4/1 4/8 4/15 4/22 4/29 5/6 5/13 5/20 4/1 4/8 4/15 4/22 4/29 5/6 5/13 5/20 第 1 表 4 月上旬 ~5 月中旬の気温と日射量の平年比 ( 福井 ) 平均気温 平年差 平均日射量 平年比 備考 ( ) ( ) (MJ/ m2 /

Size: px
Start display at page:

Download "4/1 4/8 4/15 4/22 4/29 5/6 5/13 5/20 4/1 4/8 4/15 4/22 4/29 5/6 5/13 5/20 第 1 表 4 月上旬 ~5 月中旬の気温と日射量の平年比 ( 福井 ) 平均気温 平年差 平均日射量 平年比 備考 ( ) ( ) (MJ/ m2 /"

Transcription

1 Ⅰ 水稲 実況 5 月の連休時は多照であったが その後 気象状況の変動が大きく 10 日 ~11 日は大雤警報が出されるなど降雤が続いた 育苗では 大きな病害発生はみられず 苗質が前年よりも改善されたものが多かったようであるが 4 月の育苗では苗の草丈不足や根張りの不良 5 月の育苗では 徒長やヤケ苗 葉齢の不揃い等が散見された 気象状況の変動を受け 移植時期や播種時期 本田管理の差により 生育差が大きい傾向となっている 1 移植栽培 1) 移植後の気象と生育 4 月上中旬は 降水量は尐なく 日照は多め 気温は低い傾向となった 下旬は日照が尐なくなった 5 月上旬は 2 日以降晴れや曇りとなり 日射は回復した 9 日までは晴れて暖かくほぼ平年並以上の気温となったが 10 日 ~11 日には大雤警報が出されるなど 2 日間で降水量 174mm のまとまった降雤があり 冠水する育苗ハウスもあった ( 第 1 表 第 1 図 第 2 図 ) 5 月中旬移植用のコシヒカリ育苗では 前年よりも育苗管理が徹底されたためか概ね良好な苗となり 根のマット形成も良好なものが多かった ただ 一部で温度管理や水管理が不備なもの等では徒長や苗の葉が焼けたものがみられた また 育苗用床土の窒素施肥量を減肥しなかったところで徒長苗となった 逆に コシヒカリと同じ肥料の尐ない床土を使い育苗されたハナエチゼンを中心に 育苗期間の低温寡照の影響もあり 前年ほどではなかったが やはり苗丈が伸びなかった 根張りが悪かった という事例があった 移植後の生育では 連休植え コシヒカリの適期田植えともに活着は良好であった 5 月 10~11 日に大雤が降ったため その直前に除草剤を田植え同時散布した圃場では除草効果低下が懸念されるため 今後の雑草の生育に注意が必要である 農試気象対策試験 (5 月 2 日移植 ) では 5 月 27 日現在 草丈がやや大きく 茎数が尐ない状況となっている 深水傾向で推移したことが影響したと思われた また 移植時の葉齢のバラツキが大きいことが 現在 生育ムラにつながっているようである 5 月 20 日移植のものでは 5 月 27 日現在 活着根が伸長し 4 葉目が抽出中となっている しかし まだ葉色は淡い 県下各地の生育基準圃の生育調査結果でも 5 月上旬移植では草丈がやや大きく 茎数は平年並 ~やや尐ない傾向となっている 5 月中旬移植では ほぼ前年並の生育となっている 5 月中旬が低温であったことの影響が出ているようである また 5 月後半となって雤が多いこともあり やや深水傾向となっている圃場も目立つ

2 4/1 4/8 4/15 4/22 4/29 5/6 5/13 5/20 4/1 4/8 4/15 4/22 4/29 5/6 5/13 5/20 第 1 表 4 月上旬 ~5 月中旬の気温と日射量の平年比 ( 福井 ) 平均気温 平年差 平均日射量 平年比 備考 ( ) ( ) (MJ/ m2 / 日 ) (%) 4 月上旬 /31~4/7 降水量 0mm 4 月中旬 /12~4/17 降水量 0mm 最低気温 12 日 月下旬 最低気温 17 日 日 月上旬 降水量 10 日 87.5mm 11 日 76.5mm 5 月中旬 最高気温 19 日 日 平均気温 ( ) 平年値 ( ) 30 日射量 (MJ/ m2 day) 第 1 図平均気温 ( 福井 4 月 ~5 月 ) 第 2 図日射量 ( 福井 4 月 ~5 月 ) ( 図中の本年の値はいずれも 5 月 22 日までのデータ ) 第 2 表農試気象対策試験の生育状況 (5 月 26 日現在 ) 項目 移植日 草丈 (cm) 茎数 ( 本 / 株 ) 葉齢 ( 枚 ) 葉色 品種名 ( 月 / 日 ) 23 年 平年 比 23 年 平年 比 23 年 平年 比 23 年 平年 比 ハナエチセ ン 5/2 コシヒカリ 5/2 コシヒカリ 5/20 イクヒカリ 5/2 あきさかり 5/2 日本晴 5/2 注 ) コシヒカリの 5/20 移植の括弧内の平年値は 5/10~5/30 頃移植の値 ( 平均 5/16)

3 2 湛水直播栽培の生育 1) 苗立ち期の生育状況と除草剤散布 播種は 4 月 25 日頃から 5 月 15 日頃まで行われた この期間の気温の経過は穏やかで 出 芽 苗立ちは全般に良好だったと見られる 5 月 10~11 日の大雤の影響も小さかった 2) 現在の生育状況農試の5 月 13 日播種のものでは 5 月 26 日現在 2 葉目抽出 ~ 展開中となっており 例年に比べて生育の進度はやや遅めとなっている 県内各地の湛水直播圃場でも 2 葉目展開中 ~3 葉目抽出中となっているものが多いようである 直播圃場でも 苗立ち数の違いが生育の違いとなっているが 圃場による茎数の差が大きい状態で 湛水直播の生育基準圃における茎数は 40 本 / m2~106 本 / m2程度となっている また 現地では コエカワや表層剥離の発生圃場はみられているが前年よりは尐ないようである 稲の生育遅れ等の関係で除草剤散布が遅くなった圃場ではノビエの葉齢が進んでいたために殺草されずにヒエが残っているものもみられる さらに 湛水直播栽培を数年継続した圃場で雑草発生が増加しているという報告もあり その要因と対応策の検討も必要である 3 病害虫発生状況 5 月下旬現在 葉いもちの発生は確認されていない また 害虫では イネミズゾウムシ イネゾウムシ イネヒメハモグリバエ等が県内各地で発生が確認されている 特に 5 月後半の気温がやや低めで 雤が多く 圃場の水深がやや深めとなったためか イネヒメハモグリバエの発生が目立つ 対策 気象予報では これから 1 ヶ月は気温は平年並と予測されており 特に 5 月末頃はやや高い そこで 生育状況や病害虫発生に注意し 栽培管理が後手にならないよう留意する 1 移植栽培 1) 水管理 5 月上旬に移植されたものでは 既に分げつも始まっており 茎数が増加している 本田での栽植密度は 近年 疎植化傾向にあるが 栽植密度が異なっても面積あたり目標茎数は大きく変わることはないと思われる 面積あたりの生育量がどれくらいかを意識して管理する 具体的には中干しまでは 分げつ発生を促進し 稲体の徒長を抑制する 特に 活着が遅れたり 分げつの発生が遅い圃場を中心に 晴れた日の日中は浅水にして地温を高め 分げつ発生を

4 促進する 遅くなってからの分げつは 茎が細くなりやすく 登熟の良い大きな穂をつけにくい また 一般的に幼穂形成期に3 枚以上の葉をつけた茎でないと穂ができないといわれ 小さい分げつは穂をつけずに枯れてしまう無効分げつとなる 5 月中旬移植のものでは 新葉の抽出展開 新根の伸長もはじまっている やはり浅水にして地温上昇を図り分げつ発生を促進する 目標茎数が確保されたら 中干しにはいる 2) 溝切り 中干し 5 月上旬に移植されたものでは 6 月上旬のうちに溝切りをする 特に圃場の大区画化が進む地域では 圃場内での均一な水管理を速やかに行うためには大切である 目標茎数が確保されたら 速やかに中干しを行う 中干し開始時期は品種や圃場条件によっても異なるが 概ね茎数が 350 本 ~420 本 / m2程度が目安となる 5 月上旬移植では 6 月 10 日頃に目標茎数が確保されると思われる 中干しの程度は 湿田ではやや強めに ( 土壌表面にヒビが入る程度 ) 乾田では弱めに が基本であるが, 生育過剰の場合は強くするなど 稲の状態をみて調整することも必要となる 中干しは 幼穂形成期直前まで継続する ただし 幼穂形成期直前まで田の様子を見に行かずに入水しなくて良いというものでない この頃は一般的に雤が多く 排水を中心に考える時期であるが カラ梅雤の場合は 表面の土のヒビが大きくなりすぎないよう 表面の土が白く乾かないように 様子を見ながら 時々通水が必要な場合もある 特に 砂質の地力の低い浅耕田では 干しすぎないように注意が必要である 5 月中旬移植コシヒカリでは 目標茎数は 350 本 ~380 本 / m2程度と5 月中旬移植並 ~やや尐ない さらに5 月中旬移植では 5 月上旬移植よりも草丈が小さかったり 茎が細いうちに茎数が増加することが多いので 稲体が小さくみえる そのため中干しの時期が稲の生育段階に比べて遅れがちとなりやすい そのため茎数増加に より注意が必要である 5 月 15 日頃の移植栽培では 6 月 20 日頃に目標茎数が確保される時期となると思われる 先に述べたように 幼穂形成期の頃に3 枚以上の葉が付いた分げつ ( 幼穂形成期の約 3 週間前に出てきた分げつ ) でなければ無効分げつとなる可能性が高い したがって 株できが遅くても 6 月 25 日頃までには中干しを開始し 稲体の健全化を図る必要がある 生育状況には年次差や地域差 圃場差があることを認識し 中干し開始時期が近づいたら 必ず生育量の把握を行い 生育に応じた管理作業に心がける 中干しの目的は 1 過剰分げつを抑制し無効茎数を尐なくすること 2 土壌の還元を抑制し 根腐れを防止し 根張りを促進すること 3 土をある程度硬くして地耐力を向上させることで収穫直前までの間断通水を可能とすること である これらの目的を達成できるように管理作業を行う 中干しの頃は梅雤時期と重なるので 充分に干せないことが多い 圃場の乾き方や梅雤時期の雤の降り方をみながら 圃場の管理を行う

5 2) 病害虫防除今のところ 病害の発生は多くはない 害虫については イネミズゾウムシやイネゾウムシ イネヒメハモグリバエ等が県内各地で発生している 今後気温の上昇や梅雤入り後の多雤 寡照に伴って 葉いもちの発生が懸念される 山間の日照が短かく稲体が軟弱となりやすいところや常発地 遅植えや直播栽培では 特に注意する 補植用の置き苗が残っている場合は 置き苗が葉いもちの発生源となるので 早急に撤去する いもち病予防粒剤は6 月上旬のうちに施用する 中旬に入り 中干しの最中では 粒剤施用後の水管理が困難となる 苗箱施薬してある圃場については 基本的には本田での粒剤散布の必要はないが 発病していないか注意し 病斑がみられたときは 早急に治療効果のある薬剤で防除する また いままでのところ イクヒカリでいもち病の発生は確認されていないが 作付開始から年数が経過し 作付面積も拡大しているので 発病に注意が必要である 害虫についても 全体的な発生は多くなくても 局所的に多発することがあるので 発生に注意し 早めに対処する また ニカメイチュウについては 被害の多い地域は限定されてはいるが 近年その被害地域が拡大しており 注意が必要である 前年は福井平野北部の西側で被害が大きかったが 本年のフェロモントラップでの誘殺数はこれまでのところ前年の約 2 倍とかなり多い 1 化期の防除時期は 粉剤や液剤では 6 月 20 日頃 粒剤では 6 月 10 日頃である 前年発生が多かった地域とその周辺地域では 地域全体で防除することが大切である 3) 雑草対策初期剤や中期剤 ( 初中期剤 ) 散布後に雑草発生がみられる場合は 後期除草剤で対応する ノビエにはクリンチャーやヒエクリーン 広葉雑草にはバサグラン 両方みられるときはクリンチャーバスやワイドアタック SC ヒエクリーンバサグランというように 発生している草種に応じた剤を選択する 除草剤の使用にあたっては 使用基準を守る 4) 農薬使用上の注意点 農薬使用にあたっては 使用時期 使用回数 使用量 使用法といった使用基準を遵守する 同一薬剤や同系統薬剤の連用によって 薬剤に抵抗性が生ずる場合もあるので注意する 5) 早生の穂肥 ( 分施体系の場合 ) 6 月下旬となると早生品種の幼穂形成期となる 分施体系の場合 幼穂長が 2mm となったのを 確認して 穂肥を施肥する

6 2 直播栽培 1) 水管理 中干し浅水管理で分げつを促進する 湛水直播栽培では茎の生長点の位置が移植栽培に比べて浅いので 茎数が増加しやすい また 晩植栽培と同様 草丈が短く 茎が細いうちに目標茎数となるので 生育量を見誤りやすい そのため茎数の確認により 中干しを遅れないようにする 中干しの開始時期の目安は茎数が 300 本 ~350 本 / m2程度となったときである ( 通常では 5 月上旬移植栽培での中干し開始時期とあまり違わない ) 苗立数が多かったところや地力の高いところで 遅れないように特に注意が必要となる また 圃場内の苗立ち数の差は移植より大きいので 今後 圃場ごとの生育状況を適切に把握して生育に応じた管理作業を実施する 2) 病害虫防除 雑草防除直播栽培では 移植栽培よりも稲体が軟弱となりやすい そのため 葉いもちや害虫が発生しやすく 被害も大きくなりやすいので注意が必要である 6 月前半が低温となる予測はないが 深水になる所についてはイネヒメハモグリバエにも注意する また 除草剤散布時期が遅れ 残草がみられる圃場も散見される 後期除草剤は 残った雑草の草種に応じて 直播栽培に登録のある薬剤を選択する 薬剤使用にあたっては 使用基準を必ず守る 3) 新技術 中期深水による茎数抑制 について農業試験場作物部から出された新技術 中期深水による茎数抑制 を行う圃場では 5~6 葉期頃になったら茎数を確認し 6 葉期 (5 月 1 日播種で6 月 10 日頃 ) から水深 10cm 程度とし 茎数の抑制を図る その後 9 葉期 (6 月末頃 ) から幼穂形成期直前まで中干しを行って 根の健全化や地耐力の向上を図る 茎数調査で極端に茎数が尐ない場合は深水を行わず 浅水管理で茎数増加を促す また本技術では 除草剤散布回数を減らせる可能性があるが 既に発生している雑草は 深水によって枯死することはない 深水開始時期に 雑草発生の有無を調査し 雑草発生がみられる場合は2 回目の除草剤散布を行う必要がある なお本技術は 砂質土で水持ちの悪い圃場ではその効果が劣るので 水持ちの良い圃場で行う 本年も県内各地の水稲生育調査結果等を基に 稲作情報 を提供しているので 最新の 稲作情報 を参考に 栽培管理や指導を実施して下さい

7 Ⅱ 麦 大豆等 実況 1 大麦 3~4 月の低温で平年より出穂はやや遅く 嶺北平坦地で4 月下旬から5 月上旬 奥越地区で5 月中旬 嶺南地域では4 月下旬であった 5 月に入り高温が続き 登熟は進んだものの 成熟期は例年よりやや遅れ 嶺北平坦地で6 月上旬 奥越地区で6 月中旬 嶺北地域も6 月上旬となる見込みである 5 月 20 日時点では倒伏はなく 赤かび病の発生はごくわずかである 2 夏そば 降雨等により播種時期がやや遅れた地域が見られる また 播種後の降雨により発芽苗立ちが不良と なった事例が認められる しかし 苗立ちした個体については生育は順調である 3 気象条件 2011 年の半旬別気象状況 ( 福井地方気象台 ) 平均気温の推移 年平年値 30 最高気温の推移 年 平年値 最低気温の推移 年 平年値 mm 降水量の推移 年 平年値 60 h 日照時間の推移 2011 年 平年値 mj/ m2 30 日射量の推移 2011 年 平年値

8 穀粒水分 (%) 穀粒水分 (%) 対策 1 大麦 6 月初めから順次収穫が始まる 収穫作業は 大麦栽培で仕上げの作業となる 播種作業から始まりこれまで努めてきた高品質麦生産を確保 維持できるかどうかは 収穫作業にかかっている (1) 品質を重視して 適期に収穫品質を重視して 収穫時の穀粒水分は 30% 以下を原則とする ( カントリ- 利用上の指針は 25% 以下 ) 早刈りは空洞麦の発生が多くなる 一方 収穫適期を過ぎると稈折れ 首折れが増加して穀粒損失が増すとともに 雨によって色沢が悪くなるので注意する (2) 収穫適期登熟過程における穀粒水分の低下は図のとおりである 出穂期の翌日から毎日の気温を積算し 750 となった日がおおよそ成熟期となり 出穂期 ~ 成熟期までの期間は概ね 40~42 日であるが 年によって 生育の良否によって 10 日程度前後する ( 図 ) 出穂後日数 ファイハ - スノウ ( 00) ミノリムキ ( 00) ファイハ - スノウ ('99) ミノリムキ ('99) 図ファイバースノウとミノリムギの出穂後日数と穀粒水分との関係 出穂後日数 '96 生育良 '02 生育良 '02 生育標準 図出穂後日数と穀粒水分との関係の年次ならびに生育状態による変異品種はミノリムギ 穀粒水分の一時的な上昇は 1mm 以上の降雨による土壌水分 成熟期が近づいたら圃場で調査を行い 穀粒水分や形態を調べる 穀粒水分が 55~40% くらいまでは 1.2~1.6%/ 日 40% 以下から収穫適期までは 2.1~3.2%/ 日の割合で低下する傾向があることから 次式による収穫適期の予測がある程度可能である しかし 40% 以下になると晴天日には 1 日に5~ 6% と急激に低下するので この点に留意する D=(W-40)/1.4+4 水分 30% 以下ただし D: 調査日から収穫適期までの予測日数 ( 日 ) W: 調査日の穀粒水分 ( 50%) 55% までは可能穀粒水分の測定は 絶乾法 (105 で 24 時間通風乾燥して 穀粒重とその減尐量とから水分割合を求める方法 ) が良いが 30% 以下になれば携帯型の電気抵抗式水分計でも可能である 成熟期における形態的な特徴としては 1 全体的には穂軸や茎葉が完全に黄化している 2 粒については爪先で押しつぶしたとき弾力性がなく ろうの硬さになっている こと等である

9 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 栽培面積 (ha) 単収 (kg/10a) 図大麦の成熟期判定の目安 2 大豆ここ 10 年 本県大豆の作付面積は 1,200~ 1,900ha の間 単収は 80~180kg/10a の間で推移し 気象や栽培管理が影響し 年次変動が大きい 大豆の収量品質を安定させる上では 土づくり意識の向上による地力や土壌 ph の改善 ならびに湿害防止 夏期のかん水 病害虫防除など これらの 1つ1つの基本技術の実施が不可欠である 耕うん同時畝立て播種 は 水ストレス軽減技術として期待されており その導入面積の拡大による湿害軽減が期待される 併せて 地力低下圃場で 大豆の栽培面積 単収の推移 作付面積単収 の対策として 栽植密度を高める 狭畦密植無培土栽培 も 当面の収量向上対策として期待される 本年は 前作大麦の成熟 収穫が遅れたため 大豆播種が7~10 日程度遅れる場合がある見込みである 大豆晩播では個体が小さく群落生育量が不足するので 播種量を増やし 個体数で群落生育量を確保する また 大豆個体が小さい場合に有望な栽培法としては 狭畦密植栽培がある < 大豆栽培基本技術 > ( ア ) 排水対策の徹底溝を手直しして活用する 排水口 ( 水戸尻 ) が額縁明渠底面より高い場合は 切り下げを行なう ( イ ) 土壌改良資材の施用によるpHの適正化酸度矯正とカルシウムの補給のため 石灰類を施用する 県内の水田は近年酸性化が進んでいるため 石灰類の施用は必須である ダイズの生育に好適なpHは6~6.5である ( ウ ) 麦藁鋤き込みによる土づくり麦藁は有機物資源となるだけでなく 土が膨軟となり通気性が高まって発芽 初期生育の向上にもつながるので 確実に鋤きこむ フタスジヒメハムシによる葉の食害 ( エ ) 深耕深耕により根域の拡大と養水分の安定吸収を図る ( オ ) フタスジヒメハムシの初期防除フタスジヒメハムシは生育初期の葉を食害し その被害が大きいと初期生育が不十分となる 大豆は初期生育の安定確保が収量 品質に大きく影響するため 被害防止対策として クル

10 降水量 (mm) 日照時間 (hr) SPAD 値 ーザー FS 水和剤を種子塗布処理する ( カ ) 培土 培土の適期実施により 倒伏防止と除草を図る ( キ ) 乾燥時の畝間灌水の徹底 大豆は梅雨明け後に 莢の伸長 登熟が行なわれる こ の時期の水ストレスは 莢の落下や登熟不良 青立ちの 原因となるため 葉が裏返り始めたら 畝間灌水を実施 する 畝上部にまでかん水したら 早急に排水する ( 参考 : 平成 19 年畝間灌水試験結果 ) 降水量日照時間 /8 8/15 8/22 8/29 灌水 9/5 9/12 無灌水 9/19 ( ク ) 病害虫防除 8/20 頃にフタスジヒメハムシ カメムシ防除 9/10 頃にカメムシ防除を実施する また 7/ 下に ウコンノメイガによる葉巻きが見られたら 適宜防除を散布する ( ケ ) 収穫 図 1 8 月の降水量と日照時間 ( 福井 ) 図 2 畝間灌水試験葉色 (SPAD 値 ) の推移 表成熟期 収量調査結果 区 主茎長 節当た粗粒重粒大比率全重百粒重ちりめん皺裂皮率り莢数慣行比大粒中粒小粒率 cm 莢 / 節 kg/10a kg/10a % % % % g % % 灌水 無灌水 注主茎長 節当たり莢数は生育中庸な5 株平均 収穫前に 青立ち株 雑草を除去する また 水分 22% で収穫し 亀甲じわの発生低減を図る 3 夏そば夏型品種では開花しつつある 収穫は 秋作ソバと同様に 黒化率 80% を目安に行うことを基本とするが 梅雨の降雨と重なる場合には早期収穫 ( 黒化率 40~70% での収穫 普通収穫の1~2 週間前 ) を組み合わせ 玄ソバの品質低下を避ける

11 Ⅲ 野菜 実況 1 施設野菜果菜類 (1) トマト若狭地区では 2 月上旬に定植した圃場では 5 月上旬から収穫が始まっており 例年より 1 週間程度遅くなっている ( 昨年 4 月 23 日 ~ 収穫開始 ) 2 月下旬に定植した圃場では 6 段目が開花期となっている 福井地区では2 月下旬に定植した圃場で 草丈 220 cm 葉数 30 枚 7 段果房開花期となっている 5 月上旬から収穫が始まっており 5 月 16 日から選果場が稼働している 灰色かびが微発である 南越地区では 3 月上旬に定植した圃場で 1 段目収穫開始 5~ 6 段目が開花期なっている 一部で草勢が低下している 1 月末定植で 2 段目収穫中 8 段開花中である (2) ミディトマト福井 坂井 南越 二州 若狭地区の土耕半促成栽培は3 月中旬 ~ 4 月上旬にかけて定植されたものが 5~ 7 段開花期となっている 定植後の低温により生育が緩慢な圃場や樹勢が弱い圃場があったが 5 月の天候の回復とともに生育は概ね平年並みとなっており 1 段目が着色期となっている 奥越地区では 4 月下旬から定植され現在 1 番花房が開花中となっている 水稲育苗ハウスでは 5 月 1 8 日に苗を配布しており順次定植する予定となっている 全体的には病害虫の発生は少ないものの一部の圃場で葉かび病 灰色かび病微発 アザミウマ類 アブラムシ類が極微 ~ 少発である 坂井地区の 2 月 23 日に定植した樽栽培が 5 月 18 日から出荷が始まっている 樽栽培で葉かび病微発である (3) キュウリ若狭地区では 3 月上旬に定植した圃場で 4 月 11 日から収穫が始まっており現在中段を収穫中である 一部でうどんこ病が微発である 福井地区では 3 月 10 日定植が 5 月上旬に主枝摘心 ( 23 節前後 ) 終了となっている 現在 主枝 20 節 側枝 10 節を収穫中となっている 菌核病 灰色かび病小発 うどんこ病微発である 丹生地区は 3 月下旬に 二州地区では4 月上旬定植が低温により生育が遅れており草丈は100~150cmとなっている 5 月下旬より収穫が始まっている 南越地区では3 月末定植が親つる22 節で摘心となっている すでに 4 月 25 日から収穫開始 ( 現在 15~18 節を収穫中 ) なっている (4) ハウススイカ砂丘地では 3 月 15 日から 坂井北部丘陵地では 3 月 19 日から定植が開始され 定植後は低温の影響で生育は緩慢であったが その後の好天により生育は平年並みに回復となっている 開花 着果状況は 丘陵地で 4 月 25 日から始まり多くは 5 月初旬からの開花となっている 着果状況は 4 月末の開花は良好で果形も良いがごくわずかで 5 月 2~ 5 日の開花は着果不良または極端な変形果で着果状況は悪くなっている ( 次の花も着果せず 着果率は低い状況 ) 5 月 5~ 10 日の開花は比較的ミツバチの活動や花粉の発生状況もよく着果は良くなっている 5 月 10~11 日の開花は大雨影響で着果不良となっている 全体に5 月初めの開花となった作型は着果率が 7 割程度となっている 特に草勢の強いところ 圃場の低いところは着果状況は悪くなっている 開花ピークは 5 月 6~ 9 日頃と平年より1 週間遅くなっている 4 月定植は 5 月 17 日頃から開花が始まっており 着果は良好であるが 両性花が多くなっている アブラムシ 菌核病が一部で微発である 砂丘地では 4 月下旬の開花は順調に着果したが 5 月 2~ 5 日の花はほとんど落果となっている

12 着果状況は非常に悪く バラつきも大きい 4 月下旬着果で果径 18 17cmにとなっている うどんこ病少発である (5) メロン坂井北部丘陵地のプリンスメロンは 3 月 19 日から定植され 生育は平年並みで 4 月 15 日から着果開始となっている ( 昨年 4 月 17 日 ~ ) 5 月 27 日から本格的に出荷開始される計画になっている 坂井北部丘陵地のアールスメロンは昨年と同時期の 3 月 19 日頃から 砂丘地では 4 月 2 日頃からの定植となっている 開花は丘陵地では 4 月 28~ 始まったが 5 月 1~ 5 日頃の花は夜間の低温等の影響で花落している 5 月 12 日以降の開花を中心に着果となっている 現在 4 月に着果縦 ~ 横ネットが出始めになっている べト病が微発である 砂丘地では 5 月 10 日までの花は落ちてしまったが 5 月 12~13 日を中心に着果となっている 生育にややバラつきが見られる 奥越地区では低温で生育が遅れ 昨年より 4 日程度遅い 4 月中旬から定植が行われ 5 月中旬から着果始めとなっている アンデスメロンは 3 月 27 日 ( 盛期 4 月 3 日 ) から定植され 4 月 28 日 ( 盛期 5 月 7 日 ) からの着果となっている 現在 摘果作業中となっている マルセイユメロンは坂井丘陵地で3 月 23 日 ( 盛期 3 月 29 日 ) から定植され 4 月 17 日からの着果となっている ( 昨年 4 月 20 日から ) 早いところでネット完成期となっている やや小玉傾向で推移している べと病小発 菌核病局中発である 鯖江市で 4 月 3~ 5 日にかけて定植となっている 定植後の低温による生育遅れ 一部で高温よる葉焼が見られる 5 月 10 日より着果し始めとなっている (6) 高設栽培イチゴ収穫終期で 3 ~4 番果房を収穫中となっている 全体的に小粒傾向になってきている 一部の施設では 5 月中旬で収穫終えている 収穫は 6 月中旬まで続く見込みとなっている 地域により発病の差はあるものの うどんこ病少発 炭疽病が中発 アブラム類 チビクロキノコバエ等が少 ~ 微発 ハダニ類が一部局多発である (7) 一寸ソラマメ坂井地区では 10 月下旬 ~ 11 月上旬に定植されたものが 草丈 1 ~ 1.5m 分枝数 5~ 7 本で 4 月下旬から収穫が始まり 5 月上中旬が盛期となっている 葉根菜類 (1) 軟弱野菜福井地区では ホウレンソウ コマツナの生育は概ね順調である ただし やや徒長気味の圃場が見られる 坂井地区ではホウレンソウで5 月に入り生育が極端に促進され 30 日で収穫となり 株張り悪く徒長し過ぎで廃棄したハウスも散見されている ホウレンソウケナガコナダニ アブラムシ アザミウマ類が微 ~ 少発である 坂井地区ではマルトビムシ局多発である (2) 春ダイコン ( ハウス栽培 ) 砂丘地では 2 月 4 日から播種 ( 15 日頃に播種ピーク ) したものは 生育前半は低温で生育が遅れたものの 4 月に入り回復しており平年並みの 4 月 28 日から出荷となっている (3) コカブ砂丘地では天候の影響なく順調な出荷となっている (4) ニンジン砂丘地では 2 月 19 日に播種され 葉数 9~ 10 枚 葉長 36.3cmの生育となっている アブラムシが微初である

13 2 露地野菜果菜類 (1) ピーマン丹生地区では4 月下旬から順次定植され 接ぎ木苗は 5 月上旬に定植している 自根 接ぎ木苗とも生育は良好である (2) スイカ丘陵地では 4 月下旬定植で つる長 1m~2mで平年より葉が小さく茎細くなっている 生育量は小さく 5~ 7 日程度の遅れ気味となっている しかし 5 月第 4 半旬の好天により生育が大きく促進されてきている 早い人で 5 月 19 日からトンネル除去開始 ( 裾喚起 ) となっており ( 多くは 5 月月 23 日頃から除去 ) 6 月上旬に開花見込みである 砂丘地では 4 月 5 日 8 日 10 日に定植となっており 早いもので葉数 16~17 枚 つる長 130cmとなっている トンネル除去は 5 月 21 日から行っている 平年より 10 日遅くなっている 武生地区では 5 月 3~ 8 日にかけて定植が行われ 分枝数 3~ 4 つる長さ 30cmとなっている 丹生地区では 5 月 5 日頃から定植となっており活着は良好でトンネルで保温中となっている (3) ナス若狭地区では 5 月 10 日 ~16 日に定植となっている 定植後の低温により活着が遅れとなっている また 強風による葉茎の傷み 一部に生長点の損傷が見られたが現在回復中となっている 奥越地区では平年並みの 4 月 20 日に定植が始まっている 例年 4 月 20 日にはトンネル除去するが現在継続中となっている 草丈 4 6 cm 2 番花開花中 生育は良好となっている (4) カボチャ丘陵地のトンネル栽培では 4 月 6 日から定植されている 一部で定植後に高温障害も見られたが 生育は良好となっている 丹生地区では 5 月上旬に定植完了活着は良好となっている (5) 一寸ソラマメ若狭地区では 春先の低温により草丈は短く着果段数も 8~ 13 段と地域 個体差がみられる 収穫時期も 5 月 25 日からで例年より約 7 日遅れ また収穫量も減少する見込みとなっている 一部で赤色斑点病称発である 坂井地区では生育の良い圃場で若莢 10~15cm 程度となっている 平年より生育が遅く 低収の見込みである 収穫開始は 5 月末からの予定している 5/11の大雨後赤色斑点病が少 ~ 中発である 一部の圃場で立ち枯れ病多発である (6) ナス南越地区では 5 月中旬定植 本葉 7~ 8 枚 草丈 25 cmとなっている 葉菜類 (1) ブロッコリー丘陵地の秋まき ( 越冬 ) の作型は 4 月末で収穫終了となっている 収穫量は前年より少なくなる見込みである 春まきの作型では福井地区では 3 月下旬 ~ 4 月上旬にかけて定植され 葉数 11~15 枚 草丈 10~14cm 6 割の株で花蕾 ( 1 ~ 2 cm ) の確認となっている 例年よりやや遅くなっている 南越地区では4 月中旬から定植開始 若狭地区では4 月上中旬に定植されたが本葉 8~ 13 枚と生育はやや遅れとなっている 福井地区でコナガ少発である (2) ネギ奥越地区の夏まき ( 越冬 ) の作型では本葉が 4 ~5 枚程度となり5 月 17 日から青ネギとして出荷となっている 白ネギは 5 月 23 日から軟白 2 0 cm規格で出荷している

14 抽台が序々に始まっている 春まきの作型は奥越地区では 4 月上旬定植苗で草丈 2 7 cmと例年並みの生育となっている 一部の圃場で霜による生育遅延や 5 月中旬の大雨により根の損傷でカルシュウム欠乏症が見られる 坂井地区では 4 月上旬定植は順調に生育となっている 福井地区では 4 月 7 日から定植され 順次土入れ作業を行っている 若狭地区では 5 月定植が 5 月 18 日から開始となっている 4 月定植のものは現在草丈 25~ 35cmとなっており生育は良好となっている 二州地区では 5 月上中旬に定植となっている (3) キャベツ福井地区の秋まき ( 越冬 ) の作型で 5 月中旬から収穫開始となっている 例年より 1 週間程度遅くなっている アオムシが少発である (4) シソ福井市木田地区では 3 月中旬から播種され 草丈 7 cmで平年よりやや遅れ気味となっている (5) スィートコーン永平寺町では 4 月 15 日から定植が始まり 早いもので草丈 45cm 葉数 8.5 枚程度の生育となっている 若狭地区では 4 月末から 5 月中旬にかけて順次播種され 4 月末について出芽始めとなっている 根菜類他 (1) カンショ坂井地区では 4 月 29 日から定植が始まっており 5 月中旬時で 40% の進捗率となっている (2) ダイコン砂丘地では 3 月 10 日の播種で5 月 23 日から収穫始めとなっている 平年より 5 日程度遅れている (3) サトイモ大野市内の 4 月上旬定植のもので地上部出芽始め 葉数 1 枚程度となっている 勝山地区では圃場準備が遅れたため 4 月下旬頃からの定植になっている (4) ニンジン砂丘地の3 月 20 日播種したものは 葉数 7 枚 葉長 12cmになっている アブラムシ微初である 丘陵地の 3 月 29 日播種したものは葉数 5 枚 葉長 10cmと生育やや遅れとなっている (5) タマネギ永平寺町では草丈 60cm 球径 5cm とう立ちは少なくなっている 白色疫病 べと病が小発である (6) ニンニク永平寺町では葉長 90 cm 茎径 2.5 cm 球径 3.6 cm 葉数 8.2 枚で生育は遅気味となっている (7) ラッキョウ葉長 45 cm程度 球の肥大は平年と比べるとやや小ぶりとなっている 収穫時期を遅らせて肥大を確保している 5 月 26 日から収穫開始の予定となっている 三年子は大雪の影響で分球は少ない上に今年はさび病被害が少ないことから大粒になる見込みである 灰色かび病 さび病微発である

15 対策春先の低温により生育遅れや樹勢が弱い圃場があるため 気象や生育状況に応じたこまめな管理 ( 温度 かん水 施肥等 ) を行う 曇天が続くと軟弱に育ちやすく 病害の発生も多くなりやすい また 土壌水分の過多や日照不足は根群を衰弱させて草勢の低下を起しやすい さらに 降雨による急激な土壌水分の変化によって果菜類の食味低下や裂果を発生させる等品質低下を招きやすくなる このため 梅雨入り前に排水対策を徹底するとともに ハウス換気 整枝 摘葉 追肥 防除等の適正な管理を行なう 1 施設野菜果菜類 (1) トマト上段花房の肥大期となるので 土壌水分を確保し 込み合ったところの葉を摘除または剪葉するとともに 換気を十分にしてハウス内の気温や湿度を下げ 養分消耗の抑制と葉かび病 灰色かび病等の発生防止に努める また 土壌水分の急激な上昇は裂果の原因になるので ハウス周囲の排水溝を整備して降雨等の浸透を防ぐ (2) ミディトマト高夜温 日照不足で糖度の上昇が悪くなるので ハウス換気 摘葉を行う また 潅水を控えめにして糖度の上昇を促進するが 特に水田地帯のハウスでは周辺水田からの浸水や多雨による地下水の上昇が糖度低下や裂果の原因となるので ハウス周囲の排水溝を整備し ハウス内土壌の乾燥に努める さらに 葉かび病 灰色かび病 オンシツコナジラミ ミカンキイロアザミウマ等の防除を徹底して 健全な葉を維持し 草勢や果実品質の低下を防ぐ 特に ミカンキイロアザミウマは金粉果の発生原因やトマト黄化えそウイルスを媒介するので注意する 抑制栽培では高温期の植付けになるが 定植した苗の活着遅れや極端な萎れは落花や上段の花数減少の原因となるので 植付け前に十分潅水し 土壌水分の確保と適切な遮光による植物体温の低下を図る 特に プラグ苗による定植では 過度のかん水で上根中心の草姿となりやすいため 活着までは根が地下部にいきわたるよう手かん水等こまめなかん水管理を実施する (3) キュウリ草勢が低下すると曲がり果や尻細り果等が多くなるので 着果量を考慮しながら追肥 潅水を行う また 親づるの摘葉 子づるや孫づるの整枝等を行って日当たりや通風を良くするとともにハウス換気を十分にして 生育の安定と灰色かび病やべと病の予防に努める なお 摘葉は 1 度に多くの葉を摘除すると草勢を低下させるので 1 回当り 2 枚程度とする (4) スイカ肥大が急激に進む開花後 25 日間程度は土壌水分を確保するが その後は糖度上昇を促進するため潅水を控えめにする しかし 極端な草勢低下は食味を悪くするので 収穫期までに著しく草勢が低下しないよう適宜潅水を行う また 果実の肥大盛期を過ぎると再びつる先に着果して肥大を始め 収穫する果実の肥大や品質を低下させるので 必ず摘果しておく さらに 収穫の 2 週間程度前に玉倒しをして果実底部の着色を促すとともに 病害虫防除を行って健全葉を確保する (5) ネットメロンネット完成期以降に養水分が過剰になると 2 次肥大による稜角果や微細なネットが発生する原因になる また 収穫前の土壌水分過剰は糖度不足や裂果の原因になるので

16 潅水を控え目にする しかし 土壌乾燥による石灰吸収抑制や草勢低下は発酵果の原因 になるので ( また低温の場合も発生するので ) 注意する また つる枯病 菌核病等の 防除を行う 葉根菜類 (1) 軟弱野菜ホウレンソウ等は高温によって急激に生育が進むため 収穫遅れにならないよう計画的な収穫に努める なお これから播種する場合は 高温や日照不足によって徒長しやすいので 播種密度を下げるとともに 換気を十分に行い 多潅水を避ける また 高温のため収穫適期幅が狭くなるので 段播きを徹底する 2 露地野菜果菜類 (1) スイカ梅雨入り前の 6 月上旬に一斉着果させ 着果後早めに追肥を行い 潅水量を増やして果実肥大を促す 着果が梅雨に入る場合は 花が雨に遭わないようにトンネル等で雨よけを行う またソフトボール大になったら果形の良いものを 2 つるに 1 果を残して着果標識を立て 他の果実を摘除する さらに 着果後は根群発達が悪くなって収穫前の急激な草勢低下や病害を発生させやすくなるので 着果節位よりつる先の側枝を放任して根群の維持を図るとともに つる枯病等の病害防除を徹底する (2) ナス ピーマン収穫開始頃から追肥を始めるとともに 土壌水分を確保して 草勢の維持と果実品質の向上に努める 特に土壌水分の不足は 果実肥大を悪くするだけでなく 日焼け果や尻腐れ果の発生を助長するので 畦間 ( 通路 ) が常に湿っている程度に潅水を行う また 梅雨から盛夏を越えて秋まで長期に栽培されるナスやピーマンは根群の健全化が特に重要であり 排水対策を徹底する さらに 病害虫防除を徹底して健全葉の確保に努める (3) キュウリ初期生育確保のため主枝は 7 節目位から着果させ 収穫始め頃から追肥を行う 梅雨に入るとべと病が発生しやすくなるので 込み合ったところの摘葉を行って通風を良くし 予防散布を徹底する (4) カボチャ親づるでは 12~15 節 子づるでは 8 ~ 10 節に着果させるので 着果節位までの側枝や雌花は早めに除去する また 開花期に訪花昆虫が少ない場合は午前 9 時頃までに人工交配を行う 1 番果の着果が確認されたら次の果実を摘除し 果実が野球ボール大になった頃に 草勢が弱く つる先が立っていなければ つる先付近に追肥を行う (5) イチゴ親株は発生したランナーを 20cm 程度の間隔に配置する 土が乾燥するとランナーの発生が悪いので 適宜潅水を行う ハダニ アブラムシの防除を徹底する 薬剤抵抗性を回避するため同一系統の薬剤を連用しない いも類 (1) サトイモ 6 月中旬頃から子いもが着生し始めるので 覆土が浅い場合は土寄せを行い 過剰な子いもの着生を押さえて肥大を促す また アブラムシやハダニの防除を行い 健全葉

17 を確保する (2) カンショ植付けが遅れると地温が上がりすぎていもの形成が悪くなるので 6 月中旬までに定植を終える また 定植は曇天や夕方行い 株元に土を置いて萎れた葉がマルチに接しないようにする 3 入梅前および梅雨期の管理 (1) 草勢維持対策アハウスや圃場周囲の排水溝 畝間を整備し 雨水等を速やかに排水して 畝間に滞水しないようにする イ草勢 葉色 果実肥大速度等をみながら適宜追肥を行う ウ夜間の温度が高い時は 換気を十分に行って呼吸による養分消耗を抑制する エ整枝 摘葉等を行い採光を良くする (2) 病害虫防止対策アハウスの破損部分を補修し 雨漏りによる作物の濡れを防ぐ イ強風時の降雨の場合は ハウスを閉めて雨が吹き込まないようにする ウ整枝 摘葉等は晴天日に行い 傷口を早く乾かすようにするとともに 採光 通風を良くする エマルチや敷きわらをして作物への雨による土の跳ね上がりを防ぐ オマルチ上に水溜りができる場合は 穴を開けて排水する カ雨が連続する場合には 雨の止み間に病害の予防散布を行う キ高温で害虫が発生しやすくなるので防除を徹底する

18 地区名福井 作目作型主要品種地区 面積作業状況と生育概況 ( 定植 活着 草丈 開花等 ) 病害虫発生状況出荷状況と品質 トマト半促成麗容 + サポート 軟弱野菜 施設周年 ホウナ : ミラージュほかコマツナ : ナカマチほか キュウリ半促成モンドール ダイコン露地美春 貴宮 ミディトマト ジャガイモ 露地 華小町 華小町 デジマ (50%) サヤカ (25%) ニシユタカ (2 白ネギ露地ホワイトスター キャベツ ブロッコリー イチゴ 露地春 露地春 YR 春空 SE グランドーム緑帝 紅ほっぺ 紅ほっぺ 章姫 タマネギ露地七宝甘 70 ニンニク露地ホワイト六片 スイートコーン 半促成 施設 露地 ピクニックコーン シソ露地木田チリメンシソ 東安居約 4ha 東安居北部 佐野約 1ha 白方約 2.0ha 白方約 1.0ha 福井市南部 0.2ha 白方約 0.2ha JA 福井市管内約 4.0ha ( 見込み ) 清水 0.7ha 北部 2.3ha 北部 1.5ha 北部 6a 東安居 7a 白方 3a 永平寺約 3.0ha 永平寺約 1.5ha 永平寺 3.5ha 木田 0.8ha 野菜の生育状況 (23 年 5 月 ) 土耕栽培の早いもので草丈 220cm 葉数 30 枚 7 段花房開花期となっている 5 月上旬 ~ 収穫開始 5 月 16 日 ~ 選果場稼働 生育はおおむね順調であるが やや軟弱気味の圃場が見られる 一部のハウスでは土壌消毒を実施している 4 月末 ~5 月上旬に 23 節前後で摘心作業実施 現在 主枝 20 節前後 10 節前後の側枝の収穫中 灰色かび病 : 尐発 ケナガコナダニ : 微発アザミウマ類 : 微発 菌核病 灰色かび : 少発うどんこ病 : 微発 出荷量 :150 ケース程度単価 800 円 / ケース ホウレンソウ 1 日 4,000~5,000 束出荷 1 束 80 円前後コマツナ 1 日 2,000 束前後出荷 1 束 40 円前後 100~150 ケース / 日 3 月 12 日播種で根径 6cm 程度 5 月末 ~ 収穫予定 月 18 日定植で草丈 120~130cm 6~7 段開花期となっている 1 段果房着色開始 5 月 27 日目揃会 3 月 20 日定植で草丈 135cm 葉数 16 枚 第 4 花房開花中 第 1 花房の結実数は尐ない 果実径は 3cm 程度 - アサ ミウマ類 : 極微発 4 月 10 日前後に定植 草丈 25~30cm - - 1/26~ 播種 4/7~ 定植され その後追肥 土入れ作業が実施されている - - 収穫始め (5/18 調査時点で約 10% 早いところで 30% 程度 ) 前年より遅れている ( 前年は 5 月上旬 ~ 収穫開始 ) 球の直径 10~18cm 1~2 割収穫 アオムシ : 尐発 草丈 10~14cm 葉数 11~15 枚 約 6 割の株で花蕾確認 1~2cmのものが多い ( 前年 2~3cm 遅い?) コナガ : 尐発 - 現在 4 番花を収穫中 ( 紅ほっぺ ) 若干 奇形が見られる 収穫は 6 月中 ~ 下旬までの予定 白方の章姫は収穫終了期 ハダニ : 尐発 草丈 60cm 7 葉 球径 5cm 前後 とう立ち は尐ない 白色疫 べと病 : 尐発 - 草丈 90cm 茎径 2.5cm 球径 3.6cm 8.2 葉前後で生育は遅れ気味 葉枯 春腐病 : 尐発 - 早いもので草丈 45cm 葉数 8.5 枚 月中旬播種で草丈 7cm 平年よりやや遅れ気味 日 100 円 / 箱

19 イチゴ 地区名坂井 作目作型主要品種地区 面積作業状況と生育概況 ( 定植 活着 草丈 開花等 ) 病害虫発生状況出荷状況と品質 ハウス 章姫 あわら市丘陵地 11a 野菜の生育状況 (23 年 5 月 ) 8/31~9/1メリクローン苗定植 10/4 アブラムシ微発 うど ポット苗定植 :11/5 頃開花 ( 尐々 )11/15 頃からハチ導入 現在 んこ病尐発 ヨトウムシ 3 番果収穫中 6 月中頃で収穫終了予定 微発 チビクロバネキノコバ エ尐発 章姫 紅ほっぺ 坂井町 23a 8/21~ メリクロン苗を定植 9/10~ 自家育苗苗を定植 5 月中頃で収穫終了 うどんこ病少発 スイカプリンスマルセイユアンデスアールス ハウス 半促成 ハウス 半促成 春のだんらん 縞無双 H 丘陵地 14ha 浜四郷 1.2ha ごく一部 4/25 頃開花始め 多くは5/ 初の開花始め (3/20 定植 ) 4 月の着果は良好で果形アブラムシ一部で微発も良いがごくわずか 5/2~5の開花は着果不良または 極端な変形果で非常に着果状菌核病一部で微発況は悪い ( 次の花も着果せず 着果率は低い ) 5/5 以降は比較的ミツバチの活動や花粉の状況もよく着果は良い 5/10~11 開花は大雨で着果不良 全体に5 月初めの開花となった作型は着果率 7 割程度 とくに草勢の強いところ 圃場の低いところは着果状況悪い 開花ピークは5/6~9 頃と平年より1 週間遅い 4 月定植は5/17 頃から開花が始まっており 着果は良好であるが 両性花が多い 3/15~ 定植 ( 購入苗 ) 定植日から 3/ 中下旬の低温で初期生育は遅れたが 4 月の好天で生育量が回復 4/ 下旬の花は順調に着果したが 5/2~5 の花はほとんど落果 着果状況は非常に悪く バラつきも大きい 4/ 下旬着果で果径 18 17cm くらい 露地 味きらら 丘陵地 つる長 1m~2m 平年より葉が小さく茎細い 生育量は小さく5~7 日程度の遅れ 5 月第 4 半旬は生育が大きく促進された 早い人で5/19トンネル除去 多くは5/23 頃除去予定 6 月上旬開花 露地 夢きらら 浜四郷 7.8ha ハウス プリンスPF 半促成ハウス マルセイユ半促成ハウス HN27 半促成ハウス アールス系半促成 [ アールスモネ早春晩秋 ] [ ヘ ネチア夏 Ⅰ] [ アールスナイト夏 Ⅱ] ハウス アールス系半促成 [ アールスナイト春秋系 ] あわら市丘陵地 192a あわら市丘陵地 303a あわら市丘陵地 217a 現在摘果あわら市丘陵地約 2.6ha 浜四郷 0.7ha 4/ 定植 5/17 生育調査で葉数 16~17 枚 つる長 130cm 5/21~トンネル除去の見込み ( 平年より10 日遅れ 播種開始穂木 2/5~ 台木 2/13~,3/19~ 定植 (3/22 頃盛期 ) 4/15 頃 ~ 着果 5/27~ 本格的な出荷開始 2/20~ 播種開始 3/23~ 定植 (3/29 頃盛期 ) 4/17 頃 ~ 着果はやいところでネット完成期やや小玉傾向 2/25~ 播種開始 3/27~ 定植 (4/3 頃盛期 ) 4/28~ 着果開始 ( 盛期 5/7 頃 ) 2/23~ 播種開始 3/19~ 定植 (3/25 頃盛期 ) 本葉 15~16 枚 4 月 28~ 頃から開花始 5/1~5 ころまでは花落ちしてしまった 5/12~ を中心に着果 現在 4 月に着果縦 ~ 横ネットが出始めた 4/2 から定植始 4/9 盛期 ( 平年より 5 日ほど遅め ) 5/10 までの花は落ちてしまったが 5/12~13 を中心に着果 ややバラつきが見られる 開花期に水を切ったが果柄が長くなった うどんこ病少発 特に無し 特に無し べと病少 べと病少菌核病局中特に無し べと病微発アブラムシ 菌核病局多 特に無し

20 ダイコン 地区名坂井 作目作型主要品種地区 面積作業状況と生育概況 ( 定植 活着 草丈 開花等 ) 病害虫発生状況出荷状況と品質 ハウス 役者紀行 浜四郷 1.5ha 野菜の生育状況 (23 年 5 月 ) 2/4~ 播種始 2/15 頃ピーク 前半の遅れは 4 月の好天で回復 4/28 出荷始 日量約 300c/s/ 単価秀 L900 円 /c/s 露地 YR 鉄人 浜四郷 4.0ha 3/10~ 播種 後半の肥大が緩慢で出荷は 5/23 から開始 ( 平年より 5 日ほど遅め ) コカブ ハウス 白かもめ白鷹京小町玉里 浜四郷 8.3ha 順調な出荷 カンショ 露地 とみつ金時 あわら市丘陵地 2/12~ウイルスフリー苗育苗床定植 約 25ha 堆肥散布 畦立て等ほ場準備中 4/29~ 定植開始進捗率 40% ニンジン 翔彩 翔彩 ミディトマト 半促成 越のルビー華小町 半促成 華小町 華クイン 半促成 越のルビー 華小町 半促成 華クイン華クイン 華小町 浜四郷 0.7ha 波松 0.4ha 丸岡町 48a 坂井町 25a あわら市 77a 春江町 27a ホウレンソウハウストラッド7ほか加戸 コマツナ 春播き ハウス ハウス 2/19 播種 露地 3/20~ 播種始 ハウス : 葉数 9~10 枚 葉長 36.6 cm露地 : 葉数 7 枚 葉長 12 cm 露地 3/29 播種葉数 5 枚葉長 10cm 品種比率小町 : ルビー : クィン =83 : 14 : 3 たる栽培 (25a)2/1~ 育苗開始 2 月 23~27 日定植 5 月 18 日から出荷開始 品種比率小町 : クイン=85:15 3 月 10 日定植で7 段開花 0 段果オレンジ色 3 月下旬定植で5 段開花 全般に樹勢は強め 5 月は極端に生育が促進され 30 日程度で収穫と早すぎ 株張り悪く徒長 伸びすぎて廃棄したハウスも散見 生育促進 ネギ露地ホワイトスターあわら市丘陵地 4 月定植のチェーンポット苗の初期生育は良好 コナガ初発特に無しアブラムシ微発樽栽培で葉かび病微発一部で葉かび病 灰色かび病微発ケナガ アブラムシ微 ~ 少発マルトビムシ局多発 日量 100c/s 秀 L で 80 円 ラッキョウ 3 年子一年掘 ラクダ系在来種浜四郷葉長 45cm程度 球の肥大は平年と比べるとやや小ぶり 収穫時期を遅らせて肥大を待っ灰色かび病微発た 大雪の影響で分球は少ない上に今年はさび病被害が少ないことから 三年子は大粒さび病微発になる見込み 5/26 目揃会 出荷始 一寸ソラマメハウス越冬ハウス陵西 加戸 坂井 丸岡 あわら 10/25すぎから定植始め (11/7 頃まで ) 草丈 =1~1.5m 摘芯ずみ分枝数 =ハウス5~7 本ハウスでは上段開花 早い所で4 月下旬から収穫 4 月末ころから出荷 5 月上中旬に出荷最盛 露地越冬 若莢 10~15cm 程度 平年より生育遅く 低収 5 月末 ~ 収穫開始 赤色斑点病 5/11の大雨後に発生 少 ~ 中発一部圃場で 立ち枯れ病多発 ブロッコリー 春穫り 盛緑 番堂野 波松 他 4.0ha 播種 8 月下旬 定植 9 月下旬 ~10 月下旬 ( プラグ苗本葉 3 枚 ) 越冬期間中は生育停滞 葉傷みあり 2 月中 ~ 追肥本葉 13~14 枚株張り 35~40 cm低温続きのため生育はやや遅い 収穫 3 月 20 日 ~4 月末花蕾は 2L 中心で比較的大きい 特に無し 6/1 目揃え会日量 1500~2000kg

21 地区名奥越 作目作型主要品種地区 面積作業状況と生育概況 ( 定植 活着 草丈 開花等 ) 病害虫発生状況出荷状況と品質 サトイモ 露地 大野在来 大野市 勝山市 110ha( 計画 ) 白ネギ 野菜の生育状況 (23 年 5 月 ) 4 月上旬定植で地上部出芽はじめ 葉数 1 枚程度 特に勝山地区では圃場準備が遅れ 4 月下旬頃からの定植となった 露地ホワイトスター大野市 4 月上旬定植で草丈 27cm 程度 ( 昨年 28cm) 葉鞘径 6mm( 昨年 5mm) 勝山市 28ha( 計霜による生育遅延や 5/ 中旬の大雨後により根が傷んだのかカルシウム欠乏症などが一部画 ) 発生している 露地羽緑一本太 ( 越冬 ) 大野市勝山市 2ha( 計画 ) 5/17 から青ネギとして出荷開始 白ネギは 5/23~ 軟白 20cm 規格で出荷開始予定 抽台が徐々に始まっている 越冬ネギ ( 青 )1000 円 / 箱程度白ネギ 500~800 円 / 箱 ナス 露地夏秋千両 2 号 大野市 勝山市 2.0ha( 計画 ) 草丈 46cm 程度 葉数 12 枚 2 番花開花 概ね生育順調 昨年は 5 月 20 日頃にトンネル撤去したが現在もトンネルのまま管理中 ミディトマト夏秋 華小町華クイン華ロケット 勝山市 0.75ha( 計画 ) 4 月下旬定植 :1 段目開花生育概ね順調 5 月 18 日苗配布水稲育苗終了後順次定植予定 メロン 施設 アールスナイト他 勝山市若猪野 大野市上野 1.3ha 4 月中旬定植 : 着果初め生育概ね順調 地区名丹南 ( 南越 ) 作目作型主要品種地区 面積作業状況と生育概況 ( 定植 活着 草丈 開花等 ) 病害虫発生状況出荷状況と品質 大玉トマト ( 越前市 鯖江市 南越前町 ) 半促成 抑制 桃太郎コルト ヨーク武生 :a 促成 RW: 桃太郎ファイト土耕 : 麗容 りんか 鯖江 :57a 野菜の生育状況 (23 年 5 月 ) JA 越前たけふ春トマト部会 3/5~3/20 定植りんか 1 段目収穫開始 5~6 段開花一部で草勢低下麗容 1 段目収穫開始 5~6 段開花 RW 桃太郎ヨーク 1 月末定植 2 段目収穫 8 段開花 5/23 日目揃会出荷開始 RW: 半促成 定植順次開始一番花着果肥大期 三番花房開花期 JA 越前たけふ 5/23 目揃い会その後選果場開始 ミディトマト 半促成 鯖江 今立 : 華小町池田 : 華小町 越のルビー 鯖江 :90a 今立 21a 池田 : イチゴ 促成 章姫 ( 一部紅ほっぺ ) 武生 :21a 鯖江 :12a 鯖江 :3/ 下 ~ 一部で定植開始低温による活着不良, 高温害による葉枯れが一部で散見される ( 昨年ほどでない ) 早いところで1 段目着果期 1 段目はキク果が多め 今立 :4 月上旬から一部定植開始一部で低温による活着不良 また高温による葉枯れがみられる 早いところで1 段目着果期 武生 : 章姫小粒多く 着色早い ダニ多発 鯖江全域 : 白ろう果尐発したが 現在回復中今咲いている花 (3-4 番 ) で終了しそうな生育状態 ハダニ局多発 うどんこ 灰色かび病尐発

22 マルセイユメ半促成 マルセイユ 3 月 3 日から本格的播種 4 月 3 日頃から定植開始 3-5の間に定植した人多い ( 天気よなんぷ病微発 ロン かったため ) 定植後の低温等により活着が遅れ気味になっている また 日中のハウス内高温により一部で葉枯れが発生 4 月下旬から順次みつばち導入開始一部で株元になんぷ病発生し 対応中 5 月 10 日ごろからようやく着果開始 ブロッコリー 初夏どり 鯖江 3 月上旬から播種が始まった やや徒長ぎみの感じ 高温によりやいてしまったところ一部あり 撒きなおし 17 日の積雪等 圃場準備ができず 育苗をどうにか引っ張りながら ( 育苗は順調ハウス内気温高いため生育がやや早い ) どうにか定植作業を実施中実施後の夜間の低温や雨が少ないことから 活着 生育がなかなか進まない状況現在 早いところで本葉 11 枚程度 3 月上旬播種で早期出蕾発生 スイカ 露地 縞無双 味きらら 祭越前市 :10ha ばやし777 台木ドン K かちどき 多くが 5 月 3~8 日で定植 連続キャップ 子づる長いもので 30cm 分枝数 3~4 一部で葉焼けあるが例年より少ない キュウリ 半促成 ときわ節成 台木ときわZ2 武生 3 月末定植 4 月 25 日頃から収穫開始 親つる 22 節 2m 付近でほぼ摘芯済み 子つるも早いものでは摘芯済み 親つるの 15~18 節を収穫中 ナス 露地 千両 2 号 越前市 南越前 町 5 月中旬定植 本葉 7~8 枚 草丈 25cm

23 野菜の生育状況 (23 年 5 月 ) 地区名丹南 ( 丹生 ) 作目 作型 为要品種 地区 面積 作業状況と生育概況 ( 定植 活着 草丈 開花等 ) 病害虫発生状況 出荷状況と品質 ピーマン 露地 グリーン300 宮崎他 接ぎ木苗 ( 台木 : 台パワー ) が5 月上旬に定植された 自根苗 接ぎ木苗ともに活着は良好である 台木を変更したが 台負け現象は見られない キュウリ ハウス半促成 シャープ7 織田他 ハウスものは草丈 150cmくらい ( 大きいもの ) で 春先低温条件であったため 節間も狭 く 雌花の着生も悪く 着果位置が高くなっている 6 月になってから収穫予定 露地は6/3より苗の配布予定 一部圃場でつる枯病少発 ~ 中発 出荷は例年より遅れ 早い物で 5 月下旬の見込み スイカ 露地 味きらら ( 大玉 ) 大和小町クール ( 小玉 ) イチゴ 高設 章姫 紅ほっぺ 宮崎 高設 : 朝日 宮崎 :6a 5 月上旬に苗が搬入され定植された 穴あけトンネル テクテクキャップで保温中 苗質が良かったため 活着は昨年度より良好である 朝日の高設イチゴは炭疽病により 株が枯れ 収量は昨年より尐ない見込み ( 前年比 5 割 ) 元親株が搬入され 育苗苗の育成準備中である 宮崎の高設イチゴは 管理者が水田作業で多忙で 収穫等が遅れ気味 ( 管理者はおそらく交代する予定 ) 朝日 : 炭疽病中発宮崎 : ハダニ アブラムシ坪状に多発 うどんこ病小発 カボチャ 露地 平安小菊 朝日 5 月上旬に定植が完了した 活着は今のところ良好 一部苗に生理障害と思える葉焼けが 小発 タケノコ露地宮崎 5/25 収穫終了 38t ( 前年 118t) 野菜の生育状況 (23 年 5 月 ) 地区名二州 作目作型主要品種地区 面積作業状況と生育概況 ( 定植 活着 草丈 開花等 ) 病害虫発生状況出荷状況と品質 キュウリ 半促成 アルファ節成 敦賀 4 月 1 日苗配布 4 月上旬定植 5 月 20 日現在 草丈 100~130cm 为枝収穫開始 白ネギ ホワイトスター 敦賀 100a 三方 100a ミディトマト 華小町 敦賀 7a 2 月 日に共同播種し 芽出し後各自で育苗 5 月 6~10 日定植 土入れ中 3 月 10 日 JA が播種し各自で育苗 5 月 16~ 定植 ポット苗 3 月 23 日配布 5 月 20 日現在草丈 100 cm 4 段開花 アブラムシ類少発 黒エダマメ たんくろう 美浜 敦賀 5 月上旬から本格的に播種 現在早いところで本葉展開始め 4 月に播種したものは降雨の影響で発芽悪い

24 ハウス陵西 トマト 施設 桃太郎ファイト コル ト 桃太郎はるか 0.2ha 小浜 若狭 高浜 おおい 3.0ha 小浜 0.5ha 小浜 0.5ha 小浜 若狭 おおい 高浜 野菜の生育状況 (23 年 5 月 ) 地区名若狭 作目 作型 为要品種 地区 面積 作業状況と生育概況 ( 定植 活着 草丈 開花等 ) 病害虫発生状況 出荷状況と品質 ミディトマト 半促成 華小町小浜 若狭 高 5/17 現在 3/31 定植で 4 段開花期である 4 月は低温障害等で草勢はやや弱かったが 浜 おおい 5 月に入り生育も順調に回復し 全般的に草勢は 普通からやや強くなった 一寸ソラマメ露地越冬 キュウリ 施設 揮世紀 フレスコ100 白ネギ露地ホワイトスター 3 月 4 月の低温により草丈が低く 摘芯位置も低くなった 着果段数も 8~13 段と地域 個体差がある 収量も減少する見込み 5 月 19 日に目揃い会を開催 出荷は高浜地区で 25 日頃を予定 小浜上中地区では 28 日頃から出荷予定 定植 2 月下旬 :5 月上旬より出荷開始 6 段開花 (5/15) 3 月定植で子づる中段を収穫中 4 月 14 日 ~18 日定植 2 回目は 5 月 18 日から定植 4 月定植は 草丈 25cm~35cm 茎径 5mm~8mm 生育良好 赤色斑点病少発 うどんこ病微発 平年より安値 800 円 平年より安値 15~20 円 / 本 夏秋ナス露地千両 2 号 スイートコーン 10.5ha 小浜 若狭 高浜 おおい 0.7ha ブロッコリー初夏どりピクセル スバル若狭やや生育が遅れ気味 葉数 8~13 枚 (5/19) 3ha 露地 ゴールドラッシュ 若狭 4 月末 5 月上中旬 5 月下旬に播種 4 月末については出芽始めである 1ha 苗定植は 5/10~16 定植直後の低温により活着遅れ 全体的に強風による茎葉の傷み 一部では生長点の折損あり

25 野菜の生育状況 (23 年 5 月 ) 地区名園芸振興センター 作目 作型 主要品種 地区 面積 作業状況と生育概況 ( 定植 活着 草丈 開花等 ) 病害虫発生状況 出荷状況と品質 大玉トマト半促成麗容 9a 2/7 苗搬入 2/8 鉢植え 2/23~25 定植 5/18~ 収穫 7 段目開花 (5/18 現在 ) 摘芯開始 灰色かび病中発 尻腐れ果 ( 特に秀麗で ) ミディトマト半促成華小町 3.9a 隔離ベッド栽培 9 段目開花 (2/28 定植 ) 5/18~ 収穫 一部で焼け バッグ栽培 7 段目開花 (3/10 定植 ) ーー ハウススイカ 露地スイカ ハウス 露地 春のだんらん ( 品種比較 ) 春のだんらんR V DR-60 他味きらら ( 品種比較 ) DR-60 NW a 2/10 台木播種 2/16 穂木播種 2/24 接木 3/18 定植 5/7-15 着果ーー 18a 3/7 台木播種 3/10 穂木播種予定 3/19 接木 4/15~21 定植ーー 小玉スイカ露地ひとりじめ bonbon 2a 3/20 台木播種 3/23 穂木播種 4/1 接木 4/27 定植ーー カボチャ露地味平他 5a 3/31 播種 4/29-5/2 定植ーー メロン アスパラガス ハウス半促成 ハウス立茎 アールスナイト夏 Ⅱ モネ 811 早春晩秋系ペルル スーパーウェルカム 1.5a 9a 播種 2/25~ 定植 3/22~ 開花 4/22~ 玉吊り 4/28~ ーー ハウス内トンネル等設置による収穫期前進化と単収向上 目標 4t/10a 2/22 ハウス被覆 施肥耕起 2/23 堆肥散布 整地 2/24 かん水チューフ 設置 2/25 内トンネル等設置 3/8~ かん水開始 3/28~ 収穫開始立茎期間 4/15~5/11(5 本 / 株 ) 収量 (3/28-5/18): トンネル被覆区 676kg/10a( 対照 600kg/10a) ポリべた掛区 1,139kg/10a( 対照 789kg/10a) ーー

26 Ⅳ 花き 実況 1 キク奥越の秋植え夏ギクの草丈は 5 月 19 日調査で 無摘心の 白舟 ( 小 白 ) で 33cm とび丸 ( 小 黄 ) で 27~29cm やよい あかね ( 小 赤 ) で 18~45cm と生育は昨年並みで 平年より遅れている 一昨年 あかね では発蕾が 5 月中旬よりみられたが昨年同様今年も見られていない 春植え8 月咲きギクの摘心は 5 月下旬までに終了した 9 月咲きギクの定植は 5 月下旬に行われた 10 月咲きギクは挿し芽が 5 月下旬に行われた 害虫ではナモグリバエが全域で発生が見られ 多発生となっている オオタバコガの越冬世代が大野市では 5 月 17 日頃から確認された 白さび病はほぼ見られていない カスミカメムシ類の被害はみられるものの多くはない 福井南部の秋植え夏ギクの草丈は (5 月 20 日調査 ) 60cm で発蕾しており害虫では8 月咲きギクでナモグリバエが尐発生である 清水の4 月中旬定植 8 月咲きギクの草丈は 恋心 17cm 小鈴 15cm うたげ 16 cm 翁丸 13cm である 生育は平年より遅れ気味 昨年と同じ傾向 (5 月 18 日調査 ) 永平寺の4 月上旬定植 8 月咲きギクの草丈は (5 月 20 日調査 ) はじめ 5cm で昨年より生育は遅れている あわら市の秋植え夏ギクは 春風 が昨年は開花初めであったが今年はまだである 害虫では ナモグリバエ多発 アブラムシ類尐発である 春植え夏秋ギクは 小鈴 が 6cm 花えくぼ が 23cm 花絵 が 1.5cm はじめ が 3cm となっており昨年並みのせいいくである (5 月 20 日調査 ) 越前市では 3 月中下旬定植の 7 月咲きでは 草丈は 20 cmである 3 月 22~25 日に挿し芽 4 月 14~19 日に定植した 8 月咲きの はじめ 翁丸 夏ひかり やよい は 4 月 29 日に摘心した 小鈴 は草丈 17cm と低温の影響は若干あるが回復傾向である (5 月 20 日調査 ) 丹生の春植え8 月咲きギクでは 4 月 7 日 ~10 日に定植した 小鈴 は側枝 17 cm (14cm 昨年同時期 ) と低温で遅れ気味であったが生育が回復傾向である ハモグリバエとカスミカメムシは微発生 9 月咲きギクは 5 月 10 日から定植を開始した (5 月 20 日調査 ) 二州の春植え8 月咲きギクは定植同時に摘心が行われたところが多く草丈は 10~15cm で昨年よりも順調である (5 月 20 日調査 ) 若狭の 11 月上旬植え夏小ギクの草丈は サンバ が 52cm 蕾径 4mm つるき 48cm とび丸 34cm である 春植え8 月咲きギクの摘心は 4 月末までに終わりで腋芽は 10~15cm で順調である 病害虫はハモグリバエが尐発生である 9 月咲きキクが 5 月 18 日頃から定植されている (5 月 19 日調査 ) 2 ユリ奥越のシンテッポウユリ オーガスタ の生育は葉長 5~11cm で遅れている (5 月 19 日調査 ) 福井ユリの リリ シリーズは 5 月 2 日から出荷が始まった 永平寺の レッド の草丈は 132cm で 収穫は 5 月下旬になりそうである イエロー で草丈 80cm 出蕾間近である ピンク は 90cm で出蕾間近であり 昨年より生育はよいが開花が遅れている (5 月 20 日調査 ) 春江の 11 月中旬定植の レッド が 90cm で蕾長 4.5cm イエロー が 45cm で出蕾間近 ピンク が 67cm で出蕾間近となっている 一方 球根配布後 1 月上中旬の定植まで冷蔵をおこなっていた レッド が 128cm 蕾長 7cm で収穫最盛期であり 冷蔵なしのものと比べて早くなっている 同様に イエロー が 62cm で出蕾間近 ピンク が 76cm で未出蕾である (5 月 20 日調査 )

27 南越の レッド が草丈 100cm で生育中 5 月 25 日から出荷予定 病害虫はアブラムシが尐 ~ 中発 葉枯病尐発性である 3 スイセン葉の枯れ上がりは 平年よりやや遅い 全域で斑点病が多発 年内に施肥を行った養成圃で被害が尐ない また 病害防除でトップジンM1500 倍希釈液を 2 回散布すると 被害は抑制されている ( 写真 1) 促成栽培用球根の掘り上げが 5 月 20 日頃から開始された 写真 1 トップジン M1500 倍液散布の効果 左 : トップジン M 処理区 右 : 無処理区 4 トルコギキョウあわら市では抑制栽培の切り下株の草丈が 46cm となっており昨年より生育がよい 同じく加温を行ったものは草丈 64cm であり 一部品種で1 番花の開花がみられる 葉先枯れ症が尐発である 3 月初旬播種 5 月初旬定植したものは草丈 2~2.5cm 4 対葉となっている (5 月 20 日調査 ) 大野市では 2 月 15 日に播種され 4 月下旬に定植された中生八重 アクロポリスホワイト は 草丈 3cm 葉数 5 対 ロジーナグリーン ver.2 が 3cm 5 対 中生一重 ノーブルレッド が 2cm 4 対 ノーブルバイオレット が 3cm 5 対となっている (5 月 19 日調査 ) 南越では アクロポリス ロジーナ 北斗星 の二度切り栽培は草丈 27cm 本葉 19 対程度である (5 月 10 日調査 ) 二州では 5 月上旬に定植された スモールキング などは本葉 4~5 対である 3 月下旬に播種された ニューリネーションシリーズ ロジーナシリーズ 等が 5 月下旬に定植される予定である 5 その他福井市のヒマワリは3 月末播種したものが 88cm で出蕾 4 月下旬播種が 30cm となっている 品種はサンリッチシリーズである 一部でダニが微発 (5 月 19 日調査 ) 永平寺のヒマワリは 28cm となっている (5 月 20 日調査 ) 南越のヒマワリは 4 月 20 日播種で草丈 9~10cm 葉数 7 枚 ダニが小発 (5 月 10 日調査 ) 奥越のシャクヤクは5 月 23 日が初出荷で 昨年より1 週間程度遅れている 出荷先は福井 なにわ 金沢市場である 春江のアリウムギガンチュームは花茎長 119~136cm で花の直径は 3.5~4cm である (5 月 20 日調査 ) 初出荷は 5 月 25 日 ( 予定 ) で 昨年より1 週間程度遅れている 出荷先は 福井 神戸 金沢市場である 奥越のアリウムギガンチュームは花茎長 83cm 花の直径は 2.4cm となっている (5 月 19 日調査 )

28 対策 1 圃場の排水徹底梅雨期 畝溝へ滞水すると根腐れをおこし 下葉の枯れ上がりや耐病害虫性の低下などの品 質が低下する そこで 次の対策を行う 1) 畝溝の排水 水の通りを良くするため 溝さらえや除草を行う 2) 畝溝と直角に交わる集水溝を畝の両側 ( できれば圃場周囲 ) に必ず設け 排水溝に落と す すでに設置してある場合は清掃や除草を行う 3) 排水溝が高い場合は 雨の時に強制排水を行うため 排水溝の端に集水桝を設置し こ こからポンプで強制排水を行う 2 秋植え夏秋ギクの管理 1) 花芽分化後の乾燥は 花弁の伸びが悪く小輪となるため 中輪品種では乾燥させないよ うに注意する 2) 花芽分化後 ( 開花の 40 日前 ) に 止め肥として 10a 当たり窒素成分で 5kg 程度を 畝 の肩部分に施用し 肥料の分解と上根の発根促進のため 土寄せを必ず行う 3) 止め肥施用後 降雨が多い年は生育後半に肥料が切れる 葉色が落ちた場合は OKF-1 ハイポネックス等の 500 ~1000 倍で葉面散布をする 4) 中輪品種では発蕾始めに花首の伸長を抑制するためにビーナイン水溶剤 80 を散布する 10a 当たり 1000~1500 倍液 50~150 リットルを上位葉中心に散布する 3 梅雨期の病害虫防除 1) キク白さび病 気温が 25 以下の湿潤な時期に発生する 草丈 50~60cm まではジマンダイセンフロアブル やコロナフロアブルなどで 1 週間に 1 回の予防散布をする 散布時期は雨前が基本であるが 発病が多い場合は 雨の止み間に ラリー乳剤 チルト乳剤 25 アンビルフロアブル サプ ロール乳剤 ( 展着剤は浸透性の高いものを使用 ) や ストロビルリン系 ( ストロビーフロア ブルおよびアミスター 20 フロアブル これらは品種によって薬害の恐れがあるので多剤の混 用を行わず 展着剤も加用しない ) の治療剤を散布するが 耐性菌の出現に注意する 2) キクのアザミウマ類 他地域から 苗を新たに導入した場合は特に注意して防除する キクを加害するアザミ ウマ類はミカンキイロアザミウマ ミナミキイロアザミウマ ヒラズハナアザミウマ ク ロゲハナアザミウマ ネギアザミウマなどの各種があるので 種を確認した上で効果や抵 抗性を考慮して薬剤を選定する 特に圃場での切り残し花が発生源となるので早期に除去 する ミカンキイロアザミウマはキクのえそ病 (TSWV) を媒介するので特に注意する 3) キクのマメハモグリバエ 初期防除を徹底する マメハモグリバエは幼虫が黄色で 幼虫はさなぎになる前に葉か ら落下し地中やマルチ上でさなぎとなる 5~7 月に発生が多い 発生予察は黄色粘着シ ートで可能である 4) ユリ葉枯病 ( ボトリチス菌 ) 雨よけ栽培を行う 花芽分化期以降 葉枯病に感染しやすく 圃場排水が悪い条件では特 に発生が多くなるので防除を徹底する 露地で出荷の 30~40 日前 施設で 50 日前までは フ ロンサイド水和剤やダコニール 1000 などの保護殺菌剤を 1 週間に 1 回は散布する 発病を 認めたら 初期にトップジン M 水和剤等の治療剤を散布する 展着剤では 保護殺菌剤には パラフィン系展着剤 治療剤には浸透性展着剤を用いる 4 促成スイセンの花芽分化促進処理 1) 高温処理開始までに球根の表皮が親指の腹で簡単にむけるくらいに十分球根を乾燥させ

29 る 高温処理開始予定日になっても球根水分が多い場合は 高温処理期間を 3~4 日長く し その間は除湿機等を稼働させて極力水分低下を図るようにする 2) 高温処理は 32 で 2 週間行う 3) くん煙処理は高温処理後にモミガラを 1 日 3 時間の割合で 3 日間燃やして行う 4 ) 処理後は植え付けの 7 月下旬まで 風通しのよい納屋や車庫などで保管 (25 程 度で ) する 5 ) 腐敗した球根は取り除き 7 月末日ぐらいをめどに定植する 5 トルコギキョウの葉先枯れ症 1) 葉先枯れ症は極端な水分ストレスにより 生育中期に上位葉の葉先が褐変や萎縮し ひど い場合には心止まりになる カルシウム欠乏が大きく関与しているため 組織中にカルシウ ムが尐ない品種は出やすくなる 2) 昼温が高いほど発生しやすくなるので ハウス内の換気に努める ハウス内の空気が動 いている場合は発生が尐ないとされるため 内気扇も有効である 3) 発生がひどいと思われる品種については 花芽分化の時期を中心にカルプラス等を数回 葉面散布する 6 梅雨期の切り花出荷 梅雨時期に出荷する場合 出荷箱内での花や葉から ムレにより灰色かび病等による荷いた みが生じやすいので次のことに注意する 1) 収穫前にハウスの換気を十分に行う 2) 露地栽培の切り花を 降雨時に収穫した場合は 茎の下を持って振り 花弁の間や葉に たまった水を極力取り除く 3) 収穫後に切り花の基部を水中で切り戻し 水揚げを円滑にする 水切り 等によってで きる 切り下の茎や葉はいけ水に溜まらないようにする いけ水は頻繁に交換して新鮮な ものを使う 4) 収穫後 箱詰めまでに花全体が乾くように風通しをよくする 咲きすぎた花は調整時に 除く エアコンの除湿運転や扇風機などで花をできるだけ乾かす 5) 出荷箱に詰めてからも 出荷間際まで箱をあけておき 花全体をできるだけ乾かす

30 果重 (g) Ⅴ 果樹 実況 1 ウメ (1) 生育状況 ( 園芸試験場 ) 紅サシ の硬核完了期は 5 月 16 日であり 平年よ りも 6 日遅かった 胚固化率は 5 月 23 日時点で 18. 5% であり このまま進めば 胚固化完了期は前年より 1 日 平年より 6 日遅い 6 月 6 日頃と予想される ( 表 1) 着果量が多いため 果重は平年 前年よりも小玉傾向 で推移することが予想される ( 図 1) 気温が平年並に推移した場合 開花盛期からの平均気 温の積算値からの収穫始期の目安 ( 紅サシ 1,300 剣先 1,150 ) は 紅サシ が 6 月 13 日 剣先が 6 月 7 日である 胚固化完了期の果重から完熟落果盛期および落果盛 期の果重が予測できる ( 平成 18 年度普及に移した技術 ) 今後 平年並の気温で推移するとして予測すると 園芸 試験場では 落果盛期が 7 月 5 日頃であり 完熟落果平 均果重は 32.3g で平年並みと予測される 本年は着果量が多いものの 生理落果の量は少なく推移している ウメシロカイガラムシ第一世代幼虫のふ化始期は 前年より 4 日遅い 5 月 11 日であった 黒星病 の初発は 5 月 18 日であり 平年並みであった 平年値 2009 年 2010 年 2011 年 4/16 5/1 5/16 5/31 6/15 6/30 図 1 紅サシの年度別果実肥大 果重 (M) は果実横径 (w) の測定値から計算式 {M = π w 3 /5.88} を用いて算出した 表 1. 紅サシの年度別発育ステージ 年度短果枝花芽完全花率結実率開花期 ( 月 / 日 ) 開花日数硬核期 ( 月 / 日 ) 胚固化期 ( 月 / 日 ) ( 個 / cm ) (%) (%) 始期 盛期 終期 ( 日 ) 始期 完了期 始期 完了期 2004 (H.16) /21 3/14 3/ /24 5/11 5/10 5/ (H.17) /22 3/18 4/1 41 4/30 5/13 5/10 5/ (H.18) /11 3/26 4/4 25 5/8 5/12 5/22 6/ (H.19) /13 2/26 3/7 24 5/1 5/11 5/14 5/ (H.20) /2 3/17 3/ /30 5/12 5/16 6/ (H.21) /4 2/23 3/ /28 5/10 5/15 5/ (H.22) /25 3/6 3/ /30 5/15 5/24 6/ (H.23) /26 3/19 4/1 36 5/6 5/16 5/23 平年値 (H9-H22) /19 3/10 3/ /30 5/10 5/12 5/31 平年比 前年比 99% 113% 121% % 108% 162% (2) 地域状況これまでの低温傾向により展葉が遅れていたが 5 月に入り天候が回復し 展葉が旺盛になってきている 着果量が多めであることから やや小玉で推移しているが 強風や降雹など大きな気象災害は見られず 生育は全般に順調である 2 ナシ

31 (1) 生育状況 ( 農業試験場 ) 4 月初めから開花始期までの平均気温 ( 平年比 ) は 幸水 で-1.43 豊水 で-1.08 と低温傾向で 開花期間も 幸水 で-2.13 豊水 で-2.89 と低く 開花は平年に比べ遅れた 幸水 の開花始期は4 月 22 日 ( 前年 4 月 15 日 ) 盛期は4 月 26 日 ( 前年 4 月 22 日 平年 4 月 19 日 ) 終期は5 月 4 日 ( 前年 4 月 25 日 ) 豊水 の開花始期は4 月 19 日 ( 前年 4 月 13 日 ) 盛期は4 月 22 日 ( 前年 4 月 19 日 平年 4 月 17 日 ) 終期は4 月 29 日 ( 前年 4 月 23 日 ) 豊水 の開花直前である4 月 19 日に降雹があり 果実肥大とともに陥没した部分が目立った 幸水においても被害が見られた 幸水 の収穫期( カラーチャート値で 4.0 到達日 ) は開花日と細胞分裂期 ( 開花後 33 日間 ) の平均気温の関係 (y=-1.24t y: 開花期から成熟期までの日数 t: 開花後 33 日間の平均気温 ) により推定できる 今年の開花期 ( 開花盛期 ) が平年より7 日遅い4 月 26 日であったため 開花後 33 日に未達であるが 平均収穫日は8 月末と平年よりも9 日遅くなる見込みである (2) 地域状況低温の中で生育が進んでいるため 例年になく連休過ぎまで開花が見られ 品種によっては通常と異なる果形や有てい果が発生している 3 カキ (1) 生育状況 ( 農業試験場 ) 平核無 の発芽期は4 月 6 日 ( 前年 :3 月 20 日 ) で前年より17 日遅く 平年より7 日遅かった 展葉期は4 月 20 日 ( 前年 :4 月 13 日 ) で前年より7 日遅く 平年より8 日遅かった 刀根早生 の発芽期は4 月 7 日 ( 前年 :3 月 20 日 ) で前年より18 日遅く 平年より10 日遅かった 展葉期は4 月 22 日 ( 前年 :4 月 13 日 ) で前年より9 日遅く 平年より11 日遅かった 開花は低温等の影響により遅れており 5 月 23 日現在 開花始期には至っていない ( 前年の開花始期は 平核無 5 月 28 日 刀根早生 5 月 27 日 ) (2) 地域状況生育の遅れから あわら市では5 月中旬までの摘蕾進捗は3 割程度で作業も遅くなっている 開花は6 月になってからと見込まれる 4 イチジク (1) 生育状況 ( 農業試験場 ) 3 月 9 日からハウスを締め切り 保温を開始した 5 月 23 日現在の展葉数は5~7 枚程度 ( 昨年同時期 10 枚程度 ) (2) 地域状況若狭管内では5 月 23 日現在 展葉 7~9 枚 花芽着生 1~3 節で 平年よりやや生育が遅れている 対策 1 ウメ (1) 青ウメの適期収穫青ウメの収穫始期は 開花盛期からの日平均気温積算値で 紅サシ は 1,300 である 胚の成熟

32 を観察している場合は 胚が固まってから 7~10 日後が収穫開始の目安となる 未熟な果実を収穫すると 出荷後に 陥没果 になる恐れがある 陥没果 は市場評価を低下させて 販売を困難にするので適期収穫を心がける なお 気温が高くて日射が強い日に収穫した果実は 果実の蒸散が激しく 陥没果 の発生を助長する 気温が高く日射の強い日の収穫は早朝に行い 早めに切り上げるようにする (2) 加工ウメのネット収穫収穫用のネット敷設やセイロ 塩など一次加工の準備を遅れないようにする 落下した果実は長期間放置しておくとケシキスイが食入するので 必ず朝夕 2 回収穫するようにする (3) 選別 出荷出荷規格に従って自家選別する 青ウメも一次加工も樹脂障害果が混入しないように選別を徹底し 品質向上に努める また かいよう罹病果や傷果の混入にも十分注意する (4) 高品質白干梅加工 食品衛生管理の徹底手洗い 室内清掃 器具洗浄に努める 髪の毛など異物の混入を防ぐため 帽子 マスク等を必ず着用し 食品衛生管理を徹底する 漬込み前の水洗いと漬込み収穫したウメにはゴミや汚れが付着しているので 必ず洗浄機等で水洗する また ケシキスイの侵入果は必ず取り除く 塩は生梅重量の 18% を基準とし ウメと交互に振って 樽の底は少なめに 上に行くほど多めにふる 重石は 押しぶたが浮き上がらない程度の軽めの方が歩留まりはよくなる 梅酢が上がって 液面がウメを覆うようになったら 重石を減らす 紅サシ は梅酢の上がりが早い品種なのでこまめに観察する (5) 礼肥の施用収穫後の施肥は 果実生産で消耗した樹勢の早期回復と翌年のための貯蔵養分蓄積が目的である 花芽分化期は8 月下旬 ~9 月上旬であり この頃までに樹勢を回復させ 葉中窒素含量を高めることが次年度の花芽着生を良好にする 成木の場合には 収穫直後に窒素成分で 10a 当たり 12 kg施用する なお 樹勢の回復が遅れると翌年への影響があるので 特にネット収穫をしている園では遅れないようにする また 9 月には土づくりとして牛ふん堆肥等を積極的に施用する 2 ナシ (1) 仕上げ摘果仕上げ摘果は6 月上旬 ( 満開後 45 日 ) までに実施する 仕上げ摘果の遅れや着果過多による小玉化しないようにする すでに果実形質ははっきりしているので 大きさ 果形 病害虫の被害などに注意しながら行う 着果数は4 果そうに1 果 ( 約 15 cm間隔 ) を目安に 成木で 10a 当たり 幸水 で 10,000 果 豊水 で 12,000 果とする 幸水 は梅雨時期の裂果対策として着果予定量より 10% 程度多く着果させる (2) 摘心 幸水 では満開後 40~50 日後 (6 月中旬 ) に側枝先端部の2 本程度の新梢を残し その他の新

33 梢は基部の果そう葉を残して摘心する 摘心後に再伸長した新梢も随時摘心する 6 月中旬以降に側枝の先端部の新梢が倒伏した場合は 立ち上げて誘引する 摘心は棚面にある果そう葉の受光環境を良くして 花芽着生を良好にする効果がある ただし 側枝数が少ない場合は 過度に摘心すると葉数不足となり 果実肥大に影響を及ぼすので注意する (3) 新梢管理 幸水 のような長梢のえき花芽を利用する品種は 翌年の側枝の確保のために 新梢の伸びが停止する前後の6 月下旬から7 月上旬にかけて骨格枝の側面から発生した長梢を仰角 45 に誘引する 時期が早すぎると枝の二次伸張を助長するので注意する なお 主枝 亜主枝の上面からしか新梢の発生がない場合には 基部をねじるようにしてから誘引すると翌年の側枝としての利用が期待できる また 徒長枝が発生しないように主枝 亜主枝の先端は支柱を添えて立てる なお 再度園地を巡回して 弓なりに誘引された側枝は誘引し直す (4) 二十世紀 の大袋掛け小袋掛け後 30 日を目安に大袋掛けを行う 梅雨に入り 黒斑病菌の活動が活発になる時期なので 袋掛け前に薬剤防除を行う (5) 追肥の施用果実の生長と花芽形成を促すために 樹勢の弱い樹を中心に年間施用量の 10% 程度の追肥を施す 幸水 豊水 は多肥を好む性質があるが 二十世紀 は黒斑病の発生の助長や糖度の低下の原因になるので注意する (6) 病害虫防除黒星病および黒斑病の防除を引き続き行う 第二次伝染時期を迎える 梅雨時期で 防除のタイミングを逃しがちになるが 雨のやみ間をぬって薬剤散布を行い まん延を防ぐ 特に黒斑病は徒長枝や発育枝に病斑が拡大してくるのでていねいに散布する また ハダニは発生初期の防除が決め手になるので 圃場を巡回し 発生状況をよく観察する 草刈り後ナシ樹に上がってくるので 草刈と同時に防除を行う (7) 土壌管理梅雨時期は湿害を防ぎ 根の活力を維持するために排水溝 明きょなどにより圃場の排水をすみやかに行う 3 カキ (1) 摘果有利販売のため 2L 級以上の大玉果生産を目指す 園内を再度見回り 摘蕾の見落としがあれば早急に摘果する (2) 新梢管理主枝 亜主枝のわん曲した部分 大枝のせん定切り口などから発育枝が発生する 骨格枝の真上から発生し 樹冠内部を暗くするような新梢は早めに芽かきする ただし やりすぎると日焼け等が発生するので 数回に分けて行い 日焼け防止のために弱い枝は残すようにする (3) 樹勢の強い樹における生理落果防止および花芽着生対策環状剥皮 ノコ目および金具バンド処理などの生理落果防止対策は 樹勢の強い樹のみに実施し

34 落ち着いた樹には行う必要がない (4) 病害虫防除今月は病害虫の重要な防除時期である 病気では炭そ病 落葉病を対象に 害虫ではカキミガ スリップス類 フジコナカイガラムシを対象に防除の徹底を図る 4 イチジク (1) 誘引新梢が 40~50 cm程度伸びた頃から誘引する 主枝延長枝は 支柱を使って角度 45 度に誘引する 結果枝は 架設したワイヤーにひもやビニルテープでそれぞれ誘引する (2) 病害虫防除反射シートを地表に敷くとアザミウマの被害が軽減できる また 樹冠内部の光環境等が改善され 着色向上効果がある (3) 施肥イチジクでは肥料を切らせないことが重要なので 肥効が長期間持続する有機質肥料を中心に施用する 浅根性のため 一度に多量を施用すると 濃度障害で根を傷めることがあるので分施する (4) かん水土壌が乾燥し過ぎないように 表面が乾いてきたらかん水する 水田転換園など排水の悪い圃場では 梅雨の長雨で圃場に湛水しないよう排水路を整備する 5 ブドウ (1) 芽かき 誘引芽かきは若木の樹形づくりと不要な新梢を整理することで養分の浪費を防ぎ 生育を揃えるために行う 1 回目は展葉 2~3 枚の時に不定芽 副芽を 2 回目は展葉 6~8 枚の時に花穂がない新梢 極端に強いあるいは弱い枝を根本から除去する その後も新梢数 (20~30cm 間隔 ) が多ければ継続して行う 誘引は棚面に均一に新梢を配置して 日当たりを良くするために 2 回目の芽かき後から行う しかし 開花までは折れやすいので注意する 折れそうな場合は新梢基部を捻枝する (2) 摘房着果数を制限し 無駄な養分浪費を抑えるとともに ジベレリン処理や房づくりの省力化のために行う 房づくり前に無核栽培では最終着房数の5 割増し程度の房を残し除去する さらに房づくり後に 適正着房数まで摘房する 着房数の目安は別表のとおりであるが 樹勢や樹齢 地力によって変更する (3) 房づくり房型を整えること 花蕾数を制限し養分を集中させ結実を安定させるために蕾数を減らすために行う 開花始期から無核栽培はジベレリン処理までに穂軸を切り取る ( 図 ) (4) 無核化 ( ジベレリン ) 処理無核果は大玉で種なしのため 商品性が高く 花ぶるいなどが少なくなるメリットがあるため おすすめの栽培です 反面 ジベレリン処理など手間がかかったり 樹勢を強めに維持する必要がある

35 ジベレリン処理は無核化 果粒肥大促進 着粒安定を目的に行う 1 回目の処理は種なし化 ( 無核 化 ) 2 回目の処理は果粒肥大のために行う ジベレリン浸漬用カップを用いて 一房ずつ浸漬処理 を行い 二度漬しないようにマーカー等で管理する 1 回目の処理は満開から満開 3 日で なるべく 満開 3 日後に処理する 満開を見極めるポイントはどれだけ咲いているかを見るのではなく 蕾が残 っていないかをみること 2 回目は満開 10~15 日後に処理する (5) 摘粒 粒数を制限することにより 果粒肥大 密着果粒防止および房型を整えるために行う 果粒がダイ ズ大になった頃から 表の粒数を参考に行う ポイントは内向き 下向きの果粒を切り除くつもりで 行います なお サニールージュ などはほとんど摘粒しなくてよい 表房づくり ジベレリン処理濃度 粒数の目安 ( 無核化栽培 ) 品種名 房づくり ジベレリン 1 回目 2 回目 粒 数 巨峰系 4 倍体 3.5~4cm 12.5~25 ppm 12.5~25 ppm 35 粒 / 房前後 サニールージュ 6~7cm 25ppm 25ppm 55 粒 / 房前後 品種により処理方法が異なるので 注意が必要 以上のブドウ技術対策は 雨よけ ( 無加温 ) ハウスにおいて 巨峰系 4 倍体 品種を種なし ( ジベレリ ン ) 処理することを前提として表現しています

36 Ⅵ. 畜産 実況 1 平成 23 年度第 3 回石川 福井合同肉牛枝肉販売会 ( 23 年 5 月 9 日 ) 去勢 雌 頭数単価販売価格 BMS 枝肉重量ロース芯上物率 ( 円 ) ( 円 ) ( N o ) ( kg ) 面積 ( cm2 ()% ) 福井 14 1, , 全体 30 1, , 福井 5 1, , 全体 16 1, , 最高価格は 1,215,657 円 去勢牛 ( 福之国 安平 隆桜 ) 26.3 カ月齢 A-5(BMSNo11) 枝肉重量 kg ロース芯面積 64 cm2であり 宮崎県産であった 今回は 去勢 雌とも前回に比べ 枝肉単価で 200 円ほど低下した 2 平成 23 年度第 4 回石川 福井合同肉牛枝肉販売会 ( 23 年 5 月 23 日 ) 去勢 雌 頭数単価販売価格 BMS 枝肉重量ロース芯上物率 ( 円 ) ( 円 ) ( N o ) ( kg ) 面積 ( cm2 ()% ) 福井 16 1, , 全体 29 1, , 福井 5 1, , 全体 12 1, , 最高価格は 1,238,218 円 去勢牛 ( 百合茂 金幸 糸福 ) 28.7 カ月齢 A-5(BMSNo 11) 枝肉重量 kg ロース芯面積 75 cm2であり 鹿児島県産であった 枝肉単価は前回に比べ 去勢で 130 円ほど 雌で 60 円ほど低下した 3 平成 23 年度第 1 回北陸三県和牛子牛共励会 (23 年 5 月 1 8 日 ) 去勢 雌 福井全体 福井全体 販売頭数 ( 頭 ) 平均日齢 ( 日 ) 平均体重 ( kg ) 日齢体重 ( kg ) 販売価格 ( 千円 ) 最高最低平均 平均生体単価 ( 円 / kg ) 1,423 1,508 1,299 1,270 北陸三県共励会では 雌牛の部において 山本重夫氏 ( 池田町 ) 大塩俊夫氏 ( 美浜町 ) の若狭牛各 1 頭が優等賞に選ばれた 去勢の部においては 山本重夫氏 ( 池田町 ) の若狭牛 2 頭 河合隆一郎氏 ( 若狭町 ) の若狭牛 1 頭が優等賞に 武長俊克氏 ( 美浜町 ) の若狭牛 1 頭が一等賞に選ばれた 引き続き行われた子牛市場の生体単価は 前回に比べ 去勢で 20 円 雌で 100 円ほど低下した 4 飼料作物イタリアンライグラスの 1 番草の収穫は 例年に比べ 2 週間ほど遅れ 5 月 1 2 日頃から始まった 対策 1 肉用牛の皮膚病対策について冬季から春先にかけては皮膚病の牛を多く見かけるので 牛舎中に広がり 牛に多大

37 なストレスがかかる前に治療する必要がある 真菌によって眼の回りなどが禿げている場合はナナオマイシンなどの抗真菌剤を塗布するか アストップなどの消毒薬を 100 倍希釈して塗ると効果的である 体毛の脱落があったり フケが多く痒みがあったりするようならば その部分の体毛を引き抜いて眼を凝らすと シラミなどの外部寄生虫が見える場合がある その場合はバイチコールなどの薬剤で駆虫すると改善される ただし いずれの場合も出荷制限によく注意し 肥育後期の牛には計画的に薬剤を用いるようにする必要がある 2 雌豚の種付適期について種付適期には精子がどのくらいで卵管膨大部まで到着するのか 卵子は排卵後どのくらい精子を待てるのかなどいろいろなことが作用する そこで以下のことが種付け適期の要因となる ( 1 ) 雌豚の排卵時間は発情後 26~ 36 時間後 ( 2 ) 排卵所要時間は 2 時間 ( 3 ) 卵子の受精能力保有時間は 5~ 6 時間 ( 最大 20 時間 ) ( 4 ) 精子の受精能力保有時間は 25~ 30 時間 ( 5 ) 精子の卵管到達所要時間は交尾後約 15 時間 ( 早いもので 30 分 ) 以上のことから一般的には発情開始後 10~ 25 時間の間が種付適期といわれている ただ 個体差も関係し 実際には発情の上がり方や陰部の変化などを見ながら種付をする必要がある 直接交配から人工授精に切り替えを図れば確実に作業効率が上がる その分の余った時間で発情鑑定を複合的に行うことで より精度の高い発情を見つけ出すことができ より種付け時間を絞り込むことが出来る とにかく管理者の観察眼を養うよう努力が必要である 3 鶏の暑い季節の栄養暑熱ストレスを被った鶏群は食下量が低下するが より栄養濃度を高くした飼料を給餌することで補うことが可能である ( 1 ) 脂肪を添加する 飼料摂取量が低下すると 総エネルギー摂取量が低下するので 脂肪を添加して総飼料エネルギー割合を増加する 脂肪の添加割合は 4.5% まで上げてもよいと言われており 大豆や小麦のようなエネルギー原料を使用する場合はこの方法が推奨される ( 2 ) アミノ酸などの配合割合を増やす 飼料摂取量低下に対してアミノ酸 ビタミン ミネラル リノール酸などの配合割合を増加することが推奨される ( 3 ) ビタミン C を添加する 飼料中に 200~ 300g/ t の割合でビタミン C を添加すると 暑熱ストレスを和らげる効果がある また 重曹 2~ 3kg/ t を飼料に添加することにより 血中の ph 上昇を抑え 卵殻質の低下を防ぐ 4 飼料作物 ( 1 ) 刈り遅れた牧草は 不良発酵し易いので 密封には十分注意する ( 2 ) 2 番草や 3 番草を採草する場合 1 番草や 2 番草収穫後 尿素を 1 0 アールあたり 1 0 ~ 2 0 k g 追肥し 再生を促す ( 3 ) 梅雨シーズンの湿害を防ぐため ほ場の排水の確保に努める 排水の悪いほ場には グリーンミレットなど耐湿性の強い草種を栽培する ( 4 ) 暖地型牧草を水田で栽培する場合 肥料が流亡し易いので 基肥を半量にし 残りを播種 1 ヶ月後に分施すると良い

38 ( 5 ) 種子の軽い暖地型牧草では播種しやすいコート種子が利用されているが コート剤により増量されているため 播種量に注意する ローズグラスの場合 コートしていない種子では 2 ~ 3 kg/10a が適量であるが コート種子は 5 ~ 6 kg/10a 必要である

元高虫防第 139 号令和元年 7 月 4 日 各関係機関長様 高知県病害虫防除所長 病害虫発生予察情報について 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報及び令和元年度予報 4 号 (7 月 ) を送付します 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報 Ⅰ. 気象概況半旬 (6 月 ) 平均気温最高気温最低気

元高虫防第 139 号令和元年 7 月 4 日 各関係機関長様 高知県病害虫防除所長 病害虫発生予察情報について 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報及び令和元年度予報 4 号 (7 月 ) を送付します 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報 Ⅰ. 気象概況半旬 (6 月 ) 平均気温最高気温最低気 元高虫防第 139 号令和元年 7 月 4 日 各関係機関長様 高知県病害虫防除所長 病害虫発生予察情報について 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報及び令和元年度予報 4 号 (7 月 ) を送付します 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報 Ⅰ. 気象概況半旬 (6 月 ) 平均気温最高気温最低気温降水量日照時間本年平年本年平年本年平年本年平年本年平年 1 22.1 21.5 26. 26.1 18.9

More information

予報 岡病防第16号

予報 岡病防第16号 各関係機関長殿 岡病防第 1 6 号平成 28 年 9 月 1 日 岡山県病害虫防除所長 ( 公印省略 ) 病害虫発生予察情報について 病害虫発生予報第 6 号を下記のとおり発表したので送付します 平成 28 年度病害虫発生予報第 6 号 予報概評 平成 28 年 9 月 1 日岡山県 作物名病害虫名発生時期発生量 水稲穂いもちやや早並紋枯病 - やや多白葉枯病 - 並穂枯れ - やや多もみ枯細菌病

More information

スプレーストック採花時期 採花物調査の結果を表 2 に示した スプレーストックは主軸だけでなく 主軸の下部から発生する側枝も採花できるため 主軸と側枝を分けて調査を行った 主軸と側枝では 側枝の方が先に採花が始まった 側枝について 1 区は春彼岸前に採花が終了した 3 区 4 区は春彼岸の期間中に採

スプレーストック採花時期 採花物調査の結果を表 2 に示した スプレーストックは主軸だけでなく 主軸の下部から発生する側枝も採花できるため 主軸と側枝を分けて調査を行った 主軸と側枝では 側枝の方が先に採花が始まった 側枝について 1 区は春彼岸前に採花が終了した 3 区 4 区は春彼岸の期間中に採 課題春彼岸に出荷可能な切花の作型試験 担当者木下実香 目的切花の需要期のひとつである春彼岸 (3 月下旬 ) に向けて 無加温ハウスで出荷 可能な切花品目 作型を検討する 供試品種一本立ちストックアイアンシリーズ ( サカタのタネ ) ( ホワイト イエロー ピンク マリン ) スプレーストックカルテットシリーズ ( サカタのタネ ) ( ホワイト イエロー 2 ローズ ブルー) キンギョソウアスリートシリーズ

More information

仙台稲作情報令和元年 7 月 22 日 管内でいもち病の発生が確認されています低温 日照不足によりいもち病の発生が懸念されます 水面施用剤による予防と病斑発見時の茎葉散布による防除を行いましょう 1. 気象概況 仙台稲作情報 2019( 第 5 号 ) 宮城県仙台農業改良普及センター TEL:022

仙台稲作情報令和元年 7 月 22 日 管内でいもち病の発生が確認されています低温 日照不足によりいもち病の発生が懸念されます 水面施用剤による予防と病斑発見時の茎葉散布による防除を行いましょう 1. 気象概況 仙台稲作情報 2019( 第 5 号 ) 宮城県仙台農業改良普及センター TEL:022 管内でいもち病の発生が確認されています低温 日照不足によりいもち病の発生が懸念されます 水面施用剤による予防と病斑発見時の茎葉散布による防除を行いましょう 1. 気象概況 仙台稲作情報 2019( 第 5 号 ) 宮城県仙台農業改良普及センター TEL:022-275-8410 FAX:022-275-0296 http://www.pref.miyagi.jp/sd-nokai E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp

More information

今後の管理のポイント [懸案事項] ①早期作型における2番花 房の花芽分化遅延 ②炭そ病とハダニ類の発生 拡大 [対策] ①寒冷紗を被覆して 花芽分化を誘導する 2番花房 の花芽分化を確認して被覆を除去する 被覆期間の目安 9月25 10月20日 ②定期的に薬剤による防除を行う 特に葉かぎ後の 葉か

今後の管理のポイント [懸案事項] ①早期作型における2番花 房の花芽分化遅延 ②炭そ病とハダニ類の発生 拡大 [対策] ①寒冷紗を被覆して 花芽分化を誘導する 2番花房 の花芽分化を確認して被覆を除去する 被覆期間の目安 9月25 10月20日 ②定期的に薬剤による防除を行う 特に葉かぎ後の 葉か 営農情報 あまおう 1 0 月の管理 第 76 号平成 30 年 10 月 3 日 南筑後普及指導センター福岡大城農業協同組合 1 0 a 当たり収量 5 t 以上を目指しましょう この資料は平成 30 年 9 月 12 日現在の登録資料に基づいて作成しています 農薬使用の際にはラベルや袋に記載されている適用作物などの登録内容と有効年月を確認してください 花芽分化のまとめ 8 月は平年より気温が高く

More information

ネギ 防除法

ネギ  防除法 主要病害虫発生消長 1 月 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 病春まきさび病 害 黒斑病 秋まき さび病 黒斑病 虫アブラムシ類ネギハモグリバエ 害 ネギアザミウマ 作型 ; 栽培期 ; 収穫期 病害虫発生消長 ; 発生期 ; 発生盛期 べと病 1. 雨よけ栽培を行う 2. 発生初期から次の薬剤のいずれ 秋及び春の2 回発生するが 特に 4~5 月に かを散布する 降雨日が多いと発生しアミスター

More information

コシヒカリの上手な施肥

コシヒカリの上手な施肥 基肥一発肥料の上手な使い方 基肥一発肥料は 稲の生育に合わせて 4~6 回 必要な時期に必要量を施用す る分施体系をもとに 基肥として全量を施用する省力施肥体系として誕生しま した 1. 分施体系における各施肥チッソの役割 (1) 基肥 田植え前に全層にチッソ 4kg/10a を施用します 全層施肥では チッソの 利用率は 20% 程度ですが 側条施肥では 30% 程度に向上します (2) 早期追肥

More information

Ⅳ 花き

Ⅳ 花き 花き 実況 1 キクあわら市の露地ギクは 9 月 15 日調査は彼岸出荷用の サヤカ リボン エミ で 9 月上中旬が出荷ピークとなり 昨年より開花は早まった 寒菊は 雪まつり が 21.5cm 16 枚であった 病害虫はアブラムシ類が少発生である 福井市の露地ギクについては 9 月 11 日調査で リボン 草丈 90cm 紅馬 95cm で 彼岸出荷のキクでは品種間差はあるが出荷は順調である 黒さび病

More information

<82BD82A294EC82C697CE94EC82CC B835796DA>

<82BD82A294EC82C697CE94EC82CC B835796DA> 窒素による環境負荷 窒素は肥料やたい肥などに含まれており 作物を育てる重要な養分ですが 環境負荷物質の一つでもあります 窒素は土壌中で微生物の働きによって硝酸態窒素の形に変わり 雨などで地下に浸透して井戸水や河川に流入します 地下水における硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素の環境基準は 10 mg/l 以下と定められています 自然環境における窒素の動き 硝酸態窒素による環境負荷を減らすためには 土づくりのためにたい肥を施用し

More information

本文、発送文

本文、発送文 季節 季節情報 No.1 平成 30 年 5 月 29 日 梅雨期の農作物栽培技術対策について 岡山県農林水産総合センター岡山県農業気象技術連絡会議 梅雨期 梅雨入り ( 昨年 :6 月 20 日頃 平年 :6 月 7 日頃 ) 梅雨明け ( 昨年 :7 月 13 日頃 平年 :7 月 21 日頃 ) を迎えるにあたり 長雨及び日照不足による農作物への影響が懸念されます また 平成 30 年 5 月

More information

Ⅳ 花き

Ⅳ 花き 花き 実況 1 キクあわら市の露地ギクは彼岸出荷用の サヤカ リボン エミ で 9 月上中旬が出荷ピークとなり 昨年より開花は早まった お吉 が 77.2cm セイコ が 62cm 葉数 62 枚であった 病害虫は黒斑病 褐斑病が多発 ハダニ類中発 オオタバコガが多発した 一部の株にスタントウィロイドがみられた 坂井市のキク農家は 9 月上旬までの豪雨により 根傷み株がみられ 一部強風による曲がりがみられた

More information

営農のしおり(夏秋キク)

営農のしおり(夏秋キク) 作型 秋植え夏ギク 春植え夏秋ギク 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 季咲栽培 電照栽培 * : 台狩り : 定植 : ピンチ : 開花期 *: 親株ピンチ : 親株仮植 1. 排水良好 日当たり良好な圃場を選定する 2. 定植苗は揃いの良いものを定植する 栽培のポイント 3. 病害虫防除はこまめに 発生初期の防除に重点をおく 4. 品種選定やエスレル処理 電照などで計画的な作付けを目指す

More information

圃場試験場所 : 県農業研究センター 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC 試験作物名オクラ品種名アーリーファ

圃場試験場所 : 県農業研究センター 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC 試験作物名オクラ品種名アーリーファ 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC0123 3. 試験作物名オクラ品種名アーリーファイブ 4. 圃場試験場所 試験圃場名 試験圃場所在地 県農業研究センター 番圃場 号ハウス 県 市 町 - 5. 試験担当者氏名 6. 土性埴壌土

More information

ジベレリン協和液剤 ( 第 6006 号 ) 2/ 年 6 月 13 日付け 25 不知火 はるみ 3 回以内 水腐れ軽減 0.5 ~1ppm 500L/10a 着色終期但し 収穫 7 日前まで 果実 ぽんかん 水腐れ軽減 0.5ppm 500L/10a 着色始期 ~4 分

ジベレリン協和液剤 ( 第 6006 号 ) 2/ 年 6 月 13 日付け 25 不知火 はるみ 3 回以内 水腐れ軽減 0.5 ~1ppm 500L/10a 着色終期但し 収穫 7 日前まで 果実 ぽんかん 水腐れ軽減 0.5ppm 500L/10a 着色始期 ~4 分 ジベレリン協和液剤 ( 第 6006 号 ) 1/11 2018 年 6 月 13 日付け かんきつ ( 苗木 ただし 温州みかんを除く ) 25 12~3 月 かんきつ ( 不知火 ぽんかん かぼす 清見 はるみ ワシントンネーブル 日向夏 すだち 平兵衛酢 長門ユズキチ ( 無核 ) 温州みかん きんかんを除く ) 25 25 不知火 はるみ 3 回以内 25 ジベレリン協和液剤 ( 第 6006

More information

表 30m の長さの簡易ハウス ( 約 1a) の設置に要する経費 資材名 規格 単価 数量 金額 キュウリ用支柱 アーチパイプ ,690 直管 5.5m 19mm ,700 クロスワン 19mm 19mm ,525 天ビニル 農 PO 0.1mm

表 30m の長さの簡易ハウス ( 約 1a) の設置に要する経費 資材名 規格 単価 数量 金額 キュウリ用支柱 アーチパイプ ,690 直管 5.5m 19mm ,700 クロスワン 19mm 19mm ,525 天ビニル 農 PO 0.1mm 簡易ハウスを活用した高収益体系 中山間地域では キュウリを始めピーマン ナスなど多くの作物が栽培されていますが 農家の所得は必ずしも高くありません この要因の1つに 冬季の寒さのため年間を通した作付けが行われていないことがあげられます 冬期に栽培するためにはビニールハウス等の施設の導入が効果的ですが 中山間地域は狭小で不整形な農地が多い上 施設導入には多額の経費が必要で 高齢農家には負担が大きく 施設の導入は思うように進んでいません

More information

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版)

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版) 施設野菜の微小害虫と天敵カブリダニ 施設野菜での微小害虫問題 中央農業研究センター 石原産業 ( 株 ) 施設のイチゴではハダニ類が多発し 問題となる 施設のキュウリ ナス サヤインゲンでも アザミウマ類やコナジラミ類などの被害や媒介ウイルス病が問題となる これらの害虫は薬剤抵抗性が発達しやすく 農薬での防除は難しい カブリダニ類は有力な天敵であるが 放飼時期の見極めや農薬との併用などが難しく これらの施設作物では利用が進んでいない

More information

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 - Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 - 参考)((600 収穫量収穫量)1 水稲 ( 子実用 ) 平成 24 水稲の収穫量 ( 子実用 ) は36 万 8,700t で 前に比べ1 万 5,100t(4%) 増加した これは パイプラインの復旧等により作付面積が前に比べ1,800ha(3%) 増加したことに加え 10a 当たり収量が前を8kg(1%) 上回ったためである 作柄は 作況指数が 104で 10a

More information

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

5月の病害虫発生予想と防除のポイント 1 月の病害虫発生予想と防除のポイント 鹿児島県経済連 肥料農薬課鹿児島県病害虫防除所から発表された病害虫発生予報第 10 号 (1 月 ) を基に, 防除のポイントを下記に取りまとめましたので, 防除指導の参考にしてください Ⅰ. 野菜 発生量は平年比較, 発生予想の下段 ( 根拠 ) の (+) は多発要因,(-) は少発要因を示す キュウリべと病褐斑病うどんこ病 やや少 12 月の発生 : 少

More information

1 作物名     2 作付圃場 3 実施年度   4 担当

1 作物名     2 作付圃場 3 実施年度   4 担当 1. 試験分類 新技術等展示栽培 2. 課題名 小玉スイカ ( 黒皮系 ) の展示栽培 3. 実施期間 平成 25 年度 4 担当地域支援係 5 試作 展示内容 (1) 目的近年人気の高まっている小玉スイカについての栽培特性及び果実品質を確認する (2) 概要 展示方法 ア展示圃場及び規模 : 農業支援センターハウス圃場 (PH-6) 180 m2 イ供試品種 7 品種 ひとりじめ BONBON (

More information

病害虫発生予察情報(11月予報)

病害虫発生予察情報(11月予報) 1 予報概況 作物名 イチゴ 病害虫発生予察情報 (2 月予報 ) 病害虫名 うどんこ病 灰色かび病 アブラムシ類 予報 ( 県平均平年値 ) 発生量 : やや少 ( 発病株率 0.9%) 発生量 : やや多 ( 発病株率 0.9%) 発生量 : やや多 ( 寄生株率 1.2%) 平成 29 年 1 月 25 日 静岡県病害虫防除所長 予報の根拠 1 月中旬発生量 : やや多 (+) 1 月中旬発生量

More information

<4D F736F F D208CC D882CC8DCD947C8B5A8F708E77906A2E646F63>

<4D F736F F D208CC D882CC8DCD947C8B5A8F708E77906A2E646F63> イチゴの品種 の栽培技術指針 奈良県農業総合センター 2010 年 9 月 目次 ページ 1. 育成経過 2 1) 育種目標 2) 来歴 2. 特性 3 1) 栄養体の形態的特性 2) 生態的特性 3) 果実特性 4) 収量性 5) 病害抵抗性 3. 栽培管理の要点 5 1) 適応作型 2) 育苗期 3) 定植期から収穫期 4. の栽培暦 6 1) 促成 12 月どり栽培の体系 2) 主な作業とその要点

More information

農試気象対策試験 (5 月 20 日移植 ) のコシヒカリで 出穂期から登熟前半 ( 出穂期 ~ 登熟中期 ) までの乾物重の推移をみると 穂重の増加が平年に比べ大きかった 全体に平年に比べ乾物重は大きいが 根よりも地上部の発達が大きいため 天候の変動に注意して水管理等を適切に行うことが大切である

農試気象対策試験 (5 月 20 日移植 ) のコシヒカリで 出穂期から登熟前半 ( 出穂期 ~ 登熟中期 ) までの乾物重の推移をみると 穂重の増加が平年に比べ大きかった 全体に平年に比べ乾物重は大きいが 根よりも地上部の発達が大きいため 天候の変動に注意して水管理等を適切に行うことが大切である 7/1 7/8 7/15 7/22 7/29 8/5 8/12 8/19 8/26 7/1 7/8 7/15 7/22 7/29 8/5 8/12 8/19 8/26 平均気温 ( ) 全天日射量 (MJ/ m2 /day) Ⅰ 水稲 実況本年は 前年と同様に梅雨明け後から晴れて暑い日が続いているが 7 月下旬と 8 月下旬には気温が低下し 特に 8 月下旬は曇り一時雨の天気が続いている 早生のハナエチゼンの収穫は早い所で

More information

平成19年度事業計画書

平成19年度事業計画書 2 難防除病害虫特別対策事業 (1) アスパラガス病害虫総合防除対策の実証 ア背景および目的本県におけるアスパラガスの栽培面積は 県内全域でここ数年急速に延び 重要品目となっている 近年の主流である雨よけハウスによる半促成長期どり栽培では 収穫量は以前の栽培方法に比べ増加している その反面 斑点病や褐斑病などの斑点性病害 アザミウマ類 ハスモンヨトウなどの重要害虫の発生に加え コナジラミ類の発生が増加している

More information

平成 30 年 7 月 27 日 ( 表題 ) 台風第 12 号の接近に伴う農作物被害技術対策情報について ( 担当 ) 佐賀北部農業技術者連絡協議会事務局 気象庁によると台風第 12 号は 現在 ( 平成 30 年 7 月 27 日 6 時 45 分 ) 硫黄島の南 東約 80km を北東に向かっ

平成 30 年 7 月 27 日 ( 表題 ) 台風第 12 号の接近に伴う農作物被害技術対策情報について ( 担当 ) 佐賀北部農業技術者連絡協議会事務局 気象庁によると台風第 12 号は 現在 ( 平成 30 年 7 月 27 日 6 時 45 分 ) 硫黄島の南 東約 80km を北東に向かっ 普及指導情報 台風第 12 号の接近に伴う農作物被害対策情報について ( 第 5 号 ) 平成 30 年 7 月 27 日 佐城農業改良普及センター佐賀北部振興担当 平成 30 年 7 月 27 日 ( 表題 ) 台風第 12 号の接近に伴う農作物被害技術対策情報について ( 担当 ) 佐賀北部農業技術者連絡協議会事務局 気象庁によると台風第 12 号は 現在 ( 平成 30 年 7 月 27 日

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション シャインマスカット栽培マニュアル 平成 29 年版京都府農林水産技術センター農林センター シャインマスカットは農研機構果樹研究所が育成し 2006 年に品種登録された 新しいブドウです 味 香りが良く 皮ごと食べられるので 消費者から高く評価されている品種です シャインマスカット導入のメリット 裂果 や 脱粒 がほとんどない 調製時に廃棄が少なく 輸送中も事故が少ない品種です 病気に強く 作りやすい

More information

3 園芸作物 < 果菜類 > 1-1 トマト [ ハウス ] ア導入すべき持続性の高い農業生産方式の内容 トマトは主に道央 道南および道北の施設で栽培され 作型は促成 ( ハウス加温 マルチ ) 半促成 ( ハウス マルチ ) 抑制 ( ハウス ) などである 品種は 桃太郎 ハウス桃太郎 桃太郎

3 園芸作物 < 果菜類 > 1-1 トマト [ ハウス ] ア導入すべき持続性の高い農業生産方式の内容 トマトは主に道央 道南および道北の施設で栽培され 作型は促成 ( ハウス加温 マルチ ) 半促成 ( ハウス マルチ ) 抑制 ( ハウス ) などである 品種は 桃太郎 ハウス桃太郎 桃太郎 3 園芸作物 < 果菜類 > 1-1 トマト [ ハウス ] トマトは主に道央 道南および道北の施設で栽培され 作型は促成 ( ハウス加温 マルチ ) 半促成 ( ハウス マルチ ) 抑制 ( ハウス ) などである 品種は 桃太郎 ハウス桃太郎 桃太郎 8 桃太郎ファイト などである 施肥標準の基肥窒素施肥量は 10kgN/10a 追肥は各花段ごとの 2 ~ 3 番果がピンポン玉大になった時点で

More information

1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 5) 花 作目 作型および品種 目標収量施肥時期および成分別施肥量 (kg) 時期窒素リン酸カリ キク輪ギク露地 4 万本元肥 28.0 25.0 25.0 定植 11~ 6 月 総施肥量 28.0 25.0 25.0 出荷 5~10

More information

取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない

取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない 記載例 ( 取組の詳細 ) 取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない場合は適宜追加 ) 必須項目のため 様式に 記載済 ( 実績報告時には 申請者自身がこの内容について評価を実施

More information

11月表紙

11月表紙 hp://www.ja-yamachuou.jp/ JA 営農便り 麦 作 ます 鉢 上 げ 鉢上げ時の苗は 割り接ぎの台木で本葉 枚程度 よせ接ぎでは台木穂木とも 枚程度 で鉢上げします 鉢上げ作業は できるだけ 暖かい日に行い 鉢上げ後は寒冷紗で遮光し 水分の蒸散を防ぎ 活着を促進します 温度管理 発 芽 後 か ら 接 ぎ 木 ま で は 昼 間 夜 間 以上を目標に管理します

More information

隔年結果

隔年結果 ミカンの隔年結果 (alternate bearing) 4 回生毛利 1. 隔年結果とは果樹において 一年おきに豊作不作を繰り返す現象のこと 果樹農家の経営を圧迫する要因になっている 果樹のうちでも リンゴ カキ ミカンなどのように開花期から収穫期までの期間の長い種類でこの習性が強いと言われる また 同じ果実でも品種によって強さが異なる ( 温州ミカンでは 普通温州の方が早生温州より強い ) さらに

More information

茨城県農業総合センター園芸研究所研究報告第 13 号 半促成メロンの 4 月穫り栽培における品種選定および保温方法 金子賢一 小河原孝司 薄史暁 佐久間文雄 SelectionofUsefulCultivarsandaMethodofHeatInsulationinSe

茨城県農業総合センター園芸研究所研究報告第 13 号 半促成メロンの 4 月穫り栽培における品種選定および保温方法 金子賢一 小河原孝司 薄史暁 佐久間文雄 SelectionofUsefulCultivarsandaMethodofHeatInsulationinSe 茨城県農業総合センター園芸研究所研究報告第 13 号 11-16. 005 11 半促成メロンの 4 月穫り栽培における品種選定および保温方法 金子賢一 小河原孝司 薄史暁 佐久間文雄 SelectionofUsefulCultivarsandaMethodofHeatInsulationinSemi-forcingMelon CultureforHarvestinginApril KenichiKANEKO,TakashiOGAWARA,FumiakiUSUKIandFumioSAKUMA

More information

生育が安定する ベンチの高さはランナーを伸長させる分必要になるが 150cm程度が作業 性の点ではよい 給液装置は2タンク式の液肥混入型を用いるのが一般的であるがコスト が高い 1タンク式など安価な給液装置もある ドリップチューブ クリプトモス混合培地 防根シ ト (ユニチカ製 ラブシート20701FD 給水シート (ユニチカ製 ラブマットU 防水シート (積水化成製 セルペットシート 約150cm

More information

<4D F736F F D CA48B8690AC89CA8FEE95F E496D882CC8EED97DE82AA817582CD82E982DD817682CC90B688E781418EFB97CA814189CA8EC095698EBF82C98B7982DA82B789658BBF2E646F63>

<4D F736F F D CA48B8690AC89CA8FEE95F E496D882CC8EED97DE82AA817582CD82E982DD817682CC90B688E781418EFB97CA814189CA8EC095698EBF82C98B7982DA82B789658BBF2E646F63> [ 成果情報名 ] 台木の種類が はるみ の生育 収量 果実品質に及ぼす影響 [ 要約 ] [ キーワード ] [ 担当 ] [ 連絡先 ] [ 区分 ] [ 分類 ] [ 背景 ねらい ] [ 成果の内容 特徴 ] [ 成果の活用面 留意点 ] [ 具体的データ ] 幹周 (cm) 容積 (m 3 / 樹 ) z 有意性 z 60 有意性 45 n.s n.s n.s n.s n.s n.s n.s

More information

Microsoft Word 予報第9号

Microsoft Word 予報第9号 平成 27 年度病害虫発生予報第 9 号 平成 27 年 10 月 7 日鳥取県病害虫防除所 予報の概要 区分 農作物名 病害虫名 発生時期 予想発生量 果樹ナシ 黒星病 - やや多い 軟腐病 - 平年並 野菜 キャベツ ブロッコリー ネギ 黒腐病 - やや多い べと病 - やや多い コナガ 平年並 平年並 ハスモンヨトウ 平年並 平年並 黒斑病 - 平年並 さび病 平年並 平年並 ネギアザミウマ

More information

白 ネ ギ

白 ネ ギ 元肥施用堆肥散布圃場準備追肥 土入追肥 土入追肥 土入定植種元肥施用堆肥散布圃場準備追肥 土入追肥 土入追肥 土入定植種ネギ 作型 (4 月中旬定植の場合 ) 月旬 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月作型上中下上中下上中下上中下上中下 ~ - - - - - 播青ネギ 春播き夏取り (4 月中旬定植 ) ------------ 病害虫防除 --- 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 上

More information

H26 中予地方局産業振興課普及だより 新技術情報 -1 いちご新品種 紅い雫 ( あかいしずく ) 1. 紅い雫 の来歴県農林水産研究所が育成したいちご新品種 紅い雫 は あまおとめ ( 母親 ) 紅ほっぺ ( 父親 ) の交配により誕生し 平成 26 年 6 月 25 日に品種登録出願されました

H26 中予地方局産業振興課普及だより 新技術情報 -1 いちご新品種 紅い雫 ( あかいしずく ) 1. 紅い雫 の来歴県農林水産研究所が育成したいちご新品種 紅い雫 は あまおとめ ( 母親 ) 紅ほっぺ ( 父親 ) の交配により誕生し 平成 26 年 6 月 25 日に品種登録出願されました 新技術情報 -1 いちご新品種 紅い雫 ( あかいしずく ) 1. 紅い雫 の来歴県農林水産研究所が育成したいちご新品種 紅い雫 は あまおとめ ( 母親 ) 紅ほっぺ ( 父親 ) の交配により誕生し 平成 26 年 6 月 日に品種登録出願されました 果実全体が赤く色付き 雫状の果形の良さから 紅い雫 と命名されました 2. 紅い雫 の特長 紅い雫 の品種特性は次のとおりです 1 糖度が高く 酸味もある濃厚な味

More information

水稲いもち病当面の対策                   

水稲いもち病当面の対策                    水稲いもち病当面の対策 平成 22 年 9 月 8 日北海道病害虫防除所 1 はじめに水稲の重要病害であるいもち病は 道内においては 平成 12 年と 13 年に多発生して以降 ほぼ少発生で推移してきました しかし平成 2 年にふたたび多発生し 平成 21 年も葉いもちおよび穂いもちとも 被害が拡大したところです 平成 22 年においても いもち病の感染源となる保菌した稲わらやもみ殻が 育苗ハウスおよび水田周辺に多く残っていたこと

More information

(Microsoft Word - \216Q\215l\203f\201[\203^ docx)

(Microsoft Word - \216Q\215l\203f\201[\203^ docx) カキ栽培の軽労 省力化マニュアル 参考データ 1 幼苗接ぎ木を利用したポット栽培に関するデータ 接ぎ木時期が翌年の着蕾に及ぼす影響 富有 では 6 月上旬までに幼苗接ぎ木を行うと 翌年に比較的多くの着果が見込めることが明らかとなりました 一方 刀根早生 や 早秋 新秋 については 5 月上旬の時点で着蕾が認められても 開花までに蕾が脱離する場合が多いと考えられました 品種富有刀根早生新秋早秋 接ぎ木日

More information

**************************************** 2017 年 4 月 29 日 日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 耐性菌対策のための DMI 剤使用ガイドライン 一般的な耐性菌対策 1. 薬剤防除だけに頼るのではなく 圃場や施設内を発病しにくい環境条件にする 1)

**************************************** 2017 年 4 月 29 日 日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 耐性菌対策のための DMI 剤使用ガイドライン 一般的な耐性菌対策 1. 薬剤防除だけに頼るのではなく 圃場や施設内を発病しにくい環境条件にする 1) **************************************** 2017 年 4 月 29 日 日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 耐性菌対策のための DMI 剤使用ガイドライン 一般的な耐性菌対策 1. 薬剤防除だけに頼るのではなく 圃場や施設内を発病しにくい環境条件にする 1) 可能ならば病害抵抗性品種や耐病性品種を栽培する 2) 病原菌の伝染源となる作物残渣や落葉 剪定枝あるいは周辺の雑草などは速やかに処分する

More information

麦 類 生 育 情 報

麦 類 生 育 情 報 平成 27 年産麦類技術情報 総括号平成 27 年 9 月 10 日宮城県美里農業改良普及センター TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225 URL http://www.pref.miyagi.jp/site/misato-index/ 1 気象経過 (10 月上旬 ~7 月中旬 : アメダス鹿島台 ) * 気温 :12 月上旬 ~1 月上旬は 最高気温が平年より 2 最低気温が

More information

(Microsoft Word - H24\202\324\202\307\202\244\213K\212i.doc)

(Microsoft Word - H24\202\324\202\307\202\244\213K\212i.doc) 第 1 共通区分 ぶどう 同一品種で 商品性あるを備え 色沢 房揃い 粒揃い 粒大きさ及び外観が秀でており 病虫害及び裂果がなく 熟度及び食味が最も 同一品種で 商品性あるを備え 色沢 房揃い 粒揃い 粒大きさ及び外観が優れており 病虫害及び裂果がなく 熟度及び食味が優良なも 同一品種で 商品性あるを備え 色沢 房揃い 粒揃い及び粒大きさが良好で 病虫害及び裂果がほとんどなく 食味 9 第 2 デラウエア

More information

2 穂の発育過程 (1) 穂の形態 イネの穂は 穂軸が枝分かれして し 1 次枝こう 2 次枝こうがつき それ にえい 花 ( 小穂 ) がつく 1 つのえい花 ( 小穂 ) は 1 花から成 っており その数は 1 次枝こうの先に 5~6 個 2 次枝こうに 2~4 個つき 1 穂全体では 80

2 穂の発育過程 (1) 穂の形態 イネの穂は 穂軸が枝分かれして し 1 次枝こう 2 次枝こうがつき それ にえい 花 ( 小穂 ) がつく 1 つのえい花 ( 小穂 ) は 1 花から成 っており その数は 1 次枝こうの先に 5~6 個 2 次枝こうに 2~4 個つき 1 穂全体では 80 稔りの秋を目指して ~ 出穂期前の管理のポイント ~ 1 出穂とは (1) 出穂とは 穂の一部が 止葉 ( 一番上の葉 ) の葉鞘 から出現したことを 出穂 という ようしょう (2) 出穂期とは出穂の程度により分類して次のように呼ぶ 出穂始め 田んぼ全体の 10~20% の株が出穂したとき出穂期 田んぼ全体の 40~50% の株が出穂したとき穂ぞろい期 田んぼ全体の 80~90% が出穂したとき

More information

Ⅱ 今後の管理について 1 水管理について (1) 気象変動に対応した水管理 幼穂形成期に入ったら間断かん水 出穂期から開花期にかけては湛水管理 その後は間断 かん水が水管理の基本になりますが 気象変動に対応した水管理を心がけましょう 1 減数分裂期の低温 減数分裂期 ( 葉耳間長 ±0cm 出穂期

Ⅱ 今後の管理について 1 水管理について (1) 気象変動に対応した水管理 幼穂形成期に入ったら間断かん水 出穂期から開花期にかけては湛水管理 その後は間断 かん水が水管理の基本になりますが 気象変動に対応した水管理を心がけましょう 1 減数分裂期の低温 減数分裂期 ( 葉耳間長 ±0cm 出穂期 稲作情報 発 発行日 : 平成 25 年 7 月 26 日 No.7 行 : 仙北地域振興局農業振興普及課 ~ 草丈長く 茎数 葉色はほ場間差大きい ~ ~ 減数分裂期の低温に注意! 深水管理を ~ Ⅰ 気象および生育状況 (7 月 25 日現在 ) (1) 気象経過 ( アメダスポイント大曲 ) (2) 水稲定点調査結果 7 月 25 日の調査の あきたこまち の生育は 草丈は 78.9cm( 平年比

More information

図 2 水稲栽培における除草剤処理体系 追肥による充実不足 白粒対策 ~ 生育後半まで肥切れさせない肥培管理 ~ 図 3 追肥作業は 水稲生育中 後期の葉色を維持し 籾数及び収量の確保と玄米品質の維持に重要な技術です しかし 高齢化や水田の大区画化に伴い 作業負担が大きくなり 追肥作業が困難になりつ

図 2 水稲栽培における除草剤処理体系 追肥による充実不足 白粒対策 ~ 生育後半まで肥切れさせない肥培管理 ~ 図 3 追肥作業は 水稲生育中 後期の葉色を維持し 籾数及び収量の確保と玄米品質の維持に重要な技術です しかし 高齢化や水田の大区画化に伴い 作業負担が大きくなり 追肥作業が困難になりつ 平成 27 年産美里地区の稲作情報 第 1 号平成 27 年 4 月 10 日発行宮城県美里農業改良普及センター TEL:0229-32-3115 FAX:0229-32-2225 http://www.pref.miyagi.jp/sito/misato-index/ 1. 平成 27 年産水稲栽培について 平成 26 年産水稲作柄宮城県北部作況指数 105( やや良 ) 生育前半の高温多照傾向により

More information

わかっていること トマトすすかび病について

わかっていること トマトすすかび病について 小型顕微鏡を用いた トマトすすかび病の ほ場での病害診断 2013 年 7 月 1 日農林水産省講堂 第 19 回農作物病害虫防除フォーラム 三重県農業研究所鈴木啓史 わかっていること トマトすすかび病について トマトすすかび病の初報告 1948 年岐阜県において初確認され 同じ頃 愛知県 静岡県 福岡県ても確認 この時点で全国的に広まっていたものと考えられている ( 山田,1951) 1996 年に宮崎県で再確認

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション プランター菜園 日時 2018 年 4 月 17 日 ( 火 ) 19:00~ 1 プランター菜園をやってみよう プランター菜園のメリット ベランダや軒先など 空きスペースで手軽にできる 生育や天候に合わせて 場所を移動できる プランターを分けて多彩な植物の栽培ができる 家庭菜園では 収穫量よりも 多種多様な野菜を 楽しみながら育ててみましょう (* *) ノ 2 プランター菜園をやってみよう プランター栽培の注意点

More information

<4D F736F F F696E74202D E593A482CC95738D6B8B4E94648EED8DCD947C8B5A8F7082CC837D836A B20959C8CB38DCF82DD>

<4D F736F F F696E74202D E593A482CC95738D6B8B4E94648EED8DCD947C8B5A8F7082CC837D836A B20959C8CB38DCF82DD> 汎用型不耕起播種機による 大豆不耕起狭畦栽培マニュアル 中央農業総合研究センター関東東海総合研究部総合研究第 1 チーム 目次 10 11 12 13 14 2. 不耕起狭畦栽培とは 3. 不耕起狭畦栽培のねらい フレールモア 溝堀機 ロータリ ロータリ ロータリシータ 乗用管理機 ロータリカルチヘ ータ 乗用管理機 コンハ イン 乾燥機 フレールモア 溝堀機 乗用管理機 汎用型不耕起播種機 乗用管理機

More information

山形県における 水稲直播栽培の実施状況 平成 28 年 8 月 26 日 ( 金 ) 山形県農業総合研究センター 1 1 山形県における水稲直播栽培の現状 1 (ha) 2,500 2,000 1,500 1, 乾田直播 湛水 ( 点播 ) 湛水 ( 条播 ) 湛水 ( 散播 )

山形県における 水稲直播栽培の実施状況 平成 28 年 8 月 26 日 ( 金 ) 山形県農業総合研究センター 1 1 山形県における水稲直播栽培の現状 1 (ha) 2,500 2,000 1,500 1, 乾田直播 湛水 ( 点播 ) 湛水 ( 条播 ) 湛水 ( 散播 ) 山形県における 水稲直播栽培の実施状況 平成 28 年 8 月 26 日 ( 金 ) 山形県農業総合研究センター 1 1 山形県における水稲直播栽培の現状 1 (ha) 2,5 2, 1,5 1, 5 乾田直播 湛水 ( 点播 ) 湛水 ( 条播 ) 湛水 ( 散播 ) H8:351ha H18:782ha 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 年次 ( 平成 ) 山形県における水稲直播栽培面積の推移

More information

目 的 大豆は他作物と比較して カドミウムを吸収しやすい作物であることから 米のカドミウム濃度が相対的に高いと判断される地域では 大豆のカドミウム濃度も高くなることが予想されます 現在 大豆中のカドミウムに関する食品衛生法の規格基準は設定されていませんが 食品を経由したカドミウムの摂取量を可能な限り

目 的 大豆は他作物と比較して カドミウムを吸収しやすい作物であることから 米のカドミウム濃度が相対的に高いと判断される地域では 大豆のカドミウム濃度も高くなることが予想されます 現在 大豆中のカドミウムに関する食品衛生法の規格基準は設定されていませんが 食品を経由したカドミウムの摂取量を可能な限り 平成 19 年 4 月改訂 農林水産省 ( 独 ) 農業環境技術研究所 -1 - 目 的 大豆は他作物と比較して カドミウムを吸収しやすい作物であることから 米のカドミウム濃度が相対的に高いと判断される地域では 大豆のカドミウム濃度も高くなることが予想されます 現在 大豆中のカドミウムに関する食品衛生法の規格基準は設定されていませんが 食品を経由したカドミウムの摂取量を可能な限り低減するという観点から

More information

温度 平成 23 年平均平成 23 年最高平成 23 年最低平均気温 ( 平年値 ) 最高気温 ( 平年値 ) 最低気温 ( 平年値 ) 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 図 1 生育期間中の気温推移 ( 淡路農技内 ) 降水 3 量

温度 平成 23 年平均平成 23 年最高平成 23 年最低平均気温 ( 平年値 ) 最高気温 ( 平年値 ) 最低気温 ( 平年値 ) 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 図 1 生育期間中の気温推移 ( 淡路農技内 ) 降水 3 量 1. 対象品目キャベツ 実証試験結果報告書 2. 課題名レタス後マルチトンネルを利用した 4 5 月どり寒玉系キャベツ生産技術の確立 3. 目的淡路地域は, 冬季温暖な気象条件を利用して秋から翌春にかけてレタスの2 期作が行われている しかし 同一圃場での長年の作付けにより ビッグベイン病などの連作障害が多発し生産性の低下が危惧される そこで レタスの連作を避け輪作を進めるため 年内穫りレタス収穫後のトンネルを利用した後作の品目として端境期の4

More information

リンゴ黒星病、うどんこ病防除にサルバトーレME、フルーツセイバーが有効である

リンゴ黒星病、うどんこ病防除にサルバトーレME、フルーツセイバーが有効である 平成 26 年度普及に移す農業技術 ( 第 1 回 ) [ 分類 ] 普及技術 [ 成果名 ] リンゴ黒星病 うどんこ病防除にサルバトーレ ME フルーツセイバーが有効である [ 要約 ] リンゴ黒星病 うどんこ病防除にサルバトーレ ME の 3,000 倍液またはフルーツセイバーの 2,000 倍液を散布する サルバトーレ ME は EBI 剤 フルーツセイバーは SDHI 剤である 両剤ともに薬剤耐性菌が出現しやすいため

More information

台風15号技術対策資料 H24年8月27日

台風15号技術対策資料 H24年8月27日 普及指導情報 台風第 18 号の接近に伴う農作物被害対策情報について 平成 29 年 9 月 14 日 佐城農業改良普及センター - 1 - ( 普及指導情報 ) 平成 29 年 9 月 14 日 ( 表題 ) 台風第 18 号の接近に伴う農作物被害技術対策情報について ( 担当 ) 佐城農業改良普及センター 気象庁によると台風第 18 号は 現在 ( 平成 29 年 9 月 14 日 8 時 40

More information

メラレウカ苗生産技術の検討 供試品種は レッドジェム, レボリューションゴールド を用い, 挿し木を行う前日に枝を採取し, 直ちに水につけ持ち帰り, 挿し穂の基部径を 0.8~1.2mm,1.8~2.2mm,2.8~3.3mm で切り分けた後, 長さ約 8cm, 基部から 3cm の葉を除いた状態に

メラレウカ苗生産技術の検討 供試品種は レッドジェム, レボリューションゴールド を用い, 挿し木を行う前日に枝を採取し, 直ちに水につけ持ち帰り, 挿し穂の基部径を 0.8~1.2mm,1.8~2.2mm,2.8~3.3mm で切り分けた後, 長さ約 8cm, 基部から 3cm の葉を除いた状態に メラレウカ苗生産技術の検討 成松克史 Investigation of cultivation method for cutting seedlings of Melareuca bracteata NARIMATSU Katsushi 要旨メラレウカの苗生産における繁殖方法は主に挿し木によるが, 効率的な挿し木方法についての報告はない. そこで, 挿し穂の調製方法や挿し木の時期について検討した結果,

More information

1 著者が長い間研究してきた核果類(モモ スモモ オウトウ)のうち スモモとオウトウは結実が不安定で いかに安定して結実させるかが大きな課題になっている これに対し モモの結実確保は比較的容易だが 食味のばらつき を指摘されることが多い 品質の揃った果実を安定してとる モモではこれが課題であり 実現

1 著者が長い間研究してきた核果類(モモ スモモ オウトウ)のうち スモモとオウトウは結実が不安定で いかに安定して結実させるかが大きな課題になっている これに対し モモの結実確保は比較的容易だが 食味のばらつき を指摘されることが多い 品質の揃った果実を安定してとる モモではこれが課題であり 実現 1 著者が長い間研究してきた核果類(モモ スモモ オウトウ)のうち スモモとオウトウは結実が不安定で いかに安定して結実させるかが大きな課題になっている これに対し モモの結実確保は比較的容易だが 食味のばらつき を指摘されることが多い 品質の揃った果実を安定してとる モモではこれが課題であり 実現するにはじつは高度な技術が必要となる 本書は その核となる技術 すなわち施肥や整枝 せん定などによる樹勢調節

More information

新梢では窒素や燐酸より吸収割合が約 2 分の1にまで低下している カルシウム : 窒素, 燐酸, カリとは異なり葉が52% で最も多く, ついで果実の22% で, 他の部位は著しく少ない マグネシウム : カルシウムと同様に葉が最も多く, ついで果実, 根の順で, 他の成分に比べて根の吸収割合が高い

新梢では窒素や燐酸より吸収割合が約 2 分の1にまで低下している カルシウム : 窒素, 燐酸, カリとは異なり葉が52% で最も多く, ついで果実の22% で, 他の部位は著しく少ない マグネシウム : カルシウムと同様に葉が最も多く, ついで果実, 根の順で, 他の成分に比べて根の吸収割合が高い I 施肥 [ 見出し ] 1. イチジクの養分吸収の特徴 1 (1) 樹体各部位の肥料成分吸収量 (2) 肥料成分吸収量の季節的変化 (3) 生育, 収量, 品質と施肥 3 2. 施肥量と施肥時期の決め方 (1) 施肥の前提条件 (2) 施肥量 (3) 施肥時期 (1) 元肥 (2) 夏肥 4 (3) 秋肥 ( 礼肥 ) 3. 施肥設計 (1) 肥料の種類と施肥方法 (2) 施肥量 (3) 時期別施肥割合

More information

果樹の生育概況

果樹の生育概況 平成 30 年度果樹情報第 13 号 ( 平成 30 年 9 月 21 日 ) 福島県農林水産部農業振興課 1 気象概況 (9 月前半 : 果樹研究所 ) 平均気温は 平年と比較すると 1 半旬が 23.1 で 0.8 低く 2 半旬が 21.8 で 0.8 低く 3 半旬が 20.1 で 1.3 低く経過しました この期間の降水量は 89.0mm で平年の 113% でした 2 生育状況 (9 月

More information

今月の麦大豆

今月の麦大豆 Ⅰ 麦 大豆等 実況 1 大麦 播種が遅かった圃場等では 茎数少なく 生育小さい 越冬前生育が順調だった圃場では 下葉の黄化が目立つ 今年は降雪が少ないため 奥越および中山間地の大麦畑は積雪下にあるものの 平坦地 等では土が露出している状態である 播種時期が早い圃場では茎数はやや多めであるもの の 播種時期が遅い圃場では 11 月 12 月の低温で生育は進まず茎数は少なめとなってい る 下葉の黄化が目立つ

More information

<4D F736F F F696E74202D D E836F C8816A5F955C8E86205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D D E836F C8816A5F955C8E86205B8CDD8AB B83685D> 平成3年度病害虫発生予報第1号 1月予報 お知らせ 平成3年3月末をもって 北部駐在は閉所となりました 平成3年度病害虫発生予察注意報第2号 イネヨトウ を発表しました 成 年度病害虫発生 察技術情報第 号を発表 ま た 平成3年度病害虫発生予察技術情報第8号を発表しました 今月のトピックス ナスミバエ ナス科 学 名 Bactrocera latifrons 成虫 産卵 mm 果実の被害 蛹 幼虫

More information

Taro-ホームページ原稿(暖候期対

Taro-ホームページ原稿(暖候期対 いちご暖候期対策 ~ メリハリのある管理を実践し 高品質いちごの生産をめざそう!!~ 平成 2 9 年 2 月 安足農業振興事務所 平成 29 年産いちごの定植後の生育概要 とちおとめ (1) 定植は 9 月上旬より開始され 気温は高めで日照時間も平年並に推移したことから活着は良好であったものの 初期生育はやや緩慢であった (2)9 月中旬以降は 気温は高く推移したが日照時間が少なかった 佐野アメダス

More information

(Taro12-\216w\220j0503.jtdc)

(Taro12-\216w\220j0503.jtdc) 施設野菜 1 メロン類 施設野菜 1 メロン 慣行基準半促成栽培 ( 春作 ) 総窒素施肥量 14kg/10a 農薬使用回教 ( 成分回数 ) 22 回 抑制栽培 ( 秋作 ) 総窒素施肥量 10kg/10a 農薬使用回教 ( 成分回数 ) 14 回 半促成 ( 春作 ) メロン アムスメロン 1 基本作型 1 月中下旬播種 2 月下旬 ~3 月上旬定植 6 月上旬 ~ 収穫 2 減化学肥料対策技術

More information

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1 地方局等担当説明用 稲作農業の体質強化緊急対策事業の概要平成 26 年度補正事業 平成 27 年 1 月農林水産省生産局 平成 26 年度補正予算 :200 億円 1 1. 内容及び助成対象者 平成 27 年産の主食用米の生産を行う農業者が 生産コスト低減計画を策定し それに基づいた肥料 農薬代などの資材費の低減や労働時間を短縮する取組 直播栽培 農業機械の共同利用など生産コスト低減の取組の実施を約束する場合

More information

140221_葉ネギマニュアル案.pptx

140221_葉ネギマニュアル案.pptx 養液栽培における 高温性水媒伝染病害の 安全性診断マニュアル ネギ編 ネギ養液栽培における病害 管理のポイント ネギに病原性のある高温性ピシウム菌の種類 1Pythium aphanidermatum ( 根腐病 ) 2Pythium myriotylum ( 未報告 ) 高温性ピシウム菌による被害 根が暗褐色水浸状に腐敗 重要ポイント 設内に病原菌を ま い うにしましょう 苗および栽培初期の感染は被害が大きくなります

More information

140221_ミツバマニュアル案.pptx

140221_ミツバマニュアル案.pptx 養液栽培における 高温性水媒伝染病害の 安全性診断マニュアル ミツバ編 1 ミツバ養液栽培における 病害管理のポイント ミツバに病原性のある高温性ピシウム菌の種類 1Pythium aphanidermatum( 根腐病 ) 2Pythium myriotylum ( 未報告 ) 高温性ピシウム菌による被害 根が暗褐色水浸状に腐敗 重要ポイント 設内に病原菌を まないようにしましょう 苗および栽培初期の感染は被害が大きくなります

More information

排水対策の実施例 暗渠がある場合排水がよいほ場 排水が悪いほ場 周囲明渠 弾丸暗渠 心土破砕は 2 ~5m おきに行う 周囲明渠は深さ 30 cmを確保する 周囲明渠は排水口に確実に接続する 弾丸暗渠本暗渠 暗渠がない場合排水がよいほ場 排水がよく 長辺が長いほ場 100m 以 ほ場内排水溝は4 ~

排水対策の実施例 暗渠がある場合排水がよいほ場 排水が悪いほ場 周囲明渠 弾丸暗渠 心土破砕は 2 ~5m おきに行う 周囲明渠は深さ 30 cmを確保する 周囲明渠は排水口に確実に接続する 弾丸暗渠本暗渠 暗渠がない場合排水がよいほ場 排水がよく 長辺が長いほ場 100m 以 ほ場内排水溝は4 ~ 第 1 回そば勉強会資料 普通そばの基礎的な栽培方法平成 2 3 年 3 月 2 5 日新発田農業普及指導センター そばの品種 品種名 来歴 特性 栽培の要点 しなの夏そば長野農総試信地方試が育成 (1) 春播用そばとして用いる 播種から開花始めまで 生態型は基本的に夏型 極早生 短稈 30 日前後 成熟期まで60 日前後 で倒伏に強い 花の密度が高く 分枝 (2) 夏播用としても栽培が可能で その場合生育日数

More information

北病防第 平成 23 年 142 号 2 月 18 日 関係総合振興局産業振興部長 関係振興局産業振興部長 様 様 技術普及課長 病害虫防除所長 水稲いもち病防除の徹底について 水稲の重要病害であるいもち病は 平成 20 年以降 3 年連続して多発生し 平成 22 年の 葉いもち と 穂いもち の発

北病防第 平成 23 年 142 号 2 月 18 日 関係総合振興局産業振興部長 関係振興局産業振興部長 様 様 技術普及課長 病害虫防除所長 水稲いもち病防除の徹底について 水稲の重要病害であるいもち病は 平成 20 年以降 3 年連続して多発生し 平成 22 年の 葉いもち と 穂いもち の発 北病防第 平成 23 年 142 号 2 月 18 日 関係総合振興局産業振興部長 関係振興局産業振興部長 様 様 技術普及課長 病害虫防除所長 水稲いもち病防除の徹底について 水稲の重要病害であるいもち病は 平成 2 年以降 3 年連続して多発生し 平成 22 年の 葉いもち と 穂いもち の発生面積率は過去 3 年で最も高 くなるなど 被害が拡大しており 道産米の安定的な生産はもとより流通への

More information

農業気象技術対策資料

農業気象技術対策資料 農業気象技術対策資料 農作物の高温 少雨対策技術資料 平成 29 年 8 月 2 日 愛媛県農林水産部農業振興局農産園芸課 1 作物 水稲 (1) 総合的対策 1 計画配水 水稲が多量の水を必要とする幼穂形成期から出穂開花期に より多くの かん水ができるようかんがい水系ごとの配水計画をたてる 2 かんがい路の点検 用水路や畦まわり等からの漏水が無いように 点検 補修を再度行う (2) 早期栽培水稲の水管理

More information

15 表 1 平成 7 野菜の 1a 当たり収量 及び ( 全国 ) 計 品目 1 a 当たり収量 対前比 1 a 当たり収量 474,7 1,654, 11,66, 99 nc nc 根 菜 類 164,7 5,11, 4,49, nc だ い こ ん,9 4,6 1

15 表 1 平成 7 野菜の 1a 当たり収量 及び ( 全国 ) 計 品目 1 a 当たり収量 対前比 1 a 当たり収量 474,7 1,654, 11,66, 99 nc nc 根 菜 類 164,7 5,11, 4,49, nc だ い こ ん,9 4,6 1 14 1 平成 7 野菜の 及びの動向 平成 7 の野菜 (41 品目 ) のは47 万 4,7haで 前に比べ,1ha(1%) 減少した は1,65 万 4,t は1,16 万 6,tで 前に比べそれぞれ11 万 t(1%) 6 万 4,t(1%) 減少した 図 1 野菜の 及びの推移 (1 1,6 9 1,4 )8 1, 7 6 1, 5 8 4 6 4 1 () 平成 18 19 1 4 5

More information

Ⅲ-3-(1)施設花き

Ⅲ-3-(1)施設花き Ⅲ-3 花き (1) 施設花き 1 基本的な考え方花き類は 本県の農業生産に占める割合は3% と低いが 結婚式や葬儀などの業務用 生け花教室などの稽古用 贈答用 家庭用等幅広い需要がある 一方 花き生産の担い手が減少し高齢化が進展するとともに 切花を主体とした輸入花きが増加傾向にある そこで 花き生産を行うに当たり コスト低下と品質向上に取り組み 良品質な花き類を安定的に消費地に供給することで 生産安定を図る必要がある

More information

< F2D945F8B5A8FEE398D D8289B78FF08C8F89BA82C982A882AF82E9945F8DEC95A CC8B5A8F7091CE8DF4816A2E6A7464>

< F2D945F8B5A8FEE398D D8289B78FF08C8F89BA82C982A882AF82E9945F8DEC95A CC8B5A8F7091CE8DF4816A2E6A7464> 農業技術情報第 9 号 平成 27 年 7 月 30 日 高温条件下における農作物等の技術対策 福島県農林水産部農業振興課 仙台管区気象台は 7 月 27 日に 高温に関する異常天候早期警戒情報 を発表しました 農作物の管理に注意するとともに 家畜等の暑熱対策を徹底し 農作業時は熱中症対策など健康管理に十分注意しましょう 高温に関する異常天候早期警戒情報 ( 東北地方 ) ( 平成 27 年 7 月

More information

<4D F736F F D C8B9E945F91E58EAE90B682B282DD94EC97BF89BB2E646F63>

<4D F736F F D C8B9E945F91E58EAE90B682B282DD94EC97BF89BB2E646F63> 東京農大リサイクル研究センターから生産される生ごみ肥料 みどりくん の利用について平成 14 年 11 月 5 日東京農業大学土壌学研究室教授後藤逸男 1. 生ごみ肥料 みどりくん について国内から産出される生ごみを肥料として再資源化して 地域内物質循環社会を構築する実践的研究を行う目的で 平成 14 年 4 月 東京農業大学世田谷キャンパス内に生ごみから肥料を製造するためのプラント ( 生ごみ乾燥肥料化プラント

More information

日照不足技術対策資料 H18,5.26

日照不足技術対策資料 H18,5.26 普及指導情報 台風第 25 号の接近に伴う農作物被害対策情報について 平成 30 年 10 月 3 日 佐城農業改良普及センター ( 普及指導情報 ) 平成 30 年 10 月 3 日 ( 表題 ) 台風第 25 号の接近に伴う農作物被害技術対策情報について ( 担当 ) 佐城農業改良普及センター 気象庁によると台風第 25 号は 現在 ( 平成 30 年 10 月 3 日 18 時 40 分 )

More information

(Taro-0390\203T\203C\203l\203\212\203A.jtd)

(Taro-0390\203T\203C\203l\203\212\203A.jtd) サネリ Senecio hybridus(willd.)regel キク科 1 経営的特徴と導入方法サネリは 冬から春にかけての代表的な鉢花として親しまれている 従来サネリは 小中輪で単調な色彩のものが多く 面白味に欠けていたが 近年 大輪の色彩豊かな品種が市場に出回るようになり 人気が高まってきた 表 1 10a 当たり旬別所要労働時間 ( 単位 : 時間 ) 月 1 月 2 月 3 月 4 月

More information

1. 技 術 部 (1) 野 菜 花 き 部 門 1) 果 菜 類 C 第 1 表 平 成 20 年 度 における 野 菜 花 卉 の 耕 種 生 産 概 要 a kg.,,,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,,.,,.,,,.,.,.,,.,,.,.,,.,.,.,,.,.,.,.,,.,.,,.,,.,.,,,.,,.,., No.32 2010 第 2 表 圃 場 別 作 付 け 概 要

More information

あけぼの255_01

あけぼの255_01 野 菜 などの 農 産 物 を 出 荷 販 売 してみたい JA NEWS JA NEWS あなたもチャレンジ 家庭菜園 板木技術士事務所 板木 利隆 7 上手なトンネル保温で春取りニンジンを 1.5 たっても発芽するまでは換気す 立春とはいえ2月初旬は平年 から選びましょう なら1月下旬からの一番寒さの 畑の準備は 種まきの半月以 る必要はありません 土が乾き 厳しい季節です そのため畑の 上前に図のように120

More information

H25 農作物技術情報第5号 果樹(H )

H25 農作物技術情報第5号 果樹(H ) 農作物技術情報第 5 号果樹 発行日 平成 25 年 7 月 26 日 発行 岩手県 岩手県農作物気象災害防止対策本部 編集 中央農業改良普及センター県域普及グループ ( 電話 0197-68-4436) いわてアグリベンチャーネット からご覧になれますパソコンからは http://i-agri.net 携帯電話からは http://i-agri.net/agri/i/ 携帯電話用 QR コード 果実肥大は順調で

More information

高品質米の生産のために

高品質米の生産のために 健康な苗とは 移植に適した苗とは 茎が太くて短く 葉は堅くしっかりしており幅広で長さは短く 太い根がたくさんつき 葉数は 2.5 枚程度です しっかりとした苗は活着が早く 必要以上の徒長を防ぎ 苗ぞろいが良くなります 苗ぞろいが良いと 移植時に薄く均一に植えつけることができるため 生育むらや倒伏を防ぎ 管理しやすくなります また 健康な苗は病害虫による被害も発生しにくくなります 育苗のポイント 1.

More information

毒 2 全面土壌散布 ( 注 : 対象雑草のはシバムギ レッドトップを示す ) 8 カイタック乳剤 [PL-10] -H7 9 カイタック細粒剤 F [PL-10] -H8 ヘ ンテ ィメタリン 15% リニュロン 10% ヘ ンテ ィメタリン 1.5% リニュロン 1.0% は種直後 ~ は種後

毒 2 全面土壌散布 ( 注 : 対象雑草のはシバムギ レッドトップを示す ) 8 カイタック乳剤 [PL-10] -H7 9 カイタック細粒剤 F [PL-10] -H8 ヘ ンテ ィメタリン 15% リニュロン 10% ヘ ンテ ィメタリン 1.5% リニュロン 1.0% は種直後 ~ は種後 雑草防除ガイド掲載農薬一覧 ( 除草剤 ) 3-2 畑作物 掲載農薬一覧の見方は p4~6 を参照すること 毒 -307-1 耕起前雑草茎葉散布 ( 注 : 対象雑草のはシバムギ レッドトップを示す ) 多年生雑草 1 クサトリキンク [WOC-01] -H10,H18,H20 2 サンフーロン液剤 [AK-01] -H17 3 サンタ ーホ ルト 007 [NH-007 フロアフ ル ] -H18

More information

平成16年度農作物有害動植物発生予察情報

平成16年度農作物有害動植物発生予察情報 平成 30 年度農作物有害動植物発生予察情報 発生予報第 1 号 (4 月 ) 平成 30 年 4 月 10 日山形県病害虫防除所 [ 概要 ] 普通作物 :4 月の気象は高温で推移することが見込まれています いねの育苗期間中の病害発生を防止するため 適正な温度管理 水管理に努めてください また 生籾殻 稲わら等は 葉いもちの伝染源になるので 絶対に置床や育苗資材に使用しないとともに 育苗施設周辺に放置しないようにしましょう

More information

表紙

表紙 アスパラガス IPM 実践マニュアル 平成 3(209) 年 月栃木県農政部 IPM( 総合的病害虫 雑草管理 ) について () 環境にやさしい病害虫 雑草防除の基本的な考え方現在 病害虫 雑草防除は化学農薬による防除が主流です 化学農薬は最も容易で有効な防除手段のつであり 使用基準に定められた使用方法を遵守して使用する上では人や環境への悪影響はありません しかし 化学農薬が繰り返し使用されることで

More information

付図・表

付図・表 付図 表 コムギ縞萎縮病による病徴について 1. コムギ縞萎縮病の発病様式と発生分布 1 2. コムギ縞萎縮病の病徴 (1) 調査時期 3 (2) 達観での病徴 4 (3) 縞萎縮病の病徴 6 (4) 類似病害 ( 萎縮病 ) による病徴 8 3. 品種によるコムギ縞萎縮病の病徴の違い 10 1. コムギ縞萎縮病の発病様式と発生分布 コムギ縞萎縮病 ( 以下 縞萎縮病 と略す ) は Wheat yellow

More information

「公印省略」

「公印省略」 公印省略 3 農林試第 566 号の 8 平成 3 年 11 月 3 日各関係機関団体の長各病害虫防除員殿 平成 3 年度病害虫発生予報第 9 号 (1 月 について 福岡県農林業総合試験場長 ( 福岡県病害虫防除所 このことについて 病害虫発生予報第 9 号を発表したので送付します 予報第 9 号 病害虫防除所の業務紹介 ~ 重要病害虫侵入の早期発見のために ~ 病害虫防除所では 国内未発生または国内でも限られた場所で発生している重要病害虫が県内に侵入した際に

More information

(1) 購入苗 品種 サイズ 苗数 購入日 ( 植付日 ) くろがね 大玉 2 本 4 月 24 日 マイボーイ 中玉 3 本 4 月 24 日 愛娘 小玉 3 本 5 月 2 日 黒姫 小玉 3 本 5 月 2 日 縞王 大玉 1 本 5 月 16 日 合計 11 本 平成 26 年スイカ作り 2

(1) 購入苗 品種 サイズ 苗数 購入日 ( 植付日 ) くろがね 大玉 2 本 4 月 24 日 マイボーイ 中玉 3 本 4 月 24 日 愛娘 小玉 3 本 5 月 2 日 黒姫 小玉 3 本 5 月 2 日 縞王 大玉 1 本 5 月 16 日 合計 11 本 平成 26 年スイカ作り 2 (1) 購入苗 サイズ 苗数 購入日 ( 植付日 ) くろがね 大玉 2 本 4 月 24 日 マイボーイ 中玉 3 本 4 月 24 日 愛娘 小玉 3 本 5 月 2 日 黒姫 小玉 3 本 5 月 2 日 縞王 大玉 1 本 5 月 16 日 合計 11 本 平成 26 年スイカ作り 2014/9/7 小川義博 (2) 育苗方針自家消費が主であるため摘果 ( 摘花 ) は行わず ツルが伸びるに従い稲わらを敷きつめる

More information

普及技術 6 トルコギキョウ10 月出しとカンパニュラ3 月出しの無加温電照輪作体系 3 利活用の留意点 1) 赤色 LEDランプは, 株式会社鍋精製 (DPDL-R-9W, 波長 nm) を用い, 地表面から光源先端までの距離は1.5m,2m 間隔で設置している (PPFD:0.6~

普及技術 6 トルコギキョウ10 月出しとカンパニュラ3 月出しの無加温電照輪作体系 3 利活用の留意点 1) 赤色 LEDランプは, 株式会社鍋精製 (DPDL-R-9W, 波長 nm) を用い, 地表面から光源先端までの距離は1.5m,2m 間隔で設置している (PPFD:0.6~ 宮城県 普及に移す技術 第 93 号 ( 年度 ) 普及技術 6 分類名 花き トルコギキョウ 10 月出しとカンパニュラ 3 月出しの無加温電照輪作体系 宮城県農業 園芸総合研究所 1 取り上げた理由トルコギキョウの抑制栽培 (10 月出し ) において, 赤色 LEDランプの終夜照射には早期開花の抑制効果及び切り花品質の向上効果がある ( 普及に移す技術第 90 号普及情報 ) 一方,1 年草タイプのカンパニュラ

More information

委託試験成績 ( 平成 25 年度 ) 担当機関名 部 室名 実施期間 大課題名 課題名 目的 担当者名 山口県農林総合技術センター 農業技術部土地利用作物研究室 資源循環研究室 平成 24~26 年度 Ⅰ 大規模水田営農を支える省力 低コスト技術の確立 うね立て同時条施肥機を利用した被覆尿素の深層

委託試験成績 ( 平成 25 年度 ) 担当機関名 部 室名 実施期間 大課題名 課題名 目的 担当者名 山口県農林総合技術センター 農業技術部土地利用作物研究室 資源循環研究室 平成 24~26 年度 Ⅰ 大規模水田営農を支える省力 低コスト技術の確立 うね立て同時条施肥機を利用した被覆尿素の深層 委託試験成績 ( 平成 25 年度 ) 担当機関名 部 室名 実施期間 大課題名 課題名 目的 担当者名 山口県農林総合技術センター 農業技術部土地利用作物研究室 資源循環研究室 平成 24~26 年度 Ⅰ 大規模水田営農を支える省力 低コスト技術の確立 うね立て同時条施肥機を利用した被覆尿素の深層施肥による大豆の安定栽培 法の確立 大豆は地力消耗作物で 同一圃場での作付け回数が増えると収量が低下するとされ

More information

< F2D C18EEA95F182518D C834D E838D836F836C834C836D F E6A7464>

< F2D C18EEA95F182518D C834D E838D836F836C834C836D F E6A7464> 特殊報 9 病第 1 5 号 関係各位 平成 29 年 8 月 4 日 京都府病害虫防除所長 ( 公印省略 ) 病害虫発生予察情報について 下記のとおり発表しましたので 送付します 病害虫発生予察特殊報第 2 号 病害虫名チビクロバネキノコバエ Bradysia agrestis Sasakawa (Synonym: Bradysia difformis Frey 5の項参照 ) 作物名ネギ発生地域山城地域の一部

More information

p1_10月月報用グラフ

p1_10月月報用グラフ 札幌市場情報 1 月号 1 品目別入荷量と価格 (8 月下旬 ~9 月中旬札幌市中央卸売市場 ) 茨城県北海道事務所 単位 ( 数量 : トン価格円 /kg) 8 月下旬 8 月合計 9 月上旬 9 月中旬 品目 数量 価格 数量 価格 数量 価格 数量 価格 だいこん 871 69 2,16 68 828 69 845 83 にんじん 766 63 1,577 6 577 68 77 7 れんこん

More information

Taro-H30(32-37).本çfl°æŒ½è‡¥.jtd

Taro-H30(32-37).本çfl°æŒ½è‡¥.jtd 5 本田施肥 (1) 品種と施肥良食味米に対する消費志向の高まりと産地間競争の激化に対応するため 本県の基幹品種である コシヒカリ については 島根コシヒカリレベルアップ戦略 (P71~) に定めた施肥対策を重点的に推進し 品質と食味の向上を実現することとする コシヒカリ は比較的適正窒素量の幅が狭い上 少肥でも過繁茂になりがちであり よりきめ細かな施肥管理が必要である 島根県農業試験場 ( 現島根県農業技術センター

More information

Ⅲ-2-(1)施設野菜

Ⅲ-2-(1)施設野菜 Ⅲ-4 果樹 1 基本的な考え方果樹栽培は 熊本県農業生産の主要部分を構成しているとともに 傾斜地の土壌保全 景観維持など環境保全的な機能も高い しかし その栽培は集約的な性格を強めており 土壌養分の集積や溶脱による地下水の硝酸態窒素濃度の高まりなど環境への悪影響が発生しつつある面もあるため 環境負荷を低減した環境にやさしい栽培への転換が必要となってきている このため 投入する肥料や資材の節減 利用効率向上のため

More information

< F2D93598DED8CE32082C682E682CC82A981408DCD947C8E77906A>

< F2D93598DED8CE32082C682E682CC82A981408DCD947C8E77906A> イチゴバラ科 原産地北米東部原産の野生種と南米原産チリー野生種がオランダで交配された種間雑種から始まる学名 Fragaria ananassa Duch イチゴ ( とよのか高設栽培平坦地 ) 栽培歴 ( 高設栽培 : 平坦地域 ) 性状 イチゴ ( ひのしずく 普通ポット 平坦地 ) を参照 技術体系 1 作型の特徴 促成栽培を対象とする 育苗から収穫まで一貫した高設栽培システムであり 全期間を

More information

2018/4/19 JA いなば大豆栽培講習会自己紹介 30 年産大豆の収量 品質向上に向けて平成 27 年度大豆栽培講習会 平成 30 年 4 月 20 日 ( 金 ) JA いなば農業創造センター会議室高岡農林振興センター小矢部班 高岡農林振興センター伊山幸秀 2 富山県農林水産総合技術センター

2018/4/19 JA いなば大豆栽培講習会自己紹介 30 年産大豆の収量 品質向上に向けて平成 27 年度大豆栽培講習会 平成 30 年 4 月 20 日 ( 金 ) JA いなば農業創造センター会議室高岡農林振興センター小矢部班 高岡農林振興センター伊山幸秀 2 富山県農林水産総合技術センター 平成 30 年度大豆栽培講習会 平成 30 年 4 月 20 日午後 6 時 30 分より農業創造センター 1. 開会 2. 開会挨拶 3. 内容 1 29 年産反省及び 30 年産重点取り組み事項について高岡農林振興センター伊山副主幹 2 その他除草剤の取扱い BASF 4. 質疑応答 5. 閉会挨拶 6. 閉会 2018/4/19 JA いなば大豆栽培講習会自己紹介 30 年産大豆の収量 品質向上に向けて平成

More information

Microsoft Word - cap4-2013chugoku-hirosima

Microsoft Word - cap4-2013chugoku-hirosima 4.7 広島県の気候変動 4.7.1 広島における気温の長期変動広島地方気象台の観測によると季節ごとの平均気温の経変化を図 4.7.1 に示す 平均気温は長期的に有意な上昇傾向を示しており 1 あたり 1.51 ( 統計期間 :79~12 ) の割合で上昇している 1 の上昇幅 1.51 は 気温の平値で比較すると 広島 ( 平値.3 ) と高知県の清水 [ 足摺岬 ]( 平値.2 ) の差にほぼ相当する

More information

果樹の生育概況

果樹の生育概況 平成 30 年度果樹情報第 号 ( 平成 30 年 8 月 21 日 ) 福島県農林水産部農業振興課 1 気象概況 (8 月前半 : 果樹研究所 ) 平均気温は 1 半旬が 28. で平年より 2.8 高く 2 半旬が 22. で平年より 2.8 低く 3 半旬が 2.3 で平年より 1.8 高く経過しました この期間の降水量は 3.mm で平年の 1% でした 2 生育状況 (8 月 1 日時点

More information

P01-P20.indd

P01-P20.indd この冊子は の社会貢献広報事業として助成を受け作成されたものです 野菜の栽培特性に合わせた 土づくりと施肥管理 財団法人日本土壌協会 1. 野菜類の生育特性と養分吸収 1. 野菜類の生育特性と養分吸収 P 3 2. 養分吸収特性を考慮した野菜の施肥 P 5 (1) 栄養生長型野菜 ( 例 : ホウレンソウ ) (2) 栄養生長 生殖生長同時進行型野菜 ( 例 : キュウリ ) (3) 栄養生長 生殖生長不完全転換型野菜ア

More information

トマト 等級階級箱詰定数 1 個重量パック詰め 3L g 以上 ( 定数基準 ) 2L g~250g 2 個 L g~200g 3 個 C M g~160g 4 個 S g~130g 56 個 1 パックは 400g 500g を標

トマト 等級階級箱詰定数 1 個重量パック詰め 3L g 以上 ( 定数基準 ) 2L g~250g 2 個 L g~200g 3 個 C M g~160g 4 個 S g~130g 56 個 1 パックは 400g 500g を標 きゅうり 等級階級 1 本の長さ 1 箱の本数 (5 kg ) C 2L 23cm 以上 37 本 ~40 本 L 21cm~23cm 42 本 ~47 本 M 19cm~21cm 52 本 ~57 本 S 16cm~19cm 60 本 ~65 本 調整果梗の切除はハサミを使用し 5mm 以内とする 異品種を混入しない C 1 品種固有の形状を有し色沢良好なもの 2 肩おち 尻太り 尻細りがないもの

More information

< F2D87562D332D D CCDFB0D988E AAE>

< F2D87562D332D D CCDFB0D988E AAE> Ⅱ 水稲プール育苗技術 アプール育苗とは水稲プール育苗は 育苗パイプハウス内にビニールまたはポリフィルムを用いて簡易のプールを作り 苗を管理する技術である プールへの入水は3~7 日間隔で良く 低温時などを除きハウスサイドを昼夜とも開放した状態で管理可能であり 従来の育苗におけるかん水作業とハウスの開閉管理の省力化が可能である プール育苗での注意点は特に水管理である 1 回目の入水は緑化が終了するまで行わない

More information

目次 1. やまだわら の特性 _ 1 収量特性 1 2 品質 炊飯米特性 2 3 用途別適性 3 2. 生育の特徴 4 3. 収量 品質の目標 5 4. 各地域での主な作付スケジュール 6 5. 栽植密度 7 6. 肥培管理 1 施肥量 施肥時期 8 2 生育診断 9 7. 収穫適期

目次 1. やまだわら の特性 _ 1 収量特性 1 2 品質 炊飯米特性 2 3 用途別適性 3 2. 生育の特徴 4 3. 収量 品質の目標 5 4. 各地域での主な作付スケジュール 6 5. 栽植密度 7 6. 肥培管理 1 施肥量 施肥時期 8 2 生育診断 9 7. 収穫適期 High - yielding and palatable rice cultivar YAMADAWARA 業務 加工利用向け水稲品種 やまだわら 多収栽培マニュアル 目次 1. やまだわら の特性 _ 1 収量特性 1 2 品質 炊飯米特性 2 3 用途別適性 3 2. 生育の特徴 4 3. 収量 品質の目標 5 4. 各地域での主な作付スケジュール 6 5. 栽植密度 7 6. 肥培管理 1

More information

情報01-1.xlsx

情報01-1.xlsx 農薬を使用する際は 使用基準を遵守するとともに飛散防止に努めましょう 掲載農薬は一般的な場合を想定し 防除効果を優先して選定しています 収穫期の作物が近接している場合など 個別に残留基準値の設定状況を考慮する必要がある場合は関係機関にご相談ください * 農薬に関する情報は 平成農薬に関する情報 25 年 12 月 18 日までの農 Ⅰ 1 2 月の主な病害虫の防除要否 発生 防除時期 防除の要点薬登録情報に基づいて記載しています

More information

梢の発生が期待できるよう9月には必ず仕上げ摘果を徹底し 適正葉果比に仕上げましょう 着果量が中庸以上の樹では早生温州では9月中 普通温州では10 月上旬までに行いましょう(表2) ⑴着果過多樹着果量が多く肥大が悪い樹は 商品性の低い小玉果や傷果 病害虫被害果を中心に早急に

梢の発生が期待できるよう9月には必ず仕上げ摘果を徹底し 適正葉果比に仕上げましょう 着果量が中庸以上の樹では早生温州では9月中 普通温州では10 月上旬までに行いましょう(表2) ⑴着果過多樹着果量が多く肥大が悪い樹は 商品性の低い小玉果や傷果 病害虫被害果を中心に早急に 2016. 9 10 11 カンキツ本年の生育概況本年産は 温州みかん 中晩柑ともに豊作傾向であり 5月の高温で一次生理落果が多くなりましたが 二次生理落果は少なく推移し 生理落果終了後も着果量の多い豊作傾向となりました 果実品質は 開花が早かったこと 6月に記録的な降雨があったことで肥大が旺盛となりましたが 7月以降は降雨の少ない乾燥状態が継続しており 肥大が鈍っている傾向です 病害虫の発生状況は

More information

2018/08/06 注意報サツマイモシロイチモジヨトウ平成 30 年度第 3 号 徳島県 2018/08/03 注意報水稲斑点米カメムシ類平成 30 年度第 1 号 宮城県 2018/08/03 注意報りんご なしナミハダニ平成 30 年度第 2 号 宮城県 2018/08/01 注意報ネギシロイ

2018/08/06 注意報サツマイモシロイチモジヨトウ平成 30 年度第 3 号 徳島県 2018/08/03 注意報水稲斑点米カメムシ類平成 30 年度第 1 号 宮城県 2018/08/03 注意報りんご なしナミハダニ平成 30 年度第 2 号 宮城県 2018/08/01 注意報ネギシロイ 1. 注意報 警報平成 30 年度全国注意報 警報一覧 都道府県 2018/10/30 注意報パパイヤ グアバパパイヤコナカイガラムシ ( 仮称 ) 第 4 号 沖縄県 2018/10/16 注意報野菜類ヨトウムシ類 タバコガ類平成 30 年度第 4 号 長崎県 2018/10/12 注意報野菜 花き類シロイチモジヨトウ平成 30 年度第 3 号 愛媛県 2018/10/12 注意報カンキツ カキ

More information