2 土地活用の主旨と方向性等 (1) 対象敷地の概要所在 地番尼崎市食満 5 丁目 206 番 207 番 208 番敷地面積約 34,00 m2 ( 約 10,285 坪 ) 地域地区第一種中高層住居専用地域指定容積率 20% 指定建ぺい率 60% 準防火地域第二種高度地区 ( 最高限度 18m

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1 尼崎東高等学校跡地の土地活用方針 ( 案 ) 1 土地活用方針 ( 案 ) 策定の経緯 尼崎市立尼崎東高等学校跡地 ( 以下 尼崎東高跡地 という ) は 尼崎東高等学校と 尼崎産業高等学校を統合し 新たに尼崎双星高等学校を創設したことにより生じた約 34,00 0m2ある大規模な市有地であり その活用については 長期的なまちづくりの観点 等から広く市民の意見を聴取しながら 土地活用方針を策定し取組を進めていくことと している 土地活用にあたっては 環境に配慮した快適で安心できる暮らしの実現を目指すこと を基本的な考え方とする中で 土地活用の視点と方向性を示した 土地活用方針 ( たた き台 ) を平成 25 年 1 月に策定し これを基に市民意見の聴取を行った 市民意見の聴取については 市民説明会を平成 25 年 2 月に 2 回開催するとともに よ り深い意見交換を行う機会として 尼崎東高跡地周辺の社会福祉連絡協議会会長や公募 市民等で構成する尼崎東高等学校跡地活用市民検討会 ( 以下 市民検討会 という ) を 設置し 同年 1 月から 4 月にかけて計 4 回開催してきた 市民検討会では 土地活用方針 ( たたき台 ) や市民説明会の意見等も踏まえながら議 論し 多様な意見が出る中で 最終的には 4 つのグループに分かれ土地活用方針につい て話し合い 4 案の意見として集約を行った こうした機会を通じて出された市民意見については 1 地域住民の活発な活動 交流 に資するものであるか 2 美しいまちなみ 景観の形成につながるものであるか 3 周 辺を含めて住宅地としての効用を高めるものであるか 4 地域課題の解消につながるも のであるか といったことに着目する中で それぞれの意見における 必要性 実現 性 土地活用の基本的な考え方との整合性 などを勘案し精査した上で 平成 26 年 7 月に土地活用方針 ( 素案 ) を策定し 改めて市民説明会やパブリックコメントを通じて 市の考え方に対する市民意見を聴取する中で 以下のとおり案として取りまとめた 土地活用方針策定のフロー図 市民説明会 1 市民説明会 2 土地活用方針たたき台 熟度が低い方針 土地活用方針素案 市民検討会 市民意見を踏まえた方針 土地活用方針案 地域代表 公募市民等で構成し 4 回開催 パブリックコメント 市民検討会意見の概要 グループ A 分譲マンションと公共施設 ( 支所機能 ) の複合施設 グラウンド テニスコート 市民農園 駐車場グループ B 公共施設 ( 図書情報スペース 行政窓口 ホール ) 高齢者福祉施設 健康スペース 交流広場 子育て支援施設 尼崎東高記念会館 駐車場グループ C 公共施設 ( 支所 地区会館 保健所 保育所 ホール ) 多目的広場 ( サッカー 野球場 ) 子ども広場 貸し農園 駐車場グループ D 公共施設 ( 支所 保健所 子育て支援施設 福祉会館 自然科学館 ) 防災 河川公園 ビオトープ サッカー 野球場 テニスコート 子ども広場 農園 花壇 駐車場 防火水槽 凡例市民参画機会白地市の方針 1/6

2 2 土地活用の主旨と方向性等 (1) 対象敷地の概要所在 地番尼崎市食満 5 丁目 206 番 207 番 208 番敷地面積約 34,00 m2 ( 約 10,285 坪 ) 地域地区第一種中高層住居専用地域指定容積率 20% 指定建ぺい率 60% 準防火地域第二種高度地区 ( 最高限度 18m 1,000 m2以上の建築物 24m) 最寄鉄道駅阪急電鉄園田駅より直線距離約 1.2km 最寄バス停市営バス園田公民館より直線距離約 300m (2) 土地活用の主旨土地活用にあたっては 市内の子育てファミリー世帯の市外転出による減少傾向を踏まえ 現役世代の転入 定住の促進に向けて 環境に配慮した快適で安心できる暮らしの実現を目指し 良質な住宅 美しいまちなみ景観の形成を図るとともに 周辺環境と調和したまちづくりを基本的な考え方とし 取組を進める (3) 土地活用にあたっての6つの視点 1 防災 水害に備えたまちづくり 2 居住 快適な居住空間を創出するまちづくり 3 景観 豊かな緑や自然などをいかしたまちづくり 4 環境 地球環境に配慮したまちづくり 5 健康 健康増進につながるまちづくり 6 福祉 福祉の増進につながるまちづくり (4) 土地活用の方向性 1 防災 水害に備えたまちづくり尼崎東高跡地とその周辺は 洪水ハザードマップ ( 平成 21 年 3 月現在 ) によると 2~3m の浸水深が想定され 藻川右岸の堤防が壊れた場合一定時間歩行不可能とされる地域である こうした地域特性を考慮し 水害に備えたまちづくりを進めるため 尼崎東高跡地内の建物については 一定の高さを確保するなど 周辺住民の一時避難場所としても活用できるよう取り組む また 雨水を地下に浸透させるなどの取組を行うことにより 台風やゲリラ豪雨等による内水被害の抑制を図る 取組例 一定の高さを確保した建物の整備と一時避難場所としての活用 雨水浸透トレンチ 浸透ます 調整池の設置など雨水を地下に浸透させる対策等 2/6

3 2 居住 快適な居住空間を創出するまちづくり尼崎東高跡地とその周辺は 第 1 種中高層住居専用地域 第 2 種高度に指定されており 主として中高層の住宅の建設が見込まれている地域であり 跡地の周辺には 農地 私立幼稚園及び公園等のほか 戸建住宅 6 階建て程度の集合住宅が立地している また 市域全体の問題として子育てファミリー世帯の転出が多くみられ その課題解決の一つには 住み続けたいと思われる良質な住宅 住環境の形成が必要と考えられる こうした周辺の状況や市の課題を踏まえ 民間事業者のノウハウを活用し ゆとりある敷地面積の確保に加え ファミリー世帯の子育てや暮らしやすさ 環境 耐震 耐久性 緑化などにも配慮した 戸建て住宅や6 階建てまでの集合住宅 さらには子どもの遊びと健全な育ちを支え 人々の交流の場となる公園機能など快適な居住空間の創出を図る 具体的な取組 民間事業者による環境等に配慮した快適で優良な住宅開発 民間事業者による子育て世帯が魅力を感じられる公園 ( 後述の憩い 交流スペースと同じ ) の整備 3 景観 豊かな緑や自然などをいかしたまちづくり尼崎東高跡地周辺は 神社仏閣が複数あり その中には樹木などの緑が多く 藻川やその河川敷といった自然に恵まれた地域である また 尼崎東高跡地内にも 学校の歴史とともに育った高木が残されていることから そうした樹木を生かした緑の道 ( 散策道 ) として整備することにより 学校があった証しを継承する さらに 花壇の設置や緑化の推進等 魅力的な景観づくりにつながる提案を民間事業者から募り 周辺の自然環境と調和したまちなみを形成するとともに 憩い 交流の場として供する 具体的な取組 尼崎東高メモリアルロード ( 緑の道 ) の整備 民間事業者による花壇 緑地等を配置した憩い 交流スペースの整備 4 環境 地球環境に配慮したまちづくり本市は 平成 25 年 3 月に国から 環境モデル都市 に選定されたことを受け 住宅や建築物の長寿命化 低炭素化 自然環境を活かしたまちづくりを進めることにより 低炭素で快適な環境都市 の実現を目指した取組を図る 取組例 省エネルギー型の住宅 建築物 太陽光発電や燃料電池などの創エネルギー機器やエネルギーを見える化する 3/6

4 HEMS 等を装備した環境配慮型住宅 スマートマンション 5 健康 健康増進につながるまちづくり市民検討会では 既存のグラウンドを生かし 世代交流できる場や子どもたちが運動できる広場としての活用を望む意見が多く出された こうした意見を踏まえ 子どもから高齢者まで誰もがスポーツに関心を持ち 気軽に いつでも 安全にスポーツを楽しみ 交流し いきいきと健康的な生活を営むことができるよう 運動スペースとその利用者に供する駐車場の整備 運営について提案を募り 取組の実現を図る 具体的な取組 民間事業者による運動スペース ( 駐車場含む ) の整備 運営 6 福祉 福祉の増進につながるまちづくり 第 5 期 ( 平成 24~26 年度 ) 高齢者保健福祉計画 介護保険事業計画においては 介護老人福祉施設 ( 特別養護老人ホーム ) の整備計画について示されているものの 多くの人が入所を希望しながら自宅待機されている状況は 今後も直ちに解消するものではないと考えていることから 社会福祉法人等が整備 運営する特別養護老人ホーム用地として土地活用を図る 公共施設の最適化に向けた取組 ( 素案 ) においては 老朽化等の問題を抱える支所の建替えを喫緊の課題として 窓口の集約 再編とともに 中央地区を除く市内 5 地区の地域振興センターについては 地区会館との複合化による建替えを行い コミュニティ創造の拠点 地域活動の拠点とすることとしている 園田地区においては 園田地域振興センターと園田地区会館の複合施設 ( 以下 複合施設 という ) を建設することとし その建設場所については 尼崎東高跡地を候補地の一つとしていることから 一定の面積を区割りする 具体的な取組 社会福祉法人等による特別養護老人ホームの整備 運営 複合施設の候補地として区割り 3 土地活用の取組 (1) 既存校舎等の解体撤去について既存の校舎等については 耐震化が図られていない老朽化した施設であり また 再活用することについては 種々の法的基準を満たす必要があるなど課題が多く 新たな土地活用を進めるに先立ち 全てを解体撤去する (2) 土地活用におけるポイント ア 住宅地としての開発 4/6

5 周辺環境と調和した良質な住宅と美しいまちなみ景観など 住宅地としての効用を高める提案を一体的に民間事業者から募り 暮らしやすく 子育てしやすい快適な居住空間を創出する ( 住宅 ) 低炭素社会の実現に向け 市民等に対する普及啓発を視野に入れた環境配慮型の住宅を開発する ( 憩い 交流スペース ) 人々が憩い 交流し 景観などを楽しみ また子どもがのびのびと遊べる場として 花壇や緑地等を配置した憩い 交流スペースについて 市民意見を聞きながら整備する ( 子育て支援等 ) 上記のほか 周辺を含めた住宅地としての効用を高め また子育て世帯が魅力を感じられる あるいは子育て支援につながる土地活用について民間事業者の提案を促す イ運動スペースの整備地域住民のスポーツ活動を振興し さまざまな世代における交流を促進するため 運動スペースとその利用者に供する駐車場の整備 運営について民間事業者の提案を募る ウメモリアルロードの整備尼崎東高の歴史とともに育ってきた樹木を生かした緑の散策道 ( メモリアルロード ) を整備する エ高齢者支援施設の整備要介護高齢者の入所待機状況を勘案し 特別養護老人ホームを整備 運営する社会福祉法人等を募る オ複合施設の候補地として区割り地域住民の福祉の増進のため 地域活動の拠点 コミュニティ創造の場となる複合施設の候補地として 一定の面積を区割りする なお 複合施設の設置場所については 支所若しくは地区会館の現在地 又は尼崎東高跡地の3か所を候補地としており 今後市民意見を踏まえ 決定していくこととしている 5/6

6 土地活用のイメージ イ運動スペース平成 27 年度中を目途に 運動スペース ( 駐車場を含む ) の整備 運営について民間事業者の提案を募集 ( 約 0.5ha) ウメモリアルロード既存樹木を生かした散策道 ( 約 0.1ha) 駐車場 運動スペース 住宅など 配置の一例 0.15ha 憩い 交流スペース (0.2ha 以上 ) 特別養護老人ホーム ア住宅開発 憩い 交流スペース等平成 27 年度中を目途に 住宅開発 憩い 交流スペース (0.2ha 以上 ) について 一体的に民間事業者の提案を募集 募集にあたっては 周辺を含む住宅地としての効用を高める提案や子育て支援につながる提案等を促す ( 約 2.1ha) オ複合施設の候補地複合施設の候補地として区割り ( 約 0.2~0.25ha) エ高齢者支援施設平成 27 年度中を目途に整備法人等を募集 ( 約 0.3ha) 運動スペースについては 供用開始から 10 年後を目途に その成果や利用状況などを 検証し 当該敷地活用のあり方について改めて検討する (3) 今後の予定平成 26 年度中既存校舎等の解体撤去工事に着手平成 27 年度以降事業者の提案募集等具体的な土地活用に向けた取組に着手以上 6/6

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