第1回神奈川県臨床工学会プログラム・抄録集

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1 プログラム 開 会 の 辞 9:25 ~ 一 般 演 題 Ⅰ 学 生 部 門 9:30 ~ 11:10 座 長 北 里 大 学 医 療 衛 生 学 部 廣 瀬 稔 昭 和 大 学 横 浜 市 北 部 病 院 菊 地 武 OS-01 コアクシャル 型 ダブルルーメンカテーテルの 最 適 形 状 に 関 する 研 究 桐 蔭 横 浜 大 学 滝 川 千 恵 美 OS-02 持 続 的 血 液 浄 化 療 法 施 行 時 の 炭 酸 カルシウム 析 出 に 関 する 施 設 アンケート 調 査 報 告 北 里 大 学 相 澤 康 平 OS-03 血 液 回 路 内 の 血 流 音 モニタリングによる 回 路 内 凝 固 検 出 の 試 み 桐 蔭 横 浜 大 学 塩 田 卓 也 OS-04 血 液 凝 固 前 後 の 色 調 と 吸 光 度 変 化 のモニタリングによる 非 侵 襲 凝 固 検 出 方 法 の 検 討 桐 蔭 横 浜 大 学 太 田 祥 平 OS-05 ストレスによる 胃 電 図 の 変 化 神 奈 川 工 科 大 学 中 村 優 友 OS-06 膵 ランゲルハンス 島 をバイオセンサーとする 新 たな 人 工 膵 臓 システムの 構 築 をめざして 東 海 大 学 崔 素 栄 OS-07 嚥 下 音 の 時 間 - 周 波 数 分 析 による 非 侵 襲 嚥 下 機 能 スクリーニング 検 査 方 法 の 検 討 桐 蔭 横 浜 大 学 可 児 雅 弥 OS-08 音 響 周 波 数 解 析 による 液 化 ガスの 残 量 測 定 に 関 する 研 究 北 里 大 学 藤 井 直 輝 OS-09 血 液 回 路 内 凝 固 の 発 生 に 及 ぼす 静 脈 側 ドリップチャンバの 全 長 の 影 響 桐 蔭 横 浜 大 学 山 本 隼 矢 OS-10 PCPS 使 用 中 に 発 生 する 脱 血 不 良 を 流 量 制 御 により 改 善 する 装 置 の 試 作 東 海 大 学 向 中 野 力 OS-11 血 液 透 析 用 留 置 針 の 側 孔 の 数 及 び 配 置 と 実 血 流 量 の 関 係 桐 蔭 横 浜 大 学 田 口 友 樹 OS-12 血 液 回 路 内 凝 固 の 発 生 を 検 出 するための 斜 め 入 射 型 超 音 波 センサの 開 発 桐 蔭 横 浜 大 学 秋 山 航 汰 -1-

2 一 般 演 題 Ⅱ 若 手 部 門 11:10 ~ 12:00 座 長 総 合 新 川 橋 病 院 長 谷 川 修 社 会 医 療 法 人 三 栄 会 中 央 林 間 病 院 藤 井 純 一 OY-01 DDD ペースメーカ 挿 入 患 者 の 意 識 消 失 をきたした1 症 例 昭 和 大 学 横 浜 市 北 部 病 院 柳 橋 歩 里 OY-02 FX-CorDiax の 性 能 評 価 日 本 医 科 大 学 武 蔵 小 杉 病 院 大 川 陽 平 OY-03 緊 急 動 脈 瘤 クリッピング 手 術 における 運 動 誘 発 電 位 (MEP)モニタリングの 測 定 方 法 の 検 討 東 海 大 学 医 学 部 付 属 病 院 松 本 航 OY-04 当 院 におけるセントラルモニタアラーム 発 生 要 因 の 現 状 東 海 大 学 医 学 部 付 属 病 院 江 藤 健 輔 OY-05 透 析 装 置 の 変 更 により 漏 血 警 報 を 回 避 した 血 液 浄 化 の 1 例 横 浜 市 立 みなと 赤 十 字 病 院 森 下 和 樹 OY-06 人 工 肺 における 検 討 -- 従 来 品 との 比 較 -- 北 里 大 学 病 院 ME 部 有 馬 司 昼 休 憩 12:00 ~ 12:40 教 育 講 演 12:40 ~ 13:40 災 害 医 療 現 場 での 実 際 日 本 の 災 害 救 急 医 療 の 変 革 司 会 昭 和 大 学 病 院 大 石 竜 講 師 本 多 ゆみえ ( 東 海 大 学 医 学 部 付 属 病 院 救 命 救 急 医 学 ) ネパール 民 主 共 和 国 地 震 災 害 に 対 する 国 際 緊 急 援 助 隊 医 療 チーム 派 遣 活 動 報 告 講 師 江 津 繁 ( 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 災 害 医 療 センター) 国 際 緊 急 援 助 隊 医 療 チームにおける 臨 床 工 学 技 士 の 役 割 -ネパール 大 地 震 派 遣 報 告 - 講 師 森 實 雅 司 ( 済 生 会 横 浜 市 東 部 病 院 ) -2-

3 特 別 講 演 13:50 ~ 14:50 司 会 横 浜 労 災 病 院 田 代 嗣 晴 バナナの 皮 の 滑 りが 拡 げた 生 命 科 学 の 世 界 講 師 馬 渕 清 資 ( 北 里 大 学 医 療 衛 生 学 部 医 療 工 学 科 ) 一 般 演 題 Ⅲ 一 般 部 門 15:00 ~ 15:40 座 長 横 浜 市 大 学 附 属 市 民 総 合 医 療 センター 島 峰 徹 也 東 海 大 学 医 学 部 付 属 大 礒 病 院 小 島 萌 OE-01 前 希 釈 オンライン HDF(O-HDF) 開 始 前 後 の 臨 床 症 状 の 推 移 社 会 医 療 法 人 財 団 石 心 会 さいわい 鹿 島 田 クリニック OE-02 ファイルメーカー(FM)を 利 用 した 血 液 浄 化 療 法 の 評 価 と 管 理 社 会 医 療 法 人 財 団 石 心 会 川 崎 クリニック OE-03 当 院 における 人 工 呼 吸 器 の 定 期 点 検 に 関 する 取 り 組 み 医 療 法 人 五 星 会 菊 名 記 念 病 院 OE-04 OCT/OFDI 撮 像 時 の 造 影 剤 使 用 量 の 検 討 東 海 大 学 医 学 部 付 属 病 院 OE-05 中 央 管 理 機 器 データの 分 析 によるマネージメントの 可 能 性 昭 和 大 学 藤 が 丘 病 院 伊 澤 潤 中 村 賢 洋 武 内 秀 友 中 沢 圭 吾 野 川 悟 史 閉 会 の 辞 15:40 ~ 意 見 交 換 会 ( 優 秀 演 題 表 彰 ) 16:00 ~ 9F レストラン 味 彩 参 加 者 の 皆 様 による 投 票 で 各 部 門 の 優 秀 演 題 を 決 定 したいと 思 います -3-

4 ハンズオンセミナーのご 案 内 第 1 回 神 奈 川 県 臨 床 工 学 会 呼 吸 治 療 ハンズオンセミナー 換 気 メカニクス~ 人 工 呼 吸 器 の 波 形 を 理 解 する~ 人 工 呼 吸 器 を 使 用 している 施 設 では 使 用 している 人 工 呼 吸 器 の 巡 回 ラウンドを 行 ってい る 臨 床 工 学 技 士 は 多 いと 思 います 皆 様 方 のおかげで 人 工 呼 吸 器 を 装 着 している 患 者 さんの 安 全 を 担 保 出 来 ていると 思 います しかしながら 巡 回 時 に 換 気 設 定 の 評 価 をどのようにしていますか? 患 者 さんにとって 適 切 な 換 気 設 定 となっていますか? よくわからない 自 信 がない ということはありませんか? 肺 の 状 態 を 評 価 するにはコンプライアンスとレジスタンスの 評 価 が 必 須 です 現 在 多 く 使 われている 人 工 呼 吸 器 にはグラフィックモニターが 標 準 装 備 されている 機 器 が 増 えています この 波 形 から 発 信 される 情 報 からおおよその 状 態 を 知 り 得 ることが 出 来 ます 今 回 のセミナーではコンプライアンスとレジスタンスの 基 礎 的 概 念 はもちろん グラフィ ック 波 形 への 影 響 等 を 臨 床 で 使 われている 実 機 を 基 に 解 説 していきたいと 思 います 実 際 臨 床 において 呼 吸 器 設 定 のアドバイスを 求 められることもあるかと 思 います きちんとした 理 論 を 基 に 最 善 の 情 報 提 供 をしていくためのスキルを 身 につけませんか? なんとなくを 確 かな 知 識 に 変 えるセミナーにしていきたいと 思 います それでは 皆 様 のご 参 加 をお 待 ちしております 定 員 : 第 1 回 神 奈 川 県 臨 床 工 学 技 士 会 参 加 者 30 名 限 定 費 用 : 第 1 回 神 奈 川 県 臨 床 工 学 技 士 会 会 費 に 含 まれます 申 し 込 み 方 法 : 神 奈 川 県 臨 床 工 学 技 士 会 ホームページ 内 の 専 用 申 込 ページより 必 要 事 項 を 登 録 ください 当 日 参 加 可 能 です 専 用 受 付 にお 申 し 出 ください 会 場 :かながわ 労 働 プラザ 第 2 会 場 呼 吸 療 法 認 定 士 更 新 のための 点 数 は 付 与 できませんのでご 注 意 ください 主 催 : 神 奈 川 県 臨 床 工 学 技 士 会 ホームページ 共 催 : 神 奈 川 呼 吸 療 法 研 究 会 ホームページ -4-

5 抄 録

6 特 別 講 演 バナナの 皮 の 滑 りが 拡 げた 生 命 科 学 の 世 界 馬 渕 清 資 北 里 大 学 医 療 衛 生 学 部 医 療 工 学 科 バナナの 皮 の 摩 擦 を 測 ってみようと 考 えたきっかけは, 以 前 から, 著 書 や 講 義 の 中 で 関 節 の 滑 りの 良 さを 説 明 する 際 に, 摩 擦 の 低 い 現 象 として,バナナの 皮 を 踏 んだときの 滑 りの 良 さを 例 え 話 に 使 っ ていたことからです. 調 べてみると,ヒトが 踏 みつける 条 件 でのみ, 摩 擦 が 低 いことがわかり,それ をセンサの 上 で 再 現 することで, 滑 りの 良 さを 表 す, 低 い 摩 擦 係 数 を 得 ることができました. ただ, 論 文 としてまとめるには,それだけではデータが 足 りませんでしたので, 表 裏 を 変 える, 乾 燥 させる, 他 の 果 物 の 皮 と 比 較 するといったデータで 厚 みを 加 えました.それらの 結 果 から, 摩 擦 を 下 げる 仕 組 みが, 小 さな 植 物 細 胞 内 の 粘 液 がしみ 出 すという 小 胞 ゲル 潤 滑 によることを 明 らかにして, 論 文 を 完 成 させました.バナナの 皮 で 滑 るのは, 世 界 共 通 のギャグのネタですから, 論 文 が 公 表 され た 2012 年 の 時 点 で,イグノーベル 賞 の 趣 旨 である,ヒトを 笑 わせ,そして 考 えさせる 事 物 という 条 件 を 完 全 に 満 たしているという 点 で, 受 賞 を 確 信 していました.ですから, 昨 年, 受 賞 の 知 らせをい ただいたとき, 驚 きはありませんでした.しかし, 公 的 な 研 究 機 関 に 身 を 置 く 者 として,バナナの 皮 で 滑 って 遊 んでいるという 風 評 をいただくわけにはいかないので, 受 賞 式 を 含 めて,いかにして, 自 分 の 立 ち 位 置 を 皆 さんに 知 ってもらうかを 真 剣 に 考 えました. 受 賞 後, 案 の 定, 多 くの 方 々から, バナナの 皮 の 滑 りの 研 究 成 果 は, 何 の 役 に 立 ちますか とい う 質 問 をいただきました. 実 用 性 のない 研 究 に 対 しては, 私 自 身, 日 頃 は 批 判 的 な 意 見 を 述 べており ますので,これが, 非 常 に 厳 しい 質 問 です.それで, 用 意 した 回 答 は,バナナの 皮 の 滑 りをよくする 仕 組 みの 主 体 である 粘 液 の 効 果 は, 生 体 関 節 と 共 通 である.そのことは, 人 工 関 節 に 流 体 潤 滑 を 構 築 する 必 要 性 を 裏 付 けたという 点 で, 役 に 立 つ.ということを, 先 の 質 問 への 回 答 としてきました. 一 方, 科 学 は, 研 究 テーマが 面 白 ければ, 価 値 がある.その 意 味 で,バナナの 皮 の 滑 りという 日 常 のありふれたことがらの 中 から, 摩 擦 係 数 を 測 定 するという 新 しい 発 見 をしたことは, 科 学 する 姿 勢 として 評 価 できる という 意 見 もいただきました.これは, 望 外 な 高 評 価 でした. 確 かに, 科 学 の 中 には, 天 文 学 のように, 実 用 性 は 乏 しくとも 誰 もが,その 価 値 を 認 めているものがあります.それ では, 科 学 技 術 から 技 術 すなわち 実 用 性 を 切 り 離 して, 純 粋 な 科 学 として 考 えたとき,その 評 価 はど うすればよいのでしょうか. 実 は, 衣 食 住 が 満 たされた 先 に, 音 楽, 芸 術 が 花 開 くように, 科 学 のも たらす 世 界 の 広 がりに,その 評 価 基 準 があると 思 うのです.その 道 しるべになるのは, 普 遍 性 に 対 す る 面 白 さです. 私 は,バナナの 皮 の 滑 りと, 生 体 関 節 の 潤 滑 というかけ 離 れた 二 つの 現 象 に, 共 通 の 仕 組 みが 隠 されているということを 知 ったとき,これは 面 白 いと 感 じました. 実 は, 取 材 対 応 で,こうした 説 明 を 補 足 しているさなか, 私 自 身 に,なぜ,バナナの 皮 と 関 節 とい う 一 見, 無 関 係 なものの 中 に 共 通 の 仕 組 みがあるのか,と 言 う 疑 問 が 芽 生 えました.それに 自 問 自 答 した 結 果, 両 者 は, 生 命 という 枠 にあること.そして, 粘 液 の 成 分 である 高 分 子 物 質 は, 生 命 体 の 遺 伝 子 にしか 生 み 出 せない 物 質 であることに 気 づきました. 粘 性 のある 液 体 は, 潤 滑 油 などの 工 業 用 材 料 も 含 めて,すべて 有 機 物 です. 一 方, 有 機 物 を 無 機 物 から 生 成 することができないという, 科 学 技 術 の 限 界 についても 思 い 至 りました.まさしく, 有 機 物 質 の 合 成 は, 生 命 にのみ 可 能 な 技 なのです. かくして,バナナの 皮 の 滑 りを 調 べたことで, 生 命 の 神 秘 に 思 いを 馳 せることが 出 来 たのです. -7-

7 教 育 講 演 DMAT 領 域 における 災 害 医 療 現 場 での 実 際 日 本 の 災 害 救 急 医 療 の 変 革 本 多 ゆみえ 東 海 大 学 医 学 部 付 属 病 院 救 命 救 急 医 学 はじめに 昨 今 国 内 外 で 多 くの 災 害 が 発 生 している それぞれの 場 面 で 消 防 警 察 自 衛 隊 等 の 行 政 の 救 助 のプロフェッショナルが 活 躍 する 傍 ら 医 療 系 スタッフが 早 期 から 現 場 に 介 入 し 活 動 を 行 うようになった 以 前 は 災 害 により 多 数 傷 病 者 が 現 場 に 発 生 して も 救 護 所 についた 順 に 病 院 に 搬 送 され 医 療 関 係 者 は 病 院 についた 患 者 を 診 察 するとい うものであった この 形 は 昭 和 から 平 成 に 入 るまで 引 き 継 がれていた しかし 軽 症 患 者 が 先 に 病 院 に 搬 送 され 重 症 患 者 が 後 回 しになる 現 状 に 疑 問 を 抱 いている 救 急 医 療 関 係 者 により 災 害 救 急 医 療 のシステムの 改 革 を 話 し 合 い 始 めた 災 害 救 急 医 療 の 変 革 災 害 救 急 医 療 の 変 革 の 大 きな 引 き 金 になったのは まだ 記 憶 に 新 しい 1995 年 1 月 17 日 発 災 の 阪 神 淡 路 大 震 災 である この 時 は 道 路 が 寸 断 され 燃 え 盛 る 神 戸 の 街 の 上 空 を 多 くの 報 道 ヘリが 飛 び 交 い リアルタイムで 災 害 の 状 況 を 日 本 全 国 に 配 信 した しかし その 中 には 人 命 救 助 のためのヘリコプターがほぼゼロに 等 しか ったのは 周 知 の 事 実 である このことから 災 害 時 には 陸 送 は 不 可 能 であり 航 空 機 による 救 助 搬 送 が 最 優 先 となることが 実 証 された また 現 場 医 療 機 関 は 自 力 で 来 ることが できる 多 くの 軽 症 者 でごったがえしたため 医 療 介 入 を 施 せば 命 が 助 かった 最 重 傷 の 傷 病 者 たちに 医 療 資 材 とマンパワーが 不 足 してしまい 不 幸 な 結 果 が 多 数 発 生 した 1995 年 の 阪 神 淡 路 大 震 災 を 教 訓 にし 1999 年 に 厚 生 省 ドクターヘリ 施 行 的 事 業 2000 年 病 院 前 救 護 体 制 のあり 方 検 討 会 報 告 書 救 急 救 命 士 養 成 カリキュラム 大 網 化 2003 年 緊 急 消 防 援 助 隊 の 創 設 2004 年 救 急 救 命 士 による 気 管 挿 管 AED を 用 いた 市 民 による 除 細 動 災 害 医 療 援 助 隊 (DMAT)の 創 設 2005 年 高 速 道 路 におけるヘリ 離 着 陸 承 認 2006 年 救 急 救 命 士 によるアドレナリン 投 与 2007 年 ドクターヘリ 法 案 2009 年 消 防 法 改 正 等 の 変 革 進 み 2010 年 にこれらのことが 全 国 に 普 及 し 2011 年 3 月 11 日 に 未 曾 有 の 東 日 本 大 震 災 を 経 験 することとなった 現 場 での 医 療 介 入 の 実 際 当 日 は 災 害 救 急 領 域 における 医 療 につき 基 本 を 確 認 し 実 際 現 場 ではどのような 活 動 を 行 っているのか 国 内 の 事 例 を 提 示 する -8-

8 ネパール 民 主 共 和 国 地 震 災 害 に 対 する 国 際 緊 急 援 助 隊 医 療 チーム 派 遣 活 動 報 告 江 津 繁 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 災 害 医 療 センター 災 害 専 任 副 看 護 師 長 2015 年 4 月 25 日 にネパールで 発 生 した 地 震 災 害 で 国 際 緊 急 援 助 隊 医 療 チームの 一 員 と して 活 動 してきました 被 害 が 甚 大 であり 2 次 隊 の 追 加 派 遣 も 行 われ 私 は2 次 隊 と して 活 動 してきました 今 回 の 活 動 の 特 徴 は3 点 あり 1 点 目 は 国 際 緊 急 援 助 隊 医 療 チームの 活 動 としては 初 の 手 術 機 能 透 析 機 能 入 院 機 能 を 持 った 機 能 拡 充 型 医 療 チームとしての 活 動 だった 点 2 点 目 は 活 動 中 に 緊 急 避 難 を 余 儀 なくされる 巨 大 な 余 震 を 経 験 した 点 3 点 目 は 病 院 支 援 活 動 を 行 った 点 でした 今 回 の 主 な 活 動 場 所 はバラビセという 町 の 語 学 中 学 校 の 校 庭 に 野 外 病 院 を 展 開 し 地 域 住 民 の 為 に 医 療 活 動 を 行 いました 活 動 場 所 での 診 療 は 1 次 隊 2 次 隊 合 わせ 987 名 の 方 の 診 療 をさせていただきました 今 回 の 機 能 拡 充 を 活 かした 手 術 件 数 は 11 件 入 院 患 者 数 は 11 名 でした 外 来 診 療 の 患 者 は 建 物 崩 落 で 受 傷 した 外 傷 患 者 避 難 生 活 から 来 る 疲 労 不 眠 を 訴 える 患 者 など 様 々な 健 康 被 害 を 受 けた 方 が 来 られました 手 術 症 例 は 非 観 血 的 整 復 術 洗 浄 デブリードメント 等 でした 入 院 患 者 は 術 後 管 理 目 的 の 患 者 また 転 院 搬 送 までの 治 療 継 続 の 為 の 入 院 患 者 でした 5 月 12 日 活 動 中 に 最 大 規 模 の 余 震 がありました 余 震 発 生 時 は 自 分 達 の 安 全 確 保 を 第 一 とし 活 動 サイト 内 の 患 者 さんの 安 全 確 保 を 行 いました 活 動 サイトの 安 全 が 確 保 さ れず 緊 急 避 難 を 余 儀 なくされましたが 緊 急 避 難 の 準 備 を 行 いつつ 移 動 の 手 配 ができ るまでは サイトに 訪 れる 方 へ 診 療 を 行 いました 診 療 スペース 医 療 資 機 材 も 限 りがあ ったため 余 震 後 の 活 動 はトリアージを 実 施 し できる 限 りの 最 大 限 の 診 療 を 行 いました バラビセからの 緊 急 避 難 後 は デュリケル 病 院 の 病 院 支 援 に 活 動 内 容 を 変 更 しました この 病 院 は バラビセでの 活 動 中 の 転 院 搬 送 先 病 院 であり 被 災 地 のスタッフの 身 体 的 疲 労 精 神 的 疲 労 を 少 しでも 緩 和 したいという 思 いで 支 援 させて 頂 きました -9-

9 国 際 緊 急 援 助 隊 医 療 チームにおける 臨 床 工 学 技 士 の 役 割 -ネパール 大 地 震 派 遣 報 告 - 森 實 雅 司 1)2) 三 木 隆 弘 2) 小 島 達 也 2) 矢 田 哲 康 2) 1) 済 生 会 横 浜 市 東 部 病 院 臨 床 工 学 部 2) 国 際 緊 急 援 助 隊 医 療 チーム はじめに 国 際 緊 急 援 助 隊 ( 以 下 JDR)は 海 外 で 発 生 した 大 規 模 災 害 に 対 して 日 本 政 府 が 派 遣 する 災 害 救 援 チームである JDR 医 療 チームは 1988 年 以 降 計 57 回 の 派 遣 実 績 があり(2015 年 9 月 ) その 活 動 は 国 内 外 で 高 い 評 価 を 得 ている 近 年 従 来 の 初 期 診 療 を 外 来 で 提 供 する Field clinic 機 能 に 加 えて 透 析 手 術 入 院 が 可 能 な Field hospital 機 能 を 付 加 した 機 能 拡 充 チームが 設 立 された 今 回 初 派 遣 され 機 能 拡 充 チーム1 次 隊 に 臨 床 工 学 技 士 ( 以 下 CE)として 参 加 したため 報 告 する 活 動 概 要 2015 年 4 月 25 日 ネパール 中 西 部 で M7.8 の 大 地 震 が 発 生 し 全 または 半 壊 家 屋 80 万 棟 以 上 死 者 数 8,800 名 以 上 負 傷 者 22,000 名 以 上 の 被 害 が 出 た 4 月 28 日 ~ 5 月 20 日 の 活 動 期 間 に 1 次 隊 (46 名 うち CE2 名 ) 2 次 隊 (34 名 うち CE1 名 )が 派 遣 された 山 間 部 のバラビセ(カトマンズの 東 約 60 キロ)に 設 置 した Field hospital 内 で 10 件 の 手 術 と 延 べ 987 名 の 外 来 診 療 を 行 い 14 日 以 降 は 現 地 大 学 病 院 への 医 療 支 援 を 行 った 1 次 隊 は 5 月 9 日 に 引 継 ぎを 行 い 11 日 に 帰 国 した CE として 1 次 隊 では バラビセ 入 りまでに 日 本 から 持 ち 込 んだ 手 術 透 析 資 機 材 の 点 検 診 療 シミュレーションなどを 行 った バラビセ 入 り 後 は 手 術 室 の 設 営 と 維 持 を 中 心 に 麻 酔 器 の 組 立 て 手 術 室 内 の 医 療 機 器 の 電 気 配 線 と 容 量 の 管 理 酸 素 ボンベの 管 理 手 術 室 内 の 機 器 トラブル 対 応 麻 酔 担 当 医 の 診 療 補 助 など 多 岐 にわたる 活 動 を 行 った 透 析 装 置 も 携 行 し 展 開 したが 使 用 するケースはなかった 2 次 隊 では 現 地 医 療 機 関 内 で 医 療 機 器 の 点 検 整 備 他 国 から 供 与 されていた 機 器 の 使 用 方 法 説 明 透 析 室 での 透 析 の 実 施 など も 行 われた まとめ JDR 機 能 拡 充 チームにおける CE の 役 割 は 手 術 透 析 など 国 内 で 求 められるも のと 同 様 である 本 教 育 講 演 ではバラビセにおける 活 動 と 災 害 医 療 現 場 での 実 際 について 報 告 する 登 録 方 法 JICA ウェブサイトに JDR の 登 録 方 法 が 紹 介 されています ご 興 味 ある 方 は 下 記 URL をご 参 照 下 さい ( -10-

10 OS-01 コアクシャル 型 ダブルルーメンカテーテルの 最 適 形 状 に 関 する 研 究 滝 川 千 恵 美 荒 井 大 輔 菅 野 聖 乃 山 内 忍 本 橋 由 香 佐 藤 敏 夫 阿 岸 鉄 三 桐 蔭 横 浜 大 学 目 的 我 々は コアクシャル 型 DLC(CO-DLC)のサイドホールの 数 と 脱 血 を 行 う 末 端 孔 の 開 孔 率 が 再 循 環 率 とへばりつき 発 生 に 及 ぼす 影 響 について 調 べてきた これまでに CO-DLC のサイドホールの 数 を 3 個 末 端 孔 の 開 孔 率 を 25%に 設 定 したところ 再 循 環 率 が 小 さく へばりつきも 発 生 しなかった 今 回 の 報 告 では 脱 血 - 返 血 孔 間 距 離 LAV が 再 循 環 率 とへばりつき 発 生 に 及 ぼす 影 響 について 調 べた 実 験 方 法 市 販 CO-DLC の LAV は 10mm であるが それを 20mm 30mm になるように 加 工 した 塩 化 ビニール (PVC) 製 の 擬 似 血 管 を 用 いたシングルパス 方 式 の 模 擬 透 析 システムを 作 製 した PVC 製 の 擬 似 血 管 内 に LAV を 変 更 した CO-DLC を 留 置 し 静 脈 流 量 400ml/min 脱 血 流 量 を 200ml/min に 設 定 し 順 接 続 にて 模 擬 透 析 を 行 った 開 始 から 1 分 後 に VB2 水 溶 液 原 液 ダイアライザ 上 流 ダイアライザ 下 流 の 3 ヶ 所 より 溶 液 のサンプルを 採 取 し 再 循 環 率 を 算 出 した へばりつきの 発 生 については CO-DLC の 接 続 方 法 は 順 接 続 で 静 脈 流 量 は 400ml/min に 固 定 し 脱 血 流 量 を 100~500ml/min まで 変 化 させた そ して CO-DLC 先 端 付 近 を 高 速 度 カメラで 観 察 して 最 初 にへばりつきの 発 生 が 確 認 できた 脱 血 流 量 を 最 小 脱 血 流 量 とし LAV ごとの 最 小 脱 血 流 量 を 比 較 した 結 果 及 び 考 察 LAV が 長 くなるにつれ 再 循 環 率 は 小 さくなる 傾 向 が 見 られた 一 方 へばりつき 発 生 については LAV が 長 くなるにつれ へばりつきの 発 生 に 要 する 最 小 脱 血 流 量 が 小 さくなった すなわち LAV を 適 切 な 長 さに 設 定 することで 再 循 環 率 が 小 さくかつ へばりつき 発 生 を 防 止 できる CO-DLC が 実 現 できる 可 能 性 があることがわかった -12-

11 OS-02 持 続 的 血 液 浄 化 療 法 施 行 時 の 炭 酸 カルシウム 析 出 に 関 する 施 設 アンケート 調 査 報 告 相 澤 康 平 1) 藤 原 康 作 2) 塚 尾 浩 2) 廣 瀬 稔 1)2) 1) 北 里 大 学 大 学 院 医 療 系 研 究 科 医 療 安 全 工 学 2) 北 里 大 学 医 療 衛 生 学 部 臨 床 工 学 専 攻 医 療 安 全 工 学 背 景 目 的 持 続 的 血 液 浄 化 療 法 (CBP) 施 行 時 に 透 析 液 補 液 回 路 内 に 炭 酸 カルシウムの 微 粒 子 ( 以 下 微 粒 子 )が 析 出 する 報 告 がある 微 粒 子 は 透 析 液 補 液 ポンプ 後 の 回 路 内 に 析 出 することが 多 く 特 に 補 液 ポンプ 後 に 析 出 した 微 粒 子 は 補 液 ラインから 血 液 を 介 し 患 者 体 内 に 流 入 する 危 険 性 がある そこで 各 施 設 におけ る 微 粒 子 析 出 例 とその 対 応 微 粒 子 に 関 する 治 療 中 の 点 検 項 目 の 有 無 を 調 査 し 微 粒 子 の 析 出 に 対 する 現 状 把 握 を 目 的 とした 方 法 特 定 機 能 病 院 79 施 設 を 対 象 に CBP 施 行 に 関 するアンケートを 実 施 した 内 容 は 平 均 施 行 時 間 最 長 施 行 時 間 微 粒 子 析 出 の 有 無 と 析 出 時 の 対 応 微 粒 子 に 関 する 治 療 中 回 路 点 検 項 目 の 有 無 とした 結 果 53 施 設 からの 回 答 を 得 た( 回 収 率 67%) 平 均 施 行 時 間 は 持 続 的 血 液 透 析 (CHD) 持 続 的 血 液 濾 過 (CHF) 持 続 的 血 液 濾 過 透 析 (CHDF)のいずれも 24 時 間 が 多 く 最 長 施 行 時 間 は CHD 120 時 間 CHF 96 時 間 CHDF 240 時 間 であった 微 粒 子 の 析 出 が 確 認 されたのは 14 施 設 (26%)であった 析 出 した 微 粒 子 への 対 応 は 回 路 交 換 が 9 施 設 経 過 観 察 が 3 施 設 であった 微 粒 子 析 出 に 関 する 点 検 項 目 がある 施 設 は 3 施 設 (6%)であった 考 察 微 粒 子 が 確 認 された 施 設 が 26%であったのに 対 し 治 療 中 の 点 検 項 目 としている 施 設 は 6%にとどまっ た 治 療 中 の 回 路 点 検 に 微 粒 子 析 出 に 関 する 項 目 の 追 加 が 望 ましい また 補 液 回 路 内 に 微 粒 子 が 析 出 した 場 合 の 対 応 を 考 える 必 要 がある 結 語 微 粒 子 の 析 出 例 は 53 施 設 中 14 施 設 (26%)であり 治 療 中 の 回 路 点 検 に 微 粒 子 析 出 に 関 する 項 目 がある 施 設 は 3 施 設 (6%)であった -13-

12 OS-03 血 液 回 路 内 の 血 流 音 モニタリングによる 回 路 内 凝 固 検 出 の 試 み 塩 田 卓 也 島 崎 直 也 山 内 忍 本 橋 由 香 佐 藤 敏 夫 阿 岸 鉄 三 桐 蔭 横 浜 大 学 目 的 血 液 透 析 において 血 液 回 路 内 やダイアライザ 内 で 発 生 する 血 液 凝 固 を 完 全 に 防 止 することはできず 少 なからず 血 液 回 路 内 やダイアライザ 内 で 血 液 凝 固 が 発 生 し 患 者 QOL が 低 下 するといった 報 告 がある 現 在 の 透 析 用 患 者 監 視 装 置 には 血 液 凝 固 の 発 生 を 簡 便 かつ 専 属 的 に 検 出 する 機 能 が 備 わっていない そ こで 本 研 究 では 血 液 凝 固 に 伴 う 血 液 回 路 内 の 血 流 音 の 変 化 に 注 目 し 生 体 雑 音 分 析 装 置 を 用 いて 簡 便 かつ 専 属 的 に 血 液 凝 固 を 検 出 する 方 法 について 検 討 した 実 験 方 法 まず 静 脈 側 エアトラップチャンバ 下 流 を 鉗 子 で 閉 塞 することで 閉 塞 状 態 を 模 擬 し その 際 の 血 液 回 路 内 の 血 流 音 を 測 定 するために 回 路 表 面 に 加 速 度 センサを 装 着 した そして ポンプセグメント 部 を 基 準 として 加 速 度 センサを 順 次 移 動 させながら 回 路 各 部 における 血 流 音 を 測 定 した 得 られた 血 流 音 デー タに 対 してウェーブレット 変 換 を 行 い 各 部 における 正 規 化 相 互 相 関 係 数 R を 算 出 することで 閉 塞 前 後 における 血 流 音 変 化 の 定 量 化 を 試 みた 次 に 回 路 内 に 牛 血 液 を 循 環 させた 時 のピロー 動 静 脈 側 エアトラップチャンバ ポンプセグメント 部 ポンプセグメント 部 から 20cm の 各 部 位 に 加 速 度 センサを 装 着 し 牛 血 を 凝 固 させた 時 の 凝 固 の 進 展 に 伴 い 変 化 する 血 流 音 の 変 化 を 測 定 した そして 回 路 閉 塞 に 対 する 血 流 音 測 定 実 験 の 結 果 と 比 較 することで 血 液 凝 固 の 進 展 に 伴 い 変 化 する 血 流 音 を 測 定 するの に 最 適 な 血 流 音 測 定 部 位 について 検 討 した 結 果 及 び 考 察 血 液 凝 固 の 進 展 に 伴 う 各 血 流 音 測 定 部 位 の 血 流 音 変 化 を 測 定 し 回 路 閉 塞 に 対 する 実 験 結 果 と 比 較 した 結 果 静 脈 側 エアトラップチャンバのみ 回 路 閉 塞 では R 値 の 変 化 が 見 られない 一 方 で 血 液 凝 固 では R 値 が 変 化 した すなわち 静 脈 側 エアトラップチャンバは 回 路 内 凝 固 の 発 生 を 専 属 的 に 検 出 できる 可 能 性 があることがわかった -14-

13 OS-04 血 液 凝 固 前 後 の 色 調 と 吸 光 度 変 化 のモニタリングによる 非 侵 襲 凝 固 検 出 方 法 の 検 討 太 田 祥 平 中 嶋 陸 坂 元 英 雄 山 内 忍 本 橋 由 香 佐 藤 敏 夫 阿 岸 鉄 三 桐 蔭 横 浜 大 学 目 的 体 外 循 環 の 際 に 発 生 する 回 路 内 凝 固 を 非 侵 襲 的 に 検 出 する 手 法 の 1 つとして 我 々は 凝 固 前 後 の 血 液 の 色 調 変 化 をモニタリングする 方 法 と 血 液 吸 光 度 の 変 化 をモニタリングする 方 法 の 2 通 りの 方 法 につい て 検 討 している 実 験 方 法 血 液 が 凝 固 する 際 血 液 の 色 が 鮮 赤 色 から 暗 赤 色 に 変 化 するが その 色 調 変 化 を 定 量 的 に 検 出 するため に 回 路 表 面 にカラーセンサモジュールを 装 着 した 回 路 内 に 牛 血 を 循 環 させた 状 態 でカラーセンサの キャリブレーションを 行 い その 後 循 環 する 牛 血 に 墨 汁 を 0.1ml ずつ 順 次 加 えることで 徐 々に 牛 血 の 色 を 鮮 赤 色 から 暗 赤 色 に 変 化 させていった 時 の 色 調 変 化 をカラーセンサで 測 定 した 血 液 吸 光 度 の 変 化 をモニタリングするための 光 センサの 発 光 側 には 砲 弾 型 LED を 使 用 し 受 光 側 には 320nm から 1100nm までの 波 長 をカバーする Si PIN フォトダイオードを 使 用 した 発 光 側 と 受 光 側 の 間 に 真 っ 直 ぐに 血 液 透 析 回 路 を 挟 み 込 み そして 専 用 の 外 部 光 遮 光 用 の 黒 色 治 具 で 光 センサを 覆 った その 後 血 液 回 路 内 を 牛 血 で 満 たし 循 環 開 始 から 60 秒 後 に 塩 化 カルシウムを 添 加 して 牛 血 を 凝 固 させ た 循 環 開 始 と 同 時 に 光 センサの 出 力 電 圧 測 定 も 開 始 し 10 分 間 の 間 出 力 電 圧 を 連 続 測 定 した 同 時 に 回 路 内 圧 も 測 定 し 回 路 内 圧 が 300mmHg を 越 えた 時 点 で 凝 固 完 了 と 判 断 し 循 環 を 停 止 した 結 果 および 考 察 墨 汁 の 添 加 による 牛 血 の 色 調 変 化 の 測 定 では RGB のうちで R の 出 力 が 色 調 変 化 に 対 応 して 変 化 した また 各 波 長 ごとの 凝 固 前 後 の 光 センサの 出 力 電 圧 すなわち 吸 光 度 変 化 を 比 較 すると 概 ね 同 様 な 変 化 を 示 したが 詳 細 にみると 各 波 長 ごとに 吸 光 度 変 化 の 様 子 が 異 なったことから 凝 固 前 後 の 吸 光 度 変 化 には 波 長 依 存 性 が 存 在 する 可 能 性 が 示 唆 された -15-

14 OS-05 ストレスによる 胃 電 図 の 変 化 中 村 優 友 松 尾 崇 神 奈 川 工 科 大 学 実 験 概 要 精 神 的 なストレスと 消 化 器 のはたらきには 関 連 性 があると 言 われている 胃 の 活 動 は 腹 部 に 電 極 を 貼 ることによって 胃 電 図 として 測 定 することができる 本 研 究 は 心 理 的 な 要 因 によって 生 じる 胃 の 動 き 変 化 を 胃 電 図 を 測 定 することにより 調 べた 胃 の 電 気 活 動 は 胃 体 上 部 に 位 置 するペースメーカから 約 3 回 / 分 (0.05Hz)の 頻 度 で 発 生 すると 言 われ ている 興 奮 は 幽 門 側 へと 伝 播 する 被 験 者 は 消 化 器 手 術 を 受 けたことのない 22~23 歳 の 健 康 な 男 子 大 学 生 8 名 を 対 象 とした 電 極 は 左 右 鎖 骨 の 中 心 線 上 と 肋 骨 の 縁 が 重 なった 点 の 2cm 上 に 装 着 した アース 用 の 電 極 は 左 骨 盤 上 部 に 装 着 し た 被 験 者 には 座 位 状 態 のままで 10 分 間 安 静 をとらせた 後 10 分 ストレス 負 荷 を 与 えた ストレス 負 荷 後 に 10 分 間 の 安 静 をとった ストレス 負 荷 は 10 分 間 の 手 術 映 像 視 聴 または 筆 算 負 荷 とした 電 極 の 信 号 は 生 体 アンプで 増 幅 され フィルターを 通 して アナログ 信 号 として 出 力 される 増 幅 され た 信 号 はデジタル 信 号 に 変 換 してパソコンに 記 録 される 信 号 のサンプリング 周 波 数 は 200Hz に 設 定 した デジタルフィルターのバンド 幅 は 0.03Hz から 0.1Hz に 設 定 した 実 験 結 果 と 考 察 安 静 時 の 胃 電 図 は 先 行 論 文 と 同 じ 周 期 であった 映 像 ストレスによる 胃 電 図 の 変 化 は ストレス 負 荷 後 直 ちに はっきり 起 こることが 確 認 された ストレス 負 荷 中 と 安 静 時 を 比 べると 胃 電 図 の 振 幅 が 増 大 または 減 少 という 被 験 者 によって 相 異 なる 2 つの 場 合 が 存 在 することが 分 かった 現 在 この 要 因 を 調 べるため 心 拍 数 とその 変 動 の 測 定 ストレスの 種 類 を 変 えた 場 合 の 測 定 を 行 っている -16-

15 OS 膵 ランゲルハンス 島 をバイオセンサーとする 新 たな 人 工 膵 臓 システムの 構 築 をめざして -マルチチャンネル 電 極 による 膵 ラ 島 の 電 位 変 動 はインスリン 分 泌 量 を 反 映 する だろうか?- 崔 素 栄 東 海 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 医 用 生 体 工 学 専 攻 はじめに 重 症 1 型 糖 尿 病 の 治 療 に 血 糖 値 を 連 続 測 定 してインスリンを 投 与 する 人 工 膵 臓 は 電 極 の 寿 命 が 短 く また 血 糖 値 のみをパラメータとするため インスリンの 過 剰 投 与 を 引 き 起 こすことも 稀 ではない 生 体 の 膵 ランゲルハンス 島 ( 膵 島 )は 血 糖 値 の 変 動 にともないβ 細 胞 からインスリンを α 細 胞 よりグ ルカゴンを 分 泌 して 血 糖 値 を 生 理 的 にコントロールしている われわれは 膵 島 のインスリン 分 泌 時 におけるβ 細 胞 膜 の 電 位 変 動 をマルチチャンネル 電 極 で 測 定 し 電 位 変 動 の 大 きさとインスリン 分 泌 量 との 相 関 から 人 工 膵 臓 における 至 適 なインスリン 投 与 量 制 御 が 可 能 か 検 討 する 方 法 ラット 膵 管 よりコラゲナーゼ 溶 液 を 注 入 外 分 泌 組 織 を 消 化 比 重 遠 心 法 により 膵 島 を 単 離 5% 仔 牛 血 清 含 有 DMEM 培 地 にて 培 養 した 膵 島 は 細 胞 電 位 測 定 用 マイクロチャンバー 内 に 静 置 グルコース 濃 度 を 低 および 高 濃 度 に 調 整 した 培 養 液 を 交 互 に 入 れ 替 え 電 位 変 動 を 経 時 的 に 測 定 分 泌 されたインスリ ン 量 を 測 定 する 結 果 および 考 察 目 下 単 離 された 膵 島 細 胞 が 正 しくマイクロ 電 極 上 に 接 着 され 安 定 した 電 位 を 測 定 できる 至 適 条 件 を 求 めている 膵 島 β 細 胞 の 電 気 生 理 学 的 研 究 では インスリン 分 泌 に 際 して Ca2+イオンチャネルが 開 放 され 細 胞 内 外 の 電 位 変 化 を 生 ずることが 単 細 胞 におけるパッチクランプ 法 により 明 らかにされてい るが 厳 密 な 条 件 下 で 熟 練 した 手 技 が 必 須 であった 近 年 新 たに 開 発 されたマルチチャンネルのマ イクロ 電 極 は 通 常 の 環 境 で 多 数 細 胞 の 電 位 変 化 を 培 養 液 中 で 経 時 的 に 測 定 できる 本 研 究 は 膵 島 β 細 胞 の 血 糖 値 の 変 動 によるインスリン 分 泌 量 とマルチチャンネル 電 極 の 経 時 的 電 位 変 動 の 大 きさの 相 関 を 調 べ 膵 島 細 胞 がバイオセンサーとして 人 工 膵 臓 におけるインスリン 投 与 量 を 制 御 しうるかを 考 察 する

16 OS-07 嚥 下 音 の 時 間 - 周 波 数 分 析 による 非 侵 襲 嚥 下 機 能 スクリーニング 検 査 方 法 の 検 討 可 児 雅 弥 山 内 忍 本 橋 由 香 佐 藤 敏 夫 阿 岸 鉄 三 桐 蔭 横 浜 大 学 目 的 嚥 下 機 能 に 対 するスクリーニング 検 査 として 頚 部 聴 診 法 が 行 われているが 異 常 音 の 判 定 に 熟 練 してい なければ 残 留 や 誤 嚥 を 見 落 とす 恐 れがある これまでに 我 々は 嚥 下 音 を 構 成 する 3 つの 音 の 中 の 第 Ⅱ 音 の 時 間 的 位 置 に 着 目 し 嚥 下 運 動 全 体 の 時 間 に 対 する 第 Ⅱ 音 の 位 置 によって 嚥 下 機 能 を 定 量 的 に 評 価 することを 試 みてきた 今 回 の 報 告 では 一 度 の 測 定 で 得 られる 複 数 個 の 嚥 下 音 信 号 の 中 から その 被 験 者 の 嚥 下 機 能 を 代 表 する 嚥 下 音 信 号 を 客 観 的 に 選 択 するための 代 表 嚥 下 音 信 号 検 出 機 能 について 検 討 した 実 験 方 法 基 礎 検 討 として 周 波 数 50Hz の 信 号 に 100Hz から 800Hz まで 50Hz 毎 に 周 波 数 を 増 加 した 信 号 を 雑 音 として 重 畳 した 擬 似 嚥 下 音 信 号 を 作 製 した その 中 から 順 次 基 準 信 号 を 選 び その 基 準 信 号 とその 他 の 擬 似 嚥 下 音 信 号 との 間 の 相 関 係 数 を 求 め その 総 和 を 求 めた そして 総 和 が 最 も 大 きい 信 号 を そ の 複 数 個 の 擬 似 嚥 下 音 信 号 を 代 表 する 信 号 と 定 義 した 次 に 生 体 雑 音 分 析 装 置 を 使 い 10 秒 間 の 測 定 時 間 内 に 被 験 者 に 2 回 の 嚥 下 を 行 ってもらうことで 2 個 の 嚥 下 音 信 号 を 測 定 した 得 られた 嚥 下 音 信 号 に 対 して その 嚥 下 音 信 号 を 近 似 する 3 次 スプライン 曲 線 を 求 め 代 表 嚥 下 音 信 号 検 出 機 能 を 適 用 し その 被 験 者 の 嚥 下 機 能 を 代 表 する 信 号 を 選 択 することが 可 能 かどうか 調 べた 結 果 及 び 考 察 嚥 下 音 は 3 つの 音 で 構 成 されているので 10 秒 間 における 2 回 の 嚥 下 で 6 つの 音 が 検 出 できる これ らの 嚥 下 音 に 対 して 代 表 嚥 下 音 信 号 検 出 機 能 を 適 用 したところ 1 回 目 の 嚥 下 音 の 第 Ⅰ 音 と 第 Ⅱ 音 第 Ⅱ 音 と 第 Ⅲ 音 1 回 目 の 嚥 下 音 の 第 Ⅲ 音 と 2 回 目 の 嚥 下 音 の 第 Ⅰ 音 2 回 目 の 嚥 下 音 の 第 Ⅰ 音 と 第 2 音 と 各 音 のピーク 間 の 周 期 を 正 しく 検 出 できることが 確 認 できた また 検 出 した 4 つの 周 期 から この 被 験 者 の 嚥 下 機 能 を 代 表 する 周 期 を 自 動 的 に 選 択 することもできた -18-

17 OS-08 音 響 周 波 数 解 析 による 液 化 ガスの 残 量 測 定 に 関 する 研 究 藤 井 直 輝 小 菅 梨 紗 子 藤 原 康 作 塚 尾 浩 廣 瀬 稔 北 里 大 学 医 療 衛 生 学 部 臨 床 工 学 専 攻 医 療 安 全 工 学 背 景 ボンベに 充 填 されている 液 化 ガスの 残 量 は 重 さを 測 ることによって 推 定 できるが 医 療 機 器 に 搭 載 されて いる 場 合 一 時 的 に 医 療 機 器 から 取 り 外 す 作 業 が 必 要 になる そこで 手 軽 に 残 量 を 推 定 する 方 法 として 打 検 法 に 着 目 した 目 的 液 化 ガスボンベの 胴 を 外 部 から 叩 いた 時 に 生 じる 音 を 周 波 数 解 析 することにより ボンベ 内 の 液 体 残 量 を 推 定 することができるかを 検 討 する 方 法 マンガン 鋼 製 の 高 圧 ガスボンベ 内 ( 容 量 3.5[L] 質 量 5.2[kg] 高 さ 56[cm] 外 径 10[cm])の 水 量 を 変 化 させハンマーで 叩 いたときの 音 をボイスレコーダー(DS-700)で 収 集 し 音 声 編 集 ソフト(wavepad) を 用 いてフーリエ 解 析 を 行 った 結 果 1)ハンマーで 叩 いた 時 の 音 をフーリエ 解 析 すると 2 つのピーク 周 波 数 があることが 分 かった 2)ピーク 周 波 数 は 水 量 減 少 に 対 して 増 加 することが 分 かった 3) 叩 く 強 さ 叩 く 位 置 を 変 化 させてもピーク 周 波 数 は 変 化 しないことが 分 かった 考 察 1)ピーク 周 波 数 (peak1 peak2)が 発 生 した 要 因 について:ボンベの 高 さ 方 向 と 円 周 方 向 に 振 動 すること によって 複 数 の 振 動 モード 成 分 が 生 まれるためだと 考 えられる 2) 水 量 によるピーク 周 波 数 の 変 化 について:ボンベ 内 の 水 量 が 減 少 することにより ボンベ 外 郭 への 水 に よる 付 加 質 量 が 減 少 し 共 振 周 波 数 が 増 加 したためだと 考 えられる 3) 叩 く 強 さ 場 所 によるピーク 周 波 数 の 変 化 について:ボンベの 固 有 振 動 数 は 質 量 とばね 定 数 によって 決 定 される 叩 く 強 さや 場 所 は 固 有 振 動 数 に 影 響 を 与 えないため ピーク 周 波 数 は 変 化 しないと 考 えられ る 結 語 液 化 ガスボンベの 胴 を 外 部 から 叩 いた 時 に 生 じる 音 を 周 波 数 解 析 することにより ボンベ 内 の 液 体 残 量 を 推 定 できることが 分 かった -19-

18 OS-09 血 液 回 路 内 凝 固 の 発 生 に 及 ぼす 静 脈 側 ドリップチャンバの 全 長 の 影 響 山 本 隼 矢 島 崎 直 也 山 内 忍 本 橋 由 香 佐 藤 敏 夫 阿 岸 鉄 三 桐 蔭 横 浜 大 学 目 的 一 般 に 静 脈 側 ドリップチャンバの 容 積 が 大 きいほど 血 液 の 流 速 は 遅 くなり 凝 固 が 発 生 しやすくなる と 言 われているが チャンバ 全 長 と 凝 固 発 生 の 関 係 性 について 報 告 された 例 はあまりみられない そこ で 本 研 究 では 血 液 流 入 口 と 血 液 濾 過 フィルタの 形 状 は 同 じで チャンバ 全 長 を 極 端 に 長 くしたものと 極 端 に 短 くしたものを 作 製 し 血 液 凝 固 に 要 する 時 間 を 比 較 することで 血 液 凝 固 の 発 生 に 及 ぼすチャ ンバ 全 長 の 影 響 を 定 量 的 に 評 価 することを 試 みた 実 験 方 法 市 販 の 静 脈 側 ドリップチャンバを 2 つに 切 断 し 長 さを 短 くする 時 には 短 くする 分 をチャンバから 切 り 落 とし 再 度 接 着 することで 短 くした 一 方 全 長 を 長 くする 時 には 2 つに 切 断 したチャンバの 間 に 必 要 な 長 さの 円 筒 を 挿 入 し 円 筒 を 含 めて 接 着 することで 長 くした 今 回 は チャンバ 内 に 水 を 満 たし た 状 態 で 液 面 の 最 上 部 からチャンバ 流 出 口 までの 距 離 が 7cm と 21cm となるような 2 種 類 のチャンバ を 作 製 した 次 に 作 製 したチャンバを 含 む 血 液 回 路 内 に 牛 血 液 を 循 環 させ 循 環 中 の 牛 血 液 に 塩 化 カ ルシウムを 添 加 し 血 液 凝 固 を 発 生 させた チャンバ 内 の 圧 力 を 同 時 に 測 定 し 塩 化 カルシウムを 添 加 してから チャンバ 内 の 圧 力 が 100mmHg に 達 するまでの 時 間 を 血 液 凝 固 に 要 した 時 間 として 定 義 し それぞれのチャンバで 血 液 凝 固 に 要 した 時 間 を 測 定 し 比 較 した 結 果 及 び 考 察 作 製 した 2 種 類 のチャンバを 含 んだ 血 液 回 路 に 対 して 血 液 凝 固 に 要 する 時 間 を 測 定 し 比 較 した 結 果 全 長 が 長 いチャンバの 方 が 血 液 凝 固 に 要 する 時 間 が 数 十 秒 ほど 短 かった チャンバの 血 液 流 入 口 や 血 液 濾 過 フィルタの 形 状 または 血 液 流 量 の 違 いによって 得 られる 結 果 が 異 なる 可 能 性 はあるが 今 回 の 実 験 結 果 からチャンバ 全 長 の 違 いが 血 液 凝 固 の 発 生 に 影 響 を 及 ぼすことを 定 量 的 に 明 らかにすることがで きた -20-

19 OS-10 PCPS 使 用 中 に 発 生 する 脱 血 不 良 を 流 量 制 御 により 改 善 する 装 置 の 試 作 向 中 野 力 大 島 浩 影 山 芳 之 東 海 大 学 工 学 研 究 科 医 用 生 体 工 学 専 攻 目 的 PCPS を 必 要 とする 患 者 の 容 体 は 安 定 せず その 監 視 には 多 大 なマンパワーを 必 要 とする そこで 業 務 の 負 担 を 軽 減 することを 目 的 とし 作 業 の 自 動 化 を 行 うための 装 置 を 試 作 したので 報 告 する PCPS 業 務 の 負 担 軽 減 をする 装 置 の 製 作 にあたり 1 装 置 のセンサ 等 が 血 液 に 直 接 触 れない 事 2 遠 心 ポンプ 等 装 置 の 機 能 が 損 なわれない 事 3 自 動 化 によって 負 担 を 軽 減 できる 事 をコンセプトとし 今 回 は 脱 血 不 良 を 改 善 するために 回 路 内 の 圧 力 を 計 測 して 脱 血 不 良 が 改 善 されるまで 一 時 的 に 遠 心 ポンプの 回 転 数 を 低 下 させる 方 法 を 想 定 した 装 置 の 構 成 遠 心 ポンプの 回 転 数 を 計 測 するため 赤 外 線 フォトリフレクタを 用 いた 次 に 回 路 内 の 圧 力 を 計 測 する ため 遠 心 ポンプの 血 液 流 入 ポート 付 近 に 圧 力 センサを 接 続 した 遠 心 ポンプの 制 御 は コンソールの つまみに 接 続 した DC モータを 回 転 させて 行 うことにした 赤 外 線 フォトリフレクタ 圧 力 センサ DC モータをマイコンボードに 接 続 して 1 遠 心 ポンプの 回 転 数 を 計 測 2 回 路 内 の 圧 力 を 計 測 3 設 定 し た 圧 力 を 下 回 ると DC モータにより 回 転 数 を 減 少 させる というプロセスをループするプログラムを 作 成 した 検 証 実 験 水 で 充 填 した PCPS 回 路 と 遠 心 ポンプを 1.5L の 水 で 充 填 した 人 工 心 肺 シミュレータに 接 続 し 回 転 数 3000rpm で 稼 働 させた 製 作 した 装 置 を 取 り 付 け 起 動 すると 自 動 的 に 回 転 数 の 計 測 圧 力 の 監 視 を 実 行 した 脱 血 側 の 回 路 に 鉗 子 で 負 荷 をかけると 回 路 内 の 圧 力 が 設 定 した 基 準 値 (-250mmHg)を 下 回 り DC モータが 稼 働 して 回 転 数 が 700~900prm 圧 力 は-40mmHg 前 後 まで 減 少 させることができた 結 論 及 び 課 題 製 作 した 装 置 により 自 動 制 御 が 可 能 な 事 を 確 認 した 今 後 脱 血 不 良 が 改 善 された 際 に 遠 心 ポンプの 回 転 数 を 元 に 戻 す 制 御 の 追 加 装 置 の 応 答 性 や 安 全 性 などを 検 証 して 改 良 していく 必 要 があると 思 われ る -21-

20 OS-11 血 液 透 析 用 留 置 針 の 側 孔 の 数 及 び 配 置 と 実 血 流 量 の 関 係 田 口 友 樹 星 直 輝 山 内 忍 本 橋 由 香 佐 藤 敏 夫 阿 岸 鉄 三 桐 蔭 横 浜 大 学 目 的 シャント 寿 命 を 延 ばし 効 率 の 良 い 透 析 を 続 けるためには 留 置 針 の 細 径 化 が 望 ましいとされている しかし 細 くなる 程 設 定 血 流 量 と 実 血 流 量 の 差 が 大 きくなることが 指 摘 されている そのため 各 社 から 様 々な 工 夫 を 凝 らした 留 置 針 が 市 販 されているが 理 想 的 な 形 状 は 提 案 されていない そこで 我 々 は 血 液 透 析 用 留 置 針 の 形 状 の 最 適 化 を 目 的 とし 今 回 は 側 孔 の 数 と 配 置 が 設 定 血 流 量 と 実 血 流 量 の 差 に 与 える 影 響 について 実 験 的 に 検 討 した 実 験 方 法 太 さ 17G 有 効 長 30mm の 側 孔 の 無 い 留 置 針 に 留 置 針 先 端 部 から 3.3mm の 位 置 と その 位 置 から 1.3mm 離 れ 90 回 転 させた 位 置 に 各 1 個 の 側 孔 を 設 けた 留 置 針 を 作 製 した また 留 置 針 先 端 部 から 3.3mm の 位 置 と その 位 置 から 180 回 転 させた 位 置 に 各 1 個 の 側 孔 を 設 けた 留 置 針 を 作 製 した また 既 に 4 個 の 側 孔 が 設 けられ 市 販 されている 太 さ 17G 有 効 長 30mm の 留 置 針 も 準 備 した 内 径 12mm の PVC 製 チューブを 擬 似 血 管 とし その 擬 似 血 管 内 に 流 量 700ml/min で 水 を 循 環 させ 作 製 した 留 置 針 を 擬 似 血 管 内 に 留 置 した 留 置 した 留 置 針 に 血 液 回 路 を 接 続 し 血 液 透 析 装 置 のローラーポンプを 用 いて 脱 血 量 を 50~500ml/min の 範 囲 で 50ml/min 毎 に 設 定 し 各 設 定 血 流 量 に 対 する 実 血 流 量 の 差 を 求 めた 結 果 及 び 考 察 今 回 準 備 した 3 種 類 の 留 置 針 に 対 する 実 血 流 量 の 測 定 結 果 を 見 ると 留 置 針 先 端 部 から 3.3mm の 位 置 と その 位 置 から 1.3mm 離 れ 90 回 転 させた 位 置 に 各 1 個 の 側 孔 を 設 けた 留 置 針 の 方 が 市 販 されている 4 個 の 側 孔 を 有 する 留 置 針 より 多 くの 実 血 流 量 を 確 保 できることがわかった この 結 果 から 側 孔 の 数 や 位 置 を 変 更 することで 細 くても 十 分 に 設 定 血 流 量 に 見 合 った 実 血 流 量 を 確 保 できる 留 置 針 を 実 現 でき る 可 能 性 があることがわかった -22-

21 OS-12 血 液 回 路 内 凝 固 の 発 生 を 検 出 するための 斜 め 入 射 型 超 音 波 センサの 開 発 秋 山 航 汰 山 内 忍 本 橋 由 香 佐 藤 敏 夫 阿 岸 鉄 三 桐 蔭 横 浜 大 学 目 的 我 々は 体 外 循 環 時 に 血 液 回 路 内 で 発 生 する 血 液 凝 固 を 非 侵 襲 的 に 検 出 することを 目 的 に 血 液 回 路 の 外 側 に 装 着 した 超 音 波 センサから 血 液 内 に 超 音 波 を 斜 め 入 射 させ 血 液 内 を 伝 搬 してきた 超 音 波 の 伝 搬 時 間 や 振 幅 変 化 を 測 定 することで 血 液 凝 固 の 進 展 に 伴 う 超 音 波 特 性 の 変 化 を 調 べてきた これまでに 我 々は アクリル 製 の 小 型 ブロックを 使 って 周 波 数 3MHz の 超 音 波 を 入 射 角 30 で 血 液 回 路 内 に 入 射 し 反 対 面 で 反 射 してきた 超 音 波 (N=2)を 受 信 し 凝 固 前 後 の 超 音 波 特 性 の 変 化 を 調 べてきた 血 液 内 を 伝 搬 する 超 音 波 の 伝 搬 距 離 が 長 い 程 凝 固 に 伴 う 超 音 波 特 性 の 変 化 がより 顕 著 に 現 れると 想 定 され るため 今 回 の 報 告 では 反 対 面 で 2 回 反 射 してきた 超 音 波 (N=4)を 受 信 することで 凝 固 前 後 の 超 音 波 特 性 変 化 の 検 出 感 度 の 向 上 を 試 みた 実 験 方 法 N=2 の 超 音 波 を 受 信 するための 装 着 治 具 をそのまま 使 用 し N=4 の 超 音 波 の 受 信 を 試 みたが N=4 の 受 信 波 を 観 察 することができなかった そこで 反 射 面 からの 反 射 を 大 きくするために 厚 さ 2mm のスチ レンボードを 反 射 面 に 装 着 し 再 度 N=4 の 受 信 を 試 みた 次 に 血 液 回 路 内 の 牛 血 の 循 環 を 開 始 し 60 秒 経 過 後 塩 化 カルシウムを 添 加 することで 牛 血 を 凝 固 させた 牛 血 の 循 環 開 始 と 同 時 に デジタル オシロスコープで 受 信 波 を 連 続 測 定 し 凝 固 前 後 に 伴 う 受 信 波 の 変 化 を 観 察 した また 同 時 に 静 脈 側 回 路 内 圧 を 測 定 し 回 路 内 圧 が 300mmHg を 越 えた 時 点 で 回 路 内 凝 固 が 完 了 したと 判 断 し 循 環 を 停 止 した 結 果 及 び 考 察 反 射 面 にスチレンボードを 装 着 することで N=2 の 受 信 波 と 同 時 に N=4 も 受 信 できるようになった 牛 血 の 凝 固 前 後 で 比 較 すると N=2 には 顕 著 な 変 化 が 見 られなかったが N=4 は 受 信 波 全 体 の 振 幅 が 約 1/2 程 度 まで 減 衰 した -23-

22 OY-01 DDD ペースメーカ 挿 入 患 者 の 意 識 消 失 をきたした1 症 例 柳 橋 歩 里 寺 島 敏 晃 鳥 居 一 喜 西 堀 英 城 昭 和 大 学 横 浜 市 北 部 病 院 はじめに ペースメーカ 挿 入 術 およびチェック 業 務 は 臨 床 工 学 技 士 にとって 主 な 業 務 の 一 つである 今 回 DDD ペースメーカ 挿 入 患 者 が Pacing failure をお 起 こし 意 識 消 失 した 症 例 を 経 験 したので 報 告 する 症 例 82 歳 男 性 AV block により 2010 年 ペースメーカ(Medtronic 社 製 Adapta L ADDRL1) 挿 入 術 を 施 行 された 設 定 は DDD レート 60/130 RA リード 出 力 1.5V/0.4ms 感 度 0.5mV RV リード 出 力 2.0V/0.4ms 感 度 2.8mV であった 経 過 21:15 意 識 消 失 したとの 事 で 救 急 要 請 があり 22:30 当 院 救 急 搬 送 後 ER にて 意 識 消 失 の 精 査 としてペ ースメーカチェックを 施 行 した 来 院 時 は A Pace-V Pace 状 態 であった 閾 値 は 心 房 が 0.5V0.4ms 心 室 が 0.75V0.4ms であり リード 抵 抗 値 は RA リード 683Ω RV リード 702Ωであったが この 結 果 は 前 回 フォローアップデータと 相 違 ない 結 果 であった しかし 患 者 が 体 位 を 変 換 すると モニタ 上 で V Pacing Failure を 確 認 できたため 緊 急 体 外 式 ペースペーカ 挿 入 術 を 施 行 し 体 位 変 換 による Pacing Failure を 回 避 する 事 ができた 考 察 今 回 ペースメーカ 挿 入 患 者 の 意 識 消 失 事 例 を 経 験 した 仰 臥 位 の RV リード 抵 抗 は 適 正 値 であったが テンポラリー 挿 入 後 に 側 臥 位 RV リード 抵 抗 を 測 定 すると Bipolar 5985Ω unipolar>9999ωとなった ため RV リード 断 線 が 考 えられた また 当 日 の 患 者 行 動 調 査 において テニスを 施 行 した 情 報 も 得 られ リード 断 線 の 原 因 の 可 能 性 が 示 唆 された まとめ 今 回 の 経 験 した 症 例 は モニタリングの 重 要 性 および 患 者 行 動 の 十 分 な 聞 き 取 りによって 早 急 な 対 応 ができた 事 で 今 後 の 緊 急 対 応 に 生 かしていきたい -24-

23 OY-02 FX-CorDiax の 性 能 評 価 大 川 陽 平 1) 吉 田 健 1) 大 塚 美 穂 1) 高 栁 佳 津 紗 1) 高 木 基 1) 伊 東 健 介 1) 尾 﨑 傑 1) 門 松 豊 1) 大 塚 智 之 2) 酒 井 行 直 3) 鶴 岡 秀 一 3) 1) 日 本 医 科 大 学 武 蔵 小 杉 病 院 ME 部 2) 日 本 医 科 大 学 武 蔵 小 杉 病 院 腎 臓 内 科 3) 日 本 医 科 大 学 付 属 病 院 腎 臓 内 科 目 的 フレゼニウス 社 製 FX-CorDiax 180J について 旭 化 成 メディカル 社 製 APS18SA と 溶 質 除 去 性 能 アルブ ミン 漏 出 量 生 体 適 合 性 について 比 較 検 討 を 行 った 方 法 維 持 透 析 患 者 6 名 を 対 象 に FX-CorDiax 180J APS18SA を 使 用 し 溶 質 除 去 性 能 としてクリアランス 除 去 率 アルブミン 漏 出 量 は 透 析 液 排 液 を 部 分 貯 留 法 にて 採 取 した 生 体 適 合 性 として WBC PLT の 測 定 を 行 い 残 血 スコアにて 目 視 による 残 血 評 価 を 行 った 結 果 小 分 子 物 質 のクリアランス 除 去 率 は 有 意 差 を 認 めなかった 低 分 子 蛋 白 の 除 去 率 は 有 意 差 を 認 めなか った アルブミン 漏 出 量 は FX-CorDiax の 方 が 低 く 抑 えられていた 生 体 適 合 性 は 残 血 スコアによる 残 血 評 価 は APS の 方 が 残 血 が 少 なく WBC PLT の 変 化 も 残 血 評 価 と 同 様 な 傾 向 を 示 した 結 語 FX-CorDiax はアルブミン 漏 出 量 を 抑 えたダイアライザと 考 えられるが 抗 凝 固 薬 量 などを 考 慮 する 必 要 があると 考 えられた -25-

24 OY-03 緊 急 動 脈 瘤 クリッピング 手 術 における 運 動 誘 発 電 位 (MEP)モニタリングの 測 定 方 法 の 検 討 松 本 航 木 村 友 康 山 口 翔 太 原 田 潤 平 西 原 英 輝 小 森 恵 子 東 海 大 学 医 学 部 付 属 病 院 始 めに 緊 急 のくも 膜 下 出 血 に 対 する 動 脈 瘤 クリッピング 手 術 は 手 術 開 始 までの 時 間 が 短 く 筋 弛 緩 から 完 全 に 回 復 した 状 態 で MEP モニタリングを 始 めることが 難 しい 筋 弛 緩 回 復 剤 を 投 与 する 場 合 もあるが 副 作 用 の 出 現 も 懸 念 されるため できるだけ 投 与 せず かつ 手 術 の 流 れを 止 めないように MEP モニタリング を 施 行 することが 望 まれる 目 的 当 院 では 従 来 より 開 頭 直 後 の 波 形 をコントロール 波 形 とし 評 価 を 行 っていたが 術 中 に 波 形 変 化 を 認 めなかったにもかかわらず 術 後 麻 痺 が 出 現 したケースがあった そこで クリッピング 前 後 での 減 衰 率 の 比 較 を 行 ったので 報 告 する 方 法 全 8 症 例 を 対 象 とし 機 器 は NeuropackS1( 日 本 光 電 社 製 ) 及 び 電 気 刺 激 装 置 マルチパルス D185(ミ ユキ 技 研 製 )を 使 用 刺 激 条 件 は C3-C4 でトレインパルス 5 回 パルス 幅 2.0ms 閾 値 上 刺 激 (140 ~250V)とした 導 出 は 両 上 下 肢 の 母 指 球 筋 及 び 母 趾 外 転 筋 にて 行 った MEP 波 形 は クリッピング 前 後 を 比 較 し その 減 衰 率 をみた アラームポイントはコントロール 波 形 または 前 後 の 差 より 50% 以 上 の 減 衰 とした 結 果 7 症 例 は 違 いが 見 られなかったが 1 症 例 で 開 頭 直 後 に 測 定 したコントロール 波 形 との 比 較 で 3.2%の 減 衰 クリッピング 前 後 の 波 形 での 比 較 で 72%の 減 衰 となった 終 わりに 本 検 討 では 変 化 が 見 られたのは 1 症 例 だけだったが アラームに 気 付 けたことにより 患 者 は 術 後 に 麻 痺 を 生 じなかった そのため 緊 急 手 術 の 場 合 前 後 の 波 形 を 比 較 していく 方 法 で 術 中 モニタリングを 行 うことの 有 用 性 が 示 唆 された 今 後 症 例 数 を 増 やしさらなる 検 討 が 必 要 であると 考 えられる -26-

25 OY-04 当 院 におけるセントラルモニタアラーム 発 生 要 因 の 現 状 江 藤 健 輔 坂 口 千 奈 馬 場 照 太 深 町 和 彦 西 原 英 輝 小 森 恵 子 東 海 大 学 医 学 部 付 属 病 院 目 的 当 院 では 医 療 安 全 を 目 的 として 毎 月 1 回 セントラルモニタの 講 習 会 を 行 っているが 現 在 も 病 棟 では セントラルモニタに 関 するインシデントが 発 生 している そこでインシデントを 防 ぐ 為 にアラーム 情 報 を 収 集 し 原 因 分 析 を 行 った また 当 院 では 一 部 病 棟 ( 以 下 A 群 )の 要 望 により SpO2 下 限 アラームを 3 段 階 中 中 位 の 警 告 アラームから 最 上 位 の 緊 急 アラームへ 変 更 を 行 っている 変 更 後 どのような 結 果 と なったか 他 の 6 病 棟 ( 以 下 B 群 )と 比 較 を 行 ったため 報 告 する 方 法 A 群 B 群 に 分 け データ 抽 出 可 能 なセントラルモニタ( 日 本 光 電 社 製 WEP5200)を 使 用 して 13 日 間 分 のアラーム 内 容 を SpO2 上 限 や HR 上 限 を 表 す バイタルアラーム 電 極 確 認 やプローブ 外 れなどを 表 す テクニカルアラーム を 集 計 し 項 目 別 アラーム 件 数 アラーム 対 応 時 間 の 分 析 行 い 結 果 から 両 群 を 比 較 検 討 した 結 果 両 群 のアラームを 集 計 すると バイタルアラームは 上 下 限 (A 群 :54% B 群 :51%)が 最 も 多 い また テクニカルアラームは 電 極 確 認 (A 群 :37% B 群 :47%)が 最 も 多 い VF 心 停 止 などの 緊 急 アラームの 対 応 時 間 を 両 群 で 比 較 すると B 群 では 全 てのアラームに 2 分 以 内 で 対 応 していたが A 群 では 3 分 経 過 しても 対 応 できていないケースが 2.4%あった 考 察 および 対 策 SpO2 上 下 限 発 生 の 原 因 は SpO2 下 限 設 定 が 高 く 電 極 確 認 は 電 極 外 れによる 計 測 不 良 が 考 えられる ま た 今 後 は 講 習 会 に SpO2 設 定 電 極 外 れによるリスクを 周 知 するスライドを 追 加 することでアラームの 無 駄 鳴 り 低 下 を 目 指 す また A 群 で 発 生 した 緊 急 アラームの 対 応 遅 れは 発 生 件 数 の 多 さによる 慣 れが 原 因 として 考 えられた 今 後 はアラームを 元 に 戻 し 段 階 アラーム 導 入 を 検 討 する 結 語 本 検 討 より 即 時 対 応 しなければならない 緊 急 アラームに 対 して 対 応 時 間 が 遅 れている 現 状 を 把 握 でき た 今 後 はさらにデータを 集 計 し 至 適 アラーム 設 定 の 確 立 を 目 指 していきたい -27-

26 OY-05 透 析 装 置 の 変 更 により 漏 血 警 報 を 回 避 した 血 液 浄 化 の 1 例 森 下 和 樹 近 藤 峰 生 吉 田 あやめ 津 屋 喬 史 小 川 美 悠 宮 島 敏 岡 田 直 樹 小 林 隆 寛 鏑 木 聡 大 谷 英 彦 皆 川 宗 輝 横 浜 市 立 みなと 赤 十 字 病 院 臨 床 工 学 部 臨 床 工 学 課 背 景 当 院 の 集 中 治 療 領 域 では 日 機 装 社 製 の 個 人 用 透 析 装 置 DBG-03( 以 下 DBG03)と 東 レメディカル 社 製 の 個 人 用 透 析 装 置 TR-7000S( 以 下 TR7000S)を 使 用 して 持 続 低 効 率 血 液 透 析 ( 以 下 SLED)を 行 っている DBG03 の 漏 血 検 出 器 は 赤 色 光 と 緑 色 光 の 2 種 類 の LED を 用 いて 赤 血 球 の 他 に 遊 離 ヘモグ ロビンやミオグロビンを 検 出 する また TR7000S の 漏 血 検 出 器 は 赤 外 光 を 使 用 し 赤 血 球 のみを 検 出 する 症 例 重 症 敗 血 症 により 多 臓 器 不 全 となった 患 者 に 対 し 高 カリウム 血 症 の 是 正 目 的 で DBG03 を 使 用 し 緊 急 SLED を 施 行 したところ 運 転 開 始 直 後 に 漏 血 警 報 が 発 生 した 肉 眼 的 に ダイアラザを 通 過 した 透 析 液 が 赤 色 に 染 まっていなかった 為 DBG03 の 漏 血 ベース 電 圧 の 初 期 値 異 常 を 疑 い 再 設 定 した また 栄 研 化 学 社 製 の 多 項 目 試 験 紙 キットウロペーパⅢ( 以 下 ウロペーパ)を 使 用 し ダイアライザの 透 析 液 出 口 部 分 の 廃 液 の 潜 血 確 認 を 行 った 潜 血 評 価 項 目 のヘモグロビンが 3+であり 再 度 運 転 を 開 始 したが 漏 血 警 報 が 解 除 されなかった その 為 新 しい 血 液 回 路 とダイアライザを 使 用 し 透 析 装 置 を DBG03 から TR7000S に 変 更 して SLED を 施 行 した 結 果 DBG03 から TR7000S へ 装 置 変 更 したところ 漏 血 警 報 は 発 生 せず SLED を 施 行 できた 考 察 : 多 臓 器 不 全 は 重 要 臓 器 が 機 能 不 全 に 陥 る 病 態 であり AST LDH CK 値 の 上 昇 から 溶 血 やミオ グロビンが 血 中 に 流 入 していたことが 考 えられ それによりウロペーパで 遊 離 ヘモグロビンまたはミオ グロビンが 検 出 されたと 考 えられる また 分 子 量 のミオグロビンと 分 子 量 の 遊 離 ヘモグ ロビンは 血 中 から 中 空 糸 を 通 過 したと 考 えられる 結 語 今 回 の 症 例 では 漏 血 検 出 原 理 の 異 なる 透 析 装 置 に 変 更 したことが 有 用 であった -28-

27 OY-06 人 工 肺 における 検 討 -- 従 来 品 との 比 較 -- 有 馬 司 東 條 圭 一 古 平 聡 大 島 弘 之 長 村 茂 太 海 老 根 智 代 北 里 大 学 病 院 ME 部 目 的 当 院 では 小 児 体 外 循 環 症 例 において TERUMO 社 製 CX-FX05RW を 使 用 している 人 工 肺 の 構 造 を 従 来 型 よりガス 交 換 部 を 小 型 化 し ガス 交 換 能 を 向 上 させ PaCO2 のコントロールがしやすく 接 液 面 積 を 大 幅 に 低 減 した JMS 社 製 OXIA ICneo を 使 用 する 機 会 があり CX-FX05RW との 比 較 検 討 を 行 った 対 象 2014 年 から 当 院 で 行 った 小 児 体 外 循 環 症 例 のうち 6kg 以 下 の 大 動 脈 遮 断 を 行 った 心 室 中 隔 欠 損 症 症 例 輸 血 使 用 症 例 を 対 象 とした なお OXIA ICneo ( 以 下 OXIA)および CX-FX05RW( 以 下 FX)はそれ ぞれ 10 症 例 であった 方 法 体 外 循 環 時 間 大 動 脈 遮 断 時 間 麻 酔 時 間 手 術 時 間 術 前 Hb 充 填 量 人 工 心 肺 中 輸 血 量 術 中 総 輸 血 量 体 外 循 環 中 水 分 出 納 バランス 人 工 肺 におけるガス 交 換 能 について 比 較 検 討 を 行 った 両 群 の 比 較 には Student s t test を 用 いて 行 い P<0.05 を 有 意 差 ありとした 結 果 両 群 の 患 者 背 景 には 有 意 差 は 見 られなかった 体 外 循 環 時 間 大 動 脈 遮 断 時 間 麻 酔 時 間 手 術 時 間 術 前 Hb 充 填 量 人 工 心 肺 中 輸 血 量 術 中 総 輸 血 量 体 外 循 環 中 水 分 出 納 バランス 大 動 脈 遮 断 中 の 平 均 FiO2 平 均 吹 送 ガス 流 量 平 均 血 液 流 量 平 均 Hb 平 均 PaCO2 において 有 意 差 は 見 られなかったが OXIA は FX と 比 較 し PaO2 が 有 意 に 低 く 平 均 VQ 比 は 有 意 に 高 かった 結 論 OXIA は PaO2 ならびに PaCO2 を 目 標 範 囲 内 でコントロールすることができた ただし FX と 比 較 する と 目 標 PaCO2 をコントロールするために 必 要 な VQ 比 は 高 いが 特 に 血 流 量 の 少 ない 症 例 においては コンセプト 通 り PaCO2 のコントロールはしやすいと 考 えられた -29-

28 OE-01 前 希 釈 オンライン HDF(O-HDF) 開 始 前 後 の 臨 床 症 状 の 推 移 伊 澤 潤 1) 小 宮 絵 美 1) 木 村 真 実 1) 森 尾 仁 貴 1) 武 田 勝 1) 木 暮 照 子 1) 朝 倉 裕 士 1) 玉 木 遼 2) 中 村 賢 洋 2) 鶴 澤 一 行 2) 宍 戸 寛 治 2) 1) 社 会 医 療 法 人 財 団 石 心 会 さいわい 鹿 島 田 クリニック 2) 川 崎 クリニック 目 的 新 規 に 開 始 した O-HDF 患 者 の 開 始 前 後 の 臨 床 症 状 や 処 置 回 数 などの 推 移 を 比 較 検 討 した 対 象 方 法 90 名 ( 男 性 57 名 女 性 33 名 平 均 年 齢 69.5±10.4 歳 平 均 透 析 歴 7.2±5.9 年 )を 対 象 に JMS 社 製 GC-110N ならびに 日 機 装 社 製 DCS-100NX を 用 いて QS 5~12L/h の O-HDF を 施 行 した ヘモダイア フィルタは 旭 化 成 メディカル 社 製 ABH-P および F を 使 用 した 評 価 項 目 は 血 清 Alb 透 析 前 値 Hb 値 Kt/V 血 清 β2-mg 透 析 前 値 ESA 製 剤 投 与 量 処 置 回 数 及 び 臨 床 症 状 とした 処 置 回 数 は 開 始 前 6 ヶ 月 間 開 始 後 6 ヶ 月 間 の 下 肢 拳 上 透 析 液 温 度 調 節 除 水 調 節 補 液 とした 臨 床 症 状 は 各 症 状 とも 症 状 がある 症 例 を 対 象 に 倦 怠 感 掻 痒 感 不 眠 下 肢 つり 疼 痛 を 5 段 階 で ムズムズ 脚 症 候 群 は 国 際 ムズムズ 脚 症 候 群 重 症 度 スケール(IRLS)を 使 用 して 1 ヵ 月 ごとに 聴 取 し 評 価 した 結 果 血 清 Alb 透 析 前 値 Hb 値 は 開 始 前 後 で 有 意 な 差 は 認 められなかった Kt/V は 1.46 から 1.56 と 有 意 に 上 昇 β2-mg は 25.8 から 24.0mg/L と 有 意 に 低 下 した ESA 製 剤 投 与 量 はエポエチンκで 有 意 な 差 は なく ダルベポエチンαでは 有 意 に 増 加 した 臨 床 症 状 は 倦 怠 感 掻 痒 感 で 有 意 な 改 善 を 認 めた また 有 意 差 を 認 めないものの 下 肢 つりとムズムズ 脚 症 候 群 においても 低 下 傾 向 だった 処 置 回 数 については 総 数 1173 から 869 回 と 有 意 な 低 下 を 認 めた 内 訳 は 下 肢 拳 上 では 403 から 277 回 温 度 調 節 は 287 か ら 203 回 除 水 調 節 は 373 から 325 回 補 液 は 110 から 64 回 と 全 ての 項 目 において 有 意 な 低 下 を 認 め た 結 語 O-HDF は 倦 怠 感 などの 各 種 臨 床 症 状 の 改 善 ならびに 処 置 回 数 の 減 少 に 有 用 であると 考 えられる -30-

29 OE-02 ファイルメーカー(FM)を 利 用 した 血 液 浄 化 療 法 の 評 価 と 管 理 中 村 賢 洋 今 井 勝 依 田 絵 里 奈 齋 藤 千 尋 芝 田 絵 理 子 荒 井 莉 早 三 輪 直 哉 澤 田 尚 之 鈴 木 貴 大 玉 木 遼 佐 藤 健 鶴 澤 一 行 熊 田 千 晶 1) 伊 藤 賀 恵 1) 若 狭 幹 雄 1) 宍 戸 寛 治 1) 社 会 医 療 法 人 財 団 石 心 会 川 崎 クリニック 同 内 科 1) 目 的 前 希 釈 オンライン 血 液 濾 過 透 析 ( 前 OHDF) 及 び 間 歇 補 充 型 血 液 濾 過 透 析 (IHDF) 施 行 患 者 合 計 155 名 の 評 価 を 行 うにあたり 電 子 カルテで 検 査 データ 管 理 を 行 っていないことから FM Pro ver12(fm)を 使 用 した データベース 作 成 により データ 整 理 評 価 を 簡 易 化 できるか 検 討 した 方 法 TOP 患 者 情 報 検 査 結 果 臨 床 症 状 調 査 結 果 の 4 テーブルと 各 テーブル 画 面 +プレゼン 画 面 ( 検 査 結 果 テーブル 使 用 )の 5 画 面 で 構 成 管 理 し データ 入 力 は Excel からの 一 括 入 力 を 採 用 FM 画 面 でのプ レゼン 方 式 検 討 会 を 行 えるようレイアウト スフ リクトを 作 成 した プレゼン 順 番 においては 透 析 室 フロア 時 間 帯 毎 に 任 意 の 順 番 を 自 動 割 り 振 りとした 結 果 現 状 のデータ 量 であれば 整 理 しやすく 簡 易 化 でき 検 討 治 療 項 目 が 拡 大 した また 常 に 更 新 している 為 タイムリーな 情 報 をグラフで 確 認 することが 可 能 となった 課 題 として 操 作 マニュアルの 整 備 と 操 作 性 の 向 上 や 治 療 項 目 を 増 やしたことによる 治 療 種 類 毎 の 評 価 方 法 などが 挙 げられた まとめ データ 整 理 の 簡 易 化 資 料 作 成 時 間 が 短 縮 した 治 療 項 目 の 違 いによる 入 力 の 手 間 が 増 えてしまったが 治 療 コードを 設 け スクリプトを 作 成 した 事 で 簡 易 化 入 力 やデータ 取 り 込 み 方 法 については 今 後 も 改 善 の 余 地 が 残 されている 今 後 検 討 項 目 の 拡 大 や 中 央 監 視 システムを 導 入 する 機 会 があれば FM とのリンクを 行 い 運 用 拡 大 が 可 能 ではないかと 考 える -31-

30 OE-03 当 院 における 人 工 呼 吸 器 の 定 期 点 検 に 関 する 取 り 組 み 武 内 秀 友 大 石 浩 貴 大 巻 さやか 医 療 法 人 五 星 会 菊 名 記 念 病 院 背 景 現 在 当 院 では Evita2Dura(Drager 社 ):5 台 ニューポートベンチレータモデル e360( 東 機 貿 社 : 以 下 e360 とする):5 台 HAMILTON-C1( 日 本 光 電 社 ):3 台 の 3 機 種 計 13 台 を 使 用 している それぞれ 定 期 点 検 を 毎 年 実 施 しているが 各 メーカーがメンテナンス 講 習 会 を 実 施 しており 講 習 会 に 参 加 するとメーカーより 講 習 修 了 証 が 発 行 され 院 内 にて 定 期 点 検 交 換 時 の 部 品 交 換 や 定 期 点 検 の 実 施 が 可 能 となっている 目 的 Evita2Dura については 経 費 削 減 を 目 的 にすでに 院 内 スタッフでの 定 期 点 検 を 行 なっており 今 回 e360 についても 同 様 に 定 期 点 検 を 院 内 スタッフにて 行 う 事 になった よって e360 の 定 期 点 検 を 院 内 スタッ フで 行 う 事 で 実 際 にどれほど 経 費 削 減 が 可 能 か 検 証 してみた 方 法 点 検 実 施 は Evita2Dura と 同 様 の 条 件 実 施 者 は 全 員 東 機 貿 主 催 のメーカー 指 定 講 習 会 を 受 講 し 修 了 し たスタッフ 3 名 のみで 行 う また 点 検 実 施 は 通 常 の 日 勤 帯 に 行 い 点 検 実 施 は 他 の 業 務 に 支 障 が 出 ないように 行 うこととする( 時 間 外 では 行 わない) 結 果 必 要 経 費 削 減 額 は メーカー 委 託 時 の 定 期 点 検 費 用 が 1 台 当 たりにかかる 費 用 所 有 台 数 5 台 で 計 算 し そこから 東 機 貿 主 催 のメーカー 指 定 講 習 会 参 加 費 用 担 当 者 3 名 ( 今 回 の 条 件 として 通 常 業 務 時 間 に 行 うことにより 必 要 経 費 は 東 機 貿 主 催 のメーカー 指 定 講 習 会 参 加 費 用 のみで 計 算 する) 分 の 差 額 分 とい える 考 察 今 回 定 期 点 検 の 実 施 を 時 間 外 で 行 わず 業 務 間 内 で 行 うことで 時 間 外 手 当 等 の 人 件 費 を 抑 えることが できることにより 大 幅 な 経 費 削 減 を 行 うことが 可 能 となったといえる メーカー 委 託 による 定 期 点 検 の 方 がユーザーの 負 担 は 低 いが 定 期 点 検 を 実 施 するためには 器 機 の 引 き 上 げ 代 替 機 を 用 意 し さらには 終 了 時 に 再 設 置 するなどの 点 検 期 間 が 長 くなってしまうという 問 題 点 もある しかし 院 内 にて 行 う 事 で 稼 働 休 止 時 間 を 短 縮 することもでき その 点 に 置 いても 有 意 である といえる -32-

31 OE-04 OCT / OFDI 撮 像 時 の 造 影 剤 使 用 量 の 検 討 中 沢 圭 吾 小 島 優 村 上 由 紀 子 来 田 知 也 生 野 拓 哉 高 橋 明 里 齊 木 力 東 海 大 学 医 学 部 付 属 病 院 背 景 及 び 目 的 OCT/OFDI は 高 い 画 像 分 解 能 を 有 した プラークの 組 織 性 状 診 断 に 優 れたイメージングデバイスである 良 好 な 撮 像 には 血 管 内 血 液 除 去 が 必 要 で 造 影 剤 による 血 液 除 去 が 推 奨 されており IVUS と 比 較 して 造 影 剤 使 用 量 が 増 加 するとの 報 告 がある 現 在 良 好 な 画 質 が 得 られる 予 測 因 子 がなく 至 適 造 影 剤 量 が 確 立 されていないため 確 実 に 血 液 除 去 するために 過 剰 な 造 影 剤 量 が 使 用 されている そこで 造 影 の Back Flow に 着 目 して 画 質 の 事 前 予 測 が 可 能 か 検 討 した 対 象 及 び 方 法 対 象 は 造 影 剤 を 使 用 して 施 行 した 113 症 例 (288 プルバック)で そのうち 自 動 注 入 器 使 用 が 220 プル バック 用 手 によるものが 68 プルバックであった 自 動 注 入 器 の 設 定 は LCA が 3.0~3.5ml/sec:10~12ml RCA を 2.0~3.0ml/sec:8~10ml と 症 例 ごとに 設 定 した 画 質 評 価 は Excellent( 血 液 が 完 全 に 除 去 され ている) Adequate( 血 液 の 抽 出 あるが 内 腔 径 計 測 が 可 能 ) Poor( 血 液 の 抽 出 あり 評 価 計 測 が 不 可 能 ) の 3 段 階 とした Back Flow による 分 類 は 対 象 血 管 以 外 の 弁 尖 が 確 認 できる 場 合 を Grade5 Back Flow がない 場 合 を Grade1 いうように 弁 尖 の 造 影 される 範 囲 の 違 いにより 5 段 階 で 定 義 した 結 果 Back Flow が Grade5(n=91)のとき 画 質 評 価 は Excellent が n=90(98.9%) Adequate が n=1(1.1%) Poor が n=0(0%)であった 同 様 に Back Flow Grade4(n=103)のとき Excellent が n=95(92.2%) Adequate が n=7(6.8%) Poor が n=1(1.0%) Back Flow Grade3(n=50)では Excellent が n=36(72.0%) Adequate が n=13(26.0%) Poor が n=1(2.0%) Back Flow Grade2(n=32)では Excellent が n=8(25.0%) Adequate が n=17(53.1%) Poor が n=7(21.9%) Back Flow Grade1(n=7)では Excellent が n=0(0%) Adequate が n=2(28.6%) Poor が n=5(71.4%) であった 考 察 血 液 を 完 全 に 除 去 して Plaque 評 価 したい 場 合 は Back Flow Grade5 のとき 98.9% Grade4 のとき 92.2% で Excellent の 画 質 が 得 られたことから Grade4 以 上 の 造 影 剤 が 必 要 である また Back Flow Grade3 (Adequate 以 上 が 98.0%)もしくは Grade2(Adequate 以 上 が 78.1%)では 内 腔 径 が 容 易 に 計 測 可 能 であった 結 語 本 検 討 により OCT/OFDI の 画 質 評 価 における Back Flow Grade を 指 標 とすることにより 画 質 の 事 前 予 測 が 可 能 である 可 能 性 が 示 唆 された -33-

32 OE-05 中 央 管 理 機 器 データの 分 析 によるマネージメントの 可 能 性 野 川 悟 史 1) 大 段 剛 1) 菊 地 武 2) 西 堀 英 城 2) 1) 昭 和 大 学 藤 が 丘 病 院 臨 床 工 学 室 2) 昭 和 大 学 横 浜 市 北 部 病 院 臨 床 工 学 室 背 景 目 的 当 院 では 1300 機 種 を 超 える 医 療 機 器 を 臨 床 工 学 室 にて 中 央 管 理 している 中 央 管 理 している 機 器 に 不 具 合 が 発 生 した 場 合 には 臨 床 工 学 室 にて 対 応 しデータ 化 している 今 回 集 積 したデータを 分 析 する ことの 有 用 性 およびマネージメントの 可 能 性 を 検 証 する 方 法 2013 年 1 月 より 2015 年 5 月 までの 輸 液 ポンプとシリンジポンプ( 以 下 ポンプ 類 )の 不 具 合 内 容 の 全 データを 分 析 し 不 具 合 内 容 を 操 作 や 運 用 に 関 する 不 具 合 事 例 とその 他 に 分 類 した 操 作 や 運 用 に 関 す る 不 具 合 事 例 を 解 析 し 2013 年 は 7 月 に 2014 年 は 6 月 に 事 例 の 解 析 を 基 にした 操 作 運 用 に 関 する 講 習 会 を 開 催 した 講 習 会 開 催 前 後 6 か 月 間 の 不 具 合 件 数 の 内 訳 変 化 について データ 分 析 の 有 用 性 を 検 証 した 結 果 臨 床 工 学 室 にて 不 具 合 対 応 した 全 ての 医 療 機 器 は 2013 年 :757 件 2014 年 :853 件 2015 年 (1~5 月 まで)357 件 であり ポンプ 類 の 不 具 合 件 数 は 2013 年 :404 件 2014 年 :433 件 2015 年 :243 件 であり その 内 操 作 や 運 用 に 関 する 不 具 合 事 例 は 2013 年 :156 件 2014 年 :129 件 2015 年 :58 件 であった また 2013 年 講 習 会 前 6 か 月 間 の 操 作 や 運 用 に 関 する 不 具 合 事 例 は 89 件 であり 講 習 会 後 は 77 件 であった さらに 2014 年 講 習 会 前 6 か 月 間 の 操 作 や 運 用 に 関 する 不 具 合 事 例 は 72 件 であり 講 習 会 後 は 57 件 であった 考 察 臨 床 工 学 室 にて 対 応 している 医 療 機 器 の 不 具 合 の 半 数 はポンプ 類 であり 分 析 の 結 果 3 割 が 操 作 や 運 用 に 関 する 不 具 合 であった また ニーズ( 内 容 時 期 )の 高 い 講 習 会 を 開 催 することにより 不 具 合 件 数 は 格 段 に 減 少 した まとめ 臨 床 工 学 技 士 が 中 央 管 理 機 器 データを 分 析 解 析 することの 有 用 性 さらに 講 習 会 開 催 時 期 の 検 討 など 臨 床 工 学 技 士 によるマネージメントの 可 能 性 を 示 唆 した -34-

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