技 術 の 省 エネ 生 産 工 程 での 余 熱 エネルギーの 利 用 技 術 高 効 率 省 エネ 設 備 省 エネ 新 技 術 省 エネ 新 材 料 建 築 省 エネ: 建 築 省 エネ 設 計 技 術 建 築 壁 材 外 壁 門 扉 窓 の 省 エネ 技 術 暖 房 空 調 省 エネ -21-

27 技 術 採 光 通 風 省 エネ 技 術 既 存 建 築 物 改 築 技 術 交 通 省 エネ: 鉄 道 道 路 水 路 航 空 港 湾 空 港 の 省 エネ 技 術 都 市 と 民 用 省 エネ: 都 市 熱 冷 供 給 民 用 エネルギー 効 率 向 上 技 術 グリーン 照 明 技 術 オフィス 及 び 家 庭 用 電 気 製 品 農 業 及 び 農 村 省 エネ: 耕 作 省 エネ 技 術 食 品 加 工 省 エネ 技 術 漁 業 生 産 省 エネ 技 術 牧 畜 業 省 エ ネ 技 術 農 村 生 活 の 省 エネ 技 術 再 生 可 能 エネルギー: 水 力 バイオマス 風 力 太 陽 熱 地 熱 海 洋 エネルギー 保 障 措 置 : 行 政 管 理 の 強 化 基 準 制 定 と 実 施 の 強 化 政 府 の 支 援 の 強 化 管 理 体 制 の 整 備 省 エ ネサービス 体 制 の 整 備 政 府 機 関 の 省 エネ 率 先 行 動 重 点 用 能 単 位 節 能 管 理 弁 法 ( 重 点 エネルギー 使 用 事 業 所 省 エネ 管 理 弁 法 ) < 文 書 の 性 格 > 1999 年 3 月 に 公 布 施 行 された 年 間 エネルギー 消 費 量 が 多 い 重 点 事 業 所 を 対 象 とした 省 エネ 活 動 を 管 理 監 督 する 行 政 法 規 < 概 要 > 年 間 エネルギー 消 費 量 が1 万 トン 標 準 炭 以 上 の 事 業 所 省 自 治 区 直 轄 市 が 指 定 する 年 間 エネ ルギー 消 費 量 が 5,000~1 万 トン 標 準 炭 の 法 人 企 業 を 対 象 として 省 エネの 管 理 を 徹 底 する 1 万 トン 標 準 炭 以 上 の 重 点 事 業 所 は 国 家 経 済 貿 易 委 員 会 ( 現 NDRC)と 国 家 統 計 局 が 省 レベ ルの 重 点 企 業 は 各 省 レベル 経 済 委 員 会 と 統 計 局 が 各 事 業 所 のエネルギー 消 費 状 況 を 把 握 する 重 点 エネルギー 消 費 事 業 所 は 各 種 国 家 基 準 や 省 エネ 法 規 に 従 うこと 監 督 機 関 の 調 査 受 入 れ 事 業 所 内 の 省 エネの 仕 組 み 確 立 省 エネに 係 る 研 究 開 発 費 の 計 上 エネルギー 使 用 に 関 する 詳 細 なモニタリングと 報 告 省 エネ 責 任 者 の 明 確 化 省 エネ 広 報 研 修 等 を 実 施 する 取 組 みの 優 秀 な 事 業 所 の 報 奨 を 行 う 千 家 企 業 節 能 行 動 実 施 方 案 ( 千 社 企 業 省 エネ 実 行 計 画 ) < 文 書 の 性 格 > NDRC 環 境 及 び 資 源 総 合 利 用 司 が 起 案 し 2006 年 4 月 に 公 布 された 重 点 千 社 の 省 エネの 取 組 みを 促 すための 行 政 法 規 < 概 要 > 11 次 5ヵ 年 計 画 の 省 エネ 原 単 位 目 標 達 成 のために 特 にエネルギー 消 費 量 の 多 い(2004 年 年 間 エネルギー 消 費 量 18 万 トン 標 準 炭 以 上 )9 業 種 ( 鉄 鋼 非 鉄 石 炭 電 力 石 油 化 学 化 学 工 業 建 材 紡 績 製 紙 )の 1,008 社 を 対 象 とする 省 エネのアクションプラン 千 社 の 省 エネ 取 組 みにより 1 億 トン 標 準 炭 の 省 エネを 目 標 とする 千 社 企 業 は 目 標 責 任 性 の 導 入 エネルギー 統 計 の 精 緻 化 エネルギー 審 査 エネルギー 消 費 機 器 の 省 エネ 投 資 とプロセス 改 造 企 業 内 の 省 エネインセンティブ 制 度 の 確 立 省 エネ 広 報 と 研 修 の 実 施 が 求 められる 各 省 市 の 地 方 政 府 監 督 部 門 の 管 理 と 支 援 国 家 統 計 局 の 統 計 インフラ 整 備 AQSIQ の 検 定 国 務 院 の 企 業 業 績 考 課 での 省 エネ 成 果 の 反 映 検 討 業 界 協 会 の 評 価 と 指 導 が 求 められる 国 に 対 しては 省 エネ 法 の 改 定 税 制 改 革 省 エネ 改 造 に 対 する 資 金 支 援 技 術 導 入 奨 励 報 奨 処 罰 の 厳 格 化 関 係 部 門 間 の 協 調 が 求 められている -22-

28 3-4 省 エネルギー 法 の 改 定 既 述 のように 現 行 省 エネ 法 の 97 年 制 定 以 来 省 エネ 法 の 見 直 しが 進 められている 人 民 日 報 によ れば 2007 年 6 月 の 第 28 次 常 務 委 員 会 において 審 議 予 定 である 改 正 省 エネ 法 では 日 本 の 省 エネ 法 が 参 考 になっていることがうかがえる 本 節 では 今 般 の 省 エネ 法 改 正 ( 草 案 第 三 稿 )のポイントを 整 理 する 規 制 中 心 からインセンティブ 導 入 へ これまでの 中 国 政 府 の 省 エネを 推 進 する 方 策 としては エネルギー 多 消 費 型 事 業 者 に 対 する 使 用 制 限 運 転 制 限 エネルギーの 供 給 量 の 削 減 等 強 制 的 な 手 法 を 通 じて 対 処 することを 中 心 としてき た 省 エネ 法 改 正 案 から 読 み 取 れるのは 今 後 事 業 者 への 省 エネに 対 する 規 制 罰 則 は 追 加 強 化 されると 同 時 に 省 エネへの 取 組 みを 促 進 するために 外 部 環 境 コストを 考 慮 したエネルギー 価 格 の 合 理 的 な 設 定 (エネルギー 価 格 の 引 き 上 げ) 燃 料 税 の 導 入 省 エネ 設 備 を 導 入 する 際 の 税 制 免 除 財 政 支 援 等 のインセンティブ 制 度 の 導 入 が 進 められようとしている 省 エネ 法 改 定 草 案 ( 第 三 稿 )<インセンティブ 導 入 > 省 エネ 法 の 改 正 草 案 では 現 行 法 では 触 れられていないインセンティブ( 奨 励 措 置 )について 新 たに 章 が 設 けられている 省 エネ 法 の 目 次 比 較 現 行 法 改 定 草 案 第 1 章 総 則 第 2 章 省 エネ 管 理 第 3 章 エネルギーの 合 理 的 利 用 第 4 章 省 エネ 技 術 の 進 歩 第 5 章 法 的 責 任 第 6 章 附 則 第 1 章 総 則 第 2 章 省 エネ 管 理 とサービス 第 3 章 エネルギーの 合 理 的 利 用 第 4 章 省 エネ 技 術 の 進 歩 第 5 章 奨 励 政 策 第 6 章 法 的 責 任 第 7 章 附 則 第 5 章 の 奨 励 政 策 では 政 府 の 省 エネに 対 するインセンティブ 付 与 の 責 任 を 明 確 にしている 第 5 章 の 奨 励 政 策 条 文 第 52 条 国 は 省 エネを 奨 励 促 進 する 財 政 税 収 価 格 貸 付 と 政 府 調 達 の 政 策 を 実 行 する 第 53 条 国 家 財 政 は 省 エネ 特 別 資 金 を 設 け 省 エネ 科 学 技 術 研 究 開 発 技 術 モデル 製 品 の 普 及 重 点 プロジェクトの 実 施 を 支 持 する 具 体 的 方 法 は 国 務 院 の 関 係 部 門 が 制 定 する 第 54 条 本 法 の 第 49 条 に 規 定 する 普 及 リストに 列 挙 された 省 エネ 技 術 省 エネ 製 品 を 生 産 使 用 するもの に 対 し 国 は 税 収 扶 助 政 策 を 実 行 する 第 55 条 国 はエネルギー 消 費 の 税 収 政 策 を 適 時 に 調 整 し 消 費 者 の 省 エネ 環 境 保 全 製 品 の 購 入 を 誘 導 する 国 はエネルギーと 鉱 産 物 資 源 税 の 徴 収 基 準 を 適 時 に 調 整 し エネルギーと 鉱 産 物 の 節 約 及 びその 採 掘 利 用 レベルの 向 上 を 促 進 する 第 56 条 国 は 税 収 政 策 を 活 用 し エネルギー 資 源 的 製 品 と 先 進 的 省 エネ 技 術 設 備 の 輸 入 を 奨 励 し エネ ルギー 高 消 費 とエネルギー 資 源 的 製 品 の 輸 出 を 制 限 する 第 57 条 国 務 院 の 政 府 調 達 監 督 管 理 部 門 は 省 エネ 政 府 調 達 を 促 進 する 政 策 を 制 定 し 関 係 部 門 とともに 省 エネ 政 府 調 達 リストを 制 定 し 適 時 に 調 整 する 第 58 条 国 務 院 の 財 政 部 門 は 関 係 部 門 とともに 利 子 の 財 政 補 助 などの 政 策 を 制 定 し 金 融 機 構 の 省 エネ プロジェクトに 対 する 貸 付 を 奨 励 誘 導 する 第 59 条 国 は 農 村 に 対 するエネルギー 建 設 と 省 エネ 製 品 省 エネ 技 術 普 及 の 資 金 投 入 を 増 やす 第 60 条 国 は 財 政 税 収 価 格 などの 政 策 を 利 用 して 電 力 需 要 の 管 理 契 約 エネルギー 管 理 省 エネ 自 由 意 志 協 定 など 省 エネ 方 式 を 奨 励 推 進 する ピークベース 時 間 別 電 気 価 格 季 節 性 電 気 価 格 中 断 可 能 な 負 荷 電 気 価 格 を 実 行 する -23-

29 第 61 条 国 務 院 の 関 係 部 門 は 余 熱 余 圧 の 発 電 冷 暖 房 供 給 の 利 用 を 奨 励 する 優 遇 政 策 を 制 定 し かつ 実 施 する 電 力 網 企 業 は 余 熱 余 圧 を 利 用 した 発 電 企 業 に 電 力 網 連 結 サービスを 提 供 すべきである 第 62 条 各 級 人 民 政 府 は 省 エネ 管 理 省 エネ 科 学 技 術 研 究 と 普 及 応 用 の 中 で 顕 著 な 成 果 を 収 めた 部 門 と 個 人 あるいは 重 大 なエネルギー 浪 費 行 為 を 検 挙 した 部 門 と 個 人 を 表 彰 奨 励 する 民 生 運 輸 部 門 が 省 エネルギー 政 策 の 対 象 へ 現 行 省 エネ 法 での 対 象 は 産 業 部 門 であり 民 生 運 輸 分 野 は 対 象 外 となっているが 第 1 章 でも 述 べたように 近 年 はモータリゼーションの 進 行 から 運 輸 部 門 のエネルギー 消 費 が 増 加 したこと また 民 生 部 門 特 に 業 務 や 住 宅 の 建 築 物 によるエネルギー 消 費 が 増 加 しているため 産 業 部 門 だ けでなく 民 生 運 輸 部 門 が 省 エネ 法 改 正 後 の 対 象 とされることになった 民 生 部 門 の 省 エネの 主 要 な 施 策 は 建 築 物 の 省 エネ エネルギー 消 費 機 器 の 認 証 ラベリング 制 度 であり 運 輸 部 門 の 省 エネは マストラの 整 備 や 省 エネ 技 術 の 研 究 開 発 となっている 省 エネ 法 改 定 草 案 ( 第 三 稿 )< 民 生 運 輸 の 省 エネ> 省 エネ 法 の 改 正 草 案 では 現 行 法 では 触 れられていない 民 生 運 輸 部 門 の 省 エネについて 新 た に 章 が 設 けられている 省 エネ 法 の 目 次 比 較 現 行 法 改 定 草 案 第 3 章 エネルギーの 合 理 的 利 用 第 21 条 ~ 第 31 条 第 3 章 エネルギーの 合 理 的 利 用 第 1 節 エネルギーの 重 点 利 用 部 門 の 省 エネ 第 2 節 工 業 の 省 エネ 第 3 節 建 築 の 省 エネ 第 4 節 交 通 輸 送 の 省 エネ 第 5 節 公 共 機 関 の 省 エネ 民 生 用 を 含 むエネルギー 消 費 機 器 に 対 して 国 の 認 証 ラベリング 制 度 の 導 入 が 位 置 づけられて いる 第 2 章 省 エネ 管 理 とサービスにおける 民 生 運 輸 部 門 の 省 エネ 促 進 第 14 条 国 は 家 電 電 動 機 自 動 車 建 築 物 など 使 用 面 が 広 く エネルギー 消 費 量 が 大 きいエネルギ ー 利 用 製 品 に 対 し エネルギー 効 率 標 識 制 度 を 実 行 する 国 務 院 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 品 質 監 督 管 理 部 門 と 認 証 認 定 監 督 管 理 部 門 は エネルギー 効 率 標 識 の 製 品 リストと 実 施 規 則 を 制 定 し それを 公 布 して 実 施 する 第 15 条 生 産 者 と 輸 入 業 者 はエネルギー 効 率 標 識 製 品 リストに 掲 載 されたエネルギー 利 用 製 品 に 対 し て エネルギー 効 率 標 識 を 表 示 し 同 時 に 製 品 の 普 及 と 紹 介 及 び 製 品 包 装 説 明 書 に 説 明 を 加 えなければならない 生 産 者 と 輸 入 業 者 は 使 用 するエネルギー 効 率 標 識 と 関 連 する 情 報 の 正 確 性 に 責 任 を 負 い かつ 関 係 規 定 に 基 づき 国 務 院 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 と 品 質 監 督 管 理 部 門 の 授 権 機 構 に 登 録 しなければならない 販 売 業 者 は エネルギー 効 率 標 識 を 表 示 す べき 製 品 に 表 示 しない 場 合 その 製 品 を 販 売 してはならない 生 産 者 輸 入 業 者 販 売 業 者 は 偽 造 あるいはエネルギー 効 率 標 識 を 盗 用 してはならない エネルギー 効 率 標 識 を 利 用 し て その 製 品 に 対 して 偽 った 宣 伝 を 行 い 消 費 者 をミスリードしてはならない 第 16 条 国 は 省 エネ 製 品 認 証 制 度 を 実 行 する 国 務 院 認 証 認 定 監 督 管 理 部 門 は 省 エネ 製 品 認 証 活 動 の 組 織 実 施 と 監 督 管 理 を 所 掌 する エネルギー 利 用 製 品 の 生 産 販 売 に 従 事 する 企 業 と 個 人 は 国 家 省 エネ 製 品 認 証 の 規 定 に 基 づき 国 務 院 の 認 証 認 定 監 督 管 理 部 門 が 批 准 した 省 エネ 製 品 の 認 証 に 従 事 する 機 構 に 省 エネ 製 品 の 認 証 申 請 を 提 出 することができる 認 証 に 合 格 すれ ば 省 エネ 製 品 の 認 証 書 を 取 得 し エネルギー 利 用 製 品 あるいはその 包 装 に 省 エネ 製 品 の 認 証 標 識 を 使 用 することができる エネルギー 利 用 製 品 の 生 産 販 売 に 従 事 する 企 業 と 個 人 は 偽 の 省 エネ 製 品 認 証 標 識 あるいは 省 エネ 製 品 認 証 標 識 の 盗 用 を 禁 止 する -24-

30 建 築 物 の 省 エネと 交 通 運 輸 の 省 エネも 記 述 されている 建 築 の 省 エネ( 第 3 章 3 節 ) 第 31 条 国 務 院 の 建 設 行 政 主 管 部 門 は 全 国 の 建 築 省 エネ 監 督 管 理 活 動 を 所 掌 し かつ 国 務 院 の 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 の 指 導 を 受 ける 県 クラス 以 上 の 地 方 各 級 人 民 政 府 の 建 設 行 政 主 管 部 門 は 本 行 政 区 域 内 の 建 築 省 エネの 監 督 管 理 活 動 を 所 掌 し かつ 同 級 の 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 の 指 導 を 受 ける 県 クラス 以 上 の 地 方 各 級 人 民 政 府 の 建 設 行 政 主 管 部 門 は 省 エネ 活 動 主 管 部 門 と 協 力 して 本 行 政 区 域 内 の 省 エネ 計 画 を 編 成 する 建 築 の 省 エネ 計 画 は 建 築 の 省 エネ 改 造 計 画 と 実 施 方 案 を 含 む 第 32 条 国 務 院 の 建 設 行 政 主 管 部 門 は 標 準 化 行 政 主 管 部 門 と 協 力 して 建 築 の 省 エネ 設 計 国 家 基 準 及 び 建 築 施 工 検 収 測 定 評 価 基 準 建 築 物 エネルギー 利 用 システムの 運 営 基 準 建 築 の 省 エネ 新 技 術 新 プロセス 新 材 料 の 工 事 応 用 などの 基 準 を 制 定 する 建 築 企 画 建 設 設 計 施 工 監 理 検 収 などの 部 門 は 関 連 の 建 築 省 エネ 基 準 を 執 行 しなければならない 建 築 省 エネ 基 準 に 達 成 できない 建 築 プロジェクトは 建 設 を 始 めてはならない 建 設 済 みのものは 期 限 付 きで 改 造 する 第 33 条 国 務 院 建 設 行 政 主 管 部 門 は 建 築 の 省 エネ 技 術 設 備 材 料 と 製 品 の 普 及 使 用 制 限 と 使 用 禁 止 のリストを 作 成 し 公 布 すべきである 建 設 と 施 工 部 門 は 禁 止 リストに 列 挙 された 技 術 設 備 材 料 と 製 品 を 使 用 してはならない 第 34 条 県 クラス 以 上 の 地 方 各 級 人 民 政 府 の 建 設 行 政 主 管 部 門 は 本 行 政 区 域 内 の 暖 房 熱 供 給 の 運 営 管 理 部 門 のエネルギー 消 費 状 況 に 対 して 監 督 する 熱 供 給 及 びエネルギー 消 費 指 標 をオーバーし た 場 合 県 クラス 以 上 の 地 方 各 級 人 民 政 府 建 設 行 政 主 管 部 門 は 期 限 をつけて 改 善 するよう 指 令 する 第 35 条 国 は 公 共 建 築 物 に 対 し 室 内 の 空 調 温 度 規 制 制 度 を 実 行 する 国 務 院 建 設 行 政 主 管 部 門 は 公 共 建 築 物 の 室 内 空 調 温 度 規 制 の 指 標 と 管 理 方 法 を 制 定 し かつ 実 施 を 監 督 する 第 36 条 国 は 熱 供 給 住 戸 別 計 量 使 用 熱 量 に 基 づく 計 量 料 金 制 度 の 実 行 を 奨 励 し 支 持 する 国 は 新 規 建 設 の 建 築 と 既 存 建 築 の 省 エネ 改 造 の 過 程 で 太 陽 エネルギー 地 熱 など 再 生 可 能 エネル ギーの 利 用 を 奨 励 する 交 通 運 輸 の 省 エネ( 第 3 章 4 節 ) 第 37 条 国 務 院 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 は 交 通 運 輸 行 政 主 管 部 門 とともに 交 通 運 輸 の 省 エネ 計 画 を 制 定 する 第 38 条 国 務 院 及 びその 関 連 部 門 は 省 エネ 型 交 通 運 輸 システムの 整 備 を 強 化 し 公 共 交 通 の 発 展 を 優 先 しなければならない 国 は 各 種 交 通 運 輸 方 式 の 総 合 運 輸 枠 組 みの 中 での 調 和 的 発 展 と 有 効 的 連 携 を 指 導 奨 励 し 交 通 運 輸 とエネルギー 利 用 の 効 率 を 向 上 する 第 39 条 国 は 省 エネ 環 境 保 全 型 自 動 車 鉄 道 機 関 車 と 車 両 船 舶 とその 他 輸 送 ツールの 開 発 生 産 販 売 利 用 を 奨 励 する 国 はクリーン 代 替 燃 料 の 開 発 と 普 及 を 奨 励 する 国 はアルコールエー テル 自 動 車 ハイブリッド 自 動 車 電 気 自 動 車 ガス 燃 料 自 動 車 など 新 エネルギー 自 動 車 の 開 発 生 産 を 奨 励 する 国 務 院 の 関 連 部 門 は 各 種 交 通 運 輸 ツールの 省 エネ 技 術 と 省 エネ 操 作 技 術 の 普 及 を 加 速 し ガソリン 節 約 節 水 節 電 など 諸 技 術 の 交 通 運 輸 プロジェクト 建 設 船 舶 積 み 卸 し 機 具 などにおける 応 用 を 奨 励 する 第 40 条 国 は 自 動 車 鉄 道 機 関 車 と 車 両 船 舶 など 交 通 運 輸 設 備 の 使 用 認 可 制 度 と 古 い 自 動 車 鉄 道 機 関 車 と 車 両 船 舶 動 力 装 置 の 廃 棄 処 分 更 新 制 度 を 実 行 する 具 体 的 な 方 法 は 国 務 院 の 関 係 部 門 が 制 定 する 第 41 条 国 務 院 の 関 連 部 門 は 交 通 輸 送 の 運 営 車 両 船 舶 と 主 なエネルギー 消 費 設 備 の 燃 料 消 費 量 原 単 位 制 度 を 確 立 し これを 実 行 する -25-

31 3-4-3 政 府 の 省 エネルギー 業 績 考 課 への 反 映 と 率 先 行 動 の 推 進 へ 現 行 省 エネ 法 では 政 府 の 省 エネ 目 標 達 成 に 関 して 明 確 に 示 されていないが 今 後 は 地 方 政 府 の 業 績 考 課 のひとつに 省 エネ 目 標 も 組 み 込 まれる 可 能 性 があることがうかがえる また 政 府 機 関 の 率 先 行 動 も 明 確 に 促 されている 省 エネ 法 改 定 草 案 ( 第 三 稿 )< 政 府 の 業 績 考 課 と 率 先 行 動 > 第 2 章 省 エネ 管 理 とサービス( 各 級 政 府 の 目 標 責 任 ) 第 10 条 国 務 院 は 省 自 治 区 直 轄 市 人 民 政 府 に 年 度 省 エネ 目 標 を 提 出 する 省 自 治 区 直 轄 市 人 民 政 府 は 毎 年 国 務 院 に 年 度 省 エネ 目 標 の 完 成 状 況 を 報 告 する 第 3 章 第 5 節 公 共 機 構 の 省 エネ( 政 府 の 率 先 行 動 ) 第 42 条 本 法 でいう 公 共 機 構 とは 財 政 資 金 をすべてあるいは 部 分 的 に 使 用 する 国 家 機 関 事 業 部 門 と 団 体 組 織 のことである 第 43 条 公 共 機 構 はエネルギー 管 理 職 を 設 け 年 度 省 エネ 目 標 と 実 施 方 案 を 制 定 し 省 エネ 目 標 責 任 制 を 実 行 し エネルギー 消 費 の 統 計 と 報 告 制 度 を 確 立 する 第 44 条 国 務 院 と 県 クラス 以 上 の 地 方 各 級 人 民 政 府 の 財 政 部 門 は 関 係 部 門 と 協 力 して 本 クラスの 公 共 機 構 のエネルギー 消 費 原 単 位 と 支 出 基 準 を 制 定 し かつ 節 約 奨 励 制 度 を 実 行 する 第 45 条 公 共 建 築 の 所 有 権 者 あるいは 使 用 者 は 建 築 物 のエネルギー 利 用 システムに 対 し 定 期 的 にモニ タリングし 本 部 門 のエネルギー 利 用 管 理 システムを 改 善 し エネルギー 利 用 システムの 運 営 が 国 家 基 準 に 一 致 するよう 保 障 する 第 46 条 公 共 機 構 がエネルギー 利 用 製 品 と 設 備 あるいは 工 事 とサービスの 調 達 プロジェクトにおいて エネルギー 利 用 にかかわる 製 品 と 設 備 を 購 入 する 場 合 省 エネ 政 府 購 入 リストに 列 挙 される 製 品 と 設 備 の 購 入 を 優 先 させ 国 が 明 文 で 淘 汰 を 指 令 した 製 品 と 設 備 の 購 入 を 禁 止 する 日 本 の 省 エネルギー 法 の 枠 組 みを 参 考 日 本 の 省 エネ 法 の 枠 組 みとして エネルギー 指 定 工 場 エネルギー 管 理 士 制 度 トップランナー 方 式 等 の 考 え 方 や 仕 組 みが 改 正 法 案 では 検 討 されている 省 エネ 法 改 定 草 案 ( 第 三 稿 )< 日 本 の 省 エネ 法 の 枠 組 み 参 考 > エネルギー 指 定 工 場 第 3 章 第 1 節 エネルギーの 重 点 利 用 部 門 の 省 エネ 第 21 条 国 はエネルギーの 重 点 利 用 部 門 に 対 する 省 エネ 管 理 を 強 化 する 以 下 のエネ ルギー 利 用 部 門 はエネルギーの 重 点 利 用 部 門 である (1) 年 間 の 総 合 エネ ルギー 消 費 総 量 が1 万 トン 標 準 石 炭 以 上 のエネルギー 利 用 企 業 (2) 国 務 院 の 関 係 部 門 あるいは 省 自 治 区 直 轄 市 人 民 政 府 の 省 エネ 活 動 を 管 理 する 部 門 が 指 定 する 年 間 総 合 エネルギー 消 費 総 量 が5,000トン 標 準 石 炭 以 上 1 万 トン 標 準 石 炭 以 下 のエネルギー 利 用 企 業 (3) 年 間 総 合 エネルギー 消 費 が 3,000トン 標 準 石 炭 以 上 の 大 型 公 共 建 築 物 第 22 条 国 務 院 の 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 は エネルギーの 重 点 利 用 部 門 の 省 エネ 評 価 制 度 を 確 立 する 省 自 治 区 直 轄 市 人 民 政 府 の 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 は 毎 年 一 部 のエネルギー 重 点 利 用 部 門 を 選 択 してエネルギー 監 査 を 行 う 監 査 は 資 格 認 定 あるいは 認 可 したモニタリング 機 構 に 委 託 して 進 めてもよ い 第 23 条 エネルギーの 重 点 利 用 部 門 は 毎 年 本 行 政 区 域 の 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 が 設 置 した 省 エネ 監 察 機 構 に 前 年 度 のエネルギー 利 用 状 況 を 報 告 する エネ ルギー 利 用 状 況 の 報 告 には エネルギーの 消 費 状 況 エネルギー 利 用 効 率 と 省 エネ 効 果 の 分 析 省 エネ 措 置 などの 内 容 を 含 む 省 エネ 監 察 機 構 は エネ ルギー 利 用 状 況 の 報 告 を 審 査 し かつ 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 にその 審 査 結 果 を 報 告 する -26-

32 エネルギー 管 理 士 制 度 トップラン ナー 方 式 第 24 条 第 11 条 第 12 条 第 13 条 エネルギーの 重 点 利 用 部 門 は エネルギー 管 理 機 構 を 設 立 し 本 部 門 の 省 エ ネ 活 動 を 管 理 監 督 する ( 国 はエネルギーの 重 点 利 用 部 門 のエネルギー 管 理 士 制 度 を 確 立 する エネルギーの 重 点 利 用 部 門 はエネルギー 管 理 士 の 職 務 を 設 立 し 省 エネ 専 門 知 識 を 備 え 実 務 経 験 及 び 技 師 以 上 の 技 術 職 階 をもつ 人 員 の 中 から 招 聘 し かつ 県 クラス 以 上 の 人 民 政 府 の 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 に 登 録 する エネルギー 管 理 士 の 管 理 方 法 は 国 務 院 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 が 制 定 する エネルギー 管 理 士 は 本 部 門 の 省 エネ 活 動 を 管 理 監 督 し 本 部 門 の 省 エネ 活 動 の 改 善 計 画 を 提 出 し かつ 実 施 状 況 を 監 督 する) 国 務 院 標 準 化 行 政 主 管 部 門 は 省 エネに 関 する 国 家 基 準 を 組 織 制 定 し 適 時 改 定 する 国 は 省 エネの 国 家 基 準 より 更 に 厳 しい 業 界 基 準 地 方 基 準 と 企 業 基 準 の 制 定 を 奨 励 する 国 務 院 標 準 化 行 政 主 管 部 門 は 省 エネ 活 動 主 管 部 門 とともに エネルギー 利 用 製 品 と 設 備 の 強 制 的 なエネルギー 効 率 基 準 とエネルギー 高 消 耗 製 品 のエ ネルギー 消 費 原 単 位 基 準 を 制 定 する 国 はエネルギー 効 率 基 準 とエネルギー 高 消 費 製 品 のエネルギー 消 費 原 単 位 基 準 に 基 づき エネルギー 高 消 費 製 品 と 設 備 の 生 産 許 可 証 制 度 を 確 立 し 実 行 する 如 何 なる 生 産 経 営 部 門 はエネ ルギー 効 率 基 準 及 びエネルギー 高 消 費 製 品 のエネルギー 消 費 原 単 位 基 準 に 一 致 しない 製 品 と 設 備 を 生 産 販 売 してはならない 既 に 生 産 を 始 めたか 使 用 しているものに 対 しては 生 産 を 停 止 するか 期 限 付 きで 淘 汰 する 具 体 的 な 実 施 方 法 は 国 務 院 の 品 質 監 督 管 理 部 門 が 省 エネ 行 政 主 管 部 門 ととも に 制 定 する 国 は 固 定 資 産 投 資 プロジェクトの 省 エネ 評 価 と 審 査 制 度 を 実 行 し 省 エネ 基 準 省 エネ 設 計 規 範 とエネルギー 高 消 費 製 品 のエネルギー 消 費 原 単 位 基 準 の 要 求 に 合 致 しないプロジェクトに 対 し 審 査 批 准 あるいは 確 認 批 准 部 門 は 法 に 基 づきその 建 設 を 批 准 認 可 してはならない 具 体 的 な 管 理 方 法 は 国 務 院 の 省 エネ 活 動 行 政 主 管 部 門 が 関 係 部 門 とともに 制 定 する 以 上 の 省 エネ 法 改 正 の 動 きから 日 本 の 省 エネ 分 野 における 対 中 協 力 において 念 頭 に 置 く 必 要 が あるポイントは 以 下 の 数 点 と 考 えられる 日 本 の 過 去 の 経 験 から 省 エネ 効 果 が 顕 著 だったインセンティブ 措 置 の 中 国 への 適 用 とそれに 係 る 技 術 移 転 - エネルギー 税 制 エネルギー 特 別 会 計 新 エネルギー 促 進 等 の 補 助 金 住 宅 省 エネリフォーム 融 資 等 の 融 資 制 度 低 燃 費 自 動 車 への 補 助 制 度 等 日 本 で 普 及 が 進 んでいる 民 生 運 輸 部 門 の 省 エネ 施 策 の 中 国 への 適 用 とそれに 係 る 技 術 移 転 - トップランナー 基 準 方 式 の 導 入 と 適 用 機 器 の 拡 大 省 エネラベル 建 築 物 の 省 エネ 管 理 政 府 公 用 車 の 低 公 害 車 化 自 動 車 交 通 需 要 の 調 整 ITS の 推 進 路 上 駐 車 工 事 対 策 等 中 国 の 省 エネ 法 改 定 に 沿 ったエネルギー 指 定 工 場 制 度 やエネルギー 管 理 士 制 度 等 の 促 進 に 係 る 技 術 移 転 - 省 エネ 事 業 所 の 管 理 と 改 善 計 画 の 仕 組 み 省 エネセンターによるエネルギー 管 理 士 管 理 員 の 養 成 研 修 試 験 制 度 工 場 判 断 基 準 特 定 機 器 判 断 基 準 等 日 本 政 府 の 率 先 行 動 の 中 国 への 適 用 とそれに 係 る 技 術 移 転 - グリーン 調 達 社 会 システム 変 革 に 向 けたモデル 事 業 等 -27-