独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No. シートの 内 容 ページ 1 組 織 運 営 の 機 動 性 向 上 1 2 事 務 手 続 きの 効 率 化 25 3 経 費 の 効 率 化

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1 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート (32 項 目 )

2 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No. シートの 内 容 ページ 1 組 織 運 営 の 機 動 性 向 上 1 2 事 務 手 続 きの 効 率 化 25 3 経 費 の 効 率 化 33 4 統 合 効 果 の 発 揮 37 5 効 果 的 な 事 業 の 実 施 43 6 外 務 大 臣 からの 緊 急 の 要 請 への 対 応 69 7 情 報 公 開 広 報 70 8 環 境 社 会 配 慮 78 9 男 女 共 同 参 画 事 業 評 価 技 術 協 力 有 償 資 金 協 力 無 償 資 金 協 力 ボランティア 事 業 NGO 等 との 連 携 国 民 参 加 支 援 開 発 教 育 支 援 海 外 移 住 災 害 援 助 等 協 力 人 材 養 成 確 保 調 査 及 び 研 究 受 託 業 務 予 算 収 支 計 画 資 金 計 画 ( 本 項 において 有 償 資 金 協 力 勘 定 を 除 く ) 短 期 借 入 金 の 限 度 額 不 要 財 産 の 譲 渡 等 の 計 画 重 要 な 財 産 の 譲 渡 等 の 計 画 剰 余 金 の 使 途 ( 本 項 において 有 償 資 金 協 力 勘 定 を 除 く ) 施 設 設 備 に 関 する 計 画 人 事 に 関 する 計 画 積 立 金 の 処 分 及 び 債 権 等 の 回 収 により 取 得 した 資 産 の 取 扱 い 中 期 目 標 期 間 を 超 える 債 務 負 担 監 査 の 充 実 各 年 度 の 業 績 評 価 192

3 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.1 組 織 運 営 の 機 動 性 向 上 大 項 目 中 項 目 小 項 目 1. 業 務 運 営 の 効 率 化 に 関 する 目 標 を 達 成 するためとるべき 措 置 (1) 組 織 運 営 における 機 動 性 の 向 上 開 発 途 上 国 のニーズの 多 様 化 や 我 が 国 の 開 発 援 助 政 策 の 重 点 の 変 化 に 機 動 的 に 対 応 し 得 るよう 引 き 続 き 在 外 事 務 所 の 体 制 機 能 強 化 を 進 め 国 内 から 在 外 への 人 員 配 置 等 の 在 外 強 化 の 取 組 を 一 層 促 進 する また 在 外 公 館 や 内 外 で 活 動 するNGO その 他 の 援 助 関 係 者 や 民 間 セクターとも 連 携 を 図 り 開 発 途 上 地 域 のニーズを 的 確 に 把 握 する また 統 合 効 果 を 最 大 限 に 発 揮 する 観 点 から 従 来 以 上 に 円 滑 な 業 務 の 実 施 が 可 能 とな るような 体 制 の 定 着 を 図 る 併 せて 政 策 上 の 要 請 に 的 確 かつ 機 動 的 に 対 応 すべく 予 算 の 執 行 管 理 機 能 の 一 層 の 強 化 を 図 る さらに 限 られた 資 源 で 最 大 の 効 果 を 発 揮 させる 観 点 から 海 外 拠 点 について 国 際 情 勢 の 変 化 等 を 踏 まえた 配 置 の 適 正 化 等 のため 必 要 な 見 直 し また 国 内 拠 点 について 設 置 目 的 と 果 たすべき 機 能 や 利 用 状 況 等 を 第 三 者 の 参 加 を 得 て 検 証 し その 検 証 に 基 づき 必 要 な 見 直 しを 行 う 具 体 的 には 現 地 ODAタスクフォース 等 現 地 における 政 府 開 発 援 助 ( 以 下 ODA という ) 実 施 のための 連 携 体 制 に 積 極 的 に 参 加 する 人 員 の 在 外 への 配 置 や 現 地 職 員 の 活 用 等 により 適 正 な 人 員 体 制 の 整 備 を 進 めるととも に 事 業 実 施 において 在 外 主 導 体 制 の 定 着 を 図 る 部 局 間 の 連 携 を 強 化 するとともに 業 務 運 営 に 係 る 決 裁 プロセスを 合 理 化 し 業 務 効 率 の 促 進 を 図 る 既 存 の 各 システムを 有 効 活 用 して 予 算 執 行 の 予 測 性 を 高 め 予 算 の 執 行 管 理 調 整 機 能 の 一 層 の 強 化 を 図 る EUへ 加 盟 した あるいはOECD 開 発 援 助 委 員 会 の 援 助 受 取 国 リストから 外 れたいわ ゆるODA 卒 業 国 に 設 置 されている 海 外 拠 点 については 実 施 中 の 事 業 終 了 のタイミン グや 外 交 的 配 慮 も 念 頭 に 置 きつつ 原 則 廃 止 する それ 以 外 の 海 外 拠 点 についても 開 発 途 上 国 の 経 済 成 長 などの 国 際 情 勢 の 変 化 プロジェクトの 実 施 期 間 等 の 状 況 を 踏 まえ 配 置 の 適 正 化 のための 必 要 な 見 直 しを 行 う 国 内 拠 点 について 各 国 内 機 関 の 設 置 目 的 と 果 たすべき 機 能 役 割 稼 働 率 等 の 利 用 状 況 費 用 対 効 果 等 を 第 三 者 の 参 加 を 得 て 検 証 し その 検 証 結 果 に 基 づき 配 置 の 適 正 化 の ための 必 要 な 見 直 しを 行 う 業 務 実 績 平 成 22 年 度 は 統 合 後 の 定 期 モニタリングの 結 果 等 を 踏 まえて 組 織 運 営 及 び 業 務 遂 行 上 取 り 組 むべき 事 項 をとりまとめるとともに 組 織 横 断 的 な 中 期 的 課 題 に 対 する 取 組 に ついて 組 織 的 な 検 討 に 着 手 した 現 場 の 機 能 強 化 としては 在 外 の 現 場 の 最 前 線 への 人 事 配 置 を 一 層 促 進 すべく 検 討 を 行 うとともに 現 地 職 員 の 活 用 促 進 に 向 けた 執 務 資 料 の 英 文 化 や 研 修 等 の 実 施 を 行 った ま た 海 外 拠 点 の 事 務 の 合 理 化 を 図 るべく 代 替 可 能 な 経 理 業 務 の 本 部 への 移 管 を 一 層 進 める こととした 海 外 拠 点 についてはサウジアラビア 事 務 所 を 廃 止 するとともに 海 外 拠 点 の 配 置 適 正 化 や 体 制 の 包 括 的 な 見 直 しについて 今 後 の 協 力 の 方 向 性 や 事 業 規 模 等 を 踏 まえ 検 討 を 行 っ 1

4 ている 国 内 拠 点 については 22 年 度 の 利 用 者 数 は 増 加 した 地 域 と 国 際 協 力 をつなぐ 役 割 を 強 化 し 国 民 の 理 解 と 支 持 を 促 進 するとともに 国 際 協 力 の 裾 野 も 拡 大 すべく 国 内 事 業 及 び 国 内 拠 点 のあり 方 について 検 討 を 行 った 予 算 執 行 管 理 体 制 については より 適 切 かつ 効 率 的 に 行 なうための 仕 組 体 制 について の 検 討 を 行 った なお 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 に 対 応 するため 地 震 発 生 当 日 に 理 事 長 を 本 部 長 とする 安 全 対 策 本 部 を 設 置 し 迅 速 に 機 構 関 係 者 の 安 否 や 被 災 地 域 にある 国 内 拠 点 の 状 況 等 を 把 握 の 上 対 応 を 行 った また 国 内 拠 点 を 活 用 した 被 災 地 支 援 を 展 開 し た 1. 組 織 体 制 等 の 定 着 に 向 けた 取 組 (1) 統 合 後 の 部 局 間 の 連 携 強 化 ( 指 標 : 部 局 間 の 連 携 強 化 に 向 けた 取 組 決 裁 プロセスの 合 理 化 に 向 けた 取 組 ) 統 合 後 の 組 織 を 一 体 的 かつ 効 率 的 に 運 営 管 理 する 観 点 から 組 織 体 制 及 び 業 務 の 流 れ の 定 着 を 図 ることを 目 的 とし 21 年 度 に 引 続 き 統 合 後 (1 年 半 )の 定 期 モニタリングを 実 施 した また 統 合 モニタリングで 確 認 された 課 題 に 加 え 内 外 の 環 境 を 踏 まえ 組 織 運 営 及 び 業 務 遂 行 上 取 り 組 むべき 事 項 を 網 羅 的 にとりまとめ そのうち 優 先 的 に 対 応 すべ き 課 題 について 役 員 のリーダーシップの 下 組 織 全 体 の 業 務 サイクルとして 取 り 組 む 体 制 を 整 備 するとともに 経 営 戦 略 機 能 の 強 化 として 業 務 の 選 択 と 集 中 新 規 事 業 開 発 等 の 事 業 企 画 とそれを 実 現 するために 必 要 な 組 織 のあり 方 等 を 組 織 横 断 的 に 検 討 することを 目 的 としたタスクフォースを 設 置 した また ASEAN 成 長 戦 略 の 横 断 機 能 を 強 化 す る 観 点 から 東 南 アジア 第 一 大 洋 州 部 と 東 南 アジア 第 二 部 を 東 南 アジア 部 に 統 合 する 等 組 織 のスリム 化 を 進 めた また 国 別 地 域 別 アプローチ 及 び 協 力 プログラムの 戦 略 性 の 一 層 の 強 化 を 進 めるとともに これらの 方 向 性 を 踏 まえた 予 算 や 人 員 等 の 効 果 的 な 資 源 の 配 分 海 外 拠 点 の 配 置 及 び 体 制 の 見 直 しの 検 討 を 行 った 決 裁 プロセスの 合 理 化 に 向 けた 取 組 については 迅 速 な 意 思 決 定 の 確 保 責 任 権 限 の 明 確 化 等 の 観 点 から こうした 一 連 の 組 織 改 編 を 踏 まえ 決 裁 プロセスや 合 議 先 等 の 見 直 しを 行 った なお 東 日 本 大 震 災 への 対 応 として 地 震 発 生 当 日 に 理 事 長 を 本 部 長 とする 安 全 対 策 本 部 を 設 置 し 機 構 関 係 者 の 安 否 確 認 を 速 やかに 行 うとともに 被 災 地 域 にある 国 内 拠 点 の 状 況 等 を 把 握 の 上 迅 速 に 対 応 を 行 った また 同 安 全 対 策 本 部 の 下 宮 城 県 の 東 北 支 部 福 島 県 の 二 本 松 青 年 海 外 協 力 隊 訓 練 所 を 活 用 した 被 災 者 支 援 を 円 滑 に 実 施 した( 東 日 本 大 震 災 の 対 応 に 関 する 詳 細 については 関 連 する 小 項 目 に 記 載 ) 2. 現 場 ( 海 外 拠 点 )の 機 能 強 化 (1) 在 外 主 導 体 制 の 定 着 ( 指 標 : 在 外 主 導 体 制 の 定 着 状 況 ) 22 年 度 は 国 別 地 域 別 アプローチを 一 層 強 化 するために 在 外 事 務 所 長 会 議 を 地 域 ごとに 開 催 し 地 域 の 状 況 やニーズを 踏 まえた 支 援 戦 略 の 検 討 や 国 ごとの 開 発 ニーズの 分 析 力 の 強 化 等 について 議 論 を 行 い その 結 果 を 基 に 国 別 の 開 発 課 題 や 協 力 アプローチ に 関 する 分 析 を 行 う 国 別 分 析 ペーパー JICA Analytical Work の 策 定 及 び 協 力 プログラ ムの 戦 略 性 の 一 層 の 強 化 に 取 り 組 むこととした( 詳 細 は 小 項 目 No.4 統 合 効 果 の 発 揮 参 照 ) なお 総 務 省 政 策 評 価 独 立 行 政 法 人 評 価 委 員 会 による 勧 告 の 方 向 性 (18 年 11 月 ) 2

5 で 指 摘 されている 国 内 から 在 外 への 人 員 配 置 等 の 在 外 強 化 の 取 組 については 在 外 の 現 場 の 最 前 線 で 在 外 強 化 に 資 するよう 効 果 的 な 人 員 配 置 を23 年 度 から 一 層 促 進 すべく 見 直 しを 行 った また 在 外 強 化 は 人 員 シフトだけではなく 海 外 拠 点 が 円 滑 に 効 果 の 高 い 業 務 を 行 うた めの 機 能 強 化 や 本 部 からの 支 援 体 制 強 化 を 通 じて 実 施 してきている 22 年 度 は 現 地 職 員 の 活 用 促 進 に 向 け 執 務 資 料 の 英 文 化 を 一 層 進 めるとともに 現 地 職 員 の 職 務 遂 行 能 力 向 上 のため 戦 略 的 な 研 修 や 各 海 外 拠 点 の 優 良 事 例 の 共 有 等 を 行 った さらに 海 外 拠 点 の 事 務 の 合 理 化 を 図 るべく 代 替 可 能 な 経 理 業 務 の 本 部 への 移 管 について11 海 外 拠 点 で 試 行 した 結 果 一 元 的 管 理 による 質 の 向 上 と 総 合 的 な 業 務 量 の 軽 減 につながることが 確 認 されたため 23 年 度 は35 拠 点 に 拡 大 することとした (2) 現 地 におけるODA 実 施 のための 連 携 ( 指 標 : 現 地 ODAタスクフォースへの 参 加 実 績 ) 現 地 ODAタスクフォースは 15 年 度 の 設 置 以 降 日 本 側 関 係 者 間 の 協 議 及 び 相 手 国 政 府 との 協 議 が 定 期 的 に 実 施 されており 各 国 にて 既 に 定 着 している 22 年 度 は ODA 中 期 政 策 に 掲 げられた 現 地 ODAタスクフォース 機 能 のうち 援 助 政 策 の 立 案 検 討 援 助 対 象 候 補 案 件 の 形 成 選 定 被 援 助 国 における 我 が 国 関 係 者 との 連 携 強 化 を 中 心 に 活 動 が 行 われており 例 えば アジア 中 南 米 及 びアフリカ 地 域 を 中 心 に45カ 国 において 企 業 やNGO 等 の 民 間 関 係 者 を 交 えた 議 論 が 行 われた いく つかの 国 においては エネルギー や 科 学 技 術 等 のテーマ 別 の 議 論 も 行 われており これまでの 情 報 共 有 の 場 にとどまらず 当 該 国 の 状 況 関 心 を 踏 まえた 議 論 がなされてきて いる 21 年 度 に 本 格 導 入 された 事 業 展 開 計 画 (ローリングプラン) の 作 成 について 本 部 とともに 現 地 ODAタスクフォースにおいても 積 極 的 に 参 画 し 先 方 政 府 との 政 策 協 議 他 ドナーとの 協 議 やセクター 会 合 での 議 論 を 行 った 現 地 ODAタスクフォースにおいて 機 構 は 開 発 に 関 する 専 門 的 な 知 見 に 基 づき 開 発 ニーズの 分 析 等 において 中 心 的 な 役 割 を 担 うとともに 現 場 からの 情 報 事 業 運 営 等 に 係 る 教 訓 を 援 助 方 針 及 び 計 画 の 策 定 に 関 する 議 論 に 反 映 させた また 援 助 方 針 及 び 計 画 に 基 づく 事 業 展 開 計 画 の 策 定 案 件 形 成 及 び 要 望 調 査 を 中 心 となってとりまとめ 現 地 O DAタスクフォースの 活 動 を 積 極 的 に 進 めた さらに 現 地 ODAタスクフォースの 強 化 のために 外 務 省 が 開 催 する 遠 隔 セミナー( 機 構 のテレビ 会 議 システムを 活 用 )において 援 助 協 調 気 候 変 動 官 民 連 携 といったテーマに 対 して 機 構 職 員 等 も 積 極 的 に 参 加 し ま た 研 修 講 師 としても 参 画 した 3. 海 外 国 内 拠 点 の 配 置 適 正 化 (1) 海 外 拠 点 の 配 置 適 正 化 に 向 けた 取 組 ( 指 標 : 海 外 拠 点 の 配 置 状 況 ) ODA 卒 業 国 に 該 当 するサウジアラビアについて 23 年 3 月 に 事 務 所 を 廃 止 した( 独 立 行 政 法 人 の 事 務 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 における ODA 卒 業 国 となる 国 の 海 外 事 務 所 の 廃 止 に 該 当 ) また 海 外 拠 点 については 今 後 もミレニアム 開 発 目 標 (MDGs) や 第 4 回 アフリカ 開 発 会 議 (TICADⅣ) 等 の 国 際 公 約 の 達 成 や 平 和 構 築 復 興 支 援 新 規 独 立 国 支 援 等 の 対 応 のための 体 制 拡 充 強 化 のニーズ 及 び 各 国 への 今 後 の 協 力 の 方 向 性 や 事 業 規 模 等 を 踏 まえ 各 拠 点 の 整 理 統 合 配 置 適 正 化 に 向 けた 見 直 しを 行 っていく とともに 体 制 の 包 括 的 な 見 直 しについて 検 討 を 進 めていく また 同 一 都 市 にあり 連 携 効 果 が 見 込 まれる 拠 点 の 他 機 関 との 共 有 化 の 可 能 性 につい 3

6 ては 情 報 セキュリティ 管 理 の 必 要 性 等 にも 配 慮 しつつ 関 係 省 庁 機 関 との 情 報 共 有 や 検 討 に 協 力 している (2) 国 内 拠 点 の 配 置 適 正 化 に 向 けた 取 組 ( 指 標 : 国 内 拠 点 の 配 置 状 況 ) 行 政 刷 新 会 議 による 事 業 仕 分 け 外 務 省 による ODAのあり 方 に 関 する 検 討 最 終 とり まとめ NGO 関 係 者 を 含 む 有 識 者 による 国 内 機 関 の 第 三 者 検 証 等 を 踏 まえ 国 内 事 業 の 一 層 の 効 率 的 な 実 施 を 進 め かつ 開 発 効 果 を 高 めるだけでなく 地 域 と 国 際 協 力 をつなぐ 役 割 を 強 化 し 国 民 の 理 解 と 支 持 を 促 進 するとともに 国 際 協 力 の 裾 野 も 拡 大 すべく 国 内 事 業 及 び 国 内 拠 点 のあり 方 について 検 討 を 行 った 7 月 に 開 催 した 国 内 機 関 長 会 議 におい て 海 外 で 行 われている 事 業 と 一 体 となったプログラム アプローチの 強 化 NGO/N PO 民 間 企 業 大 学 地 方 自 治 体 との 連 携 強 化 戦 略 的 な 人 材 育 成 のための 国 地 域 単 位 での 研 修 事 業 の 見 直 し 課 題 部 地 域 部 と 一 体 となった 分 野 ごとの 研 修 事 業 の 検 討 体 制 の 強 化 等 の 方 向 性 を 打 ち 出 し 具 体 的 な 検 討 に 着 手 している また 当 面 の 課 題 として 研 修 員 受 入 事 業 における 委 託 契 約 業 務 の 直 営 化 に 伴 う 見 直 し 開 発 途 上 国 における 人 材 育 成 に 関 する 事 業 の 基 本 的 な 考 え 方 の 整 理 ボランティア 募 集 体 制 見 直 し 開 発 教 育 支 援 の 方 針 等 の 検 討 を 進 めていくことが 合 意 された このような 検 討 とともに 22 年 4 月 11 月 の 行 政 刷 新 会 議 による 事 業 仕 分 け 結 果 及 び 独 立 行 政 法 人 の 事 務 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 も 踏 まえ 施 設 運 営 研 修 実 施 に 係 るコスト 削 減 を 図 るべく 建 物 管 理 経 費 の 削 減 効 率 化 高 級 研 修 員 の 廃 止 準 高 級 研 修 員 生 活 費 の 削 減 課 題 別 研 修 コースの 多 人 数 化 によるコース 数 の 削 減 研 修 事 業 の 協 力 プ ログラム 化 学 位 取 得 を 目 的 とする 長 期 研 修 のとりやめ 日 本 語 研 修 等 による 期 間 の 短 縮 及 び 研 修 員 生 活 費 の 削 減 等 の 施 策 を 行 っている 上 記 に 加 え 国 内 拠 点 の 見 直 しとして 広 尾 センター( 地 球 ひろば)の 機 能 及 び 関 西 における 大 阪 及 び 兵 庫 国 際 センターの 統 合 に ついて それぞれ 具 体 的 な 検 討 準 備 を 行 っている 22 年 度 は 国 内 拠 点 の 第 三 者 検 証 結 果 も 踏 まえ 各 センターで 地 域 の 国 際 協 力 との 結 節 点 としてセミナー イベント 出 前 講 座 等 を 通 じ 地 域 の 大 学 NGO 自 治 体 民 間 企 業 等 との 関 係 団 体 の 協 働 の 場 の 形 成 や 市 民 参 加 協 力 の 拡 大 に 努 めるとともに 施 設 の 有 効 活 用 を 図 るべく 21 年 度 に 引 続 き 受 入 時 期 の 平 準 化 や 宿 泊 手 配 の 本 部 での 一 元 管 理 を 推 進 した 結 果 22 年 度 の 入 館 率 ( 全 体 )は 65.6%(21 年 度 実 績 68.3%) となった また 利 用 者 数 ( 全 体 )は 571,506 人 (21 年 度 実 績 533,585 人 )であった 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 国 内 拠 点 による 地 域 と 国 際 協 力 をつなぐ 役 割 の 取 組 事 例 民 間 企 業 との 連 携 中 部 国 際 センター 米 国 大 使 館 米 国 国 際 援 助 庁 主 催 中 部 経 済 連 合 会 及 び 名 古 屋 商 工 会 議 所 共 催 により ODA 事 業 紹 介 セミナー が 開 催 され 民 間 企 業 等 100 名 を 超 える 参 加 があった BOPビジネス 連 携 促 進 調 査 や PPPインフラ 事 業 調 査 の 受 注 企 業 も 講 演 し 自 社 の 企 業 努 力 を 紹 介 中 部 国 際 センターが 中 部 地 域 における 国 際 協 力 の 総 合 窓 口 活 動 拠 点 であることの 認 識 を 広 めた ( 中 部 国 際 センター) 教 育 委 員 会 との 連 携 兵 庫 国 際 センターと 神 戸 市 教 育 委 員 会 は 同 市 における 開 発 途 上 国 への 国 際 協 力 に 携 わる 人 材 育 成 や 国 際 化 推 進 を 目 的 に 連 携 協 定 を 締 結 している 協 定 に 基 づき 青 年 海 外 4

7 協 力 隊 経 験 者 や 機 構 職 員 を 学 校 現 場 に 派 遣 し 開 発 途 上 国 が 抱 えている 課 題 について 教 員 や 児 童 生 徒 に 考 える 機 会 を 提 供 することで 神 戸 市 教 育 委 員 会 が 推 進 する 児 童 生 徒 の 国 際 性 の 涵 養 や 国 際 教 育 多 文 化 共 生 教 育 を 支 援 するとともに 神 戸 市 が 有 する 教 育 分 野 のノウハウを 活 かし 研 修 員 受 入 事 業 等 の 機 構 の 事 業 を 実 施 している ( 兵 庫 国 際 センター) 自 治 体 や 民 間 企 業 との 連 携 宮 古 島 市 や 沖 縄 県 企 業 局 は 沖 縄 国 際 センターが 実 施 する 大 洋 州 諸 国 を 対 象 とした 島 嶼 地 域 の 水 資 源 管 理 に 関 する 研 修 事 業 に 参 画 その 経 験 を 通 じて 県 下 の 民 間 企 業 の 水 ビジネス 参 入 を 検 討 するべく 沖 縄 県 経 営 者 協 会 とともに 水 ビジネス 研 究 会 を 立 ち 上 げ 国 際 協 力 を 通 じた 県 の 民 間 企 業 の 海 外 展 開 を 促 進 している ( 沖 縄 国 際 センター) なお 東 日 本 大 震 災 により 仙 台 市 に 所 在 する 東 北 支 部 が 数 日 間 機 能 停 止 する 被 害 もあ った 一 方 で 国 内 拠 点 を 活 用 し 以 下 の 被 災 地 支 援 活 動 を 行 った 震 災 当 日 に 研 究 所 広 尾 センター( 地 球 ひろば) 東 京 国 際 センターを 帰 宅 困 難 者 向 けに 開 放 青 年 海 外 協 力 隊 二 本 松 訓 練 所 にて 避 難 者 被 災 者 の 受 入 ( 最 大 450 名 超 ) 体 育 館 を 被 災 地 物 資 支 援 用 倉 庫 として 活 用 二 本 松 青 年 海 外 協 力 隊 訓 練 所 にて 退 避 住 民 の 生 活 支 援 のために 職 員 及 び 一 時 退 避 中 の 青 年 海 外 協 力 隊 員 が 活 動 ( 看 護 師 幼 児 教 育 等 ) 東 京 国 際 センターにて 人 工 透 析 が 必 要 な 福 島 県 の 患 者 100 名 を 受 入 東 京 国 際 センターにて 国 連 災 害 評 価 調 整 (UNDAC)チーム 国 連 人 道 問 題 調 整 部 (U NOCHA)のスタッフの 受 入 れ 調 査 活 動 にも 協 力 広 尾 センター( 地 球 ひろば) 東 京 国 際 センター 等 の 国 内 拠 点 の 会 議 室 を 被 災 者 支 援 を 行 っているNGO/NPO 等 の 団 体 に 貸 出 東 北 支 部 にて 会 議 室 をジャパンプラットフォーム(JPF) 及 び 国 際 協 力 NGOセンタ ーの 仙 台 における 活 動 拠 点 として 提 供 調 整 活 動 にも 協 力 全 国 際 センターから 自 治 体 経 由 で 備 蓄 物 資 提 供 ( 食 糧 毛 布 等 ) 大 阪 国 際 センターにて 被 災 地 から 避 難 した 外 国 人 留 学 生 約 60 名 を 一 時 受 入 また 大 阪 消 防 署 の 被 災 地 での 活 動 支 援 のためバスを 貸 与 東 北 支 部 の 支 援 の 下 一 時 退 避 中 の 青 年 海 外 協 力 隊 員 及 び 職 員 派 遣 を 通 じ 宮 城 県 東 松 島 市 避 難 所 運 営 また 岩 手 県 遠 野 市 を 拠 点 とし 陸 前 高 田 町 大 槌 町 等 における 避 難 被 災 者 支 援 活 動 を 行 うとともに 震 災 支 援 ネットワーク 遠 野 まごころネット の 運 営 支 援 及 び 輸 送 バスの 提 供 4. 予 算 の 執 行 管 理 機 能 の 強 化 ( 指 標 : 予 算 執 行 管 理 機 能 の 強 化 状 況 ) 政 策 上 の 要 請 に 的 確 かつ 機 動 的 に 対 応 するため 引 続 き 機 構 における 予 算 の 情 報 管 理 を 推 進 するとともに 外 務 省 との 情 報 共 有 を 図 った 具 体 的 には 1 業 務 経 費 の 執 行 状 況 2 技 術 協 力 プロジェクト 開 発 計 画 調 査 型 技 術 協 力 課 題 別 研 修 協 力 準 備 調 査 の 計 画 ( 新 規 継 続 案 件 ) 及 び 着 手 済 件 数 について 企 画 部 が 一 元 的 にとりまとめて 組 織 内 で 周 知 するとともに 外 務 省 と 共 有 し その 後 の 予 算 執 行 に 向 けた 意 見 交 換 を 行 った また 政 策 的 な 重 要 性 を 踏 まえ 機 動 的 に 予 算 を 活 用 した 協 力 として ハイチ 復 興 支 援 緊 5

8 急 プロジェクトの 実 施 やチリ 地 震 津 波 対 応 能 力 向 上 に 資 する 専 門 家 派 遣 及 び 研 修 を 行 い 日 本 の 経 験 知 見 を 活 かした 時 宜 を 得 た 災 害 支 援 を 両 国 に 対 して 実 施 した また 円 高 デフレ 対 応 のための 緊 急 総 合 経 済 対 策 として 補 正 予 算 (37.4 億 円 )の 交 付 を 受 け 迅 速 に 案 件 実 施 に 関 する 計 画 実 施 を 行 った( 詳 細 はNo.5 効 果 的 な 事 業 の 実 施 に 記 述 ) さらに 22 年 度 は 組 織 内 の 予 算 執 行 管 理 をより 適 切 かつ 効 率 的 に 行 うための 仕 組 体 制 についての 検 討 を 行 った 具 体 的 には 1 予 算 を 調 整 する 部 署 による 柔 軟 な 予 算 管 理 が 可 能 となるよう 予 算 科 目 体 系 の 見 直 し( 細 分 化 された 予 算 科 目 を 大 括 り 化 ) 2 予 算 調 整 を 行 う 部 署 を 集 約 化 し 事 業 形 態 や 地 域 をまたいで 最 適 な 調 整 を 行 う 体 制 の 構 築 3 事 業 予 算 管 理 を 本 部 国 内 海 外 拠 点 で 効 率 的 に 行 えるよう 事 業 管 理 支 援 システムの 改 善 改 修 に 着 手 した 23 年 度 において 上 記 検 討 結 果 に 沿 った 予 算 執 行 管 理 を 行 っていく 予 定 である 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 する 部 局 間 の 連 携 強 化 に 向 けた 取 組 決 裁 プロセスの 合 理 化 に 向 けた 取 組 現 地 ODAタスクフォースへの 参 加 実 績 在 外 主 導 体 制 の 定 着 状 況 海 外 拠 点 の 配 置 状 況 国 内 拠 点 の 配 置 状 況 予 算 執 行 管 理 機 能 の 強 化 状 況 評 価 評 定 ハ ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) 平 成 22 年 度 は 統 合 後 の 定 期 モニタリングの 結 果 等 を 踏 まえて 組 織 運 営 及 び 業 務 遂 行 上 取 り 組 むべき 事 項 をとりまとめるとともに 組 織 横 断 的 な 中 期 的 課 題 に 対 する 取 組 について 検 討 に 着 手 した 現 場 の 機 能 強 化 としては 在 外 職 員 数 は 旧 国 際 協 力 銀 行 ( 海 外 経 済 協 力 業 務 ) と 統 合 した20 年 度 にカウント 方 法 を 見 直 したが 同 一 の 定 義 とすると 中 期 目 標 期 間 中 に 増 加 していることを 確 認 した その 他 現 地 職 員 の 活 用 促 進 に 向 けた 執 務 資 料 の 英 文 化 や 研 修 等 の 実 施 海 外 拠 点 の 事 務 の 合 理 化 を 図 るべく 本 部 へ の 代 替 可 能 な 経 理 業 務 の 移 管 を 行 うとともに 在 外 の 現 場 の 最 前 線 への 人 事 配 置 を 一 層 促 進 すべく 検 討 を 行 う 等 の 取 組 を 確 認 した このように 開 発 途 上 国 のニ ーズの 多 様 化 や 我 が 国 の 開 発 援 助 政 策 の 重 点 の 変 化 に 機 動 的 に 対 応 し 得 るよう 海 外 拠 点 の 体 制 機 能 強 化 に 向 けた 取 組 を 着 実 に 実 施 した 海 外 拠 点 についてはサウジアラビア 事 務 所 を 廃 止 するとともに 海 外 拠 点 の 配 置 適 正 化 や 体 制 の 包 括 的 な 見 直 しについて 今 後 の 協 力 の 方 向 性 や 事 業 規 模 等 を 踏 まえ 検 討 を 行 っている 国 内 拠 点 については 22 年 度 の 利 用 者 数 は 増 加 した 地 域 と 国 際 協 力 をつなぐ 役 割 を 強 化 し 国 民 の 理 解 と 支 持 を 促 進 するとともに 国 際 協 力 の 裾 野 も 拡 大 すべく 国 内 事 業 及 び 国 内 拠 点 のあり 方 について 検 討 を 行 っ た また 国 内 拠 点 の 第 三 者 検 証 結 果 も 踏 まえ 各 センターで 地 域 の 国 際 協 力 と の 結 節 点 としてセミナー イベント 出 前 講 座 等 を 通 じ 地 域 の 大 学 NGO 自 治 体 民 間 企 業 等 との 関 係 団 体 の 協 働 の 場 の 形 成 や 市 民 参 加 協 力 の 拡 大 に 努 め た 6

9 予 算 執 行 管 理 体 制 について より 適 切 かつ 効 率 的 に 行 なうための 仕 組 体 制 に ついての 検 討 を 行 った なお 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 においては 地 震 発 生 当 日 に 理 事 長 を 本 部 長 とする 安 全 対 策 本 部 を 設 置 し 迅 速 に 機 構 関 係 者 の 安 否 や 被 災 地 域 にある 国 内 拠 点 の 状 況 等 を 把 握 の 上 対 応 を 行 った また 国 内 拠 点 を 活 用 し た 被 災 地 支 援 を 展 開 した 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 通 り 順 調 である なお 在 外 強 化 のため 海 外 拠 点 の 権 限 機 能 強 化 の 検 討 及 び 現 地 の 実 情 に 応 じた 現 地 職 員 の 一 層 の 活 用 が 望 まれる また 海 外 拠 点 の 経 理 業 務 のうち 本 部 で 代 替 可 能 な 業 務 の 本 部 移 管 について できる 限 り 広 範 囲 の 移 管 を 期 待 する 海 外 拠 点 の 配 置 適 正 化 については 卒 業 移 行 国 向 け 支 援 の 必 要 性 や 開 発 協 力 の 今 後 の 方 向 性 我 が 国 他 機 関 との 連 携 状 況 等 にも 鑑 み 中 長 期 的 な 視 点 での 判 断 が 求 め られる 国 内 拠 点 の 配 置 適 正 化 について 入 館 率 が 低 めの 国 内 拠 点 については 運 営 方 法 の 見 直 し 及 び 業 務 改 善 の 取 組 を 行 うとともに 独 立 行 政 法 人 の 事 務 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 を 踏 まえた 広 尾 センターの 機 能 移 転 大 阪 及 び 兵 庫 国 際 センターの 統 合 等 については それぞれの 拠 点 がこれまで 果 たしてきた 役 割 や 実 績 も 考 慮 し 検 討 をさらに 進 めることを 期 待 する 7

10 名 称 : 札 幌 国 際 センター 所 掌 地 域 : 北 海 道 ( 道 東 除 く) 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 86 人 研 修 1,029,410 千 円 員 301 人 受 入 15 人 事 業 に 131 人 係 る 57 人 経 費 パートナー 型 0 件 67,686 千 円 草 の 根 技 術 協 力 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 2 件 1 件 0 件 0 件 国 民 参 加 協 力 事 業 市 民 参 加 型 協 力 支 援 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 155 件 43 件 160 人 7 人 25 件 26 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 12 人 0 人 985 人 8 件 10,741 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 153,321 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 うち 人 件 費 * 115,443 千 円 10 人 入 館 率 ** * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 66.8%(68.4%)*** 8

11 名 称 : 帯 広 国 際 センター 所 掌 地 域 : 北 海 道 ( 道 東 のみ) 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 22 人 研 修 736,296 千 円 員 153 人 受 入 9 人 事 業 に 53 人 係 る 22 人 経 費 パートナー 型 1 件 48,770 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 0 件 1 件 0 件 0 件 51 件 14 件 82 人 4 人 3 件 8 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 1 人 0 人 160 人 0 件 6,302 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 86,841 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 うち 人 件 費 * 69,266 千 円 6 人 入 館 率 ** * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 74.5%(80.3%)*** 9

12 名 称 : 筑 波 国 際 センター 所 掌 地 域 : 茨 城 県 ( 草 の 根 技 術 協 力 及 び 日 系 研 修 を 除 く) 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 216 人 研 修 1,940,827 千 円 員 528 人 受 入 13 人 事 業 に 12 人 係 る 42 人 経 費 パートナー 型 0 件 117,241 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 0 件 0 件 0 件 0 件 48 件 19 件 13 人 0 人 31 件 0 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 0 人 0 人 361 人 0 件 8,353 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 570,288 千 円 うち 人 件 費 * 233,542 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 21 人 入 館 率 ** 68.3%(72.2%)*** 一 泊 当 たりの 滞 在 コスト 2,697 円 * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 10

13 名 称 : 東 京 国 際 センター 所 掌 地 域 : 栃 木 県 群 馬 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 新 潟 県 山 梨 県 ( 研 修 員 受 入 事 業 の み) 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 1,968 人 研 修 4,453,963 千 円 員 1,369 人 受 入 131 人 事 業 に 331 人 係 る 565 人 経 費 パートナー 型 0 件 0 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 0 件 0 件 0 件 0 件 2 件 2 件 0 人 0 人 0 件 0 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 0 人 36 人 0 人 0 件 39,495 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 802,127 千 円 うち 人 件 費 * 336,088 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 32 人 入 館 率 ** 72.6%(73.8%)*** 一 泊 当 たりの 滞 在 コスト 2,469 円 * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 11

14 名 称 : 横 浜 国 際 センター 所 掌 地 域 : 神 奈 川 県 ( 全 事 業 ) 茨 城 県 栃 木 県 群 馬 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 新 潟 県 及 び 山 梨 県 ( 日 系 研 修 ) 事 業 区 分 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 事 業 実 績 経 費 実 績 275 人 研 修 1,055,476 千 円 員 249 人 受 入 14 人 事 業 に 13 人 係 る 143 人 経 費 パートナー 型 4 件 362,284 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 2 件 2 件 2 件 1 件 64 件 130 件 116 人 8 人 0 件 29 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 訓 練 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 86 人 54 人 1,478 人 0 件 117,192 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 431,586 千 円 うち 人 件 費 * 166,498 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 15 人 入 館 率 ** 68.6%(75.2%)*** 一 泊 当 たりの 滞 在 コスト 3,323 円 * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 12

15 名 称 : 中 部 国 際 センター 所 掌 地 域 : 岐 阜 県 愛 知 県 三 重 県 静 岡 県 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 122 人 研 修 1,166,802 千 円 員 249 人 受 入 42 人 事 業 に 64 人 係 る 73 人 経 費 パートナー 型 5 件 232,699 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 4 件 5 件 1 件 0 件 162 件 131 件 1,655 人 15 人 25 件 71 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 0 人 0 人 1,867 人 17 件 67,006 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 312,301 千 円 うち 人 件 費 * 122,543 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 11 人 入 館 率 ** 59.2%(63.1%)*** 一 泊 当 たりの 滞 在 コスト**** 6,376 円 * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 ****21 年 度 の 一 泊 当 たりの 滞 在 コストは 正 しくは6,371 円 となりますので 訂 正 いたします 13

16 名 称 : 大 阪 国 際 センター 所 掌 地 域 : 滋 賀 県 京 都 府 大 阪 府 奈 良 県 和 歌 山 県 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 255 人 研 修 1,749,344 千 円 員 518 人 受 入 33 人 事 業 に 92 人 係 る 127 人 経 費 パートナー 型 7 件 256,835 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 2 件 5 件 2 件 1 件 222 件 87 件 828 人 8 人 68 件 22 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 8 人 48 人 2,948 人 17 件 35,272 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 460,483 千 円 うち 人 件 費 * 164,711 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 16 人 入 館 率 ** 66.9%(68.0%)*** 一 泊 当 たりの 滞 在 コスト 2,307 円 * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 14

17 名 称 : 兵 庫 国 際 センター 所 掌 地 域 : 兵 庫 県 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 198 人 研 修 927,783 千 円 員 288 人 受 入 2 人 事 業 に 115 人 係 る 52 人 経 費 パートナー 型 0 件 70,761 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 0 件 3 件 0 件 0 件 123 件 75 件 595 人 8 人 15 件 15 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 1 人 0 人 650 人 7 件 60,311 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 291,137 千 円 うち 人 件 費 * 85,689 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 8 人 入 館 率 ** 66.6%(68.0%)*** 一 泊 当 たりの 滞 在 コスト 4,291 円 * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 15

18 名 称 : 中 国 国 際 センター 所 掌 地 域 : 鳥 取 県 島 根 県 岡 山 県 広 島 県 山 口 県 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 61 人 研 修 661,162 千 円 員 148 人 受 入 21 人 事 業 に 95 人 係 る 22 人 経 費 パートナー 型 3 件 179,495 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 2 件 4 件 1 件 0 件 194 件 42 件 512 人 8 人 3 件 14 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 4 人 0 人 1,016 人 5 件 14,395 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 152,586 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 うち 人 件 費 * 115,443 千 円 10 人 入 館 率 ** * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 69.6%(69.8%)*** 16

19 名 称 : 九 州 国 際 センター 所 掌 地 域 : 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿 児 島 県 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 241 人 研 修 1,660,465 千 円 員 461 人 受 入 41 人 事 業 に 148 人 係 る 84 人 経 費 パートナー 型 9 件 263,899 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 3 件 13 件 1 件 0 件 217 件 42 件 48 人 6 人 102 件 11 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 7 人 0 人 1,832 人 7 件 7,490 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 387,951 千 円 うち 人 件 費 * 152,732 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 14 人 入 館 率 ** 51.2%(57.9%)*** 一 泊 当 たりの 滞 在 コスト 3,795 円 * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 17

20 名 称 : 沖 縄 国 際 センター 所 掌 地 域 : 沖 縄 県 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 58 人 研 修 1,647,971 千 円 員 264 人 受 入 12 人 事 業 に 99 人 係 る 80 人 経 費 パートナー 型 0 件 81,286 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 1 件 5 件 0 件 0 件 62 件 52 件 639 人 8 人 56 件 88 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 0 人 0 人 421 人 0 件 16,403 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 350,021 千 円 うち 人 件 費 * 106,555 千 円 組 織 全 般 に 関 する 情 報 職 員 数 10 人 入 館 率 ** 62.7%(62.5%)*** 一 泊 当 たりの 滞 在 コスト 2,283 円 * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 ** 入 館 率 はGW 年 末 年 始 を 除 く ***( ) 内 は21 年 度 実 績 18

21 名 称 : 東 北 支 部 所 掌 地 域 : 青 森 県 岩 手 県 宮 城 県 秋 田 県 山 形 県 ( 全 事 業 ) 福 島 県 ( 研 修 員 受 入 事 業 及 び 日 系 研 修 のみ) 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 62 人 研 修 489,479 千 円 員 96 人 受 入 9 人 事 業 に 98 人 係 る 5 人 経 費 パートナー 型 1 件 131,071 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 1 件 8 件 1 件 0 件 98 件 8 件 598 人 15 人 19 件 32 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 0 人 0 人 720 人 9 件 878 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 組 織 全 般 に 関 する 情 報 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 うち 人 件 費 * 109,225 千 円 69,266 千 円 職 員 数 * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 6 人 19

22 名 称 : 北 陸 支 部 所 掌 地 域 : 富 山 県 石 川 県 福 井 県 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 76 人 研 修 199,814 千 円 員 22 人 受 入 2 人 事 業 に 128 人 係 る 2 人 経 費 パートナー 型 0 件 82,037 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 1 件 2 件 1 件 0 件 94 件 0 件 333 人 6 人 7 件 8 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 4 人 0 人 421 人 0 件 143 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 組 織 全 般 に 関 する 情 報 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 職 員 数 うち 人 件 費 * * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 82,976 千 円 57,721 千 円 5 人 20

23 名 称 : 四 国 支 部 所 掌 地 域 : 徳 島 県 香 川 県 愛 媛 県 高 知 県 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 76 人 研 修 279,737 千 円 員 52 人 受 入 20 人 事 業 に 81 人 係 る 21 人 経 費 パートナー 型 3 件 75,085 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 1 件 4 件 0 件 0 件 94 件 0 件 709 人 8 人 10 件 24 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 1 人 0 人 507 人 4 件 291 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 組 織 全 般 に 関 する 情 報 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 職 員 数 うち 人 件 費 * * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 95,557 千 円 57,721 千 円 5 人 21

24 名 称 : 二 本 松 青 年 海 外 協 力 隊 訓 練 所 所 掌 地 域 : 福 島 県 ( 国 民 参 加 協 力 事 業 但 し 草 の 根 技 術 協 力 及 び 日 系 研 修 を 除 く) 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 0 人 研 修 0 千 円 員 0 人 受 入 0 人 事 業 に 0 人 係 る 0 人 経 費 パートナー 型 0 件 64,670 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 0 件 0 件 0 件 0 件 28 件 19 件 19 人 5 人 2 件 9 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 訓 練 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 0 人 718 人 283 人 3 件 2,625 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 組 織 全 般 に 関 する 情 報 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 職 員 数 うち 人 件 費 * * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 267,969 千 円 69,266 千 円 6 人 22

25 名 称 : 駒 ヶ 根 青 年 海 外 協 力 隊 訓 練 所 所 掌 地 域 : 長 野 県 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 0 人 研 修 0 千 円 員 0 人 受 入 0 人 事 業 に 0 人 係 る 0 人 経 費 パートナー 型 0 件 95,497 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 1 件 3 件 0 件 0 件 87 件 92 件 78 人 2 人 7 件 10 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 訓 練 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 0 人 855 人 250 人 0 件 4,214 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 組 織 全 般 に 関 する 情 報 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 職 員 数 うち 人 件 費 * * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 294,559 千 円 57,721 千 円 5 人 23

26 名 称 : 広 尾 センター(JICA 地 球 ひろば) 所 掌 地 域 : 栃 木 県 群 馬 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 新 潟 県 山 梨 県 ( 草 の 根 技 術 協 力 及 び 市 民 参 加 型 協 力 支 援 ) 事 業 区 分 事 業 実 績 経 費 実 績 研 修 員 受 入 事 業 * 国 別 研 修 課 題 別 研 修 長 期 研 修 青 年 研 修 有 償 勘 定 研 修 0 人 研 修 0 千 円 員 0 人 受 入 0 人 事 業 に 0 人 係 る 0 人 経 費 パートナー 型 47 件 1,268,154 千 円 国 民 参 加 協 力 事 業 草 の 根 技 術 協 力 市 民 参 加 型 協 力 支 援 支 援 型 地 域 提 案 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 - 包 括 型 緊 急 経 済 危 機 対 応 -フォローアッ プ 型 出 前 講 座 施 設 訪 問 開 発 教 育 指 導 者 研 修 教 師 海 外 研 修 市 民 参 加 協 力 共 催 事 業 14 件 8 件 11 件 11 件 356 件 447 件 2,982 人 36 人 27 件 256 件 国 民 参 加 協 力 事 業 に 係 る 経 費 日 系 研 修 ボランティア 派 遣 前 研 修 ボランティア 募 集 説 明 会 参 加 者 数 在 外 スタディツアー** 利 用 者 数 0 人 86 人 6,738 人 78 件 180,395 人 * 研 修 員 受 入 事 業 の 人 数 実 績 は 暫 定 値 ( 平 成 23 年 5 月 末 現 在 ) ** 大 学 等 から 国 内 拠 点 に 便 宜 供 与 依 頼 のあった 件 数 組 織 全 般 に 関 する 情 報 国 内 機 関 施 設 の 運 営 に 係 る 経 費 職 員 数 うち 人 件 費 * * 人 件 費 は 国 内 拠 点 に 勤 務 する 職 員 の 人 件 費 を 平 成 22 年 度 末 の 各 機 関 人 数 で 割 り 戻 して 計 算 406,754 千 円 253,974 千 円 22 人 24

27 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.2 事 務 手 続 きの 効 率 化 大 項 目 中 項 目 小 項 目 1. 業 務 運 営 の 効 率 化 に 関 する 目 標 を 達 成 するためとるべき 措 置 (2) 業 務 運 営 全 体 の 効 率 化 (イ) 業 務 全 体 を 通 じて 情 報 化 電 子 化 を 進 めつつ 効 率 的 な 業 務 運 営 の 環 境 を 確 保 する とともに 事 業 が 有 機 的 かつ 効 率 的 になされるよう 必 要 に 応 じて 在 外 事 務 所 を 含 めた 事 務 処 理 の 改 善 を 行 う 具 体 的 には 専 門 家 派 遣 研 修 員 受 入 ボランティア 関 連 業 務 等 の 手 続 きの 効 率 化 を 図 る コンサルタント 契 約 の 手 続 きの 合 理 化 を 図 る 内 部 連 絡 文 書 の 事 務 手 続 き 等 の 合 理 化 を 通 じ 文 書 事 務 の 削 減 を 行 う (ロ) 随 意 契 約 等 における 委 託 等 について 国 における 見 直 しの 取 組 ( 公 共 調 達 の 適 正 化 に ついて ( 平 成 18 年 8 月 25 日 付 事 務 連 絡 財 務 大 臣 から 各 省 各 庁 の 長 あて )) 等 を 踏 まえ 関 連 公 益 法 人 等 との 契 約 のあり 方 などにつき 国 の 取 組 に 準 じた 不 断 の 見 直 しを 行 い 一 般 競 争 入 札 をはじめ 競 争 性 のある 契 約 の 範 囲 拡 大 を 図 るとともに 契 約 の 妥 当 性 に ついて 第 三 者 の 参 加 を 得 て 検 証 を 行 う 併 せて 委 託 先 での 執 行 状 況 をチェックするシ ステムを 強 化 し 実 施 を 徹 底 するとともに 不 正 行 為 等 に 対 しては 法 令 規 程 及 びガイ ドラインに 基 づき 厳 正 な 措 置 をとることで 適 正 な 実 施 を 確 保 する 具 体 的 には 関 連 公 益 法 人 等 との 契 約 における 見 直 しを 行 い 一 般 競 争 入 札 プロポーザル 方 式 契 約 等 競 争 性 のある 契 約 の 拡 大 を 進 める 契 約 の 妥 当 性 について 第 三 者 の 参 加 を 得 て 検 証 を 行 うとともに 契 約 の 情 報 を 積 極 的 に 開 示 し 透 明 性 の 確 保 を 図 る また 委 託 先 での 適 正 な 執 行 を 確 保 するため 定 期 的 な 報 告 確 認 等 のチェック 手 続 きを 強 化 し 実 施 を 徹 底 するとともに 不 正 行 為 等 に 対 し ては 法 令 規 程 及 びガイドラインに 基 づき 厳 正 な 措 置 をとることで 適 正 な 実 施 を 確 保 する (ホ) 独 立 行 政 法 人 等 の 業 務 システム 最 適 化 実 現 方 策 ( 平 成 17 年 6 月 29 日 付 各 府 省 情 報 化 総 括 責 任 者 (CIO) 連 絡 会 議 決 定 )を 踏 まえ 主 要 な 業 務 システムに 係 る 監 査 並 びに 刷 新 可 能 性 調 査 を 実 施 するとともに 平 成 21 年 度 末 までに 最 適 化 計 画 を 策 定 す る 策 定 した 最 適 化 計 画 は 速 やかに 公 表 し 実 施 する 業 務 実 績 平 成 22 年 度 は 専 門 家 派 遣 研 修 員 受 入 ボランティア 関 連 業 務 等 の 事 務 手 続 きについ て 手 続 きの 簡 素 化 システム 等 の 導 入 による 電 子 化 を 進 めるとともに コンサルタント 契 約 の 精 算 手 続 きの 合 理 化 に 向 け 一 般 管 理 費 の 定 率 化 について 実 績 データに 基 づき 定 率 の 見 直 しやモニタリング 方 法 の 改 善 を 検 討 したほか 精 算 時 の 証 憑 書 類 の 大 幅 な 削 減 等 事 務 処 理 の 改 善 を 行 った 入 札 及 び 契 約 の 適 正 化 に 向 けた 取 組 については 契 約 監 視 委 員 会 を7 回 開 催 し 21 年 度 に 締 結 した 競 争 性 のない 随 意 契 約 の 網 羅 的 な 点 検 を 行 い 競 争 性 のある 契 約 への 移 行 の 可 能 性 について 審 議 した 随 意 契 約 等 見 直 し 計 画 の 目 標 値 は 達 成 できなかったものの 約 8 割 に 相 当 する 契 約 に 関 しては 契 約 監 視 委 員 会 において 競 争 性 のない 随 意 契 約 であることの 妥 当 性 が 確 認 された 一 者 応 札 応 募 の 削 減 については 調 達 における 機 構 独 自 の 登 録 制 度 の 廃 止 評 価 対 象 外 業 務 従 事 者 の 要 員 計 画 の 柔 軟 化 業 務 実 施 契 約 における 業 務 管 理 グループ 制 度 の 導 入 等 の 応 25

28 募 条 件 の 緩 和 を 図 ったものの 競 争 性 のある 契 約 に 移 行 したが 結 果 的 に 一 者 応 札 応 募 とな った 契 約 が 多 かったことから 目 標 には 及 ばなかった 関 連 公 益 法 人 との 競 争 性 のない 随 意 契 約 については 14 件 からゼロ 件 とするべく 取 り 組 んだ 結 果 22 年 度 には3 件 と 大 幅 に 減 尐 した 23 年 度 においても 調 達 制 度 改 善 及 び 随 意 契 約 等 の 見 直 しに 関 する 計 画 の 策 定 に ついて 組 織 的 な 取 組 を 継 続 していく 契 約 の 情 報 開 示 と 透 明 性 の 確 保 については 公 共 調 達 の 適 正 化 について(18 年 8 月 25 日 付 財 計 第 2017 号 ) に 基 づく 個 別 契 約 の 情 報 公 開 及 び 入 札 企 画 競 争 の 選 定 結 果 の 公 開 等 従 来 からの 取 組 を 継 続 して 実 施 するとともに 密 接 な 関 係 にあると 考 えられる 法 人 との 契 約 の 情 報 公 開 のための 制 度 整 備 より 詳 細 な 評 価 の 視 点 と 個 別 案 件 ごとの 評 価 配 点 の 公 表 コンサルタント 選 定 手 続 き 等 に 関 する 外 部 審 査 委 員 による 第 三 者 審 査 を 試 行 的 に 開 始 す るなど 選 定 プロセスの 一 層 の 透 明 性 の 向 上 に 努 めた 不 正 行 為 等 に 対 する 取 組 についても 円 借 款 の 不 正 腐 敗 防 止 策 を 着 実 に 実 施 するとともに ODAの 不 正 腐 敗 事 件 の 再 発 防 止 の ための 検 討 会 による 提 言 を 踏 まえた 取 組 を 継 続 した 1. 事 務 処 理 の 改 善 (1) 専 門 家 等 派 遣 研 修 員 受 入 及 びボランティア 関 連 の 事 務 手 続 きの 効 率 化 ( 指 標 : 専 門 家 等 派 遣 事 務 手 続 きの 効 率 化 研 修 員 受 入 事 務 手 続 きの 効 率 化 ボランティア 関 連 事 務 手 続 きの 効 率 化 ) 専 門 家 等 派 遣 関 連 の 事 務 手 続 きについては 18 年 度 に 導 入 した 派 遣 者 ポータルシステム ( 専 門 家 からの 各 種 届 出 申 請 等 の 処 理 を 電 子 化 したもの)の 利 用 促 進 を 通 じて 効 率 化 を 図 った 21 年 度 に 行 ったシステム 改 良 の 結 果 利 用 率 は 大 幅 に 高 まり 22 年 度 の 派 遣 者 ポ ータルシステムの 利 用 率 は86%(21 年 度 79%)と 前 年 度 比 7ポイント 上 昇 した また 同 システムの 利 用 により 内 部 連 絡 文 書 ( 業 務 公 電 等 )の 作 成 等 に 要 する 年 間 3,770 時 間 (21 年 度 3,500 時 間 ) 及 び2 万 1,500 枚 の 文 書 削 減 効 果 (21 年 度 1 万 9,7 50 枚 )があったと 試 算 される 研 修 員 受 入 関 連 の 事 務 手 続 きについては 21 年 度 に 本 格 導 入 した 国 内 機 関 の 宿 泊 予 約 手 続 きの 本 部 への 一 元 化 ( 他 の 国 内 機 関 への 宿 泊 予 約 手 続 きを 国 内 機 関 間 で 調 整 していたもの を 本 部 が 一 元 的 に 調 整 する)や 研 修 ポスト を 通 じた 募 集 関 連 書 類 の 授 受 は 22 年 度 は 円 滑 に 運 用 され 計 画 通 り 定 着 した また 研 修 員 システムについて 他 の 基 幹 システムと の 連 携 や 操 作 性 の 改 善 による 手 続 き 軽 量 化 を 目 的 とし 24 年 度 の 新 システム 導 入 のための 開 発 を 進 めた ボランティア 関 連 の 事 務 手 続 きについては ボランティアポータルシステム(ボランティ アから 提 出 される 報 告 書 届 出 申 請 の 受 領 承 認 をインターネット 上 で 行 うシステム)の 利 用 促 進 を 通 じ 22 年 度 実 績 として 約 10 万 3 千 枚 の 紙 使 用 費 用 にして 約 1,108 万 円 の 削 減 効 果 があったと 試 算 される (2)コンサルタント 契 約 手 続 きの 合 理 化 ( 指 標 :コンサルタント 契 約 手 続 きの 簡 素 化 合 理 化 ) コンサルタント 契 約 手 続 きについては コンサルタント 側 の 要 望 も 踏 まえ 事 務 手 続 きの 合 理 化 による 応 募 促 進 を 図 るべく 精 算 の 簡 素 化 を 進 め 19 年 度 以 降 一 部 の 調 査 事 業 を 対 ( 注 象 に 精 算 手 続 きが 最 も 煩 雑 な 一 般 業 務 費 ) の 定 率 化 を 試 行 導 入 したところ 22 年 度 は 実 績 データに 基 づき 定 率 の 見 直 しやモニタリング 方 法 の 改 善 を 検 討 した この 結 果 を 踏 まえ 23 年 度 から 対 象 事 業 を 拡 大 の 上 本 格 導 入 する 予 定 である 一 方 定 率 化 の 対 象 でない 事 業 に 対 しても 精 算 の 簡 素 化 を 図 るため 22 年 度 には 精 算 時 の 証 憑 書 類 を 大 幅 に 削 減 するとともに コンサルタントの 裁 量 で 柔 軟 に 予 算 を 活 用 でき 26

29 るようにした また 監 督 職 員 の 裁 量 により 契 約 変 更 できる 金 額 を 拡 大 することにより 契 約 変 更 手 続 きも 簡 素 化 した ( 注 ) 一 般 業 務 費 : 現 地 調 査 に 必 要 な 経 費 ( 車 輌 借 上 費 通 信 運 搬 費 事 務 用 品 経 費 等 ) 定 率 化 は この 一 般 業 務 費 について 直 接 人 件 費 ( 国 内 での 作 業 期 間 を 除 く)に 一 定 の 率 を 乗 じて 算 出 した 金 額 を 設 定 し 証 憑 書 類 に 基 づく 実 費 精 算 を 要 しない 方 式 2. 文 書 事 務 の 削 減 ( 指 標 : 内 部 連 絡 文 書 の 合 理 化 状 況 ) 内 部 連 絡 文 書 の 合 理 化 については 業 務 公 電 データベース( 従 来 FAXで 送 受 信 を 行 って いた 業 務 公 電 をグループウェア 上 で 作 成 送 受 信 蓄 積 及 び 共 有 する 電 子 化 システム)の 活 用 により 効 率 化 を 図 っている 22 年 度 からは 一 部 を 除 く 海 外 拠 点 にも 業 務 公 電 データ ベースの 利 用 を 拡 大 した 結 果 通 年 で 約 99%の 電 子 化 を 達 成 した( 当 該 期 間 に 送 付 された 約 30 万 3 千 件 のうち 業 務 公 電 データベースを 利 用 していない 件 数 は 約 3 千 4 百 件 ) 3. 入 札 及 び 契 約 の 適 正 化 に 向 けた 取 組 (1) 随 意 契 約 見 直 し 計 画 の 進 捗 ( 指 標 : 随 意 契 約 見 直 し 計 画 の 進 捗 状 況 及 び 第 三 者 による 検 証 結 果 ) 随 意 契 約 等 の 見 直 しについては 21 年 度 において 独 立 行 政 法 人 の 契 約 状 況 の 点 検 見 直 しについて (21 年 11 月 17 日 付 閣 議 決 定 ) 及 び 同 日 付 総 務 省 事 務 連 絡 独 立 行 政 法 人 における 契 約 の 点 検 見 直 しについて に 基 づき 外 部 有 識 者 を 含 む 契 約 監 視 委 員 会 を 設 置 し 20 年 度 に 締 結 した 競 争 性 のない 随 意 契 約 及 び 一 者 応 札 一 者 応 募 となった 契 約 に 係 る 点 検 見 直 し 新 たな 随 意 契 約 等 見 直 し 計 画 の 策 定 21 年 度 末 までに 契 約 締 結 が 予 定 されている 調 達 案 件 に 係 る 事 前 点 検 見 直 し 等 を 行 った これらを 踏 まえ 22 年 度 は 以 下 の 取 組 を 行 い 競 争 性 のない 随 意 契 約 の 削 減 を 図 った 計 画 の 内 容 と 取 組 に 係 る 機 構 内 への 周 知 ( 部 長 会 計 7 回 にわたる 海 外 拠 点 とのテレビ 会 議 国 内 拠 点 との 会 議 等 を 通 じた 意 識 改 革 ) 目 標 達 成 に 向 けた 具 体 的 な 方 策 の 導 入 ( 海 外 拠 点 における 見 積 競 争 の 促 進 及 び 国 内 の 研 修 委 託 契 約 における 公 募 の 導 入 ) モニタリング 強 化 ( 特 命 随 意 契 約 の 一 元 的 なチェック 契 約 情 報 の 確 認 の 月 例 化 と 随 意 契 約 予 定 案 件 のヒアリング) 等 その 結 果 21 年 度 比 では 大 幅 に 改 善 したものの 20 年 度 比 で 設 定 した 数 値 目 標 ( 競 争 性 のない 随 意 契 約 を 件 数 で1,113 件 (24%) 金 額 で110 億 円 (12%))に 対 して は 件 数 1,265 件 (27.3%) 金 額 125 億 円 (12.7%)と 未 達 となった ただ し 契 約 全 体 のうち 件 数 で7 割 金 額 で9 割 を 占 める 本 邦 での 契 約 に 限 れば 件 数 で22. 8% 金 額 で10.6%と 同 目 標 を 達 成 した 他 方 在 外 での 契 約 については 物 品 購 入 に ついて 競 争 性 のある 契 約 への 移 行 が 進 んだものの 事 務 所 の 賃 貸 借 契 約 や 国 際 約 束 により 相 手 先 が 決 まっている 在 外 研 修 等 競 争 性 のない 随 意 契 約 とならざるを 得 ないものが 多 い 状 況 である 一 方 で 契 約 監 視 委 員 会 での 計 7 回 の 審 議 を 通 じて 競 争 性 のない 随 意 契 約 に 係 る 網 羅 的 な 点 検 を 行 った 結 果 約 8 割 に 相 当 する 契 約 に 関 しては 競 争 性 のない 随 意 契 約 であ ることの 妥 当 性 が 確 認 された また 約 1 割 に 相 当 する 契 約 ( 第 三 国 研 修 等 の 相 手 国 政 府 と の 共 同 事 業 が 前 提 で 開 始 された 協 力 )は そもそも 契 約 取 引 として 計 上 することが 相 応 しく ないものと 整 理 された 23 年 度 においても 随 意 契 約 見 直 し 計 画 を 策 定 し モニタリングとチェックを 継 続 するこ とにより 競 争 性 のない 随 意 契 約 が 上 記 整 理 に 基 づいて 適 切 に 行 われるよう 組 織 的 な 取 組 を 継 続 する 方 針 である 27

30 図 : 随 意 契 約 等 見 直 し 計 画 の 進 捗 状 況 一 般 競 争 入 札 等 競 争 入 札 等 企 画 競 争 公 募 等 競 争 性 のない 随 意 契 約 合 小 計 計 平 成 18 年 度 実 績 平 成 19 年 度 実 績 平 成 20 年 度 実 績 平 成 21 年 度 実 績 ( 単 位 : 件 億 円 ) 対 前 年 度 比 増 減 ( 上 段 はホ イント) 件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額 3.1% 3.7% 3.4% 6.0% 5.0% 4.2% 5.4% 5.8% 8.1% 11.2% % 60.7% 51.4% 70.5% 57.3% 75.0% 56.2% 76.1% 64.5% 76.2% , , , , , % 64.4% 54.9% 76.5% 62.3% 79.4% 61.6% 81.9% 72.7% 87.4% , , , , , % 35.6% 45.1% 23.5% 37.7% 20.6% 38.4% 18.1% 27.3% 12.6% , , , , , % 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 5, , , ,701 1,155 4, ( 注 1) 計 数 は それぞれ 四 捨 五 入 しているため 合 計 において 一 致 しない 場 合 がある ( 注 2) 不 落 不 調 の 随 意 契 約 は 総 務 省 の 指 示 に 従 い 18 年 度 は 競 争 性 のない 随 意 契 約 に 19 年 度 以 降 は 競 争 入 札 等 に 整 理 している ( 注 3) 初 年 度 競 争 入 札 等 により 契 約 し 次 年 度 以 降 の 更 新 を 随 意 契 約 により 行 ったもの 等 を 含 む 平 成 22 年 度 実 績 一 者 応 札 応 募 の 多 くを 占 めるコンサルタント 契 約 については 機 構 独 自 の 登 録 制 度 を 廃 止 したほか 公 告 期 間 の 改 善 評 価 対 象 外 業 務 従 事 者 の 要 員 計 画 の 柔 軟 化 業 務 実 施 契 約 に おける 業 務 管 理 者 の 配 置 の 柔 軟 化 や 業 務 実 施 契 約 以 外 のコンサルタント 契 約 における 複 数 案 件 への 応 募 等 を 認 める 制 度 の 導 入 応 募 条 件 の 緩 和 等 の 制 度 改 善 を 図 った これらの 取 組 等 を 踏 まえた 削 減 実 績 は 892 件 (32.2%)と 対 21 年 度 比 で6ポイント 改 善 したもの の 競 争 性 のある 契 約 に 移 行 したが 結 果 的 に 一 者 応 札 応 募 となったものが 多 かったため ( 国 内 の 研 修 委 託 契 約 で 公 募 に 移 行 したもの119 件 総 合 評 価 落 札 方 式 で 行 った 委 託 契 約 40 件 等 ) 目 標 にはわずかに 及 ばなかった これら 制 度 改 善 の 効 果 発 現 には 時 間 がかかると 見 ら れ 海 外 開 発 コンサルタント 業 界 の 状 況 も 踏 まえつつ 引 続 き 参 加 企 業 の 裾 野 拡 大 に 取 り 組 む 方 針 である また 契 約 業 務 の 質 の 確 保 については 新 たに 作 成 した 業 務 指 示 書 作 成 の 手 引 き を 活 用 して コンサルタントが 提 案 しやすい 業 務 指 示 書 となるよう 改 善 を 図 った (2) 関 連 公 益 法 人 等 との 契 約 の 見 直 し( 指 標 : 関 連 公 益 法 人 等 との 契 約 実 績 ) 上 記 随 意 契 約 等 見 直 し 計 画 において 22 年 度 は 関 連 公 益 法 人 との 競 争 性 のない 随 意 契 約 をゼロ 件 とするべく 取 り 組 んだ 結 果 21 年 度 に14 件 (12.8%) 327 百 万 (2. 7%)であった 競 争 性 のない 随 意 契 約 は 22 年 度 には3 件 (2.8%) 4 百 万 円 (0.1%) となり 大 幅 に 減 尐 した また 競 争 性 のある 契 約 についても 企 画 競 争 から 一 般 競 争 入 札 ( 総 合 評 価 落 札 方 式 )への 移 行 を 図 り 21 年 度 にゼロ 件 であった 競 争 入 札 は 22 年 度 には49 件 (45.8%) 2, 983 百 万 円 (48.6%)と 契 約 全 体 の 半 数 近 くを 占 めるまでに 大 幅 に 増 加 した 図 : 関 連 公 益 法 人 に 係 る 随 意 契 約 等 見 直 し 計 画 の 進 捗 状 況 一 般 競 争 入 札 競 争 企 画 競 争 公 募 入 札 小 計 等 競 争 性 のない 随 意 契 約 合 計 ( 単 位 : 件 百 万 円 ) 平 成 18 年 度 実 績 平 成 19 年 度 実 績 平 成 20 年 度 実 績 平 成 21 年 度 実 績 平 成 22 年 度 実 績 対 前 年 度 比 増 減 件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.8% 1.8% 0.0% 0.0% 45.8% 48.6% , , % 9.5% 68.8% 75.3% 89.0% 94.7% 87.2% 97.3% 51.4% 51.3% , , , , , , % 9.5% 68.8% 75.3% 89.8% 96.5% 87.2% 97.3% 97.2% 99.9% , , , , , , % 90.5% 31.2% 24.7% 10.2% 3.5% 12.8% 2.7% 2.8% 0.1% , , % 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% , , , , , ,798 ( 注 ) 金 額 及 び 割 合 はそれぞれ 四 捨 五 入 しているため 合 計 が 一 致 しない 場 合 がある ( 注 ) 一 般 競 争 入 札 等 には 初 年 度 に 競 争 入 札 等 により 契 約 し 翌 年 度 以 降 の 更 新 を 随 意 契 約 により 行 ったもの 等 を 含 む 23 年 度 には 22 年 度 に 競 争 性 のない 随 意 契 約 により 契 約 した3 件 について 契 約 方 式 の 見 直 し 等 を 行 い 競 争 性 のない 随 意 契 約 の 削 減 に 継 続 的 に 取 り 組 んでいく 予 定 である また 28

31 企 画 競 争 から 一 般 競 争 入 札 ( 総 合 評 価 落 札 方 式 )への 移 行 を 引 続 き 図 る なお 独 立 行 政 法 人 の 事 務 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 の 指 摘 を 踏 まえ 関 連 公 益 法 人 と の 契 約 のうち 財 団 法 人 日 本 国 際 協 力 センターが 受 託 した 研 修 監 理 業 務 専 門 家 等 派 遣 支 援 業 務 等 の 効 率 化 を 図 った 上 で23 年 度 に 直 営 化 することとしており 23 年 度 の 関 連 公 益 法 人 との 契 約 件 数 金 額 は22 年 度 より 減 尐 することが 想 定 される (3) 契 約 の 情 報 開 示 ( 指 標 : 契 約 の 情 報 の 開 示 の 状 況 ) 契 約 の 情 報 開 示 と 透 明 性 の 確 保 については 公 共 調 達 の 適 正 化 について(18 年 8 月 25 日 付 財 計 第 2017 号 ) に 基 づく 個 別 契 約 の 情 報 公 開 及 び 入 札 企 画 競 争 の 選 定 結 果 の 公 開 等 従 来 からの 取 組 を 継 続 して 実 施 するとともに 22 年 度 は 密 接 な 関 係 にあると 考 えら れる 法 人 との 契 約 の 情 報 公 開 のための 制 度 を 整 備 し 他 法 人 に 先 がけて 22 年 11 月 以 降 の 契 約 に 適 用 した 具 体 的 には 機 構 において 役 員 を 経 験 した 者 が 再 就 職 している 法 人 及 び 機 構 において 部 長 相 当 職 以 上 の 職 位 を 経 験 した 者 が 取 締 役 として 在 職 する 法 人 との 契 約 に おいては 受 注 者 の 名 称 及 び 事 業 概 要 当 該 在 職 者 の 氏 名 受 注 者 における 役 職 機 構 にお ける 最 終 役 職 直 近 の 会 計 年 度 における 発 注 者 と 受 注 者 との 取 引 高 をホームページ 上 で 公 表 することとした また コンサルタント 契 約 の 透 明 性 を 向 上 するため 従 来 から 公 表 してい た 評 価 基 準 と 評 価 配 点 に 加 え より 詳 細 な 評 価 の 視 点 と 個 別 案 件 ごとの 評 価 配 点 の 公 表 を 開 始 した さらに 選 定 プロセスの 一 層 の 透 明 性 の 向 上 を 図 るため プロポーザル 作 成 のため の 業 務 指 示 書 及 びプロポーザル 審 査 の 妥 当 性 について 外 部 審 査 委 員 による 審 査 を 行 う 制 度 を 試 行 的 に 開 始 し 今 後 も 対 象 案 件 数 の 拡 大 を 図 っていく 予 定 である (4) 委 託 先 の 執 行 状 況 のチェックシステムの 強 化 ( 指 標 : 委 託 先 の 執 行 状 況 のチェックシステムの 強 化 ) コンサルタント 契 約 における 執 行 状 況 のチェックの 一 環 として 邦 人 コンサルタントによ る 現 地 再 委 託 契 約 が 適 正 な 手 続 きを 踏 まえて 行 われているかを 確 認 するため 抽 出 検 査 を 行 った 具 体 的 には コンサルタント 等 契 約 における 現 地 再 委 託 契 約 手 続 きガイドライン (1 8 年 6 月 )に 基 づき 再 委 託 件 数 が 多 いカンボジア 及 びタンザニアを 選 定 し 23 年 2 月 に 第 三 者 機 関 ( 現 地 会 計 士 )による 検 査 を 実 施 した また 委 託 契 約 における 適 正 な 執 行 を 確 保 するため 引 続 き 委 託 先 に 対 する 定 期 的 な 報 告 確 認 の 手 続 きを 以 下 の 通 り 実 施 した 四 半 期 毎 の 概 算 払 を 実 施 する 案 件 については 四 半 期 毎 に 精 算 を 実 施 し 執 行 状 況 を 確 認 契 約 期 間 中 委 託 先 から 定 期 的 に 提 出 される 業 務 報 告 書 及 び 業 務 従 事 月 報 や 業 務 責 任 者 からの 報 告 を 通 じ 執 行 状 況 を 確 認 委 託 先 との 定 期 協 議 を 毎 月 1 回 必 要 に 応 じて 開 催 するなど 進 捗 監 理 等 に 係 る 情 報 交 換 なお 20 年 度 に 発 覚 した 研 修 委 託 契 約 の 不 適 正 経 理 処 理 事 案 に 係 る 再 発 防 止 策 を22 年 度 も 着 実 に 実 施 し 研 修 委 託 契 約 の 経 理 処 理 を 適 切 に 行 うとともに 国 内 拠 点 と 受 入 先 双 方 で 適 正 な 経 理 処 理 について 徹 底 されるよう 技 術 研 修 員 受 入 の 手 引 き( 研 修 受 託 機 関 用 ) の 改 訂 を 行 った また 研 修 委 託 契 約 に 係 る 参 加 意 思 を 確 認 するための 公 募 導 入 に 伴 う 契 約 方 法 の 考 え 方 について 契 約 監 視 委 員 会 における 審 議 結 果 も 踏 まえて 整 理 を 行 い 国 内 拠 点 を 含 め 機 構 29

32 内 で 周 知 を 図 った (5) 不 正 行 為 等 に 対 する 取 組 ( 指 標 : 不 正 行 為 等 に 対 する 取 組 ) 円 借 款 に 関 連 して 日 越 ODA 腐 敗 防 止 合 同 委 員 会 報 告 書 (21 年 2 月 ) 円 借 款 事 業 に 関 する 不 正 腐 敗 の 再 発 防 止 策 の 導 入 (21 年 4 月 )に 基 づく 再 発 防 止 策 ODAの 不 正 腐 敗 事 件 の 再 発 防 止 のための 検 討 会 による 提 言 (21 年 9 月 )を 踏 まえた 取 組 を 22 年 度 も 引 続 き 実 施 した なお その 結 果 は23 年 2 月 に 日 本 政 府 の 取 組 と 併 せて 外 務 省 から 公 開 された 主 な 取 組 は 以 下 の 通 り 不 正 行 為 等 に 対 する 主 な 取 組 調 達 事 後 監 査 の 実 施 工 事 等 本 体 調 達 部 分 のみを 対 象 としてきた 外 部 専 門 家 による 調 達 事 後 監 査 を21 年 度 に 引 続 き 大 口 のコンサルタント 契 約 等 にまで 拡 充 して 実 施 した 調 達 における 機 構 の 関 与 強 化 (コンサルタント 雇 用 支 援 の 強 化 ) コンサルタント 選 定 手 続 きの 適 正 化 確 保 のため 大 口 のコンサルタント 契 約 等 に 係 る 調 達 支 援 を 実 施 すべく 外 部 専 門 家 派 遣 を 通 じて 調 達 手 続 きの 支 援 強 化 を 継 続 した キャパシティ ビルディングに 向 けた 方 策 円 借 款 借 入 国 政 府 実 施 機 関 職 員 等 を 対 象 として 調 達 ガイドライン 国 際 コンサルテ ィング エンジニヤ 連 盟 (FIDIC) 契 約 約 款 等 に 関 するセミナー 等 を 開 催 し 国 際 建 設 プロジェクトの 推 進 に 必 要 な 契 約 管 理 の 実 践 的 知 識 の 習 得 の 促 進 を 支 援 した 機 構 ガイド ラインに 準 拠 した 標 準 入 札 書 類 の 改 訂 を 順 次 進 め 22 年 度 下 半 期 に 全 ての 改 訂 版 標 準 入 札 書 類 ( 英 語 版 )をホームページ 上 で 公 開 した 不 正 情 報 受 付 窓 口 の 活 用 20 年 度 に 設 置 した 不 正 情 報 受 付 窓 口 について 機 構 ホームページのトップページ にバナーを 設 置 するとともに 提 供 情 報 の 精 度 を 高 める 観 点 から 必 要 な 情 報 を 定 型 フォ ームにまとめ 同 ホームページに 掲 載 した ガバナンスの 強 化 に 向 けた 支 援 公 共 調 達 不 正 腐 敗 再 発 防 止 に 資 する 研 修 技 術 協 力 プロジェクト 等 を 実 施 し 借 入 国 政 府 のガバナンス 強 化 に 向 けた 取 組 を 支 援 した 案 件 モニタリングの 強 化 海 外 拠 点 によるモニタリングに 加 えて プロジェクトの 実 施 を 継 続 的 にモニタリングす る 体 制 の 一 層 の 充 実 等 を 図 るため 外 部 専 門 家 を 派 遣 し プロジェクト サイトの 実 査 も 含 め 事 業 の 進 捗 確 認 及 び 促 進 を 行 う 体 制 の 充 実 を 図 った また 21 年 9 月 の 上 記 提 言 を 受 け 不 正 行 為 等 に 関 与 した 企 業 に 対 する 措 置 の 強 化 につ いて 措 置 規 程 の 改 正 を 行 った 4. 市 場 化 テストの 実 施 ( 指 標 : 市 場 化 テストの 導 入 実 績 ) 独 立 行 政 法 人 整 理 合 理 化 計 画 を 踏 まえ 民 間 競 争 入 札 ( 市 場 化 テスト)の 実 施 が 決 定 された 機 構 の 海 外 移 住 資 料 館 の 管 理 運 営 業 務 及 び 国 際 協 力 人 材 センターの 業 務 について 内 閣 府 の 官 民 競 争 入 札 等 監 理 委 員 会 での 審 議 等 を 経 て 入 札 を 行 い 21 年 度 より 委 託 業 者 に よる 業 務 が 開 始 された 両 業 務 について 22 年 度 も 引 続 き 対 象 となる 公 共 サービスが 委 託 業 者 の 創 意 と 工 夫 を 活 かし 自 律 立 的 に 適 切 かつ 確 実 に 実 施 されるよう 機 構 の 有 する 知 見 及 びネットワーク 等 を 活 30

33 用 して 支 援 を 行 うとともに 的 確 に 監 督 等 を 行 った その 結 果 海 外 移 住 資 料 館 の 教 育 プロ グラム 受 講 者 数 や 国 際 協 力 人 材 センターの 新 規 人 材 登 録 者 数 等 事 業 の 実 施 にあたり 確 保 さ れるべきとして 設 定 した 指 標 は 概 ね 達 成 された 5.システム 最 適 化 計 画 の 策 定 及 び 実 施 ( 指 標 :システム 最 適 化 計 画 の 策 定 及 び 実 施 状 況 ) 機 構 は 16 年 にエンタープライズアーキテクチャ(EA) ( 注 ) を 実 施 し 業 務 システム の 最 適 化 を 進 め 主 要 業 務 システムの 再 構 築 を 行 った 独 立 行 政 法 人 等 の 業 務 システム 最 適 化 実 現 方 策 (17 年 6 月 29 日 付 各 府 省 情 報 化 総 括 責 任 者 (CIO) 連 絡 会 議 決 定 )につ いては 旧 国 際 協 力 銀 行 ( 海 外 経 済 協 力 業 務 )との 統 合 による 業 務 及 びシステムの 変 更 が 見 込 まれたため 最 適 化 作 業 の 効 率 的 な 実 施 の 観 点 から20 年 度 から 本 格 的 に 着 手 することと し 情 報 システムの 棚 卸 し 調 査 等 の 刷 新 可 能 性 調 査 を 実 施 した 結 果 16 年 のEAで 対 象 に ならなかったものの 影 響 範 囲 の 大 きい 研 修 員 システムを 最 適 化 の 対 象 に 選 定 した これによ り 主 要 なシステムの 最 適 化 を 一 通 り 完 了 することとなる 22 年 度 は 21 年 度 に 策 定 した 研 修 員 システム 業 務 システム 最 適 化 計 画 を 機 構 の ホームページにて 一 度 は 公 表 したものの 行 政 刷 新 会 議 による 事 業 仕 分 けで 指 摘 された 改 善 事 項 に 対 応 するため 研 修 関 連 業 務 の 見 直 しを 行 うこととなり それに 伴 い 最 適 化 計 画 の 改 訂 を 行 う 必 要 が 生 じた 最 適 化 計 画 の 改 訂 及 びそれを 踏 まえたシステム 開 発 は23 年 度 以 降 に 着 手 する 予 定 である ( 注 )エンタープライズアーキテクチャ(EA): 大 企 業 や 政 府 機 関 等 の 組 織 (エンタープライズ)の 業 務 手 順 や 情 報 システムの 標 準 化 組 織 の 最 適 化 を 進 め 効 率 よい 組 織 の 運 営 を 図 るための 方 法 論 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 す る 研 修 員 受 入 事 務 手 続 きの 効 率 化 専 門 家 等 派 遣 事 務 手 続 きの 効 率 化 ボランティア 関 連 事 務 手 続 きの 効 率 化 コンサルタント 契 約 手 続 きの 簡 素 化 合 理 化 内 部 連 絡 文 書 の 合 理 化 状 況 関 連 公 益 法 人 等 との 契 約 実 績 随 意 契 約 見 直 し 計 画 の 進 捗 状 況 及 び 第 三 者 による 検 証 結 果 契 約 の 情 報 開 示 の 状 況 委 託 先 の 執 行 状 況 のチェックシステムの 強 化 不 正 行 為 等 に 対 する 取 組 市 場 化 テストの 導 入 実 績 システム 最 適 化 計 画 の 策 定 及 び 実 施 状 況 評 価 評 定 ハ ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) 平 成 22 年 度 は 専 門 家 派 遣 研 修 員 受 入 ボランティア 関 連 業 務 等 の 事 務 手 続 きについて 手 続 きの 簡 素 化 システム 等 の 導 入 による 電 子 化 を 進 めるとともに コンサルタント 契 約 の 精 算 手 続 きの 合 理 化 に 向 け 実 績 データに 基 づき 定 率 の 見 直 しやモニタリング 方 法 の 改 善 を 検 討 したほか 精 算 時 の 証 憑 書 類 の 大 幅 な 削 減 等 の 事 務 処 理 の 改 善 を 行 った 契 約 監 視 委 員 会 を7 回 開 催 し 21 年 度 に 締 結 した 競 争 性 のない 随 意 契 約 の 網 羅 的 な 点 検 を 行 い 競 争 性 のある 契 約 への 移 行 の 可 能 性 について 審 議 した 随 意 契 31

34 約 等 見 直 し 計 画 の 目 標 値 は 達 成 できなかったものの 約 8 割 に 相 当 する 契 約 に 関 しては 契 約 監 視 委 員 会 において 競 争 性 のない 随 意 契 約 であることの 妥 当 性 が 確 認 された 一 者 応 札 応 募 の 削 減 については 機 構 独 自 の 登 録 制 度 の 廃 止 評 価 対 象 外 業 務 従 事 者 の 要 員 計 画 の 柔 軟 化 業 務 実 施 契 約 における 業 務 管 理 グループ 制 度 の 導 入 等 の 応 募 条 件 の 緩 和 を 図 ったものの 競 争 性 のある 契 約 に 移 行 したが 結 果 的 に 一 者 応 札 応 募 となった 契 約 が 多 かったことから 目 標 には 及 ばなかった 関 連 公 益 法 人 との 競 争 性 のない 随 意 契 約 については 14 件 からゼロ 件 とするべく 取 り 組 んだ 結 果 22 年 度 には3 件 と 大 幅 に 減 尐 した 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 通 り 順 調 である なお 各 種 事 務 手 続 きの 簡 素 化 やシステム 化 等 による 効 率 化 は 不 断 の 取 組 が 必 要 である また 入 札 及 び 契 約 の 適 正 化 に 向 けた 取 組 について 契 約 監 視 委 員 会 の 活 動 状 況 やその 成 果 は 適 正 であることを 確 認 した 随 意 契 約 等 見 直 し 計 画 は 目 標 は 未 達 であるが 原 因 として 機 構 の 業 務 の 性 質 上 主 に 在 外 契 約 について 相 手 先 が 特 定 さ れる 在 外 研 修 等 があるためと 検 証 されており 今 後 も 引 続 き 改 善 が 必 要 であるが 取 組 状 況 は 概 ね 良 好 であると 判 断 する 一 者 応 札 応 募 については 削 減 に 向 けた 努 力 は 評 価 できるが 計 画 自 体 は 未 達 である 契 約 全 般 の 状 況 を 考 慮 すると 特 に 入 札 率 の 向 上 といった 数 値 目 標 により 全 体 として 契 約 の 適 正 化 が 進 むという 局 面 ではなく 競 争 契 約 としたものについて も 一 定 期 間 経 過 後 にその 効 果 を 検 証 すべきである 特 にコンサルタント 選 定 につい ては 当 該 サービスの 需 給 の 関 係 から 入 札 化 や 一 者 応 札 応 募 の 縮 減 といった 方 向 のみでは 対 処 が 困 難 であると 考 えられおり 今 後 契 約 類 型 ごとの 適 正 化 方 策 を 検 討 するべきである 機 構 の 契 約 の 特 徴 としてコンサルタントとの 契 約 方 式 として 企 画 競 争 公 募 が 採 用 されていることが 上 げられるが 選 定 段 階 の 妥 当 性 についてより 詳 細 な 評 価 基 準 の 公 表 開 始 及 び 第 三 者 による 審 査 の 導 入 は 評 価 に 値 し 今 後 はこれを 定 着 する 努 力 が 求 められる 32

35 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.3 経 費 の 効 率 化 大 項 目 1. 業 務 運 営 の 効 率 化 に 関 する 目 標 を 達 成 するためとるべき 措 置 中 項 目 (2) 業 務 運 営 全 体 の 効 率 化 小 項 目 (ハ) 中 期 目 標 期 間 中 事 業 の 質 の 維 持 向 上 を 図 りつつ 事 業 コストの 縮 減 及 び 事 業 内 容 の 見 直 しを 行 い 運 営 費 交 付 金 を 充 当 する 業 務 経 費 ( 重 点 施 策 の 実 施 等 の 事 由 による 政 策 的 に 必 要 とされる 経 費 特 別 業 務 費 受 託 事 業 及 びその 他 の 外 部 資 金 によるものと して 整 理 される 経 費 を 除 く )について 要 員 の 待 遇 見 直 しや 調 査 業 務 の 一 層 の 効 率 的 実 施 等 の 取 組 によって 毎 事 業 年 度 1.3% 以 上 の 効 率 化 を 達 成 する また 中 期 目 標 期 間 中 運 営 費 交 付 金 を 充 当 する 一 般 管 理 費 ( 特 殊 要 因 又 は 受 託 事 業 及 びその 他 の 外 部 資 金 によるものとして 整 理 される 経 費 を 除 く )について 人 件 費 事 務 所 借 料 等 の 経 費 の 削 減 によって 中 期 目 標 期 間 の 最 終 年 度 において 平 成 18 年 度 比 年 率 3% 以 上 の 効 率 化 を 達 成 する また 簡 素 で 効 率 的 な 政 府 を 実 現 するための 行 政 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 平 成 1 8 年 法 律 第 47 号 )に 基 づき 国 家 公 務 員 の 定 員 の 純 減 目 標 ( 平 成 18 年 度 から5 年 間 で5% 以 上 の 純 減 ) 及 び 給 与 構 造 改 革 を 踏 まえ 国 家 公 務 員 に 準 じた 人 件 費 削 減 に 取 り 組 み 平 成 18 年 度 から5 年 間 において5% 以 上 の 削 減 を 行 い その 際 役 職 員 の 給 与 について 必 要 な 見 直 し 等 を 進 める さらに 経 済 財 政 運 営 と 構 造 改 革 に 関 する 基 本 方 針 2006 ( 平 成 18 年 7 月 7 日 閣 議 決 定 )に 基 づき 国 家 公 務 員 の 改 革 を 踏 まえ 人 件 費 改 革 を 平 成 23 年 度 まで 継 続 する ただし 独 立 行 政 法 人 の 事 務 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 ( 平 成 22 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 )に 基 づく 研 修 監 理 業 務 及 び 専 門 家 等 派 遣 支 援 業 務 の 実 施 に 必 要 な 人 件 費 は 削 減 対 象 より 除 く (ニ) 効 率 化 の 取 組 が 業 務 の 質 の 低 下 をもたらすことのないよう モニタリング 手 法 の 確 立 に 努 める 業 務 実 績 平 成 22 年 度 は 中 期 計 画 に 定 める 削 減 目 標 に 沿 って 業 務 経 費 及 び 一 般 管 理 費 につい ては それぞれ 前 年 度 予 算 比 1.3% 及 び18 年 度 予 算 比 年 率 3% 以 上 の 効 率 化 を 達 成 し た 人 件 費 についても 22 年 度 計 画 の 削 減 目 標 に 沿 って 対 17 年 度 実 績 比 5.0%を 上 回 る 削 減 を 行 った また これらの 効 率 化 の 取 組 が 事 業 の 質 の 低 下 をもたらすことがな いよう 22 年 度 は 職 員 のモニタリング 能 力 強 化 に 向 けた 事 業 マネジメント 研 修 を 行 っ た さらに 職 員 の 事 業 手 続 き 面 での 業 務 負 荷 を 軽 減 し より 多 くのリソースを 質 の 確 保 に 必 要 な 業 務 に 振 り 向 けられるよう 事 後 段 階 のモニタリング 評 価 制 度 の 見 直 しを 行 うと ともに 社 会 調 査 手 法 研 修 の 試 行 的 実 施 及 びベースライン 調 査 の 優 良 事 例 収 集 等 を 行 った 1. 業 務 経 費 の 効 率 化 ( 指 標 : 運 営 費 交 付 金 を 充 当 する 業 務 経 費 の 毎 事 業 年 度 1.3% 以 上 の 効 率 化 ) 業 務 経 費 については 競 争 性 のある 契 約 の 増 や 旅 費 制 度 の 見 直 し 等 に 取 り 組 んだ 結 果 21 年 度 予 算 比 1.3%の 効 率 化 を 達 成 した また 行 政 刷 新 会 議 等 の 指 摘 により17. 3 億 円 がさらに 予 算 自 体 から 削 減 されたことや 中 東 地 域 の 治 安 情 勢 東 日 本 大 震 災 為 替 変 動 等 の 影 響 から 支 出 実 績 はベースラインに 対 し7,071 百 万 円 の 減 となった 33

36 22 年 度 の 業 務 経 費 支 出 実 績 21 年 度 予 算 額 (ヘ ースライン) 22 年 度 支 出 実 績 業 務 経 費 137, ,148 ( 単 位 : 百 万 円 ) 増 減 ( 対 21 年 度 予 算 ) 7,071 ( 効 率 化 1.3% + 予 算 減 1.3% + 特 殊 要 因 2.6%) 2. 一 般 管 理 費 の 効 率 化 ( 指 標 : 運 営 費 交 付 金 を 充 当 する 一 般 管 理 費 の 平 成 18 年 度 比 年 3% 程 度 の 効 率 化 ) 22 年 度 の 一 般 管 理 費 の 支 出 実 績 は 引 続 き 総 人 件 費 改 革 の 着 実 な 実 施 を 図 ったこと 等 に 加 え 実 際 の 職 員 退 職 者 数 が 見 込 みを 下 回 ったこと 人 事 院 勧 告 を 踏 まえた 給 与 の 引 下 げ 改 定 を 行 ったこと 等 により 退 職 手 当 及 び 人 件 費 の 支 出 実 績 額 が 予 算 額 を 下 回 った 円 高 により 外 貨 建 て 支 出 額 が 減 尐 したこと 大 規 模 なシステム 改 修 を 実 施 しなかったこと 等 により ベースライン(18 年 度 予 算 額 )に 比 較 して25.9% 減 の8,980 百 万 円 と なった この 結 果 18 年 度 比 年 率 3% 以 上 の 効 率 化 を 達 成 した 22 年 度 の 一 般 管 理 費 支 出 実 績 一 般 管 理 費 18 年 度 予 算 額 (ヘ ースライン) 19 年 度 支 出 実 績 20 年 度 支 出 実 績 21 年 度 支 出 実 績 22 年 度 支 出 実 績 12,116 11,737 11,146 10,364 8,980 ( 単 位 : 百 万 円 ) 増 減 ( 対 18 年 度 予 算 ) 3,136 (25.9% 減 ) 3. 人 件 費 の 削 減 ( 指 標 : 人 件 費 の 削 減 ) 22 年 度 の 人 件 費 は 引 続 き 早 期 退 職 の 勧 奨 の 推 進 旧 国 際 協 力 銀 行 ( 海 外 経 済 協 力 業 ( 注 1) 務 )からの 移 行 職 員 の 給 与 調 整 分 の 経 年 による 減 尐 育 児 休 業 者 数 が 高 水 準 で 推 移 し たこと 人 事 院 勧 告 を 踏 まえた 給 与 の 引 下 げ 等 により 支 出 実 績 ( 削 減 対 象 人 件 費 総 額 ) は15,040 百 万 円 となり 22 年 度 計 画 における 削 減 目 標 ( 対 17 年 度 実 績 比 5.0% 減 )を 上 回 る 削 減 (10.2% 減 人 事 院 勧 告 を 踏 まえた 補 正 値 は7.0% 減 )となった(1 7 年 度 支 出 実 績 値 比 1,700 百 万 円 減 ) ラスパイレス 指 数 については 20 年 度 の 統 合 後 に 一 時 的 に 上 昇 したが 23 年 度 まで ( 注 2) に 地 域 学 歴 補 正 後 の 指 数 を109.8まで 引 き 下 げる 計 画 である 21 年 度 において は 前 年 度 比 2.7ポイント( 地 域 学 歴 勘 案 3.3ポイント) 低 下 した 22 年 度 は 職 務 限 定 制 度 ( 経 理 調 達 等 の 専 門 的 な 業 務 や 特 定 分 野 に 係 る 研 究 に 特 化 した 業 務 等 職 務 を 限 定 した 職 員 を 採 用 するもの)に 加 え 新 たに 勤 務 地 限 定 制 度 (ライフスタイル 多 様 化 に 応 じるため 一 定 期 間 の 勤 務 地 限 定 を 認 めるもの)を 導 入 するなどラスパイレス 指 数 の 低 下 に 向 けた 取 組 を 行 い 前 年 度 比 2.5ポイント( 地 域 学 歴 勘 案 1.9ポイント) 低 下 す る 見 込 み 23 年 度 も 旧 国 際 協 力 銀 行 から 移 行 した 職 員 の 給 与 調 整 の 解 消 を 進 めるとと もに 職 務 限 定 制 度 を 活 用 することで 計 画 を 達 成 する 見 込 み なお 機 構 の 平 均 給 与 水 準 が 国 家 公 務 員 に 比 して 高 い 主 な 理 由 としては 都 市 部 在 職 者 及 び 大 学 卒 以 上 の 者 の 比 率 が 高 いこと 機 構 が 求 める 高 いレベルの 語 学 力 折 衝 調 整 能 力 高 度 の 専 門 性 を 有 する 人 材 を 常 勤 職 員 として 確 保 するために 競 合 する 総 合 商 社 や 国 際 機 関 の 給 与 水 準 も 踏 まえ 一 定 の 給 与 水 準 を 維 持 する 必 要 があることが 挙 げられる 34

37 また 国 際 機 関 や 他 国 援 助 機 関 においては 援 助 の 実 施 にあたり 高 度 な 専 門 性 が 必 要 と されることから 職 員 全 体 のうち7~8 割 以 上 を 相 対 的 に 給 与 水 準 が 高 い 専 門 職 員 が 占 め 定 型 業 務 やアナリスト 等 が 行 う 専 門 的 なサポート 業 務 については コンサルタント 等 の 外 部 人 材 を 積 極 的 に 活 用 している 機 構 においても 同 様 の 考 えに 基 づき 国 際 機 関 や 他 国 援 助 機 関 における 専 門 職 員 に 相 当 する 職 員 のみを 採 用 している 各 年 齢 層 での 最 高 給 与 水 準 は 国 家 公 務 員 を 下 回 るものの このような 職 員 構 成 の 影 響 により 職 員 間 の 給 与 格 差 が 小 さく 職 員 全 体 での 平 均 給 与 は 高 くなっている 機 構 職 員 に 必 要 とされる 高 度 の 専 門 性 については 対 外 的 にも 十 分 に 説 明 していく 必 要 があるところ ひとつの 取 組 として 職 員 採 用 パンフレットや 採 用 ホームページの 刷 新 を 図 り 職 員 一 人 ひとりの 役 割 に 焦 点 を 当 てた 採 用 広 報 を 行 った 22 年 度 の 人 件 費 ( 削 減 対 象 ) 支 出 実 績 17 年 度 実 績 (ヘ ースライン) 18 年 度 実 績 19 年 度 実 績 20 年 度 実 績 21 年 度 実 績 22 年 度 実 績 人 件 費 16,740 16,528 16,577 16,154 15,330 15,040 * 削 減 対 象 人 件 費 : 役 員 報 酬 職 員 基 本 給 職 員 諸 手 当 超 過 勤 務 手 当 休 職 者 給 与 ( 単 位 : 百 万 円 ) 増 減 ( 対 17 年 度 実 績 ) 1,700 (10.2% 減 ) * 旧 国 際 協 力 銀 行 ( 海 外 経 済 協 力 業 務 )との 統 合 に 伴 い ベースライン(17 年 度 ) 及 び18 19 年 度 の 人 件 費 実 績 は 旧 国 際 協 力 銀 行 ( 海 外 経 済 協 力 業 務 )の 承 継 分 等 を 勘 案 して 見 直 しを 行 っている ( 注 1) 20 年 10 月 1 日 の 旧 国 際 協 力 銀 行 ( 海 外 経 済 協 力 業 務 )との 統 合 に 当 たって 旧 機 構 の 制 度 をベー スとして 人 事 給 与 制 度 を 一 本 化 した これにより 旧 国 際 協 力 銀 行 から 移 行 した 職 員 について 労 働 条 件 の 激 変 緩 和 措 置 として 移 行 期 間 ( 原 則 として 現 行 中 期 目 標 期 間 である23 年 度 まで)を 設 け 同 期 間 中 に 順 次 給 与 を 引 き 下 げるもの ( 注 2) 20 年 6 月 に 公 表 した 旧 国 際 協 力 機 構 の23 年 度 末 の 見 込 み 値 に 比 して 統 合 時 のベースラインの 上 昇 に 加 え 上 記 注 1の 通 り 激 変 緩 和 措 置 を 設 けているため 統 合 後 の 見 込 み 値 は3.4ポイント 上 昇 し た 4.モニタリング 手 法 の 確 立 に 向 けた 取 組 ( 指 標 : 業 務 の 質 に 係 るモニタリング 手 法 の 確 立 に 向 けた 取 組 ) 業 務 の 質 の 確 保 は 案 件 のモニタリングのみならず 計 画 評 価 等 事 業 マネジメント 全 体 で 取 り 組 むべき 課 題 である モニタリングを 含 むより 効 果 的 な 事 業 マネジメントの 確 立 に 向 けて 昨 年 度 に 実 施 した 各 種 研 修 や 手 法 の 一 層 の 強 化 を 図 った 22 年 度 は 事 業 マネジメント 研 修 を 計 8 回 ( 国 内 向 け6 回 在 外 向 け2 回 ) 実 施 し 計 245 人 の 参 加 を 得 た これを 通 してプロジェクトの 質 の 確 保 に 貢 献 すべく プロジェ クト プログラムマネジメントの 考 え 方 モニタリングの 方 法 等 に 係 る 職 員 の 理 解 を 深 め た また 職 員 の 事 業 手 続 き 面 での 業 務 負 荷 を 軽 減 するとともに より 多 くの 資 源 を 質 の 確 保 に 必 要 な 業 務 に 振 り 向 けられるよう 事 後 段 階 のモニタリング 評 価 制 度 の 見 直 しを 行 った さらに 課 題 部 等 関 係 部 署 とも 連 携 しつつ 技 術 協 力 業 務 全 般 の 手 続 き 合 理 化 効 果 的 な 事 業 マネジメントの 考 え 方 をまとめたマニュアル 策 定 に 着 手 した 22 年 度 に 実 施 した 技 術 協 力 プロジェクトの 成 果 指 標 設 定 の 基 礎 となるベースライン 調 査 について 引 続 き 評 価 部 が 勧 奨 を 行 い 必 要 性 が 認 められるものについて その 実 施 をプロジェクト 活 動 のひとつとして 事 業 事 前 評 価 表 に 明 記 した また ベースライン 調 査 の 実 施 支 援 として 社 会 調 査 手 法 研 修 の 試 行 的 実 施 及 びベースライン 調 査 の 優 良 事 例 収 集 等 を 実 施 した 35

38 より 効 果 的 な 協 力 のアプローチを 実 現 するために 案 件 形 成 実 施 監 理 の 向 上 を 図 るマ ネジメント 手 法 として 案 件 形 成 段 階 におけるキャパシティ アセスメントの 試 行 を 各 分 野 で 進 めている 今 後 は 試 行 状 況 等 を 踏 まえ マニュアル 等 による 本 格 的 な 導 入 を 進 めて いく 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 する 運 営 費 交 付 金 を 充 当 する 業 務 経 費 の 毎 事 業 年 度 1.3% 以 上 の 効 率 化 運 営 費 交 付 金 を 充 当 する 一 般 管 理 費 の 平 成 18 年 度 比 年 率 3% 程 度 の 効 率 化 人 件 費 の 削 減 業 務 の 質 に 係 るモニタリング 手 法 の 確 立 に 向 けた 取 組 評 価 評 定 ロ ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) 平 成 22 年 度 は 中 期 計 画 に 定 める 削 減 目 標 に 沿 って 業 務 経 費 及 び 一 般 管 理 費 については それぞれ 前 年 度 予 算 比 1.3% 及 び18 年 度 予 算 比 年 率 3% 以 上 の 効 率 化 を 達 成 した 特 に 一 般 管 理 費 については 円 高 により 外 貨 建 て 支 出 額 が 減 尐 したこと 等 から 計 画 を 大 幅 に 上 回 る 削 減 率 となっている 人 件 費 について も 22 年 度 計 画 の 削 減 目 標 に 沿 って 対 17 年 度 実 績 比 5.0%を 上 回 る 削 減 を 行 った また これらの 効 率 化 の 取 組 が 事 業 の 質 の 低 下 をもたらすことがない よう 22 年 度 は 職 員 のモニタリング 能 力 強 化 に 向 けた 事 業 マネジメント 研 修 を 行 った さらに 職 員 の 事 業 手 続 き 面 での 業 務 負 荷 を 軽 減 し より 多 くのリソ ースを 質 の 確 保 に 必 要 な 業 務 に 振 り 向 けられるよう 事 後 段 階 のモニタリング 評 価 制 度 の 見 直 しを 行 うとともに 社 会 調 査 手 法 研 修 の 試 行 的 実 施 及 びベースライ ン 調 査 の 優 良 事 例 収 集 等 を 行 った 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 を 上 回 って 順 調 であり 優 れた 実 績 を 挙 げて いる なお 人 件 費 については 平 均 給 与 水 準 が 国 家 公 務 員 より 高 い 理 由 について 国 民 の 理 解 を 得 られるよう 一 層 わかりやすい 説 明 を 行 う 必 要 がある また 効 率 化 の 取 組 が 業 務 の 質 の 低 下 をもたらさないよう モニタリングを 継 続 すべきで ある 36

39 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.4 統 合 効 果 の 発 揮 大 項 目 中 項 目 小 項 目 2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するためと るべき 措 置 (1) 統 合 効 果 の 発 揮 国 際 競 争 力 の 高 い 援 助 を 実 施 するため 技 術 協 力 有 償 資 金 協 力 無 償 資 金 協 力 を 一 体 的 に 運 用 し 開 発 途 上 地 域 等 の 需 要 に 的 確 かつ 迅 速 に 対 応 する 援 助 事 業 のプログラム 化 を 進 め 3つの 援 助 手 法 の 相 乗 効 果 を 最 大 限 に 発 揮 させるよう 取 り 組 む そのため 国 別 地 域 別 アプローチを 強 化 し 開 発 途 上 地 域 等 の 開 発 政 策 に 則 し 3つの 援 助 手 法 を 一 体 的 に 活 用 した 効 果 的 な 事 業 を 実 施 する 上 で 優 良 な 協 力 プログラムの 形 成 を 支 援 する 技 術 協 力 有 償 資 金 協 力 無 償 資 金 協 力 の3つの 援 助 手 法 に 係 る 調 査 業 務 を 協 力 準 備 調 査 として 集 約 し 案 件 形 成 の 迅 速 化 とともに3 手 法 間 の 連 携 による 援 助 効 果 の 向 上 を 図 る 業 務 実 績 開 発 効 果 の 最 大 化 を 実 現 すべく 開 発 途 上 地 域 等 の 需 要 に 的 確 かつ 迅 速 に 対 応 するため 外 務 省 の 国 別 援 助 方 針 への 参 考 に 供 すること 実 施 機 関 として 質 の 高 い 事 業 を 行 うこと を 目 的 に 開 発 課 題 や 過 去 の 経 験 教 訓 協 力 のアプローチに 関 する 分 析 考 察 等 に 重 点 をお いた 国 別 分 析 ペーパー JICA Analytical Work (AW)の 策 定 に 着 手 したほか これまで 機 構 で 実 施 してきたプログラム 強 化 の 取 組 を 促 進 するため 外 務 省 との 間 でインドネシア ラオス バングラデシュ ガーナ タンザニアの5カ 国 において 試 行 的 にプログラムを 形 成 することを 初 めて 合 意 した これにより AWを 踏 まえてプログラムを 形 成 実 施 すること が 外 務 省 と 機 構 の 共 通 の 手 続 きとして 確 認 され 案 件 形 成 採 択 に 係 る 政 府 の 意 思 決 定 プロ セスにプログラム アプローチが 明 確 に 位 置 付 けられることとなり より 包 括 的 効 果 的 な アプローチ 及 び 事 業 展 開 が 期 待 される 試 行 的 プログラムにおいては 3つの 援 助 手 法 を 適 切 に 組 み 合 わせた 一 体 的 な 運 用 により プログラムの 目 的 達 成 に 向 けた 事 業 展 開 が 実 現 する よう 取 り 組 んでいる また 22 年 度 に 着 手 した 協 力 準 備 調 査 104 件 のうち 各 種 援 助 手 法 を 最 適 に 活 用 した 協 力 プログラムの 形 成 を 目 的 としたものは25 件 であった 一 方 で 協 力 準 備 調 査 を 経 て 円 借 款 供 与 が 実 現 した 事 業 は22 年 度 は9 件 (21 年 度 は3 件 )となっており 協 力 準 備 調 査 が 着 実 に 有 償 資 金 協 力 案 件 の 迅 速 な 形 成 に 寄 与 するツールとなってきている 以 上 の 取 組 の 結 果 調 査 等 のプロセス 短 縮 や 制 度 変 更 による 事 業 の 迅 速 化 技 術 協 力 の 成 果 の 資 金 協 力 による 拡 大 技 術 協 力 及 び 資 金 協 力 を 複 合 的 に 活 用 した 包 括 的 な 支 援 の 実 現 等 統 合 によるシナジー 効 果 が 発 現 してきている 1. 国 別 地 域 別 アプローチ 及 びプログラム アプローチの 強 化 ( 指 標 : 国 別 援 助 実 施 方 針 及 び 事 業 展 開 計 画 の 作 成 活 用 実 績 協 力 プログラムの 形 成 状 況 ) 22 年 度 は ODAのあり 方 に 関 する 検 討 最 終 とりまとめ 結 果 (22 年 6 月 外 務 省 発 表 )を 踏 まえ 統 合 を 機 に 導 入 された 国 別 援 助 実 施 方 針 を 抜 本 的 に 見 直 し 外 務 省 が 原 則 援 助 対 象 国 全 てにおいて 策 定 する 国 別 援 助 方 針 への 参 考 に 供 すること 実 施 機 関 とし て 質 の 高 い 事 業 を 行 うことを 目 的 に 開 発 課 題 や 過 去 の 経 験 教 訓 協 力 のアプローチに 関 す 37

40 る 分 析 考 察 等 に 重 点 をおいた 国 別 分 析 ペーパー JICA Analytical Work (AW)を 策 定 することとし 22 年 度 より 策 定 に 着 手 した AWは 在 外 事 務 所 所 在 国 を 中 心 にこれまで 54カ 国 で 作 成 に 着 手 している 協 力 プログラムの 形 成 状 況 については これまで 協 力 課 題 の 重 点 化 戦 略 性 強 化 を 図 る 協 力 プログラムの 形 成 に 機 構 が 取 り 組 んできたことに 加 えて ODAのあり 方 に 関 する 検 討 最 終 とりまとめ の 中 で 開 発 途 上 国 との 政 策 協 議 に 基 づいて 開 発 課 題 解 決 に 向 けた 開 発 目 標 をまず 設 定 し そこから 具 体 的 な 援 助 対 象 (プロジェクト)を 導 き 出 していくプログラ ム アプローチへの 移 行 を 図 る という 方 針 が 決 定 されたことを 受 け 22 年 度 は これ まで 機 構 で 実 施 してきたプログラム 強 化 の 取 組 を 踏 まえ 当 該 国 の 重 点 分 野 におけるプログ ラムを 策 定 した 上 で プログラム 目 標 の 達 成 に 資 するプロジェクトを 選 定 することとした これにより AWを 踏 まえてプログラムを 形 成 実 施 することが 外 務 省 と 機 構 の 共 通 の 手 続 きとして 確 認 され 案 件 形 成 採 択 に 係 る 政 府 の 意 思 決 定 プロセスにプログラム アプロー チが 明 確 に 位 置 づけられることとなり より 包 括 的 効 果 的 なアプローチ 及 び 事 業 展 開 が 期 待 される 22 年 度 は インドネシア ラオス バングラデシュ ガーナ タンザニアの5カ 国 にお いて 試 行 的 にプログラムを 形 成 し 相 手 国 政 府 の 合 意 取 付 等 プログラムに 関 する 実 務 につい て 外 務 省 との 調 整 を 開 始 した 試 行 的 プログラムの 中 でも 特 にタンザニア コメ 生 産 能 力 強 化 プログラムについては 3つの 援 助 手 法 の 一 体 的 な 運 用 によりプログラムの 目 的 達 成 へ 向 けた 事 業 展 開 がなされようとしている こうした 各 種 援 助 手 法 を 駆 使 した 協 力 プログラ ムの 形 成 は 22 年 度 に 着 手 した 協 力 準 備 調 査 104 件 中 25 件 となっており 各 開 発 課 題 に 対 応 した 最 適 な 援 助 手 法 の 組 み 合 わせによる 事 業 効 果 が 一 層 発 現 される 取 組 となってい る 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 戦 略 性 の 向 上 に 取 り 組 んだ 試 行 的 プログラムの 取 組 事 例 タンザニア コメ 生 産 能 力 強 化 プログラム 本 プログラムは 主 要 ドナーとして 日 本 も 援 助 協 調 を 進 めている 同 国 において 特 に 不 安 定 な 生 産 能 力 に 悩 む 農 業 分 野 に 着 目 し コメ 生 産 力 の 増 強 を 目 指 すもの コメ 生 産 量 増 加 というプログラム 目 標 の 達 成 に 向 け 円 借 款 無 償 資 金 協 力 技 術 協 力 の 援 助 手 法 を 活 用 し 灌 漑 開 発 の 推 進 及 び 稲 作 の 普 及 推 進 に 係 るプロジェクトを 実 施 していく ラオス 電 力 整 備 プログラム 本 プログラムは 電 源 整 備 の 潜 在 的 価 値 にもかかわらず 国 内 の 脆 弱 な 電 力 供 給 体 制 に 悩 む 同 国 において 安 全 かつ 安 定 的 な 電 力 供 給 の 拡 大 を 目 指 すもの 電 化 率 の 向 上 停 電 時 間 の 減 尐 というプログラム 目 標 の 達 成 に 向 け 円 借 款 技 術 協 力 の 援 助 手 法 を 活 用 し 電 力 供 給 拡 大 電 力 ネットワークの 相 互 連 係 地 方 電 化 の 促 進 電 力 事 業 管 理 能 力 の 強 化 に 係 るプロジェクトを 実 施 していく 事 業 展 開 計 画 については 昨 年 度 から 英 語 版 を 含 めて 外 務 省 ホームページ 上 にて 公 開 されたことに 伴 い 海 外 拠 点 においてはこれまで 以 上 に 相 手 国 政 府 との 対 話 の 中 で 活 用 して おり 日 本 の 協 力 方 針 の 共 有 理 解 や 案 件 形 成 が 計 画 的 に 実 施 されている また 相 手 国 政 府 関 係 機 関 との 対 話 のみならず 外 務 省 と 機 構 との 間 現 地 ODAタスクフォースや 他 ドナ ーとの 対 話 ツールとしても 活 用 されており 外 務 省 と 機 構 との 案 件 計 画 会 議 ( 協 力 準 備 調 査 38

41 の 決 定 を 行 う 会 議 ) 機 構 内 での 検 討 資 料 として 協 力 プログラムの 戦 略 性 強 化 や 案 件 形 成 の 方 向 性 の 共 有 等 に 資 するものとなっている 2. 協 力 準 備 調 査 の 実 施 日 本 と 各 開 発 途 上 国 の 関 係 は 一 様 ではなく また 開 発 途 上 国 の 開 発 課 題 は 多 様 かつ 複 雑 で あり 協 力 準 備 調 査 の 実 施 効 果 も 二 国 間 外 交 関 係 を 取 り 巻 く 状 況 各 案 件 固 有 の 事 情 等 に 左 右 されるものである この 中 22 年 度 は 104 件 の 協 力 準 備 調 査 に 着 手 した また 協 力 準 備 調 査 の 導 入 により 円 借 款 供 与 が 実 現 した 事 業 は21 年 度 には3 件 ( 全 新 規 承 諾 件 数 比 5%)であったものが 22 年 度 は9 件 ( 全 新 規 承 諾 件 数 比 25%)になり 協 力 準 備 調 査 は 有 償 資 金 協 力 の 迅 速 な 案 件 形 成 に 寄 与 するツールとなってきている 無 償 資 金 協 力 では 原 則 全 ての 案 件 に 対 して 協 力 準 備 調 査 が 行 われているが 協 力 準 備 調 査 の 制 度 導 入 により 調 査 の 決 定 手 続 きが 柔 軟 化 され 迅 速 な 事 業 実 施 にも 寄 与 している さらに 22 年 度 実 績 のうち 協 力 プログラム 形 成 を 目 的 としたものは25 件 であり こ れらを 通 じて 技 術 協 力 有 償 資 金 協 力 無 償 資 金 協 力 の3つの 援 助 手 法 を 最 適 に 活 用 した 協 力 プログラムの 形 成 を 推 進 している その 他 協 力 プログラム 等 をベースにして 相 手 国 政 府 と 事 業 展 開 計 画 の 協 議 を 行 い 技 術 協 力 5 件 有 償 資 金 協 力 42 件 無 償 資 金 協 力 32 件 において 随 時 迅 速 に 個 別 案 件 の 形 成 を 行 った 協 力 プログラムの 形 成 を 行 う 協 力 準 備 調 査 の 実 施 により 開 発 課 題 に 対 応 した 各 種 援 助 手 法 を 有 効 に 活 用 する 事 業 の 取 組 が 定 着 してきて いる なお 協 力 準 備 調 査 導 入 により 協 力 プログラム 形 成 や 迅 速 化 等 の 効 果 が 発 揮 された 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 協 力 準 備 調 査 導 入 により 統 合 効 果 が 発 揮 された 取 組 事 例 インド ヒマーチャル プラデシュ 州 作 物 多 様 化 事 業 協 力 準 備 調 査 22 年 度 に 供 与 された 円 借 款 事 業 ヒマーチャル プラデシュ 州 作 物 多 様 化 推 進 事 業 は ヒマーチャル プラデシュ 州 作 物 多 様 化 総 合 開 発 調 査 の 結 果 を 具 体 的 に 実 施 するも のである 同 時 にヒマーチャル プラデシュ 州 農 業 局 の 普 及 体 制 強 化 及 び 作 物 多 様 化 モデ ルの 開 発 を 目 的 とした 技 術 協 力 ヒマーチャル プラデシュ 州 作 物 多 様 化 推 進 プロジェク ト の 形 成 も 進 められており 同 州 はこの2 案 件 を ヒマーチャル プラデシュ 州 作 物 多 様 化 プログラム として 開 始 し 技 術 協 力 プロジェクトは 円 借 款 事 業 より 先 行 して 開 始 し パイロット 地 区 において 本 事 業 の 事 業 管 理 組 織 スタッフ 等 を 対 象 に 灌 漑 施 設 等 のインフ ラ 整 備 や 野 菜 栽 培 穀 物 栽 培 等 に 係 る 研 修 技 術 指 導 を 行 っていくこととしている また パイロット 地 区 での 活 動 を 通 じ 他 地 域 への 汎 用 性 を 考 慮 した 作 物 多 様 化 モデル を 確 立 し 同 プロジェクトにより 育 成 された 事 業 管 理 組 織 スタッフが 技 術 協 力 で 確 立 された モデルを 本 事 業 対 象 地 において 面 的 に 拡 大 していく 予 定 であるなど 各 援 助 手 法 の 特 性 を 踏 まえた 効 果 的 な 協 力 が 展 開 されている 本 プログラムの 形 成 に 当 たっては 開 発 調 査 の 結 果 を 踏 まえた 円 借 款 事 業 の 協 力 準 備 調 査 の 実 施 と 技 術 協 力 プロジェクトの 案 件 形 成 を 同 じ 職 員 が 担 当 することによって 同 時 進 行 かつ 整 合 性 のある 形 成 が 可 能 となった 統 合 前 の 体 制 では 組 織 間 で 多 大 なる 調 整 コ ストが 発 生 していたが 統 合 により 組 織 内 で 柔 軟 に 対 応 することが 可 能 となり 迅 速 かつ 整 合 性 のあるプログラム 案 件 形 成 が 可 能 となった 39

42 3. 迅 速 化 に 向 けた 取 組 ( 指 標 : 迅 速 化 に 向 けた 取 組 ) 迅 速 化 に 向 けた 取 組 の 実 績 として 円 借 款 では 協 力 準 備 調 査 後 に 円 滑 に 本 体 の 実 施 につ なげるべく 迅 速 化 に 努 めた 結 果 政 府 への 提 案 から 協 力 準 備 調 査 を 経 て 円 借 款 の 貸 付 契 約 (L /A) 調 印 まで F/Sを 実 施 するものでは1.7~2.5 年 ( 案 件 の 内 容 難 易 度 等 にも よる)で 案 件 を 実 現 している また 円 借 款 事 業 及 び 無 償 資 金 協 力 事 業 を 念 頭 においた 協 力 準 備 調 査 については 調 査 の 政 府 への 提 案 から 決 定 までの 期 間 について 実 施 するものに 関 しては 引 続 き 概 ね1カ 月 以 内 という 運 用 が 維 持 された これにより 調 査 実 施 の 予 見 性 が 高 まり 事 業 計 画 の 策 定 の 計 画 性 が 向 上 した 23 年 度 も 引 続 き 円 借 款 事 業 及 び 無 償 資 金 協 力 事 業 のモニタリングを 通 じ 迅 速 化 を 図 る さらに 円 借 款 事 業 の 災 害 復 興 対 策 において 機 動 的 な 情 報 収 集 等 を 行 い 迅 速 な 案 件 形 成 を 図 ったほか 中 央 アジアやアフリカ 向 けにはアフリカ 開 発 銀 行 (AfDB)やアジア 開 発 銀 行 (ADB)といった 国 際 金 融 機 関 との 協 調 融 資 促 進 の 枠 組 を 活 用 することにより 迅 速 化 に 努 めた これらの22 年 度 における 迅 速 化 の 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 迅 速 化 の 取 組 事 例 パキスタン: 緊 急 輸 入 支 援 融 資 ( 洪 水 災 害 対 策 ) ハイバル パフトゥンハー 州 緊 急 農 村 道 路 復 興 計 画 ( 洪 水 災 害 対 策 ) 21 年 7 月 に 発 生 したパキスタン 洪 水 被 害 において 世 銀 ADBが 行 った 洪 水 被 害 ニーズアセスメント 調 査 に 機 構 職 員 が 機 動 的 に 参 画 し 災 害 復 旧 復 興 への 国 際 社 会 支 援 枠 組 み 形 成 の 一 翼 を 担 うとともに 効 率 的 な 日 本 の 支 援 案 件 形 成 を 行 った その 結 果 同 年 10 月 に 日 本 政 府 に 対 し 協 力 提 案 を 行 ってから3カ 月 後 には 同 国 の 国 際 収 支 を 支 援 す るため 緊 急 輸 入 支 援 融 資 ( 洪 水 災 害 対 策 )(50 億 円 ) 4カ 月 後 には 被 害 が 甚 大 であった ハイバル パフトゥンハー 州 において 復 興 の 基 礎 となる 運 輸 セクターに 対 してハイバル パフトゥンハー 州 緊 急 農 村 道 路 復 興 計 画 ( 洪 水 災 害 対 策 )(147 億 円 )を 供 与 するL/ A 調 印 を 行 うという 極 めて 迅 速 な 協 力 を 実 現 した AfDBやADBとの 協 調 融 資 促 進 の 枠 組 の 活 用 による 迅 速 化 17 年 度 に 日 本 政 府 とAfDBが 発 表 した アフリカの 民 間 セクター 開 発 のための 共 同 イニシアティブ の 下 で Af D B と の 間 で は 協 調 融 資 促 進 の 枠 組 (Accelerated Co-Financing Scheme for Africa:ACFA)を 設 定 している また 19 年 度 に 日 本 政 府 とADBが 発 表 した アジアの 持 続 的 成 長 のための 日 本 の 貢 献 策 (Enhanced Sustainable Development for Asia )の 下 で ADBとの 間 で 協 調 融 資 促 進 の 枠 組 (Accelerated Co-Financing scheme with ADB:ACFA)を 設 定 している これら 両 行 との 協 調 融 資 案 件 は22 年 度 5 件 あったが うち4 件 で6カ 月 ~8カ 月 強 と 標 準 処 理 期 間 である9カ 月 を 切 る 迅 速 な 供 与 が 実 現 しており 開 発 目 的 を 達 成 する 上 で 迅 速 化 の 観 点 から 開 発 パートナーとの 協 調 融 資 促 進 の 枠 組 の 設 定 は 効 果 的 効 率 的 であると 考 えら れる 以 上 の 取 組 の 結 果 調 査 等 のプロセス 短 縮 や 制 度 変 更 による 事 業 の 迅 速 化 技 術 協 力 の 成 果 の 資 金 協 力 による 拡 大 技 術 協 力 及 び 資 金 協 力 を 複 合 的 に 活 用 した 包 括 的 な 支 援 の 実 現 等 統 合 によるシナジー 効 果 が 発 現 してきており 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 40

43 シナジー 効 果 発 現 に 係 る 取 組 事 例 カンボジア: 水 資 源 灌 漑 開 発 管 理 プログラム(トンレサップ 西 部 流 域 灌 漑 施 設 改 修 事 業 ( 円 借 款 ) 流 域 灌 漑 管 理 及 び 開 発 能 力 改 善 プロジェクト( 技 術 協 力 プロジェクト) ト ンレサップ 西 部 地 域 農 業 生 産 性 向 上 プロジェクト( 技 術 協 力 プロジェクト)) 本 プログラムにおいて 灌 漑 排 水 施 設 の 改 修 新 設 (ハード 面 )と 灌 漑 管 理 能 力 の 向 上 営 農 技 術 の 改 善 (ソフト 面 )の 支 援 を 円 借 款 と 技 術 協 力 により 一 体 的 に 実 施 技 術 協 力 プロジェクトで 確 立 したモデル( 農 民 参 加 型 水 管 理 優 良 種 子 生 産 技 術 等 )が トンレサ ップ 湖 西 部 の3 州 6 地 域 の 農 村 部 貧 困 地 域 に 資 金 協 力 によって 展 開 される 予 定 これら 適 切 な 水 管 理 灌 漑 開 発 を 通 じて 農 民 の 生 計 向 上 への 支 援 がより 効 果 的 に 実 施 されること が 期 待 される ルワンダ: 効 率 的 電 力 システム 開 発 のための 電 力 公 社 能 力 向 上 プロジェクト( 技 術 協 力 ) 変 電 及 び 配 電 網 整 備 計 画 ( 無 償 資 金 協 力 ) 日 本 はルワンダ 政 府 の 電 化 プログラムを 支 援 しているが 急 速 な 設 備 増 強 に 電 力 公 社 が 対 応 できない 可 能 性 が 認 められた このため 日 本 は 変 電 及 び 配 電 網 整 備 計 画 ( 無 償 資 金 協 力 ) を 準 備 するとともに 電 力 公 社 の 維 持 管 理 能 力 等 の 向 上 を 支 援 するため 効 率 的 電 力 システム 開 発 のための 電 力 公 社 能 力 向 上 プロジェクト( 技 術 協 力 プロジェクト) を 実 施 することとした これらにより 電 力 システムが 適 切 かつ 持 続 的 に 活 用 されることが 期 待 される 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 す る 国 別 援 助 実 施 方 針 及 び 事 業 展 開 計 画 の 作 成 活 用 実 績 協 力 プログラムの 形 成 状 況 協 力 準 備 調 査 の 導 入 実 績 迅 速 化 に 向 けた 取 組 評 価 評 定 ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) ハ 開 発 効 果 の 最 大 化 を 実 現 すべく 開 発 途 上 地 域 等 の 需 要 に 的 確 かつ 迅 速 に 対 応 するため 外 務 省 の 国 別 援 助 方 針 への 参 考 に 供 すること 実 施 機 関 として 質 の 高 い 事 業 を 行 うことを 目 的 に 開 発 課 題 や 過 去 の 経 験 教 訓 協 力 のアプローチ に 関 する 分 析 考 察 等 に 重 点 をおいた 国 別 分 析 ペーパー JICA Analytical Work (AW)の 策 定 に 着 手 したほか これまで 機 構 で 実 施 してきたプログラム 強 化 の 取 組 を 促 進 するため 外 務 省 との 間 でインドネシア ラオス バングラデシュ ガーナ タンザニアの5カ 国 において 試 行 的 にプログラムを 形 成 することを 初 め て 合 意 した これにより AWを 踏 まえてプログラムを 形 成 実 施 することが 外 務 省 と 機 構 の 共 通 の 手 続 きとして 確 認 され 案 件 形 成 採 択 に 係 る 政 府 の 意 思 決 定 プロセスにプログラム アプローチが 明 確 に 位 置 づけられることとなり より 包 括 的 効 果 的 なアプローチ 及 び 事 業 展 開 が 期 待 される また 試 行 的 プログラ ムにおいては 3つの 援 助 手 法 を 適 切 に 組 み 合 わせた 一 体 的 な 運 用 により プロ グラムの 目 的 達 成 に 向 けた 事 業 展 開 が 実 現 するよう 取 り 組 んでいる また 22 年 度 に 着 手 した 協 力 準 備 調 査 104 件 のうち 各 種 援 助 手 法 を 最 適 に 活 用 した 協 力 プログラムの 形 成 を 目 的 としたものは25 件 であった 一 方 で 41

44 協 力 準 備 調 査 を 経 て 円 借 款 供 与 が 実 現 した 事 業 は22 年 度 は9 件 (21 年 度 は3 件 )となっており 協 力 準 備 調 査 が 有 償 資 金 協 力 案 件 の 迅 速 な 形 成 に 着 実 に 寄 与 するツールとなってきている 以 上 の 取 組 の 結 果 調 査 等 のプロセス 短 縮 や 制 度 変 更 による 事 業 の 迅 速 化 技 術 協 力 の 成 果 の 資 金 協 力 による 拡 大 技 術 協 力 及 び 資 金 協 力 を 複 合 的 に 活 用 した 包 括 的 な 支 援 の 実 現 等 統 合 によるシナジー 効 果 が 発 現 してきている 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 通 り 順 調 である なお AWやパイロットプログラムの 試 行 による 国 別 アプローチの 強 化 や3つ の 援 助 手 法 の 適 切 な 組 み 合 わせによる 協 力 プログラムの 戦 略 性 向 上 等 の 取 組 の 方 向 性 は 高 く 評 価 するところ 今 後 はその 成 果 を 確 実 に 発 現 させるとともに 具 体 的 な 成 果 について 対 外 的 に 説 明 を 行 うことを 期 待 する 42

45 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.5 効 果 的 な 事 業 の 実 施 大 項 目 中 項 目 小 項 目 2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するため とるべき 措 置 (2) 事 業 に 関 する 横 断 的 事 項 (イ) 開 発 途 上 地 域 等 の 経 済 及 び 社 会 の 開 発 若 しくは 復 興 又 は 経 済 の 安 定 に 寄 与 すること を 通 じて 国 際 協 力 を 促 進 し 我 が 国 及 び 国 際 経 済 社 会 の 健 全 な 発 展 に 資 することは 我 が 国 の 開 発 援 助 政 策 の 枢 要 な 課 題 である このため 海 外 経 済 協 力 会 議 で 審 議 され る 重 要 事 項 政 府 開 発 援 助 大 綱 及 び 政 府 開 発 援 助 に 関 する 中 期 政 策 並 びに 国 別 援 助 計 画 年 度 毎 の 国 際 協 力 重 点 方 針 をはじめとする 政 府 の 政 策 及 び 政 府 の 国 別 地 域 別 分 野 課 題 別 の 援 助 方 針 に 則 り 開 発 途 上 国 側 の 開 発 政 策 及 び 援 助 需 要 を 踏 まえ 国 際 約 束 に 基 づく 技 術 協 力 有 償 資 金 協 力 無 償 資 金 協 力 等 につき これらの 援 助 手 法 の 特 色 を 十 分 に 活 かしつつ 効 果 的 に 業 務 を 実 施 する その 際 開 発 途 上 国 政 府 及 び 関 係 者 との 十 分 な 意 思 疎 通 に 努 めるとともに 他 の 援 助 実 施 機 関 との 連 携 を 密 にし さらには 日 本 政 策 金 融 公 庫 ( 国 際 協 力 銀 行 業 務 ) 等 の 政 府 開 発 援 助 以 外 の 公 的 資 金 (OOF)の 実 施 機 関 との 連 携 を 図 る また 派 遣 専 門 家 等 関 係 者 の 安 全 対 策 を 講 じ るとともに 派 遣 者 へ 適 切 なサポートを 行 う 具 体 的 には 政 府 の 案 件 採 択 に 資 するよう 政 府 の 援 助 方 針 等 の 政 策 を 踏 まえ 優 良 な 案 件 の 形 成 を 積 極 的 に 支 援 する 各 開 発 課 題 や 事 業 実 施 に 関 連 する 知 識 ノウハウを 恒 常 的 に 蓄 積 し 事 業 関 係 者 の 間 で 共 有 し 効 果 的 な 活 用 を 推 進 する 従 来 から 取 り 組 んでいる 人 々の 能 力 強 化 や 地 域 社 会 の 強 化 をさらに 進 め 貧 困 災 害 感 染 症 気 候 変 動 等 国 際 社 会 の 脅 威 となる 課 題 への 対 応 や 平 和 構 築 支 援 をは じめとする 事 業 を 行 う 際 には 人 間 の 安 全 保 障 の 視 点 を 事 業 に 組 み 込 むことにより 事 業 の 質 及 び 効 果 の 向 上 を 図 る 地 方 自 治 体 大 学 民 間 企 業 NGO 等 とのパートナーシップを 強 化 し その 知 見 や 技 術 を 事 業 に 活 用 するとともに 我 が 国 援 助 の 独 自 性 と 対 外 的 なプレゼンス 確 保 に 留 意 しつつ 他 の 援 助 国 や 国 際 援 助 機 関 との 連 携 協 調 を 図 る 日 本 政 策 金 融 公 庫 ( 国 際 協 力 銀 行 業 務 )との 適 切 な 連 携 協 力 を 確 保 する 事 業 の 質 の 向 上 の 観 点 から JICA 事 業 経 験 者 等 現 地 又 は 第 三 国 のリソースを 的 確 に 把 握 し 積 極 的 な 活 用 を 図 る なお 平 成 21 年 度 補 正 予 算 ( 第 1 号 )により 追 加 的 に 措 置 された 交 付 金 については 経 済 危 機 対 策 ( 平 成 21 年 4 月 10 日 )の 海 外 における 我 が 国 の 優 れた 技 術 の 活 用 等 を 通 じた 緊 急 雇 用 創 出 のために 措 置 されたことを 認 識 し (イ) 技 術 協 力 及 び (ニ) 国 民 等 の 協 力 活 動 により 日 本 人 技 術 者 等 雇 用 創 出 対 策 に 活 用 する また 平 成 22 年 度 補 正 予 算 ( 第 1 号 )により 追 加 的 に 措 置 された 交 付 金 について は 円 高 デフレ 対 応 のための 緊 急 総 合 経 済 対 策 ( 平 成 22 年 10 月 8 日 )におい て 新 成 長 戦 略 を 推 進 加 速 するために 措 置 されたことを 認 識 し (イ) 技 術 協 力 及 び (チ) 調 査 及 び 研 究 のうち 調 査 により 環 境 技 術 の 海 外 展 開 促 進 及 びインフラ/シ ステム 海 外 展 開 支 援 に 活 用 する 43

46 業 務 実 績 政 府 の 開 発 援 助 政 策 及 び 方 針 に 則 り 開 発 途 上 国 の 援 助 需 要 を 踏 まえた 案 件 形 成 支 援 を 行 うとともに アフリカ 支 援 ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs) 達 成 に 向 けた 取 組 気 候 変 動 対 策 アジア 支 援 アフガニスタン パキスタン 支 援 といった 重 点 政 策 に 沿 った 協 力 を 実 施 し 特 にアフリカ 支 援 については 政 府 が 主 導 した 横 浜 行 動 計 画 に 基 づく 平 成 24 年 までの 対 アフリカODAを 倍 増 するという 国 際 公 約 の 期 限 前 の 達 成 に 機 構 として 大 きく 貢 献 した また 政 府 の 新 成 長 戦 略 の 推 進 加 速 に 寄 与 するべく 補 正 予 算 ( 第 1 号 ) により インフラ 海 外 展 開 促 進 支 援 等 の 取 組 を 実 施 した 開 発 パートナーシップの 強 化 のため 他 ドナーとの 国 地 域 レベルでの 戦 略 的 な 連 携 の 枠 組 づくりや 新 興 ドナーとの 連 携 強 化 の 取 組 を 行 うとともに 援 助 協 調 の 枠 組 構 築 に 貢 献 するべく 機 構 の 知 見 を 積 極 的 に 発 信 した また 民 間 企 業 との 連 携 のためのツールとして BOPビジネス ( 注 1) ( 注 2) 連 携 促 進 及 びPPPインフラ 事 業 に 関 する 調 査 の 制 度 構 築 や 公 募 を 行 うとともに 官 民 連 携 案 件 を 形 成 実 施 した さらに 地 方 自 治 体 大 学 NGO 等 との 連 携 強 化 に 努 めた 事 業 の 質 の 向 上 を 図 るべく 開 発 課 題 や 事 業 実 施 に 関 する 知 識 ノウハウの 蓄 積 人 間 の 安 全 保 障 の 視 点 の 事 業 への 反 映 に 努 めた また アフガニスタン 等 の 安 全 管 理 上 の 特 別 な 配 慮 が 必 要 な 地 域 における 機 構 関 係 者 に 対 する 安 全 管 理 対 策 の 強 化 に 取 り 組 んだ ( 注 1) 開 発 途 上 国 の 貧 困 層 ( 年 間 3,000ドル 未 満 の 所 得 で 暮 らす 人 口 は40 億 人 とも 言 われる)を 対 象 としたビジネス ( 注 2) 従 来 公 共 事 業 として 公 的 部 門 が 建 設 整 備 し サービスを 供 給 していた 分 野 について 公 的 部 門 のみならず 民 間 部 門 が 民 間 事 業 として 役 割 を 一 部 担 い 官 民 が 一 体 となってサービスを 行 う 事 業 1. 政 策 に 基 づく 事 業 の 実 績 (1) 政 策 に 基 づく 事 業 の 案 件 形 成 実 施 実 績 ( 指 標 : 案 件 形 成 支 援 の 実 績 ) 政 府 の 開 発 援 助 政 策 及 び 援 助 方 針 等 の 政 策 に 則 り 開 発 途 上 国 の 援 助 需 要 を 踏 まえ 課 題 解 決 に 向 けて 策 定 したプログラムに 沿 って 案 件 形 成 を 実 施 している 22 年 度 は プロ グラム 内 容 の 検 討 及 び 個 別 案 件 形 成 を 行 う 協 力 準 備 調 査 を 87カ 国 311 件 (21 年 度 からの 継 続 分 を 含 む) 実 施 し これらは23 年 度 及 び24 年 度 の 新 規 案 件 として 検 討 され る 予 定 である なお 20 年 度 の 協 力 準 備 調 査 導 入 から22 年 度 末 までに 終 了 した 個 別 案 件 形 成 を 目 的 とした 協 力 準 備 調 査 230 件 のうち 120 件 について 案 件 採 択 が 決 定 し 90 件 につい て 採 択 に 向 けた 検 討 が 行 われている 上 述 の 政 府 の 政 策 に 基 づいた 案 件 形 成 の 実 施 を 通 じ 政 府 の 重 点 方 針 に 基 づく 取 組 を 実 施 した 外 務 省 の 平 成 22 年 度 国 際 協 力 重 点 方 針 の 重 点 事 項 に 基 づく 主 な 取 組 は 以 下 の 通 り ア.アフリカ 支 援 20 年 5 月 に 開 催 された 第 4 回 アフリカ 開 発 会 議 (TICADⅣ)において 日 本 政 府 は24 年 ( 暦 年 )までに 対 アフリカODAを 倍 増 し 18 億 ドルとすることを 表 明 すると ともに 横 浜 行 動 計 画 (YAP)の 採 択 を 主 導 し 計 画 に 則 った 支 援 を 着 実 に 実 施 する 旨 表 明 した 機 構 はこれを 受 け TICADⅣで 揚 げられた3 本 柱 である 1 成 長 の 加 速 44

47 化 (インフラ エネルギー 農 業 等 ) 2 人 間 の 安 全 保 障 の 定 着 (ミレニアム 開 発 目 標 (M DGs)の 達 成 平 和 構 築 支 援 等 ) 3 環 境 気 候 変 動 対 策 に 沿 って 取 組 を 実 施 した 機 構 はアフリカ 地 域 に 予 算 人 員 を 柔 軟 に 配 分 し 積 極 的 な 案 件 形 成 を 行 った 結 果 23 年 4 月 外 務 省 は22 年 ( 暦 年 )のアフリカ 向 けODA 実 績 ( 債 務 救 済 を 除 く アフ リカ 開 発 銀 行 拠 出 金 等 を 含 む)は20 億 4569 万 ドル( 暫 定 )となり TICADⅣで 表 明 した 24 年 までに 対 アフリカODAを 倍 増 ( 基 準 額 約 9 億 ドル)する 旨 の 公 約 を 金 額 の 上 では 達 成 したと 公 表 した また YAPにおいて 掲 げられた 分 野 別 の 無 償 資 金 協 力 及 び 技 術 協 力 の 目 標 額 について も 貢 献 し 機 構 分 をほぼ 達 成 する 見 込 みである 分 野 毎 のYAP 目 標 額 に 向 けた 達 成 状 況 ( 単 位 : 億 円 ) 分 野 機 構 分 日 本 政 府 目 標 値 20 年 度 21 年 度 22 年 度 年 度 合 計 (20-24 年 度 の 類 型 ) インフラ 農 業 教 育 保 健 水 衛 生 成 長 の 加 速 化 については 成 長 の 恩 恵 を 幅 広 く 貧 困 層 が 享 受 するために アフリカ において 人 口 の 大 部 分 を 占 める 貧 困 農 民 の 収 入 源 の 確 保 を 図 り 経 済 活 動 に 取 り 組 んでい くことが 重 要 である これらの 取 組 は 人 間 の 安 全 保 障 の 定 着 にも 資 するものであり 機 構 はアフリカ 各 国 の 自 然 条 件 や 伝 統 栽 培 作 物 を 考 慮 し 農 業 分 野 の 事 業 を 実 施 してきてい る 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り アフリカにおける 成 長 の 加 速 化 に 資 する 取 組 事 例 エチオピア ベレテ ゲラ 参 加 型 森 林 管 理 計 画 プロジェクト 森 林 保 全 と 地 域 住 民 の 所 得 向 上 の 両 立 を 目 指 す 本 プロジェクトでは コーヒーの 発 祥 地 であるエチオピアにおいて 所 得 向 上 の 一 環 として 森 の 中 に 自 生 するコーヒーにつ いて 環 境 と 生 態 系 の 保 護 や 労 働 者 の 権 利 の 基 準 等 を 満 たした 農 作 物 に 付 与 される 国 際 NGO レインフォレスト アライアンス の 認 証 を 取 得 し 付 加 価 値 を 高 めた 市 場 開 拓 を 模 索 した 結 果 株 式 会 社 生 活 の 木 兼 松 株 式 会 社 との 連 携 で 日 本 への 輸 出 が 始 ま り 23 年 にはUCC 上 島 珈 琲 株 式 会 社 も 日 本 での 販 売 を 開 始 するなど 日 本 企 業 との 連 携 を 通 じプロジェクト 成 果 の 持 続 性 確 保 を 目 指 している 日 本 への 輸 出 によって 協 同 組 合 が 得 た 今 年 の 純 利 益 は500 万 円 程 度 であり 約 3,000 人 の 農 民 には 協 同 組 合 を 通 じて 利 益 が 配 分 され また 資 金 として 積 み 立 てされる また さらなる 所 得 向 上 へ の 取 組 として 農 民 野 外 学 校 を 通 じて 限 られた 農 地 において 生 産 性 を 上 げる 農 業 技 術 の 実 践 活 動 を 行 った 結 果 第 一 期 卒 業 生 ( 約 1,300 人 )の 一 人 当 たり 農 業 収 入 が 年 平 均 70ドル 程 度 増 加 した 45

48 アフリカ 稲 作 振 興 のための 共 同 体 (CARD) 機 構 は アフリカ 緑 の 革 命 のための 同 盟 (AGRA) と 協 働 で 20 年 5 月 TI CADⅣの 場 において アフリカ 稲 作 振 興 のための 共 同 体 (CARD) を 発 表 CA RDは アフリカにおけるコメ 生 産 拡 大 に 向 けた 自 助 努 力 を 支 援 するための 戦 略 である と 同 時 に アフリカのコメ 生 産 国 と 連 携 して 活 動 することを 目 標 としたドナーによる 協 働 グループ( 世 界 銀 行 国 際 連 合 食 糧 農 業 機 関 (FAO) 等 も 参 加 )で サブサハラ アフリカのコメ 生 産 を 向 こう10 年 間 で 倍 増 する(1,400 万 トン/ 年 から2,80 0 万 トン/ 年 ) ことを 目 標 としている 同 イニシアティブと 連 携 しつつ 機 構 は ウガ ンダにおいてアフリカ 稲 とアジア 稲 を 交 配 した NEW RICE for Africa(ネリカ 米 )の 普 及 活 動 を 行 っている ネリカ 米 は 従 来 のアフリカ 稲 と 比 較 すると 高 い 収 量 が 見 込 めるこ とから 普 及 を 開 始 した14 年 以 降 既 にウガンダの 稲 耕 作 面 積 の3 割 強 がネリカ 米 と なる 等 の 成 果 も 見 られる 機 構 は 広 域 運 輸 インフラ 整 備 として 地 域 ごとに 重 要 回 廊 を 絞 り 込 んだ 上 での 道 路 橋 梁 分 野 での 協 力 や 電 力 分 野 などのインフラ 整 備 と 投 資 産 業 分 野 への 支 援 の 組 み 合 わせ により アフリカの 経 済 成 長 への 支 援 を 実 施 している さらに 成 長 の 加 速 化 と 併 せ 人 間 の 安 全 保 障 の 定 着 という 観 点 から 北 部 ウガ ンダやスーダン 等 の 地 域 において 平 和 構 築 に 向 けたさまざまな 事 業 を 実 施 している 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り アフリカにおける 人 間 の 安 全 保 障 の 定 着 に 資 する 取 組 事 例 スーダン:ダルフール 及 び 暫 定 統 治 三 地 域 における 人 材 育 成 長 年 の 紛 争 により 荒 廃 したスーダンでは 治 安 の 確 保 に 最 大 限 留 意 しながら 復 興 と 平 和 構 築 のための 各 種 事 業 に 取 り 組 んでいる 現 在 も 不 安 定 な 状 況 が 続 くダルフール 地 域 と 暫 定 統 治 三 地 域 ( 南 北 の 境 界 地 域 )においては 地 域 住 民 に 対 する 基 礎 的 な 行 政 サー ビス 向 上 を 目 指 した 人 材 育 成 を 行 っている 具 体 的 には 地 方 政 府 の 計 画 策 定 モニタ リングや 予 算 等 リソース 配 分 に 関 する 行 政 機 能 強 化 と 地 域 住 民 にとってニーズの 高 い 基 礎 的 分 野 である 給 水 保 健 医 療 職 業 訓 練 分 野 での 技 術 者 育 成 という2つのアプロー チにより 行 政 サービス 提 供 機 関 の 実 施 能 力 強 化 を 目 的 とした 研 修 及 びパイロット 事 業 を 実 施 している イ.ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs) 達 成 に 資 する 保 健 医 療 教 育 分 野 の 協 力 2015 年 を 目 標 年 とするMDGsにおいては 各 国 のオーナーシップとパートナーシ ップに 基 づいて 開 発 目 標 を 実 現 するとされており 機 構 は 各 分 野 において 開 発 途 上 国 の 自 助 努 力 を 尊 重 するとともに 他 の 援 助 国 や 国 際 機 関 等 の 幅 広 い 関 係 者 と 連 携 し 人 間 の 安 全 保 障 の 理 念 の 下 その 達 成 に 資 する 協 力 を 以 下 の 通 り 行 っている ミレニアム 開 発 目 標 の 達 成 状 況 参 考 : 国 連 The Millennium Development Goals Report 2009,2010 目 標 1: 極 度 の 貧 困 と 飢 餓 の 撲 滅 開 発 途 上 地 域 で 極 度 の 貧 困 状 態 にある 人 々の 数 は 1990 年 の 18 億 人 から 2005 年 には 14 億 人 へ 人 口 に 占 める 割 合 は 46%から 27%へと 減 尐 2015 年 までに 目 標 は 達 成 見 込 46

49 み ただし サブサハラ アフリカの 貧 困 率 は 依 然 として 高 い(2005 年 の 貧 困 率 は 50% を 超 過 ) 目 標 2: 普 遍 的 初 等 教 育 への 達 成 初 等 教 育 への 就 学 率 は サブサハラ アフリカでは 2000 年 の 58%から 2006 年 に 76% へ 南 アジアでは 79%から 90%へと 上 昇 就 学 年 齢 の 子 どもの 数 が 増 えている 中 全 世 界 で 学 校 に 通 っていない 子 どもの 数 は 1999 年 の 1 億 600 万 人 から 2008 年 には 6,900 万 人 へと 減 尐 目 標 3:ジェンダーの 平 等 の 推 進 と 女 性 の 地 位 向 上 開 発 途 上 地 域 の 就 学 者 数 における 男 女 比 は 初 等 教 育 では 1999 年 の 100:91 から 2008 年 には 100:96 へ 中 等 教 育 では 100:88 から 100:95 へと 改 善 しかしながら 2005 年 までに 教 育 のジェンダー 格 差 をなくすという 目 標 は 2010 年 現 在 も 達 成 できていない 目 標 4: 乳 幼 児 死 亡 率 の 削 減 全 世 界 の 5 歳 未 満 児 死 亡 者 数 は 1990 年 の 1,250 万 人 から 2008 年 には 80 万 人 へと 減 尐 開 発 途 上 地 域 の 5 歳 未 満 児 死 亡 率 は 出 生 1,000 人 に 対 し 1990 年 の 100 人 から 2008 年 には 72 人 に 減 尐 開 発 途 上 地 域 で 1 歳 児 がはしかの 予 防 接 種 を 受 ける 割 合 は 2000 年 の 70%から 2008 年 には 81%に 増 加 全 世 界 のはしか 関 連 の 死 亡 者 数 は 2000 年 の 73 万 3,000 人 から 2008 年 に 16 万 4,999 人 に 減 尐 目 標 5: 妊 産 婦 の 健 康 の 改 善 開 発 途 上 地 域 で 医 療 従 事 者 による 分 娩 が 行 われた 割 合 は 1990 年 の 53%から 2008 年 に は 63%へと 増 加 開 発 途 上 地 域 の 出 産 10 万 件 あたりの 妊 産 死 亡 率 は 1990 年 の 480 件 から 2005 年 に 450 件 へとわずかに 減 尐 したが 目 標 には 程 遠 い 保 健 分 野 に 対 する ODA 額 は 2000 年 以 降 増 加 しているが そのうちリプロダクティブ ヘルス サービスへの 援 助 の 割 合 は 8.1%~8.5%の 間 で 増 減 し 家 族 計 画 のための 援 助 の 割 合 は 8.2%から 3.2%へと 減 尐 目 標 6:HIV/エイズ マラリア その 他 の 疾 病 の 蔓 延 防 止 全 世 界 の HIV 新 規 感 染 者 数 は ピークに 達 した 1996 年 の 350 万 人 から 2008 年 には 270 万 人 に 減 尐 2006 年 のマラリアによる 死 亡 者 約 100 万 人 のうち 95%はサブサハラ ア フリカだが 同 地 域 の 子 どもの 蚊 帳 利 用 率 は 2000 年 の 2%から 2006 年 には 20%に 上 昇 目 標 7: 環 境 の 持 続 可 能 性 の 確 保 モントリオール 議 定 書 締 結 約 196 カ 国 は オゾン 層 破 壊 物 質 の 消 費 量 を 1986 年 から 2008 年 の 間 で 98% 削 減 2000~2010 年 の 年 平 均 森 林 喪 失 面 は 1990~2000 年 の 年 平 均 830 万 ha から 520 万 ha へと 減 尐 安 全 な 水 を 使 用 できる 人 の 割 合 は 世 界 全 体 で 87%となり 現 在 の 進 捗 が 続 けば 目 標 は 達 成 の 見 込 み 目 標 8: 開 発 のためのグローバル パートナーシップの 推 進 開 発 途 上 国 から 先 進 国 への 輸 出 のうち 無 関 税 品 の 割 合 は 1998 年 の 54%から 2008 年 に 80%へと 上 昇 2000 年 時 点 で 開 発 途 上 国 の 輸 出 収 入 の 13% 近 くを 占 めていた 対 外 債 務 返 済 負 担 は 2008 年 に 3%に 減 尐 機 構 は 政 府 の 重 点 方 針 でもある 保 健 分 野 に 関 し MDGs4( 乳 幼 児 死 亡 率 の 削 減 ) 同 5( 妊 産 婦 の 健 康 の 改 善 ) 及 び 同 6(HIV/エイズ マラリア その 他 の 疾 病 の 蔓 延 の 防 止 )の 達 成 に 向 けた 開 発 途 上 国 の 取 組 みを 支 援 している 保 健 協 力 を 進 めるに 当 たっ ては 特 に 低 所 得 国 において 改 善 が 遅 れている 母 子 保 健 と 感 染 症 対 策 に 力 点 を 置 き また 開 発 途 上 国 が 取 組 を 行 う 上 で 各 々の 国 地 域 で 事 業 が 持 続 される 体 制 を 整 える 必 要 があ 47

50 ることから 行 政 組 織 の 能 力 向 上 保 健 医 療 拠 点 の 機 能 強 化 と 拠 点 間 の 連 携 体 制 強 化 保 健 医 療 従 事 者 の 充 実 といった 課 題 への 取 組 も 重 視 している 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 保 健 医 療 分 野 の 取 組 事 例 ガーナ アッパーウエスト 州 地 域 保 健 強 化 プロジェクト 基 礎 的 保 健 サービスの 強 化 を 通 して 5 歳 未 満 児 や 妊 産 婦 の 死 亡 率 の 改 善 に 貢 献 すべ く 北 部 のアッパーウエスト 州 を 対 象 に 2010 年 までの5 年 間 アッパーウエスト 州 地 域 保 健 強 化 プロジェクト を 実 施 し 地 域 保 健 師 240 人 の 能 力 強 化 及 び160 人 の 新 規 養 成 地 方 の 保 健 行 政 に 関 する 知 識 技 術 の 向 上 診 療 所 病 院 間 の 連 絡 体 制 の 強 化 等 が 行 われた 同 時 に 州 病 院 郡 病 院 保 健 所 地 域 看 護 師 養 成 校 への 機 材 供 与 も 実 施 され プロジェクト 開 始 時 には24ヶ 所 で 機 能 していた 地 域 保 健 が 2009 年 には81ヶ 所 にまで 増 加 した これまでの 取 組 の 成 果 を 受 けて 2011 年 よりアッパ ーウエスト 州 にて 母 子 保 健 に 焦 点 をあてたプログラムを 展 開 する 予 定 である バングラデシュ 母 性 保 護 サービス 強 化 プロジェクト 妊 産 婦 保 健 の 改 善 を 最 優 先 課 題 としているバングラデシュにおいて 同 プロジェクト では 母 子 保 健 サービスの 向 上 を 図 るため 1コミュニティの 保 健 活 動 の 活 性 化 による 妊 婦 健 診 等 のサービス 需 要 喚 起 2 政 府 系 医 療 施 設 や 政 府 医 療 従 事 者 による 産 科 サービ ス 提 供 体 制 の 強 化 3 地 方 評 議 会 によるコミュニティ 啓 発 活 動 や 末 端 医 療 施 設 の 改 善 保 健 医 療 従 事 者 とコミュニティの 連 携 の 円 滑 化 に 関 する 活 動 を 行 っている 対 象 地 域 であるノルシンディ 県 では 助 産 技 術 を 持 つ 医 療 従 事 者 による 出 産 介 助 率 が18%(2 008 年 )から25.4%(2009 年 )に 産 科 合 併 症 を 発 症 した 妊 産 婦 が 緊 急 産 科 ケアを 受 診 した 割 合 が17.8%(2006 年 )から55.6%(2009 年 )に 各 々 増 加 し 保 健 サービスの 向 上 が 達 成 された バングラデシュ 政 府 は 機 構 の 協 力 で 実 証 さ れた 効 果 的 な 介 入 を ノルシンディ モデル と 称 し 政 府 の 優 先 課 題 である 地 域 に 密 着 したサービス 提 供 を 実 現 するため 同 モデルを 政 策 として 全 国 で 実 施 する 予 定 であ る 中 米 シャーガス 病 対 策 シャーガス 病 は サシガメ( 吸 血 性 カメムシ)が 媒 介 する 中 南 米 特 有 の 寄 生 虫 症 で 慢 性 化 すると 有 効 な 治 療 薬 は 無 く 感 染 後 10~20 年 程 度 経 過 したのちに 約 2 割 が 死 亡 する 中 南 米 全 域 で 推 定 患 者 数 は 約 970 万 人 ともいわれ サシガメが 土 壁 や 藁 葺 き 屋 根 で 造 られた 貧 しい 世 帯 の 家 屋 に 生 息 するため 貧 困 の 病 と 認 識 されている 中 米 7カ 国 (グアテマラ ホンジュラス ベリーズ エルサルバドル ニカラグア コス タリカ パナマ)と 米 州 保 健 機 関 は2010 年 までのシャーガス 病 の 感 染 中 断 を 目 標 と し 機 構 はこれを 支 援 するため 2000 年 以 降 中 米 各 国 に 協 力 している 具 体 的 に は 1サシガメ 生 息 調 査 2 家 屋 内 殺 虫 剤 散 布 によるサシガメ 駆 除 3 住 民 参 加 による サシガメ 再 発 生 監 視 体 制 の 確 立 を 中 心 とした 協 力 を 展 開 し 血 清 陽 性 率 の 低 下 や 外 来 種 サシガメである Rhodnius prolixus(r.p.)の 生 息 率 の 低 下 といった 成 果 が 得 ら れ 2008 年 にグアテマラが R.p.による 感 染 中 断 の 認 定 を 受 けたのをはじめ 年 にはエルサルバドルが R.p.の 消 滅 の 認 定 を 受 けた ニカラグア ホンジュラスに 関 48

51 しても 次 回 IPCA 年 次 会 合 にて R.p.によるシャーガス 病 の 感 染 中 断 が 認 定 される 予 定 である また 機 構 は 政 府 の 重 点 方 針 でもある 教 育 分 野 に 関 し MDGs2( 初 等 教 育 の 完 全 普 及 の 達 成 ) 及 び 同 3( 教 育 における 男 女 格 差 の 解 消 )の 達 成 を 支 援 すべく 学 校 校 舎 の 建 設 教 師 の 能 力 強 化 及 び 学 校 マネジメントの 強 化 を 中 心 に 基 礎 教 育 への 協 力 に 取 り 組 んでい る 他 方 開 発 途 上 国 の 教 育 の 現 状 やニーズはさまざまであることから その 状 況 に 応 じ て 高 等 教 育 や 産 業 技 術 教 育 職 業 訓 練 等 への 協 力 も 積 極 的 に 展 開 している 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 教 育 分 野 の 取 組 事 例 イエメン タイズ 州 地 域 女 子 教 育 向 上 計 画 プロジェクト イエメンは 教 育 の 男 女 格 差 が 最 も 大 きい 国 の 一 つで 初 等 教 育 の 純 就 学 率 は 男 子 7 9%に 対 し 女 子 66% 成 人 識 字 率 は 男 性 79%に 対 し 女 性 は49%に 留 まっている このような 男 女 格 差 を 縮 小 し 就 学 率 の 改 善 を 図 るため 機 構 は タイズ 州 地 域 女 子 教 育 向 上 計 画 を 実 施 した 同 プロジェクトは 女 子 教 育 を 促 進 する 学 校 運 営 モデルの 開 発 を 目 的 とし 地 方 行 政 学 校 地 域 住 民 の 三 者 が 参 画 する 女 子 就 学 推 進 のためのパイロ ット 活 動 を 行 うとともに 州 教 育 局 の 行 政 能 力 向 上 教 育 へのコミュニティ 参 加 の 推 進 学 校 運 営 能 力 の 改 善 に 係 る 協 力 を 行 った その 結 果 対 象 校 において 女 子 の 就 学 数 は1.5 倍 男 子 の 就 学 者 数 も1.3 倍 に 増 加 し 女 子 児 童 の 男 子 児 童 に 対 する 就 学 比 率 も 協 力 開 始 時 の0.65から 案 件 終 了 時 には0.79( 州 平 均 0.78)に 改 善 した また 協 力 開 始 時 には 男 女 が 平 等 に 教 育 の 権 利 を 有 する と 答 えた 校 長 の 割 合 はわずか9.4%であったが 案 件 終 了 時 には 96.6%と 劇 的 に 上 昇 した 同 プロジェクトの 成 果 を 受 け 現 在 展 開 しているフェーズ2での 協 力 では 前 フェー ズで 構 築 したモデルの 全 国 展 開 を 図 るとともに 世 界 銀 行 等 のドナーと 連 携 しつつ 女 子 就 学 促 進 のためのガイドラインを 策 定 している また 全 国 展 開 のために 教 育 政 策 アドバイザーや 貧 困 削 減 無 償 の 活 用 と 連 携 により 政 策 レベルへの 働 きかけを 併 せて 進 めることを 検 討 している ニジェール みんなの 学 校 プロジェクト 基 礎 教 育 へのアクセス 及 び 質 の 改 善 を 重 視 し コミュニティ 学 校 行 政 による 参 加 型 の 学 校 運 営 も 推 進 している ニジェールでは 2004 年 に 開 始 された 本 プロジェク トにより 住 民 保 護 者 教 員 行 政 が 一 体 となった 地 域 の 学 校 づくりが 進 められたこと で 学 習 環 境 が 改 善 され 教 育 に 対 する 住 民 の 意 識 も 向 上 した このような 取 組 みの 結 果 2004 年 に50%だった 就 学 率 は2009 年 には68%まで 伸 び 就 学 児 童 の 数 は98 万 人 から155 万 人 に 増 加 さらに 修 了 率 も 大 きく 改 善 された こうしたニジェ ールでの 成 功 を 受 けて 学 校 運 営 に 関 して 類 似 の 課 題 を 抱 える 近 隣 の 西 アフリカ 諸 国 で も 同 様 のプロジェクトを 開 始 教 育 環 境 の 改 善 が 進 められている ウ. 気 候 変 動 対 策 機 構 は 小 項 目 No.8 環 境 社 会 配 慮 にて 詳 述 の 通 り 政 府 の 政 策 も 踏 まえ 気 候 49

52 変 動 対 策 に 資 する 案 件 形 成 及 び 実 施 に 取 り 組 むとともに 国 際 機 関 他 ドナーとの 連 携 国 際 会 議 での 取 組 を 積 極 的 に 実 施 した エ.アジア 支 援 アジア 地 域 の 経 済 成 長 支 援 と 新 成 長 戦 略 の 実 現 世 界 経 済 におけるアジアの 重 要 性 が 高 まる 中 東 南 アジアと 日 本 の 経 済 的 な 相 互 依 存 関 係 はますます 深 まりつつある 機 構 は 日 本 政 府 の 新 成 長 戦 略 やアジア 戦 略 に 基 づいて 東 南 アジア 各 国 の 経 済 成 長 を 支 援 することを 通 じ アジア 地 域 全 体 の 包 括 的 な 発 展 を 支 援 す るための 協 力 を 行 っている アジア 地 域 の 経 済 成 長 に 対 するこれまでの 取 組 の 結 果 例 えばインドネシアの 水 力 発 電 の61.5% フィリピンの 鉄 道 の 総 延 長 の51.1% ベトナムの 空 港 ( 旅 客 数 )の8 4.8%が 機 構 による 有 償 資 金 協 力 又 は 無 償 資 金 協 力 により 整 備 されるなど 同 地 域 の 経 済 活 動 の 促 進 に 貢 献 してきた 22 年 度 は 日 ASEAN 首 脳 会 合 において 日 本 政 府 がASEANコネクティビティ ( 連 結 性 ) 強 化 の 取 組 に 対 する 支 援 を 約 束 したことを 受 け ASEAN 諸 国 におけるイン フラの 整 備 や 貿 易 投 資 の 円 滑 化 のための 制 度 整 備 への 協 力 に 重 点 的 に 取 り 組 んだ その 一 環 として ASEANの 中 でも 開 発 の 遅 れているメコン 地 域 において 域 内 の 越 境 交 通 物 流 改 善 を 目 的 とする 東 西 経 済 回 廊 南 部 経 済 回 廊 の 開 発 のために カンボジアの 国 道 1 号 線 及 びネアックルン 橋 の 建 設 に 係 る 協 力 を 実 施 するとともに ラオスの 国 道 9 号 線 改 修 のための 調 査 を 実 施 した また 鉄 道 分 野 については タイにおける バンコク 大 量 輸 送 網 整 備 事 業 (レッドラ イン 及 びパープルライン) ジャカルタ 都 市 高 速 鉄 道 (MRT) 建 設 事 業 ホーチミン 市 都 市 鉄 道 建 設 事 業 1 号 線 等 への 協 力 を 行 った アジアの 域 内 外 の 物 流 に 重 要 な 役 割 を 果 たしている 海 運 に 関 しては インドネシアの タンジュンプリオク 港 緊 急 リハビリ 事 業 フィリピンの スービック 港 湾 開 発 事 業 ベトナムの カイメップ チーバイ 国 際 港 湾 開 発 等 を 支 援 し アジアの 海 運 ネットワー クのキャパシティ 向 上 のための 協 力 を 実 施 するとともに インドネシアのジャカルタ 首 都 圏 第 二 港 湾 整 備 のための 開 発 調 査 型 技 術 協 力 やベトナムのラクフェン 港 の 整 備 のための 協 力 準 備 調 査 を 行 った こうしたハード 面 でのインフラ 整 備 とともに 域 内 の 物 流 改 善 と 経 済 活 動 促 進 のための 各 国 の 制 度 整 備 や 産 業 人 材 育 成 等 のソフト 面 での 協 力 も 併 せて 実 施 しており 一 例 として タイ ベトナム カンボジアの3カ 国 への 広 域 協 力 として 実 施 中 の 税 関 リスクマネジメ ントに 関 する 技 術 協 力 を 通 じて 税 関 制 度 の 改 善 と 税 関 業 務 を 行 う 人 材 の 能 力 強 化 に 対 す る 支 援 を 行 っている また 新 たな 主 要 政 策 課 題 への 対 応 として 新 成 長 戦 略 への 貢 献 を 図 るべく PPP (Public Private Partnership) スマートグリッドや 水 ビジネス 等 に 係 る 取 組 をアジア 地 域 に 対 して 積 極 的 に 推 進 した 官 民 連 携 で 取 り 組 むPPPインフラ 事 業 を 推 進 するた め 22 年 度 は 民 間 からの 提 案 に 基 づきベトナムの 高 速 道 路 や 新 国 際 空 港 整 備 マニラの 高 速 鉄 道 や 下 水 道 事 業 等 ASEANを 対 象 とする11 件 の 事 業 計 画 策 定 のための 調 査 を 採 択 し 企 業 や 地 方 自 治 体 との 連 携 に 基 づくアジアの 成 長 支 援 の 取 組 を 強 化 している 域 内 格 差 の 是 正 に 対 する 支 援 ASEANは2015 年 の 統 合 に 向 けた 取 組 を 進 めているが 東 南 アジアの 中 でも 経 済 50

53 開 発 が 遅 れているメコン 地 域 のミャンマー ラオス カンボジアと 先 発 ASEAN 諸 国 との 域 内 格 差 が 地 域 統 合 に 向 けた 課 題 の 一 つとなっている 同 時 に メコン 地 域 は 近 年 ベトナムを 中 心 に 急 速 な 経 済 成 長 が 進 んでおり 将 来 的 にも 大 きな 発 展 が 期 待 されてお り 日 本 にとっての 重 要 性 は 高 まりつつある 21 年 11 月 に 東 京 で 開 かれた 日 本 メコン 地 域 諸 国 首 脳 会 議 における 東 京 宣 言 の 中 で 日 本 政 府 は 今 後 3 年 間 でメコン5カ 国 に5,000 億 円 以 上 のODAを 供 与 する ことを 表 明 した 機 構 はこの 政 府 方 針 に 基 づいて メコン 地 域 に 対 する 協 力 を 進 めており 社 会 経 済 開 発 の 基 盤 となる 基 礎 教 育 保 健 医 療 の 向 上 等 を 図 るとともに 東 南 アジア 地 域 の 経 済 成 長 を 取 り 込 みつつ 発 展 するため 各 国 の 成 長 段 階 に 即 したソフト ハードのイン フラ 整 備 と 産 業 人 材 育 成 を 積 極 的 に 支 援 している ラオスでは 乳 幼 児 死 亡 率 の 低 下 や 妊 産 婦 の 健 康 改 善 のために 包 括 的 な 支 援 を 行 う 母 子 保 健 改 善 プログラム を 実 施 するとともに 援 助 協 調 のメカニズムである 保 健 セクター ワーキンググループにおいても 議 長 国 として 他 ドナーをリードし 母 子 保 健 サービスの 普 及 と 保 健 人 材 育 成 に 協 力 している これまでの 協 力 の 結 果 もあり 乳 幼 児 死 亡 率 は1 千 人 あたり53 人 (2005 年 )から48 人 (2008 年 )へと 着 実 に 減 尐 し MDGs 達 成 に 向 けた 貢 献 をしている カンボジアではプノンペンの 上 水 道 整 備 のため 資 金 協 力 による 施 設 整 備 と 技 術 協 力 に よる 水 道 技 術 者 の 育 成 を 実 施 しており 22 年 度 は 有 償 資 金 協 力 により 浄 水 場 の 整 備 を 実 施 した これまでの 同 分 野 に 対 する 継 続 的 な 協 力 の 結 果 2005 年 に37%であった 都 市 給 水 率 は 2008 年 までに55%に 改 善 している オ.アフガニスタン パキスタン 支 援 アフガニスタンへの 支 援 について 機 構 は 日 本 政 府 が21 年 11 月 に 公 表 した テロ の 脅 威 に 対 処 するための 新 戦 略 (アフガニスタン パキスタンに 対 する 日 本 の 新 たな 支 援 パッケージ)( 以 下 同 戦 略 )に 基 づき 同 戦 略 の アフガニスタンの 自 立 的 持 続 的 発 展 に 貢 献 する 支 援 として 雇 用 創 出 を 含 む 経 済 成 長 と 民 生 の 安 定 化 に 貢 献 する 事 業 を 展 開 している 外 国 兵 士 死 亡 者 数 が 過 去 最 多 となるなど 治 安 情 勢 の 厳 しい 中 情 勢 に 応 じ た 渡 航 人 数 の 制 限 や 防 弾 車 移 動 の 徹 底 等 の 最 大 限 の 安 全 対 策 措 置 を 講 じ また 復 興 途 上 で 実 施 体 制 が 脆 弱 である 先 方 政 府 との 調 整 等 においては 協 議 を 通 じて 先 方 政 府 の 自 立 性 を 醸 成 しながら 中 長 期 的 開 発 の 観 点 で 事 業 を 実 施 している 具 体 的 には カブール 首 都 圏 開 発 を 中 心 とするインフラ 整 備 及 び 農 業 農 村 開 発 を 最 重 点 分 野 として 両 分 野 で 中 長 期 的 な 支 援 方 針 を 決 定 し 支 援 に 取 り 組 んだ また 自 立 的 持 続 的 な 発 展 のためには 国 づく りを 担 う 中 核 人 材 の 育 成 が 不 可 欠 と 考 え 我 が 国 外 務 大 臣 のカブール 会 合 (22 年 7 月 ) におけるコミットメントに 基 づき 5 年 間 で 最 大 500 名 の 行 政 官 を 育 成 する 未 来 への 架 け 橋 中 核 人 材 育 成 プロジェクト を 開 始 した また 同 戦 略 の アフガニスタン 自 身 の 治 安 能 力 向 上 のための 支 援 として 治 安 維 持 を 担 う 警 察 の 中 堅 幹 部 育 成 を 目 的 として 警 察 強 化 研 修 を 実 施 してきている 自 立 的 持 続 的 発 展 に 貢 献 する 支 援 は 効 果 の 発 現 に 時 間 を 要 するものであるが 復 興 支 援 を 開 始 した14 年 以 降 着 実 に 実 施 してきた 機 構 の 支 援 によって 次 のような 成 果 が 発 現 してきている インフラ 開 発 分 野 では カブール 首 都 圏 開 発 に 係 る 都 市 開 発 マスタープラ ンの 策 定 や 道 路 維 持 能 力 の 向 上 農 業 農 村 開 発 分 野 では コミュニティレベルの 開 発 を 推 進 するとともに 農 村 開 発 政 策 や 体 制 の 強 化 を 支 援 した また 同 国 第 二 の 主 要 穀 物 であ るコメの 生 産 増 につながる 技 術 を 東 部 ナンガルハール 州 を 対 象 に 研 究 開 発 し 普 及 員 と 51

54 の 連 携 の 下 協 力 対 象 農 家 のコメ 生 産 性 向 上 に 成 功 した 基 礎 生 活 分 野 では 全 34 州 に 教 師 用 指 導 書 の 配 布 首 都 カブールでの 都 市 型 保 健 システムのモデル 形 成 を 行 い 教 育 と 保 健 の 質 向 上 に 貢 献 した また 警 察 支 援 分 野 では 20 年 度 及 び21 年 度 に 続 いて 警 察 強 化 研 修 を 実 施 し 22 年 度 は40 名 の 警 察 中 堅 幹 部 の 育 成 に 貢 献 した パキスタンへの 支 援 について 機 構 は パキスタンの 安 定 的 な 発 展 がアフガニスタンを 含 めた 周 辺 地 域 の 安 定 に 不 可 欠 との 認 識 に 立 ち 上 述 の 同 戦 略 に 基 づき 穏 健 で 近 代 的 なムスリム 国 家 としての 同 国 の 安 定 的 な 発 展 に 向 けて 技 術 協 力 と 資 金 協 力 を 有 機 的 に 組 み 合 わせて2 年 間 で 最 大 10 億 ドルの 支 援 の 迅 速 な 実 施 に 取 り 組 んだ 具 体 的 には 経 済 成 長 マクロ 経 済 改 革 貧 困 削 減 ハイバル パフトゥンハー 州 (KP 州 ) 連 邦 直 轄 部 族 地 域 の 民 生 安 定 に 向 けて 支 援 を 展 開 し 特 に22 年 7 月 発 生 の 同 国 建 国 以 来 最 悪 の 洪 水 災 害 の 際 は 上 記 日 本 政 府 戦 略 に 基 づき パキスタンの 危 機 的 状 況 下 における 経 済 民 生 を 支 えるため 米 国 ほか 国 際 社 会 の 支 援 の 呼 び 水 的 役 割 を 担 うべく 国 際 緊 急 援 助 隊 の 派 遣 等 の 緊 急 対 応 洪 水 被 害 ニーズアセスメント 調 査 参 画 に 始 まり 復 旧 復 興 段 階 では 深 刻 な 被 害 を 受 けたKP 州 の 道 路 橋 梁 復 旧 や 当 面 の 物 資 輸 入 に 充 当 する 輸 入 決 済 資 金 供 与 を 通 じた 国 際 収 支 安 定 化 支 援 を 円 借 款 にて 実 施 した (2) 経 済 危 機 対 策 (22 年 度 補 正 予 算 )の 実 績 円 高 デフレ 対 応 のための 緊 急 総 合 経 済 対 策 として 措 置 された22 年 度 補 正 予 算 (22 年 11 月 26 日 国 会 議 決 )により 同 対 策 の 柱 の 一 つである 新 成 長 戦 略 の 推 進 加 速 に 寄 与 するべく 技 術 協 力 を 通 じた 取 組 を 実 施 した 運 営 費 交 付 金 の 総 計 は37.4 億 円 ( 無 償 資 金 協 力 による 補 正 予 算 への 取 組 はNo.13 無 償 資 金 協 力 を 参 照 ) 具 体 的 な 事 業 分 野 及 び 取 組 結 果 は 次 の 通 り (ア)インフラ 海 外 展 開 促 進 支 援 アジアをはじめとする 開 発 途 上 国 における 旺 盛 なインフラ 需 要 に 応 え 開 発 途 上 国 の 経 済 成 長 を 実 現 するとともに 日 本 企 業 の 海 外 展 開 を 促 進 するために 鉄 道 電 力 空 港 都 市 交 通 などのインフラ 整 備 事 業 に 係 る 計 画 策 定 支 援 インフラ システムの 運 営 維 持 管 理 に 係 る 人 材 育 成 を 開 始 した 本 件 対 象 プロジェクトはベトナム 鉄 道 分 野 フィリピン 電 力 分 野 インドネシア 公 共 交 通 分 野 等 合 計 17 件 (イ) 民 間 提 案 型 調 査 民 間 提 案 によるインフラ 案 件 等 の 事 業 形 成 に 資 する 調 査 を 行 うべく 国 内 開 発 途 上 国 にて 案 件 準 備 を 行 った 本 年 度 はフィリピンにおけるクリーンエネルギー 事 業 インドに おける 電 力 事 業 など 合 計 9 件 に 着 手 した また BOP(Base of the Pyramid)ビジネ スとの 連 携 促 進 のための 事 前 調 査 支 援 制 度 において 19 件 の 採 択 案 件 について 提 案 者 と 契 約 を 締 結 し 調 査 を 実 施 中 である (ウ) 森 林 クレジット ビジネスの 試 行 的 協 力 の 実 施 森 林 分 野 においては 森 林 減 尐 由 来 の 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 (REDD) ( 注 1) を 行 い 抑 制 された 排 出 量 の 取 引 を 通 じて 先 進 国 の 排 出 削 減 目 標 に 寄 与 することが 検 討 されて いる 国 際 協 力 においても 炭 素 蓄 積 量 の 把 握 モデル 事 業 実 施 炭 素 オフセット 制 度 の 52

55 開 発 途 上 国 政 府 への 提 案 等 を 行 うことで 将 来 の 排 出 削 減 量 取 引 ビジネスへの 貢 献 が 期 待 されるため メコン 地 域 インドネシアにおけるこれら 分 野 の 支 援 を 開 始 した また 本 分 野 においては メコン 地 域 の 森 林 保 護 区 管 理 や コーラル リーフ トライア ( 注 2) ングル イニシアティブ 地 域 の 沿 岸 生 態 系 管 理 においても 認 められていることか ら これら 事 業 についても 協 力 を 開 始 した 対 象 案 件 は 合 計 10 件 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り ( 注 1)Reducing Emissions from Deforestation and Forest Degradation in Developing Countries の 略 称 ( 注 2)フィリピン マレーシア インドネシア 等 にまたがる 地 球 上 で 最 も 生 物 多 様 性 の 豊 かな 海 域 にお ける 海 洋 保 全 イニシアティブ 補 正 予 算 を 活 用 した 取 組 事 例 ベトナム 南 北 高 速 鉄 道 建 設 計 画 策 定 プロジェクト ( 開 発 計 画 調 査 型 技 術 協 力 ) 日 越 首 相 間 で 日 越 協 力 の 象 徴 とされる 南 北 高 速 鉄 道 建 設 計 画 に 関 して 22 年 3 月 に 策 定 した 持 続 可 能 な 総 合 運 輸 交 通 開 発 戦 略 策 定 調 査 における 概 略 的 な 検 討 結 果 を 踏 まえ 日 本 の 新 幹 線 方 式 等 の 導 入 に 向 けた 事 業 実 施 可 能 性 及 び 必 要 な 法 制 度 整 備 人 材 育 成 等 について 同 国 政 府 とともに 計 画 策 定 を 実 施 するもの 22 年 度 の 詳 細 計 画 策 定 調 査 を 踏 まえ 23 年 5 月 より 本 格 調 査 を 開 始 した インドネシア ジャカルタ 首 都 圏 投 資 促 進 特 別 地 域 (MPA)マスタープラン 調 査 ( 協 力 準 備 調 査 (プログラム 形 成 )) ジャカルタ 首 都 圏 地 域 を 直 接 投 資 と 産 業 開 発 に 魅 力 的 で かつ 環 境 と 人 に 優 しい 地 域 に 進 化 させるために 1 港 湾 2 工 業 団 地 3 公 共 交 通 4 道 路 5 空 港 6 上 下 水 道 7 廃 棄 物 処 理 8 洪 水 対 策 9 電 力 の9 分 野 において 必 要 なインフラ 整 備 と 関 連 投 資 環 境 の 改 善 を 行 うもの 22 年 12 月 に 日 本 とインドネシア 政 府 間 において 覚 書 を 締 結 23 年 5 月 より 調 査 を 開 始 した インドネシア 国 家 森 林 計 画 実 施 支 援 プロジェクト ( 技 術 協 力 プロジェクト) 実 施 中 のプロジェクトにおいて 森 林 分 野 気 候 変 動 対 策 の 適 地 選 定 調 査 衛 生 画 像 判 読 ガイドライン 作 成 を 追 加 実 施 し 森 林 クレジット ビジネス 分 野 での 民 間 連 携 を 進 める もの 22 年 度 はコンサルタント 選 定 を 行 い 23 年 4 月 より 調 査 を 開 始 した なお 本 件 に 関 連 しては 丸 紅 株 式 会 社 が 経 済 産 業 省 の 地 球 温 暖 化 対 策 技 術 普 及 等 推 進 事 業 により 事 業 化 を 検 討 中 で 情 報 交 換 を 行 っていく 予 定 2. 開 発 パートナーシップの 強 化 (1) 国 際 援 助 協 調 他 援 助 機 関 との 連 携 強 化 ア. 国 際 会 議 への 参 画 他 ドナーとの 連 携 ( 指 標 : 国 際 会 議 等 への 参 画 及 び 他 ドナーとの 連 携 の 実 績 ) 22 年 度 は 開 発 効 果 の 一 層 の 向 上 のため アフリカ 支 援 脆 弱 国 支 援 ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs) 達 成 気 候 変 動 対 策 食 料 安 全 保 障 等 の 開 発 課 題 について 世 界 銀 行 アジア 開 発 銀 行 国 連 開 発 計 画 (UNDP) 国 連 難 民 高 等 弁 務 官 事 務 所 (UNHCR) 等 の 国 際 機 関 や 米 国 援 助 庁 (USAID) 等 の 他 ドナーと ハイレベル 事 務 レベルの 相 互 訪 問 により 国 別 課 題 別 の 支 援 の 方 向 性 に 関 する 協 議 等 を 通 じて 国 地 域 レベルに 53

56 おける 戦 略 的 な 連 携 の 枠 組 づくりへの 取 組 を 強 化 した 例 えば 欧 州 復 興 開 発 銀 行 (EB RD)と 業 務 協 力 協 定 を 締 結 し 環 境 気 候 変 動 投 資 環 境 民 間 セクター 開 発 等 の 支 援 戦 略 の 共 有 や 協 調 融 資 技 術 協 力 の 連 携 等 を 進 めており また ドイツ 国 際 協 力 公 社 (G IZ)とも 業 務 協 力 協 定 を 締 結 し サブサハラ アフリカにおける 水 衛 生 セクター 支 援 の 連 携 強 化 を 進 めている 世 界 銀 行 やアジア 開 発 銀 行 における 地 域 やセクター 支 援 戦 略 検 討 の 際 には 日 本 政 府 経 由 でコメントを 提 出 するなど 機 構 の 知 見 を 反 映 し より 効 果 的 効 率 的 な 連 携 が 促 されるよう 注 力 している また アジアの 新 興 ドナーの 積 極 的 な 展 開 を 踏 まえ 開 発 効 果 の 増 大 南 南 協 力 支 援 や ドナー 化 支 援 等 の 観 点 から これら 新 興 ドナーとの 対 話 を 深 化 させた 22 年 度 は 理 事 長 が 韓 国 輸 出 入 銀 行 や 韓 国 国 際 協 力 団 (KOICA)を 訪 問 したことを 契 機 に KOIC Aとは 定 期 協 議 を 開 始 し モザンビークにおいて 初 の 協 調 融 資 ( 運 輸 交 通 分 野 )を 実 施 し た また 機 構 は 中 国 DAC 研 究 グループ に 参 画 するとともに 中 国 の 援 助 を 司 る 中 国 商 務 部 の 幹 部 を 日 本 に 招 へいして 日 本 のODAの 取 組 を 紹 介 するなどを 通 じて 中 国 との 対 話 を 継 続 している さらに 韓 国 輸 出 入 銀 行 中 国 輸 出 入 銀 行 及 びタイ 援 助 機 関 と は 援 助 における 環 境 社 会 配 慮 に 関 する 協 議 を 実 施 するなど 新 興 ドナー 間 のネットワーク 構 築 や 機 構 の 知 見 の 共 有 に 努 めた 具 体 的 な 実 績 は 以 下 の 通 り 主 な 連 携 実 績 機 関 名 世 界 銀 行 連 携 に 係 る 取 組 内 容 世 界 開 発 報 告 書 (WDR)2011の 諮 問 委 員 会 委 員 に 副 理 事 長 が 就 任 し 機 構 として 人 間 の 安 全 保 障 のコンセプトや 脆 弱 国 支 援 に 関 する 情 報 を 提 供 したほか 東 京 ジャカルタにおけるWDRシンポジウムの 共 催 等 を 実 施 WDR2011 は 機 構 の 提 案 を 踏 まえ 人 間 の 安 全 保 障 の 議 論 等 が 反 映 IMF 世 銀 秋 期 総 会 において 気 候 変 動 に 関 するサイドイベントを 共 催 し 世 銀 ADB 機 構 による 共 同 研 究 気 候 変 動 がアジアの 大 都 市 に 与 える 影 響 の 成 果 を 発 信 アジア 開 発 銀 行 (ADB) インドネシアにおいて 開 発 政 策 借 款 (VII) 及 び インフラ 改 革 セクター 開 発 プログラム(III) を 機 構 と 協 調 融 資 で 支 援 しており これらのプログラムロー ンを 通 じて 日 系 企 業 の 海 外 進 出 の 基 盤 となる 関 税 労 働 規 制 PPPの 制 度 設 計 支 援 を 現 地 に 進 出 している 日 系 企 業 等 の 意 見 も 踏 まえつつ 実 施 国 連 開 発 計 画 脆 弱 国 (イラク スーダン コンゴ 民 主 共 和 国 等 )において 職 業 訓 練 警 察 官 訓 練 等 のプロジェクトにおける 現 場 連 携 を 推 進 (UNDP) ドイツ 22 年 7 月 にサブサハラ アフリカにおける 水 衛 生 セクターに 関 する 連 携 ワー クショップを 開 催 し 現 場 での 対 話 を 促 進 23 年 2 月 には 同 分 野 連 携 に 係 る 覚 書 を 締 結 し ザンビア ケニア タンザニア ウガンダ ブルキナファソにおい て 具 体 的 な 協 力 や 調 整 が 進 行 中 米 国 11 月 に 日 米 保 健 分 野 政 策 協 議 が 東 京 で 実 施 され 日 USAID 保 健 パートナー シップ 文 書 を 署 名 これに 基 づき 具 体 的 な 連 携 を 進 めるために バングラデシ ュで 保 健 分 野 事 業 の 相 互 視 察 連 携 協 議 を 実 施 日 米 双 方 の 母 子 保 健 分 野 での 取 組 成 果 を 活 用 し 同 国 における 母 子 保 健 モデルを 日 米 合 同 で 推 進 し 全 国 レベル に 拡 大 していくことを 確 認 54

57 国 連 難 民 高 等 弁 務 官 事 務 所 (UNHCR) 国 際 人 道 援 助 緊 急 事 態 対 応 訓 練 地 域 センターとの 安 全 管 理 研 修 共 同 実 施 の 覚 書 を 締 結 23 年 度 には 新 設 されるアフガニスタン 関 係 者 向 け 研 修 を 含 む4 回 の 研 修 ( 合 計 約 100 名 を 対 象 )を 連 携 して 実 施 する 予 定 日 本 の 援 助 のプレゼンス 強 化 の 観 点 から 各 種 セミナー 国 際 会 議 等 で 機 構 の 取 組 につ いて 発 信 した 例 えば 22 年 10 月 に 世 銀 及 び 横 浜 市 と Eco 2 (Ecological で Economic)Cities 第 1 回 国 際 会 議 を 横 浜 で 共 催 し 持 続 可 能 な 都 市 開 発 の 方 向 性 に 関 し 議 論 を 行 い 横 浜 宣 言 を 発 信 した また 23 年 1 月 に 世 界 保 健 人 材 連 盟 (GHWA) 世 界 保 健 機 関 (WHO) タイのマヒドン 王 子 記 念 財 団 と 共 催 で 第 2 回 保 健 人 材 グロー バルフォーラム をバンコクで 共 催 し 保 健 人 材 の 育 成 に 関 する5S 運 動 カイゼン 総 合 的 品 質 管 理 等 の 機 構 の 経 験 を 発 信 した イ. 援 助 協 調 の 枠 組 への 対 応 ( 指 標 : 援 助 協 調 の 枠 組 への 対 応 の 実 績 ) 22 年 を 目 標 年 次 として OECD 開 発 援 助 委 員 会 (DAC)の 援 助 効 果 向 上 にかか るパリ 宣 言 (17 年 3 月 以 下 パリ 宣 言 )や アクラ 行 動 計 画 (20 年 9 月 以 下 AAA)といった 援 助 協 調 の 枠 組 への 対 応 として AAAに 沿 ったキャパシティ ディベ ロップメント(CD)や 南 南 協 力 支 援 に 関 する 機 構 の 経 験 を 積 極 的 に 発 信 するとともに( 詳 細 は 小 項 目 No.11 技 術 協 力 を 参 照 ) パリ 宣 言 のモニタリングとして アジア 地 域 におけるワークショップをOECDやUNDPと 共 催 するなど 機 構 の 援 助 効 果 向 上 に 向 けた 取 組 特 に 脆 弱 国 支 援 の 重 要 性 多 様 化 する 援 助 パートナーとの 対 話 強 化 の 必 要 性 及 び 国 地 域 に 基 づく 議 論 の 重 要 性 等 を 発 信 している また これまでの 援 助 効 果 向 上 の 取 組 の 総 括 及 び 今 後 の 開 発 協 力 の 枠 組 を 協 議 する23 年 11 月 第 4 回 援 助 効 果 向 上 に 関 するハイレベルフォーラム(HLF4) ( 韓 国 釜 山 ) に 向 け ブルッキングス 研 究 所 及 びKOICAとの 共 同 研 究 援 助 の 新 しいビジョン(New Vision for Aid - Catalyzing Development) を 実 施 し 新 たな 援 助 枠 組 開 発 協 力 の 役 割 について 政 策 提 言 をまとめた また その 結 果 について 22 年 11 月 ソウルにおいて 発 表 を 行 い 引 続 き 開 催 されたHLF4の 準 備 会 合 においては 右 共 同 研 究 成 果 がバック グラウンド ペーパーとして 活 用 され 援 助 パートナー 地 球 規 模 課 題 援 助 アプローチ という 視 点 から 新 たな 援 助 枠 組 構 築 に 関 する 議 論 を 活 性 化 させ HLF4に 向 けた 議 論 の 方 向 性 アジェンダ 設 定 に 貢 献 した (2) 民 間 連 携 に 向 けた 取 組 ( 指 標 : 民 間 連 携 に 向 けた 取 組 の 実 績 ) ア. 民 間 連 携 案 件 の 形 成 実 施 民 間 連 携 を 促 進 するためのツールとして ODA 資 金 の 活 用 を 念 頭 においたPPPイン ( 注 1) フラ 事 業 を 形 成 するための 調 査 として21 年 度 に 整 備 したPPPインフラ 事 業 に 関 する 協 力 準 備 調 査 について 22 年 度 は2 回 の 公 募 を 行 った 22 年 6 月 に 政 府 より 公 表 された 新 成 長 戦 略 の 具 体 的 推 進 策 としても 注 目 を 集 め 86 法 人 より29 件 のプロポーザ ルの 提 出 を 受 け 計 11 件 の 採 択 案 件 のうち10 件 について 提 案 者 との 契 約 を 締 結 し 調 査 を 実 施 中 である また BOPビジネス ( 注 2) については 21 年 度 の 外 部 有 識 者 による 研 究 会 や 勉 強 会 の 結 果 に 基 づき 開 発 課 題 解 決 に 資 するBOPビジネスの 事 業 計 画 のプロポーザルを 広 く 募 り 機 構 が 選 定 したプロポーザルの 提 案 者 に 当 該 BOPビジネスにおける 情 報 収 集 や 機 55

58 構 との 連 携 を 含 む 事 業 計 画 立 案 のための 調 査 を 委 託 するという 形 で 協 力 準 備 調 査 (BOP ビジネス 連 携 促 進 )の 制 度 構 築 を 行 った 22 年 8 月 に 初 回 の 公 募 を 行 い 124 法 人 よ り92 件 の 提 案 がなされ うち19 件 の 採 択 案 件 について 提 案 者 と 契 約 を 締 結 し 調 査 を 実 施 中 である さらに ベトナムにおいて 開 発 課 題 の 解 決 に 資 する 日 本 の 中 小 企 業 の 技 術 導 入 に 関 す る 機 構 との 連 携 の 可 能 性 についての 調 査 を 行 ったほか ベトナム インド インドネシア フィリピン 等 におけるPPPインフラ 事 業 促 進 のための 基 礎 情 報 収 集 や 関 係 機 関 への 説 明 を 行 うなど 民 間 企 業 と 連 携 した 案 件 の 発 掘 形 成 に 取 り 組 んだ また 民 間 企 業 人 材 の 国 際 化 と 連 携 したボランティア 事 業 や 企 業 CSRと 連 携 し 企 業 の ノウハウや 販 路 を 活 用 した 機 構 の 事 業 の 一 層 の 効 果 発 現 を 目 指 す 取 組 等 新 たな 民 間 連 携 案 件 の 形 成 に 向 けた 検 討 や 関 係 者 との 協 議 が 進 んできている また 22 年 6 月 の 閣 議 決 定 新 成 長 戦 略 等 を 踏 まえ 民 間 企 業 の 開 発 途 上 国 におけ る 経 済 協 力 にも 資 する 海 外 投 融 資 事 業 について 再 開 に 向 けたリスク 審 査 管 理 体 制 の 拡 充 を 行 った ( 詳 細 は 小 項 目 No.12 有 償 資 金 協 力 に 記 載 ) イ. 機 構 の 民 間 連 携 に 関 する 対 外 発 信 ニーズ 把 握 21 年 度 に 引 続 き 日 本 経 済 団 体 連 合 会 日 本 商 工 会 議 所 他 の 経 済 団 体 との 意 見 交 換 会 やセミナーの 共 催 や 内 外 の 各 種 セミナー 等 への 参 加 を 通 じ 民 間 企 業 等 のニーズを 確 認 するとともに 機 構 が 提 供 できる 具 体 的 な 連 携 方 策 等 についての 発 信 を 行 った また NGO-JICA 協 議 会 の 分 科 会 として NGO 企 業 機 構 の 三 者 の 連 携 に 関 する 協 議 会 を 設 置 し 三 者 間 の 協 働 の 意 義 や 具 体 意 的 方 策 等 について 意 見 交 換 を 実 施 した さらに 企 業 のCSRとの 連 携 の 機 会 を 探 るため CSRに 積 極 的 に 取 り 組 んでいる 企 業 との 意 見 交 換 を 実 施 した また USAIDと 連 携 を 行 い 地 方 企 業 に 対 する 民 間 連 携 ツールの 説 明 セミナーを 行 うなど 地 方 企 業 に 対 するアプローチも 強 化 した 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 民 間 企 業 との 連 携 の 取 組 事 例 ベトナム ファッヴァン カウゼー 高 速 道 路 PPP 事 業 ( 協 力 準 備 調 査 (PPPイ ンフラ 事 業 )) 本 事 業 は ベトナムの 南 北 をつなぐ 高 速 道 路 の 北 の 起 点 であるベトナムの 首 都 ハノイ において 既 存 の 一 般 道 路 を 改 良 拡 幅 し 高 速 道 路 化 することにより 増 加 する 交 通 需 要 への 対 応 交 通 物 流 の 効 率 化 を 図 ることをねらいとしたPPPインフラ 事 業 である 本 事 業 は 日 本 における 高 速 道 路 の 建 設 運 営 維 持 管 理 のノウハウを 持 つ 高 速 道 路 株 式 会 社 等 が 事 業 参 画 を 検 討 しているものの 長 期 にわたる 海 外 でのインフラ 運 営 事 業 は リスクが 高 いため 機 構 による 資 金 面 等 の 支 援 が 期 待 されている 機 構 は 日 本 政 府 が 新 成 長 戦 略 に 掲 げるパッケージ 型 インフラ 海 外 展 開 にも 資 する 事 業 として 公 募 型 の 協 力 準 備 調 査 (PPPインフラ 事 業 )を 活 用 した 本 事 業 のフィージビリティ 調 査 を 実 施 し 官 民 連 携 しつつ 計 画 段 階 から 事 業 形 成 を 進 める 56

59 ガーナ 離 乳 期 栄 養 改 善 食 品 事 業 化 調 査 ( 協 力 準 備 調 査 (BOPビジネス 連 携 促 進 ) ガーナをはじめとする 西 アフリカは MDGsの 目 標 である 乳 幼 児 死 亡 率 の 削 減 の 達 成 が 最 も 厳 しい 地 域 と 言 われており 乳 幼 児 の 栄 養 不 足 が 大 きな 問 題 となってい る 本 事 業 は 食 品 会 社 が 市 販 の 離 乳 食 を 購 入 できない 低 所 得 者 層 に 対 して 栄 養 強 化 食 品 を 提 供 することをねらいとしており 本 調 査 では 市 場 調 査 製 品 開 発 及 びパイ ロットプロジェクトの 実 施 を 支 援 し 事 業 化 を 促 進 する 事 業 化 の 際 には 機 構 が 行 う 保 健 分 野 の 技 術 協 力 事 業 との 連 携 により 相 乗 効 果 を 発 揮 することが 期 待 されている 本 事 業 を 通 じ 企 業 にとってはBOPビジネスの 推 進 が 開 発 の 視 点 からは 乳 幼 児 の 栄 養 改 善 のみならず 原 料 調 達 生 産 販 売 等 のビジネスプロセスを 通 じた 貧 困 削 減 効 果 も 期 待 される タイ 自 動 車 裾 野 産 業 人 材 育 成 プロジェクト ( 技 術 協 力 プロジェクト) 自 動 車 産 業 はタイの 主 要 産 業 のひとつだが 生 産 拡 大 に 伴 う 裾 野 産 業 技 術 者 の 量 的 質 的 不 足 に 係 る 問 題 が 顕 在 化 してきている 現 地 資 本 を 中 心 とした 一 次 二 次 下 請 けの 部 品 加 工 メーカーの 人 材 開 発 は 日 系 企 業 を 含 む 組 立 企 業 側 の 要 請 であると 同 時 に タイ 経 済 の 牽 引 力 として 中 小 企 業 開 発 強 化 を 推 進 するタイ 政 府 の 重 要 な 政 策 課 題 とな っている そこで 本 事 業 を 日 タイ 経 済 連 携 協 定 (JTEPA) に 基 づく 日 本 の 協 力 分 野 の 一 つを 担 う 日 タイ 両 国 官 民 の 四 者 協 力 によるプロジェクトと 位 置 づけ 裾 野 産 業 技 術 者 を 育 成 するための 研 修 トレーナーを 養 成 し 持 続 的 な 研 修 制 度 を 確 立 するとと もに 技 能 検 定 制 度 の 構 築 を 図 った 研 修 では 事 業 の 実 施 主 体 の 下 に 研 修 課 題 ごと のワークグループをつくり 日 本 企 業 が 研 修 を 行 うことにより 日 系 企 業 の 要 求 に 対 応 しうる 人 材 育 成 が 行 われるとともに タイの 自 動 車 産 業 の 生 産 性 向 上 等 にも 寄 与 した (3) 地 方 自 治 体 との 連 携 地 方 自 治 体 との 連 携 については 主 に 草 の 根 技 術 協 力 事 業 ( 地 域 提 案 型 ) 研 修 員 受 入 事 業 開 発 教 育 支 援 や 市 民 参 加 協 力 支 援 事 業 を 通 じて 各 国 内 機 関 が 中 心 となって 所 管 都 道 府 県 の 自 治 体 と 連 携 を 図 っている 22 年 度 の 主 な 実 績 は 以 下 の 通 り 草 の 根 技 術 協 力 ( 地 域 提 案 型 ):64 件 技 術 研 修 ( 課 題 別 国 別 研 修 等 )の 地 方 自 治 体 による 受 入 れ:51 件 地 方 自 治 体 との 連 携 イベント 開 催 件 数 :166 件 また ボランティア 事 業 においても 22 年 度 も 引 続 き 教 員 や 地 方 自 治 体 職 員 の 現 職 参 加 促 進 やボランティア 経 験 者 の 採 用 特 別 枠 の 設 定 拡 充 に 向 けた 取 組 等 連 携 強 化 が 図 られ た 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 地 方 自 治 体 との 連 携 の 取 組 事 例 宮 城 県 においては 県 の 国 際 化 戦 略 の 中 に 機 構 との 連 携 が 明 記 されており 22 年 度 に みやぎ 国 際 協 力 隊 プロジェクト を 立 ち 上 げ 県 庁 の 農 業 土 木 技 術 職 員 を 青 年 海 外 協 力 隊 としてマラウィへ 派 遣 し, 農 業 灌 漑 分 野 の 技 術 協 力 を 開 始 した 57

60 兵 庫 県 豊 岡 市 は 人 と 自 然 が 共 生 する コウノトリ 育 む 農 法 を 市 内 で 普 及 させた 経 験 を 生 かし 急 速 な 近 代 化 で 水 質 汚 染 が 進 んでいる 中 国 の 浙 江 省 慈 渓 市 庵 東 鎮 におい て コウノトリの 生 息 が 可 能 となる 水 環 境 を 再 生 する ことを 合 言 葉 に 環 境 に 配 慮 した 生 活 スタイルの 住 民 への 普 及 や 環 境 創 造 型 農 業 に 取 り 組 む 農 家 のリーダー 層 の 育 成 を 行 っている 福 岡 県 北 九 州 市 では 同 市 が 有 している 水 質 分 析 技 術 や 浄 水 処 理 技 術 の 優 位 性 を 活 か し また 水 分 野 における 民 間 企 業 との 公 民 連 携 体 制 を 活 用 して ベトナム ハイフォン で 草 の 根 技 術 協 力 ( 地 域 提 案 型 ) 有 機 物 に 対 する 浄 水 処 理 工 場 プログラム を 開 始 し ている 沖 縄 県 宮 古 島 市 は 微 生 物 を 活 用 した 自 然 にやさしい 緩 速 ろ 過 方 式 という 浄 水 システ ムを 採 用 しているが コストもかからず 維 持 管 理 も 容 易 なこの 方 式 は 開 発 途 上 国 で 有 効 であるため 同 じ 島 であり 水 不 足 の 課 題 を 抱 えているサモアに 対 し 草 の 根 技 術 協 力 ( 地 域 提 案 型 ) サモア 水 道 事 業 運 営 ( 宮 古 島 モデル) 支 援 協 力 を 開 始 し この 宮 古 島 方 式 の 経 験 と 技 術 を 移 転 している (4) 大 学 との 連 携 20 年 度 に 策 定 した 大 学 連 携 協 定 の 締 結 方 針 に 基 づき 22 年 度 は 15 大 学 と 協 定 6 大 学 と 覚 書 を 締 結 した また 今 後 の 大 学 連 携 のあり 方 について 機 構 内 で 検 討 を 進 めた また 東 日 本 大 震 災 に 対 する 取 組 の 一 環 として 地 震 津 波 災 害 の 経 験 教 訓 をもとに 防 災 分 野 の 協 力 に 資 するべく 東 北 大 学 との 連 携 による 研 究 を 開 始 した 大 学 との 連 携 の 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 大 学 との 連 携 の 取 組 事 例 東 ティモール 国 立 大 学 工 学 部 能 力 向 上 プロジェクト ( 技 術 協 力 プロジェクト) 東 ティモール 国 立 大 学 ( 以 下 UNTL)は 国 造 りを 担 う 人 材 育 成 強 化 を 掲 げる 同 国 の 開 発 計 画 に 基 づく 国 内 唯 一 の 公 的 高 等 教 育 機 関 である 日 本 の 無 償 資 金 協 力 による ( 注 1) 機 材 供 与 や 本 プロジェクトの 前 身 にあたる 技 術 協 力 を 通 じ 独 立 の 混 乱 時 に 破 壊 ( 注 2) された 教 育 施 設 の 補 修 改 善 や 課 題 となっていた 工 学 部 教 官 の 教 育 能 力 の 向 上 は 一 定 程 度 達 成 できたが さらなる 工 学 部 教 官 の 教 育 研 究 能 力 の 向 上 並 びに 学 部 の 管 理 運 営 能 力 の 改 善 を 目 的 に 23 年 2 月 より 本 プロジェクトを 開 始 した 具 体 的 には 従 来 提 供 されてきた3 年 制 学 位 プログラムから4 年 制 学 位 プログラムへのカリキュラ ム 改 訂 や 日 本 の 工 学 教 育 の 特 徴 である 実 践 的 な 研 究 活 動 の 導 入 を 通 じた 教 育 の 質 の 改 善 に 向 けた 支 援 等 を 行 っている プロジェクトの 実 施 にあたっては 日 本 国 内 の3 大 学 ( 注 3) が 参 画 し 各 大 学 や 教 員 が 有 する 学 識 的 知 見 や 学 部 の 管 理 運 営 能 力 を 活 かして 日 本 国 内 支 援 大 学 教 員 の 現 地 派 遣 やUNTL 教 官 の 日 本 国 内 での 研 修 受 入 を 行 うなど 各 学 科 の 支 援 を 行 っている また インドネシアの 大 学 からも 教 官 を 専 門 家 として 招 き 教 育 能 力 向 上 や 学 部 管 理 運 営 面 での 指 導 を 実 施 する 予 定 ( 注 1) 東 ティモール 大 学 工 学 部 支 援 プロジェクト ( 協 力 期 間 :2006~2010 年 ) ( 注 2) 工 学 部 にある 4 学 科 ( 機 械 工 学 土 木 工 学 電 気 電 子 工 学 情 報 工 学 )のうち3 学 科 ( 機 58

61 械 工 学 土 木 工 学 電 気 電 子 工 学 )を 支 援 対 象 としている ( 注 3) 長 岡 技 術 科 学 大 学 ( 機 械 工 学 科 担 当 ) 山 口 大 学 ( 土 木 工 学 科 担 当 ) 岐 阜 大 学 ( 電 気 電 子 工 学 科 担 当 ) (5)NGO 等 との 連 携 小 項 目 No.15 NGO 等 との 連 携 国 民 参 加 支 援 で 後 述 の 通 り NGO 等 との 連 携 として 草 の 根 技 術 協 力 事 業 について NGO 側 の 要 望 にも 応 える 形 で NGO 等 の 参 画 促 進 や 事 業 成 果 発 現 につなげるべく 個 々の 事 業 改 善 を 行 った また 効 果 的 な 国 際 協 力 や 国 際 協 力 に 対 する 市 民 の 理 解 や 参 加 を 促 進 することを 目 的 に NGO-JICA 協 議 会 等 を 開 催 し 技 術 協 力 におけるNGOとの 連 携 や 民 間 連 携 等 に 関 する 検 討 を 行 った ( 協 議 会 4 回 分 科 会 7 回 公 開 意 見 交 換 会 4 回 ) (6) 技 術 協 力 事 業 における 民 間 の 活 用 及 び 国 民 各 層 の 参 加 機 会 の 拡 大 ( 指 標 : 各 種 支 援 委 員 会 等 への 学 識 経 験 者 NGO 等 の 参 加 状 況 専 門 家 における 国 民 各 層 の 参 加 状 況 事 業 における 民 間 の 活 用 ( 業 務 実 勢 契 約 等 )の 実 績 ) 機 構 は 民 間 団 体 のノウハウを 活 用 した 事 業 や 国 民 の 発 意 を 取 り 入 れた 事 業 として 業 務 実 施 契 約 に 基 づく 技 術 協 力 プロジェクト( 実 施 段 階 で 民 間 の 参 加 を 募 り 事 業 を 委 託 する 制 度 )として 22 年 度 の 実 績 は 新 規 62 件 継 続 110 件 の 計 172 件 (うちNGO 等 (N PO 法 人 財 団 法 人 公 益 法 人 )との 契 約 25 件 大 学 等 との 契 約 4 件 )であった これら 以 外 にも 上 記 民 間 連 携 に 向 けた 取 組 に 記 載 の 通 り PPPインフラ 事 業 や BOPビジネスに 関 する 協 力 準 備 調 査 等 も 活 用 し 民 間 企 業 やNGO 等 のノウハウを 活 用 した 事 業 の 促 進 に 取 り 組 んでいる 22 年 度 も 引 続 き 質 の 向 上 や 効 率 化 を 図 る 取 組 を 進 めるために 国 別 地 域 別 の 支 援 委 員 会 技 術 協 力 プロジェクト 等 の 実 施 に 関 する 国 内 支 援 委 員 会 や 課 題 別 の 委 員 会 事 業 評 価 に 関 する 助 言 を 得 るための 外 部 有 識 者 事 業 評 価 委 員 会 を 設 置 し 学 識 経 験 者 NGO 等 からさまざまな 提 言 助 言 を 得 た 各 種 委 員 会 委 員 のうち 学 識 経 験 者 やNGO 等 の 割 合 は 国 別 地 域 別 支 援 委 員 会 では86.1% 国 内 支 援 委 員 会 及 び 課 題 別 の 委 員 会 では7 4.5% 外 部 有 識 者 事 業 評 価 委 員 会 では100%であった また 機 構 の 事 業 実 施 における 国 民 各 層 の 参 加 も 定 着 しており 22 年 度 に 新 規 派 遣 さ れた 専 門 家 のうち 学 識 経 験 者 やNGOを 含 む 民 間 人 材 の 割 合 は92.3%となった (7) 日 本 政 策 金 融 公 庫 との 連 携 協 力 ( 指 標 : 日 本 政 策 金 融 公 庫 ( 国 際 協 力 銀 行 業 務 )との 連 携 の 実 績 ) 22 年 度 の 日 本 政 策 金 融 公 庫 ( 国 際 協 力 銀 行 業 務 )との 具 体 的 な 連 携 としては インド ネシアの 地 熱 IPP(Independent Power Producer: 卸 電 力 事 業 ) 開 発 を 促 進 する 制 度 に ついて 機 構 が 政 策 制 度 改 善 支 援 を 行 う 過 程 で 日 本 企 業 銀 行 も 参 画 しやすい 環 境 整 備 という 観 点 から 日 本 の 民 間 企 業 銀 行 に 加 え 国 際 協 力 銀 行 とも 密 な 意 見 交 換 を 行 っ た 59

62 (8)その 他 連 携 の 取 組 ア. 地 球 規 模 課 題 対 応 国 際 科 学 技 術 協 力 に 係 る 大 学 等 国 内 研 究 機 関 との 連 携 地 球 規 模 課 題 対 応 国 際 科 学 技 術 協 力 は 環 境 エネルギー 生 物 資 源 防 災 感 染 症 等 の 地 球 的 規 模 の 課 題 の 解 決 につながる 新 たな 知 見 の 獲 得 及 びその 成 果 の 将 来 的 な 社 会 実 装 ( 具 体 的 な 研 究 成 果 の 社 会 還 元 )を 目 指 し 開 発 途 上 地 域 の 社 会 的 ニーズを 基 に 日 本 の 先 端 的 知 見 により 開 発 された 技 術 を 開 発 途 上 地 域 の 発 展 に 役 立 てるべく 日 本 の 研 究 機 関 と 開 発 途 上 地 域 の 研 究 機 関 とが 国 際 共 同 研 究 を 推 進 することによって 開 発 途 上 地 域 の 人 材 育 成 及 び 研 究 能 力 の 向 上 を 図 ることを 目 的 としている 外 務 省 文 部 科 学 省 ( 実 施 は 独 立 行 政 法 人 科 学 技 術 振 興 機 構 )と 連 携 して 実 施 する 技 術 協 力 事 業 として 20 年 度 から 開 始 しているが 新 しい 事 業 形 態 として 定 着 するとともに 研 究 と 関 連 した 高 度 な 発 想 に よる 開 発 課 題 への 取 組 が 進 展 しており その 成 果 も 徐 々に 挙 がりつつある 22 年 度 は 本 事 業 として17 件 の 実 施 を 決 定 した 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 地 球 規 模 課 題 対 応 国 際 科 学 技 術 協 力 の 取 組 事 例 ツバルでは 海 面 上 昇 に 対 するツバルの 生 態 工 学 的 維 持 を 目 標 として 21 年 4 月 から 東 京 大 学 との 連 携 の 下 ツバル 天 然 資 源 省 環 境 局 等 と 共 同 研 究 を 開 始 している 環 礁 の 島 々は ホシズナと 呼 ばれる 有 孔 虫 の 死 骸 やサンゴのかけらが 漂 砂 として 海 岸 に 堆 積 して 形 成 されているが 人 口 増 加 や 経 済 活 動 の 活 発 化 海 岸 の 人 工 構 造 物 など の 影 響 で 漂 砂 の 供 給 が 減 尐 し 本 来 の 砂 の 運 搬 堆 積 の 過 程 が 阻 害 されて 島 全 体 の 侵 食 が 進 んでいることが 解 明 されている 今 後 予 想 される 海 面 上 昇 に 対 して 島 の 形 成 過 程 を 考 慮 した 対 策 も 必 要 になっており 研 究 成 果 を 踏 まえ 本 プロジェクトでは 有 孔 虫 の 増 殖 によって 砂 浜 を 再 生 する 実 証 実 験 を 通 じて 自 然 の 力 を 利 用 した 島 の 保 全 を 進 めている イ. 宇 宙 航 空 研 究 開 発 機 構 (JAXA)との 連 携 宇 宙 基 本 法 ( 平 成 20 年 法 律 第 43 号 ) に 基 づき 内 閣 総 理 大 臣 を 長 とする 宇 宙 開 発 戦 略 本 部 により21 年 6 月 2 日 に 決 定 された 宇 宙 基 本 計 画 において 宇 宙 外 交 の 推 進 及 び 外 交 に 貢 献 する 宇 宙 開 発 利 用 の 推 進 と 宇 宙 のための 外 交 努 力 が 掲 げられて いる 当 該 計 画 の 趣 旨 を 踏 まえ 宇 宙 航 空 技 術 を 活 用 し 開 発 途 上 地 域 の 経 済 及 び 社 会 の 開 発 に 寄 与 する 国 際 協 力 の 質 の 向 上 を 図 ることを 目 的 として 20 年 度 にJAXAとの 連 絡 協 議 会 を 設 置 した 22 年 度 にも 連 絡 協 議 会 を 実 施 し 双 方 の 活 動 状 況 の 紹 介 のほか 今 後 の 連 携 強 化 のための 意 見 交 換 を 行 った また 機 構 はJAXA 人 工 衛 星 ALOS(だ いち)からの 衛 星 データを 気 候 変 動 森 林 自 然 環 境 水 資 源 開 発 防 災 地 形 図 作 成 といった 分 野 において 活 用 している 3. 事 業 の 質 及 び 効 果 の 向 上 を 図 るための 取 組 (1) 課 題 別 指 針 の 策 定 更 新 ( 指 標 : 課 題 別 指 針 の 策 定 更 新 の 実 績 ) 機 構 は 前 中 期 目 標 期 間 に 引 続 き 開 発 に 関 係 する 分 野 課 題 を23に 分 類 して 知 識 やノウハウの 整 理 を 進 めている 効 果 的 に 業 務 を 行 なうための 執 務 参 考 資 料 として 課 題 ごとの 事 業 実 施 上 の 留 意 点 や 協 力 方 向 性 等 これまでの 経 験 知 見 を 体 系 的 にとりまとめ た 課 題 別 指 針 については 従 来 の 技 術 協 力 を 中 心 としたものから 資 金 協 力 を 含 む3つ 60

63 の 援 助 手 法 一 体 の 方 針 として 20 分 野 課 題 42 指 針 を 対 象 として 策 定 を 進 めており 22 年 度 末 時 点 で 20 分 野 課 題 において34の 指 針 を 策 定 公 開 している また 課 題 別 指 針 とは 別 に 対 外 的 に 機 構 の 分 野 課 題 に 対 する 協 力 方 針 等 を 説 明 する 資 料 として 教 育 及 び 保 健 分 野 のペーパー(ポジションペーパー)を 作 成 し 公 開 した また 食 料 安 全 保 障 に 関 して 近 年 の 食 料 価 格 の 高 騰 とそれに 対 する 機 構 の 対 応 についてとりまとめ 内 外 で 共 有 した さらに 各 分 野 の 取 組 と 成 果 をわかりやすく 説 明 する 課 題 別 事 業 成 果 の 定 期 的 な 更 新 を 実 施 し 22 年 度 から 外 部 公 開 を 開 始 した 開 発 課 題 等 に 関 する 知 見 を 共 有 し 事 業 に 活 用 する 体 制 として 全 23 分 野 課 題 につい て 主 管 部 を 中 心 とした 分 野 課 題 ネットワークを 設 置 し 分 野 課 題 情 報 システム(ナレッ ジサイト)のコンテンツ 整 備 等 を 実 施 している 22 年 度 は コンテンツの 整 理 を 行 い サイト 内 の 見 やすさ 及 び 情 報 検 索 が 改 善 した また 国 際 協 力 人 材 事 務 所 員 赴 任 前 研 修 (24 回 )の 実 施 新 人 職 員 研 修 等 を 通 じ 各 分 野 課 題 のナレッジサイトコンテンツの 充 実 及 び 活 用 の 促 進 を 図 った (2) 分 野 課 題 情 報 システム(ナレッジサイト)のコンテンツの 整 備 状 況 ( 指 標 : 分 野 課 題 データベースやコンテンツの 整 備 活 用 の 実 績 ) 22 年 度 はシステムの 改 善 を 行 い 案 件 概 要 の 公 開 更 新 を 迅 速 かつ 確 実 に 行 う 仕 組 を 導 入 し 効 率 的 に 外 部 公 開 が 行 えるようにした また 専 門 家 のみ 派 遣 といった 小 型 案 件 をも 積 極 的 に 公 開 していったことから 全 体 として4,331 件 (21 年 度 2,751 件 ) の 案 件 情 報 が22 年 度 に 公 開 されている また 分 野 横 断 的 課 題 の 知 見 情 報 を 共 有 するため1,328 件 のコンテンツを 新 たに 整 備 更 新 し 計 7,866 件 のデータが 整 備 され うち1,447 件 のデータを 外 部 公 開 している また ナレッジサイトコンテンツに 月 平 均 1,048 人 のアクセスがあった 22 年 度 に 新 たに 整 備 したコンテンツの 内 訳 は 以 下 の 通 り 新 規 に 整 備 したコンテンツの 分 野 課 題 別 の 内 訳 教 育 129 件 自 然 環 境 保 全 保 健 医 療 41 件 水 産 水 資 源 防 災 172 件 ジェンダーと 開 発 ガバナンス 21 件 都 市 開 発 地 域 開 発 平 和 構 築 16 件 貧 困 削 減 社 会 保 障 23 件 環 境 管 理 運 輸 交 通 70 件 援 助 アプローチ 情 報 通 信 技 術 47 件 評 価 資 源 エネルギー 7 件 南 南 協 力 経 済 政 策 120 件 市 民 参 加 民 間 セクター 開 発 11 件 日 本 語 教 育 農 業 開 発 農 村 開 発 77 件 グローバルイシュー 113 件 2 件 5 件 145 件 27 件 47 件 9 件 0 件 29 件 73 件 101 件 43 件 なお 機 構 のMDGsに 対 する 取 組 の 情 報 発 信 として 22 年 9 月 のMDGs 国 連 首 脳 会 合 の 開 催 も 踏 まえ 機 構 の 広 報 誌 JICA s World でMDGsの 特 集 を 組 むとともに 広 報 パンフレットを 作 成 し 機 構 の 各 種 セミナーやイベント 等 で 配 布 するなど 広 く 一 般 市 民 への 情 報 提 供 に 努 めた 61

64 (3) 現 地 又 は 第 三 国 リソースの 活 用 ア. 現 地 及 び 第 三 国 リソースの 把 握 ( 指 標 : 現 地 及 び 第 三 国 リソース 把 握 状 況 ( 現 地 コンサルタント 等 の 情 報 整 理 帰 国 研 修 員 ネットワークの 整 備 状 況 )) 機 構 の 事 業 経 験 者 等 に 係 る 現 地 及 び 第 三 国 のリソースの 的 確 な 把 握 に 関 し 21 年 度 ま でに 先 進 国 事 務 所 を 除 く 全 在 外 事 務 所 において 現 地 リソースのリスト(NGO コンサ ルタント 会 社 個 人 等 )を 作 成 しており 22 年 度 は 適 宜 更 新 した また 39の 海 外 拠 点 において 習 得 した 知 見 技 術 に 関 連 する 研 修 の 講 師 等 として 帰 国 研 修 員 を 機 構 の 事 業 で 活 用 しており 活 用 を 意 識 した 現 地 リソースの 的 確 な 把 握 を 行 った また 機 構 では 技 術 協 力 事 業 の 成 果 を 現 地 又 は 第 三 国 で 活 用 普 及 する 観 点 から 帰 国 研 修 員 同 窓 会 の 活 動 及 びネットワークの 維 持 構 築 を 支 援 しており 22 年 度 は78 団 体 で 同 窓 会 名 簿 が 更 新 された また 新 設 されたジンバブエ ブラジルにおける 科 学 技 術 分 野 の 同 窓 会 を 含 め 125 団 体 の 帰 国 研 修 員 同 窓 会 の 活 動 が 確 認 された 22 年 度 は 99 団 体 を 対 象 として 同 窓 会 の 総 会 やセミナー 開 催 等 活 動 の 活 発 化 に 資 する 支 援 を 行 っ た 例 えば 中 米 カリブ 地 域 では 機 構 からの 支 援 も 有 効 活 用 し 地 域 レベルでの 同 窓 会 が 近 年 継 続 的 に 開 催 され 各 国 同 窓 会 の 優 良 活 動 事 例 の 紹 介 等 を 行 う 等 周 辺 国 同 窓 会 の 情 報 共 有 及 びネットワーク 強 化 が 促 進 されている こうしたネットワーク 強 化 の 成 果 と して エルサルバドル ドミニカ 共 和 国 の 両 国 帰 国 研 修 員 同 窓 会 の 連 携 により 22 年 の 大 地 震 により 被 害 を 受 けたハイチの 省 庁 関 係 者 や 大 学 関 係 者 等 を 対 象 として 耐 震 建 築 に 関 するセミナーが23 年 3 月 にドミニカ 共 和 国 で 実 施 された イ. 現 地 リソースの 積 極 的 な 活 用 ( 指 標 : 現 地 人 材 ( 現 地 コンサルタント NGO 等 )の 活 用 の 実 績 ) 22 年 度 においては 技 術 協 力 プロジェクトにおいて 現 地 コンサルタントを 活 用 した 件 数 465 件 (21 年 度 404 件 ) 現 地 NGOとの 連 携 件 数 は84 件 (21 年 度 63 件 ) と 合 計 549 件 (21 年 度 467 件 )であった 主 な 活 用 内 容 は 1データ 収 集 調 査 分 析 試 験 2 技 術 移 転 に 関 する 助 言 指 導 補 助 3 現 地 活 動 支 援 補 助 (コミュニティ 活 動 等 のファシリテーター 研 修 ワークショップ 開 催 広 報 活 動 支 援 等 ) 4 現 地 の 役 務 業 務 ( 教 材 マニュアル 作 成 機 材 施 設 の 調 達 設 置 作 業 情 報 システムの 構 築 等 ) 5 評 価 関 連 業 務 (ベースライン 調 査 モニタリング 各 種 評 価 調 査 等 )となっており 現 地 の 知 見 を 活 かした 質 の 高 い 協 力 の 実 施 現 地 の 言 語 土 地 勘 を 活 用 した 効 率 的 な 業 務 運 営 を 行 っている また 22 年 度 にコンサルタント 契 約 ( 業 務 実 施 契 約 )に 基 づいて 実 施 された 事 業 ( 技 術 協 力 プロジェクト 協 力 準 備 調 査 等 )において 本 邦 コンサルタントが 現 地 コンサルタ ントや 現 地 NGO 等 に 現 地 再 委 託 契 約 を 通 じて 現 地 調 査 や 役 務 的 業 務 を 委 託 した 契 約 件 数 は247 件 あり 全 業 務 実 施 契 約 件 数 (542 件 )に 占 める 割 合 は 45.6%であっ た(21 年 度 47.9%) (4) 人 間 の 安 全 保 障 の 視 点 の 事 業 への 組 み 込 み( 指 標 : 人 間 の 安 全 保 障 の 視 点 の 事 業 への 反 映 ) ア. 人 間 の 安 全 保 障 の 視 点 の 事 業 への 反 映 人 間 の 安 全 保 障 に 貢 献 する 事 業 を 以 下 の4つのポイントに 整 理 し 23 年 度 要 望 調 査 に て 活 用 した その 結 果 本 調 査 において 4つのポイントのいずれかに 該 当 する 要 望 調 査 案 件 ( 技 術 協 力 及 び 無 償 資 金 協 力 )は6 割 以 上 を 占 め 人 間 の 安 全 保 障 の 視 点 の 事 業 への 62

65 反 映 が 定 着 してきている 人 間 の 安 全 保 障 の4つのポイント 1 国 家 ではなく 人 々( 特 に 社 会 的 に 脆 弱 な 人 々)に 確 実 に 届 く 案 件 2 保 護 と 能 力 強 化 の 実 現 を 目 指 す 案 件 3 相 互 に 絡 み 合 う 諸 問 題 に 対 し 分 野 横 断 的 に 取 り 組 む 案 件 国 際 社 会 への 脅 威 となる 課 題 ( 国 境 を 越 えて 拡 大 する 脅 威 等 )への 包 括 的 な 対 応 を 強 く 意 識 した 案 件 4 地 域 社 会 を 対 象 とし 住 民 参 加 を 進 める 案 件 人 間 の 安 全 保 障 の 視 点 を 事 業 に 組 み 込 み 事 業 の 質 及 び 効 果 の 向 上 を 図 った 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 社 会 的 に 弱 い 人 々への 裨 益 を 強 く 意 識 した 事 業 の 取 組 事 例 コロンビア 投 降 兵 士 家 族 及 び 受 入 コミュニティーのための 起 業 就 業 支 援 プロジェ クト コロンビアでは 非 合 法 武 装 勢 力 による 治 安 に 対 する 脅 威 が 約 40 年 にわたって 存 在 しており 政 府 は 治 安 回 復 対 策 とともに 非 合 法 組 織 兵 士 の 投 降 社 会 復 帰 を 重 要 課 題 としている 投 降 兵 士 への 支 援 とともに 中 長 期 的 視 点 から 投 降 兵 士 の 社 会 復 帰 を 定 着 させるためには 受 入 家 族 世 帯 の 支 援 も 促 進 すべきである 投 降 兵 士 家 族 及 び 受 入 コミュニティー 構 成 員 の 雇 用 創 出 及 び 収 入 創 出 の 機 会 を 増 加 し 投 降 兵 士 とその 家 族 の 社 会 的 経 済 的 復 帰 を 促 進 するために 関 係 機 関 による 対 象 者 プロファイル 分 析 や 訓 練 ニーズ 調 査 などを 行 い ニーズに 合 った 起 業 就 業 のための 訓 練 コースを 実 施 した 訓 練 コース 修 了 生 がその 後 立 ち 上 げた 零 細 小 規 模 事 業 を 円 滑 に 行 うための 支 援 や 政 府 機 関 や 民 間 企 業 での 就 業 支 援 また 必 要 に 応 じた 補 完 訓 練 なども 行 った 投 降 兵 士 受 入 モデルが 確 立 され 関 係 機 関 との 連 携 が 行 われるようになった 21 年 度 に 引 続 き 専 門 家 企 画 調 査 員 (ボランティア) 等 の 国 際 協 力 人 材 赴 任 前 研 修 (12 回 )や 機 構 の 新 入 研 修 (2 回 ) 来 日 研 修 員 研 修 (46 回 )で 人 間 の 安 全 保 障 の 考 え 方 を 周 知 した また これまでに 作 成 した 視 聴 覚 研 修 教 材 (DVD)やパンフレット 等 を 活 用 し 外 部 イベント 等 において 機 構 の 取 組 を 紹 介 したり 大 学 の 講 義 資 料 としてこれ ら 教 材 を 提 供 した イ. 平 和 構 築 支 援 ( 参 考 指 標 : 平 和 構 築 支 援 の 実 績 ( 研 修 マニュアル 改 訂 等 体 制 強 化 を 含 む)) 平 和 構 築 紛 争 予 防 配 慮 の 視 点 を 反 映 するための 取 組 統 合 時 に 構 築 した 事 業 の 各 段 階 に 平 和 構 築 紛 争 予 防 配 慮 の 視 点 を 横 断 的 に 組 み 込 むた めの 体 制 に 基 づき 平 和 構 築 紛 争 予 防 配 慮 を 担 当 する 部 署 が 平 和 構 築 復 興 支 援 案 件 の 形 成 実 施 に 際 し 案 件 実 施 計 画 書 等 にコメントを 行 うとともに 各 種 会 議 や 調 査 団 に 参 画 し 案 件 形 成 から 実 施 の 各 段 階 で 平 和 構 築 紛 争 予 防 配 慮 の 視 点 が 反 映 されるよう 取 組 を 継 続 している また 紛 争 により 大 きな 被 害 を 受 ける 社 会 的 弱 者 ( 障 害 者 孤 児 寡 63

66 婦 児 童 兵 帰 還 民 国 内 避 難 民 等 )が 紛 争 終 了 後 の 和 解 や 公 正 な 社 会 を 作 る 過 程 に 参 加 し 便 益 を 受 けられる 枠 組 作 りを 念 頭 に 置 きつつ 案 件 の 実 施 に 取 り 組 んでいる 実 践 的 な 平 和 構 築 支 援 紛 争 予 防 配 慮 に 向 けた 取 組 22 年 度 は 紛 争 影 響 国 で 実 施 するプロジェクトは その 案 件 と 紛 争 要 因 及 び 政 治 治 安 上 の 不 安 定 さとの 関 係 性 を 分 析 評 価 すべきという 問 題 意 識 から 平 和 構 築 評 価 に 係 るプロジェクト 研 究 (フェーズ2) を 実 施 し 紛 争 影 響 国 におけるプロジェクト 評 価 に 関 するガイドラインの 作 成 に 向 けて 関 係 部 署 間 で 検 討 を 進 めた これにより 紛 争 影 響 国 のプロジェクト 評 価 については まず 紛 争 分 析 を 行 った 上 で 紛 争 要 因 や 不 安 定 要 因 を 特 定 し プロジェクトの 位 置 付 けを 予 め 明 確 にしておくこと また 既 存 の 評 価 5 項 目 の 中 でも 特 に 平 和 構 築 との 関 係 から 妥 当 性 有 効 性 インパクトを 重 視 すること 等 が 整 理 され た また 紛 争 影 響 国 地 域 への 協 力 方 針 に 平 和 構 築 紛 争 予 防 配 慮 の 視 点 を 組 み 込 むた めに コソボ ハイチ 及 びパキスタン 北 西 部 の 平 和 構 築 アセスメント(PNA)の 実 施 を 行 うとともに アフガニスタン コロンビア スリランカ 等 においては 各 事 務 所 におい て 国 レベルのPNAの 継 続 的 な 更 新 を 行 っている 加 えて ウガンダ 北 部 スリランカ アフガニスタンで 実 施 されている 一 部 の 案 件 においても プロジェクトレベルのPNAを 実 施 している さらに 国 及 びプロジェクトレベルでのPNAを 実 施 する 人 材 を 育 成 する ことを 目 的 として 22 年 度 は2 回 の 能 力 強 化 研 修 を 行 っている 平 和 構 築 の 知 見 経 験 の 蓄 積 及 び 共 有 のための 取 組 としては 紛 争 と 脆 弱 国 に 関 する 国 際 ネットワーク(DAC/INCAF)による 国 際 会 議 に 出 席 し 平 和 構 築 及 び 国 家 建 設 に 関 する 議 論 について 機 構 の 経 験 に 基 づき 紛 争 影 響 国 においては 政 府 の 機 能 強 化 基 本 サービス 提 供 能 力 の 改 善 により 政 府 と 住 民 の 信 頼 関 係 を 構 築 することと コミュニテ ィ 自 体 の 能 力 強 化 の 両 方 の 面 からのアプローチが 同 時 に 必 要 であるといった 発 信 を 行 う とともに 外 務 省 と 協 働 しつつ 23 年 11 月 予 定 の 釜 山 ハイレベルフォーラムに 向 けた 提 言 とりまとめ 作 業 への 情 報 発 信 知 見 共 有 を 行 っている また 他 機 関 との 連 携 として UNHCRとは 過 去 10 年 間 でアフリカ アジア 中 南 米 中 東 等 約 30カ 国 の 紛 争 影 響 国 において 連 携 を 強 化 しているが 22 年 度 にはこう した 機 構 との 連 携 事 業 を 対 外 的 に 広 報 するためのパンフレットをUNHCRが 作 成 し 国 際 会 議 や 日 本 国 内 で 配 布 した 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り UNHCRとの 連 携 を 通 じた 平 和 構 築 支 援 の 取 組 事 例 UNHCRと 機 構 との 連 携 事 業 は 人 道 支 援 と 開 発 支 援 との 連 続 的 な 移 行 を 目 的 とし て1990 年 代 後 半 から 続 けられている 具 体 的 には 機 構 の 事 務 所 立 ち 上 げ 時 におけ る 執 務 スペースの 共 有 や 安 全 等 の 情 報 共 有 をはじめ 合 同 ニーズアセスメント 調 査 や 合 同 セミナーの 実 施 を 行 っている また 安 全 危 機 管 理 のための 研 修 や 本 部 レベルでの 人 事 交 流 フィールドレベルでのボランティアや 専 門 家 の 派 遣 等 幅 広 い 事 業 を 行 なっ ている 64

67 紛 争 影 響 国 で 実 施 している 機 構 のプロジェクトの 便 益 はUNHCRの 保 護 対 象 であ る 難 民 帰 還 民 国 内 避 難 民 (IDP) 等 にも 波 及 するように 配 慮 され 彼 らの 経 済 的 社 会 的 自 立 を 支 援 している 現 在 アフガニスタン 南 部 スーダン 北 部 ウガンダ 等 の 紛 争 が 一 定 程 度 収 束 した 国 において 機 構 はコミュニティ 開 発 や 生 計 向 上 支 援 を 実 施 し 帰 還 民 の 経 済 的 社 会 的 な 帰 還 定 住 を 支 援 している また ケニア シリア ヨルダ ン 等 隣 国 からの 難 民 を 受 け 入 れている 現 地 コミュニティに 対 しては その 負 担 軽 減 の ための 社 会 サービスやインフラ 整 備 ( 給 水 保 健 廃 棄 物 等 )を 支 援 している フィールドレベルでの 連 携 事 業 の 一 例 として 現 在 機 構 はウガンダにおいて 北 部 復 興 支 援 プログラム として 帰 還 したIDPの 恒 久 的 な 解 決 策 を 目 的 として 帰 還 定 住 先 での 安 定 した 生 活 の 確 保 のためのコミュニティ 開 発 及 び 地 域 開 発 の 骨 格 となる 道 路 整 備 計 画 の 策 定 を 支 援 しており UNHCRからはIDPの 帰 還 状 況 等 の 情 報 提 供 を 受 けている これら 支 援 の 成 果 として コミュニティにおけるIDP 帰 還 定 住 促 進 を 目 的 とした 1 農 業 生 産 向 上 による 自 給 達 成 ( 生 産 生 計 セクター) 2 基 礎 インフラ へのアクセス 確 保 ( 給 水 教 育 保 健 セクター)のための 開 発 計 画 が 策 定 された 同 地 域 では 紛 争 の 影 響 で 過 去 に200 万 人 ものIDPが 発 生 し 多 くのIDPキャンプが 存 在 していたが UNHCRと 連 携 した 機 構 の 事 業 等 をはじめドナーによる 支 援 により 現 在 では 大 半 の 帰 還 が 確 認 されている また ケニア 東 部 のソマリア 難 民 キャンプではソマリア 国 内 の 政 情 不 安 を 原 因 として 多 くの 難 民 流 入 が 続 いており 水 資 源 や 燃 料 などの 資 源 を 巡 って 現 地 コミュニティとの 摩 擦 が 顕 在 化 している 機 構 は このような 状 況 の 中 で 同 地 域 のホストコミュニティ の 水 衛 生 改 善 プロジェクトを 通 じて 地 域 の 生 活 環 境 の 向 上 を 目 指 すとともに 難 民 と 現 地 コミュニティとの 共 存 にも 配 慮 している 機 構 は 同 プロジェクトの 開 始 に 当 たり 難 民 やホストコミュニティの 現 状 及 び 治 安 情 勢 に 係 る 情 報 提 供 をUNHCRより 受 け た 各 種 研 修 22 年 度 は 平 和 構 築 支 援 に 携 わる 人 材 育 成 や 職 員 等 の 知 識 向 上 への 取 組 として 能 力 強 化 研 修 国 際 協 力 人 材 赴 任 前 研 修 UNHCRから 講 師 を 招 いた 勉 強 会 等 を 実 施 した また 平 和 構 築 案 件 を 所 掌 する 事 務 所 に 派 遣 される 職 員 等 に 対 し 平 和 構 築 紛 争 予 防 配 慮 に 係 るこれまでの 事 例 知 見 等 のほか 個 別 の 国 地 域 に 必 要 とされる 配 慮 事 項 等 に ついてブリーフィングし 紛 争 予 防 配 慮 の 組 織 的 対 応 の 徹 底 を 図 った 4. 関 係 者 に 対 する 安 全 管 理 対 策 の 取 組 (1) 関 係 者 に 対 する 安 全 管 理 対 策 ( 指 標 : 関 係 者 に 対 する 安 全 対 策 の 実 績 ) 機 構 は 専 門 家 ボランティア 等 関 係 者 の 安 全 確 保 を 最 優 先 課 題 の 一 つと 認 識 し 総 務 部 安 全 管 理 室 を 中 心 に 安 全 に 関 する 情 報 収 集 分 析 と 発 信 事 故 等 の 適 時 の 報 告 と 対 応 のための24 時 間 緊 急 連 絡 体 制 治 安 状 況 に 応 じた 渡 航 等 に 関 する 安 全 対 策 措 置 海 外 拠 点 における 安 全 対 策 担 当 の 専 門 スタッフの 配 置 といった 取 組 を 行 うとともに 派 遣 前 の 関 係 者 に 対 する 安 全 研 修 任 国 の 安 全 ブリーフィングや 派 遣 中 の 関 係 者 に 対 する 安 全 指 導 な 65

68 どの 安 全 対 策 に 取 り 組 んでいる 長 期 で 派 遣 される 専 門 家 やボランティア 機 構 職 員 等 に 対 しては 派 遣 前 安 全 対 策 及 び 交 通 安 全 対 策 オリエンテーションを 実 施 しており 22 年 度 は それぞれ46 回 及 び42 回 実 施 した また 派 遣 中 の 関 係 者 への 安 全 対 策 として 海 外 拠 点 における 安 全 対 策 協 議 会 を124 回 (64カ 国 ) 開 催 したほか 本 部 から 安 全 対 策 及 び 交 通 安 全 対 策 の 巡 回 指 導 調 査 団 を 派 遣 した さらに UNHCRと 連 携 した 安 全 対 策 担 当 者 向 けの 実 務 研 修 を 実 施 し 有 事 の 際 に 直 面 する 場 面 のシミュレーション 等 を 通 じて 海 外 拠 点 の 安 全 対 策 担 当 者 の 危 機 管 理 能 力 の 向 上 を 図 った 安 全 管 理 上 の 特 別 な 配 慮 が 必 要 な 地 域 では 現 地 で 活 動 する 国 際 機 関 の 行 動 規 範 を 参 考 の 上 当 該 国 の 治 安 状 況 を 踏 まえ 機 構 としても 以 下 のような 安 全 対 策 を 講 じている 安 全 対 策 専 門 スタッフによる 治 安 情 報 の 収 集 分 析 携 帯 電 話 無 線 衛 星 携 帯 電 話 等 による 関 係 者 間 の 緊 急 連 絡 体 制 の 整 備 外 壁 強 化 や 武 装 警 護 の 配 置 増 強 等 による 関 係 者 執 務 場 所 の 警 備 体 制 の 強 化 夜 間 外 出 の 禁 止 や 立 ち 入 り 禁 止 場 所 の 指 定 を 含 む 行 動 規 制 安 全 上 配 慮 された 宿 舎 の 限 定 テロ 等 緊 急 事 態 発 生 時 における 情 勢 分 析 と 宿 舎 待 機 等 の 行 動 指 示 必 要 に 応 じ 移 動 時 の 防 弾 車 の 利 用 武 装 警 護 の 帯 同 また 治 安 状 況 が 悪 化 しているアフガニスタンでは 機 構 とは 直 接 契 約 関 係 にはない 無 償 資 金 協 力 の 事 業 関 係 者 の 安 全 を 守 るための 取 組 を 強 化 し 当 該 関 係 者 への 治 安 情 報 の 提 供 や 緊 急 連 絡 体 制 の 整 備 専 門 家 等 への 治 安 状 況 に 応 じた 各 種 行 動 指 示 内 容 の 情 報 共 有 と いった 支 援 を 実 施 している なお チュニジアの 政 変 に 端 を 発 した 中 東 地 域 の 治 安 状 況 の 悪 化 に 伴 い 機 構 関 係 者 の 安 全 を 確 保 するべく チュニジア エジプト イエメン 等 において 国 外 退 避 オペレーシ ョンを 行 い 退 避 対 象 者 全 員 が 国 外 に 退 避 した (2) 在 外 医 療 支 援 体 制 22 年 度 は 引 続 き42カ 国 に 在 外 健 康 管 理 員 を 配 置 する 体 制 をとり 兼 轄 国 を 含 めて9 5カ 国 (うちボランティア 派 遣 国 70カ 国 )を 網 羅 する 体 制 を 維 持 している また 緊 急 の 傷 病 には 保 険 契 約 により24 時 間 受 付 の 迅 速 な 緊 急 移 送 サービスを 確 保 するとともに 第 三 国 移 送 時 には 必 要 に 応 じて 本 部 から 看 護 師 を 派 遣 する 体 制 としている また 顧 問 医 や 看 護 師 等 が 現 地 に 赴 き 派 遣 中 の 専 門 家 ボランティア 等 の 健 康 に 関 す る 相 談 を 受 け 付 ける 在 外 医 療 事 情 調 査 団 を2チーム 派 遣 した( 東 ティモール セネガル マリ) (3)ボランティアの 交 通 安 全 対 策 及 び 啓 発 シニア 海 外 ボランティア 及 び 青 年 海 外 協 力 隊 の 交 通 安 全 対 策 及 び 啓 発 として 赴 任 時 の ブリーフィングや 現 地 における 安 全 対 策 協 議 会 及 び 交 通 安 全 委 員 会 での 注 意 喚 起 等 を 実 施 している また 22 年 度 は 交 通 安 全 巡 回 調 査 団 をパラグアイ ボリビア マラウィ ザンビア 及 びモザンビークに 派 遣 し ボランティアの 交 通 安 全 に 係 る 指 導 を 行 った 66

69 (4) 施 設 建 設 におけるコントラクター 等 向 けの 安 全 対 策 の 実 績 ( 指 標 :コントラクター 等 向 け の 安 全 対 策 の 実 績 ) 開 発 途 上 国 政 府 及 び 事 業 実 施 機 関 コンサルタント コントラクター 向 けの 施 設 建 設 に おける 安 全 対 策 については 円 借 款 事 業 にかかる 案 件 監 理 の 改 善 点 及 び 事 故 再 発 防 止 の ための 提 言 (20 年 7 月 ) (ベトナムの クーロン(カントー) 橋 建 設 事 業 の 橋 桁 崩 落 事 故 の 発 生 (19 年 9 月 )を 受 けて 設 置 された カントー 橋 崩 落 事 故 再 発 防 止 検 討 会 議 による 提 言 )を 踏 まえ 円 借 款 事 業 審 査 時 における 安 全 管 理 体 制 の 確 認 や 事 業 実 施 機 関 に 対 する 安 全 対 策 の 促 進 等 を 継 続 した また 22 年 度 は 施 設 建 設 関 連 事 業 に 係 る 安 全 対 策 の 現 状 と 課 題 の 整 理 及 び 事 故 傾 向 の 分 析 を 行 い その 結 果 に 基 づき 施 設 建 設 関 連 事 業 に 係 る 安 全 対 策 を 効 率 的 かつ 効 果 的 に 強 化 するための 具 体 的 な 計 画 を 検 討 した 円 借 款 事 業 にかかる 案 件 監 理 の 改 善 点 及 び 事 故 再 発 防 止 のための 提 言 に 関 する 具 体 的 な 取 組 として ベトナム インド カンボジア 等 において 外 部 コンサルタント 等 を 活 用 しつつ 調 査 やセミナー 等 を 通 じた 安 全 管 理 技 術 の 移 転 を 行 い 事 業 実 施 機 関 の 安 全 管 理 能 力 を 強 化 するための 支 援 を 実 施 した また プラント 建 設 に 係 る 標 準 入 札 書 類 につい て 応 札 者 が 安 全 対 策 担 当 者 を 重 要 構 成 員 にすることや 安 全 対 策 計 画 を 提 出 すること 等 の 条 項 を 加 え 22 年 9 月 に 改 訂 した また 標 準 入 札 書 類 に 記 載 している 関 連 事 項 に 加 え 事 故 発 生 時 に 速 やかに 機 構 に 連 絡 することを 借 入 人 及 び 実 施 機 関 と 審 査 協 議 記 録 (M /D)で 合 意 することとした こうした 改 訂 により 安 全 対 策 事 項 の 実 施 に 係 る 仕 組 の 強 化 を 行 った さらに 21 年 度 に 引 続 き 第 三 者 による 安 全 対 策 の 中 間 レビューを 実 施 す るとともに 事 故 の 多 くが 技 術 的 な 複 雑 さが 要 因 ではなく 安 全 管 理 上 の 不 注 意 によるもの であることを 踏 まえ 機 構 関 係 者 による 円 借 款 事 業 の 安 全 管 理 状 況 の 確 認 調 査 助 言 を 開 始 した 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 する 案 件 形 成 支 援 の 実 績 国 際 会 議 等 への 参 画 及 び 他 ドナーとの 連 携 の 実 績 援 助 協 調 の 枠 組 みへの 対 応 の 実 績 民 間 連 携 に 向 けた 取 組 の 実 績 事 業 における 民 間 の 活 用 ( 業 務 実 施 契 約 等 )の 実 績 各 種 支 援 委 員 会 等 への 学 識 経 験 者 NGO 等 の 参 加 状 況 専 門 家 における 国 民 各 層 の 参 加 状 況 日 本 政 策 金 融 公 庫 ( 国 際 協 力 銀 行 業 務 )との 連 携 の 実 績 課 題 別 指 針 の 策 定 更 新 実 績 分 野 課 題 データベースやコンテンツの 整 備 活 用 の 実 績 現 地 人 材 ( 現 地 コンサルタント NGO 等 )の 活 用 の 実 績 現 地 及 び 第 三 国 リソースの 把 握 状 況 ( 現 地 コンサルタント 等 の 情 報 整 理 帰 国 研 修 員 ネットワークの 整 備 状 況 ) 人 間 の 安 全 保 障 の 視 点 の 事 業 への 反 映 関 係 者 に 対 する 安 全 対 策 の 実 績 コントラクター 等 向 けの 安 全 対 策 の 実 績 評 価 評 定 ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) ロ 政 府 の 開 発 援 助 政 策 及 び 方 針 に 則 り 開 発 途 上 国 の 援 助 需 要 を 踏 まえた 案 件 形 成 支 援 を 行 うとともに アフリカ 支 援 ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs) 達 成 に 向 けた 取 組 気 候 変 動 対 策 アジア 支 援 アフガニスタン パキスタ 67

70 ン 支 援 といった 重 点 政 策 に 沿 った 協 力 を 実 施 し 特 にアフリカ 支 援 について は 政 府 が 主 導 した 横 浜 行 動 計 画 に 基 づく 平 成 24 年 までの 対 アフリカ ODAを 倍 増 するという 国 際 公 約 の 期 限 前 の 達 成 に 機 構 として 大 きく 貢 献 した また 政 府 の 新 成 長 戦 略 の 推 進 加 速 に 寄 与 するべく 補 正 予 算 ( 第 1 号 )により インフラ 海 外 展 開 促 進 支 援 等 の 取 組 を 実 施 した 開 発 パートナーシップの 強 化 のため 他 ドナーとの 国 地 域 レベルでの 戦 略 的 な 連 携 の 枠 組 づくりや 新 興 ドナーとの 連 携 強 化 の 取 組 を 行 うとともに 援 助 協 調 の 枠 組 構 築 に 貢 献 するべく 機 構 の 知 見 を 積 極 的 に 発 信 した また 民 間 企 業 との 連 携 のためのツールとしてBOPビジネス 連 携 促 進 及 びPP Pインフラ 事 業 に 関 する 調 査 の 制 度 構 築 や 公 募 を 行 うとともに 官 民 連 携 案 件 を 形 成 実 施 した さらに 地 方 自 治 体 大 学 NGO 等 との 連 携 強 化 に 努 めた 事 業 の 質 の 向 上 を 図 るべく 開 発 課 題 や 事 業 実 施 に 関 する 知 識 ノウハウ の 蓄 積 人 間 の 安 全 保 障 の 視 点 の 事 業 への 反 映 に 努 めた また アフガニス タン 等 の 安 全 管 理 上 の 特 別 な 配 慮 が 必 要 な 地 域 における 機 構 関 係 者 に 対 す る 安 全 管 理 対 策 の 強 化 に 取 り 組 んだ 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 を 上 回 って 順 調 であり 優 れた 実 績 を 挙 げて いる なお 政 府 の 開 発 援 助 政 策 に 沿 った 機 構 の 協 力 方 針 や 具 体 的 な 取 組 成 果 について 引 続 き 説 明 を 求 めるとともに アフリカ 支 援 については MDG s 達 成 に 向 けた 支 援 を 引 続 き 推 進 することを 期 待 する BOPビジネスにお いては 市 民 の 目 線 を 尊 重 した 案 件 形 成 実 施 を 期 待 する また アフガニ スタン 等 安 全 管 理 上 の 特 別 な 配 慮 が 必 要 な 地 域 における 安 全 管 理 対 策 の 強 化 に 引 続 き 取 り 組 むことを 期 待 する 68

71 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.6 外 務 大 臣 からの 緊 急 の 要 請 への 対 応 大 項 目 2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するため とるべき 措 置 中 項 目 (2) 事 業 に 関 する 横 断 的 事 項 小 項 目 (ロ) 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 法 第 40 条 に 基 づく 主 務 大 臣 の 要 請 に 対 しては 正 当 な 理 由 がない 限 り 迅 速 に 対 応 する 業 務 実 績 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 法 第 40 条 に 基 づく 主 務 大 臣 の 要 請 の 実 績 はない 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 する 外 務 大 臣 の 要 請 への 対 応 評 価 評 定 ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) 69

72 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.7 情 報 公 開 広 報 大 項 目 中 項 目 小 項 目 2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するため とるべき 措 置 (2) 事 業 に 関 する 横 断 的 事 項 (ハ) 機 構 に 対 する 国 民 の 信 頼 を 確 保 し 国 民 に 対 する 説 明 責 任 を 果 たすとの 観 点 から 独 立 行 政 法 人 等 の 保 有 する 情 報 の 公 開 に 関 する 法 律 ( 平 成 13 年 法 律 第 140 号 ) 及 び 独 立 行 政 法 人 等 の 保 有 する 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 ( 平 成 15 年 法 律 第 5 9 号 )に 基 づき 情 報 の 公 開 及 び 個 人 情 報 の 保 護 に 適 正 に 対 応 する また 国 際 協 力 の 理 解 と 参 加 を 促 進 するために 機 構 の 役 割 や 開 発 途 上 国 の 人 々や 社 会 にもたらした 具 体 的 な 成 果 等 をわかりやすく 公 表 するとともに マスメディア 等 との 連 携 を 通 じて 広 報 効 果 の 向 上 を 図 る 業 務 実 績 情 報 公 開 法 及 び 個 人 情 報 保 護 法 に 基 づく 開 示 請 求 に 適 正 に 対 応 するとともに 個 人 情 報 保 護 制 度 の 定 着 を 図 るべく 個 人 情 報 保 護 ハンドブック を 改 訂 するなどの 取 組 を 行 った 広 報 については 経 費 の 節 減 に 努 めながらも 広 報 効 果 の 向 上 に 向 け 平 成 21 年 度 に 策 定 した 新 広 報 戦 略 に 基 づき 専 門 広 報 と 一 般 広 報 の 双 方 の 促 進 や 広 報 業 務 実 施 体 制 の 一 層 の 強 化 を 図 りつつ さらなる 対 外 発 信 を 強 化 するため 新 たな 取 組 手 法 を 積 極 的 に 導 入 した 具 体 的 には マスメディアとの 関 係 強 化 ( 専 門 広 報 )について 論 説 委 員 クラスへのア プローチ 強 化 のためメディア 懇 談 会 を 新 規 設 置 したほか 地 方 メディアとの 連 携 強 化 にも 取 り 組 み 機 構 の 事 業 のみならずODAの 理 解 促 進 に 資 する 時 宜 を 得 た 報 道 につながった また 新 しいメディアとしてツイッターを 開 始 した わかりやすい 広 報 ( 一 般 広 報 )につ いては ODA 事 業 の 透 明 性 と 情 報 開 示 の 向 上 のため ODA 見 える 化 サイト を 機 構 ホ ームページ 上 に 立 ち 上 げ 事 業 の 概 要 を 分 かりやすく 紹 介 することにより 理 解 促 進 を 図 っ たほか 日 本 と 開 発 途 上 国 の 相 互 依 存 度 に 着 目 したODA 広 報 や 国 際 協 力 のプラットフ ォーム 事 業 を 開 始 し 従 来 にない 新 たな 広 報 の 展 開 を 行 った 海 外 広 報 については 現 地 向 けの 研 修 やフランス 語 による 発 信 の 開 始 等 に 取 り 組 み 21 年 度 比 で 大 幅 な 報 道 実 績 の 増 となった 1. 情 報 公 開 の 実 施 の 実 績 ( 指 標 : 開 示 請 求 への 対 応 の 実 績 個 人 情 報 保 護 体 制 の 整 備 状 況 ) (1) 情 報 公 開 法 に 基 づく 開 示 請 求 への 対 応 22 年 度 の 情 報 公 開 法 に 基 づく 開 示 請 求 件 数 は33 件 (21 年 度 32 件 )であり 情 報 公 開 法 で 定 められた 規 定 の 日 数 以 内 に 処 理 を 終 了 した 案 件 は32 件 請 求 取 下 げは1 件 で ある 開 示 請 求 の 処 理 状 況 を 表 1に 部 分 開 示 及 び 不 開 示 における 不 開 示 情 報 理 由 の 内 訳 を 表 2に 示 す(なお 開 示 請 求 1 件 に 不 開 示 情 報 理 由 が 複 数 存 在 する 場 合 には それぞれ 該 当 する 理 由 欄 に 計 上 しているので 部 分 開 示 及 び 不 開 示 の 合 計 件 数 と 一 致 しない) ( 表 1) 開 示 請 求 の 処 理 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 全 部 開 示 3 件 5 件 70

73 部 分 開 示 20 件 24 件 不 開 示 0 件 2 件 不 存 在 9 件 0 件 存 否 応 答 拒 否 0 件 0 件 請 求 取 下 げ 1 件 1 件 処 理 中 ( 年 度 末 現 在 ) 0 件 0 件 合 計 33 件 32 件 ( 表 2) 不 開 示 情 報 理 由 の 内 訳 不 開 示 情 報 理 由 件 数 第 5 条 第 1 号 ( 個 人 に 関 する 情 報 )に 該 当 5 第 5 条 第 2 号 ( 法 人 等 に 関 する 情 報 )に 該 当 15 第 5 条 第 3 号 ( 審 議 検 討 又 は 協 議 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 5 条 第 4 号 ( 事 務 事 業 に 関 する 情 報 )に 該 当 1 第 5 条 第 4 号 イ( 国 の 安 全 等 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 5 条 第 4 号 ロ( 公 共 の 安 全 等 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 5 条 第 4 号 ハ( 監 査 検 査 試 験 等 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 5 条 4 号 ニ( 契 約 交 渉 争 訟 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 5 条 第 4 号 ホ( 調 査 研 究 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 5 条 第 4 号 ヘ( 人 事 管 理 に 関 する 情 報 )に 該 当 4 第 5 条 第 4 号 ト( 企 業 経 営 上 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 (2) 個 人 情 報 保 護 法 に 基 づく 開 示 請 求 への 対 応 22 年 度 の 個 人 情 報 保 護 法 に 基 づく 開 示 請 求 件 数 は7 件 (21 年 度 22 件 )あり 全 て の 請 求 について 個 人 情 報 保 護 法 で 定 められた 規 定 の 日 数 以 内 に 処 理 を 終 了 した また 個 人 情 報 保 護 法 に 基 づく 個 人 情 報 の 訂 正 請 求 は2 件 あり 個 人 情 報 保 護 法 で 定 められた 規 定 の 日 数 以 内 に 処 理 済 となっている 開 示 請 求 の 処 理 状 況 を 表 3に 部 分 開 示 及 び 不 開 示 における 不 開 示 情 報 理 由 の 内 訳 を 表 4に 示 す (なお 開 示 請 求 1 件 に 不 開 示 情 報 理 由 が 複 数 存 在 する 場 合 には それぞれ 該 当 する 理 由 欄 に 計 上 しているので 部 分 開 示 及 び 不 開 示 の 合 計 件 数 と 一 致 しない )また 訂 正 請 求 の 処 理 状 況 を 表 5に 示 す ( 表 3) 開 示 請 求 の 処 理 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 全 部 開 示 0 件 0 件 部 分 開 示 5 件 22 件 不 開 示 1 件 0 件 不 存 在 1 件 0 件 存 否 応 答 拒 否 0 件 0 件 請 求 取 下 げ 0 件 0 件 71

74 処 理 中 ( 年 度 末 現 在 ) 0 件 0 件 合 計 7 件 22 件 ( 表 4) 不 開 示 情 報 理 由 の 内 訳 不 開 示 情 報 理 由 件 数 第 14 条 第 1 号 ( 開 示 請 求 者 の 生 命 財 産 等 に 関 する 情 報 )に 該 当 1 第 14 条 第 2 号 ( 開 示 請 求 者 以 外 の 個 人 に 関 する 情 報 )に 該 当 5 第 14 条 第 3 号 ( 法 人 等 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 14 条 第 4 号 ( 審 議 検 討 又 は 協 議 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 14 条 第 5 号 ( 事 務 事 業 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 14 条 第 5 号 イ ( 国 の 安 全 等 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 14 条 第 5 号 ロ ( 公 共 の 安 全 等 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 14 条 第 5 号 ハ ( 監 査 検 査 試 験 等 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 14 条 第 5 号 ニ ( 契 約 交 渉 争 訟 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 14 条 第 5 号 ホ ( 調 査 研 究 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 14 条 第 5 号 へ ( 人 事 管 理 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 第 14 条 第 5 号 ト ( 企 業 経 営 上 に 関 する 情 報 )に 該 当 0 ( 表 5) 訂 正 請 求 の 処 理 状 況 年 度 件 数 平 成 22 年 度 請 求 2 件 内 不 訂 正 2 件 平 成 21 年 度 請 求 0 件 (3) 個 人 情 報 保 護 制 度 の 定 着 及 び 情 報 セキュリティ 強 化 の 取 組 21 年 度 に 着 手 した 個 人 情 報 保 護 ハンドブック (18 年 制 定 )の 改 訂 作 業 を9 月 に 終 了 し 改 訂 したハンドブックを 職 員 に 対 し 周 知 した 改 訂 に 当 たっては 国 内 拠 点 海 外 拠 点 を 含 む 複 数 部 署 に 対 する 個 人 情 報 保 護 の 運 用 に 関 するインタビュー 及 びレビュー 結 果 等 を 基 に 情 報 取 得 時 に 特 定 された 利 用 目 的 外 の 個 人 情 報 の 利 用 提 供 個 人 情 報 ファイル 管 理 システムの 利 用 外 部 委 託 先 の 監 督 等 個 人 情 報 保 護 において 十 分 な 留 意 が 必 要 な 点 につき 詳 細 な 解 説 を 加 えるなど 参 照 資 料 としての 利 便 性 を 高 めた 海 外 拠 点 における 情 報 セキュリティ 管 理 体 制 の 強 化 を 目 的 として 個 人 情 報 保 護 に 関 す る 内 部 ルールの 英 文 化 を 進 めるとともに 情 報 セキュリティ 実 施 状 況 調 査 を 行 った 海 外 拠 点 では 現 地 職 員 に 対 して 個 人 情 報 保 護 を 含 む 情 報 セキュリティに 関 するセミナーを 実 施 し た 6 月 にはインターネットを 利 用 した 研 修 システムを 活 用 し 全 職 員 等 を 対 象 に 個 人 情 報 保 護 を 含 む 情 報 セキュリティに 関 する 研 修 を 実 施 した また 経 営 層 における 高 い 意 識 保 持 のため 役 員 への 研 修 全 体 部 長 会 を 通 じた 部 長 への 研 修 を 実 施 した 2 月 には 情 報 セキュリティ 対 策 等 の 実 態 を 確 認 するため 駒 ヶ 根 青 年 海 外 協 力 隊 訓 練 所 において 情 報 セ キュリティ 等 実 施 状 況 調 査 を 行 い 個 人 情 報 保 護 業 務 の 実 査 とフィードバックを 行 った 2. 広 報 効 果 の 向 上 に 向 けた 取 組 ( 指 標 :わかりやすい 広 報 に 向 けた 取 組 マスメディア 等 との 連 携 の 実 績 ) (1) 国 民 の 国 際 協 力 への 理 解 促 進 内 閣 府 による 外 交 に 関 する 世 論 調 査 によれば この 数 年 の 中 期 的 な 傾 向 として 経 済 協 力 を 進 めるべきと 考 える 層 の 増 加 が 見 られる この 理 由 として 人 道 上 の 義 務 や 世 界 平 和 へ 72

75 の 貢 献 といった 回 答 が 大 幅 に 減 尐 する 一 方 で 開 発 途 上 国 の 経 済 発 展 なしに 日 本 経 済 の 発 展 はないとする 回 答 や 資 源 エネルギーの 確 保 に 資 するとする 回 答 が 増 加 している こうし た 経 済 協 力 に 対 する 国 民 意 識 の 変 化 は 機 構 が 期 待 される 役 割 にも 影 響 を 及 ぼしうるもの であり これら 変 化 にも 柔 軟 に 対 応 した 形 で 業 務 及 び 対 外 発 信 を 進 めることが 重 要 である と 認 識 している 22 年 度 は 21 年 度 に 策 定 した 新 広 報 戦 略 に 基 づき マスメディアをはじめとし て 学 会 経 済 界 等 のオピニオンリーダー 層 への 発 信 を 強 化 する 専 門 広 報 並 びに 機 構 事 業 のみならず 国 際 協 力 自 体 の 意 義 及 び 必 要 性 について 国 民 の 理 解 支 持 及 び 参 加 を 促 進 するため その 背 景 となる 国 際 社 会 における 課 題 をわかりやすい 形 で 幅 広 く 伝 える 一 般 広 報 を 強 化 することで ターゲット 別 にアプローチを 行 う 取 組 の 一 層 の 強 化 に 努 めた また 外 務 省 がとりまとめた ODAのあり 方 に 関 する 検 討 最 終 とりまとめ において は 国 民 の 理 解 と 支 持 の 促 進 の 観 点 から ODAの 透 明 性 向 上 が 特 に 重 視 されている こ のため 外 務 省 と 定 期 的 な 協 議 を 開 催 し 効 率 的 な 広 報 業 務 の 実 施 を 担 保 しつつ 国 民 参 加 のための 新 たな 枠 組 の 設 計 や 事 業 関 連 の 資 料 を 一 元 的 にとりまとめ 現 状 成 果 等 を 体 系 的 に 可 視 化 するウェブサイト( ODA 見 える 化 サイト )を 立 ち 上 げる 等 の 取 組 を 合 わ せて 積 極 的 に 行 った (2)マスメディアとの 連 携 強 化 上 記 新 広 報 戦 略 の 方 向 性 に 基 づき 訴 求 力 の 高 いマスメディアとの 連 携 及 び 関 係 構 築 は 国 民 からの 幅 広 い 理 解 と 支 持 を 得 るためだけでなく ODAに 関 する 専 門 広 報 の 観 点 から も 重 要 と 認 識 し 時 宜 を 得 たトピックについて 情 報 提 供 するともに マスメディアの 関 心 の 高 いテーマについて 勉 強 会 等 を 通 じ 引 続 き 積 極 的 に 情 報 発 信 を 行 った 具 体 的 には 21 年 度 に 引 続 き 650 名 超 の 記 者 に 時 宜 を 得 た 機 構 の 取 組 について 情 報 提 供 を 行 った ほか 論 説 委 員 クラスとの メディア 懇 談 会 を 新 たに 設 置 し 開 発 協 力 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 とJICAの 役 割 や 新 興 国 を 含 めた 開 発 援 助 潮 流 等 のトピックについて 経 営 層 との 意 見 交 換 を 定 期 的 に 行 う 機 会 を 設 けた(2 回 開 催 ) 記 者 向 け 勉 強 会 についても 民 間 連 携 生 物 多 様 性 等 年 間 5 回 実 施 し うち1 回 は 初 めて 地 方 で 開 催 (8 月 名 古 屋 )したほか 初 の 試 みとして 特 定 の 開 発 テーマではなく 機 構 の 事 業 全 体 を 説 明 する 記 者 勉 強 会 を 開 催 するなど トピックの 多 様 化 及 び 地 理 的 な 対 象 拡 大 を 図 った また 組 織 の 経 営 層 からの 広 報 についても 相 互 依 存 の 世 界 の 中 でのODAの 役 割 等 の メッセージについて 全 国 紙 地 方 紙 ( 共 同 通 信 配 信 ) NHK 民 放 等 の 多 様 なメディア を 通 じてバランスよく 発 信 を 行 った さらに 近 年 若 年 層 やメディア 関 係 者 でも 取 材 ツ ールとしてコミュニケーション サービスの 果 たす 役 割 が 増 大 してきていることに 鑑 み 11 月 に ツイッター 公 式 アカウントを 取 得 し 情 報 発 信 を 開 始 し 22 年 度 末 現 在 で 約 5,000 名 のフォロワーを 得 ている 一 方 地 方 メディアとの 関 係 強 化 については 上 述 した 地 方 での 記 者 向 け 勉 強 会 や 共 同 通 信 を 通 じた 理 事 長 の 寄 稿 に 加 え 地 方 紙 の 東 京 支 社 に 地 方 出 身 職 員 及 び 関 係 者 の 活 動 状 況 等 の 関 連 情 報 を 提 供 し 記 事 化 を 実 現 する 等 本 部 においても 地 方 メディアとの 関 係 強 化 に 向 けた 取 組 を 推 進 した このような 取 組 の 効 果 もあり 民 間 連 携 や 人 材 育 成 等 の 新 たな 取 組 がタイムリーに 報 道 されるとともに 各 紙 の 社 説 やニュース 解 説 等 を 中 心 として 事 業 の 背 景 となる 現 地 情 勢 や 協 力 の 必 要 性 に 関 する 分 析 をも 取 り 込 んだ 報 道 につながった(22 年 度 機 構 関 連 記 事 件 数 14,221 件 対 前 年 度 比 14% 増 ) 報 道 の 例 は 以 下 の 通 り 73

76 国 際 社 会 への 開 発 協 力 は 日 本 の 生 き 残 りのためにも 必 須 とする 理 事 長 の 寄 稿 (5 月 読 売 新 聞 ) MDGサミットのタイミングでの 全 国 主 要 紙 におけるODA 増 額 の 社 説 (9 月 主 要 各 紙 ) 開 発 における 民 間 企 業 活 動 の 重 要 性 にも 触 れつつ 機 構 が 実 施 するBOPビジネス 調 査 採 択 のタイミングでの 記 事 掲 載 (12 月 日 経 ) グローバル 化 の 流 れの 中 で グローバル 人 材 育 成 の 必 要 性 が 高 まる 中 青 年 海 外 協 力 隊 の 持 つ 人 材 育 成 機 能 の 側 面 に 焦 点 を 当 てた 記 事 掲 載 (12 月 読 売 ) (3)わかりやすい 広 報 に 向 けた 取 組 昨 今 の 国 内 財 政 事 情 の 悪 化 や 内 向 き 志 向 の 傾 向 の 強 まり 等 により 国 際 協 力 に 対 す る 国 民 の 支 持 は 必 ずしも 拡 大 していない こうした 状 況 を 踏 まえ 新 広 報 戦 略 としては 対 象 者 を 従 来 通 り やや 関 心 あり 層 を 中 心 としつつも 無 関 心 層 も 一 般 広 報 の 対 象 者 として 位 置 付 けており 22 年 度 は 本 方 針 に 基 づき 取 組 を 行 った やや 関 心 あり 層 に 対 しては 機 構 が 実 施 する 事 業 及 びODA 事 業 について 個 別 事 業 の 関 連 情 報 を 一 元 的 にとりまとめ 計 画 段 階 から 事 業 実 施 後 の 段 階 までの 情 報 へのア クセスを 容 易 にし 視 覚 的 な 情 報 も 揃 えた ODA 見 える 化 サイト を 開 設 した 国 地 域 課 題 協 力 形 態 のそれぞれから 案 件 の 検 索 を 可 能 とし 案 件 の 紹 介 や 経 緯 評 価 等 を 現 場 の 写 真 とあわせて 掲 載 したもので ODAをわかりやすく 見 せるとともに モニタリ ングのツールとして 活 用 も 念 頭 においたものとなっている 22 年 度 末 までに102 件 の 案 件 を 掲 載 しており アクセス 数 は 累 計 231,624 件 ( 平 均 38,604 件 / 月 )と なった 今 後 掲 載 案 件 数 を 増 加 させ 個 別 事 業 に 関 する 一 元 的 な 情 報 提 供 の 場 としていく 予 定 無 関 心 層 を 対 象 とした 日 本 と 開 発 途 上 国 の 相 互 依 存 に 注 目 した 広 報 では 21 年 度 に 実 施 した 日 本 途 上 国 相 互 依 存 度 調 査 で 示 された 具 体 的 客 観 的 定 量 的 な 結 果 に 基 づき 日 本 の 一 般 的 な 日 常 生 活 を 構 成 するさまざまな 要 素 が 開 発 途 上 国 と 相 互 に 深 く 依 存 している 点 を 示 し 年 代 ターゲット 別 に 広 報 媒 体 を 制 作 し 配 布 販 売 ( 出 版 社 による 自 主 的 販 売 への 協 力 ) ウェブサイトでの 公 開 等 の 展 開 を 行 った こうした 工 夫 が 国 際 協 力 への 理 解 促 進 の 入 口 として 受 け 止 められやすいものとなり 地 方 自 治 体 における 教 育 機 関 や 開 発 教 育 に 携 わる 国 際 交 流 協 会 NGO 等 に 好 評 を 博 している また 国 際 協 力 や 開 発 途 上 国 に 対 して 無 関 心 層 から やや 関 心 あり 層 の 理 解 促 進 と 意 識 転 換 を 促 すためのプラットフォームを 国 際 協 力 活 動 を 展 開 する 著 名 人 有 識 者 N GOや 民 間 団 体 企 業 等 の 個 人 団 体 等 の 参 画 を 得 て ホームページやイベント 及 びメデ ィアへの 発 信 により 展 開 した 本 プラットフォーム 関 連 イベント 等 の 参 加 者 数 は 全 国 で2 46,778 人 となり メディア 掲 載 はテレビ11 番 組 ラジオ8 番 組 新 聞 雑 誌 49 紙 ウェブサイト150 件 となった 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り わかりやすい 広 報 に 向 けた 取 組 事 例 国 際 協 力 プラットフォームの 概 要 なんとかしなきゃ!プロジェクト (なんプロ)の 名 称 で 国 際 協 力 NGOセンター(J ANIC) 国 連 開 発 計 画 (UNDP)とともに 実 行 委 員 会 を 組 織 し 国 際 協 力 関 係 者 に 広 く 参 加 を 促 す 形 としており 機 構 の 事 業 業 務 の 枠 にとどまらない 国 際 協 力 全 般 の 市 民 参 加 型 の 活 動 である 22 年 度 末 時 点 で 個 人 メンバーとして アーティスト アス 74

77 リート ジャーナリスト タレント 著 述 家 俳 優 等 70 名 の 著 名 人 有 識 者 が 参 加 し 160のNGOや 民 間 団 体 国 際 機 関 がメンバー 団 体 として 登 録 している 本 プラット フォームの 特 設 ウェブサイトやグローバルフェスタといったイベントやメディアを 通 じ 開 発 途 上 国 に 関 する 情 報 発 信 を 行 い 一 般 市 民 の 国 際 協 力 への 参 加 促 進 を 呼 びかけ ている また 本 プラットフォームは 地 方 における 国 際 協 力 に 対 する 意 識 向 上 も 目 的 として いる 各 地 域 の 地 元 著 名 人 メンバーの 起 用 や 国 内 機 関 を 活 用 した 地 元 NGOへの 参 加 促 進 ウェブサイトに 県 ごとの 発 信 ページを 開 設 し 各 地 域 において 地 元 の 国 際 協 力 関 係 の 情 報 を 入 手 しやすくする 等 の 工 夫 を 施 している 本 プラットフォームは メンバーの 著 名 人 の 活 動 やブログ ツイッターにより 国 際 協 力 に 関 する 情 報 が 広 く 拡 散 されることを 主 眼 としている ( 例 えばウェブサイトの 存 在 を 道 端 ジェシカ 氏 がツイッターでつぶやき 44,500 人 のフォロワーに 周 知 野 口 健 氏 が 機 構 事 業 のことをブログと 連 動 してツイッターでつぶやき 38,000 人 のフ ォロワーに 周 知 など) 広 報 の 訴 求 対 象 はこれまでの 広 報 と 比 較 して 大 規 模 なものとなり 実 際 こうした 著 名 人 を 起 用 したイベントのアンケート 結 果 では 初 めて 国 際 協 力 のイベ ントに 参 加 した といった 回 答 が 多 くなっている( 名 古 屋 で 行 われたイベントのアンケ ートでは 64%の 人 が 国 際 協 力 のイベントに 初 参 加 と 回 答 ) また NGO 等 は 本 プラットフォームに 参 加 することで 自 らの 活 動 を 紹 介 する 機 会 が 増 えるなど 参 加 者 側 へのメリットも 認 められることから 関 係 者 間 では 高 い 評 価 を 得 ている 機 構 としてもNGO 等 とのネットワークや 連 携 を 深 化 させることができた そのほか 21 年 度 に 連 載 した 日 経 BPによる 一 般 広 報 池 上 彰 の 国 際 貢 献 入 門 の 書 籍 化 に 協 力 したところ 10,000 部 を 超 える 販 売 実 績 を 挙 げた 月 刊 広 報 誌 JICA s World では 機 関 誌 の 特 集 テーマに 従 来 にない 切 り 口 の 特 集 (スポ ーツ 鉄 道 観 光 等 )を 取 り 上 げ 国 際 協 力 に 無 関 心 な 層 にアプローチを 試 みた 特 に 鉄 道 特 集 については 相 当 数 の 追 加 印 刷 への 要 望 があり 週 刊 東 洋 経 済 や 交 通 新 聞 に 掲 載 さ れたほか 鉄 道 博 物 館 にて 配 布 がなされるなど 波 及 効 果 が 大 きかった 機 構 ホームページについては 対 応 のスピードアップと 記 事 掲 載 の 増 強 を 図 った その 結 果 アクセス 数 は 前 年 比 18% 増 の5,504 万 件 となった また 機 構 職 員 へのインタ ビューを 通 じて テーマ 性 の 高 い 業 務 をホームページ 上 でタイミングよく 紹 介 する 新 たな 取 組 を 開 始 するなどの 工 夫 もあわせて 行 った 広 報 事 業 経 費 については 行 政 刷 新 会 議 による 事 業 仕 分 け 等 の 指 摘 を 受 け 手 帳 製 作 配 布 の 廃 止 社 内 報 のウェブ 化 ( 平 成 23 年 度 より)など 合 理 化 を 進 め 削 減 を 図 った (4) 在 外 広 報 海 外 拠 点 向 け 広 報 については 現 地 職 員 を 主 たる 対 象 とした 広 報 ガイドライン 英 文 版 を 作 成 するとともに テレビ 会 議 を 活 用 した 広 報 研 修 を 複 数 回 にわたり 開 催 し 特 に 現 地 向 けの 広 報 能 力 の 強 化 を 図 った これらにより 海 外 拠 点 における 報 道 実 績 は 対 前 年 比 68% 増 の11,783 件 に 増 大 した さらに 中 南 米 広 報 会 議 をサンパウロで 開 催 (11 月 ) し 中 南 米 地 域 をカバーする 邦 人 メディアとの 関 係 強 化 を 行 うことで 現 地 発 の 情 報 発 信 力 強 化 を 図 ったことにより ハイチ 地 震 関 連 や 青 年 海 外 協 力 隊 関 連 の 記 事 掲 載 につながっ た これらに 加 え 機 構 事 業 の 現 地 国 民 への 理 解 促 進 を 深 めることを 目 指 した 在 外 広 報 活 動 75

78 の 一 環 として 引 続 き 開 発 途 上 国 からのマスメディア 招 へいを 実 施 したほか 英 文 版 JICA s World を 生 物 多 様 性 MDGs などの 時 節 にあったテーマで 発 行 した また 英 語 以 外 の 言 語 による 発 信 にも 力 をいれ フランス 語 版 JICA s World の 作 成 を 開 始 した ほか フランス 語 ホームページも 開 設 した (5) 広 報 業 務 実 施 体 制 の 強 化 広 報 戦 略 を 具 体 化 し 組 織 における 対 外 発 信 の 重 要 性 と 今 後 の 方 向 性 取 組 を 記 載 した 対 外 発 信 行 動 計 画 の 原 案 を 策 定 した 同 計 画 の 作 成 に 当 たっては 従 来 の 広 報 担 当 部 署 による 広 報 に 留 まらず 組 織 全 体 としての 対 外 関 係 を 構 築 するとの 観 点 から 関 係 各 部 署 との 調 整 を 行 い ターゲット 層 コンテンツ 取 組 体 制 等 についての 方 向 性 を 整 理 し 今 後 の 対 外 発 信 業 務 の 指 針 として 活 用 していく 予 定 また 各 職 員 による 対 外 発 信 能 力 を 強 化 するとの 観 点 から 階 層 別 対 外 発 信 研 修 を23 年 度 より 実 施 することとし その 詳 細 設 計 を 行 った なお 独 立 行 政 法 人 の 事 務 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 等 で 現 場 や 個 別 の 事 業 に 関 するODA 広 報 については 原 則 として 機 構 が 集 約 的 に 実 施 し 効 率 的 に 実 施 するとされた ことから 外 務 省 からの 予 算 により 財 団 法 人 国 際 協 力 推 進 協 会 がこれまで 実 施 してきたO DAに 関 する 広 報 誌 発 行 や 一 般 向 けの 展 示 情 報 提 供 スペースについて 機 構 広 報 誌 や 広 尾 センター( 地 球 ひろば)に 統 合 するなど 外 務 省 との 定 期 的 な 協 議 などを 通 じて OD A 広 報 の 集 約 による 業 務 の 重 複 排 除 を 通 じた 効 率 化 を 図 った 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 する 開 示 請 求 への 対 応 の 実 績 個 人 情 報 保 護 体 制 の 整 備 状 況 わかりやすい 広 報 に 向 けた 取 組 マスメディア 等 との 連 携 の 実 績 評 価 評 定 ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) ロ 情 報 公 開 法 及 び 個 人 情 報 保 護 法 に 基 づく 開 示 請 求 に 適 正 に 対 応 するととも に 個 人 情 報 保 護 制 度 の 定 着 を 図 るべく 個 人 情 報 保 護 ハンドブック を 改 訂 するなどの 取 組 を 行 った 広 報 については 政 府 の 指 摘 も 踏 まえ 経 費 の 節 減 に 努 めながらも 広 報 効 果 の 向 上 に 向 け 前 年 度 に 策 定 した 新 広 報 戦 略 に 基 づき 専 門 広 報 と 一 般 広 報 の 双 方 の 促 進 や 広 報 基 幹 業 務 化 の 一 層 の 推 進 を 図 りつつ さらなる 対 外 発 信 を 強 化 するため 新 たな 取 組 手 法 を 積 極 的 に 導 入 した 具 体 的 には マスメディアとの 関 係 強 化 ( 専 門 広 報 )については 論 説 委 員 クラスへのアプローチ 強 化 のためメディア 懇 談 会 を 新 規 設 置 したほか 地 方 メ ディアとの 連 携 強 化 にも 取 り 組 み 機 構 の 事 業 のみならずODAの 理 解 促 進 に 資 する 時 宜 を 得 た 報 道 につながった また 新 しいメディアとしてツイッター を 開 始 した わかりやすい 広 報 ( 一 般 広 報 )については ODA 事 業 の 透 明 性 と 情 報 開 示 の 向 上 のため ODA 見 える 化 サイト を 機 構 ホームページ 上 に 立 ち 上 げ 事 業 の 概 要 を 分 かりやすく 紹 介 することにより 理 解 促 進 を 図 ったほか 日 本 と 開 発 途 上 国 の 相 互 依 存 度 に 着 目 したODA 広 報 や 国 際 協 力 のプラット 76

79 フォーム 事 業 を 開 始 し 従 来 にない 新 たな 広 報 の 展 開 を 行 った 海 外 広 報 については 現 地 向 けの 研 修 やフランス 語 による 発 信 の 開 始 等 に 取 り 組 み 前 年 度 比 で 大 幅 な 報 道 実 績 の 増 となった 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 を 上 回 って 順 調 であり 優 れた 実 績 を 挙 げて いる なお 戦 略 的 に 広 報 活 動 が 展 開 されており アクセス 数 等 の 数 値 実 績 も 良 好 である 国 内 向 け 広 報 の 進 展 は 評 価 できる 今 後 は 国 際 社 会 における 機 構 の 取 組 の 発 信 強 化 の 観 点 から 在 外 広 報 を 一 層 強 化 することを 期 待 するとともに 引 続 き 認 知 度 等 に 関 するモニタリングが 求 められる 77

80 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.8 環 境 社 会 配 慮 大 項 目 中 項 目 小 項 目 2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するため とるべき 措 置 (2) 事 業 に 関 する 横 断 的 事 項 (ニ) 事 業 実 施 に 当 たっては 職 員 その 他 の 関 係 者 の 環 境 影 響 及 び 住 民 移 転 等 の 社 会 的 影 響 の 回 避 最 小 化 に 関 する 意 識 を 高 め 環 境 社 会 配 慮 ガイドラインに 則 り 環 境 及 び 社 会 に 配 慮 した 業 務 運 営 に 努 力 する 環 境 社 会 配 慮 ガイドラインについては 必 要 に 応 じて 改 定 するとともに 改 定 の 際 には 第 三 者 の 意 見 を 聴 取 する 機 会 を 設 ける なお 世 界 の 持 続 可 能 な 開 発 復 興 を 目 的 とした 事 業 実 施 機 関 として 職 員 の 意 識 を 高 め 自 らの 活 動 が 環 境 におよぼす 影 響 を 低 減 する 活 動 を 積 極 的 に 推 進 し 国 際 環 境 規 格 (ISO14001)に 対 応 する さらに 光 熱 水 量 廃 棄 物 の 削 減 再 生 紙 利 用 等 により 省 エネルギー 省 資 源 化 へ 対 応 する 業 務 実 績 平 成 22 年 度 は 21 年 度 に 完 成 させた 新 ガイドラインの 運 用 を 開 始 した 新 ガイドラ イン 運 用 にあたっては 職 員 や 相 手 国 政 府 等 関 係 者 を 対 象 に 研 修 や 説 明 会 を 積 極 的 に 実 施 し 理 解 促 進 を 図 ったほか 新 たに 設 置 した 外 部 専 門 家 で 構 成 される 第 三 者 委 員 会 ( 環 境 社 会 配 慮 助 言 委 員 会 )の 全 体 会 合 を10 回 ワーキンググループ 会 合 を22 回 開 催 し 案 件 形 成 段 階 から 環 境 社 会 配 慮 の 確 認 を 行 った 会 合 は 全 て 公 開 で 行 い 逐 語 議 事 録 を 機 構 ホ ームページ 上 で 報 告 するなど 積 極 的 な 情 報 公 開 及 び 意 思 決 定 の 透 明 性 を 確 保 した また 国 際 環 境 規 格 (ISO14001)に 基 づく 環 境 マネジメントシステムを 引 続 き 適 切 に 運 用 しつつ システムを 効 率 化 したほか 外 部 機 関 の 審 査 を 受 け 入 れ 25 年 10 月 まで 認 証 を 更 新 した さらに 開 発 途 上 国 における 環 境 保 全 や 気 候 変 動 対 策 等 に 貢 献 する 国 際 協 力 について 引 続 き 各 援 助 手 法 による 支 援 を 実 施 したほか 10 月 に 開 催 された 生 物 多 様 性 条 約 第 1 0 回 締 約 国 会 議 (COP10) 及 び12 月 に 開 催 された 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 16 回 締 約 国 会 議 (COP16) 等 の 国 際 会 議 において ハイレベルフォーラムやサイドイベントを 他 国 際 機 関 と 共 催 するなど 機 構 の 知 見 発 信 を 積 極 的 に 行 った 1. 環 境 及 び 社 会 に 配 慮 した 業 務 運 営 ( 指 標 :ガイドラインの 適 用 実 績 職 員 その 他 の 関 係 者 に 対 する 研 修 の 実 績 ) 20 年 度 から 検 討 が 進 められてきた 新 環 境 社 会 配 慮 ガイドライン( 以 下 新 ガイドライ ン)は 22 年 4 月 に 公 布 され 同 年 7 月 から 施 行 された 新 ガイドラインの 適 用 については 22 年 度 に 要 請 された 技 術 協 力 案 件 (437 件 ) 有 償 資 金 協 力 案 件 (84 件 ) 無 償 資 金 協 力 案 件 (46 件 ) 及 び 開 発 計 画 調 査 型 技 術 協 力 (7 7 件 )を その 環 境 社 会 面 における 影 響 の 大 きさに 応 じて 分 類 しつつ 案 件 検 討 の 段 階 か ら 環 境 社 会 配 慮 確 認 を 行 い 開 発 途 上 国 の 環 境 は 社 会 面 に 与 える 影 響 について 配 慮 を 行 っ た 新 ガイドライン 施 行 に 伴 い 外 部 専 門 家 で 構 成 される 第 三 者 委 員 会 ( 環 境 社 会 配 慮 助 言 委 員 会 ) 委 員 を 公 募 し 19 名 の 委 員 ( 学 識 者 NGO 等 )による 委 員 会 を 設 置 し 運 営 を 行 った 委 員 全 体 が 参 集 し ワーキンググループの 割 当 や 助 言 文 書 の 確 定 を 行 う 全 体 会 合 を10 回 全 体 会 合 において 委 任 され 個 別 の 案 件 について 助 言 を 行 うワーキンググル ープ 会 合 を20 案 件 に 対 して 計 22 回 実 施 した さまざまな 専 門 性 を 有 する 委 員 による 協 78

81 議 を 通 じて 環 境 社 会 配 慮 上 のリスクが 低 減 されることが 期 待 されている また これら の 会 合 は 全 て 公 開 で 行 い 逐 語 による 議 事 録 を 作 成 し 主 な 会 議 資 料 とともに 機 構 のホー ムページで 公 開 を 行 うなど 機 構 の 積 極 的 な 情 報 公 開 の 促 進 及 び 意 思 決 定 の 透 明 性 確 保 を 行 った 助 言 委 員 会 は 主 に 環 境 カテゴリA 案 件 ( 望 ましくない 影 響 のある 可 能 性 をもつ 案 件 ) を 対 象 として 調 査 段 階 案 件 審 査 段 階 案 件 実 施 段 階 に 開 催 された 22 年 度 に 開 催 さ れた 調 査 段 階 及 び 審 査 段 階 における 委 員 会 では 立 地 場 所 や 方 法 に 関 する 代 替 案 の 検 討 環 境 影 響 評 価 調 査 の 方 法 等 に 関 する 助 言 を 得 た 機 構 は 委 員 会 からの 助 言 を 踏 まえた 調 査 報 告 書 のとりまとめ 環 境 レビューを 実 施 し 相 手 国 政 府 等 との 合 意 締 結 後 助 言 に 対 する 機 構 の 対 応 を 委 員 会 に 報 告 した 新 ガイドラインでは 確 認 すべき 環 境 社 会 配 慮 要 件 が 強 化 され 世 界 銀 行 のガイドライ ンである Safe Guard Policy との 整 合 性 が 高 まった また 戦 略 的 アセスメントの 適 用 住 民 移 転 計 画 先 住 民 族 計 画 の 審 査 前 の 公 開 といった 制 度 変 更 により 関 係 手 続 きの 標 準 化 が 図 られ 関 係 者 間 で 統 一 した 質 の 高 い 基 準 での 業 務 遂 行 が 可 能 になったなどの 効 果 が 現 れている 戦 略 的 アセスメントの 適 用 は 上 位 計 画 の 段 階 で 経 済 社 会 環 境 面 の 総 合 的 検 討 及 び 代 替 案 の 検 討 が 可 能 になった 点 で 先 進 的 な 取 組 である 実 施 中 案 件 のモニタリング 情 報 の 公 開 モニタリング 結 果 から 得 られた 教 訓 を 新 規 案 件 の 審 査 に 活 かす 取 組 を 強 化 するために 地 域 別 に 担 当 課 を 分 けていた 環 境 社 会 配 慮 担 当 部 署 内 の 体 制 を 見 直 し 案 件 採 択 までの 審 査 段 階 と 案 件 実 施 段 階 をそれぞれ 専 門 的 に 担 当 す る 課 を 設 置 する 体 制 に 改 組 した また 新 ガイドラインにおける 異 議 申 立 審 査 役 を 公 募 し 新 ガイドライン 施 行 に 合 わせ て2 名 の 審 査 役 に 委 嘱 を 行 った 異 議 申 立 制 度 の 運 営 は 監 査 室 において 行 われているが 異 議 申 立 が 行 われた 実 績 はなかった 新 ガイドライン 運 用 の 早 期 定 着 のため 新 ガイドラインに 基 づく 手 続 き 要 領 に 関 するマ ニュアル 及 び 説 明 資 料 を 整 備 し 機 構 内 外 の 関 係 者 への 周 知 を 図 った 新 たに 事 業 部 門 に 配 属 された 職 員 及 び 海 外 拠 点 への 赴 任 予 定 者 を 対 象 に 新 ガイドライ ンの 説 明 会 を 実 施 した また 新 ガイドラインにおいて 審 査 要 件 が 高 まった 住 民 移 転 計 画 先 住 民 族 計 画 戦 略 的 アセスメントに 関 する 説 明 会 を 行 った( 参 加 者 実 績 484 名 ) さらに 国 際 協 力 専 門 家 向 けの 国 際 協 力 人 材 赴 任 前 研 修 ( 参 加 者 実 績 148 名 ) コンサ ルタント 向 け 研 修 ( 参 加 者 実 績 262 名 ) 海 外 からの 研 修 員 に 対 する 新 ガイドライン 説 明 ( 参 加 者 実 績 111 名 ) 外 務 省 職 員 や 大 学 関 係 者 への 新 ガイドライン 説 明 ( 参 加 者 実 績 1 60 名 ) 等 積 極 的 に 研 修 説 明 会 を 開 催 した 2. 国 際 環 境 規 格 及 び 省 エネルギー 省 資 源 への 対 応 ( 指 標 : 国 際 環 境 規 格 認 証 の 維 持 及 びJIC A 環 境 マネジメントシステムの 運 用 状 況 省 エネルギー 省 資 源 への 対 応 の 実 績 ( 光 熱 水 量 及 び 廃 棄 物 量 )) 22 年 度 も 本 部 及 び 全 国 内 拠 点 において 国 際 環 境 規 格 (ISO14001)に 基 づく J ICA 環 境 マネジメントシステム を 運 用 した 廃 棄 物 管 理 や 照 明 空 調 の 適 正 運 用 エ コキャップ 運 動 などの 環 境 配 慮 活 動 を 引 続 き 推 進 するとともに 環 境 マネジメントシステ ム 推 進 体 制 の 強 化 効 率 化 を 進 めた 経 営 層 による 計 画 見 直 しに 関 する 会 議 を 開 催 し 21 年 度 実 績 の 報 告 を 行 うとともに 環 境 関 連 法 規 制 遵 守 の 取 組 強 化 を22 年 度 の 重 点 分 野 とし 従 来 の 取 組 を 強 化 することに 加 え 新 たに 各 部 の 環 境 マネジメント 担 当 者 及 び 責 任 者 向 けに 法 規 制 対 応 研 修 を 実 施 し たほか これまで 集 合 型 で 行 っていた 全 勤 務 者 研 修 をオンラインで 実 施 するなど シ 79

82 ステム 運 用 の 効 率 化 を 図 った 内 部 環 境 監 査 については 22 年 度 より 外 部 の 専 門 家 によ る 審 査 を 行 うこととし 8 月 に 本 部 と 国 内 拠 点 にて 実 施 した 9 月 には 更 新 審 査 ( 外 部 審 査 : 日 本 品 質 保 証 機 構 (JQM))を 受 け 環 境 マネジメントシステムが 適 用 規 格 (ISO 14001:2004)に 基 づくマネジメントシステムが 維 持 されており 適 切 に 機 能 して いる と 判 定 され ISO14001 認 証 期 間 が 新 たに3 年 間 更 新 された 22 年 度 以 降 は エネルギーの 使 用 の 合 理 化 に 関 する 法 律 の 改 正 により 機 構 が 特 定 事 業 者 としての 認 定 を 受 け 毎 年 1% 以 上 のエネルギー 消 費 量 削 減 が 義 務 付 けられた ことを 踏 まえ 26 年 度 までの5 年 間 で 用 紙 購 入 量 を20% 電 力 消 費 量 を10% 21 年 度 実 績 からそれぞれ 削 減 することとした 22 年 度 は 引 続 き 国 内 拠 点 における 積 極 的 な 取 組 等 により 機 構 全 体 としての 電 力 紙 等 の 使 用 量 は21 年 度 実 績 をやや 下 回 る 程 度 となった( 電 力 消 費 量 0.8% 削 減 用 紙 使 用 量 1.7% 削 減 水 道 使 用 料 4.1% 削 減 ) 3. 開 発 途 上 国 における 環 境 保 全 及 び 気 候 変 動 対 策 に 貢 献 する 国 際 協 力 の 推 進 ( 指 標 : JICA 環 境 方 針 を 踏 まえた 環 境 関 連 案 件 の 実 績 ) (1) 環 境 保 全 への 取 組 実 績 機 構 は 日 本 政 府 の 政 策 や 国 際 イニシアティブに 基 づき 環 境 保 全 に 資 するため 以 下 の 分 野 において 案 件 の 形 成 実 施 を 行 った 22 年 度 における 実 績 は 下 表 の 通 り 参 考 :22 年 度 に 実 施 した 環 境 保 全 事 業 ( 注 ) 技 術 協 力 プロジェクト 円 借 款 無 償 資 金 協 力 環 境 案 件 生 物 多 様 性 砂 漠 化 気 候 変 動 対 策 ( 注 ) 技 術 協 力 プロジェクトは 実 施 中 の 案 件 数 円 借 款 は 貸 付 契 約 調 印 案 件 数 無 償 資 金 協 力 は 贈 与 契 約 調 印 案 件 数 (JICA 実 施 促 進 分 を 含 む 国 債 案 件 は 調 印 年 度 以 降 の 当 該 年 度 分 を 含 む) また 国 際 的 な 政 策 形 成 への 貢 献 を 目 的 として 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 16 回 締 約 国 会 議 (COP16)(12 月 ) 生 物 多 様 性 条 約 第 10 回 締 約 国 会 議 (COP10)(10 月 ) 世 界 水 フォーラム(9 月 ) ASEAN+3 防 災 に 関 する 国 際 会 議 等 において 機 構 が 支 援 した 事 業 を 紹 介 するサイドイベントを 実 施 し これまでの 生 物 多 様 性 への 取 組 や 今 後 の 協 力 方 針 をまとめた 報 告 書 Achieving Poverty Alleviation through Biodiversity Conservation ( 生 物 多 様 性 保 全 による 貧 困 削 減 の 実 現 )( 英 文 ) の 作 成 等 を 通 じ 知 見 の 発 信 に 取 り 組 んだ COP10においては COP10 事 務 局 とのハイレベルフォーラム を 共 催 共 同 議 長 を 務 め 70の 国 際 機 関 や 各 国 の 援 助 機 関 の 参 加 の 下 で 今 後 の 生 物 多 様 性 や 森 林 保 全 策 (REDD ( 注 ) 等 )の 具 体 的 な 協 力 の 方 向 性 について 議 論 を 行 い 生 物 多 様 性 保 全 を 開 発 協 力 において 主 流 化 させていくための 開 発 協 力 における 名 古 屋 宣 言 を 採 択 した COP16においては 開 発 途 上 国 における 持 続 可 能 な 開 発 と 気 候 変 動 対 策 の 両 立 を 支 援 するため 民 間 企 業 と 国 際 機 関 を 交 えたサイドイベントを 共 催 し 約 200 名 の 参 加 者 とともに 官 民 の 連 携 方 法 について 議 論 を 行 った また 財 団 法 人 日 本 エネルギー 経 済 研 究 所 と 共 催 で 各 国 政 府 代 表 団 約 150 名 とともに 開 発 途 上 国 や 小 島 嶼 国 (SIDS 諸 国 )におけるクリーン 開 発 メカニズム(CDM)と 気 候 変 動 対 策 の 促 進 に 関 する 情 報 交 換 80

83 を 行 うなど これまでの 支 援 実 績 から 得 られた 気 候 変 動 対 策 に 関 する 知 見 及 び 情 報 の 発 信 を 行 った さらに 機 構 は 小 項 目 No.5 効 果 的 な 事 業 の 実 施 で 記 載 している 通 り 地 球 規 模 対 応 国 際 科 学 技 術 協 力 を20 年 度 より 実 施 しており その 中 で 環 境 エネルギー 防 災 分 野 を 重 点 分 野 に 位 置 づけ 22 年 度 において11 件 (21 年 度 17 件 )を 採 択 した こ れら 協 力 によって 日 本 の 先 端 的 知 見 と 開 発 援 助 の 相 乗 効 果 による 環 境 保 全 が 推 進 される ことが 期 待 されている ( 注 ) REDD: Reducing Emissions from Deforestation and Forest Degradation 開 発 途 上 国 における 森 林 の 減 尐 及 び 务 化 に 起 因 する 二 酸 化 炭 素 ガス 排 出 削 減 環 境 保 全 に 資 する 案 件 の 取 組 事 例 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 の 締 約 国 会 議 (COP)では2007 年 に 開 催 されたCOP1 3において 森 林 減 尐 务 化 の 抑 制 による 排 出 削 減 REDD に 加 え 森 林 炭 素 蓄 積 の 維 持 促 進 なども 含 めた REDDプラス の 概 念 とその 枠 組 づくりが 議 論 された 一 方 で REDDプラスの 取 組 を 推 進 していくためには 政 策 面 技 術 面 など 解 決 す べき 問 題 が 数 多 く 残 されており 日 本 を 含 む 多 くの 先 進 国 がこの 分 野 における 開 発 途 上 国 への 支 援 を 加 速 化 させている その 中 機 構 はこの 問 題 に 対 処 するため 1 政 策 制 度 及 び 能 力 強 化 2 森 林 面 積 や 炭 素 排 出 量 測 定 技 術 の 向 上 3 森 林 減 尐 抑 制 のための 活 動 促 進 に 向 けた 支 援 を 行 っている このような 政 策 制 度 及 び 能 力 強 化 として ラオスでは 2009 年 から 森 林 セクター 能 力 強 化 プロジェクトを 実 施 している 本 プロジェクトでは2002 年 の 時 点 で41. 5%まで 低 下 した 森 林 被 覆 率 を2020 年 までに1960 年 代 と 同 じ70%に 引 き 上 げるとした 同 国 政 府 の 計 画 を 支 援 するため 森 林 政 策 策 定 や 制 度 設 計 能 力 向 上 のための 研 修 等 を 実 施 している 特 に 同 国 政 府 は REDDプラスを 活 用 し 森 林 セクター 管 理 能 力 の 強 化 と 歳 入 改 善 地 域 住 民 の 生 計 向 上 を 図 ることを 計 画 しており 国 際 ルール やガイドラインに 基 づく 森 林 炭 素 評 価 モニタリング 炭 素 に 関 する 権 利 と 利 益 配 分 な ど 多 岐 に 亘 る 取 組 が 必 要 になっていることから このような 新 たな 問 題 への 対 応 を 支 援 している (2) 気 候 変 動 対 策 への 取 組 機 構 は 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 (UNFCCC)カンクン 合 意 に 基 づく 日 本 の 短 期 支 援 ( 気 候 変 動 分 野 における23 年 末 までの 開 発 途 上 国 支 援 Fast-start Financing)の 着 実 な 実 施 に 積 極 的 に 貢 献 した 具 体 的 には 開 発 と 気 候 変 動 対 策 の 両 立 に 資 する 事 業 に 対 す る 将 来 の 支 援 を 念 頭 に 案 件 形 成 の 促 進 を 図 るとともに 円 借 款 によるベトナム 気 候 変 動 対 策 支 援 プログラム(1) を 含 む6 件 の 気 候 変 動 対 策 円 借 款 案 件 の 貸 付 契 約 の 調 印 環 境 気 候 変 動 対 策 無 償 など22の 贈 与 契 約 を 締 結 し インドネシアにおける 気 候 変 動 対 策 能 力 強 化 プロジェクト 等 気 候 変 動 対 策 に 関 する 技 術 協 力 プロジェクトを100 件 実 施 した 22 年 度 における 気 候 変 動 対 策 に 資 する 案 件 の 実 績 及 び 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 81

84 ( 単 位 : 億 円 ) 有 償 資 金 協 力 無 償 資 金 協 力 うち 気 候 変 動 対 策 円 借 款 条 件 適 うち 環 境 気 候 変 動 対 策 無 用 緩 和 案 件 1, 緩 和 適 応 両 方 適 応 案 件 合 計 2, ( 注 ) 円 借 款 は 貸 付 契 約 額 無 償 は22 年 度 内 贈 与 契 約 額 21 年 度 に 閣 議 決 定 した 環 境 プログラム 無 償 3 件 を 含 む ) 気 候 変 動 対 策 の 取 組 事 例 ベトナム 気 候 変 動 対 策 支 援 プログラム(1) ( 気 候 変 動 対 策 円 借 款 ) ベトナムにおいて 1 気 候 変 動 の 緩 和 ( 温 室 効 果 ガスの 排 出 抑 制 や 森 林 等 による 吸 収 増 大 ) 2 気 候 変 動 への 適 応 ( 気 候 変 動 の 悪 影 響 に 対 する 災 害 リスク 低 減 等 ) 3 気 候 変 動 に 関 する 分 野 横 断 的 課 題 への 対 応 ( 国 家 計 画 への 気 候 変 動 対 策 への 組 み 込 み 等 )の 促 進 を 目 的 に 政 策 対 話 をベースにした 資 金 協 力 を 通 じて 政 策 の 立 案 進 捗 のモニタリ ング 評 価 を 実 施 した 具 体 的 には 例 えば 日 本 が 有 する 知 見 技 術 をベトナムの 政 策 に 移 転 する 観 点 から 日 本 が 技 術 協 力 等 を 通 じて 支 援 してきた 省 エネルギー 分 野 にお ける 関 連 法 の 制 定 日 本 型 の 省 エネラベリング 制 度 の 導 入 が 優 先 課 題 と 位 置 づけられ た 気 候 変 動 対 策 を 対 象 とする 政 策 制 度 支 援 型 借 款 は 2008 年 度 に 機 構 が 初 めて インドネシアで 形 成 したもの 本 プログラムには フランス 開 発 庁 (AFD)が 協 調 融 資 で 参 加 し 2011 年 度 に 供 与 予 定 の 第 2 期 事 業 では 世 界 銀 行 も 協 調 融 資 を 行 う 予 定 で 国 連 開 発 計 画 (UNDP)なども 政 策 対 話 に 参 加 するなど 世 界 に 先 駆 けた 先 進 的 な 取 組 といえる インドネシア ルムットバライ 地 熱 発 電 事 業 ( 気 候 変 動 対 策 円 借 款 ) インドネシアでは 経 済 成 長 に 伴 う 電 力 需 要 の 増 加 及 び 既 存 電 源 設 備 の 老 朽 化 による 運 転 停 止 等 が 予 想 されるため 新 たな 電 源 開 発 が 急 務 になっている インドネシア 政 府 は 電 力 の 安 定 供 給 とともに 気 候 変 動 に 対 する 緩 和 策 も 推 進 するため 2025 年 に 地 熱 水 力 バイオマスといった 非 化 石 燃 料 で 一 時 エネルギーの15% 以 上 を 賄 うことを 目 標 にしている 特 に 地 熱 については インドネシアが 有 する 世 界 最 大 の2 万 7 千 MW の 地 熱 発 電 ポテンシャルを 活 用 するべく 2010 年 から2014 年 の 間 に 新 規 開 発 す る 電 源 1 万 MWのうち 約 4 割 を 地 熱 発 電 で 賄 うことを 計 画 している 本 事 業 は 同 計 画 の 一 環 としてスマトラ 島 に110MWの 地 熱 発 電 所 を 建 設 するとともに 地 熱 の 潜 在 性 が 高 い 他 の 地 点 において 試 験 井 の 掘 削 等 を 行 うもの 地 熱 発 電 所 完 成 後 に 期 待 される 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 効 果 は 年 間 590,385トン(CO 2 換 算 ) ケニア オルカリア-キスム-レソス 送 電 線 建 設 事 業 ( 気 候 変 動 対 策 円 借 款 ) ケニアでは 全 国 的 に 電 力 不 足 が 日 々 深 刻 化 していることに 加 え 総 発 電 容 量 の 約 5 5%を 季 節 変 動 の 影 響 を 受 けやすい 水 力 発 電 に 依 存 し 電 力 供 給 の 安 定 性 にも 課 題 を 抱 82

85 えているため 今 後 の 需 要 に 見 合 った 電 力 供 給 設 備 の 拡 充 が 急 務 となっている また ケニアをはじめとしたサブ サハラ アフリカ 諸 国 は 干 ばつや 洪 水 が 頻 発 するなど 気 候 変 動 の 深 刻 な 影 響 を 受 けている このため ケニア 政 府 は 気 候 変 動 緩 和 策 の 中 心 に 再 生 可 能 エネルギーの 活 用 を 位 置 づけている 本 事 業 では 既 存 の 送 電 線 よりも 高 電 圧 で 送 電 を 行 うことにより 送 電 ロスを 低 減 し 効 率 的 な 電 力 利 用 を 可 能 にするととも に 気 候 変 動 対 策 円 借 款 にて 規 模 拡 張 を 支 援 しているオルカリア 地 熱 発 電 地 区 からの 電 力 を 消 費 地 に 送 電 することで クリーン エネルギー 利 用 促 進 にも 寄 与 するものである 南 アフリカ 気 候 変 動 予 測 とアフリカ 南 部 における 応 用 ( 科 学 技 術 協 力 ) 本 プロジェクトは アフリカ 南 部 地 域 を 対 象 として 新 しい 季 節 気 候 予 測 システム の 構 築 を 目 標 とし 南 アフリカ 共 和 国 の 研 究 機 関 と 共 同 研 究 を 行 い 気 候 変 動 現 象 とそ の 影 響 を 予 測 するモデルを 開 発 するもの 農 業 生 産 や 水 管 理 に 利 用 するために 広 域 で の 予 測 結 果 を 対 象 地 域 にあてはめ 数 カ 月 から 数 年 先 の 地 域 的 な 気 候 の 変 動 現 象 とその 影 響 が 予 測 できるような 体 制 の 整 備 を 目 指 すとともに 共 同 研 究 や 研 究 者 のネットワー ク 構 築 などを 通 して 南 アフリカ 共 和 国 研 究 者 の 能 力 向 上 と 研 究 体 制 の 強 化 にも 寄 与 す る インドネシア 気 候 変 動 対 策 能 力 強 化 プロジェクト ( 技 術 協 力 ) インドネシアにおいて 気 候 変 動 の 緩 和 策 及 び 適 応 策 が 適 切 に 推 進 されるよう 気 候 変 動 対 策 の 政 策 立 案 及 びその 基 盤 となる 情 報 整 備 に 係 るインドネシア 政 府 の 主 要 官 庁 及 び 地 方 政 府 の 能 力 が 強 化 を 図 るもの 具 体 的 には 機 構 が 支 援 を 行 っているインドネ シア 気 候 変 動 対 策 プログラム ローン(CCPL 気 候 変 動 対 策 円 借 款 )をプラットフ ォームとする 包 括 的 な 気 候 変 動 対 策 支 援 の 一 環 として MRV( 測 定 報 告 検 証 ) 可 能 な 国 としての 適 切 な 緩 和 行 動 (NAMA)の 策 定 及 び 開 発 計 画 への 適 応 策 の 主 流 化 や 同 国 の 関 係 機 関 及 び 地 方 関 係 者 による 脆 弱 性 評 価 の 実 施 体 制 の 整 備 国 家 GHGインベ ントリの 策 定 等 を 目 指 すもの 気 候 変 動 対 策 への 取 組 については 気 候 変 動 が 人 間 の 安 全 保 障 にとっての 脅 威 であると の 認 識 の 下 特 に 気 候 変 動 に 脆 弱 な 後 発 開 発 途 上 国 (LDC)を 重 点 的 に 支 援 している 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り LDC 諸 国 支 援 の 取 組 事 例 21 年 度 に 続 き CDMの 新 興 国 への 偏 在 問 題 解 消 に 資 するべく CDM 登 録 実 績 が 極 め て 乏 しいLDC 諸 国 でのCDM 事 業 化 を 支 援 した 具 体 的 には 機 構 が 円 借 款 で 支 援 するザ ンビアとブータンの 地 方 電 化 事 業 のCDM 事 業 化 を 支 援 する 調 査 を 行 った( 現 在 も 支 援 実 施 中 ) また ザンビアとブータンの 事 例 をもとに LDC 諸 国 やCDM 理 事 会 メンバーと 協 議 ( 注 を 重 ねた 結 果 22 年 5 月 のCDM 理 事 会 における 追 加 性 証 明 免 除 ) の 決 定 (LDC 諸 国 SIDS 諸 国 などで 実 施 される 小 規 模 の 再 生 可 能 エネルギーや 省 エネルギーを 促 進 するため の 措 置 )に 寄 与 することができた なお CDM 登 録 後 に 得 られるクレジットの 売 却 収 入 に ついては 両 国 で 機 構 が 支 援 する 貧 困 削 減 プロジェクトにて 活 用 することを 提 案 し ザンビ ア ブータン 両 政 府 の 賛 同 を 得 ている ( 注 )プロジェクトがCDM 事 業 として 国 連 に 承 認 されるためには そのプロジェクトの 収 益 性 が 低 いこと 83

86 等 から CDM 事 業 でなければ 投 資 の 対 象 となる 可 能 性 がないことを 証 明 する 必 要 があり これを 追 加 性 の 証 明 という 機 構 として 国 際 社 会 との 連 携 協 調 が 重 要 との 認 識 の 下 世 界 銀 行 地 球 環 境 ファシ リティ(GEF) UNDP 等 の 国 際 機 関 や AFD ドイツ 復 興 金 融 公 庫 (KfW) 等 の 他 ドナーと 情 報 交 換 協 議 や 個 別 案 件 での 連 携 を 実 施 し また 気 候 変 動 枠 組 条 約 締 約 国 会 議 (COP) 等 の 国 際 会 議 において 情 報 発 信 等 の 積 極 的 な 取 組 を 行 った 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 国 際 的 枠 組 における 取 組 事 例 COPにおける 取 組 事 例 21 年 度 に 続 き 10 月 に 中 国 天 津 で 開 催 された 気 候 変 動 枠 組 条 約 特 別 作 業 部 会 に て LDC 諸 国 に 加 えて 気 候 変 動 に 対 して 特 に 脆 弱 でクリーン エネルギーへのアクセ スが 課 題 となるSIDS 諸 国 の 貧 困 削 減 に 貢 献 するCDMの 活 用 に 関 するラウンドテ ーブル 会 合 を 開 催 し 22 年 5 月 のCDM 理 事 会 で 決 定 された LDC 諸 国 SIDS 諸 国 などで 実 施 される 小 規 模 の 再 生 可 能 エネルギーや 省 エネルギーを 促 進 するための 措 置 ( 追 加 性 証 明 の 免 除 )を 紹 介 した COP16では LDC 諸 国 SIDS 諸 国 の CDM 制 度 に 関 する 更 なる 要 望 をヒアリングするためのサイドイベントを 開 催 し 制 度 改 善 に 関 する 議 論 促 進 に 貢 献 した 他 のドナーとの 国 際 的 な 連 携 事 例 機 構 は 二 国 間 開 発 金 融 機 関 (BFI)による 気 候 変 動 分 野 の 支 援 実 績 を 開 発 途 上 国 の 国 際 交 渉 担 当 官 等 に 広 く 周 知 するため AFD KfW 等 と 連 携 し 国 連 環 境 計 画 (U NEP)をとりまとめ 役 とするワーキング グループを 形 成 し 各 機 関 の 実 績 や 取 組 を 報 告 書 としてとりまとめ 発 表 した 機 構 は COP16や 国 連 本 部 でのイベント 等 を 通 じて インドネシアやベトナム 等 において 実 施 している 気 候 変 動 対 策 を 対 象 とした 政 策 制 度 支 援 型 借 款 等 の 具 体 的 な 支 援 事 例 を 紹 介 し 開 発 途 上 国 の 気 候 変 動 対 策 に 対 す る 支 援 のあり 方 に 関 する 国 際 的 な 議 論 に 積 極 的 な 貢 献 を 行 った 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 する ガイドラインの 適 用 実 績 職 員 その 他 の 関 係 者 に 対 する 研 修 の 実 績 国 際 環 境 規 格 認 証 の 維 持 及 びJICA 環 境 マネジメントシステムの 運 用 状 況 省 エネルギー 省 資 源 への 対 応 の 実 績 ( 光 熱 水 量 及 び 廃 棄 物 量 ) JICA 環 境 方 針 を 踏 まえた 環 境 関 連 案 件 の 実 績 評 価 評 定 ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) ロ 平 成 22 年 度 は 21 年 度 完 成 させた 新 ガイドラインの 運 用 を 開 始 した 新 ガイドライン 運 用 にあたっては 職 員 や 相 手 国 政 府 等 関 係 者 を 対 象 に 研 修 や 説 明 会 を 積 極 的 に 実 施 しその 内 容 への 理 解 促 進 を 図 ったほか 新 たに 設 置 した 外 部 専 門 家 で 構 成 される 第 三 者 委 員 会 ( 環 境 社 会 配 慮 助 言 委 員 会 )の 全 84

87 体 会 合 を10 回 ワーキンググループ 会 合 を22 回 開 催 し 案 件 形 成 段 階 か ら 環 境 社 会 配 慮 の 確 認 を 行 った 会 合 は 全 て 公 開 で 行 い 逐 語 議 事 録 を 機 構 ウェブページ 上 で 報 告 するなど 積 極 的 な 情 報 公 開 及 び 意 思 決 定 の 透 明 性 を 確 保 した また 国 際 環 境 規 格 (ISO14001)に 基 づく 環 境 マネジメ ントシステムを 引 続 き 適 切 に 運 用 しつつ システムを 効 率 化 したほか 外 部 機 関 の 審 査 を 受 け 入 れ 25 年 10 月 まで 認 証 を 更 新 した さらに 開 発 途 上 国 における 環 境 保 全 や 気 候 変 動 対 策 等 に 貢 献 する 国 際 協 力 について 引 続 き 各 援 助 手 法 による 支 援 を 実 施 したほか 10 月 に 開 催 さ れた 生 物 多 様 性 条 約 第 10 回 締 約 国 会 議 及 び12 月 に 開 催 された 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 16 回 締 約 国 会 議 (COP16) 等 の 国 際 会 議 において ハ イレベルフォーラムやサイドイベントを 他 国 際 機 関 と 共 催 するなど 機 構 の 知 見 発 信 を 積 極 的 に 行 った 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 を 上 回 って 順 調 であり 優 れた 実 績 を 挙 げて いる なお 新 ガイドラインに 基 づき 案 件 検 討 段 階 から 環 境 社 会 配 慮 の 確 認 や 公 募 による 外 部 専 門 家 で 構 成 される 第 三 者 委 員 会 の 適 切 な 運 用 等 を 継 続 し 客 観 性 透 明 性 の 高 い 取 組 が 定 着 することを 期 待 する 85

88 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.9 男 女 共 同 参 画 大 項 目 中 項 目 小 項 目 2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するためとる べき 措 置 (2) 事 業 に 関 する 横 断 的 事 項 (ホ) 男 女 共 同 参 画 の 視 点 は 重 要 であり 事 業 実 施 に 当 たり 開 発 への 積 極 的 参 加 及 び 開 発 か らの 受 益 の 確 保 について 十 分 配 慮 し 女 性 の 地 位 向 上 に 一 層 取 り 組 む そのため 職 員 そ の 他 の 関 係 者 に 開 発 援 助 における 男 女 共 同 参 画 推 進 の 重 要 性 についての 理 解 促 進 を 図 る とともに 実 施 の 各 段 階 において 女 性 の 地 位 向 上 に 配 慮 した 業 務 運 営 に 努 力 する 業 務 実 績 ジェンダー 主 流 化 推 進 体 制 の 下 平 成 22 年 度 は ジェンダー 視 点 を 事 業 の 企 画 立 案 から 実 施 に 至 るプロセスにおいて 反 映 させる 仕 組 を 強 化 するとともに ジェンダー 担 当 部 署 によるジ ェンダー 視 点 に 関 するコメントの 案 件 への 反 映 状 況 の 確 認 や 案 件 形 成 のための 調 査 への 参 画 等 を 通 じて より 質 の 高 いジェンダー 配 慮 を 促 進 した また 国 際 機 関 との 連 携 やジェンダー に 関 するパンフレットの 作 成 等 を 通 じて 機 構 のジェンダーに 関 する 経 験 を 踏 まえた 対 外 発 信 の 強 化 に 取 り 組 むとともに 国 連 開 発 計 画 (UNDP)と 連 携 した 気 候 変 動 とジェンダー に 関 する 研 修 を 行 うなど 関 係 者 のジェンダーに 対 する 一 層 の 理 解 促 進 に 努 めた 1.ジェンダー 主 流 化 のための 体 制 整 備 (1)ジェンダー 主 流 化 推 進 体 制 の 定 着 ( 指 標 :ジェンダー 主 流 化 推 進 体 制 の 定 着 状 況 ) 統 合 時 に 見 直 したジェンダー 主 流 化 推 進 体 制 の 下 22 年 度 当 初 に 部 署 別 ジェンダー 主 流 化 推 進 計 画 書 を 作 成 するとともに 6 月 にジェンダー 責 任 者 会 議 を 開 催 し ジェンダー 主 流 化 の 進 捗 状 況 と 課 題 の 確 認 を 行 った また 9 月 に 開 催 したジェンダー 担 当 者 会 議 や 分 野 課 題 情 報 システム 等 を 活 用 し ジェンダー 主 流 化 に 関 する 各 部 署 での 優 良 な 取 組 事 例 を 共 有 した さ らに 機 構 のジェンダー 主 流 化 に 向 けた21 年 度 の 取 組 をとりまとめた 平 成 21 年 度 JIC Aジェンダー 主 流 化 推 進 年 次 報 告 書 を 作 成 し 9 月 に 公 表 した 機 構 のジェンダーに 関 する 経 験 を 踏 まえ 世 界 のジェンダー 問 題 と 機 構 の 取 組 を 紹 介 するパ ンフレットの 作 成 を 行 うとともに ジェンダー 平 等 と 開 発 (Gender Equality and Development) を 主 題 とした 世 界 銀 行 の 世 界 開 発 報 告 書 2012 の 作 成 に 向 けて 研 究 所 や 外 部 有 識 者 の 知 見 も 活 用 し バックグラウンド ペーパーの 提 供 を 行 った また 23 年 1 月 の 第 55 回 国 連 婦 人 の 地 位 委 員 会 23 年 3 月 の 国 際 開 発 金 融 機 関 主 催 による インフ ラとジェンダー に 関 するアフリカ 地 域 会 合 等 の 国 際 会 議 において 機 構 の 農 業 分 野 における ジェンダー 主 流 化 における 取 組 を 紹 介 するなど 対 外 発 信 の 強 化 に 取 り 組 んだ 86

89 JICAのジェンダー 主 流 化 推 進 体 制 JICAのジェンダー 主 流 化 推 進 体 制 経 済 基 盤 開 発 部 事 業 ジェンダー 主 流 化 を 担 当 ジェンダー 平 等 政 策 制 度 支 援 案 件 を 実 施 国 別 援 助 実 施 方 針 に 横 断 的 課 題 としてジェンダー 視 点 の 反 映 事 前 協 議 の 仕 組 み 導 入 3スキームに 助 言 コンポーネント 検 討 企 画 部 ジェンダー 主 流 化 推 進 体 制 の 総 責 任 ジェンダー 責 任 者 会 議 担 当 者 会 議 開 催 協 働 フ ィー 外 部 有 識 者 課 題 別 支 援 委 員 会 学 識 経 験 者 ジェンダーの 知 見 から 助 言 ジェンダー 懇 談 会 日 本 を 代 表 する 有 識 者 世 界 的 な 動 向 から 助 言 (2) 職 員 その 他 の 関 係 者 のジェンダーに 関 する 理 解 の 促 進 ( 指 標 : 職 員 その 他 の 関 係 者 に 対 する 研 修 の 実 績 ) 各 部 署 ジェンダー 案 件 の 実 施 ジェンダー 責 任 者 担 当 者 の 配 置 部 署 別 ジェンダー 主 流 化 計 画 報 告 人 事 部 ジェンダーの 視 点 を 案 件 の 計 画 実 施 に 反 映 させる 知 見 を 身 につけるための 実 践 的 な 職 員 研 修 ( 計 2 回 )や 新 人 研 修 といった 各 種 研 修 でのジェンダー 講 義 海 外 拠 点 を 含 む 各 部 署 でのジ ェンダー 勉 強 会 等 を 実 施 した 職 員 以 外 の 機 構 事 業 関 係 者 についても 国 際 協 力 人 材 赴 任 前 研 修 ボランティアの 派 遣 前 訓 練 等 においてジェンダー 講 義 を 実 施 した なお 国 際 協 力 人 材 赴 任 前 研 修 では こうした 事 業 ジェンダーの 講 義 に 加 えて 日 本 の 代 表 としての 意 識 や 非 違 行 為 防 止 と 併 せてセクシャルハラ スメント 等 に 関 する 注 意 喚 起 を 行 っている 22 年 度 は 国 連 開 発 計 画 (UNDP)と 機 構 の 年 次 協 議 においてジェンダーに 関 する 連 携 を 一 層 深 めることで 合 意 したことを 踏 まえ 双 方 の 機 関 で 重 点 的 に 取 組 を 進 めている 課 題 であ り かつジェンダーとの 関 係 が 認 識 しにくい 気 候 変 動 をテーマに 能 力 強 化 研 修 を 実 施 した 同 研 修 では 機 構 の 気 候 変 動 とジェンダーに 対 するアプローチの 説 明 及 び 水 資 源 森 林 管 理 分 野 でのジェンダー 主 流 化 の 具 体 的 な 取 組 の 紹 介 を 行 うとともに UNDPからも 防 災 とジェン ダーの 専 門 家 を 招 き 実 際 のプロジェクトを 事 例 とした 講 義 とグループワークを 実 施 した ま た 課 題 別 研 修 及 び 国 別 研 修 においても 機 構 の 事 業 におけるジェンダーの 取 組 や 教 訓 について 講 義 を 実 施 した さらに 機 構 におけるジェンダーに 関 する 取 組 の 幅 広 い 層 での 理 解 促 進 のために 広 尾 セン ター( 地 球 ひろば)における 企 画 展 において 児 童 労 働 とジェンダーに 関 する 展 示 や 複 数 の 大 学 において 機 構 の 取 組 事 例 の 紹 介 も 含 むジェンダーに 関 する 講 義 を 行 った 研 修 実 績 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 合 計 406 人 358 人 494 人 561 人 職 員 ( 注 ) 組 織 におけるジェンダー 主 流 化 推 進 184 人 (60 人 ) 人 (77 人 ) 228 人 (42 人 ) 143 人 ( 8 人 ) 専 門 家 148 人 160 人 194 人 350 人 企 画 調 査 員 (ボランティア) 7 人 78 人 72 人 68 人 ( 注 ) 括 弧 内 は 国 内 拠 点 海 外 拠 点 の 参 加 人 数 助 ド バッ 言 ク 協 働 企 画 部 経 済 基 盤 開 発 部 各 部 署 人 事 部 ジェンダー 懇 談 会 課 題 別 支 援 委 員 会

90 2.ジェンダーに 配 慮 した 業 務 運 営 の 実 績 ( 指 標 :ジェンダーに 配 慮 した 事 業 運 営 の 実 績 ) ジェンダー 担 当 部 署 が 要 望 調 査 で 要 請 のあった 研 修 事 業 を 含 む 技 術 協 力 及 び 無 償 資 金 協 力 の 要 請 案 件 の 概 要 の 確 認 を 行 い ジェンダーに 係 る 具 体 的 な 取 組 が 必 要 な 案 件 を 抽 出 し ジェ ンダー 視 点 に 関 する 留 意 点 のコメントを 行 った また 要 望 調 査 を 経 ない 案 件 ( 円 借 款 等 )につ いても 全 案 件 に 関 し 案 件 計 画 実 施 の 各 段 階 において ジェンダー 担 当 部 署 がジェンダー 視 点 に 関 するコメントを 行 い その 反 映 状 況 をモニタリングした その 結 果 ジェンダーに 係 る 取 組 が 案 件 の 計 画 や 実 施 に 組 み 込 まれ 例 えば マラウイ 地 方 給 水 運 営 維 持 管 理 プロジェクト では コミュニティでの 水 利 用 における 女 性 の 果 たす 役 割 を 踏 まえた 助 言 を 踏 まえ コミュニティにおける 給 水 に 関 わる 各 種 活 動 の 計 画 実 施 モニタ リングにおける 女 性 の 参 加 の 促 進 等 が 事 業 計 画 に 反 映 された また 22 年 度 より 導 入 した 国 別 分 析 ペーパー JICA Analytical Work についても 当 該 国 における 過 去 のジェンダー 主 流 化 の 取 組 事 例 や 教 訓 国 別 ジェンダー 情 報 整 備 調 査 の 結 果 等 に 基 づく 助 言 を 行 っている さらに 22 年 度 はジェンダー 主 流 化 の 優 良 事 例 とされている 案 件 の 事 後 状 況 を 確 認 する 等 を 通 じて 教 訓 の 抽 出 に 取 り 組 んだ 国 別 ジェンダー 情 報 整 備 調 査 は 22 年 度 は3カ 国 (ベトナム 東 ティモール ベネズエラ) について 新 規 作 成 5カ 国 (インドネシア ケニア ニジェール ホンジュラス ドミニカ 共 和 国 )について 更 新 しており 計 74カ 国 について 機 構 のホームページにて 公 開 している 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り ジェンダー 主 流 化 による 具 体 的 な 事 業 の 効 果 の 事 例 ベトナム 地 場 産 業 振 興 プロジェクト ( 技 術 協 力 プロジェクト) 本 プロジェクトでは 地 域 の 強 みを 活 かした 地 場 産 品 の 創 出 等 を 通 じた 実 践 的 な 活 動 を 通 じて 住 民 の 生 計 向 上 につながる 農 村 部 における 地 場 産 業 振 興 のモデル 構 築 を 目 指 してい る 同 活 動 の 一 環 として 実 施 しているパイロット 事 業 では 女 性 を 中 心 とする 織 物 組 合 に 対 して ミシン 刺 繍 機 織 の 研 修 を 実 施 し 品 質 改 善 販 路 確 保 等 の 支 援 を 行 っている 取 引 価 格 の 向 上 とハノイ 等 での 土 産 品 としての 販 路 拡 大 を 希 望 する 織 物 生 産 組 合 の 意 向 も 踏 まえ 縫 製 トレーニングやデザインの 改 善 等 の 取 組 を 行 うとともに 組 合 のビジネス 能 力 の 向 上 を 行 っており 既 にハノイ 市 内 及 び 北 西 部 で 土 産 品 として 販 売 が 開 始 されている ジェンダー 取 組 要 案 件 の 教 訓 の 把 握 と 活 用 の 取 組 事 例 タンザニア 稲 作 振 興 におけるジェンダー 分 析 調 査 タンザニアにおける 農 業 食 糧 生 産 の 約 7 割 は 女 性 が 担 っていると 言 われているが 女 性 農 民 が 参 加 できる 農 業 研 修 や 普 及 活 動 は 尐 なく 農 業 組 合 や 水 利 組 合 等 における 意 思 決 定 過 程 への 参 画 は 極 めて 限 定 的 である また 女 性 が 使 いやすい 農 機 具 が 容 易 に 入 手 できない 女 性 に 土 地 所 有 権 がないため 融 資 を 受 けられない 等 の 課 題 もある このような 状 況 の 中 技 術 協 力 プロジェクト キリマンジャロ 農 業 技 術 者 訓 練 センター 計 画 フェーズⅡ 及 び 灌 漑 農 業 技 術 普 及 支 援 体 制 強 化 計 画 では 稲 作 技 術 の 普 及 に 合 わせ 女 性 農 民 と 男 性 農 民 の 参 加 を 半 数 ずつとした 農 業 研 修 男 女 を 対 象 としたジェンダー 研 修 等 ジェンダー 主 流 化 に 関 する 取 組 を 実 施 した 結 果 米 の 生 産 性 の 向 上 家 計 収 入 の 増 加 が もたらされた また 通 常 女 性 が 行 っている 水 汲 みを 男 性 が 行 ったりする 等 家 事 への 男 性 の 参 画 が 増 えるなど 生 活 全 般 の 改 善 にも 貢 献 していることが 確 認 された 88

91 タンザニアにおける 取 組 は アフリカにおける 稲 作 振 興 を 進 める 上 でジェンダー 主 流 化 に 関 する 事 例 として 有 用 であることから その 活 動 を 体 系 的 に 整 理 した 特 に 生 産 部 分 にと どまらず コメの 付 加 価 値 を 高 めて 販 売 するという 観 点 からポストハーベスト 処 理 加 工 流 通 販 売 の 段 階 におけるバリューチェーン 分 析 をUNDPと 協 働 で 行 った その 結 果 女 性 農 民 が 果 たす 役 割 が 大 きく 女 性 も 販 売 等 において 活 躍 しているにもかかわらず 金 融 サ ービス 等 へのアクセスが 困 難 なために 十 分 な 収 益 や 社 会 参 加 の 機 会 を 得 られていない と いう 課 題 が 明 らかとなっており 同 結 果 を 踏 まえ 類 似 案 件 において 女 性 の 経 済 活 動 への 参 加 が 促 進 される 活 動 の 実 施 に 取 り 組 んでいく 予 定 である なお 調 査 の 結 果 については 2 3 年 3 月 にアフリカにおいて 開 催 された ジェンダーとインフラ に 関 する 地 域 会 合 の 場 に おいて 発 表 している なお 機 構 の 組 織 内 におけるワークライフバランスの 推 進 等 のジェンダー 主 流 化 の 取 組 につ いては 小 項 目 No.28 人 事 に 関 する 計 画 に 記 載 している 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 する ジェンダー 主 流 化 推 進 体 制 の 定 着 状 況 職 員 その 他 の 関 係 者 に 対 する 研 修 の 実 績 ジェンダーに 配 慮 した 事 業 運 営 の 実 績 評 価 評 定 ハ ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) ジェンダー 主 流 化 推 進 体 制 の 下 平 成 22 年 度 は ジェンダー 視 点 を 全 ての 事 業 の 企 画 立 案 から 実 施 に 至 るプロセスにおいて 反 映 させる 仕 組 を 強 化 するとともに ジェンダー 担 当 部 署 によるジェンダー 視 点 に 関 するコメントの 案 件 への 反 映 状 況 の 確 認 や 案 件 形 成 のための 調 査 への 参 画 等 を 通 じて より 質 の 高 いジェンダー 配 慮 を 促 進 した また 国 際 機 関 との 連 携 やジェンダーに 関 するパンフレットの 作 成 等 を 通 じて 機 構 のジェンダーに 関 する 経 験 を 踏 まえた 対 外 発 信 の 強 化 に 取 り 組 む とともに 国 連 開 発 計 画 (UNDP)と 連 携 した 気 候 変 動 とジェンダー に 関 す る 研 修 を 行 う 等 関 係 者 のジェンダーに 対 する 一 層 の 理 解 促 進 に 努 めた 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 通 り 順 調 である なお ジェンダー 主 流 化 に 向 け ジェンダーに 配 慮 した 取 組 の 推 進 を 全 ての 事 業 において 継 続 するとともに その 具 体 的 な 取 組 成 果 のさらなる 対 外 発 信 を 期 待 す る 89

92 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.10 事 業 評 価 大 項 目 2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するためと るべき 措 置 中 項 目 (2) 事 業 に 関 する 横 断 的 事 項 小 項 目 (へ) 客 観 的 な 事 業 評 価 の 指 標 の 設 定 を 含 む 事 前 評 価 から 事 後 評 価 にいたる 体 系 的 かつ 効 率 的 な 評 価 を 行 うとともに 外 部 評 価 を 適 切 に 実 施 する また これらの 評 価 の 内 容 につ いて 国 民 にわかりやすい 形 で 情 報 提 供 するとともに 評 価 内 容 を 迅 速 かつ 的 確 に 新 たな 事 業 実 施 にフィードバックする さらに 各 事 業 の 費 用 対 効 果 を 高 める 観 点 から 費 用 対 効 果 の 明 確 化 のためのコスト 効 率 性 に 関 する 定 量 的 評 価 手 法 の 開 発 に 取 り 組 む 具 体 的 には 目 標 の 達 成 に 向 けて 計 画 を 見 直 し 運 営 方 法 を 改 善 するとともに 将 来 の 類 似 案 件 の 計 画 実 施 に 活 用 することを 目 的 として 事 前 から 事 後 にいたる 一 貫 した 効 率 的 な 評 価 を 実 施 する 評 価 体 制 の 充 実 と 評 価 の 質 の 向 上 に 努 めるべく 外 部 有 識 者 評 価 委 員 会 を 定 期 的 に 開 催 し 評 価 制 度 手 法 の 改 善 のための 提 言 を 得 る また 評 価 の 質 の 向 上 と 客 観 性 の 確 保 に 努 めるべく 外 部 有 識 者 機 関 等 による 評 価 を 適 切 に 実 施 する 特 に 協 力 終 了 後 に 協 力 効 果 を 最 終 的 に 評 価 する 事 後 評 価 に 関 しては 外 部 有 識 者 機 関 等 による 評 価 件 数 を 全 評 価 件 数 の50% 以 上 とする 評 価 結 果 のわかりやすい 形 での 迅 速 な 公 開 を 図 るべく 評 価 報 告 書 の 作 成 公 開 に 加 え 機 構 及 び 外 部 有 識 者 機 関 等 による 全 ての 評 価 の 評 価 結 果 をわかりやすくまとめ た 要 約 をホームページで 迅 速 に 公 開 する フィードバック 機 能 を 強 化 し 評 価 から 得 られた 教 訓 の 事 業 への 活 用 を 図 る 各 事 業 の 費 用 対 効 果 を 高 める 観 点 から 費 用 対 効 果 の 明 確 化 のためのコスト 効 率 性 に 関 する 定 量 的 評 価 について 実 効 性 のある 評 価 手 法 の 確 立 に 資 するよう 調 査 研 究 を 行 い その 開 発 に 取 り 組 む 業 務 実 績 平 成 22 年 度 は 3つの 援 助 手 法 全 体 として 整 合 的 な 評 価 手 法 の 着 実 な 実 施 と 改 善 に 向 け た 取 組 を 21 年 度 に 引 続 き 実 施 した 評 価 対 象 案 件 の 増 加 等 に 対 応 しつつ 評 価 の 質 を 確 保 するため 評 価 手 法 制 度 に 係 る 見 直 しを 行 い プログラム 評 価 やインパクト 評 価 等 の 新 た な 評 価 手 法 や 被 援 助 国 の 評 価 能 力 向 上 等 に 着 実 に 取 り 組 んだ 事 業 評 価 に 関 する 情 報 への 外 部 からのアクセスをさらに 向 上 することを 目 的 として 過 去 の 個 別 案 件 評 価 に 関 する 評 価 報 告 書 を 検 索 閲 覧 することのできるデータベースを 構 築 し ホームページ 上 で 公 開 した また データベースの 構 築 により 過 去 の 教 訓 の 共 有 を 図 り 事 業 開 始 前 の 事 前 評 価 におい て 過 去 の 事 例 を 教 訓 として 反 映 することにより PDCAサイクルの 確 立 に 努 めた コスト 効 率 性 評 価 手 法 については これまでの 分 析 結 果 を 踏 まえた 今 後 の 総 合 的 な 取 組 方 針 を 策 定 した 1. 一 貫 した 評 価 の 実 施 ( 指 標 : 一 貫 した 評 価 の 実 施 状 況 ) 技 術 協 力 有 償 資 金 協 力 無 償 資 金 協 力 の3つの 援 助 手 法 として 整 合 性 のある 評 価 手 法 を 適 用 し PDCAサイクルに 沿 って 一 貫 した 事 業 評 価 を 実 施 した また 職 員 はじめ 事 業 関 90

93 係 者 に 対 する 研 修 等 を 通 じて 機 構 の 評 価 手 法 を 定 着 させ 組 織 としての 評 価 能 力 の 強 化 を 図 った (1)3つの 援 助 手 法 全 体 として 整 合 性 のある 評 価 手 法 の 確 立 事 後 評 価 については 21 年 度 までに 整 備 した3つの 援 助 手 法 で 統 一 的 な 事 後 評 価 の 体 系 の 下 外 部 評 価 者 との21 年 度 契 約 締 結 分 ( 実 施 は22 年 度 技 術 協 力 円 借 款 無 償 資 金 協 力 : 合 計 175 案 件 )の 評 価 結 果 を23 年 3 月 末 に 公 開 し 22 年 度 契 約 締 結 分 ( 技 術 協 力 円 借 款 無 償 資 金 協 力 : 合 計 149 案 件 )について 対 象 案 件 を 選 定 し 評 価 業 務 に 着 手 し た 3つの 援 助 手 法 を 対 象 とした 機 構 事 業 評 価 ガイドラインを22 年 6 月 に 作 成 し 公 開 した さらに 新 評 価 手 法 に 関 する 理 解 促 進 を 目 的 としたマルチメディア 教 材 について 日 本 語 版 英 語 版 に 続 きスペイン 語 版 を 作 成 した (2) 成 果 指 標 の 標 準 化 事 業 実 施 部 門 が 行 う 評 価 の 監 理 や 支 援 の 一 環 として 案 件 の 計 画 段 階 で 作 成 される 事 業 事 前 評 価 表 について 評 価 部 が 通 年 にわたって 内 容 確 認 を 行 い 事 業 実 施 部 門 による 案 件 開 始 後 の 適 切 な 進 捗 管 理 評 価 改 善 が 行 われるよう 客 観 的 な 指 標 の 設 定 を 促 進 した また 技 術 協 力 の 終 了 時 評 価 においても 設 定 された 指 標 に 基 づき 評 価 分 析 の 客 観 性 をチェッ クし 助 言 を 行 った 21 年 度 より 導 入 した 無 償 資 金 協 力 の 事 前 評 価 について 各 案 件 において 設 定 された 定 量 定 性 的 な 評 価 指 標 を 内 部 向 けにデータベース 化 した( 約 150 件 今 後 も 継 続 更 新 ) こ れにより 無 償 資 金 協 力 に 係 る 指 標 の 標 準 化 へ 向 けた 第 一 歩 となった また 成 果 重 視 の 事 業 運 営 を 推 進 する 観 点 から 事 業 効 果 検 証 の 精 度 を 高 めるために 統 計 分 析 や 成 果 重 視 のマネジメントに 関 する 研 修 等 を 行 い 必 要 な 調 査 能 力 の 向 上 を 図 った (3) 在 外 事 務 所 における 評 価 能 力 の 拡 充 国 際 協 力 人 材 赴 任 前 研 修 の 一 環 として 事 業 評 価 に 関 する 研 修 を 行 い 海 外 拠 点 の 評 価 能 力 の 向 上 を 図 った また 21 年 度 に 続 いてテレビ 会 議 システムを 活 用 した 事 業 評 価 に 関 する 遠 隔 セミナーを 海 外 拠 点 の 日 本 人 職 員 を 対 象 として2 回 開 催 し さらに22 年 度 の 新 たな 試 みとして 現 地 職 員 を 対 象 とした 同 様 のセミナーを 英 語 フランス 語 スペイン 語 で 計 4 回 開 催 し 延 べ200 名 の 参 加 を 得 た これにより 在 外 における 技 術 協 力 円 借 款 無 償 資 金 協 力 の3つの 援 助 手 法 に 関 する 評 価 手 法 に 関 する 理 解 促 進 と 評 価 結 果 活 用 を 支 援 した (4) 評 価 手 法 の 開 発 と 充 実 援 助 効 果 及 び 説 明 責 任 の 向 上 を 目 指 すうえで 重 要 な 課 題 について 協 力 プログラムの 評 価 やインパクト 評 価 等 新 しい 評 価 手 法 の 試 行 的 な 実 施 を 進 めた 協 力 プログラム 評 価 については 特 定 のテーマや 開 発 目 標 を 切 り 口 として 機 構 の 協 力 を 総 合 的 に 評 価 分 析 し 将 来 のより 効 果 的 な 協 力 の 計 画 実 施 に 資 することを 目 的 としている 21 年 度 に 実 施 したテーマ 別 評 価 プログラム 評 価 手 法 検 討 のためのマスタープランの 試 行 的 評 価 を 踏 まえ 22 年 度 は 協 力 プログラム 評 価 の 制 度 構 築 ( 評 価 方 法 分 析 ツール 等 ) を 検 討 した また 同 テーマ 別 評 価 で 得 られた 知 見 を 援 助 アプローチ( 水 資 源 管 理 )の 検 討 に 際 して 活 用 した 91

94 また データ 収 集 分 析 の 方 法 を 工 夫 し 統 計 的 に 精 緻 な 比 較 を 行 うことにより 数 値 に 基 づ く 協 力 効 果 のより 正 確 な 把 握 が 可 能 となる インパクト 評 価 手 法 の 実 施 に 取 り 組 んでいる 22 年 度 は 事 業 の 手 法 改 善 や 対 象 地 域 拡 大 の 意 思 決 定 等 に 活 用 するために 事 業 部 門 のニー ズに 基 づいた 案 件 への 適 用 拡 充 ( 学 校 運 営 道 路 保 健 等 3 件 以 上 ) 21 年 度 からの 継 続 4 件 ( 灌 漑 初 等 教 育 )の 実 施 を 行 い また 結 果 の 対 外 的 な 発 信 ( 学 会 )も 行 った 2. 外 部 評 価 の 充 実 (1) 事 業 評 価 外 部 有 識 者 委 員 会 ( 旧 外 部 有 識 者 事 業 評 価 委 員 会 )の 開 催 機 構 では 従 来 外 部 有 識 者 事 業 評 価 委 員 会 を 定 期 的 に 開 催 し 主 に 評 価 の 質 及 び 評 価 結 果 の 客 観 性 の 向 上 の 観 点 から 評 価 制 度 手 法 の 改 善 のための 助 言 等 を 得 てきたが 22 年 6 月 に 公 表 された 外 務 省 による ODAのあり 方 に 関 する 検 討 最 終 とりまとめ 結 果 を 受 け 評 価 制 度 手 法 の 改 善 を 評 価 のアカウンタビリティの 確 保 評 価 の 質 の 向 上 フィードバ ックの 強 化 といった3つの 観 点 で 整 理 し 提 言 の 対 象 分 野 を 明 確 化 した 機 構 は これらに 関 する 提 言 等 を 得 るため 従 来 の 委 員 会 を 改 組 し 新 たに 事 業 評 価 外 部 有 識 者 委 員 会 を 設 置 した 22 年 9 月 に 開 催 した 第 1 回 委 員 会 では 3つの 観 点 を 中 心 とした 事 業 評 価 の 現 状 と 今 後 の 課 題 について 事 務 局 より 説 明 また 22 年 12 月 には 第 2 回 委 員 会 を 開 催 し 21 年 度 事 業 評 価 の 結 果 分 析 や 事 業 評 価 年 報 の 作 成 方 針 等 について 説 明 を 行 い 各 々について 委 員 より 助 言 等 を 得 た (2) 外 部 有 識 者 機 関 等 が 参 画 する 評 価 の 拡 充 評 価 部 が 実 施 する 案 件 別 事 後 評 価 は 上 記 1.の 通 り21 年 度 より3つの 援 助 手 法 で 統 一 制 度 を 導 入 した 21 年 度 は 外 務 省 から 移 管 された 無 償 資 金 協 力 も 含 め 全 評 価 案 件 を 原 則 として 外 部 の 第 三 者 による 評 価 とし 案 件 の 規 模 に 応 じた 効 率 的 かつ 質 を 確 保 した 評 価 を 行 う 観 点 から 協 力 金 額 10 億 円 以 上 の 案 件 は 現 地 調 査 を 行 う 詳 細 事 後 評 価 2 億 円 以 上 10 億 円 未 満 の 案 件 は 現 地 調 査 を 行 わず 質 問 表 を 用 いた 簡 易 事 後 評 価 を 試 行 的 に 実 施 した ODAのあり 方 に 関 する 検 討 最 終 とりまとめ や 行 政 刷 新 会 議 による 事 業 仕 分 け 等 の 提 言 指 摘 を 踏 まえ 評 価 の 質 的 な 向 上 の 必 要 性 が 改 めて 確 認 されていることから 原 則 協 力 金 額 10 億 円 以 上 については 外 部 の 第 三 者 による 詳 細 事 後 評 価 を 今 後 も 継 続 しつつ 一 部 案 件 についてはより 詳 細 な 分 析 を 行 うこととした なお 簡 易 事 後 評 価 については 21 年 度 の 実 施 状 況 を 踏 まえ 質 を 確 保 しつつ 効 率 的 な 評 価 を 行 う 観 点 から 見 直 しを 行 い 事 業 評 価 外 部 有 識 者 委 員 会 からの 助 言 も 受 けつつ 海 外 拠 点 が 実 施 機 関 へのヒアリングや 現 地 踏 査 を 通 じて 評 価 に 必 要 な 情 報 を 収 集 分 析 し 評 価 部 による 横 断 的 チェックを 行 う 内 部 評 価 に 切 り 替 える 方 針 とした このように 案 件 の 規 模 や 性 質 に 応 じた 評 価 方 法 とすることにより 評 価 対 象 案 件 数 を 維 持 しつつ 一 層 の 質 の 向 上 に 取 り 組 んだ 上 記 取 組 により 外 部 の 第 三 者 による 事 後 評 価 の 割 合 は 目 標 の50%を 上 回 る 予 定 である (62%:93 件 /150 件 ) 92

95 外 部 有 識 者 機 関 等 の 参 画 * 割 合 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 目 標 値 本 邦 事 後 評 価 4 件 /15 件 95 件 /100 件 175 件 /177 件 93 件 /93 件 - 事 後 評 価 ( 在 外 ) 26 件 /29 件 0 件 /7 件 0 件 /3 件 0 件 /58 件 - 合 計 30 件 /44 件 95 件 /107 件 175 件 /180 件 93 件 /150 件 50% (68%) (89%) (97%) (62%) * 案 件 別 事 後 評 価 プログラム 評 価 テーマ 別 評 価 * なお 本 項 は 技 術 協 力 円 借 款 無 償 資 金 協 力 を 対 象 としている そのため 海 外 投 融 資 の 事 後 評 価 ( 全 て 外 部 評 価 )は 含 めていない * 21 年 度 着 手 分 については 本 邦 事 後 評 価 に 試 行 実 施 の 簡 易 事 後 評 価 (90 件 )を 含 む * 22 年 度 着 手 分 については 内 部 評 価 制 度 への 移 行 に 伴 い 事 後 評 価 ( 在 外 )が 増 加 3. 評 価 内 容 の 情 報 提 供 ( 指 標 : 評 価 結 果 の 公 開 状 況 ) ホームページ 上 での 評 価 結 果 要 約 の 迅 速 な 公 開 事 業 実 施 部 門 に 対 する 個 別 案 件 の 各 種 評 価 報 告 書 の 作 成 公 開 の 定 期 的 な 働 きかけ 等 を 通 じて わかりやすい 形 での 評 価 結 果 の 迅 速 な 公 開 を 引 続 き 推 進 した アカウンタビリティの 向 上 やフィードバックの 強 化 に 資 するため 22 年 9 月 にホームペ ージに 評 価 結 果 の 検 索 機 能 を 加 えた これにより 機 構 内 外 から3つの 援 助 手 法 の 評 価 結 果 約 3,300 件 の 検 索 が 可 能 となり 各 種 評 価 情 報 へのアクセスしやすさが 向 上 した また 機 構 評 価 業 務 やODA 事 業 の 効 果 に 関 するわかりやすい 対 外 発 信 を 目 的 として 毎 年 著 名 人 や 有 識 者 をODAの 現 場 モニタリングのため 派 遣 している 22 年 度 は 23 年 2 月 に 遠 藤 久 美 子 氏 (タレント)をカンボジア ラオスに 続 いて23 年 2 月 -3 月 に 黒 田 かを り 氏 (CSOネットワーク 共 同 事 業 責 任 者 )をガーナに それぞれ 派 遣 した 両 氏 には 帰 国 後 自 身 のブログや 機 構 ホームページ 事 業 評 価 年 次 報 告 書 2011( 発 行 準 備 中 ) 等 を 活 用 し 幅 広 い 関 心 層 に 向 けて 現 地 モニタリングの 経 験 や 所 感 を 発 信 いただいている 4. 評 価 内 容 のフィードバック( 指 標 : 評 価 から 得 られた 教 訓 の 事 業 への 活 用 状 況 ) 機 構 は 評 価 結 果 の 活 用 を 通 じた 事 業 の 改 善 を 図 るため 基 本 方 針 の 策 定 や 新 規 事 業 (プ ロジェクト プログラム)の 形 成 時 の 資 料 及 び 事 業 事 前 評 価 表 に 過 去 の 類 似 案 件 からの 教 訓 の 活 用 状 況 を 記 載 する 欄 を 設 け その 活 用 を 推 進 している 22 年 度 に 作 成 された 全 ての 事 業 事 前 評 価 表 も 同 欄 を 活 用 し 新 規 案 件 形 成 に 際 して 過 去 の 評 価 結 果 から 得 られた 教 訓 の 活 用 を 図 った( 具 体 的 事 例 は 以 下 の 通 り) また 案 件 別 事 業 評 価 やテーマ 別 評 価 等 の 結 果 を 踏 まえ 必 要 に 応 じ 評 価 部 から 助 言 した 21 年 度 事 後 評 価 については 個 々の 評 価 結 果 に 加 え 開 発 効 果 向 上 に 向 けた3つの 援 助 手 法 間 及 びドナー 間 の 連 携 また 適 切 な 目 標 と 指 標 設 定 の 観 点 から 横 断 的 分 析 を 新 たに 行 っ た 機 構 は 内 部 フィードバックの 強 化 へ 向 け 22 年 度 より 新 たに 事 業 評 価 に 関 する 定 期 連 絡 会 を 立 ち 上 げた 同 連 絡 会 は 原 則 として 年 に2 回 開 催 し 評 価 部 門 と 事 業 実 施 部 門 間 で の 事 業 評 価 に 関 する 連 絡 や 情 報 共 有 意 見 交 換 を 促 進 している 開 発 効 果 向 上 の 観 点 からは 相 手 国 政 府 へ 評 価 内 容 のフィードバックを 図 るとともに 相 手 国 政 府 の 評 価 能 力 の 向 上 を 支 援 することも 重 要 である 21 年 度 事 後 評 価 のうち 現 地 調 査 を 伴 う 詳 細 な 事 後 評 価 については 全 件 において 相 手 国 政 府 に 評 価 内 容 を 直 接 フィードバッ 93

96 クしたほか ベトナムとフィリピンでは 有 償 資 金 協 力 に 係 る 先 方 政 府 の 評 価 監 理 能 力 向 上 のため 合 同 事 後 評 価 を 通 じた 評 価 マネジメント 研 修 等 を 実 施 した 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 評 価 結 果 活 用 の 取 組 事 例 技 術 協 力 プロジェクト 保 健 人 材 開 発 強 化 プロジェクト (タンザニア) タンザニア HIV 感 染 予 防 のための 組 織 強 化 プロジェクト 終 了 時 評 価 にて 保 健 情 報 管 理 システムやモニタリング 評 価 といった 分 野 横 断 的 なコンポーネントが 活 動 に 含 まれる 場 合 は 活 動 の 重 複 や 不 必 要 なシステムの 乱 立 を 避 けるため 計 画 立 案 段 階 におい て 保 健 システム 全 体 に 視 座 をおいた 調 査 の 実 施 が 必 要 である との 教 訓 を 得 た これを 踏 まえ 本 件 では 事 前 調 査 の 段 階 から 保 健 福 祉 省 モニタリング 評 価 ユニットや 関 連 する 開 発 パートナーとの 協 議 を 行 い 活 動 の 重 複 がないように 調 整 を 行 った パキスタンにおける 保 健 管 理 情 報 システム 整 備 計 画 調 査 において 保 健 情 報 システムの 強 化 においては システムの 普 及 のみならず その 後 のシステムの 維 持 管 理 が 課 題 であると の 教 訓 を 得 ている 本 プロジェクトでは システムの 継 続 的 な 維 持 管 理 については 世 界 基 金 の 資 金 を 活 用 してタンザニア 政 府 が 責 任 を 持 つ 旨 事 前 調 査 で 合 意 している 円 借 款 バンコク 大 量 輸 送 網 整 備 事 業 (パープルライン)(Ⅱ) (タイ) これまでの 運 輸 交 通 分 野 における 類 似 事 業 の 事 後 評 価 から 路 面 交 通 が 非 常 に 渋 滞 して おり 移 動 時 間 短 縮 と 時 間 の 正 確 性 に 優 れる 高 架 鉄 道 に 対 する 潜 在 的 ニーズが 高 いと 考 え られる 都 市 においては 潜 在 的 ニーズを 喚 起 し 事 業 効 果 を 高 めるための 検 討 をすべきとの 提 言 がある 本 事 業 では 1 新 設 駅 周 辺 開 発 2 沿 線 地 域 開 発 3 競 合 先 となるバス 運 行 との 調 整 ( 運 行 ルートや 料 金 の 見 直 しを 含 む) 4 新 設 駅 発 着 の 新 規 バス 運 行 5 地 下 鉄 高 架 鉄 道 バス 等 の 異 なるモード 間 での 共 通 チケット 導 入 等 について タイ 高 速 度 交 通 公 社 との 協 議 を 踏 まえ 必 要 に 応 じて 円 借 款 附 帯 事 業 技 術 協 力 プロジェクト 等 の 実 施 も 含 め タイ 政 府 に 働 きかけていくことを 検 討 する 無 償 資 金 協 力 ダカール 州 及 びティエス 州 小 中 学 校 建 設 計 画 (セネガル) 同 国 で18 年 度 に 実 施 した 類 似 事 業 ( 小 中 学 校 教 室 建 設 計 画 )は5 州 計 60サイトで2 86 教 室 の 建 設 を 実 施 したが サイトが 広 範 囲 であり 施 工 監 理 が 極 めて 困 難 となってい る また 現 地 施 工 業 者 の 技 術 的 財 務 的 な 能 力 により 工 事 の 進 捗 が 大 きく 左 右 された 現 段 階 での 教 訓 として 1 対 象 サイトの 絞 込 み 2 現 地 施 工 業 者 の 選 定 基 準 のあり 方 等 に 配 慮 した 案 件 形 成 の 必 要 性 が 挙 げられた 本 事 業 では 上 記 の 教 訓 を 踏 まえ 対 象 サイトを 地 域 的 にまとめ 2ヶ 月 先 行 して 工 事 を 開 始 するモデルサイトを 設 置 して 各 施 工 業 者 を 集 め 技 術 指 導 を 行 い 要 求 品 質 の 認 識 統 一 に 取 り 組 むなど 施 工 管 理 に 十 分 配 慮 した 事 業 計 画 を 策 定 した 5.コスト 効 率 性 評 価 の 開 発 への 取 組 ( 指 標 :コスト 効 率 性 に 関 する 評 価 手 法 の 開 発 の 取 組 ) 機 構 は 19 年 度 以 降 これまで 継 続 して 費 用 対 効 果 の 明 確 化 に 向 けたコスト 効 率 性 評 価 のあり 方 の 検 討 を 進 めてきた 19 年 度 は まず 経 済 協 力 開 発 機 構 (OECD) 開 発 援 助 委 員 会 (DAC)における 考 え 方 に 基 づき 本 調 査 で 取 り 上 げるコスト 効 率 性 を 事 前 評 価 段 階 で 所 与 の 成 果 達 成 に 必 要 と 推 計 された 事 業 計 画 額 に 対 して どの 程 度 尐 ない 事 業 実 績 額 で 成 果 を 達 成 したか と 定 義 94

97 し その 上 で 過 去 10 年 間 に 終 了 した 技 術 協 力 424 件 を 対 象 に 調 査 分 析 を 行 った その 結 果 開 始 時 期 及 び 対 象 地 域 等 と 事 業 費 との 相 関 が 一 定 程 度 確 認 されたものの 事 業 のアウ トカムと 事 業 費 の 間 には 有 意 な 関 係 が 見 出 せなかった 一 方 で 計 画 時 と 終 了 時 の 事 業 費 を 比 較 した 結 果 計 画 と 実 績 の 差 は 減 尐 傾 向 であったものの より 精 緻 な 計 画 策 定 と 適 切 なモ ニタリングの 必 要 性 が 明 らかになった 20 年 度 と21 年 度 は 前 年 度 で 検 証 に 至 らなかったアウトカムレベルの 効 果 に 着 目 し 事 業 の 類 型 化 とその 分 類 と 事 業 費 との 関 係 分 析 を 試 みた 対 象 は 外 部 有 識 者 の 助 言 も 得 つ つ 比 較 的 定 量 データの 得 やすい 保 健 医 療 分 野 の 技 術 協 力 とし 約 20 件 について 事 例 研 究 を 行 った その 結 果 技 術 協 力 については 協 力 内 容 が 多 様 であるうえ 能 力 向 上 の 金 額 計 量 が 適 さない 場 合 がある 等 の 特 徴 から 目 標 達 成 や 効 果 発 現 の 度 合 いに 関 する 案 件 間 の 比 較 が 難 しいことが 確 認 された なお その 際 に 対 象 にした 保 健 医 療 分 野 においても 事 業 の 成 果 を 客 観 的 に 測 定 するために 必 要 となる 定 量 的 なデータの 蓄 積 は 十 分 ではなく 数 値 目 標 の 設 定 やモニタリングの 拡 充 が 今 後 の 課 題 として 挙 げられた 22 年 度 は 前 年 度 までの 調 査 結 果 を 踏 まえ 民 間 で 活 用 されている 各 種 の 定 量 的 評 価 手 法 ( 顧 客 満 足 度 調 査 等 )について 専 門 コンサルタント 及 びNPOを 通 じて 分 析 を 進 め 協 力 対 象 グループのニーズ 充 足 度 に 着 目 した 定 量 的 評 価 の 事 後 評 価 における 適 用 可 能 性 を 検 討 し た その 結 果 上 述 した 案 件 類 型 化 の 難 しさによる 相 互 比 較 の 制 約 満 足 度 と 投 入 コストを もって 事 業 の 費 用 対 効 果 の 評 価 を 行 うことの 適 切 性 等 の 観 点 から 本 手 法 の 通 常 の 案 件 別 事 後 評 価 に 対 する 適 用 可 能 性 は 低 く また 技 術 協 力 におけるコスト 効 率 性 評 価 の 組 み 入 れは 困 難 であることが 判 明 した 他 方 で コスト 効 率 性 評 価 開 発 の 目 的 としていた 成 果 に 対 するコストの 適 正 化 効 率 化 については 第 二 次 中 期 計 画 期 間 中 にわたり 成 果 の 定 量 化 数 値 目 標 設 定 の 徹 底 事 業 計 画 の 精 緻 化 適 切 なモニタリング 等 の 取 組 を 推 進 し 一 定 の 進 捗 をみており これらの 取 組 を 通 じ 今 後 も 総 合 的 に 対 応 していく 予 定 である 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 す る 一 貫 した 評 価 の 実 施 状 況 外 部 有 識 者 事 業 評 価 委 員 会 の 開 催 実 績 外 部 有 識 者 機 関 等 が 参 画 した 事 後 評 価 の 全 事 後 評 価 件 数 に 占 める 割 合 (5 0% 以 上 ) 評 価 結 果 の 公 開 状 況 評 価 から 得 られた 教 訓 の 事 業 への 活 用 状 況 コスト 効 率 性 に 関 する 評 価 手 法 の 開 発 の 取 組 評 価 評 定 ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) ハ 21 年 度 までに 確 立 した3つの 援 助 手 法 全 体 として 整 合 性 のある 評 価 手 法 の 着 実 な 実 施 と 改 善 に 取 り 組 み 職 員 現 地 職 員 の 評 価 能 力 強 化 を 支 援 し 評 価 の 質 の 向 上 を 促 進 した 事 後 評 価 については 対 象 案 件 数 の 増 加 等 に 対 応 しつつ 評 価 の 質 を 確 保 する 観 点 から 実 施 方 法 を 見 直 した 結 果 外 部 評 価 の 比 率 に 減 尐 が 見 られた が 目 標 値 は 上 回 った 今 後 上 記 見 直 しを 踏 まえて 適 切 な 目 標 を 検 討 予 定 である 事 業 評 価 に 係 る 外 部 有 識 者 委 員 会 については 外 務 省 の ODAあり 方 検 討 最 終 と りまとめ を 受 けて 迅 速 に 体 制 を 見 直 し 評 価 のアカウンタビリティ 質 フィー 95

98 ドバックの3 本 柱 に 係 る 助 言 を 得 る 体 制 を 築 いた 評 価 結 果 の 活 用 については ホームページの 検 索 機 能 付 与 等 を 通 じて 対 外 発 信 の 強 化 に 取 り 組 んだ また 協 力 プログラムの 評 価 やインパクト 評 価 は 事 例 研 究 や 対 象 案 件 の 拡 充 を 進 めた コスト 効 率 性 に 関 する 評 価 手 法 の 開 発 に 関 しては これ までの 調 査 研 究 結 果 を 整 理 し 技 術 協 力 における 組 み 入 れは 困 難 であることが 判 明 したが 費 用 対 効 果 の 明 確 化 と 向 上 に 向 けた 今 後 の 総 合 的 な 取 組 方 針 を 策 定 した 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 通 り 順 調 である なお 3つの 援 助 手 法 全 体 として 整 合 性 のある 評 価 手 法 が 定 着 し 質 向 上 の 取 組 が 行 われており 引 続 き 客 観 的 な 評 価 を 期 待 する 評 価 結 果 のフィードバック 体 制 が 確 立 していることを 高 く 評 価 する また プログラム アプローチの 進 捗 にあ わせ これまで 取 り 組 んできたプログラム 評 価 の 試 行 等 で 得 られた 知 見 を 活 かしつ つ 協 力 プログラムの 評 価 可 能 性 を 高 める 取 組 を 進 めるとともに 数 値 目 標 設 定 の 徹 底 等 成 果 の 明 確 化 へ 向 けた 取 組 を 推 進 していくことが 求 められる 96

99 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.11 技 術 協 力 大 項 目 2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するためと るべき 措 置 中 項 目 (3) 各 事 業 毎 の 目 標 小 項 目 (イ) 技 術 協 力 ( 法 第 13 条 第 1 項 第 1 号 ) (i) 技 術 協 力 業 務 は 開 発 途 上 地 域 における 人 的 資 源 の 開 発 技 術 水 準 の 向 上 及 び 公 共 的 な 開 発 計 画 の 立 案 を 支 援 することにより 開 発 途 上 地 域 の 経 済 的 社 会 的 開 発 の 促 進 及 び 福 祉 の 向 上 に 寄 与 することを 目 的 としており 条 約 その 他 の 国 際 約 束 に 基 づき 案 件 を 効 果 的 効 率 的 及 び 迅 速 に 実 施 する また 想 定 される 投 入 要 素 の 内 容 及 び 概 算 経 費 の 精 度 の 向 上 を 図 りつつ 案 件 の 実 施 に 当 たり 投 入 要 素 の 組 み 合 わせ 量 時 期 等 を 適 切 に 決 定 するとともに 案 件 の 実 施 中 に 行 う 評 価 の 結 果 を 踏 まえて 当 該 案 件 の 内 容 に ついて 適 切 に 見 直 しを 行 う そのために 総 合 的 能 力 開 発 を 重 視 した 事 業 を 実 施 し その 知 見 の 蓄 積 に 努 める 開 発 途 上 国 支 援 における 南 南 協 力 の 意 義 と 有 効 性 に 留 意 し 南 南 協 力 支 援 事 業 の 効 果 的 な 実 施 を 図 る 候 補 案 件 に 想 定 される 概 算 経 費 の 標 準 的 な 算 出 方 法 を 導 入 する 案 件 実 施 に 当 たり 事 業 内 容 と 積 算 内 容 の 精 緻 化 を 図 るとともに 実 施 中 は 目 標 達 成 に 向 け 評 価 結 果 を 踏 まえ 進 捗 状 況 や 外 部 状 況 の 変 化 に 応 じて 投 入 要 素 を 機 動 的 に 見 直 すなど 事 業 マネジメントについて 一 層 の 向 上 を 図 る (ⅱ) 研 修 員 受 入 について 各 研 修 コースについて 開 発 途 上 国 の 需 要 にかなっているか 効 果 的 なものとなっているかを 第 三 者 の 参 加 を 得 て 客 観 的 に 検 証 し その 結 果 を 研 修 コース 及 びプログラムの 改 廃 に 的 確 に 反 映 できるようなシステムを 確 立 する また 海 外 国 内 別 に 研 修 の 実 施 基 準 を 策 定 し 効 果 的 かつ 効 率 的 な 取 組 を 促 進 する 加 えて 帰 国 研 修 員 に 対 するフォローアップの 充 実 等 により その 活 用 を 図 る 青 年 研 修 事 業 については 事 業 の 有 する 開 発 教 育 効 果 にも 配 慮 しつつ 交 流 性 の 強 い プログラムを 廃 止 し 技 術 研 修 へ 絞 り 込 むことにより 従 来 以 上 に 専 門 的 知 見 の 習 得 を 重 視 した 事 業 内 容 とする 具 体 的 には 第 三 者 の 参 加 も 得 て 事 業 の 成 果 をより 客 観 的 に 検 証 するため 事 前 から 事 後 の 事 業 評 価 のシステムを 改 善 するとともに 課 題 毎 に 事 業 方 針 を 定 め 評 価 結 果 と 併 せて 研 修 案 件 の 改 廃 と 新 設 に 反 映 させるシステムを 確 立 する 海 外 国 内 で 実 施 することが 妥 当 な 研 修 案 件 の 基 準 を 策 定 するとともに 特 に 国 内 で 実 施 する 研 修 については 研 修 員 個 人 の 育 成 にとどまらず 組 織 開 発 や 制 度 改 善 を 重 視 する 日 本 の 知 識 や 経 験 が 開 発 途 上 国 の 問 題 解 決 により 効 果 的 に 活 かされるよう 大 学 との 連 携 などにより 研 修 内 容 の 付 加 価 値 を 高 め 研 修 の 方 法 を 改 善 するとともに 研 修 案 件 終 了 後 のフォローアップ 活 動 を 充 実 させる 青 年 研 修 事 業 について 開 発 途 上 国 の 援 助 課 題 に 合 致 した 技 術 協 力 に 絞 り 込 むことに より 研 修 効 果 を 高 める (ⅲ) 相 手 国 からの 要 請 内 容 を 適 切 に 踏 まえつつ 案 件 に 相 応 しい 質 の 高 い 専 門 家 コン サルタントの 選 定 を 適 正 かつ 速 やかに 行 うとともに その 評 価 を 厳 正 に 行 い 以 後 の 選 97

100 定 の 向 上 に 適 確 に 反 映 させる このため 専 門 家 については 民 間 人 材 を 含 めた 幅 広 い 人 材 を 積 極 的 に 活 用 し 専 門 家 の 質 の 向 上 に 努 める そのた めに 人 選 基 準 を 踏 まえ 透 明 かつ 適 正 な 手 続 きによる 選 定 を 行 う また 高 度 な 案 件 等 で 関 係 省 庁 有 識 者 等 の 知 見 が 必 要 と 判 断 される 場 合 には 人 選 のための 委 員 会 を 開 催 する 人 材 の 適 正 な 再 活 用 を 念 頭 においた 人 材 の 業 績 評 価 の 着 実 な 実 施 と 反 映 を 図 る ま たコンサルタントについては コンサルタント 選 定 における 評 価 方 法 の 見 直 し 等 を 行 い 競 争 性 を 一 層 高 める 緊 急 な 選 定 手 続 きが 必 要 と 認 められる 案 件 については 引 き 続 き 迅 速 な 選 定 を 行 う 業 務 実 績 技 術 協 力 の 効 果 的 な 実 施 に 向 けて 総 合 的 な 能 力 開 発 を 重 視 した 事 業 及 び 南 南 協 力 支 援 に ついては 事 業 の 実 施 を 推 進 するとともに 開 発 効 果 増 大 の 観 点 から 援 助 潮 流 として 関 心 が 高 まっていることから 国 際 会 議 の 場 において 機 構 の 経 験 を 積 極 的 に 発 信 した また 研 修 の 実 施 等 を 通 じて 職 員 の 事 業 マネジメントの 向 上 を 図 った 研 修 員 受 入 事 業 については 事 後 評 価 制 度 を 確 立 し 帰 国 後 3 年 が 経 過 した 研 修 員 を 対 象 とした 質 問 表 による 全 数 調 査 及 び 国 を 選 定 し 特 定 の 分 野 課 題 における 分 析 を 行 う 調 査 を 実 施 した また 研 修 事 業 による 開 発 効 果 をさらに 高 めるため 案 件 の 改 廃 の 検 討 において 各 国 の 協 力 プログラムに 沿 った 研 修 の 形 成 実 施 を 行 うための 体 制 を 強 化 した 事 業 管 理 の 面 では 引 続 き 事 業 内 容 の 精 緻 化 や 事 業 マネジメントの 向 上 に 取 り 組 んだほか 専 門 家 については 民 間 人 材 を 含 めた 幅 広 い 人 材 の 積 極 的 活 用 を 行 う 観 点 から 引 続 き 公 示 公 募 による 人 材 の 確 保 を 推 進 した コンサルタント 選 定 については 競 争 性 の 向 上 を 図 る 様 々 な 取 組 を 実 施 するとともに 契 約 手 続 きの 透 明 性 向 上 の 観 点 から コンサルタント 選 定 プロ セス 及 び 結 果 について 外 部 審 査 委 員 による 審 査 コメントを 得 る 制 度 を 試 行 導 入 した 1. 総 合 的 能 力 開 発 を 重 視 した 事 業 の 実 施 及 び 知 見 の 蓄 積 ( 指 標 : 総 合 的 能 力 開 発 を 重 視 した 事 業 及 び 知 見 の 蓄 積 の 状 況 ) 機 構 は 近 年 の 国 際 社 会 における 技 術 協 力 の 動 向 やあり 方 に 関 する 議 論 日 本 の 協 力 の 経 験 等 も 踏 まえ 能 力 (キャパシティ) を 開 発 途 上 国 の 課 題 対 処 能 力 すなわち 個 人 や 組 織 の 能 力 のみならず 制 度 や 政 策 社 会 システムなどを 含 む 多 様 なレベルの 能 力 と 位 置 付 けている 開 発 途 上 国 の 課 題 対 処 能 力 が 個 人 組 織 社 会 などの 複 数 のレベルの 総 体 として 向 上 していくプロセス を 総 合 的 な 能 力 開 発 (キャパシティ ディベロップメン ト:CD) と 捉 え 人 材 育 成 組 織 強 化 制 度 政 策 の 設 計 コミュニティ エンパワメ ント 等 の 包 括 的 な 支 援 により 開 発 途 上 国 の 自 立 を 促 し 経 済 的 社 会 的 に 持 続 性 のある 成 果 をもたらす 事 業 の 推 進 を 目 指 している 特 にミレニアム 開 発 目 標 (MDGs)の 達 成 に 向 け CD 支 援 を 通 じて 持 続 的 な 組 織 制 度 作 りを 行 い 開 発 成 果 のスケールアップ 持 続 性 を 確 保 することの 重 要 性 を 他 ドナーと 共 有 している 平 成 22 年 度 は CD 支 援 の 視 点 を 踏 まえた 事 業 マネジメントのための 方 法 をとりまとめ たキャパシティ アセスメント ハンドブックの 英 語 版 を 作 成 し 事 業 対 象 国 における 現 地 職 員 や 相 手 国 政 府 関 係 者 によるCD 視 点 による 分 析 能 力 向 上 に 努 めるとともに 同 ハンドブ ックを 他 ドナーにも 広 く 共 有 するべく CDの 援 助 実 務 者 間 のネットワーク CDに 関 する 学 習 ネットワーク(Len-CD) に 情 報 リソースとして 登 録 を 行 った また 23 年 11 月 に 開 催 予 定 の 第 4 回 援 助 効 果 向 上 のためのハイレベルフォーラム(H 98

101 LF4) に 向 け CDに 関 する 議 論 を 促 進 するべく 対 外 発 信 の 強 化 に 取 り 組 んでいる 例 えば 23 年 2 月 に 開 催 された Len-CD 総 会 において 機 構 の 経 験 に 基 づき MDGsの 持 続 可 能 な 達 成 に 向 けて 財 務 省 等 の 公 共 財 政 管 理 に 関 する 能 力 開 発 だけでなく 各 セクター の 担 当 省 庁 地 方 政 府 地 域 コミュニティ 等 を 含 めた 総 合 的 な 能 力 開 発 及 びそのためのキャ パシティ アセスメントが 有 効 である 点 を 提 言 し 主 にアフリカ 諸 国 参 加 者 から 賛 同 を 得 て いる さらに HLF4に 向 けてCDの 議 論 を 集 約 すべく 23 年 3 月 に 機 構 はOECD(C D 専 門 家 ネットワーク) 及 びエジプト 政 府 と カイロでCDに 関 する 会 合 を 共 催 した 機 構 からは 上 記 キャパシティ アセスメント ハンドブックを 引 用 しつつ 事 業 におけるCD の 取 扱 いを 紹 介 し アフリカ 理 数 科 教 育 プロジェクトや 中 南 米 看 護 基 礎 教 育 プロジェクトを 事 例 に 実 践 的 なCDの 事 業 への 取 込 みと 成 果 について 発 表 し ドナー 側 開 発 途 上 国 側 参 加 者 から 高 い 評 価 を 得 た 会 合 のアウトプットとして CDに 関 するカイロ コンセンサス が 発 表 され 内 容 は 日 本 政 府 及 び 機 構 がこれまで 取 り 組 み 発 信 してきたものに 沿 っており HLF4へ 有 効 な 貢 献 となることが 期 待 される CDの 視 点 の 一 層 の 事 業 への 反 映 を 強 化 するために JICA 研 究 所 はCD 事 例 の 分 析 を 継 続 しており 22 年 度 は 上 記 HLF4を 見 据 えJICA 研 究 所 と 米 国 ブルッキングス 研 究 所 の 共 同 研 究 による 事 例 分 析 に 基 づくCDアプローチの 再 検 証 を 進 めた また 水 道 分 野 に おけるCDアプローチを 強 化 するために 開 発 途 上 国 の 都 市 水 道 分 野 及 び 水 道 事 業 体 に 対 す るキャパシティ アセスメントのためのハンドブックを 作 成 するとともに 同 内 容 も 踏 まえ た 公 開 セミナーを 行 った また 21 年 度 に 引 続 き CDの 視 点 の 一 層 の 事 業 への 反 映 を 強 化 するため 職 員 及 び 関 係 者 を 対 象 とする 研 修 を 実 施 するとともに CDを 重 視 した 事 業 を 推 進 した 研 修 の 実 績 国 際 協 力 人 材 赴 任 前 研 修 課 題 部 新 規 配 属 者 研 修 372 人 /12 回 104 人 /6 回 CD 事 業 推 進 において 機 構 は 中 長 期 的 な 視 野 に 基 づき 開 発 途 上 国 のCDプロセスにお ける 仕 組 みづくり 等 の 側 面 支 援 をさまざまな 事 業 形 態 や 規 模 で 行 ってきている 本 邦 における 研 修 を 通 じて 課 題 対 処 能 力 が 向 上 した 相 手 国 人 材 が 事 前 研 修 や 専 門 家 派 遣 ネットワーク 構 築 といった 複 数 の 方 法 を 組 み 合 わせることにより 成 果 が 自 国 はもとより 周 辺 国 にも 拡 大 したというCDの 成 果 が 発 現 した 事 例 は 以 下 の 通 り 本 邦 研 修 等 を 通 じたCDの 成 果 発 現 事 例 都 市 計 画 土 地 区 画 整 理 に 関 する 取 組 (アンデス 諸 国 ) アンデス 諸 国 (コロンビア ボリビア エクアドル ペルー ベネズエラ)では 都 市 の 急 速 な 膨 張 のため 適 切 な 都 市 計 画 に 基 づく 問 題 解 決 が 急 務 であったことからコロン ビア( 以 下 コ 国 ) 政 府 より 土 地 区 画 整 理 事 業 に 精 通 した 人 材 育 成 の 協 力 要 請 を 受 け コ 国 を 対 象 に 帯 広 市 役 所 等 の 協 力 を 得 て 土 地 区 画 整 理 事 業 に 関 する 研 修 コースを 実 施 し た この 研 修 を 通 じて コ 国 における 土 地 区 画 整 理 事 業 に 関 する 制 度 整 備 各 種 都 市 計 99

102 画 が 推 進 され 人 材 育 成 も 進 んだことを 踏 まえ 他 のアンデス4カ 国 も 加 えた 都 市 計 画 土 地 区 画 整 理 事 業 に 関 する 本 邦 研 修 を 実 施 した 本 研 修 コースは 対 象 国 を 拡 大 しただけ でなく 先 行 していたコ 国 向 け 研 修 の 成 果 を 活 用 し 本 邦 派 遣 前 にコ 国 で 事 前 研 修 を 行 う 形 態 とするとともに 帰 国 研 修 員 活 動 を 日 本 人 専 門 家 派 遣 によりフォローを 行 う 等 の 相 乗 効 果 を 図 り コ 国 及 び 他 のアンデス4カ 国 での 都 市 問 題 に 対 して 適 切 な 政 策 立 案 を 可 能 とする 人 材 の 育 成 を 図 った プロジェクトの 活 動 を 通 して 帰 国 研 修 員 が 自 国 の 中 心 都 市 等 行 政 の 中 枢 にて 本 研 修 で 習 得 した 手 法 を 応 用 し 都 市 計 画 土 地 区 画 整 理 事 業 実 施 のレベル 向 上 に 貢 献 した さらにコ 国 では 住 宅 環 境 国 土 開 発 省 が 進 める 法 令 策 定 において 同 省 所 属 帰 国 研 修 員 が 中 心 的 役 割 を 担 った コ 国 内 では 現 在 までに68 名 の 帰 国 研 修 員 が 育 成 されており 彼 らがネットワークを 形 成 し 周 辺 諸 国 の 帰 国 研 修 員 ともつながることにより コ 国 内 外 への 影 響 を 持 つほどの 活 躍 をするようになり プロ ジェクト 終 了 後 に 自 立 的 に 活 動 できる 基 礎 ができた また プロジェクトから 学 んだ 技 術 を 業 務 に 活 かし それぞれの 組 織 の 都 市 開 発 事 業 の 促 進 に 貢 献 することで 中 央 政 府 や 地 方 自 治 体 の 行 う 都 市 開 発 を 効 果 的 なものとすることができた 2. 南 南 協 力 支 援 事 業 の 充 実 等 (1) 南 南 協 力 支 援 事 業 の 効 果 的 な 実 施 ( 指 標 : 南 南 協 力 支 援 事 業 の 実 績 ) 20 年 9 月 にアクラで 開 催 された 援 助 効 果 向 上 に 関 するハイレベル フォーラム 以 降 開 発 効 果 増 大 の 観 点 から 南 南 協 力 の 有 効 性 の 認 識 が 高 まっており 機 構 は 南 南 協 力 支 援 の 豊 富 な 知 見 や 経 験 に 基 づき 南 南 協 力 は 社 会 経 済 の 発 展 段 階 や 歴 史 的 文 化 的 な 類 似 性 から 実 用 性 の 高 い 技 術 ノウハウを 移 転 共 有 することで 南 北 協 力 を 補 完 できる 点 気 候 変 動 や 感 染 症 対 策 等 の 広 域 での 協 力 が 不 可 欠 な 開 発 課 題 への 効 果 的 な 協 力 枠 組 である 点 等 につい て 積 極 的 な 発 信 に 取 り 組 んだ 具 体 的 には 国 連 開 発 計 画 (UNDP) 及 び 国 際 労 働 機 関 (ILO)と 共 催 で 22 年 11 月 にジュネーブにおいて 国 連 南 南 協 力 三 角 協 力 局 長 級 会 合 を 開 催 し 機 構 として 三 角 協 力 の 取 組 について 報 告 を 行 い 事 例 とて 紹 介 した 中 南 米 地 域 における 看 護 基 礎 教 育 に 関 する 広 域 技 術 協 力 プロジェクトは 保 健 分 野 の 優 良 事 例 として 表 彰 されるなど 機 構 の 南 南 協 力 支 援 の 取 組 が 高 く 評 価 された また 23 年 11 月 に 開 催 予 定 のHLF4に 向 け DAC 南 南 協 力 タスクチームが 行 なう 南 南 協 力 事 例 (22 年 3 月 にコ ロンビアで 開 催 された 南 南 協 力 及 びCDに 関 するハイレベル 会 合 で 収 集 した 約 110 件 )の 地 域 毎 の 事 例 研 究 において 機 構 としてアジア 太 平 洋 地 域 における 事 例 研 究 の 事 例 提 出 等 の 支 援 を 実 施 した 特 に 機 構 が 三 角 協 力 や 南 南 協 力 支 援 を 通 じて 新 興 ドナーと 効 果 的 な 援 助 実 施 マネジメントに 関 する 知 見 の 共 有 を 進 め ニーズに 基 づいた 南 南 協 力 事 業 の 形 成 や 持 続 性 開 発 効 果 の 確 保 に 取 り 組 んでいることについて 情 報 発 信 を 行 った このような 機 構 の 取 組 は DACドナーと 新 興 ドナーのパートナーシップを 深 めるものとして 南 南 協 力 提 供 国 であるブラジルなど 中 南 米 諸 国 からも 高 く 評 価 された また アジア 南 米 中 東 地 域 の 南 南 協 力 実 施 機 関 を 対 象 に 課 題 別 研 修 南 南 協 力 での 研 修 実 施 能 力 強 化 を 実 施 し 機 構 の 南 南 協 力 支 援 の 経 験 共 有 を 通 じ 南 南 協 力 の 実 施 能 力 向 上 及 び 実 施 プログラムの 拡 大 のための 支 援 を 行 なった なお 22 年 度 の 南 南 協 力 支 援 事 業 の 実 績 ( 国 際 約 束 に 基 づくもの) 及 び 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 100

103 南 南 協 力 事 業 の 実 績 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 第 三 国 研 修 ( 件 ) 第 三 国 専 門 家 ( 人 ) 南 南 協 力 支 援 の 取 組 事 例 中 米 カリブ 地 域 広 域 プロジェクト 看 護 基 礎 継 続 教 育 強 化 プロジェクト エルサルバドル グアテマラ ホンジュラス ニカラグア ドミニカ 共 和 国 の 中 米 カ リブ 地 域 の5カ 国 を 対 象 に 看 護 師 に 対 する 教 育 の 質 向 上 のため 看 護 基 礎 教 育 分 野 の 協 力 として エルサルバドルにおいて これまでの 機 構 の 協 力 により 育 成 された 人 材 を 活 用 し 看 護 基 礎 教 育 カリキュラム 作 成 地 域 看 護 看 護 教 育 機 関 と 臨 地 実 習 現 場 の 連 携 ( 教 育 臨 地 連 携 ) 等 に 関 し 各 国 の 看 護 教 育 指 導 者 への 研 修 を 行 うとともに 育 成 された 指 導 者 は 自 国 で 看 護 師 に 対 し 研 修 を 実 施 した また エルサルバドルを 対 象 と する 看 護 継 続 教 育 分 野 の 協 力 として 将 来 的 に 看 護 基 礎 教 育 分 野 と 同 様 にその 成 果 を 周 辺 各 国 と 共 有 することを 視 野 に 入 れつつ モデル 県 においてリプロダクティブヘルス 分 野 の 継 続 教 育 に 関 しファシリテーター 研 修 を 行 うとともに 育 成 されたファシリテータ ーを 中 心 に 助 産 に 関 わる 看 護 師 への 研 修 を 実 施 した これらの 協 力 の 結 果 適 切 な 看 護 ケアを 普 及 する 人 材 が 育 成 されるとともに 自 国 の 看 護 基 礎 教 育 カリキュラムを 見 直 すための 準 備 を 行 っている また 教 育 臨 地 連 携 モデル 書 案 が 作 成 され 国 による 承 認 プロセスが 行 われており 中 央 委 員 会 の 設 立 活 動 を 経 て 地 方 でも 委 員 会 が 発 足 され 地 方 委 員 による 看 護 基 礎 教 育 指 導 者 に 対 する 研 修 が 一 部 で 開 始 されるに 至 った 受 益 国 側 のオーナーシップに 基 づく 自 立 発 展 性 の 確 保 と 関 係 機 関 による 連 携 とネットワークの 促 進 といった 成 果 の 発 現 が 具 体 的 な 課 題 解 決 に 向 けた 方 策 を 共 有 するという 国 連 南 南 協 力 三 角 協 力 局 長 級 会 合 (22 年 11 月 )の 主 旨 に 合 致 し 保 健 分 野 の 南 南 協 力 支 援 の 優 良 事 例 として 高 く 評 価 された 3. 技 術 協 力 プロジェクトに 係 る 事 業 マネジメントの 向 上 ( 指 標 : 標 準 的 な 概 算 経 費 算 出 方 法 の 導 入 計 画 内 容 の 精 緻 化 を 図 るための 措 置 ) 機 構 では 適 切 な 事 業 予 算 の 計 画 管 理 を 行 うため 18 年 度 財 務 省 予 算 執 行 調 査 も 踏 ま え 19 年 度 より 要 望 調 査 段 階 ( 採 択 前 )における 候 補 案 件 の 検 討 にあたって 標 準 的 な 単 価 手 法 を 設 定 して 概 算 経 費 の 算 出 を 行 っている 22 年 度 についても 各 種 経 費 額 を 精 査 し 積 算 手 法 システムの 更 新 を 行 った 上 で 同 手 法 を 当 年 度 要 望 調 査 において 全 案 件 に 適 用 し 海 外 拠 点 及 び 地 域 部 にて 採 択 前 案 件 の 概 算 経 費 を 算 出 しつつ 予 算 計 画 管 理 に 努 めた また 予 算 規 模 が 縮 減 される 中 同 概 算 経 費 を 活 用 して 実 施 予 定 案 件 の 計 画 額 を 検 討 調 整 し 計 画 的 な 予 算 の 策 定 を 行 った 事 業 の 実 施 段 階 における 事 業 計 画 内 容 の 精 緻 化 に 関 しては 計 画 策 定 及 びモニタリングを 精 緻 に 行 うための 手 法 等 を 紹 介 する 事 業 マネジメント 研 修 を 課 題 部 地 域 部 等 の 本 部 101

104 職 員 のみならず 在 外 事 務 所 職 員 も 対 象 に 開 催 し 事 業 に 関 わる 職 員 の 技 術 協 力 プロジェク トに 係 る 事 業 マネジメント 能 力 の 向 上 を 図 った また 課 題 部 に 新 規 に 配 属 された 職 員 向 けに 協 力 プログラム プロジェクトの 計 画 実 施 監 理 の 実 務 を 理 解 する 共 通 の 導 入 研 修 を 実 施 した( 計 5 回 ) さらに 課 題 部 の 知 見 を 活 用 し た 案 件 の 形 成 等 に 関 する 技 術 支 援 について 国 内 外 の 事 業 担 当 部 署 から 随 時 要 望 を 受 けつけ 対 応 した 4. 研 修 事 業 の 評 価 システムの 改 善 と 研 修 案 件 の 改 廃 新 設 への 反 映 ( 指 標 : 研 修 事 業 評 価 シ ステムの 改 善 研 修 案 件 の 改 廃 と 新 設 の 検 討 手 順 の 改 善 ) (1) 研 修 員 受 入 事 業 の 評 価 システムの 改 善 事 前 から 事 後 に 至 る 評 価 システムの 確 立 に 向 け 本 部 関 連 部 署 及 び 国 内 機 関 の 職 員 で 構 成 する 研 修 評 価 に 関 する 検 討 会 での21 年 度 の 検 討 結 果 も 踏 まえ 22 年 度 は 事 後 評 価 の 制 度 を 確 立 するとともに 評 価 調 査 を 実 施 した 事 前 年 次 終 了 時 評 価 は 全 ての 課 題 別 研 修 で 実 施 し 制 度 の 定 着 が 図 られている 2 2 年 度 は より 効 率 的 な 運 用 に 向 け 研 修 評 価 マニュアル の 改 定 に 向 け 検 討 を 行 った 事 後 評 価 については 1 案 件 あたりの 投 入 規 模 が 比 較 的 小 さく 特 に 課 題 別 研 修 の 場 合 は 対 象 国 が 多 岐 にわたることも 考 慮 しつつ 効 果 的 かつ 効 率 的 に 実 施 するために 同 一 年 度 に 実 施 された 課 題 別 研 修 の 成 果 インパクト 等 を 主 に 定 量 的 に 把 握 分 析 することを 目 的 に 帰 国 後 3 年 が 経 過 した 研 修 員 全 員 を 対 象 とした 質 問 票 による 全 数 調 査 に 加 えて 国 を 選 定 して 当 該 国 の 特 定 分 野 課 題 における 成 果 インパクト 等 を 主 に 定 性 的 に 把 握 分 析 するテーマ 別 実 証 調 査 を 合 わせて 行 い 研 修 効 果 の 発 現 状 況 や 教 訓 等 を 確 認 する 評 価 制 度 として 確 立 し た 22 年 度 は 19 年 度 に 実 施 した 課 題 別 研 修 に 参 加 した 研 修 員 を 対 象 とした 全 数 調 査 及 びドミニカ 共 和 国 の 廃 棄 物 管 理 分 野 における 過 去 5 年 間 の 研 修 員 を 対 象 とした 現 地 調 査 を 行 った 22 年 度 に 行 った 事 後 評 価 の 結 果 概 要 は 次 の 通 り 22 年 度 の 事 後 評 価 結 果 全 数 ( 質 問 票 ) 調 査 :19 年 度 課 題 別 研 修 受 講 者 対 象 者 4,885 名 のうち 927 名 の 回 答 を 得 て 集 計 分 析 を 行 った 結 果 1 研 修 に 満 足 した ( 大 変 満 足 まあまあ 満 足 )との 回 答 がほぼ 全 員 であること 2 所 属 組 織 から 明 確 な 課 題 任 務 を 与 えられていた 研 修 員 は そうでない 研 修 員 と 比 較 して 帰 国 後 のアクションプランを 十 分 に 実 施 した 者 が 多 いこと 3 帰 国 後 より 計 画 的 に 仕 事 を 遂 行 仕 事 に 対 する 責 任 感 の 向 上 など 行 動 においてもポジティブな 変 化 があった 者 が 多 いこと 4 研 修 が 帰 国 後 役 立 った 点 として 同 僚 や 部 下 への 指 導 能 力 や 業 務 の 実 施 方 法 技 術 の 改 善 といった 個 人 の 活 動 のみならず 所 属 組 織 の 活 動 計 画 作 成 改 善 ( 約 75%) 所 属 組 織 のプロジェクト 形 成 ( 約 65%) 国 地 方 自 治 体 の 政 策 制 度 の 立 案 改 善 ( 約 48%) 等 組 織 や 社 会 レベルでのインパクト 発 現 にも 貢 献 して いること 5 帰 国 後 アクションプランを 実 施 できなかった 者 は 約 20%に 留 まり 概 ね 研 修 は 活 かされていること といった 研 修 の 成 果 が 確 認 できた 一 方 アクションプ ランを 実 施 できなかった 理 由 として 組 織 内 でのサポートを 得 られなかったこと が 約 36%を 占 めたことから 教 訓 として 研 修 員 受 入 の 対 象 とする 組 織 の 戦 略 的 な 選 定 や 機 構 の 協 力 事 業 に 関 与 する 者 の 人 選 が 重 要 と 考 えられる 102

105 テーマ 別 実 証 調 査 :ドミニカ 共 和 国 廃 棄 物 管 理 分 野 過 去 に 廃 棄 物 管 理 分 野 の 課 題 別 研 修 に 参 加 した 帰 国 研 修 員 31 名 (の 主 な 所 属 先 であ る3つの 自 治 体 を 調 査 した 結 果 研 修 員 個 人 の 能 力 向 上 に 留 まらず 研 修 で 作 成 したア クションプランが 所 属 先 の 計 画 として 実 行 され ゴミ 収 集 サービスの 向 上 料 金 回 収 率 向 上 による 収 入 増 加 など 組 織 社 会 レベルでのインパクト 発 現 が 認 められた 発 現 の 要 因 として 1 在 外 事 務 所 によるきめ 細 かい 管 理 体 制 2プログラム プロジ ェクトに 関 与 する 組 織 を 優 先 した 人 選 312に 係 る 先 方 窓 口 機 関 との 合 意 4フォロ ーアップ 調 査 団 やボランティア 等 との 連 携 による 研 修 員 所 属 先 の 支 援 5 体 系 的 な 知 識 習 得 による 組 織 能 力 の 底 上 げ 等 が 重 要 と 分 析 された (2) 研 修 案 件 の 改 廃 と 新 設 の 検 討 手 順 の 改 善 22 年 度 は 以 下 の 取 組 を 行 い 課 題 別 研 修 の 案 件 検 討 方 法 を 改 善 した ア. 課 題 別 研 修 の 年 度 計 画 及 び 要 望 調 査 の 改 善 相 手 国 の 要 望 により 即 したものになるよう 21 年 度 までに 改 善 を 行 った 課 題 別 研 修 の 年 度 計 画 の 作 成 方 法 と 要 望 調 査 方 式 を 継 続 して 行 うとともに 22 年 度 は より 効 果 的 かつ 効 率 的 な 案 件 の 計 画 実 施 のために 新 規 更 新 案 件 の 検 討 の 際 に 分 野 課 題 ごとに 機 構 内 関 係 部 署 の 協 働 による 検 討 プロセスを 設 け 各 分 野 の 協 力 方 針 等 に 沿 った 案 件 の 検 討 を 進 めた こうした 取 組 の 結 果 技 術 協 力 プロジェクトの 動 向 等 からの 必 要 性 の 確 認 や 継 続 案 件 を 含 め た 類 似 案 件 のグループ 化 などを 通 じて 案 件 が 整 理 されたことにより 要 望 調 査 の 実 施 段 階 に おいて 各 国 の 課 題 解 決 に 合 致 した 案 件 の 選 択 及 び 要 請 案 件 への 割 当 が 困 難 な 場 合 における 他 の 案 件 への 振 替 検 討 が 容 易 になる 等 の 効 率 化 が 図 られた なお プログラム アプローチ 強 化 の 方 針 に 沿 って 各 国 の 協 力 プログラムにおける 研 修 ニーズに 的 確 に 応 える 研 修 コースを 形 成 実 施 することにより 研 修 事 業 の 開 発 効 果 をさら に 高 めるため 課 題 部 及 び 国 内 機 関 との 協 働 による 分 野 課 題 ごとの 検 討 体 制 を 強 化 するとと もに 日 本 の 重 要 政 策 等 への 対 応 強 化 を 図 っていくための 案 件 形 成 に 係 る 枠 組 整 備 や 協 力 プロ グラムに 対 応 した 研 修 員 の 選 考 方 法 の 改 善 等 について 検 討 を 行 った イ. 第 三 者 検 証 制 度 等 による 研 修 案 件 の 改 廃 の 検 討 19 年 度 に 導 入 した 課 題 別 研 修 第 三 者 検 証 委 員 会 において 機 構 及 び 各 府 省 が 提 案 す る202 件 の 課 題 別 研 修 の 新 規 更 新 案 件 の 妥 当 性 及 び 有 効 性 を 検 証 した 本 邦 で 実 施 する ことの 妥 当 性 及 び 案 件 設 計 の 有 効 性 等 の 観 点 から 検 証 を 行 った 結 果 30 案 件 が 本 邦 におい て 実 施 する 研 修 としての 有 効 性 や 効 率 性 が 不 十 分 等 の 理 由 により 不 採 択 となった また 2 2 年 度 は 効 率 的 な 事 業 実 施 の 観 点 から 在 外 からの 要 望 数 による 新 規 更 新 案 件 の 採 択 の 基 準 を6 名 以 上 に 引 き 上 げた 結 果 要 望 人 数 不 足 等 により31 件 を 不 採 択 とした( 計 61 案 件 を 不 採 択 ) なお 独 立 行 政 法 人 の 事 務 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 を 踏 まえ 学 位 取 得 を 目 的 とした 長 期 の 研 修 は23 年 度 より 実 施 しないこととした また 日 本 語 研 修 等 の 縮 減 により 研 修 期 間 を23 年 度 より 短 縮 する 予 定 さらに 研 修 員 生 活 費 の 削 減 等 研 修 員 受 入 経 費 の 見 直 し に 取 り 組 んだ 5. 研 修 実 施 基 準 の 策 定 ( 指 標 : 研 修 員 受 入 事 業 の 実 施 基 準 の 策 定 組 織 開 発 や 制 度 改 善 を 重 視 した 研 修 の 実 績 ) 効 果 的 かつ 効 率 的 な 研 修 事 業 の 実 施 を 図 るべく 今 中 期 目 標 期 間 中 に 海 外 及 び 国 内 別 に 103

106 研 修 の 実 施 基 準 を 策 定 することとしており 19 年 度 に 本 邦 の 課 題 別 研 修 20 年 度 に 第 三 国 研 修 21 年 度 に 現 地 国 内 研 修 の 実 施 基 準 を 策 定 している 22 年 度 は これらの 研 修 実 施 基 準 に 則 り 効 果 的 かつ 効 率 的 な 国 内 外 での 研 修 案 件 の 形 成 実 施 に 取 り 組 んだ 本 邦 で 実 施 する 研 修 案 件 については 課 題 別 研 修 実 施 基 準 において 研 修 の 目 標 として 1 中 核 的 人 材 の 育 成 ( 中 核 人 材 育 成 型 ) 2 中 堅 人 材 を 対 象 とした 知 識 技 能 の 普 及 ( 人 材 育 成 普 及 型 ) 3 組 織 や 社 会 の 課 題 の 解 決 の 促 進 ( 課 題 解 決 促 進 型 ) 4 国 際 対 話 ( 国 際 対 話 型 )を 定 め 23 年 度 案 件 ( 新 規 更 新 )の 形 成 においても 組 織 開 発 や 制 度 改 善 の 視 点 から 研 修 員 の 所 属 組 織 における 成 果 発 現 が 期 待 される 案 件 を 重 視 した その 結 果 23 年 度 実 施 予 定 の 研 修 案 件 531 件 のうち 436 件 (82.1%)が 組 織 対 応 型 案 件 ( 人 材 育 成 普 及 型 課 題 解 決 促 進 型 )となり 組 織 開 発 や 制 度 改 善 を 重 視 した 案 件 形 成 が 定 着 し ている 組 織 開 発 や 制 度 改 善 を 重 視 した 案 件 の 割 合 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 41.1% 56.2% 65.4% 81.2% 82.1% (41 ホ イント 増 ) *カッコ 内 は 18 年 度 実 績 に 対 する 増 減 ポイント 率 を 示 す 6. 研 修 内 容 研 修 方 法 の 改 善 とフォローアップ 活 動 の 充 実 ( 指 標 : 研 修 内 容 研 修 方 法 の 改 善 ソフト 型 フォローアップ 協 力 の 実 績 ) (1) 研 修 内 容 方 法 の 改 善 課 題 別 研 修 の 内 容 方 法 等 に 関 し 改 善 が 望 ましい 事 項 を 列 挙 した 課 題 別 研 修 チェックリ スト の 改 善 項 目 に 沿 って 個 々の 研 修 案 件 について 改 善 を 図 った 22 年 度 は 本 邦 研 修 の 前 後 の 現 地 における 活 動 を 強 化 する 改 善 等 延 べ4,190 件 の 業 務 改 善 を 行 った また 研 修 の 効 果 を 高 めるために 21 年 度 に 開 発 した 研 修 員 の 主 体 的 な 学 びを 促 す 手 法 や 留 意 点 実 際 の 研 修 事 例 をまとめた 自 習 用 ファシリテーション 教 材 を 活 用 し 国 内 機 関 において 研 修 員 受 入 先 を 主 な 対 象 としたワークショップを 開 催 した (2)フォローアップ 活 動 の 充 実 22 年 度 は 課 題 別 研 修 と 連 動 し 現 地 セミナーの 実 施 や 試 行 的 事 業 の 支 援 等 の 帰 国 研 修 員 及 びその 所 属 組 織 の 取 組 を 本 邦 の 研 修 実 施 機 関 とともに 促 進 する 課 題 別 研 修 リンク 型 のソフト フォローアップ 協 力 25 件 を 実 施 した(21 年 度 実 績 30 件 ) また 研 修 員 相 互 及 び 事 業 関 係 者 とのコミュニケーション 促 進 を 目 的 として21 年 度 に 導 入 した 研 修 員 向 けウェブサイト(JGN-SNS: JICA Global Network-Social Networking Service)について 22 年 度 は 研 修 員 や 研 修 受 入 先 への 参 加 登 録 の 推 進 等 を 行 い 約 6,7 00 人 (23 年 3 月 末 時 点 )の 登 録 がなされている JGN-SNSにより 本 邦 研 修 中 に 加 えて 本 邦 研 修 終 了 後 も 研 修 員 及 び 事 業 関 係 者 間 の 情 報 共 有 意 見 交 換 が 継 続 し レポー トや 教 材 の 閲 覧 受 入 先 や 専 門 員 による 指 導 助 言 といった 形 で 帰 国 研 修 員 の 課 題 への 取 組 が 支 援 されている 7. 青 年 研 修 ( 旧 青 年 招 へい 事 業 )に 係 る 見 直 し( 指 標 : 援 助 課 題 に 合 致 した 研 修 内 容 への 絞 込 みの 実 績 ) 青 年 招 へい 事 業 については 19 年 度 から 交 流 性 の 強 いプログラムを 廃 止 し 日 程 を 短 縮 104

107 するとともに 技 術 協 力 の 一 環 として 従 来 以 上 に 専 門 的 知 見 の 習 得 を 重 視 した 内 容 に 見 直 した 名 称 も 青 年 研 修 とし その 位 置 づけを 開 発 途 上 国 の 該 当 分 野 の 将 来 リーダーと なる 青 年 層 を 対 象 とし 日 本 の 技 術 経 験 を 理 解 し 知 識 と 意 欲 を 向 上 させる 基 礎 的 な 研 修 として 再 整 理 した また 20 年 度 までに 移 動 日 等 の 必 要 日 数 等 を 除 く 全 ての 時 間 の 技 術 研 修 への 振 替 が 完 了 し 22 年 度 もそれを 継 続 している これら 見 直 しの 結 果 として 22 年 度 は19 年 度 に 比 し 22%のコスト 削 減 を 実 現 する とともに 22 年 度 に 実 施 した88 案 件 中 85 案 件 が 各 国 の 重 点 課 題 ( 基 礎 教 育 環 境 地 域 振 興 地 域 保 健 医 療 等 )に 整 合 したものとなった 8. 民 間 人 材 の 積 極 的 な 活 用 ( 指 標 : 公 示 公 募 による 人 選 の 割 合 人 選 のための 委 員 会 の 実 施 状 況 及 び 人 選 基 準 や 手 続 きの 改 善 状 況 ) 22 年 度 の 公 示 公 募 により 選 定 された 専 門 家 の 比 率 は84%( 暫 定 値 )となった(21 年 度 実 績 77%) 機 構 の 事 業 への 幅 広 い 人 材 の 参 画 を 促 進 するために 東 京 神 戸 で 開 催 した 国 際 協 力 人 材 セミナー 等 において 専 門 家 の 業 務 内 容 や 応 募 手 続 き 等 を 説 明 した また PARTNER を 含 む 機 構 ホームページにおける 手 続 きの 説 明 や 個 々の 公 募 内 容 や 資 格 要 件 の 記 載 を 継 続 的 に 見 直 す 等 応 募 者 増 と 優 秀 な 人 材 の 参 画 を 促 進 するための 取 組 を 行 った(PARTNER を 活 用 した 専 門 家 人 材 の 公 募 登 録 の 推 進 の 取 組 については 小 項 目 No.19 人 材 養 成 確 保 に 記 載 ) また 人 材 が 尐 なく 公 示 公 募 によるリクルートが 困 難 な 分 野 において 21 年 度 に 見 直 した 案 件 担 当 部 による 推 薦 を 行 う 場 合 の 基 準 を 運 用 し 引 続 き 適 切 な 人 材 確 保 に 努 めた 人 選 のための 委 員 会 は 関 係 省 庁 との 事 前 協 議 で 調 整 を 終 えたため 22 年 度 は 開 催 しな かった 9. 人 材 の 業 績 評 価 の 着 実 な 実 施 と 反 映 ( 指 標 : 人 材 の 業 績 評 価 の 実 施 反 映 ) 20 年 度 に 正 式 導 入 した 専 門 家 評 価 制 度 に 基 づき 適 切 な 評 価 の 実 施 に 努 めるとともに 専 門 家 候 補 者 が 機 構 の 事 業 経 験 者 である 場 合 に 過 去 の 活 動 の 評 価 を 選 考 に 反 映 できるよう 過 去 の 専 門 家 ボランティア コンサルタント 等 の 評 価 情 報 (データベース)を 横 断 的 に 検 索 できる 評 価 ビューアシステム による 評 価 結 果 の 活 用 の 徹 底 を 図 った 10.コンサルタント 選 定 方 法 の 改 善 ( 指 標 :コンサルタント 選 定 方 法 の 改 善 ) コンサルタント 選 定 における 競 争 性 の 向 上 を 図 るべく 22 年 4 月 より 機 構 独 自 の 契 約 競 争 参 加 者 資 格 登 録 及 びコンサルタント 登 録 制 度 を 廃 止 し 全 省 庁 統 一 資 格 審 査 制 度 による 運 用 を 開 始 するとともに 全 省 庁 統 一 資 格 を 有 していない 団 体 に 対 しても 同 資 格 制 度 に 沿 った 事 前 資 格 審 査 制 度 を 導 入 した また より 一 層 の 競 争 性 の 向 上 を 図 るため コンサルタ ント 側 のニーズも 踏 まえ 業 務 実 施 契 約 によるコンサルタント 契 約 について プロポーザル 提 出 時 の 業 務 従 事 者 の 要 員 計 画 の 柔 軟 化 を 図 るとともに 業 務 実 施 契 約 以 外 のコンサルタン ト 契 約 についても 複 数 案 件 にプロポーザルを 提 出 できるよう 制 度 の 改 善 を 図 った さらに 円 滑 な 業 務 実 施 及 びコンサルタント 人 材 の 育 成 の 観 点 から 業 務 実 施 契 約 によるコンサルタ 105

108 ント 契 約 において 業 務 主 任 者 ( 総 括 )と 副 業 務 主 任 者 ( 副 総 括 )が 連 携 して 業 務 を 総 括 管 理 することを 可 能 とする 制 度 を 導 入 した 加 えて 契 約 手 続 きの 透 明 性 及 び 公 正 性 向 上 の 観 点 から コンサルタント 選 定 における 具 体 的 な 評 価 項 目 やその 配 点 評 価 における 視 点 を 公 開 するとともに コンサルタント 選 定 プ ロセス 及 び 選 定 評 価 結 果 について 外 部 審 査 委 員 による 審 査 コメントを 得 る 制 度 を 試 行 導 入 した また コンサルタント 団 体 との 議 論 等 を 踏 まえ 案 件 の 目 標 達 成 に 向 けた 機 構 の 意 図 をよ り 明 確 に 伝 達 することを 目 的 に 契 約 業 務 における 業 務 指 示 書 の 作 成 に 関 する 手 引 きの 見 直 しを 行 った 11. 緊 急 案 件 における 迅 速 な 選 定 ( 指 標 : 緊 急 案 件 における 選 定 手 続 の 迅 速 化 ) 22 年 度 において 緊 急 案 件 として 認 定 された9 件 について 必 要 な 手 続 きを 適 切 かつ 迅 速 に 実 施 し 契 約 手 続 きの 開 始 から 契 約 締 結 まで 通 常 は70 日 程 度 かかるところを 平 均 41 日 で 実 施 することができた また 19 年 度 から21 年 度 に 運 用 した 指 名 人 材 プール 制 度 の 適 用 実 績 を 分 析 した 23 年 度 は この 分 析 結 果 をもとに コンサルタント 契 約 の 枠 組 における 緊 急 案 件 に 対 する 対 応 方 針 をとりまとめる 予 定 ( 東 日 本 大 震 災 による 研 修 員 受 入 事 業 への 影 響 ) 震 災 直 後 に 日 本 に 滞 在 していた 研 修 員 全 員 の 安 全 を 速 やかに 確 認 し 海 外 拠 点 を 通 じて 本 国 の 所 属 先 や 家 族 への 連 絡 を 行 った また 研 修 実 施 に 影 響 のあるコースは 東 北 や 関 東 での 研 修 日 程 を 中 止 する 等 研 修 期 間 を 短 縮 するとともに 早 期 帰 国 を 希 望 した 研 修 員 について は 帰 国 便 を 手 配 した さらに 震 災 後 に 来 日 する 研 修 員 に 対 しては ブリーフィングの 際 に 余 震 発 生 時 の 対 応 や 原 発 事 故 の 状 況 等 について 十 分 に 説 明 を 行 った 一 部 の 研 修 コースが 震 災 の 影 響 により 実 施 困 難 となっているため 実 施 地 域 や 開 始 時 期 の 変 更 等 について 関 係 機 関 との 調 整 を 行 っている 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 す る 総 合 的 能 力 開 発 を 重 視 した 事 業 及 び 知 見 の 蓄 積 の 状 況 南 南 協 力 支 援 事 業 の 実 績 標 準 的 な 概 算 経 費 算 出 方 法 の 導 入 計 画 内 容 の 精 緻 化 を 図 るための 措 置 研 修 事 業 評 価 システムの 改 善 研 修 案 件 の 改 廃 と 新 設 の 検 討 手 順 の 改 善 研 修 員 受 入 事 業 の 実 施 基 準 の 策 定 組 織 開 発 や 制 度 改 善 を 重 視 した 研 修 の 実 績 研 修 内 容 研 修 方 法 の 改 善 ソフト 型 フォローアップ 協 力 の 実 績 援 助 課 題 に 合 致 した 研 修 内 容 への 絞 込 みの 実 績 公 示 公 募 による 人 選 の 割 合 人 選 のための 委 員 会 の 実 施 状 況 及 び 人 選 基 準 や 手 続 きの 改 善 状 況 106

109 人 材 の 業 績 評 価 の 実 施 反 映 コンサルタント 選 定 方 法 の 改 善 緊 急 案 件 における 選 定 手 続 の 迅 速 化 評 価 評 定 ハ ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) 技 術 協 力 の 効 果 的 な 実 施 に 向 けて 総 合 的 な 能 力 開 発 を 重 視 した 事 業 及 び 南 南 協 力 支 援 については 事 業 の 実 施 を 推 進 するとともに 開 発 効 果 増 大 の 観 点 から 援 助 潮 流 として 関 心 が 高 まっていることから 国 際 会 議 の 場 において 機 構 の 経 験 を 積 極 的 に 発 信 した また 研 修 の 実 施 等 を 通 じて 職 員 の 事 業 マネジメントの 向 上 を 図 った 研 修 員 受 入 事 業 については 事 後 評 価 制 度 を 確 立 し 帰 国 後 3 年 が 経 過 した 研 修 員 を 対 象 とした 質 問 表 による 全 数 調 査 及 び 国 を 選 定 し 特 定 の 分 野 課 題 における 分 析 を 行 う 調 査 を 実 施 した また 研 修 事 業 による 開 発 効 果 をさらに 高 めるため 案 件 の 改 廃 の 検 討 において 各 国 の 協 力 プログラムに 沿 った 研 修 の 形 成 実 施 を 行 な うための 体 制 を 強 化 した 専 門 家 については 民 間 人 材 を 含 めた 幅 広 い 人 材 の 積 極 的 活 用 を 行 う 観 点 から 引 続 き 公 示 公 募 による 人 材 の 確 保 を 推 進 するとともに コンサルタント 選 定 につ いては 競 争 性 の 向 上 を 図 るさまざまな 取 組 を 実 施 するとともに 契 約 手 続 きの 透 明 性 向 上 の 観 点 から コンサルタント 選 定 プロセス 及 び 結 果 について 外 部 審 査 委 員 による 審 査 コメントを 得 る 制 度 を 試 行 導 入 した 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 通 り 順 調 である なお 南 南 協 力 支 援 は 機 構 の 経 験 教 訓 の 共 有 の 観 点 からも 研 修 を 含 め 積 極 的 な 取 組 を 期 待 する また 研 修 員 受 入 事 業 については 事 後 評 価 等 を 通 じて 帰 国 後 のフォローアップを 継 続 すべきである 107

110 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.12 有 償 資 金 協 力 大 項 目 2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するためと るべき 措 置 中 項 目 (2) 各 事 業 毎 の 目 標 小 項 目 (ロ) 有 償 資 金 協 力 ( 法 第 13 条 第 1 項 第 2 号 ) (ⅰ) 有 償 資 金 協 力 業 務 は 開 発 途 上 地 域 等 に 対 して 条 約 その 他 の 国 際 約 束 に 基 づき 又 は 開 発 事 業 を 実 施 する 我 が 国 又 は 開 発 途 上 地 域 の 法 人 等 に 対 して 金 利 償 還 期 間 等 につ いて 緩 やかな 条 件 の 下 で 資 金 を 提 供 することによって 開 発 途 上 国 の 自 助 努 力 による 経 済 発 展 経 済 的 自 立 を 支 援 するものであり 条 約 その 他 の 国 際 約 束 に 基 づき 案 件 を 効 果 的 効 率 的 に 実 施 する 円 借 款 事 業 及 び 海 外 投 融 資 事 業 の 適 正 かつ 迅 速 な 形 成 に 努 める 我 が 国 の 政 策 的 な 優 先 度 と 開 発 途 上 国 のニーズを 踏 まえた 円 借 款 事 業 及 び 海 外 投 融 資 事 業 を 促 進 する 円 借 款 及 び 海 外 投 融 資 を 通 じて 開 発 途 上 国 における 経 済 活 動 の 活 性 化 による 自 立 的 な 経 済 成 長 を 支 援 する (ⅱ) 円 借 款 については 開 発 効 果 の 持 続 性 の 確 保 と 増 大 のために 借 入 国 における 開 発 政 策 制 度 が 適 切 に 策 定 運 営 され 事 業 の 形 成 運 営 維 持 管 理 体 制 等 が 適 切 に 整 備 されるよう 我 が 国 及 び 機 構 の 持 つ 知 見 等 を 活 用 しつつ 知 的 協 力 を 推 進 する 円 借 款 借 入 国 との 緊 密 な 政 策 対 話 やマクロ 経 済 調 査 等 により 借 入 国 の 債 務 持 続 可 能 性 等 を 把 握 し 事 業 実 施 能 力 の 向 上 を 図 る 円 借 款 事 業 の 開 発 効 果 を 高 めるための 調 査 研 修 等 を 今 後 とも 推 進 する 地 方 自 治 体 大 学 民 間 企 業 NGO 等 とのパートナーシップにより 円 借 款 事 業 を 通 じた 開 発 効 果 の 向 上 に 努 める (iii) 海 外 投 融 資 については 開 発 効 果 の 高 い 事 業 を 対 象 とするとともに 適 切 な 監 理 を 行 う 開 発 途 上 国 の 開 発 政 策 等 に 沿 い 開 発 効 果 の 高 い 事 業 を 対 象 として 実 施 する 過 去 の 実 施 案 件 の 十 分 な 研 究 評 価 を 活 かし 海 外 投 融 資 事 業 の 監 理 を 適 切 に 実 施 する 地 方 自 治 体 大 学 民 間 企 業 NGO 等 とのパートナーシップにより 海 外 投 融 資 事 業 を 通 じた 開 発 効 果 の 向 上 に 努 める 業 務 実 績 平 成 22 年 度 の 円 借 款 供 与 実 績 については 東 日 本 大 震 災 の 影 響 等 により 新 規 承 諾 の 規 模 が21 年 度 を 大 幅 に 下 回 った また 世 界 的 な 金 融 経 済 危 機 対 応 としての 緊 急 財 政 支 援 ニーズがなくなったことや 対 主 要 通 貨 の 急 激 な 円 高 等 により 貸 付 実 行 についても21 年 度 をやや 下 回 る 規 模 となったが 引 続 き 技 術 協 力 と 効 果 的 に 組 み 合 わせた 包 括 的 な 支 援 など 統 合 のシナジー 効 果 を 生 む 支 援 や 気 候 変 動 対 策 アフリカ 支 援 等 の 政 策 的 優 先 度 及 び 開 発 ニーズの 高 い 事 業 の 案 件 形 成 実 施 に 努 めた 実 施 の 迅 速 化 に 向 け 案 件 の 進 捗 監 理 の 強 化 や 本 邦 技 術 活 用 条 件 (STEP) 案 件 に 係 る 詳 細 設 計 の 機 構 による 実 施 当 事 者 間 での 事 業 実 施 スケジュールの 情 報 共 有 等 を 行 ったほ か STEP 案 件 の 手 続 きの 改 善 にも 取 り 組 んだ また 各 事 業 の 開 発 効 果 を 高 めるため 常 時 のモニタリングを 通 じて 進 捗 状 況 を 随 時 把 握 し 早 期 の 問 題 解 決 に 取 り 組 むとともに 108

111 案 件 形 成 実 施 等 の 各 過 程 における 研 修 の 実 施 調 査 の 実 施 と 得 られた 課 題 教 訓 の 相 手 国 へのフィードバック 地 方 自 治 体 大 学 民 間 企 業 NGO 等 との 連 携 に 取 り 組 んだ 海 外 投 融 資 は 23 年 1 月 の 閣 議 決 定 新 成 長 戦 略 実 現 2011 において 具 体 的 案 件 の 実 施 を 通 じて 新 実 施 体 制 の 検 証 改 善 と 案 件 選 択 ルールの 詰 めを 行 う パイロットアプロ ーチ の 下 で 再 開 する 方 針 が 決 定 された 機 構 は 第 三 者 評 価 結 果 を 踏 まえ 再 開 に 向 け たリスク 審 査 管 理 体 制 の 拡 充 を 行 った 官 民 連 携 で 取 り 組 むPPP(Public Private Partnership)インフラ 事 業 に 関 し 民 間 か らの 提 案 に 基 づき 事 業 計 画 策 定 を 実 施 する 枠 組 協 力 準 備 調 査 (PPPインフラ 事 業 ) を2 2 年 度 より 開 始 した 2 回 の 公 募 を 通 じて 第 1 回 目 は9 件 第 2 回 目 は2 件 の 計 11 件 の 調 査 案 件 を 今 年 度 採 択 した さらに 第 4 回 アフリカ 開 発 会 議 (TICADⅣ)での 日 本 政 府 の 公 約 を 踏 まえ アフリ カ 支 援 のための 円 借 款 の 活 用 として 24 年 度 末 までの 時 限 措 置 として 従 来 からの 中 進 国 の4 分 野 に 加 えて アフリカの 経 済 成 長 を 通 じた 貧 困 削 減 に 資 する 広 域 インフラ 農 業 及 び 農 村 開 発 案 件 等 を 円 借 款 の 供 与 対 象 とすることとした 1. 円 借 款 の 供 与 実 績 22 年 度 における 円 借 款 の 供 与 実 績 は 新 規 承 諾 件 数 が36 件 (18カ 国 向 け) 新 規 承 諾 額 は5,389 億 円 となった 東 日 本 大 震 災 を 受 け 日 本 政 府 の 方 針 により 年 度 内 を 予 定 していた 案 件 の 承 諾 が 次 年 度 に 見 送 られたこと 等 により 前 年 度 比 44.3% 減 となった 貸 付 実 行 額 は6,777 億 円 であり 前 年 度 比 9% 減 となった 22 年 度 の 債 権 回 収 額 は8,902 億 円 であった 債 権 回 収 の 状 況 については 延 滞 発 生 時 には 借 入 人 に 対 して 督 促 状 を 発 出 し 海 外 拠 点 等 を 通 じて 延 滞 理 由 の 把 握 を 迅 速 に 行 うと ともに 日 常 業 務 を 通 じて 継 続 的 に 督 促 を 行 い 早 期 の 延 滞 解 消 を 促 した 経 済 財 政 危 機 等 の 理 由 により 返 済 が 困 難 になっている 長 期 延 滞 国 については パリクラブ( 主 要 債 権 国 会 合 ) の 国 際 的 な 枠 組 に 従 い 他 の 債 権 国 と 協 調 しつつ 債 務 繰 延 べ 等 を 実 施 することになるが 22 年 度 はパリクラブ 合 意 に 従 い リベリア コートジボワールの2カ 国 との 間 で 債 務 繰 延 べ 契 約 を 締 結 し 債 権 回 収 管 理 を 適 切 に 実 施 した 2. 迅 速 化 に 向 けた 制 度 改 善 等 の 取 組 ( 指 標 : 円 借 款 事 業 の 適 正 かつ 迅 速 な 形 成 の 実 績 ) 日 本 政 府 及 び 機 構 は 民 間 業 界 団 体 等 との 意 見 交 換 を 踏 まえ 21 年 度 の 官 民 連 携 推 進 等 のための 円 借 款 の 迅 速 化 に 引 続 き22 年 7 月 に 円 借 款 の 迅 速 化 について を 公 表 し これまで 公 表 してきた 円 借 款 プロセスの 各 段 階 に 要 する 期 間 短 縮 を 着 実 に 実 行 する 方 針 を 確 認 するとともに 機 構 は22 年 度 も 引 続 き 円 借 款 事 業 の 迅 速 化 に 取 り 組 んだ 本 迅 速 化 策 で は 円 借 款 供 与 決 定 までのプロセスにおいて 本 邦 技 術 活 用 条 件 (STEP) 適 用 案 件 や 官 民 連 携 候 補 案 件 に 対 し 日 本 政 府 が 早 い 段 階 での 案 件 実 施 に 係 る 関 心 表 明 (プレ プレッジ) を 行 うことや 機 構 がSTEP 案 件 の 審 査 を 行 う 前 に 業 界 団 体 加 盟 企 業 に 対 して 事 前 説 明 会 を 実 施 し 意 見 聴 取 を 行 うことを 通 じてより 適 切 な 案 件 形 成 を 図 る 等 の 施 策 が 発 表 された これを 受 け 機 構 は22 年 度 中 にSTEP 案 件 の 審 査 前 説 明 会 を 開 始 した また 円 借 款 供 与 後 のプロセスにおいては 1 民 間 ( 事 業 実 施 に 関 連 するコンサルタントやコントラクター) から 問 題 点 等 の 指 摘 のあったものについてはヒアリングを 行 い 円 借 款 の 借 入 国 政 府 実 施 機 関 との 現 地 モニタリング 会 合 を 開 催 し 問 題 解 決 に 向 けた 働 きかけの 強 化 2 借 入 国 政 府 の 希 望 がある 場 合 にはSTEP 案 件 における 事 業 化 調 査 (F/S)から 詳 細 設 計 (D/D) の 切 れ 目 ない 支 援 を 行 い 結 果 的 に 本 邦 企 業 の 参 加 が 見 込 まれなくなったSTEP 案 件 につ 109

112 いては 日 本 政 府 が 本 邦 企 業 に 加 え 現 地 企 業 も 応 札 受 注 可 能 とする 条 件 変 更 を 行 うこと 等 の 施 策 が 打 ち 出 された 3. 政 策 的 優 先 度 及 びニーズの 高 い 円 借 款 新 規 承 諾 の 実 績 ( 指 標 : 政 策 的 優 先 度 及 びニーズの 高 い 円 借 款 契 約 締 結 の 実 績 ) (1) 気 候 変 動 の 緩 和 適 応 等 の 環 境 保 全 改 善 効 果 が 期 待 される 円 借 款 の 供 与 実 績 機 構 は 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 (UNFCCC)カンクン 合 意 に 基 づく 日 本 の 短 期 支 援 ( 気 候 変 動 分 野 における24 年 末 までの 開 発 途 上 国 支 援 Fast-start Financing)の 着 実 な 実 施 に 積 極 的 に 貢 献 した 円 借 款 については 17 件 2,289 億 円 の 気 候 変 動 対 策 に 資 する ( 注 ) 案 件 ( 緩 和 及 び 適 応 案 件 )の 貸 付 契 約 に 調 印 した このうち 気 候 変 動 対 策 円 借 款 条 件 ( 金 利 優 遇 条 件 ) 適 用 案 件 は 6 件 856 億 円 (うちプログラム ローン2 件 )となった ( 小 項 目 No.8 環 境 社 会 配 慮 参 照 ) ( 注 ) 主 に 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 の 取 組 に 対 して 供 与 される 円 借 款 (2)アフリカ 向 け 円 借 款 事 業 の 供 与 実 績 20 年 5 月 のTICADⅣにおいて 日 本 政 府 はアフリカ 向 けODAを5 年 間 (20 年 ~ 24 年 )で 倍 増 させ 円 借 款 については5 年 間 累 計 で 最 大 40 億 ドル 支 援 することを 表 明 し た これを 受 け 機 構 は 22 年 度 も 引 続 き 協 力 準 備 調 査 等 を 活 用 し アフリカにおける 円 借 款 事 業 の 案 件 形 成 に 取 り 組 み 22 年 度 のアフリカ 向 け 円 借 款 の 新 規 承 諾 件 数 は7 件 5 79 億 円 となった(20 年 度 21 年 度 分 と 合 わせて2,472 億 円 の 承 諾 )( 小 項 目 No. 5 効 果 的 な 事 業 の 実 施 参 照 ) 具 体 的 には TICADⅣ 横 浜 行 動 計 画 を 踏 まえ その 重 点 課 題 である 広 域 インフラの 整 備 安 全 な 水 へのアクセス クリーン エネルギーの 利 用 促 進 及 びエネルギー アク セスの 改 善 等 を 通 じた 成 長 の 加 速 化 格 差 是 正 貧 困 削 減 に 貢 献 するための 案 件 を 実 施 し た (3) 成 長 戦 略 新 成 長 戦 略 実 現 会 議 の 開 催 について ( 平 成 22 年 9 月 7 日 閣 議 決 定 )に 基 づいて22 年 度 中 に8 回 開 催 されたパッケージ 型 インフラ 海 外 展 開 関 係 大 臣 会 合 (インフラ 分 野 の 民 間 企 業 の 取 組 を 支 援 し 国 家 横 断 的 かつ 政 治 主 導 で 機 動 的 な 判 断 を 行 うために 設 置 )に 関 し 機 構 も 準 備 ヒアリングを 受 け 参 考 情 報 を 提 供 する 等 知 的 貢 献 を 行 ってきた これら 会 合 の 関 連 において 取 り 上 げられた 円 借 款 候 補 案 件 について 上 述 の 事 情 により22 年 度 中 は 供 与 実 績 はなかったものの インフラ 分 野 の 民 間 企 業 の 取 組 を 支 援 する 文 脈 からはインドネシアで 2 件 (ジャワ スマトラ 連 系 送 電 線 事 業 (Ⅰ) ルムットバライ 地 熱 発 電 事 業 ) ベトナムで 1 件 (ギソン 火 力 発 電 所 建 設 事 業 (Ⅱ)) 合 計 3 件 の 案 件 を 実 施 した 4. 経 済 社 会 インフラや 投 資 環 境 整 備 等 民 間 経 済 活 動 の 促 進 に 資 する 円 借 款 承 諾 の 実 績 ( 指 標 : 経 済 社 会 インフラや 投 資 環 境 整 備 等 民 間 経 済 活 動 の 促 進 に 資 する 円 借 款 承 諾 の 実 績 ) 22 年 度 の 開 発 途 上 国 の 経 済 社 会 インフラ 整 備 の 円 借 款 事 業 新 規 承 諾 件 数 は33 件 承 諾 金 額 は5,155 億 円 となった(21 年 度 :55 件 8,494 億 円 ) 具 体 的 には タンザニア ウガンダ カザフスタンにおける 開 発 優 先 度 の 高 い 国 際 回 廊 の 一 部 を 成 す 道 路 橋 梁 等 広 域 インフラを 整 備 することにより 地 域 経 済 の 発 展 や 地 域 格 差 の 是 正 に 貢 献 する 支 援 を 行 ったほか インドネシアにおける 地 熱 発 電 やウズベキスタンにおけ 110

113 る 環 境 にやさしい 発 電 プラント インド ブラジル 等 における 下 水 処 理 施 設 の 整 備 等 環 境 負 荷 を 緩 和 しながら 経 済 成 長 を 促 進 する 取 組 を 支 援 した また パキスタン フィリピンにおける 台 風 や 洪 水 により 損 壊 した 道 路 橋 梁 等 の 復 旧 を 通 じた 災 害 からの 早 期 復 興 とともに 二 次 災 害 の 発 生 防 止 への 取 組 国 境 付 近 の 民 生 の 安 定 紛 争 からの 復 興 に 資 する 支 援 を 行 った ケニアにおける 灌 漑 施 設 の 整 備 により 米 や 園 芸 作 物 の 振 興 を 通 じ 同 国 の 食 料 安 全 保 障 の 改 善 に 資 する 取 組 や インドにおける 生 物 多 様 化 推 進 事 業 等 により 対 象 地 域 における 生 物 多 様 性 保 全 活 動 を 支 援 する 等 経 済 社 会 インフラ 整 備 を 通 じて 国 際 社 会 が 取 り 組 んでいくべき 課 題 に 対 して 支 援 を 実 施 した 開 発 途 上 国 の 投 資 環 境 整 備 等 民 間 経 済 活 動 の 促 進 に 資 する 円 借 款 事 業 新 規 承 諾 件 数 は 7 件 承 諾 金 額 は702 億 円 となった(21 年 度 :10 件 1,332 億 円 ) 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 民 間 経 済 活 動 の 促 進 に 資 する 円 借 款 案 件 の 取 組 事 例 モンゴル 中 小 企 業 育 成 環 境 保 全 ツーステップローン 事 業 (II) 本 事 業 は モンゴルの 商 業 銀 行 を 通 じて 同 国 の 民 間 企 業 の 大 部 分 を 占 め 経 済 の 発 展 を 担 う 中 小 企 業 に 長 期 資 金 を 供 給 するもの 環 境 保 全 対 策 の 促 進 も 目 的 としており 深 刻 化 する 都 市 部 の 大 気 汚 染 対 策 のための 設 備 投 資 も 対 象 としている 本 事 業 の 実 施 を 通 じ 民 間 セクターの 育 成 強 化 及 び 産 業 振 興 を 支 援 し 鉱 物 資 源 開 発 により 急 速 に 成 長 する 同 国 の 持 続 的 で 均 衡 のとれた 成 長 を 目 指 す また 本 事 業 では 現 在 実 施 中 の 技 術 協 力 プロジェクトである モンゴル 日 本 人 材 開 発 センタープロジェクト (フェーズ2) や ウランバートル 市 大 気 汚 染 対 策 能 力 強 化 プロジェクト との 連 携 に より 資 金 供 与 のみならずエンドユーザーである 中 小 企 業 や 商 業 銀 行 の 能 力 向 上 に 取 り 組 み 同 国 の 産 業 振 興 を 多 面 的 に 支 援 していく 予 定 5. 開 発 途 上 国 との 政 策 対 話 マクロ 経 済 調 査 及 び 債 務 持 続 性 分 析 に 係 る 調 査 の 実 績 ( 指 標 : 開 発 途 上 国 政 府 の 政 策 対 話 マクロ 経 済 調 査 及 び 借 入 国 の 債 務 持 続 性 分 析 に 係 る 調 査 の 実 績 ) 円 借 款 は その 性 質 上 被 援 助 国 側 に 財 務 上 の 負 担 が 発 生 する 援 助 手 法 であることから その 効 果 を 十 分 に 発 揮 させるためには さまざまな 外 的 内 的 要 因 によって 変 化 する 被 援 助 国 の 財 政 状 況 やニーズを 的 確 に 把 握 して 実 施 することが 重 要 である この 観 点 に 立 ち 22 年 度 は47カ 国 においてハイレベル( 局 長 級 以 上 国 家 元 首 を 含 む 場 合 もあり)の 政 策 対 話 やマクロ 経 済 調 査 債 務 持 続 性 分 析 等 を 行 った 20 年 度 下 期 に 発 生 した 世 界 金 融 経 済 危 機 の 影 響 はほぼなくなり 多 くの 開 発 途 上 国 に おいて 予 想 を 上 回 るスピードで 経 済 状 況 が 回 復 したが 22 年 度 は 調 査 及 び 政 策 対 話 の 件 数 自 体 は 昨 年 度 並 となった 22 年 度 は 開 発 援 助 機 関 として 開 発 途 上 国 に 対 する 事 業 を 効 果 的 かつ 効 率 的 に 計 画 実 施 するための 国 別 分 析 ペーパー JICA Analytical Work (AW) の 作 成 に 着 手 しており AW 検 討 に 係 る 開 発 途 上 国 の 開 発 の 現 状 及 び 課 題 の 正 確 な 把 握 分 析 のため 相 手 国 との 政 策 対 話 やマクロ 経 済 を 含 む 調 査 を 実 施 し 相 手 国 との 協 議 を 行 った 6. 事 業 の 開 発 効 果 を 高 めるための 調 査 及 び 研 修 の 実 績 ( 指 標 : 事 業 の 実 施 や 開 発 効 果 を 高 めるた めの 調 査 及 び 研 修 の 実 績 ) (1) 事 業 の 実 施 や 開 発 効 果 を 高 めるためのセミナー 研 修 22 年 度 は 円 借 款 供 与 国 及 び 今 後 供 与 の 可 能 性 を 有 する27カ 国 において54 件 のセミ 111

114 ナーや 研 修 を 実 施 した 具 体 的 には 21 年 度 に 引 続 き 開 発 途 上 国 の 事 業 実 施 機 関 等 に 対 し て 円 借 款 の 手 続 きフロー 等 の 解 説 機 構 のガイドラインに 則 した 調 達 監 理 及 び 貸 付 請 求 政 府 系 金 融 機 関 に 対 してツーステップローン 導 入 に 向 けた 各 種 制 度 の 説 明 等 を 現 地 セミナー を 通 じて 行 い 政 府 事 業 関 係 者 の 案 件 形 成 から 事 業 実 施 中 の 多 様 な 局 面 における 支 援 ニー ズに 的 確 に 対 応 した 具 体 的 な 事 例 としては フィリピンにおいて 同 国 に 蓄 積 されたこれま でのノウハウを 有 効 活 用 し 今 後 の 円 滑 かつ 効 果 的 な 案 件 管 理 につなげることを 目 的 に 円 借 款 対 象 国 を 中 心 に25カ 国 の 事 業 実 施 関 係 者 等 を 招 へいし 円 借 款 の 実 施 監 理 能 力 向 上 に 向 けた 研 修 を 行 うとともに 各 国 に 共 通 する 課 題 への 対 応 や 類 似 案 件 実 務 者 のネットワー ク 構 築 を 通 じた 円 滑 な 情 報 共 有 に 向 けた 取 組 を 実 施 した このほか 昨 年 度 に 引 続 き 23 カ 国 から23 名 を 日 本 に 招 へいし ODAローンセミナー を 実 施 した セミナーでは 円 借 款 のプロジェクトサイクルに 沿 った 各 テーマの 講 義 を 通 じて 円 借 款 事 業 の 実 施 手 続 きの 理 解 を 促 進 するとともに 今 年 度 は 生 物 多 様 性 条 約 第 10 回 締 約 国 会 議 (COP10)が 開 催 された 名 古 屋 市 の 環 境 社 会 配 慮 の 取 組 をはじめとする 日 本 の 公 共 事 業 等 に 対 する 視 察 や 研 修 員 同 士 の 議 論 等 を 通 じて 円 借 款 を 活 用 して 効 果 的 に 開 発 を 進 める 上 での 問 題 課 題 を 把 握 し その 改 善 策 を 作 成 した 加 えて 各 研 修 員 の 帰 国 後 上 記 方 策 を 関 係 者 間 で 共 有 する ことを 推 奨 し 招 へい 先 の 開 発 途 上 国 における 円 借 款 事 業 の 実 施 能 力 の 向 上 を 図 った 加 えて 手 続 き 面 のみならず 円 借 款 事 業 の 開 発 効 果 増 大 に 寄 与 する 技 術 支 援 を 実 施 した 具 体 的 な 事 例 としては 円 借 款 事 業 の 運 営 維 持 管 理 を 向 上 させるための 支 援 として アルメ ニア 及 びウズベキスタンで 実 施 中 の 火 力 発 電 所 建 設 事 業 の 電 力 公 社 技 術 者 を 日 本 に 招 へい し 専 門 性 の 高 い 日 本 企 業 の 協 力 を 得 て ガスタービン 火 力 発 電 所 の 効 果 的 な 保 守 技 術 製 造 技 術 の 研 修 を 行 ったほか トルコの 地 下 鉄 事 業 に 関 係 する 複 数 の 組 織 にまたがる 関 係 者 に 対 し 本 邦 鉄 道 会 社 のノウハウを 専 門 家 による 講 義 や 日 本 の 鉄 道 視 察 により 提 供 し 今 後 の 運 営 維 持 管 理 体 制 について 組 織 の 枠 を 超 えた 関 係 者 間 の 検 討 促 進 に 寄 与 した (2) 案 件 実 施 支 援 調 査 (SAPI) 援 助 効 果 促 進 調 査 (SAPS)の 実 施 事 業 実 施 期 間 が 長 期 間 にわたる 円 借 款 事 業 では 事 業 の 計 画 段 階 では 必 ずしも 予 見 し 得 な い 事 態 が 発 生 することもあるため 事 業 の 実 施 段 階 において きめ 細 かい 助 言 や 支 援 を 積 極 的 に 行 うことで 目 的 に 則 した 事 業 の 達 成 や 円 滑 な 事 業 の 実 施 を 側 面 から 支 援 していく 必 要 がある このようなニーズに 迅 速 かつ 効 果 的 に 対 応 するため 機 構 は22 年 度 において 案 件 実 施 支 援 調 査 (SAPI)を11 案 件 に 対 して 実 施 し 開 発 途 上 国 政 府 事 業 実 施 機 関 等 への 支 援 を 行 った プロジェクト 完 成 後 の 運 営 維 持 管 理 は 借 入 人 側 の 責 任 において 行 われている しかし 個 々のプロジェクトに 関 して 何 らかの 改 善 措 置 が 必 要 となった 場 合 あるいは 期 待 した 事 業 効 果 が 発 現 されない 場 合 など 事 業 効 果 を 持 続 あるいは 一 層 高 めていくうえで 支 障 となる 問 題 を 調 査 し 具 体 的 な 改 善 解 決 策 を 提 案 する 必 要 がある 機 構 は 協 力 の 必 要 性 緊 急 性 を 検 討 した 上 で 22 年 度 において 援 助 効 果 促 進 調 査 (SAPS)を5 件 実 施 した 7. 地 方 自 治 体 大 学 民 間 企 業 NGO 等 の 知 見 参 加 を 得 て 開 発 効 果 の 向 上 に 努 め た 円 借 款 事 業 の 実 績 ( 指 標 : 地 方 自 治 体 大 学 民 間 企 業 NGO 等 の 知 見 参 加 を 得 て 開 発 効 果 の 向 上 に 努 めた 円 借 款 事 業 の 実 績 ) (1)NGO 等 の 市 民 社 会 現 地 の 地 域 社 会 が 参 加 した 円 借 款 事 業 実 績 22 年 度 は 8 件 の 円 借 款 事 業 について NGO 等 の 市 民 社 会 現 地 の 地 域 社 会 の 参 加 を 得 つつ 実 施 した 例 えば インドネシアの 大 規 模 インフラ 事 業 において 事 業 のコントラク 112

115 ターやコンサルタントが 現 地 NGOと 契 約 し 建 設 工 事 現 場 においてHIV/エイズ 予 防 対 策 のための 啓 蒙 活 動 を 行 っている タイでは 現 地 NGO 等 と 連 携 し 事 業 の 対 象 地 域 住 民 へ の 環 境 影 響 に 係 る 意 見 聴 取 等 を 行 い 今 後 の 協 力 に 関 する 意 見 交 換 を 行 ったほか インドで は 森 林 案 件 における 現 場 森 林 官 住 民 組 織 の 能 力 強 化 や 住 民 への 生 計 向 上 活 動 支 援 上 水 案 件 におけるメータ 取 付 の 理 解 促 進 節 水 促 進 といった 啓 蒙 活 動 等 を 実 施 機 関 がNGOと 契 約 する 形 で 実 施 しており 事 業 の 相 乗 効 果 が 期 待 されている (2) 地 方 公 共 団 体 大 学 の 協 力 を 組 み 入 れた 円 借 款 事 業 の 実 績 22 年 度 は 70 件 の 円 借 款 事 業 について 地 方 自 治 体 大 学 との 協 力 を 事 業 の 一 部 として 組 み 入 れて 実 施 した 例 えば ベトナム 向 け 円 借 款 において 4 都 市 で 実 施 中 の 水 環 境 改 善 事 業 の 建 設 局 下 水 排 水 公 社 の 職 員 を 対 象 に 下 水 道 経 営 研 修 を 本 邦 地 方 自 治 体 のノウハウ を 得 て 実 施 した また インド 向 け 円 借 款 において 建 設 中 の 地 下 鉄 事 業 の 安 全 対 策 を 強 化 することを 目 的 とした 調 査 支 援 (SAPI)に 本 邦 大 学 が 参 画 し 新 たな 安 全 対 策 技 術 の 試 験 的 な 実 施 及 び 現 場 作 業 員 や 周 辺 住 民 に 対 する 安 全 対 策 の 効 果 測 定 を 行 い 事 業 実 施 機 関 の 安 全 対 策 面 での 技 術 向 上 を 支 援 した (3) 日 本 の 民 間 企 業 の 知 見 参 加 を 得 た 円 借 款 の 事 業 の 実 績 円 借 款 事 業 の 形 成 において 引 続 き 日 本 企 業 の 知 見 参 加 を 得 て 開 発 効 果 の 向 上 に 取 り 組 み 3 件 の 事 業 において 日 本 企 業 の 参 加 を 得 た インドネシア インフラ 改 革 セクター 開 発 プログラム(III) においては 具 体 的 な 政 策 改 革 項 目 に 同 国 に 進 出 している 日 本 企 業 の 意 見 を 反 映 させたほか 本 プログラムで 策 定 されたPPPインフラ 事 業 推 進 への 枠 組 みの 成 果 を 活 かし 日 本 企 業 の 関 心 を 踏 まえた 個 別 のPPPインフラ 事 業 の 案 件 形 成 や 実 現 の 促 進 を 図 っている 8. 海 外 投 融 資 の 実 績 (1) 海 外 投 融 資 事 業 の 再 開 海 外 投 融 資 は 13 年 12 月 の 閣 議 決 定 特 殊 法 人 等 整 理 合 理 化 計 画 により 既 往 案 件 を 除 いて 一 旦 廃 止 が 決 定 されたが 22 年 6 月 の 閣 議 決 定 新 成 長 戦 略 において 国 際 協 力 機 構 の 海 外 投 融 資 については 既 存 の 金 融 機 関 では 対 応 できない 開 発 効 果 の 高 い 案 件 に 対 応 するため 過 去 の 実 施 案 件 の 成 功 例 失 敗 例 等 を 十 分 研 究 評 価 し リスク 審 査 管 理 体 制 を 構 築 した 上 で 再 開 を 図 る 旨 が 定 められ 23 年 1 月 の 閣 議 決 定 新 成 長 戦 略 実 現 において 具 体 的 案 件 の 実 施 を 通 じて 新 実 施 体 制 の 検 証 改 善 と 案 件 選 択 ルールの 詰 めを 行 う パイロットアプローチ の 下 で 再 開 する 方 針 が 決 定 された 機 構 は 新 成 長 戦 略 に 示 された 過 去 の 実 施 案 件 の 成 功 例 失 敗 例 等 を 十 分 研 究 評 価 し リスク 審 査 管 理 体 制 を 構 築 するという 方 針 に 則 り 過 去 の 実 施 案 件 に 関 して 外 部 の 機 関 による 第 三 者 評 価 を 実 施 した 評 価 結 果 を 踏 まえ 再 開 に 向 けた 審 査 体 制 の 充 実 やリスク 管 理 手 法 の 整 備 を 行 ったほか 新 規 案 件 承 諾 及 び 既 往 案 件 の 案 件 監 理 に 関 し 外 部 有 識 者 から 機 構 に 対 して 助 言 を 行 うことを 目 的 として 海 外 投 融 資 委 員 会 を 設 置 した また 23 年 2 月 に 外 務 財 務 経 済 産 業 省 との 共 催 で 行 った JICA 海 外 投 融 資 にか かる 意 見 交 換 会 や その 他 のニーズヒアリングや 他 ドナーとの 協 議 個 別 セクターに 関 す る 調 査 などを 基 にパイロットアプローチ 対 象 案 件 の 検 討 を 開 始 した 合 わせて 海 外 投 融 資 再 開 に 対 応 する 中 期 計 画 及 び 業 務 方 法 書 の 改 訂 が23 年 3 月 に 完 了 し 再 開 の 態 勢 が 整 った 113

116 (2) 出 資 先 法 人 の 適 切 な 監 理 出 資 目 的 の 達 成 や 出 資 先 の 経 営 状 況 の 分 析 と 対 応 に 関 しては 出 資 者 として 経 営 財 務 状 況 の 報 告 を 受 け 必 要 に 応 じて 実 施 機 関 に 事 業 改 善 計 画 の 策 定 を 働 きかける 等 適 切 な 監 理 に 努 めている また 事 業 継 続 に 必 要 な 原 料 ( 天 然 ガス 等 )の 安 定 供 給 について 開 発 途 上 国 政 府 への 申 し 入 れを 行 うなど 事 業 の 側 面 支 援 にも 努 めている 出 資 により 取 得 した 株 式 等 は 当 該 株 式 等 の 全 部 又 は 一 部 を 処 分 することが 適 切 であると 認 められる 場 合 には なるべく 速 やかに 処 分 に 努 めるものとすべく 既 往 の 出 資 事 業 につき 退 出 に 向 けた 計 画 を 策 定 した 23 年 2 月 には 出 資 案 件 の 世 界 銀 行 炭 素 基 金 を 通 じて 取 得 した 排 出 権 の 一 部 を 横 浜 市 に 売 却 し 21 年 11 月 のAPEC 横 浜 開 催 において 発 生 した 温 室 効 果 ガス 排 出 量 の 一 部 の 相 殺 に 寄 与 した 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 す る 円 借 款 事 業 の 適 正 かつ 迅 速 な 形 成 の 実 績 政 策 的 優 先 度 及 びニーズの 高 い 円 借 款 契 約 締 結 の 実 績 経 済 社 会 インフラや 投 資 環 境 整 備 等 民 間 経 済 活 動 の 促 進 に 資 する 円 借 款 承 諾 の 実 績 開 発 途 上 国 政 府 の 政 策 対 話 マクロ 経 済 調 査 及 び 借 入 国 の 債 務 持 続 性 分 析 に 係 る 調 査 の 実 績 事 業 の 実 施 や 開 発 効 果 を 高 めるための 調 査 及 び 研 修 の 実 績 地 方 自 治 体 大 学 民 間 企 業 NGO 等 の 知 見 参 加 を 得 て 開 発 効 果 の 向 上 に 努 めた 円 借 款 事 業 の 実 績 評 価 評 定 ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) ハ 円 借 款 については 東 日 本 大 震 災 の 影 響 等 により 新 規 承 諾 の 規 模 は21 年 度 を 大 幅 に 下 回 った また 世 界 的 な 金 融 経 済 危 機 対 応 としての 緊 急 財 政 支 援 ニーズ がなくなったことや 対 主 要 通 貨 の 急 激 な 円 高 等 により 貸 付 実 行 についても 昨 年 度 をやや 下 回 る 規 模 となったが 引 続 き 技 術 協 力 と 効 果 的 に 組 み 合 わせた 包 括 的 な 支 援 など 統 合 のシナジー 効 果 を 生 む 支 援 や 気 候 変 動 対 策 アフリカ 支 援 等 の 政 策 的 優 先 度 及 び 開 発 ニーズの 高 い 事 業 の 案 件 形 成 実 施 に 努 めた 実 施 の 迅 速 化 に 向 け 案 件 の 進 捗 監 理 の 強 化 や 本 邦 技 術 活 用 条 件 (STEP) 案 件 に 係 る 詳 細 設 計 の 機 構 による 実 施 当 事 者 間 での 事 業 実 施 スケジュールの 情 報 共 有 等 を 行 ったほか STEP 案 件 の 手 続 きの 改 善 にも 取 り 組 んだ また 各 事 業 の 開 発 効 果 を 高 めるため 常 時 のモニタリングを 通 じて 進 捗 状 況 を 随 時 把 握 し 早 期 の 問 題 解 決 に 取 り 組 むとともに 案 件 形 成 実 施 等 の 各 過 程 における 研 修 の 実 施 調 査 の 実 施 とそこから 得 られた 課 題 教 訓 の 相 手 国 へのフィードバック 地 方 自 治 体 大 学 民 間 企 業 NGO 等 との 連 携 に 取 り 組 んだ 海 外 投 融 資 は 23 年 1 月 の 閣 議 決 定 新 成 長 戦 略 実 現 2011 において 具 体 的 案 件 の 実 施 を 通 じて 新 実 施 体 制 の 検 証 改 善 と 案 件 選 択 ルールの 詰 めを 行 う パイロットアプローチ の 下 で 再 開 する 方 針 が 決 定 された 機 構 は 第 三 者 評 価 結 果 を 踏 まえ 再 開 に 向 けたリスク 審 査 管 理 体 制 の 拡 充 を 行 った 114

117 官 民 連 携 で 取 り 組 むPPP(Public Private Partnership)インフラ 事 業 に 関 し 民 間 からの 提 案 に 基 づき 事 業 計 画 策 定 を 実 施 する 枠 組 協 力 準 備 調 査 (PPPイン フラ 事 業 ) を 今 年 度 より 開 始 した 2 回 の 公 募 を 通 じて 第 1 回 目 は9 件 第 2 回 目 は2 件 の 計 11 件 の 調 査 案 件 を 今 年 度 採 択 した さらに 第 4 回 アフリカ 開 発 会 議 (TICADⅣ)での 日 本 の 公 約 を 踏 まえ ア フリカ 支 援 のための 円 借 款 の 活 用 として 24 年 度 末 までの 時 限 措 置 として 従 来 からの 中 進 国 の4 分 野 に 加 えて アフリカの 経 済 成 長 を 通 じた 貧 困 削 減 に 資 する 広 域 インフラ 農 業 及 び 農 村 開 発 案 件 等 を 円 借 款 の 供 与 対 象 とすることとした 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 通 り 順 調 である なお 道 路 橋 等 のインフラ 整 備 に 加 えて MDGs 達 成 及 びポスト MDGs も 見 据 え た 社 会 セクター 特 に 保 健 教 育 分 野 への 円 借 款 の 支 援 実 績 も 積 極 的 に 増 やすべき である 22 年 度 は 東 日 本 大 震 災 といった 特 殊 事 情 により 円 借 款 の 供 与 実 績 が 減 尐 したことには 留 意 し その23 年 度 の 新 規 承 諾 額 件 数 に 対 する 影 響 については2 3 年 度 の 評 価 に 当 たって 留 意 する 必 要 がある 115

118 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 の 平 成 22 年 度 の 業 務 実 績 に 関 する 項 目 別 評 価 シート 小 項 目 No.13 無 償 資 金 協 力 大 項 目 2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するため とるべき 措 置 中 項 目 (3) 各 事 業 毎 の 目 標 小 項 目 (ハ) 無 償 資 金 協 力 ( 法 第 13 条 第 1 項 第 3 号 ) (ⅰ) 無 償 資 金 協 力 業 務 については 被 援 助 国 側 と 緊 密 に 協 議 を 行 いつつ 条 約 その 他 の 国 際 約 束 に 基 づき 案 件 を 適 正 かつ 効 果 的 効 率 的 に 実 施 するとともに 外 務 大 臣 が 自 ら 行 う 無 償 資 金 協 力 のうち 機 構 の 関 与 が 必 要 なものとして 外 務 大 臣 が 指 定 するも のについてはその 案 件 が 適 正 かつ 効 果 的 効 率 的 に 実 施 されるよう その 促 進 に 努 め る (ⅱ) 無 償 資 金 協 力 事 業 の 競 争 性 と 透 明 性 の 一 層 の 向 上 を 図 るとともに 工 期 設 定 の 柔 軟 化 天 災 や 大 幅 な 物 価 変 動 といった 予 め 想 定 できない 事 態 に 対 する 対 応 の 最 適 化 等 制 度 の 改 善 に 係 る 検 討 を 進 め 入 札 への 参 加 拡 大 を 図 る (ⅲ) 積 算 審 査 の 強 化 等 の 取 組 を 実 施 し 総 合 的 なコストの 縮 減 を 図 る 業 務 実 績 平 成 22 年 度 は 改 正 機 構 法 の 施 行 により 機 構 に 移 管 された 無 償 資 金 協 力 事 業 の 実 施 に 必 要 な 業 務 について 21 年 度 に 行 った 制 度 整 備 のさらなる 定 着 及 び 改 善 に 取 り 組 み こ れまでの 業 務 実 施 状 況 を 踏 まえ 必 要 性 が 確 認 された 資 金 管 理 や 案 件 実 施 監 理 に 関 する 新 シ ステムの 開 発 に 着 手 した また 環 境 気 候 変 動 対 策 無 償 やコミュニティ 開 発 支 援 無 償 の 予 算 拡 大 アフリカやアフガニスタンでの 公 約 達 成 に 向 けた 案 件 形 成 実 施 に 適 切 に 対 応 した 入 札 参 加 拡 大 の 取 組 として 新 規 参 入 企 業 拡 大 のためのコンサルタント 及 び 業 者 向 け 説 明 会 を 定 期 的 に 開 催 するとともに 入 札 参 加 者 の 誘 引 と 案 件 の 円 滑 な 実 施 を 目 的 として2 1 年 度 より 試 行 的 に 導 入 している 予 備 的 経 費 についてもガイドライン 整 備 やコンサルタン ト 及 び 業 者 向 けの 説 明 会 等 を 通 じて 制 度 の 定 着 に 努 めた コスト 縮 減 に 向 けた 取 組 に 関 しても 20 年 度 に 策 定 した ODAコスト 総 合 改 善 プロ グラムフォローアップ 実 施 要 領 に 沿 って 22 年 度 は 閣 議 のタイミングに 合 わせ 計 7 回 の 関 係 各 部 へのヒアリング 及 びコスト 縮 減 案 の 検 討 を 含 めた 会 議 を 開 催 した その 結 果 施 設 案 件 全 体 で8.68%のコストを 縮 減 した 1. 無 償 資 金 協 力 事 業 の 実 績 20 年 10 月 の 改 正 機 構 法 の 施 行 により 無 償 資 金 協 力 事 業 の 実 施 のために 必 要 な 業 務 ( 実 施 監 理 業 務 )として 機 構 と 相 手 国 実 施 機 関 との 間 の 贈 与 契 約 (G/A)の 締 結 契 約 認 証 審 査 資 金 の 支 払 い 事 後 監 理 評 価 の 実 施 が 新 たな 業 務 として 加 わり 21 年 度 までに 本 体 事 業 の 実 施 に 必 要 な 制 度 整 備 を 完 了 した 機 構 がG/Aを 締 結 し 無 償 資 金 協 力 事 業 の 資 金 管 理 を 行 うことで 自 然 災 害 等 の 影 響 による 当 初 工 期 の 変 更 等 に 柔 軟 に 対 応 できるようになり 案 件 の 効 果 的 な 実 施 監 理 と 受 注 業 者 の 負 担 減 につながっている 22 年 度 は 21 年 度 までの 業 務 の 実 施 状 況 を 踏 まえ 外 務 省 実 施 分 機 構 実 施 分 の 無 償 資 金 協 力 事 業 の 再 整 理 が 行 われ 適 用 されるガイドライン 及 びG/Aの 整 備 を 行 った これにより 外 務 省 が 実 施 してきたテロ 対 策 等 治 安 無 償 ( 従 来 は 機 構 が 実 施 促 進 ) 及 びノ ン プロジェクト 無 償 の 一 部 が 機 構 の 実 施 監 理 分 となり 案 件 の 形 成 や 工 期 の 設 定 面 にお 116

119 いて 機 構 の 知 見 が 一 層 活 用 できるようになった 他 方 従 来 機 構 が 実 施 していた 食 糧 援 助 が 外 務 省 実 施 分 に 変 更 となり 政 策 的 な 観 点 が 活 かされる 結 果 となっている また 22 年 度 は 実 施 に 必 要 な 制 度 の 定 着 やさらなる 改 善 を 目 的 に 既 存 のマニュア ルや 参 考 資 料 を 業 務 フローに 沿 って 再 整 理 し グループウェアでの 閲 覧 性 を 高 めた さら に 贈 与 契 約 の 基 礎 知 識 研 修 及 び 無 償 予 算 の 基 礎 知 識 研 修 を 実 施 するとともに 調 達 代 理 方 式 案 件 の 実 施 監 理 について テレビ 会 議 を 通 じ 中 米 地 域 の 海 外 拠 点 向 けセミナ ーを3 回 実 施 し 機 構 職 員 への 制 度 定 着 のみならず 被 援 助 国 政 府 側 の 資 金 請 求 手 続 きの 適 切 な 浸 透 を 図 った このほか 調 達 ガイドラインの 修 正 また 無 償 資 金 協 力 事 業 の 実 施 監 理 のための 実 施 監 理 の 手 引 き や 在 外 事 務 所 向 け 手 引 き の 改 訂 を 行 い 適 正 な 事 業 実 施 のための 環 境 を 整 えた また 20 年 度 以 降 の 業 務 の 実 施 状 況 を 踏 まえ 機 構 の 基 幹 システムとの 連 携 による 経 理 処 理 の 効 率 化 を 目 的 として 案 件 の 開 始 から 終 了 までに 必 要 となる 資 金 管 理 や 案 件 実 施 監 理 情 報 を 一 貫 で 管 理 するシステムを 開 発 する 必 要 性 が 確 認 された このため 情 報 シス テム 委 員 会 の 審 議 を 経 て 関 係 部 間 で 検 討 会 を 開 催 し 無 償 資 金 協 力 の 業 務 フローに 基 づ き 各 部 が 担 当 する 業 務 を 相 互 に 確 認 しながら 効 率 的 な 業 務 が 実 施 できるように 新 しいシ ステムに 求 められる 機 能 要 件 を 定 め システムの 開 発 に 着 手 した 新 しいシステムは 2 3 年 上 半 期 の 稼 働 を 予 定 している 22 年 度 は 環 境 気 候 変 動 対 策 無 償 やコミュニティ 開 発 支 援 無 償 の 予 算 拡 大 ( 環 境 気 候 変 動 対 策 : 前 年 度 比 170 億 円 (425%) 増 コミュニティ 開 発 : 前 年 度 比 億 円 (74.9%) 増 )を 通 じて 地 球 規 模 課 題 である 環 境 気 候 変 動 や 人 間 の 安 全 保 障 に 資 する 案 件 の 形 成 実 施 を 進 めた 年 央 には 政 府 の 緊 急 総 合 経 済 対 策 の 一 環 とし て 補 正 予 算 が 決 定 されたが 無 償 資 金 協 力 事 業 分 への 対 応 として 迅 速 に 案 件 形 成 を 行 い G/A( 計 億 円 )の 締 結 をはじめ 実 施 の 手 続 きを 進 めた アフリカやアフガニスタンでの 公 約 達 成 に 向 けた 案 件 形 成 実 施 についても 着 実 に 行 い 特 にアフガニスタンについては 治 安 情 勢 が 著 しく 悪 化 している 中 で 無 償 資 金 協 力 事 業 関 係 者 に 対 する 安 全 対 策 を 特 別 に 強 化 すべく G/Aの 一 部 改 訂 はじめ 各 種 対 応 策 を 実 施 し た なお アフガニスタンにおける 閣 議 決 定 通 知 額 で 見 た22 年 度 分 の 事 業 規 模 億 円 は 年 度 金 額 として 過 去 最 大 となった 22 年 度 の 無 償 資 金 協 力 事 業 の 実 績 としては 協 力 準 備 調 査 32 件 22 年 度 分 の 実 施 監 理 案 件 201 件 (うち G/A 締 結 済 み 案 件 は156 件 約 1,148 億 円 ) 従 来 から 機 構 が 実 施 してきた 実 施 促 進 業 務 の 実 績 は35 件 また 施 工 及 び 施 工 監 理 が 適 正 に 実 施 されているかをチェックする 第 三 者 コンサルタントを 使 った 技 術 的 監 査 を アフリカ 大 洋 州 の2カ 国 2 分 野 で 実 施 した 無 償 資 金 協 力 事 業 の 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 無 償 資 金 協 力 事 業 の 取 組 事 例 環 境 気 候 変 動 への 取 組 22 年 度 に 本 格 的 な 実 施 段 階 に 入 った21 年 度 の 補 正 予 算 による 環 境 プログラム 無 償 ( 注 ) (30 件 :189.1 億 円 )においては 本 体 資 金 を 用 いた 追 加 調 査 の 仕 組 みを 導 入 するなど 制 度 の 柔 軟 化 を 通 じて 資 金 の 有 効 活 用 のための 取 組 を 強 化 した アフリカにおける 環 境 気 候 変 動 対 策 無 償 は 12 件 億 円 ( 閣 議 決 定 済 み 額 )であり スーダンの カッサラ 市 給 水 緊 急 改 善 計 画 のように 難 民 が 生 活 する 拠 点 を 対 象 に 給 水 施 設 の 改 善 を 行 うことにより 難 民 支 援 に 直 接 裨 益 する 案 件 も 実 施 している 117

120 また 環 境 気 候 変 動 対 策 の 人 材 育 成 を 重 視 した 事 例 として ブルキナファソの 国 立 水 森 林 学 校 教 育 研 修 能 力 強 化 計 画 は 建 設 する 研 修 施 設 において 周 辺 国 も 含 め 人 材 の 能 力 を 向 上 し 環 境 気 候 変 動 問 題 への 対 処 能 力 が 向 上 することが 見 込 まれる ( 注 )21 年 度 までの 環 境 プログラム 無 償 を 改 組 したものが 環 境 気 候 変 動 対 策 無 償 人 間 の 安 全 保 障 への 取 組 (アフリカにおけるコミュニティ 開 発 支 援 ) アフリカ 支 援 のコミュニティ 開 発 支 援 無 償 は 主 に 学 校 建 設 による 教 育 の 質 と 機 会 の 向 上 を 目 的 としてきた これまでの 小 学 校 建 設 の 案 件 が 多 くを 占 めていたが 中 等 学 校 建 設 の 案 件 も 増 えており 22 年 度 はレソト スワジランド マラウイの3カ 国 で 中 等 学 校 の 建 設 を 進 め 小 学 校 卒 業 児 童 の 教 育 の 向 上 に 寄 与 している アフガニスタンにおける 無 償 資 金 協 力 事 業 22 年 度 のアフガニスタン 支 援 では 2 件 の 一 般 無 償 資 金 協 力 と3 件 の 国 際 機 関 を 経 由 した 無 償 資 金 協 力 を 実 施 している 一 般 無 償 資 金 協 力 は 1これまで 日 本 が 支 援 を 行 ってきている 空 港 の 強 化 の 一 環 として 実 施 している カブール 国 際 空 港 誘 導 路 改 修 計 画 であり 誘 導 路 等 の 改 修 により 人 やモ ノの 流 通 が 進 み 経 済 活 動 の 活 性 化 を 図 ることを 目 的 としているもの 2 結 核 対 策 の 技 術 協 力 プロジェクトと 連 携 した 感 染 症 病 院 建 設 計 画 であり 技 術 協 力 プロジェクトで 培 っ た 人 材 の 活 用 により 同 国 の 医 療 事 情 の 改 善 を 目 指 すものの2 件 である このほかに 国 際 機 関 を 経 由 したコミュニティ 開 発 支 援 無 償 として 国 連 食 糧 農 業 機 関 (F AO)と 協 力 し 灌 漑 整 備 と 小 水 力 発 電 による 村 落 支 援 等 を 実 施 している 一 方 ODAの 見 える 化 を 踏 まえ 既 に 公 開 している 実 施 中 案 件 の 進 捗 状 況 に 加 え 無 償 資 金 協 力 における 過 去 の 事 例 や 活 用 状 況 についても 機 構 のホームページ 上 で 公 表 を 行 った( 詳 細 は 小 項 目 No.7 情 報 公 開 広 報 参 照 ) 2. 入 札 参 加 拡 大 のための 取 組 ( 指 標 : 入 札 参 加 拡 大 のための 取 組 ) 22 年 度 は 被 援 助 国 が 主 体 となって 行 う 無 償 資 金 協 力 事 業 に 係 る 入 札 において 21 年 度 に 導 入 した 競 争 性 の 向 上 のための 種 々の 取 組 ( 支 店 条 項 の 撤 廃 機 材 調 達 案 件 の 契 約 の 細 分 化 (ロット 分 け) 応 札 準 備 期 間 の 延 長 等 )を 引 続 き 実 施 した また 1 入 札 公 示 の 和 文 併 記 の 導 入 2 入 札 の 参 加 資 格 事 前 審 査 (PQ 審 査 )の 総 合 的 見 地 からの 判 定 の 奨 励 3 入 札 の 参 加 資 格 要 件 として 一 定 のレベルを 明 示 してきた 類 似 工 事 の 実 績 額 海 外 工 事 実 績 及 び 技 術 者 数 の 申 告 制 の 導 入 4PQ 審 査 後 の 建 設 業 者 間 の 共 同 事 業 体 の 結 成 を 原 則 可 能 とするなど 入 札 参 加 拡 大 のための 一 層 の 改 善 にも 取 り 組 んだ なお PQ 審 査 につい ては PQ 審 査 後 の 共 同 企 業 体 を 認 め 競 争 性 の 向 上 のため 参 加 条 件 を 緩 和 できる 方 策 を 採 った 従 前 からの 業 界 団 体 等 からの 要 望 でもあった 契 約 の 片 務 性 の 緩 和 を 通 じた 競 争 性 の 向 上 の 取 組 として 標 準 契 約 書 の 一 部 を21 年 度 より 変 更 し 1 当 事 者 の 責 により 発 生 した 損 害 の 協 議 解 決 の 手 続 き 2 不 可 抗 力 により 生 じた 損 害 の 協 議 解 決 手 続 き 3 設 計 変 更 の 手 続 き 4 機 構 の 状 況 把 握 と 当 事 者 間 の 不 調 和 があった 場 合 の 解 決 方 法 の4 点 について 明 確 にし 引 続 き 入 札 参 加 企 業 の 増 大 に 努 めた また 急 激 な 価 格 変 動 や 治 安 状 況 の 悪 化 等 に 対 応 するため 21 年 度 より 試 行 している 予 備 的 経 費 については 業 界 団 体 との 意 見 交 換 も 行 いつつ 予 備 的 経 費 試 行 ガイドライン 118

121 予 備 的 経 費 試 行 運 用 マニュアル を 施 行 し 企 業 業 界 団 体 及 び 機 構 内 部 での 説 明 会 を 行 った また 適 用 対 象 国 や 予 備 的 経 費 率 の 基 準 を 検 討 し アフリカやアフガニスタン 等 の18 案 件 を 予 備 的 経 費 の 試 行 対 象 案 件 とし 施 工 段 階 で 12カ 国 17 件 のプロジェク トにおいて 実 際 に 適 用 している その 他 21 年 度 も 実 施 した 地 方 における 新 規 参 入 企 業 の 拡 大 のためのコンサルタント 及 び 業 者 向 け 説 明 会 を 22 年 度 も 大 阪 東 京 沖 縄 の3カ 所 で 開 催 し 無 償 資 金 協 力 事 業 参 加 拡 大 の 取 組 を 進 めている 21 年 度 に 実 施 した 説 明 会 の 結 果 新 たに 入 札 に 参 加 し た 企 業 もあったことから 22 年 度 以 降 も 参 加 企 業 が 増 えることが 期 待 される これらの 入 札 参 加 拡 大 のための 取 組 等 により 21 年 度 以 降 は 入 札 参 加 者 の 増 加 につな がっている 3. 総 合 的 なコスト 縮 減 に 向 けた 取 組 ( 指 標 : 総 合 的 なコスト 縮 減 に 向 けた 取 組 総 合 的 なコスト 縮 減 の 実 績 ) (1) 総 合 的 なコスト 縮 減 に 向 けた 取 組 政 府 のODAコスト 総 合 改 善 プログラムの 実 施 に 向 け 20 年 度 に 策 定 した ODAコ スト 総 合 改 善 プログラムフォローアップ 実 施 要 領 に 沿 って 22 年 度 は 閣 議 のタイミ ングに 合 わせて 計 7 回 の 関 係 各 部 へのヒアリング 並 びにODAコスト 縮 減 案 の 検 討 を 含 め た 会 議 を 開 催 し 総 合 的 なコスト 縮 減 への 取 組 状 況 の 確 認 を 行 った (2) コスト 縮 減 の 実 績 上 記 の 取 組 の 結 果 22 年 度 においては 施 設 案 件 全 体 で8.68%(21 年 度 実 績 5. 27%)のコスト 縮 減 が 見 られ 縮 減 率 が 向 上 した また コスト 縮 減 案 の 検 討 会 を 通 じ た 関 係 各 部 での 議 論 や 縮 減 案 の 蓄 積 を 通 じ コスト 縮 減 の 取 組 が 組 織 に 浸 透 した 具 体 的 な 事 例 は 以 下 の 通 り 総 合 的 なコスト 縮 減 の 取 組 事 例 119

122 評 価 方 法 独 立 行 政 法 人 からの 検 討 状 況 実 施 状 況 についての 説 明 等 を 受 け 委 員 の 協 議 により 判 定 する 入 札 参 加 拡 大 のための 取 組 総 合 的 なコスト 縮 減 に 向 けた 取 組 総 合 的 なコスト 縮 減 の 実 績 評 価 評 定 ( 評 定 の 決 定 理 由 及 び 指 摘 事 項 等 ) ハ 平 成 22 年 度 は 改 正 機 構 法 の 施 行 により 機 構 に 移 管 された 無 償 資 金 協 力 事 業 の 実 施 に 必 要 な 業 務 について 21 年 度 に 行 った 制 度 整 備 のさらなる 定 着 及 び 改 善 に 取 り 組 み これまでの 業 務 実 施 状 況 を 踏 まえ 必 要 性 が 確 認 された 資 金 管 理 や 案 件 実 施 監 理 に 関 する 新 システムの 開 発 に 着 手 した また 環 境 気 候 変 動 対 策 無 償 やコミュニティ 開 発 支 援 無 償 の 予 算 拡 大 アフリカやアフガニスタンでの 公 約 達 成 に 向 けた 案 件 形 成 実 施 に 適 切 に 対 応 した 入 札 参 加 拡 大 の 取 組 として 新 規 参 入 企 業 拡 大 のためのコンサルタント 及 び 業 者 向 け 説 明 会 を 定 期 的 に 開 催 するとともに 入 札 参 加 者 の 誘 引 と 案 件 の 円 滑 な 実 施 を 目 的 として21 年 度 より 試 行 的 に 導 入 している 予 備 的 経 費 についてもガイ ドライン 整 備 やコンサルタント 及 び 業 者 向 けの 説 明 会 等 を 通 じて 制 度 の 定 着 に 努 めた コスト 縮 減 に 向 けた 取 組 に 関 しては 20 年 度 に 策 定 した ODAコスト 総 合 改 善 プログラムフォローアップ 実 施 要 領 に 沿 って 22 年 度 は 閣 議 のタイミン グに 合 わせ 計 7 回 の 関 係 各 部 へのヒアリング 及 びコスト 縮 減 案 の 検 討 を 含 めた 会 議 を 開 催 した その 結 果 案 件 ごとのコスト 縮 減 の 取 組 状 況 等 について 施 設 案 件 全 体 で8.68%のコストを 縮 減 した 以 上 を 踏 まえ 全 体 として 中 期 計 画 等 の 実 施 状 況 が 当 該 事 業 年 度 において 計 画 通 り 順 調 である なお コスト 縮 減 について 取 組 事 例 のホームページ 上 での 公 表 は 有 意 義 であ り 豊 富 な 事 例 の 公 表 を 期 待 したい 120

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