同窓会誌

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1 第 38 号 2014 年大阪府立大学工学部航空宇宙工学科同窓会 もくじ 藤井昭一名誉教授訃報 1 藤井先生の教え 37 期大塚雅生 2 熱帯降雨観測衛星 (TRMM) 搭載降雨レーダについての思い出 元教授岡本謙一 4 四国八十八か所 7 期杉山吉彦 7 大久保先生, 有難うございました 29 期泉田啓 10 第 4 回航空宇宙構造工学研究会報告 56 期高嶋俊秀 11 OPUSAT の運用結果 57 期窪田智之 13 ファンボローエアーショー 15 鵬会ホームページ登録のお願い 16 鵬会年会費納入のお願い 16 平成 26 年度評議員会報告 17 不明者リスト 20 中百舌鳥だより 21 編集後記 22

2 藤井昭一名誉教授訃報 大阪府立大学名誉教授藤井昭一氏 (77 歳 ) におかれましては 平成 26 年 5 月 4 日 ( 日 ) にご逝去 されました 藤井先生のご冥福をお祈りするとともに 謹んでご報告申し上げます 藤井昭一先生ご略歴 昭和 12 年 1 月 9 日生まれ昭和 35 年 3 月 31 日大阪府立大学工学部機械工学科卒業昭和 43 年 11 月 11 日工学博士 ( 大阪府立大学 ) 昭和 35 年 4 月 1 日航空技術研究所 ( 現宇宙航空開発機構航空宇宙技術研究所 ) 原動機性能研究室長, 流体騒音研究室長等を歴任. 平成 2 年 1 月 1 日大阪府立大学工学部教授平成 12 年 3 月 31 日停年退職 平成 4 年度卒業証書授与式 祝賀会より 1

3 藤井先生の教え 大塚雅生 (37 期 ) 一昨年前 大阪府立大学で開催の日本航空宇宙学会の懇談会におきまして 私が近年取組んでおります 生物模倣技術 の研究内容を講演させて頂く機会を頂戴しました 私の拙いお話の後 辻川先生から 大塚君の中に藤井先生の とにかくやってみる という教えが脈々と受け継がれており大変感銘を受けた とのお言葉を頂戴し 藤井先生へのご恩をあらためてひしひしと噛みしめました次第です 私は藤井先生の教え子の中で最も濃く有意義なご指導を頂戴したにもかかわらず そのご恩を全く以てお返しすることができないまま ついに藤井先生とのお別れを迎えてしまった不肖の弟子ではありますが 藤井先生に頂戴した教えを忠実に継承して残りの研究人生を引き続き邁進することをお誓い申し上げるとともに これを後進の皆さまにも広く伝えていかなければと決意を強くする次第です さて 藤井先生から特にご指導を賜ったのは 1 突破力 2 幸運力 3 目利き力 の 3 つであったの ではないかと考えております これらにつきまして この場をお借りしてご紹介申し上げたく存じます 1 突破力について私は 研究で壁にぶち当たった時 迷った時などはいつも 藤井先生なら何と仰るか 藤井先生ならどうされるか を考えてみることにしております そんな時の藤井先生のご指導は決まって とにかくやってみよ 理論は後付けでもいい ということで 藤井先生ならきっとお考えになられるであろうアイデアをとにかく片っ端から試してみて 理屈については走りながら考え 結果 いつのまにか出来てしまう という研究スタイルが私には完全に染みついております 特にこれはフロンティア的な分野である 生物模倣技術 の研究に非常に相性がよく これによって幾つもの壁をさほど立ち止まることなく乗り越えてこられたと感じております 2 幸運力について私が4 回生のある日 藤井先生は私たち学生を集め 飛び級をして博士号を取得したい者は挙手せよ と仰いました 私は反射的 ( 恐らく3 秒以内 ) に手を挙げてしまい それにより藤井先生から最も濃く有意義なご指導を頂戴するに至った訳ですが いま思えば 鉄鋼王カーネギーの成功哲学体系化事業の提案に対し僅か 29 秒で引受けたナポレオンヒルの逸話ほど大そうなものではありませんが 私は藤井先生に とにかくチャンスに手をのばすこと 3 秒以内に応えること を叩きこまれました このご指導のおかげをもちまして 私は幸いにして多くのチャンスに恵まれることができました そして私はこの藤井先生の教えを声を大にして後進の皆さまにもお伝えしております もちろんチャンスにはリスクがつきものであり チャンスに対し反射的に手を伸ばすのは年を追うごとに中々に難しいこととなって参りますが 今でもこれを肝に銘じて取組んでいる次第です 3 目利き力について テレビに映るか 金が儲かる研究以外するな! これは藤井先生がいつも仰っていたことで 私が研究開発のテーマ選定を行う際に忠実に守っているご指導であります もう少し詳しく述べますと 自分の研究を人々の役に立てることこそが研究者の使命である 故に研究のためだけの研究などは決してしてはならない ならば一体何が人々の役に立つ研究なのか? それは テレビに映るか 金が儲かるも 2

4 のであり それ以外の研究はするな が藤井先生の仰せです 結局のところ この指標こそが 社会的に意義のある研究 人類の幸せに貢献できる研究 を見極めるための極めて分かりやすいポイントであり 研究開発マネジメントにとって非常に重要な 目利き のポイントではないでしょうか 幸いにして私は 生物模倣技術 という面白いテーマに出会うことができ 何度となくテレビに出演させて頂く機会を得ることができましたが 実際このテレビ出演は 狙って やっていることでして 藤井先生の教えを忠実に守ることで成果に結びついている成功事例の1つでありますことを 藤井先生のおわします天国に向かって胸を張るとともに 藤井先生へのご恩を噛みしめ 涙せずにはおれません 藤井先生は今後も 藤井先生の教え の形で私たち教え子の心に末永く生き続けるとともに 私たち 教え子のそのまた教え子達に脈々と受け継がれ それにより今後も次々に新たな社会貢献がなされてい くことと存じます 藤井先生 数々のご指導を賜りまして誠に有難うございました 藤井先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます 1994 年 (20 年前 ) 当時の航空第 4 講座のメンバー 3

5 熱帯降雨観測衛星 (TRMM) 搭載降雨レーダについての思い出 岡本謙一 ( 鳥取環境大学特任教授航空宇宙工学分野元教員 ) 熱帯降雨観測衛星 (Tropical Rainfall Measuring Mission: 以下 TRMM とい う ) のミッション終了の日がついに近 づいたというニュースをインターネ ット上で読まれた小木曽先生から久 しぶりにメールを頂きました. 懐かし くなりつい返事のメールを差し上げ たら, 折り返し同窓会誌 鵬 への TRMM に関する原稿依頼のメールが直ちに届きました. 主に卒業 生の方が読まれるとのことですので, 春秋に富む若い皆様の何かのお役に立てばと思い,TRMM 衛星に 関わった思い出などを書きたいと思います. 17 年間雨を観測し続けた長生き衛星 TRMM に運用終了の兆候 2014 年 8 月 12 日 NASA は NASA/JAXA 共同の熱帯降雨観測衛星 TRMM( トリム ) の軌道維持のための推進剤が残りわずかとなり 高度 402 キロメートルの軌道から降下を始めていることを公表した ( 後略 ) その前に自己紹介ですが, 私は平成 12 年から 20 年まで大阪府立大学大学院工学研究科航空宇宙工学分野のシステム工学担当の教員として勤務させて頂きました. 前職は郵政省通信総合研究所 ( 現在の情報通信研究機構 ) の研究職公務員で宇宙からの地球観測技術の研究を行なっていました. 国立研究所と環境が全く異なる大学に移って来てどうなることかと思ったのですが, 幸い航空宇宙工学分野の教員の皆さんは親切で色々と便宜を計らって下さり何とか研究室を立ち上げることが出来ました. しかしその後, 科学技術振興機構の CREST 予算をもらって TRMM 衛星データなどを使った全球降水マップの作成をするチームのリーダーや日本リモートセンシング学会の会長になったりして多忙になり, 言い訳になりますが, 航空宇宙工学分野が力を入れていた小型衛星プロジェクトのような研究 教育のためには全くお役に立たず, 大変申し訳なかったです. 平成 20 年には鳥取環境大学に移り, 地球環境の衛星リモートセンシングの研究を続け現在に到っております. この間どこに移っても TRMM 衛星とずーっと付き合って来ました. さて前置きが長くなりましたが,TRMM 衛星は 1997 年 11 月 28 に日本の H-II6 号機で打ち上げられた日米共同の衛星であり, エルニーニョ現象を初めとする地球的規模の気候変動に影響を及ぼす熱帯および亜熱帯降雨を観測することを目的とします.TRMM の軌道は, 高度 350km( 衛星のミッション寿命を延ばすために 2001 年 8 月から大気密度の薄い高度 402.5km に上昇 ), 軌道傾斜角 35 の円軌道であり, 緯度 ±35 の範囲を緯度経度 5 5 のセルに分けて, 各セル毎の月平均降雨強度を 20% の精度で観測することを目的としています. 軌道傾斜角 35 を取ったのは, 熱帯, 亜熱帯降雨 ( 特に梅雨前線 ) の観測頻度を増やすためでしたが, これによって同時に, 様々な地方時刻で降雨観測を行うことが出来るようになりました. 通常の地球観測衛星は, 極軌道に近い軌道傾斜角を有する太陽同期軌道を取り, 地方時がほぼ同じ時刻において地表面を観測します. しかしながら, 降雨の日周変化 ( 一日の中での変化 ) が顕著な熱帯 亜熱帯 ( 特に陸上 ) において, 特定の地方時のみ降雨を観測すれば, 観測降雨強度にバイアスを持つことになるので, TRMM 衛星は様々な地方時刻で降雨観測を行う必要があります.TRMM 衛星の外観を図に示します. 4

6 TRMM : 熱帯降雨観測衛星 Solar Arrays (2) High Gain Antenna Propulsion Tanks (2) Omni Directional Antenna (2) TRMM Microwave Imager (TMI): マイクロ波観測装置 Visible and Infrared Scanner (VIRS): 可視赤外観測装置 Earth Horizon Sensor Precipitation Radar(PR): 降雨レーダ Lightning Imaging Sensor (LIS): 雷観測装置 Cloud and Earth s Radiant Energy System (CERES): 雲および地球放射エネルギー観測装置 +z +y +x (Velocity vector) 図 TRMM 衛星 (JAXA 提供 ) TRMM 衛星は, 降雨観測用のセンサとしてマイクロ波放射計 (TMI), 可視赤外放射計 (VIRS) ならびにわが国が世界で初めて開発した衛星搭載用降雨レーダ (PR) を搭載しています.TRMM 衛星は, これまでに約 17 年運用を続け, 現役の NASA の地球観測衛星の中でも最も古い衛星になりました. しかしこのたび軌道高度マヌーバー用の燃料が尽きたため, 軌道高度 402.5km での運用を終了し自由落下に任せて 2016 年 2 月ごろに軌道高度が 335km になるまでマイクロ波放射計と雷観測装置 (LIS) の運用のみを継続することになりました. 降雨レーダは, もとの軌道高度 350km あたりまで降下してきたときに再度暫く運用されるようです. TRMM 衛星は, 日米協力の衛星とか, 我が国の H-II ロケットが打ち上げた最初の外国の衛星 (TRMM の衛星バスは NASA で組み立てられた ) とか, 打ち上げのウインドウを従来の夏期 冬期の各 2~3 ヶ月間からそれ以外の時期にも広げる先駆けになった衛星とか, 世界初の衛星搭載降雨レーダを搭載した衛星とか, 宇宙科学研究所のミッションを除けば科学者主導で実現した我が国初のミッションとか, いろいろの特色を持っていますが, ここでは私が直接関わった世界初の衛星降雨レーダを中心にお話ししたいと思います. 実は,1997 年 11 月に打ち上げられた TRMM 衛星の構想が NASA により提案されたのは 1984 年秋, 日米協力の衛星プロジェクトとして研究が始められたのが 1987 年初めです. この様に大型の衛星計画は 10 年以上もかかるのが常ですが, 衛星搭載降雨レーダに関する研究が開始されたのは, さらに 10 年以上前の 1975 年ごろ, 当時の郵政省電波研究所 (1988 年より通信総合研究所と名称変更 ) においてでした. 電波研究所はわが国の宇宙通信技術開発のパイオニアであり, 衛星通信に用いられるマイクロ波 ミリ波帯の電波を減衰させる降雨についても多くの研究実績を有していました. 衛星からの降雨観測は, 既に気象衛星の草創期である 1960 年 4 月に打ち上げられたタイロス (TIROS)1 号の時代から希求されてきました. ビデオカメラと赤外線で捉えた雲画像と雲頂温度や地表面温度は天気予報に必要な気象データを提供しましたが, 雲の下の何処で雨が降っているのかは観測できませんでした. 恐らく最初に宇宙からの降雨観測データを提供したのは,1972 年に打ち上げられた米国の衛星ニンバス 5 号搭載のマイクロ波放射計 ESMR でした. マイクロ波放射計は, 雨滴自身から放射される微弱なマイクロ波帯の電波を受信し, 受信電力の強さから降雨強度の強さを推定する受動的な観測装置です. 但し,ESMR の降雨観測は海上では有効でしたが, 陸上では陸上自身の放射が強いの 5

7 で降雨の観測は困難でした. また, 原理的にマイクロ波放射計の観測は高度方向のデータは積分されてしまい, 降雨構造の垂直分布は観測できませんでした. 従って, 電波研究所が開発すべきターゲットは, 背景が海陸を問わず降雨の三次元構造の観測ができる世界でもまだ実現していない衛星搭載降雨レーダでありました. そして, このレーダの実現可能性について理論的に検討する仕事が, 私に降りかかりました. 当時の電波研究所の衛星通信を研究してきた研究者の頭には衛星通信に用いられるマイクロ波 ミリ波帯の電波は降雨減衰の影響を受けるということが強く染み付いていたため, 宇宙からレーダで降雨が測れるなどということについては誰もが眉唾物でありました. また, 衛星から見れば薄い雨の層のすぐ下に地表面があるため, 地面からの強い反射で雨のエコーがマスクされてしまい, 何も分からないのではとの懸念もありました. この可能性を確認するための計算を私が引き受けることになりました. 衛星から雨を観測する場合, ほぼ鉛直下方を眺めることになるため, 静止衛星に対する衛星通信回線の斜め伝搬とは条件が違い降雨減衰の影響が少ないこと, 従って衛星搭載の小型軽量化に不可欠な 10GHz 以上の高い周波数の電波をむしろ使えること, また 1μs 程度のパルス幅のパルス波と低サイドローブレベルを有するアンテナパターンを組み合わせれば, 雨と地表面エコーの分離ができることが計算の結果すぐに明らかになりました. この様にして宇宙からの降雨レーダによる降雨観測が計算上可能であることを示すことができました. この結果を,1978 年に国際会議で発表したのですが, 当時は衛星搭載降雨レーダを実現することは夢のまた夢の様な話で, まさか衛星搭載降雨レーダが約 20 年後に TRMM という形で実現するなどとはとても想像できませんでした. しかし, 若い時代に夢を持つことはとても大切です. 夢は実現するかもしれません. 私は自分の夢を実現できたので幸運でしたが, ぜひ若い皆さんにも大きな夢を持っていただきたいです. 電波研究所では, その後私が中心となり, 衛星搭載降雨レーダの研究の第一歩として航空機搭載降雨レーダを開発し, 航空機から雨を観測する実験を国内で実施し, 国際会議で成果を発表しました. この発表に, 同じく将来宇宙からレーダで降雨観測をしたいと考えていた NASA の研究者が注目したことが契機になり, 電波研究所が開発した航空機搭載降雨レーダを NASA に持ち込み NASA の航空機に搭載する日米共同の航空機からの降雨観測実験が 1984 年から開始され 1994 年まで続くことになりました. 幸い実験はよい成果を挙げ, 宇宙からの降雨レーダによる降雨観測のフィージビリティが日米共同の航空機実験により確認されました. 日米共同の航空機実験の最中に,NASA が TRMM 計画を持っていることがわかり,1987 年に日米共同でそのフィージビリティ スタディを実施することになり, 電波研究所は, 降雨レーダを担当することになりました. 私は, リーダーとして降雨レーダの概念設計を行い, 電子的にアンテナビームを走査するアクティブフェーズドアレーレーダ方式の世界初の衛星搭載降雨レーダを提案すると共に, そのための主要部品を国内企業 (NEC, 東芝 ) の協力を得て開発しました.TRMM における日米協力の枠組みは, 米国が衛星バスの提供とマイクロ波放射計を初めとする降雨レーダ以外のセンサの開発を担当し, 日本が降雨レーダの開発と H-II ロケットの打ち上げを担当することになりました. しかし, 衛星開発には多額の資金が必要となります. 日米双方共に, 衛星計画が国から承認されるまでには, この後多くのハードルがあり, 苦しい時期が続くのですが, ようやく 1991 年になり, 日米双方共に計画が承認されることになりました. 実際のフライト品の開発は, 電波研究所から離れ, 当時の NASDA に引き継がれることになりました. この後, 私は, 降雨レーダが取得したデータを解析するアルゴリズムを開発する日米共同のチームのリーダーとして 1997 年の打ち上げを目指して活動することになりました. 世界初 6

8 の衛星搭載降雨レーダの開発は, ハードウェア開発だけでは終わらず, ソフトウェアであるアルゴリズムの開発をしないと完成しない, 日本が開発したセンサのアルゴリズムは日本が開発すべきだ と私は思っていました. 打ち上げ後もアルゴリズムの改定は続き,2013 年まで私は, アルゴリズムチームのリーダーを務めました. 宇宙はよく水物と言われます. 長年準備に準備を重ねてきた衛星が, ロケットの打ち上げ失敗とか, 軌道投入失敗とかで一瞬でフイになることがママあります. 長年関わって来られた研究者の無念な思いと努力と年月を思うと胸中を察するに余りあるものがあります その点, 私は幸運だったと思います 年には, 当初予定のミッション期間である 3 年を大幅に超えた TRMM 運用のための経費負担が重荷になった NASA 側から運用を中止したいとの申し入れがありましたが, 日米の科学者の強い反対により,NASA は TRMM の運用中止を撤回し運用が継続されることになりました. いろいろなことがありましたが,17 年近くも衛星の寿命が延び, 多くの科学データが取得でき, 地球規模の気候変動に及ぼす降雨の影響が少しづつ解明されてきました.2014 年 2 月 28 日には,TRMM を継承する二周波降雨レーダを搭載した GPM( 全球降水観測計画 ) 衛星が打ち上げられ,TRMM 降雨レーダとの同時観測も半年程度実行することができました.1975 年の最初の計算から約 40 年間, 苦しい時期もありましたが, 夢を持ち続けてよかったと思います. ぜひ, 若い世代の皆さんが, 大きな夢を持ち続けてそれを実現するための努力を続けられることを希望します. TRMM 衛星の詳細は, 下記のサイトをご覧ください 年感謝状贈呈イベント また,GPM 衛星の詳細は下記のサイトをご覧ください. 四国八十八か所 杉山吉彦 (7 期 ) まえがき 大阪府立大学を 63 才で定年退職したあと 直ちに 龍谷大学機械システム工学科 ( 大津市瀬田キャンパス ) に常勤で勤務しました 龍谷大学 ( 本部は京都市 ) の設立母体は西本願寺で したがって 龍谷大学には国公立大学とは異なり 少しく宗教的な空気があります たとえば入学式あるいは卒業式などは 大変荘厳な雰囲気で挙行されます 私は 海外からの来訪者を西本願寺に案内したり また 海外の著名研究者を学術振興会の事業を使って招へいし 重要文化財に指定された建物 ( 大宮キャンパス 本館 ) でコロキアムを開催したりして 龍谷大学の特色ある状況を大変有効に利用させていただきました まったく無宗教であった私が 多少でも仏教に知的興味を持つようになったのは 龍谷大学での勤務が関係しています すなわち 龍谷大学に勤務することが決まって 設立母体の西本願寺とは? 浄土真宗とは? などに興味を持って調べてみました そうすると わが国における仏教の 7

9 流れが おぼろげながら分かってきたように思われてきました 龍谷大学は 68 才で定年退職しました 退職後の 1~2 年は 何かと忙しく過ごしました 学術面では 龍谷大学の在職中に決まっていたローマ大学で開催された国際フォーラム (SICON-CF;EU Consortium) での招へい講義 韓国 KAIST での招へい講演や 研究会での講演など プライベートには 孫の世話 田舎の家の整理など これまで手抜きしていた家庭内の諸問題の対応を手抜きする理由がなくなっていました 3 年目からは余裕が出来ました それで 3 年目の春から 4 年目の夏にかけて 我が家の彼女に連れら図 1 修行大師像と並んでれて四国霊場八十八か所巡りに参加しました 今年は 霊場開創 1200 年の記念すべき年です 私の四国八十八か所巡りの体験を中心にまとめてみました ( 図 1) 四国八十八か所とは 四国は弘法大師 空海が生まれ また修業に励んだところで 空海に関係する霊場 ( 寺 ) が沢山あります いつの頃からか 真言宗系の僧侶がこれらの霊場を巡り 修行をするようになりました 江戸時代にはいると 一般庶民が 主に病気の平癒を祈願して 四国の霊場を巡るようになり いつしか四国の八十八か寺が四国霊場八十八か所と定まりました 四国は 字のごとく 阿波 ( 徳島県 ) 土佐( 高知県 ) 伊予 ( 愛媛県 ) 讃岐( 香川県 ) の四つの国からなります 阿波には 第 1 番札所の霊山寺 ( 図 2) から第 23 番札所の薬王寺までの 23 ケ寺 土佐には 第 24 番札所最御崎寺 ( ほつみさきじ ) から第 39 番札所延光寺までの 16 ケ寺 伊予には 第 40 番札所観自在寺から第 65 番札所三角寺までの 26 ケ寺 讃岐には 第 66 番札所雲辺寺から第 88 番札所大窪寺 ( 図 3) までの 23 ケ寺 計 88 ケ寺です これら弘法大師にゆかりの八十八か寺を巡ることは 巡礼の旅として近年人気を集めており 年間約 15 万人が訪れるそうです ( 参考文献 1) 遍路 四国八十八か所巡りは 普通には単に 遍路 とよばれます 遍路とは言っても いろい ろなパターンの遍路があります 昔ながらな遍路スタイルは いわゆる 歩き遍路 です ことばの通 り 自分の二本の足で歩いて八十八か所のお寺を巡るやり方です しかし 仮に体が頑健であっても 図 2 四国一番札所霊山寺山門 8 図 3 四国八十八番札所大窪寺山門

10 2 ケ月近くかけて 一日 1 万円くらいの費用を用意して 約 1400 kmを歩きとおすことは なかなか実行できないことです それで 一度にすべてのお寺を巡るのではなく 複数回に分けて巡ります これを つなぎ遍路 といますが 多くの場合つなぎ遍路が普通ですので つなぎ は省いて言うのが普通です ( 参考文献 2) まず 個人で自家用車を使っての遍路が盛んで これは 車遍路 と言います 私の感想としては 阿波と讃岐のあたりのお寺を車で巡るのは 楽しいとしても 土佐や伊予の霊場へは 近畿からは結構距離があり 寺へアクセスする道は狭く 春や秋の遍路シーズンには駐車場の問題もあり 決して楽ではないように思いました そもそも 真言系の寺は 高野山の例でもわかるように 山の中にあることが多くて したがって 車でお寺まで直行できるケースばかりではないからです 最も簡単な遍路は バスツアーに参加するやり方で 観光バス遍路 です このバス遍路は 1998 年 ( 平成 10 年 ) の明石海峡大橋の開通 さらに 2000 年 ( 平成 12 年 ) の四国 4 県の所在地を直結する高速道路 通称 X ハイウエイ の完成によって 本州から四国へそして四国内の交通体系が格段に整備されて 大変便利なバスツアーになりました バス遍路は 旅行会社が企画したバスツアー タイプの遍路で 霊場巡りと観光の二つをうまく組み合わせた観光バスによる霊場巡りツアーです バス遍路は 第 1 回遍路ツアーから第 12 回遍路ツアーまで 計 12 回に分けて実施されます さらに 12 回のバスツアーで八十八か所巡りを無事終えてから 高野山に結願 ( けちがん ) のお礼参りをしますので 総計 13 回の参加が必要です したがって 毎月 1 回参加すると 順調に行って最低 13 ケ月かかります 実際は 参加者の都合や天候などにより 13 ケ月以上の長丁場になります 作法 私達の日常生活で 初詣や 観光で お寺へ行く機会は多々ありますが あまり作法を気にしていません しかし 霊場巡りとなると ある程度の作法が求められます 作法の内容は お寺への敬意を失わないことが基本です まず 山門で ( 左側通行 ) 合掌して 一礼する 手洗いで手を清める 本堂と大師堂にお参りし 納め札 線香 ろうそく お賽銭をおさめて 経 真言を唱える 服装からはじまり 作法のレベルは 遍路一人ひとりで異なりますので 基準の作法については 参考資料をご参照ください ( 参考文献 3) 霊場巡りと観光ツアー 神聖な霊場巡りなのに 観光気分とはけしからん と思う真面目な方がおられるかもしれません しかし どの宗教でも 霊場 聖地への巡礼と観光的な楽しみは必然的に一体化したものであり それなればこそ霊場 聖地巡りが現代にいたるまで そしてこれからも ずっと続いているのです 霊場も観光も その機能は基本的に同じで それは 日常を忘れさせるヒーリング機能 であるからです 関西での生活は 霊場巡りと密接に関係しています すなわち 関西の私鉄の多くは 実は霊場への交通機関として発達してきたからです 毎日乗っている電車の線路 バス路線 実は巡礼路の場合が多いのです 霊場 聖地は日常をしばし忘れさせる場所です 人々をして日常をしばし超越させる機能こそ 霊場 聖地の機能なのです 霊場 聖地巡りと観光が密接に連携していることは わが国の例では 古くはお参り半分遊び半分といわれた お伊勢詣り ( 参考文献 4) 最近では 熊野古道 で知られる世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道 海外の例では サンティアゴ デ コンポステーラ巡礼のルート など 良く知られている通りです 四国八十八か所の場合も 遍路道の世界遺産への登録運動が地域の経済同友会によってすすめられています ( 参考文献 5) あとがき 関西地区は お寺参りには最適な地域で 周りに名刹が沢山あり すばらしい国宝 重要文化財を鑑賞することができます 全国の国宝の半分以上がこの関西にあるそうです MBS(4 チャ 9

11 ンネル ) ちちんぷいぷい の中の 昔の人は偉かった プログラムで河田と くっすん のお寺巡りが放送されていました. お寺巡りは関西では大変にポピュラーなリクレーションです 四国八十八か所はどうもしんどそうと思われるかたには 西国三十三カ所があります お寺と寺宝に関しては 西国三十三カ所の方が格段に豪華ですが 四国八十八か所は 西国三十三カ所とは違った別格の味わいがあります 霊場巡り それは 昔の人々の心象風景へのツアーであり このようなツアーに参加することが 自分を改めて見つめ直す機会となります 参考文献 1. 観光旅行案内では ; 四国八十八か所めぐり 昭文社 (2010 年 ) 2. 歩き遍路の体験に基づくルポルタージュ的読み物では ; 家田壮子著 四国八十八か所つなぎ遍路 ベスト新書 (2010 年 ) 3. 遍路作法に関する入門書では ( 請求すれば無料でもらえる ); 四国遍路 ; 作法とお経の意味 百万人にお遍路を伝える会 四国一番霊山寺 4. 時は天保年間 (1840 年頃 ) 北九州筑前の 50 代の女性が お伊勢詣りにかこつけて伊勢 善光寺 日光への五か月におよぶ旅日記 ; 田辺聖子著 姥ざかり花の旅笠 小田宅子の 東路日記 集英社文庫 (2004 年 ) 5. 宗教とツーリズムの関係についての社会学的論考については ; 山中弘 ( 編 ) 宗教とツーリズム : 聖なるものの変容と持続 世界思想社 (2012 年 ) 大久保先生, 有難うございました 泉田啓 (29 期,1986 年卒 ) 大久保先生, 三十数年間の長きにわたり大阪府立大学航空宇宙工学科のためにご尽力くださり有難うございました. さて, ご退職への寄稿として, 私が見た大久保先生について書かせていただきたいと思う. 私が 1985 年の春に卒研生として3 講座に配属になった時, 大久保先生は室津先生や三ツ矢先生と一緒に大型宇宙構造物のテンドン制御系の研究を始められていた. 太陽発電衛星のような将来の大型宇宙構造物は, 構造的に柔軟になり, 振動しやすくなるので, 振動の制御が必要になる. そこで, テンドン ( 腱の意 ) と称するワイヤーを構造上に張り, 操り人形方式で構造の各部を駆動し, 振動を制御しようというものである. 私は, この最新の研究課題に飛びついた. 大久保先生をはじめとする先生方に指導して頂きながら, 他の学生たちと力を合わせて, テンドン制御系の有限要素法による定式, 数値シミュレーション, 実験装置の設計 開発, 同定実験, 制御実験と, 一連の研究項目を経験させて頂いた. このことは, その後の礎となる貴重な経験であった. 新たな課題に取り組むときの常であるが, 何をどうしたらよいか解らず, 試行錯誤的に行った結果を持ち寄っては, ゼミで議論が白熱した. 時として興奮気味になり, けんか腰の議論が始まると, 大久保先生は, よく うーん と言って少し間をおき そうかなぁ? とおっしゃった. いま考えても不思議な感じがするが, このたった一言で場の空気が和らいだ. そのお蔭で, みんなクールダウンし, 冷静な議論に戻ることができた. その頃, 国内外から研究者がやってきて, この新しい研究テーマに関するセミナーが行われた. セミナーの後の懇親会では, いつも大久保先生の周りに講演者などが集まり, 研究の話などに花が咲いた. 10

12 その際, 自分たちの研究について うちでやっているのはテンドン制御. でもあの天丼ではないけれど と, いつも楽しそうに紹介されていた. 皆は, にこやかにほほ笑み, 柔らかな雰囲気の中で, 楽しく談笑が続いたものであった. その後, 私が3 講座の助手になり, それほど長い期間ではなかったが, 一緒に働かせていただいた時期もあった. その間と前後を含めて思い起こしても, 大久保先生が顔をしかめたり, 激しく怒ったりする姿を見たことがない. もちろん, 心中穏やかで無い時もあっただろうが. また, 時として 困ったんや と仰って困った表情をされることはあるが, それもなんとかなりそうに思えてしまう. また, お世話されていた大阪府立大学の小型宇宙機センターも順調に軌道に乗っている様子である. これも, 学生を見守り続ける大久保先生の人徳ゆえと拝見している. 大久保先生のように泰然自若としていたいものであるが, 私はまだまだ未熟なようである. 大久保先生は, 米国における柔軟構造物の制御の研究動向を視察されたことがあった. また, 後にドイツへ留学して研究をされていた. そういった機会に知り合われた多くの友人が世界中におられ, 交友を保たれている. 大久保先生から頂いた年賀状に スローでローカル ( 時々インターナショナル ) な牧歌的暮らしを楽しんでいます と書かれていた. まことに大久保先生らしいと思うとともに, 少しうらやましくもある. 私も, 少しでも近づきたいものである. 大久保先生は, 柔らかい風のようである. まるで, 森に分け入ると, 森の風を感じるように. 森の風が森によって作られるように, その柔らかい風は大久保先生によって作られてきた. 大久保先生, まことに勝手なことを書かせていただきました. 今は, 心も体もリフレッシュされたで しょうか. どうぞ, 健康に留意され, 退職後の生活を楽しんでください. また, これまでと同じように, 大阪府立大学や私どもを見守り, 柔らかな風を送ってくださるようお願いいたします. 第 4 回航空宇宙構造工学研究会報告 高嶋俊秀 (57 期 ) 夏の暑さがいまだ残るものの 朝夕は涼しくなり過ごしやすくなった 2013 年 9 月 7 日 ( 土 ) に なんば道頓堀ホテルにて第 4 回航空宇宙構造工学研究会が開催されました 本研究会は 旧 2 講座 ( 杉山研究室 ) OB の皆様 千葉研究室の現役学生を中心とした OB の皆様と現役学生の交流 OB の皆様から貴重なお話いただく研究会であり 今回で 4 回目の開催となりました 今年は 教員 :2 名 OB:5 名 現役学生 :4 名の計 11 名の参加となりました ( 参加者は次ページの表参照 ) はじめに 大朝氏 ( 神戸製鋼 ) から 例 11

13 年より人数が少ないですが その分密度の濃い時間にしましょ う との開会の言葉を頂き 乾杯となりました 次に 千葉先 生から学舎移転 就職状況 進学状況 さらに着々と進んでい る市立大との大学統合といった航空宇宙工学科の近況に関し てお話がありました その後 碇山氏 ( 三菱航空機 ) から MRJ 開発の現状報告 新しくなった設計基準に関してお話があ りました また引き続き 写真を中心とした パリエアショー の報告 がありました 民間機 軍用機の地上展示 飛行展示 含め さらには MRJ のシャレーなどといった所も見せて頂き非 常に興味深かったです 片山氏 ( ダイセル ) からは 海上自衛隊観艦式の様子 ミ ュンヘンのドイツミュージアム の展示を 写真を交えお話し ていただきました 観艦式は 航空機の編隊とは一味違い スケールの違いを感じさせるもので 軍用 艦が何隻も連なり 艦隊を組んでいる様子は圧巻でした ドイツミュージアムのお話では V2 ロケット や 射出装置 エアバッグなど火薬を使用するものの展示物を中心に紹介していただきました. また この博物館に非常に幅広い展示物が揃えてあるとのことでした 話に花が咲き あっという間に 3 時間が経ち 学生の自己紹介 をする時間がなくなるというハプ ニングもありましたが OB の皆様一人一人から近況報告 また訓示をいただきました 川崎重工に入社しましたが 神戸製鋼で原子力関係の仕事をしています 居心地がよい 良い 会社です ( 大朝氏 ) ダイセルも風通しがよく良い会社です 航空機メーカーは規模が大きいので会社の思惑通りに 動かなければならないが 整備品メーカーは比較的やりたいことがやれます そういった面も踏 まえて会社を選ぶと良いと思います ( 片山氏 ) 三菱重工では自分の知識 人とのつながりを増やすことができました 自分が何をやりたいか しっかり軸を持って考えて行くこと また 英語は必須であるので 学生のうちに勉強しておく べきです ( 碇山氏 ) クボタで建設機械に関わっています 航空宇宙分野と直接関係はないですが 杉山先生の航空 を卒業した学生に様々な分野で活躍してほしい という言葉でクボタを志望しました 誰かのた めに何かをするというやりがいはある ( 魚谷氏 : クボタ ) 関西設計で 構造設計として 航空宇宙分野とはほとんどは関係のない仕事ですが 原子力圧 力容器の落下試験や イプシロンロケット架台の構造設計などをしました ( 布目氏 : 関西設計 ) そして最後に 片山氏に閉会の挨拶として 仕事で海外の人と交渉するときなど 人間力 が必要 であると痛感します ただし 専門分野がしっかり身に付いた上で人間力を高めること 今回は参加者 が少なかったですが 濃い時間を過ごせました とのお言葉を頂き 本研究会を終えました こういった OB の方々の貴重なお話を聞ける時間は 学生にとっては非常に有意義なものであると感 じました また来年も開催される予定ですので OB の皆様方には奮ってご参加いただき たくさんのお 話を聞かせていただければと思います 参加者一覧 ( 敬称略 ) 氏名 大朝隆光 : 神戸製鋼 片山一夫 : ダイセル 碇山和秀 : 三菱航空機 魚谷育弘 : クボタ 布目裕文 : 関西設計 千葉正克 南部陽介 佐々木友矩 土肥拓哉 高嶋俊秀村瀬涼 卒業 修了年 1968 年卒 1980 年修 1994 年修 1995 年修 1999 年卒 教授 助教 M2 B4 B4 B4 12

14 OPUSAT の運用結果について 窪田智之 (57 期, 平成 25 年度卒 ) 2014 年 7 月 24 日, 小型宇宙機システム研究センターで開発された超小型衛星 OPUSAT が軌道寿命を全うし, 大気圏に再突入しました. OPUSAT は, センターが初めて独自開発した人工衛星で, 近年実利用が進んでいる CubeSat の 1U クラス (10 x 10 x 10 cm) に分類されます. ミッションには, 衛星バスを開発して実証することと,CubeSat の電源システムの性能を向上させることの 2 つを設定していました. 衛星バスの実証 OPUSAT フライトモデル OPUSAT は, 一般的な衛星と同じく, 電源や通信など衛星の基本的な機能を担うバス機器と, ミッション実施に必要なミッション機器から構成されています. 今回の場合は, バスも新規開発だったので, バス機器もミッション機器扱いでした. センターでは継続的な衛星開発を目指しており, OPUSAT でのバス実証をその足掛かりにする意図で, このミッションを設定しました. 複数あるバスの機能要素のなかで特に重視して開発したのは, 衛星と地上局との交信に関わる機 OPUSAT から送られてきた能要素です. つまり, 地上局からの指令 ( コマンモールス信号 "OPU" ド ) の受信と, 衛星から地上へのデータ送信に必要な機能です. 宇宙から欲しいデータを下ろす技術は今後開発する衛星の基盤技術となるので, 最低限達成できるよう注力しました. OPUSAT は,2014 年の 2 月 28 日未明,H-IIA ロケット 23 号機によって打ち上げられ, 軌道に投入されました. 打ち上げ後, 府大局では 5 時台と 18 時台の 2 パスは追尾できず受信に失敗しましたが,3 パス目で OPUSAT からのモールス信号を捉えることに成功しました. それから数パスかけて軌道を確定させた後は, コマンドを送って OPUSAT が指令を受信できるか確認しました. コマンドを送信した直後, これまで聞いていたのより速いモールスが聞こえ, 受信を確信することができました. 速い OPU の音を聞き, 衛星と交信できたと分かったときは, 肩に載っていた重荷が少し軽くなったような気がしました. その後は数日かけてコマンドを送り,OPUSAT の各機器がロケット打ち上げ時の振動や衝撃などによって壊れていないかを確認 ( チェックアウト ) していきました. 残念ながら不具合がいくつか出ましたが, 再突入直前まで主要なバス機能が健全に動作していることを確認できたので, 衛星バスを実証できたと判断しております. 電源システムの性能向上 OPUSAT のもう一つのミッションは, 衛星の電源性能を向上させることです. 具体的には, 供給電力の 安定化と, 発生電力の増大の達成を目指しました. 13

15 衛星の電源として従来利用されてきた化学電池は, 大きな電流を放電する際, 内部抵抗が大きくなり, 電圧降下を起こす欠点があります. 一方で, 近年研究が進んでいるリチウムイオンキャパシタ (LIC) は, 内部抵抗が比較的小さいので降下も少ないですが, 化学電池と比較すると依然容量が少ないです. OPUSAT では化学電池のリチウムイオンバッテリ (LIB) に LIC を組み合わせ,LIB の欠点を補う複合電源を構成して実証に臨みました. しかし, 打ち上げ後のチェックアウトで, 複合電源の実証に必要な電流データが正しく測れていないことが分かりました. 幸い, 異常が発生しているのは測定部で, 実験用回路本体には問題がなかったようです. 測れない電流については, 他のデータから推定して対応することになりました. 一時は達成が危ぶまれましたが, 軌道上で実験を行った結果, 複合電源が地上と同様に動作していることを確認できました. 太陽電池を貼れる面積が狭い CubeSat は, 大型の衛星に比べて発生電力が小さく, ミッション機器には消費電力についての厳しい制約が課せられています. そこで, 太陽電池パドルを展開して発電面を増やし, 展開面を太陽方向に指向させて CubeSat の発生電力を増やすシステムの実現を目標にしました.1U サイズの CubeSat では構造および電力面の制約から受動的な姿勢制御が主流ですが, 今回は磁気トルカを用いたスピン制御で, 能動的に姿勢を制御しています. 太陽電池パドルは, 空気抵抗により軌道寿命が短くなることを懸念して他のミ太陽指向ッションを終えてから展開することになりました. パドルを開く前に太陽指向制御を実施したところ, 目標値だった約 10 deg の指向精度を達成することに成功しました. その後, さらに展開面を指向させるため, パドルを開こうとしましたが, 残念ながら展開を確認することはできませんでした. 発生電力を増やすことはできませんでしたが,1U サイズの CubeSat で能動制御を達成できたことは, CubeSat のミッションの幅を広げる可能性を示唆するものと考えております. 終わりに OPUSAT が燃え尽きたとき, 生活の一部になっていた活動がなくなることへの寂しさと, 終わりの見えなかった活動が終わることへの解放感と達成感とがこみ上げてきて, 何とも言えない不思議な気持ちになりました.OPUSAT プロジェクトがなければ, 学生の間にこれほど貴重な経験を積むことはできませんでした. プロジェクトを支え, 応援してくださった皆様に, この場をお借りして心から感謝申し上げます. 本当にありがとうございました. センターでは,OPUSAT で培った技術を基にして, 今後も衛星を開発していく予定です.OPUSAT プロジェクトは終わりましたが, 現在,OPUSAT-2 や OPUSAT キットといった次の衛星プロジェクトが進んでいます. 今後もセンターの活動にご期待いただければ幸いです. 14

16 ファンボローエアーショー 今年 7 月に開催されたファンボローエアーショーに出張された卒業生から, 写真を送っていただきま した. ありがとうございました. 興味深い写真がたくさんありましたが, ここでは少しだけ紹介します. 15

17 鵬会ホームページ登録のお願い 鵬会ホームページでは, 鵬会の活動の状況を知ることはもちろんのこと 航空工学科の現状や 先生方 そして 会員の方々との情報交換にも役立つものとしていきたいと思います 鵬会ホームページ ホームページの内容 1 鵬会ニューズレター 会誌を見る または ダウンロードすることができます 2 鵬会の活動の様子を見ることができます 総会 理事会の議事録等を見ることができます 3 鵬会の活動状況を知ることができます 4 ログインした人がすでに登録したご自身の会員情報を修正することができます また 会費納入の実績を見ることもできます 会員登録の方法 にアクセスすると鵬会のトップページが表示され ここから会員専用ページにログインすることができます ログインするには 会員登録が必要になります 会員登録の手順を紹介します 1 会員登録 をクリックホームページの左側の会員登録メニューをクリックします メールアドレスを入力し 登録ボタンをクリックします 2 情報登録画面にアクセス & 情報登録入力したメールアドレスにメールが届きますので そこに記入されている URL をクリックして情報登録画面にアクセスし 必要事項を入力します 登録完了ボタンを押すとログインできる状態になります 確認のため 登録したメールアドレスに登録完了の通知メールが届きます 3 会員の方 Enter からログイン登録したメールアドレスと入力したパスワードでログインします ホームページについて一人でも多くの鵬会会員の方々に利用していただきたいと思っております ホームページの利用に関するお問い合わせ ご意見は鵬会事務局 (info@aero-osakafu-u.jp) までお願いします 鵬会会費 : 納入のお願い これまで以上に鵬会の活動を活性化し 事業の充実を図ることが 平成 20 年度総会で承認されました この事業の経費を賄うには どうしても終身会費から年会費制に移行する必要があります 会員諸氏には是非ご理解賜り 納入方よろしくお願いします なお会則第 31 条で正会員の会費は年額 2,000 円に決まりました 従来の方法 ( 同封の鵬会の振り込み用紙を使用して窓口から送金する : 手数料 120 円 ) を基本としますが 会員諸氏の利便性を考慮して 以下に複数の口座を開設しました なお振込み経費は振込人 ( 会員 ) 負担とさせていただきます また複数年まとめて納入いただければ幸いです ( 例えば 5 年分で 10,000 円 10 年分で 20,000 円等 ) 16

18 鵬会振込み口座一覧 1. 郵便振替口座 口座番号 口座名称 鵬会 ( オオトリカイ ) 3. 三菱東京 UFJ 銀行中もず支店 普通口座口座番号 名義 鵬会 ( オオトリカイ ) あ び こ 5. りそな銀行我孫子支店 普通口座口座番号 名義 鵬会 ( オオトリカイ ) 7. 近畿大阪銀行堺東支店 普通口座 口座番号 名義 鵬会 ( オオトリカイ ) 2. ゆうちょ銀行記号 番号 名義鵬会 ( オオトリカイ ) 4. みずほ銀行堺支店普通口座口座番号 名義鵬会 ( オオトリカイ ) 6. 近畿大阪銀行堺東支店普通口座口座番号 名義鵬会 ( オオトリカイ ) お願いとご注意 1. 振り込み金額は会費 ( 年額 2,000 円 ) とし 手数料は振込人負担とします 2. 送金後 事務局宛に電子メール等で 月 日 年卒 ( 氏名 ) 年度会費 銀行から振り込み といった連絡をお願いします ( メールアドレス :info@aero-osakafu-u.jp) 3. また 万一の事故等に備え 送金の記録の保存をお願いします 事務局からは特に領収書を発行しません 4. 会員本人と異なる名義の口座から送金される場合は その名義 ( カタカナ ) もお願いします 年のあゆみ 記念誌の代金の場合は 名義とともに記念誌 ( キネンシ ) と明記してください ご注意 : 過去にさかのぼっての会費徴収はいたしません 平成 26 年度評議員会報告 本年度は, 大阪府立大学が知的活動を展開する場 ( サイト ) として難波に開設した I-site なんばで,6 月 7 日 ( 土 ) に開催いたしました ( 参加者数は 68 名 ( 出席 20 名 委任状 48 通 ) で 同時開催された工学部同窓会総会 懇親会にも出席し 交友を深めました 17

19 平成 26 年度役員 会長 室津義定 (6 期 ) 副会長中村洋明 (8 期 ), 辻川吉春 (14 期 ) * 理事 松尾肇 (10 期 ), 下村卓 (29 期 ) ~ 総務 財務担当 小木曽望 ( 院博 97 年 ) ~ 会誌 ニューズレター担当 作山喜秋 (19 期 ), 坂上昇史 (32 期 ) ~ ホームページ担当 渡辺文夫 (12 期 ), 片山一夫 (20 期 ) ~ 親睦 事業担当 監事 杉山吉彦 (7 期 ), 宗佐毅一 (9 期 ), 明石博 ( 元母校機械工学科同窓会会長 ) 顧問 津村俊弘 ( 大阪府立大学名誉教授 ), 池田靖 (1 期 : 鵬会前会長 ) * 総務 財務担当理事兼任 評議員 ( 計 130 名 ) 1 期 2 期 3 期 4 期 5 期 6 期 7 期 8 期 9 期 10 期 11 期 12 期 13 期 14 期 15 期 池田靖神谷博 小原瑛 * 坪圭介野口寛司 川端迪男伊藤恭平 稲垣弘上野博志駒坂陞生森田喜保種村長生室津義定 * 山本龍彦岩壷卓三杉山吉彦安東研介中村洋明 * 米澤政昭上島一夫宗佐毅一 * 田中勝志 * 岩谷馥大沢康彦松尾肇井川知行大朝隆光東田秋夫西岡正義橋本勝也渡辺文夫和手信泰条幹雄塩澤善一郎辻川吉春 * 西田好樹足立剛福本陽三井澤恒晴 16 期 17 期 18 期 19 期 20 期 21 期 22 期 23 期 24 期 25 期 26 期 27 期 28 期 29 期 30 期 武林謙二豊崎義行長谷川勝信 * 中橋和博西脇正明 表久紀炭本洋吾八木良蔵 * 角田佳聡作山喜秋岡田信夫片山一夫 趙明済平岡哲男 石田良平橋本雅文 吉田昭彦横山康彦 小松信雄里見秀世 岩崎龍一撫佐郁夫 細井啓志川口貴史 明田憲典出町隆史 楠本富佐夫菅沼喜宣石田明下村卓深井浩司 長井謙宏松岡右典 * 31 期 32 期 33 期 34 期 35 期 36 期 37 期 38 期 39 期 40 期 41 期 42 期 43 期 44 期 45 期 北田登志櫻井健司 坂上昇史上山愼也 井出聡堀井省吾 坂本慎介松崎典男木下新一郎徳永英紀及川貴一朗道川友規布目裕文平井誠永野信雄 比江島俊彦大今宏史 田中恒久松本善雄 松田哲大谷浄 津嶋辰郎淀川健悟 嘉藤伸一高田正之 中井悠葵益吉一豪 駒田和也濱谷雅也 徳本修亮宮地徳蔵 46 期 47 期 48 期 49 期 50 期 51 期 52 期 53 期 54 期 55 期 56 期 57 期 院修了 乙守正樹平岡智宏 久保谷岳央丸山晃司 中野秀紀近藤暁 楠亀拓也山内徹小泉拓郎古川琢也 岡田周一村岡信嘉 福西瑛司藤本卓也 江藤力児玉善顕 荒木俊輔大西天馬柳田将志 福本裕司横山顕悟 新子大輔深見祐士 児玉峻 * 中澤祥映 * 福田敏小木曽望 *: 新任 18

20 平成 26 年度事業計画および収支計画 (a) 事業計画 下記の事項に対応する事業を計画し 実施する (1) 会誌およびニューズレターを発行し 会員相互の親睦と啓発 会員間の情報交換 会員と母校との連携を促進する (2) 鵬会ホームページを積極的に活用し 会員および母校の教育研究活動等の情報を発信し 会員相互の親睦と啓発 会員情報の充実 会員間の情報交換 会員と母校との連携を促進する (3) 同期会の活性化に努める (4) 会費納入率の向上に取り組む (5) 会員相互の親睦と啓発 会員間の情報交換 会員と母校との連携を促進するために 親睦行事を実施する (6) 母校の航空宇宙工学分野の教育研究活動を支援し 在学会員の教育研究を奨励するために 特色ある卒業研究および修士論文を発表した者を表彰する (7) 卒業および修了する会員に対する祝賀行事を補助する (8) 母校の航空宇宙工学分野の教育研究活動を支援し 在学会員の研究活動を奨励するために 在学会員が学会等で研究発表を行う費用を補助する (9) 航空宇宙工学分他の研究開発に関する課外活動の支援を行う (10) 会員が母校を訪問するホームカミングデーを企画 実施する (11) その他 (b) 収支計画 (1) 支出計画 項目 支出額 ( 円 ) ニューズレターおよび封筒等の印刷 150,000 記念誌印刷代および送料 997,000 役務費 ( 事務局経費, アルバイト代, ホームページ維持 管理費等 ) 400,000 通信費 200,000 会議費 50,000 卒業生および修了生表彰 100,000 卒業および修了祝賀会補助費 60,000 課外活動支援費 100,000 在学生の研究発表旅費補助 200,000 雑費 40,000 合計 2,297,000 (2) 収入計画 項目 収入額 ( 円 ) 会費収入 950,000 記念誌販売代金 997,000 寄付金 140,000 事業等による収入 50,000 工学部同窓会より支援 130,000 雑収入 30,000 合計 2,297,000 (3) [ 参考 ] 資産の現状 種類 金額 ( 円 ) 普通預金 1,681,275 現金 160 定期預金 3,000,000 合計 4,681,435 19

21 住所不明者リスト 多くの方にご協力をいただいて, 住所不明者の削減を試みていますが, 以下の方々の連絡先が分かりません. 友人, 会社の先輩, 後輩など, ご存知の方は, 鵬会事務局に連絡ください. あるいはご本人から鵬会事務局に連絡してくださるようにお伝えください. よろしくお願いいたします. (2014 年 9 月 3 日現在 ) ( メールアドレス :info@aero-osakafu-u.jp) ( 昭和 33 年卒 ) 高橋輝雄, 西岡恒雄, 西村博史 ( 昭和 34 年卒 ) 大江明, 門田利周, 高須睦也 ( 昭和 36 年卒 ) 大角進, 大淵隆義 ( 昭和 37 年卒 ) 須恵元彦, 堀部武司 ( 昭和 39 年卒 ) 織野章 ( 昭和 40 年卒 ) 伊藤允郎 ( 昭和 41 年卒 ) 浦川定治, 白尾雅史, 宮武恵 ( 昭和 42 年卒 ) 荒木勝英, 田村道雄 ( 昭和 43 年卒 ) 石田喜代三, 梶愛一郎, 富山左右平, 三宅辰煕 ( 昭和 44 年卒 ) 熱田正信, 上原章, 内田棕隆, 大橋和行, 住友聡一 ( 昭和 45 年卒 ) 峠逸朗 ( 昭和 46 年卒 ) 井坂晴道, 内藤克彦 ( 昭和 47 年卒 ) 荒川孝, 岡崎学, 河村実, 北友太郎, 小松孝男, 桜田義夫, 津幡昭, 中尾健一郎, 山根孝夫 ( 昭和 48 年卒 ) 浅野登, 井澤恒晴, 井上保夫, 梅本幸男, 小川景, 川崎宗次郎, 川瀬朝通, 北村正史, 木村剛, 佐々木實, 高橋光政, 田中昇平, 清水実, 中村敏明, 中野隆 ( 昭和 49 年卒 ) 大崎喜久, 大森啓郎, 田原俊明, 津村寿雄, 中川典昭, 松尾誠, 山下進, 弓立和久 ( 昭和 50 年卒 ) 新井崇夫, 竹田正弘, 多田野安正, 森正樹 ( 昭和 51 年卒 ) 大野道和, 掛林一夫, 北口保, 西岡龍一, 林田正弘, 森泰見, 山本英夫 ( 昭和 52 年卒 ) 赤穂秀信, 岡田学, 岸二郎, 木村隆弘, 竹内昭久, 吹野真人, 藤岡宏幸, 村山公正 ( 昭和 53 年卒 ) 植松正, 岡山健, 小牧祥三, 塚崎勝彦, TRID JAIAND, 野村恒彦, 林啓二, 平元友二, 前川均, 妻鹿直樹, 湯浅一郎 ( 昭和 54 年卒 ) 秋山高広, 上原清一, 岡田辰己, 小倉優, 高原延治, 田村公利, 中島一夫, 中嶋正次, 福島治 ( 昭和 55 年卒 ) 今井一雄, 樫山謙二, 鎌田精二, 纐纈晋, 清水尊治, 高橋敬治, 玉田和行, 長田正美, 松山哲夫, 宮原卓志, 宮本武司, 山下敏彦, 横山康彦, 船越浩 ( 昭和 56 年卒 ) 内橋健二, 亀井孝博, 北田孝佳, 田中哲也, 田中紀彦, 谷垣内靖, 中西義昭, 西岡正弘, 二宮玉喜, 深江真弘, 松尾久, 松村友進 ( 昭和 57 年卒 ) 恵藤能行, 大津文隆, 蔭山武司, 北川欽哉, 木原照雄, 崔尚秀, 坂本孝紀, 桜井正文, 高橋逸治, 中西淳一, 西川誠一, 春木正一, 山本鉄弥, 吉田泰則 ( 昭和 58 年卒 ) 稲田幸彦, 大谷和永, 落部日出夫, 川島靖人, 菊地馨, 北野正夫, 崎本政彦, 芝本浩一, 秦幸人, 平野雅宣, 本田浩司, 松岡泰史, 森本敬 ( 昭和 59 年卒 ) 阿河一夫, 荒木真一, 植杉雄起, 小川秀策, 塩山亨, 多田行治, 巽孝之, 柳田俊樹, 横山弘和 ( 昭和 60 年卒 ) 浅野順一, 小野聡, 岸昭一, 小林成典, 坂本和隆, 田中勝, 三屋宏之, 吉田秀幸, 川波徹, 猪股晃, 川口晃, 竹内俊雄, 田中利和, 斉藤達也, 山本広樹 ( 昭和 61 年卒 ) 板倉正人, 恩塚明雄, 川瀬晴勇己, 倉沢光俊, 合田祐三郎, 清水俊夫, 瀧將展, 谷澤和夫, 西村健一, 増井克己, 松岡孝佳, 吉川正人, 吉田信治 ( 昭和 62 年卒 ) 赤木和弘, 漆川賢治, 高相和夫, 辻岡見一, 中川康一, 西本博信, 朴忠植, 福田尚男, 広岡邦江, 松井英基, 古野堅, 山崎伸宏 ( 昭和 63 年卒 ) 小川雄一郎, 梶山聡彦, 酒井利彦, 柴野英彦, 菅原健治, 春原健, 竹垣厚志, 田中哲雄, 森伸一郎, 森内清司, 吉田貴和, 芹澤弘司, 伊藤雅敏, 竹村充彦, 西澤善敬 ( 平成元年卒 ) 安倍功, 内田雄治, 斧田孝夫, 楠井徹郎, 佐々野浩, 平山恵良, 高木勉, 高田真司, 立原悟, 谷村知久, 津田吉弘, 松井孝夫, 三崎望, 山下美紀 ( 平成 2 年卒 ) 市川匡宏, 伊藤肇, 上田直樹, 尾崎充宏, 大庭一朗, 北地範行, 佐々木誠治, 城前仁, 高橋秀彦, 二羽誠, 徳毛やすし, 前田忠幸, 村上和秀, 森哲史 ( 平成 3 年卒 ) 岡本拓也, 福山敢, 河瀬文人, 柴田浩文, 野口豊文, 渡邊真一郎, 山本誠治 ( 平成 4 年卒 ) 荒木俊之, 垣見亮, 菊本浩介, 木下高志, 古賀義信, 酒井勢都子, 佐藤要輔, 清水如中, 長谷川敬祐, 花木稔, 福冨修, 松生潤, 森本武秀, 森山政行, 山内佳門, 山田論宏 ( 平成 5 年卒 ) 池本顕一, 加藤美津雄, 門野秀巳, 岸本英樹, 熊谷宜久, 酒井雄彦, 武田達矢, 辻教, 浜口武, 丸田壽和, 三宅良明, 森内孝信, 山口進吾, 渡邊愛 ( 平成 6 年卒 ) 浅井博朗, 飯野公彦, 池内俊明, 池田正広, 磯福朋之, 宇野富雄, 奥村龍太, 柏原寛樹, 児島政洋, 小林清志, 平井誠, 星出智, 堀隆久, 前田大輔, 水田拓也, 虫上広志 20

22 ( 平成 7 年卒 ) 秋山勝則, 足立浩一, 大今宏史, 大澤敏之, 久米司, 小山浩司, 佐合正弘, 清水琢矢, 鈴木力矢, 瀧野真文, 竹内精一, 田代裕之, 寺澤正太郎, 寺本賢作, 冨岡寛, 樋口知美, 仲西直樹, 中光淳, 松本雄二, 山田雅史 ( 平成 8 年卒 ) 市川裕之, 上田隆行, 上野晃宏, 大久保豪, 大西仁, 狩谷信孝, 鬼頭勇二, 神田博一, 國領宣彰, 白神愛, 田窪英樹, 角田寛純, 根木雄一郎, 吉富守, 吉間裕晃 ( 平成 9 年卒 ) 伊藤嘉彦, 西野仁貴, 西村篤久, 平山美也子, 藤田早苗, 松生謙二, 光岡友也, 吉田知生 ( 平成 10 年卒 ) 栢木良典, 川田敬一, 岸本浩彰, 小林正和, 藤田剛史, 山本清大, 中澤正和, 渡邊省吾 ( 平成 11 年卒 ) 浦田尚紀, 大桑純恵, 岡野祐三, 北尾明子, 黒木昌明, 小松雅弘, 高田正之, 東郷要, 富岡俊輔, 中島純, 南成勲, 花房康生, 濱岡伸之, 古川智, 森本睦子, 佐々英克, 高坂延良, 永山正臣, 山田哲武, 吉田豊, 小池隆寛, 田坂慎一 ( 平成 12 年卒 ) 緒方健司, 奥田英樹, 金田大佑, 鴫原孝佳, 白井幸次, 瀬尾健彦, 鯛佑樹, 田中剛, 津丸雅代, 橋元太洋, 平山敦英, 渡辺省吾 ( 平成 13 年卒 ) 岩橋敏郎, 大原徳彦, 小池崇文, 後藤剛志, 小林俊雅, 駒田和也, 小山景子, 坂井宏彰, 櫻井俊輔, 鈴木純, 竹内昭人, 筒井三智, 中川拓也, 中村陽一, 野坂和正, 野村桂太郎, 畑俊之, 細見教郎, 槇野寛仁, 宮崎康伸, 村野浩司, 山本英明, 山本昌明, 吉澤万水, 米田裕晃 ( 平成 14 年卒 ) 青田昭仁, 安藤薫, 伊藤恵理, 井上将之, 勝田尚希, 鎌田宏和, 河村友樹, 久保川毅, 古山寛一, 佐藤聖司, 澤崎雅彦, 田村昭夫, 辻岡利晃, 中土裕樹, 廣田泰之, 藤田克久, 真鍋晋一郎, 山根俊輔 ( 平成 15 年卒 ) 東洋平, 阿部吉和, 池上剛, 桑田美和, 四宮秀二, 白井修, 津司卓哉, 長江清大, 永田研太郎, 中村行博, 早瀬祐美, 廣末渡, 古川育弘, 前田和哉, 松江淳, 松江祐裕, 松田佑, 松本慎介, 南信智, 宮本真吾, 守部浩平, 山本晃司, 吉岡岳史, 米津安恵 ( 平成 16 年卒 ) 秋田久美子, 池田尚史, 大塚雅也, 川島健太, 川崎岳史, 久保谷岳央, 斎藤九五, 佐々木健一, 佐々木宏, 中岡秀之, 中村真人, 樋口彰, 丸山晃司, 森崎哲郎, 慶川源太 ( 平成 17 年卒 ) 飴村尚起, 家谷俊旭, 石井雅, 伊東秀晃, 宇野陽祐, 木口祐一郎, 黒木優子, 笹井美江, 角野宏紀, 菅沼憲太郎, 田中孝次, 中野秀紀, 野田俊輔, 長谷川秀樹, 松井祥史, 山地雄介, 萬悦二 ( 平成 18 年卒 ) 氏家正喜, 岡部直太, 香川聡, 片上大輔, 武内靖幸, 寺澤裕司, 中川友人 ( 平成 19 年卒 ) 石川雄三, 岩田理乙, 戎野嵩, 岡本真, 河野哲也, 小向井淳, 阪西真美, 佐野裕和, 杉本龍一, 中島義人, 福田喬, 山川大輔, 山部篤史 ( 平成 20 年卒 ) 萩原久史, 本田徹, 松下陽亮, 吉田悠起 ( 平成 21 年卒 ) 東隆弥, 伊藤亜矢, 金田一哲 ( 平成 22 年卒 ) 礒野隆章, 江藤力, 加藤智也 ( 平成 23 年卒 ) 新穗那奈, 松浦孝介, 木村あゆみ ( 昭和 48 年修士課程修了 ) 坂本晃 ( 平成 2 年修士課程修了 ) 恵上浩一, 宮野智行 ( 平成 4 年修士課程修了 ) 何強輝 ( 平成 4 年修士課程修了 ) 佐藤鉄司 ( 平成 6 年修士課程修了 ) 白承宙 ( 平成 9 年修士課程修了 ) 村田充明 ( 平成 11 年修士課程修了 ) 浅井智広, 芳賀徹, 藤友公嗣, 楊冬梅 ( 平成 12 年修士課程修了 ) 河田俊行, 諸岡康郎 ( 平成 13 年修士課程修了 ) 岩谷幸雄, 立石宜大 ( 平成 14 年修士課程修了 ) 大島司 ( 平成 17 年修士課程修了 ) 樋渡康治, 藤田義久 ( 平成 18 年修士課程修了 ) 岩崎裕之 中百舌鳥だより B6 棟に移転する前に, 当学科が入っていた A9 棟 ( 旧工学部 5 号館 ) の取り壊しが進んでいます. このニューズレターが皆様のお手元に届く頃には, 更地になっている予定です. 大学の変化を改めて実感します. 21

23 編集後記藤井先生の訃報には, ただただ驚くばかりでした. ご冥福をお祈りします. 追悼記事を書いていただいた大塚さん, どうもありがとうございました. また, 鵬会連絡不明者の削減にご協力いただいた多くの方々, どうもありがとうございます. しかし, 相変わらず多くの方の連絡先が不明です. ご存知の方は鵬会事務局にご連絡いただきますよう, よろしくお願いいたします. ご転居された場合には, 鵬会への住所変更のご連絡をお願いいたします. 鵬ニューズレター第 38 号 2014 年 9 月 30 日 発行人 : 鵬会会長室津義定 表紙題字 : 故飯田周助名誉教授 鵬会 ( おおとりかい ) 事務局 堺市中区学園町 1-1 大阪府立大学工学部航空宇宙工学教室内 TEL FAX info@aero-osakafu-u.jp 本誌はモノクロ印刷ですが, ホームページの会員登録いただければ,PDF ファイルとしてカラーで ご覧いただけます. 22