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1 資 料 5 諸 外 国 における 環 境 関 連 税 制 等 に 関 する 資 料 1. 諸 外 国 における 温 暖 化 対 策 税 の 概 要 一 覧 2. 諸 外 国 における 温 暖 化 対 策 税 の 概 要 3. 諸 外 国 における 自 動 車 環 境 税 制 の 例 4. 諸 外 国 における 使 い 捨 て 容 器 の 処 理 方 法 (デポジット 制 度 ) 等

2 1. 諸 外 国 における 温 暖 化 対 策 税 の 概 要 一 覧 ( 平 成 16 年 8 月 現 在 ) 国 名 フィンランド スウェーデン ノルウェー デンマーク 名 称 炭 素 税 [additional duty] 電 気 消 費 税 [output tax on electricity] 炭 素 税 [carbon dioxide tax] 炭 素 税 [CO2-tax] 炭 素 税 [CO2-tax] 導 入 の 経 緯 既 存 エネルギー 税 制 との 関 連 主 な 課 税 対 象 課 税 段 階 主 な 減 免 措 置 税 収 の 使 途 効 果 付 加 価 値 税 の 徴 収 方 法 1990 年 : 炭 素 税 [additional duty]を 導 入 課 税 標 準 は 炭 素 含 有 量 1994 年 : 課 税 標 準 を 炭 素 /エネルギー 含 有 量 (75/25)に 変 更 1997 年 : 課 税 標 準 を 再 び 炭 素 含 有 量 に 変 更 また 発 電 用 燃 料 に 関 す る 炭 素 税 を 非 課 税 とするとともに 電 気 消 費 税 [output tax on electricity]を 導 入 ( 課 税 段 階 の 変 更 ) 炭 素 税 導 入 に 伴 い 既 存 のエネルギー 税 [basic duty]は 交 通 用 燃 料 につ いて 軽 減 され その 他 エネルギーについては 全 廃 ( 注 3) 1997 年 には 炭 素 税 の 税 率 引 き 上 げを 相 殺 する 形 で 交 通 用 燃 料 への 既 存 エネルギー 税 の 税 率 引 き 下 げが 行 われている 炭 素 税 [additional duty]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 重 油 灯 油 石 炭 及 び 天 然 ガス 電 気 消 費 税 [output tax on electricity]の 課 税 対 象 : 電 気 既 存 のエネルギー 税 [basic duty]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼ ル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 及 び 灯 油 既 存 のエネルギー 税 の 徴 税 システムを 活 用 納 税 義 務 者 炭 素 税 : 卸 売 段 階 で 課 税 ただし 天 然 ガスについてのみ 輸 入 段 階 で 課 税 電 気 消 費 税 : 電 力 供 給 網 運 営 者 電 気 事 業 者 等 特 定 の 燃 料 に 対 する 措 置 天 然 ガスには50%の 軽 減 税 率 を 適 用 ピートには17%の 軽 減 税 率 を 適 用 産 業 部 門 に 対 する 措 置 鉱 業 製 造 業 [industrial manufacturing and processing of goods] 温 室 園 芸 業 には 電 力 消 費 税 を 軽 減 用 途 による 減 免 措 置 原 料 用 燃 料 は 免 税 発 電 用 燃 料 は 免 税 環 境 配 慮 に 対 する 措 置 CHP( 熱 電 併 給 コージェネレーション) 風 力 及 び 木 材 燃 料 等 による 発 電 には 還 付 措 置 あり 鉄 道 で 消 費 される 電 気 は 免 税 1991 年 : 大 規 模 な 税 制 改 革 において 所 得 税 の 大 幅 減 税 を 伴 って 炭 素 税 [carbon dioxide tax]を 導 入 課 税 標 準 は 炭 素 含 有 量 2001 年 : 新 たなグリーン 税 制 改 革 の 一 環 として 炭 素 税 を 増 税 し 既 存 の エネルギー 税 を 減 税 ( 政 府 予 算 2000 年 12 月 時 点 ) 炭 素 税 導 入 に 伴 い 既 存 のエネルギー 税 [energy tax]の 税 率 は1/2に 減 額 ( 炭 素 税 の 導 入 とあわせると 化 石 燃 料 への 課 税 は 実 質 増 税 ) 炭 素 税 [carbon dioxide tax]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 重 油 LPG 灯 油 石 炭 及 び 天 然 ガス 既 存 のエネルギー 税 [energy tax]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼ ル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 重 油 LPG 灯 油 石 炭 天 然 ガス 及 び 電 気 1995 年 より 炭 素 税 エネルギー 税 ともに 税 率 をインフレ 率 に 従 って 自 動 的 に 上 昇 させる 仕 組 みを 導 入 国 の 徴 税 機 関 (National Tax Board:NTB)による 既 存 エネルギー 税 の 徴 税 システムを 活 用 納 税 義 務 者 EU 鉱 油 体 系 指 令 の 対 象 燃 料 (ガソリン ディーゼル ケロセン LPG 潤 滑 油 グリースを 除 く 暖 房 用 及 びその 他 の 石 油 製 品 など): 卸 売 者 ま たは 製 造 者 その 他 の 燃 料 ( 天 然 ガス 石 炭 ピートなど): 燃 料 を 製 造 及 び 加 工 す る 者 卸 売 者 も 該 当 天 然 ガスについては 輸 入 者 も 該 当 ピートについ ては 採 掘 者 も 該 当 課 税 額 が 一 定 額 を 超 過 する 場 合 に 超 過 分 について 軽 減 製 造 業 農 林 業 養 殖 業 へ 熱 を 供 給 する 熱 供 給 事 業 者 は 一 部 払 戻 用 途 による 減 免 措 置 金 属 業 加 工 過 程 鉱 物 油 石 炭 石 油 コークス セメント 褐 炭 ガラ スなどの 生 産 過 程 で 用 いられるものに 対 する 減 免 発 電 用 燃 料 は 減 免 税 環 境 配 慮 に 対 する 措 置 環 境 配 慮 型 プロジェクトで 使 用 される 燃 料 は 減 免 免 除 措 置 があり 得 る 1991 年 : 炭 素 税 [CO2-tax]の 導 入 課 税 標 準 は 炭 素 含 有 量 に 依 存 しない 1992~93 年 :エネルギー 課 税 体 系 の 大 幅 変 更 交 通 用 及 び 電 気 を 除 く 熱 利 用 燃 料 の 既 存 エネルギー 税 を 廃 止 し( 注 1) 炭 素 税 の 税 率 を 引 き 上 げ 1999 年 : 新 グリーン 税 制 を 導 入 炭 素 税 課 税 対 象 を 北 海 油 田 への 供 給 船 航 空 運 輸 沿 岸 海 上 運 輸 にまで 拡 張 ( 注 2) 2005 年 : 国 内 排 出 量 取 引 制 度 を 導 入 予 定 炭 素 税 導 入 に 際 し 既 存 のエネルギー 税 [Excise on petrol, Autodiesel tax, Tax on heating oil (mineral oil), Tax on consumption of electricity]の 中 には 税 率 が 引 き 上 げられたものもあった 炭 素 税 [CO2-tax]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼル/ 軽 油 軽 油 重 油 灯 油 石 炭 及 び 天 然 ガス 既 存 のエネルギー 税 [Excise on petrol]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン 既 存 のエネルギー 税 [Autodiesel tax]の 主 な 課 税 対 象 :ディーゼル/ 軽 油 ( 交 通 用 ) 既 存 のエネルギー 税 [Tax on heating oil(mineral oil),]の 主 な 課 税 対 象 : 軽 油 重 油 及 び 灯 油 既 存 のエネルギー 税 [Tax on consumption of electricity]の 課 税 対 象 : 電 気 2004 年 7 月 に 電 力 税 制 が 改 正 されている 炭 素 税 の 税 率 は 毎 年 の 予 算 案 で 審 議 される 既 存 エネルギー 税 の 徴 税 システムを 活 用 納 税 義 務 者 石 油 の 生 産 者 び 製 品 の 輸 入 者 なお これは 国 内 に 存 在 する6-8 社 存 在 する 石 油 販 売 業 者 のことである( 上 流 課 税 ) それぞれの 国 内 への 供 給 量 に 応 じて 課 税 また 石 油 採 掘 業 者 は 自 信 の 自 家 消 費 分 については 自 ら 納 税 する 産 業 部 門 に 対 する 措 置 国 際 航 空 業 は 免 税 国 内 航 空 業 には 軽 減 措 置 遠 洋 漁 業 近 海 漁 業 国 際 海 運 業 は 非 課 税 国 内 海 運 業 には 軽 減 措 置 紙 パルプ 産 業 魚 肉 加 工 業 への 軽 減 措 置 供 給 船 [supply fleet]への 軽 減 措 置 輸 出 用 燃 料 は 免 税 用 途 による 減 免 措 置 セメント 製 造 業 工 業 プロセスで 使 用 される 石 炭 及 びコークスは 免 税 環 境 配 慮 に 対 する 措 置 鉄 道 は 免 税 その 他 本 土 消 費 の 天 然 ガスは 免 税 美 術 館 博 物 館 で 使 用 する 燃 料 は 免 税 1992 年 : 炭 素 税 [CO2-tax]を 導 入 課 税 標 準 は 炭 素 含 有 量 導 入 当 初 産 業 部 門 は 非 課 税 1993 年 : 産 業 部 門 に 対 して 50%の 還 付 の 炭 素 税 が 導 入 1996 年 : 天 然 ガスに 炭 素 税 が 導 入 これまでのエネルギー 多 消 費 産 業 に 対 する 特 別 な 還 付 措 置 に 替 わり 産 業 部 門 の 工 程 別 ( 重 工 程 軽 工 程 室 内 暖 房 ) 及 び エネルギー 効 率 改 善 に 関 する 政 府 との 協 定 の 有 無 によ り 実 質 的 に 異 なる 税 率 が 適 用 される 新 制 度 を 導 入 1998 年 :ガソリンに 対 する 既 存 エネルギー 税 の 増 税 など 炭 素 税 導 入 に 際 し 既 存 のエネルギー 税 [energy tax]の 税 率 を 引 き 下 げ また 導 入 当 時 すでに 高 率 のエネルギー 税 が 課 されていたガソリンは 炭 素 税 の 課 税 対 象 外 とされた 炭 素 税 [CO2-tax]の 主 な 課 税 対 象 :ディーゼル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロ シン) 軽 油 重 油 LPG 灯 油 石 炭 天 然 ガス 及 び 電 気 既 存 のエネルギー 税 [energy tax]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼ ル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 重 油 LPG 灯 油 石 炭 天 然 ガス 及 び 電 気 国 内 でエネルギーが 消 費 される 段 階 で 課 税 納 税 義 務 者 燃 料 販 売 者 や 流 通 業 者 ( 下 流 課 税 ) 産 業 部 門 に 対 する 措 置 産 業 部 門 には 軽 重 工 程 の 違 いとエネルギー 効 率 改 善 に 関 する 政 府 との 協 定 の 有 無 により 異 なる 税 率 を 適 用 ( 注 5) 税 率 は1996~2000 年 まで 段 階 的 に 上 昇 用 途 による 減 免 措 置 転 換 部 門 の 石 炭 消 費 は 免 税 発 電 用 燃 料 は 免 税 公 共 交 通 洋 の 一 部 燃 料 (ultra-light diesel, gas)は 免 税 漁 業 船 舶 用 は 免 税 一 般 財 源 ( 所 得 税 減 税 の 原 資 として 活 用 ) 一 般 財 源 ( 所 得 税 等 の 減 収 分 に 活 用 ) 一 般 財 源 一 般 財 源 ( 産 業 部 門 からの 税 収 は 雇 用 者 の 社 会 保 険 負 担 の 軽 減 中 小 業 用 補 助 金 省 エネ 投 資 補 助 等 として 産 業 部 門 に 還 元 ) フィンランド 総 理 府 [Prime Minister s Office] 作 成 の 報 告 書 (2000 年 4 月 )では 1990 年 代 のエネルギーに 係 る 税 制 の 変 化 に 伴 う 効 果 を 次 の 通 り 評 価 している 1998 年 時 点 でのCO2 排 出 量 の 削 減 効 果 は 約 4 百 万 tco2と 推 計 ( 総 排 出 量 57 百 万 tco2の7%に 相 当 ) 内 訳 は 最 終 消 費 部 門 におけるエネルギー 製 品 消 費 の 減 少 分 と エネルギー 転 換 部 門 における 燃 料 消 費 の 減 少 分 が 半 々 程 度 最 終 消 費 部 門 においては ガソリン 消 費 量 の 減 少 分 ( 約 1 百 万 tco2)と 産 業 部 門 におけるエネルギー 消 費 構 造 の 変 化 分 ( 約 1 百 万 tco2)が 大 きいと 考 えられた スウェーデン 自 然 保 護 庁 [The Environmental Protection Agency]の 報 告 書 (1995 年 10 月 )では 炭 素 税 によるCO2 排 出 量 の 削 減 効 果 を 次 の 通 り 評 価 している 1987~1994 年 にかけて 地 域 暖 房 産 業 住 宅 業 務 部 門 でCO2 排 出 量 が 平 均 19%(8 百 万 tco2) 減 少 この 削 減 量 のうち 約 60%が 炭 素 税 の 導 入 によるもの 特 に 地 域 暖 房 部 門 が 炭 素 税 の 影 響 を 大 きく 受 けており( 同 時 期 28% 2.6 百 万 tco2 減 少 ) 使 用 燃 料 の 内 訳 が 変 化 している また 自 然 保 護 庁 の 報 告 書 (1997 年 7 月 )においてもエネルギーに 関 す る 税 課 徴 金 の 効 果 について CO2 税 が 既 存 エネルギー 税 とともに 地 域 暖 房 部 門 におけるバイオ 燃 料 の 消 費 量 を 増 大 させたと 評 価 している ノルウェー 統 計 局 [The Bureau of Central Statistics]は 炭 素 税 による CO2 排 出 量 の 削 減 効 果 を 次 の 通 り 評 価 している(ただし 評 価 の 対 象 範 囲 がCO2 排 出 量 全 体 の2 割 程 度 であることに 留 意 する 必 要 がある) 1991~1993 年 におけるCO2 排 出 量 は 炭 素 税 により 毎 年 3~4% 削 減 と 推 計 ( 年 間 排 出 量 にして0.3 百 万 tco2の 抑 制 に 相 当 ) ノルウェー 統 計 局 が 2002 年 12 月 に 行 った 価 格 弾 性 値 の 推 定 及 び 応 用 一 般 均 衡 モデルを 用 いた 事 後 評 価 では 1999 年 の 実 際 の 排 出 量 とCO2 税 を 導 入 しなかったと 仮 定 した 場 合 の 排 出 量 の 差 を2.3%と 評 価 した 第 3 次 国 別 報 告 書 では CO2 税 による 排 出 削 減 効 果 を2005 年 時 点 で2.6 百 万 t-cと 想 定 している インボイス 方 式 インボイス 方 式 インボイス 方 式 インボイス 方 式 省 庁 横 断 的 な 委 員 会 は 1995 年 に 導 入 されたエネルギー 政 策 パッケージ 並 びに1998 年 の 同 パッケージ 改 正 の 効 果 について 次 の 通 り 評 価 してい る CO2 税 の 効 果 は 最 近 20 年 間 のデータから 推 定 された 商 工 業 のエネルギ ー 需 要 を 用 いたマクロ 経 済 モデルを 用 いて 求 められた このエネルギー 需 要 は 生 産 量 エネルギー 価 格 技 術 進 歩 に 従 属 するものである 2005 年 のCO2 排 出 削 減 効 果 は3.8%(230 万 t)とし そのうち 税 制 の 効 果 は2.0% (120 万 t) 補 助 金 の 効 果 は1.2%(70 万 t) 協 定 の 効 果 は0.6%(40 万 t) と 評 価 した ( 出 典 : 平 成 16 年 12 月 中 央 環 境 審 議 会 総 合 政 策 地 球 環 境 合 同 部 会 施 策 総 合 企 画 小 委 員 会 資 料 ) 1

3 国 名 オランダ ドイツ イタリア 名 称 一 般 燃 料 税 [general fuel charge 後 のgeneral fuel tax] エネルギー 規 制 税 [regulatory energy tax] 鉱 油 税 [mineral oil tax] 電 気 税 [electricity tax] 既 存 エネルギー 税 導 入 の 経 緯 1988 年 : 既 存 の 四 種 類 の 環 境 課 徴 金 を 一 般 燃 料 税 [general fuel charge 後 のgeneral fuel tax]として 統 合 1990 年 : 一 般 燃 料 税 [general fuel charge 後 のgeneral fuel tax]の 課 税 標 準 の 一 部 として 炭 素 含 有 量 を 導 入 1992 年 : 一 般 燃 料 税 の 課 税 標 準 を 炭 素 /エネルギー 要 素 に 変 更 課 徴 金 [general fuel charge]から 税 [general fuel tax]への 形 態 の 変 更 に 伴 い 収 入 は 一 般 財 源 に 移 行 1996 年 : 小 規 模 エネルギー 消 費 者 を 対 象 としたエネルギー 規 制 税 [regulatory energy tax]を 導 入 課 税 標 準 は 炭 素 /エネルギー 要 素 に 依 存 1999 年 : 第 1 次 環 境 税 制 改 革 を 実 施 既 存 のエネルギー 税 である 鉱 油 税 [mineral oil tax]に 税 率 を 上 乗 せするとともに それまで 課 税 対 象 と なっていなかった 電 気 に 対 して 電 気 税 [electricity tax]を 新 設 2000 年 : 第 2 次 環 境 税 制 改 革 を 実 施 1999 年 の 上 乗 せ 税 率 を 決 定 した 第 1 次 税 制 改 革 に 続 き 2000 年 から2003 年 まで 鉱 油 税 及 び 電 気 税 の 段 階 的 税 率 引 き 上 げを 行 い 2003 年 1 月 1 日 に 暫 定 的 目 標 税 率 に 到 達 する 2002 年 : 環 境 税 制 改 革 の 更 なる 発 展 に 関 する 法 律 が 成 立 環 境 税 制 改 革 の 第 5 段 階 (2003 年 1 月 1 日 ~)を 修 正 し 環 境 政 策 上 望 ましくない 減 免 措 置 の 整 理 縮 小 と 鉱 油 税 の 税 率 引 き 上 げを 目 的 として 成 立 1999 年 :1999 年 財 政 法 [Financial Law for 1999]を 採 択 既 存 のエネル ギー 税 [Excises on mineral oils]の 改 正 が 行 われることとなった 改 正 の 要 点 は 以 下 の2 点 1 気 候 変 動 に 対 する 潜 在 的 影 響 の 程 度 を 考 慮 に 入 れるため 鉱 物 油 の 炭 素 含 有 量 及 びその 用 途 に 基 づく 税 率 の 調 整 を 実 施 2005 年 の 完 成 に 向 けて1999 年 から 段 階 的 に 税 率 引 き 上 げ 2 燃 焼 プラントで 用 いられる 石 炭 石 油 コークス 天 然 ビチュメン( 注 7)を 既 存 のエネルギー 税 の 課 税 対 象 に 追 加 なお 同 税 は1999 年 11 月 に 一 次 凍 結 されたが 2000 年 6 月 に 再 導 入 既 存 エネルギー 税 制 との 関 連 一 般 燃 料 税 導 入 に 際 して 既 存 のエネルギー 税 [Excises]の 調 整 は 行 わ れていない エネルギー 規 制 税 導 入 に 際 して 既 存 のエネルギー 税 [Excises]の 調 整 は 行 われていない ドイツの 温 暖 化 対 策 税 制 は 既 存 のエネルギー 税 である 鉱 油 税 [mineral oil tax]の 税 率 引 き 上 げと 電 気 税 の 新 設 により 導 入 された イタリアの 温 暖 化 対 策 税 制 は 既 存 のエネルギー 税 [Excises on mineral oils]の 税 率 設 定 の 考 え 方 に 温 暖 化 防 止 の 視 点 を 導 入 し 既 存 エネルギ ー 税 の 税 率 を 調 整 することにより 導 入 された 2 主 な 課 税 対 象 課 税 段 階 主 な 減 免 措 置 税 収 の 使 途 効 果 付 加 価 値 税 の 徴 収 方 法 一 般 燃 料 税 [general fuel tax]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼル / 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 重 油 LPG 灯 油 石 炭 及 び 天 然 ガス 既 存 のエネルギー 税 の 徴 税 システムを 活 用 納 税 義 務 者 鉱 物 油 : 既 存 のエネルギー 税 の 納 税 義 務 者 ( 既 存 のエネルギー 税 ととも に 徴 収 ) 石 炭 ガス: 燃 料 販 売 者 最 終 消 費 者 ( 注 6) ( 下 流 課 税 ) 産 業 部 門 に 対 する 措 置 天 然 ガスの 大 量 消 費 者 はエネルギー 要 素 分 について 軽 減 税 率 を 適 用 エネルギー 規 制 税 [regulatory energy tax]の 主 な 課 税 対 象 : 軽 油 LPG 灯 油 天 然 ガス 及 び 電 気 小 規 模 エネルギー 消 費 者 が 課 税 対 象 のため エネルギー 種 類 毎 に 年 間 消 費 量 の 上 限 が 設 定 されている( 注 4) また 交 通 部 門 は 課 税 対 象 外 既 存 のエネルギー 税 [Excises]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 重 油 及 び 灯 油 納 税 義 務 者 電 力 及 びガス: 最 終 消 費 者 にエネルギーを 供 給 する 企 業 鉱 物 油 : 既 存 のエネルギー 税 の 納 税 義 務 者 ( 下 流 課 税 ) 産 業 部 門 に 対 する 措 置 温 室 園 芸 業 で 用 いる 天 然 ガスは 免 税 ( 別 途 エネルギー 効 率 改 善 に 関 す る 協 定 を 政 府 と 締 結 済 み) 環 境 配 慮 に 関 する 事 項 地 域 熱 供 給 発 電 用 の 天 然 ガス 再 生 可 能 エネルギーによる 発 電 は 非 課 税 規 模 による 措 置 天 然 ガス 電 力 消 費 は 課 税 対 象 の 下 限 を 設 定 (これらのエネルギーは 消 費 量 をゼロにすることができないため 小 規 模 エネルギー 消 費 者 のそ れぞれ6% 5~10%がこの 措 置 により 課 税 対 象 外 として 配 慮 するもの) 一 般 財 源 他 の 税 の 軽 減 や 省 エネ 等 に 対 する 財 政 的 措 置 を 通 じて 課 税 対 象 部 門 ( 家 庭 及 びビジネス)にそれぞれの 納 税 額 に 応 じて 還 元 グリーンタックス 委 員 会 [The Dutch Green Tax Commission]の 第 2 次 レ ポートでは 一 般 燃 料 税 によるCO2 排 出 量 の 削 減 効 果 を 次 のように 評 価 している 価 格 弾 力 性 に 基 づくモデル 計 算 により 仮 に 一 般 燃 料 税 が 存 在 しなけれ ば1994 年 時 点 で1.7 百 万 tのco2が 余 計 に 排 出 されていたものと 推 計 SEO 研 究 所 (アムステルダム 大 学 経 済 学 部 を 母 体 に 設 立 された 研 究 所 ) が 2001 年 に 価 格 弾 性 値 を 用 いてエネルギー 規 制 税 導 入 に 伴 う 消 費 削 減 量 を 推 定 した( 事 後 評 価 ) 民 生 ( 家 庭 ) 部 門 における 天 然 ガス 使 用 量 について 1999 年 における 実 際 の 使 用 量 と 同 税 を 導 入 しないと 仮 定 した 場 合 を 比 較 すると 2.3%の 減 少 2001 年 における 推 定 使 用 量 を 比 較 すると 6.3%の 減 少 民 生 ( 家 庭 ) 部 門 における 電 気 使 用 量 の 変 化 について 1999 年 における 実 際 の 使 用 量 と 同 税 を 導 入 しないと 仮 定 した 場 合 を 比 較 すると 6.3% の 減 少 2001 年 における 推 定 使 用 量 を 比 較 すると 16%の 削 減 鉱 油 税 [mineral oil tax]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 重 油 LPG 及 び 天 然 ガス 電 気 税 [electricity tax]の 課 税 対 象 : 電 気 2003 年 まで 税 率 は 毎 年 概 ね 鉱 油 税 率 については60DM/kl 電 気 税 率 については0.005DM/kWhが 引 き 上 げられる 2003 年 1 月 1 日 の 暫 定 的 目 標 税 率 (1999 年 以 降 の 鉱 油 税 上 乗 分 + 電 気 税 ) は ガソリン300DM/kl ディーゼル+300DM/kl 暖 房 用 軽 油 +40DM/kl 天 然 ガス DM/m3 電 気 0.040DM/kWh 納 税 義 務 者 鉱 油 税 : 納 税 義 務 者 は 主 に 石 油 供 給 企 業 電 力 税 : 納 税 義 務 は 電 気 が 電 気 供 給 事 業 者 から 国 内 の 最 終 消 費 者 に 買 い 取 られる 際 に 発 生 実 際 の 納 税 者 は 電 気 供 給 事 業 者 産 業 部 門 に 対 する 措 置 零 細 製 造 業 農 林 業 に 対 する 軽 減 措 置 ( 環 境 税 [ 鉱 油 税 の 引 き 上 げ 分 と 電 気 税 ]の 税 率 が 通 常 の60%にまで 引 き 下 げられる) 2MWまでの 自 家 発 電 について 電 気 税 が 非 課 税 製 造 業 に 対 しては 環 境 税 制 改 革 に 伴 う 電 気 税 鉱 油 税 の 負 担 額 が 年 金 保 険 料 の 引 き 下 げ 分 を 超 えた 場 合 は その 超 過 分 の95%を 還 付 環 境 配 慮 に 対 する 措 置 月 間 稼 働 率 70%を 超 えるCHP( 熱 電 併 給 コージェネレーション)は 鉱 油 税 が 非 課 税 1999 年 12 月 31 日 以 降 に 設 置 された 高 効 率 複 合 サイクルガスタービン 発 電 は 鉱 油 税 を10 年 間 免 除 再 生 可 能 エネルギー 発 電 による 電 気 は 電 気 税 が 免 税 トロリーバスによる 輸 送 または 鉄 道 で 消 費 される 電 気 は50%の 軽 減 税 率 適 用 ( 電 気 税 ) 公 共 交 通 機 関 で 消 費 される 燃 料 油 に 対 する 軽 減 措 置 ( 鉱 油 税 引 き 上 げ 分 について 軽 減 ) 用 途 による 減 免 措 置 製 造 業 者 農 林 業 者 公 益 事 業 者 等 の 発 電 用 燃 料 は 鉱 油 税 引 き 上 げ 分 が 免 除 低 所 得 者 層 への 配 慮 夜 間 蓄 熱 式 暖 房 ( 低 所 得 者 層 での 使 用 が 多 い)については 電 気 税 に 関 し て60%の 軽 減 税 率 適 用 (2006 年 末 まで) 税 収 のうち90% 弱 を 雇 用 者 被 雇 用 者 両 方 の 年 金 保 険 料 負 担 の 軽 減 に 用 いる 残 りは KfW( 復 興 金 融 公 庫 )CO2 建 物 改 築 プログラム 旧 式 夜 間 蓄 熱 式 暖 房 の 段 階 的 廃 止 再 生 可 能 エネルギーの 普 及 等 環 境 対 策 に 使 用 してい る 2001 年 6 月 にドイツ 連 邦 環 境 自 然 保 護 原 子 力 安 全 省 から 公 表 された 報 告 書 によれば エコロジカル 税 制 改 革 による 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 効 果 を 次 の 通 り 評 価 している ドイツにおける 温 室 効 果 ガスの 排 出 削 減 のうち エコロジカル 税 制 改 革 による 分 は7.0 百 万 tco2( 全 体 の 削 減 量 は240.3 百 万 tco2) 第 3 次 国 別 報 告 書 では 環 境 税 制 改 革 による 排 出 削 減 効 果 を2005 年 時 点 において1,000 万 t-co2(1990 年 CO2 排 出 量 の0.99%) 同 じく2010 年 では 2,000 万 t-co2(1990 年 CO2 排 出 量 の1.97%)と 想 定 している インボイス 方 式 インボイス 方 式 インボイス 方 式 インボイス 方 式 既 存 のエネルギー 税 [Excises on mineral oils]の 主 な 課 税 対 象 :ガソ リン ディーゼル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 重 油 LPG 灯 油 天 然 ガス 及 び 電 気 2000 年 時 点 で 温 暖 化 対 策 税 制 として 税 率 引 き 上 げ 済 と 考 えられるのはガ ソリンのみ( 注 8) 一 般 財 源 ( 社 会 負 担 の 軽 減 [60.5%] 補 償 対 策 [31.1%] エネルギー 消 費 効 率 の 改 善 [8.4%]のために 活 用 )

4 国 名 イギリス スイス フランス 名 称 気 候 変 動 税 [Climate Change Levy] CO2 税 [CO2 tax] 汚 染 活 動 一 般 税 [taxe générale sur les activités polluantes] 導 入 の 経 緯 既 存 エネルギー 税 制 との 関 連 主 な 課 税 対 象 課 税 段 階 主 な 減 免 措 置 税 収 の 使 途 効 果 付 加 価 値 税 の 徴 収 方 法 1998 年 : 排 出 量 取 引 のパイロット 調 査 と 産 業 及 び 商 業 のエネルギー 消 費 に 対 する 税 の 導 入 を 提 案 した マーシャルレポート"Economic Instruments and the Business Use of Energy" を 発 表 ( 注 9) 1999 年 : 政 府 予 算 案 の 中 で 2001 年 4 月 から 産 業 及 び 商 業 のエネルギー 消 費 に 対 する 税 ( 気 候 変 動 税 [Climate Change Levy])の 導 入 が 盛 り 込 まれ 2001 年 4 月 より 課 税 を 実 施 既 存 エネルギー 税 の 炭 化 水 素 油 税 [Hydrocarbon oil tax]がすでに 課 税 されているガソリン 等 の 炭 化 水 素 油 及 び 道 路 交 通 用 ガス 燃 料 は 気 候 変 動 税 の 課 税 対 象 となっていない なお 炭 化 水 素 油 税 については 気 候 変 動 税 の 導 入 に 先 立 つ1993 年 から1999 年 までの 期 間 に おいて 税 率 をインフレ 率 以 上 に 引 き 上 げる 措 置 が 採 られた その 目 的 は 1992 年 に 廃 止 さ れた 自 動 車 税 [Car tax]の 減 収 分 の 補 填 と 2000 年 までに 地 球 温 暖 化 ガスの 排 出 量 を1990 年 レベルに 引 き 下 げること この 措 置 は2000 年 9 月 の 石 油 価 格 上 昇 により 凍 結 され 2000 年 以 降 は 毎 年 の 予 算 に 応 じて 税 率 引 き 上 げが 判 断 されている 気 候 変 動 税 [Climate Change Levy]の 主 な 課 税 対 象 :LPG 石 炭 天 然 ガス 及 び 電 気 炭 化 水 素 油 税 [Hydrocarbon oil tax]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 重 油 及 び 灯 油 気 候 変 動 税 は 産 業 及 び 商 業 のエネルギー 消 費 がその 対 象 であり 交 通 部 門 及 び 家 庭 部 門 は 課 税 対 象 外 その 他 登 録 された 慈 善 活 動 や 非 常 に 小 さな 規 模 の 企 業 も 課 税 対 象 外 納 税 義 務 者 電 力 供 給 企 業 等 のエネルギー 供 給 事 業 者 が 最 終 消 費 者 から 料 金 と 併 せて 徴 収 し 納 税 VATと 同 様 の 徴 税 システム 下 記 の80%の 軽 減 を 受 ける 消 費 者 は 供 給 事 業 者 に 環 境 政 策 当 局 が 発 行 した 証 明 書 を 示 し た 上 で 軽 減 後 の 額 を 請 求 させる 形 でこれを 支 払 う( 行 政 コストを 低 減 でき 軽 減 対 象 の 確 認 も 容 易 であるため) 産 業 部 門 に 対 する 措 置 統 合 汚 染 管 理 規 制 (IPCC)の 対 象 施 設 を 設 置 する 事 業 者 を 有 する 業 界 団 体 は 政 府 と 二 酸 化 炭 素 排 出 削 減 目 標 等 を 盛 り 込 んだ 気 候 変 動 協 定 を 締 結 することにより 気 候 変 動 税 を20%に 軽 減 される 協 定 を 締 結 したのは 主 要 な10のエネルギー 集 約 産 業 (アルミ セメント セ ラミック 化 学 食 品 飲 料 鋳 造 ガラス 非 鉄 金 属 製 紙 鉄 鋼 )を 含 む44 業 界 団 体 気 候 変 動 協 定 を 締 結 した 業 界 団 体 は 協 定 上 の 目 標 を 達 成 するため 排 出 量 取 引 を 活 用 するこ とが 可 能 環 境 配 慮 に 対 する 措 置 再 生 可 能 資 源 により 発 電 された 電 気 は 免 税 高 効 率 CHP( 熱 電 併 給 コージェネレーション) 発 電 及 び 公 共 交 通 機 関 へのエネルギー 供 給 は 免 税 地 域 的 な 配 慮 パイプライン 計 画 が 進 行 中 の 北 アイルランドにおける 天 然 ガス 消 費 は5 年 間 免 税 用 途 による 減 免 措 置 発 電 用 燃 料 は 免 税 原 料 として 用 いられる 場 合 ( 鉄 鋼 業 における 石 炭 消 費 なども 含 む)は 免 税 アルミ 精 錬 等 の 電 気 分 解 工 程 で 消 費 される 電 気 は 免 税 税 収 の 大 半 は 雇 用 者 の 国 民 保 険 負 担 額 の 引 き 下 げ(0.3%)により 産 業 部 門 に 還 元 Carbon Trust(2001 年 4 月 に 政 府 により 設 立 された 独 立 の 非 営 利 企 業 約 50 百 万 ポンド/ 年 間 の 資 金 規 模 のうち 約 3 分 の2が 気 候 変 動 税 の 税 収 ) 等 がエネルギー 効 率 対 策 事 業 を 実 施 省 エネ 投 資 に 対 する 資 本 控 除 拡 大 制 度 実 施 の 財 源 に 充 当 (2001~2002 年 に70 百 万 ポンド) イギリスは 気 候 変 動 プログラム において 国 内 の 各 種 施 策 による2010 年 における 効 果 の 見 通 しを 示 している この 中 で 気 候 変 動 税 による 効 果 は7.3 百 万 tco2 炭 化 水 素 油 税 率 の1999 年 までのエスカレーターによる 効 果 は3.7~9.2 百 万 tco2とされている イギリス 政 府 ( 環 境 食 料 農 村 地 域 省 )が 2003 年 4 月 に 公 表 した 気 候 変 動 協 定 制 度 (CCA) に 関 する 評 価 では 2000から2001 年 にかけて44の 産 業 部 門 と 結 んだCCAに 関 して 対 象 施 設 の88%において2002 年 の 排 出 削 減 目 標 を 達 成 し エネルギー 効 率 向 上 において 実 際 的 な 効 果 があったとしている 具 体 的 には 例 えばエネルギー 消 費 量 が 大 きい 業 界 の 代 表 ともいえる 化 学 業 界 では エネルギー 効 率 が1998 年 と 比 較 して14.5% 改 善 している また CCAで 規 制 さ れている 企 業 は 約 5,000 社 存 在 するが これらの 企 業 からの2002 年 度 の 総 排 出 削 減 量 は1,350 万 tに 上 り 政 府 目 標 の3 倍 に 達 するものであった なお CCA 目 標 を 達 成 した 対 象 施 設 が 受 ける 気 候 変 動 税 の 税 控 除 額 は 約 3 億 ポンド(603 億 円 )に 相 当 する 2000 年 : CO2 削 減 連 邦 法 [Federal Law on the reduction of CO2 emissions (CO2 law) ] が 施 行 まずエネルギー 交 通 環 境 財 政 政 策 及 び 自 主 的 取 組 を 行 い それらの 取 組 だけで 削 減 目 標 達 成 が 困 難 な 場 合 に 新 たにCO2 税 [CO2 tax]を 導 入 課 税 標 準 は 炭 素 含 有 量 CO2 税 の 導 入 は 早 くても2004 年 CO2 税 [CO2 tax]の 主 な 課 税 対 象 : 鉱 物 油 税 の 課 税 対 象 と 同 じ(CO2 税 の 課 税 対 象 について 鉱 物 油 税 法 第 2 条 で 規 定 される 石 炭 暖 房 用 油 交 通 用 燃 料 が エネルギー 利 用 として 販 売 される 場 合 に 適 用 すると 定 義 ) 鉱 物 油 税 [mineral oil tax]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼル/ 軽 油 軽 油 重 油 石 炭 及 び 天 然 ガス CO2 削 減 連 邦 法 によれば CO2 税 の 税 率 は210SF/tCO2(17,949 円 )を 上 限 とする 範 囲 で 決 められる CO2 削 減 連 邦 法 によればCO2 税 の 納 税 義 務 者 は 以 下 の 通 り なお 石 炭 以 外 の 化 石 燃 料 については 既 存 のエネルギー 税 である 鉱 物 油 税 の 徴 税 還 付 手 続 が 適 用 され 税 関 において 鉱 物 油 税 とともに 徴 収 される また 石 炭 についても 現 状 においてすべて 輸 入 されていることから 税 関 で 課 されることになる 納 税 義 務 者 (CO2 削 減 連 邦 法 第 8 条 ) 石 炭 : 関 税 法 における 輸 入 品 に 関 する 支 払 義 務 のある 者 及 び 国 内 の 製 造 者 その 他 化 石 燃 料 : 鉱 物 油 税 法 における 鉱 物 油 税 の 納 税 義 務 者 産 業 部 門 に 対 する 措 置 暖 房 用 油 及 び 交 通 用 燃 料 の 大 量 消 費 者 や 国 際 競 争 力 に 大 きな 影 響 を 受 けるおそ れのある 者 は CO2 排 出 量 の 上 限 を 定 める 公 式 の 覚 書 を 連 邦 政 府 と 取 り 交 わす ことによりCO2 税 が 非 課 税 となる 削 減 協 定 の 内 容 が 達 成 できなかった 場 合 は CO2 税 の 税 額 に 利 息 を 加 えて 支 払 う 税 収 はその 支 払 額 に 応 じて 国 民 と 経 済 界 に 還 元 国 民 への 還 元 は 連 邦 議 会 がその 手 続 きを 所 管 する すべての 自 然 人 の 間 で 等 分 される 経 済 界 への 還 元 は 連 邦 高 齢 者 遺 族 保 険 資 金 に 税 収 を 充 当 し 社 会 保 障 費 を 軽 減 することにより 実 施 インボイス 方 式 インボイス 方 式 インボイス 方 式 1999 年 1 月 : 既 存 の 環 境 汚 染 に 対 する 課 税 を 再 編 成 した 汚 染 活 動 一 般 税 (TGAP [taxe générale sur les activités polluantes]( 注 10))を 創 設 1999 年 5 月 :TGAPの 課 税 対 象 を2001 年 1 月 から 企 業 による 化 石 燃 料 及 び 電 力 の 消 費 にまで 拡 張 する 方 針 を 表 明 2000 年 9 月 :2000 年 第 2 次 補 正 予 算 法 案 にTGAPの 改 正 を 盛 り 込 む 2000 年 12 月 10 日 : 政 府 案 が 議 会 を 通 過 2000 年 12 月 29 日 : 憲 法 院 より 違 憲 判 決 ( 注 11) フランスの 温 暖 化 対 策 税 制 は 既 存 の 環 境 税 である 汚 染 活 動 一 般 税 (TGAP)の 課 税 対 象 を 企 業 による 化 石 燃 料 及 び 電 力 の 消 費 にまで 拡 張 するものとして 導 入 が 予 定 されていた 既 存 エネルギー 税 [excise tax]の 主 な 課 税 対 象 :ガソリン ディーゼル/ 軽 油 航 空 機 燃 料 (ケロシン) 軽 油 重 油 LPG 灯 油 及 び 電 気 温 暖 化 対 策 税 制 (TGAPの 拡 張 分 )は 企 業 による 化 石 燃 料 及 び 電 力 の 消 費 が 課 税 対 象 農 林 漁 業 及 び 交 通 部 門 は 課 税 対 象 外 年 間 のエネルギー 消 費 量 が 石 油 換 算 100t 以 上 の 企 業 が 納 税 義 務 者 全 仏 約 280 万 社 のうち 約 4.4 万 社 を 課 税 対 象 と 予 定 産 業 部 門 に 対 する 措 置 付 加 価 値 100 万 フラン(15.2 万 EUR) 当 たりのエネルギー 消 費 量 が 石 油 換 算 25 万 ト ン 以 上 の 企 業 や 自 主 協 定 を 結 ぶ 企 業 に 対 し 税 を 軽 減 する 措 置 が 検 討 された 35 時 間 労 働 制 導 入 の 財 源 への 充 当 を 予 定 3

5 注 1 重 油 等 についてはその 後 再 び 既 存 エネルギー 税 の 課 税 対 象 に 追 加 されている 2 政 府 提 案 ではこれらの 他 プロセス 産 業 にまで 拡 張 する 内 容 が 盛 り 込 まれていたが 採 択 されなかった 代 わりに 国 内 排 出 量 取 引 制 度 の 導 入 が 検 討 されることとなった 3 軽 油 等 についてはその 後 再 び 既 存 エネルギー 税 の 課 税 対 象 に 追 加 されている 4 導 入 当 初 電 力 の 課 税 対 象 者 は 低 アンペア 契 約 者 に 限 定 されていたが 1997 年 に 全 アンペア 契 約 者 に 拡 張 された 経 緯 がある なお その 際 の 追 加 税 収 は 省 エネ 再 生 可 能 エネルギー 投 資 の 投 資 税 額 控 除 の 財 源 に 充 当 された 5 導 入 当 初 産 業 部 門 は 非 課 税 とされていたが 1993 年 に 50%の 軽 減 税 率 (エネルギー 多 消 費 産 業 には 35%)で 課 税 が 開 始 された 工 程 別 及 び 協 定 の 有 無 別 の 税 率 設 定 措 置 は 1996 年 に 導 入 された 6 石 炭 : 石 炭 を 採 取 生 産 輸 入 し 燃 料 として 自 ら 消 費 する 者 又 は 国 内 での 燃 料 としての 消 費 のために 他 者 に 提 供 する 者 ガス:ガスを 採 取 生 産 輸 入 し 燃 料 として 自 ら 消 費 する 者 採 取 者 から 引 き 取 り 燃 料 として 自 ら 消 費 する 者 又 はガスを 生 産 輸 入 し 国 内 での 燃 料 としての 消 費 のために 他 者 に 提 供 する 者 7 炭 化 水 素 からなる 化 合 物 の 一 般 的 総 称 普 通 天 然 アスファルト コールタール 石 油 アスファルト ピッチなどという 道 路 舗 装 用 材 料 防 水 剤 防 腐 剤 などに 用 いる 年 の EU データベースで 確 認 できる 範 囲 イタリアでは 温 暖 化 対 策 税 制 として 1999 年 に 既 存 のエネルギー 税 の 税 率 引 き 上 げが 開 始 されたが 同 年 11 月 には 燃 料 価 格 の 高 騰 を 理 由 に 2000 年 途 中 まで 一 時 的 に 引 き 上 げ 分 の 適 用 が 中 断 された その 後 も 運 輸 業 などに 対 する 軽 減 措 置 の 追 加 導 入 が 行 われるなど 税 制 に 関 するいくつかの 変 更 が 行 われている 9 マーシャル 卿 は 当 時 英 国 産 業 連 盟 会 長 財 務 省 からの 依 頼 でタスクフォースを 設 けて 新 しい 政 策 を 検 討 し 上 記 提 言 を 行 う この 提 言 が 現 在 の 英 国 の 気 候 変 動 税 及 び 気 候 変 動 協 定 並 びに 排 出 量 取 引 制 度 の 土 台 となっている 10 SOx などの 排 出 量 について 課 税 されている 11 税 の 制 度 設 計 上 の 問 題 で 税 の 考 え 方 そのものが 違 憲 とされたものではない 4

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52 3. 諸 外 国 における 自 動 車 環 境 税 制 の 例 ドイツ フランス イギリス スウェーデン デンマーク オーストリア 米 国 保 有 に 関 する 税 自 動 車 税 乗 用 車 排 ガス 基 準 ( 一 部 燃 費 基 準 を 含 む)に 連 動 した 税 率 で, 排 気 量 100ccに 応 じて 課 税 トラック 重 量 に 比 例 自 動 車 税 税 法 上 の 馬 力 をもとに 税 率 を 適 用 自 動 車 物 品 税 乗 用 車 については 一 律 155ポ ンドの 課 税 貨 物 車 については 排 出 ガス 基 準 の 適 否, 重 量 と 車 軸 の 数 等 に 応 じて 課 税 される 自 動 車 税 税 率 は 基 本 的 に 重 量 と 排 出 ガスの 環 境 レベルに 応 じて 課 税 自 動 車 税 貨 物 車,バス 及 び1997 年 7 月 1 日 以 前 に 登 録 された 乗 用 車 に ついては 重 量 に 応 じて 課 税 自 動 車 税 3500kg 未 満 の 車 エンジン 出 力 に 応 じて 課 税 3500kg 以 上 の 車 重 量 に 応 じて 課 税 Euro-3 等 の 規 制 適 用 前 に 登 録 される 規 制 適 合 車 に 対 する 免 税 ( 一 定 の 年 限 に 限 る) 排 ガス 規 制 基 準 及 び 騒 音 規 制 基 準 を 満 たすトラックの 税 率 軽 減 低 燃 費 車 に 対 する 税 額 控 除 ( 一 定 の 年 限 に 限 る) 電 気 自 動 車 についてはガソリ ン 車 の 半 額 になる 他, 初 回 登 録 から5 年 まで 免 税 電 気 自 動 車, 天 然 ガス 車,L PG 自 動 車 について 自 動 車 税 を 全 額 又 は 一 部 を 免 除 排 出 量 を 加 味 して 自 動 車 税 の 算 定 の 基 準 になる 税 法 上 の 馬 力 を 算 出 電 気 自 動 車, 天 然 ガス 車,L PG 車 等 の 車 の 所 得 税 及 び 法 人 税 に 係 る 特 別 償 却 低 排 出 トラック バスについ て 最 大 1000ポンドの 減 税 1100cc 以 下 に 車 については55 ホ ント 軽 減 2000 年 秋 からはCO 2 排 出 量 に 基 づいた 税 率 を 適 用 1997 年 7 月 1 日 以 降 に 登 録 され た 乗 用 車 については 燃 費 に 応 じて 課 税 電 気 自 動 車 については 課 税 対 象 外 触 媒 がついていない 車 に20% の 追 加 課 税 クリーンエネルギー 車 ( 天 然 ガス, 液 化 天 然 ガス, 液 化 石 油 ガス, 水 素, 電 気 メ タノール,エタノール,そ の 他 のアルコール 又 はエー テルを 含 む 燃 料 を 使 用 する 車 ) 購 入 者 に 対 する 所 得 控 除 電 気 自 動 車 の 購 入 者 に 対 す る 税 額 控 除 取 得 に 関 する 税 自 動 車 取 得 税 (20%) 販 売 税 商 業 用 車 と 大 型 貨 物 車 両 に 対 して 重 量 と 排 出 ガスの 環 境 レベルに 応 じて 課 税 登 録 税 ( 価 格 の6485EUROまでに 対 し て105%, 残 りに 対 して180%) 登 録 税 燃 費 に 応 じた 税 率 で 課 税 燃 料 多 消 費 車 税 一 定 以 上 の 燃 料 多 消 費 型 の 新 車 を 販 売 する 自 動 車 メー カー 及 び 輸 入 業 者 は 車 の 燃 費 に 応 じた 税 を 負 担 する 高 級 車 税 3 万 ドル 以 上 の 販 売 価 格 の 6% 電 気 自 動 車 は 販 売 税 の 課 税 対 象 外 電 気 自 動 車 は 課 税 対 象 外 電 気 自 動 車 については 免 除 電 気 その 他 の 代 替 エネルギ ーを 使 用 する 車 に 対 する 高 級 車 税 の 税 率 軽 減 100% 電 気 自 動 車 の 高 級 車 税 については7 万 5 千 ドル 以 上 の 車 のみに 課 税 ディーゼル 車 へ の 課 税 ディーゼル 車 は 自 動 車 税 の 税 率 がガソリン 車 の 約 二 倍 ディーゼル 乗 用 車 は 自 動 車 税 がガソリン 車 の 約 五 倍 ディーゼル 車 は 自 動 車 税 の 額 がガソリン 車 に 比 べて 大 幅 に 高 くなる 他,これに 上 乗 せす る 形 で 追 加 税 を 課 税 ( 出 典 : 平 成 11 年 7 月 環 境 省 自 動 車 環 境 税 制 研 究 会 資 料 ) 51

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54 ( 出 典 : 自 治 体 国 際 化 フォーラム 2001 年 9 月 号 財 団 法 人 自 治 体 国 際 化 協 会 ) 4. 諸 外 国 における 使 い 捨 て 容 器 の 処 理 方 法 (デポジット 制 度 ) 等 1 ドイツの 事 例 (1)ドイツでは まず 1988 年 ペットボトル/デポジット 政 令 (The PET/Deposit Ordinance in 1988)で 使 い 捨 てのペットボトルに 1 本 当 たり50ペニヒ~2マルク のデポジットが 義 務 づけられた さらに 1991 年 包 装 政 令 では すべての 飲 料 容 器 について 強 制 デポジットが 課 された ただし 全 飲 料 容 器 の72% 以 上 をリターナブル 容 器 にする 場 合 全 飲 料 容 器 に 対 する 強 制 デポジット 義 務 は 免 除 されるという 規 定 も 盛 り 込 まれ 現 状 では 強 制 デポジットは 導 入 されていない しかし 実 際 は 72% 以 上 のリターナブル 義 務 があるため 88 年 以 前 からあるデポジット 制 度 が 維 持 されている (2)ミネラルウォーター 用 のリターナブル 瓶 を 例 に 取 ると 購 入 時 に 消 費 者 は1 本 当 た り30ペニヒのデポジット 料 金 をレジで 支 払 う 必 要 がある(なお プラスチックケース にも1ケース 当 たり3マルクのデポジット 料 金 がかかり 1ケース(12 本 )を 購 入 し た 場 合 合 計 6マルク60ペニヒを 支 払 う 義 務 がある ) 使 用 後 消 費 者 は 販 売 店 に 空 き 瓶 を 持 ち 込 み デポジット 料 金 を 返 却 してもらう( 現 金 の 場 合 と 販 売 店 の 金 券 にな る 場 合 がある ) 一 方 回 収 された 瓶 は 工 場 へと 運 ばれ 再 利 用 される(ガラ 瓶 は40~50 回 ペッ トボトルは15~30 回 再 利 用 ) なお 使 い 捨 て 飲 料 容 器 の 大 部 分 については デュ アルシステムを 通 して 回 収 リサイクルされている (3)このようにドイツでは 広 範 に 飲 料 容 器 のリターナブルシステムが 普 及 しているが その 大 きな 要 因 として 次 の2つがある ア 規 格 統 一 された 瓶 の 使 用 飲 料 業 界 でドイチェ プルネンと 呼 ばれる 業 界 団 体 を 作 り そこで 決 めた 統 一 規 格 の 瓶 を 国 内 のほとんどの 企 業 が1967 年 から 使 用 している そのため 生 産 者 が 再 利 用 のための 余 分 なコストを 削 減 できることはもちろんのこと 消 費 者 にも 分 別 な どで 大 きな 負 担 がかからない イ ペットボトルのリターナブル 瓶 の 使 用 様 々な 開 発 研 究 の 結 果 ペットボトルのリターナブルを 実 施 している その 材 質 は 耐 久 性 を 持 たせるため 大 変 硬 い ドイツのデポジット 料 金 一 般 家 庭 廃 棄 物 のリサイクル 処 理 内 訳 (1997 年 ) 種 別 金 額 (ペニヒ) 種 別 重 量 ( 千 トン) ビール 瓶 15 家 電 50 水 清 涼 飲 料 水 の 瓶 30 古 紙 437 ペットボトル 70 包 装 廃 棄 物 436 コンポスト 275 焼 却 処 分 1330 埋 立 処 分 1150 総 計

55 2 デンマークの 事 例 (1)デンマークでは 廃 棄 物 の 処 理 義 務 については 各 市 町 村 (コムーネ)が 分 権 的 に 行 っており その 具 体 的 方 法 は 多 種 多 様 である しかし 国 レベルにおいて1985 年 に 廃 棄 物 とリサイクルのためのアクションプログラム が 策 定 され 現 在 の 第 3 次 プラン では2000 年 までに 発 生 廃 棄 物 の54%のリサイクルと1997 年 レベルでの 廃 棄 物 総 量 の 安 定 化 を 掲 げている そして この 実 現 手 段 として 同 国 では いくつかの 経 済 的 手 法 が 採 用 されている (2)そのひとつが 第 一 次 世 界 大 戦 以 前 から 導 入 されているデポジット 制 度 の 活 用 であ る 同 国 では ビールおよび 清 涼 飲 料 水 にフいてはすべてリターナブル 容 器 と 義 務 づ けており 使 い 捨 て 容 器 や 金 属 缶 の 使 用 は 禁 止 されている なお ガラス 瓶 は33 回 ペットボトルも 約 20 回 程 度 再 利 用 されている (3) 飲 料 容 器 にはさらに 国 税 としてのプロダクトチャージ( 生 産 時 課 税 )が 課 されて いる この 税 金 は 文 字 どおり 製 品 が 新 しく 生 産 される 段 階 で 課 税 される 税 で リ ターナブル 容 器 については1 度 の 課 税 ですむことから 企 業 がリターナブル 容 器 を 利 用 することを 促 している(なお プロダクトチャージ 対 象 品 には 紙 皿 や 紙 コップな どがある ) (4)このような 経 済 的 理 由 に 加 え 飲 料 容 器 に 関 する 規 制 が 国 内 に 流 通 する 飲 料 容 器 の 種 類 を 限 定 していることから デンマークの 飲 料 容 器 は90% 以 上 の 割 合 で 再 利 用 され ている そのためか 使 い 捨 て 容 器 を 対 象 にしたドイツのデュアルシステムのような 生 産 者 に 回 収 リサイクルの 責 任 を 負 わせる 制 度 の 創 設 には 至 っていない デンマークの 飲 料 容 器 デポジット 金 額 種 別 金 額 (クローネ) ビール 瓶 指 涼 飲 料 水 用 ビン リットル 飲 料 水 ペットボトル 2.5 1リットル 飲 料 水 ペットボトル 4.25 再 利 用 マークのアルコール 飲 料 瓶 2.25 再 利 用 マークのワイン 飲 料 瓶 2.25 再 利 用 マークのないワイン 瓶

56 3 スウェーデンの 事 例 (1)スウェーデンのデポジット 制 度 もその 歴 史 は 古 く 1885 年 にはガラス 掛 こついて 導 入 され 同 時 に 容 器 形 態 も 業 界 主 体 で 統 一 された その 後 消 費 スタイルが 急 激 に 変 化 し 廃 熱 勿 問 題 が 注 目 されるようになると 1982 年 にビールと 清 涼 飲 料 水 のアルミ 缶 について1 本 当 たり50オーレのデポジットが 課 された その 後 も 政 府 と 飲 料 巣 界 の 協 調 の 下 リターナブル 用 のペットボトルや 使 い 捨 て 用 のペットボトルにも 次 々にデ ポジットが 導 入 された(なお 国 内 でのスチール 缶 の 生 産 は 原 則 禁 止 されている ) (2)この 結 果 一 部 の 種 類 を 除 き 90% 以 上 のリサイクル 率 を 達 成 しているが ここで 注 目 すべきは デンマークと 違 い 金 属 缶 の 使 用 を 認 めていることと 使 い 捨 てガラス 瓶 などの 容 器 包 装 廃 棄 物 こ 関 し ドイツのデュアルシステムに 類 似 したシステムを 1994 年 から 導 入 している 点 である 特 に 前 者 のシステムでは 輸 入 品 の 缶 飲 料 につい てもシステムに 組 み 込 み 確 実 なリサイクルに 努 めている スウェーデンのデポジット 料 金 種 別 金 額 (クローネ) アルミ 缶 1.5 ガラス 瓶 (0.33リットル) 2.5 ガラス 瓶 (0.5リットル) 4.25 ペットボトル(リターナブル 用 ) 2.25 ペットボトル(リサイクル 用 ) 小 2.25 ペットボトル(リサイクル 用 ) 大