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1 信 託 編 第 1 信 託 の 意 味 を 理 解 してしまおう 1 信 託 の 思 想 を 理 解 するところからはじまります 2 登 場 人 物 を 理 解 してください 3 委 任 と 信 託 の 違 い 4 信 託 の 成 立 原 因 5 受 託 種 には 誰 がなれるのだろうか 第 2 信 託 の 課 税 の 原 則 第 3 受 益 者 等 課 税 信 託 の 基 本 的 な 課 税 関 係 1 委 託 者 が 受 益 者 になる 信 託 2 第 三 者 が 受 益 者 になる 信 託 3 信 託 終 了 時 の 課 税 関 係 4 受 益 者 連 続 型 信 託 第 4 信 託 の 具 体 的 な 利 用 場 面 1 信 託 の 具 体 的 利 用 例 2 事 業 承 継 への 利 用 例 3 受 託 者 の 義 務 4 提 出 書 類 第 5 終 わりに 第 1 信 託 の 意 味 を 理 解 してしまおう 1 信 託 の 思 想 を 理 解 するところからはじまります 信 託 (trust) 信 じて 託 す( 信 用 信 頼 信 頼 できる 人 物 ) 制 度 です 誰 でも 日 常 的 に 信 託 を 実 行 しています 頼 まれて 友 人 の 買 い 物 をする 高 齢 の 母 のアパートを 子 が 管 理 する 契 約 よりも 古 い 歴 史 を 持 つのが 信 託 です 法 制 度 としての 発 祥 13世 紀 のイギリスで 発 生 教 会 に 土 地 を 寄 進 しますが 名 義 は 第 三 者 に 移 転 しました 元 の 所 有 者 は 封 建 的 負 担 を 逃 れることができました 十 字 軍 で 出 征 する 兵 士 ( 委 託 者 )は 土 地 を 友 人 ( 受 託 者 )に 譲 渡 しました 妻 と 子 ( 受 益 者 )の 為 に 管 理 を 託 すためです 知 人 ( 受 託 者 )の 裏 切 りが 発 生 します イギリスにはコモン ロー 裁 判 所 とエクイティ 裁 判 所 ( 大 法 官 )が 存 在 します なるほど お 前 は 法 律 上 は 正 式 の 権 利 者 である しかし 権 利 者 となった 背 景 に は 委 託 者 から 信 頼 されてそれを 引 き 受 けたという 事 情 がある 法 律 上 は 何 ら 問 題 が なくても いったいそれであなたの 良 心 に 恥 じることはないのか 医 者 と 患 者 税 理 士 と 納 税 者 の 関 係 は 信 託 です 知 識 経 験 ノウハウ 信 用 があるから 受 託 者 になります 信 頼 を 裏 切 ってはならないのが 受 託 者 です 米 国 での 遺 言 には 遺 産 の 公 開 と 煩 雑 な 手 続 を 要 するが 信 託 では 不 要 です 戸 籍 制 度 があるのは 日 本 韓 国 台 湾 のみです 結 論 信 託 は 信 頼 を 基 礎 とした 財 産 管 理 処 分 の 仕 組 みです - 1 -

2 2 登 場 人 物 を 理 解 してください 委 託 者 (settlor) 信 託 をする 者 受 託 者 (trustee) 財 産 の 管 理 処 分 など 必 要 な 行 為 をすべき 義 務 を 負 う 者 受 益 者 (beneficiary) 利 益 を 受 ける 者 委 託 者 受 託 者 受 益 者 1 類 型 父 専 門 家 父 土 地 を 譲 渡 土 地 の 収 益 委 託 者 = 受 益 者 である 信 託 ( 自 益 信 託 ) 2 類 型 父 専 門 家 子 土 地 を 譲 渡 土 地 の 収 益 委 託 者 受 益 者 である 信 託 ( 他 益 信 託 ) 3 類 型 父 父 子 土 地 を 譲 渡 土 地 の 収 益 委 託 者 = 受 託 者 である 信 託 ( 自 己 信 託 ) 4 類 型 父 信 託 銀 行 奨 学 金 現 金 を 譲 渡 運 用 益 受 益 者 の 存 在 しない 信 託 ( 目 的 信 託 ) 結 論 3名 の 登 場 人 物 を 理 解 して 下 さい 3 委 任 と 信 託 の 違 い ( 1)アパートの 管 理 を 委 任 する( 民 法 上 の 契 約 ) ( 2)アパートを 信 託 する 所 有 者 受 任 者 受 託 者 所 有 者 委 任 契 約 賃 料 収 益 信 託 譲 渡 1 入 口 委 任 は 契 約 でスタート 信 託 は 遺 言 信 託 宣 言 でも 可 能 2 倒 産 隔 離 委 託 者 が 倒 産 しても 受 託 者 が 倒 産 しても 財 産 は 保 全 3 信 用 力 の 切 り 分 け 信 用 力 の 高 い 財 産 だけを 切 り 離 すことができる 4 財 産 価 値 の 切 り 分 け 収 益 権 と 処 分 権 を 分 離 できる 5 信 託 は 所 有 権 が 受 託 者 に 移 転 受 託 者 が 取 引 の 当 事 者 になる 6 委 任 は 委 任 者 が 絶 対 信 託 の 受 託 者 は 独 自 の 裁 量 で 取 引 する 7 受 託 者 の 義 務 善 管 注 意 義 務 忠 実 義 務 分 別 管 理 義 務 などの 義 務 8 いつでもやめられる 委 任 とやめられない 信 託 合 意 なしには 終 了 できない 9 意 思 の 拡 大 死 亡 後 の 財 産 の 行 方 を 決 定 できる 10 終 了 当 事 者 の 死 亡 で 終 了 する 委 任 と 死 後 も 続 く 信 託 収 益 権 と 処 分 権 の 分 離 - 2 -

3 アパート ( 信 託 財 産 ) 収 益 受 益 権 家 賃 を 受 け 取 る 権 利 元 本 受 益 権 終 了 時 にアパートと 残 金 を 受 け 取 る 権 利 信 託 の 倒 産 隔 離 機 能 受 託 者 委 託 者 信 託 財 産 固 有 財 産 アパート 譲 渡 強 制 執 行 できない 強 制 執 行 受 託 者 の 債 権 者 結 論 信 託 には 契 約 で 為 しうることの 100倍 の 可 能 性 があります 4 信 託 の 成 立 原 因 1 信 託 契 約 を 締 結 する 方 法 ( 信 託 法 3条 1) 2 遺 言 をする 方 法 ( 信 託 法 3条 2) 3 公 正 証 書 等 の 書 面 によって 自 己 信 託 する 方 法 ( 信 託 法 3条 3) 委 託 者 受 託 者 受 益 者 アパート 山 田 太 郎 鈴 木 一 郎 山 田 三 郎 信 託 譲 渡 賃 料 収 益 権 利 部 ( 甲 区 ) ( 所 有 権 に 関 する 事 項 ) 順 位 登 記 の 受 付 年 月 日 原 因 権 利 者 その 他 の 事 項 番 号 目 的 受 付 番 号 1 所 有 権 移 平 成 元 年 1月 10 平 成 元 年 1月 所 有 者 大 阪 市 北 区 南 森 転 日 第 111号 10日 売 買 町 山 田 太 郎 所 有 権 移 平 成 25年 7月 1 平 成 25年 7 受 託 者 大 阪 市 北 区 南 森 2 転 1日 第 118号 月 11日 信 託 町 鈴 木 一 郎 信 託 信 託 目 録 第 333号 - 3 -

4 四 三 二 一 信 託 条 項 受 益 者 に 関 す 受 託 者 に 関 す 委 託 者 に 関 す る 事 項 る 事 項 る 事 項 3信 託 の 2信 託 財 1信 託 の 受 益 者 の 氏 名 受 託 者 の 氏 名 委 託 者 の 氏 名 終 了 事 由 産 の 管 理 目 的 及 び 住 所 及 び 住 所 及 び 住 所 本 信 託 は 受 託 者 は 本 信 託 の 目 大 阪 市 北 区 京 田 辺 市 大 住 大 阪 市 北 区 次 の 各 号 本 信 託 契 的 は 本 契 南 森 町 二 丁 目 責 谷 十 七 番 地 南 森 町 二 丁 目 のいずれ 契 約 の 規 約 の 定 めに 二 番 二 号 二 二 番 二 号 かに 該 当 定 及 び 受 従 い 受 託 した 益 者 の 者 が 山 田 三 郎 鈴 木 一 郎 山 田 太 郎 信 託 契 約 書 山 田 太 郎 を 委 託 者 鈴 木 一 郎 を 受 託 者 として 委 託 者 が 所 有 する 末 尾 記 載 の 不 動 産 を 次 の 条 項 で 信 託 する 1 信 託 の 目 的 後 記 不 動 産 を 信 託 財 産 として 管 理 すること 2 信 託 期 間 受 託 者 が 信 託 を 引 き 受 けた 日 から 10年 間 3 受 益 者 委 託 者 の 長 男 山 田 三 郎 信 託 期 間 中 に 受 益 者 が 死 亡 した 場 合 には 受 益 者 に 子 がいる 場 合 は 子 とし 子 がいない 場 合 は 受 益 者 の 弟 4 信 託 終 了 の 際 の 権 利 帰 属 者 受 益 者 5 その 他 条 項 1 信 託 不 動 産 について 信 託 による 所 有 権 移 転 の 登 記 及 び 信 託 の 登 記 をすること 2 保 存 に 必 要 な 修 繕 は 受 託 者 が 適 当 と 認 める 時 期 と 範 囲 において 行 う 3 建 物 については 受 託 者 において 火 災 保 険 に 付 し これを 継 続 する 4 受 託 者 は 信 託 不 動 産 を 賃 貸 のために 利 用 し 信 託 不 動 産 から 生 ずる 賃 料 敷 金 その 他 の 収 入 から 公 租 公 課 保 険 料 その 他 必 要 経 費 及 び 信 託 報 酬 を 控 除 し 毎 月 末 に 精 算 し 剰 余 金 を 受 益 者 に 支 払 う 5 精 算 日 現 在 における 収 益 の 100分 の5を 信 託 報 酬 とする 6 信 託 の 終 了 期 間 満 了 により 終 了 の 際 は 受 託 者 は 信 託 不 動 産 を 権 利 帰 属 者 に 引 渡 し かつ 所 有 権 移 転 登 記 をなす また 賃 貸 借 関 係 や 保 険 関 係 などの 一 切 の 権 利 関 係 を 権 利 帰 属 者 に 引 き 継 ぐ 7 信 託 不 動 産 の 表 示 ( 省 略 ) 平 成 25年 月 日 住 所 大 阪 市 北 区 南 森 町 二 丁 目 二 番 二 号 委 託 者 山 田 太 郎 住 所 京 田 辺 市 大 住 責 谷 十 七 番 地 二 受 託 者 鈴 木 一 郎 所 有 権 の 移 転 登 記 について 登 録 免 許 税 は 課 税 されない 信 託 の 登 記 については 03. %の 登 録 免 許 税 が 課 税 される 信 託 を 理 由 とする 所 有 権 移 転 登 記 には 不 動 産 取 得 税 は 課 税 されない 信 託 受 益 権 の 譲 渡 の 登 記 は 不 動 産 1個 につき 1000円 です( 登 録 免 許 税 法 別 表 1) 結 論 誰 にでもすぐに 信 託 契 約 を 締 結 することが 可 能 です 5 受 託 者 には 誰 がなれるのだろうか 受 託 者 には 息 子 娘 税 理 士 一 般 社 団 法 人 など 誰 でもなれます 信 託 業 法 の 適 用 を 受 けるのは 不 特 定 多 数 の 委 託 者 や 受 益 者 と 取 引 をする 場 合 です - 4 -

5 受 益 証 券 を 発 行 する 場 合 は 金 融 商 品 取 引 法 の 適 用 を 受 けます 信 託 法 改 正 に 伴 う 信 託 業 法 の 見 直 しについて 平 成 18年 1月 26日 金 融 審 議 会 金 融 分 科 会 第 2部 会 現 行 の 信 託 業 に 対 する 規 制 の 対 象 は 信 託 の 引 受 けの 営 業 と 規 定 され 反 復 継 続 性 収 支 相 償 性 が 要 件 と 解 されているが この 反 復 継 続 性 の 要 件 については 不 特 定 多 数 の 委 託 者 受 益 者 との 取 引 が 行 われ 得 るかという 実 質 に 即 して 判 断 されている ところである 今 後 事 業 会 社 が 他 の 会 社 の 事 業 を 複 数 回 受 託 する 場 合 についても 不 特 定 多 数 の 委 託 者 を 予 定 してない 場 合 には 信 託 業 の 対 象 とはならないと 考 えられ る 結 論 良 き 受 託 者 を 得 るのが 信 託 の 最 重 要 の 課 題 です 第 2 信 託 への 課 税 の 原 則 課 税 の 方 法 は 次 の3つです 1 受 益 者 等 課 税 信 託 受 益 者 が 信 託 財 産 に 属 する 資 産 や 負 債 を 有 し 収 益 や 費 用 も 帰 属 するものとして 発 生 時 に 受 益 者 に 課 税 される( 所 法 131 法 法 121) 信 託 財 産 が 土 地 なら 受 益 者 が 土 地 を 所 有 しているものとみなされる 小 規 模 宅 地 等 の 特 例 を 受 ける ことも 可 能 ( 措 通 69の4-2)で 贈 与 税 の 配 偶 者 控 除 の 適 用 も 可 能 ( 相 基 通 21の6-9) 2 集 団 投 資 信 託 受 益 者 が 信 託 財 産 から 利 益 を 受 けた 時 点 で 受 益 者 に 課 税 され る 合 同 運 用 信 託 証 券 投 資 信 託 証 券 投 資 信 託 以 外 の 投 資 信 託 で 主 として 国 内 で 公 募 される ものと 外 国 投 資 信 託 特 定 受 益 証 券 発 行 信 託 が 該 当 ( 法 法 2二 十 九 ) 3 法 人 課 税 信 託 信 託 財 産 から 生 ずる 所 得 に 法 人 税 が 課 税 される 受 託 者 の 固 有 の 所 得 とは 区 別 して 所 得 を 計 算 して 申 告 する 受 益 者 等 の 存 しない 信 託 や 法 人 が 委 託 者 の 信 託 で 租 税 回 避 に 利 用 されやすい 3類 型 の 信 託 と 特 殊 な 投 資 信 託 や 特 定 目 的 信 託 がある( 法 法 2 二 十 九 の 二 ) 結 論 受 益 者 等 課 税 信 託 が 想 定 すべき 信 託 です 集 団 投 資 信 託 は 証 券 化 のスキームであって 理 解 は 不 要 です 法 人 課 税 信 託 は 避 けるべき 信 託 です 第 3 受 益 者 等 課 税 信 託 の 基 本 的 な 課 税 関 係 1 委 託 者 が 受 益 者 になる 信 託 自 益 信 託 父 は 長 男 を 受 託 者 として 賃 貸 用 不 動 産 を 信 託 した 受 益 者 は 父 親 自 身 であるが 父 親 が 死 亡 したときは 妻 が 受 益 者 になる - 5 -

6 委 託 者 受 託 者 受 益 者 1 類 型 父 長 男 父 父 死 亡 で 妻 が 受 益 者 に 2 類 型 長 男 妻 信 託 スタート 時 ( 1類 型 ) 委 託 者 = 受 益 者 である 信 託 ( 自 益 信 託 ) 委 託 者 と 受 益 者 が 同 一 人 なので 課 税 関 係 は 生 じません 1 元 本 への 課 税 資 産 の 譲 渡 又 は 資 産 の 取 得 には 該 当 しない 2 果 実 への 課 税 受 益 者 が 不 動 産 所 得 を 申 告 3 不 動 産 取 得 税 課 税 は 行 われない 父 死 亡 時 ( 2類 型 ) 委 託 者 の 生 存 中 は 自 益 信 託 で 死 亡 と 同 時 に 他 益 信 託 になる( 遺 言 代 用 信 託 ) 1 元 本 への 課 税 資 産 の 相 続 として 相 続 税 の 課 税 小 規 模 宅 地 の 特 例 などの 適 用 も 可 能 受 益 権 または 信 託 財 産 の 譲 渡 では 措 置 法 の 適 用 も 可 能 2 果 実 への 課 税 妻 が 不 動 産 所 得 を 申 告 結 論 私 達 が 利 用 する 信 託 の 95%は 自 益 信 託 です 税 法 上 の 受 益 者 の 概 念 信 託 法 上 の 受 益 者 受 益 者 から 外 れる 者 を 除 いた 受 益 者 税 法 上 は 受 益 者 と 扱 わない ( 相 法 9の21) みなし 受 益 者 税 法 上 のみなし 受 益 者 ( 相 法 9の25) = 現 に 権 利 を 有 しない 受 益 者 遺 言 代 用 信 託 における 委 託 者 死 亡 前 の 受 益 者 みなし 受 益 者 = 信 託 法 上 は 受 益 者 ではないが 受 益 者 とみなす 者 残 余 財 産 を 受 け 取 る 予 定 の 委 託 者 信 託 の 変 更 権 をもつ 帰 属 権 利 者 など 2 第 三 者 が 受 益 者 になる 信 託 他 益 信 託 父 は 不 動 産 管 理 の 為 に 一 般 社 団 法 人 を 受 託 者 として 賃 貸 用 不 動 産 を 信 託 した 受 益 者 は 3才 の 子 だ - 6 -

7 委 託 者 受 託 者 受 益 者 2 類 型 父 一 般 社 団 子 委 託 者 受 益 者 である 信 託 ( 他 益 信 託 ) 子 が 未 成 年 の 場 合 などに 採 用 される 不 動 産 の 贈 与 の1つの 方 法 です 1 元 本 への 課 税 委 託 者 から 受 益 者 への 贈 与 とみなす 相 続 時 精 算 課 税 も 可 能 ( 20歳 以 上 の 子 と 孫 ) 2 果 実 への 課 税 子 が 不 動 産 所 得 を 申 告 する 3 不 動 産 取 得 税 課 税 は 行 われない 第 9条 の 2( 贈 与 又 は 遺 贈 により 取 得 したものとみなす 信 託 に 関 する 権 利 ) 信 託 の 効 力 が 生 じた 場 合 において 適 正 な 対 価 を 負 担 せずに 当 該 信 託 の 受 益 者 等 と なる 者 があるときは 当 該 信 託 の 効 力 が 生 じた 時 において 当 該 信 託 の 受 益 者 等 とな る 者 は 当 該 信 託 に 関 する 権 利 を 当 該 信 託 の 委 託 者 から 贈 与 ( 当 該 委 託 者 の 死 亡 に 基 因 して 当 該 信 託 の 効 力 が 生 じた 場 合 には 遺 贈 )により 取 得 したものとみなす 結 論 子 の 管 理 能 力 は 問 われません 入 居 者 にとっては 一 般 社 団 が 所 有 者 です 3 信 託 終 了 時 の 課 税 関 係 信 託 の 終 了 時 の 処 理 父 親 は 債 務 の 弁 済 の 為 に 債 権 者 に 対 し 賃 貸 ビルを 信 託 譲 渡 した 債 務 の 弁 済 が 終 わり 父 親 が 財 産 を 取 り 戻 した 委 託 者 受 託 者 受 益 者 1 類 型 父 債 権 者 父 財 産 の 管 理 を 受 託 者 に 任 せる 信 託 で 課 税 関 係 は 生 じません 譲 渡 担 保 などの 目 的 に 利 用 できます 結 論 受 益 者 を 信 託 財 産 の 所 有 者 とみなすのが 税 法 の 基 本 原 則 です 4 受 益 者 連 続 型 信 託 80 歳 の 祖 父 が 現 役 で 社 長 をしている 後 継 者 は 息 子 と 孫 まで 確 定 している 受 益 者 連 続 信 託 で 祖 父 死 亡 後 の 受 益 者 を 息 子 に 息 子 死 亡 後 は 孫 を 受 益 者 とする 信 託 を 設 定 しよう 信 託 法 91条 ( 受 益 者 の 死 亡 により 他 の 者 が 新 たに 受 益 権 を 取 得 する 旨 の 定 めのある 信 託 の 特 例 ) 受 益 者 の 死 亡 により 当 該 受 益 者 の 有 する 受 益 権 が 消 滅 し 他 の 者 が 新 たな 受 益 権 を 取 得 す る 旨 の 定 め( 受 益 者 の 死 亡 により 順 次 他 の 者 が 受 益 権 を 取 得 する 旨 の 定 めを 含 む ) のある 信 託 は 当 該 信 託 がされた 時 から 30年 を 経 過 した 時 以 後 に 現 に 存 する 受 益 者 が 当 該 定 めによ り 受 益 権 を 取 得 した 場 合 であって 当 該 受 益 者 が 死 亡 するまで 又 は 当 該 受 益 権 が 消 滅 するまでの 間 その 効 力 を 有 する - 7 -

8 信 託 法 をそのまま 認 めると 節 税 が 可 能 です 祖 父 の 相 続 自 社 株 ( 原 則 評 価 ) 受 益 権 の 現 在 価 値 息 子 受 益 権 の 現 在 価 値 孫 相 続 税 法 では 移 転 の 度 にすべての 財 産 を 取 得 したものとみなす 祖 父 の 相 続 父 の 相 続 受 益 権 受 益 権 自 社 株 自 社 株 自 社 株 ( 原 則 評 価 ) 息 子 に ( 原 則 評 価 ) 孫 に ( 原 則 評 価 ) 遺 贈 遺 贈 結 論 租 税 回 避 防 止 が 意 識 された 条 文 の 作 りになっています 第 4 信 託 の 具 体 的 な 利 用 場 面 1 信 託 の 具 体 的 利 用 例 保 証 金 保 全 信 託 A 介 護 施 設 は 入 所 者 から 保 証 金 5000万 円 を 受 け 取 り 毎 月 50万 円 を 保 証 金 から 支 出 し 介 護 費 用 に 充 てる A 介 護 施 設 が 倒 産 した 場 合 は 入 所 者 が 保 証 金 を 失 うことになり 不 安 だという 声 があるので 安 心 して 保 証 金 を 預 けられるスキームを 検 討 する 必 要 がある 放 蕩 息 子 信 託 長 男 は 放 蕩 息 子 で 相 続 財 産 が 渡 れば 全 て 使 ってしまうだろう 私 が 死 亡 した 後 は 賃 貸 ビルなどの 相 続 財 産 は 長 女 が 管 理 し 長 男 には 毎 月 30万 円 が 支 払 われるようにしたい 扶 養 手 当 信 託 離 婚 に 際 し 父 は 不 動 産 管 理 の 同 族 会 社 を 受 託 者 として 賃 貸 用 不 動 産 を 信 託 した 賃 貸 不 動 産 から 生 じる 賃 料 は 息 子 が 受 領 するが 息 子 が 20才 になったら 信 託 は 終 了 し 賃 貸 不 動 産 は 父 親 に 戻 ってくる 財 産 保 全 信 託 母 親 が 所 有 する 土 地 を 次 女 が 狙 っている いつ 母 親 を 騙 して 移 転 登 記 をしてしまうか 不 安 だ 母 に 認 知 症 の 気 配 があるので 信 託 制 度 を 利 用 し 母 の 財 産 を 保 全 しておこうと 思 う - 8 -

9 委 託 者 受 託 者 受 益 者 母 一 般 社 団 母 長 男 あるいは 次 男 への 信 託 譲 渡 では 現 金 の 混 在 が 防 げません 一 般 社 団 法 人 への 信 託 なら 理 事 として 相 続 人 の 全 員 での 管 理 が 可 能 です 法 人 名 義 に 所 有 権 移 転 登 記 をしても 信 託 譲 渡 であれば 課 税 関 係 は 生 じません 第 1法 相 続 時 精 算 課 税 完 全 なる 所 有 権 の 移 転 第 2法 信 託 法 律 的 な 管 理 権 限 の 分 離 第 3法 管 理 会 社 の 設 立 管 理 権 限 の 分 離 第 4法 成 年 後 見 制 度 現 状 を 固 定 する 第 5法 遺 言 書 の 作 成 問 題 の 先 送 り 結 論 信 託 の 良 き 受 託 者 として 一 般 社 団 法 人 を 利 用 する 方 法 です 委 託 者 を 母 とする 信 託 の 受 託 者 になっているが 相 続 税 の 節 税 策 として 委 託 を 受 けた 資 金 をもって 賃 貸 マンションを 建 築 しようと 思 う 信 託 にも 民 法 上 の 組 合 に 適 用 される 節 税 防 止 策 が 導 入 されてます 不 動 産 所 得 のマイナスは 切 り 捨 てです 賃 貸 料 収 入 減 価 償 却 費 修 繕 費 その 他 損 失 は 切 り 捨 て 25 年 度 税 制 改 正 の 教 育 資 金 一 括 贈 与 非 課 税 制 度 の 利 用 価 値 その 都 度 贈 与 すればそのそも 非 課 税 です 節 税 効 果 はありません 簡 単 に 実 行 できる 信 託 であり 受 託 者 のリスクがありません 倒 産 隔 離 に 利 用 できます 浪 費 家 の 息 子 から 孫 の 教 育 資 金 を 守 ることができます 離 婚 した 息 子 の 元 妻 に 資 金 を 預 けることなく 贈 与 できます 相 続 税 を 最 大 30年 間 繰 り 延 べる 制 度 です 8人 の 孫 曾 孫 に 実 行 すれば 1億 2千 万 円 が 相 続 財 産 から 離 脱 します 成 長 した 孫 を 見 ることができない 高 齢 の 祖 母 の 相 続 税 対 策 です 撤 回 不 能 信 託 家 族 で 話 し 合 って 私 が 自 宅 を 相 続 するという 約 束 で 父 母 と 同 居 したが 皆 が 約 束 を 守 って くれるのだろうか 生 前 の 遺 産 分 割 は 無 効 です( 平 成 6年 11月 25日 東 京 地 裁 判 決 ) 遺 言 は 何 時 でも 書 換 え 可 能 です( 民 法 1022条 ) 死 因 贈 与 は 遺 贈 の 規 定 に 従 うので 何 時 でも 撤 回 可 能 です( 民 法 554条 ) 贈 与 者 の 生 前 に 負 担 を 履 行 する 負 担 付 死 因 贈 与 は 撤 回 不 能 ( 昭 57 年 4月 30 日 最 判 ) - 9 -

10 受 益 者 の 変 更 を 禁 止 する 信 託 行 為 に 別 段 の 定 めをおくことが 可 能 ( 信 託 法 90条 ) 判 例 も 前 例 もないので 公 平 を 維 持 する 信 託 にしてリスクを 回 避 します 撤 回 不 能 ではあるが 特 定 の 条 件 の 場 合 に 撤 回 できるという 定 めも 有 効 です 自 宅 居 住 1 類 型 委 託 者 : 父 受 託 者 受 益 者 : 父 父 死 亡 2 類 型 受 託 者 受 益 者 : 私 信 託 法 90条 ( 委 託 者 の 死 亡 の 時 に 受 益 権 を 取 得 する 旨 の 定 めのある 信 託 等 の 特 例 ) 次 の 各 号 に 掲 げる 信 託 においては 当 該 各 号 の 委 託 者 は 受 益 者 を 変 更 する 権 利 を 有 する ただし 信 託 行 為 に 別 段 の 定 めがあるときは その 定 めるところによる 1 委 託 者 の 死 亡 の 時 に 受 益 者 となるべき 者 として 指 定 された 者 が 受 益 権 を 取 得 する 旨 の 定 めのある 信 託 2 委 託 者 の 死 亡 の 時 以 後 に 受 益 者 が 信 託 財 産 に 係 る 給 付 を 受 ける 旨 の 定 めのある 信 託 2 前 項 第 2号 の 受 益 者 は 同 号 の 委 託 者 が 死 亡 するまでは 受 益 者 としての 権 利 を 有 しな い ただし 信 託 行 為 に 別 段 の 定 めがあるときは その 定 めるところによる 結 論 撤 回 不 能 遺 言 が 認 められれば 両 親 リスクが 無 くなります 2 事 業 承 継 への 利 用 例 株 式 が 親 族 株 主 に 分 散 しているので 信 託 を 利 用 して 議 決 権 を 集 中 したい 委 託 者 兼 受 益 者 受 託 者 株 式 を 信 託 経 営 者 の 一 般 社 団 法 人 創 業 一 族 受 益 権 を 取 得 理 事 には 経 営 者 やその 後 継 者 が 就 任 信 託 の 目 的 は 株 主 権 の 行 使 受 益 権 は 相 続 等 で 分 散 しても 株 主 権 は 一 般 社 団 法 人 が 行 使 する 種 類 株 式 にかわる 利 用 例 です 結 論 資 金 を 使 わずに 議 決 権 を 集 中 できます 3 受 託 者 の 義 務 高 齢 の 母 のアパートを 信 託 することになったが 受 託 者 を 引 き 受 けるリスクはないか 1 受 託 者 の 第 三 者 に 対 する 責 任 信 託 で 生 じた 債 務 は 固 有 財 産 で 賄 う 必 要 がある

11 2 受 託 者 の 業 務 固 定 資 産 税 の 納 税 義 務 大 修 繕 入 居 者 の 募 集 業 務 賃 料 不 払 いの 訴 訟 も 担 当 可 能 3 限 定 責 任 信 託 の 利 用 可 能 性 責 任 を 信 託 財 産 に 限 定 する 信 託 です 限 定 責 任 信 託 の 名 称 を 使 用 し 登 記 する 必 要 があります 不 動 産 賃 貸 業 最 大 のリスクは 震 災 による 建 物 の 倒 壊 です 入 居 者 からの 損 害 賠 償 リスクは 完 全 に 回 避 できません 火 災 保 険 や 借 家 人 賠 償 責 任 保 険 について 後 回 しにしてはいけません 受 託 者 を 一 般 社 団 法 人 にすることもリスク 回 避 です 4 提 出 書 類 信 託 の 事 実 を 明 らかにする 調 書 ( 相 法 592) 信 託 の 設 定 受 益 者 の 変 更 信 託 の 終 了 または 信 託 の 権 利 内 容 に 変 更 があった 場 合 受 託 者 が 翌 月 末 までに 提 出 自 益 信 託 については 不 要 ( 相 規 303 五 イ( 3)) 信 託 財 産 が 50万 円 以 下 と 少 額 である 場 合 も 調 書 の 提 出 は 不 要 ( 相 規 303 一 ) 信 託 の 収 支 を 報 告 する 書 類 ( 所 法 227) 受 託 者 は 信 託 の 収 支 を 記 載 した 信 託 計 算 書 を 毎 年 1月 31日 までに 提 出 信 託 計 算 書 には 信 託 の 資 産 負 債 収 支 受 益 者 に 交 付 した 利 益 を 記 載 不 動 産 所 得 の 明 細 書 を 確 定 申 告 書 に 添 付 ( 措 令 26の6の 26 措 規 18の 24) 組 合 損 失 と 同 様 の 損 失 規 制 があるため 幼 い 孫 への 現 金 を 贈 与 したい アパートの 利 益 を 孫 に 受 け 取 らせたい 株 式 を 自 己 信 託 して 後 継 者 を 受 益 者 にする 一 般 社 団 法 人 を 受 託 者 として 株 式 を 集 中 管 理 結 論 アリバイ 作 りに 信 託 の 調 書 は 不 可 欠 です 第 5 終 わりに 組 織 再 編 成 とM&Aはタックス ドリブン( 税 制 主 導 )ですが 信 託 も 同 様 です 収 益 受 益 権 元 本 受 益 権 などの 信 託 上 の 言 葉 に 惑 わされないようにしましょう 信 託 テクニックを 理 解 すれば 中 身 が 3割 も 濃 いアドバイスができるようになります 信 託 手 法 は 頭 の 柔 らかさを 要 求 します 不 動 産 登 記 という 絶 対 確 実 な 対 抗 要 件 を 満 たすのに 不 動 産 取 得 税 は 課 税 されません 一 般 社 団 法 人 を 組 み 合 わせて 利 用 すれば 信 託 は さらに 価 値 は 高 まります

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