目 次 は じ め に 1 要 望 の 概 要 2 要 望 の 詳 細 6 Ⅰ. 自 動 車 環 境 税 制 ( 重 点 要 望 ) 1. 複 雑 過 重 な 自 動 車 関 係 諸 税 の 簡 素 化 負 担 軽 減 の 実 現 6 ( 重 点 要 望 ) 2. 環 境 性 能 課 税 は 新 た

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1 平 成 28 年 度 税 制 改 正 に 関 する 要 望 書 平 成 27 年 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 工 業 会 会 長 池 史 彦

2 目 次 は じ め に 1 要 望 の 概 要 2 要 望 の 詳 細 6 Ⅰ. 自 動 車 環 境 税 制 ( 重 点 要 望 ) 1. 複 雑 過 重 な 自 動 車 関 係 諸 税 の 簡 素 化 負 担 軽 減 の 実 現 6 ( 重 点 要 望 ) 2. 環 境 性 能 課 税 は 新 たな 負 担 であり 対 象 を 限 定 すべき また 簡 素 化 負 担 軽 減 の 観 点 から 車 体 課 税 全 体 見 直 しと 合 わせて 検 討 すべき 9 3. 適 用 期 限 が 到 来 する 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 は 現 行 制 度 のまま 一 年 間 延 長 すべき 福 祉 車 両 の 仕 入 れに 係 る 消 費 税 の 取 り 扱 いに 関 する 見 直 し ( 非 課 税 範 囲 の 見 直 し 等 ) 地 球 温 暖 化 対 策 のための 税 ( 地 球 温 暖 化 対 策 税 ) の 使 途 拡 大 には 反 対 13 6.グリーン 投 資 減 税 (エネルギー 環 境 負 荷 低 減 推 進 税 制 )の 延 長 14 Ⅱ. 企 業 土 地 税 制 ( 重 点 要 望 ) 1. 法 人 税 改 革 の 着 実 な 実 行 ( 法 人 実 効 税 率 の 引 き 下 げ/ 法 人 税 体 系 の 簡 素 化 ) 16 ( 重 点 要 望 ) 2. 研 究 開 発 促 進 税 制 は 今 後 も 充 実 を 図 るべき 17 ( 重 点 要 望 ) 3. 外 国 子 会 社 からの 配 当 益 金 不 算 入 制 度 における 益 金 不 算 入 割 合 の 見 直 しと 外 国 税 額 控 除 制 度 の 拡 充 移 転 価 格 税 制 の 見 直 し 固 定 資 産 税 の 抜 本 的 見 直 しと 事 業 所 税 の 廃 止 による 税 負 担 の 軽 減 租 税 条 約 ネットワークの 改 定 拡 充 ( 配 当 や 使 用 料 利 子 に 係 る 源 泉 税 の 減 免 等 ) 法 人 事 業 税 の 損 金 算 入 継 続 法 人 の 受 取 配 当 金 の 全 額 益 金 不 算 入 24 9.タックスヘイブン 対 策 税 制 の 見 直 し 技 術 者 派 遣 に 関 する 日 中 租 税 条 約 の 解 釈 の 透 明 化 及 び 合 理 的 な 運 用 連 結 納 税 制 度 の 見 直 し 企 業 年 金 税 制 の 見 直 し 減 価 償 却 方 法 の 定 率 法 定 額 法 選 択 適 用 の 継 続 税 務 申 告 手 続 きの 見 直 し 等 30

3 は じ め に わが 国 自 動 車 産 業 は 広 範 な 関 連 産 業 を 持 ち 日 本 経 済 や 雇 用 確 保 に 大 きく 貢 献 する 基 幹 産 業 であります 平 成 26 年 度 においては 約 960 万 台 の 四 輪 車 を 日 本 国 内 で 生 産 そのうち 約 半 分 の530 万 台 を 国 内 市 場 に 供 給 し 450 万 台 を 輸 出 しておりますが 空 洞 化 を 防 ぎ 国 内 生 産 を 維 持 し 今 後 も 地 域 の 経 済 雇 用 へ 貢 献 していくためには 国 内 市 場 の 活 性 化 が 不 可 欠 であります しかしながら その 国 内 市 場 は 昨 年 4 月 に 消 費 税 が 引 上 げられ さらに 今 年 度 から エコカー 減 税 の 対 象 が 厳 格 化 されたことや 軽 自 動 車 税 増 税 の 影 響 等 から 厳 しい 状 況 が 続 いており 特 に 軽 自 動 車 については 対 前 年 比 二 桁 減 が 続 くなど 回 復 の 兆 しが 見 出 せな い 状 況 にあります 国 内 市 場 活 性 化 のためには 自 動 車 を 購 入 保 有 しやすい 環 境 を 整 えることが 重 要 で あり そのためには 購 入 保 有 にかかる 税 負 担 の 軽 減 が 不 可 欠 ですが 自 動 車 関 連 の 税 体 系 は 依 然 として 複 雑 で 自 動 車 ユーザーに 課 せられている 過 重 な 税 負 担 は 改 善 されて おりません また 自 動 車 は 生 活 必 需 品 であり 特 に 地 方 においては 日 常 の 移 動 手 段 として 欠 かせ ない 存 在 であるにも 拘 らず 諸 外 国 の 水 準 を 大 幅 に 上 回 る 過 重 な 税 負 担 が 課 せられている ことは 不 合 理 不 公 平 であります 昨 年 末 の 税 制 改 正 等 を 受 け 平 成 27 年 度 より 軽 自 動 車 税 の 取 扱 いが 大 きく 見 直 され 環 境 性 能 に 優 れた 軽 自 動 車 への 軽 課 措 置 が 新 設 された 一 方 軽 自 動 車 税 の 税 負 担 が 自 家 用 乗 用 車 で1.5 倍 に 引 上 げられました 一 方 環 境 性 能 課 税 ( 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 の 環 境 性 能 割 )の 制 度 設 計 等 消 費 税 率 10% 段 階 における 車 体 課 税 の 見 直 しは 昨 年 末 の 税 制 改 正 大 綱 で 平 成 28 年 度 以 後 の 税 制 改 正 において 具 体 的 な 結 論 を 得 る こととされ 議 論 は 本 年 以 降 に 先 送 りされました 現 在 の 消 費 税 8%への 引 上 げ 後 の 国 内 市 場 低 迷 を 踏 まえると 平 成 29 年 4 月 の 消 費 税 10% への 引 上 げにより さらに 国 内 市 場 が 落 ち 込 み 国 内 生 産 や 雇 用 に 深 刻 な 影 響 が 及 ぶこと が 懸 念 されます こうした 国 内 自 動 車 販 売 への 影 響 を 回 避 するためにも 自 動 車 需 要 を 下 支 えする 対 策 を 講 じることが 重 要 であり そのためには 自 動 車 ユーザーの 過 重 な 税 負 担 の 軽 減 が 不 可 避 であります こうした 観 点 から 平 成 28 年 度 税 制 改 正 要 望 においては 消 費 税 率 10% 段 階 における 自 動 車 税 の 税 率 引 下 げ 自 動 車 重 量 税 の 当 分 の 間 税 率 廃 止 自 動 車 取 得 税 廃 止 の 確 実 な 実 施 を 要 望 してまいります また 環 境 性 能 課 税 の 導 入 は 自 動 車 ユーザーにとって 新 たな 負 担 となることから 対 象 の 絞 り 込 みを 行 うことに 加 え その 制 度 設 計 はユーザーの 税 負 担 軽 減 と 同 時 に 実 施 すべ きであり 環 境 性 能 課 税 だけが 先 行 して 決 定 されることのないよう 強 く 求 めてまいります 現 行 の 自 動 車 税 制 は 税 体 系 インセンティブともに 非 常 に 複 雑 で 分 かりにくく 負 担 軽 減 とともに 簡 素 化 に 向 けた 具 体 的 な 議 論 を 早 急 に 開 始 する 必 要 があると えており 自 動 車 税 制 のあるべき 姿 への 改 革 についても 提 起 してまいります 企 業 税 制 については わが 国 企 業 の 競 争 力 強 化 や 競 争 上 のイコールフッティング 確 保 の ために 法 人 実 効 税 率 を 国 際 水 準 である25%を 目 途 に 引 き 下 げ 法 人 課 税 の 実 質 的 な 税 負 担 軽 減 の 実 現 を 要 望 するほか 研 究 開 発 税 制 の 充 実 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 見 直 しや 外 国 税 額 控 除 制 度 の 拡 充 を 要 望 いたします 私 どもは 日 本 の 基 幹 産 業 として ものづくりの 基 盤 維 持 や 更 なる 次 世 代 技 術 の 研 究 開 発 等 への 投 資 を 通 じて 引 き 続 きアベノミクスに 大 きく 貢 献 してまいる 所 存 ですので 当 会 要 望 へのご 理 解 支 援 を 頂 くとともに 要 望 の 実 現 に 特 段 のご 配 慮 を 賜 りますよう お 願 い 申 し 上 げます - 1 -

4 要 望 の 概 要 Ⅰ. 自 動 車 環 境 税 制 重 点 要 望 1. 複 雑 過 重 な 自 動 車 関 係 諸 税 の 簡 素 化 負 担 軽 減 の 実 現 [ の 詳 細 P6] 複 雑 過 重 な 自 動 車 税 制 を 抜 本 的 に 見 直 し 生 活 必 需 品 となった 自 動 車 に 相 応 しい 税 制 に 改 めるべき < 平 成 29(2017) 年 4 月 の 消 費 税 10% 時 における 見 直 し> 恒 久 増 税 となる2 年 後 の 消 費 税 10% 時 において 経 済 好 循 環 化 を 持 続 させるためにも 欧 米 諸 国 と 比 べてとりわけ 過 重 な 自 動 車 税 の 税 率 を 引 下 げるとともに 自 動 車 重 量 税 の 当 分 の 間 税 率 を 廃 止 すべき 消 費 税 10% 時 点 での 自 動 車 取 得 税 廃 止 を 確 実 に 実 施 すべき < 自 動 車 税 制 のあるべき 姿 への 改 革 > 現 在 複 数 ある 税 目 を 登 録 車 軽 自 動 車 のそれぞれで 一 税 目 にして 簡 素 な 税 体 系 を 実 現 するとと もに 税 負 担 をドイツ 等 の 欧 米 諸 国 並 みに 引 下 げるため 自 動 車 重 量 税 廃 止 などを 含 めた 議 論 を 早 急 に 開 始 すべき エコカー 等 へのインセンティブ 税 制 についても 簡 素 化 された 一 税 目 の 中 で 措 置 することで ユーザーにも 分 かりやすい 制 度 とすべき 重 点 要 望 2. 環 境 性 能 課 税 は 新 たな 負 担 であり 対 象 を 限 定 すべき また 簡 素 化 負 担 軽 減 の 観 点 から 車 体 課 税 全 体 見 直 しと 合 わせて 検 討 すべき [ の 詳 細 P9] 環 境 性 能 課 税 ( 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 への 上 乗 せ)は 単 純 導 入 されれば 単 なる 新 たなユーザー 負 担 増 であり 市 場 へ 与 える 影 響 も 大 きいことから 対 象 車 を 限 定 するなど 過 度 な 負 担 とならない 制 度 設 計 とすべきである 消 費 増 税 に 加 え 環 境 性 能 課 税 は 自 動 車 購 入 者 から 新 たに 税 を 徴 収 する 上 乗 せ 税 であり ユーザーの 商 品 選 択 行 動 にも 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 が 高 いことから 対 象 車 種 の 決 定 には 慎 重 な 検 討 が 必 要 環 境 性 能 課 税 は 消 費 税 10% 時 の 車 体 課 税 全 体 の 見 直 しと 合 わせて 検 討 すべきであり ユーザー 全 体 の 負 担 軽 減 措 置 が 講 じられることなく 増 税 である 環 境 性 能 課 税 だけが 先 行 して 結 論 が 出 される ことには 反 対 である 取 得 税 が2%の 軽 自 動 車 及 び 営 業 用 自 動 車 については 環 境 性 能 課 税 の 税 率 も2%を 上 限 とすべき 3. 適 用 期 限 が 到 来 する 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 は 現 行 制 度 のまま 一 年 間 延 長 すべき [ の 詳 細 P10] 4. 福 祉 車 両 の 仕 入 れに 係 る 消 費 税 の 取 り 扱 いに 関 する 見 直 し ( 非 課 税 範 囲 の 見 直 し 等 ) [ の 詳 細 P11] ユーザーや 事 業 者 への 過 大 な 負 担 を 回 避 するために 消 費 税 法 施 行 令 で 規 定 されている 非 課 税 範 囲 を 適 正 化 するとともに ユーザーへの 支 援 措 置 を 講 じる 等 所 要 の 見 直 しを 図 るべき 5. 地 球 温 暖 化 対 策 のための 税 ( 地 球 温 暖 化 対 策 税 ) の 使 途 拡 大 等 には 反 対 [ の 詳 細 P13] 6. グリーン 投 資 減 税 (エネルギー 環 境 負 荷 低 減 推 進 税 制 )の 延 長 [ の 詳 細 P14] - 2 -

5 Ⅱ. 企 業 土 地 税 制 重 点 要 望 1. 法 人 税 改 革 の 着 実 な 実 行 ( 法 人 実 効 税 率 の 引 下 げ 法 人 税 体 系 の 簡 素 化 ) [ の 詳 細 P16] 法 人 実 効 税 率 は 平 成 26 年 度 の35.64%から 平 成 27 年 度 には33.06% 平 成 28 年 度 は32.26%( 予 定 ) と 2 段 階 の 引 下 げが 決 まっているが 依 然 として 諸 外 国 と 比 べて 高 いことから 国 際 水 準 である 25%を 目 途 に 引 下 げ 法 人 課 税 の 実 質 的 な 負 担 軽 減 を 実 現 すべき 実 効 税 率 の 引 下 げに 加 え 複 雑 な 税 体 系 の 簡 素 化 実 現 のため 法 人 住 民 税 及 び 法 人 事 業 税 について も 廃 止 あるいは 徹 底 した 合 理 化 をすべき 重 点 要 望 2. 研 究 開 発 促 進 税 制 は 今 後 も 充 実 を 図 るべき [ の 詳 細 P17] 日 本 の 自 動 車 業 界 は 環 境 安 全 分 野 を 中 心 とした 研 究 開 発 を 積 極 的 に 実 施 しているが グローバル 規 模 での 競 争 は 激 化 しており 諸 外 国 では 研 究 開 発 促 進 税 制 の 充 実 を 図 ることで 民 間 の 研 究 開 発 投 資 を 後 押 ししている 日 本 が 持 続 可 能 な 経 済 成 長 を 実 現 するためには 企 業 の 研 究 開 発 を 通 じた 国 際 競 争 力 強 化 が 不 可 欠 であり 国 際 水 準 に 見 合 った 支 援 が 必 要 企 業 の 研 究 開 発 は 長 期 的 安 定 的 に 実 施 するものであるため 総 額 型 をはじめとする 研 究 開 発 税 制 については 今 後 も 充 実 を 図 るべきである 重 点 要 望 3. 外 国 子 会 社 からの 配 当 益 金 不 算 入 制 度 における 益 金 不 算 入 割 合 の 見 直 しと 外 国 税 額 控 除 制 度 の 拡 充 [ の 詳 細 P18] 企 業 の 自 由 な 国 際 展 開 のための 国 際 的 な 二 重 課 税 排 除 が 必 要 不 可 欠 であり 資 源 の 乏 しい 日 本 が 今 後 も 科 学 技 術 立 国 貿 易 立 国 としてグローバル 競 争 の 中 で 生 き 残 っていくためには 国 内 におい て 生 産 研 究 開 発 等 を 維 持 促 進 することが 重 要 海 外 で 獲 得 した 資 金 を 国 内 へ 還 流 し 更 なる 競 争 力 強 化 に 向 けた 再 投 資 輸 出 力 強 化 につなげて いくという 好 循 環 を 生 み 出 すことが 極 めて 重 要 であり 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 のさらなる 拡 充 が 必 要 外 国 子 会 社 からの 配 当 益 金 不 算 入 制 度 に 関 し 益 金 不 算 入 割 合 を 現 行 の95%から100%に 拡 充 すべき 外 国 税 額 控 除 制 度 における 控 除 限 度 超 過 額 及 び 控 除 余 裕 額 の 繰 越 期 間 3 年 を10 年 に 延 長 するととも に 国 外 所 得 の 限 度 額 計 算 における 一 括 限 度 額 方 式 を 維 持 すべき また 外 国 税 額 控 除 の 対 象 となる 外 国 法 人 税 に 営 業 取 引 額 を 課 税 標 準 として 課 される 税 ( 中 国 の 営 業 税 等 )を 追 加 すべき 4. 移 転 価 格 税 制 の 見 直 し [ の 詳 細 P19] 移 転 価 格 税 制 の 執 行 に 関 し 課 税 当 局 が 更 正 処 分 に 先 立 って 二 重 課 税 回 避 の 対 応 をするとの 事 前 合 意 を 相 手 国 政 府 から 得 ることを 執 行 の 要 件 とする 旨 税 法 化 すべき 国 外 関 連 者 の 定 義 を 現 行 の50% 以 上 の 支 出 から50% 超 に 見 直 すべき 租 税 条 約 未 締 結 国 との 推 進 及 び APA( 事 前 確 認 制 度 ) 対 応 的 調 整 事 項 等 実 効 性 を 担 保 する 制 度 を 整 すべき 5. 固 定 資 産 税 の 抜 本 的 見 直 しと 事 業 所 税 の 廃 止 による 税 負 担 の 軽 減 [ の 詳 細 P21] 償 却 資 産 に 対 する 固 定 資 産 税 は 廃 止 すべき 少 なくとも 償 却 資 産 に 係 る 評 価 額 の 最 低 限 度 ( 取 得 価 額 の5/100)は 法 人 税 と 同 様 に 撤 廃 すべき 事 業 所 税 は 固 定 資 産 税 等 との 二 重 課 税 であり 廃 止 すべき 商 業 地 等 への 過 重 な 税 負 担 を 解 消 するため 固 定 資 産 税 の 負 担 水 準 の 上 限 を60%に 一 本 化 すべき - 3 -

6 6. 租 税 条 約 ネットワークの 改 定 拡 充 [ の 詳 細 P22] 外 国 子 会 社 からの 配 当 や 使 用 料 利 子 に 係 る 源 泉 税 の 減 免 規 定 を えた 租 税 条 約 の 締 結 改 定 を 進 め 租 税 条 約 ネットワークを 拡 充 すべき 7. 法 人 事 業 税 の 損 金 算 入 継 続 [ の 詳 細 P23] 平 成 28 年 度 以 降 の 税 制 改 正 検 討 課 題 として 法 人 事 業 税 の 損 金 算 入 廃 止 が 検 討 されているが 法 人 事 業 税 は 地 方 公 共 団 体 が その 行 政 サービスの 対 価 として 課 税 している 応 益 税 であり 法 人 税 法 上 も 損 金 算 入 と 規 定 されていることから 法 人 事 業 税 の 損 金 参 入 は 継 続 されるべき 8. 法 人 の 受 取 配 当 金 の 全 額 益 金 不 算 入 [ の 詳 細 P24] 二 重 課 税 排 除 の 観 点 から 持 株 比 率 に 関 係 なく 法 人 の 受 取 配 当 金 は 全 額 益 金 不 算 入 とすることが 合 理 的 であり 是 正 されるべき 9. タックスヘイブン 対 策 税 制 ( 非 関 連 者 基 準 等 )の 見 直 し [ の 詳 細 P25] 適 用 除 外 基 準 のうち 卸 売 業 の 非 関 連 者 基 準 を30% 程 度 に 引 下 げるべき 現 行 : 非 関 連 者 取 引 50% 超 であれば 適 用 除 外 合 算 課 税 対 象 所 得 を 原 資 とする 配 当 について 当 該 所 得 が 発 生 した 事 業 年 度 に 関 係 なく 内 国 法 人 にて 益 金 不 算 入 とすべき 現 行 : 配 当 を 実 施 する 事 業 年 度 の 前 10 年 以 内 に 発 生 した 所 得 に 限 定 トリガー 税 率 20% 未 満 から15% 未 満 に 引 下 げるべき 10. 技 術 者 派 遣 に 関 する 日 中 租 税 条 約 の 合 理 的 な 運 用 [ の 詳 細 P26] 中 国 当 局 のPE 課 税 運 用 が 変 更 となり 中 国 での 事 業 活 動 を 支 援 する 技 術 者 企 業 に 対 して 新 たな 税 負 担 が 付 加 されることとなった 課 税 の 根 拠 としている 日 中 租 税 条 約 におけるPEを 有 する 条 件 についての 解 釈 が 明 確 でないため その 明 確 化 および 合 理 的 な 運 用 に 向 けた 迅 速 な 協 議 を 推 進 すべき 二 重 課 税 発 生 の 際 には 問 題 の 合 理 的 な 解 決 に 向 けた 相 互 協 議 の 推 進 を 図 るべき 11. 連 結 納 税 制 度 の 見 直 し [ の 詳 細 P27] 導 入 時 加 入 時 の 子 会 社 の 時 価 評 価 規 定 を 廃 止 すべき 連 結 納 税 適 用 子 会 社 の 範 囲 を 持 株 比 率 100%から80% 以 上 に 拡 充 すべき 連 結 納 税 開 始 加 入 前 に 生 じた 欠 損 金 について 子 会 社 の 繰 越 欠 損 金 の 持 込 制 限 を 廃 止 すべき 12. 企 業 年 金 税 制 の 見 直 し [ の 詳 細 P28] 企 業 年 金 等 の 積 立 金 に 対 する 特 別 法 人 税 を 撤 廃 すべき 確 定 拠 出 年 金 の 拠 出 限 度 額 の 上 限 を 引 上 げるとともに 従 業 員 の 拠 出 限 度 額 の 制 限 は 撤 廃 すべき 確 定 給 付 企 業 年 金 の 従 業 員 掛 金 について 社 会 保 険 料 控 除 を 適 用 すべき 13. 減 価 償 却 方 法 の 定 率 法 定 額 法 の 選 択 適 用 の 継 続 [ の 詳 細 P29] 減 価 償 却 方 法 については 現 在 定 率 法 定 額 法 のどちらかを 選 べるようになっているが 今 後 も 継 続 して 各 社 がどちらも 選 択 できるようにしておくべき 14. 税 務 申 告 手 続 きの 見 直 し 等 [ の 詳 細 P30] 事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 付 加 価 値 割 における 計 算 方 法 の 簡 略 化 申 告 書 類 の 見 直 しを 図 るべき 地 方 税 の 申 告 納 付 手 続 きの 一 括 化 を 図 るべき 地 方 消 費 税 の 賦 課 徴 収 制 度 における 暫 定 措 置 を 恒 久 化 すべき e-taxにおける 申 告 文 書 の 電 子 化 や 本 人 確 認 手 続 きの 簡 素 化 を 図 るべき 課 税 文 書 の 判 定 に 過 大 な 事 務 工 数 を 要 する 印 紙 税 を 廃 止 すべき - 4 -

7 Ⅰ. 自 動 車 環 境 税 制

8 重 点 要 望 要 望 項 目 複 雑 過 重 な 自 動 車 関 係 諸 税 の 簡 素 化 負 担 軽 減 の 実 現 要 望 内 容 複 雑 過 重 な 自 動 車 税 制 を 抜 本 的 に 見 直 し 生 活 必 需 品 となった 自 動 車 に 相 応 し い 税 制 に 改 めるべき < 平 成 29(2017) 年 4 月 の 消 費 税 10% 時 における 見 直 し> 恒 久 増 税 となる2 年 後 の 消 費 税 10% 時 において 経 済 好 循 環 化 を 持 続 させるた めにも 欧 米 諸 国 と 比 べてとりわけ 過 重 な 自 動 車 税 の 税 率 を 引 下 げるとともに 自 動 車 重 量 税 の 当 分 の 間 税 率 を 廃 止 すべき 消 費 税 10% 時 点 での 自 動 車 取 得 税 廃 止 を 確 実 に 実 施 すべき < 自 動 車 税 制 のあるべき 姿 への 改 革 > 現 在 複 数 ある 税 目 を 登 録 車 軽 自 動 車 のそれぞれで 一 税 目 にして 簡 素 な 税 体 系 を 実 現 するとともに 税 負 担 をドイツ 等 の 欧 米 諸 国 並 みに 引 下 げるため 自 動 車 重 量 税 廃 止 などを 含 めた 議 論 を 早 急 に 開 始 すべき エコカー 等 へのインセンティブ 税 制 についても 簡 素 化 された 一 税 目 の 中 で 措 置 することでユーザーにも 分 かりやすい 制 度 とすべき 自 動 車 には 取 得 保 有 走 行 の 各 段 階 で9 種 類 8 兆 円 もの 税 金 が 課 せられて いる 特 に 自 動 車 の 取 得 保 有 段 階 においては 欧 米 諸 国 の 約 2~34 倍 と 極 めて 過 重 な 税 負 担 が 課 せられているだけではなく 各 段 階 で 複 数 の 税 目 が 存 在 する など 複 雑 であり ユーザーにとって 非 常 に 分 かりにくい 制 度 となっている かつては ぜいたく 品 であった 自 動 車 も 今 や 生 活 必 需 品 となっているが 税 制 度 はぜいたく 品 時 代 のままであり 他 の 物 品 では 例 を 見 出 せないほど 複 雑 かつ 過 重 となっている 自 動 車 税 制 を 生 活 必 需 品 に 相 応 しい 負 担 水 準 に 見 直 す とともに 分 かりやすい 簡 素 な 制 度 とする 必 要 がある 平 成 29 年 4 月 の 消 費 税 10%への 引 上 げは 国 民 生 活 や 経 済 活 動 に 大 きな 影 響 を 及 ぼ すが こうした 状 況 下 で 自 動 車 に 関 わる 税 負 担 が 全 く 軽 減 されなければ 自 動 車 ユーザーにはさらに 重 い 負 担 が 圧 し 掛 かることになり 国 内 市 場 の 縮 小 や 生 産 雇 用 等 への 影 響 も 懸 念 される 経 済 好 循 環 化 の 流 れを 断 ち 切 らないためにも 消 費 税 10% 引 上 げ 時 において 国 内 自 動 車 市 場 の 需 要 対 策 をしっかり 行 うことが 重 要 であり そのためにも ユーザーの 負 担 軽 減 は 不 可 欠 である 昨 年 の 与 党 税 制 改 正 大 綱 では 消 費 税 率 10% 段 階 の 車 体 課 税 の 見 直 しは 税 制 抜 本 改 革 法 第 7 条 に 沿 いつつ 自 動 車 をめぐるグローバルな 環 境 や 課 税 のバランス 自 動 車 に 係 る 行 政 サービス 等 を 踏 まえた 議 論 を 行 う ことが 明 記 されているが 諸 外 国 と 比 べてとりわけ 過 重 な 自 動 車 税 は まさに 課 税 バランスを 著 しく 欠 くも のであり 引 下 げるべき あわせて 取 得 時 の 負 担 軽 減 及 び 簡 素 化 の 観 点 から 自 動 車 税 の 初 年 度 月 割 課 税 も 廃 止 すべき 消 費 税 10% 時 での 自 動 車 取 得 税 廃 止 は 自 動 車 関 係 諸 税 の 簡 素 化 負 担 軽 減 の 第 一 歩 であり 確 実 に 実 行 すべき 自 動 車 重 量 税 は 創 設 の 経 緯 等 からすると 本 来 廃 止 すべきだが 保 有 時 の 税 負 担 軽 減 と 簡 素 化 の 観 点 から 先 ずは 本 則 税 率 に 上 乗 せされている 当 分 の 間 税 率 を 廃 止 すべきである あるべき 姿 の 改 革 として 税 体 系 を 簡 素 化 した 上 で 日 本 と 産 業 的 にも 競 争 環 境 にあるドイツ 等 の 欧 米 諸 国 並 みに 税 負 担 レベルも 引 下 げるべき - 6 -

9 現 行 税 体 系 と 税 収 ( 平 成 27 年 度 当 初 予 算 ) 現 税 目 税 収 ( 億 円 ) 本 則 税 率 現 在 の 税 率 消 費 税 ( 車 体 ) 13,625 8% 取 得 段 階 自 家 用 3% 自 動 車 取 得 税 1,096 3% 営 業 用 軽 自 動 車 2% 自 動 車 重 量 税 6,307 自 家 用 登 録 車 の 例 2,500 円 /0.5t 年 4,100 円 /0.5t 年 保 有 段 階 自 動 車 税 15,397 自 家 用 乗 用 車 の 例 (1,001~1,500cc) 34,500 円 / 年 軽 自 動 車 税 1,999 自 家 用 乗 用 車 の 例 10,800 円 / 年 取 得 保 有 段 階 合 計 38,424 揮 発 油 税 24, 円 /l 48.6 円 /l 地 方 揮 発 油 税 2, 円 /l 5.2 円 /l 走 行 段 階 軽 油 引 取 税 9, 円 /l 32.1 円 /l 石 油 ガス 税 円 /kg 消 費 税 ( 燃 料 ) 7,758 8% 走 行 段 階 合 計 44,639 税 収 総 合 計 83,063 注 : 消 費 税 収 は 自 工 会 推 定 [ 消 費 税 ( 車 体 )には 自 動 車 整 含 む] 税 率 は2015 年 4 月 1 日 現 在 自 動 車 固 有 の 車 体 課 税 の 税 負 担 国 際 比 較 ( 消 費 税 除 く) 90 合 計 単 位 [ 万 円 /13 年 間 ] 消 費 税 車 体 課 税 72.2 自 動 車 取 得 税 4.9 自 動 車 重 量 税 16.0 イ ス の 約 1.7 倍 付 加 価 値 税 36.0 自 動 車 税 51.3 自 動 車 税 42.4 イ の 約 2.6 倍 付 加 価 値 税 34.2 自 動 車 税 27.3 ス の 14 約 倍 付 加 価 値 税 36.0 登 録 税 5.2 小 売 売 上 税 16.0 日 本 イギリス ドイツ フランス 米 国 米 国 の 約 34 倍 自 動 車 税 2.1 前 提 :1 排 気 量 1800cc 2 車 両 重 量 1.5t 以 下 3JC08モード 燃 費 値 15.3km/l(CO 2 排 出 量 152g/km) 4 車 体 価 格 180 万 円 5フランスはパリ 米 国 はニューヨーク 市 6フランスは 課 税 馬 力 年 間 使 用 ( 平 均 使 用 年 数 : 自 検 協 データより) 8 為 替 レートは1 =\140 1 =\181 1$=\111(2014/4~2015/3の 平 均 ) 2015 年 4 月 時 点 の 税 体 系 に 基 づく 試 算 日 本 のエコカー 減 税 等 の 特 例 措 置 は 慮 せず 日 本 自 動 車 工 業 会 調 - 7 -

10 車 体 課 税 ( 自 動 車 取 得 税 自 動 車 重 量 税 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 )の 変 遷 創 設 ~ 現 在 税 目 創 設 使 途 税 率 変 遷 自 動 車 取 得 税 昭 和 43 年 7 月 都 道 府 県 の 一 般 財 源 平 成 20 年 度 まで 3% ( 本 則 税 率 ) 道 路 特 定 財 源 自 動 車 重 量 税 昭 和 46 年 5 月 ( 実 施 は12 月 ) 国 の 一 般 財 源 1/4を 市 町 村 の 一 般 財 源 として 譲 与 平 成 20 年 度 まで 道 路 特 定 財 源 自 動 車 税 昭 和 25 年 都 道 府 県 の 一 般 財 源 車 種 排 気 量 に 応 じて 課 税 軽 自 動 車 税 昭 和 33 年 市 町 村 の 一 般 財 源 車 種 に 応 じて 課 税 昭 和 49 年 度 ~ 自 家 用 5% 営 業 用 軽 自 動 車 3% 平 成 21 年 度 ~ 一 般 財 源 化 ( 道 路 特 定 財 源 廃 止 ) 平 成 26 年 度 ~ 自 家 用 3% 営 業 用 軽 自 動 車 2% 平 成 29 年 度 ( 消 費 税 10% 時 ) 廃 止 2,500 円 /0.5t 年 ( 自 家 用 乗 用 車 の 例 ) 自 家 用 乗 用 車 の 本 則 税 率 昭 和 49 年 5 月 ~ 5,000 円 /0.5t 年 昭 和 51 年 5 月 ~ 6,300 円 /0.5t 年 平 成 21 年 度 ~ 一 般 財 源 化 ( 道 路 特 定 財 源 廃 止 ) 平 成 22 年 4 月 ~ 5,000 円 /0.5t 年 (*エコカーは 本 則 税 率 適 用 ) 平 成 24 年 5 月 ~ H27 年 度 燃 費 基 準 未 達 成 は 4,100 円 /0.5t 年 ( 上 記 以 外 は 本 則 税 率 適 用 ) 平 成 27 年 5 月 ~ H27 年 度 燃 費 基 準 未 達 成 は 4,100 円 /0.5t 年 ( 上 記 以 外 は 本 則 税 率 適 用 *) *H27 年 度 燃 費 基 準 達 成 ~5% 未 満 は 新 車 のみ2 年 間 の 措 置 昭 和 28 年 税 率 引 上 げ 昭 和 29 年 昭 和 33 年 課 税 客 体 から 軽 自 動 車 税 を 除 外 昭 和 51 年 税 率 引 上 げ 昭 和 54 年 平 成 元 年 普 通 / 小 型 自 動 車 の 税 率 見 直 し 昭 和 33 年 道 府 県 税 の 自 動 車 税 から 移 譲 し 市 町 村 税 として 軽 自 動 車 税 を 創 設 平 成 27 年 4 月 ~ 税 率 引 上 げ ( 各 種 資 料 より 自 工 会 作 成 ) 自 動 車 税 の 税 額 の 推 移 ( 自 家 用 乗 用 車 ) ( 単 位 : 円 ) 総 排 気 量 (cc) 昭 和 25 年 昭 和 28 年 昭 和 29 年 昭 和 51 年 昭 和 54 年 平 成 元 年 現 在 ~1000 4,500 7,200 16,000 23,500 25,500 29,500 29, ~ ,500 30,000 34,500 34, ~ ,500 34,500 39,500 39, ~ ,000 30,000 36,000 70,000 71,000 45,000 45, ~ ,000 51, ~ ,000 58,000 58, ~ ,500 66,500 ( 排 気 量 4001CC 以 上 は 省 略 各 種 資 料 より 自 工 会 作 成 ) 平 成 27 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 ( 平 成 26 年 12 月 30 日 ) 平 成 27 年 度 税 制 改 正 の 基 本 的 え 方 ( 車 体 課 税 の 見 直 し) 平 成 26 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 等 における 消 費 税 率 10% 段 階 の 車 体 課 税 の 見 直 しについては 平 成 28 年 度 以 後 の 税 制 改 正 において 具 体 的 な 結 論 を 得 る 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 に 係 るエコカー 減 税 については 燃 費 基 準 の 移 行 を 円 滑 に 進 めるとと もに 足 下 の 自 動 車 の 消 費 を 喚 起 することにも 配 慮 し 経 過 的 な 措 置 として 平 成 32 年 度 燃 費 基 準 へ の 単 純 な 置 き 換 えを 行 うとともに 現 行 の 平 成 27 年 度 燃 費 基 準 によるエコカー 減 税 対 象 車 の 一 部 を 引 き 続 き 減 税 対 象 とする 等 の 措 置 を 講 じる 自 動 車 重 量 税 については 消 費 税 率 10%への 引 上 げ 時 の 環 境 性 能 割 の 導 入 にあわせ エコカー 減 税 の 対 象 範 囲 を 平 成 32 年 度 燃 費 基 準 の 下 で 政 策 インセンティブ 機 能 を 回 復 する 観 点 から 見 直 すととも に 基 本 構 造 を 恒 久 化 する また 平 成 25 年 度 及 び 平 成 26 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 に 則 り 原 因 者 負 担 受 益 者 負 担 の 性 格 等 を 踏 まえる 軽 自 動 車 税 については 一 定 の 環 境 性 能 を 有 する 四 輪 車 等 について その 燃 費 性 能 等 に 応 じた グリーン 化 特 例 ( 軽 課 )を 導 入 する この 特 例 については 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 における 環 境 性 能 割 の 導 入 の 際 に 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 ( 軽 課 )とあわせて 見 直 す また 二 輪 車 等 の 税 率 引 上 げについて 適 用 開 始 を1 年 間 延 長 し 平 成 28 年 度 分 からとする なお 消 費 税 率 10% 段 階 の 車 体 課 税 の 見 直 しにおいては 税 制 抜 本 改 革 法 第 7 条 に 沿 いつつ 自 動 車 をめぐるグローバルな 環 境 や 課 税 のバランス 自 動 車 に 係 る 行 政 サービス 等 を 踏 まえた 議 論 を 行 う - 8 -

11 重 点 要 望 要 望 項 目 環 境 性 能 課 税 は 新 たな 負 担 であり 対 象 を 限 定 すべき また 簡 素 化 負 担 軽 減 の 観 点 から 車 体 課 税 全 体 見 直 しと 合 わせ て 検 討 すべき 要 望 内 容 環 境 性 能 課 税 ( 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 への 上 乗 せ)は 単 純 導 入 されれば 単 な る 新 たなユーザー 負 担 増 であり 市 場 へ 与 える 影 響 も 大 きいことから 対 象 車 を 限 定 するなど 過 度 な 負 担 とならない 制 度 設 計 とすべきである 消 費 増 税 に 加 え 環 境 性 能 課 税 は 自 動 車 購 入 者 から 新 たに 税 を 徴 収 する 上 乗 せ 税 であり ユーザーの 商 品 選 択 行 動 にも 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 が 高 いことから 対 象 車 種 の 決 定 には 慎 重 な 検 討 が 必 要 環 境 性 能 課 税 は 消 費 税 10% 時 の 車 体 課 税 全 体 の 見 直 しと 合 わせて 検 討 すべきで あり ユーザー 全 体 の 負 担 軽 減 措 置 が 講 じられることなく 増 税 である 環 境 性 能 課 税 だけが 先 行 して 結 論 が 出 されることには 反 対 である 取 得 税 が2%の 軽 自 動 車 及 び 営 業 用 自 動 車 については 環 境 性 能 課 税 の 税 率 も2% を 上 限 とすべき 環 境 性 能 課 税 は 取 得 時 課 税 であること 価 格 が 課 税 標 準 であること 税 率 が0~3%であること から 設 計 の 仕 方 によっては 自 動 車 取 得 税 の 廃 止 が 無 意 味 となり 制 度 も 複 雑 化 するため 簡 素 化 負 担 軽 減 に 逆 行 するものと 言 わざるを 得 ない 環 境 性 能 課 税 は 消 費 税 が 引 上 げられる 平 成 29(2017) 年 度 に 導 入 されるため ユーザーにとっては 消 費 税 引 上 げとあわせて 二 重 の 負 担 増 となるため その 制 度 設 計 は 簡 素 化 負 担 軽 減 の 観 点 から 車 体 課 税 全 体 の 見 直 しの 中 で 検 討 すべきで あり ユーザーの 理 解 が 得 られるよう 丁 寧 に 論 議 することが 必 要 である 軽 自 動 車 は 平 成 27 年 度 より 軽 自 動 車 税 の 増 税 が 行 われており 2 年 後 の 消 費 税 率 の 引 上 げによって 税 負 担 は 増 加 することになる こうした 状 況 で 取 得 税 税 率 が2% の 軽 自 動 車 に 対 する 環 境 性 能 課 税 の 上 限 税 率 が3%で 設 定 されれば 税 負 担 はさら に 増 えることになる これ 以 上 軽 自 動 車 ユーザーに 新 たな 負 担 を 強 いるべきで はない また わが 国 の 経 済 活 動 を 支 える 物 流 や 公 共 輸 送 を 担 うなど 公 共 財 産 的 性 格 が 強 い 営 業 用 自 動 車 についても 現 行 以 上 に 負 担 を 課 すべきではない 自 動 車 取 得 税 と 総 務 省 提 案 の 環 境 性 能 課 税 の 比 較 自 動 車 取 得 税 環 境 性 能 課 税 昭 和 43 年 7 月 ( 消 費 税 10% 時 に 廃 止 ) 導 入 時 期 消 費 税 10% 段 階 ( 平 成 29 年 4 月 ) 取 得 時 課 税 時 期 取 得 時 取 得 価 額 課 税 標 準 取 得 価 額 3%( 軽 自 動 車 営 業 用 2%) *エコカー 減 税 により 減 免 税 あり 税 率 0~3%の 間 で 変 動 登 録 車 軽 自 動 車 対 象 登 録 車 軽 自 動 車 当 初 : 道 路 整 現 在 : 一 般 財 源 使 途 一 般 財 源 10% 取 得 時 課 税 消 費 税 5% 自 動 車 取 得 税 廃 止 自 動 車 取 得 税 3% ( 軽 営 業 用 は2%) 自 動 車 取 得 税 5% ( 軽 営 業 用 は3%) 消 費 税 8% 環 境 性 能 課 税 (0~3%) 消 費 税 10% 10~13% 負 担 増 2013 年 度 ~ 2014 年 4 月 ~ 2017 年 4 月 ~ - 9 -

12 要 望 項 目 適 用 期 限 が 到 来 する 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 は 現 行 制 度 のまま 一 年 間 延 長 すべき 要 望 内 容 環 境 性 能 に 優 れた 自 動 車 (エコカー)の 継 続 的 な 普 及 促 進 を 図 るためにも 平 成 28 年 3 月 末 で 適 用 期 限 の 到 来 する 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 は 現 行 制 度 のまま 一 年 間 延 長 すべき 政 府 のエコカー 普 及 目 標 (2030 年 に 販 売 台 数 の50~70%) 達 成 のためには ユーザー の 税 負 担 を 軽 減 する 税 制 上 のインセンティブが 不 可 欠 である グローバル 競 争 が 激 化 する 中 研 究 開 発 力 技 術 開 発 力 の 強 化 やエネルギー 制 約 への 対 応 のためにも エコカーに 対 するインセンティブ 税 制 は 必 要 2020~2030 年 の 乗 用 車 車 種 別 普 及 目 標 ( 政 府 目 標 )と 実 績 政 府 目 標 2014 年 度 実 績 販 売 台 数 2020 年 2030 年 ( 乗 用 車 ) 割 合 従 来 車 50~80% 30~50% 3,372, % 次 世 代 自 動 車 20~50% 50~70% 1,081, % ハイブリッド 自 動 車 20~30% 30~40% 950, % 電 気 自 動 車 プラグイン ハイブリッド 自 動 車 15~20% 20~30% 30, % 燃 料 電 池 自 動 車 ~1% ~3% % クリーンディーゼル 自 動 車 ~5% 5~10% 100, % ( 自 販 連 全 軽 自 協 データ 等 から 自 工 会 作 成 ) 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 の 概 要 自 動 車 税 : 平 成 年 度 中 に 新 車 新 規 登 録 した 場 合 それぞれ 当 該 年 度 の 翌 年 度 分 の 自 動 車 税 を 軽 減 軽 自 動 車 税 : 平 成 27 年 度 中 に 初 めて 車 両 番 号 の 指 定 を 受 ける 減 税 対 象 車 を 取 得 する 場 合 当 該 年 度 の 翌 年 度 分 の 軽 自 動 車 税 を 軽 減 [ 自 動 車 税 グリーン 化 特 例 : 平 成 年 度 ] 乗 用 車 等 乗 用 車 車 両 総 重 量 2.5トン 以 下 のト ラック バス 対 象 要 件 等 電 気 自 動 車 燃 料 電 池 自 動 車 天 然 ガス 自 動 車 ( 平 成 21 年 排 出 ガス 規 制 NOx10% 以 上 低 減 ) プラグインハイブリッド 自 動 車 クリーンディーゼル 乗 用 車 ( 平 成 21 年 排 出 ガス 規 制 適 合 の 乗 用 車 ) 排 ガス 性 能 燃 費 性 能 平 成 27 年 度 燃 費 基 準 +20% 達 成 かつ 平 成 32 年 度 燃 費 基 準 達 成 ガソリン 車 (ハイブリッ ド 車 含 む) 平 成 17 年 排 出 ガス 規 制 75% 低 減 ( ) 平 成 27 年 度 燃 費 基 準 +20% 達 成 かつ 平 成 32 年 度 燃 費 基 準 未 達 成 平 成 27 年 度 燃 費 基 準 +10% 達 成 電 気 自 動 車 中 量 車 燃 料 電 池 自 動 車 車 両 総 重 量 2.5トン 天 然 ガス 自 動 車 超 3.5トン 以 下 のト ( 平 成 21 年 排 出 ガス 規 制 NOx10% 以 上 低 減 ) ラック バス プラグインハイブリッド 自 動 車 重 量 車 車 両 総 重 量 3.5トン 超 のトラック バ ス 電 気 自 動 車 燃 料 電 池 自 動 車 天 然 ガス 自 動 車 ( 平 成 21 年 排 出 ガス 規 制 NOx10% 以 上 低 減 ) プラグインハイブリッド 自 動 車 特 例 措 置 の 内 容 概 ね 75% 軽 減 概 ね 75% 軽 減 概 ね 50% 軽 減 概 ね 75% 軽 減 [ 軽 自 動 車 税 グリーン 化 特 例 : 平 成 27 年 度 ] 乗 用 車 軽 貨 物 車 対 象 要 件 等 電 気 自 動 車 燃 料 電 池 自 動 車 天 然 ガス 自 動 車 ( 平 成 21 年 排 出 ガス 規 制 NOx10% 以 上 低 減 ) ガソリン 車 (ハイブリッ ド 車 含 む) 排 ガス 性 能 平 成 17 年 排 出 ガス 規 制 75% 低 減 ( ) 燃 費 性 能 平 成 32 年 度 燃 費 基 準 +20% 達 成 平 成 32 年 度 燃 費 基 準 達 成 電 気 自 動 車 燃 料 電 池 自 動 車 天 然 ガス 自 動 車 ( 平 成 21 年 排 出 ガス 規 制 NOx10% 以 上 低 減 ) ガソリン 車 (ハイブリッ ド 車 含 む) 排 ガス 性 能 平 成 17 年 排 出 ガス 規 制 75% 低 減 ( ) 燃 費 性 能 平 成 27 年 度 燃 費 基 準 +35% 達 成 平 成 27 年 度 燃 費 基 準 達 成 特 例 措 置 の 内 容 概 ね 75% 軽 減 概 ね 50% 軽 減 概 ね 25% 軽 減 概 ね 75% 軽 減 概 ね 50% 軽 減 概 ね 25% 軽 減 1 2 〇 重 課 :( 自 動 車 税 ) 新 車 新 規 登 録 等 から 一 定 期 間 経 過 した 自 動 車 に 概 ね15% 重 課 ガソリン 車 LPG 車 は13 年 超 ディーゼル 車 は11 年 超 ( 軽 自 動 車 税 ) 初 めて 車 両 番 号 の 指 定 を 受 けてから13 年 を 経 過 した 軽 自 動 車 に 3 概 ね20% 重 課 1:( 電 気 燃 料 電 池 天 然 ガス メタノール ガソリンハイブリッド) 自 動 車 一 般 乗 合 バス 被 けん 引 車 を 除 く 2:バス( 一 般 乗 合 除 く) トラック( 被 けん 引 車 を 除 く)は 概 ね10% 重 課 3:( 電 気 燃 料 電 池 天 然 ガス メタノール ガソリンハイブリッド) 自 動 車 被 けん 引 車 を 除 く

13 要 望 項 目 福 祉 車 両 の 仕 入 れに 係 る 消 費 税 の 取 り 扱 いに 関 する 見 直 し ( 非 課 税 範 囲 の 見 直 し 等 ) 要 望 内 容 福 祉 車 両 は 社 会 政 策 的 観 点 から 厚 労 省 告 示 により 非 課 税 取 引 となっており お 客 様 からの 預 かり 消 費 税 はない 一 方 で 福 祉 車 両 を 製 造 販 売 する 事 業 者 は そのベース 車 両 含 む 仕 入 れ 段 階 に 係 る 消 費 税 負 担 については 仕 入 税 額 控 除 がで きず 事 業 者 負 担 が 生 じている ( 平 成 24 年 3 月 末 までは 95%ルール(*)により 事 業 者 負 担 は 回 避 されていた) ユーザーや 事 業 者 への 過 大 な 負 担 を 回 避 するために 消 費 税 法 施 行 令 で 規 定 され ている 非 課 税 範 囲 を 適 正 化 すると 共 に ユーザーへの 支 援 措 置 を 講 じる 等 所 要 の 見 直 しを 図 るべき 今 後 消 費 税 率 の 引 き 上 げに 伴 い 事 業 者 負 担 は 更 に 増 大 するが 価 格 への 転 嫁 は 多 大 な 負 担 増 となり 福 祉 車 両 ユーザー( 身 体 障 がい 者 高 齢 者 介 護 者 )の 理 解 を 得 ることは 極 めて 難 しい 一 方 課 税 対 象 であるベース 車 両 に 福 祉 装 が 装 着 された 時 点 で 非 課 税 扱 いと なる 福 祉 車 両 の 特 殊 性 を 利 用 し 健 常 者 による 不 公 正 購 入 を 誘 発 する 問 題 が 生 じ ている 特 に 福 祉 車 両 は ベース 車 両 + 福 祉 装 で 構 成 されていることから 仕 入 れ 段 階 で 負 担 する 消 費 税 額 が 他 の 非 課 税 商 品 に 比 べて 圧 倒 的 に 大 きく 仕 入 れ 税 額 控 除 できない 影 響 (= 負 担 )も 極 めて 大 きい 一 方 販 売 価 格 に 転 嫁 すれば ユーザーに 多 大 な 負 担 を 強 いることになるため 非 課 税 の 範 囲 を 福 祉 装 のみに 限 定 すると 共 に ユーザーへの 支 援 措 置 を 講 じる 等 所 要 の 見 直 しを 図 るべき 問 題 点 のイメージ 図 ベース 車 両 福 祉 装 の 部 品 材 料 控 除 で きない ( 課 税 仕 入 れ) メーカー 等 で 福 祉 車 両 に 改 造 ( 数 百 万 円 ) 福 祉 車 両 ( 非 課 税 ) お 客 様 ベース 車 両 + 福 祉 装 の 特 殊 性 と 具 体 的 な 影 響 額 ( 試 算 例 ) 福 祉 車 両 の 場 合 例 えば300 万 円 のベース 車 に20 万 円 の 福 祉 装 を 装 着 した 場 合 事 業 者 負 担 は25.6 万 円 今 後 消 費 税 10%になれば 32 万 円 の 負 担 増 になる なお 20 万 円 の 一 般 的 な 福 祉 機 器 の 場 合 は 20 万 円 8%=1.6 万 円 の 負 担 でしかない 現 行 負 担 例 : 消 費 税 8% a b c 仕 入 れ 販 売 事 業 者 負 担 ベース 車 福 祉 装 合 計 仕 入 に 掛 かる お 客 様 からの 販 売 価 格 消 費 税 額 預 かり 消 費 税 額 a-b 300 万 円 20 万 円 320 万 円 25.6 万 円 0 円 340 万 円 ( 課 税 ) ( 非 課 税 ) 25.6 万 円 今 後 の 負 担 : 消 費 税 10% 時 c d e 仕 入 れ 販 売 事 業 者 負 担 ベース 車 福 祉 装 合 計 仕 入 に 掛 かる お 客 様 からの 販 売 価 格 消 費 税 額 預 かり 消 費 税 額 c-d 300 万 円 20 万 円 320 万 円 32 万 円 0 円 340 万 円 ( 課 税 ) ( 非 課 税 ) 32 万 円 福 祉 車 両 販 売 台 数 単 位 : 台 ( ) 内 は 対 前 年 比 (%) ( 自 工 会 調 べ) 2009 年 度 2010 年 度 2011 年 度 2012 年 度 2013 年 度 2014 年 度 34,348(98.1) 34,601(100.7) 35,685(103.1) 43,129(120.9) 44,189(102.5) 47,869(108.3)

14 福 祉 車 両 の 種 類 ( 例 ) 福 祉 車 両 の 納 入 先 :56%が 個 人 向 け ( 介 護 式 ) 車 いす 移 動 車 ( 自 操 式 ) 運 転 補 助 装 置 付 車 社 会 保 障 の 安 定 財 源 の 確 保 等 を 図 る 税 制 の 抜 本 的 な 改 革 を 行 なうための 消 費 税 法 の 一 部 を 改 正 する 等 の 法 律 案 (H 閣 議 決 定 H 衆 院 可 決 ) 第 7 条 ( 税 制 に 関 する 抜 本 的 な 改 革 及 び 関 連 する 諸 施 策 に 関 する 措 置 ) 一 消 費 税 については 消 費 税 率 の 引 上 げを 踏 まえて 次 に 定 めるとおり検 討 すること(イ~ 略 ) ト ( 略 ) 医 療 機 関 等 の 仕 入 れに 係 る 消 費 税 については 診 療 報 酬 等 の 医 療 保 険 制 度 において 手 当 てすることとし 医 療 機 関 等 の 消 費 税 の 負 担 について 厚 生 労 働 省 において 定 期 的 に 検 証 を 行 う 場 を 設 けることとするとともに 医 療 に 係 る 消 費 税 の 課 税 の 在 り 方 については 引 き 続 き 検 討 する 消 費 税 法 第 6 条 ( 非 課 税 ) 国 内 において 行 われる 資 産 の 譲 渡 等 のうち 別 表 第 1に 掲 げるものには 消 費 税 を 課 さない ( 別 表 第 1)10. 身 体 障 害 者 の 使 用 に 供 するための 特 殊 な 性 状 構 造 又 は 機 能 を 有 する 物 品 として 政 令 で 定 めるもの( 別 表 第 2において 身 体 障 害 者 用 物 品 という )の 譲 渡 貸 付 け その 他 の 政 令 で 定 める 資 産 の 譲 渡 等 消 費 税 法 施 行 令 第 14 条 の4( 身 体 障 害 者 用 物 品 の範 囲 等 ) 法 別 表 第 1 第 10 号 に 規 定 する 政 令 で 定 めるものは 義 肢 盲 人 安 全 つえ 義 眼 点 字 器 人 工 喉 頭 車 椅 子 その 他 の 物 品 で 身 体 障 害 者 の 使 用 に 供 するための 特 殊 な 性 状 構 造 又 は 機 能 を 有 する 物 品 と して 厚 生 労 働 大 臣 が 財 務 大 臣 と 協 議 して 指 定 するものとする 法 別 表 第 1 第 10 号 に 規 定 する 政 令 で 定 める 資 産 の 譲 渡 等 は 同 号 に 規 定 する 身 体 障 害 者 用 物 品 の 譲 渡 貸 付 け 及 び 製 作 の 請 負 並 びに 同 号 に 規 定 する 身 体 障 害 者 用 物 品 の 修 理 のうち 厚 生 労 働 大 臣 が 財 務 大 臣 と 協 議 して 指 定 するものとする 消 費 税 法 施 行 令 第 14 条 の4のの 規 定 に 基 づき 厚 生 労 働 大 臣 が 指 定 する 身 体 障 害 者 用 物 品 及 びその 修 理 を 定 める 件 1. 身 体 障 害 者 用 物 品 37 身 体 に 障 害 を有 する 者 による 運 転 に 支 障 がないよう 道 路 交 通 法 第 91 条 の 規 定 により 付 される 運 転 免 許 の 条 件 の 趣 旨 に 従 い 当 該 身 体 に 障 害 を 有 する 者 の 身 体 の 状 況 に 応 じた 次 に 掲 げる 補 助 手 段 が 講 じられている自 動 車 ( 詳 細 略 ) イ 手 動 装 置 ロ 左 足 用 アクセル ハ 足 踏 式 方 向 指 示 器 ニ 右 駐 車 ブレーキバー ホ 足 動 装 置 ヘ 運 転 用 改 造 座 席 38 車 椅 子 及 び 電 動 車 椅 子 ( 以 下 車 椅 子 等 )を 使 用 する者 を 車 椅 子 とともに 搬 送 できるよう 車 椅 子 等 昇 降 装 置 を 装 し かつ 車 椅 子 等 の 固 定 等 に 必 要 な 手 段 を 施 した 自 動 車 ( 乗 車 定 員 11 人 以 上 の 普 通 自 動 車 については 車 椅 子 等 を 使 用 する 者 を 専 ら 搬 送 するものに 限 る) * 95%ルー ール 消 費 税 導 入 当 時 から 企 業 側 の 事 務 処 理 負 担 低 減 の 観 点 等 から 課 税 売 上 が95% 以 上 であれば 課 税 / 非 課 税 売 上 を 問 わず 仕 入 れに 掛 かる 消 費 税 は 控 除 可 能 とする 制 度 (=いわゆる95%ルール)があったが H24 年 度 税 制 改 正 において 課 税 売 上 高 が5 億 円 超 の 場 合 95% %ルールは 適 用 されないこととなった

15 要 望 項 目 地 球 温 暖 化 対 策 のための 税 ( 地 球 温 暖 化 対 策 税 ) の 使 途 拡 大 等 には 反 対 要 望 内 容 地 球 温 暖 化 対 策 税 の 使 途 拡 大 ( 森 林 吸 収 源 対 策 への 充 当 や 地 方 の 地 球 温 暖 化 対 策 に 充 当 するための 税 源 移 譲 等 )や 新 たな 税 の 創 設 には 反 対 エネルギーコスト 抑 制 が 経 済 政 策 における 大 きな 課 題 となるなか エネルギー コスト 低 減 等 につながる 省 エネ 対 策 等 に 活 用 すべき 財 源 を 他 の 使 途 に 用 いるべき ではない 地 球 温 暖 化 対 策 税 は エネルギー 起 源 CO 2 排 出 抑 制 のための 諸 施 策 を 実 施 する 観 点 から 導 入 された( 平 成 25 年 度 税 制 改 正 大 綱 2013 年 1 月 24 日 ) その 経 緯 を 無 視 し た 使 途 拡 大 は 納 税 者 の 信 用 を 損 なうものである 地 球 温 暖 化 対 策 税 は 受 益 者 負 担 の えの 下 エネルギー 起 源 CO 2 排 出 抑 制 のため の 費 用 負 担 を 化 石 燃 料 利 用 者 に 課 していることから その 税 収 を 森 林 吸 収 源 対 策 に 充 てることは 受 益 と 負 担 の 関 係 を 損 なうこととなる 森 林 整 や 生 態 系 保 全 は これらが 持 つ 多 面 的 機 能 の 維 持 に 資 するなど 社 会 全 般 に 多 様 な 便 益 をもたらすことから その 費 用 は 化 石 燃 料 利 用 者 など 特 定 の 国 民 だ けに 負 担 させるべきではない 現 行 制 度 の 概 要 石 油 石 炭 税 に 地 球 温 暖 化 対 策 のための 課 税 の 特 例 を 設 け 各 燃 料 のCO 2 排 出 量 に 応 じた 税 率 を 上 乗 せ 税 収 はエネルギー 対 策 特 別 会 計 の 下 で エネルギー 起 源 CO2の 排 出 抑 制 対 策 に 真 に 有 効 な 対 策 に 充 てる 税 率 引 き 上 げは 平 成 24 年 10 月 から3 段 階 で 実 施 課 税 対 象 と 税 率 最 終 段 階 原 油 石 油 製 品 LNG LPG 石 炭 ~ 平 成 円 /kl 1080 円 /t 700 円 /t 現 行 ( 平 成 ~) +250 円 /kl (2290 円 ) +260 円 /t (1340 円 ) +220 円 /t (920 円 ) 第 1 段 階 (1.5 年 間 ) 増 収 額 : 約 900 億 円 / 年 第 2 段 階 (2 年 間 ) 増 収 額 : 約 1700 億 円 / 年 増 収 額 : 約 2600 億 円 / 年 平 成 ~ 平 成 ~ +500 円 /kl (2540 円 ) +760 円 /kl (2800 円 ) +520 円 /t (1600 円 ) +780 円 /t (1860 円 ) +440 円 /t (1140 円 ) +670 円 /t (1370 円 ) ( )は 石 油 石 炭 税 の 税 率 平 成 24 年 10 月 1 日 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 28 年 4 月 1 日 負 担 業 種 への 支 援 措 置 等 1 所 要 の 免 税 還 付 措 置 ( 原 料 用 途 石 油 石 炭 農 林 漁 業 用 軽 油 等 ) 2エネルギー 多 消 費 産 業 や 中 小 企 業 への 歳 出 面 の 配 慮 3 燃 料 の 生 産 流 通 コストの 削 減 や 供 給 安 定 化 の 支 援 等 ( 経 済 産 業 省 資 料 ) 平 成 27 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 ( 平 成 26 年 12 月 30 日 ) ( 抜 粋 ) 第 三 検 討 事 項 14 森 林 吸 収 源 対 策 及 び 地 方 の 地 球 温 暖 化 対 策 に 関 する 財 源 の 確 保 について 財 政 面 での 対 応 森 林 整 等 に 要 する 費 用 を 国 民 全 体 で 負 担 する 措 置 等 新 たな 仕 組 みの 導 入 に 関 し 森 林 整 等 に 係 る 受 益 と 負 担 の 関 係 に 配 慮 しつつ COP21に 向 けた2020 年 以 降 の 温 室 効 果 ガス 削 減 目 標 の 設 定 まで に 具 体 的 な 姿 について 結 論 を 得 る

16 要 望 項 目 グリーン 投 資 減 税 (エネルギー 環 境 負 荷 低 減 推 進 税 制 )の 延 長 要 望 内 容 平 成 28 年 3 月 末 で 適 用 期 限 の 到 来 するグリーン 投 資 減 税 について 環 境 投 資 へ 前 向 きな 企 業 を 支 援 し 低 炭 素 設 の 普 及 促 進 を 加 速 させる 観 点 から 制 度 を 延 長 す べき 地 球 温 暖 化 問 題 の 解 決 に 向 け 需 要 供 給 両 面 において エネルギー 起 源 CO 2 排 出 削 減 や 再 生 可 能 エネルギー 導 入 拡 大 に 資 する 設 投 資 の 加 速 化 が 不 可 欠 である このため 投 資 意 欲 のある 企 業 に 対 し 法 人 税 の 税 額 控 除 又 は 特 別 償 却 を 可 能 とする 当 該 制 度 を 延 長 し 裾 野 の 広 い 高 効 率 な 省 エネ 低 炭 素 設 投 資 の 加 速 化 を 図 る 必 要 がある 自 動 車 分 野 については 世 界 トップレベルの 環 境 技 術 を 持 った 電 気 自 動 車 (EV) プラグインハイブリッド 自 動 車 (PHV) エネルギー 回 生 型 ハイブリッド 自 動 車 (HEVトラック バス) 等 が 本 制 度 の 対 象 となっているが 法 人 への 更 なる 普 及 促 進 を 図 ることで 様 々な 企 業 活 動 企 業 行 動 に 低 炭 素 化 の 好 影 響 をもたらすととも に 他 の 再 生 可 能 エネルギー 製 品 や 低 炭 素 まちづくり 等 への 親 和 性 も 高 まり 震 災 対 応 への えも 強 化 されることから 制 度 を 延 長 すべき グリーン 投 資 減 税 の 概 要 正 式 名 称 適 用 期 間 税 制 措 置 対 象 設 エネルギー 環 境 負 荷 低 減 推 進 設 等 を 取 得 した 場 合 の 特 別 償 却 又 は 特 別 税 額 控 除 制 度 平 成 25 年 4 月 1 日 ~ 平 成 28 年 3 月 31 日 まで 取 得 価 額 の30% 特 別 償 却 ( 中 小 企 業 のみ 取 得 価 額 の7% 税 額 控 除 の 選 択 適 用 可 ) EV PHV HEVトラック バス 急 速 充 電 設 国 又 は 地 方 公 共 団 体 の 補 助 金 等 をもって 取 得 等 したものは 対 象 とならない 日 本 再 興 戦 略 改 訂 版 2015( 平 成 27 年 6 月 30 日 )における 記 述 テーマ2: クリーン 経 済 的 なエネルギー 需 給 の 実 現 (3) 新 たに 講 ずべき 具 体 的 施 策 我 が 国 の 抱 える 環 境 エネルギー 制 約 を 好 機 ととらえ クリーン 経 済 的 な エネルギー 需 給 の 実 現 に 取 り 組 むとともに 我 が 国 の 優 れた 省 エネ 再 エネ 技 術 製 品 商 品 サービス システムを 成 長 産 業 と 位 置 づけ 積 極 的 な 海 外 展 開 を 通 じてグローバル 市 場 の 獲 得 を 目 指 す

17 Ⅱ. 企 業 土 地 税 制

18 重 点 要 望 要 望 項 目 法 人 税 改 革 の 着 実 な 実 行 ( 法 人 実 効 税 率 の 引 き 下 げ/ 法 人 税 体 系 の 簡 素 化 ) 要 望 内 容 法 人 実 効 税 率 は 平 成 26 年 度 の35.64%から 平 成 27 年 度 には33.06% 平 成 28 年 度 は32.26%( 予 定 )と 2 段 階 の 引 き 下 げが 決 まっているが 依 然 として 諸 外 国 と 比 べて 高 いことから 国 際 水 準 である25%を 目 途 に 引 き 下 げ 法 人 課 税 の 実 質 的 な 税 負 担 軽 減 を 実 現 すべき 実 効 税 率 の 引 き 下 げに 加 え 複 雑 な 税 体 系 の 簡 素 化 実 現 のため 法 人 住 民 税 及 び 法 人 事 業 税 についても 廃 止 あるいは 徹 底 した 合 理 化 をすべき アジアやOECD 諸 国 では 立 地 競 争 力 強 化 等 のため 法 人 実 効 税 率 を 継 続 的 に 引 き 下 げて おり わが 国 の 法 人 実 効 税 率 は 国 際 水 準 と 比 較 すると 依 然 として10% 以 上 の 乖 離 が 生 じている 外 国 企 業 との 競 争 上 のイコールフッティングを 確 保 し 国 際 競 争 力 の 強 化 や 経 済 活 性 化 を 図 るために 法 人 実 効 税 率 を 確 実 に 引 き 下 げる 必 要 がある 法 人 に 対 する 地 方 税 は 法 人 事 業 税 / 地 方 法 人 特 別 税 / 法 人 住 民 税 と 重 複 しており 税 制 の 複 雑 化 納 税 事 務 の 工 数 の 過 大 化 を 招 いている 更 に 法 人 税 収 は 企 業 の 業 績 に 大 きく 左 右 され 地 域 においても 偏 在 性 が 生 じるため 地 方 の 安 定 的 な 財 源 として 不 適 切 法 人 実 効 税 率 の 国 際 比 較 日 本 の 法 人 実 効 税 率 引 き 下 げ 予 定 ( 平 成 27 年 度 税 制 改 正 大 綱 東 京 都 の 場 合 ) 平 成 26 年 度 :35.64% 平 成 27 年 度 :33.06% 平 成 28 年 度 :32.26% (%) % 11.93% 10.58% 9.51% 23.71% 22.48% 22.75% 平 成 26 年 度 33.06% 32.26% 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 40.75% 改 革 案 :34.36% ( 製 造 業 :31.63%) 8.84% 31.91% 33.33% 米 国 ( 加 州 ) 33.33% 29.59% 25% 24.2% 13.76% 2.2% 15.83% 25% 21% 22% 21% 地 方 税 国 税 17% 17% フランス ドイツ 中 国 韓 国 英 国 シンカ ホ ール 日 本 オバマ 大 統 領 は 連 邦 法 人 税 率 引 き 下 げ 案 :28%( 製 造 業 :25%)を 表 明 ( 経 産 省 資 料 より 作 成 ) 法 人 税 目 の 実 効 税 率 および 平 成 27 年 度 税 収 見 込 み 税 目 実 効 税 率 税 収 ( 億 円 ) 法 人 税 22.48% 109,900 地 方 法 人 税 0.99% 4,770 地 方 法 人 特 別 税 2.73% 21,022 法 人 事 業 税 3.20% 34,155 法 人 住 民 税 3.66% 26,817 合 計 33.06% 196,664 ( 財 務 省 総 務 省 資 料 より 作 成 )

19 重 点 要 望 要 望 項 目 研 究 開 発 促 進 税 制 は 今 後 も 充 実 を 図 るべき 要 望 内 容 研 究 開 発 促 進 税 制 は 今 後 も 充 実 を 図 るべきである 研 究 開 発 は 企 業 の 競 争 力 の 源 泉 である 日 本 の 自 動 車 業 界 は 環 境 安 全 分 野 を 中 心 とした 研 究 開 発 を 積 極 的 に 実 施 しているが グローバル 規 模 での 競 争 は 激 化 しており 諸 外 国 では 研 究 開 発 促 進 税 制 の 充 実 を 図 ること で 民 間 の 研 究 開 発 投 資 を 後 押 ししている 日 本 が 持 続 可 能 な 経 済 成 長 を 実 現 するためには 企 業 の 研 究 開 発 を 通 じた 国 際 競 争 力 強 化 が 不 可 欠 であり 国 際 水 準 に 見 合 った 支 援 が 必 要 である 一 方 平 成 27 年 度 税 制 改 正 大 綱 においては 研 究 開 発 税 制 ( 増 加 型 高 水 準 型 は 平 成 28 年 度 末 期 限 )については 経 済 の 好 循 環 の 定 着 状 況 を 踏 まえつつ 取 り 扱 いに ついて 検 討 を 行 う 租 税 特 別 措 置 については 毎 年 度 期 限 が 到 来 するものを 中 心 に 廃 止 を 含 めてゼロベースで 見 直 しを 行 う との 記 載 があり 今 後 政 府 による 支 援 が 後 退 する 恐 れがある 企 業 の 研 究 開 発 は 長 期 的 安 定 的 に 実 施 するものであるため 総 額 型 をはじめとする 研 究 開 発 促 進 税 制 については 今 後 も 充 実 を 図 るべきである 各 国 の 研 究 開 発 促 進 税 制 比 較 国 名 控 除 率 控 除 上 限 繰 越 期 間 英 国 30% なし 無 期 限 米 国 20% 1 法 人 所 得 税 の75% 20 年 フランス 30% 2 なし 3 年 中 国 15% 3 なし 5 年 韓 国 6~15% 4 なし 5 年 日 本 8~10% 法 人 税 額 の25% 0 年 5 ( 財 務 省 経 済 産 業 省 資 料 より 作 成 ) 1 基 準 額 を 超 える 部 分 の20%を 税 額 控 除 2 研 究 開 発 費 1 億 ユーロまで 1 億 ユーロ 超 の 部 分 については5% 3 実 際 は 研 究 開 発 費 の 総 額 の50%を 追 加 的 に 損 金 算 入 する 制 度 であり 控 除 率 では12.5%に 相 当 4 特 定 の 分 野 に 係 る 研 究 開 発 費 については20% 5 平 成 27 年 度 改 正 により 廃 止 日 本 での 研 究 開 発 促 進 税 制 をめぐる 近 年 の 動 き 1 平 成 26 年 度 改 正 ( 平 成 28 年 度 末 までの 時 限 措 置 ) 増 加 型 高 水 準 型 の 上 乗 せ 措 置 を 延 長 増 加 型 の 拡 充 2 平 成 27 年 度 改 正 ( 恒 久 措 置 ) オープンイノベーション 型 の 拡 充 ( 控 除 率 引 き 上 げ 控 除 上 減 別 枠 化 対 象 費 用 拡 大 ) 総 額 型 に 係 る 税 額 控 除 上 限 の 見 直 し(30% 25%) 繰 越 控 除 制 度 の 廃 止 新 制 度 控 除 上 限 増 加 型 試 験 研 究 費 の 増 加 額 増 加 割 合 (5~30%) 選 択 + 1 ( 試 験 研 究 費 割 合 -10%) 0.2 オープンイノベーション 型 大 幅 引 上 げ 特 別 試 験 研 究 費 控 除 率 (30% 又 は20%)( 2) 現 行 : 控 除 率 12% 2 大 学 特 別 試 験 研 究 機 関 等 との 共 同 委 託 研 究 :30% 企 業 間 等 ( 中 小 企 業 からの 知 財 権 使 用 料 等 の 追 加 ):20% + 総 額 型 試 験 研 究 費 の 総 額 8~10% 中 小 企 業 は 一 律 12% 1 年 間 の 繰 越 控 除 制 度 を 廃 止 高 水 準 型 売 上 高 比 10% 超 の 試 験 研 究 費 控 除 率 ( 1) 現 行 : 対 象 費 用 外 全 体 で 30 %を 確 保 法 人 税 額 の10% 法 人 税 額 の5% [ 恒 久 措 置 ] 法 人 税 額 の25% [ 時 限 措 置 ] 現 行 : 総 額 型 (オープン イノベーション 型 含 む) 法 人 税 額 の30% 恒 久 措 置 :20% 時 限 措 置 :10% ( 平 成 27 年 度 税 制 改 正 結 果 経 済 産 業 省 資 料 )

20 重 点 要 望 要 望 項 目 外 国 子 会 社 からの 配 当 益 金 不 算 入 制 度 における 益 金 不 算 入 割 合 の 見 直 しと 外 国 税 額 控 除 制 度 の 拡 充 ( 外 国 子 会 社 からの 配 当 益 金 不 算 入 制 度 ) 外 国 子 会 社 からの 配 当 益 金 不 算 入 制 度 に 関 し その 益 金 不 算 入 割 合 を 現 行 95%から100% に 拡 充 すべき 要 望 内 容 ( 外 国 税 額 控 除 制 度 ) 外 国 税 額 控 除 制 度 の 繰 越 期 間 等 を 米 国 並 みに 拡 充 すべき 控 除 限 度 超 過 額 及 び 控 除 余 裕 額 の 繰 越 期 間 の 延 長 :3 年 10 年 国 外 所 得 の 限 度 額 計 算 における 一 括 限 度 額 方 式 を 維 持 すべき 対 象 となる 外 国 法 人 税 の 対 象 に 営 業 取 引 額 を 課 税 標 準 として 課 される 税 ( 中 国 の 営 業 税 等 )を 追 加 すべき 企 業 の 自 由 な 国 際 展 開 のための 国 際 的 な 二 重 課 税 排 除 が 必 要 不 可 欠 であり 資 源 の 乏 しい 日 本 が 今 後 も 科 学 技 術 立 国 貿 易 立 国 としてグローバル 競 争 の 中 で 生 き 残 っていくために は 国 内 において 生 産 研 究 開 発 等 を 維 持 促 進 することが 重 要 であり 海 外 で 獲 得 した 資 金 を 国 内 へ 還 流 し 更 なる 競 争 力 強 化 に 向 けた 再 投 資 輸 出 力 強 化 につなげていくとい う 好 循 環 を 生 み 出 すことが 極 めて 重 要 であり 平 成 21 年 度 導 入 された 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 のさらなる 拡 充 が 必 要 国 内 制 度 では 連 結 子 会 社 等 からの 受 取 配 当 については100% 益 金 不 算 入 とされており 配 当 についての 支 払 法 人 受 取 法 人 間 での 二 重 課 税 を 排 除 する 機 能 を 果 たす 点 において 共 通 す るものであるから 外 国 子 会 社 からの 受 取 配 当 も 同 様 の 取 扱 とすべき 繰 越 限 度 超 過 額 等 の 期 間 について 諸 外 国 よりも 短 い 規 定 になっており 二 重 課 税 排 除 の 観 点 からも 延 長 が 必 要 また 事 務 負 担 の 観 点 や 資 金 還 流 促 進 の 観 点 から 一 括 限 度 額 方 式 を 維 持 すべき 外 国 税 額 控 除 の 対 象 は 所 得 を 課 税 標 準 とする 外 国 法 人 税 とされ 中 国 の 営 業 税 のように 役 務 提 供 無 形 資 産 取 引 を 対 象 に 課 税 される 税 は 対 象 外 となっている しかし 同 税 の 負 担 者 は 対 価 受 領 者 であり 実 質 的 には 源 泉 所 得 税 と 同 種 とみなすことができ 控 除 の 対 象 とすべき 二 重 課 税 排 除 制 度 の 各 国 比 較 日 本 米 国 英 国 ドイツ フランス 国 外 所 得 免 除 方 式 国 外 所 得 免 除 方 式 国 外 所 得 免 除 方 式 二 重 課 税 配 当 の95% 税 額 控 除 方 式 税 額 控 除 方 式 配 当 の95% 配 当 の95% 排 除 方 式 益 金 不 算 入 益 金 不 算 入 益 金 不 算 入 控 除 限 度 額 の 計 算 控 除 余 裕 額 及 び 限 度 超 過 額 対 象 会 社 ( 出 資 比 率 ) 一 括 限 度 額 方 式 余 裕 額 の 繰 越 し 3 年 超 過 額 の 繰 越 し 3 年 孫 会 社 まで (25% 以 上 ) 一 括 限 度 額 方 式 (2バスケット 方 式 ) 超 過 額 の 繰 戻 し 1 年 超 過 額 の 繰 越 し 10 年 曾 孫 会 社 まで (10% 以 上 ) 所 有 項 目 別 源 泉 別 計 算 超 過 額 の 繰 戻 し 3 年 超 過 額 の 繰 越 し 無 制 限 制 限 なし (10% 以 上 ) 国 別 限 度 額 方 式 なし 規 定 なし ( 制 限 なし) 国 別 限 度 額 方 式 なし 規 定 なし (5% 以 上 ) 1:passive( 利 子 使 用 料 一 般 配 当 )とgeneral( 事 業 所 得 子 会 社 等 配 当 )の 二 つの 所 得 別 に 計 算 (2004 年 雇 用 創 出 法 で 改 正 2007 年 から 適 用 ) 外 国 税 額 控 除 の 対 象 ( 法 人 税 法 施 行 令 1411) 法 人 税 法 69 条 第 1 項 ( 外 国 税 額 の 控 除 )に 規 定 する 外 国 の 法 令 により 課 税 される 法 人 税 に 相 当 する 税 で 政 令 で 定 めるものは 外 国 の 法 令 に 基 づき 外 国 又 はその 地 方 公 共 団 体 により 法 人 の 所 得 を 課 税 標 準 として 課 される 税 とする

21 要 望 項 目 移 転 価 格 税 制 の 見 直 し 企 業 のグローバルな 事 業 展 開 が 拡 大 し クロスボーダーの 取 引 が 拡 大 するなか 企 業 の 安 心 確 実 な 事 業 推 進 のために 移 転 価 格 税 制 を 見 直 し 二 重 課 税 を 回 避 するべき 1 相 手 国 政 府 との 事 前 合 意 を 成 立 要 件 とすべき 移 転 価 格 税 制 の 執 行 に 関 し 課 税 当 局 が 更 正 処 分 に 先 立 って 二 重 課 税 回 避 の 対 応 をする 旨 の 事 前 合 意 を 相 手 国 政 府 から 得 ることを 執 行 の 要 件 とする 旨 税 法 化 すべき 少 なくとも 相 手 国 政 府 と 二 重 課 税 の 解 決 に 向 けた 有 効 な 協 議 を 行 うことについての 合 意 を 得 ることを 移 転 価 格 税 制 執 行 の 要 件 とすべき 要 望 内 容 2 国 外 関 連 者 の 基 準 見 直 し 当 該 制 度 の 対 象 となる 国 外 関 連 者 の 定 義 が 現 行 50% 以 上 の 出 資 となっているが これを50% 超 に 見 直 すべき また 当 該 制 度 の 対 象 となる 国 外 関 連 者 の 判 断 に 当 たって は 持 株 比 率 による 形 式 基 準 と 法 人 支 配 における 実 質 基 準 の 両 方 満 足 することを 確 認 すべき 3 租 税 条 約 の 締 結 推 進 及 び 内 容 の 見 直 し 未 締 結 国 との 租 税 条 約 締 結 APA( 事 前 確 認 制 度 ) 対 応 的 調 整 条 項 等 実 効 性 を 担 保 する 制 度 を 整 すべき 新 たに 租 税 条 約 を 締 結 すべき 国 地 域 :コロンビア アルゼンチン ベネズエラ チリ ペルー 台 湾 ミャンマー カンボジア ラオス ナイジェリア ケニア 対 応 的 調 整 規 程 を 追 加 すべき 国 :ロシア ブラジル インドネシア 中 国 条 約 が 締 結 される 以 前 に 起 きた 紛 争 について 2007 年 2 月 にOECDが 各 国 政 府 に 対 して 行 った 勧 告 に 基 づき 紛 争 解 決 のための 拘 束 力 のある 仲 裁 手 続 きを 租 税 条 約 に 含 める べき 現 在 租 税 条 約 の 協 議 の 対 象 となっていない 延 滞 税 や 過 少 申 告 加 算 税 等 の 附 帯 税 に ついても 対 象 に 含 めるべき 現 行 制 度 の 主 な 問 題 点 1 国 外 関 連 者 の 定 義 の 不 発 行 株 式 総 数 又 は 出 資 の50% 以 上 を 保 有 している 海 外 法 人 を 当 該 制 度 の 対 象 とする 形 式 基 準 を 採 用 しており 企 業 支 配 の 実 体 が 十 分 に 反 映 されない 平 成 22 年 度 税 制 改 正 大 綱 において 運 用 の 改 善 が 図 られているが 50% 超 かつ 実 質 支 配 と する 旨 法 定 化 すべきである 2 租 税 条 約 の 未 締 結 及 び 不 租 税 条 約 を 締 結 していない 国 及 び 租 税 条 約 に 対 応 的 調 整 の 規 定 がない 国 については 相 互 協 議 の 枠 組 みで 二 重 課 税 の 問 題 を 解 決 することができない 3 相 互 協 議 不 合 意 の 可 能 性 当 事 国 相 互 による 合 意 は 単 なる 努 力 規 定 でしかないため 長 期 にわたる 対 応 を 行 っても 結 果 的 に 合 意 にいたらず 二 重 課 税 となるケースがあるため 仲 裁 手 続 きを 条 約 に 含 める べき 4 適 用 件 数 の 増 加 平 成 16 事 務 年 度 以 降 海 外 事 業 展 開 の 拡 大 から 移 転 価 格 税 制 の 適 用 が 増 大 し 対 応 す る 企 業 にとって 発 生 する 工 数 や 費 用 の 負 担 が 膨 大 なものとなっている

22 適 用 件 数 更 正 所 得 金 額 の 動 向 適 用 250 件 数 200 件 更 正 金 額 適 用 件 数 更 正 所 得 金 額 億 円 租 税 条 約 締 結 国 地 域 ( 情 報 交 換 規 程 が 主 体 のものを 除 く) 欧 州 地 域 (16カ 国 ) オーストリア フィンランド アイルランド ベルギー スイス ノルウェー ー デンマーク オランダ スペイン ルクセンブル ルグ イギリス フランス イタリア スウェーデ デン ドイツ ポルトガル 東 欧 (18カ 国 ) ルーマニア ポーランド キル ルギス ベラル ルーシ スロバキア チェコ アルメニア グル ルジア(ジョージア ア) モルドヴァ ウクライナ タジ ジクスタン ロシア ハンガリー ウズベクスタン トルクメニスタ タン ブルガリア アゼルバイジャ ン カザフスタン 北 米 (2カ 国 ) カナダ アメリカ 中 近 東 地 域 (6カ 国 ) 東 東 南 アジ ジア(10カ 国 ) イスラエル オマーン トルコ サウジアラビア クウェート アラブ 首 長 国 連 邦 フィリピン シンガポール インドネシア ベトナム 中 国 韓 国 タイ マレー ーシア ブルネイ 香 港 アフリカ 地 域 (3カ 国 ) 南 中 央 アジ ジア(4カ 国 ) エジプト ザンビア パキスタン スリランカ 南 アフリカ インド バングラデシュ ュ 下 線 はOEC CD 加 盟 国 を 示 す( 対 応 的 調 整 に 応 じるとされる) は 租 税 条 約 に 対 応 的 調 整 規 定 がある 国 を 示 す 中 南 米 (2カ 国 ) ブラ ラジル メキシコ 大 洋 州 地 域 (3カ 国 ) フィ ィジー ニュージーランド オー ーストラリア 出 典 : 財 務 省 我 が 国 の 租 税 条 約 ネット トワーク (H27 年 5 月 1 日 現 在 ) 経 済 産 業 省 自 動 車 産 業 戦 略 自 動 車 産 業 が 目 指 すべき 方 向 性 -4つの 戦 略 3-1.グローバル 戦 略 (イ) 海 外 生 産 拠 点 からの 最 適 な 資 金 還 流 の 実 現 世 界 市 場 の 拡 大 に 伴 い 我 が 国 自 動 車 産 業 は ( 中 略 )グローバル ルに 生 産 販 売 拠 点 を 構 築 これら 拠 点 からロイヤリティ 等 を 得 ることによって 投 資 回 収 を 行 っているが 特 に 新 興 国 市 場 において 移 転 価 格 税 制 やロイヤリ ティ 送 金 等 に 係 る 国 際 課 税 問 題 に より 我 が 国 への 資 金 還 流 に 支 障 が 生 じているケー ースが 多 い こうした 問 題 を 解 決 に 導 いていくためにも 相 手 国 政 府 に 国 際 ルールに 沿 った 適 正 な 税 制 運 用 を 行 うよう 働 き かけることが 喫 緊 の 課 題 企 業 の 海 外 投 資 の 多 様 化 で 中 国 やインド アセアン 諸 国 ブラ ラジル 等 との 関 係 で 移 転 価 格 税 制 やPE 課 税 等 について 二 国 間 で 二 重 課 税 を 強 いられるケースも 多 発 して いることから 国 際 取 引 の 更 なる 円 滑 化 あるいは 相 手 国 政 府 に 国 際 ルー ールに 沿 った 適 正 な 税 制 運 用 を 行 うよう 働 きかけるこ ことが 喫 緊 の 課 題

23 要 望 項 目 固 定 資 産 税 の 抜 本 的 見 直 しと 事 業 所 税 の 廃 止 による 税 負 担 の 軽 減 要 望 内 容 償 却 資 産 に 対 する 固 定 資 産 税 については 廃 止 すべきである 少 なくとも 償 却 資 産 に 係 る 評 価 額 の 最 低 限 度 ( 取 得 価 額 の5/100)は 法 人 税 と 同 様 に 撤 廃 すべき 事 業 所 税 は 固 定 資 産 税 等 との 二 重 課 税 であり 廃 止 すべき 商 業 地 等 への 過 重 な 税 負 担 を 解 消 するため 固 定 資 産 税 の 負 担 水 準 の 上 限 を60% に 一 本 化 すべき 償 却 資 産 製 造 業 等 では 土 地 建 物 に 対 する 固 定 資 産 税 に 加 え 償 却 資 産 への 課 税 が 負 担 となり 研 究 開 発 や 設 投 資 の 足 枷 となる 等 様 々な 悪 影 響 を 及 ぼしている また 資 産 課 税 が 特 定 の 設 型 産 業 に 偏 重 しているため 課 税 の 公 平 性 からも 問 題 が 大 きい 併 せて 国 際 的 にも 償 却 資 産 を 課 税 客 体 とするケースは 異 例 であり 国 際 競 争 力 強 化 のためにも 廃 止 すべき 平 成 26 年 に 産 業 競 争 力 強 化 法 が 創 設 され その 支 援 措 置 として 生 産 性 向 上 設 投 資 促 進 税 制 等 の 企 業 の 生 産 設 の 新 陳 代 謝 を 促 進 する 制 度 がある 一 方 で 新 たに 取 得 される 全 ての 機 械 装 置 などの 償 却 資 産 の 保 有 に 対 して 使 用 期 間 中 に 固 定 資 産 税 が 課 税 され 続 けることは 政 策 的 にも 逆 行 している 法 人 税 の 償 却 可 能 限 度 額 は 撤 廃 ( 平 成 19 年 度 改 正 )されたが 固 定 資 産 税 についても 償 却 資 産 に 係 る 評 価 額 の 最 低 限 度 を 撤 廃 して 法 人 税 との 整 合 をとるべき また そうする ことで 企 業 と 地 方 行 政 の 業 務 簡 素 化 にも 資 する 事 業 所 税 事 業 所 税 の 資 産 割 は 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 と 重 複 し また 従 業 者 割 は 法 人 事 業 税 ( 外 形 課 税 )と 重 複 している 土 地 ( 商 業 地 等 ) バブル 期 に 高 騰 した 地 価 の 引 下 げを 名 目 に 平 成 6 年 度 以 降 評 価 額 が 公 示 価 格 の3 割 から7 割 に 引 上 げられた 平 成 16 年 度 税 制 改 正 における 条 例 減 額 制 度 ( 負 担 水 準 の60% までの 減 額 を 可 能 とする 措 置 )は 全 体 として60%に 一 本 化 するためのプロセスであると 理 解 できる しかし 昨 年 まで 地 価 が6 年 連 続 下 落 ( 平 成 27 年 は 全 国 平 均 で 横 ばい)した 中 負 担 水 準 の 上 限 70%を 維 持 することで 実 効 税 率 が 更 に 上 昇 している 償 却 資 産 ( 機 械 装 置 )に 対 する 固 定 資 産 税 の 国 際 比 較 国 名 償 却 資 産 ( 機 械 装 置 ) 1 土 地 家 屋 英 国 課 税 なし 課 税 あり フランス 課 税 なし 課 税 あり ドイツ 課 税 なし 課 税 あり イタリア 課 税 なし 課 税 あり 米 国 一 部 の 州 で 課 税 あり 2 課 税 あり カナダ 一 部 の 州 で 課 税 あり 3 課 税 あり 韓 国 課 税 なし 課 税 あり 中 国 課 税 なし 課 税 あり 日 本 課 税 あり 課 税 あり 1 船 舶 航 空 機 昇 降 機 等 の 特 殊 な 付 帯 設 を 除 く 2 課 税 あり:38 州 (オハイオ 州 など 近 年 廃 止 の 動 きあり) 課 税 なし:12 州 税 率 は 各 州 によって 異 なる 3 課 税 あり:3 州 課 税 なし:7 州 出 所 : 経 済 産 業 省 資 料 資 料 (1) 固 定 資 産 税 収 に 占 める 償 却 資 産 90,000 ( 単 位 : 億 円 ) 総 額 85,986 80,000 15,636 総 額 70,639 70,000 償 却 資 産 60,000 14,979 70,350 50,000 55,660 土 地 建 物 平 成 25~27 年 度 平 均 の 償 却 資 産 分 を 除 いても 40,000 平 成 3~5 年 度 平 均 の 固 定 資 産 税 収 の 総 額 と 同 レベル ~ 30,0000 平 成 3~5 年 度 平 成 25~27 年 度 平 成 6 年 土 地 の 課 税 標 準 の 改 正 前 3ヶ 年 の 平 均 直 近 3ヶ 年 の 平 均 (26 27 年 度 は 計 画 ) 参 資 料 :( 社 ) 日 本 租 税 研 究 協 会 資 料 (2) 地 価 と 課 税 標 準 の 割 合 イメージ 公 示 価 格 等 評 価 額 = 課 税 標 準 3 割 平 成 5 年 迄 土 地 の 課 税 標 準 の 改 正 前 7 割 公 示 価 格 等 評 価 額 課 税 標 準 収 斂 毎 年 引 上 平 成 6 年 以 降 土 地 の 課 税 標 準 の 改 正 後 70% 60% 負 担 水 準

24 要 望 項 目 租 税 条 約 ネットワークの 改 定 拡 充 ( 配 当 や 使 用 料 利 子 に 係 る 源 泉 税 の 減 免 等 ) 要 望 内 容 外 国 子 会 社 からの 配 当 や 使 用 料 利 子 に 係 る 源 泉 税 の 減 免 規 定 を えた 租 税 条 約 の 締 結 改 定 を 進 め 租 税 条 約 ネットワークを 拡 充 すべき 日 本 企 業 の 海 外 でのさらなる 事 業 拡 大 が 見 込 まれる 中 で 源 泉 税 の 高 止 まりは 利 益 の 国 内 還 流 を 阻 害 する 要 因 となり 引 いては 日 本 における 研 究 開 発 投 資 イノベーション 促 進 への 影 響 が 懸 念 される 平 成 21 年 度 税 制 改 正 において 外 国 子 会 社 からの 受 取 配 当 金 益 金 不 算 入 制 度 が 導 入 されたところであるが 益 金 不 算 入 制 度 の 導 入 と 同 時 に 配 当 等 に 係 る 源 泉 税 は 控 除 できないこととされたため 企 業 にとってはコスト 増 となっている 主 要 先 進 国 との 租 税 条 約 では 源 泉 税 の 減 免 措 置 が 近 年 整 されてきているが 急 激 に 経 済 交 流 が 拡 大 している 中 国 やインドなどの 新 興 国 との 租 税 条 約 の 中 には 源 泉 課 税 の 限 度 税 率 が10% 以 上 となっているものがある 他 長 く 改 定 されないままの 租 税 条 約 によって 利 子 に 係 る 源 泉 税 が 高 いままの 条 約 があり 租 税 条 約 を 速 やかに 改 善 すべき 国 がまだ 多 く 残 されている 主 な 租 税 条 約 における 源 泉 税 の 減 免 措 置 租 税 条 約 配 当 に 係 る 源 泉 税 使 用 料 に 係 る 利 子 に 係 る 源 泉 税 源 泉 税 日 英 ( 14) 免 税 ( 持 株 10% 以 上 ) 免 税 原 則 免 税 日 仏 ( 07) 免 税 ( 持 株 15% 以 上 ) 免 税 10% 日 米 ( 03) 免 税 ( 持 株 50% 以 上 ) 免 税 10% 日 豪 ( 08) 免 税 ( 持 株 80% 以 上 ) ( 持 株 10% 以 上 は5% 課 税 ) 5% 10% 日 中 ( 83) 10% 10% 10% 日 インドネシア( 82) 10%( 持 株 25% 以 上 ) 15%( 持 株 25% 以 下 ) 10% 10% 日 越 ('96) 10% 10% 10% 日 泰 ( 90) 15% 持 株 25% 以 上 産 業 的 事 業 を 営 む 法 人 の 税 率 実 運 用 はタイ 国 内 法 の 課 税 率 10%を 適 用 15% 25% 日 印 ( 06) 10%( ) ( ) 実 運 用 上 はインド 国 内 法 により 配 当 を 支 払 う 企 業 に 配 当 支 払 税 ( 一 律 15%)を 10% 10% 課 し 受 領 側 に 源 泉 税 は 徴 収 していない 日 ブラジル( 78) 12.5% 12.5% 12.5% * 注 : 租 税 条 約 欄 の( ) 内 は 租 税 条 約 最 終 改 定 署 名 年 経 済 産 業 省 自 動 車 産 業 戦 略 自 動 車 産 業 が 目 指 すべき 方 向 性 -4つの 戦 略 3-1.グローバル 戦 略 (イ) 海 外 生 産 拠 点 からの 最 適 な 資 金 還 流 の 実 現 世 界 市 場 の 拡 大 に 伴 い 我 が 国 自 動 車 産 業 は ( 中 略 )グローバルに 生 産 販 売 拠 点 を 構 築 これら 拠 点 からロイヤリティ 等 を 得 ることによって 投 資 回 収 を 行 っているが 特 に 新 興 国 市 場 において 移 転 価 格 税 制 やロイヤリティ 送 金 等 に 係 る 国 際 課 税 問 題 に より 我 が 国 への 資 金 還 流 に 支 障 が 生 じているケースが 多 い こうした 問 題 を 解 決 に 導 いていくためにも 相 手 国 政 府 に 国 際 ルールに 沿 った 適 正 な 税 制 運 用 を 行 うよう 働 き かけることが 喫 緊 の 課 題

25 要 望 項 目 法 人 事 業 税 の 損 金 算 入 継 続 要 望 内 容 平 成 28 年 度 以 降 の 税 制 改 正 検 討 課 題 として 法 人 事 業 税 の 損 金 算 入 廃 止 が 検 討 されているが 法 人 事 業 税 の 損 金 算 入 は 継 続 されるべきである 法 人 事 業 税 は 固 定 資 産 税 と 同 様 地 方 公 共 団 体 が その 行 政 サービスの 対 価 として 課 税 している 応 益 税 であり 損 金 算 入 が 妥 当 である 法 人 税 法 ( 第 38 条 )においても 法 人 事 業 税 は 事 業 に 関 連 して 発 生 する 税 であることから 費 用 性 があるものと 認 められ 損 金 算 入 と 規 定 されている 法 人 事 業 税 の 制 度 そのものに 変 更 がないなか 損 金 算 入 制 度 だけを 変 更 するのは 不 合 理 で ある 法 人 事 業 税 が 損 金 不 算 入 となった 場 合 当 税 分 の 国 税 課 税 ベースが 増 加 する つまり 税 金 に 税 金 が 掛 けられることになり 二 重 課 税 排 除 の 観 点 から 不 合 理 である 税 制 調 査 会 の 検 討 では 地 方 公 共 団 体 が 法 人 事 業 税 を 減 免 するケースにおいて 国 税 に おける 損 金 算 入 額 が 減 少 し 国 税 負 担 が 重 くなり 結 果 地 方 税 の 実 質 負 担 が 国 税 におけ る 損 金 算 入 によって 軽 減 され 納 税 者 にとって 分 かりにくい 仕 組 みと 説 明 しているが 企 業 にとっての 実 体 は 応 益 税 である 法 人 事 業 税 の 減 免 により 減 少 した 結 果 の 経 費 削 減 効 果 であ り それだけ 企 業 収 益 が 増 加 したことに 他 ならない この 説 明 は 納 得 性 が 低 いと 思 わ れる 法 人 事 業 税 の 損 金 不 算 入 化 による 課 税 ベースの 拡 大 は 応 能 税 たる 国 税 の 増 税 になるので 同 時 にタックス コーディネーションを 検 討 すべき 法 人 事 業 税 を 損 金 不 算 入 化 した 場 合 計 算 上 実 効 税 率 は 上 昇 する 平 成 27 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 ( 平 成 26 年 12 月 30 日 ) 平 成 27 年 度 税 制 改 正 の 基 本 的 え 方 ( 成 長 志 向 に 重 点 を 置 いた 法 人 税 改 革 ) 法 人 事 業 税 の 損 金 不 算 入 について 税 の 性 格 上 は 損 金 算 入 が 自 然 であるとの え 方 もある 一 方 地 方 独 自 の 減 税 措 置 の 効 果 が 国 税 等 の 課 税 ベースの 変 動 により 滅 殺 されてしまう ことや 各 税 目 の 税 負 担 が 納 税 者 にとって 不 明 確 となることを 慮 しつつ 検 討 を 行 う 法 人 事 業 税 の 沿 革 昭 和 23 年 昭 和 25 年 昭 和 29 年 平 成 16 年 営 業 税 の 廃 止 事 業 税 の 創 設 道 府 県 が 法 人 および 個 人 の 行 う 事 業 に 対 して 所 得 を 課 税 標 準 として 課 税 する 事 業 税 を 創 設 市 町 村 は 同 率 の 附 加 税 を 課 す シャウプ 勧 告 による 附 加 価 値 税 の 創 設 ( 昭 和 27 年 施 行 予 定 延 期 ) 都 道 府 県 が 企 業 にある 種 の 税 を 課 すことは 正 当 である というのは 事 業 および 労 働 者 がその 地 方 に 存 在 するために 必 要 となって 来 る 都 道 府 県 施 策 の 経 費 支 払 を 事 業 とその 顧 客 が 援 助 することは 当 然 だからである 最 善 の 解 決 方 法 は 単 に 利 益 だけでなく 利 益 と 利 子 賃 借 料 および 給 与 支 払 額 の 合 計 に 課 税 標 準 を 拡 張 してこれに 税 率 を 適 用 することである 上 記 課 税 標 準 を 別 な 方 法 で 定 義 すると それは 全 収 入 額 から 資 本 設 土 地 建 物 等 他 の 企 業 からの 購 入 の 金 額 を 差 し 引 いたものがそれである この 差 し 引 き 額 は 原 材 料 他 の 事 業 から 購 入 したものの 価 値 に その 企 業 が 附 加 したところの 額 であ る ( 昭 和 24 年 8 月 シャウプ 使 節 団 日 本 税 制 報 告 会 ) 附 加 価 値 税 の 廃 止 事 業 税 の 創 設 ( 恒 久 化 ) 赤 字 事 業 に 対 する 課 税 への 反 発 等 のため 附 加 価 値 税 は 一 度 も 実 施 されることなく 廃 止 附 加 価 値 税 に 代 え 従 来 に 事 業 税 と 特 別 所 得 税 を 統 合 し 恒 久 的 な 制 度 として 事 業 税 を 創 設 事 業 所 又 は 事 務 所 を 設 けて 個 人 が 行 う 医 療 弁 護 士 業 理 容 業 等 の 特 定 の 業 務 に 対 し 所 得 を 課 税 標 準 として 課 税 年 率 :12%( 年 50 万 円 を 超 える 所 得 ) 外 形 標 準 課 税 の 導 入 出 典 : 政 府 税 制 調 査 会 法 人 課 税 小 委 員 会 報 告 資 料

26 要 望 項 目 法 人 の 受 取 配 当 金 の 全 額 益 金 不 算 入 要 望 内 容 二 重 課 税 排 除 の 観 点 から 持 株 比 率 に 関 係 なく 法 人 の 受 取 配 当 金 は 全 額 益 金 不 算 入 とすることが 合 理 的 であり 是 正 されるべき 本 税 制 が 保 有 株 主 に 対 する 二 重 課 税 の 排 除 という 趣 旨 からすれば 出 資 比 率 に 関 わらず 全 額 益 金 不 算 入 とするのが 合 理 的 なのは 明 らかである (イギリスでは 配 当 全 額 ドイツ では 配 当 の95%が 益 金 不 算 入 (いずれも 持 株 比 率 に 関 わらず)) しかしながら 日 本 では 同 じ 株 主 の 立 場 にも 関 わらず 持 株 比 率 を 区 分 に 差 別 しており 株 主 に 対 する 課 税 排 除 の 制 度 が 歪 められている その 結 果 法 人 の 受 取 配 当 金 制 度 は 株 主 二 重 課 税 排 除 が 十 分 に 手 当 されている 状 況 には なく 本 来 の 趣 旨 に 照 らして 手 当 されるよう 是 正 されるべき そもそも 受 取 配 当 金 は 昭 和 30(1955) 年 のシャウプ 勧 告 による 税 法 導 入 時 から 原 則 益 金 不 算 入 であったが 昭 和 62(1987) 年 のバブル 期 に 法 人 の 投 機 的 株 式 投 資 が 増 加 したため 平 成 元 (1989) 年 度 からは 企 業 支 配 株 式 以 外 は80%が 益 金 不 算 入 となり 不 合 理 な 状 況 の まま 現 在 に 及 んでいる 現 在 の 受 取 配 当 金 益 金 不 算 入 制 度 は 1 市 場 価 格 にしか 興 味 の 無 い 投 機 目 的 の 法 人 株 主 まで 二 重 課 税 排 除 の 手 当 てを 救 済 する 必 要 は 無 く 2そのためには 支 配 株 主 と 利 益 目 的 の 株 主 をはっきり 区 分 すべき との え 方 の 上 に 成 り 立 っていると 理 解 する が このような え 方 は 二 重 課 税 排 除 の 原 則 からかけ 離 れており 納 税 者 に 公 平 な 税 負 担 を 求 める 観 点 から 是 正 すべきである 関 連 事 実 等 支 配 目 的 の 株 式 ( 株 式 保 有 割 合 3 分 の1 超 )に 係 る 受 取 配 当 金 は 現 行 も100% 益 金 不 算 入 受 取 配 当 金 の 益 金 不 算 入 割 合 である80%は 昭 和 63 年 度 の 税 制 改 革 で 実 施 された 法 人 税 率 引 下 げ 等 による 税 収 不 足 を 補 う 目 的 で 従 来 の100%より80%へ 引 き 下 げられ 更 に 平 成 14 年 度 の 連 結 納 税 制 度 の 創 設 に 伴 う 財 源 措 置 として50%へ 引 き 下 げられた 更 に 平 成 27 年 度 税 制 改 正 において 支 配 目 的 が 乏 しい 株 式 等 への 投 資 については 他 の 投 資 機 会 との 選 択 を 歪 めないとの 目 的 で 持 株 比 率 を5% 以 下 3 分 の1 以 下 3 分 の1 超 の3つに 区 分 し それぞれ 益 金 不 算 入 割 合 を20% 50% 100%に 見 直 された なお 平 成 14 年 度 より 連 結 納 税 導 入 による 減 収 対 策 として 特 定 利 子 を 負 債 利 子 から 除 外 する 制 度 が 廃 止 されている 受 取 配 当 金 の 法 人 所 得 税 法 上 の 取 り 扱 いについての 国 際 比 較 日 本 アメリカ イギリス ドイツ フランス 持 株 比 率 に 応 じて 次 の とおり 益 金 不 算 入 持 株 比 率 5% 以 下 20% 5% 超 1/3 以 下 1/3 超 100% 未 満 不 算 入 割 合 50% 100% 負 債 利 子 控 除 100% 100% 持 株 比 率 に 応 じて 次 の とおり 益 金 不 算 入 持 株 比 率 0%~ 20% 未 満 20%~ 80% 未 満 不 算 入 割 合 70% 80% 80% 以 上 100% 全 額 益 金 不 算 入 95% 益 金 不 算 入 持 株 比 率 に 応 じて 次 の とおり 益 金 不 算 入 持 株 比 率 0%~ 5% 未 満 不 算 入 割 合 0% 5% 以 上 95% ( 出 典 : 政 府 税 制 調 査 会 第 2 回 法 人 課 税 ディスカッショングループ 資 料 より)

27 要 望 項 目 タックスヘイブン 対 策 税 制 ( 非 関 連 者 基 準 等 )の 見 直 し 要 望 内 容 1 適 用 除 外 基 準 の 内 卸 売 業 の 非 関 連 者 基 準 ( 現 行 : 非 関 連 者 取 引 50% 超 であれば 適 用 除 外 )を30% 程 度 に 引 き 下 げるべき 2 合 算 課 税 対 象 所 得 を 原 資 とする 配 当 について 当 該 所 得 が 発 生 した 事 業 年 度 に 関 係 なく 内 国 法 人 にて 益 金 不 算 入 とすべき ( 現 行 : 配 当 を 実 施 する 事 業 年 度 の 前 10 年 以 内 に 発 生 した 所 得 に 限 定 ) 3 トリガー 税 率 を20% 未 満 から15% 未 満 に 引 き 下 げるべき 1 タックスヘイブン 対 策 税 制 とは 軽 課 税 国 を 利 用 して 租 税 回 避 を 図 る 行 為 を 排 除 するため の 制 度 であり 租 税 回 避 目 的 を 検 証 するために 特 定 の 業 種 ( 卸 売 業 銀 行 業 信 託 業 など) において 非 関 連 者 基 準 があるものと 理 解 される しかしながら 卸 売 業 など 現 地 でのビジネス 実 態 が 必 要 な 業 種 においては ビジネス 実 態 が 確 認 できる 程 度 の 非 関 連 者 基 準 で 充 分 であり 必 ずしも 非 関 連 者 との 取 引 割 合 を50% 超 とする 必 然 性 はない また 租 税 回 避 が 目 的 でないにもかかわらず グループ 企 業 間 の 取 引 を 行 った 結 果 非 関 連 者 取 引 割 合 が50% 未 満 となり 合 算 課 税 対 象 となる 事 例 が 発 生 している このような 本 来 趣 旨 と 異 なる 課 税 を 生 じさせないために 例 えば 非 関 連 者 との 取 引 割 合 が30% 程 度 であっても その 事 業 を 主 に 本 店 または 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 で 実 施 して いれば 租 税 回 避 目 的 でないと 整 理 し 合 算 課 税 対 象 外 とするべき 2 合 算 課 税 済 み 所 得 について 一 定 期 間 (10 年 ) 経 過 後 に 日 本 へ 配 当 した 場 合 には 課 税 対 象 に なるということは 二 重 課 税 に 他 ならず 日 本 への 資 金 還 流 を 阻 害 する 3 昨 年 の 税 制 改 正 においてトリガー 税 率 が20% 未 満 に 引 き 下 げられたが 諸 外 国 における 法 人 実 効 税 率 引 き 下 げの 結 果 現 行 のトリガー 税 率 である20% 未 満 に 抵 触 するケースが 発 生 しており 今 後 増 加 することが 見 込 まれる ( 例 )ハンガリー:19% 台 湾 :17% シンガポール:17% 香 港 :16.5% こうした 状 況 の 下 日 本 企 業 の 海 外 における 正 常 な 事 業 展 開 に 影 響 を 及 ぼさないよう トリガー 税 率 も 同 様 に 引 き 下 げるべき タックスヘイブン 対 策 税 制 の 概 要 税 率 20% 以 下 の 軽 課 税 国 に 所 在 する 外 国 子 会 社 の 所 得 を 当 該 子 会 社 の 親 会 社 ( 内 国 法 人 ) の 所 得 に 合 算 して 課 税 を 行 なう 制 度 ( 租 税 特 別 措 置 法 第 66 条 の61) 以 下 の 適 用 除 外 基 準 すべて 満 たす 外 国 子 会 社 等 は タックスヘイブン 対 策 税 制 の 適 用 から 除 外 ( 租 税 特 別 措 置 法 第 66 条 の63 なお 下 記 4と5は 業 種 に 応 じていずれか 適 用 ) 1. 事 業 基 準 主 たる 事 業 が 株 式 の 保 有 等 一 定 の 事 業 に 該 当 しないこと 2. 実 体 基 準 主 たる 事 業 に 必 要 な 固 定 施 設 を 本 店 所 在 地 に 有 していること 3. 管 理 支 配 基 準 その 事 業 の 管 理 支 配 をその 本 店 所 在 地 国 において 自 ら 行 っていること 4. 非 関 連 者 基 準 取 引 の 過 半 を 関 連 者 以 外 の 者 と 行 なっていること 5. 所 在 地 国 基 準 事 業 をその 本 店 所 在 地 で 行 なっていること 合 算 対 象 外 国 子 会 社 から 親 会 社 への 配 当 については 配 当 原 資 が 前 10 年 以 内 の 合 算 課 税 済 み 所 得 である 場 合 に 限 り 益 金 不 算 入

28 要 望 項 目 技 術 者 派 遣 に 関 する 日 中 租 税 条 約 の 合 理 的 な 運 用 要 望 内 容 中 国 当 局 のPE 課 税 の 運 用 が 変 更 となり 中 国 での 事 業 活 動 を 支 援 する 技 術 者 企 業 に 対 して 新 たな 税 負 担 が 付 加 されることとなった 課 税 の 根 拠 としている 日 中 租 税 条 約 におけるPE( 恒 久 的 施 設 )を 有 する 条 件 に ついての 解 釈 が 明 確 でないため その 明 確 化 および 合 理 的 な 運 用 に 向 けた 迅 速 な 協 議 を 推 進 すべきである また 二 重 課 税 発 生 の 際 には 問 題 の 合 理 的 な 解 決 に 向 けた 日 中 間 での 相 互 協 議 の 推 進 を 図 るべきである PE 課 税 (Permanent Establishment): 恒 久 的 施 設 勤 務 者 に 課 せられる 税 従 来 中 国 では 製 造 技 術 のノウハウ 提 供 ( 含 む 技 術 者 派 遣 の 対 価 )や 図 面 使 用 など 無 形 資 産 の 使 用 による 収 入 は 使 用 料 収 入 とされ 源 泉 所 得 税 が 課 されていた しかし2009 年 に 中 国 の 国 家 税 務 総 局 から 技 術 者 派 遣 の 対 価 は 営 利 目 的 であり 派 遣 期 間 が6ヵ 月 超 の 場 合 はPEが 存 在 すると 認 識 され 使 用 料 収 入 ではなく 事 業 所 得 に 該 当 する との 方 針 が 出 された PEが 存 在 すると 認 識 された 場 合 企 業 個 人 に 以 下 の 税 負 担 が 発 生 する PEを 有 しない 場 合 PEを 有 する 場 合 企 業 使 用 料 に 対 する 源 泉 所 得 税 事 業 所 得 に 対 する 企 業 所 得 税 営 業 税 ( 営 業 税 は 免 除 ) ( 営 業 税 は 外 税 控 除 の 対 象 外 ) 個 人 ( 滞 在 183 日 以 下 は 非 課 税 ) 滞 在 期 間 中 の 個 人 所 得 に 課 税 運 用 変 更 となった 技 術 者 派 遣 の 扱 いについては 日 中 租 税 条 約 の 解 釈 (ノウハウ 提 供 の 技 術 者 派 遣 が 恒 久 的 施 設 要 件 のコンサルタント 役 務 に 該 当 するか 否 か 第 5 条 第 5 項 )を 日 中 相 互 協 議 の 場 において 協 議 する 必 要 がある また PEを 有 する 条 件 となる 単 一 工 事 又 は 複 数 の 関 連 工 事 の 解 釈 が 明 確 にされていな いため 明 らかに 別 のプロジェクトであるにも 関 わらず 単 一 又 は 複 数 の 関 連 工 事 とさ れるような 不 合 理 な 解 釈 がなされており 日 中 租 税 条 約 の 解 釈 の 透 明 化 合 理 的 運 用 に 向 けては 依 然 として 問 題 が 残 る 日 中 租 税 条 約 第 5 条 1 この 協 定 の 適 用 上 恒 久 的 施 設 とは 事 業 を 行 う 一 定 の 場 所 であって 企 業 が その 事 業 の 全 部 又 は 一 部 を 行 っている 場 所 をいう 5 一 方 の 締 約 国 の 企 業 が 他 方 の 締 約 国 内 において 使 用 人 その 他 の 職 員 (7の 規 定 が 適 用 される 独 立 の 地 位 を 有 する 代 理 人 を 除 く )を 通 じてコンサルタン トの 役 務 を 提 供 する 場 合 には このような 活 動 が 単 一 の 工 事 又 は 複 数 の 関 連 工 事 について12 箇 月 の 間 に 合 計 6 箇 月 を 超 える 期 間 行 われるときに 限 り 当 該 企 業 は 当 該 他 方 の 締 約 国 内 に 恒 久 的 施 設 を 有 するものとされる OECDモデル 租 税 条 約 OECDモデル 租 税 条 約 の 使 用 料 に 係 る 解 釈 第 12 条 第 11.3 項 によれば (コンサルタントの) 役 務 提 供 とノウハウ 伝 授 の 区 別 として 役 務 提 供 者 は 自 己 の 知 識 技 術 経 験 を 自 ら 使 用 し 相 手 方 に 役 務 を 提 供 するが ノウハウ 提 供 者 のように 知 識 技 術 経 験 を 相 手 方 に 移 転 しないとされており 当 該 技 術 者 派 遣 は コンサルタント 役 務 に 該 当 しない 営 業 税 特 許 権 使 用 料 については 営 業 税 暫 行 条 例 により 原 則 として5%の 営 業 税 を 課 税 さ れる しかし 外 国 企 業 または 個 人 が 中 国 企 業 に 技 術 をライセンスして 受 領 する 使 用 料 に ついては 営 業 税 が 免 除 されている