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1 租税特別措置法等 相続税法等の改正 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 租税特別措置法等 ( 金融 証券税制関係 ) の改正 目一上場株式等に係る配当所得の課税の特 例等の改正 98 二上場株式等を譲渡した場合の株式等に 係る譲渡所得等の課税の特例の改正 100 三特定口座内保管上場株式等の譲渡等に 係る所得計算等の特例の改正 101 四特定口座内保管上場株式等の譲渡によ る所得等に対する源泉徴収等の特例の改 正 108 五非課税口座内の少額上場株式等に係る 配当所得及び譲渡所得等の非課税の改正 109 次六先物取引に係る雑所得等の課税の特例 等の改正 112 七償還差益に対する発行時源泉徴収免除 の特例の改正 115 八特定新規中小会社が発行した株式を取 得した場合の課税の特例の改正 117 九特定の取締役等が受ける新株予約権等 の行使による株式の取得に係る経済的利 益の非課税等の改正 120 十金融機関等が支払を受ける利子所得に 対する源泉徴収の不適用の特例の改正 129 一上場株式等に係る配当所得の課税の特例等の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 上場株式等に係る配当所得の課税の特例 1 上場株式等に係る配当所得の申告分離課税居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が 平成 21 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき上場株式等の配当等を有する場合において その上場株式等の配当等に係る配当所得につきこの特例の適用を受けようとする旨の記載のある確定申告書を提出したときは その上場株式等の配当等に係る配当所得については 他の所得と区分して その年中のその上場株式等の配当等に係る配当所得の金額 ( 以下 上場株式等に係る配当所得の金額 といいます ) に対し 上場株式等に係る課税配当所得の金額 ( 所得控除を適用した後の上場株式等に係る配当所得の金額をいいます 以下同じです ) の15% の税率により所得税を課する ( 他に個人住民税 5%) こととされています ( 措 法 8の41) 2 平成 21 年から平成 23 年までの間における税率の特例措置居住者等が 平成 21 年 1 月 1 日から平成 23 年 12 月 31 日までの間に支払を受けるべき上場株式等の配当等に係る配当所得については 上記 1にかかわらず その上場株式等に係る課税配当所得の金額に7% の軽減税率により所得税を課する ( 他に個人住民税 3%) こととされています ( 旧平成 20 年改正法附則 321) 3 上場株式等の配当等の範囲上記 1 及び2の 上場株式等の配当等 とは 所得税法第 24 条第 1 項に規定する配当等で次に掲げるものをいうこととされていました ( 旧措法 8の41) イ 金融商品取引所に上場されている株式等その他これに類するものの配当等 ( 次のロ又はハに掲げるものを除きます ) で 内国法人から支払がされるその配当等の支払に係る基準日においてその内国法人の発行 98

2 済株式の総数又は出資金額の100 分の5 以上に相当する数又は金額の株式 ( 投資口を含みます ) 又は出資を有する者 ( 大口株主等 ) がその内国法人から支払を受けるもの以外のものロ 公社債投資信託以外の証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの ( 特定株式投資信託を除きます ) の収益の分配に係る配当等ハ 特定投資法人の投資口の配当等 ⑵ 上場株式等の配当等に係る源泉徴収税率等の特例 1 上場株式等の配当等に係る源泉徴収税率個人又は法人が平成 15 年 4 月 1 日以後に支払を受けるべき上場株式等の配当等について所得税の源泉徴収等を行う場合に適用する所得税法等で定められている20% の税率は 15 %( 他に個人住民税 5%) とすることとされています ( 措法 9の3) 2 平成 21 年 4 月から平成 23 年までの間における源泉徴収税率の特例措置平成 21 年 4 月 1 日から平成 23 年 12 月 31 日までの間に支払を受けるべき上場株式等の配当等については 上記 1にかかわらず 源泉徴収税率を7%( 他に個人住民税 3%) の軽減税率とすることとされています ( 旧平成 20 年改正法附則 332) 3 上場株式等の配当等の範囲上記 1 及び2の 上場株式等の配当等 とは 所得税法第 24 条第 1 項に規定する配当等で次に掲げるものをいうこととされていました ( 旧措法 9の3) イ 金融商品取引所に上場されている株式等その他これに類するものの配当等 ( 次のロ又はハに掲げるものを除きます ) で 内国法人から支払がされるその配当等の支払に係る基準日においてその内国法人の発行済株式の総数又は出資金額の100 分の5 以上に相当する数又は金額の株式 ( 投資口を 含みます ) 又は出資を有する個人 (1⑶において 大口株主等 といいます ) 以外の者が支払を受けるものロ 公社債投資信託以外の証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの ( 特定株式投資信託を除きます ) の収益の分配に係る配当等ハ 特定投資法人の投資口の配当等 ⑶ 上場株式等の配当等に係る源泉徴収義務等の特例 1 支払の取扱者による源泉徴収義務等平成 22 年 1 月 1 日以後に個人又は内国法人 ( 公共法人等を除きます ) 若しくは外国法人に対して支払われる上場株式等の配当等の国内における支払の取扱者 ( 金融商品取引業者等 ) は その個人又は内国法人若しくは外国法人にその上場株式等の配当等の交付をする際 その交付をする金額に源泉徴収税率を乗じて計算した金額の所得税を徴収し その徴収の日の属する月の翌月 10 日までに これを国に納付しなければならないこととされています ( 措法 9の3の21) ( 注 ) 大口株主等である個人が支払を受ける上場株式等の配当等も この特例では対象となり その支払の取扱者が源泉徴収をしなければなりません 2 上場株式等の配当等の支払をする内国法人から支払の取扱者に対する大口株主等に係る情報の通知上場株式等の配当等の支払をする内国法人は その上場株式等の配当等のうちに大口株主等である個人が支払を受けるべきものがある場合には その上場株式等の配当等の支払をする際 その大口株主等が支払を受けるべき上場株式等の配当等に係る支払の取扱者に対し その個人の氏名 住所又は居所 その個人が大口株主等に該当する旨その他その上場株式等の配当等に係る所得税の徴収に関し必要な事項を通知しなければならないことと 99

3 されています ( 旧措令 4の6の212) 2 改正の内容 ⑴ 税率の特例措置の延長現下の経済金融情勢にかんがみ 景気回復に万全を期す観点から 上記 1⑴2 及び⑵2の上場株式等の配当等に対する7% 軽減税率の適用期限を2 年延長し 平成 25 年 12 月 31 日まで適用することとされました ( 平成 20 年改正法附則 ) ⑵ 大口株主の要件の見直し上場株式等の配当等については 一般投資家の投資対象となる金融商品から生ずる所得であるという点に着目して分離課税の対象とされていますが 大口株主等が支払を受ける配当等については 事業参加的側面が強いことを勘案し 上記 1⑴ 及び⑵の特例の対象外とし 総合課税により課税することとされています また 上場株式等の配当等に係る支払の取扱者 ( 金融商品取引業者等 ) が適正に源泉徴収を行うため 上記 1⑶2のとおり 上場株式等の配当等の支払をする内国法人は その個人が大口株主等に該当する旨その他その上場株式等の配当等に係る所得税の徴収に関し必要な事項を上場株式等の配当等に係る支払の取扱者に通知しなければならないこととされています これらの大口株主等の要件について 所得税 の所得再分配機能の回復の観点や 事業参加性という側面から会社法における少数株主権の制度との整合性を図るため 100 分の5とされている配当等の基準日における株式の保有割合を引き下げることとされました 具体的には 配当等の支払に係る基準日においてその内国法人の発行済株式又は出資の総数又は総額の100 分の3 以上に相当する数又は金額の株式又は出資を有する者 ( 個人 ) を大口株主等とすることとされました ( 措法 8の41 一 9の3 一 措令 4 の6の212) ( 注 ) 会社法上の少数株主権として 総株主の議決権の100 分の3 以上の議決権を6 月前から引き続き有する株主は 株主総会の招集を請求することができる ( 株主総会召集請求権 会社法 297) 総株主の議決権の 100 分の3 以上の議決権を6 月前から引き続き有する株主は その株主総会の日から30 日以内に 訴えをもってその役員の解任を請求することができる ( 役員解任の訴えの提起 会社法 854) などがあります 3 適用関係上記 2⑵の改正は 平成 23 年 10 月 1 日以後に支払を受けるべき配当等について適用し 同日前に支払を受けるべき配当等については 従前どおりとされています ( 改正法附則 改正措令附則 3) 二上場株式等を譲渡した場合の株式等に係る譲渡所得等の課税の特例の改正 1 改正前の制度の概要居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者が平成 21 年 1 月 1 日から平成 23 年 12 月 31 日までの間に上場株式等 ( 金融商品取引所に上場されている株式等 店頭売買登録銘柄として登録された株式等及び外国金融商品市場において売買されている株式等並びに株式等証券投資信託でその設定に 係る受益権の募集が一定の公募により行われたものの受益権及び特定投資法人の投資口をいいます 以下同じです ) の金融商品取引業者等への売委託に基づく譲渡 金融商品取引業者に対する譲渡その他一定の譲渡をした場合には その上場株式等の譲渡による上場株式等に係る課税譲渡所得等の金額に対する税率は 15%( 他に個人住民税 5 %) の税率に代えて 7%( 他に個人住民税 3%) 100

4 の軽減税率を適用することとされています ( 旧平成 20 年改正法附則 432) 2 改正の内容現下の経済金融情勢にかんがみ 景気回復に万 全を期す観点から 上場株式等に係る譲渡所得等の7% 軽減税率の適用期限を2 年延長し 平成 25 年 12 月 31 日まで適用することとされました ( 平成 20 年改正法附則 432) 三特定口座内保管上場株式等の譲渡等に係る所得計算等の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が 上場株式等保管委託契約に基づき特定口座 ( その者が二以上の特定口座を有する場合には それぞれの特定口座 ) に係る振替口座簿 ( 社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替口座簿をいいます ) に記載若しくは記録がされ 又は保管の委託がされている上場株式等 ( 以下 特定口座内保管上場株式等 といいます ) の譲渡をした場合には その特定口座内保管上場株式等の譲渡による事業所得の金額 譲渡所得の金額又は雑所得の金額とその特定口座内保管上場株式等以外の株式等の譲渡による事業所得の金額 譲渡所得の金額又は雑所得の金額とを区分して これらの金額を計算することとされています ( 措法 37の11の31 措令 25の10の21 前段 ) ⑵ 信用取引又は発行日取引 ( 以下 信用取引等 といいます ) を行う居住者等が 上場株式等信用取引等契約に基づき上場株式等の信用取引等を特定口座において処理した場合には 信用取引等に係る上場株式等の譲渡による事業所得の金額又は雑所得の金額とその信用取引等に係る上場株式等の譲渡以外の株式等の譲渡による事業所得の金額又は雑所得の金額とを区分して これらの金額を計算することとされています ( 措法 37の11の32 措令 25の10の23) ⑶ 特定口座とは 居住者等が 上記 ⑴ 又は⑵の特例の適用を受けるため 金融商品取引業者 ( 第一種金融商品取引業を行う者に限ります ) 登 録金融機関又は投資信託委託会社 ( 以下 金融商品取引業者等 といいます ) の営業所に その口座の名称 その口座に設ける勘定の種類 上記 ⑴ 又は⑵の特例の適用を受ける旨その他の事項を記載した特定口座開設届出書を提出して その金融商品取引業者等との間で締結した上場株式等保管委託契約又は上場株式等信用取引等契約に基づき設定された上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録若しくは保管の委託又は上場株式等の信用取引等に係る口座 ( その口座においてこれらの契約及び上場株式配当等受領委任契約に基づく取引以外の取引に関する事項を扱わないものに限ります ) をいうこととされています ( 措法 37の11の33 一 ) ⑷ 上場株式等保管委託契約とは 上記 ⑴の適用を受けるために居住者等が金融商品取引業者等と締結した上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託に係る契約で その契約書において次の事項が定められているものをいいます ( 措法 37の11の33 二 旧措令 25の 10の ) 1 上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託はその記載若しくは記録又は保管の委託に係る口座に設けられた特定保管勘定において行うこと 2 その特定保管勘定においてはその居住者等の次に掲げる上場株式等のみを受け入れることイ特定口座開設届出書の提出後に その金融商品取引業者等への買付けの委託等により取得をした上場株式等又はその金融商品 101

5 取引業者等から取得をした上場株式等で その取得後直ちにその口座に受け入れるものロその金融商品取引業者等以外の金融商品取引業者等に開設されているその居住者等の特定口座 ( 以下 他の特定口座 といいます ) から 他の特定口座に係る特定口座内保管上場株式等の全部又は一部の移管がされる場合のその移管がされる上場株式等ハ贈与 相続又は遺贈により取得したその贈与者 被相続人又は包括遺贈者 ( 以下 被相続人等 といいます ) の開設していた特定口座に係る特定口座内保管上場株式等であった上場株式等又は特定口座以外の口座に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 若しくはその口座に保管の委託がされていた上場株式等 ( 引き続きこれらの口座 ( 以下ハにおいて 相続等口座 といいます ) に係る振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又はその相続等口座に保管の委託がされているものに限ります 以下同じです ) で その相続等口座からその相続等口座が開設されている金融商品取引業者等に開設されているその被相続人等に係る受贈者 相続人又は包括受遺者 ( 以下 相続人等 といいます ) の特定口座へ移管されるもので次の要件を満たすものイ贈与により取得した上場株式等 贈与により取得した上場株式等のうち同一銘柄の上場株式等は全て相続等口座から相続人等の特定口座へ移管がされ かつ その移管がされる上場株式等がその相続等口座に係る上場株式等の一部である場合には 相続人等の特定口座においてその移管がされる上場株式等と同一銘柄の上場株式等を有していないこと ロ相続又は遺贈により取得した上場株式等 相続又は遺贈により取得した上場株式等のうち 同一銘柄の上場株式等は全て相続等口座から相続人等の特定口座 へ移管がされること ( 注 ) 上記ハの相続からは限定承認に係るものが 遺贈からは包括遺贈のうち限定承認に係るものが それぞれ除かれます 以下同じです ニ贈与 相続又は遺贈により取得したその被相続人等の開設していた特定口座に係る特定口座内保管上場株式等であった上場株式等で その相続に係る特定口座 ( 以下 相続等口座 といいます ) からのその相続等口座が開設されている金融商品取引業者等以外の金融商品取引業者等に開設されている相続人等の特定口座に移管がされるもの ( 上記ハイ又はロの上場株式等の区分に応じ それぞれ上記ハイ又はロの要件を満たすものに限ります ) ホ特定口座内保管上場株式等につき 株式分割若しくは併合又は株式無償割当てにより取得する上場株式等で 特定口座への受入れを振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものヘ特定口座内保管上場株式等につき その株式等を発行した法人の合併 分割又は株式交換若しくは株式移転 ( いずれも個人の株式等譲渡益課税の対象とならないものに限ります ) により取得する上場株式等で 特定口座への受入れを振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものト特定口座内保管上場株式等につき 取得請求権付株式の請求権の行使 取得条項付株式の取得事由の発生 全部取得条項付種類株式の取得決議又は取得条項付新株予約権が付された新株予約権付社債の取得事由の発生により取得する上場株式等で 特定口座への受入れを振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものチ特定口座内保管上場株式等に付された新株予約権 ( 旧商法の転換社債の転換権を含みます ) 若しくは特定口座内保管上場株式等について与えられた株式の割当てを受 102

6 ける権利若しくは特定口座内保管上場株式等について与えられた新株予約権の行使又は特定口座内保管上場株式等について与えられた取得条項付新株予約権の取得事由の発生若しくは行使により取得する上場株式等で 特定口座への受入れを振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものリ保険会社の相互会社から株式会社への組織変更によりその保険会社から割当てを受ける株式で その割当てを受ける株式の全てを 上場等の日に特定口座 ( その特定口座を開設している金融商品取引業者等の営業所の長に対し 保険会社から交付を受けたその割当てを受ける株式の数を証する書類の提出をした場合におけるその特定口座に限ります ) に係る振替口座簿への記載又は記録をする方法により受け入れるものヌその他一定の上場株式等 3 特定口座内保管上場株式等の譲渡は その金融商品取引業者等に対する売委託による方法 その金融商品取引業者等に対してする方法 会社法の規定に基づいて行う単元未満株式の発行会社に対する譲渡に係る請求をその特定口座を開設する金融商品取引業者等の営業所を経由して行う方法等により行うことその他一定の事項 2 改正の内容特定口座の利便性を高める観点から 特定口座に受入れ可能な上場株式等の範囲について 以下の改正が行われました ⑴ 特定口座以外の口座で管理されていた被相続人等の上場株式等で その口座が開設されていた金融商品取引業者等以外の金融商品取引業者等の営業所にその被相続人等に係る相続人 受贈者又は受遺者が開設している特定口座に移管がされるもの居住者等が贈与 相続又は遺贈により取得したその被相続人等の特定口座以外の口座に係る 振替口座簿に記載若しくは記録がされ 又はその口座に保管の委託がされている上場株式等 ( 引き続きその口座 ( 以下 相続等口座 といいます ) に係る振替口座等に記載等がされているものに限ります ) で その相続等口座からのその相続等口座が開設されている金融商品取引業者等以外の金融商品取引業者等に開設されているその相続人等の特定口座への移管により受け入れるものが特定口座に受け入れることができる上場株式等の範囲に追加されました ( 措令 25の10の215 四 ) これにより特定口座に受け入れる上場株式等は 上記 1⑷2ハの相続等口座から特定口座へ移管がされる上場株式等と同様に 上記 1⑷2 ハイ又はロの上場株式等の区分に応じ それぞれ上記 1⑷2ハイ又はロの要件を満たすことが必要となります また この上場株式等 ( 以下 相続上場株式等 といいます ) の相続等口座からの移管を行う場合には 相続人等は 相続等口座を開設している金融商品取引業者等の営業所の長に対し 相続上場株式等移管依頼書 ( 相続上場株式等を相続人等の特定口座に移管することを依頼する旨 移管する相続上場株式等の種類 銘柄 数その他の事項を記載した書類をいいます 以下同じです ) を提出しなければならないこととされています ( 措令 25の10の21117 措規 18の 1120) ( 注 ) その提出をする相続上場株式等移管依頼書には 被相続人等のその相続上場株式等の取得の日及びその取得に要した金額を証する書類その他の書類を添付しなければならないものとされています また その相続上場株式等の取得が贈与によるものであるときは その相続上場株式等が贈与により取得したものである旨を証する書類 ( 贈与契約書等 ) を添付しなければならないこととされています ( 措令 25の10の21117 措規 18の111718) なお 相続上場株式等の移管がされる場合に 相続等口座を開設している金融商品取引業者等 103

7 の営業所の長からその移管を受ける相続人等の特定口座を開設している金融商品取引業者等の営業所の長に相続上場株式等移管依頼書の写しの送付がない場合等一定の場合には その相続人等の特定口座を開設している金融商品取引業者等の営業所の長は その相続上場株式等の移管を受けないものとされています ( 措令 25の10 の21218) ⑵ 特定口座内保管上場株式等以外の上場株式等について行われた株式無償割当てにより取得する上場株式等又は上場株式等について行われた新株予約権無償割当てにより取得する上場新株予約権で その割当ての際に特定口座に受け入れられるもの株式無償割当てにより取得する上場株式等は 従来は 特定口座内保管上場株式等について割り当てられたもののみをその特定口座に受け入れることが可能でしたが ( 上記 1⑷ホ ) 平成 23 年度改正では 特定口座以外の口座に係る上場株式等について割り当てられたものについても特定口座に受け入れることができることとされました 同時に 居住者が有する上場株式等について割り当てられた新株予約権無償割当てにより取得する上場株式等である新株予約権についても 特定口座に受け入れることができることとされました これにより 上記 1⑷ホの上場株式等とあわせて 居住者等が有する上場株式等 ( その特定口座を開設されている金融商品取引業者等の振替口座簿に記載又は記録がされているものに限ります ) について行われた会社法第 185 条に規定する株式無償割当て又は同法第 277 条に規定する新株予約権無償割当てにより取得する上場株式等で その割当ての時に その特定口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により受け入れるものが特定口座に受け入れることができる上場株式等とされました ( 措令 25の10 の215 六 ) ( 注 ) 平成 26 年 1 月 1 日以後は 株式無償割当て 等により非課税口座内上場株式等について取得する上場株式等は上記により特定口座に受け入れることができる上場株式等の範囲から除くこととされています ( 平成 23 年度改正後の平成 22 年改正措令による改正後の措令 25の10 の215 六 ) なお 会社法第 185 条に規定する株式無償割当てとは 株式会社が株主 ( 種類株式発行会社にあっては ある種類の種類株主 ) に対して新たに払込みをさせないで行うその株式会社の株式の割当てをいい 会社法第 277 条に規定する新株予約権無償割当てとは 株式会社が株主 ( 種類株式発行会社にあっては ある種類の種類株主 ) に対して新たに払込みをさせないで行うその株式会社の新株予約権の割当てをいいます ⑶ 特定口座内保管上場株式等である新株予約権の行使により取得する上場株式等で その行使による取得の際に特定口座に受け入れられるもの特定口座内保管上場株式等である新株予約権の行使により取得する上場株式等で その行使等により取得する上場株式等の全てを その行使等の時に その特定口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により受け入れるものについては 特定口座に受け入れることができることが明確化されました ( 措令 25の10の215 十二ハ ) ⑷ 新株予約権等の行使により取得する上場株式等で その行使による取得の際に特定口座に受け入れられるもの居住者等が与えられた所得税法施行令第 84 条第 1 号から第 4 号までに係る権利 ( 同条の規定の適用があるものに限ります ) の行使により取得する上場株式等で その行使等により取得する上場株式等の全てを その行使等の時に その特定口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により受け入れるものが特定口座に受け入れることができる上場株式等の範囲に追 104

8 加されました ( 措令 25の10の215 十二ニ ) この 所得税法施行令第 84 条第 1 号から第 4 号までに係る権利とは いわゆるストック オプション ( 有利な価格で株式を取得することができる権利をいい ストック オプション税制 ( 措法 29の2) の適用があるものを除きます ) であり 具体的には次のものをいいます 1 商法等の一部を改正する等の法律 ( 平成 13 年法律第 79 号 ) 第 1 条の規定による改正前の商法第 210 条ノ2 第 2 項の決議に基づき与えられた同項第 3 号に規定する権利 ( 株式譲渡請求権 ) 2 商法等の一部を改正する法律 ( 平成 13 年法律第 128 号 ) 第 1 条の規定による改正前の商法第 280 条ノ19 第 2 項の決議に基づき与えられた同項に規定する新株の引受権 3 会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律第 64 条の規定による改正前の商法第 280 条ノ21 第 1 項の決議に基づき発行された同項に規定する新株予約権 4 会社法第 238 条第 2 項の決議 ( 同法第 239 条第 1 項の決議による委任に基づく同項に規定する募集事項の決定及び同法第 240 条第 1 項の規定による取締役会の決議を含みます ) に基づき発行された新株予約権 ( その新株予約権を引き受ける者に特に有利な条件若しくは金額であることとされるもの又は役務の提供その他の行為による対価の全部若しくは一部であることとされるものに限ります ) ( 注 ) 所得税法施行令第 84 条は 発行法人から上記 1から4までの権利でその権利の譲渡についての制限その他特別の条件が付されているものを与えられた場合 ( 株主等として与えられた場合 ( その発行法人の他の株主等に損害を及ぼすおそれがないと認められる場合に限ります ) を除きます ) には その与えられた権利の行使により取得した株式のその行使の日における価額からその権利の行使に係る株式の譲渡価額等の金額を控除した金額を 経済的な利益として課税することとされてい ます ⑸ 保険会社の相互会社から株式会社への組織変更に伴いその社員に割り当てられた上場株式等で 特別口座において管理されているもの保険会社の相互会社から株式会社への組織変更によりその保険会社から割当てを受けた株式 ( その割当ての時に 社債 株式等の振替に関する法律第 131 条第 3 項に規定する特別口座に記載又は記録がされることとなったものに限ります 以下 割当株式 といいます ) で その割当株式の全てをその特別口座から特定口座への移管により受け入れるものが特定口座に受け入れることができる上場株式等の範囲に追加されました ( 措令 25の10の215 二十二 ) ( 注 ) 保険会社の相互会社から株式会社への組織変更の際に株式の割当てを受ける場合において その割当てを受ける者 ( 社員 ) がその株式の受入れをする振替機関等 ( 金融商品取引業者等 ) の口座をその保険会社に通知しないときは その株式はその保険会社が振替機関等 ( 信託銀行等 ) に開設する特別口座において管理されることとされています ( 社債 株式等の振替に関する法律 131) 1 特定口座に受け入れる際の手続等この場合の特定口座に受け入れる際の手続等は次のとおりとされています イ割当株式の移管をしようとする居住者等は その割当株式の受入れをする特定口座を開設している金融商品取引業者等の営業所の長を経由し その者の住所地等の所轄税務署長に対し 次に掲げる事項の記載がある申出書にその割当株式に係るその保険会社から交付を受けたその割当てを受ける株式の数を証する書類 ( 以下 割当株式数証明書 といいます ) を添付して提出しなければなりません ( 措令 25の10の215 二十二 措規 18の1112) イ申出書を提出する者の氏名 生年月日及び住所 105

9 ロ特別口座に係る割当株式の全てをその特定口座に移管することを依頼する旨及びその移管を希望する年月日ハ一般口座 ( 特定口座以外の口座をいいます 以下同じです ) においてその割当株式と同一銘柄の株式を現に有しておらず かつ 有していたことがない旨ニその特別口座を開設されている振替機関等 ( 信託銀行等の社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替機関等をいいます ) の名称及び所在地並びにその移管を受ける特定口座を開設されている金融商品取引業者等の営業所の名称及び所在地ホ移管をしようとする割当株式の種類 銘柄及び数ヘその他参考となるべき事項 ( 注 ) 平成 26 年 1 月 1 日以後は 上記ハの一般口座の範囲から非課税口座を除くこととされています ( 平成 23 年改正後の平成 22 年改正措令による改正後の措令 25の 10の215 二十二 ) ロ申出書を受理した金融商品取引業者等の営業所の長は その申出書を提出した居住者等が その金融商品取引業者等の営業所及びその金融商品取引業者等の他の営業所に現に開設し 又は開設していた一般口座に その申出書に係る割当株式の特定口座への受入れの際 その割当株式と同一銘柄の株式を有していないこと及びその受入れの日前においてその株式を有していたことがないことを確認しなければならないこととされています ( 措令 25の10の220) ハ上記ロの金融商品取引業者等の営業所の長は 申出書に係る割当株式を特定口座に受け入れたときは その受け入れた日の属する月の翌月末日までに 次に掲げる書類を その申出書を提出した居住者等の住所地の所轄税務署長に提出しなければならないこととされています ( 措令 25の10の221 措規 18の1126 ) イその申出書及びその申出書に添付された割当株式数証明書ロその金融商品取引業者等の営業所の長が作成したその特定口座を開設している居住者等の氏名 生年月日及び住所 特定口座への移管をした年月日 その移管の際に上記ロの確認をした旨 その移管をした割当株式の種類 銘柄 数及び一株当たりの取得価額並びにその他参考となるべき事項を記載した書類ニなお 上記ハの申出書が税務署長に提出された場合には その金融商品取引業者等の営業所の長においてその受理がされた日にその提出があったものとみなすこととされています ( 措令 25の10の222 ) 2 一般口座において割当株式と同一銘柄の株式を有していた場合の手続等本措置では 特別口座で管理されていた割当株式について その割当ての時の価格 ( 時価 ) を取得価額として特定口座に受け入れることとしていますが 株式の取得費等は総平均法又はこれに準ずる方法により計算することとされているため ( 所令 1051 一 1181 措令 25の87) その特定口座への移管前にその居住者等が一般口座において その割当株式と同一銘柄の株式を有していたことがある場合には その移管がされた割当株式の取得価額は 割当て時の価格ではなかったことになります このように 居住者等が 一般口座 ( その割当株式を受け入れた特定口座を開設されている金融商品取引業者等以外の金融商品取引業者等の営業所に開設されたものに限ります ) において その受入れの日前にその割当株式と同一銘柄の株式を有していたことにより その割当株式を受け入れた特定口座において処理されたその割当株式と同一銘柄の株式の上場株式等の譲渡をした場合におけるその譲渡による所得の金額の計算上 総収入 106

10 金額から控除すべき売上原価又は取得費の額の計算の基礎となるその割当株式の取得価額がその受け入れた割当株式の取得価額と異なる場合には 次のとおり取り扱うこととされています ( 措令 25の10の223 措規 18の1127 ) イその特定口座を開設されている金融商品取引業者等の営業所の長は その異なることを知った場合には 速やかに その知った旨及び次の事項をその居住者等の住所地の所轄税務署長に通知しなければならないこととされています イその特定口座を開設している居住者等の氏名 生年月日及び住所ロ取得価額が異なっていた割当株式に係る特定口座への移管をした年月日並びに割当株式の種類 銘柄 数及び一株当たりの取得価額ハその特定口座への受入れの日前にその受入れをした割当株式と同一銘柄の株式が記載又は記録をされていた振替口座簿に係る金融商品取引業者等の営業所の名称及び所在地ニその特定口座への受入れをした割当株式に係る割当株式数証明書及び上記 1ハロの書類の提出年月日ホその他参考となるべき事項ロ上記イの所轄税務署長がその異なることについて金融商品取引業者等の営業所の長の責めに帰すべき理由があると認める場合を除き その特定口座において源泉徴収選択口座内調整所得金額又は源泉徴収口座内通算所得金額が源泉徴収口座内直前通算所得金額に満たない部分として計算された金額は その割当株式をその特定口座に受け入れた取得価額を基礎として計算されたものとみなすこととされています この結果 所轄税務署長が個別にその営業所の長の責めに帰すべき理由があると認める場合を除き 金融商品取引業者等は源泉徴収税額や還付税額の再計算を要しないこととなりま す ハその異なることにより所得税の負担を減少させる結果となるときは 所轄税務署長が金融商品取引業者等の営業所の長の責めに帰すべき理由があると認める場合を除き その割当株式を受け入れた特定口座に係る次のイ及びロの金額については その年中にした源泉徴収選択口座に係る特定口座内保管上場株式等の譲渡及び源泉徴収選択口座においてその年中に処理された差金決済に係る信用取引等に係る上場株式等の譲渡による所得の金額及び損失の金額を除外してその年分の確定申告を行うことができることとする特例 ( 措法 37の11の5) は適用しないこととされ その特定口座を開設している居住者等は確定申告が必要となります イ源泉徴収選択口座に係る特定口座内保管上場株式等の譲渡による事業所得の金額 譲渡所得の金額及び雑所得の金額並びにこれらの所得の金額の計算上生じた損失の金額ロその年中に源泉徴収選択口座において処理された差金決済に係る信用取引等に係る上場株式等の譲渡による事業所得の金額及び雑所得の金額並びにこれらの所得の金額の計算上生じた損失の金額 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑴の改正は 贈与 相続又は遺贈により平成 23 年 6 月 30 日以後に特定口座に受け入れる上場株式等について適用することとされています ( 改正措令附則 81) ⑵ 上記 2⑵の改正は 平成 23 年 6 月 30 日以後に行われる株式無償割当て又は新株予約権無償割当てにより取得する上場株式等について適用し 同日前に株式無償割当てにより取得した上場株式等については 従前どおりとされています ( 改正措令附則 82) ⑶ 上記 2⑶ 及び⑷の改正は 平成 23 年 6 月 30 日 107

11 以後の権利の行使により取得する上場株式等について適用し 同日前の権利の行使により取得した上場株式等については 従前どおりとされています ( 改正措令附則 83) ⑷ 上記 2⑸の改正は 平成 23 年 6 月 30 日以後に特定口座に受け入れる割当株式について適用されます ( 改正措令附則 84) 四特定口座内保管上場株式等の譲渡による所得等に対する源泉徴収等の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 源泉徴収選択口座における源泉徴収居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) に対し国内においてその営業所に開設されている特定口座に係る特定口座内保管上場株式等の譲渡の対価又はその特定口座において処理された上場株式等の信用取引等の決済に係る差益に相当する金額の支払をする金融商品取引業者等は その居住者等から その年最初にその特定口座に係る特定口座内保管上場株式等の譲渡をする時又はその特定口座において処理された上場株式等の信用取引等につきその年最初に差金決済を行う時のうちいずれか早い時までに その金融商品取引業者等のその特定口座を開設する営業所に特定口座源泉徴収選択届出書の提出があった場合において その年中に行われたその特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) に係る特定口座内保管上場株式等の譲渡又はその源泉徴収選択口座において処理された上場株式等の信用取引等に係る差金決済により源泉徴収選択口座内調整所得金額が生じたときは その譲渡の対価又はその差金決済に係る差益に相当する金額の支払をする際 その源泉徴収選択口座内調整所得金額に15%( 他に個人住民税 5%) の税率を乗じて計算した金額の所得税を徴収し その徴収の日の属する年の翌年 1 月 10 日までに これを国に納付しなければならないこととされています ( 措法 37の11の41) ⑵ 源泉徴収選択口座における還付源泉徴収選択口座を開設している金融商品取引業者等は その源泉徴収選択口座においてその年中に行われた源泉徴収選択口座に係る特定口座内保管上場株式等の譲渡又はその源泉徴収選択口座において処理された上場株式等の信用取引等に係る差金決済 ( 以下 対象譲渡等 といいます ) により その対象譲渡等に係る源泉徴収口座内通算所得金額 ( その対象譲渡等の時以前までのその源泉徴収選択口座内における譲渡所得等をいいます ) が源泉徴収口座内直前通算所得金額 ( その対象譲渡等の時前までのその源泉徴収選択口座内における譲渡所得等をいいます ) に満たないこととなった場合には その都度 その居住者等に対し その満たない部分の金額に15% を乗じて計算した金額に相当する所得税 ( 他に個人住民税 5%) を還付しなければならないこととされています ( 措法 37の 11の43) ⑶ 平成 21 年から23 年までの間における源泉徴収税率等の特例措置平成 21 年 1 月 1 日から平成 23 年 12 月 31 日までの間に上場株式等を譲渡した場合における源泉徴収選択口座における源泉徴収選択口座内調整所得金額に対する源泉徴収税率及び還付の際の税率については 上記 ⑴ 及び⑵にかかわらず 7%( 他に個人住民税 3%) の軽減税率を適用することとされています ( 旧平成 20 年改正法附則 4512) 108

12 2 改正の内容現下の経済金融情勢にかんがみ 景気回復に万全を期す観点から 上場株式等に係る譲渡所得等に対する申告分離課税の7% 軽減税率の適用期限の延長に併せて 上記 1⑶の源泉徴収選 択口座内調整所得金額に対する源泉徴収税率及び還付の際の税率についても 7% 軽減税率の適用期限を2 年延長し 平成 25 年 12 月 31 日まで適用することとされました ( 平成 20 年改正法附則 4512) 五非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 配当所得の非課税措置の内容居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が金融商品取引業者等の営業所に非課税口座を開設した日から同日の属する年の1 月 1 日以後 10 年を経過する日までの間に支払を受けるべきその非課税口座に係る次に掲げる非課税口座内上場株式等の配当等 ( その金融商品取引業者等が国内における支払の取扱者で一定のものである配当等に限ります ) については 所得税を課さないこととされます ( 旧措法 9の8) 1 金融商品取引所に上場されている株式等で 内国法人から支払がされるその配当等の支払に係る基準日においてその内国法人の発行済株式の総数又は出資金額の100 分の5 以上に相当する数又は金額の株式 ( 投資口を含みます ) 又は出資を有する者 ( 大口株主等 ) がその内国法人から支払を受けるもの以外のもの 2 公社債投資信託以外の証券投資信託でその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたもの ( 特定株式投資信託を除きます ) の収益の分配に係る配当等 3 特定投資法人の投資口の配当等この制度は 平成 24 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき非課税口座内上場株式等の配当等について適用することとされていました ( 旧平成 22 年改正法附則 52) ( 注 ) この 非課税口座内上場株式等 とは 非課 税上場株式等管理契約に基づき非課税口座に係る振替口座簿 ( 社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替口座簿をいいます ) に記載若しくは記録がされ 又はその非課税口座に保管の委託がされている上場株式等をいいます ⑵ 譲渡所得等の非課税措置の内容居住者等が 非課税口座を開設した日から同日の属する年の1 月 1 日以後 10 年を経過する日までの間に 非課税上場株式等管理契約に基づきその非課税口座に係る非課税口座内上場株式等のその非課税上場株式等管理契約に基づく譲渡をした場合には その譲渡による事業所得 譲渡所得及び雑所得については 所得税を課さないこととされます ( 措法 37の141) 一方 非課税上場株式等管理契約に基づく非課税口座内上場株式等の譲渡による収入金額がその非課税口座内上場株式等の取得費及びその譲渡に要した費用の額の合計額又はその譲渡に係る必要経費に満たない場合におけるその不足額 ( 損失額 ) は 所得税に関する法令の規定の適用については ないものとみなすこととされます ( 措法 37の142) この制度は 平成 24 年 1 月 1 日以後に設定される非課税口座に係る同日以後の非課税口座内上場株式等の譲渡等について適用することとされていました ( 旧平成 22 年改正法附則 641) 109

13 ⑶ 非課税口座の要件等 1 非課税口座の意義居住者等が 上記 ⑴ 及び⑵の特例の適用を受けるため その年分の非課税口座開設確認書を添付した非課税口座開設届出書を金融商品取引業者等の営業所の長に提出をして その金融商品取引業者等との間で締結した非課税上場株式等管理契約 ( 下記 2 参照 ) に基づき平成 24 年から平成 26 年までの各年に設定された上場株式等の振替口座簿への記載若しくは記録又は保管の委託 ( 以下 振替記載等 といいます ) に係る口座 ( その口座において非課税上場株式等管理契約に基づく取引以外の取引に関する事項を扱わないものに限ります ) とされていました ( 旧措法 37の145 一 ) 2 非課税上場株式等管理契約の意義この非課税の特例の適用を受けるために居住者等が金融商品取引業者等と締結した上場株式等の振替記載等に係る契約で その契約書において次に掲げる事項が記載されているものをいいます ( 旧措法 37の145 二 旧措令 25の136~9) イ上場株式等の振替記載等は その振替記載等に係る口座に設けられた非課税管理勘定において行うこと ロその非課税管理勘定においてはその居住者等の次に掲げる上場株式等 ( ストック オプション税制の適用を受けて取得をした上場株式等を除きます ) のみを受け入れること イ非課税口座開設届出書の提出の日からその提出の日の属する年の12 月 31 日までの期間 ( 以下 受入期間 といいます ) 内にその金融商品取引業者等への買付けの委託 ( 買付けの委託の媒介 取次ぎ又は代理を含みます ) により取得をした上場株式等又はその金融商品取引業者等から取得をした上場株式等で その取得後直ちにその口座に受け入れられるもの ( 受入期間内に受け入れた上場株式等の 取得対価の額の合計額が100 万円を超えないものに限ります ) ロ上記イのほか 次に掲げる上場株式等 ⅰ 非課税口座内上場株式等について行われた株式の分割若しくは併合 株式無償割当て その株式等を発行した法人の合併 分割又は株式交換若しくは株式移転 ( いずれも個人の株式等譲渡益課税の対象とならないものに限ります ) により取得する上場株式等で その受入れを非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うもの ⅱ 非課税口座内上場株式等で取得請求権付株式 取得条項付株式 全部取得条項付種類株式又は取得条項付新株予約権が付された新株予約権付社債であるものに係る請求権の行使 取得事由の発生又は取得決議 ( いずれも個人の株式等譲渡益課税の対象とならないものに限ります ) により取得する上場株式等で その受入れを非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うもの ⅲ 非課税口座内上場株式等である新株予約権付社債に付された新株予約権 ( 従来の転換社債の転換権を含みます ) の行使 非課税口座内上場株式等について与えられた一定の株式の割当てを受ける権利の行使 非課税口座内上場株式等について与えられた一定の新株予約権の行使又は非課税口座内上場株式等について与えられた一定の取得条項付新株予約権に係る取得事由の発生により取得する上場株式等で その受入れを非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うものハその非課税管理勘定において振替記載等がされている上場株式等の譲渡は 金融商 110

14 品取引業者等への売委託による方法等によることその他一定の事項 2 改正の内容 ⑴ 施行の2 年延期本特例は 平成 22 年度税制改正において 金融所得課税の一体化の取組の中で個人の株式市場への参加を促進する観点から 平成 24 年から実施される上場株式等に係る税率の20% 本則税率化にあわせて 創設されました しかしながら 前述のとおり 上場株式等に係る税率の20% 本則税率化が平成 26 年から実施されることとなったことに伴い この特例についても施行を延期し 平成 26 年 1 月 1 日から適用することとされました ( 平成 22 年改正法附則 ) あわせて非課税口座の意義についても 非課税上場株式等管理契約に基づき平成 26 年から平成 28 年までの間に設定された口座をいうこととされました ( 措法 37の145 一 ) ⑵ 非課税口座の要件に関する改正非課税口座に受入れ可能な上場株式等の範囲に 次の1から3までの上場株式等が追加されました 1 受入期間内に その金融商品取引業者等が行う上場株式等の募集 ( 金融商品取引法第 2 条第 3 項に規定する有価証券の募集に該当するものに限ります ) により取得をした上場株式等で その取得後直ちにその口座に受け入れられるもの ( 措法 37の145 二イ ) ( 注 ) 金融商品取引法第 2 条第 3 項に規定する有価証券の募集とは 新たに発行される有価証券の取得勧誘のうち 50 名以上の者を相手方として有価証券の取得勧誘を行う場合等に該当するものをいいます ( 金融商品取引法 23 金融商品取引法施行令 1の5) 2 非課税口座内上場株式等について行われた会社法第 277 条に規定する新株予約権無償割当てにより取得する上場株式等で その受入れを非課税口座に係る振替口座簿に記載又は 記録をする方法により行うもの ( 措令 25の13 9 二 ) 3 二以上の非課税口座 ( その二以上の非課税口座が同一の金融商品取引業者等が設けた営業所に開設されている場合のその二以上の非課税口座に限ります ) に係る同一銘柄の非課税口座内上場株式等について生じた株式分割等の事由 ( 具体的には 上記 1⑶2ロロ又は上記 2の事由 ) により取得する上場株式等 ( 上記 1⑶2ロロ又は上記 2により非課税口座に受け入れることができるものを除きます ) で その二以上の非課税口座のうち最も新しい年に設定された非課税口座への受入れを その非課税口座に係る振替口座簿に記載又は記録をする方法により行うもの ( 措令 25の139 九 ) ⑶ 配当所得の非課税措置の対象とならない大口株主等の配当等の要件の見直し上記 1⑴の配当所得に係る非課税措置の対象とならない大口株主等が支払を受ける配当等の要件について 100 分の5とされている配当等の基準日における株式の保有割合を引き下げることとされました 具体的には 配当等の支払に係る基準日においてその内国法人の発行済株式の総数又は出資金額の100 分の3 以上に相当する数又は金額の株式又は出資を有する者が支払を受けるものとすることとされました ( 措法 9の8 一 ) この改正の趣旨については 前述 一上場株式等に係る配当所得の課税の特例等の改正 の2⑵をご参照下さい 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑵1の改正は 平成 26 年 1 月 1 日以後に行われる上場株式等の募集により取得する上場株式等について適用されます ( 改正法附則 37) ⑵ 上記 2⑵2の改正は 平成 26 年 1 月 1 日以後に行われる新株予約権無償割当てにより取得する上場株式等について適用されます ( 改正措令附則 111) 111

15 ⑶ 上記 2⑵3の改正は 平成 26 年 1 月 1 日以後に生ずる株式分割等により取得する上場株式等について適用されます ( 改正措令附則 112) ⑷ 上記 2⑶の改正は 平成 26 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき配当等について適用されます ( 改正法附則 29) (3 の適用例 )A 株式について 2 株を 3 株とする株式分割が行われた場合 非課税口座 A 株式 株式分割により取得する株式 非課税口座への受入れ 措令 25 の 139 一 措令 25 の 139 九 平成 26 年開設分 3 株 4.5 株 4 株 平成 27 年開設分 3 株 4.5 株 4 株 1 株 (0.5 株 +0.5 株 ) 六先物取引に係る雑所得等の課税の特例等の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 先物取引に係る雑所得等の課税の特例 1 先物取引に係る雑所得等の申告分離課税居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が 次に掲げる先物取引をし かつ その先物取引の区分に応じ それぞれ次に定める差金等決済をした場合には その差金等決済に係るその先物取引による事業所得 譲渡所得及び雑所得については 他の所得と区分して15%( 他に個人住民税 5%) の税率で課税することとされていました ( 旧措法 41の141) イ商品先物取引法第 2 条第 3 項第 1 号から第 4 号までに掲げる取引 ( 同号に掲げる取引にあっては 同号イからハまでに掲げる取引を成立させることができる権利に係るものに限ります ) で同項に規定する先物取引に該当するもの ( 同条第 9 項に規定する商品市場において行われる同条第 10 項第 1 号ホに掲げる取引を含みます 以下 商品先物取引 といいます ) その商品先物取引の決済 ( その商品先物取引に係る商品の受渡しが行われることとなるものを除きます ) ロ金融商品取引法第 2 条第 21 項第 1 号から第 3 号までに掲げる取引 ( 市場デリバティブ取引に該当するもののうち一定のものに限ります 以下 金融商品先物取引等 と いいます ) その金融商品先物取引等の決済 ( その金融商品先物取引等に係る金融商品の受渡しが行われることとなるものを除きます ) ハ金融商品取引法第 2 条第 1 項第 19 号に掲げる有価証券 ( カバードワラント ) で金融商品取引所に上場されているものの取得 平成 22 年 1 月 1 日以後に行うその有価証券に表示される権利の行使若しくは放棄又はその有価証券の譲渡 ( 金融商品取引業者に対するもの等に限ります ) 2 先物取引に係る雑所得等の金額の計算申告分離課税の対象とされる 先物取引に係る雑所得等の金額 は 差金等決済に係る先物取引による事業所得の金額 譲渡所得の金額及び雑所得の金額の合計額 ( 先物取引による総収入金額から その先物取引の差金等決済に係る先物取引に要した委託手数料及びその他の経費の額の合計額を控除した金額 ) とされていました また 先物取引の差金等決済により損失が生じたときは その損失は他の差金等決済に係る先物取引による所得との間でのみ通算できる ( 先物取引による事業所得の金額 譲渡所得の金額又は雑所得の金額の計算上生じた損失があるときは 他の先物取引による事業所得の金額 譲渡所得の金額又は雑所得の金額から控除することができる ) こととされており その差金等決済に係る先物取引による 112

16 所得以外の他の所得から控除することはできないこととされていました ( 旧措法 41の141 旧措令 26の231) なお このように計算した結果 先物取引に係る雑所得等の金額の計算上なお損失が生じる場合には 所得税法その他所得税に関する法令の規定の適用については その損失の金額はなかったものとみなされます ⑵ 先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除確定申告書を提出する居住者等が その年の前年以前 3 年内の各年において生じた先物取引の差金等決済に係る損失の金額 ( この先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除により既に前年以前に控除されたものを除きます ) を有する場合には 上記 ⑴2のその損失の金額はなかったものとする原則にかかわらず その先物取引の差金等決済に係る損失の金額に相当する金額は その確定申告書に係る年分の先物取引に係る雑所得等の金額を限度として その先物取引に係る雑所得等の金額の計算上控除できることとされています ( 措法 41の1512) 2 改正の内容本特例は 公正な価格形成及び価格変動のリスクヘッジの場としての機能を充分に発揮できる流動性に富んだ先物市場を形成することが必要であるとの観点や 投資家保護策がより手厚く講じられている制度化された取引所における取引を促進する観点から講じられている措置であるため 上記 1のとおり市場において行う先物取引のみが対象とされていました 一方 商品先物取引法においては取引所取引 店頭取引を通じた横断的な規制体系が整備されたり 金融商品取引法においては店頭デリバティブ取引について市場デリバティブ取引と同様の証拠金規制等が整備されるなど 店頭取引についても投資家保護策が講じられてきているところです これらを踏まえ 平成 23 年度改正においては 店頭商品デリバティブ取引や店頭デリバティブ取 引について金融商品間の課税の中立性を高める観点から 店頭デリバティブ取引等に係る所得を本特例の対象とすることとされました ( 措法 41の14 1 一 ~ 三 ) ⑴ 先物取引に係る雑所得等の課税の特例の改正上記 1⑴の先物取引に係る雑所得等の課税の特例の対象となる先物取引の差金等決済の範囲に 次の先物取引の区分に応じ それぞれ次に定める差金等決済を追加することとされました 1 商品先物取引法第 2 条第 14 項第 1 号から第 5 号までに掲げる取引 ( 同項第 4 号に掲げる取引にあっては 同号イからハまでに掲げる取引を成立させることができる権利に係るものに限ります ) で同項に規定する店頭商品デリバティブ取引に該当するもの その店頭商品デリバティブ取引の決済 ( その店頭商品デリバティブ取引に係る商品の受渡しが行われることとなるものを除きます ) 具体的には 商品市場及び外国商品市場によらないで行われる次の取引が対象となります イ現物先物取引 ( 商品先物取引法第 2 条第 14 項第 1 号 ) 転売又は買戻しをしたときは差金の授受によって決済することができる取引ロ現金決済先物取引 ( 商品先物取引法第 2 条第 14 項第 2 号 ) 当事者間で商品価格についてあらかじめ約定した価格と 将来の現実価格との差金の授受を行う取引ハ指数先物取引 ( 商品先物取引法第 2 条第 14 項第 3 号 ) 当事者間で商品指数の数値を設定し 将来における数値との差に基づいて差金の授受を行う取引 ( 注 ) 上記イからハまでの取引の商品として 商品 CFD 取引があります ニオプション取引 ( 商品先物取引法第 2 条第 14 項第 4 号 ) 113

17 オプションの行使 ( 意思表示 ) により商品指数を買う ( 売る ) 権利が付与される取引 ( 上記イからハまでの取引を成立させることができる権利に係るものに限ります ) ホ 指数現物オプション取引 ( 商品先物取引法第 2 条第 14 項第 5 号 ) 意思表示によりあらかじめ約定した数値と将来における数値との差に基づいて差金の授受を行う取引 ( 注 ) 上記ニ及びホの取引の商品として 貴金属オプション取引などがあります 2 金融商品取引法第 2 条第 22 項第 1 号から第 4 号までに掲げる取引 ( 同項第 3 号に掲げる取引にあっては 同項第 5 号から第 7 号までに掲げる取引を成立させることができる権利に係るものを除きます ) で同項に規定する店頭デリバティブ取引に該当するもの その店頭デリバティブ取引の決済 ( その店頭デリバティブ取引に係る同条第 24 項に規定する金融商品の受渡しが行われることとなるものを除きます ) 具体的には 金融商品市場及び外国金融商品市場によらないで行われる次の取引が対象となります イ先渡取引 ( 金融商品取引法第 2 条第 22 項第 1 号 ) 売買の当事者が将来の一定の時期において金融商品及びその対価の授受を約する売買であって その売買の目的となっている金融商品の売戻し又は買戻しをしたときは差金の授受によって決済することができる取引ロ指標先渡取引 ( 金融商品取引法第 2 条第 22 項第 2 号 ) 当事者があらかじめ金融指標として約定する数値と将来の一定の時期における数値の差に基づいて算出される金銭の授受を約する取引 ( 注 ) 上記イ及びロの取引の商品として 証券 CFD 取引 外国為替証拠金取引などがあ ります ハオプション取引 ( 金融商品取引法第 2 条第 22 項第 3 号 ) 当事者の一方の意思表示により当事者間において一定の取引を成立させることができる権利を相手方が当事者の一方に付与し 当事者の一方がこれに対して対価を支払うことを約する取引 ( 金融商品の売買 上記イ及びロの取引並びに次のニの取引を成立させることができる権利に係るものに限ります ) ニ指標オプション取引 ( 金融商品取引法第 2 条第 22 項第 4 号 ) 金融指標としてあらかじめ約定する数値と意思表示を行った時期における金融指標の数値の差に基づいて算出される金銭を授受する取引を成立させることができる権利を相手方が当事者の一方に付与し 当事者の一方がこれに対して対価を支払うことを約する取引 ( 注 ) 上記ハ及びニの取引の商品として 特約権付株券貸借取引 カバードコール取引 通貨オプションなどがあります 3 金融商品取引法第 2 条第 1 項第 19 号に掲げる有価証券で金融商品取引所に上場されていないもの ( 外国金融商品市場において行う取引であって同条第 21 項第 3 号に掲げる取引と類似の取引に係る権利を表示するものを除きます ) の取得 その有価証券に表示される権利の行使 ( その行使により同条第 24 項に規定する金融商品の受渡しが行われることとなるものを除きます ) 若しくは放棄又はその有価証券の譲渡 ( 金融商品取引業者に対するものその他の一定の譲渡に限ります ) 具体的には いわゆるカバードワラントとして取引されているもので投資資産 ( 個別銘柄の株価や株価指数 ) について 一定の期日 ( 権利行使日 ) にあらかじめ決められた価額 ( 権利行使価額 ) と決済価額 ( 時価 ) との差金を受け取ることができる権利 ( オプション ) 114

18 を証券化した有価証券で上場されていないもの ( 外国金融商品市場において行う取引であってオプション取引と類似の取引に係る権利を表示するものを除きます ) が対象となります ⑵ 先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除の対象となる先物取引の差金等決済は 上記 ⑴ の先物取引の差金等決済と同じですので 上記 ⑴1から3までの先物取引の差金等決済に係る損失の金額もこの繰越控除の対象となります 3 適用関係上記 2の改正は 先物取引に係る差金等決済で平成 24 年 1 月 1 日以後に行うものについて適用し 先物取引に係る差金等決済で同日前に行ったものについては 従前どおりとされています ( 改正法附則 43) 七償還差益に対する発行時源泉徴収免除の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 割引債を発行する者は 割引債の発行の際にその割引債を取得する個人又は法人から その割引債の券面金額から発行価額を控除した金額に対し18%( 東京湾横断道路建設事業者が東京湾横断道路の建設に関する特別措置法の規定による認可を受けて発行する社債及び民間都市開発推進機構が民間都市開発の推進に関する特別措置法の規定による認可を受けて発行する債券のうち 割引債に該当するものについては 16 %) の税率により計算した所得税を源泉徴収し 納付しなければならないこととされています ( 措法 41の123) このうち 個人が取得する割引債の償還差益については 他の所得と分離して課税され 源泉徴収だけで所得税の課税関係が終了するものとされています ( 措法 41の121 3) また 法人が取得する割引債の償還差益については 発行時に所得税の源泉徴収が行われたうえ ( 措法 41の1212) 法人税の課税所得とされ 発行時に源泉徴収された所得税のうちその割引債を保有していた期間に対応する部分の金額が法人税額から控除されます ( 措法 41の 124) この分離課税の対象となる割引債は 割引の方法により発行される公社債で次に掲げるものとされています ( 措法 41の127 措令 26の15) 1 国債 ( 外貨公債の発行に関する法律の規定により発行される外貨債を除きます ) 及び地方債 2 内国法人が発行する社債 ( 会社以外の内国法人が特別の法律により発行する債券を含むものとし 独立行政法人住宅金融支援機構 沖縄振興開発金融公庫又は独立行政法人都市再生機構が独立行政法人住宅金融支援機構法 沖縄振興開発金融公庫法又は独立行政法人都市再生機構法の規定により発行するものを除きます ) 3 外国法人が国内において発行する債券 ⑵ ただし これらの公社債であっても 次の公社債のうち その発行の日から償還期限までの期間が1 年以下であるもの ( 以下 短期公社債 といいます ) が その発行の際にその銘柄が同一である他の短期公社債の全てとともに特定振替記載等がされる場合には その短期公社債 ( 特定の者によって所有されるものとして一定の要件を満たすものに限ります 以下 特定短期公社債 といいます ) は上記 ⑴の割引債に該当しないものとして 上記 ⑴の発行時の所得税の源泉徴収は不要とされています ( 旧措法 41 の129 措令 26の16) 1 特別会計に関する法律第 46 条第 1 項又は第 47 条の規定により発行される国債 ( 短期借換国債 ) 115

19 2 特別会計に関する法律第 136 条第 1 項又は第 137 条第 1 項の規定により発行される国債 ( 食糧管理証券 ) 3 財政法第 7 条第 1 項の規定により発行される国債 ( 財務省証券 ) 4 特別会計に関する法律第 169 条第 1 項又は第 2 項の規定により発行される国債 ( 国有林野事業証券 ) 5 特別会計に関する法律第 82 条第 1 項若しくは第 2 項又は第 83 条第 1 項の規定により発行される国債 ( 外国為替資金証券 ) 6 財政融資資金法第 9 条第 1 項の規定により発行される国債 ( 財政融資資金証券 ) 7 特別会計に関する法律第 62 条第 1 項の規定により発行される国債 ( 財投債 ) 8 特別会計に関する法律第 94 条第 2 項又は第 95 条第 1 項の規定により発行される国債 ( 石油証券 ) 9 社債 株式等の振替に関する法律第 66 条第 1 号に規定する短期社債又は同法附則第 36 条第 1 項に規定する振替外債のうち一定の要件を満たすもの 10 投資信託及び投資法人に関する法律第 139 条の12 第 1 項に規定する短期投資法人債 11 信用金庫法第 54 条の4 第 1 項に規定する短期債 12 保険業法第 61 条の10 第 1 項に規定する短期社債 13 資産の流動化に関する法律第 2 条第 8 項に規定する特定短期社債 14 農林中央金庫法第 62 条の2 第 1 項に規定する短期農林債 2 改正の内容財政法第 4 条により発行される国債 ( いわゆる 建設国債 ) 及びその年度における一般会計の財源に充てるために発行される国債 ( いわゆる特例国債 ) は その発行の日から償還期限までの期間が 1 年以下であるものが発行されていなかったため 上記 1⑵の源泉徴収不適用の対象となる短期公社債の範囲に含まれていませんでした 今後これらの国債についても その発行の日から償還期限までの期間が1 年以下であるものの発行が見込まれることから 上記 1⑵の特例の対象とされる短期公社債の範囲について 財政法第 4 条により発行される国債 ( いわゆる建設国債 ) 及びその年度における一般会計の財源に充てるために発行される国債 ( いわゆる特例国債 ) を追加することとされました これに伴い これまで短期公社債の対象となる国債を上記 1⑵1から8までに限定して列挙する方式を改め 発行日から償還期限までの期間が1 年以下である全ての国債を対象とすることとされました ( 措法 41の129 一 ) ( 注 ) 国債を限定列挙する方式の改正に伴い 源泉徴収された所得税のうち法人税の額から控除する所得税の額が明らかでない場合の短期国債等の発行価額の計算における券面金額に乗ずる発行額に占める払込金の合計額の割合を算出する際の端数の計算方法について 短期国債等の種類に応じて定めていた方法が短期国債等のその発行の日から償還期限までの期間ごとに定める方法とする改正が行われています ( 措規 19の43) 3 適用関係上記 2の改正は 平成 23 年 6 月 30 日以後に発行される特定短期公社債について適用し 同日前に発行された特定短期公社債については 従前どおりとされています ( 改正法附則 421) 116

20 八特定新規中小会社が発行した株式を取得した場合の課税の特例の改正 1 改正前の制度の概要一定の居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が 平成 20 年 4 月 1 日以後に 特定新規中小会社の特定新規株式を払込み ( その発行に際してするものに限ります 以下同じです ) により取得をした場合において その居住者等がその年中にその払込みにより取得をした特定新規株式 ( その年 12 月 31 日において有するものとされるものに限ります 以下 控除対象特定新規株式 といいます ) の取得に要した金額 ( その金額の合計額は1,000 万円が限度とされます ) については 寄附金控除を適用することができることとされています なお この特例の適用を受けた場合には その適用を受けた年の翌年以後 その適用を受けた特定新規株式に係る同一銘柄株式の取得価額を圧縮することとされています ( 旧措法 41の19) ( 注 1) 上記の 特定新規中小会社 とは 中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律 ( 以下 中小新事業促進法 といいます ) 第 7 条に規定する特定新規中小企業者に該当する株式会社 ( その設立年数が1 年未満であるなど一定のものに限ります ) をいいますが ( 旧措法 41の191 前段 旧措規 19の111) その具体的な要件は 中小新事業促進法 中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律施行令 中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律施行規則において定められています ( 注 2) 上記の 特定新規株式 とは 特定新規中小会社により発行される株式をいいます また 平成 20 年 4 月 1 日以後に株式の発行の際の払込み ( 金銭払込み ) により取得をした特定新規株式が対象となります ( 旧措法 41 の191 前段 ) 2 改正の内容 ⑴ 対象となる特定新規中小会社及び特定新規株式の範囲の拡充総合特別区域の設定を通じ 産業の国際競争力の強化及び地域の活性化に関する施策の総合的かつ集中的な推進を図るため 総合特別区域基本方針の策定 総合特別区域計画の認定 その認定を受けた総合特別区域計画に基づく事業に対する特別の措置 総合特別区域推進本部の設置等について定めることを内容とした総合特別区域法案が第 177 回国会に提出され 平成 23 年 6 月 22 日に可決 成立し 同月 29 日に平成 23 年法律第 81 号として公布されました 総合特区制度の創設に伴い 税制においても 投資リスクが高く資金調達面に問題を抱える特定地域活性化事業を実施する株式会社を支援するため 本特例の適用対象となる株式会社の範囲に 総合特別区域法に規定する特定地域活性化事業を行う一定の要件を満たす株式会社が追加されました ( 措法 41の191) 具体的には この特例の対象となる特定新規中小会社の範囲に 総合特別区域法第 55 条第 1 項に規定する指定会社で平成 26 年 3 月 31 日までに同項の規定による指定を受けたもの ( 以下 指定会社 といいます ) が追加され 特定新規株式の範囲に その指定会社により発行される株式でその指定の日から同日以後 3 年を経過する日までの間に発行されるものが追加されました ⑵ 指定会社の意義この特例の対象に追加された指定会社とは 総合特別区域法の認定地域活性化総合特別区域計画に定められている農業 社会福祉 観光 地球環境の保全その他の分野における各般の課 117

21 題の解決を図ることを通じて地域活性化総合特別区域における地域の活性化に資する経済的社会的効果を及ぼす一定の事業を実施する株式会社のうち 次の要件に該当するものとして内閣総理大臣の認定を受けた地方公共団体が指定したものをいいます ( 総合特別区域法 551 総合特別区域法施行規則 33) 1 地域協議会を構成する法人であること 2 指定に係る特定地域活性化事業を行うことについて適正かつ確実な計画を有すると認められ その計画が認定地域活性化総合特別区域計画に適合するものであること 3 中小企業基本法の中小企業者に該当する会社であって 次のいずれかに該当すること イ地域活性化総合特別区域計画 ( 以下 計画 といいます ) の認定日が設立後最初の事業年度に属している会社又は計画の認定日において設立後最初の事業年度が開始していない会社内閣総理大臣の認定を受けた計画に記載された地域の社会的問題の解決に資する事業 ( 以下 計画事業 といいます ) に従事する者が2 人以上であり かつ 常勤の役員及び従業員の数の合計に対する割合が50 % 以上であること ロ計画の認定日において設立後最初の事業年度が終了している会社次に掲げる全ての要件を満たすこと イ資金に関する計画に記載された計画事業に係る費用の額を基準事業年度 ( 申請書を提出する日の属する事業年度の直前の事業年度をいいます ) の営業費用の額で除して計算した割合が50% 以上であること ロ計画事業に従事する者が2 人以上であり かつ 常勤の役員及び従業員の数の合計に対する割合が50% 以上であること ハ基準事業年度の営業利益の額の売上高に対する割合が2% を超えていないこと 4 特定の株主グループの有する株式の総数が 投資を受けた時点において 発行済株式の総数の6 分の5を超える会社でないこと 5 金融商品取引所に上場されている株式又は店頭売買登録された株式の発行者である会社でないこと 6 次に掲げる会社以外の会社であること イ発行済株式の総数の2 分の1を超える数の株式が同一の大規模法人及びその大規模法人と特殊の関係のある法人の所有に属している会社ロ発行済株式の総数の3 分の2 以上が大規模法人及びその大規模法人と特殊の関係のある法人の所有に属している会社でないこと 7 風俗営業又は性風俗関連特殊営業に該当する事業を行う会社でないこと ( 注 ) 認定地域活性化総合特別区域計画とは 地域活性化総合特別区域における地域の活性化を図るための計画について内閣総理大臣の認定を受けたものをいいます ( 総合特別区域法 37) ⑶ 適用対象者この特例の適用対象者は 特定新規株式を払込みにより取得をした居住者等です ただし 次に掲げる者は この特例の適用対象者には含まれません ( 措法 41の191 前段 措令 26の28の 31 措規 19の111~4) 1 法人税法第 2 条第 10 号に規定する同族会社に該当する指定会社の株主のうち 一定の日 ( 以下 基準日 といいます ) において その者を法人税法施行令第 71 条第 1 項の役員であるとした場合に同項第 5 号イに掲げる要件を満たすこととなるその株主 ( 注 ) 上記の 一定の日 とは 指定会社の設立の際に発行された特定新規株式についてはその指定会社の成立の日とされ 指定会社の設立の日後に発行された特定新規株式についてはその特定新規株式の払込期日とされています 118

22 2 その特定新規株式を発行した指定会社の設立に際し その指定会社に自らが営んでいた事業の全部を承継させた個人 ( 以下 特定事業主であった者 といいます ) 3 特定事業主であった者の親族 4 特定事業主であった者と婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者 5 特定事業主であった者の使用人 6 特定事業主であった者から受ける金銭その他の資産によって生計を維持している者 ( 上記 3から5までに掲げる者を除きます ) 7 上記 4から6までに掲げる者と生計を一にするこれらの者の親族 8 指定会社との間で締結する特定新規株式に係る投資に関する条件を定めた契約で総合特別区域法施行規則第 34 条第 1 項第 3 号に規定する株式投資契約に該当する契約を締結していない者 ( 上記 1から7までに掲げる者を除きます ) ⑷ 特例の適用を受けるために確定申告書に添付すべき書類等指定会社により発行される株式について この特例により寄附金控除の適用を受けるためには 確定申告書に次の書類を添付しなければならないこととされています ( 措令 26の28の39 措規 19の117) 1 指定会社から交付を受けた認定地方公共団体の長のその特定新規株式に係る基準日においてイからハまでに掲げる事実の確認をした旨を証する書類 ( ニに掲げる事項の記載があるものに限ります ) イ指定会社に該当するものであること ロ取得をした株式が 指定を受けた日から同日以後 3 年を経過する日までの間に発行されたものであること ハ特定新規株式の取得が その居住者等とその指定会社との間で締結された上記 ⑶8 の株式投資契約に基づき払込みによりされ たものであること ニその居住者等の氏名及び住所 払込みにより取得がされたその特定新規株式の数及びその特定新規株式と引換えに払い込むべき額並びにその払い込んだ金額 2 居住者等がその特定新規株式に係る基準日において上記 ⑶1から8までの者に該当しないことの確認をした旨を証する書類 3 その指定会社 ( 指定会社であった株式会社を含みます ) から交付を受けたその特定新規株式を払込みにより取得をした居住者等が有するその指定会社の株式のその取得の時 ( その取得の時が複数あるときは その最初の取得の時 ) 以後のその株式の異動に関する事項がその異動ごとに記載されたもの 4 上記 ⑶8の株式投資契約の契約書の写し 5 控除対象特定新規株式の取得に要した金額の計算に関する明細書 6 控除対象特定新規株式数の計算に関する明細書 ( 控除対象特定新規株式数並びに控除対象特定新規株式数の計算に関する明細 その計算の基礎となった払込みにより取得をした特定新規株式のその取得及び譲渡又は贈与のそれぞれの年月日その他参考となるべき事項の記載があるものに限ります ) 7 適用控除対象特定新規株式に係る寄附金控除の金額の計算に関する明細書 ( 控除対象特定新規株式の取得に要した金額の合計額及びその年中に払込みにより取得をした特定新規株式の銘柄ごとの控除対象特定新規株式の取得に要した金額の計算に関する明細の記載があるものに限ります ) 3 適用関係上記 2の改正は 総合特別区域法の施行の日 ( 平成 23 年 8 月 1 日 ) 以後に払込みにより取得をする特定新規株式について適用されます ( 改正法附則 45) 119

23 九特定の取締役等が受ける新株予約権等の行使による株式の取得に係る経済的利益の非課税等の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 会社法若しくは旧商法の規定に基づく決議により新株予約権 ( 無償で発行されたものに限ります ) 若しくは新株引受権若しくは株式譲渡請求権を与えられる者とされたその決議 ( 以下 付与決議 といいます ) のあった株式会社若しくはその株式会社がその発行済株式 ( 議決権のあるものに限ります ) 若しくは出資の総数の100 分の50を超える数の株式 ( 議決権のあるものに限ります ) 若しくは出資を直接若しくは間接に保有する関係その他一定の関係にある法人の取締役 執行役若しくは使用人である個人 ( その付与決議のあった日においてその株式会社の大口株主に該当する者など一定の者を除きます 以下 1において 取締役等 といいます ) 又はその取締役等の相続人 ( 以下 1において 権利承継相続人 といいます ) が その付与決議に基づきその株式会社とその取締役等との間に締結された契約により与えられたその新株予約権若しくは新株引受権又は株式譲渡請求権 ( その新株予約権若しくは新株引受権又は株式譲渡請求権に係る契約において一定の要件が定められているものに限ります 以下 特定新株予約権等 といいます ) をその契約に従って行使することによりその特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には その株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さないこととされています ( 旧措法 29の21 本文 ) ⑵ ただし その取締役等又は権利承継相続人 ( 以下 権利者 といいます ) が その特定新株予約権等の行使をすることにより その年におけるその行使に係る株式の払込金額 ( 以下 権利行使価額 といいます ) とその権利者がその年において既にしたその特定新株予約権等及び他の特定新株予約権等の行使に係る権利行使価額 との合計額が 1,200 万円を超えることとなる場合には その1,200 万円を超えることとなる特定新株予約権等の行使による株式の取得に係る経済的利益については 所得税が課税されます ( 旧措法 29の21ただし書 ) ⑶ なお 上記 ⑴の特例の適用を受けた個人 ( 以下 特例適用者 といいます ) が 次の1から 3までに掲げる事由により その適用を受けて取得した株式その他これに類する株式 ( 以下 特定株式 といいます ) の全部又は一部の返還又は移転があった場合には その返還又は移転があった特定株式については その事由が生じた時に その時における価額に相当する金額による譲渡があったものと 次の1の事由による返還を受けた特例適用者については その事由が生じた時に その時における価額に相当する金額をもってその返還を受けた特定株式の数に相当する数のその特定株式と同一銘柄の株式の取得をしたものとそれぞれみなして 株式等に係る譲渡所得等の課税の特例その他の所得税に関する法令を適用することとされています ( 旧措法 29の24 旧措令 19の39) 1 株式の振替口座簿への記載等 保管の委託又は管理等信託の解約又は終了 ( 取決めに従ってされる譲渡に係る終了を除きます ) 2 贈与 ( 法人に対するものを除きます ) 又は相続 ( 限定承認に係るものを除きます ) 若しくは遺贈 ( 法人に対するもの及び個人に対する包括遺贈のうち限定承認に係るものを除きます ) 3 株式の振替口座簿への記載等 保管の委託又は管理等信託の取決めに従ってされる譲渡以外の譲渡でその譲渡の時における価額より低い価額によりされるもの ( その譲渡の時における価額の2 分の1に満たないいわゆる低額譲渡に該当するものを除きます ) 120

24 ⑷ 付与決議に基づく契約により取締役等又は権利承継相続人に特定新株予約権等を与える株式会社は 特定新株予約権等の付与に関する調書 を その付与をした日の属する年の翌年 1 月 31 日までに 税務署長に提出しなければならないこととされています ( 旧措法 29の25) また 株式の振替口座簿への記載等 保管の委託又は管理等信託の取決めに従い特定株式又は承継特定株式につき振替口座簿への記載若しくは記録をし 又は保管の委託を受け 若しくは管理等信託を引き受けている金融商品取引業者等は 特定株式等の異動状況に関する調書 を 毎年 1 月 31 日までに 税務署長に提出しなければならないこととされています ( 旧措法 29 の26) 2 改正の内容特定多国籍企業による研究開発事業等の促進に関する特別措置法 ( 以下 多国籍企業促進法 といいます ) が 第 177 回国会に提出され 審議されているところですが グローバル企業の研究開発拠点等を我が国に呼び込むための施策に係る税制上の対応の一環として 本特例により非課税となる経済的利益の範囲に 同法の認定を受けた外国法人である株式会社が会社法に相当する外国の法令の規定に基づく決議により発行した新株予約権の行使による経済的利益が追加されました 具体的には 以下のような制度となっています ⑴ 経済的利益の非課税会社法に相当する外国の法令の規定に基づく株主総会の決議 取締役会の承認その他これらに類するもの ( 以下 決議等 といいます ) により新株予約権 ( その決議等に基づき金銭の払込みをさせないで発行されたものに限ります ) を与えられる者とされたその決議等 ( 以下 付与決議等 といいます ) のあった特定外国株式会社が設立した認定事業会社の取締役等又はその取締役等の権利承継相続人が その付与決議等に基づきその特定外国株式会社と取締役等と の間に締結された一定の契約により与えられた特定外国新株予約権をその契約に従って行使することによりその特定外国新株予約権に係る株式の取得をした場合には その株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さないこととされました ( 措法 29の31 本文 ) 1 適用対象者この特定外国新株予約権の行使に係る経済的利益の非課税の特例の適用対象者は 次に掲げる者です イ特定外国株式会社が設立した認定事業会社の取締役等適用対象者とされる取締役等は 特定外国株式会社 ( 多国籍企業促進法の施行の日から平成 26 年 3 月 31 日までの間に同法第 4 条第 1 項の規定による研究開発事業計画の認定又は同法第 6 条第 1 項の規定による統括事業計画の認定を受けた会社の親法人である外国法人で株式会社と同種類のものに限ります ) が設立した認定事業会社 ( 同法第 11 条第 2 項の認定研究開発事業者若しくは認定統括事業者をいいます ) の取締役 執行役若しくは使用人である個人です ただし 次に掲げる者は この取締役等の範囲には含まれません ( 措法 29の31 措令 19 の412 措規 11の41) イ付与決議等のあった日においてその特定外国株式会社の株式につき次に定める数の株式を有していた個人 ( 以下 大口株主 といいます ) ⅰ その特定外国株式会社の株式が 外国金融商品市場において売買されている株式 金融商品取引所に上場されている株式 店頭売買登録銘柄として登録されている株式又は店頭売買有価証券登録原簿に類するものであって外国に備えられているものに登録されている株式である場合には その特定外国株式会社の発行済株式の総数の10 分の 1を超える数 121

25 ⅱ その特定外国株式会社の株式がⅰの株式以外のものである場合には その特定外国株式会社の発行済株式の総数の3 分の1を超える数ロ付与決議等のあった日においてその特定外国株式会社の大口株主に該当する者の配偶者その他の大口株主に該当する者と次に掲げる特別の関係があった個人 ( 以下 大口株主の特別関係者 といいます ) ⅰ 大口株主に該当する者の親族 ( 配偶者 6 親等内の血族 3 親等内の姻族 ) ⅱ 大口株主に該当する者と婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者及びその者の直系血族 ⅲ 大口株主に該当する者の直系血族と婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者 ⅳ 上記 ⅰからⅲまでに掲げる者以外の者で 大口株主に該当する者から受ける金銭その他の財産によって生計を維持しているもの及びその者の直系血族 ⅴ 上記 ⅰからⅳまでに掲げる者以外の者で 大口株主に該当する者の直系血族から受ける金銭その他の財産によって生計を維持しているものロ権利承継相続人適用対象者とされる権利承継相続人とは 上記イの取締役等が特定外国新株予約権を行使できる期間内に死亡した場合において その特定外国新株予約権に係る付与決議等に基づきその特定外国新株予約権を行使できることとなるその取締役等の相続人をいいます ( 措法 29の31 措令 19の43) 2 特定外国新株予約権の要件この経済的利益の非課税制度の対象となる特定外国新株予約権は 付与決議等に基づき特定外国株式会社と取締役等との間に締結された契約でその特定外国株式会社が多国籍企業促進法第 4 条第 1 項又は第 6 条第 1 項の規 定による認定を受けた日から起算して3 年を経過する日までに締結されたもの ( 次のヘの要件を満たすために同日までに契約の変更がされたものを含みます ) により与えられた新株予約権で その契約 ( 以下 付与契約 といいます ) において 次のイからヘまでに掲げる要件が定められているものとされています ( 措法 29の31 措令 19の45 措規 11 の423) イその新株予約権の行使は その新株予約権に係る付与決議等の日後 2 年を経過した日からその付与決議等の日後 10 年を経過する日までの間に行わなければならないこと ロその新株予約権の行使に係る権利行使価額 ( その行使に際し払い込むべき額をいいます 以下同じです ) の年間の合計額が 1,200 万円を超えないこと ハその新株予約権の行使に係る一株当たりの権利行使価額は その新株予約権に係る付与契約を締結した株式会社の株式のその付与契約の締結の時における一株当たりの価額に相当する金額以上であること ニその新株予約権については 譲渡をしてはならないこととされていること ホその新株予約権の行使に係る株式の交付 ( 新株の発行又は株式の移転若しくは譲渡を含みます ) がその交付のために付与決議等がされた会社法に相当する外国の法令の規定に定める付与決議等に関する事項に反しないで行われるものであること ヘその権利者 ( 取締役等又は権利承継相続人をいいます 以下同じです ) は その新株予約権の行使をした日からその新株予約権の行使により取得した株式の全てを有しないこととなる日までの間において その権利者が次に掲げる事項を その認定事業会社 ( その認定事業会社であった法人を含みます 以下同じです ) に対し その年の翌年 1 月 10 日までに報告することとされていること 122

26 イその報告を行う権利者の氏名及び住所 ( 国内に住所を有しない者にあっては 国内にある居所地等 ) ロ次に掲げる株式の別に その年中にこれらの株式につき取得又は譲渡若しくは贈与 ( 特定口座からの払出しを含みます ) その他の事由による異動をした年月日 その数 支払を受けた対価の額又は交付を受けた金銭その他の資産の額及びその異動の事由並びにその年の12 月 31 日において有しているこれらの株式の数 ⅰ その新株予約権の行使により取得した株式 ( その株式について取得した分割等株式 ( 下記 ⑶3を参照 ) を含みます 以下 取得株式 といいます ) 及びその取得株式と同一銘柄の株式 (ⅱに掲げるものを除きます ) ⅱ その取得株式と同一銘柄の株式で特定口座内保管上場株式等であるものハその権利者が国税通則法の規定による納税管理人の届出をしている場合には その納税管理人の氏名及び住所又は居所その他参考となるべき事項 ( 注 ) 上記ヘの 新株予約権の行使により取得した株式 とは 新株予約権の行使により株式を取得した権利者がその取得株式について下記 ⑶のルールにより計算した特定残株数 ( 下記 ⑶2を参照 ) に達するまでの部分に相当する数の株式です ( 措令 19の44) 3 特定外国新株予約権又は他の特定外国新株予約権及び特定新株予約権等との間の年間行使価額の限度額権利者が 特定外国新株予約権の行使をすることにより その年における行使に係る権利行使価額とその権利者がその年において既にしたその特定外国新株予約権及び他の特定外国新株予約権並びに特定新株予約権等の行使に係る権利行使価額の合計額が 1,200 万円を超えることとなる場合には その1,200 万円を超えることとなる特定外国新株予約権の行使による株式の取得に係る経済的利益については この非課税の特例の適用はありません ( 措法 29の31ただし書 ) ( 注 ) 会社法等の規定に基づいて発行された特定新株予約権等に係る非課税の特例に係る年間権利行使価額の限度額 (1,200 万円 ) の判定についても その年においてした特定外国新株予約権の行使に係る権利行使価額を含めて判定することとする改正が行われています ( 措法 29の21ただし書 ) 4 経済的利益の非課税の特例の適用を受けるための手続等イ一定の事項を記載した誓約書の提出この非課税の特例の適用を受けるためには 権利者は 特定外国新株予約権の行使をする際 次のイに掲げる事項を誓約し かつ 次のロからリまでに掲げる事項を記載した書面を その行使に係る認定事業会社に提出することが必要です ( 措法 29の3 2 29の22 措規 11の44 11の32) イその権利者 ( その者が権利承継相続人である場合には その者の被相続人である取締役等 ) が その特定外国新株予約権に係る付与決議の日においてその認定事業会社に係る特定外国株式会社の大口株主及び大口株主の特別関係者に該当しないこと ロその特定外国新株予約権の行使の日の属する年におけるその権利者の他の特定新株予約権等又は特定外国新株予約権の行使の有無 ( 当該他の特定新株予約権等又は特定外国新株予約権の行使があった場合には その行使に係る権利行使価額及びその行使年月日 ) ハその書面の提出者の氏名及び住所 ( その提出者が権利承継相続人である場合には その提出者の氏名及び住所並びにその者の被相続人である取締役等の氏名 死亡の時における住所及び死亡年月日 ) 123

27 ニその行使をする特定外国新株予約権に係る付与決議等があった年月日ホその行使をする特定外国新株予約権に係る付与契約において定められている事項のうち その特定外国新株予約権に係る株式の種類 数及び一株当たりの権利行使価額ヘ特定外国新株予約権の行使により振替又は交付を受けようとする株式の数ト提出者が特定外国新株予約権の行使の日の属する年において既にその特定外国新株予権の行使をしたことがある場合には その既にしたその特定外国新株予約権の行使に係る株式の数及び権利行使価額並びにその行使年月日チ提出者が特定外国新株予約権の行使の日の属する年において既に特定新株予約権等又は他の特定外国新株予約権の行使をしたことがある場合には 当該特定新株予約権等に係る付与決議のあった株式会社又は当該他の特定外国新株予約権に係る付与決議等のあった特定外国株式会社及びその特定外国株式会社に係る認定事業会社の名称及び本店の所在地並びにその既にした当該他の特定新株予約権等又は当該他の特定外国新株予約権の行使に係る権利行使価額及びその行使年月日リその他参考となるべき事項ロ提出を受けた書面等の保存上記イの誓約書の提出を受けた認定事業会社は その提出を受けた書面を 他の関係書類とともに各人別に整理して その提出を受けた日の属する年の翌年から5 年間保存しなければなりません ( 措法 29の32 29の23 措規 11の44 11の33) ⑵ 認定事業会社が解散をした場合等の特定外国株式のみなし譲渡課税次の1から4までに掲げる事由が生じた場合には この非課税の特例の適用を受けた個人が 有するその適用を受けて取得をした株式 ( その株式について取得をした分割等株式を含みます 以下 特定外国株式 といいます ) については その事由が生じた時にその時における価額に相当する金額による譲渡があったものと 次の1 又は2に掲げる事由が生じた場合には その譲渡があった直後にその事由が生じた時における価額 ( 時価 ) をもってその特定外国株式の数に相当する数の特定外国株式と同一銘柄の株式の取得をしたものとそれぞれみなして 株式等の譲渡所得等に係る申告分離課税 ( 措法 37の10) の規定その他の所得税に関する法令の規定を適用することとされています ( 措法 29の33 措令 19の46) 1 特定外国新株予約権を付与された取締役等又は権利承継相続人に係る認定事業会社が解散をしたこと 2 特定外国新株予約権を付与した特定外国株式会社と取締役等又は権利承継相続人との間で締結した付与契約の変更により 権利者が行った株式の取引に関する認定事業会社への報告義務に係る要件 ( 上記 ⑴2ヘ ) を満たさないこととなったこと 3 特定外国株式の贈与 ( 法人に対するものを除きます ) 又は相続 ( 限定承認に係るものを除きます ) 若しくは遺贈 ( 法人に対するもの及び個人に対する包括遺贈のうち限定承認に係るものを除きます ) 4 特定外国株式の譲渡でその譲渡の時における価額より低い価額によりされるもの ( 法人に対する低額譲渡 ( 時価の2 分の1 未満の価額での譲渡 ) を除きます ) ( 注 1) 非課税の特例の適用を受けて株式の取得をした取締役等又は権利承継相続人が 特定外国株式について上記 3の贈与又は 4に掲げる譲渡をした場合に譲渡があったものとみなされる特定外国株式は その贈与又は譲渡がされた特定外国株式のうち 特定外国株式に係る特定残株数 ( 下記 ⑶2を参照 ) に達するまでの部分に相 124

28 当する部分の株式です ( 措令 19の48) ( 注 2) 分割等株式については 下記 ⑶3を参照 ⑶ 特定外国株式及び特定外国株式と同一銘柄の他の株式を有する者がこれらの株式を譲渡する場合における譲渡株式の優先順位に関するルールこの非課税の特例の適用を受けて株式の取得をした取締役等又は権利承継相続人 ( 以下 特例適用者 といいます ) が特定外国株式と特定外国株式と同一銘柄の他の株式を保有している場合において 譲渡した株式がどちらの株式を譲渡したものとするかという判定については 次の方法によることとされています 1 同一銘柄株式の譲渡をした場合における譲渡株式の優先順位特例適用者が非課税の特例の適用を受けて株式の取得 ( 以下 特定取得 といいます ) をした時以後にその特定取得をした株式と同一銘柄の株式 ( 特定口座内保管上場株式等であるものを除きます 以下 同一銘柄株式 といいます ) の譲渡をした場合 ( その特例適用者に特定外国株式に係る特定残株数がある場合に限ります ) には その譲渡については その譲渡をした同一銘柄株式のうちその譲渡の時におけるその特定外国株式に係る特定残株数に達するまでの部分に相当する数の株式が特定外国株式に該当するものとみなして 本特例 株式等の譲渡所得等に係る申告分離課税 ( 措法 37の10) の規定 株式の取得価額の計算などの所得税に関する法令の規定を適用することとされています ( 措令 19の47) つまり 所得課税上は 譲渡された同一銘柄株式の数が特定残株数に達するまでは まず特定外国株式が優先的に譲渡され その後にその他の株式が譲渡されたと認識することとなります ( 注 1) 上記の 譲渡 の範囲には 株式の一般的な譲渡のほかに 株式につき会社の 合併 分割型分割 資本の払戻し 残余財産の分配 法人の組織変更などの事由が生じたことによりその上場株式等の譲渡の対価とみなされる金額が生ずる場合 ( 措法 37の103) におけるこれらの事由によるその上場株式等のその譲渡の対価の額とみなされる金額に対応する部分の権利の移転又は消滅も含まれます ( 措令 19の47) ( 注 2) 非課税口座内の少額上場株式等に係る譲渡所得等の非課税 ( 措法 37の14) の施行の日 ( 平成 26 年 1 月 1 日 ) 以後は 上記の 同一銘柄株式 から非課税口座内上場株式等であるものは除かれます ( 平成 23 年度改正後の平成 22 年改正措令による改正後の措令 19の47) 2 特定残株数の計算特定残株数とは 同一銘柄株式に係る次のイの数からその同一銘柄株式に係るロの数を控除した数をいいます なお 分割等株式を有することとなったことがある場合においてイ又はロの数の算出をするときは その分割等株式を有することとなった時 ( その分割等株式を有することとなった時が二以上ある場合には 最後にその分割等株式を有することとなった時 ) 以後にされた特定取得又は譲渡若しくは贈与を基礎として計算します ( 措令 19の410) イ特定取得をした株式の数 ( 特定取得が二以上ある場合には その二以上の特定取得をした株式の数の合計数 ) ロ特定取得の時 ( 特定取得が二以上ある場合には 最初の特定取得の時 ) 以後に譲渡又は贈与をした株式の数 3 分割等株式を取得した場合の株式数の計算特例適用者が その有する同一銘柄株式につき分割等株式を有することとなった場合 ( その特例適用者にその同一銘柄株式である特定外国株式に係る特定残株数がある場合に限ります ) には その分割等株式のうち 125

29 次の計算式により計算した数の株式は特定外国株式に該当するものと その分割等株式を有することとなったことは特定取得をしたこととそれぞれみなして この非課税の特例 株式等の譲渡所得等に係る申告分離課税 ( 措法 37の10) の規定 その他所得税に関する法令の規定を適用することとされています ( 措令 19の49) 計算式 特定外国株式分割等とみなされる = 株式の数分割等株式 分割等株式を有することとなった時における特定外国株式に係る特定残株数 分割等株式を有することとなった時において有する同一銘柄株式の数 ( 注 ) 上記の割合に 1 未満の端数がある場合には 切捨て ヘその特例適用株式を発行した法人について行われた株式移転により株式移転完全親法人から交付を受けた株式移転完全親法人の株式ト特例適用株式である取得条項付株式の取得事由の発生により交付を受けた株式又は特例適用株式である全部取得条項付種類株式の取得決議により交付を受けた株式チ特例適用株式の数に応じてその特例適用株式を発行した法人の株式無償割当てにより割り当てられた株式を取得した場合 ( 株式無償割当てにより特例適用株式と異なる種類の株式を取得した場合に限ります ) におけるその割り当てられた株式 この 分割等株式 とは 特例適用者が有するこの非課税の特例の適用を受けて取得をした株式 ( 以下 特例適用株式 といいます ) について取得する次のイからチまでの株式 ( いずれもその取得の際に株式等譲渡益課税が行われないものに限り 単元未満株式を除きます ) をいいます ( 措令 19の39 措規 11の345) イ株式の分割若しくは併合があった場合にその分割若しくは併合の直後に有することとなる株式ロ株式無償割当ての直後に有することとなる株式ハその特例適用株式を発行した法人の合併があった場合に取得することとなるその合併法人の株式又は合併親法人株式ニその特例適用株式を発行した法人の分割型分割があったことにより取得することとなるその分割承継法人の株式又は分割承継親法人株式ホその特例適用株式を発行した法人について行われた株式交換により株式交換完全親法人から交付を受けた株式交換完全親法人の株式又はその株式交換完全親法人と一定の関係がある親法人の株式 ⑷ 特定外国株式の取得価額の計算 1 同一銘柄の株式のうちに特定外国株式とその特定外国株式以外の株式とがある場合における株式の取得費等の計算特例適用者の有する同一銘柄の株式のうちに特定外国株式と特定外国株式以外の株式とがある場合には これらの株式については それぞれその銘柄が異なるものとして 有価証券の評価の方法 有価証券の取得価額及び譲渡所得の基因となる有価証券の取得費等 ( 所得税法施行令第 2 編第 1 章第 4 節第 3 款及び第 167 条の7 第 3 項から第 6 項まで ) の規定を適用することとされています ( 措令 19 の411 19の311) 2 取得価額の計算特定外国新株予約権の行使に係る経済的利益の非課税の特例の適用を受けて取得した株式の取得価額は その払込み等の日における時価でなく 通常の払込みにより取得した有価証券と同様 その実際の払込金額によることとされています ( 措令 19の411 19の312 所令 1091 一 二 ) 126

30 ⑸ 特定外国新株予約権の行使に係る経済的利益の非課税の適用を受けて取得した株式の譲渡に係る国内源泉所得の範囲等非居住者が行う株式等の譲渡による所得は 一定のものを除き 国内源泉所得の範囲には含まれていませんが 非居住者が行う特定外国株式の譲渡による所得については 特定新株予約権等の行使により取得した特定株式の譲渡による所得と同様に 次のとおりとすることとされています ( 措令 19の411 19の314) 1 特定外国株式の譲渡による所得を国内源泉所得の範囲に含めます 2 特定外国株式の譲渡による所得を国内に恒久的施設を有しない非居住者の課税所得の範囲に含め 租税特別措置法第 37 条の12の株式等の譲渡に係る国内源泉所得に対する申告分離課税の対象とします ⑹ 認定事業会社による特定外国新株予約権の付与に関する調書及び特定外国株式の異動状況に関する調書の提出 1 特定外国新株予約権の付与に関する調書の提出付与契約により特定外国新株予約権を与えられた取締役等又は権利承継相続人に係る認定事業会社は 次に掲げる事項を記載した調書を その特定外国新株予約権の付与をした日 ( 多国籍企業促進法による認定があった日において既に付与されている特定外国新株予約権にあっては その認定の日 ) の属する年の翌年 1 月 31 日までに その認定事業会社の本店の所在地の所轄税務署長に提出しなければなりません ( 措法 29の35 措令 19の412 措規 11の4911 別表第 6⑴) イその特定外国新株予約権を付与した取締役等の氏名及び住所 ( 国内に住所を有しない者については 国内にある居所地等 ) ロその特定外国新株予約権の付与に係る付与決議等のあった年月日ハその特定外国新株予約権の付与契約を締 結した年月日 ( その付与契約が上記 ⑴2ヘの報告義務に係る要件を満たすために変更がされたものである場合には その変更の日 ) ニその特定外国新株予約権の行使に係る株式の種類及び数並びに権利行使価額ホその特定外国新株予約権の行使をすることができる期間ヘ上記イの取締役等が死亡した場合に特定外国新株予約権を行使できることとなるその取締役等の相続人の有無トその他参考となるべき事項 2 特定外国株式の異動状況に関する調書の提出付与契約により特定外国新株予約権を与えられた取締役等又は権利承継相続人に係る認定事業会社は 特定外国株式を有する取締役等又は権利承継相続人ごとに その取締役等又は権利承継相続人からの上記 ⑴2ヘによる報告並びに特定外国株式会社から提供を受けたその取締役等又は権利承継相続人のその特定外国株式及び特定外国株式と同一銘柄の株式の異動状況に関する情報に基づき 次に掲げる事項を記載した調書を作成し これを毎年 1 月 31 日までに その認定事業会社の本店の所在地の所轄税務署長に提出しなければなりません ( 措法 29の36 措令 19の413 措規 11の41011 別表第 6⑵) イ上記 ⑴の非課税の特例の適用を受けて株式の取得をした取締役等又は権利承継相続人の氏名及び住所 ( 国内に住所を有しない者については 国内にある居所地等 ) ロその特定外国株式に係る特定外国株式会社 ( その特定外国株式のうちに分割承継法人株式又は分割承継親法人株式が含まれている場合には その分割承継法人株式又は分割承継親法人株式に係る分割法人並びに分割承継法人及び分割承継親法人 ) の名称及び本店の所在地 ( 前年中に名称又は所在地に変更があった場合には その変更前の 127

31 名称及び所在地を含みます ) ハ前年 12 月 31 日におけるその特定外国株式に係る特定残株数ニ前年中におけるその特定外国株式の特定取得をした年月日 数及び事由ホ前年中に特定取得をしたその特定外国株式の権利行使価額ヘ前年中におけるその特定外国株式に係る同一銘柄の株式 ( 特定口座内保管上場株式等であるものを除きます ) の譲渡又は贈与をした年月日 数及び事由ト前年中に譲渡又は贈与をした特定外国株式につきその取締役等又は権利承継相続人が支払を受けた譲渡対価の額又は交付を受けた金銭その他の資産の額 ( 上記 ⑵1から 4までの事由が生じたことにより譲渡があったものとみなされた特定外国株式については その事由が生じた時におけるその特定外国株式の価額 ) チ上記イの者が死亡したことを知った場合には その旨及びその者の死亡年月日リ上記イの者が国税通則法の規定により届け出た納税管理人が明らかな場合には その氏名及び住所又は居所ヌその他参考となるべき事項 ( 注 ) その異動があった特定外国株式のうちに分割承継法人株式又は分割承継親法人株式が含まれている場合には その分割承継法人株式又は分割承継親法人株式とその分割承継法人株式又は分割承継親法人株式以外の特定外国株式との別に それぞれについて上記の事項を記載することとされています ⑺ 特定外国株式に係る譲渡所得等の金額の計算に関する明細書の記載事項特定外国株式に係る譲渡所得等を有する者は 確定申告書を提出する際に添付する株式等に係る譲渡所得等の金額の計算に関する明細書に その一般的な記載事項に加え 次に掲げる事項 を記載するとともに 一般的な記載事項についても 株式等に係る譲渡所得等の各所得区分ごとに特定外国株式に係るものと他の株式に係るものとを区分して 記載しなければなりません ( 措令 19の411 19の31315 措規 11の45~8) 1 特定外国株式の譲渡をした年月日 2 譲渡をした特定外国株式の数 3 上記 ⑵のみなし譲渡課税の適用がある場合には その適用に係る⑵1から4までの事由 4 特定外国株式に係る特定残株数並びにその特定残株数に係る上記 ⑶2イ及びロの数の計算に関する明細並びにその計算の基礎となった特定取得及び譲渡又は贈与のそれぞれの年月日 ⑻ 特定外国株式の譲渡に係る株式等の譲渡の対価の受領者の告知特定外国株式の譲渡をした特例適用者が 国内において その特定外国株式の譲渡を受けた法人又はその特定外国株式の譲渡について売委託を受けた金融商品取引業者若しくは登録金融機関からその特定外国株式の譲渡の対価の支払を受ける場合には その特例適用者は その支払を受ける時までに その者の氏名及び住所に加え その譲渡をした同一銘柄の株式のうちに特定外国株式が含まれている旨及びその特定外国株式の数をその支払者に告知しなければならないこととされています ( 措令 19の415 19の 31920) ⑼ 特定外国株式の譲渡に係る株式等の譲渡の対価等の支払調書特定外国株式の譲渡の対価の支払者は その支払を受ける個人の株式等の譲渡の対価等の支払調書 ( 所法 2251 十 ) には 一般の記載事項に加え 次に掲げる事項を記載しなければなりません ( 措令 19の416 措規 11の412 11の314) 1 その支払をした譲渡の対価に係る株式等のうちに特定外国株式が含まれている旨 2 同一銘柄の株式のうちに特定外国株式とそ 128

32 の特定外国株式以外の株式が含まれている場合には その特定外国株式とその特定外国株式以外の株式の別ごとの譲渡の対価の額 その支払の確定した日及び株式の数 ⑽ 質問検査権国税庁 国税局又は税務署の当該職員は 上記 ⑹1の特定外国新株予約権の付与に関する調書又は2の特定外国株式の異動状況に関する調書の提出に関する調査について必要があるときは その特定外国新株予約権の付与に関する調書若しくは特定外国株式の異動状況に関する調書を提出する義務がある者に質問し 又はその者の特定外国新株予約権の付与若しくは特定外国株式の取得若しくは譲渡その他の異動状況に 関する帳簿書類その他の物件を検査することができます ( 措法 29の37) その際 国税庁 国税局又は税務署の当該職員は 質問又は検査をする場合には その身分を示す証明書を携帯し 関係人の請求があったときは これを提示しなければならないこととされています ( 措法 29の38) なお この質問又は検査の権限は 犯罪捜査のために認められたものと解してはならないこととされています ( 措法 29の39) 3 適用関係上記 2の改正は 多国籍企業促進法の施行の日以後に行う特定外国新株予約権の行使について適用されます ( 改正法附則 34) 十金融機関等が支払を受ける利子所得に対する源泉徴収の不適用の特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 国内に営業所を有する銀行その他一定の金融機関 ( 以下 金融機関 といいます ) が支払を受ける公社債若しくは預貯金の利子又は合同運用信託若しくは特定公募公社債等運用投資信託の収益の分配で次に掲げるものについては 所得税の源泉徴収を行わないこととされています ( 旧措法 81) 1 社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替口座簿 ( 以下 振替口座簿 といいます ) に記載又は記録された公社債の利子 ( 金融機関の信託業務の兼営等に関する法律により信託業務を営む金融機関のその記載又は記録がされた公社債の利子で一定のものを除きます ) でその記載又は記録されていた期間内に生じたもの 2 金融機関に対する預貯金の利子 ( 一定のものを除きます ) 3 金融機関を委託者とし かつ その金融機関を受益者とする合同運用信託又は特定公募 公社債等運用投資信託の収益の分配でその委託した期間 ( 貸付信託又は特定公募公社債等運用投資信託の収益の分配については その貸付信託又は特定公募公社債等運用投資信託の受益証券が引き続き記名式であった 又は振替口座簿に記載若しくは記録されていた期間 ) 内に生じたもの ⑵ 金融商品取引業者 金融商品取引清算機関又は証券金融会社が支払を受ける公社債の利子で上記 ⑴1に掲げるものについては 所得税の源泉徴収を行わないこととされています ( 旧措法 82) ⑶ 内国法人でその資本金の額又は出資金の額が 1 億円以上であること等について一定の確認書類を添付した申請書を提出して社債 株式等の振替に関する法律に規定する振替機関等の営業所等の長の確認を受けたものが支払を受ける公社債の利子で上記 ⑴1に掲げるものについては 所得税の源泉徴収を行わないこととされています ( 旧措法 83) 129

33 2 改正の内容資本市場及び金融業の基盤を強化する観点から 多様で円滑な資金供給を実現し 国民資産を有効活用できる資産運用の機会を提供するとともに 市場の信頼性を確保するための措置を講ずることをその主な内容とした 資本市場及び金融業の基盤強化のための金融商品取引法等の一部を改正する法律案 が第 177 回国会に提出され 平成 23 年 5 月 17 日に可決 成立し 同月 25 日に平成 23 年法律第 49 号として公布されました この 資本市場及び金融業の基盤強化のための金融商品取引法等の一部を改正する法律 において 資産流動化法の改正が行われ 利子の受領を忌避する外国人投資家からの投資を促進すること等を目的として エクイティである特定目的信託の社債的受益権について社債との類似性を確保するための要件が追加されたことを踏まえ この特例の対象となる利子等の範囲に 一定の社債的受 益権の剰余金の配当が追加されました 具体的には 上記 1⑴から⑶までの特例の適用対象に振替口座簿に記載又は記録がされた社債的受益権の剰余金の配当 ( 金融機関の信託業務の兼営等に関する法律により信託業務を営む金融機関のその記載又は記録がされた社債的受益権の剰余金の配当で一定のものを除きます ) でその記載又は記録がされていた期間内に生じたものが追加されました ( 措法 81~3) ( 注 ) 上記の 一定のもの は 今後公布される政省令により定められる予定です 3 適用関係上記 2の改正は 資本市場及び金融業の基盤強化のための金融商品取引法等の一部を改正する法律の公布の日 ( 平成 23 年 5 月 25 日 ) から起算して 6 月を超えない範囲内において政令で定める日から施行することとされています ( 同法附則 1 二 ) 130

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及 租税特別措置法 ( 昭和三十二年三月三十一日法律第二十六号 ) 抜粋 ( 特定の取締役等が受ける新株予約権等の行使による株式の取得に係る経済的利益の非課税等 ) 第二十九条の二会社法 ( 平成十七年法律第八十六号 ) 第二百三十八条第二項若しくは会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律 ( 平成十七年法律第八十七号 ) 第六十四条の規定による改正前の商法 ( 明治三十二年法律第四十八号 以下この項において

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