岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令の運用について(通達)
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- みいか きちや
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1 岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令の運用について ( 通達 ) ( 平成 6 年 3 月 22 日岡地第 184 号 ) 改正 平成 16 年 7 月岡務第 184 号平成 17 年 1 月第 15 号 平成 17 年 12 月第 274 号 平成 21 年 3 月第 195 号 平成 20 年 3 月第 195 号 平成 21 年 3 月第 222 号 平成 24 年 3 月岡務第 287 号 各部長 参事官 所属長 この度 岡山県警察航空機使用管理規程 ( 昭和 62 年岡山県警察訓令第 10 号 ) を全部改正し 平成 6 年 4 月 1 日から施行することとした これによる新たな岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令 ( 平成 6 年岡山県警察訓令第 9 号 以下 訓令 という ) の改正の趣旨 解釈及び留意事項は 次のとおりであるから運用上遺憾のないようされたい なお 岡山県警察航空機使用管理規程の制定について ( 通達 )( 昭和 62 年 6 月 29 日岡務第 754 号例規 ) 及び岡山県警察航空隊運用要領の制定について ( 通達 )( 平成元年 9 月 27 日岡外勤第 642 号例規 ) は 廃止する 記第 1 改正の趣旨最近の事件 事故等の広域化及び多様化に伴い 警察庁においては 警察用航空機の全県配備等充実化を図るとともに 運用に関する事務を管理部門から運用部門へ移管し その効率的かつ統合的な運用措置が採られているところである しかしながら 従来の航空機使用管理規則 ( 昭和 37 年国家公安委員会規則第 3 号 以下 旧規則 という ) は 国が配備した警察用航空機を各都道府県が共同で使用するという考え方に加え 装備担当部門で管理している警察用航空機を必要に応じて各警察部門に貸し出して使用させるという考え方に基づいた規程となっており また 警察用航空機を自主的に運用するための組織体制に関しての必要な規定が設けられていない等の問題があり 警察用航空機を効率的かつ統合的に運用するための組織体制を法的にも確立し 警察用航空機の積極的な運用を図るため 航空機使用管理規則の一部を改正する規則 ( 平成 4 年国家公安委員会規則第 22 号 ) により 題名も警察用航空機の運用等に関する規則 ( 以下 規則 という ) と改められた これに伴い 岡山県警察航空機使用管理規程 ( 昭和 62 年岡山県警察訓令第 10 号 以下 旧規程 という ) の全部を改正し 警察用航空機の効率的な運用及び警察航空隊の適正な運営を図ろうとするものである 第 2 主な改正点 1 警察航空隊に関する章の新設
2 警察航空隊 ( 以下 航空隊 という ) の設置 任務及び組織について明確に規定するとともに 航空隊の所属長たる地域部地域課長 ( 以下 地域課長 という ) に警察用航空機 ( 以下 航空機 という ) の運用等に関する業務の統括を明示した 2 運用に関する章の新設旧規程においては 使用 安全管理 臨時発着場及び事故発生時の措置が個別の章とされていたが 本規程においては これらを合わせて運用の章を設けるとともに 航空機の効率的な運用 警ら 突発事案等の対応 機長の指定及び機長の責任と権限について明確に規定した 第 3 訓令の解釈及び運用上の留意事項 1 趣旨 ( 第 1 条関係 ) 第 1 条においては 新訓令の趣旨として航空隊の設置 航空機の運用及び整備に関し必要な事項を定めることを規定した 2 警察航空隊 (1) 設置等 ( 第 4 条関係 ) ア設置 ( 第 4 条第 1 項及び第 2 項関係 ) 航空機の運用に関する事務が 警察庁生活安全局地域課の所掌であること及びその移管趣旨にかんがみ 本県においては 航空隊を警ら担当部門である地域部地域課に既に設置しているところである また 航空隊の所属長たる地域課長が その運営に対し全責任をもつことは組織上当然であるが 旧規程において管理責任者として表現されているところから 訓令においても本部長の命を受け 航空機の運用等に関する業務を統括することを示した なお 航空隊の組織基準が警察用航空機の運用等に関する規則及び警察用航空機の運用等に関する細則の解釈及び運用上の留意事項 ( 通知 )( 平成 5 年 2 月 9 日警察庁丁地発第 18 号及び警察庁丁装発第 20 号 以下 解釈通知 という ) に示されたところであるが これを踏まえるとともに 航空隊の規模及び警察人事を考慮し 航空隊の組織の整備及び充実を図るものである イ航空基地 ( 第 4 条第 3 項関係 ) 岡山市南区浦安南町 639 番地岡南飛行場に航空基地を設置する また 航空基地に備えるべき施設及び設備を示した その規模等は 将来の発展性 他県からの受援及び立寄り等を考慮するとともに 飛行場の環境 設備等の実情に応じ 必要な施設及び設備の整備を図るものである (2) 任務 ( 第 5 条関係 ) 航空隊による主体的な航空機の運用及び運航の内容を明示した ここでいう警察業務の支援等の 等 とは 県行政支援 市町村への災害等に係わる被災地支援等が挙げられる
3 なお 公共団体等への各種行事支援は 所轄等における広報活動 ふれあい活動等の警察業務支援とするものに限られる (3) 運航責任者 ( 第 7 条関係 ) 規則第 9 条において 航空隊には 航空機の運航に関する業務を総括する責任者として運航責任者を置くことが規定されている これは 諸般の事情により航空隊長 ( 以下 隊長 という ) が航空従事者以外である場合は 航空隊の最も重要な航空機の運航に関する職務を遂行するためには 航空従事者としての専門的な知識が必要であることから 隊長の命を受け 航空機の運航に関する業務についての責任者として位置付ける運航責任者が必要となるためである なお 運航責任者は 規則及び解釈通知により 航空機の運航及びその安全 航空機等の整備並びに航空業務に関する教育訓練に関する業務を統括するほか 次の業務を行うこととされている ア次の計画を作成すること ( ア ) 毎年の航空機事故の防止に関する計画 ( イ ) 四半期ごとの整備計画及び訓練計画 ( ウ ) 月別運航計画イ航空機の機長を指定すること ウ機長が作成した飛行計画に承認 ( 変更の承認を含む ) を与えること エ機長が航空機を出発させようとする場合において承認を与えること このため 運航責任者の階級については その職務の重大性にかんがみ 警部以上の階級の航空従事者である警察官をもって充てるものとされている (4) 安全担当者 ( 第 8 条関係 ) 航空機の運航に当たっては その安全の確保が不可欠であることにかんがみ 航空隊には安全担当者を置くこととされており 安全担当者は 運航責任者を補佐し 次の業務を自ら行うこととされている ア運航責任者が作成する航空機事故の防止に関する計画について その原案を立案すること イ航空機を安全に運航するために必要な情報の収集及びその整理を行うこと ウ航空機を安全に運航するために必要な教育訓練を行うこと エ航空隊の航空従事者の健康管理に関する指導を行うこと しかしながら 安全の根本は 指揮監督系統であり かつ それぞれの資格にかかわる技術者個々の責任によるところが大であるので 安全を安全担当者に任せるようなことがあってはならない (5) 隊舎等防護 ( 第 10 条関係 ) 航空隊基地施設全般における防護性に配意するとともに 機械警備及び宿日直制を適切に導入し 万全の防護対策を図った上 隊長は 火災その他の事故防止を徹
4 底するとともに 非常の場合の処置及び訓練等の計画を策定し 実行するものとする 3 運用 ( 第 3 章関係 ) (1) 航空機の効率的な運用等 ( 第 11 条関係 ) ここでいう運用とは 各警察部門等からの航空機の支援の要請や航空隊の本来業務である警ら 捜索救助活動等航空機に対する諸需要を調整し 航空機を統合的に働かせ又は用いることをいう したがって 他の警察部門の要請に応じて航空機を運航する場合であっても 従属的に業務を行うのではなく あくまで航空隊による航空機の統合的な運用事務の一環として主体的に航空機を運航することとなる このため隊長は 隊の主体性をもってこれらの業務を柔軟に調整及び計画し 地域課長の承認を受け 運航責任者にその実行を命じるものである また 本条において 緊急出動態勢の保持と航空機の活動に当たっての着意事項を示した (2) 警ら ( 第 12 条関係 ) 本条において 警らの着意事項を示した 警らに当たっては 原則として機長 副操縦士 整備士の航空従事者のほか 地域課員 関係署員等の搭乗に着意し 別表に定める警ら区 警ら路線を巡行して警察事象 交通の状況等の管内実態掌握に努めるものとする (3) 突発事案等の対応 ( 第 13 条関係 ) 突発事案等とは 緊急配備 救難救助その他の即応を要する事件又は事故であり 地域課長の命のほか 隊長は 本条により地域課長が不在の場合又は承認に時間を要する場合においても 総合通信指令室又は担当所属と連携し 即応を図らなければならない (4) 支援申請手続及び支援承認 ( 第 14 条 第 15 条関係 ) ア支援申請の窓口所属長が航空機の支援を申請する場合は 地域部地域課へ支援 搭乗申請書を提出するものとする イ緊急時の申請手続あらかじめ支援承認を得るいとまがない緊急突発事案に際し 電話等により支援申請を行う場合は 航空機支援 搭乗申請書に定める事項を地域課長に報告しなければならない ウ審査の省略次の場合は 支援承認のための審査を省略することができる ( ア ) 本部長が搭乗を依頼した者を搭乗させる場合 ( イ ) 被救助者 被保護者 護送を要する被疑者等を搭乗させる場合 ( ウ ) 当該航空機の修理業者等がその業務に関して搭乗する場合
5 (5) 機長の指定 ( 第 18 条関係 ) 運航責任者のみが 機長を指定し 業務遂行に必要な隊員を搭乗させる者として規定した これは 運航責任者が 任務 航空機 気象 地形等に応じた航空機の運航に関する業務全般についての責任者であるためである (6) 機長の責任と権限 ( 第 19 条関係 ) 機長 ( 機長に事故があるときは 機長に変わってその職務を行うべき者 ) は 航空機の飛行につき すべての責めに任ずるものとする (7) 飛行計画の承認等 ( 第 20 条関係 ) 機長は 飛行目的 飛行経路 機体の状況 気象情報等を総合的に判断して飛行計画を策定し 運航責任者の承認を受けなければならない 承認を受けた飛行計画を変更するときも同様とするが 気象の急変 機体の変調 突発重大事案等を認知したときは 自らの判断により直ちに計画を変更する等適切な対応を行うものとする この場合において 機長はできるだけ速やかに運航責任者の承認を受けなければならない (8) 緊急時の措置及び航空機事故の報告 ( 第 21 条 第 22 条関係 ) 飛行中に航空機の不具合 気象の変化等により事故等危難のおそれが発生した場合における機長のとるべき措置を規定した 飛行中のトラブルは 陸上の場合と異なり 対策上大きな困難が伴うとともに危険性も極めて高い したがって 被害を最小限にとどめるために努力することはもとより 原因等について詳細に検討を加え 以降における事故防止対策に資するよう配意しなければならない (9) 臨時発着場の指定 ( 第 24 条関係 ) ア臨時発着場とは 航空法 ( 昭和 27 年法律第 231 号 ) 第 79 条ただし書により 飛行場外に離着陸が認められた施設であり これを継続的に使用するためには関係規定により一定期間ごとの許可更新手続が必要とされている したがって 署長は 当該施設について 常にその実態を把握し 臨時発着場及びその周辺における家屋 鉄塔の建設等臨時着陸場としての使用に影響を及ぼす事実を認知したときは 速やかに本部長に報告し この制度の活用に支障を生じさせないようにしなければならない イ署長が新たに臨時発着場の指定を受ける必要がある場合とは 指定を受けた臨時発着場が 周囲の状況等の変化により更新許可が得られない場合等をいう (10) 臨時発着場における安全措置 ( 第 25 条関係 ) 臨時発着場は 本来の飛行場ではないため 安全施設 装備等に不十分な点が多いことから その使用に当たって措置すべき必要最小限度の事項を列挙した 4 整備
6 航空機の点検整備については 訓令及び警察用航空機の運用等に関する細則 ( 平成 4 年警察庁訓令第 16 号 以下 細則 という ) に定める要領に従って実施するほか 常に点検整備に必要な情報の収集に努め 国土交通省航空局発行の耐空性改善通報及び航空機会社が発行する整備通報に該当する点検整備事項がある場合は 遅滞なく点検整備を行う等その徹底を図らなければならない 5 雑則備付簿冊 ( 第 29 条関係 ) 細則第 7 条に規定するもの以外の簿冊とは 航空隊業務日誌等をいう 別表 警ら区及び警ら路線 1 警ら区 警ら区 第 1 警ら区 第 2 警ら区 第 3 警ら区 第 4 警ら区 第 5 警ら区 2 警ら路線 活動区域 岡山中央 岡山東 岡山西 岡山南 玉野 児島 倉敷 水島 総社署管内 赤磐 備前 瀬戸内署管内 玉島 笠岡 井原署管内 標準警ら時間 1 時間 1 時間 1 時間 岡山北 津山 美作 美咲署管内 1 時間 30 分 高梁 新見 真庭署管内 1 時間 30 分 警ら路線活動区域 ( 路線 ) 標準警ら時間 A 路線国道 2 号線 海岸線 国道 2 号線沿い B 路線国道 53 号線 中国自動車道 吉野川 吉井川沿い 1 時間 30 分 1 時間 30 分 C 路線国道 180 号線 中国自動車道 ( 又は JR 姫新線 ) 旭川沿い 1 時間 30 分
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