2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

Size: px
Start display at page:

Download "2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま"

Transcription

1 中小企業のための法人税の優遇制度 久住透相談部東京相談室 中小企業支援策の一環として 法人税においては中小企業を対象とした優遇制度が設けられています しかし ひと口に優遇制度といっても 中小企業のみを対象とする制度と 中小企業以外でも対象となるものの中小企業であれば要件が緩和される あるいはより大きな優遇が受けられる制度があります また 適用対象となる中小企業の範囲は 制度により異なることがあります 今回は 中小企業のために設けられている法人税の優遇制度について 主なものを整理して解説します 紙面の都合により 各制度の内容や適用要件などは その概要のみを簡潔に解説しています 制度の適用を検討する際は 官公庁のパンフレットを参照したり 税務署や税理士などの専門家に問い合わせたりするなどの方法により 制度の内容や適用要件などの詳細を確認してください 1. 優遇制度の対象となる中小企業 優遇制度の対象となる中小企業は 中小法人等 と 中小企業者等 に区分され 適用される主な 制度が異なります 中小法人等 中小企業者等 資本金の額または出資金の額が 1 億円以下の普通法人 ( 資本金の額または出資金の額が 5 億円以上の法人などによる完全支配関係 発行済株式等の 100% 保有 があるものなどを除く ) など 資本金の額または出資金の額が 1 億円以下の法人 (1 発行済株式総数等の 2 分の 1 以上が同一の大規模法人 [ 資本金の額もしくは出資金の額が 1 億円超など一定の法人 ] に所有されている法人 2 発行済株式総数等の 3 分の 2 以上が複数の大規模法人に所有されている法人 を除く ) などで 青色申告書を提出するもの 中小法人等 のうち 一定のもののみが 中小企業者等 に該当します 普通法人 については 中小企業者等 に該当すれば 中小法人等 にも該当することになります したがって 中小企業者等 に該当する 普通法人 は 中小企業者等 に適用される制度だけでなく 中小法人等 が対象となる制度も適用されます 1

2 2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介しています (a) 法人税の軽減税率の適用 1 2(No.5800) (b) 特定同族会社の特別税率の不適用 3( 第 9 章第 2 節 ) 2(No.5800) (c) 貸倒引当金制度の適用 4(Ⅳ 貸倒引当金の見直し ) 2(No.5500/No.5800) (d) 一括評価金銭債権に係る貸倒引当金の繰入限度額を法定繰入率で算出できる 2(No.5501 /No.5800) (e) 支出する交際費等の額のうち定額控除限度額 ( 年 800 万円 ) までの金額の損金算入ができる ( 接待飲食費の額の 50% の損金算入との選択適用 ) 1 2(No.5265/No.5800) (f) 欠損金の繰越控除において欠損金額を各事業年度の所得金額の全額まで損金算入がで きる 1 2(No.5762/No.5800) (g) 欠損金の繰戻しによる還付制度の適用 1 2(No.5763/No.5800) [2] 中小企業者等 に適用される主な優遇制度 いずれの制度も 青色申告法人 ( 中小企業者等 は青色申告法人) が対象となります (1) 一定の設備等の取得等や試験研究費がある場合の優遇制度 A. 中小企業投資促進税制 1 2(No.5433) 5 (a) 中小企業者等が特定機械装置等のうち一定のものを取得等して国内の指定事業の用に供した場合に取得価額の 30% の特別償却が適用できます (b) 中小企業者等のうち資本金の額または出資金の額が 3,000 万円以下などの一定の法人の場合は 上記 (a) に代えて取得価額の 7% の法人税額の特別控除の選択適用ができます (c) 特定生産性向上設備等の場合は 上記 (a)(b) に代えて即時償却 ( 特別償却 ) または法人税額の特別控除 ( 中小企業者等は取得価額の 7% 中小企業者等のうち資本金の額または出資金の額が 3,000 万円以下などの一定の法人は取得価額の 10%) が適用できます ( イ ) 法人税額の特別控除は その事業年度の法人税額の 20% が限度 ( ロ ) 適用期限は平成 29 年 3 月 31 日 ( ハ ) 対象となる機械装置等 ( 特定機械装置等 ) 事業 ( 指定事業 ) の範囲が限定されています ( ニ ) 中古の機械装置等の取得等 機械装置等を貸付用とした場合は ( 一部を除く ) 対象外 ( ホ ) 生産性向上設備投資促進税制 ( 次項 B) との選択適用 2

3 B. 生産性向上設備投資促進税制 1 2(No.5455) 6 青色申告法人が指定期間内に特定生産性向上設備等のうち一定のものを取得等して国内の一定の事業の用に供した場合は 取得価額の 50% の特別償却または取得価額の 4% の法人税額の特別控除が適用できます ただし 特定期間内の取得等の場合は 即時償却または取得価額の 5% の法人税額の特別控除の適用ができます ( イ ) 生産性向上設備等には 先端設備 と 生産ラインやオペレーションの改善に資する設備 があります 中小企業者等の場合は 一部の要件 ( 投資利益率や対象設備 ) が緩和されます ( ロ ) 建物および構築物の場合は 上記の指定期間内の取得等における適用は取得価額の 25% の特別償却または取得価額の 2% の法人税額の特別控除 上記の特定期間内の取得等における適用は即時償却または取得価額の 3% の法人税額の特別控除となります ( ハ ) 法人税額の特別控除は その事業年度の法人税額の 20% が限度 ( ニ ) 指定期間は平成 29 年 3 月 31 日まで 特定期間は平成 28 年 3 月 31 日まで ( ホ ) 中古の設備等の取得等 設備等を貸付用とした場合は対象外 ( ヘ ) 中小企業投資促進税制 ( 前項 A) との選択適用 C. 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例 1 2(No.5408) 中小企業者等が少額減価償却資産 ( 取得価額 30 万円未満の減価償却資産 ) を取得等して事業の用に供した場合は 当該事業年度にその取得価額の全額を損金算入できます ( イ ) その事業年度の少額減価償却資産の取得価額の合計額は 300 万円が限度 ( ロ ) 適用期限は平成 28 年 3 月 31 日 D. 環境関連投資促進税制 [ グリーン投資減税 ] 1 2(No.5454) 7 青色申告法人がエネルギー環境負荷低減推進設備等のうち 一定のものを取得等して 1 年以内に国内の一定の事業の用に供した場合は 取得価額の 30% の特別償却が適用できます 中小企業者等は この特別償却と取得価額の 7% の法人税額の特別控除との選択適用ができます ( イ ) 一定の風力発電設備の場合は 上記の特別償却に代えて即時償却が適用されます ( ロ ) 法人税額の特別控除は その事業年度の法人税額の 20% が限度 ( ハ ) 適用期限は平成 28 年 3 月 31 日 ( ニ ) 中古の設備等の取得等や 設備等のうち一定のものを貸付用にした場合などは対象外 ( ホ ) 国または地方公共団体の補助金等をもって取得等したものは対象外 3

4 E. 商業 サービス業 農林水産業活性化税制 1 8 (a) 認定経営革新等支援機関等から経営改善指導 助言を受けた旨を明らかにする書類の交付を受けた中小企業者等 ( 他の制度と一部対象法人等が異なります ) が その書類に記載された器具 備品 建物附属設備 ( 経営改善設備 ) のうち一定のものを取得等して国内の一定の商業 サービス業 農林水産業の事業の用に供した場合に 取得価額の 30% の特別償却が適用できます (b) 上記 (a) の適用対象となる中小企業者等のうち 資本金の額または出資金の額が 3,000 万円以下などの一定の法人の場合は (a) に代えて取得価額の 7% の法人税額の特別控除の選択適用ができます ( イ ) 法人税額の特別控除は その事業年度の法人税額の 20% が限度 ( ロ ) 適用期限は平成 29 年 3 月 31 日 ( ハ ) 中古の設備の取得等 設備を貸付用にした場合は対象外 F. 中小企業技術基盤強化税制 [ 研究開発税制 ( 総額型 )] 1 2(No.5441/No.5442/No.5443 /No.5444) 9 中小企業者等の各事業年度において損金算入される試験研究費の額がある場合は その試験研究費の総額の 12% の法人税額の特別控除が適用できます ( イ ) 中小企業者等が 青色申告法人に適用される試験研究費の総額の一定割合 (8~10%) の法人税額の特別控除 の制度に代えて適用できる制度です ( ロ ) 特別控除の額は その事業年度の法人税額の 25% が限度 ( ハ ) 適用期限なし ( 恒久措置 ) [ 参考 ] 上記のほかに 特別試験研究費の額がある場合 試験研究費が一定水準を超えて増加した場合は 試験研究費が平均売上高の一定割合を超える場合の税額控除制度があります (2) 雇用者の数や給与等の増加がある場合の優遇制度 A. 中小企業雇用促進税制 1 2(No.5926) 10 一定の適用事業を営む青色申告法人が 雇用者数を増加させた一定の場合に適用がある制度 中小企業者等の場合は 雇用者を前事業年度末比 2 人以上かつ 10% 以上増加させ かつ給与等支給額を前事業年度比一定以上増加させるなど一定の要件を満たした場合は 40 万円に雇用者増加数を乗じた額の法人税額の特別控除が適用できます ( イ ) 中小企業者等の場合 特別控除の額はその事業年度の法人税額の 20% が限度 ( ロ ) 適用期限は平成 28 年 3 月 31 日までに開始する各事業年度 ( ハ ) あらかじめ雇用促進計画をハローワークに提出することなどが必要 ( ニ ) 所得拡大促進税制 ( 次項 B) との選択適用 ( ホ ) 平成 27 年度税制改正で 本制度を拡充する内容の特例 ( 地域拠点強化税制 ) が創設されました この特例を本制度と併用すると 本制度の適用について一定の調整があります 4

5 B. 所得拡大促進税制 1 2(No.5927) 青色申告法人が国内雇用者に対して支給する給与等について 本事業年度の給与等支給額が基準事業年度の給与等支給額に比べて一定割合以上増加していることなどの要件を満たす場合は 雇用者給与等支給増加額の 10% の法人税額の特別控除が適用できます 中小企業者等は 中小企業者等以外の法人に比べ この一定割合の要件が緩和されています ( 中小企業者等の場合 平成 27 年 4 月以後開始事業年度は 3%) ( イ ) 中小企業者等の場合は 特別控除の額はその事業年度の法人税額の 20% が限度 ( ロ ) 適用期限は平成 30 年 3 月 31 日までに開始する各事業年度 ( ハ ) 雇用促進税制 ( 前項 A) との選択適用 3. 参考資料一覧 1 中小企業庁 中小企業税制 < 平成 27 年度版 > 2 国税庁タックスアンサー (4ケタの番号をキーワードにして検索可能です) No.5265 交際費等の範囲と損金不算入額の計算 No.5408 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例 No.5433 中小企業等投資促進税制 No.5441 研究開発税制について ( 概要 ) No.5442 試験研究費の総額に係る税額控除制度 No.5443 特別試験研究に係る税額控除制度 No.5444 中小企業技術基盤強化税制 No.5454 環境関連投資促進税制 No.5455 生産性向上設備投資促進税制 No.5500 一括評価金銭債権に係る貸倒引当金の対象となる金銭債権の範囲 No.5501 一括評価金銭債権に係る貸倒引当金の設定 No.5762 青色申告書を提出した事業年度の欠損金の繰越控除 No.5763 欠損金の繰戻しによる還付 No.5800 資本金等が5 億円以上の法人等の 100% 子法人等における中小企業向け特例措置の不適用について No.5926 雇用促進税制 No.5927 所得拡大税制 3 税務大学校 税大講本法人税法 ( 平成 27 年度版 ) 4 国税庁 平成 23 年度法人税関係法令の改正の概要 ( 経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための所得税法等の一部を改正する法律関係 ) 5 中小企業庁 中小企業投資促進税制 6 経済産業省 生産性向上設備投資促進税制 7 資源エネルギー庁 グリーン投資減税 5

6 8 中小企業庁 商業 サービス業の設備投資を応援します ( 商業 サービス業 農林水産業活性化税制 ) 9 経済産業省 研究開発税制 10 厚生労働省 雇用促進税制 usokushinzei.html 内容は 2015 年 12 月 24 日時点の情報に基づいて作成されたものです 本情報は 法律 会計 税務などの一般的な説明です 個別具体的な法律上 会計上 税務上等の判断や対策などについては専門家 ( 弁護士 公認会計士 税理士など ) にご相談ください また 本情報の全部または一部を無断で複写 複製 ( コピー ) することは著作権法上での例外を除き 禁じられています みずほ総合研究所相談部東京相談室 / 大阪相談室

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の 営 ViewPoint 法人税における 特別償却 と 特別控除 久住透部東京室 法人が特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供した一定の場合 通常の減価償却のほかに認められる 特別償却 の制度や 一定の金額を法人税額から控除する 特別控除 ( 税額控除 ) の制度の適用を受けることができます 今回は 法人税における特別償却および特別控除について それぞれの概要と選択のポイントを解説します 特別償却や特別控除の効果は

More information

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又 1 第 42 条の 6 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控 除 関係 改正の内容 平成 26 年度の税制改正において 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控除制度について 次の見直しが行われた 1 中小企業者等が 産業競争力強化法 ( 平成 25 年法律第 98 号 ) の施行の日 ( 平成 26 年 1 月 20 日 ) から平成 29 年

More information

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分 相続した財産を譲渡した場合の税務 坂本和則相談部東京相談室花野稔相談部大阪相談室 相続した財産 ( 不動産や株式など ) を譲渡し 相続税の納税資金を捻出する場合があります 特に譲渡する株式が非上場株式である場合は 譲渡しようとしても流通性が乏しく また買取資金を用意する関係などからも その株式を発行会社に買取ってもらうケースが多いと思われます そうしたケースをはじめ 財産の譲渡による所得には 原則として所得税と住民税が課税されますが

More information

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について 2 法人課税 (1) 研究開発税制の見直し ( 案 ) 研究開発投資に係る政府目標の達成に向け 研究開発投資の増加インセンティブを強化するなど 研究開発税制を抜本的に見直します 1 総額型の税額控除率の見直し ( 案 ) 現行の総額型が 企業の研究開発投資の一定割合を単純に減税する形となっている構造を見直し 試験研究費の増減に応じた税額控除率とします 総額型 ( 税額控除率 ) 現行 20% 税額控除率

More information

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与 ViewPoint 営 平成 30 年度税制改正 法人編 坂本和則部東京室執行正浩部大阪室 平成 30 年度税制改正では 法人に関係する改正として デフレ脱却と経済再生に向け 賃上げや生産性向上 地域の中小企業の設備投資を促進するための税制上の措置などが講じられました 今回は 平成 30 年度税制改正項目のうち 多くの会社に関係する主な改正について解説をします. 賃上げや生産性向上のための税制 賃上げや国内投資に積極的な企業の税負担を軽減する一方

More information

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ 相続税の小規模宅地等の特例特定居住用宅地等の取扱い 事例編 福田和仁相談部東京相談室 個人が 相続または遺贈により取得した財産のうち その相続の開始の直前において 被相続人等の事業の用に供されていた宅地等または居住の用に供されていた宅地等のうち 一定の選択をしたもので限度面積までの部分 ( 以下 小規模宅地等 ) については 相続税の課税価格に算入すべき価額の計算上 一定の割合を減額します この特例を

More information

商業 サービス業環境関連投資得拡大各要件の計算方法 まず 前事業年度 の つの事業年度について確認します 月末決算の会社の場合 月末以外の決算の場合 平成 年 大企業の場合 ( 月末以外の決算 ) 適用 1 年目 平成 年 平成 年 平成 年 < 要件 1> 雇用者給与等支給額がより一定割合増加して

商業 サービス業環境関連投資得拡大各要件の計算方法 まず 前事業年度 の つの事業年度について確認します 月末決算の会社の場合 月末以外の決算の場合 平成 年 大企業の場合 ( 月末以外の決算 ) 適用 1 年目 平成 年 平成 年 平成 年 < 要件 1> 雇用者給与等支給額がより一定割合増加して 1 所得拡大促進税制 ~ 従業員の給与を増額すると 税負担が軽減されます ~ 本制度は 法人や個人事業主が従業員への給与等の支給を増加した場合に その増加額の % 分を法人税額や所得税から控除できるものです 税額控除額はその事業年度の法人税額又は所得税額の 0% までが上限となります ( 中小企業者以外は %) 制度の概要平成 0 年 月 1 日までの期間内に開始する各事業年度についてご利用いただけます

More information

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への 医業継続に係る相続税 贈与税の納税猶予制度 福田和仁相談部東京相談室 国内の医療法人の多くは 出資持分のある医療法人です 医療法人の出資者に相続が発生したときは出資持分に対して相続税が課税され また 一部の出資者が持分を放棄するなど一定の場合は他の出資者に贈与税が課税されます ただ 医療法人の財政状態によっては納税額が多額に上ることがあり得るなど その負担により医療活動の安定的な継続に影響を与えかねないといった懸念が示されていました

More information

法人税 faq

法人税 faq 法人税 R4 へコンバートする際の注意点 平成 27 年度版で翌期更新したデータを平成 28 年度版で選択して 旧データ変換を行うと 法人税 R4 へコンバートできない場合があります 法人税 R4 へのコンバートを予定している場合 公開中の R4 コンバーターが Ver.H28.1 から法人税 R4 へのコンバートにかご確認ください 平成 28 年度版同士のコンバートの対応は 2016 年 8 月以降を予定しています

More information

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 ) 営 V iewpoint 個人が土地建物等を譲渡したときの税金 久住透部東京室 個人が土地建物等を譲渡 ( 売却 ) したことにより生じる所得は 譲渡所得 とされ 所得税と住民税が課税されます そこで 土地建物等の譲渡代金の使途を検討する場合は あらかじめ税負担がどの程度生じるかを考えておく必要があります 今回は 個人が土地建物等を譲渡したときの所得税および住民税の算出方法を解説するとともに 居住用財産を譲渡した場合の主な特例について

More information

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする 平成 25 年度税制改正の大綱の概要 Ⅰ 個人所得課税 1. 所得税の最高税率の見直し現行の所得税の税率構造に加えて 課税所得 4,000 万円超について 45% の税率を創設 ( 適用時期 : 平成 27 年分以後の所得税に適用 ) 2. 金融 証券税制 10 年間 500 万円の非課税投資を可能とする日本版 ISA( 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置 ) の創設

More information

平成23年度税制改正の主要項目

平成23年度税制改正の主要項目 平成 23 年度税制改正税制改正の主要項目 平成 23 年 11 月 30 日成立経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための所得税法等の一部を改正する法律東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法東日本大震災からの復興に関し地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源の確保に係る地方税の臨時特例に関する法律について 及川会計事務所税理士及川小四郎

More information

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく よくある住宅ローン控除の相談 Q&A 坂本和則相談部東京相談室 住宅ローンを利用してマイホームの取得等をした場合で 一定の要件を満たすときは その取得等に係る住宅ローンの年末残高に一定の割合を乗じて計算した金額を 所得税額から控除することができます この 住宅ローン控除 についての相談が 引き続き数多く寄せられています 今回は 当社に寄せられた相談事例の中から 債務を相続した場合の住宅ローン控除の取り扱いや

More information

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても 法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても所要の措置が講じられます 法人会では 平成 25 年度税制改正に関する提言 を取りまとめ 政府 政党

More information

法人税 faq

法人税 faq 法人基本情報と別表一 グループ法人税制における中小特例の扱いについて A 親会社の資本金が 5 億円以上の場合 その 100% 子会社については 中小企業特例は適用されません 1 軽減税率 平成 24 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度から 複数の大法人の 100% 子会社等も適用されません 2 特定同族会社の特別税率 ( 留保金課税 ) の不適用 3 貸倒引当金の法定繰入率 4 交際費等の損金不算入制度における定額控除額制度

More information

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx 平成 23 年度 障害者雇用に係る税制改正の内容一覧 別添 1 地方税の改正内容 要件 特例措置の税目 重多助成金 ( 第 1 種 ) 1 重多助成金 ( 第 2 種 ) 2 不動産取得税固定資産税事業所税 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更 2 年間延長 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更 2 年間延長 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 復興特区における税 金融上の特例措置 資料 4-2 復興特区における税制上の特例措置 利子補給金制度 (1 頁 ) 産業集積関係の課税の特例の対象となる地域のイメージ (2 頁 ) 復興産業集積区域における新規立地促進税制 (3 頁 ) 復興産業集積区域における特別償却又は税額控除 (4 頁 ) 復興産業集積区域における法人税の特別控除 (5 頁 ) 復興産業集積区域における研究開発税制の特例等 (6

More information

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引 復興増税と平成 23 年度税制改正案の一部が成立しました!! 平成 23 年 11 月 30 日に 東日本大震災からの復興施策としての復興増税 ( 法人税及び所得税などの 臨時増税 ) と 平成 23 年度税制改正案のうち一部 ( 法人税率の引き下げや中小法人の軽減税率の引 き下げなど ) が国会で成立し 平成 23 年 12 月 2 日に公布 施行されました 成立している主な改正事項 企業関係個人

More information

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改 経 ViewPoint 営相 ~ 金融所得課税の新ルールを解説 ~ 談金融 証券税制の改正 福田和仁部東京室 平成 25 年度税制改正では 平成 28 年 1 月 1 日以後の金融所得課税の一体化を進める観点から 公社債等および株式等に係る所得に対する課税が大きく変更されました 今回は 平成 28 年 1 月 1 日以後の金融 証券税制のポイントを解説します 1. はじめに 平成 28 年 1 月

More information

スライド 1

スライド 1 平成 25 年度税制改正について ( 中小企業 小規模事業者関係税制 ) 平成 25 年 1 月 中小企業庁 1. 事業承継税制の拡充 1 ( 相続税 贈与税 ) 拡充 中小企業経営者の平均年齢が約 60 歳となっており 事業承継の円滑化は喫緊の課題 事業承継税制の適用要件の見直しや手続の簡素化を通じ 制度の使い勝手の大幅な改善を図る 現行制度概要 平成 21 年度税制改正において創設 後継者 (

More information

平成20年2月

平成20年2月 富山県 平成 27 年 4 月 1 日以後 平成 28 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度の法人県民 法人事業の等について 平成 28 年度制改正では 平成 27 年度制改正に引き続き 成長志向の法人改革の一環として 法人事業の外形標準課の拡大等を中心に 所要の見直しを行う措置が講じられています また 法人県民均等割について 水と緑の森づくりの一部引上げが平成 29 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度から適用されます

More information

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正 ネクストウィル タックスレビュー では 毎月 1 回 法人税 所得税 相続税等の税務情報を配信させていただきます 特に 税制改正等の注目度の高い税務については なるべく早く取り上げていきたいと思います ご自分が税務でお悩みの方は もとより 日頃から税務でお悩みの方と接する機会の多い 弁護士 司法書士 不動産鑑定士 社会保険労務士等の士業 の先生方 不動産関連業界及び金融機関の方々などのクライアントサービスに役立つ情報の配信を心がけております

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 消費税軽減税率 ( 案 ) への対応について 平成 28 年 3 月 中小企業庁 軽減税率制度の概要 軽減税率制度を 消費税率引上げ (10%) に伴う低所得者対策として 平成 29 年 4 月に導入 週 2 回以上発行される新聞の購読料 平成 29 年 4 月から平成 33 年 3 月までの経理方式 平成 33 年 4 月からの経理方式 ( 適格請求書等保存方式の導入 ) 1 軽減税率制度の対象品目

More information

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及び第三号に掲げるものにあつては エネルギーの使用の合理化等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成三十年法律第四十五号 ) の施行の日 ) から平成三十二年三月三十一日までの期間 ( 第三項において

More information

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74>

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74> 事務所通信増刊 平成 23 年度改正税法特集号 追録 平成 23 年度税制改正未成立のため特集号の内容にご注意ください 事務所通信増刊 平成 23 年度改正税法特集号 では 平成 23 年度税制改正法案の中でも 影響が大きそうな改正事項について 税制改正大綱等をもとに改正ポイントをいち早く紹介しています しかしご承知のとおり 本年度は例年と異なり 改正法案が1 月 25 日に国会に提出されましたが

More information

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万 ViewPoint 営 平成 30 年度税制改正 個人編 坂本和則部東京室木本泉部大阪室 平成 30 年度税制改正では 個人に関係する改正として 働き方改革 を後押したり 世代内 世代間の公平性を確保したりする観点から 給与所得控除や公的年金控除など所得の種類に応じた控除額の見直しが行われました また これらの一部をどのような所得にも適用される基礎控除に振り替えることや 高額所得者に適用されるべき控除額の見直しなども行われました

More information

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29 平成 25 年度税制改正の概要 ( ポイント ) 池戸経営会計グループ 平成 25 年度の税制改正においては 昨年末の政権交代に伴い再検討されており 数年間検討が続いていた 相続税の大幅改定 及び 所得税率の引上げ が盛り込まれています 一方で 企業の設備投資や雇用拡大を促進するための新たな税制の創設や 住宅ローン減税の大幅拡充などが盛り込まれています また 安倍政権が最優先課題とする経済再生に向けた緊急経済対策に係る税制と

More information

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分 ViewPoint 営 平成 30 年 1 月 1 日より新税制スタート! 配偶者控除 と 配偶者特別控除 の改正 福田和仁部東京室 平成 29 年度税制改正において就業調整を意識せずにすむ環境づくりを指向し 配偶者控除と配偶者特別控除の見直し が行われました 所得税は平成 30 年分から 住民税は平成 31 年度分から適用されます 今回は 特に給与所得者に対する影響などを踏まえ 改正の概要を解説します

More information

労働基準法が改正されます

労働基準法が改正されます Feb 18 ~ 平成 30 年税制改正大綱 ~ 昨年 12 月に税制改正大綱が公表されましたので 代表的なものを今回は紹介いたします 以下のように控除額が引き下げられることとなりました 平成 31 年 12 月まで 平成 32 年 1 月以降 1,800,000 円以下 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 収入金額 40% (650,000 円に満たない場合には 650,000

More information

H1-4

H1-4 設備投資に関する税制措置の支援を受けたいと思ったら 中小企業投資促進税制 青色申告書を提出する資本金 1 億円以下の法人企業 ( 中小企業 ) 等 従業員数が 1000 人以下の個人 ( 税法上の中小企業者等 ) NPO 法人も利用可能 ただし 料理店その他飲食店業のうち料亭 バー キャバレー ナイトクラブなど サービス業のうち物品賃貸業 娯楽業 ( 映画業を除く ) 又は性風俗関連特殊営業に該当する事業等を営んでいる税法上の中小企業者等は除かれる

More information

1 設備投資をして生産性を高めたい! ~ 中小企業経営強化税制の創設 ~ ~ 固定資産税特例の拡充 ~ 利用できるのは 法 人 個人事業主 法人税 所得税固定資産税 省力化のため セルフレジ ( 複数台合計で約 1,500 万円 ) を導入したい! 何か使える支援策はないかしら? 経営力を向上させる

1 設備投資をして生産性を高めたい! ~ 中小企業経営強化税制の創設 ~ ~ 固定資産税特例の拡充 ~ 利用できるのは 法 人 個人事業主 法人税 所得税固定資産税 省力化のため セルフレジ ( 複数台合計で約 1,500 万円 ) を導入したい! 何か使える支援策はないかしら? 経営力を向上させる 中小企業 個人事業主向け 平成 29 年度版 知って役立つ! 使ってトクする! 税制改正 設備投資をして生産性を高めたい! 新商品や新技術を開発したい! 社員の給与をアップしたい! 事業承継時の負担を軽減したい! 中小企業を応援する 税制改正のポイント を解説します! 1 設備投資をして生産性を高めたい! ~ 中小企業経営強化税制の創設 ~ ~ 固定資産税特例の拡充 ~ 利用できるのは 法 人 個人事業主

More information

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ ViewPoint 営 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三部東京室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) について 相続税の課税価格を減額する制度で 相続にあたり 居住や事の継続への配慮といった政策目的に沿うものです しかし この政策目的に沿わないにも関わらず

More information

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械 Ⅲ 国際戦略総合特別区域に係る税制の創設 1 国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控除 創設された制度の概要 青色申告法人で 総合特別区域法に規定する指定法人 *1 が 同法の施行日から平成 26 年 3 月 31 日までの間に 国際戦略総合特別区域 *2 内において 特定機械装置等の取得等をして 認定国際戦略総合特別区域計画 *3 に定められた特定国際戦略事業

More information

. 減価償却の仕組みを理解する 60 定率法 定額法など減価償却の方法を理解しましょう. 有価証券の整理をする 68 有価証券一覧表に 購入売却のつど その取引内容を記載していくと 決算業務の際に便利です. 受取配当金を集計する 78 有価証券の整理後 受取配当金と源泉所得税を集計し 申告書作成の準

. 減価償却の仕組みを理解する 60 定率法 定額法など減価償却の方法を理解しましょう. 有価証券の整理をする 68 有価証券一覧表に 購入売却のつど その取引内容を記載していくと 決算業務の際に便利です. 受取配当金を集計する 78 有価証券の整理後 受取配当金と源泉所得税を集計し 申告書作成の準 Ⅰ 日常業務と決算業務 Ⅱ 引当金 減価償却に関する業務 Ⅲ 仮決算書 申告書の作成 Ⅳ 最終申告書の作成 Ⅴ 個別 Ⅰ 日常業務と決算業務 法人税申告書と決算書の作成手順 目次. 同族会社を判定する -( 別表 2)- 2 同族会社 特定同族会社の判定をするために 株主の持ち株数や親族関係等を把握する必要があります. 現金 預金を確認する 6 期末の現預金の残高を確認し 預貯金等の内訳書 を作成します.

More information

1 特別償却の適用例 コネクテッド インダストリーズ税制 (IoT 税制 ) よくあるご質問補足資料 例 ) a. 5,000 万円の課税対象設備を購入 ( 対象設備の法定耐用年数は 5 年とする ただし の計算法は 定額法 とする ) 5,000 万円 5 年 = 1000 万円 b. 当年度で

1 特別償却の適用例 コネクテッド インダストリーズ税制 (IoT 税制 ) よくあるご質問補足資料 例 ) a. 5,000 万円の課税対象設備を購入 ( 対象設備の法定耐用年数は 5 年とする ただし の計算法は 定額法 とする ) 5,000 万円 5 年 = 1000 万円 b. 当年度で 目次 1 2 3 4 5 特別償却の適用例 < 参考 > 特別償却について税額控除の適用例 3ヶ年の事業計画で設備投資合計額が5,000 万円の場合 5ヶ年の事業計画で設備投資合計額が2 億円の場合単独申請 共同申請における税制適用条件等について < 改訂履歴 > P.1 P.2 P.3 P.4 P.5 P.6 P.7 平成 30 年 8 月 14 日作成平成 30 年 8 月 22 日改訂 1 特別償却の適用例

More information

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る 資産課税個人事業者の事業用資産に係る納税猶予制度の創設 個人事業者の事業承継税制が 10 年間の時限措置として新たに創設される 認定相続人 受贈者が 青色申告の承認を受けていた個人事業者から 相続等又は贈与によりその個人事業者の事業の用に供されていた 特定事業用資産 を取得し 事業を継続していく場合には その取得した特定事業用資産の課税価格に対応する相続税又は贈与税の全額について その納税を猶予する

More information

2. 減損損失の計上過程 [1] 資産のグルーピング 減損会計は 企業が投資をした固定資産 ( 有形固定資産のほか のれん等の無形固定資産なども含む ) を適用対象としますが 通常 固定資産は他の固定資産と相互に関連して収益やキャッシュ フロー ( 以下 CF) を生み出すものと考えられます こうし

2. 減損損失の計上過程 [1] 資産のグルーピング 減損会計は 企業が投資をした固定資産 ( 有形固定資産のほか のれん等の無形固定資産なども含む ) を適用対象としますが 通常 固定資産は他の固定資産と相互に関連して収益やキャッシュ フロー ( 以下 CF) を生み出すものと考えられます こうし 減損会計の基礎知識 米澤潤平相談部東京相談室 昨今 上場企業などの有価証券報告書などにおいて 減損会計の適用による 減損損失 が 損益計算書の特別損失に計上されている例が非常に多くなっています 新聞などでも 事業について減損処理を行い 億円の減損損失が計上された といった記事が頻繁に見受けられようになり その名称は一般にも定着してきました 今回は このような状況を踏まえ 減損会計の意義や目的などを改めて確認し

More information

NY Word Proposal Template New

NY Word Proposal Template New 2014 年度税制改正による雇用関連政策税制の留意点 Issue 104, July 2014 In brief 雇用の拡大と賃金水準の改善 ( 労働分配率の向上 ) のさらなる促進のため 2014 年度税制改正において 雇用関連政策税制 ( 所得拡大促進税制 雇用促進税制 ) がより一層拡充されています まず 所得拡大促進税制については 2018 年 3 月 31 日までに適用期限を 2 年延長するとともに

More information

経営強化法の執行について

経営強化法の執行について 中小企業等経営強化法について ( 証明団体向け資料 ) 中小企業庁事業環境部企画課 平成 28 年 6 月 1. 中小企業等経営強化法の概要 1 必要性 (1) 生産性向上の必要性 (3) 業種別の課題への対応 少子高齢化 人手不足等の状況においては 製造業はもとより 相対的により生産性の低い非製造業において 中小企業 小規模事業者等の生産性の向上が不可欠 生産性向上のための取組は 事業分野ごとに企業が抱える経営課題や解決手法が異なるため

More information

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁 平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁 平成 31 年度税制改正の概要 ( 復興庁関係部分 ) 1. 復興特区関係 (1) 津波被災地域 ( 復興特区法等で定める雇用等被害地域 ( ) を含む市町村の 区域内 ) に限り 平成 31 年度 32 年度引き下げられる以下の特例措置の特 別償却率等を 平成 30 年度までと同水準に拡充 ( 平成 32 年度末まで ) 1 機械等に係る特別償却等の特例措置

More information

<8DFB8E B835E C8E E6169>

<8DFB8E B835E C8E E6169> 経営者が最低限知っておきたい! 所得拡大促進税制の税務 はじめに 個人所得の拡大を図る観点から 企業の賃上げを促すための制度として 平成 25 年度改正により所得拡大促進税制が創設されました この制度により 給与等の支給額を増加させた企業については 一定の要件を満たすことを条件に その増加額の一部を法人税から控除することが認められるところ 日本経済の課題とも言われる企業の賃上げにつながると考えられています

More information

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想 平成 30 年 1 月東京都主税局 所得拡大促進税制 ( 雇用者給与等支給額が増加した場合の付加価値額の控除 ) に関する Q&A Q1 外形標準課税における 所得拡大促進税制 とはどのような制度ですか? Q2 当該制度の適用対象年度は いつからいつまでですか? Q3 当該制度の適用を受けるためには どのような要件を満たすことが必要ですか? Q4 連結法人ですが 適用に当たっての要件に違いがありますか?

More information

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6 いわゆる当初申告要件及び適用額の制限の改正について 別紙 目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6 問 5 租税特別措置法における当初申告要件

More information

< F2D BD90AC E937889FC90B38E968D8088EA C92E8816A CC94C5816A81698E4F89DB91E58D6A94BD A2E6A7464>

< F2D BD90AC E937889FC90B38E968D8088EA C92E8816A CC94C5816A81698E4F89DB91E58D6A94BD A2E6A7464> 平成 3 1 年度 税制改正事項 平成 30 年 12 月 農林水産省 第 1 農業経営の安定化 農業の構造改革の推進 1 農地中間管理機構法の施行後 5 年後見直し等に伴い 以下の措置を講ずる 1 農業経営基盤強化促進法の改正を前提に 特定土地区画整理事業等のために土地等を譲渡した場合の2 千万円特別控除の適用対象に 農用地利用規程の特例に係る事項が定められた農用地利用規程に基づいて行われる農用地利用改善事業の実施区域内にある農用地が

More information

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される - 経営承継円滑化法 - 申請マニュアル 相続税 贈与税の納税猶予制度の特例 平成 30 年 4 施 相続税 贈与税に関する情報等につきましては 国税庁 HP の 相続税 贈与税特集 にも掲載しておりますので あわせてご利 ください 事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税

More information

[2] 財務上の影響 自己株式を 取得 した場合には 通常の有価証券の Ⅰ. 株主資本 ように資産に計上することはせず 株主との間の資本取 1. 資本金 引と考え その取得原価をもって純資産の部の株主資本 2. 資本剰余金 (1) 資本準備金 から控除します そのため 貸借対照表上の表示は金額 (2

[2] 財務上の影響 自己株式を 取得 した場合には 通常の有価証券の Ⅰ. 株主資本 ように資産に計上することはせず 株主との間の資本取 1. 資本金 引と考え その取得原価をもって純資産の部の株主資本 2. 資本剰余金 (1) 資本準備金 から控除します そのため 貸借対照表上の表示は金額 (2 ViewPoint 営 法人の自己株式の取得等に係る財務 税務上の影響 米澤潤平部東京室 昨今 ROE など資本効率の観点から 上場企業を中心に増加している自己株式の取引が新聞などで報道されることが多くなっていますが 中堅 中小企業においても 経営上の必要性から自己株式を取得する場面は十分に想定されます 今回は 株式の発行法人における自己株式の取得 処分 消却時の会計 税務処理について整理します また

More information

TAC2017.indb

TAC2017.indb 法人税法ーー問題 解答 法 人 93 無断複写 複製を禁じます ( 税 17) 法上 (2) 問 3 資料 の 1 及び 2 に基づき 次の (1) 及び (2) の問いに答えなさい ( 注 ) 解答は答案用紙の指定された枠内に記載すること (1) 法人税法第 121 条第 1 項に規定する青色申告 法人税法第 122 条第 1 項及び第 2 項に規定する青色申告の承認の申請について簡潔に述べなさい

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 生産性向上設備投資促進税制について 平成 26 年 1 月 経済産業省 1. 生産性向上設備投資促進税制の対象 ( 全体像 ) 質の高い設備投資の促進によって事業者の生産性向上を図り もって我が国経済の発展を図るため 先端設備 や 生産ラインやオペレーションの改善に資する設備 を導入する際の税制措置を新設 類型 対象設備 ( 要件 ) 確認者 A: 先端設備 機械装置 及び一定の 工具 器具備品 建物

More information

平成30年3月決算における税務上の留意事項

平成30年3月決算における税務上の留意事項 税務 平成 30 年 3 月決算における税務上の留意事項 デロイトトーマツ税理士法人税理士 すずききよひろ鈴木ᅠ清博 1. はじめに平成 29 年度税制改正では 我が国経済の好循環を確 かなものとするために コーポレートガバナンスを強化することにより 中長期的な企業価値の向上に資する投資など 攻めの経営 を促進することに重きを置いたものとなった 平成 29 年度税制改正に関する 所得税法等の一部を改正する等の法律

More information

サービス業 5 千万円以下 100 人以下政令指定業種固定資産税のゼロ特例や国補助金の優先採択を受けることができます! 1 先端設備等導入計画 の概要 中小企業等が 計画期間内に 労働生産性を一定程度向上させるため 先端設備等を導入する計画を策定し その計画が北九州市の 導入促進基本計画 等に合致す

サービス業 5 千万円以下 100 人以下政令指定業種固定資産税のゼロ特例や国補助金の優先採択を受けることができます! 1 先端設備等導入計画 の概要 中小企業等が 計画期間内に 労働生産性を一定程度向上させるため 先端設備等を導入する計画を策定し その計画が北九州市の 導入促進基本計画 等に合致す サービス業 5 千万円以下 100 人以下政令指定業種固定資産税のゼロ特例や国補助金の優先採択を受けることができます! 1 先端設備等導入計画 の概要 中小企業等が 計画期間内に 労働生産性を一定程度向上させるため 先端設備等を導入する計画を策定し その計画が北九州市の 導入促進基本計画 等に合致する場合に認定を受けることができます 計画の認定を受けた場合は 固定資産税のゼロ特例 ( 一定の要件を満たした場合

More information

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1) 6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1) 投資主の税務 1 個人投資主の税務 ( イ ) 利益の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受け取る利益の分配

More information

(0830時点)PR版

(0830時点)PR版 平成 3 0 年度 税制改正要望事項 平成 29 年 8 月 厚生労働省 目 次 < 子ども 子育て > 1 < 健康 医療 > 1 < 医療保険 > 3 < 介護 社会福祉 > 3 < 雇用 > 4 < 生活衛生 > 5 < その他 > 5 * 印を付している項目は他省庁が主管で要望をしている項目 子ども 子育て 働く人のための保育の提供に取り組む企業に対する税制上の優遇措置の創設 所得税 法人税

More information

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ 欠損金の繰越控除と繰戻還付に係る留意点企業会計上 損失が発生すればそれはその事業年度かぎりのことで その金額が他の年度の損益計算に影響を与えることはありません 税務上の所得計算も 単年度ごとに益金から損金を控除して行いますが ある年度の欠損金を他の年度の所得金額と通算せず所得の発生した年度にだけ課税するのは 企業資本の維持の観点から問題が残ります そこで法人税法では ある事業年度に生じた欠損金について

More information

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘 災害損失の繰戻しによる法人税額の還付 ( 法人税法第 80 条第 5 項 ) 及び仮決算の中間申告による所得税額の還付 ( 同法第 72 条 第 4 項 第 78 条 ) の適用を受ける場合の申告書等の記載例 この記載例では 1 災害損失の繰戻しによる法人税額の還付 ( 法人税法 805) 2 仮決算の中間申告による所得税額の還付 ( 法人税法 724 78) の適用を受ける場合の 申告書 還付請求書及び各種明細書の記載例を設例に基づき示しています

More information

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに ViewPoint 営 国内保険と住宅ローン控除 2017.4.3 坂本和則部東京室花野稔部大阪室 住宅ローンによりマイホームを購入したものの 転勤のために転居しなければならなくなるケースがあります このような場合には 住宅借入金等特別控除 ( 以下 住宅ローン控除 ) の適用がどう取り扱われるのかが 疑問となります 今回は 国内転勤に伴う住宅ローン控除の取り扱いについて 転勤の時期などによる適用の違いなどを中心に解説します

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション テーマ別セミナー ~ 寄附税制の基本の き ~ 平成 29 年 12 月 7 日公益認定等委員会事務局係長風早勇作 公益法人における寄附金の受入状況 寄附金収入がある法人は 全法人の約半分 社団 財団別にみると 社団は約 4 割 財団は約 6 割 寄附金収入がある法人のうち 寄附金額の中央値は 社団が約 100 万円 財団が約 500 万円 図 1 寄附金収入額規模別の公益法人の割合 1 億円以上,

More information

5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申 平成 30 年度税制改正について 平成 30 年 4 月 1 日に施行 ( 特段の定めがあるものを除く ) された改正税法について 第 68 回税理士試験に影響すると考えられるものを中心にご紹介致します なお 第 68 回税理士試験において適用される法令等は平成 30 年 4 月 2 日現在施行のものとされております 所得税法 所得税法では 働き方が多様化している現代 様々な形で働く個人を広く支援すること等の観点から

More information

HPのトップページ更新原稿

HPのトップページ更新原稿 1 月 NEWS 1 税制情報平成 25 年 12 月 24 日 平成 26 年度税制改正大綱が閣議決定されました 中心は 通常の年度改正から切り離して去る 10 月 1 日に決定した 民間投資活性化等のための税制改正大綱 ( 秋の大綱 ) に盛り込まれていた企業減税ですが 消費の拡大を図る観点から 交際費課税の見直しを行い 大企業にも飲食のための支出の 50% の損金算入を認めるなどの措置を加えています

More information

要件① 雇用者給与等・・・・ (ざっくり) 平成24年度の給与総額と比べて、平成25年以降毎年、一定割合以上給与総額が増えていること。 <雇用者給与等支給額とは> <一定割合とは>

要件① 雇用者給与等・・・・  (ざっくり) 平成24年度の給与総額と比べて、平成25年以降毎年、一定割合以上給与総額が増えていること。  <雇用者給与等支給額とは>   <一定割合とは> 所得拡大促進税制 ご利用ガイドブック ~ 平成 29 年度税制改正版 ~ ざっくり君 ざっくり言うと 社員の給与をアップすると 法人税の控除を受けられるかも! 正確に言うと せいかく君 雇用者給与等支給総額を 一定の要件で増加させた場合 法人税から税額控除できます 詳細は Q&A 集をご覧下さい ( 所得拡大促進税制 Q&A で検索 ) もくじ 所得拡大促進税制の概要 要件 1について 要件 2について

More information

Q10 適用年度の前事業年度末日に雇用者がいない場合には 雇用増加割合が算出できないため 適用年度において雇用促進税制の適用を受けることはできないのか Q11 新設法人や新たに事業を開始した個人事業主は いつから雇用促進税制の適用を受けることができるのか Q12 法人が適用年度において決算期変更を行

Q10 適用年度の前事業年度末日に雇用者がいない場合には 雇用増加割合が算出できないため 適用年度において雇用促進税制の適用を受けることはできないのか Q11 新設法人や新たに事業を開始した個人事業主は いつから雇用促進税制の適用を受けることができるのか Q12 法人が適用年度において決算期変更を行 雇用促進税制に関する Q&A ( 平成 29 年 4 月 1 日現在 ) 雇用促進税制について Q1 雇用促進税制とはどのような制度か Q1-2 地方拠点強化税制における雇用促進税制とはどのような制度か Q2 雇用促進税制の適用要件を一度でも満たした場合には その後 適用年度中であれば継続して雇用促進税制の適用を受けることができるのか Q3 雇用者の採用を複数回に分けて行った場合や事業年度中に雇用者の離職があった場合でも

More information

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc 経営者のための税知識 第一回平成 21 年度税制改正のポイント 平成 20 年 12 月 12 日に公表された与党の平成 21 年度税制改正大綱を基に 経営者のために必要な部分に絞り 平成 21 年度に予定される改正のポイントを解説します 1 金融 証券税制 (1) 上場株式等の配当及び譲渡益に対する特例の延長上場株式 株式投資信託の配当及び譲渡益に対する 10% の軽減税率は 平成 21 年 1

More information

目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ

目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ 奄美群島振興開発のための 国税 地方税の優遇措置について 平成 30 年 7 月 国土交通省国土政策局特別地域振興官付 目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ 1 2 3 4 5 6

More information

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡 30. 収益認識基準 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景収益認識に関する会計基準の公表を受け 法人税における収益認識等について改正が行われる 大綱 90 ページ (2) 内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる (3) 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後終了事業年度

More information

法人税における役員特有の取扱いには 主に次のようなものがあります この取扱いは みなし役 員も対象となります 項目 役員給与 損金算入制限 過大役員給与 特有の取扱い 定期同額給与 ( 注 1) や事前確定届出給与 ( 注 2) など一定のもの以外は損金不算入 実質基準 ( 職務内容 収益状況など

法人税における役員特有の取扱いには 主に次のようなものがあります この取扱いは みなし役 員も対象となります 項目 役員給与 損金算入制限 過大役員給与 特有の取扱い 定期同額給与 ( 注 1) や事前確定届出給与 ( 注 2) など一定のもの以外は損金不算入 実質基準 ( 職務内容 収益状況など 法人税の 役員 に関する相談 Q&A 千葉瞬一相談部東京相談室 法人税では 給与の取扱いなどについて 役員と使用人とでは異なる定めが設けられているものがあります 加えて 法人税における役員は 会社法などの役員より その範囲が広いものとされており この点にも留意が必要です また 単に役員というだけでなく 社外役員 非常勤役員 使用人兼務役員 執行役員 など 役員に関するさまざまな概念などがあり これらの法人税における取扱いをめぐり

More information

雇用促進税制に関する Q&A 雇用促進税制について Q1 雇用促進税制とはどのような制度か ( 平成 28 年 4 月 1 日現在 ) Q2 雇用促進税制の適用要件を一度でも満たした場合には その後 適用年度中であれば継続して雇用促進税制の適用を受けることができるのか Q3 雇用者の採用を複数回に分

雇用促進税制に関する Q&A 雇用促進税制について Q1 雇用促進税制とはどのような制度か ( 平成 28 年 4 月 1 日現在 ) Q2 雇用促進税制の適用要件を一度でも満たした場合には その後 適用年度中であれば継続して雇用促進税制の適用を受けることができるのか Q3 雇用者の採用を複数回に分 雇用促進税制に関する Q&A 雇用促進税制について Q1 雇用促進税制とはどのような制度か ( 平成 28 年 4 月 1 日現在 ) Q2 雇用促進税制の適用要件を一度でも満たした場合には その後 適用年度中であれば継続して雇用促進税制の適用を受けることができるのか Q3 雇用者の採用を複数回に分けて行った場合や事業年度中に雇用者の離職があった場合でも 事業年度終了時に雇用者が増加していれば雇用促進税制の対象となるのか

More information

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇 平成 28 年度 税制改正の概要 平成 2 7 年 12 月復興庁 平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇用した場合の税額控除の特例措置の5

More information

試験研究費 9,, 7,, Check7 14,, 14,, Check8 7,, 2,, 14,, 6,, 6,, 税務弘報

試験研究費 9,, 7,, Check7 14,, 14,, Check8 7,, 2,, 14,, 6,, 6,, 税務弘報 PART2 別表はココを確認しよう! 法人税申告書の提出前チェック 試験研究費 税理士法人プライスウォーターハウスクーパース公認会計士 税理士荒井優美子 8,,, Check2.15 9,, 9,, Check1 4,,,, Check3 9,, Check5 24 1 1 24 31 28,, 14,, 2,, 34,, 28,, 28,, 2,, Check4 Check6 9,,,, 1,,

More information

新・NPO法人申請マニュアル.pwd

新・NPO法人申請マニュアル.pwd 認定NPO法人等の税制優遇措置17 認定 NPO 法人等の税制優遇措置 1. 認定 NPO 法人等の税制優遇措置 認定NPO法人等の税制優遇措置相続人が相続財産を寄附した場合 相続税 認定 NPO 法人になると 下表の税制優遇措置が受けられます 仮認定 NPO 法人は認定基準が一部免除されているため 相続税とみなし寄附金制度の適用はあ りません 税制優遇措置の種類 税金の種類 認定仮認定 NPO 法人

More information

Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? A. 平成 27 年度税制改正により導入された 外形標準課税の拡大 ( 所得割の税率引き下げ及び付加価値割 資本割の税率引き上げ ) によって生じる税負担の変動の影響を緩和する措置で 付加価値額が一定以下の法人を対象に税負担の増加につ

Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? A. 平成 27 年度税制改正により導入された 外形標準課税の拡大 ( 所得割の税率引き下げ及び付加価値割 資本割の税率引き上げ ) によって生じる税負担の変動の影響を緩和する措置で 付加価値額が一定以下の法人を対象に税負担の増加につ 平成 29 年 10 月東京都主税局 負担変動の軽減措置に関する Q&A ( 平成 27 年改正法附則第 8 条又は平成 28 年改正法附則第 5 条による控除 ) Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? Q2 法人事業税の負担軽減措置はどのような場合に適用されるのですか? Q3 負担軽減措置の適用を受ける場合の控除額の計算はどのように行うのですか? Q4 二以上の都道府県に事務所等を有して事業を行う法人の場合

More information

二法人税法施行規則第六十一条の三第一号ロ及びハ並びに第二号ロ及びハ並びに第六十一条の五第一号ハ及びヘ並びに第二号ハ及びヘに掲げる勘定科目内訳明細書ホ別表に掲げる明細書 ( 当該明細書に記載されている事項又は記載すべき事項の内訳に係る部分に限る ) 四省令第五条第二項の規定により同項に規定する添付書面

二法人税法施行規則第六十一条の三第一号ロ及びハ並びに第二号ロ及びハ並びに第六十一条の五第一号ハ及びヘ並びに第二号ハ及びヘに掲げる勘定科目内訳明細書ホ別表に掲げる明細書 ( 当該明細書に記載されている事項又は記載すべき事項の内訳に係る部分に限る ) 四省令第五条第二項の規定により同項に規定する添付書面 国税関係法令に係る行政手続等における情報通信の技術の利用に関する省令第五条第三項 法人税法施行規則第三十六条の三の二第六項及び第三十七条の十五の二第六項 地方法人税法施行規則第八条第六項並びに消費税法施行規則第二十三条の二第五項の規定に基づき国税庁長官が定めるファイル形式を定める件 国税庁告示第十四号 国税関係法令に係る行政手続等における情報通信の技術の利用に関する省令 ( 平成十五年財務省令第七十一号

More information

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一 住宅借入金等特別控除 100 40 50 る特例 ( 注 ) これらの改正は 非居住者が平成 28 年 4 月 1 N 日本に居住する者 * が 借入金で自己の居住用住宅の取得等をしたときに次の要件に該当する場合には その年の12 月 31 日の借入金の残高に応じて一定割合相当額が居住の用に供した年以降 10 年間にわたって税額控除されます * 次に掲げる住宅取得等に係る措置について 現行の居住者が満たすべき要件と同様の要件の下で

More information

平成27年3月決算における税務上の留意事項

平成27年3月決算における税務上の留意事項 税務 平成 27 年 3 月決算における税務上の留意事項 やま税理士法人トーマツ税理士山 の 之 うち内 やすひろ 泰弘 1 はじめに 平成 26 年度税制改正は 例年と異なり 2 段階の 議論が行われた まず 平成 26 年 4 月 1 日からの消 費税率の引上げによる景気底冷えを防止する目的 で 民間投資を活性化させるための税制措置等が平 成 25 年の秋に前倒しで閣議決定され ( 消費税率及

More information

Ⅲ.( 見直し ) 基礎控除基礎控除について 次の見直しを行う 1 控除額を一律 10 万円引き上げる 2 合計所得金額が 2,400 万円を超える個人についてはその合計所得金額に応じて控除額が逓減し 合計所得金額が 2,500 万円を超える個人については基礎控除の適用はできないこととする 上記の見

Ⅲ.( 見直し ) 基礎控除基礎控除について 次の見直しを行う 1 控除額を一律 10 万円引き上げる 2 合計所得金額が 2,400 万円を超える個人についてはその合計所得金額に応じて控除額が逓減し 合計所得金額が 2,500 万円を超える個人については基礎控除の適用はできないこととする 上記の見 事務所通信 ( 号外 ) 平成 30 年度税制改正大綱のあらまし 平成 30 年 1 月税理士法人 AKJ パートナーズ 平成 29 年 12 月 14 日に平成 30 年度税制改正大綱が公表されました 今回の大綱では働き方改革を後押しする観点から 給与所得控除 公的年金等控除の制度の見直しを図りつつ 一部を基礎控除に振り替える等の措置が講じられる予定です また デフレ脱却と経済再生に向け 生産性向上のための設備投資と持続的な賃上げを強力に後押しする観点から

More information

法人の減価償却制度の改正に関するQ&A

法人の減価償却制度の改正に関するQ&A ...4...5...6...6...7...8...9...10... 11... 11 1 ...12...12...13...14...16...17...18...19...19 2 ...20...20...21...22...23...24... 24... 27... 30... 32 3 4 5 1,000,000 900,000 800,000 700,000 600,000 500,000

More information

用紙.indd

用紙.indd 合 計 問題 1 クラスフリガナ 1 1 () 51 550 476 () () 1 1 2 () 2 1 3 () 3 1 4 () 4 1 5 () 5 29 合 計 問題 2 クラスフリガナ 2 1 (36) 30 31 000 00 () 10 11 00 12 00 12 800 12 800 13 14 15 00 000 000 15 23 4 18 19 16 17 000 000

More information

【表紙】

【表紙】 (5) 課税上の取扱い 日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります 1 投資主の税務 ( イ ) 個人投資主の税務 a. 利益の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受け取る利益の分配は

More information

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年 平成 20 年度 税制改正の実務ポイント 2 年連続の大改正となった減価償却制度など 主なポイントを解説します 矢ケ崎清税理士事務所業務推進チーム 386-0012 長野県上田市中央 2-17-4 Mail: info@yagasaki.co.jp 1 Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ

More information

<4D F736F F D20837A815B B83578C668DDA BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D81762E646F63>

<4D F736F F D20837A815B B83578C668DDA BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D81762E646F63> 平成 20 年 9 月 24 日全国信用組合中央協会 平成 21 年度税制改正に関する要望 1. 協同組合組織金融機関の貸倒引当金の特例措置について存続させること 具体的には 1 法定繰入率 ( 現行 1,000 の 3) を存置すること 2 割増特例 ( 本則の 100 分の 116) の期限 ( 平成 21 年 3 月末 ) 2. 貸倒れに係る無税償却 引当基準の見直し及び欠損金の繰戻還付の拡充を行うこと

More information

A. 受贈者に一定の債務を負担させることを条件に 財産を贈与することを 負担付贈与 といいます 本ケースでは 夫は1 妻の住宅ローン債務を引き受ける代わりに 2 妻の自宅の所有権持分を取得する ( 持分の贈与を受ける 以下持分と記載 ) ことになります したがって 夫は1と2を合わせ 妻から負担付贈

A. 受贈者に一定の債務を負担させることを条件に 財産を贈与することを 負担付贈与 といいます 本ケースでは 夫は1 妻の住宅ローン債務を引き受ける代わりに 2 妻の自宅の所有権持分を取得する ( 持分の贈与を受ける 以下持分と記載 ) ことになります したがって 夫は1と2を合わせ 妻から負担付贈 ViewPoint 営 親族間取引の税務 Q&A 福田和仁部東京室 夫婦間 親子間などの親族間では 不動産の譲渡や生命保険金を利用した金銭の移転 居住用財産を取得するための金銭等の贈与など さまざまな取引がよく行われます 一方 取引後において 思わぬ税金が課税されることがないように 親族間取引に関する税務を理解しておく必要があります 今回は 身近によくある親族間取引のケースに基づいて その税務の取り扱いを解説します

More information

会社税務のてびき目次 平成 28 年度 法人税関係税制改正のポイント 1 1 法人税は何にかかるか? 3 2 収益は どの時点で計上するか? 8 3 配当金を受け取ったときは? 15 4 売上原価を求める方法 19 5 売却した有価証券の損益を求める 24 コラム 1 社長が会社にお金を貸していたら

会社税務のてびき目次 平成 28 年度 法人税関係税制改正のポイント 1 1 法人税は何にかかるか? 3 2 収益は どの時点で計上するか? 8 3 配当金を受け取ったときは? 15 4 売上原価を求める方法 19 5 売却した有価証券の損益を求める 24 コラム 1 社長が会社にお金を貸していたら 平成 28 年度法人税関係税制改正のポイント 法人税は何にかかるか? 青色申告法人の特典 特別償却制度を利用しよう 消費税等の計算はどうする? etc. 会社税務のてびき目次 平成 28 年度 法人税関係税制改正のポイント 1 1 法人税は何にかかるか? 3 2 収益は どの時点で計上するか? 8 3 配当金を受け取ったときは? 15 4 売上原価を求める方法 19 5 売却した有価証券の損益を求める

More information

与党の平成 29 年度税制改正大綱 ( 平成 28 年 12 月 8 日 ) に記載された事項 森林吸収源対策の財源確保に係る森林環境税 ( 仮称 ) の創設について 第一 平成 29 年度税制改正の基本的考え方 6 森林吸収源対策 2020 年度及び2020 年以降の温室効果ガス削減目標の達成に向

与党の平成 29 年度税制改正大綱 ( 平成 28 年 12 月 8 日 ) に記載された事項 森林吸収源対策の財源確保に係る森林環境税 ( 仮称 ) の創設について 第一 平成 29 年度税制改正の基本的考え方 6 森林吸収源対策 2020 年度及び2020 年以降の温室効果ガス削減目標の達成に向 平成 28 年 12 月 22 日林野庁 平成 29 年度 林野庁税制改正事項 新規 拡充事項 山林に係る相続税の納税猶予制度について 次の見直しを行う ( 相続税 ) 1 森林経営計画に定められている区域に存する山林のうち同一の小流域内に存するものの面積が5ha未満である一定の山林を 納税猶予の適用対象に加える 2 猶予期間中に身体障害等のやむを得ない事情により林業経営の継続が困難となったときは

More information

総論 地方拠点強化税制とは? 税制等の支援措置を受けるためには? 3ページ 4ページ 拡充型事業とは? 5 ページ 移転型事業とは? 6 ページ 目次 各論 ステップ 1 ( 整備計画 ) 本社機能とは? どのような支援措置があるの? 支援のメリットについて整備計画の認定はいつまでに受ければいいの?

総論 地方拠点強化税制とは? 税制等の支援措置を受けるためには? 3ページ 4ページ 拡充型事業とは? 5 ページ 移転型事業とは? 6 ページ 目次 各論 ステップ 1 ( 整備計画 ) 本社機能とは? どのような支援措置があるの? 支援のメリットについて整備計画の認定はいつまでに受ければいいの? 内閣府地方創生推進事務局 総論 地方拠点強化税制とは? 税制等の支援措置を受けるためには? 3ページ 4ページ 拡充型事業とは? 5 ページ 移転型事業とは? 6 ページ 目次 各論 ステップ 1 ( 整備計画 ) 本社機能とは? どのような支援措置があるの? 支援のメリットについて整備計画の認定はいつまでに受ければいいの? 注意すべきことは? 7ページ 8ページ 9ページ 10ページ 11ページ

More information

Microsoft Word - 02手引(説明).doc

Microsoft Word - 02手引(説明).doc Ⅰ 連結確定申告書の提出について 1 連結確定申告書の提出先及び提出期限連結親法人は 各連結事業年度終了の日の翌日から2 月以内に 納税地の所轄税務署長に対し連結確定申告書を提出しなければならないこととされています ( 法 81の22) なお 連結親法人が 次に掲げる理由により提出期限までに連結確定申告書を提出することができない常況にあると認められる場合には 提出期限の延長の特例を申請することにより

More information

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編 居住用財産 ( マイホーム ) を売却して譲渡損失が算出される場合の特例 ( 措法 41 条の5 又は 41 条の5の2) を適用した確定申告書の作成の操作手順を説明します この操作の手引きは 平成 29 年分譲渡所得の申告のしかた ( 記載例 ) ( 国税庁 HPからダウンロードすることができます ) の事例 3( 措法 41 条の5 適用 ) に準じて作成していますが 措法 41 条の5の2を適用する場合にも

More information

<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止 税 18 この解答速報の著作権は TAC( 株 ) のものであり 無断転載 転用を禁じます 問 1(25 点 ) 1 人格のない社団等及び持分の定めのない法人に対する課税 ⑴ 人格のない社団等に対する課税 ( 法 661)3 人格のない社団等に対し財産の贈与又は遺贈があった場合においては その社団等を個人とみなして これに贈与税又は相続税を課する ⑵ 持分の定めのない法人に対する課税 (

More information

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺 営 ViewPoint 相続税 贈与税の改正 坂本和則部東京室花野稔部大阪室 平成 25 年度税制改正では 相続税では基礎控除の引下げや税率構造の見直しが行われる一方で 贈与税では税率構造の見直しや 教育資金の一括贈与の非課税措置の創設などの改正が行われました 今回の改正により これまでは相続税の負担が生じなかったケースであっても 今後は負担の発生が予想され これまで以上に事前対策などが重要になると考えられます

More information

アクタスマネジメントサービス㈱

アクタスマネジメントサービス㈱ 2017 年 12 月発行 平成 30 年度税制改正 ( 速報 ) 12 月 14 日に自民党から 平成 30 年度税制改正大綱 が公表されました 今回の税制改正では 政府の掲げる 働き方改革 や 生産性革命 人づくり革命 を後押しする内容が盛り込まれました 主な内容としては 個人所得課税では給与所得控除などの見直しが図られ 法人課税では賃上げや国内設備投資を行った企業に対する税制上の優遇措置が設けられ

More information

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの イメージデータで提出可能な添付書類 ( 申請 届出等 ( 法人税関係 )) イメージデータ (PDF 形式 ) による提出が可能な手続及び主な添付書類は 次のとおりです なお この一覧は 平成 30 年 3 月 31 日現在の法令に基づくものです 添付書類をイメージデータで提出する場合の注意事項 連結納税の承認の申請書 ( 付表 ) など電子データ (XML 形式 ) により提出が可能な添付書類については

More information

農業経営基盤強化準備金~農業者向けQ&A~

農業経営基盤強化準備金~農業者向けQ&A~ 農業経営基盤強化準備金 ~ 農業者向け Q&~ 一般編 Q1 農業経営基盤強化準備金制度とは何ですか Q2 農業経営基盤強化準備金制度の仕組みは何ですか Q3 農業経営基盤強化準備金は誰でも活用できるのですか Q4 農業経営基盤強化準備金はどのようなものに使えるのですか 積立編 Q5 準備金を積み立てたいのですが どのように行えばよいのですか Q6 準備金を積み立てたいのですが どのような書類が必要ですか

More information

平成16年版 真島のわかる社労士

平成16年版 真島のわかる社労士 平成 22 年版宅地建物取引の知識 法改正による修正 訂正箇所のお知らせ (3149) 平成 22 年 7 月 12 日 住宅新報社実務図書編集部 TEL03-3504-0361 法改正による修正 上記書籍に, 以下のような法改正による修正が生じましたので, お知らせいたします なお, 今年度の本試験は, 平成 22 年 4 月 1 日 ( 木 ) 現在施行の法令等に基づいて出題され, 平成 22

More information

平成19年度 法人の減価償却制度の改正のあらまし

平成19年度 法人の減価償却制度の改正のあらまし 平成 19 年度 法人の減価償却制度の改正のあらまし 平成 19 年度税制改正において 減価償却制度の改正などが盛り込まれた法人税関係法令の改正が行われました このパンフレットでは 平成 19 年度における法人税関係法令のうち減価償却制度の改正について そのあらましを記載しています 改正内容の詳細や具体的な適用関係など お知りになりたいことがありましたら 税務相談室又は最寄りの税務署の法人課税部門にお尋ねください

More information

IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税

IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税 IFRS 基礎講座 IAS 第 12 号 法人所得税 のモジュールを始めます パート 1 では 法人所得税の範囲 および税効果会計を中心に解説します パート 2 では 繰延税金資産および負債の認識を中心に解説します IFRS における 法人所得税 とは 課税所得を課税標準として課される 国内および国外のすべての税金をいいます 例えば 法人税 住民税所得割 事業税所得割などが IFRS における法人所得税に該当します

More information

kaikei_2012_中頁.indd

kaikei_2012_中頁.indd 01 1 03 2 04 3 04 4 05 5 06 0 09 1 11 2 12 3 13 4 15 5 17 6 18 7 20 8 21 9 23 10 24 11 25 12 26 13 27 0 32 1 33 2 35 3 37 4 38 5 40 6 41 7 42 43 45 02 031 2 3 04 054 5 06 07 08 09 0 10 11 1 リース取引 要領 13

More information

実務特集1. 寄附修正 Ⅰ はじめに グループ法人税制 100% グループ内の法人間での譲渡損益の繰り延べ 100% グループ内の法人間の寄附 ( 以上 2010 年 11 月号 ) 100% グループ内の法人間の寄附 ( 寄附修正 ) 支配関係 完全支配関係の判定 100% グループ内の法人のステ

実務特集1. 寄附修正 Ⅰ はじめに グループ法人税制 100% グループ内の法人間での譲渡損益の繰り延べ 100% グループ内の法人間の寄附 ( 以上 2010 年 11 月号 ) 100% グループ内の法人間の寄附 ( 寄附修正 ) 支配関係 完全支配関係の判定 100% グループ内の法人のステ グループ法人課税の導入 清算所得課税の廃止などの大きな実務措置がとられた平成 22 年度改正 本誌では法人税通達および質疑応答を実務に活かせる知識とするための解説を 3 回に渡りお届けしています 第 2 回の今回はグループ法人税制の対象を判断する肝となる支配関係 完全支配関係の判定のほか 寄附修正 中小特例の制限 配当に係る改正点について解説します 目 次 Ⅰ Ⅱ はじめに 25 100% グループ法人間の寄附

More information

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額 (5) 課税上の取扱い 投資主及び投資法人に関する一般的な課税上の取扱いは以下のとおりです なお 税制等が改正された場合には 以下の内容が変更になることがあります 1 個人投資主の税務ア. 利益の分配に係る税務個人投資主が投資法人から受け取る利益の分配 ( 利益を超える金銭の分配のうち一時差異等調整引当額の増加額に相当する金額を含みます ) は 株式の配当と同様に配当所得として取り扱われます したがって

More information

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点 平成 30 年 9 月 22 日 相続税 贈与税の基礎と 近年の改正点 拓殖大学商学部袴田裕二 1. 相続税 相続税の課税割合 (%) 10.0 8.0 6.0 8.0 8.1 4.0 2.0 0.0 4.1 4.2 4.1 4.2 4.3 4.4 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 出典 : 国税庁 HP 平成 29 年 12 月平成 28 年分の相続税の申告状況について

More information

現段階での状況に基づく内容になりますので今後変更の可能性がありえます 項目内容回答 ( 対応方針 ) 説明先今後の備考 8 対象者 本税制の対象となる法人に制限はあるのか 青色申告書を提出する法人であれば 業種 資本金規模を問わずに対象となる予定です 本税制の対象となる設備は ソフトウェア 器具備

現段階での状況に基づく内容になりますので今後変更の可能性がありえます 項目内容回答 ( 対応方針 ) 説明先今後の備考 8 対象者 本税制の対象となる法人に制限はあるのか 青色申告書を提出する法人であれば 業種 資本金規模を問わずに対象となる予定です 本税制の対象となる設備は ソフトウェア 器具備 IoT 税制に関する Q&A 現段階での状況に基づく内容になりますので今後変更の可能性がありえます 項目内容回答 ( 対応方針 ) 説明先今後の備考 1 制度全般 中小企業向けの既存税制 ( 中促 商サ税制 ) との違いは何か 別紙のとおり 今後の次第で変更がありえますが 過去の設備 圧縮記帳を用いた場合 2 制度全般補助金との併用は可能か 投資促進税制では補助金との併用が可能であるため 本税制についても同様となるようしたいと

More information

法人税制改正詳解 CONTENTS はしがき 第 1 章平成 23 年 12 月改正 第 1 節 法人税率の引下げ 2 1 改正の趣旨及び内容 2 2 税率引下げの必要性 5 3 実効税率の計算への改正の影響 7 4 適用関係 8 5 実効税率と復興特別法人税との関係 8 6 法

法人税制改正詳解 CONTENTS はしがき 第 1 章平成 23 年 12 月改正 第 1 節 法人税率の引下げ 2 1 改正の趣旨及び内容 2 2 税率引下げの必要性 5 3 実効税率の計算への改正の影響 7 4 適用関係 8 5 実効税率と復興特別法人税との関係 8 6 法 法人税制改正詳解 2011-2012 CONTENTS はしがき 第 1 章平成 23 年 12 月改正 第 1 節 法人税率の引下げ 2 1 改正の趣旨及び内容 2 2 税率引下げの必要性 5 3 実効税率の計算への改正の影響 7 4 適用関係 8 5 実効税率と復興特別法人税との関係 8 6 法定実効税率の引下げに伴って考慮すべき事項 9 7 税効果会計への影響点 10 第 2 節 減価償却の

More information

< F2D E738BC794B A C8892E >

< F2D E738BC794B A C8892E > 備計画一体となって Ⅰ 都市再生 地域づくり 1 都市再生 地域再生の推進 平成 17 年度税制改正概要 ( 都市 地域整備局関連部分 ) (1) 都市再生特別措置法に規定する国土交通大臣の認定を受けた地方都市等における地域再生に資する民間都市開発事業に係る特例措置の創設 ( 所得税 法人税 登録免許税 個人住民税 不動産取得税 ) 地方都市等における都市再生 地域再生を推進するため 都市再生整備計画に記載された事業と一体的に施行される民間都市開発事業について国土交通大臣の認定制度を創設し

More information

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要 目次 住宅リフォームを対象とした税の優遇措置の概要 P.004 Ⅰ. 耐震リフォーム編 P.009 Ⅱ. バリアフリーリフォーム編 P.037 Ⅲ. 省エネリフォーム編 P.081 Ⅳ. 同居対応リフォーム編 P.139 Ⅴ. 長期優良住宅化リフォーム編 P.179 Ⅵ. 住宅ローン減税編 P.225 Ⅶ. 贈与税の非課税措置編 P.247 Ⅷ. 登録免許税の特例措置編 P.265 Ⅸ. 不動産取得税の特例措置編

More information