行した 今回の改正で, いかなる点が改正され たか, 国内外で指摘されている問題点を反映し たか否か, 中国 米国間の知的財産権紛争の WTO パネルの最終判断に適合するようにされ たか否か, まだいかなる問題が残っているか, そ してそれにいかに対処すべきかなどが問題とな る 本稿では, 以上の問

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1 中国税関における知的財産権侵害物品の水際取締り 崔紹明 * 1. はじめに知的財産権の国際的保護については, 従来, 1883 年の工業所有権の保護に関するパリ条約, 1886 年の文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約とそれらの改正条約に基づいて行われてきた 1980 年代に入ると, 知的財産権の濫用的行使を防止し, 発展途上国への技術移転等を促進させようとする発展途上国側と知的財産権の国際的保護を強化しようとする先進国側との対立から, 世界知的所有権機関 (WIPO) における条約改正作業が停滞するようになった 1 そこで,1986 年 9 月に開始されたGATTウルグアイ ラウンドという多国間の包括的貿易交渉の場において, 新たに知的財産権の問題がとりあげられることになった 年 1 月 1 日に, 世界貿易機関 (WTO) が成立し, その付属協定である 知的所有権の貿易関連の側面に関する協定 (Agreement on Trade-Related Aspects of Intellectual Property Rights) ( 以下, TRIPs 協定 と略す ) が発効した TRIPs 協定は, 知的財産権の保護の基準のみならず, その実効的行使及び効果的な紛争解決手続を規定し, 加盟国に対し, 知的財産権の保護及びその侵害に対する効果的な救済措置の提供を義務付けている 3 知的財産権の実効的行使には, 国境措置が含まれ, 税関における知的財産権侵害物品の取締りは, その一翼を担うものとなる 年 12 月 11 日にWTOに加盟した中国 5,6 も, 7 このTRIPs 協定上の義務を果たすべく, 税関における知的財産権侵害物品の水際取締りを含めた知的財産権に関する法制度の整備を行ってきた しかし, 中国から輸出される知的財産権侵害物品は先進諸国の税関で大きな問題となっている 8,9,10,11 これは, 中国が改革開放政策により, 高度経済成長を遂げ世界の工場とまで言われ, 先進諸国の主要貿易国になりつつあるだけに, 看過できない問題になっている 12 先進諸国は, 中国の知的財産権保護政策, 税関における知的財産権侵害物品の水際取締対策の強化に強い関心を示しており, 米国通商代表部 (USTR) は, 毎年 外国貿易障壁報告書 を発表して, 中国の知的財産権の保護状況についても報告している 13 また,2007 年 4 月 10 日, 米国は, 中国における知的財産権の保護制度に欠陥があること等を理由にWTO 紛争解決機関に提訴した 14 これは, 米国がはじめて中国の知的財産権保護についてWTOに提訴したものであり, 中国の税関実施規則は, その争点の一つになっている 年 1 月 26 日,WTOのパネル報告書が出された 16 他方, 中国国内においても, 知的財産権者の権利濫用等を含めた税関における知的財産権侵害物品の水際取締りの制度上, 実施上の問題点がしばしば指摘されている このような中,2009 年 7 月 1 日に, 中国の税関総署 17 は, 中華人民共和国税関の 中華人民共和国知的財産権税関保護条例 に関する実施規則 ( 以下, 実施規則 と略す) 18 を新たに施 * 早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程, 早稲田大学グローバル COE プログラム成熟市民社会型企業法制の創造 企業法制と法創造 総合研究所 知的財産法制研究センター リサーチアシスタント 161

2 行した 今回の改正で, いかなる点が改正され たか, 国内外で指摘されている問題点を反映し たか否か, 中国 米国間の知的財産権紛争の WTO パネルの最終判断に適合するようにされ たか否か, まだいかなる問題が残っているか, そ してそれにいかに対処すべきかなどが問題とな る 本稿では, 以上の問題意識を念頭に置きなが ら, 中国の 2009 年実施規則の改正内容を明らか にした上で, 中国 米国間の知的財産権 WTO 紛争事案, 中国税関における知的財産権侵害物 品の水際取締制度に関する議論を踏まえながら 考察し, 若干の検討を試みて, 私見を述べたい なお, 本稿の次に,2009 年実施規則の日本語 訳を資料として掲載しており, 本稿では, 条文 の引用を必要最小限に止める 2. 中国税関における知的財産権侵害物品の水際取締りの法的根拠 中国税関における知的財産権侵害物品の水際 取締りの始まりは,1989 年から始まった中国 米国間の知的財産権協議に密接に関係してい る 年 1 月 17 日の第 2 回協議において, 中 国 米国は 知的財産権の保護に関する覚書 に調印し, 中国政府は, はじめて輸入貨物の通 関手続において知的財産権の保護措置を実施す ることを承諾した 年 7 月 15 日, 国務院は, さらに税関知的財産権保護業務を強化するこ とに関する決定 を公布し, はじめて税関に知 的財産権保護の実施権限を付与した 21 国務院の決定に基づき,1994 年 9 月 1 日, 税関 総署は 税関の監督 管理業務において知的財 産権の保護を強化することに関する通知 を公 布し 22, 税関における知的財産権の保護が始 まった しかし, 当時の法制度には, 税関にお ける知的財産権の保護に関する制定法上の根拠 規定は存在しなかった 年 7 月 5 日に国務 院が公布し, 同年 10 月 1 日から施行した 中華人 民共和国知的財産権税関保護条例 ( 以下, 条 例 と略す ) 24 が, 中国税関における知的財産権 保護制度の始まりである 条例の施行と同時に, 同条例に基づき,1995 年の実施規則 25 も施行さ れた 中国は,2000 年の 中華人民共和国税関法 26 ( 以下, 税関法 と略す ) 改正を行う際, はじ めて知的財産権税関保護の制度を法律において 確立した 27 その後,WTO の加盟を果たし, TRIPs 協定上の義務を履行するために,2003 年 に条例を改正し 28,2004 年に実施規則を改正し た このように, 中国は, 特許法, 商標法, 著 作権法, 対外貿易法, 税関法等の知的財産権関 連法規に基づき, 条例, 実施規則に従い, 税関 における知的財産権侵害物品の水際取締りを 行っている 31 そして,2009 年に税関総署は実施規則を新た に改正した 条例を効果的に実施するために制 定された実施規則の今回の改正は, 税関職員だ けでなく, 知的財産権者, 荷受人 荷送人にとっ ても, 重要な意味を持つ 年実施規則の主な改正点 2009 年実施規則は,2004 年実施規則より条文 を 6 ヵ条増やし, それに 27 ヵ条の条文内容につ いて修正, 整理を行い, これらによって, 税関 の法を執行するための規範性及び透明度を増加 させることを目指している そして, 今回の改 正は, 税関, 知的財産権者及び荷受人 荷送人 の権利義務を合理的に規定し, 税関の実効的な 法の執行と法執行コストの低減, 知的財産権者 の便宜とその権利濫用の防止, 法執行の抑止力 の保証と合法の輸出入の利便性等において基本 的に衡平を図ったものである 32 ⑴ 総則 2004 年実施規則 3 条に 知的財産権者は, 権 利侵害疑義貨物が輸出入されようとしていると 発見した場合, 本実施規則第 3 章の規定に基づ き, 税関に権利侵害疑義貨物の差押を申立てる ことができる 関係する貨物が税関総署登録の 162

3 知的財産権を侵害する疑いがある場合, 知的財産権者は, 税関に通報し, かつ本実施規則第 4 章の規定に基づき, 税関に権利侵害疑義貨物の差押を申立てることができる と定められていた 税関知的財産権登録を行った場合, 知的財産権者が職権による差押の保護しか受けられず, 申立による差押の保護を享受できないとの誤解が生じるおそれがある 今回の改正によって, このような誤解が生じないように, 関係する内容を削除し, 修正した 33 また,2004 年実施規則 4 条に, その輸出入貨物の知的財産権状況を申告する必要がある場合, 荷受人 荷送人は, 税関に事実通りに申告し, かつ関係する証明書類を提出しなければならない と定められていた しかし, 知的財産権の種類が多く, 情況が複雑で, 荷受人 荷送人に, 輸出入する際, 知的財産権の申告を要求するのは, 合理的ではなく, 実務的に困難であるため, 今回の改正によって, 申告条件を緩和し, 税関が輸出入貨物の知的財産権状況の申告を求める場合 に限定した 34 ⑵ 知的財産権の登録知的財産権者が 知的財産権税関保護登録システム を通じて登録申請を行うよう,6 条 1 項は, 登録申請書の内容について, 知的財産権者に関する情報, 知的財産権の種類に応じてそれに関する情報, 知的財産権の侵害状況に関する情報等を項目別に詳細に規定した それに, 税関と申請者との連絡の必要性から, 従来の連絡方法のほかに, 申請者にメールアドレスの提供も要求した 年 12 月に改正された特許法 条は, 特許権者が人民法院または知的財産権主管機関に実用新案または意匠の権利侵害紛争の処理を申立てる前に, 国務院特許行政機関に 特許権評価報告 の発行を申請しなければならないと規定した これとの整合性を保つために,7 条 1 項 2 号は, 特許権者が, 実用新案または意匠の登録を申請する場合, 従来の 実用新案検索報告 または 意匠公告 ではなく, 国務院特許 行政機関の発行した特許権評価報告 を提出するよう修正された 年実施規則 8 条の登録費に関する規定は, 一般原則に止まり, 具体性を欠いたので, 税関総署は 知的財産権税関保護登録費の徴収について 38 との公告を出した 今回の改正は, この税関総署公告の主な内容を8 条に取り入れた 39 知的財産権者が税関総署の登録更新を許可する期間を知る権利を保証し, 税関総署が合理的に更新申請を審査する期間を保障するために, 10 条に, 税関総署は, 全ての更新申請書類を受領した日から10 執務日以内に更新を許可するか否かの決定を下し なければならないとの内容が追加された 40 今までによくあった, 知的財産権者が速やかに登録の変更または抹消を申請しなかったことにより, 合法の貨物の通関に遅延を生じさせた問題を解決するために,12 条 2 項は, 知的財産権者が 規定する期間内に税関総署に登録の変更または抹消を申請 しなかったことをも, 税関総署の職権による登録抹消事由の一つとした 同時に, 他人の合法の輸出入に重大な影響を及ぼした ことを税関総署が職権に基づき登録を抹消するための前提条件にしなければならないと規定した 41 ⑶ 申立による差押 2004 年実施規則 16 条の税関が貨物を差押える前に知的財産権者が貨物を調べ, 申立を撤回することができるとの規定を2009 年改正で削除した 条例 29 条 2 項の規定によると, 税関の差押えた貨物について後に権利侵害とならないと証明された場合, 知的財産権者が損害賠償責任を負わなければならない しかし, 税関が貨物の通関を停止した後, 知的財産権者が貨物の権利侵害状況を確認し, 申立を撤回することができると認めるとすれば, 知的財産権者が申立を撤回することによって損害賠償責任を負わなくても済む情況を生じさせることができ, 荷受人 荷送人からみれば公平を欠く結果となる もっとも, 差押える前の確認, 申立の撤回を認めな 163

4 くなるが, 知的財産権者の享受すべき権利を保障しなければならない 17 条 2 項は, 税関が貨物を差押えた後知的財産権者が貨物を調べることができると規定し,18 条は, 知的財産権者が法定期間内に税関に貨物の差押の解除を申立てることができると規定した 条は, 知的財産権者が税関の差押えた貨物について権利侵害行為の停止命令または財産保全の措置の実施を人民法院に申立てる際, 司法による差押を請求事項に入れなければならないことを明確にした 43 ⑷ 職権による調査 処理 21 条は, 荷受人 荷送人の知的財産権状況申告を通関停止前にし, 税関の知的財産権者への通知を通関停止後にしたことにより, 税関の権限を強化し, 知的財産権者の負担を軽減させた 44 また, 税関が貨物の通関を停止する手続の発動要件が明確性を欠き, 合法貨物の通関の遅延を招く問題が頻発したことを踏まえ, 規定する期間内に荷受人 荷送人が貨物の知的財産権状況を申告し, 関係する証明書類を提出していなかった場合, または 税関は貨物が税関総署で登録された知的財産権を侵害する疑いがあると認める理由がある場合 を税関が貨物の通関停止手続を発動する前提条件とした 年実施規則 22 条 2 項が, 総担保について規定したが, 税関総署 2006 年第 31 号公告の 知的財産権総担保の徴収について 46 が出るまでに, 具体的な実施規定はなかった 24 条は, この税関総署公告を基礎に総担保について詳細に規定した 47 知的財産権の性質は私権であることを踏まえ, 税関が権利侵害事件を調査 処理する際, できる限り知的財産権者の意思を考慮し, 当事者が協議を通じて権利侵害紛争を解決するよう奨励することにより, 政府機関の法を執行するコストを軽減する 27 条は, このような趣旨で, 知的財産権者が荷受人 荷送人と和解した後, 税関が調査手続を取り止め, 貨物の通関を許可することができるとの内容を採り入れた 48 一般的に, 税関が職権に基づき差押える特許権侵害疑義貨物は, 申立による差押の場合より, 権利侵害の疑いがより明白である したがって, 荷受人 荷送人の通関解放申立を受理する際, より慎重でなければならない 基本的に税関は貨物の権利侵害状況に対する調査 認定が終了する前に, 関係する貨物の通関を許可してはならない そうでなければ, 権利侵害事実が明らかな貨物が市場に流入し, 知的財産権者に重大な損害をもたらすことになる 28 条 2 項は, 条例 18 条,19 条及び20 条の規定に基づき, 貨物が関係する特許権を侵害するか否かを税関が認定できない ことを税関が特許権侵害疑義貨物の通関を許可するための前提条件とした これは, 申立による差押の場合と異なる 49 旅客が権利侵害物品を携帯し出入国する際, 権利侵害物品の数量が少なく, 当事者が通関に急ぐ場合, 税関は行政規定に基づき調査 処理することが困難である 31 条は, 旅客検査及び郵便物の監督 管理実務の必要性に応じて, 手続を簡潔にし, 当事者が任意に権利侵害物品を放棄した場合, 調査 処理を行わないと規定した また, 条例 28 条の規定によると, 個人携帯または郵送の出入国の権利侵害物品が 個人使用, 合理的数量 を越えなければ, 税関はその通関を許可しなければならない しかし, 合理的数量 について具体的な基準がなく, 侵害物品を分散して携帯または郵便で出入国させる手口が発生している 31 条は, このような問題に対処するために, 合理的数量 に拘らず, 個人使用 の性質を強調し, 権利侵害物品の所有者にその物品が 個人使用 に属する証拠を税関に提供する義務があると規定した 50 実務上, 荷受人 荷送人の名称を偽り, または他人の名義で権利侵害貨物を輸出入することがよく行われている 税関は, 調査 処理を行うが, 情況が複雑で法執行資源の限界もあり, 相当な時間を費やしても本当の輸出入者を明らかにすることができない場合もある 税関の処理期間を短縮し, 法執行の資源を新しい権利侵害活動の阻止に用いるために, 税関総署 2005 年第 164

5 48 号公告 当事者を明らかにすることができない知的財産権侵害貨物の没収に関する公告 51 は, 権利侵害の事実が明白であるが, 当事者を明らかにすることができない場合, 税関が関係する貨物を没収することができると規定した 32 条は, この公告の内容を採り入れた 52 ⑸ 貨物の処分及び費用税関の競売した権利侵害貨物が流通経路に流入し, 知的財産権者に損害をもたらすことを防ぐために, 税関総署 2007 年第 16 号公告 知的財産権侵害貨物の没収及び法に基づく競売に関する事項 53 は, 税関が権利侵害貨物を競売にかける際, 事前に知的財産権者の意見を求めなければならない と規定した 33 条は, この公告の規定を採り入れた それに,2004 年実施規則 30 条の 知的財産権者が税関に協力し権利侵害貨物を廃棄する場合, 税関は必要な監督を行わなければならない との内容を改めて,33 条は, 知的財産権者が税関の委託を受け権利侵害貨物を廃棄する場合, 税関は必要な監督を行わなければならない と規定した 年実施規則 32 条 3 項の 貨物の通関を許可する場合 には, 税関が荷受人 荷送人に通関解放金を徴収し, 特許権侵害疑義貨物の通関を許可する場合を含まないと解釈すべきであるが, 規定はこのような場合を明確に除外していないから, 誤解が生じるおそれがある すなわち, 特許権者は, 税関が通関解放金を徴収し特許権侵害疑義貨物の通関を許可した後, 直ちに税関にその担保金の返還を求めることがある しかし, 税関の差押は, 特許権者の申立に基づき為したものであり, 先に特許権者に担保金を返還することは, 荷受人 荷送人にとって公平を欠くことになる このような情況をなくすために,35 条は, 特許権侵害疑義貨物の通関許可とその他の通関許可を区別し,36 条は, 特許権事案の場合, まず荷受人 荷送人の担保を処理し, 後に特許権者の担保を処理する 原則を明確にした 55 ⑹ 附則 国務院の オリンピック標識保護条例 56 及び 万国博覧会標識保護条例 57 の規定によると, 税関が条例に基づきまたは参照し, オリンピッ ク標識及び万国博覧会標識に対して保護措置を 実施しなければならないが,2004 年実施規則に は, 関係する規定はなかった 今回の改正は,37 条を挿入し, 税関は, 本規則に参照してオリン ピック標識及び万国博覧会標識に対し保護を実 施する と規定した 58 税関と知的財産権者との間の権利確認に関す る連絡及び手続進行に関する通知の送達を迅速 に行う必要性があり, ときにはファクシミリ及 び電子メール等が必要不可欠な送達方法となる 例えば, 商標権侵害貨物の写真の送付等の場合 である 40 条は, 税関の書面による通知は, 手 渡し, 郵送, ファクシミリまたはその他の方式 により, これを送達することができる と規定 し, その他の方式 には電子伝送が含まれる 59 権利侵害疑義貨物の差押申立の提出及び担保 の提供に関する期間の計算をめぐって, 税関と 知的財産権者との間に理解の不一致がよくあっ たので,41 条は, 関係する期間の起算及び満了 を明確にした 中国 米国間の知的財産権 WTO 紛争事案 ⑴ 概要 2007 年 4 月 10 日, 米国政府は WTO 紛争解決 手続 1 条,4 条及び TRIPs 協定 64 条の規定に基づ き, 中国を WTO 紛争解決機関に提訴し, 知的財 産権の保護と実効的行使の問題について, 中国 政府との協議を要請した 61 米国は, 具体的に,4 つの問題について訴え た すなわち,⑴ 中国が著作権侵害の海賊行為 及び商標権侵害の模倣行為に対して刑事訴求手 続を開始する基準は高いこと,⑵ 没収した知的 財産権侵害物品に対する中国税関の処分措置が 不当であること,⑶ 出版, 発行の許可を受けて いない作品が中国では著作権及び著作隣接権の 165

6 有効な保護を受けられないこと,⑷ 著作権侵害に関して, 中国の刑法の適用範囲により, 無断で著作物を複製した者がそれを配布しない限り, 刑事責任を負わないから, 大量に著作物を複製した者は刑事処罰を受けない可能性があることである 62 なお, 日本,EU( 欧州連合 ), カナダ, メキシコも実質的な貿易上の利害関係を有するとして, 第三国としての参加を申し入れ, 中国はこれを了承した 63 中国 米国間の協議は,2007 年 6 月 7 日から 8 日にかけて行われたが, 不調に終わった 同年 8 月 13 日, 紛争解決手続 6 条の規定に基づき, 米国は紛争解決機関にパネルの設置を要請した 同年 12 月 13 日,3 人の専門家によるパネルが設置され, 専門家による審理段階に入った パネルは,2008 年 4 月 日及び6 月 日, 双方当事者に面会し, 同年 10 月 9 日, 最初の裁定報告書を提出し, 双方当事者の意見を聴取した後, 同年 11 月 13 日, 最終の裁定報告書を提出した 2009 年 1 月 26 日, このパネルの裁定報告書が公表された 同年 3 月 20 日, 紛争解決機関は, パネルの裁定と勧告を正式に採択した 64 ⑵ パネルの裁定結果パネルは, 著作権法 (copyright), 税関措置 (custom measure), 刑事訴求基準 (criminal thresholds) の3つの部分に分けて裁定した ⑴ 著作権法 4 条 1 項は, 中国の履行すべきTRIPs 協定 9 条 1 項の規定するベルヌ条約 5 条 ⑴の遵守義務, 及びTRIPs 協定 41 条 1 項の国際的義務に適合しない ⑵ 税関措置について, 米国は中国の税関措置がTRIPs 協定 59 条及び同条に規定する46 条 1 文と相容れないことを証明できなかった しかし, 税関措置における競売は, TRIPs 協定 59 条及び同条に規定する46 条 4 文と相容れない ⑶ 米国は, 中国の刑事訴求基準に関する規定がTRIPs 協定 61 条 1 文の規定する義務に適合しないことを証明できなかった 年 4 月 15 日, 中国は, パネルの裁定及び勧告を実施する意思を書面で通報した 66 ⑶ 知的財産権侵害物品の税関処分措置中国税関の没収した知的財産権侵害物品の処分措置に関する問題について, 米国は, 条例及び2004 年実施規則を挙げ, また, 審理過程において, 税関総署 2007 年第 16 号公告を取り上げた 特に, 条例 27 条,2004 年実施規則 30 条及び税関総署 2007 年第 16 号公告 1 条である これらの規定は, いずれも税関当局に没収された知的財産権侵害物品の処分問題に関係する これらの規定によると, 税関の没収した権利侵害貨物に対して, 税関は, 以下の規定に従い処分しなければならない 没収された権利侵害貨物が直接に社会公益事業に用いることができる場合, 社会公益事業に用いるために, 税関はそれを関係する公益機関に引き渡さなければならない 知的財産権者が買取る意思を有する場合, 税関は, それを有償で知的財産権者に譲渡することができる 没収された権利侵害貨物が社会公益事業に用いられず, かつ知的財産権者が買取る意思はない場合, 税関は, その権利侵害の特徴を取り除いた後, 法に基づきこれを競売にかけることができる 権利侵害の特徴を取り除くことができない場合, 税関は, それを廃棄しなければならない 米国は, これらの規定が中国税関当局の没収した知的財産権侵害物品を処分する 強制案 (compulsory scheme) であり, 税関当局が自由裁量権を行使して権利侵害物品を廃棄することができず, 権利侵害物品が流通経路に流入することを認める処分方法を優先しなければならないとして,TRIPs 協定 59 条及び46 条の規定に適合しないと主張した 67 パネルは,⑴TRIPs 協定 46 条の原則はいかなるものか,⑵ 公益機関に寄贈することと知的財産権者に有償で譲渡することはTRIPs 協定 46 条 1 文の規定に適合するか否か,⑶ 権利侵害物品を競売にかけることは税関が権利侵害物品を廃棄することができない結果をもたらすか否か,⑷ 違法に付された商標の単なる除去 がされた物品を競売にかけることができるか否かについて, 検討し結論した 68 まず, パネルは,TRIPs 協定 46 条について分 166

7 析し, この規定の原則が 侵害を効果的に抑止すること であり, この原則によれば, 権利侵害物品を処分する方法及び救済措置は加盟国に委ねられ,TRIPs 協定 59 条に定める侵害物品の廃棄または処分に尽きるものではないとした 69 次に, 米国は, 公益機関に寄贈する処分方法自体について異議を申立てなかったが, 寄贈について次のように主張した すなわち, もし寄贈物品が欠陥製品または品質の悪い製品であれば, 知的財産権者の信用を害することとなる また, もし受贈者が後にこれらの物品を売却したら, これらの物品が流通経路に流入し, 知的財産権者の利益を侵害することとなる これに対して, 中国は, 審理段階において, 中国公益寄贈法 6 条 寄贈は, 法律及び法規に適合し, 社会の公共道徳に反せず, 公共利益及び他人の権利を侵害してはならない との規定を取り上げた パネルは, 公共利益を侵害してはならない との規定により, 欠陥製品を寄贈から排除することができると述べた また, 品質の悪い製品が知的財産権者の信用を害するおそれがあるとの米国の主張に対して, パネルは, 寄贈が通常の流通経路ではなく, 赤十字社が流通経路外で製品を配布すると認定した 公益機関から受贈する者は, 他の消費者のような選択権を有せず, 潜在的な消費者とはいえない 寄贈が知的財産権者の信用を害する証拠はない 逆に, 二人の国際的に著名な知的財産権者が赤十字社の権利侵害物品の配布活動に参加した証拠により, 彼らは寄贈が彼らの信用を害すると考えていないことを説明することができる したがって, 米国は, 知的財産権者の信用を害することを防ぐために, 税関が社会公益機関に品質の悪い権利侵害物品を寄贈する権限を有しないことを証明することができなかった この問題について, 中国政府は,2004 年実施規則 30 条に 関係する公益機関が税関の没収した権利侵害貨物を社会公益事業に用いる場合, 税関は必要な監督を行わなければならない と規定していると主張し, 税関総署が中国赤十字社との間で2004 年 5 月に調印した覚書も提出した この覚書は, 税関の監 督義務, 権利侵害製品の使用目的と方法, 及びこれらの製品の流通経路への流入を防止する措置を規定している パネルは, 覚書により税関の権利侵害物品に対する処分方法を説明することができ, かつこの方法が権利侵害物品を新たに流通経路に流入させないとした なお, 知的財産権者への転売について, 条例 30 条は できる との文言を使用しており,2004 年実施規則は, 寄贈と転売が選択可能なもので, 前後関係はないと規定している 知的財産権者への転売が唯一の適用可能な選択肢である証拠はなく, 上述した問題に類似するとして, パネルは, これ以上の判断を控えた 70 さらに, パネルは, 権利侵害物品の競売と廃棄との関係について判断した 条例は, 寄贈, 転売, 競売, 廃棄の4つの処分方法を規定し, 転売と競売について できる との文言を使用し, 寄贈と廃棄について しなければならない との文言を使用している 権利侵害物品の特徴を取り除くことができない時, 税関当局が権利侵害物品を廃棄しなければならない しかし, 当然に権利侵害物品の特徴を取り除くことができる時, 税関当局が権利侵害物品を廃棄する権限はないと推定することはできない 権利侵害特徴の除去は競売の前提条件の一つに過ぎず, 権利侵害特徴の除去だけでは競売にかけなければならないことにならない なぜなら, 競売は選択肢の一つであり, 強制的に行わなければならない処分方法ではないからである 最終的に, パネルは, 中国税関が権利侵害物品を競売にかける権限を有するから, 権利侵害物品を廃棄する権限がなくなることを米国が証明することができなかったと判断した すなわち, 米国は, 中国がTRIPs 協定 59 条及び46 条 1 文の規定に違反したことを証明できなかった 71 最後に, パネルは, 中国税関の競売措置と TRIPs 協定 46 条との関係について, 判断した TRIPs 協定 46 条の目的は, 侵害を効果的に抑止する ことであり, 違法に付された商標を単に除去し流通経路に流入した商標権模倣商品に, 製造され, または単独に輸入された同様の違法 167

8 商標が容易に付されることができるから, 新たな権利侵害となるおそれがある 商標権模倣商品が模倣商標を付するだけでなくできるだけ真正商品の外観を模倣することは, 模倣商品が消費者の混同を惹起するために真正商品を模倣することと同じである 権利侵害商標が除去されても, 商品の性状が真正商品に類似しているから, 権利侵害商標が再度付されることにより, 新たな権利侵害となる可能性はある したがって, 侵害を効果的に抑止し, 新たな権利侵害行為の発生を避けるために,TRIPs 協定 46 条は, 違法に付された商標の単なる除去が足りず, その他の措置により新たな権利侵害が発生しないことを保証しなければならないことを規定した これに対して, 中国政府は, 権利侵害物品を競売にかける前に知的財産権者の意見を求めることが, 違法に付された商標の単なる除去 以外のその他の措置にあたると主張した しかし, パネルは, 知的財産権者の意見によって権利侵害物品の性状を直ちに変えることができず, それに知的財産権者の意見を求めることは協定の要求する義務ではなく, 違法に付された商標の単なる除去 に関するものではないとした そして, 競売にかける権利侵害物品の最低競売価額があるから, 権利侵害者が低価額でそれを購入し新たに権利侵害商標を付する機会がないことを保証することができるとの中国の主張に対して, パネルは, 確かに権利侵害商標の除去された商品が権利侵害商標の付された商品より価値が低くなるが, 輸入者または第三者にとって依然として購入する価値があり, かつ新たに権利侵害商標が付される可能性により, 新たな権利侵害となる危険性があるとした ほかにも, パネルは, 中国税関当局の権利侵害物品を競売にかける処分措置がTRIPs 協定 46 条 4 文の 例外的な場合 にあたらないとした 最終的に, パネルは, 中国税関の競売措置がTRIPs 協定 59 条及び46 条 4 文の規定に適合しないと結論した 72 ⑷ 小結今回のWTO 紛争事案は, 中国と米国が知的 財産権の問題について,WTO 紛争解決機関において, はじめて争ったものである もともとは, 米国国内の知的財産権者が中国の法執行の問題に不満があったが, 最終的に中国の立法に関する訴えとなった 73 紛争の審理過程において, 中国 米国の提出した証拠には, 中国の法律, 行政法規及び行政規則だけでなく, 人民法院の司法解釈, 判例及び指導意見も含まれた パネルがこれらの証拠を全て検討し, 法的判断を下したことは, 本来国家主権範囲内に属する立法, 司法及び行政措置が具体的な事案においてWTOの全面的な審査を受けることを意味する 74 また, 審理過程において, 中国の法律, 法規及び司法解釈等に, 整合性を欠く箇所が散在することが明らかになった 今後, 中国は, 立法技術, すなわち国内の法と法の整合性だけでなく, 国内法と国際法との整合性を重視しなければならない 75 中国税関の権利侵害物品の処分措置とTRIPs 協定 46 条 4 文との関係については, 中国の措置がTRIPs 協定上の基準を満たしているとの見解はある すなわち,⑴ 不正商標商品を公益事業に用いることは, 流通経路への商品の流入ではないから, 違法に付された商標の除去またはその他の要件を満たす必要はない ⑵ 知的財産権者が権利侵害物品を買取る場合, 流通経路への商品の流入となるが, 知的財産権保護措置の目的は, 権利者に損害を与えない ことであるから, 流通経路への商品の流入がいかなる要件を満たすべきかを知的財産権者に委ねるべきである ⑶ 違法に付された商標を除去しても権利侵害の性状を除去できない物品については, それを廃棄するから, 流通経路への流入可能性はない ⑷ 違法に付された商標を除去して権利侵害の性状を除去できる物品については, それを競売にかける際, 公益事業に用いられず, かつ知的財産権者が買取る意思はないとの要件を満たさなければならないから, 単なる除去 にあたらない 76 しかし, 上述した通り, パネルは, 中国税関 168

9 の競売措置がTRIPs 協定 59 条及び46 条 4 文の規定に適合しないと判断し, 関係する法律, 法規の改正を中国に要求した 77 もっとも, パネルは, 中国が税関に貨物を競売にかける権限を付与する権限, 加盟国が権利侵害貨物を処分する諸方法の優先順位を決める権限を有することを認め, またTRIPs 協定 59 条の 権利侵害貨物 とは, 輸入貨物を意味し, 輸出貨物が含まれず, 中国の税関措置が輸出貨物にも適用しており,TRIPs 協定の最低限基準の保護を超えていると判断した 78 実際上, 中国税関の統計によると,2005 年から2007 年にかけて中国税関の処分した権利侵害貨物には, 輸出貨物が99.85% を占め, 輸入貨物が0.15% を占めて, 輸入貨物を処分する際, 競売方法が利用されたことは一度もなかった したがって, 中国は条例 27 条及び2004 年実施規則 30 条の文言を若干調整すれば, その要求を満たすことができる 79 中国がパネルの裁定及び勧告を速やかに実施するための妥当な期間について, 紛争相手国の米国と話し合うことになっている 80 しかし, 少なくとも,2009 年実施規則には, このパネルの裁定及び勧告を反映していない 中国は,WTO 加盟国として,WTO 紛争解決手続を尊重し, 審理過程において積極的に権利を主張する一方, その判断を真摯に受け止めなければならない 若干の検討中国 米国間の知的財産権 WTO 紛争事案において, 中国税関の知的財産権侵害物品の処分措置だけが争点となったが, 以下では, 実施規則のその他の問題点について, 検討する ⑴ 取締りの対象及び範囲 TRIPs 協定 51 条は, 輸入されるおそれがあると疑う不正商標商品または著作権侵害物品に対する税関による取締りを加盟国に義務付けているが, 知的財産権のその他の侵害物品及び輸出 されようとしている侵害物品に対する税関による取締りを加盟国に委ねている 中国は, 商標権, 著作権及び著作隣接権, 特許権を税関知的財産権保護の対象とし, また輸出入物品をその範囲としている ( 条例 2 条,3 条 ) 原産地表示については, 税関法 41 条に規定が置かれているが, 条例, 実施規則に規定はない 商標権, 著作権及び著作隣接権を税関の保護対象とすることについては, 異見が見当たらないが, 特許権については, 見解が分かれている 特許が高度な技術性を有し, 特許権者が税関に特許権侵害疑義貨物の差押を申立てるための証明も困難であり, その権利侵害の認定が複雑であるから, 税関が判断することが難しく, また合法の貨物の迅速な輸出入に影響を及ぼすおそれがある それに,WTO 加盟国間の技術格差が大きくて, 遅れている発展途上の加盟国は, 輸入される特許技術に厳しい税関保護を行うことにより, 自国の産業発展が阻害されることを望んでいない 82 したがって, 税関が特許権侵害疑義貨物に対する実質的調査 処理手続を執らず, 事案を司法機関または知的財産権専門機関に移送し, 税関の監視 統計情報及び見本を証拠として提供するに止まるという政策方法も考えられる 83 他方, 特許法は, 実用新案及び意匠の出願に対して, 無審査制度を採っており (40 条 ) 84, 権利の取得が容易で, 権利の安定性が欠け, 濫用されるおそれがあるから, 実用新案権, 意匠権を税関の保護対象から外し, 特許権だけを保護するという考え方がある 85 また, 取締方法の観点から, 特許権を職権による調査 処理の対象から外し, 特許権に申立による差押だけの保護を与えるとの見解もある 86 しかし, 国家の経済, 国民の生活における知的財産権の重要性が増している中, 知的財産権の保護を強化することによって, 知的財産権者の創作意欲を促進し, 結果的に経済の発展, 社会全体の利益向上につながる 87 特許権は, もっとも重要な知的財産権であり, それに関する問題は, 制度的に解決できると考える 実施規則は, 特許権 169

10 侵害疑義貨物について, 通関解放制度を用意しており, また, 今回の改正で実用新案権及び意匠権の問題について修正を行った 他方, 知的財産権の種類が増えつつある中, 中国税関の知的財産権保護対象は, まだ少なく, 回路配置利用権, 動植物の品種等も, また中国が優位に立つ知的財産権, 例えば, 伝統知識, 遺伝資源等も, 保護対象に入れるべきとする見解がある 88 先進技術の導入を促進し, 自国優位の知的財産権の保護を強化するために, 保護対象の拡大が必要である しかし, 税関の知的財産権保護は, 知的財産権法の保護対象に大きく依存し, 知的財産権法の整備に伴い, その保護対象を順次拡大していかなければならない ⑵ 登録実施規則には, 知的財産権者による情報提供に関しては, 登録 89 によるもの (6 条 1 項,7 条 1 項 ) と申立によるもの (14 条 ) がある 登録について, 知的財産権の種類及び特徴に応じて, 登録に関する扱いを異にすべきとする見解がある すなわち, 商標権については, 登録を知的財産権者に義務付け, 税関が職権に基づき保護措置を実施し, 著作権については, 任意登録とし, 税関が職権または申立に基づき保護措置を実施し, 特許権については, 登録を要求せず, 税関が特許権者の申立に基づき保護措置を実施するが, 権利侵害の有無についての認定を行わない 90 しかし, 通関する貨物量, 保護すべき権利の数, 税関職員の規模等を考えると, 税関は, 全ての知的財産権を把握し, 全ての貨物を審査 検査して知的財産権侵害物品を漏れなく発見するのが困難である これに対して, 知的財産権者は, その知的財産権, 関係する商品及び輸出入, 侵害等の情況を把握することができる 91 税関は, より効果的な水際取締りを行うために, 知的財産権侵害物品についての直接の利害関係者である権利者から, 具体的な情報の提供を受け, これを基に重点的な審査 検査を行う必要がある 92 また, 知的財産権者は, 知的財産権, 知 的財産権者に関する情報を予め登録しておけば, 税関に権利侵害疑義貨物の差押を申立てる際, これらの情報を提出する手間を省くことができる さらに, 税関は知的財産権者の登録した連絡方法から最も効率的な連絡方法をとることができる 登録に関しては, 知的財産権の種類に応じて, 異なる取り扱いをとる必要はない それより, 実施規則は, 登録を職権による調査 処理の前提条件としており (21 条 ), 税関の職権を制限することが大きな問題となる 93 税関総署で登録していない, 知的財産権者の差押申立のない権利侵害疑義貨物に対して, 税関が職権に基づく調査 処理を行えない事態が生じるおそれがある 特許権に関しては, その特性から, 登録していない, 差押申立のない権利侵害疑義貨物の発見が困難な場合が考えられるとしても, 商標権, 著作権侵害疑義貨物に対する取締りは,TRIPs 協定の規定する加盟国の義務であり, それを行わなければならない この問題を解決するために, 商標権について強制登録にし, 税関が職権による保護を行い, 著作権について任意登録にし, 税関が職権または申立による保護を行うという見解がある 94 しかし, 登録は,TRIPs 協定上の義務ではなく, 税関の効果的な保護及び知的財産権者の便宜に寄与するものであり, 知的財産権者に負担を強いることになってはならない 商標権, 著作権侵害疑義貨物に対して, 税関は, たとえその商標権, 著作権が登録されていなくても, 職権による取締りを行うようにする必要がある ⑶ 申立による差押と職権による調査 処理実施規則には, 申立による差押と職権による調査 処理がある 申立による差押と職権による調査 処理のいずれの場合にも, 知的財産権者の申立及び担保提供が必要である ( 実施規則 14 条,15 条,22 条 ) 申立による差押の場合, 知的財産権者は, 税関に権利侵害の事実が明らかに存在することを証明する十分な証拠を提出し, 税関に貨物価額に相当する担保を提供しなければならない これ 170

11 に対して, 職権による調査 処理の場合, 知的財産権者は, 権利侵害の事実が明らかに存在することを証明する十分な証拠を提出する必要はなく, 担保提供についても貨物価額に相当する担保ではなく, 実施規則 23 条または24 条の基準に従い担保を提供することになる また, 差押後の手続に関しても, 申立による差押の場合, 税関は, 権利侵害疑義貨物を差押えた日から20 執務日以内に, 人民法院の差押協力通知を受けそれに協力するか, 貨物の通関を許可するかとなる ( 実施規則 18 条 ) が, 認定手続を執らない 職権による調査 処理の場合, 税関は, 侵害疑義貨物を差押えた後, 認定手続を行う ( 同 27 条 1 項 ) そして, 税関は, 侵害疑義貨物を差押えた日から50 執務日以内に人民法院の差押協力通知を受けそれに協力するか, 貨物の通関を許可するかとなる ( 同 29 条 2 項 ) 証拠の提出基準, 担保の提供基準, 認定手続及びそれによる差押期間の相違により, 知的財産権者は, 申立による差押の手続を利用せず, 職権による調査 処理の手続に頼る傾向がある これらの相違は, 知的財産権者の差押申立手続を利用する意欲を阻害し, 知的財産権者が積極的に権利を行使しなくなり, 結果的に税関の職権による調査 処理が増え, 税関の負担が大きくなる 95 申立による差押と職権による調査 処理とは, 税関措置の発動原因が異なるだけで, 他の相違を認める必要はなく, 申立による差押の手続は, 権利侵害の事実が明らかに存在することを証明する十分な証拠の提出を除き, 職権による調査 処理の手続に準ずるべきである また, 実施規則は, 税関が職権に基づき権利侵害疑義貨物を差押える際, 知的財産権者の申立を必要としており, 税関の権限を制限することになる 知的財産権の私権性を重視した結果と考えられるが, 権利侵害貨物が知的財産権者の利益を侵害するだけでなく, ときには社会の公共利益, 国民の生命, 安全に危害を及ぼす場合もありうる 権利侵害の事実が明らかな場合は, 知的財産権者の申立がなくても, 税関に差押える権限を認める必要がある 96 ⑷ 認定手続知的財産権の種類により, 技術の含有量が異なり, それに対する認定の難易度も異なる 特に, 特許権は, 商標権及び著作権と異なり, 技術的要求が高い 特許権税関保護について,2 つの対処方法が考えられる すなわち, 専門家チームを組織し, 鑑定及び認定制度を整備した上で, 税関により強力な調査 認定権限, より長い調査 認定期間を付与する 実用新案権及び意匠権については, その不安定性のため, 法執行の中止制度を採る または, 税関は特許権に対する実質的調査 処理手続を執らない ただし, 特許権者の申立により, 税関は, 権利侵害疑義物品に対する監視, 統計を行い, 事案を司法機関または相応の専門機関に移送し, 税関の監視 統計情報及び見本を証拠として提供する 97 しかし, 税関により長い調査 認定期間を付与することは, 貨物の迅速な輸出入という要請に矛盾し, 実質的調査 処理手続を採らないことは, 特許権の税関保護を弱めることになる 実施規則は, 特許権の保護について特別な規定を置いており, 決められた期間内にいかに効果的に調査 認定を行うかが問題であって, 専門家の協力, 専門職員の養成, 鑑定及び認定制度の整備, 司法制度との連携等が重要となる ⑸ 担保提供実施規則には, 知的財産権者による担保提供と荷受人 荷送人による担保提供の規定がある 知的財産権者による担保提供は, さらに申立による差押の場合と, 職権による調査 処理による場合に分けられる 申立による差押の場合, 知的財産権者が貨物価額に相当する担保を提供する ( 実施規則 15 条 ) 職権による調査 処理の場合, 知的財産権者が貨物価額に応じて定められた担保を提供し, その上限額が設けられている ( 同 23 条 1 項 ) また, 税関総署で商標権を登録した知的財産権者は総担保を提供することができる ( 同 24 条 ) 他方, 特許権侵害疑義貨物の荷受人 荷送人 171

12 は, 貨物の通関を申立てる際, 貨物価額に相当する担保金を提供する必要がある ( 実施規則 20 条 1 項, 同 28 条 2 項 ) 知的財産権者の担保提供の目的は, その申立が不当な場合, 荷受人 荷送人の被った損失を弁償し, 及び貨物が税関に差押えられた後に発生した倉庫, 保管及び処分等の費用を支払うことである 98 申立による差押と職権による調査 処理とは, 手続開始原因が異なるだけであり, 知的財産権者が自由に権利を行使できるために, 担保基準を職権に基づく調査 処理のそれに統一すべきである 99 また, 知的財産権者が担保を提供しない場合, 税関は権利侵害疑義貨物を差押えて調査 認定を行うことができず, その通関を許可するしかないのが問題となる 100 貨物価額により担保金額が高額なため, 知的財産権者が全額を支払えない場合も, 権利侵害の事実が明らかな場合も考えられる 101 ので, 一律に担保基準を決定するのではなく, 基本的な基準を規定しながらも, 特殊な場合には, 柔軟性を持つ特別な配慮が必要である 他方, 荷受人 荷送人の担保提供の目的は, 通関貨物が特許権を侵害することになった場合, 特許権者の被った損害, 及び知的財産権者の支払った倉庫, 保管等の費用を弁償することである 知的財産権者の被る損害は, 知的財産権者が得るべきであろうライセンス料または荷受人 荷送人が販売により得るべきであろう利益などが考えられる 荷受人 荷送人の 貨物価額に相当する担保 提供基準は, 少なくとも職権による調査 処理における知的財産権者の担保基準に比べると, 荷受人 荷送人にとって, 負担が大きい 実施規則の規定する担保金額が高額で, その決定基準が明確ではない 実際に発生する損害及び費用を考慮し, 具体的な決定基準を提示し, 担保金額を設定すると同時に, 権利侵害の事実が明らかな場合等の知的財産権者の担保金額を減免する制度を検討する必要がある ⑹ 和解実施規則 18 条,29 条 2 項は, 知的財産権者が税関に関係する貨物の通関を求める場合, 税関が貨物の通関を許可しなければならないと規定している 知的財産権者が貨物によってその権利を侵害されていないと判断する場合も, 知的財産権者が荷受人 荷送人と和解した場合も考えられる また, 同 27 条は, 知的財産権者と荷受人 荷送人との和解について規定している 知的財産権が私権であり, 知的財産権者は, 法に違反しない, かつ社会の公共利益を害しない限り, その知的財産権を自由に行使する権利を有するから, 荷受人 荷送人にその知的財産権の使用を許諾することができる しかし, 知的財産権税関保護は, 行政的保護であり, 当事者間の民事責任に関する取決めである和解だけで取り止めるべきではない たとえ知的財産権者が荷受人 荷送人に一時的に知的財産権の使用を許諾する場合でも, 税関はその使用許諾の目的, 双方当事者の得る利益, 使用許諾を得た貨物の輸出入により生じる影響等を総合的に考慮し, 取止めを認めるか否かを判断しなければならない 当事者間の和解及び一時的な使用許諾について, 税関は当事者の利益だけでなく, 国家及び社会の公共利益も考慮する必要がある 102 ⑺ 並行輸入実施規則は, 並行輸入について規定していない 103 しかし, 知的財産権税関保護制度に並行輸入問題の処理を導入すべきとする見解がある 104 特許については, 属地性の原則に基づき並行輸入を認めない 先進国と発展途上国との間に技術格差があり, 特許を所有するのは, 大体先進国の知的財産権者であるから, 発展途上国が特許製品の並行輸入を禁止する場合, 実際上, 先進国特許権者の利益を保護することになる しかし, 中国は発展途上国として経済発展のためにまだ外国の資本及び先進技術に頼るところが多く, 特許製品の並行輸入を禁止することは, 外国の資本及び技術の導入に寄与する

13 商標については, 消尽原則に基づき並行輸入を認める これは, 多くの国が採っている立場である 商標制度の目的は, 商標権の保護だけでなく, 商標の信用及び市場秩序の維持, 消費者利益の保護であるので, 並行輸入を認めることにより, 商標権の濫用及び市場の独占を防止することができる ただし, 破損した商品, 品質の悪い商品, アフター サービスを提供しないことにより商標権者の信用を害する商品, 混同または誤認を惹起する商品等の並行輸入を禁止すべきである 106 著作権については, コンピュータ ソフトを除き, 消尽原則に基づき並行輸入を認める 著作の多くは, 技術に関係しないから, その並行輸入を認めても, 技術の保護及び導入に影響を及ぼさない ただし, 例外として, コンピュータ ソフトの著作権者の利益保護及び技術の導入を促進するために, コンピュータ ソフトに関する並行輸入を禁止する 107 しかし, 商標法, 著作権法及び特許法は, まだ並行輸入問題について明文規定を置いていないばかりではなく, 判例上の取扱も確定していない 108 このような情況の中で, 知的財産権税関保護制度に並行輸入問題の処理を導入するのは, 困難であろう 今後の並行輸入に関する紛争の増加, 判例の蓄積, 知的財産法制の整備を待つ必要がある 6. おわりに TRIPs 協定の前文にも示されたように, 知的財産権は, 私権である 109 税関は, その法を執行する能力を正確に認識し, 当事者間の民事紛争に介入しない という原則に従い, 当事者間に争いのない事案についてそれを処理するが, 当事者間に争いがあった場合, それを処理せず, 当事者により開始される司法手続に証拠提供を協力するとの考え方 110 もありうる しかし, 税関保護は, 税関という行政機関を利用して知的財産権の保護を充実させるものであり 111, 知的財産権をより効果的に保護するた めに, 税関は積極的に介入する必要がある また, 国家の経済, 国民の生活における知的財産権の重要性が増している中, 知的財産権の保護を強化することによって, 知的財産権者の創作意欲を促進し, 結果的に経済の発展, 社会全体の利益向上につながる 112 また, 中国の知的財産権税関保護基準が TRIPs 協定の要求に満たしており, 超えているとの見解がある しかし, 中国から輸出される海賊版 模倣品が世界中に広がっているのも事実である 113 WTO 加盟国として, 中国は, 知的財産権税関保護に関して, 知的財産権者の利益, 国家の経済秩序及び国民生活の安全 安心だけでなく, 果たすべきTRIPs 協定上の義務, 国際的協調も考慮しなければならない TRIPs 協定上の義務は, 加盟国に対する最低限の要求であり, それに満たすのが加盟国としての当然の義務である それに,TRIPs 協定が最低限基準以上の保護について加盟国に委ねているからといって, 加盟国は, 発展途上国であることを理由にそれ以上の保護を与えず, またはそれを若干超える程度の保護に止まるのではなく, 国家全体の経済発展の情況, 他の加盟国に与える影響を考慮して, より高い保護水準を目指さなければならない 2009 年実施規則は,2004 年実施規則を施行した後に税関総署が公布した公告の内容をその中に採り入れた 例えば, 登録費, 総担保等の条文に関する修正である 改正された特許法との整合性を保つために, 知的財産権者が登録を申請する際, 提出する実用新案及び意匠に関する書類を特許権評価報告書に変更し, 権利の安定性を高めた また, 知的財産権者が速やかに登録の変更または抹消を申請しなかったことにより, 合法の貨物の通関に遅延を生じさせた問題を解決するために, 知的財産権者が 規定する期間内に税関総署に登録の変更または抹消を申請せず, 他人の合法の輸出入に重大な影響を及ぼした場合, 税関総署は職権に基づき登録を抹消することができるように規定した ほかにも, 職権による保護の強化, 携帯 郵送物品の取締 173

14 り等の改正が行われた 今回の実施規則の改正については, 改正特許法や個別公告の内容を採り入れ, 発生した問題の対応策を講じ, 当事者間の公平を図ったこと等が評価できる 他方,WTO 紛争解決機関パネル裁定の採択により, 中国は, 関係する法律, 法規を改正する義務が生じたが, 実施規則は, このパネル裁定の結果を反映するようになっていない また, 中国 米国間の知的財産権 WTO 紛争事案において国境措置に関する争点は, 中国税関の権利侵害物品の処分措置だけであって, 従来から議論されてきて, 今回の改正において反映されていない問題点はほかにもいくつもある 申立による差押と職権による調査 処理とは, 証拠の提出基準, 担保の提供基準, 認定手続及びそれによる差押期間の相違があり, 知的財産権者の積極的に差押申立手続を利用する意欲を阻害し, 結果的に税関の職権による調査 処理が増え, 税関の負担が大きくなった また, 知的財産権の私権性を重視し, 当事者間の和解を奨励するために, 知的財産権者が荷受人 荷送人と和解した後, 税関が調査を取り止め, 貨物の通関を許可することができるとの規定を新設したが, この和解を制限する条件は, 犯罪となる疑いがあると税関が認める場合だけであった そのほかにも, 特許権侵害疑義貨物の認定, 担保の額 不均衡, 並行輸入等の問題がある 中国税関における知的財産権侵害物品の水際取締制度を検討する際, 知的財産権者の権利, 荷受人 荷送人の権利, 中国の国家利益, 中国国民の安全 安心だけでなく, 中国がWTO 加盟国として, 履行すべきTRIPs 協定上の義務, 製造 輸出大国として, 輸出先国及びその国民に対する責任等を総合的に考えなければならない 1995 年から, 中国は知的財産権税関保護制度を整備してきた 実施規則は,2 度目の改正を経て, 改善されつつある 他方では, まだ国際的に, 国内的に指摘されている問題を多く抱えている しかし, 外在的に期待と圧力があり, 内在的に経済の発展と知的財産権の需要があるのであるから, これからも中国は, 問題を解決し ながら, 税関における知的財産権侵害物品の水 際取締制度を整備していく必要があるであろう 注 1 加盟国が増加するにともなって, 先進国, 発展途上国, 社会主義国の 3 つのグループに分化し, 柔軟な交渉が困難になってきたこと, 議決に関しても全加盟国の一致を原則としてきたこと等がその原因であると言われている 木棚照一 知的所有権に関する TRIPs 協定の成立過程と内容的特徴 WTO 成立までを中心に 松井芳郎 = 木棚照一 = 薬師寺公夫 = 山形英郎編 グローバル化する世界と法の課題 ( 東信堂,2006 年 )163 頁以下 2 木棚照一 アジアにおける知的財産法の展開 WTO/TRIPs 成立とその影響 今泉慎也編 国際ルール形成と開発途上国 グローバル化する経済法制改革 ( アジア経済研究所,2007 年 )86 頁 GATT における従来の交渉は, 特定の国だけが大きな利益を一方的に得, また特定の国だけが一方的な自由化義務を負うことがないように, 交渉当事国が相互に譲り合い, 利益の均衡を保ちながら進められるのが原則である TRIPs 交渉においても, 主要先進国, 後発工業国, 発展途上国の利益 不利益が他の交渉分野における貿易上の利益 不利益と関連させられながら, できる限り均衡のとれた草案を作り, 全体として一括して交渉を成立させる手法が用いられている これは, 従来の WIPO における知的所有権の国際的規則づくりの手法と大いに異なる 木棚照一 国際知的財産法 ( 日本評論社,2009 年 )95 頁 3 外務省経済局国際機関第一課 解説 WTO 協定 ( 日本国際問題研究所,1996 年 )512 頁 4 栃本道夫 発刊に寄せて 大蔵省税関局監 税関における知的財産権侵害物品取締り制度の解説 ( 財団法人日本関税協会 = 知的財産情報センター,1992 年 ) 5 中国 WTO 加盟に関する日本交渉チーム 中国の WTO 加盟 [ 交渉経緯と加盟文書の解説 ] ( 蒼蒼社,2002 年 )1 頁 6 現在, 中華人民共和国には, 大陸地区, 香港特別行政区, マカオ特別行政区, 台湾地区の四つの法域が存在しており, それぞれの法制度が異なる 李双元 = 欧福永 = 金彭年 = 張茂 中国国際私法通論 第 3 版 ( 法律出版社,2007 年 ) 151 頁 174

15 本稿における 中国 とは, 中華人民共和国の大陸地区を指す なお, 台湾問題に関しては, 国際的に異なる見解があるが, 中華人民共和国政府のそれに従う 7 中国語では, 海関 というが, 本稿では, 税関 を用いる なお, 中国では, 税関は, 中国の出入国業務を監督 管理する機関であり, 税関総署を頂点とする 3 段階の垂直管理体制が採られ, 第 1 段階の税関総署が, 国務院に直轄する省クラスの機関であり, 第 2 段階には, 広東分署,41 の直轄税関と 2 つの税関学校があり, 第 3 段階には, 各直轄税関の管轄する 562 の税関がある また, 駐 EU 中国税関部, 駐ロシア中国大使館税関課, 駐米中国大使館税関課の在外駐在機関が置かれている 謝国娥編 税関通関実務 ( 第三版 ) ( 華東理工大学出版社, 修訂版,2006 年 )2 頁,2007 年 10 月 26 日現在, 税関総署 HP: customs.gov.cn/ywstaticpage/default.htm, 2009 年 11 月 4 日現在, 同 HP: customs.gov.cn/default.aspx?tabid=2798 参照 8 米国税関 国境保護庁 (CPB) の統計によると,2008 会計年度 (2007 年 10 月 1 日 2008 年 9 月 30 日 ) に, 米国入国管理 税関執行局 (ICE) とともに水際で差押えた知的財産権侵害物品の仕出国としては, 中国は, 米国国内価額ベースでは全体の 81% を占め, 前年に比べても 40% の大幅な増加を示しており, 件数ベースで 70% 近くに達した CIPIC 事務局 米国での昨年の知的財産権侵害物品の水際差押えが 38% の増加 CIPIC ジャーナル 188 号 74 頁以下 (2009 年 ) 9 欧州委員会の公表によると, 中国は,2008 年の全 27 加盟国の税関当局により差止めた物品の原産国としては, 差止点数全体の 54.57% を占め, 仕出国としては,55.90% を占めた CIPIC 事務局 欧州委が 2008 の知的財産権侵害物品の水際差止め報告書を公表 CIPIC ジャーナル 191 号 86 頁以下 (2009 年 ) 10 平成 21 年 3 月 6 日財務省の報道発表によると, 平成 20 年度には, 中国から輸出された知的財産権侵害物品の差止件数は, 前年より 33.6% 増で, 全体の 81.5% を占め, 点数ベースで 74.1% を占めた 2009 年 12 月 4 日現在, 日本関税協会 = 知的財産情報センター HP: mof.go.jp/jouhou/kanzei/chizai/ka210306a. htm 参照 また, 平成 21 年 11 月財務省関税局の発表によると, 平成 21 年 1 9 月には, 仕出国別で, 中 国は, 輸入差止件数全体の 85.4% を占め, 輸入差止点数全体の 75.5% を占めた 2009 年 12 月 4 日現在, 日本関税協会 = 知的財産情報センター HP: chiteki/shihanki/h21dai3shihanki.htm 参照 11 世界税関機構 (WCO) の水際摘発報告によると,2008 年 1 月 1 日から同年 12 月 31 日までの間に加盟国から通報のあった摘発情報を分析した結果, 模倣品, 海賊版に関しては, 中国を原産国とするものが全件数の 46% を占め, 中国を仕出国とするものが全件数の 47%, 全点数の 65% を占めた CIPIC 事務局 2008 年版世界における不正商品の水際摘発情況 ⑴ 世界税関機構 (WCO) の水際摘発報告 ( 要旨 ) CIPIC ジャーナル 192 号 1 頁以下 (2009 年 ) 年 1 月 10 日の税関総署の発表によると, 2009 年の中国の主要貿易国は,EU, 米国, 日本の順となっている 2010 年 1 月 14 日現在, 税関総署 HP: /porta10/tab1/info htm. 参照 また, 税関総署の発表した 2009 年の中国の輸出額について, 日本経済新聞は,2009 年通年では中国が初めて世界一となる公算が大きいとコメントしている 日本経済新聞 2010 年 1 月 11 日日刊 1 面 13 CIPIC 事務局訳 米通商代表部 (USTR) の 2009 年版外国貿易障壁報告書 1 知的財産権の保護 CIPIC ジャーナル 189 号 39 頁以下 (2009 年 ) 14 CIPIC ジャーナル 178 号 68 頁以下 (2007 年 ) 15 楊帆 中国 米国間の知的財産権税関処分措置に関する比較分析 政法論壇 26 巻 6 期 170 頁以下 (2008 年 ) 年 1 月 16 日現在,WTO の HP: docsonline.wto.org/imrd/gen_searchresult.as p?rn=0&searchtype=browse&q1=% 28% 40me ta% 5FSymbol+WT% FCDS362% FCR% 2A% 29 +&language=1 参照 17 中国語では, 海関総署 というが, 本稿では, 税関総署 を用いる 年 3 月 3 日に税関総署令 183 号で公布された 19 王巍 知的財産権国境保護における公権力の介入に関する試論 商業文化 2008 年 8 期 150 頁 20 張永亮 = 徐金峰 知的財産権の税関保護法律制度及び整備 行政と法 2008 年 7 期 119 頁 21 黄晋 知的財産権国境保護の立法, 法執行に存在する問題及び対策 試験週刊 2008 年 37 期 239 頁 22 黄 前掲注 (21)239 頁 175

16 23 陳暉 = 邵鉄民編 税関法理論と実践 祝少春 ( 立信会計出版社,2008 年 )232 頁以下 24 中国国務院令 179 号なお,1995 年条例を日本語訳にしたものは, 谷口由記 = 関口美幸 日中対訳中国知的財産権法令集 ( アイ ピー エム,2003 年 )538 頁以下,CIPIC 訳 CIPIC ジャーナル 45 号 79 頁以下 (1995 年 ) などがある 年 9 月 28 日に税関総署令 54 号で公布され, 同年 10 月 1 日に施行された なお,1995 年実施規則を日本語訳にしたものは, 谷口 前掲注 (24)554 頁以下がある 年 1 月 22 日に第 6 回全国人民代表大会常務委員会第 19 回会議で可決され,2000 年 7 月 8 日第 9 回全国人民代表大会常務委員会第 16 回会議の 中華人民共和国税関法 の改正に関する決定 により改正された 27 税関法 3 章 輸出入貨物 44 条及び 8 章 法律責任 91 条である 年 12 月 2 日に国務院令 395 号で公布され, 2004 年 3 月 1 日に施行された なお,2003 年条例を紹介したものは, 遠藤誠 中国の新しい知的財産権税関保護条例 際商 32 巻 2 号 222 頁以下 (2004 年 ), 同 中国知的財産法 ( 商事法務,2006 年 )445 頁以下がある 年 5 月 25 日に税関総署令 114 号で公布され, 同年 7 月 1 日に施行された なお,2004 年実施規則を日本語訳にしたものは, 遠藤誠 中国知的財産権税関保護条例の実施規則の制定 際商 32 巻 7 号 928 頁以下 (2004 年 ) がある 30 中国語では, 専利 というが, 本稿では, 特許 を用いる 特許法 2 条によると, 特許法の保護対象は, 発明, 実用新案と意匠である したがって, 本稿における 特許 とは, 日本の特許, 実用新案と意匠を意味する 31 劉偉 試論我国税関知的財産権保護 黒龍江省政法管理幹部学院学報 66 号 76 頁 (2008 年 ) 年 1 月 19 日現在, 税関総署 HP: info htm 参照 33 李群英 知的財産権税関保護 : 新法新解 中国税関 2009 年 9 期 ( 総 246 期 )27 頁 34 李 前掲注 (33)27 頁 35 李 前掲注 (33)26 頁 年 12 月 27 日に第 11 回全国人民代表大会常務委員会第 6 回会議で可決され, 中華人民共和国主席令 8 号で公布され,2009 年 10 月 1 日に施行された 今回の改正は,1984 年の制定後,1992 年改正,2000 年改正を経て,3 回目の改正となる なお, 今回の改正法を日本語訳にしたものは, 田上麻衣子 中華人民共和国特許法 ( 第三次改正 ) 特許研究 47 号 90 頁以下 (2009 年 ) がある 37 李 前掲注 (33)26 頁 38 税関総署公告 2004 年第 15 号 2010 年 1 月 19 日現在, 税関総署 HP: cn/publish/portal0/tab2745/info8767.htm 参照 39 李 前掲注 (33)26 頁 40 李 前掲注 (33)26 頁以下 41 李 前掲注 (33)27 頁 42 李 前掲注 (33)27 頁 43 荊茂 知的財産権税関保護条例の実施規則の解読 大経貿 2009 年 6 期 76 頁 44 傅明 知的財産権税関保護の新実施規則の主な改正点 上海国資 2009 年 4 期 78 頁 45 李 前掲注 (33)27 頁 年 5 月 30 日に公布され, 同年 7 月 1 日に施行された 2010 年 1 月 19 日現在, 税関総署 HP: 参照 47 李 前掲注 (33)27 頁 48 李 前掲注 (33)27 頁 49 李 前掲注 (33)27 頁 50 李 前掲注 (33)28 頁 年 9 月 21 日に公布され, 同日に施行された 2010 年 1 月 20 日現在, 税関総署 HP: tab2745/info10128.htm 参照 52 李 前掲注 (33)28 頁 年 4 月 2 日に公布され, 同日に施行された 2010 年 1 月 20 日現在, 税関総署 HP: tab2745/info62036.htm 参照 54 李 前掲注 (33)28 頁 55 李 前掲注 (33)28 頁 56 国務院令第 345 号 オリンピック標識保護条例 が 2002 年 2 月 4 日に公布され, 同年 4 月 1 日に施行された 2009 年 12 月 8 日現在, 税関総署 HP: portal0/tab2745/info7641.htm 参照 なお, オリンピック標識に関して, 税関総署は, 保護措置の実施 (2002 年 ), 登録目録 (2002 年 ), 組織委員会標識の登録 (2003 年 ), スローガン, マスコットの登録 (2006 年 ) 等に関する公告を出してきた 57 国務院令第 422 号 万国博覧会標識保護条例 が 2004 年 10 月 20 日に公布され, 同年 12 月 1 日に 176

17 施行された 2009 年 12 月 8 日現在, 税関総署 HP: 参照 なお, 万国博覧会標識に関して, 税関総署は, 標識の登録 (2006 年 ), マスコットの登録 (2008 年 ), チケット関連標識の登録 (2009 年 ) に関す る公告を出してきた 58 李 前掲注 (33)28 頁 59 李 前掲注 (33)28 頁 60 李 前掲注 (33)28 頁 61 張慧霞 解読 WTO 中国 米国間の知的財 産権第一案 電子知的財産権 2009 年 4 期 45 頁 62 楊 前掲注 (15)171 頁 63 CIPICジャーナル178 号 69 頁 (2007 年 ) 64 張 前掲注 (61)45 頁 65 張 前掲注 (61)46 頁 66 CIPICジャーナル190 号 90 頁 (2009 年 ) 67 張 前掲注 (61)46 頁以下 68 張 前掲注 (61)47 頁 69 張 前掲注 (61)47 頁 70 張 前掲注 (61)47 頁 71 張 前掲注 (61)47 頁 72 張 前掲注 (61)47 頁以下 73 張 前掲注 (61)49 頁 74 張 前掲注 (61)49 頁 75 張 前掲注 (61)49 頁 76 楊 前掲注 (15)174 頁 77 李暁明 中国 米国間の知的財産事案は米国 貿易保護主義の大暴露である WTO 経済導刊 2009 年 6 期 ( 総 74 期 )83 頁 78 胡建国 = 左海聡 中国 米国間の知的財産権 事案は国際著作権及び貿易法の融通性を明らか に示した WTO 経済導刊 2009 年 6 期 ( 総 74 期 ) 88 頁 79 李 前掲注 (77)83 頁 80 CIPICジャーナル190 号 90 頁以下 (2009 年 ) 81 張 前掲注 (61)49 頁 82 曹艶華 権利濫用の防止と知的財産権の保護 との均衡 我国の知的財産権税関 適度な保 護 の諸問題に関する考察 上海税関学院 学報 2009 年 1 期 46 頁 83 朱秋沅 我国の知的財産権国境保護立法の推 進に関する試論 政法論叢 2009 年 4 期 24 頁 84 法律出版社法規センター編 中華人民共和国 特許法注釈書 ( 法律出版社,2007 年 )34 頁 なお, 特許法の2008 年改正において,40 条の 改正はなかった 85 徐天紅 我国の知的財産権国境保護制度に関 する試論 商業時代 2008 年 32 期 58 頁 86 黄山 我国税関の知的財産権侵害事件を処理 する制度の改善に関する考察 科教文漚 2008 年 1 期 115 頁 87 張 前掲注 (20)120 頁 88 朱 前掲注 (83)21 頁以下 89 税関総署 HP に, インターネット上の知的財産権の登録申請及び情報検索システムが設けられ, 有効登録件数も随時更新されている 例えば,2009 年 12 月 3 日現在, 有効登録は 件, 商標権登録は 7314 件, 著作権登録は 496 件, 特許権登録は 4248 件である 税関総署の知的財産権登録申請及び情報検索システム HP: /applyrecord/ 参照 90 銭宇 我国の知的財産権税関保護制度の整備に関する若干の考察 上海税関学院学報 2009 年 1 期 54 頁 91 黄 前掲注 (21)240 頁 92 財団法人日本関税協会 = 知的財産情報センター (CIPIC) 知的財産侵害物品の水際取締制度の解説 2009 年版 模倣品 海賊版への対策は万全ですか ( 財団法人日本関税協会 = 知的財産情報センター (CIPIC),2009 年 )10 頁 93 肖婷 = 叶長春 我国の知的財産権税関保護条例の不足に関する分析 ゴールドカードプロジェクト 2008 年 5 期 47 頁 94 肖 前掲注 (93)47 頁 95 曹 前掲注 (82)45 頁以下 96 劉 前掲注 (31)77 頁 97 朱 前掲注 (83)24 頁 98 黄 前掲注 (21)240 頁 99 辛炳辰 我国における知的財産権国境保護の担保制度 江蘇警官学院学報 24 巻 2 期 79 頁 (2009 年 ) 100 辛 前掲注 (99)80 頁 101 張 前掲注 (20)120 頁 102 銭 前掲注 (90)52 頁 103 銭 前掲注 (90)51 頁 104 銭 前掲注 (90)54 頁 105 銭 前掲注 (90)54 頁 106 銭 前掲注 (90)54 頁 107 銭 前掲注 (90)54 頁 108 徐 前掲注 (85)58 頁 109 劉春田編 知的財産権法 ( 中国人民大学出版社, 第三版,2007 年 )22 頁 110 曹 前掲注 (82)48 頁 111 中川丈久 知的財産権を侵害する物品に対する水際取締り 制度の概要と今後の課題 NBL787 号 15 頁 (2004 年 ) 112 張 前掲注 (20)120 頁 113 曹 前掲注 (82)44 頁 177

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